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  1. 富山県議会 2018-02-01
    平成30年2月定例会 委員長報告、討論、採決


    取得元: 富山県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-14
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1  午後1時00分開議 ◯議長(稗苗清吉君)ただいまから本日の会議を開きます。          諸     報     告 2 ◯議長(稗苗清吉君)日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。  包括外部監査人から地方自治法第252条の37の規定に基づき、平成29年度包括外部監査結果報告書が議長宛てに提出されておりますので、御報告いたします。  これより本日の日程に入ります。           常任委員会の審査報告 3 ◯議長(稗苗清吉君)日程第1、議案第1号から議案第75号まで、議案第77号から議案第95号まで及び報告第1号を議題といたします。  以上の案件に関し、常任委員長の審査結果の報告を求めます。  教育警務委員長平木柳太郎君。    〔教育警務委員長平木柳太郎君登壇〕 4 ◯教育警務委員長平木柳太郎君)本定例会において、教育警務委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。  付託案件は、議案第1号平成30年度富山県一般会計予算のうち第1条歳入歳出予算中本委員会所管にかかる歳出予算総額1,172億6,656万7,000円、第2条債務負担行為中本委員会所管分。議案第10号平成30年度富山県奨学資金特別会計予算中本委員会所管分。議案第66号市町村立学校県費負担教職員定数条例一部改正の件から議案第68号富山県風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例一部改正の件まで。議案第77号平成29年度富山県一般会計補正予算(第7号)のうち第1条歳入歳出予算補正中本委員会所管にかかる歳出予算総額13億3,600万4,000円の減額、第2条繰越明許費補正中本委員会所管分、第3条債務負担行為補正中本委員会所管分。議案第94号損害賠償請求訴訟に係る和解に関する件及び報告第1号地方自治法第179条による専決処分のうち損害賠償に係る和解に関する件である専決処分第2号、第4号、第10号、第13号、第22号であります。  本委員会におきまして、これらの諸案件について慎重に審査いたしました結果、議案第66号市町村立学校県費負担教職員定数条例一部改正の件については賛成多数をもって、また、残余の案件につきましては全会一致をもってそれぞれ原案のとおり可決または承認すべきものと決しました。  以上をもちまして、教育警務委員長報告といたします。 5 ◯議長(稗苗清吉君)厚生環境委員長向栄一朗君。    〔厚生環境委員長向 栄一朗君登壇〕 6 ◯厚生環境委員長(向 栄一朗君)本定例会において、厚生環境委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。
     付託案件は、議案第1号平成30年度富山県一般会計予算のうち第1条歳入歳出予算中本委員会所管にかかる歳出予算総額892億8,776万7,000円、第2条債務負担行為中本委員会所管分。議案第5号平成30年度富山県母子父子寡婦福祉資金特別会計予算。議案第13号平成30年度富山県国民健康保険特別会計予算。議案第17号平成30年度富山県病院事業会計予算。議案第22号富山県介護保険法に基づく介護医療院の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準を定める条例制定の件。議案第23号富山県手話言語条例制定の件。議案第30号富山県後期高齢者医療財政安定化基金条例一部改正の件から議案第35号富山県環境保全基金条例一部改正の件まで。議案第40号高志の国文学館条例等一部改正の件から議案第59号富山県薬事研究所条例一部改正の件まで。議案第69号富山県医療施設耐震化臨時特例基金条例廃止の件。議案第70号富山県介護保険法に基づく指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例廃止の件。議案第77号平成29年度富山県一般会計補正予算(第7号)のうち第1条歳入歳出予算補正中本委員会所管にかかる歳出予算総額45億6,439万2,000円の減額、第2条繰越明許費補正中本委員会所管分、第3条債務負担行為補正中本委員会所管分。議案第80号平成29年度富山県母子父子寡婦福祉資金特別会計補正予算(第1号)。議案第87号平成29年度富山県病院事業会計補正予算(第4号)及び議案第92号富山県国民健康保険広域化等支援基金条例廃止の件であります。  本委員会におきまして、これらの諸案件について慎重に審査いたしました結果、全会一致をもってそれぞれ原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上をもちまして、厚生環境委員長報告といたします。 7 ◯議長(稗苗清吉君)経済建設委員長井加田まり君。    〔経済建設委員長井加田まり君登壇〕 8 ◯経済建設委員長井加田まり君)本定例会において、経済建設委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。  付託案件は、議案第1号平成30年度富山県一般会計予算のうち第1条歳入歳出予算中本委員会所管にかかる歳出予算総額1,170億6,427万7,000円、第2条債務負担行為中本委員会所管分。議案第6号平成30年度富山県中小企業活性化資金特別会計予算。議案第11号平成30年度富山県公共用地先行取得事業特別会計予算中本委員会所管分。議案第14号平成30年度富山県港湾施設特別会計予算から議案第16号平成30年度富山県流域下水道事業特別会計予算まで。議案第18号平成30年度富山県電気事業会計予算から議案第21号平成30年度富山県地域開発事業会計予算まで。議案第24号富山県中小企業融資制度に係る事業の再生のための措置に関する条例制定の件。議案第60号富山県工業技術センター条例一部改正の件。議案第61号富山県総合デザインセンター条例一部改正の件。議案第63号富山県建築基準法施行条例一部改正の件。議案第64号富山県営住宅条例一部改正の件。議案第74号小矢部川流域下水道の維持管理に要する費用の市町村負担額の変更に関する件。議案第75号神通川左岸流域下水道の維持管理に要する費用の市町村負担額の変更に関する件。議案第77号平成29年度富山県一般会計補正予算(第7号)のうち第1条歳入歳出予算補正中本委員会所管にかかる歳出予算総額249億3,341万5,000円の減額、第2条繰越明許費補正中本委員会所管分、第3条債務負担行為補正中本委員会所管分。議案第81号平成29年度富山県中小企業活性化資金特別会計補正予算(第1号)。議案第83号平成29年度富山県公共用地先行取得事業特別会計補正予算(第1号)中本委員会所管分。議案第85号平成29年度富山県港湾施設特別会計補正予算(第3号)。議案第86号平成29年度富山県流域下水道事業特別会計補正予算(第3号)。議案第88号平成29年度富山県電気事業会計補正予算(第2号)から議案第91号平成29年度富山県地域開発事業会計補正予算(第2号)まで。議案第93号損害賠償請求訴訟に係る和解に関する件。報告第1号地方自治法第179条による専決処分の件のうち損害賠償に係る和解に関する件である専決処分第8号、第15号、第16号、第20号、第21号及び専決処分第23号、平成29年度富山県一般会計補正予算(第5号)のうち第1条歳入歳出予算の補正中歳出全部であります。  本委員会におきまして、これらの諸案件について慎重に審査いたしました結果、議案第1号平成30年度富山県一般会計予算、議案第18号平成30年度富山県電気事業会計予算及び議案第20号平成30年度富山県工業用水道事業会計予算に対し一部の委員から反対の意見表明がございましたが、採決の結果、賛成多数をもって、また、残余の案件につきましては、全会一致をもってそれぞれ原案のとおり可決または承認すべきものと決しました。  以上をもちまして、経済建設委員長報告といたします。 9 ◯議長(稗苗清吉君)農林水産委員長瘧師富士夫君。    〔農林水産委員長瘧師富士夫君登壇〕 10 ◯農林水産委員長瘧師富士夫君)本定例会において、農林水産委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。  付託案件は、議案第1号平成30年度富山県一般会計予算のうち、第1条歳入歳出予算中本委員会所管にかかる歳出予算総額388億2,326万3,000円、第2条債務負担行為中本委員会所管分。議案第7号平成30年度富山県就農支援資金特別会計予算から議案第9号平成30年度富山県林業振興・有峰森林特別会計予算まで。議案第62号富山県家畜保健衛生所条例一部改正の件。議案第73号国営土地改良事業及び県営土地改良事業に要する費用に係る市町村の一部負担の追加に関する件。議案第77号平成29年度富山県一般会計補正予算(第7号)のうち、第1条歳入歳出予算補正中本委員会所管にかかる歳出予算総額32億2,550万6,000円の減額、第2条繰越明許費補正中本委員会所管分、第3条債務負担行為補正中本委員会所管分及び議案第82号平成29年度富山県林業振興・有峰森林特別会計補正予算(第4号)であります。  本委員会におきまして、これらの諸案件について慎重に審査いたしました結果、全会一致をもってそれぞれ原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上をもちまして、農林水産委員長報告といたします。 11 ◯議長(稗苗清吉君)経営企画委員長筱岡貞郎君。    〔経営企画委員長筱岡貞郎君登壇〕 12 ◯経営企画委員長(筱岡貞郎君)本定例会において、経営企画委員会に付託されました諸案件の審査結果を御報告いたします。  付託案件は、議案第1号平成30年度富山県一般会計予算のうち、第1条歳入歳出予算中歳入全部、歳出中本委員会所管にかかる歳出予算総額1,863億1,296万6,000円、第2条債務負担行為中本委員会所管分、第3条地方債全部。議案第2号平成30年度富山県物品調達等管理特別会計予算から議案第4号平成30年度富山県収入証紙特別会計予算まで。議案第10号平成30年度富山県奨学資金特別会計予算中本委員会所管分から議案第12号平成30年度富山県「元富山県営水力電気並鉄道事業資金特別会計予算まで。議案第25号富山県知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例一部改正の件から議案第29号富山県一般職の職員等の特殊勤務手当等に関する条例一部改正の件まで。議案第36号富山県特別会計条例一部改正の件から議案第39号過疎地域等における県税の特別措置に関する条例一部改正の件まで。議案第65号富山県奨学資金貸与条例一部改正の件。議案第71号工事請負契約締結に関する件・富山県立大学新棟新築電気設備工事。議案第72号動産取得に関する件。議案第77号平成29年度富山県一般会計補正予算(第7号)のうち第1条歳入歳出予算の補正中歳入全部、歳出中本委員会所管にかかる歳出予算総額25億7,024万円の減額、第2条繰越明許費補正中本委員会所管分、第3条債務負担行為補正中本委員会所管分、第4条地方債補正全部。議案第78号平成29年度富山県公債管理特別会計補正予算(第1号)。議案第79号平成29年度富山県収入証紙特別会計補正予算(第1号)。議案第83号平成29年度富山県公共用地先行取得事業特別会計補正予算(第1号)中本委員会所管分。議案第84号平成29年度富山県「元富山県営水力電気並鉄道事業資金特別会計補正予算(第1号)。議案第95号富山県福光射撃場の指定管理者の指定に関する件及び報告第1号地方自治法第179条による専決処分の件のうち専決処分第23号平成29年度富山県一般会計補正予算(第5号)のうち第1条歳入歳出の補正中歳入全部、第2条地方債の補正全部であります。  本委員会におきまして、これらの諸案件について慎重に審査いたしました結果、議案第1号平成30年度富山県一般会計予算及び議案第27号富山県職員定数条例一部改正の件に対し、一部の委員から反対の意見表明がありましたが、採決の結果、賛成多数をもって、また、残余の案件につきましては全会一致をもってそれぞれ原案のとおり可決または承認すべきものと決しました。  以上をもちまして、経営企画委員長報告といたします。 13 ◯議長(稗苗清吉君)以上をもって常任委員長の審査結果の報告を終わります。      ─────────────────── 14 ◯議長(稗苗清吉君)これより委員長報告に対する質疑に入るのでありますが、ただいまのところ通告がありませんので、質疑なしと認めます。          討           論 15 ◯議長(稗苗清吉君)これより討論に入ります。  通告がありますので、順次発言を許します。  島村進君。    〔1番島村 進君登壇〕 16 ◯1番(島村 進君)社民党・無所属議員会より、ただいま議題となっております知事提出議案のうち、議案第1号平成30年度富山県一般会計予算案と関連する議案第20号工業用水道事業会計予算案及び議案第18号平成30年度富山県電気事業会計予算案に反対の立場で討論を行います。  まず、平成30年度一般会計予算案について、社民党・無所属議員会は、大きな地元負担を要した北陸新幹線開業後の県政の目指すべき方向について、大型公共事業推進型から県民生活第一に転換し、地域の安全・安心を重視した防災・減災等の施策や、県民生活に直結した福祉施策の充実、次代を担う子供たちを支える教育の充実など、人づくり施策が重要であることを一貫して申し上げてまいりました。  そうした観点から、新年度予算要望にも挙げさせていただきました県の常設の(仮称)防災・危機管理センターについて、当初予算に基本計画の策定と基本設計に要する経費が計上されたこと、さらには県産業の充実や振興、少子化対策、子育て支援の拡充などについては評価をするものでございます。  その上で、知事提出議案第1号平成30年度富山県一般会計予算のうち、利賀ダム建設事業費24億5,500万円、県負担金6億4,500万円及び企業局が新たに地域貢献事業として取り組まれる「とやまっ子すくすく電気」事業の2点について反対をいたします。  まず、利賀ダム建設事業についてですが、ダムに頼らない治水対策への転換を目的に、平成22年度から国交省のダム事業の見直しが対象とされ、7年の間、一時凍結されていた本事業が平成29年度からダム建設推進に向けて再開されることとなりました。  私たちは、本事業の再開に当たり、庄川水系の治水事業のあり方やダム建設の必要性等について、地域の意向を踏まえて、真摯に、広範で科学的な再検討が十分に行われていないと考えるものであります。  ダムに頼らない治水対策の可能性や150年に一度の大規模洪水を想定した高すぎる基本高水の妥当性、既存ダムの洪水調節機能の最大限の活用や環境に与える影響など、十分な検討が必要であるとの理由から、ダム本体工事に着手すべきでないと考えるものでございます。  利賀ダム建設事業の再検証期間中には、ダム事業の新たな段階に入らないことを基本として、地域の意向を踏まえ、生活再建事業等については必要な予算を計上し、事業は継続されてきております。  ダム建設ありきではなく、ダムに頼らない治水事業のあり方について、さらに検討が必要だと思っております。  まず、ダム建設に係る総事業費については、現時点で1,150億円、今後、本体工事に係る工期の大幅延長で、さらに工事費が増えることは必至であります。県財政の新たな圧迫要因となることが懸念されます。  私どもは、ポスト新幹線ということで、地元負担を伴う新たな大型公共事業については批判的な立場であり、ダム建設は無駄な事業の典型であると考えるものであります。  2点目に、庄川の支流である利賀川は流域内のほんの一部でしかなく、毎秒500トンカットするためのダム建設は、庄川全体の治水洪水対策に寄与するとは考えられません。  庄川水系の治水事業のあり方について、庄川流域全体の降雨量の精査や森林整備による保水機能の向上、洪水調節のための河道掘削など、ダム建設以外の現実的な対策も含めて、調査検討を進めるべきであります。  3点目に新規利水について、県企業局が日量8,200トンの工業用水を新規に確保することとなっておりますけれども、県営境川ダムには県営西部工業用水道事業の水利権が日量22万トン設定され、日量8万トンもの余剰水があることから、企業局による新規利水の確保は必要ありません。  私どもはダムに頼らない治水、洪水対策は十分可能であり、ダム本体工事には着手すべきでないと考えるものであります。  また、関連して、議案第20号富山県工業用水道事業会計予算について、利賀ダム建設工事に係る予算が含まれておりますので、これについても反対いたします。  次に、企業局の新たな地域貢献事業として、水力発電事業の効率的運営によりまして見込まれる収益の一部を活用して、多子世帯を対象に電気料金の5%程度を還元する「とやまっ子すくすく電気」事業について、反対をいたします。  企業局の企業努力や子育て世代を応援したいとする志については大いに評価するものでありますが、なぜこのような複雑な方法で一民間企業に委託する形で実施するのか理解ができません。  北陸電力は、これまで推進してきたオール電化の家庭を中心に5%から9.7%の料金引き上げをこの4月から実施をされることで、県民から大きな不満が寄せられております。  そうしたタイミングで、北陸電力が各家庭に振り込む形で電気料金の5%相当を還元する事業であり、結果として子育て応援というよりも値上げした北陸電力を支援する印象を拭えないものであります。  このような方法による事業は、県民の誤解を招くばかりか、県民の理解は得られないと考えるものであります。  以上、3つの議案に反対の意見を申し上げまして討論といたします。 17 ◯議長(稗苗清吉君)火爪弘子君。    〔22番火爪弘子君登壇〕 18 ◯22番(火爪弘子君)ただいま上程された議案のうち、日本共産党は議案第1号富山県一般会計予算案及び議案第20号、27号、66号の4案に反対をいたしますので、以下、その理由を申し上げます。  まず、平成30年度富山県一般会計予算案についてです。  知事答弁にもあったように、今年度に引き続き新年度も地方の一般財源総額が確保され、地方創生交付金も継続されたため、県においても県民要望に応える予算規模が一定確保され、歓迎すべき新規事業も盛り込まれています。  特に第1子からの保育料無償化などの子育て支援充実、拡充、手話言語条例制定など障害者施策の前進、県立学校トイレの洋式化、中山間地サポート事業や各種地産地消、再生可能エネルギーの拡大や西部水道水供給事業における受水団体の負担軽減など、我が党が県民とともに要望してきた内容も盛り込まれ、歓迎をしているところです。  しかし、予算案全体を見たときに、大きく言って2つの理由で賛成するわけにはいかないと考えるものです。  まず、第1の問題は、この予算案が安倍内閣の数々の悪政を無批判に、むしろ積極的に評価する立場で編成、具体化されていることです。繰り返し指摘されてきたように、安倍内閣の経済政策アベノミクスの最大の問題は、世界で一番企業が活躍しやすい国を目指すという安倍首相の言葉が示すように、大企業や富裕層の利益が拡大すれば、それが滴り落ちて国民全体が豊かになるという典型的なトリクルダウン理論に立つものです。しかし、安倍内閣の5年間で大企業の利益は2.5倍に増え、内部留保は80兆円も上積みされて400兆円を超える一方、総務省の家計調査でも2人以上の世帯の家計消費支出は年間28万円減少、消費税増税前の2013年との比較では、実質で年間32万円も減っています。それが県内の中小零細企業の経営を一層厳しくしています。  昨年1月から日本共産党が富山市内で実施したアンケート調査でも、この調査には2,100通を超える回答をいただきましたが、暮らしが苦しくなったという回答が24.91%、やや苦しくなったが37.97%で、合わせて約63%の方が暮らしが苦しくなったと答えています。  ところが政府は、この5年間で社会保障費の自然増を1兆5,900億円も削り、医療や介護の負担も重くなりました。今回の県予算案でも、生活保護給付費1,730万円が減らされ、介護保険給付費などの減額により、ねんりんピックが予定されているにもかかわらず、老人福祉費も大幅に減額となっています。米の直接支払交付金廃止のダメージも小さくありません。一般質問で紹介したように、新潟県がこうしたやり方に異論の声を挙げ、県独自の施策で県民を守る防波堤の役割を果たす立場を鮮明にしていることは貴重だと思います。改めて紹介をするものです。  予算案に反対する2つ目の理由は、この間、我が党が問題点を指摘してきた幾つかの事業が含まれていることです。  まず、挙げたいのは、立山黒部国際ブランド化推進事業28項目のうち、ロープウエーの整備とアルペンルートの早期開業、冬季営業のための2つの調査事業の合わせて2,422万円余りです。  これらの計画については、ブランド化推進会議でも反対意見、慎重意見が多く出されています。阿曽原温泉小屋の佐々木泉代表や室堂周辺の6つの山小屋の代表、また、NPO法人立山自然保護ネットワークなどから明確に反対の意見書が提出されています。これらの方々は、厳しい自然の中で動植物を守り、観光客を迎え、いざ遭難となれば冬山に出動して文字どおり体をかけて立山黒部を守ってきた方々です。調査といえども多額の予算を前向きに検討するために、合意のないまま計上することには同意できません。  次に、働き方改革推進事業費に含まれる企業子宝率調査費592万円余りです。2年間実施されてきたこの調査ですが、まず、問題点として挙げたいのは、特定の個人が発案したというこの調査方法に疑問が多いということです。男性を含めて従業員の子供の数を会社が調査し、将来にわたってその会社の社員が平均何人子供を持つのかを算出するというものですが、詳細な計算方法は非公開とされています。発案者の知的財産権に属するからだそうですが、知的財産権登録はいまだになされておりません。これまでに全国10県で実施されていますが、既に4県は実施を取りやめています。そして、何よりも会社が従業員の子供の数を調査し、会社ごとに数字を並べて比較する、競わせることには賛成できません。新年度の中止を求めるものです。  次に、大型公共事業のうち、これまでも利賀ダムの本体建設、富山市の中心市街地再開発事業補助金、国道8号線豊田新屋立体化事業については反対の立場を表明してきました。  利賀ダムについては、ただいま社民党・無所属議員会の反対討論にあったとおりです。利賀ダムの治水効果は極めて限定的であり、地すべりの危険も指摘されてきました。真の再検証が必要です。  富山市中心市街地再開発事業については、今回、大和跡地の西町南地区など4地区に対する補助金、総額33億2,000万円のうち、今回分4億7,900万円が計上されています。しかし、さきに紹介した市民アンケートでも、中心市街地に税金を投入し過ぎとの回答が46.5%、周辺部にもっと税金を投入すべきが39.3%に登りました。再検討を求めます。  国道8号線豊田新屋立体化事業についても、昨年、一部着工された今でも、地権者や周辺住民には強い反対が存在します。改めて再検討を求めるものです。  以上が新年度一般会計予算案についてです。  なお、議案第20号富山県工業用水道事業会計予算案には、引き続き利賀ダム建設費負担金が含まれておりますので、賛成できません。  次に、議案第27号県職員定数条例一部改正の件と議案第66号市町村立学校県費負担教職員条例一部改正の件ですが、これは県立学校の教職員定数を36人減らし、市町村立学校の教職員定数も43人減らそうというものです。  しかし、今や教職員の多忙化は大きな社会問題になっています。新年度、部活動指導員など外部人材が一定確保されることは歓迎すべきことではありますが、やはり肝心なのは正規の教職員を多く増やすことであります。最後に改めて教職員定数の増加を強く要望し、以上、4議案に対する反対討論といたします。 19 ◯議長(稗苗清吉君)笠井和広君。    〔12番笠井和広君登壇〕 20 ◯12番(笠井和広君)ただいま議題となっております議案第27号及び66号について、県民クラブとして反対の立場より討論を行います。  今ほど火爪議員からもお話がありましたが、今般、働き方改革が議論の柱とされ、業務の効率を高めつつ省力化を図るなど、より一層の多忙感の軽減を図ることが不断の改革として求められております。  国会を初めとする行政区や地方自治体でも議論が活発に行われている中にも、現状は超過勤務による精神的疲労より心の病を抱え、仕事はもちろん日常生活にも支障を来している県職員や教員などが多数存在しており、看過できない状況下にあることは既に県当局より示されております。  このような状況下において、学校現場の教職員など定数を削減する条例の改正は熟慮を欠く愚行と言わざるを得ません。学校現場での多忙感の解消や本来教員がすべきでない雑務など、PTAの行事の雑務や会計処理、同窓会の同様の処理、モンスターペアレントの対応など、教育現場の業務量は日に日に増すばかりでございます。スクールサポートスタッフ、部活動指導員などの新規事業を行うとありますが、配置員の規模も小さく、抜本的な改革になり得ません。そのような状況下で職員定数を削減するこの議案の採択には賛成しかねます。  今後より一層、現場の声を聞き、実情に即した政策が求められるべきであり、いたずらに経営効率のみを考察し教職員の数を減らすことには反対であります。これをもって県民クラブとしての反対討論といたします。 21 ◯議長(稗苗清吉君)これをもって討論を終了いたします。          採           決 22 ◯議長(稗苗清吉君)これより採決いたします。  まず、議案第1号及び議案第20号を採決いたします。  以上の案件に対する各委員長の報告は、可決であります。  以上の案件は各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 23 ◯議長(稗苗清吉君)起立多数であります。よって、以上の案件は各委員長の報告のとおり可決されました。  次に、議案第18号を採決いたします。  本案に対する経済建設委員長の報告は可決であります。  本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 24 ◯議長(稗苗清吉君)起立多数であります。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。  次に、議案第27号及び議案第66号を採決いたします。  以上の案件に対する各委員長の報告は、可決であります。  以上の案件は各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 25 ◯議長(稗苗清吉君)起立多数であります。よって、本案は各委員長の報告のとおり可決されました。
     次に、議案第2号から第17号まで、第19号、第21号から第26号まで、第28号から第65号まで、第67号から第75号まで、第77号から第95号まで及び報告第1号を採決いたします。  以上の案件に対する各委員長の報告は、可決または承認であります。  以上の案件は各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 26 ◯議長(稗苗清吉君)起立全員であります。よって、以上の案件は各委員長の報告のとおり可決または承認されました。            議員提出議案第1号 27 ◯議長(稗苗清吉君)次に、日程第2、議員提出議案第1号を議題といたします。      ─────────────────── 28 ◯議長(稗苗清吉君)お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出議案第1号については、この際直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 29 ◯議長(稗苗清吉君)御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  これより採決いたします。  議員提出議案第1号は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 30 ◯議長(稗苗清吉君)起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。         議案第96号から議案第98号まで 31 ◯議長(稗苗清吉君)次にお諮りいたします。  ただいま知事から議案第96号から議案第98号までが提出されました。  この際これを日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 32 ◯議長(稗苗清吉君)御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。    〔教育長渋谷克人君退場〕 33 ◯議長(稗苗清吉君)これより議案第96号から議案第98号までを議題といたします。  知事から提案理由の説明を求めます。  石井知事。    〔知事石井隆一君登壇〕 34 ◯知事(石井隆一君)ただいま上程になりました議案について御説明申し上げます。  議案第96号は、教育委員会委員長渋谷克人君が3月31日をもって任期満了となりますが、再任いたしたいと存じ、御同意を得ようとする案件であります。  議案第97号は、教育委員会委員山崎弘一君が3月31日をもって任期満了となりますが、再任いたしたいと存じ、御同意を得ようとする案件であります。  議案第98号は、包括外部監査人を布目剛君とする包括外部監査契約について、議決を得ようとする案件であります。  何とぞ御審議の上、御同意並びに適正な議決をいただきますようお願い申し上げます。      ─────────────────── 35 ◯議長(稗苗清吉君)お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第96号から議案第98号までについては、事案の性質上、この際直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 36 ◯議長(稗苗清吉君)御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  これより採決いたします。  まず、議案第96号を採決いたします。  本案はこれに同意することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 37 ◯議長(稗苗清吉君)御異議なしと認めます。よって、本案はこれに同意することに決定いたしました。  次に、議案第97号を採決いたします。  本案はこれに同意することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 38 ◯議長(稗苗清吉君)御異議なしと認めます。よって、本案はこれに同意することに決定いたしました。  次に、議案第98号を採決いたします。  本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 39 ◯議長(稗苗清吉君)御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。    〔教育長渋谷克人君入場〕            議員提出議案第2号 40 ◯議長(稗苗清吉君)次に、日程第3、議員提出議案第2号を議題といたします。      ─────────────────── 議員提出議案第2号    富山県議会会議規則一部改正の件  上記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提案理由を 付け提出します。    平成30年3月23日  富山県議会議長  稗 苗 清 吉 殿              提出者 富山県議会議員                   山  辺  美  嗣                   藤  井  裕  久                   宮  本  光  明                   火  爪  弘  子                   武  田  慎  一                   奥  野  詠  子                   永  森  直  人                   井加田   ま  り                   吉  田     勉                   岡  崎  信  也    富山県議会会議規則の一部を改正する規則  富山県議会会議規則(昭和32年富山県議会規則第1号)の一部を次 のように改正する。  別表議会基本条例制定検討会議の項を削り、同表新議員説明会の項 の次に次のように加える。 ┌────┬───────────┬─────────┬────┐ │議会改革│議会改革の推進に関す │副議長及び各会派 │副議長 │ │推進会議│る協議又は調整    │から選出された議 │    │ │    │           │員        │    │ │    │           │         │    │ └────┴───────────┴─────────┴────┘    附 則  この規則は、平成30年4月1日から施行する。          提   案   理   由  富山県議会基本条例の制定に伴い議会基本条例制定検討会議を廃止 するとともに、議会改革の推進に関する協議又は調整を行う議会改革 推進会議を設置するため、富山県議会会議規則の一部を改正するもの である。      ─────────────────── 41 ◯議長(稗苗清吉君)お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出議案第2号については、この際直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 42 ◯議長(稗苗清吉君)御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  これより採決いたします。  議員提出議案第2号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    43 ◯議長(稗苗清吉君)御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。        議員提出議案第3号から第8号まで 44 ◯議長(稗苗清吉君)次に、日程第4、議員提出議案第3号から議員提出議案第8号までを議題といたします。  まず、議員提出議案第3号から第5号までを職員に朗読させます。 45    〔職員朗読〕      ─────────────────── 議員提出議案第3号       学校における働き方改革を求める意見書  上記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提案理由を 付け提出します。    平成30年3月23日  富山県議会議長  稗 苗 清 吉 殿              提出者 富山県議会議員                   山  辺  美  嗣                   藤  井  裕  久                   宮  本  光  明                   火  爪  弘  子                   武  田  慎  一                   奥  野  詠  子                   永  森  直  人                   井加田   ま  り                   吉  田     勉                   岡  崎  信  也                        平成30年3月23日 提 出 先  衆議院議長  参議院議長  内閣総理大臣  あて  文部科学大臣  財務大臣  内閣官房長官                富山県議会議長  稗 苗 清 吉       学校における働き方改革を求める意見書  今日、教職員の深刻な勤務実態は見過ごすことができない深刻な事 態にある。富山県教育委員会の昨年10月に県立高校43校の教職員を対 象に行った調査では、時間外の理由で最も多かったのは「授業の準備」 で、「部活動」「生徒指導」と続いており、小・中学校の教員の実態 も同じである。教員の長時間労働の是正は、教員の健康だけでなく、 子どもの教育のためにも、喫緊の課題となっており、引き続き業務を 行う教員の増員を図ることが重要である。  また、子どもの貧困、いじめや校内暴力の増加、不登校の比率が高 止まりで推移していること、外国人の児童生徒の増加、発達障害児童 生徒の増加などの学校教育をめぐる状況の変化は、教員の業務増大を 十分予測させるものである。  よって、国会及び政府に対し、下記の事項を強く求めるものである。                記 1 引き続き、教員定数の改善や、学校における業務の見直しなど、  教職員の労働環境を改善すること。 2 部活動指導員、スクールサポーター、スクールソーシャルワーカ  ーなどの配置を増やすこと。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。          提   案   理   由  教員定数の改善や、学校における業務の見直しなど教職員の労働環 境の改善に引き続き取り組むとともに、部活動指導員、スクールサポ ーター、スクールソーシャルワーカーを増員配置するよう、強く求め るものである。      ─────────────────── 議員提出議案第4号    洪水回避等を目的とした流量確保のための中小河川の    氾濫防止対策の予算の確保を求める意見書  上記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提案理由を 付け提出します。    平成30年3月23日  富山県議会議長  稗 苗 清 吉 殿              提出者 富山県議会議員                   山  辺  美  嗣                   藤  井  裕  久                   宮  本  光  明                   火  爪  弘  子                   武  田  慎  一                   奥  野  詠  子                   永  森  直  人                   井加田   ま  り                   吉  田     勉                   岡  崎  信  也                        平成30年3月23日 提 出 先  衆議院議長  参議院議長  内閣総理大臣  あて  国土交通大臣  内閣官房長官                富山県議会議長  稗 苗 清 吉    洪水回避等を目的とした流量確保のための中小河川の    氾濫防止対策の予算の確保を求める意見書  一昨年8月の北海道・東北豪雨や、昨年7月の九州北部豪雨など、 近年、地方における中小河川の被害として、土砂の流出による河床上 昇や流木等による橋梁での河道埋塞が発生しており、まさしく河床が 上がっていることが洪水発生の一つの原因となっている。  本県においても、平成29年7月に梅雨前線豪雨により、氷見市で観 測史上最大の雨量を観測し、その影響で、浸水被害が発生し、また、 10月に襲来した台風21号により、朝日町の小川では、堤防が大きくえ ぐられるなど、大きな被害が発生したところである。  しかし、これまでの都道府県及び市町村が管理する河川の流量確保 のための河道掘削や浚渫については、維持補修の範囲として、各々の 単費予算で行われており、遅々として進んでいないのが実情であった。  そのような中、国土交通省は、今回、中小河川の豪雨対策を強化す るため、全国の中小河川の緊急点検の結果を踏まえた「中小河川緊急
    治水対策プロジェクト」を取りまとめ、中小河川の河道掘削について も再度の氾濫防止対策の一つとして緊急対策プロジェクトに盛り込ん だ。  しかし、この緊急治水対策プロジェクトは、概ね3か年の時限的措 置であり、河道掘削の対策箇所についても「重要水防区間のうち、近 年、洪水により被災した履歴がある区間」と限られ、地方自治体が行 う浚渫については、対象となっていない。  よって、国会及び政府におかれては、今回の緊急治水対策プロジェ クトが、中小河川を管理する地方自治体にとって真に活用しやすい施 策となるよう、下記の事項について取り組むことを強く求める。                記 1 河道掘削を含む「中小河川緊急治水対策プロジェクト」について  は、平成29年度補正予算で約1,300億円が盛り込まれているが、次  年度以降についても、地方自治体の要望を踏まえ、十分な予算を確  保すること。 2 「中小河川緊急治水対策プロジェクト」では、河道掘削の対策箇  所を「重要水防区間のうち、近年、洪水により被災した履歴があり、  再度の氾濫により多数の家屋や重要な施設の浸水被害が想定される  区間」と限定しているが、今後は、中小河川を管理する地方自治体  がより柔軟な対応ができるよう、対象箇所の拡大や堆積の著しい箇  所の浚渫も含め検討すること。また、国直轄河川の河道掘削につい  ても、周辺自治体の要望を踏まえ、必要な対策を行うこと。 3 今回の「中小河川緊急対策プロジェクト」は、概ね3か年の時限  的措置であるが、「防災・安全交付金」を活用した中小河川の河道  掘削や浚渫については、恒久的な制度となるよう検討すること。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。          提   案   理   由  地方自治体が管理する中小河川の豪雨対策を強化するため、氾濫防 止対策の予算を確保するともに、国直轄河川においても周辺自治体の 要望を踏まえ、必要な対策を行うよう強く求めるものである。      ─────────────────── 議員提出議案第5号    土地改良法を改正し、必要な施策の推進を求める意見書  上記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提案理由を 付け提出します。    平成30年3月23日  富山県議会議長  稗 苗 清 吉 殿              提出者 富山県議会議員                   山  辺  美  嗣                   藤  井  裕  久                   宮  本  光  明                   火  爪  弘  子                   武  田  慎  一                   奥  野  詠  子                   永  森  直  人                   井加田   ま  り                   吉  田     勉                   岡  崎  信  也                        平成30年3月23日 提 出 先  衆議院議長  参議院議長  内閣総理大臣  あて  農林水産大臣  内閣官房長官                富山県議会議長  稗 苗 清 吉    土地改良法を改正し、必要な施策の推進を求める意見書  土地改良制度をめぐる現状は、農地の所有者と経営の分離が進んで おり、一筆1資格などの現行制度では、事業運営を十分に行えない状 況になっている。このことからも、組合員の減少に対応した組合員資 格の拡大や、業務運営の適正化など、現行制度の見直しが求められて いる。  よって、国会及び政府におかれては、現在進められている「農業競 争力強化プログラム」による調査・検討を踏まえ、以下の視点に立ち、 土地改良法を改正し、必要な施策を推進することを強く要望する。                記 1 一筆1資格を見直し、現行制度で組合員資格が認められない耕作  者や所有者が土地改良区の構成員として参加できる柔軟な制度を創  設すること。 2 複雑な組合員の資格交替手続きを見直し、円滑化を図ること。 3 土地改良区の運営には、耕作者の意向を反映することが重要なこ  とから、現行の理事要件を見直すこと。 4 組合員全員参加の総会に加えて総代会が設置しやすくなるよう、  土地改良区の組織決定機関を見直すこと。 5 その他、耕作者の意向を踏まえた農業用水の配分ルールの設定や、  多面的機能支払いの活動組織による施設管理への参加など、柔軟で  持続的な仕組みに見直すこと。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。          提   案   理   由  現在進められている「農業競争力強化プログラム」による調査・検 討を踏まえ、土地改良法を改正し、必要な施策を推進することを強く 要望するものである。      ─────────────────── 46 ◯議長(稗苗清吉君)お諮りいたします。  ただいま朗読した議案については、この際直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 47 ◯議長(稗苗清吉君)御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  これより採決いたします。  議員提出議案第3号から第5号までについては、原案のとおり決することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 48 ◯議長(稗苗清吉君)御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。  次に、議員提出議案第6号について提案理由の説明を求めます。  武田慎一君。    〔23番武田慎一君登壇〕 49 ◯23番(武田慎一君)自由民主党及び公明党から提出いたしました議員提出議案第6号2025年国際博覧会の誘致に関する決議について、提案理由を申し上げます。  国際博覧会は、人類が抱える地球的規模の課題に対し、世界から英知と勇気と情熱を一堂に集め、解決方策を提言する場であり、新しい時代を生きる知恵を広く発信することにより、世界と日本の平和的発展に大きく寄与することが期待されております。  2025年に大阪で国際博覧会が開催されることになれば、2005年の愛知万博から数えて20年ぶり、また、1970年の大阪万博から数えると55年ぶりの開催となります。  特に1970年の大阪万博では、ここにお集まりの県議で会場を訪れられた方も多いというふうに思っております。当時5歳であった私、武田慎一も大阪万博を訪れ、大きな感動を覚えましたが、子供や孫にも同様の感動を味わってほしいと願うものであります。  我が国において、この国際博覧会が開催されることは、新たな産業や観光のイノベーションが期待できるなど、大きな経済効果をもたらすだけでなく、全世界に向けての日本の存在感を強力にアピールできる絶好の機会となり、非常に大きな意義があります。  また、このような国際博覧会の開催は、関西圏のみならず、本県における産業振興や観光文化交流等を促進するとともに、地域の振興や住民の生活向上に寄与することも大いに期待できるものであります。
     以上の理由により、本県議会は2025年「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする国際博覧会の大阪、関西での開催を支援するとともに、誘致実現に向けて国内機運の醸成など必要な取り組みを国、地元大阪市、経済界とともに積極的に要望していくべきと考えます。  どうか、すべての議員諸氏に御賛同をいただきますよう要請いたしまして、提案趣旨の説明といたします。      ─────────────────── 議員提出議案第6号       2025年国際博覧会の誘致に関する決議  上記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提案理由を 付け提出します。    平成30年3月23日  富山県議会議長  稗 苗 清 吉 殿              提出者 富山県議会議員                   山  辺  美  嗣                   藤  井  裕  久                   宮  本  光  明                   武  田  慎  一                   奥  野  詠  子                   永  森  直  人                   吉  田     勉       2025年国際博覧会の誘致に関する決議  我が国において、国際博覧会が開催されることは、新たな産業や観 光のイノベーションが期待できるなど、大きな経済効果をもたらすと ともに、全世界に向けて存在感を示す絶好の機会となり、極めて大き な意義がある。  また、このような国際博覧会の開催は、関西圏のみならず、本県に おける産業振興や観光文化交流等を促進するとともに、地域の振興や 住民の生活向上にも寄与することが期待できる。  よって、本県議会は、2025年「いのち輝く未来社会のデザイン」 をテーマとする国際博覧会の大阪・関西での開催を支持するとともに、 誘致実現に向けた国内機運の醸成など、必要な取組みを国、地元大阪 府市、経済界とともに積極的に推進していく。  以上、決議する。   平成30年3月23日                           富山県議会          提   案   理   由  我が国において、国際博覧会が開催されることは、関西圏のみなら ず、本県における観光文化交流等の促進や地域の振興等にも寄与する ものであり、誘致実現に向けた必要な取組みを国、地元大阪府市、経 済界とともに積極的に推進していくことを決議するものである。      ─────────────────── 50 ◯議長(稗苗清吉君)これより討論に入ります。  通告がありますので、発言を許します。  火爪弘子君。    〔22番火爪弘子君登壇〕 51 ◯22番(火爪弘子君)ただいま自由民主党及び公明党から提出された2025年国際博覧会の誘致に関する決議についての日本共産党の反対討論を行います。  我が党も、国際博覧会そのものに反対しているわけではありません。  産業や技術の進歩、展望を示し、広く教育的に広げようとする万博の理念には賛同できるものです。しかし、維新の党代表でもある大阪の松井知事が先頭になって推進してきた今回の大阪万博には、大きく言って3つの問題点が現地から報告されております。  まず、第1に、開催予定地とされる大阪の夢洲は、知事を先頭に大阪府がカジノを含むIR(総合型リゾート地)誘致を目指す予定地であり、万博とカジノをセットで誘致する構想となっているという点です。  維新の党を先導役にカジノ法案は国会で成立しましたが、ギャンブル依存症の拡大、不法集団の侵入の心配など、問題は何ら解決されておらず、カジノとセットの万博誘致には、地元の世論調査でも反対が52%と半数を超えています。  国際的な誘致活動や博覧会国際事務局に提出した誘致提案書の中では、ギャンブルであるカジノをタブー視するイスラム圏などにも配慮し、カジノには触れないこととされました。しかし、大阪府と大阪市は、カジノを万博集客の中核と位置づけ、万博の来場客をIRのホテルで受け入れ、必要な交通インフラもカジノとセットで一体的に整備することを目指しており、到底支持することはできません。  第2には、万博の会場を大阪湾で埋め立て中の人工島夢洲とすることで、大阪湾周辺での巨大開発を再び推進しようとしていることです。  かつて橋本徹元府知事時代に計画して頓挫した大阪湾ベイエリア開発計画は、府庁舎の移転なども含めて計画されましたが、東日本大震災を契機に防災上危険な地域であることが明るみになり、破綻に追い込まれました。  近い将来、南海トラフ地震の発生は確実とされる夢洲に、半年にわたって世界中から人々を集中させ、新たな開発を推進しようとする計画に賛同するわけにはいきません。  第3に問題なのは、万博の巨大な財政調達のめどが立たず、結局、地元大阪府民に巨額の財政負担が強いられることへの懸念です。  基本構想によれば、会場建設費は1,200億から1,300億円とされ、国と自治体、関西財界が3分の1ずつ負担することになっています。これ以外に運営費は690億円から740億円、関連事業費が730億円とされていますが、それでとどまる保証はありません。  民間からの建設費3分の1の負担についても、大阪府のアンケートによれば、支出に前向きな民間企業は18%のみとされ、最後は地元自治体と府民への重い負担となりかねません。  以上、3点を挙げましたが、最後にこの計画が大阪の経済界を含めて必ずしも府民の理解が得られないまま、大阪府と維新の党の強い要請を受けて政府が閣議了解したことによって大きく動き始めたことを指摘しないわけにはまいりません。ことし11月の開催事務局総会での開催地決定に向けて推進が加速する一方で、大阪での反対の動きも広がっています。  こうしたさまざまな問題点を十分吟味しないまま、この富山県議会から無責任に支持決議を上げることには到底賛成できないことを申し上げ、この決議案に対する反対討論といたします。 52 ◯議長(稗苗清吉君)これをもって討論を終了いたします。  これより採決いたします。  議員提出議案第6号は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 53 ◯議長(稗苗清吉君)起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。  次に、議員提出議案第7号について提案理由の説明を求めます。  吉田 勉君。    〔13番吉田 勉君登壇〕 54 ◯13番(吉田 勉君)公明党から提出いたしました議員提出議案第7号所有者不明の土地利用を求める意見書について、提案理由を申し上げます。  2016年度の地籍調査において、不動産登記簿上で所有者の所在が確認できない土地の割合は、約20%に上ることが明らかにされました。  国土計画協会、所有者不明土地問題研究会は、2040年にはほぼ北海道の面積に相当する所有者不明土地約720万ヘクタールが発生すると予想しています。  現行の対応策には、土地収用法における不明裁決制度があります。所有者の氏名、住所を調べてもわからない場合には、調査内容を記載した書類を添付するだけで、土地を取得するための収用裁決を申請できますが、探索など手続に多大な時間と労力が必要となります。  民法上の不在者財産管理制度もありますが、地方自治体がどのような場合に申し立てできるかが不明確な上、不在者1人につき管理人1人を選任するため、不在者が多数に上ると手続に多大な時間と労力がかかります。  意見書案では、1、所有者不明土地の発生を予防する仕組みの整備、2、放棄された土地の管理責任の所在など、土地所有のあり方の明確化、3、合理的な探索の範囲や有益な所有者情報へのアクセスなど、所有者探索の合理化、4、所有者不明土地の収用手続の簡素化や円滑化、5、収用の対象とならない所有者不明土地の公共的事業への利用促進の5点を求めるものであります。  議員の皆様の御賛同をいただきますよう要請いたしまして、提案理由の説明といたします。      ─────────────────── 議員提出議案第7号        所有者不明の土地利用を求める意見書  上記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提案理由を 付け提出します。    平成30年3月23日  富山県議会議長  稗 苗 清 吉 殿              提出者 富山県議会議員                   吉  田     勉                        平成30年3月23日 提 出 先  衆議院議長  参議院議長  内閣総理大臣  国土交通大臣  あて  法務大臣  農林水産大臣  総務大臣  内閣官房長官                富山県議会議長  稗 苗 清 吉        所有者不明の土地利用を求める意見書  平成28年度の地籍調査において不動産登記簿上で所有者の所在が確 認できない土地の割合は、約20%に上ることが明らかにされた。また、 国土計画協会・所有者不明土地問題研究会は、2040年にはほぼ北海道 の面積に相当する(約720万ヘクタール)所有者不明土地が発生する と予想している。  現行の対応策には、土地収用法における不明裁決制度の対応があり、 所有者の氏名・住所を調べても分からなければ調査内容に記載した書 類を添付するだけで収用裁決を申請できるのだが、探索など手続きに
    多大な時間と労力が必要となっている。  また、民法上の不在者財産管理制度もあるが、地方自治体がどのよ うな場合に申し立てができるかが不明確な上、不在者1人につき管理 人1人を選任するため、不在者が多数に上ると手続きに多大な時間と 労力が掛かる。  所有者不明土地の利用に明示的な反対者がいないにもかかわらず、 利用するため多大な時間とコストを要している現状に対し、所有者の 探索と所有者不明土地の利用促進を図るための制度を構築すべきであ る。  よって、国会及び政府におかれては、全国の市町村における地籍調 査がさらに進捗するよう努めるとともに、下記の事項に取り組むよう 強く求める。                記 1 所有者不明土地の発生を予防する仕組みを整備すること。 2 土地所有権の放棄の可否や土地の管理責任のあり方等、土地所有  のあり方の見直しを行うこと。 3 合理的な探索の範囲や有益な所有者情報のアクセスなど、所有者  の探索の合理化を図ること。 4 所有者不明土地の収用手続の合理化や円滑化を図ること。 5 収用の対象とならない所有者不明土地の公共的事業の利用を促進  すること。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。          提   案   理   由  全国の市町村における地籍調査がさらに進捗するよう努めるととも に、所有者不明土地の発生を予防する仕組みを整備するなど、所有者 の探索と所有者不明土地の利用促進を図るための制度を構築するよう 強く求めるものである。      ─────────────────── 55 ◯議長(稗苗清吉君)これより討論に入るのでありますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。  これより採決いたします。  議員提出議案第7号は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 56 ◯議長(稗苗清吉君)起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。  次に、議員提出議案第8号について提案理由の説明を求めます。  岡崎信也君。    〔3番岡崎信也君登壇〕 57 ◯3番(岡崎信也君)社民党・無所属議員会、そして、日本共産党との共同提案となっております労働者の声を踏まえた真の働き方改革の実現を求める意見書につきまして、社民党・無所属議員会より御提案を申し上げたいというふうに思います。  働き方改革関連法案は、裁量労働制を有利とするデータが不適切であったことから、安倍首相は裁量労働制の適用職種の拡大を削除せざるを得ない状況に追い込まれました。  しかし、労働法の規制から除外をされる、いわゆるスーパー裁量労働制と言われる高度プロフェッショナル制度については、当初どおり提案をされるとしております。  裁量労働制は、経団連など企業側がより安価な労働を実現するため2005年に政府に対しまして年収400万円を基準とするように求めたものでありますが、労働団体、野党の抵抗により、長時間労働の増加を懸念し断念をした経緯があります。  すなわち制度の導入の意図として、定額で働かせ放題が根底にあることは明らかであり、従って現行の1,075万円以上の年収が想定され、長時間労働が強いられる懸念がないという、こういう高度プロフェッショナル制度、そしてまた、裁量労働制についても見直す可能性が大きいと言えます。  また、産業人口減少の中で、多様な働き方を前面に出し、生産性向上策が経済政策にとっても重要とされています。では、現行はどうかというと、労働基準法内においても、専門性の高いIT部門や管理部門において、みなし労働時間とされる裁量労働制が導入されています。  しかし、規制が甘く、労働者側に選択や決定権の余地がない業務量や成果を一方的に求められ、心身ともに病む労働実態が後を絶ちません。裁量労働制の違法適用による野村不動産の社員の自殺や、せんだっても、東京都医科歯科大学において、休日や深夜労働をこなしながら、これを自己研さんとして労働時間扱いをしていない実態が明らかになり、中央労働基準監督署が是正勧告を行ったことが報道をされております。  このような中において、労働法規制の外に置かれる高度プロフェッショナル制度の導入は認めるわけにはいきません。  こうした現状を踏まえれば、まず、長時間労働の規制を強化することが先決であり、時間外労働の上限を厚生労働大臣の告示である年間360時間、月45時間、週15時間とすること、そして、仕事から仕事の間のインターバルを設けるなど、二度と長時間労働による犠牲者を出さない厳格な規制が必要であると考えるところであります。  さらに法案は、労働規制と規制緩和が混在する8法案を一括審議にするものとされておりますが、時間外上限規制など労働規制を強化する法案と裁量労働制などの労働規制を緩和する法案とは、分離して審議することが当然であります。  政府におかれましては、希望を持って安心して働ける環境をつくることを最優先にしていただきたいことを申し上げ、提案理由としたいと思います。多くの皆さんの賛同をよろしくお願いいたします。      ─────────────────── 議員提出議案第8号    労働者の声を踏まえた真の「働き方改革」の実現を求める    意見書  上記の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提案理由を 付け提出します。    平成30年3月23日  富山県議会議長  稗 苗 清 吉 殿              提出者 富山県議会議員                   菅  沢  裕  明                   火  爪  弘  子                   井加田   ま  り                   岡  崎  信  也                   澤  谷     清                   島  村     進                        平成30年3月23日 提 出 先  衆議院議長  参議院議長  内閣総理大臣  あて  厚生労働大臣  働き方改革担当大臣  内閣官房長官                富山県議会議長  稗 苗 清 吉    労働者の声を踏まえた真の「働き方改革」の実現を求める    意見書  政府は、働き方改革関連法案から裁量労働制の拡大を切り離す一方、 一部専門職を労働時間規制から外す「高度プロフェッショナル制度」 創設は引き続き盛り込み、成立を目指している。  高度プロフェッショナル制度は、8時間労働制が適用されず、時間 外労働や休日労働をしても、残業代が出ないこととなり、長時間労働 を助長することになることは明らかである。  国会における論議において、「働き方改革」関連法案は、労働時間 の規制のあり方や雇用形態別の違いによる待遇格差に関する法規制、 雇用対策に関する国の基本政策の見直しといった重要テーマからなる 8法案を一本化するものであり、今の働き方に関する多岐にわたるテ ーマを一括するのではなく、法案ごとに丁寧に審議されるべきである。  「働き方改革」関連法案は、「企業にとって柔軟な働かせ方」、 「企業にとっての生産性向上」という視点が前面に出ており、労働者 の長時間・過密労働を抑制し、生活時間をどう確保するかという視点 が極めて弱いと言わざるを得ない。労働者の健康と安全を確保するた めの最低限のルールである労働条件規制を揺るがすことは断じて許さ れない。痛ましい過労死や過労自殺が相次ぎ、重大な社会問題となっ ている我が国においては、すべての労働者が、健康とワーク・ライ フ・バランスを確保しながら、健やかに働き続けられるよう、長時 間・過密労働を規制する法整備こそ求められている。  よって、国会及び政府に対し、長時間労働を解消し、過労死を根絶 するため、下記の事項について誠実に対応されるよう強く求めるもの である。                記 1 「長時間労働を助長するおそれがなお払拭されておらず、実施す  べきではない」との労働政策審議会における労働側意見を踏まえ、  「働き方改革」関連法案に高度プロフェッショナル制度について
     も盛り込まないこと。 2 過労死ラインの残業を容認する上限規制の導入ではなく、労使協  定による時間外労働の上限を1週間15時間、1か月45時間とす  る「厚生労働大臣告示」を法律へ格上げすること。 3 すべての労働者を対象に、EU労働時間指令を参考に、24時間  について継続して11時間以上の休息時間を与える「休息時間(勤  務間インターバル)規制」を導入すること。 4 議会制民主主義を実質的に否定することから、数多くの論点を内  包した複数法案を一括で提出する手法をとらないこと。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。          提   案   理   由  すべての労働者が健やかに働き続けられるよう、長時間・過密労働 を規制する法整備については、数多くの論点を内包した複数法案を一 括で提出する手法をとらないなど、誠実に対応するよう強く求めるも のである。      ─────────────────── 58 ◯議長(稗苗清吉君)これより討論に入るのでありますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。  これより採決いたします。  議員提出議案第8号は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 59 ◯議長(稗苗清吉君)起立少数であります。よって、本案は否決されました。  なお、本定例会に受理いたしました陳情は、お手元にお配りした報告書のとおりでありますので、御了承願います。     (陳情処理状況報告書は本号末尾に掲載)    〔35番大野久芳君退場〕          議  員  の  辞  職 60 ◯議長(稗苗清吉君)次に、大野久芳君から議員の辞職願が提出されております。  お諮りいたします。  この際、大野久芳君の議員辞職の件を日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 61 ◯議長(稗苗清吉君)御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  大野久芳君の議員辞職の件を議題といたします。  まず、その辞職願を職員に朗読させます。 62    〔職員朗読〕      ───────────────────                        平成30年3月23日  富山県議会議長  稗 苗 清 吉  殿                富山県議会議員  大 野 久 芳          辞     職     願  今般、一身上の都合により議員を辞職したいから許可されるよう願 い出ます。      ─────────────────── 63 ◯議長(稗苗清吉君)お諮りいたします。  大野久芳君の議員の辞職を許可することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 64 ◯議長(稗苗清吉君)御異議なしと認めます。よって、大野久芳君の議員の辞職を許可することに決定いたしました。    〔大野久芳君入場〕 65 ◯議長(稗苗清吉君)ただいま大野久芳君から発言を求められておりますので、これを許します。  大野久芳君。    〔大野久芳君登壇〕 ◯大野久芳君 ただいまは私の議員辞職の許可を賜り、まことにありがとうございます。  先輩、同僚議員の皆様方の御配慮によりまして、この大切な本会議の中で辞職の挨拶をさせていただいたことにも心から感謝と御礼を申し上げます。  数々の思い出に枚挙にいとまはありませんが、ここしばらくの間、私の体中にさまざまな思い出が走馬灯のように駆けめぐっておりました。2年前に議員各位の御配慮に、歴史と伝統ある県議会の議長に就任しました。そのときに富山県議会に基本条例がないのはおかしいという思いがありまして、できれば議長在職中に基本条例を制定したいと思っておりましたが、その矢先、空前の政務活動費問題が発生しまして、そのことに没頭しなければならない日々が続きました。  議員各位の並々ならぬ御努力によりまして、その政務活動費問題に一定の区切りをつけ、絶後のこととして誓い合い、新たな政務活動費に対するさまざまな決めごとをしていただきました。その後、議長退任の直前のときに、何とか基本条例制定の緒につけたことは大変うれしい出来事でありました。  そして、きょうここに稗苗議長、渡辺副議長を中心として議員各位の大変な、精力的な御努力によって、条例制定の日の目を見、その制定の採決に加わることができたことは、議員活動を締めくくる私にとりましては感無量であります。  また、石井知事が我がふるさとの夏の名水祭りにお越しいただいたことも貴重な機会でありました。そして、議員のほとんどの皆さんが参加しております県議会野球クラブの監督として、全国制覇できたことも大変うれしい思いです。数え上げれば枚挙にいとまもありません。  19年間、県民の皆さん方から貴重な議席を預かってまいりましたが、きょうここにその議席をお返しします。どうか大変お世話になり、さまざまな御支援、御協力いただきました先輩議員、同僚議員の皆さん、石井知事を初めとする知事部局の皆様、そして、行政委員会の皆様、議会事務局の職員の皆様、さらにはときには楽しく、厳しい会話も交わしました報道機関の皆様、本当にお世話になりました。  どうぞ皆様方にはこれからも御健勝、御多幸で御活躍なさいますように、そして、何と言いましても我が富山県の大いなる飛躍発展を心から御祈念申し上げて、私の挨拶といたします。  19年間、大変ありがとうございました。 66 ◯議長(稗苗清吉君)次に、菅沢裕明君から発言を求められておりますので、これを許します。  菅沢裕明君。    〔32番菅沢裕明君登壇〕 67 ◯32番(菅沢裕明君)まことに僭越ではありますが、議員各位のお許しをいただきまして、ただいま議員を辞職されました大野久芳さんに対しまして一言ねぎらいの言葉を申し上げたいと存じます。  すぐれたお人柄と大きな実績をお持ちの、そして、県議会の良心のような大野さんのねぎらいの言葉を述べられますことを私も大変光栄に存ずるところであります。  大野さんは平成11年4月、県議会議員に当選されました。そして、今日まで連続5期、19年間にわたり県勢の発展に貢献してこられました。  この間、大野さんはその誠実で温かく、また、気さくなお人柄に加えて、卓越した識見を持って、常に県民の福祉増進に思いをいたされ、北陸新幹線を初め基幹交通網や産業基盤の整備、少子化対策、人材育成確保など、県政の重要施策の実現に積極的に参加されたのであります。  顧みますとこれまで議長を初め、教育警務常任委員長、新幹線・総合交通対策特別委員長、次世代人材育成・確保特別委員長を歴任されるなど、議会の円滑な運営や県政の重要課題の解決に努力をされ、大きな成果を上げられたのであります。  特に大野さんは、県議会議員就任当初から長年にわたり、北方領土問題対策協会の推進委員を務められ、本県の北方領土返還運動のまさに先頭に立って精力的に活動されました。その御功績は極めて大きいものがあります。  また、昨年度は、先ほど全会一致で議決をされました富山県議会基本条例の制定に向けた道筋をつけられたほか、政務活動費の適正な運用と透明性の向上のための改善策を取りまとめられたのであります。  さらに今年度は、決算特別委員長として、本県議会初の総括質疑を実現されるなど、議会改革にも積極的に取り組まれました。この御努力に改めて敬意を表するものであります。  このほかにも議員野球クラブの監督として御活躍をされ、スポーツを通じて県議会議員相互の融和と親睦を図るとともに、平成27年の全国都道府県議会議員野球大会で優勝するなど輝かしい戦果を上げられました。  大野さんの数々の御功績に対しまして、心から敬意を表したいと思います。本当に長い間、御苦労さまでございました。  どうか今後とも富山県勢の発展に対しまして格段のお力添えを賜りますようにお願いを申し上げまして、私からの議員を代表してのねぎらいの言葉とさせていただきます。  大野さん、本当にありがとうございました。これからもお元気で活躍してください。      ─────────────────── 68 ◯議長(稗苗清吉君)この際、次世代人材育成・確保特別委員会の委員長互選のため、暫時休憩いたします。  なお、委員会の開催場所は、お手元に配付の委員会開催表のとおりであります。  午後2時28分休憩      ───────────────────  午後2時45分開議 69 ◯議長(稗苗清吉君)休憩前に引き続き会議を開きます。          報           告 70 ◯議長(稗苗清吉君)報告事項を申し上げます。  休憩中、次世代人材育成・確保特別委員会において、委員長の互選が行われましたところ、次世代人材育成・確保特別委員長に上田英俊君が互選されましたので、御報告いたします。    〔議長退席、副議長着席〕          議  長  の  辞  職 71 ◯副議長(渡辺守人君)次に、議長稗苗清吉君から議長の辞職願が提出されております。  お諮りいたします。  この際、議長辞職の件を日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 72 ◯副議長(渡辺守人君)御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  議長辞職の件を議題といたします。  まず、その辞職願を職員に朗読させます。 73    〔職員朗読〕      ───────────────────                        平成30年3月23日  富山県議会副議長  渡 辺 守 人  殿
                   富山県議会議長  稗 苗 清 吉          辞     職     願  今般一身上の都合により議長を辞職いたしたいから許可されるよう 願い出ます。      ─────────────────── 74 ◯副議長(渡辺守人君)お諮りいたします。  稗苗清吉君の議長の辞職を許可することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 75 ◯副議長(渡辺守人君)御異議なしと認めます。よって、稗苗清吉君の議長の辞職を許可することに決定いたしました。    〔30番稗苗清吉君入場〕 76 ◯副議長(渡辺守人君)ただいま稗苗清吉君から発言を求められておりますので、これを許します。  稗苗清吉君。    〔30番稗苗清吉君登壇〕 77 ◯30番(稗苗清吉君)今ほどは議長の辞職を御承認いただきまして、まことにありがとうございました。  昨年3月、皆様方の温かい御推挙によりまして、富山県議会第125代目の議長に就任をさせていただきました。  以来、今日まで県政を取り巻く環境が激動する中にありまして、先輩、同僚議員の皆様、知事初め知事部局の皆様、行政委員会の皆様、そして、報道関係の皆様の温かい御支援、御協力によりまして、職務を全うできましたことを心から感謝を申し上げたいと思います。  顧みますとこの1年間、私は県議会の代表として、議会の公正で円滑な運営と活性化に努めるとともに、富山県の発展と県民の皆様の幸せのため、誠実で開かれた議会運営に全力を傾け、誠心誠意取り組んでまいりました。  昨年は5月に天皇、皇后両陛下をお迎えし、第68回全国植樹祭、そして、8月にはアートとデザインをつなぐ富山県美術館のグランドオープンなど、さらに本県とロシア沿海地方との友好提携25周年行事、これにも知事さんと一緒に参加させていただき、また、急遽経済訪問団の派遣によりまして、副知事さんと一緒にミャンマーなどにも訪問をさせていただきました。大変私にとりまして思い出となった行事でございます。  また、議会の改革につきましては、前大野議長からの改革の流れをしっかりと受け継ぎ、県議会議員各位の力を合わせ、新たに各議員の政務活動費に関する情報をインターネットで公開、決算特別委員会による総括質疑の実施など、議会の見える化に取り組ませていただきました。  また、この1年で今ほど成立させていただきました議会基本条例には、党派を超えて県議会議員一丸となって取り組み、制定することができました。  これらのことを踏まえて、今後は一議員としてこの1年間の貴重な経験を生かし、富山県議会の限りない前進のために粉骨砕身努力していくということを申し上げて、お礼の挨拶にさせていただきます。1年間、本当にありがとうございました。          議  長  の  選  挙 78 ◯副議長(渡辺守人君)ただいま議長が欠員となりました。  お諮りいたします。  この際、議長の選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行いたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 79 ◯副議長(渡辺守人君)御異議なしと認めます。よって、この際、議長の選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行います。  選挙は投票により行います。  議場を閉鎖いたします。    〔議場閉鎖〕 80 ◯副議長(渡辺守人君)ただいまの出席議員数は39人であります。  投票用紙を配付いたします。  念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。    〔投票用紙配付〕 81 ◯副議長(渡辺守人君)投票用紙の配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。  投票箱を改めます。    〔投票箱点検〕 82 ◯副議長(渡辺守人君)異状なしと認めます。  これより投票に移ります。職員の点呼に応じて順次投票願います。  点呼いたします。    〔職員点呼・投票〕 83 ◯副議長(渡辺守人君)投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。  投票を終了いたします。  開票を行います。    〔開票〕 84 ◯副議長(渡辺守人君)選挙の結果を報告いたします。  投票総数    39票  有効投票    36票  無効投票    3票  有効投票中   高野行雄君    36票  以上のとおりであります。  この選挙の法定得票数は9票であります。よって、高野行雄君が議長に当選されました。  議場の閉鎖を解きます。    〔議場開鎖〕 85 ◯副議長(渡辺守人君)ただいま議長に当選されました高野行雄君が議場におられますので、本席から会議規則第32条第2項の規定による当選の告知をいたします。  高野行雄君から挨拶があります。  高野行雄君。    〔29番高野行雄君登壇〕 86 ◯29番(高野行雄君)今ほど、皆様方の御推挙によりまして、伝統ある富山県議会第126代目の議長に選任をしていただきました。  まずもって皆様方に心から厚く御礼を申し上げる次第でございます。  もとより私は微力でありますが、しかし、これからの県政のいろんな課題であり、あるいはまた地域の問題、要望、そして県民の皆様方の痛みというものを直接我々が肌に受けて、そして、この県議会で提言をし、議論を進めて、県政の前進を図っていくということは我々議員、議会の命であり、使命であろうと思います。  そういう中でこの議会の存在を大きくしていくべきであろうというふうに思いますし、また、円滑な議会運営のために精いっぱい努力をしていく所存でございますので、どうか先輩議員の皆様方、また、同僚議員の皆様方に御指導と御協力のほどをお願いいたすとともに、石井知事を初め当局の皆様方、また、行政委員の皆様方、そして、マスコミ報道陣の関係の皆様方にこれからの御指導、御鞭撻をお願い申し上げまして、まことに簡単でありますが、私の決意と挨拶にかえさせていただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。    〔副議長退席、議長着席〕           副 議 長 の 辞 職 87 ◯議長(高野行雄君)次に、副議長渡辺守人君から副議長の辞職願が提出されております。  お諮りいたします。  この際、副議長辞職の件を日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 88 ◯議長(高野行雄君)御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  副議長辞職の件を議題といたします。  まず、その辞職願を職員に朗読させます。 89    〔職員朗読〕      ───────────────────                        平成30年3月23日  富山県議会議長 殿               富山県議会副議長  渡 辺 守 人          辞     職     願  今般一身上の都合により副議長を辞職いたしたいから許可されるよ う願い出ます。      ─────────────────── 90 ◯議長(高野行雄君)お諮りいたします。  渡辺守人君の副議長の辞職を許可することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 91 ◯議長(高野行雄君)御異議なしと認めます。よって、渡辺守人君の副議長の辞職を許可することに決定いたしました。    〔27番渡辺守人君入場〕 92 ◯議長(高野行雄君)ただいま渡辺守人君から発言を求められておりので、これを許します。  渡辺守人君。    〔27番渡辺守人君登壇〕 93 ◯27番(渡辺守人君)ただいま副議長の辞職の御承認をいただき、厚く御礼を申し上げます。  在任中は稗苗前議長のもと、議員の皆様、また、石井知事を初め知事部局の皆様、行政委員会の皆様、そして、報道機関の皆様から温かい御支援、御協力をお寄せいただき、無事きょうの日を迎えることができました。心から感謝を申し上げます。  短い期間ではありましたが、富山県議会の信頼の回復に向け、情報の開示、開かれた議会へ向けた取り組みや議会基本条例の制定に向け、稗苗前議長を初め県議会議員の皆様との話し合いを重ね、精いっぱい取り組みを進めてまいりました。  今後はこの貴重な経験を生かしながら、一議員として富山県の発展、安全で安心して暮らすことができる地域づくりに力を尽くしてまいりたいと思っております。  どうかこれからも皆様の御指導、御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げまして、退任の挨拶といたします。ありがとうございました。           副 議 長 の 選 挙 94 ◯議長(高野行雄君)ただいま副議長が欠員となりました。  お諮りいたします。
     この際、副議長の選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行いたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 95 ◯議長(高野行雄君)御異議なしと認めます。よって、この際、副議長の選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行います。  選挙は投票により行います。  議場を閉鎖いたします。    〔議場閉鎖〕 96 ◯議長(高野行雄君)ただいまの出席議員数は39人であります。  投票用紙を配付いたします。  念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。    〔投票用紙配付〕 97 ◯議長(高野行雄君)投票用紙の配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。  投票箱を改めます。    〔投票箱点検〕 98 ◯議長(高野行雄君)異状なしと認めます。  これより投票に移ります。職員の点呼に応じて順次投票願います。  点呼いたします。    〔職員点呼・投票〕 99 ◯議長(高野行雄君)投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。  投票を終了いたします。  開票を行います。    〔開票〕 100 ◯議長(高野行雄君)選挙の結果を報告いたします。  投票総数    39票  有効投票    39票  有効投票中   山本 徹君    32票   菅沢裕明君    7票  以上のとおりであります。  この選挙の法定得票数は10票であります。よって、山本徹君が副議長に当選されました。  議場の閉鎖を解きます。    〔議場開鎖〕 101 ◯議長(高野行雄君)ただいま副議長に当選されました山本徹君が議場におられますので、本席から会議規則第32条第2項の規定による当選の告知をいたします。  山本徹君から挨拶があります。  山本徹君。    〔25番山本 徹君登壇〕 102 ◯25番(山本 徹君)ただいまは議員各位の温かい御推挙によりまして、富山県議会副議長に当選させていただきました。まことに光栄であり、心から感謝申し上げる次第でございます。  もとより浅学、いまだ若輩の身でございますけれども、高野議長と協力いたしまして、県勢発展のために、そして、議会運営が円滑にいくように、あるいはまた、県民の負託にしっかりと応えられるように精いっぱい努力してまいる所存でございます。  石井知事初め知事部局の皆様、そして、行政委員会の皆様、報道各位の皆様、そして、多くの県民の皆様から私にこれまで以上の御指導、御鞭撻、御支援を賜りますように心からお願いを申し上げまして、就任の御挨拶とさせていただきます。           前正副議長に対する謝辞 103 ◯議長(高野行雄君)次に、菅沢裕明君から発言を求められておりますので、これを許します。  菅沢裕明君。    〔32番菅沢裕明君登壇〕 104 ◯32番(菅沢裕明君)また菅沢かというようなお顔もないではありませんが、私も実はそう思わんでもないのでありますが、実は私から願い出たことでありまして、それは稗苗前議長さん、渡辺前副議長さんのすぐれたお人柄とお仕事ぶりに対する厚い、強い尊敬の面からでございます。  まことに僭越でございますけれども、議員各位の御了承をいただきまして、ただいま辞職されました稗苗前議長並びに渡辺前副議長に対しまして、感謝の言葉を申し上げたいと存じます。  お2人には昨年2月定例会において、議長、副議長にそれぞれ当選をされ、議会の要職に就任されたわけでございます。  以来、今日まで誠実なお人柄に加え、県政各般にわたる豊富な識見をもって、富山県の発展と県民生活の向上のために各種事業の実現に力を尽くしていただきました。とりわけ議会運営に当たりましては、常に各会派の別なく議員の声に耳を傾けていただき、公平で公正な議会運営に努められました。心から感謝を申し上げる次第でございます。  稗苗前議長には、議長として真摯な姿勢で議会運営に取り組まれるとともに、一昨年から取り組んでいる議会改革を一層進めるため、政務活動に係る帳簿等のインターネットでの公開や議会基本条例の制定を着実に実施し、議会の見える化を推進されました。  また、一般質問における分割質問、分割答弁、決算特別委員会における総括質疑の実施など、県民にわかりやすい議会運営と議会審議の充実にも積極的に取り組まれました。  日々の議長公務にも積極的に出席され、観光振興や地域の活性化、農林水産業対策の推進など、県政が直面する諸問題の解決に積極的に尽力されたのであります。特に北陸新幹線につきましては、沿線各県や経済界との連携強化に務め、国や関係機関等に対して、大阪延伸が1年でも早く完成するよう全力を傾けて取り組みをされました。  渡辺前副議長には、豊かな見識と旺盛な責任感をもって、多忙な議長のよき補佐役として、稗苗前議長と力を合わせ、議会の円滑な運営と議会改革の推進に尽力をされたのであります。  国への要望活動のほか、議長とともに県内の諸行事にも積極的に参加をされ、開かれた議会の推進のために努められました。特に議会基本条例制定検討会議では、委員長として議会基本条例の取りまとめに尽力をされたのであります。  お2人にはまだまだ言い尽くせない多くの功績がございますが、ここに議員一同にかわりまして心から感謝の意を表する次第であります。  今後とも、議長、副議長の経験者として、民主的な議会の運営、活力ある議会の運営と、富山県勢発展のために、一層の御尽力を賜りますようにお願いを申し上げまして、私からの議員の皆さんを代表しての感謝の言葉にかえさせていただきます。  稗苗前議長さん、渡辺前副議長さん、本当にありがとうございました。御苦労さまでした。     常任委員会及び議会運営委員会の閉会中継続審査 105 ◯議長(高野行雄君)次に日程第5、常任委員会及び議会運営委員会の閉会中継続審査の件を議題といたします。  常任委員長及び議会運営委員長から、審査中の事件につき、会議規則第74条の規定により、お手元にお配りいたしました申し出一覧のとおり、閉会中の継続審査の申し出があります。  お諮りいたします。  各委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 106 ◯議長(高野行雄君)御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。      ─────────────────── 107 ◯議長(高野行雄君)以上で本日の日程は終了いたしました。  これをもって本定例会に付議されました諸案件の審議はすべて終了いたしました。          知   事   挨   拶 108 ◯議長(高野行雄君)次に、知事から挨拶があります。  石井知事。    〔知事石井隆一君登壇〕 109 ◯知事(石井隆一君)2月定例会の終了に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。  議員各位におかれましては、先月26日の開会以来26日間にわたり、提出しました議案等につきまして慎重に御審議の上、先ほどすべて可決承認していただきました。  特に、先月28日には、国交付金を活用した、県内産業の生産性革命に資する地方創生拠点の整備、防災・減災に資する社会資本整備の推進などに関する平成29年度補正予算案につきまして、速やかに御審議の上、可決いただいたところであります。議員の皆様の御精励に対しまして、心から敬意を表し、お礼を申し上げます。  可決、承認いただきました予算、条例等につきましては、審議の過程における議員各位の御意見、御要望の趣旨に留意しつつ、適正かつ効果的な執行に努めてまいります。  まもなく平成30年度がスタートいたしますが、本県においては、北陸新幹線の開業から3年が経過する中で、乗車人員は開業前の3倍近い水準が続き、観光客の増加、企業立地の進展など、さまざまな効果があらわれております。  こうした新幹線の開業効果をしっかり持続、深化させるとともに、国の重要政策としていただけた地方創生戦略を最大限に生かしながら、地元産業の活性化、新たな企業誘致、観光振興、本県へのさらなるUIJターンや若者・女性の移住の促進、出生率の向上などに一層努力してまいります。  また、少子高齢化、人口減少、グローバル化の進展、IoT、AIなど第四次産業革命の進行といったとやま新時代にふさわしい県づくりを、中長期の視野に立って的確に推進していくため、先般新たな総合計画を取りまとめました。  「活力」、「未来」、「安心」の3つの基本政策と、これらを支える重要政策「人づくり」を骨格とする諸施策を総合的、戦略的に展開し、県民の皆様一人一人が高い志を胸に、未来に向け、夢と希望を持って、生き生きと働き暮らせる元気な富山県の実現を目指してまいります。  そのためにも県民の皆様の御理解と御参画をいただきながら、引き続き行財政改革に真摯に取り組みますとともに、「とやま新時代へ 新たな挑戦」と名づけました平成30年度予算に盛り込まれた各分野の施策を重点的かつスピード感を持って実行してまいります。  今後とも、職員とともに、富山県の限りない発展と県民の皆様の幸せの充実のために、誠心誠意、県政に全力を傾注してまいる所存でありますので、議員各位の御指導、御尽力を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。  また、報道機関の皆様にも、この会期を通じいろいろと御協力をいただきまして感謝を申し上げます。  以上をもちまして御礼の御挨拶といたします。  まことにありがとうございました。 110 ◯議長(高野行雄君)終わりに、本定例会を閉会するに当たり、一言御挨拶申し上げます。  去る2月26日に開会いたして以来、議員各位には今回提案されました、平成30年度富山県一般会計予算を初め、県政各般にわたる重要課題につきまして、終始熱心にかつ慎重に御審議をいただき、本日ここに無事閉会の運びとなりましたことは、まことに御同慶にたえない次第であります。  本日までの議事運営に当たり、議員各位及び知事を初め執行部、各行政委員会並びに報道機関各位の御協力と御支援に対し、衷心よりお礼を申し上げる次第であります。          閉  会  の  宣  告 111 ◯議長(高野行雄君)これをもって平成30年2月富山県議会定例会を閉会いたします。  午後3時36分閉会 Copyright © Toyama Prefecture, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...