福井県議会 2020-10-15
令和2年予算決算特別委員会土木警察分科会 本文 2020-10-15
お手元の主要施策の成果に関する報告書を御覧いただきたい。
まず、107ページを御覧いただきたい。令和元年度の決算を審議いただくに当たって、土木部の主な取組を説明する。
中部縦貫自動車道の大野油坂道路については、県選出国会議員、県議会、沿線市町の一体となった要請の結果、本年4月に大野-和泉間について令和4年度に開通する見通しが示された。また、現在、大野-油坂間の全てのトンネル10本のうち8本で工事が着実に進められているところである。大野-和泉間の令和4年度の確実な開通と和泉-油阪間の開通年度の早期公表を引き続き国に要請していきたいと思う。
次に、舞鶴若狭自動車道については、今年3月に大飯高浜から小浜西間の約4キロメートルが付加車線設置道路箇所に決定された。引き続き、4車線の事業化区間の早期工事着手と残る区間の事業化、そして全線の早期4車線化に向けた予算確保と事業推進を国と高速道路会社に要請していく。
国道8号の石川県境部分については、牛ノ谷道路及び金津道路が昨年度事業化され、道路設計等が進められている。早期の工事着手を、引き続き石川県と連携して、国に要請していく。
県民の生命、財産を守るための防災対策としては、国の3か年緊急対策を活用し、河川の樹木伐採やのり面対策、消雪整備の更新など、重要インフラの機能強化を行った。令和3年度以降も、国土強靭化計画に基づく取組を確実に進められるよう、必要な予算を安定的に確保し、継続的に進めることを国に要請していく。
福井駅西口市街地再開発支援事業については、福井駅前電車通り北地区A街区の再開発組合が今月1日に解体工事に着手した。引き続き、再開発組合や準備組合に対して補助を行う福井市を支援していく。
次に、これらの事業を実施した令和元年度の歳入歳出決算の概要を説明する。
108ページを御覧願う。令和元年度課別決算額調である。一般会計であるが、歳入決算額は収入済額の一番下の計の欄、315億9,301万4,000円である。歳出決算額は、支出済額の一番下の計の欄、727億3,352万4,000円である。
109ページを御覧願う。用地先行取得事業特別会計は、歳入決算額、歳出決算額とも同額で、15億8,520万4,000円である。駐車場整備事業特別会計は、歳入決算額、歳出決算額とも同額で、2億174万9,000円である。港湾整備事業特別会計は、歳入決算額、歳出決算額とも同額で、30億3,112万1,000円である。下水道事業特別会計は、歳入決算額は30億1,731万3,000円、歳出決算額は20億2,109万5,000円である。
歳入歳出決算の概要は、以上である。
以上で、説明を終わる。
厳しい財政事情の中、コスト縮減を図りつつ、ハード・ソフト両面から
選択と集中によって、真に必要な事業の推進に引き続き努めていきたいと考えている。なお、令和元年度の決算の詳細については、この後、各課長から説明するので、よろしくお願い申し上げる。
簡単ではあるが、土木部の総括説明とさせていただく。
3
◯仲倉分科会長 説明は終わった。
これより質疑に入る。各
委員より
発言を願う。よろしいか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
4
◯仲倉分科会長 ないようであるから、総括説明に対する質疑を終わる。
理事者には交代を願う。
〔理事者交代〕
5
◯仲倉分科会長 それでは、次に、土木部政策推進グループの審査に入る。
理事者より説明を求める。
〔土木部副
部長、資料に基づき説明〕
6
◯仲倉分科会長 説明は終わった。
これより質疑に入る。各
委員より
発言を願う。
7
◯山岸委員 決算審査資料の12ページの「事務費の執行を節減したため」というのは、どういう意味か。
8 ◯副
部長 これは簡単に言うと事務費が余ったというものである。それを言い換えれば、事務費を節減し所要の額を使わなかったので不用額になった。
9
◯山岸委員 どういうものを節減したのか。
10 ◯副
部長 基本的には、コピー代、紙代、光熱費、そういった一連のものが事務費である。そういった事務的経費を縮減したということである。
11
◯仲倉分科会長 ほかあるか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
12
◯仲倉分科会長 ないようであるから、これで政策推進グループの審査を終わる。
理事者には交代を願う。
〔理事者交代〕
13
◯仲倉分科会長 次に、土木管理課の審査に入る。
理事者より説明を求める。
〔土木管理課長、資料に基づき説明〕
14
◯仲倉分科会長 説明は終わった。
これより質疑に入る。各
委員より
発言を願う。
15
◯細川委員 主要施策の成果に関する報告書で説明いただいた中に、116ページに建設産業(土木)担い手確保・育成事業に女性技術者交流会の開催というのがあるのだけれども、これはどういった内容でされたのか。
16
◯建設産業・
人材支援室長 女性技術者交流会であるが、目的としては、ほかの企業のことは分からないから、それぞれの企業に勤めている女性のいろいろな悩みを共有して、離職率を抑えるという目的で始めている。令和元年12月10日に開催し、企業から21名の方に参加いただいた。
建設業に特化した女性講師をお招きして、やる気を起こすとか、そういったことを、実地形式というか体験型でやったことで、横のつながりができたというのが非常に大きかったみたいである。LINEとかを交換したり、今後やっていく上での糧になったということで、今年度も──今年度の話をして申し訳ないけれども──やらせていただいて、受講された方からは、非常に好評を得ているという状況である。
17
◯細川委員 ということは、参加者は土木系とか建築とか、そういう会社の女性の技術者が来たわけであるね。そういう企業を見ると、何となく女性は事務、お茶くみ的なポジションにいることのほうが目についてしまうのだけれども、そういう方というよりは技術者の方が集まったということか。
18
◯建設産業・
人材支援室長 おっしゃるとおり、事務系ではなく技術者の女性の方に集まっていただいて開催させていただいた。
19
◯細川委員 大変いいことだと思うのだけれども、私は自分の娘が隣県の
工業高校に勤めているが、
工業高校の女性比率が全然違うのである。福井県は本当に少ない。ほかは3割ぐらいいるのかな。それは何でなのだろう。全体の女性の数を増やそうと思ったときには、もう教育から全部やっていかなければいけないし、
工業高校の女性比率を上げようと思ったら、そもそも中学校の進路指導の先生の頭の中にないといけないとか、たどっていくとそういう流れになっていく。
もし、例えばイメージアップのビデオを作るのであれば、1回、義務制の中学校の進路指導の先生とか、そういうところにもPRしたほうがいいのではないかなと思っているが、どうだろうか。
20
◯建設産業・
人材支援室長 おっしゃるとおりである。私どもは今──私は今年からであるが、やらせていただいたのはイメージアップビデオで、申し訳ないが去年は義務制までは配ることはできなかったのだけれども、県内の高専とか福井
工業大学、福井大学、あるいは職業系の武生
工業高校、福井農林高校等に配って、先生方を通して、女性も男性も関係なく子どもたちに見せたところ、やる気がみなぎるというようなことで好評を得ているということである。義務制までは教育
委員会的な問題もあるのかなと思う。
21
◯土木管理課長 追加であるが、今年度の女子交流会には、技術者だけでなく、大学で土木や建築を目指している女性とか高専の女性も呼んで、なるべく先輩方と話して就職していただけるような道をつくっていくということも進めている。
昨年、女子の技術者が、女性だから経営者がなかなか資格を取らせてくれないというようなことも言ったりしていたので、それは時代に合わないので、逆にそこで出た意見とか話を経営者に冊子にして配って、就業環境を改善していくように、今進めているところである。
22
◯細川委員 例えば、家をリフォームするにしても、女性がデザインするキッチンとかは、やっぱり使いやすかったり、おしゃれだったり、かわいかったりする。家庭内での決定権は女性が強いから、やっぱり女性の力を、もっと福井県で、土木系で本当に活用していただきたい。期待しているのでよろしくお願いする。
23
◯西本(正)
委員 関連で、この事業はいつからやっているのか。
24
◯土木管理課長 令和元年度の6月補正で予算がついて、令和元年度から3か年でやることにしている。ただ、業界とか学生からも非常に好評であるので、私どもは財政当局に言って、引き続きやっていきたいと思っている。
25
◯西本(正)
委員 今、話にあったけれども、やはり土木系が一時期、斜陽産業的なことになってしまって、高校や大学の土木系へ進学する学生も減ってくる中で、業界としても危機感があって、こういう事業に取り組んだと思うのだけれども、評価を見ると、何人就職して離職者が何人減ったとか、そんな数字はなかなか難しいと思うけれども、もう少し──先ほどの答弁の中で業界の話、参加者の話が少しあったが、福井県の建設業界として、事業に対してどのような評価をしているのか。その辺りはいかがか。
26
◯建設産業・
人材支援室長 おっしゃるとおり、建設業は有効求人倍率が高い、離職率が高い、高齢化率が高い、もっと言うと34%と若手も全産業に比べて割合が低いというような背景の下で、今年度、土木部に建設産業・人材支援室が立ち上がった。
もっと具体的な事業評価ということで、離職率とか高齢化率とか若手の比率を調査して、こういった事業が効いているかというのを──初年度であったので、そこら辺は見極めた上で、より効果のある、あったというような評価の形を、また今後記載していくような形でやらせていただきたいと思うので、どうか理解のほど、よろしくお願いする。
27
◯西本(正)
委員 土木管理課、あるいは土木部として、年間で、建設業界との意見交換、勉強会はやっているか。
28
◯土木管理課長 年1回、定期的に土木管理課長をトップとした意見交換をしている。その中でいろいろ意見を聞いているし、それとは別に、私どもは技師会にオブザーバーとしても参加して技術者の意見も聞いている。また、先ほど言ったような女子交流会とかを開催している。
今年度、新型コロナウイルス感染症がもしこういうことになっていなかったら、現場で働く若手技術者の横のつながりをつけて、意見も吸い上げたいと思って、意見交換会の場を設けようとしていたのだが、新型コロナウイルス感染症対策で飲食等は差し控えるようにということで今年度はできないのだけれども、来年度以降、新型コロナウイルス感染症が収まってきたら、そういうこともやって──今まで現場の意見を余り吸い上げていなかったものだから、今後はそういうものも吸い上げて、施策に反映していきたいと思う。
また、成果については、離職率を減らしたりとか若手の入職者を入れていきたいと思うのだが、なかなか、非常に厳しいところは理解いただきたいと思うし、数字が上がらないということで財政課から切られるようなことがないように頑張りたいと思うので、支援のほうをよろしくお願いしたい。
29
◯山岸委員 建設業全体の実態は、地元の業者が新卒はもうほとんど採れない、将来的に配管工事したり現場で働く日本人がいなくなってしまう、それぐらい厳しい。しかし、なぜ厳しいかというと、これはやっぱりあなたたちも努力せなあかんと私は言っているのだけれども、働き方改革である。今、県内の建設業関連で週休2日制を実施している企業はあるか。
30
◯土木管理課長 休みについてだが、週休2日でやっている企業はほぼないに等しいかなと思っている。ただ、県の発注工事については、そういう非常に厳しい環境の中ではあるが、災害とかそういうものは除いて、4月から原則週休2日工事で発注している。ただ、経営者とか現場代理人からは、やっぱり土木系は天気との戦いでもあってなかなか厳しいという声は出ている。4週8休でもなかなかという声はあるのだが、
委員もおっしゃっているように、今後、働く人、若手に入ってきていただきたいと思ったら、やはり休みの確保というのが一番大事である。そこは、いろいろと経費の問題等も話をしながら、週休2日を県としては進めていきたいと考えている。
31
◯山岸委員 就業環境の改善ということも含めてやっていただかないと、今、土建屋は朝、現場で仕事するのが8時となると、7時、ひょっとすると7時前に家を出る。これは大手と地元の小さい企業との格差はかなりある。そういうことがもう全部分かっているから、なかなか若い人が土木関連業に就職しない。実態はそうなっているのである。だから、今、ちょうどいい機会だから、これをどんどん進めていただいて、本当に一般企業並みに会社に着くのが8時でいいのだというような、それからさっき言ったように週休2日制も含めた就業環境の改善をしっかりと進めてほしい。要望しておく。
32
◯野田委員 今の関連で、主要施策の成果に関する報告書の116ページの実績を見ると、目標42件に対して実績42件と、まだまだ需要がありそうな雰囲気があるのだけれども、これは3か年だと、同じ業者が2回、3回、手を挙げられるのか。
もう1点は、決算審査資料の25ページ、補助金を建設業協会に700万円出しているけれども、この補助の内容がよく似ている。就業環境等改善事業のICT等のソフト・設備導入である。建設業協会に補助金を出して、そこから各業者に補助金を出しているのか。その2点を教えていただけるか。
33
◯建設産業・
人材支援室長 同じ業者がいいのかという点であるけれども、県内業者数5,000社ほどあるので、原則1度ということでやらせていただいているというのが実態である。
決算審査資料25ページの700万円の補助金であるが、県から建設業協会へ補助して、建設業者のことを一番分かっているのが建設業協会であるので、そこで就業環境等改善事業補助金を執行していただいている。そこに対して申請があり、42件分交付したという形である。県からは700万円1本でお金は行き、そこから42社に対して支払う。もちろん、結果について県は逐一報告を受けているということである。
34
◯野田委員 分かった。やっぱり今こういうのが一番大事な事業なので、ぜひ次年度予算についても増やして、件数を上げていっていただけたらなと思う。
35
◯山本(文)
委員 決算審査資料29ページ債権調に若狭
工業団地の分譲代金が440万円ほどあるが、この若狭
工業団地の中身がどうなっているのかなと思うので説明してもらえるか。
36
◯主任 若狭
工業団地についての今の質問の件だけれども、これは昔、福井県の土地開発公社があって、要はそこが解散したということで、その債権を県が引き継いだ上で、割賦未収金は償還の年度計画に基づいて、県で受け入れているという形になっている。
37
◯山本(文)
委員 工業団地そのものの中身がどうなっているかが知りたい。今、企業誘致、企業誘致と言っても、人手不足の中で企業誘致は簡単にいかない。そういう状況になっている。そうすると、今、県が負担している土地が余っているのか、企業誘致が
工業団地として成り立っているのかどうかということが分からないか。
38
◯土木管理課長 中核
団地の中の状況については、産業労働部でやっていて、申し訳ない。そこまでは把握していない。
39
◯山本(文)
委員 土地の分譲をするということは誰かが買うということだろう。そうすると、どれくらいの土地をまだ県が持っているのか、そしてまた残債がどれぐらいあるのかということが、大ざっぱでいいのだが、どうなっているのか。
40
◯土木管理課長 今、残債としては、決算審査資料29ページに記載されている金額であって、これについても今年度いっぱいで残債が入ってくることになっていて、償還としては全て終わるので、今後は土地を活用していくということで、空き地がどれだけあるとか、そこまでは今、手元に資料がない。ただ、土地としてはもう償還が全て終わるので、こちらとしてはちゃんと償還が収まっているのかなと考えている。
41
◯山本(文)
委員 債務者が2名とか1名とかというのは、これは誰か。
42
◯土木管理課長 団地の状況であるが、元企業誘致課にいた者に確認したら、
団地としては埋まっているということである。
43
◯主任 決算審査資料29ページの事業の目的及び概要にある債務者の生晃栄養薬品株式会社が令和元年度に完全に返し切って、今年度残っているところはプロテインケミカル株式会社で、9月末時点で償還が終わったということで確認を取っている。
44
◯仲倉分科会長 ほかないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
45
◯仲倉分科会長 ないようであるから、土木管理課の審査を終わる。
理事者には交代願う。
〔理事者交代〕
46
◯仲倉分科会長 次に、道路建設課の審査に入る。
理事者より説明を求める。
〔道路建設課長、資料に基づき説明〕
47
◯仲倉分科会長 説明は終わった。
これより質疑に入る。各
委員より
発言を願う。
48
◯細川委員 決算審査資料2ページの道路新設改良費だけれども、国道417号の予算が入っている。多分、今のところ目途としては今年度で完成という形になるのだろうけれども、ここは新設の道路の工事区間が2キロメートルに満たない、1.9キロメートルなのである。1.9キロメートルの道路を造るのに25年かかっている。多分、トンネル工事をする、しないという話がなかったら、もうそのままほったらかされていた。いつになったらできるんや、と一世代が済んでしまったという感じなのだけれども、何でそんなに長くかかったのかということと、そういうふうに長くかかっているところがほかにないのか。
実際に歩くと、完成していないのだけれども、もう樹木のような草が歩道に生えて、補修が必要なぐらいになっているのだけれども、県内にこういうのがほかにもあるのか。
49 ◯道路建設課長 細川
委員が話をしているところは八石バイパスだと思う。延長は1,900メートルあって、最後のほうの池田町側を今、施工している。
委員おっしゃられたように工期が長くなっているのだが、池田町側に地滑りがあって、そこの手当てがかなり難航していた。しかしながら、もう供用開始は目に見えているので、すぐに供用できるかと思っている。
県では、なるべく投資効果を早めたいということで、実を言うと、あまり長くやっているところはない。ただし、JRをまたぐような、福井市大土呂町でやっている事業は、平成十何年からまだやっている。十数年ぐらいかかっている。やはり関係機関との調整とか、あるいは地下水とか地質の状況によって、当初想定していたよりも長くかかっているところは数か所ある。ただし、予算を確保して、なるべく早く供用したいと思っている。
50
◯細川委員 崩れやすいというのは、最近、もう一回、工事を再開したら、そこが崩れやすかった。だけど、大本はめちゃくちゃ──途中でマイナーチェンジはされるし、もうあきれ返っているぐらいの工事なのだけれども。そもそもそうなったのは、やっぱり道路の予算を取るときに、費用対効果とかで、早い道はがんと早い。そういう順序で、後回しにされるところがずっと後回しにされてきているのだろうなと思っている。しかし、やっぱりどこかで、そういうものもけじめがないといけない。ほかにないのだったらいいのだけれども、こういうところがないようにしていただきたいなという要望なのだが、どうだろう。
51 ◯道路建設課長 特にバイパス事業については、つながないと効果が出てこないので、現道拡幅の道路改良とは違って、
委員おっしゃるように、なるべくつなげて効果を発揮するようにということを心がけて、私どもは事業展開していきたい。
52
◯野田委員 1点だけ、決算審査資料17ページの繰越工事、真ん中辺りに橋梁整備で福井森田丸岡線があって、理由が関係機関との工事工程の調整に不測の日数を要したとある。ほかの理由はまだ分かるのだけれども、工事工程で橋の工期が遅れて約10億円を繰り越している。こういったのは当初から工程管理しながら工事に入るとは思うのだけれども、いかがだろうか。
53 ◯道路建設課長
委員指摘の件については、鉄道・運輸機構との調整であって、鉄道の軌道基地の工事に県道を使うというところで、その辺りで工事が若干できないところがあった。その調整等に時間を要しただけであって、令和4年度末の供用が遅れるということは今のところない。
54
◯山本(文)
委員 決算審査資料19ページに、国直轄管理道路事業の負担金が65億円ほどある。これは何%負担であるか。
55 ◯道路建設課長 国の事業の負担金は、中部縦貫自動車道のような高規格道路については、県の負担は10分の3である。10分の7を国が持って、県が10分の3を持っているのだが、後進地域の特例があって、実質負担額としては昨年は0.251と、4分の1ぐらいの負担になろうかと思う。
ほかに国道8号とかそういう道路事業については県は3分の1の負担、それに合わせて後進地域の特例があるので、それを含めると昨年は0.287である。だから、3割弱ぐらいが県の負担というような状況である。
56
◯山本(文)
委員 後進地域というのは、どういう意味か。福井県は後進地域になっているのか。
57 ◯道路建設課長 財政力指数が低い県で事業を実施する場合、総務省から通知される引上げ率により国の負担割合が引き上げられうという法律がある。福井県はその後進地域にあたるということである。
58
◯山本(文)
委員 何か情けないような、ありがたいような感じがするが、これは過去3年か5年のベースで見ると、この負担金は増えているのか減っているのか。
59 ◯道路建設課長 増えている。昨年に比べて14億円弱ということで、特にこれは中部縦貫自動車道の工事を進めているので、その負担額が増えているという状況である。
60
◯山本(文)
委員 国直轄事業というのは、今は中部縦貫自動車道だけであるか。それ以外にもあるのか。
61 ◯道路建設課長 大きい事業でいくと、国道8号の福井バイパス、あるいは事業化された福井県と石川県の境の牛ノ谷道路とか金津道路、あるいは国の直轄代行事業として実施している冠山峠道路等、県内至るところで、今、直轄事業は進んでいるところである。
62
◯山本(文)
委員 そうすると、ここ近年を見ると負担金が増えているという話である。もちろん中部縦貫自動車道は増えているというのは私も分かるが、その他のところは減っている、普通と思ってよいのか。アバウトで結構である。
63 ◯道路建設課長 国道8号とか27号は若干少なくなっている。というのは、特に福井バイパスが国体前に供用開始したので、そこはかなり進んでいたのだが、今、中部縦貫自動車道の事業費が多いということだし、先ほど言った石川県との境の事業については始まったばかりで、今は設計や調査を行っており本格的な工事をやっていないので少ないという状況である。
64
◯山本(文)
委員 国道8号を見ると、石川県へ行くと物すごく整備されているのに、福井県に入ると途端に悪くなる。これをもうちょっと政治的に解決しないといけないなら政治的に動かないといけないし、頑張ってほしいなと思うので、その実態をお聞きしたかったので質問した。頑張ってほしい。
65 ◯道路建設課長 分かった。
66
◯西本(正)
委員 決算審査資料17ページの繰越額調に関して、繰越しを余り追及すると年度当初の仕事が確保できないので余り突っ込まないでくれという話もあるわけだけれども、この中で、状況変化により施工に不測の日数を要したとか、施工方法の調整で不測の日数を要したとか、3つほどある。こういうのをざっくり言うと、そこの測量試験費のかけ方が足らなかったのではないかなと考える。できないということは、結果として工事が進まない、県民利益につながらないということになってくるわけである。その辺り、どうだったか。
67 ◯道路建設課長 竹波立石縄間線で地質による繰越理由があるかと思うのだけれども、トンネル事業は延長が長くても全ての地質を調べるわけにはいかないということで、掘っていって、そこの地質状況によって工法を変えたりということがあるので、その辺りは事前に全ての調査というのは難しいかと思う。
また、資材関係については…
68
◯西本(正)
委員 聞いていない。施工方法だ。
69 ◯道路建設課長 施工方法は、こちらはトンネルであるけれども、先ほど言ったように地質が悪いとスパンの割合等を変えるとか……
70
◯西本(正)
委員 街路整備についてである。
71 ◯参事(道路企画) 福井縦貫線については、電線共同溝の事業であって、施工方法というよりも、電線とか通信線の引込みはどうしても各沿道の住宅とか事業所の工事と関係するので、電線事業者とか沿道の事業者、また住民の方との調整ということでの施工方法の協議に不測の日数を要したということである。
72
◯西本(正)
委員 いずれにしても、今は知らないけれども昔は、事前調査が軽んじられたところがあった。事前調査というか測量試験費は非常に大事なところで、これによって大きく変わってくるところがある。実際これは変わってきているし、そういうところは土木部全体の話だろうけれども、道路建設課としても、その辺りは考える必要があるのだろうと思う。結果として県民利益にいかにつなげるかということなので、その辺り、よろしくお願いしたいと思う。以上にしておく。
73 ◯田中(三)
委員 橋梁のことなのだけれども、主要施策の成果にも橋りょう新設改良事業と挙がっている。県内、うちの近くもそうであるが、かなり古くて狭い、歩行者とか自転車の方はどうなのというような橋梁が、県道クラスの道路でも結構目立つと思うのだが、成果がいろいろ挙げられてはいる。かなり老朽化しているものについて、どういう計画で、どの程度の予定を組んで整備されていくのか。これはもし道路保全課の事業だったらそちらでまた聞き直すが、もし道路建設課の事業なら、お答えいただきたいと思う。
74 ◯道路建設課長 メインは道路保全課になろうかと思うのだけれども、橋梁点検を実施して架け替えが本当に必要となると、その架け替えの事業というのは道路建設課が担当になる。補修という工法になると、道路保全課の担当業務になってくる。
75 ◯田中(三)
委員 そうすると、今、直近で架け替え等が必要な橋梁は、県の管理している部分では、どれぐらいあるという認識であるか。
76 ◯道路建設課長 今、架け替えが必要な橋梁はない。ちょっと前にあったのが、布施田橋であった。布施田橋は幅員も狭くて、大分古く、傷んでいるということで、上流側に布施田橋を架け替えたという事例がある。
77
◯仲倉分科会長 ほか、ないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
78
◯仲倉分科会長 ないようであるから、これで道路建設課の審査を終わる。
理事者には交代を願う。
〔理事者交代〕
79
◯仲倉分科会長 次に、高規格道路課の審査に入る。
理事者より説明を求める。
〔高規格道路課長、資料に基づき説明〕
80
◯仲倉分科会長 説明は終わった。
これより質疑に入る。各
委員より
発言願う。
81
◯山岸委員 決算審査資料12ページの補助金調について、事業内容を教えてほしい。
82
◯主任 令和元年度の中部縦貫自動車道関連公共施設等整備事業補助金の執行については、市道朝日線の和泉公民館の裏手の市道の側溝整備と舗装、道の駅九頭竜の駐車場の舗装工事を合わせて、補助金として601万3,000円となっている。
83
◯山岸委員 分かった。
84
◯仲倉分科会長 ほか、よろしいか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
85
◯仲倉分科会長 特にないようであるから、これで高規格道路課の審査を終わる。
理事者には交代を願う。
〔理事者交代〕
86
◯仲倉分科会長 次に、道路保全課の審査に入る。
理事者より説明を求める。
〔道路保全課長、資料に基づき説明〕
87
◯仲倉分科会長 説明は終わった。
これより質疑に入る。各
委員より
発言願う。
88
◯細川委員 道路維持事業、歩道整備とか、そういう要望はすごくたくさんあるのではないか。それを振り分ける中の文言に、子どもの通学路を優先させてもらうという話をよく聞くのだが、そういう方針というのはいつぐらいから出されたのか。
89 ◯道路保全課長 平成24年4月に京都府亀岡市で、無免許の少年が運転する車が通学中の小学生の集団登校にそのまま入って、児童も含めた死傷者が出たときに、全国で平成24年、25年で一斉点検をして、その後、緊急的な対応をすると決まった。その後、小学校単位で、主に市町の教育
委員会が中心になって、期間を決めて、警察、教育
委員会、県、地元、PTA等が立会いをして、通学路安全プログラムという名の下で箇所を選定してスタートしたのが平成26年度からである。現在も、市町ごとに違うが、毎年ないしは1年に1回とか、2年に1回、点検をしながら、その箇所を、例えば歩道整備とか柵をつけたりとか、道路管理者が必要なものをやっているというのが今の状況である。
90
◯細川委員 ということは、平成24年からは8年、平成26年スタートなら6年ぐらいになると思うのだけれども、ほかの生活道路がいっぱいある中で、それを言われて、ほかのはずっと我慢している。最初はありがたいなと思ったのだけれども、やっぱりどこかで期限を決めないと、何年間、通学路ばっかりで生活道路を待たせているのかという話になる。それから実際、通学路で本当に困っているところは全く手つかずであるところもある。逆に言うと、ほかの要望を断る口実に子どもを使われているような意識を、私は最近感じるようにもなってきたのだけれども、目途としては、いつまでかかるというか、言い続けるつもりなのか。
91 ◯道路保全課長 通学路も簡単にできるものと時間がかかるものがあって、歩道整備でも物件とか土地がかかるものは多くのお金がかかる。そこは時間をかけてやっている。一方、すぐできるものは、プログラムの中ですぐ対応しているという状況である。
委員も記憶があるかは知らないが、令和元年5月、滋賀県大津市で、今度は集団登校ではないのだけれども、保育園児──未就学児と我々は言っているのだけれども──の散歩の中に、不幸にも交差点の中で正面衝突をした自家用車が突っ込む死亡事故があった。実は、それ以降、今度はその総点検というか、未就学児の移動経路の一斉点検を、警察、保育園等、市町、道路管理者が行い、その対策を令和元年度の補正とか令和2年度当初でお金を投じてやってきている。
今、
委員がおっしゃるように一般の方々の対応というのはどちらかというとソフト対策とかが中心になって、ハード対策は通学路とか未就学児が入っていれば対策ができるのだけれども、なかなかそれ以外ができていないという状況である。
だんだんなくなってきているので、それを踏まえてやっていきたいとは思っている。
92
◯細川委員 大分もう期間がたっているので、変な話、田んぼ道で子どもがあっちの学校に行くのに歩道はあるのに、年寄りがいっぱい歩くような集落の中は、そこがたまたま指定の通学路になっていないから、ずっと留め置かれるというか諦めさせられているというのも、ちょっとバランスを欠くような状況になってきている。子どもの数も減ってきて、むしろ年配の方が集落の中なのに危ないというところもあるので、少しこの辺りも、長くかかるのは仕方がないにしても、生活道路という意味で、また考えていってほしいなと思う。要望で終わるけれども、よろしくお願いする。
93
◯野田委員 西口地下駐車場のお金の流れを教えていただきたい。まず決算審査資料10ページには執行状況2億170万円とあって、主要事業では決算額7,500万円で、指定管理者委託をしている。その辺り、指定管理者の分と福井駅西口地下駐車場管理運営事業と一緒なのかどうかを含めて教えていただきたい。
94 ◯道路保全課長
委員指摘の委託は決算審査資料28ページに福井土木事務所の契約金額、4期払いの合計で指定管理者に行っている金額がある。日本システムバンクというところが、今、指定管理しているのだけれども、そこに直接行っている金額である。
実は、この2億174万8,591円には、今の指定管理料4,693万2,490円のほかに、我々が管理者なので精算機械とかいろいろな機器の設備更新の費用も、この2億円の中には3,000万円ほど入っていて、あと消費税と、平成19年度に完成したときに起債を起こしているので、起債の償還金が1億2,000万円程度あって、その合計が2億174万8,591円となっている。
先ほどの7,500万円というのは、指定管理料の4,693万2,490円と、設備更新費の先ほど3,000万円程度と申し上げた2,808万円の合計の7,501万2,490円で、福井土木事務所が執行している金額になる。それ以外、起債償還とか消費税を入れて、合計で2億174万円になっているという内訳である。
95
◯野田委員 駐車場収入というのはまた別のところに入ってきていて、要するに今利用率92%の実績で、年間8,000万円ぐらいかかっている。今後、新幹線開業後は期待できるのだけれども、今、工事が始まって台数もかなり減ってくる中でも指定管理料は一緒になる。管理業務も一緒なだけ支出が必要になってくるのだけれども、その辺りの収入とか、いろいろ含めてどう考えているのか。
96 ◯道路保全課長 今ほど収入の話があったので、決算審査資料13ページに、ちょっと分かりづらいのだけれども、収入済額のかい分の金額の駐車場使用料1億622万5,190円が令和元年度の駐車場収入である。我々はもともと指定管理を頼むときに1億1,000万円を目標にしてくれということでお願いしていたのだけれども、実は令和元年度は、承知のとおり、2月辺りから新型コロナウイルス感染症が出て3月はその影響もあって、1億1,000万円を下回ったという状況である。
今後どうするのかという話なのだけれども、たまたまというか、令和2年度で指定管理期間が終わるということで、今、指定管理者の公募手続をしている。今の段階では、令和3年度から新幹線開業を挟んで5年間の指定管理の公募をかけていて、管理料は今の管理料とそう変わらない。今、物価や人件費が上がったので、うちの設定では少し高めの設定で募集をかけている。ただ、
委員指摘のとおり、どうしても新幹線の工事とかがあり、もうユアーズホテルの客がなくなったので、今、目標額を1億円に設定して募集をかけているところである。管理料はそれで設定しているので経営はできる。あとは1億円を超えるためにどう工夫していくかというのは、まさに今、公募をかけて、その意見を聞くという時期である。
97
◯野田委員 そうやって、やっていただけるところが来るといいのだけれども、なかなか──新型コロナウイルス感染症と工事が重なっているし、赤字がしばらく続いても、残りの2年、3年で元を取れるかという瀬戸際かなと思うので、ぜひ、また試算をしっかりしていただきたい。
あと、もう1点、別の話なのだけれども、決算審査資料5ページに歩道除雪事業があって、これは4,300万円ついているけれども、この年は歩道を除雪する雪は降ったのだろうか。
98
◯主任 この年は雪が少なかったのだけれども、歩道の除雪は機械でやっている。この機械のメンテナンス費用、そういうものが固定的にかかってきている。
そして、さらに主要な歩道にみどりのスコップひとかき運動といって、緑色のスコップが設置されている。この設置費用とか撤去費用、それからスコップ自体の整備費用というか壊れたときの整備費用とか、もろもろかかってくるので、その辺の固定経費がかかっているということである。
99
◯野田委員 4,300万円は当初予算で毎年つけていて、もし本当に大雪になったら補正予算を組むという考えでよろしいか。
100 ◯道路保全課長 指摘のとおりであって、今年度は固定経費でかかっていて、超えたら補正をお願いしていくという形になっている。
101
◯西本(正)
委員 決算審査資料26ページの事務事業委託状況調の中で随契が4件あるが、金額は3,000万円、4,000万円等であるけれども、この随契の緊急性、あるいは必要性について答えてほしい。
102
◯主任 例えば一番上の福井土木事務所の道路防災対策工事調査測量設計業務委託だけれども、国道305号で落石があり、急遽、道路斜面を確認して、測量して、設計し、いち早く安全対策をしないといけないということで随意契約をしている。
同じく一連番号5番、奥越土木事務所ののり面調査についても、国道157号で同じような地滑りがあって、これも、安全対策を確保しないといけないということで、のり面調査を急遽実施している。このようなことで、随意契約となっている。
103
◯西本(正)
委員 福井土木でも国土防災技術、奥越土木でも国土防災技術、たまたまそうなのかも分からないが、これはこういう場合はおたくにお願いするよという契約をしているのか。
104
◯主任 我々、土木事務所の管理のほうで、落石等があるとのり面を急遽調査しないといけないということで、何かあった場合はこのような調査業務をすぐしていただくというような契約を通常結んでいる。国土防災技術という会社は技術力があって、かなりそういう委託業務が多いのかなと考えている。
105
◯西本(正)
委員 そういう実績があるということか。福井県の土木部として求めるものに対して、しっかり対応していただいてきたということで、国土防災技術は県内全域でやっているのか。
106
◯主任 県内全域ではないと思う。国土防災技術が多いということである。
107 ◯田中(三)
委員 さっき道路建設課でも伺ったのだが、老朽化した橋梁、これは主要施策の成果に関する報告書117ページでも、橋りょう維持事業で県管理道路における橋梁を適切に維持するための対策をやっているのだというようなことで挙がって、それなりの予算をかけられているのだが、県が管理している橋梁は、かなり老朽化したもの、あるいは狭いものが多いと思うのである。
うちの近くでも、非常に古くて狭い橋が九頭竜川に架かっているけれども、これは毎年のように1か月以上、通行止めになって、何をやっているのかなと思ったら強度の点検、安全性の点検をやっている。車が通れない、自転車と歩行者はいいよというのだが、川を渡って駅へ行く人がいるのだけれども、非常に不便だし怖い。それが毎年のようにそういう点検で1か月以上通行できなくなる。
そういうのは、一体いつになったら架け替えとかという基準に合うのだろうか。毎年の予算を地元の土木事務所に聞くと、いいところ300万円とか、それぐらいなのである。それぐらいのお金をかけて1か月以上、毎年、毎年、通行止めにしている。それは本当に適切に維持するための対策と言えるのかというのが疑問なのであるが、どういう基準でやられるのか。それから架け替えに至るにはどういう判定をしていくのか、その辺を教えてほしい。
108 ◯道路保全課長 今、橋梁の補修の話、まず点検のお話だが、平成24年12月に笹子トンネルというNEXCO中日本のトンネルの天井板落下から法定点検になった。平成26年度から、その構造物が上から落ちたりして人の命に関するような、橋梁などは走っていると道路に落ちるというので、法定点検になった。その内容は5年に1回、そこまで行ってたたき、近接して自分の目で見ようというような点検の仕方に全国的に変わった。今、指摘の橋梁は後ほどお話しするが、基本的には全ての施設ではない。トンネルとか橋梁とかロックシェッドとかというようなものについて5年に1回点検するというのが法定で決められて、4段階──健全か、予防的にやったほうがいいか、5年以内に何らかの措置をしたらいいか、すぐ措置をするという段階がある。3段階、4段階目になると、5年以内に何らかの措置をしたり、すぐさま架け替えということになる。今は、まず一般的な点検をして、補修してという流れになってくる。
委員が指摘の橋は、多分、九頭竜川に架かっている福井県で一番古い橋梁だと思うのだけれども、それについては、確認はしないといけないのだけれども、毎年というのは、点検は5年に1回なのだけれども、その後、例えば補修のための調査、どういう補修が必要かという調査をして補修するのでそのための調査、さらにはそれの補修というので、3年ぐらい連続でやっているように見られるのかなと思う。
今度は拡幅の話、架け替えの話だけれども、拡幅になると、今、我々道路保全課は、今ある幅を管理していく。交通量が増えたりすると、九頭竜川にかかっている橋で小舟渡橋という古い橋が広くなったのは、あれは広くするというのには改良的な要素があるので架け替えとなるのだけれども、単純に古いものを架け替えするかというと、我々はそれを何とか大事に使っているので、今のところ我々の中では何とか維持していくという流れである。だから古くて狭い橋を、さらに交通量が多く、要望があったところはやっていくのだけれども、そこの場所がそこまでの交通量がないので、まだ今のところ、単純に古いものを架け替えるというのはないので、次は交通量などで出てくるかということかなと思う。
109 ◯田中(三)
委員 いいのだけれども、交通量の話が出たけれども、結局、不便なものだから、余計にみんなが使わなくなるのである。遠回りしても、違う橋へ行こうとなる。それで交通量がどんどん減っていく。
拡幅の話も先ほど小舟渡橋が出たけれども、拡幅したとおっしゃったのだが、全面拡幅していない。県道勝山丸岡線寄りのほうの一部の部分だけを車が行き交えるように拡幅されているけれども、半分以上の距離の部分、特に水が流れていて不安なところというのは、もう普通の乗用車が1台行くのがやっとというような幅のままで、そこは全然拡幅されていない。そういう橋を、少なくとも、ここ数年、毎年、毎年、長い期間通行止めにして、それで便利が悪いから、ますますみんなが通らなくなる。通らなくなったところを今度は交通量が少ないから架け替えできないというと、一体どういうサイクルが入っているのだということである。先ほども言ったけれども、駅もあるものだから、そこは不便だから、結局えち鉄の利用者も減っていくというようなことで、いろいろな負のサイクルになってしまっている。だから、そういったところは一体どういう考え方をされているのかなというのが、どういう説明を受けても理解できないのである。
110 ◯道路保全課長 先ほど私が言い間違えたかもしれない。訂正させていただくと、拡幅をしたのは布施田橋である。三国のほうの狭いのを全面的に拡幅した布施田橋のことを申し上げたので、小舟渡橋は平成26年度以降の点検で広げたわけでもないので、以前からである。今、奥越土木事務所が管理しているが、本当に地元の方に迷惑──まず平成26年度で落ちないように点検し、その補修するための検査をしてと毎年のようにということなので、期間を短くして、本当に利用に支障がないようにはしていかないとならないと思っている。毎年のようにということで、そちらについてはきちんと気をつけながらやっていき、全体的な話でいくと点検をしなければならないというのがあるので、どう短くするかというのを我々はやっていきたいと思っている。
拡幅とか架け替えの話は、また道路建設課とともに考えていきたいと思うが、まずは期間を短く、やらなければならない点検とか補修はしないとならないので、そこをもっと利用しやすいところからきちんとさせていただきたいと思う。
111 ◯田中(三)
委員 これで最後にするけれども、その橋だけというのであればおかしな話であるし、同じような管理の仕方を県内一円、古い橋とかでもいろいろやっておられるというのも、またそれも問題だと思う。だから、どうなっているのか全てまでは分からないけれども、私の身近な部分で感じているのは、そういうのが一つ事例としてある。
点検とか補修とかが必要なことは分かるのである。例えば、毎年のようにやらないで、どうせ長く通行止めにするのなら、もうしばらく、何年も、5年、10年、大丈夫な補修をするとか、そういうことをやっていただきたい。毎年見ていると、二、三百万円の予算をつけて、ちょこちょこと何かいじったのかな、1か月以上の通行止めが終わった後、実際通ってみても何がどう変わったのか、さっぱり分からない、相変わらず通るの怖いねというような状況がずっと続いているのである。だから、それで適切に管理していると言われても、皆さんは首をかしげる一方である。そこは、先ほど架け替えの話も出たけれども、道路建設課とよく調整していただいて、ぜひやっていただければと思う。これは要望である。
112
◯仲倉分科会長 ほか、ないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
113
◯仲倉分科会長 ほかにないようであるから、これで道路保全課の審査を終わる。
理事者には交代を願う。
次の河川課で午前中を閉めたいと思う。
〔理事者交代〕
114
◯仲倉分科会長 次に、河川課の審査に入る。
理事者より説明を求める。
〔河川課長、資料に基づき説明〕
115
◯仲倉分科会長 説明は終わった。
これより質疑に入る。各
委員より
発言を願う。
116
◯山本(文)
委員 九頭竜川下水道のことでちょっとお尋ねしたいのだが、大ざっぱに言って収支採算はどうなっているのか。プラスになっているのか、マイナスになっているのか。
117 ◯河川課長 今、下水道事業については、使用する下水道料に基づいて、各3市、福井市、あわら市、坂井市から、その定めた単価を基に負担金を頂いて運営するという形になっているが、現在、維持管理については、現時点の単価では一部足りないところがあって、ただ一方で、繰越金──過去に積立てしている金額──があって、その分を補填するという形で現在は運営している。
118
◯山本(文)
委員 当時造ったときは、各合併前の市町に割当て式にしたのである。半ば強制的に加入させて、しないと採算がなかなか取れないものだから年次計画の中で無理やりに自家配水とか自家処理とか、そういうのを無理して、計画どおりに加入を促進したという経緯がある。それで、一時、採算が大体収支とんとんにいくようになったのだという話があるのだが、個人の家の屋敷の面積に応じて権利金を納めないといけないというので非常にたくさん納めないといけない人もあるし、家だけ小さい敷地に建っている場合は余り納めなくてもいいという不合理が現実にあるのである。そういうようなことは始まった当時のままで、今も推移しているのか。
119 ◯参事(河川・下水道) 今、山本
委員のおっしゃっている下水道の使用のときに屋敷の面積で集めているのは、市町が下水道事業をするときに基となる試算の中で、1軒当たり使っている屋敷の面積に掛けて出している負担金だと思う。九頭竜川流域下水道については、福井市、あわら市、坂井市の3市の下水を受け入れているので、建設については市町から負担金を頂いている。使用料金──処理をするのにかかっている経費とはまた別で集めさせていただいている。
今、
委員がおっしゃった当初の建設の負担金というのは市町から頂いていて、その詳細については、建設にかかっている分で流量案分で3市から頂いていて、そこの分はもう回収できたと思っている。
九頭竜川流域下水道は概成しているので、各個人から負担金を流域下水道にもらっているわけではない。そこについては市町で集められて、うちのほうに建設にかかった応分の負担をしていただいているという状況である。
120
◯山本(文)
委員 そうすると、それを総合して収支採算はとんとんになっているのか、まだまだ赤字を負担しないといけないようになっているのか、その辺はどうか。
121 ◯参事(河川・下水道) 九頭竜川流域下水道も今年度から公営企業会計に移って、本年度、経営戦略を立てている最中である。その中でいうと、収支バランスが取れるように、今、策定していて、今のところ、先ほど課長が申したとおり、使用料については今までのプール金を持ち出している状況である。収支的にいうと、ゼロベースでいうと収支が合っていないのだけれども、繰越金、積み立てている分を少し使っているので、今後関係市町と協議して料金の改定なりをしていきたいと考えている。
122
◯山本(文)
委員 そうすると、端的に言って、採算は今のところ合っていると理解していいのか。
123 ◯参事(河川・下水道) 今のところは原価割れしていることはない。
124
◯山本(文)
委員 そうすると、これから先、料金が上がるとか、そういうことは考えなくてもいいということか。
125 ◯参事(河川・下水道) 料金については、先ほど言った経営戦略、今後10年間の中でどのような投資をしていくか、それと使用料金については今後人口減少が見込まれ流入水量が減っていく中で今の施設を維持していくということになれば、単価の改正を今検討している段階で、上がるかもしれないけれども、今検討している状況なので──下がるということはないと思われる。
126
◯野田委員 決算審査資料32ページの地域をつなぐ河川環境づくり推進事業補助金1,000万円。補助金であるけれども、内容はどういったものなのだろうか。
127 ◯河川課長 この補助金は、各市町に補助している。地区ごとに、例えば河川でごみ拾いとか草刈りとか、そういったボランティア的なことを行っていただく団体に対しての助成金を、県から各市町に補助して、各市町からその団体に助成しているというものである。
128
◯野田委員 これは恐らくうちの地元でも使ったことがあると思って聞いたのだけれども、実は草刈りを15人ぐらいでやって、ジュースとか飲物を出してやって、補助金が幾ら入ったのかなと思って見たら二千幾らだったのである。中を見ると、平米単価が、確か五、六年前だけれども7円とかで、一生懸命300平米ぐらいやって2,000円ぐらいだ。せっかく地区でとか、皆さんで頑張って河川の草刈りをやろうとやっているのだけれども2年で終わってしまったのである。福井市からも草刈りの刃を買っていいと言われて、2年目はその刃を3枚ぐらい買ったのだけれども。
今、県の管理河川を見ると、草が道路にまで生い茂ってくるという、非常に危ない、交通にも支障が出ているというところもある。こういった地元でやる事業に対して単価が安過ぎるとか、規約があるのだろうけれども、その辺りはどう考えていくのか教えてほしい。
129 ◯河川課長 今、質問いただいた、まず単価であるが、現在は1平米当たり5.3円で、今指摘いただいた頃より安くなっている。この単価については、全国的なバランスだとか、そういったものを踏まえて決めているものであって、確かに今指摘のとおり、広くやったのに数千円しかという指摘については、各市町から要請を受けてそれを助成しているものだから、そこは各市町ともよく話をして、実際に適切な割り振りができているかどうか等、改めて状況を確認させていただきたいと思う。
130
◯野田委員 結局、もう地元でやらないから業者に頼んでくれといって県に、土木事務所に電話するのだ。業者がやると何十万円、何百万円という委託料がかかってくる。その辺り、平米単価でなくても別の算定の仕方も考えていただけたらと思う。
もう1点、決算審査資料2ページの河川改良費の一番下、馬渡川、これは福井市施工でしていると思う。一級河川馬渡川だけれども、ずっと今まで福井市が事業をしてきた。もう終わっているのかなと思ったら、まだ4,600万円ぐらい事業をしているのだが、これは国庫補助が入っていないのだけれども、この辺りはどうして国庫補助がないのか、教えてほしい。
131 ◯河川課長 こちらは国庫補助も入れて行っている。今、
委員の指摘のとおり、本来これは県管理区間なので県で行っているものだけれども、昭和50年代に市のほうで代わりに整備していくということで、現在、福井芦原街道まで整備が進んだ。まだその上流にも残っている部分があって、福井市で整備するということにはなっているが、そこは県と市でいろいろと話をして行っている。
132
◯仲倉分科会長 よろしいか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
133
◯仲倉分科会長 それでは、河川課の審査を終わる。
ここで休憩する。再開を1時とする。
~休 憩~
134
◯仲倉分科会長 それでは、休憩前に引き続き、
委員会を再開する。
砂防防災課の審査に入る。
理事者より説明を求める。
〔砂防防災課長、資料に基づき説明〕
135
◯仲倉分科会長 説明は終わった。
これより質疑に入る。各
委員より
発言を願う。
136
◯野田委員 決算審査資料20ページの不用額の理由について、水防費で、「システム更新の入札差金」は分かるのだけれども、「年度末にシステムの障害が発生しなかった」というと、全てのシステム維持管理に対してシステム障害が出るかもしれないので、膨らませて500万円つけておこうかとか、そういう予算の組み方をしているのかと不安になる。これについて、金額とか、どれぐらい不用になったのか、その辺りを教えていただけるか。
137 ◯課長補佐 こちらの河川・砂防総合情報システムについては、県内の雨量とか河川の水位とかを絶えず観測する機器に連動しているものであって、こういった機器については、住民への避難の発令といったものの基礎的なデータを収集し、また、そういった情報を発信するシステムである。従って、この機器が、例えば2月補正後に故障して、その間予算がないとなると、新年度になるまで執行する予算がなく、機器の維持ができず、住民に対しての避難勧告や指示の発令といったことができないといったことになるので、維持に必要な金額を持たせていただいている。
138
◯野田委員 テレメーターとか、そういうほかの予算も全部そのように、含ませて予算づけしているということでよろしいだろうか。
139 ◯課長補佐 このシステムに関しては
委員おっしゃるとおりであって、テレメーターシステム一切に関して、2月補正後に対応する形で持っていて、使わなかった場合に不用額で落とさせていただくことで対応している。
140
◯野田委員 不安なシステムであるという裏づけにもなってしまうのかなと思うのだけれども、当初から壊れることを想定して予算をつけるというのはちょっと違和感があるのだけれども。分かった。
141
◯仲倉分科会長 ほか、ないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
142
◯仲倉分科会長 特にないようであるから、これで砂防防災課の審査を終わる。
理事者には交代を願う。
〔理事者交代〕
143
◯仲倉分科会長 それでは、次に、港湾空港課の審査に入る。
理事者より説明を求める。
〔港湾空港課長、資料に基づき説明〕
144
◯仲倉分科会長 説明は終わった。
これより質疑に入る。各
委員より
発言を願う。
145
◯西本(正)
委員 決算審査資料35ページの敦賀港国際ターミナル株式会社への発注は、事業の性格上ここにというのはよく分かるのだけれども、ずっと額を定めた契約でここと契約しているわけだろう。積算根拠とか、あるいはほかの港、ほかの会社との比較とか、その辺りを説明してほしい。
146 ◯港湾空港課長 積算根拠については、本来県でやる維持管理とか、そういった人件費等を積み上げて、指定管理料として委託しているので、その状況によって、例えば油代とか労務単価の増減はあるにしても、大体同じぐらいの金額で一応推移しているという状況である。
147
◯仲倉分科会長 ほか、ないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
148
◯仲倉分科会長 特にないようであるから、これで港湾空港課の審査を終わる。
理事者には交代を願う。
〔理事者交代〕
149
◯仲倉分科会長 次に、都市計画課の審査に入る。
理事者より説明を求める。
〔都市計画課長、資料に基づき説明〕
150
◯仲倉分科会長 説明は終わった。
これより質疑に入る。各
委員より
発言を願う。
151
◯細川委員 福井駅西口の市街地再開発支援事業も道路維持事業もされているので、都市計画をやっている周りの道路も、こちらが車の流れなどを考えてコーディネートしていただけるような立場なのだろうか。
152 ◯都市計画課長 交通の流れ、交通関係については、県は交通部局もあるけれども、まちづくりの観点でいくと福井市と一緒に都市計画課でやらせていただいている。例えば、今、ちょうど再開発の車線規制で少し道を狭くして、交通の流れとかが大丈夫かというシミュレーション、検討については、福井市と一緒にやらせていただいている。
153
◯細川委員 どこの部局なのか分からないのだけれども、南側から駅前のほうに入ってきて県庁に来るときに、今までだったら昔ミスタードーナツがあったところから来ていたのだが、今はその道がなくなったので、福井駅前に入ってきて曲がって県庁のほうに来るのだけれども、いつもあそこの信号の流れが大丈夫かなと不安になるのである。というのは、きっと赤、青が変わるタイミングは今までどおりだよね。そうすると、どうもハピリンの前の信号から、もう一つこちら側の駅前の信号までの短い区間に車がたまるような気がする。あそこの道路1本でかなり流れが変わるので、例えば信号が赤青黄だけの信号でいいのか、それとも曲がれの矢印があったほうがいいのかとか、あそこを開発する以上は、その辺りまでも含めて流れを1回見ていただくといいのではないかなと思う。開発に関して、関係のところとそこら辺も含めて検討いただきたいのだけれども、いかがだろう。
154 ◯都市計画課長 まさにおっしゃるとおりで、駅前の車線規制もやっているので、ちょっと現場を見て、福井市とも相談して、交通の信号機の制御については県警との話になるので、もし変えるとか気がついたことがあったら、また相談をかけていきたいと思う。
155
◯細川委員 多分あちらからハピリンの前を通ってこちらへ来るまでの、信号が幾つか小まめにあるところは、どうせなら、全部青になったら、だっと通れるとか考えられる。本当によろしくお願いする。
156
◯野田委員 関連で、繰越しについて、福井駅西口市街地再開発事業1億7,000万円の予算に対して執行額は4,000万円ということなのだが、繰り越した分は一体どんな補助金なのか教えてほしい。
157 ◯都市計画課長 決算審査資料16ページ11表の一番上の繰越額1億3,041万2,000円の内訳であるが、まずA街区の建築設計と権利返還計画の作成費用、それからB街区の事業計画作成費用、この2つが年度内に完了しなかったということで繰越しさせていただいている。権利返還計画についてはもう認可しているので、その業務は今現在は終わっている。
158
◯野田委員 そうすると、今年度、権利返還業務の補助金と撤去も補助金に含まれ、埋文調査も含まれる。建設はまだだよね。来年度までも含めて今後の予定を教えていただけるか。
159 ◯都市計画課長 現在、取壊しにかかっているので、取壊し工事の必要な分については、足りなければ令和3年度に要求していく。それから、建築工事も併せて始まっていくので、例えば設計監理、もちろん建築工事本体の費用についても、福井市の予算と合わせる必要があるので、福井市の要求内容を見ながら、必要なものを精査して要求させていただきたいと思っている。
160
◯野田委員 あと、南通りについては、今年度、来年度ではどういう計画だろうか。
161 ◯都市計画課長 南通りについては、先般、市街地再開発事業の都市計画決定がなされたので、いよいよ事業計画認可、組合設立認可に向けて作業が進められるので、その状況を見ながら予算をつけていきたいと思っている。
162
◯西本(正)
委員 三里浜緩衝緑地維持管理業務委託だけれども、これは昔、産業分科会で土木と連携して云々という指摘事項に挙がった事業であると思う。私の記憶だと、指摘されてから確か四、五年たっている。とすると、この松くい虫の被害対策だけれども、毎年取り組んでいて、成果はどんなものであるか。
163 ◯都市計画課長 三里浜の松くい虫対策については、着実にやっていて、枯れたものを撤去して、また苗木を植えるという作業を引き続きやっているのだが、ちょっと別の問題で、茂みが結構鬱蒼としていて獣害という話も出てきたものだから、平成29年度ぐらいから、少し見通しをよくする、環境改善ということで、下草刈りとか、ちょっとした下枝打ちをやっている。昨年度終了したのだが、これによって、中の沿道とかを歩くと向こうが透けて見えるというか、もうやぶのような状況ではなくなっている。随分改善され、ジョギングとかちょっとしたランニングとかでも少し使われるようになってきていて、もう少し利用が図られるように頑張っていきたいなとは思っている。
164
◯仲倉分科会長 よろしいか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
165
◯仲倉分科会長 ほかにないようであるから、これで都市計画課の審査を終わる。
理事者には交代を願う。
〔理事者交代〕
166
◯仲倉分科会長 それでは次に、建築住宅課の審査に入る。
理事者より説明を求める。
〔建築住宅課長、資料に基づき説明〕
167
◯仲倉分科会長 説明は終わった。
これより質疑に入る。各
委員より
発言を願う。
168
◯細川委員 主要施策の成果に関する報告書115ページの空き家対策支援事業だけれども、目標30戸に対して実績が44戸と約1.5倍だけれども、今後増やすというのはないか。それから、114ページの福井の住まい総合支援事業の子育て世帯補助戸数も3倍近くの実績があるので人気があると思うのだけれども、その辺りはどう評価されるのだろうか。
169 ◯建築住宅課長 まず、空き家対策については、今年度から制度を拡充して、老朽空き家の部分については65戸、老朽空き家までは至らないけれども売り物にならないようなレベルのものを準老朽空き家と定義して55戸、合計120戸の予算ということで拡充している。
福井の住まい総合支援事業は昨年度は記載のとおりであるけれども、今年度は空き家の購入リフォームに70戸、新規の事業で所有者が空き家を利用してリフォームして賃貸するものに15戸、それから多世帯同居のリフォームに40戸、多世帯近居のための住宅取得に35戸というような形で拡充させていただいている。
170
◯細川委員 ありがとう。いいね。特に空き家のほうの対策なのだけれども、申込みがあったところは受けて、それだけの枠というのは非常にありがたいのだけれども、以前から気になっているのは、敦賀から海岸沿いにずっと北上する国道8号とか国道305号、しおかぜラインとか、海沿いの本当にいい景観のところに建っているぼろぼろのお土産屋さんや旅館の跡、ああいったところに関しては、放っておいてもお化け屋敷が並んでいるような感じになる。逆にこちらから、こんな補助があるけれどいかがかというような、そういう売り込みのような刺激を与えるのはどうなのか。考えていないか。
171 ◯建築住宅課長 まずベースとして、空き家対策事業は市町事業に対して県が後方支援として応援しているという部分は当然ある。ただ、そういうわけにはいかないので、今、敦賀市とか南越前町についても、海岸沿いの建物をどうするのかということは、お話はさせていただいている。ただ、この補助金額のベースが木造の建物、あるいは木造でなくても住宅をベースに組んでいるというところがあって、大規模なものについては桁が変わったりするので、なかなかそこを呼びかけても難しいのだというお話は聞いているところである。
172
◯細川委員 今の建物辺りについて、本当に不思議なのだけれども、何で国定公園の指定のときに、ああいうところだけ指定が抜けているのか、昭和の時代の何か作為的なものをすごく感じる。策には策で考えていかないと、なかなか直らないのだろうなと思うので、いい知恵があったら、ぜひ積極的にやっていただきたい。もう要望でしかないのだけれども、何かあるか。
173 ◯建築住宅課長
委員から何回か意見も頂いているので、また市町と相談して、どういった方策が取れるのかというのは継続して相談させていただきたいと思う。
174
◯山岸委員 ちょっと聞くのだけれども、県営住宅は、県全体でどれぐらいあるのか。
175 ◯建築住宅課長 今、県で管理しているものが、用途廃止を除くと、木造は除いて全体で約1,800戸程度ある。
176
◯山岸委員 入居率はどれぐらいであるか。
177 ◯建築住宅課長 全体でおおむね80%である。
178
◯山岸委員 80%ならいいほうかな。実際のところ、どれぐらい評価しているのか分からないが、退去者の未収金を回収するために弁護士会へ委託を出している。実績として、昨年はどれぐらい回収できたのか。
179 ◯建築住宅課長 山岸
委員の指摘の件だけれども、弁護士法人に外部委託をしている。昨年度の実績は170万6,386円を回収ということである。昨年消費税が変わって、現在は36%が回収した弁護士法人に成功報酬として支払われるという仕組みである。
180
◯山岸委員 そうすると、これはかなり、まだ回収できない──これも一時、決算
委員会で、しっかりと回収せなあかんという話も出た記憶もあるけれども、この回収率で以前よりは改善されているのか。
181 ◯建築住宅課長 以前は、一番ピーク時で2億円余りあった。それがここ10年近くで、かなり落としてきている。
直近で申すと、平成元年度が1億3,216万4,164円、平成30年度は1億3,499万1,455円、平成29年度が1億4,270万4,355円ということで、確実に減らしてきているのだけれども、なかなかぐっと一気には減っていかないというような状況である。
182
◯仲倉分科会長 ほか、よろしいか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
183
◯仲倉分科会長 それでは、ないようであるから、建築住宅課の審査を終わる。
理事者には交代を願う。
〔理事者交代〕
184
◯仲倉分科会長 それでは次に、公共建築課の審査に入る。
理事者より説明を求める。
〔公共建築課長、資料に基づき説明〕
185
◯仲倉分科会長 説明は終わった。
これより質疑に入る。各
委員より
発言を願う。
よろしいか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
186
◯仲倉分科会長 特にないようであるから、公共建築課の審査を終わる。
以上で、土木部関係の審査を終了する。
これで本日の日程は全て終了した。
明16日は、午前10時より分科会を開催する。
これで本日の分科会は散会する。
~以 上~
予算決算特別委員会土木警察分科会
会 長 仲 倉 典 克
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