7
◯経済建設委員長(井加田まり君)本定例会におきまして、
経済建設委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
付託案件は、議案第1号平成31年度富山県一般会計予算のうち第1条
歳入歳出予算中本委員会所管に係る歳出予算総額1,191億102万2,000円、第3条
債務負担行為中本委員会所管分、議案第6号平成31年度富山県
中小企業活性化資金特別会計予算、議案第11号平成31年度富山県
公共用地先行取得事業特別会計予算中本委員会所管分、議案第14号平成31年度富山県
港湾施設特別会計予算から議案第16号平成31年度富山県
流域下水道事業特別会計予算まで、議案第18号平成31年度富山県
電気事業会計予算から議案第21号平成31年度富山県
地域開発事業会計予算まで、議案第28号富山県
企業立地促進資金貸付基金条例一部改正の件、議案第41号富山県
産業技術研究開発センター条例一部改正の件、議案第42号富山県
総合デザインセンター条例一部改正の件、議案第47
号工事委託契約変更に関する件から議案第49
号工事請負契約変更に関する件まで、議案第55号平成30年度富山県
一般会計補正予算(第4号)のうち第1条歳入歳出予算の
補正中本委員会所管に係る歳出予算総額248億8,308万6,000円の減額、第2条繰越明許費の
補正中本委員会所管分、議案第57号平成30年度富山県
中小企業活性化資金特別会計補正予算(第1号)、議案第60号平成30年度富山県
公共用地先行取得事業特別会計補正予算(第1号)
中本委員会所管分、議案第63号平成30年度富山県
港湾施設特別会計補正予算(第2号)、議案第64号平成30年度富山県
流域下水道事業特別会計補正予算(第4号)、議案第66号平成30年度富山県
電気事業会計補正予算(第2号)から議案第69号平成30年度富山県
地域開発事業会計補正予算(第1号)まで及び報告第1号地方自治法第179条による専決処分の件のうち専決処分第1号損害賠償に係る和解に関する件であります。
本委員会におきまして、これらの諸案件について慎重に審査をいたしました結果、議案第1号平成31年度富山県一般会計予算及び議案第20号平成31年度富山県
工業用水道事業会計予算に対し、一部の委員から反対の意見表明がありましたが、採決の結果、賛成多数をもって、また残余の案件につきましては全会一致をもってそれぞれ原案のとおり可決または承認すべきものと決しました。
以上をもちまして、
経済建設委員長報告といたします。
8 ◯議長(高野行雄君)
農林水産委員長瘧師富士夫君。
〔
農林水産委員長瘧師富士夫君登壇〕
9
◯農林水産委員長(瘧師富士夫君)本定例会において、
農林水産委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
付託案件は、議案第1号平成31年度富山県一般会計予算のうち第1条
歳入歳出予算中本委員会所管に係る歳出予算総額422億8,063万5,000円、第2条
継続費中本委員会所管分、第3条
債務負担行為中本委員会所管分、議案第7号平成31年度富山県
就農支援資金特別会計予算から議案第9号平成31年度富山県林業振興・
有峰森林特別会計予算まで、議案第44
号富山県営土地改良事業分担金等徴収条例一部改正の件、議案第45号富山県
国営土地改良事業負担金等徴収条例一部改正の件、議案第51
号国営土地改良事業及び
県営土地改良事業に要する費用に係る市町村の一部負担の追加に関する件、議案第55号平成30年度富山県
一般会計補正予算(第4号)のうち第1条歳入歳出予算の
補正中本委員会所管に係る歳出予算総額40億5,935万2,000円の減額、第2条繰越明許費の
補正中本委員会所管分、第3条債務負担行為の
補正中本委員会所管分、議案第58号平成30年度富山県
就農支援資金特別会計補正予算(第1号)及び議案第59号平成30年度富山県林業振興・
有峰森林特別会計補正予算(第3号)であります。
本委員会におきまして、これらの諸案件について慎重に審査いたしました結果、全会一致をもってそれぞれ原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上をもちまして、
農林水産委員長報告といたします。
10 ◯議長(高野行雄君)
経営企画委員長筱岡貞郎君。
〔
経営企画委員長筱岡貞郎君登壇〕
11
◯経営企画委員長(筱岡貞郎君)本定例会において
経営企画委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
付託案件は、議案第1号平成31年度富山県一般会計予算のうち第1条歳入歳出予算中歳入全部、
歳出中本委員会所管に係る歳出予算総額1,862億2,788万円、第3条
債務負担行為中本委員会所管分、第4条地方債全部、議案第2号平成31年度富山県
物品調達等管理特別会計予算から議案第4号平成31年度富山県
収入証紙特別会計予算まで、議案第10号平成31年度富山県
奨学資金特別会計予算中本委員会所管分から議案第12号平成31年度富山県「元富山県
営水力電気並鉄道事業」
資金特別会計予算まで、議案第22号富山県
自転車活用推進条例制定の件から議案第27号県職員及び
県費負担教職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例一部改正の件まで、議案第29号富山県手数料条例一部改正の件から議案第31号富山県税条例一部改正の件まで、議案第50
号公立大学法人富山県立大学中期目標の一部変更の件、議案第55号平成30年度富山県
一般会計補正予算(第4号)のうち第1条歳入歳出予算の補正中歳入全部、
歳出中本委員会所管に係る歳出予算総額22億8,909万6,000円の減額、第2条繰越明許費の
補正中本委員会所管分、第3条債務負担行為の
補正中本委員会所管分、第4条地方債補正全部、議案第56号平成30年度富山県
収入証紙特別会計補正予算(第1号)、議案第60号平成30年度富山県
公共用地先行取得事業特別会計補正予算(第1号)
中本委員会所管分、議案第61号平成30年度富山県「元富山県
営水力電気並鉄道事業」
資金特別会計補正予算(第1号)及び議員提出議案第1号富山県中山間地域における持続可能な地域社会の形成に関する条例制定の件であります。
本委員会におきまして、これらの諸案件について慎重に審査いたしました結果、議案第1号平成31年度富山県一般会計予算、議案第25号富山県知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例一部改正の件、議案第26号富山県職員定数条例一部改正の件、議案第29号富山県手数料条例一部改正の件及び議案第30号行政財産の使用料に関する条例等一部改正の件に対し、一部の委員から反対の意見表明がありましたが、採決の結果、賛成多数をもって、また、残余の案件につきましては全会一致をもってそれぞれ原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上をもちまして、
経営企画委員長報告といたします。
12 ◯議長(高野行雄君)以上をもって常任委員長の審査結果の報告を終わります。
───────────────────
13 ◯議長(高野行雄君)これより委員長報告に対する質疑に入るのでありますが、ただいまのところ通告がありませんので、質疑なしと認めます。
討 論
14 ◯議長(高野行雄君)これより討論に入ります。
通告がありますので、順次発言を許します。
岡崎信也君。
〔3番岡崎信也君登壇〕
15 ◯3番(岡崎信也君)社民党・無所属議員会より、ただいま議題となっております知事提出議案のうち、議案第1号平成31年度富山県
一般会計予算案のうち、
利賀ダム本体工事には着手すべきではないとの立場から
利賀ダム建設事業費、そして関連する議案第20
号工業用水道事業会計予算案に反対の立場で討論を行います。
まず、平成31年度
一般会計予算案について、社民党・無所属議員会は大きな地元負担を要した北陸新幹線開業後の県政の目指すべき方向について、
大型公共事業推進型から県民生活第一に転換し、地域の安全・安心を重視した防災・減災等の施策や県民生活に直結した福祉施策の充実や公共交通の利便性の向上、次代を支える子供たちの教育の充実など、人づくり施策が重要であることを一貫して申し上げてまいりました。
そうした観点から、我が会派が新年度予算要望に挙げさせていただきました防災・
危機管理センターの実施設計に向けた予算の計上、そしてまた、認知症予防施策や県立高校全普通教室へのエアコン整備、保育所の副食の一部無償化、県指導による県下全域で実施するバスロケーションシステム、さらには県産業の振興など、一定の評価をいたしたいというふうに思います。
その上で、知事提出議案第1号平成31年度富山県
一般会計予算案のうち、
利賀ダム建設事業費24億4,500万円にかかわる県負担金7億3,500万円と関連する議案第20
号工業用水道事業会計予算案に反対をいたします。
利賀ダム建設事業については、ダムに頼らない治水対策への転換を目的に、平成22年度から国交省のダム事業の見直しの対象とされ、7年の間一時凍結されておりましたが、平成29年度から本事業がダム建設推進に向けて再開されることになりました。
知事は検証が十分行われ、議論は尽くされたと答弁されていますが、当時の国や県、市の検討によりダム建設が妥当とされたものの、報告書を取りまとめるに当たって、学識経験者から成る
北陸地方整備局事業評価監視委員会が、有利な案は河道掘削案と利賀ダム案で大きく割れたことを認めておられ、絶対的に利賀ダム案が有効策とは言えなかった状況をうかがい知ることがでます。
昨年7月の西日本豪雨災害では、堤防決壊やダムからの大量放流により人命や家屋に甚大な被害が発生いたしました。
ダムは、異常降雨が続けば一気に大量の水を放流し、下流域の住民には逃げる時間を与えず、大災害が発生するリスクを持ちます。
庄川水系の洪水対策は、こうした教訓をもとに異常気象時代に入った今、根本的に見直す必要があります。150年に1度の大規模洪水を想定した高過ぎる基本高水の妥当性や庄川水系の既存ダムの洪水調整の最大限の活用など、ダムに頼らない治水事業のあり方についてさらに検討が必要であることから、ダム本体工事に着手すべきではないと考えるものでございます。
また、工事費も平成6年度の当初基本計画において900億円とされていましたが、平成20年度の基本計画の変更の際には1,150億円となり、平成28年度には1,286億円にまで膨らみました。約400億円膨らんでいます。今後どこまで増額されるのか、県財政に与える影響は大きいと考えます。471号線の整備など、生活部門における整備にとどめ、ダムは本当に最善の方策であるのか、再考すべきであります。
次に、議案第20
号工業用水道事業会計予算案につきましては、利賀ダムの建設により、新たに8,200トンの工業用水を確保し、企業局がダム建設費の0.66%に相当する7億6,000万円の負担を行うものでありますが、現状においても境川ダムに日量30万トンの水利権を準備し、そして通常の供給日量からすると、約8万トンの未利用水があります。この8万トンの未利用用水の活用や、加えて企業が主体的に節水に努める傾向にあることから、これ以上の供給量を確保する必要はないと考えます。
以上、反対理由を申し上げ、討論といたします。
16 ◯議長(高野行雄君)火爪弘子君。
〔22番火爪弘子君登壇〕
17 ◯22番(火爪弘子君)今定例会に知事から提出された議案のうち、日本共産党は議案第1号平成31年度富山県
一般会計予算案及び議案第20号、25号、26号、29号、30号、41号から43号と46号の、合わせて11本の議案に反対をいたします。
以下、その理由を申し上げます。
今回の予算案は、昨年全国で相次いだ自然災害を教訓に、防災対策など、我が党が地域で地方議員の皆さんなどとも一緒に要望してきた課題も、多くが予算として盛り込まれました。
県立学校普通教室への県費によるエアコン設置やトイレの洋式化、部活動指導員や
スクールカウンセラーの増員なども歓迎しています。石井知事以下、予算編成への御尽力に感謝するものです。
しかし、予算案全体を見たときには、大きく言って、以下に3つの問題点を挙げたいと思います。
まず、一般質問でも述べましたが、県民生活にとって最大の問題が10月の消費税増税を積極的に評価し、受け入れる予算案になっているということです。
政府が打ち出した対策を具体化し、増税分の使用料や手数料値上げも機械的に県民に転嫁する計画となっています。
しかし、日本共産党は、今からでも消費税増税は中止すべきだと考えています。幅広い市民、野党と連携し、ことし前半の2つの全国的選挙で消費税増税の是非を国民に問い、増税中止に追い込む決意です。
現状は、県民の暮らしも経済も、とても増税できる状況にはありません。
先日発表された1月の景気動向指数は、3カ月連続で悪化となり、内閣府は景気判断を足踏みから下降への局面変化に引き下げました。
共同通信が今月9日、10日実施した世論調査では、景気回復を実感していないとの回答が84.5%、
消費税増税反対が54.9%、賛成は39.9%でした。石井知事にも、ぜひ考え直していただきたいものだと思います。
問題点の2つ目は、土木費の12%という大幅増額の一方で、民生費がわずか1.7%増、横ばいとなっていることです。
土木費大幅増額の主な要因は防災対策です。であるならば、不要不急の大型開発、緊急度の低い事業などは、防災対策を進める上で思い切って見直すべきだったのではないでしょうか。
例えば我が党がこれまで問題点を指摘してきた事業に、富山市の中心市街地再開発補助金があります。高層マンションなど民間が行う再開発事業に、県から巨額の補助金を出す必要があるのかと指摘してきました。
今回の予算案には5カ所の再開発事業に県から合わせて43億6,300万円支援するうち、今年度分の5億3,600万円が計上されています。財政力のない周辺地域への支援ならいざ知らず、こうした富山市の巨大開発におつき合いする必要はないと思います。いかがでしょうか。
利賀ダム本体の建設のための転流工関連工事にも、同意できません。予算案には、
直轄事業負担分として7億3,500万円が含まれています。
知事は、今議会の答弁で、国土交通省はダム事業の検証を丁寧にやったと答弁されましたが、そんなことはありません。検証作業の中では、利賀ダムの洪水調整能力は不動の前提とされ、再検証は一切行われませんでした。
昨年の西日本を中心とした洪水においても、ダムよりも河川改修、堤防強化などが急がれることが教訓として指摘されています。再検証を改めて求めるものです。
民生費については、消費税増税に伴う
幼児教育無償化準備予算などが含まれた割には横ばいとなりました。昨年の
ねんりんピック予算の減額もあるでしょうが、軽視できません。
介護施設整備費や生活保護費が昨年に続いて減額されています。生活扶助費の相次ぐ減額には同意できません。少子高齢化対策として民生費はさらなる増額、拡充が必要です。
民生費の中で、県の消極姿勢が近年際立つのは、
県単独医療費助成制度についてです。
子供の医療助成水準が、対象年齢でも予算規模でも全国最下位になったことは一般質問でも指摘をいたしました。それ以外にも、全国30県が実施している精神障害者への医療費助成や高齢障害者などへの窓口無料化が未実施のままになっています。みんな、市町村の判断でといって背を向けています。今後の見直しを強く要望するものです。
問題点の3つ目は、県職員の削減、とりわけ教職員の大幅削減です。
平成16年度以降の15年間で、一般行政部門の県職員は23.1%減らされてきました。予算案で見ると、人件費が大幅に減少し、仕事だけが増えています。
正規教員はこの15年間で314人、3.9%減らされてきました。新年度も45人の減少です。学校の先生以外の事務職員、技術職員なども15年間で368人、28.7%も減らされてきました。新年度も8人の減少です。
教員の多忙化解消のために、部活動指導員や
スクールサポーターを配置することは重要です。しかし、最も重要なのは、先生の数を増やすことです。せっかく35人以下学級が小学校4年生にまで拡大されたのに、増えた学級担任分の正規教員が学校に増員配置されないために、35人学級が選択できない学校が増えています。
国に定数改善を強く求めるとともに、難しいなら県単独でも増員配置すべきです。私はこれまでも県単独で正規教員を増員し、小中学校の全学年に35人学級を導入している福井県などの事例を紹介してきました。改善を強く求めるものです。
以上、3点にわたって
一般会計予算案について述べました。
次に、議案第20号富山県
工業用水道事業会計予算案ですが、これには
利賀ダム建設費負担金1,831万円が含まれています。利賀ダム本体の建設には反対であり、工業用水も決して不足しておらず、
工業用水事業会計から拠出する道理もありません。
議案第26号と議案第46号は、県職員及び教職員の定数をことしも減らそうとする、新年度も減らそうとする条例の改正案です。理由は先ほど述べたとおりです。
議案第25号は、マイナンバー制度の利用範囲を自立支援医療費の認定にも広げようというものです。
マイナンバー制度の問題点については、主に2つの点で危険性を指摘してきました。1つは政府、時の国家権力が国民の財産とプライバシーを握り、管理することの危険性。もう一つは、情報流出を防ぐ保証が全くないという点であります。
マイナンバーカードの利用も10%前後と停滞をしています。同意できません。
最後に、議案第29号など含む6本の条例改正案ですが、これは10月からの消費税増税に伴い、県有施設の利用料や手数料を一斉に値上げしようとするものです。
県民会館使用料や美術館、博物館の観覧料など、県民に身近な施設利用料を含めて一斉に値上げする内容になっています。増税の行方を注視し、また据え置きを判断すべき項目もあったと思います。
県政の一番大事な仕事は、弱者に寄り添い、県民福祉の増進を図ることにあります。
日本共産党は、県民の実態と願いを県議会に反映し、県政を県民の立場からチェックする役割を今後とも果たすために全力を尽くす決意を改めて最後に表明し、11本の議案に対する日本共産党の反対討論といたします。
18 ◯議長(高野行雄君)笠井和広君。
〔12番笠井和広君登壇〕
19 ◯12番(笠井和広君)県民クラブの笠井和広でございます。
今定例会に上程されております議案に対し、議案第26号富山県職員定数条例一部改正の件及び議案第46
号市町村立学校県費負担教職員定数条例一部改正の件、この2案について反対の立場から討論をさせていただきます。
昨日の
教育警務委員会におきまして、私はこの付託されました市町村立学校県費負担の条例一部改正の件について、そこでも反対の討論をさせていただきましたが、教育現場の実態は大変悲惨な状況になっております。
皆さん方も薄々気がついていらっしゃるかもしれないけれども、働き方改革と言われておりますが、昨日報道がありましたとおり、中学校現場での過労死ラインとされる1カ月80時間以上の労働をされている方が6割を占めているのがまだ現状であります。
先ほど火爪議員も申されましたとおり、
スクールカウンセラーやスクールサポートスタッフ、部活動指導員、そういったものもさまざま配置をされておりますが、基本的に教職員の数が足りていない、そういう状況にございます。
昨年のこの同じ予算議会においても、私は同じ案件に対しまして反対をさせていただきました。昨年に引き続き、ことしも市町村立学校では教員が19名、県では校長及び教員の数が21名減数になります。生徒数が減る中で、それに比例して先生だけを下げていっていいのか。教育現場の実態を本当に県の幹部の方々、教育委員会の方々は知っていらっしゃるのか。悲痛にも似た現場の先生の声を私はたくさん聞いております。声を上げたくても言えない状況もある、現実はそのしわ寄せが教師に、職員になりまして心身を痛め休職に至り、その結果その穴埋めをまたほかの教師がしなければならない、こういった実態があるわけであります。
私は、この2案に対して本当に国家百年の計をつかさどる子供たちの教育現場の環境の整備のためにも、しっかりと整備する必要があるということで、減数に反対するところでございます。
以上をもって、この案件に対する反対討論といたします。
20 ◯議長(高野行雄君)これをもって討論を終了いたします。
採 決
21 ◯議長(高野行雄君)これより採決いたします。
まず、議案第1号及び議案第20号を採決いたします。
以上の案件に対する各委員長の報告は、可決であります。
以上の案件は、各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
22 ◯議長(高野行雄君)起立多数であります。よって、以上の案件は各委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第26号及び議案第46号を採決いたします。
以上の案件に対する各委員長の報告は、可決であります。
以上の案件は、各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
23 ◯議長(高野行雄君)起立多数であります。よって、以上の案件は各委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第25号、議案第29号、議案第30号及び議案第40号から議案第43号までを採決いたします。
以上の案件に対する各委員長の報告は、可決であります。
以上の案件は、各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
24 ◯議長(高野行雄君)起立多数であります。よって、以上の案件は各委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第2号から議案第19号まで、議案第21号から議案第24号まで、議案第27号、議案第28号、議案第31号から議案第39号まで、議案第44号、議案第45号、議案第47号から議案第51号まで、議案第55号から議案第69号まで及び報告第1号を採決いたします。
以上の案件に対する各委員長の報告は、可決または承認であります。
以上の案件は、各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
25 ◯議長(高野行雄君)起立全員であります。よって、以上の案件は各委員長の報告のとおり可決または承認されました。
次に、議員提出議案第1号を採決いたします。
本案に対する経営企画委員長の報告は可決であります。
本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
26 ◯議長(高野行雄君)起立全員であります。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
議案第70号から議案第72号まで
27 ◯議長(高野行雄君)次に、お諮りいたします。
ただいま知事から議案第70号から議案第72号までが提出されました。
この際これを日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
28 ◯議長(高野行雄君)御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
〔商工労働部長伍嶋二美男君退場〕
29 ◯議長(高野行雄君)これより議案第70号から議案第72号までを議題といたします。
知事から提案理由の説明を求めます。
石井知事。
〔知事石井隆一君登壇〕
30 ◯知事(石井隆一君)ただいま上程になりました議案について御説明申し上げます。
議案第70号は、教育委員会教育長渋谷克人君から退職の申し出がありましたので、その後任として伍嶋二美男君を任命いたしたいと存じ、御同意を得ようとする案件であります。
議案第71号は、監査委員高平亮君から退職の申し出がありましたので、その後任として天坂幸治君を選任いたしたいと存じ、御同意を得ようとする案件であります。
議案第72号は、包括外部監査人を布目剛君とする包括外部監査契約について、議決を得ようとする案件であります。
何とぞ御審議の上、御同意並びに適正な議決をいただきますようお願い申し上げます。
───────────────────
31 ◯議長(高野行雄君)お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第70号から議案第72号までについては、事案の性質上、この際直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
32 ◯議長(高野行雄君)御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
これより採決いたします。
まず、議案第70号を採決いたします。
本案はこれに同意することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
33 ◯議長(高野行雄君)御異議なしと認めます。よって、本案はこれに同意することに決定いたしました。
〔商工労働部長伍嶋二美男君入場〕
34 ◯議長(高野行雄君)次に、議案第71号を採決いたします。
本案はこれに同意することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
35 ◯議長(高野行雄君)御異議なしと認めます。よって、本案はこれに同意することに決定いたしました。
次に、議案第72号を採決いたします。
本案はこれに原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
36 ◯議長(高野行雄君)御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
議員提出議案第2号
37 ◯議長(高野行雄君)次に、日程第2、議員提出議案第2号を議題といたします。
───────────────────
議員提出議案第2号
富山県議会委員会条例一部改正の件
上記の議案を別紙のとおり地方自治法第112条及び会議規則第14条
の規定により提案理由を付け提出します。
平成31年3月13日
富山県議会議長 高 野 行 雄 殿
提出者 富山県議会議員
山 辺 美 嗣
藤 井 裕 久
宮 本 光 明
火 爪 弘 子
武 田 慎 一
奥 野 詠 子
永 森 直 人
井加田 ま り
吉 田 勉
岡 崎 信 也
富山県議会委員会条例の一部を改正する条例
富山県議会委員会条例(昭和31年富山県条例第37号)の一部を次の
ように改正する。
第2条第1項第1号イ中「観光・交通・地域振興局」を「観光・交
通振興局」に改める。
附 則
この条例は、平成31年4月1日から施行する。
提 案 理 由
富山県部局設置条例の一部改正に伴い、常任委員会の所管事項を一
部変更するため、富山県議会委員会条例の一部を改正するものである。
───────────────────
38 ◯議長(高野行雄君)お諮りいたします。
ただいま議題となっております議員提出議案第2号については、この際直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
39 ◯議長(高野行雄君)御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
これより採決いたします。
議員提出議案第2号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
40 ◯議長(高野行雄君)御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
議員提出議案第3号から第7号まで
41 ◯議長(高野行雄君)次に、日程第3、議員提出議案第3号から議員提出議案第7号までを議題といたします。
まず、議員提出議案第3号及び第4号を職員に朗読させます。
42 〔職員朗読〕
───────────────────
議員提出議案第3号
妊婦が安心できる医療提供体制の充実と健康管理の推進を求め
る意見書
上記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提案理由を
付け提出します。
平成31年3月13日
富山県議会議長 高 野 行 雄 殿
提出者 富山県議会議員
山 辺 美 嗣
藤 井 裕 久
宮 本 光 明
火 爪 弘 子
武 田 慎 一
奥 野 詠 子
永 森 直 人
井加田 ま り
吉 田 勉
岡 崎 信 也
平成31年3月13日
提 出 先
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣 あて
厚生労働大臣
内閣官房長官
富山県議会議長 高 野 行 雄
妊婦が安心できる医療提供体制の充実と健康管理の推進を求め
る意見書
妊婦は診断が難しい疾患や合併症に見舞われる可能性が高く、胎児
の発育に悪影響を与える医薬品もあり、診療には特別な注意が必要と
される。中には、妊婦の外来診療について積極的でない医療機関が存
在していたことから、妊娠の継続や胎児に配慮した適切な診療を評価
するため、平成30年度診療報酬改定において妊婦加算が新設された。
しかし、妊婦加算について、関係者に十分な説明がないまま実施さ
れたことや、投薬を伴わないコンタクトレンズの処方に加算するなど、
運用上の問題が指摘されている。妊婦が安心して外来診療を受けられ
る体制が整備されることは重要であるが、妊婦であるというだけで一
律に加算されることについては、少子化対策の観点からも問題がある。
こうした指摘を受け、厚生労働省は昨年12月に平成31年1月1日か
らの妊婦加算の凍結を告示するとともに、改めて、中央社会保障医療
審議会で、妊婦が安心できるよう、産婦人科のみならず全ての診療科
の医療提供体制の充実に加え、保健や予防の観点も重要であることか
ら、妊婦自身の健康管理の推進を含めた総合的な支援を議論すること
とした。
そこで、国会及び政府におかれては、妊婦が安心して医療を受けら
れる体制の構築のために、下記の事項に取り組むことを強く求める。
記
1 医療現場において、妊婦が安心して外来診療を受けられるよう、
特有の合併症や疾患、投薬の注意などについて、産婦人科のみなら
ず全ての診療科の医師の教育や研修の体制を整備すること。
2 保健や予防の観点を含め、妊婦自身が、特有の合併症や疾患、投
薬の注意などについて、予め知識を得ることができるように相談・
支援体制を充実すること。
3 妊婦加算の見直しに当たっては、妊婦が加算分を自己負担するこ
との影響にも十分配慮しつつ、開かれた国民的議論を行うこと。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
提 案 理 由
妊婦が安心して診療を受けられるよう、産婦人科のみならず全ての
診療科の医療提供体制を整備するともに、保健や予防の観点を含め、
妊婦自身が、特有の合併症や疾患、投薬の注意などについて、予め知
識を得ることができるように相談・支援体制を充実すること、さらに、
妊婦加算の見直しに当たっては、妊婦が加算分を自己負担することの
影響にも十分配慮しつつ、開かれた国民的議論を行うことを強く要望
するものである。
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議員提出議案第4号
食品ロス削減に向けてのさらなる取り組みを進める意見書
上記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提案理由を
付け提出します。
平成31年3月13日
富山県議会議長 高 野 行 雄 殿
提出者 富山県議会議員
山 辺 美 嗣
藤 井 裕 久
宮 本 光 明
火 爪 弘 子
武 田 慎 一
奥 野 詠 子
永 森 直 人
井加田 ま り
吉 田 勉
岡 崎 信 也
平成31年3月13日
提 出 先
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
内閣府特命担当大臣
(消費者及び食品安全)
農林水産大臣 あて
経済産業大臣
厚生労働大臣
文部科学大臣
環境大臣
内閣官房長官
富山県議会議長 高 野 行 雄
食品ロス削減に向けてのさらなる取り組みを進める意見書
まだ食べることができる食品が、生産、製造、販売、消費の各段階
で廃棄されている、いわゆる食品ロスの削減は、今や我が国において
喫緊の課題と言える。国内で発生する食品ロスの量は年間646万トン
(2015年度)と推計されており、これは国連の世界食糧計画(WF
P)が発展途上国に食糧を援助する量の約2倍に上る。政府は、国連
の「持続可能な開発目標(SDGs)」に沿い、家庭での食品ロスの量を
2030年度までに半減させることを目指しているが、事業者を含め国民
各層の食品ロスに対する取り組みや意識啓発は、いまや必要不可欠で
ある。
食品ロスを削減していくためには、国民一人一人が各々の立場にお
いて主体的にこの課題に取り組み、社会全体として対応していくよう、
食べ物を無駄にしない意識の醸成とその定着を図っていくことが重要
である。
また、まだ食べることができる食品については、廃棄することなく、
貧困、災害等により必要な食べ物を十分に入手することができない人
に提供するなど、できるだけ食品として活用していくことが重要であ
る。
よって、国会及び政府におかれては、国、地方公共団体、事業者、
消費者等が一体となって食品ロス削減に向けての取り組みを進めるた
め、下記の事項について真摯に取り組むことを強く求める。
記
1 国、地方公共団体、事業者、消費者等の多様な主体が連携し、食
品ロスの削減を総合的に推進するため、法律の制定を含めたより一
層の取り組みを実施すること。
2 商慣習の見直し等による食品事業者の廃棄抑制や消費者への普
及・啓発、学校等における食育・環境教育の実施など、食品ロス削
減に向けての国民運動をこれまで以上に強化すること。
3 賞味期限内の未利用食品や備蓄品等を必要とする人に届けるフー
ドバンクなどの取り組みをさらに支援すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
提 案 理 由
国、地方公共団体、事業者、消費者等の多様な主体が連携し、食品
ロスの削減を総合的に推進するため、法律の制定を含めたより一層の
取り組みを実施するとともに、商慣習の見直し等による食品事業者の
廃棄抑制や消費者への普及・啓発、学校等における食育・環境教育の
実施など、食品ロス削減に向けての国民運動をこれまで以上に強化す
ることや、賞味期限内の未利用食品や備蓄品等を必要とする人に届け
るフードバンクなどの取り組みをさらに支援することを強く求めるも
のである。
───────────────────
43 ◯議長(高野行雄君)お諮りいたします。
ただいま朗読した議案については、この際直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
44 ◯議長(高野行雄君)御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
これより採決いたします。
議員提出議案第3号及び第4号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
45 ◯議長(高野行雄君)御異議なしと認めます。よって、以上の議案は原案のとおり可決されました。
次に、議員提出議案第5号について提案理由の説明を求めます。
吉田勉君。
〔13番吉田 勉君登壇〕
46 ◯13番(吉田 勉君)公明党から提出いたしました議員提出議案第5号農林水産物・食品の輸出力強化を求める意見書について提案理由を申し上げます。
日本では、少子高齢化や人口減少により食品消費量が減少傾向にあり、国内の食市場は縮小が見込まれます。
一方、海外に目を転じれば、世界人口の増加と所得向上により安全で高品質な我が国の農林水産物に対する世界の需要量は増加していく見通しであります。
和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを追い風として、国産農林水産物等の輸出額は着実に増加しており、5年連続で過去最高を更新しました。
目標とする輸出額1兆円の早期達成に向け、輸出拠点の整備や食品のブランディング、ブランドの構築やプロモーション、輸出事業者へのサポートを強化し、輸出拡大を一層進めるべきであります。
意見書では、政府が2016年に取りまとめた農林水産業の輸出力強化戦略に基づき、1、情報の一元的提供や輸出に関する相談体制の強化、生産者が直接輸出できる販売ルートの確立、海外ニーズとのマッチング支援、輸出先国の検疫等に対応した栽培方法や加工技術の確立、導入を行うこと、2、共同輸送の促進等を通じた出荷単位の大口化、最新の鮮度保持技術の普及促進により、効率的で低コストな物流体制の構築、3、動植物検疫等輸出先国の輸入規制等の緩和、撤廃に向けた輸出環境の整備を行うとともに、生産・加工集荷拠点、物流拠点、海外拠点におけるハード、ソフト両面でのインフラ整備を行うことなどを求めております。
議員の皆様の御賛同をいただきますよう要請いたしまして、提案理由の説明といたします。
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議員提出議案第5号
農林水産物・食品の輸出力強化を求める意見書
上記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提案理由を
付け提出します。
平成31年3月13日
富山県議会議長 高 野 行 雄 殿
提出者 富山県議会議員
吉 田 勉
平成31年3月13日
提 出 先
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
外務大臣 あて
農林水産大臣
経済産業大臣
内閣官房長官
富山県議会議長 高 野 行 雄
農林水産物・食品の輸出力強化を求める意見書
政府は2019年までに農林水産物・食品の輸出額を1兆円に増大させ、
その実績を基に、新たに2030年に5兆円の実現を目指す目標を掲げて
いる。そのような中、2012年に4,497億円だった輸出額は2017年には
8,071億円と順調に推移しており、直近の2018年の輸出額は、9,068億
円と目標の1兆円に限りなく近づいている。
世界中で日本食ブームの中、「和食」がユネスコの無形文化遺産に
登録されたことも契機として、国内外の食市場を積極的に取り込み、
所得の向上に結び付けるため、国内外において日本食・食文化への理
解をより確固たるものとし、日本の農林水産物・食品の強みを生かせ
る市場を国内外に創造していく必要がある。
そのため、2016年に政府がとりまとめた「農林水産業の輸出力強化
戦略」に基づき、農林漁業者や食品事業者のチャレンジや創意工夫が
一層引き出され、意欲的な取り組みが行われるべく、国会及び政府に
おかれては、下記の項目を実現するよう強く要望する。
記
1 市場情報の一元的な把握、集約、提供を行うとともに、輸出に関
する相談体制の強化や生産者が直接輸出できる販売ルートの確立、
海外ニーズとのマッチング支援、輸出先国の検疫等に対応した栽培
方法や加工技術の確立・導入を行うこと。
2 共同輸送の促進等を通じた出荷単位の大口化、最新の鮮度保持技
術の普及促進・新規技術開発等により、効率的で低コストな物流体
制の構築を図ること。
3 動植物検疫等輸出先国の輸入規制等の緩和・撤廃に向けた輸出環
境の整備を行うとともに、生産・加工集荷拠点、物流拠点、海外拠
点におけるハード面でのインフラ整備や、制度・手続面の整備・改
善など輸出サポート体制の整備等、ソフト面でのインフラ整備を行
うこと。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
提 案 理 由
2016年に政府がとりまとめた「農林水産業の輸出力強化戦略」に基
づき、農林漁業者や食品事業者のチャレンジや創意工夫が一層引き出
され、意欲的な取り組みが行われるよう、輸出に関する相談体制の強
化や輸出サポート体制の整備などに取り組むよう強く要望するもので
ある。
───────────────────
47 ◯議長(高野行雄君)これより討論に入るのでありますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
これより採決いたします。
議員提出議案第5号は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
48 ◯議長(高野行雄君)起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、議員提出議案第6号について提案理由の説明を求めます。
井加田まり君。
〔14番井加田まり君登壇〕
49 ◯14番(井加田まり君)社民党・無所属議員会と日本共産党より提出をさせていただきました沖縄県名護市辺野古における米軍新基地建設の中止を求める意見書について、提案理由を申し上げさせていただきます。
本意見書の趣旨は、沖縄県において、去る2月24日に行われた名護市辺野古の米軍新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問う県民投票の結果に示された新基地建設に対する県民の圧倒的反対との意思を尊重するように国会及び政府に求める内容でございます。
御承知のように、地方自治体は、国家とは別の人格を持ち、中央政府とは対等の立場にございます。
戦後の米軍占領下において、住民の意思とは関係なく建設をされ、本土に比べて米軍基地の再編縮小がなかなか進まない中で、国土面積の約0.6%の沖縄に、現在も日本の米軍の専用施設、区域の約70.4%が集中をしております。
国家の安全保障にかかわる課題であっても、沖縄に過重な基地負担を強いてきた経過を踏まえるならば、今回の県民投票の結果を真摯に受けとめ、日本一危険な普天間飛行場は一刻も早く閉鎖、撤去し、環境を破壊する新たな負担を押しつける辺野古への県内移設については断念すべきであると考えるものでございます。
政府は、これまで沖縄の民意に向き合おうとはせず、2017年4月からは抗議する市民を暴力的に排除しながら強権的に護岸工事に着手をいたしました。
沖縄県が2018年8月に辺野古沿岸部の埋立承認を撤回すると、不服審査請求などの対抗措置をとって工事を再開、ジュゴンを初め、絶滅危惧種を含む5,800種の生物が確認されている辺野古の豊かな自然環境の保全対策が全く不十分のまま、12月には土砂投入を強行されました。
加えて、軟弱地盤の存在が指摘されており、工期も工事費も見通せない状況の中で、なりふり構わず工事を既成事実化するなど、一方的で恫喝的な対応をとり続けています。このことは、県民と沖縄の自治を踏みにじる暴挙であり、地方自治体へのパワハラそのものと言え、断じて許される行為ではありません。
本意見書においては、地方自治、民主主義を否定し、沖縄県民を差別する安倍政権の横暴を認めるのかどうか、また、普天間飛行場のグアム移転を含めて、国内の米軍基地の整理、縮小、変換につなげられるのかどうか、国会と政府の姿勢が問われております。
これまでの経過、国際情勢を勘案し、平和的に民主的に外交努力で解決を図っていただくことを強く求めるとともに、議員各位には、地方自治体と政府は対等な立場にあるとの観点から本意見書採択に何とぞ御賛同いただきますようお願い申し上げさせていただきまして、提案とさせていただきます。
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議員提出議案第6号
沖縄県名護市辺野古における米軍新基地建設の中止を求める意
見書
上記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提案理由を
付け提出します。
平成31年3月13日
富山県議会議長 高 野 行 雄 殿
提出者 富山県議会議員
菅 沢 裕 明
火 爪 弘 子
井加田 ま り
澤 谷 清
岡 崎 信 也
島 村 進
平成31年3月13日
提 出 先
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣 あて
外務大臣
国土交通大臣
防衛大臣
内閣官房長官
富山県議会議長 高 野 行 雄
沖縄県名護市辺野古における米軍新基地建設の中止を求める意
見書
沖縄県名護市の米軍基地建設をめぐって政府と沖縄県が対立してい
る事態は、一地方の出来事として看過することはできない地方自治の
根本にかかわる問題である。
2月24日に実施された名護市辺野古の米軍新基地建設に伴う埋立て
の賛否を問う県民投票は、「新基地反対」72%、「賛成」19%、「ど
ちらでもない」9%の結果となり、新基地建設に対する県民の圧倒的
反対との意思をあらためて示す結果となった。
安全保障に係わる課題であっても、政府はまずこうした沖縄県民の
切実な思いを真摯に受けとめ、沖縄の意思を最大限尊重すべきだ。
日本政府はこれまで沖縄の民意に向き合おうとはせず、17年4月か
らは抗議する市民を暴力的に排除しながら護岸工事に着手した。沖縄
県が18年8月に辺野古沿岸部の埋立承認を撤回すると、不服審査請求
などの対抗措置をとって工事を再開、同12月には土砂投入まで強行し
た。加えて、軟弱地盤の存在で工期も工事費も見通せないばかりか、
サンゴ移植など環境保全対策は全く不十分である。辺野古基地の既成
事実化を図ろうとし、なりふりかまわず工事を強行しようとする安倍
政権の恫喝的な対応は、県民の民意と沖縄の自治を何重にも踏みにじ
る暴挙であり、断じて許されない。
地方自治体は、国家とは別の人格を持ち、中央政府とは対等の立場
にあるにもかかわらず、日本政府には地方自治を尊重し対話しようと
する姿勢が見られない。
全国知事会は18年7月、米軍基地負担に関する提言を取りまとめ、
基地所在自治体に過大な負担を強いているとして、日米地位協定の抜
本的見直しや基地の整理、縮小、返還などを求めている。
普天間飛行場は一刻も早く閉鎖、撤去を行ない、県内への移設を断
念すべきである。
よって、国会及び政府に対し、辺野古新基地建設工事を直ちに中止
し、沖縄県民の民意を踏まえ真摯な話し合いを行うよう、強く求める
ものである。
以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
提 案 理 由
沖縄県名護市の米軍基地建設をめぐって政府と沖縄県が対立してい
る事態は、一地方の出来事として看過することはできない地方自治の
根本にかかわる問題であり、全国知事会は18年7月、米軍基地負担に
関する提言を取りまとめ、基地所在自治体に過大な負担を強いている
として、日米地位協定の抜本的見直しや基地の整理、縮小、返還など
を求めている。
国会及び政府に対し、辺野古新基地建設工事を直ちに中止し、沖縄
県民の民意を踏まえ真摯な話し合いを行うよう、強く求めるものであ
る。
───────────────────
50 ◯議長(高野行雄君)これより討論に入ります。
通告がありますので発言を許します。
武田慎一君。
〔23番武田慎一君登壇〕
51 ◯23番(武田慎一君)社民党・無所属議員会及び日本共産党から提出されました議員提出議案第6号沖縄県名護市辺野古における米軍新基地建設の中止を求める意見書については、自由民主党は反対であり、その立場から討論をいたします。
これまでの国は、沖縄県内に米軍基地が集中的に存在している現状に鑑み、沖縄県の基地負担を軽減するため、沖縄県の意見を真摯に受けとめつつ、抑止力の維持と基地負担の軽減を両立する米軍再編に向けた取り組みを着実に前進させてまいりました。
例えば、平成8年に日米両政府は、沖縄県内に代替施設を建設することを前提とした普天間飛行場の全面返還を初め、11の施設、区域の返還について合意し、これまで米軍施設、区域の整理、統合、縮小が進められ、合意時には38施設2万3,502ヘクタールであったものが平成30年には31施設1万8,496ヘクタールへと、7施設約5,000ヘクタールの返還が実現しております。
私は、8年前に世界で最も危険と言われる普天間飛行場を視察したのでありますが、住宅や学校に囲まれ、市街地の真ん中にある飛行場を間近にして、私を含め視察団全員がその危険性を実感し、沖縄県の基地負担の重さに思いを新たにいたしました。
沖縄県民の心情を思うと、沖縄県以外の都道府県が協力して、菅沢先生もおっしゃいましたが基地の負担を軽減するべきとの思いは、それ以来、私の心の奥底にあり続けております。
しかし、現実的には基地をどこに設置するかということは、極めて専門的な観点から検討されるものであり、鳩山政権時に最低でも県外移転として検討しましたが、結局、辺野古しかないという結論になりました。
鳩山政権は、実現可能性のないことを約束し、沖縄県民の期待を失望に変え、米国政府も鳩山政権に不信感を募らせるなどし、辺野古基地問題を混乱させたのであります。
普天間基地の全面返還についての日米両政府の合意から20年以上経過した今も普天間飛行場の返還は実現されておらず、この現状をこれ以上先送りすることはできません。
辺野古の新基地面積は205ヘクタールであり、普天間飛行場の476ヘクタールに比べ半分以下であること、また、普天間飛行場周辺の1万戸以上の住宅には防音施設が必要でありますが、辺野古に移転すればこうした施設も必要がなくなるといった負担軽減が図られることから、ただ単に辺野古に新たな基地をつくるという話ではないのであります。
沖縄県の基地負担の軽減は、国の大きな責任であり、県民投票の結果に込められた沖縄県民の思いを真摯に受けとめた上で、基地負担の軽減、普天間飛行場の危険性除去の必要性について、沖縄県との粘り強い対話を通じて理解を求め、一日も早く普天間飛行場の全面返還を実現する必要があるのであります。
辺野古の新基地移転工事等については、法定の場などで国と沖縄県で主張が対立している部分がありますが、これらの問題については地方自治法に基づいて適切に処理されており、意見書にあるような安倍政権の恫喝対応とか、沖縄の自治を踏みにじる暴挙といった指摘は全くの的外れであります。
また、意見書にある、普天間飛行場は、一刻も早く閉鎖、撤去を行い、県内への移設を断念すべきであるといった主張は、安全保障という我が国の存立を全うし、国民を守るという重大な責務を何ら自覚することなく、また、日米安全保障条約のもと、米軍施設、区域が日本の安全のみならず、アジア太平洋地域の平和と安全を維持していく上での中心的な役割を果たしていることを一顧だにせず、さらに沖縄県の負担軽減のため、日米両政府を初め、関係自治体がこれまで積み重ねできた真摯な努力を、取り組みを軽々しく否定する大変に無責任な主張であります。よって、この意見書は、我が党としては断じて容認できないものであることを申し上げ、議員提出議案第6号に対する反対討論といたします。
52 ◯議長(高野行雄君)これをもって討論を終了いたします。
これより採決いたします。
議員提出議案第6号は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
53 ◯議長(高野行雄君)起立少数であります。よって、本案は否決されました。
次に、議員提出議案第7号について提案理由の説明を求めます。
火爪弘子君。
〔22番火爪弘子君登壇〕
54 ◯22番(火爪弘子君)富山県民主医療機関連合会から提出された請願を受けて、日本共産党より提出いたしました国保の国庫負担増を求める意見書の提案理由説明を行います。
国民健康保険制度は、ほかに加入する健康保険のない全ての国民が加入する国民皆保険制度の最後の支え手であり、憲法25条に基づく社会保障の根幹を担う制度です。
しかし、1959年の制度発足当時の加入者の中心が、一定の所得がある自営業者や農林水産業者であった状況から今日では大きく変化し、加入者の中心が所得の低い高齢者や非正規労働者、無職層に変わってきました。
25年前と比べると、加入世帯の平均所得は年間276万円から138万円と半分にまで減少し、国保会計は今極めて不安定な状況に置かれています。
一方で、高齢者や事情で働けない方の場合、受診の機会は多く、医療費はかさみます。結果として、1人当たりの平均保険料は、政府の試算でも中小企業の労働者が加入する協会けんぽに比べて1.3倍、組合健保に比べると1.7倍にも上ります。
所得が低いのに保険料が極めて高いという、この構造的問題を解決し、保険料をせめて協会けんぽ並みに引き下げることは喫緊の課題です。
2014年、全国知事会が国に対して1兆円の公費投入を求める申し入れをしています。
国は、国保の都道府県単位化を地方6団体が受け入れる条件として当時、3,400億円の新たな国費投入を決めています。しかし、制度の都道府県単位化でも問題は解決せず、医療費の値上げに伴うさらなる保険料値上げの危険に直面をしているのが現状です。
県内でも一昨年6月現在で、約14万世帯が国保に加入しています。年間の保険料は、例えば富山市でいうと40歳未満の単身世帯で給与200万円の場合、年間14万7,800円、協会けんぽの1.5倍です。子育て世代には、赤ちゃんでも人数が増えれば加算される均等割があるため特別に高く、40代夫婦と子供2人の4人家族、給与400万円の世帯の場合、保険料は実に年間45万9,400円にもなります。協会けんぽの2倍以上です。
結果、滞納世帯も年々増加し、全国で289万世帯で全世帯の15%が、県内でも1万4,000世帯、10.3%が滞納世帯となっています。1年以上保険料を滞納した場合、保険証が発行されない世帯も県内で1,552世帯に上ります。国民皆保険制度の危機と言わなければなりません。
今回、請願を提出された民主医療機関連合会の皆さんが昨年9月から11月にかけて県内で取り組んだアンケートによれば、回答者256人のうち63%が国保料が高いと答え、金銭的理由により受診を先延ばししたことがある方が20%、診療を中断した経験がある方が14%おられたとのことでした。受診を控え、重症化すれば、さらに医療費もかさみます。
この団体の全国組織である全国民医連の調査では、生活困窮のため受診がおくれて死亡した事例が、加盟医療機関で昨年1年間の間に77人に上るとのことでした。
この高過ぎる保険料を引き下げ、構造的問題を解決するためには、全国知事会が提言したように、国による公費投入の拡大がどうしても必要です。財源を捻出するのは国の責任です。
我が党は、大企業に中小企業並みの応分の負担を法人税でしてもらって4兆円、また富裕層の株取引に欧米並みの30%課税を適用すれば1.2兆円の財源捻出は可能だと提案しています。
最後に、改めて、国民皆保険制度を守るために、国民健康保険料の引き下げが喫緊課題であることを訴え、本意見書の提案理由説明といたします。
───────────────────
議員提出議案第7号
国保への国庫負担増を求める意見書
上記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提案理由を
付け提出します。
平成31年3月13日
富山県議会議長 高 野 行 雄 殿
提出者 富山県議会議員
火 爪 弘 子
平成31年3月13日
提 出 先
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣 あて
財務大臣
厚生労働大臣
内閣官房長官
富山県議会議長 高 野 行 雄
国保への国庫負担増を求める意見書
全国どこでも高すぎる国民健康保険料(税)が住民を苦しめ、滞納
へのペナルティによって保険証を取り上げられた人が、受診が遅れて
死亡するなどの悲惨な事態が起こっている。
国保は無職者、年金生活者、非正規雇用の労働者が多く加入し、医
療保険の中で所得がもっとも低い反面、1人当たりの保険料(税)は、
中小企業の労働者が加入する協会けんぽの1.3倍、大企業の労働者が
加入する組合健保の1.7倍にのぼり、さらに、国保料(税)には、家
族の数に応じて負担が増える「均等割」があるため、子育て世帯など
では、国保と協会けんぽの保険料の格差は2倍に広がっている。
全国知事会、全国市長会、全国町村会などの地方団体は、こうした
問題を解決するために、「1兆円の公費投入増」(全国知事会)など、
国の財政投入により国保料(税)を協会けんぽの保険料並みに引き下
げることを求めている。
高すぎる国保料(税)を引き下げ、格差を解消することは、住民の
くらしと健康をまもるためにも、国保の持続可能性と医療保険制度全
体の安定のためにも重要な課題であり、くらし・福祉優先に税財政を
見直して、必要な財源を確保すべきである。
そのため、国会及び政府に対し、国民健康保険への国庫負担を抜本
的に引き上げることを強く要望する。
以上の通り、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
提 案 理 由
国保料(税)を協会けんぽの保険料並みに引き下げ、住民のくらし
と健康をまもり、国保の持続可能性と医療保険制度全体の安定を図る
ため、国民健康保険への国庫負担を抜本的に引き上げることを強く要
望するものである。
───────────────────
55 ◯議長(高野行雄君)これより討論に入るのでありますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。
これより採決いたします。
議員提出議案第7号は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
56 ◯議長(高野行雄君)起立少数であります。よって、本案は否決されました。
請願第1号から第3号まで
57 ◯議長(高野行雄君)次に、日程第4、請願第1号から請願第3号までを議題といたします。
請願の審査結果は、お手元にお配りした報告書のとおりでありますので、この際直ちに採決いたします。
以上の請願に対する議会運営委員長の報告は不採択であり、採択しないことに決しております。
以上の請願は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
58 ◯議長(高野行雄君)起立多数であります。よって、以上の請願は委員長の報告のとおり不採択とし、採択しないことに決定をいたしました。
なお、本定例会に受理いたしました陳情は、お手元にお配りした報告書のとおりでありますので、御了承願います。
(請願審査報告書及び陳情処理状況報告書は本号末尾に掲載)
59 ◯議長(高野行雄君)以上で本日の日程は終了いたしました。
これをもって、本定例会に付議されました諸案件の審議は全て終了いたしました。
引 退 議 員 挨 拶
60 ◯議長(高野行雄君)次に、島村進君ほか5名から発言を求められておりますので、これを許します。
島村進君。
〔1番島村 進君登壇〕
61 ◯1番(島村 進君)ただいま発言をお許しいただきました。
今議会をもって退任をするに当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
私は、2016年の10月の補欠選挙で選出をいただきましたので約2年半の県議会議員の仕事でございました。本当に短い間ではございましたが、大変貴重で有意義な経験をさせていただいたと思っております。
幸いにして、毎議会のように発言の機会をいただきましたので、それぞれ県民生活に関する課題についていろいろ取り上げさせていただきました。
例えば少子化対策の推進、そして子育て支援の充実、保育料の思い切った無償化など、そんなことも取り上げさせていただきました。また、豊かな老後に備えた介護保険制度の充実の問題や持続可能な農業の推進、そして国の種子法廃止に関する問題など、さまざま取り上げさせていただきました。
また、近くでは、新たな地震被害への対応の強化の問題、また木造住宅の耐震化の推進、また能越自動車道の利便性の強化の問題なども取り上げさせていただきました。
本当にたくさんの問題を取り上げさせていただいて、この間本当に有意義な論戦をさせていただいたと思っております。
さて、短い間でございましたけれども、それぞれの先輩議員の皆さんには本当にお一人お一人仲よくおつき合いをいただきまして本当にありがとうございました。
また、当局の皆さんにも石井知事を初めとして、大変御丁寧な対応いただきまして本当にありがとうございました。
振り返ってみますと、私は48歳のときに福岡町の町議会議員に初当選をさせていただきました。そして、福岡町の町議会議員を3期、市町村合併によりまして新しい高岡市ができまして、その市議会議員を2期務めさせていただきました。そして今回、県会議員を1期務めさせていただきましたので、合わせますと6期22年間、この地方議員としての仕事をさせていただきました。本当に私は幸せ者だと思っております。
そうした経験を振り返ってみますと、吉田沙保里さんじゃありませんけれども、やり尽くしたという感じでございまして、本当に我が議員人生に悔いがなしという思いでございます。
最後になりますけれども、本当にこれまで多くの皆さんが温かい御支援をいただきました。県民市民の皆さんに最後に心から感謝を申し上げて、私の退任の御挨拶といたします。
ありがとうございました。(拍手)
62 ◯議長(高野行雄君)藤田良久君。
〔6番藤田良久君登壇〕
63 ◯6番(藤田良久君)自由民主党議員会の藤田良久でございます。退任に当たりまして一言御挨拶を申し上げます。
私は、平成28年10月に執行されました富山県議会議員の補欠選挙において当選させていただきまして、無我夢中で一生懸命に取り組ませていただいた2年6カ月の議員生活でありました。
これまでお支えいただきました全ての皆様に、まずもってお礼の御挨拶を申し上げます。本当にありがとうございました。
当時、突然の要請によりまして、68歳8カ月にして、過去に経験したことのなく全く知らない世界に飛び込んだわけでありまして、本当に無我夢中でありました。
右も左もわからない私を温かく迎えていただいたのは、県民各位を初め、39人の全県議会議員の皆様でありました。
殊に我が愛する自由民主党の党員であられる、構成されております自由民主党議員会の鹿熊会長を初め、29人の議員の皆様方には本当にお世話になりました。各議員の本県への深い郷土愛をもとにした県政発展に対する強い熱意、情熱、そして高い理想に基づく県民福祉の向上に向けた全力投球の政治姿勢と精力的な取り組みなどに深く敬意を表する次第であります。お一人お一人とのエピソードや思い出につきまして、御披露いただきたいところでございますが、時間の制約もございますので、省略させていただきます。今後、ますますの御健勝と御活躍を御祈念申し上げます。
石井知事を初め、富山県職員の皆様方にも心からお礼を申し上げます。殊に、係長、課長など幹部職員各位には、本当にお世話をかけました。皆様方と接し、富山県職員のレベルの高さに感服いたしました。本県行政を動かす頭脳として力を結集されまして、すばらしい富山県の建設に一層の御尽力を賜りますようお願いを申し上げます。
最後になりましたが、私の地元であり、長らく勤務させていただきました富山市役所にもしょっちゅうお邪魔をさせていただいたわけでありますが、そういった立場から御指導いただきました富山市長を初め、富山市職員の方々に対しまして、またお世話になりました県民の皆様方にはこれまでの御支援、御指導に対しまして改めて心から御礼を申し上げます。ただただ感謝あるのみでございます。本当にありがとうございました。
正直なところ、一部の方々からは補欠選挙だけで退くとは何事かというお叱り、御批判や御意見なども賜ったところでありまして、最後の最後まで悩んだわけでありますが、我が党には若い優秀な後継者も多数おられますことから、このたびの決断をさせていただいたところであります。この場をおかりいたしまして、改めておわびを申し上げ、御礼を申し上げます。
私に残されました人生は、気力、体力の続く限り、求めに応じまして地元地区を中心に地域の諸活動に貢献いたしたいと思っております。
今後とも、これまでと変わらぬ御指導を賜りますよう、お願いを申し上げまして、退任の御挨拶とさせていただきます。
本当にありがとうございました。(拍手)
64 ◯議長(高野行雄君)海老克昌君。
〔11番海老克昌君登壇〕
65 ◯11番(海老克昌君)皆さん、こんにちは。無所属の会の海老克昌でございます。
このたび、このような貴重な機会を与えていただきまして、本当にありがとうございます。
振り返ってみますと、今から約8年前、現状の世の中に不満を感じまして、政治の世界、政治家を志しました。
最初のうちは、あまりにも知名度がないことから、とりあえずつじ立ちをしろと後援会の皆様から言われまして、交差点に毎朝立っていますと、あいつは誰だと、挨拶マニアがあらわれたというふうに言われました。候補者として認知していただくまでには約3カ月ぐらい時間がかかったなというふうに思っております。
それ以来、多くの皆さんの御支援をいただきまして当選をさせていただいて、県議会議員として議員活動の中で思い出に残っていることが3つあります。
まず、1つ目は、政治家として施策の一丁目一番地として掲げてきた問題が海岸漂着物対策であります。
まだまだ県民の問題に対する認知度は少ないかもしれませんが、これまでの活動によって、県民の約3割の方が県内の河川に漂着する海岸漂着物は県内から流出したごみであるというふうに理解をしていただくこともできました。これまでの取り組みに一定の成果があったのではないかというふうに思っております。
また、2つ目は、障害を持たれる方々の理解を深めるための活動であります。
今までは、この議場に手話通訳の方に入っていただいて通訳をしていただくことは、この議場の中では行われず、傍聴席でのみ行われておりました。それを全国で群馬県に次いで、2例目としてこの質問者、答弁者の横に立って、手話通訳を行っていただく取り組みをしていただいたことによって、昨年制定されました手話言語条例の制定にも1つ貢献できたのではないかというふうに思っております。
そして、3つ目であります。
皆さんからの多くの温かい激励の、おまえの個人の相談を議場でするなというふうにやじをいただきながら、県内の独身者の代表として晩婚化対策、そして男女の健全な出会いの場の創出を県で行うべきだと訴え続けてきた結果、多くの方々がこの県の事業を通じて幸せな結婚へ結びついたことも一定の効果があったのではないかなと思っております。私も40歳までには結婚したいなと思っておりますが、まだ相手はいないので、また皆さんの御紹介をいただければと思っております。
このような私の活動を通じて、県民の皆さんに政治家やまた政治に対して希望を持っていただくこともできたとも思っておりますし、また、私のふだんの活動を通じて、政治に対して無関心だった方々が興味や関心を待っていただくきっかけにもなったのではないかなというふうに思っております。
こうして活動を続けてこられたのも、ここにいらっしゃる同じ志を持つ県会議員の皆様、その皆様の御指導のおかげでありますし、また、その思いを受け取っていただきました知事初めとする関係部局長の皆様、その皆様の御理解のもとでもあるとも思っております。そして、その効果をより多く県民に広く伝えていただきました報道関係の皆様、その御協力があってこそ、今の私があると思っております。
そのほかにも、議員の皆さんとの親睦を図るような各都道府県対抗の野球クラブの野球の全国大会で皆さんと力を合わせて優勝したこと、そのほかも天皇皇后両陛下をお招きして、県内で2つの行幸啓を開催できたことに携われたこと、北陸新幹線の開業、そして新湊大橋の開通、本当に多くの機会に携わらせていただいたことに本当にうれしく思っております。
これらの8年間の全ての経験や出会いは、私にとって宝物でありますし、この宝物を自分の心の中にしまうのではなくて、しっかりとこれからの人生に生かして、これからの富山県の発展、そして富山県の活力の源と私がなれるようにこれからも尽力していきたいというふうに思っております。
皆様の今後変わらぬ御指導、御鞭撻をいただきますよう、この場をおかりしてお願い申し上げ、8年間の節目としての御挨拶とさせていただきます。
本当にありがとうございました。(拍手)
66 ◯議長(高野行雄君)向栄一朗君。
〔21番向 栄一朗君登壇〕
67 ◯21番(向 栄一朗君)平成の元号とともに、議員バッジを外すに当たり、一言御挨拶申し上げます。
3年前に右手が勝手に震えるようになりまして、受診したところ神経細胞が壊れる難病と診断されました。
私は小学校のころからソフトを、漁師の仕事や田んぼのお手伝いをするとともに、中学校、高校、大学、そして実業団と柔道をしてきまして、体には自信があったつもりなんですが、その診断を聞いたときに我が事とは思えない状況でありました。
病状の進行に伴って、これまでのような議員活動ができないと判断し、引退を決意したところであります。
県議会の8年間は、各分野で専門家や個性あふれる皆さんにお会いできまして、学ぶことの多い充実した議員活動でありました。
ライフワークである港湾、雨晴海岸からの景観保善、これに取り組むことができたことは大変幸せに思っております。
石井知事初め執行部の皆様方、行政委員の皆様、報道関係者の方々、そして何より先輩、同僚議員の皆様には大変お世話になり、心から感謝申し上げます。
今後は、市街化農地で、ひし形、三角形の田んぼを耕し、イノシシと格闘しながら、伏木出身の芥川賞作家堀田善衛氏の言葉、水平線を見て育った者は、真っすぐ前を見て歩くのだという言葉を胸に、難病に打ち勝つ努力をしていきたいと思っております。
本当に、これまで皆さんにはお世話になったことを重ねてお礼申し上げ、結びに、富山県のますますの発展と、皆様方の御健勝、御活躍を心から祈念し、引退の挨拶といたします。
どうもありがとうございました。(拍手)
68 ◯議長(高野行雄君)山辺美嗣君。
〔37番山辺美嗣君登壇〕
69 ◯37番(山辺美嗣君)退任に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
昨夜、来し方を振り返っておりまして、あまりにも思い起こすことが多く、充実した24年であったと思っております。厳選して3つだけ、お話をいたしたいと思います。ぜひ御容赦いただきたいと思います。
第1は、ものづくり県富山、たくさんの挑戦を行ってまいり、今日、先ほど閉会したこの議会においてもたくさんの製造業の挑戦事業、コンソーシアムである、オープンイノベーションである、たくさんの事業がございましたが、これらをつくり上げてきたすばらしい人たちとの出会いがあったなということを思い出した次第でございます。
平成9年に富山県工業技術センター所長に、また平成10年からは名称を変えた富山県新世紀産業機構の科学技術アドバイザーとして着任されましたのが、筑波大学副学長でございました南日康夫さんでございます。
私は、南日さんとともに2つのことを一所懸命取り組ませていただいたと思っておりますが、1つは経産省、あるいは文科省のクラスター事業、富山県の非常に強い産業をもっと強くしようという取り組み、もう一つは県内の広く製造業の皆さんが取り組んでいるQC活動、この2つについて南日さんと10年ぐらいにわたって取り組ませていただきました。その成果、またその続編が今もたくさんのコンソーシアム事業として成立をしております。
お二人目の方を思い出しましたのは、平成10年に旧繊維試験場から生活工学研究所に名称を変更した県の工業技術センターの生活工学研究所初代の所長に御就任いただいたのが、国の産業技術総合研究所から多屋秀人さんが来ていただきました。
多屋さん、大変優しい人でございまして、この生活工学研究所は私のすぐ住まいの近所にあるものですから、しょっちゅう一緒にお話をしておりましたけれども、大変人望が厚く、現在富山県のヘルスケアコンソーシアムの中心リーダーとしてまた戻ってきて活躍をいただいております。
もう一方、忘れられないのが、富山県立大学の電波工学の岡田敏美先生。
雪山で遭難し、雪に深く埋まった登山者、スキーの方などを発見するビーコン、御存じですよね、電波発信機、あれの開発者、岡田敏美先生。また、アラスカ大学との成層圏の電波研究に共同研究をされて、富山県で唯一ロケットを飛ばした先生。岡田先生、引き続き県立大学の名誉教授としても大変、富山県立大学の名門分野であります電波工学創始者として、今も名誉教授として活躍をいただいております。
もう一人思い出しました。我が県が誇りますものづくり研究センターの初代所長あり、工業技術センター改め富山県産業技術研究開発センター所長鳥山素弘さん。彼も産業技術総合研究所からやってきて、そして材料研究の日本のトップの研究者でございますけれども、富山県の製造業の強化に大変御貢献をいただいた、こういった方々と一緒に仕事ができたということを思い出しまして、私は大変幸せだったなと思っておりますし、また、それらが全て、花を咲かせようと今新しい研究に取り組んでいる分野だと思っております。
2つ目、ちょっと長くなって恐縮ですが、2つ目は小水力発電でございます。
農業用水を活用した小規模な水力発電は、今や全国で最も富山県が取り組み、進んでいる県でございますが、平成9年にその何番目かになる事業の着手ができました。
これは当時の農林水産部長の澤合さんと、私が庄川かんがい排水事業、県営の庄川かん排事業の推進者でございましたけれども、ぜひともその扇状地の落差を使った小水力発電をしたいということで、澤合さんの大変大きな激励と御尽力をいただいて事業を立ち上げることができました。平成11年に完成をしておりますけれども、富山県の農業用水の水利権を活用した小水力発電の皮切りだったと思っております。
長くなります。恐縮です。
3つ目、富山県山・鉾・屋台・行灯祭交流会議というのを10年余り前に県内で立ち上がりましたけれども、その立ち上げ時に参加をさせていただきました。
そして、第2回の富山県サミットを私の郷土、福野で開催することもいたしました。
その結果ではありませんけれども、富山の山・鉾・屋台行事、高岡、城端、魚津の3件が平成28年にユネスコ無形文化遺産に登録をされました。また、平成29年には、私、会長をしております福野夜高祭りが日本ユネスコの未来遺産に登録をいただきました。大変記憶に残ることでございました。
思い尽くせないのでございますけれども、きょうはこうした充実した24年を議員として過ごさせていただいた議場の本会議場のこの場所に立つ最後でございます。感無量であり、これまでお支えをいただきました後援会の皆さんを初め、多くの方々、そして我が妻にも感謝を申し上げて、退任の挨拶といたしたいと思います。
ありがとうございました。(拍手)
70 ◯議長(高野行雄君)四方正治君。
〔39番四方正治君登壇〕
71 ◯39番(四方正治君)御挨拶をする機会いただきまして、まことにありがとうございます。
考えてみますと、昭和57年4月に初めて新湊の市議会議員に当選し、そして2期5年間市議会議員、そして昭和62年4月の県議選に初当選して以来、8期32年間、地方議員としては37年の長きにわたってこの責を務めることができました。これも多くの県民の皆様のおかげであると心から厚く御礼を申し上げる次第でございます。本当にありがとうございました。
振り返ってみますと、本当に思い出が多いわけでありますが、その中でも幾つか象徴的なものを御披露させていただきたいと思っております。
私どもが当選した当時は、今もそうでございますが、北陸新幹線を何とか早く整備していこうことが一番大きな課題でありました。
ちょうど1期目の、何年目でしたか少し覚えておりませんが、自民党議員会の全員を2班に分けまして、1つは北陸新幹線の陳情、もう一つは、実は私が初当選以来、海の夢構想、そして心の夢構想として、大きなテーマ2つを持って進めてきましたが、そのうちの1つの帆船海王丸の誘致についても1班をつくって2つに分かれて陳情したことがあります。
私どもは、自治省へ行きまして、当時梶山静六さんが自治大臣で、そこへ陳情したことを覚えております。そういう意味では、本当にありがたい帆船海王丸の海王丸パークもできてよかったなと、こう思っております。
また、ちょうど平成17年の11月1日には市町村合併、1市3町1村、射水市が誕生したわけでありますけれども、このことにつきましても推進役の1人として頑張ってきたなと、そんな思いも今、頭の中にあります。
また、これも長い間、当時は新湊市でありましたけれども、新湊市民の悲願でありました新湊大橋につきましても、平成24年車道の開通式、そして翌年続いて、歩道、さらにはライトアップということでオープニングイベントにも立ち会うことができました。本当に感謝でいっぱいでありました。
また、私は、障害者問題、あるいは教育問題にも取り組んでまいりましたので、議会の皆さん方とともに、障害のある人の人権を尊重し県民皆がともにいきいきと輝く富山県づくり条例、これをつくっていただいた、本当にこれも深く感謝しているところであります。
また、ことし4月1日から開学します県立大学における看護学部、これも大きな思い出の1つではないかと思っております。
そしてまた、これから、議会の皆さん、そして地域当局とも切磋琢磨していただきたいなと思っておりますのは、神秘の海、あるいは不思議の海、豊穣の海とも言われております富山湾であります。これは大きな魅力と可能性を秘めておるわけでありまして、これの未来創造調査会というのも、県議会でつくっていただいて一定の方向づけをして提言もしていただきました。まだまだ、これについても皆さん方にしっかりと続けて施策展開をしていただきたいなと思っておるわけであります。
いろいろと申し上げましたけれども、結びになりますけれども、これからも富山県がますます発展し、そして富山県が、県民が幸せになりますことは、やはり富山県民自体が自分たちの県の実情をしっかり見きわめて、そして県民同士のいろんな話を聞いて、それを骨肉にして、国追随型ではなくて、むしろ富山県から日本を引っ張るという、そうした地方創生のトップランナーという気鋭を持って進めていけば、富山県の今後は、未来は明るいのではないかと、このように思っております。
このことを申し上げ、そして、重ねて県民の皆さん、そしてまた市当局、市部局の皆さん、行政委員会の皆様、そして報道機関の皆様方に心から感謝御礼申し上げて御挨拶とさせていただきます。
本日はまことにありがとうございました。(拍手)
〔議長退席、副議長着席〕
72 ◯副議長(山本 徹君)次に、高野行雄君から発言を求められておりますので、これを許します。
高野行雄君。
〔29番高野行雄君登壇〕
73 ◯29番(高野行雄君)それでは、一言お別れの御挨拶を申し上げたいと思います。
私は県議会に当選をいたしましたのは平成7年でありまして、そのときは、古栃さん、吉田良三さん、高平さん、杉本さん、山辺さん、そして森さんと大変、個性豊かなメンバーであり、極めて仲よく切磋琢磨しながら県政に取り組み始めたわけでありますが、そういう中で、多分、森さんだったと思いますが、政治活動というのはお金がかかるから、全員で本を共著で出版して、その印税でそれに充てようではないかということで、『全力疾走』という本を出版いたしました。むろん大赤字でありましたが、大きな出版パーティーも開くことができました。