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  1. 福井県議会 2018-09-06
    平成30年産業常任委員会及び予算決算特別委員会産業分科会 本文 2018-09-06


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    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいタブが開きます) 平成30年産業常任委員会及び予算決算特別委員会産業分科会 本文 2018-09-06 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ 別窓表示 ダウンロード 表ズレ修正 表示形式の切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者一覧に移動 全 205 発言 / ヒット 0 発言 表示発言の切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示 すべて選択 すべて解除 1 ◯力野委員長(分科会長) 2 ◯産業労働部長 3 ◯力野委員長(分科会長) 4 ◯力野分科会長 5 ◯西本(恵)委員 6 ◯企業誘致課長 7 ◯西本(恵)委員 8 ◯企業誘致課長 9 ◯西本(恵)委員 10 ◯企業誘致課長 11 ◯西本(恵)委員 12 ◯企業誘致課長 13 ◯西本(恵)委員 14 ◯大森委員 15 ◯企業誘致課長 16 ◯大森委員 17 ◯山本(正)委員 18 ◯企業誘致課長 19 ◯山本(正)委員 20 ◯石川委員 21 ◯産業労働部長 22 ◯鈴木委員 23 ◯企業誘致課長 24 ◯鈴木委員 25 ◯企業誘致課長 26 ◯力野分科会長 27 ◯力野分科会長 28 ◯力野委員長 29 ◯西本(恵)委員 30 ◯企業誘致課長 31 ◯西本(恵)委員 32 ◯企画幹 33 ◯西本(恵)委員 34 ◯企画幹(産業政策) 35 ◯西本(恵)委員 36 ◯企画幹(産業政策) 37 ◯西本(恵)委員 38 ◯大森委員 39 ◯企業誘致課長 40 ◯大森委員 41 ◯労働政策課長 42 ◯大森委員 43 ◯企業誘致課長 44 ◯産業労働部長 45 ◯鈴木委員 46 ◯産業労働部長 47 ◯石川委員 48 ◯企画幹 49 ◯石川委員 50 ◯企画幹 51 ◯石川委員 52 ◯企画幹 53 ◯石川委員 54 ◯企画幹 55 ◯大森委員 56 ◯企画幹(国際経済) 57 ◯大森委員 58 ◯山本(正)委員 59 ◯新産業創出課長 60 ◯山本(正)委員 61 ◯新産業創出課長 62 ◯山本(正)委員 63 ◯新産業創出課長 64 ◯力野委員長 65 ◯力野委員 66 ◯産業労働部長 67 ◯力野委員 68 ◯産業労働部長 69 ◯鈴木委員 70 ◯企画幹(産業政策) 71 ◯鈴木委員 72 ◯企画幹(産業政策) 73 ◯鈴木委員 74 ◯産業労働部長 75 ◯鈴木委員 76 ◯田村委員 77 ◯企画幹(産業政策) 78 ◯田村委員 79 ◯産業労働部長 80 ◯田村委員 81 ◯山本(正)委員 82 ◯力野委員長 83 ◯力野委員長 84 ◯力野委員長(分科会長) 85 ◯力野委員長(分科会長) 86 ◯観光営業部長 87 ◯力野委員長 88 ◯石川委員 89 ◯ブランド営業課長 90 ◯石川委員 91 ◯観光営業部長 92 ◯石川委員 93 ◯観光営業部長 94 ◯石川委員 95 ◯大森委員 96 ◯観光営業部長 97 ◯大森委員 98 ◯観光営業部長 99 ◯大森委員 100 ◯ブランド営業課長 101 ◯大森委員 102 ◯石川委員 103 ◯観光営業部長 104 ◯石川委員 105 ◯観光営業部長 106 ◯大森委員 107 ◯大森委員 108 ◯観光営業部長 109 ◯大森委員 110 ◯松井委員 111 ◯観光営業部長 112 ◯松井委員 113 ◯観光営業部長 114 ◯松井委員 115 ◯田村委員 116 ◯鈴木委員 117 ◯観光営業部長 118 ◯西本(恵)委員 119 ◯ブランド営業課長 120 ◯観光営業部長 121 ◯西本(恵)委員 122 ◯ブランド営業課長 123 ◯西本(恵)委員 124 ◯ブランド営業課長 125 ◯山本(正)委員 126 ◯観光営業部長 127 ◯力野委員長 128 ◯観光営業部長 129 ◯力野委員長 130 ◯西本(恵)委員 131 ◯観光営業部長 132 ◯西本(恵)委員 133 ◯ブランド営業課長 134 ◯西本(恵)委員 135 ◯ブランド営業課長 136 ◯西本(恵)委員 137 ◯田村委員 138 ◯観光営業部長 139 ◯田村委員 140 ◯鈴木委員 141 ◯広域誘客課長 142 ◯鈴木委員 143 ◯広域誘客課長 144 ◯鈴木委員 145 ◯観光営業部長 146 ◯山本(正)委員 147 ◯観光振興課長 148 ◯山本(正)委員 149 ◯力野委員長 150 ◯力野委員長 151 ◯力野委員長(分科会長) 152 ◯力野委員長(分科会長) 153 ◯農林水産部長 154 ◯力野委員長(分科会長) 155 ◯力野分科会長 156 ◯力野分科会長 157 ◯力野委員長 158 ◯西本(恵)委員 159 ◯企画幹(福井米戦略) 160 ◯西本(恵)委員 161 ◯企画幹(福井米戦略) 162 ◯西本(恵)委員 163 ◯企画幹(福井米) 164 ◯石川委員 165 ◯水産課長 166 ◯石川委員 167 ◯農林水産部長 168 ◯石川委員 169 ◯水産課長 170 ◯石川委員 171 ◯農林水産部長 172 ◯石川委員 173 ◯大森委員 174 ◯地域農業課長 175 ◯大森委員 176 ◯地域農業課長 177 ◯大森委員 178 ◯農林水産部長 179 ◯大森委員 180 ◯農林水産部長 181 ◯大森委員 182 ◯技幹 183 ◯大森委員 184 ◯松井委員 185 ◯技幹 186 ◯松井委員 187 ◯技幹 188 ◯松井委員 189 ◯企画幹(福井米戦略) 190 ◯松井委員 191 ◯企画幹(福井米戦略) 192 ◯田村委員 193 ◯地域農業課長 194 ◯山本(正)委員 195 ◯水産課長 196 ◯山本(正)委員 197 ◯鈴木委員 198 ◯生産振興課長 199 ◯鈴木委員 200 ◯生産振興課長 201 ◯鈴木委員 202 ◯農林水産部長 203 ◯力野委員長 204 ◯力野委員長 205 ◯力野委員長(分科会長) ↑ リストの先頭へ ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1           産業労働部及び労働委員会関係 ◯力野委員長(分科会長)  ただいまから、産業常任委員会及び予算決算特別委員会産業分科会を開会する。  議会運営要綱第26条第2項の規定により、パソコン等を使用する委員は審査の妨げにならないよう、節度をもって適切に使用願う。  あわせて、同規定により、説明者及び説明補助者にはパソコン等の使用が認められていないので、留意願う。  本日の傍聴人は2名であるので、了承願う。  傍聴される方は、スマートフォンの電源を切るなど、さきにお知らせした留意事項を守って傍聴を願う。  本日の審査は、初めに産業労働部及び労働委員会、次に観光営業部、その次に農林水産部の順序にて行う。  また、本常任委員会に付託された案件及び予算決算特別委員会に付託された案件のうち、本分科会の所管分については、その一覧を手元に配付しておいたので、ごらん願う。  なお、質疑及び答弁は簡潔に行っていただくようにお願いする。  これより、産業労働部及び労働委員会関係の審査に入る。  それでは、産業常任委員会における所管事務の調査及び予算決算特別委員会に付託された予算議案のうち第60号議案の産業労働部及び労働委員会関係分を議題とする。  理事者より、議案の説明を求める。  なお、特に説明すべき事項があれば、あわせて報告願う。 2 ◯産業労働部長  本常任委員会及び予算決算特別委員会に付託されているのは、産業労働部及び労働委員会関係の予算関係議案であり、その内容については、さきの全員協議会で説明申し上げたとおりであるので、よろしくお願いする。  それでは、産業労働部における報告事項について申し上げる。  最初に、本県の景況について申し上げる。お手元の資料、福井県内経済・雇用情勢の1ページをごらん願う。先月29日に発表された内閣府の月例経済報告においては、「景気は、緩やかに回復している」とされている。  本県独自の景気速報調査である、ふくい街角景気速報では、7月の現状判断DIは、54.1ポイント、これは前月比で0.1ポイントの減となっており、先行き判断DIは、50.3ポイント、これは前月比で3.6ポイントのプラスとなっている。回答企業からは「設備投資がふえ、受注は増加している」などの声もあり、県内景気は回復を続けているものと考えている。  本県の生産の状況については、6月の県全体の鉱工業生産指数、これは平成22年を100とするものであるが、134.4となっており、前月と比べて4.2ポイント減少したが、全国の102.5と比較しても高い水準を維持している。
     本県主要産業である繊維及び眼鏡工業については、引き続き横ばいとなっているが、電子部品・デバイス工業や輸送機械工業が高水準を維持しており、全体としては堅調に推移している。  2ページをごらん願う。県内の消費動向である。県内の大型小売店販売額については、1月から7月までの累計販売額は426億7,800万円であり、前年同月比0.4%減となっている。  県内の倒産状況については、1月から7月までの倒産件数は19件であり、前年と比べ10件減少している。また、負債額は18億5,500万円と、前年と比べて11.3%減少している。  3ページをごらん願う。雇用情勢については、7月の有効求人倍率は2.13倍となっており、全国3位と、引き続き高い水準で推移している。  以上のとおり、県内の景況については、全体としては引き続き回復を続けていくことが期待されるが、通商問題の動向や海外経済の不確実性もあることから、県内経済団体などと緊密な情報交換を行うなどして、適切に対応していく。  福井県内経済・雇用情勢についての説明は以上である。  次に、アンテナショップについて申し上げる。  ふくい南青山291及び食の國福井館については、ことし4月から7月までの累計販売額は、店舗売り上げが前年比0.8%の微減となっているが、店舗外の売り上げは、企業などへの出張販売を行う福井フェアなどの開催により18%、これは正確に申し上げると17.8%の増加となっており、全体としては2%の増となっている。  なお、食の國福井館の契約が今年度末までとなっており、来年度以降については、現在の場所で契約を3年間延長したいと考えている。なお、詳細については、後ほど担当企画幹から説明する。  次に、県内企業の技術革新について申し上げる。  県内ものづくり産業を支援するため、ふくいオープンイノベーション推進機構において、技術開発から販売促進までの一貫した支援により、将来の福井を牽引する企業の育成を進めている。  特に、炭素繊維の複合材料の開発については、次世代航空機のエンジン材料や機体の開発に加え、新たに自動車分野において、県の工業技術センターが企業と共同で、低コストで大量生産が可能な車体材料などの製造技術の開発に着手する。  次に、企業誘致について申し上げる。企業の設備投資は引き続き活発であり、テクノポート福井にある株式会社田中化学研究所や、越前町で電子機器などの制御基板を製造するインクス株式会社が工場を増設するなど、ことし1月から8月末までの企業立地件数は、新増設合わせて24件、投資額は448億円と昨年同時期を上回っている。11月には、東京において首都圏の企業の役員などを対象とした企業立地セミナーを開催するなど、引き続き営業活動を行い、ITのサテライトオフィスや本社機能など、多様な企業誘致を進めていく。  また、今回、新たに大規模コンベンション機能などを有するホテルの誘致制度を設ける。4年半後の北陸新幹線敦賀開業を見据え、ホテル運営会社などへの営業など、県として積極的な働きかけを行い、交流人口の増加につなげていく。  産業団地の整備については、敦賀市が、田結地区において、敦賀市第2産業団地の造成工事を進めており、このうち2.4ヘクタールを今年度末から分譲予定としている。また、大野市は、七板地区において、2020年度から産業用地を順次分譲できるよう、5月から団地造成工事に着手した。さらに、おおい町は、石山地区において、2022年度の分譲開始を目指し、8月に用地測量・基本設計に着手した。今後も産業用地の確保に向けて、市町の進める団地整備を積極的に支援していく。  次に、就職・雇用対策について申し上げる。人手不足対策として、今年度から福井商工会議所の中に人材確保支援センターを開設し、8月末現在で延べ363社からの人材確保に関する相談に対応している。これに加え、先月1日には、女性や障害者など、多様な人材の活躍促進をテーマにした企業向けセミナーを開催したところ、183社195名の参加があった。また、高齢者の就労を促すため、昨年に引き続き、高齢者向けに働くことの意義や必要性を伝えるセミナーと就職面接会を県内6地区で開催することとしており、昨日、県立図書館において開催した第1回の面接会には、14社35名の参加があったところである。  さらに、11月には、関東や関西など、県外大学のキャリアセンターと県内企業との面談会の開催を予定しており、今後とも、これらの施策を通じて県内企業の人材確保に努めていく。  次に、宇宙産業の振興について申し上げる。2020年度の打ち上げを目指す県民衛星プロジェクトについては、製造技術の習得のため、県内企業が東京大学で実地研修を行ってきた。こうした中、技術力が評価され、ルワンダ共和国で使用される超小型人工衛星の製造効率化に向けた研究開発を、東京大学と県内企業4社、そして、工業技術センターが共同で進めている。県としても県内企業の新たなチャレンジを積極的に支援していく。  また、来年6月に福井市において開催される、宇宙技術および科学の国際シンポジウム福井大会に関連した地元主催事業として、先月、県内の宇宙関連企業・施設への訪問ツアーを開催した。50名の小中学生が参加し、県内企業のすぐれた技術が宇宙産業に生かされていることを学んだ。さらに、来月には北陸技術交流テクノフェアに出展し、県民衛星を初め、宇宙産業に携わる県内企業の高い技術力をPRするとともに、宇宙関連産業への参入を促進していく。  次に、海外との交流拡大について申し上げる。ことしは浙江省との友好提携25周年に当たることから、7月16日から19日にかけて、山本文雄県議会議長を初め、県議会議員、経済界、民間交流団体の皆様とともに、浙江省を訪問した。浙江省では、知事と車俊中国共産党浙江省委員会書記、袁家軍省長との間で、地域産品の販売などの経済交流、教育や観光等における人的交流の拡大について合意した。今回の訪問の成果を踏まえて、経済・教育・観光など、さまざまな分野での交流を一層促進していくよう努めていく。  また、ことしは明治41年に日本からのブラジル移民が始まって110周年に当たることから、先月、県議会と県から成る代表団がブラジルを友好訪問した。現地においては、ブラジル日本移民110周年記念式典に参加するとともに、福井村を訪問し、本県からの移住県民を激励したところである。  県内企業の海外展開については、今月9日から11日にかけて県内企業6社が参加し、タイ・バンコクにおいて県産品のマーケティング調査を実施するほか、10月から約3カ月間、香港の商業施設イオン・コーンヒル店内に、食品、工芸品など、県産品の販売や観光PRを行うアンテナショップを設置する。  次に、今月末に開会する福井しあわせ元気国体関連の事業について申し上げる。  県内の飲食店や土産品店などを紹介する専用アプリ「ふくい、幸サーチ」を公開しており、約500店舗を掲載し、利用者に対して割引などのサービスを行っている。また、大会期間中に来県する大会関係者や開会式に参加する一般観覧者に対し、掲載店舗で使用できるクーポンを配布し、県内での消費促進を図っていく。  最後に、今後の大雪に関する対策について申し上げる。資料4-1参考資料をごらん願う。この資料は、全員協議会において説明した今後の大雪に関する対策案の資料4-1のうち、今後の雪害に対する対応を部局別に並びかえたものである。  産業労働部関係の主な対応として、大雪が予想される場合には、マイカーの燃料をあらかじめ満タンにしておくことや、各給油所が在庫を積み増ししていくことが重要であるため、県民や給油所に対して要請していく。また、企業の損害を最小限に抑え、事業の継続や早期復旧を図るためのBCPの策定や見直しを支援していく。  以上で、私からの報告を終わる。       〔企画幹(産業政策)、「アンテナショップの今後の運営」について、資料        に基づき説明〕 3 ◯力野委員長(分科会長)  説明は終わった。審査については、初めに予算決算特別委員会産業分科会、次に産業常任委員会の順序で行うので、了承願う。             ────────────── 4 ◯力野分科会長  まず、予算決算特別委員会産業分科会の審査に入る。  予算議案のうち、第60号議案の産業労働部及び労働委員会関係分について、各委員より発言を願う。 5 ◯西本(恵)委員  補正予算一覧の主要事業の中にある企業立地促進補助金、いわゆるホテル誘致に向けた制度創設について伺う。  きのうも一般質問であったが、「どこら辺を目当てにホテルを設置する予定であるか、そういうのがあれば」という質問に、部長は「集客のあるところ」という答えであったけれども、大体どこら辺を当てにしているのか。 6 ◯企業誘致課長  企業立地促進補助金、ホテル誘致に向けた制度創設を、私どものほうで提案させていただいているが、本制度は全県を対象にしたものである。今、質問のどこを対象にというのは、ホテルチェーンが選ぶことであり、私どもがここの場所というのは、なかなか申しにくいかと思う。ただ、交通の条件であるとか、まちのにぎわいであるとか、いろいろな要素の中で、北陸新幹線が4年半後には開業するので、停車する4駅といったところは可能性の高い地域ではないかと考えている。 7 ◯西本(恵)委員  それでは、補助率が25%ということであるが、上限が書いていない。幾らまで補助できるのか。 8 ◯企業誘致課長  本制度の補助要件としては、まず、等価固定資産額を80億円以上、また、新規雇用人数を30人以上としている。補助対象になる経費については、土地の取得、ホテルの建設、設備の取得は補助率25%以内で、限度額としては20億円以内としている。また、今いろんなホテルチェーンの中には会員数にかなり差があるので、会員の数が5,000万人未満の場合は、その上限額を15億円としたいと考えている。  また、このほかに、我々としては、国際的知名度の高いものとして、客室の数については200室以上、客が泊まる部屋の平均面積が20平米以上、かつ40平米以上の客室を持っていていただきたい。さらに、これが大事なのであるが、1,000人規模のコンベンション機能を有していただくというのも条件として付している。 9 ◯西本(恵)委員  実は、今から10年ぐらい前であるが、福井市のハピリンがあるところの再開発問題が起こったときに、シティホテルを誘致するためにいろいろとやった。私も県都の委員会等で論議したことがあり、いわゆるコンベンション機能を持ったホテルを誘致することを一生懸命やったものの、福井駅の真ん前でホテルが欲しがるような一等地でも非常に厳しい状況だった。来ていただけるかどうかいうのは、産業労働部の営業力にかかっていると思うが、見込みとしてはどうだろうか。 10 ◯企業誘致課長  北陸新幹線の4年半後の開業という中で、北陸経済同友会の調査では、交流人口が北陸全体で今よりも1.5倍ふえるであろうと言われている。その開業効果をぜひ福井のほうに取り込んでいきたいというのが一つ。  また、今、ご存じのように、対日のインバウンド観光客が非常に伸びている。平成27年末でおよそ2,800万人、国はもう2年で4,000万人までふやす計画を持っているので、そういったものの受け皿として、ぜひ、ここで頑張ってみたいと思って、この制度の提案を申し上げている。 11 ◯西本(恵)委員  インバウンドの外国の方々は、民泊とか、そういった特徴のあるところに泊まりたいとか、また、安いところに泊まりたいとかいう一方で、高級なところに泊まりたいという要望もあると伺っている。  そういった意味では、そういう仕立てのホテルが、本当は福井県にあったほうがいいなという思いもあるが、果たして、どこまで稼働率が上がるのか、そういった客をどこまで呼び込めるかと、これも本当に観光営業部と協力し合いながら、インバウンドの誘致をやっていかないといけない。確かに一般質問等であるように、外国人宿泊者数は、下のほうから少しずつ数を伸ばしながら頑張ってはいるけれども、この数字では一流ホテルというか、そういった世界的に有名なホテルを誘致することは難しいという思いがあるのと、1,000人以上のコンベンション機能については、私は、本当にほしいと思っている。そういうのがあると、すごくありがたいと思っているが、果たして、そのニーズなんかはどういう調査をされているのかという思いがあるが、いかがだろうか。 12 ◯企業誘致課長  二つの質問があったので、順次回答する。  最初に、本当に誘致できるのかというところだと思うが、我々も、この制度をつくるに当たって、さまざまな関係の方の話もいただいている。その中で、北陸新幹線が通って、北陸に観光客が行くというのは、大きなことであると関心を持って回答いただいているので、ぜひ、そのあたりはしっかりやりたい。  また、おっしゃるように、外国の方は、民宿や古民家であるとか、そういった日本風のものも求められているが、それ以上に、知っているというか、泊まったことのあるホテルを選ぶ傾向があるという話も聞いているので、そういったものについては、福井の魅力をもう一度話をしながら、我々のほうにしっかりと目を向けていただけるよう営業をかけていきたいと思っている。  それから、コンベンションについて、1,000人規模のコンベンションであると、昨年、福井県では5回ほど開かれた。会場はフェニックスプラザであったり、サンドーム福井であったが、残念ながら宿泊機能がないわけであり、分宿する形になった。ただ、ほかの地域を見ると、やはり一体型のコンベンション施設があるところには来る傾向があるし、また、今、外国の方が参加するコンベンションがふえているので、医療関係など、客単価の高いコンベンションもたくさんあるので、そういうところを観光営業部と一緒に、我々が持っているいろいろな制度を周知し、福井のほうにも呼び込んでいきたいと考えている。 13 ◯西本(恵)委員  10年ほど前にホテル誘致の件で、いろいろ論議をした。そのとき、旅館組合からいろいろな意見もあったし、今、福井県の部屋の稼働率が、現状はやはりそんなによくないのである。こういったホテルを誘致することについては、課題もいろいろあるかと思う。ただ、理想を言うと、私はこれがあるとすごくうれしいと思うけれども、そういう意味で、よく調査をし、一生懸命営業していただき、頑張っていただきたい。それでもなかなか難しいというのが、私の思いであるけれども。正直言って、医師などを呼ぶ医療関係のコンベンションを福井県でやろうとしたときに、医師でさえ、1万数千円のホテルを必要とするかと、そんなホテルに泊まらなくてもいいという意見もあったようである。それが今、このホテル等を見ると、恐らく3万円とか、4万円とか、そういった部屋を用意するのかという思いがあるが、インバウンド専用のホテルのような気もしないでもないが、ぜひ、そういったことも含めて、よく調査をして頑張っていただければと思う。 14 ◯大森委員  私は旅館組合の顧問もしているので、客室稼働率も調べてきた。平均すると46番目なのである。ビジネス部門は、そこそこの稼働率がある一方で、シティホテルといえるかどうかわからないけれども、高級ゾーンの稼働率は若干落ちているが、それでいてホテルフジタ福井の一番高い部屋の稼働率は高いのである。私は、そこまで調べてよくわかっているので、20億円という数字でぴんと来るところもあるが、旅館組合とも十分に話をしていただきたい。旅館組合の聞き取りもしたのであるが、全然ゾーンが違うので、我々は歓迎であるということであった。  客単価も変動相場制であるから、例えば、ハイアットリージェンシーやシェラトンとかいうところですら、安いときに行けば、ごくまれであるが、結構リーズナブルに泊まれるときもある。そういうところも含めて、このホテルの客室稼働率が上がるような福井の観光戦略なりを考えてもらいたい。  私は、メディカルツーリズムについても言っているのである。例えば、うちの取引先の社長は、中国からわざわざ聖路加国際病院に来ている。2泊3日で40万円ぐらいとられるところへ、家族も一緒に健康診断に来る。いわゆるレシピとか、健康診断書をもらって帰るのであるが、その間1週間ぐらい、東京に泊まられる。本当に贅沢な話であるが、そういう人たちは結構いるのである。そういうものも含めて、本当に特化して、何で売るか。例えば、星野リゾートみたいなものをやるのか、シティリゾートでやるのかとなると、まちのつくりから変えていかなければいけない。  私たちも、民間として3回ぐらい誘致にチャレンジしている。コンベンションについては、自分たちでも一万人規模のJCの全国大会も開催したし、いろんな全国大会も実施している。やっているけれども、今おっしゃるとおり、同じホテルでコンベンションと宿泊ができたら、高齢者の方にも来てもらえるというのは事実である。ぜひ、そういうコミュニケーションをとりながら、なおかつ地元の業者と協力できるようにやらないといけないと思うが、その辺のところの相談はまだなのであろう。 15 ◯企業誘致課長  指摘いただいたように、地元の旅館、民宿、ホテルとの調整は、これからになろうかと思う。私どもが今、誘致したいと考えているホテルは、おっしゃっていただいたように、皆さんとカテゴリーが少し違うかと思う。今、福井にあるホテルであると、民宿も含めて大体1万円未満のところが多いと思うが、部屋の大きさが20平米を超えるとなると、単価的に1万5,000円、2万円、3万円と、そういった部屋が多くなると思う。残念ながら、そういった客は、今、福井ではなく、ほかの都市に泊まられることが多いと我々も聞いていた。懸念されているところはよくわかったので、調整しながら進めていきたいと思う。 16 ◯大森委員  本当にターゲットは絞り込んでやらないといけない。これはホテル側が考えることだと思うけれども、福井の足りないところをたくさん指摘されると思う。それに対して、行政が、経済界も含めていかに対応できるかどうか。コンベンションビューローも観光協会もコンテンツを持っているところも一緒になって頑張っていかなければならない。滞在型に変えていく努力をぜひ頑張っていただけたら、夢のあることだと思う。私も一緒に頑張っていきたいと思うけれども、成功に向けて頑張ってほしい。 17 ◯山本(正)委員  私も過去に教育関係団体の会議などを福井市に誘致した際、1,000人規模の会場がなくて、分散化して実施し、福井のホテルが満杯であったため、芦原で泊まり、宿泊の手続とバスの予約などで大変だったので、実感として、これはいいなと思う。ただ、今、二人の委員からあったように、1,000人規模のコンベンションを対象とするとなると、今、どんなことを想定されているのか。  それから、誘致しようとしているのはカテゴリーの違うホテルだというが、例えば世界的なホテルだとすると、どんなものを想定しているのか。ここで言えるのか、言えないのか、ちょっとわからないが、そのあたりを説明していただけるとありがたいと思う。 18 ◯企業誘致課長  1,000人を超える規模のコンベンションとは、一体どういうものを想定しているのかということである。昨年は、福井でも分宿という形であったが、国内レベルの団体の会議を我々、経験している。例示すると、昨年4月は国際ロータリー関係のコンベンション、もしくは近畿北陸地区歯科医学大学の大会、もしくは医療情報学会の春季大会などを、我々は経験した。おっしゃるように、このときは芦原などにもバスを出し、客にはそちらに泊まっていただいた経験がある。今回、もしも、これがかなうのであれば、それこそ医療関係の国際会議的なものが、ぜひ、福井のほうでもできないかと、もしくは全国規模のコンベンション、機械学会であるとか、いろんな大会があると思うが、そういったものが福井のほうに目を向けてもらえないかと、観光営業部でもいろいろな制度を持っているので、そういったものも使いながら誘致していきたいと考えている。  こういうのを1回呼ぶと、経済効果も大きく、私たちの試算では1,000人を超えるようなものであれば、2,000万円以上の地域メリットが生まれると思っているので、そういったものをすることができる受け皿を、ぜひ福井のほうでもつくりたいと考えて、この制度を提案する。  ホテルの種類については、我々の口からこれというものを申し上げることは難しいと思うが、ただ、東京や大阪へ行ったときに、ここにこういうホテルがあるというところにはアタックしたいと思っているし、福井にないようなタイプ、いわゆるビジネス系のホテルではなく、部屋も受付もしっかり整備され、外国人対応の受付があり、コンサルタントもいるといったタイプのホテルを、ぜひ福井のほうにアタックしていきたいと思っている。 19 ◯山本(正)委員  大変だと思うが、一つよろしくお願いする。 20 ◯石川委員  資料1-2の2ページの元気な県土、美しい県土、楽しく便利なまちの形成の中に道路・港湾の重点整備と利用促進について、土木部港湾空港課でその道路整備をしているが、観光営業部は、この道路整備までやらなければいけないのか。これを土木部が直接やってはいけないのか。それとも港関係は、土木もあれば観光の分もあるけれども、そこらはどうなのか。 21 ◯産業労働部長  今、委員指摘いただいた事業であるが、産業労働部として、この道路整備、あるいは観光関係の施設整備については所管していないので、この場で我々から答弁しにくいところである。 22 ◯鈴木委員  ホテル誘致の関連について、大森委員は、その辺のいろんな情報を持っておられると思うが、例えば、集客力があるとか、ホテルのグレードである。例えば、コンベンション施設の規模とかを見ても、ある意味、福井駅周辺ぐらいでないとなかなか難しいという感覚を受けるのであるが、それをやっていこうとすることに、何ら異議はないし、やっていっていただきたいと思う。こういったホテルを誘致しようとしている制度づくりであるが、今、福井駅の三角地帯の再開発とかがあるが、そういったところとの接触というか、福井県としてやっていくという情報は全部、共有しているのか。そういうところとも話し合った上で、こういう話が出てきたのか。旅館組合とか、そういうところとのすみ分けはするという話は聞いたけれども、こういうコンベンションができるような大型のホテルが誘致できるようなまちづくり、周辺の環境づくりもないとできないから、そういったところについては、再開発のところとの連携がとれているのかどうか、ちょっと教えていただけるか。 23 ◯企業誘致課長  制度的には全県を対象としたものであるので、全ての市町の皆さんと一律で話をしなければいけないと思っている。質問の三角地帯の再開発のところについては、当然、可能性の高い地域だと考えているので、そういったところは市町とも一緒に話をさせていただきたいと思っている。 24 ◯鈴木委員  これからのことなので、あまり深くは言わないが、あそこはたしか森ビルの子会社が入っているから、そういった民間と連携して、そこのネットワークで誘致することもあり得る。逆に、そうでないと、なかなか難しいような気がするものであるから、今、そういうふうに聞かせていただいた。その辺、しっかりと連携というか、情報の共有化だけはしてほしいと思うので、よろしくお願いする。  それと確認であるが、ホテルのグレードとして、よく観光パンフレットなんかに書かれているのは、LとかSとかA、B、Cとかがある。Lとかになってくると、先ほど大森委員が言ったように、世界的なホテルであるハイアットリージェンシーとか、それからペニンシュラとか、リッツカールトンとかとそうそうたるホテルがあるけれども、イメージとして、そういうところをターゲットとして誘致する思いでやられているのか。それとも、そこは無理だけれども、SとかAぐらいならなんとかならないかという程度の思いでやられているのか、その辺をしっかりと絞り込みができているのかどうかだけ、ちょっと聞かせてほしい。 25 ◯企業誘致課長  私としては、しっかりと絞り込みはしているが、実際としては、先方との話があるので、これをということを今、この場で申し上げるのは、なかなか難しいかと思う。おっしゃるように一般のビジネスホテルであると、土地から建物まで自分でつくるのであるが、いわゆる国際的に名前の通っているホテルであると、地元の方やデベロッパーと協力しながら一緒につくり上げていく作業があろうかと思う。その中で、福井として、このホテルとやりたいと思っていただけるようなところを、我々は誘致していきたいと思っている。 26 ◯力野分科会長  ほかにないか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 27 ◯力野分科会長  ないようであるので、第60号議案について、審査は終結する。             ────────────── 28 ◯力野委員長  次に、産業常任委員会の審査に入る。産業労働部及び労働委員会関係の所管事務について、各委員より発言を願う。
    29 ◯西本(恵)委員  企業誘致について伺う。  きょうも部長のほうから話があったが、福井にこのような企業が増設することは、非常にありがたい話だと思う。福井村田製作所も800人規模の増設をするということで、来年にはでき上がると聞いているが、一方で、県内の社長から、給料や立地がよい同業の企業に、社員が行ってしまいそうだという話を聞いている。今言った、800人規模の企業も、もちろんUターンもあるけれども、なるべく県内から社員を入れたいという話も聞いている。この人手不足の中、企業が増設されることについては、どのような思いを持っているのか。 30 ◯企業誘致課長  福井村田製作所で800人の採用と、新聞にも大きく報道されていたが、私どもも会社のほうとよく話をしていて、800という数字は普通の定期採用を含めた人数である。福井村田製作所であると、通常100名から120名ほど採用しているから、それに加え、もう150名から200名ほどを、今回の増設により採用したいという意向だと思う。  私どものほうも、地元の方に迷惑をかけるようでは困ると思っていて、会社のほうには、ぜひ県外からも採用をお願いすると申し上げている。それを応援する仕組みも、我々は制度として持っていて、例えば、県外からUターン、Iターンにより人を連れてくると、一人当たり50万円を応援させていただくので、例えば、近隣の滋賀県や岐阜県とか愛知県とか、そういったところからいかがだろうかという話もさせていただいており、先方も、それはよく理解いただいて、そういった活動もしていただいている。  このほかにも、昨年、県内で幾つかの会社が大規模な投資を発表されたが、県内だけでなく県外から人を連れ込むという意味合いでの採用活動をしていただいている。ただ、有効求人倍率があまりに高いことは、我々もよく承知しているので、そのあたり、よく話をしながら進めていきたいと思っている。 31 ◯西本(恵)委員  製造業はどうしても人手不足に陥っているので、もし可能であれば、こういった新しい企業がきたり、増設したりということで、県内の人の動向、どこからどこに移っているとかがわかるとすごくありがたいと思う。難しいだろうけれども。今、言ったように、人口減少問題の件もあるから、県外から直接来ていただけるように、ぜひ頑張っていただきたいと思うので、それだけ要望したいと思う。  続いて、アンテナショップの件について伺いたい。  資料の費用対効果のところを見て、食の國福井館は、賃料あたりの売り上げがすごくいいので、私自身の思いとしては、決して悪い位置にあるとは思っていない。と言いながらも、実際に行ってみると、有楽町駅から歩いていくと、一本外れた道の人通りと車通りの少ないような道路に立地しているから、目立たないというのは、ここのアンケートにあるとおりである。できれば、大通りからわかりやすいようにしてほしいという思いがある。食の國福井館から一番近くに高知館があるが、高知館もそんなに目立つわけではないのであるが、ある程度大きく、人もすごくいるのである。中を見ると、坂本龍馬だけでそんなに引っ張っているような感じではなかった。いろんなものが置いてあって、人も多くて、何でこんなに福井館と高知館で違うのだろうという思いがあったのであるが、高知館について調べてほしいとお願いしたのであるが、どうだろうか。 32 ◯企画幹  高知館については、もう少し時間をいただきたいと思う。  ただ、アンテナショップの中で回遊性を高めるために、いろいろなフェアを協力したりしている。春先であると、日本酒のきき酒大会とかを開催し、高知館に行ったり、石川県の店舗に行ったりして、福井県の店舗に戻ってくるという企画もやっている。高知館については、時間をいただいてまた調べるけれども、アンテナショップをめぐる人というのは、ただ、そこ一つだけを行く人ではなく、ほかの県のアンテナショップを回る方が多いと思うので、そういった回遊性を高める努力、フェアなんかを考えていきたい。 33 ◯西本(恵)委員  先ほどのアンケートは大体納得する内容であったけれども、できれば、この食の國福井館をどのようにして知ったのか、なぜここに来たのか、そういったこともアンケートの質問に加えていただければよかったと思うが、そういったことは調べているか。  また、私が2年か3年前、南青山291に行ったときに、ここに来ている方はどこの出身者が多いかと聞いたら、やはり福井県出身者とか、福井の知り合いが多い方という話は聞いた。そういったことも含めて、調べているか。 34 ◯企画幹(産業政策)  来店者の属性の中で、居住地が福井県の方か、どこの県かということを聞いていて、今回、非常に少なかった。結果だけ言うと、南青山291で3人、それから食の國福井館で1人である。  アンケートでも説明もしたが、南青山291への来店者は世田谷区が一番多く、大体5分の1ぐらい。それから、食の國福井館は比較的散らばっていて、一番多いのが中国で11%であり、福井が取り立てて多いというのは、そのアンケートのタイミングとかにもよるので、一概には言えないが、確定的には言えないかと考えている。 35 ◯西本(恵)委員  今言ったのは、今、住んでいるところではない。東京に住んでいるが、福井県出身者とか、福井に知り合いがいる方がやはり多いという話は聞いたので、そういったことも1回調べていただいたほうがいいのかと。やはり福井のものが食べたいとか、昔、田舎で食べたものが欲しいとか、そういったことで来店されているのかという思いもあったので、ちょっと聞いた。  それから、アンテナショップの店舗外と店舗内の売り上げ、店舗外でも一生懸命頑張っていると聞いた。重視しているのは、ここ数年間の店舗内だけの売り上げの推移である。今、去年とことしの差は聞いた。具体的な数字も聞いている。ただ、例えば5年前とか3年前とかと比べて、店舗内の売り上げの推移は、どれぐらい上がっているのかということは調べているか。もし数字があれば教えてほしい。 36 ◯企画幹(産業政策)  食の國福井館の店舗内だけの売り上げとしては、平成25年度が約7,300万円、平成29年度が1億1,500万円という形になっている。 37 ◯西本(恵)委員  いろんな委員からも議員からも話があったかと思うけれども、やはり店舗内のどれが売れているのか、どれが売れていないのかということで、店舗は小さくてもいろいろと取捨選択しながら、いいものをそろえていっていただいて頑張っているというものもあるし、先ほど言ったように、やはり外から見ても、目立つようにしてほしい。食の國福井館の前にあるパン屋のように、人というのは、目立たなくても、いいものがあれば来るのである。  そういった努力だけはしていただきたいと思う。 38 ◯大森委員  この景況感は、ジャストタイムでとっているわけであるが、中国とアメリカとの貿易摩擦が起きたり、自動車関連でも、アイシン・エィ・ダブリュも今すごいのである。正直なところ、アイシン・エィ・ダブリュの募集を、高校を回って一遍みてほしい。啓新高校だけで300人しか卒業生がいないにもかかわらず、200人の求人を出しているのである。そのような求人の出し方をしている実態を、皆さんご存知だろうか。 39 ◯企業誘致課長  アイシン・エィ・ダブリュの求人は、今、ホームページにも出ていて、例えば、若狭のほうでも100名とか、そういう数字は把握している。 40 ◯大森委員  正直なところ、うちも何十年も勤めていた40代の社員2人がやめるぐらい、影響を受けている。確かに繊維はボーナスもなかなか出せなかったのである。それぐらい厳しい業種から人が移動するというのは、必然かもしれないけれども、であれば、企業誘致課長がとられている方策というのは、現実的には矛盾するのである。  職業系高校が減って、進学意欲が高い本県において、製造業を誘致する矛盾は、必ずはらんでいるわけである。でも、福井の強さというのは、高卒の人たちでも、きちんと職業教育を受け、すばらしい社内教育の中で高給がとれるようになるという繊維産業の強みがあったわけである。でも今、ただの繊維産業はだめである。いろんな用途で頑張っている一部の企業はあるのだが、うちは物流だから、なかなかそうはいかないわけであるが、ぜひ、その辺のところを人の供給も考えてやっていかなければいけない。  それから、もう一つは、今、外国人の雇用をしていかなければいけないという中で、まず日本に入ってくるときに、日本の文化や習慣、職業文化をわかっていただくために、しばらく研修を受けてもらうJICAの研修センターが、私の学生時代から神戸市須磨浦にある。今後とも製造業をやっていくのであれば、福井県がそういう施設をつくりつつ、定着できる製造業があるということを連動していかないと、これは無理ではないか。もちろん教育の中で、職業系高校で即戦力をしっかりつくっていただくこととあわせて、外国人を日本の文化と福井県に定着させるための努力をしていかなければならない。  それから、国体でたくさんの人が来ている。この人たちがどこかに行かないように、しっかりとつなぎとめておく政策をとっていくことを考えているのか。私は福井県に定着するように考えるべきだと思っている。私たちが高校時代は体育の先生だらけだった。非常にたくさんいて、全ての競技種目に体育の先生がいたのである。それは定着してくれたのであろう。今、スポーツジョブで来ている方に対して、そんな政策はとっているのか。 41 ◯労働政策課長  スポーツジョブでこちらに来ている方の定着していただくために特化した事業というのはしていない。先ほどの委員の質問にあった外国人に関しては、外国人技能実習制度の外国人ですら、今から勤める企業とか、勤める地域を選ぶ時代に入ってきている。どれだけ質のいい実習というか、就業環境とか職、それから地域の中で生活しやすい、そういったものを提供することが、今後、大事になってくると考えていて、今後、検討していかないといけないと考えている。 42 ◯大森委員  先ほど言ったとおり、そのJICAのそういうものは、まず来てもらって研修を受けていただく。今、そのような団体が20何団体あるが、それらとうまく連携して、福井県に定着できるように誘導するというか、まずここに入っていただければ、いろんなアピールができると思う。そういう中で製造、ものづくりの福井としてやっていかないと、合わせ技でいかないと、とてもじゃないけれども、企業誘致はしたはいいけれども、人はいないということは、恐らく言われていると思う。企業誘致課長、言われているであろう。有効求人倍率がものすごく高いのに、なおかつ来てくれと言うというのは、そういうインフラも整えて、企業誘致をすると、高校においてもきちんとやっていくことをしっかりとやった上で、やってほしいと思うのであるが、回答願う。 43 ◯企業誘致課長  企業誘致をなぜ進めているのかというところに戻ってくるのかと思うが、私どもが企業誘致を進めているのは、本県経済の産業の活性化の一方で、今、人手不足というものでもあって、そのバランスをとることが大事かと思っている。  先ほどアイシン・エィ・ダブリュの質問もあったが、あの会社も、今、寮を整備して、県内だけでなく、県外からも人がとれるように、また、福井村田製作所もそうであるが、外から連れてくるところにかなり腐心いただいているので、一方でGDPを伸ばすというのは我々の政策であろうかと思うので、それは均衡だと思う。 44 ◯産業労働部長  論点は多岐にわたると思うが、全体感を捉えて、なるべく答弁申し上げたいと思う。まず、企業誘致については、これまで製造業を中心にやってきて、実際その成果も上がってきたわけではあるけれども、委員指摘のような、製造業だけでよいのかという論点もある。特に、ことしからは製造業以外のサービスなり、新しい産業の誘致ができないかと、それにあわせて、誘致とともに人が来てくれるような業種とは何かというのも、まさに今、検討を始めているところである。  ただ、それでは人が減っていくという流れをとめることはできないので、指摘のような外国人も含めた体制というものが必要になってくるのが現実的な見立てではないかとは思うけれども、そんな中で地場の企業の皆様に、我々として常に働きかけをお願い申し上げていることは、日本全国において、人が減っていく中で、これは取り合いをしても、結局、絶対数が少なくなっていくという現実には、必ず直面するであろうということである。あと残されているのは、まだ、働いていない潜在的な方々が働きやすいようにするには、どうしたらいいか。これは業務プロセスの革新ということが常にセットになって、必要になっていく。あと、これは取り組まれているところは取り組んでいると承知はしているが、いかに技術と人の力をコラボさせていくというか、単に省人化というと、全てが機械で代替されるかのごとく聞こえてしまうけれども、決してそうではなくて、技術を生かして、どれだけ効率的に業務を進めていくか。これは業種、そして企業規模によってさまざまであるので、なかなか一概に申し上げることはできないのであるが、国においても、それから、地域においても、なるべく多くの成功例を積み上げて紹介するといった取り組みもあるので、そういった情報面を中心に我々としては働きかけていきたいと思っている。 45 ◯鈴木委員  関連であるが、企業誘致を進めていくことに反対はしていない。ただ、地場産業や製造業の方に、また、引き抜かれたなど、いろんな話を聞く。ただ、福井県の産業の構造転換をしっかりと図っていって、将来につなげていくという観点では、大事なことだと思う。  そこで、やはり問題になるのは、実際、人が引き抜かれたり、年度途中で何人かやめてしまう話を聞く。今、企業誘致を進めていかなければならないが、そういったところに対して、どういう手当てをするのかだと思う。ある意味、昔は、それは市場原理で淘汰されていって、行政があまり口を出したりとか、支援をしていくことはなかったと思うが、今はそういうわけにはいかない状況になってきている。そうしたときに、例えば、人がやめてしまって、人材不足に陥った小さな企業でもAIとかITを使ってイノベーションをやっていかなければいけないのであれば、そういったところに行きやすいような支援制度を設けるとか、実際、外国人技能実習生でもその職を十分こなすことができるのであれば、そこへの支援とか、あるいは昔のトライアル雇用ではないが、そういった業種、企業に対して最初の半年間とか1年間の、雇用したときにかかる経費をある程度応援していくとか、行政が人材を見つけてくることは難しいが、そういった知恵を出して、人手不足に陥っている企業がみずからの力で人材を獲得できるように背中を押してあげられるような支援制度を、これから行政のほうで知恵を絞って考えていっていただきたいと思うが、部長、その辺どうだろうか。 46 ◯産業労働部長  今、委員に指摘いただいたような、引き抜かれた企業にどうしていくか、あるいはそうならないようにするためにどうしていくかというところの論点については、県もこれまでさまざまな機関を設けて取り組みをしている。例えば、ことしできた人材確保支援センターというのが、まさに今、委員に指摘いただいたような困った企業の方々にお越しいただいた上で、逆にこれは我々が今後、どういう支援を、そこで提供できるかということが、次の問いとしてあると思う。まずは、ことしできた機関であるし、ほかにもいろんな相談機関というのはあるけれども、相談窓口という入り口自体は整っており、これ以上ふやしても、かえってどこに行っていいかわからない状況が出てくるため、逆に我々で気をつけていかなければいけないのは、そこで相談した結果、どれだけ改善に結びついたかということを、こちらとしても逐次チェックしながら、相談体制をアップグレードしていくことが大事かと考えている。  委員の指摘のとおり、直接行政が人を手当てすることはなかなかできないところではあるので、知見を蓄積していくと、これは特に昨今の状況に対して、すぐに何か特効薬があるというわけでも必ずしもないところであるので、事例を一つ一つ積み重ねていくことが、まずは大事かと思っている。 47 ◯石川委員  今後の大雪に関する対策案について、産業労働部においては燃料・物流ということであるが、ここに2週間分の余裕があるようにマイカーの燃料を満タンにすることがうたってある。これは非常に結構な話だと思うが、これは何か油を販売する法律に載っているのか。ただ、今回は大雪で、車が動かないからエンジンをかけっぱなしにしたため、ガソリンがなくなったということで困難に陥った。このため、こういうことを今回から福井県が考えてやり出すのか、今回から国に定められたのか。 48 ◯企画幹  このことについては、今回の大雪の経験を踏まえて呼びかけるということで、制度上、こういうふうに決まっているとか、そういう制限を受けたものではない。あくまでも大雪の時期の前に、県から県民のほうに、マイカーの燃料を満タンにしたり、業者においては、自前のタンクの在庫を満タンにしていただくことを、あくまでも協力いただく形で呼びかけていくものである。 49 ◯石川委員  これは西川知事をトップに、今回の雪の難関を乗り越えるために、福井県がいわばマイカーに対して優しい気持ちを持ってやっているのだろうと思うが、そうであるならば、ここにそういうことをうたわないと。こんなところにこちょこちょと書いてあっても、これを確かに見た人がいたとして、例えば、ことしのような大雪に当たった場合、あぐらをかいていても、ガソリンはまだ十分あるかと見回りに来てくれるのではないかなと思って、楽な気持ちになる人がいたとしたら、どうするのか。 50 ◯企画幹  冬の時期の前には、県全体として関係団体が集まって対策会議をやっているし、産業労働部としても、このような対策を打つ前に石油業界の団体、それと燃料を運ぶタンクローリーの業者、こういったものを集めて再度、大雪に備えて対策会議をやりたいと思っているので、その決定事項として、こういったマイカーを満タンにしてほしいとか、業者のほうでは、できるだけタンクを満タンにして備えるということを対外的にも広報していきたいと思っている。 51 ◯石川委員  今回の大雪で相当な困難な目に遭ったことについて、それが原因で車が動かず、停滞したままということがあったから、福井県はこういうことではいかんということで、法律ではないけれども、福井県がそこを通る人のために前向きな人助けの精神を持って、これをやり出したということだろうと私は思うのである。  メーカーには、こんな説明は出ないはずである。それはスタンドのタンクに油がないような商売をしていたのでは、そんな商売のやり方でどうするのだとメーカーからストップされる。それなら、それらしく、ここへのうたい方が違う。こんなうたい方ではだめである。これは素人の考え方である。だから、こんなものでいいかというのではなく、もう少し考える必要があるのではないか。  そうしたら、例えば、冬の時期の前になったら、どこか大きな会場で、冬に備えた運転についての講習をやるとか、そういうことも大事であろう。  福井県のこの資料を見た人が、福井の道路を通ると、油が空っぽになっていたら持ってきてくれるのだと、甘く思う人がたくさんいたとしたら、一体どうするのか。これをつくった福井県の大きな責任になる。親切があだになって返るのである。だから、誰がこれを考え出したのか。優しい気持ちはわかるけれども、困難な目に遭うのは、車に乗っている人であり、そして、県の責任者がやいやい言われる。どんな気持ちで考えたのか、教えてほしい。 52 ◯企画幹  今回の大雪のときに、ガソリンスタンドの7割が閉鎖する状況になって、それはタンクローリーが三国の油槽所から運ぶことができなかったとか、いろいろな要因があるけれども、その石油の卸売業者に聞くと、在庫を積むと資金繰りとか、利益上マイナスになるので、必要な分だけ三国の油槽所から持ってくるといった動きをしていて、万が一に備えて、その石油の卸売業者も、ぜひ傘下のスタンドについては、そういう時期の前には満タンにしておいていただけるようにと要請したところ、わかったという回答であった。委員がおっしゃるように、この部分の書き方に問題はあると思うので、再度、検討したいと思うけれども、今後の大雪に対する対策ということで県としてまとめた冊子がある。これは、それを簡略版にしたものであって、今後の大雪対策に関する対策という冊子の中には、燃料・物流という一つ大きな柱として書いてあり、その一番上のところにマイカーの燃料を満タンにしておくこととか、各給油所が在庫を積んでおくことが重要であるということで要請をしている。  ただ、この冊子を見て、徹底できるかどうかというのは、ちょっとわからないので、再度、そういう冬の時期には、先ほども申したように対策会議で卸売業者がガソリンスタンドに対して、再度、お願いすると同時に、広報においても、その時期に県民の皆さんがわかるように周知したいと思っている。 53 ◯石川委員  私は決して悪いことではないと思う。一番大事なことは、運転する本人自身が冬になったら、スノータイヤやチェーンをつけるなり、ガソリンを満タンにしていくことが普通なのである。これを今回の雪で実践した人たちは、決してこういうことになっていないだろうと思うが、今、答弁いただいた企画幹の話を聞いていると、県がそこまで考えるのであれば、例えば、何キロ内にタンクがある、近くにスタンドがあるとか、そういうことも考えたらどうかなと思う。それには何も、そこにじっといるわけではないのである。やはり天候の変化がある。今夜当たりに相当な雪が積もるのではないかということになれば、そこに待機するとか。例えば、近く国道8号バイパスは暫定であるが、2車線で供用を開始する。結構なことである。そこまでやるのであれば、雪がない暖かいときには、商売にならないところも、ガソリンスタンドを何キロおきに置くようなことをしないと。4車線になると車が多く通るから、採算ベースに乗るかもわからないけれども、そういうことまでやらなかったら、私は、これだけでは単なる思いつきでやっているようにしか思えないのである。実践に入ったら、そんなものではない。  1人の男性が、緊急のヘリが飛ばせなかったからか、死亡し、そういう無残な姿を見ているから、県がここまで考えたら、もう少し踏み込んで道路まで拡幅する。それならスタンドもある程度、位置を決めてと考えるべきではないかと、私は思う。答弁があればやってくれればいいけれども、難しかったら結構である。 54 ◯企画幹  委員の話の中で何点かあったと思うのであるが、確かに今回の大雪のときにタンクローリーの運転手が出社できない状況もあった。そういうふうに大雪が予想されるときには、タンクローリーの運転手が会社に寝泊まりするようにということで、対応策の一つとしてタンクローリーの業者と話し合ったところである。  それから、何キロ以内にスタンドとかを設定したらいいのではないかという話もあったけれども、今回、三国の油槽所から輸送できないときには、県外からかなりの量のガソリンを輸送した。ただ、県外から運ぶ場合、インターをおりて、そのスタンドに行くまで、非常に時間がかかることがよくわかったので、県外から輸送する場合にはインター近くのガソリンスタンドに卸して、そこに行けばガソリンがある状況をつくりたいと思っている。県外からの輸送については、大雪でどうしても各地のスタンドを回れないときには、拠点のスタンドには必ず石油を卸すとか、そこには在庫がある状態にしたいと思っている。このまとめの表にあるインター近くの給油所を拠点とした優先的な配送とあるけれども、それはそういった今回の大雪を踏まえて、対策として考えたものである。  今回の大雪のように、スタンドの7割が閉鎖した状況が起きないように今後、対策を打っていきたいと思っている。 55 ◯大森委員  浙江省との友好提携25周年に当たり、私も行かせていただいたが、実は取引先があるため、2年ごとぐらいで訪問している。5年前にも行って、そのときも相当進んだと思ったのであるが、今回は本当に驚いた。アリペイという電子決済で全ての決済ができ、財布を出しているのは我々外国人だけであった。空気も澄んでいたし、2年前は非常に高かった物価も安定しており、アリババの会社も行かせていただいたが、中国で物を売るとお金が回収できない心配が一番にあったが、このアリペイで決済できるとなると、福井県産のいい物が、特にアリババ経由で売れるようにすると、これは相当売れると思う。  杭州市だけで950万人、浙江省だと4,500万人、貿易摩擦も含めていろいろある中、書記まで出てきてくれたことで相当のチャンスだと感じた。ぜひ、このことに担当者をつけてでもいいので、向こうと折衝をしていただいて取り組んでほしい。  もう一つは、上海で、我々議員と日中友好協会が話をしたときも、米の話が出た。おいしい米をつくってきたのだとアピールをしたら、燻蒸の施設があれば、おいしい米ならぜひ入れたいという話もあるにもかかわらず、福井県はちっとも来られないと言われた。国際的にここまできて、向こうもぜひ地方との関係を大事にしていきたいと。経済の関係も、アメリカといろいろな貿易摩擦の問題がある中、今がチャンスだと感じたので、この辺の取り組みについて具体的に考えていることがあったら、言ってほしい。先ほど言ったように、決済ができるようになったことで、ものすごいチャンスだと思う。 56 ◯企画幹(国際経済)  この7月に知事を団長として、県議会議員の皆様とともに、浙江省を訪問したところである。  その際、書記、省長の2人と会見して、このような状況の中で具体的に県産品100品目を浙江省の皆さんに届けたいと申し上げたところ、書記からも思いは一致しているので、ぜひ協力したいと強い言葉をいただいた。ということであり、我々も上海事務所があるので、既に上海事務所が何度か浙江省の商務庁に伺って、これからどうしていくのかということを打ち合わせさせていただいている。  例えば、一つ考えるのが、浙江省のバイヤーを招くとか、越境ECを活用して品物を届けていくことを今、進めているところである。  それとあわせて、上海の対外友好協会の件であるけれども、そちらの話も委員のほうから聞いて、すぐ次の週に上海事務所が対友協に伺って、今後の協力について相談させていただいているところであるので、できるだけ速やかに、具体的に、こうした県産品を届けることができるように取り組んでいきたいと思う。 57 ◯大森委員  ぜひ、取り組んでいただきたいと思う。本当にチャンスだと思う。ぜひ福井の経済活性化、ものづくりも含めて最終商品、食品を含めて頑張っていただきたいと思う。 58 ◯山本(正)委員  今、大森委員の言われたことについて、よろしくお願いしたいと思う。本当に具体的に中国の進んだ状況もよくわかったし、それから、企業も相当乗り気である。また、団体も、そういった意味で積極的に出てきたので、具体的な交渉に入る時期だという認識を得たので、ぜひとも進めていただきたい。  私は、宇宙産業の振興について伺いたい。これも大変すばらしい計画で、あと2年後、いよいよ県民衛星プロジェクトで超小型の衛星が飛ぶという状況である。この研究開発費は大体どれくらいかかっているものか。それからまた、衛星自身を飛ばすとなると、研究開発費の中に含まれるのかもわからないが、超小型の衛星そのものの価格と、それから、打ち上げをJAXAに頼む経費について、わかったら教えていただけるか。 59 ◯新産業創出課長  衛星開発費用については、1機製作すると大体4億円かかると言われているので、そういったものに対して県のほうも補助金を出すことで、今、対応している。また、打ち上げの費用については、JAXAのほうで打ち上げを予定しているイプシロンロケットで打ち上げを考えていて、そのための申請も平成29年5月にしていて、それについて費用がかかるということはない。いわゆるJAXAの実証実験研究をするための衛星を乗せるというところに応募しているので、基本的には金銭的にかかることはない。 60 ◯山本(正)委員  ということは、研究開発費も含めて4億円と理解すればよいか。あるいはまた、県費として、そのうちどれぐらい出されるのか。 61 ◯新産業創出課長  4億円のうち、県からの補助は2.7億円ということで、3分の2ぐらいの支援をしていきたいと考えている。 62 ◯山本(正)委員  これは福井県の青少年の将来の大きな夢にもなっていくわけである。しかも、その後、この国際シンポジウムが開催され、既に50名が参加していると出ているわけであるが、これを上げた後、これから後継者というのか、福井県も人材をきちんと育成していかなければならないと思う。こういう参加者などがなっていけば、なおいいのであるが、進路はそれぞれあるわけであり、現在、県として、これを上げて福井県の大きな夢ある産業の一つとして打ち立てていこうとすると、人材育成をどうしていかれるのか。 63 ◯新産業創出課長  委員指摘のシンポジウム誘致については、県民衛星の打ち上げの機運醸成とともに、福井県の子供たちに科学技術とか宇宙産業へ興味、関心を抱いていただこうとその一つのきっかけとなければということで取り組んでいて、現在、事前事業として、平成30年度事業としては小学生、中学生を対象にしたJAXAの関係者の講演会の開催とか、セミナーとかを行っていて、将来的な人材の育成につなげていければと考えている。
    64 ◯力野委員長  委員長を交代する。     〔委員長交代〕 65 ◯力野委員  先日であるが、この委員会の県内視察において、人材不足を含めて敦賀港で、いろいろと調査させていただいた。その中で、今回、初めて委員会の視察の中で意見交換会を実施したわけであるが、そのときに出てきた意見に、やはり今、モーダルシフトが進む中で、福井県にとって、敦賀港は今後の物流産業の発展に大きく寄与するものだが、実は荷役のほうにも人が足りない。また、物流でも人が足りないということで、一部、仕事を断ったという発言もあった。しかし、フェリーとかRORO船も大型化になる中で、内貿は完全に長距離トラック輸送からモーダルシフトが進んで、JR貨物やフェリー、RORO船に大きくシフトしているのは事実であって、人口減少が進む中で、福井県にとって、やり方によっては一つのチャンスになるのである。そこで、いろいろ指摘があったのは、人手不足が一番大きいのであるが、ヤードが狭いということも大変多くの意見が出た。  皆さんも報道でもあったように、RORO船が今度、九州への航路を開設し、デイリー化に向けて取り組んでいきたいということで、来年4月から動き出すようであるが、そういった発展のための対策、諸課題が少し浮き彫りになってきたのだろうと思う。そのあたりについて、産業労働部として、今後、どのように考えていくかということの所見を伺いたいと思う。 66 ◯産業労働部長  指摘のようなモーダルシフトを踏まえた物流産業のあり方について、現時点で産業労働部として特段の施策を何か講じていたり、検討中というわけではないが、今のような指摘をいただいたことについては、また、改めてどこの部局が一番やり得るのかも含めて、少し検討したいと思う。 67 ◯力野委員  モーダルシフトが進むことについての施策が、今のところないという部長の答弁で、ちょっと残念なのであるが、経済発展のせっかくのチャンスを逃してしまうことのないように、早急に検討を始めてほしい。  それと、先ほども人材不足の中で、きのうの一般質問でも海外から人をという、移民に近いような意見もあった。それはそれとして、それぐらい人が足りない中で、物流というのは長距離、あるいは中距離というようになると、名古屋や大阪から県内に営業所を設置しないと、荷役作業ができないものであるから、今後、営業所がふえる可能性も指摘されていた。そうなってきたときに、トラックも福井県ナンバーをつけていただくなりということも重要になってくるし、そのときこそ、人を県内に呼び込む。要するに、こちらに住んでもらう一つのチャンスにもなってくるので、物流産業というところに今のところ、あまり意識がないようであるが、今後、しっかりとやっていただきたいと思う。  もう一度、答弁があったらお願いする。 68 ◯産業労働部長  先ほど答弁申し上げたとおり、我々としても、研究をしていきたいと思う。そして、物流について、今、モーダルシフトでトラック運送から内航の航路に大きなシフトが起きているのではないかということであるが、これについて、今、私自身、細かく研究しているわけではないが、一つの大きな流れとして、時間軸を特定することが課題ではある。もう一つ、大きなものが物流における自動運転が今後、どこまで進んでいくのかということも考慮しながら、どのような形があるのかということも含めて、検討していきたいと思う。     〔委員長交代〕 69 ◯鈴木委員  アンテナショップについて、先ほど西本委員も言っていたけれども、何点か確認させてほしい。先ほどアンケート調査の結果についても、いろいろ説明いただいたが、企画幹(産業政策)の話を聞いて、この資料を見る限りは、どちらかというと、今、南青山291と食の國福井館の二本立てで、かつ今の場所もものすごく適正であり、委託業者も博報堂になって、売り上げも伸びているので、このままここでやりたいという趣旨に聞こえるのである。このアンケートを見ても露骨に出ているが、店舗の場所について、南青山291も銀座の食の國福井館も、ここでいいという意見が9割近いわけであろう。それと顧客満足度100%と書いてあるから、その数値が多少ぶれるところはあっても、それに近いものが出ると思うのであるが。であれば、逆にこちらから聞くのであるが、ここから場所を移動する必要性を県は感じているか。 70 ◯企画幹(産業政策)  まず、前提として、現在、南青山にある基幹店的な店舗、それから、銀座にある食の國福井館はサテライト的な店舗と位置づけていて、2館一体という話をさせていただいた。まず、南青山のほうは、平成33年度まで定期借地権の契約があって、これを途中で変えるというのは事業用の契約であるので、契約上、難しい。これは変えない選択がほぼ正しいというか、それしかないようなことだと思う。それに向けて銀座の店舗も運営していくわけであるが、平成33年度が一つの見直しのタイミング、きっかけになるのではないかと考えていて、平成33年度に向けて、あり方は今からきちんと検討していく必要があると思っている。そういう中で、今回3年間というのは、諸般の事情もあって、今の体制で続けさせていただければと理解いただけるようお願いしているわけである。 71 ◯鈴木委員  個人的には、運営体制とか、店舗の場所についても、今でいいような気はしている1人なのである。しかし、それは議会からの要請であったから、理事者としては真摯に答えなければならないと思う。  そういった意味で、この資料5に、これまで探してきたけれども、面積とか家賃等の点で現物件以外に適当な物件を見つけることが困難と書いてあるが、これは極めて意味深というか、重要な文言である。それほど現在の場所はいいというふうにもとれるし、もし、これから3年間あるけれども、今まで1年かかってやってきて、なかなか場所が見つからなかったが、逆に今よりいい物件が見つかったとして、すぐそこに切りかえられるのか。過去も含めて切りかえられたのか。要は、あの辺の場所で1年後とか半年後に、手付金も支払って、後で議会の議決をもらい、半年後にやらせてくれと、もし場所が変更になると違約金というわけにはいかなくなるという条件で、逆に探すことができないのではないかと思う。その辺のこと、今までの探してきた経過も含めて、課題をちょっと教えていただけないか。 72 ◯企画幹(産業政策)  その質問、大変重く感じている。というのは、金額は別にして空きがあるという情報が出ると、すぐに埋まるという事例もあった。それと、今は多分ピークに近いのかなという個人的な思いであるけれども、見つけてすぐに入ることをすぐに決めないと入れない状況は確かにある。  ただ、アンテナショップをつくったときは、そういう議会の皆様の理解の上で予算化して、入ったということであるので、見つかれば、事前に話をした上で変えることは可能であろうと思っている。  場所については、銀座以外の新宿とか、あるいは渋谷とかも一応、対象にしていて、不動産会社等を通じて情報は入手しているけれども、その面積とか、1階に店舗が入れられるとか、あとできたらイートイン機能が必要なのでそういう施設があるかとか、そういうものもいろいろ検討して、今のところ困難であるという結果を報告させていただいた。 73 ◯鈴木委員  よくわかった。要は今こういった状況の中で、銀座あたりに探すことは極めて困難である。出てきても、物件はすぐ埋まる。よって、今の県の行政のスピード感では、全然追いつかないはずなのである。この状況はオリンピックまで続くと思う。オリンピックが終わった後にはわからないけれども、ひょっとして空きが出てくるかもしれないけれども、適切な物件が出てきて、かつ半年ぐらいの時間的な猶予をもらえるときには、逆に言うと、その場所の付加価値というか、価値が落ちてきているあかしなのである。そういうことも踏まえてであるけれども、即座に物件が出てきたときに、食の國を銀座1丁目から、例えば3丁目のいいところが出た場合に、議会にすぐ相談をかけて、すぐに予算化できるような、さっきの企業誘致みたいな制度をゼロ予算でもいいのでつくっておいて、そういう場面が出てきたときには、それをすぐ執行できるようなものを考えておかないと、我々議会の要求していることに、理事者は多分応えられないと私は思うのであるが、その点、そういう考えはないか。 74 ◯産業労働部長  自治体の予算制度において、どこまで可能かというのは、我々のほうでも少し検討したいと思うが、仮に、委員指摘のような制度を設けた場合には、実際に物件が見つかって、すぐ動けることになる一方で、県の責任において、物件、広さ、場所も含めて特定して、報告することになるのかと考えている。 75 ◯鈴木委員  何が言いたいかというと、本当に理事者として、今の銀座1丁目から移動する必要性を本当に感じているのかといったら、私は、個人的にはそこでもいいという意見である。議会として、場所を移動すべきという要望があるのだから、それにやはり応えようとするのであれば、今のやり方では、ほぼ不可能という現状をしっかりと議会にも細かく説明して、その上でどういう対策があるか、これから考えたいと思うというのがないと、要は議会から予算もつけていいから場所をかわれと、せっかく提案しているのに、そちらからは現実に無理であると言うかわりに、こういう資料で今の場所の妥当性を私たちにアピールされても、食の國福井館のあり方についての思いのギャップ、乖離があるのかなという気がしたものだから、今後、それも検討してほしい。要望である。 76 ◯田村委員  関連であるが、アンケートを見せていただいて、品ぞろえも非常に多岐にわたり、満足度も高いと。これはよくわかるのであるが、そもそも論で、この銀座にアンテナショップが必要なのかというところである。この広さは、福井県の身の丈に合ったものかもしれない。なるほどなと感じる。もっと大きくしてたくさん集客するより、ちょっとへこんでいて、わかりにくく、あまり広くはないけれども、それなりに満足していただいている。ただ、これ全国みんながアンテナショップを出しているから出しているのか。47都道府県ということはないだろうが、地方はみんな出しているか。 77 ◯企画幹(産業政策)  東京以外、県で見るとほとんど出している。特に地方は全て出している。 78 ◯田村委員  これだけ費用をかけているが、今、ネット社会で、いろんな発信もできる。アンケートでは、行かなくてもここで福井のものが食べられたとあるが、それが本当に必要なのかと。福井へ行って食べようかとか。南青山は歴史もあるし、これはこれなりに非常に有意義だなと思うのだが、みんなが出しているから、福井も出さなければいけないだろう、どこか空いているだろう、ここだと契約して投資をしていると、これが根本的に必要なのか。波及効果とか、宣伝とか、いろんなことがあるけれども、根本的にそう思う。今、新しい場所がという話もあるけれども、私は何か違う福井らしさというのは、ないのも福井らしいのではないのかなと、そんなことを思うので、ちょっと答えにくいかもしれないが、何か感想があったら言ってほしい。 79 ◯産業労働部長  委員指摘のとおり、アンテナショップの是非論というのもあろうかとは思う。確かに全国にアンテナショップができた時期から、恐らく10何年か経過する中で、ものの売り方、それから、福井県の事情を話せば、皆様承知のこれから新幹線も通っていく中で、改めて、このアンテナシップの位置づけとは何だろうと、頭を軟らかく整理をする必要はあろうかと思っている。  ただ一つ確実に言えるのは、物理的な拠点があることによって、その場で、例えば県産品のテストマーケティングというか、試し売りを県内業者にとっては心理的ハードルを感じない形でサービスを提供できるという側面もある。逆に、その販路を拡大させていくとなると、委員指摘のようなネットを活用するとか、あとまた、別の方法もあるかもしれない。現に今、アンテナショップでは店舗の売り上げだけではなく、店外への卸も力を入れているし、現にそこが伸びてきているところでもある中で、卸の拠点という位置づけもできるのかと思う。  いずれにしても、それなりに年数がたっているので、改めてアンテナショップの役割、価値も整理しながら、今後のアンテナショップビジネス、いかにやるべきかということは、この南青山291の見直しの時期に合わせて考えていきたいと思っている。 80 ◯田村委員  ぜひ、また検討してほしい。たくさん人がいるところに行ってやるというのも、もちろん効果がある。福井フェアを充実させるとか、そういうデパートでやるというのをもっと充実させて、ここの費用を使ったら、全然安く上がると思うし、そのほうが非常に効果的でないかと、いろんなことを思う。部長の話もわかるので、固定的に維持しなければいけないとか、なくてはいけないという、何か固定観念に捉えられているような感じもする。また、柔軟に考えてほしい。以上である。 81 ◯山本(正)委員  田村委員からの意見があったが、私は、逆に、越前福井を売り出すには、それなりのシンボル的なものが必要だと思っている。幕末明治福井150年博もやっているけれども、やはり何と言っても由利公正が東京都の知事として、銀座と新橋の間に煉瓦館を建てたのである。あそこに大きな看板もあるのである。石碑もある。  だから、これから、今、3年後まではこのままでいくことになると、検討材料の一つとして検討していただくとありがたい。そのシンボルも必要だと思うので、越前藩邸か、銀座の由利公正の煉瓦館しかないと思うので、検討の一つにしてほしい。以上である。 82 ◯力野委員長  ほかにないか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 83 ◯力野委員長  ないようであるので、所管事務の調査は終結する。             ────────────── 84 ◯力野委員長(分科会長)  以上で、産業労働部及び労働委員会関係の審査を終わる。  ここで暫時休憩する。再開は午後1時とする。                               ~休  憩~                観光営業部関係 85 ◯力野委員長(分科会長)  休憩前に引き続き、委員会を開く。  議会運営要綱第26条第2項の規定により、説明者及び説明補助者にはパソコン等の使用が認められていないので、留意願う。  また、説明者は答弁を簡潔に行っていただくよう、よろしくお願いする。  これより、観光営業部関係の審査に入る。  それでは、産業常任委員会における所管事務の調査を議題とする。  理事者より、特に報告すべき事項があれば、報告願う。 86 ◯観光営業部長  それでは、観光営業部関係の報告事項について申し上げる。  初めに、幕末明治福井150年博について申し上げる。  7月から、幕末明治の歴史の流れや福井の先人の魅力を学ぶ講演会を県内各地で開催している。  福井市で開催した京都国立博物館の宮川禎一氏による龍馬の新国家構想を紐解く講演会を皮切りに、坂井市では歴史小説家の植松三十里氏による幕末の福井藩の役割について、大野市では東京大学社会科学研究所教授の中村尚史氏による明治期の日本の産業革命について、それぞれ講演いただき、いずれも定員を超え、盛況であった。今後、敦賀市、鯖江市でも開催を予定している。  8月には、歴史博物館内に、映像で見る幕末明治福井館を設置し、福井の先人の功績や暮らしぶりを伝える映像資料や、福井藩江戸上屋敷や明治期の銀座煉瓦通りなどの映像、また松平春嶽公などが登場する大河ドラマ特別編集映像を放映しているほか、幅広い世代の方に関心を持っていただけるよう、インターネット上で、幕末明治ふくい検定を実施している。  9月22日からは、国体・障スポに合わせ、歴史博物館において、特別展「幕末維新の激動と福井」を開催する。  国宝・重要文化財や全国唯一とされる坂本龍馬の花押つき書簡などの国内初公開資料を含む100点以上の貴重な資料を一挙に公開する。  また、美術館では、幕末明治の日本画の巨匠と福井ゆかりの作家の作品を紹介する特別展「幕末明治のアートシーン」を、福井市立郷土歴史博物館では、越前松平家に伝わる品や明治の美術工芸品等を展示する「皇室と越前松平家の明宝-明治美術のきらめき-」を同時開催するなど、福井市とも連携し150年博を盛り上げていく。  これに合わせて、上記3館に養浩館庭園を加えた4施設をお得に観覧できるプレミアムパスポートを発行し、相互の周遊により誘客拡大を図る。  9月23日には、松平春嶽公や島津斉彬公など幕末の名君4人の交流をテーマとした四賢侯シンポジウムを開催するほか、国体・障スポ開催期間中は、県庁舎において福井城や往時の行事・先人等のプロジェクションマッピングを上映するなど、多彩なイベントを展開することにより、多くの方に来場いただきたいと考えている。  大河ドラマの誘致については、NHKの要望やメディアへの営業により、さまざまな番組、雑誌等で福井の先人の魅力や功績が大きくクローズアップされるようになった。  今月、NHK「歴史秘話ヒストリア」に橋本左内と由利公正が登場するほか、BSプレミアム「英雄たちの選択」に松平春嶽公が取り上げられる。  また、北陸新幹線の車内誌「西Navi北陸」や雑誌「歴史街道」に春嶽公や幕末明治の福井が掲載されているほか、10月には由利公正の人物伝が出版される予定である。  引き続き、さまざまなメディア等に対し、本県先人の功績やエピソード等の情報を提供し、歴史番組や小説等に取り上げてもらえるよう継続的に働きかけていく。  次に、恐竜博物館について申し上げる。  7月13日から始まった特別展「獣脚類~鳥に進化した肉食恐竜たち~」の入場者数は、今月2日、過去最高となる52日目で20万人を突破し、過去最高の水準で推移している。  また、映画「ジュラシック・ワールド炎の王国」の公開に合わせた全国約100館の映画館での恐竜博物館のCM放映や、東京、大阪、名古屋の百貨店における映画とタイアップした展示など、この夏の集中的なPRにより、8月の入館者数は24万6,000人と、同月の過去最高を記録するなど、今年度は8月末現在で52万7,000人となり、前年同期比107%となっている。  8月に大手教育企業ベネッセと共同して開催した子供向けの恐竜セミナーをもとに、化石発掘現場における発掘体験など、恐竜について楽しく学ぶ様子を取り上げたテレビ番組が、この秋に全国放送されるなど、今後も恐竜博物館の魅力を全国に発信し、さらなる入館者の拡大に努めていく。  恐竜博物館の機能拡充については、6月定例会でお示しした中間報告の内容をもとに、他施設の事例調査や企業との意見交換を行いながら、民間参画の可能性や民間に委ねる業務内容などの検討を行っている。  今後これらをもとに最終的な報告を行い、今年度のできるだけ早い時期に結論を出したいと考えている。  なお、6月定例会において指摘のあったアンケート調査の概要等については、後ほどブランド営業課長から説明申し上げる。  次に、ドラマ「チア☆ダン」を活用したプロモーションについて申し上げる。  県がロケ誘致を行った、現在放送中のドラマ「チア☆ダン」については、5月と6月に行われた、JR福井駅西口恐竜広場などでの県内撮影のシーンや、本県の郷土料理、銘菓、伝統工芸品等がドラマ本編で随所に登場している。こうしたロケ地や県産品等の情報は、ドラマのホームページにおいても紹介されるなど、福井の魅力が全国に広く発信されている。  また、TBSに対し、県内企業がドラマとコラボした商品を開発・販売できるよう要請した結果、ノートや越前織のヘアゴム、眼鏡型のキーホルダーなど、8社による9商品、22アイテムが誕生した。これらには多くの問い合わせが寄せられており、人気アイテムについては増産する企業も出てくるなど、ドラマの効果が県内に波及している。  今後も、福井が舞台、また福井ゆかりの人物を主人公とする映画やドラマを誘致し、メディアやSNSなども活用した福井の魅力発信に取り組んでいく。  次に、にぎわいの創出について申し上げる。  株式会社まちづくり福井と連携し、ふくい桜まつりや福井駅前のイベントにおいて150年博のPRを行ったほか、6月24日のえちぜん鉄道福井駅の高架化に合わせ、沿線市町と連携した観光PRイベントを実施するなど、若者が楽しめるまちなかの賑わいづくりを行っている。  こうしたイベント情報については、ホームページでの発信に加え、新たにフェイスブックを立ち上げ、会場付近の食や観光情報もあわせて発信し、さらなるにぎわいの創出を図っている。  また、7月14日には、スキージャム勝山に地球誕生から恐竜の時代までをテーマとした北陸最大級のイルミネーションが新たにオープンするなど、近年、市町や企業、地域団体によるライトアップ等が年間を通じて行われるようになった。  これらについては、国体・障スポに向け、開催情報をまとめたホームページを新たに設けるとともに、SNSでも情報を発信して来場を呼びかけている。  今後も、若者が集まるようなイベント間の連携や積極的な情報発信により、にぎわいの創出を図っていく。
     次に、観光プロモーションについて申し上げる。  北陸新幹線金沢開業を契機とした誘客の流れを維持拡大するため、現在、「日本の美は、北陸にあり」キャンペーンを北陸3県とJRグループなどと共同して実施しており、首都圏や関西の主要駅への観光パンフレットの設置やJR大阪駅での出向宣伝、関西からの乗り放題切符の販売などを行っている。  また、6月にはJR上野駅において誘客プロモーションを実施しており、さらに、9月20日から4日間、東京ビッグサイトで開催される、ツーリズムEXPOジャパンに福井県ブースを出展し、恐竜や食などの本県の魅力を積極的に発信していく。  次に、観光地の魅力アップについて申し上げる。  県では、市町が進める観光拠点の整備を支援している。現在、県と永平寺町、大本山永平寺の三者が協力、連携して永平寺門前再構築プロジェクトを実施しており、1600年代の古地図に基づいた旧参道の再生と永平寺川の改修、観光案内所の整備が完成し、8月11日に式典が行われた。  大本山永平寺が整備している来年秋完成予定の宿泊施設については、外国語に対応できるスタッフを常駐させるなど、外国人を積極的に受け入れることとしており、永平寺の魅力がさらに高まるものと考えている。  今後とも、国内外から多くの方に訪れていただけるよう、三者が一丸となってプロジェクトを進めていく。  また、周遊・滞在型観光の推進については、県内を訪れる観光客の滞在時間や観光消費額をふやすため、今年度から、敦賀市の人道の港敦賀ムゼウムの移転や勝山市の道の駅の整備など、市町が行うハード整備に対しても支援を行っていく。  次に、海外からの誘客促進について申し上げる。  外国人宿泊者数は、ことし上半期で約4万2,000人となり、前年同期比で約3割増となっている。  今年度は、小松空港のある石川県と連携し、誘客のための施策を積極的に展開しており、7月には香港において旅行会社等を対象とした観光説明会を開催したほか、8月にも台湾において現地企業等を対象としたインセンティブセミナーを開催した。  また、今後さらなる増加が見込まれる海外からの個人旅行客に対応するため、11月に、海外大手宿泊予約サイトと連携して、本県の宿泊施設や観光施設等に関する特集記事を掲載し、外国人旅行者が興味を持つ旬の観光情報等を発信していく。  次に、文化の振興について申し上げる。  一乗谷朝倉氏遺跡博物館(仮称)については、建築及び展示の実施設計を進めるとともに、博物館の開館に向け、戦国城下町の暮らしを体感できるような参加型の体験プログラムを試行しながら、福井市とともに遺跡利活用策について検討していく。  美術館については、7月から、フランス国立図書館の豊かな版画コレクションから巨匠ピカソの作品を紹介する「ピカソ版画 大回顧」展を開催し、県内外から約4万人の来館があった。  若狭歴史博物館については、昨年末に小浜市の発心寺で発見された駕籠を、今月9日まで特別公開している。この駕籠は、小浜藩酒井家初代藩主・忠勝が三代将軍・徳川家光から拝領したもので、徳川家康の駕籠を除けば現存する唯一の将軍用のものであり、多くの歴史ファンに来館いただいている。  今後とも、話題性が高く魅力のある展示を企画し、全国からの誘客拡大につなげていく。  最後に、今後の大雪に対する対策について申し上げる。  資料4-1参考資料をごらん願う。  この資料は、全員協議会において説明した今後の大雪に関する対策案の資料4-1のうち、今後の雪害に対する対応を部局別に並びかえたものである。  観光営業部の分は、左側の下から二つ目の部分である。  今回の大雪期間中、観光営業部所管の文化施設においては、積雪状況や道路の除雪状況などを考慮し、2月7日から一斉に臨時休館とした。  今後も、大雪の際には、道路の集中除雪に合わせて一斉に休館とするとともに、利用者に対し、早期に周知を図っていく。  報告事項は以上である。よろしく審議賜るようお願いする。       〔ブランド営業課長、「アンケート調査に基づく来館者見込数の算出、経        済波及効果」について、資料に基づき説明〕 87 ◯力野委員長  それでは、産業常任委員会の審査に入る。  観光営業部関係の所管事務について、各委員より発言を願う。 88 ◯石川委員  大変緻密な計算をよくぞここまでやったと思う。しかしながら、都会は冬か夏か春かわからないが、福井県は春、夏、秋、冬と四季がはっきりしている。こういう計算はしているか、していないか、どうか。 89 ◯ブランド営業課長  今回の計算においては、四季による増減は計算しておらず、年間でどうなのかということで計算をさせていただいている。 90 ◯石川委員  ご承知のように、ことしの冬は大変だった。しかし、この四季がはっきりしている福井県で観光を考える者が四季を頭に入れてないということは、これは大ざっぱにしか聞こえない。私は、何も今から反対しているわけじゃなく、質問をしているだけである。大事なことを、観光は四季があっての観光であって、だらだらした夏ばかりだったら、こんな計算どおりにはいかない。そうかと言って、ことしの冬のような、あんな豪雪について計算していたら、うまくいかない。  あなた、三日三晩ならいいが、お金ももらえず、除雪できずに苦労した運転手のことを思い出してほしい。観光を計算しようとする人が、四季を考えずに計算することは少し無茶な気がするが、どうか。 91 ◯観光営業部長  観光、恐竜博物館もそうであるけれども、ほかの施設なんかについても、委員おっしゃるとおり、実際の誘客の取り組みとか、いろんな対策を打っていく際には、四季の変化とかを考えながらやっているし、これからもっともっと考えていく。特に、今回の台風や雪なんかを経験すると、やっていく必要があると思っている。それはやっていく。  ただ、今回のアンケートのやり方として、これはあくまでやり方の話である。年間通じて、隣だったら140万人、福井北だったら110万人という感じで、現在が90万人であるので、突拍子もない数字にはなってないと思う。これはアンケートのやり方として、こういうやり方をしていると理解いただいて、実際の施策を打っていく段階では、今、委員おっしゃるようなことは、頭に入れてやっていきたいと思っている。 92 ◯石川委員  これは四季を考えずに、ただ365日で考えたようであり、四季を考えてやっていたら恐らく計算できないであろう。なかなか度胸のある考え方ではないかと思うが、これだけの数字を出すことは大変な苦労があったと思うので、その点はほめておく。  しかし、あとどうするかということは、皆さんの意向も聞かないといけないが、福井県の顔として、相当な覚悟を持って、これをやろうとするその強い気持ちは立派だから、いずれは皆さんが理解していい答えが出てくればいいと感じている。私の質問にどう答えるか。 93 ◯観光営業部長  今回は、せっかく予算をいただいて、客観的にきちっと説明ができるような形でアンケートをやるようにとコンサルに指示した結果がこれである。  だから、今回のやり方については、いろんな考えがあるかもわからない。例えば、これはこうしたらどうだとか、ここの見方が甘いのではないかと、いろいろあるかと思う。ただ、途中でも言ったけれども、三菱総合研究所がこのやり方をやるのに、集客予測の専門家の助言とか指導を受けてやっている。それと、例えば、テレビの視聴率なんかでも、ある程度のサンプル数があれば、大体の全体像がわかるという考え方でやっていて、今回の場合だったら、これだけのサンプルで全体の構造がわかるという専門家の前提に基づいてやっている。説明を受けて、我々も理解できる内容であったし、これほど予算を使って、専門の調査機関にやらせているものだから、我々としては、内容は尊重したいと考えている。 94 ◯石川委員  まあ、計算は計算で、考え方はそういう考え方であることも確認した。ということは、あとは予算を今はどこでつけようかというところまでにくるだろうと思うので、皆さんの多くの意見を聞いていただきたい。 95 ◯大森委員  私は、夏休みにアパホテルに泊まっている親子に話を聞いた。朝6時に出て、1時間かかって勝山へ行って、駐車場に入るのに行列で1時間半、チケットを買うのに1時間かかって、入るのにもまた並んで、午前中に御飯も食べずに帰るらしい。サンプル数は少ないものの、福井に来ている人からこういう実質的な話を聞いている。去年行って物足りないから、今度はウイークデーに来たけれど、やはり混んでいるという。リピーターになっているけども、お金を落とす時間はないというのが実態なのである。こういう流れであり、40万人の入館数を想定して建てた博物館には40万人以上入れたらだめなのである。エデュテイメントという言い方を知事はされたが、教育のためにちゃんと見て理解して帰ってもらうべきである。  私は、こういう施設は数を稼ぐものではないと思う。博物館や音楽堂とかいうものは、それ自身はお金をもうけない。一方、ゴルフ場やスキー場は、それ自体が施設でお金をもうけ、雇用もつくる。だから、教育施設でそういうことを言うのはおかしいというのは間違いない。本来、美術館とかは規定の人数以上を入れてはいけないものである。いい美術館は規制をしている。私は世界中の美術館へ行ったけども、プラド美術館にしたって、なかなか入れないのである。1日何人と規制して、大体決まっているのである。博物館を人で競って、規定以上の人数が入れたら、それは混雑と混乱と文句ばかりが残ると思う。  だから、こういうものを、そういうことで評価し合うこと自体が何か無意味である。恐竜博物館が観光営業部の管轄になった最初のときに、私は監査委員であった。土産物屋の売り上げと入館料とを比べたら、土産物屋やスーベニアショップの売り上げのほうが多かった。2,000円ぐらい取られると思ったが、500円とあまりに安いので、4,900円のフィギュアを買って帰ったとネットに書き込みがあったため、入館料を調べてみたら当時500円だった。土産物屋の売り上げのほうが多く、乃村工藝社がやっているということで、監査委員として、地元でやるよう指摘したのである。土産物屋のためにやっているのではないだろうけれども、百何十億円かけたところが土産物屋の売り上げが一番もうかっていて、入館料よりも多いということ、それが事実なのである。  それで、もうちょっと、700円か800円にする議論をしたときに、私は情けなかった。もっと自信を持って、せめて1,000円にしたらと提案させていただいたが、800円にすると人が減るということで、700円になった。  根本的な問題として、私はたくさん来てもらうものではないと思う。観光営業部でトップブランドと言うなら、もっと丁寧にしっかりと見せるような仕組みが大事ではないか。美術館とか博物館をトップブランドにするのなら、なおのこと、十分な時間をとって、堪能して帰っていただく。そして企画展をやりながら、リピーターをふやしていくことのほうが大事なのではないか。どうか。 96 ◯観光営業部長  この博物館自体は当初40万人を想定して建設をし、そこに目がけてやってきたわけである。議会の支援、我々の先輩たちの頑張り、あとは県民の恐竜博物館への支持もあると思うけども、90万人まで来た。  今、委員おっしゃるように、博物館だから、40万人のままに抑えて、入場制限をする考え方も、もしかしたらあるかもわからない。ただ、一方で、これだけ全国区になって、今、いろんなブランドの調査をやっても、福井と言えば恐竜というところまできているので、それを生かして、我々としては、まさにそういったことに対応するため、機能の強化、拡充ということで、現在も検討を行っている。 97 ◯大森委員  ブランディングというのは、限定のマーケットをつくって、なかなか簡単に手に入らず、あえてマーケットとするなら、そんなにたくさんを供給しないのである。だからこそ、それがブランドになってくる。  みんな間違っているのは、ちょっと有名になるとブランドだと言うけれども、それを700円にしてはだめなのである。しっかりとしたコストをとって、しっかりとした見せ方をして、それに見合う対価をいただくことがブランドなのである。  アウトレットで買ったらブランドではないのである。アウトレットモールで買うのもブランドだろうけども、そんなことをしていると、ブランドはブランドでなくなる。  だから、ブランディングとかマーケティングというのは、そこのところをしっかりしないと失敗する。 98 ◯観光営業部長  そういう面では、今の博物館も含めて、運営の段階で、委員が言われたようなことを頭に置いて、いろいろ改善をしていきたいと思う。 99 ◯大森委員  今やっていることは、大変間違ったことを議論しているように思う。金のかさや経済価値で、こういうものをかき回していくやり方をやっていいものもあるが、このことはちょっと違うのではないか。  観光営業という名のもとに、いわゆる文化であるとか、そういうものに、経済波及を頭に置くのはいい。しかし、人の中に人を注ぎ込めばいいという考え方はどうか。結果としてだが、100万人も150万人も入れればいいものではない。1日1万5,000人も来るような日は、1日の制限をまず加えないといけない。ただの観光地ではないと思うので、それは博物館に来る人たちに対して失礼だと思う。 100 ◯ブランド営業課長  大森委員の話のとおり、入場制限を設けるような施設もある。  その一方で、恐竜博物館は大変人気を得ていて、特に夏休み、ゴールデンウイーク期間中には、県外から多くの方が恐竜博物館を目がけてお越しいただいている。少しでも見たいという方もいるので、できるだけお見せできるようにしていくのも、一つの考え方としてあるのかと思っている。  また、そういった考え方のもとに、委員の意見を踏まえ、帰省した際に行っていただけるよう、年末年始も開けさせていただいている。そういったふうに、少しでもごらんいただけるようにするのも一つの方法と考えており、今はそういった考え方のもとにやっている。 101 ◯大森委員  であるならば、同じ地域にどっと集めるより、違う地域に集めるのが筋じゃないかと思う。  同じ地域にどっと集まったら、どうなるか。勝山は小さな町である。言っていることを正しいと思っているのか。私も、先ほどの数字と、産業連関図を用いた方式があるのはわかっている。けれども、それは人数と観光消費額とを掛け算しただけじゃないか。失敗しないようしてほしい。 102 ◯石川委員  いろいろな意見がまた出るだろうと思うが、私はこれだけの計算をして、これから先の福井県の観光を考えるときに、四季も大事であるが、古来からのものを残すことも大事である。  だから、知事も相当力を入れておられるし、皆さん方もこんなに細かいところまで計算をやりとおしたことは、大した時間と苦労だと思っている。  例えば、ここにいる皆さんが承知することになったとしたら、どれくらいの費用がかかるのか、そして、何年たてば元に戻るのか。そして、それを続けようとすると、どれくらいまでその建物がもつのか。また、その入館料によって補給しながら、どれぐらいの年を保たせるのか。その辺の計算をしていないとすると、非常に難しく考える方もいるだろうと思う。私は、どうせこれは議会の許可をもらわなくてはできないのだから、費用のかかるものはかかる、そして、時間のかかるのもかかる。そして何年かかれば元に戻る。戻ったと同時に建家が古くなってくる。補強もしなければならないところがある。それを繰り返しながら、今は西川知事の代であるが、西川知事も100年もやれるはずはないのだから、先々の代までにうまく回っていけるような施策と、その道がはっきりしているかのということを言わない限り、今のところは、すごくかかるのだな、たくさんの観光客が来るのだな、これをやったらいいもうけになるなということしか浮かび上がってこない。  だから、これだけの費用をかけるからには、やはり一本の線を引いて、どれだけ費用がかかる。何年もつ。補給は何年にどれぐらいかかると、それくらいの計算をしなかったらだめである。  私は反対しているのではない。このままでやれると聞き、はいと手を挙げたら大変なことになりかねない。このまま行けると思っていない人もいる。どうだろうか、部長。 103 ◯観光営業部長  委員おっしゃるとおり、仮に整備することになったときでも、持続的に運営ができる状態が見込めないとだめだと思う。  そういう意味では、いろんな考え方があるけども、今の段階では、できるだけ民間のノウハウや資金を入れて、県の負担を軽くし、持続的に運営できるようにということで、民間企業の意見なども聞いているので、最終的にはそういったものもまとめた上で、議会の意見を伺いたいと思っている。 104 ◯石川委員  腹の中では、それくらいの気持ちを持っていなかったら、到底前へ進むことはできないと思うので、十分検討し、これならと、この施設をつくらなくては福井県の観光の将来がないという気持ちで、これに携わっているのだろうと思うので、その証拠をはっきりと出してやるものなら、早く進めたほうが福井県のためにもなるだろうと、私は思う。 105 ◯観光営業部長  委員おっしゃられるような思いを心に入れて、取り組んでいきたいと思っている。 106 ◯大森委員  反対しているわけではない。私は、入館料を倍もらえばいいと思っている。  ところで、芝政の入場料が幾らか知っているか。       〔「一人当たり2,000円ぐらいであるか」と言う者あり〕 107 ◯大森委員  3,000幾らである。それでまたアトラクションに乗ると、また500円とられるのである。そこら辺を、皆さん、わかって言っているのか。 108 ◯観光営業部長  突然、芝政の入館料のことを言われたので、私も二、三千円というのは頭にあったけれども、確定的な数字を知らなかったので、即答できなくて申しわけない。  例えば、ジオ・イルミネーションに実際行ってきて、1,000円ということは最近、調べているが、今、お金のところについては、先ほど石川委員が言われたことにもつながるけれども、全体像を最終的に見せるときに、料金設定とか、そういうことも考えて、議会に諮りたいと思っている。  民間企業が参画いただけるのであれば、民間企業の意向も踏まえて、なおかつ石川委員が言われるように、これが何十年も持続的に続くような形で運営できるかということを考えながら、今、委員がおっしゃった入館料の価格とか、また、実際の物販の金額の設定とか、そういうことも含めて考えていきたいと思っている。 109 ◯大森委員  芝政も一旦、厳しくなったけれども、いろんな工夫と宣伝をやって、ちゃんと継続しているのである。料金の問題ではないのである。
     だから、そういう料金設定も含めて、満足のいくサービスを提供し、一人当たりの単価を上げて、たくさんの人に来てもらうのではなく、満足して帰ってもらうものに私はしてほしいと思っている。  スキー場やゴルフ場と違って、施設自身が雇用をつくらないのである。周りの波及効果に頼り過ぎるやり方をすると、プロではないのであるから、失敗するのではないかと私は申し上げているので、その辺よくやらないと、大変なものを残すことになる。リスクがある。よく考えてやってほしい。 110 ◯松井委員  この問題は、皆さん方にいろいろと議論していただいている。  しかしながら、この前の中間報告のときには、民間資金を幾らか入れていくという方向性で考えるという案が出てきた。そういったことで、今後の来館者のサービス向上については、当然、考えなければならないけれども、民間企業の参画をいつごろ発表できるのか、わかっている範囲内で教えていただきたい。今の計画では105億円規模という話であるが、全体的に絞って、民間企業とともにタイアップをしながら話をしていただけるものと思うのであるけれども、知事も今年度とかということも言っているが、いつごろまでに出しでもらえるか。  特に、このトップブランドの恐竜というのは、しっかりと全国的に知れわたっているし、世界でも三つとない、一つとも聞いているので、何としても恐竜博物館のこの問題については、今年度中に結論を出していただいて、皆さん方の同意をいただきたいと思っているわけである。部長、その辺、民間の企業が入れて、こんなものというのを出していただきたい。  先ほど、石川委員がおっしゃった、将来に向けて、どれほど収入があって、どれほど支出があって、最終的にこうという、ある程度青写真的なものができてくるのも含めて、いつごろ発表できるか。 111 ◯観光営業部長  先般、6月議会で示した中間報告の内容をもとに、ほかの施設の事例なども参考に、仮に民間企業に参画いただく場合に、民間企業に委ねる業務内容とか、先ほど来、申している、県負担の縮減額の検討をまとめるということで、今の段階では、今年度のできるだけ早い時期に、そういったものをまとめて議会にお示しをしたい。 112 ◯松井委員  現在、博物館に入っているテナントのことも加味しながら、今後もやられるのか、その辺をお聞きする。 113 ◯観光営業部長  仮に隣接ということになった場合には、分館として一体的な扱いが望ましいことになるので、現在の博物館と新たな博物館全体をひっくるめた運営になっていくかとは思うけれども、それは今後の検討ということになる。 114 ◯松井委員  議員各位には、いろいろと問題点などがたくさんあろうかと思う。勝山も今、道路の整備などいろいろやっているので、また皆さん方のいい知恵を出していただきながら、前向きに進めていただきたいとお願いをして、終わらせていただく。 115 ◯田村委員  いろいろな考え方もあって、反対ではないのである。  大森委員が言われるように、料金のことは、しっかりと考えたほうがいいと思う。  それで、この経済波及効果とか、来館者数とか、数字だけを見ると、ああすごいのだな、よくなるのだなみたいに思うが、アクセスと駐車場とか、今でさえ、すごい状況の中で、このような数字だけを出されても、本当にどうなるのかという心配のほうが先にくる。建設ありきという言い方も失礼だが、その中で、今こういう数字が出ているけれども、どうなのかともっと本当に真剣に考えていただきたい。実際そう思うであろう。今でさえパニックであるが、こんなの、どうなるのかなと思う。だから、来館者数を集めることが目的ではないと私は思う。逆に、あんなところへ行って混雑だけだとか、そういう意見が出てくると、これは悪循環になるわけであって、そこら辺も一回しっかりと考えてお示しいただきたい。 116 ◯鈴木委員  実は、私は夏休みに孫を連れて4回行ったのである。ただし、土日とお盆は避け、それ以外に行ったのであるけども、感覚としては思ったより混んでなかった。9時に着くべきところ、実際は10時ごろにしか着けなかったのであるけども、一番近い第1駐車場の端っこのほうにとめることができた。パターンとしては、その横のジオパークに朝の早いうちに行って、11時ぐらいに入館した。券売機が違うところに特別に設けてあって、スムーズに流れていた。12時近くになったら中は混んでいた。それでも、我慢できないほどの混みようではないけども、多少混んでいたという気はした。駐車場は空いていたものの、レストランはいっぱいで、そこで食事はとれなかった。そういう状況であった。  あの施設は40万人の施設とつかみで言っているが、要は1日の最大来館者数を、体感として何日かきちんと調査し、その日は何人入って、これは無理だとか、そういうのをきちんと調べるべきである。年間40万人というつかみが私は逆におかしいと思っている。特に、11時ごろから2時ごろに一気に混む。そういうのを1回しっかりと調査していただいて、そこに入館料とも重なってくるのであるけども、第2まで建てるのであれば、それなりの入館料をとって、質の高いものとするため、これを一つのきっかけとして、しっかりとそういう調査をした上で、1日のピーク時の来館者数を抑えることは考えたほうがいいと思う。そうしないと、いわゆるブランド力というのは落ちていく可能性は極めて高いと思う。そこは気をつけたほうがいいと思うので、指摘させていただく。  それから、この数字については、もともと6月定例会で出てきた中間報告の数字の信憑性が欠けているという、この委員会での議論を踏まえ、これが出てきたことについては、こういう調査の仕方がいいか悪いかは別としても、その信憑性を裏づける資料として出してきたことについては評価したいと思う。ある程度、ここから煮詰めていくことになるが、皆さんが今の大森委員のような考え方でいくと、どちらかと言うと1カ所に集中させるのではなく、違った観点から恐竜を福井県のブランドとして育てていくためには、そもそもそこに1カ所にあることによって、ブランド力が落ちていくという考えもあると思う。そういった考えを議員の中には持っている方もおられるので、こういう数字があるから隣接ありきというのは危険なところもあると私は思う。  ただ、どこにまずやるのか、やらないのかも含めて、やるのであればどこかを含めて、やはりこういうたたき台がないと議論できないものだから、こういう資料が出てきたから、きょうはこういう議論が出てきたと思っているので、こういうものは、これからも出てくるのであれば出していただいて、議論のたたき台にしてもらえばと思う。  あと一つ、気になっているのが、今これ全部が国内の誘客ということでやっている。国内の観光誘客だけに絞っていくと、人口が減っていく中で、10年、20年後というのは、だんだんしんどくなってくると思う。かつ少子化であろう。どちらかというと小さいお子さんが恐竜博物館に来られることが多いから、そういったことでちょっと心配している。今すぐインバウンドに対応するようにと言う気はさらさらないけれども、将来を見据えたときに、整備する際には、そういうインバウンドにも対応し得るような施設として、やはりそういうことも念頭に置いて、やっていただきたいと思う。これは要望だけである。 117 ◯観光営業部長  ピーク時の1日の適正規模については、ちょっと検討する。  それから、インバウンドについては、仮に整備するとした場合には、機能の中にインバウンド対応ということも十分頭に入れて考える。 118 ◯西本(恵)委員  今、鈴木委員からも話があったように、この経済波及効果についての計算根拠を示してほしいということで出していただいた。  まず感想を申し上げると、私の印象としては、こういう計算の方法もあるのだなという感じだけである。数字については、私自身は全く信じていない。なぜかというと施設によって、いろいろ環境が違うと思うのである。  例えば、恐竜博物館だけで365億円という数字というのは、まず出てこないと私は思っている。要は、東尋坊とか永平寺とか、いろんな周りの環境も含めてではないか。福井県の入り込み客数とかを掛けて算出してあるが、これで得られたことは、多分、隣接とほかのところと差があるという1点だけである。  だから、この1人当たり2.6万円とか、2.5万円とかの数字は、実際、今、恐竜博物館に来られている方にどれぐらい使ったかというアンケートをとられていると思うが、その回答と整合しているのかどうかと見たことはあるのか。これは信じられる数字であると、裏づけされるような数字になっているかどうかというのを、観光営業部としてはどう見ているか。 119 ◯ブランド営業課長  この経済波及効果については、先ほども説明させていただいたとおり、恐竜博物館の中、あるいは今、建っている地域周辺だけではなく、恐竜博物館に来られた方が県内で経済的な活動をされることによって、お土産を買うとか、宿泊をされるとか、そういったことで、どれだけ消費されるのか、それに合わせて原材料にどれだけ波及するのか。雇用者の所得からの消費とかも含めての数字であるので、恐竜博物館に来られた方が恐竜博物館で、どの程度のお金を落とされたのかということとは違う。  そういったものであるので、恐竜博物館の中でとっているアンケートでは、幾ら使っているのかといったところまでは聞いていない。 120 ◯観光営業部長  ちょっと補足であるけども、それ自体は今、聞いていないということであるけれども、宿泊するかどうかは聞いているので、1万何千円という数字は、普通に県内に宿泊すれば、それぐらいは出てくる。だから、全然、突拍子もない数字とは思っていない。 121 ◯西本(恵)委員  どちらにしても、要は恐竜博物館があるから、その数字が出てくるのではなく、ほかの観光地も含めての数字になっているのであるが、これだけを見ると、この恐竜博物館だけでこれだけ出てくるような勘違いをして見てしまう。だから、これだけでわかるのは差だけである。私は、絶対値よりも相対値として見ているだけである。ということになるから、隣接地がいいのか、ほかの場所がいいのかというだけの根拠だと私は見ているので、絶対値としては、正直言って恐竜博物館としての機能としては見ていないということで、それが感想である。ただ、隣接地がいいという思いはわかる。  あと、例えば、新たな恐竜博物館ができたとき、現状、また、一番混むときに、どのような交通シミュレーションになるのか。例えば、福井から博物館へ行くのに何時間かかり、入るのに何時間かかるというものがあるといいと思うが、新たな恐竜博物館ができることで、混みあう日がもっと多くなるわけだから、時間がどれくらい変わるかということも含めて見てみないと、何回も言うように道路が限られているわけだから、そういったことを見ながら隣接地がいいのかということも一つの判断材料にもなるから、ぜひそういったものは出していただきたいと思うけれども、いかがだろうか。 122 ◯ブランド営業課長  どのくらい時間がかかるのかについては、大変混むときには、渋滞も結構な距離になるので、今、勝山市では、駐車場をこの数年間で倍増に近いような形でふやしているし、県としても、パーク&バスライドという形で別の駐車場から行っていただくことなどをやっている。  先ほど、鈴木委員からも話があったが、そういったことで、少し改善をしてきているというのも事実であるし、また我々も、朝一番で来なければ、渋滞にも巻き込まれずにお越しいただけるという案内も、例えばレンタカー会社であるとか、ホテルであるとか、コンビニ、ガソリンスタンド、こういったところに案内していただきたいということで協力いただいて、PRもしている。  そういったことで、待ち時間を短くするような努力は引き続きしていきたいと思う。ただ、今どのくらい時間がかかっているのかというところまで、詳細なシミュレーションをしているわけではないので、今後、つくる場所が決まり、どういうふうにお越しいただくようにするのがいいのかというところは、地元の市町と相談をしながら、やる際には決めていく必要があるかと思っている。 123 ◯西本(恵)委員  要は、どこに置いたらいいのかということだから、あまりにも混んで迷惑がかかるようだったら、そこにはつくってはいけないということになる。だから、それまでに大体のシミュレーションでどのぐらいかかるのかというのは出さなければいけない。決まってからシミュレーションするのでは困るので、それはしっかりとしてもらいたい。  今、中部縦貫自動車道が走れるようになり、すごくアクセスがよくなった。私も勝山へ行くのがすごく楽になった。バイパスもできたし、そういった意味で緩和されたというのも当然よくわかっているけれども、実際に新たに恐竜博物館ができて、たくさん来るようになったときにどうなるのか。一番混みあう日はどうなるのかということを、やはり1回シミュレーションしてほしい。これはぜひやってほしい。  あと一つだけ教えてほしいのが、私も映画「ジュラシック・ワールド炎の王国」を見に行った。すばらしい映画だったと思う。この中で、CMを放映したということであるが、幾らぐらいかかったのかだけ教えていただけるか。 124 ◯ブランド営業課長  先ほど部長が申したとおり、100館ほどで実施しているが、約1カ月で1,100万円ほどかかっている。 125 ◯山本(正)委員  今までの議論を聞いて、総体的に伺いたい。これは、そもそも費用対効果をどう出すかということが根本にあって、四つの場所が提示された。それから、季節的にも夏休み、ゴールデンウイークの入館者をどう分散化するか。それから、もう一つは、十何年もやっているけれども、勝山市における観光消費額が上がっていない。だから、これをどうするかというところで、こういう細かいデータを出していただいてきたわけである。  だから、そもそも論の中で、ここまでデータを出していただいたので、あとは民間の活用がどうなるのかというのが大きな要素になる。これについて伺いたい。  それから、今、皆さんの意見を聞いていて、本当に大事だと思ったのは、本庁の方々も、実際に朝、福井を出て、博物館が一番混むとき、混まないときをきちんと実感的に体験していただいて、皆さんにわかる数字を出していただかないと、先ほどのような数値は、三菱総研が相当綿密に一つの類型があったところに数字を当てはめて出してきているだけである。信憑性があるのかもしれない。しかし、実感に裏づけられた数字でないために、皆さんが理解しにくいことがあるので、その3点について伺いたい。 126 ◯観光営業部長  まず、実感ということで話をさせていただくと、私自身も昨年も、ことしも何回も恐竜博物館へ行っている。それで、一番混んでいるところを体感しようと、ゴールデンウィークの一番多いときに行った。大変混雑しているということで、通常の開館時間は9時なのであるが、夏の時期は8時半に繰り上げている。8時半では混むということで、7時台にあの坂を上がるような調子で行ったのであるけれども、正面のところにはもう人だまりができていて、ピークのときには何百メートルの列ができていた。一番多いときは、それが10時、11時ぐらいまで続いていた。  ただ、今年度は券売機を改善したり、コンビニでチケットを買ってこられるようにしたとか、駐車場の案内についてのホームページを充実したことから、ことしは今までよりは、1日の間で分散化しているという報告を受けているが、鈴木委員が言われた1日のピークの状況とか、もう少し細かく現場のほうと話をして調べてみようと、きょう思った。実施する。  それから、採算性の話であるけども、今までいろいろ議論をいただいて、やはり今回示しているのが、もう再三、こういうことで今までやらせていただいたということで精いっぱいやっているということである。  民間のほうは、実際に中間報告でも書かれているけれども、やはり県の負担を精いっぱい減らして、持続的な運営ができるようにということで、民間活力の導入を真剣に考えるべきと三菱総研も考えている。なおかつ、その運営権を民間に設定をして、この整備費に充てる。あとは持続的に展開していくということで、企業と今、話をしている。企業のほうは、今回、中間報告で初めて具体的なものが出てきたものだから、まずは検討してみるということで、10社程度に話をしているけれども、皆さん真面目に検討するということで、そういった考え方も踏まえて、最終的には議会のほうに、民間企業の考え方はこういうものであるということで、提示をしたい。  今、聞いているのは、全ての企業が、やるのであれば、今の博物館の隣がいいという意見であった。  それから、いろんな自治体からこの手の話は聞くけれども、福井県の恐竜博物館の場合、90万人という実績があるので、きちっと考えられると。ほかのところは、アイデアとか、そういうふうなところでとどまっているが、恐竜博物館の場合には、この90万人という実績がすごいという部分で、評価いただいている。 127 ◯力野委員長  先ほど、西本委員からの話の中で、4カ所の位置をこうして出したときに、隣が一番経済効果があるけれども、人も多いということで出したのであるならば、交通アクセスにどういう影響があるかについて、やはり決める前に出すべきである。ここになったら考えるというのでは遅いということを、もう一度確認させていただきたいと思う。 128 ◯観光営業部長  まだ調査は終わっておらず、調査中であるので、三菱総研に話をして、そういうふうな交通ルートというか、新幹線とか中部縦貫自動車道が開通したときの人の流動とか、そういったものを一回検討する。 129 ◯力野委員長  西本委員、それでよろしいか。 130 ◯西本(恵)委員  ぜひお願いする。  とにかく、新たな恐竜博物館ができたときに、どういうふうな時間軸になるのか。私が宿泊していると、移動にどれぐらいかかるのか、入場にどれぐらいかかるのか、2時間で入れるのか、30分で入れるのかということも含めて、ぜひ示していただければと思う。 131 ◯観光営業部長  イメージがつかめるようなものを提示できるよう、頑張ってみる。 132 ◯西本(恵)委員  県内では11月3日から、全国では11月23日から、映画「えちてつ物語」が放映されるけれども、これに向けた観光営業部としての取り組みは何かあるのか。 133 ◯ブランド営業課長  「えちてつ物語」については、今ほど委員から話があったように、11月から福井で全国を先行してロードショーされるので、勝山市と一緒にPR等に努めていきたいと思っている。 134 ◯西本(恵)委員  12月定例会になったら、もう放映が始まっているので、本当は、きょうぐらいに部長から、こういうふうに取り組んでいくと報告していただけるのが普通かと思いながら見ていたのであるが。もう少しで「チア☆ダン」も終わるから、ぜひ、それについてどういう取り組みをするのかということは、今の答弁からすると、具体的には答えることができないということか。 135 ◯ブランド営業課長  この「えちてつ物語」のPRについては、今、勝山市が主体でいろいろと取り組んでいる。  県内で先行しての試写会を行うとか、あるいはロケ地マップをつくるとか、いろいろと聞いているので、そういったものを生かしながら、県としても県外事務所を使いながらPRしていきたいと思っている。 136 ◯西本(恵)委員  えちぜん鉄道は勝山だけのものではなく、永平寺も通るし、私の地元も通っている。新田塚方面から三国までも行くわけだから、勝山市だけに任せないで、県としても、全国への宣伝をぜひやってほしいと思う。部長、よろしくお願いする。 137 ◯田村委員  映画「チア☆ダン」が放映されたが、結局福井のPRは何もなかった。部長説明であったように、ドラマで紹介された郷土料理や民芸品とかは、すごい売れ行きとなったようであるが、これが大事なのである。今の答弁は、やはりおかしい。一つの漫画本に書かれただけでも、人が殺到して、何が起こったのかというようになる。大河ドラマ、大河ドラマって、それも大事だけど、こういう一つ一つがものすごいPR効果を生むことだけ、認識を新たにしてほしい。チャンスを逃している。 138 ◯観光営業部長  映画「チア☆ダン」のときに、ロケ地が新潟だったという田村委員の指摘を明確に覚えていて、残念だったというやりとりだったと思う。そういうこともあって、今回、「チア☆ダン」をドラマ化するときに、かなり気合いを入れて、担当課長がTBSと折衝をしている。TBSのホームページを見ていただくと、日本中の人が全てのロケ地の場所を見られるようにしているし、いろんな場面、場面で福井の特産品をかなり入れている。それから、特に最初の3回ぐらいは、毎回、福井の景色が写っており、足羽山からの展望も写っており、福井のどこかが大きく取り上げられているということで、これは田村委員の指摘を受けて、気合いを入れてやった結果である。  ただ、今の「えちてつ物語」について、私も同じことを思っている。映画自体も私も見せていただいて、沿線の風景、いろいろと宣伝していただいているので、決して勝山だけではなく、県としても精いっぱいPRしていきたいと思う。 139 ◯田村委員  「チア☆ダン」も、福商の五十嵐裕子先生らの取り組みが、こういう形になっているのだと思うけれど、本当に、一つ一つが大きなチャンスなのである。だから、こういう話題性に乏しい県であるので、チャンスを逃さないようにやってほしい。お願いする。 140 ◯鈴木委員  インバウンドについて伺う。  今、部長説明では、外国人宿泊者数が4万2,000人とあるが、国別に上から三つか四つ、わかるか。 141 ◯広域誘客課長  今の時点では、推測の数字でしか出てないのであるが、一番多いのが台湾、約3分の1を占める。2番目が香港、3番目が中国といった順番になっている。全国的には中国、台湾、香港の順番である。 142 ◯鈴木委員  今回、本県の台湾における観光営業窓口の視察へ行ってきて、小寺議員や宮本議員も一般質問をされていた。確認であるが、観光営業窓口を略してレップと言うけれども、台湾のレップの社長と意見交換をした中で、向こうの要望としては、県にも伝えてあり、これは福井県だけではないが、まず印象として台湾に観光の営業をかけるときに、県と市町が別々に来るという。「県と市町とは仲が悪いのだろうか」と言われたので、「そうなのだろう」と答えておいたが、要は、向こうとしては、例えば、永平寺が観光営業に行くと、永平寺と福井県が結びつかないのである。だから、極力、営業をかけるときには県と市町が連携して共同で営業かけてほしいようであり、そのほうが、レップにとってもやりやすく、現地の方もわかりやすいという指摘を受けた。このことについて、認識はどうだろうか。 143 ◯広域誘客課長  5月の終わりにレップの委託をし、それから、議員の方々にも会っていただいた。県内事業者が台湾を訪問する際には、できればレップに行って、顔を売ってくださいとお願いをしている。そういったことで、訪台のタイミングに合わせて、バラバラにレップに訪問しているので、そういったタイミングのことから、そういうふうに思っているのかもしれない。
     ただ、今、台湾へのプロモーションというと、毎年5月、ことしで3年目になるのであるが、県内の事業者を観光連盟で取りまとめて、チームふくいとして、台湾に売り込んでいる。これまでは、台湾商談会だけで、年間通じて点の売り込みであった。あとはそれぞれの事業者が相手と交渉する形だったものだから、継続性がなかったわけであり、これをレップの力をかりて継続的に売り込むことを考えている。  今、実は台湾大商談会ということで、県内の事業者、それから観光協会が一体となって、高尾、台中、台北での商談会を行っているところである。  そういった状況であって、実際、レップに伺っているのはバラバラではあるが、福井県はお金のない県であるので、実際の台湾での売り込みは合理的に効果のあるような形で売り込んでいきたいと思っている。 144 ◯鈴木委員  業者が行くのは、それでいいけれども、市町が台湾に営業をかけるときの情報だけはしっかりと収集し、連携をとってほしい。  それともう1点、レップの今後のあり方であるけども、向こうが気にしていたのは、宮本議員も一般質問で言われたBtoBだけでなく、BtoCもしっかりやってほしいというのが、向こうの要望でもあった。  日本の都道府県の中で、まだ1回もやったことない話を聞いたのであるけども、例えば、県と市町が業者としっかりと連携していただいて、台湾に淡水という地区があり、その近郊は倉庫街になっていて、若い方から年配の方までのいろんな方が集まるところがあるらしい。そこは非常に情報発信としてはいい場所であると聞いた。県がプロモーションをかけるときに、そういった場所で、観光地と食とか、それから伝統工芸とか教育文化、こういったものを総合的にプロモーションして、市町と業者としっかり連携して、1日とか2日の短期間ではなく、1カ月とか2カ月としっかりと腰を据えてやってほしい。そうしないと、認知度はなかなか上がらないと言っていた。  また、今のレップを通して、ブロガーとか、いろんな方が情報発信をしているみたいであるけれども、それと合わせて、特に台湾から福井県とか北陸に来ている観光客は、40代以上の方が主であるから、そういった方が実際に来て、プロモーションを見て、納得しないと、団体旅行といえども、なかなか参加しないということをおっしゃっていた。  今、台湾が一番多く、台湾から日本に来る方は460万人から500万人いるわけだから、本県への入り込み数はまだまだふやすことはできると思うので、そういったポテンシャルの高いところだから、そういうことを来年度に向けて予算化しなければならない。しかし、そういったことが向こうの要望であり、余りうのみにするわけにいかないけれども、本当にそういうことで効果が上がるであれば、一回、検討していただきたいと思う。 145 ◯観光営業部長  レップについては、5月にできて、まだ三、四カ月であるので、実験的というか、走りながら整えていくところもあり、どうか容赦してほしい。  ただ、5月に、先ほど課長が申した台湾での現地の商談会に私も行って、レップの社長ともいろいろ話をした。今、委員がお聞きになられているようなことも私自身も承知しているので、その辺は、もう一度レップとやりとりをしながら、市町と連携をとって考えていきたいと思う。 146 ◯山本(正)委員  じゃらんの調査結果について伺う。  宿泊旅行の魅力が福井県は伸び悩んでいるということで、順位が非常に下がってしまっている。特に、総合満足度が26位から33位、おいしい食べ物が5位から20位というように、観光営業部の一番大きな目玉である項目が非常に厳しい結果を招いている気がするのであるが、これについての感想と、今後どうしていくかということについて、伺いたい。 147 ◯観光振興課長  じゃらんの調査結果であるが、確かに総合的な満足度については、本県は26位から33位と、本県の魅力であった食べ物とか、お土産も順位が下がった一方、依然として全国平均を上回った高い位置にある。総合的な満足度については、26位から33位ということではあるけれども、石川とか富山についても、今回、実はかなり順位を落としている。北陸新幹線金沢開業効果でかなり評価が高かったこともあるんだろうと思うが、それをおいても本県は、今回、国体とかいろいろとあるので、おもてなしとかを満足いただけるようにして、本県の総合的な満足度のアップにつなげていきたいと考えている。 148 ◯山本(正)委員  よろしくお願いする。 149 ◯力野委員長  ほかにないか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 150 ◯力野委員長  ないようであるので、所管事務の調査を終結する。             ────────────── 151 ◯力野委員長(分科会長)  以上で、観光営業部関係の審査を終わる。  ここで休憩する。  なお、再開は午後3時からとする。                               ~休  憩~                農林水産部関係 152 ◯力野委員長(分科会長)  休憩前に引き続き、委員会を開く。  議会運営要綱第26条第2項の規定により、説明者及び説明補助者にはパソコン等の使用が認められていないので、留意願う。  また、説明者は答弁を簡潔に行っていただくよう、よろしくお願いする。  これより、農林水産部関係の審査に入る。  それでは、産業常任委員会における所管事務の調査及び予算決算特別委員会に付託された予算議案のうち第60号議案の農林水産部関係分を議題とする。  理事者より議案の説明を求める。  なお、特に報告すべき事項があれば、あわせて報告願う。 153 ◯農林水産部長  本常任委員会及び予算決算特別委員会に付託されているのは、農林水産部関係の予算関係議案であり、その内容については、さきの全員協議会で説明申し上げたとおりであるので、よろしくお願いする。  それでは、農林水産部関係の報告事項について申し上げる。  はじめに、今後の大雪に関する対策について申し上げる。資料4-1参考資料をごらん願う。  この資料は、全員協議会において説明した今後の大雪に関する対策案の資料4-1のうち、今後の雪害に対する対応を部局別に並びかえたものである。  資料の右上のところが農林水産部の欄であり、ごらん願う。  さきの豪雪の際には、卸売市場やスーパーなどでは、道路事情などから配送が滞って、商品の不足などにより県民の生活に支障を来したところである。  このため、大雪が予想される場合には、卸売市場、仲卸業者、スーパーにおいて、それぞれ通常より入荷量や在庫量をふやし、また、各家庭においても食料を備蓄するよう周知していく。  また、農業用ハウスの倒壊を防ぐため、雪や風に強いハウスの整備に対する支援を行うとともに、融雪装置や天井を支える支柱の点検、作付をしていないビニールの除去について農家ごとの指導を徹底していく。  次に、一昨日、本県を通過した台風21号による影響について報告申し上げる。  台風21号の接近に備え、先月31日に、市町や各団体に対し、農作物や施設の管理の徹底について注意喚起を行い、今月3日には、今回の台風が近年になく強い勢力を持ったものであることから、最大の注意と十分な被害防止対策を講じるよう、団体の長に直接、注意喚起を行った。  今回の台風通過により、農作物では、収穫期を迎えたナシの落果、約半分の収穫が残っていたが、その未収穫のうちの約1割程度、落果をしているなどの被害が発生し、施設関係では、嶺南地域を中心に農業用ハウスの損壊、風向きの関係などで、特に風当たりの強かったところ25棟で被害が発生している。  そのほか、農道ののり面崩壊、漁船の転覆・損傷など、これは1トンから5トンの比較的小型の漁船で被害が発生した。  これらの被害に伴う損害については、今後、農業共済や船舶保険などにより補てんが行われる見込みである。  次に、農業について申し上げる。  ふくいの農業基本計画の改定については、先月9日、第2回目となる、ふくいの農業あり方検討会を開催し、今後の農業政策の方向性について、委員の皆様から意見をいただいたところである。  検討会では、「経営の安定に向け、米中心の経営から園芸への転換が必要」、「地元で愛されるものが真のトップブランドとなる」、「中山間地域では農業だけではやっていけない。山や海を活用するなど、農業の枠を超えないといけない」などの意見をいただき、現在、これらを踏まえて、今後の施策の検討を行っているところである。  この検討会での議論を踏まえ、11月に計画の骨子を取りまとめ、県民の皆さんや県議会の皆様の意見もいただきながら、年度内に新たな計画を策定していく。  「いちほまれ」については、台風21号で倒伏することなく順調に生育し、昨年より3日程度早い今週末にも収穫が始まる。今後も適期収穫やおいしさを保つ水分に仕上げるなど品質管理を徹底し、品質・食味のよいお米を消費地に届けていく。  ことしは、昨年の5倍の約3,000トンに生産量を拡大し、販売先を県内と首都圏に加え関西・中京圏にも広げる。  県内では23日、県外では今月の29日の販売開始に合わせてテレビCMを放映するほか、店頭では、コンシェルジュが「いちほまれ」の特徴やおいしさを伝えるとともに、小型モニターにより常時CMを放映するなど、JAと一体となってPRを行い、消費者の認知度向上につなげていく。  また、今月末に開催する国体・障スポの各競技会場でのふるまいや、来県する選手・関係者が宿泊する300を超える施設での提供により、「いちほまれ」を県内外へ広くPRしていく。  なお、既に収穫が終了したハナエチゼンについては、猛暑の中、水管理や適期収穫に努めた結果、1等米比率は8月末現在で平年並みの94%となっている。  園芸については、水田を活用し、65ヘクタールで生産されている白ネギの出荷が本格化している。  また、先週からは丘陵地・砂丘地の主力品目である豊水などのナシやメロンの出荷が開始され、来月末まで続く見込みである。  嶺南地域を中心に整備してきた大規模施設園芸のミディトマトは7月下旬に定植し、今月下旬から出荷が始まる。イチゴ、青ネギなどを含めて、今年度は950トン、9億円の出荷を見込んでいる。  本年6月に開設した福井県農業経営相談所については、これまでに66の経営体に対して、中小企業診断士や税理士等の専門家を派遣し、規模拡大やコスト低減、園芸導入、法人化など、農業者が抱えるさまざまな課題の解決に向け、個別指導を行っている。  中山間地域の振興については、里山里海湖ビジネス研修を受講後、ことし2月に小浜市加茂で宮城県から移住した女性が、また、3月に池田町板垣で大阪から移住した農家が、それぞれ、農家レストランをオープンしている。  世界農業遺産及び日本農業遺産については、本県が申請した三方五湖の汽水湖沼群漁業システムが先月、一次審査を通過した。  三方五湖で行う、たたき網漁などの伝統漁法や、地域独自の食文化などが評価されたものと考えており、今後とも、地元の三方五湖世界農業遺産推進協議会とともに、世界農業遺産及び日本農業遺産の認定を目指していく。  ふくい園芸カレッジについては、カレッジを修了し新規就農した農業者を対象に、情報交換や先進事例の研究を行う場を新たに設け、就農後のスキルアップを図ることとしている。  次に、林業について申し上げる。  コミュニティ林業については、集落での説明会や県下4地区でのリーダー研修会などにより、先月末現在、9集落で木材生産組合を設立することとしており、平成22年度からの累計で124集落となる。引き続き山際での間伐を進め、県産材の生産を拡大していく。  県産材の利用拡大については、国体・障スポの開・閉会式の会場である「9.98スタジアム」において、観覧席や歓迎ゲートなどの部材として県産材を使用しており、県内外の多くの人が集まる大会を機に広くPRしていく。  また、現在、福井市やあわら市、池田町などの7地区、合計50ヘクタールで、地上レーザー機器を使用して立木の曲がりや規格の調査を行っており、この結果をもとに、製材所や工務店が求める丸太を安定的かつ効率的に供給するといった仕組みづくりを進めている。  なお、福井県木材協同組合連合会では、きのう、ふくい県産材製品ワンストップ相談窓口を開設した。県産材製品に関する情報提供や受注・見積もりなど各種相談に応じることで、利用拡大につなげていくこととしている。  緑と花の県民運動については、国体・障スポに向け、若狭町からおおい町までの県道など主要道路沿い約20キロメートルに、住民と地元企業・団体の協力によるコスモスロードづくりに取り組んでいるほか、県内103の郵便局が、福井運動公園やサンドーム福井などへのアクセス道路沿いに設置する花のプランター510基を設けるなど、多くの方々の協力を得ながら花の回廊づくりを実施している。  また、競技会場周辺をはじめ観光地や街中でも花づくりが進められ、選手・関係者の皆様をおもてなしする機運が高まっている。  見ごろを迎える花の美しい風景で県内外からの参加者をおもてなしする。  5月に総合グリーンセンター内に開設した、ふくい林業研修センターについては、林業関係者に対する伐採技術や安全対策の研修、木造建築の講座などに加え、一般県民に対する山菜・きのこなど特用林産物の生産・販売拡大を目指す里山ビジネス塾、親子DIY講座など幅広い分野での研修を実施しており、これまでに約2,000名が施設を利用している。  次に、水産業について申し上げる。  地魚の消費拡大については、現在、県漁協女性部と共同して開発しているふくいサーモンやサワラ、トビウオなどを使った新たな料理、惣菜が間もなく完成する予定である。  ラッピングカー「浜の母ちゃん号」を活用して国体・障スポの競技会場などで行う試食や販売を通じ、地魚のPRを行っていく。  漁家民宿の誘客の中心となっている若狭ふぐについては、栽培漁業センターで生産する稚魚を漁業者の希望に応じて7センチメートルから10センチメートルに大型化し供給するとともに、誘客拡大を図るため、地元で若狭ふぐを食べられる宿89軒を、若狭ふぐの宿に認定している。  また、若狭ふぐに並ぶ誘客食材として生産拡大を進めているマハタについては、水産試験場で生産した稚魚を用いて敦賀市、若狭町、高浜町で試験養殖をしており、来月には岐阜県や滋賀県で開催されるイベントにおいてPRを行い、漁家民宿の誘客につなげていく。  地理的表示、GI保護制度への登録を目指している越前がにについては、先月24日、申請内容の公示と第三者からの意見書提出期間が終了し、今後は、学識経験者委員会の審査を経て、11月6日の漁解禁までの登録を目指していく。  昨年、記録的な不漁に見舞われたアユについては、資源の回復と釣客の増加を図るため、ことしは、遡上による資源増加効果が期待できる海由来の稚魚放流に支援を行い、7月までに8.5トン、212万尾の稚魚を放流したところである。  渇水等の影響がある河川があるものの、本県を代表する河川、九頭竜川では、釣れるアユの数は例年並みとなっている。  現在5名が学ぶ、ふくい水産カレッジについては、今月19日、新たに2名が養殖コースに入校する。  また、7月に東京と大阪で開催された就業者フェアに参加し、体験漁業の受け入れ調整や求人者の紹介など、就業に向けたマッチングを行ったところであり、新規就業者の確保につなげていく。  次に、農林水産物の販路拡大について申し上げる。  海外については、これまでの香港やシンガポール、台湾に加えて、新たにタイへの販路開拓を進めていく。  11月には、タイのバンコクにおいて、農漁業団体や経済団体、観光団体と一体となり、本県の食や食文化、食を彩る伝統工芸品や観光を売り込む提案会及び商談会を開催し、アジアへのさらなる輸出の増加につなげていく。  県内については、ふくいサーモン、吉川ナス、ナシをテーマに、県内トップシェフと生産者との産地交流会をこれまで3回開催しており、今後も2カ月に1回程度、新たな品目をテーマに開催を予定している。  国体・障スポの開催期間に合わせて、今月1日から来月末まで、県内の飲食店22店舗において、ふくいサーモンや甘鯛など、福井の地魚を使ったメニューを提供するフェアを開催しており、来県者を本県の食材でおもてなしする。  最後に、食育・地産地消について申し上げる。  11月18日、12回目を迎える全国高校生食育王選手権大会を開催する。  インターネット予選を勝ち抜いた全国各ブロックの10チームが、食育に関するクイズ、テーマに合わせた料理づくりとプレゼンテーションなど、各競技の総合点で、第12代高校生食育王を競う。  高校生が、大会の開催を通じて食への関心を高め、食を選択する力を養い、望ましい食習慣を形成するなど、食育活動の実践につなげていく。
     以上、農林水産の各分野について報告申し上げた。  よろしく審議賜るようお願いする。 154 ◯力野委員長(分科会長)  説明は終わった。審査については、初めに予算決算特別委員会産業分科会、次に産業常任委員会の順序で行うので、了承願う。             ────────────── 155 ◯力野分科会長  まず、予算決算特別委員会産業分科会の審査に入る。  予算議案のうち、第60号議案の農林水産部関係分について各委員より発言を願う。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 156 ◯力野分科会長  ないようであるので、第60号議案についての審査は終了する。             ────────────── 157 ◯力野委員長  次に、産業常任委員会の審査に入る。  農林水産部関係の所管事務について、各委員より発言を願う。 158 ◯西本(恵)委員  国体関係で確認の質問をする。  今、部長報告にあったけれども、私も競技団体の長をやっていて、プログラムの会長挨拶のところに、「いちほまれ」について書き込んだ。大体、みんな読まないので、「いちほまれ」と書いておけば全国の皆さんにアピールできると思って、恐らく挨拶の中でも、それを使おうと思う。ただ、具体的に書けなかったのが、皆さんの食べる弁当は「いちほまれ」であるとか、皆さんのホテルで食べるものは「いちほまれ」と言ってもいいかどうかということである。説明を聞くと、提供してもらえるのかなと思うが、その確認をさせていただきたい。 159 ◯企画幹(福井米戦略)  まず、国体の開・閉会式で出されるお弁当の御飯については、「いちほまれ」が使用される。  それから、先ほど部長報告にもあったように、宿泊する施設は、県内で300近くあるけれども、そのほとんどに協力していただいて、「いちほまれ」を出していただく。ただ、期間中、全ての御飯を「いちほまれ」にすることはできないので、一人当たり、朝、昼、晩と3食程度食べていただける分は、県から提供する計画である。 160 ◯西本(恵)委員  競技であるので、私の関係する団体であると五、六日間あるが、負けていくと、だんだんいなくなる。ということは、初日とか、2日目とか、最初に食べていただいたほうがいいのかなと、そういったことも工夫をお願いしたいと思う。必ず出るからと挨拶で触れてはみたいと思う。しかし、「いちほまれ」かどうかというのは食べ比べてもわからない。仕方ない。 161 ◯企画幹(福井米戦略)  旅館とか民宿等の方々から、これは「いちほまれ」ときちんとPRしていただくので大丈夫である。 162 ◯西本(恵)委員  それから、私もデヴィ夫人が出ているCMを1回だけ見た。あれは農協側がやっているコマーシャルということで、県も何か補助しているのか。 163 ◯企画幹(福井米)  何年ぐらいかわからないが、数十年近く、新米のキャンペーンとして、県の経済連が、県の補助金も一部組み入れて実施している。 164 ◯石川委員  アユの放流について、かなりの量を放流することになったが、福井の川と私の住んでいるところとは全然違う。敦賀には井ノ口川とか笙の川とか、川は何本もあるが、ことしは水が少ないということで堆積土が多く、アユが育たないのである。そのため、嶺南振興局の敦賀土木事務所が相当の努力をして、堆積土をとっている。堆積土をとる期間は11月、12月、1月の3カ月であるが、先月から水が少なく、アユがおらず、このままほっておくと笙の川が危険だということで、堆積土の撤去を緊急で行い、それからアユの放流をやろうと考えているのであるが、どうやら、アユというものは、海から登っていくわけなのである。敦賀港が防波堤を1,000メートル伸ばしたので、アユが逆戻りし、登ってくるアユが少ないものだから、放流をしたわけであるが、堆積土がたまり過ぎというのか、川の管理が悪く、河川組合が赤字続きで困難な目に遭っているわけである。その辺のところは、こちらのほうでも理解しているのだろうか。 165 ◯水産課長  ことしのアユの状況については、特に敦賀河川では、非常に遡上がよかったということで期待していたところであるが、平年よりも10センチくらい水位が低いということで、今、漁獲は少しよくない状況だと聞いている。  また、そんな中で、一昨年の台風の影響もあって、治水というか、危険を回避しなければならないため、アユの漁期中ではあるが、工事をしていることは、漁協も、そこは協力していると聞いている。 166 ◯石川委員  敦賀の河川は二級河川であり、赤字で大変困難な目に遭っている。  敦賀の組合長は、福井県の組合長になって、相当努力しているけれども、農林水産部も淡水の漁業組合のほうにも同じような気持ちを持って、努力をしてやってもらいたいのである。そういうことについては、無関係であるか、どうであろうか。 167 ◯農林水産部長  私も直接、内水面組合から話を聞いて、河川管理とアユの放流を自主的にやっていただいているが、ことしは少しでも戻ってくるアユをふやそうということで、海産のアユの放流に県で少し応援させていただいている。河川の管理について、河川管理者と農林水産部と漁協と一緒に研究をしながら、どういうふうに進めていくのが一番いいかと研究会をしようということで、この間も話をし、進めていきたいと思っている。 168 ◯石川委員  部長がそういう考えでいてくれればありがたいと思うけども、いろいろな面で、私たちの立場と違うということはどうか言わないようにしてもらいたい。  それから、サーモンが今、非常に人気がある。サーモンというのは、漁師に言わせると、本来はさあ捨てようかという魚であり、色が赤いからおいしそうに見えるけれども、本当は一番値が安く、養殖をやっている人にはあんまりふさわしくないのである。  若狭ふぐのほうが、よほどもうけになるということで、敦賀では若狭ふぐを相当やっており、小浜のほうもやっているが、小浜は相当はけ口がいいもんだから、敦賀の海水で飼育している組合のほうが小浜に出荷している。そういうことで、いい値段が出るという話を聞いている。しかしながら、ことしの暑さによって、とらふぐが大分死んで、相当な苦労をしているのであるが、それに対する何か補助金とか、援護策が、こちらのほうに出ているようなことはないのだろうか。 169 ◯水産課長  ふぐについては、直接補助なりの支援はしていないのであるが、栽培漁業センターでふぐの種苗を生産し、県内への安定供給をずっとさせていただいている。 170 ◯石川委員  養殖とは、順調に進むのが普通である。ほかの漁業は、しけによって海に出られないということで、敦賀の漁港では、売り上げの3分の1が養殖でもっている。養殖業というものは大事なものであるので、そういう困難な時期が来たときには、何か手を添えていただくと、また次の段階もあるので、その辺を十分考えていただければ幸いと思うのであるが、部長はどう考えているのだろうか。 171 ◯農林水産部長  これからの水産業は、養殖に力を入れていく必要があると思っている。魚種は、ふぐを初めほかの魚種も含めてであるが、養殖に力を入れていきたいと考えている。当然、進めていく上で何かふぐあいなことがあったときには、よく話を聞きながら応援できたらと思うし、特に、養殖の場合は種苗をきちんと供給していくことが大事かと思うので、それについては、これからもしっかりやっていきたいと考えている。 172 ◯石川委員  その点について、そういう願いがあったときには、今言われた言葉を忘れずに支援のほど、よろしくお願いする。 173 ◯大森委員  福井市鹿俣地区で計画があった三國シェフのオーベルジュは、大々的に報道されたにもかかわらず中断しているけれども、一体、どうなっているのか。 174 ◯地域農業課長  以前、福井市鹿俣地区で予定されていた、三國シェフとのコラボの件であるが、農林水産省の予算というよりも、地方創生交付金を活用して、そういったものをと言っていたわけなのである。あくまでも県とすると、そういった民間の行動に支援をしていくというスタンスだったが、結果的には、三國シェフ、そのときのJA関係者が、一体的に事業を展開しようというところで話がうまくまとまらなかったため、その問題については、一時白紙の状態にある。  ただ、オーベルジュについて、今後もう一切ないのかというと、どこかでまた違う形でできないかということについては、引き続いて検討中である。 175 ◯大森委員  この予算は、まだ生きているということか。 176 ◯地域農業課長  そのときの予算については、国に戻しており、予算は生きているわけではない。 177 ◯大森委員  ということは、もう御破算になったと認識すればいいのか。一時期、かわりの人が出てきて、何かやっていたと聞いていたのであるが、始めるときは大々的に出るけれども、しぼむときは何の報告もない。そういうことは発表しないのか。 178 ◯農林水産部長  以前の事業については、なくなったということである。  現在、何もなく、白紙の状態になっているが、もし新たな動きがあったときには、改めて予算要求をさせていただくことになり、また審議いただくことになる。 179 ◯大森委員  国の制度はあるということか。 180 ◯農林水産部長  国の制度そのものは、どの制度を使って、どういったやり方がいいのかも含めてになる。  例えば、農林水産省の事業でやろうとしていることができるのか。他省庁の事業の中に、そういったことが可能な事業があるのかも含めて、やろうとすることが決まらないと、どういった事業が使うのがいいのかもわからないので、そういう状況にある。 181 ◯大森委員  こういうオーベルジュというのは、山で地産地消するレストラン、宿舎みたいなものをつくるという事業であり、3億幾らかの国の予算がついていたが、これは三國シェフだからということで、そういうことだったのではないのか。新聞の中身を読んで、私もあそこまで行ってみた。近所の人がこんな所にこんなものが出来るということで、びっくりしていろいろ相談があったが、いつの間にか立ち消えて、何にもないと。三國シェフだから、そういうことができたのであろう。地元の人がそういうことを要望して、そんな予算がつくとは、私はとても思えないのだけれども、どういう予算だったのか。 182 ◯技幹  今、部長から話させていただいたとおり、農林水産省の予算ではなく、内閣府の地方創生交付金であり、その交付金の中身については、こういう事業だから、こういうお金を出すというものではなくて、我々はこういうことをやりたいという計画を出して、それが認められた場合には、その予算がつくという性格のものである。 183 ◯大森委員  そういう形で認められたのだけれども、当事者が農協とどうこうなって、立ち消えになったと認識すればいいのか。もうなしというか。   〔「はい」と呼ぶ者あり〕 184 ◯松井委員  ふくいの農業基本計画について、11月ごろまでに骨子を出したいということであるが、将来の福井県の農業を考えた上での計画ができ上がるだろうから、しっかりと福井県に合わせた農業、それも福井県全域、あるいは場所によって違うため、中山間地を持つ奥越は、どういうものがいいかも含めて考えているのか。 185 ◯技幹  現行計画の成果とか、課題を今、検証しているところである。そのあり方検討会も今、2回ほど開催して、専門の委員の方々からいろいろ意見をいただいている。今、指摘のようにエリア別、これからの人材育成のあり方、それからものの生産、販売のあり方等について、その骨子案をつくるべく、今作業を進めているところである。 186 ◯松井委員  当然、人口減少、高齢化になってくることも含めて検討していただけるのか。 187 ◯技幹  そのような方向で策定するよう、今作業を進めている。 188 ◯松井委員  「いちほまれ」についての説明があったのだけれども、3,000トンを生産した農家数は何軒ぐらいで、来年は何万トンぐらいを計画されるつもりか。 189 ◯企画幹(福井米戦略)  生産する経営体は、380経営体である。  それから、来年度以降の生産については、拡大の方向でいきたいと思っているけれども、何分、極端に何倍ということはなかなか難しい。と言うのは、価格を維持しながら生産を拡大していく方向でなければ、実際に農家所得が向上しないことになるので、今回の販売を一生懸命に頑張り、その成果で、来年につながるような価格をきちんと出して拡大していくといったステップでやりたいと思う。 190 ◯松井委員  将来的には、例えば1万トンぐらいと、ある程度の規模をちらっと聞いているが、その辺はどうなのか。 191 ◯企画幹(福井米戦略)  我々、福井米を振興している者として、当然、「いちほまれ」は新ブランド米であるので、将来的には1万トンを目指していきたいと思っている。 192 ◯田村委員  世界農業遺産、日本農業遺産、これは16年ほど前にできたようであり、世界遺産っていうといいなと思うのだが、伝統技法というと、無形文化財みたいなもので、伝統継承とかも必要になってくるのであろう。  それで、日本でどこが認定されており、幾つかあるのかというのと、認定の可能性などを教えていただきたい。 193 ◯地域農業課長  世界遺産ということになると、これはユネスコで認定されるものであって、この世界農業遺産というのは、まだ歴史も浅く、FAOというところが認定をするものである。現在、世界で合わせて52地域が認定されていて、国内では11地域が認定されている。  近くでいうと、石川県の能登であるとか、新潟県の佐渡といったところが、既に認定を受けている。今回、福井県も第1次審査を通っているが、20地域の申請があったところで、9地域が第1次を通ったという状況にある。
    194 ◯山本(正)委員  先日、会派で小浜の栽培漁業センターや漁家民宿とかを見させていただいたり、食べさせていただいた。漁業は、まさしくこれからは、とる漁業から、育てる漁業というので、大学と連携しながらやっていて、これは非常にいい方向だと思っている。  特に、効果があると思ったのは、ふぐの宿の指定である。民宿でふぐを食べながら話をさせていただいたのであるが、これを拡大すると、一つの売りとしては非常にいいという感じがしたので、これをまた拡大するのか、質を高めるのか、これからの利益のことも考えると、どうしていったらいいのか方向性を伺いたい。  それからもう一つは、三者が連携して育てる漁業について、栽培漁業センターへ行くと稚魚が非常にいっぱいで、しかも育てる期間が、海で育てるよりも早く、えさも相当研究してやっておられたのを見て、これならいけるなと思ったのであるが、魚種は今、育てているマハタとかを中心にやっていくのか、また種類を拡大させていくのか、その二点について伺う。 195 ◯水産課長  まず1点目の若狭ふぐについてであるが、委員がおっしゃっているのは、部長報告にもあった、若狭ふぐの宿の認定の話かと思う。  これについては、今、若狭ふぐを出していただいているところには全部、認定をさせていただいている状況であって、今後、宿から認定を受けたいのだと需要があったら、またその都度、認定数をふやしていく考えである。  それから、栽培漁業センターにおける新しい魚種については、今のところ、新魚種としてマハタに今、取り組んでいるところであって、今年度、種苗生産施設を栽培漁業センターに建設する計画をしているので、まずはマハタで、県内漁業者の収益につながっていくようにやっていこうと考えている。 196 ◯山本(正)委員  それで、先ほどのふぐの民宿の認定基準というのは、ある程度実績を見ながら、評判も聞きながらやっていただくと、より周知されていくと思うので、その当たりを考えていただけるとありがたいと思う。それから、マハタに特化するのなら、県下全域に広がるような方策をとっていただくとありがたいと思う。 197 ◯鈴木委員  小堀議員も一般質問で聞いていたと思うが、今回の台風21号の影響で損壊した農業用ハウスが嶺南中心に25棟あったというが、雪害に比べたら規模は小さいというものの、今回、これは国の災害復旧の支援はないのだろうか。 198 ◯生産振興課長  今回の被害、また台風20号の被害において、国からの支援はない。 199 ◯鈴木委員  今回の被害があったものについては、全て農業共済で再整備してほしいということでいいのか。 200 ◯生産振興課長  今回のハウス被害の中で、大きな被害は実際、15棟ある。  そのうち6棟が共済に入っている。これらについては、新しいものについては共済で対応してもらう。古いものについては、自己努力なり、また、農協の資金等の中で改修していただくことになるかと思う。 201 ◯鈴木委員  私の地域ではなかったからいいようなものであるが、雪害のときには国が2分の1、県が4分の1、市町が8分の1の支援があったと思うが、今回の台風21号では、全部を農業共済、もしくは自己資金でやってくれということになると、そういった苦情は出てこないのか。小堀議員も一般質問で質問していたけれども、嶺南の地域に多かったものの、そういった苦情等が実際出ていないから、こういう対応で済ますということなのか。 202 ◯農林水産部長  雪で傷んだ場合も、風で傷んだ場合も、傷んだことに変わりはない。被害の程度としては、全体は少ないけれども、個人の農家にとってみれば同じ傷みということで、前回の雪のときに施設を持っている農家の方には、農業共済に入ってほしいと周知したものの、もううちのハウスはいいという人は入っていない。  もう一つは、今、国の事業はないが、この台風は福井県だけに来たわけでなく、全国に被害を及ぼしているので、国のほうで対応をしてほしいと第一報だけ入れている状況である。そういうことで、それが対象になってくるのであれば、この事業を使ってということも可能になる。 203 ◯力野委員長  ほかにないか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 204 ◯力野委員長  それではないようであるので、所管事務の調査は終結する。             ────────────── 205 ◯力野委員長(分科会長)  以上で、農林水産部関係の審査を終わる。  これで、今回、付託を受けた案件の審査は全て終了した。  産業常任委員会委員長報告及び予算決算特別委員会産業分科会報告については、私に一任願いたいとともに、産業常任委員会の記録の作成についても、委員会条例第27条の規定により、私に一任願う。  以上で産業常任委員会及び予算決算特別委員会産業分科会を閉会する。                  産業常任委員会 委員長                  予算決算特別委員会産業分科会 分科会長                             力 野  豊 発言が指定されていません。 Copyright © Fukui Prefecture, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...