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11月25日-13号

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  1. 神奈川県議会 2021-11-25
    11月25日-13号


    取得元: 神奈川県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-16
    令和 3年 第三回 定例会 △《本会議録-令和3年第3回-20211125-029123-諸事項-出席議員等議事日程-》         令和3年第3回神奈川県議会定例会会議録第13号〇令和3年11月25日 午後1時開議   ───────────────────────────────────────〇本日の出席議員 議長共104名       出 席 議 員                       大   村       悠                       桝       晴 太 郎                       永   田   磨 梨 奈                       加   藤   ご   う                       永   田   て る じ                       菅   原   あきひと                       須   田   こうへい                       す と う   天   信                       上   野   た つ や                       石   田   和   子                       田   村   ゆうすけ                       松   長   泰   幸                       山   口   美 津 夫                       高   橋   延   幸                       武   田       翔                       田   中   信   次                       川   崎   修   平                       神   倉   寛   明                       お ざ わ   良   央                       た め や   義   隆                       飯   野   まさたけ                       望   月   聖   子                       佐 々 木   ナ オ ミ                       柳   瀬   吉   助                       市   川   さ と し                       佐   藤   けいすけ                       大   山   奈 々 子                       君   嶋   ち か 子                       池   田   東 一 郎                       石   川       巧                       芥   川       薫                       川   本       学                       市   川   和   広                       山   本       哲                       綱   嶋   洋   一                       新   堀   史   明                       田   中   徳 一 郎                       山   口   貴   裕                       野   田   治   美                       脇       礼   子                       石   川   裕   憲                       米   村   和   彦                       栄   居       学                       小   林   大   介                       京   島   け い こ                       井   坂   新   哉                       佐 々 木   ゆ み こ                       さ と う   知   一                       楠       梨 恵 子                       西   村   く に こ                       谷   口   かずふみ                       藤   代   ゆ う や                       渡   辺   紀   之                       原       聡   祐                       高   橋   栄 一 郎                       あ ら い   絹   世                       柳   下       剛                       細   谷   政   幸                       河   本   文   雄                       加   藤   元   弥                       中   村   武   人                       古   賀   照   基                       青   山   圭   一                       斉   藤   た か み                       赤   野   た か し                       浦   道   健   一                       亀   井   たかつぐ                       佐 々 木   正   行                       渡   辺   ひ と し                       小 野 寺   慎 一 郎                       内   田   み ほ こ                       長   田   進   治                       国   松       誠                       杉   本       透                       小   島   健   一                       いそもと    桂 太 郎                       梅   沢   裕   之                       嶋   村   た だ し                       桐   生   秀   昭                       市   川   よ し 子                       岸   部       都                       く さ か   景   子                       北   井   宏   昭                       菅   原   直   敏                       相   原   高   広                       鈴   木   ひ で し                       藤   井   深   介                       森       正   明                       土   井   りゅうすけ                       杉   山   信   雄                       小   川   久 仁 子                       持   田   文   男                       竹   内   英   明                       松   本       清                       し き だ   博   昭                       松   田   良   昭                       牧   島       功                       堀   江   則   之                       作   山   ゆうすけ                       てらさき    雄   介                       た き た   孝   徳                       松   崎       淳                       近   藤   大   輔                       曽 我 部   久 美 子       説明のための出席者         知事            黒   岩   祐   治         副知事           武   井   政   二         同             小 板 橋   聡   士         同             首   藤   健   治         政策局長          髙   澤   幸   夫         総務局長          筒   浦   浩   久         くらし安全防災局長     花   田   忠   雄         国際文化観光局長兼         拉致問題担当局長      香   川   智 佳 子         環境農政局長        鈴   木   真 由 美         福祉子どもらい局長    橋   本   和   也         健康医療局長兼未病担当局長 山   田   健   司         産業労働局長兼         エネルギー担当局長     野   田   久   義         県土整備局長        大   島   伸   生         会計管理者会計局長    河   鍋       章         教育委員会教育長      桐   谷   次   郎         同  教育局長       田   代   文   彦         警察本部長         山   本       仁         同  総務部長       木   原   信 一 郎         公営企業管理者企業庁長   長 谷 川   幹   男         企業庁企業局長       池   田   雅   夫   ───────────────────────────────────────       議会局出席者         議会局長          平   井   和   友         議会局副局長兼総務課長   霜   尾   克   彦         同  議事課長       井   上       実         同  政策調査課長     大 河 原   邦   治   ───────────────────────────────────────           令和3年第3回神奈川県議会定例会議事日程第13号                            令和3年11月25日午後1時開議第1 定県第 144号議案 令和3年度神奈川一般会計補正予算(第20号)   定県第 145号議案 同  年度神奈川水源環境保全再生事業会計補正予算(第1号)   定県第 146号議案 同  年度神奈川水道事業会計補正予算(第1号)   定県第 147号議案 同  年度神奈川電気事業会計補正予算(第1号)   定県第 148号議案 同  年度神奈川酒匂川総合開発事業会計補正予算(第1号)   定県第 149号議案 神奈川県営水道事業審議会の設置等に関する条例   定県第 150号議案 地方税法第37条の2第1項第4号に掲げる寄附金を受け入れる特定非営利活動法人等を定める条例の一部を改正する条例   定県第 151号議案 事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例   定県第 152号議案 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用範囲及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例   定県第 154号議案 神奈川県行政機関設置条例の一部を改正する条例   定県第 157号議案 収入証紙に関する条例の一部を改正する条例   定県第 158号議案 神奈川県手数料条例の一部を改正する条例   定県第 159号議案 神奈川県地球温暖化対策推進条例の一部を改正する条例   定県第 160号議案 三浦しらとり園条例の一部を改正する条例   定県第 161号議案 神奈川県立障害者支援施設に関する条例の一部を改正する条例   定県第 162号議案 無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例   定県第 163号議案 神奈川県奨学金貸付条例の一部を改正する条例   定県第 164号議案 工事請負契約の締結について(神奈川県防災行政通信網整備事業工事請負契約)   定県第 165号議案 工事請負契約の締結について(主要地方道藤沢座間厚木新設橋梁(上部工)工事請負契約)   定県第 166号議案 工事請負契約の締結について(県営万騎ケ原団地公営住宅新築工事(4期-建築)請負契約)   定県第 167号議案 工事請負契約の締結について(県営亀井野団地公営住宅新築工事(4期-建築-第1工区)請負契約)   定県第 168号議案 訴訟の提起について   定県第 169号議案 和解について   定県第 170号議案 当せん金付証票の発売について   定県第 171号議案 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所中期目標第2 定県第 153号議案 知事及び副知事の給与等に関する条例等の一部を改正する条例   定県第 155号議案 県議会議員議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例   定県第 156号議案 職員の給与及び通勤に要する費用の弁償に関する条例等の一部を改正する条例第3 認第1号 令和2年度神奈川公営企業決算及び神奈川県流域下水道事業決算の認定について   認第2号 令和2年度神奈川一般会計歳入歳出決算及び同年度神奈川特別会計歳入歳出決算の認定について   ─────────────────────────────────────── △《本会議録-令和3年第3回-20211125-029124-諸事項-諸報告等-》    〔議会局長報告〕  出席議員 議長共104名 ○議長(小島健一) ただいまから、本日の会議を開きます。   ─────────────────────────────────────── ○議長(小島健一) 本職あて文書が提出されておりますので、書記に朗読させます。  〔書記朗読〕   ───────────────────────────────────────                                 政総第1415号                               令和3年11月25日 神奈川県議会議長 小 島 健 一 殿                         神奈川県知事 黒 岩 祐 治令和3年第3回神奈川県議会定例会に提案する議案等の提出について 開会中の令和3年第3回神奈川県議会定例会に提案する予算議案ほかを別冊のとおり提出します。   ─────────────────────────────────────── ○議長(小島健一) この際、申し上げます。  受理いたしました陳情書は、陳情文書表のとおり、所管委員会に付議いたしましたので、御了承を願います。  地方自治法に基づき、経営状況説明書が提出されておりますので、御了承を願います。  地方自治法に基づき、内部統制評価報告書が提出されておりますので、御了承を願います。  神奈川県債権管理条例に基づき、債権の放棄について報告がありましたので、御了承を願います。   ─────────────────────────────────────── △《本会議録-令和3年第3回-20211125-029125-諸事項-提案説明等-》 ○議長(小島健一) これより日程に従い、審議を行います。  日程第1、定県第144号議案 令和3年度神奈川一般会計補正予算外24件及び日程第2、定県第153号議案 知事及び副知事の給与等に関する条例等の一部を改正する条例外2件、以上一括して議題といたします。  議案の朗読は省略いたします。                            〔本会議録別冊108頁参照〕  知事の説明を求めます。  黒岩知事。  〔知事(黒岩祐治)登壇〕 ◎知事(黒岩祐治) 本日、提案しました令和3年度補正予算案並びにその他の諸議案について、その概要を御説明申し上げるとともに、あわせて、当面の県政に対する所信の一端を申し述べたいと思います。  初めに、新型コロナウイルス感染症についてです。  本県の新規感染者数は、今年7月から8月にかけて感染爆発とも言うべき急激な増加をたどり、医療崩壊が現実のものとなるなど、これまでのコロナとの闘いの中で最大の危機を迎えました。その後、新規感染者数は大幅に減少し、医療提供体制も改善したことから、本県に発出されていた緊急事態宣言は9月30日に解除されました。以降、感染状況は落ち着き、医療提供体制への負荷も軽減された状況が続いています。  長期間にわたり、外出自粛や時短営業等の要請に御協力頂いた県民、事業者の皆様に対し、改めて深く感謝いたします。しかし、新型コロナウイルスが消滅したわけではありません。県民の皆様には、引き続き基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします。  さて、国では、今月12日に、次の感染拡大に向けた安心確保のための取組の全体像を取りまとめました。この全体像では、今後の感染拡大に備え、医療提供体制の強化、ワクチン接種の促進、治療薬の確保を進めるとともに、経済社会活動の継続を可能とする新たな日常の実現を図ることとしています。これを受け、19日には、政府の基本的対処方針も全面改訂されました。  県としては、こうした国の方針を踏まえ、次の感染拡大への備えとともに、日常生活を取り戻すための対策にしっかりと取り組んでまいります。  まず、医療提供体制の強化についてです。県では、これまで感染規模に応じてフェーズを設定し、一つ一つ医療機関と丁寧に話を進め、個別に協定を締結して、必要な病床を確実に確保する仕組みを整備してきました。そして、今年夏の第5波の際には、それまでに築いてきた医療機関との信頼関係の下、短期間で協定以上の病床の上積みに対応していただくことができました。  今回、国からは、必要な病床確保を含めた保健・医療提供体制確保計画の策定が要請され、県としては、国の想定する感染状況を踏まえ、第5波のピーク時の2割増しの入院者数に対応できるよう、災害特別フェーズとして2,500床を確保することとしました。  また、自宅療養者を医療の視点でサポートする地域療養神奈川モデルについては、昨日から座間市及び綾瀬市でも開始し、現在23市町村で実施しています。他の市町においても導入の検討を進めており、できるだけ早く全市町村で展開できるよう取り組んでいきます。  一方、ワクチン接種については、医療従事者や市町村、企業の皆様などの御尽力により、今月7日には、12歳以上人口の8割が2回目の接種を完了し、11月末に対象人口の8割が接種を終えるという国の目標を前倒しで達成することができました。  こうした中、国では、2回目の接種からおおむね8か月以上経過した方を対象に、来月から3回目の追加接種を行う方針を打ち出しています。県としては、引き続き、接種の主体となる市町村を支援するとともに、県独自の集団接種会場を設置するなど、円滑なワクチン接種に向けてしっかりと取り組んでまいります。  そして今、重症化防止の切り札として国内外で開発が進められているのが経口治療薬です。先月10日には、岸田内閣総理大臣と共に、製薬会社が進めている治験を視察いたしました。経口治療薬が一日も早く実用化され、県民の皆様に届くよう、できる限りの協力をしていきたいと考えています。  このように3回目のワクチン接種が進み、治療薬も普及していけば、新規感染者数や重症化する患者数が抑制されますし、医療提供体制の強化と相まって、病床逼迫はこれまでよりも生じにくくなります。こうした状況変化を踏まえ、今後は、感染拡大を防止しながら行動制限を緩和し、日常生活経済社会活動を継続できるように取り組んでいくことが必要です。  そのための重要な取組がワクチン検査パッケージです。これを活用することで、緊急事態宣言まん延防止等重点措置の下でも、飲食やイベント、移動における行動制限の緩和が可能となります。県としても、検査の無料化や適用店舗の登録など、ワクチン検査パッケージを有効に活用できるよう取り組んでまいります。  さて、これまで新型コロナウイルスと闘ってくる中で、現行の法制度では対応が難しい場面にも幾度となく遭遇しました。私は、感染状況が落ち着いている今だからこそ、これまでの対応を検証し、新たな感染症の脅威に備えた法整備や体制づくりを検討すべきと考えています。  具体的には、新たな感染症によるパンデミックを有事、すなわち国家的危機と捉え、有事のスイッチを入れた以降は、一元的で迅速な意思決定と権限行使を可能とするような新たな法律を整備すること、そして、その運用を統一的に行うための司令塔機能を強化することなどであり、既に、そうした内容を雑誌に寄稿し、全国知事会対策本部でも主張してきました。  折しも、国では、さきに取りまとめた、次の感染拡大に向けた安心確保のための取組の全体像において、今後のさらなる対応として、感染症有事に備える取組について、より実効性ある対策を講ずることができるような法的措置や、行政の在り方も含めた司令塔機能の強化を検討する考えを示しています。国においては、ぜひ、こうした法整備や体制づくりについて、速やかに検討に着手していただきたいと思います。  次に、経済社会対策についてです。  本県では、コロナ禍における事業者支援として、休業や時短営業等の要請に応じた事業者に対する協力金や、国の月次支援金への上乗せ、ビジネスモデル転換への補助など、様々な支援策を実施してきました。今後は、日常生活経済社会活動の再開に向けて、新たな対策に取り組んでいくことが重要です。  その一環として、本県では、「かながわPay」アプリを通じたキャッシュレス決済に対してポイントを付与する事業や、商店街団体等プレミアム商品券を発行する取組を支援する事業など、地域の消費を喚起する事業を既に開始しています。また、観光需要を喚起するため、県民限定で県内旅行の割引を行う、かながわ県民割について、12月1日から販売を開始します。  そして、来年1月からは、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映が予定されています。日本銀行横浜支店の試算では、約260億円の経済効果があるとされており、これを契機として、大河ドラマに関連する観光資源をPRし、県内の観光振興につなげるなど、地域経済の活性化を図っていきます。  また、今月19日には、第2次岸田内閣の下、新たな経済対策として、四つの柱から成るコロナ克服・新時代開拓のための経済対策が取りまとめられました。第1は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止、第2は、「ウィズコロナ」下での社会経済活動の再開と次なる危機への備え、第3は、未来社会を切り拓く「新しい資本主義」の起動、そして第4は、防災・減災、国土強靭化の推進など安全・安心の確保です。今後、国では、これらの施策を実行するための補正予算の編成を予定しています。  こうした国の動きも踏まえ、県としても、経済社会活動を停滞させることなく、コロナと共生できる新しい社会を創り上げるため、新たな経済対策について検討を進めてまいります。  次に、当事者目線の障害福祉についてです。  県では、津久井やまゆり園の再生を進める中で、利用者の方々がそれぞれの望む暮らしを実現できるよう、意思決定支援の取組に力を入れてきました。そして、こうした取組を通じて、本人の望みや願いを第一に考え、本人の可能性を最大限に引き出すためには、障害当事者の目線に立った支援や施策が重要であることを改めて認識しました。当事者の望み、願いとは何か、その実現には何が必要か、それらを理解し、実践するため、私自身、障害福祉の現場を視察し、当事者の皆さんとの対話を重ねています。  また、当事者目線という考え方によって、20年後の神奈川県の障害福祉の長期的なビジョンを策定するため、当事者目線の障がい福祉に係る将来展望検討委員会においても議論を進めており、この10月には、将来のビジョンを含む中間報告が示されました。  そのような中、芹が谷やまゆり園が今月16日に開所式を迎えました。津久井と芹が谷、この二つのやまゆり園の開所を新しい障害福祉のスタートと位置づけ、開所式当日に、「当事者目線の障がい福祉実現宣言~あなたの心の声に耳を傾け、お互いの心が輝くことを目指します~」をメッセージとして発しました。  このメッセージは、障害福祉の在り方を、支援者目線から当事者目線へと大転換を図るものであり、当事者の皆さんの幸せが、支援者や周りの仲間の喜びにつながる、当事者目線の障害福祉の実現に向けて、取り組んでまいります。  この宣言の目指す姿や将来展望検討委員会で検討中の将来のビジョンを実現するためには、本人の思いを踏まえた、その人らしい生活を支える当事者目線のサービス基盤の整備や人材育成とともに、施策を確実に実施するための普遍的な仕組みづくりが重要です。誰もがその人らしく、地域において仲間や友だちとのつながりの中で暮らせる社会、どんな障害があっても、支え合い、愛と思いやりにあふれ、みんなの命が輝く、ともに生きる社会を実現すべく全力を尽くしてまいります。  それでは、このたび提案しました補正予算案について御説明申し上げます。  今回の補正予算案では、新型コロナウイルス感染症への対応など、早急に対応する必要がある事業について、措置することとしました。  まず、新型コロナウイルスワクチン接種体制の強化として、今後開始される医療従事者に対する3回目となる追加接種等を支援し、県内の医療提供体制を維持するため、県独自の集団接種会場を設置・運営します。  また、介護・障害福祉サービス等の提供体制を維持するため、福祉施設におけるマスクや消毒液の購入など、感染拡大防止対策に要する経費を補助します。  さらに、鉄道事業者等と連携して誘客を行う国内観光プロモーション推進事業費及び地域の消費を喚起する商店街等プレミアム商品券支援事業費補助について、新型コロナウイルス感染症の影響等により、年度内に支出が終わらない見込みであることから、来年度も継続して実施するため、繰越明許費を設定します。  次に、新型コロナウイルス感染症対策以外についてです。  本年の7月及び8月の大雨による被害を受けた農林施設の復旧工事を行うとともに、令和元年10月の台風19号による被害を受けた林道施設の復旧工事について、国から事業費の増額が認められたことから、追加で措置します。  また、建設事業等の年間事業量のより一層の平準化に向けて、令和4年度当初予算への計上を予定している建設事業等の一部を前倒しして年度内に発注するため、当該年度の支出がゼロの県費債務負担行為、いわゆるゼロ県債を過去最大の額で設定します。  補正予算額は一般会計14億2,200余万円で、財源につきましては、国庫支出金や県債等を充当し、収支の均衡を図っています。  次に、予算以外の案件ですが、今回は条例の制定1件、条例の改正14件、工事請負契約の締結4件、和解1件など、全体で23件の御審議をお願いしています。  まず、条例の制定ですが、神奈川県営水道事業審議会の設置等に関する条例は、県営水道事業の安定経営と円滑な事業推進に関する事項について調査審議する新たな検討体制を構築するため、地方公営企業法第14条の規定に基づき、神奈川県営水道事業審議会の設置に関し、所要の定めをするものです。  次に、条例の改正ですが、主なものについて御説明します。  職員の給与及び通勤に要する費用の弁償に関する条例等の一部を改正する条例は、去る10月14日に人事委員会から勧告を受けました職員の給与改定につきまして、関係職員団体との協議が整いましたので、職員の期末手当の支給割合について、所要の改正を行うものです。  また、県議会議員議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例並びに、知事及び副知事の給与等に関する条例等の一部を改正する条例は、県議会議員及び知事等の期末手当の支給割合について、所要の改正を行うものです。  神奈川県奨学金貸付条例の一部を改正する条例は、新型コロナウイルス感染症の影響等により、奨学生やその保護者が経済的影響を受けるなど、奨学金を取り巻く環境が変化していることを踏まえ、高等学校奨学金の貸付月額の上限額を増額するため、所要の改正を行うものです。  条例の改正については、このほか地方税法第37条の2第1項第4号に掲げる寄附金を受け入れる特定非営利活動法人等を定める条例の一部を改正する条例など、10件の改正をお願いしています。  次に、条例以外の案件ですが、工事請負契約の締結については、神奈川県防災行政通信網整備事業工事請負契約など4件をお願いするものです。  和解については、中井やまゆり園利用者のパンによる窒息事故に係る和解について提案するものですが、安心・安全に暮らす場である県立の障害者支援施設において、このような事故が起きた事実を重く受け止め、改めて、おわび申し上げるとともに、心よりお見舞い申し上げます。  このほか、訴訟の提起など3件を提案しています。  以上をもちまして、私の説明を終わります。  細部につきましては、議事の進行に伴い、私もしくは副知事以下関係局長等から御説明させていただきたいと存じます。  よろしく御審議の上、御議決くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(小島健一) お諮りいたします。  日程第1につきましては、本日はこの程度にとどめたいと思いますが、御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小島健一) 御異議がないと認めます。  よって、そのように決しました。  次に、お諮りいたします。  日程第2につきましては、この程度で議案付託表のとおり所管委員会に付託して、審査を願うことにいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小島健一) 御異議がないと認めます。  よって、そのように決しました。  さらに、お諮りいたします。  日程第2につきましては、本日再開後の会議に報告を願うことにいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小島健一) 御異議がないと認めます。  よって、そのように決しました。  所管委員会におかれましては、慎重審査の上、その結果の御報告を願います。   ─────────────────────────────────────── ○議長(小島健一) この際、申し上げます。  日程第2のうち、定県第156号議案につきましては、人事委員会の意見を聴くことにいたしますので、御了承を願います。   ─────────────────────────────────────── ○議長(小島健一) あらかじめ時間の延長をいたします。   ─────────────────────────────────────── ○議長(小島健一) これにて休憩いたします。                  午後1時25分 休憩        ───────────── ◇ ───────────── △《本会議録-令和3年第3回-20211125-029126-諸事項-諸報告等-》                   午後5時29分 再開   〔議会局長報告〕  出席議員 議長共104名 ○議長(小島健一) 休憩前に引き続き、会議を開きます。   ─────────────────────────────────────── ○議長(小島健一) 本職あて文書が提出されておりますので、書記に朗読させます。  〔書記朗読〕   ───────────────────────────────────────                                  人委第133号                               令和3年11月25日 神奈川県議会議長 小 島 健 一 殿                   神奈川県人事委員会委員長 小 池   治            条例案に対する意見について(回答) 令和3年11月25日付け神議第1507号により意見を求められました次の条例案については、異議ありません。                            〔本会議録別冊184頁参照〕   ─────────────────────────────────────── ○議長(小島健一) これより日程に従い、審議を行います。  日程第2、定県第153号議案 知事及び副知事の給与等に関する条例等の一部を改正する条例外2件、以上一括して議題といたします。  所管委員会から審査結果報告書が提出されておりますので、書記に朗読させます。  〔書記朗読〕   ───────────────────────────────────────総務政策常任委員会審査結果報告書 当常任委員会は、令和3年11月25日の本会議において付託された諸議案について慎重審査の結果、原案のとおり可決すべきものと議決したので報告する。  令和3年11月25日 神奈川県議会議長 小 島 健 一 殿                   総務政策常任委員会委員長 藤 代 ゆうや   ───────────────────────────────────────文教常任委員会審査結果報告書 当常任委員会は、令和3年11月25日の本会議において付託された定県第156号議案 職員の給与及び通勤に要する費用の弁償に関する条例等の一部を改正する条例について慎重審査の結果、多数をもって原案のとおり可決すべきものと議決したので報告する。  令和3年11月25日 神奈川県議会議長 小 島 健 一 殿                     文教常任委員会委員長 渡 辺 紀 之   ───────────────────────────────────────
    △《本会議録-令和3年第3回-20211125-029127-諸事項-討論-大山奈々子議員》 ○議長(小島健一) これより討論を行います。  討論の通告がありますので、順次発言を許します。  大山奈々子君。  〔大山奈々子議員登壇〕(拍手) ◆大山奈々子議員 日本共産党県議団を代表し、本定例会に付託された定県第156号議案 職員の給与及び通勤に要する費用の弁償に関する条例等の一部を改正する条例について、反対する立場から討論いたします。  本条例改正案は、2021年度以降の期末手当の支給月数を0.15月引き下げるものです。人事委員会勧告に基づいてなされた決定ですが、本来、人事委員会は公務員の争議権等労働基本権が制限されていることの代償措置として設置された人事行政の専門機関です。その決定は尊重する義務はありますが、最終的な法的拘束力を持つものではないとされています。よって、自治体としての判断が求められます。  そもそも人事委員会勧告と類似の機能を有する人事院勧告は、国家公務員法第3条2項において、給与その他の勤務条件の改善及び人事行政の改善に関する勧告と規定されており、本来改善されていくべき方向性をもって議論することが期待されています。  地方公務員法第14条には、地方公共団体は、この法律に基いて定められた給与、勤務時間その他の勤務条件が社会一般の情勢に適応するように、随時、適当な措置を講じなければならないとされています。この間、最低賃金が引き上げられていることや、公務員賃金が地域の賃金水準に影響を与えていることを考慮すれば、公務員賃金に関しては改善すべきであることが明らかです。  この間、本県職員はコロナ禍という誰も経験したことのない事態に直面し、人口比、全国で一番弱い人員体制の下、奮闘してこられました。医療分野、産業分野の局はもとより、全庁コロナ・シフトの下、横断的支援体制も組まれました。医療機関をはじめ県内外の自治体や公民問わず外部機関との調整、協力金関連をはじめ各種委託業者との連携、各種相談業務など神経を使う業務に対応されています。度重なる補正予算審議のための臨時議会への対応も通常に加えた過重な業務負担となりました。  教育現場においても、通常業務に加えて感染予防や、短縮授業、分散授業の実施、オンライン授業への対応、出欠席管理、進級進学への対応、感染者発生時の対応、保護者対応、近隣住民対応、学童保育はじめ放課後の子供たちを支える機関との連携、対外的な児童・生徒の精神的なケアなど、あらゆる場面で通常業務と異なる丁寧かつ繊細な対応が求められてきました。  人事委員会からは、公務運営に関して、人材の確保・育成、働き方改革と勤務環境の整備及び定年の引上げ等、人事行政に関する課題や今後の方向性等に関する報告が行われており、それら改善に向けて不断の努力が求められるのは言うまでもありません。  しかし、今回の期末手当を減じるという給与改定については、コロナの収束とコロナ禍の県民生活を支えるために強い使命感を持って奮闘されている県職員並びに教職員の皆さんの士気の低下につながりかねず、民間給与が下がっているから公務員の給与も下げるだけでは、賃金引下げの負の連鎖を断つことができません。  国内総生産の6割は個人消費が占めます。今は国民の購買力を高め、経済のエンジンを回すことが求められている情勢です。期末手当を減じるべきではないと考えますので、本条例改正案に関して反対いたします。  以上で、討論を終わります。                               〔拍 手〕 △《本会議録-令和3年第3回-20211125-029128-諸事項-討論-神倉寛明議員》   〔神倉寛明議員発言の許可を求む〕 ○議長(小島健一) 神倉寛明君。  〔神倉寛明議員登壇〕(拍手) ◆神倉寛明議員 自由民主党神奈川県議会議員団を代表し、定県第156号議案 職員の給与及び通勤に要する費用の弁償に関する条例等の一部を改正する条例について、所管常任委員会における審議並びに審査結果を踏まえ、討論を行います。  本県の昨日の感染者数は12人と感染状況は落ち着きを見せております。  11月22日に開催された県対策本部会議では、飲食店に対して1組4人または同居家族、2時間を目安としてきた要請の解除や、県民割を12月1日から再開することなどが決定されました。県の今後の取組により経済回復が期待されますが、この新型コロナウイルスによる影響は、医療分野はもとより、経済・社会分野においても計り知れない状況となっております。  一方、世界的に見ると、ドイツでは1日の新規感染者数が6万人を超え、また、お隣の韓国では1日の感染者が初めて4,000人を超えるなど、過去最多となっております。  本県でも感染拡大が懸念される中、引き続き感染対策を講じていく必要があり、今後も財政支出を余儀なくされる状況にあります。  令和4年度は、現段階でおおむね850億円の財源不足が見込まれております。また、財政調整基金について、新型コロナウイルス感染症に対応するための取崩しを続けた結果、残高が大幅に減少していることに加え、今後の感染状況などによっては、県税収入の下振れや追加の財政需要が見込まれることから、本県財政は、引き続き危機的な状況にあるとされております。  また、シンクタンク4社は民間企業の今年の冬の1人当たりのボーナスが前年比0.4%減から0.8%増のほぼ横ばいで推移し、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年の水準には届かないとの予想を公表しました。厳しい民間給与の実態を反映し、人事委員会の勧告においても、職員の期末手当について、0.15月分引き下げる勧告が出ており、県労連との協議においても合意されました。  今回、マイナスの条例改正を提案することは、この意味からも必要と判断したものであると言わざるを得ません。  以上を申し述べ、定県第156号議案 職員の給与及び通勤に要する費用の弁償に関する条例等の一部を改正する条例について、所管常任委員会の審査結果報告のとおり、賛成することを表明し、討論を終わります。                               〔拍 手〕 △《本会議録-令和3年第3回-20211125-029129-諸事項-採決-》 ○議長(小島健一) 以上で討論を終わります。  採決いたします。  採決は区分して行います。  まず、日程第2のうち、定県第156号議案 職員の給与及び通勤に要する費用の弁償に関する条例等の一部を改正する条例について、所管委員会の報告どおり、原案に御賛成の方は御起立を願います。  〔起立多数〕 ○議長(小島健一) 起立多数により、原案のとおり決しました。  次に、ただいま議決になりました1件を除く日程第2の諸議案について、以上、所管委員会の報告どおり、原案に御賛成の方は御起立を願います。  〔総員起立〕 ○議長(小島健一) 総員起立により、以上、原案のとおり決しました。   ─────────────────────────────────────── △《本会議録-令和3年第3回-20211125-029130-諸事項-決算認定議案採決等-》 ○議長(小島健一) 次に、日程第3、認第1号 令和2年度神奈川公営企業決算及び神奈川県流域下水道事業決算の認定について外1件、以上一括して議題といたします。                            〔本会議録別冊21頁参照〕  決算特別委員会委員長の報告を求めます。  山口貴裕君。  〔山口貴裕議員登壇〕 ◆山口貴裕議員 ただいまから、決算特別委員会の審査経過並びに結果について、御報告申し上げます。  当特別委員会は、去る9月27日の本会議において設置され、同日、認第1号 令和2年度神奈川公営企業決算及び神奈川県流域下水道事業決算の認定について、並びに認第2号 令和2年度神奈川一般会計歳入歳出決算及び同年度神奈川特別会計歳入歳出決算の認定について付託を受けたところであります。  以来、当特別委員会は、10月13日、決算の内容について説明を聴取した後、決算書並びに関係提出書類を基に監査委員の審査意見も参考とし、11月2日から11月19日の間に、公営企業決算及び流域下水道事業決算並びに一般会計及び特別会計歳入歳出決算について、それぞれ会計別、そして款別に質疑を行うとともに、総括質疑を行うなど、延べ8日間にわたって委員会を開催したところであります。  また、審査の慎重かつ的確を期するため、10月18日、議会大会議室において、津久井やまゆり園の概要調査をするなど、決算審査の主眼である収支の適法性、予算執行の適否などについて綿密な審査を行ってまいりました。  それらを受け、採決に先立ち、各会派が意見発表を行いました。その内容については、決算特別委員会意見発表のとおりでありますので、御参照願いたいと存じます。  一方、当局からは、これらの意見はもとより、審査の過程での指摘、提言について、当局として真摯に受け止め、来年度予算への反映も含め、しっかりと対応を図り、今後とも、適正で効率的な事業の執行に、より一層努めていくとの表明がなされております。  結論として、当特別委員会としては、審査結果報告書のとおり、付託された諸議案について、去る11月19日、多数をもって認定すべきものと議決いたしました。  以上、審査経過並びに結果について御報告申し上げましたが、何とぞ議員の皆様には、御賛同賜りますようお願い申し上げ、報告を終わらせていただきます。  御清聴、誠にありがとうございました。 ○議長(小島健一) お諮りいたします。  日程第3につきましては、この程度で採決いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小島健一) 御異議がないと認めます。  よって、採決いたします。  日程第3、認第1号 令和2年度神奈川公営企業決算及び神奈川県流域下水道事業決算の認定について外1件について、決算特別委員会の報告どおり認定することに御賛成の方は御起立を願います。  〔起立多数〕 ○議長(小島健一) 起立多数により、以上、決算特別委員会の報告どおり認定することに決しました。   ─────────────────────────────────────── ○議長(小島健一) 以上で、本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  明26日及び29日は休会いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小島健一) 御異議がないと認めます。  よって、そのように決しました。  次回の会議は、11月30日午後1時に開きます。  本日はこれで散会いたします。誠に御苦労さまでした。                  午後5時48分 散会...