千葉県議会 2020-04-01
令和2年4月臨時会(第1日目) 本文
令和2年4月招集 千葉県
臨時県議会会議録(全)
令和2年4月30日(木曜日)
現在議員94名で次のとおり
鈴 木 陽 介 君 大 崎 雄 介 君 川 名 康 介 君
小野崎 正 喜 君 伊豆倉 雄 太 君 森 岳 君
茂 呂 剛 君 川 井 友 則 君 仲 村 秀 明 君
野 田 剛 彦 君 安 藤 じゅん子君 小 路 正 和 君
中 村 実 君 三 沢 智 君 石 井 一 美 君
坂 下 しげき 君 水 野 友 貴 君 谷田川 充 丈 君
田 村 耕 作 君 松 戸 隆 政 君 守 屋 貴 子 君
岩 井 泰 憲 君 小 池 正 昭 君 関 政 幸 君
中 沢 裕 隆 君 實 川 隆 君 斉 藤 守 君
プリティ長 嶋 君 横 山 秀 明 君 入 江 晶 子 君
大 川 忠 夫 君 山 本 義 一 君 鶴 岡 宏 祥 君
林 幹 人 君 武 田 正 光 君 瀧 田 敏 幸 君
鈴 木 衛 君 木 下 敬 二 君 秋 林 貴 史 君
阿 部 俊 昭 君 礒 部 裕 和 君 網 中 肇 君
今 井 勝 君 臼 井 正 一 君 信 田 光 保 君
江野澤 吉 克 君 伊 藤 昌 弘 君 佐 野 彰 君
加 藤 英 雄 君 み わ 由 美 君 藤 井 弘 之 君
天 野 行 雄 君 竹 内 圭 司 君 高 橋 浩 君
山 中 操 君 鈴 木 昌 俊 君 石 橋 清 孝 君
阿 井 伸 也 君 吉 本 充 君 宇 野 裕 君
阿 部 紘 一 君 西 尾 憲 一 君 小 宮 清 子 君
赤 間 正 明 君 田 中 信 行 君 矢 崎 堅太郎 君
河 野 俊 紀 君 浜 田 穂 積 君 川 名 寛 章 君
河 上 茂 君 伊 藤 和 男 君 酒 井 茂 英 君
宍 倉 登 君 小 高 伸 太 君 本 間 進 君
鈴 木 和 宏 君 松 崎 太 洋 君 宮 川 太 君
田 中 幸太郎 君 宮 坂 奈 緒 君 佐 藤 健二郎 君
伊 藤 寛 君 鈴 木 ひろ子 君 市 原 淳 君
田 沼 隆 志 君 秋 葉 就 一 君 平 田 悦 子 君
菊 岡 たづ子 君 高 橋 秀 典 君 木名瀬 訓 光 君
高 橋 祐 子 君 秋 本 享 志 君 岩 波 初 美 君
伊 藤 とし子 君
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開 会
令和2年4月30日(木曜日)午前10時0分開会
◯議長(阿井伸也君) これより令和2年4月
臨時県議会を開会いたします。
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議 事 日 程
議事日程(第1号)
令和2年4月30日(木曜日)午前10時開議
日程第1 議席の変更
日程第2 会期決定の件
日程第3
会議録署名議員指名
日程第4 議案第1号ないし議案第4号(
知事提案理由説明)
日程第5 総括審議
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午前10時0分開議
◯議長(阿井伸也君) 直ちに本日の会議を開きます。
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議 長 の 報 告
◯議長(阿井伸也君) 日程に入るに先立ち、
新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈り申し上げますとともに、御遺族の皆様に心よりお悔やみを申し上げます。
また、長期にわたり千葉に暮らす人々の命を守るため、日々御尽力いただいている保健・
医療関係者の方々や、感染症の拡大防止に御協力をいただいている県民の皆様、
県内事業者の方々に、心より御礼申し上げます。
県議会といたしましても、一日も早い
新型コロナウイルス感染症の終息と県内経済の立て直しを目指し、関係者とともに全力で取り組んでまいります。
次に、諸般の報告を申し上げます。
議長の出席要求に対する出席者については、お手元に配付の印刷物により御了承願います。
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議 席 の 変 更
◯議長(阿井伸也君) 日程第1、議席の変更を行います。
千葉県議会会議規則第4条第3項の規定により、議席の一部をお手元に配付の議席表のとおり変更いたします。
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会 期 決 定 の 件
◯議長(阿井伸也君) 日程第2、会期決定の件を議題といたします。
お諮りいたします。今
臨時県議会の会期を本日1日といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(阿井伸也君) 御異議ないものと認めます。よって会期は1日と決定いたしました。
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会議録署名議員指名
◯議長(阿井伸也君) 日程第3、
会議録署名議員の指名を行います。
千葉県議会会議規則第132条の規定により議長から指名いたします。
鈴 木 衛 君 田 中 幸太郎 君 竹 内 圭 司 君
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議 長 の 報 告
◯議長(阿井伸也君) 本日、知事から議案の送付があり、これを受理いたしましたので、御報告いたします。
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議案第1号ないし議案第4号
◯議長(阿井伸也君) 日程第4、議案第1号ないし第4号を一括議題といたします。
知事に提案理由の説明を求めます。
知事森田健作君。
(
知事森田健作君登壇)
◯知事(森田健作君) おはようございます。本日は、
新型コロナウイルス感染症への対応等について御審議いただくため、急遽、4月
臨時県議会を招集させていただきました。
提案理由の説明に先立ちまして、まず、
新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々の御冥福と、闘病されている方々の一日も早い回復をお祈り申し上げます。また、
新型コロナウイルス感染症との闘いの最前線で、昼夜を問わず働いておられる保健・
医療関係者の方々に深く感謝を申し上げるとともに、敬意を表します。
次に、このたび提案いたしました議案の概要について申し上げます。
新型コロナウイルス感染症への対応について、国では1月には入国者に対する検疫等の水際対策を強化し、2月には
ウイルス検査体制の強化や帰国者・
接触者外来等の設置への支援などの
緊急対応策を行いました。さらに、3月には
緊急対応策の第2弾として、
生活福祉資金の
貸し付け対象拡大など、生活が困窮した方への支援や、消毒液、マスクの確保などの
感染拡大防止策が実施されました。
この間、県では、
感染拡大防止に向けて、1月には
健康危機管理対策本部を設置するとともに、県民からの
専用電話窓口や保健所等における帰国者・
接触者相談センターの開設などに取り組んでまいりました。また、3月には国の
緊急対応策の第2弾を活用して、
生活福祉資金の貸し付けなどを速やかに実行するための補正予算を3月27日に専決するとともに、衛生研究所における検査体制の強化を図りました。議案第2号は、この補正予算の専決処分の承認を求めるものでございます。
このような対策を行っていた矢先、本県では、
障害者福祉施設において大規模なクラスターが発生するとともに、その後、2桁の感染者が日々確認される状況となりました。そして、本県のみならず、全国的にも感染者が急増してまいりました。こうした状況を踏まえ、国は4月7日に本県を含む7都府県を対象に
緊急事態宣言を行うとともに、4月16日にはその対象を全国47都道府県に拡大したところでございます。
私は、国による
緊急事態宣言を受けて、我々県民一人一人がこの事態を重く受けとめ、自分の命を、人の命を、社会を、そして日本を大事にするという決意を持たなければ、
新型コロナウイルスに打ち勝つことはできないとの思いを強くいたしました。そこで、県民の皆様には、生活の維持に必要な場合を除いて外出を自粛していただくようお願いいたしました。また、劇場、運動施設、遊技場、
遊興施設等に対して休業要請を行いました。さらに、大人数での飲酒を伴う会食によるクラスターの発生を防ぐため、飲食店等に対し、夜間の酒類の提供を控えていただくようお願いいたしました。
こうした中でも感染患者の拡大が続き、入院調整が困難な事態となり、軽症者等のための療養施設を別途確保する必要が生じました。そこで、速やかに成田市内のホテルを確保するとともに、今後の感染拡大にも対応できるよう、宿泊施設2,000室を借り上げるための補正予算を4月16日に専決いたしました。議案第3号は、この補正予算の専決処分の承認を求めるものでございます。
その後も患者数の増加は続き、加えて感染経路が特定できない割合も増加しております。私は、爆発的な感染拡大の懸念が高まっていると感じ、今から病床不足に備えた臨時の医療施設が必要と判断いたしました。また、1月以来、感染拡大の影響を受け経営状況が厳しさを増している中小企業の皆様が、先行きの不安から事業の再建を諦めてしまうことは何としても避けなければならないと思いました。そこで、売り上げが大幅に減少している中小企業や個人事業主の方への支援として、最大30万円を支給すること、また円滑な資金繰りを支援するため、実質無利子の融資を可能とすることといたしました。議案第1号は、この臨時の医療施設の整備と中小企業の支援を内容とする補正予算であり、130億円を措置しようとするものでございます。
次に、議案第4号は、感染症とは関連しませんが、地方税法の一部改正に伴い、千葉県県税条例の一部を改正することについて、急施を要したことから専決処分を行いましたので、その承認を求めるものでございます。
以上、このたび提案いたしました議案の概要等について御報告させていただきましたが、なお、この際、県民の皆様、全国の皆様にお願いをいたします。
まさに今、ゴールデンウイークのただ中であります。昨年までは、千葉にお越しください、最高のおもてなしをしますと申し上げてまいりましたが、ことしは感染状況を踏まえ、県境を越えた移動を避けていただき、ステイホームを実施していただくようお願いいたします。ここが踏ん張りどきですので、御理解、御協力を何とぞよろしくお願い申し上げます。
この国難を乗り越え、一日も早く安心して暮らせる千葉県を取り戻すため、県民の皆様、県議会の皆様と一致団結して、
新型コロナウイルスに打ち勝つ決意でございます。どうぞ御協力のほど、よろしくお願いを申し上げます。ありがとうございました。
◯議長(阿井伸也君) 質疑の通告がありますので、この際これを許します。通告順により、
安藤じゅん子君。
(
安藤じゅん子君登壇、拍手)
◯安藤じゅん子君 立憲民主党の安藤です。
新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方に対し御冥福をお祈り申し上げますとともに、現在も本感染症と闘う数多くの患者さん、御家族にお見舞いを申し上げます。最前線で御自身の身を挺して県民の命を救っていただいている
医療従事者の方々、ライフラインを守ってくださっている皆様、御家族の皆様、本当にありがとうございます。そして、自粛に御協力いただいている全ての県民に感謝し、通告に従い質問いたします。
議案第3号では、入院している軽症者等に退院していただくための
宿泊施設確保として、県は32億円を専決しました。必要見込みに対する施設確保の状況と入室状況をまず確認させていただきます。
関連して、入院療養を自宅などで待つ軽症者等が病院や
宿泊施設等へ移っていただくまでの間、
自宅待機者に対する支援をどうしていくのかについて、奈良県天理市では、県から
感染者情報が提供されない状況において、申し出制で買い物代行を行う支援を今月20日にスタートしており、東京都足立区では、区が
感染者情報を有しているので、
感染拡大防止策として食品等の郵送による支援を実施しております。これは、患者御自身の負担軽減のみならず、地域住民の安心・安全につながる支援事業です。
もう1点は、子供の預け先についてです。国内流行の比較的早い時期に、子育て世代の方から、保護者が感染した場合の子供の預け先問題に対する不安、心配の声をいただきました。大阪府は、府が宿泊施設を確保し、子供の保護を行うという報道がなされたところです。
そこで、軽症者等のための宿泊施設の確保について伺います。
(1)現在の宿泊施設の確保状況はどうか。また、入室状況はどうか。
(2)県として、
自宅待機者に対する支援はどうなっているか。行っていないとしたら、患者の居住する自治体に支援を依頼し、財政負担を行うべきと考えるが、どうか。
(3)保護者が
新型コロナウイルスに感染した場合に児童を保護するため、県としてどのように対応していくのか。
続いて、議案第1号の
臨時医療施設についてです。
県民が
新型コロナウイルスに感染し、
中等症患者となった際に療養する1,000床の
臨時医療施設を開設するための30億円計上の事業について確認します。
本施設の稼働開始時期に稼働するベッド数はどの程度で、医師、
看護師等医療従事者数はどの程度確保を見込んでいるのか。あわせて、実際に施設内で容態が快方に向かわれた方や悪化した方の転院先や
宿泊施設先、懸命な医療技術を尽くしても容態急変によりお亡くなりになられた場合の搬送先や移送手段について、当該施設が立地する地元自治体の医療を初めとする限られた社会資源を枯渇させないためにも、開設時に県として確保しておく必要があると考えます。
そこで伺います。
臨時医療施設について、どのような整備方針で進めていくのか。
転院や死亡された場合等の搬送先や移送手段は確保しているのか。
県内の
新型コロナウイルスの感染の全体像を把握するため、さらには
社会活動再開の判断に欠かせない本県における
PCR検査について。
PCR検査については、千葉県衛生研究所や県内7つの保健所等において検査を実施していると聞いていますが、今月15日に
PCR検査数を拡充すべく、地域外来・
検査センターの設置に関する厚労省からの通知により、25日時点で全国47都道府県のうち、設置を決めたのは12府県で、検討中としているのが22都府県と報じられています。さらに、26日には医師だけでなく歯科医師による検体採取を可能とするなど、実施件数を拡充する国の方針が打ち出されています。
無
症状感染者の把握、退院確認、医療や介護に従事する方の健康把握のため、さらには第2波、第3波の兆候をいち早く捉え、備えるためにも、長期戦覚悟の
新型コロナウイルス対策において
PCR検査数の拡充のための体制強化は欠かせません。
そこで伺います。3、地域の医師会に運営を委託し、保健所を通さない検査を行う地域外来・
検査センターの設置に向けた検討状況はどうか。
最後に、
臨時医療施設の設置により新たにベッド数が確保されても、今後、感染爆発が発生すればさらなる不足が起きることは必至であり、コロナ問題の終息を目指すためには、施設の整備とともに、新たな発生を防ぐ手段を講じておかなければなりません。今、クラスターの発生が懸念されている場所として、
パチンコ店が、不特定多数の人が長時間滞在することから、3つの密になりやすいとして全国的に対応が求められているところです。このような中、千葉県は来月2日に
店名公表判断を示すとのことです。
そこで伺います。4、
県内パチンコ店の休業状況はどうか。また、休業要請に応じていない場合、どのように対応するのか。
以上、1回目です。よろしくお願いいたします。
◯議長(阿井伸也君)
安藤じゅん子君の質疑に対する当局の答弁を求めます。
知事森田健作君。
(
知事森田健作君登壇)
◯知事(森田健作君) 立憲民主党の
安藤じゅん子議員の御質問にお答えします。
新型コロナウイルス感染症対策についてお答えいたします。
臨時医療施設の整備方針に関する御質問でございますが、この施設は、県内において急激な感染拡大が起きた場合等の病床不足に備えるものであり、主に県内の
中等症患者の受け入れを想定しているところでございます。病床数は、1,000床を開設する場合には、
医療スタッフは医師30名、看護師300名程度が必要と見込んでおり、5月中旬以降の
臨時医療施設の開設を目指して準備を進めてまいります。
次に、
パチンコ店の
休業状況等に関する御質問でございますが、県は、これまで営業中の店舗を直接訪問し丁寧に説明するなど積極的な協力要請を行い、4月28日には公表を前提とした休業要請を行うための事前通知を行ったところでございます。昨日までの時点で休業の確約がとれていない
パチンコ店は5店です。当該店舗がその後も営業を継続している場合は、特措法第45条第2項に基づく休業の措置要請及び店舗名の公表を行い、引き続き休業いただくよう働きかけてまいります。
私からは以上でございます。他の質問につきましては担当部局長からお答えいたします。
◯議長(阿井伸也君)
健康福祉部長横山正博君。
(
説明者横山正博君登壇)
◯説明者(横山正博君) 保護者が感染した場合の児童の保護についての御質問でございます。
保護者以外の親族等による養育も困難な場合には、関係機関が連携いたしまして、県有施設の利用も含め、一時的に保護できる方策を講じてまいります。
以上でございます。
◯議長(阿井伸也君)
保健医療担当部長渡辺真俊君。
(
説明者渡辺真俊君登壇)
◯説明者(渡辺真俊君) 軽症者の宿泊施設の確保についての御質問でございますけれども、宿泊施設の確保については2,000室を目標としており、これまで成田市、千葉市、船橋市、柏市の4つのホテル、計526室を確保しています。4月29日までに26人を受け入れ、現在の入室者は16人となってございます。
次に、自宅において入院調整中の者への支援に関する御質問でございますけれども、入院調整中の者については保健所が健康状態の把握を行っているところですが、今後はできるだけ早期に入院治療や既に確保しているホテルでの療養につなげていきたいと考えています。
次に、
臨時医療施設から搬送先や移送手段に関する御質問でございますけれども、患者が重症化し、設備の整った病院への搬送が必要となる事態に備えて、あらかじめ開設場所の周辺の病院、管轄する消防本部と協議を進めてまいります。また、開設される市町村に負担が集中しないよう、開設場所の市町村以外の消防本部や保健所にも協力を呼びかけてまいります。
最後に、地域外来・
検査センターの設置に向けた検討状況に関する御質問ですが、
PCR検査については、これまで帰国者・
接触者外来を経由した検査のほか、国が新たに認めた地域の医師会等が中心となり実施する方法が示されたところでございます。県では、地域ごとの課題を整理した上で、地域の医師会等と連携しながら設置を進めてまいります。
以上でございます。
◯議長(阿井伸也君)
安藤じゅん子君。
◯安藤じゅん子君 御答弁ありがとうございました。2回目、要望と再質問を行います。
1の軽症者等のための宿泊施設の確保について、(1)の現在の宿泊施設の確保状況及び入室状況について、目標2,000室に対して526室が確保され、出入りあって16名の方が今入室しているということを伺いました。
そこで伺いますが、国が
自宅待機者に対して宿泊施設などを利用していくとの指針を出しました。近親者への
感染リスクも含めて早急に行うべきでありますけれども、今後、県はさらにどのように対応していくのか教えてください。
(3)については、保護者が
新型コロナウイルスに感染した場合については、県で、県有施設とありましたが、
ホテル等宿泊施設を借り上げるなどして、児童相談所の職員をしっかりと配置して対応いただくようお願い申し上げます。
2の
臨時医療施設について再質問いたします。施設は1カ所なのか、分散なのか。また、医師や看護師、
医療資機材は確保できているのか、お願いします。
3の地域外来・
検査センターについて要望いたします。国の
新型コロナウイルス専門会議の北海道大学の西浦博教授も、無
症状感染者が数多く発生していると見られるこの
新型コロナウイルスに関しては、既に現在把握されている10倍の感染者がいると思われると話されており、まずは全体把握が必要です。県民初め県内自治体から要望の多い
PCR検査件数をふやすこと、また今後予想される抗原検査、抗体検査に対しても早期に事業化することを最優先に進めていただきたい、要望します。
4の
パチンコ店の休業につきましては、けさの報道によれば、東葛地域に
営業店舗を確認しているとありました、5店舗のうちのだったと思うんですけれども、店名公表を行う必要がないよう、ゼロに向けて粘り強く説得をお願い申し上げたいと思います。
以上、お願いいたします。
◯議長(阿井伸也君)
保健医療担当部長渡辺真俊君。
◯説明者(渡辺真俊君) 国が
自宅待機者に対して宿泊施設などを利用していくとの指針を出したが、それらに対する対応はどうかという御質問でございますけれども、県では、軽症者が速やかに宿泊施設に移行できるよう、国の指針をもとに新たなフローを作成し、各保健所に通知したところでございます。
続きまして、
臨時医療施設についての御質問でございますけれども、開設数についてはあらかじめ限られた医療人材や資機材で効果的に医療を提供するために、設置は1カ所で考えてございます。医師、看護師の確保については、今後
臨時医療施設の必要性や役割について丁寧に説明しながら、
医療関係者等の協力を仰いでまいりたいと考えてございます。
また、
医療資機材についてでございますけれども、現在、
臨時医療施設として必要な資機材の確保を念頭に、取扱業者等から在庫や価格、仕様などについて情報収集をしているところでございます。
以上です。
◯議長(阿井伸也君)
安藤じゅん子君。
◯安藤じゅん子君 ありがとうございました。最後に要望を、
臨時医療施設について行わせていただきます。
医師や看護師初め
医療資機材についても、資源確保に不確定要素がある当該施設は、立地自治体や周辺自治体、
地域医療機関とのきめ細かい調整の上、執行に当たっては段階的に進めていただきたいと思います。
以上で質疑を終わります。よろしくお願い申し上げます。
◯議長(阿井伸也君) 次に、みわ由美君。
(みわ由美君登壇、拍手)
◯みわ由美君 日本共産党を代表し、質問します。
議案第1号、補正予算案の
新型コロナウイルス感染対策のさらなる充実を求め伺います。
まず、中小企業への直接支援についてです。一歩踏み出したとはいえ、支給対象が売り上げ5割以上の減少では、業者は家賃など固定費が重くのしかかり、休業、自粛に応えられません。なぜ前年より売り上げ5割以上減少という線引きをしたのか、根拠を示してください。
影響は長期に及ぶことが想定されており、廃業や倒産に追い込まれては元も子もありません。1回限りでなく、3カ月単位で支給を継続すべきではないですか、お答えください。
次に、
臨時医療施設の開設準備についてです。
法に基づく施設の準備は否定しません。しかし、予算執行の優先順位が間違っています。県の要請で感染患者を受け入れている40を超える医療機関への財政支援をまず行うべきです。この瞬間も、医療機関は赤字経営のリスクを背負い、
医療従事者は感染の不安を抱え、昼夜懸命に治療に当たっています。ほかの病院や開業医の減収、赤字も深刻な事態で、医療機関への支援は待ったなしの課題です。
伺います。感染者に対応している医療機関への県独自の手厚い財政支援と、受診抑制により大幅に減収している病院、開業医への補償を求めます。お答えください。
同時に急がれるのは、大量検査の体制です。必要な
PCR検査ができる十分な検査体制を直ちに構築することです。ドライブスルー方式を含むPCR
検査センターを、県の責任で9つある2次医療圏に1カ所ずつ設置することを求めます。御答弁ください。
最後に、財源の確保です。
県のコロナ対策は、全額国庫の国頼み、これで
感染拡大防止や県民の命、暮らしが守れるのか。我が党の試算では、例えばPCR
検査センター9カ所の費用は3カ月分で13億5,000万円、現在患者を受け入れている40病院の赤字補填は3カ月分で240から250億円、合計約270億円程度の財源が必要になります。では、どうするのか。大胆な発想の転換で、当初予算に計上した事業の凍結や先送りなどの予算組みかえで捻出し、それでも不足するなら、ちゅうちょせずコロナ特例の起債によって賄う、これが我が党の提案です。
知事、決断すべきです。答弁を求めます。
以上で第1回目の質問とします。(拍手)
◯議長(阿井伸也君) みわ由美君の質疑に対する当局の答弁を求めます。
知事森田健作君。
(
知事森田健作君登壇)
◯知事(森田健作君) 共産党のみわ由美議員の御質問にお答えいたします。
新型コロナウイルス感染拡大防止対策の財源確保についてお答えいたします。
緊急事態宣言が全国に発せられるまさに国難という状況下では、財源は国が責任を持って措置すべきと考えており、引き続き国に対ししっかり確保するよう要望してまいります。
私からは以上でございます。他の質問につきましては担当部局長からお答えいたします。
◯議長(阿井伸也君)
保健医療担当部長渡辺真俊君。
(
説明者渡辺真俊君登壇)
◯説明者(渡辺真俊君) 医療機関への財政支援に関する御質問でございますが、国の交付金なども活用し、医療機関に対し必要な機器の整備や資材の確保などの支援を行うことを検討してまいります。
次に、PCR
検査センターに関する御質問でございますが、ドライブスルー方式を含むPCR
検査センターの設置については、県内の各地域における患者の発生状況等を踏まえ、医師会などと連携し設置を進めることとしております。
以上でございます。
◯議長(阿井伸也君) 商工労働部長田中剛君。
(説明者田中 剛君登壇)
◯説明者(田中 剛君) 千葉県中小企業再建支援事業の支給対象者についての御質問ですが、県では、
新型コロナウイルスの影響により売り上げが一定程度減少した中小企業を、実質無利子、無担保の県制度融資により支援することとしており、これを踏まえ、本事業では売り上げが50%以上減少した、特に大きな影響を受けている企業を支援することとしたものです。
次に、支給の継続に関する御質問ですが、
新型コロナウイルスの影響を受けた中小企業に対しては、国の持続化給付金や雇用調整助成金、実質無利子、無担保の県制度融資などさまざまな支援制度があり、千葉県中小企業再建支援事業についても、これらとあわせ有効に御活用いただきたいと思います。
以上でございます。
◯議長(阿井伸也君) みわ由美君。
◯みわ由美君 それでは、知事に再質問を行います。
中小への補償、そして医療や検査への支援、財源確保、喫緊の課題に前向きな答弁はなく、知事、県予算はゼロですね。命がけで闘う病院や県民は安心して頑張れません。
知事に伺います。今必要なのは、従来型ではなく発想の大転換で、お金も人も知恵もコロナ対策に集中する県政運営です。切りかえるべきです、お答えください。知事、他県はこの臨時議会でやっぱりお金を出しているんですね。ですから、ここから強いメッセージを県民に議場から発信していただきたい。赤字は、県が国とも協力して補填する、安心して頑張って大丈夫、そういうメッセージをこの議場から知事に発信していただきたいが、どうか、はっきりとお答えください。
◯議長(阿井伸也君) 総務部長石川徹君。
◯説明者(石川 徹君)
新型コロナウイルス感染症に関する財源の問題でございますが、この
新型コロナウイルス感染症対策に係る費用については、地方に将来負担を求める方法ではなく、国において財源を確保するよう要望してまいります。
また、国の財源措置が十分でない場合に備えては、既存事業の見直しなどでも取り組んでまいります。
以上でございます。
◯議長(阿井伸也君) みわ由美君。
◯みわ由美君 知事、答えないんですね。そんなこと言っていたら間に合わないんですね。もう我が党は感染防止に力を合わせて、県民とともに全力を挙げる決意を表明し、終わります。
◯議長(阿井伸也君) 次に、伊藤とし子君。
(伊藤とし子君登壇)
◯伊藤とし子君 市民ネットワークの伊藤とし子です。まず、2点質問いたします。
1点、中小企業支援についてです。
千葉県中小企業再建支援事業100億円についてです。
新型コロナウイルス感染防止のため、県の休業自粛要請に従い、売り上げが大幅に減った企業、個人企業、フリーランスへ10万から30万円支給するものです。飲食、サービス業、フリーランスにとって、長引く休業は死活問題です。既にコロナ関連倒産が急増しています。
では、2点質問いたします。中小企業再建支援事業のスケジュールはどのようになっていますか。そして、それをどのように周知していきますか。
2項目め、
生活福祉資金貸付事業推進費補助金14億9,700万円についてです。
現在、コロナ災害により仕事や住居を失い、所持金もなく途方に暮れているケースが県内で多発しており、既に命にかかわる事態に発展しています。現に、私たちにも所持金150円で車中泊の方からのSOS要請がありました。無事に民間の支援団体につなげることができましたが、この連休中にも当座の金に困る方が続出することと思われます。そういう方にとって助けとなるのが
生活福祉資金です。
では、2点質問します。この貸付状況について伺います。4月27日、厚労省の大型連休中の対応についてという事務連絡が出ましたが、県の福祉部門、県社協、市町村社協の臨時的開所や相談体制の確保を求めています。ゴールデンウイーク中の相談体制をどうするか伺います。
これで1回目の質問を終わります。
◯議長(阿井伸也君) 伊藤とし子君の質疑に対する当局の答弁を求めます。
健康福祉部長横山正博君。
(
説明者横山正博君登壇)
◯説明者(横山正博君) 市民ネットワークの伊藤とし子議員の御質問にお答えいたします。
生活福祉資金についての御質問でございます。4月24日現在、貸付決定件数は1,110件、貸付決定額は1億7,700万円となっております。なお、連休中でございますが、こちらも千葉県社会福祉協議会において相談対応や審査等を行うほか、市町村社会福祉協議会に対しても業務を継続するよう要請しているところでございます。
私からは以上でございます。
◯議長(阿井伸也君) 商工労働部長田中剛君。
(説明者田中 剛君登壇)
◯説明者(田中 剛君) 千葉県中小企業再建支援事業のスケジュールと周知方法についての御質問ですが、千葉県中小企業再建支援事業は、5月上旬から申請を受け付け、5月中に支給を開始する予定です。県では、予算成立後速やかに市町村や商工会、商工会議所などを通じて情報提供するとともに、県ホームページや「県民だより」などの広報媒体の活用により、県内中小企業に対して広く周知してまいります。
以上でございます。
◯議長(阿井伸也君) 伊藤とし子君。
◯伊藤とし子君 では、
生活福祉資金貸付事業について再質問いたします。
この事業は、当座の生活資金になるのが緊急小口資金です。この緊急小口資金は、通常送金まで四、五日かかるということでした。しかし、ゴールデンウイーク中は金融機関が休みのため、申請書類の処理が終わっても送金ができません。所持金がゼロの人への対応をどのようにしますか、伺います。
◯議長(阿井伸也君)
健康福祉部長横山正博君。
◯説明者(横山正博君) 連休中の所持金のない人への支援についての御質問でございますが、連休中におきましても、千葉県社会福祉協議会におきまして相談対応等をしっかり行ってまいります。また、県が委託しております中核地域生活支援センターでは、24時間365日で生活困窮を含む各種相談に応じておりまして、対象者の状況に応じまして緊急的な支援を行ってまいりたいと考えております。
◯議長(阿井伸也君) 伊藤とし子君。
◯伊藤とし子君 相談体応はしますけれども、お金は出ないんですよね。ゴールデンウイーク中、金融機関があいていないということ、それは想定はしていなかったのか、とても疑問に思います。中核支援センターは24時間対応するということですけれども、このコロナ対応については事業委託をするときに事前にこういう状況になるということはわかっていなかったと思うんですね。そして、当座に貸し付けるような資金も中核にはあるんでしょうか。まずはそこの部分が非常に大切なんです。1円もない、150円で本当に大変だ、15円で死のうかと思った、そういう声がこっちには来ているんです。そういうような方たちに対応するためにも、ぜひ寄り添った対応を……
◯議長(阿井伸也君) 申し合わせの時間が経過しましたので、簡明に願います。
◯伊藤とし子君 お願いいたします。
◯議長(阿井伸也君) 済みませんが、もう3回ですので、次の質問者です。
次に、秋葉就一君。
(秋葉就一君登壇)
◯秋葉就一君 リベラル民主の秋葉就一です。質疑に入ります前に、亡くなられた皆様の御冥福をお祈りいたしますとともに、感染されている方々及び御家族の皆様にお見舞いを申し上げますとともに、医療現場、救急現場で頑張ってくださっている皆様に深く感謝を申し上げ、また軽症者等にホテルを提供してくださっているホテルのオーナーの皆様にも深く感謝を申し上げます。
私は、議案第3号、軽症者等のための
宿泊施設確保事業の専決処分にかかわることで3点質問いたします。
この議案では、32億1,700万円を確保し専決処分し、2,000室を3カ月間確保するための予算に充てるということで伺っておりまして、先ほどの御答弁でも既に526室確保されたということは伺いました。たくさんホテルがあるといっても、物理的、スペース的な条件等々で全てのホテルが該当するとは限らないと思いますので、宿泊施設について、どのような基準で候補を選定し、どのように確保を進めているのかを1点目として御質問いたします。
2点目は、先ほどの526室が既に確保されているということですが、残り1,400室余りを確保しなければならない状況があるわけでありますけれども、その確保の見込みはどうかということでございます。具体的に、現在交渉中の物件数及び今後交渉が確実に予定されている物件数をできれば教えていただきたいと思います。
3点目は、現在の入室状況では、きょう、あしたにすぐ全部埋まってしまうような状況でもない状況ではあるかと思いますが、しかし、どういう状況の急変があるかわからないと思います。2,000室確保に一定の時間がかかると予想される中、まずは1,000室の確保を優先して進めるとともに、何らかの事情で自宅療養せざるを得ない、無症状や軽症者の方々のうちの感染されていない御家族の感染予防のため、その御家族の方が宿泊できる一時的な宿泊施設を借り上げることも有効と考えられますけれども、この費用はこの種の
宿泊施設確保事業の対象となり得るのか、お答えいただきたいと思います。
◯議長(阿井伸也君) 秋葉就一君の質疑に対する当局の答弁を求めます。
保健医療担当部長渡辺真俊君。
(
説明者渡辺真俊君登壇)
◯説明者(渡辺真俊君)
新型コロナウイルス感染症への対応について、宿泊施設の選定基準についての御質問でございますけれども、宿泊施設については、施設1棟を借り上げられること、個室管理が可能なこと、一定規模の部屋数があること、支援する職員の安全のための区画管理がしやすいことなどを勘案し、現地調査等を行って選定してございます。
続きまして、確保の見込みについての御質問でございますが、これまで4つのホテルで計526室を確保してございます。残る1,500弱の確保に向けて、県といたしましては施設の効率的な運用の観点から、引き続き150室以上を有する施設の確保に向けて調整を行っているところです。
最後に、自宅療養している患者の御家族に対して宿泊施設を借り上げたらどうかとの御質問でございますが、
宿泊施設確保事業は、コロナ感染患者さんの軽症者等に入居していただく宿泊施設を借り上げる事業でございます。国では、軽症者等について自宅ではなくホテルでの宿泊療養を勧めているところであり、そのことが御家族の感染防止につながると考えてございます。県においても、自宅で入院調整中の方について、速やかに入院治療やホテル療養につなげていきたいと思います。
以上でございます。
◯議長(阿井伸也君) 秋葉就一君。
◯秋葉就一君 御答弁ありがとうございました。2回目は要望にさせていただきますけれども、2,000室確保に向けて、150室以上のホテルで調整中ということでございますけれども、幅広く受け入れてくださるホテルを募って、鋭意交渉を進めて、できるだけ早く1,000室、2,000室と確保を目指していただけたらと思います。
また、私の3点目の質問にかかわることで申し上げますと、宿泊施設は軽症者等と……
◯議長(阿井伸也君) 申し合わせの時間が経過しましたので、簡明に願います。
◯秋葉就一君 時間となりましたので、鋭意やってください。お願いします。
◯議長(阿井伸也君) 以上で質疑を終結いたします。
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議 案 付 託
◯議長(阿井伸也君) ただいま議題となっております議案については、お手元に配付の議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
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議事日程追加、発議案第1号
◯議長(阿井伸也君) 次に、お手元に配付のとおり、発議案第1号が提出されました。
お諮りいたします。発議案第1号を緊急を要する事件と認め、日程に追加し、審議することに賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(阿井伸也君) 起立全員。よって発議案第1号は緊急を要する事件と認め、日程に追加し、審議することは可決されました。
発議案第1号を議題といたします。
ただいま議題といたしました発議案について、提出者の趣旨説明を求めます。木下敬二君。
(木下敬二君登壇)
◯木下敬二君 発議案第1号千葉県
新型コロナウイルス感染症に係る臨時の医療施設の開設等の迅速化及び円滑化に関する条例案につきまして、提出者を代表して趣旨説明を行います。
新型コロナウイルス感染症──以下本感染症と言います──は、感染拡大を続け、今も終息の見通しがはっきりしない状況にあります。現在のところ、確立された特効薬やワクチンはなく、
感染拡大防止策は基本的には県民一人一人の協力による行動変容にかかっています。現在、県民一丸となってこれに取り組んでいるものの、この防止策の限界は否定できませんので、医療体制の整備を着実に進め、本感染症以外の疾患にも影響を与える医療崩壊を何としても防ぎ、県民の命を最優先で守っていかなければなりません。すなわち、感染爆発までをも視野に入れた医療体制の整備は、本県の最優先課題であります。この点は4月22日の国の専門家会議の提言においても、入院施設が逼迫している都道府県においては、必要に応じて臨時の医療施設の枠組みを用いることも視野に入れ、早急な対応を講ずるべきとされ、都道府県知事らに対しては、今まで以上の強いリーダーシップが求められていると指摘されているところであります。
先ほどの安藤議員の質疑にもございましたが、本議会に提出されている県当局の補正予算案では、1,000床規模での臨時の医療施設を、5月中旬を目途に幕張メッセなどを想定して計上されていますが、本条例案は県当局が開設を判断した時点でできる限り速やかに開設ができるように、必要となる準備の後押しを議会側からするものでございます。
そこで、本条例案は、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法の第48条等を踏まえつつ、迅速かつ円滑な開設につなげるための規定として、1、本感染症の特性を踏まえた行動計画や県当局の柔軟な対応、2、関連法令の適切な活用、3、計画の策定や人材、資材の確保等の着実な準備、4、人的物的資源の集約化、効率化を図る工夫、5、必要な財政措置及び6、状況に応じた条例の見直しなどを設けています。また、臨時の医療施設の規模については、予算案のような大規模なものから、発熱外来診療専用の簡易な施設に至るまで、感染状況とニーズに応じた柔軟な選択を広く想定しております。そこで、関係者の負担軽減に少しでもつながるように、本条例の制定を通じて、改めて県民の皆様に本感染症への深刻な危機意識を持っていただき、行動変容の御協力を求めたいと思います。
また、事案の緊急性から、県当局においては本条例案の提出を見据えて既に先行準備を開始しているはずですので、改めて本条例制定後における迅速な計画の策定と準備を着実に進めるよう求めます。そして、何よりも
感染拡大防止策が功を奏し、臨時の医療施設が開設されることなく終わることを望むものですが、アメリカ疾病対策センターの所長等が警告するような感染拡大の第2、第3、第4波、新たな感染症など、もっと先の将来に備えたとしても、今回の試みを生かし続けることができる工夫をあわせ持っていただくよう申し添えます。
なお、我が党は、本感染症の党対策本部で策定した本条例案とあわせて、後ほど国への意見書案及び県当局への要望を含む決議案を提出する予定です。そこでは、本感染症により県民生活の事業活動等が深刻な影響を受けていることを踏まえて、国に対し対策全般の十分な支援や立法措置の検討を求めることや、また、県当局において予算案にも計上されている中小企業支援や独自の支援策の構築など、指導力を発揮して対策を迅速に進めることを求める内容となっています。我々議会側もしっかりと協力をしていく内容です。
最後に、今この瞬間においても、最前線で本感染症に立ち向かっている
医療従事者を初めとする全ての関係者各位に対し、深く敬意と感謝を申し上げるとともに、県当局と一丸となって全力で対策に取り組み、本感染症に必ず打ち勝つ決意を表明し、本条例案の趣旨説明を終わらせていただきます。議員各位の御理解、御賛同をよろしくお願い申し上げます。(拍手)
◯議長(阿井伸也君) 質疑の通告がありませんので、質疑なしと認めます。
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発議案第1号付託
◯議長(阿井伸也君) ただいま議題となっております発議案については、健康福祉常任委員会に付託いたします。
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発議案第2号
◯議長(阿井伸也君) 次に、お手元に配付のとおり、発議案第2号が提出されました。
お諮りいたします。発議案第2号を緊急を要する事件と認め、日程に追加し、審議することに賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(阿井伸也君) 起立少数。よって発議案第2号は緊急を要する事件と認め、日程に追加し、審議することは否決されました。
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発議案第3号
◯議長(阿井伸也君) 次に、お手元に配付のとおり発議案第3号が提出されました。
お諮りいたします。発議案第3号を緊急を要する事件と認め、日程に追加し、審議することに賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(阿井伸也君) 起立少数。よって発議案第3号は緊急を要する事件と認め、日程に追加し、審議することは否決されました。
常任委員会開催のため、暫時休憩いたします。
午前10時58分休憩
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午後1時50分開議
◯議長(阿井伸也君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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議案第1号ないし議案第4号及び発議案第1号総括審議
◯議長(阿井伸也君) 日程第5、議案第1号ないし第4号及び発議案第1号を一括議題とし、これより総括審議を行います。
常任委員会の審査の経過と結果について各常任委員会委員長の報告を求めます。商工労働常任委員会委員長中沢裕隆君。
(商工労働常任委員会委員長中沢裕隆君登壇、拍手)
◯商工労働常任委員会委員長(中沢裕隆君) 商工労働常任委員会に付託されました議案1件の審査の経過と結果について御報告いたします。
議案第1号令和2年度千葉県一般会計補正予算(第2号)については全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、「千葉県中小企業再建支援事業の申請手続について、中小企業の方々をどのようにサポートしていくのか」との質問に対して、「5月早々にもホームページで申請方法等を案内するとともに、専用のコールセンターを開設し、ワンストップで相談に対応する。コールセンターは当面土日、祝日も含めて対応する」との答弁がありました。
なお、一委員より、「県内の中小企業に幅広く周知するとともに、速やかに支給を開始してほしい」との要望がありました。
また、「
新型コロナウイルス感染症対応特別資金では、既存の制度融資に比べ、どのようなメリットがあるのか」との質問に対して、「特別資金は、融資額3,000万円の範囲で3年間の利子補給を行い、実質無利子、無担保とする制度である。既存の融資からの借りかえも認められる。また、元金据置期間は従来の2年から最長5年まで可能となる」との答弁がありました。
なお、一委員より、「資金繰りに困っている中小企業が必要な融資を受けられるよう、しっかりと取り組んでもらいたい」との要望がありました。
以上をもちまして商工労働常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(阿井伸也君) 健康福祉常任委員会委員長三沢智君。
(健康福祉常任委員会委員長三沢 智君登壇、拍手)
◯健康福祉常任委員会委員長(三沢 智君) 健康福祉常任委員会に付託されました議案3件、発議案1件の審査の経過と結果について御報告いたします。
最初に、議案について申し上げます。
議案第1号令和2年度千葉県一般会計補正予算(第2号)、議案第2号及び議案第3号専決処分の承認を求めることについての3議案については全員異議なく、原案のとおり可決及び承認すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第1号に関して、「千葉県
新型コロナウイルス感染症に係る臨時の医療施設に関する条例案などが成立した場合、どのような計画で進めていくのか」との質問に対して、「病床の設置や資機材の調達などを速やかに行うとともに、
医療従事者についても、県内大学等と協議しながら確保に努める」との答弁がありました。
また、「臨時の医療施設の開設地域における感染症防止策としてどのような取り組みを行っていくのか」との質問に対して、「いずれの地域で開設するにしても、感染症専門医の意見を聞きながら、万全の防疫体制を構築するとともに、周辺住民等の関係者に説明していく」との答弁がありました。
なお、一委員より、「感染拡大を防ぐため、防護服等の資機材を確保し、
PCR検査体制を拡充してほしい」との要望がありました。
次に、発議案について申し上げます。
発議案第1号千葉県
新型コロナウイルス感染症に係る臨時の医療施設の開設等の迅速化及び円滑化に関する条例の制定については、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上をもちまして健康福祉常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(阿井伸也君) 総務防災常任委員会副委員長森岳君。
(総務防災常任委員会副委員長森 岳君登壇、拍手)
◯総務防災常任委員会副委員長(森 岳君) 総務防災常任委員会に付託されました議案4件の審査の経過と結果について御報告いたします。
議案第1号令和2年度千葉県一般会計補正予算(第2号)、議案第2号ないし議案第4号、専決処分の承認を求めることについての4議案については全員異議なく、それぞれ原案のとおり可決及び承認すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第1号に関して、「歳入予算について、130億円全額を国庫支出金として計上しているが、国から交付金は十分に配分されるのか」との質問に対して、「感染症拡大防止策や県内経済の活性化などの取り組みについては、今後さらに補正予算の編成が必要と考えている。必要となる財源については、まずは国の交付金の活用を考えており、国に対しては十分な措置を要望していく。あわせて、交付金が十分に措置されない場合に備えて、県としても既存事業の見直しなど財源を捻出する努力を行い、
新型コロナウイルス感染症に対し必要な事業はきちんと執行していきたい」との答弁がありました。
以上をもちまして総務防災常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(阿井伸也君) 以上で各常任委員会委員長の報告は終わりました。
討論の通告がありませんので、討論なしと認めます。
これより起立により採決いたします。
採決は分割して行います。
初めに、議案第4号を採決いたします。総務防災常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(阿井伸也君) 起立多数。よって原案のとおり承認されました。
次に、議案第1号を採決いたします。関係常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(阿井伸也君) 起立全員。よって原案のとおり可決されました。
次に、議案第2号及び第3号を一括採決いたします。関係常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(阿井伸也君) 起立全員。よって原案のとおり承認されました。
次に、発議案第1号を採決いたします。健康福祉常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(阿井伸也君) 起立全員。よって原案のとおり可決されました。
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議事日程追加、発議案第4号
◯議長(阿井伸也君) 次に、お手元に配付のとおり発議案第4号が提出されました。
お諮りいたします。発議案第4号を緊急を要する事件と認め、日程に追加し、審議することに賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(阿井伸也君) 起立全員。よって発議案第4号は緊急を要する事件と認め、日程に追加し、審議することは可決されました。
発議案第4号を議題といたします。
お諮りいたします。ただいま議題といたしました発議案第4号につきましては、成規の手続を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(阿井伸也君) 御異議ないものと認め、これより起立により採決いたします。
原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(阿井伸也君) 起立全員。よって原案のとおり可決されました。
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議事日程追加、発議案第5号
◯議長(阿井伸也君) 次に、お手元に配付のとおり発議案第5号が提出されました。
お諮りいたします。発議案第5号を緊急を要する事件と認め、日程に追加し、審議することに賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(阿井伸也君) 起立全員。よって発議案第5号は緊急を要する事件と認め、日程に追加し、審議することは可決されました。
発議案第5号を議題といたします。
お諮りいたします。ただいま議題といたしました発議案第5号につきましては、成規の手続を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(阿井伸也君) 御異議ないものと認め、これより起立により採決いたします。
原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(阿井伸也君) 起立全員。よって原案のとおり可決されました。
ただいま議決されました発議案につきましては、議長においてしかるべく取り計らいますので、御了承願います。
以上で今
臨時県議会に付議されました案件全部を議了いたしました。
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閉 会
◯議長(阿井伸也君) これをもって令和2年4月
臨時県議会を閉会いたします。
令和2年4月30日午後2時3分閉会
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本日の会議に付した事件
1.開 会
2.議長の報告
3.議席の変更
4.会期決定の件
5.
会議録署名議員指名
6.議長の報告
7.議案第1号ないし議案第4号
8.
知事提案理由説明
9.
安藤じゅん子君の質疑
10.当局の応答
11.みわ由美君の質疑
12.当局の応答
13.伊藤とし子君の質疑
14.当局の応答
15.秋葉就一君の質疑
16.当局の応答
17.議案付託
18.発議案第1号
19.発議案第1号付託
20.発議案第2号
21.発議案第3号
22.議案第1号ないし議案第4号及び発議案第1号総括審議
23.発議案第4号
24.発議案第5号
25.閉 会
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出 席 議 員
議 長 阿井 伸也 君
副 議 長 今井 勝 君
議 員 鈴木 陽介 君 大崎 雄介 君 川名 康介 君
小野崎正喜 君 伊豆倉雄太 君 森 岳 君
茂呂 剛 君 川井 友則 君 仲村 秀明 君
野田 剛彦 君
安藤じゅん子君 小路 正和 君
中村 実 君 三沢 智 君 石井 一美 君
坂下しげき 君 水野 友貴 君 谷田川充丈 君
田村 耕作 君 松戸 隆政 君 守屋 貴子 君
岩井 泰憲 君 小池 正昭 君 関 政幸 君
中沢 裕隆 君 實川 隆 君 プリティ長嶋君
横山 秀明 君 入江 晶子 君 大川 忠夫 君
山本 義一 君 鶴岡 宏祥 君 林 幹人 君
武田 正光 君 瀧田 敏幸 君 鈴木 衛 君
木下 敬二 君 秋林 貴史 君 阿部 俊昭 君
礒部 裕和 君 網中 肇 君 臼井 正一 君
信田 光保 君 江野澤吉克 君 伊藤 昌弘 君
佐野 彰 君 加藤 英雄 君 みわ 由美 君
藤井 弘之 君 天野 行雄 君 竹内 圭司 君
高橋 浩 君 山中 操 君 鈴木 昌俊 君
石橋 清孝 君 吉本 充 君 宇野 裕 君
阿部 紘一 君 西尾 憲一 君 小宮 清子 君
赤間 正明 君 田中 信行 君 矢崎堅太郎 君
河野 俊紀 君 浜田 穂積 君 川名 寛章 君
河上 茂 君 伊藤 和男 君 宍倉 登 君
小高 伸太 君 本間 進 君 鈴木 和宏 君
松崎 太洋 君 宮川 太 君 田中幸太郎 君
宮坂 奈緒 君 佐藤健二郎 君 伊藤 寛 君
鈴木ひろ子 君 市原 淳 君 田沼 隆志 君
秋葉 就一 君 平田 悦子 君 菊岡たづ子 君
高橋 秀典 君 木名瀬訓光 君 高橋 祐子 君
秋本 享志 君 岩波 初美 君 伊藤とし子 君
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欠 席 議 員
斉藤 守 君 酒井 茂英 君
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出席説明者
知 事 森田 健作 君
副 知 事 高橋 渡 君
副 知 事 滝川 伸輔 君
総 務 部 長 石川 徹 君
健 康 福 祉 部 長 横山 正博 君
保健医療担当部長 渡辺 真俊 君
商 工 労 働 部 長 田中 剛 君
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出席事務局職員
事 務 局 長 宇井 隆浩
事 務 局 次 長 増田 等
議 事 課 長 鈴木 正雄
政 務 調 査 課 長 伊藤 正秀
議 事 課 副 課 長 粕谷 健
議 事 班 長 荻原 裕一
委 員 会 班 長 石塚 春美
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