付託案件は、議案第1号平成30年度富山県
一般会計予算のうち第1条
歳入歳出予算中本委員会所管にかかる
歳出予算総額892億8,776万7,000円、第2条
債務負担行為中本委員会所管分。議案第5号平成30年度富山県
母子父子寡婦福祉資金特別会計予算。議案第13号平成30年度富山県
国民健康保険特別会計予算。議案第17号平成30年度富山県
病院事業会計予算。議案第22号富山県
介護保険法に基づく
介護医療院の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準を定める条例制定の件。議案第23号富山県
手話言語条例制定の件。議案第30号富山県
後期高齢者医療財政安定化基金条例一部改正の件から議案第35号富山県
環境保全基金条例一部改正の件まで。議案第40号高志の
国文学館条例等一部改正の件から議案第59号富山県
薬事研究所条例一部改正の件まで。議案第69号富山県
医療施設耐震化臨時特例基金条例廃止の件。議案第70号富山県
介護保険法に基づく
指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例廃止の件。議案第77号平成29年度富山県
一般会計補正予算(第7号)のうち第1条
歳入歳出予算の
補正中本委員会所管にかかる
歳出予算総額45億6,439万2,000円の減額、第2条
繰越明許費の
補正中本委員会所管分、第3条
債務負担行為の
補正中本委員会所管分。議案第80号平成29年度富山県
母子父子寡婦福祉資金特別会計補正予算(第1号)。議案第87号平成29年度富山県
病院事業会計補正予算(第4号)及び議案第92号富山県
国民健康保険広域化等支援基金条例廃止の件であります。
本委員会におきまして、これらの諸案件について慎重に審査いたしました結果、全会一致をもってそれぞれ原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上をもちまして、
厚生環境委員長報告といたします。
7 ◯議長(稗苗清吉君)
経済建設委員長井加田まり君。
〔
経済建設委員長井加田まり君登壇〕
8
◯経済建設委員長(
井加田まり君)本定例会において、
経済建設委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
付託案件は、議案第1号平成30年度富山県
一般会計予算のうち第1条
歳入歳出予算中本委員会所管にかかる
歳出予算総額1,170億6,427万7,000円、第2条
債務負担行為中本委員会所管分。議案第6号平成30年度富山県
中小企業活性化資金特別会計予算。議案第11号平成30年度富山県
公共用地先行取得事業特別会計予算中本委員会所管分。議案第14号平成30年度富山県
港湾施設特別会計予算から議案第16号平成30年度富山県
流域下水道事業特別会計予算まで。議案第18号平成30年度富山県
電気事業会計予算から議案第21号平成30年度富山県
地域開発事業会計予算まで。議案第24号富山県
中小企業融資制度に係る事業の再生のための措置に関する条例制定の件。議案第60号富山県
工業技術センター条例一部改正の件。議案第61号富山県
総合デザインセンター条例一部改正の件。議案第63号富山県
建築基準法施行条例一部改正の件。議案第64
号富山県営住宅条例一部改正の件。議案第74
号小矢部川流域下水道の維持管理に要する費用の
市町村負担額の変更に関する件。議案第75
号神通川左岸流域下水道の維持管理に要する費用の
市町村負担額の変更に関する件。議案第77号平成29年度富山県
一般会計補正予算(第7号)のうち第1条
歳入歳出予算の
補正中本委員会所管にかかる
歳出予算総額249億3,341万5,000円の減額、第2条
繰越明許費の
補正中本委員会所管分、第3条
債務負担行為の
補正中本委員会所管分。議案第81号平成29年度富山県
中小企業活性化資金特別会計補正予算(第1号)。議案第83号平成29年度富山県
公共用地先行取得事業特別会計補正予算(第1号)
中本委員会所管分。議案第85号平成29年度富山県
港湾施設特別会計補正予算(第3号)。議案第86号平成29年度富山県
流域下水道事業特別会計補正予算(第3号)。議案第88号平成29年度富山県
電気事業会計補正予算(第2号)から議案第91号平成29年度富山県
地域開発事業会計補正予算(第2号)まで。議案第93
号損害賠償請求訴訟に係る和解に関する件。報告第1
号地方自治法第179条による専決処分の件のうち損害賠償に係る和解に関する件である専決処分第8号、第15号、第16号、第20号、第21号及び専決処分第23号、平成29年度富山県
一般会計補正予算(第5号)のうち第1条
歳入歳出予算の補正中歳出全部であります。
本委員会におきまして、これらの諸案件について慎重に審査いたしました結果、議案第1号平成30年度富山県
一般会計予算、議案第18号平成30年度富山県
電気事業会計予算及び議案第20号平成30年度富山県
工業用水道事業会計予算に対し一部の委員から反対の意見表明がございましたが、採決の結果、賛成多数をもって、また、残余の案件につきましては、全会一致をもってそれぞれ原案のとおり可決または承認すべきものと決しました。
以上をもちまして、
経済建設委員長報告といたします。
9 ◯議長(稗苗清吉君)
農林水産委員長瘧師富士夫君。
〔
農林水産委員長瘧師富士夫君登壇〕
10
◯農林水産委員長(
瘧師富士夫君)本定例会において、
農林水産委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
付託案件は、議案第1号平成30年度富山県
一般会計予算のうち、第1条
歳入歳出予算中本委員会所管にかかる
歳出予算総額388億2,326万3,000円、第2条
債務負担行為中本委員会所管分。議案第7号平成30年度富山県
就農支援資金特別会計予算から議案第9号平成30年度富山県林業振興・
有峰森林特別会計予算まで。議案第62号富山県
家畜保健衛生所条例一部改正の件。議案第73
号国営土地改良事業及び
県営土地改良事業に要する費用に係る市町村の一部負担の追加に関する件。議案第77号平成29年度富山県
一般会計補正予算(第7号)のうち、第1条
歳入歳出予算の
補正中本委員会所管にかかる
歳出予算総額32億2,550万6,000円の減額、第2条
繰越明許費の
補正中本委員会所管分、第3条
債務負担行為の
補正中本委員会所管分及び議案第82号平成29年度富山県林業振興・
有峰森林特別会計補正予算(第4号)であります。
本委員会におきまして、これらの諸案件について慎重に審査いたしました結果、全会一致をもってそれぞれ原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上をもちまして、
農林水産委員長報告といたします。
11 ◯議長(稗苗清吉君)
経営企画委員長筱岡貞郎君。
〔
経営企画委員長筱岡貞郎君登壇〕
12
◯経営企画委員長(筱岡貞郎君)本定例会において、
経営企画委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
付託案件は、議案第1号平成30年度富山県
一般会計予算のうち、第1条
歳入歳出予算中歳入全部、
歳出中本委員会所管にかかる
歳出予算総額1,863億1,296万6,000円、第2条
債務負担行為中本委員会所管分、第3条地方債全部。議案第2号平成30年度富山県
物品調達等管理特別会計予算から議案第4号平成30年度富山県
収入証紙特別会計予算まで。議案第10号平成30年度富山県
奨学資金特別会計予算中本委員会所管分から議案第12号平成30年度富山県「元富山県
営水力電気並鉄道事業」
資金特別会計予算まで。議案第25
号富山県知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例一部改正の件から議案第29号富山県一般職の職員等の
特殊勤務手当等に関する条例一部改正の件まで。議案第36号富山県
特別会計条例一部改正の件から議案第39
号過疎地域等における県税の特別措置に関する条例一部改正の件まで。議案第65号富山県
奨学資金貸与条例一部改正の件。議案第71
号工事請負契約締結に関する件・富山県立大学新
棟新築電気設備工事。議案第72
号動産取得に関する件。議案第77号平成29年度富山県
一般会計補正予算(第7号)のうち第1条
歳入歳出予算の補正中歳入全部、
歳出中本委員会所管にかかる
歳出予算総額25億7,024万円の減額、第2条
繰越明許費の
補正中本委員会所管分、第3条
債務負担行為の
補正中本委員会所管分、第4条
地方債補正全部。議案第78号平成29年度富山県
公債管理特別会計補正予算(第1号)。議案第79号平成29年度富山県
収入証紙特別会計補正予算(第1号)。議案第83号平成29年度富山県
公共用地先行取得事業特別会計補正予算(第1号)
中本委員会所管分。議案第84号平成29年度富山県「元富山県
営水力電気並鉄道事業」
資金特別会計補正予算(第1号)。議案第95号富山県福光射撃場の
指定管理者の指定に関する件及び報告第1
号地方自治法第179条による専決処分の件のうち専決処分第23号平成29年度富山県
一般会計補正予算(第5号)のうち第1条歳入歳出の補正中歳入全部、第2条地方債の補正全部であります。
本委員会におきまして、これらの諸案件について慎重に審査いたしました結果、議案第1号平成30年度富山県
一般会計予算及び議案第27号富山県
職員定数条例一部改正の件に対し、一部の委員から反対の意見表明がありましたが、採決の結果、賛成多数をもって、また、残余の案件につきましては全会一致をもってそれぞれ原案のとおり可決または承認すべきものと決しました。
以上をもちまして、
経営企画委員長報告といたします。
13 ◯議長(稗苗清吉君)以上をもって
常任委員長の審査結果の報告を終わります。
───────────────────
14 ◯議長(稗苗清吉君)これより
委員長報告に対する質疑に入るのでありますが、ただいまのところ通告がありませんので、質疑なしと認めます。
討 論
15 ◯議長(稗苗清吉君)これより討論に入ります。
通告がありますので、順次発言を許します。
島村進君。
〔1番島村 進君登壇〕
16 ◯1番(島村 進君)社民党・
無所属議員会より、ただいま議題となっております
知事提出議案のうち、議案第1号平成30年度富山県
一般会計予算案と関連する議案第20
号工業用水道事業会計予算案及び議案第18号平成30年度富山県
電気事業会計予算案に反対の立場で討論を行います。
まず、平成30年度
一般会計予算案について、社民党・
無所属議員会は、大きな地元負担を要した
北陸新幹線開業後の県政の目指すべき方向について、
大型公共事業推進型から県民生活第一に転換し、地域の安全・安心を重視した防災・減災等の施策や、県民生活に直結した福祉施策の充実、次代を担う子供たちを支える教育の充実など、
人づくり施策が重要であることを一貫して申し上げてまいりました。
そうした観点から、新
年度予算要望にも挙げさせていただきました県の常設の(仮称)防災・
危機管理センターについて、当初予算に基本計画の策定と基本設計に要する経費が計上されたこと、さらには県産業の充実や振興、少子化対策、
子育て支援の拡充などについては評価をするものでございます。
その上で、
知事提出議案第1号平成30年度富山県
一般会計予算のうち、
利賀ダム建設事業費24億5,500万円、県負担金6億4,500万円及び企業局が新たに
地域貢献事業として取り組まれる「とやまっ子すくすく電気」事業の2点について反対をいたします。
まず、
利賀ダム建設事業についてですが、ダムに頼らない治水対策への転換を目的に、平成22年度から国交省のダム事業の見直しが対象とされ、7年の間、一時凍結されていた本事業が平成29年度から
ダム建設推進に向けて再開されることとなりました。
私たちは、本事業の再開に当たり、庄川水系の治水事業のあり方やダム建設の必要性等について、地域の意向を踏まえて、真摯に、広範で科学的な再検討が十分に行われていないと考えるものであります。
ダムに頼らない治水対策の可能性や150年に一度の大規模洪水を想定した高すぎる基本高水の妥当性、既存ダムの
洪水調節機能の最大限の活用や環境に与える影響など、十分な検討が必要であるとの理由から、
ダム本体工事に着手すべきでないと考えるものでございます。
利賀ダム建設事業の再検証期間中には、ダム事業の新たな段階に入らないことを基本として、地域の意向を踏まえ、
生活再建事業等については必要な予算を計上し、事業は継続されてきております。
ダム建設ありきではなく、ダムに頼らない治水事業のあり方について、さらに検討が必要だと思っております。
まず、ダム建設に係る総事業費については、現時点で1,150億円、今後、本体工事に係る工期の大幅延長で、さらに工事費が増えることは必至であります。県財政の新たな圧迫要因となることが懸念されます。
私どもは、
ポスト新幹線ということで、地元負担を伴う新たな
大型公共事業については批判的な立場であり、ダム建設は無駄な事業の典型であると考えるものであります。
2点目に、庄川の支流である利賀川は流域内のほんの一部でしかなく、毎秒500トンカットするためのダム建設は、庄川全体の
治水洪水対策に寄与するとは考えられません。
庄川水系の治水事業のあり方について、庄川流域全体の降雨量の精査や森林整備による保水機能の向上、洪水調節のための河道掘削など、ダム建設以外の現実的な対策も含めて、調査検討を進めるべきであります。
3点目に新規利水について、県企業局が日量8,200トンの工業用水を新規に確保することとなっておりますけれども、
県営境川ダムには
県営西部工業用水道事業の水利権が日量22万トン設定され、日量8万トンもの余剰水があることから、企業局による新規利水の確保は必要ありません。
私どもはダムに頼らない治水、洪水対策は十分可能であり、
ダム本体工事には着手すべきでないと考えるものであります。
また、関連して、議案第20号富山県
工業用水道事業会計予算について、
利賀ダム建設工事に係る予算が含まれておりますので、これについても反対いたします。
次に、企業局の新たな
地域貢献事業として、
水力発電事業の効率的運営によりまして見込まれる収益の一部を活用して、多子世帯を対象に電気料金の5%程度を還元する「とやまっ子すくすく電気」事業について、反対をいたします。
企業局の企業努力や子育て世代を応援したいとする志については大いに評価するものでありますが、なぜこのような複雑な方法で一民間企業に委託する形で実施するのか理解ができません。
北陸電力は、これまで推進してきたオール電化の家庭を中心に5%から9.7%の
料金引き上げをこの4月から実施をされることで、県民から大きな不満が寄せられております。
そうしたタイミングで、北陸電力が各家庭に振り込む形で電気料金の5%相当を還元する事業であり、結果として子育て応援というよりも値上げした北陸電力を支援する印象を拭えないものであります。
このような方法による事業は、県民の誤解を招くばかりか、県民の理解は得られないと考えるものであります。
以上、3つの議案に反対の意見を申し上げまして討論といたします。
17 ◯議長(稗苗清吉君)火爪弘子君。
〔22番火爪弘子君登壇〕
18 ◯22番(火爪弘子君)ただいま上程された議案のうち、
日本共産党は議案第1号富山県
一般会計予算案及び議案第20号、27号、66号の4案に反対をいたしますので、以下、その理由を申し上げます。
まず、平成30年度富山県
一般会計予算案についてです。
知事答弁にもあったように、今年度に引き続き新年度も地方の
一般財源総額が確保され、
地方創生交付金も継続されたため、県においても県民要望に応える予算規模が一定確保され、歓迎すべき新規事業も盛り込まれています。
特に第1子からの
保育料無償化などの
子育て支援充実、拡充、
手話言語条例制定など障害者施策の前進、
県立学校トイレの洋式化、中
山間地サポート事業や各種地産地消、
再生可能エネルギーの拡大や
西部水道水供給事業における受水団体の負担軽減など、我が党が県民とともに要望してきた内容も盛り込まれ、歓迎をしているところです。
しかし、予算案全体を見たときに、大きく言って2つの理由で賛成するわけにはいかないと考えるものです。
まず、第1の問題は、この予算案が安倍内閣の数々の悪政を無批判に、むしろ積極的に評価する立場で編成、具体化されていることです。繰り返し指摘されてきたように、安倍内閣の
経済政策アベノミクスの最大の問題は、世界で一番企業が活躍しやすい国を目指すという安倍首相の言葉が示すように、大企業や富裕層の利益が拡大すれば、それが滴り落ちて国民全体が豊かになるという典型的な
トリクルダウン理論に立つものです。しかし、安倍内閣の5年間で大企業の利益は2.5倍に増え、内部留保は80兆円も上積みされて400兆円を超える一方、総務省の家計調査でも2人以上の世帯の
家計消費支出は年間28万円減少、消費税増税前の2013年との比較では、実質で年間32万円も減っています。それが県内の
中小零細企業の経営を一層厳しくしています。
昨年1月から
日本共産党が富山市内で実施した
アンケート調査でも、この調査には2,100通を超える回答をいただきましたが、暮らしが苦しくなったという回答が24.91%、やや苦しくなったが37.97%で、合わせて約63%の方が暮らしが苦しくなったと答えています。
ところが政府は、この5年間で社会保障費の自然増を1兆5,900億円も削り、医療や介護の負担も重くなりました。今回の県予算案でも、
生活保護給付費1,730万円が減らされ、
介護保険給付費などの減額により、ねんりんピックが予定されているにもかかわらず、
老人福祉費も大幅に減額となっています。米の直接
支払交付金廃止のダメージも小さくありません。一般質問で紹介したように、新潟県がこうしたやり方に異論の声を挙げ、県独自の施策で県民を守る防波堤の役割を果たす立場を鮮明にしていることは貴重だと思います。改めて紹介をするものです。
予算案に反対する2つ目の理由は、この間、我が党が問題点を指摘してきた幾つかの事業が含まれていることです。
まず、挙げたいのは、立山黒部国際ブランド化推進事業28項目のうち、ロープウエーの整備とアルペンルートの早期開業、冬季営業のための2つの調査事業の合わせて2,422万円余りです。
これらの計画については、ブランド化推進会議でも反対意見、慎重意見が多く出されています。阿曽原温泉小屋の佐々木泉代表や室堂周辺の6つの山小屋の代表、また、NPO法人立山自然保護ネットワークなどから明確に反対の意見書が提出されています。これらの方々は、厳しい自然の中で動植物を守り、観光客を迎え、いざ遭難となれば冬山に出動して文字どおり体をかけて立山黒部を守ってきた方々です。調査といえども多額の予算を前向きに検討するために、合意のないまま計上することには同意できません。
次に、働き方改革推進事業費に含まれる企業子宝率調査費592万円余りです。2年間実施されてきたこの調査ですが、まず、問題点として挙げたいのは、特定の個人が発案したというこの調査方法に疑問が多いということです。男性を含めて従業員の子供の数を会社が調査し、将来にわたってその会社の社員が平均何人子供を持つのかを算出するというものですが、詳細な計算方法は非公開とされています。発案者の知的財産権に属するからだそうですが、知的財産権登録はいまだになされておりません。これまでに全国10県で実施されていますが、既に4県は実施を取りやめています。そして、何よりも会社が従業員の子供の数を調査し、会社ごとに数字を並べて比較する、競わせることには賛成できません。新年度の中止を求めるものです。
次に、
大型公共事業のうち、これまでも利賀ダムの本体建設、富山市の中心市街地再開発事業補助金、国道8号線豊田新屋立体化事業については反対の立場を表明してきました。
利賀ダムについては、ただいま社民党・
無所属議員会の反対討論にあったとおりです。利賀ダムの治水効果は極めて限定的であり、地すべりの危険も指摘されてきました。真の再検証が必要です。
富山市中心市街地再開発事業については、今回、大和跡地の西町南地区など4地区に対する補助金、総額33億2,000万円のうち、今回分4億7,900万円が計上されています。しかし、さきに紹介した市民アンケートでも、中心市街地に税金を投入し過ぎとの回答が46.5%、周辺部にもっと税金を投入すべきが39.3%に登りました。再検討を求めます。
国道8号線豊田新屋立体化事業についても、昨年、一部着工された今でも、地権者や周辺住民には強い反対が存在します。改めて再検討を求めるものです。
以上が新年度
一般会計予算案についてです。
なお、議案第20号富山県
工業用水道事業会計予算案には、引き続き利賀ダム建設費負担金が含まれておりますので、賛成できません。
次に、議案第27号県
職員定数条例一部改正の件と議案第66号市町村立学校県費負担教職員条例一部改正の件ですが、これは県立学校の教職員定数を36人減らし、市町村立学校の教職員定数も43人減らそうというものです。
しかし、今や教職員の多忙化は大きな社会問題になっています。新年度、部活動指導員など外部人材が一定確保されることは歓迎すべきことではありますが、やはり肝心なのは正規の教職員を多く増やすことであります。最後に改めて教職員定数の増加を強く要望し、以上、4議案に対する反対討論といたします。
19 ◯議長(稗苗清吉君)笠井和広君。
〔12番笠井和広君登壇〕
20 ◯12番(笠井和広君)ただいま議題となっております議案第27号及び66号について、県民クラブとして反対の立場より討論を行います。
今ほど火爪議員からもお話がありましたが、今般、働き方改革が議論の柱とされ、業務の効率を高めつつ省力化を図るなど、より一層の多忙感の軽減を図ることが不断の改革として求められております。
国会を初めとする行政区や地方自治体でも議論が活発に行われている中にも、現状は超過勤務による精神的疲労より心の病を抱え、仕事はもちろん日常生活にも支障を来している県職員や教員などが多数存在しており、看過できない状況下にあることは既に県当局より示されております。
このような状況下において、学校現場の教職員など定数を削減する条例の改正は熟慮を欠く愚行と言わざるを得ません。学校現場での多忙感の解消や本来教員がすべきでない雑務など、PTAの行事の雑務や会計処理、同窓会の同様の処理、モンスターペアレントの対応など、教育現場の業務量は日に日に増すばかりでございます。スクールサポートスタッフ、部活動指導員などの新規事業を行うとありますが、配置員の規模も小さく、抜本的な改革になり得ません。そのような状況下で職員定数を削減するこの議案の採択には賛成しかねます。
今後より一層、現場の声を聞き、実情に即した政策が求められるべきであり、いたずらに経営効率のみを考察し教職員の数を減らすことには反対であります。これをもって県民クラブとしての反対討論といたします。
21 ◯議長(稗苗清吉君)これをもって討論を終了いたします。
採 決
22 ◯議長(稗苗清吉君)これより採決いたします。
まず、議案第1号及び議案第20号を採決いたします。
以上の案件に対する各委員長の報告は、可決であります。
以上の案件は各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
23 ◯議長(稗苗清吉君)起立多数であります。よって、以上の案件は各委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第18号を採決いたします。
本案に対する経済建設委員長の報告は可決であります。
本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
24 ◯議長(稗苗清吉君)起立多数であります。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第27号及び議案第66号を採決いたします。
以上の案件に対する各委員長の報告は、可決であります。
以上の案件は各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
25 ◯議長(稗苗清吉君)起立多数であります。よって、本案は各委員長の報告のとおり可決されました。
富山県議会議長 稗 苗 清 吉
辞 職 願
今般一身上の都合により議長を辞職いたしたいから許可されるよう
願い出ます。
───────────────────
74 ◯副議長(渡辺守人君)お諮りいたします。
稗苗清吉君の議長の辞職を許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
75 ◯副議長(渡辺守人君)御異議なしと認めます。よって、稗苗清吉君の議長の辞職を許可することに決定いたしました。
〔30番稗苗清吉君入場〕
76 ◯副議長(渡辺守人君)ただいま稗苗清吉君から発言を求められておりますので、これを許します。
稗苗清吉君。
〔30番稗苗清吉君登壇〕
77 ◯30番(稗苗清吉君)今ほどは議長の辞職を御承認いただきまして、まことにありがとうございました。
昨年3月、皆様方の温かい御推挙によりまして、富山県議会第125代目の議長に就任をさせていただきました。
以来、今日まで県政を取り巻く環境が激動する中にありまして、先輩、同僚議員の皆様、知事初め知事部局の皆様、行政委員会の皆様、そして、報道関係の皆様の温かい御支援、御協力によりまして、職務を全うできましたことを心から感謝を申し上げたいと思います。
顧みますとこの1年間、私は県議会の代表として、議会の公正で円滑な運営と活性化に努めるとともに、富山県の発展と県民の皆様の幸せのため、誠実で開かれた議会運営に全力を傾け、誠心誠意取り組んでまいりました。
昨年は5月に天皇、皇后両陛下をお迎えし、第68回全国植樹祭、そして、8月にはアートとデザインをつなぐ富山県美術館のグランドオープンなど、さらに本県とロシア沿海地方との友好提携25周年行事、これにも知事さんと一緒に参加させていただき、また、急遽経済訪問団の派遣によりまして、副知事さんと一緒にミャンマーなどにも訪問をさせていただきました。大変私にとりまして思い出となった行事でございます。
また、議会の改革につきましては、前大野議長からの改革の流れをしっかりと受け継ぎ、県議会議員各位の力を合わせ、新たに各議員の政務活動費に関する情報をインターネットで公開、決算特別委員会による総括質疑の実施など、議会の見える化に取り組ませていただきました。
また、この1年で今ほど成立させていただきました議会基本条例には、党派を超えて県議会議員一丸となって取り組み、制定することができました。
これらのことを踏まえて、今後は一議員としてこの1年間の貴重な経験を生かし、富山県議会の限りない前進のために粉骨砕身努力していくということを申し上げて、お礼の挨拶にさせていただきます。1年間、本当にありがとうございました。
議 長 の 選 挙
78 ◯副議長(渡辺守人君)ただいま議長が欠員となりました。
お諮りいたします。
この際、議長の選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行いたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
79 ◯副議長(渡辺守人君)御異議なしと認めます。よって、この際、議長の選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行います。
選挙は投票により行います。
議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕
80 ◯副議長(渡辺守人君)ただいまの出席議員数は39人であります。
投票用紙を配付いたします。
念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。
〔投票用紙配付〕
81 ◯副議長(渡辺守人君)投票用紙の配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めます。
〔投票箱点検〕
82 ◯副議長(渡辺守人君)異状なしと認めます。
これより投票に移ります。職員の点呼に応じて順次投票願います。
点呼いたします。
〔職員点呼・投票〕
83 ◯副議長(渡辺守人君)投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
開票を行います。
〔開票〕
84 ◯副議長(渡辺守人君)選挙の結果を報告いたします。
投票総数 39票
有効投票 36票
無効投票 3票
有効投票中
高野行雄君 36票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は9票であります。よって、高野行雄君が議長に当選されました。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
85 ◯副議長(渡辺守人君)ただいま議長に当選されました高野行雄君が議場におられますので、本席から会議規則第32条第2項の規定による当選の告知をいたします。
高野行雄君から挨拶があります。
高野行雄君。
〔29番高野行雄君登壇〕
86 ◯29番(高野行雄君)今ほど、皆様方の御推挙によりまして、伝統ある富山県議会第126代目の議長に選任をしていただきました。
まずもって皆様方に心から厚く御礼を申し上げる次第でございます。
もとより私は微力でありますが、しかし、これからの県政のいろんな課題であり、あるいはまた地域の問題、要望、そして県民の皆様方の痛みというものを直接我々が肌に受けて、そして、この県議会で提言をし、議論を進めて、県政の前進を図っていくということは我々議員、議会の命であり、使命であろうと思います。
そういう中でこの議会の存在を大きくしていくべきであろうというふうに思いますし、また、円滑な議会運営のために精いっぱい努力をしていく所存でございますので、どうか先輩議員の皆様方、また、同僚議員の皆様方に御指導と御協力のほどをお願いいたすとともに、石井知事を初め当局の皆様方、また、行政委員の皆様方、そして、マスコミ報道陣の関係の皆様方にこれからの御指導、御鞭撻をお願い申し上げまして、まことに簡単でありますが、私の決意と挨拶にかえさせていただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。
〔副議長退席、議長着席〕
副 議 長 の 辞 職
87 ◯議長(高野行雄君)次に、副議長渡辺守人君から副議長の辞職願が提出されております。
お諮りいたします。
この際、副議長辞職の件を日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
88 ◯議長(高野行雄君)御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
副議長辞職の件を議題といたします。
まず、その辞職願を職員に朗読させます。
89 〔職員朗読〕
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平成30年3月23日
富山県議会議長 殿
富山県議会副議長 渡 辺 守 人
辞 職 願
今般一身上の都合により副議長を辞職いたしたいから許可されるよ
う願い出ます。
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90 ◯議長(高野行雄君)お諮りいたします。
渡辺守人君の副議長の辞職を許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
91 ◯議長(高野行雄君)御異議なしと認めます。よって、渡辺守人君の副議長の辞職を許可することに決定いたしました。
〔27番渡辺守人君入場〕
92 ◯議長(高野行雄君)ただいま渡辺守人君から発言を求められておりので、これを許します。
渡辺守人君。
〔27番渡辺守人君登壇〕
93 ◯27番(渡辺守人君)ただいま副議長の辞職の御承認をいただき、厚く御礼を申し上げます。
在任中は稗苗前議長のもと、議員の皆様、また、石井知事を初め知事部局の皆様、行政委員会の皆様、そして、報道機関の皆様から温かい御支援、御協力をお寄せいただき、無事きょうの日を迎えることができました。心から感謝を申し上げます。
短い期間ではありましたが、富山県議会の信頼の回復に向け、情報の開示、開かれた議会へ向けた取り組みや議会基本条例の制定に向け、稗苗前議長を初め県議会議員の皆様との話し合いを重ね、精いっぱい取り組みを進めてまいりました。
今後はこの貴重な経験を生かしながら、一議員として富山県の発展、安全で安心して暮らすことができる地域づくりに力を尽くしてまいりたいと思っております。
どうかこれからも皆様の御指導、御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げまして、退任の挨拶といたします。ありがとうございました。
副 議 長 の 選 挙
94 ◯議長(高野行雄君)ただいま副議長が欠員となりました。
お諮りいたします。