千葉県議会 2021-04-01
令和3年4月臨時会(第1日目) 本文
令和3年4月招集 千葉県
臨時県議会会議録(全)
令和3年4月20日(火曜日)
現在議員93名で次のとおり
鈴 木 和 宏 君 平 田 悦 子 君 菊 岡 たづ子 君
松 崎 太 洋 君 宮 川 太 君 田 中 幸太郎 君
宮 坂 奈 緒 君 佐 藤 健二郎 君 伊 藤 寛 君
鈴 木 ひろ子 君 高 橋 秀 典 君 木名瀬 訓 光 君
市 原 淳 君 田 沼 隆 志 君 秋 葉 就 一 君
岩 波 初 美 君 仲 村 秀 明 君 鈴 木 陽 介 君
安 藤 じゅん子君 守 屋 貴 子 君 高 橋 祐 子 君
秋 本 享 志 君 川 名 康 介 君 小野崎 正 喜 君
伊豆倉 雄 太 君 森 岳 君 茂 呂 剛 君
小 路 正 和 君 伊 藤
とし子 君 川 井 友 則 君
水 野 友 貴 君 大 崎 雄 介 君 田 村 耕 作 君
横 山 秀 明 君 野 田 剛 彦 君 大 川 忠 夫 君
松 戸 隆 政 君 網 中 肇 君 中 村 実 君
三 沢 智 君 石 井 一 美 君 岩 井 泰 憲 君
小 池 正 昭 君 中 沢 裕 隆 君 實 川 隆 君
斉 藤 守 君 山 本 義 一 君 鶴 岡 宏 祥 君
◯議長(山中 操君) 御異議ないものと認めます。よってただいま指名のとおり選出されました。
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議 長 の 報 告
◯議長(山中 操君) 本日、知事から議案の送付があり、これを受理いたしましたので、御報告いたします。
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議案第1号ないし議案第6号、議案第10号及び報告第1号
◯議長(山中 操君) 日程第5、議案第1号ないし第6号、第10号及び報告第1号を
一括議題といたします。
知事に
提案理由の説明を求めます。
知事熊谷俊人君。
(
知事熊谷俊人君登壇)
◯知事(
熊谷俊人君) このたび提案いたしました議案について説明させていただきます。
議案第1号は、
感染症に伴う県内の厳しい
社会経済情勢を踏まえ、私や副知事などの
給料月額等を減額する条例を制定しようとするもの、議案第2号は、特定非
営利活動促進法施行条例について、所要の
規定整備を行うものです。
議案第3号ないし第5号は、
新型コロナウイルス感染症の対応について、
飲食店への営業時間
短縮等の要請を4月21日まで継続するに当たり必要となった
協力金などについて、急施を要したことから令和2年度及び令和3年度の
補正予算を編成し、
専決処分を行いましたので、議会の承認をいただこうとするものです。
また、議案第6号は、千葉県
県税条例の一部を改正することについて、急施を要したことから
専決処分を行いましたので、議会の承認をいただこうとするものです。
議案第10号は、令和3年度
一般会計補正予算です。
新型コロナウイルス感染症の
新規感染者数については、全国的にも
感染者数が増加しており、4月12日からは、東京都において、
まん延防止等重点措置が適用されています。これまでも東京都で
感染拡大した場合、
経済圏、生活圏を一体とする本県においては、少し遅れて
東葛地域へと波及していく傾向があることから状況を注視していたところ、4月15日に144名と、
緊急事態宣言解除後の最多の
感染者数となりました。県内では、東京都の
隣接エリアで増加の傾向が見えること、
病床使用率も高いことから、ここで何としても感染の再拡大を食い止めるため、
予防的措置として、4月15日に国に対して
まん延防止等重点措置を要請し、本日から5月11日までの間、適用されることとなりました。これを受けて、県では
感染状況や
医療提供体制などを総合的に勘案し、市川市、船橋市、松戸市、柏市、浦安市について、
まん延防止等重点措置を講ずるべき区域といたしました。今回の
補正予算は、
重点措置が適用される地域は20時まで、その他の地域は21時まで、
飲食店に対し営業時間
短縮等の要請をするに当たり、
事業規模などに応じて支給する
協力金や、
飲食店における
感染防止措置の
徹底状況の確認に要する経費について計上するもので、
補正額は305億円です。
以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
◯議長(山中 操君) 質疑の通告がありますので、この際これを許します。
伊藤とし子さん。
(
伊藤とし子君登壇)
◯伊藤とし子君
市民ネットワークの
伊藤とし子です。通告に従いまして、議案第3号から第5号、議案第10号に対する質疑を行います。
1
項目めとして、
感染拡大防止対策協力金事業についてです。
いわゆる
飲食店に営業時間短縮の協力を要請する事業は昨年12月23日から第1弾が始まり、現在、4月21日までの第6弾まで続いています。さらに、本日、
まん延防止等重点措置の適用により第7弾が始まる予定です。
新型コロナウイルス感染が収束する気配はなく、
飲食店は終わりのない、先が見えない状況に見舞われています。2月10日から申請が始まった第2弾は、一部が第1弾と時期が重なったり、
アルコール提供のあるなし、さらに地域などの条件が複雑に組み合わさり、
書類審査に時間がかかったため、対象2万3,000件に対し、4月1日時点で5割の処理しかできていませんでしたが、やっと4月16日時点で
処理済み87%、未支給3,000件までになりました。しかし、この処理の遅れは、後に続く第3弾以降の処理の遅れにつながっています。
第2弾に協力した
飲食店経営者からは、次のような体験談が寄せられています。
申請書類の
説明書では2月下旬から
支払いを開始するとあり、2月中に
支払いがあると考えていたが、実際に振り込まれたのは4月6日。この間、10回ほど
コールセンターに電話して審査の
進捗状況を確認したが、
個別案件には答えられない、全体の
進捗状況も分からないという答えが返ってくるばかりだった。県の
担当部署がどこなのかも教えてもらえなかった。審査に落ちたら別の道を考えるのに、何も分からないという状況がとても不安だった。第3弾、第4弾の要請も来たが、第2弾が振り込まれるか分からない中で要請に応じるべきか、廃業しようかと考える日々が続いた。ようやく4月に入ってから、
コールセンターは
個別案件について教えてくれるようになり、審査は
最終段階に入っていると言われたが、そこから1週間、何の連絡も来なかったが、やっと4月6日、振り込まれたとのことです。
そこで4点質問します。
1点目として、
受託事業者との契約は第1弾から第6弾まで、それぞれ個別の契約となっており、
契約金も別々、
人員配置も別々の独立した契約になっています。しかし、第2弾の処理が非常に遅れているため、第3弾に配置された人員が第2弾に動員されました。日によっては、第3弾で契約している40人が全て第2弾に動員され、そのため第3弾の業務が停滞する事態となり、
有効申請件数2万2,000件のうち、4月14日時点で4,900件しか支給されていません。ここまでの事態に至るまで、県は事態を把握していなかったのか、
受託事業者との
連絡体制はどうなっていたのか、伺います。
2点目として、第3弾の申請は3月10日から始まっており、既に1か月以上がたっています。このように
個別契約の間で人員を融通し合うやり方では、今後さらに業務が遅滞していくと思われます。見解と
対応策を伺います。
3点目として、これから始まる第7弾は、これまでで一番複雑な
給付設定となっており、さらに給付が遅れていくことが懸念されるが、対応はどのようにするのか伺います。
4点目として、先ほど述べたように、
コールセンターの対応には大変問題があります。
相談者に対し、全体の
進捗状況などが答えられるような体制を、県は
受託事業者と連携してつくるべきと考えるが、見解を伺います。
2
項目めとして、
高齢者・
障害者入所施設等職員への
PCR検査についてです。議案第5号についてです。
コロナ感染拡大により第4波襲来かと言われています。
感染拡大の要因は、
高齢者施設が5から6割、次に
家庭内感染が3から4割、現在、時間
短縮要請を行っている
飲食店は1から2割と言われています。私たちが要望してまいりました
高齢者施設での
定期PCR検査がやっと始まりましたが、3月末までの
検査実施状況は60%弱であり、
実施率の低さが問題です。
そこで3点質問します。
1点目、
実施率を上げる取組について、どのように進めていくのか。
2点目、検査を実施する施設の情報を
保健所、
市町村と共有し、連携を進めるべきと考えるが、どうか。
3点目として、
訪問介護、
通所介護、小規模多
機能介護、
居宅介護支援等の職員の検査も必要と考えるが、どうか。
以上、1回目の質問といたします。
◯議長(山中 操君)
伊藤とし子さんの質疑に対する当局の答弁を求めます。
健康福祉部長加瀬博夫君。
(
説明者加瀬博夫君登壇)
◯説明者(
加瀬博夫君) 私からは
高齢者・
障害者入所施設等職員への
PCR検査についての3問につきましてお答えをいたします。
まず初めに、
PCR検査の
実施率を上げる取組についての御質問ですが、3月の検査では、
対象施設約3,600施設のうち約2,600施設が実施し、
実施率は7割強でございました。このうち、
保健所設置市を除く
県所管分は、
対象施設約1,600施設のうち約870施設が実施し、
実施率は6割弱となっております。県といたしましては、
高齢者施設等における
クラスターの
未然防止が重要であることから、未
実施施設に対して、
市町村や
関係団体と連携して検査の意義を説明し、検査の実施を強く働きかけてまいります。
次に、検査を実施する施設の
情報共有や連携についての御質問です。
保健所や
市町村とは、検査を実施する施設の情報を共有するとともに、未実施の施設に対しての検査の働きかけや、
陽性者が出た場合の
クラスター等対策チームの
早期介入などについて連携を図っているところでございます。
最後に、
訪問介護、
通所介護等の職員の検査についての御質問です。本県で
PCR検査の対象としております
高齢者の
入所施設は、感染した場合に重症化するリスクが高い多数の
高齢者が生活する場であり、
感染者が発生した場合の
感染拡大リスクが高いこと、さらに、こうした施設で
集団感染が多数発生していることなどから定期的な検査を実施しているところでございます。
以上でございます。
◯議長(山中 操君)
商工労働部長田中剛君。
(
説明者田中 剛君登壇)
◯説明者(田中 剛君)
感染拡大防止対策協力金についての4問にお答えします。
初めに、
業務状況の把握と
受託事業者との
連絡体制についての御質問ですが、
協力金の審査及び
支払いの
実績等については、
受託事業者からの日報により
進捗状況を把握しており、課題が発生した場合には随時協議し、必要な対応を指示してきたところでございます。
次に、
協力金の
支給状況に関する見解と
対応策についての御質問ですが、第2弾の
協力金については、
申請書類の不備率が高く、審査に時間を要していたことから、第3弾のために確保した人員を動員して対応したため、現在、第3弾の支給に遅れが生じている状況となっています。第2弾に動員していた人員は既に第3弾の審査に戻し、また、新たな人員も確保しながら支給を行っているところであり、
契約期間内に支給を確実に完了するよう
受託事業者と協議し、引き続き
審査体制の強化など、必要な対応を進めてまいります。
第7弾の
協力金に関する対応についての御質問ですが、第7弾の
協力金は一律の支給ではなく、売上高等に応じた支給となり、売上高の確認などチェック項目が増えることから、これまでと同様の
審査体制では時間を要するものと認識しております。このため、人員の増員や研修の充実、審査経験が豊富な人材の適正な配置などにより
審査体制の強化を図ってまいります。また、新たなオンライン申請システムの構築が必要であり、システムの運用が早期に開始できるよう設計の検討を進めているところです。
最後に
コールセンターの対応についての御質問ですが、当初は審査の
進捗状況等について
コールセンターではお答えしていませんでしたが、
コールセンターと審査システムの連携を図ることにより、現在は申請者から問合せがあった場合、状況を確認し、対応しています。
コールセンターにおける対応については、
相談者から寄せられた要望を踏まえ適宜改善に努めてまいります。
以上でございます。
◯議長(山中 操君)
伊藤とし子さん。
◯伊藤とし子君 では、再質問いたします。
1
項目めの
感染拡大防止対策協力金事業についてです。現時点で書類の不備率50%として単純計算すると、1人1日当たりの処理件数が5件から7件しか処理できていないということになります。この
受託事業者との
契約金額は、第1弾から第6弾までで合計9億5,000万円以上になっております。この金額に見合う業務を遂行していると考えているかどうか伺います。
2点目といたしまして、県民の窮状を鑑み、申請日からせめて1か月以内に給付できるよう体制を整えるべきと考えますが、御見解を伺います。
2
項目めとして、
高齢者・
障害者入所施設等職員への
PCR検査について、こちらは要望いたします。
訪問介護や
通所介護など、今回の
定期PCR検査の対象から外れた介護職の職員に対しても、安心して介護の仕事に従事できるよう、検査の対象とするよう強く要望いたします。
以上です。
◯議長(山中 操君)
商工労働部長田中剛君。
◯説明者(田中 剛君)
協力金の
受託事業者についての御質問ですが、制度が複雑で
申請書類の不備率が想定を上回りました第2弾の影響によりまして、支給に時間を要しているという面はございますが、おおむね適正に業務を執行しているものと考えております。
また、
協力金の支給体制についての御質問ですが、県としても、
協力金を一刻も早く支給することが重要と考えており、できる限り早期の支給が可能となるよう、
受託事業者に対して体制の整備について強く働きかけてまいります。
以上でございます。
◯議長(山中 操君)
伊藤とし子さん。
◯伊藤とし子君 最後に、1
項目めの
感染拡大防止対策協力金事業について要望といたしますが、意見を述べさせていただきます。
今、遅滞は仕方がない、しっかりやっているという御答弁だったと思います。しかし、契約は一つ一つ別なんですね。ですので、今、確保している人員を第2弾に振り向けるということ自体が、まずシステムとして成り立っていない、やってはいけないことだと考えております。例えば第3弾を例に取りますと、頂いた資料では、4月11日から14日までの3日間の処理件数は900件しかやっていません。つまり1日300件です。このペースでいくと、全て終了するまであと2か月かかる計算になります。2月8日から3月7日までの時短要請の給付金を7月に支払うなどとなっては、
飲食店は持ちこたえられません。再度、全力でスピードアップを実現するよう強く要望して、私の質問を終わります。
◯議長(山中 操君) 以上で質疑を終結いたします。
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議 案 付 託
◯議長(山中 操君) ただいま議題となっております議案については、お手元に配付の議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
常任委員会開催のため、暫時休憩いたします。
午前10時29分休憩
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午後1時3分開議
◯議長(山中 操君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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議 長 の 報 告
◯議長(山中 操君) 審議に入るに先立ち、諸般の報告を申し上げます。
委員長に欠員が生じていた農林水産常任委員会につきましては、委員長互選の結果、委員長に實川隆君が選任された旨、通知がありました。
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議案第1号ないし議案第6号及び議案第10号総括審議
◯議長(山中 操君) これより議案第1号ないし第6号及び第10号について総括審議を行います。
常任委員会の審査の経過と結果について各常任委員会委員長の報告を求めます。農林水産常任委員会委員長實川隆君。
(農林水産常任委員会委員長實川 隆君登壇、拍手)
◯農林水産常任委員会委員長(實川 隆君) 農林水産常任委員会に付託されました議案1件の審査の経過と結果について御報告いたします。
議案第4号
専決処分の承認を求めることについては全員異議なく、原案のとおり承認すべきものと決定いたしました。
以上をもちまして農林水産常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(山中 操君) 商工労働常任委員会委員長伊豆倉雄太君。
(商工労働常任委員会委員長伊豆倉雄太君登壇、拍手)
◯商工労働常任委員会委員長(伊豆倉雄太君) 商工労働常任委員会に付託されました議案4件の審査の経過と結果について御報告いたします。
議案第3号ないし議案第5号
専決処分の承認を求めることについて、議案第10号令和3年度千葉県
一般会計補正予算(第2号)の4議案については全員異議なく、原案のとおり可決及び承認すべきものと決定をいたしました。
なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第10号に関して、「
まん延防止等重点措置区域における
飲食店の見回り調査について、具体的にどのように行うのか」との質問に対して、「対象区域内の
飲食店について、対象期間に集中的に見回り、座席の間隔の確保や換気の徹底などの確認を行うことで対策の徹底を図っていく」との答弁がありました。
以上をもちまして商工労働常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(山中 操君) 環境生活警察常任委員会委員長茂呂剛君。
(環境生活警察常任委員会委員長茂呂 剛君登壇、拍手)
◯環境生活警察常任委員会委員長(茂呂 剛君) 環境生活警察常任委員会に付託されました議案1件の審査の経過と結果について御報告いたします。
議案第2号特定非
営利活動促進法施行条例の一部を改正する条例の制定については全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上をもちまして環境生活警察常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(山中 操君) 健康福祉常任委員会委員長小野崎正喜君。
(健康福祉常任委員会委員長小野崎正喜君登壇、拍手)
◯健康福祉常任委員会委員長(小野崎正喜君) 健康福祉常任委員会に付託されました議案1件の審査の経過と結果について御報告いたします。
議案第5号
専決処分の承認を求めることについては全員異議なく、原案のとおり承認すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、「4月以降の
高齢者・
障害者施設等の職員に対する検査を具体的にどのように実施するのか」との質問に対して、「県が所管する
高齢者・
障害者施設等の職員を対象に、4月から6月にかけて、原則として月1回の検査を実施する。なお、
まん延防止等重点措置が適用される市に所在する施設については、5月に2回実施する」との答弁がありました。
なお、一委員より、「
高齢者・
障害者施設等での
感染拡大は医療体制の逼迫にもつながることから、職員への
PCR検査をしっかりと実施して、
クラスターの発生を未然に防いでいただきたい」との要望がありました。
また、一委員より、「ワクチンの接種等について、
市町村の意見を聞きながらスピード感を持って実施していただきたい」との要望がありました。
以上をもちまして健康福祉常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(山中 操君) 総務防災常任委員会委員長森岳君。
(総務防災常任委員会委員長森 岳君登壇、拍手)
◯総務防災常任委員会委員長(森 岳君) 総務防災常任委員会に付託されました議案6件の審査の経過と結果について御報告いたします。
議案第1号知事等の給料の特例に関する条例の制定について、議案第3号ないし議案第6号
専決処分の承認を求めることについて、議案第10号令和3年度千葉県
一般会計補正予算(第2号)の6議案については全員異議なく、それぞれ原案のとおり可決及び承認すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第1号に関して、「今回の減額措置の趣旨は何か。また、期間や減額率をこのように設定した理由は何か」との質問に対して、「
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、県民や県内事業者に外出自粛や営業時間の短縮など、協力してもらっている。知事は
感染拡大による県内の厳しい
社会経済情勢などを踏まえ、給料等の減額を実施することとした。また、減額の期間や減額率については、過去の例などを踏まえたものである」との答弁がありました。
なお、一委員より、「引き続き千葉県が一体となって
感染症に立ち向かっていけるような取組を進めてもらいたい」との要望がありました。
以上をもちまして総務防災常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(山中 操君) 以上で各常任委員会委員長の報告は終わりました。
討論の通告がありますので、この際これを許します。入江晶子さん。
(入江晶子君登壇、拍手)
◯入江晶子君 立憲民主・千葉民主の会、入江晶子です。会派を代表し、議案第1号、第3号、第4号、第5号及び第10号について、賛成の立場から討論いたします。
初めに、議案第1号知事等の給料の特例に関する条例の制定についてです。
コロナ禍で県民生活や県内経済に厳しさが増す中、就任直後から感染収束に向けた対策に取り組み、県民の痛みに寄り添う姿勢を冒頭の議案第1号として示したことに対し、賛意を表します。今年度当初予算においても、
新型コロナの影響による業績の悪化や個人所得の減少などにより、法人二税、個人県民税を含む県税全体の収入が約267億円減額の見込みとなっているところです。本議案による知事、副知事等の給与月額等の削減額は11か月で約740万円。一方、議員報酬の削減については、昨年8月から今年6月までで約9,000万円の削減となります。自主財源確保が厳しい折、これら全ての血税を実効性あるコロナ対策に活用していかなければなりません。
議案第3号、第4号及び第5号は、新型
コロナ感染拡大防止に関わる
飲食店等への時短要請
協力金と
高齢者施設等職員への
PCR検査実施の
専決処分について、それぞれ承認を求めるものです。関連議案に対し、一括して討論いたします。
時短要請に関わる
協力金については、昨年12月23日から年明け1月11日までを要請期間とする第1弾から、今年3月22日から31日までとする第5弾まで受付期間も細かく分かれ、非常に分かりづらく、申請漏れへの救済や支給の遅れが指摘されてきたところです。4月23日からは、第1弾、第2弾の申請についての追加受付開始、第3弾、第4弾の受付期間の延長という改善策が示されました。
一方、
協力金の支給については、前知事任期中の事案ではありますが、支給が遅いと県民、事業者からの声が多数寄せられています。第2弾については、3月17日の受付終了から1か月が経過しましたが、書類の不備等による手戻りが多くあり、有効とされた申請件数2万3,091件への支給もいまだ完了していません。4月16日現在、第1弾から第5弾までの
有効申請件数は延べ8万1,000件ですが、
支給状況が公表されていないため、いつ
協力金が手元に届くのか、めどがつかず、資金繰りに苦労している
飲食店も多いと聞いております。県は委託業者の取組状況をしっかりとチェックし、支給
実績等のデータを適宜公表するなど、申請者目線で改善していく必要があります。
また、既に支給が始まっている
協力金事業の
専決処分に関わる総額約672億円分についても、いまだに国から交付されておらず、県のキャッシュフローに懸念が生じていることも分かりました。今後の速やかな
協力金の支給に向けて、これらの課題解決に引き続き取り組むよう強く要望し、賛成といたします。
次に、
高齢者・
障害者入所施設等職員への
PCR検査の実施40億円に関わる
専決処分についてです。
2月7日、国から示された基本的対処方針に基づき、県は感染多発地域における
高齢者施設等職員への
PCR検査を3月末まで実施し、その後は県全域での月1回の定期的検査を6月まで行うとしています。当初、感染多発地域とした東葛・印旛圏域では
対象施設の約5割、416施設で実施、政令中核市を除く圏域では
対象施設の約6割強、452施設で検査が実施されています。4月12日現在、県全体では約2,500施設で働く約7万人が一斉検査を受けているところです。検査の
実施率を上げる働きかけは続けていかなければなりませんが、県による検査を希望しない理由として、系列の病院で検査できる、自治体の補助事業や民間事業で実施している等々があるとのことです。県内全域での検査の結果、陽性率は0.038%ということですが、
クラスターを未然に防ぐ有効策となっています。感染リスクの高い入所者と職員の命と健康を守るため、引き続き幅広く取り組む必要があります。
また、本日20日から県内5市に
まん延防止等重点措置が適用されます。そのうち松戸市、市川市、浦安市においては、千葉県が4月9日改定の基本的対処方針に基づき、措置区域内における
高齢者施設等従業者への検査の頻回実施や、歓楽街等での
陽性者が出た場合の重点的検査の実施を行うこととされています。これにより、千葉県には新集中的実施計画の見直し、国への定期的な実績報告が求められているところです。新たな対応については、議案第5号
専決処分の40億円内で賄える見通しとのことでした。一方、歓楽街等での重点的検査については、
市町村との連携により実施方法を協議していくとのことです。今後、事業内容や予算措置については、議会への速やかな情報提供をお願いいたします。
次に、議案第10号令和3年度千葉県
一般会計補正予算(第2号)についてです。
まん延防止等重点措置適用となる4月20日から5月11日までの期間、対象地域とその他地域における
飲食店等への時短要請
協力金支給に303億円、
飲食店の感染防止に関する現地調査事業2億円、合計305億円の計上です。
重点措置対象エリアと対象外エリアが近接した駅前繁華街における不平等感や感染リスクの高まりによる警戒感が生じています。県による丁寧な説明はもちろん、場合によってはエリア外でも特例的に午後8時までの時短要請をするなど、県の柔軟な
対応策の検討も必要です。
知事は4月6日、対策本部会議で
飲食店の感染防止対策について、認証制度などの仕組みの検討やモデル市での段階的な実施を目指すよう指示されました。今回の
重点措置適用に伴う現地調査に当たり、県担当課が委託先任せにせず主体的に取り組み、実効性のある対策を鋭意研究するよう求めます。
また、財源となる地方創生臨時交付金については、これまでの全体必要額約2,600億円に対し、国から3割以下、800億円弱の交付にとどまっている現状です。新たな
協力金支給事業の円滑な執行に向けて、国に速やかな交付を引き続き要請するとともに、本議案による委託事業の進捗管理を県がしっかりと行うよう、重ねて求めます。
最後に、日々刻々と変わる
新型コロナウイルス感染症に関し、知事を先頭に執行部の皆様が全庁を挙げて取り組まれていることに心から敬意を表します。本日20日より県内5市で
重点措置適用となりましたが、感染力の高い変異株の増加、
感染拡大の傾向への警戒を強め、先手先手の対策を進めていかなければなりません。長引くコロナ禍により、
飲食店だけではなく、観光・小売業など様々な分野にわたり、県経済の99%を占める中小零細事業者の体力が落ち、困窮する県民も増えてきています。コロナ災害の収束は全く見通せません。モニタリング体制の強化、変異株の監視体制の強化、
保健所の
体制強化、新たな
医療提供体制の構築、テレワーク推進支援等々、課題が山積しています。熊谷知事におかれましては、スピーディーかつタイムリーな政策の立案、機動的な県庁組織への変革を大いに期待しております。
本会議終了後、当会派といたしまして、コロナ対策をはじめとする県への政策要望を提出させていただきます。県民の命と暮らしを守る県政の実現に向けて……
◯議長(山中 操君) 申合せの時間が経過しましたので、簡明に願います。
◯入江晶子君(続) 議会が知事と活発な政策議論を交わし、その職責をしっかりと果たしていくことを表明いたしまして、会派の討論を終わります。(拍手)
◯議長(山中 操君) 以上で討論を終結いたします。
これより起立により採決いたします。
採決は分割して行います。
初めに、議案第1号、第2号及び第10号を一括採決いたします。関係常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(山中 操君) 起立全員。よって原案のとおり可決されました。
次に、議案第6号を採決いたします。総務防災常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(山中 操君) 起立多数。よって原案のとおり承認されました。
次に、議案第3号ないし第5号を一括採決いたします。関係常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(山中 操君) 起立全員。よって原案のとおり承認されました。
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議案第7号ないし議案第9号
◯議長(山中 操君) 日程第6、議案第7号ないし第9号を
一括議題といたします。
知事に
提案理由の説明を求めます。
知事熊谷俊人君。
(
知事熊谷俊人君登壇)
◯知事(
熊谷俊人君) このたび提案いたしました議案について説明をさせていただきます。
議案第7号は、8年にわたり副知事として県勢の発展に多大な御尽力をいただいた高橋副知事が昨日4月19日付で退職されましたので、その後任の副知事として穴澤幸男氏を新たに選任することについて、地方自治法第162条の規定により、議会の同意を得ようとするものです。
議案第8号は、教育委員会教育長に冨塚昌子氏を新たに任命することについて、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条により、また議案第9号は、公安委員会委員に佐久間英利氏を新たに任命することについて、警察法第39条の規定により、それぞれ議会の同意をいただこうとするものです。
よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
◯議長(山中 操君) この際、お諮りいたします。ただいま議題といたしました議案3件につきましては、成規の手続を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(山中 操君) 御異議ないものと認め、これより起立により採決いたします。
議案第7号ないし第9号を一括採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(山中 操君) 起立多数。よって議案第7号ないし第9号は同意することに決定いたしました。
そのまま暫時休憩いたします。
午後1時26分休憩
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午後1時29分開議
◯議長(山中 操君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
ただいま知事より副知事及び教育委員会教育長を任命した旨の通知がありました。
この際、副知事に就任されました穴澤幸男君を御紹介いたします。穴澤幸男君。
(副知事穴澤幸男君登壇)
◯副知事(穴澤幸男君) 穴澤でございます。
県議会の御同意をいただきまして、ありがとうございました。先ほど熊谷知事より副知事に任命をされました。身に余る光栄であると同時に身の引き締まる思いでございます。熊谷知事の下、微力ではございますが、千葉県勢発展のため全力を尽くしてまいりますので、御指導、御鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。(拍手)
◯議長(山中 操君) 次に、教育委員会教育長に就任されました冨塚昌子さんを御紹介いたします。冨塚昌子さん。
(教育長冨塚昌子君登壇)
◯教育長(冨塚昌子君) 冨塚でございます。
県議会の御同意をいただき、誠にありがとうございます。先ほど知事から教育長に任命されました。甚だ微力ではございますが、千葉の未来を担う
子供たちの教育に誠心誠意取り組んでまいりますので、どうか御指導、御鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。(拍手)
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発議案第1号
◯議長(山中 操君) 次に、お手元に配付のとおり発議案第1号が提出されました。
お諮りいたします。発議案第1号を緊急を要する事件と認め、日程に追加し、審議することに賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(山中 操君) 起立少数。よって発議案第1号は緊急を要する事件と認め、日程に追加し、審議することは否決されました。
以上で今
臨時県議会に付議されました案件全部を議了いたしました。
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閉 会
◯議長(山中 操君) これをもって令和3年4月
臨時県議会を閉会いたします。
令和3年4月20日午後1時32分閉会
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本日の会議に付した事件
1.開 会
2.議長の報告
3.知事挨拶
4.議席の変更
5.
会期決定の件
6.
会議録署名議員指名
7.
各種審議会委員補欠選出の件
8.議長の報告
9.議案第1号ないし議案第6号、議案第10号及び報告第1号
10.
知事提案理由説明
11.
伊藤とし子君の質疑
12.当局の応答
13.議案付託
14.議長の報告
15.議案第1号ないし議案第6号及び議案第10号総括審議
16.議案7号ないし議案第9号
17.
知事提案理由説明
18.発議案第1号
19.閉 会
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出 席 議 員
議 長 山中 操 君
副 議 長 木下 敬二 君
議 員 鈴木 和宏 君 平田 悦子 君 菊岡たづ子 君
松崎 太洋 君 宮川 太 君 田中幸太郎 君
宮坂 奈緒 君 佐藤健二郎 君 伊藤 寛 君
鈴木ひろ子 君 高橋 秀典 君 木名瀬訓光 君
市原 淳 君 田沼 隆志 君 秋葉 就一 君
岩波 初美 君 仲村 秀明 君 鈴木 陽介 君
安藤じゅん子君 守屋 貴子 君 高橋 祐子 君
秋本 享志 君 川名 康介 君 小野崎正喜 君
伊豆倉雄太 君 森 岳 君 茂呂 剛 君
伊藤とし子 君 川井 友則 君 水野 友貴 君
大崎 雄介 君 田村 耕作 君 横山 秀明 君
野田 剛彦 君 大川 忠夫 君 松戸 隆政 君
網中 肇 君 中村 実 君 三沢 智 君
石井 一美 君 岩井 泰憲 君 小池 正昭 君
中沢 裕隆 君 實川 隆 君 斉藤 守 君
山本 義一 君 鶴岡 宏祥 君 谷田川充丈 君
坂下しげき 君
プリティ長嶋君 秋林 貴史 君
阿部 俊昭 君 入江 晶子 君 高橋 浩 君
礒部 裕和 君 矢崎堅太郎 君 天野 行雄 君
林 幹人 君 瀧田 敏幸 君 伊藤 昌弘 君
江野澤吉克 君 今井 勝 君 臼井 正一 君
信田 光保 君 鈴木 衛 君 武田 正光 君
佐野 彰 君 みわ 由美 君 藤井 弘之 君
赤間 正明 君 竹内 圭司 君 田中 信行 君
河野 俊紀 君 石橋 清孝 君 宇野 裕 君
本間 進 君 酒井 茂英 君 浜田 穂積 君
川名 寛章 君 河上 茂 君 伊藤 和男 君
小高 伸太 君 宍倉 登 君 阿部 紘一 君
吉本 充 君 阿井 伸也 君 鈴木 昌俊 君
西尾 憲一 君
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欠 席 議 員
小路 正和 君 加藤 英雄 君 小宮 清子 君
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出席説明者
知 事 熊谷 俊人 君
副 知 事 滝川 伸輔 君
総 務 部 長 石川 徹 君
総 合 企 画 部 長 鎌形 悦弘 君
防災
危機管理部長 石渡 敏温 君
健 康 福 祉 部 長 加瀬 博夫 君
保健医療担当部長 渡辺 真俊 君
環 境 生 活 部 長 冨塚 昌子 君
オリンピック・パラリンピック推進局長 高橋 俊之 君
商 工 労 働 部 長 田中 剛 君
農 林 水 産 部 長 穴澤 幸男 君
県土整備部長兼都市整備局長事務取扱 河南 正幸 君
財 政 課 長 野村 宗作 君
会計管理者職務代理 関口 徹 君
企 業 局 長 岡本 和貴 君
病 院 局 長 山崎晋一朗 君
教 育 次 長 吉野美砂子 君
警 察 本 部 長 楠 芳伸 君
人事委員会事務局長職務代理 吉田 謙 君
代 表 監 査 委 員 中島 輝夫 君
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出席事務局職員
事 務 局 長 宇井 隆浩
事 務 局 次 長 増田 等
議 事 課 長 鈴木 正雄
議 事 課 副 課 長 坂牧 郁夫
議 事 班 長 熊本 義久
委 員 会 班 長 長谷川昌代
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