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  1. 福井県議会 2020-09-28
    令和2年土木警察常任委員会及び予算決算特別委員会土木警察分科会 本文 2020-09-28


    取得元: 福井県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-12
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいタブが開きます) 令和2年土木警察常任委員会及び予算決算特別委員会土木警察分科会 本文 2020-09-28 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ窓表示 ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者一覧に移動 全 204 発言 / ヒット 0 発言 表示発言切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示 すべて選択 すべて解除 1 ◯仲倉委員長分科会長) 2 ◯警察本部長 3 ◯仲倉委員長分科会長) 4 ◯仲倉分科会長 5 ◯田中(三)委員 6 ◯会計課長 7 ◯田中(三)委員 8 ◯交通部長 9 ◯仲倉分科会長 10 ◯仲倉分科会長 11 ◯仲倉委員長 12 ◯山岸委員 13 ◯生活安全部長 14 ◯山岸委員 15 ◯生活安全部長 16 ◯山岸委員 17 ◯生活安全部長 18 ◯山岸委員 19 ◯生活安全部長 20 ◯山岸委員 21 ◯仲倉委員長 22 ◯仲倉委員長 23 ◯仲倉委員長 24 ◯細川委員 25 ◯刑事部長 26 ◯細川委員 27 ◯刑事部長 28 ◯細川委員 29 ◯生活安全部長 30 ◯警務部長 31 ◯刑事部長 32 ◯細川委員 33 ◯刑事部長 34 ◯野田委員 35 ◯警察本部長 36 ◯生活安全部長 37 ◯長田委員 38 ◯生活安全部長 39 ◯長田委員 40 ◯生活安全部長 41 ◯長田委員 42 ◯生活安全部長 43 ◯長田委員 44 ◯交通部長 45 ◯長田委員 46 ◯山本(文)委員 47 ◯警備部長 48 ◯山本(文)委員 49 ◯警備部長 50 ◯山本(文)委員 51 ◯刑事部長 52 ◯山本(文)委員 53 ◯刑事部長 54 ◯山本(文)委員 55 ◯刑事部長 56 ◯山本(文)委員 57 ◯刑事部長 58 ◯山本(文)委員 59 ◯刑事部長 60 ◯山本(文)委員 61 ◯刑事部長 62 ◯西本(正)委員 63 ◯交通部長 64 ◯西本(正)委員 65 ◯交通部長 66 ◯西本(正)委員 67 ◯交通部長 68 ◯西本(正)委員 69 ◯交通部長 70 ◯西本(正)委員 71 ◯交通部長 72 ◯西本(正)委員 73 ◯刑事部長 74 ◯西本(正)委員 75 ◯生活安全部長 76 ◯西本(正)委員 77 ◯山岸委員 78 ◯会計課長 79 ◯山岸委員 80 ◯会計課長 81 ◯山岸委員 82 ◯会計課長 83 ◯山岸委員 84 ◯警務部長 85 ◯仲倉委員長 86 ◯仲倉委員長 87 ◯野田委員 88 ◯生活安全部長 89 ◯野田委員 90 ◯生活安全部長 91 ◯野田委員 92 ◯交通部長 93 ◯野田委員 94 ◯交通部長 95 ◯野田委員 96 ◯長田委員 97 ◯刑事部長 98 ◯長田委員 99 ◯刑事部長 100 ◯長田委員 101 ◯仲倉委員長 102 ◯会計課長 103 ◯仲倉委員長 104 ◯仲倉委員長 105 ◯仲倉委員長分科会長) 106 ◯土木部長 107 ◯仲倉委員長分科会長) 108 ◯仲倉委員長分科会長) 109 ◯仲倉委員長分科会長) 110 ◯仲倉分科会長 111 ◯仲倉分科会長 112 ◯仲倉委員長 113 ◯山岸委員 114 ◯道路保全課長 115 ◯山岸委員 116 ◯道路保全課長 117 ◯山岸委員 118 ◯道路保全課長 119 ◯山岸委員 120 ◯道路保全課長 121 ◯山岸委員 122 ◯仲倉委員長 123 ◯仲倉委員長 124 ◯仲倉委員長 125 ◯山本(文)委員 126 ◯土木部長 127 ◯山本(文)委員 128 ◯土木部長 129 ◯山本(文)委員 130 ◯土木部長 131 ◯山本(文)委員 132 ◯土木部長 133 ◯山本(文)委員 134 ◯河川課長 135 ◯山本(文)委員 136 ◯河川課長 137 ◯山本(文)委員 138 ◯河川課長 139 ◯山本(文)委員 140 ◯河川課長 141 ◯山本(文)委員 142 ◯河川課長 143 ◯山本(文)委員 144 ◯河川課長 145 ◯山本(文)委員 146 ◯河川課長 147 ◯山本(文)委員 148 ◯細川委員 149 ◯高規格道路課長 150 ◯細川委員 151 ◯道路建設課長 152 ◯細川委員 153 ◯道路建設課長 154 ◯道路保全課長 155 ◯細川委員 156 ◯道路保全課長 157 ◯細川委員 158 ◯長田委員 159 ◯公共建築課長 160 ◯長田委員 161 ◯副部長 162 ◯長田委員 163 ◯道路保全課長 164 ◯長田委員 165 ◯道路保全課長 166 ◯長田委員 167 ◯山岸委員 168 ◯砂防防災課長 169 ◯山岸委員 170 ◯砂防防災課長 171 ◯山岸委員 172 ◯野田委員 173 ◯都市計画課長 174 ◯野田委員 175 ◯都市計画課長 176 ◯野田委員 177 ◯都市計画課長 178 ◯野田委員 179 ◯建築住宅課長 180 ◯野田委員 181 ◯建築住宅課長 182 ◯野田委員 183 ◯田中(三)委員 184 ◯道路建設課長 185 ◯田中(三)委員 186 ◯道路保全課長 187 ◯田中(三)委員 188 ◯砂防防災課長 189 ◯田中(三)委員 190 ◯西本(正)委員 191 ◯河川課長 192 ◯西本(正)委員 193 ◯河川課長 194 ◯西本(正)委員 195 ◯河川課長 196 ◯西本(正)委員 197 ◯河川課長 198 ◯西本(正)委員 199 ◯河川課長 200 ◯西本(正)委員 201 ◯道路建設課長 202 ◯西本(正)委員 203 ◯仲倉委員長 204 ◯仲倉委員長 ↑ リストの先頭へ ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                公安委員会関係 ◯仲倉委員長分科会長)  ただいまから、土木警察常任委員会及び予算決算特別委員会土木警察分科会を開会する。  なお、本日の委員会は新型コロナウイルス感染症対策のため全員協議会室にて行う。マイクは1人ずつ設置している。発言の際はスイッチを入れてほしい。  また、換気等のため進行状況を考慮しながらおよそ1時間をめどに休憩を取る予定をしているので了承願う。  なお、マイボトル等による水分補給については、委員会開催中は遠慮いただき、休憩中にてお願いする。  議会運営要綱第26条第2項の規定により、パソコン等を使用する委員は審議の妨げにならないよう、節度をもって適切に使用願う。併せて、同規定により、説明者及び説明補助者にはパソコン等の使用が認められていないので、留意願う。  次に、傍聴される方に申し上げる。傍聴の際は、さきにお知らせした留意事項を守って傍聴を願う。  本日の審査は、初めに公安委員会、次に土木部の順序にて行う。  また、本委員会関係の付託議案等については、その一覧をお手元に配付しておいたので、御覧願う。  なお、質疑及び答弁は簡潔に行っていただくようにお願いする。  これより、公安委員会関係の審査に入る。  それでは、本委員会に付託された第82号議案及び所管事務の調査並びに予算決算特別委員会に付託された予算議案のうち、第75号議案の公安委員会関係分を議題とする。  理事者より議案の説明を求める。なお、特に報告すべき事項等があれば、併せて報告を願う。       〔警察本部長、「警察本部長説明」に基づき、以下のとおり説明〕 2 ◯警察本部長  委員長をはじめ委員の皆様方には、日頃から県警察の運営について深い理解と多大な支援を賜り、厚く御礼を申し上げる。  さて、本常任委員会に付託されている警察本部関係の議案としては、第82号議案、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例の一部改正についてがあるが、その内容については、さきの全員協議会で説明申し上げたとおりである。令和2年度一般会計補正予算案の警察費と併せ、審議のほどよろしくお願いする。  以下、審議に先立って、少々お時間を頂いて、お手元の配付資料「福井県の治安情勢8月末現在」に基づき、当県の最近の治安情勢について説明させていただく。
     まず、1ページ目を御覧願う。刑法犯についてである。本年8月末現在の刑法犯認知件数は1,772件で、前年同期と比べて303件、14.6%減少している。また、検挙件数は1,114件で、前年同期と比べて128件、10.3%減少しているが、検挙率は62.9%で、前年同期と比べて3.0ポイント上昇している。  次に、2ページを御覧願う。子どもを犯罪から守る対策についてである。本年8月末現在の子どもに対する声かけ、つきまとい事案等の相談等件数は145件で、前年同期と比べて23件、13.7%減少している。また、検挙件数は13件で、前年同期と比べて9件減少しているが、指導・警告件数は47件で、前年同期と比べて7件増加している。県警察では、子どもが安心して登下校することができるよう、子ども110番の家に対する「ながら見守り」への協力依頼や、防犯ボランティアと連携した見守り活動等を推進し、子どもの安全確保に努めている。  次に、4ページを御覧願う。女性を犯罪から守る対策についてである。本年8月末現在の女性が被害者となった性犯罪や暴力犯罪などの認知件数は165件で、前年同期と比べて16件増加している。また、ストーカー事案の相談等件数は97件、検挙は21件、禁止命令・警告は37件となっており、DV事案の相談等件数は185件、検挙は103件、保護命令は9件、警告は67件となっている。県警察では、この種事案に対して、被害の拡大防止と被害者の安全確保を最優先に、行為者への指導・警告や禁止命令等の行政措置を行うほか、刑罰法令に触れる行為を認めた場合には積極的な事件化を図っており、被害者や相談者の安全確保に努めているところである。  次に、5ページを御覧願う。特殊詐欺対策についてである。本年8月末現在の特殊詐欺の認知件数は15件で、前年同期と比べて4件減少しており、被害金額は約2,822万円で、前年同期と比べて大幅に減少している。しかしながら、依然として65歳以上の高齢者が被害に遭うケースが多く、被害者全体の約7割を占めている。県警察では、金融機関やコンビニエンスストア等における各種被害防止対策に取り組むとともに、受け子と呼ばれるキャッシュカード等受取り役の徹底検挙や、携帯電話、預貯金口座の不正取得など、特殊詐欺を助長する犯罪の取締りなどを強力に推進している。  次に、8ページを御覧願う。交通事故から県民を守る対策についてである。本年8月末現在の総事故件数は前年同期より減少しているが、死者数は20人で、前年同期と比べて1人増加している。依然として高齢者の方が犠牲となる事故が多く、これまでに16人がお亡くなりになっており、全死者数に占める割合は8割となっている。県警察では、歩行中や自転車乗用中の高齢者の方の交通死亡事故を防止するため、歩行環境シミュレーターを活用した交通安全教室の開催や反射材の普及促進活動を推進しているほか、高齢運転者の安全運転を支援するため、ドライブレコーダーを活用した個別の交通安全指導を行うなど、高齢者の交通事故抑止対策に取り組んでいるところである。  最後に、令和2年度の政策トライアル枠予算の取組状況について説明する。警察本部では、お手元の配付資料に記載の事業のうち、ナンバー32及び33の2件に取り組んでいる。まず、資料1を御覧願う。横断歩道での一時停止ルールの周知を図るため、警察庁が制作した広報啓発動画の短編を動画広告として活用し、県警察のユーチューブ公式チャンネルに掲載された動画本編の視聴を促すものである。次に資料2を御覧願う。運転技能の欠点等の評価を自動的に行うことができる運転技能自動評価システムの将来的な導入に向け、当該機器の有用性を確認するため、機器を使用した高齢者運転者の実走による体験講習を試行的に実施するものである。  以上2件の事業については、効果を検証した上で、令和3年度当初予算要求に反映させたいと考えている。  説明は以上である。県警察では、安全で安心して暮らせる福井の実現に向け、引き続き関係機関、団体や県民の皆様と手を携えて、各種治安対策に取り組んでいく。  委員長をはじめ委員の皆様方には、引き続き支援、協力を賜るよう、お願い申し上げる。 3 ◯仲倉委員長分科会長)  説明は終わった。  審査は、分科会、続いて委員会の順序で行うので了承願う。            ────────────── 4 ◯仲倉分科会長  まず、分科会の審査に入る。予算議案のうち、第75号議案の公安委員会関係分について各委員より発言を願う。 5 ◯田中(三)委員  予算案説明資料2ページ、県警における感染拡大防止対策事業で、留置施設11か所に隔離室を設置するとあるが、11か所で県内の留置施設は全部対応できるという認識でよろしいか。また、警察活動に必要な感染防止資機材を整備するという事業内容になっているが、この警察活動に必要な感染防止資機材とはどういったものがあるのか、具体的な例を挙げてほしい。 6 ◯会計課長  まず、留置施設11か所は、県下11警察署の全留置施設であり、これで全ての警察署に隔離室を整備するものである。  次に、感染防止資機材の内容については、オゾンガス発生装置と当直用の使い捨てシーツである。警察車両内等のウイルス除染のために活用するオゾンガス発生装置は、警察活動に必要な感染防止ということで資機材を整備させていただく。警察本部や各警察署等ということで、19台を予定している。使い捨てシーツは職員にウイルスの陽性者が発生した場合、その施設の当直勤務員が使用する寝具を使い捨てシーツに交換して使用させるために整備するものであって、当分の間ということで1日50人分、最大で14日分ということで、延べ700人分を整備するものである。 7 ◯田中(三)委員  先ほど本部長から高齢者の死者が全体の8割を占めて非常に多い、あるいは事故件数は減っているけれども、死亡者は8月末で例年より1人増えているというような今年の特性についての発言があった。予算案説明資料3ページ、高齢者事故抑止のための緊急対策事業の説明に、高齢者交通事故の更なる抑止を図るためということで事業内容が、二、三、挙がっているのだが、今年は事故の件数は二、三割減っていて、負傷者も減っていて、その中で、死亡事故だけ減らないというようなところで、今年特にという特性について、分析されたものがあるのか。あるいは、一般的なものとして今年も多いのか。その辺、分析結果があるようだったら教えてほしい。 8 ◯交通部長  本年の交通事故、死亡事故の発生状況、特徴について説明を申し上げる。8月末現在で交通事故死者数1名増加ということであるけれども、昨日現在で見ると、21件、22名の方がお亡くなりになっている。昨年同期と比較するとマイナス1人という状況である。特徴を申し上げると、やはり高齢者が18人と、全体の約81%を占めている状況である。  内訳を説明させていただくと、車両相互によるものが5件、それから車と歩行者によるものが8件、車両単独によるものが、これは非常に多く8件という状況である。  また、歩行者のうち夜間歩いていた方が4人いるのだけれども、全員反射材をつけていない状況である。  特に、今年は1月から5月の5か月間で9件、9名の方がお亡くなりになっているが、6月以降非常に多発傾向にあって、12件、13名という状況にある。特に新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛が明けた6月、7月の2か月間に限っては9件、10名と、非常に多い状況である。そしてこの10名のうち8人が高齢者という状況である。この6月と7月に多く発生した主な要因は、推察にはなるけれども──県内の主要交差点8か所で交通量を調査した。4月は前年の同期に比べて交通量が約27%減少しているが、6月、7月で見ると前年同期に比べてマイナス6%という形で、ほぼ回復している状況にある。このように、外出自粛の解除後は、交通環境が大きく変わっている中において、車の速度とかあるいは車、歩行者双方の安全確認などの面で、交通閑散当時のままの意識であるとか、行動、安全確認が死亡事故の増加に影響しているのではないかとも考えている。  また、死者の割合を見ると非常に高齢者が高い。6月、7月が多いという状況であって、また単独が多いということである。何かしら猛暑による体調不良といったところが原因となっている可能性もあるのではないかと考えている。  今、秋の交通安全県民運動の期間中であって、取締りをはじめ広報啓発活動、安全教育、いろんなことに取り組んでいる。そして、この9月補正で高齢者の事故抑止のための緊急対策事業ということで、幾つかの事業をさせていただきたいと思っている。10月以降も県、関係機関と連携して、高齢者の死亡事故を抑止するための集中運動に間断なく年末まで取り組んでいきたいと考えている。よろしくお願いする。 9 ◯仲倉分科会長  ほか、ないか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 10 ◯仲倉分科会長  ないようであるから、第75号議案の審査は終結する。  以上で、予算議案についての審査は終結する。            ────────────── 11 ◯仲倉委員長  次に、委員会の審査に入る。  初めに付託議案の審査、次に所管事務の調査の順序で行うので了承願う。  それでは、付託議案について審査する。第82号議案について、各委員より発言を願う。 12 ◯山岸委員  資料に書いてあるパチンコについてである。今、どういう方がパチンコに行くか、中へ入ったことまではないのだが、やはり高齢者が圧倒的に多いと聞く。やはり誰しもが行く以上は勝ちたい、多く出したいと思うのが当然である。射幸心をあおるような宣伝文句というものは今までもパチンコ場では多く摘発されているのか。今までもよくあったことなのか。 13 ◯生活安全部長  摘発ということではないけれども、指導はしている。 14 ◯山岸委員  それが最近では、ネット上で射幸心をあおるようなコマーシャルというか、そういうものが多く見られるようになったということは、インターネットを見ているパチンコ利用者、愛好者から連絡があって、こういうように見直しをかけるという状況になっているということか。 15 ◯生活安全部長  本県のみならず全国的な傾向として、SNSなどを利用した広告があったという中で、本県も入っているということで、条例改正をさせていただきたいということである。 16 ◯山岸委員  全国的にということになると、全国ではこの条例改正を既にやっているところもあるということで、福井県は何番目ぐらいになるのか。 17 ◯生活安全部長  今、委員指摘のとおり、全国では既に条例を改正されているところが大半を占めている。全国で条例改正がされてないのは、当県を含めて4県だけである。 18 ◯山岸委員  そもそも私はこういうことは当然出るべくして出てきたことであろうと思っている。以前、20代の頃、パチンコをしに行ったことはあるが、あの当時は箱に1杯半か2杯までで、たばこ10個入りを2つぐらいもらうのが関の山であった。それがスロットが出てから、パチンコをする人に聞いてみると、非常に金がかかるようになった、今、5,000円や1万円ではなく、3万円も5万円持って行き、ひどいときには10万円ぐらいあっという間に負けてしまうのだという話がある。だから、この辺の規定を変えていかないと、こういうことはいたちごっこになるのではないかと思う。  公営ギャンブルと言われているボート、競輪、競馬、これらは幾らつぎ込んでも誰も言わない。しかし、パチンコで今日10万円負けた、15万円負けたと聞くと、びっくりする。しかし、今のパチンコは実際そうなっているのである。これは、そういうところに規制をかけ、高齢者が少ない金で遊べるというような方向に持っていくということはできないのか。 19 ◯生活安全部長  当県だけでそのような規制ということは、正直言って難しいことであるけれども、今後高齢者だけでなく、パチンコをされる方については、規制というものではないけれども、いわゆる著しく射幸心をそそるおそれがないようにだけ気をつけていきたいということでの条例改正になっている。 20 ◯山岸委員  私は、パチンコは風俗営業とはいうものの、ある意味、もうギャンブル化していると思う。それでもパチンコは風俗営業であって、本当にお酒をちょっと飲みにいく感覚で行っていただくようなところであると、最大負けても今の金額にすれば1万円か2万円ぐらいの遊び方になるようなパチンコというのが妥当な気がする。今ここで申し上げても本県だけ変えるというわけにはいかないのなら、またほかのところで、国のほうの議員とも相談をさせていただくが、何とかせなあかんと思っている。 21 ◯仲倉委員長  ほか、ないか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 22 ◯仲倉委員長  ないようであるから、第82号議案についての質疑、討論は終結する。  これより採決に入る。  付託議案1件を採決する。  第82号議案を原案のとおり決定することに賛成の方の挙手を願う。       〔賛成者挙手〕 23 ◯仲倉委員長  賛成全員である。よって第82号議案は原案のとおり可決することに決定した。  次に、公安委員会関係の所管事務について、各委員より発言を願う。 24 ◯細川委員  先ほど説明いただいた福井県の治安情勢の女性を犯罪から守る対策について、女性が被害者となる犯罪は軒並み増加という結果が出ている。この評価であるけれども、女性が性被害に遭う場合には、泣き寝入りというか、潜ってしまって表面化しないケースが多いので、積極的に事件化を図っているという説明もあり、数が増えたのは、もしかしたら表面にちゃんと出してきて、きちんと対処する件数が増えてきたというプラス評価の面もあるだろうし、あるいはやはり最近の性的な、あおられてというのか、今どきの特にインターネット上で出てくるような映像に刺激されてそういうことで増えてくるのかもしれない。これをどう評価するといいのかなと思いながら見ていたのだけれども、増加がずっと続いたことに関して、警察ではどう評価されているのか、まずお伺いする。 25 ◯刑事部長  委員指摘のように、女性が関係する犯罪が増えているが、特に、お手元の資料にもあるように、8月末現在で強制わいせつが昨年の同じ時期に比べるとプラス6と、増えている中でも顕著な部分がある。要因は、委員指摘のように、社会的な風潮というか、そんなことに刺激されたというのもあろうかと思うけれども、まだ本県の場合はこれぐらいの数で、年によって増減があるので、その枠内なのかなと我々は認識している。 26 ◯細川委員  多い少ないという意味で言うならば、福井県民の特性的に表沙汰にして騒ぎにしたくない、誰がどうしたとうわさになってしまうので諦めるという風潮が多いので、余り楽観できるような状況ではないとは思っている。  それから、実際自分の経験的な部分も含めてであるけれども、やはり訴えて、取調べを受けることの、セカンドレイプという言葉もあるけれども、早く忘れたいとか、付添いの者にしてみたら早く忘れさせたいのに何回も聞かれるということが物すごくつらくて途中で取り下げるということも実はある。そういったこともあるので、低いからとは思ってほしくないなというのが一点。  それから、先日来、衆議院議員の杉田水脈議員の発言、したかしないかは別にして、「女性は幾らでもうそをつける」というような文言が、今、全国的に広く取沙汰されていることを非常に憂慮している。加害者は言い逃れしたいから、しめたとそちらを突いてくるだろうし、それに伴って、当然調べるのが行ったり来たりして嫌なことを何度も聞かれるのではないかなと心配しているのだけれども、この辺りの影響をどのように考えるか、お聞かせ願う。 27 ◯刑事部長  今、委員指摘のあった報道については、私も存じているが、この発言についてはその背景とか裏側の事情、この辺がよく把握ができていないので、個別のコメントは控えたいと思うが、いずれにしても、性犯罪は被害者の尊厳を著しく踏みにじる行為で、まさに心身に重大な被害を与えるものであって、こういったことを踏まえて警察としては被害者の心情に十分配意した上で、しっかりと法と証拠に基づいて適正に対応していきたいと考えている。 28 ◯細川委員  杉田議員が言った、言わないは、ちょっと置いておいて、要は言葉が出回ったことに対する影響をお伺いしたかったのだけれども、言い逃れるほうは、相手が悪い、俺だけじゃない、あるいは大したことないのだというような言い方を必ずしてくるわけである。  先ほども言ったけれど、セカンドレイプ的に、もう一回聞くとか聞き直しをするとか、そういった傷が非常に大きいので、そういう取調べをする場合には十分配慮してほしいということを、たしか以前にも言ったと思う。そのときに、取調べには女性の警察官が当たるというような説明を受けたと思うのだけれど、現状、各署、県内全部そういう場合には女性の方が当たっていただけるものなのか。あるいは、杉田議員の発言はもともと相談を民間委託するとかしないとか、そういう課題があってのやりとりの中で、民間に委託してやわらかく、被害者に寄り添うような聞き取りをしたいということで出てきた話なのだろうと思うのだけれど、その辺りの県の現状等を伺うとともに、今後何か改正していくようなことがあるならお聞かせ願う。 29 ◯生活安全部長  県警察の体制についてのお尋ねにお答えする。県警察では、ストーカー・DV専従班等による被害者や家族等の安全確保を最優先とした検挙、保護対策を講じているほか、女性警察官57名をレディースパートナー、いわゆる相談担当者に指定して、女性が安心して相談できる体制を構築している。  さらに、女性が多く在籍する企業や学校等で、相談窓口や防犯講座の開催等に役割を担っていただくレディースガードリーダーを委嘱して、警察への犯罪被害の情報提供など、女性の防犯力の向上に取り組んでいる。  さらに、ただいま委員の言われた民間についてであるけれども、警察としては福井県学校・警察連携制度の効果的活用とか、もしくは児童相談所との連携、もう一つはワンストップ支援センター「ひなぎく」との連携による事情聴取に当たっている。 30 ◯警務部長  私から、被害者支援の関係で1点、簡潔に答弁させていただきたい。県警察においては、被害直後から被害者支援要員として指定された警察職員によって犯罪被害者等のニーズに即した情報提供、あるいは助言等の支援等を実施している。この、いわゆる指定被害者支援要員に、令和2年で県下11警察署、本部の高速隊の計275名の警察職員、うち女性41名を指定して、事件、事故発生直後から犯罪被害者等に対する付添いや情報提供等を行っているところである。 31 ◯刑事部長  今、捜査の関係でのお尋ねもあったと思うので、私からはそちらの側面のお答えをさせていただく。いわゆる女性の関係の性犯罪を中心としたところをしっかりと対応するために、まず本部内、捜査1課に指導体制的なものとして女性被害捜査係がある。ここを中心として、県下、本部、さらには警察署含めて43人の女性被害捜査官に、全員女性の警察官を指定して、事情聴取とか保護対策などに専門的に従事をさせているところである。 32 ◯細川委員  結局、多分全県下網羅しているというようなことだろうと思うけれども、数字を言われてもぴんと来ないが、現状十分なのか、最後にお伺いする。
    33 ◯刑事部長  この数をもって十分かどうかという判断はなかなか難しいところがあるが、やはり、こういった器があることがまず重要なことだと思うので、こういった既存の体制をしっかりと回していくようにしていきたいと考えている。 34 ◯野田委員  今の細川委員の関連で、先ほど生活安全部長からも答えがあったけれども、DVについて、たしか今年度から児童相談所に警察官を1人配置していると思う。配置したことによる効果、あるいは何か課題があるのか、実際、相談件数は増えている中でどんなものかを教えてほしい。 35 ◯警察本部長  具体的な件数は、生活安全部長から話があろうかと思うけれども、私が聞いている範囲で申し上げると、児童相談所との連携という意味において、特に夜間とか休日の連携が大変しやすくなったという現場警察官の声があると承知している。いずれにしても、そういった連携が大変重要であると思っているので、引き続き取り組んでいきたいと思う。 36 ◯生活安全部長  児童相談所からの情報、通報件数のみをお答えすることは現状正確な説明にはならないとは思うけれども、福井の総合福祉相談所と敦賀の児童相談所に1名ずつ警察官を配置していて、連携は取るようになっているし、当然情報共有も増えている。  それと、現場対応という面では、警察官を派遣したことにより、児童相談所も臆することなく現場で対応できるという評価を得ている。 37 ◯長田委員  今、女性や子どもについてということであったけれども、遠藤本部長は代表質問で交通事故関係の抑止はもちろんのこと、子どもや女性に対しての人身安全関連事案の未然防止等をしっかり頑張ると、高齢者なんかも守るというようなことを答弁された。しっかり頑張っていただけたらと期待をしているところである。人の苦しみ、つらさに思いを致して、県民に寄り添いながらというようなお言葉もあった。  その中で、発展していくかもしれないということで、前は児童相談所、児童虐待についてお伺いをさせていただいたけれども、ストーカーについて、今どんな認識でいるか、現状をお伺いしてよいか。 38 ◯生活安全部長  現状と近年の傾向についてお答えする。県内におけるストーカー事案の相談等件数については、本年8月末現在97件で、前年同期に比べて20件増加している。また、検挙件数は21件で、前年同期に比べ5件増加している。ストーカー規制法に基づく禁止命令や書面警告については37件実施している。  近年、この種事案は高水準で推移しており、県民の間で早期相談の意識が浸透してきているほか、スマートフォンの普及によりSNSを利用したつきまとい行為、例えば連続メールなどの相談が増加していることも高水準で推移している要因と認識している。 39 ◯長田委員  ちょっと増えているというような感触であるけれども、その中でも細川委員の質問にもあったけれど、ニュアンスでいろいろと変わったりするところもあるのかなと思う。受取側の捉え方というところもあって、微増、微減というところには余りとらわれないほうがいいのかなと個人的には思っている。そんな中でも、相談件数97件で検挙21件、禁止命令・警告37件というのは、多いと思われるのか、そこまででもないというところで見守ろうという方向なのかをお伺いする。  また、福井ではないけれども、全国的にはストーカーから殺人事件にというようなこともあるわけである。ストーカー行為は年齢とかシチュエーションを考えると、昼だけでなく、昼夜ということになる。夜間の対応、体制も含めての今の取組等お伺いする。 40 ◯生活安全部長  現在の数字をもって福井県が多い少ないというのはなかなか判断しづらいところはあるけれども、先ほど委員指摘のとおり、ストーカー事案については事態が急展開して重大事件に発展する可能性があり、被害者だけでなく親族等にも被害が及ぶというおそれがあるため、迅速な対応が求められている。  県警察では、事案認知の段階から対処に至るまで、警察署への指導、支援を一元的に行う生活安全部と刑事部を統合した対処体制を構築しており、被害者等の安全を最優先に、行為者の検挙等による加害行為の防止、被害者の保護措置など、組織的な対応を行っている。  また、夜間についても警察本部に人身安全専従の当直員2名を配置し、24時間体制で警察署と連携した対応を徹底している。 41 ◯長田委員  24時間体制は本当に大変だと思うけれども、やっぱり相談するほうは時間を問わずにそういう事案に向き合うというか、苦しむというところもあると思う。しっかり押さえていただけたらと思う。  ただ、検挙や禁止命令・警告等、一般的には繰り返しというのがよく報道されているような気がする。再犯という言い方をしていいのかどうか、未満も含めて、繰り返されることをどうやって止めていくのか。何か考えはあるか。 42 ◯生活安全部長  再犯防止、私どもでは更生支援対策とも言うけれども、それについては県警察では平成28年度から警察官が精神科医や臨床心理士等からストーカー行為者に対する治療の必要性や再発防止のための対応方法について助言を受けてストーカー行為者に対応しており、その際、当該行為者に対し必要に応じて精神科医等の治療を受けることを勧め、本人の同意を得て医師等による治療につなげることを目指している。  現在、精神科の医師2名、臨床心理士2名、専門行動療法士1名の合計5名をアドバイザーとして委嘱し、本年8月末現在で医師等から助言を受けた警察官が行為者と面接を行う取組を12件実施している。  県警察では、今後とも県や医師会等の関係機関との連携を密にして、ストーカー行為の再発防止、更生支援対策を推進していきたいと思う。 43 ◯長田委員  児童虐待の案件もそうだけれども、目に見えるというか、対応が本当に日々進んでいることを実感させていただける。本当にありがたい、頼もしく思う。しっかり守っていただけたらなと思う。  守るという観点で言うと、大津市の児童の交差点の事案があって、歩車分離という話、対応を今年10月に報告頂けるという段取りになっているかと思う。今回の一般質問で山本建議員から、自転車の安全、保険の加入等に関して促進したほうがいいかなというようなニュアンスの答弁があったかと思うのだけれども、これは所管はどこで、今何か検討されていることがあれば教えていただけたらと思う。 44 ◯交通部長  自転車の保険加入については、全国で努力義務を含めて30ぐらいが条例化をしているということであるけれども、知事部局の県民安全課が所管になると思う。  警察としては、確かに自転車の事故、今年7月末で見ると46件発生していて、うち自転車にも法令違反のあるものもかなりの数に上っている。特に高校生が通学時間帯とか帰るときに、自転車でヘルメットをほとんどかぶっていない。8月末現在で全人身事故のうち高校生の事故が13件あって、そのうち9件、7割ぐらいが自転車の事故という状況であって、街頭における指導・警告、その場で違反を正すというようなことをやっている。  また、月初めと交通事故ゼロを目指す統一行動日の月2回、関係機関、団体の皆様と一緒に一斉活動をやっているところである。  また、8月22日、春江でスマートサイクル大使の競輪選手と科学技術高校の自転車部の生徒さん、警察本部とが連携をして、危険な運転を注意する動画やヘルメット着用を訴える動画を作って、9月から配信している。  保険の関係で言うと、条例化に向けた動きがこれから始まるのではないかと思っているけれども、現在TSマーク付帯保険というものがある。これは、有料ではあるけれども、自転車安全整備店で自転車を整備すると、普通自転車にシールを貼付していただけるものであって、それを貼っていただくと有効期限1年で保険に加入するということになる。広報啓発活動の場とか、交通安全教育の場においてこういうTSマーク付帯保険に加入するように促進しているところである。 45 ◯長田委員  最近は、自転車の利活用が強く勧められているところである。子どもたちの通学の自転車と、レジャーとして近所をぐるぐるっと回るぐらいの俗に言うママチャリでというような雰囲気のものから、スポーツとして取り組んでいるロードと言われているような非常にスピードが出るもの、一般的に軽車両だというようなくくりで進めるだけでは、ちょっといささか難しいところもある。どうやって道路上を走らせたほうがいいのかと、整えるのもなかなか難しいところもあるのはよく分かる。今とは言わないので、保険の加入等も含めて、方向性、何か示していただけるものがあれば。先ほど答弁していただいた児童虐待等、ストーカーも含めてどんどん目に見える改善、対策をしていただけることであるから、また期待しているので、よろしくお願いしたいと思う。 46 ◯山本(文)委員  1つお伺いしたいと思うが、人口減少社会の中で各企業どんどん人手不足になって、外国人労働者がどんどん増えている。今、実際、どれぐらい増えているのか、減っているのか、ちょっと定かでないが、そういう中にあって外国人の犯罪というものがどんな具合で推移しているのか、お尋ねしたい。 47 ◯警備部長  近年の来日外国人の犯罪であるが、法務省の統計によると全国の不法の残留外国人は令和2年1月1日現在で8万2,892人で、昨年、平成31年に比べて増加傾向にある。ただし、今現時点ではコロナ禍において国の政策で日本への入国制限があるので、一時的には不法残留者も減ってはきているところであるが、犯罪についてはいろいろと、その数に応じて様々な不法残留者のものがある。増加しているかしていないかということであるけれども、これについては現時点、一昨年の検挙は11人、昨年は6人、本年度は7月末現在で14人を出入国管理及び難民認定法違反で検挙しているところである。 48 ◯山本(文)委員  今、ちょっと聞き忘れたが、8万人というのは福井県の数であるか、全国であるか。 49 ◯警備部長  全国である。 50 ◯山本(文)委員  そうすると、福井県のここ近年の外国人の犯罪は多くなっているのか減っているのか、その辺りは分からないか。 51 ◯刑事部長  今、来日外国人による犯罪の状況ということで、警備部長からどちらかというと入管法の関係の話をしたと思うのだが、私からは刑法犯の関係の数字をお話しようと思う。昨年、県内において来日外国人で検挙した件数は45件である。加えて今年の8月末現在では検挙件数72件となっていて、前年同期比プラス49件という状況になっている。 52 ◯山本(文)委員  外国人にもいろいろ国によって違いがあると思うが、うわさによると、大体にして犯罪がどんどん悪化していくという状況だという話を聞いているが、近年はそういう推移で、ずっと上り調子というか、そういうことになっているのか。 53 ◯刑事部長  これまでの動きであるけれども、昨年は45件と申し上げたが、その前は121件、平成29年は108件ということで、若干やっぱり高くなっていて、右肩上がりというわけではないけれども、結構高水準になっているということである。 54 ◯山本(文)委員  そうすると、その犯罪の中身も非常に関心事だと思うのだが、大ざっぱに言うと、どういう犯罪が多いのか。 55 ◯刑事部長  今年の件数の関係でお話をすれば、窃盗がやっぱり一番多い。47件である。 56 ◯山本(文)委員  外国人は大胆で、最近量販店等が人手不足で手が回らない、目が届かないというところを狙って、万引きでは両ポケットに腕時計いっぱい入れて逃げてしまうというような話を聞いている。少ないときもあるが、どんどん外国人の犯罪が多くなっているが、大胆な傾向にあるのか。その辺は分からないか。 57 ◯刑事部長  今、委員指摘のように、最近の傾向として多いのはドラッグストアとか、こういったところを対象とした集団による外国人の万引きが、結構な件数があるやに聞いている。こういったことを踏まえて、いわゆる集中的にというか、例えばよう撃捜査といって、こちらから店のほうへ出向いて警戒するとか、こういったことを今やっているところである。 58 ◯山本(文)委員  おっしゃったとおり、だんだん大胆な犯罪が増えて、万引きなんかは罪の意識が全くないような外国の感覚なのである。そういうことを、どうして防げるかという話を聞くと、ある人は外国の人が日本の警察に捕まると、ごちそうがもらえるし、そのほうが働くより楽だという話が、これは本当かうそかは分からないが、そういう話が出ている。こういうことを考えると、警察はちょっと優し過ぎるのではないかなと思うのだが、検挙したときにどういう対応をしておられるのか。ちょっと実態が分からないので伺う。 59 ◯刑事部長  国の法体系の関係について、我々がコメントするのは控えたいと思うけれども、外国人だからといって特別扱いをして対応しているわけではなくて、罪を犯した人間については、法と証拠に基づいてしっかりと対応しているところである。 60 ◯山本(文)委員  米国で人種差別とかそういう騒動があって検挙している状況を見ると、なかなか荒っぽいやり方をしているなという感じはするのだが、日本の国で一番頼るべきは警察の皆さん方であるから、きちっとやるべきことはやって、治安維持に努めてほしい。何かコメントがあったらひとつお願いする。 61 ◯刑事部長  指摘があるように、我々としては起きた犯罪に対してはしっかりと捜査をして対応していきたいと考えているので、今後とも頑張っていく。 62 ◯西本(正)委員  あおり運転についてお尋ねしたい。今、秋の交通安全運動期間中であるが、このあおり運転罪、改正道路交通法が施行されて約3か月になり、私も感覚としては何となく厳罰化されたことによる安心感、そうそうばかなことはしないだろうという意味での安心感が出たかなという感じがしている。  現在、3か月ほどたったけれども、取締り状況について、まずお尋ねしたいと思う。 63 ◯交通部長  あおり運転の取締りの現状についてお答え申し上げる。今年の6月30日に改正道路交通法が施行となって、これまであおり運転と言われていたものが妨害運転と規定をされて、罰則が創設された。警察では、これまで悪質、危険な妨害運転に対する厳正な取締りはもちろんであるけれども、まずは何よりもこうしたあおり運転、妨害運転をしない、させないことが大変重要であると考えていて、様々な機会を捉えて改正法の概要等について広報啓発、交通安全教育を行ってきたところである。6月30日に改正法が施行になったけれども、当日は県警ヘリと高速隊で連携して、空と陸の両方から監視活動を続けてきたし、以降も県警のホームページ、それからツイッターなどでいろいろ工夫を凝らして安全教育、広報啓発に努めてきたところである。  改正法が施行になってからこれまで3か月たっているけれども、妨害運転罪を適用した交通事故あるいは交通違反というものは、今のところない状況である。ただ、妨害運転の対象となる交通違反、例えば車間距離の不保持については、今年の8月末現在で73件を検挙していて、これは昨年の同期と比べるとプラス17件である。  今後も、しっかりと改正法の内容についての周知、しない・させない交通安全教育、それから悪質な運転に対してはしっかりと取締りを進めていきたいと考えている。 64 ◯西本(正)委員  私も議会があると、小浜インターチェンジから福井インターチェンジまで高速道路を使うけれども、先ほど安心感が出たとは申したけれども、やはり私が追越し車線を走っていると、詰められているなという感触を持つときがあるのである。しかし、これはもしかすると私の思い込みかもしれないということで、加害者も被害者──いわゆる被害者感を持つ人も、思い込みというのはやっぱりあるわけである。この辺りをどう考えるかということは非常に難しいのだが、ドライバー側からの相談はどのような状況であるか。 65 ◯交通部長  あおりに関する通報は、今年の8月末現在で105件受けている。ただ、これが全部あおり運転かどうかということについては、本人の認識によるので、それはちょっとどうかなと思う。  また、あおり運転をするに至った理由については、やっぱり相手方に原因があるというふうに感じてあおり運転をしてしまうということもあるので、そこは思いやり運転に努めていただくようにしっかりと広報啓発に努めていきたいと考えている。 66 ◯西本(正)委員  よく、ハンドルを握ると人格が変わると言われるけれども、私もその一人なのかもしれないが。私は被害に遭っている、やったほうはあいつが先にやったのだとか、あいつのあれが悪いとか、テレビで「警察24時」が好きでよく見るのだが、そんな感覚である。今、交通部長から、いろいろな機会を捉えて、勉強会、情報提供等、警察としての業務を行っているという答弁を頂いたけれども、被害者意識とか加害者意識を、客観的に見て、警察と行政から見てこうなのだということをやっぱり出していかないと、なかなか難しいかなという感じがしている。その辺りぜひ引き続き取組をお願いしたいと思うのだけれども、何かコメントがあったらお願いする。 67 ◯交通部長  委員おっしゃったとおり、あおり運転、妨害運転で検挙されると一発で運転免許取消しになるし、罰則が非常に強化されているので、そこはしっかりと周知していきたいと考えている。 68 ◯西本(正)委員  私はつけてないのだけれども、最近ドライブレコーダーがついている車がかなり増えた。これはやはり、証拠能力があると考えてよろしいのか。 69 ◯交通部長  今、皆さん、車にドライブレコーダーをつけている方がどんどん増えているということで、これはあおり運転を意識してということかもしれない。自分の身を守るために大変有効である。また、事件化する上でも映像で証拠が残っているということで、十分な証拠価値があると考えている。これからも、あおりの取締りはもちろん、広報啓発、交通安全教育に加えて、ドライブレコーダーの設置促進についてもしっかり働きかけていきたいと考えている。 70 ◯西本(正)委員  ドライブレコーダーの設置の推進を働きかけていくということは、やはり警察としても、それなりの物を持たないと。つける側からすると、そうお安いものでもないらしい。安いものもあるのかもしれないが、その辺り、今後の方向性として何か考え方はあるのか。 71 ◯交通部長  値段は2万円ぐらいからあるということである。ただ、前だけ映るものとか全方位映すものとか、性能によって値段に相当の開きがあるというふうに考えているけれども、いずれにしても何かあったときに自分の身を守るための財産であるので、そこはいろんな場を通じて働きかけをしていきたいなと思っている。 72 ◯西本(正)委員  自分の身は自分で守るということであるので、そこはそういう方向で、私もよろしいかと思う。  6月中旬から7月末にかけて、小浜市、若狭町の学校校舎の窓ガラスが割られるという事件が発生していて、その5校のうち3校が現在児童が通っている小学校、残りの2つは廃校になっているところであるが、私も地元に住む者として、非常に心配をしていて、このお話を頂けるのであれば捜査状況についてお尋ねをしたいと思う。 73 ◯刑事部長  委員指摘の事案の関係は、一部報道にも出たと承知をしているところであるけれども、個別の事案ということで捜査の状況というのは控えたいと思うが、一般的に申し上げれば、こういった連続発生の場合であると、まずこれが同じ人間がやっているのかどうかといった切り口での手口捜査であるとか、あとは現場鑑識に基づく捜査、あるいは他県との情報交換、いろいろやって解決に向けて捜査を進めるところである。
     今回のこの事案についても、地元の住民の皆さんは大変不安に感じていらっしゃるかと思うので、警察としてもしっかりと捜査をして解決に向けて全力を尽くしたいと考えている。 74 ◯西本(正)委員  これ、保健室あるいはその隣が狙われている、窓ガラスが割られているということなのだけれども、付近の住民の方からすれば、今現在は学校であるが、場合によってはその周辺にまで及ぶという可能性もなきにしもあらずである。この辺り、今、手の内を明かすことはしないほうがいいのだろうけれども、全体も含めて警戒に当たっているという考え方でよろしいか。 75 ◯生活安全部長  ただいまの小浜市、若狭町の事案は、夜間においては小学校を管轄する交番の地域警察官を中心に、深夜の時間帯における重点パトロールを実施しており、小学校周辺を徘回する不審者を発見した場合には、積極的に職務質問を実施するなど、被害の未然防止に今、努めている。 76 ◯西本(正)委員  最後にしたいと思うけれども、学校でこういうことが起こると、非常に衝撃的であって、保護者にすれば非常に不安になるし、夜間であるけれども、いつ発生するかも分からないということで、住民の皆さん方の不安感を取り除くということで、ぜひ児童生徒あるいは住民の皆さん方の安全確保に、引き続き万全の体制を取っていただきたいと要望しておきたい。よろしくお願いする。 77 ◯山岸委員  犯罪とは全く関係ないのだが、警察署の老朽化のことについてちょっとお話をしたいと思うが、今年、小浜警察署が新しくなった。警察署の建物は鉄筋の場合どれぐらい使うというのは決まっているのか。 78 ◯会計課長  具体的な年数はないが、鉄筋コンクリートの建物であると、大体昔で耐用年数は50年と聞いている。今、県としては、施設は80年という基準も聞いているが、これまでの間は、警察施設としては大体50年というような感じである。 79 ◯山岸委員  県の職員は、各部局かなり人数が減っているが、警察官は増えている。それだけ広範多岐にわたって仕事があるのだろう、多くなっているのだろうということもある。そこで、今建物がおおむね50年という話を聞いたが、小浜署は何年使ったのか。 80 ◯会計課長  小浜署は、四十数年だったかと思う。ただ、小浜署については浸水区域に該当するということで、早期に建て替えをさせていただいたものである。 81 ◯山岸委員  ちょっと大野署のことで聞きたいのだが、大野署も私が記憶している限り、あそこへ来てから50年ほどたっているのじゃないかと思う。我々、防犯隊を激励するときに年に1回署長室へ集まるのだが、毎年見ていてもかなり老朽化しているなという感がある。二、三年前、この委員会で大野署の新築の話をさせていただいたのだが、かなり前向きな答弁を頂いたと思うが、具体的な計画等はあるか。 82 ◯会計課長  委員指摘のとおり、大野警察署については築49年と県内で最も古い警察署となっていて、施設の老朽化も進んでいて、また耐震についても施設の一部に問題があると診断されているところであるので、早期の建て替えが必要であると認識している。具体的な建て替え時期、場所、規模などについては、現在検討を進めさせていただいているところである。まだ組織決定はなされてないところである。 83 ◯山岸委員  役所の言葉で早期というのは3年でも早期だし5年でも早期なのである。であるから、できるだけ早く、市民に安心・安全──立派な警察署ができたなら我々もきっと安心して大野で生活できるなという印象を与えるように、早く新築をしてほしいということをお願いしたいと思う。もう一度、具体的にはどれぐらい先になるか分からないか。 84 ◯警務部長  大野署の建て替えについては、会計課長から説明させていただいたとおりではあるけれども、現在検討を進めているところであって、令和3年度当初予算以降に予算が計上されるように検討を進めていきたいと考えている。 85 ◯仲倉委員長  では、ここで換気のため休憩をとる。                               ~休  憩~ 86 ◯仲倉委員長  それでは、委員会を再開する。 87 ◯野田委員  私から、特殊詐欺犯罪のことでお聞きしたいのだが、やっぱり高齢者、65歳以上の割合が7割ということで高齢者の方が非常に被害に遭っているのだけれど、先ほどの本部長の説明では、8月末現在で被害額としてはかなり減っている。この架空料金請求で、高齢者が被害に遭っているのかなとは思うのだけれど、その辺りの要因というか──やっぱり高齢者というのは幾らユーチューブで防止策を出しても見られないし、公民館とかには県警察からの貼り紙がしてあるときもよくあるけれども、そういった工夫を凝らしながら減らしているのかなと思うが、その辺りどういう対策をしてきているのかを教えていただけるか。 88 ◯生活安全部長  まず、詐欺被害の現状について、先ほど本部長から説明があったけれども、私から再度申し上げると、本年8月末現在、特殊詐欺の認知件数は15件で、前年同期に比べて4件減少、被害総額は約2,800万円で、6,600万円減少している状況である。被害の特徴としては、先ほど委員指摘のとおり、65歳以上の高齢者の被害が多く、15件中11件となっているし、預貯金詐欺が5件、架空料金請求詐欺が5件で、この2つの手口が多くなっている。それと、もう一つ言うと、犯人からの電話は固定電話に対するものが多く、9件が固定電話にかかってきているという現状がある。  それで、今後の対策であるけれども、今、私どもではいろいろと分析をしていたので申し上げると、全国では83.7%が高齢者で、当県においては73.1%と、全国に比べると高齢者は少ないという具合になっている。  そのほか警察庁が実施した平成30年度調査では、高齢者を含めた被害者のうち、70.3%は犯人から電話を受けた時点でだまされており、75.1%が犯人から電話を受けた後、誰にも相談していないということが明らかになっている。こうしたことから、犯人は子や孫を思う心に付け入って、頼る家族がいない平日の日中に固定電話に出る機会の多い高齢者を狙ってだましの電話をかけていること、さらに家族や警察等に相談する機会を与えないよう、現金を振り込む時間を指定したり、直接自宅に行くなどして、現金やキャッシュカード等をだまし取っていることが、高齢者被害が多い要因となっているものと考えている。 89 ◯野田委員  恐らく電話の手口だろうとは思ったのだけれど、今年はやっぱりコロナの影響で、家族が家にいた。それで高齢者につなげずに、これだけ被害額が少なかったのかなとは思うのだけれど、やはり今後、高齢者に対する周知、例えば皆さん地域で結構集まっているところもあるので、所轄のほうから、そういったところで被害防止の講習会とか学習会とか、そういったものを積極的にやってはどうかなと思うけれど、その辺り、実績とか踏まえてどうだろうか。 90 ◯生活安全部長  今ほど言ったように、出前講座などの講習については、正直新型コロナウイルス感染症対策ということで、7月まではやっていなかった。8月以降始めているところである。  それで、新型コロナウイルス感染症の関係で、県警ではSNSによる広報啓発を行っていて、ツイッター等を利用する子どもや孫が高齢者に注意喚起を促すような内容にするなど、創意工夫を凝らした情報発信にも力を入れているところである。今後は、SNSと出前講座の両輪で、広報啓発を行っていきたいと思っている。 91 ◯野田委員  分かった。家族がいるところはSNSを使って子や孫から高齢者に伝えるとは思うけれど、独り暮らしの高齢者も増えているので、できたらやっぱりチラシとか紙ベース、アナログ的なものも必要かと思うので、ぜひまた啓発をお願いしたいと思う。  もう一点、交通のことなのだが、現在、福井フェニックス通りの歩道の工事を、幸橋から木田四ツ辻の交差点までずっとやっている。工事のことではないのだけれども、ここにバス優先という規制がかかっている。私も気にはしていたのだけれども、南側は福井赤十字病院のところぐらいからバス優先の規制が入ってきている。このバス優先という規制は、どういったものなのか、まず教えてほしい。 92 ◯交通部長  バスの優先通行帯について説明する。路線バスの優先通行帯は、委員おっしゃったフェニックス通りをはじめ、県内に7区間ある。どういった場合に規制をするのかというその目的であるけれども、一番の目的は路線バスの定時定速走行を確保するということであるので、やっぱり交通量が多くて、路線バスの運行に支障が出る、優先通行を確保する必要があると認められるような道路について、優先通行帯を指定するということである。ただ、片側1車線では非常に難しいものであるから、片側2車線以上あるところを通行するということであって、例えば優先通行帯であるとほかの車両もこの通行帯を走行することができるのだけれども、後方から路線バスが接近したときはその正常な運行に支障を及ぼさないように、速やかに優先通行帯の外に出なければならないというふうに規定されている。 93 ◯野田委員  多分、ちょっと曖昧な規制になっているのかな。というのは、ほとんどのドライバーがそういう意識を持っていないというか、ほとんど車とバスが一緒に走っている状況で、もちろん朝の通勤ラッシュのときの時間規制でもいいと思うのだけれども、この規制について、例えば金沢市で言うとバス専用レーンになっていて、かなり取締りもやっている。1台も乗用車が入ってこないということで、非常に定時性を保っていると聞いている。福井の場合どうなのかというところで、2車線のところを1車線潰してしまうと、またこれは非常に渋滞が増えるということもあるし、3車線のところだけでも、フェニックス通りで言うと木田四ツ辻から田原町ぐらいまであるけれども、その辺りはそういうことを今後検討したり、あと木田四ツ辻から花堂のところはやっぱり片側1車線プラス1車線ということで、あそこ地籍混乱区域でようやく地籍も整備されたということで、もう少し車線を増やせればなというふうに思うけれど、その辺り今後どういう方針でおられるのか、教えてほしい。 94 ◯交通部長  バスの通行レーンについては、今委員おっしゃったとおり、専用通行帯というものと優先通行帯というものがある。フェニックス通りについては、電停の関係があって、片側に2つ車線があるところと3つのところが混在しているので、なかなか専用に統一するということは難しいと思う。  また、従道路というか、交差する道路がある。交差する道路からフェニックス通りに出ようと思うと左折、それからフェニックス通りから従道路に出ようと思うと左折ということで、どうしても通行帯を通らなければならないということであるので、現場の交通実態を踏まえながら、バスの本数というか需要というか、そういうことを踏まえながら、道路管理者と連携しながら決めていきたいと思っている。  また、専用通行帯については県内に4区間あって、JR福井駅の県庁の入り口交差点から大名町の交差点までと、その大名町交差点を渡って福井銀行のところから九十九橋までの中央大通りの両面で4区間ということで、専用通行帯というふうに今規制をかけている。ここは片側3車線を確保していて、第1通行帯、いわゆる一番左側のところがバス専用になっていて、第2と第3は一般の車両も通行することができる。現状を見ると、バスについてはロータリーを出ると第1通行帯を通っていて、ほかの車両は第1通行帯を余り通らずに、第2通行帯、第3通行帯を走っていて、現状バスの正常な運行に支障を及ぼすような状況ではないということである。また、交通量についても、それほど多くない状況にあって、どうしてもほかの車両が入ってこないように分離をしなければならないというような状況ではないと考えている。  ただ、今後、北陸新幹線が開業になったり、中央大通りの三角地帯にホテルが建ったり、商業施設が建つということになると、交通環境、交通量が非常に増えてくるというふうに考えられるので、その際には道路管理者とも協議しながら適切に判断していきたいと考えている。 95 ◯野田委員  最後、要望で終わるけれども、新幹線開業後、再開発事業も完成したときに、やはり県外者の方も増える。バス専用というのを、多分県民の方はなかなか知らない。最近路面標示もカラフルになってきて、赤い文字とか青い文字とかいろいろあるけれども、そういったものを活用しながら、ぜひ周知というか、分かりやすく、専用なのか優先なのかも含めて表示をしたらどうかなと思う。 96 ◯長田委員  先ほどの山本文雄委員からの外国人の犯罪についての関連であるけれども、前もってお話しさせていただくと、人権とかコロナ禍でもよく言われている誹謗中傷等、こういった事柄はもちろん大事にせねばならんというのが念頭にあるけれども、人口比なりを考えると、犯罪の発生率という意味合いでいくと、やはり少し多いような傾向にあるという認識であるけれども、この点いかがだろうか。 97 ◯刑事部長  人口比に対する外国人犯罪の発生率というお尋ねだと思うのだけれど、その数字は今持ち合わせてないので、申し訳ない。また調べて回答する。 98 ◯長田委員  感覚の話で恐縮であるけれども、少し多いような気がする。どこかでたまに出る話であるけれども、民度というのは絶対的にあると思うのである。私たち日本人が偉いなんていうことを言うつもりはない。けれども、非常に他人を思いやる、人を傷つけるようなことはということを、しっかりと教えていただいている。今議会で家庭教育支援条例も表に出るところである。しっかりとした民度を持っているところに、ただ悔しいかな、ジョブシェアリングとか、これから働き手が少なくなるということで、どうしても外国人に頼らざるを得ない状況にも今差しかかっているわけである。たくさんの方々が入ってくるに当たって、国ごとの民度と言ったら語弊があるのかもしれないけれども、犯罪の発生率というのはそれぞれに違うのではないかなと思っている。この辺、何かお示しいただけるものはあるか。 99 ◯刑事部長  民度というところはなかなか計り知れない部分があるので、オープンソースの数字をちょっと申し上げたいと思うが、令和元年の警察白書の中に、来日外国人犯罪対策という項目があるのだけれども、そこに示されている来日外国人犯罪の国籍別の数字があって、これは平成30年の刑法犯と特別法犯を足した数のようであるけれども、全体の中で中国が27.1%、ベトナムが26.4%という数字がある。 100 ◯長田委員  何度も申し上げるけれども、人権等、とにかく大事にしなきゃということが前提にあるけれど、加害者の人権があるように被害者の人権もあるわけである。物が盗まれたからといって店は痛まんだろうということであろうが、やっぱりお金では相当な被害が出たりするわけである。さっきのストーカーの話でも同じで、そこからいろいろと発展していくというか、重大化していくような傾向というものも見受けられると思う。要望であるが、何か国別の発生率なりを示せるものがあれば、ぜひまた示していただけたらと思う。検討をお願いする。 101 ◯仲倉委員長  ほかにないか。 102 ◯会計課長  先ほど大野警察署の建て替えの関係で、委員からの小浜警察署の使用年数というお問合せがあったのだが、こちらは建て替えするまでの間、46年使用している。 103 ◯仲倉委員長  よろしいか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 104 ◯仲倉委員長  特にないようであるから、所管事務の調査は終結する。  以上で、公安委員会関係の審査を終わる。  ここで休憩する。                               ~休  憩~                 土木部関係 105 ◯仲倉委員長分科会長)  休憩前に引き続き、委員会を開く。  なお、議会運営第26条第2項の規定により、説明者及び説明補助者にはパソコン等の使用が認められていないので、留意願う。  また、説明者は答弁を簡潔に行っていただくようにお願いする。  これより、土木部関係の審査に入る。  それでは、本委員会に付託された第83号議案、第84号議案及び第87号議案から第90号議案までの合計6件並びに所管事務の調査、併せて予算決算特別委員会に付託された予算議案のうち、第75号議案の土木部関係を議題とする。  理事者より議案の説明を求める。  なお、特に報告すべき事項等があれば、併せて報告を願う。       〔土木部長、「土木警察常任委員会土木部長報告要旨」に基づき、以下       のとおり説明〕 106 ◯土木部長  本常任委員会及び予算決算特別委員会に付託されている土木部関係の議案は、第83号議案、第84号議案、第87号議案から第90号議案、土木部関係の令和2年度一般会計補正予算案である。  その内容については、さきの全員協議会において説明させていただいたとおりである。  次に、報告事項を申し上げる。  まず、高速ネットワークの整備についてである。  中部縦貫自動車道大野油坂道路については、大野東-和泉間の橋梁が全て完成するとともに、和泉-油坂間では全ての橋梁20本のうち12本で工事が進められるなど、全区間において工事が進められている。先月28日には、県議会議長とともに、国土交通省や財務省、与党幹部に対し、全区間の早期開通に必要な予算措置と着実な工事の推進などを要請したところであり、引き続き、県選出国会議員、県議会、沿線市町と協力し、国に強く働きかけていく。  次に、道路の将来ビジョンについてである。今年度中の改定に向けて、7月に県民アンケートを実施するとともに、先月には各分野の有識者からなる福井の道づくり懇話会を開催した。災害に強い道路や多目的に利用できる道路の整備が必要といった意見を頂き、引き続き懇話会で有識者の意見や、県議会、市町をはじめ関係者の意見を伺いながら、中長期的な道路整備の基本方針等を取りまとめていく。  次に、主な道路の整備状況についてである。  福井港丸岡インター連絡道路については、坂井市丸岡町舟寄から春江町沖布目にかかる4号橋の詳細設計を補正予算により進めるとともに、本格的な工事着手に向け、引き続き用地取得と埋蔵文化財の発掘調査を進めていく。
     次に、ダムの整備についてである。  足羽川ダムについては、現在、水海川導水トンネル、付け替え道路工事等が進められている。7月31日にはダム本体工事が契約され、秋頃にダム本体の基礎掘削工事が着手される予定である。引き続き、国と連携して池田町の地域振興策を進めるとともに、令和8年度のダム完成に向け、着実な事業推進を国に求めていく。  吉野瀬川ダムについては、転流工及び付け替え道路工事を進めており、今年度中のダム本体工事の契約に向け、今月23日に入札公告を行ったところである。令和7年度のダム完成に向け、着実に事業を進めていく。  次に、防災・減災対策についてである。  流域治水については、先月に一級水系九頭竜川及び北川において、国、県、関係市町からなる協議会が設立された。今後、それぞれの協議会において連携を図りながら、流域全体で実施すべき対策を取りまとめた流域治水プロジェクトを今年度中に策定する予定である。  学校や病院、老人ホームなどの要配慮者利用施設において水害や土砂災害に備える避難確保計画については、市町がそれぞれの施設管理者に作成を要請している。県では、市町と連携し、施設管理者に計画の作成方法などを説明する講習会プロジェクトを進めており、令和3年度末までに全ての施設において計画が作成されるよう支援していく。  次に、港湾の整備についてである。  敦賀港については、令和4年度中の供用を目指し、鞠山南地区の拡張整備を国とともに進めている。また、福井県長期ビジョンを踏まえ、長期的視点から、港の基本的な方向性を示す敦賀港長期構想について、今月3日に学識経験者や地元関係者を加えた検討会を開催したところであり、今年度中の策定に向け引き続き検討を進めていく。  最後に、令和2年度の政策トライアル枠予算について、土木部の取組状況を説明する。  政策トライアル枠予算の資料を御覧願う。土木部としては、現在1事業、資料の2ページ、26番であるが、福井空港の利活用の促進に向けた取組を進めている。小型ジェット機のチャーターによるビジネスや観光利用等の可能性を探るため、6月に試験運航を行い、離発着の安全性を確認したところである。今後は、県内企業への意向調査やデモ飛行を実施し、本格的な利用につなげていきたいと考えている。  報告は以上である。よろしく審議くださるようお願いする。 107 ◯仲倉委員長分科会長)  説明は終わった。  審査については、午後1時からの再開にしたいと思うが、よろしいか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 108 ◯仲倉委員長分科会長)  それでは、ここで休憩する。                               ~休  憩~ 109 ◯仲倉委員長分科会長)  それでは休憩前に引き続き、委員会を開く。  審査は分科会、続いて委員会の順序で行うので了承願う。            ────────────── 110 ◯仲倉分科会長  まず、分科会の審査に入る。予算議案のうち、第75号議案の土木部関係分について、各委員より発言を願う。ないか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 111 ◯仲倉分科会長  特にないようであるから、第75号議案の審査は終結する。  以上で、予算議案についての審査は終結する。            ────────────── 112 ◯仲倉委員長  次に、委員会の審査に入る。  初めに付託議案の審査、次に所管事務の調査の順序で行うので、了承願う。  それでは、付託議案について審査する。第83号議案、第84号議案及び第87号議案から第90号議案までの合計6件について、各委員より発言を願う。 113 ◯山岸委員  第83号議案、第84号議案は、除雪トラックとロータリー除雪車、県有財産の取得であるけれども、この除雪トラック7台はどこへ配備されるか。 114 ◯道路保全課長  除雪トラック7台の配備であるが、福井土木事務所1台、三国土木事務所1台、奥越土木事務所1台、敦賀土木事務所2台、小浜土木事務所2台、合計7台である。 115 ◯山岸委員  ついでにロータリー車2台についてもお願いする。 116 ◯道路保全課長  ロータリー除雪車は、丹南土木事務所1台、丹南土木事務所の鯖江丹生土木部1台、合計2台である。 117 ◯山岸委員  去年と今年と余り雪がなかった。除雪する機会も少なかったと思うけれども、今、機械は随時購入、入替えをしていくのは分かるけれども、運転手、オペレーターがもう本当に高齢化しているという話が例年出るが、オペレーターの育成について、今、県はどのような考えを持っているか。 118 ◯道路保全課長  オペレーターの育成の件であるが、国交省と我々県と市町も一緒になって講習会を実施している。昨年度は11月22日に、今庄365スキー場の駐車場で丹南土木事務所の契約した除雪機械を使って、実際に熟練オペレーターに横に乗ってもらって、若手の慣れていないオペレーターが自分の希望する除雪機械を運転するという機会を設けた。雪が降る前に毎年行っているが、その中でも特に若手の方に声をかけて、昨年度実施したところである。  今年度も同様のものを企画しているが、何分、今庄365スキー場が閉鎖ということなので、またやり方も含めて国と一緒に、雪が降る前に熟練オペレーターからの若手オペレーターへの伝授の機会をつくって当たっていきたいと思う。 119 ◯山岸委員  そういう講習会を経て、オペレーターの育成ということをお聞きするが、もう今、あと数年しかできないだろう。今、私の見る限りでは60歳以上がかなり多いなという気がするのだが、除雪車のオペレーターの平均年齢は、押さえておられるか。 120 ◯道路保全課長  平均年齢は特に押さえていないが、講習会で聞くと、やっぱり70歳以上の方もオペレーターで現役として活躍されている。講習会を受ける人も70歳の方がいらっしゃったので、高齢化していると思われる。 121 ◯山岸委員  2年間も雪が降らないと除雪車を保有していくだけでも大変で、これは年当初の予算である程度確保していただいた。業者の方は非常に喜んでおられるが、オペレーターだけはなかなか、更新するというわけにもいかない。そして私の知っている限りでは、少しの路線しか持ってないところ、1人で全部対応するというような小さい業者は、雪の場合であると3日なくても1日はあるかも分からない。そうすると、朝がかなりきついらしいのである。毎日やるのなら生活の中でそういう様式が身に付くからできるのだけれども、いつ除雪に出なきゃ分からないというようなところは、もう来年か再来年でやめる、もう体がもたないという人もかなりいるから、これからやはり県が試算する以上にオペレーターを辞める人が出てくるのではないかと思う。3年前の雪を想像すると、これは福井県どうなってしまうのかなという心配もある。  そういった点は今現在の年齢も把握した上で、こういう人にはやっぱり手当というのか、1週間に1日しかないときも、1週間のうち5日あるときも、同じ手当ではちょっと私は継続してその人にオペレーターを続けていただくというのが難しくなってくる、そういうときが来るのではないか、もう既に来ているのかなというふうに思うので、その辺も今後しっかり検討していただきたい。これは今、ここでどうこうということは言わないので、要望しておきたい。 122 ◯仲倉委員長  ほか、ないか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 123 ◯仲倉委員長  特にないようであるから、第83号議案ほか5件についての質疑、討論は終結する。  これより採決に入る。  付託議案6件を採決する。  採決は一括して行う。第83号議案、第84号議案及び第87号議案から第90号議案までの合計6件を原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を願う。       〔賛成者挙手〕 124 ◯仲倉委員長  賛成全員である。よって83号議案ほか5件は原案のとおり可決することに決定をした。  次に、土木部関係の所管事務について、各委員より発言を求める。 125 ◯山本(文)委員  二、三点お伺いしたいと思うが、部長報告の中で、6月に福井空港でジェット機を試験運航し、今後それによって検討していきたいと、こういう中身であったが、どのような感触を持っておられたのか、その辺、大ざっぱで結構であるので、ちょっとお願いできるか。 126 ◯土木部長  今ほどの山本委員からの質問であるけれど、新型コロナウイルス感染症が起きて、やはりなかなかいろんなところへ皆さん行けなくなった。今航空会社もなかなか定期便が飛んでいないというような状況の中で、福井空港のチャーター機は、例えばビジネスで遠いところへ行くのに、やはり時間の制約上も非常に自分たちでコントロールできるし、いろんな人との接触もなくなる。さらには観光においても、例えば富裕層の方々が福井に来て、これからのカニのシーズンとか、いろんなところで、越前がにを食べにくるとかそういったことがあって、我々としては今こういったことを、これから企業関係にも大いにPRしていきたいと思っている。我々とするとこういったことはかなり手応えはあると、第一印象としては感じているところである。 127 ◯山本(文)委員  部長のお話によると、今のところは余り具体性はない。福井空港のジェット化による滑走路延長ということで、最盛期は県が一丸となって取り組んだ。それこそ関係集落の皆さん方がもう反対賛成いろいろあって、集落が成り立たないようなことまで起きたぐらいの大変なことであったが、西川知事がある一定の時期に、見越して、もうこれはやめておこうと、こういうことでやめた。それから年月たつが、空港そのものが荒れ放題みたいな格好になっている。そうすると、私も地域の一人として、いろいろ意見を言ってくる人がたくさんいる。そのうちにということで、防災、あるいは何か緊急のときに使うということでやっているということも分からんではないのだが、そろそろはっきりした方針を決めてやらないと、どんどん都市化していく中で、あれをあのままの格好で残しておこうというのはいささか問題が多いと思う。  それで、見通しとして、もうちょっとどういう方向に持っていくのかということを明らかにできないかなと思うけれど、その辺はどうだろうか。 128 ◯土木部長  福井空港の利活用ということであるけれど、やはり今現在ある空港をどのような形で生かしていくか、今、山本委員が言われたように、防災関係でも使えるし、学生のグライダーなど、いろんなことで非常に頻繁に使われている。地方空港の中では非常に多い回数があって、我々とするとそれにプラスし、今申したようないわゆるジェット化、チャーター便なんかをうまく使って、そしてひいては福井の観光なりそういったものもまたPRしていくとか、企業の方でもやはり、先ほど申したように遠いところへ行くのに、こういったチャーター機を利用すると非常に効率的であるというようなこともあるので、そういったことを我々土木部のみならず、地域戦略部とか産業労働部ともいろいろと連携しながら、この福井空港の活用の在り方について、もう少し庁内的に方向性を定めていきたいと今考えている。 129 ◯山本(文)委員  それこそ、ジェット化を推進しようということで滑走路延長のときは、県を挙げて集中的にエネルギーをそこへつぎ込んでやったぐらい、大変なことだったのである。私もいろいろ言われた。反対の皆さん方は山本の顔を見るのも嫌と言って、いじめられたことも相当あったし、選挙のたびに問題になって、非常に苦労したが、それでもやっぱり将来的には国はあの空港は、第3種か何か知らないけれど、残しておかなあかんということで、絶対もう廃止はできないのだということで言い続けてきた。今の状況を見ると、例えば小型ジェット機やグライダーの練習、それはそれとして活用することはいいと思うのである。  しかし、今、都市化していくその中で、あの空港の建物が60年ぐらいたっているのではないか。外見から見て、全然修理もしてない。表を見たときには、ぼろ屋か何か分からない、もうお化け屋敷みたいな感じである。あれを撤去できないということであるならば、やはり前向きに取り組んで、多少手をかけて見かけもよくし、みんなが親しんでそこへ寄ってくるようなそういう方策、何かの手だてをしないと、あのままで延長して考えるでは、ちょっと違うのでないかと思うのだが、どうだろうか。 130 ◯土木部長  繰り返しになるけれど、もうちょっと県庁内でしっかりと関係部局とも連携取りながら、今山本委員言われたように、福井空港はきちっとあるわけだから、あの施設をどのような形で維持、更新、継続していくかというようなことは、しっかりと方針等をこれから全庁的に検討していきたいというふうに考えている。 131 ◯山本(文)委員  大変いいことだと私は思う。廃止できないならやっぱり何かで利用しないと駄目である。遊覧にしても、玄関先がもうおんぼろの荒れ果てたような見かけで、中もぼろ屋敷でドア閉めたままで中に入れないような部屋が幾つもあるとか、そんな状態ではやっぱり人も寄ってこない。そうすると、建物を塗装するとか、何か楽しい雰囲気の出るような色を塗るとか、その辺は前向きに取り組んでいかないと、結局は誰も利用もしないようになってしまう。前向きに取り組むということはできないものか。もうちょっと何か具体的に。 132 ◯土木部長  今委員おっしゃるように、確かに建物も相当老朽化している状況であるので、繰り返しになるけれど、しっかりと、まずは利活用でもいろんな方法があると思うので、それといわゆる空港管理事務所も含めて全体をどう見栄えのいいというか、しかも活用もしていただけるというようなことをしっかりと検討していきたいと考えている。 133 ◯山本(文)委員  大変心強いお言葉を頂いたので、ひとつ前向きに力強く取り組んでほしいなと思うので、よろしくお願いしたいと思う。  引き続き、話題は違うのだが、この間足羽川ダムの視察に行ってきた。あのダムは貯水はしないということで、何かあったときにためるのだという話であった。それでいいのかどうかということと、最終的に足羽川は九頭竜川へ流れていく。日野川も九頭竜川へ流れていくのである。九頭竜川へどんどん水を流していくと、九頭竜川の下流のほうが日野川との合流から後に、それだけ受けられるのか。その状況、水量はどうなっているのか。 134 ◯河川課長  足羽川ダムについてお答えさせていただく。現在、委員がおっしゃったとおり、足羽川ダムは治水を目的としたダムであって、流水型ダム、ふだんは水をためないというようなダムで整備を進めている。例えばほかに利水に利用ができないかとか、発電であるとか、そういったものについては、これまでの国の会議の中でその目的について検討した上で、この足羽川ダムについては治水目的のダムとして整備をするというふうに決まってきたと聞いている。  また、これも委員の言われたとおり、足羽川、そして日野川、最終的に九頭竜川に合流するが、それを踏まえて九頭竜川の河川整備計画において150年に1度の洪水に耐えられるように、九頭竜川下流についても、堤防の強化であるとかそういった整備を進めていると聞いている。 135 ◯山本(文)委員  そうすると、九頭竜川の足羽川、日野川が合流した後の堤防とかいわゆる流量断面について、今現在は、何年に一回の豪雨に耐えられるようになっているのか。 136 ◯河川課長  今、断面の流下能力については、九頭竜川については150年に1度の洪水に耐えられる形で整備を進めているところである。
    137 ◯山本(文)委員  そうすると、今、足羽川ダムを巨額の金を投じて造った。これは洪水の調整をするために、洪水を未然に防ぐために集中豪雨があったときに水をためるということになっていて、つまり洪水のときの災害の防止には役立つと、こういうことで解釈すればよろしいのか。 138 ◯河川課長  そのとおりである。洪水を防ぐ、下流へ流れる流量を抑えることを目的として整備している。 139 ◯山本(文)委員  一歩進んで、そうならばそれはそれとして大変いいことと思うが、あれだけの金を投じてやったことならば、もうちょっと水資源を利用して活用するというのは、今後の課題としてはないものか。考える方法はあるのか、どっちであるか。 140 ◯河川課長  現在のダムの計画では、先ほどお話ししたとおり、治水目的として活用するということで検討しているので、それ以外の目的ということは考えていないと思う。ただ、ダムというもの自体を活用して、例えば観光に資する目的で憩いの場にするとか、そういったいろいろな活用の仕方や、また水循環に資する取組というものは国のほうの会議でいろいろと検討していると聞いている。 141 ◯山本(文)委員  ちょっと分からんのだが、今は水をしょっちゅう流しておいて、そして集中豪雨があったときに水の災害の防止のために栓を閉めて水をためておくのが今現在の目的である。そうすると、それ以外に多少弾力的に考える余地はあると解釈すればよいのか。 142 ◯河川課長  現時点の目的では、洪水時に水をためるという目的のためであるので、それ以外の目的でダムに水をためるということはないものと聞いている。 143 ◯山本(文)委員  私は、この間あそこを視察させてもらって、余りの大きなダムで、こんな大きな立派なダムを造ったものを、ただ洪水のときだけ使って、あとは使わないという、これはもったいないなと思ったのである。であるから、今後それぞれの担当の国、県を含めて前向きに、多面的に利用できるようなそういう努力をするということは、可能な限りやるべきだと思うが、どう思うか。 144 ◯河川課長  指摘していただいたとおり、今のダムの目的については、国の整備の方針に基づいて洪水時にためるということで決まっているということであり、それ以外に水をためることができるかというのは難しいかと考えているが、先ほど言った地域の観光に資する用途であるとか、そういったものについては国や池田町とともにいろいろな方法を検討していきたいと考えている。 145 ◯山本(文)委員  水をためることは難しいと今おっしゃったが、それは地元との契約の関係で難しいのか、技術的に難しいということが何かあるのか、その辺はどうか。 146 ◯河川課長  これについては、今のダム自体を治水の目的として造っているものであるので、技術的に目的のみに基づいて造っているので、できないものと思う。 147 ◯山本(文)委員  ここで答弁しなさいとは言わないけれど、やはりあれを有効適切に使うためにどうしたらいいかということを今後の課題として考えておいたほうがいいと思うので、要望として申し上げておく。 148 ◯細川委員  東側に向かう道路2本について、お願いする。  まず、中部縦貫道なのだけれども、もうじきできるだろうと、わくわくと待っている。ただ、中部縦貫道はそもそも岐阜がゴールじゃなくて、長野県とかあっちのほうへ、びゅっと行く、日本の本州の真ん中の東西の動脈のはずなのである。福井県が絡むというか直接関係するのは油坂のほうまでなのだろうけれど、その先のほうは用地交渉もまだだし、途切れ途切れという形なのだけれども、そちら側の見通しというのはあるのか。それからもっと先の延長に関して、福井県としては何か関与していくのか、その辺りちょっとお聞かせ願う。 149 ◯高規格道路課長  委員言われるとおり、中部縦貫自動車道であるけれども、長野県区間であるとか、あるいは岐阜県区間であるとか、そういったようなところに連絡する重要な道路だと考えている。他県からも、課題がないということではないとは聞いているけれども、私どもとしては福井県内区間の整備促進と、他県区間についても協議をしながら整備促進を国にも働きかけていきたいと存じている。 150 ◯細川委員  東海地震が来たときに、災害ボランティアで静岡県辺りを救いに行くところがないから日本海側から来いと言われたのである。1回バスを出して行ったのであるが、富山、新潟へ北上してから南下するのですごく時間がかかった。やっぱり東西の道路があれば、山梨、静岡に入っていけるというような、防災面で非常に期待をしている道路なので、そういった意味で後押し、福井県からも支援というのか、要望というのか、できるのだったらまたお願いしたいなと要望する。  もう1本は、冠山峠道路であるが、こちらも非常に期待をしている。いろんな意味の期待がある道路であり、こちらのほうは早期開通を求めていくということであるけれども、おおよそ何年辺りが開通というようなめどとか目標というのがあるのだろうか。その辺りお聞かせ願う。 151 ◯道路建設課長  質問の冠山峠道路は国で整備をしている。岐阜県と結ぶ無料の国道であるので、県は早期完成を要望していて、新幹線の開通と同時期ということをお願いしているところであるが、国からはまだ正式にいつ開通をするということは伺っていない。ただ、トンネル整備は順調に進んでいて、2号トンネルについては、4.8キロのうち残り200メートルぐらいということで、もうそろそろ岐阜県のほうにつながるというような状況である。 152 ◯細川委員  あそこの道ができたら、さっきの防災の観点で言うならば、こちらから大垣側のほうに早い。それから、あそこは中京から日本海側に最短で結ぶ道といううたい文句でもあったと思うのだけれども、やはり防災面でこちらから逃げていくようなとき、特に池田町が言っているのは、原発から30キロ圏内だから逃げて出るのに使いたい、使うために、ともおっしゃっているし、逆に東海がやられたときに、こちら側から助けに行ったりと、本当に防災面での活用を物すごく期待している。  それから、私最近よくツーリングに連れていってもらうのだけれども、山道でカーブしているので、自転車とか遠距離だったらバイクが物すごく県境の道路、ぐねぐね道を楽しんで使っている。そういったツーリング道路としてもすごくいい道路であるので、多面的な使用という形で観光道路として非常に期待をしているところである。ぜひそういった面で、国道とはいえ、推していっていただきたいと要望する。  それと、現道はガードレールがあるようなないような、落ちたら死ぬよというような怖い道路である。あれは「酷い」の「酷」と書いて、「酷道」と言われているけれども、あの道はこの先どうなっていくのか、何かめどはあるのだろうか。 153 ◯道路建設課長  今は冠山峠道路は交通不能区間ということで、道はない。あるのは林道であって、その林道を一般の方は通っているというような状況である。 154 ◯道路保全課長  今、林道は町の管理であるけれども、できた後のトンネルとかは今国が造っているが、その後は県が引き継いで、県管理道路として管理をすることになる。 155 ◯細川委員  ということは、もともとの道路というのは、全部林道で町が持つ、一部を県道として持つとか、そういうような形になるのだろうか。 156 ◯道路保全課長  今、トンネルを掘っているところも県管理道路としてちょうどやっていて、ちょうどトンネルは3つあって、橋が1つあるところまでが県管理道路で、今も国道として管理している。その先は林道になっているので、そこまでは県の管理である。林道は冠山峠の上に上がるものは林道のままであるので、町の管理として残っていくものだと思っている。 157 ◯細川委員  ということは、あそこの道を残すとか残さないとか活用するというのは、結局池田町とかの判断ということになるわけであるね。理解した。国道417号が、日本海へ最短でということをしっかり主張していかないと、正直岐阜の方としゃべっていても、「それどこの道路」と言われてしまうし、岐阜県の方々はどちらかというと意識は東海側を向いているような気がして、こちらからの働きかけというのが一番で、働きかけるのは福井県しかないのかなと思うぐらいである。東海環状自動車道に結んでいろいろ使える道路であるので、今後ともどうぞよろしくお願いする。 158 ◯長田委員  大まかに2つぐらい、お伺いさせてほしい。  1つ目は、せんだって報道にあったけれども、かねてからそろそろ議論に入っていいのではないかと言われている県庁舎のこと。ついせんだっては福井県の建築工業会が福井農林高校のそばがいいのではないかというような話を出していらっしゃった。以前には経済同友会が、この市の今の繁華街のかいわいでという話もあり、また一説にはインターと国道8号にアクセスがいいところ、えち鉄が近いところがいいのではないかとかいろいろあるわけである。以前からいろいろ質問が出ているところであるけれども、そろそろ予定していた10年前に差しかかってきているような気がするわけである。どのようにこれからしていこうかなとか、何かそういう絵というのはあるだろうか。 159 ◯公共建築課長  提言したのは建築工業会であるが、内容がまちづくりに係るということで地域戦略部が対応している。どこに持っていくかとかそういった議論は、ちょっと土木部の範疇では答えかねる案件であって、ただ方向が決まった場合には、例えば建物を建てるということであれば、公共建築課が絡むという、そういう立場である。 160 ◯長田委員  耐用年数的な観点と、あとやっぱり土木部として必ずそこの議論の中には入っておかねばならないということがあると思うのだけれども、それはどこから仕掛けてもいいと思うのである。どちらが頭になるかというところの話であって、そろそろどうだろう、何かそれを議論するような場所についての提案、何かお考えになられてもいいのではないかなと思うのだけれども、何か意見頂けるだろうか。 161 ◯副部長  申し訳ない。基本的には県庁舎の耐用年数、それから移転先、それに伴うまちづくりの問題だと思うけれども、耐用年数については今公共建築課よりお答えできるかと思うけれども、庁舎自身は総務部の所管であり、財産活用課であるので、そちらのほうからの問題意識というか、そちらから出てくることが、やっぱり先なのかなと。土木部としては、建築屋であるので、まちづくりに関する土木としての意見は言えても、基本的に駅前をどうするかとか県都をどうするかというのは、地域戦略部とかそちらの意見が先なのかなと思っている。 162 ◯長田委員  動機づけというか、一番最初の皮切りというようなところは、こちらからというところで全然問題ないと思うので、ぜひお願いしたいと思っている。  また、先ほど除雪の件がちらっと出ていた。オペレーターがやっぱり足りない。機械はどうにかなるのである。一時は農業関係でもやっぱり重機なり大型特殊を持っている方がいらっしゃるということで、オペレーターの募集というところの観点で動いたのと、さっきも答弁いただいたけれども、オペレーターを増やそうということで、そういう形で走っていらっしゃるが、主体がどこになるのか。私的には、個人的には余り好きなことではないけれども、核家族が増えている。ということは、建築的な話をするけれども、家がたくさん戸数としては建っている。道路も今まで以上に除雪するところも広がっているという認識でいいと思うのだけれども、これは間違いないか。 163 ◯道路保全課長  道路延長はそこまで増えていないのだけれども、県の最重点除雪路線という5センチで除雪する路線が、平成30年2月を受けて120キロ増えて、以前は260キロぐらいだったのを現在400キロに増やし、きめ細やかに除雪をするようになった。そういう意味では除雪の頻度というか、レベルは上がっていると思う。 164 ◯長田委員  県道と市道と、今混ぜたような感じで考えていて、失礼した。ただやっぱり、細やかにというようなことで延びているということも確かであるし、IT化しようが何しようが今まで以上に手間はかかるようになっているといったときに、県が主導で、例えば自治会連合会が主体となって小型の重機なりを整えるとか、今までも各市町で、これは安全環境部マターになるかもしれないけれども、ロータリーの小さな除雪機なんかをそろえて、赤道なんかは除雪協力道路として、という展開もやっていただいていたりするけれども、それを小さいものだけではなくて、町である程度大規模な除雪機なりを何か運営してもらえるような仕組みを提案してもらうとか、またこれからの、どんどん様が変わっていくところを先駆けて提案していくようなことも、ちょっと想定していただいてもいいのではないかなと思うのだけれど、何か頂けるか。 165 ◯道路保全課長  道路はつながっているので、現在、土木事務所単位で市町の除雪の担当者と意見交換会を進めている。そういう中で、今委員指摘のような提案のようなことも含めて、できる範囲で、我々は道路であるけれども、今地域のほうも、例えばどこから除雪をするかとか、除雪の順番も含めて、雪に強いというか、雪に負けないような除雪をできたらと思っている。 166 ◯長田委員  仕事の発注の仕方、案件をどういうふうに提示するのかとか、まとめてセットで提案していくとか入札をするであるとか、もしくは主体としては建設会社とか建築会社とか土木関係のところだけではなく、農林であるとか市町でオペレーターを持っているというようなところは市町で落としてもらってもいいよというぐらいの可能性をぜひ検討いただきたいなと思う。 167 ◯山岸委員  議会の冒頭に、防災・減災、国土強靭化対策と地方創生に向けた社会資本整備の推進を求める意見書を採択した。それだけ近年、毎年のように、今年も7月の九州豪雨があった。昨年も台風15号、19号、その前の年は西日本豪雨と、例年大規模な自然災害が出ている。テレビを見ると本当に私も平成16年当時の福井豪雨のことを思い出す。先ほど部長の説明の中にあったが、今度は流域治水のプロジェクトが今年度中に策定される、水害リスク図、ハザードマップが今後市町から出される、整備されるのだというお話であるが、今現在もあるのはある。それがなぜ今大きく見直しをかけなきゃいけないような事態になったのか。この辺についてちょっと話を頂きたいと思う。 168 ◯砂防防災課長  今の山岸委員の意見であるけれども、国で水防法が平成27年9月に改正されている。  従来の市町のハザードマップは、数十年に一回の洪水に対して、計画規模という話なのだけれども、各市町で平成24年までにハザードマップを作成しているという状況である。  ただ、それ以降、今委員おっしゃったように、想定以外の、数十年に一回を上回る、洪水や土砂災害が頻発するというのがあって、平成27年に想定降雨最大規模という形で、1000年に1度以上の規模に対してハザードマップを作成するという形になっている。これについては、現在までに南越前町で日野川、それから敦賀市で井の口川と笙の川について作成しているという状況である。17市町全部については、令和3年度末の作成完了を目標に、現在進めている状況である。 169 ◯山岸委員  豪雨災害で一番怖いのは、ふだんほとんど水が流れていないところが何百ミリの雨によって河川の流域の家が全部根こそぎ流出、埋没するというような、こういう災害である。大きい河川の場合は、河川氾濫、堤防が壊れてもそこから水が徐々に増えていく。言えば床下、床上浸水、中にはテレビなんか見ると土砂が相当入り込んでいるという被害も見えるけれども、一番怖いのはやはり、流れてないような谷川を抜けるということである。今言われた1000年に1度という言葉、私、さっきの河川の整備についても、足羽川ダムのことにしても、大体150年、150分の1というような話の中で、1000年というのは国が出している言葉だと思うのだが、今県でも20年先の将来ビジョンでああだこうだと言っているのに、1000年先のことを想像、想定することがちょっとナンセンスじゃないか。  そのことは別として、河川災害が一番怖いのだけれども、我々がそのハザードマップを今見ても、避難場所がおかしい、水がつくのにこんなところへ逃げられるのかというところがあるのだが、その辺りは県と市町と、どの辺りまで相談をしているのか。県はチェックをしているのか。その辺りのことは分かるか。  今、地域ごとに避難場所も全部これに出ているのである。でているけれど、水がついたときにあんなところへ行けないだろうというようなところもあるのである。だから、今後ハザードマップを市町が作るに当たっては、県とどの辺りまで相談してやっていくのか。その辺をちょっとお聞きしたい。 170 ◯砂防防災課長  基本的には、国でハザードマップの作成の手引きというものがあって、それに基づいて市町で作成している。県でも内容については事前に聞きながら作成している。  それから、避難場所については地域防災計画で具体的に位置付けるのだけれども、いわゆる計画規模から想定最大規模にした場合、今ちょっとほかの県の事例なんかを見ると、通常であると鉄筋コンクリートの建物の2階に避難するが、想定最大規模になると2階では浸水するから3階へ移動するという垂直避難というのが一つあるし、そういうのがない場合は当然高台のほうまで移動するとか、そういった対応をしてくる形かなと。県内では、今2市町が作っているものである。今年度から本格化するので、県としてはほかの県の事例とかそういった先進事例も参考にしながら、市町ときめ細かく協議して作成の支援をしていきたいと考えている。 171 ◯山岸委員  現実問題として昼と夜では全く違うのである。昼なら水を見ながら、水位の増え方を見ながら避難することは可能である。どこへでも行ける。しかし夜の場合は、水がどこまで来ているか分からないから、どこへ逃げていいかも分からない。そういうことになるのである。加えて、これから高齢者世帯が非常に多くなる。だから、避難するのに遅れることも十分考えられる。だから、現実的なのは、この地域は、私のところだったらお寺へ逃げてほしいと言ったらみんなそこへ行くのである。しかし、川を渡って学校へは怖くて誰も行かない。夜はそんなところ車で通れない。氾濫した川を越えていくのだから。今、そうなっているのである。  そういう矛盾があるから、もっと現実的なハザードマップでなければいけないということである。地域からもそういう声がある。何でこんなところへ逃げるのかという声があるので、その辺は県として市にしっかりと指導をしていただくというか、アドバイスを頂くというか、そういうことにしていただかないと、現実味がないと思っているので、しっかりとその辺対応していただきたいと要望しておきたいと思う。 172 ◯野田委員  2点お聞きしたい。まず、部長報告の中で再開発事業のところを読んでいただけなかったのが寂しかったのだけれど、いよいよA街区、元ミスタードーナツ前の市道が10月1日から廃道になり、取壊しが始まると聞いているのだが、取り壊してその後、埋蔵文化財調査に入ると思うけれど、この辺りの工程というか工期が、我々にも全く聞こえてこない。どれぐらいかかるか、県のほうで分かっているのであれば教えていただきたい。 173 ◯都市計画課長  まずA街区の状況であるけれども、8月に権利変換計画が認可されて、来月から解体工事着手になって、同時に市道も通行止めになるということである。その後に、解体工事がどこまでかかって建築工事がいつになるかということについては、まだ組合のほうで詰めている段階であって、まだ未定と聞いている。 174 ◯野田委員  県からも多額の補助金を出す予定だと思うのだけれど、工程についても、新幹線開業という目標があるわけなので、その辺り逆算して、ある程度の指導はできるのじゃないかなと思っている。  そして、駅前から横断歩道を渡って加藤ビルとか居酒屋もあるけれど、あそこから先の歩道が工事のために通行止めになる。歩行者が大名町交差点のほうへ行けないから、大分迂回しないといけなくなると商店街の方から聞いた。駅前大通りは県道であるから道路管理者になると思うのだが、その辺りは歩行者の不便さというのはどういう認識をされているか。 175 ◯都市計画課長  委員指摘のとおり、再開発事業、A街区の工事によって、歩道が通行できなくなる部分がある。加藤ビルから県庁前の交差点までは行けるのだが、その県庁前交差点を渡って放送会館のほうへ回っていただくか、電車通りのほうを経由して勝木書店の前の歩行者道路を通って三角地帯の先端のほうへ行っていただくという動きになる。その辺については再開発組合が地元に丁寧に説明していると伺っている。 176 ◯野田委員  県民の方が結構多く使うところなので、誘導看板とかしっかり周知をしていただきたい。  あと、目の不自由な方、弱視の方とかが誘導ブロック、点字ブロックがなくなるところがあるというところも、不安視されているようである。多分大名町交差点のほうから駅前のほうに歩くと、途中で通行止めになる。そうすると、勝木書店と五十嵐ビルの間のところが点字ブロックがないということで、ちょっと迷われてしまうだろうということなので、その辺りは市も関係すると思うので、また調整をしていただきたいと思う。  最後に、マリオットホテルの誘致について、もちろん計画の中にも入っているらしいのだけれど、間違いなく来るということは県として確認されているのだろうか。 177 ◯都市計画課長  こちらの所管は、県では産業労働部になるのだけれども、もちろん組合も情報を持っていて、現時点で話がおかしくなっているということはない。 178 ◯野田委員  では次に質問をさせていただきたいのだが、先日坂井市で震度5弱、福井市で震度4、こういった地震があって、幸いにも被害が少なくて済んでよかったということなのだけれども、こういう地震を契機に、どんな対策が必要かというのを考える時期ではないかなと思う。
     実は私、大学4年のとき、阪神淡路大震災、震度7を体験した。震度7というと本当にひどい揺れというか、洗濯機が2メートルぐらい動くというか、それぐらいの揺れなのである。今いろいろな法律が改正されて、耐震工事はかなり進んできていると思う。阪神大震災で6,400人ぐらい亡くなられたけれども、5,500人が直接的な死者、地震によって亡くなられた方。そのうち9割の方、4,800人ぐらいが住宅の転倒とか家具の転倒とかそういった原因で亡くなられている。その9割が14分以内に即死、倒れてすぐ押し潰されて亡くなっている。これはホームページを見てもらうと、どこにもそういうふうに書いている。  やっぱり、事前の備えというのが生死を分けるのではないかなと思うけれども、この教訓が地震終わってから余り知らされてないのが現状ではないか。  今、福井県は建築物耐震改修促進計画を改定される予定であるけれども、やっぱり耐震化と一緒に、部屋の中の家具の固定とか、そういった事前対策を盛り込んでいくとか、進めていくということが大事だと思う。この辺りの周知に対してどういった考えを持っているのか、お聞かせ願う。 179 ◯建築住宅課長  今、野田委員から質問いただいた耐震改修促進計画については、今年度改定ということで、今作業を進めていて、今年度末までには計画の内容をお示ししたいと考えている。そうした中で、今、家の中の地震対策という意見を頂いた。確かに実際、我々は建物の耐震化ということで、住宅をはじめ進めてきているところであるけれども、そのほかに家の中の地震対策ということで、例えば過去の大震災で、今委員から指摘があったとおり、何割かはやっぱり家の中で家具の転倒等で亡くなっている方もいらっしゃるということもある。実際に家庭の中で家具の置かれたところで、お年寄りや子どもは寝ないとか、家の中に倒壊のおそれのない安全な空間をつくるとか、いろんなことが考えられると思うし、身近なところでホームセンター等で家具の転倒防止の器具等も売られているということもある。であるから、改めてこうしたことを周知していくということで、実際に市町の中には、家の耐震化工事のほかに家の中の耐震化を進めようということで、例えば福井市もホームページで案内も出しているところである。耐震改修促進計画の改定の中で、改めて周知していくようなことを、また市町の皆さんと検討していきたいと思う。 180 ◯野田委員  私も実際に地震を体験して、けがをした方は誰かが助けないといけないので、人手が2倍かかる。その方がもしけがをしてなかったら、助けにも回れるということで、けがをしない対策というのが必要じゃないかなと思う。  もう一つ、県営住宅の件なのだけれど、一応県が貸し出している住宅ということで、多分、ねじつきの固定具をつけると原状回復で返してもらうということになると思うのだが、ほかの自治体ではそういう義務を免除するところも最近出てきているようなのだけれども、そういったことを、今後考えていく余地はあるのか教えてほしい。 181 ◯建築住宅課長  おっしゃるとおり、今建物を退去時に原状回復していただくということで、例えば家具を止めるときにアンカーを打ったり、ねじ穴を開けたりすると、それはきちんと修復して返していただくというのが原則になっている。実際、例えばどういったところにアンカーを取ればいいかとか、壁にどこでも穴を開けていいということでもないので、どういった対策を取るのか、そういったことをしたいという方については、管理は指定管理者にお願いしているので、実際相談していただいて、安全対策であるのでなるべく──今ここで回復義務の必要はないというのはちょっと申し上げにくいのだけれども、どういった対策をしたら進むのかということも含めて、また指定管理者と十分協議していきたいと考えている。 182 ◯野田委員  ぜひ、よろしくお願いする。最近民間でもそういう通常損耗という形で損害を与えても、ねじぐらい、回復義務を求めないというようになっているみたいなので、ぜひ前向きにお願いする。 183 ◯田中(三)委員  2点ほど伺う。まず、道路の将来ビジョンについて、8月に初会合を開かれたということで、最初はいろいろ情報共有とかされたようなのだが、内容は新聞記事等で確認はできたのだけれども、その報道なんかで見ると、9月頃に第2回会合を開いて、論点整理とか今後の方向性についていろいろ議論するというようなこともあったのだが、9月頃というのはもう開かれたのか、開かれてないとすれば来月ぐらいになるのか。 184 ◯道路建設課長  道路の将来ビジョンについて、道づくり懇話会というのを設けて、有識者の方から意見を頂いているところである。委員からお話のあった、第1回を8月6日に開催させていただいて、第2回は10月7日に開催を予定している。そこでは、県民アンケートとか第1回で有識者の方からいろいろ頂いた意見を基に、ビジョンの論点を皆さんに聞いていただいて、また意見を頂きたいと思っている。  懇話会は、あと2回ほど、3回目、4回目を年度内にと思っていて、年度末には将来ビジョンを策定していきたいと考えている。 185 ◯田中(三)委員  1回目の議論の内容を読んでいて、ちょっと、というようなところが新聞報道の中であった。意見交換の中で委員の皆さんから、道路の多目的利用という意見が結構あったと。それはそれで確かにいいことだと思うのだが、自転車利用者と歩行者の視点を取り入れた歩道拡幅というような記述が新聞報道ではあったのだけれど、県内の歩道のほとんどは自転車は通行できないようになっているはずである。それともその辺は県警なんかとも調整をして、自転車が使えるような歩道を増やして、そういうような方向も含めた将来ビジョンとしていくというようなことも、議論の中であるのか、それともこの辺はまだ今後の話なのか、そこはどうなのだろうか。 186 ◯道路保全課長  まず、歩道でも青い自転車通行可の標識がある歩道であると自転車が走ることができる。ただ、今委員指摘の議論の中では、今後のお話であるので、ちょうど道路法の改正ということで、例えば中心市街地で交通量が少なくなったようなところであると、車道を狭めて歩道を広げ、広がったところに自転車の専用帯とか自転車道を造るという大きな方向性が、今年5月20日の道路法改正で示された。そういうようなことも第1回に紹介したものであるから、そういう発言もあったというところである。 187 ◯田中(三)委員  2点目に、先ほどの部長報告の中で、要配慮者利用施設の避難確保計画について報告いただいたのだが、私も一般質問で災害拠点病院のことを取り上げさせていただいた。令和3年度末までに全ての施設において計画が作成されるように支援していくということだったのだが、県内全体でこの老人ホームとかまで含めて要配慮者利用施設は大体どれぐらいあるのかということと、それが今現在、令和3年度末までに向けてどういう進捗状況にあるのか、その辺分かれば説明をお願いしたい。 188 ◯砂防防災課長  令和2年6月末現在で、要配慮者利用施設については土砂災害警戒区域について311施設、それから洪水浸水想定区域について1,441施設となっている。このうち、土砂災害警戒区域については、今年6月までに203施設で作成し、作成率は65.3%となっている。それから洪水浸水想定区域については623施設作成していて、43.2%となっている。  これを令和3年100%を目指してどういう取組をするかということなのだけれども、講習会プロジェクトというのがあって、これはなかなか作成が進まないということで、国が全国的なモデルケースで、計画の作成方法とか気象とか、そういったものをきめ細かく施設管理者を集めて説明したところ、大幅に進捗率が上がったという実績がある。  それに倣って、県でも令和元年度に4市町、それから今年、令和2年度は8市町で講習会プロジェクトを開催する予定になっている。今年は大野市では既に開催しているところなのだけれども、会場に来ていただく施設管理者と、それ以外にウェブで参加していただくという形で、新型コロナウイルス感染症対策も踏まえて、実施している。  それから、県ではホームページ上で作成について動画で見られるようにしている。県も市町も実際には福祉施設とか医療施設とか学校ということで、所管も非常に多岐にわたるので、県でも関係課と連携して情報を交換しているし、市町でもそうするようにお願いしている。そういう形で、来年度100%を目指して精力的に進めていきたいと考えている。 189 ◯田中(三)委員  今あったとおり、令和3年度末までに100%がしっかりできるようにぜひお願いしたい。 190 ◯西本(正)委員  部長報告について2点、お伺いしたい。  まず、事前放流についてお尋ねする。7月の豪雨の際に、浄土寺川ダムにおいて事前放流を実施したということであるけれども、改めてこのときの気象状況を予報、予測について、まず最初にお聞きしたい。 191 ◯河川課長  浄土寺川で行った事前放流についてであるが、まず事前放流のやり方として、今後3日間以内にどれぐらいの雨が降るかということで、それぞれのダムでその基準の24時間の雨量を設け、それが一定の基準を超えたら事前放流を開始するということがまずルールとして、前提としてある。浄土寺川についても、当時その流域に24時間で100ミリ以上のまとまった雨が降るというような予報があって──申し訳ない、数字については後ほどまた細かくお伝えするけれども──それを基に浄土寺川ダムで事前放流を開始して、結果として19万立方メートルの治水容量を確保するスペースを設けて、洪水を防いだというところである。 192 ◯西本(正)委員  ということは、事前放流してなかったら危なかったという状況だったか。 193 ◯河川課長  幸いなことに、今回の浄土寺川ダムでは事前放流を開始したのだが、それ以降予測がいい意味で外れた。雨が弱まって、それほど大きな雨量にはならなかったので、事前放流自体も途中で中止をしたというようなところである。 194 ◯西本(正)委員  この浄土寺川ダムのある地元の自治体、あるいは下流域住民の反応をお聞きしたいのと、事前放流の結果、問題というか課題というか、そういうものはなかったのかお伺いする。 195 ◯河川課長  まず、地元の反応については、この事前放流を行ったということで、やはり安心感がある、こういった取組はぜひ続けていただきたいということは各首長さんからも頂いているところである。  今後の課題としては、やはりまず気象予測である。今は国から発表される今後3日間の雨量を基に予測をしているのだけれども、まだやはりどうしてもそれは技術的に予測が不安定なところがあるので、その点については、実際の雨量のデータを国に提供して、その精度を上げていただくという取組を県としてはしていきたいと考えている。  また、そういった事前放流の際に、今は例えば将来ダムに堆砂する予定の堆砂容量とか、あるいは農業に使う水で一時的に使っても支障がない範囲を、関係者の方に協力を頂いて、その分を減らすという取組をしているけれども、事前放流として使える容量を増やせるように関係者、地元の方々と相談させていただくということが課題となっている。 196 ◯西本(正)委員  これ、流域治水の一つになっている。菅総理大臣になられて、官房長官時代に国交省管理、経産省管理、農林管理、縦割りをなくして全部やってしまえということで変わったようであるけれども、県内にも土木部管理以外にダムは幾つあるのか。 197 ◯河川課長  それは県管理ということか。県内のダムの総数は、確認して回答させてほしい。 198 ◯西本(正)委員  国がそういう方針であるから、当然県もそういう方針でいいわけであるね。縦割りなしで、県民の安全を考えて、必要なダムの事前放流はちゅうちょなく行うということでよろしいね。  先ほど、事前放流をした結果、関係自治体から、安心したと、そして続けてやってほしいという反応であったということである。予報の精度が重要になってくるのだと思うけれども、場合によっては空振りが当然考えられるわけであるが、私としては、精度を上げていただくのは当然重要であるけれども、やはり空振りであっても、結果として、これはやっぱりやるべきなのだろうと思うけれども、県としてはどうか。 199 ◯河川課長  今、委員から指摘のとおり、空振りを恐れずやっていくべきものと考えている。ただ、事前放流、今行っているものはあくまでもその時点で利水上も減らして問題ないという範囲で関係者と協議を得た上で行っているので、現時点で決められた放流の量については仮に空振りであったとしても心配がないものと考えている。 200 ◯西本(正)委員  農業用水の確保も当然必要であるし、発電の場合、水がなかったら発電しないので、そういったことも、それは十分皆さんお考えになって対応を計画されていると思うけれども、大きくは、やはりちゅうちょなくやっていただきたいと思っている。  続いてお願いする。先ほど田中委員のほうから道路ビジョンの話があった。これに関して1点お伺いしたいと思う。福井県は私が言うまでもなく石川県、岐阜県、滋賀県、京都府と、4つの府県と隣接しているわけであって、道路はそれらの府県との協力なくしてはなかなか前へ進まないわけである。道路を通して人、物、情報が、当然今行き来しているわけであるし、そういった意味では他県との道路の交流というのは非常に大事だと思う。  しかしながら、なかなか隣接の県の協力を得られなくて、福井県だけ整備しても効果は限定をされるわけであるし、時にしてやはり協力を得なければならないということが当然出てくるわけであるけれども、これまで福井県として隣接府県とどのような情報交換をして、あるいはどのような結果をこれまで生んできたのか、お伺いしたい。 201 ◯道路建設課長  隣接府県との道路の情報の共有ということで、4府県、石川、岐阜、滋賀、京都府と道路3課で、毎年連絡会議を開催して、県際道路を含めて隣接府県との道路に関する情報交換を行っている。  成果ということになると、国道8号の石川県境、平成30年2月に大雪があったのだけれども、両県の強い情報交換も含めて新規の事業化になった。あるいはまだ未改良のところがあるのだけれども、例えば国道27号の青葉トンネルは、カーブのトンネルであるため整備が必要と私どもは認識しており、今年から福知山河川国道事務所と福井河川国道事務所の国の機関と京都府と福井県で、新しく会議を持った。これから、課題等を共有しながら、どういった方策で整備していくかを取り組み始めたところである。  これからも、県際道路でも未改良のところがあるので、いろいろな機会を通じて、他府県と情報交換をやっていきたいと考えている。 202 ◯西本(正)委員  今ほど道路建設課長から、国道27号の青葉トンネルの件が出たけれども、福井県と京都府との境のトンネルである。私もよく通るのだが、非常にカーブのあるトンネルで、非常に不安を覚える。これなかなか前へ進まない。高浜町からも相当要望が出ていると思うけれども進まない。これ、やはり、福井県から見れば京都府の認識不足なのかもしれない。そういったことこそ、今、課長からも連絡会議を持って、これからどんどん進めていくということで、ぜひとも活発に進めていただきたいと思う。  私が言うまでもないけれど、道路は人とか物流とか観光とか、いろんな面で重要であるし、やはり最近、防災の面も非常に重要である。先ほど言ったように、福井県が大事で住民が望んでも、隣接府県との間で話が進まなくて、なかなか県民のニーズにこたえられない、信頼に応えられないということが出てくるのだと思う。結果が、今、少し出ているのかもしれないけれども。そういうところも考えて、ぜひ積極的に進めていただいて、なぜ協力を得られないのかということを、皆さん方もよく分かってやっていただいていると思うけれども、引き続き頑張っていただきたいと思う。よろしくお願いする。 203 ◯仲倉委員長  ほか、よろしいか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 204 ◯仲倉委員長  それでは、特にないようであるから、所管事務の調査は終結する。  以上で、土木部関係の審査は終わる。  これで、今回付託を受けた案件の審査は全て終了した。  委員長報告及び分科会報告については、私に一任いただくとともに、委員会及び分科会の記録作成についても、私に一任願う。  以上で、土木警察常任委員会及び予算決算特別委員会土木警察分科会を閉会する。                               ~以  上~                  土木警察常任委員会 委員長                  予算特別委員会土木警察分科会 分科会長                             仲倉  典克 発言が指定されていません。 Copyright © Fukui Prefecture, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...