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令和元年6月定例会(第8日目) 本文

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  1. 千葉県議会 2019-06-08
    令和元年6月定例会(第8日目) 本文


    取得元: 千葉県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-06
    令和元年6月招集  千葉県定例県議会会議録(第8号) 令和元年6月28日(金曜日)        ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━         議  事  日  程 議事日程(第8号)   令和元年6月28日(金曜日)午後1時開議 日程第1 議案第1号ないし議案第13号及び請願総括審議 日程第2 議案第14号ないし議案第16号(知事提案理由説明) 日程第3 発議案第2号ないし発議案第11号 日程第4 発議案第12号 日程第5 発議案第13号        ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━         午後1時0分開議 ◯議長(阿井伸也君) これより本日の会議開きます。        ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━         議案第1号ないし議案第13号及び請願総括審議 ◯議長(阿井伸也君) 日程第1、議案第1号ないし第13号及び請願一括議題とし、これより総括審議行います。  常任委員会審査の経過と結果について各常任委員会委員長の報告求めます。文教常任委員会委員長小路正和君。
        (文教常任委員会委員長小路正和君登壇、拍手) ◯文教常任委員会委員長小路正和君) おはようございます。文教常任委員会に付託されました議案1件の審査の経過と結果について御報告いたします。  議案第1号令和元年度千葉一般会計補正予算(第1号)については全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なもの要約して申し上げますと、議案第1号に関して、「虐待対応の強化に向けた非常勤講師の加配について、派遣人数は35人で足りるのか」との質問に対して、「県内の小学校には、一時保護解除後の児童のうち、見守りの頻度が高いとされる児童が100名程度在籍しており、非常勤講師が1人当たり二、三校兼務することで、これらの児童の見守りが可能となるものと考えている」との答弁がありました。  また、「非常勤講師の配置によって、どんな効果期待しているのか」との質問に対し、「非常勤講師が担任の授業代替している間に、担任は被虐待児童との面談や要保護児童対策地域協議会資料作成等に当たるなど、それぞれの児童の実情と学校の実態に応じた見守り体制の強化が図られるものと考えている」との答弁がありました。  次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なもの要約して申し上げますと、「スクール・サポート・スタッフの配置により、どの学校種で特に効果があったのか」との質問に対して、「昨年度、配置校にアンケート調査実施した結果、子供と向き合う時間がふえた、今後も配置希望するという回答が最も多かった学校種は小学校であり、より効果的な活用が図られたと見ている」との答弁がありました。  また、「新県立図書館等複合施設について、今後どのようなスケジュールで進めていくのか」との質問に対して、「新千葉県立図書館等複合施設基本計画(原案)については、パブリックコメントの意見踏まえ、本年秋目途に策定する予定である。その後は必要な調査実施した上で設計、工事等へと進めていく」との答弁がありました。  なお、一委員より、「新千葉県立図書館については、知の拠点として、次の世紀まで続くようなしっかりとしたものつくっていただきたい。また、蔵書等管理するスペースできる限り大きくとっていただきたい」との要望がありました。  次に、当委員会として、「義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書」及び「国における令和2年度教育予算拡充に関する意見書」別途提出することになりましたので、よろしくお願いいたします。  以上をもちまして文教常任委員会の報告終わります。よろしくお願いいたします。(拍手) ◯議長(阿井伸也君) 県土整備常任委員会委員長石井一美君。     (県土整備常任委員会委員長石井一美君登壇、拍手) ◯県土整備常任委員会委員長石井一美君) 県土整備常任委員会に付託されました議案5件の審査の経過と結果について御報告いたします。  議案第5号使用料及び手数料条例の一部改正する条例の制定について、議案第10号千葉県道路公社が行う有料道路事業計画の変更について、議案第11号茨城県道路公社が行う有料道路事業計画の変更について、議案第12号埼玉県道路公社が行う有料道路事業計画の変更について、議案第13号訴えの提起についての5議案については全員異議なく、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なもの要約して申し上げますと、「北千葉道路西側区間早期事業化に向け、どのように取り組んでいくのか」との質問に対して、「都市計画環境アセスメントの手続着実に進めることが重要であり、現在、環境調査進めている。今後、都市計画原案説明会開催し、住民にわかりやすく説明するなど、手続が円滑に進むよう取り組んでいく」との答弁がありました。  なお、一委員より、「既に開通している白井市谷田から小室の約2キロメートルについてはボトルネックになる可能性が高いため、今後、高規格道路としての機能確保するために研究していただきたい」との要望がありました。  また、「九十九里有料道路の陸閘はJアラート情報により自動閉鎖するとのことであるが、この情報伝達や電源などのバックアップについてはどのように考えているのか」との質問に対して、「土木事務所に設置される統制局でJアラート受信した後、光回線による有線網と衛星回線の2系統で陸閘へ閉鎖信号伝達する。また、電源については、電力会社からの供給基本としつつ非常用電源も整備することで、停電時においても自動的に閉鎖に必要となる電源確保する」との答弁がありました。  なお、一委員より、「堆砂で陸閘が作動しないということがないよう、維持管理もしっかりやっていただきたい」との要望がありました。  以上をもちまして県土整備常任委員会の報告終わります。(拍手) ◯議長(阿井伸也君) 農林水産常任委員会委員長小野崎正喜君。     (農林水産常任委員会委員長小野崎正喜君登壇、拍手) ◯農林水産常任委員会委員長小野崎正喜君) おはようございます。農林水産常任委員会に付託されました議案1件の審査の経過と結果について御報告いたします。  議案第9号契約の変更については全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なもの要約して申し上げますと、「農地中間管理事業関連法が改正され、農地の集積・集約化進めていくことが期待されるが、本年度はどのように取り組んでいくのか」との質問に対して、「農地の集積・集約化加速するには、具体的かつ実効性のある人・農地プランが重要となることから、農家や市町村だけでなく、地域の実情把握している農地利用最適化推進委員等調整役として加え、地域での徹底した話し合い行っていただくことにより、人・農地プランの作成支援していく」との答弁がありました。  次に、「防災重点ため池について、新たな国の方針踏まえて、県は今後どのように対応していくのか」との質問に対して、「国の方針により、市町村において、ため池マップ緊急連絡網浸水想定区域図作成することになるため、県では今後、ため池マップ作成のための基礎資料市町村に提供するとともに、施設の状況に応じて優先度つけ、補強対策実施していく」との答弁がありました。  なお、一委員より、「ため池の安全性の確保や決壊時の迅速な避難体制の構築は住民の生命、財産にとって非常に重要なものである。ため池マップ等については、地域住民一人一人に十分周知するよう、市町村との連携密にしていただきたい」との要望がありました。  以上をもちまして農林水産常任委員会の報告終わります。(拍手) ◯議長(阿井伸也君) 商工労働常任委員会委員長中沢裕隆君。     (商工労働常任委員会委員長中沢裕隆君登壇、拍手) ◯商工労働常任委員会委員長中沢裕隆君) 商工労働常任委員会に付託されました議案1件の審査の経過と結果について御報告いたします。  議案第5号使用料及び手数料条例の一部改正する条例の制定については全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なもの要約して申し上げますと、「経済環境が変化している中、中小企業対策にどのように取り組むのか」との質問に対して、「県経済の発展のためには、県内企業のおおむね99.8%占め、地域経済の主要な担い手である中小企業の活性化が重要となっている。このことから、資金調達初め事業承継人材確保策など、各企業が抱える個々の課題に応じた伴走型支援行い、中小企業経営基盤の強化図っていく」との答弁がありました。  また、「障害者雇用について、県内企業法定雇用率達成状況はどうか。また、法定雇用率が未達成となっている企業への啓発はどのように行っていくのか」との質問に対して、「法定雇用率達成している県内企業は49.4%である。未達成となっている企業に対しては、障害のある方が働く職場の見学会や相談会、企業訪問など実施し、障害者雇用への理解促進していく」との答弁がありました。  なお、一委員より、「単に雇用率という数合わせに陥ることなく、障害者一人一人の状況や希望に応じたマッチングにも配慮した取り組みしていただきたい」との要望がありました。  また、「企業誘致について、知事によるトップセミナー7月に東京で開催するとのことだが、過去5年間の実績はどうか」との質問に対して、「これまで東京で5回、大阪で3回、名古屋で2回、企業誘致セミナー開催しており、参加企業のうち5社が県内に立地している」との答弁がありました。  以上をもちまして商工労働常任委員会の報告終わります。(拍手) ◯議長(阿井伸也君) 環境生活警察常任委員会委員長中村実君。     (環境生活警察常任委員会委員長中村 実君登壇、拍手) ◯環境生活警察常任委員会委員長(中村 実君) 環境生活警察常任委員会に付託されました議案1件の審査の経過と結果について御報告いたします。  議案第5号使用料及び手数料条例の一部改正する条例の制定については賛成多数をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なもの要約して申し上げますと、「交通安全推進隊の見守り活動が一目でわかるような対策考えるべきと思うが、どうか」との質問に対し、「交通安全推進隊の活動が目立つようにすることで子供たちに安心感与えるとともに、自動車等運転者への注意喚起となり、また隊員自身安全確保にも資することから、交通安全推進隊に対する活動支援の強化について検討進めてまいりたい」との答弁がありました。  なお、一委員より、「交通安全推進隊の認知度の向上や隊員数の増加が望まれることから、防犯ボランティアなどの状況も勘案して、活動支援の強化について検討進めていただきたい」との要望がありました。  また、「本年4月、東池袋で高齢者が運転する車が暴走し、母子2人が亡くなるなどの大変痛ましい事故が発生したが、事故後、運転免許自主返納数はふえたのか」との質問に対し、「自主返納数は、事故発生日以前の1週間では498人であったが、事故発生後の1週間では648人となり、約3割増加した」との答弁がありました。  また、「運転免許自主返納者に対する優遇措置取り組み状況はどうか」との質問に対し、「高齢運転者等運転免許の返納ためらう要因には移動手段の確保への不安等があることから、公共交通機関運賃割引はもとより、その他のさまざまなサービスの提供についても、自治体や企業等に働きかけ行い、高齢者が自主的に運転免許返納しやすい環境づくりに努めている」との答弁がありました。  以上をもちまして環境生活警察常任委員会の報告終わります。(拍手) ◯議長(阿井伸也君) 健康福祉常任委員会委員長三沢智君。     (健康福祉常任委員会委員長三沢 智君登壇、拍手) ◯健康福祉常任委員会委員長(三沢 智君) こんにちは。健康福祉常任委員会に付託されました議案4件の審査の経過と結果について御報告いたします。  議案第1号令和元年度千葉一般会計補正予算(第1号)、議案第7号千葉県保健師等修学資金貸付条例の一部改正する条例の制定についての2議案については全員異議なく、議案第5号使用料及び手数料条例の一部改正する条例の制定について、議案第6号民生委員の定数定める条例の一部改正する条例の制定についての2議案については賛成多数をもって、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なもの要約して申し上げますと、議案第1号に関して、「6月補正予算児童相談所虐待防止体制強化事業の拡大により、どのような効果が期待できるのか」との質問に対して、「電話相談員児童安全確認協力員及び児童虐待対応協力員の増員により児童福祉司の負担が減り、随時の通告への素早い対応が可能になることや、専門的支援により注力できるようになる等の事業効果が期待できる」との答弁がありました。  次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なもの要約して申し上げますと、「旅館、ホテル活用した被災者支援協定締結の目的は何か」との質問に対して、「災害が発生し、中長期化する避難所での生活において、特別な配慮が必要な方には千葉県旅館ホテル生活衛生同業組合の組合員から宿泊施設等の提供いただくことで、避難生活負担軽減につなげること目的としている」との答弁がありました。  また、「ヘルプマーク県民にどのように周知しているのか」との質問に対して、「ヘルプマークあらわしたヘルプカードこれまで8万枚作成しており、今年度も引き続き作成するほか、ストラップ型のヘルプマーク新たに配布することとしている。また、これまでチラシ、ポスターなど計9万5,000枚市町村や健康福祉センター公共交通機関などに配布してきたが、今年度も4万5,000枚配布するなどによりヘルプマークの周知図っていく」との答弁がありました。  以上をもちまして健康福祉常任委員会の報告終わります。(拍手) ◯議長(阿井伸也君) 総合企画企業常任委員会委員長實川隆君。     (総合企画企業常任委員会委員長實川 隆君登壇、拍手) ◯総合企画企業常任委員会委員長(實川 隆君) 総合企画企業常任委員会に付託されました議案1件の審査の経過と結果について御報告いたします。  議案第8号千葉県水道事業給水条例の一部改正する条例の制定については全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なもの要約して申し上げますと、議案第8号に関して、「指定給水装置工事事業者の指定に関し、5年ごとの更新制が導入されることについて、どのように周知図っていくのか」との質問に対して、「更新制度に関する案内企業局のホームページに掲載するとともに、事業者に対する説明会開催する。また、導入後は指定事業者実態把握に努めるとともに、更新した事業者についてはホームページ等活用し、お客様に周知していく」との答弁がありました。  なお、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、主なもの要約して申し上げますと、「近年の外国人相談窓口の実績はどうか。また、新たな外国人材受け入れが始まったことにより、相談機能どう拡充するのか」との質問に対して、「近年の相談件数は年間1,000件前後で推移している。7月1日からは対応言語4言語から13言語にふやすとともに、複雑化する相談に対応するため、弁護士や行政書士による専門相談も開始する」との答弁がありました。  また、「野田市の虐待事件受けて、DV相談窓口児童相談所との連携状況はどうか」との質問に対して、「児童虐待発見した場合の児童相談所への通告等徹底するよう、県及び市町村のDV相談窓口に対し通知したところである。また、児童虐待防止緊急対策に基づき、児童虐待担当部門DV担当部門との機能的な連携の強化や研修の見直しなどの検討進めている」との答弁がありました。  また、「安定給水維持する上で重要な浄水場や給水場の耐震化の状況はどうか。また、今後どのように耐震化進めていくのか」との質問に対して、「平成30年度末の耐震化率は98.1%であり、令和2年度末までに99.1%とする計画である。なお、今年度は給水場ポンプ棟耐震工事など、3件の工事に着手する予定であり、今後も計画的に事業進め、耐震化率の向上に努めていく」との答弁がありました。  以上をもちまして総合企画企業常任委員会の報告終わります。(拍手) ◯議長(阿井伸也君) 総務防災常任委員会委員長斉藤守君。     (総務防災常任委員会委員長斉藤 守君登壇、拍手) ◯総務防災常任委員会委員長(斉藤 守君) 総務防災常任委員会に付託されました議案5件、請願1件の審査の経過と結果について御報告いたします。  最初に、議案について申し上げます。  議案第1号令和元年度千葉一般会計補正予算(第1号)、議案第2号令和元年度千葉特別会計財政調整基金補正予算(第1号)、議案第3号職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正する条例の制定について、議案第4号千葉県県税条例等の一部改正する条例の制定について、議案第5号使用料及び手数料条例の一部改正する条例の制定についての5議案については全員異議なく、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なもの要約して申し上げますと、議案第4号に関して、「法人事業税自動車税税率引き下げにより、本県の財政にはどのような影響が生じるのか」との質問に対して、「それぞれ税率は下がるが、別途、国による譲与税や財源補填措置があるほか、最終的には地方交付税で調整されるなどにより、いずれも本県の財政に大きな影響は生じない」との答弁がありました。  なお、一委員より、「消費税率の引き上げとともに税制が大きく変わることになるので、事業者や県民が混乱しないよう制度周知に努めてほしい」との要望がありました。  次に、請願については、お手元に配付の請願審査結果報告書のとおり決定いたしました。  次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、主なもの要約して申し上げますと、「県文書館県立図書館の複合化により、どのような効果が期待できるのか。また、文書館として新たな取り組みはあるのか」との質問に対して、「関連性のある図書や公文書等1カ所で閲覧できるなど、県民サービスの向上が期待できる。また、新たにインターネットを通じて資料閲覧できるサービスの提供など検討している」との答弁がありました。  また、「本年度の九都県市合同防災訓練の特徴はどのようなものか」との質問に対して、「本年度は都市圏での大規模地震想定し、防災関係機関による倒壊建物等からの救出、救助などの実動訓練、避難所における支援物資受け入れ等の実践的な訓練実施する予定である」との答弁がありました。  なお、一委員から、「共催市である船橋市や関係機関との連携密にし、より実効性のある訓練実現していただきたい」との要望がありました。  以上をもちまして総務防災常任委員会の報告終わります。(拍手) ◯議長(阿井伸也君) 以上で各常任委員会委員長の報告は終わりました。  討論の通告がありますので、この際これ許します。通告順によりみわ由美君。     (みわ由美君登壇、拍手) ◯みわ由美君 松戸市選出、日本共産党みわ由美です。党代表して、議案と請願に対する討論行います。  最初に、賛成する議案です。議案第1号一般会計補正予算は、県が野田市の女児虐待死事件受け、5月に緊急対策まとめ、それ予算化したものです。児童虐待防止に向けた一定の前進と言えます。同時に、この対策だけでは不十分であり、早急に解決しなければならないこと、さらなる努力要する点があります。以下、指摘します。  第1は、一時保護所の大幅拡充児童相談所の抜本的な体制強化です。  県は補正で、6カ所ある児童相談所一時保護所の定員28人ふやす予定ですが、ことし6月1日の県内6カ所の定員超過は71人にも上っています。中央、市川、柏の児童相談所一時保護所は、ここ数カ月は定員の約2倍近くの子供たち保護しているため、国の居室面積最低基準すら満たしていないこと県も認めました。例えば柏児童相談所では、亡くなった野田市の女児が保護されていた期間は、定員25名に対し最大33名でしたが、ことし5月末日の保護児童は50名に達しており、さらに深刻化しています。  6月7日、柏児童相談所視察しましたが、8畳の居室に10人の子供たちが寝起きしており、それでも入り切れず、居室からあふれた子供たちはプレールームや学習室で就寝していました。風呂場も足りず、日課では入浴は夕方ですが、それでは全員入れず、朝から入浴していました。個室もなくプライバシーは守られず、静かに過ごす場所もありません。ある少年は、卓球台で仕切ったスペースに身寄せていました。これでは十分な個別的ケアは極めて困難です。しかも、詰め込み状態により衛生面でも不安があり、当日も13人が胃腸炎に感染していました。心身ともに傷負った子供たち一人一人に向き合った適切なケアと健康が守られる施設や環境がどうしても必要です。  一時保護所の増設に当たり留意していただきたいのは、児童相談所の機能維持する上で必要なスペースはきちんと確保することです。柏児相では、一時保護所ふやすために砂場や遊具もある中庭もなくす話も持ち上がっていますが、しかし、このスペースは、入所した子供とその親が一緒に遊ぶなどして、外部からの視線気にすることなく親子関係修復する場の1つとなっています。こうしたところなくしたのでは本末転倒です。やはり1つの児相の中に一時保護所ふやす上では敷地的な制約もありますから、この点からも児童相談所そのものの増設がどうしても必要です。また、県も述べているように、県施設等も積極的に活用して緊急に一時保護所拡充すべきです。
     第2は、教員の大幅増員と少人数学級の拡大です。  県は、小学校への非常勤講師35人の増員盛り込みました。担任が児童への見守り支援できるよう、授業の一部代替するということですが、確かに学校現場にとって、増員は支援につながります。しかし、そもそも本来必要な教員の未配置問題が依然未解決なもとで、今回の措置で十分とは言えません。県による教職員アンケートでも、児童に向き合う時間が確保できていると回答したのは54%にとどまり、多忙化の実態はますます深刻となっています。常任委員会でも指摘しましたが、担任は授業を通じて子供のわずかな変化見抜き、見守る努力重ねています。そうしてこそ、虐待の早期発見も可能だと思います。正規教員そのもの抜本的にふやし、少人数学級大幅に拡大することは不可欠です。そのこと強く求めるものです。  次に、反対する議案について述べます。  まず、議案第4号千葉県県税条例等の一部改正する条例の制定についてです。そもそも今回の改正は消費税増税前提としたものであり、それ自体、認められません。法人事業税については、地方法人課税の是正措置として特別法人事業譲与税が創設されるに当たり、法人事業税の税率引き下げるというものです。消費税増税で地方自治体の税収格差拡大深刻化させる一方で、本来、地方交付税制度を通じて、国が責任持って行うべき自治体間の財政調整の責任一部の地方自治体に押しつけることは許されません。自動車税の措置は、自動車業界の要請に応え、消費税増税前後の需要平準化することが目的です。よって、反対します。  次に、議案第5号使用料及び手数料条例の一部改正する条例の制定、議案第9号千葉県農林総合研究センター新本館建築、第10号ないし第12号の有料道路事業計画変更の議案も10月からの消費税増税が前提となっています。県民負担増は容認できません。これらの議案に反対します。  最後に、請願についてです。  請願第1号は、消費税率10%への引き上げ中止を求める意見書の提出求めるものです。請願者も指摘しているとおり、千葉県商工団体連合会の営業とくらし実態調査の結果では、景気悪化のもと、回答者の85%が消費税増税に反対と回答し、増税されたら売り上げや利益は減少、廃業も考えるなどの訴えが寄せられています。続くインボイス制度の導入にも倒産が一気にふえるなど、強い危機感が広がっています。  内閣府の景気動向指数は、6年5カ月ぶりに2カ月連続で悪化となりました。景気悪化の局面での増税強行は愚策と言うほかはありません。首相は、今回いただいたものは全てお返しする対策行うと言いますが、しかし、全て返すくらいなら、最初から増税などしなければよいのではありませんか。増税分高等教育の無償化や幼児教育・保育の無償化に充てるとも言いますが、その対象は極めて限定的です。しかも、その財源消費税増税に頼ったら、所得の少ない方には負担増のみが押しつけられます。政府・与党内からも、経済界の人からも、今10%にすべきでないとの声も上がっています。今からでも消費税増税は中止できます。大企業や富裕層への優遇税制ただすなど、消費税に頼らない別の道で財源つくることができます。よって、本請願の採択強く求め、以上、討論終わります。(拍手) ◯議長(阿井伸也君) 次に、秋葉就一君。     (秋葉就一君登壇) ◯秋葉就一君 議長のお許しいただきましたので、議案第1号令和元年度千葉一般会計補正予算(第1号)につきまして、賛成の討論させていただきます。  まずもって、本年1月に児童虐待で死亡されました栗原心愛さんの御冥福心よりお祈り申し上げます。  今までの委員長報告や、さきのみわ議員の討論にもありましたように、今回の補正議案につきましては、5月8日に児童虐待防止緊急対策として県が発表された内容裏づけて実行するための補正予算案1億8,800万と債務負担行為3億円から成っているものであり、児童相談所体制強化電話相談員の増員や児童安全確認協力員の増員等から成る児童相談所体制強化。中には一時保護所の増設、28名の定員増含む一時保護所の増設も含まれている内容の体制強化が1点目。そして2点目の関係機関との連携強化、3点目の広報、啓発の強化。いずれも必要なものであり、緊急に実施されなければならないものでありますため、県に全面的に賛成しますとともに、県に対しては、本議会で可決成立後、速やかに正式な手続にのっとりつつも、できるだけ速やかな執行よろしくお願い申し上げます。  しかしながら、今月19日、20日、新聞報道等で発覚いたしました、元柏児童相談所の職員が柏児童相談所とかかわりのあった未成年にたばことライター買い与えた容疑で書類送検されたという報道がありました。6月21日の健康福祉常任委員会で、健康福祉部長からはおわびの発言と、そして服務規律の徹底してまいりますという説明がありましたけれども、それが起こっていた時期が本年3月ということで、栗原心愛さんの事件が発覚してからまだ2カ月程度の、真剣になって、この検証と再発防止に取り組まなければいけない時期のさなかに起こったことについては、まことに遺憾であります。私からも、県議会からも服務規律のさらなる徹底お願い申し上げますとともに、その後の状況についてしっかりと県議会にも報告お願いしたいと存じます。  それから、体制強化については、28名の一時保護の定員増ということでは、本年6月1日時点の71名オーバーの現状には到底届かない状況だということは、先ほどの討論にもあったとおりでございます。代表質問に対する答弁の中で、少しでも前倒し、あるいは既存の施設の有効活用全庁的に図っていくという答弁がありました。まさに県知事が先頭に立って、既存の遊休施設の活用も含めた一時保護の定員の増速やかに図っていただくこと私からも改めてお願い申し上げます。  また、中央児童相談所の定員増については、今回の補正予算の対象にはなってないわけでありますけれども、それは旧青少年女性会館への移転が予定されているからということでありますけれども、私が調べたところ、現在の中央児相の面積は、延べ床面積は約1,763平方メートルに対して、今度、移転予定の建物に占める中央児童相談所分の面積は約4,377平方メートルと伺っておりまして、現行の約2.5倍ほどの延べ床面積になると伺っております。しかしながら、定員が25名から30名と、5名の増にとどまっているというふうに伺っております。レイアウトについては、ほぼ固まってしまっているところかとは思いますけれども、現在の一時保護の実人数鑑みますと、中央も既に6月1日時点で42名ということでありますので、今、大規模改修中ではあると思いますけれども、少しでも安全な形で定員増が図れないか、さらなる御検討お願い申し上げます。  また最後に、児童相談所が6カ所体制で、埼玉県ともちょっと比較してみましたけれども、政令市の人口除いた形で児相1つ当たりの人口算出しましたところ、埼玉県の場合が約85万7,000人、千葉県の場合が約88万人ということで2万数千人の差がありました。児童相談所の数ふやすということは簡単なことではないと思いますけれども、100万人以上の人口規模対象とする児相が3つある状況の中で、なかなか対応が難しいところはあると思います。児相の増設も含めた検討お願いしまして、私の賛成討論とさせていただきます。 ◯議長(阿井伸也君) 以上で討論終結いたします。  これより起立により採決いたします。  採決は分割して行います。  初めに、議案第5号採決いたします。関係常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。     (賛成者起立) ◯議長(阿井伸也君) 起立多数。よって原案のとおり可決されました。  次に、議案第10号ないし第12号一括採決いたします。県土整備常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。     (賛成者起立) ◯議長(阿井伸也君) 起立多数。よって原案のとおり可決されました。  次に、議案第4号採決いたします。総務防災常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。     (賛成者起立) ◯議長(阿井伸也君) 起立多数。よって原案のとおり可決されました。  次に、議案第9号及び第13号一括採決いたします。関係常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。     (賛成者起立) ◯議長(阿井伸也君) 起立多数。よって原案のとおり可決されました。  次に、議案第1号ないし第3号及び第6号ないし第8号一括採決いたします。関係常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。     (賛成者起立) ◯議長(阿井伸也君) 起立全員。よって原案のとおり可決されました。  次に、請願について採決いたします。  請願第1号採決いたします。総務防災常任委員会委員長報告のとおり決定することに賛成の諸君は御起立願います。     (賛成者起立) ◯議長(阿井伸也君) 起立多数。よって総務防災常任委員会委員長報告のとおり決定いたしました。        ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━         議 長 の 報 告 ◯議長(阿井伸也君) 本日、知事から追加議案の送付があり、これ受理いたしましたので、御報告いたします。        ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━         議案第14号ないし議案第16号 ◯議長(阿井伸也君) 日程第2、議案第14号ないし第16号一括議題といたします。  知事に提案理由の説明求めます。知事森田健作君。     (知事森田健作君登壇) ◯知事(森田健作君) おはようございます。ただいま追加提案いたしました議案について説明させていただきます。  議案第14号及び議案第15号は、教育委員会委員に貞廣斎子氏及び花岡伸和氏新たに任命することについて、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条の規定により、議案第16号は、収用委員会委員に稗田政義氏再任することについて、土地収用法第52条の規定により、それぞれ議会の同意得ようとするものでございます。  よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。 ◯議長(阿井伸也君) この際、お諮りいたします。ただいま議題といたしました追加議案3件につきましては、成規の手続省略し、直ちに採決することに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(阿井伸也君) 御異議ないものと認め、これより起立により採決いたします。  採決は分割して行います。  初めに、議案第14号教育委員会委員に貞廣斎子君任命することに同意求める件について、これに同意するに賛成の諸君は御起立願います。     (賛成者起立) ◯議長(阿井伸也君) 起立多数。よって本案は同意することに決定いたしました。  次に、議案第15号教育委員会委員に花岡伸和君任命することに同意求める件について、これに同意するに賛成の諸君は御起立願います。     (賛成者起立) ◯議長(阿井伸也君) 起立多数。よって本案は同意することに決定いたしました。  次に、議案第16号収用委員会委員に稗田政義君任命することに同意求める件について、これに同意するに賛成の諸君は御起立願います。     (賛成者起立) ◯議長(阿井伸也君) 起立多数。よって本案は同意することに決定いたしました。        ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━         発議案第2号ないし発議案第11号 ◯議長(阿井伸也君) 日程第3、発議案第2号ないし第11号一括議題といたします。  案文はお手元に配付してあります。  この際、お諮りいたします。ただいま議題といたしました発議案10件につきましては、千葉県議会会議規則第38条第3項の規定により、提出者の趣旨説明及び委員会付託省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(阿井伸也君) 御異議ないものと認め、提出者の趣旨説明及び委員会付託省略することに決定いたしました。  討論の通告がありますので、この際これ許します。伊藤とし子君。     (伊藤とし子君登壇、拍手) ◯伊藤とし子君 市民ネットワークの伊藤とし子です。共産党と共同提出の発議案第8号陸自オスプレイの木更津駐屯地への「暫定配備」の撤回求める意見書案に賛成の立場から討論いたします。  意見書案にもありますとおり、政府、防衛省は5月24日、陸上自衛隊が導入するティルトローター機MV−22オスプレイ17機全て陸自木更津基地に暫定配備すると表明しました。同日に行われた木更津市への説明においては、あくまでも暫定であって、木更津市からの了承が得られて初めて決定となるとのことでした。しかし、実際に17機分の購入費3,600億円は支払い済み、既に5機は納入され、米国内での飛行訓練行っているところであり、2021年度末までに17機全てが日本に輸送される計画となっています。本来の配備先である佐賀空港での受け入れ交渉が難航している中、オスプレイ部隊の新編も本年度内に予定されていることから、木更津基地への配備は既定の事実と判断せざる得ません。極めて事故率の高いオスプレイは、普天間基地所属の24機のうち、既に2機が墜落大破、死者3名出しています。残る22機のうち8機は整備不能として、昨年、新品に交換。同じ木更津基地内での定期点検整備に異常に時間がかかった事実は、この機種のメカニズムの複雑さ、整備の難しさ証明しています。  また、固定翼モードから回転翼モードへの切りかえ時の不安定さもかねてより指摘されており、固有の操縦の難しさに加え、沖縄県名護市沖での墜落事故で露呈した空中給油にかかわる構造的欠陥も存在しています。防衛省側も木更津暫定配備後の空中給油訓練実行そのものは否定しておりません。  そもそも離島防衛・奪還のためとされる陸自オスプレイ部隊が南西諸島より最大で2,000キロも離れた木更津に配備されるということは、軍事的合理性からかけ離れています。また、最大の争点である安全性の確保策についても、木更津市民はもとより、千葉県民、国民全体の合意がなされているとは到底思えません。今回の暫定配備計画は速やかに白紙撤回すべきであり、本意見書の採択と提出強く要望し、賛成討論といたします。(拍手) ◯議長(阿井伸也君) 以上で討論終結いたします。  これより起立により採決いたします。  採決は分割して行います。
     初めに、発議案第2号及び第8号一括採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。     (賛成者起立) ◯議長(阿井伸也君) 起立少数。よって発議案第2号及び第8号は否決されました。  次に、発議案第9号採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。     (賛成者起立) ◯議長(阿井伸也君) 起立少数。よって発議案第9号は否決されました。  次に、発議案第5号及び第10号一括採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。     (賛成者起立) ◯議長(阿井伸也君) 起立少数。よって発議案第5号及び第10号は否決されました。  次に、発議案第6号採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。     (賛成者起立) ◯議長(阿井伸也君) 起立少数。よって発議案第6号は否決されました。  次に、発議案第7号採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。     (賛成者起立) ◯議長(阿井伸也君) 起立少数。よって発議案第7号は否決されました。  次に、発議案第3号、第4号及び第11号一括採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。     (賛成者起立) ◯議長(阿井伸也君) 起立全員。よって発議案第3号、第4号及び第11号は可決されました。  ただいま議決されました発議案につきましては、議長においてしかるべく取り計らいますので、御了承願います。        ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━         発議案第12号 ◯議長(阿井伸也君) 日程第4、発議案第12号議題といたします。  案文はお手元に配付してあります。  ただいま議題といたしました発議案について、提出者の趣旨説明求めます。伊藤とし子君。     (伊藤とし子君登壇、拍手) ◯伊藤とし子君 市民ネットワークの伊藤とし子です。発議案第12号八ッ場ダムの試験湛水始める前に、地すべり対策等万全な安全対策講じること求める意見書案について、提出者として趣旨説明行います。  八ッ場ダムが計画されてから67年という歳月が経過しました。さまざまな紆余曲折経て、ことし6月12日、ダム本体のコンクリート打設が完了したということで、地元では盛大な式典が行われました。しかし、いまだ地元でもさまざまな異論が出ていることが新聞でも報道されています。とりわけ、ずり上がり方式という八ッ場ダム特有の生活再建策の結果として、現地ダム湖周辺30メートル以上ものかさ上げ造成地に新しい住居構えた住民からは不安の声が上がっています。八ッ場ダム建設現場は約2万4,000年前、浅間山の大爆発により、大規模な応桑岩屑雪崩と呼ばれる大量の土砂が吾妻川に流入しました。また、1783年(天明3年)の浅間山の大噴火の際にも、吾妻川大量の泥流が流れ下りました。  このように、現地では岩屑雪崩が堆積した地層が形成されたわけですが、ここに大雨が降ると、土が水含んで崩れやすくなり、これまでもしばしば地すべり起こしてきました。土地の人たちは、地すべり跡のくぼみが人の足跡に似ていることから、伝説の巨人、ダイダラボッチの足跡と呼びならわしてきました。この地域はまさに地すべり多発地帯なのです。ただでさえ脆弱な地盤であることから、専門家からは、くい工、アンカー工法という有効な対策が提案されてきました。ところが、国交省は2011年検証からわずか5年後、経費削減の名目で、安価なソイルセメント使った押さえ盛り土工法に変更してしまいました。これは土圧で制御するという極めて不安定な工法です。  加えて吾妻川は中和対策がされているものの弱酸性であり、また、ダム貯水池周辺に分布する熱水変質層から酸性地下水が浸出することも考えると、酸性水によりセメント成分が溶け出して、ソイルセメント押さえ盛り土の強度が低下することが専門家から指摘されています。さらに、経費削減の一環として、地すべり対策の対象箇所が当初の15カ所から8カ所に縮小されました。住民の生命と財産守るという地方自治の本旨からも極めて不適切な措置と考えます。  試験湛水始めれば、水位の変化による地盤への影響や酸性水によるソイルセメントの劣化が地すべり誘発する可能性が否定できません。一旦地すべりが起これば住民に甚大な被害が起きます。拙速に試験湛水行わず、まずは盤石の安全対策改めて講じることが急がれます。その必要性切に訴え、本意見書の趣旨説明といたします。皆様には何とぞ賛同していただきますようお願い申し上げます。(拍手) ◯議長(阿井伸也君) 質疑の通告がありませんので、質疑なしと認めます。  お諮りいたします。ただいま議題となっております発議案第12号につきましては、千葉県議会会議規則第38条第3項の規定により委員会付託省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(阿井伸也君) 御異議ないものと認め、委員会付託省略することに決定いたしました。  討論の通告がありませんので、討論なしと認めます。  これより起立により採決いたします。  発議案第12号採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。     (賛成者起立) ◯議長(阿井伸也君) 起立少数。よって発議案第12号は否決されました。        ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━         発議案第13号 ◯議長(阿井伸也君) 日程第5、発議案第13号議題といたします。  案文はお手元に配付してあります。  ただいま議題といたしました発議案について、提出者の趣旨説明求めます。加藤英雄君。     (加藤英雄君登壇、拍手) ◯加藤英雄君 日本共産党提出の発議案第13号老後の暮らし支える年金の実現求める意見書案への議員各位の賛同求め、趣旨説明行います。  今、政府の年金制度への対応をめぐって、怨嗟の声が全国隅々にまで広がり、今月16日、日比谷公園での年金返せデモには2,000人が集まり、怒りの声響かせました。その発端となったのは、3日、金融庁が公表した金融審議会市場ワーキング・グループ報告書です。報告書では、収入も年金給付に移行するなどで減少しているため、夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦無職世帯の平均的な姿で見ると、毎月の赤字額は約5万円で、まだ20年から30年の人生があるとすれば、不足額の総額は単純計算で1,300万円から2,000万円となる。だから、資産形成・運用といった自助の充実と述べられています。これは、老後、公的年金だけでは2,000万円も足りなくなる、だから貯蓄せよ、投資で資産ふやせと、あからさまに自己責任求めるもので、国民の老後の不安駆り立て、年金への信頼根底から揺るがすものです。同時に、これは低過ぎる公的年金の実態政府自身が認めたものだと言わざる得ません。  現に安倍政権になってからの7年間で見ると、物価は5.3%も上昇しているのに年金は0.8%のマイナス改定で、実質6.1%の大幅減となる年金の引き下げが行われてきました。さらに政府は、事もあろうに、この報告書の打ち消しに躍起になっています。誤解招く、政府と政策的スタンスが違うとして、報告書はなかった、受け取らないなどと言い出す始末、余りにも御都合主義ではありませんか。幾ら報告書なかったことにしても、年金だけでは暮らしていけないという事実は決して消し去ることはできません。  ですから、直近の世論調査では、共同、毎日、産経・FNNなどで、政府のこの間の対応について、問題だ、納得できない、適切でないとする回答が7割に上っています。あわせて共同の調査では、74.3%が老後について経済的に不安があると答えるなど、年金への不安が一層広がっていることが明らかとなっています。問題なのは、月5万円不足するというのは現在の年金受給者への推計であり、今後の年金水準はさらに低下していくということです。今の現役世代が年金受給者になったときに、必要な貯金は2,000万円どころでは済まなくなります。年金削減が2043年まで続くことで、現在、41歳以下の人たちが受け取る年金は月4万5,000円もの減額となり、30年間では1,620万円の減額、2,000万円どころか3,600万円も不足することが国会論戦で明らかになっています。  この貧しい年金の根底に横たわっているのが年金減らし続ける仕組み、マクロ経済スライドです。もともと年金額は、初めて受け取る人は賃金の伸び率に応じて、今、年金受け取っている人は物価の伸び率に応じて改定するとされてきました。しかし、自民・公明政権が2004年に年金法改悪し、物価、賃金が上がっても、その分より年金引き上げ幅低く抑え込み、実質的に年金削減する仕組み、マクロ経済スライド導入しました。さらに、2016年に年金カット法強行し、確実に年金削減できる体系としました。その結果、2019年の年金額は、物価が1.0%増、賃金が0.6%増のため、本来ならば年金は0.6%増が基準になりますが、この間の改悪でスライド調整率0.2%、さらに繰越調整率0.3%、合わせて0.5%分差し引くことになり、その結果、年金額は0.1%増にとどまります。物価上昇率1.0%には追いつかず、実質的には0.9%の削減で、実際の生活水準は低下し、一層窮地に追い込まれることになります。  しかも、安倍首相は19日の党首討論や22日のテレビ番組で、マクロ経済スライドなくせば7兆円の財源が必要と突如言い出しました。これは、国民が受け取るはずの年金がマクロ経済スライドによって7兆円も削られる、国民の年金が奪われること首相みずからが認めたことにほかなりません。この結果、今でさえ月6万5,000円にしかならない国民年金が月約4万5,000円にまで減る計算になります。これで果たして生きていけるのか。  私は声大にして訴えたい。これのどこが100年安心の年金なのか。2003年当時、年金安心プランだとか、今もらっている年金は下げません、暮らせる年金確保などと大宣伝されていましたが、ここに来て100年安心の看板は崩壊し、既に地に落ちたと言わざる得ません。老後の年金が不足するという報告書直視するのであれば、年金の削減は直ちにやめ、年金の底上げ図る、貧しい年金制度立て直して国民に安心与えることこそ、政治の責任でまずやるべきことなのではありませんか。  さあ、では、どうするのか。日本共産党は減らない年金にするために具体的な提案行っています。  第1に、年金減らし続けるマクロ経済スライドを中止し、給付と負担のバランスとる手だて講じることです。今の年金保険料は、月収62万円、ボーナス含め年収で1,000万円超えると保険料負担がふえない仕組みで、年収2,000万円の人も1億円の人もみんな保険料は同じで年間95万5,000円となっています。この保険料頭打ちの上限健康保険と同じ2,000万円まで引き上げる、そのことによって保険料収入ふやし、一方、高額所得者への給付は抑制していく。  2つ目は、年金積立金の活用です。年金積立金は約200兆円もあり、給付費の4年間分に当たります。ドイツ、イギリス、フランスなどの年金積立金は給付費の数カ月分であり、日本のため込みは異常とも言える水準です。これ政府が言うように100年先まで温存するのではなく、高齢化のピークとされる2050年代めどに計画的に活用していく。  3つ目は、年金の支え手である現役労働者の賃上げと正社員化で保険料収入と加入者ふやして年金財政安定させていくことです。言うまでもなく、安心できる年金は老後の暮らしの支えであるだけでなく、高齢者の消費増につながり、地域経済の発展にも貢献するものとなります。頼れる年金、減らない年金実現のため、議場の皆さんの本発議案への賛同呼びかけ、趣旨説明終わります。(拍手) ◯議長(阿井伸也君) 質疑の通告がありませんので、質疑なしと認めます。  お諮りいたします。ただいま議題となっております発議案第13号につきましては、千葉県議会会議規則第38条第3項の規定により委員会付託省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(阿井伸也君) 御異議ないものと認め、委員会付託省略することに決定いたしました。  討論の通告がありませんので、討論なしと認めます。  これより起立により採決いたします。  発議案第13号採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。     (賛成者起立) ◯議長(阿井伸也君) 起立少数。よって発議案第13号は否決されました。  以上で今期定例県議会に付議されました案件全部議了いたしました。        ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━         閉     会 ◯議長(阿井伸也君) これもって令和元年6月定例県議会閉会いたします。         令和元年6月28日午後2時14分閉会        ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━        本日の会議に付した事件 1.開  会 2.議案第1号ないし議案第13号及び請願総括審議 3.議長の報告 4.議案第14号ないし議案第16号 5.知事提案理由説明 6.発議案第2号ないし発議案第11号 7.発議案第12号 8.発議案第13号 9.閉  会        ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 出 席 議 員
      議   長  阿井 伸也 君   副 議 長  今井  勝 君   議   員  鈴木 和宏 君   平田 悦子 君   松崎 太洋 君          菊岡たづ子 君   宮川  太 君   田中幸太郎 君          宮坂 奈緒 君   佐藤健二郎 君   伊藤  寛 君          鈴木ひろ子 君   高橋 秀典 君   木名瀬訓光 君          市原  淳 君   田沼 隆志 君   秋葉 就一 君          岩波 初美 君   仲村 秀明 君   鈴木 陽介 君          野田 剛彦 君   大崎 雄介 君   安藤じゅん子君          高橋 祐子 君   秋本 享志 君   川名 康介 君          小野崎正喜 君   伊豆倉雄太 君   森   岳 君          茂呂  剛 君   小路 正和 君   中村  実 君          伊藤とし子 君   川井 友則 君   水野 友貴 君          谷田川充丈 君   田村 耕作 君   横山 秀明 君          松戸 隆政 君   入江 晶子 君   守屋 貴子 君          大川 忠夫 君   三沢  智 君   石井 一美 君          岩井 泰憲 君   小池 正昭 君   関  政幸 君          中沢 裕隆 君   實川  隆 君   斉藤  守 君          山本 義一 君   鶴岡 宏祥 君   坂下しげき 君          プリティ長嶋君   秋林 貴史 君   阿部 俊昭 君          礒部 裕和 君   天野 行雄 君   網中  肇 君          高橋  浩 君   矢崎堅太郎 君   林  幹人 君          武田 正光 君   瀧田 敏幸 君   鈴木  衛 君          木下 敬二 君   臼井 正一 君   信田 光保 君          江野澤吉克 君   伊藤 昌弘 君   佐野  彰 君          加藤 英雄 君   みわ 由美 君   藤井 弘之 君          赤間 正明 君   竹内 圭司 君   田中 信行 君          河野 俊紀 君   石橋 清孝 君   宇野  裕 君          本間  進 君   酒井 茂英 君   浜田 穂積 君          川名 寛章 君   河上  茂 君   伊藤 和男 君          小高 伸太 君   宍倉  登 君   阿部 紘一 君          吉本  充 君   鈴木 昌俊 君   山中  操 君          西尾 憲一 君   小宮 清子 君        ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 出席説明者          知         事         森田 健作 君          副    知    事         高橋  渡 君          副    知    事         滝川 伸輔 君          総  務  部  長          今泉 光幸 君          総 合 企 画 部 長         石川  徹 君          防災危機管理部長            岡本 和貴 君          健 康 福 祉 部 長         横山 正博 君          保健医療担当部長            岡田 就将 君          環 境 生 活 部 長         冨塚 昌子 君          オリンピック・パラリンピック推進局長  高橋 俊之 君          商 工 労 働 部 長         吉野  毅 君          農 林 水 産 部 長         半田 徹也 君          県 土 整 備 部 長         河南 正幸 君          都 市 整 備 局 長         保坂  隆 君          会 計 管 理 者           宇井 隆浩 君          企  業  局  長          玉田 浩一 君          病  院  局  長          矢島 鉄也 君          教    育    長         澤川 和宏 君          警 察 本 部 長           早川  治 君          人事委員会事務局長           藤田  厳 君          代 表 監 査 委 員         中島 輝夫 君        ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 出席事務局職員          事  務  局  長          加瀬 博夫          事 務 局 次 長           堤  紳一          議  事  課  長          飯田 満幸          政 務 調 査 課 長         伊藤 正秀          議 事 課 副 課 長         粕谷  健          議  事  班  長          荻原 裕一          委 員 会 班 長           石塚 春美 Copyright (C) Chiba Prefecture Assembly Minutes, All rights reserved....