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  1. 東京都議会 1996-08-27
    1996-08-27 平成8年公営企業委員会 本文


    取得元: 東京都議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-14
    午後一時十二分開議 ◯山本委員長 ただいまから公営企業委員会を開会いたします。  初めに、陳情の取り下げについて申し上げます。  お手元配布の五第二〇五号の一、都営地下鉄浅草線の延伸等に関する陳情は、議長から取り下げを許可した旨の通知がありましたので、ご了承願います。      ━━━━━━━━━━ ◯山本委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、交通局、水道局関係の報告事項について、説明聴取並びに水道局、交通局及び下水道局関係の請願陳情の審査を行います。ご了承願います。  これより交通局及び水道局関係に入ります。  初めに、先般の人事異動に伴い、交通局長に加藤紘一さんが就任いたしました。  加藤紘一さんを紹介いたします。 ◯加藤交通局長 七月一日付で交通局長を拝命いたしました加藤紘一でございます。一言ごあいさつを申し述べさせていただきます。  委員長初め委員の皆様方におかれましては、日ごろより当局の事業につきまして深いご理解とご支援を賜りまして、まことにありがとうございます。厚く御礼申し上げます。  ご案内のとおり、交通局は現在、都営交通局プラン94に沿って事業を展開しておりますが、財政問題を初め、事業運営上さまざまな課題を抱えており、事業環境につきましても大変厳しいものがございます。  このような状況の中、都民及びお客様から信頼され、支持される都営交通を目指しまして、職員ともども積極的に課題の解決に取り組み、事業の一層の安定と発展に全力を尽くす所存でございます。  今後とも、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、甚だ簡単ではございますが、就任のごあいさつとさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ◯山本委員長 あいさつは終わりました。  次に、人事異動で交代のありました幹部職員につきまして、加藤局長より紹介があります。 ◯加藤交通局長 七月一日付及び七月十六日付で当局の幹部職員に異動がございましたので、紹介させていただきます。  次長の横溝清俊君、総務部長の寺内廣壽君、経営企画室長の新和田千春君、電車部長の橋本勲君でございます。  以上で紹介を終わらせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。    〔理事者あいさつ
    ◯山本委員長 紹介は終わりました。  次に、人事異動で交代のありました水道局の幹部職員につきまして、局長より紹介があります。 ◯川北水道局長 七月十六日付の人事異動に伴い、幹部職員に異動がございましたので、紹介をさせていただきます。  総務部長の赤川正和君でございます。給水部長の松澤昭夫君でございます。議会との連絡に当たります参事、総務課長事務取扱の武政潔君でございます。同じく主計課長の松井庸司君でございます。  以上でございます。よろしくお願い申し上げます。    〔理事者あいさつ◯山本委員長 紹介は終わりました。      ───────────── ◯山本委員長 水道管漏水事故について、理事者より報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。 ◯川北水道局長 報告に先立ち、両局を代表いたしまして、一言ごあいさつを申し上げます。  今回の漏水事故におきましては、先生方には大変ご心配をおかけし、また、事故現場周辺の皆様方には多大なご迷惑をおかけしましたことについて、心からおわび申し上げます。  今後とも、事業執行に当たりましては万全を期し、事故の未然防止に努めてまいります。  それでは、事故の概要につきまして、それぞれ関係部長からご報告いたします。 ◯松澤給水部長 ご報告申し上げます。  お手元の記述と図面の二枚の資料に基づきましてご報告いたしますので、よろしくお願いいたします。  事故確認日時、発生場所につきましては、記述のとおりでございます。  事故の概要についてご説明申し上げます。  地下鉄工事現場内で、口径一一〇〇ミリと口径五〇〇ミリの二本の水道管を連絡している管の防護コンクリートが破損し、継ぎ手部から抜け出して漏水が発生いたしました。流れ出した水は、地下鉄工事現場からあふれ出して沿道にまで至ったものです。  都道外苑東通りの車道部では、この事故により二カ所が陥没し、六本木交差点から防衛庁前までの間を全面通行どめをいたしました。被害は、家屋では三十七棟、床上及び床下浸水いたしました。幸いなことに、人身事故はございませんでした。配水管の復旧は、翌八月四日日曜日午前二時、交通開放は、同日午前六時三十分でございます。  被害者には、事故発生直後にお見舞いとおわびをし、補償等の問題については、誠意を持って対応しております。  事故原因につきましては調査中でございますが、工事現場内であり、配水管周辺が掘削されていたこと、また、主要都道で重車両の交通や工事に伴う振動が多かったこと、雨水により地盤の緩みがあったことなど、もろもろの要因が複雑に働き、漏水に至ったものと考えられます。  以上で、簡単ではございますけれども、水道局の報告を終わらせていただきます。 ◯松浦建設工務部長 引き続きまして、交通局からご報告申し上げます。  地下鉄工事の概要につきましては、お手元の資料の下段に参考として記述してございますので、ごらんいただきたいと思います。  現地の工事の状況につきましては、六本木駅部建設工事のうち、開削工事部分の土どめ壁及び路面履工工事を施工し、現在、掘削に入っているところでございます。  事故後の現場付近の工事につきましては、二次災害防止のための埋設物の点検、土どめ壁の点検等を行いまして、八月二十二日より再開いたしております。また、今回の事故により、平成十二年に予定しております開業工程への影響はないものと考えております。  交通局といたしましては、東京都地下鉄建設株式会社に対して、工事の安全に万全を期するよう指導していくとともに、当局施行の事業についても、工事の安全にさらに万全を期してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ◯山本委員長 報告は終わりました。  ただいまの報告に対し質問等がありましたら、発言願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯山本委員長 発言がなければ、報告事項に対する質疑は、これをもって終了いたします。  以上で水道局及び交通局関係を終わります。      ━━━━━━━━━━ ◯山本委員長 これより水道局関係に入ります。  初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員の交代がありましたので、川北局長より紹介があります。 ◯川北水道局長 七月一日及び七月十六日付の人事異動に伴い、幹部職員に異動がございましたので、紹介をさせていただきます。  多摩水道対策本部長の木下一兵君でございます。浄水部長の峯尾正臣君でございます。経営計画部長石井健睿君でございます。経理部長の山本宗一郎君でございます。建設部長の北原健次君でございます。多摩水道対策本部施設部長の松田奉康君でございます。工業用水道担当部長甘利鎭男君でございます。  以上でございます。よろしくお願いいたします。    〔理事者あいさつ◯山本委員長 紹介は終わりました。      ───────────── ◯山本委員長 次に、水道局長より発言の申し出がありますので、これを許します。 ◯川北水道局長 本年六月以降、農業用水の需要期を迎えたこと及び降雨が平年の六〇%と少なかったことから、都の水源の約七七%を占めております利根川上流八ダムの貯水量は減少を続けました。しかし、七月上旬以降、断続的な降雨により、ダム貯水量は平年よりやや少ない水準で推移しておりました。八月に入ってからは、降雨にほとんど恵まれず、ダム貯水量は急激に減少し、不安定水源に係る取水削減が実施されました。  このため、去る八月十六日には、私を本部長とする東京都水道局渇水対策本部を設置し、当面の対策として、多摩川水系の運用などに努めるとともに、都民の皆様への節水をお願いすることにより対処してまいりましたが、利根川からの取水削減の強化に伴い、八月二十一日から一〇%の給水制限、さらに、八月二十四日から一五%の給水制限のやむなきに至っております。  今後も、現下の気象情報等から見まして、貯水状況の急速な好転は見込めず、引き続き予断を許さない状況でございます。都といたしましては、より効率的できめの細かい水運用に努め、都民生活への影響を極力回避してまいる所存でございますが、都民の皆様方にも、このような水源状況につきましてご理解を賜り、平素からの節水に加えまして、引き続き一五%の自主節水をお願いしているところでございます。  以上、今夏の渇水状況につきまして概略のご報告を申し上げましたが、この難局を乗り切るために、都として万全の体制で対処しておりますが、委員長初め委員の先生方にも引き続き深いご理解とご指導を賜りますようお願い申し上げまして、私からの報告を終わらせていただきます。  詳細につきましては、総務部長よりご説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。  なお、本日、知事は、千葉、埼玉の両知事と建設大臣を訪問し、東京都の渇水の状況を説明するとともに、利根川渇水への対応について、特段の措置を講じるよう要請する予定でおります。 ◯山本委員長 発言は終わりました。  次に、理事者より渇水の状況につきまして報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。 ◯赤川総務部長 今夏の渇水の経過とその対応につきましてご報告申し上げます。  お手元にお配りいたしました資料に基づきまして、ご説明申し上げます。  一ページをごらんいただきたいと存じます。まず、水源等の状況でございます。  東京都の水源の約七七%を占める利根川水系八ダムの貯水量は、平年を大幅に上回る降雪がありましたが、冬季渇水の影響が残り、例年の水準まで回復せず、平年よりやや少ない水準で推移しておりました。その後、八月に入り、降雨がほとんどなかったため、ダムの貯水量は急激な減少を続け、八月二十六日現在、九千四百六十五万立方メートルまで落ち込んでおります。  次に、渇水対応の経過でございます。  このような水源状況の悪化を受け、八月十二日に第三回利根川水系渇水対策連絡協議会が開催され、八月十三日から、不安定水源の一日百十九万立方メートルが他に先駆けて削減されました。さらに、八月十六日から一〇%の取水制限が実施されたことから、同日、第一回東京都水道局渇水対策本部会議を開催し、渇水対策基本方針の策定とともに、都民の皆様に対しまして、五%を目標とした節水協力依頼を実施するなど、当面の対策を決定いたしました。  その後、八月二十日から二〇%の取水制限が実施されたため、翌二十一日から一〇%の給水制限を実施し、さらに、八月二十三日から取水制限が三〇%に強化されたため、翌二十四日から一五%の給水制限を実施しているところであります。  次に、給水制限の影響でございます。  給水制限の実施に当たりましては、浄水場、給水所からの配水圧の低下及び配水管のバルブ操作による適切な配水調整を実施しております。新聞、テレビ等の事前広報を徹底したことによりまして、都民の皆様のご理解とご協力のもと、断水や極端な減水などの被害は現在のところ報告されておりません。  次に、今後の対策でございますが、今後ともまとまった降雨がない場合、さらに厳しい状況になることが予想されますが、多摩川水系貯水量を適切かつ有効に活用し、公平な給水を確保するとともに、都民の皆様に対する影響を極力少なくするよう努めてまいります。  二ページ以降につきましては、資料といたしまして、渇水状況と対策の経過、三ページから五ページには、渇水に伴い実施した主な施策、六ページには、利根川水系ダムの貯水量及び降水量、七ページには、多摩川水系ダムの貯水量及び降水量をそれぞれお示ししてございますので、ご参照いただきたいと存じます。  以上で、私からのご説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 ◯山本委員長 報告は終わりました。  ただいまの報告に対して質問等がありましたら、発言願います。 ◯比留間委員 渇水対策についていろいろ経過を含めましてご報告があったんですけれども、今のところの状況では、水が出なくなったというところはないというようなご報告があったんですが、今、取水制限が三〇%ですか、これがどのくらいになったら都民のところで水が出なくなったりというふうな現象が出てくるのか、その辺わかりましたらお聞かせ願いたい。 ◯石井経営計画部長 現在、取水制限が三〇%、給水制限が一五%で推移しているわけでございまして、ここまでは、当局といたしましても何回かの渇水の経験のうちで対処といいますか、対策も十分講じてきたつもりで、経験済みの領域でございます。今後さらに取水制限が厳しくなり、これ以上の給水制限を実施するとなると、さらに水の出が悪くなる区域は広くなり、都民への影響がひどくなることが考えられますが、どこの地点で、さて何軒が断水するというようなことは、未経験の領域でございまして、はっきりわかりません。そういう中でも影響を少なくするべく、原水運用なり節水のPRなり、それから制限圧を均等にかけるといったことをしてまいりたいと考えているところでございます。 ◯比留間委員 利根川がそれだけの減少を来している、それから多摩川というようなお話もあるんですけれども、それにしましても、なるべく早い時期に雨が降って、こういうことが解決をすればいいわけで、それを期待をしているんですけれども、このままずっと続いていきますと、今お話があったようにあちこちでいろいろ影響が出てくるんじゃないかなと思うのです。  公平にやってくれるということなんですけれども、公平といっても、全部がなかなかそういうわけにいかないと思いますし、多摩の方は井戸でくんでいるのがかなりあるわけです。その辺との差もかなり出てくるのではないかと思うのです。その辺の状況を、公平にやっていただきたいなと思います。  それから、前にもちょっとご質問いたしましたけれども、統合していない市もあるわけですから、その辺の対応はどうしていくのか、全部その辺まで公平にやっていくということなんでしょうけれども、その辺お聞かせ願えませんか。 ◯五崎調整部長 多摩地区のいわゆる未統合市に対する対応でございますけれども、現在、武蔵野、三鷹、調布及び羽村に分水をいたしております。これらにつきまして、都営水道と同じ給水制限率になりますよう分水量を削減することといたしております。現時点におきましては、八月十六日の自主節水、五%の自主節水強化でございますが、その時点、さらに八月二十一日の一〇%の給水制限、それから、現在いたしております八月二十四日の一五%の給水制限にそれぞれ合わせまして、分水量も削減いたしているところでございます。 ◯比留間委員 では、現状では、未統合のところについても同じような割合で制限をしていくというようなお答えなんですね。  それで、前にちょっとお聞きいたしました府中の武蔵台の二号水源、これはトリクロロエチレンが検出されたということで、ずっととまっていたんですね。この委員会でも決算委員会でもご質問させていただいたんですけれども、相当な金額をかけて、それで最終的には下水へ捨てていたというか、流していたわけですね。それを何とかできないかということでお話し申し上げまして、市の方といろいろ詰めていただいて、金額的なものとかについてはいろいろ話し合いができて、揚げたものを処理して、また地下へ戻すんだというようなお話を聞いているんですけれども、その辺の経過についてお聞きしておきたいと思います。 ◯五崎調整部長 今ご質問の旧武蔵台二号水源でございますが、この井戸につきましては、かつて都営水道の水源の一つでございました。かいつまんで経過を申し上げますと、この井戸につきましては、今先生がおっしゃられましたように、高濃度のトリクロロエチレンが検出されたために、昭和五十七年以降揚水を停止いたしましたが、その後、同用地部分が道路用地として都市計画決定されたために、平成七年三月に建設局へ有償移管し、当局の水源としては廃止したものでございます。その後、府中市が、水源用地を建設局から占用許可を得まして試験揚水し、水質の動向を調査しているところでございます。  原水のトリクロロエチレン濃度が依然として高い水準にありますので、これらのことから水道水として利用することは困難な状況にあったわけでございますが、先ほど先生もおっしゃられましたように、さきのご指摘も踏まえまして、水の有効利用という観点から、この処理水の活用につきまして、府中市を初め関係機関に働きかけてきたところでございます。  この結果でございますが、複数の浸透井戸を設置することによりまして、この処理水を地下に還元し、地下水の涵養を図るとの結論に達しまして、現在その工事を市において設計中でございます。十月ごろまでには着工できる見込みでございます。 ◯比留間委員 いろいろとご努力には感謝を申し上げます。私がこれを一番先に質問したときというのは、ある程度のくみ上げたものを、それだけの処理をすれば、飲料水として使えるんじゃないかということでご質問したわけです。ところが、飲料水としては使えないというようなことで、その辺がかみ合わなかったんですけれども、市の方の見解ですと、曝気装置へかけて下水へ流すようなときというのは、飲料水と同じまで濃度を下げないと捨てられないんだ、そこのところまで下げているんだから飲料水に使えるというような見解もあったわけです。ですから、何回か質問させていただいたんですけれども、最終的には、今までは下水へ捨てていたんですけれども、それを地下へ戻すということですから、資源の有効利用については、ある程度の了解はいたしますけれども、できれば、一方では渇水で、給水制限をしなければならないというような時期でもあるわけです。そういう時期ですから、こういうときにはぜひ、せっかく処理をして使える濃度まで下げているというんですから、飲料水として使えるんじゃないかなと思っているのです。  いろいろとこれらの処理の機械についても、だんだん改良されてきているんでしょうから、これからもできれば飲料水として使ってもらいたいと思うのです。そういう希望がありますので、とりあえずは地下水還元ということで了解いたしますけれども、先をずっと見まして、ぜひいろいろな方法を考えていただいて、せっかくの貴重な水源ですから、飲料水として使えますように、そちらでも努力をしてくださいよ。それだけお願いしておきます。  以上です。 ◯池田委員 私も、今、比留間先生が質問されたことと重なるんですけれども、節水と井戸の活用ということについてお伺いしたいと思います。  節水に関しては、昨年末からことしの初めにかけてのご報告にもありました冬の渇水ということで、そのときに、もっともっとPRをしたらいいんじゃないかということで、例えばテレビの天気予報と一緒に水源情報を流したらどうかというようなことを提案したりさせていただいたわけなんですが、その後、お取り組みは、今報告をいただいておおむねわかりました。  私は、結局、このご報告の、特に今までの渇水の年次を見てみますと、どんどん詰まってくるような感じがありまして、夏になったらもう節水の季節なんだということで、初めから節水を強化する、そういうことをもっともっと今まで以上にやるべきではないかと思うのですが、その点についてはどのように働きかけていらっしゃいますでしょうか。 ◯赤川総務部長 当局では、節水型都市の実現に向けまして、都民の理解と協力が得られるよう、まず年間を通じ節水PRに努めております。特に夏の需要期を迎える前に節水PRを強化することは、節水の効果を高める上で極めて重要なものと考えておりまして、このため、当局におきましては、特に六月から七月にかけて、さまざまな機会を通じまして水資源の大切さや、あるいは具体的な節水方法の周知などについて働きかけておるところでございます。 ◯池田委員 具体的な節水の方法の周知の仕方なんですけれども、私、今手元に持ってくるのを忘れてしまったんですが、節水のポスターとかパンフレットも拝見したんですが、例えば歯を磨くときに、水道の蛇口を一回ずつとめたら何リットルの節水になりますよというパンフレットはあるんですが、実際にそういう場面を見せるというんですか、そんなふうにして、例えば五%の給水制限、一〇%の給水制限、もっとそれがふえたときには、どういう段階で節水を常日ごろの生活の中でやったら、一人当たりどのくらいの節水をすれば、実際には断水という事態は起こりませんよというような一つのマニュアル化したもの、そういうものがあってもいいのではないかと思うのですけれども、それほど日常的なこととして節水をもっと取り上げていいんじゃないかと思うのですが、いかがでしょうか。 ◯赤川総務部長 現在、節水の方法につきましては、都民一人一人がまずさまざまな方法により工夫を凝らしております。そこで、当局では、都民に対しまして、まず平常時から節水方法具体的例示に努めておりまして、先ほど申されましたパンフレットだとかポスターだとか、いろいろなものを発行しております。渇水の際にも、その例示の中からお客様に選択して特に実行していただくように、いろいろの角度からお願いしております。  その節水方法のPRでございますが、パンフレットだとか「水道ニュース」、水道何でも相談、あるいはさまざまな機会をとらえまして一層の節水効果が上がるように努めております。  渇水の段階に応じた、わかりやすい節水方法をよりPRすべきではないかという点もございましたが、確かに、特に渇水の段階では都民の皆様の特段の協力が不可欠でありますので、現在、わかりやすい、個々具体的な節水方法と節水例を例示してPRしてございますが、今後ともご質問の趣旨を踏まえまして、都民の皆様に、より一層簡単でわかりやすく、実効性の高い節水PR方法も検討してまいります。 ◯池田委員 ちょっと加えて、これに関連して伺いたいんですけれども、水道のモニターの方とかいらっしゃいますよね。そういう方たちには、こういうことについてはどのように知らせたり、実際に節水を、指導というのは変ですけれども、進めていただくようなことをおっしゃっていますでしょうか。急な質問で申しわけないですが……。 ◯赤川総務部長 モニターの方には、常日ごろから「水道ニュース」だとか、水道局で発行するものを配っておりますが、特に渇水になりましたら、そういうものを今まで以上にと同時に、いろいろな角度から意見をお伺いする機会を設けまして、どちらかというと、モニターの方は水道に対して節水意識の高い方ですので、いろいろの角度から働きかけてまいっているところでございます。 ◯池田委員 もう少し能動的であっても──もう十分にやっていらっしゃると、今のご努力はよくわかるんですけれども、もっとアクティブなといいますか、よくキャンペーンガールとか、たばこや何かを売るときなんか登場しますよね。そんなふうな、本当に今大事なときだと──今というよりも、日ごろのことだとは思いますが、そういったあらゆる都民の目にとまるような、そして説得力のあるデータをも駆使し、また、お金の問題も含めて、水の量とのかかわりというものをもっともっと知らせていただきたいなと、感想ですが、申し上げたいと思います。  それから、テレビの天気予報に貯水量の情報を提供して、それを入れてもらうというふうなことについても、前にもお願いしているわけなんですけれども、最近、テレビのニュースでは、確かに大変な渇水だということで取り上げられているのはよく見ます。だけれども、毎朝毎晩、お昼も天気予報というのはあるわけですから、その時間に応じた、例えば先ほどの節水の内容なども、昼間は主婦の方向けにとか、朝晩は子供やサラリーマンの方向けにとか、いろいろ工夫ができるかと思います。新聞の天気予報なども非常に読み物風になってきて、工夫を凝らされていると思います。そういうことなどもぜひ進めていただきたいと思いますけれども、どうでしょうか。 ◯赤川総務部長 まず、テレビの天気予報等の問題でございますが、まず、毎日都庁の記者クラブへ貯水量情報を提供しております。現在、一部のテレビ局で貯水量情報を天気予報の中に取り入れられております。今後とも都庁記者クラブを通じ、いろいろな角度から働きかけてまいりたいと思います。  それから、前段の方でいろいろな角度からとおっしゃいまして、例えば、最近新しい情報としては、インターネットによる情報提供も開始いたしました。また、特に三〇%の取水制限を受けて一五%の給水制限になってからは、例えば都内十八カ所にあるんですが、電光掲示板等で貯水量の状況、節水の状況、お願いとか、いろいろな角度からやっております。あるいは給水制限に入ったときには、先日でございますが、局長を先頭に新宿駅の西口で、私らも一緒になっていろいろ都民に呼びかけたり、いろいろな角度からやっておりますが、今後ともより一層努めてまいりたいと存じます。 ◯池田委員 わかりました。水は本当に天からのもらい物といいますか、雨が降らなければ水がないというそういうものだということを、つい、日常蛇口から水が出れば忘れてしまうというようなことを、大事なものだということを時々思い出させるという意味でも、ぜひさらにお進めいただきたいと思います。  それで、そういう事態に立ち至ったときには、地下水を平常時よりももっとくみ上げるようにというふうに、多摩地域の水道に使っているところにはご指導があったというふうに聞いておりますけれども、実際にはどんなふうにいっておられるんでしょうか。 ◯松田施設部長 多摩地域の都営水道二十四の市町の区域内には井戸がございますが、この井戸につきましては、地盤沈下の防止に配慮しつつ有効活用を図っております。地下水の揚水量につきましては、需要の少ない冬季に日量十七万立方メートル程度に抑えまして、夏季の平常時には日量二十三万立方メートルを計画揚水量として運用しております。しかしながら、このたびの渇水に対応するため、揚水量の増量が可能な井戸につきましては増量をしまして、さらに地盤沈下対策の上から停止しておりました井戸を再開させるなど、より積極的な活用を図っているところでございます。その結果、現時点での揚水量は日量約二十四万四千立方メートルと、計画揚水量に比べまして約一万四千立方メートル増量しているところでございます。 ◯池田委員 本当に水のないときの地下水頼みということで、私は、かねてから多摩地域の地下水は水道の水源として位置づけるべきではないかと。今のお話では、計画水量を決めて、そして非常用水として位置づけているというところの運用で行われているということだとは思いますけれども、そのようなことをまたさらに感じるわけなんです。  で、今おっしゃったように、ふだん休止していた井戸も再開させるというようなことですので、休止している井戸についての日ごろの維持管理というんですか、それはどのようにしているかということと、また、もっと日常的に地下水の活用というものをそれらの井戸に対しても図れないかということで伺いたいと思います。 ◯松田施設部長 水道用の水源井戸につきましては、平常時から保全対策、あるいは維持管理等を実施しておりまして、いざというときに能力を発揮できるように整備しております。ただいまお話にありました停止をしている井戸でございますが、これらにつきましては、水質の事情から停止しているもの、あるいは既にもう老朽化してなかなか水が思うように揚がらない井戸、それから工事のために中止をしている井戸、幾つか種類がございます。水質のために停止している井戸につきましては、曝気装置等を使いまして、ここ数年の間に再開した経過がございます。さらに揚水が不能になった井戸につきましては、代替の井戸を掘削いたしまして、それで活用しているという経過がございます。それから、工事等により一時的に中止している井戸につきましては、この渇水状況にかんがみまして、早急に工事を進め、近々可能なものから再開することにしております。 ◯池田委員 ということは、井戸があればそれは活用できるということですよね。そして老朽化しても、またそれを掘り直して、井戸をつぶすということは、トータルの本数としは減らないということでよろしいわけですよね。  それで、比留間先生が先ほどお聞きになった件なんですけれども、私もこの府中の二号井戸、水源井戸に関しまして、長いことこの水質を何とか改良して飲み水にならないかということで、市民の皆さんと一緒に、いろんな意味で都にも働きかけ、市にも働きかけてきたわけなんですが、先ほどのご質問のお答えでは、地下に浸透させる施設を今つくっているということを伺いました。これは本来ならば飲み水にしてほしいところなんですけれども、回り回って地下に戻れば、またどこかの井戸でくみ上げられるというふうに考えると、非常にありがたいことだなと思いますので、ひとまずこれについては、本当にご努力に対してお礼は申し上げたいと思うんです。
     ただ、これが水道局の所管を離れて建設局の方に移ったということで、飲み水として回復する可能性は、こういう状況ではないわけですよね。そうなったときに、今くみ上げている量は、大体日量百トンというようなことで、水道として使われていた時代よりもずっと少ないわけなんですね。ですから、代替井戸といいますか、この趣旨を、今までの井戸水を大事にして、渇水のときには活用するというそういう考えの中でこの井戸のことなどを考えましたときに、やはりそれにかわる井戸というものを改めてもう一本掘るというようなことは難しいんでしょうか。 ◯五崎調整部長 旧武蔵台二号水源の代替井戸の件でございますけれども、これにつきましては、当局は、かつて、できるだけ早く代替井戸を探したいということで、具体的に折衝したケースもございますが、いろいろ事情がございまして、まだ具体的な話が煮詰まっておりませんが、いずれにしましても府中市内に適地を見つけまして、できるだけ早く代替井戸の掘削に入りたいということで、今適地を探しているところでございます。 ◯池田委員 わかりました。ぜひ期待しておりますので、よろしくお願いいたします。  それから、一般的なこととして、さらに新たに渇水対策、あるいは非常用水という意味で井戸を掘るということは、水道局としてはお考えはないでしょうか。 ◯松田施設部長 先ほど来ご説明申し上げておりますように、既存の地下水源につきましては、渇水時や震災時などの貴重な水源となることから、平常時から有効な活用を図るべく維持保全を図ってきております。しかしながら、多摩地区の地下水の利用につきましては、環境保全局等から幾たびかにわたりまして井戸の新設の抑制、あるいは揚水量の削減について要請を受けております。このようなことから、新たな水道水源井戸の設置につきましては、現在のところ困難な状況にございます。 ◯池田委員 はっきり今そうおっしゃられたんですが、実は、この環境保全局の地下水の水収支調査ですか、その結果の内容を私なりに解釈いたしますと、環境保全局もはっきり深井戸を掘ってはいけないといっていないんですが──いないと私は思っているんですけれども、水が常時地下に涵養される地域はある程度わかったという結果が出ておりまして、ですから、その地域に井戸を掘るということは可能なのではないかというふうに私は考えているんです。ちょっと今ここで論争すべきことではないと思いますので、一応私の希望とそういう意見を申し上げて、きょうはこれで終わりたいと思いますけれども、ぜひご検討いただければというふうに思います。どうもありがとうございました。 ◯中山委員 二、三お尋ねしておきたいと思いますが、私、この水問題というのを非常に深刻に受けとめております。都政の課題はいろいろありますけれども、水問題というのは最大の課題ですし、心を痛めているわけです。水がめが、特に矢木沢ダムの干からびたのがよくテレビに出ておりますけれども、本当に一千二百万都民だけでなくして、首都圏三千万全体に影響があるこの水の問題ですよね。本当に背筋が寒くなる思いがするわけです。  私は、都の財政もそうですけれども、本当に危機的な、今回のような状況にならないと本腰を上げないという、水の問題はそれであってはもう一日たりとも生活できないわけでありますから、そういうことにならないように、皆さん方本当に一生懸命やっていただいていると思うわけですけれども、特に最近十年間で五回水不足があると、ことしは冬季も発生したという状況ですけれども、都民は非常に深刻に思っているわけです。この辺の、二年に一回は水不足と、今お話しのように、夏になれば節水の声を聞くというような状況になってきているわけですけれども、これはどういう理由でこうなってきたのか、簡単にちょっと説明してください。 ◯石井経営計画部長 最近渇水がよく起こるということで、近年十年間を見てみましても、確かに六十二年、平成二年、平成六年、本年の冬と今の夏ということで、五回も渇水が発生しているわけでございます。この原因ということでございますが、一つは、関東地域には非常に大都市が多くて、需要が多いにもかかわらず水源施設が不足していると、そして、まだ水源が未完成な中で不安定な取水をしているということが非常に大きな要因でございます。それから、最近では、雨の降り方が、特にことしの八月はそうでございますけれども、雨が非常に少ないと、こういうことが重なりまして、渇水が頻発しているのではないかと考えております。 ◯中山委員 こういう状態がずっと続くということになりますと、きょう資料をいただきましたけれども、このグラフを見ますると、貯水量が急降下ですよね。多摩川水系があるからというようなこともちょっとここに書いてありますけれども、もし仮にこのまま雨が降らずにずっといったという場合に、多摩川系を使い果たしてどのくらいもちますか。 ◯石井経営計画部長 ご指摘のように、利根川上流八ダムの貯水量は現在八千九百五十万トンで、二六%でございます。放流量は、昨日も五百万トン出しているわけでございます。ですから、単純に割れば何日分あるかということは簡単なんでございますが、このダムがいつまでもつかということは、当然今後の雨量、それから取水の削減がどのように続いていくのか、特に放流量につきましては、一時八月の中旬ですと一日一千万トン近く放流していたのが、ここへ来て農業用水の需要が減ってきていることもあると思いますが、五百万トンと、そういうふうに放流も減っております。それから、もちろん局地的な雨、例えば下流に降ってもその分助かるんですが、そういうふうに……(中山委員」いつまでもつかということだけ聞いているんですよ」と呼ぶ)いつまでもつかですか──そういうことでいろいろな条件がありまして、単純に割れば二十日とか三十日とか、大体十八日ぐらいの貯留量があるということでございますけれども、だからといって十八日でいいというわけにはいかないということでございます。 ◯中山委員 このまま全く降らなければ、十八日間で干上がっちゃうんですか。 ◯石井経営計画部長 利根川の八ダムにつきまして、現在ある約九千万トンという貯水量を、現在のまま雨も降らず、カットも変わらず五百万トンずつ出したといたしますと、五百万分の約九千ですから、十八日になります。ただ、このような状態は仮定の問題ですので、私の口から十八日で空になるというつもりではございません。 ◯中山委員 いやこれは本当に深刻な問題だと思いますよ。都の財政は、借金すれば何とか、それは後世に犠牲は若干ありますけれども、水だけは毎日のことですから、特にこれからの都市の問題、慢性的な水不足というのは想定されますよね。ですから、私は、総合的な対策を、もう今からでは遅いんですけれども、これから早急にやっていただきたいなと思うのは、もちろんダムをつくるなんというのは一朝一夕にできることじゃありませんけれども、先ほど来のお話のような地下水なんかでも、結構区市町村で防災井戸なんか掘っているんですよね。だから、ああいうものを、急になくなったから運転しようと思っても、なかなかきれいな水は出てこないものですから、区市町村のそういう活用なんかをもっと事前に指導して、いざというときに使えるようにやっぱり指導していかなきゃいけないと思うんですよね。  それから、節水なんかの問題もそうですけれども、大口需要なんかに節水の協力要請なんというのは、職員が出向してお願いして歩いているんですか。その辺はどうなんですか。 ◯佐藤営業部長 大口使用者への節水の呼びかけということでございますが、私どもとしましては、制限給水一〇%に入ったときから、文書による要請とあわせまして、ご指摘のとおり大口使用者への節水要請、節水をしていただくということは、都民に対しても非常に効果があるというふうに思っておりますので、一五%の給水制限に入ったとき、八月二十六日に大口使用者へ職員が直接出向いて現在の厳しい水源事情をご理解いただいた上で、なお一層の節水をお願いするということで、有効な手段であるということで、大口使用者の一部につきまして、出先の支所長等幹部職員が直接出向きまして、節水の要請文とあわせて指導をお願いしてきたという経過がございます。また、それに先立ちまして、各官公庁でございますけれども、節水協力を要請するために幹部職員が直接出かけまして、協力要請を行っているというふうな状況でございます。 ◯中山委員 もう幹部職員だけで対応する状況じゃないと私思うんですよね。ですから、水道局の職員全員がこれに当たるぐらいの気持ちで、大口需要だけじゃなくて、昔はよく駅頭でチラシをまいて節水に協力してくださいというようなこともやった経過もありますよね。本当に局を挙げて、局で足りなかったらほかの局にもお願いをするくらいの、そのぐらい深刻な問題だという認識を持ってもらわないと、大変なことだと思うんですよ。そういう受けとめ方が、まだ私は甘いような感じがします。もう十八日間で、今のとおりやれば、十八日で空になっちゃうと思いますので、完全に水疎開というのが発生しますよね。水を求めて地方に行く、こういう状況も、私はあり得ないことではないと思うんですよ。そのくらいの危機感を持って、局の方で、ひとつ節水の問題の中に──今、局の方でいろんな対策委員会というのをつくっていますよね。総合的な対策をつくっているといいますけれども、そういう危機意識を持ってひとつ諮問してくださいよ。  本当に具体的な節水対策、局を挙げて、体を張って、都民の先頭に立ってPRしていただくということをぜひお願いして、終わります。 ◯山本委員長 ほかに発言がなければ、報告事項に対する質疑はこれをもって終了いたします。      ───────────── ◯山本委員長 次に、請願陳情の審査を行います。  初めに、六第六五号、上・下水道料金の減免対象扱いの公平化に関する請願、七第五号、上・下水道料金の減免に関する請願及び八第八七三号、医療施設の水道料金の減免措置に関する請願を一括して議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◯赤川総務部長 ご説明申し上げます。  六第六五号は、練馬区、柴田ソノカさんから提出されました、生活保護世帯と同程度の低所得者世帯を上下水道料金の減免の対象にしてほしい旨の請願でございます。  次に、七第五号は、東京都繊維染色協同組合理事長千本松政義さん外三名から提出されました、繊維染色整理業種の上下水道料金について、一律五〇%の減免措置をしてほしい旨の請願でございます。  次に、八第八七三号は、東京都病院団体連絡協議会会長神尾友和さんから提出された、現在、医療施設に対して実施している水道料金の減免措置をさらに継続するとともに、給水管の口径が七五ミリメートルを超える医療施設についても減免措置を実施してほしい旨の請願でございます。  なお、六第六五号及び七第五号につきましては、下水道局と共管となっております。  ご案内のとおり、現在実施しております減免措置は、独立採算の原則及び負担の公平に対する例外的措置であり、平成六年第一回都議会定例会におきまして、上下水道料金の改定の議決に際し付されました付帯決議の趣旨を尊重し、負担の公平の確保及び事業財政に与える影響等を総合的に勘案し、かつ一般会計からの減収分の補てんを行った上で実施しているところでございます。  以上で説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願いいたします。 ◯山本委員長 説明は終わりました。  発言を願います。 ◯秋田委員 六第六五号、上・下水道料金の減免対象扱いの公平化に関する請願、七第五号、上・下水道料金の減免に関する請願、八第八七三号、医療施設の水道料金の減免措置に関する請願は、いずれも採択すべきだという意見を述べておきます。  我が党は、一九九四年三月の交通、上下水道料金の一斉値上げの折に、不況のもとで都民の生活、営業が脅かされているこのときに、今もいろいろお話がありましたが、一日六百数十万トンも使うというような過大な水需給計画を立てて、それに合わせて過大な施設建設計画を立て、その費用を都民に負担させる、また、区部においては、概成一〇〇%に達している下水道施設を、第二世代建設として新たに施設建設を行うに等しい計画を立てて、建設費を都民に負担させ、料金値上げを強いることは不当であるとして反対をしてまいりました。しかるに、我が党以外の諸会派の賛成によって値上げが行われてしまったのであります。  そのために、今日まで長引く不況のもとで都民生活は一層脅かされ、豊島区では、生活保護を受けられなかった母子が餓死するという痛ましい事態に至っています。また、中小企業の倒産も戦後最悪状態が続いていますし、さらに、相次ぐ政府の医療制度の改悪で、中小病院の経営が脅かされているのであります。  こうした今日の状況のもとで、ただいま上程されております三件の請願に込められた要求は当然であります。こうした状況のもとで、本件のような都民要求については、単に上下水道局のみならず、都政全般の中で考えるべきことであると考えます。  よって、本請願三件は採択をして、知事部局にも実行を求めるべきであることを表明しておきたいと思います。  以上です。 ◯山本委員長 ほかに発言がなければ、初めに、請願六第六五号及び請願七第五号をお諮りいたします。  本件は、いずれも下水道局の所管分がございますので、決定は下水道局所管分審査の際に行うこととし、ただいまは保留とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯山本委員長 異議なしと認めます。よって、六第六五号、上・下水道料金の減免対象扱いの公平化に関する請願、七第五号、上・下水道料金の減免に関する請願は、ただいまは保留と決定いたしました。  次に、請願八第八七三号をお諮りいたします。  本件は、本日は保留とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯山本委員長 異議なしと認めます。よって、八第八七三号、医療施設の水道料金の減免措置に関する請願は、本日は保留と決定いたしました。      ───────────── ◯山本委員長 次に、八第六一号、水源林の保全に関する陳情を議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◯赤川総務部長 ご説明申し上げます。  八第六一号は、中野区、野村民夫さんから提出されました、水道料金を値上げし、奥多摩地区の林業への助成及び利根川流域の国有林の買収に充ててほしい旨の陳情でございます。  森林の保全は、水源の涵養機能だけでなく、地球環境の保全、洪水の防御、地表面の侵食防止、景観の形成等、幅広くさまざまな効用をもたらすものであり、極めて公益性の強い事業であります。  一方、水道事業は、水道水の供給というサービスの対価としてお客様から料金をいただき、これを財源として各種事業を実施しているものであります。このため、水道事業本来の業務として、林業への助成や国有林の買収を行うことは困難であります。  以上で説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ◯山本委員長 説明は終わりました。  本件について発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯山本委員長 発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、不採択とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯山本委員長 異議なしと認めます。よって、八第六一号、水源林の保全に関する陳情は不採択と決定いたしました。  以上で請願陳情の審査を終わります。  以上で水道局関係を終わります。      ━━━━━━━━━━ ◯山本委員長 これより交通局関係に入ります。  これより請願陳情の審査を行います。  初めに、五第一四一号、都営地下鉄十二号線十二社駅(仮称)の出入口設置位置等に関する請願、五第一九一号の四、渋谷区内補助六二号線等の拡幅及び地下鉄十二号線建設に関する陳情及び五第一九四号、都営地下鉄十二号線十二社駅(仮称)の出入口設置位置及び駅名に関する陳情を一括して議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◯松浦建設工務部長 請願五第一四一号、陳情五第一九一号の四及び陳情五第一九四号につきましては、いずれの要望も同趣旨のため、一括してご説明させていただきます。  要望の内容は、いずれも都営地下鉄十二号線十二社駅(仮称)に関するもので、これらの請願及び陳情は、渋谷区、渋谷区本町二軒家町会会長瀧島利衛さんほかから提出されたものでございます。  まず、五第一四一号について説明させていただきます。  この請願の趣旨は、都営地下鉄十二号線十二社駅(仮称)について、一、出入り口を清水橋交差点(渋谷区本町三丁目)近くに設置すること、二、駅名は、十二社でなく清水橋とすること、三、駅出入り口周辺に駐輪場を設置することを実現してほしいというものでございます。  請願の1につきましては、お手元の審査件名表の二ページの次に図面がございますので、ごらんいただきたいと思います。  図面中央の青く塗りつぶしたところが駅でございます。図面左下の緑色の丸印が清水橋交差点でございます。駅出入り口の設置場所は青色の丸印で表示し、A1出入り口及びA2出入り口としてございます。  都営地下鉄十二号線における駅出入り口は、原則として一駅二カ所としており、その設置場所は、地域の状況、乗客の利便、技術的な条件、用地の確保等を総合的に考慮いたしまして、駅全体計画の中で決定しております。  十二社駅の出入り口は、これらのことを総合的に考慮いたしまして、都道を挟んで、北側に当たりますが、西新宿五丁目及び西新宿四丁目の二カ所に設置を予定しております。二カ所の出入り口のうち、A1出入り口は平成五年三月に用地を取得済みでございまして、A2出入り口は、合築方式で平成八年四月に権利者と協定を締結し、現在、工事中でございます。  このような状況であることから、出入り口を清水橋交差点近くに設置することという請願者のご要望に応じることは、困難でございます。  請願の2についてでございます。  現在の駅名の十二社は、鉄道事業法により定めた事業基本計画における仮称の駅名でございます。  駅の名称は、駅の所在地名、駅の所在地に近接した著名な地名、公共施設名、歴史的物件名などを参考に、地元区の意向等を勘案しながら、わかりやすく親しみやすい駅名となるよう、交通局において現在検討を進めており、開業のおおむね一年前に決定する予定でございます。  したがいまして、駅名を十二社でなく清水橋とすることという請願者のご要望につきましては、地元意見の一つとして受けとめさせていただきます。  次に、請願の3につきましては、都営地下鉄十二号線駅部の駐輪場の設置についてでございますが、この駐輪場の設置は、地元区または道路管理者が設置に努めることとなっておりまして、交通局は、鉄道事業者としてこれに協力する立場でございます。  したがいまして、駅出入り口周辺に駐輪場を設置することという請願者のご要望に鉄道事業者として応じることは、困難でございます。  なお、当駅周辺には、新宿区が地上の駐輪場を計画していると聞いているところでございます。  次に、件名表三ページをお開きいただきたいと思いますが、五第一九一号の四について説明させていただきます。  交通局に関する陳情は、次の5から8まででございます。  陳情の5につきましては、仮称十二社駅と清水橋交差点を結ぶ地下通路の設置について、次の関係局、都市計画局、建設局、交通局高速電車建設本部は、地元住民の協力のもとに、地下鉄十二号線の駅舎と清水橋交差点を結ぶ地下通路及び交差点を横断する地下通路を建設してほしいとの要望でございます。  交通局は、関係局である建設局等の検討結果を踏まえまして、適切に対処してまいりたいと考えております。  陳情6、陳情7、陳情8につきましては、さきの請願五第一四一号のご要望と同趣旨でございますので、説明を省略させていただきます。  終わりに、五第一九四号につきましては、さきの請願五第一四一号のご要望と同趣旨なので、説明を省略させていただきます。  以上で説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願いいたします。 ◯山本委員長 説明は終わりました。  本件について発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯山本委員長 発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、いずれも本日は保留とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯山本委員長 異議なしと認めます。よって、五第一四一号、都営地下鉄十二号線十二社駅(仮称)の出入口設置位置等に関する請願、五第一九一号の四、渋谷区内補助六二号線等の拡幅及び地下鉄十二号線建設に関する陳情及び五第一九四号、都営地下鉄十二号線十二社駅(仮称)の出入口設置位置及び駅名に関する陳情は、いずれも本日は保留とすることに決定いたしました。      ───────────── ◯山本委員長 次に、六第六九号、都営地下鉄の駅における障害者等のための施設等の整備・改善に関する請願及び六第二五号、都営地下鉄における身体障害者用施設の整備・改善に関する陳情を一括して議題といたします。
     理事者の説明を求めます。 ◯松浦建設工務部長 請願六第六九号及び陳情六第二五号につきましては、いずれのご要望も同趣旨のため、一括してご説明させていただきます。  請願は、中野区、アジア太平洋障害者実行委員会委員長浅間郁夫さん外二千八百八十二人から提出されたものでございます。また、陳情は、江東区、障害者の福祉交通権を実現する会代表榎並浩さんから提出されたものでございます。  まず、六第六九号について説明をさせていただきます。  この請願の趣旨は、都営地下鉄の駅を、障害者、高齢者など身体の不自由な人たちが安心して利用できるようにするため、1、各駅にエレベーターを設置すること、特に、東京都障害者福祉会館がある三田駅については、早期に設置すること、2、各駅に車いす用乗用ステップつきエスカレーターを設置すること、既にホームからコンコースまで設置されている駅については、コンコースから路上まで設置すること、3、各駅にスロープと連続手すりを設置するとともに、乗りかえ駅の誘導ブロック設置計画を促進し、また、改札口からエスカレーターまで誘導ブロックを設置すること、4、各駅に障害者用トイレを設置するとともに、車いすで利用できる公衆電話を設置すること、5、地下道にスロープを設置すること、特に、東京都障害者福祉会館がある三田駅への乗りかえ駅となる神保町駅の地下道に設置することを実現してほしいというものでございます。  請願の1につきましては、都営地下鉄十二号線は、原則として全駅にエレベーターの設置を計画しております。  既設線の各駅にエレベーターを設置することにつきましては、用地の取得等、非常に困難な問題がございます。現在、駅構造上の可能性など技術面の調査検討を行っており、今後、この調査にあわせて、財政負担のあり方などの解決すべき課題もございますので、条件整備に向け具体的な検討を行ってまいります。  請願の2につきましては、車いす用乗用ステップつきエスカレーターは、一般のエスカレーターに比べまして設置スペースを大きく必要とすることから、構造的に困難でございますが、今後とも、既設駅における設置の可能性や、それにかわる施設の整備を含めて検討してまいります。  請願の3につきましては、スロープを設置する場合は、勾配十二分の一──約八%になりますが、以下、手すりをつけて、かつ有効幅員が一・二メートル以上なければならないなどの基準がございまして、スペース的にも構造的にも設置が困難でございますが、小規模階段のスロープの設置につきましては、駅の大規模改修時に、設置の可能性について検討してまいりたいと考えております。  次に、連続手すりにつきましては、都営地下鉄全駅に既に設置済みでございます。  さらに、誘導ブロックにつきましては、改札内はほぼ全駅に設置してございまして、コンコース等につきましては、平成九年度設置完了を目途に現在整備を進めているところでございます。  請願の4についてでございます。障害者用トイレは、都営地下鉄十二号線では全駅に設置し、そのほかは浅草線西馬込駅、三田線の高島平駅、志村三丁目駅、巣鴨駅、水道橋駅及び新宿線本八幡駅の各駅について設置済みでございます。今後も設置に努めてまいります。  次に、障害者用公衆電話につきましては、都営地下鉄全駅に設置済みでございます。  請願の5のうち、地下道にスロープを設置することにつきましては、本請願の3でご説明させていただきましたとおり、設置は困難でございます。  神保町駅につきましては、お手元の資料、件名表七ページの次に図面がございますので、ごらんいただきたいと思います。神保町の駅は、地下一階に新宿線のホームがございます。これは、図面でいいますと、上の方の左右方向に黄色く表示されておりますが、その下の地下二階に三田線のホームがございます。これは図面上で上下方向に示されておりますが、三田線と新宿線の乗りかえには、この図面にございます階段1から、3、4、2という、1から4までの四カ所を利用いたします。これらの階段は、階段2を除きまして地下一階と地下二階を連絡するものでございまして、この部分にスロープを設置することは、スペース的にも構造的にも困難でございます。新宿線新宿方面へのホームと三田線コンコース間にある階段2につきましては、ちょうど真ん中の部分にございますが、小規模階段でございますので、駅の大規模改修の際にスロープの設置を検討してまいります。  次に、陳情六第二五号について説明をいたします。  陳情の1、陳情の2、陳情の3及び陳情の4につきましては、ただいまご説明いたしました請願六第六九号のご要望と同趣旨でございますので、説明を省略させていただきます。  陳情の5につきましては、新宿線の馬喰横山駅と浅草線の東日本橋から西馬込方面への乗りかえ地下道及び三田線の三田駅への乗りかえ駅となる神保町駅にスロープを設置してほしいとのご要望でございます。お手元の九ページの次に図面がございますので、ごらんいただきたいと思います。  新宿線馬喰横山駅、図面下方の左右方向に書いてございますが、ここから浅草線東日本橋駅、これも図面の上の方、右側にございますが、この浅草線東日本橋駅の西馬込方面に乗りかえるには、オレンジ色で表示してあります連絡通路1を経由いたしまして、浅草線東日本橋駅の、ちょっと薄くてわかりにくいかもしれませんが、青色で線路を横断しているような箇所があろうかと思いますが、この連絡通路の2または連絡通路の3を利用いたします。連絡通路の2及び3は、駅の下を階段で連絡するものでございまして、この部分にスロープを設置することは、スペース的にも構造的にも困難でございます。  一方、神保町駅の新宿線新宿方面へのホームと三田線コンコース間にある小規模階段につきましては、さきにもご説明いたしましたとおり、駅の大規模改修の際にスロープの設置を検討してまいります。  以上で説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願いいたします。 ◯山本委員長 説明は終わりました。  本件について発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯山本委員長 発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、いずれも趣旨採択とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯山本委員長 異議なしと認めます。よって、六第六九号、都営地下鉄の駅における障害者等のための施設等の整備・改善に関する請願及び六第二五号、都営地下鉄における身体障害者用施設の整備・改善に関する陳情は、いずれも趣旨採択と決定いたしました。      ───────────── ◯山本委員長 次に、七第六一号、都営バス草41路線の「西新井橋北詰」停留所の復活設置に関する請願を議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◯佐々野自動車部長 請願七第六一号は、足立区、佐藤敏男様外二千二百六十九名の皆様から提出された請願でございます。  資料として、草41系統の運行系統と停留所の略図を添付してございますので、ご参照いただきたいと存じます。  この請願の趣旨は、西新井橋北詰停留所が、首都高速道路中央環状線の開通と同時に廃止となりましたが、当該停留所周辺地域の交通利便性向上のため、同停留所を復活設置してほしいというものでございます。  この請願に対します当局の考え方をご説明させていただきます。  旧西新井橋北詰停留所は、昭和六十二年、首都高速道路中央環状線工事に関連する西新井橋側道工事の完成により、西新井橋北詰付近の道路幅員が狭隘となったということ、また、道路の形態が変更されたということ、さらに、車両の通行量が増大したということによりまして廃止したものでございます。  このことから、現状では西新井橋北詰停留所の復活設置は困難でございます。しかしながら、請願の趣旨を踏まえ、お客様の利便性の向上を図るため、旧西新井橋北詰停留所付近に新たな停留所を設置する方策について、今後とも交通管理者などと協議を続けていきたいというふうに考えているところでございます。  以上で説明を終わらせていただきます。よろしくご審議をお願いいたします。 ◯山本委員長 説明は終わりました。  本件について発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯山本委員長 発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、本日は保留とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯山本委員長 異議なしと認めます。よって、七第六一号、都営バス草41路線の西新井橋北詰停留所の復活設置に関する請願は、本日は保留と決定いたしました。      ───────────── ◯山本委員長 次に、五第八三号、足立区の都市農業公園から北千住駅を結ぶ都営バス路線の新設に関する陳情を議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◯佐々野自動車部長 陳情五第八三号は、足立区、足立区町会連合会会長田口富蔵様外一万五千九百五十二名の皆様から提出された陳情でございます。  資料として当該地域の運行系統略図を添付してございますので、ご参照いただきたいと存じます。  この陳情の趣旨は、資料において赤色で表示してございますように、足立区の都市農業公園から荒川左岸沿いに北千住駅までのバス路線を新設して、交通利便性の向上を図ってほしいというものでございます。  この陳情に対します当局の考え方をご説明させていただきます。  当該周辺地域に関しましては、資料に示してございますように、青色の都営バスのほか、黒色の民営バスの既設路線が当該地域と最寄り駅を結んでおり、地域住民の皆様の交通需要に対応させていただいております。また、片側が荒川河川敷という地理的条件にあることから、当該ご要望路線を利用されるお客様は極めて少ないと考えられます。さらに、ご要望路線は系統長が長く、西新井橋から北千住駅までの間は交通渋滞が激しく、バス運行定時性の確保が困難なこと、北千住駅のバスターミナルが狭く、停留所の新設が難しいことにより、ご要望の路線の新設につきましては困難であると考えております。  以上で説明を終わらせていただきます。よろしくご審議をお願いいたします。 ◯山本委員長 説明は終わりました。  本件について発言を願います。 ◯秋田委員 本陳情は、足立区町会連合会の皆さん一万五千九百五十二名もの方から、交通過疎ともいえる地域の交通不便を解消するために、都民の足を確保することを使命とする都営交通にバス路線の新設を求めて、通勤通学はもとより、農業公園を利用しやすくすることなどを求めたものであります。説明では、利用者が極めて少ないなどという理由で、あたかも採算がとれないとしているかのような印象を受けましたが、採算を最優先するのではなくて、交通不便地域の解消を求める都民の要求にこたえることこそ最優先することが、自治体の使命であるというふうに私どもは考えております。  よって、本陳情は採択すべきであるということを主張するものであります。 ◯山本委員長 ほかに発言がなければ、これより採決を行います。  本件は、起立により採決いたします。  本件は、採択とすることに賛成の方はご起立願います。    〔賛成者起立〕 ◯山本委員長 起立少数と認めます。よって、五第八三号、足立区の都市農業公園から北千住駅を結ぶ都営バス路線の新設に関する陳情は不採択と決定いたしました。      ───────────── ◯山本委員長 次に、五第一〇二号、都営地下鉄一号線の延伸と京浜急行空港線との相互乗り入れに関する陳情及び五第二三八号、都営地下鉄浅草線の延長に関する陳情を一括して議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◯新和田経営企画室長 陳情五第一〇二号は、大田区、都営地下鉄一号線の延伸と羽田空港乗入れ推進協議会会長森鐵太郎さん外十人の方から提出された、都営地下鉄一号線の延伸と京浜急行空港線との相互乗り入れに関する陳情でございます。また、陳情五第二三八号は、大田区、笹川鉄行さん外百三十六人の方から提出されました、都営地下鉄浅草線の延伸に関する陳情でございます。  この二件の陳情は、いずれも都営地下鉄浅草線の西馬込からの延伸を要望するものでございますので、一括してご説明を申し上げたいと思います。  資料として、お手元に都営地下鉄浅草線を初めとした区部西南部における交通網の図面を添付してございますので、ごらんいただきたいと思います。  まず、赤色が都営地下鉄浅草線、ダイダイ色が京浜急行電鉄線、緑色が東急電鉄線、また、青色がJR東日本線でございます。  都営地下鉄浅草線は、赤色の点線で示してございますとおり、京浜急行本線との相互乗り入れによりまして、現在、京浜急行空港線の羽田駅まで直通運転を行っております。今後、平成十年度の京浜急行空港線の改良延伸工事を待って、ダイダイ色の点線で示してありますように、羽田空港駅まで乗り入れる方向で現在検討しているところでございます。  西馬込からの延伸につきましては、昭和六十年七月の運輸政策審議会答申第七号におきまして、東京圏西南部方面からの輸送需要の動向等を勘案の上、周辺路線の将来のあり方も含め検討することとされております。  都営地下鉄浅草線を西馬込から京急蒲田間まで延伸することにつきましては、東急池上線及び東急目蒲線と競合することになりまして、また、輸送需要が少ないこと等から採算面でも問題がございますので、本門寺裏に駅を設置することも含めまして、これらの要望におこたえすることは、現時点では困難であると考えてございます。  しかし、今後の東京圏の交通のあり方につきましては、次期運輸政策審議会の諮問に向けた準備調査の中で、鉄道路線網の整備について検討を行うこととされておりますので、今後も国の動向等を注意深く見守ってまいりたいと考えてございます。  以上で説明を終わらせていただきます。ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。 ◯山本委員長 説明は終わりました。  本件について発言を願います。 ◯秋田委員 陳情五第一〇二号、都営地下鉄一号線の延伸と京浜急行空港線との相互乗り入れに関する陳情及び陳情五第二三八号、都営地下鉄浅草線の延長に関する陳情は、いずれも他の鉄道とは全く接していない西馬込駅が終点となっているものを、蒲田駅及び京浜急行駅に接続を求めているものであります。  これらは、この地図にもありますが、沿線の住民が長年要求をしてきたところでありまして、このような中途半端なところで終わるのではなくて、蒲田駅等鉄道駅と接続することによって、利用者は便利になり、また都営地下鉄にいたしましても、私は、乗客の確保に資するものだというふうに思うわけであります。  したがって、説明では、二重投資であるとか、あるいはお客が望めないとか、そういうお話でありますけれども、次期運輸政策審議会に向けて、陳情者の要望等にこたえるべく働きかけていってもらいたいというふうに思います。  したがって、本件については趣旨採択を主張したいと思っております。 ◯山本委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、いずれも本日は保留とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯山本委員長 異議なしと認めます。よって、五第一〇二号、都営地下鉄一号線の延伸と京浜急行空港線との相互乗り入れに関する陳情及び五第二三八号、都営地下鉄浅草線の延長に関する陳情は、いずれも本日は保留と決定いたしました。      ───────────── ◯山本委員長 次に、六第九〇号の、都バス杉並車庫地の有効利用に関する陳情を議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◯峰経理部長 陳情六第九〇号の都バス杉並車庫地の有効利用に関する陳情についてご説明させていただきます。  お手元に資料といたしまして、杉並自動車営業所の位置図を添付してございますので、ご参照いただきたいと存じます。  この陳情は、杉並区梅里一丁目町会会長鳥海力蔵様外千三百四十八名の方々から提出されたものでございます。  陳情の要旨は、都区の長期計画及び地域住民の要望に基づく福祉施策等の充実のため、梅里一丁目にあります都バス杉並車庫地の有効利用を、地域住民を含め関係者と検討、協議し、実現していただきたいというものでございます。  この陳情に対します当局の考え方についてご説明申し上げます。  杉並自動車営業所は、既に敷地の一部に職員住宅を設け、立体利用を図ってきたところでございます。要望にありますバス車庫の一層の高度有効利用につきましては、現時点においては、工事期間中の代替車庫用地の確保の問題、平成十二年開業予定の都営地下鉄十二号線環状部等の地下鉄路線網の拡充整備に伴うバス路線の再編整備の必要性等、検討すべき課題が多々ございまして、直ちに実現に移すことは困難な状況にございます。  しかしながら、交通局といたしましては、交通事業の財政基盤の強化に結びつくこと、都の施策の推進等公共的な要請にこたえること、さらに、地元のまちづくりに貢献するという観点から、杉並区とも協議を行いながら、今後とも同用地の有効利用について十分検討してまいりたいと考えております。  以上で説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願いいたします。 ◯山本委員長 説明は終わりました。  本件について発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯山本委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
     本件は、趣旨採択とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯山本委員長 異議なしと認めます。よって、陳情六第九〇号、都バス杉並車庫地の有効利用に関する陳情は趣旨採択と決定いたしました。  以上で請願陳情の審査を終わります。  以上で交通局関係を終わります。      ━━━━━━━━━━ ◯山本委員長 これより下水道局関係に入ります。  初めに、先般の人事異動に伴い、下水道局長に藤田忠久さんが就任いたしました。  藤田忠久さんを紹介いたします。 ◯藤田下水道局長 七月一日付で下水道局長を拝命いたしました藤田忠久でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  委員長を初め委員の皆様方には、日ごろから当局事業につきましてご理解とご支援を賜りまして、まことにありがとうございます。厚く御礼申し上げます。  ご案内のように、区部におきましては普及を概成し、基礎的な下水道サービスを提供できるようになりました。引き続きまして、雨水対策や老朽化対策、高度処理、汚泥の適正な処理処分等の課題に取り組み、さらに東京の下水道を充実発展させ、一層の都民サービスの向上を図ってまいります。  また、多摩地域におきましても、下水道の早期普及を目指して、流域下水道の整備を着実に進めてまいります。  下水道事業を取り巻く環境にはなお厳しいものもございますが、職員ともども全力を傾注し、健全な事業運営に努めてまいる所存でございます。  今後とも、委員の皆様方の一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、簡単ではございますが、ごあいさつとさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ◯山本委員長 あいさつは終わりました。  次に、人事異動に伴い、幹部職員の交代がありましたので、藤田局長より紹介があります。 ◯藤田下水道局長 七月一日及び七月十六日付をもちまして幹部職員に異動がございましたので、ご紹介させていただきます。  技監の川上宏一君です。流域下水道本部長の鈴木章君です。総務部長の大矢實君です。計画部長の横山博一君です。技術開発担当部長の藤田昌一君です。施設管理部長の大迫健一君です。管路建設部長の小山隆紹君です。流域下水道本部技術部長の谷口尚弘君です。  以上でございます。よろしくお願い申し上げます。    〔理事者あいさつ◯山本委員長 紹介は終わりました。      ───────────── ◯山本委員長 これより請願陳情の審査を行います。  初めに、五第一三四号の二、港区内の少年サッカー場確保に関する請願及び五第二三一号の三、お台場運動広場に代わる運動広場の確保に関する請願を一括して議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◯大矢総務部長 ご説明申し上げます。  五第一三四号の二、港区内の少年サッカー場確保に関する請願は、港区、港区小・中学生サッカー連合代表毛利元郎さん外一万二千四百五十一名の方々から提出されたものでございます。  また、五第二三一号の三のお台場運動広場に代わる運動広場の確保に関する請願は、港区芝浦三丁目一の十九、港区軟式野球連盟会長宮原達夫さん外五千五百二十五名の方々から提出されたものでございます。  この二件の請願は同様の趣旨で、芝浦水処理センターのふたかけ工事を早期に実現し、少年サッカー場を設置すること、あるいは運動広場を確保することというものでございます。  芝浦水処理センターでは、図面にお示ししたとおり、緑色の部分約二・七ヘクタールを、既に公園やテニスコートとして開放いたしております。今後、中央処理施設の更新を段階的に行ってまいる計画でございますが、この更新にはかなりの時間を必要といたします。更新時に上部を覆蓋し、その利用を図ることにつきましては、周辺部の状況等を考慮しながら、関係機関と協議をしてまいりたいと考えております。  以上で説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ◯山本委員長 説明は終わりました。  本件について発言を願います。 ◯秋田委員 請願五第一三四の二、港区内の少年サッカー場確保に関する請願及び請願五第二三一号の三のお台場運動広場に代わる運動広場の確保に関する請願は、いずれも芝浦水処理センターのふたかけ工事を早急に実現し、サッカー場等運動広場にしてほしいというものであります。説明によれば、同施設のふたかけ工事はかなり時間がかかるということでありますが、請願者は、少しでも早めて、その際には請願の趣旨に沿ってもらいたいというものであります。  将来的にそういう構想が協議をされるということであれば、現時点でも、この両請願については趣旨採択をしておいていいのではないか、こういうふうに考えております。 ◯山本委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、いずれも本日は保留とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯山本委員長 異議なしと認めます。よって、五第一三四号の二、港区内の少年サッカー場確保に関する請願及び五第二三一号の三、お台場運動広場に代わる運動広場の確保に関する請願は、いずれも本日は保留と決定いたしました。      ───────────── ◯山本委員長 次に、六第六五号、上・下水道料金の減免対象扱いの公平化に関する請願及び七第五号、上・下水道料金の減免に関する請願を一括して議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◯大矢総務部長 ご説明申し上げます。  六第六五号の上・下水道料金の減免対象扱いの公平化に関する請願は、練馬区、柴田ソノカさんから提出されたものでございます。  請願の趣旨は、生活保護世帯と同程度の低所得者世帯を、上下水道料金の減免の対象にしていただきたいというものでございます。  また、七第五号、上・下水道料金の減免に関する請願は、品川区、東京都繊維染色協同組合理事長千本松政義さん外三名の方々から提出されたものでございます。  請願の趣旨は、繊維染色整理業種の上下水道料金について、一律五〇%の減免措置をしていただきたいというものでございます。  以上の二件の請願は、いずれも水道局との共管となっております。詳細につきましては、先ほどの水道局の説明のとおりでございまして、下水道料金の減免措置も、平成六年第一回都議会定例会の料金改定の議決に際し付されました付帯決議の趣旨を尊重し、必要最小限の範囲と期間に限り、かつ減収分の補てんを行った上で実施しているところでございます。  以上で説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 ◯山本委員長 説明は終わりました。  本件について発言を願います。 ◯秋田委員 ただいま議題になっております請願六第六五号、上・下水道料金の減免対象扱いの公平化に関する請願、請願七第五号、上・下水道料金の減免に関する請願は、採択にすべきだというふうに考えております。  以下、理由については先ほど水道局のところで述べさせていただきましたので、委員各位についてはおわかりいただいたと思いますが、理事者の皆さんについては、後ほど速記録で見ていただきたいと思います。 ◯山本委員長 ほかに発言がなければ、本件は、いずれも水道局所管分を含めお諮りいたします。  本件は、いずれも本日は保留とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯山本委員長 異議なしと認めます。よって、六第六五号、上・下水道料金の減免対象扱いの公平化に関する請願及び七第五号、上・下水道料金の減免に関する請願は、いずれも本日は保留と決定いたしました。      ───────────── ◯山本委員長 次に、七第四〇号、烏山川の下水道工事見直しに関する請願を議題といたします。  理事者の説明を求めます。 ◯大矢総務部長 ご説明申し上げます。  この請願は、世田谷区、松橋栄一さん外三百九名の方々から提出されたものでございます。  請願の趣旨は、烏山川の下水道工事について、設計内容の見直しを求めるもので、予定されている設計より断面積の大きな下水道管を使用すること、単にふたをするだけの工事ではなく、既に改修工事の終了した上流側及び下流側と同様に、遊歩道に植樹できるようにすることというものでございます。  当該箇所の下水道管渠は、世田谷区北烏山九丁目と給田四丁目、五丁目の一部の地域約七・七ヘクタールの汚水及び雨水を収容し、下流側の既設下水道管に流下させることを目的として設置するものでございます。工事は、既存の烏山川に下水道管渠を敷設するもので、既に、この区間を除く上流及び下流側は下水道として利用されております。  下水道管渠の断面及び構造は、流量計算、施工条件並びに河川管理者との協議結果を踏まえ、決定したものでございます。  工事の着手に当たりましては、事前に地元住民の方々に工事説明会を行い、理解を求めてまいりましたが、ご理解が得られなかったことから、工事を取りやめておるところでございます。  現在は、住民の皆様のご要望を受けまして、再度、工事内容につき検討しているところでございます。  以上で説明を終わらせていただきます。ご審議のほどよろしくお願いいたします。 ◯山本委員長 説明は終わりました。  本件について発言を願います。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ◯山本委員長 発言がなければ、お諮りいたします。  本件は、本日は保留とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯山本委員長 異議なしと認めます。よって、七第四〇号、烏山川の下水道工事見直しに関する請願は、本日は保留と決定いたしました。  以上で請願陳情の審査を終わります。  以上で下水道局関係を終わります。  なお、本日審査いたしました請願陳情中、採択と決定いたしました分につきましては、執行機関に送付し、その処理の経過及び結果について報告を請求することといたしますので、ご了承願います。  これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。    午後三時六分散会...