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平成 3年12月第 5回定例会−12月09日-03号

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  1. 石川県議会 1991-12-09
    平成 3年12月第 5回定例会−12月09日-03号


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    平成 3年12月第 5回定例会−12月09日-03号平成 3年12月第 5回定例会 十二月九日(月曜日)  午前十時六分開議          出席議員(四十五名)            一  番   粟       貴   章            二  番   紐   野   義   昭            三  番   一   川   保   夫            四  番   小   倉   宏   眷            五  番   米   田   義   三            六  番   長   井   賢   誓            七  番   石   田   忠   夫            八  番   宇   野   邦   夫            九  番   吉   田   歳   嗣            十  番   向   出       勉            十一 番   善   田   晋   作            十二 番   上   田   幸   雄            十三 番   岡   部   雅   夫            十四 番   矢   田   富   郎            十五 番   櫻   井   廣   明
               十六 番   稲   村   建   男            十七 番   奥       清   一            十八 番   長       憲   二            十九 番   角       光   雄            二十 番   北   村   茂   男            二十二番   勝   木   菊 太 郎            二十三番   大   幸       甚            二十四番   福   村       章            二十五番   嶋   野   清   志            二十六番   谷   口   一   夫            二十七番   河   口   健   吾            二十八番   石   本   啓   語            二十九番   中   村   幸   教            三十 番   米   沢   利   久            三十一番   中   川   石   雄            三十二番   金   原       博            三十三番   宮   下   正   一            三十五番   宮   地   義   雄            三十六番   竹   野   清   次            三十七番   米   沢   外   秋            三十八番   北   野       進            三十九番   八 十 出   泰   成            四十 番   若   林   昭   夫            四十一番   稲   本   孝   志            四十二番   桑   原       豊            四十三番   山   根   靖   則            四十四番   藤   井       肇            四十五番   池   田       健            四十六番   庄   源       一            四十七番   川   上   賢   二          欠席議員(一名)            三十四番   山   田   宗   一       ────────────── △開議 ○議長(米沢利久君) これより本日の会議を開きます。       ─────・──・───── △会議時間延長 ○議長(米沢利久君) この際、本日の会議時間は、あらかじめこれを延長しておきます。       ─────・──・───── △質疑・質問(続) ○議長(米沢利久君) 日程に入り、質疑並びに質問を続行いたします。善田晋作君。  〔善田晋作君登壇、拍手〕 ◆(善田晋作君) 一年の締めくくりである大相撲九州場所も大関小錦が二度目の優勝を飾り、また、さきのロンドン公演では、連日の力の入った大相撲でロンドンの人たちをうならせる大盛況であったようであります。我が国の国技である大相撲の世界でも着々と国際化が進んでおります。  さて、私は石川ウイーク91の公式使節団の一員として、去る七月十日から十五日までの六日間、ソ連のイルクーツク州を訪れました。見本市や経営セミナー、繊維石川を強くアピールしたファッションショーや邦楽、獅子舞、豊年太鼓の出演による石川の夕べ、さらには花火大会など多彩な催しに参加いたしました。改めて国際交流、なかんずく環日本海交流事業の必要性を痛感いたしたのであります。  この石川ウイーク91の大きな成果として、来年十月に我が県で開催される国民文化祭にイルクーツク州芸能団体を招待するなど、五項目にわたる石川県とイルクーツク州との友好交流に関する議定書が調印されたわけであります。この芸能団は先日開催されたプレ国民文化祭にも来日して、既に文化面における確固とした足がかりを築きつつあるのは、まことに喜ばしい限りであります。今後、この文化交流を拡大して、さらなる人的交流を図り、経済交流へとつないでいくのが課題となりますが、そのための将来展望について知事の所見を明らかにされたいと思います。  次に、この議定書に関連いたしまして、二点お尋ねいたします。  まず第一点は、留学生及び技術研究生の相互受け入れについて協議するとのことでありますが、通訳が可能なロシア語専門家の確保や日本語学校の設置など、受け入れ体制の整備を今後どのように進めていかれるのか。  二点目に、経済及び工業分野における交流に協力し、企業経営セミナーを実施していくとのことでありますが、市場経済への移行を模索しているイルクーツク州へのどのような支援の手を差し伸べていかれるのか。また、商工会議所等が行う経済交流への支援方策についてどのような方針を持っておられるのか、基本的な考え方を承っておきます。  また、国際交流の推進に関連いたしまして、かねてから作成中であると聞いております石川県国際交流推進大綱につきまして、どのような内容のものを、いつごろ策定されるものか。また一つ、懸案であります国際協力事業団、別名JICAの国際研修センター誘致についての検討状況とあわせて、この際明らかにされたいと思います。  なお、ソ連の市場開放などによりまして、環日本海経済圏はビジネスフロンティアとしての期待が高まってきており、日本海を緊張の海から交流の海に変えていこうという動きが経済界を中心に活発になり、新潟県や富山県、福井県などでも同様の自治体外交の展開を図っております。いたずらに競合するのではなく、調整が必要なときと考えますが、この点につきましても知事の見解を伺っておきます。  次に、小松空港の国際化についてお尋ねいたします。  小松空港の活性化にかかわる諸問題を検討するために、去る十一月十六日に開催されました小松空港活性化推進懇談会に私も出席をいたしました。地元小松市が小松空港を核とした町づくりに熱い思いを寄せていることも痛感いたした次第であります。今後とも継続して年二回以上の懇談会を開催し、地域の要望に根差した小松空港の国際化を推進されるよう、まず要望いたしておきます。  さて、地元小松市では、北陸国際空港懇話会の中間報告で挙げられた三つの選択肢の行方について大変気をもんでおります。すなわち、民航の移転や基地の移転が本当になされるのかどうか、この際、知事の率直な見解を承っておきます。  また、去る四月に開催されました北経連の北陸における空港問題を考えると題した懇談会でも、北陸三県の中で小松空港が北陸国際空港として飛躍していくとき、防衛庁との共用空港であることがネックになるのではないかとの指摘がなされました。一方、成田空港や大阪空港の処理能力が限界に達してきていることから、各地方空港における国際定期航空路線の誘致運動も盛んになっております。このような状況を見ますとき、私は徐々に外堀が埋められつつあるのではないかと危惧の念を持つのでありますが、小松空港の国際化について、今後とも自衛隊との共存共栄を図り、その方向でのしっかりした将来展望を示すとともに、地元小松市との本腰を入れた対応を考えていくべきときではないかと考えますが、所見を承っておきます。  また、成田空港二期工事、羽田空港の沖合拡張、関西新空港開港の三大プロジェクトを初め、地方空港の新設や滑走路延長などを盛り込んだ第六次空港整備五カ年計画がつい先日、閣議決定されたところであります。さきの我が党の代表質問と重複するわけでありますが、重ねて知事にお尋ねいたします。小松空港の第二滑走路建設について、早急に地元小松市及び防衛庁、運輸省と調整され、遅くとも第七次空港整備五カ年計画で認められるようにすべきと考えますが、具体化に向けての方針を承っておきます。  なお、この新たに建設される滑走路につきましては、施設を最大限に活用するために、防衛庁所管ではなく運輸省管理のものとするべきではないかと考えますが、これに対する見通しはいかがなものでありましょうか。いずれにいたしましても、各地方空港で地域の活性化、国際化を目指した空港整備がたけなわであり、日本海側随一の規模を誇る小松空港もバスに乗りおくれかねない情勢であります。小松と同じく官民共用基地である千歳空港が第二滑走路をつくってから国際空港として大きく飛躍した実績もありますので、小松空港の第二滑走路新設に向けてアクセルを強く踏んでいただくよう要望いたす次第であります。  なお、これに関連いたしまして交通網の整備について端的にお伺いいたします。今年度も当初予算に、金沢加賀広域交通システム調査費として二百万円が計上されております。北陸先端科学技術大学院大学の開学を迎え、小松空港の国際化等間近に控えた今、県都金沢市と直結する新交通システムを導入する期が熟してきたのではないかと考えますが、前向きの答弁をお願いいたします。  次に、北陸先端科学技術大学院大学及びその周辺整備についてお伺いいたします。  いよいよ来春四月に情報科学研究科の学生受け入れが開始されます大学院大学は、校舎建設が順調に進み、また原則として筆記試験を行わず、主として面接による選考を旨とした入学試験も既に二回実施され、九十三人の合格者が内定しているとのことであります。この大学院大学は広範な社会のニーズにこたえ得るすぐれた人材を集め、高度な水準の教育、研究を実施し、社会人の受け入れなど地域に開かれた大学を目指すことが特色と考えます。また、大学院大学の研究成果と卒業生をいかにして地元の企業へ結びつけていくかが今後の大きな課題となってくると考えますが、既に工業試験場に設置されております石川県技術振興会議など、いかに連携し、産学官による共同研究を推進していかれるのか、知事の基本的な考え方を承っておきます。  なお、昨年八月に発足し、十一月現在で目標の三十億円を超える三十一億円の寄附金が寄せられた北陸先端科学技術大学院大学支援財団の活用方法についても、この際明らかにされたいと思います。  次に、大学院大学を核とする研究開発型企業の集積と、小松空港の周辺地域における臨空型産業の拠点づくりとして大きな期待を集めているいしかわサイエンスパーク整備基本計画が先ごろ発表されたところでありますが、今後の事業化のスケジュールを明らかにされたいと思います。  なお、大学院大学、その周辺整備で大量の埋蔵文化財が出ておりますが、県政の重要な課題であるいしかわサイエンスパークの整備に当たって、発掘調査のための人員確保も含めて埋文調査を促進できないか、教育長にお伺いいたします。  また、民間研究所の誘致を早急に進めるべきと考えますが、現時点での造成及び分譲の見通しと企業誘致の状況について、具体的な答弁をお願いいたします。  最後になりましたが、最近、国の財政事情が極めて厳しいと報道されておりますが、材料科学研究科の学生受け入れが予定どおり平成五年度から行われるよう国に対して強力に働きかけられますよう要望いたしまして、私の質問を終わります。(拍手) ○議長(米沢利久君) 中西知事。  〔知事(中西陽一君)登壇〕 ◎知事(中西陽一君) ただいまの善田議員の御質問にお答えいたします。  まず第一、ことしの夏の石川ウイーク91に善田議員も御参加いただきまして、ありがとうございました。時期を見ますると、いろいろと新しい思いもわいてくるわけでありますが、私たちが石川ウイークに参りまして、それからしばらくしてソ連の大政変が起こったわけであります。なかなか世の中難しいものだなと、こう思ったわけであります。当時、ソ連の新聞も世界の新聞も、あんな大変動が起こるとはどこも書いてなかった。こういうことでございますので、国際交流とは簡単に言い切れないものを実は含んでおると思っております。我々が今後相手にするのは、一体ソ連なんであろうかロシア共和国なんだろうかと、いろんな領土的な問題ございますが、ともかくロシア共和国の中での大きな州でございますイルクーツク州とのこれからの交流は、いよいよ盛んにしたいということはどんな場合も変わりません。  今度の経済交流石川ウイークでは、四十九の企業が参加いたしまして経営セミナー等も開いたわけでありますが、何としても資本主義経済には全然無縁な社会主義体制でありますから、経営セミナーというのは一体何だろうかなということでございます。ようやくソ連内で、物価の統制を外そうという動きが盛んになってまいります。そうすると、経営セミナーの値も出てくるんじゃないかと、こういうことでございます。我々は慌てずに、同時にそうは言いながら流れをしっかりと把握して、一番近い国の一つでございますから、相手方との交流をやっていきたいわけでございます。  議定書については、既に御承知のように留学生あるいは技術の研修生の受け入れ等を進めているわけでございますけれども、問題を痛感するのはロシア語の専門家の養成問題でございます。県職員をイルクーツク州へ留学させたりすることも十分検討しなきゃならぬことだと思っているわけでございます。  なお、明年の石川県の機械見本市には、ぜひとも招請をしたいというふうに思っております。  各県が何か抜け駆けのようなやり方しているんじゃないかということが、つとに各方面から指摘されております。そうならないよう、日本海側の県としては十分歩調をそろえ、また相互の情報交流をしながら、できるだけ一つの沿岸の県としての力を発揮できればなということを思っているような次第でございます。  経済、工業分野でどのような支援方策があるかということであります。要望あればできるだけ応援したいんでありますが、どうもこれも統計がはっきりしないんです。東部シベリア沿海各地にはかなり工場がございます。それは統計上工場です。ほとんど軍需工場ですから、したがって技術交流というのは一体何だろうかと。要するに、あのソ連という大国が軍事大国から民需に転換することが具体的にならぬことには、口で言うほど簡単に経済交流は進まない、技術交流は進まない。そういうふうに思っているわけでございます。  石川県の国際交流推進大綱、これはできるだけ早く策定したい、こういう気持ちを持っております。その中核組織として国際交流協会のようなものをつくったらどうかと。既に六月補正予算で五千万円を出捐することを計上いたしておりますので、今のような考えでございます。  国際研修センターでございますが、我々はJICAの誘致に非常に力を入れているのであります。JICAの方は、国の予算が非常に厳しいためになかなか新拠点に踏み切り得ませんけれども、石川県はJICAの設置されるまさに適地だと、こういうふうに考えております。中小企業もあり、農業もございます。したがって、海外からの技術研修員の増に対応できるものと十分考えておるわけでありまして、国家の予算重点要望にも、これを毎年掲げているような次第でございます。現在、JICAのようなものではございませんけれども、御承知のように既にユーロセンター、これは世界に日本も含めて七つのセンターがございますが、ユーロセンターの石川県金沢にございますものは大変評価が高いようであります。今、学生は二百数十人と思いますが、近く三百人にまでしたい、こういうことでございます。そうなると、一つの隘路は何か、やはり下宿の問題であり、民宿の問題であります。したがって、これに御熱心な方々で、ひとつ受け入れを協力していただきたいということを思っているのであります。非常に評判がいいようでございますので、ユーロセンターを石川県へ誘致してよかったなと、こう考えております。今、その拠点は美術館の後ろの昔の女子短大の建物使っていますが、いずれ、これはもう少ししっかりしたものを用意しなきゃなるまいというふうに思っている次第でございます。  環日本海経済圏については、先ほど申しましたように新潟、富山、福井あたりと競合するのではなく、お互いに助け合って連携していくべきであるというふうに考えております。  次に、小松空港の国際化問題でございますが、既に六月あるいは九月の県議会でも議員から御質問ございましたが、国際化していくためにはいろんな課題がございます。説をなす方の中には、例えば河北潟を空港にしてはどうかという御意見もございますが、騒音の範囲が拡大いたしまして、なかなかできることではございません。また、空の管制も重複いたしますので、必ずしも好ましいことではないと思います。そうなると、ただいまの小松空港の国際化をさらに進めるということだと思っておりまして、この議場でお答え既にいたしておりますように、まず中期的には第二滑走路の造成問題であろうと思います。小松市とも事務的にいろいろと検討させておりますけれども、第二滑走路が何よりの問題だと思うのであります。  それを先日もお答えいたしましたが、海の方に持っていくのか、今江潟の方に持っていくか、あるいはもう少し中間的なものを選ぶか、この辺の選択問題がございます。同時に、当面急を要するのは滑走路は二千七百メートルございますが、誘導路は二千四百メートルでございまして、あと三百メートル誘導路を延ばしていかねばならないということでございます。  もう一つは、北陸新幹線とのアクセスでございます。私はかねてから申していますように、北陸新幹線と小松空港とは一体的に考えるべきであると、こういう考えを持っております。基地を移転させるかどうかということは絶えず議論ございますが、中期的な課題として第二滑走路をつくる、そのことについて運輸省も防衛庁も地元も相談して、これを固めていくということだと思うのであります。防衛庁の哲学はございますけれども、第二滑走路についてはぜひとも心を開いてほしい。予算は運輸省予算でございますけれども、その辺は小松空港活性化推進懇談会で結論を出そうというふうに思っている次第でございます。  私は、小松市民が自衛隊の存在をこれまでしのんできたわけであります。共存共栄という理念の上に立って小松市民がこれを、小松空港の存在を認めてこられたのでありますから、そのお気持ちを十分酌み取って、自衛隊と民航との共存共栄を図りたい。その中で国際空港問題もさらに考えていきたいというふうに思うのであります。  御指摘の空港整備計画でございますが、平成八年から第七次が始まります。第六次は平成三年から七年でございます。既に閣議決定が第六次については終わっておりますけれども、ただいまは基礎的な資料の収集や他県の例を調べておるわけでございます。千歳は自衛隊との共用空港でございますが、民航の滑走路もできているわけでございまして、これらを参考にしながら推進してまいりたい、このように思っているわけであります。  次に、先端科学技術大学院の問題ですけれども、予定どおり明年四月一学科でスタートいたします。引き続いて、もう一学科必要とすると思っているのであります。これはぜひとも予定どおりの実現をしてほしいと、強く国に要望しているわけでございます。  次に、そのための小松空港あるいは先端技術大学院、あるいは金沢市を結ぶ新交通システムを導入してはどうかというお話であります。新交通システムという言い方は極めて概念は漠然としておりますが、要するにモノレールか地下鉄か、その他でございましょう。いずれにいたしましても、建設財源の確保と採算性の確保が大きな課題であることは言うまでもございません。モノレールにしても地下鉄にいたしましても、ハードな面についてはかなり国も最近、目を開きまして、応援しなきゃなるまいということになってまいりましたけれども、仮に建設財源確保されましても、採算性は非常に難しいと考えております。そう簡単ではございません。採算性を中心として、今、金沢加賀広域交通システムの調査委員会を、専門委員会をつくりまして調査中でございます。全国の例を見ますると、非常に採算性の不確実さ、こういうことからいたしまして、財政的に非常に苦労しているところが多いのであります。そういう難しいことを考えるか、あるいは道路改修してできるだけ高規格部門を入れた道路にするのが一番私は現実的じゃないか、こう思っているんです。新交通システムなんて難しい言葉使っても、要は人を運ぶわけですから、むしろ道路網の整備をしっかりする、しかも道路もできるだけ信号を避けた規格性の高い道路にする、これが現実論じゃなかろうかと、私はこう思っていますけれども、せっかく調査専門委員会もございますので、そこの御調査をお待ちしているわけでございます。  大学院は現在、金沢大学あるいは金沢工業大学あるいは工業試験場等と連携を密にしていただこうと思っております。先端大学院は技術振興会議にも委員として御参加をお願いいたしますが、文字どおり先端的な大学院でございまして、研究者も学生もそういう意味におきまして非常な意気込みを持ってこの大学院で勉強し、また研究してほしいと思っているのであります。  石川県の中小企業はどういう利益を受けるかでありますが、中小企業は先端大学院の技術水準に耐え得るようなものでなければなりません。そういう意味で、県内の既存産業も覚悟を決めて頑張ってほしいなと思っております。  大学院における調査研究の助成、あるいは寄附講座の開設に対する助成、学会等に対する助成、こういうものを県では既に平成三年度事業費を組んでおりますが、目標額、基金三十億円、これが達成できたことを心から喜んでおる次第でございます。まさに世界の大学院になるよう精いっぱい努力してまいりたいと思っております。  いしかわサイエンスパークの事業スケジュールその他は、担当部長からお答えいたしますけれども、ともかく全国でただ二つの先端大学院でございますから、県も積極的にこれから応援してまいりたい、こういうふうに考えております。 ○議長(米沢利久君) 西村企画開発部長。  〔企画開発部長(西村昭孝君)登壇〕 ◎企画開発部長(西村昭孝君) 北陸先端科学技術大学院大学周辺のいしかわサイエンスパークの事業化スケジュール等につきましてお答えを申し上げます。  いしかわサイエンスパークにつきましては、全体約百七十五ヘクタールを四工区程度に分けまして本年度から段階的に整備を行い、平成十二年度の完成を目標といたしております。第一工区といたしましては、研究所用地約五ヘクタールの造成を本年度中に、また石川ハイテク交流センター等の整備を平成五年度までに終える予定にいたしております。その他の工区につきましては、研究所用地等、平成七年度以降、順次分譲ができるよう事業を推進してまいりたいと、このように考えております。  今後とも辰口町初め、周辺市町との連携、協力のもとに造成工事等の推進を図り、サイエンスパークの早期完成に努めるとともに、今後、民間研究所等の誘致を積極的に進める努力をしてまいりたいと、このように考えております。  次に、北陸先端科学技術大学院大学の平成五年度学生受け入れ予定の材料科学科のために、国に対して十分な予算要求をせよと、こういう御意見であったかと思います。これまでの関係各位の御尽力によりまして、国におきまして来年四月の情報科学研究科の学生受け入れに向けて、教員の発令、学生の募集、校舎の建設等の諸準備が順調に進められております。材料科学研究科につきましては、本年四月に設置され、平成五年度学生受け入れが決定しているところでございますが、今後とも国家予算要望重点事業の一つとして、国に対し校舎建設等の諸準備の促進や施設設備の整備、人材の確保等の促進を一層強力に働きかけてまいりたいと、このように考えております。  以上でございます。 ○議長(米沢利久君) 肥田教育長。  〔教育長(肥田保久君)登壇〕 ◎教育長(肥田保久君) 北陸先端科学技術大学院大学周辺整備事業にかかる埋蔵文化財の調査についてでございますけれども、現在、担当の企画開発部とも十分調整を行っているところでございます。辰口町の協力も得まして、整備事業の実施に支障を来さないように促進に努力していくつもりでございます。  以上でございます。 ○議長(米沢利久君) 稲本孝志君。  〔稲本孝志君登壇、拍手〕
    ◆(稲本孝志君) 去る十月二十六日に御逝去されました先輩永瀬氏に対し、心より哀悼の言葉を申し上げたいと思います。  昨年九月議会で議員各位はもちろんでございましたが、永瀬氏の熱意が実を結び、私どもの選挙区の定数が是正され、これから偉大な先輩の御指導を受け頑張っていかなければならないと思っていただけに、残念でなりません。御冥福をお祈りし、選挙区の一人として、また永瀬氏のこよなく愛した石川県のために微力でありますが、頑張ることをお誓い申し上げ、質問に入らさせていただきたいと思います。  まず、県水供給事業についてであります。この問題につきましては、既に先輩各位が議論を交わしてきた中で、質問の蒸し返しの問題となってまことに申しわけないと思いますが、御容赦を願って質問したいと思います。  この事業は、昭和四十年代初めから水道の需要が増加し、市町村単位での水源確保が困難となってきたため、県政最大のプロジェクトである手取川総合開発計画の事業の一環として行われたものであると言われております。確かに生活ダム構想という事業計画発想そのものは了とすべきであると思いますが、計画そのものについて検証したいと思います。  そこで、県水受水申し込みの経過から確認するわけであります。昭和四十五年九月に十五市町村から水道水需給調査の報告を受け、加賀地区の受水申し込みが四十七年三月、このときの一日三十九万トンを計画の基礎数値として進められたと言われております。厚生省の創設認可が四十九年の一月、五十一年三月の一次変更許可で小松市が二万五千トン減、最終的には当初の半分にするなど、幾つかの自治体で変更並びに取り消しがあり、五十五年の七月からの供用開始の前に五十四年十一月に加賀地区と協定締結をしたわけであります。  ここでお聞きしますが、計画の中で人口の伸び、産業進出など県勢発展の展望なり、また具体的な給水計画がいつの時点であったのかということであります。特に、各関係自治体では、利用料金の設定ということで大きな関心があったと思われますが、県水供給価格の具体的な見通しが明らかにされたのがいつなのか伺いたいと思います。  次に、受水申し込みの推移でありますが、実際、四十七年から始まり五十四年の協定までの間、変更がなされているわけであります。それぞれの時点でどのように認めてきたのか。さきの決算特別委員会の中で企業局長の回答は、申し込みの辞退は信義則に反するものとの見解でありましたが、そのときどきの拘束力というものがあいまいではなかったのか。県の計画そのものが不十分であったと思われますが、どうでありましょうか。  また、県全体の受水計画を念頭に入れた場合、当初から当然のように能登を含めた計画であるべきでありましたが、その辺のところはどうだったのでしょうか。また、県は能登地区へどのように説明に行ったのでしょうか。その結果、当初から計画がなく、その時点、つまり昭和五十六年に協定を結び二期事業として行われたものであるならば、コスト上、料金の格差はやむを得ないと思われます。反面、将来的に能登地区を含めなければならないとする計画があったならば、格差自体不合理であると思われますが、見解を伺いたいと思います。  さらに、一日の最大供給水量三十九万トンについて、各自治体では協定契約水量をどのように活用しているのか、県はどのように把握しているのか伺いたいと思います。  それから、工業用水の関係でございますが、当初十万トン計画だったものが能登地区への転用ということで五万トンに削減されたわけでありますが、その後の今後の対応について伺いたいと思います。  次に、母性保護に関する行政姿勢についてであります。  前回の一般質問や委員会で繰り返し質問を行っておりますが、女性の社会参加、進出に対する環境整備について、まだまだ対応が不十分であると言わざるを得ません。そのことは、県行政の関係機関の取り組みもさることながら、部内からも積極的な姿勢が求められているのであります。そこで、民間企業に、その手本として示していかなければならない県関係職員の労働条件について伺いたいと思います。  女子労働者に対する母性健康管理について、労働基準法における母性保護措置では、最低の労働条件として労働基準法第六十四条から六十七条で産前休業六週間、産後休業八週間の就業を禁止、妊婦の軽易な業務転換、危険有害業務の就業制限、妊産婦に対する労働時間適用については法定労働時間内、時間外、休日、深夜の労働制限、育児時間として、生後満一年以内では一日二回三十分の育児時間の承認などであります。しかし実際の運用面で、障害児学級の組合の調査では、約三割の人が妊娠トラブルに見舞われていることが明らかとなっております。それは、ただいま申し上げました六項目の内容について、県職員と教職員に対する条例並びに規定で確保されているにもかかわらず、それが十分機能していなかったり、実態と合っていないことが原因であり、このことから、状況に即したものになるように見直し、改善が必要なのか、また運用面での意識改革が必要なのか、いずれにしても実効ある姿勢を求めるものでございます。  例えば、産前休業六週間の問題については、全国の学校では八週実施県が三十六県、七週実施が二県、そして六週実施が石川県も含めて九県という状況でございます。このことは、産前の六週間から八週間という二週間の改善で、また産後休業二週間を拡大することによって母体の保護は大きく確保されると言えます。  それから、妊婦の軽易な業務転換についてでありますが、中高等学校の体育専門職員に適用されている補助講師制度についても、期間の改善や範囲の拡大が必要であります。妊娠中の人が請求した場合となっておりますが、このことが果たして実態に合って適用されているのか。請求してもできないわけでございます。  男女雇用機会均等法第二十七条では、妊娠中及び出産後の健康管理に関する配慮及び措置ということで、母子保健法に基づいて医師の指導事項を守るための必要な措置内容として、通勤時間の変更、勤務場所の変更、勤務時間の短縮や勤務の軽減、休養室の整備などが含まれております。このことから、知事、総務部長並びに教育長に労働基準法、男女雇用機会均等法の精神に基づき、母性保護に対する法的理解と実態について、これまでの状況とこれからの改善についての見解を伺いたいと思います。  妊産婦の危険有害業務の就業制限の中に、女子労働基準規則第九条第一項一号重量物を取り扱う業務で、年齢に応じて禁止されていると思いますが、十八歳以上では断続作業で三十キロ、継続作業で二十キロとされております。特に障害児学級の教員や看護職員など多くの職員が対象となるように思われますが、見解を伺いたいと思います。  教育長はある講演の中で、ストレス解消には家庭という庭での会話と笑いが大切であると言われました。全くそのとおりでありますが、少なくとも家から外に出て働く者にとっては一日の大半を過ごしている職場において、明るい環境づくりに心がけることが必要ではないでしょうか。決して言葉だけの飾りではなく、安心して働くことのできる環境づくりを広げていただきたいと思うのであります。法律は最低限の決まりであり、その法の精神を生かし、人間らしく生きるために、実情に合わせて積み上げていかなければならないと思います。適切な答弁を求めるものでございます。  三つ目は国際交流についてであります。  私は去る十一月五日から十二日までの間、一期生議員として北陸三県議員の産業行政視察に参加させていただき、シンガポール、タイ、台湾を訪問してきました。初めて東南アジアへ行きましたが、国際交流が言われて久しい中で、もっともっとお互いがというより、日本のアジア諸国に対する理解が必要であることを率直に痛感してまいりました。時折しもPKO法案が衆議院で強行採決され、参議院での審議となっておりますが、この強行採決によって中国や韓国、また今回の視察先で感じたように、アジア諸国では戦後責任を果たしていない現状に懸念を強めているわけであり、このことをしっかり認識し、日本の戦後責任と新しいアジアの関係をつくるために、償いと謝罪を明確にすべきであります。それにはまず、心からの和解と理解を得る努力を怠ったままでの自衛隊海外派遣を強行する自民党政府の態度を改めるということであります。各国では、日本が経済大国として、その猛威を振るった侵略という脅威に、またぞろ歴史を繰り返すのではないかと懸念しているのであります。しかし、大切な援助国として公式には言いたくても言えないが、多くの国民は過去の歴史と照らし合わせ警戒しているのであります。このようなときに、我が日本社会党の影の内閣、シャドーキャビネットの嶋崎譲文化教育委員長、俗に言う文部大臣でございますが、日の丸の条件つき容認を見解として表明しました。このことにつきましても、近隣アジア諸国に対し、侵略のシンボルとなったことに対する反省と戦争責任を明らかにする国会決議を条件にという大前提があるわけであり、これをきっかけに、ぜひ日本の歴史を考えていただきたいと思います。  と同時に、日本人男性の買春ツアーやアジア出稼ぎ女性の問題もクローズアップされております。私たちは富山県のYKKファスナーの進出地であるタイを訪れましたが、うわさで聞いていたが、そこに直面してあらゆる面で胸が痛くなったわけであります。日本を出る前に、ある人から、「いいですね、病気に気をつけてください」と言われ、また、「うちの人だったら絶対に行かせません。あなたは仕事だから大変ですね」と言われました。国際交流という一見すばらしい取り組みでありますが、このように同じアジアにいながら、その国が持つ文化や日本との歴史的かかわりがあるにもかかわらず、経済あるいは政治事情によって問題視されるわけであります。今、十二月四日から十日まで一週間、人権擁護週間でございます。これまでも朝鮮という差別をつくり出してきましたが、今ではフィリピンという言葉そのものが差別用語になって、「黒いからフィリピンだろう、エイズがうつる」という悪質なジョークとなっております。昨年、松任市では在日朝鮮人に対する差別落書き事件がありましたが、この問題は氷山の一角にすぎず、家庭、地域、学校の中で、また行政も一層、人権尊重に向けて取り組みが必要なのでございます。さきの代表質問の中でありましたが、真の国際化のとらえ方の所見とあわせて、知事と担当部署であります県民生活局長、さらに教育長に見解を伺いたいと思います。  四点目は交通事故対策についてであります。  毎年この時期になると、特に交通事故の問題が取りざたされております。さきの代表質問と若干重なりますので、はしょって警察本部長に対し、何点かについて質問をいたします。  中長期にわたる対策についてであります。十二月の補正予算で計上されております緊急対策事業としての交通安全キャンペーンなどのイベントも大切でありますが、中長期にわたる対策についてどう考えていかなければならないか伺うものでございます。今、若年の事故が多いとされておりますが、若年層について、高校生時代、免許を取らない、自動車、バイクを買わない、運転しないという規制をしているのが現状であります。果たして、これだけでよいのでしょうか。実際、八月と三月前後の免許の取得状況から見て、自動車学校への集中入学も想定できます。これに対する混雑によって安全教習の低下はないのか、受験勉強のような短期期間詰め込み教習が身につき、せきを切ったように道路に出ての運転は、走る凶器となっても不思議ではございません。日常からの安全運転と交通モラルについて教育をどのように行っていくのか。初心者に対するアフターケアについて、どの程度行っていく必要があるのか、伺いたいと思います。  また、企業や団体など各方面へのキャンペーン、啓蒙による意識の高揚を行っているわけでありますが、言われているように、協力したり参加したりするところは一定の理解があるところでありますが、一時しのぎではなく、また手や目の届かないところ、ここが大切なのでございます。どのように対策を行っていくのでありましょうか、教育長にもあわせて伺いたいと思います。  松任署管内における交通事故増大の原因と対応についてであります。事故の特徴として、地域的にいえば金沢東、松任、寺井署管内という線形が増加していると言えます。特に松任は金沢郊外、近郊という地理的状況、道路事情からすれば、交通事故の増大する傾向は一向にとまらないように思われます。集計表から見ても、金沢中署、東署に次ぐ事故発生状況であり、放置すれば、まだまだ伸び率も大変な数値になると想定されます。当管内での原因について、どのように分析しているのか伺いたいと思います。  次に、事故処理の改善策についてであります。事故処理で現場検証などに時間を要しておりますが、交通渋滞を招いているのが実態であり、さらにスピード、夜間、天候の悪条件など危険を伴う交通整理などに対する安全対策、もっともっとスピーディに行えるような改善策はないのかということであります。さらに、交通事故が重なり管内の職員で対応できないときに、本部の対応をもらって処理するということもあるそうですが、実際には事故が重なる場合、署員の健康面での心配が予想されます。一方、物損事故など比較的軽いと見られる──これは警察見解でありますが──事故について、事故確認も簡単にし、あとは当事者間同士で処理しなければならず、気の弱い人は大変困っているそうであります。このことから、的確な事故処理を行うべきではないでしょうか。また、事故処理については特に夜間に多いことから、署員の安全策が求められているわけであります。聞くところによると、ことしは高速道路で使用されているダミー人形と言われる処理要員を手助けするマネキンが県内で二体購入される予定と聞いております。警察署員の安全対策に、現場の声をもっともっと取り入れていくべきであると思いますが、どうでありましょうか、伺いたいと思います。  次に、施設管理についてであります。小松空港事務所は相次ぐ施設破壊に対し、深夜の暴走族車両を締め出すために夜間の車両乗り入れ禁止を決めたと報道されておりますが、規制できるところは自己防衛で行うことができますが、県内各自治体における公園や施設などの駐車場での被害や、集合場所に利用されていることが現状であり、ハエを追っ払うような現象で、次の場所を探していくわけであります。これらをどう指導、管理、対応していくのか伺うものでございます。  第四点目に、私学助成についてであります。  教育の重要性は公立、私立問わず大切な問題であります。しかし、私立高校の学費は月当たり二万四千三百八十三円、県立の七千五百八十三円と比べ実に三倍にものぼると言われております。このことは一人当たりの私学への石川県の助成額で見ますと、国の積算どおりの十七万五千九百九十円で、他県と比べて低い水準であると言われております。私学は健全経営を目指す中で、それぞれの特色を生かしながらも、公立高校と遜色のない行き届いた教育を進めなければなりません。しかるに、まず全国レベルから見た私学助成についてどのようにとらえているかであります。国の積算単価どおりでなく、他の県のような措置をとる必要がないか、伺うものでございます。父母負担の公私格差是正と公平、適正化は行政として取り組む大切なことではないでしょうか。聞くところによると、私学の経営方針自身にタッチできないという解釈で、制度上、民間給与改善費が適用されないと言われております。そのことは就学前の施設でも言えます。民間委託の保育所に適用されている民間給与改善費が幼稚園では適用されないばかりに、私立幼稚園の保母さんが若年退職でやめていくと聞いております。このように、各方面でしわ寄せが来ているわけでありますが、責任の回避をしがちであります。それでは具体的な解決にならないわけでございます。県としては、お金を出したがらない、父母に大きな負担がかけられても知らぬふりをしているということは、まさに責任の放棄でございます。四十人学級や三十五人学級へと、行き届いた教育の実現を行うためにもぜひとも充実を求める姿勢を伺うものであります。  時間が来ましたので、御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(米沢利久君) 中西知事。  〔知事(中西陽一君)登壇〕 ◎知事(中西陽一君) 御質問の第一点は、県の水道供給事業に関してでございますが、まさに今、稲本議員言われましたように、昭和四十七年三月、金沢市以下十三市町から受水申し込みを受けたのであります。それに従って県は水道供給計画を立てて仕事を始めたわけでございます。その後、当時申し込んだが要らないということで受水をしない市町がふえてまいりました。また、数量的にも少なくていいという自治体も出てまいりました結果、率直に言うて大変県は迷惑しているわけであります。信義にもとるとか大げさなことはなかなか言いにくい言葉でございますが、当時の各市、各町にしてみると、どうしても欲しい、経済成長の最中で欲しいという気持ちはわかりますが、しかし大変な迷惑を受けていることも事実であります。受給水協定の締結をいたしましたが、百十円になるところを七十円にまで抑制したわけであります。それから、第二期工事の方の能登送水でありますけれども、能登は本来、各自治体ごとに生活ダムをつくって対応する、これが本来の姿であったんでありますけれども、生活ダムを計算してみると県の水道供給を受けるよりはるかにコストが逆に高い。しかも水質必ずしもよくないということから、能登の方も受水に踏み切る市町村がふえてまいりました。したがって、一期工事と二期工事の差がございますから、料金格差はやむを得ず生じてきたわけでありまして、その点はどうぞ御理解をいただきたいと思います。  加賀地区の協定締結いたしましたときに、七尾鹿島広域圏から、ぜひ能登にも水を送ってほしいという請願もされたことが当県議会にあったのも事実でございます。いろんなことからいたしまして、当時の高度成長、水はたくさん使うだろうという想定が減ってまいりまして、前提が変わってまいりましたので、そのことはすなわち、また水道料金にはね返ってまいります。できるだけはね返りを少なくしていきたい。また、一期工事の加賀送水と二期工事の能登送水との格差をできるだけ縮めていきたい、これが県の基本的姿勢でございます。  次に、母性保護につきましては、できるだけ母性保護の姿勢を示しているわけでありますが、今の稲本さんのお尋ねは、法律以上の手厚い対応をしろというような御意見でないかと存じますが、なかなかいろんな事情ございまして、法律以上の手厚い対応は難しいと思いますけれども、精神的には私も母性保護はだんだん強めていきたい、こういうふうに思っております。母性保護ということは、母になる女性の健全な教育ということもございます。自己の健康管理のための教育、これも大変大事でございます。高等学校あたりでの健康教育の中にも、女性には特にそういうことを強調する必要があるんじゃないか、しかも母性保護は同時に男性の大きな責任でもございますから、男女ともこれに対しての理解を深めていかねばならない、こういうふうに思っているのであります。今のところ、その制度を超えての母性保護については今後の研究課題だというふうに思っているわけでございます。  次に、国際交流の問題でございますが、国際交流ということは相手の文化を理解し、我が国の文化を十分認識して、それがよくわかっているもの同士でないと本当は国際交流にならぬと、こう思うのであります。戦争中、戦後の日本人の振る舞い、日本を出てからの振る舞い、必ずしも立派なものではございません。それは大変残念なんであります。我々の日本人が見ても、残念で情ないことがたくさんございまして、その振る舞いについては簡単じゃございませんが、長い目で見たら小学校からの教育に帰着するんじゃないかという気がいたしております。いかにも情ない振る舞いが日本人個人、団体あるいは企業等にあるのを非常に残念に思っているのでありまして、国際交流の拠点、原点であろうと思います。交流という言葉は美しいんですが、結局、人と人のつき合いであります。また、国と国とのおつき合いの基礎をなすわけでありますから、これから長い目で見て国際交流がしっかりと行われるように、相手方の国に、ああ日本人なら受け入れましょう、こういうふうな気持ちになってもらえるように、特にアジア諸国に対しての我々の理解を深めていかねばなるまい、こういう感じでございます。  私立学校の助成については、私は財政許せばさらに充実したいという気持ちでございます。そして、私立の学校の方に子弟が、子供があるいは親が喜んで出したい、そういうふうに持っていきたいんであります。私は、私学の方が非常にこのごろ特色を持ってきて魅力が出てきたと思うのであります。公立学校は、やや私の言い過ぎかも存じませんが、毎年、毎年人事異動が新聞の二面を埋めるほどの異動をしている、あるいは四面と言っていいかもしれない。こういうことは本当はあってはならないんです。二年や三年でくるくると学校変わって、最後は校長だというやり方は魅力あるやり方でございませんし、私は理屈合わぬと思う。教育長も聞いていますから、来年の人事異動どう処理するか存じませんが、私学ですとそこの学校で先生が一生いつくんですから、おのずから教育の姿勢が違うだろう。したがって、そこから私学なりの魅力が生まれるだろうと、これに強く期待をいたしておるのであります。だんだんそういう方向になるんじゃないかと私は心ひそかに思っております。  同時に、補助は惜しむものじゃございませんが、競争原理が働いていいと思うんです。冗談半分によく言うんですが、東京大学の授業料は三倍にしてもいい、五倍にしてもいい。金沢大学は半分にせいというと東京大学悪い言われるから言えませんけれども、皆が無理して試験で殺到するような大学は授業料上げていいんです。私はそんな気がするほどでございますが、余りこれ言い過ぎると誤解招きますので、これは取り消しておきますが、そういうふうなことを考えなきゃならぬ。これはまあ取り消しますけれども、やはり私学、公立について一つの競争的原理──競争原理とはいきません、競争的原理が働くように県はお手伝いできれば結構だと思っております。あと何年かすれば、うちの子はあの私学にやりたいんだ、まあ小学校時代から親が思い、子供が思うような、そういうふうになってほしいなと思います。  ただし、そう言いましても、私学の財政援助は逐次ではございますが、さらに充実したいと考えていますことは御理解いただきたいと思います。 ○議長(米沢利久君) 浦西総務部長。  〔総務部長(浦西友義君)登壇〕 ◎総務部長(浦西友義君) 母性保護についての御質問でございますが、答弁につきましては知事の答弁で尽きておるわけでございますが、各職場、仕事の状況いろいろでございますので、その実効が上がりますよう一層工夫させていただきたいと思います。 ○議長(米沢利久君) 寺西県民生活局長。  〔県民生活局長(寺西盛雄君)登壇〕 ◎県民生活局長(寺西盛雄君) 日本とアジア諸国に対する国際交流、いかに進めるべきかという御質問でございます。知事がお答えしたことに尽きるわけではございますけれども、我々もアジアの一員といたしまして自覚と、そして責任を持って大いに国際交流を進めるべきと、こういうふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(米沢利久君) 山岸企業局長。  〔企業局長(山岸正美君)登壇〕 ◎企業局長(山岸正美君) 県水供給事業についての知事答弁を補足いたします。  水道用水の供給について、五十五年三月議会での石川県水道用水供給条例で加賀地区一トン当たり七十円と決められて、五十五年七月に送水を開始した、これがスタートでございます。現在、県水の受水市町村の総配水量に占める割合は、昭和六十一年度で二九・八%であったものが、平成二年度には三八・五%と増加しております。なお、平成三年度はこれが四〇%、二十万四千五百七十トンというふうに見込んでおります。  工業用水につきましては、手取ダムの建設参加につきまして、当初は一日最大十万トンの水源を確保したのでありますが、昭和五十六年、この水源を能登送水に利用いたしまして、現在、工業用水として確保しているものは五万トンでございます。工業用水は現在、通水しておりませんが、将来の需要増加に対する貴重な資源として引き続き確保していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(米沢利久君) 肥田教育長。  〔教育長(肥田保久君)登壇〕 ◎教育長(肥田保久君) 母性保護に関する行政姿勢につきましては、先ほど知事並びに県民生活局長から答弁がございました。教職員につきましても、妊産婦全員が産前産後休暇や保健指導、健康診査休暇を利用しており、休暇制度の周知は十分になされております。また、産休等においても代替講師や補助講師を配置して学校運営に支障のないようにしておるところでございますが、今後とも快適な職場環境づくりに努めてまいりたいと考えております。  なお、体育専科等の補助講師制度を拡大せよということでございましたが、本県では昭和六十二年から中学校、高等学校等の体育授業の多い女子教員について、この制度を取り入れておりますが、条件の緩和につきましては今後全国状況等を参考にしながら検討していきたい、このように考えております。  また、特殊教育小学校につきましても手厚い教員の配置をしております。そのほかに、また介助員等も各学校に配置しておりますので、これらについても御理解をお願いしたいと思います。  国際交流につきましては、先ほど御答弁があったとおりでございます。誤った優越感や劣等感を捨て、世界に向けて目と心を開く国際理解教育を進めてまいりたいと考えております。  次に、交通事故対策についてでございますが、三ない運動の後に反動が来ないか、こういうことでございます。今日の社会状況では、高校卒業後直ちに運転免許が必要となる場合もございますので、従来から三年生の十二月以降に免許取得を許可していましたが、最近では学校の実態等に応じて夏季休業、すなわち七月から進路内定後に許可するなど、取得時期を早めている学校もふえてきております。今後とも生徒の実態等を考慮しながら、一挙に反動が出ないように適切に指導していきたいと、このように考えております。  次に、安全対策についての学校教育はどうかと、こういうことでございますが、保健体育の授業やホームルーム活動等で交通事故の実態と安全対策、交通法規、運転者の心得、車両の特性などについて授業で実施しているところでございます。一方、生徒会活動におきましても交通安全に対する話し合いやポスター、標語などを募集し、安全意識の高揚を図っております。一方、関係機関、PTAなどとも連携しながら、交通安全講習会、通路の安全点検整備や街頭指導などを実施しております。また、教育委員会におきましても指導教員等、あるいは研究指定校を設けるなど、高校生を対象とした交通安全研修会等などにもよりましていろいろ意識を啓発しておりますが、今後とも学校教育、社会教育共同しまして、これらの意識の啓発に努めてまいりたいと、このように考えております。  以上でございます。 ○議長(米沢利久君) 坂東警察本部長。  〔警察本部長(坂東自朗君)登壇〕 ◎警察本部長(坂東自朗君) 中長期にわたる交通安全対策についてでございますが、総論として言えることは、やはりドライバー一人一人に対する交通安全意識の高揚が非常に重要じゃないかと、このように考えております。  以下、各論についてお答えいたしますが、いわゆる三ない運動、免許を取らない、バイクに乗せない、買わないというものにつきましては、教育上の措置として実施されているということは承知しておりますが、警察といたしましては、これら若者、若年層もいずれこの社会の一員ということになるものでありますので、これらの兼ね合いというものも十分配慮する必要があるんではないかというふうに考えております。  次は、初心者対策についてでございますが、初心者はいまだ車社会にふなれであるというところから、法制度上の上からも初心者マークの貼付──初心者マークを張らなきゃいけないとか、あるいは初心運転者期間制度というものを設けまして、他の一般ドライバーと異なる配慮をしているところでございます。また、そのほか自動車教習所におきましても、免許取得後約一年前後の卒業生に対しまして、初心に返って運転を続けるように訴えるレター作戦を実施するなど、初心者に対するいろんな施策を講じているところであります。今後とも各種機会をとらえて、初心者がよきドライバーとして一日も早く車社会に慣熟できるように意を用いてまいりたいと、このように考えております。  次に、手や目の届かない人に対する安全教育はどうかということでありますが、企業とかあるいは団体に属さないドライバーに対しましても、自治体とか、あるいは関係諸団体と連携しながら、シートベルト着用促進運動とか、あるいは若者を対象としたグッドドライバーフェスティバルの開催といったようなもの、あるいはまた広く広報媒体による交通安全教育キャンペーン等を行い、年間を通じて広く一般的に広報啓発活動を実施しているところであります。  次は、松任警察署管内の交通事故ということでございますが、御指摘のように、交通事故におきましては金沢中署、東署に次いで三番目に松任署管内が多くなっております。こと死亡事故に至りましては、一番多く県内では発生しているということになっております。このように本年に入りましてから、松任市を初めとする金沢市郊外においてスピードの出し過ぎによると思われる死亡事故が多発しておりますので、速度取り締まりの強化を中心に交通安全対策を推進しているところであります。  それから、このように松任署管内におきましては交通事故処理、交通事故が多発しているということで、松任警察署の交通は大変じゃないかということでございますが、交通課員を増員するなどしてこれに対処しているところであります。  次は、交通事故処理の迅速化という問題でございますが、この面につきましても交通事故現場を手早く立体的に撮影できるステレオカメラなどの積極的な導入とか、あるいは迅速化のための交通事故処理の手引というものを作成するなどして、交通事故処理の迅速化に心がけているところであります。  次は、物損事故についてでありますが、物損事故につきましても必要に応じて現場臨場するなどして事故処理の適正化に努めているところであります。  次は、事故処理中の受傷事故防止ということでありますが、この面につきましても交通警察活動中における受傷事故防止マニュアルといったようなものをつくるとか、あるいは御指摘のような受傷事故防止用のダミー人間の参加とか、さらにまた、我々警察部内でIMサークルというものを設けております。アイデア・ミーティングと言われるものでございますが、これは現場一線の声をできるだけ本部の方へ吸い上げようという制度でございますが、こういうところから出されました現場の声を取り入れて、使いやすい夜光チョッキを開発して実用化するなどの安全対策も進めているところであります。  最後に、暴走族対策でありますが、暴走族の蝟集が予想されます公園の駐車場等につきましては、警ら活動とか、あるいは常時立ち寄るなどして蝟集防止に努めておりまして、蝟集してくる暴走族に対しましては指導取り締まりを徹底するとともに、公園とか駐車場の管理者と連携をとりながら、暴走族を許さない社会環境づくりに努めているところであります。  以上であります。  〔稲本孝志君発言を求む〕 ○議長(米沢利久君) 稲本孝志君。 ◆(稲本孝志君) 知事に再質問をしたいと思います。  先ほど母性保護の関係で、法律は上限であり、法律以上のことは難しいというようなニュアンスで受け取ったわけでございますけれども、御存じのとおり国に憲法があり、あるいはまた、その中で労働基準法等々、お互いの国民の擁護のために法律があるわけであります。そういった中で、各事業所などなど、それに基づきながら、それ以上の対応を目指しながら求められるべきでございますし、知事の申し上げました法律は上限であり、法律以上のことはできないというようなニュアンスの発言につきまして、もう一度知事にお聞きしたいと思います。 ○議長(米沢利久君) 中西知事。  〔知事(中西陽一君)登壇〕 ◎知事(中西陽一君) 法律は法律でございますけれども、なお精神的には、さらに手厚くできるように考えていかねばならないし、公務員にいたしましても企業人にいたしましても、やはり職場がそういう気持ちによほどなってくれなきゃならぬ。そういう意味で、さらに空気を醸成していく必要があると、こういう意味であります。 ○議長(米沢利久君) 一川保夫君。  〔一川保夫君登壇、拍手〕 ◆(一川保夫君) 私は石川国体が成功裏に終了した、この後を受けて、石川県政がこれから本格的に政策を推進していただきたいという願いを込めて、基本的なところを幾つかお尋ね申し上げたいというふうに思っております。  中西知事は選挙戦を通じ、石川県政の総仕上げ、あるいは二十一世紀へ向けての橋渡し役をやりたいということを常々おっしゃっておりました。そういう意気込みが今回の副知事二人を登用されたところに、その決意があらわれているというふうには思いますけれども、私はこれからの地方行政のあり方というところについて、長年地方自治体のリーダーとしてやってこられた知事の所見を幾つかお伺いしたいというふうに考えております。  今日、高速交通網の発展によりまして、人はもちろんのこと、物あるいは情報、それにプラスしてお金が広範囲に高スピードで動く、こういう世の中になってまいりました。学者に言わせますと、ボーダーレス時代、あるいはグローバリゼーション時代を迎えたというような表現もされておりますけれども、私はこれから二十一世紀に向けて、地方と中央の関係を見直す中で、今後の地方行政のあり方ということについてしっかりとした、やはり哲学を持つべきじゃないかというふうに思います。そういうことで、これまで長年地方行政を預かってこられた知事さんの基本的なお考えをまずお聞きしたいというふうに思います。  そういうことに関連しまして、私は先般、十二月五日に臨時行政改革審議会、第三次行革審とも言われておりますけれども、その中の豊かな暮らし部会が第二次部会報告を答申されました。その中で、非常に画期的な内容を盛り込んだ問題も幾つか提言されております。その中の幾つかの中に、地方分権特例制度の導入ということで市町村、幾つかをセレクトいたしまして、そこに国のいろいろな権限を移譲しながら、その地方公共団体の自主性を生かしていくというような制度導入を提言されております。通称パイロット自治体というふうに呼ばれておりますけれども、そういう制度、あるいは補助金の一般財源化を図ったらどうかというような言い方もございます。こういう答申の内容を見ておりまして、中西知事さんが常々、霞が関行政に対して是々非々の態度で、いろいろ反論すべきところを反論してこられました。これは裏を返せば、これまで長年、県民本位の立場で地方行政をリードしてこられた、そういった経験と自信がそういうふうに言わせているんだろうというふうに推察いたします。そういうことからしまして、こういった答申の中身は非常に知事さんの気持ちと共通している部分が多いんではないかという感じを私は受けたわけですけれども、そのあたりに対する所見をお伺いしたいというふうに思っております。  それから、これだけいろんな面で物事が広範囲に動いてくるという世の中になってきた場合に、今日の地方公共団体、特に市町村の行政区域のあり方ということが一つ大きな問題ではないかなという感じを持っております。あらゆる施策を展開するにしても、一つの市町村ですべての施策を完結するということは到底不可能なことでございますし、また、そういうことは私は必要ではないんじゃないかというふうに思います。やはりその市町村の役割分担というものをしっかり持った上で、ある程度広域的な立場で物事を進めるべきではないかというふうに思います。そういうことを考えた場合に、将来に向けて現在の市町村の行政区域のあり方ということを検討すべき時期に来ておるのではないかというふうに考えますが、そのあたり、知事さんのお考えを聞かせていただきたいというふうに思います。  それから、今はもう既に地方の時代というふうに言われて久しいわけですけれども、特に最近は各地方間の自主性なり、あるいは創意工夫、そこの自治体の意欲というものが相当大きなウエイトを占めてきているというふうに私は考えております。意欲のある自治体は、それなりに活力のある動きが既に行われているわけでございますけれども、これからのそういった地方の行政能力ということをしっかりとやはり向上させるということが非常に大事ではないかなというふうに思います。そういう面で、知事さんは県庁の行政能力はもちろんのこと、石川県下の各市町村の行政能力をアップさせるという観点で、どういうことを考えておられるのか。そのあたりもお聞かせ願いたいというふうに思います。  石川県は国体を二回も経験した県でもございます。これから生活先進国として、やはり全国各県のリーダーとして、私はそういう気構えで知事さんに真の二十一世紀の橋渡し役をしっかりお願いしたいというふうに思います。  それから二点目としまして、県の執行体制という問題につきまして、特に最近、一般県民の皆さん方が関心を持っておられる今回の副知事二人制の問題に関連しまして、これから石川県の県庁幹部、優秀な方がたくさんいらっしゃるわけでございますけれども、もろもろの施策を展開するに当たりまして、そういった皆さん方のチームワークをしっかりとっていただくということが非常に大きな課題ではないかというふうに考えます。当然、そういう自信があるということで、知事さんは副知事二人を登用されるんだろうというふうに思いますけれども、先般の高知県の知事選挙の結果を見てもしかり、私はその人物が当該県の出身であるかないかということは今日では大きな問題ではないというふうな気持ちを持っております。要はその人のその地域に対する愛情なり、また、この地域を何とかしたいという意欲があるかなしかによって私は評価すべきだというふうに思いますし、また、そういう人たちがこれから職務をスタートするわけですから、スタートする前に云々するんじゃなくて、やはり実際の職務の実績を見て厳しく評価した方がよろしいんではないかというふうに考えます。そういう面から見まして、一般県民の皆さん方もいろんな面で心配の向きもあろうかと思いますので、知事さんのそういうチームワークに対するお気持ち、そういうことについての現時点での心構えというものをしっかりお聞かせ願いたいというふうに思います。  それから次に、先般の代表質問だと思ったんですけれども、知事さんは中央からの出向人事を縮小していきたいというお話もされております。これも非常に関心のあることでございますけれども、私は一方的に中央から出向者を受け入れるということだけじゃなくて、やはり県の方から中央に対して人を出すという交流的な人事ということをこれまで余り十分やってこられなかったんではないかという感じを受けているわけですけれども、知事さんもそのあたり、中央からの出向者を縮小していきたいというお考え、それを当面どういう方針を持っておられるのか。もしわかれば、そのあたりをお聞かせ願いたいというふうに思っております。  それから次に、私は知事公舎の問題を若干触れてみたいと思いますけれども、知事はこの県庁舎の改築を含めて、非常に遠慮がちに物事をおっしゃっております。しかし私は、この県の庁舎なり、あるいは知事公舎、すべてこれは県民のものであるというふうに思っております。そういうことから考えてみた場合に、県庁舎の改築構想というものを練るんであれば、その近接に、近くに位置する、しかも相当の面積を有する知事公舎というものを、この際やはり全体の改築構想の中でしっかりとした位置づけをすべきではないかというふうに思っております。今日、外国人はもちろんのこと、国内のいろんな要人が出入りするわけでございますけれども、そういう方々をしっかりと接待できる、そういう空間が当然あってしかるべきだというふうに思いますし、知事さんが私的に使われる、そういう施設にプラスして、やはりある程度多目的に使用できるような機能を持った、そういう施設を併設した知事公舎の改築構想というものがあってよろしいんではないかと、石川県らしい風格のある、そういう改築構想をぜひ御検討願いたいというふうに私は思います。このあたりのお考えを聞かせていただきたいというふうに思います。  それから、この次、私が質問を予定していました、いろいろ小松の飛行場の問題なり国際化の問題、先ほど善田議員とちょっと重複する点がございますので、重複部分を避けまして補足的に私の要望を含めたお話を申し上げたいと思いますけれども、小松空港の国際化に向けての対策の中で、善田さんがおっしゃったこと、全く同感でございます。そういうものに関連しまして、私はやはり今、国際線のいろんな確保というのが各地方公共団体の競争の時代に入っているということでございますけれども、それに対するやはり石川県側として、やはりもっとしっかりとしたPR、セールスをすべきじゃないかというふうな気持ちを持っております。それはそういった官側だけじゃなくて、民間側とも協力した中で県民全体の機運をしっかり盛り上げて、やはりよその県との競争合戦にしっかりと勝てるような体制を組むべきではないかという感じを持っております。そのあたり、平成四年度に向けて、具体的な予算措置も含めてお願いしたい。また、そういう考え方について所見をお願いしたいというふうに思います。  それから、国際交流の問題につきまして、特にこれから日本人と外国の方々と、いろんな面で交流をすることが当然大事なわけでございまして、現在日本にいらっしゃる留学生なり研修生なり、あるいは観光客も含めた、そういう方々と、現在その地域に住んでいる日本人がいかに交流をしていくかということがポイントになるんではないかというふうに思います。そういうことを考えた場合に、実際にそういう交流できる場を、やはりある程度提供してやる必要があるんではないかという感じは持っております。具体的には、いろんな交流センターの構想とか、あるいは国際会議場的なものの設置がいろいろ考えられるわけですけれども、より身近にある各市町村レベルにおいても、交流できるそういう場所をそれなりに用意してあげるということも一つ大きな国際交流にプラスする側面ではないかというふうに考えますので、そのあたりを今後どういうふうに対応されるのかお聞かせ願いたいと思いますし、また、来年予定されております国民文化祭、これにつきましては先ほどちょっとお話がございましたけれども、一部外国の方々を招待したいというお話がございました。しかし、そういう狭い範囲じゃなくて、この際石川県の文化というものを知っていただくという意味におきましても、私は国民文化祭というイベントを通じて、できるだけ多くの外国の方々に見ていただくチャンスを与えるということは大事ではないか。それがいろんな面で石川県のPRにもつながるだろうというふうに思いますので、そのあたりの考え方をお聞かせ願いたいというふうに思います。  最後になりますけれども、私は特に農山村の定住問題ということについて若干御質問したいと思いますけれども、先般、経済企画庁から国民生活白書なるものが発表されました。その中で生活の豊かさ総合指標というものが発表になりました。新聞でも相当報道されておりました。また一方、財団法人の地域活性化センターというところでは幸せ生活指数というものも発表されております。私は六月の議会のときに、能登と加賀の格差問題がなされたときに、やはり格差というのは単なるそういう経済的な数字で判断するだけのものではない、もっと別の観点で、その地域のよさというものをしっかりとやはり評価してあげることは大事ではないかということを質問したことがございますけれども、今回出されたそういった国民生活白書等の中身を見ましても、やはり都会は必ずしも住みやすいところではない。地方ではすばらしいやはりそういう環境にあるということをいろいろ工夫した中で指標としてあらわしているわけです。そういうことを考えますと、私はこれから農山村に住んでおられる、どっちかといえば条件不利地域に住んでおられる皆さん方に対して、本当に安心して生活できる、そういう定住条件というものをやはり施策の中でしっかりと推進していただきたいというふうに考えます。最近、農村自体は兼業化なり高齢化なり、あるいは過疎化現象というのが非常に進んでいるわけでございますけれども、そういう背景の中で、やはりこれからのその地域の生活環境の改善なり、もろもろの公的な施設の配置なり、そういうことについて十分配慮をしていただきたいというふうに考えます。特に、そういった農村地域がもっと働きやすい、また、もっと暮らしやすい、そして非常に安全で美しいそういう空間としてしっかりと位置づけをしていただきたいというふうに思うわけでございます。  それから、そういったことに関連しまして、農村地域における土地利用のあり方というものも非常に大きな問題ではないかというふうに私は思います。私も久しぶりにこのふるさとに帰ってきて農村地域をいろいろ見て歩くときに、非常に活発にいろんな物事が行われているわけでございますけれども、本当に農村地域が計画的に土地利用をしっかりと立てた上で、そういう仕事がなされているかどうかということを考えた場合に、若干疑問を持つ場合がございます。我々が後世に対して、やはりこういった美しい農村地域というものをしっかりと残すべき、そういう分岐点に来ておるのではないかという感じを持っておりますので、これからの農山村地域の振興策について、特に若い人たちがしっかりと定住できるような、本当に自信と誇りを持って住んでもらえるような、そういう条件整備をぜひお願いしたいと。そのあたりの知事さんを初め、関係部長さんのお考えをお聞きしたいというふうに思います。  以上で終わります。(拍手) ○議長(米沢利久君) 中西知事。
     〔知事(中西陽一君)登壇〕 ◎知事(中西陽一君) ただいまの一川議員の御質問にお答え申し上げます。  まず、地方行政の今後のあり方でございますが、今、一川議員の言われましたように、できるだけ権限を地方に移譲すべきであります。極端なことを言えば、司法、防衛、大型プロジェクト、それ以外は県に、あるいは市町村に任すべきだというのが私の持論であります。したがって、財源の地方への移譲と、権限移譲と相表裏をなすものだと思います。バスの停留場をわずか数十メートル動かすだけでも、一々監督官庁に足を運ばねばならない。昔から言われておりますバス停留所の論理であります。似たようなことはいっぱいございます。保育所の設計変更で一々東京へ持っていかなきゃならぬ。情ないことだと思っておるのであります。そして国のお役人さんはどうかといえば、地方の実態を十分知っているようでありながら、知っているのは六法全書。六法全書に当てはめて、いいとか悪いとか言うんですから、生きた政治は行えません。地方自治体こそ、これからの日本で大事な豊かな社会づくりの大きな要因だと思っております。宮沢政権が生活大国と言っておられますのも、地方時代において初めて具現できると思っております。  先日、地方財政確立大会を全国知事会が中心になって東京で開きましたが、この生活大国のための地方行政、地方財政確立、これが当面の大きな問題だと思っておるのであります。補助金は減らして一般財源へ、これをさらに主張していきたいんですが、率直に言うと国のお役人、だんだんだんだん細かくなってきた。何が原因か知りません。非常に細かいことに生きがいを感じて、霞が関まで三時間かかって通っている。まあ、こんなことではいけない、こういうふうに私は思うんですが、それ以上は言わんことにいたします。  今度、私はまだ提案申し上げておりませんが、副知事二人制については東京の役所におきまするベテランの力のある者を持ってまいりたいと思っているのであります。彼らに存分腕を振るってほしいなと、こういうふうに思います。地域の活性化のためにも、ぜひ大事なことだと思っておりますが、今のお話は、県庁内うまくいくのか、こういう御心配のようでありますが、十分うまくいかせるつもりでございます。どうぞよろしくお願いをいたします。  それから、もうどこの政府の機関の白書を見ましても、豊かな暮らしということが言われるようになりました。県では既に三年前になりますが、豊かな社会建設を二十一世紀ビジョンにうたいましたが、まさに豊かさ、膨らみ、こういうことが地方に求められる時代になったと思います。そこで、第三次の臨時行革審で地方分権制度を導入するときに、パイロット的な導入だと、こう言っていますが、そんなパイロットなんて回りくどいことを言う必要はないんで、各省庁が権限を何割か減らせば、それで済むわけであります。そのことを我々は声をからして、大げさにいいますと声をからして訴えているわけであります。  そこで端的なお尋ねとしては、今の広域行政的な動きを見ると、市町村の行政統合の問題はどうかというお尋ねでございます。極めて重要な問題でございまして、軽率にはお答えするわけにまいりませんけれども、市町村も今の行政区域でいいかという議論は当然、絶えずございます。同時にまた、そのために広域圏等が設定されて共通の課題には取り組んでいるわけでありまして、私は合併は上から強制するものではない、地域住民で考えるべきである。そして、それ以外の便法としてのというよりは、論理的な結論といたしまして、広域圏あるいは協同事務組合等が対応する現実問題じゃないかと思うのであります。かつて北九州市ができます前、これから百万都市の時代だということで、鳴り物入りといったら言い過ぎでありますけれども、北九州市を誕生させたのであります。今、現状をごらんになりますと北九州市は非常に活力失っております。残念であります。したがって、ただ数合わせだけ考えてうまくいくものではないことは重々御承知でございましょうが、私もその点は慎重でございます。  県は今の規模でいいのか、広域的な県政を考えるべきである、あるいは、さらには広域的な地方圏、道州制考えるべきだという意見もあるようでありますが、それらも傾聴に値する部分も含んでいますが、何よりも住民福祉、住民自治の立場からの議論を期待いたしているのであります。県制既に百二十年でございまして、今のままでいいのか、今のままの皮袋でいいのかという御意見も各方面にありますけれども、まあまあ大体今のままで安定しているのではないかという考えも持っております。県をまたがる問題については、各省庁が県をまたがる道路その他についてのいろんなことを進めてくるようでありますけれども、現在県では既に広域的に基幹的な道路の期成同盟会等は隣県とやっているわけであります。現実に行われているわけでございます。  それから、中央の出向人事は縮小していくと答弁したが、当面の方針どうかというお尋ねでございます。現在たしか石川県は幹部要員として十六名を受け入れているかと思います。これは富山、新潟もくしくも十六名でございますけれども、今後もさらに地元で苦労して地元のことを熟知している立派な職員を登用するための一層の努力をしなきゃならぬと、こういうふうに考えております。特に、農林水産省は六人、これは一番部局で多いんでありまして、これも実は気にかかっておることの一つでございます。いろいろとございますが、非常に気にかかっていますことは、歴代農林水産部長も問わず語らずに言っているようなこともございまして、これからもさらに県職員の士気高揚のためにも努力をする必要があることを感ずる次第でございます。  それから、県庁舎の改築構想と知事公舎の改築とを一体どう考えるかというお尋ねでございました。今の知事公舎は大正、もう七十年以上ぐらいになるんでしょうか。なかなか住めるような状況の建物ではございません。私は向こうに住みたいとは思いませんけれども、いろんな事情で向こうで頑張っているような次第でございますが、公舎改築は最後の最後の問題にしたい。御厚意はありがたいんですが、最後の最後の問題にしたい。  そこでお話は、外国人も含めたお客様の接待のための迎賓館に直してはどうかというお尋ねもございました。石川県、ホテルその他の設備が大変整ってまいりましたので、御提案は結構でございますが、なお検討を要します。ただ、あの敷地も広い敷地でございます。向かいの南庁舎もかなり広い敷地を持っていますので、いずれ有効活用しなきゃならぬことも長期的な事実だというふうに考えております。  それから、小松空港の国際化に向けては、先ほどもお答えしたとおりでございますが、ポートセールスをさらに強化しながら、小松空港の国際化を進めていきたいのでございます。自衛隊との共存共栄を何よりも念願といたしている次第でございます。  国際交流につきましては、お話のように民間の交流団体が実に七十余もございまして、活発で、極めて彩りが多彩でございます。ボランティア活動がやはり基本になるんだと思います。それをお手伝いする、そして、その手の届かないところを県がやっていく、あるいは市町村と一緒にやっていく。こういうことが大事だというふうに思っております。また、国際レベルの学会等についても、補助金を出しながらやっていくつもりでございまして、コンベンション機能をさらにふやしていきたいというふうに思っているのであります。  国民文化祭を機会に国際交流はさらに推進してまいりたい、こういうふうに考えているのであります。石川県へ来れば、初めて日本の姿が見えた、日本の顔が見えた、こう言われるようにしたいというふうに考えているのであります。石川県こそ日本だと、こういう誇りを持ってお互いにやりたいものでございます。  最後に、農山村の定住対策でございますが、これは二十一世紀ビジョンにも書いてございますように、くつろぎの持てる定住環境づくり、その中で農山村は私は貴重な空間であろうと思っております。今は治水事業も進んでまいりました。環境整備も進んでまいりました。道路その他の基本的な整備も進んでまいりましたので、私は石川げんきの里などのような県単のソフト事業も入れまして、農山漁村が住みやすいようにしてまいりたい。道路網さえよくすれば、その村に住みながら他の方に仕事を求めて毎日毎日通学も通勤もできるわけでございます。基本的にはそういう意味のインフラ整備が大事だと思いますが、農山村に過疎が進まぬようにしたいと、ひたすらこういうふうに考えております。  特に土地利用につきましては、スプロール化が進まないように、計画的な土地利用ということで、私も機会ありますごとに地域のリーダーと目される人々の会合では言っているわけでございます。スプロール化を防ぐためにお互いに努力をしたいんであります。日本人の価値観は、率直に申しますと、お互いが肩をすり寄せてでもひっついているのが何かいい安心感があるということのようでありますけれども、だんだん個性豊かな日本人、石川県人が育ってまいりましたから、農村、山村に住むことがむしろ誇りだ、こういうふうになることを期待いたして、いろいろと政策をやってまいりたい、こう考えております。       ─────・──・───── △休憩 ○議長(米沢利久君) 暫時休憩いたします。   午前十一時五十九分休憩       ─────・──・─────   午後一時五分再開          出席議員(四十二名)            一  番   粟       貴   章            二  番   紐   野   義   昭            三  番   一   川   保   夫            四  番   小   倉   宏   眷            五  番   米   田   義   三            六  番   長   井   賢   誓            七  番   石   田   忠   夫            八  番   宇   野   邦   夫            九  番   吉   田   歳   嗣            十  番   向   出       勉            十二 番   上   田   幸   雄            十三 番   岡   部   雅   夫            十四 番   矢   田   富   郎            十五 番   櫻   井   廣   明            十六 番   稲   村   建   男            十七 番   奥       清   一            十八 番   長       憲   二            十九 番   角       光   雄            二十 番   北   村   茂   男            二十二番   勝   木   菊 太 郎            二十三番   大   幸       甚            二十四番   福   村       章            二十五番   嶋   野   清   志            二十六番   谷   口   一   夫            二十七番   河   口   健   吾            二十八番   石   本   啓   語            二十九番   中   村   幸   教            三十二番   金   原       博            三十三番   宮   下   正   一            三十五番   宮   地   義   雄            三十六番   竹   野   清   次            三十七番   米   沢   外   秋            三十八番   北   野       進            三十九番   八 十 出   泰   成            四十 番   若   林   昭   夫            四十一番   稲   本   孝   志            四十二番   桑   原       豊            四十三番   山   根   靖   則            四十四番   藤   井       肇            四十五番   池   田       健            四十六番   庄   源       一            四十七番   川   上   賢   二          欠席議員(四名)            十一 番   善   田   晋   作            三十 番   米   沢   利   久            三十一番   中   川   石   雄            三十四番   山   田   宗   一       ────────────── △再開 ○副議長(北村茂男君) これより会議を開きます。       ─────・──・───── △質疑・質問(続) ○副議長(北村茂男君) 休憩前の議事を続けます。上田幸雄君。  〔上田幸雄君登壇、拍手〕 ◆(上田幸雄君) きょうも原稿を忘れてまいりました。したがいまして、さきに通告をいたしておきました質問の項目とは、あるいは違った方向に質問が及ぶかもわかりませんので、あらかじめお断りをいたしておきます。  各部局長の皆さん方には、日ごろ県勢発展のためにそれぞれのポジションで大きな御活躍をいただいております。日ごろ取り組んでおいでになりますその行政の中身について、そしてまたこれから取り組もうとするその意欲をも含めて、どうぞ自分の言葉で御答弁をいただきたいと存じます。  さて、さきに開催をされました石川国体、そしてほほえみの石川大会、ともに数々のドラマと多くの成果をおさめてその幕を閉じました。我が石川県は念願の総合優勝をすることができました。これも選手諸君の日ごろの厳しい練習と、そして大きな努力の成果であろうと思います。また、これとあわせて、やはり百十六万県民が総参加のもとでこの石川国体、そしてほほえみの大会をしっかりと支えたというところに、あのようにすばらしい成果を得ることができたものだと思います。  過去の国体における石川県の順位を調べてみました。昨年の十一位というのが最高の順位のようでございます。そして昭和四十六年の四十四位というのが最も悪い成績でありました。これらを平均いたしますと、大体三十四位というのが石川県の平均した順位のようでございます。このように、下位に低迷をいたしておりました我が石川県が今度すばらしい優勝することができた。しかも二位には倍近い得点を重ねて圧倒的な勝利を得ることができたということも、やればできるんだという大きな自信と、何ごとも力を合わせて一生懸命やればなし得るんだという大きなあかしであったと思うのであります。今、県勢の中にもさまざまな問題、課題が山積をいたしております。これらの問題の一つ一つ、これらの課題の一つ一つが県勢の発展につながり、県民の幸せにつながるものであります。県勢の発展と県民の幸せを願わない者はいないはずであります。県勢の発展のためにということになりますと、目的が一つであります。執行部の皆さん方、そして、議員各位も、そしてまた百十六万県民もこぞって協力をして努力をすることによってこれらの諸問題の解決の道へとつながるものと確信をいたすわけであります。そのタクトを振るのは、知事、あなたであります。おかしな音が出ないように、変な声がまじらないように、さらに二十一世紀に向けてすばらしい県政を築くためのそのタクトをしっかりと振っていただきたい。その決意のほどをまず伺っておきたいと存じます。  こんなところでこんなお話をするのは大変おこがましいわけでありますが、私は非常にまじめで勉強家であります。暇さえあれば勉強いたしております。熱心さの余りつい深夜に及ぶこともございます。先日も県議会の会議録を読んでおりましたら、次のようなことが記載がされておりました。かつて県のある幹部がムジナやタヌキしかおらぬようなところに原発でもつくっておけと発言されたということが珠洲では有名な話である、ということであります。私も珠洲に生まれて今日に至っておりますけれども、実はこの有名な話を知らなかったんであります。しかし、そのことがこの議場で発言がされ、そしてまた会議録にきちっと記載をされておるということになりますと、私も黙っているわけにはいかぬわけであります。電源立地に取り組んでいるその地域に対して余りにも侮辱した発言であり、心から大きな憤りを感ずるわけであります。一体いつ、どこで、だれがこのような発言をされたのか、明らかにしていただきたいと存じます。  これはまさかの話でありますが、このかわいらしい顔をしているこの私をタヌキに例えたり、どこかのだれかをキツネやムジナに例えたりしたことではないと思いますけれども、念のために確認を求めておきます。  きのう、十二月八日は真珠湾攻撃から五十年を迎えた記念すべき日でありました。第二次世界大戦が幕開けをされまして、昭和二十年の八月十五日がその終戦の日を迎えたわけであります。終戦当時の我が国は非常に混乱した時代でありました。あの混乱した時代から今日、このように大きく発展、進歩いたしました。今や経済大国日本として世界の中に大きな位置づけをいたしております。これも国民の一人一人が歯を食いしばって汗を流して知恵を絞って一生懸命に努力の積み重ねをしたその結果だと思います。  いろいろの要因があろうと思いますけれども、その中の一つにやはり資源の乏しい我が国にあって、安定したエネルギーが供給されたということも一つの大きな要因だと思うのであります。我が国の電力がその約三分の一が原子力発電所によって賄われているというこの事実を思うときに、この原子力発電所なくして今日の我が国の繁栄はあり得なかったと言って過言ではないと思うのであります。さらに、自由主義社会の形成を目指して取り組んでまいりました政府、自由民主党の政策に誤りがなかったと高く評価をしたいと思うのであります。  世界の諸情勢を見ましても、フランスでは七四・六%がこの原子力発電所によって電気が起こされております。また、アメリカでは一九・一%、イギリスでは二一・七%、ドイツでは三三%、さらにお隣の韓国では五〇・二%がこの原子力発電所によって電気が起こされているわけであります。先進国と言われる国々において、この原子力発電所が電力の大きなウェートを占めているわけであります。  また一方、ソ連のこの状態を見ましても、ソ連におきましては今、一二・五%というのがこの原子力発電所によって賄われているわけでありますが、ソ連の現状、御承知のように政治的にも、あるいは経済的にも社会的にも大変不安定な現状でございます。先日、テレビでこのソ連の諸情勢について話がなされておりましたその中で、今、ソ連の原子力発電所がとまっているがために安定した電力の供給がされない。したがって、ことしの冬は暖房することができないがために凍死する老人もふえるではないか、こんな話がされておりました。  そのソ連において、昭和六十一年にチェルノブイリのあの大きな原発事故がございました。あの大きな原発事故は全世界に原子力発電所による大きな不安感を与えたわけであります。我が国にあってもしかりでございます。ソ連の原子力発電所と我が国の原子力発電所とはその構造が違う。安全性やその技術水準が大きく違いがあるので、あのような事故は起こらないという話を私も何回か聞いたことがございます。しかし、ソ連のあの事故というのは余りにも大きかったがために、その不安感というのはいまだに払拭されていないようにも思うわけでございます。  そこで改めてお尋ねをしたいわけでありますが、ソ連の原子力発電所日本の原子力発電所が一体どう違うのか。安全性あるいは技術水準にどのような違いがあるのか。あのような事故が起こらないのか、この点についての見解を求めておきたいと存じます。  また、我が国にありましては、確かに人命にかかわるような事故がいまだ起こっていないと思います。しかし、幾つかの事故も発生をいたしております。ことしの二月、関西電力美浜発電所二号機において起こった事故というのは、まさに私どもの信頼を裏切るような、そんな事故であったと思います。大変遺憾な事故でございました。しかし、その最終報告というのが先般出されたわけであります。この原因やその対策等について、県はどのようにそれを受けとめているのか、その見解をあわせてお聞かせをいただきたいと思います。  このような諸情勢の中に、我が県にありましては今、志賀町に原子力発電所の建設が進められております。平成五年の三月の運転開始を目指してその工事が順調に進捗をいたしているということであります。この志賀原子力発電所につきましては、過去、世界あるいは日本に起こった事故等について、再び同じ事故が起きないように、さらに安全には安全を重ねて追求していただきたい。企業を厳しく指導していっていただきたい。強く要望を申し上げる次第であります。  次に、珠洲原子力発電所についてでございます。珠洲市におきましては、この原子力発電所に取り組みをいたしましてから随分と時間が経過をいたしました。この間、幾多の変遷があったわけでありますが、この間、珠洲市の現況というのはますますその厳しさを増しております。  年々、若者の流出が相次ぎました。この若者の流出がさらに大きな拍車をかけて、過疎化への大きな拍車をかけているわけであります。一方、高齢化社会、どんどん移行をいたしております。この高齢化人口の占める割合も全国の倍近い二一・五%を超えるようになりました。十年後には三一%を超えるであろうということが既に予測をされているわけであります。もしも、三一%を超えるようなことになりますと、頭でっかちになって、人口構成比がアンバランスになって、健全な市政運営ができなくなってくる。こんな心配があるわけであります。何としても過疎化の歯どめをしなければなりません。若者が定着できるようなそんな受け皿づくりをしなければなりません。地域の活性化をしなければなりません。これらの切実な思いを込めて電源立地に取り組んでいるわけであります。  この厳しい諸情勢についても、執行部の皆さん、そしてまた議員の皆様方にも御理解をいただきながら、今後とも格段の御指導、御鞭撻をいただきますように、この際お願いを申し上げておく次第であります。  この珠洲市の原子力発電所については、反対の声もあることは十分承知をいたしております。そしてこの電源立地がされても、果たしてこの過疎化の歯どめになるのか、あるいはまた地域の活性化につながらないのではないかと、こんな声も実は聞こえてくるわけであります。そこで改めてお尋ねをするわけでありますが、この電源立地によって地域にどのような活性化を及ぼすのか、そしてまた過疎化の歯どめにどうつながるのか、この見解についてもお聞かせを願いたいと思うのであります。  また、きのうの新聞ですか、通産省がこの原子力発電所の立地促進をするために、着工までにさらにいろんな角度で行政を拡充していきたい。そしてまた、大蔵省もこれを支援していくと、このような記事が出ておりました。また今、先ほど申しましたように、美浜原子力発電所のこの最終報告がなされた今日でありますので、これからこの珠洲市の原子力発電所についてどのようなスタンスで取り組むのか、知事の決意のほどをまず承っておきたいと存じます。  原子力発電所につきましては、かねがね私も安全性というのが第一である、安全性なくして電源立地はあり得ないということを重ねて申し上げてまいりました。今、珠洲市においては、そのほかにもやはり地域の皆さん方の大きな理解と協力がなければ、この電源立地というのはできないわけであります。そういう意味で、今、先進地視察を実施をいたしております。これは先進地において、この必要性や安全性や地域活性化について、自分の目で、自分の耳で確かめながらこの理解を深める勉強をいたしているわけであります。賛成、反対を問わず、もっともっとこの先進地の視察に参加をしていただきたいと思っております。  しかし、時間の都合や、あるいは仕事の都合でなかなか参加ができないという方々もたくさんおいでになるわけであります。そういう意味では、やはりもっともっと正しい理解をしてもらうためにも、このPR館の建設というのが重要ではないか。もっと早く建設すべきではないか。このように思っているわけでありますが、ただ単なるPR館の建設というのでは、私は意味がないと思っています。もっと幅広い、この科学博物館といったものも建設をしていただいて、その一つのコーナーにこういうPRを含めて勉強ができるような、そんな博物館的なものの建設はできないかどうか、この点についてまた知事の考え方もお聞かせを願いたいと思います。  きょうはいろいろと申し上げたいこともたくさんあったわけでありますが、特に電源立地に絞ってお尋ねをいたしました。次回はまた多岐にわたってお尋ねをしたいと思っておりますが、きょうは時間も余りございませんので、以上で私の質問を終わります。よろしくどうぞお願いいたします。  ありがとうございました。(拍手)
    ○副議長(北村茂男君) 中西知事。  〔知事(中西陽一君)登壇〕 ◎知事(中西陽一君) お答えいたします。(「原稿要らぬよ」と言う者あり)これは原稿じゃなしに、そのビラであります。反対派のビラを持ってまいりました。今の上田議員の御質問でございますが、大変、お励ましをいただいて心から感謝いたしております。二十一世紀ビジョンの達成に向けて努力するのは知事の大事な責任でございます。文字どおりリーダーシップを発揮させていただいて、着実に力強く二十一世紀に向かって歩みたいと思っているのであります。ことしの国体、身障者スポーツの大会の成功はまさに石川県民の力を示すものであり、力を合わせたときにはこういうことができるんだという一つの証拠でもあったと存じます。お互いに自信を持って将来に歩んでまいりたいと考えているのでありまして、なお一層上田議員の御協力をお願いいたします。  今、上田議員から知事が能登にはタヌキやキツネを住まわせておけばいいんで、原発でも与えておけばそれでたくさんやと、こういう発言をしたと書いてある。それはどこでと聞くと、金沢青年会議所ということであります。こういうデマが出るということはえらいことだなと思いますね。上田議員は耳の長い方ですから、これが有名な話ならとうに上田議員の耳に届いているはずでありますが、届いておらぬことを思いますと、そう有名な話でもない。しかし、そういうビラが出ていることは事実でございます。言うまでもなく事実無根の、真剣さを欠いた発言だと思うんであります。  私は珠洲の発展のためにはいろいろな政策をやりたい。そういう中で、原子力発電所もぜひ引き受けていただきたいと申しておりますが、原子力発電所の問題についてはもう今さら申すまでもなく皆さん御承知のことでございますから多くを申しませんが、ソ連のチェルノブイリの事故は、もう構造的に非常に危険な構造を持っている発電所であることは御承知のとおりであります。しかも、やりました実験が蒸気発生器の蒸気、そして発電機の惰力を利用したエネルギー取り出しの実験って言うんですから、ちょっとわけがわかりません。原子力発電所は御承知のように原子力発電所で起こす電気以外に外部電力を必要とするんです。コントロールするための電源は全部、予備電源を原子力発電所につけて持っているわけであります。ところが、チェルノブイリは御承知のように予備電源全部切ってしまうと、非常用のスイッチも働かない。こういうことでやった大変無謀な実験だというふうに言われております。  我が国の発電所はそういう設計になっておりません。今、申し上げましたように、ちゃんと予備電源も絶えず稼働するようになっております。しかも、きょうもある電力会社の最高幹部が見えてのお話でございましたが、美浜事故に対する了解と申しますか、事後報告と、もう一つは幹部の責任何か、幹部の責任は現場との間にホットラインを結んで、少しでも怪しい証拠あったらすぐやめなさいと、やめなさいというのが幹部の責任である。続行しなさいではなく、やめなさいというのが最高幹部の責任であるということでございまして、もっともだというふうに思います。  先年、福島での原子力発電所事故が東電で起こりました。このときは、何とかして発電機を生かしたいという一心から、まことに想像できない奇妙な事故を起こしたんでありますけれども、美浜に関する限り、と申しますか、それ以後の各電力会社はとめる方にまず頭を向けるというふうに決めたそうであります。まことに当然中の当然であるけれども、大事なことだと思っているのであります。要するに、経営効率でなく、安全第一という姿勢を貫いているという報告でありまして、それを了とした次第でございます。  同時に、美浜原子力発電所二号機の事故については、率直に申しまして危機管理が極めてはっきりしております。しかも、緊急装置が完全に一〇〇%働きました。停止装置も働きました。そういうことでございますので、私は日本の発電所を信頼いたしておりますが、なお、改善の余地があれば、なお一層改善されるであろうというふうに思っているわけでございます。  以上でもって上田議員の御質問にお答えしたことになるわけでありますけれども、原子力発電所のPR館、もっと幅広く考えるべきであろうということは言うまでもございません。政府も今度、さらにいろんな政策を講ずるようでございますけれども、当然中の当然の姿勢であろうと、そういう姿勢は当然だろうというふうに考えております。  能登の過疎脱却のためには、特に珠洲の過疎脱却のためにはやらねばならぬこと、当面急ぐこと、たくさんございます。何よりも道路の二時間構想であります。これを着実に進めていきたいし、同時に、若者の働ける機会をできるだけ提供していく、これは一番大事だと思います。若者が働き得るチャンスをできるだけ提供する、そういう方針に立って過疎脱却にお互いに、皆さんと一緒に進めたい、こう考えております。よろしくお願いいたします。  〔上田幸雄君発言を求む〕 ○副議長(北村茂男君) 上田幸雄君。 ◆(上田幸雄君) ただいま知事の方から御答弁をいただいたのでありますが、その中のムジナとタヌキの件でございますが、そういう発言を知事は絶対にしていないということでございます。私もそういう発言というものはできる道理がない、このように思っております。しかし、そのことがあたかも言ったかのように、有名な話に広がってまいりますと、これが行政不信につながってまいります。これはまさに行政側にとっては風評被害ということになるかと思うわけでありますが、こんなことがあってはならない、このように思います。  なおまた私は、以前にこの議会答弁について実は議論したことがございました。議会の答弁というのはどうかということでございまして、実は私はそのときに、人間の命は地球より重いんだ。議会答弁が風船より軽いようなことがあってはならないということで、この見解をただしたことがございました。そのとき、西村企画開発部長は、人間の命は地球より重いのと同じように、議会答弁は重いものと、このような答弁をいただいたわけであります。議会答弁がそうであるならば、議会での発言もそうでなきゃならぬと思っております。私も今日まで随分と風船より軽い発言ばっかりいたしておりましたので、ここに深く反省をしておわびを申し上げておきたいと存じます。  答弁は要りません。 ○副議長(北村茂男君) 川上賢二君。  〔川上賢二君登壇〕 ◆(川上賢二君) 日本共産党を代表して知事並びに関係者に質問いたします。  きのう十二月八日は日本の天皇制政府が真珠湾攻撃、マレー半島上陸などによって侵略戦争をアジア、太平洋地域に拡大してから半世紀の節目に当たる日でありました。一九三一年から始まる十五年戦争によって、約二千万人のアジアの人々が殺され、三百十万人の日本人が犠牲になりました。そういう中で、日本共産党は政党としてはただ一つ、侵略戦争反対の旗を掲げ、最後まで闘い抜きました。侵略戦争に反対するすべての人々が治安維持法によって逮捕、投獄され、その数は数十万人に上ると言われています。五日の本議場で、知事はだれ一人あの戦争に反対するものはなかったかのように発言されていましたが、日本共産党初め心ある民主主義者、宗教者が侵略戦争に反対して勇敢に闘ったということをあえて申し上げておきたいと思うのであります。  侵略戦争を深く反省し、二度と繰り返さないことが日本の戦後政治における出発点でありました。それは日本国憲法が国際紛争の平和的解決と戦争放棄、戦力不保持の平和原則を明記したことにはっきりとあらわされています。  今、自民党政府が公明党の協力を得て成立させようとしているPKO法案が、海外派兵を禁止した憲法に違反することは明白であります。また、国会の審議の中でも、派遣された自衛隊に対する国連の指揮権の問題、武器の使用の問題など矛盾がいっぱい出ています。そしてこの法案は国連の協力という名目で、自衛隊がアメリカ軍とともに世界中どこへでも出て行くことに道を開こうとするものであります。  今、日本が世界に対して果たすべき役割とは何か。平和憲法の立場から核兵器の廃絶と大幅な軍縮、すべての軍事ブロックの解体など、平和の面でイニシアティブを発揮することだと思います。また、災害救助、医療、教育、環境などの非軍事的な分野で人的な面でも積極的な後援を行うことであります。日本が世界に貢献する道とは何なのか。PKO法案は憲法に反するのではないか、知事の考えをお聞きをするものであります。  世界は大きく変わりつつあります。ワルシャワ条約機構の解体は東西の軍事ブロック体制に大きな変化をつくり出しました。ソ連軍の東欧諸国からの撤退、フィリピン上院でのアメリカ海軍基地撤去決議など、ヨーロッパでもアジアでも外国軍基地撤去の新たな動きが起こっています。自民党政府が日米安保条約の唯一の口実としてきたソ連の脅威ということも根拠を失ってしまいました。今こそ日米軍事同盟、日米安保条約をなくして大幅軍縮を進め、核兵器も基地もない、本当に平和な日本、ふるさとづくりへ進むべきときであります。  例えば小松基地であります。小松空港を国際空港として発展させるためにも基地の撤去を求めるべきであります。また、金沢市にある陸上自衛隊基地を撤去し、あの広大な土地に公営住宅や福祉・文教施設をつくるならば、県民のために本当にすばらしい町づくりができると思うのです。今の情勢に合わせて県内にある基地の存在そのものについても考え直すべきではないか、知事の考えをお聞きするものであります。  質問の第二点は、農林漁業の問題であります。  政府はウルグアイ・ラウンドの農業交渉をめぐって米市場開放を全面的に拒否してきた姿勢を転換し、部分自由化などによる開放策をさぐるよう交渉の政府代表に指示したと伝えられています。米の自由化はあくまでも阻止という立場を貫くべきであると思いますが、知事の見解をお聞きします。  私は台風十九号の後、二回ほど輪島市などを訪問し、関係者の声を聞いてきたのですが、今議会に提案された補正予算に加えて、次のような点での配慮や対策を強く求めたいと思います。例えば、風倒木の搬出や林道の設置などに補助金が出されますが、台風の後の作業は通常よりも経費が高くつくので、補助金の標準単価は実際の経費に見合って算定することが求められています。  人手を確保するために、人件費に対する補助制度が設けられましたが、県外からの確保は思うようにいかず困っているということでありました。県としても人手の確保に積極的に援助すべきであります。  搬出した風倒木を備蓄するための場所の確保と整備、積みおろしなどに対する援助、さらには備蓄のためには資金が必要ですから、これに対する県の援助などが求められています。また、アテなど風倒木の利用方法も開発することが必要だと思います。  以上の点については知事並びに農林水産部長の考えをお聞きをいたします。  政府はアメリカの不当な圧力に屈して、十一月二十六日に公海でのイカ流し網漁を来年十二月いっぱいで停止することを認めました。日米安保条約という覇権主義の鎖に縛られて、アメリカのごり押しに屈し、鯨や公海上のサケ、マスに続き、流し網漁まで禁漁を招こうとしているのであります。  そこで、石川県のイカ流し網漁を存続するために、復活の道を探るよう政府に強く働きかけるべきではないか。また、政府がどうしても禁漁を認めるというのであれば、政府の責任において適切な措置をとるように要求すべきではないか、知事の考えをお聞きをするものであります。  質問の第三点は、教育問題であります。  日本共産党は学校五日制の導入は教育にゆとりと自主性を取り戻し、子供たちの健やかな成長のために積極的な意義があると考え、その推進を主張しているところであります。  また、休業日となる土曜日をどのように過ごすか。基本的には子供と親の自主性に属する問題でありますが、子供たちが休業日を自由で安全に過ごすことができるように、地域の条件を整えることがますます重要になってきたと思います。例えば学童保育、児童館、図書館、公民館などを地域に整備すること、校庭やプール、体育館など学校施設を休業日にも利用しやすいようにすることなどが求められています。特に、障害児学校に通っている子供たちを地域で受け入れるための施設の整備や人の配置が不可欠であります。  県教育委員会に学校五日制のための検討委員会が設置されましたが、学童保育や児童館、障害児のための施設など、知事部局に属する仕事もたくさんあります。そこで、教育委員会だけでなく知事部局も挙げて、学校五日制の推進のための条件整備に取り組むべきではないでしょうか。それにふさわしい体制もつくるべきではないか、知事の考えをお聞きをするものであります。  県教育委員会は来年度新入生については、四十人まで学級を実施することに決めました。これは父母の願いにこたえた一歩前進と評価するものであります。そこで、今後、小中学校及び高校で、さらに三十五人学級へ進んでいくことが求められていると思いますが、その展望について教育長に明らかに願いたいと思います。  本議会に、私学助成の大幅増額を求めて十万人を超える請願が提出をされました。現在、公立高校と私学の間には生徒の経済的負担、教員の配置数、教職員の賃金水準などで大きな格差があります。このような格差を是正し、私学で学ぶ高校生に行き届いた教育を保障するためには、全国水準に比べてはるかに低い県の助成金を大幅に増額することが必要であると思いますが、知事の考えをお聞きをいたします。  県立高校においては、来年度新入生から四十人学級が実現されることになりました。これは県内の高校生の約二割が学ぶ私学においても当然実施されるべきだと思います。そこで、私学においても四十人学級を実現するために、特別の財政的援助を行うことが必要ではないか、知事の考えをお聞きします。  教育問題の最後に、障害児学校の女性教職員の母性保護について質問します。ことしの十月に、石川県教職員組合障害児学校支部婦人部から「私たちは元気な赤ちゃんを産みたい」と題する手づくりのパンフレットが発行されました。このパンフレットには、流産、死産、切迫流産などのトラブルを経験した女性教師十六名の生々しい手記が載せられております。車いすの乗りおりの介助など、体力を必要とする障害児学校の仕事の内容、急に飛びついてくる子供のことなど、職場の状態がリアルに書かれ、産休に入る直前の時期の体のひどさ、流産したときの悲しさなど、胸が打たれる内容であります。  知事は午前中の答弁で、これについて法律以上の対応は難しいと発言しました。しかし、八週間前からの産前休暇を実施しているのは三十六県にのぼります。六週間というのは石川県を含めてわずかに九県であります。母性保護という点では明らかに後進県なのであります。これでどうして女性の声を生かす県政などということができるのでしょうか。現実に、県立の学校で女性の教職員が「妊娠しても元気で働ける職場であってほしい」と悲痛な声を上げている。この声に知事はどうこたえるのか、改めてお聞きをするものであります。  次に、教育委員会として実態をどのように把握しているのか、教育長に調査結果を明らかに願います。九月議会では石川県の障害児学校では、児童生徒数一・八人に対して教員一人を配置しているという答弁でありました。しかし、依然として妊娠した女性教職員のトラブルは続いているのです。妊娠した女性の母体にとって大変な障害児学校の勤務の実態があるのではないか。一般学校に比べてトラブルの発生率はどうなのか、教育長にお聞きをいたします。また、補助教員の配置について、何らかの検討をされているのか明らかに願いたいと思います。  質問の第四点は、厚生行政であります。  まず、民間福祉施設で働く労働者の確保と労働条件の改善です。民間の福祉施設が絶えずやりくりに悩まされ、労働者は低い賃金水準と厳しい労働条件にあることは知事もよく御承知のとおりであります。ある保育所では、週休二日制を実施しようにも、定数内の保母ではやりくりできないと言っていました。ある障害者施設では職業安定所から紹介してもらったが、余りの給料の安さに障害者福祉への情熱はあっても、この給料ではやっていけないという理由で断られたと話してました。障害者の授産所では重度、重複の障害者の入所の比率がふえ、現在の職員配置基準ではとても間に合わないと言っています。  石川県の福祉事業がマンパワーという点で、今、大きな障害にぶつかっているのです。国に対して措置費の増額を要求することはもちろんですが、産休、週休二日制の実施、賃金水準の引き上げ、人手不足の解消のため人件費の上乗せ補助など、県独自の施策を強めるべきだと思います。知事並びに厚生部長の考えをお聞きをいたします。  次に、老人性白内障の眼内レンズの埋め込み手術に対する助成について、重ねて質問します。県当局はこれまで私の質問に対して、眼内レンズのほかに眼鏡やコンタクトレンズがあるという給付バランス論にとらわれ、公的助成には消極的な姿勢をとってきました。しかし、日本眼科医会の推計では、白内障で手術する患者の八五%が眼内レンズを入れるほど、一般的な治療法となっています。視野が狭くなる眼鏡や、老人には取り扱いにくいコンタクトレンズに比べ、眼内レンズは視力はやや落ちても肉眼に近い感じで見え、一度埋めれば半永久的に使えるという便利さがその要因だと言われています。ところが、低所得者が多い高齢者にとっては手術代が負担になり、手術が受けれない人がたくさんいるのです。お金がないとの理由で手術を受けられないのは悲惨だと、公的助成に踏み切る自治体がふえています。何らかの形で助成を実施している自治体は、大分県など百三十一であります。また、実施の検討を表明している自治体も愛知県、徳島県など百に上ります。石川県でも実施の方向を打ち出すべきではないか、知事の考えをお聞きをいたします。  質問の第五点として、リゾート開発の問題で質問します。  リゾート法が今、批判の矢面に立たされています。日本環境会議に続いて日本弁護士連合会の人権擁護大会も最近リゾート法の廃止を求める決議を採択しました。日本開発銀行と地方銀行などで組織する研究会は、ことしの夏、雇用や自治体の税収増、地場産品の消費などの波及効果はほとんどないという調査結果を発表しました。加えて、バブル経済の破綻と相まって計画どおりいかず、自治体と住民に大きなつけだけを残しているものがいっぱいあります。今こそ、大企業中心、自然環境破壊のリゾート開発、ゴルフ場推進政策などは根本的に転換すべきであります。知事の考えをお聞きをするものであります。  具体的には、石川県のゴルフ場の問題であります。石川県ゴルフ場環境影響調査実施要領によって、現在、十数カ所のゴルフ場開発の手続が進められています。この実施要領の策定に際して、私は住民無視と情報の非公開という致命的な弱点を持っていることを厳しく指摘しましたが、実際の経過は残念ながらそのとおりであったと言わなければなりません。調査計画書、報告書案に対する市町村長の意見、知事の審査意見、最終的な報告書など、住民の見たいと思うものが公表されていないのです。  住民が見ることができるのは環境影響報告書案だけであります。事業者による説明会は極めて限定された地区の住民にしか案内されていません。例えば、輪島市のあるゴルフ場の説明会はごく限定された地区の住民に案内があっただけで、ゴルフ場によって水源地の汚染、水害の誘発などを心配する下流の住民には説明会がいつ、どこで開催されるのか知らされなかったということを聞きました。住民が報告書案に対して公の意見書を出す機会がないというのも、全国の各種アセスメント制度の中では最悪のものであります。環境部は住民の意見は市町村長が知事に提出する意見書に反映されると言いますが、市町村長の意見は公表されていません。住民は自分たちの意見が反映されたかどうかそもそも知ることもできないのであります。  住民参加と情報の公開ということは、アセスメントを科学的に行うためにも必須の条件であります。中央公害対策審議会、環境影響評価小委員会の中間報告は、環境影響評価の科学的裏づけを充実する観点から、広く関連するすべての分野から環境に関する知識や情報を可能な限り多く吸収するよう配慮されなければならない。この場合、環境科学に関する専門的知識のほか、住民が日常生活や仕事の面で経験したり観察したりしていることについても、これを十分把握するように留意しなければならないと述べているところであります。  そこで、民主的な手続という点で、科学性という点でも、致命的な欠陥を持っている石川県ゴルフ場環境影響調査実施要領は、直ちに改め、ゴルフ場についてのアセスメントそのものをやり直すべきではないのか、知事並びに環境部長の考えをお聞きをいたします。  さらに、県当局が今、全般的なアセスメントの制度化を検討していますが、今、私が指摘したような問題点もどう解決するつもりか、あわせて明らかに願いたいと思います。  質問の最後は、廃棄物の行政の問題であります。私は、住民団体の皆さんとともに、産業廃棄物処分場を見てまわり、処分場内の残土や排出水を採取して分析もしてもらったのですが、いろいろな問題点があるのを感じました。敷地内に積まれたドラム缶から異臭を放つ液体が流れ出ていたり、汚水が河川に放出されていました。大きな穴を掘り、その中でいろんな廃棄物を燃やしている届け出対象外の処分場もありました。  そこで、産業廃棄物処分場に対する指導監督の強化が必要だと思うのであります。また、現在の法律のもとでは届け出義務のない、小規模な処分場についても届け出制とし、監督と指導を強めることが必要だと思いますが、どうでしょうか。知事並びに環境部長の考えをお聞きをいたします。  以上をもって、私の質問を終わります。 ○副議長(北村茂男君) 中西知事。  〔知事(中西陽一君)登壇〕 ◎知事(中西陽一君) ただいまの川上議員にお答えいたします。  第一点、今の問題になってます国会審議の大きな課題のPKO法案、これは私は日本の今日の繁栄はまさに世界平和の上にできているものだと思うのであります。世界平和なればこそ日本経済は大きく発展してきたと思います。それが平和に逆行するんじゃないかというPKO法案についての議論が国会の中にもあるようでございますが、私はPKOは文字どおり平和維持協力法でございますから、逆行しないと私は思っているのであります。PKO法案の第一に掲げられておりますのは、国際的な平和維持のためには武力を行使しないし、武力的威圧を加えない。そういうものを派遣の問題にすると書いてございますが、そのとおりであろうと思っております。何かPKO即武装した軍隊の海外派遣というふうに極めて短絡的に考えられていることは、一部で考えられておりますことは残念でございます。  さて次に、国際空港化の小松空港の問題でございますが、そのために基地を撤去せよ、あるいは金沢市の野田の自衛隊駐屯地を撤去しろというお話でございます。そういう説もおありでございましょうが、今、申しましたように、やはり平和維持のためには最小限の自衛隊が必要だということはほとんどの、大多数の国民の共通の認識ではないかと考えるのでございます。地球を見渡しますと、至るところで火花が散り、きな臭い煙が上がっております。アジアの一部もそうであれば、東ヨーロッパもそうであります。アフリカもそうであります。世界中が非常にやはり不安定でございまして、そういう中で日本が貢献するためにどうするか、これが第一の問題であります。そして、第二は我が国自体が安定的な平和に貢献するために、まず、我が国自身が最小限の自衛力を持つ。これも大変大事なことだと考えているのであります。その辺が考えの違う方があるのは残念でございますけれども、私はPKOが国際的に注目を浴びておりますが、誤解のないように国際的認識がされまして、これが実現することを期待いたしているわけでございます。  次に、農林漁業問題の中での米の輸入自由化阻止せよというお話でございました。気持ちの上では私も同様でございますが、二種兼業農家がほとんどの石川県の姿を見てますと、兼業農家は機械工場に働き、繊維工場に働き、また小松製作所等のブルドーザー工場等で働いているわけであります。日本の今日の繁栄は自動車あるいは電子関係の高度化したものの輸出でございますが、それらを考えますと、お釈迦さんに説法でありますが、国内産で自給、こういう方針については政府は何か調整をするという話でございまして、ある意味じゃやむを得ないかなと思っております。日本の経済が後退しないようにするためにどうするか。その中で米も視野に入れて考えねばなりません。問題は米について言えば、生産コストをさらに国内産について切り下げる努力をすることであります。よい品種のものをできるだけ適正価格にもっていく。国際価格にさや寄せをする。こういう努力を必要とすると考えております。そのことによって消費者の理解、支援も得られるのではないかと思っております。  十九号台風におきます林業被害、これについては部長からお答えいたしますが、余りにも被害が甚大でございまして、林業家の再出発の意欲をなくされては大変でございます。したがいまして、九月議会でもいろいろと対応策を予算に組みましたし、今後もなおそういうことをやっていくつもりでございまして、精いっぱい意欲を持ってもらうようにしたいと思っております。  イカ流し網については、国際的な世論の高まりからいたしまして、禁止実行せざるを得ぬようでございますが、国の責任で対応策をしっかり考えてほしいと考えているのであります。対応策の中では、国民のたんぱく資源、もう一つは漁業者の救済策でございます。これらについて政府の適切な措置をお願いしたいと思っております。  教育行政でございますが、特に、週休二日の問題で、学校週五日制の問題でございまして、時代の流れだと思っておりますけれども、学校の門は閉じても子供の生活は一週間あるわけであります。したがいまして、子供の生活ということを考えますと、対応策をどうするか。大変いろんな問題があろうかと思っております。教育水準を維持しながら、児童、生徒の休業日の過ごし方、これを急いで研究しなきゃなりません。そして、そのための予算を必要とすることは間違いございませんが、教育委員会だけでなく、県は関係各課との連携を密にして対応していきたいというふうに思っておるのであります。  これと関連して、私学の問題でございますが、私学についても経常費の増額も考慮しているところでございます。いろいろと私学も片手落ちになっては大変でございますので、十分公立学校とはずを合わすように努力するつもりでございます。私学の四十人学級についても同様でございます。  障害児学校の女性教員の中には、いろんな問題があるということでございます。私は女性の妊娠、出産は大変な負担であるけれども、そのことを理解しながらも、女性の妊娠、出産は健全な生理的な現象であるようにお願いをいたさねばならぬと思っております。ところが、職場によっては、それがいろんな支障があるということのようでございます。よく勉強したいと思っているのであります。諸制度も一体どうやって生かすのか、この辺を研究したいと思っております。  民間福祉施設においても同様でございまして、延長保育、夜間保育等が現在の保母の負担だけになっては大変でございます。延長保育、夜間保育、障害児保育、いずれもそういう点に十分配慮しなきゃならぬと考えているのであります。処遇を改善いたしましてもなかなか志願者の確保が難しい状況でございますので、なお、工夫を必要とすると考えておるのであります。  眼内レンズの問題については、健康保険の適用についていろいろと今、議論されているようでございますが、国の診療報酬制度改正の中で議論されているようでございまして、引き続き国に対しまして制度化の要望をしてまいりたいと思っているのであります。既に六月県議会におきまして意見書も議決されているわけでございますが、それを踏まえて、なお国の動向を見極めてまいりたい。今、全国見てますと、県では一県だけ。後は市町村のようであります。いろいろと御要望が各方面から出ておることは重々承知をいたしておるところでございますが、何よりも保険診療報酬の中に組み込んでほしい、これが願いでございます。  リゾート開発につきましては、いたずらに山を削り、海を埋めるようなリゾート開発は、これは日本人の価値観は変わってまいりましたから、必ずしも全面的に受け入れられるものではございません。したがって、自然環境破壊を伴うリゾート対策については十分慎重に対応しなきゃならぬと考えております。今日まで県政でもそれを念頭に置いて進めてまいりました。ゴルフ場は、全国といささか厳しい県土の一・八%で抑えておりますが、なお今後、まだ下の方に向けて規制すべきかどうか、これも今、検討しなきゃならぬと思っているのであります。特に、水源と絡むゴルフ場等については、慎重な上にも慎重でなければならぬと考えております。  環境影響調査につきましては、その報告書案縦覧、これについては地元説明会等を通じて住民意見を聴取しておりますが、環境アセスメントについてはできるだけ多面的に各方面の意見が聞かれ、取り入れられるようにしたいというふうに思っているのであります。  産業廃棄物の処分場に対しましては、さらに監督・指導を強化してまいりたい。それから発生源であります事業者、これに対しましては、さらに厳しい指導をしたいのでございます。産廃物を出す企業に対する指導・監督を厳しくしたいというふうに考えている次第でございます。 ○副議長(北村茂男君) 松谷厚生部長。  〔厚生部長(松谷有希雄君)登壇〕 ◎厚生部長(松谷有希雄君) 民間福祉施設の職員の上乗せ補助の御質問がございましたが、一律の県独自の上乗せ補助の創設につきましては、制度の根幹にかかわる問題であることから、慎重な検討を要すると考えています。いずれにいたしましても、今後とも福祉施設における処遇の向上には留意してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(北村茂男君) 斉藤環境部長。  〔環境部長(斉藤晴彦君)登壇〕 ◎環境部長(斉藤晴彦君) 環境アセスメント並びに産業廃棄物処分場に対する監督の強化については、知事から答弁を申し上げたとおりでございます。届け出のない小規模な処分場について、監督を強化すべきではないかという御質問でございましたが、廃棄物の埋立処分の処理につきましては、その規模の大小を問わずに、いわゆる廃棄物処理法に基づく処分基準が適用されることになっておるわけでございまして、処分基準に違反した処理が行われた場合は、廃棄物の撤去等の適切な措置を講じさせているところでございます。  なお、今後とも不法投棄や不適正処理のパトロールを実施いたしまして、監視の強化に努めてまいりたいと存じます。  以上でございます。 ○副議長(北村茂男君) 岩本農林水産部長。  〔農林水産部長(岩本荘太君)登壇〕 ◎農林水産部長(岩本荘太君) 十九号台風によります林業被害の援助方策でございますが、御質問の風倒木搬出林道設置の標準単価、人手の確保、さらに風倒木の備蓄場所の確保、整備、積みおろし、将来の備蓄資金に対する融資、風倒木の利用法の開発等のお話でございましたが、これらの点につきましては、議員御指摘の方向で対策を実施中、あるいは実施することといたしております。ちなみに、人手の確保でございますが、既に福井県、あるいは山中町から延べで二百人ほど現地に導入いたしております。将来は関係団体とも情報交換等いたしまして、延べで三千人程度の導入を図りたいと考えております。さらに、備蓄場所につきましては、十五カ所の全体計画のうち、既に十二カ所を確保いたしております。  それと、風倒木の利用方法につきましては、これはいろいろな方法があると思いますけれども、森林土木工事に利用するとか、あるいは新たな利用方法といたしまして、ウッドセンター、本年度開設いたしましたウッドセンター等が中心となりまして、国の試験研究機関等の協力も受けまして、ただいま調査を進めているところでございます。  以上でございます。 ○副議長(北村茂男君) 肥田教育長。  〔教育長(肥田保久君)登壇〕 ◎教育長(肥田保久君) 教育問題についてお答えいたします。  第一点目は、小中学校における学級編制について、今後の見通しはどうかということでございました。今年度、おかげさまで全校で四十人学級編制が完成いたしました。その結果、県内の一学級当たりの児童生徒数は平均で見ますと、小学校で二十八・六人、中学校では三十五・一人となっております。文部省の次期改善計画では、今後は単に一学級当たりの人数を機械的に削減する方向ではなくて、学級編制の基準の弾力化やチームティーチング、あるいは習熟度別の指導など、授業の方法や形態が工夫できる基準を検討しているようでございまして、今年度、そのために全国で六十五校の協力校を指定しております。私どもも次期改善計画に注目してまいりたいと、このように考えております。  次、第二点目でございますが、特殊教育諸学校における流産など、異常状況の実態はどうか、その対策はと、こういうことでございました。特殊教育諸学校において、切迫流産や早産などのための病気休暇をとった者はここ五年間で妊娠者の一五・七%であり、おおむね小中学校並みの一五・一%とそう大きな違いはございません。なお、今後の対策でございますが、午前中も申しましたが、現在、教員一人当たりに対する児童生徒数一・八人、あるいは授業についても障害の状況によって一つの教科を複数の教員で担当いたしておりますし、十一校の特殊教育諸学校に対して二十六名の介助員も配置しておるところでございます。校内の協力体制のもとに、健康に出産できるよう今後とも配慮してまいりたいと、以上でございます。  〔川上賢二君発言を求む〕 ○副議長(北村茂男君) 川上賢二君。 ◆(川上賢二君) 一点だけ、簡単に教育長に質問します。  今ほど説明がありましたですけれども、障害児学校では一般の学校よりも教員の配置を多くしている。そのこと、九月議会でもやりましたけれども、依然として妊娠した女性教職員のトラブルは減るどころか、変わってないわけですね。その点で、一般の学校のやつも出されましたけれども、要は、子供たちをいろいろ介助して、そのために車いすに乗せたりいろいろあるわけなんだけれども、そういう仕事が妊娠して出産二カ月ぐらい前の母体にとって問題はないのか。そういう点では、見解はお聞きしていないと思います。この点ははっきりさせてほしいと思うんです。  以上です。 ○副議長(北村茂男君) 肥田教育長。  〔教育長(肥田保久君)登壇〕 ◎教育長(肥田保久君) 産前産後の休暇以外にそういう必要が生じた場合には、校長と本人の十分な理解を得て業務の軽減等を図っておるところでございます。  以上でございます。
          ─────・──・───── △休憩 ○副議長(北村茂男君) 暫時休憩いたします。   午後二時十四分休憩       ─────・──・─────   午後二時三十五分再開          出席議員(四十三名)            一  番   粟       貴   章            二  番   紐   野   義   昭            三  番   一   川   保   夫            四  番   小   倉   宏   眷            五  番   米   田   義   三            六  番   長   井   賢   誓            七  番   石   田   忠   夫            八  番   宇   野   邦   夫            九  番   吉   田   歳   嗣            十  番   向   出       勉            十一 番   善   田   晋   作            十二 番   上   田   幸   雄            十三 番   岡   部   雅   夫            十四 番   矢   田   富   郎            十五 番   櫻   井   廣   明            十六 番   稲   村   建   男            十七 番   奥       清   一            十八 番   長       憲   二            十九 番   角       光   雄            二十二番   勝   木   菊 太 郎            二十三番   大   幸       甚            二十四番   福   村       章            二十五番   嶋   野   清   志            二十七番   河   口   健   吾            二十八番   石   本   啓   語            二十九番   中   村   幸   教            三十 番   米   沢   利   久            三十一番   中   川   石   雄            三十二番   金   原       博            三十三番   宮   下   正   一            三十五番   宮   地   義   雄            三十六番   竹   野   清   次            三十七番   米   沢   外   秋            三十八番   北   野       進            三十九番   八 十 出   泰   成            四十 番   若   林   昭   夫            四十一番   稲   本   孝   志            四十二番   桑   原       豊            四十三番   山   根   靖   則            四十四番   藤   井       肇            四十五番   池   田       健            四十六番   庄   源       一            四十七番   川   上   賢   二          欠席議員(三名)            二十 番   北   村   茂   男            二十六番   谷   口   一   夫            三十四番   山   田   宗   一       ────────────── △再開 ○議長(米沢利久君) これより会議を開きます。       ─────・──・───── △質疑・質問(続) ○議長(米沢利久君) 休憩前の議事を続けます。長井賢誓君。  〔長井賢誓君登壇、拍手〕 ◆(長井賢誓君) 発言の機会を得ましたので、知事、関係部長の御答弁のほど、よろしく願います。  質問の第一点は、北陸新幹線の早期着工についてであります。  自民党代表質問にありましたように、いよいよ正念場を迎えた新幹線の建設であります。各位も御承知のとおり、北陸新幹線については富山県のルートの変更により、着工が約一年半おくれになったようであります。石川県を初め、新幹線を待ち望む地域住民や北陸新幹線関係者各位は落胆と困惑をいたしているところであります。しかし、おくれはいたしたものの、沿線各県にあっては一丸になって着工獲得に向け、全力を挙げて運動を展開した結果、明秋着工が期待されるところでありますが、次の点についてお尋ねをいたします。  まず第一は、高岡−金沢間のルートの変更でありますが、ルートの変更について運輸省がこれを承認したとありますが、聞くところによりますと、富山県側では高岡−津幡に達する変更ルートについて、環境アセスメントによるボーリングが開始されたと聞くが、石川県側については当初の現行ルートどおり変更がないものと考えてよいのか、改めてお尋ねをいたします。  次に第二は、本格着工は来年の秋と聞いています。この一年という空年月を知事におかれましては、本格着工に向けてどのように取り組まれるか、そのお考えとその方策についてお聞きをいたします。  次に第三は、在来線云々とあるが、在来線の問題はなしと思いますが、その点どうお考えか。とにもかくにも約一年半のおくれを取り戻す方法として、早期着工に全力を尽くされるよう、そのお考えをお聞きいたしたいのであります。  質問の第二点は、土木関係についてお尋ねをいたします。  第一は、金沢環状道路の建設促進についてであります。近年、特に金沢市内の混雑は甚だしく、地下鉄、モノレール構想等がありますが、その先に外、中、内環状線の整備が急務であります。金沢市内の混雑緩和を考え、金沢環状線の整備促進については、都心部を優先着工とし、市内混雑緩和に努力すべきであると考えますが、現在、整備が滞っている箇所の整備困難な箇所、カーブ、急坂、橋梁等でありますが、このような困難な箇所の整備について今後とも特段の努力をお願いするものであります。  次に第二は、金沢井波線の改良工事の促進についてであります。金沢井波線の改良促進の声が出て十数年になり、金沢市と福光町が促進協議会をつくり、促進運動の展開を毎年続けていますが、諸般の事情があってか全く改良が進んでいないと言っても過言ではありません。御承知のように、マイカー等の激増に伴い、道路の混雑は急激に進み、朝夕の通勤時は一方交通に限定された状態であります。このため、トラブルや交通事故が頻発していると聞いております。このような状況にかんがみ、御検討の上、一日も早い改良工事の着工に御努力されますよう、知事、土木部長の御所見をお伺いいたします。  次に第三として、一般県道中尾−津幡間、上平−中尾間の改良工事促進についてであります。一般県道中尾−津幡間の第一期工事は平成二年度で五カ年を費やし、このほど完工を見るに至りました。知事、関係者の御努力に敬意を表する次第であります。引き続き第二期工事として上平−中尾間でありますが、近年交通量の増大と交通事故の頻発に関係者を困惑させているところであります。この区間はカーブの上、急坂、高低が甚だしく、さらに狭小といった運転手泣かせ、住民泣かせの区間で、しかも一車線で、一日も早い拡幅改良工事のため、調査につき知事、土木部長の御所見のほどをお伺いいたします。  第四として、金沢市岩出地内地滑り対策工事の促進についてであります。今年六月二十八日、二十九日の梅雨前線豪雨災害により、地滑りが広範囲にわたって発生し、民家五棟、半壊その他被害を受け、長期間手のつけられない地滑り地帯でありました。長期間の地滑り被害に対しては県、市の温かい救済の御努力に対して心から感謝申し上げる次第であります。  さて、この地域の砂防対策工事についてでありますが、再発防止はもちろん、当面の対策等、今後どのように進められるか、知事、土木部長の御所見をお伺いしたいのであります。  質問の第三点は、河北潟周辺一帯の浸水、排水対策についてであります。  河北潟周辺一帯の地質形成は泥層と細砂層の積み重ねであります。基盤は極めて不安定であると思われます。周辺一帯の水準測量と調査が必要でないかと思われます。これらに対して、調査検討されるお考えの御所見をお伺いいたします。  河北潟は調整池の役目を果たしていると思います。各背後地からの排水施設を、基本となる洪水計画の算定基準は事業担当の建設省と農水省とで使用する数値が異なっているのでないかと見られるのであります。事実とすれば、管理面で弊害があると思いますが、その点、どのように考えておられるでしょうか。また、河北潟周辺地域の排水改良対策についての検討期間、満二年になります。この期間中、検討、協議が続けられてきた模様でありますが、これらの結果に基づいて、対策、今後の見通し等について知事、農林水産部長の御所見をお伺いいたします。  次に第二として、河北潟周辺農業公園としての整備についてであります。このことについては、河北潟周辺の状況が一変しつつある現状であります。その理由は六月二十八日、九日の豪雨に見舞われるように森下川、二日市悪水川ほか、五川から多量の土砂まじりの泥水が河北潟に流れ込み、しゅんせつをせざるを得なくなり、そのしゅんせつ範囲は河北潟の半分に達したのではないかと言われております。これらのしゅんせつ処理の土砂の搬入、搬出の一環として、この機に河北潟周辺を農業公園として生かし、計画を織り込んだ土砂の搬入、搬出により公園化を進め、一石二鳥をねらえばと考えるが、知事、農林水産部長の御所見をお伺いしたいのであります。  質問の第四点は、高齢化社会の対応についてであります。  我が国は今や世界一の長寿国であると同時に、他国に例の見られないスピードで高齢化が進展している現状については御承知のとおりであります。高齢化社会が到来し、問題が顕在化してからでは時期遅しとなることは申すまでもありません。将来を展望し、長寿社会にふさわしい安定した制度の確立とともに、単に老人を弱者として保護するのではなく、老後に生きがいを求め、これを高める積極的な施策でなければならない。本県にあっては、昭和六十三年十月、二十一世紀のビジョン、石川県長期構想の示すとおり、生涯を通じた健康づくりと自発的に健康管理を推進する構想に基づき進められるものと、これについて今後どのように具体的な施策を展開していくか。これが当面する緊急課題であると考えるものであります。ビジョンの実現に当たっては、早急に実施すべきもの、実施に向けて準備を急ぐもの、あるいは将来の課題とすべきものなど、それぞれ速やかに対策を講ずべきであると考えますが、知事は来年度の予算においてどのような構想をもって、ビジョンの実施のほどの御所見をお伺いするものであります。  質問の第五点は、北陸の未来を考える会についてであります。  今年十一月二十日、第六回の北陸の未来を考える会が東京で開催されたと聞きます。これには北陸三県のゆかりの財界人、文化人、学識経験者等々、各界を代表するオピニオン・リーダーの方々が参加されたのでありますから、この席で討議された中身は未来に向かって発展する石川県に対するとうとい指針であり、貴重な御意見が数多く出されたことと推察します。御承知のように、北陸地方は日本の真ん中に位置しています。三大都市圏と近接性を考えて見ましても、また、自然や文化、産業の発展が適度に調和し、生活環境の整備も着々と進んでいる、この地域こそ未来に向かって新たなる発展が期待されるところであり、その可能性は大きなものと考えております。東京の県人会などにおいても、こうした期待や注文の声が多く出ると聞いています。今回の北陸の未来を考える会において、課題となった北陸新幹線の問題、国際空港の必要性とその推進方法等、あるいは対岸諸国との交流の重要性等々、広範囲に語られた重要課題や御意見、助言などをどのように地域の発展に結びつけ、また生かしていかれるつもりか、知事、企画開発部長の御所見のほどをお伺いするものであります。  質問のその二に、金沢競馬場についてであります。  金沢競馬に競馬場場外馬券売り場新設についてであります。金沢競馬場は広々とした田園風景を眺め、白山、医王山を眺望でき、美しい環境に恵まれた競馬場であります。そこには特別観覧席、場内には遊園地、スポーツ施設等があって人気を呼んでおります。しかし、近年、どうにか黒字に転じておりますが、将来が危ぶまれております。このことから、過日、岩手県の競馬先進町を訪ねました。そこは日本初の劇場型場外テレトラック盛岡と銘打って、収容人員二千五百名、その窓口、自動払戻機、大型映像と驚くほどであり、発売成績の好調を見てまいりました。次に、宮古テレトラック場外発売所を見学いたしました。宮古駅から三分の箇所で、駐車場なしといった珍しいテレトラックで、極めてよい発売でした。このような状況から、金沢競馬にテレトラック場外馬券売り場の構想についてお尋ねをいたします。  質問の最後は、郷土石川の花としてクロユリと言われていますが、一般になじみが薄いので、明年、国民文化祭を機に県花を新たに定めることについて、検討するお考えがないかをお尋ねいたします。  今日まで、県木、県鳥については明確に定めてあるが、県花については定められていないと思います。今まで石川の代表の花としてクロユリと言われていますが、石川のシンボルフラワーとしてはもう一歩突っ込んで考える必要があると考えます。聞くところによりますと、県農業試験場では能登ユリ三種類とカサブランカの外国ユリ品種等を交配して、石川のユリとして市販する研究がなされているようであります。これが大衆的に販売ルートに乗せられないか検討中でもあると聞いております。北陸三県にあって富山県花はチューリップで、福井県花はスイセンで、石川県代表がクロユリでありますが、石川県の花卉の消費需給は北陸随一とも言われている今日、石川県花について何かユリなりを定め、広く県民に普及販売拡大を図る必要があると思いますが、御所見のほどをお伺いし、私の一般質問を終わります。(拍手) ○議長(米沢利久君) 中西知事。  〔知事(中西陽一君)登壇〕 ◎知事(中西陽一君) ただいまの長井議員の質問に私並びに関係部長からお答えいたします。  まず、北陸新幹線でございますが、最大の課題は小松以西の正式の工事認可の申請と、小松以西、福井の越南から以西のルートの早期決定であります。それがありませんと、どうも富山県と比べ福井県あたりはかやの外におるという意識が強いようでございますから、何としてもそれを早く、政府の手続をやっていただきたいのであります。  富山県が先年発表されました基本ルートの変更を、在来線絡みで申し出てまいったわけであります。本当ならば優先順位、着工第一番でございましたが、東北あるいは九州より着工がおくれたのは残念でありますが、完成年度はぜひ早めていただきたい。これが切なる願いでございます。既に新聞にも報道されましたが、十月三十一日、運輸省から指示が出ました。鉄道建設公団ではルート選定のための地質調査を始めております。これはあくまでも環境アセスの前提でありまして、ルート選定のための地質調査を実施中でございまして、今後、地元の意向を踏まえて正式のルート決定になるわけであります。  そのとき、問題は津幡の問題でございますが、できるだけ津幡の町の希望のかなえられるようなルートになってほしいと、こういうふうに考える次第であります。できるだけそういう配慮が行われるであろうと考えております。  それからもう一つ、一部に間違ったと言ってはおかしい、勘違いされた議論がございます。ルート変更は能登の切り捨てだと、こういうことをおっしゃる方あるんですが、基本ルートでもそもそもそうであったんですから、切り捨てではございません。そのことを御承知いただいておきたいと思います。基本ルートのときにも、現在の津幡駅には接続いたしません。今度の変更ルートも同様でございます。そのことはあらかじめ御承知いただきたいと思います。  今月七日、津幡町内でボーリング開始されましたんで、早く環境アセスが行われて、運輸省に対する工事実施計画の認可申請の手続が順調に進みますよう期待いたしますが、順調に進めば来年秋までには本格着工になると考えております。問題は来年度の国家予算編成のときにどれだけの予算確保できるかということでございまして、どうぞ議員各位も御協力いただきまして、国会議員を先頭に立てて予算の確保に努力したいものでございます。  次に、土木行政でございますが、金沢環状道路、外、中、内、この三つの環状道路につきましては、逐次工事は進んでおりますけれども、なお今後促進をしてまいって、完成を促進したいのでございます。具体的な問題については、先日も本会議で土木部長がお答えいたしておりますが、重ねてあえての御質問でございますから、詳しくは土木部長からお答えしたいと思っております。  金沢井波線は建設省、自治省の広域共同プロジェクト事業の採択を得たわけでありまして、一層整備を進めなきゃならぬと思っております。  岩出地内の地滑りについては、できるだけ速やかな善処をするつもりでございます。  河北潟周辺の排水改良については、近年の非常に著しい都市化の進展、潟周辺低部の水田沈下、こういうことが状況の原因でございますが、新たなる排水対策が必要だと考えておりまして、御承知のように平成二年には実況の実態調査を行っておりまして、本年度中には整備計画を策定するつもりでございます。これから得られる教訓は何か。これまでの至るところの干拓地その他、国土の改造を伴う仕事は後で大変お金がかかるということであります。河北潟干拓も水田で利用するならばやりようございましたが、途中の変更でございまして、大変だと思っております。加賀三湖についても、また邑知潟についても同様でありまして、自然に対して逆らう改造計画はよほど事前のしっかりした調査とその後のこれに対する覚悟が要る、こういうことだと思うのであります。  河北潟周辺の農業公園についての御提言、大変結構なことだと思います。見渡す限りの緑、これだけでもすばらしい公園と私は考えるんであります。公園だというだけで何かいろいろなものを建てたり、置かなきゃならぬというものではないと思っております。現在、既に貴重な公園というべき空間だと思っているんであります。特に、御提言は流入河川の土砂のしゅんせつをするようにというお話で、それもごもっともであります。土砂のしゅんせつは年々行わなきゃなりません。地球は生き物です。生き物である限りは呼吸します。呼吸する限りは土砂も吐き出すんであります。そのために年々のしゅんせつを必要といたします。そのときのしゅんせつ土砂のいわば捨て場というと語弊ありますが、それを置く場所として周辺の土地は大変大事だと思っております。したがいまして、簡単に上物を建てたら、今度はしゅんせつ土砂の行き場所がなくなる。こういうことではないかと思っているんでありますが、特に農業試験場、総合試験場の周辺は大変大事な土地でございます。試験場自身も県民に開放して、憩いの場とし、教育の場としたいというふうに考えているのであります。  次に、二十一世紀ビジョンに基づきます福祉政策についてでございますが、特に、来年度は高齢者対策としてどのようなことを考えているかという御質問でございますが、今日までやってまいりました県の政策は全国で見てもかなり前向きに進んでいると思うんであります。明年は同じ路線でさらにやっていきたいんであります。やさしい町づくりとか、いろいろと厚生省、やさしい言葉使ってますけれども、問題はお金が要るということであります。お金要ることを承知の上で厚生省もしっかりと我々の県政をバックアップしてほしいし、我々も議会の御了解いただいてできるだけ積極的に福祉対策には、特に老人福祉にはお金を投入したいと思っております。特に、問題は特別養護ホームは絶対数が足りません。まだまだ足らないと考えているんでありまして、これについては政府の目をもっと開いてほしいなというのが私の考えです。  また、痴呆性老人対策、これも大変大事なことでございまして、いろいろと工夫を今、しているところであります。老人保健施設もそうでございます。県でも一つ県営でつくろうということで、既に準備予算を計上したところでございます。
     何よりも財政が明年あたりから厳しくなると思いますので、そのためにも福祉基金、既に計上いたしておりますものを有効、適切に使いたいと考えております。  北陸の未来を考える会、この委員の方々には、大変、現役で御活躍の経済人、文化人、その他の方にお入りいただいておりますが、委員の各位、大変御熱心でございまして、非常に感謝にたえないんであります。我々は北陸の未来という言葉使っておりますように、北陸三県が共同して浮揚していくためのいろいろな問題を御討議いただいております。特に、その中でも北陸新幹線、あるいは環日本海交流、あるいは北陸の文化、科学、先端科学技術大学院等についての助言をいただいております。非常に空気づくりと申しますか、雰囲気づくりには我々心強い存在だと考えている次第でございます。  最後に、金沢競馬場の競馬の場外馬券でございますが、扱いは慎重にしなきゃならないと考えておるんであります。北海道でも最近、住民運動で場外馬券の設置をやめております。そういうことでございまして、関係の地元市町村、住民団体、広く住民の合意が得られるものかどうかを見守りたいんでありますが、率直に言いまして、私は慎重論でいきたいと考えておるんであります。競馬場は一般大衆の娯楽、レクリエーションだとは考えておりますけれども、しかしながら、場外馬券になりますとどこまで広がるかわかりません。電話投票も認めるというようなことになりますと大変でございますので、慎重論でございますが、なお、長井県議の御意見も拝聴していきたいと思っております。  次に、県の花、クロユリは郷土の花と呼んでおりまして、県花ではございません。この郷土の花はたしかNHKが三十周年記念事業として始めたんでございまして、全国同様のことに相なっております。クロユリは一般の方々の目に触れません。そういう意味では大変なじみが薄いんでありますが、既にクロユリだということでいろいろな発刊物にもマークに使っておりますので、どうするか、実は絶えず研究をしているわけであります。白山の上からクロユリをこっそり持っておりても、地元では育ちません。そういう花でございますのでなじみの薄いのもごもっともであります。ちなみに、富山県のチューリップ、福井のスイセンも郷土の花で、県花とはなっておりません。なかなか微妙な使いわけをしているわけであります。いろんな御意見を私も承りながら、何か新しい道あれば結構だなと、こう思っております。キクザクラとかいろんな説が出るかも存じません。いろんなことを各方面の御意見に耳を傾けたいと思っております。 ○議長(米沢利久君) 山内土木部長。  〔土木部長(山内勇喜男君)登壇〕 ◎土木部長(山内勇喜男君) 金沢環状道路についてのお尋ねでございますが、御案内のとおり金沢環状道路は内環状、中環状、外環状、この三つから形成をされておるわけでございまして、有機的、一体的に整備を進める必要があるというふうに考えておるところでございます。  現在の整備方針といたしましては、都心部の交通混雑の緩和を図るたに交通ネックの区間である現道の拡幅並びに未整備区間の整備を図りますとともに、都心部以外の現道につきましても、幅員狭小とボトルネックとなっております区間の拡幅整備を図ることといたしておるところでございます。知事答弁にもございましたように、環状道路は交通の円滑化を図るだけではなくて、都市活動の重要な根幹施設でもございますので、今後とも早期完成に向けまして努力をしてまいりたいというふうに存じます。  次に、一般県道中尾津幡線の上平−中尾間の改良工事についてでございますが、県道の中尾津幡線、上平から中尾間については、縦断勾配が非常にきつく、しかも屈曲している区間から順次その改良に努めているところでございます。現在までに延長千九百二十メートルのうち、既に千六百メートルの整備を完了しておりまして、残る区間につきましても県単独事業として整備を進めているところでございます。今後とも事業の促進を図ってまいりたいというふうに存じます。  以上でございます。 ○議長(米沢利久君) 若林昭夫君。  〔若林昭夫君登壇、拍手〕 ◆(若林昭夫君) 十分なれないままに三度質問の機会に恵まれましたことに感謝を申し上げ、県政について率直に感じたことをお尋ねいたします。知事並びに関係部局長の親切で明確な御答弁をお願いいたします。  昨日、十二月八日は太平洋戦争の開戦から五十年目に当たる、歴史的に重要な意味を持つ一日でありました。庶民の一人としてこの十二月三日に衆議院を通過いたしましたPKO法案について、大きな不安を抱くものであります。国政の問題ではありますが、環日本海時代における石川県にとっても無関心では過ごせぬ問題として、あえて知事にお尋ねいたします。  十月には日韓友好促進石川県議連で、韓国とのチャーター便の相互乗り入れによる日韓友好親善訪問が行われました。同時期にシンガポールマレーシアにも定期便やチャーター便の開設を目指して石川県議団が出かけております。ソ連のイルクーツクにおける石川ウィーク91の開催や、対中国とのさまざまな交流があります。これらアジア諸国との友好や交流にとって、自衛隊の海外派遣に道を開くPKO法案を承認することは、アジア諸国にとって日本への不信をかき立てることになると思われます。環日本海時代と言われ、アジア近隣諸国とのより一層の交流を図るためには平和が大前提であります。日本海を挟んでアジアへの玄関口として石川県も看過するわけにはまいらないと思います。  また、戦争世代の知事であります。戦争を語り継いでいただかねばならない人としてお尋ねいたします。PKO法案はアジアの国々との友好促進の支障にならないかどうか。いま一つ、さきの大戦への反省を込めて、自衛隊の海外派遣には格別の感慨をお持ちではありませんか、お伺いいたします。  それでは県政について幾つかお尋ねいたします。  ことしは石川県にとって大きなイベントや県政の重大な問題がメジロ押しにあった一年であります。年明け早々の知事選に始まり、統一地方選挙がありました。第四十六回国民体育大会は総合優勝を果たし、成功裏に終わりました。県内全域において実施された国体であり、関係者各位の御努力に心から感謝と敬意を表するものであります。石川県実行委員会においても、満点に近い総括がなされていると思います。大きな事業をなし遂げた喜びは十分理解いたしますが、国体をさまざまな角度から見て、全く反省すべき点はなかったのかどうか、お伺いをいたします。運営面について、県とそれぞれの市町村との食い違いはなかったのかどうか。あるいは市町村の経費負担についても円満に進んだと思われますか。私が知り得た情報では、県立高等学校の現場において、入賞を期待された有望種目の選手たちが九月から大会終了までほとんど授業を休んでいたと聞いています。公的な欠席、いわゆる公欠扱いがなされていたとのことであります。入賞の努力を多とするものではありますが、これまで国体に関しては、教育長も含めて、教育の現場において国体の影響が余りなかったかのような見解であったと思います。このことはかなりかけ離れた実態があったと言わざるを得ません。このような事実について把握しておられますか、いかがですか。国体局長並びに教育長に国体の総括的な反省点をお尋ねいたします。  次に、身体障害者福祉についてお尋ねいたします。  十月二十六、七の両日、全国身体障害者スポーツ大会、ほほえみの石川大会が開催されました。全国の身体障害者の方々がハンディを乗り越えて自分たちの可能性に挑戦されたひたむきな闘いぶりはまことにさわやかでありました。私も盲人野球を見せていただきました。視覚障害者の皆さんの真摯で全力を集中して球を追う姿に深い感動を覚えました。そして、野球場に実に多くのボランティアの皆さんが献身的に協力しておられる姿に、なおかつ感銘を受けたものであります。ほほえみの石川大会は多くのボランティアの方々の協力なくしては成り立たなかったでありましょう。  このボランティアの方からお誘いを受け、先般、石川県社会福祉会館内の点字図書館を見てまいりました。六人の職員と多くのボランティアの方々が忙しそうにいろいろな仕事に携わっておられました。点訳をする人、音訳をする人、またパソコン点訳や点訳したものを製本する機器類が大きなスペースを占めています。点字図書館の総面積は百九十一平方メートルで、書架が十五台据えつけられていました。ボランティアの協力によってつくられた点訳本や音訳のテープで書架もつついっぱい詰まっています。年間約千冊の本がつくられています。書架もスペースが少なくなっています。点字図書は現在一万九千五百十五冊、録音図書は一万五千八十一冊、図書は主として郵送で貸し出されます。ボランティアの方々から、点字図書館の現状は大変手狭で苦労しているとのことでした。私が見学するにも、体を横にしてすり抜けねばならない状況でありました。ほとんど立錐の余地もないところまできていることを知らされました。点字図書館は、現在、国の基準では三百平方メートルとのことであります。一日も早い点字図書館の建設、もしくは増改築が必要であると思います。視覚障害者の皆さんにとって社会の知識を得る大切な点字図書館であります。  点字図書館の整備、充実は石川県における福祉と文化の豊かさを象徴することであります。点字図書館の新設、もしくは施設の拡充について、その見通しをお伺いいたします。  次に高齢者福祉について、何点かお尋ねいたします。  既に、厚生省は一九八九年に二十一世紀初頭を目標に、高齢者保健福祉推進十か年戦略、いわゆるゴールドプランを作成しております。県においては、国のゴールドプランは一つの指針であるとの見解は承知をいたしております。一つの目安であり指針ではあれ、県においてもこのゴールドプランに準じて、高齢社会に対応する長期的な計画がつくられねばなりません。県ではゴールドプランに先駆けて、八八年度に二十一世紀へのビジョンを策定し、この中で高齢社会への健康福祉について充実を図るということであります。国の指針は一つの目安として、県独自の二十一世紀のビジョンに基づいて福祉施策の整備をされるわけでありましょう。そこで、まずお聞きしたいのは、在宅福祉の三本柱と言われるホームヘルパーの充実でありますが、ゴールドプランによりますと、二〇〇〇年には全国で十万人にする計画であります。県におけるホームヘルパーの増員計画は、二十一世紀のビジョンに掲げる目標は明確に示されていません。大幅な増員とされています。デイサービスセンターはゴールドプランでは一万カ所、県の二十一世紀ビジョンによれば全県的な配置とあります。ショートステイのベッド数においてゴールドプランで五万床、県は具体的な予定の数値はありません。これらを見るにつけ、国の策定したゴールドプランは根拠のない数字を並べ上げただけなのか、逆に県が高齢者福祉に関しての計画性がないのでありましょうか。国のゴールドプランに対する県の具体策が明確にならないのは、財政面や目標の数値等について、国と県との間にかなりの違いがあるのではないでしょうか。もしも、ゴールドプランに批判があれば率直に吐露していただきたいと思います。県が国のゴールドプランをどのように評価しているのか、お尋ねいたします。  県内においてホームヘルパーの需要が余りないとのことです。これは県民性でありましょうか。何となく他人に我が家を見られるのがいやだとか、お上のお世話になるのは体裁が悪いとか、郷の意識が強く、お互いが助け合うことが多いとも聞きます。裏返せば、県民の皆さんに福祉施策が十分に理解されていないことになりはしないでしょうか。それぞれの市町村で福祉の最先端にある現場で、お役所独自の待ちの姿勢がありはしないか。役所の窓口にホームヘルパーの必要を訴えて来られるのを待ってはいませんか。本来、ホームヘルパーの潜在的な需要はあるはずです。その需要を行政が抑制しているのが現状ではないでしょうか。福祉は自治体のやる気しかありません。市町村にやる気を起こさせる先駆的な県の指導と対応が不可欠であります。既に老齢人口の二〇%を超える市町村が十カ町村にのぼっています。このまま推移いたしますと、二十一世紀目前にホームヘルパーの必要な人員を確保できないことが起こりはしませんか。  さらに、ホームヘルパーの待遇とその身分保証が確立されていません。市町村においてホームヘルパーの待遇はまさにばらばらであります。する仕事は自治体こそ違え、みな同じであります。そこに給与や身分保証にそれぞれに格差があるのは大きな問題だと思います。仕事の内容はきつくて、汚れ仕事が多く、しかも給与が悪い。このような恵まれない条件の中でホームヘルパーのなり手がそうたやすく増員されるでしょうか。体が不自由で移動が困難なお年寄り、寝たきりの老人を介護するには大変な力仕事が求められます。ホームヘルパーの現場では、腰を痛めやすいと聞きます。直接寝たきりのお年寄りに触れるわけです。ヘルパー自身の労働条件や健康管理には十分な配慮がなされているでしょうか。県においては、県内市町村に対し、改めて在宅福祉についての意識の変革を指導する必要があると思います、いかがでしょうか。待ちの姿勢から積極的な福祉のサービスが求められていることを指摘いたしております。  ホームヘルパー対策の先進県の長野市において、八九年よりホームヘルパーは市社会福祉協議会の正規職員になっております。当然、手当も市の職員に準ずるとして支給されています。少なくとも石川県においてもホームヘルパーの待遇と身分保証については、各自治体の職員並みの改善がなされなければならないと思いますが、いかがでしょうか、お尋ねいたします。  次は、地場産業についてお伺いいたします。バブル経済は破綻をいたしました。次第に経済の減速傾向が加速いたしております。殊に、伝統工芸産業の産地において不況の影が漂い始めました。本来、バブル経済など及びもつかない地道な地場産業、殊に伝統工芸的な地場産業の産地にいち早く不況感が忍び寄っているのも皮肉なものです。金箔や九谷焼、そして漆器等、いずれも昨年の実績をかなり下回っています。対前年比で山中漆器は二〇%強、九谷焼は一〇%、金箔業界は二〇%と軒並み売り上げの減少であります。山中漆器におきましては、いま一つ、脅威は中国産の塗り物が大量に市場に出回り出していることです。木製品で漆塗り、従来の山中漆器のプラスチック商品と何ら変わることのない値段で市場に出るため、漆器業界においては頭痛の種であります。山中漆器の木地挽きの職人さんにとっては死活の問題になりつつあります。  輪島塗においても、来年の見通しは立たないとのことであります。バブル経済の破綻は高級品の売り上げの減少につながっているとのことです。生活様式の変化とでも言いますか、料亭が減り、塗り物の需要が減少し、ギフト市場は近ごろ食べ物に人気が集まり、漆器の販路が狭まっているのが現況とのことであります。  金箔業界の不振も厳しいものがあります。ここでは縁付けと言われる従来の工法による箔打ちが対前年比で二割減と言われております。伝統的な工法によって生産される金箔が、大手の化学工場で金箔フィルムが開発され、この新商品に市場を奪われつつあります。金箔業界は受注が減少したことにより生産調整のために、毎週三日間の休日を取り入れていますが、非常に微妙な手仕事でありますので、休日がふえることにより製品に狂いが生じることがあり、現在は週休二日に戻しているとのことです。これら伝統工芸的な地場産業の不振や、売り上げの減少について、その実態を把握しておられますか、お尋ねいたします。また、貴重な地場産業を存続させていくためにも適切な対応策についてお聞きいたします。  これら伝統工芸の産業は、金箔業界においては後継者はほとんど皆無とのことであります。地味な仕事ゆえに若者が全くいつかないのが現状です。伝統工芸的な産業としての指定を受けながら、その将来は全く見通しが立っていません。後継者の確保についての適切な対策についてお尋ねいたします。  これら経済的基盤の脆弱な地場産業は、一度不況の風を受けると大企業のように耐える力を持ちません。それぞれの企業努力が最も重要なことは言うまでもありませんが、小規模な家内工業的なものが大半を占めています。県としても十分に地場産業の育成についての配慮をお願いしたいと思います。  最後に、土地開発公社所有の土地売却についてお伺いいたします。  大浜用地売却についても、今起こってまいりました山代用地の売却に関しても、このところ土地開発公社の売却用地がその利用目的で近隣住民の世論を二分するケースが目立っています。大切な県民の土地であり、その売却については慎重であるべきです。  山代用地約二十六万平方メートルについて、そのうち十九万平方メートルを株式会社熊谷組にリゾート法に基づくゴルフ場用地として売却の予定であるとのことであります。熊谷組は既に環境影響調査を終え、十一月二十日からその結果の公示がなされ、縦覧期間に入っています。  この山代用地は鳥獣保護区でもあります。ツキノワグマやタヌキ、キツネ、アナグマ、イタチ、テン、ネズミ、ムササビ、リス、ウサギ、ニホンザル等野性動物が豊富に生息しています。鳥類はゴイサギ、アマサギ、オシドリ、カルガモ、キジ、モズ、セキレイ、ヤマガラ、メジロ、ホオジロ等八十種類近くの野鳥の宝庫でもあります。また、石川県子供の森となっています。これは加賀市に管理が委託されているものであります。その上、知事がよく言われる貴重な自然を有する里山であります。ゴルフ場造成に伴う農薬公害や環境破壊によるさまざまの悪影響が危惧されるのであります。このゴルフ場予定地は尾俣川、桂谷川、動橋川と三河川の流域であります。農業用水の予定地のふもとを流れています。しかも、付近一体は加賀市における穀倉地帯とも言える地域であります。  さらには、ゴルフ場の環境アセスメントを見ましても、実に造成予定の三十六ホールの各コースより、該当地内の住宅地が直線距離でわずか八十メートル、もしくは九十メートルの至近距離になることが明らかです。付近の小学校、保育所もそれぞれ二百六十メートル、三百六十メートルという近い距離の中に置かれることになります。社会福祉法人による身障者授産所も百五十メートルしか離れていません。  また、一つの町、尾俣町のゴルフ場の中にすっぽりと包まれてしまうことになります。このような実態について、県の環境保全、里山を大切にする建前からも、山代用地のゴルフ場への売却について妥当であるかどうか、知事並びに土地開発公社の御所見をお伺いいたします。  環境部長に周辺住民の健康や環境保全について、どのような手だてがあるのか、あわせて御答弁をお願いいたします。  これをもって私の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(米沢利久君) 中西知事。  〔知事(中西陽一君)登壇〕 ◎知事(中西陽一君) ただいまの若林議員の御質問にお答えいたします。  まず第一点、PKO法案について知事は一体どう考えるかということでございます。先日来、また先ほど来お答えしたとおりでありますが、ペルシャ湾におきまする自衛隊の掃海艇派遣、これは大変国際的に評価高かったようであります。半年の間、気候の非常に厳しいところでよく自衛隊の隊員、任務のために黙々として働いたと、私は心から評価しているのであります。これを送り出すときも、戻ってまいりますときも、案外一般の人はこれに極めて冷静と言えば冷静でしょうが、冷たいと言えば冷たい、それは不思議なんです。日本は油なくしては一日も生きていけない国でありまして、そういう意味からいたしましてもペルシャ湾の掃海、これは大変大事なことであったと思います。  同様に、PKOも、これはいわゆる軍隊ではございません。武力行使、あるいは武力による威圧は毛頭念頭にないという政府の説明を私は信用するものであります。日本が世界でただ一つ経済的な繁栄を得ておるのも、世界のおおむねの国が平和に推移しているからでございまして、不幸にしてアジアでもヨーロッパでもアフリカでも火を噴いております。そういうときにPKOが機能いたしますことは大変大事だと思いますが、今、国会での議論の最中でございますから多くを申しませんが、一国民としてはそういうふうに思っているのであります。  国体は、私は大変な成功だと思っておりますが、成功の裏には必ず影があるものでありまして、その影ができるだけ少ないことが、こういうことでは望ましいのであります。ひとついろんな反省すべき点がありとすれば、また担当の方からよく報告を聞こうと考えておりますが、特に教育長に対するお尋ねのようでございますので、教育長の答弁に譲りたいと思っております。  障害者福祉の中でも特に点字図書館でございますが、これは実は、関係団体と非常に議論し、頭を悩ましている問題点でございます。しかるべき便利な場所で、しかるべき土地が得られるならば、できるだけ早く引っ越すなり、あるいは改善するなりをしたいということはかねてから私も思っていることでございまして、障害者福祉、特に視覚障害者のために精いっぱい努力したいということを思っておりますことを申し上げておきたいのであります。  ほほえみの石川大会、盲人野球がございました。視覚障害者の野球、これは非常に危険を伴うというのでアメリカあたりではやってはならぬスポーツなんです。日本だけがこれを勇敢に取り上げておりますが、私も見ておりまして、本当に涙の出るような気持ちでございました。皆さん一生懸命に不自由な体で野球をやっておられまして、感激を私も覚えたものでございます。  高齢者福祉の問題でありますが、国のゴールドプランは遅きに失したと私は思っておるのであります。遅きに失している。もっと早く取り上げるべきであったと思います。したがいまして、ゴールドプラン十カ年計画はできるだけ前倒しをしていただけるように政府に強く申し入れしとるんです。政府のプランの方が正しいというわけではないんで、もっと前倒ししなければなりません。十年目に当たって特養ホームに入る人はもう時間遅れであります。十年目に入れるようじゃもう時間的に間に合いません。だから、特に切実な特別養護ホーム等はよほど前倒しをしてもらわねばならないと、こういうように私は思うんです。私は政府予算から見ればそう大きな問題ではないし、ゴールドプランの対象というのは無限にふえるわけございませんから、ひとつ若林県議もそうでございますが、政府が前倒しをするように強くお互いに訴えていきたいし、御協力をお願いしたい、こういうふうに思っているのであります。  県庁の部長や課長も政府から派遣されているという立場だけでなく、今、私が思いましたような思いでもってやってくれているはずであります。それでこそ初めて県の公務員になったというふうに私は思うのであります。  ホームヘルパーの身分保証でございますが、これはいろいろとこれからさらに改善する必要がある、こういうふうに思っております。給与は国庫補助基本額に今年度から引き上げをいたしましたが、引き続き国に要望いたしますと同時に、増員について市町村と共同作業だと思っておりますが、ホームヘルパー以外に、先ほど御質問ありました保育所の職員にいたしましても、病院の看護婦にいたしましてもだんだんと人員確保の難しくなっていることを重々承知しながら、処遇改善をしながらひとつ増員のため努力したいと思っております。  地場産業の不況、これはだんだんと不況感が忍び寄ってきたようであります。率直に言いまして、余りにも値段の高い伝産品と称するのが売れている。これは実は不思議だったんです。我々の生活水準から見ると本当の白山の頂上のような高ねの花であります。いつまでも続くもんじゃないと思っておりましたら、案の定、不況になってだんだんと不況感が浸透してきたわけであります。しかし、そのことはさておきましても、身近なところに伝統産業製品がなじんで使えるようにということが我々の念願でございますので、適切な価格でもっての、消費者にもっと近づける努力を地場産業の皆さんにもしていただきたい。そのためには県もひとつできるだけ制度融資等で、あるいは異業種交流等によって新しいものに活路を見出したいというふうに思うんです。我々の生活感覚で言えば想像もできない加賀友禅の着物、あるいは輪島塗、その他見ておりますと、いずれこういうのはバブル経済と一緒で、大きな反動があるだろうと思っておりました。しかし、今、なお依然として高級品ほど売れるという、こういうジンクスもございます。高級品ほど売れるようでありますけれども、できるだけ生活に近いところで伝産品が大いに振興できるようにしたい、これが私の念願であります。  そしてまた、この伝統産業品については、商と工と二つに分けなきゃなりません。私は商はさることながら、工の方でいきますと、黙々として生産に従事している職人、どう申したらいいでしょうか、従業員の皆さん、その方々が報いられるようにしなきゃならないと思っているんであります。後継者の問題もその中の一環でございます。また、情報デザイン科を大聖寺実業に設置いたしますのも、そういうことの一環だと思います。  工はそうでありますが、商の方もなお皆さんに努力していただいて、工の上に立って商があるというんじゃなし、商工は文字どおり憂いをともにし、喜びをともにするということが、特に伝統工芸産業については言えると考えておりますので、これからもそういう考えで努力したいと思っております。  最後に、山代用地でございますが、御承知のように加賀市長、あるいは地元の地域の代表の方からゴルフ場にぜひともこれを譲渡してほしい、地域振興のためにどうしても譲渡してほしいという御要望がございました。この趣旨に沿って譲渡することを決定したんでありますけれども、里山保全等の視点からいたしまして、総面積の四分の一は保留する、そういう方向で検討中でございます。ゴルフ場についての農薬その他、環境については十分環境影響調査をしなきゃならない、こういうことを考えております。 ○議長(米沢利久君) 小笠原国体局長。  〔国体局長(小笠原隆君)登壇〕 ◎国体局長(小笠原隆君) 国体関係につきまして、国体は大変成功であったけれども、何か反省すべき点はないかというお話の中でございますが、国体は大変成功であったという評価を各方面からいただいております。これは大きな事故やトラブルもなく大会の全日程を終了した、さらには選手の非常な頑張りもありまして、念願の総合優勝も果たしたと、これに対して送ってくださると同時に、大変たくさんの方々が参加をしていただきました。本当に県民総参加になったんじゃなかろうかと思っておりますが、そういう方々が大変苦労したけれども、参加してみていろいろなドラマも見たし感動も与えてもらったということで、その苦労も何かそういうところへ吸い込まれていったような感じで話をしていただけます。そういう点ではよかったんじゃなかろうかと思います。  また、運営面におきましても、県と市町村、あるいは市町村の実行委員会におきましては競技団体との負担と言いますか、分担と言いますか、そういうことにつきましても県の実行委員会で決定した基本方針に基づきながら会場地市町村と、あるいは市町村におかれては競技団体と非常によく協議をしていただきまして、御理解をいただいた中で進めてまいりましたので、初めは大変金がかかるという話もありまして、私たち準備の段階におきましては大変盛り上がりを見せてきて、熱も大変入ってきたと、これは過熱になるんじゃないかという心配もしながら、そういうことにならないようにとお互いに戒め合ってきたわけでございますが、そういう点はあったかと思いますけれども、それもさっき申し上げましたようなことで、何か消えていったと申しますか、そういうふうになっていったんじゃなかろうかなと思っております。何よりも、こういう盛り上がり、あるいは技術が高まったわけでございますから、あるいは施設の整備がなされたわけですから、これらを十分に生かして県民総スポーツが持続されて行われていきますように、あるいは競技力の向上、せっかくなされたわけですが、これが継続されて今後ともいい成績をおさめていくようにお互いに頑張っていかねばならぬのじゃなかろうかなと、こういうことを思っております。  以上でございます。 ○議長(米沢利久君) 松谷厚生部長。  〔厚生部長(松谷有希雄君)登壇〕 ◎厚生部長(松谷有希雄君) ホームヘルパーの現状、見通し等についてのお尋ねがございました。ホームヘルパーの数は平成二年度末で二百十人となっておりまして、対前年度比で言いますと五%増ということで、老齢人口の増加率に比べますとより大幅な増加となっております。もちろん、個々の高齢者の体の状況あるいは世帯の状況等に応じてホームヘルプサービスについては適切な内容のサービスを回数、時間とも必要なだけ提供できるような体制を整備していくことが重要であることは言うまでもございません。このために、これらの市町村と共同作業でございますが、その必要性についての把握、あるいは拡充について努めるようにしているところでございます。今後とも努力してまいりたいと思っております。福祉に対する積極的な知事の意を体して鋭意努めてまいる所存でございます。 ○議長(米沢利久君) 斉藤環境部長。  〔環境部長(斉藤晴彦君)登壇〕 ◎環境部長(斉藤晴彦君) お尋ねのありましたゴルフ場につきましては、現在、環境影響調査報告書案を縦覧中でございまして、縦覧終了後、報告書案の内容につきまして技術審査会において環境保全全般にわたって専門的見地から審査を行うこととなっておりまして、県といたしましては技術審査会において厳正かつ公正な審査をお願いしたいと考えております。  一般に、ゴルフ場開発につきましては、県の土地対策指導要綱によりまして、公害の防止措置を含んだ開発協定を締結することが義務づけられておるところでございまして、また、地元からの要望があればそれとは別途、公害防止協定を締結するよう指導しているところでもございます。  さらに、県のゴルフ場農薬等安全使用指導要綱の中で、農薬の使用基準や排水中の農薬成分などにつきまして指導指針値を定めております。ゴルフ場の工事中及び供用後において立入調査や水質調査を実施いたしまして、これらの基準等を遵守するよう事業者を指導してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(米沢利久君) 普神参事。  〔参事(普神良司君)登壇〕 ◎参事(普神良司君) 土地公社所有の山代用地につきましては、先ほど知事が申しましたとおり、地元からの強い要望があったこと等を勘案しまして、我々といたしましては譲渡することを検討しているわけでございます。リゾート開発は地域の振興、活性化にとりまして有力な一つの手段であると考えるわけでございます。しかしながら、その整備に当たりましては自然環境の保全にも十分配慮する必要があることはもちろんでございます。山代用地の当事業者におきましては、自然環境や公害防止に十分配慮されることを前提といたしまして、先ほど申し述べました譲渡することを検討しているわけでございます。また、知事も申しましたとおり、現在使われております子供の広場を含めました用地の一部につきましては、私どもまだ保留することにいたしております。保留用地につきましては、今後、加賀市などと協議の上、地元振興策につきましても十分考えてまいりたいと、このように思っております。 ○議長(米沢利久君) 肥田教育長。  〔教育長(肥田保久君)登壇〕 ◎教育長(肥田保久君) 国体の学校教育へ与えた影響はどうかということでございます。全般的に見まして、あらかじめ国体関連行事は学校行事を精選してその中へ取り組んで実施いたしましたので、大きな意味での日常活動への支障はなかったと、このように考えております。  なお、選手強化につきましては、選手に選ばれた諸君は放課後、土曜、日曜、休日、休業日等を返上いたしまして合宿あるいは遠征、そういうようなものに参加いたしました。非常に厳しい練習に耐えたおかげで立派な成果を上げたものと、このように考えております。なお、そのために指導者の先生、あるいは学校の同僚、学校全体、あるいは何よりも御家族の皆様方の温かい御支援があったものと、このように考えております。  なお、公式の大会等へは公欠で参加しておりますが、べったり授業をつぶして練習に励むというようなことはなかったというふうに聞いております。  次に、集団演技あるいは式典音楽等に参加した人も指導者の先生も生徒諸君も、あるいは大会運営に当たった人々、大変、雨の中、あるいは土曜、日曜を返上しまして御苦労願いました。そのおかげで大会の成功がより一段とうれしく、しかも大きな成就感、充実感を得て今後の自信につながったものと、このように考えております。  また応援につきましても、小、中、高等学校、ほとんど大部分の学校が応援に参加しておりまして、目の当たりに選手の活動する姿を見て大きな感動を得ました。日常の教室では得られない大きな教育効果があったものと、このように考えております。  以上でございます。       ─────・──・───── △閉議 ○議長(米沢利久君) 本日の議事はこれをもって終了いたしました。  次会は、明十日午前十時より会議を開きます。  これにて散会いたします。   午後三時五十九分散会       ─────・──・─────...