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  1. 千葉県議会 2019-03-04
    平成31年_健康福祉常任委員会(第1号) 本文 2019.03.04


    取得元: 千葉県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-06
    7 議事の経過概要        ─────────────────────────────        開  会        午前10時1分開会 ◯委員長(伊豆倉雄太君) ただいまから健康福祉常任委員会を開会いたします。  会議に先立ちまして申し上げます。  伊藤和男委員には、本日所用のため欠席する旨の届け出がありましたので、御了承を願います。  朝日新聞千葉総局ほか16者より、本常任委員会取材のため録音したい旨の願い出があり、千葉県議会委員会傍聴規程第8条の規定により許可しましたので、御了承願います。  朝日新聞千葉総局ほか12者より、本常任委員会取材のため撮影したい旨の願い出があり、千葉県議会委員会傍聴規程第8条の規定により許可しましたので、御了承願います。撮影が終了するまで、しばらくお待ちください。     (撮影) ◯委員長(伊豆倉雄太君) それでは、撮影終了といたします。        ─────────────────────────────        会議録署名委員の指名 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 初めに、千葉県議会委員会条例第24条第1項の規定により、会議録署名委員に石橋委員、赤間委員を指名いたします。        ─────────────────────────────        付託案件及び審査順序 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 本委員会に付託された案件は、健康福祉部関係が議案15件、請願1件であります。また、病院局関係が議案2件であります。
     なお、審査の順序は、初めに病院局関係、次に健康福祉部関係とします。        ─────────────────────────────        審査の開始(病院局関係) ◯委員長(伊豆倉雄太君) これより病院局関係の審査を行います。        ─────────────────────────────        議案の概要説明並びに諸般の報告 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 初めに、議案の審査を行います。  病院局長に議案の概要説明並びに諸般の報告を求めます。  なお、諸般の報告に対する質疑は付託案件の審査終了後に行いますので、御了承願います。  矢島病院局長。 ◯説明者(矢島病院局長) 今回提案をいたしました病院局の議案につきまして御説明申し上げます。  本日、常任委員会において御審議いただく議案は2件でございます。  初めに、議案第23号平成31年度千葉県特別会計病院事業会計予算について御説明申し上げます。  これは、がんセンターなど県立6病院及び本局の運営に要する経費であり、収益的支出で471億863万3,000円を、資本的支出で293億2,293万6,000円を計上いたしました。  主な事業といたしまして、がんセンターの新棟建設工事及び医療情報システムの整備、(仮称)千葉県総合救急災害医療センターの実施設計、佐原病院本館の耐震改修工事、こども病院の保育所建設工事を行います。このほか、佐原病院の電子カルテシステムの更新や、循環器病センターの1.5テスラMRI更新など、計画的な医療機器の整備に努めてまいります。  さらに、CT等の画像診断の見落とし防止を図るため、外部の画像診断医に委託を行い、画像診断医と主治医が読影をする体制に強化してまいります。  次に、議案第47号平成30年度千葉県特別会計病院事業会計補正予算(第1号)について申し上げます。  これは、収益的支出において15億6,068万1,000円を増額補正し471億2,033万2,000円に、資本的支出において8億1,871万2,000円を減額補正し64億837万3,000円にしようとするものです。  続きまして、この際病院局の当面する諸問題等について、2点御報告申し上げます。  まず、県立病院の施設整備について申し上げます。  がんセンターの新棟につきましては、平成31年度末に竣工し、その後、医療機器の搬入等を行い、平成32年7月までにはオープンしたいと考えております。新病院では、ロボット手術やゲノム医療など、先進的で専門性の高いがん医療を提供するなど、本県のがん医療の中核を担う施設として整備を進めてまいります。また、施設が老朽化、狭隘化した救急医療センター及び精神科医療センターについては、(仮称)千葉県総合救急災害医療センターとして統合、整備するため、本年度は基本設計に取り組んできたところですが、平成31年度は引き続き実施設計を行うこととしております。  佐原病院については、本年度の実施設計を踏まえ、平成31年度から平成32年度までの予定で本館の耐震改修工事を実施することとしております。  次に、千葉県がんセンターへのハイパーサーミア導入に係る検討状況について申し上げます。  さきの議会において採択された請願等を踏まえ、医学的観点や経営的観点からの検討を行うため、外部有識者を含む検討会を設置したところです。2月28日に第1回検討会を開催し、検討の進め方などについて意見交換を行ったところであり、平成31年6月議会で結果について報告できるよう検討を進めてまいります。  以上、議案の概要を説明し、当面する諸問題等について御報告申し上げました。よろしく御審議くださるようお願いを申し上げます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) ありがとうございました。        ─────────────────────────────        議案第23号関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 初めに、議案第23号平成31年度千葉県特別会計病院事業会計予算を議題といたします。  当局に説明を求めます。  石井副参事兼財務室長兼特別監察室長。 ◯説明者(石井副参事兼財務室長兼特別監察室長) 議案第23号平成31年度千葉県特別会計病院事業会計予算について御説明いたします。お手元に配付いたしました病院局の議案説明補足資料、こちらの資料になりますけれども、この1ページをお開きください。  まず、収益的収支予算でございます。上段の表をごらんください。収益的収入でございますが、第1款病院事業収益は、1)の欄、461億1,460万1,000円でございます。前年度と比較すると、患者数の増加などに伴い医業収益が増加し、医業外収益においても一般会計からの繰入金である負担金、交付金等が増額となることから、13億6,840万6,000円の増額となっております。  続きまして、下段の表をごらんください。収益的支出でございます。第1款病院事業費用は、1)の欄、471億863万3,000円でございます。前年度と比較すると、医業費用において、医業収益の増加に伴い材料費が増加することや、職員数の増加や給与の増額改定により給与費が増額することなどから、15億4,898万2,000円の増額となっております。  2ページをお開きください。資本的収支予算でございます。上段の表をごらんください。資本的収入でございますが、第1款資本的収入は、1)の欄、280億5,813万2,000円でございます。前年度と比較すると、企業債の元金償還額の減に伴い一般会計からの繰入金が減少となりますが、施設整備事業等の増に伴う企業債の借り入れ増によりまして223億349万1,000円の増額となります。  下段の表をごらんください。資本的支出でございます。第1款資本的支出は、1)の欄、293億2,293万6,000円でございます。前年度と比較すると、がんセンター施設整備事業等の増に伴い建設改良費が増加となることから220億9,585万1,000円の増額となっております。主な内容のうち、がんセンター施設整備事業につきましては、新棟建設工事等の予算として建物取得費で219億3,146万6,000円、その他備品取得費や無形固定資産取得費等を含めた総額で244億5,072万7,000円を計上しております。また、佐原病院の耐震改修事業に係る予算として3億9,204万8,000円を、(仮称)千葉県総合救急災害医療センター施設整備事業に係る予算として4,953万4,000円を計上しております。その他、機械備品取得費として、循環器病センターの1.5テスラMRIなど総額24億1,834万円を計上しております。  以上で議案第23号の説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。  入江委員。 ◯入江晶子委員 まず、佐原病院についてお伺いいたします。  医師不足の現状と新年度の見通しはどうか。また、臨床研修医の受け入れ状況と新年度の見通しはどうかお伺いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 瀧口経営管理課長。 ◯説明者(瀧口経営管理課長) 経営管理課長でございます。  佐原病院の医師数の現状と見込みということでございますが、佐原病院の常勤の医師数、レジデント医を含めた医師数でございますが、平成25年の4月1日に29名だったものが、本年2月1日現在で16名というふうに減少しているところでございます。来年度に向けましては、引き続き千葉大学を初めとする大学医局への医師派遣要請あるいは民間人材紹介会社の利用などにより医師の確保に努めているところでございます。本年1月から脳神経外科医を1名確保しているところでございまして、来年度に向けまして、医局への依頼のほか、県立病院間での医師の派遣、あるいは65歳、定年された医師の方をスキルフルドクターとして活用するなど、いろんな手段を考えながら医師の確保を図ってまいりたいというふうに考えております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 ありがとうございます。努力をされているということなんですけれども、ことし1月28日に千葉県立病院運営検討会議が開かれたということで、あらかじめ資料をいただきました。そしてその中で、病院の新改革プランの取り組み状況というものが配付されたんですが、その中で気になる記載がございました。主要3科、内科、外科、整形外科の医師は、既に50代後半から60代となっており、若い医師の確保ができない場合は病院機能の維持が困難になるというような見込みというふうに書かれておりました。  そこでお尋ねしたいのですが、改革プランの中で、指導医の確保による臨床研修の強化と臨床研修医の受け入れ人数の増加、地域医療分野での研修医受け入れを検討しているということですが、これまでの取り組み状況と、新年度の見通しはどのようになっているでしょうか、お尋ねいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 瀧口経営管理課長。 ◯説明者(瀧口経営管理課長) 先ほど質問のまだ一部が漏れておりました。申しわけございません。  研修医につきましては千葉県がんセンターで一括採用ということでございまして、佐原にはローテーションで医師が回ることはあるということでございます。  確かに若手の医師の確保については大変大きな課題だというふうに考えておりまして、この研修医制度の充実を図るというのが大きな目標というか必要なことだというふうに考えております。来年度に、今後に向けましても臨床研修医のプログラムの見直し、充実等を図りまして、少しでも多くの医師の方に来ていただけるように努力してまいりたいというふうに考えております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) よろしいですか。  入江委員。 ◯入江晶子委員 かねてより私は県立病院で医師を育てて定着してもらう、その取り組みについて力を入れていただきたいということで発言してまいりましたけれども、1つ気になることがまたありまして、32年度から臨床研修、地域医療分野の対象が、国の制度改正によってだと思いますけれども200床未満の病院となるため、この佐原病院では病床数の見直しを、病院当局と佐原病院の現場で臨床研修医の受け入れ、とりわけ総合診療専門医ですね。そういったような専門医の養成の受け入れ機関となるかどうかということが、この200床で分かれてくるというような議論があるというふうに聞いております。というか、書かれております。そういったことで今年度検討しているというふうになっておりますけれども、その検討状況はどうでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 瀧口経営管理課長。 ◯説明者(瀧口経営管理課長) 委員のおっしゃいますとおり、臨床研修制度の見直しによりまして、200床を基準として、地域医療については研修機関になれるかどうかという区分があるわけなんですが、佐原病院の病床数につきましては、臨床研修医の問題だけではなくて、地域でどれだけの医療需要があるのか、あるいは今後の佐原病院のあり方等も含めて総合的に検討してまいりたいというふうに考えておりますので、その1つの要素として臨床研修制度についても検討してまいりたいというふうに考えております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 32年度からその制度が変わるということなんですが、そういった検討の締め切りというか、そういうことについてどのように考えておられますか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 瀧口経営管理課長。 ◯説明者(瀧口経営管理課長) 失礼いたしました。臨床研修のプログラムの提出というのが、4月の30日までというふうになっております。基本、地域医療については、なかなか研修機関になるのは難しいんですが、内科、外科等で佐原に医師を研修としてローテーションで回すというようなことで、佐原病院の臨床研修の機会というのは確保してまいりたいというふうに考えております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 佐原病院の現場からはどのような要望がありますか、それに対して。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 瀧口経営管理課長。 ◯説明者(瀧口経営管理課長) 佐原病院のほうからは、臨床研修医の確保に向けて病床数の見直しを検討してほしいということで、経営管理課のほうでは要望を受けているところでございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。予算の内容から大分離れてきて、もしやられるんだったらその他のときに、離れるときはお願いします。  入江委員。 ◯入江晶子委員 何が申し上げたいかというと、やはり県立病院群で医師を育てる上でも、地域医療を学ぶところは循環器病センターと佐原病院の2つの病院となっているわけです。その一方で、佐原病院では若い医師が不足すれば病院機能が働かなくなるという非常に危機的な状況にありますから、ぜひ佐原病院で、そういった地域医療に従事する若い医師を育てるためのプログラムをきちんと実施できるように、4月30日までが今期限とおっしゃいましたけれども、そこのところは十分病院現場の意見を酌みとる中で対応していただきたいということ、これは新年度の予算にもかかわる問題ですので、よろしくお願いしたいと思います。  それから佐原病院についてなんですけれども、非常に訪問看護とか在宅医療のニーズがふえている中で、現場は非常によく訪問看護ステーションも働いて、かなりの需要に応え切れなくなっているという現場も見てまいりました。  そこでお伺いしますが、訪問診療や訪問看護の実施状況、医師、看護師の体制はどのようになっているのか。また、新年度においても体制強化の見通しがあるのか、予算はどのようになっているのか。在宅医療についてお尋ねいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 見山副参事兼経営企画戦略室長
    ◯説明者(見山副参事兼経営企画戦略室長) 佐原病院における訪問看護ステーションの体制でございますけれども、佐原病院ですと、24時間365日、連絡体制を整えた訪問看護ステーションということでやっておりまして、約100名の患者さんに看護ケアを提供しております。体制としては、平成30年度ですけれども、常勤の看護師19名、嘱託5名という体制でございます。訪問看護の一応実績を申し上げますと、29年度になりますけれども8,094件ということでございます。  31年度の体制ですけれども、看護職員の訪問看護ステーションの看護師の増員を予定しております。  以上でございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石井副参事兼財務室長兼特別監察室長。 ◯説明者(石井副参事兼財務室長兼特別監察室長) 訪問看護関係の予算ということで、体制強化ということで、訪問看護専用車両につきまして、新年度で専用車両を10台追加する予定でございます。  以上でございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 ありがとうございます。人員も増員して、訪問看護で使う車も10台購入するということで、非常にこれは現場にとってもありがたい内容となっていると思います。かねてから訪問看護ステーションの看護師さんたちが、自家用車を使って訪問看護を行っていることについては問題視してきましたけれども、今回の予算でそれが購入ということで取り入れられたことについては評価をさせていただきます。  次に、循環器病センターについてお伺いします。  こちらも29年度から30年度初めにかけて、脳外科医や神経内科の医師がいなくなって、非常に経営的にも大変な御苦労をされているというふうに伺っておりますけれども、新年度における医師確保の現状と、現在の医師の数はどうなっているのか。また、薬剤師や臨床工学技士など、コメディカルについても状況についてお知らせいただきたいと思います。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 瀧口経営管理課長。 ◯説明者(瀧口経営管理課長) 循環器病センターでございますが、循環器病センターのこちらも常勤医師の数、レジデントを含めた常勤医師の数、平成25年の4月1日には52名おったところなんですが、本年の2月1日現在では44名というふうになっております。  循環器病センターにつきましても、大学医局等への医師派遣要請を引き続き行っているところでございますが、昨年度、今年度と減りまして、脳卒中対応の医師につきましては、現在非常勤の嘱託医師を確保して対応しているところでございますが、今のところは常勤医師の確保のめどは立っていない、大変厳しい状況にあるというところでございます。  それからコメディカル、薬剤師等のコメディカルの状況でございますが、こちらについては現在、数としては不足している状況にないというふうに認識しております。来年度につきまして、人員配置につきまして、現在作業中ということでございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 臨床研修医の受け入れ状況についてもお聞きしたいんですが、とりわけ総合診療専門医のプログラムの基幹施設として循環器病センターが位置づけられておりますけれども、県立病院において、この総合診療専門医、地域医療にとりわけ活躍が期待されている専門医を県の病院局として育成するために、どのような目標を立てておられるのでしょうか、お伺いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 瀧口経営管理課長。 ◯説明者(瀧口経営管理課長) 総合診療専門医につきましては、循環器病センターが後期研修の基幹施設となっておるところでございます。しかしながら、この制度を開始した昨年度から応募がないという、実績はゼロというところでございます。引き続き研修プログラムの見直し、あるいはこの周知徹底を図ってまいりまして、確保に努めてまいりたいというふうに考えております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 先ほども申し上げたとおり、県の病院局として若手の医師を養成して、そして定着して働いてもらう、この取り組みに本当に力を入れなければ、外から人材会社を頼んでお医者さんを引っ張ってくるとか、そういったことよりも、地道にそういった長い目で病院局で働いてもらう医師を育てていく。そのことに新年度においてもしっかりと取り組んでいただきたいというふうに、これは強く申し上げておきたいと思います。  それから、最後に施設整備の件で修繕費の予算なんですが、6病院における新年度の修繕費はどのようになっているのか、各病院の要望に十分応えられる予算計上がされているのでしょうか。その点についてお答えください。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石井副参事兼財務室長兼特別監察室長。 ◯説明者(石井副参事兼財務室長兼特別監察室長) 修繕費の状況についてお答えいたします。  31年度当初予算額で、修繕費が総額で4億9,600万円を計上してございます。要望につきまして各病院から要望をいただきまして、その要望に沿って対応するような形としております。また、年度途中に突発的な修繕工事が発生すれば、それはそれで順次対応、補正予算を計上するなり流用で対応するなり、対応していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 どこの病院も老朽化して、いろいろなところで修繕が必要になっているんですが、とりわけ循環器病センターにおける医師の宿直室や看護師の休憩スペースがないこと、また霊安所が非常に劣悪な環境となっていることについては、病院の現場からたびたび改善の要求が届いていたと聞いております。私も本会議やさまざまな予算委員会等で取り上げてまいりました。新年度において、これらの環境改善は組み込まれているんでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石井副参事兼財務室長兼特別監察室長。 ◯説明者(石井副参事兼財務室長兼特別監察室長) 平成31年度当初予算の作成に当たりまして、今委員御質問の宿直室等の施設につきまして、循環器病センターからの新たな施設整備などの要求はございませんでした。しかしながら、先ほども申し上げましたけれども、小規模な改修につきましては修繕費等を一定の枠で予算化していますので、その範囲内で循環器病センターの判断での対応は可能であると考えております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 最後に要望なんですが、やはり研修医や若い医師を呼び込むためには、働く場所の環境改善というのは病院局としてもしっかりと取り組んでいただきたいというふうに思います。いろいろな病院をお訪ねして見てまいりましたけれども、とりわけ循環器病センターの宿直室ですね、あれほどひどいところは見たことありません。窓のない倉庫みたいなところに、2段ベッドで寝泊まりしているという。これでは若い先生方が、これだけが原因ではないですけれども、県の病院局で働きたいというふうには思わないのではないかなというふうに、非常に危惧しております。そういった医師、看護師を含めて医療スタッフの働きやすい環境改善にもしっかりと予算をつけていただいて、病院現場から追加の要望があればしっかりと応えていただきたいということを申し上げまして、質問を終わります。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) ほかにございますでしょうか。  寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 それでは、ちょっと関連しますけれども、もう少しざっくりとした大きな話で伺いたいと思います。  来年度の施設整備という点では本当に大きな一歩を踏み出すということになっていますけれども、一方で、今お話もありましたように、診療機能の維持確保という点では、各病院大変な苦労があるというふうに思います。入江委員からもお話しありましたけれども、1月28日に新改革プラン1年目である昨年度の点検評価を行う病院運営検討会議が開かれております。私も資料を見させていただきましたけれども、この中で、昨年度の実績について改革プランで掲げられている目標、計画等の比較というのが示されているというふうに思います。この中で、全体の評価というところと、それから特に今お話しあった循環器と佐原、この辺の目標、計画と実績との関係について、評価をちょっとお伺いしたいと思います。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 見山副参事兼経営企画戦略室長。 ◯説明者(見山副参事兼経営企画戦略室長) 新改革プラン1年目の評価、全体的には、経常収支がプランよりは改善しているということで評価しております。ただ、個別病院ごとに見ますと、経常収支は目標に達しておりませんので、そういう面では厳しいということで、中でも委員御指摘の循環器病センターと佐原病院については厳しい状況が続いております。特に、循環器病センターは、プラン策定時に想定しておりませんでした脳卒中の医師の異動等がございましたので、それについてはかなりほかの診療科でのカバー、努力していただいていますけれども、なかなか難しい状況でございます。  以上でございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 経常収支が、プランではマイナス22億円だったのがマイナス20億円ということで、これは評価しているところだというふうに思うんですけれども、お話しあったように、個々の病院の状況、特に循環器病センターと佐原というところでは、今お話しありましたけれども、延べ入院患者数、それから延べ外来患者数、これを見てみても、佐原病院は延べ入院患者数についてはプランを上回っているというところだと思いますけれども、それ以外はかなり大幅に落ち込んでいるというか、計画目標を下回っているという状況だと思います。とりわけ、やっぱり佐原病院、今お話がありましたけれども、延べ外来患者数で言うと、計画を1万5,000人以上、15%以上も下回っているという状況ですよね。計画では10万7,899人のところが、実績は9万1,417人ということで、かなりの乖離が生まれているというふうに思います。  改革プランの計画初年度からこれぐらいの乖離が生まれるというのは相当厳しい状況だと思いますけれども、この辺の要因というのはどういうふうに分析をされているでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 見山副参事兼経営企画戦略室長。 ◯説明者(見山副参事兼経営企画戦略室長) やはり医師不足の影響が大きいものと分析しております。あと、やはり地域連携等で紹介患者さんとかのところも、やはりなかなか地域の医療機関との連携がうまくいってないところもございまして、今年度なんかは病院のほうもかなり努力しておりますけれども、過去ちょっと疎遠になったこともございまして、そういうところで外来患者、紹介患者を含めてちょっと減少してしまったのかなと分析しております。  以上でございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 同じ資料に、今年度の11月末時点ですけれども実績も載っているんですよね、比較の表が。それで、これは割合だけですけれども、これを見るとさらにびっくりしたのは、初年度から今、佐原で言えば延べ入院患者数が15%以上目標と乖離があると。今年度どうかというと、前年同月比でさらにそれを下回っているという、そういう状況ですよね。循環器病センターだと、延べ入院患者数が前年同月比で12.6%マイナス、新入院患者数も10.7%のマイナス、入院収益が約1割落ち込んでいると。佐原病院でも新入院患者数は9.7%のマイナスということで、一層厳しくなっているというのが実態だと思います。  病院局として、補正予算の中で、これも今年度の延べ入院患者数や延べ外来患者数の見込みというのを修正していると思いますけれども、循環器病センターと佐原病院それぞれで、修正前と修正後の延べ入院患者数がそれぞれ何人になっているかというのをちょっとお示しいただきたいと思います。延べ入院患者数です。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石井副参事兼財務室長兼特別監察室長。 ◯説明者(石井副参事兼財務室長兼特別監察室長) まず、延べ入院患者でございます。循環器病センターが、補正前が5万1,050人、補正後が4万7,980人。佐原病院が、補正前が4万7,395人、補正後が4万4,632人でございます。延べ外来患者数のほうにつきましては、循環器病センターが補正前が8万1,165人、補正後が8万2,290人。佐原病院が、補正前が10万9,819人、補正後が10万110人となってございます。  以上でございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 延べ外来も教えていただいてありがとうございます。延べ入院患者数で言うと、循環器病センター、佐原病院それぞれ約3,000人ずつ当初予算よりも少なく修正をしているという状況だと思います。これが、新年度予算でも当然見込みを立てているというふうに思いますけれども、延べ入院患者数だけで結構です。循環器病センター、佐原病院、それぞれ何人というふうになっているでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石井副参事兼財務室長兼特別監察室長。 ◯説明者(石井副参事兼財務室長兼特別監察室長) 31年度当初の延べ入院患者数の循環器病センターでございます。4万8,450人、佐原病院が5万4,789人でございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 今お話しありましたけれども、佐原病院は修正した今年度の実績、4万4,632人でしたけれども、それを1万人もふえるという、そういう31年度の見込みになっているわけですよね。この数年減り続けていて、今年度の補正で3,000人少なく修正したのに、来年度1万人も延べ入院患者数をどうやってふやすという話なんでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石井副参事兼財務室長兼特別監察室長。 ◯説明者(石井副参事兼財務室長兼特別監察室長) 佐原病院の新年度の患者数につきましては、佐原病院のほうからの要求に基づいて計上しているところでございますが、1つは、1月に医師が1人ふえていること、そのほかことしの状況とか周囲の状況と総合的に勘案して、こういう判断をしてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。
    ◯寺尾 賢委員 今の話だとよくわからないですよね、曖昧でね。1人ふえたというのはいいことだと思うんですけれども、1万人もふえるというのはやっぱり現実味がない数字だというふうに思います。佐原病院の延べ入院患者数で言えば、新改革プランでももちろん掲げられていますけれども、来年度5万2,000人、それから最終年度の32年度に5万4,000人という数値目標を掲げていると思います。これに合わせてということだと恐らく思うんですけれども、もう既に初年度から改革プランの数値目標が実態に合わないものになってしまっているという、そういう状況だと思います。これはもちろん、一番の原因は医師不足、常勤医師数がプランで掲げている数字よりも大きく下回っちゃっているという状況があるからだというふうに思いますけれども、やっぱり根拠なくこうした、何というか甘い見通しに基づく数字を掲げるというのは無責任じゃないかと思いますけれども、総合的に勘案というのは具体的にどういうことなのか、もう少し詳しく教えていただけますでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 見山副参事兼経営企画戦略室長。 ◯説明者(見山副参事兼経営企画戦略室長) プラン上は、一応医師は現状維持かふえていくという、そういう医師確保に努力をするということでやっておりますし、医師数に合わせて患者さんも伸びていくという想定でやっております。あと、病床の利用率なんかもアップさせていきたいということで、目標ですので盛り込んでおります。決して無理な数字ということではなくて、過去にそれぞれそういった数字を達成したことがあるという範囲で、過去一度もやったことのない数字を掲げているということでございませんので、あくまでも目標でございますので、こういう形で計画はしておりますけれども、委員御指摘のとおり、確かに患者数を見ますと、各病院かなり苦しい状況で、今年度もかなり苦しくなってくるかなと思いますので、その辺は今後努力をしていかなきゃいけないという認識はしております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 過去やったことがあるといっても、お医者さんの数が全然違ったわけですよね、そのときは。一番、過去になったことないぐらいまでお医者さんの数が落ち込んでいるわけであって、そこをちゃんと直視すべきじゃないかというふうに思います。  我々も、もう何度もこの場でも繰り返してきましたけれども、とにかくこの状況を打開するには、今、入江委員のほうからも若手医師をちゃんと育成できるようなプログラムをという話もありましたけれども、そういうふうな病院だというふうに認識してもらうためにも、大もとにある方針、やっぱり保健医療計画や、そのさらに大もとにある県立病院の将来構想の見直しが必要だというふうに思います。地域完結型の一般医療は地域の自治体が担うという、この方針がある限り、医師確保に努めるって言うけれども、この場でも何度も議論してきましたけれども一向に進まないわけですよね。この先も見通しがあるかといったら、今お話しあったようになかなかないというわけで、このままではもう間違いなく東金病院の二の舞になるというふうに私は言わざるを得ないというふうに思います。  少なくとも、今言ったこの地域完結型の一般医療は、地域の自治体等が中心になって新たな医療提供体制を再構築するという、この書きぶりね。保健医療計画の書きぶりが、そのままもちろん改革プランにも載っておりますけれども、こうした書きぶりも含めて見直しの必要性というのは今感じていらっしゃらないでしょうか。ちょっとここだけ最後お聞きします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 見山副参事兼経営企画戦略室長。 ◯説明者(見山副参事兼経営企画戦略室長) 委員御指摘のとおり、県立病院の運営は保健医療計画に基づいて行っていくということですので、そういうことでございます。お考えはいろいろあると思いますので、病院運営の実態なんかもきちんと踏まえて、健康福祉部と次の保健医療計画の改定に向けては協議、議論させていただきたいと考えております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 もう既に改革プランから大きく数字を見てもそれてしまっているわけなので、それをまず認めていただいて、やっぱり今のままでは東金病院と同じように立ち枯れ状態になっていくのを狙っているとしか思えないというふうに言わざるを得ないと思いますので、皆さん認めないでしょうけれども、やっぱりそうならないためにも方針の見直しを強く要望します。  以上です。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) その他ございますか。  礒部委員。 ◯礒部裕和委員 先ほど御答弁の中でございました医師の人材紹介についてちょっと1点伺いたいのですが、来年度の予算として何人分予算額を計上されているのかということと、あと、平成30年度、今年度も同様の予算があったかと思うんですが、現状で何人、どの科で、どの病院にいらっしゃるのか、もしわかれば教えてください。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 瀧口経営管理課長。 ◯説明者(瀧口経営管理課長) 民間人材紹介会社の利用につきまして、平成31年度につきましては3,400万円を予算計上しているところでございます。これについては、今年度に比べまして300万円の増加ということでございます。これにつきましては、実際の支出につきましては成果払いということで、雇えた場合に雇った医師の年収を勘案して、人材紹介会社のほうに報酬を支払うというような制度になっております。  この平成30年度の実績なんですが、大変残念なことなんですが、常勤医師の採用に結びついたものはないということで、非常勤につきましては紹介を受けていると。佐原病院で言いますと婦人科の非常勤医師1名、がんセンターで麻酔科の医師3名、こういった実績があるところでございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 礒部委員。 ◯礒部裕和委員 今年度300万円予算がふえたということなんですが、今年度の実績から見て、この300万円へ予算ふやした理由というのはどういうことなんでしょう。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 瀧口経営管理課長。 ◯説明者(瀧口経営管理課長) 来年度につきましては、今年度の反省も踏まえまして、ヘッドハンティング型というものをこの項目の1つに掲げまして委託をしたいというふうに考えております。1人の手数料につきましては、金額等を上げまして対応したいというふうに考えております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 礒部委員。 ◯礒部裕和委員 今の御説明だと、1人にかかる費用が増加する見込みが考えられるということで予算を増額したということでよろしいのでしょうか。一応そういう理解にしたいと思いますが、この際、今これまで質疑があります、医師が足りないという中で、この人材紹介会社を使った医師の確保というのが何を目的としているのか。応急的に足りないところを緊急で埋めるという、その非常勤というお話なのか、やはり恒常的に足りないところを埋めてくるというのか。そもそも予算があって、その中で何人とれるかという話なのか、それとも、今ここの病院でこの科の医師が何人足りないからこの予算がついているのか、ここら辺のちょっと考え方もちょっと整理して教えていただきたいのですが、いかがでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 瀧口経営管理課長。 ◯説明者(瀧口経営管理課長) 民間人材紹介会社の利用を進めているのは、基本的には大学の医局からの医師の派遣というのがなかなか難しい、厳しい状況になっているということを踏まえまして、こういった制度の活用をしているところでございまして、最終的には常勤医師の確保、こちらを目指しているところでございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 礒部委員。 ◯礒部裕和委員 常勤医師の確保を、要はまずは紹介をしてもらって、その後常勤ということですから県の予算で雇用するという形に移行していくと思うんですけれども、その際、人材紹介会社を使った場合と正規雇用になった場合と、お医者さん個人の方にとって不利益とならないようにする、もしくは少し利益が出るぐらいの形にならないと、なかなかその常勤雇用というのはつながらないとは思うんですが。そこの、例えばことし非常勤で働いていただいている婦人科の方1名、それから麻酔科の方3名、この方々に対しては常勤になってくださいというようなお願いというのはされているんでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 瀧口経営管理課長。 ◯説明者(瀧口経営管理課長) 雇用の条件が非常勤ということで雇用しているところでございまして、この方に常勤医師にならないかみたいなことを声かけしているかどうかというのは、済みません、病院からの聞き取りを行っておりません。申しわけございません。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 礒部委員。 ◯礒部裕和委員 昨年度も申し上げたんですが、やはりこの人材紹介会社を使うと、その方の年俸のかなりの割合の部分を紹介会社に支払うということになりますので、できれば正規の医師の確保のためのお金として使う、これは健康福祉部さんとも相談をしていただくということになると思いますが、もちろん常勤雇用につながる形での人材紹介ならいいと思うんですが、ぜひそこのところを考えて来年度の予算執行をしていただきたいと思います。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 瀧口経営管理課長。 ◯説明者(瀧口経営管理課長) 医師を人材紹介会社からの紹介で雇用した場合も、お医者さん個人に行く給与あるいは手当等については、全くほかの医局からの紹介で来るものと変わりません。ただ、報酬の例えば20%に当たる部分を、また別途積算して人材紹介会社のほうに支払うという、そういったシステムになっておりますので、医師の処遇が悪くなるということはないというふうに考えております。     (礒部裕和委員、「はい、わかりました」と呼ぶ) ◯委員長(伊豆倉雄太君) ほかにございますでしょうか。──ないようですので、これで質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論はありませんか。  入江委員。 ◯入江晶子委員 賛成の立場で討論いたします。  先ほど来質疑させていただきましたが、6病院の医療現場の医療スタッフ、事務方も、非常に努力をして経営改善に取り組んでいるということはよく私も存じております。そこでお願いなんですが、やはり病院当局としても、医療現場に定期的に足を運んで情報交換をしていただきたい。先ほどの佐原病院についても、病床が200床以上となっているので、この先地域医療のプログラムが受け入れできなくなるとか、非常に病院の将来にかかわるような、そういうような制度改正を目前にして非常に苦しんでおられると思います。4月30日までが締め切りということですけれども、しっかりと早急に病院のほうに足を運んでいただいて、何よりも医療現場の方が求めることに寄り添って予算づけも行っていただき、さまざま対応していただきたいということを強く申し上げておきたいと思います。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) その他。  寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 個々の病院それぞれ努力されているんだというふうに思いますけれども、やっぱり大もとにある方針が変わらない限りは、これは絶対に好転しないというふうに思います。努力も報われないんじゃないかなと。実際、がんセンターに関して言えば、昨年度は延べ入院も延べ外来も改革プランで掲げている目標を下回っていましたけれども、今年度は両方とも回復しているわけですよね。でも、循環器、佐原はさっき言ったように両方とも今年度はさらに落ち込んでいるという、そういう状況です。やっぱりこの病院に先がないって思ったら、集まるお医者さんだって集まらないんですよ。だから、医師確保を進めていくためにも、改革プランと保健医療計画の見直しというのはいよいよ不可欠だというふうに思います。  予算上も、先ほど言ったように佐原病院で延べ入院患者数が1万人ふえるなんていうような甘い見通しに基づくそういう予算になっています。実態に合わないものになっていますので、より矛盾を深めるものになっていると思います。そうした予算になっているということを含めて、反対をいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) ほかにありますでしょうか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) ないようですので、討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第23号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 挙手多数。よって、議案第23号は可決すべきものと決定いたしました。        ─────────────────────────────        議案第47号関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、議案第47号平成30年度千葉県特別会計病院事業会計補正予算(第1号)を議題といたします。  当局に説明を求めます。  石井副参事兼財務室長兼特別監察室長。 ◯説明者(石井副参事兼財務室長兼特別監察室長) 議案第47号平成30年度千葉県特別会計病院事業会計補正予算(第1号)について御説明いたします。お手元の病院局議案説明補足資料、先ほど使いました資料の3ページをお開きください。  まず、収益的収支予算でございます。上段の表をごらんください。収益的収入でございますが、第1款病院事業収益は、患者単価の上昇などによる医業収益の増加等により4億430万6,000円の増額となり、補正後の予算額は計の欄、451億5,050万1,000円となります。  下段の表をごらんください。収益的支出でございますが、第1款病院事業費用は、給与費や減価償却費などが減少するものの、材料費や経費の増による医業費用の増加等により15億6,068万1,000円の増額となり、補正後の予算額は計の欄、471億2,033万2,000円となります。  4ページをお開きください。資本的収支予算でございます。これにつきましては、恐れ入りますけれども下段の表、資本的支出から御説明いたします。第1款資本的支出でございますが、これはがんセンターに係る建設工事のおくれに伴い生じる年割変更等によりまして8億1,871万2,000円の減額となり、補正後の予算額は計の欄、64億837万3,000円となります。  今度、上段の表に戻っていただきたいと思います。資本的収入でございます。第1款資本的収入は、先ほど御説明した支出の減額分の財源である企業債の借り入れ減によりまして8億1,900万円の減額となり、補正後の予算額は計の欄、49億3,564万1,000円となります。  以上で議案第47号の説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。
    ◯委員長(伊豆倉雄太君) 何か御質問はありますでしょうか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 以上で質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論はありませんか。  寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 今回、補正予算には賛成をしたいというふうに思います。というのは、我々病院事業会計そのものは、本来賛成すべきものだというふうに考えております。もっともっと充実を図っていかなければいけないと。大もとにある方針が問題があるということであって、やっぱり本来は賛成したいと。今回も医薬品など材料費の増というところなどが14億円というところは主なものというふうにもお聞きしました。予算そのものに原理的に反対という意味ではないということで、補正については賛成したいと思います。  以上です。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) その他ございますでしょうか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) ないようですので、討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第47号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 挙手全員。よって、議案第47号は可決すべきものと決定いたしました。  以上で議案の審査を終了いたします。        ─────────────────────────────        諸般の報告・その他の関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、諸般の報告・その他について御質問がありましたら御発言を願います。  石橋委員。 ◯石橋清孝委員 先ほどハイパーサーミアのことについて局長の報告の中でありました。たまたま私の関係者がハイパーサーミアの治療を受けてみたら、結局ハイパーサーミアというのは、簡単に言っちゃえば電子レンジの中に、ある部分の体を突っ込んで、そこで43度以上にして、それを15分ぐらい継続して、そこの中にがんの抗がん剤だとか、いろんな薬を入れて打っていく形で、いろいろと量の調整だとかいろんなことがあるんですけれども、まあまあそんな治療と伺いました。  そこで、医学的観点や経営的観点から、どのようなことを検討しようとしているのか伺います。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 見山副参事兼経営企画戦略室長。 ◯説明者(見山副参事兼経営企画戦略室長) 医学的観点から、文献調査等により、ハイパーサーミアの対象となり得るがんの種類ですとか、想定される患者数などの確認を行うことと、経営的観点からは、導入した場合の機器の管理ですとか必要な人員などの運用体制や、収支計画等について検討していくこととしております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石橋委員。 ◯石橋清孝委員 運用体制ということなんですけれども、ある意味では特殊な装置なんで、相当な研修とか何かが必要になると思います。それで、先ほどの設置した検討会の構成員はどのようになっているんでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 見山副参事兼経営企画戦略室長。 ◯説明者(見山副参事兼経営企画戦略室長) 千葉県がんセンターの医師のほか、がん患者団体の代表、ハイパーサーミアを実施している病院の医師、病院経営に精通した医師など合計7名の委員で構成しております。  以上です。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石橋委員。 ◯石橋清孝委員 わかりました。開催した検討会の内容はどのようなものになっているでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 見山副参事兼経営企画戦略室長。 ◯説明者(見山副参事兼経営企画戦略室長) 2月28日に開催しました検討会では、今後の具体的な検討スケジュール、検討の進め方、ハイパーサーミアを導入している病院を対象としたアンケートの実施等について御意見をいただいたところです。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石橋委員。 ◯石橋清孝委員 わかりました。それでは、さきの議会で採択された請願なので、よろしくお願いいたします。  以上です。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 赤間委員。 ◯赤間正明委員 私もハイパーサーミアに関してなんですが、今御指摘あったことに関して追加というか、私も議会で代表質問でこの課題は取り上げたんですけれども、患者の方々の要望は、千葉県の県立病院にこういった温熱療法の施設がないということで、多くの患者の方が埼玉県まで行って、交通費を払って、非常に苦しい中通われているということで、ぜひ千葉県としてこういった施設をつくってもらいたいという切実な願いを議会でも私も訴えさせていただきましたが、県民のというような説明の中で、県民のそういったためにといったお話がなかったので、この千葉県にこういった施設がない、公的な施設がないと、温熱療法を受けられる施設がないということに対しての御見解をお伺いしたいと思います。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 見山副参事兼経営企画戦略室長。 ◯説明者(見山副参事兼経営企画戦略室長) ハイパーサーミアにつきましては、がんセンターのほうにも要望をいただいていますし、知事宛てのほうの要望書もいただいております、過去。先ほど経営的観点と申し上げましたけれども、ハイパーサーミアにつきましては診療報酬上はかなり低く抑えられておりますけれども、県民の声ですね、県内に保険診療であるにもかかわらず1カ所もないということも勘案して、検討を進めたいと考えております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 赤間委員、大丈夫ですか。  佐野委員。 ◯佐野 彰委員 その機械そのものは、ほかの都道府県がどうなっているかわからないけれども、やっぱりそういう魅力が本当にあるならば、もっと他の民間病院でも結構入れていると思うんですよ。そういうところもやっぱり考えた中で、全体の、患者の目線もそれはそうだけれども、収益的なこともやっぱりある程度考えた中でどうするかということも考えていかなければ、今の病院経営はやっぱり赤字でいいというわけにいかないわけだから、そういうところも考えた上でやっぱりやってもらいたい。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 要望ということで。  ほかにございますでしょうか。  河野委員。 ◯河野俊紀委員 1点だけ質問させてください。今、児童虐待が非常にふえているんですけれども、これが虐待かどうかというのを見抜くのは、いろんな方法とか面接とかあるんですけれども、医学的な形で調べるということが今注目されているんですけれども、例えば外来とか、いろんな小さい子供さんたちの外来の中で、臨床法医学まではいかなくても、そういう知識でもって医学的にこれは虐待に間違いないと見抜くというような判断とか診察とかいうのは、どの程度県立病院のほうではやられておるんですか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 見山副参事兼経営企画戦略室長。 ◯説明者(見山副参事兼経営企画戦略室長) 児童虐待の関係ですけれども、医療機関ですと、頭部外傷等を初め虐待を疑わせる児童の受診も多いということで、国のほうでは早期発見とか早期対応を医療機関のほうに求めております。そのための国の事業として、児童虐待防止医療ネットワーク事業というのがございまして、これは健康福祉部の事業でございますけれども、本県におきましては千葉県こども病院がその事業を受託しておりまして、児童虐待専門コーディネーターとか、地域の医療機関に対する研修などを行っております。  医学的所見のみで虐待かどうかという判断をすることはかなり難しくて、ただ、病院ですとソーシャルワーカー等を通じて患者さんの御家族からの御相談なんかもありますので、そういう医学的所見ですとか家族の情報なんかを院内で組織的に共有を図って、なかなか主治医の先生から直接御家族の方に虐待の疑いがありますということをお伝えするのは、その後の医療の信頼関係もございますので、組織的な対応ということで、そういう児童虐待を専門に行うそういう委員会みたいなものを設置して、そこの医師が御家族とは接触する。児童虐待コーディネーターはいろいろと御相談するですとか、児童相談所ですとかに連携を図りながら対応を考えていくということで対応させていただいているところです。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 河野委員。 ◯河野俊紀委員 要望だけにしておきますけれども、これだけ児童虐待がふえて、かつうそばっかり親は言うわけですよ。これは教育だとかね。それを最終的な決め手と言っているのは、やっぱり、例えば1つのあざでもこれはかなりの、診察すると何度も虐待を受けた形跡がわかると、一目瞭然に科学的に言えるのは、そういう医学の見地からしかないと思うんですよ。実際には、不自然な死の8割は臨床法医学なしで日本の場合は通過しているみたいなんですけれども、だびに付されているんですけれども、やっぱりその分野において、今積極的にやられているというような話ですけれども、非常に気にかけてやっていただきたいと。できれば児童相談所との話も県立病院あるいはいろんな病院の中で、より頻繁にやっていくようなことを要望しておきます。  以上です。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 佐野委員。 ◯佐野 彰委員 先ほど医師不足とかいろんな形、話をされているけれども、県の救急医療センター、そこの今お医者さんの定数と患者というか、そういった流れはどうなっていますか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 瀧口経営管理課長。 ◯説明者(瀧口経営管理課長) 救急医療センターにつきましては、12月現在のものですが、42名の常勤医師が配置されております。うち、レジデント医が2名という状況でございます。  あと患者の状況でございますが、平成29年度の入院患者数が2万8,297名、通院患者数が外来の患者数が8,923名というふうになっておりまして、平成30年度は1月末現在の状況で、パーセントで言いますと、救急医療センターは入院患者数がマイナス1.6%、通院患者数はプラスの9.5%というような状況になっております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 佐野委員。 ◯佐野 彰委員 一時、海浜病院で心臓の手術をして死亡事故が発生したと。当初、その患者さんの中で、救急医療センターのほうに行こうと思っていたらば海浜病院のほうに行かれたと。そこで死亡事故ということが起きたと。今までは救急医療センターって言うと、千葉市に住んでいる人間からすると、あそこにいれば安心だというようなイメージがあったわけです。それは、いつでも患者を受け入れてくれるという体制がある、形があったのではないかなと。それがいっぱいだから市立の海浜病院のほうに回されたというふうに受けとめていたわけね。そういうことを考えたときに、先ほど同じところに、近くに救急医療センターと海浜病院が一体となった形で、今隣同士であるわけですね。そういう形の中で、やはりそういった医療設備だとかいろんなことを考えたときに、やっぱりお医者さんが魅力のある形で来てもらえるような体制というのはどうあるべきかということをやっぱり考えていかなければ、医者が足らない、足らないと言うだけじゃなくして、医者があそこの病院にぜひ行きたいというような病院に、どうあるべきかということをやっていかなければ、それはなかなかやっぱり難しいものではないだろうかなと。まして今、専門医の関係で、やっぱり手術の事例をある程度、一定のあれをとらなければ結局専門医の資格は得られないというような話も聞いておるわけです。  そういった中で、これからの病院そのものの体制をどうするかということをきちっと考えていかなければ、お医者さんにしたってかなりそういった細分化している時代の中から何を求めているかということをやっていかなければ、ただ病院をつくったから云々とかそういうことじゃなくして、救急医療センターの先ほど局長さんが言っていた精神科の病棟の合築だけじゃなくして、千葉県の医療そのものの一番のもとは救急医療センターだと、そういう中で、その県と市といろんな形の中でもっと情報交換をきちっとした中からどうすべきかということをやってもらいたいなと思っています。  それは何を意味するかといったときに、千葉市の病院も今2つの体制、青葉病院と海浜病院があるわけです。この体制も1つにしなければお医者さんが機能できないと、先生方も集まらないという形になっているわけですよ。それを考えたときに、救急医療センターそのものが単独でやって本当にいいのかと。やっぱりそういうところも大きな見地から見て、それによって患者がやっぱり喜んで治療に、喜んでではなくて、もし病気になったときに、やっぱり安心して治療を受けられるような体制ということを県の病院局としてやっぱり考えてもらいたいと。これがやっぱり一番の私は原点じゃないだろうかと。  まして、千葉県の場合には今千葉大が1つのオンリーワンで医学生をやっぱり出しているわけです。そことよく緊密に連絡をとりながら、どうあるべきかということをやっていかなければ、病院局が病院局がといったって、こんなの無理だよ。もっともっと千葉大との連絡を密にしながらやっぱりやることをしていかなければ、いい先生方もそうだし、魅力ある先生方も集まらないと思うんですけれども、矢島局長さん、御意見いかがですか。
    ◯委員長(伊豆倉雄太君) 矢島病院局長。 ◯説明者(矢島病院局長) 千葉県救急医療センターですが、実は私も卒後の初期臨床研修を県立の救急医療センターでさせていただきました。すごく魅力ある病院で、医師は3交代制で勤務をしながら、いつも24時間、365日対応していると。これは全国の高度救命救急センター、そんな各県あるわけじゃないですけれども、千葉県の県立救急医療センターは全国で2番目の高度救急センターをやるということで、今、佐野委員からも御指摘ありましたけれども、これにつきましては、千葉大学を初め関係のところともいろいろと調整をしながら、いい病院にしていくということはすごく大事ですし、新しい、その議論の中で、やはりこれからは災害医療というんでしょうか、そういうこともすごく大事になっていくので、24時間救急医療体制、先ほど患者さんが救急医療センターに来れなかったという話が出ましたけれども、これはちょっと具体的にその事例かどうかわかりませんが、やはりその救急医療センターで手術中のときには、周りの医療機関と大学だとか市立病院と連携しながら、救命救急センターで手術中の場合にはほかの病院の手術室があいていたら、そちらでも対応できるようにというような、そういうような連携も含めて、より県の救急医療体制としてやはりしっかり動くような形、それは県立救急医療センターだけでは無理ですので、委員御指摘ありましたように、大学を含め、そういうのは関係の医療機関とも連携をしながら、より魅力のある体制をつくっていくということで、医師の確保もこれからやっていくということが大事なのじゃないかというふうに思っております。  以上でございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) その他ございますでしょうか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) ないようですので、以上で諸般の報告・その他に対する質問を終結いたします。        ─────────────────────────────        委員長報告 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 特に委員長報告すべき事項がありましたら御発言を願います。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 特に御発言がないようですので、委員長報告につきましては正副委員長に一任を願います。  以上で病院局関係の審査を終了いたします。  暫時休憩いたします。        午前11時18分休憩        ─────────────────────────────        午前11時29分再開 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 休憩前に続き審査を行います。  健康福祉部関係の審査に先立ち申し上げます。  朝日新聞千葉総局ほか12者より、本常任委員会の取材のため、撮影したい旨の願い出があり、千葉県議会委員会傍聴規程第8条の規定により許可したので、御了承願います。撮影が終了するまでしばらくお待ちください。     (撮影) ◯委員長(伊豆倉雄太君) それでは、撮影を終了いたします。        ─────────────────────────────        審査の開始(健康福祉部関係) ◯委員長(伊豆倉雄太君) これより健康福祉部関係の審査を行います。        ─────────────────────────────        議案の概要説明並びに諸般の報告 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 初めに、議案の審査を行います。  健康福祉部長に議案の概要説明並びに諸般の報告を求めます。  なお、諸般の報告に対する質疑は付託案件の審査終了後に行いますので、御了承願います。  横山健康福祉部長。 ◯説明者(横山健康福祉部長) 今回提案いたしました健康福祉部関係の議案について御説明いたします。  本日、常任委員会において御審議いただく議案は15件でございます。  初めに、議案第1号平成31年度千葉県一般会計予算については、急速な高齢化の進展等に伴う社会保障費の増に対応するとともに、保育の基盤整備、医師、看護師の確保など、子ども・子育て世代への支援や福祉、医療の充実などの施策を進めていくための経費といたしまして3,640億4,345万8,000円を計上いたしました。これを前年度当初予算と比較いたしますと、額で200億4,758万5,000円、率で5.8%の増となりますが、その主な要因は、10月からの幼児教育・保育無償化に要する費用の一部を負担することなどによるものでございます。  平成31年度当初予算の主な内容といたしましては、1つとして、保育士の確保・定着を図るため、給与上乗せのための助成を行う千葉県保育士処遇改善事業や、資質向上と処遇改善につながる保育士等キャリアアップ研修事業、2つとして、増加する児童虐待に対応するため、児童相談所の体制強化を図る児童相談所及び児童福祉施設運営事業、3つとして、喫緊の課題である介護人材の確保定着を図るため、介護施設への外国人介護福祉士等の就業を促進する外国人介護職就業促進事業、4つとして、地域医療体制を確保するため若手医師の県内定着を図るちば若手医師キャリア形成支援事業や、訪問看護ステーション等の看護師不足の解消を図る訪問看護ステーション等出向支援事業、5つとして、その他、被災地で福祉支援を行う災害派遣福祉チームの体制整備や社会福祉センターの再整備、子どもの貧困に係る実態調査、発達障害者への支援体制の強化などに要する費用を計上いたしました。  次に、議案第7号、議案第8号及び議案第9号は特別会計に係る平成31年度当初予算で、母子父子寡婦福祉資金に2億7,789万9,000円、心身障害者扶養年金事業に7億3,915万9,000円、国民健康保険事業に5,212億149万5,000円をそれぞれ計上するものでございます。  次に、議案第25号、議案第31号、議案第32号及び議案第33号は、平成30年度補正予算に伴うものです。  議案第25号平成30年度千葉県一般会計補正予算(第3号)は、東千葉メディカルセンターへの追加支援の経費を計上するほか、人件費、社会保障費などについて実績を踏まえた減額を行った結果、46億3,746万4,000円を減額補正し、既定予算と合わせて3,395億7,766万1,000円にしようとするものでございます。  また、議案第31号、議案第32号及び議案第33号は、特別会計に係る平成30年度補正予算で、母子父子寡婦福祉資金においては4,798万9,000円を増額補正し、既定予算と合わせて3億2,697万4,000円に、心身障害者扶養年金事業においては859万4,000円を増額補正し、既定予算と合わせて7億5,735万4,000円に、国民健康保険事業においては52億2,318万5,000円を減額補正し、既定予算と合わせて5,357億8,173万円にしようとするものでございます。  次に、議案第53号千葉県知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、障害者総合支援法の一部改正により、障害福祉サービス等の情報公表制度が創設されたことを受け、事業所の指定権限の一部が条例で移譲されている我孫子市に対し、当該情報公表制度に係る事務の権限を移譲するものでございます。  次に、議案第54号使用料及び手数料条例等の一部を改正する条例の制定については、消費税率及び地方消費税率の8%から10%への引き上げに伴い、使用料、手数料の改定を行うほか、介護支援専門員の実務研修受講試験の試験問題の作成手数料等について、受験者数及び合格者数の減少を受け、適正な単価に見直すなど、所要の改正を行うものです。  次に、議案第55号職員の自己啓発等休業に関する条例等の一部を改正する条例の制定については、学校教育法の一部改正により、新たな教育施設として専門職大学が創設されたことなどから、県が設置する専用水道の水道技術管理者の資格について、所要の改正を行うものでございます。  次に、議案第56号介護医療院の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定については、医療法等の一部改正により、検体検査の精度の確保に関する事項が強化されたことに伴い、国の基準が改正されたことから、所要の改正を行うものでございます。  次に、議案第73号、議案第74号は、いずれも権利の放棄についてであり、議案第73号は、社会福祉施設整備費補助金等の交付決定の取り消しにより生じた補助金返還請求に係る債権のうち回収が不可能と認められる債権について、議案第74号は、旧医療技術大学校学生寮みずほ寮の光熱水費負担金に係る債権のうち回収が不可能と認められる債権について、それぞれ権利の放棄を行おうとするものでございます。  次に、議案第85号、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定については、国で定める児童福祉施設の設備及び運営に関する基準の改正により、児童指導員になることができる者の要件等が見直されたことから、所要の改正を行うものでございます。  続きまして、この際、健康福祉部の当面する諸課題等について、3点御報告申し上げます。  1点目は、児童虐待事件でございます。  去る1月24日に野田市在住の女児が自宅で死亡し、両親が逮捕されるという事件が発生いたしました。児童相談所が一時保護を行った子供の大切な命を守り切れなかったことは痛恨のきわみでございます。県といたしましても、今回の事案を大変重く受けとめているところでございます。県では、原因の徹底的な究明と、関係機関が取り組むべき再発防止策について検証を行うための第三者検証委員会を2月21日に開催し、今後、同委員会での検証を進めてまいります。  また、緊急的な対応として、在宅で指導中の虐待ケースの安全確認など、個々のケースの再点検を確実に実施するほか、平成31年度の組織改正においては、児童相談所の児童福祉司、児童心理司等を35名程度増員し、全ての児童相談所に県警OBや非常勤弁護士を配置するなど、未来のある子供の大切な命が二度と失われることがないよう、再発の防止に向けて全力で取り組んでまいります。  2点目は、介護分野などにおける人材育成に係る協力関係を確認するベトナム政府との覚書の締結についてでございます。  知事は、昨年11月に引き続き、3月13日から16日までベトナムを訪問し、ベトナム政府と介護分野などにおける人材育成に係る協力関係を確認する覚書を締結することとしております。また、平成31年度の組織改正では、健康福祉指導課の福祉人材班を福祉人材確保対策室に改めるなど体制整備を行い、外国人を含む介護人材の確保、定着に向けた取り組みを一層推進してまいります。  3点目は、風疹対策についてでございます。  風疹は、妊婦が感染いたしますと、胎児に白内障や難聴などの先天異常が生じるリスクが高まるため、県では昨年12月から、将来妊娠を希望する女性とその配偶者並びに現在妊娠をしている方の配偶者で抗体価が低いとされた方を対象に、市町村が予防接種を実施する際、その費用の一部補助を始めたところでございます。  また、国ではこれまで風疹の予防接種を受ける機会がなく、抗体保有率が低い39歳から56歳の男性を予防接種法に基づく定期接種の対象者とし、抗体検査を含めた費用を原則無料化することといたしました。  今後は、これらの事業を市町村や県医師会などの関係団体と連携の上実施することにより、風疹の感染拡大の防止に努めてまいります。  以上、今回提案いたしました議案の概要と、当面する諸問題について御説明をいたしました。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。        ─────────────────────────────        議案第1号関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 初めに、議案第1号平成31年度千葉県一般会計予算を議題といたします。  当局に説明を求めます。  中村健康福祉政策課長。 ◯説明者(中村健康福祉政策課長) 健康福祉政策課の中村でございます。  議案第1号平成31年度千葉県一般会計予算の健康福祉政策課分について御説明いたします。お手元の議案説明補足資料(当初予算案関係)の77ページをお開き願います。  第3款第1項第1目社会福祉総務費、予算額54億4,695万6,000円。この主な内容でございますが、1、人件費53億4,201万4,000円は、福祉関係事務を所掌する本庁7課、出先機関10機関の職員人件費でございます。3、人権啓発促進事業9,102万5,000円は、人権尊重意識の向上や理解の促進を図るための広報啓発及び市町村が設置する隣保館運営費の補助に要する経費でございます。  78ページをお開き願います。第3項第1目生活保護総務費、予算額574万3,000円は、健康福祉センターの生活保護業務に要する事務費でございます。  79ページをごらん願います。第4款第1項第1目公衆衛生総務費、予算額99億5,954万6,000円。この主な内容でございますが、1、人件費99億5,653万7,000円は、衛生関係事務を所掌する本庁6課、出先機関22機関の職員人件費でございます。  80ページをお開き願います。第6目衛生研究所費、予算額1億9,099万5,000円でございますが、この主な内容でございますが、1、運営費1億6,226万3,000円は、衛生研究所の運営に要する経費でございます。4、衛生研究所施設整備費1,700万円は、旧仁戸名庁舎の処分に係る土壌汚染状況調査に要する経費でございます。  81ページをごらん願います。第3項第1目保健所費、予算額4億4,666万2,000円でございますが、この主な内容でございますが、1、運営費4億976万2,000円は、健康福祉センターの運営に要する経費でございます。2、施設設備整備事業3,570万円は、健康福祉センター庁舎の計画保全等に要する経費でございます。  82ページをお開き願います。第4項第1目医務費、予算額178億7,892万6,000円でございますが、主な内容として、2、自治医科大学関係事業1億3,331万6,000円は、自治医科大学運営費に係る都道府県負担金等でございます。3、病院事業会計負担金133億4,796万6,000円は、病院事業会計において実施している高度特殊医療や救急医療等、行政が負担すべき経費について、地方公営企業法の規定等により、その一部を一般会計が負担するものでございます。5、地域医療介護総合確保基金事業36億3,060万2,000円は、地域における医療及び介護の総合的な確保の促進に関する法律に基づき、国の交付金等を原資に基金を造成するほか、地域在宅医療体制構築支援事業や、地域医療構想寄附研究部門整備事業など、在宅医療の充実や地域医療構想の推進に向け、基金を活用して実施する各種事業に要する経費でございます。6、東千葉メディカルセンター助成事業7億1,830万円は、センター整備に係る起債の元利償還を支援するため、東金市、九十九里町に対し交付金を交付するものでございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 武内健康福祉指導課長。 ◯説明者(武内健康福祉指導課長) 健康福祉指導課長の武内でございます。  議案第1号平成31年度千葉県一般会計予算の健康福祉指導課分について御説明いたします。着座にて失礼いたします。お手元の議案説明補足資料83ページをお開き願います。  第3款第1項第1目社会福祉総務費、予算額28億96万5,000円。この主な内容でございますが、4、社会福祉団体育成事業11億3,968万6,000円は、社会福祉団体の活動促進、育成指導のための活動費等を助成する事業でございます。14、地域医療介護総合確保基金事業3億931万7,000円は、介護人材の確保定着を図るための事業でございます。  84ページをお開き願います。第3目老人福祉費、予算額1,821万3,000円。この主な内容でございますが、3、地域医療介護総合確保基金事業578万5,000円は、介護の実務者に対する認知症や喀たん吸引等の研修の実施に要する経費でございます。  85ページをごらん願います。第4目遺家族等援護費、予算額4,067万1,000円は、戦没者遺族、戦傷病者等の援護に要する経費でございます。  86ページをお開き願います。第3項第1目生活保護総務費、予算額19億2,903万円。この主な内容でございますが、2、生活保護事業19億889万1,000円は、居住地がないか、または明らかでない者に対し市が支弁した保護費についての生活保護法第73条の規定による県の負担金等でございます。  87ページをごらん願います。第2目扶助費、予算額38億1,337万3,000円は、町村に係る生活保護法に基づく扶助費でございます。  88ページをお開き願います。第3目生活保護施設費、予算額1,650万3,000円は、民間救護施設における職員の雇用に要する経費を補助する事業に要する経費でございます。  89ページをごらん願います。第4款第1項第5目成人病対策費、予算額9億6,971万5,000円。この主な内容でございますが、1、原爆被爆者対策事業9億3,820万9,000円は、原爆被爆者等に対する各種手当の交付に要する経費等でございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 海宝健康づくり支援課長。 ◯説明者(海宝健康づくり支援課長) 健康づくり支援課長の海宝でございます。  議案第1号平成31年度千葉県一般会計予算の健康づくり支援課分につきまして御説明をいたします。着座にて失礼いたします。資料の90ページをお開き願います。
     第4款第1項第1目公衆衛生総務費、予算額8,357万3,000円。この主な内容は、2、歯科保健対策事業2,789万1,000円及び5、地域医療介護総合確保基金事業の歯科保健対策事業3,824万6,000円は、歯科口腔保健や在宅歯科診療の推進に要する費用です。  91ページをごらん願います。第5目成人病対策費、予算額6億9,890万2,000円。この主な内容でございますが、1、成人病対策事業2億7,857万2,000円は、自殺対策強化のための相談支援、人材養成、普及啓発等を行う自殺対策推進事業や、千葉県がん対策推進計画に基づき実施するがん対策事業等に要する経費でございます。2、健康増進事業4億1,000万円は、健康増進法に基づき市町村が実施する健康増進事業に対する補助金です。  92ページをお開き願います。第3項第1目保健所費、予算額142万9,000円は、保健所において実施する栄養教室、保健福祉関係者による会議の開催等に要する経費でございます。  93ページをごらん願います。第4項第1目医務費、予算額57万3,000円は、千葉県公衆衛生学会の開催等に要する経費です。  94ページをお開き願います。第2目栄養指導費、予算額4,067万1,000円。この主な内容は、1、栄養指導事業3,103万8,000円は、調理師試験の実施等に要する経費です。2、食からはじまる健康づくり事業963万3,000円は、調理師条例において規定されている講習会を開催する経費等です。  95ページをごらん願います。第3目保健師等指導管理費、予算額270万円は、保健師の資質向上を目的とした地域保健分野における研修等に要する経費です。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石川疾病対策課長。 ◯説明者(石川疾病対策課長) 疾病対策課の石川でございます。  議案第1号平成31年度千葉県一般会計予算の疾病対策課分について御説明させていただきます。議案補足説明資料の96ページをお開きください。  第4款第1項第1目公衆衛生総務費、予算額10億5,933万1,000円。この主な内容でございますが、2の小児慢性特定疾病医療支援事業10億4,807万4,000円は、小児慢性特定疾病患者に対する医療費の公費負担等でございます。  97ページをごらん願います。第2目結核対策費、予算額1億5,935万3,000円。この主な内容でございますが、2の結核患者医療事業1億1,846万8,000円は、結核患者に対する医療費の公費負担等でございます。  98ページをお開き願います。第3目予防費、予算額7億4,998万6,000円。この主な内容でございますが、4のその他の感染症対策事業6億1,591万1,000円は、肝炎対策事業におけるB型及びC型肝炎ウイルス患者に対する医療費の公費負担等でございます。  99ページをごらん願います。第5目成人病対策費、予算額59億8,245万6,000円。この主な内容でございますが、1の難病対策事業59億6,840万3,000円は、難病患者に対する医療費の公費負担等でございます。  100ページをお開き願います。第3項第1目保健所費、予算額1億581万円。この主な内容でございますが、1の結核予防事業6,855万3,000円は、結核患者の家族や接触者等に対する健康診断等に要する経費等でございます。  以上で説明は終わります。よろしく御審議くださるようお願い申し上げます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 児童家庭課、石黒でございます。  議案第1号平成31年度千葉県一般会計予算の児童家庭課分について御説明をいたします。同じ資料の101ページをごらん願います。  第3款第1項第1目社会福祉総務費、予算額772万円は、民間児童福祉施設が借り入れた施設整備の福祉貸付資金に係る償還元金及び利子に対して助成を行うものでございます。  102ページをお開き願います。第1項第7目婦人対策費、予算額1億2,013万5,000円は、婦人相談員の配置に要する経費及び要保護女子の婦人保護施設への措置委託に要する経費等でございます。  103ページをごらん願います。第2項第1目児童福祉総務費、予算額3,014万7,000円。この主な内容でございますが、2、児童育成事業2,631万9,000円は、家庭相談員の配置に要する経費等でございます。  104ページをお開き願います。第2目児童措置費、予算額73億5,649万5,000円。この主な内容でございますが、1、保護措置事業69億4,490万3,000円は、要保護児童の措置委託に要する経費や、児童虐待防止対策に係る経費、社会的養護を要する児童の自立支援に係る経費等でございます。2、次世代育成支援対策施設整備交付金事業4億1,159万2,000円は、民間児童福祉施設等の施設整備費に助成を行うものでございます。  105ページをごらん願います。第3目ひとり親福祉費、予算額13億2,466万5,000円。この主な内容でございますが、1、ひとり親福祉対策事業4億8,470万6,000円は、母子・父子自立支援員の配置に要する経費や、ひとり親家庭等医療費等助成事業など、ひとり親家庭の福祉に関する経費でございます。2、児童扶養手当支給事業8億3,995万9,000円は、児童扶養手当の支給に要する経費でございます。  106ページをお開き願います。第4目児童福祉施設費、予算額11億7,741万3,000円は、児童相談所及び県立児童福祉施設の運営や整備に要する経費でございます。  107ページをごらん願います。第4款第1項第1目公衆衛生総務費、予算額76億9,609万2,000円は、子供の疾病に係る医療費を助成する子ども医療費助成事業や、不妊治療に係る経費を助成する特定不妊治療費助成事業など母子保健の推進に係る経費でございます。  108ページをお開き願います。第3項第1目保健所費、予算額346万9,000円は、健康福祉センターで行う各種相談、指導に係る事業でございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 米本子育て支援課長。 ◯説明者(米本子育て支援課長) 子育て支援課、米本でございます。  同じく平成31年度一般会計予算の子育て支援課分について御説明いたします。同じ資料、110ページをお開き願います。  第3款第1項第1目社会福祉総務費、予算額2,320万円は、民間保育所が借り入れた施設整備の福祉貸付資金に係る償還元金及び利子に対して補助する民間社会福祉施設整備資金借入金補助及び利子補給でございます。  111ページをごらん願います。第2項第1目児童福祉総務費、予算額7,584万7,000円。この主な内容でございますが、2、児童育成事業3,249万5,000円は、千葉県子ども・子育て会議設置に係る経費や事業者の協賛により子育て家庭への割引サービス等を実施する企業参画型子育て支援事業などでございます。  112ページをお開き願います。第2目児童措置費、予算額523億1,072万3,000円。この主な内容でございますが、1、子ども・子育て支援事業333億4,611万5,000円は、10月からの幼児教育・保育無償化の実施に必要な給付費や地域における子育て支援事業への助成など、子ども・子育て支援に関する経費でございます。2、保育事業18億6,359万6,000円は、民間保育所等が国の基準を上回って保育士を配置した場合の経費に対して助成する保育士配置改善事業などでございます。3、保育所整備促進事業7億5,000万円は、待機児童の早期解消を図るため、国の助成で行う保育所の施設整備費に県が独自に上乗せを行い、緊急的に保育所の整備を促進するものでございます。4、賃貸による保育所・小規模保育事業所緊急整備事業5億5,000万円は、保育の受け皿整備と待機児童解消を加速するため、賃貸物件を活用した保育所・小規模保育事業所を新設、定員拡大のために改修する場合にその費用の一部を助成するものでございます。  113ページをごらん願います。5、安心こども基金事業4億537万2,000円は、国の交付金により造成した基金を活用して実施する認定こども園の整備費の助成などでございます。6、千葉県保育士処遇改善事業15億7,500万円は、保育士の確保・定着対策を一層推進するため、民間保育士の給与に上乗せ補助を行うものでございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 川島高齢者福祉課長。 ◯説明者(川島高齢者福祉課長) 高齢者福祉課の川島でございます。  議案第1号平成31年度千葉県一般会計予算の高齢者福祉課分につきまして御説明をいたします。114ページをごらんください。  第3款第1項第3目の老人福祉費、予算額736億8,589万1,000円。この主な内容でございますが、2、高齢者の社会参加の推進4億4,597万2,000円は、老人クラブの社会活動促進を図るための経費や生涯大学校の管理運営費等でございます。3、高齢者在宅福祉の充実1億9,769万円は、認知症の早期発見、早期対応を図るための普及啓発や、認知症疾患医療センターの運営費を初めとする認知症支援事業や、高齢者虐待防止対策等に要する経費でございます。4、高齢者施設福祉の充実48億3,613万6,000円は、特別養護老人ホームの整備を初めとする各老人福祉施設の整備等に要する経費でございます。  115ページをごらん願います。5、介護保険事業634億4,547万4,000円は、介護保険法に基づく介護給付費県負担金や地域支援事業交付金、低所得者保険料軽減県負担金等に要する経費でございます。6、地域医療介護総合確保基金事業47億5,113万7,000円は、市町村が行う小規模な介護施設の整備や開設前の準備経費、介護ロボットの導入支援等に要する経費でございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 萩原障害者福祉推進課長。 ◯説明者(萩原障害者福祉推進課長) 障害者福祉推進課の萩原でございます。  議案第1号平成31年度千葉県一般会計予算の障害者福祉推進課分について御説明いたします。お手元の資料の116ページをお開き願います。  第3款第1項第1目社会福祉総務費、予算額2億6,842万9,000円。この主な内容でございますが、2、繰出金1億3,761万円は、一般会計から特別会計心身障害者扶養年金事業への繰出金でございます。3、施設整備・福祉の充実1億2,856万3,000円は、我孫子市にあるけやきプラザの運営に要する経費でございます。  117ページをごらん願います。第2目障害者福祉費、予算額70億5,116万5,000円。この主な内容でございますが、1、自立と社会参加の促進4億5,013万3,000円は、千葉県障害者スポーツ・レクリエーションセンター等運営事業、障害者条例、障害者差別解消法関連事業等でございます。2、地域・在宅福祉の充実66億103万2,000円は、重度心身障害者(児)医療給付改善事業等でございます。3、債務負担行為800万円は、身体障害者手帳等システム開発運用事業に要する経費でございます。  118ページをお開き願います。第6目社会福祉施設費、予算額4,325万6,000円は、2カ所の障害者相談センターの運営に要する費用でございます。  119ページをごらん願います。第9目千葉リハビリテーションセンター運営費、予算額1,800万円は、高次脳機能障害支援事業に要する経費でございます。  120ページをお開き願います。第2項第2目児童措置費、予算額3,137万9,000円。この主な内容でございますが、1、自立と社会参加の促進2,730万7,000円は、療育手帳交付事業等に要する経費でございます。  121ページをごらん願います。第3目ひとり親福祉費、予算額1,940万1,000円は、特別児童扶養手当の支給に要する経費でございます。  122ページをお開きください。第4款第1項第4目精神保健福祉費、予算額87億7,018万4,000円。この主な内容でございますが、1、精神疾患患者医療事業87億3,254万4,000円は通院患者の医療費等、2、自立と社会参加の促進1,467万2,000円はひきこもり地域支援センター事業等、3、地域・在宅福祉の充実2,296万8,000円は、精神障害にも対応した地域包括ケアシステム構築推進事業等に要する経費でございます。  123ページをごらん願います。第7目精神保健福祉センター費、予算額1億1,125万1,000円は、千葉県精神保健福祉センターの運営費でございます。  124ページをお開き願います。第3項第1目保健所費、予算額1,276万4,000円は、保健所における精神保健福祉事業に要する経費でございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 岡田障害福祉事業課長。 ◯説明者(岡田障害福祉事業課長) 障害福祉事業課長の岡田でございます。  議案第1号平成31年度千葉県一般会計予算の障害福祉事業課分について御説明いたします。資料の126ページをお開き願います。  第3款第1項第1目社会福祉総務費、予算額6,149万9,000円、この主な内容でございますが、2、施設整備・福祉の充実5,832万6,000円は、民間社会福祉施設が既に借り入れた施設整備資金への補助に要する経費でございます。  127ページをごらん願います。第2目障害者福祉費、予算額240億5,358万6,000円。この主な内容でございますが、1、自立と社会参加の促進231億2,116万7,000円は、自立支援給付費負担金、市町村地域生活支援事業及び障害者グループホームの支援に係る経費等でございます。2、地域・在宅福祉の充実4億3,030万3,000円は、更生医療等給付費負担金等、補装具費支給負担金等でございます。3、施設整備・福祉の充実5億211万6,000円は、社会福祉施設等施設整備事業、袖ケ浦福祉センター利用者受入等支援事業等の経費でございます。  128ページをお開きください。第8目袖ケ浦福祉センター運営費、予算額7億6,781万5,000円は、袖ケ浦福祉センターの指定管理料等に要する経費でございます。  129ページをごらん願います。第9目千葉リハビリテーションセンター運営費、予算額14億3,278万円は、千葉リハビリテーションセンターの指定管理料等に要する経費でございます。  130ページをお開き願います。第2項第2目児童措置費、予算額83億6,673万6,000円。この主な内容でございますが、1、地域・在宅福祉の充実1億6,463万9,000円は、障害児等療育支援事業、発達障害者支援センター運営事業等でございます。2、施設整備・福祉の充実82億209万7,000円は、心身障害児施設委託措置費、障害児通所給付費等県負担金等でございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 野澤保険指導課長。 ◯説明者(野澤保険指導課長) 保険指導課、野澤でございます。  議案第1号平成31年度千葉県一般会計予算の保険指導課分について御説明いたします。資料の131ページをごらんください。  第3款第1項第3目老人福祉費、予算額608億2,246万9,000円。この主な内容は、高齢者の医療の確保に関する法律に基づきます後期高齢者医療給付費負担金等でございます。  132ページをお開き願います。第5目国民健康保険指導費、予算額479億458万2,000円。この主な内容は、国民健康保険法に基づく国保経営安定化対策事業や国保広域化に伴い一般会計から特別会計へ国民健康保険事業費の運営に必要な金額等の繰り出しを行う特別会計国民健康保険事業繰出金等でございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 佐藤医療整備課長。 ◯説明者(佐藤医療整備課長) 医療整備課の佐藤でございます。  議案第1号一般会計予算の医療整備課分について御説明いたします。お手元の資料134ページをお開き願います。  第4款第1項第5目成人病対策費、予算額2億9,367万円。この主な内容ですけれども、1、介護老人保健施設整備資金利子補給事業補助6,952万円は、介護老人保健施設の整備を行う者が社会福祉医療事業団から借り入れた整備資金に係る支払い利息に対して助成を行うものです。3、地域医療介護総合確保基金事業2億2,400万円は、地域医療介護総合確保基金を活用し、介護老人保健施設の開設準備に要する経費に対して助成を行うものでございます。  135ページをお開きください。第4款第4項第1目医務費でございます。予算額51億451万3,000円。この主な内容でございますけれども、2、医療整備管理事業13億9,632万9,000円は、適切な医療提供体制の維持を図る医療機関整備対策事業や、周産期母子医療センターの充実強化等を図る周産期医療対策事業を行うものです。3、救急医療対策事業21億4,767万3,000円は、救急医療体制や災害医療体制等の確保を図る事業を行うものです。4、地域医療介護総合確保基金事業14億9,430万9,000円は、地域医療介護総合確保基金を活用し、医療分野におけるさまざまな課題に対応していくため、医師等の人材確保支援を行う医師確保対策事業や地域医療提供体制の確保を図る医療機関整備対策事業等を行うものでございます。  続きまして、136ページをお開き願います。第4款第4項第3目保健師等指導管理費、予算額15億5,398万4,000円。この主な内容でございますけれども、2、地域医療介護総合確保基金事業としまして13億4,176万1,000円は、地域医療介護総合確保基金を活用し、看護師等養成所の教育を充実させるための助成を行う看護職員養成力拡充強化対策事業や看護師等の定着促進を図る看護職員定着促進対策事業等を行うものです。  続きまして、137ページをごらん願います。第4款第4項第5目保健医療大学費、予算額5億2,494万9,000円は、保健医療大学の運営に係る経費でございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださりますようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 松本薬務課長。 ◯説明者(松本薬務課長) 薬務課、松本でございます。  同じく平成31年度千葉県一般会計予算の薬務課分について御説明をいたします。お手元の資料138ページをお開き願います。  第4款第1項第1目公衆衛生総務費、予算額2,687万5,000円でございます。この内容は、薬務課の運営費で、新型インフルエンザ対策事業として、感染の可能性が高い発生国からの帰国者や国内患者との濃厚接触者の診療のため、各地域の病院に設置する帰国者接触者外来に必要となる医薬品や資材等の更新、保管管理に係る費用でございます。
     次に、139ページをごらん願います。第3目予防費、予算額1,912万3,000円でございます。この内容は、新型インフルエンザ対策事業として抗インフルエンザウイルス薬の保管、管理等に係る経費でございます。  続きまして、140ページをお開きください。第2項第2目環境衛生指導費、予算額2,426万6,000円でございます。この主な内容は、水質管理事業であり、衛生研究所で実施する飲料水の水質検査機器に係る経費等でございます。  次に、141ページをごらん願います。第4項第4目薬務費、予算額1億3,172万6,000円でございます。この主な内容は、国内で製造、販売されている医薬品等の品質、安全を確保する薬事監視指導事業、献血推進事業、覚せい剤等薬物乱用対策事業に係る経費等でございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださいますようよろしくお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 小山衛生指導課長。 ◯説明者(小山衛生指導課長) 衛生指導課の小山でございます。  平成31年度千葉県一般会計予算の衛生指導課分について御説明をいたします。資料の142ページをお開き願います。  第4款第2項第1目食品衛生指導費、予算額3億5,948万6,000円。この主な内容でございますが、4、食品衛生検査事業9,669万8,000円は、各保健所及び衛生研究所において、食中毒及び残留農薬などの検査を行うための費用でございます。6、食肉衛生事業8,307万4,000円は、食肉衛生検査所における運営費及び屠畜検査などを行うための費用でございます。7、動物愛護管理事業1億2,657万4,000円は、動物愛護センターにおける運営費及び飼い主のいない猫の繁殖を防ぐために市町村が実施する経費に対する補助などの費用を計上しております。  続いて143ページをごらん願います。第2目環境衛生指導費、予算額5,569万1,000円。この主な内容でございますが、1、環境衛生営業指導事業4,402万1,000円のうち、千葉県生活衛生営業指導センター指導助成費補助金2,727万9,000円は、生活衛生関係営業者の経営指導、相談事業等に係る経費の補助でございます。3、新型インフルエンザにおける広域火葬事業427万9,000円は、各健康福祉センターで備蓄している非透過性納体袋の更新に要する費用でございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) それでは、質疑の前に暫時休憩をいたします。        午後0時16分休憩        ─────────────────────────────        午後1時14分再開 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 休憩前に引き続き審査を再開いたします。  これより議案第1号の質疑を行います。  質疑はありませんか。  入江委員。 ◯入江晶子委員 3点お伺いいたします。  まず初めに、介護の人材確保対策事業についてお伺いします。  今年度に実施している市町村は何自治体あるのか、また新年度にどの程度まで広げていく予定なのか。あわせて、2025年の県内の介護職の必要数は10万9,785人とされているが、直近の数はどうか。また、県内の潜在有資格者数はどうかお答えください。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 武内健康福祉指導課長。 ◯説明者(武内健康福祉指導課長) 健康福祉指導課でございます。  今委員おっしゃった市町村の実施状況、例えば新規の就業者向けの研修支援ですとか、それでよろしいですか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 失礼しました。事業を特定せずにお聞きしてしまったんですけれども、新規就業者向けの研修支援や潜在有資格者の再就業に向けた研修支援を行っている市町村の状況について教えてください。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 武内健康福祉指導課長。 ◯説明者(武内健康福祉指導課長) 健康福祉指導課でございます。  新規就業者向け研修支援といたしまして、今年度、介護職員初任者研修などの研修受講者に対する受講料の補助につきましては、20市町の交付決定をしております。また、潜在有資格者の再就業に向けた研修支援といたしまして、潜在有資格者が介護サービスの技術などの再確認をするための研修などの補助は1市に交付決定をしております。  それから、2025年の介護職の必要数等の関連の質問でございますが、厚生労働省が昨年5月に公表した第7期介護保険事業計画に基づく介護人材の必要数によりますと、県内の2020年度、平成32年度の需要見込み数は9万4,435人、2025年度、平成37年度の需要見込み数は10万9,785人となっております。なお、県内の潜在有資格者の数は把握しておりません。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 今年度、こういった確保対策を行う自治体を広げていく、そういう見通しで予算を立てているのかということもあわせてお伺いしたんですけれども、いかがでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 武内健康福祉指導課長。 ◯説明者(武内健康福祉指導課長) 県では、地域の実情に応じた事業に取り組んでもらうことを目的といたしまして、県内12地域に設置した千葉県福祉人材確保・地域推進協議会におきまして、毎年5月に市町村担当者に対し事業の実施を周知してきたところでございます。今年度は新たに今月26日に実施する市町村介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議におきましても事業実施の周知をすることとしておりまして、今後もあらゆる機会を通じまして、市町村の事業実施を促してまいりたいと考えております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 お答えにありましたけれども、まだ実施していない市町村がたくさんあるということで、介護人材、さまざまな観点で確保していただきたいんですが、とりわけ資格を持っている方が再びそういった介護の現場につきやすいように、市町村の事業の実施を促していただきたいということで、これはお願いをさせていただきます。  続きまして、次に、訪問看護ステーション等出向支援事業、新規の事業についてお伺いいたします。  事業の具体的な実施スケジュールや派遣元の病院、対象人数はどのように想定しているのか。また、単年度ではなく継続的な事業とするのか教えてください。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 佐藤医療整備課長。 ◯説明者(佐藤医療整備課長) 医療整備課長でございます。関連していますので一括でお答えさせていただきます。  今回、新年度早々にこちらの事業を展開できるよう、現在詳細を詰めている段階でございますけれども、予算成立後速やかに出向元及び出向先となる事業参加施設に対して公募を行いまして、マッチングがなされた施設間において出向していただくというような形で進めるということを現在想定しております。また、出向元の施設については、看護職員を派遣することが可能な医療機関ということで、ある程度大きい母体でないと厳しいかなと思っております。また、派遣の対象人数でございますけれども、こちら他県の先行事例の実績等を勘案しまして、約10名程度をまず想定しているところでございます。また、継続的な事業とするのかということですけれども、それは県の予算上は単年度事業となっておりますけれども、事業効果を見きわめつつ、継続も視野に入れながら検討していきたいというふうに考えてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 非常に期待される重要な事業だと思います。訪問看護ステーションの人手不足、そして在宅医療に取り組む病院や診療所がまだ広がらない中で、こういったモデル事業を着実に実施していただいて今後につなげていただきたい、継続的な事業にしていただきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。  それから最後に、保健師等修学資金貸付事業について何点かお伺いいたします。これまでの貸し付け対象者数の推移と、県内の就業率はどのようになっているのか。また、31年度予算の貸し付け対象者数はどの程度かお答えいただきたいと思います。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 佐藤医療整備課長。 ◯説明者(佐藤医療整備課長) 保健師等修学資金でございますけれども、これまでの実績につきましては、新規貸付枠を平成26年度380名というところから、平成30年度が590名と210名増加させているところでございます。県内就業率につきましては、平成26年度の卒業生で看護職として就業された対象者の方224名のうち、県内就業者というのが217名というところで96.9%、平成29年度の卒業生で看護職として就業された方が389名、うち県内就業者が377名ということで96.9%とほぼ横ばいで推移しているところでございます。30年度の実績につきましては、これからの卒業ということで今後となります。31年度の対象者数でございますけれども、新規貸付枠が590名、継続貸付分が1,195名分というふうになってございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 県内就業率が高いことは非常に成果があらわれているのかなと思いますが、その一方で、貸付額が全国的にも非常に低くなっている。具体的には民間立に対しては月額1万8,000円、公立だと1万6,000円ということで、近県の状況についてはどのようになっているでしょうか、お答えください。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 佐藤医療整備課長。 ◯説明者(佐藤医療整備課長) 医療整備課でございます。  近県の状況でございます。まず、全国平均での、まず貸付額になりますけれども、民間立で3万3,250円、公立ですと2万9,010円となってございます。近県の状況ですけれども、東京都ですと、こちら2種類ございまして、民間が3万6,000円、国公立が3万2,000円というもの。こちらは免除要件がありというもの。それからもう1つ、免除要件がないというもので、民間が2万5,000円、国公立も2万5,000円というようなものがございます。また、埼玉県におきましては、民間が4万5,000円、国公立が2万2,500円と、こちらは全て返還、どういったところに就業したとしても返還を求めるというような内容のものになってございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 ありがとうございます。確かに、千葉県の場合は返還免除ということについては、東京都などに比べたら有利な貸し付け条件になっているかもしれませんけれども、やはり枠をふやしてきしたことは評価しますが、貸付額をもっと引き上げてほしい。なかなか医療関係の学校は授業料が高いです。そういったところからも、やはり千葉県で働いてもらう看護師さんをふやしていくために、貸付額の引き上げを早急にというか検討していただくようにと、これは要望させていただきます。よろしくお願いします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) ほかにありますでしょうか。  寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 それでは、ちょっと簡単に2点お伺いをしたいと思います。  昨年も、それから予算委員会でも我々の会から伺いましたけれども、特別養護老人ホームの整備についてです。今年度当初予算では、高齢者保健福祉計画の改定の初年度でもありまして、広域型で言えば新規整備が536床ということでした。今回は1,200床ということになっておりまして、地域密着型も含めればもう少しふえるということになります。今年度で言うと、昨年度の整備分が700床ほどという話がありましたので、これが今年度にずれ込んでということで、開所数はもう少しふえるかというふうに思いますけれども、今年度と来年度合わせてどれぐらいの開所数を見込んでいるかというところをちょっとお伺いできますでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 川島高齢者福祉課長。 ◯説明者(川島高齢者福祉課長) 高齢者福祉課長の川島でございます。  ちょっと計画で恐縮でございます。本年度の高齢者保健福祉計画の30年度の開所目標は1,504、それから31年度につきまして835でございます。3カ年では4,652を目標にしてございまして、こちらを目指して促進のほうに努めていきたいというふうに考えてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 そうすると、今年度が1,500ぐらい、来年度が835ぐらいということですよね。合わせて2,300ぐらいということで、3年間の整備目標が今、開所の目標が4,600という話でしたから、2年間で大体半分ぐらいという形になるわけですけれども、元々我々、この第7期の整備目標が4,292床という話がありまして、これが第5期、第6期、約6,000床ぐらいでしたけれども、これに比べても少ないという話をしてきました。しかし、その少ない目標に照らしても、今、開所数の目標という話でしたけれども、30、31年度の2年間で2,300ぐらいということで、1年当たりの開所数を考えれば、その低い目標にも届くのかどうかという、そういう状況かなというふうに思います。  この目標にどうやって届かせようとしているのかというところを、もう少しお伺いしたいんですけれども、いかがでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 川島高齢者福祉課長。
    ◯説明者(川島高齢者福祉課長) 高齢者福祉課でございます。  今期の計画につきましては、地域の実情を把握する市町村の推計をもとに進めてございます。今年度につきましても、市町村の要望につきましては全て予算計上して行っているところでございまして、引き続き市町村と密に連携をしながら、計画を目指してしっかりと取り組んでいきたいというふうに考えてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 そうすると、その市町村の要望そのものが少なくなってきているということですよね。特別養護老人ホームの我々ずっと言ってきましたけれども、待機者は1万1,000人のままずっと減らないという話で、こういう状況であるにもかかわらず、なかなかその市町村のほうからは整備の計画が進まないという、この辺の原因はどういうふうに考えていらっしゃいますか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 川島高齢者福祉課長。 ◯説明者(川島高齢者福祉課長) 整備の進捗の状況というようなところでございますけれども、基本的には計画につきましては、特別養護老人ホームだけではなくて、さまざまな介護サービスを位置づけながら、その中で市町村は計画の整備を進めているというところでございますが、最近の傾向といたしまして、一部には人材の不足というようなものも1つにはあるようでございます。また、計画がちょっと整備のほうは進めるんだけれどもおくれぎみというようなところもございまして、その辺は事業者の都合といいますか、いろいろな手続なりもろもろのものでちょっとおくれぎみというようなところもございますので、とりあえずこの計画、先ほどの数字につきましては、3月末時点の開所ということでしてございますので、整備につきましては3月に終わって、開所がちょっとずれ込むというようなものもございますので、この辺につきましてはまたしっかりと状況を見ながら取り組んでいきたいというふうに思っております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 やっぱり人材不足というのは大きいなというふうに思うんですよね。開所をしても人が集まらなくて全部開けないとか、予定どおり開こうと思っていたところが開けないとか、そういうような話というのはいっぱい我々のところにも届いています。やっぱり予算委員会でも求めましたけれども、どう考えても介護職員の処遇改善に踏み出すしかないんじゃないかというところ、これがない限りはやっぱり職員不足というのは解消しないし、特別養護老人ホームの整備目標そのものも、目標そのものが低いというふうに思いますけれども、それすらも達成できるかどうかわからないという、そういう状況だというふうに思います。これはもちろんも最大の責任は国にあるというふうに思いますけれども、国がやらないなら、せめて保育士と同じように県独自の介護職員への処遇改善にやっぱり踏み出すべきではないかと思うので、少なくともその検討ぐらいは始めるべきではないかというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 川島高齢者福祉課長。 ◯説明者(川島高齢者福祉課長) 高齢者福祉課でございます。  介護職員の給与面というか、その処遇というようなことだと思いますけれども、これまでも介護職員の給与等につきましては、介護報酬の改定の中で段階的に改定がされてきておりまして、徐々にこちらのほうの改善は進んでいるというふうに考えてございます。それから、本年10月に介護報酬の改定によりまして、さらに処遇改善加算の上乗せ等もされる予定となってございます。特定処遇改善加算が算定できるということでございます。ただ、介護人材の確保は非常に重要な点でございますので、今後も引き続き、先ほどの加算につきましては事業者に対しまして周知をするということと同時に、さらに、そのさらなる処遇改善につきましても、あらゆる機会を通じて国に要望してまいりたいというふうに考えております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 答弁は簡明にお願いいたします。  寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 国のほうでも処遇改善という話があるんですけれども、なかなかそれも条件が厳しかったり複雑だったりして進まないというのがあると思います。それで、何しろ先ほど入江委員からもお話しありましたけれども、これはもう国のほうで調査をやられていますけれども、千葉県は2025年に介護職員が2万8,000人も不足すると。必要な数に対して充足率というのが全国ワーストですよね。74%ということで、こういう中で、他県と同じようにやっていても、やっぱりだめだと思うんですよね。国にさらなる処遇改善を促すためにも、やっぱり県独自の処遇改善というところを検討していただきたいというふうに思うんですけれども、少なくともこの今の介護職員の充足率が2025年に全国ワーストって言われているもとで、その県独自の処遇改善の検討の必要性ぐらい、それぐらいは感じないでしょうか。再度ちょっと伺います。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 川島高齢者福祉課長。 ◯説明者(川島高齢者福祉課長) 今回のまた加算がされるという点、また介護保険制度につきましては、高齢者の介護を社会全体で支え合うということで、基本的には国において将来にわたり安定した制度のもとに実施していくべきものであるというふうに考えてございます。引き続き、国に対しては強く要望してまいりたいというふうに考えております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 本当にそれではとても介護職員の方は集まりませんよ。そういう姿勢ではね、国に任せては進まないと思いますので、ぜひ真剣に検討していただきたいと思います。  それからもう1点、重度心身障害者の医療費助成制度、医療給付費改善事業についてお伺いをいたします。44億円、約です計上されております。昨年の決算審査特別委員会でもこの問題をお聞きしましたけれども、この間決算額、現物給付化になってからも大体毎年40億円程度というふうになっています。44億円という予算額についてですけれども、このちょっと根拠をお示しいただけますでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 萩原障害者福祉推進課長。 ◯説明者(萩原障害者福祉推進課長) 障害者福祉推進課でございます。  44億円の根拠につきましては、過去の実績踏まえた上で予算額を計上しているということでございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 今、私お話ししましたけれども、過去の実績を踏まえてって言って、決算額は大体どれぐらいですか。27年度から29年度までの決算額をちょっと言っていただけます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 萩原障害者福祉推進課長。 ◯説明者(萩原障害者福祉推進課長) 決算額につきましては、27年度で約40億7,000万円、28年度で約40億円、29年度で約39億円でございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 だから、大体毎年2億円から4億円ぐらい決算が予算を下回っているわけですよね。4億円とか、それぐらい余らせているという話になるわけですよ。我々、やっぱりこのぐらいの予算を確保できるのであれば、やっぱり300円の一部負担金を廃止すべきじゃないかというふうに思うんですよ。予算額を下回った分を充てれば、十分これだけで一部負担金を廃止することはできるというふうに思いますけれども、その計算は間違いないですか。確認します。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 萩原障害者福祉推進課長。 ◯説明者(萩原障害者福祉推進課長) 障害者福祉推進課でございます。  一部負担金につきましては、平成29年度の実績で約3億1,000万円ほどになってございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 これを取らなくても予算の範囲内に収まっていたということですよね、44億円。なので、我々この一部負担金を徴収する理由って何なのかというのはずっと聞いてきましたけれども、まともな答えはないわけですよね。制度維持のための応分の負担だとか、それから、決算のときにはそのことは言わないで、現物給付化に伴う利便性の向上があったということで、これもよく意味がわからないですけれども、この一部負担金を徴収する理由、額で言えばせいぜい3億円ぐらいで、これを取らなくても予算の範囲内に収まっていたぐらいの額ですけれども、この一部負担金を徴収する理由というのを、改めてちょっと明確にお答えいただけませんか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 萩原障害者福祉推進課長。 ◯説明者(萩原障害者福祉推進課長) 平成27年の現物給付化のときに、本制度を支えます市町村と協議を重ねまして、関係団体の意見も伺いながら、その結果を踏まえてこのような制度改正を行いました。その中で、自己負担金につきましては現物給付化により利便性の向上を図れることも踏まえ、通院1回、入院1日につき300円の自己負担をいただくことにしたものでございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 関係各位の意見とか、その利便性の向上が図られると、なぜ300円の一部負担金を課すということになるんですか、重度障害者の方に。そこを聞きたいんですよ。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 萩原障害者福祉推進課長。 ◯説明者(萩原障害者福祉推進課長) それまでは、市町村に出かけていって、1回医療費を医療機関でお支払いしまして、それを市町村に今度行って、またその分をお返しいただくということで、そういうことがなくなりましたので、そういう意味で利便性が向上したというふうに考えてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 何で利便性が向上したかということを聞いているんじゃないんですよ。それは償還払いから現物給付になったら利便性が向上するのは当たり前なんです。利便性が向上したからということで、何で300円の一部負担金を徴収することになったのかということを明確に答えていただきたいということを聞いているんです。説明できないんだったらいいですよ、説明できませんと言ってください。いかがですか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 萩原障害者福祉推進課長。 ◯説明者(萩原障害者福祉推進課長) ちょっとここで詳しくは説明が難しいんですが、例えば市町村に直接出向くことによって、それまで例えば自動車代、車代がかかるとか、そういった費用がかかっていたわけですけれども、そういうのが一部なくなったという、そういうこともあるとは思いますけれども。一応その当時、先ほど申しましたように、市町村とかが協議していただいた上で、県と市町村と制度の利用者の方で応分の負担をしながら支えていくものとして、そのように整理させていただきました。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 全く意味がわかんないですよね、本当に。車が、交通費がかからなくなったからとかそういう理由ですか。そんなめちゃくちゃな理由で重度障害者の方から一部負担金なんて取らないでいただきたいですよ。これがなくても全然制度を維持できるぐらいなんだから。応分の負担でも何でもないわけですよ。本当にこれは真剣に廃止に向けて検討していただきたいと思います。県自身がこの間実態調査もやって、最大で年額12万8,000円も負担しているという方がいらっしゃった。そういう重度障害者の方のやっぱり生活、暮らしに心を寄せていただきたいというふうに思います。  我々は廃止を求めていますけれども、せめて例えば免除要件を住民税非課税世帯からもう少し引き上げるとか、これに関しては前もいろいろ検討を進めたいみたいな話もしていましたけれども、これ検討されていますか。これだけ最後1点お聞きしますけれども。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 萩原障害者福祉推進課長。 ◯説明者(萩原障害者福祉推進課長) 他県の状況とか、県内市町村の状況とか、そういうことは調べてございますけれども、そういう状況でございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 他県でも取っていないところはいっぱいあります。県内の市町村でも独自に軽減しているところはいっぱいあります。この間何度も言ってきたことですから、ぜひ真剣に検討していただきたいと思います。  それからあわせて、最後にちょっとこれだけ、精神障害者の方を助成対象に加えることについては、具体的に実施に向けて検討を進めていくというお話が今議会の中でありました。それで、改めてこの3月に各市町村の担当者の方を集めて意見聴取を行うという話を聞きましたけれども、これは実施時期の検討に向けて、具体的に市町村とどのように協議を、この3月のことも含めてですけれども進めていくのかというところをお伺いします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 萩原障害者福祉推進課長。 ◯説明者(萩原障害者福祉推進課長) 市町村に集まっていただきまして、県として精神障害者の対象拡大については行うという方針であるということは説明させていただいた上で、制度設計という問題があるんですけれども、それは精神障害者の方は1、2級、3級ってありますので、どこまで対象とするかとか、入院、通院どこまで対象とするかというそういう課題がありますということは説明させていただいた上で、アンケートを実施させていただいて、まず市町村の御意向を再度確認させていただきたいと思っております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。
    ◯寺尾 賢委員 そのアンケートもやるということなので、またぜひ教えていただきたいと思いますけれども、今お話しあったように、県はまずやっぱりやるんだということを、意思を示した上で、具体的に実施に向けて何がハードルになっているのかということを市町村の意向というふうに言いましたけれども、具体的に何がハードルになっているのかつかんだ上で、それを打開するためにも県がぜひ積極的に役割を果たしていただきたいというふうに思います。  以上です。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) ほかにありますでしょうか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) ないようですのでそれでは、質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論はありませんか。  寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 今、特別養護老人ホームの整備や重度障害者医療助成についてお伺いしましたけれども、そのほかにも保育、それから子ども医療費助成など、さらに拡充が図られなければならないものがたくさんあります。もうこれは御存じのとおり、統計でみる都道府県の姿2019というのが先日発表されていますけれども、人口当たりの予算で言うと、千葉県はこれは市町村も含めた数ですけれども、児童福祉費の予算は44位、老人福祉費は相変わらず47位ということですので、健康福祉部にかかわる予算というのはもっと充実させていく、大きくふやしていく必要があるというふうに思います。そうした予算になってないということで反対をします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 所管外のところで新年度予算について反対するところがありますので、賛成できないということを申し上げます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) その他討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 以上で討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第1号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 挙手多数。よって、議案第1号は可決すべきものと決定をいたしました。        ─────────────────────────────        議案第7号関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、議案第7号平成31年度千葉県特別会計母子父子寡婦福祉資金予算を議題といたします。  当局に説明を求めます。  石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 児童家庭課でございます。  議案第7号平成31年度千葉県特別会計母子父子寡婦福祉資金予算について御説明をいたします。先ほどごらんいただいておりました議案説明補足資料(当初予算案関係)の109ページをごらんいただきたいと思います。  予算額2億7,789万9,000円は、母子家庭、父子家庭、寡婦の経済的自立を図るための修学資金や生活資金等の貸し付けに要する経費でございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 何か御質問はありますでしょうか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 以上で質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) ないようですので、討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第7号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 挙手全員。よって、議案第7号は可決すべきものと決定いたしました。        ─────────────────────────────        議案第8号関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、議案第8号平成31年度千葉県特別会計心身障害者扶養年金事業予算を議題といたします。  当局に説明を求めます。  萩原障害者福祉推進課長。 ◯説明者(萩原障害者福祉推進課長) 障害者福祉推進課の萩原でございます。  議案第8号平成31年度千葉県特別会計心身障害者扶養年金事業予算について御説明いたします。お手元の議案説明補足資料(当初予算案関係)の125ページをごらん願います。  本事業は、心身障害児・者の保護者が掛金を納付し、保護者が死亡または重度障害者となったときに、心身障害児・者に終身定額の年金を支給するもので、予算額は7億3,915万9,000円でございます。この主な内容は、本事業の運営を全国的に行う独立行政法人福祉医療機構に納付する保険料や、心身障害児・者へ給付する年金等でございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 質疑がないようですので、これより討論を行います。討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 以上で討論を終結いたします。  これより採決を行います。議案第8号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 挙手全員。よって、議案第8号は可決すべきものと決定いたしました。        ─────────────────────────────        議案第9号関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、議案第9号平成31年度千葉県特別会計国民健康保険事業予算を議題といたします。  当局に説明を求めます。  野澤保険指導課長。 ◯説明者(野澤保険指導課長) 保険指導課、野澤でございます。  議案第9号平成31年度千葉県特別会計国民健康保険事業予算について御説明します。同じ資料の133ページをごらんください。  平成30年度から県が国民健康保険の財政運営の責任主体として特別会計を設置しているものでございます。本事業は、市町村からの納付金や国庫支出金、県からの繰入金等を財源とし、保険給付に必要な費用を市町村へ交付等行うもので、予算額は5,212億149万5,000円でございます。この主な内容は、市町村へ交付する国民健康保険保険給付費等交付金、社会保険診療報酬支払基金に納付する介護納付金や後期高齢者支援金等でございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願いします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。  寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 それではお伺いいたします。来年度ということで、今年度よりもちょっと予算の規模が200億円ほど小さくなるということだと思います。当然、市町村からの納付金、保険給付費なども被保険者数の減少に伴って少なくなっているという状況ですが、一方で、1人当たりの標準保険料については来年度どうなっているかというのをまずお示しいただきたいと思います。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 野澤保険指導課長。 ◯説明者(野澤保険指導課長) 1人当たり標準保険料についてでございますけれども、県平均の1人当たり標準保険料につきましては10万5,619円でございまして、制度改正前の平成28年と比較しておりますけれども、プラス5,575円でございます。率として5.6%増でございます。1年当たりに換算しますと1.8%となっております。  以上でございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 これは初年度、今年度が県単位化前、制度改正前と比べて791円、0.8%増ということでしたので、今お話しありましたけれども、1年当たりの引き上げ率というふうに考えると、0.4%から1.8%ということで4倍以上になっているわけですよね。昨年から指摘してきたように、まさに2年目にして大幅な引き上げがもたらされるということになります。  確認したいのは、都道府県単位化に伴って国から拡充された3,400億円のこの公費拡充、これの千葉県に相当する額というのがあると思うんですが、この中で特に保険者努力支援制度の都道府県分についての交付額、今年度と来年度を比べてどうなっているかお伺いをいたします。
    ◯委員長(伊豆倉雄太君) 野澤保険指導課長。 ◯説明者(野澤保険指導課長) 保険者努力支援制度につきましては、財源がちょっと複数あったりしますので、制度的に交付制度としてちょっと捉えますと、千葉県分といたしましては約28億円程度でございまして、昨年と比べて6億円の増になってございます。市町村分についても27億円程度で、2億円の増となっております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 国からこの保険者努力支援制度で入ってくるお金は、県で6億円、市町村で2億円ということで、合わせて8億円ほどふえているわけですよね。これぐらい交付額がふえているのに、全体としてはこのままでは保険料が大幅な引き上げになると。これは一体何でなのでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 野澤保険指導課長。 ◯説明者(野澤保険指導課長) 昨年と比べて大幅な引き上げという御指摘だと思うんですけれども、昨年度は、公費拡充に伴って1,700億円国で入りまして、今までその平均的に伸びてきた医療費をかなり抑制してきた部分があったということで0.8%になっていますけれども、今年度は同じ効果はあるんですけれども、そこを踊り場として、今度医療費の増加に伴って伸びていくという部分がありますので、そういう意味では去年に比べて大幅に伸びているという印象を与えているということかと思います。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 踊り場的というお話もありましたけれども、1人当たり医療費の伸びの推移というのはどうなっていますか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 野澤保険指導課長。 ◯説明者(野澤保険指導課長) 1人当たり医療費の伸びは、29年度までの速報値までしかありませんけれども、28年度は対前年比1.57%、29年度は2.8%、大体平均で言うと3%強ぐらいの伸び率になっています。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 額でちょっと教えていただきたいんですけれどもね。30、31年度も見込みで出していますよね。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 野澤保険指導課長。 ◯説明者(野澤保険指導課長) 31年度の1人当たりの標準保険の算定をもとにした医療費は34万5,000円程度でございます。ちょっと推移ですけれども、ちょっと額が。     (寺尾 賢委員、「30年だけでいいです」と呼ぶ) ◯説明者(野澤保険指導課長) 30年だけでいいですか。     (寺尾 賢委員、「すぐ出てきませんか、じゃ、もう言います」と呼ぶ) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 済みませんね、皆さんからいただいた資料ですけれども、来年度が34万5,000円、約ですね。今年度は33万5,000円ですよ。約1万円やっぱり上がるということで、今年度、来年度は診療報酬のマイナス改定というのも予定をされていまして、そういう意味では下がっていくという話でもあると思うんですけれども、実際には1人当たりの医療費というのは上がっているということですよ。これがやっぱり国保の構造問題なんですよね。結局、多少国から来るお金がふえても国保料が上がっていくというのは、これはどう考えても避けられないわけです。本会議でも明らかにしたように、モデル世帯で見ても、今でも協会けんぽに比べて1.7倍から2倍近い、そういう異常な保険料になっていると。これ以上やっぱり引き上げは、我々もう本当にどう考えてもあり得ないと思いますけれども、県としてそういう認識があるかどうか、ちょっとお伺いしたいんですが。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 野澤保険指導課長。 ◯説明者(野澤保険指導課長) 医療費については、年々引き上がっていることについては認識しておりますので、県としましては、今後の医療費の増嵩に耐え得る財政基盤の強化を図るように国に求めているということであります。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 医療費じゃなくて保険料で聞いたんですけれどもね。保険料がこれ以上上がらない、上げられるのは許されないんじゃないかというふうに聞いたんですけれども、そういう認識はありますか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 野澤保険指導課長。 ◯説明者(野澤保険指導課長) 医療費が上がると保険料が上がってくるという仕組みになっているのはあると思いますけれども、そこについて、まず公費が入っていて、県の繰出金があって、それから保険料があって、これで支えているわけですから、そこについて必要な財政基盤の強化について国に求めているということでございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 何でこういうことを言うかって言ったらですよ、法定外繰入ですよ。県は、各市町村に決算補てん目的の法定外繰り入れ、これは国の通知がありますけれども、削減・解消計画書って出させていますよね。これ自体が保険者努力支援制度のメニューにもなっているということでやらせていることだと思います。これをやって、多少努力支援制度の交付金がふえたところで、法定外繰り入れの解消分をカバーするほどにもならないわけですね。  お伺いしますけれども、県は、国の通知に基づいて昨年4月に国に対して赤字削減解消の計画書というのを提出しています。各市町村で解消するとしている対象の赤字額、総額で幾らぐらいになりますか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 野澤保険指導課長。 ◯説明者(野澤保険指導課長) 29年度であったと思います、85億円だったと思います。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 29年度で85億円。私、いただいた資料では63億円でしたけれどもね、30年度以降。いずれにしてもですよ、63億円とか85億円とかそれぐらいのお金が解消するということは、国保の財政に繰り入れるお金がなくなるということですよ。さっき保険者努力支援制度で8億円ぐらい来年度ふえるというふうになったって、全く保険料の値上げに、引き上げに歯どめがかからない。そういう状況であるにもかかわらず、今後、各市町村から60億円、80億円入れているこの一般会計の法定外繰り入れをなくそうというわけですよね。こんなことになったらもう大幅に保険料が引き上がるのは、誰がどう見たって明らかだと思いますけれども、何でこんなことやるんですか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 野澤保険指導課長。 ◯説明者(野澤保険指導課長) 決算補てん等を目的とした法定外繰り入れにつきましては、保険給付と保険料負担の関係が不明瞭になるということですとか、保険者以外の住民に負担を求めるということになるということで、削減、解消を求めているというか必要があるというふうに考えている中で、県の国保運営方針において、市町村が地域の実情を十分に勘案して、住民の理解を得ながら計画的な解消、削減に努めることというふうにしているところでございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 国が国庫負担を削ってきたんだから、その分を社会保障制度として各市町村が繰り入れているのは当然のことなんですよ。医療保険制度としてね、ちゃんと払える保険料、今でも高いですよ。高いけれども、それでも必死の思いで抑えようということで各市町村は入れているというのは当然のことですよ。それはちゃんと見ていただきたいと思います。今やるべきは、保険者努力支援制度という目先のお金に飛びつくために、この法定外繰り入れを削減、解消なんていうことをやるんじゃなくて、各市町村の保険料をこれ以上上げないために県として手だてを尽くすことだというふうに思います。  こうした計画書、これは保険者努力支援制度で決まっていますけれども、我々はこうした計画書を出させること自体やめるべきだというふうに思います。これを要望して終わります。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) その他ございますでしょうか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) それでは質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論はありますか。  入江委員。 ◯入江晶子委員 私ども会派は、国保の都道府県化についてはかねてから反対しております。今質疑で明らかになっておりましたが、やはり国の財政補償なしで都道府県化を進めて、保険者の負担をふやし、市町村の首を締める都道府県化に伴う今回の新年度予算については反対いたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) ほかにありますか。  寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 大前提として、何度も強調したように、もうこの国保料の負担がやっぱり限界になっていると。こういう状況の中で、引き下げにこそ踏み出すべきであって、引き上げをしようなんていうのはとんでもないということをやっぱり共通認識にすべきだというふうに思います。昨年改めて全国知事会や全国市長会でも3,400億円にはとても足りないと、国に対して要望書を出しているんですよね。やっぱり財政支援の拡充を求めていると3,400億円じゃ足りないというのが明らかになってきている。こういう状況を受けて、やっぱり千葉県としても国に対してもっと強く求めていくべきですし、国がやらないならやっぱり県として何らかの手だてをとるべきだと思います。特に、本会議でも我々求めましたけれども、子供の均等割軽減については、これはもう全国の自治体でいろんな独自減免が始まっていますよね。仙台市で3割軽減とか、それから最近だと岩手県の宮古市、ここはもう完全に3割じゃなくて全額、18歳以下の子供の均等割減免というのがやられるというのが決まりました。全国に先駆けて子供の均等割をなくせというふうに千葉県は国に要望したわけですから、そういう千葉県として、こうした独自減免こそ率先してやるべきだというふうに思います。そうした努力もせず、さらなる引き上げをもたらそうという予算ですから、賛成するわけにはいかないなと思います。  以上です。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) ほかにありますでしょうか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) それでは討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第9号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 挙手多数。よって、議案第9号は可決すべきものと決定をいたしました。        ─────────────────────────────        議案第25号関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、議案第25号平成30年度千葉県一般会計補正予算(第3号)を議題といたします。  当局に説明を求めます。
     中村健康福祉政策課長。 ◯説明者(中村健康福祉政策課長) 健康福祉政策課、中村です。  議案第25号について一括して説明させていただきます。お手元の配付の議案説明補足資料(補正予算案関係)の1ページ目をお開きください。  議案第25号平成30年度千葉県一般会計補正予算(第3号)では、東千葉メディカルセンターへの追加財政支援の経費を計上するほか、人件費、社会保障費などについて実績を踏まえるとともに、事業費の確定などに伴う増減額を計上することにより、計46億3,746万4,000円を減額補正しております。この補正によって、規定予算と合わせた健康福祉部の予算総額は3,395億7,766万1,000円となります。  2ページをごらんください。科目別内訳ですが、第3款民生費は74億9,731万1,000円の減額となります。主な内訳ですが、第1項社会福祉費において、中段の地域医療介護総合確保基金事業が20億8,211万7,000円の減額ですが、これは介護基盤整備交付金事業の実績見込み等の減額によるものです。下から6番目、後期高齢者医療事業が21億8,112万7,000円の減額ですが、これは実績見込みによる減額等でございます。また、下から2番目、国民健康保険指導事業が21億1,604万3,000円の減額ですが、こちらも実績見込みによる減額でございます。  3ページをお開きください。第2項児童福祉費については、上から5番目、子ども・子育て支援事業で5億251万4,000円の増額ですが、これは、保育所などに対する運営費給付の実績見込みによる増額等によるものでございます。その2つ下、保育所整備促進事業で6億8,000万円の減額ですが、これは実績見込みによる減額によるものでございます。  4ページをごらんください。第4款衛生費は28億5,984万7,000円の増額となります。主な内容ですが、第1項公衆衛生費においては、上から6番目の母子保健推進事業が5億5,027万3,000円の減額ですが、これは子ども医療費助成の実績見込みによる減額等によるものです。下から3番目、難病対策事業が2億1,482万9,000円の増額ですが、難病患者医療費等の増額によるものでございます。  5ページ目をお開きください。第4項医薬費において、上から3番目、東千葉メディカルセンター助成事業ですが、追加支援を行うため30億円の増額をするものでございます。その2つ下、医療整備管理事業が6億1,789万4,000円の減額ですが、周産期医療施設運営費補助事業において、国の内示額が減額となったことなどによるものでございます。その2つ下、地域医療介護総合確保基金造成事業で、国の交付金を受けて基金に積み増しするため、10億1,598万8,000円の増額でございます。  議案第25号の説明は以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。  入江委員。 ◯入江晶子委員 東千葉メディカルセンターにかかわる30億円の追加財政支援についてお伺いいたします。  まず、こちらのセンターの経営が非常に厳しいということなんですが、具体的な財政状況についてお聞きしたいと思います。累積赤字、債務超過、また資金繰りの状況について具体的な数字でお示しいただきたいと思います。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 中村健康福祉政策課長。 ◯説明者(中村健康福祉政策課長) 平成29年度の決算では、東千葉メディカルセンターの累積赤字は約57億円、それから負債の総額と資産の総額の差である債務超過は約30億円となっております。それから、資金ベースにおいては、県がいわゆる追加支援しない場合において、計画どおりの収支ですと約1億2,800万円の資金不足が見込まれるところでございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 今の資金繰りのところについては、自己資本比率の見込みがマイナスどれぐらいなんでしょう。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 これは東金市議会での答弁ですけれども、資金繰りについては29年度末で、自己資本比率での見込みがマイナス28.3%という非常に危機的な状況が表明されていると聞いておりますが、それでよろしいでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 中村健康福祉政策課長 ◯説明者(中村健康福祉政策課長) 済みません、ちょっと手元に自己資本比率の数字を持っていませんが、はい、基本的な認識はそれで間違いないと思います。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 今回の追加財政支援の考え方ということで、約30億円出されているわけですけれども、この考え方についてお聞きしたいと思います。今まで東金病院の191床という病床を出しての積算というのは今まで全然出されていなかったんですけれども、このことについて、追加財政支援の30億円の考え方について改めてお伺いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 中村健康福祉政策課長。 ◯説明者(中村健康福祉政策課長) 先ほどございましたように、東千葉メディカルセンターのいわゆる財政状況は大変厳しいものがございます。その赤字の主な原因につきましては、特に当初の計画と現況との差から見ますと、その主な原因としますと、医師及び看護師を十分に確保できないなど、開院前に想定できなかった理由によるものと、そういった考え方のもと、それに伴い開院当初の計画どおり開床できなかったことによる影響額を、開院時から病床のフルオープンの予定、37年4月でございますけれども、計算したところ、49億5,900万円というふうな影響額を見込まれたところでございます。このうち、旧東金病院の病床の分として314床分の191床については、県のほうでこのたび追加支援するということで、その金額を計算しますと30億円ということで、この金額を追加支援させていただく補正予算案を計上させていただきました。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 昨年1月に出された病院運営検討会議の検討結果というものが出ております。それによると、経常収支は37年度に黒字化、そして資金収支が39年度に黒字化する見通しということで、37年にフルオープンという計画を立てておりまして、その第3期中期計画がこれに基づいてつくられているんですが、30年度から38年度までに合計29億9,600万円の財源補てん相当額が必要というような計画が出されております。そして、その29億9,600万円をどこが補てんするのか、負担するのかということが、構成市町のほうとあわせて県も一緒に入った中で話し合われていたんですけれども、この財政補てん相当額を今回県が持つという考え方になっているんでしょうか。  お聞きしたいのは、補正予算で今回提案されている30億円の積算スキームと考え方が全く違うものと考えますけれど、その点についてはいかがでしょう。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 中村健康福祉政策課長。 ◯説明者(中村健康福祉政策課長) 委員御説明のとおり、もともと第3期中期計画に基づく将来推計においては、金額的には同額なんですけれども、それぞれの約30億円の資金ショートが今後見込まれるというような見込みになってございました。県はいろいろ検討しましたが、この資金不足に対して県がそれを支援するのではなく、今回の赤字の要因の主なものは、もともと先ほども言いましたように医師、看護師の確保が進まなかったことにより、当初に見込めなかった病床のオープンのおくれだと。これの影響額といったものについては、設立団体の東千葉メディカルセンターの責任に全てするのはいかがかということで、その影響額のうち、東金病院の病床の相当額、計30億円について、県が今回追加支援する額として積算したところでございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 非常にわかりづらい、説明が納得できるようなものではないと思うんですよね。お聞きしたいのは、3期の中期計画が今年度から33年度まで出されておりますけれども、収入として、運営費負担金収益の中に、先ほど申し上げた29億9,600万円が含まれた中での収支計画となっているんですが、なぜそういう実態がわかりにくいような形でしか計画がつくられなかったのか。運営資金がショートしているということであれば、それは明らかに数字を知った上でそちらに財政的な支援も含めて検討することがなかったのか。そのあたりが非常にわかりにくいんですけれども、いかがでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 中村健康福祉政策課長。 ◯説明者(中村健康福祉政策課長) まず、基本的に3期の中期計画につきましては、もともとそういった資金を埋めるといったような支援がなかったときに、医業収益、費用なり、どういった積算になるかといったところをベースに計画値を立て、それの資金不足について、そのままでは運営上やっていけなくなりますので、何らかの支援策、補てん策によりそれを埋めようといったものが第3期中期計画に示されたものでございます。ですので、県の今回30億円については、もともとの3期中期計画が想定していた資金ショートに対して、毎年毎年お金を足りない分だけ入れていくといったような形ではなく、今回の30年の補正で一括してまとまった金額を入れることにより、東千葉メディカルセンターの財務体質を改善することにより、契約の条件ですとか、あるいは財務上の運用をよくするといった計画をさらによくするために、まとめて初年度に30億円を入れるような、そういった計画にさせていただいたところでございます。第3期計画が想定するところの、そういった公的な支援を除く部分については全く想定は変えてございませんので、そういった意味では計画自体は変える必要はない。逆に、その第3期の中期計画をきっちり、特にそういった公的なお金の入ってこない医業収益、医業収支について、きっちり計画どおりにやっていただきたいというふうに考えているところでございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 御説明には納得できませんけれども、一括30億円支払いをした今、その理由について御説明がありましたが、かねてから千葉大に出した委託調査でも、こちらの設立団体の出資金である資本金が9,524万円と、非常に同規模の病院の経営にしては少額となっているということで、そのため必要な運転資金がもう初年度、26年度から賄うことができないという、人件費の支払いの原資にも非常に窮しているというような状況でした。そういった中で、その30億円の使い方については資本金に充てることも考えられているのか。そのあたりについてはどのような協議を行ってきたのでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 中村健康福祉政策課長。 ◯説明者(中村健康福祉政策課長) 基本的には、現状資本金と充てたとしても、先ほど委員のほうで言われたように、今後いわゆる資金ショートが見込まれていきますので、そういった意味では、なかなかお金として、資本金として入れるには、入れたとしてもどんどん取り崩していかなければいけないといったような状況がございます。そういった意味では、基本的にはセンターのほうでこの金額を、将来的な財務体質の改善に使うような形で、それぞれ設立団体からセンターに繰り入れていただきたいということを県のほうは申し入れたところでございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 県は抜本的な経営改善が必要ということで、構成市町ともそういうところでは一致した認識を持っておりますけれども、このセンターの赤字体質、いわば構造的な問題についてはどのように分析しておられるんでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 中村健康福祉政策課長。 ◯説明者(中村健康福祉政策課長) もともと今回ついた、先ほど言いましたように開院前に想定できなかった看護師等の確保の面から、段階的な病棟の開棟を余儀なくされてフルオープンの時期がおくれていること、また地域住民、地域の医療機関への定着に時間を要し、診療報酬の高い重症患者等の十分な患者が確保できていなかったということ、また、新設の病院のため経営ノウハウ等の蓄積が不足し、病院運営体制が十分構築できなかったことにより、医業収支が大幅に見込みを下回っているといったものがこの赤字の大きな根本的な理由かなというふうに考えているところでございます。  今、第3期の中期計画においては、平成37年4月のフルオープン時に向けて医師、看護師の確保を進めるとともに、地域の医療機関との連携強化等の取り組みにより、重症患者を初めとする患者数の増加、病床稼働率の向上等を図り、医業収益を増加させていくことで収支を改善し、その後、平成37年度に単年度収支が黒字化するという見通しが出ておりますので、そうした計画を着実に推進することによって赤字体質の改善に努めていただきたいというふうに考えておるところでございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 私もセンター視察をしまして、新しく理事長になった先生方とも意見交換をさせていただきました。病院現場が非常に努力をされて、いろいろな経営改善ですとか病床稼働ですとか、いろいろな指標を上げているということは聞いております。にもかかわらず、赤字体質がなかなか払拭できないということで、28年度と29年度の経営状況を比較した資料をいただいたんですけれども、医業収益が10億円アップしている。そして、入院患者の数は1万人プラス、1万人増、また外来患者も1万人ふえている中で、全体としては単年度収支がマイナス、赤字になっているということでお聞きしてきました。病床稼働率も10%アップ、紹介、逆紹介も非常に数字的にはプラスに好転している中で、経営の改善がなかなか見込めないというこの構造的な問題について、この30億円を追加財政支援で行うということで、一体どういったところに力を入れて改革していく必要があるのか。それは病床の機能を変えるということも行ってきましたし、いろいろ現場では努力されておりますけれども、そこの部分については県としてはどのように見ておられるでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 中村健康福祉政策課長。 ◯説明者(中村健康福祉政策課長) 委員の御指摘のとおり、増田理事長のもと、センターはさまざまな経営努力をされて、その結果が着実に出ているものと認識はしてございます。特に、収益については最新の数字でも前年度に比べて2割程度患者数、収益ともふえているといったところでございます。ただ、費用のほうについては、特に今年度はシステム障害があったり、また働き方改革などで時間外のものを、支出等予期しなかったような支出もあり、なかなか予定どおりの収益といいますか、費用の収支の改善ができていないのが現状でございます。  特に、第3期中期計画の中で、材料費等の単価の減少ですとか、あるいは委託契約の単価の見直し等挙げてございますけれども、なかなか今の資金不足の状況ですと、足元を見られて、なかなか支払いがすぐ納入から相当期間がかかるようなところもございますので、有利な条件で契約が結べなかったり、あるいは委託契約についても長期の契約になっていて、更新時期が今後出てくるようなところもございますので、今回の30億円をベースに、そういったものが改善されるものというふうに考えているところでございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 これまで県は85億6,000万円という病院建設費にかかわる、いわばローン払いをやってきているわけですけれども、その県からの支出が前倒しで運営費等に流用されるというようなことで、当初の枠組みが崩れております。そういった中で、県の言っている包括的支援というものはどのような性格で、今後どのような形で行うというふうに考えているんでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 中村健康福祉政策課長。答弁は簡明にお願いします。 ◯説明者(中村健康福祉政策課長) 済みません。包括的支援というのは、単に財政的な支援だけではなく、職員の派遣ですとか経営的なものに対する助言等を含めて、さまざまな場面で東千葉メディカルセンターの経営を支援していこうというのを包括的な支援というふうに呼んでいるところでございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 包括的支援にかかわって、東金市から3項目の要望が出されているというふうに聞いておりますけれども、その内容についての対応方針はいかがでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 中村健康福祉政策課長。 ◯説明者(中村健康福祉政策課長) 東金市からは、協議の最後に2次保健医療圏における関係機関、自治体からの財政支援も含めた連携に係る取り決め等の構築について、県が早期に主体的に取り組むこと、また県内公立病院の設立・設置団体の財政状況等も踏まえ、公立病院における救急と政策医療の提供に対する新たな支援制度を創設すること、東千葉メディカルセンターの累積赤字の取り扱いや解消に向けた手だてなどについてともに考えることといった要望をいただいてございます。  それに対しては、県としては要望として承って、市長からの要望も含め、センターの経営改善に向けて、今後さまざまな事柄について設立団体と協議を継続していきたいというふうに回答させていただいたところでございます。
    ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 最後に意見を申し上げたいと思います。私どもの会派は、東千葉メディカルセンターが地域医療のニーズに応じた病院になっていくことを望んでおります。そのための財政支援、県の包括的な支援は必要と考えております。  しかし、今回の財政支援の考え方が非常に唐突で、これまでの中で出てこなかった191床分の補てんというような考え方ですとか、また、中期計画で示された約30億円の資金ショートとの関連性が非常に不明確な財政支援になっているというふうに思っております。それから、この30億円で果たしてこの病院が経営改善して、地域の医療ニーズに十分応えられる病院になっていくのかという姿が今回見えてきておりません。ですから、やはり病院の現場の方々、先生方は地域の医療ニーズに応じた形で病床を変えたりとか、これから小児病棟も今全く使われないところがありますが、それについても医療ニーズや地域のそういった動向を見て柔軟に対応していくということですので、県としては、やはり東金病院を閉院した後医療としての、こちらの東千葉メディカルセンターについて、しっかりと市と町と、それから千葉大も入って今まで検討してきたと思いますけれども、抜本的な病院の機能の見直しも含めたそういう検討を急ぐべきであろうというふうに思っております。30億円で処方箋が見えたというふうには私どもは判断できておりません。  以上です。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) ほかにありますでしょうか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) それでは、これで質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論はありませんか。  寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 今お話もありましたように、今回の補正予算、東千葉メディカルセンターに追加の財政支援30億円というのが出されていますけれども、今の考え方ですよね。それを聞いても、入江委員もおっしゃっていたとおりで、考え方そのものが非常に不可解で、財政支援そのものは我々も必要だと思いますし否定しませんけれども、今の考え方を聞いていると、とにかくもうこの1回限りで終わりだよというふうに言いたいがための考え方じゃないかというふうに思うんです。これで本当に解決するというふうには我々も思いませんし、やっぱり東金病院を県が廃止してつくった病院ですから、最後まで県が、この病院がまともにうまくいくようにちゃんと責任を持つべきだと、その県の責任をちゃんと明確にすべきだというふうに思います。  そういう意味でもセンターの経営に主体的に県が参画していくべきだということも含めて、その意味でまだ不十分だということと、当初予算にも反対していますし、他の委員会に係る部分で反対もありますので、反対をいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) その他討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 以上で討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第25号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 挙手多数。よって、議案第25号は可決すべきものと決定いたしました。        ─────────────────────────────        議案第31号関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、議案第31号平成30年度千葉県特別会計母子父子寡婦福祉資金補正予算(第1号)を議題といたします。  当局に説明を求めます。  石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 児童家庭課でございます。  議案第31号平成30年度千葉県特別会計母子父子寡婦福祉資金補正予算(第1号)について御説明をいたします。先ほどごらんいただきました補正予算案関係の補足資料の6ページをごらんいただければと思います。  内容といたしましては、母子家庭、父子家庭、寡婦の経済的自立を図るための修学資金や生活資金等の貸し付けに要する資金でございます同資金につきまして、事業費の確定に伴いまして4,798万9,000円を増額補正し、既定予算と合わせて3億2,697万4,000円とするものでございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 質疑がないようですので、質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) ないようですので、討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第31号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 挙手全員。よって、この議案第31号は可決すべきものと決定をいたしました。        ─────────────────────────────        議案第32号関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、議案第32号平成30年度千葉県特別会計心身障害者扶養年金事業補正予算(第1号)を議題といたします。  当局に説明を求めます。  萩原障害者福祉推進課長。 ◯説明者(萩原障害者福祉推進課長) 障害者福祉推進課の萩原でございます。  議案第32号平成30年度千葉県特別会計心身障害者扶養年金事業補正予算(第1号)について御説明いたします。議案説明補足資料(補正予算案関係)の6ページの下段をごらんください。  本事業に係る支出の主な内容は、事業を運営する独立行政法人福祉医療機構に納付する掛金や心身障害児・者に給付する年金等でございます。本制度の加入者及び弔慰金支給対象者の見込み数の増加により、歳入歳出それぞれ859万4,000円を増額補正し、現計予算と合わせ、歳入歳出それぞれ7億5,735万4,000円とするものでございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 質疑がないようですので、質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論はありますか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) ないようですので、討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第32号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 挙手全員。よって、この議案第32号は可決すべきものと決定をいたしました。        ─────────────────────────────        議案第33号関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、議案第33号平成30年度千葉県特別会計国民健康保険事業補正予算(第2号)を議題といたします。  当局に説明を求めます。  野澤保険指導課長。 ◯説明者(野澤保険指導課長) 保健指導課、野澤でございます。  議案第33号平成30年度千葉県特別会計国民健康保険事業補正予算(第2号)について御説明いたします。同じ資料の7ページをごらんください。  内容といたしましては、事業費の実績見込みを踏まえ、52億2,318万5,000円を減額補正し、既定予算と合わせまして5,357億8,173万円とするものでございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) ないようですので、以上で質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論はございますか。  寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 内容どうこうではありませんけれども、当初予算にも反対しておりますので反対いたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) ほかに討論はありますか。     (「なし」と呼ぶ者あり)
    ◯委員長(伊豆倉雄太君) 以上で討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第33号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 挙手多数。よって、議案第33号は可決すべきものと決定をいたしました。        ─────────────────────────────        議案第53号関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、議案第53号千葉県知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。  当局に説明を求めます。  岡田障害福祉事業課長。 ◯説明者(岡田障害福祉事業課長) 障害福祉事業課の岡田でございます。  お手持ちの議案説明補足資料(条例案関係)とある資料の1ページをごらんください。  議案第53号千葉県知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定について御説明いたします。関係法令の一部改正により創設された事務の権限について、我孫子市に移譲するため、所要の規定の整備が必要となることから議会の議決に付するものでございます。  改正の内容は、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律の一部改正により、障害福祉サービス等の情報公表制度が創設されたところ、事業所の指定権限の一部が条例で移譲されている我孫子市から要望があったため、当該情報公表制度に係る事務の権限も移譲するものでございます。  施行日は平成31年4月1日です。  説明は以上です。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) ないようですので、質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) ないようですので、討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第53号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 挙手全員。よって、議案第53号は可決すべきものと決定をいたしました。        ─────────────────────────────        議案第54号関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、議案第54号使用料及び手数料条例等の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。  当局に説明を求めます。  中村健康福祉政策課長。 ◯説明者(中村健康福祉政策課長) 健康福祉政策課、中村です。  議案第54号使用料及び手数料条例等の一部を改正する条例の制定について、一括して御説明いたします。お手元の配付資料、議案説明補足資料(条例案関係)の2ページ目をお開きください。  改正内容の1点目は、消費税率が8%から10%に変更されることに伴い、使用料、手数料の改正を行うものでございます。改正する項目は、次の3ページから7ページの別紙の一覧表のとおり、狂犬病予防注射手数料など健康福祉部に係る100項目でございます。  施行日は平成31年10月1日を予定しております。  2ページ目の中段にお戻りください。2点目は、介護支援専門員実務研修受講試験に係る試験問題の作成手数料等の改定についてでございます。受験者数及び合格者数が急激に減少し事業の収支が悪化したことにより、現行の手数料では事業の運営に支障を来すため、各手数料を表に記載のとおり見直すなど、所要の改正を行うものでございます。  施行日は平成31年4月1日を予定しております。  議案第54号の説明は以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。  寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 1点だけちょっとお伺いします。今の介護支援専門員の試験の手数料とか研修の手数料とかの話ですけれども、この試験や研修そのものは、人数によってこれはかかる費用も多分変わってくると思うので、単価設定という考え方でいいと思うんですけれども、その試験問題の作成費用というのは、これも1人当たりということになっているわけですよね。試験問題の作成費用というのは余り人数にかかわりなく、かかるお金というのは余り変わらないんじゃないかと思うんですけれども、こういう単価設定という考え方になっているのは何でなんでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 川島高齢者福祉課長。 ◯説明者(川島高齢者福祉課長) 高齢者福祉課でございます。  この試験問題の作成の手数料でございますけれども、こちらにつきましては委託ということで、試験のセンターのほうにしてございまして、これは全国一律になってございます。やはり受験者の人数の縮小の関係で、センターのほうで積算をいたしまして単価の改定ということになりましたので、こちらにつきましては全国一律にこの単価ということで通知のほうが来てございますので、それに基づきましてこちらのほうも改正させていただいております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 全国一律っていうお話も伺ったんですけれども、受験者数の減少によって毎年のように変動してきちゃうというふうになると、試験問題の作成というのも大変だなというふうに思いますので、それに合わせて毎年単価を変えるという話だと、もう少しちょっと国で通知を出しているのであれば見直しも要望したほうがいいんじゃないかなというふうに思います。  以上です。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) ほかにありますでしょうか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 質疑を終結します。  これより討論を行います。討論はありませんか。  寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 消費税の引き上げに伴う手数料の改定が含まれていますので、消費税増税そのものに我々反対ですので反対いたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) ほかにありますか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 以上で討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第54号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 挙手多数。よって、議案第54号は可決すべきものと決定をいたしました。        ─────────────────────────────        議案第55号関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、議案第55号職員の自己啓発等休業に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。  当局に説明を求めます。  松本薬務課長。 ◯説明者(松本薬務課長) 薬務課、松本でございます。  私からは、議案第55号職員の自己啓発等休業に関する条例等の一部を改正する条例の制定について、薬務課に係る部分につきまして御説明をさせていただきます。お手元の資料、同じ資料でございますが、8ページをお開きいただきたいと思います。  本議案は、学校教育法の改正により、新たな教育施設といたしまして創設された専門職大学の前期課程修了者が短期大学の卒業者に相当することとされたこと、それから、技術士法施行規則の改正により、技術士試験の専門科目の一部が削除されたことなどから、県が設置する専用水道の水道技術管理者の資格を定める条例の規定の整備をするものでございます。  なお、施行期日は平成31年4月1日でございます。  説明は以上です。よろしく御審議をお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) ないようですので、質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり)
    ◯委員長(伊豆倉雄太君) ないようですので、討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第55号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 挙手全員。よって、議案第55号は可決すべきものと決定をいたしました。        ─────────────────────────────        議案第56号関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、議案第56号介護医療院の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。  当局に説明を求めます。  川島高齢者福祉課長。 ◯説明者(川島高齢者福祉課長) 高齢者福祉課の川島でございます。  議案第56号介護医療院の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定につきまして御説明をいたします。お手元の資料9ページをごらんください。  医療法等の一部改正によりまして、検体検査の精度の確保に関する事項が強化されたことに伴いまして、県が介護医療院の設備等に関する基準を定めるに際し、従うべき基準等が改正されましたことから、本県におきましても、この基準に従い所要の規定の整備を行うものでございます。介護医療院におきましても臨床検査設備を設置するということになっておりまして、血液や尿などの検体の検査を行う場合がございます。これによりまして、国の基準も改正されております。  条例の改正の内容は厚生労働省令の基準に準拠したものでございまして、県独自の基準はございません。  施行期日は公布の日を予定してございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) ないようですので、質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論はございますか。  寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 介護医療院、介護療養病床の廃止に向けての受け皿ということで、この間いろいろ指摘したように、医師の宿直の問題とか幾つか基準が緩和されていたりするところもあって、これそのものには我々問題がないとは言わないんですけれども、今回は検体検査に関して規制を強化するという内容ですので、賛成したいと思います。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) ほかに討論はございますか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) ないようですので、これより採決を行います。  議案第56号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 挙手全員。よって、議案第56号は可決すべきものと決定をいたしました。        ─────────────────────────────        議案第73号関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、議案第73号権利の放棄についてを議題といたします。  当局に説明を求めます。  石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 児童家庭課でございます。  議案第73号権利の放棄についてを御説明をいたします。同じ資料の10ページをお開き願います。  社会福祉施設整備費補助金の交付決定の取り消しにより生じた補助金返還請求に係る債権のうち、債務者に対する債権の消滅時効が完成し、回収が不可能と認められる債権2億2,273万9,356円及び遅延損害金について、権利の放棄を行うため議会の議決を得ようとするものでございます。  権利の相手方につきましては、資料に記載のとおりでございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。  入江委員。 ◯入江晶子委員 発生年度が平成7年度ということで、今回提案に至るまでが非常に長い月日がかかっているんですけれども、これについての原因と、今後に向けての何か反省がありましたらお答えいただきたいと思います。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) この案件につきましては、法人の清算人でございます元理事長に対しまして、債務の返済を繰り返し求めてきたところでございます。ただ、法人に支払い能力がなかったことに加えまして、元理事長が県の解散命令が不当であるというふうに主張いたしまして、債務そのものを認めず、時効の援用も行わなかったことで、時効は平成19年に完成をしているんですけれども、援用が行われなかったことなどによりまして、事態が長期にわたって膠着状態となっていたものでございます。  また、債権放棄を行うということにつきましては、関係部局とも十分協議は重ねてまいったんですが、債権放棄自体は県の財産を減少させる重大な行為でございますので、その運用に当たりまして慎重を期してきたといったような側面もございます。平成28年に元理事長が亡くなりまして、また同じ平成28年度の包括外部監査におきまして不納欠損処理を行うことが適当との御指摘をいただいたことも踏まえまして、弁護士相談ですとか関係部局、具体的には総務部なんですけれども──との協議を行いまして、財産調査も本年度行った上で、今般の議案提出に至った次第でございます。余りこういった形で債権放棄に至った事例というのも、県の中でも余りなかったと思いますので、ある意味リーディングケースのような取り扱いになっていくのかなというふうに考えてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) よろしいですか。その他ございますか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 以上で質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) ないようですので、討論を終結いたします。  これより採決を行います。議案第73号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 挙手全員。よって、この議案第73号は可決すべきものと決定をいたしました。        ─────────────────────────────        議案第74号関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、議案第74号権利の放棄についてを議題といたします。  当局に説明を求めます。  佐藤医療整備課長。 ◯説明者(佐藤医療整備課長) 医療整備課の佐藤でございます。  議案第74号債権の放棄について御説明させていただきます。同資料11ページをごらんください。  平成22年度末に閉寮となりました旧医療技術大学校みずほ寮の光熱水費負担金に係る債権のうち、回収が不可能と認められる債権について、権利の放棄を行うため、地方自治法第96条第1項第10号の規定により議会の議決に付すものでございます。  その内容でございますが、放棄する権利はみずほ寮の光熱水費負担金債権、放棄の理由は、債務者に対する消滅時効が完成し、回収が不可能と認められるためであり、放棄する権利の相手方及び金額は3の表のとおりでございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) ないようですので、質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) ないようですので、討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第74号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 挙手全員。よって、議案第74号は可決すべきものと決定をいたしました。        ─────────────────────────────
           議案第85号関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、議案第85号児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。  当局に説明を求めます。  石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 児童家庭課でございます。  議案第85号児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について御説明をいたします。同じ資料の12ページをお開き願います。  国におきます児童福祉施設の設備及び運営に関する基準の改正によりまして、児童指導員になることができる者の要件として、幼稚園教諭の免許状を有する者が追加されるなど、県が条例を定めるに際し従うべき基準等が改正されましたことから、所要の規定の整備を行うものでございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) ないようですので、質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) ないようですので、討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第85号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 挙手全員。よって、議案第85号は可決すべきものと決定いたしました。  以上で議案の審査を終了いたします。        ─────────────────────────────        請願第109号、後期高齢者医療の窓口原則1割負担の継続を求める意見書(案)関        係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、請願の審査を行います。  初めに、請願第109号を議題といたします。  また、本請願に関し、共産党から後期高齢者医療の窓口原則1割負担の継続を求める意見書(案)が提出されておりますので、あわせて御協議を願います。  意見書文案はお手元に配付をしてあります。  書記に請願文書を朗読させます。     (書記朗読) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 当局に状況の説明を求めます。  野澤保険指導課長。 ◯説明者(野澤保険指導課長) 請願第109号につきまして現状等を御説明いたします。  現在、75歳以上の方の窓口負担割合は1割となっておりまして、一部現役並みの所得のある方は3割となっています。なお、70歳から74歳までの窓口負担の割合は、26年4月以降に70歳となる方から段階的に2割負担となり、本年4月以降は70歳から74歳までの方は現役並み所得を除き2割負担となるところです。  国の検討状況でございますが、経済財政運営と改革の基本方針、いわゆる骨太の方針2018におきまして、給付と負担の見直し等による社会保障の持続可能性の確保を確実に図ることとし、後期高齢者の窓口負担の割合のあり方については、世代間での負担の公平性や制度の持続可能性確保の観点から、団塊世代が後期高齢者入りするまでに検討するとしております。  以上で説明を終わります。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 御意見等がありましたら発言を願います。  寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 今の現況報告にかかわってお伺いしたいというふうに思います。後期高齢者全体の状況がどうなっているかということで、背景も含めてお伺いします。この間後期高齢者、2008年からですけれども、1人当たりの平均保険料、県内の状況ですよね。これが当初の20、21年度と比較をして、30、31年度はどうなっているかというのをお伺いいたします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 野澤保険指導課長。 ◯説明者(野澤保険指導課長) 平成20、21年度は、1人当たり平均保険料6万5,640円でございました。30、31年度においては7万2,600円となっております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 制度創設時と比較して、1人当たりで年間の保険料が約7,000円ほど引き上がっているという計算になろうかと思います。一方で、1人当たりの所得額、これは20年度と昨年度比較してどうなっているでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 野澤保険指導課長。 ◯説明者(野澤保険指導課長) 被保険者1人当たりの平均所得額でございますけれども、平成20年で約99万8,000円でございました。一旦下がって22年のときに90万3,000円程度になっておりますけれども、29年度では94万円程度でございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 一旦下がって回復したみたいな言い方をされていましたけれども、1人当たり所得額、制度創設時に比べて約6万円落ち込んでいるわけですよね。なので、後期高齢者医療制度が始まったときと比べても、保険料は上がり、所得は下がるということで、被保険者一人一人の実態というのは大変な状況になっていると思います。年金の切り下げ、保険料の引き上げというのが相まって、高齢者の生活がますます苦しくなっているというのが実態だと思います。  こうした中で、窓口負担まで2割に引き上げるということになると大変な影響が出るというふうに思いますけれども、この辺の県の認識というのはいかがなんでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 野澤保険指導課長。 ◯説明者(野澤保険指導課長) 窓口負担のあり方につきましては、今後、国のほうで十分協議されていくものと考えていますので、県としてはそれを注視してまいりたいと考えております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 何の認識もなさそうな感じですけれども。この請願文書の中にも、全国保険医団体連合会の受診実態調査の話が載っています。別の話ですけれども、この受診実態調査の中で、これは開業医のお医者さんへの調査です。この中で、今でも経済的理由による治療中断というのは4割に上ると。今でもそういう話があるんですよ。医療費負担を理由に、検査や投薬、治療を断られたことがあったか。こういう問いにも42.5%の方はあったというふうに回答しているんです。開業医のお医者さんが今でもこういう状況だということを回答しているわけですよね。なので、県も当然この調査は御存じかというふうに思いますけれども、今でもやっぱりこうした状況であるということは認識すべきだと思います。これ以上の窓口負担増はやっぱり命にかかわるということを国に対してちゃんと言うべきだと思いますけれども、改めて認識をお伺いします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 野澤保険指導課長。 ◯説明者(野澤保険指導課長) 県としましては、団塊世代が後期高齢者入りするまでにという形で、時間をかけて十分に検討を、議論をされていくものと考えておりますので、適切に対応されるものと考えています。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 適切に対応というか認識をお伺いしたんですけどね。本当に高齢者の生活の苦しい実態にちゃんと認識を持っているのかということだと思います。医療機関の現場では、これもまた別の方ですけれどもどういう声が寄せられているかといったら、診察を今4週間に1度だけれども5週間に1度に減らしてほしいとか、薬の量を減らしてほしいとか、本当に経済的に大変だからということで、もう既にそういう声がどんどん寄せられているという話なんですよ。これ以上の負担増はやっぱり言語道断だというふうに思いますので、ぜひそういうことをちゃんと認識していただいて、国のほうに声を上げていってもらいたいというふうに思います。議会としてもぜひ意思を示していただきたいと思います。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) その他発言はございませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) これより討論を行います。討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 以上で討論を終結いたします。  それでは、本請願の取り扱いはいかがいたしますか。     (「採決」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 採決という声がありましたので、これより採決を行います。  請願第109号を採択することに賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 挙手少数。よって、請願第109号は不採択と決定をいたしました。  ただいま意見書の提出を求める請願は不採択となりましたが、共産党から提出されております後期高齢者医療の窓口原則1割負担の継続を求める意見書(案)について御協議を願います。  本意見書案について御意見がありましたら御発言を願います。     (「なし」と呼ぶ者あり)
    ◯委員長(伊豆倉雄太君) 発言がないようですので、それでは、本趣旨の意見書案を当委員会として提出することに賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) それでは、意見の一致が見られませんでしたので、当委員会としては提出しないことといたします。  次に、意見書と決議案があるんですが、一旦休憩を入れたいと思います。        午後3時6分休憩        ─────────────────────────────        午後3時15分再開 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 休憩前に引き続き審査を再開します。        ─────────────────────────────        女児虐待死事件の徹底した真相究明と再発防止宣言(案)関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 先ほど請願とあわせて御協議いただいた意見書案のほかに、決議案2件、意見書案1件が提出されておりますので、御協議を願います。  なお、これから御協議いただく決議及び意見書案のうち、2つ以上の委員会にわたる決議及び意見書案については、当委員会の所管に属する部分について御協議いただき、その協議結果は参考意見として議会運営委員会に報告することとなります。よろしくお願いいたします。  それぞれの文案はお手元に配付をしてあります。  初めに、自民党及び公明党から提出されております女児虐待死事件の徹底した真相究明と再発防止宣言(案)のうち、当委員会の所管部分についての御協議を願います。  本決議案について御意見がありましたら御発言を願います。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) ないようですので、それでは、本趣旨の決議案を発議すべきものとして議会運営委員会に報告することに賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) それでは、本決議案を発議すべきものとして意見の一致が見られましたので、その旨を議会運営委員会に参考意見として報告することといたします。        ─────────────────────────────        虐待から子どもの命を守る決議(案)関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、共産党から提出されております虐待から子どもの命を守る決議(案)のうち、当委員会の所管部分について御協議を願います。  本決議案について御意見がありましたら御発言を願います。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) それでは、本趣旨の決議案を発議すべきものとして議会運営委員会に報告することに賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) それでは、意見の一致が見られませんので、発議することに意見の一致が見られなかった旨を議会運営委員会に参考意見として報告することといたします。        ─────────────────────────────        児童虐待を撲滅するための法改正等を求める意見書(案)関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、立憲民主党から提出されております児童虐待を撲滅するための法改正等を求める意見書(案)について御協議を願います。  本意見書案について御意見がありましたら発言を願います。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) それでは、本趣旨の意見書案を当委員会として提出することに賛成の委員の挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(伊豆倉雄太君) それでは、意見の一致が見られませんでしたので、当委員会としては提出しないこととします。        ─────────────────────────────        諸般の報告・その他の関係 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、諸般の報告・その他について御質問がありましたら御発言を願います。  赤間委員。 ◯赤間正明委員 それでは、柏児相の問題からです。  訪問拒否されても強制的に立ち入り、調査を行うには、どうしても警察官などの同行が望ましいと思います。児童虐待の防止等に関する法律第10条に、警察署長に対する援助要請等には、児童相談所長は、児童の安全の確認または一時保護を行うとする場合において、これらの職務の執行に際し必要があると認めるときには、当該児童の住所または居住の所在地を管轄する警察署長に対し援助を求めることができると、安全確認に警察官の援助が必要となる事態を想定しております。さらに、児童相談所長または都道府県知事は、児童の安全の確認及び安全の確保に万全を期する観点から、必要に応じ、迅速かつ適切に警察署長に対し援助を求めなければならないと、むしろ児童生徒の安全確保には警察力を活用することが義務づけられているとの趣旨の内容が明記をされております。  子供の安全を、命を守るためには、警察力も活用して最善を尽くすことが重要であると思いますが、そこで2点お伺いをいたします。  1点目が、2008年に児童虐待防止法が改正をされ、児童相談所が裁判官の許可を得た上で強制的に立入調査ができる権限が与えられたが、千葉県の児童相談所において、児童虐待の防止等に関する法律第10条警察署長に対する援助要請等に基づき児童の安全の確認を行った事例はどれだけか。  2点目が、法律的には児童相談所長または都道府県知事は、児童の安全の確認及び安全の確保に万全を期する観点から、必要に応じ、迅速かつ適切に警察署長に対し援助を求めなければならないとある。千葉県として児童の安全確保のため警察力の援助を求めることの重要性についてどのようにお考えか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 児童家庭課でございます。  1点目の援助要請と安全確認を行った事例の件数についてまずお答えさせていただきます。29年度の数字でございますが……     (赤間正明委員、「過去3年間の推移を教えてください」と呼ぶ) ◯説明者(石黒児童家庭課長) 援助要請ということでよろしいですか。援助要請の数字で申し上げます。平成27年度が9件、全国の数字を参考までに申し上げますと280件でございます。平成28年度が、本県は7件で全国は305件でございます。平成29年度が、本県が11件、全国が345件という状況でございます。  次に、警察力の援助を求めることの重要性についての認識についての御質問でございます。虐待対応の現場におきまして、当然保護者が児童の安全確認に強い抵抗を示す場合というのがございますので、警察の援助というものが重要であるというふうに認識をしてございまして、県警との間では相互に情報交換し、適切な対応が行えるようにということで、現場におきましては事前に十分協議の上で、保護者の抵抗ですとか職員に対する暴力等が予想される場合には、同行支援というものを依頼してございます。また、毎年ロールプレーも取り入れた児童相談所の職員と警察官との合同での研修を行うなど、警察力を活用した現場での対応能力の向上に努めているところでございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 赤間委員。 ◯赤間正明委員 もう1点、裁判所の臨検、捜索の件数の推移3年間と、あともう1点、同行支援という話がございましたけれども、今回の柏児相のように、児童相談所職員が高圧的な保護者との面談の際に警察官に横にいていただくような、座っていただくようなことができないのか、実績があるのか、また今後ルール化すべきではないでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 児童家庭課でございます。  臨検、捜索の件数、実績について申し上げます。平成27年度、28年度は本県はゼロで、全国は1件ずつでございます。平成29年度は本県1件、全国は5件でございます。ちなみに、柏児童相談所で今年度も臨検、捜索を行った事例が少なくても1件あるというふうに承知をしてございます。  それから、警察官が横にいるというお話でございます。当然、援助要請を求めた場合には警察と一緒に保護者の元等に向かうことになります。警察の現職がいる児童相談所が中央児童相談所1カ所で、OBがいるのが市川と柏の2カ所という状況でございまして、来年度から全部ということで、本会議でも御答弁させていただいているところでございます。必要に応じてそういったOB職員ですとか警察官が同行する場合もございますけれども、そこはケース・バイ・ケースということで、必要な場合にはそういった支援もお願いをしていただいているという状況でございます。それについては、来年度以降も同じような考え方で臨んでいくものかなというふうに考えてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 赤間委員。 ◯赤間正明委員 同行ではなくて、今回のように威圧的な保護者に対しての、要するに情報を提供してしまうことがないように、そういう面談の際の同席というのはどうなんでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 児童家庭課でございます。  例えば、所のほうに来ていただいてやる場合とかでも、その必要があれば同席をお願いしているというふうに聞いてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 赤間委員。 ◯赤間正明委員 今後こういった非常に高圧的な保護者に対して、ある意味でそれに立ち向かうというか、その圧力に負けないためにも、そういった保護者に関してはルール化するとか、そういったことは千葉県としては考えないでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 先ほども申し上げましたとおり、必要に応じてということで、必ず必要かということもございますので、そこについては必ずいるというような意味でのルール化はちょっと考えてはございませんけれども、来年度については体制が強化されるということもございますので、今後も必要に応じて警察との連携支援については取り組んでまいりたいと考えてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 赤間委員。 ◯赤間正明委員 今回の問題は、もう全国から注目をされております。そういった意味で、今回の児童虐待の問題は、児童相談所と県警だけではなく、千葉県全庁的な取り組みが必要であり、県として今回の悲しい事件を踏まえ、児童虐待死の撲滅を目指す、児童虐待死ゼロを目指すという強いメッセージを発信すべきであると思いますが、いかがでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。
    ◯説明者(石黒児童家庭課長) 児童家庭課でございます。  今回の事件を受けまして、取り組まなければならない課題というのは非常に多いというふうに思っております。一つ一つの解決にスピード感を持って取り組んでまいりまして、虐待死ゼロを目指してまいりたいと考えてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 赤間委員。 ◯赤間正明委員 虐待防止のためには、相談体制の充実が急務であります。特に、母親の育児不安や孤立化が虐待の温床になっているとして、生後4カ月までの乳児がいる全ての家庭を訪問して子育てにアドバイスを行うこんにちは赤ちゃん事業というのが全国で展開をされていると思いますけれども、お聞きすると、千葉県においても4万3,000件のうち、このこんにちは赤ちゃん事業は既に4万1,000件、96%まで行われているということでございますが、今後は、妊産婦や乳幼児の状況を継続的に把握をして、出産や子育ての相談にワンストップで対応、保健、医療、福祉の関係機関とも連携をして切れ目のない支援を提供する子育て世代包括支援センター、ネウボラの充実が重要と思います。そこでお伺いいたしますが、育児不安などへの対応を通じて児童虐待を防ぐ役割も期待をされている子育て世代包括支援センターについて、千葉県の現状と今後の取り組みはどうでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 児童家庭課でございます。  ただいまお問い合わせのございました子育て世代包括支援センターにつきましては、保健、医療、福祉、教育等の関係機関の調整役として、母子に対する切れ目のない支援を提供する役割が期待をされてございます。市町村の取り組みという位置づけにはなってございます。3月、現時点で県内では27市町村、ちょうど半分で設置をされている状況でございます。また、この事業については、県の独自の取り組みでの設置支援事業というのを今年度から立ち上げまして、市町村のセンター設置の後押しを行っているところでございます。この事業開始前の平成30年4月の時点では、国は平成32年度までに全市町村という目標を立てているんですが、本県では15市町村が設置未定というふうにされておりましたけれども、そういった事業の後押しの効果等もございまして、現在では2市町村まで減少したところでございます。来年度以降も、引き続きこの事業を通じまして、国が全国展開を目指す32年度末までに全ての市町村で設置ができるように支援をしてまいりたいと考えてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 赤間委員。 ◯赤間正明委員 今恐らく展開をされている子育て世代包括支援センターに関しては、妊娠、出産、育児までということで就学前までの範囲だと思うんですけれども、よく縦割りの弊害ということで、学校に就学すると教育庁の所管になるということで、非常にそこに切れ目があるということから、二度とこのような悲しい事件を起こさないために、千葉県モデルともいうべき体制づくりが必要だと思います。そこで、児童虐待の根絶を目指し、千葉県として子育て世代包括支援センターが就学後もかかわり、妊娠、出産、育児、自立までをカバーできる全国モデルとも言うべき千葉県版のネウボラを目指すべきと考えるが、いかがでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 児童家庭課でございます。  子育て世代包括支援センターにつきましては、原則全ての妊産婦、就学前の乳幼児とその保護者を対象とすることが基本とされているところでございますが、地域の実情に応じて18歳までの子供とその保護者についても対象とする等の柔軟な運用というのが認められてございます。県といたしましては、先ほど御案内をいたしました設置支援事業で、設置前だけではなくて設置済みの市町村に対しても、センターの役割ですとかハイリスク妊産婦への支援方法等について、より深く理解していただくためのスキルアップ研修というようなものも実施をしてございます。そういった研修を今後通じまして、学校等の関係機関との連携ですとか、継続支援に関する内容の充実、子育て包括の内容の充実を図りまして、実施主体である市町村を引き続き支援してまいりたいと考えてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 赤間委員。 ◯赤間正明委員 以上で終わります。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) ほかに。  石橋委員。 ◯石橋清孝委員 厚労省は、2月18日に各地域における医師の充足度合いを示す新指標で、医師偏在指標を発表しました。医師不足が明らかな下位3分の1の都道府県を医師の少数県とし、2次医療圏を医師少数区域と位置づけましたが、千葉県は37位で少数県、山武長生夷隅医療圏は316位で県内唯一の少数区域となっています。  そこで、県は同地域の医師不足対策をどのように考えているのか。また、同医療圏において出産ができる病院はどこで、医師の数はどうか。  それから、公立病院は政策医療を行っていることから赤字経営が多いんでございますが、現在山武長生夷隅医療圏の公立病院に対するそれぞれの市町村からのおのおのの補助額は年間幾らか。例えば東陽病院だとか、さんむ医療センターだとか、大網病院だとか、長生病院です。また、そんなところと、また全国の公立病院で、規模を縮小したり休止したりするような病院の中での代表例として、北海道の夕張病院だとか、銚子の市立病院だとか、京都府の舞鶴病院を挙げるとしたら、ざっくりとしたところでいいからその経緯を、どのような経緯をたどったかを示してください。  また、お医者さんは医療施設などが充実している病院を選ぶ傾向があると思いますけれども、東千葉メディカルセンターは、基本的に東金病院が医者がいたときでも二十五、六名で、今は51名が最低でいますんで、そういったある程度大きいところに医師を重点的に派遣し、少数区域から脱却を目指したいと思うんですけれども、そのようなことは考えてないでしょうか。  以上です。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 佐藤医療整備課長。 ◯説明者(佐藤医療整備課長) 医療整備課でございます。  まず、医師少数県に関しての御質問でございます。これまで医師偏在をあらわす指標としましては人口10万人当たり医師数が使われており、これによれば千葉県はこれまで全国45位という数字でございました。医師偏在指標は、医療ニーズや人口構成などを考慮して、医師の多寡を統一的、客観的に把握できる指標として今後導入される見込みとなってございます。その上で、今回公表されましたこの指標によりますと、山武長生夷隅医療圏は、全国335の2次医療圏中において316番目であるとともに、県内唯一の医師少数区域になると見込まれており、当該地域の医師確保は大変重要な課題であると認識してございます。県としましては、来年度策定します医師確保計画におきまして、医師偏在指標を踏まえた目標医師数や将来の必要医師数を確保するための対策について、医療審議会において審議いただく予定としてございます。  続きまして、同地域におきまして出産ができる病院ということですけれども、この当該医療圏におきましては、分娩できる施設として病院、診療所、助産所がございますけれども、そのうち病院につきましては、東金市の東千葉メディカルセンター、それから山武市のさんむ医療センターの2病院となってございまして、そこに従事する常勤の産科医の数は、東千葉メディカルセンターが3名、さんむ医療センターが2名として、このほか非常勤医師の方が従事されているというふうに承知してございます。  続きまして、この同医療圏の公立病院に対する市町村からの繰出金に関してですけれども、各設置市町から病院への繰出金につきましては、平成29年度におきまして、主に救急医療の確保に要する経費や病院の建設改良に要する経費等としまして、東陽病院が約4億6,000万円、さんむ医療センターが約3億4,000万円、大網病院が約4億2,000万円、長生病院が約9億3,000万円となってございます。これらの繰出金につきましては、病院の救急告示や病床数などを踏まえまして交付税措置がなされているところでございますけれども、実態に見合ってないという声も聞こえているところであり、国のほうにそういった、例えば救命救急センターの費用についてもっと実態に見合った額にしてほしいなど、国に要望しているというところでございます。  続きまして、全国の公立病院の状況ということで、北海道の夕張病院、銚子市立病院、それから京都府の舞鶴病院の経緯ということでございますけれども、北海道の夕張市立総合病院につきましては、平成18年度に市が財政再建団体になったことを機に、多額の債務を抱えていた病院を閉鎖しまして、介護老人保健施設に併設して診療所を設置しているという状況でございます。また、銚子市立病院につきましては、平成20年度に大学による医師の引き上げと市の財政悪化が重なりまして病院を休止。その後、指定管理者制度を導入しまして、平成22年度に病院を再開という状況になってございます。京都府の舞鶴市民病院につきましては、平成15年度に医師の大量退職があり、その後病院の規模を縮小しながら運営をされておりましたけれども、平成26年度に療養型の病院に特化するという形で現在建てかえ等を行っているというふうに聞いてございます。  続きまして、あと、先ほど御提案いただきました医師の確保に当たって、病院にある程度医師がいるところに対して送るということも1つの手ではないかという御提案でございますけれども、現在、まず千葉県内で医師確保に困っているところにつきましては、医師派遣促進事業ですとか、それから修学資金の貸し付けを行っておりまして、その卒業後の義務年限の就業という形でその配置等を行わせていただいているところでございます。  それに際しまして、現在、特に後者の医師修学資金のほうで、受給者が卒業後どういったところに勤めたいかというふうなところで、病院と、それからこの受給生が集まるようなイベント等を開催しまして、その中でやはり大規模なところがある程度コミュニケーションをとりやすいという状況等あると思いますけれども、そういったことも加味しながら、受給生の希望も加味して配置等を行っているというところでございます。  以上です。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石橋委員。 ◯石橋清孝委員 わかりました。本当に出産ができる病院が2つしかないんです、山武長生夷隅。やっぱりそれが基本的に人口減に結びついていて、やっぱり医師が足りなくなるということになりますので、本当に一番少ない区域なので、本当に医師不足対策をしっかりやっていただきたいと思います。  以上です。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 河野委員。 ◯河野俊紀委員 児童虐待について、いろいろ予算委員会も本会議もありましたけれども、やっぱり一番この問題で大事なのは、当事者の意識がどういうようなところかということが非常に私は気になってしようがない。毎年、この常任委員会でも質問しましたけれども、昨年の6月に常任委員会でも質問しましたが、目黒虐待死においても、1つの機関から1つの機関に移譲していくときに非常にすきがあると。また、千葉県市原においても、市と児童相談所の移譲のとき、やはりタッチした職員はこれは問題が起きると感じていたんだけれども、事件が起きた。それに対して対処をお聞きしたとき、今の石黒課長は、県と市町村との間の情報共有には非常に重く受けとめ、虐待対応のマニュアルを活用し注意を払っていきたいと。さらに私の質問で、1人でもこれは問題になると感じたら、最後まで何かをやってみろとか、そういうぐらいの対処をぜひ千葉県ではやっていただきたいと。それに対して課長は、そういう危機意識というものは非常に重要であると、職員の研修等で現場の職員にいま一度その点を改めて意識づけを図っていきたいと、こうお答えくださいました。  それで質問ですが、情報共有とか研修とか危機意識というのは、その後どのように推進したのか。今回の事件から見て、それは十分と言えるのかお答えください。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 具体的な研修に関しましては、児童相談所職員ですとか市町村職員、それから児童家庭支援センターの職員を対象としまして、アドバイザーの養成研修というのがございます。それから、市町村の母子保健担当者研修等におきまして、市町村と児童相談所との連携、協働、それから、個別ケース検討会議の効果的な運用方法を課題として設定するなどの取り組みを行ってきたところでございますが、今回このような事件があったということは足りていなかった部分があったんだろうというふうに、所属長としても痛感をしてございます。来年度の研修内容に関しましては、今回の事案を踏まえて、また検討していく必要があるというふうに感じてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 河野委員。 ◯河野俊紀委員 前回も危機意識が重要であると、いろんなことで図っていきたいと、今も不十分であると、こういうことってすごく大切だと私は思うんですよ。しっかり認めて、たとえ失敗しというかだめになっても私は重要であると、やっぱりそういう意識を非常に持っていただきたいなと私は思います。  次に、野田市の質問ですが、児相の相談の協議の場で、これは予算委員会でもありましたけれども、要保護児童対策地域協議会実務者会議において、柏児童相談所が、突然引き上げたことについて大きく報道されましたけれども、予算委員会で水野議員もコミュニケーションをしっかりしてくれと要望に終わりましたが、県民の感覚としてはいまだにすごく強く印象に残っているんですよ。どうしてほうり投げて出ていったか。それはなぜか教えてください。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) ただいま御質問のございました件は、2月19日に開催された野田市の要保護児童対策地域協議会の実務者会議のことであると思います。これは、正確に申し上げますと、午後にその実務者会議という、定期的に開催している実務者会議がございまして、その後同じメンバーで野田市の再発防止合同委員会に関するワーキングというのが、別々の会議がございました。実務者会議には柏児童相談所の職員が3名出席をしてございました。野田市の再発防止合同委員会に関しましては、野田市との間でのコミュニケーション不足というのが確かにございまして、出席依頼というのもちょっと正式な形でいただいてなかったりですとか、会議の役割等について、市との間でコミュニケーション不足がありまして、どのような立場の者がどういうスタンスで出席すべきかという調整がつかなかったことから、ワーキングについては欠席をさせていただいたという次第でございます。  先ほど申し上げましたように、野田市との間でコミュニケーションの不足があったことが原因でございまして、県のほうからももう少し野田市に対してアプローチする努力が足りなかったというふうに感じてございます。  先週ですか、22日に私、野田市に伺いまして、そのあたり副市長さんとも直接お話をして、あとは関係の部長さんともお話をして、今後はコミュニケーションを密にとっていこうと。コミュニケーションをしていく中での意見の多少の相違というのはあるかもしれないんですが、児童相談所と市は、今後も連携して虐待防止に取り組まなければならないということは明確でございますので、お互いに顔の見える関係が築けるように、私どもも入った中で努力をしてまいりたいというふうに考えてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 河野委員。 ◯河野俊紀委員 そういうように処理されたということですけれども、マスコミの方からテレビのほうでは、市の職員が席に一列に並んで、県のほうの児相の関係者はいなくなってあっけにとられた。これはもうこういうぐあいに報道されるすきがあるということは大変なことなんですよ。今県民が望んでいるのは、市とか児相とか、とにかく一緒になって命を大事にしてくれという、その思いで高まっているのに、あれでは県のほうが、児相が逃げていったというように印象づけられて、ただでさえ善悪問題で処理しようという高揚感がみんなあるのに、まるで県のほうが非常にまずいというような感じで印象づけられているじゃないですか、県民に。それに対してこう処理したというのではなくて、何とかして表明するような、すぐさま表明するようなことはできなかったのか。これを質問します。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 実際にそのときに何か表明するというようなことはしてございませんので、そこについては単に児童相談所の判断というだけではなくて、私どもとも、本課とも協議した中での対応でございましたので、それについては不足があったというふうに感じてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 河野委員。 ◯河野俊紀委員 勝手な行動に見れるわけですよ、県民から。それで、そういうことも配慮できない、そういうぐあいに報道されることはわかり切っているのにそうすると。では、そういう発想では1人の子供の叫びなんかわかるわけないと、こういうぐあいに県民のほうは無意識のうちに思っちゃうわけですよ。ぜひこういうことがないように、感覚を鋭くしてほしいんですよ。  最後に、児童相談所に寄せられる児童虐待事案について、全ての情報を警察と共有する全件共有の自治体がふえています。BSのプライムニュースという人気番組で、千葉県や東京都はおくれていて、全件共有できないのは知事の情熱、危機意識がないから児童相談所の今までの考えの職員の言いなりになっていると何度もしつこく千葉県の遅れ、後進性が報道されました。私も見ててかっときたんですけれども、また、検証委員会も時間を置く、沈静化に過ぎないように見られるとか、何か当事者のはっきりした意思が、一般の人には、もちろんマスコミの方にも見えにくい印象が私はあると思うんですけれども、その辺はどのように考えていますか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) これについては本会議でもるる申し上げてございますが、児童相談所の対応の問題点等をしっかり検証いたしまして、大切な子供の命が二度と失われることのないよう、あらゆる手だてを講じて再発防止に取り組むということがまずもって県の果たすべき役割、責任であるというふうに考えてございます。また、警察との情報共有につきましては、現在範囲の拡大について協議を進めているところでございます。これは全件共有ということではないんですけれども、いわゆる全件共有につきましては、子供の安全確保の観点を最優先とした上で、警察との間で適切な役割分担ですとか、最も効果的な連携のあり方について、さらに検討していく必要があるというふうに考えてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 河野委員。 ◯河野俊紀委員 最後の要望としておきますけれども、要は、県民から見たら、ここは確かに足りませんでしたというような発言が至るところにあれば、これはもう本当に今度はやるぞというような感じがしますけれども、今、検証委員会での意見を待ってとか、あるいは制度的にこうだとか、あるいは人員の問題とか中長期的なことをがらがら絡まされると、本当にその反省といいますか意気込みが見えなくなってきているんです。そして、赤間委員もおっしゃっていたように、警察を絡ませていくのは、もう堂々と当たり前のような、今、その加害者の心理というのは特に研究してほしいんです。あれを楽しんでいる連中がいるんですから。要するに、ストレスの発散と、逃げてもらっちゃ困るからと、あるいは親権ということを、820条の親権をそのまま1行ですけれどもあんなことを持ってきてやっていると。非常に手ごわいというより、内面的なことに関しては行政は非常に無防備だし難しいとは思うんですけれども、ある程度、本当に加害者の非情な心理も汲み取って、売られたけんかは買っていくとか、もうとにかく危機意識を持ってやってほしいと要望して終わります。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) ほかにございましょうか。  礒部委員。 ◯礒部裕和委員 では、関連して、済みませんが、引き続きちょっと御答弁をいただければと思います。  今のやりとりを伺っていて、私も野田市ですけれども、やはり野田市の行政、それから教育、また市民の皆さんも、今回の事件に非常に大きなショックを受けています。やはりもう本当に信じられないことが地元で起きたんだということで、本当に皆さんかなりショックを受けて今なお過ごしている。行政の職員の皆さんも、本当に申しわけないと思いながら仕事をしていただいている。そういった中で、さっきのコミュニケーション不足という言葉はちょっと聞きたくなかったなと。もちろん連絡の不手際がひょっとしたらあったのかもしれませんが、しかし、あのタイミングで要保護児童対策地域協議会の実務者協議をやるということがわかっていて、もう少し県のほうから寄り添っていただいたような対応ができなかったのかなというふうには思います。今後、顔の見える関係でとおっしゃっていただいておりますので、それについては期待をしたいというふうに思います。  これまで本会議、それから予算委員会の質疑等もいろいろ伺ってまいりました。基本的には第三者の検証委員会によってしっかりと検証していくということと、再発防止に努めるということだと思うんですが、正直申し上げると、検証、もちろん今回の事件の具体的な検証は必要だと思います。が、実際何が課題であったのかということについては、これはある意味ではこれまでにもさまざまな事件があって、千葉県でもほかの都道府県でもあって、いろんな対策が講じられているわけですね。例えば、厚生労働省が出している、これは平成25年に出している子どもの虐待対応の手引き、これは第14章で虐待致死事例に学ぶということで、厚労省の手引の中に、例えばですけれども、一時保護の実施について、子供本人がちゅうちょする場合があるが、安全性に懸念がある場合は子供の意向ではなく子供の最善の利益に立って児童相談所が主体的に判断して決定すべきであるですとか、あとは事例として保護者の精神的状況、養育能力が十分にアセスメントされずですとか、措置解除後であっても子供にけがなどが発生した場合には速やかに一時保護することや、再度の措置についてちゅうちょしてはならないとか、ひょっとしたら今回のケースに当てはまるんじゃないのかなというような、虐待致死事例に学ぶ、こういったこともありますし、また、平成26年11月の、これは千葉県の児童虐待死亡事例検証報告書でありますけれども、やはりここに書かれている内容と重なる部分もあると感じたわけです。  ということは、やはりもちろん今回の具体的な事例に関して検証をしていただいて、再発防止策を練っていただくということは当然必要なんですけれども、一方で、これまでもこの再発防止に努めると言ってさまざまな対策、文書、マニュアル、こういったものは整備をされてきているわけで、では、これが何でできなかったのかということについても、ぜひお考えをいただきたいというふうに思うわけであります。  ちょっと長くなっちゃって申しわけありません。そういった意味で、何でできなかったのかということの1つは、やっぱり当然のことながら、児童相談所の業務がいかに業務量が多くて、人手が少なくてということに必ず1つはあると思うわけです。5年間で200人をふやすということで今途中でありますけれども、恐らく今の虐待の通告の件数であるとか、また要保護児童、要支援児童、こういった数の状況を見ても、この200人という数で足りるのかなということは感じるところでありますし、また、今般船橋市や柏市が中核市として児童相談所をつくられるという意向を表明されておられますけれども、船橋市で2025年、柏市に至ってはもっと先だろうということを考えると、当面する5年、10年というところはやはり県が責任を持って対応していかなくちゃいけない。それだけの体制を組んでいかないといけないということだと思うので、まず、この体制が恐らく今のままでは厳しいとお感じになっておられると思うんですが、この体制をもっと充実させるためにどのようにしていったらいいのかということを伺いたいなと思います。
    ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 児童家庭課でございます。  体制の整備、それからあとハードの面等、非常にやれば時間がかかったりですとか、本会議での御質問でもございましたけれども、人をふやしたときに、執務環境の改善とかもあわせて検討していかなければならないといったようなものを、いろんなことをやっていかないといけない状況でございます。非常に歩みが遅いと言われてしまえばそのとおりなのかもしれませんけれども、これまでいろんな努力はしてきたところではあるんですけれども、それが今回のケースは防げなかったということもございます。そういった努力は、もう何と言われようとも引き続き続けていかなければなりませんし、5年先、10年先も、長期的なものも見据えたり、時間のかかるものでも、一つ一つ取り組んで行くのが、もうとにかく我々にできることなのかなというふうに考えてございますので、そこは今後も全力で取り組んでまいりたい、済みません、ちょっと決意表明みたいな感じのことしか申し上げられなくて。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 礒部委員。 ◯礒部裕和委員 もちろん決意は大変熱いものを感じますが、実態として、そもそもその業務量に対して体制が見合っていないということについては、ぜひ全庁的に捉えていただいて対応していただくようにお願いをしたいというふうに思います。  それから、先ほど予算のところでもありましたが、一般質問のほうでも申し上げましたが、一時保護所、中央児童相談所、それから市川、柏と基本的に100%を超えているという状況があります。先ほど柏児相の一時保護所の増設というような予算、債務負担行為ですかね。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 増設ではなくて、定員は変わらないんですが、居住環境をよくするための施設整備を複数年かけてやってございまして、それに関する債務負担でございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 礒部委員。 ◯礒部裕和委員 ありがとうございます。失礼しました。ちょっと今回一時保護をして、その後解除した。そのときに、例えば、児童養護施設に措置できなかったのかとか、もしくはまた状況が変わったとしたら再保護できなかったのかとか、いろいろ考えるにつけ、1つに、この柏児相の一時保護所の過密化の課題、他の児童養護施設の入所率の割合、特に東葛北部だと松戸にしか児童養護施設はありませんから、いろんな状況が絡んでああいう判断になったんじゃないかということも考えると、ぜひ柏児相については、県有施設の長寿命化の計画の中で第1期に入っていますので、建てかえについても検討が始まるのかなと思いますので、あわせて御検討いただきたいと思います。  済みません、余り長くなってもあれなんですが、ちょっと1点確認をさせていただきたいんですが、平成17年に厚労省の通知がございまして、立入調査をするときの話でごさいます。立入調査をするに当たっても、ソーシャルワークアプローチが効果を発揮しそうなときや、知人、親族、地域関係者等が仲介する形でコンタクトが得られると判断されるときは、その方法を優先するほうが相手にとり摩擦が少ないし、より実務的であるというような手引がありました。これについては、平成25年の通知においてはなくなっているということではあるんですが、一方では、関係機関から調査を行う事項ということで、要はアプローチ、虐待が疑われている家庭にアプローチをする際に、本来であれば立入調査をして強制的にいかなくちゃいけないというところであっても、平成25年の通知であっても、例えば保健所、市町村保健センターとの連携であるとか、かかわりのある機関を経由するだとか、医療機関へつなぐ、親族、知人、地域関係者等を介するというような形で、その立入調査以外の手法についてもアプローチについて検討するというような書き方をしていて、ここの部分が、児童相談所の権限をある意味では曖昧にしている。今回の市役所、教育委員会と児童相談所、県側とのお見合いですよね。どっちが担当するんだというところの責任の所在が不明瞭になってしまうというところの問題の1つが、この厚労省の通知にあるんじゃないかという指摘があります。ここについてぜひ、要は児童相談所はどういうときに責任を持っていくんだというところの判断をしっかりしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) ただいま引用のございました国の手引でございますが、県のマニュアルもこの国の手引を参考に作成いたしまして、より本県の事務手続において、わかりやすい形にということでアレンジをして記載しているところでございますので、基本的な内容はほぼ同様のものというふうに考えてございます。  マニュアル自体についても、運用ですとかその内容、マニュアル自体の内容についても検証は必要というふうに考えてございまして、必要な改善は図ってまいる必要があると思います。おっしゃっておられました関係機関との連携、その責任の所在が不明確だったんではないかということについても、検証の際の大きなポイントになるのではないかというふうに感じております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 礒部委員。 ◯礒部裕和委員 ありがとうございます。再発防止というのは本当に二度と起こさせないということですから、少なくとも今後県が関与して、こういった事件が二度と起こらないということについて、万全の対応をとっていただきたいというふうに思います。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) ほかに。  寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 それでは、関連して恐縮ですけれども、児童虐待の問題についてお伺いしたいと思います。  今回の事件は本当に胸が苦しくなる事件で、多くの県民の皆さんがなぜ県がかかわっていながら、児童相談所がかかわっていながらこうしたことが繰り返されるのかというところを感じていらっしゃるのではないかというふうに思います。  それで、我が党としても、今回の事件を受けて2月4日でしたけれども、横山部長に緊急の申し入れを行いました。一時保護解除のあり方、家庭復帰後の支援のあり方、市や学校など関係機関との連携のあり方などについて、問題点も指摘をさせていただきました。過去の教訓、児童虐待の対応マニュアルや答申なども出されていますけれども、こうした答申など過去の教訓に学んで、これらの見直しとともに、県自身による速やかな検証を行うということ、人員体制の拡充と職員の専門性の向上に向けて緊急に手だてをとるということを求めました。その後の代表質問などでも同じように要望もしました。その後の経緯も踏まえて質問したいというふうに思います。  1つは、今お話ししました今回の事件の検証のあり方についてです。申し入れでも代表質問でも、第三者検証委員会による検証、もちろん重要ですけれども、今回の事件への対応について、県自身によるやっぱり独自の検証、内部の検証をいち早く行うことが重要ではないかと、こういうふうに指摘をしました。同時に、その結果の公表というものも求めましたけれども、結局本会議でも第三者検証委員会で検証するというだけで明確な回答がありませんでした。  改めてお聞きしますけれども、この内部の検証、それからその結果の現時点での検証結果の公表、この必要性ということはどう感じていらっしゃるでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) まず、検証のあり方については本会議で申し上げたとおりでございまして、より専門的な知見に基づいた客観的な視点からの意見をいただく必要があるというふうに考えてございます。これは予算委員会で申し上げたことなんですが、検証委員会でしっかり検証するというのが基本姿勢ではございますけれども、検証していく中で見えてきた課題等ですぐに取り組めるものがございましたら、現場を担う児童相談所ともよく話し合いながら、早急に改善を図ってまいりたいと考えております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 おっしゃるとおりだというふうに思いますし、我々も何度も言っていますけれども、第三者検証委員会、専門的な知見を有しているこうした有識者の方に検証を行っていただくことそのものは全く否定をしておりません。しかし、その検証結果をちゃんと受けとめるためにも、県独自の検証はやっぱり不可欠だということを繰り返し訴えております。  この点において野田市では、事件が起こった後、1月28日から内部の検証を始めたというふうに言われております。1月31日の野田市の記者会見で、その時点での検証経過ということも報告をしているわけですよね。その中で、現時点での、その時点での検証結果として、例えば児相との連携、情報の共有、重篤性の判断、協力者の支援、要保護児童対策地域協議会の役割、法的説明能力、警察との協力、こういう7点を改善すべき課題ということで野田市として示しているわけです。また、その中で女の子が虐待を訴えたアンケートを教育委員会が父親に渡してしまった経緯というのも詳細に明らかにされておりました。これらも踏まえて、野田市として、先日開かれた再発防止合同委員会の設置を決めて、来年度に向けて市の体制強化も図っていくと、こういうことだと思います。  こうした野田市の姿勢と比べても、県はやっぱりおくれているんじゃないかというふうに思うんです。第三者検証委員会での詳細な検証はもちろん必要としても、現時点で県としてこうしたところが課題であった、こうした要因があった、途中経過的でもいいから明らかにすることはやっぱり必要じゃないでしょうか。再度お伺いします。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) そういった点については、現場を担います児童相談所ともよく話し合って考えていきたいと思っております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 石黒課長を責めたいわけじゃないんです、本当に。やっぱり県全体の姿勢が問われている問題ということで私たち聞いていますので。第三者検証委員会というのは、先日の第1回目もそうでしたけれども、基本的には非公開で行われて、最後に答申が出されるわけですよね。そこに県の姿勢とか、独自の検証というのがどういうふうに反映されたのかというのは、我々は知ることができないわけです。現時点ではこの答申もいつ出されるのかということもわからないわけですよね。なぜこれを問題にするかといいますと、やっぱり検証の前提である事件にかかわる幾つかの事実というのがマスコミで報道されておりますけれども、この事実というのを県として明らかにしていないからということがあります。事前にもいろいろお伺いをしましたけれども、例えば報道では、一時保護中に女の子がPTSDの疑いがあると、こう診断を受けたというふうにされております。これは事実ということでよろしいでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 個人のプライバシーに関する情報というふうに理解をしてございまして、それについてはお答えは差し控えさせていただきます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 事前にお伺いしたときもそういう話だったんです。そうしたら、なぜこうした報道が出るんでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 情報の出所については承知をしてございません。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 報道では、野田市や児相関係者への取材で明らかになったというふうにされているんです。このために、一時保護の際にも父親とは一定期間絶対に会わせない、こういうことが条件になったというふうにされています。一時保護解除の判断に当たって、PTSDの症状がどうなったのかというのは大きなポイントだというふうに思います。報道では、元児相の所長の方なんかが、PTSDの症状があれば治療することが必要だと、場合によっては入院のために親権の停止を含めて検討する必要があったと。けがよりも決定的な証拠だというふうに話をされています。これはなぜ事実を明らかにできないのでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 医学的診断情報を含めた児童相談所の判断の問題については、今後の検証の対象になると理解してございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 そうすると、我々議会には全くそういう情報は明らかにできないということになるわけですよね。具体的な検証を我々はできないということですよ。個人情報とプライバシーにかかわる情報だというふうに言いますけれども、女の子が虐待を訴えたアンケート、それから県が明らかにした父親が書かせた書面の内容、これだって個人情報にかかわる問題だというふうに思います。情報公開条例でも個人情報であっても、人の命や健康、生活または財産を保護するために公にすることが必要な場合には公開できると、こういう規定があるわけですよね。まさに今回命がかかった問題ですよ。野田市は虐待を、女の子が訴えたアンケートの実物をマスコミにも公開しましたけれども、その際には県にも当然相談があったはずだというふうに思います。  野田市は、1月31日の記者会見のときにはこのアンケートの内容を口頭で説明をしていました。しかし、2月1日に現物を公開しているんですよね。県も情報公開条例上問題ないと、それを認めたからこれ公開したということではないんですか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 野田市が学校のアンケートを公開したことについては、私どもは全く情報を頂戴してございません。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 確認しますけれども、一切相談ありませんでしたか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) はい、ございませんでした。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 そうするとなかなか、野田市が勝手な判断でそういうことをするというのも考えづらいんですけれども、もう1つお伺いしますけれども、昨年の2月28日に援助方針会議で、この女の子の自宅復帰というのが了承されております。一時保護解除の際に書くとされていた児童福祉司の意見、この意見書が書面で残ってなかったということが言われております。さらに、その際リスクアセスメントシート、これが保護解除時よりも自宅復帰時のほうがチェックされる項目が多かった。つまり、リスクが高まっていたということも報道されていますが、これも事実かどうかということ。例えば、このリスクアセスメントシートの中で、7番家族問題という中に夫婦間暴力、つまりDVの欄にチェックがあったのかどうかということも問われていますが、この点についてはいかがでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) アセスメントシートの内容については、お答えを差し控えさせていただきたいと思います。
     あと、前段でおっしゃった福祉司意見のことについては、おおむねおっしゃったとおりだというふうに理解してございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 資料には残ってなかったということですよね、これはね。それで、その意見の内容については教えていただけるんでしょうか。調査中という話でしたけれども。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 福祉司意見の具体的な内容についても、申しわけございません、お答えを差し控えさせていただきます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 そうすると、本当に我々はこの事件の対応について詳細は全くうかがい知れないということなんですよ。過去に同様な虐待死亡事件が県内で起こった際には、第三者検証委員会の答申が出る前にも、その時点で明らかにできる事実というのは明らかにしていましたよ。個人情報に抵触する部分があったとしても、議会に説明がされていたと思います。ところが、今回はもう途中から全く情報が出てこなくなって、先ほども河野委員からお話しあったように、野田市の要保護児童対策地域協議会の実務者会議でも、柏児相の職員が途中退席をすると。先日の再発防止合同委員会にはオブザーバー参加ということになりました。これは委員からも、県はオブザーバーではなくて当事者だと、こうした批判の声が、疑問の声が上がっていますけれども、なぜこういう対応になっているのでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) オブザーバーになった経緯について御説明をさせていただきます。当初、野田市のほうからあくまで内部検証ということなので協力してほしいというような打診がございまして、あくまで市の内部の検証というふうに理解をいたしまして協力する予定をしてございました。その時点では正式な依頼ということではなくて、電話1本ぐらいのお話で、どういう立場での参加かということも特に県のほうでもイメージは持ってございませんでした。  その後、外部委員が入ったことですとか、委員としての参加を予定しているというふうに、それはもう野田市が発表するタイミングで初めて聞いたような状況でございまして、そのときには県の検証委員会もちょうどスタートする時点でございまして、本来であれば市の検証委員会の役割、それから県の検証委員会の役割、その関係を整理する必要があったんですが、こちらも準備の時間に追われたりして、市とすり合わせする時間もとれないままに市の準備が進んでいってしまった状況でございます。  2月22日、先ほど申し上げました私が副市長と面談をいたしまして、市の委員会における県のかかわりについて整理をさせていただいた結果、市の合同委員会では、児相の判断の問題とか県の課題を検証する場ではなくて、あくまで市が今後実施していくべき再発防止策を検討する場であるという御説明を頂戴いたしましたのと、あともう1つ、市は県に対して市の検証に協力する立場での参加を期待しているというような御説明を頂戴しましたので、県警も同様にオブザーバー参加ではあったんですけれども、その市の委員会も市長に対して意見を言うということでしたので、参加はしますし御協力はするんですが、立場としてはオブザーバーが適当ではないかということでその場で申し上げたところ、市側もそれでいいというお話でございましたので、オブザーバー参加とさせていただいた次第でございます。  また、委員がおっしゃったことについては、私も出席しておりましたけれども、非公開の場で議論された内容ですので、その内容についてはコメントを差し控えさせていただきたいと思います。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 お話しいろいろありましたけれども、やっぱり児相の対応、市の対応それぞれありますけれども、きれいに分けられるような問題でもないわけですよね、いろいろ重なり合って対応しているわけですから。それは、それぞれのところでいろいろ検証して、認識をすり合わせていけばいいという話だというふうに思うんです。県の内部の検証も、市の検証も、それから第三者検証委員会の検証も、いろいろな角度からいろいろな目で検証していったらいいという話だと思いますので、今やっぱり先ほどのコミュニケーション不足の話もありましたけれども、県が事件の徹底検証や再発防止に向けて後ろ向きに捉えるような、後ろ向きだというふうに見られるようなそういう対応というのはやっぱりやめた方がいいというふうに思いますので、これは指摘にとどめておきます。  やっぱり必要な情報は原則として全て明らかにすると。我々、もとより個人の対応を問題にしているわけではありませんので、組織としての対応を検証するわけですので、少なくとも報道されていることについては事実であるかどうかということを認めるべきだと思います。強く要望しておきます。  もう1点、短く体制問題についてお伺いをいたします。これもいろいろなところからお話が出されておりますけれども、再発防止のための抜本的な体制強化、2月8日に国の緊急対策の強化ということが改めて打ち出されていまして、人員体制については来年度まで、来年度に前倒しで取り組むことというふうになっています。2022年度までに2,020人、児童福祉司を全国で増員するうち、来年度でそのうち1,070人を前倒しで増員をすると。これに対応する千葉県の数、まだこれははっきりしない部分もあると思いますけれども、どれぐらいの数になるのかというのを教えていただけますでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) それに対応する数というのは、申しわけございません、把握はしてございませんが、一般的に人口比で言うと、大体全国の人口の5%ぐらいという感覚を千葉県の場合持ってございますので、その5%分というのが1つの大まかな目安になるのかなというふうに考えてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 人口で言うと、今度は3万人に1人という話になるのではないかということも言われております。それにまた前と同じように加算がされるという話ですけれども、事前にいただいた資料だと大体178人という、3万人に1人だとね、それぐらいの数になるということでした。今、昨年の4月1日現在で144人ということですので、34人ほど増員という話になると思います。これを来年度までにということになるとなかなか大変だというふうに思いますけれども、あわせてお伺いをしたいのは、特に現場の方なんかからは、人員体制の拡充という点では、今非常勤職員の方が担っているような相談、調査、一時保護、こうしたところで働いている非正規雇用の方、本来は常勤、正規で雇っていくべきではないかという話もあります。  職員数の表もいただきましたけれども、例えば、児童相談員の方、それから児童指導員の方、こういう方なんかが東上総とか銚子、君津なんかでは非常勤として配置をされているというふうに思います。こうしたところを正規にしていくということについての必要性は感じていらっしゃるでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 中村健康福祉政策課長。 ◯説明者(中村健康福祉政策課長) 基本的に児童指導員については正規の職員が張りついておりますけれども、夜間等人員が不足するところですとか、あるいは正規の職員が満たさないようなところについては、嘱託等で対応しているケースがございます。それから、相談員等については、児相の相談課等については基本的に正規の職員で対応してございますけれども、家庭相談員ですとか母子相談員ですとか、いわゆる専門的な知識等を必要とされている方については、そういった方を嘱託で雇っているケースもございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 今お話しあったように、さっき言った銚子、君津、東上総ですよね。こういうところなんかで非常勤の児童指導員の方が配置をされている。これは夜間の勤務のときなんかに2人のうち1人が非常勤になったりするという話だと思うんですよね。そういう部分も、本当に何か突発的なことが起こったときに責任を負える体制になるのかという点では、やっぱり正規での配置というのを検討していただきたいと思います。  それから、現場の方からもう1つ出されているのが、専門職、児童福祉司さんなんかが非常に虐待の件数もふえていて、事務負担が大きいということですよね。そういう事務負担の軽減を図るという意味では、庶務課の職員の方というのがいらっしゃいます。この庶務課の職員の方の数、例えば5年前と比べて30年度がどうなっているか、これをちょっとお示しいただけますでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 申しわけございません。数字が27年度のものしか私の手元にはございませんが、庶務課の職員、平成27年度13名であったものが、平成30年度18名となってございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 同じ時期で、児童福祉司さんは何人から何人ふえていますか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 児童福祉司は、平成27年度114名であったものが、平成30年度は144名という状況でございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 そういうふうに考えると、児童福祉司さんは30人ほどふえているわけですよね。それに対して庶務課の職員の方は5名ほどですかねという数なので、これはやっぱり事務負担の軽減という点では、こうした事務の職員の方なんかの増員というのも検討していただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 中村健康福祉政策課長。 ◯説明者(中村健康福祉政策課長) 職員配置については、業務量等を勘案しながら適正な配置に努めてまいりたいと考えております。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 寺尾委員。 ◯寺尾 賢委員 業務量は大変だということでずっと話をして、現場からも声が上がっているものなので、ぜひ検討していただきたいというふうに思います。  一時保護所の問題もあって、本当は言おうと思っていましたけれども、速やかな増設というのが求められていると思います。再発防止という点ではこの一時保護所の増員、増設ですよね。千葉市のほうでは来年度、一時保護所、今37人の定員を5人ふやして42人にするということも発表されました。こういうところも考えても、やっぱり県の歩みというのが先ほども言ったように遅いんじゃないかというふうに思いますので、ぜひ検討していただきたいというふうに思います。  以上です。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 児童虐待の問題については、いろいろな委員の方から質問も出尽くされたかと思いますが、1点だけお伺いしたいんですが、野田市の再発防止合同委員会のほうでは、県の第三者検証委員会に市の職員をオブザーバー参加させることを県に申し入れているというような話も出てきているんですけれども、それについてどのようにお考えでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 確かに、先日の合同委員会の場でそういった意見がございましたので、持ち帰って検討させてくださいということでその場では申し上げましたが、委員長等にも諮った上で前向きに考えたいというふうに考えてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 やはり県と市で今回の痛ましい虐待死に関する真相解明といいますか、どこに問題があったのか、これからどういう手だてをとっていかなければいけないかということを、お互いコミュニケーションという言葉がありましたけれども、そういった中で事実を明らかにして対応していくということをしっかりとやっていただきたいと思います。  とりわけ予算委員会で私どもの会派の山本委員からもありましたが、児童相談所における児童福祉司の方や児童心理司の方の経験年数が非常に短いということで、7割が5年未満ということがわかりました。やはり1人で抱え込むのではなく、チームで1人の子供を複数の目で見ていくことで、穴があかないような、そういったこともしっかりと体制強化の中でお考えいただきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。  それで、1点だけ最後に別な質問をさせていただきたいんですが、国際医療福祉大学医学部新設と、それから附属病院の設置について何点かお伺いしたいと思います。  1点目として、大学新設にかかわる35億円の補助金が28年度から3年間で執行されておりますけれども、その具体的な内容と現時点での執行状況について教えていただきたいと思います。  そして、あわせて大学側との協定書に基づくさまざまな項目がありますが、合意内容の具体的な履行状況について教えてください。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 佐藤医療整備課長。 ◯説明者(佐藤医療整備課長) 医療整備課でございます。  大学への35億円の執行状況ということでございますけれども、国際医療福祉大学の医学部設置に係る経費に対する補助金につきましては、平成28年度に13億円、平成29年度に11億円を概算払いで交付済みであり、今年度は残りの11億円を執行予定というところでございます。また、協定書に基づく内容でございますけれども、協定書の履行状況につきましては、地域医療に対する影響への配慮として、医師の採用は所属長に、地域医療に影響を及ぼさない方を推薦していただくことを条件にしていることや、看護師の採用は県内では一般の募集広告を行っていないこと、それから地域医療への貢献としましては、既に県内の複数の病院に非常勤医師を派遣しており、今後成田病院開院後はさらなる派遣に取り組んでいくこと。また、医学部への対応としましては、修学資金の貸付制度の積極的な活用を促していることなどを確認してございます。  今後とも、大学と協力しながら協定内容を円滑に実施されるよう取り組んでまいりたいと思っています。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 具体的な内容について、なかなか私のほう、お聞きしないと出てこないんですけれども、これまでのさまざまな協議ですとか、どのような35億円に対して担保がとれているのかということについては、今後どういう形で県民、議会に公表、お示ししていただけるんでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 佐藤医療整備課長。 ◯説明者(佐藤医療整備課長) 国際医療福祉大学に対しましては、先ほど申し上げたような地域医療に対する影響への配慮、それから貢献、それから医学生の養成というところでお願いをしているところでございます。こういったところの今後の確認ですけれども、例えば、複数の病院に対して非常勤医師の派遣を既にしてございますが、今後病院開院後、さらに派遣をしていくということでございますし、また修学資金については現時点でもかなり手上げをしていただくなどしていますけれども、今後もそういったことも状況を見て確認していきたいと思っております。
    ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 何でこの問題を再度確認させていただくかというと、やはり国家戦略特区で、普通の臨床医ではなく特別な、異次元のという形で特別認可されたような大学です。一方、千葉県としては地域医療に貢献してもらうということで35億円という補助金を出す約束をしておりますので、そのあたりがどれだけ地域医療に貢献してもらえているのか、それをしっかりと示していく必要があるだろうと。35億円は大学のためではなく、地域医療の充実に使われたんだということを明確に示していっていただきたいということです。  それで、次に32年、2年後に開設予定の附属病院についてなんですが、現時点での病院建設も含めたソフト・ハード面の進捗状況はどうか。また、大学側とどのような協議を県は行っているのかお答えください。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 中村健康福祉政策課長。 ◯説明者(中村健康福祉政策課長) 協議については、県では定期的に大学、成田市等の関係者と意見交換を行う場を設定し、医師や看護師の確保の状況、地域医療への貢献に関する取り組み等について確認を行っており、直近では30年8月に協議を行ったところでございます。その際、教員、医師の採用状況や、今後の採用見通し、看護師の採用計画、臨床研修に関するスケジュール、それから国際医療福祉大学成田病院が地域において担う役割等についての考え方について、大学から報告をいただき意見交換を行ったところでございます。附属病院については、病床数642床、診療科39科の予定で、大学病院として特定機能病院を将来的には目指していきたいと大学からは聞いてございます。  その進捗の状況については、建物については2017年、平成29年10月に着工し、2020年、平成32年2月に竣工、その同年4月に開院予定であり、2020年は200床、21年は400床、22年は642床と段階的にオープンしたいと大学側からは聞いているところでございます。医師については、系列病院からの異動も含め、2020年時点で200名の採用を計画しており、診療科についても、規模の大小はございますけれども、病院オープン時に39科全ての診療科をオープンしたいと大学側からは聞いているところでございます。  以上です。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 現在、地域医療構想の保健所で話し合われている調整会議等では、この成田の病院はまだできていないということでその枠組みの中に入っておりませんが、3次救急を行っている病院が成田日赤、北総日医大病院と、かなり患者の奪い合いになるのではないかと、経営に非常に大きな影響があるのではないかということで、地元の印旛医療圏の医療現場の先生方は非常に危惧されております。そういったことを含めて、この大学病院が医療圏で果たしていく役割、またほかの医療機関との連携について、具体的にどのように話し合われて県が調整していくのか、その見通しについて伺いたいと思います。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 中村健康福祉政策課長。 ◯説明者(中村健康福祉政策課長) 県では、引き続き地域医療構想調整会議等を活用しながら、適宜病院のオープンに向けた準備状況等を大学から報告いただくとともに、開院後はその成田病院の医療機能等の状況を踏まえながら、具体的な地域の医療連携についての地元の協議を促してまいりたいと考えております。先ほど言った30年8月の会議においても、その地域の医療機関との連携というのは重要ですので、そういったところについて協議をしていただきたいという旨は大学側に県からも申し入れているところでございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 入江委員。 ◯入江晶子委員 最後に意見なんですけれども、くれぐれもこの病院が国家戦略特区による医学部新設によってできた病院であること、地域の医療ニーズであるとかそういったことはお構いなしに、ある意味で入り込んできた病院であることです。そして、県も国だけの責任ではなく、病院の許可をした責任があります。そういったところで、地域の医療提供体制がこれによって崩されることのないように、そして、その医療機関を利用する市民が、この国際医療福祉大学医学部附属病院によって不利益をこうむることのないようにと、そういう責任のある立場で協議に県はしっかりと責任を持って臨んでいただきたいというふうに思います。  以上で終わります。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) ほかに。  斉藤副委員長。 ◯斉藤 守副委員長 簡潔に進めさせていただきたいと思うんですけれども。心愛ちゃんの本当に痛ましい事件を受けて、本会議や、あるいは予算委員会においても多くの議員が児童相談所の対応など、原因を究明する質問が大分なされてまいりました。そして、この委員会においても各委員から、事実関係あるいは再発防止についてのさまざまな質問あるいは意見が出されました。ぜひ、執行部の皆さんにおいては重く受けとめて再発防止に取り組んでいっていただきたいというふうに思います。  私は、もう皆さんこの問題についていろんな角度から話をされましたので、私は具体的にこの心愛ちゃんの事件ということではなく、児童虐待について、そして今の児童相談所等のことについて思うところをちょっとお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  児童虐待について考えていく上で、不幸にも一時保護に至った児童をどのように復帰させるかという観点からも大事な問題だろうというふうに思うので、そのことについてお聞きしたいと思うんですが。児童相談所に一時保護された児童は、親から虐待を受けたなどの理由から、事情から、親の意に反して保護されていることが多々あるわけです。一時保護期間中、学校に通うことができないわけで、一方、一時保護期間は平均で約40日近いというふうなお話も聞きます。早期の家庭復帰がかなわず、長期にわたって保護される子供もいるというふうに聞いております。そうなると懸念されるのが学習面の問題で、一時保護期間中もできるだけ学習の機会を日常のように与えてあげることで、家庭復帰した後も学校の授業について行けるようにする配慮が必要だと思うわけです。  そこで、一時保護児童の学習機会を確保すべきと思うわけですけれども、現在はどのような対応になっているでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 一時保護児童の学習機会の確保に関する御質問でございます。これまで児童相談所では、教員免許を有する一時保護所等の職員が、教育庁との人事交流等も行ってございまして、そういった職員が中心になって学習支援を行っていたんですが、今年度、平成30年度から中央児童相談所には1名非常勤の教員免許を有する学習指導協力員という嘱託職員を置いてございまして、一時保護所内の部屋を教室という形で使い授業を行うことにより、一時保護児童の学習支援を行っているところでございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 斉藤副委員長。 ◯斉藤 守副委員長 一時保護所では定員を超えて保護を行うことも多くて、職員は本当に多忙だというふうに感じております。今お聞きすると、中央児童相談所には1名の専門職の教員免許を持った方がおられるけれども、ということは、ほかのところはそういう人がいないというふうに判断するわけですけれども、そういうところでは、誰が子供たちの学習を見ているのか。  それと、この学習指導協力員の配置ということを拡充すべきだというふうに、中央児童相談所だけじゃなくて拡充すべきだと思うわけですけれども、その辺についてお聞かせいただければと思います。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) 中央児童相談所以外は、引き続き教員免許等を持った職員が学習支援に当たっているという状況でございます。学習指導協力員の拡充というお話でございますが、来年度から全児童相談所に1名ずつ配置することとして予算措置等を行っているところでございます。これによりまして、一時保護所の職員の負担軽減も図られますし、保護児童の処遇の向上にもつながるものと考えてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 斉藤副委員長。 ◯斉藤 守副委員長 ぜひそのようにしていただければというふうに思います。  あと、職員の方の負担の軽減という部分で、予算委員会で我が党の関委員からタブレット端末を有効に活用するなど、児童相談所の職員の負担を軽減すべきだというふうな観点から主張をさせていただいたと思います。この常任委員会でも、私から質問させていただきますけれども、まず、現場の児童相談所職員の負担をどのように認識しておられるか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) ICTの活用と現場の児童相談所職員の負担との兼ね合いという御質問というふうに理解いたしました。これは、予算委員会で幾つか質問を頂戴いたしましたが、児童相談所の業務の中でのICTの活用ということは、業務の効率化ですとか、あとは知見の共有、それから活動の強化といった視点から有効であるというふうに考えてございます。一例としては、現在タブレット端末が全庁的に、全職員ではないんですけれども配付をされておりまして、それに現在の児童相談所の情報のシステムと今は連動していないんですけれども、それを連動させることなどで、現場での業務改善に一定の効果は得られるのではないかなというふうに考えてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 斉藤副委員長。 ◯斉藤 守副委員長 今のお話だと、数台は入っているけれどもという、肝心な相談等のデータを管理しているシステムが古いために、タブレットとつながることができないというふうに、それで有効に活用されてないというふうにお聞きもしております。ぜひこれを機会にシステムの更新を図って、現場に出ていくときにも持っていって、その情報を全員が共有できるようなそういう仕組み、また、帰ってきてから報告書をつくるという作業はもう本当に大変なんだろうと思います。そういう意味では、常にどこででも情報を得て、また他の職員とも共有できるような格好をつくっていただきたいというふうに思います。  システムを更新していくという考え方はありますでしょうか。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 石黒児童家庭課長。 ◯説明者(石黒児童家庭課長) まず、タブレットの端末を有効活用して現在のシステムにつなげるということについては、総務部からは、技術的には可能というふうに伺っておりますので、これは早急に協議を進めて、現場での有効活用を図ってまいりたいと思います。また、今のシステムが古いということでの抜本的な見直しについては、これは少し時間もお金もかかるお話にはなってまいりますが、他県の先進事例等も参考にするとともに、現場を担う児童相談所とも十分協議しながら検討してまいりたいというふうに考えてございます。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 斉藤副委員長。 ◯斉藤 守副委員長 それでは、最後にちょっとお話しだけさせていただいて終わりにしたいと思いますけれども、今回の事件、事案では、児童相談所の対応に批判が大変集まっております。正すべきところを正していくというのはもちろんのことです。ただ、一時保護所の職員は、通告があった場合には夜間でも対応するなど、子供の安全確保に昼夜を問わず取り組んでいるということは、私も含めてここにお集まりの皆さん全ての人が思っていることだろうというふうに思います。児童相談所がかかわった子供が亡くなったということで、県の児童相談所の職員自身も大変心を痛めているのではないかというふうに思うわけです。心を痛めつつも、子供の安全確保という日常業務に気丈に取り組まれている、一時保護所を初めとする児童相談所の職員の方の職務環境をよくするのは、ここにいる本庁幹部職員の方々にかかっているわけでありまして、ぜひ頑張っていただきたいというふうに思います。  忘れてならないのは、今回の事件で一番悪いのは、一番悪いのは間違いなく父親なんです。そのことは忘れないでいただきたいというふうに思うわけです。幾ら児童相談所がしっかり対応しても、親が変わらなければ子供を親元に返すことはできないわけです。  私の体験をちょっとだけ話させてもらって、もうちょっとで終わります。子供が小学校5年生か4年生か、そのぐらいだったと思うんですけれども、私が2階に住んでいるんですが、1階の台所で子供が母親に向かって、このくそばばあというふうに言った声が2階に聞こえてきたんで、私は今こそ子供にしっかりとしつけなければいけないと思って、2階から飛びおりてきて子供に、くそばばあとは何だというふうにたたこうとしたんです。子供は素早いですから、わっと言って庭へはだしのまま逃げていってしまいました。このままにしちゃいけないと思って、私は庭に裸足でおりていって、子供を抱えて上に上がってきたんですけれども、そのとき怖くて怖くて仕方がなかったんです。何が怖いんだかわかんないけれども、目の前が真っ白になってくるし、子供は女房に頼むぞといって渡して、私は2階へ行っちゃったんですけれども、何が怖かったかというのはよくわからなかったんです。  それから何年もたった後、私は小さな会社やっていたものですから、経営研究会、経営セミナーというところで、ある団体の経営セミナーを受けたときに、経営者のコミュニケーションスキルアップみたいなやつなんですけれども、それを受けたときに、自分の子供のころからの振り返りをやってみましょうというテーマでやったときに、そのときにはっきりわかったんです、自分の中で。親にたたかれたり、それから、もちろん私が悪いことやっているからなんですけれどもね。たたかれたり、押し入れの中に閉じ込められたり、あるいは真っ暗な蔵の中に鍵をかけられて入れられたり、表へ出てろと言われてはだしで出て行っちゃったり。そんなことがばっと浮かんできて、これがあのときの怖かったことの原因だったんだと思ったんです。  そう思って父親のことを思い出そうとしたんですけれども、父親の顔が浮かんでこないんです。それは、父親は、その目は何だというふうに私に言うから、うつむいて話を聞くだけということになっていたと思います。でも、ずっといろいろ考えてみると、ああ、おやじも俺と同じぐらいの年だったな、おやじも若かったんだなというふうに思ったときに、おやじを許すことができたというか、勝手に私の心の中で恨んだり許したりしているわけですけれども、許すことができたという経験があったものですから、ぜひ、その親に対してこういうブレイクスルーをするような、そういうカリキュラムを持った指導をしていただいて、その親も多分養育歴を探ってみるといろんな経験を持っているんだろうと思います。これを断ち切らなければ、この児童虐待のリングというのは永久につながっていくし、どこかでとめなければならない。そういうものを児童相談所の職員の人にお願いするわけには多分いかないと思うんです。そういうものを何らかの形で立ち上げて、ぜひこうした児童虐待のつながりが終わるようにしていただければというふうに思いまして、お話をさせていただきました。  以上です。 ◯委員長(伊豆倉雄太君) その他、何かございますでしょうか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 以上で諸般の報告・その他に対する質問を終結いたします。        ─────────────────────────────        委員長報告 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 次に、特に委員長報告すべき事項がありましたら御発言を願います。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(伊豆倉雄太君) 特に発言がないようですので、委員長報告につきましては正副委員長に一任願います。        ─────────────────────────────        閉  会 ◯委員長(伊豆倉雄太君) 以上で健康福祉常任委員会を閉会いたします。        午後4時57分閉会 Copyright (C) Chiba Prefecture Assembly Minutes, All rights reserved....