千葉県議会 2021-12-14
令和3年_環境生活警察常任委員会(第1号) 本文 2021.12.14
議案第13号関係
◯委員長(中村 実君) 次に、議案第13号千葉県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
当局に説明を求めます。
鵜澤くらし安全推進課長。
◯説明者(
鵜澤くらし安全推進課長) 議案第13号千葉県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例の一部を改正する条例の制定について御説明いたします。お手元の
説明資料の4ページをお開きください。
まず、本
条例改正の趣旨ですが、自転車による
交通事故の被害者に対し賠償が確実に行われるようにするため、
自転車利用者等の
自転車損害賠償保険等への加入を義務化するなどの規定の整備を行うものでございます。
改正の内容といたしましては、
自転車利用者等の保険等への加入を
努力義務から義務に改めるなどのほか、民法の
成年年齢引下げに伴う規定の整備等、その他所要の改正を行うものでございます。
最後に、
施行期日につきましては令和4年7月1日を予定しておりますが、
民法改正に伴う規定の整備につきましては、同法の施行に合わせて令和4年4月1日を予定しております。
以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。
◯委員長(中村 実君) ありがとうございました。
これより質疑を行います。質疑はありませんか。
鈴木衛委員。
◯鈴木 衛委員 この
自転車条例の制定に関わった者として、また、今年の6月議会の本
常任委員会で
自転車保険の加入義務づけの必要性を要望した者として、今回このような
条例改正が議案として提出されたことは大変うれしく思います。賠償金も、もう1億円という大変高額な昨今、こういう時代に突入しております。私は以前から申し上げてきましたとおり、自転車を利用する全ての人が保険に加入し、
自転車事故に対する補償がしっかり行われる
環境づくりが重要と考えております。この条例を実効性のあるものとし、
保険加入率の向上を図るためには、県民や事業者に十分な周知を行い、理解と協力を得ることが不可欠であります。
そこでお伺いいたします。今回の
自転車条例の改正により、新たに義務また
努力義務が課せられることとなる県民や事業者に対してどのように周知していくのか。
◯委員長(中村 実君)
鵜澤くらし安全推進課長。
◯説明者(
鵜澤くらし安全推進課長) 県民や事業者への周知につきましては、
自転車利用者が多く目にする駐輪場や
行政機関等でのポスターの掲示、チラシの配布を行うほか、県民や事業者に向けての
各種広報誌、ホームページ、キャンペーンを通じた
広報啓発など、様々な
広報ツールを活用しつつ、市町村や
関係団体と連携しながら丁寧に行ってまいります。また、例年5月に実施しております九都県市一斉
自転車マナーアップ強化月間等における
イベント等も活用するなど、令和4年7月1日の施行までの半年間、あらゆる機会を捉えて周知啓発を実施してまいります。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
鈴木委員。
◯鈴木 衛委員 自転車は、子供から高齢者まで、また事業用でも広く利用されており、県には
条例改正の内容を分かりやすい形で
広報啓発に努めていただきたいと思います。
保険の加入は、
万が一事故が発生した際に救済されない人を出さないための備えでありますけれども、条例の本来の目的は自転車の安全で適正な利用の促進であり、自転車による
交通事故を起こさないこと、事故を一件でも減らすことが重要であります。直近では、歩道で自転車と歩行者が接触し、歩行者が車道に転倒して、そこに後方から来た車にひかれて亡くなられたという事故もありますし、本当に自転車と歩行者あるいは自転車と自動車、こういった事故が多発している状況であります。自転車の
安全利用対策については、県の
交通安全計画の
重点事項としても掲げられております。県には自転車の
安全利用対策により一層の取組を要望いたします。
以上です。
◯委員長(中村 実君)
河上委員。
◯河上 茂委員 この条例なんだけれど、何か新聞か何かで見ると、国のほうでも大分何かこれについてやっているようですけれども、義務または
努力義務って、これ、そういう条例なのか、これ。ということは、任意で入ってくれということで一緒でしょう。それと一緒。国のほうはどういう方向に進んでいるか、それもちょっと。
◯委員長(中村 実君)
鵜澤くらし安全推進課長。
◯説明者(
鵜澤くらし安全推進課長)
努力義務と義務の違いでございますが、罰則の適用がないという意味合いでは差異はございませんけれども、やはり県議会の皆様方が県民に対して入る、入らなければならないという責任を課したという意味合いでは、
努力義務と義務の位置づけは大きく異なるというふうに認識してございます。
また、国のほうの計画等につきましても、
自転車保険の加入率の向上を図るため、
都道府県等に示しております
標準条例等におきましても、昔は
努力義務から今義務化ということで提示されておりまして、今回の
条例改正は国の方向性と一致していると認識しております。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君) 他にありますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(中村 実君) ないようですので、以上で質疑を終結します。
これより討論を行います。討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(中村 実君) ないようですので、以上で討論を終結します。
これより採決を行います。
議案第13号に賛成の委員は挙手を願います。
(
賛成者挙手)
◯委員長(中村 実君)
挙手全員。よって、議案第13号は可決すべきものと決定しました。
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議案第24号ないし議案第27号関係
◯委員長(中村 実君) 次に、議案第24号ないし議案第27
号指定管理者の指定についての4議案は関連しますので、一括して議題とします。
当局に説明を求めます。
能條自然保護課長。
◯説明者(
能條自然保護課長)
自然保護課でございます。
議案第24号から議案第27号までの
指定管理者の指定につきまして御説明いたします。お手元の
説明資料の5ページをお開きください。
5ページから12ページに記載の議案第24号から議案第27号までの4議案は、
大房岬自然公園施設など4施設の
管理運営に伴う
指定管理者の指定について、応募のあった各団体の
提案内容を審査の上、記載の選定理由により候補者を選定いたしましたので、
地方自治法の規定により議会の議決に付すものです。
まず、5ページの議案第24号は、
大房岬自然公園施設の
指定管理者を特定非
営利活動法人千葉自然学校に指定しようとするものです。
説明資料の7ページをお開きください。議案第25号は、
白子自然公園施設の
指定管理者を白子町に指定しようとするものです。
説明資料の9ページをお開きください。議案第26号は、
片貝自然公園施設の
指定管理者を
九十九里町に指定しようとするものです。
説明資料の11ページをお開きください。議案第27号は、千葉県いすみ環境と文化のさと
センターの
指定管理者を
一般財団法人千葉県
環境財団に指定しようとするものです。
なお、この4施設の
指定管理の期間についてですが、議案第26号の
片貝自然公園施設については、議案第1号で御説明したとおり、
主要施設である
ビジターセンターの在り方について現在
九十九里町と協議中であり、その結論を得ることを踏まえて3年間とし、その他の3施設については5年間としています。
以上で
自然保護課の説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
◯委員長(中村 実君) ありがとうございます。
これより質疑を行います。
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 伊藤です、よろしくお願いします。
先ほどの1号議案とも関連はしてくるんですけれども、この
指定管理料が増額となっていますが、その理由について伺います。
◯委員長(中村 実君)
能條自然保護課長。
◯説明者(
能條自然保護課長)
指定管理料については、人件費の増額分を今回反映した関係がございまして、それぞれの施設で増額になっております。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 この
指定管理についての資料を頂いているんですけれども、今日添付していただいたような資料というのは、本来でしたら事前に頂けるように次回からはお願いいたします。説明として、やはり不十分だったと思います。
それで、議案第25号の
白子自然公園施設と議案第26号の
片貝自然公園施設、
評価点数がとても低いんですけれども、その理由について伺います。
◯委員長(中村 実君)
能條自然保護課長。
◯説明者(
能條自然保護課長)
自然公園施設の4施設の
指定管理者の候補の選定に当たっては、応募のあった団体の
提案内容について有識者から意見を聴取し、評価を行っております。評価点について言いますと、
NPO法人千葉自然学校が86.9点、白子町が63.7点、
九十九里町が62.8点、
一般財団法人千葉県
環境財団が88.4点となっているところでございます。有識者の評価については、利用者の増加への取組などの
審査項目を設けまして、それについて評価を行っていますが、例えば、5点の
評価配点の項目については、優秀が5点、よいが3点、おおむねよいが1点、不良が零点というような評価の点数をつけていただいているところでございます。仮に全ての
審査項目について標準的なおおむねよいという点数がついた場合、評価点の合計点が46点となっておりますので、白子町及び
九十九里町も評価点は62.8点と63.7点でございますが、それは上回っておりますので、支障はないとは考えております。
また、両町については、これまで現在の
指定管理者として、この施設の
管理運営を行ってきているところでございます。令和元年度に行われた
外部有識者による
管理運営状況の
中間評価点においても、白子町は良好、
九十九里町はおおむね良好である旨評価されていることから、評価点が低いということで、この
指定管理者に当たらないということではないというふうに考えているところではございます。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 この点数ですよね、追加項目、
一般項目の審査というところで、5点満点で1点を取ればいいという、実際にこの資料を頂いた分ですよね。そこのところの下に説明として、配点が5点の場合は3点を標準とし優れた者に特に加点をしていくというふうになっているわけなんですけれども、そうすると、5点満点で1点というのは結構低いというふうに見えてしまうんですよね。そこのところはどういう判断、先ほどおっしゃられた判断、もう一度御説明いただけますか。
◯委員長(中村 実君)
能條自然保護課長。
◯説明者(
能條自然保護課長) 評価点の関係につきましては、委員おっしゃるとおり5点、3点、1点、零点というような形の配点をしております。1点については、こちらからはおおむねよいという評価の中で1点で評価をしておりますので、その評価点に基づいた場合、団体についてこの
指定管理に当たらないというような判断はちょっと難しいような状況にはなっているところでございます。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 ありがとうございました。
やはりほかのところとも比較すると、46点以上であればよろしいという判断ということは今伺って初めて分かったんですけれども、全部の
指定管理者のこの点数を見ると、すごく50点台のところもありますし、ここの場合には63点というような状況で、果たして
指定管理としてお任せするのにふさわしいのかどうかというのは、一般的に見ても疑義が生じる可能性がありますので、そこのところを分かりやすく説明をするような、何かそういうような取組というのが、説明の仕方というのが必要なのかなというふうに思います。
これはここでおしまいにしておきます。ありがとうございました。
◯委員長(中村 実君) 他にありますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(中村 実君) ないようですので、以上で質疑を終結します。
これより討論及び採決を行います。
討論及び採決は分割して行います。
初めに、議案第24号の討論を行います。討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(中村 実君) ないようですので、以上で討論を終結します。
これより採決を行います。
議案第24号に賛成の委員は挙手を願います。
(
賛成者挙手)
◯委員長(中村 実君)
挙手全員。よって、議案第24号は可決すべきものと決定しました。
次に、議案第25号の討論を行います。討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(中村 実君) ないようですので、以上で討論を終結します。
これより採決を行います。
議案第25号に賛成の委員は挙手を願います。
(
賛成者挙手)
◯委員長(中村 実君)
挙手全員。よって、議案第25号は可決すべきものと決定しました。
次に、議案第26号の討論を行います。討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(中村 実君) ないようですので、以上で討論を終結します。
これより採決を行います。
議案第26号に賛成の委員は挙手を願います。
(
賛成者挙手)
◯委員長(中村 実君)
挙手全員。よって、議案第26号は可決すべきものと決定しました。
次に、議案第27号の討論を行います。討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(中村 実君) ないようですので、以上で討論を終結します。
これより採決を行います。
議案第27号に賛成の委員は挙手を願います。
(
賛成者挙手)
◯委員長(中村 実君)
挙手全員。よって、議案第27号は可決すべきものと決定しました。
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発議案第2号関係
◯委員長(中村 実君) 次に、発議案の審査を行います。
発議案第2号千葉県飲酒運転の根絶を実現するための条例の制定についてを議題とします。
発議案提出者に説明を求めます。
宮川副委員長。
◯宮川 太副委員長 発議案第2号千葉県飲酒運転の根絶を実現するための条例の制定について、提出者を代表しまして趣旨説明をさせていただきます。
既にさきの本会議で我が党の伊藤昌弘議員から説明がありましたが、本条例案は、本年6月28日に八街市で発生した飲酒運転のトラックにより児童5名が死傷するという大変痛ましい
交通事故を受け、関係機関や団体はもとより、家庭、学校、職場、地域等が一丸となって飲酒運転の根絶に取り組む決意の下、飲酒運転のない、県民の誰もが安心して暮らすことができる地域社会の実現を目指し、本議会に提出したものであります。
以下、本条例案の主なポイントを3点申し上げます。
1点目が、飲酒運転が現に行われている、または行われるおそれがある状況を発見した場合の通報の
努力義務です。このおそれがある場合にまで関係事業者に対し通報の
努力義務を課す規定は、他県には類を見ないものであります。
2点目が、全ての事業者に対し、車両運行時における運転者の飲酒の有無の確認を
努力義務としたところです。さらに、より確実に飲酒運転を防止するため、酒気を検知すると強制的にエンジンをかからなくするアルコールインターロッキング装置を含むアルコール検知器の活用を促す規定も設けており、このような規定は全国でも初めてとなります。
3点目が、公職にある者の率先垂範です。知事、我々県議会議員、県の特別職、そして県職員は、県民に範を示すべき立場であることを深く自覚し、飲酒運転をしない、させない、許さないという強固な決意をもって飲酒運転の根絶に率先して取り組むものとしました。
以上が本条例案の主なポイントとなりますが、最後に罰則について申し上げます。今回、まずは県民総ぐるみの対策を浸透させることが重要であること、関係機関との調整等に時間を要することから、条例制定に至った経緯も踏まえてスピードを優先し罰則の導入を見送ることとしましたが、条例の施行後に飲酒運転を取り巻く環境等を勘案し、罰則においても再度検討することとしており、附則にもその趣旨を明記しております。
各委員におかれましては、本条例の趣旨を御理解いただき、よろしく御賛同いただきますようお願い申し上げまして、私からの説明とさせていただきます。
◯委員長(中村 実君) ありがとうございました。
これより質疑を行います。質疑はありませんか。
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 伊藤です。よろしくお願いします。
今、附則のほうに罰則について再度検討するというふうに御説明いただいたんですけれども、それは大体どれぐらいとか、そういうような目安とかいうのは御検討されているんでしょうか。
◯委員長(中村 実君) 宮川副委員長。
◯宮川 太副委員長 先ほども申し上げましたが、今後の状況を勘案して検討していきたいというふうに思っているところでございます。
◯委員長(中村 実君) 他にありますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(中村 実君) ないようですので、以上で質疑を終結します。
これより討論を行います。討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(中村 実君) ないようですので、以上で討論を終結します。
これより採決を行います。
発議案第2号に賛成の委員は挙手を願います。
(
賛成者挙手)
◯委員長(中村 実君)
挙手全員。よって、発議案第2号は可決すべきものと決定しました。
以上で発議案の審査を終了します。
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令和3年8月に発生した小笠原諸島の海底火山噴火による軽石漂着被害等への対
処を求める意見書(案)関係
◯委員長(中村 実君) 次に、意見書案が1件提出されておりますので、御協議願います。
意見書の文案はお手元に配付してあります。
立憲民主・千葉民主の会から、令和3年8月に発生した小笠原諸島の海底火山噴火による軽石漂着被害等への対処を求める意見書(案)が提出されておりますが、本意見書案は当委員会の所管に属する部分がありますので、所管部分について御協議願います。
なお、本意見書案は2つ以上の委員会にわたりますので、協議結果は参考意見として議会運営委員会に報告することとなります。よろしくお願いします。
本意見書案について御意見がございましたら、御発言願います。──特にないようですので、その他発言はありませんか。──ないですね。それでは、本趣旨の意見書案を発議すべきものとして議会運営委員会に報告することに賛成の委員は挙手願います。
(
賛成者挙手)
◯委員長(中村 実君) 挙手少数。それでは、意見の一致が見られませんので、発議することに意見の一致が見られなかった旨、議会運営委員会に参考意見として報告することにいたします。
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諸般の報告・その他の関係
◯委員長(中村 実君) 次に、諸般の報告・その他について御質問がありましたら御発言願います。
横山委員。
◯横山秀明委員 私から1点、気候変動影響への適応の取組について、県の取組の内容を伺えればと思います。
いわゆる気候変動によって、自然環境とか私たちの生活の至るところにいろいろな影響が生じることが予測されているところですが、それに対して被害を回避、低減するための適応を進めるために気候変動適応法というものが制定されて、その中で、都道府県では地域気候変動適応
センターの設置が
努力義務化されたことから、本県では、令和2年の4月に県環境研究
センターを地域気候変動適応
センターと位置づけして千葉県気候変動適応
センターが設立されたとしているところだと思いますが、その設立されてから1年半たちましたが、まず専任とか専門のスタッフを含めて、これまでどのような体制の整備を行ってきたのでしょうか。
また、まとめて聞きますが、今後どのような体制強化を図ろうとされているのか。そして、県内の市町村の体制状況ですね。それと、県と市町村の連携はどうなっているのか、簡潔にお答えいただければと思います。
◯委員長(中村 実君) 角田循環型社会推進課長。
◯説明者(角田循環型社会推進課長) 循環型社会推進課でございます。
気候変動適応
センターの体制の整備の状況ということでございます。まず、千葉県では、令和2年4月に千葉県環境研究
センターを気候変動適応法に基づく地域気候変動適応
センターとして位置づけまして、地域における気候変動の影響ですとか、あるいは適応に関する情報の収集や整理、分析、県民・事業者等に対する情報発信等を行っているところでございます。適応
センターの事務につきまして、管理職を含めまして4名で対応しているところでございまして、いずれも環境研究
センターの業務と兼務している状況でございます。
続きまして、今後どのように体制強化を図ろうと考えているのかというところでございますが、気候変動の影響は自然災害、健康など様々な分野に及ぶことから、情報発信や分析など、気候変動適応
センターの機能の充実を図っていく必要があると考えてございます。今後、国が定期的に開催する、ほかの自治体との定例会といったところも通じまして、他の気候変動適応
センターの取組ですとか、あるいは体制等、そういったところの状況を把握しながら、本県
センターの体制の在り方等について研究のほうをしてまいりたいと考えてございます。
それから、県内市町村の体制状況、それから県と市町村との連携の状況についてでございます。気候変動適応法におきまして、市町村は気候変動適応に関する情報の収集ですとか、あるいは分析などを行う地域気候変動適応
センターとしての機能を担う体制を確保するように努めるということとされてございます。県内では、現在地域気候変動適応
センターを確保した市町村というのはございませんが、令和2年度に県のほうで実施いたしました調査によりますと、39の市町村において担当職員のほうを配置して気候変動影響への適応の取組を進めているという状況でございます。
なお、今年度につきましては、複数の市との間で市が実施している取組ですとか、あるいは県との連携の可能性といったようなところにつきまして情報共有ですとか、あるいは意見交換、こういったことをさせていただいたところでございますので、引き続き県内市町村の取組状況、こういったところの把握に努めるとともに、市町村と連携いたしました取組等につきましても検討してまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
横山委員。
◯横山秀明委員 現状の県及び県内市町村の体制について、詳細にありがとうございました。
次に、この適応法に基づいた本県の適応計画ですね。計画のほうを聞きたいと思いますが、本県の適応計画がどのようになっているのかということと、この適応計画に伴う施策として、本年、県としてどのように取り組んできたのか。最後に、市町村はこの適応計画の策定状況、どうなっているのか。3点、簡潔にお答えいただければと思います。
◯委員長(中村 実君) 角田循環型社会推進課長。
◯説明者(角田循環型社会推進課長) まず、適応法に基づいた本県の適応計画についてでございます。平成30年に施行されました気候変動適応法におきましては、都道府県は国の気候変動適応計画に基づきまして、地域気候変動適応計画の策定に努めるということとされてございます。県では、平成30年の3月に千葉県の気候変動影響と適応の取組方針といったものを策定してございまして、この方針につきましては国の気候変動適応計画との整合が図られているといったような状況でございましたので、平成31年の2月に法に基づく地域気候変動適応計画として位置づけをさせていただいたところでございます。
続きまして、適応計画に伴う県の施策と取組の状況でございます。県では、千葉県の気候変動影響と適応の取組方針に基づきまして、県民一人一人が気候変動への理解を深めまして、適応策に取り組むことができるように、気象予報士が天気予報を題材に適応を分かりやすく解説したセミナーを開催しておりまして、広く啓発を図ってきたところでございます。また、気候変動適応
センターにおきましても、学校での熱中症に関するアンケート調査や分析、それから国の研究機関との谷津を活用した効果的な水質浄化対策に関する共同研究といったようなことに取り組んできたところでございます。
続きまして、市町村における計画の策定状況ということでございます。気候変動適応法におきましては、市町村は地域の気候変動適応に関する施策の推進を図ると、その目的のために地域気候変動適応計画の策定に努めるということとされてございます。県が実施いたしました令和2年度末時点の調査におきましては、船橋市、木更津市及び柏市がこの計画を策定しているところでございます。県では、引き続き市町村に対しまして適応に係る計画の策定ですとか、あるいは施策の実施につきまして、技術的な助言を行ってまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
横山委員。
◯横山秀明委員 詳細にありがとうございます。気候の変動は、もう当然将来にわたって不確実性ですので、なかなかこの計画を立てるとか体制を強化するというのは、なかなか費用対効果等含めて難しいところがあるかと思いますが、確実に地球温暖化ということで国を挙げてカーボンニュートラルも進められてきておりますので、こういった環境政策が今後この日本においても成長産業の位置づけをされていくところから考えてみますと、しっかりとこの体制を、専門性とか専任のスタッフなんかも含めて体制強化して、より一層の情報収集と情報の提供というのを行うことで、やっぱりこの千葉県内でも新たな産業を生み出す可能性も十分あるんじゃないかなというふうに思います。
また、農業をはじめとしていろいろな産業、経済、生活にやっぱり多岐にわたって影響が出てきますので、その部分においても関係部局との連携ですね。しっかりとこれまで以上に強化を図っていただいて、ぜひ県民の皆様により一層理解を深めていただいた上で、この適応としての対応がより一層取れるように推進のほう、力を入れていただくよう要望して終わりにいたします。
以上です。ありがとうございます。
◯委員長(中村 実君) 他にありますでしょうか。
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 よろしくお願いします。
では、大きく4点なんですが、まず1点目として、今、
横山委員の質問された、やはり千葉県地球温暖化対策実行計画についてです。6月議会で知事答弁に、国の地球温暖化対策推進法の改正に対応し、千葉県では計画見直しのために、県民や事業者などを対象とした実態調査や課題の整理を行い、その後、専門家や
関係団体の意見を伺いながら見直しを進めるとありましたが、現状について伺います。
◯委員長(中村 実君) 角田循環型社会推進課長。
◯説明者(角田循環型社会推進課長) 循環型社会推進課でございます。
実態調査の現状と検討の現状ということでございますけれども、県では、現在計画の見直しの基礎とするために、地球温暖化の現状や対策に係る国内外の動向や先進事例等を把握するとともに、県民や事業者を対象に、温暖化対策に対する意識ですとか、あるいは省エネ設備の導入などについてアンケート調査等を実施しているところでございます。今後、これらの調査結果ですとか、あるいは事業者へのヒアリング、それから、国から示される計画策定に関するマニュアル、こういったものなどを踏まえまして計画の見直しに取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 この実行計画には、再生可能エネルギー導入などの目標はどのように盛り込んでいくんでしょうか。
◯委員長(中村 実君) 角田循環型社会推進課長。
◯説明者(角田循環型社会推進課長) 再生可能エネルギー導入等の目標についてでございますが、今年度実施してございます基礎調査の結果や事業者のヒアリング、それから、今後国から示される計画策定に関する実施マニュアルといったところを踏まえまして、専門家や
関係団体の御意見等も伺いながら、本県の地域特性を踏まえた再生可能エネルギー導入等の目標について検討のほうをしてまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 ということは、数値目標を入れ込んでいくということですよね。よろしいですか。
◯委員長(中村 実君) 角田循環型社会推進課長。
◯説明者(角田循環型社会推進課長) 数値の目標等も含めまして、検討のほうをしてまいります。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 東京都では、市町村ごとにCO2排出量を算定して公表を行っています。やはり自分のところがどれだけCO2を排出しているのかということを実態把握することが重要と考えます。
それで、千葉県でも市町村別のCO2排出量の算定、公表を行うべきと考えますが、いかがでしょうか。
◯委員長(中村 実君) 角田循環型社会推進課長。
◯説明者(角田循環型社会推進課長) 市町村別のCO2排出量の算定、公表についてでございます。国がホームページ上に開設いたしました地方公共団体実行計画策定・実施支援サイトにおきましては、地方公共団体が実行計画を策定、実施するに当たりまして有益な情報といったものが提供されている状況でございます。その一部といたしまして、市町村別の二酸化炭素排出量が標準的な手法にのっとりまして算出されてございまして、自治体排出量カルテとして公表されてございます。こういったものを利用することによって、他の市町村との比較を行うことが可能となってございます。
県では、市町村向けの会議などを通じまして、このサイトや自治体排出量のカルテの活用などにつきまして、引き続き周知のほうを図ってまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 ということは、県がつくるこの計画の中に入れるわけじゃなくて、算出したものを公表するわけではなくて、各自治体にやりなさいよという、そういうような御趣旨でしょうか。
◯委員長(中村 実君) 角田循環型社会推進課長。
◯説明者(角田循環型社会推進課長) 計画のほうは、市町村等の状況も踏まえながら考えてまいりたいと思っております。こちらのサイトにつきましては、市町村別のCO2排出量の算定、排出量を標準的な手法に則って算出してございますので、こういったものを活用して、各市町村においても状況の確認等を行っていただきたいということを趣旨としては説明させていただいているところでございます。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 各自治体も自分のこととしてやっていかなきゃいけないので、それは自分のところでもやっていかなきゃいけないという自覚を促すということだと思います。実際のところ、県のこの実行計画そのものがまだまだできないわけですよね。あと1年以上かかるというふうには伺っているんですけれども、大体どれぐらいの目安でつくる予定ですか。
◯委員長(中村 実君) 角田循環型社会推進課長。
◯説明者(角田循環型社会推進課長) 今年度実施している基礎調査の結果ですとか、事業者のヒアリング等を踏まえまして、今後専門家や
関係団体の御意見のほうを伺ってまいりまして、来年度にかけてこういったようなところを行ってまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 では、令和4年度中に出すということでよろしいですか。
◯委員長(中村 実君) 角田循環型社会推進課長。
◯説明者(角田循環型社会推進課長) 基礎調査の結果ですとか事業者のヒアリング等を踏まえまして、来年度にかけて検討してまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 国は令和4年度の概算要求に地域脱炭素移行・再エネ推進交付金を新設しました。県としてこれに合致する事業を検討しているかどうか伺います。
◯委員長(中村 実君) 角田循環型社会推進課長。
◯説明者(角田循環型社会推進課長) 令和4年度概算要求の件でございます。地域脱炭素移行・再エネ推進交付金につきましては、国が今年6月に策定いたしました地域脱炭素ロードマップに基づきまして、脱炭素事業に取り組む地方自治体などを支援するために考えられた事業でございまして、国の令和4年度当初予算概算要求において盛り込まれているという状況でございます。本事業につきましては、現在国において詳細のほうを検討しているという状況でございますので、今後の状況を注視してまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 具体的なメニューというものも示されているわけなんですね。それで私、9月議会でも取り上げたんですけれども、2015年にZEHロードマップ、国がこれをつくりまして、2020年までにハウスメーカーが新築する注文住宅を半数以上ZEHにする、2030年までに新築住宅の平均でZEH実現という、これを目指すという政府目標を掲げているわけなんです。実際に普及に向けて取り組んでいます。今質問しました地域脱炭素移行・再エネ推進交付金にも盛り込まれているわけなんです。ですので、ZEHの検討状況について伺います。
◯委員長(中村 実君) 角田循環型社会推進課長。
◯説明者(角田循環型社会推進課長) 国の令和4年度当初予算概算要求のほうで盛り込まれております地域脱炭素移行・再エネ推進交付金につきましては、今後の国の検討状況等を注視してまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 そうですか。鳥取県とか長野県ではヨーロッパ並みの高断熱住宅、高気密住宅の普及を推進しています。やはり地域の特性に合わせた省エネ住宅ということで、地元の意欲的な設計事務所とかハウスメーカーが取り組んで地域の産業となっています。千葉県としても再エネ健康住宅について取り組むべきと考えますが、見解を伺います。
◯委員長(中村 実君) 角田循環型社会推進課長。
◯説明者(角田循環型社会推進課長) 再エネ健康住宅に関してでございます。
県では、温室効果ガスの排出量削減に向けまして、再生エネルギーの活用ですとか、あるいは省エネルギーの促進に向けて、窓の断熱改修など住宅用の様々な設備への補助や普及啓発といったところに取り組んでいるところでございます。どのような施策が効果的である、あるいは効率的であるかといったことにつきましては、本県の実情を踏まえつつ、国や他県、各種業界の動向等も注視しながら検討してまいる必要があると考えてございます。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 これはやはり産業として各進んでいる県、先行している事例というのがたくさんありますので、やはり千葉県としても積極的に進めないと、2030年までに数値目標をもう掲げて国は動かなきゃいけないと言っているわけなんで、やはり千葉県としてもちゃんとやっていかなきゃいけないと思いますので、検討を進めて、早急に計画づくりに進めていただきたいと思います。
では、次に盛土の安全対策について聞きます。
国は、現在危険な盛土の総点検を行っているということで、千葉県の状況を伺います。
◯委員長(中村 実君) 陣野廃棄物指導課長。
◯説明者(陣野廃棄物指導課長) 廃棄物指導課でございます。
国からの盛土による災害防止に向けた総点検の実施要請を受け、許可、届出資料や国提供のデータを基に抽出した箇所のうち、県全体としましては3,018か所を対象に点検を進め、11月末現在で2,377か所を点検しておりまして、あと、当課所管の残土等に関する箇所につきましては1,695か所を対象としまして、内訳としましては県所管が574か所、市町村所管が1,121か所を対象に点検を進めておりまして、11月末現在で1,141か所、内訳といたしまして、県所管は574か所全て、市町村所管については567か所を点検したところでございます。残る市町村所管の554か所の盛土につきましては、来年2月末の完了を目途に点検を進めている状況でございます。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 議会でも答弁があったんですけれども、現在危険箇所として県内5か所に措置命令を出して是正指導を行っているという話だったんですけれども、この5か所とはどこで、どのような状況なのか伺います。
◯委員長(中村 実君) 陣野廃棄物指導課長。
◯説明者(陣野廃棄物指導課長) 廃棄物指導課でございます。
土砂等の崩落により、周辺の人家や公共施設の影響が考えられる盛土5か所につきましては、旭市、市原市、君津市の各1か所、それと多古町の2か所となっております。いずれも市町の残土条例違反、またはその疑いのある埋立事業場でございまして、うち君津市につきましては、県農林部局が森林法の林地開発許可を行っている事業場でございます。これらの事業場は高く盛土がなされ急勾配となっているなど、土砂等の崩落が懸念されるため、市町において措置命令や是正指導が行われている状況でございます。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 議会答弁では安全対策を図るというふうにも御答弁されていたと思いますが、具体的にはどういうことでしょうか。
◯委員長(中村 実君) 陣野廃棄物指導課長。
◯説明者(陣野廃棄物指導課長) 廃棄物指導課でございます。
安全対策についてですが、市町が土砂等の崩落が発生しないよう、事業者に対しまして高い盛土や急勾配の是正、排水路の設置など安全対策を実施するよう指導を行っておりまして、県といたしましても、当該市町が行う事業者に対する是正指導に関しまして助言をするなど、必要な支援を行っているところでございます。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 静岡県では、熱海市の盛土を含む大規模土石流災害を受けまして、盛土に特化した新条例の策定を進めています。熱海市では、違法な盛土を行った業者に対して、これまで再三是正指導を行ってきましたけれど、業者が無視して、また熱海市が措置命令という強い措置を見送ってきたということも大事故につながったと言われております。悪質な業者への対応が基礎自治体によって異なるのではやはり問題があると考えますので、この盛土に関して面積1,000平米、土量2,000立米以上は全て静岡県が新条例で一律に対応するということにしたそうです。
熱海市と同規模の盛土積み上げによる崩落事故を想定した場合、現在の千葉県残土条例で対応できるのかどうか伺います。
◯委員長(中村 実君) 陣野廃棄物指導課長。
◯説明者(陣野廃棄物指導課長) 廃棄物指導課でございます。
県では、不適正な盛土が形成されないよう市町村と連携して立入検査などを一層徹底するとともに、確認した場合には速やかに行為者を特定し厳正な是正指導を行うなど、早期発見、早期対応に努めております。また、盛土につきましては森林法など他の法令も関連していることから、是正指導に従わない事業者に対しては、関係部局と連携を図りながら厳正に対処してまいります。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 ちょっと質問の趣旨と違うんですけれど、今の千葉県の残土条例で、熱海市のようなあの崩落事故に対してきちんと対応できるのかどうかという、そういう質問だったんですけど。
◯委員長(中村 実君) 陣野廃棄物指導課長。
◯説明者(陣野廃棄物指導課長) 廃棄物指導課でございます。
すみません、繰り返しになりますが、そのようなことがないように、パトロールとか事業者への指導とか、そういったことで早期発見、早期対応に努め、厳正に事業者に対して指導していきたいというふうに考えております。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 ということは、やはり今のまんまじゃ無理、早期発見、早期対応ができなかったら無理だということですよね。
では、千葉県残土条例の正式名は、千葉県土砂等の埋立て等による土壌の汚染及び災害の発生の防止に関する条例というふうになっております。この中身は防止策であって、土壌汚染や崩落した後の原状回復を事業者に義務づける条項は全くありません。汚染土壌を混ぜたり、不適切に大量の土砂を積み上げてしまえば、原状回復を命ずることはできません。悪質業者の逃げ得、やり得につながっています。
事業者が土壌汚染や崩落事故等を起こしたときは、原状回復を義務づけるよう残土条例の改正を行うべきと考えますが、御見解を伺います。
◯委員長(中村 実君) 陣野廃棄物指導課長。
◯説明者(陣野廃棄物指導課長) 廃棄物指導課でございます。
残土条例では、事業者が残土の埋立てを行う場合、土壌の環境基準に適合しない土砂等の埋立て等の禁止や崩落等の防止措置の履行を義務づけております。これらの規定に反する行為が確認された場合、県は、当該行為者に対し災害発生防止措置等を講ずるよう命ずることができ、崩落した土砂の撤去等についても、その中で適用することができます。また、県といたしましては、現在国において法制化も視野に入れた盛土に関する土地利用規制の在り方について検討が行われており、その動向について注視しているところです。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 やはり国を待つのではなく、実際に千葉県でも、先ほどの多古町ですね。あそこの崩落も報道されておりましたけれども、本当に深刻な状況です。かなり2,000か所以上の危険箇所があるということですので、やはり不適切な盛土の予防策、きちっとそれをやっていくためには事業者に原状回復の義務を課するということが必要だと思います。それについて再度お伺いいたします。
◯委員長(中村 実君) 陣野廃棄物指導課長。
◯説明者(陣野廃棄物指導課長) 廃棄物指導課でございます。
繰り返しになりますが、違反する行為が確認された場合は、県は当該行為者等に対し災害発生防止措置等を講じるよう命ずることができますので、その中で土砂の撤去とか、そういったところも適用することができますので、その中で対応していきたいというふうに考えております。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 やはり逃げ得になってしまうような今の現状は変えていかなきゃいけないと思いますので、しっかりそこのところを検討していただきたいと思います。
では、次に、千葉市の再生資源物の屋外保管に関する条例を受けて、県もしっかりと対応しなければいけないのではないかというふうに考えております。やはり千葉市で許可制が、もう条例ができ上がってしまいました。他市にすごく影響があるというふうに言われております。県としてしっかりと網をかぶせる必要があると考えますが、御見解を伺います。
◯委員長(中村 実君) 陣野廃棄物指導課長。
◯説明者(陣野廃棄物指導課長) 廃棄物指導課でございます。
使用済みの金属スクラップ等を保管する事業場について、県では、廃棄物処理法の対象となる事業場の場合は同法の保管基準の遵守を指導し、また、同法の対象外の事業場についても、著しく高く堆積していたり火災発生のおそれがある場合などには適正保管等を指導しているところです。さらに、現在県内全域の状況を確認するための実態調査等を行っており、その状況等を踏まえて、また、本年10月に制定された千葉市条例の施行状況等も注視しつつ、効果的な対策について検討してまいります。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 やはり千葉市が厳しい条例をつくる、許可制にしてしまえば、絶対ほかに逃げて、千葉市に行けない分が周りに行くということは目に見えているわけなんですね。ですので、実態調査を今されているということですが、早急に対応していただけるよう要望しておきます。
それから次に、飲酒運転根絶に向けた条例制定後、この制定後の取組について伺います。
やはりこの飲酒運転根絶に向けた条例、今ここで全会一致で通りましたけれども、県として具体的に今後どのように取り組んでいくのか伺います。
◯委員長(中村 実君)
鵜澤くらし安全推進課長。
◯説明者(
鵜澤くらし安全推進課長) くらし安全推進課です。
条例案中に県民等を対象とした通報の
努力義務、あるいは全ての事業者に対し車両運行時における運転者の飲酒の有無の確認等の
努力義務を定めていることなどを踏まえまして、条例が制定されました暁には、県警や各事業者を所管する関係機関・団体等と連携して県民や事業者に周知啓発を行い、飲酒運転の根絶に向けて意識の醸成を図りながら、さらなる取組を推進してまいりたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
すみません、あと、先ほど
自転車条例の関係で
河上委員の御質問に御説明した際に、若干正確性を欠いている部分がありましたので、併せて訂正をさせていただければと存じます。
自転車条例、本県では平成29年に、国の標準条例提示前に策定してございまして、国の標準条例が制定された際には
保険加入義務化の形で提示されたと、国の標準条例が改正されたかのような発言で御説明してしまいましたので、その点をおわびして訂正させていただきたいと思います。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君) それでは、他にありますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(中村 実君) ないようですので、以上で諸般の報告・その他に対する質問を終結します。
─────────────────────────────
委員長報告
◯委員長(中村 実君) 次に、特に委員長報告すべき事項がありましたら御発言願います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(中村 実君) 特に御発言がないようですので、委員長報告につきましては正副委員長に一任願います。
以上で
環境生活部関係の審査を終了します。
暫時休憩します。
午前11時1分休憩
─────────────────────────────
午前11時15分再開
◯委員長(中村 実君) それでは、休憩前に引き続き審査を再開します。
─────────────────────────────
審査の開始(
警察本部関係)
◯委員長(中村 実君) これより
警察本部関係の審査を行います。
─────────────────────────────
議案の
概要説明
◯委員長(中村 実君) 初めに、議案の審査を行います。
警察本部長に議案の
概要説明を求めます。
また、これからの説明及び答弁等については、全て着席したままでお願いいたします。
田中
警察本部長。
◯説明者(田中
警察本部長) 議案の
概要説明をさせていただく前に、すみません、ちょっとしばらくだけ立ったままでよろしいでしょうか。先週12月10日に、本県警察官の逮捕に至りました事案につきまして御説明をさせていただきたいと存じます。
事案の概要につきましては、令和2年9月、当時職員が勤務しておりました鎌ケ谷警察署の管内で発生いたしました火災現場の鑑識活動中に、被害者方から一部焼損した現金35万8,000円を窃取したというものでございます。このような行為は警察への信頼を著しく損なうものであり、厳粛に受け止めますとともに、被害に遭われた方をはじめ、県民の皆様、また委員の皆様にも深くおわびを申し上げます。
本事案を受けて全職員に対する緊急指示を行ったところでありますが、このほかにも不適正事案が発生しておりますことから、職員一人一人が警察職員としての職責を自覚し、高い倫理感と規範意識を持って行動するよう、指導教養を徹底して再発防止を図ってまいる所存でございます。
それでは、議案概要を御説明させていただきます。着座のままで失礼します。
今回御審議いただきます案件は、議案2件であります。お手元の
警察本部関係の
常任委員会資料を御覧ください。
1件目は、資料1の議案第1号令和3年度千葉県
一般会計補正予算(第16号)でございます。このうち
警察本部に関連するものは、交番・駐在所整備事業として6,489万1,000円、庁舎等改修事業として2,743万4,000円を繰越明許費に設定するものと、交通安全施設整備事業として3億円を
債務負担行為に設定するものであります。
2件目は、資料2の議案第9号使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定についてであります。これは銃砲刀剣類所持等取締法の一部改正により、クロスボウの所持に許可制が導入されたことに伴う所持許可申請等の手数料の新設によるものでございます。
それぞれの詳細につきましては事務担当者から御説明いたします。
以上、御審議のほどよろしくお願いいたします。
◯委員長(中村 実君) ありがとうございました。
─────────────────────────────
議案第1号関係
◯委員長(中村 実君) 初めに、議案第1号令和3年度千葉県
一般会計補正予算(第16号)を議題といたします。
当局に説明を求めます。
三上会計課長。
◯説明者(三上総務部参事官兼会計課長) 会計課長の三上です。
今回、議案第1号で
警察本部に関連するものは繰越明許費と
債務負担行為の設定となりますので、お配りした予算に関する説明書(
警察本部関係抜粋)で御説明させていただきます。
まず、繰越明許費ですが、次のページの第1表繰越明許費を御覧ください。交番・駐在所整備事業につきましては、浦安警察署舞浜駅前交番、松戸東警察署六実交番、勝浦警察署守谷駐在所の2交番1駐在所のリフォーム工事について、庁舎等改修事業につきましては機動装備
センターのパワーリフト設置工事について、いずれも入札不調により年度内に工事が完了しない見込みとなりましたので、適正な工期を確保するため繰越明許費を設定するものであります。
なお、繰り越す額は、交番・駐在所整備事業で6,489万1,000円、庁舎等改修事業で2,743万4,000円となります。
次の
債務負担行為の設定になりますが、次のページの第2表
債務負担行為補正を御覧ください。交通安全施設整備事業について、これまで年度初めの少なかった工事量を増やし、年間を通じた工事の施工時期の平準化を図るため、令和4年度に実施予定の信号灯器LED化などの一部事業について、今年度中に契約して4月から着工できるよう
債務負担行為を設定するものであります。
設定する額につきましては3億円であり、今年度の支出を伴わないものであります。
以上が議案第1号令和3年度千葉県
一般会計補正予算(第16号)の概要であります。御審議のほどよろしくお願いいたします。
◯委員長(中村 実君) ありがとうございました。
これより質疑を行います。質疑はありませんか。
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 今の
債務負担行為なんですけれども、3億円を限度としてということなんですが、大体どれぐらいですか、具体的には。何基ぐらいやるのか、LED化するのに。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員に申し上げますと、そうしますとLED化という、信号に関係してというふうなお話。
◯伊藤とし子委員 今御説明のあった部分をもっと具体的にお聞きしたいということです。
◯委員長(中村 実君) そうすると、上限は3億円ですけれど、幾らぐらいを見込んで、何台ぐらいかという話ですか。
◯伊藤とし子委員 幾らぐらいでは、大体。
◯委員長(中村 実君) では、もうちょっと分かりやすく御説明ください。
◯伊藤とし子委員 すみません、はい。4月からスタートするということでLED化を進めるということなんですけれども、具体的に計画に挙がっているのは何基、県内の信号機のLED化、何基のうち何%行うのか。
◯委員長(中村 実君) 植竹交通規制課長。
◯説明者(植竹交通部参事官兼交通規制課長) 交通規制課長の植竹でございます。
3億円を上限として、主に信号灯器のLED化、252灯を見込んでおります。そのほか信号柱の更新120本、大型標識3基、大型標識の撤去24基、路側標識30本等々を予定しております。パーセンテージについてはすぐ出ませんので、申し訳ございません。
(伊藤とし子委員、「いいです、ありがとうございました」と呼ぶ)
◯委員長(中村 実君) では、他にありますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(中村 実君) では、ないようですので、以上で質疑を終結します。
議案第1号は
環境生活部長同席の上で討論、採決を行います。
環境生活部長が入室しますので、しばらくお待ちください。
(
吉野環境生活部長入室)
◯委員長(中村 実君) それでは、議案第1号の討論を行います。討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(中村 実君) ないようですので、以上で討論を終結します。
これより採決を行います。
議案第1号に賛成の委員は挙手を願います。
(
賛成者挙手)
◯委員長(中村 実君)
挙手全員。よって、議案第1号は可決すべきものと決定しました。
環境生活部長には、ご苦労様でした
(
吉野環境生活部長退室)
─────────────────────────────
議案第9号関係
◯委員長(中村 実君) 次に、議案第9号使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
当局に説明を求めます。
畑中生活安全部長。
◯説明者(畑中生活安全部長) 生活安全部長の畑中です。
議案第9号について御説明いたします。お手元の資料2をお開きください。
まず、資料項目1の改正の趣旨について御説明いたします。令和2年にクロスボウが使用された凶悪事件が相次いで発生したことを受け、令和3年6月16日に銃砲刀剣類所持等取締法の一部を改正する法律が公布されました。これにより、改正法の施行日以降、つまり令和4年3月15日以降はクロスボウの所持が原則禁止され、所持許可制となることとなりました。この改正に伴い、クロスボウの所持許可申請に関する手数料等を新設するため、使用料及び手数料条例の一部を改正して必要な事項を定めるものであります。
続きまして、資料項目2の改正内容について御説明いたします。今回の主な改正は、クロスボウ所持許可申請手数料等、(1)から(5)までを新設するものです。今回改正する手数料につきましては全国的に統一して定めることが特に必要があるとされ、地方公共団体の手数料の標準に関する政令によりまして手数料の標準額が定められております。したがいまして、千葉県の条例の手数料額につきましても、この標準額と同額としております。
最後に、資料項目の3と4についてですが、条例の
施行期日は、改正法等が施行される令和4年3月15日を予定しております。
以上、御審議のほどよろしくお願いいたします。
◯委員長(中村 実君) ありがとうございました。
これより質疑を行います。質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(中村 実君) ないようですので、以上で質疑を終結します。
これより討論を行います。討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(中村 実君) ないようですので、以上で討論を終結します。
これより採決を行います。
議案第9号に賛成の委員は挙手を願います。
(
賛成者挙手)
◯委員長(中村 実君)
挙手全員。よって、議案第9号は可決すべきものと決定しました。
以上で議案の審査を終了します。
─────────────────────────────
痴漢を根絶するための対策強化を求める意見書(案)関係
◯委員長(中村 実君) 次に、意見書案が1件提出されておりますので、御協議願います。
意見書の文案はお手元に配付してあります。
共産党及び市民ネットワークから提出されております痴漢を根絶するための対策強化を求める意見書(案)について御意見がございましたら御発言願います。
大川委員。
◯大川忠夫委員 この痴漢を根絶する意見書(案)ということで、痴漢、またわいせつ事件や性的暴力は許されないことと考えます。しかしながら、この文面の中で女性という形で限定されているような表現、また、被害者による犯人錯誤等、冤罪といった問題をどう対応するか、冤罪に関しましては誰もが巻き込まれる危険性があるかと思います。
よって、私ども会派としては賛同できないということをお願いしておきます。
以上です。
◯委員長(中村 実君) 他にありますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(中村 実君) それでは、本趣旨の意見書案を当委員会として提出することに賛成の委員は挙手願います。
(
賛成者挙手)
◯委員長(中村 実君) 挙手少数。それでは、意見の一致が見られませんので、当委員会としては提出しないことといたします。
─────────────────────────────
その他
◯委員長(中村 実君) 次に、その他について御意見、御質問がありましたら御発言願います。
高橋委員。
◯高橋祐子委員 私からは交通安全対策についてお聞きしたいと思います。
私の地元富里市でも、つい4日前なんですが、19歳の専門学校生ら2人が死傷するひき逃げ事件が発生したこともあり、年末に向かって
交通事故の多発が懸念されるところです。
そこでまず、千葉県内の
交通事故の発生状況と死亡事故の特徴についてお聞きしたいと思います。
◯委員長(中村 実君) 高原交通総務課長。
◯説明者(高原交通部参事官兼交通総務課長) 交通総務課長の高原でございます。
令和3年11月末現在におけます
交通事故の発生状況についてでありますけれども、発生件数は1万2,050件、前年同期比でプラス513件、死者数107人、前年同期比マイナス10人、負傷者数1万4,401人、前年同期比プラス602人と、昨年同期と比較しまして
交通事故発生件数、負傷者数については増加しておりますけれども、死者数については10人減少しているところでありまして、全国ワースト5位というところであります。
次に、死亡事故の特徴でありますけれども、まず、死者の年齢層別で見ますと、65歳以上の高齢者が68人と最も多く、率にして63.6%を占めていること。死者の状態別を見ますと、歩行中死者が41人と最も多く、率にして38.3%を占めていること。また、歩行中死者41人中32人が高齢者でありまして、率にしますと78%を占めていること。高齢運転者が第1当事者となった交通死亡事故は39件発生しておりまして、死亡事故の全体の37.1%を占めていること。飲酒運転によります死亡事故が2件発生し、前年と比較しまして6件減少していることなどが挙げられるところであります。
以上です。
◯委員長(中村 実君)
高橋委員。
◯高橋祐子委員 今伺いました高齢者の、特に歩行中の死者が多く、昨年からも増加しているということなんですけれども、運転者と歩行者の両面から高齢者の交通安全対策を講じることが非常に重要だと考えますが、どのような取組をしているのかお伺いいたします。
◯委員長(中村 実君) 高原交通総務課長。
◯説明者(高原交通部参事官兼交通総務課長) 交通総務課長の高原です。
県警におきましては、
交通事故防止対策の3つの柱の1つに高齢者安全対策の強化を掲げまして、組織を挙げて取り組んでいるところであります。まず、高齢運転者が事故を起こさないための対策としまして、運転免許
センターにおけます運転適性相談の充実、天候や体調を考慮し適切な運転行動を取るはればれ運転の広報、運転免許を返納した方に対する公共交通機関の運賃割引等支援措置の拡充などに努めているところであります。
次に、高齢歩行者が事故に遭わないための対策でありますけれども、「キラリアップ☆ちば」のキャッチフレーズによります反射材の着用促進、道路を横断する際、手を挙げるなど歩行中の安全行動を実践してもらうための交通安全教育の推進、夜間における視認性の確認など、参加体験実践型の交通安全教室の実施などの対策を推進しております。このほか、高齢者交通安全いきいきキャンペーンの参加促進により、交通安全意識の高揚を図っているところであります。
引き続き関係機関・団体と連携しながら、悲惨な
交通事故を一件でも減少させるため、高齢者の
交通事故防止対策に努めてまいります。
以上です。
◯委員長(中村 実君)
高橋委員。
◯高橋祐子委員 年末を控え、引き続き高齢者の安全対策の強化をはじめとする
交通事故抑止対策に積極的に取り組んでいただきたいと思います。また、現在冬の交通安全運動や年末年始特別警戒取締りに取り組んでいただいているところでありますので、県民生活の安全・安心の確保に向けて積極的に街頭活動に取り組んでいただくようお願いをいたします。
続いて、最近町でよく見かけるようになった電動キックボードについてですけれども、つい先日も、私、県庁の近くでヘルメットを着用せずにかなりのスピードで歩道を走行する電動キックボードを見ました。今年になって電動キックボードが絡む事故が相次いでいることから取締り強化が全国で進んでいるとの新聞報道がありましたが、現在の状況と電動キックボードに関する交通安全対策にどのように取り組んでいくのかお聞きしたいと思います。
◯委員長(中村 実君) 高原交通総務課長。
◯説明者(高原交通部参事官兼交通総務課長) 交通総務課長の高原でございます。
まず初めに電動キックボードの現状についてということでございますが、電動キックボードにつきましては、電気モーターを動力として走行するキックボード型の乗り物であります。モーターの定格出力に応じまして、原動機付自転車や自動二輪車に分類される車両でございます。このため、運転する際にはその車両区分に応じて運転免許を受けている必要があることや、乗車用ヘルメットの着用、自賠責保険への加入等が義務づけられているほか、車道を走行しなければならないこととなります。
これら電動キックボードについては統計上原動機付自転車等に分類されるため、電動キックボードに特化しました正確な統計はございませんけれども、令和2年中は人身事故1件、物損事故1件の合計2件、令和3年は10月末の数字で見ますと物損事故3件の
交通事故を把握しているところであります。
次に、電動キックボードの交通安全対策ということでありますけれども、電動キックボードの運転者の中には、原動機付自転車等に該当することや、それに応じた交通ルールを遵守しなければならない点について知らない方もいると思われます。したがいまして、交通安全教育や街頭活動の際に
広報啓発に努めるとともに、飲酒運転等の悪質・危険な違反については取締りを推進してまいります。
以上です。
◯委員長(中村 実君)
高橋委員。
◯高橋祐子委員 本県でも人身事故、物損事故の報告があるようですので、まず、事故を未然に防ぐためにも
広報啓発にしっかりと努めていただき、違法な運転については取締りを推進していただきますよう要望して私の質問を終わります。
◯委員長(中村 実君) 他にありますでしょうか。
守屋委員。
◯守屋貴子委員 すみません、よろしくお願いいたします。私からは通学路の安全確保についてお伺いしたいと思います。
令和3年の6月28日に、八街市において下校途中の小学生の列に飲酒運転のトラックが突っ込んで児童5人が巻き込まれる大変痛ましい事故が発生しました。今回の委員会でも、飲酒運転根絶の条例、上程されて、今こちらで賛成しましたけれども、県は飲酒運転に対する対策や通学路の安全確保の対策、これを進めているというふうに認識しています。そして、県の調査によると、この通学路の県内における危険箇所、3,495か所もあるとのことでありました。通学路については、歩道の整備やガードレール、信号機の設置、ハンプ、またはスクールバスの導入など様々な対策を講じて安全確保していくことが求められると思います。
そこでお伺いをいたします。
まず1点目として、通学路の緊急点検結果の3,495か所のうち、対策を講じる箇所、これの内訳はどうなっているのか。また、その中で警察が対策を講じる箇所は何か所あるのか。そして、それを既に対策が済んでいるもの、これがどの程度あるのか、このあたりをお伺いしたいと思います。
◯委員長(中村 実君) 植竹交通規制課長。
◯説明者(植竹交通部参事官兼交通規制課長) 交通規制課長の植竹です。
県警では、千葉市を除き606か所で対策を実施することとしており、その主な内容は、信号機の新設、改良、横断歩道の新設、補修、ゾーン30等の交通規制、交通指導取締り、街頭監視などであります。このほか、教育委員会1,527か所、道路管理者2,330か所で対策が実施されるものと承知をしております。10月31日現在、県警では606か所のうち80か所で対策を終えており、他の交通安全施設の工事等についても可能な限り速やかに進めることとしているほか、新たに実施すべきとされた交通規制についても、地域にお住まいの方々の御理解を得て早期に実施できるよう努めてまいりたいと考えています。
また、交通指導取締りや街頭監視については既に各警察署が着手しており、今後も継続して実施することとしております。
以上です。
◯委員長(中村 実君) 守屋委員。
◯守屋貴子委員 ありがとうございました。今、県内の状況をお伺いしたんですけれども、そのうちに私が住んでいる市川市の状況も併せてお伺いしたいと思います。対策の箇所数、内容及び進捗状況、このあたりをお伺いしたいと思います。
◯委員長(中村 実君) 植竹交通規制課長。
◯説明者(植竹交通部参事官兼交通規制課長) 県警では、市川市内の32か所で対策を実施することとしておりまして、その主な内容は、横断歩道等の標識、標示の補修など、横断歩行者妨害違反等の交通指導取締りなどであります。このほか、教育委員会44か所、道路管理者144か所で対策が実施されるものと承知をしております。10月31日現在、県警では32か所のうち4か所で対策を終えておりまして、他の交通安全施設の工事等についても可能な限り速やかに進めることとしております。
また、交通指導取締りに関するものは、市川警察署と行徳警察署が既に着手をしておりまして、今後も継続して実施をしていく方針です。
以上です。
◯委員長(中村 実君) 守屋委員。
◯守屋貴子委員 ありがとうございました。二度とこうした
交通事故が発生しないために、ハード面では、今、先ほども少し触れましたけれどもガードレール、信号設置など対策を講じること、また、同時にソフト面では安全教育の実施や見守りなど着実な整備を進めていってほしいというふうに要望させていただきます。
先日、千葉県警察音楽隊の第30回定期演奏会にお伺いをいたしました。
高橋委員もお見えになっていましたけれども、会場は御友人や御家族、お子様連れの方もたくさんいらっしゃっていました。楽しい軽快な音楽を楽しみながら、その中でゼブラ・ストップやロマンス詐欺、夕暮れ時の
交通事故が多いことの
交通事故防止の注意喚起、そして今回取り上げさせていただいた飲酒運転根絶の取組、こういったことを音楽に合わせて啓発活動を行っていました。耳なじみのある音楽というツールの中で、県民の皆様が楽しみながら、無理なく耳に残ったことだなというふうに思っています。ぜひこの飲酒運転撲滅に対する対策はもちろんですけれども、交通安全や
交通事故防止のための実効的な対応を図るとともに、財政措置を含めた対応、そしてこういったソフト面での対策、これを要望して終わらせていただきます。ありがとうございました。
◯委員長(中村 実君) 他にありますでしょうか。
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 伊藤です、よろしくお願いいたします。私のほうからも通学路の安全対策ということで、信号機について伺います。
信号機の関係予算というのが平成30年、令和元年、令和2年というふうに数字を出していただいているんですけれども、新規が平成30年は40基、移設が7基で総額28億8,500万円、令和元年が新設30基、移設が3基で32億2,000万円、令和2年度は新設22基、移設5基、31億9,600万円、大体予算として32億円ということがこれで分かってきます。しかし、そのために新設とか移設件数が減ってきていますね。ということで、今回、年間の信号機関連の予算内で処理すればおのずとどうしても新設件数が減っていくということは分かるんですけれども、今後の信号機設置についてどのように考えていくのかお伺いいたします。
◯委員長(中村 実君) 植竹交通規制課長。
◯説明者(植竹交通部参事官兼交通規制課長) 交通規制課長の植竹でございます。
まずもって、交通安全施設整備事業費全体の中で、その信号機の新設が幾らとか、そういう枠が決まっているわけではございません。そもそも警察庁が定める信号機設置指針に合致し、かつ必要性の高い箇所が減少していることが、近年信号機の新設が減少している主な要因であります。この理由なんですけれども、走行台キロが緩やかに減少している中で、年々整備を進めてまいりました。また、環状交差点をはじめとする信号制御によらない安全対策についても浸透がしてきております。ですので、必要がある箇所については、警察庁が示す信号機設置指針に合致して、かつ必要性がある箇所については、引き続き予算措置の上、信号機の整備を進めていく方針に変わりはございません。加えまして、既設信号機の必要性の検証を今進めておりますが、周辺環境や交通流等の変化によって必要性が低下したと認められる信号機につきましては、地域の方々、利用者の方々の御理解を得ながら撤去するとともに、ほかの必要性のある箇所に振り替えていくといったことも進めてまいりたいというふうに考えております。
以上です。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 今、必要性が減ってきている、対応が進んできているというお答えでした。けれども、私、八街市の
交通事故が起こったところもそうなんですが、ほかの部分も説明を受けてきたところなんですが、本当に幹線道路が通学路になっていて、そこを横断して子供たちが渡っている、朝晩スクールガードの方たちが横断歩道で旗を出しながら通学の安全を確保しているという状況なんですね。実際に人身事故も起こっている。今回の痛ましい事故は信号機とは関係ありませんけれども、幹線道路でそういう状況、そしてそれは私がおります佐倉市も同様ですし、また、前からこちらでも取り上げていっております酒々井町の県道でも同じような状況です。ですので、必要性が減っているという今のお答えに対して、とてもそうですかというふうには言えないんですけれども。
今回、通学路の安全点検ということで一斉に見直しがされましたけれども、信号機を設置する要望の件数がどのぐらいあって、それを設置するというふうに検討した結論を出した件数はどれぐらいありますか、伺います。
◯委員長(中村 実君) 植竹交通規制課長。
◯説明者(植竹交通部参事官兼交通規制課長) まず、今回の通学路緊急点検のスキームですけれども、これは国の3省庁から示されておりますが、各小学校単位で把握した危険性があると考えられる箇所について、
PTAを含む学校関係者、道路管理者や警察などが合同で現場点検を行い、各機関が所管する法令や基準等を踏まえた上で、早期に安全性を高めるための案が建設的に議論されて、それぞれ対策が決定されたものと承知をしております。各箇所で様々な御意見を踏まえていろんな議論がなされたと思いますけれども、県警本部としては、個別の箇所の全ての議論の内容について把握しているものではありませんが、各警察署からは155か所について、信号機設置の是非等に関する相談が本部にございました。本部で現場調査等を実施した結果、このうち2か所について、既に信号機設置を検討していた箇所ということが分かりました。
以上でございます。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 ということは、今回の八街市の事故を受けて全県安全点検を行ったうち、地元から155か所必要だという要望が上がってきて、今2か所は対策を講じたということなんですが、残りの153か所に対してどういうふうに検討されているんでしょうか。
◯委員長(中村 実君) 植竹交通規制課長。
◯説明者(植竹交通部参事官兼交通規制課長) まず、この155というのは署から本部に相談があった箇所でありますので、全ての箇所についての議論の内容については把握をしておりません。ですので、どのくらいの箇所で信号機の設置について話題が上ったかという点については把握ができていないということで御理解をいただきたいと思います。
この155か所のうち2か所は既に設置を検討している箇所と申し上げましたが、そのほか23か所について、今のところ指針には合致しませんけれども、今後署とともに交通量の推移を見る等、対応を取っていくという方向で考えております。
以上です。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 11月19日に対応方針が出されて、信号機設置について検討されているということなんですよね。2か所は今進行中で、23か所は推移を見守って、これからどうするかという。そうすると、この23か所に関しても、大体どれぐらいを目途に結論を出すんでしょうか。
◯委員長(中村 実君) 植竹交通規制課長。
◯説明者(植竹交通部参事官兼交通規制課長) 交通量の推移を見ておりますので、具体的にいつまでに結論を出すという性格のものではないと考えております。
以上です。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員、よろしいでしょうか。それでは、ちょっと整理して質問のほうをお願いします。
◯伊藤とし子委員 整理するも何も、今通学路の安全点検をやって、それで信号機設置というのはすごく要望として上がってきていると思うんですよ。具体的に本当に危険なところがあるんだけれども、それに対してどういうふうに検討されているのかというのが今また調査をしてということで、やはり現場からは本当に大変だという声が上がっておりますので、そこに対してスピードアップして対応をお願いしたいと思います。
それから、大型貨物自動車等通行止めの取締り強化についてです。この取締りの状況について伺います。
◯委員長(中村 実君) 菊地交通指導課長。
◯説明者(菊地交通指導課長) 交通指導課長の菊地でございます。
本年11月末における通行禁止違反の取締り状況としましては3万3,165件を検挙しており、そのうち大型貨物自動車につきましては1,287件を検挙しているところでございます。
以上です。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 酒々井小学校の通学路の県道宗吾酒々井線ですね。あとは佐倉市臼井中宿交差点から舟戸大橋に向けて県道64号線、ここも非常に狭いところを大型車が入ってきております。ここの取締り状況について伺います。
◯委員長(中村 実君) 菊地交通指導課長。
◯説明者(菊地交通指導課長) 御質問の県道宗吾酒々井線の沿線や、県道64号線の沿線におきます取締りの状況についてでございますが、こちら近隣にお住まいの方々からの御要望等を受けまして、定期的に取締りを実施しているところでございます。県警としましては、引き続き通学児童の安全確保のための指導、取締りを推進してまいります。
◯委員長(中村 実君)
伊藤委員。
◯伊藤とし子委員 今、定期的に実施していただいているというお話だったんですが、県道宗吾酒々井線に関しては今まで全くされていないということを住民の方からも聞いておりますので、これから定期的に実効性のある取締りをお願いしたいと思います。ありがとうございました。
◯委員長(中村 実君) 他にありますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(中村 実君) ないようですので、以上でその他に対する質問を終結します。
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委員の派遣
◯委員長(中村 実君) 次に、本日の委員会終了後、産業廃棄物処理施設における焼却処理等の状況に関する調査のため、委員の派遣を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(中村 実君) それでは、そのように決定します。
なお、詳細については正副委員長に一任願います。
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委員長報告
◯委員長(中村 実君) 次に、特に委員長報告すべき事項がありましたら御発言願います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(中村 実君) 特に御発言がないようですので、委員長報告につきましては正副委員長に一任願います。
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閉 会
◯委員長(中村 実君) 以上で
環境生活警察常任委員会を閉会します。
午前11時49分閉会
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