千葉県議会 2022-06-08
令和4年6月定例会(第8日目) 本文
議 長 の 報 告
◯議長(
信田光保君) 本日、知事から追加議案の送付があり、これを受理いたしましたので、御報告いたします。
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議案第12号
◯議長(
信田光保君) 日程第1、議案第12号を議題といたします。
知事に提案理由の説明を求めます。
知事熊谷俊人君。
(
知事熊谷俊人君登壇)
◯知事(
熊谷俊人君) ただいま追加提案いたしました議案について説明をさせていただきます。
追加提案する議案は令和4年度
一般会計補正予算案1件です。議案第12号は、国の緊急対策を踏まえ、経済的に厳しい環境に置かれた世帯や価格高騰に直面する
中小企業等への支援など、速やかに対応しなければならないものについて関連する予算を計上するもので、補正予算の規模は122億9,100万円となります。
その主な内容でございますが、低所得の
独り親世帯に対し給付金を支給するとともに、
生活福祉資金について、申請期間の延長に伴い必要となる貸付原資を積み増します。また、省エネルギーの促進や
再生可能エネルギーの活用に向けた設備投資を行う
中小企業等に対し助成するとともに、飼料高騰により著しい影響を受けている畜産農家に対し臨時的な支援金を給付いたします。さらに、県内の消費を喚起する
キャッシュレス決済の
ポイント還元キャンペーンを実施いたします。
以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。
◯議長(
信田光保君) 質疑の通告がありませんので、質疑なしと認めます。
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議 案 付 託
◯議長(
信田光保君) ただいま議題となっております議案については、
総務防災常任委員会、
健康福祉常任委員会、
環境生活警察常任委員会、
商工労働常任委員会及び
農林水産常任委員会に付託いたします。
各
常任委員会開催のため、暫時休憩いたします。
午後1時2分休憩
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午後1時54分開議
◯議長(
信田光保君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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議案第1号ないし議案第12号及び
請願総括審議
◯議長(
信田光保君) 日程第2、議案第1号ないし第12号及び請願を一括議題とし、これより総括審議を行います。
常任委員会の審査の経過と結果について各
常任委員会委員長の報告を求めます。
文教常任委員会委員長三沢智君。
(
文教常任委員会委員長三沢 智君登壇、拍手)
◯文教常任委員会委員長(三沢 智君)
文教常任委員会につきましては、議案、請願の付託案件はございませんでしたが、当面する諸問題について当局から詳細な説明があり、質疑が行われたので、その主なものを要約して申し上げます。
初めに、「教員の
ICT活用指導力の状況はどうか。また、今年度の取組はどうか」との質問に対して、「令和2年度の国の調査で、約8割の教員が教材研究や指導の準備などにICTを活用する能力があると答えた。今年度の取組として、全ての学校種の教員を対象とした授業実践につながる研修を実施し、
ICT活用指導力の向上に努める」との答弁がありました。
なお、一委員より、「子供たちの
情報活用能力をしっかりと育み、学力を向上させていくこと、また、地域差なく、ICTを活用した学びを充実させることが重要であることから、教員の研修の充実と合わせてICTを効果的に活用している事例の情報発信もしっかりとやってもらいたい」との要望がありました。
また、「
スクールカウンセラーの人材確保に向けてどのような取組を行っているのか」との質問に対して、「令和4年度に向けた採用選考では、新たに関係団体を通じて
公認心理師等の資格を持つ方に広く周知を依頼したほか、
ハローワーク等に求人を行った結果、例年100人前後だった志願者が162人に増加した」との答弁がありました。
次に、当委員会として、「国における令和5年度
教育予算拡充に関する意見書」を別途提出することになりましたので、よろしくお願いいたします。
以上をもちまして
文教常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(
信田光保君)
県土整備常任委員会委員長斉藤守君。
(
県土整備常任委員会委員長斉藤 守君登壇、拍手)
◯県土整備常任委員会委員長(斉藤 守君)
県土整備常任委員会に付託されました議案2件の審査の経過と結果について御報告いたします。
議案第3号使用料及び
手数料条例の一部を改正する条例の制定について、議案第7号契約の締結についての2議案については全員異議なく、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、「
銚子連絡道路の匝瑳市から旭市間について、どのように取り組んでいくのか」との質問に対して、「匝瑳市から旭市までの13キロメートル区間については、今年度より新規事業化したところであり、全線にわたって地形測量などを実施する予定である。また、早期の整備に当たっては地元の理解と協力が不可欠であることから、測量の実施に先立ち
地元説明会を開催し、理解を得ながら進めていく」との答弁がありました。
次に、「
一宮川上流域や支川における河川整備について、新規採択された
浸水対策重点地域緊急事業はどのような内容か」との質問に対して、「
浸水対策重点地域緊急事業では、
一宮川上流域及び豊田川、三途川で
洪水流下能力が不足している区間の河道改修や一宮川第三調節池の整備などを行う予定である。今回、新規事業化された上流域や支川を含め、流域全体で令和11年度末の事業完了を目指す」との答弁がありました。
以上をもちまして
県土整備常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(
信田光保君)
農林水産常任委員会委員長小池正昭君。
(
農林水産常任委員会委員長小池正昭君登壇、拍手)
◯農林水産常任委員会委員長(小池正昭君)
農林水産常任委員会に付託されました議案1件の審査の経過と結果について御報告いたします。
議案第12号令和4年度千葉県
一般会計補正予算(第1号)の1議案については全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、「今回の飼料高騰に対する支援について、厳しい状況にある畜産農家に速やかに届けるため、どのような仕組みで交付しようと考えているのか」との質問に対して、「国の
配合飼料価格安定制度の
取りまとめ団体など、農家への支払いを多く扱っている団体に協力していただき、既存の仕組みを活用することで速やかな支援金の交付を図ってまいりたい」との答弁がありました。
なお、一委員から、「畜産農家は本当に厳しい状況に置かれていることから、一日でも早く畜産農家に支援金が届くようにしていただきたい。また、農業全体として、肥料などの
農業資材等が高騰していることから、農家の置かれている状況をよく把握し、必要に応じて支援を検討いただきたい」との要望がありました。
次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、「降ひょうの被害を受けた施設の復旧や当面の資金繰りが必要となる農家に対し、どのような支援を行っていくのか」との質問に対して、「県では、現在、農家の方々が無利子で融資を受けられるよう、
災害対策資金による支援を検討しているところである」との答弁がありました。
なお、一委員から、「被害を受けた農家の経営に支障を来すことがないよう、一刻も早く
災害対策資金による支援を行っていただきたい」との要望がありました。
また、「今回の被害を踏まえ、今後、梨農家が被害を予防していくために必要な
多目的防災網の導入に対して、県はどのように支援していくのか」との質問に対して、「梨の
多目的防災網については、国や県の補助事業により支援しているが、今年度の受付は既に終了している。しかしながら、今回のひょう害を受け、改めて要望調査を行い、対応を検討していく」との答弁がありました。
なお、一委員から、「今回の被害により防災意識が高まり、
多目的防災網の導入を希望する農家が増加することも考えられることから、農家からの要望に応えるため、予算をしっかり確保するようお願いしたい。また、日本一の産地を維持するためにも、老朽化などにより防災効果が減少した
多目的防災網について、支柱の補強と併せた張り替えを行う場合には支援の対象としていただけるよう検討をお願いしたい」との要望がありました。
以上をもちまして
農林水産常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(
信田光保君)
商工労働常任委員会委員長森岳君。
(
商工労働常任委員会委員長森 岳君登壇、拍手)
◯商工労働常任委員会委員長(森 岳君)
商工労働常任委員会に付託されました議案2件の審査の経過と結果について御報告いたします。
議案第10号権利の放棄について、議案第12号令和4年度千葉県
一般会計補正予算(第1号)の2議案については全員異議なく、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第12号に関して、「省エネ・再
エネ型事業再構築・
設備投資支援事業について、3種類の補助金が創設されるとのことだが、どのような目的で分けているのか」との質問に対して、「本事業は、価格高騰に直面する
県内中小企業等が省エネ・再エネ化を図るための設備投資を行う場合に支援するものであるが、複数のメニューを用意することで、支援を受ける
中小企業等が適切な補助金を選択できるようにしたいと考えている。具体的には、省エネ・再エネ化等の設備投資を国の補助制度である事業再
構築補助金や
ものづくり補助金の採択事業として行う場合の
上乗せ補助金や、これらの対象とならない場合などにも対応する補助金を創設し、
中小企業等の将来に向けた事業展開を後押ししていく」との答弁がありました。
また、「
県内消費喚起対策事業について、市町村が実施している事例は聞くが、県が実施する目的は何か」との質問に対して、「経済を回復させるためには個人消費を喚起していくことが重要であり、
キャッシュレス決済による
ポイント還元キャンペーンを実施することで消費の増大を図り、事業者の適切な価格転嫁や企業収益の増加につなげていく必要がある。このため、県が事業主体となり、県内全域において実施することで消費喚起の効果をより大きくしていくことを目指している」との答弁がありました。
以上をもちまして
商工労働常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(
信田光保君)
環境生活警察常任委員会委員長中村実君。
(
環境生活警察常任委員会委員長中村 実君登壇、拍手)
◯環境生活警察常任委員会委員長(中村 実君)
環境生活警察常任委員会に付託されました議案3件の審査の経過と結果について御報告いたします。
議案第3号使用料及び
手数料条例の一部を改正する条例の制定について、議案第8号契約の締結について、議案第12号令和4年度千葉県
一般会計補正予算(第1号)の3議案については全員異議なく、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第12号に関して、「今回、
事業者向けの省エネ・再
エネ設備等に補助することとしたが、その目的は何か」との質問に対して、「県としては、
中小事業者の脱炭素に資する設備導入の負担を軽減し、カーボンニュートラルを推進するとともに、補助要件として
CO2CO2スマート宣言事業所への登録を求めることで
中小事業者の自主的な取組を一層促進し、
中小事業者の意識変革、行動変容にもつなげていきたいと考えている。また、こうした設備更新により、この夏と冬の電力逼迫に向けた節電対策にもつながるものと期待している」との答弁がありました。
なお、一委員より、「今回は国の経済対策ということでかなり大きな補助となるが、この事業を一過性のものとせず、来年度以降も継続して
中小事業者に対して何らかの支援をお願いしたい」との要望がありました。
次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、「自転車による交通事故を減らすためには警察による
交通取締りや指導が大切だと思うが、取締り等の現状はどうか」との質問に対して、「県警では、自転車の
酒酔い運転、遮断踏切立入り等の危険な違反や、警察官の指示に従わず違反行為を継続するような悪質な場合には積極的な検挙措置を講じている。また、無灯火や
携帯電話使用などの違反については、イエローカードを活用して指導警告を行っている。その結果、令和4年5月末における
自転車利用者に対する検挙件数は666件、指導警告は3万436件となっている。引き続き関係機関、団体と連携しながら広報啓発を推進するとともに
指導取締りを積極的に行い、自転車の安全で適正な利用の促進に努めていく」との答弁がありました。
以上をもちまして
環境生活警察常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(
信田光保君)
健康福祉常任委員会委員長小路正和君。
(
健康福祉常任委員会委員長小路正和君登壇、拍手)
◯健康福祉常任委員会委員長(小路正和君)
健康福祉常任委員会に付託されました議案4件、請願1件の審査の経過と結果について御報告いたします。
最初に、議案について申し上げます。
議案第4
号民生委員の定数を定める条例の一部を改正する条例の制定について、議案第9号契約の変更について、議案第12号令和4年度千葉県
一般会計補正予算(第1号)の3議案については全員異議なく、議案第5号千葉県病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定についての1議案については賛成多数をもって、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第12号に関して、「
物価高騰等の影響により増加が懸念される
生活困窮者の
支援体制構築への取組はどのように行われるのか」との質問に対して、「物価高騰の影響による
生活困窮者に対応するため、町村の所在する6つの圏域において、行政や
関係機関等が連携する場を設け、支援についての状況確認や課題の整理、連携体制や方法などの検討を行い、
子供食堂等の活動を行う民間団体を支援する。また、支援体制の構築を行う市に対して助成を行っていく」との答弁がありました。
なお、一委員より、「国の緊急対策を活用し、早急に取り組むべき施策であるため、しっかりと進めていただきたい」との要望がありました。
次に、請願については、お手元に配付の請願審査結果報告書のとおり決定いたしました。
次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、「千葉県介護の
未来案内人は具体的にどのような活動をするのか」との質問に対して、「中学校、高等学校、
日本語学校等を直接またはオンラインで訪問し、介護職のやりがいや日々の仕事で感じている楽しさなどを生徒たちに紹介する。また、案内人の職場の雰囲気や日常生活などを
公式SNSにより幅広く発信し、介護職の魅力を伝える活動をしている」との答弁がありました。
以上をもちまして
健康福祉常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(
信田光保君)
総合企画企業常任委員会委員長實川隆君。
(
総合企画企業常任委員会委員長實川 隆君登壇、拍手)
◯総合企画企業常任委員会委員長(實川 隆君)
総合企画企業常任委員会につきましては、議案、請願の付託案件はございませんでしたが、当面する諸問題について当局から詳細な説明があり、質疑が行われましたので、その主なものを要約して申し上げます。
初めに、「
規制改革実施計画が閣議決定され、
成田空港周辺の農地の規制緩和が盛り込まれたが、
国家戦略特区の指定の見込みはどうか。また、今後どのような手続が行われるのか」との質問に対して、「国における特区指定の検討の第一歩であると認識しているが、今後、規制緩和の必要性について、国の十分な理解を得ることが必要である。また、特区の指定を受けるためには、国の
特区諮問会議の審議を経て関係法令が改正される必要があるが、その前段として、
民間有識者が主導するワーキンググループにより調査検討が行われることから、県としては、特区の指定に向け関係者と連携し、しっかりと対応していく」との答弁がありました。
なお、一委員より、「県としても、この機を逃さず、早期実現に向けて一層取り組んでもらいたい」との要望がありました。
次に、「5月に愛知県豊田市で発生した取水施設での漏水事故に関して、企業局の
工業用水道事業において類似の施設はあるのか。また、施設の状況はどのように確認しているのか」との質問に対して、「類似の施設は2施設あり、各取水施設には水位計等の観測機器を設置し、昼夜監視するとともに定期的に巡視を行っている。異常が判明した際には迅速に確認を行い、対応することとしている」との答弁がありました。
さらに関連して、「
上水道事業についてはどうか」との質問に対して、「類似の施設は該当なく、ほかの施設も昼夜監視するとともに、異常が判明した際には迅速に確認を行い、対応することとしている」との答弁がありました。
なお、一委員より、「両事業ともに安定的な給水は重要な使命であり、日頃の安全管理に取り組むとともに、異常が判明した際に対応ができるよう対策に努めていただきたい」との要望がありました。
以上をもちまして
総合企画企業常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(
信田光保君)
総務防災常任委員会委員長石井一美君。
(
総務防災常任委員会委員長石井一美君登壇、拍手)
◯総務防災常任委員会委員長(石井一美君)
総務防災常任委員会に付託されました議案5件、請願2件の審査の経過と結果について御報告いたします。
最初に、議案について申し上げます。
議案第1号千葉県県税条例の一部を改正する条例の制定について、議案第2
号千葉県議会議員及び
千葉県知事の選挙における
選挙運動用自動車の使用等の公費負担に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第6号市の境界変更について、議案第11
号専決処分の承認を求めることについて、議案第12号令和4年度千葉県
一般会計補正予算(第1号)の5議案については全員異議なく、それぞれ原案のとおり可決及び承認すべきものと決定いたしました。
次に、請願については、お手元に配付の請願審査結果報告書のとおり決定いたしました。
次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、「千葉県
県税特別徴収対策計画では、令和13年度末までに徴収率の全国順位15位以内を目指すということだが、この目標の達成に向けてどのように取り組んでいくのか」との質問に対して、「職員の増員とともに、市町村の徴収技術の向上のために研修生の受入れを拡充し、現年課税分の
年度内徴収と
滞納繰越分の早期完結の徹底等を柱に徴収対策を推進する」との答弁がありました。
なお、一委員より、「市町村と連携し、目標達成に向けて徴収率の向上と
滞納繰越額の縮減にしっかり取り組んでもらいたい」との要望がありました。
また、「出水期における風水害への備えとして、県では避難の在り方についてどう考えるのか」との質問に対して、「災害の状況等に応じ、避難所への避難だけでなく、自宅や親族、友人宅、ホテル等、分散避難も有効と考えている」との答弁がありました。
なお、一委員より、「災害時における速やかな避難について、多様な避難の考え方も含め、しっかりと県民に周知してもらいたい」との要望がありました。
以上をもちまして
総務防災常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(
信田光保君) 以上で各
常任委員会委員長の報告は終わりました。
討論の通告がありますので、この際これを許します。加藤英雄君。
(加藤英雄君登壇、拍手)
◯加藤英雄君
日本共産党を代表し、議案、請願の主なものについて討論を行います。
まず、議案についてです。
議案第5号は、今年度の
診療報酬改定により、千葉県
こども病院を紹介状なしで受診する場合の定額負担、非
紹介受診料の基準額を10月から増額しようとするものです。一定規模以上の医療機関を紹介状なしで受診する場合、初診時または再診時の定額負担は2016年4月の
診療報酬改定時に
選定療養費の義務化として制度化されたものであり、初診時5,500円、再診時2,750円の負担額が設定されてきました。今回の増額改定は、昨年12月の
財政制度等審議会の建議に起因するものです。建議では、紹介状なしの患者の場合、診療報酬から一定額を控除し、それと同額以上の定額負担を患者に求めるとしています。ですから、医療機関の収入は変わらず、
医療給付費を抑えた分、患者負担が増えることになり、到底認められるものではありません。
県は
かかりつけ医を支援するものなどと言っていましたが、
財政制度等審議会の建議では、法律に基づく
認定かかりつけ医の制度化が盛り込まれ、診療報酬上の評価も、受診回数や医療行為の回数による
出来高払いより包括払いがなじむとしています。そうなれば、
認定かかりつけ医かどうかで診療報酬に差がつけられ、開業医の選別と淘汰につながりかねません。
日本医師会の中川会長も、
医療費抑制のために国民の受診の門戸を狭めるということであれば認められないと批判しています。
コロナ禍でも明らかになったように、医療・社会保障の予算を削減、抑制する流れは根本から見直すべきであり、本議案に反対いたします。
議案第12号は、追加提案された
一般会計補正予算(第1号)です。急激な物価高騰が県民の暮らしと中小業者の営業を直撃している下で、低所得者への支援や畜産農家への
支援金給付などが盛り込まれた今回の補正予算に異論はありません。しかし、これは経済対策、支援策としてのほんの一歩であり、さらなる拡充が求められています。県も必要な対策を臨機応変に講じていくとしており、そこで直ちに講ずべき対策として2点述べます。
1点目は、5月で打ち切られた無料の
PCR等一般検査事業の再開です。確かに今、第6波のときから見れば新規感染者数は減少していますが、ここに来て減少のスピードは鈍化し、収束はいまだ見通せないのが現実です。昨年末から開始された一般検査事業では、5月中旬までに約24万人の検査を行い、1万3,000人余の方々の陽性が明らかとなっています。この方々はほとんど自覚症状のない、いわゆる無症状感染者です。ということは、今、この瞬間にも、県内各地で普通に社会活動を営んでいる県民の中にも無症状感染者が存在しているということです。コロナウイルス感染症の厄介なところは、全く自覚のない無症状感染者が感染源となって拡大させていくことです。検査によって感染源を特定し、保護、隔離によって感染を封じ込める、この感染症対策の基本に立って、直ちに無料の一般検査事業を再開させるべきです。
2点目は、物価高騰に直面している学校給食費への支援です。今議会でも学校給食費の無償化が議論となりました。知事は本会議で、保護者の負担を軽減するため、国の経済対策の活用も視野に検討すると述べられた。しかし、学校給食費負担への支援は盛り込まれていません。無償化の制度設計の前に、今、緊急に求められているのは、現実に食料品等の値上げが続いている中で保護者の負担をいかに軽減していくかです。既に5月、県立特別支援学校3校で給食費が値上げされています。鳥取県では食材費の高騰に対し、前年度比での値上がり分を県が補填する補正予算が示されています。事は急を要します。直ちに具体化すべきです。
次に、請願についてです。
請願第51号は、来年10月から実施予定の適格請求書等保存方式、いわゆるインボイス制度の廃止を求め、国への意見書の提出を願うものです。インボイス制度は、これまで消費税納税の義務がなかった年間売上げ1,000万円以下の事業者に納税義務を負わせ、経済的・事務的負担増を強いるものです。商店や飲食店だけでなく、個人タクシーや大工の一人親方、フリーランスで働く人々など、対象は数百万人に及びます。コロナ対策として実施された納税猶予の1.5兆円の6割は消費税です。税の滞納の新規発生額0.7兆円の6割も消費税です。零細事業者やフリーランスを苦しめるインボイス制度の導入は直ちに中止すべきであり、本請願の採択を求めます。
請願第52号は、国に対し、消費税5%への引き下げの意見書の提出を求めるものです。コロナ危機による景気の低迷、生活の困難が長期に及んでいるところにガソリン、食料品、電気・ガス料金をはじめとした物価の高騰が襲いかかり、暮らしと営業は今深刻な打撃を受けています。消費税減税は、物価高騰から暮らしと営業を守る上でも、日本経済を強くする上でも、今、一番求められている緊急対策です。1つには、消費税減税は、食料品、水光熱費など生活必需品を中心に、あらゆる分野で値上げラッシュが起きている下で最も効果的な物価対策となります。2つに、日本経済の5割以上を占める家計消費と、企業数で99%を占め、日本経済の屋台骨である中小企業を応援し、地域経済を活性化させることにつながります。3つには、消費税を減税することは税の不公正を正し、格差を是正する大きな一歩となるものです。既に世界89の国と地域で消費税に当たる付加価値税の減税に踏み切っており、日本でできないはずはありません。本請願を採択し、暮らしと営業を応援する政治へ切り替える意思を示そうではありませんか。
請願第53号は、子ども医療費の対象年齢の拡大など、助成制度の拡充を求めるものです。既に県内の全ての自治体が、通院助成は中学3年生まで拡大していますが、県の制度は依然として小学3年生までにとどまったままです。県が打ち出した拡充策は、同一の医療機関で通院が月5回を超えた場合、県の負担によって無料にするというものですが、対象となる推定件数すら明らかにしていません。小手先だけの改良にとどめず、少子化対策でもあり、子育て世代の願いに応え、対象年齢を思い切って拡大すべきです。本請願の採択を求め、討論を終わります。
◯議長(
信田光保君) 以上で討論を終結いたします。
これより起立により採決いたします。
採決は分割して行います。
初めに、議案第5号及び第10号を一括採決いたします。関係
常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(
信田光保君) 起立多数。よって原案のとおり可決されました。
次に、議案第11号を採決いたします。
総務防災常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(
信田光保君) 起立多数。よって原案のとおり承認されました。
次に、議案第2号を採決いたします。
総務防災常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(
信田光保君) 起立多数。よって原案のとおり可決されました。
次に、議案第1号、第3号、第4号、第6号ないし第9号及び第12号を一括採決いたします。関係
常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(
信田光保君) 起立全員。よって原案のとおり可決されました。
次に、請願について採決いたします。
初めに、請願第51号を採決いたします。
総務防災常任委員会委員長報告のとおり決定することに賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(
信田光保君) 起立多数。よって
総務防災常任委員会委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、請願第52号及び第53号を一括採決いたします。関係
常任委員会委員長報告のとおり決定することに賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(
信田光保君) 起立多数。よって関係
常任委員会委員長報告のとおり決定いたしました。
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議案第13号ないし議案第16号
◯議長(
信田光保君) 日程第3、議案第13号ないし第16号を一括議題といたします。
知事に提案理由の説明を求めます。
知事熊谷俊人君。
(
知事熊谷俊人君登壇)
◯知事(
熊谷俊人君) ただいま追加提案いたしました議案について説明をさせていただきます。
議案第13号は、副知事に伊藤正志氏を新たに選任することについて、地方自治法第162条の規定により、議案第14号は、収用委員会委員に稗田政義氏を再任することについて、土地収用法第52条の規定により、議案第15号及び議案第16号は、監査委員に江野澤吉克氏及び鈴木衛氏を新たに選任することについて、地方自治法第196条の規定により、それぞれ議会の同意を得ようとするものです。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
◯議長(
信田光保君) この際、お諮りいたします。ただいま議題といたしました追加議案4件につきましては、成規の手続を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(
信田光保君) 御異議ないものと認め、これより起立により採決いたします。
採決は分割して行います。
初めに、議案第13号及び第14号を一括採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(
信田光保君) 起立多数。よって議案第13号及び第14号は同意することに決定いたしました。
次に、議案第15号を採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(
信田光保君) 起立多数。よって議案第15号は同意することに決定いたしました。
次に、議案第16号を採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(
信田光保君) 起立多数。よって議案第16号は同意することに決定いたしました。
この際、副知事に選任することに同意をいたしました伊藤正志君を御紹介いたします。伊藤正志君。
(伊藤正志君登壇)
◯伊藤正志君 ただいま御紹介いただきました伊藤でございます。副知事の同意をいただきまして、誠にありがとうございます。千葉県は高い総合力を有して、また、可能性にあふれた県であると認識してございます。そのような県の副知事として任命いただいたこと、誠に光栄であると考えてございます。私自身は大変微力ではございますが、千葉の未来を切り開いていく、そういう目的の下、熊谷知事の下で精いっぱい、できるだけのことをやっていきたいと思いますので、どうぞ今後とも御指導、御鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。(拍手)
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発議案第1号ないし発議案第12号
◯議長(信田光保君) 日程第4、発議案第1号ないし第12号を一括議題といたします。
案文はお手元に配付してあります。
この際、お諮りいたします。ただいま議題といたしました発議案12件につきましては、成規の手続を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(
信田光保君) 御異議ないものと認め、これより起立により採決いたします。
採決は分割して行います。
初めに、発議案第10号を採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(
信田光保君) 起立少数。よって発議案第10号は否決されました。
次に、発議案第11号を採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(
信田光保君) 起立少数。よって発議案第11号は否決されました。
次に、発議案第3号ないし第5号及び第9号を一括採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(
信田光保君) 起立少数。よって発議案第3号ないし第5号及び第9号は否決されました。
次に、発議案第2号、第6号、第8号及び第12号を一括採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(
信田光保君) 起立少数。よって発議案第2号、第6号、第8号及び第12号は否決されました。
次に、発議案第7号を採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(
信田光保君) 起立少数。よって発議案第7号は否決されました。
次に、発議案第1号を採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(
信田光保君) 起立全員。よって発議案第1号は可決されました。
ただいま議決されました発議案につきましては、議長においてしかるべく取り計らいますので、御了承願います。
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発議案第13号
◯議長(
信田光保君) 日程第5、発議案第13号を議題といたします。
案文はお手元に配付してあります。
ただいま議題といたしました発議案について、提出者の趣旨説明を求めます。みわ由美君。
(みわ由美君登壇、拍手)
◯みわ由美君
日本共産党を代表して、発議案第13号憲法9条を生かした外交努力によるロシアのウクライナ侵略戦争早期終結と東アジアの平和の枠組み構築を求める意見書について、趣旨説明を行います。
最初に述べておきたいのは、意見書案にあるように、内外の人たちが強く願っているロシア・プーチン政権によるウクライナへの侵略戦争をどう終わらせるのかです。2月県議会の決議では、ロシアの国際法の深刻な違反に対して、国際社会と連携し、あらゆる外交手段を駆使するとしています。意見書案も侵略やめよ、国連憲章守れの一点で、世界が固く力を合わせ、国際世論でロシアを包囲することを指摘しています。ここに注目していただきたいと思います。
なぜなら、バイデン米国大統領は民主主義対専制主義の戦いと言い、岸田首相も価値観を共有する米国など、主要7か国主導の秩序回復を前面に掲げているからです。このように世界を2つに分けてしまったら、解決の道が見えなくなるのではないでしょうか。今大切なのは、あれこれの価値観で世界を二分するのではなく、ロシアは侵略をやめよ、国連憲章守れの一点で世界が団結することです。シンガポールのリー・シェンロン首相も、民主主義対専制主義の問題とは言わない。ウクライナで危うくなっているのは国連憲章だと指摘しています。
次に強調したいのは、東アジアの平和、戦争のない世界をどうつくるかです。ウクライナ危機に乗じて防衛力増強、核には核などの大合唱が起こっています。しかし、力対力の対決の先に平和はありません。東アジアと世界に新たな軍事的緊張を招き、軍事対軍事の危険な悪循環をつくり出します。それは戦争への道にほかなりません。ところが、5月23日の日米首脳会談では日米同盟の抑止力、対処力の強化が強調され、岸田首相は日本の防衛力を抜本的に強化すると述べ、敵基地攻撃能力、反撃能力と言い換えましたが、この保有検討に言及し、軍事費の相当な増額をアメリカに誓約しました。これは極めて重大です。
第1に、いわゆる専守防衛の放棄です。敵基地攻撃能力の保有は、相手国に脅威を与えるような攻撃的兵器の保有は憲法上できないとしてきた、これまでの憲法解釈を180度覆す無法なものです。政府は集団的自衛権行使の際にも使えるとしており、日本が攻撃されていないのに米軍が軍事活動を始めたら、自衛隊が米軍と一体になって相手国に敵基地攻撃能力を使って攻め込み、指揮統制機能等、国家中枢まで攻撃することになる。結果、相手国の大規模な報復を呼び全面戦争となり、日本に戦火を呼び込むことになる、ここにこそ日本が直面する最大の現実的な危険があるではありませんか。憲法9条の下で許されないことは明白です。
第2は、力対力、この道は途方もない大軍拡と暮らしを押し潰すということです。軍事費を5年以内にGDP比2%以上の年間約11兆円に増額するという勢力がありますが、その財源はどうするのか、何も明らかにしていません。首相も、財源は検討するというだけです。しかし、この大軍拡の財源を確保しようとしたなら、さらなる消費税の大増税か、社会保障の大幅削減しかないではありませんか。それとも、安倍元首相のように、将来の世代にツケを残す国債、借金で賄うとでも言うのでしょうか。国民生活犠牲、軍事優先としか言いようがありません。
最後に、意見書案にある東アジアの平和の枠組みづくりについて述べます。
9条で平和が守れるのか、攻められたらどうするのかとの議論もありますが、しかし、攻められたらどうするのかではなく、攻められないようにどうするのかに知恵と力を尽くすのが政治の役目ではないでしょうか。戦争を起こさないために、政府は9条を生かした平和の外交戦略を持つことが必要です。既にASEAN(東南アジア諸国連合)は、ASEAN10か国と日本、アメリカ、中国など8か国で構成する東アジアサミット(EAS)を強化し、紛争の平和的解決、武力行使と威嚇の放棄の原則に即して、対抗でなく対話と協力の地域に、行く行くは東アジア規模の友好協力条約を展望しようと壮大な構想、ASEANインド太平洋構想(AOIP)を明らかにしています。まさに憲法9条の精神に合致するものです。
日本政府は、紛争の平和的解決を安全保障の第一に据え、ASEANと手を携え、AOIPを本気で推進する。軍事ブロックのように外部に仮想敵国を設ける排他的な枠組みではなく、アジア規模での集団安全保障の仕組みをつくり出す平和外交が求められています。これはヨーロッパでの教訓を生かす道でもあります。ヨーロッパでは、ソ連崩壊後、欧州安全保障協力機構(OSCE)という、ロシアと全ヨーロッパの国々を含めた包摂的な枠組みがつくられ、OSCEを紛争の平和的解決のための主要機関に定めました。しかし、この機能は生かされず、NATO(北大西洋条約機構)諸国もロシアも、軍事力によって相手の攻撃を抑止するという戦略を進め、力対力に陥ってしまったのです。ウクライナ侵略の責任は、挙げて国連憲章をじゅうりんしたロシアにあり、ロシアの侵略を免責することはできませんが、戦争という悲惨な結果になった背景には、力対力に陥った外交の失敗があった、ヨーロッパから引き出すべき最大の教訓があると考えます。よって、憲法9条を生かした外交努力によって東アジアの平和の枠組みをつくることこそ、日本の進む道だと重ねて強調しておきます。
以上、ロシアのウクライナ侵略の一日も早い終結と、戦争の心配のないアジアと世界をつくるため、議場の皆様の御賛同を心から求めるとともに、
日本共産党は自由と平和のため全力を挙げる、その決意を申し上げ、趣旨説明といたします。(拍手)
◯議長(
信田光保君) 質疑の通告がありませんので、質疑なしと認めます。
お諮りいたします。ただいま議題となっております発議案第13号については、千葉県議会会議規則第38条第3項の規定により委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(
信田光保君) 御異議ないものと認め、委員会付託を省略することに決定いたしました。
討論の通告がありませんので、討論なしと認めます。
これより起立により採決いたします。
発議案第13号を採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(
信田光保君) 起立少数。よって発議案第13号は否決されました。
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発議案第14号
◯議長(
信田光保君) 日程第6、発議案第14号を議題といたします。
案文はお手元に配付してあります。
ただいま議題といたしました発議案について、提出者の趣旨説明を求めます。伊藤とし子君。
(伊藤とし子君登壇)
◯伊藤とし子君 市民ネットワークの伊藤とし子です。発議案第14号理解と合意なき汚染水海洋放出設備工事の中止を求める意見書について、趣旨説明をいたします。
2015年、国と東電は福島県漁連等と、関係者の理解なしにいかなる処分も行わないと文書約束を取り交わしました。全国の漁連からも一斉に汚染水海洋放出に反対する声明が出される中、2020年には千葉県漁連も東京電力福島第一原子力発電所で増え続ける放射性物質トリチウムを含んだ処理水の海洋放出を行わないよう、国への働きかけを求める要請書を千葉県に提出しています。ところが、政府は福島県漁連との文書約束をほごにして、昨年4月、海洋放出を決定し、現在、漁業権が設定されていない沖合1キロメートルに汚染水を流すための海底トンネルを掘る準備を進めています。しかし、沖合1キロメートルのところに壁があるわけではなく、魚は自由に泳ぎ回ります。また、汚染水が海に流されていない現在でも魚の汚染は起きています。
今年1月26日、福島県漁連は、福島県沖の試験操業で水揚げしたクロソイから基準値1キログラム当たり100ベクレルを大幅に超える1,400ベクレルの放射性セシウムを検出し、出荷を停止しました。福島県沖のクロソイは昨年2月と4月にも基準値を超え、国が出荷を制限しています。海洋放出は今後30年以上続けられます。全量が約860兆ベクレルと推定されるトリチウムを含む64種の放射性核種が福島の海に放出され続けます。海洋放出の理由として、陸上の汚染水貯蔵タンクのスペースがないことが挙げられていますが、実は自民党の山本拓前衆議院議員の調査で分かったことですが、福島原発敷地面積350万平方メートル、東京ドーム70個分のうち、処理水タンクエリアはわずか30万平方メートル、凍土壁内、ALPS施設15万平方メートルを含めても13%にしかすぎません。広大なスペースがまだ残されており、汚染水処理の新技術が開発されるまで十分陸上保管に耐えられるのです。さらに、そもそも地下水が汚染された建屋に流れ込むのを防ぐことが抜本的対策であるにもかかわらず、水を止める止水対策が不十分です。やるべきことをやらずに海に流すという、一番安価で安易な方法を取ることに皆さんは賛成でしょうか。
汚染水が海洋放出されれば、銚子漁港をはじめ千葉県の水産業も大きな影響を受けるおそれがあります。2020年10月に、資源エネルギー庁が銚子市で市や水産関連団体関係者と意見交換会を開催したところ、地元からは影響を心配する声が相次ぎました。銚子市長は、地元の納得と理解がない限り放出決定はしないと約束できるかとただしましたが、資源エネルギー庁からは明確な回答がなく、その後、説明がないまま海洋放出が決定されました。
最後に、前述した千葉県漁連の要請書の一節を御紹介します。トリチウムを含んだ処理水を海洋放出することになれば風評被害の再燃は確実であり、漁業関係者は事故発生後の悪夢のような状況に引き戻されるのではないかと大きな不安を感じております。海洋放出は、これまでの漁業関係者の努力を水泡に帰し、漁業の継続にも大きな影響を及ぼすものであり、絶対に受け入れることはできません。
以上、趣旨説明といたします。皆様の御賛同を心よりお願い申し上げます。(拍手)
◯議長(
信田光保君) 質疑の通告がありませんので、質疑なしと認めます。
お諮りいたします。ただいま議題となっております発議案第14号については、千葉県議会会議規則第38条第3項の規定により委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(
信田光保君) 御異議ないものと認め、委員会付託を省略することに決定いたしました。
討論の通告がありませんので、討論なしと認めます。
これより起立により採決いたします。
発議案第14号を採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(
信田光保君) 起立少数。よって発議案第14号は否決されました。
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常任委員会委員選任の件
◯議長(
信田光保君) 日程第7、
常任委員会委員選任の件を議題といたします。
お諮りいたします。
常任委員会委員の選任につきましては、お手元に配付の
常任委員会委員指名表記載のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(
信田光保君) 御異議ないものと認めます。よって
常任委員会委員は指名表記載のとおり選任されました。
これより各
常任委員会を開催し、正副委員長の互選を行うため、暫時休憩いたします。
午後2時58分休憩
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午後3時48分開議
◯議長(
信田光保君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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議 長 の 報 告
◯議長(
信田光保君) 休憩中に開催されました各
常任委員会における正副委員長互選結果について御報告いたします。
総務防災常任委員会委員長 川 名 康 介 君 副委員長 伊 藤 寛 君
総合企画企業常任委員会委員長 小野崎 正 喜 君 副委員長 宮 坂 奈 緒 君
健康福祉常任委員会委員長 木名瀬 訓 光 君 副委員長 中 村 実 君
環境生活警察常任委員会委員長 高 橋 祐 子 君 副委員長 三 沢 智 君
商工労働常任委員会委員長 伊豆倉 雄 太 君 副委員長 佐 藤 健二郎 君
農林水産常任委員会委員長 高 橋 秀 典 君 副委員長 小 路 正 和 君
県土整備常任委員会委員長 秋 本 享 志 君 副委員長 石 井 一 美 君
文教
常任委員会委員長 茂 呂 剛 君 副委員長 鈴 木 ひろ子 君
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かずさ
水道広域連合企業団議員補欠選挙
◯議長(
信田光保君) 日程第8、かずさ水道広域連合企業団議員の補欠選挙を行います。
お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選によりたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(
信田光保君) 御異議ないものと認めます。よって選挙の方法は指名推選によることに決定いたしました。
お諮りいたします。指名の方法については、議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(
信田光保君) 御異議ないものと認めます。よって議長において指名することに決定いたしました。
かずさ水道広域連合企業団議員に森岳君を指名いたします。
お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました森岳君を当選人と決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(
信田光保君) 御異議ないものと認めます。よってただいま指名いたしました森岳君がかずさ水道広域連合企業団議員に当選されました。
森岳君が議場におられますので、本席から千葉県議会会議規則第32条第2項の規定による告知をいたします。
そのまま暫時休憩いたします。
午後3時52分休憩
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午後3時53分開議
◯副議長(江野澤吉克君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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議事日程追加、議長辞職許可の件
◯副議長(江野澤吉克君) 休憩中に議長信田光保君から議長の辞職願が提出されました。
お諮りいたします。この際、議長辞職許可の件を日程に追加し、直ちに議題とすることに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯副議長(江野澤吉克君) 御異議ないものと認めます。よって議長辞職許可の件を議題といたします。
議事課長に辞職願を朗読させます。
(議事課長朗読)
辞 職 願
令和4年6月21日
千葉県議会副議長 江野澤 吉 克 様
千葉県議会議長 信 田 光 保
私は、このたび一身上の都合により議長を辞職したいので、許可くださるようお願いします。
◯副議長(江野澤吉克君) お諮りいたします。
信田光保君の議長辞職を許可することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯副議長(江野澤吉克君) 御異議ないものと認めます。よって
信田光保君の議長辞職を許可することに決定いたしました。
信田光保君から御挨拶があります。
信田光保君。
(
信田光保君登壇)
◯
信田光保君 退任の御挨拶をさせていただきたいと存じます。千葉県議会議長を退任するに当たりまして一言御挨拶を申し上げます。
私は、昨年の6月定例県議会におきまして先輩・同僚議員の皆様の御推挙をいただき、名誉ある第75代議長に就任をさせていただきました。この間、江野澤副議長とともに議会運営に専心し、その責務を果たすことができましたのも、議員の皆様、知事をはじめとする執行部、さらには報道機関の皆様方の御支援と御協力のたまものであると、心から感謝を申し上げる次第であります。
議長就任から本日まで4回の定例会の開催のほか、自然災害からの復旧・復興や新型コロナウイルス感染症への対応、また東京オリンピック・パラリンピック2020関係行事への出席など、議会の代表として当たらせていただき、私の議員生活の中で忘れることのできないものとなりました。今後もこの貴重な経験を生かし、一議員として県政発展のためにさらなる努力をいたす所存でございますので、皆様方の一層の御指導、御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げます。
結びに当たり、千葉県政並びに千葉県議会の今後ますますの発展と皆様の御健勝、御活躍を心からお祈りを申し上げまして、議長退任の挨拶とさせていただきます。皆様、本当にありがとうございました。(拍手)
◯副議長(江野澤吉克君) この際、高橋浩君から発言の申出がありますので、これを許します。高橋浩君。
(高橋 浩君登壇)
◯高橋 浩君 謝辞。ただいま議長の職を辞されました
信田光保君に対しまして、議員一同を代表して感謝の意を表したいと思います。
信田君におかれましては、昨年の6月定例県議会におきまして第75代千葉県議会議長の要職に就任され、今日に至るまで公正、円滑な議会運営と議会活動の充実に努められるとともに、常に不偏不党の厳正な態度で議会の権威向上と県民の議会に寄せる信頼を一段と高められるなど、その功績は誠に大きいものがあります。ここに信田君の御活躍に対し、深く敬意と感謝の意を表す次第であります。
信田君が議長を務められた間、昨年度開催された東京オリンピック・パラリンピックでは、本県において8競技が実施され、無観客での開催の中で官民一体となって取組を行い、本県の魅力を広く発信することができた年となったところであります。一方で、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の終息が見通せず、県民の生活や経済は大きな打撃を受け、県民の安全・安心な暮らしを守る上での課題が山積しておりました。県議会においては、新型コロナウイルス感染症に迅速かつ円滑に対応するための医療供給体制の整備や関係事業者への支援などに英知を結集し、県民と一体となって取り組んでまいりました。信田君は県議会の代表として、千葉県のさらなる発展のため、先頭に立って御尽力されるとともに、連日政務に携わる傍ら、全国都道府県議会議長会においては、各都道府県の各種要望の実現に御尽力されるなど大きな成果を収められました。これらのことは、ひとえに信田君の高邁な識見と卓越した手腕のたまものであります。
このたび議長の職を退かれますことは、さらなる御活躍を期待していた私どもにとりましては、誠に残念でなりません。今後はどうか御自愛の上、貴重な議長経験を生かされ、県政発展のため、なお一層御活躍されますことを心から御祈念いたしまして、感謝の言葉といたします。
以上でございます。(拍手)
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議事日程追加、議長選挙
◯副議長(江野澤吉克君) ただいま
信田光保君の議長辞職により議長が欠員となりました。
お諮りいたします。この際、議長選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯副議長(江野澤吉克君) 御異議ないものと認めます。よって直ちに議長の選挙を行うことに決定をいたしました。
これより議長の選挙を行います。選挙は投票により行います。
議場を閉鎖いたします。
(議場閉鎖)
◯副議長(江野澤吉克君) ただいまの出席議員は84名であります。
お諮りいたします。千葉県議会会議規則第31条第2項の規定により、立会人に
秋 本 享 志 君 田 中 幸太郎 君 宮 川 太 君
大 川 忠 夫 君 鈴 木 和 宏 君
の諸君を指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯副議長(江野澤吉克君) 御異議ないものと認め、以上の諸君を立会人に指名いたします。
投票用紙を配付させます。
(投票用紙配付)
◯副議長(江野澤吉克君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。──ないものと認めます。
投票箱を点検させます。
(投票箱点検)
◯副議長(江野澤吉克君) 異状ないものと認めます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名であり、投票用紙に
被選挙人の氏名を記載の上、呼名の順に投票願います。事務局長に呼名させます。
(事務局長呼名)
(投票執行)
◯副議長(江野澤吉克君) 投票漏れはありませんか。──ないものと認め、投票を終了いたします。
開票を行います。立会人の諸君は立会いをお願いいたします。
(立会人立会い)
(開票計算)
◯副議長(江野澤吉克君) 選挙の結果を御報告いたします。
投票総数 84票
有効投票 84票
無効投票 0票
有効投票中
佐 野 彰 君 54票
高 橋 浩 君 15票
藤 井 弘 之 君 8票
水 野 友 貴 君 4票
加 藤 英 雄 君 3票
以上のとおりでございます。よって佐野彰君が千葉県議会議長に当選されました。
議場の閉鎖を解きます。
(議場開鎖)
◯副議長(江野澤吉克君) ただいま議長に当選されました佐野彰君が議場におられますので、本席から千葉県議会会議規則第32条第2項の規定による告知をいたします。
佐野彰君を御紹介いたします。佐野彰君。
(佐野 彰君登壇、拍手)
◯佐野 彰君 ただいま先輩・同僚議員各位の御推挙により、栄誉ある第76代千葉県議会議長を拝命いたしました佐野彰でございます。
初めに、新型コロナウイルス感染症については、ワクチン接種や感染防止対策の徹底等により、新規感染者数や確保病床の使用率は緩やかな減少が続いており、改めて県民の皆さん、事業者の皆様、これまで医療を支えてこられた医療関係者の皆様の御協力に心から感謝を申し上げます。
こうした状況を踏まえ、現在、イベントなどの制限も少しずつ緩和されているところであり、疲弊した県内経済を回復させるべく知事と議論を重ね、効果的な施策が展開されるよう全力で取り組んでまいります。
さて、世界情勢に目を向けますと、ロシアによるウクライナへの侵略はいまだ続いており、多くの一般市民も犠牲になっています。この侵略行為は、国際社会の平和と安全を著しく損なう、断じて容認することのできないものであり、強く非難するとともに、ウクライナから日本に避難されてきた方々には、安心して過ごしていただけるよう、千葉県としても全力で支援してまいります。また、ウクライナ情勢に端を発して、世界的にも小麦を中心とした穀物の相場価格が上昇するとともに、原油価格や物価の高騰などにより、私たちの日常生活に大きな影響が生じています。とりわけ原油価格の高騰は、石油製品や鉄鋼などの国内最大の製造拠点である京葉臨海コンビナートを有する本県のエネルギー事情にも少なからず変化を及ぼすものと想定されます。
このような中、将来的な脱炭素社会への実現を見据え、太陽光や洋上風力をはじめとする
再生可能エネルギーの導入促進や水素などの脱炭素燃料の活用など、新たな時代に向けた取組が必要であると感じております。
このたび県議会議長に御推挙を賜りましたことは大変光栄であるとともに、議会を代表する責務の重さに身の引き締まる思いであります。私は、デジタル化をはじめ議会機能の一層の充実強化と県民に開かれた議会運営を目指し、630万県民の負託と信頼に応え、誠心誠意、その責務を果たしてまいります。何とぞ先輩・同僚議員の皆さん、知事をはじめ執行部の皆さん並びに報道機関の皆様におかれましては、今後とも御指導、御鞭撻のほどよろしくお願い申し上げ、就任の挨拶とさせていただきます。ありがとうございます。(拍手)
(副議長退席、佐野彰君議長席に着席)
◯議長(佐野 彰君) そのまま暫時休憩いたします。
午後4時21分休憩
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午後4時22分開議
◯議長(佐野 彰君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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議事日程追加、副議長辞職許可の件
◯議長(佐野 彰君) 休憩中に副議長江野澤吉克君から副議長の辞職願が提出されました。
お諮りいたします。この際、副議長辞職許可の件を日程に追加し、直ちに議題とすることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(佐野 彰君) 御異議ないものと認めます。よって副議長辞職許可の件を議題といたします。
議事課長に辞職願を朗読させます。
(議事課長朗読)
辞 職 願
令和4年6月21日
千葉県議会議長 佐 野 彰 様
千葉県議会副議長 江野澤 吉 克
私は、このたび一身上の都合により副議長を辞職したいので、許可くださるようお願いします。
◯議長(佐野 彰君) お諮りいたします。江野澤吉克君の副議長辞職を許可することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(佐野 彰君) 御異議ないものと認めます。よって江野澤吉克君の副議長辞職を許可することに決定をいたしました。
江野澤吉克君から御挨拶があります。江野澤吉克君。
(江野澤吉克君登壇)
◯江野澤吉克君 千葉県議会副議長を退任するに当たりまして一言御挨拶を申し上げます。
私は、昨年6月の定例県議会におきまして先輩・同僚議員の皆様の御推挙をいただき、名誉ある第73代副議長に就任をさせていただくことができました。信田議長とともに県議会の公正で円滑な議会運営に精励できたということも、ここにおる同僚の皆様と知事はじめ執行部の皆さん、さらには報道関係者の皆さんの御指導、そしてまた御協力のたまものであると、心から御礼を申し上げます。今後も、ただいま選出されました佐野彰議長、この後、選出されます新副議長の下、県議会議員の一員として、健康で安心して暮らせる千葉県づくりに全力で取り組んでまいる所存であります。皆様におかれましても、変わらぬ御指導、そして御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げまして、簡単ではありますが、副議長退任の挨拶とさせていただきます。皆様、本当にありがとうございました。(拍手)
◯議長(佐野 彰君) この際、藤井弘之君から発言の申出がありますので、これを許します。藤井弘之君。
(藤井弘之君登壇)
◯藤井弘之君 謝辞。ただいま副議長の職を辞されました江野澤吉克君に対しまして、議員一同を代表して感謝の意を表したいと思います。
江野澤君には、昨年の6月定例県議会におきまして第73代千葉県議会副議長の要職に就任され、今日まで信田議長の下、公平無私の態度で円滑な議会運営に努力される一方、各会派との連絡、調整に当たられ、議長をよく補佐し、その重責を果たしてこられました。江野澤君の誠実なその人柄、豊かな知見、積極的な行動力は会派を超えて人望厚く、私どもは今後さらなる御活躍を期待していたところであります。
このたび副議長の職を退かれますことは誠に残念でなりません。これからも県政発展のため、江野澤君のさらなる御活躍を心から御祈念いたしまして、感謝の言葉といたします。お疲れさまでした。(拍手)
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議事日程追加、副議長選挙
◯議長(佐野 彰君) ただいま江野澤吉克君の副議長辞職により副議長が欠員となりました。
お諮りいたします。この際、副議長選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(佐野 彰君) 御異議ないものと認めます。よって直ちに副議長の選挙を行うことに決定をいたしました。
これより副議長の選挙を行います。選挙は投票により行います。
議場を閉鎖いたします。
(議場閉鎖)
◯議長(佐野 彰君) ただいまの出席議員は84名であります。
お諮りいたします。千葉県議会会議規則第31条第2項の規定により、立会人に
秋 本 享 志 君 田 中 幸太郎 君 宮 川 太 君
大 川 忠 夫 君 鈴 木 和 宏 君
の諸君を指名したいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(佐野 彰君) 御異議ないものと認め、以上の諸君を立会人に指名いたします。
投票用紙を配付させます。
(投票用紙配付)
◯議長(佐野 彰君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。──ないものと認めます。
投票箱を点検させます。
(投票箱点検)
◯議長(佐野 彰君) 異状ないものと認めます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名であり、投票用紙に
被選挙人の氏名を記載の上、呼名の順に投票願います。事務局長に呼名させます。
(事務局長呼名)
(投票執行)
◯議長(佐野 彰君) 投票漏れはありませんか。──ないものと認め、投票を終了いたします。
開票を行います。立会人の諸君は立会いをお願いいたします。
(立会人立会い)
(開票計算)
◯議長(佐野 彰君) 選挙の結果を御報告いたします。
投票総数 84票
有効投票 84票
無効投票 0票
有効投票中
鶴 岡 宏 祥 君 54票
天 野 行 雄 君 15票
赤 間 正 明 君 8票
谷田川 充 丈 君 4票
み わ 由 美 君 3票
以上のとおりでございます。よって鶴岡宏祥君が千葉県議会副議長に当選されました。
議場の閉鎖を解きます。
(議場開鎖)
◯議長(佐野 彰君) ただいま副議長に当選されました鶴岡宏祥君が議場におられますので、本席から千葉県議会会議規則第32条第2項の規定による告知をいたします。
鶴岡宏祥君を御紹介いたします。鶴岡宏祥君。
(鶴岡宏祥君登壇、拍手)
◯鶴岡宏祥君 ただいま皆様の御推挙により、栄誉ある第74代千葉県議会副議長に選出を賜りました鶴岡宏祥でございます。身に余る光栄に存じ、心から感謝を申し上げるとともに、その重責を痛感しております。皆様の御推挙を受けました上は佐野議長を支え、公正かつ円滑な議会運営のため全力を尽くしてまいる所存です。何とぞ先輩・同僚議員の皆様、熊谷知事をはじめ執行部の皆様、また報道機関の皆様には、よろしく御指導、御鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げまして、就任の挨拶とさせていただきます。(拍手)
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議会運営委員会委員選任の件
◯議長(佐野 彰君) 日程第9、
議会運営委員会委員選任の件を議題といたします。
お諮りいたします。議会運営委員会委員の選任については、お手元に配付の議会運営委員会委員指名表記載のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(佐野 彰君) 御異議ないものと認めます。よって議会運営委員会委員は指名表記載のとおり選任されました。
以上で今期定例県議会に付議されました案件全部を議了いたしました。
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閉 会
◯議長(佐野 彰君) これをもって令和4年6月定例県議会を閉会いたします。
令和4年6月21日午後4時46分閉会
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本日の会議に付した事件
1.開 会
2.議長の報告
3.議案第12号
4.
知事提案理由説明
5.議案付託
6.議案第1号ないし議案第12号及び
請願総括審議
7.議案第13号ないし議案第16号
8.
知事提案理由説明
9.発議案第1号ないし発議案第12号
10.発議案第13号
11.発議案第14号
12.
常任委員会委員選任の件
13.議長の報告
14.かずさ
水道広域連合企業団議員補欠選挙
15.議長辞職許可の件
16.
信田光保君の挨拶
17.高橋 浩君の謝辞
18.議長選挙
19.佐野 彰君の挨拶
20.副議長辞職許可の件
21.江野澤吉克君の挨拶
22.藤井弘之君の謝辞
23.副議長選挙
24.鶴岡宏祥君の挨拶
25.
議会運営委員会委員選任の件
26.閉 会
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出 席 議 員
議 長 信田 光保 君
副 議 長 江野澤吉克 君
議 員 鈴木 和宏 君 平田 悦子 君 菊岡たづ子 君
松崎 太洋 君 宮川 太 君 田中幸太郎 君
宮坂 奈緒 君 佐藤健二郎 君 伊藤 寛 君
鈴木ひろ子 君 高橋 秀典 君 木名瀬訓光 君
市原 淳 君 田沼 隆志 君 秋葉 就一 君
岩波 初美 君 仲村 秀明 君 安藤じゅん子君
高橋 祐子 君 秋本 享志 君 川名 康介 君
小野崎正喜 君 伊豆倉雄太 君 森 岳 君
茂呂 剛 君 小路 正和 君 伊藤とし子 君
水野 友貴 君 大崎 雄介 君 田村 耕作 君
横山 秀明 君 野田 剛彦 君 大川 忠夫 君
松戸 隆政 君 網中 肇 君 中村 実 君
三沢 智 君 石井 一美 君 岩井 泰憲 君
小池 正昭 君 實川 隆 君 斉藤 守 君
山本 義一 君 鶴岡 宏祥 君 谷田川充丈 君
坂下しげき 君 プリティ長嶋君 秋林 貴史 君
阿部 俊昭 君 入江 晶子 君 高橋 浩 君
天野 行雄 君 武田 正光 君 瀧田 敏幸 君
伊藤 昌弘 君 鈴木 衛 君 木下 敬二 君
今井 勝 君 林 幹人 君 佐野 彰 君
加藤 英雄 君 みわ 由美 君 藤井 弘之 君
赤間 正明 君 竹内 圭司 君 田中 信行 君
河野 俊紀 君 石橋 清孝 君 宇野 裕 君
小高 伸太 君 川名 寛章 君 浜田 穂積 君
本間 進 君 河上 茂 君 酒井 茂英 君
宍倉 登 君 阿部 紘一 君 吉本 充 君
阿井 伸也 君 鈴木 昌俊 君 山中 操 君
西尾 憲一 君
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欠 席 議 員
伊藤 和男 君
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出席説明者
知 事 熊谷 俊人 君
副 知 事 穴澤 幸男 君
副 知 事 滝川 伸輔 君
総 務 部 長 鎌形 悦弘 君
デジタル改革推進局長 野溝 慎次 君
総 合 企 画 部 長 高橋 俊之 君
防災危機管理部長 生稲 芳博 君
健 康 福 祉 部 長 高梨みちえ 君
保健医療担当部長 井口 豪 君
環 境 生 活 部 長 吉野美砂子 君
スポーツ・文化局長 前田 敏也 君
商 工 労 働 部 長 野村 宗作 君
農 林 水 産 部 長 舘野 昭彦 君
県 土 整 備 部 長 池口 正晃 君
都 市 整 備 局 長 高橋 伸生 君
会 計 管 理 者 柳橋 良造 君
企 業 局 長 山口 新二 君
病 院 局 長 山崎晋一朗 君
教 育 長 冨塚 昌子 君
警 察 本 部 長 田中 俊恵 君
人事委員会事務局長 小高 康幸 君
代 表 監 査 委 員 小倉 明 君
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出席事務局職員
事 務 局 長 岡田 健
事 務 局 次 長 飯田 満幸
議 事 課 長 中西 洋介
政 務 調 査 課 長 高岡 宏治
議 事 課 副 課 長 坂牧 郁夫
議 事 班 長 熊本 義久
委 員 会 班 長 長谷川昌代
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