千葉県議会 2020-10-08
令和2年_総合企画企業常任委員会(第1号) 本文 2020.10.08
7 議事の経過概要
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開 会
午前9時59分開会
◯委員長(岩井泰憲君) ただいまから
総合企画企業常任委員会を開会します。
会議に先立ち申し上げます。
朝日新聞千葉総局ほか15者から、本常任委員会取材のため録音したい旨の願い出があり、
千葉県議会委員会傍聴規程第8条の規定により許可しましたので、御了承願います。
ここで審査に入る前に申し上げます。
新型コロナウイルス感染防止の観点から、今定例県議会における本委員会の運営については、6月定例県議会と同様、マスクの着用、適宜の換気等を行ってまいります。なお、執行部に対しましては、今回も少人数での対応を要請しておりますので、委員の皆様におかれましては簡潔明瞭な質問を心がけていただきますよう、御協力をお願いいたします。また、傍聴についても、前回同様、一般席の定員を5名とさせていただきましたので、御了承を願います。
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会議録署名委員の指名
◯委員長(岩井泰憲君) 初めに、
千葉県議会委員会条例第24条第1項の規定により、
会議録署名委員に本間委員、高橋委員を指名いたします。
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付託案件及び審査順序
◯委員長(岩井泰憲君) 本委員会に付託されました案件は、
総合企画部関係が議案1件、請願2件、企業局関係が議案4件であります。
なお、審査の順序は、初めに企業局関係、次に
総合企画部関係とします。
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審査の開始(企業局関係)
◯委員長(岩井泰憲君) これより企業局関係の審査を行います。
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議案の概要説明並びに諸般の報告
◯委員長(岩井泰憲君) 初めに、議案の審査を行います。
企業局長に議案の概要説明並びに諸般の報告を求めます。
なお、諸般の報告に対する質疑は付託案件の審査終了後に行いますので、御了承願います。
また、これからの説明及び答弁については、全て着席したままでお願いをいたします。
岡本企業局長。
◯説明者(岡本企業局長) 本日、御審議いただきます議案の概要説明並びに諸般の報告について申し上げます。
今回提案しております企業局関係の議案は4議案です。
初めに、議案第4号令和2年度千葉県
特別会計上水道事業会計補正予算(第1号)について申し上げます。県は、企業局の本局機能の分散配置等を解消するとともに、危機管理体制を強化するため、県庁に近接する新都市ビル跡地に新庁舎を建設する方針としました。これを受け、企業局では、新庁舎に期待される役割やあるべき姿について検討を行い、千葉県企業局本局新庁舎(仮称)建設基本計画を策定し、9月に公表いたしました。本補正予算では、この基本計画に基づき、新庁舎建設工事の基本設計に係る債務負担行為を設定するとともに、人件費について、令和2年度の人員に合わせた補正を行います。これらの結果、収益的支出と資本的支出を合わせた補正額は7,800万円の増額となります。
次に、議案第5号令和2年度千葉県
特別会計工業用水道事業会計補正予算(第1号)について申し上げます。補正内容としましては、
上水道事業会計と同様に、新庁舎建設工事の基本設計に係る債務負担行為の設定及び人件費に係る補正を行うものです。これらの結果、収益的支出と資本的支出を合わせた補正額は1,500万円の減額となります。
次に、議案第7号令和2年度千葉県
特別会計造成土地管理事業会計補正予算(第1号)について申し上げます。補正内容としましては、
上水道事業会計及び
工業用水道事業会計と同様に、新庁舎建設工事の基本設計に係る債務負担行為の設定及び人件費に係る補正を行うものです。これらの結果、収益的支出の補正額が2,900万円の減額となります。
次に、議案第17号千葉県水道事業、
工業用水道事業及び
造成土地管理事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。本議案は、市原市内の
県営水道給水区域において、字の区域及び名称の変更が行われたことに伴い、所要の改正を行うものです。
議案の詳細につきましては担当課長から説明させますので、よろしく御審議くださいますようお願いいたします。
続きまして、諸般の報告として2点申し上げます。
初めに、昨年度の台風等の災害を踏まえた企業局の対応について申し上げます。
令和元年房総半島台風等の災害を踏まえ、上水道、工業用水道の浄・給水場等においては、停電対策として非
常用自家発電設備の増強等に取り組むとともに、浸水対策として土のう袋や防水扉等の設置を行っているところです。また、上水道事業では、本年3月に給水区域11市と災害時における役割分担について再確認するとともに、具体的な連絡調整員の派遣や応急給水の方法等について対応策を定めました。さらに、この対応策を円滑に実施できるよう、8月に11市と合同防災訓練を実施したところです。今後もハード、ソフト両面にわたって、災害への備えを着実に進めてまいります。
次に、千葉県
営水道事業中期経営計画に基づく令和元年度事業の実績及び評価結果について申し上げます。
令和元年度に実施した主な事業としましては、令和5年度の稼働に向けて施設整備を進めているちば野菊の里浄水場(第2期)について、
高度浄水処理施設の築造工事が完成しました。また、管路の耐震化については、70.1キロメートルを更新し、そのうち優先的に進めている湾岸埋立地域においては、23.2キロメートルを更新しました。さらに、アンケート調査によるお客様の御意見を踏まえ、水道料金のスマホ決済導入など、5件の業務改善につなげました。これらの事業の実績については、成果が出ている、おおむね成果が出ているとした企業局の内部評価について、外部有識者から、全ての項目で妥当であるとの評価をいただいており、計画全体として、おおむね順調に進捗したものと考えています。今年度は計画最終年度に当たりますが、引き続き本計画の施策、取り組みを着実に推進してまいります。また、次期計画につきましては、老朽化する施設の更新や災害等への備え、お客様サービスの充実などに重点を置きながら年度末までに策定してまいります。
以上、議案の概要説明並びに諸般の報告を申し上げました。よろしくお願い申し上げます。
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議案第4号関係
◯委員長(岩井泰憲君) 初めに、議案第4号令和2年度千葉県
特別会計上水道事業会計補正予算(第1号)を議題とします。
当局に説明を求めます。
鈴木財務課長。
◯説明者(鈴木財務課長) それでは、議案第4号令和2年度千葉県
特別会計上水道事業会計補正予算(第1号)について御説明いたします。
資料1ページをお開きください。初めに、補正の概要について御説明します。収益的支出と資本的支出を合わせた補正額は7,800万円、0.1%の増額で、補正後の支出予算総額は1,462億1,600万円となります。こちら、資料の一番下、補正の内容をごらんください。補正の内容としては2項目ございます。1つ目は企業局本局新庁舎(仮称)
建設工事基本設計業務委託について、総額8,600万円のうち、
上水道事業会計の負担額4,700万円を限度額とする債務負担行為の設定を、2つ目は人件費について、本年4月の人事異動に伴い、令和2年度における現在の人員に合わせた補正をそれぞれ行おうとするものでございます。
表の中ほど、9月補正、2)をごらんください。
まず、収益的収支でございますが、収入の補正はございません。支出につきましては5,000万円の増で、内容は、人員に合わせた人件費の増でございます。この結果、純利益は5,000万円の減で、補正後純利益は24億200万円となります。
次に、資本的収支でございますが、収入の補正はございません。支出は2,800万円の増で、その内容は収益的支出と同様、人員に合わせた人件費の増でございます。
続いて、資料の2ページをごらんください。議案書写しに沿って御説明いたします。
2ページから3ページまでの収益的支出の補正、第3条資本的支出の補正及び第4条債務負担行為の補正は、先ほど御説明したとおりでございます。
次に、3ページの第5条議会の議決を経なければ流用することのできない経費の補正でございますが、こちらは職員給与費の増額に伴う補正でございます。
以上で令和2年度千葉県
特別会計上水道事業会計補正予算(第1号)の説明を終了させていただきます。よろしく御審議くださるようお願いいたします。
◯委員長(岩井泰憲君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。
坂下委員。
◯坂下しげき委員 おはようございます。この補正の中で新庁舎の業務委託の債務負担行為についてでございますけれども、基本的にこの新庁舎の計画は誰がつくったのか、お答えいただきたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 鈴木財務課長。
◯説明者(鈴木財務課長) こちら基本計画につきましては、当局及び入居することになる知事部局の関係課から成る千葉県
企業局本局庁舎建設検討プロジェクトチームにおきまして、庁舎に必要となる規模や機能、事業費やスケジュールについて検討し、基本計画の策定を行ったところでございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 坂下委員。
◯坂下しげき委員 新庁舎の基本計画、わかりました。ただ、これ、今回の補正になってます設計委託についてなんですけれども、まず1つ、発注方式はどのような発注方式を考えているのか。そしてまた、通常、こういう建物をつくるときには基本設計があって、そしてまた、詳細なる実施設計が必要になるかと思います。よりよいものをつくっていくために
スケールメリットを生かす。初め、基本設計はやったけれども、実施設計がとれないとなると、事業者からすると、いいものができないのではないかなと、私はそういうふうに思うんですね。そうすることによって費用も圧縮できるし、また、工期等々についても圧縮できると。計画自体も圧縮できると。ですから、そういったことを考えると、基本設計と実施設計を一括で発注し、よりよいものをつくっていくという考え方はないのかお答えいただきたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 鈴木財務課長。
◯説明者(鈴木財務課長) 新庁舎の設計にはさまざまな課題の解決、あと高度な専門的技術も求められるものと考えておりまして、一般的に行う価格競争方式だけではなくて、
プロポーザル方式も視野に入れて最適な発注方法を、今回、予算案を御議決いただいた後に最適な発注をしたいということで現在検討してるところでございます。
また、基本設計と実施設計でございますけども、一般的な千葉県の形として一括発注という形にはなっておりませんが、設計期間の短縮であるとか設計精度の向上といったような、一括発注した場合に得られる同様の効果が発揮できるような発注方式について検討を進めているところでございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 坂下委員。
◯坂下しげき委員 一括発注については、一般的にはということでありましたけれども、一般的にはということじゃなくて、いろいろなことを検討していく中で、こういったこともしっかり検討して、今までがこうだったからこうするんだじゃなくて、やはりこれからの時代を見据えて考えていただきたい。そしてまた、
プロポーザル方式等、民間の知識や技術、ノウハウなどを生かして、よりよい庁舎づくりをしていただきたいのとともに、大手企業が参画するのは自由だけれども、大手が何でもかんでもとっていくというようなことではなく、やっぱりこのコロナ禍において、地元事業者がやることによって、これも1つのコロナ対策になってくると思いますので、ぜひそういったことを踏まえた発注方式、また入札の中で工夫をしていただいて、千葉県の事業者、地元の事業者がしっかり受注し、そして千葉県と一体となって、よりよい庁舎をつくっていただきたいことを要望して終わります。
◯委員長(岩井泰憲君) その他。
河野委員。
◯河野俊紀委員 局長の挨拶でもあり、また、補正予算の中にも当然反映されてると思うんですけど、要するに湾岸埋立地域における管路の耐震化についてちょっと聞きます。いまだ、まだというのか、23.2キロ、70キロの距離。これは、全国一番の地震の30年以内に起こる確率の高い地域としては、もうちょっと早めることはできないのかどうか、ちょっと聞きます。
◯委員長(岩井泰憲君) 密本給水課長。
◯説明者(密本給水課長) 給水課でございます。
県営水道では、強靱な材質で地震の際にも水道管が抜け出さない耐震管を全面的に採用し、管路の耐震化を進めてるところでございます。令和元年度末の管路の耐震化率は23.6%となっております。今、御指摘ありました、東日本大震災の液状化が多発した湾岸埋立地域については優先的に耐震化を進めてるところでございまして、令和元年度末の耐震化率につきましては47.7%となっております。もっと早くできないのかというところでございますが、液状化の可能性があります水道管路ですね。老朽度や災害時の拠点となります重要施設に給水する管路などを優先して進めておりまして、全体として、なるべく早く耐震管になるように引き続き耐震化を推進してまいりたいと考えております。
◯委員長(岩井泰憲君) 河野委員。
◯河野俊紀委員 では、現有勢力では最大の努力をされてるというような形と受け取っていいわけですか、その速度については。耐震化の。
◯委員長(岩井泰憲君) 密本給水課長。
◯説明者(密本給水課長) 給水課でございます。
特に湾岸埋立地域につきまして、優先的に進めてるところでございますので、その更新につきましては、今後とも確実に推進してまいりたいと思ってます。
◯委員長(岩井泰憲君) 河野委員。
◯河野俊紀委員 これも前もって、質問のあれもしてなくて申しわけないんですけど、中期計画の、今、岡本局長が言われた評価が妥当であると。この第三者評価の人々を見ると、本当に水道局その他に専門の方はおられるんですか。ちょっとそれだけ聞きます。
◯委員長(岩井泰憲君)
荒木総務企画課長。
◯説明者(
荒木総務企画課長) 総務企画課でございます。
評価委員につきましては、外部評価委員ということで水道事業、それから中身の事業の規模について、それから財務部門等も含めて、専門の方々ということで外部委員5名を選任させていただいております。
◯委員長(岩井泰憲君) 河野委員。
◯河野俊紀委員 最後にしますけれども、前もって何も言わなくて申しわけないんですけど、消費者センターの方だとかも、定年間際の教授とか、本当にプラントというか、管路その他、地震その他の専門家と言えるかどうか、非常にわからないところがありましたので質問しました。今後もいい評価委員を置くようにして。要望します。
◯委員長(岩井泰憲君) その他質疑ありませんか。
秋葉委員。
◯秋葉就一委員 4号議案の債務負担行為の補正は企業局本局新庁舎(仮称)
建設工事基本設計業務委託で4,700万円以内となっておりますが、5号議案で1,200万円、7号議案でも2,200万円、同じ内容で計上されてますので、合わせると8,600万円の債務負担行為の補正だと理解しました。先ほど局長からの報告の中で、9月にこの建設基本計画を策定、公表したということでありますが、一応、再確認のため、全部の床面積ですとか、当面何階建てだとか、地下はどうする考え方だとか、あと知事部局は何平米ぐらい入るのかとか、そのあたり、概要をちょっと教えていただけますか。
◯委員長(岩井泰憲君) 鈴木財務課長。
◯説明者(鈴木財務課長) 財務課でございます。
委員御指摘のとおり、上水、工水、土地、3つを合わせまして8,600万円の限度額ということで債務負担行為の設定でございます。新庁舎の概要といたしましては、総事業費が82億円ということで概算で見ております。供用開始いたしますのは令和7年を予定しておりまして、想定しております規模は地下1階地上8階建てということで考えてございます。
入居する組織でございますけども、企業局本局の各課、それと知事部局におきましては、
総務ワークステーションがこちらに入居する予定でございます。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋葉委員。
◯秋葉就一委員 ちょっと、地下1階から8階建てまでという話ではありますが、ちょっと総面積のおよその規模というのはまだ想定されてないのか。あと、全体に占める
総務ワークステーションの比率は何%ぐらいですか。
◯委員長(岩井泰憲君) 鈴木財務課長。
◯説明者(鈴木財務課長) 失礼いたしました。想定してる面積は1万2,350平米程度、延べ床面積で想定しております。そのうち、
総務ワークステーションは1,360平米でございますので、割合といたしましては10%ちょっと超えるぐらいかなという形でございます。このほかにも、
総務ワークステーションのほかにも、災害発生時に汎用できるような知事部局としての会議室も入る予定でございます。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋葉委員。
◯秋葉就一委員 わかりました。10%強というあたりは知事部局ということはわかりました。この基本設計の費用の8,600万円というのは全体の一部なのか。要は知事部局が使う予定の面積分は知事部局から基本設計分ももらうことになってるのか。それとも、基本設計の段階では企業局で全額負担する予定となっているのか。この点をちょっとお願いします。
◯委員長(岩井泰憲君) 鈴木財務課長。
◯説明者(鈴木財務課長) 財務課でございます。
設計を含めました全ての事業費につきましては、知事部局が使用する部分の面積分につきまして、負担金をいただくという予定で、まだ詳細につきましては、現在、部局との協定を策定中でございますので、詳細はまだ未確定でございますけども、知事部局のほうから負担金をいただくという形になります。
なお、こちら債務負担行為でございまして、実際の現年予算は令和3年度ということになります。したがいまして、知事部局における負担金の予算計上も来年度、令和3年度予算で計上されるということになりますので、今回の9月補正では計上されていないというところでございます。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋葉委員。
◯秋葉就一委員 はい、わかりました。じゃ、1割ちょっとは設計も今後の工事費も実施設計も委託料もですかね、一般会計から負担していただくという予定となってるということであります。そちらのほうは最終的に税金かと思うんですけれども、先ほど坂下委員の質問に対する御答弁の中で、庁内の
プロジェクトチーム等々で検討されてるときに、途中から
新型コロナウイルスの事態が発生したかと思うんですが、その事態を受けて、この基本設計の委託予算の上程時期を見直すかどうかという検討はされたんでしょうか。
◯委員長(岩井泰憲君) 鈴木財務課長。
◯説明者(鈴木財務課長) コロナの感染につきましては、大変大きな社会的な影響を与えてるところでございます。ただ、私ども9月に計上させていただきましたというのは、今回の新庁舎の建設が災害等への危機対応に十分資するものであるというところが最大の眼目でございました。したがいまして、県庁に近接する土地が使えるということが表明されたのが昨年度2月議会でございますけども、そういう表明された段階で危機対応ということで、できる限り早くやりたいということで、コロナ禍で大変苦しんでおられる方も多い中ではございましたが、計上させていただくということにしたところでございます。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋葉委員。
◯秋葉就一委員 最後に冒頭で基本計画の概要を述べていただきましたが、基本設計が終わらないとわからないかもしれないですけど、環境関係の特徴については、何か基本計画で明示していたこと、ありましたでしょうか。例えばゼロ・エネルギー・ビルディングですとか、
再生可能エネルギーを意欲的に導入するとか、そういった部分での特徴は明記してましたでしょうか。
◯委員長(岩井泰憲君) 鈴木財務課長。
◯説明者(鈴木財務課長) 財務課でございます。
今回の基本計画の中では、基本設計に当たる基本的な指針といたしまして幾つか挙げてございますけども、その中の基本方針として環境負荷の低減、あと周辺の環境に配慮した庁舎にしたいということを挙げておりまして、省資源、省エネルギーに配慮した構造であるとか、自然採光であるとか、そういったこと。あと、それから木材の利用の促進とか、そういったような環境に配慮した庁舎ということにつきましても基本計画の中で掲げているところでございます。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) 礒部委員。
◯礒部裕和委員 要望だけ申し上げますが、今、働き方のいろんなスタイルが出てきている中で、新しい庁舎が、職員の皆さんがいろいろな働き方を選択できるような形で基本設計を組んでいただきたいなといったところと、あと、やはり国のほうでもデジタルということで、さまざま新しいものが入ってくる可能性が今後ありますので、そういったものにも対応できるような、比較的フレキシブルな対応ができるような設計をぜひお願いしたいなと思います。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) ほか、大丈夫でしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) それでは、ほかに質疑ないようですので、質疑終結いたします。
これより討論を行います。討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) 討論がないようですので、討論を終結します。
これより採決を行います。
議案第4号に賛成の方は挙手を願います。
(賛成者挙手)
◯委員長(岩井泰憲君) 挙手多数。よって、議案第4号は可決すべきものと決定をいたしました。
鈴木財務課長。
◯説明者(鈴木財務課長) 財務課でございます。
先ほど秋葉委員のほうから御指摘のあった中で、知事部局の分の割合というものが10%を超えるということを申し上げたかと思いますけども、この
総務ワークステーション以外にも会議室を危機管理用で確保いたしますので、一般会計全体で考えますと、20%を超えるぐらいの負担割合という形になります。
総務ワークステーションだけですと10%ちょっとですが、会議室もございますので、ふえるということでございます。若干誤解を招く言い方でございましたので、訂正させていただきます。
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議案第5号関係
◯委員長(岩井泰憲君) 次に、議案第5号令和2年度千葉県
特別会計工業用水道事業会計補正予算(第1号)を議題とします。
当局に説明を求めます。
鈴木財務課長。
◯説明者(鈴木財務課長) それでは、議案第5号令和2年度千葉県
特別会計工業用水道事業会計補正予算(第1号)について御説明いたします。
資料の5ページをお開きください。まず、補正の概要でございますが、収益的支出と資本的支出を合わせた補正額は1,500万円、0.02%の減額でございます。補正後の支出予算総額は211億2,600万円となります。
こちら、資料の一番下のところにございますとおり、補正の内容といたしましては、新
庁舎建設工事基本設計につきまして、
工業用水道事業会計の負担額1,200万円を限度とする債務負担行為の設定及び人件費の補正を行おうとするものでございます。
表の中ほど、9月補正欄、2)というところをごらんください。収入の補正がなく、支出は900万円の減額でございます。この結果、純利益は900万円の増で、補正後の予算額は2億7,700万円でございます。
次に資本的収支でございますが、収入の補正はございません。支出につきましても600万円の減で、その内容は令和2年度の人員に合わせた人件費の減ということになります。
続いて、資料の6ページをごらんください。こちらは議案書の写しでございますが、6ページから7ページまでの第2条収益的支出の補正、第3条資本的支出の補正及び第4条債務負担行為の補正は、先ほど御説明したところでございます。
次に、8ページの第5条議会の議決を経なければ流用することのできない経費の補正ですが、こちらは職員給与費の減額に伴いまして補正してございます。
以上が令和2年度千葉県
特別会計工業用水道事業会計補正予算(第1号)の説明でございます。よろしく御審議くださるようお願いいたします。
◯委員長(岩井泰憲君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) 質疑ないようですので、質疑を終結します。
これより討論を行います。討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) 討論ないようですので、討論を終結します。
これより採決を行います。
議案第5号に賛成の委員は挙手を願います。
(賛成者挙手)
◯委員長(岩井泰憲君) 挙手多数。よって、議案第5号は可決すべきものと決定しました。
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議案第7号関係
◯委員長(岩井泰憲君) 次に、議案第7号令和2年度千葉県
特別会計造成土地管理事業会計補正予算(第1号)を議題とします。
当局に説明を求めます。
鈴木財務課長。
◯説明者(鈴木財務課長) それでは、議案第7号令和2年度千葉県
特別会計造成土地管理事業会計補正予算(第1号)について御説明いたします。
資料の9ページをお開きください。補正の概要といたしまして、収益的支出の補正額は2,900万円、0.2%の減額で、補正後の支出予算総額は167億5,300万円でございます。
表の一番下、補正の内容をごらんいただきますと、上水、工水と同様、建設事業に関する債務負担行為の設定及び人件費に係る補正でございます。
表の中ほど、9月補正欄、2)をごらんいただきますと、収益的収支では、収入の補正はございません。支出につきましては、2,900万円が減で、人員に合わせた人件費の減でございます。この結果、純利益は2,900万円の増で、補正後の予算額は21億5,900万円。こちら純損失でございますが、純損失は縮減したということでございます。
次に資本的収支ですが、収入及び支出の補正はございません。
続いて、資料の10ページをごらんください。こちら、議案書の写しでございます。第2条収益的支出の補正及び第3条債務負担行為の補正は、先ほど御説明したところでございます。
次に、11ページの議会の議決を経なければ流用することのできない経費の補正でございますが、職員給与費の減額に伴い減額補正となってございます。
以上が令和2年度千葉県
特別会計造成土地管理事業会計補正予算(第1号)の説明となります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。
◯委員長(岩井泰憲君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。
秋葉委員。
◯秋葉就一委員 済みません、債務負担行為の補正の金額のことなんですが、この造成土地補正予算では2,700万円以内ということなんですが、先ほどの議案4号、5号の4,700万円、1,200万円とこの2,700万円の比率はどういう根拠に基づいて算出したんでしょうか。
◯委員長(岩井泰憲君) 鈴木財務課長。
◯説明者(鈴木財務課長) 財務課でございます。
こちらの比率は、先ほど知事部局でも使うということで申し上げましたけども、知事部局の使う分については後ほど返ってまいりますので、それを除いて上水、工水、土地で何人の人間が働くことになるかということで必要面積を、割合を出しまして、その割合で全体のかかる事業費を案分してるところでございます。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) ほかに質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) 質疑ないようですので、質疑を終結します。
これより討論を行います。討論はありませんか。
秋葉委員。
◯秋葉就一委員 7号議案の討論のところで4号、5号をあわせた討論とさせていただきますが、7号議案のうち、債務負担行為の補正以外のところは賛成であるんですけども、債務負担行為の補正で、新庁舎の基本設計業務委託をこの金額で選定をかけるということについては、現時点においては、再度、
新型コロナウイルスの影響等を見極める必要があると思います。
先ほど4号議案の採決の後に、知事部局の負担割合については10%強じゃなくて20%を超えるという追加答弁がありましたので、設計だけでも8,600万円のうちから2割が税金で補填することになるということになるわけですし、想定される工事費が82億円ですか、全体費用額。この費用の2割も税金で補填されるということになるわけですから、私が住んでる八千代市においては、
新型コロナウイルスの影響を見極める必要があるということで、現八千代市長が先月、2回目の庁舎の実施設計以降のプロセスに入ることを保留するという決定をしたばかりでありまして、本県も財政調整基金や災害用の基金残高、少し9月補正で回復したようですけども、とても本県の規模に見合う金額とは思えませんので、慎重な判断をしたいと、要すると思いますので、反対討論とさせていただきます。
◯委員長(岩井泰憲君) その他討論ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) 討論ないようですので、討論を終結します。
これより採決を行います。
議案第7号に賛成の委員は挙手を願います。
(賛成者挙手)
◯委員長(岩井泰憲君) 挙手多数。よって、議案第7号は可決すべきものと決定しました。
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議案第17号関係
◯委員長(岩井泰憲君) 次に、議案第17号千葉県水道事業、
工業用水道事業及び
造成土地管理事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
当局に説明を求めます。
密本給水課長。
◯説明者(密本給水課長) 給水課の密本でございます。よろしくお願いいたします。
議案第17号千葉県水道事業、
工業用水道事業及び
造成土地管理事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について御説明いたします。
資料13ページをお開きください。改正の概要でございますが、市原市の新田・新宿土地区画整理事業の進捗に伴いまして、市原市「五井」及び「出津」の一部が「五井中央南一丁目」に変更になったことにより、千葉県水道事業、
工業用水道事業及び
造成土地管理事業の設置等に関する条例の別表第1に規定されている給水区域の表記を改正するものでございます。
なお、本件は、当局の給水区域を変更するものではございません。
資料の14ページの位置図をごらんください。中央にJR五井駅がございます。今回、字の区域及び名称の変更があった区域はJR五井駅の西側に位置しており、図の赤色で表示した部分でございます。なお、「五井中央西一丁目」についても「五井」及び「出津」からの変更となりますが、現行の条例に既に給水区域として「五井中央西一丁目」が制定済みであることから、本件条例の文言修正は発生しません。
資料の15ページの新旧対照表をごらんください。上段改正案のとおり、本件条例の別表第1に新たに「五井中央南1丁目」を追加するものでございます。
以上で説明を終わらせていただきます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
◯委員長(岩井泰憲君) これより質疑を行います。質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) 質疑ないようですので、質疑を終結します。
これより討論を行います。討論ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) 討論ないようですので、討論を終結します。
これより採決を行います。
議案第17号に賛成の委員は挙手を願います。
(賛成者挙手)
◯委員長(岩井泰憲君) 挙手全員。よって、議案第17号は可決すべきものと決定しました。
以上で議案の審査を終了します。
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諸般の報告・その他の関係
◯委員長(岩井泰憲君) 次に、諸般の報告・その他について御質問がありましたら御発言を願います。
本間委員。
◯本間 進委員 私のほうから4問質問したいと思います。
先ほど諸般の報告の中でも説明があった次期中期計画の策定についてお伺いしたいと思います。6月の常任委員会では、お客様の御意見を取り入れるためアンケート調査を行うとのことだったが、進捗はどうか、まずお聞きしたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君)
荒木総務企画課長。
◯説明者(
荒木総務企画課長) 総務企画課でございます。
水道事業の次期計画策定のためのアンケートについてでございますが、給水区域11市にお住まいのお客様から無作為に6,000人を選ばせていただきまして、9月中旬にアンケート用紙を郵送したところでございます。アンケートの設問につきましては、県営水道が積極的に取り組んでいる水道管の耐震化やおいしい水づくりの推進などについての御意見のほか、お客様サービスの満足度や広報活動の認知度に関するものなどとなってございます。
また、回答方法につきましては、郵送のほか、オンラインを選択することができるようにしてございます。アンケートは今月中に回収及び集計を行う予定でございまして、お客様からの貴重な御意見につきましては、次期計画の中にしっかりと取り入れていきたいと考えております。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 本間委員。
◯本間 進委員 このことに関して要望を申し上げます。次期中期経営計画の策定に当たっては、今回のアンケートで得られた県民の意見をしっかりと取り入れるよう、お願いしたいと思います。
次へ入ります。昨年度、本県に大きな被害をもたらした2度の台風と大雨から1年が経過した。先ほど企業局の災害対策においても説明があったが、関連して2点お聞きしたいと思います。
まず、令和元年房総半島台風の日、破損した山倉ダムの水上メガソーラーについて、再設置工事はどのように進められているのか、まずお聞きしたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 山岡施設設備課長。
◯説明者(山岡施設設備課長) 施設設備課でございます。
山倉ダム水上メガソーラーについては、事故原因や再発防止策が国の有識者会議により検討され、大型で複雑な太陽光パネルの配置により局所的な力の集中が発生し、一部のアンカーが抜けたことにより全体の破損につながったと考えられております。再設置に際しては、形状を単純化し、小型のものを分散配置するとともにアンカーの本数をふやす等、再発防止を講じたものとなっております。事業者による再設置工事が7月から実施され、完成は令和3年8月末を予定しております。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 本間委員。
◯本間 進委員 山倉ダムは本県の
工業用水道事業において重要な施設であることから、再発防止に万全を尽くしていただくことを要望します。
次に、県営水道事業において、8月に行った給水区域11市との合同防災訓練はどのような訓練になったのか。また、その成果はどうか、お伺いしたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 宇内水道部次長。
◯説明者(宇内水道部次長) 水道部次長の宇内でございます。ただいまの御質問についてお答えいたします。
給水区域11市とは、昨年度に発生した房総半島台風等での教訓を踏まえ、連絡調整会議において意見交換を行い、情報の発信や共有の仕方、応急給水方法の役割分担等について対応策を策定し、その対応策に基づく訓練を台風発生前の8月に給水区域の11市全市と合同で実施しました。具体的には、当局から各市への連絡調整員の派遣、互いが保有する情報の提供や収集、給水車による応急給水や浄・給水場での拠点給水などを当局と市が連携して行いました。この訓練により、風水害時における役割分担について再確認ができ、あわせてお互いの顔が見える関係の構築が図られるなどの成果が得られたと考えております。今後も意見交換や合同防災訓練を定期的に行い、11市とのさらなる連携強化を図ってまいります。
◯委員長(岩井泰憲君) 本間委員。
◯本間 進委員 災害時には給水区域11市を含め、関係機関との連携が非常に大切である。引き続き関係機関と連携しながら、被災者のことを第一に考えて災害対策の充実に尽力してもらいたいと思います。
また、ここには地元、宍倉委員がおりますが、まことに恐縮です。幕張新都心の京葉線新駅整備について、今どういう状況か、ちょっとお聞きしたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君)
稲生土地事業調整課長。
◯説明者(
稲生土地事業調整課長) 土地事業調整課でございます。
京葉線新駅整備についてですが、千葉市、イオンモール株式会社、企業局を構成員とした幕張新都心拡大地区新駅設置協議会とJR東日本との間で協定を結び、協議を重ねながら進めているところです。令和5年に予定している開業に向けて、7月下旬からホームや駅舎の基礎工事に着手しており、JR東日本からは、工事は順調に進んでいると聞いています。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) 本間委員。
◯本間 進委員 新駅の開業に向けて、しっかりやってもらいたいと思います。
最後に要望したいと思います。水道管管路情報の電子提供について、私も昨年のこの委員会で話しましたが、今回、本会議場において一般質問がありました。東京都水道局が電子情報をスタートさせている今、災害に備えて早期の実現を要望して、私の質問を終わります。
以上。
◯委員長(岩井泰憲君) ほかに。
伊藤副委員長。
◯伊藤 寛副委員長 私は企業局の災害対策についてお伺いいたします。もろもろ企業局長から昨年の房総半島の災害対応について御説明ありがとうございます。その中で、ソフトとハードの両面について推進してまいりたいという言葉が言及されておりました。
そこで令和2年度、浄水・給水場における企業局の停電・浸水対策の取り組みと、また工業用水に対する取り組みについてお伺いします。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋場浄水課長。
◯説明者(秋場浄水課長) 浄水課でございます。
県営水道では、浄・給水場等における停電対策と浸水対策を計画的に進めております。停電対策としては、燃料販売事業者と燃料担保協定を締結し、燃料の安定確保を図りました。また、1日平均給水量約93万立方メートルを72時間継続して給水できるように、浄・給水場等における非
常用自家発電設備の増強を行うこととしており、そのうち2施設の実施設計に既に着手したところです。浸水対策についても、昨年10月25日の大雨で被害のあった印旛取水場について、9月末までに土のうと防水扉を設置する応急対策工事を完了いたしました。引き続き停電・浸水対策について万全を期してまいります。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 伊藤委員。
◯伊藤 寛委員 ぜひ、要望になりますが、この時期、台風が……
◯委員長(岩井泰憲君) 山岡施設設備課長。
◯説明者(山岡施設設備課長) 施設設備課でございます。工業用水道の状況について、追加して説明させていただきます。工業用水道でも県営水道と同様に、浄・給水場等における停電対策と浸水対策を計画的に進めております。停電対策として、浄・給水場の給水能力を3日程度確保できるよう、燃料タンクの増設、小型発電機の設置を行うこととしており、令和2年度は13施設の実施設計に着手し、本年度中の工事発注を予定しております。また、浸水対策として、浄・給水場の中で浸水が想定される8施設のうち、佐倉浄水場については、昨年の台風であわや浸水の事態に遭遇したことから、他の施設に先立ち、河川の堤防かさ上げ工事に合わせた逆流防止等の対策工事を実施しており、10月までに完成する予定です。その他施設についても、今後、実施設計に着手することにしています。引き続き受水企業の操業に支障を来さないよう、停電・浸水対策について万全を期してまいります。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 伊藤委員。
◯伊藤 寛委員 ハードの面で着実に実施されているということはわかりました。ぜひ、ちょうど台風の時期になりますので、私は大事だと思いますのは、情報収集と連絡手段の体制はしっかり強化、体制がとられているということが非常に重要だと思います。いま一度、派遣先の確認と、そして連絡手段の通信機器の稼働はしっかり行われるのか。そして、先ほど応援協定をされたというようなことなので、ぜひ応援協定の企業さん等とも連絡手段はしっかり行うような体制を確認していただけますよう要望して、質問を終わらせていただきます。
◯委員長(岩井泰憲君) ほかに質疑ありませんか。
河野委員。
◯河野俊紀委員 2点だけ。水道部と資産管理課に聞きます。
まず、水道のほうですけど、おいしい水というのは随分前から本会議で公明党の方々もよく言ってたんですけど、そのころに比べて格段に私はおいしくなってるなと思っております。千葉の水はおいしくないと、引っ越すという人もいますけど、今はそういう話は全然ない。
それで、中期計画にも内部評価、外部評価、全部a、a、aとなってますけれども、この、ちょっと数値的な定量的な話をお聞きできればと思ってるんですけど、残留塩素濃度の低減化をどのぐらいしたとか、多点注入方式をどのぐらいしたとか、管路末端の塩素濃度管理はどのようにしたか。おいしい水の基本だと思ってますけど、その辺をちょっとお聞きいたします。
◯委員長(岩井泰憲君) 渡辺計画課長。
◯説明者(渡辺計画課長) 計画課でございます。
県営水道では、平成28年度から第2次おいしい水づくり計画に基づき、安全でおいしい水づくりに取り組んでるところでございます。残留塩素濃度の低減化については、毎年度、配水区域ごとに残留塩素濃度低減化試験を行い、法令に定められている安全性を確保した上で低減化を進めているところでございます。また、塩素多点注入方式は、浄・給水場で塩素のきめ細かな管理が可能となる方式であり、船橋給水場や姉崎分場に設備の更新などに合わせて整備いたしました。また、管路末端での塩素濃度管理については、水質自動監視装置を配水ブロックごとに設置し残留塩素の濃度を管理するとともに、残留塩素が低くなる箇所については定期的に残留塩素の測定や排水作業を行っております。これらの取り組みにより、令和元年度には残留塩素濃度を0.54ミリグラム・パー・リットルまで低減するとともに、お客様の水道水についての飲み水としての満足度が78%と、高い評価を得ることができました。令和元年度の中期経営計画の内部評価結果として成果が出ていると評価しており、外部評価においても妥当であるとの評価をいただいております。今後も残留塩素濃度の低減化などに取り組み、安全でおいしい水の供給を推進してまいります。
◯委員長(岩井泰憲君) 河野委員。
◯河野俊紀委員 定量的と言ったんだけど、多点注入方式は以前よりどのぐらい分散化してやってるのか、それだけちょっと。
◯委員長(岩井泰憲君) 渡辺計画課長。
◯説明者(渡辺計画課長) 計画課でございます。
多点の関係では3つの機場に入れておりますけれども、誉田給水場では2系列から5系列、船橋給水場では、もともと多点してなかったものを4系列、それから姉崎分場では4系列から7系列にふやしてるところでございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 河野委員。
◯河野俊紀委員 末端の測量というのは、サンプルは何カ所ぐらいやってるんですか。
◯委員長(岩井泰憲君) 渡辺計画課長。
◯説明者(渡辺計画課長) 自動監視装置としては62ブロックに対して設置しているというところでございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 河野委員。
◯河野俊紀委員 それは以前より随分ふえたんですか。それとも以前のままですか。
◯委員長(岩井泰憲君) 渡辺計画課長。
◯説明者(渡辺計画課長) 測定箇所につきましては、以前と同様でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 河野委員。
◯河野俊紀委員 やっぱり我々が飲むときは末端ですから、その辺も考慮して、今後、中期計画その他にですね。もちろん、いい評価ということで問題ないとは思うんですけど、末端の受け入れというのはすごく大事で、説得力もあると思いますので、よろしく。要望します。
次に、資産管理課にお聞きします。昨年の12月、幕張クリーンセンターの機能不全、つまり、ごみ空気輸送装置に6ミリぐらいの穴があいて、コンプレッサーがとまって、いまだにそのままで、何と令和4年までかかるというようなことがありまして、副知事に質問し、今回のような事態が起きないように千葉市が行う──一貫してますから、原因の究明や保守工事に全面協力すると答えていただきました。
先月の24日にまたごみ空気輸送管に水が入り、今まで週1日、ちょうどいい雰囲気だなと思ってやってた試運転、そのごみ空気輸送装置の試運転がストップするようになりました。どうも場所が、共同溝ならすぐわかりますけど、地下埋設管じゃないかということだけがわかったと報告を受けてます。地下埋設管というと、共同溝以外は全てマンションに、枝になってるところ全てだと思うんですけど、これはどのぐらいの規模なのか。箇所は何カ所かとか、長さはどのぐらいになるかというのは当然把握してると思うけど、教えていただきたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 石川資産管理課長。
◯説明者(石川資産管理課長) 資産管理課でございます。
現在、この廃棄物空気輸送システムの管理者であります千葉市は、今回の早期の仮復旧に向けまして、調査、補修のための契約手続等を進めているというふうに聞いております。今後、千葉市が行う調査により、ふぐあいの状況等を確認していくこととなりますので、今の現時点で詳細なことは把握しておりません。
◯委員長(岩井泰憲君) 河野委員。
◯河野俊紀委員 現状はちょっとまだ調査中ということですね。しかし、規模、どのぐらいの箇所をどのぐらいの長さで、今、初期設計というか、あんたたちがつくったからわかるでしょう、聞いたら。それを聞いてるんです。
◯委員長(岩井泰憲君) 石川資産管理課長。
◯説明者(石川資産管理課長) 申しわけございません。現状、いわゆる今稼働してる部分については約4.5キロメートルになります。そのうち、いわゆる地下埋設につきましては、70メートルほどのものという状況です。
◯委員長(岩井泰憲君) 河野委員。
◯河野俊紀委員 70メートルでちょっと安心しました。あの町は旧企業庁が設計して、今も賃料を取ってるんですよ、土地値をね。それで高層ビルで、税金はどこよりもあの地域としては払ってますよ。それは関係ないけども。
やっぱり旧企業庁が設計して、これからの近代的なごみ空気輸送システムをできる、その地域、マンション分だと思って購入してきた人たちですよ。もちろん、そのマンションの中にも、自分たちのお金でもって共同溝のごみを捨てるところとか、その共同溝へのラインは自分たちの財産として持ってるわけです。それが、肝心のコンプレッサーの吸い込みのところが壊れて3年もかかるなんて冗談じゃないですよ。これ、ライフラインですからね。もうちょっと移管先である千葉市としっかり、そのライフラインを回復してほしいということを言ってると思っておるんですけど、言ってるんですか。ちょっと、それだけ質問します。
◯委員長(岩井泰憲君) 石川資産管理課長。
◯説明者(石川資産管理課長) 資産管理課でございます。
この当該システムにつきましては、平成28年に千葉市に移管しておりますので、千葉市が対処することは基本だと考えておりますけども、県と──県というか、企業局といたしましては、千葉市の求めに必要な協力を行っていくということで考えております。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) 河野委員。
◯河野俊紀委員 地代を払ってるんですよ。金取ってるくせに機能してないんですよ、町が。あと、地下埋設管は今水道局と一緒になったから、どのぐらいの耐久年度か、周りの部分にどのぐらいの負担がいけるかといって、企業局内でわかるはずです。いろんなことを考えて、今、管の取りかえもやってますけれども、今後、計画的に、ぜひ千葉市と一緒になって考えていって、穴があいた、穴があいたって、年に何回も起きたら本当に2万6,000の住民は爆発しますから、私は制御できない。ひとつよろしくお願いいたします。
◯委員長(岩井泰憲君) ほかに質疑。
鈴木委員。
◯鈴木和宏委員 私からは水道管の管路情報の管理について御質問させていただきます。
まず、前回の常任委員会で質問させていただきました水道料金支払い猶予の周知の件ですけども、早速、使用水量のお知らせの通信欄を活用した取り組み、ありがとうございました。
さて、今議会の公明党の議会質問において、また先ほど本間委員からもございました、水道管路情報の電子提供がありましたけれども、現在、県営水道の管路情報は、東京ガスの子会社がその全てを管理していると伺いました。日々の情報の更新もその会社が行っており、企業局そのものが会社からの管路情報を提供されているというのが実態であります。仮に今後、競争入札で会社が変わるなどした場合、守秘義務は徹底されるのでしょうか。それとも、将来的に1者にお願いしていくのでしょうか。情報管理の観点から、このような事態は問題があるのではないかと思われます。
そこでお伺いします。企業局として、県営水道の水道管路情報の一切を特定の民間企業1者に委託しておりますが、競争原理の導入とプライバシー保護の観点から、将来的にはどのように取り扱うのかお伺いいたします。
◯委員長(岩井泰憲君) 密本給水課長。
◯説明者(密本給水課長) 給水課でございます。
当局では、水道施設を適切に維持管理するため、水道管の位置や口径、水道メーターの場所などの各種情報を管路情報管理システムで管理しております。管路情報管理システムは、東京ガスエンジアニングソリューションズ株式会社が著作権を有しているシステムを、当局の業務内容に合わせて改造を加え開発したものであるため、システム開発者の著作権が及ぶ業務をシステム開発者以外に委託することができない状況にございます。競争原理導入につきましては、技術革新などにより、コストダウンやすぐれたシステムを再構築できる可能性もありますので、その際に検討していきたいと考えております。また、プライバシー保護につきましては、受託者が変更になった場合には個人情報を含むデータを破棄させるなど、対策を講じる必要があると考えております。今後も技術開発の動向や他事業体における最新技術の導入状況等を注視してまいりたいと考えております。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) 鈴木委員。
◯鈴木和宏委員 ありがとうございました。デジタル化の進展に伴い、これからどんどん変わっていくと思います。特に情報管理やセキュリティー対策については一層の配慮をお願いしたいと思っております。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) ほかに。
秋葉委員。
◯秋葉就一委員 私から大きく4点と、時間もあれば監査報告書も質問させていただきたいと思います。
1点目は、湾岸埋立地区だけじゃなくて管路全体の耐震化率について質問します。代表質問で、現在の令和元年度末の延長9,179メートルに対し、管路全体の耐震化率は23.6%まで進んでいるとの答弁がありました。平成27年度策定の水道事業中期経営計画の目標値では、令和2年度末まで23.8%でありましたので、あと0.2%。もちろん、もっと高くなったほうが利用者の安心──利用者だけじゃなくて、そこを、管路の上を通行する方々も含めて安全・安心が増すと思いますので、本年度当初予算に組まれてると思いますので、令和2年度末の管路全体の耐震化率の見込みはどのくらいか教えていただきたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 密本給水課長。
◯説明者(密本給水課長) 給水課でございます。
管路の耐震化率につきましては、今おっしゃったとおり、中期経営計画の最終年度であります令和2年度末までに管路全体の耐震化率を23.8%まで向上させることを目標としておりまして、現時点においては達成できる見込みであると考えております。引き続き目標達成に向けて、管路の耐震化に努めてまいりたいと考えております。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋葉委員。
◯秋葉就一委員 はい、わかりました。鋭意進めていただきたいと思いますし、次期中期経営計画においても意欲的な目標値をぜひ掲げていただきたいと思います。
続きまして、2点目は水道施設の耐震化の状況について質問いたします。こちらにつきましても、27年度策定、中期経営計画で、当時、平成26年度の現状値が94.6%だったものを令和2年度末までに99.1%に達成することを目標値とするというふうに明記されておりましたが、令和元年度末の浄・給水場施設の耐震化率は何%だったのでしょうか。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋場浄水課長。
◯説明者(秋場浄水課長) 浄水課でございます。
令和元年度末での浄・給水場施設の耐震化率は98.1%となっております。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋葉委員。
◯秋葉就一委員 はい、わかりました。目標値までは、あと1%ほどということがわかりましたが、100%を分母と考えた場合は残りが2%弱、1.9%ほど残ってるということになりますが、どういった施設が──あるいは施設の数とか、残りの状況がどうかというのを教えていただきたいと思います。また、その中に柏井浄水場も含まれてるかどうかを含めてお答え願います。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋場浄水課長。
◯説明者(秋場浄水課長) 令和元年度末の時点で船橋給水場2号配水池ほか7施設が残っている状況でございます。これらについては、引き続き計画的に整備を進めてまいります。
柏井浄水場に関しましては、耐震化のほうは終了しております。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋葉委員。
◯秋葉就一委員 はい、わかりました。残りの船橋ほか7施設の耐震化を進めていただきたいと思います。
続きまして3点目は、その柏井浄水場の西側部分に、今から45年ぐらい前まででしょうか、埋設汚泥が埋められていたとお聞きしているんですが、その経緯ですとか、何トンまたは何立方メートル程度埋設されているのか、教えていただきたいと思います。安全性も含めですね。
◯委員長(岩井泰憲君) 渡辺計画課長。
◯説明者(渡辺計画課長) 計画課でございます。
経緯でございますが、昭和48年11月ごろから昭和50年8月ごろまでの間、柏井浄水場の浄水処理で発生した汚泥の一部を、当時の廃棄物の処理及び清掃に関する法律に従い、同浄水場へ適法に埋め立てておりました。その後、埋め立ては取りやめましたが、平成24年度に柏井浄水場内の地質調査を行ったところ、汚泥槽内に硫化水素が含まれてることがわかりました。硫化水素については、こちらのほうの量でございますが、約2万4,500立方メートルでございます。この硫化水素については、空気よりも比重が重く、汚泥埋め立て箇所の上部は土で覆われていることなどから大気中に流出することはございません。また、硫化水素濃度を定期的に測定しておりますが、不検出であることから周辺への影響はなく、安全な状況でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋葉委員。
◯秋葉就一委員 はい、わかりました。定期的に計測しているということですので、引き続き定期的な計測はしっかりとお願いしたいと思いますし、今後の施設整備の中でほかの方法を模索するということであれば、ぜひ安全優先で進めていただきたいと思います。
次に、4点目の質問をさせていただきます。昨年3月11日の毎日新聞の千葉版に、君津市の新井総合施設に2011年3月の原発事故後、2016年までの間に旧企業庁の工業用水汚泥8,250トン、旧水道局の上下水道汚泥1万2,337トン、それと県下水道課のものも3万1,000トン、合計約5万2,000トンが搬入されたという記事が載っていましたが、そのうちの2つですね。旧企業庁分と、それから旧水道局分について、何年度に何トンずつ持ち込まれたのかということと、2016年以降は搬入されていないのかどうか等についてお答え願います。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋場浄水課長。
◯説明者(秋場浄水課長) まず、県営水道についてお答えいたします。浄水課でございます。
県営水道では、新井総合施設に浄水発生土を2011年度から2013年度にかけて搬出しました。搬出量につきましては、2011年度が4,874トン、2012年度が921トン、2013年度が6,542トンで、合計1万2,337トンです。なお、2014年度以降、県営水道では、新井総合施設への搬出はございません。
◯委員長(岩井泰憲君) 山岡施設設備課長。
◯説明者(山岡施設設備課長) 施設設備課です。
工業用水道では、新井総合施設に搬出した浄水発生土は、2011年度から2013年度にかけて搬出いたしました。各年度の搬出量は、2011年度が2,152トン、2012年度が1,205トン、2013年度が4,893トン、計8,250トンとなっております。なお、2014年度以降については、新井総合施設への搬出はございません。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋葉委員。
◯秋葉就一委員 はい、わかりました。
では、各年度じゃなくてもいいんですけど、1キロ当たりのベクレルを計測した上で搬入されたと思いますが、旧企業庁分と水道局分でそれぞれ最高値は何ベクレルだったのかどうかと、2014年度以降の処分方法はどのように変更されたのかについて教えていただきたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋場浄水課長。
◯説明者(秋場浄水課長) 浄水課でございます。
県営水道について申し上げます。各年度別の最高ベクレル数ですが、2011年度が5,390ベクレル、2012年度が775ベクレル、2013年度が508ベクレルです。2014年度以降の県営水道の処分方法は、全量セメント材料や改良土にするための原料として廃棄物中間処理場に搬出しております。
◯委員長(岩井泰憲君) 山岡施設設備課長。
◯説明者(山岡施設設備課長) 施設設備課です。
工業用水の各年度別の最高ベクレル数は、2011年度が2,310ベクレル、2012年度が2,127ベクレル、2013年度が1,386ベクレルとなっております。2014年度以降につきましては、全量セメント材料や軽量骨材原料に再資源化している廃棄物中間処理場に搬出しております。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋葉委員。
◯秋葉就一委員 ありがとうございました。引き続き安全な法令を遵守した処分方法をしっかりとよろしくお願いいたします。
最後に、もしわかればということで1点、令和2年度第2回監査報告書から質問させていただきたいんですが、その10ページに給水課の案件ということで、注意事項ということで、「平成24年度配水管整備工事等で発生した不用品の売買契約について、13,744,970円と多額の未収金が発生しており、債権発生から7年以上も経過している」という指摘がされてますが、これについての要因や対策はどのようになってるか教えていただきたいと思います。もし今、わかればで結構です。
◯委員長(岩井泰憲君) わかりますか。
◯説明者(密本給水課長) 申しわけありません。今、ちょっと資料がございませんので。
(秋葉就一委員、「じゃ、結構です」と呼ぶ)
◯委員長(岩井泰憲君) ほかに。
渡辺計画課長。
◯説明者(渡辺計画課長) 計画課でございます。
先ほど秋葉委員から質問のございました柏井西側施設の埋設汚泥の関係で、硫化水素の量、約2万4,500立方メートルと申しましたが、これを訂正させていただきまして、浄水処理汚泥の量、約2万4,500立方メートルと訂正させていただきます。申しわけありませんでした。
◯委員長(岩井泰憲君) ほかはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) ないようですので、以上で諸般の報告・その他に対する質問を終結します。
─────────────────────────────
委員長報告
◯委員長(岩井泰憲君) 次に、特に委員長報告すべき事項がありましたら御発言を願います。
(「委員長、副委員長一任」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) 特に御発言ないようですので、委員長報告につきましては正副委員長に一任を願います。
以上で企業局関係の審査を終了します。
暫時休憩します。
午前11時15分休憩
─────────────────────────────
午前11時22分再開
◯委員長(岩井泰憲君) 休憩前に引き続き審査を再開します。
─────────────────────────────
審査の開始(
総合企画部関係)
◯委員長(岩井泰憲君) これより
総合企画部関係の審査を行います。
─────────────────────────────
議案の概要説明並びに諸般の報告
◯委員長(岩井泰憲君) 初めに、議案の審査を行います。
総合企画部長に議案の概要説明並びに諸般の報告を求めます。
なお、諸般の報告に対する質疑は付託案件の審査終了後に行いますので、御了承願います。
また、これからの説明及び答弁については、全て着席したままでお願いをいたします。
鎌形総合企画部長。
◯説明者(鎌形総合企画部長) 初めに、議案の概要について御説明申し上げます。
本日、御審議いただく
総合企画部関係の議案は1議案でございます。
議案第1号令和2年度千葉県一般会計補正予算(第6号)について御説明いたします。今回の補正予算の主な内容ですが、総合企画部及び人事委員会事務局の職員人件費について、4月の人事異動に伴い、それぞれ所要額を精査した結果、1,930万6,000円を増額計上いたします。また、
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、利用者数が大幅に減少し、厳しい事業環境にある地域公共交通事業者への支援金のほか、過年度統計調査委託費国庫返還金など、合計で2億8,288万1,000円を増額し、既定予算と合わせた総合企画部と人事委員会事務局の予算を134億4,575万5,000円としようとするものでございます。
詳細は担当課長から御説明いたしますので、よろしく御審議くださるようお願い申し上げます。
次に、諸般の情勢等について4点御報告申し上げます。
まず、地方創生の推進について御報告いたします。
県では、昨年の台風等や
新型コロナウイルス感染症からの復興、回復を果たし、地域をさらに活性化するため、第2期地方創生総合戦略原案を取りまとめました。今後、本県においても、いよいよ人口減少が見込まれる中、県内の産業や医療・福祉、地域社会を支える人材の確保と、人々が住み働き続けていける雇用の場が重要であるとの考えのもと、原案では、新たに千葉の人と仕事づくりを横断的目標に掲げ、経済活性化や少子化対策、持続可能な地域社会の確立などに取り組むこととしています。今後は、この原案をもとにパブコメ等を行い、年内を目途に総合戦略を策定し、本県における地方創生の実現に取り組んでまいります。
次に、「ちばと一緒に!」キャンペーンの実施について御報告いたします。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う長期の外出自粛や休業等により、商工業や農林水産業など、県内の産業は大きな影響を受けています。また、感染拡大防止のため、県民、企業の皆様には新しい生活様式の実践に努めていただいております。そこで県では、県内産業の回復や新しい生活様式の実践、定着を図るための取り組みを県内一体となって推進する「ちばと一緒に!」キャンペーンを実施しています。このキャンペーンを通じ、県民、企業の皆様と一緒に、温かな真心の力で感染拡大の防止と社会経済活動の両立を目指してまいります。
次に、
令和元年房総半島台風等を踏まえた災害時における水道事業の対応について御報告いたします。
県では、昨年の台風等を踏まえ、停電への備えや相互応援協定に基づく応援給水の実施方法等について、水道事業体や市町村防災部局とも意見交換をしながら有効な対応策の取りまとめを行いました。具体的には、平常時において、水道事業体は停電対策として非常用発電設備の整備や燃料の備蓄等の取り組みをさらに進めること、そして災害時においては、水政課が全水道事業体との通信手段を確認することとし、各水道事業体において応援給水の必要が生じた場合は、必ず水政課を通じて要請を行うようにすることなどであります。これらの内容については、本年8月の会議において、水道事業体及び市町村防災担当部局との間で改めて確認、共有したところです。今後とも水道事業体等と連携し、災害時においても安定的に水を供給できる体制の整備に努めてまいります。
最後に、第5次千葉県男女共同参画計画の策定について御報告いたします。
県では、現在、第4次千葉県男女共同参画計画に基づき、男女がともに活躍できる環境づくりなどに重点的に取り組んでいるところですが、現計画が今年度末で終了することから、現在、次期計画の策定作業を行っております。次期計画については、現計画の取り組み状況や近年頻発する自然災害、
新型コロナウイルス感染症等、新たな課題を踏まえるとともに、国の次期基本計画の考え方や昨年度実施した県民意識調査の結果、また、今後のパブコメ等による意見なども参考に、今年度末を目途に策定してまいります。
以上、諸般の情勢等について御報告申し上げました。よろしくお願い申し上げます。
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議案第1号関係
◯委員長(岩井泰憲君) 議案第1号令和2年度千葉県一般会計補正予算(第6号)を議題とします。
当局に説明を求めます。
金子政策企画課長。
◯説明者(金子政策企画課長) 政策企画課の令和2年度9月補正予算案について御説明いたします。
お手元の
総合企画企業常任委員会議案説明資料の4ページをお開き願いたいと思います。第2款第2項第1目企画総務費の補正額は1,259万円の増額です。内容ですが、4月の組織改正や人事異動等に伴う職員人件費の増によるものでございます。
以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。
◯委員長(岩井泰憲君) 加賀谷国際課長。
◯説明者(加賀谷国際課長) 国際課の令和2年度9月補正予算案について御説明をいたします。
同じ資料の5ページをごらんください。第2款第1項第15目諸費、補正額497万6,000円の増額でございます。内容といたしましては、今年度、旅券事務所における審査事項を見直し、会計年度任用職員を増員したことから、現在の人員に応じた人件費とするため増額したものでございます。
以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
◯委員長(岩井泰憲君) 川崎報道広報課長。
◯説明者(川崎報道広報課長) 報道広報課補正予算について御説明いたします。
同じ資料の6ページをお開きください。第2款第1項第3目広報費の補正額は2,517万7,000円の減額でございます。
まず、1の広報事業につきまして、2,692万1,000円を減額するものです。内容につきましては、県内産業の早期回復への取り組みや新たな生活様式の実践、定着につながる取り組みなどを推進する「ちばと一緒に!」キャンペーンのPRに必要な経費として1億7,132万9,000円を増額するほか、東京2020大会やアクアラインマラソン等の機会を捉えた魅力発信事業等につきましては、
新型コロナウイルス感染拡大を受けました企業の中止や見直しのため減額をするものでございます。
次に、2の運営費でございますが、会計年度任用職員の俸給等の人件費として174万4,000円を増額するものでございます。
以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いします。
◯委員長(岩井泰憲君) 始関統計課長。
◯説明者(始関統計課長) 統計課の令和2年度9月補正予算案について御説明いたします。
同じ資料の7ページをごらんください。
初めに、上段をごらんください。第2款第7項第1目統計調査総務費の補正額は173万2,000円の増額でございます。その内容は当課の運営費で、会計年度任用職員1名分の受け入れでございます。
次に、下段をごらんください。第2款第7項第2目委託統計費の補正額は3,644万4,000円の増額でございます。この内容は、過年度統計調査委託費国庫返還金といたしまして、令和元年度に国から委託を受けて実施しました各種統計調査事業に係る委託費の精算により確定した執行残額を国に返還するための経費でございます。
以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。
◯委員長(岩井泰憲君) 豊田交通計画課長。
◯説明者(豊田交通計画課長) 交通計画課の令和2年度9月補正予算案について御説明いたします。
8ページをごらんください。第2款第2項第9目交通計画費の補正額は2億4,560万円の増額でございます。その内容は、ノンステップバス等整備事業補助について、バス事業者の事業計画の見直しにより、補助対象となる車両の購入を一部見送ったことに伴い、1,740万円を減額するものです。また、地域公共交通臨時支援事業として2億6,300万円を新たに計上いたしました。これは乗り合いバス、地域鉄道、タクシーを対象に車両台数等に応じ支援金を給付し、車両消毒などの感染予防対策への取り組みを支援しようとするものでございます。
以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
◯委員長(岩井泰憲君) 千脇任用課長。
◯説明者(千脇任用課長) 人事委員会事務局の令和2年度9月補正予算案について御説明いたします。
同じ資料の9ページをお開きください。第2款第8項第2目事務局費ですが、補正額は671万6,000円の増額です。内容につきましては、本年4月の人事異動に伴う職員人件費の増額でございます。
以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。
◯委員長(岩井泰憲君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。
本間委員。
◯本間 進委員 私からは報道広報課の補正予算についてお聞きしたいと思います。課長から説明があった「ちばと一緒に!」キャンペーンについてお伺いしたいと思います。
このたびの
新型コロナウイルス感染症では、感染拡大防止のため、外出自粛や休業要請により県内経済が大きく落ち込んだほか、日常に新しい生活様式の取り組みが必要となる等、大きな影響をもたらしているところであります。そこで私は、観光業や農林水産業などの落ち込んだ県内産業を早期に回復させることや、密閉、密集、密接、3密を避けるなど、新しい生活様式を県民の日常に定着させることが必要だと思っています。県でも同様の考えから、県民、企業、行政が一体となって、新しい生活様式の実践や定着、県内産業の回復に向けた取り組みを推進する「ちばと一緒に!」キャンペーンを展開してると聞いております。
そこでお伺いしますけども、県では、「ちばと一緒に!」キャンペーンをどのように周知しているのか、まずお聞きしたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 高梨千葉の魅力発信担当課長。
◯説明者(高梨千葉の魅力発信担当課長) 報道広報課でございます。
このキャンペーンでは、県民の皆さんや企業の皆さんの御協力が不可欠でありまして、周知は重要であると考えております。しかしながら、現在、
新型コロナウイルスの影響によりまして、皆様を集めてのイベントなどの周知は難しい状況にございます。このため、テレビやラジオだとか「県民だより」、ホームページ、チーバくんツイッターを初めとするSNSなど、県の広報媒体を最大限に活用して、キャンペーンに関するさまざまな情報を発信しているところでございます。さらに、関連事業のパンフレットや市町村の広報紙、協力いただいている企業のホームページなどでも発信をいただいているところでございます。今後もさまざまな機会を捉えまして、キャンペーンに関する情報を発信していきたいと考えております。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 本間委員。
◯本間 進委員 周知の状況についてはわかりましたので、次に、キャンペーンの内容についてお伺いしたいと思います。「ちばと一緒に!」キャンペーンでは、どのような取り組みを実施してるか。また、直近の取り組み状況はどうか、お聞かせ願いたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 高梨千葉の魅力発信担当課長。
◯説明者(高梨千葉の魅力発信担当課長) このキャンペーンでは「ちばと一緒に!まこごろのチカラ」を合い言葉に、チーバくんをデザインしたシンボルマークを統一的に使いまして新しい生活様式の実践例の紹介、観光、農林水産物のプロモーションなどを行っております。
直近の取り組み状況についてでございますが、まず商工労働部では、県内外からの旅行を推進する取り組みとして、抽せんで宿泊料金のキャッシュバックが受けられる「ディスカバー千葉」宿泊者優待キャンペーンなどを実施しております。「ディスカバー千葉」キャンペーンに対し、9月末現在で応募総数は約11万人に上ったとのことでございます。
次に、農林水産部でございますが、県産農産物の消費拡大を図るために、取り組みといたしまして、農産物や畜産物の販売促進キャンペーンを集中的に展開をしております。9月の販売促進月間を中心に、本キャンペーンの趣旨に賛同いただいた量販店や飲食店など18店舗で千葉県フェアなどが実施され、県産農林水産物の消費拡大が図られました。さらに、新しい生活様式の実践や定着、県内産業の応援となる取り組みを県民、企業の皆さんから「ちばと一緒に!」宣言として募集しており、今後、ホームページで紹介をさせていただく予定になっております。
なお、現在、約600件の宣言が寄せられてるところでございます。引き続きさまざまな広報媒体を活用いたしまして、県民や企業の皆様と一体となってキャンペーンを盛り上げ、新しい生活様式の実践と定着と県内経済の早期回復を目指してまいりたいと考えております。
以上でございます。
◯本間 進委員 要望します。千葉県は昨年秋の台風、大雨被害からの復興の途上で
新型コロナウイルスの影響を受けました。このダブルパンチにより、県内経済は大変な状況下にあり、加えて、これから新しい生活様式も取り入れなければなりません。このような中で、一日も早く元気な千葉を取り戻すことができるよう、引き続き県も全力で取り組んでほしいと思います。
終わり。
◯委員長(岩井泰憲君) ほかに質疑ありませんか。
坂下委員。
◯坂下しげき委員 2点ありまして、1点目は、ただいま本間委員さんからありました「ちばと一緒に!」キャンペーンの関係なんですけれども、思った以上に予算があるなというふうに思ってるんですが、これ、あとラジオとか何とかということなんですけれども、通常やってるものもあるだろうし、そういった中で新規のものというのはどんなものがあるんでしょう。
◯委員長(岩井泰憲君) 高梨千葉の魅力発信担当課長。
◯説明者(高梨千葉の魅力発信担当課長) 報道広報課でございます。
新規の事業の費用といたしましては、新しい生活様式の実践、経済活動の取り組みに係る情報発信のための特設ホームページの制作経費として347万円、キャンペーンの周知、取り組みを推進するためののぼり旗を初めとするノベルティーの作成経費として424万円、県民の皆さんなどに感染拡大の防止と新しい生活様式の実践などを呼びかけ、促すための知事メッセージの収録経費として385万円、ラジオ広報の一部となりますが、県内に広くキャンペーンや観光、農林水産物のプロモーションの情報を発信するためのラジオ広報の制作経費といたしまして1,320万円。以上、2,476万円でございます。
なお、その他のテレビ、ラジオや広報番組などに係る経費1億4,656万9,000円につきましては、既存事業をキャンペーン事業予算に振りかえたものでございます。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 坂下委員。
◯坂下しげき委員 上手にという言い方が適切かどうかわかりませんけれども、県民の皆様方にしっかりとPRをしていただくよう、県内外に向けてやっていただきたいなと思っております。
それともう1つ、国際課で出てます旅券のところの人件費、これ、何のための人件費なのか教えてください。
◯委員長(岩井泰憲君) 加賀谷国際課長。
◯説明者(加賀谷国際課長) 旅券事務所の会計年度任用職員につきましては、旅券発給の申請の審査ですとか作成した旅券の確認、交付等を行っております。審査方法に関しまして、外務省から改善の指摘を受けたことなどがございまして、体制の見直しを行いまして増員したものでございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 坂下委員。
◯坂下しげき委員 はい、わかりました。ただ、今、外務省からの指摘ということがありました。私、これだけ市町村に権限移譲しているから人件費が落ちてくるのかなというふうに思ってる中で、これ、人件費がばっと──ばっとと言っても、上がりました。その外務省からの指摘事項を、言える範囲でいいので、お答えできる範囲で結構でございますので、お答えいただきたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 加賀谷国際課長。
◯説明者(加賀谷国際課長) 具体的な指摘内容といたしましては、パスポートに記載するローマ字表記については、不正取得防止の観点から、一度登録した表記を2回目以降に変更することは認められていないんですけれども、過去に誤って変更してしまった事例は複数あったという指摘を受けてございます。
それから、指摘というよりも外務省基準に合ってないということがわかったということなんですが、移譲した市町から受けました審査の確認、再確認につきましても、ちょっと不十分であったというふうにわかりましたので、より慎重な審査をしなければということで体制を見直したものでございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 坂下委員。
◯坂下しげき委員 これで終わりにしますが、これ以上伺うと不正取得されても困りますのであれですけども、しっかりとやっていただいて、パスポートは身分証明にもなりますので、市町村とも連携をしっかりと図っていただくよう要望して終わります。
◯委員長(岩井泰憲君) ほかに質疑ありませんか。
秋葉委員。
◯秋葉就一委員 済みません、交通計画課の地域公共交通臨時支援事業2億6,300万円は、先ほど乗り合いバス、地域鉄道、タクシーということで、地域鉄道はいすみ鉄道とか銚子電鉄のことだと思いますが、東葉高速や北総鉄道、つくばエクスプレスのような三セクの鉄道は、これは国の交付金の基準で該当できなかったという理解でよろしいんでしょうか。
◯委員長(岩井泰憲君) 豊田交通計画課長。
◯説明者(豊田交通計画課長) 今回、東葉高速鉄道や北総鉄道について対象外としておりますのは、都市鉄道は近年黒字経営を続けておりまして、内部留保資金を保有するような、ある程度経営体力を備えておるところで、今回、補助対象から外しております。また、いすみ鉄道についても、県と沿線市町の補助金により運行経費等に対する支援を行っているため、今回の対象からは除外しております。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋葉委員。
◯秋葉就一委員 じゃ、再確認ですけど、県の政策判断として対象外としたということであって、国の基準で対象外としたというわけではないということですか。
◯委員長(岩井泰憲君) 豊田交通計画課長。
◯説明者(豊田交通計画課長) はい、そのとおりでございます。
◯委員長(岩井泰憲君) ほかに質疑はないでしょうか。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) 質疑がないようですので、質疑を終結します。
これより討論を行います。討論はありませんか。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) 討論ないようですので、討論を終結します。
これより採決を行います。
議案第1号に賛成の委員は挙手を願います。
(賛成者挙手)
◯委員長(岩井泰憲君) 挙手全員。よって、議案第1号は可決すべきものと決定しました。
以上で議案の審査を終了します。
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請願第19号関係
◯委員長(岩井泰憲君) 次に、請願の審査を行います。
請願第19号を議題といたします。
書記に請願文書表を朗読させます。
(書記朗読)
◯委員長(岩井泰憲君) 当局に状況の説明を願います。
豊田交通計画課長。
◯説明者(豊田交通計画課長) 八街市では、公共交通に関する主な取り組みとして、民間バス路線を補完するコミュニティバスを運行するほか、運転免許を持たない65歳以上の高齢者の外出支援のため、タクシー料金の利用助成券の交付を実施しております。また、同市の地域公共交通網形成計画が本年度末に期限を迎えるため、現在、次期計画策定に向けてコミュニティバスの再編や新たな交通システム導入の可能性など、市が実施主体となる公共交通のあり方を検討してるところでございます。
なお、デマンド交通に対する市の財政負担については、国の特別交付税措置により軽減される仕組みがございます。県としては、引き続き複数市町村にまたがる広域的、幹線的なバス路線の維持確保に努めるとともに、交通会議等における広域的な見地からの助言や情報提供等による市町村支援に取り組んでいきたいと考えております。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) 意見等がありましたら御発言願います。
(「ありません。採決をお願いします」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) ないようですので、これより討論を行います。討論はありませんか。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) 以上で討論を終結します。
それでは、本請願の取り扱いはいかがいたしますか。
(「採決」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) これより採決を行います。
請願第19号を採択することに賛成の委員は挙手を願います。
(賛成者挙手)
◯委員長(岩井泰憲君) 挙手少数。よって、請願第19号は不採択と決定しました。
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請願第26号関係
◯委員長(岩井泰憲君) 次に、請願第26号を議題といたします。
書記に請願文書表を朗読させます。
(書記朗読)
◯委員長(岩井泰憲君) 当局に状況の説明を求めます。
金子政策企画課長。
◯説明者(金子政策企画課長) 政策企画課でございます。請願第26号に係る状況について御説明いたします。
核兵器禁止条約につきましては、2017年7月に国連において採択され、本年9月30日現在、46カ国が批准しているところですが、日本政府は参加しておりません。この条約に対する日本政府の考えとしましては、唯一の戦争被爆国として、条約が目指すべき核兵器廃絶という目標を共有する一方で、条約には安全保障の観点が踏まえられておらず、また核兵器保有国のみならず、日本と同様に核の脅威にさらされている非核兵器国からも支持を得られていないことから、核軍縮に取り組む国際社会に分断をもたらしているという点も懸念されるとされてるところでございます。また、日本政府は現実の安全保障上の脅威に適切に対処しながら、核兵器保有国や核兵器禁止条約支持国を含む国際社会における橋渡し役を果たし、現実的かつ実践的な核軍縮の取り組みを粘り強く進めていくことによって、核兵器のない世界の実現へ向けた努力をするとしているところでございます。
説明は以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 意見等がありましたら御発言願います。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) ないようですので、これより討論を行います。討論ありませんか。
◯委員長(岩井泰憲君) 以上で討論を終結します。
それでは、本請願の取り扱いはいかがいたしますか。
(「採決」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) 採決とありましたので、請願第26号を採択することに賛成の委員は挙手を願います。
(賛成者挙手)
◯委員長(岩井泰憲君) 挙手少数。よって、請願第26号は不採択と決定しました。
以上で請願の審査を終了します。
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「敵基地攻撃能力」保有の断念を求める意見書(案)関係
◯委員長(岩井泰憲君) 次に、意見書案が3件提出されておりますので、御協議願います。
意見書文案はお手元に配付してあります。
初めに、共産党、市民ネットワーク及びリベラル民主から提出されております「敵基地攻撃能力」保有の断念を求める意見書(案)について御意見がありましたら御発言を願います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) ないようですので、それでは、本趣旨の意見書案を当委員会として提出することに賛成の委員は挙手を願います。
(賛成者挙手)
◯委員長(岩井泰憲君) 挙手少数です。それでは、意見の一致が見られませんので、当委員会としては提出しないことといたします。
─────────────────────────────
陸上自衛隊オスプレイの「暫定配備」に反対する意見書(案)関係
◯委員長(岩井泰憲君) 次に、共産党、市民ネットワーク及びリベラル民主から提出されております陸上自衛隊オスプレイの「暫定配備」に反対する意見書(案)について御意見がありましたら御発言を願います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) ないようですので、本趣旨の意見書案を当委員会として提出することに賛成の委員は挙手を願います。
(賛成者挙手)
◯委員長(岩井泰憲君) 意見の一致が見られませんので、当委員会としては提出しないことといたします。
─────────────────────────────
辺野古新基地の設計変更申請を撤回し、建設中止を求める意見書(案)関係
◯委員長(岩井泰憲君) 次に、市民ネットワーク、共産党、平和の党及びリベラル民主から提出されております辺野古新基地の設計変更申請を撤回し、建設中止を求める意見書(案)について御意見がありましたら御発言を願います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) それでは、本趣旨の意見書案を当委員会として提出することに賛成の委員は挙手を願います。
(賛成者挙手)
◯委員長(岩井泰憲君) 意見の一致が見られませんので、当委員会としては提出しないこととします。
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諸般の報告・その他の関係
◯委員長(岩井泰憲君) 次に、諸般の報告・その他について御質問がありましたら御発言を願います。
本間委員。
◯本間 進委員 私からは4点を聞きたいと思います。
まず初めに、羽田空港の問題について質問します。私の地元千葉市は羽田空港の騒音影響を大きく受けておりますが、去る3月29日から機能強化に伴って導入された南風時の新着ルート、いわゆる都心上空ルートが着実に運用されており、千葉市を初めとする本県の騒音影響の軽減に効果があるものと期待しております。
一方、国は都心上空ルートの固定化回避のため検討委員会を立ち上げており、6月の常任委員会では、この検討会への対応について、まず、県と関係する25市町で構成する連絡協議会の場で、国からしっかりと説明を受けたいとの答弁があったところです。
そこでお伺いします。都心上空ルートの固定化回避のため、検討会について、国からどのような説明があったのかお聞きしたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 松尾空港地域振興課長。
◯説明者(松尾空港地域振興課長) 空港地域振興課でございます。
都心上空ルートの固定化回避のための検討会について、国からどのように説明を受けたのかということでございます。7月31日に開催した連絡協議会において、国からは本検討会について、羽田空港の新経路について、関係自治体等から新経路の固定化回避等に対して要望されていること、また、最近の航空管制や航空機の技術革新の進展を踏まえ、騒音軽減等の観点から何らかの技術的方策が見つからないか、専門家や世界各国の新しい情報を得ながら検討していくものであるとの説明がありました。さらに、羽田空港に関するルート全てについて、少しでも騒音を減らせないか検討していくという思いに変わりはない。千葉県の飛行ルートについても新しい技術を活用し、騒音を軽減できないか検討していくとの説明がありました。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 本間委員。
◯本間 進委員 国からの説明についてはわかりました。国には千葉県側の飛行ルートの騒音軽減についても、しっかりと検討してもらいたいと思います。
一方、都心上空ルートの運用方法が変更されることとなれば本県の騒音負担は増加しないか、非常に心配であります。
そこでお伺いします。国の説明に対して連絡協議会ではどのように主張したのか、お聞きしたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 松尾空港地域振興課長。
◯説明者(松尾空港地域振興課長) 国の説明に対してどのように主張したのかという御質問でございます。連絡協議会の場において、国に対しては来年度以降、航空局において固定化回避策を検討することになると思うが、本県上空の飛行ルートの運用時間が延長されるなど、本県の騒音負担が増加することは絶対に認められないこと、検討に当たっては、本県への騒音負担のしわ寄せがないように徹底することを強く主張しました。また、新たな管制技術や技術進展などを踏まえ、長年の懸案である本県上空の飛行ルートのさらなる騒音軽減策を早期に示すよう、強く求めたところでございます。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 本間委員。
◯本間 進委員 私や地元の皆さんが心配していることについて、協議会の場で強く主張していただいたことはわかりました。
最後に要望しますけども、今後、協議会として、国の動向をしっかりと把握していただきたいと思います。また、現状は
新型コロナウイルス感染の影響により減便されているものの、私のもとには騒音軽減を求める声が引き続き寄せられております。私の地元千葉市では、長年にわたり羽田空港の航空機騒音に悩まされてきましたので、国に対しては都心上空ルートの着実な運用、そして、さらなる騒音軽減実現を引き続き強く求めていただくよう、よろしくお願い申し上げます。
次に、今度は成田空港について質問します。報道によると、国では今月10月から
新型コロナウイルス感染に伴う入国制限を緩和し、条件つきであるものの、順次全ての国、地域から入国を許可していく方針と聞いております。こうした人の往来の再開は経済再生にも役立つものであります。
一方で、感染の再拡大を招かないよう慎重に進めることが重要であると考えてます。特に本県では、日本の空の表玄関である成田空港を有しており、入国制限の緩和に伴う県民の負担を和らげなければならないと考えます。
そこでお伺いします。入国制限緩和の状況と成田空港の検査体制はしっかりしてるのかどうかお聞きしたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 松尾空港地域振興課長。
◯説明者(松尾空港地域振興課長) 入国制限の緩和の状況と成田空港の検査体制についての御質問です。国の
新型コロナウイルス感染症対策本部の方針に基づき、10月1日から新規入国制限が緩和されました。これにより、感染状況の落ちついてる国や地域との間において、例外的に入国が認められているものに関し、ビジネス上必要な人材等に加え、順次留学、家族滞在等も対象とし、新規入国を認めるとされたところでございます。さらに原則として、全ての国、地域についても、同様の対象者について、一定の要件を課した上で順次入国を認めるものの、入国者数は限定的な範囲にとどめるとされております。水際対策を行う成田空港検疫所では、入国者の増加に対応するため、1日およそ4,700件の検査を行うことができるよう体制を整えたとしているところでございます。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 本間委員。
◯本間 進委員 入国制限の緩和の状況と成田空港の検査体制についてはわかりました。今後、段階的に入国者が増加するということになると思われますが、国内で初めて足を踏み入れることになる成田空港における感染症対策はますます重要となるものと考えます。
そこでお伺いします。成田空港における感染症対策の取り組み状況はどうか、お聞かせ願いたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 松尾空港地域振興課長。
◯説明者(松尾空港地域振興課長) 成田空港における感染症対策についてですが、空港会社ではお客様、従業員への感染予防対策として、お客様へのマスク着用要請、従業員のマスクや手袋の着用、カウンター等での飛沫感染対策の実施とともに、空港内の換気の強化として、外気取り入れ量をふやし、空調運転時間を延長しているところでございます。さらに、接触機会を減らすため、自動チェックイン機、自動手荷物預け機等、セルフサービス型搭乗手続の拡充に取り組んでいくとしています。空港会社としては、足元の感染拡大防止を最優先にして安心・安全を確保していく方針であると聞いています。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 本間委員。
◯本間 進委員 空港会社の取り組みはわかりました。今後も安心して成田空港の利用をいただくため、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。要望いたします。
経済再生のため、国際的な人の往来の再開が必要である一方、成田空港を有する本県においては、不安を感じる県民もいると考えます。県民の不安を払拭するためにも、県としても、成田空港のこうした取り組みを積極的に周知することを要望いたします。
次に、昨年の台風等による災害の発生から約1年が経過したことを踏まえ、災害時における水道施設の停電対策についてお伺いします。令和元年房総半島台風を初めとする一連の暴風により、県内において停電を原因とする断水が広範囲にわたって発生し、県民の生活に大きな影響が及びました。こうした災害時において、県民には安定的に水を供給していく必要があり、むしろ災害時だからこそ強く求めるものだと考えます。このため、水道施設における停電対策と非常用発電設備の早急な設置がより重要となっております。
そこでお伺いします。県内の水道施設における非常用発電設備の整備状況はどうか、お聞かせ願いたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 木村水政課長。
◯説明者(木村水政課長) 水政課でございます。
昨年11月の時点では、県内の水道施設において、停電時の給水に非常用電源を要する764施設のうち、約35%に当たる270施設が非常用発電設備を整備済みとなっておりましたが、本年9月に新たに調査したことによりまして、778施設のうち、約36%に当たる279施設が整備済みとなっております。なお、今回の調査におきましては、可搬式の発電機の保有による対応についても調査しており、可搬式の発電機の保有を含めますと、約40%に当たる313施設において、停電時の確実な対応が可能となっております。また、さらに可搬式の発電機については、リースによる調達での対応も含めると、約71%に当たる554施設において対応が可能となる見込みでございます。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 本間委員。
◯本間 進委員 リースによる調達を含めれば、約7割の施設が停電時に対応可能の見込みとのことですが、残る3割の施設を含めて停電時の対応をより確実にしていく必要があると思います。そのため、各水道事業体に対して早急な整備を積極的に促していくべきではないでしょうか。
そこでお伺いします。非常用発電設備の整備促進について、県のこれまでの取り組み状況はどうか、お聞かせ願いたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 木村水政課長。
◯説明者(木村水政課長) 県では、国庫補助制度を活用するなどして水道施設の非常用発電設備の整備を進めるよう、各水道事業体に対し、各種の会議や立入検査において要請しております。これを受けまして、今年度は5つの水道事業体が計11施設について、国庫補助制度を活用し、整備を進めることとなっております。また、非常用発電設備の整備に係る国庫補助制度の継続と拡充につきましては、国に対し、県として要望しておりまして、昨年度に一部拡充されましたが、今年度も継続して要望してるところでございます。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 本間委員。
◯本間 進委員 非常用発電設備の早急な整備を求める一方で、人口の減少や施設の老朽化対策の必要など、各水道事業体の経営は非常に厳しくなってるものと聞いております。このような状況を踏まえ、県として整備を進めるとともに、水道事業体へしっかりと支援をしていく必要があると考えます。
そこでお伺いします。県として、非常用発電設備の整備を今後どのように促進していくのかお聞かせ願いたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 木村水政課長。
◯説明者(木村水政課長) 災害時においても安定的に水を供給していく体制をより確実なものにするため、県としても一層の整備促進が必要であると認識しております。このため、非常用発電設備の整備につきましては、引き続き各水道事業体に対し、積極的に進めるよう要請していくとともに、国に対し、国庫補助制度の継続と拡充を要望してまいります。また、災害拠点病院や避難所等、防災上重要な施設に給水している水道施設については、特に迅速かつ確実な整備が必要であるとの水道施設の状況を踏まえた各水道事業体の実情等も踏まえた上で、県としての支援策も検討してまいります。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) 本間委員。
◯本間 進委員 最後に要望します。水道事業を取り巻く環境が厳しくなっていく中で災害の規模は年々大きくなっております。今週も台風が来るような想定をしております。各水道事業体に災害への備えが迅速に整備されることはもとより、発災時においても災害拠点病院や避難場所等へ確実に水を供給できるよう、県において、国や市町村を含めた連携をとりながら、しっかりと対応していくよう、要望を申し上げます。
最後にもう1点、国勢調査について質問します。国勢調査は、我が国の人口や世帯の姿を明らかにする国の最も基本的な重要統計調査で、ことしは5年に一度の国勢調査実施年であり、まさに現在、調査が実施されてるところで、ことしは
新型コロナウイルスの影響もあって、調査員が不足してるという報道がありました。国勢調査員が全世帯を訪問して実施することから調査員の確保は非常に大切と考えます。
そこでお伺いします。令和2年度の国勢調査において、県における調査員確保の状況及び対策はどうか、質問したいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 始関統計課長。
◯説明者(始関統計課長) 統計課でございます。
今回の調査では、国から調査員の配置枠として約3万2,000人が配分されていますが、実際の県内の調査員は約2万8,000人となっており、国の配分数と比較して約86%となっています。少ない理由としては、調査員候補者が高齢を理由に辞退するケースが多い中、今回はさらに
新型コロナウイルス感染症拡大の影響が重なったためと考えられます。少ない員数の調査員で国勢調査を実施するため、国からは調査票の配布期間や回収期間の延長、不在世帯に対する再訪問回数の緩和などが示されており、市町村において、地域の実情を踏まえて、このような手法により調査を実施しているところでございます。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) 本間委員。
◯本間 進委員
新型コロナウイルス感染の影響により調査員が少ない状況であること。また、そのような状況の中で、市町村は地域の実情を踏まえ調査票の配付期間や回収期間の延長など、国勢調査を実施していることはわかりました。
もう1つの懸念として、国勢調査は、調査員が直接全世帯を訪問する調査の中で新型コロナ感染拡大の防止に努めるようにする必要があると考えます。
そこでお伺いします。令和2年国勢調査の実施に当たり、
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、どういう対応をしたのかお聞かせ願いたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 始関統計課長。
◯説明者(始関統計課長) 今回の国勢調査では、調査員は、世帯との会話はインターホン越しに行い、調査票は郵便受けに投函するなど、世帯と調査員が接触しない調査方法が国により導入され、市町村は地域の実情を踏まえて、そのような調査方法を選択できます。県内では、多くの市町村がそのような調査方法を選択いたしまして、
新型コロナウイルス感染症拡大防止に努めながら調査を進めております。
また、調査票回収時の接触を避けるためにも、県としては、県民に対しインターネット回答を実施するための広報を行っております。
◯委員長(岩井泰憲君) 本間委員。
◯本間 進委員 今回の国勢調査は、世帯と調査員が接触しない方法にする、及びインターネット回答を推進すること、
新型コロナウイルス感染症拡大防止に努めていることはわかりました。県内で調査用腕章の紛失が発生してると聞いております。国勢調査は全世帯を対象にした大規模な調査であることから、紛失した腕章が悪用され、個人情報を聞き出すなどという、いわゆるかたり調査が行われるおそれがあります。このため、調査用腕章等の紛失を防止する対処が必要と考えます。
そこでお伺いしますけど、調査の実施に当たり調査用腕章等の紛失等が発生しているが、県においてはどのような防止対策を行っておるか、お聞かせ願いたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 始関統計課長。
◯説明者(始関統計課長) 県では、調査員及び指導員一人一人に対し、調査用腕章等の紛失を防止するため、7月17日付で調査員証や腕章等の管理徹底についての通知を発出しております。しかし、現時点で、県内において3件の腕章紛失と1件の調査世帯一覧紛失の事案が発生しております。県では、9月16日に各市町村長宛てに調査員証、腕章及び調査票等の紛失防止に係る通知を発出し、改めて調査員等に対し、再発防止に向けた取り組みを徹底するよう周知依頼をしておるところでございます。
(本間 進委員、「最後に要望します」と呼ぶ)
◯委員長(岩井泰憲君) 本間委員。
◯本間 進委員 国勢調査は、国や地方自治体における施策も基礎資料として活用されるほか、民間の経営分析など、幅広い分野に活用されていることから調査結果の正確性を確保することは大変重要であると考えます。少ない調査員で
新型コロナウイルス感染拡大防止に取り組みながら適切に調査をするのには市町村や調査員の大変な御苦労があると思われます。調査結果の正確性を確保するため、引き続き適切に調査を進めることを要望いたします。
また、腕章等の紛失防止を求め、かたり調査など、住民の不安を招くことのないよう、各種の調査用品に係る管理を徹底して調査を進めることを要望して終わり。
◯委員長(岩井泰憲君) 暫時休憩します。
午後0時15分休憩
─────────────────────────────
午後1時0分再開
◯委員長(岩井泰憲君) それでは、休憩前に引き続き会議を再開します。
ほかに諸般の報告・その他、御質問ありましたら発言願います。
宍倉委員。
◯宍倉 登委員 私からは、今議会もいろいろ水道の統合・広域化の話がいろいろ、毎議会出てるかもわからないんですけれども、出ておりました。それで、千葉県の水道のいろんな形というのは、全国の縮図と言われるぐらい複雑だというふうなことを言われて、なるほどなというふうに少しずつ勉強しながら感じてるんですけれども、千葉市の場合も統合・広域化で、市営水道というのが
スケールメリットが小さいので統合ということで検討してほしいということで、県営水道と一緒に統合してもらいたいという要望が千葉市のほうからも入っております。
それで、これまでの経過として、千葉市の水道事業中期経営計画の房総導水路の水利権を取得してありますよね。10年以上前だと思うんですけども、水利権を取得していると。それの水利権をうまく活用できてないということがやはり一番の千葉市の今の課題なんですよね。
そこで、その未活用水源というんですかね。それを県として、どういうふうにこれから考えていくのかという水源の有効活用ですかね。そのことについて、まず、ちょっとお聞きしたいなというふうに思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 木村水政課長。
◯説明者(木村水政課長) 水政課でございます。
まず、委員から今お話ありました千葉市営水道の未活用水源の問題について若干触れさせていただきながら答弁させていただきたいと思います。千葉市営水道では、保有する房総導水路系の水源が活用できていないということで、不足する水量を確保するため、県営水道から分水という形で水の供給を受けております。このため、未活用水源に関する施設管理費と県営水道への分水料金ということで二重に支払ってるということで、千葉市固有の課題を抱えてる状況にあります。これは、千葉市営水道の経営の観点から見ても大きな負荷が生じているというふうに考えられるところです。
これに対する県の検討ということでございますが、県といたしましては、千葉市営水道を取得した水源の有効活用につきましては、広域的な水源調整の視点からも重要な課題であると認識しております。これまでも市の要請を受けながら関係団体との協議の場を設置し、検討を行ってきたところでございますが、今後は県営水道給水地域における水道事業のあり方を検討する中で、関係市及び県企業局とともに、水源の有効活用の方策を含めて協議を行ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 宍倉委員。
◯宍倉 登委員 これまで私も合理的な考え方として、県営水道と一体になったほうがいいんじゃないかということで、そういう要望をこれまでしてきました。でも、今のような話の水源の利用というのがやっぱり避けて通れない。この問題を解消していくということは、これから重要なのかなと。
これまでも川から水を持ってくる用水は県の仕事だ、末端給水は市町村だということは法律で、これ、決められてるわけですから、そういうことで、これからも広域化、統合化していっても、県の役割、市町村の役割というのはやっぱり変わらないと思うんですよね。そういう意味で、提言にもあるように、お互い協力して水道を安定的に供給するということは必要だというふうに言われております。これまでの歴代の水道局長のような、50年史とか70年史を読んでも、千葉県は水、用水にこれまで非常に苦労してきたというようなことがあります。せっかく、そういう水源があるんだから、それをやっぱり県市間でうまく──今まで課題があって、延び延び、その水源が使われなかったと思うんですよね。それをやっぱり協力して、その水利権を活用して、これからの安定供給。昨年も災害がありました。そういったことで、この水源を活用していくということは非常に大事なんじゃないかなということで、これから──今、統合に向けて話し合ってますよね。11市とか、県営水道とか、それとリーディングケースということで、南房総とか九十九里とかやってますけれども、現実的な課題として、この問題を解決していくということが重要なんじゃないかなと。将来の全県的な県の水道行政にとっても、この水利権を活用していくというのは重要なんじゃないかな。
一方、千葉市のほうは、これ以上、過大な投資というのは、やっぱりちゅうちょしておるところですよね。そういったお互いの立場を考えながら、やっぱり県は、千葉市、幾ら政令市といっても、やっぱり何十倍も大きい行政、自治体ですから、その辺、県が主導的に市といろいろ話し合っていくということ。
それと、ほかにも水源がたくさんありますので、これからいろいろ先んじて、災害があると、安全策、1系統の水道管よりも複数あったほうが災害のときなんていうのは非常にいいんじゃないかな。フェイルセーフという言い方もありますし、そういう意味で市と話し合ってみるというのはどうか。これまでにも市営水道と水源の活用について、いろいろ検討してきたと思うんですけども、そういうことでやりとりはどういうふうになっているのかお聞きします。
◯委員長(岩井泰憲君) 木村水政課長。
◯説明者(木村水政課長) 先ほど千葉市営水道の水源の未活用問題については、千葉市の固有の課題とも申し上げましたが、ただ一方で、県水から分水を受けてるという意味におきましては、広域的な影響のあるお話というふうに我々は理解しております。ゆえに、県営水道給水地域につきましては、単に千葉市と県との間だけではなくて、関係市に影響のあるお話というふうに捉えまして、県土の給水地域の11市や県企業局とともに、今後のあり方について、本年3月及び8月に会議を開催して、水道事業のあり方について検討を進めているところでございます。そうした会議の中で、個別の課題について、どのような解決方策が見込めるのかといったことも含めて、我々としては丁寧に市からお話を伺い、関係市とともに協議を進めていきたいというふうに考えてるところでございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 宍倉委員。
◯宍倉 登委員 先ほど言ったように、水源の有効活用ということは非常に重要な問題ですので、今、統合・広域化のプランを作成するということで取り組んでいると思うんですけども、そういうところにも影響してくるわけですよね。ですから、この協議は大事ですので、市としっかりと協議していっていただきたい。
さらに、私は千葉市の選出の議員ですから、その千葉市の言い分というのもしっかりと聞いて、お互いに納得できるような話し合いにぜひしていただきたいなと要望いたしておきます。
終わります。
◯委員長(岩井泰憲君) ほかに。
田中委員。
◯田中幸太郎委員 ありがとうございます。同会派、小池議員も一般質問で取り上げられておりました成田空港活用協議会についてお伺いをしたいと思います。千葉県において、成田空港の運用状況は、空港周辺の自治体運営だけでなく、県の行財政運営にも大きな影響を及ぼします。そのため、
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い大きな打撃を受けている空港を県が積極的に支え、アフターコロナを見据えた事業を実施していくことが必要であると私は考えています。成田空港の高まるポテンシャルなどを最大限に活用して県全体の経済活性化を図ることを目的に、県経済界や民間事業者、行政が集結し、成田空港活用協議会が平成25年に設立されました。このコロナ禍においても、今後のインバウンド需要拡大のために、外国人旅行客の食のニーズや興味に合わせた取り組みを協議会が中心となって推進をしていくことが必要があると考えます。
そこで伺います。成田空港活用協議会の現在の取り組み状況についてお伺いさせてください。
◯委員長(岩井泰憲君) 松尾空港地域振興課長。
◯説明者(松尾空港地域振興課長) 空港地域振興課でございます。
成田空港活用協議会では、今年度は
新型コロナウイルス感染症の影響などを踏まえ、航空需要の回復後を見据えた誘客につながる事業や空港の利用回復を促す事業を中心に実施していく方針と聞いております。現在、協議会では、ハラールやベジタリアンに対応した多様な食事が県内各地で提供される環境の整備を促進するため、訪日客等へのおもてなし食プロジェクトとして、ベジタリアン向けの商品の販売機会の提供やプロモーション活動を実施しているほか、日本遺産である北総四都市江戸紀行を活用した誘客を促進するため、今後のツアー商品の造成に向けモニターツアーを企画するなど、航空需要の回復後を見据えた誘客につながる事業に取り組んでるところでございます。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 田中委員。
◯田中幸太郎委員 ありがとうございます。私も本会議で県産農林水産物のネット販売促進に関する一般質問をさせていただきましたが、今御答弁いただいた来日客等へのおもてなし食プロジェクトのハラールやベジタリアンフードにも県産農林水産物を使うことができれば、インバウンド層にも県産食材の需要拡大にもつながり、今後大きなマーケットになると予想されます。ぜひオリンピック・パラリンピックに間に合うよう、県産農林水産物を用いてのプロジェクト推進にも前向きに取り組んでいただきたいと思います。
もう1点、現在、来年に延期となっている東京オリンピック・パラリンピックに向け、政府は国内外の感染状況をにらみつつ、今後、試行的に外国人観光客の受け入れを再開する方針だそうです。首都圏に位置し、成田、羽田両空港から近く、多彩な観光資源に恵まれている千葉県においても、オリンピック・パラリンピックで訪日した外国人旅行客から選ばれる観光地となるために、質の高いおもてなしを提供していく必要があると考えます。今後、ますます多言語での情報発信や千葉県ならではの新たな魅力の発見、磨き上げが重要となってくると思います。
そこで伺います。来年の東京オリンピック・パラリンピックを契機として来日が見込まれるインバウンド旅客を獲得するため、成田空港活用協議会としてどのように取り組んでいるか教えてください。
◯委員長(岩井泰憲君) 松尾空港地域振興課長。
◯説明者(松尾空港地域振興課長) 東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けては、多言語発信対応ウエブサイトなどを活用して県内観光情報等を国内外に発信する事業や、日本国内の宿や観光地、交通手段などの地上手配を専門に行うランドオペレーターに会員企業、団体から千葉県の魅力を売り込んでいただくための商談会を開催する事業などを引き続き実施する予定と聞いております。成田空港活用協議会では、こうした取り組みにより、東京オリンピック・パラリンピックの際に来日するインバウンド旅客の県内への誘客を目指してるところでございます。
以上でございます。
(田中幸太郎委員、「要望で」と呼ぶ)
◯委員長(岩井泰憲君) 田中委員。
◯田中幸太郎委員 ありがとうございました。
新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい状況が続いておりますが、東京オリンピック・パラリンピック開催ができれば大きなチャンスであると思います。成田空港活用協議会には、インバウンド旅客を千葉県に取り込んでいくために、誘客につながる事業へ向けて、さらに積極的に取り組んでいただきたいと思います。
以上です。ありがとうございました。
◯委員長(岩井泰憲君) ほか、ありませんか。
伊藤副委員長。
◯伊藤 寛副委員長 私は、部長挨拶にありました新男女共同参画計画について質問させていただきます。私は、持続可能な社会づくりのために地球温暖化防止対策と、あとは男女共同参画社会の推進ということが非常に重要ではないかという立場で質問をさせていただきます。男女共同参画を推進する上で重要なポイントは、男性中心型の労働慣行を打破することが重要なんですけども、それに向けては、やはり男性も女性も意識改革が必要だと思います。それで、私もそうなんですけども、長年、無意識に性別的な家庭とか暮らし方で役割が分担されていることを子供のころから意識改革をすることが、男女共同参画を推進する上で重要ではないかということで質問をさせていただきます。
千葉県では、現行進めている第4次千葉県男女共同参画計画の中に、施策の方向性として、学校教育における推進ということが明記されておりました。現計画期間内において、主務課として、どのように学校教育の推進にアプローチしたのかお伺いさせていただきます。
◯委員長(岩井泰憲君) 轟男女共同参画課長。
◯説明者(轟男女共同参画課長) 男女共同参画社会を実現するためには男女共同参画の基盤づくりとして、教育、学習の充実を図ることが必要であると考えております。こうしたことから、当課では第4次計画で、教育における男女共同参画がより推進されるよう、教育庁関係課と協議を重ね、第3次計画で実施していた取り組みに新たに8つの取り組みを追加して取り組んでいるものでございます。また、各取り組みにつきましては、毎年度、実施状況などについて、男女共同参画の視点を踏まえた評価、点検をし、重点的な取り組みとして位置づけたものにつきましては、外部委員からの有識者会議などで御意見をいただき、その結果を公表し、翌年度の取り組みに反映をさせております。
なお、外部委員につきましては、教育の分野に精通している委員を置き、学校教育の場における男女共同参画の推進の状況や課題などについて、さまざまな御意見をいただいているところです。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) 伊藤副委員長。
◯伊藤 寛副委員長 引き続き学校教育の推進ということが千葉県の第5次男女共同参画計画の骨子案に明記をされておりました。先ほど担当課長のほうから、外部委員の教育分野に関してのさまざまな意見をいただいたというようなことなんですけども、第5次、これからつくる計画について、どのような取り組みをしようとしているのか。また、学校教育に対してどのようにアプローチを考えているのか、お伺いさせていただきます。
◯委員長(岩井泰憲君) 轟男女共同参画課長。
◯説明者(轟男女共同参画課長) まず、第4次計画の中では、教育における男女共同参画の推進の取り組みといたしまして、教職員などへの人権研修、スクールカウンセラーなどの派遣事業、キャリア教育のための高校生インターンシップなどを実施してまいりました。近年の社会状況の変化から、スクールカウンセラーなどの相談件数はふえております。また、高校生インターンシップ制度につきましては、みずからの職業を選択する力を育成するなど、一定の成果があったことがございまして、引き続き取り組んでいく必要があると考えております。一方で、家庭内のDVに関連して児童虐待などの重大な事件も発生し、学校現場では大きな課題となっており、教育関係等、さまざまな機関とのさらなる連携が必要であると考えております。
第5次計画では、学校、教育、地域の連携をより強化していくなどの視点を踏まえた取り組みの検討をしてまいります。また、国の第5次計画策定の基本的な考え方におきましても、引き続き男女平等を推進する教育学習の充実や地域との連携などの取り組みが示されており、教育庁関係各課には、それを周知した上で、次期計画策定に向けて現計画の取り組み状況について検証し、今後の方向性や次期計画に位置づける取り組み、指標について検討するよう依頼しているところでございます。今後も国の計画を勘案しつつ、当課におきましても、男女共同参画の視点を踏まえた取り組みの洗い出しをし、それらを教育庁関係各課に計画に位置づけるよう働きかけをし、計画を策定してまいりたいと考えております。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 伊藤副委員長。
◯伊藤 寛副委員長 冒頭お話しさせていただいて、しつこくなるんですけども、ぜひ推進に向けて、我々が長年勝手に思い込んできた男性、女性の働き方、暮らし方の思い込みというのは、ぜひ子供のときから解消していただきますよう、主務課として積極的に、また主体的に、国のほうでも学習プログラム作成であったり、学校教育現場に外部の方を取り入れたりして、推進に向けて取り組むよう明記されておりますので、ぜひとも取り組んでいただきますよう要望いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。
◯委員長(岩井泰憲君) ほかにありませんか。
鈴木委員。
◯鈴木和宏委員 済みません、ありがとうございます。私は危険なバス停についてお伺いいたします。停車時にバスの車体が横断歩道にかかり、事故の危険性の高いバス停、いわゆる危険なバス停について、先月、新聞各紙で取り上げられ、話題となっていました。全国に約40万カ所あるバス停を対象に、危険度に応じてAからCの3ランクに分け、必要な対策を検討していくようですが、優先度の高いAランクが全国で2,000カ所もあるということで、首都圏の一角を担う千葉県においても危険なバス停は相当数あるのではないかと心配しております。
そこでお伺いします。危険なバス停の問題について、県における現在の取り組み状況、また今後の見通しはいかがでしょうか。
◯委員長(岩井泰憲君) 豊田交通計画課長。
◯説明者(豊田交通計画課長) 危険なバス停への対応についてでございますが、国に確認したところ、現在、国、バス協会、バス事業者、県警、道路管理者が中心となり、対象箇所の確認作業を行っているとのことでございます。また、この確認作業が終わった段階で、先ほど申し上げました構成員と市町村による合同検討会が開催され、その結果をもとに、国において危険なバス停の箇所づけを公表する予定となっております。さらに、その後、地域ごとに分科会が設置され、危険なバス停への対応策について関係者間で検討される見通しでございます。県交通計画課としましても、この合同検討会にオブザーバーとして参加するなど、危険なバス停の解消に向け、こうした取り組みについて協力してまいりたいと考えております。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) 鈴木委員。
◯鈴木和宏委員 ありがとうございます。間接的なかかわり方になるかとも思われますが、ぜひ危険なバス停の早期解消に向け、さまざま協力や後押しいただければと思います。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) ほかにありませんか。
河野委員。
◯河野俊紀委員 ちょっと質問の最初に、水政課かな。宍倉委員の質問と関連するんだけど、私も本間委員や宍倉委員とか市との協議会が毎月開かれてるんだけど、毎回ですよ。毎回、水道の問題をやられてるわけ。毎回。熊谷市長は、これを最重点として考えてます。組織もおかしいんじゃないかとか。私も水政課に聞いて、11市と平等にやらなくちゃ行政はいけないからと言うんだけど、どうもそれだけでは納得しないみたいだから、ぜひ緊急に、これは理解し合ってやってください。毎回ですよ。嫌になるほど。
質問に入ります。現在、総合計画プラン「輝け!ちば元気プラン」の、今年度末で終わりますから、そろそろ準備にかかってると思いますけれども、去年やことしは大変世界が変わりました。台風15、19、それとコロナのパンデミック。こういったものを無視するわけには私はいかないと思いますけれども、特に温暖化の進行も激しくて、世界的に見れば、アマゾンのジャングルが全部焼き尽くされようとしたり、あるいは凍土。14%を占める凍土が解けていってると。その中で新しいウイルスがどんどん出ていくと。だから、非常に感染については感度をよくしていただきたいなと思ってます。
よって、今回、
新型コロナウイルスの感染症対策の経験から、「重点的な施策・取組」の危機管理の項の中に、そういう医療機器の整備とか、検査とか、隔離とか、病床確保とか、感染情報の共有とか、情報共有ですね。そういった準備を入れるようにしていくべきだと思うし、それらについてはどうか。ちょっとそれを聞きます。
◯委員長(岩井泰憲君) 金子政策企画課長。
◯説明者(金子政策企画課長) 政策企画課でございます。
次期総合計画におけるコロナウイルス感染症等の対応ということに関しましてですが、委員御指摘のとおり、今年度は総合計画の最終年度となります。そうした中、本県を取り巻く社会経済情勢の変化、当然、そういった災害ですとかコロナ感染というものが大きいと思っております。
また一方、現行計画の達成状況なども踏まえ、今年度につきましては、課題の整理をまず行っていこうというふうに考えております。このため、御指摘のございました
新型コロナウイルス感染症等への対応等につきましても、これまでの取り組みですとか影響等、また、まだ進行中ということもございます。今後の動向などもしっかりと担当部局とともに把握をしながら、課題の整理をまずは進めてまいりたいというふうに考えております。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) 河野委員。
◯河野俊紀委員 これは例えば健康とか、環境とか、1つに決められる問題ではないし、総合的な、しっかりした長期的な計画として、このパンデミックについては、ぜひ総合企画で十分に考えていただきたい。特に今までどおりではいかないと。例えば検査にしても、2,000ぐらいになったかもしれないけど、ちょろちょろやって、その後は全部、経済はとめ、学校もとめる。そういうような明治時代以降と同じような、そういうような感染対策はもうなしですよ。マスクと隔離と、そして追跡でね。だって、あのウイルス見ても、ばーっと健常者から広がっていくんですから。とすると、よく今、テレビで持ち出されてますけど、プール検体でもって大規模な検査をして、かつ接触者アプリを厚労省もつくってますけど、一斉にやって、あっ、この県庁は誰も感染者がいないと。じゃ、県庁はそのままやろうかと、そういう規模の検査と規模の情報共有が必要になりますから、そういうのはぜひ総合計画の中でやっていただきたいなと要望します。
もう1つ、総合計画で質問しますけど、グローバルサプライチェーン、グローバルサプライチェーンと言い続けられましたよ。商工もそう。だけど、マスクも来ない、医療器具も来ない、パソコンの部品も来ない。これは、サプライチェーンを国内回帰とするような動きがあると思います。本会議でも言ったように、そういうことを支援している県もいっぱいある。やはりその辺は、今までの総合計画とは真逆な方向でサプライチェーンがされようとしてるとき、その辺は何か今回の総合計画には考えておられますか。
◯委員長(岩井泰憲君) 金子政策企画課長。
◯説明者(金子政策企画課長) グローバルサプライチェーンの関係についてでございます。今回の議会のほうの答弁も商工労働部のほうが御答弁させていただいてると思いますが、こちらにつきましては、社会経済情勢や企業の動向などをしっかりと把握をして、企業誘致に向けた課題の整理を進めていくということでまずは認識をしてると答弁があったところです。当然、私どもも1つの大きい視点ということで、先ほど申し上げました、今後も課題の整理を行ってまいるということになってますので、商工労働部等とよく意見のほうを交換しながら課題整理のほうを進めてまいりたいというふうに考えております。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) 河野委員。
◯河野俊紀委員 グローバルサプライチェーンも、やっぱり県庁全体の大きな問題ですから、関係各課と十分して次の総合計画プランに反映していただきたいと要望します。
また、先ほど、本当に雇用が半年、1年後だと激減しますから。だって、どこかの航空会社、3,000人もスチュワーデスが何をしていいやらわからずに、ミシンでマスク縫ってるんですから。そういうものがいっぱい出てきている。そして、グローバルサプライチェーンだといっても、ヒマラヤとかいろんなところから、ネパールとか、やっぱり安いから入ってきて、その分だけ空洞化しているわけ。グローバルサプライチェーンの見直しと雇用の件と、本当に総合的によく十分考えて千葉県経済を計画していただきたいなと思います。
そして最後ですけど、鎌形部長が言ってたように、諸般で説明、あたたかな「まごころのチカラで」と「感染拡大防止と社会経済活動」の両立を目指します。これ、実にいい言葉なんです。本当にそうだと思うんです。だけど、こういう中の知事が、暗く寂しい千葉県とか何とかというようなキャッチフレーズもやった知事もいましたけど、やっぱりこういうような言葉より、どんどんどんどん定量的に、例えば失業者が何人出るんだろうかと。グローバルサプライチェーンの中、どのぐらいの人が帰ってこられるのかと、非常に定量的にいろんな説明もいろんな計画も、やってると言えば、それでいいんですけど、やっていただきたいと思います。それは1つ要望しておきます。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) 宍倉委員。
◯宍倉 登委員 ちょっと今、関連して河野委員が言ったあれなんですけども、先ほど私が言ったのは、県と市が県内水道経営検討委員会にも書いてあったとおり、長期的な将来の姿ということで、県と市町村の共同経営ということを書いてあるんですよ。だから、そういう思想のもとに統合・広域化も取り組んでもらいたいと。それには、やっぱり千葉市も、さっき言ったように水源問題、水利権の問題。聞くところによると数百億という話があるから、それをうまく有効利用するということがまず大事なんじゃないかなと。総合的に長期的に考えた場合、そういうふうに捉えていただきたいなと。ただ単に広域・統合だけじゃなくて、長期的な考えで、将来、水道料金が倍になっちゃいましたというようなことでは県民に申しわけないので、そういうことのないような形で進めてもらいたい。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) ほかにありませんか。
礒部委員。
◯礒部裕和委員 では、1点お伺いをしたいと思います。これまでのICTの利活用の課題については、ほとんど毎議会を通じて代表質問であったり、常任委員会であったり、さまざまな場面、総合企画だけではなくて、農林水産、健康福祉、文教と、本当にさまざまな委員会でICTの利活用、これを進めていきましょうというような提案がさまざまなされてまいりました。私どもの会派も同様にいろいろな提案をさせていただいたつもりでありますし、今年2月にはICT利活用、総合的なSociety5.0を目指す政策提言、これも出させていただいております。
そういった中で、昨年、ICT利活用戦略が9月に策定をされまして、ことしの2月の代表質問においては、きちんと年次を区切って、きちんと予算を確保して目標を立ててやるということで御答弁をいただいてきたんですが、やはりどうしても限定的になってきていた部分は否め──段階を踏んで少しずつやっていたようなところがあったんですが、これが幸か不幸か、コロナでかなり状況が変わってきているというような、国民の意識としても、これから一気に進むんじゃないかというような期待も含めて、いろんな考えがあるのかなというふうに感じております。そのような中で、先ほど9月の代表質問では、ICTの推進に当たって、加速的にスピード感を持って対応すべきというような質問に対して、しっかりとやりますというような御答弁をいただいたので、これについては大変高く評価をするところであります。
その上で、具体的にこれからどういうふうなものをどうやって進めていくのか。これは大変県民も関心が高いのかなというふうに思っておりますし、また、これは国のほうの動向──当然、御承知のとおり、デジタルに関する新たな組織が立ち上がってくる。これは来年の通常国会に法案を出してということなので、まだしばらく先なのかもしれませんが、これとも関連をしていかないといけないというところで、大変、何をやったらいいんだろうなというところもあるのかなというふうには感じています。
そういう中で、まず、これから具体的に何をやるのか、どういうふうな手順を持って、どういったものをやっていくのかといったところを伺いたいなというふうに思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 金子政策企画課長。
◯説明者(金子政策企画課長) 政策企画課です。
ICT化の今後の取り組みについてですけれども、まず私ども、委員御発言のとおり、昨年度、千葉県ICT利活用戦略を策定をしたところです。この戦略に基づきまして、現在、県、市町村、企業、大学などから構成しております千葉県地域IT化推進協議会というところを活用しまして、例えばリテラシーの調査ですとか、ビッグデータの活用方法なんかも部会を設けて検討したりということで、産学官民が連携して現状取り組んでおるところでございます。一方、こうした取り組みにつきましては、今年度からになりますけれども、有識者等から成ります千葉県ICTアドバイザリー会議というものがございまして、こういったところから取り組みに対する評価などもいただきながら、いろいろと次年度以降の取り組みをどういうふうに改正していくのかというものをやっていくというふうに取り組んでるところでございます。
そうした中、具体的な今年度の取り組みですと、例えば委員御指摘ございましたコロナの関係があったということで、早速、その会員企業等とか大学などの御協力をいただきながら、市町村、企業向けにテレワークですとかAIを活用した問い合わせ対応、こういったものを、技術紹介、導入促進というものを早速連携によって行ったところでございます。そのような形で、今後は県だけで進めていけるものではございません。官民連携をしっかりととって、それぞれの知恵ですとか技術を積極的に生かすような形でこれからも取り組んでまいりたい。
あと2点目、国の動向ということですけれども、おっしゃられるとおり、いろいろなデジタル庁に関しましても、いろいろなことを研究、検討していこうということで候補は挙がっております。ただ、それがどういったものであって、それがどういう方向でというのは、ちょっとまだ見えてございません。そういったところについては、引き続き十分ウオッチ、注視しながら進めてまいりたいと考えております。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) 礒部委員。
◯礒部裕和委員 ありがとうございます。もちろん国のほうからいろいろなことを言われることもあると思いますし、また県内経済界から言われることもあるかと思うんですが、やはり県としてICT化のアクセルを踏む、その気持ちを持って進めていただきたいということと、やはりこのICTを扱うのに、どうしても、やはり経営者、リーダーがどんどん使っていこうというような考えを持たないと、なかなか組織全体として動かないというような話が、これはどうしても企業経営のほうからよく指摘があると思うのですが、やはりリーダーがそうしたマインドセットを持って、きちんと取り組むんだという方向性をきちんと示していただきたい。これは森田知事以下、幹部職員の皆様全員に、そういうふうに考えて、どんどん、これからデジタルについて進めていくんだという考え方のもとで、国であるとか産官学民、さまざまな主体からの提案、こういったものをどんどん受け入れていただきたいなというふうに思っておりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
蛇足になるかもしれませんが、恐らく来年3月に知事選がある関係で、来年の当初予算は骨格予算になろうかと思います。毎回の法令で言えば、6月に補正予算で政策的な経費が乗ってくるような形になると思いますので、そういう意味でいうと、来年の6月の補正のときにしっかりとしたデジタルに関する、きちんと検討された事業が補正で、きちんと県庁の皆さんが考え抜いて出されることを期待したいなというふうに思います。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) ほかにありませんか。
坂下委員。
◯坂下しげき委員 2点伺いたいと思います。
1つは、前回もちょっと伺いましたけど、東葉高速鉄道の運賃が高いよと。私の知り合いで、まあまあ、そこそこの会社にお勤めになられてますけれども、定期代がその区間出ないんだと。それは不便だから、自分で自己負担でやってるんだというお話もありました。
そういった中で、そういうのの要因になってるのではなかろうかと思われる長期債務について、今どういうふうになってるのか、御説明いただきたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 豊田交通計画課長。
◯説明者(豊田交通計画課長) 交通計画課でございます。
東葉高速鉄道の長期債務でございますが、その内訳でございます。令和元年度末で、財政投融資資金として3億9,700万円、鉄道・運輸機構債として2,467億4,900万円、合計2,471億4,600万円でございます。財政投融資資金は平均利率が2.46%、機構債は0.67%、全体として0.67%という状況でございます。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 坂下委員。
◯坂下しげき委員 全体的に平均金利というのかな──が低下してきていると思うんですけども、それが運賃にはね返っているということはまだ起きてないと。ということは、ほかに何か要因があって、高い運賃の設定になっているんですかね。
というのと、借りかえできるものは全て借りかえしたよと。高金利のもので借りかえられるもの。中には借りかえられないものもあるみたいだけれども、借りかえられるものは全て借りかえたよという認識でよろしいのかどうか。
◯委員長(岩井泰憲君) 豊田交通計画課長。
◯説明者(豊田交通計画課長) 高額運賃につきましては、なかなか鉄道事業の場合、固定費部分が非常に多く、なかなか値下げできないとか、そもそも東葉高速の場合、P線方式で先にお金を借りたという仕組みもございますので、なかなか今の段階では、これ、債務残高が非常に大きい段階ではなかなか値下げができないという状況でございます。
それから、借りかえにつきましては、借りかえできるのが鉄道・運輸機構債のみでございます。鉄道・運輸機構債は10年債が中心でございまして、満期を迎えた債券については借りかえを行っておりまして、毎年度、おおむね200億から300億円程度借りかえてるところでございます。近年では極めて低い金利水準が続いておりますことから、こうした借りかえが進むことによって債券全体平均金利0.67%まで下落しておりまして、会社の経営改善にもつながっているものと認識しております。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 坂下委員。
◯坂下しげき委員 利用者がそういう通勤、通学等々で困らないような運賃設定になるように。決して、知らないから余計なこと言いませんけど、社長の給料が高いとか、そんなことはないと思いますけれども、まあまあ、人の給料はどうでもいいんですけど、しっかりと利用者のための鉄道事業者になるように、ますます御指導、御審議いただきながら県民のためにやっていただきたいと思います。
それともう1つ、成田空港の高速バス乗り入れについてなんですが、これ、私、ずっと言ってるのは、毎回答弁が、鉄道で行けるだろうと。だから、鉄道事業者は考えないんだというようなことのようでございます。ただ、そうは言いながらも、やはり今、また、いろいろとこのコロナ禍で大変だ。大変だからこそ、新規のものをやって、一人でも多くの利用客をしっかりと──普通に考えて、市川の人たちは羽田に行くほうが楽なんですよ、どう考えたって。だけども、千葉県、同じ仲間だから成田使いましょうということで、そういうことをやってるんですけども、結局、羽田のほうが利便性いいから、近いし、いいですよと。車だと大体同じぐらいの時間かかっちゃうんですけどね。そういった中でどんな状況か、とりあえずお願いします。
◯委員長(岩井泰憲君) 豊田交通計画課長。
◯説明者(豊田交通計画課長) 市川市内から成田空港行きの高速バスについてでございます。繰り返しになりますが、市川市内から空港行きの高速バスの運行の可能性については、バス路線が鉄道と競合し、採算性を確保することが難しいといった課題があることから、事業者においては、事業化の検討がされてない状況に変わりありません。また、当課におきまして、緊急事態宣言後、バス事業者の本社に赴きヒアリングを行ったところですが、事業者としては、コロナウイルスの影響が大きく、新たな投資ができる経営環境ではないと聞いております。しかしながら、空港へのアクセス充実は重要と考えていますので、引き続き県としても、実際のニーズを踏まえバス事業者と意見交換をしていきたいと考えております。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 坂下委員。
◯坂下しげき委員 これで終わりにします。成田空港を活用しましょうという話は、成田市の選出の議員からも出てますけれども、私、思うのは、やはりこういうコロナ禍だからということもありますが、常に申し上げてるんですけれども、例えば県内の市町村の出張のときには成田空港を使ってくださいとか、市議会の視察で行くときには成田空港を使ってくださいとか、例えばそういったことを知事名でできないのであれば部長名で協力の依頼をしていくとか、率先して、そういうふうにやってもらいたいなということを要望して終わります。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋葉委員。
◯秋葉就一委員 済みません、東葉高速のご質問ありがとうございました。私もちょっと東葉高速で何点か質問させていただきます。東葉高速だけでなく、北総鉄道とつくばエクスプレスの3つの三セク鉄道について、緊急事態宣言が発令された4月から8月までの乗降客とか運輸収入の数字はある程度入手できてると思いますので、3社の4月と8月の対前年同月比の輸送人員、また運輸収入を教えていただきたいと思います。また、あわせて4月から8月の5カ月間の数字の前年5カ月比も教えていただきたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 豊田交通計画課長。
◯説明者(豊田交通計画課長) 交通計画課でございます。
東葉高速鉄道とつくばエクスプレスは運輸収入ベース、北総鉄道は輸送人員ベースとなりますが、4月の際、前年同月比は、東葉高速鉄道が46.2%、北総鉄道が36.4%、つくばエクスプレスが50.7%、それぞれ減となっております。また、8月は東葉高速鉄道が24.7%、北総鉄道が20.2%、つくばエクスプレスが35.3%と、それぞれ減となっております。4月から8月までの5カ月間の合計では、東葉高速鉄道が32.4%、北総鉄道が25.9%、つくばエクスプレスが40.7%、それぞれ減となっております。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋葉委員。
◯秋葉就一委員 緊急事態宣言解除後の数字がもうちょっと回復しているかなと期待していましたが、25%、一番いい北総鉄道でも20%マイナスで、一番前年比が悪いのがつくばエクスプレスで35.3%ですか。5カ月ベースですと26%ぐらいから40%減ということで、極めて深刻な状況がうかがえました。
次に、今度は東葉高速に絞って、4月から8月の今年度5カ月間の通学定期、通勤定期、定期外の前年5カ月比を教えていただきたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 豊田交通計画課長。
◯説明者(豊田交通計画課長) 東葉高速鉄道の4月から8月までの券種別の対前年比較でございますが、通勤定期は20.3%、通学定期は59.1%、定期外は43.2%のそれぞれ減となっております。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋葉委員。
◯秋葉就一委員 はい、わかりました。この3つの中でも通学定期が約6割減と、本当に深刻な状況であることがわかりました。取締役社長に県庁の元職員が就任していることに加えて多額の債券、有価証券を保有してる。出資してきた千葉県として、この状況を座視してるわけにはいかないと思いますので、今後、県庁、船橋市、八千代市、3者ですね。その他の総力も挙げて三セク鉄道、とりわけ東葉高速鉄道は前年度の経常収支が46億円しかありませんので、今の数字ですと、このままいくと経常赤字に転落してしまいかねないベースでありますので、何とか持ちこたえるような努力を検討していただきたいとお願いして、次の項目に移ります。
次は、千葉県版水道ビジョンについてお尋ねします。昨年9月に策定されたものでありますが、石綿セメント管について記載されたページがありました。県営水道も含む県内事業体の石綿セメント管の更新状況についてお尋ねしたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 木村水政課長。
◯説明者(木村水政課長) 水政課でございます。
平成30年度末で県内水道事業者により埋設されている水道管の総延長は2万8,914キロメートルとなってございます。そのうちの2.3%に当たる638キロメートルで石綿セメント管が使用されております。なお、ビジョンのほうで掲げている平成28年度に比べますと、87キロ、0.2ポイントの減少となっております。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋葉委員。
◯秋葉就一委員 はい、わかりました。幸いなことに、私の住んでる八千代市は昨年度でもって石綿セメント管工事は完了しているんですが、まだ県内638キロですか、残ってるということなので、これの更新予定がそれなりに推測できる石綿セメント管を含む県内水道事業体の耐震化計画の策定状況について教えていただきたいと思います。
◯委員長(岩井泰憲君) 木村水政課長。
◯説明者(木村水政課長) 県内水道事業体における主要な管路の耐震化計画につきましては、令和元年度末で44事業体のうち、32事業体が策定済み、または耐震化対策済みとなってございます。6事業体が策定中、残り6事業体が未策定となっております。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋葉委員。
◯秋葉就一委員 はい、わかりました。12のうちの6事業体は未策定ということですので、ぜひ県のほうからも各種助言等をしていただいて、早い策定をされるように取り組んでいただきたいと思います。
最後に要望と監査報告についてお聞きしますが、要望は、先ほど部長の報告にありました、房総半島台風等における課題に対する対応策が6月12日に県内事業者等に発出されたと、そんなお話だと理解しております。ぜひ昨年の9月の台風のときのようなことがないように、県内各事業体からも応援要請の窓口を一本化して、そして給水車が必要なところに出動できるような体制をよろしくお願い申し上げます。
最後に、もしわかればということで質問させていただきたいのは、監査報告の3ページに統計課が注意事項を受けてますが、2020年農林業センサスに係る個人情報が記載された客体候補一覧表が紛失したということですが、こちらの個人情報というのは氏名と住所ということでいいんでしょうか。
◯委員長(岩井泰憲君) 始関統計課長。
◯説明者(始関統計課長) 客体候補一覧表に書かれておりましたのは、氏名、住所、電話番号が記載されておったものでございます。
以上でございます。
◯委員長(岩井泰憲君) 秋葉委員。
◯秋葉就一委員 個人情報、重要な3項目だと思いますが、これは要因の解明、特定というのはしたんでしょうか。正規職員だったのか、会計年度職員だったのかも含めてお答え願います。
◯委員長(岩井泰憲君) 始関統計課長。
◯説明者(始関統計課長) 調査員につきましては、県が任命します非常勤の職員になっております。
それで原因といたしましては、市のほうで客体候補一覧表を、通常であるとA4判で印刷したものをお配りしてるんですが、調査員の方は高齢の方が多いものですから、A3判に拡大したものをお配りしました。そのときに、本来であればファイルにつづってお渡しするところを、ファイルにつづらないでお渡ししたということで、そのA3判の客体候補一覧表が抜け落ちてしまったということが原因となっておりますので、この事案が起きましてからは、市町村に対しまして、きちんとファイリングをして調査員にお渡しするよう徹底をしたところでございます。
以上です。
◯委員長(岩井泰憲君) ほか、ありませんか。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) それでは、以上で諸般の報告・その他に対する質問を終結します。
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委員の派遣
◯委員長(岩井泰憲君) 次に、委員の派遣についてお諮りをいたします。
本日の委員会終了後、県営水道における浄水施設の覆蓋化に関する調査のため、委員の派遣を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) それでは、そのように決定します。
なお、詳細については正副委員長に一任を願います。
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委員長報告
◯委員長(岩井泰憲君) 次に、特に委員長報告すべき事項がありましたら御発言を願います。
(「委員長、副委員長に一任」と呼ぶ者あり)
◯委員長(岩井泰憲君) 特に御発言ないようですので、委員長報告につきましては正副委員長に一任を願います。
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閉 会
◯委員長(岩井泰憲君) 以上で
総合企画企業常任委員会を閉会します。
午後2時0分閉会
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