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  1. 千葉県議会 2019-03-01
    平成31年_文教常任委員会(第1号) 本文 2019.03.01


    取得元: 千葉県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-06
    7 議事の経過概要        ─────────────────────────────        開  会        午前10時0分開会 ◯委員長(茂呂 剛君) ただいまから文教常任委員会を開会いたします。  会議に先立ち申し上げます。  林委員におかれましては、本日、おくれる旨の届け出がありましたので、御了承ください。  朝日新聞千葉総局ほか16者から、本常任委員会取材のため録音したい旨の願い出があり、千葉県議会委員会傍聴規程第8条の規定により許可いたしましたので、御了承願います。        ─────────────────────────────        会議録署名委員の指名 ◯委員長(茂呂 剛君) 初めに、千葉県議会委員会条例第24条第1項の規定により、会議録署名委員に吉本委員、川名委員を指名いたします。        ─────────────────────────────        付託案件 ◯委員長(茂呂 剛君) 本委員会に付託されました案件は議案7件であります。よろしく御審議お願いいたします。        ─────────────────────────────        議案の概要説明並びに諸般の報告 ◯委員長(茂呂 剛君) 初めに、議案の審査を行います。
     教育長に議案の概要説明並びに諸般の報告を求めます。  なお、諸般の報告に対する質疑は付託案件の審査終了後に行いますので、御了承願います。  澤川教育長。 ◯説明者(澤川教育長) 教育長の澤川でございます。それでは、私のほうより議案の概要説明並びに諸般の報告をさせていただきます。よろしくお願いいたします。  今回、文教常任委員会に付託されました議案は7議案でございます。以下、その概要について申し上げます。  議案第1号は、平成31年度千葉県一般会計予算の教育委員会所管に係る予算案でございます。教育委員会所管分は3,828億4,550万2,000円を計上し、前年度と比較して1.2%、約47億円の増となっております。  以下、主な事業について申し上げます。  児童生徒の学力向上のため、授業中や放課後にきめ細かな学習支援等を行う学習サポーターを派遣するとともに、外国語指導助手による授業や海外留学への支援、県内高校と外国の高校との交流促進など、国際的に活躍できる人材の育成を推進いたします。  新学習指導要領への対応として、各教科においてICTを活用した学習活動を行うため、持ち運び可能なタブレット端末などの情報機器を整備します。  いじめ・不登校等対策として、スクールソーシャルワーカーを増員するほか、相談体制等の充実を図るため、高校生に身近なSNSを活用した新たな相談窓口を開設いたします。  教員の多忙化対策として、教員の事務作業を補助するスクール・サポート・スタッフの配置及び市町村による中学校への部活動指導員の配置に対する助成を本格実施いたします。  県立学校施設における猛暑対策として、県立高校の普通教室に空調を整備するとともに、保護者負担で設置された普通教室の空調のリース費用を県負担に切りかえます。  県立学校長寿命化対策事業では、千葉県県有建物長寿命化計画に基づき、県立学校施設の大規模改修等を行います。  東京オリンピック・パラリンピック関連事業では、引き続き東京オリンピック・パラリンピックアスリート強化・支援事業を実施するとともに、東京2020大会の文化プログラムを契機とした文化力の向上を図るため、オリンピック・パラリンピックと千葉の文化・歴史、競技を支える県内企業の技術力などをテーマとした巡回展を実施いたします。  ちばアクアラインマラソンについては、平成32年度の開催に向け準備を進めます。  議案第20号は、平成31年度千葉県特別会計奨学資金予算に係る予算案で、9億7,364万3,000円を計上しました。  議案第25号は、平成30年度千葉県一般会計補正予算(第3号)の教育委員会所管に係る補正予算案で、所要額の精査に伴う人件費の減額や各事業における入札残などにより8億1,034万円を減額補正するものです。  議案第44号は、平成30年度千葉県特別会計奨学資金補正予算(第1号)に係る補正予算案で、1億6,961万7,000円を増額補正するものです。  議案第54号は、消費税法の一部改正に伴い、平成31年10月1日から消費税率が8%から10%に変更されることから、さわやかちば県民プラザの使用料の額を一部改正するものです。  議案第61号は、学校職員の適正な定数管理を行うため、千葉県学校職員定数条例の一部を改正しようとするものです。  議案第69号は、千葉県総合スポーツセンター野球場耐震・大規模改修建築工事の契約変更に関し、契約額が5億円以上であり、千葉県県有財産及び議会の議決に付すべき契約に関する条例第2条に該当するため、議会の議決を得ようとするものです。  以上がこのたび付託された議案の概要ですが、詳細については担当課長から説明いたします。  なお、この際、当面する諸課題について御報告申し上げます。  最初に、児童虐待への対応についてです。  野田市におきまして、小学校4年生の女子児童が自宅で死亡し、両親が逮捕されるという大変痛ましい事件が発生したことについて、県教育委員会としても大変重く受けとめております。県教育委員会では、児童の心のケアについて助言するため、発生後、直ちにスクールカウンセラースーパーバイザーを当該小学校に派遣しました。また後日、学校支援のため、教育事務所指導主事を当該小学校に派遣しております。さらに、この事案を踏まえ、平成31年2月1日付で県内各学校に通知を発出し、虐待防止に係る取り組みについて再点検するとともに、児童生徒の安全確認について適切な対応を行うよう依頼したところです。現在、野田市並びに千葉県におきまして、当該事案の検証が行われてるところです。その結果等を踏まえ、県教育委員会として関係機関等と連携しながら再発防止の徹底を図ってまいります。  次に、学校における働き方改革についてです。  県教育委員会では、昨年9月に策定した働き方改革推進プランに基づき、総労働時間の短縮に向けた業務改善や教職員の意識改革に取り組むとともに、今年度中に勤務実態調査と意識調査をそれぞれ2回実施し、取り組みの成果と課題を検証してまいりました。その結果、在校時間が一定程度減少するなどの成果が見られる一方、子供と向き合う時間を確保できている教職員の割合がふえていないことや、教職員の意識改革が十分に進んでいないことなどの課題も明らかになりました。文部科学省は本年1月、公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドラインを策定し、勤務時間の上限の目安時間について、原則、正規の勤務時間を月当たり45時間、年間で360時間を超えないことや、特例的な取り扱いとして、児童生徒等に係る臨時的な特別の事情により勤務せざるを得ない場合について、年間で720時間を超えないことなどを示しました。また、中央教育審議会の答申等によると、勤務時間の上限については、国において法令上規定するなどの工夫を図った上で、再来年度には各自治体において規則等で規定することとされております。県教育委員会においては、中央教育審議会の答申及び文部科学省のガイドラインを踏まえ、これまでの取り組みと成果と課題を検証しつつ、適宜プランを見直してまいります。  次に、千葉県の文化部活動ガイドラインの策定についてです。  県教育委員会では、平成30年12月に文化庁が策定した文化部活動の在り方に関する総合的なガイドラインを踏まえ、適切な活動時間や休養日の設定等を含む文化部活動のガイドラインを今年度中に策定し、県立学校や市町村教育委員会等に通知します。今後は文化庁のフォローアップ調査に合わせて、県教育委員会として文化部活動の実態把握に努めるとともに、各種大会や地域の催し等の精査を行うよう、校長会や文化連盟等に働きかけるなど、本ガイドラインの趣旨の徹底を図ってまいります。  最後に、教職員の資質能力の向上に関する研修体系の策定についてです。  教育公務員特例法の改正を踏まえ、県教育委員会では昨年3月、千葉県・千葉市教員等育成指標を策定したところですが、本年2月に、この指標に基づいた新たな研修計画である千葉県教職員研修体系を策定いたしました。新たな研修体系では、教職経験11年目までに集中していた悉皆研修を分割し、教職員のキャリアステージごとに求められる資質能力に応じた研修となるよう見直しました。また、研修に関する新たなシステムを構築し、教職員の学びの蓄積の可視化に加え、教職員が子供と向き合う時間を確保できるよう、勤務場所を離れずに行えるeラーニングによる研修などを行います。これらの取り組みは、来年度から一部試行的に実施した後、平成32年度から本格的に運用していく予定です。新たな研修の円滑かつ確実な実施に向け、万全を期して取り組んでまいります。  以上、このたび付託された議案の概要及び当面の諸課題について報告させていただきました。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。        ─────────────────────────────        議案第1号関係 ◯委員長(茂呂 剛君) 初めに、議案第1号平成31年度千葉県一般会計予算を議題とします。  当局に説明を求めます。  三神財務課長。 ◯説明者(三神財務課長) 議案第1号平成31年度千葉県一般会計予算につきまして御説明いたします。  まず、お手元に配付させていただきました補足説明資料1により、総括的な説明をさせていただきます。  まず、1番目としまして一般会計でございます。当初予算は3,828億4,550万2,000円となっており、30年度と比較しますと46億5,907万7,000円、1.2%の増となっております。  上段の表をごらんください。各項の金額は、第1項教育総務費から第7項保健体育費までで、表に記載のとおりでございます。  続いて一般会計の詳細について御説明いたします。別冊刷りのA4縦の冊子、2月定例県議会議案説明資料により御説明いたします。  資料の325ページをお開きください。初めに、教育総務課所管の予算ですけれども、第11款第1項第1目教育委員会費は予算額1,500万円余りで、内容は教育委員の報酬、委員会の運営費でございます。  326ページをお開きください。第2目事務局費は予算額79億3,700万円余りで、内容は学校を除く教育機関及び教育委員会事務局の人件費などです。  327ページをごらんください。第3目行政指導費は予算額8,800万円余りで、内容は5つの教育事務所の運営費などです。  328ページをお開きください。上段の第4目財務管理費は予算額3,500万円余りで、内容は財務管理のための事務費で、給与システム用パソコンの借上料などでございます。  下段の第2項第1目小学校教職員費から329ページ上段の中学校教職員費、下段の高等学校総務費、それから330ページ上段の実習船運営費、下段の特別支援学校総務費までは、いずれも教職員の人件費になります。  331ページをお開きください。教育政策課所管の予算ですが、第1項第3目行政指導費は予算額5,100万円余りで、内容は、1の広報活動費のほか、6の教育施策企画立案費としまして、国際教育交流推進事業やオリンピック・パラリンピックを活用した教育推進事業などを計上しています。  332ページ上段をごらんください。第4目財務管理費は予算額600万円余りで、教育政策課の運営費でございます。下段の第6目教育指導費は予算額5億4,100万円余りで、内容は県立学校の教職員用1人1台パソコンの借上料です。  333ページをごらんください。財務課所管の予算ですが、第1項第4目財務管理費は予算額8,300万円余りで、内容は財務管理運営費の中の財務管理事務費としまして、高等学校就学支援金の支給に係る経費などを計上しております。  334ページをお開きください。第5目教職員人事費は予算額10億500万円余りで、内容は奨学資金の貸し付けを行う育英事業の運営費及び奨学のための給付金でございます。なお、奨学のための給付金については、第1子の高校生等がいる世帯の年間支給額が8万800円から8万2,700円に増額しております。  335ページ上段をごらんください。第2項第1目小学校教職員費は小学校教職員の旅費でございます。同じく下段の第3項第1目中学校教職員費も中学校教職員の旅費でございます。  336ページをお開きください。上段の第2目中学校教育振興費は県立中学校の運営費です。下段の第4項第1目高等学校総務費は高等学校教職員の旅費でございます。  337ページをごらんください。第2目全日制高等学校管理費は予算額33億600万円余りで、内容は全日制高等学校の運営費などです。  338ページをお開きください。第3目定時制高等学校管理費は定時制高等学校の運営費でございます。  339ページをごらんください。第4目教育振興費は予算額94億7,900万円余りで、内容は県内の公立学校の授業料に充当されます高等学校等就学支援金などでございます。  340ページをお開きください。上段の第5目学校建設費は予算額1,600万円で、内容は県立学校改革推進プランの実施に伴う備品の整備費などでございます。下段の第6目通信教育費は通信教育を行う高等学校の運営費です。  341ページ上段をごらんください。第7目実習船運営費は高等学校実習船の運営費でございます。下段の第5項第1目特別支援学校総務費特別支援学校教職員の旅費でございます。  342ページをお開きください。第2目特別支援学校振興費は予算額6億5,700万円余りで、内容は特別支援学校へ就学する児童生徒のための就学奨励費などでございます。  343ページをごらんください。第3目特別支援学校管理費は予算額14億9,500万円余りで、内容は特別支援学校の運営費などです。  344ページ、特別会計奨学資金につきましては、後ほど別の議案で御説明いたしますので、ここでは割愛させていただきます。  345ページをごらんください。教育施設課所管の予算ですが、第1項第4目財務管理費は予算額9億2,500万円余りで、内容は財務管理運営費の中の教育財産管理費として県立学校の機械警備委託料など、また、教育施設防災費として県立学校の消防設備の点検、補修費などを計上しています。  346ページをお開きください。第4項第4目教育振興費は予算額8,000万円余りで、内容は産業教育に係る施設設備の整備費などでございます。  347ページをごらんください。第5目学校建設費は予算額75億2,500万円余りで、内容は県立学校の非構造部材対策、長寿命化対策の整備費などでございます。長寿命化対策については、県立学校施設の大規模改修に係る調査、設計を進めるとともに、大規模改修に先行して実施する外壁等の改修工事が始まることから、昨年度と比べ28億円の大幅増となっております。また、県立学校空調設備整備についても、普通教室における新規設置校の空調リース料及び保護者負担により設置された空調のリース料の県負担への切りかえ分を計上することから、約8億円の増となっております。  348ページをお開きください。第5項第3目特別支援学校管理費は予算額11億2,200万円余りで、内容は1の特別支援学校整備費の中の特別支援学校施設整備費におきまして、教室の不足、過密状況が著しい特別支援学校について校舎増築等を行うほか、職員室等の管理諸室への空調設備の整備を進めます。  349ページをごらんください。福利課所管の予算ですが、第1項第5目教職員人事費は予算額379億9,600万円で、内容は教職員の退職手当及び児童手当です。  350ページをお開きください。第7目福利厚生費は予算額9億1,700万円余りで、内容は共済組合などへの負担金、教職員の福利事業費、教職員住宅事業費などでございます。  351ページをごらんください。第9目恩給及び退職年金費は予算額5,500万円余りで、内容はこれらの支給に要する経費でございます。  352ページをお開きください。生涯学習課所管の予算ですが、第6項第1目社会教育振興費は予算額4億9,400万円余りで、内容は社会教育の指導研修のための経費や地域学校協働活動推進事業に係る経費、さわやかちば県民プラザの運営費などでございます。  353ページをごらんください。第2目視聴覚教育費は予算額100万円余りで、内容は総合教育センターに係る視聴覚教育に係る経費でございます。  354ページをお開きください。第3目青少年教育施設費は予算額4億7,200万円余りで、内容は青年の家及び少年自然の家の指定管理者への委託費などでございます。  355ページをごらんください。第4目図書館費は予算額3億5,000万円余りで、内容は県立図書館3館の運営費などです。  356ページをお開きください。学習指導課所管の予算ですが、第1項第6目教育指導費は予算額9億8,500万円余りで、内容は3の学力向上推進費として、学習サポーター派遣等の児童生徒の学力向上や外国語指導助手の活用等の国際化推進などを実施するための経費などでございます。  357ページをごらんください。第8目教育センター費は予算額1億5,800万円余りで、内容は総合教育センターの運営費及び教員の研修に要する経費などでございます。  358ページをお開きください。第4項第4目教育振興費は予算額2億3,500万円余りで、内容は県立高等学校の教育用コンピューターの借上料のほか、新規事業といたしまして、各教科において、ICTを活用した学習活動を行うために必要なICT環境を検証するための経費でございます。  359ページをごらんください。児童生徒課所管の予算ですが、第1項第6目教育指導費は予算額8億2,900万円余りで、内容は2の生徒指導推進費として、スクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカーの配置や、新規事業としまして、高校生に身近なSNSを活用した新たな相談窓口の設置などのいじめ不登校等対策を実施するための経費などでございます。  360ページをお開きください。特別支援教育課所管の予算ですが、第5項第2目特別支援学校振興費は予算額2億100万円余りで、内容は1の特別支援教育費として、教員等への指導助言を行う特別支援アドバイザーの配置に要する経費や、2の教育用コンピューター整備事業として、各教科においてICTを活用した学習活動を行うため、ICT環境を拡充する経費などを計上しております。  361ページをごらんください。教職員課所管の予算ですが、第1項第5目教職員人件費は予算額10億1,300万円余りで、内容は市町村立学校に非常勤講師を配置する経費や、教員の事務作業を補助するスクール・サポート・スタッフの配置を本格実施するための経費などを計上しております。  362ページをお開きください。第4項第1目高等学校総務費は予算額14億6,400万円余りで、内容は高等学校に非常勤講師を配置する経費や学校技能員に係る経費などでございます。  363ページをごらんください。第5項第2目特別支援学校振興費は予算額17億2,700万円余りで、内容は特別支援学校に配置する非常勤講師や嘱託調理員、介助員などに係る経費などでございます。  364ページをお開きください。学校安全保健課所管の予算ですが、第7項第1目保健振興費は予算額11億5,000万円余りで、内容は、2の学校保健費として学校医の委嘱等に係る経費、4の健康管理対策費として児童生徒及び教職員の健康管理に係る経費などでございます。  365ページをごらんください。文化財課所管の予算ですが、第6項第5目文化振興費は予算額9,800万円余りで、内容は国県指定文化財の保存整備や開発行為に伴う埋蔵文化財調査に係る助成のための経費などでございます。  366ページをお開きください。第6目博物館費は予算額12億600万円余りで、内容は博物館管理費として各館の運営費や、新規事業としまして、東京2020大会の文化プログラムを契機とした文化力の向上を図るための巡回展に係る経費などを計上しております。  367ページをごらんください。体育課所管の予算ですが、第7項第2目体育振興費は予算額6億2,500万円余りで、内容は、2の指導力強化費において、部活動指導員を配置する市町村に対する助成を本格実施するための経費、6の国民体育大会費として国体の選手等の派遣のための経費、7の競技力向上費として選手の発掘、育成強化や指導者の養成等を行う推進本部の経費、9のスポーツ振興諸費として東京オリンピック・パラリンピックへの出場が期待される選手の強化費やちばアクアラインマラソンの開催準備経費などをそれぞれ計上しております。  368ページをお開きください。第3目体育施設費は予算額35億2,500万円余りで、内容は総合スポーツセンター及び国際総合水泳場の指定管理者への委託費、それから総合スポーツセンター野球場耐震・大規模改修に係る経費などでございます。  この冊子における詳細説明につきましては、以上のとおりでございます。  なお、先ほど私、361ページのところで、教職員人事費と申し上げるべきところを誤りまして教職員人件費と申し上げてしまいました。申しわけございません。正しくは教職員人事費でございました。失礼いたしました。  続きまして、この冊子の説明は終わらせていただきまして、先ほどの補足資料1にお戻りいただけますでしょうか。補足資料1の2ページ目をごらんください。よろしいでしょうか。補足資料1の2ページ目でございます。3の債務負担行為の御説明でございます。3の債務負担行為についてですが、31年度当初予算における新たな債務負担行為の設定はごらんの3件となっております。  初めに、奨学資金貸付金返還金債権回収業務委託ですが、奨学金の返還金につきまして、民間の債権回収会社に債権回収業務を委託するもので、平成31年度から34年度までの4カ年で600万円を設定しようとするものでございます。  次に、特別支援学校スクールバス運行業務委託ですが、契約の更新するもの22校36台、増車するもの5校5台、それから県有のバスから切りかえるもの1校1台、計28校42台分のスクールバスにつきまして、複数年にわたり運行業務を委託するもので、平成31年度から36年度までの6カ年で22億6,300万円を設定しようとするものでございます。  最後に、総合教育センター施設整備事業ですが、老朽化に伴う本館エレベーター更新工事及び空調設備改修工事を行うもので、平成31年度から32年度までの2カ年で1億9,000万円を設定するものでございます。  以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(茂呂 剛君) これより質疑を行います。質疑ありませんか。  小野崎委員。 ◯小野崎正喜委員 おはようございます。私のほうから当初予算案についてちょっとお伺いいたします。我が党自民党の代表質問で、県立高校の空調に係る経費を予算計上したという御答弁をいただいておりましたが、先ほど三神課長のほうから4項5目で高等学校整備費の説明がございました。その詳細で、現在の準備状況も含めて県立高等学校の空調設備整備事業の具体的内容はどのようになってるのかお伺いしたいと思います。
    ◯委員長(茂呂 剛君) 望月教育施設課長。 ◯説明者(望月教育施設課長) 御説明いたします。県立高校の空調設備の状況についてのお尋ねです。こちらのほう、普通教室への整備と、それから職員室への整備と大きく2つございますので、分けて説明させていただきます。  まず、普通教室のほうですが、12月議会で債務負担行為を設定していただきまして、未設置校18校について、リース料を当初予算において6,500万円計上したところでございます。こちらのほう、既に入札の開札を終えまして、おかげさまで全ての入札において落札者が決定いたしました。遅くとも、ことしの8月末までに完成できるよう整備を進めたいと考えてるところでございます。  それから、普通教室のうち、保護者負担で空調が設置されてございます99校あるんですけれども、そちらのほうで日常の教育活動で使用される普通教室の空調リース費用に係る負担金でございますけれども、7億2,000万円を計上いたしまして、平成31年の4月分から県のほうで負担したいと考えてございます。また、こちらのリース費用とは別に、光熱費についても同様に県が負担したいと考えてございます。  なお、特別支援学校のほうにつきましては、普通教室、特別教室とも既に整備済みということでございます。  それから、大きく2つ目でございますが、職員室等の管理諸室についての状況でございます。こちらのほうは空調整備のペースを速めることとしてございますが、31年度当初予算では、高校は、設計する学校数を4校から8校に倍増するとともに、これまで整備したものと、それから、ことし整備する分についてのリース費用を計上いたしたところでございます。  なお、特別支援学校につきましても、高校ではないんですけども、5校分の設計工事を今年度から新たに計上させていただいたところです。  以上でございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 小野崎委員。 ◯小野崎正喜委員 ありがとうございました。無事に落札者が決定したということで安心いたしました。各業者、事業的に手いっぱいだというふうに、皆さん心配されてたことでございます。工事の進行管理、しっかりとやっていただいて8月末に終わらせていただけるように御尽力賜れれば幸いでございます。よろしくお願いいたします。 ◯委員長(茂呂 剛君) 他に質疑ありませんか。  中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 オリンピック・パラリンピックを活用した教育の推進について伺います。来年の東京オリンピック・パラリンピックまで1年半となりました。大会に向けた準備がさまざまなところで進められてるところであります。そのような中で、県教育委員会では、この東京オリンピック・パラリンピックの開催を千載一隅の教育機会と捉え、千葉県オリンピック・パラリンピックを活用した教育の取組方針を策定し、昨年度からオリンピック・パラリンピック教育に取り組んでいます。本年度は推進校を30校から65校に拡大するとともに、各推進校では工夫した取り組みが行われております。来年度はこの取り組みのほかにも、全県下への広がりを狙って新たな事業展開を予定してるとも聞いております。オリンピック・パラリンピック教育を通じて、子供たちが未来への夢を持って成長できるように期待するとともに、開催に向けた機運を盛り上げていただきたいと考えております。  そこで伺います。オリンピック・パラリンピック教育推進校の本年度の取り組み状況とその成果はどうでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 長島教育政策課長。 ◯説明者(長島教育政策課長) 各推進校におきましては、取組方針の4つのプロジェクトに沿って、例えばスポーツでは地域在住のアスリート等との競技体験、おもてなしでは子供の手づくりグッズによるマラソンランナーの応援、グローバルでは事前キャンプに訪れた各国代表選手等との交流など、多様な取り組みが行われました。推進校の児童生徒約2,000名へのアンケートでは、オリンピック・パラリンピックに興味を持った、これからずっとスポーツを続けたい、訪れる外国の方をおもてなしの心で迎えたいなど、多くの項目で8割以上が意欲的な回答をしており、オリンピック・パラリンピックへの機運醸成が図られております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 ありがとうございました。  それでは、来年度はどのように取り組んでいかれるんでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 長島教育政策課長。 ◯説明者(長島教育政策課長) 来年度は全ての公立学校でオリンピック・パラリンピック教育に取り組むこととし、秋ごろを推進月間と定め、この期間に集中的に実践を展開してまいります。さらに、教員向けにパラリンピック教材「I’mPOSSIBLE」を用いて指導法の研修等を行うほか、キャッチフレーズ等を児童生徒から募集する予定です。今後も大会に向けて積極的に機運醸成を図ってまいります。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 ありがとうございました。  それでは、1件要望いたします。これまで取り組んだ成果や来年度新たに実施する事業を踏まえて、来年に向けて、県内の子供たちのためにさらなるオリンピック・パラリンピック教育の推進、普及に取り組んでいただきますよう要望いたします。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 他に質疑。  横山委員。 ◯横山秀明委員 1点だけ、スクールソーシャルワーカーについてお伺いしたいと思います。先ほど教育長からの挨拶の中にも入っておりました、いじめ・不登校対策としてスクールソーシャルワーカーを増員するということですので、まず1点目としては、平成31年度の県教育委員会でのスクールソーシャルワーカーの配置計画がどうなっているのかお尋ねをしたいと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山児童生徒課長。 ◯説明者(横山児童生徒課長) 県教育委員会では、スクールソーシャルワーカーの配置につきまして、平成31年度は13名増の39名を予算計上しているところでございます。配置計画に当たっては、公立小中学校では、今年度より3名増の18名としまして、相談実績等を勘案して県内にバランスよく配置したいと考えております。  また、県立高等学校では、現在、定時制課程を置く学校7校に配置をしているところでございますが、これに10名増員という形で、定時制課程を置く全ての高校に17名配置したいと考えております。  なお、地域連携アクティブスクールの4名につきましては、引き続き配置してまいります。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山委員。 ◯横山秀明委員 詳細な内容ありがとうございました。  それでは、スクールソーシャルワーカーの増員に関しましては、我が会派もこれまでずっと要望しておりましたので、高く評価させていただきたいなというふうに思っております。  そこで、改めてこのスクールソーシャルワーカーの役割とか活用について、まず確認をさせていただきたいと思いますが、役割といたしましては、スクールソーシャルワーカーは児童生徒を取り巻く環境に注目をして、不登校を背景に貧困や児童虐待など、保護者側のほうの課題がある場合に、家庭支援も含めて児童相談所や福祉事務所や保健医療機関などと連携を図っていくということが役割ですよね。学校の教職員が不登校などの課題を解決しようとしているうちに、この家庭の貧困や児童虐待などにも気づいて学校外の事情まで踏み込むということは非常に容易なことではないことから、そのような福祉に関する外部機関との連携が必要なケースにおいて、コーディネーターとして活用するのがスクールソーシャルワーカーということであり、この積極的な活用を県教育委員会でも推進をしてきてるということで、まず、よろしいでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山児童生徒課長。 ◯説明者(横山児童生徒課長) スクールソーシャルワーカーにつきましては、社会福祉等の専門的な知識を用いて貧困や虐待など、家庭環境の課題につきまして、福祉機関等の関係機関への働きかけ、それから児童生徒や保護者等に対する支援、相談等を行う社会福祉の専門家として活躍をしていただいております。県教育委員会としましては、今後ともスクールソーシャルワーカーの積極的な活用を各学校に呼びかけてまいります。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山委員。 ◯横山秀明委員 そういったスクールソーシャルワーカーについては、今回の野田市の女児虐待の死亡事案について、配置されたスクールソーシャルワーカーの活用があったんでしょうか。野田市にも1名配置されてるかと思いますが、当該校から配置校への派遣要請というのもあったのかどうかお伺いしたいと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山児童生徒課長。 ◯説明者(横山児童生徒課長) 今回の野田市の事案につきましては、学校アンケートにより虐待の疑いがあると判断しまして、速やかに通告して児童相談所の一時保護につなげております。この一連の流れにおいて、当該校ではスクールソーシャルワーカーの活用や拠点校への派遣申請はございませんでした。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山委員。 ◯横山秀明委員 はい、わかりました。  それでは、最後要望も含めてお話ししたいと思いますが、増員していただけることは非常にありがたいと思います。しかしながら、ちょっと関東近県、人口の差はあれど、やっぱり配置人員というのはちょっと、やっぱりまだ千葉は少ないかなという印象を持っております。その上で、今のスクールソーシャルワーカーの勤務体系では、多分、案件全て業務をこなせなくて、役割というのは発揮できてないんじゃないかなというふうに感じております。人員増強は改めて強く要望させていただくとともに、きちんとスクールソーシャルワーカーの役割、活用が機能するように、活用のあり方とか連携のとり方などの制度の見直しも今回しっかりと検証していただくように要望させていただきたいと思っております。  また別件ですが、これまで本会議や委員会でも取り上げて要望してきました、SNSを活用した相談窓口事業が新たに31年度予算にも計上されたということは非常に評価をさせていただき、感謝申し上げます。この取り組みで少しでも不安や悩みが取り除かれて、そして助けを必要としてる子供がしっかり守られる、そういった取り組みも、この関係機関にもしっかり届くような対応にもつなげていけるようにお願いしたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 他に。  守屋委員。 ◯守屋貴子委員 それでは、大きく3つですけれども、質問させていただきたいと思います。1つ目がスクール・サポート・スタッフの配置についてです。2つ目が部活動指導員、それから最後がスクールカウンセラーと、この順番でいきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まずは、スクール・サポート・スタッフの配置についてでありますけれども、学校における働き方改革を進めていく上で業務の削減、あるいは勤務環境の整備というものは必要だというふうに考えます。県教育委員会では、今年度より教職員の事務負担軽減のためにスクール・サポート・スタッフを配置して資料の印刷や提出物の確認など、代行しているということでありますけれども、この配置による効果というものをどのようにお考えなのか、まずそのあたりをお伺いしたいと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 浅尾教育振興部副参事。 ◯説明者(浅尾教育振興部副参事) 今年度、スクール・サポート・スタッフを小学校、中学校、特別支援学校、計22校に配置したところですけれども、昨年12月に、このスクール・サポート・スタッフの配置校の教職員にアンケートを実施いたしました。その結果といたしまして、59%が子供と向き合う時間がふえたと回答し、57%が授業準備を含む教材研究の時間がふえたと回答しているなど、一定の効果があったというふうに考えております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 守屋委員。 ◯守屋貴子委員 アンケートを実施したということで、一定の効果があったというふうにお考えだというふうにお伺いいたしました。ということは、今年度の配置校の教職員というのは、当然、来年度の配置というものを希望してるのでしょうか。そのあたりもちょっとお聞かせいただければと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 浅尾教育振興部副参事。 ◯説明者(浅尾教育振興部副参事) 先ほど御案内したアンケートの際に、今後も配置を希望するかどうかについても質問で設けておりましたが、92%が今後も配置を希望するという回答をいただいております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 守屋委員。 ◯守屋貴子委員 ありがとうございました。アンケートの結果にも見られるように、教職員の配置を希望してるということなので、このスクール・サポート・スタッフ、さらなる拡充というものを要望させていただきたいというふうに思います。これはまず1点目で、結構です。  次に、部活動の指導員の配置についてであります。千葉県教育委員会では、今お話があったようにスクール・サポート・スタッフや部活動の指導員など、教員の負担軽減に向けた人材の配置というものを進めていただいてるというふうに思います。9月議会における私どもの代表質問でも、今年度の部活動指導員モデル事業の状況を質問させていただいたんですけれども、今年度末が近づいてきたということで、ここで再度、現段階の状況を確認させていただきたいと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤体育課長。
    ◯説明者(加藤体育課長) モデル事業の現在の状況につきましては、県内5市町、15校で延べ20人の部活動指導員が、例えば陸上部やバレーボール部、そして吹奏楽部等において指導に当たっております。今年度の成果と課題につきましては、既に該当する市町村教育委員会に調査を依頼したところで、現在調査中でございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 守屋委員。 ◯守屋貴子委員 御答弁伺いました。今年度の成果と課題というものはこれから行うという答弁でありましたので、その結果をまずは待ちたいと思うんですけれども、今年度の20名の配置という答弁がありましたけれども、次年度はこれに対して50名が予定されているようであります。この部活動指導員の充実に向けて、予算も大幅に増額されているようでありますけれども、これで十分なのか確認したいと思います。ということで、次年度の部活動指導員の配置事業に係る県教育委員会のこれに対する考えをお聞かせいただきたいと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤体育課長。 ◯説明者(加藤体育課長) 平成31年度の当初予算要求に当たりましては、市町村教育委員会に対して、次年度の部活動指導員の配置に関する希望を確認いたしました。その上で予算要求をしております。現在は国への仮申請に当たり、当該市町村に関係書類の提出を求めてるところです。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 守屋委員。 ◯守屋貴子委員 今の御答弁ですと、この数字は市町村の意向を踏まえた数字を計上したというようなことであったというふうに思います。それで確認をさせていただきました。私どもは、この部活動指導員のことについては、人材確保というものが大変難しいというような話も入ってきています。確かに今お話があったように、この部活動指導員の実施主体というのは市町村なんですけれども、この人員確保というものも市町村が行うということ、当然そうなってくるということは理解できるんですけれども、地域によっては人材というものが限られてきているということで、ぜひ県教育委員会としても、可能な範囲であっせんというか、市町村の相談というか、そういったことをしていただいて、ぜひぜひ連携を深めていってほしいということを要望させていただきます。これはこれで結構です。よろしくお願いいたします。  次に、スクールカウンセラーについてであります。今、横山委員のほうからもお話がありましたけれども、いじめや不登校等の生徒指導上の課題に対応するためには、学校におけるスクールカウンセリングの機能の充実というものはとても大切だというふうに思います。千葉市のほうで平成31年度から全ての小学校にスクールカウンセラーを配置するというような予算案が発表されています。そして、千葉県ではいじめの認知件数全国トップということで、不登校児童も増加傾向にあると認識しています。このことから、いじめ児童の悩み、あるいは不安に対して心理的なケアを行う専門的な活用というのは大変重要であるというふうに考えていますので、そのあたりからまずお伺いしていきたいと思います。  県教育委員会が配置するスクールカウンセラーの配置状況、このあたりをまずお伺いしていきたいと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山児童生徒課長。 ◯説明者(横山児童生徒課長) スクールカウンセラーの配置状況についてでございますが、県教育委員会では、臨床心理の専門家であるスクールカウンセラーを、今年度は千葉市を除く公立の小学校150校に隔週1日6時間、全中学校324校に週1日6時間、高等学校80校に週1日6時間で配置をしているところでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 守屋委員。 ◯守屋貴子委員 ありがとうございました。今、配置状況をお伺いしたんですけれども、この人たちに対して、スクールカウンセラーへの相談状況はどのようになっているのか。そのあたりもお聞かせいただければと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山児童生徒課長。 ◯説明者(横山児童生徒課長) 相談状況についてでございますが、平成29年度の小中高等学校の相談件数です。9万6,241件となっております。そのうち、小学校につきましては1万5,328件、中学校は6万5,245件、高等学校は1万5,668件となっております。また、スクールカウンセラーの1回勤務当たりの相談件数なんですが、小学校においては6.4件、中学校では5.8件、高等学校では5.6件となっております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 守屋委員。 ◯守屋貴子委員 ありがとうございました。今お話を聞くと、1回当たりの相談件数、小学校で6.4件、中学校5.8件、高校が5.6件ということで、1人1時間とすると、その時間いっぱい使われてるんだなというようなことが確認できました。ということを踏まえると、やはりこのスクールカウンセラーの配置というものは拡充していただきたいと思うんですけれども、そのあたりはどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山児童生徒課長。 ◯説明者(横山児童生徒課長) スクールカウンセラーの配置につきましては、県教育委員会として、今後もスクールカウンセラーの活動状況であったり、効果の検証を踏まえながら、国の動向もさらに注視しつつ教育相談体制の充実に努めてまいりたい、このように考えております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 守屋委員。 ◯守屋貴子委員 ありがとうございました。今お話がありましたけれども、SNSでいろいろ相談体制をしたりとか、いろんな形でこういった相談体制がとれるような方向をお示しいただいてるというか、始めてくださっているということは大変評価をしたいんですけども、やはり顔を見ながら直接相談ができるということがとても大切なことだというふうに思います。その子の顔色を見ながら、その子の状況というものがわかるというのが私はやはり大事だというふうに思いますので、ぜひぜひこのスクールカウンセラーの配置ということも今後も充実させてほしいということを要望させていただいて質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 他に質疑ありませんか。  ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 3点ほどお伺いいたします。  1点目が県立学校の空調9億1,700万円。この件につきまして、本会議等々でも議論ありましたけども、普通教室に対して全てエアコンを設置するというふうになりますが、特別教室のエアコン設置状況、そして保護者の財源によって設置されてる割合はどのぐらいなのか。まず、この点についてお聞きしたいんですが、いかがでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 望月教育施設課長。 ◯説明者(望月教育施設課長) お答えします。  特別教室についての設置状況ということですが、ちょっと各学校でばらばらな状況でして、一言で申し上げるのは難しいんですけれども、5校は県のほうで防音対策がございますので、全て整備が終わっておりますけれども、その他の学校については基本的に県の整備がございませんので、保護者が整備ということで、部分的ですけれども、42校程度整備があるというような資料もございます。ばらばらでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 そうすると、特別教室については、今ついてるのは約42校程度だけども、それは全て保護者の負担であるというふうに理解させていただきますと、この部分について県費によって負担していくという方向性は今後とるんでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 望月教育施設課長。 ◯説明者(望月教育施設課長) 先ほど御報告しましたように、普通教室への整備を今やってる途中でございます。子供の安全という考え方からすれば、委員がおっしゃるような考え方はごもっともと思いますが、全体のバランスを考えますと、普通教室のみの学校が相当数ございますので、そちらとのバランスも考えながら、今後、そういった点について検討すべきと思っております。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 これ、今すぐできないにしても、やりますよというお答えになるのかなと思ったら、バランスを考えてと。県教委の立場が根本的に変わったのかなと思ったんですよね。35度、40度では子供が大変だという考えに立ったから、今回、未設置のところにも補正でお金をつけるし、保護者負担も全て県費でやりますよと。普通教室に限定してるにしても、基本的なスタンスが変わったのかと思ったんですよ。以前、この場とか、いろんなところへ聞きますと、35度、40度になろうが、それは扇風機かけて何か熱中症にならないようにやるように言ってるだけで、私たちの義務じゃありませんと。でき得れば28度、あるいは30度以下にしたいという考えだったのが、根本的に立場が変わったと思ったんですけども、立場の大きな変換はないんですか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 望月教育施設課長。 ◯説明者(望月教育施設課長) これまで御説明してることとかぶりますけども、まずは子供の安全を考えるという意味で普通教室をやらせていただきました。それから、今ここで特別教室の話になったんですけども、実は職員のほうも、勤務条件について整備をしなくちゃいけないと考えておりまして、こちらのほう、まだ未整備の部屋が100校以上残っておりますので、そちらも、欲張るようですけれども、整備をしたい気持ちはございます。それから、委員おっしゃるように、特別教室であるとか、あるいは一部避難所として使われる体育館も空調は必要ではないかという議論もございます。人とお金と時間に限りがあるので、どこから先着すべきかというところも悩ましいところですので、直ちに特別教室というふうにお答えできないということでございます。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 直ちにやってくれなんて一言も言ってないんですよね。基本的な立場がちゃんと変わったんですねというのを確認したかったんですよ。今の考えですと非常に玉虫色ですけども、基本的には立場をバックするという、逆方向に行くということはないだろうと楽観的に見させていただいて聞かせていただいて、じゃ、職員室の件なんですが、ことしも予算ついてますけども、100校ほど未設置となりますと、先生方の職場でございます。先生方は35度から40度でも大丈夫というわけじゃございませんので、これ、いつごろまでに──普通教室は来年度という形ですけども、職員室等については校長室も大変なので、この辺について、いつごろまでに全て空調を完成させるという予定はあるんですか。それとも、予定はなくて、ことしは幾らお金入るから何室、来年は何室という形で長期的というか、中期的とか短期的な予定は立ててないんですか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 望月教育施設課長。 ◯説明者(望月教育施設課長) 長期計画があるかと言われると、ございません。ですが、特別支援学校については来年度から新たに5校ずつ、それから高等学校につきましても、職員室は今4校整備を来年は倍の8校ということにさせていただいております。議会でも答弁で整備ペースを速めると御答弁申し上げたところでございます。今後も整備に努めてまいりたいと考えております。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 計画がないというのが本当にいいのかなと思います。123校という数が決まってて、ある程度最終的にこれまでにやるんだよというふうにやらないと、一体全体、県教委というのは、健康とか、そういうのを本気になって考えてるのかなという思いがいたします。でも、計画がなくても一生懸命やるのでペースを速めるということなので、計画なんか、あってもなくてもいいですから、早くやってくださいというふうに言っておきます。  次に、道徳教育の推進プロジェクト事業3,000万円についてお聞きいたします。この予算のほうに道徳教育の推進のための基本的方針を改訂するためということで書かれておりますが、新しい指導要領というのを踏まえて指針を変えたいというような、ここに説明がございますけども、新しい指導要領でこの道徳についての内容がどのように変わったのか。まず、その点について教えてください。 ◯委員長(茂呂 剛君) 小畑学習指導課長。 ◯説明者(小畑学習指導課長) この新学習指導要領におきまして、道徳が教科化されたというところでございますけれども、背景といたしましては、社会状況の変化、グローバル化であったり、人工知能の進化といった社会情勢の変化に伴いまして、児童生徒の人格の基礎となる道徳性を養うという重要な役割を持つ道徳教育について、より充実・強化を図るということで改訂がなされたということでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 以前というか、数日前に指導要領を出していただいて読んだんですけども、2行ぐらい加わってるんですよね。でも、中身的には今までと余り変わらないんですけども、新しく方針って、基本的な方針つくるわけで、今の基本方針で課題が何であり、問題が何であり、不十分性が何であるかということをつかんでなければ、新しく、これ、つくりましょうということ、ないわけですよね。何か知らないけども、新学習指導要領ができたから新しい方針をつくるんですって、そんな、中身を見てないんだけど、やるんですという話じゃないんでしょうから、今設定されてる基本方針の問題点、あるいは不十分性というのはどんなことがありますか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 小畑学習指導課長。 ◯説明者(小畑学習指導課長) 新たな教科化におきましては、教科書に基づく学習であったりだとか、あるいは授業の内容につきましても、考え議論する道徳への質的転換といったこともうたわれてございます。こうした道徳教育にまつわる変化を踏まえまして、平成22年に現行の方針を策定してございますので、その見直しに着手するということにしたところでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 わかりました。いわゆる教科化されたということと、考え議論するという道徳にと。この辺のことは指導要領の長々とした文章の中にはなかなか出てこないですよね。最初のほうにぴょこっと載ってるという感じで、そして子供の評価を数値でなく、いわゆる文章で記述するというような形になってると思うんですけども、これは具体的に文章で記述するというのは先生の裁量みたいな感じなのか。その辺はどのようにして評価なさるんですか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 小畑学習指導課長。
    ◯説明者(小畑学習指導課長) 道徳の評価に関する御質問でございますけれども、評価につきましては、子供の道徳的な成長を励まし、受けとめるという趣旨で行うというものでございますので、授業を行っております担任の教員が授業の中での子供たちの成長を見取って評価をしていくというものでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 そうしますと、担任の評価ということになると、先生のいわゆる裁量でよろしいということですか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 小畑学習指導課長。 ◯説明者(小畑学習指導課長) 失礼しました。評価に当たりましては、学校として、道徳教育推進教師を中心に組織的に行っていくということが大切であるというふうに考えてございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 指導要領が変わって、それを変えていくということで、ある程度、何となく概略が見えてきました。教科化ということで、内面の問題を教科化することが、これ、無理あるんじゃないかなというような議論もあると思います。とはいえ、千葉県は平成22年からかなり積極的に道徳教育に踏み込んでおりますので、問題点もあるということだけを指摘して、この質問については終わらせていただきます。  次に、ちばっ子「学力向上」1億7,572万円。これ、先ほど御説明等がございましたけれども、千葉県の生徒の学力上の問題点、課題は何なんでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 小畑学習指導課長。 ◯説明者(小畑学習指導課長) 近年の結果から見えているところでございますと、本県の特徴といたしまして、算数、数学の知識に関する問題、いわゆるA問題というものでございますが、こちらが継続的に全国平均を下回っているということ。それから、国語、算数、数学に共通してでございますが、記述式の問題の正答率が低いといったことが課題であるというふうに認識をしてございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 このパンフレットを見ますと、本当にそうなんですよね。びっくりしちゃったんですけども、右肩下がり、右下がりというのはだんだんだんだんよくなってるのかなと思ったら悪くなってるので。しかも、平均の100をずっと下回っていくという、逆に右肩上がりで100以下でもだんだん上がってるよと言えば、ベクトルとしてはよくなってるんだけどという話なんですけども、100以下でベクトルも悪くなってるとなると、この現状は、私もこれ見れば何となくわかるなということになります。  これの意味するところは何なんでしょう。今言った数学とか算数において、記述式だとか、いわゆる文章を読んで云々ができないよという結果はこれでわかるんですけども、それによって、指導の仕方は何が問題なのか、何で千葉県の生徒たちはこういうふうに落っこっていっちゃうのか。平均よりも落ちてるわけですよ。平均100としてって言ってるのでね。平均よりも上でちょっと下がったりするんだったら、平均以上だけども、いろいろと波はあるよねで話は済むんですけども、平均以下で右下がりということになると、教育の仕方の何が問題で、生徒たちの何がこれは欠けてるのかな。だから、生徒たちの問題点と、いわゆる教育現場における教育の仕方の問題って、何があるのかなというふうに県教委は考えてますか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 小畑学習指導課長。 ◯説明者(小畑学習指導課長) 今、御指摘いただいた点につきまして、我々のほうといたしましても、市町村教育委員会、学校等と意見交換を行いましたところ、授業の中でいわゆる児童生徒の話し合い活動といったものについては活発に行われているという反面、小学校では、学習した内容を定着させるための練習などを行う時間といったものが授業時間内になかなか十分確保されていないような場合があるといったこと。あるいは中学校でいきますと、問題の解き方といったものが中心になりまして、なぜ公式がそのようになっているかといった、算数、数学の基礎的な理解といったものが十分得られていないといったことなどが挙げられていると。また記述式に関しましても、問題に対する答えを文章で記述するといった活動が授業の中で十分行われていない場合があるといったようなことが挙げられてるところでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 今、ある程度短所みたいな、解決するための一歩みたいなことを語られておりましたけども、教育現場でそういうことが十分に行われなかったということになれば、これからちゃんとやってくれないと、小学校の国語という、この表を見ると極端なんですよね、ことしというか。こんなに落っこっちゃっていいのって。別に学力だけあればいいって、人間は学力だけじゃないんですけども、千葉県の小中学校に行ってると、全国よりも学力は余りつかないんだよねと言われるのはやっぱりいいことじゃないなと私は思います。別に全てが東大や、あるいはハーバードに入る子供を育てろなんて言いません。しかし、やはり基本的な知識というのをきっちり教えるような体制をどうしたらできるのか。  というよりも、今までの教育現場で何が問題だったのかというのをちゃんと捉えていただきたいと思うんですよね。単に記述式が足りなかったから、記述式の問題集をいっぱいやらせようなんて、そんばかなこと考えないで、どういう教育の仕方が不十分だったのか。そのあたりをきちっと県教委として市町村の教育委員会と議論して、子供の立場に立って、この問題を解決するようにしてほしいと思います。先生方が何か満足するような解決の仕方はやめてほしい。一言言っておきます。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 望月教育施設課長。 ◯説明者(望月教育施設課長) 済みません、先ほどふじしろ委員からの御質問に答えた数字、ちょっと勘違いがございましたので訂正させていただきます。  特別教室の整備の状況について、私のほうで42校と誤って申し上げましたけども、76校の誤りでございまして、42校は空調の整備がない学校の数字でございました。大変失礼しました。     (ふじしろ政夫委員、「42校は空調がない」と呼ぶ) ◯説明者(望月教育施設課長) はい。済みません。特別教室に空調が未整備が42校ということでございます。     (ふじしろ政夫委員、「未整備が42校で、76校は」と呼ぶ) ◯説明者(望月教育施設課長) 76校は保護者会が整備済み。それから、5校が県のほうで防音のために整備済みと。高校は5校と76校と42校です。なお、特別支援学校36校は全部整備済みでございます。失礼いたしました。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 じゃ、5点ほどあるんですが、1点目は、小学校、中学校の教職員費、人件費について。2つ目は空調の設備整備事業で、今、ふじしろ委員も質問していたので、ダブらないように簡潔にしたい。それから、3つ目は高等学校の施設整備費、主に一般整備に関して。4つ目は、特別支援学校の整備事業、第2次整備計画との関係で今後の問題。それから、5点目は市町村立学校の非常勤講師等配置事業について簡潔に質問したいと思いますが、まず1点目、小学校、中学校の教職員費なんですが、これ、説明を聞いたときに、基準になる教職員数は去年の9月。ことし退職する方々、正規で退職、再任用のフル、ハーフで退職する方々、その比率、案分で打ち出しているというふうに伺ったんですが、ことし退職する方、正規の教員、再任用のフル、ハーフの方はそれぞれ何人になりますかね。 ◯委員長(茂呂 剛君) 大野教育総務課長。 ◯説明者(大野教育総務課長) 今年度末におけます退職の見込み者数、これは小中両方ということでございましょうか。     (加藤英雄委員、「はい」と呼ぶ) ◯説明者(大野教育総務課長) まず、小学校で言いますと、正規が734名、再任用のフルが129名、再任用ハーフが111名の合計974名。それから、中学校は正規が435名、再任用フルが86名、再任用ハーフが50名の合計571名となっております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 そうすると、この退職者数を比率案分で組み込んで、この人件費をはじいてる。その基礎になるのが、いただいた資料で小学校の人件費についてなんですが、正規の教員の場合は、年間雇用者負担分も含めて約543万円、再任用のフルの場合は571万円、ハーフの場合は235万円で算定をしてると。これ、間違いないですよね。 ◯委員長(茂呂 剛君) 大野教育総務課長。 ◯説明者(大野教育総務課長) 委員御指摘のとおりでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 そうすると、新規の採用の場合なんですが、今年度、59歳以下で新規採用された方々の平均の給与額から算出してるというふうにも去年聞いたんですが、算出の方法としてはこれでいいわけですね。 ◯委員長(茂呂 剛君) 大野教育総務課長。 ◯説明者(大野教育総務課長) 新規採用者の部分についての御質問かと思いますが、新規採用者につきましては、これは本年4月に採用いたしました正規職員、それから再任用フルタイム、ハーフタイムの方々の額で計算をしております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 フルとハーフ、それぞれ人件費、お答えいただいて認められたんですが、新規の場合は何を基準にするのかというと、今年度新規採用された方々の平均給与額が543万円で、その基準をもとにして算出しているということでよろしいんですかね。 ◯委員長(茂呂 剛君) 大野教育総務課長。 ◯説明者(大野教育総務課長) そのとおりでございまして、この4月に採用された職員の人件費の平均に、今回、12月に給与改定がありましたので、その増額分を加えまして算出してるところでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 そうすると、もう終わりにしますが、新規で採用する場合、今年度の水準で言っちゃえば、約543万円、雇用者負担分も含めて、この年間給与額で採用は可能だというふうに見てよろしいんですね。 ◯委員長(茂呂 剛君) 大野教育総務課長。 ◯説明者(大野教育総務課長) 人件費の計算上はそのようにしております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 じゃ、次に行きます。県立学校の空調整備の事業なんですが、先ほど課長の答弁で18校、入札が完了したということで、実際にことしの夏稼働できるというので、この英断を大いに評価したいなというふうに思うんですが、問題は、先ほどから出されていた職員室、管理諸室、ペースを速めるということで、設計が8校に2倍になりました、去年の。それで、リース料は新規も含めて28校ですよね、来年度負担するのは。そうすると、先ほど正確な数字出なかったんですが、職員室、管理諸室で未整備の県立高校は何校で、特別支援学校で未整備は何校、今残されていますか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 望月教育施設課長。 ◯説明者(望月教育施設課長) 職員室もいろんな部屋がございますので一概に申し上げにくいんですけども、高等学校ですと、職員室の未整備88校、特別支援学校の未整備28校と整理してございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 高等学校の88校というのに来年度の新規4校加わるから84校かなと思ったんですが、88校ですね。整備の見通し、計画はないということなんですが、普通教室のエアコン設置と、それから保護者負担の県費への切りかえ。このもとになったのは災害レベルの猛暑だったということで、学習環境を整えるというのがあったわけですが、去年の7月に、教育委員会でエアコンが設置されてない普通教室、それからエアコンが設置されてない職員室等の室温調査をやって──これは学校安全保健課かな、やっているんですが、最高は何度だったか、記憶ありますか。
    ◯委員長(茂呂 剛君) 藤谷学校安全保健課長。 ◯説明者(藤谷学校安全保健課長) 済みません、的確な数字は覚えてないんですけど、37度か38度であったと認識してます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 ことし設置されたんですが、流山北高校の職員室、7月17日午後1時、39.4度、それから磯辺高校、7月20日、これは12時、お昼の時点で36度、それから我孫子東高校、7月17日、18日、19日、3日間とも午後36度というふうな測定結果になるんですが、そうすると、先生方が置かれてる環境も災害レベルの暑さだという認識では一致しますよね。どうですかね。 ◯委員長(茂呂 剛君) 望月教育施設課長。 ◯説明者(望月教育施設課長) 生徒、職員、ともに同じ状況であると思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 そうすると、災害の被災者は一刻も早く救済をしなくちゃいけない、そういう立場から、昨今、普通教室へのエアコン設置の英断を下した。しかし、職員室、管理諸室は災害状態が放置されたままだということで、一気に残りの84校を設置するのにどのぐらいの費用がかかるのかと。これは私の試算なので違っていれば言ってほしいんですが、ことし28校でのリース料が5,720万円ですよね。単純に1校平均でリース料200万円程度。残り84校のリース料の推計は年間で1億7,000万円程度なんです。この程度の負担で、リースにおいて職員室へのエアコン設置が可能だというふうに思うんですが、この推計、間違ってますかね。 ◯委員長(茂呂 剛君) 望月教育施設課長。 ◯説明者(望月教育施設課長) 予算額という意味では、今、計上してる額を割り戻せば、恐らく委員がおっしゃったような数字になると思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 であれば、災害をやっぱり取り除く、被災者を救援するという立場から、来年度、職員室、管理諸室へ残りの学校のエアコン設置しますというふうなことも打ち出すべきじゃないかなというのを強調して、次に行きます。  それから、高等学校の施設整備費の一般整備費で、これは思うに、学校からの要望が上がってきて、現地を確認をして優先順位をつけて、それで順次措置をされていくというふうな内容なんですけども、今年度、高校だと10億9,940万円、特別支援学校が3億60万円。来年度のこの予算は今年度と同額ですよね。確認したいんです。 ◯委員長(茂呂 剛君) 望月教育施設課長。 ◯説明者(望月教育施設課長) 委員おっしゃるとおり、一般整備費は同額計上になっております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 そうすると、今年度、昨年度から比べて大幅に増額になったんです。やっぱり現状を見たときに整備をしなきゃいけない。それで問題は、教育庁としての財政課への要求額はどのぐらいだったのかというのを教えていただけますかね。 ◯委員長(茂呂 剛君) 望月教育施設課長。 ◯説明者(望月教育施設課長) 今の順番で平成31年度当初予算要求額を申し上げます。高等学校が13億1,269万7,000円、特別支援学校が3億2,830万円でございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 結果として、財政課に要求したけども、その要求額の85%ぐらいで今年度と同水準という結果になっているんですよね。増額を要求したというのは、学校から上がってきてる今の施設整備に対する要望が緊急を要する、あるいは破損、放置できない事態が広がってるという認識を教育施設課で持ってるのかどうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 望月教育施設課長。 ◯説明者(望月教育施設課長) 要求額ですけれども、各学校から出された要望書のうち、必要な額を算出したことになりますが、要求額には大規模な整備から、委員おっしゃるような細かいものまで入ってございますので、そのうち中小規模のものについての整理を一般整備費で行ったということでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 そうすると、今、学校から上がってきている要望件数は何件なのか。今年度3月末まで見込んで措置される件数はどの程度で、今年度の要望件数のいわゆる先送り、残件数はどの程度なのかってわかりますか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 望月教育施設課長。 ◯説明者(望月教育施設課長) 今年度、30年度の整備要望に係る件数は、高等学校分につきましては2,542件でございます。それで措置済みのものは、2月15日現在で429件という整理をしてございます。新年度の学校の要望につきましては、学校内の入れかえもございますし、それから今後も対応する分もございますので、来年の繰り越す分についてはちょっと現時点では把握できません。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 そうすると、今年度の要望と措置された件数からいくと、2,000件以上残されていると。我慢をしてくださいって、学校に言わざるを得ない状況で、これ、やっぱり今年度頑張って、前の平年的に見たときより大幅に増額をしてきた、それが必要だなというのを強調して次に行きます。  それから、特別支援学校の整備事業なんですが、説明資料の中でいただいたので、柏特別支援学校、高等部の分離新設120人対応で実施設計、それから市原特別支援学校、教室棟の増設工事に入る、桜が丘特別支援学校、教室棟の増設、これは設計段階ですよね、まだね。そうすると、この間、第2次整備計画に基づいて努力をしながら広げてきているというのはわかるんです。順次追っていくと、市川特別支援学校で作業棟の増築で30人対応、それから君津特別支援学校で作業棟の増築で20人対応、それから市原特別支援学校で教室の増築工事に入りました。これが56人対応です。それから、柏特別支援学校は実施設計に入りました。平成34年開校、これ120人対応。それから、桜が丘特別支援学校は設計段階に入りました。教室増ですね、57人対応。合計で283人対応なんです。そうすると、施設等で対応していくという数が第2次整備計画のときに613人分というふうになっていたんです。残りが330人なんです。第2次整備計画は平成29年度からですから、今年度は折り返し地点になるんですよ。今後の対応はどういうふうな見通しを持ってらっしゃいますかね。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) 現整備計画におきましては、4校の新設校を計画しているところであります。今、委員が御指摘いただきましたとおり、それぞれ対応しているところですけれども、残りの部分につきましては、市川、千葉、八千代地区、君津特別支援学校につきましては、学区内に設置する予定の新設校ということになります。地元市等の協力を得ながら、具体的な対応の検討が可能な状況になった時点で対応していくということになります。具体的には、それぞれの市におきまして、学校統合等の決定後に協議を開始するということになります。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 今後の予定を話になられたんですが、第2次整備計画の中では、通学区域の調整などによって過密分150人に対応する、主に市川、市原、松戸となってるんですが、これは折り返し地点に来てどの程度対応されてきてますか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) 通学区域につきましては、今年度は実際対応することはできませんでしたけれども、次年度以降、引き続き検討してまいりたいと考えているところです。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 そうすると、あとは施設対応は、要するに学区内での小中など、使用しなくなった校舎等を借り上げ等を含めてやるというのが、八千代、千葉で130人見込んでいる。それから、市川で100人、君津で100人となってるんですが、それぞれこの3カ所、今、見通しはどうなってますか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) 今年度、それぞれの市のほうを訪問させていただきまして情報収集に努めております。その上で、また新たな情報等をいただけるものと思っているところです。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 そうすると、現状では使える校舎などが今のところは特定できていない、あるいは見通しも立っていないということですね。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) それぞれの市の計画をいただいているところですけれども、特定にまで至っておりません。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 わかりました。じゃ、ぜひ頑張っていただきたいというふうに思います。  それで最後の質問、市町村立学校の非常勤講師等の配置事業なんですが、まず、予算額が前年比で623万円減額になってるんですけど、この理由は何なんでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 減額の理由でございますけれども、平成31年度の予算額が減額となっている主な理由といたしましては、休暇等代替のための予算が前年度と比べまして減となっているということでございます。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。
    ◯加藤英雄委員 そうすると、配置されてる5つの分野、新任指導だとか妊娠教員の補助、きめ細かな指導とかとあるんですけど、それぞれ見込んでる人数の一覧表をいただいたんですけど、この配置人数というのは、これまでの実績などをもとにして算出をされているのかどうか。その根拠は何なんでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 5分野ございまして、1つの新任教員の指導及び研修中の後補充に係る非常勤講師の算定根拠につきましては、初任者研修の対象となる教員数や1校当たりの初任者の配置状況などにより、必要数を算出しているところでございます。その他の非常勤講師の算定根拠といたしましては、昨年度の決算額や発令数等の実績をもとに算出をしているというところでございます。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 妊娠教員の補助は、小学校で週10時間勤務、130人ですよね。中学校で週18時間勤務、12人となっているんですけど、これは妊娠した先生方の体育などをかわって補助をしていくという仕事だというふうに思うんですけども、これで対応可能なんですか。今年度もこの人数できちんと対応できたんですか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 委員御指摘のとおり、この非常勤講師につきましては、女性教員が妊娠した場合、母体の安全確認や授業水準の維持のために配置をしております。算定の根拠といたしましては、昨年度の決算額をもとに算出しておりますので、また、これらの予算につきましては、人件費の予算でございますので、過不足が生じないように補正等で対応してまいっているということでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 要するに、今年度130人で対応できたのかどうか。いただいた資料だと、これは産休に入る方なんですけども、11月から3月までの見込みで5カ月間で143人妊娠されてるんですよ。産休に入る前までは学校にいてクラスを持っていたりするんです。これで本当に130人で対応できるのか。さらに言っちゃうと、これまでの産休取得者の年間推移を見ると、400人から500人でずっと推移をしてきてるんです。あと未配置の問題もある。これで本当に今年度対応できたのかどうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 今年度につきましては、まだ対応中でございますので、29年度の状況で申し上げますと、決算額が8,380万円ということになっておりますので、今年度の予算額が8,986万7,000円ということですので十分対応できるものと考えております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 私、金額で聞いてるんじゃないのよ。年間で400人から500人ぐらい産休に入るということは、妊娠しましたって申請をする先生方がそのぐらいいるわけですよ。その先生方を補助する、それが130人程度の予算額で、この程度の人数の見込みで本当に対応できるんですかと。できなければ、やっぱり学校に負担が行くんですよ。実際、対応してるんですか。金額じゃないですよ。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 誤解のないように説明をさせていただきますと、妊娠補助をつけておりますのは、小学校では担任、養護教諭、中学校では体育担当、特別支援学級担当教諭、養護教諭ということになっておりますので、十分対応できているというふうに考えております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 今、十分対応できているとおっしゃいましたよね。それ、間違いないですか。断定しちゃっていいんですか、それ。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 130人分というこの予算でございますけども、これは通年で130人分ということですので、時点をとれば、もっとたくさん出しているということでございます。未配置問題等で人がつけられないという状況はあるかと思いますが、予算上は措置しているということでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 通年で130人ということは、例えば平成29年度、延べで何人分措置してますか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 平成29年度におきましては、249校に358人を発令しております。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 終わりにしますけど、29年度、教育委員会からいただいた資料だと、産休をとった方の数が448人なんです。ということは、これは妊娠しましたと申請をして産休に入ってる。これで350人で対応できるのか、学校に負担が行ってないのかと。その辺のところは点検してますか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 先ほども申し上げましたように、この制度設計自体が全員につけるというものではございませんので、母体保護に必要な小学校では担任、養護教諭、中学校では体育担当教諭、特別支援学級担当養護教諭といったものにつけているという状況でございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 やっぱりもっと増額すべきだということを強調して終わりにしたいと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 他に。  中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 済みません、先ほどちょっとお尋ねしそびれてしまったんですが、オリンピック・パラリンピックの文化プログラム関連の事業について伺います。昨年の9月議会において、千葉県文化芸術の振興に関する条例が議員発議により制定されました。条例では「房総の特性を活かし、県民が文化芸術に親しむ土壌を醸成するとともに、世界との交流の扉を有する地にふさわしく、我が千葉県の文化芸術を広く国の内外に発信しなければならない」とあり、来年のオリンピック・パラリンピックはまさに本県の文化芸術を発信する絶好の機会と言えます。平成31年度当初予算の東京大会の文化プログラムを契機とした文化力向上事業に新規事業が2件掲載されています。  そこで伺います。千葉からはばたく新世代アート展実施事業とはどのような事業か。 ◯委員長(茂呂 剛君) 古泉文化財課長。 ◯説明者(古泉文化財課長) 東京2020大会の文化プログラムとして実施します千葉からはばたく新世代アート展実施事業はちばアート祭と連携しまして、本年7月から9月まで県立美術館において、本県ゆかりの新進芸術家、志村信裕氏による身近なものをモチーフとし、空間をデジタル映像や音で幻想的に演出したアート作品を展示し、紹介する事業でございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 御答弁ありがとうございました。ちばミュージアムフェスタ実施事業とはどのような事業でしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 古泉文化財課長。 ◯説明者(古泉文化財課長) ちばミュージアムフェスタ実施事業は、同じく東京2020大会の文化プログラムとしまして、本年8月から来年9月にかけて、前回の東京大会の関連資料や競技用車椅子、砲丸等の競技用具を製作している県内企業の技術等を実物やパネル、写真などを用いて紹介する事業で、県内各地の博物館や公民館等約30施設を巡回展示する事業でございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 ありがとうございます。  それでは、この2つの事業は本県の文化芸術の振興にどのように寄与するのでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 古泉文化財課長。 ◯説明者(古泉文化財課長) 東京2020大会はスポーツと文化の祭典であることから、新規事業である新世代アート展では、若い芸術家の育成と若者の文化芸術への参加を促進させるという観点から、また、ちばミュージアムフェスタでは、広く県内各地を巡回し、スポーツの歴史や文化に関する情報発信を行うという観点から、それぞれ大会の機運醸成に貢献するものと考えております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 ありがとうございます。  それでは、新条例の制定を受けて、千葉県が文化芸術の面においてもますます光り輝くような事業を進めるとともに、オリンピック・パラリンピック開催の機運が高まるよう、さらなる工夫をお願いしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ◯委員長(茂呂 剛君) 他に。  中台委員。 ◯中台良男委員 私のほうは要望だけ、ちょっとしておきたいと思います。道徳教育の教科化関連の質疑がありましたけれども、実は千葉の教育センターが発行してます「千葉教育」、月刊誌、これがたまたま道徳教育を特集したときがあるんですね。私が県のPTA連絡協議会の会長をしてるときに、その特集号へ寄稿してくれということで頼まれまして寄稿した記憶があるんですけれども、その際、どういうことを言ったかといいますと、学校で道徳指導しますよ、だけども、地域にいたら、あるいは家庭に帰ったら、全く子供が学校で教えられたことと現象が違うじゃないかということであると、教育効果がもう半減以下になっちゃうわけですよね。したがって、道徳教育で、こういうものを今学校で子供に指導してますよという情報開示が家庭や地域にぜひ必要だろうということを原稿に書いて、その特集号に載せた覚えがあるんですけれども、ぜひそういう形でやりませんと、学校と地域、家庭が連携してませんと道徳教育は効果上がらないと思いますので、そういう情報の開示というものについて大いに意を払っていただきたいということを要望しておきたいと思います。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 他にありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり)
    ◯委員長(茂呂 剛君) 以上で質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論ありませんか。  ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 第1号の平成31年度予算ですが、この文教に関しましては、空調整備等々については非常に職員室等の不十分性はあるものの、基本的には空調が必要であるという、そういった根本的な立場の変換への第一歩として評価したいと思います。  また、幼児教育等の無償化は、国の定めとはいえ、社会的共通資本の普遍的福祉としての提供という意味では非常にその意義を評価すべきと思います。しかし、残念ながら道徳教育の推進プロジェクト等において、道徳というものに対する基本的な考え方、それと教科というものにすることについての根本的な矛盾が把握されてないのかな。また、学力の向上については、子供たちの学力低下の原因がはっきりとつかみ切れていない。その辺についてはきっちりとつかんでいただきたいということを申し上げて、この文教についての反対ということです。  予算全体につきましては、21世紀の新しい産業エネルギー、あるいはまた、未来を切り開く地域包括という問題については非常に不十分であるということで、ほかの部分についても反対ですので、1号議案については反対ということにさせていただきます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 今、ふじしろ委員もお話になったエアコンの設置など、前進してる面もあって評価する面もあるんですが、他の部局との関係で言いますと、1号議案は分割でかかっていますので認められない部分があるので、議案そのものには反対の態度を示させていただきたいと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 他に討論ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(茂呂 剛君) 以上で討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第1号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(茂呂 剛君) 挙手多数。よって、議案第1号は可決すべきものと決定いたしました。        ─────────────────────────────        議案第20号関係 ◯委員長(茂呂 剛君) 次に、議案第20号平成31年度千葉県特別会計奨学資金予算を議題といたします。  当局に説明を求めます。  三神財務課長。 ◯説明者(三神財務課長) 議案第20号平成31年度千葉県特別会計奨学資金予算につきまして御説明いたします。  先ほどの補足説明資料1をもう一度ごらんください。補足説明資料1、下段の表、よろしいでしょうか。下段の2番、特別会計奨学資金をごらんください。こちらは高校生等を対象とした無利子の貸付金であります奨学資金を管理している会計でございます。当初予算額は9億7,364万3,000円で、30年度と比較いたしますと2億4,896万4,000円、34.4%の増となっております。前年度と比べて予算額が大幅に増加しておりますが、これは近年、貸付者数の減少に伴って貸付額が減少している一方、過去に貸し付けた分の返還金が増加しておりますため、前年度からの繰越額が増加をしたこと。また、平成30年度に千葉県私立中学高等学校協会から貸付原資として1億円の寄附を受ける見込みでございまして、この分、予算規模が拡大することによるものでございます。  以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(茂呂 剛君) これより質疑を行います。質疑ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(茂呂 剛君) 質疑なしと認めます。以上で質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(茂呂 剛君) 討論なしと認めます。以上で討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第20号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(茂呂 剛君) 挙手全員。よって、議案第20号は可決すべきものと決定しました。        ─────────────────────────────        議案第25号関係 ◯委員長(茂呂 剛君) 次に、議案第25号平成30年度千葉県一般会計補正予算(第3号)を議題といたします。  当局に説明を求めます。  三神財務課長。 ◯説明者(三神財務課長) 議案第25号平成30年度千葉県一般会計補正予算(第3号)につきまして御説明いたします。  お手元に配付の補足説明資料2をごらんください。教育委員会に係る補正予算額は一般会計で8億1,034万円の減額となっており、補正前の額と合わせますと3,792億9,326万3,000円となっております。第1項教育総務費から第7項保健体育費までの各項の補正額及び財源内訳は、上段の表に記載のとおりでございます。  一般会計の補正の主な内容について御説明させていただきます。次のページをごらんください。  第1項教育総務費は7億3,704万6,000円の増額です。主な内容として、退職手当は支給実績等による所要額の精査に伴い、当初の見込みより退職者数が減少することから減額。また、国庫負担金の返還につきましては、過年度分の義務教育費国庫負担金につきまして、国から過大に交付を受けていたことが判明しましたので、これを返還するための予算を新たに計上させていただいたことから増額するものでございます。  第2項から第5項までの教職員人件費につきましては、支給実績等による所要額の精査に伴い減額するものでございます。  また、第4項高等学校費ですけれども、5億9,929万9,000円の減額となっております。主な内容は、高等学校就学支援金では支給実績に基づき減額、また高等学校整備費では、長寿命化対策事業や非構造部材対策事業の事業費が確定したことなどにより減額するものでございます。  第5項特別支援学校費は3億5,988万1,000円の減額でございます。主な内容は、人事管理費では、非常勤講師や単純労務職員の配置実績に基づきまして減額するものでございます。  第6項社会教育費は4,132万9,000円の減額です。図書館管理費、博物館管理費について、事業費が確定したことにより減額いたします。  第7項保健体育費は1,690万9,000円の増額でございます。主な内容は、健康管理対策費では、県立学校管理下での児童生徒の災害に対する災害共済給付金の支払い額が増となる見込みなどによりまして増額いたします。また、学校保健費では、学校医兼健康管理産業医の配置実績に基づき減額いたします。  3ページ目をごらんください。繰越明許費の設定をいたしました2件でございます。1件目は特別支援学校ブロック塀等安全対策事業で、国の特例交付金の補助対象となります特別支援学校のブロック塀対策につきまして、計画を前倒して実施するため、また、2件目は総合スポーツセンター野球場耐震・大規模改修事業で、工事が一部遅延したことから、それぞれ繰越明許費を設定するものでございます。  以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(茂呂 剛君) これより質疑を行います。質疑ありませんか。  ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 当件につきましては、別に賛成でございますけども、ほかの部署におきまして反対の部門がありますので、補正に反対いたします。 ◯委員長(茂呂 剛君) 以上で質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論ありませんか。  加藤委員。 ◯加藤英雄委員 同様に、教育庁にかかわる補正予算は人件費の精算が主なもので異論ないんですが、他の部局で承服しかねる面があるので、議案としては反対の態度をとります。 ◯委員長(茂呂 剛君) 他に。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(茂呂 剛君) 以上で討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第25号に賛成の委員の挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(茂呂 剛君) 挙手多数。よって、議案第25号は可決すべきものと決定いたしました。        ─────────────────────────────        議案第44号関係 ◯委員長(茂呂 剛君) 次に、議案第44号平成30年度千葉県特別会計奨学資金補正予算(第1号)を議題といたします。  当局に説明を求めます。  三神財務課長。 ◯説明者(三神財務課長) 議案第44号平成30年度千葉県特別会計奨学資金補正予算(第1号)につきまして御説明いたします。  お手元に配付の先ほどの補足説明資料2の下段の表をごらんください。2、特別会計奨学資金ですけれども、1億6,961万7,000円の増額となっております。これは先ほど議案第1号でも御説明をいたしましたが、前年度からの繰越金が増加したことや、千葉県私立中学高等学校協会からの寄附金を繰り入れることなどにより、予算を増額補正するものでございます。  以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(茂呂 剛君) これより質疑を行います。質疑ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(茂呂 剛君) 以上で質疑を終結いたします。
     これより討論を行います。討論ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(茂呂 剛君) 以上で討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第44号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(茂呂 剛君) 挙手全員。よって、議案第44号は可決すべきものと決定いたしました。        ─────────────────────────────        議案第54号関係 ◯委員長(茂呂 剛君) 次に、議案第54号使用料及び手数料条例等の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。  当局に説明を求めます。  吉野生涯学習課長。 ◯説明者(吉野生涯学習課長) 議案54号を御説明させていただきます。  補足説明資料3をごらんください。使用料及び手数料条例等の一部を改正する条例の制定でございます。消費税法の一部改正によりまして税率が変更されることに伴い、教育委員会所管の柏市にあります県の生涯学習センターであるさわやかちば県民プラザの使用料の額の一部を改正しようとするものでございます。  改正内容でございますけれども、現行の利用料金に108分の110を乗じたものとし、10円未満の端数は切り捨てることとしております。  なお、施行期日は消費税率の引き上げに合わせ、平成31年10月1日でございます。  以上、よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(茂呂 剛君) これより質疑を行います。質疑ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(茂呂 剛君) 以上で質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論ありませんか。  加藤委員。 ◯加藤英雄委員 今説明あったように、消費税が10%に引き上げられることから使用料の引き上げを行うということで、消費税10%への引き上げに私たちは反対の立場を貫いてますので、この議案には反対の態度を表明したいと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 他に。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(茂呂 剛君) 以上で討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第54号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(茂呂 剛君) 挙手多数。よって、議案第54号は可決すべきものと決定いたしました。        ─────────────────────────────        議案第61号関係 ◯委員長(茂呂 剛君) 次に、議案第61号千葉県学校職員定数条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。  当局に説明を求めます。  中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) それでは、議案第61号千葉県学校職員定数条例の一部を改正する条例の制定について御説明をいたします。お手元の補足説明資料4をごらんいただきたいと思います。  1、改正の理由でございますが、学校職員の定数につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第31条及び第41条により、条例で定めることとされております。今回の条例改正は、平成31年度の小、中、高、特別支援学校における学級数の増減に伴い、定数の適正化を図るために行うものでございます。  2、定数ですが、条例に定める定数は、教育委員会の所管に属する学校の職員と県費負担教職員の2つの項目に分けて示しております。教育委員会の所管に属する学校の職員とは、県立中学校、県立高等学校及び県立特別支援学校の職員をいいます。県費負担教職員とは、市町村立小中学校、市立特別支援学校の職員をいいます。改正される定数でございますが、教育委員会の所管に属する学校の職員が1万1,548人、県費負担教職員が2万5,584人でございます。  3、定数の積算方法でございますが、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律、公立高等学校の適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律等の規定による必要数と、県単独で必要として計上した人数を合計しております。  4、施行期日でございますが、平成31年4月1日となります。  説明は以上でございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) これより質疑を行います。質疑ありませんか。  加藤委員。 ◯加藤英雄委員 じゃ、幾つか伺いたいというふうに思います。今説明があったように、県立学校の教職員と県費負担教職員によって構成されるというのと、それから3のところで説明あったように、県単独で必要として計上した人数の合計を定数とするということですよね。  そうすると、小、中、高校、特別支援学校で新年度、県単の定数というのは幾つになりますか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 県単定数でございますけれども、平成31年度、小中学校は127人、高等学校は198人、特別支援学校は115人、合計440人となっております。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 そうすると、小中に限定して伺いますけど、先ほどの定数の積算方法の中で、県単独で必要として計上した人数というふうな言い方をしているんですが、小中で127人、県単定数とした理由は何なんですか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 教職員定数は国が措置をするということが基本でございますけれども、標準法上、措置されない職等で学校運営上、必要な職員を県単で配置しているということでございまして、その数ということでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 そうすると、必要とする数を計上してるというお話なんですけど、毎年毎年、子供たちの数、学校の数、学級数が変わってきます。それに応じて基礎定数、あるいは政策によって加配定数も変わってくるというふうになっているんですよ。例えば今年度の場合は小学校72学級増だと去年説明がありました。中学校は43学級減だと。それでも県単定数は127人。来年度はどうかというと、小学校は13校減で学級数が122学級減、中学校は1学級増。全然、基礎的指標が違っているのに、来年度も127人なんですよ。何を基準にこの県単定数を定めているのかというのを明確に示していただきたいんです。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) この県単定数設定の基準ということでございますけれども、これにつきましては、先ほど申し上げましたように、標準法で措置されない職等の中で学校運営上必要なものについて措置をしているということでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 それは、標準法は法律で学級数に係数を乗ずるとかというやり方がきちんと明確になってますよね、政令によって。そうすると、その県単定数を配置する基準になる要綱とか文書というのはどこに規定されてるんですか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 県単定数基準ということでございますけれども、明確な基準は持っていないということでございまして、必要なものについて措置をしているということでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 決まりはない。ただ、この3年間は小中で言うと127人措置してきて、全体が基礎定数、加配定数も減少傾向にある中で、それは維持してきてるんですよ。決まりはないということは、予算をもちろん伴いますよ。しかし、県の政策的な判断によって、県単定数というのは必要があれば設定できるというふうに読み取れるんですが、そういう理解でよろしいですか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 先ほどもお答えを申し上げましたけれども、教職員の定数は国が措置することが基本でありますが、県として、標準法で措置されない職について、県単定数で教員を配置しているということでございまして、今後もこれまでの配置数でありますとか、対象となる職員、学校の状況等を勘案しながら決定してまいりたいというふうに考えております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 今答弁あったように、定数が国が措置することが基本だ。本会議でも、定数の改善は教育長協議会などで要望してるというふうに言って、ここで言ってる定数というのは、条例上示される基礎定数と加配定数のことでしょう。そういうことでよろしいんでしょう。確認したいんですが。
    ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 条例定数は予算上の上限を定めた定数であるということでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 そうすると、具体的に言っちゃうと、基礎定数と加配定数は国が措置する。しかし、条例上は、必要があれば県単定数として、県の判断でそれを措置することができると。しかも、県単定数を配置する根拠、基準は決まっていませんということだから、県が必要と認め、政策的な判断で教員をふやさなきゃならないってなれば、この県単定数を県の独自の判断でプラスさせることは可能でしょうというのを確認したいんですが。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 大変繰り返しになって申しわけございませんけれども、教職員定数は国が措置することが基本であるというふうに我々は考えております。県単につきましては、これまでの配置数でありますとか、対象となる職員、学校の状況などを勘案の上、決定してまいりたいというふうに考えております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 聞いたことに答えてくれないと困るんですよ。今の答弁はさっき聞きました。それを聞いた上で、基礎定数と加配定数は国の定数として国が示すと。条例として、きちんと県単定数、プラスされるわけでしょう。それは県の判断によって、答弁であったように、必要があれば措置できるというのが条例上の仕組みでしょうというのを確認したいんですが。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) この県単定数につきましては、これからもこの配置数、対象となる職員、学校の状況等を勘案しながら決定をしてまいりたいというふうに考えております。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 決定じゃないんですよ、単純な質問。条例として、ここに議案が、一部改正が出てるわけです。条例の仕組み上なんですよ。私が言ったのが間違っていれば間違っている、いや、考えが違いますよというのであれば示してもらって、私が言ってるのがそのとおりであれば、そのとおりだと認めてもらう。この2つに1つなんですが、いかがですか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 条例定数は、国が措置する定数と県単定数を含めたものということでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 ということは、必要があると判断すれば、県独自の裁量によって県単定数を動かすことができる、ふやすことができるということで、具体的な問題で伺いたいんですが、この県単定数で働き方改革推進プランをより進めることができるのか、長時間勤務を緩和することができるのか、あるいは、今、大問題になっている未配置をなくすことができるのかという問題なんですよ。  聞く前に言っちゃいますけど、今の未配置、2016年の8月からやっと県教委は一覧表にして未配置の学校名を提出するようになりましたけど、去年、いわゆる今年度は最悪の事態になってますね。例えば11月は小中で言えば135名配置されてないんです。12月が137名、1月1日147名、2月の1日は155名、未配置なんですよ。こんなこと、今までになかったんですよ。最悪の事態で、これをやっぱり解消するにはどうするのかといったらば、私は率直に言っちゃいますけど、県単の定数の枠を県が広げて、それで各学校に配置をして、突発的な療養休暇に入ったり、産休に入るところに配置をしていくという裁量をしなければ解決できないんじゃないかなというふうに考えてるんですけど、いかがですかね。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) ただいま御指摘のありました休暇等の代替の教員ということでございますけれども、私ども休暇等の代替につきましては、本務者の休暇期間等に応じて臨時的任用講師を任用するという考え方でございます。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 臨時的任用講師を任用しますと言ってきて、毎月毎月、未配置がふえていってると。  率直に聞きますけど、教職員課としては、2月1日の未配置の人数、155名、小中で。これ、異常事態だという認識ないんですか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 本来、学校に配置すべき教員が未配置となっているという状況につきましては、大変重要な問題であるというふうに捉えております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 いろいろ、退職した方に再度任用してついてもらうだとか、スマートフォンを活用するだとか、努力はしてるけど、今現場がどうなってるか、私聞いてきたんですけど、未配置になった学校でこういうことが行われた。再任用のハーフの教員というのは週2.5日でしょう。この方たちに、2.5日でいいから担任として入ってくれと。あとは教務と教頭で交代でやるから。それから、別な学校では、2.5日の方に半日ずつ、週5日勤務してくれないか、半日担任やってくれないか、こんな変則的なことがやられているんですよ。これ、やっぱり解決しようと思ったら、今までのやり方のように臨時的任用講師の任命だけでは私は進まないというふうに思うんですよ。  本会議でも教育長、答弁してました。年度途中からの配置は極めて厳しい状況にある。現実にそうなってきてますよね、数字は。だったらば、条例で県単定数の枠を広げて、その方々を遊軍的に、休暇が突発的に出た学校に配置できるような、そういう余裕を持たせたような、先を見越した対応が必要になってくるんじゃないかなというふうに思うんですが、再度見解を伺いたいと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 委員御指摘の遊軍的なということでございますけれども、私どもといたしましては、教職員の定数、これにつきましては国が措置をするということが基本であって、さらに休暇の代替につきましては、本務者の休暇期間等に応じまして臨時的任用講師を任用してまいるという考え方でございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 他に質疑ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(茂呂 剛君) 以上で質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論ありませんか。  加藤委員。 ◯加藤英雄委員 今の質疑で、条例の仕組みとしては、定数条例としては、国が措置する基礎定数と加配定数以外に県単定数、これは特に配置する基準もないということが明らかになったんですよ。課長言ったように、必要とあれば県が措置してると。だったらば、今の教育の現状を見たときに、ここをもう一度再考すべきじゃないかなという、今の働き方改革推進プランをより進めていって長時間の勤務をなくしていく。あるいは、未配置で苦しんでる学校現場のことを思って教員をふやすことが必要だし、私は、そういう点ではこの議案には反対の態度を示します。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 他に討論ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(茂呂 剛君) 以上で討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第61号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(茂呂 剛君) 挙手多数。よって、議案第61号は可決すべきものと決定いたしました。  暫時休憩いたします。        午後0時5分休憩        ─────────────────────────────        午後1時再開 ◯委員長(茂呂 剛君) 休憩前に引き続き会議を開きます。        ─────────────────────────────        議案第69号関係 ◯委員長(茂呂 剛君) 次に、議案第69号契約の変更についてを議題といたします。  当局に説明を求めます。  加藤体育課長。 ◯説明者(加藤体育課長) お手元に配付の補足説明資料5をごらんください。議案第69号契約の変更についてですが、千葉県総合スポーツセンター野球場耐震・大規模改修建築工事請負契約の変更に関する議案です。  本工事の契約額は5億円以上であり、千葉県県有財産及び議会の議決に付すべき契約に関する条例第2条に該当することから、議決を得ようとするものです。  本工事については、平成30年6月定例県議会で議決を得て鎌形・ナリコー特定建設工事共同企業体と本契約を交わし、平成32年1月31日までの工期として進めております。今回新たに発生した備えつけシャッターの動作不良に伴う設計変更並びに公共工事の設計に用いる労務単価の上昇に伴い、工事請負契約を変更するものでございます。  変更後の請負代金額は16億8,283万5,480円で、当初の額と比べ1,963万5,480円の増額となっております。  以上、よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。 ◯委員長(茂呂 剛君) これより質疑を行います。質疑ありませんか。  加藤委員。 ◯加藤英雄委員 この耐震等大規模改修そのものに反対ではないんですが、確認をちょっとしたいんですけど、シャッターのふぐあいで4カ所あるシャッター全部取りかえるということで、平成29年の9月に設計に入る段階ではしばらく使えるだろうという判断をした。そのとき点検をしたのは体育課ですか、それとも設計関係の業者ですか。
    ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤体育課長。 ◯説明者(加藤体育課長) その段階では設計業者と指定管理者で点検をしております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 それから財政課とやりとりして、これはやっぱり全面的に更新する必要があるとなったときに、いただいた文書では、落下防止対策もされていないというふうになっていたんですけど、平成29年の9月段階でも、この落下防止対策がとられていないという問題は発覚していたんですか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤体育課長。 ◯説明者(加藤体育課長) その時点でわかっておりました。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 以上で終わりにします。 ◯委員長(茂呂 剛君) 他に質疑ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(茂呂 剛君) 以上で質疑を終結いたします。  これより討論を行います。討論ありませんか。  ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 この件につきましては、大体については別に問題はないというところなんですけども、設計労務単価の変更につきましては、毎回毎回、今回の本会議の中でも、県のほうの答弁は、いわゆる設計労務単価が変わっても、現場における働く労働者にどのように反映されるかは全く考えていない、意図しないというような御答弁がされております。そのようなことで本当にいいのかな、いいわけがないと思いますが、そういう形で1,000万円でも数百万円でも変更するという。変える以上は、働く人にちゃんとお金が落ちていくということを確認できなければ、これは金額が少なくても認めるわけにはいきません。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 他に討論ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(茂呂 剛君) 討論なしと認めます。以上で討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第69号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(茂呂 剛君) 挙手多数。よって、議案第69号は可決すべきものと決定いたしました。  以上で議案の審査を終了いたします。        ─────────────────────────────        女児虐待死事件の徹底した真相究明と再発防止宣言(案)関係 ◯委員長(茂呂 剛君) 次に、決議案が2件提出されておりますので、御協議願います。  決議案の文案はお手元に配付してあります。  初めに、自民党及び公明党から女児虐待死事件の徹底した真相究明と再発防止宣言(案)が提出されておりますが、本決議案は当委員会の所管に属する部分がありますので、所管部分について御協議願います。  なお、本決議案は2つ以上の委員会にわたりますので、協議結果は参考意見として議会運営委員会に報告することになります。  本決議案につきまして、御意見がございましたら発言をお願いいたします。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(茂呂 剛君) それでは、本趣旨の決議案を発議すべきものとして、議会運営委員会に報告することに賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(茂呂 剛君) 全員賛成ということで、それでは、本決議案を発議すべきものとして意見の一致が見られましたので、その旨を議会運営委員会に参考意見として報告いたします。        ─────────────────────────────        虐待から子どもの命を守る決議(案)関係 ◯委員長(茂呂 剛君) 次に、共産党から虐待から子どもの命を守る決議(案)が提出されておりますが、本決議案は当委員会の所管に属する部分がありますので、所管部分につきまして御協議願います。  なお、本決議案は2つ以上の委員会にわたりますので、協議結果は参考意見として議会運営委員会に報告することとなります。  本決議案につきまして、御意見がありましたら御発言願います。  小野崎委員。 ◯小野崎正喜委員 基本的に、ここにおっしゃられてることはごもっともなんですが、3項に関しまして若干賛成しかねる部分があるものですから、反対の立場をとらさせていただきます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 賛成しかねるというのは増員の前倒しですか、児童相談所の増設ですか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 小野崎委員。 ◯小野崎正喜委員 含めてです。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 どういうことなの。増員は今やってます。今、増員進めてるんですよね、5カ年計画で210人規模。これを、児童相談所の配置基準が変わったので、さらに前倒しをしようという、これは国の措置に基づいて書いていることですし、児童相談所の増設についても、県当局も検討を進めると言ってるんです。別に違和感はないんじゃないか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 小野崎委員。 ◯小野崎正喜委員 今現在、そのような形で動いてる状況も踏まえて、その中で前倒しということも入っておりますので、その部分に関しましては賛成しかねるということでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 前倒しというふうにここで表現をしたのは、今、現時点では5年間で210人の増員をしようという計画が、前倒しで新たな計画がまだ出ていないんです。ですから、これは相談件数にやっぱり見合うような増員が必要だろうという意味で出されているんですよね。増設については、これまでも述べてきたことですので、そういうことなので、ぜひ今、小野崎委員がおっしゃったことは、まだ県当局も示されていないということなので、当然、この「前倒し」という言葉は生きてくるということを述べておきたいと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) それでは、本趣旨の決議案を発議すべきものとして、議会運営委員会に報告することに賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(茂呂 剛君) それでは、意見の一致が見られませんので、発議することに意見の一致が見られなかった旨、議会運営委員会に参考意見として報告することにいたします。        ─────────────────────────────        諸般の報告・その他の関係 ◯委員長(茂呂 剛君) 次に、諸般の報告・その他について御質問がありましたら御発言願います。  中台委員。 ◯中台良男委員 ただいま決議案等々で審議があったところでございますけれども、本年1月に、野田市で親の虐待を受けていた小学校4年生の栗原心愛さんが亡くなるという大変痛ましい事件が発生いたしました。この件でございますけれども、既に本会議代表質問、一般質問、あるいは予算委員会等々で大きな議論もありました。  この事件を受けて、県は先週21日に第1回児童虐待死亡事例等検証委員会を開催し、野田市も昨日、野田市児童虐待事件再発防止合同委員会が開催されたとのことであります。既に報道等により、女子児童のSOSを受けとめられず、また長期欠席中に安否確認をしなかったり、関係機関の連携が不十分であったことなど、さまざまな課題が指摘されておるところでございます。今後、県及び野田市において第三者委員会による検証が進められ、その結果を踏まえて再発防止に向けた取り組みが進められると思いますけれども、今、親などから虐待を受け、そのことを伝えられずに悩んでいる子供たちがまだまだいるというふうに考えられます。  県や野田市の検証結果を待たずに、多くの関係機関、環境生活もありましょう、警察もありましょう、あるいは福祉センターもありましょう。そういったこととの連携というものは十分大事なんですけれども、ここは文教常任委員会の場でございますので、今、教育委員会として取り組めることがあるのではないかという観点から2点ほどお伺いをさせていただきたいというふうに思います。  1つは、野田市の事案が発生してから、県教育委員会ではこれまでどのような対応をとってきたのか。これが1点です。  2点目として、県や市の検証結果を待たずに、県教育委員会として取り組むべきことがあると思いますけれども、どうでしょうか。  この2点についてお伺いさせていただきます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山児童生徒課長。
    ◯説明者(横山児童生徒課長) それでは、まず1点目としまして、県教育委員会でこれまで取り組んできた、どのような対応をとってきたのかという点から回答させていただきたいと思います。  県教育委員会では、事件発生後、直ちに児童の心のケアについて助言するために、当該学校にスクールカウンセラースーパーバイザーの派遣を行いました。また、学校支援のためにスクールカウンセラー及び教育事務所指導主事を当該小学校に派遣しております。さらに、この事案を受けまして、県内各学校に対して平成31年2月1日付で、虐待防止に係る取り組みについて再点検するとともに、児童生徒の安全確認について適切な対応を行うよう通知したところでございます。加えまして2月8日付で、児童虐待等の悩みを抱えた児童生徒からのサインを見逃さず、しっかりと悩みを受けとめ、組織で対応することなどについてまとめました教職員向けのリーフレットを送付し、児童虐待の早期発見と初期対応等の徹底につきまして、各学校に指導してまいりました。  続いて、2つ目の御質問でございます。県教育委員会として取り組むべきことがあるのではないかということですが、進級や進学を迎える時期である学年末に向けまして、学校の課題を整理し、新年度にしっかりと情報共有をするなど総点検を行うために、来週の4日から11日にかけまして、県内の公立学校の臨時の校長会議を合計6回開催し、虐待のSOSを見逃さない体制、保護者対応や通告、見守り等、関係機関との連携強化等につきまして周知徹底を図ってまいりたいと考えております。  また、教職員のみで対応することが困難な事例がふえていることに伴いまして、弁護士等の専門家による助言もますます必要となってきておりますことから、学校が弁護士により相談しやすくなるよう、県教育委員会として、県弁護士会との協議を始めたところでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中台委員。 ◯中台良男委員 御答弁ありがとうございました。このような悲しい事件が二度と起こらないように、県や市の関係機関がそれぞれ独自の検証も進めていると思いますけれども、教育委員会としても、やれることから速やかに実行していただきまして、児童虐待の防止に向けて、さらに全力を挙げて取り組むように強く要望して、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ◯委員長(茂呂 剛君) 他に。  中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 県立湖北特別支援学校高等部流通サービス科の授業において、「皇室について知ろう」と題したプリントが配付されたのはいつでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) プリントが配付されたのは1月であると伺っております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 このプリントの内容を管理職が知ったのはいつでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) 先ほどのプリントの配付の件ですけども、昨年の1月になります。そして、知るに至ったのは昨年の3月になります。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 1月から3月まで2カ月あるんですが、この2カ月あいていたいきさつは何でしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) 3月に、評価のときに記載されてる内容も見まして、どういう授業が行われたかを確認する、その時期のブランクがあったということになります。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 では、管理職がそのプリントの中身について問題視したとのことなんですが、その根拠は何でしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) 資料の内容につきまして、その資料に出典が明記されていない資料があったこと、内容に説明が足りない面があったことから回収をしているということです。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 出典のない画像等を用いたり、その内容についての説明が不足をしているようなことについて、これまで指摘をするような事例というのはあるんでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) その点につきましては、事例についてはちょっと確認はできておりません。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 学校現場でのプリントの中に、どこまでそういう著作権に関係するような明記をしなくちゃいけないかというのは、ちょっと私もその辺よくわからないんですが、そうなりますと、管理職が実際に道徳を担当した教員に対して、その後、3月に気がついて、どのような発言を発しているんでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) 3月に2回面談を行ったと伺っております。そして、プリントの取り扱いについて説明等を求めて、その上で回収を依頼したところですけれども、プリントは回収できないというような発言があったと伺っております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 とすると、回収しなさいと。いや、回収しないという管理職と教諭とのやりとりがあったと思うんですが、そういうときにある意味押し問答になると思うんですが、そのときもどういう言葉が交わされていたのかですね。特に管理職の側から担当教諭に対して、どういう発言がされていたのかというのを具体的に知りたいんですが。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) 本人のほうからは、皇室についての知識をつけるため、プリントで学習を進めた、間違ったことは教えていないということを話しているというふうに伺っております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 管理職のほうが立場強いですから、管理職のほうが教諭に対してどういう発言をされていたんでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) 資料に、皇室の方々の呼び名、あるいは神話から現在の皇室までつながっているというような、神話と現実との混同を招く記述があるということで、出典が明記されてない資料であったことから、管理職と関係職員の協議により校長が回収を判断したと伺っております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 それはよくわかるんですが、管理職としては、叱責といいましょうか、指摘というような言葉を発したのではないかと思うんですが、そのあたり、どのような言葉が発せられてたんでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) 叱責したという言葉については確認をしておりません。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 では、生徒に配付済みのプリントを回収するようなこと、事実関係、数字が間違えてるとか、必要とする場面もあるのかなとは思うんですが、そういうことはこれまでにもあったんでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) そのようなことは確認しておりません。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 では、生徒に事前に回収すること、または事後に回収した旨は知らせたのでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) 事前に知らせることはなかったのですけれども、まず資料に不備があったので、その資料を回収すること、そちらを優先しまして、説明につきましては、改めて──説明といいますか、今年度になりましてから謝罪はしております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。
    ◯中村 実副委員長 こちらの当該教諭が、外国に誇れる文化の最たるものが皇室との考えを述べたらしいんですが、この外国に誇れる文化の最たるものが皇室という1つの文言を教育委員会としてはどのように受けとめておられますでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) そのことにつきましては、憲法第1条にも天皇の地位についても示されておりますので、重要な案件であると思っております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 では、問題はないというふうな認識でよろしいんでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) 外国に誇れる文化の最たるものが皇室という考え方について、指導内容を確認して、資料の内容が不適切であることから回収を指導しております。担当教諭につきましては、資料の回収は関係職員の協議により校長が判断しております。国を愛する心をテーマとして、皇室に関する授業を実施しましたけれども、出典が明記されてない資料であったこと、あるいは内容に説明が足りなかったことから資料を回収させていただいております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 では、簡潔にお尋ねしていきますが、そうすると出典のない画像云々、内容についての説明不足云々が問題であって、外国に誇れる文化の最たるものが皇室という考え方については問題はないという理解でよろしいんでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) 題材については、さまざまな見方、考え方を取り扱い、総合的に考察させることが大切になりますので、さまざまな視点で確認をしていく必要があるかと考えております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 問題であるかどうかだけ簡潔にお答えいただきたいんですが、ちょっと話が進まなくなっちゃうので。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) このことそのものが問題であることはないかと思っております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 はい、わかりました。  では、今回のような対応をすると、皇室について児童生徒に考えさせようとする教員が萎縮しかねないと私は思うんですが、御見解いかがでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) さまざまな立場等ございますので、複数の視点から情報提供して指導をするようにすることが必要であるかと考えております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 では、今回プリントを配付した教員が道徳の担当から外された理由は何でしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 堀子特別支援教育課長。 ◯説明者(堀子特別支援教育課長) 道徳を担当した職員が担当から外されたというのではなくて、あくまでも年度末の校内人事による配置がえでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村副委員長。 ◯中村 実副委員長 釈然としませんけれど、一連の管理職の対応は、自由な教育権の重大な侵害であると私は考えます。教育委員会の見解は納得しがたいものがありますが、ただ、無断で回収して廃棄をした行為というのは、これはまさに教育現場における重大な思想選別であり、思想統制でありますから、これ、非常に重大な内心の自由の侵害に当たると思うんですね。もちろん懲戒処分を受けるには相当すると思いますので、今後、この問題に関しては、教育委員会としても厳正な対処をしていただきたいと思います。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 他に。  横堀委員。 ◯横堀喜一郎委員 私は2点お伺いさせていただきます。1つは4月から始まる人事評価制度について、もう1つは働き方改革の意識調査についてです。  1つは、まず人事評価制度、この4月から始まるということで、新制度の導入に向けて、やはり先生方からいろいろ不安とか不満とか聞かれます。先生方の昇給分を抑えて、それを抑えた分を原資に、30%の優秀な方にそれを振り分けると。給料が抑えられることと、優秀かどうかという評価が適正になされるか。そこにやっぱり問題というか、不安が集まるんだろうと思います。  これに対して、県教委もいろいろ努力をされて工夫したというふうに聞いておりますが、まずその件、どういう形で工夫されたのか。そこの点、まず教えてください。 ◯委員長(茂呂 剛君) 冨岡副参事兼人事給与室長。 ◯説明者(冨岡副参事兼人事給与室長) 私のほうから給与についてお答えいたします。  人事評価制度の導入に伴い、従前の特別昇給については原則として廃止することとしていますが、教員については、その職制や給与制度の特殊性を考慮し、教員特有の特別昇給である特定号給については一部を残すこととしているところです。教諭については、5カ所の特定号給のうち2カ所存続することとしていましたが、これまでの常任委員会等において委員の方々からいただいた御意見、御要望などを踏まえ検討を行った結果、特定号給を1カ所追加し、5カ所中3カ所存続することに見直したところです。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 人事評価の公平性の担保ということでございますけれども、私どもといたしましては、公正、公平かつ納得性の高い評価となるよう、管理職を対象とした研修会をこれまでも少人数で丁寧に実施してきております。職員との効果的な面談の進め方、観察指導の手法等について、各学校での実践を持ち寄って協議し、共有するといったことによって評価スキルの向上を図ってまいりたいというふうに考えております。今後とも充実した研修の実施に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横堀委員。 ◯横堀喜一郎委員 まず昇給を、2つを3つにふやしていただいたことは本当にありがたいと思いますし、給料というのは、やはり働くことの一番大きなモチベーションになると思いますので、ぜひ今後も許す限り昇給等は続けていただきたいと思います。  また、30%の評価についてなんですけれども、各学校の先生の数が10の倍数でいるわけじゃないので端数が必ず出るんだろうと思います。そういう意味で、例えば28%とか、29%とか、その端数の分が、評価を本来もらえる人がもらえないというのはちょっと残念な話です。ぜひ最大限30%に近い数字をやっていただくことと、あと、やはり管理者の評価の客観性。私もサラリーマンをやってるときには、かわいくない部下で随分上司とあつれきもあったものですが、やはりそこはいかに客観的に優秀かどうか、それを管理職に徹底していただきたいと思います。  2問目として、働き方改革の意識調査、昨年7月と12月にやったその調査の項目、内容についてなんですけれども、それの質問でございますが、働き方改革の意識調査の3番目に、業務の中で一番負担を感じるのはどんな業務ですかという内容の項目があって、それを見てみると、一番多く答えを占めるのが分掌業務、学年学級事務というふうに書いてあります。素人ながら学年学級事務というのは、これは多分、先生が生徒を直接やるので、これは減らしようがないと思うんですけれども、この分掌業務というのは、聞くところによると、物品の点検とか備品の確認とかというのは、先生方がやらないで誰かに任せられるんじゃないかなと思うんですが、その辺いかがなものでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 浅尾教育振興部副参事。 ◯説明者(浅尾教育振興部副参事) まず、昨年度実施いたしました意識調査の結果といたしまして、やはり一番負担を感じる業務としては分掌業務、学年学級事務というものが挙げられておりました。実際には教育活動のほかにもさまざまな学校に関する業務を先生方が分担して実施してる状況がございますけれども、これまで学校や先生方が担ってきた業務につきましては、中央教育審議会の答申におきましても、基本的に学校以外が担うべき業務として、登下校に関する対応や放課後から夜間などにおける見回り、児童生徒が補導されたときの対応等を例として挙げまして、学校及び教師が担うべき業務の明確化、適正化を図るように提言してるところでございます。県教育委員会といたしましても、この答申を踏まえまして、学校、家庭、地域及び関係機関との連携を図ることなどによりまして、業務の明確化、適正化に取り組んでまいりたいと考えております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横堀委員。 ◯横堀喜一郎委員 例えば登下校の見守りなどは、かなりPTAの方にやってもらったり、地域のボランティアにやってもらっておられると。さらにそれを進めて、先生方の負担を減らせられるように、それは今後とも細かく仕事の内容を切り分けてお願いします。  それともう1つ、アンケートの項目の中で、組織的に業務を行うことで自身の業務を減らすことができることがあると感じていますかという質問の項目に、7月も12月もそうなんですが、「感じている」と「どちらかというと感じている」というのを、この2つを足すと、業務を減らせるというふうに感じておられる方が3分の2ほどおられるというようなアンケートの結果があるんですけれども、組織的に業務を行うこと、抽象的でよく内容が見えてこないんですけれども、これ、どんなことが具体的に言えるんでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 浅尾教育振興部副参事。 ◯説明者(浅尾教育振興部副参事) 例を挙げますと、先ほどの分掌業務などでは、各学校において、校長が一部の職員への過重な負担とならないように業務の偏りを平準化することが必要だと思いますし、ほかには、担任の負担が大きい成績処理や通知表作成などの業務は共通の成績処理システムを導入するなど、効率化を図ることができるものと考えております。あわせて学校行事等の準備・運営、また支援が必要な児童生徒、保護者への対応などにつきましては、同じ分掌や学年の職員が協力しながら行うなど、チームとしての学校の機能強化をさらに進めていくことで教員一人一人の負担軽減につながるというふうに考えております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横堀委員。 ◯横堀喜一郎委員 最後は要望なんですけれども、何年か前に理科支援員という方がおられて、その方々は理科の実験の準備とか備品の確認なんかをされて大変役に立ったというふうに聞いております。今、スクール・サポート・スタッフがそこまで力があるかどうかわかりませんけれども、ある意味、理系のエキスパートみたいな人を雇って、少しでも仕事が減らせられるように、今後とも仕事の細かい切り分けのほう、御確認をお願いして私のほうからは質問を終わりにします。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 他に。  横山委員。 ◯横山秀明委員 それでは、大きく4点を端的に伺いたいと思います。  1点目が教職員の研修の充実についてです。冒頭に、教育長からの当面する諸課題についての報告の中に、教職員の資質能力向上に関する新たな研修体系を策定したと御説明がございましたので、その件について伺いたいと思いますが、多忙化を解消して子供と向き合う時間の確保といたしまして、免許状更新講習と県で行う研修との一部相互認定を行うということでございますが、具体的にこの相互認定、どのような内容になるのかお伺いしたいと思います。
    ◯委員長(茂呂 剛君) 小畑学習指導課長。 ◯説明者(小畑学習指導課長) 相互認定の件についてのお尋ねでございますけれども、私ども今計画してございますのは、県教育委員会が行う中堅教諭等資質向上研修、こちらの一部を教員免許状更新講習として開講いたしまして、本講座の修了認定を受ければ免許状更新のための必要な時間に算入できるようにするという予定でございます。また、大学等で教員免許状更新講習の修了を受けてきたという者につきましては、県の研修の受講を一部免除するといったことを予定してございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山委員。 ◯横山秀明委員 細かな御答弁ありがとうございました。こういった相互認定で、研修の受講が効率的に免除されるということは、いわゆる研修を受ける日程的な部分での負担が軽減されるというのは、私は現場の先生から要望をいただいておりましたので、現場の先生は非常に喜ばれるんじゃないかなというふうに思っております。  もう1つ、負担の軽減の要望として上がってきたのが時間的な問題と費用面での負担なんですね。いわゆる免許状更新講習は受講料がかかりまして、これは自己負担となっているというふうに聞いておりますので、この費用の負担というのも、現場の先生からすると結構重たいというような声も上がっておりますので、この点についても、ぜひ今後検討の1つとして考えていただきたいなというふうに要望させていただきたいと思っております。  2つ目として、今度は教職員の人材の確保について伺えればと思います。ほかの自治体では、定年退職を迎える県内の公立小中学校の校長先生が校長職で再任用する制度を行ってるというふうに伺っておりますので、そこで幾つかお聞きしたいんですが、まず、本県での公立小中学校で今後3年間に定年を迎える校長先生の人数、何人になるのかをお伺いしたいと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 小中学校の現職校長の年齢から推計いたしますと、平成30年度末が約250人、平成31年度末及び平成32年度末が各年度とも約200人程度の予定ということになっております。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山委員。 ◯横山秀明委員 ありがとうございました。そういった校長先生が定年を迎えられるという中で、他県も同じような人数が退職されると思いますが、これを生かして校長職として再任用していくという、他県での校長職で再任用する制度の導入の状況について教えていただければと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 平成30年4月1日現在の状況でございますが、再任用校長は47都道府県中17都道府県で導入をしておりまして、合計681人の校長が再任用されております。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山委員。 ◯横山秀明委員 ありがとうございます。県内でも、千葉市の教育委員会が再任用校長の導入をされるというふうに伺いましたが、県教育委員会としては、今後、この再任用校長の導入についてどのように考えていらっしゃるのか、お考えをお聞かせ願えればと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 千葉市におきましては、校長の大量退職やこれまでの採用数の関係から、近い将来、校長の計画的な登用が困難となるため、再任用校長を導入したというふうに聞いております。私どもといたしましては、これまで若年層から適任者を学校運営の一端を担う部長、主任等のリーダーとして育成に努めてまいりました。現在のところ校長の登用につきましては、不足が見込まれるという状況にございませんので、再任用校長の導入については検討はしておりません。しかしながら、今後、国における定年延長の動き、あるいは千葉市、他県での再任用校長の状況等につきまして、情報収集に努めてまいりたいというふうに考えております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山委員。 ◯横山秀明委員 御答弁ありがとうございました。再任用校長の導入に当たりましては、当然、退職を迎える校長先生側からのニーズがあるのかどうかも含めて確認も必要だと思いますし、また今御答弁いただいたとおり、管理職の人材を育成していくということも大事だということも理解できます。  私、これ、取り上げた理由としては、重要なのは、県内で管理職不足が問題にならないようにしてほしいという観点から、今後も積極的に情報収集とか研究、検討をやっていただきたいということを要望させていただきたいと思います。  3つ目、公立高校の外国人の特別入学者選抜について伺いたいと思います。外国人の特別入学者選抜については、これまで委員会のほうでも取り上げさせていただいて、実態に合わせて年々対象校拡大をいただいているということに関しましては感謝をしておりますし、敬意を表したいと思います。  そこで取り組み状況について伺いたいと思いますが、1つ目が、平成30年度は13校17学科で行われておりますが、その結果がどうだったかをお知らせいただければと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 小畑学習指導課長。 ◯説明者(小畑学習指導課長) 平成30年度の外国人特別入学選抜の結果ということでございますけれども、予定人員がおおむね115名、受検者数が60名、合格者数が32名ということで、受検者数に対する合格者数の割合ということですと53.3%となってございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山委員。 ◯横山秀明委員 ありがとうございます。それでは、この間行われました平成31年度の実施校、実施学科はどうだったのでしょうか。また、結果についてお知らせいただければと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 小畑学習指導課長。 ◯説明者(小畑学習指導課長) 平成31年度入学者選抜の結果ということでございますが、まず実施校でございますけれども、県立八千代東高校普通科、松戸市立松戸高校普通科及び県立生浜高校定時制課程普通科夜間部、こちらの3校3学科を新たに加えまして、県内の公立高等学校16校20学科で実施をしてございます。  結果でございますが、予定人員がおおむね113名、受検者数が58名、合格者数が35名ということで、受検者数に対する合格者の割合ということですと60.3%となってございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山委員。 ◯横山秀明委員 詳細な御答弁いただきまして、ありがとうございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 小畑学習指導課長。 ◯説明者(小畑学習指導課長) 失礼しました。実施校数のところ、公立高校16校20学科と申し上げるべきところ、誤った数字を申し上げてしまいました。訂正しておわびをさせていただきたいと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山委員。 ◯横山秀明委員 詳細な御答弁ありがとうございました。合格率、53.3から60.3と、平成31年度は60%台になったということなんですけれども、この特別入学者選抜の検査内容が日本語と外国語による面接と作文だということで、どのような評価で合否を判断、それぞれの学校長がされているのか。また私自身、個人的にはこの合格率がそれほど高いというふうには思えないんですけども、合格率がこういった状況になってる理由は何なのかというのを今考えております。  特別選抜の日本入国後3年以内という条件ですね。これは以前お聞きしたときに、ほかの生徒との公平性を考慮してというふうに御答弁されておりますが、私は、個人的には公平性というのは国籍に関係なく、高校への進学を希望する生徒の進学率を基準として見ていくような、公平性で支援や制度となるように考慮したほうがいいのではないかなというふうに考えております。  また要望だけとさせていただきますが、もう1つ、外国人の一般入試での配慮措置のほうについてなんですけども、まだまだ経済的な理由などで地元の公立中学校から近い公立高校への進学を希望しても該当校がない場合、また日本語の学習理解が不十分な生徒であっても、この条件である日本入国後3年以上になった場合は一般入試を受けなければならないという状況になっておりますが、これらのケースで一般入試を受けるのはまだまだハードルが高いのが実態でして、やはり教育機会の確保の観点から、他県で実施されている一般入試でのさまざまな配慮も千葉県としてもきちんと検討していかなければならないのではないかというふうに考えております。  いずれにいたしましても、多様性が求められて外国人材活用が求められる時代となってきておりますので、その視点で中学校での支援や受検制度のあり方などを見直していただきたいと思いますし、入学者選抜方法等改善協議会でも、このあり方について議論していただけるように、教育委員会からも後押しをしていただきたいということを要望させていただきたいというふうに思っております。  最後4点目、県立高校での外国人の支援について質問させていただきます。今、高校では、日本語の指導を必要とする外国人生徒が在籍する県立高校におきましては、日本語の指導とか、日本での生活への適応指導などの支援を行っている外国人生徒等教育相談員を派遣されていらっしゃるとお聞きしておりますが、まず、この事業について、現状と来年度の取り組み状況について伺いたいと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 小畑学習指導課長。 ◯説明者(小畑学習指導課長) 済みません、まず、先ほどの答弁で訂正すべき箇所を誤っておりまして、再度で恐縮でございますけれども、平成31年度入学者選抜の予定人員、おおむね133名と申し上げるべきところ、113名と申し上げてしまいました。おわびの上、訂正させていただきたいと思います。申しわけございません。  今、お尋ねいただきました県立学校での外国人への支援ということでございますけれども、現状といたしましては、県教育委員会では、日本語指導を必要とする外国人生徒が在籍する県立高校に対しまして、生徒の母語を理解する者を外国人児童生徒等教育相談員として派遣をいたしまして、日本語指導や日本の生活への適応指導などの支援を行っているということでございまして、今年度は予算を対前年度比約1.3倍の約1,220万円に拡充をいたしまして、県立高校24校に対して延べ46名を派遣したというところでございます。これによりまして、現在、派遣申請のある全ての学校に対し、希望どおりの派遣を行うことができているというところでございまして、来年度につきましては、今年度と同額を予算案に計上させていただいてるというところでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山委員。 ◯横山秀明委員 ありがとうございます。希望どおり派遣されてるということでございまして、安心いたしました。  続きまして、この取り組みに関する連絡協議会というのが行われてるとお聞きしますが、そこでの議論の内容と、何か課題が上がっていれば、その課題が何か教えていただければと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 小畑学習指導課長。 ◯説明者(小畑学習指導課長) 連絡協議会についての御質問でございますが、相談員を派遣いたしました県立高校の日本語指導担当教員、それから教育相談員を対象に、外国人児童生徒等の教育に関する連絡協議会というものを実施してございます。その中では日本語指導や適応指導等の実践報告を行うとともに、各校における相談員の活用方法や校内の支援体制などについて情報交換を行いながら協議を行っているというものでございます。その中では、生徒の母語の発達状況や学習歴を的確に把握し、一人一人の状況に応じた支援をどのように行っていくのかとか、あるいは家庭との連携、保護者への支援をどのように進めていったらよいのかといったことが課題として挙げられているというところでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山委員。 ◯横山秀明委員 ありがとうございます。状況に応じた支援について課題が挙がってるということでございます。  もう1点お聞きいたしますが、県立高校の外国人生徒の大学、専門学校、就職等、進路状況についてお聞かせ願えればと思っております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 小畑学習指導課長。 ◯説明者(小畑学習指導課長) 外国人生徒の進路状況ということでございますが、大変恐縮でございますけども、県教育委員会では、外国人生徒の進路状況ということでの把握はしていないというところでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山委員。 ◯横山秀明委員 はい、わかりました。  最後、要望で終わります。今、社会情勢の変化で御承知のとおりグローバル化が進み、また、国内では少子高齢化社会が急速に進んでおります。そうした中で、やはり有能な人材の確保と育成がますます重要になってきてると思います。本県としても、人材の確保対策が今年度力を入れて強化されているようになっておりますし、そういったことから考えますと、育成面でも教育委員会のほうでも力を入れていってほしいなと思っております。  そこで、外国人生徒の進路に関してもきちんと把握をしていただいて、必要な支援としていく時期に来ているのではないかというふうに考えておりますので、ぜひ把握に努めていただきますように要望いたしまして、質問を終わりにいたします。ありがとうございました。 ◯委員長(茂呂 剛君) 他に。  守屋委員。
    ◯守屋貴子委員 それでは、私からは1点だけ質問させていただきたいと思います。先ほど横山委員から千葉県教職員研修体系についてお話があったと思うんですけども、少し掘り下げてお伺いしたいと思います。  これについては、教職員のキャリアステージごとに求められる資質能力に応じた研修になるように見直していて、教職員の負担軽減を図るということなんですけれども、これについて、新体系ではキャリアステージごとに応じた研修の実施ということなんですが、このことによっての教職員の負担はどのぐらい軽減されるのか、負担軽減をちょっと具体的にお伺いしたいと思います。まず、1点目です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 小畑学習指導課長。 ◯説明者(小畑学習指導課長) 新たな教職員の研修体系における教職員の負担軽減についてのお尋ねでございますけれども、新たな研修体系の中では、初任者研修の校外研修を従来20日で行っていたところ15日に、また、校内研修につきましても240時間から210時間にするなど、日数及び時間の縮減を行ってございます。また、教職員が勤務校を離れずに行えるeラーニングによる研修の実施、さらには先ほど御答弁申し上げました、県の悉皆研修と教員免許状更新講習が重なった場合の一部相互認定といったことに取り組んでまいります。 ◯委員長(茂呂 剛君) 守屋委員。 ◯守屋貴子委員 御答弁をお伺いいたしました。大きく3点あったと思うんですけれども、教職員が勤務校を離れずに行えるeラーニングによる研修を実施するというようなことがございました。  これについて少しお伺いしたいんですけれども、教職員が子供と向き合う時間がこれによって確保できるのではないかなというふうに思います。勤務校を離れずにという言葉があったんですけれども、このeラーニングを導入するということですけれども、これは具体的にどのように実施していくのか、そのあたりをお伺いしたいと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 小畑学習指導課長。 ◯説明者(小畑学習指導課長) 御指摘のeラーニングにつきましては、教職員が学校を離れる時間を減らして子供と向き合う時間を確保するということで実施するということでございまして、長期休業中に勤務校のパソコンなどを通じまして研修を受けることができるようにするというものでございます。具体的には、受講者が配信された映像や研修資料を視聴した後に、パソコン上で質問に対する回答を行ったり、レポートを提出したりするというものでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 守屋委員。 ◯守屋貴子委員 わかりました。ありがとうございました。先ほど横山委員のほうからもありましたので、私のほうからも1点だけちょっと要望させていただきたいと思います。このeラーニングの研修の実施ということに当たってでございます。ぜひぜひ時間外での実施にならないように、研修時間というものをしっかりと確保していただきたい、このあたりを十分に配慮して行っていただきたいということを要望させていただきまして、私の質疑を終わります。ありがとうございました。 ◯委員長(茂呂 剛君) 他に。  加藤委員。 ◯加藤英雄委員 じゃ、冒頭に中台委員から出された野田市における虐待死亡事件に関して、その流れで少人数学級の段階的な推進についてお尋ねしたいというふうに思います。  それで、どういう対応をこれからしていくのかというような、先ほど御答弁があったんですが、私は、今後やっぱり学校の果たしていく役割、学校がほかの機関とより連携をとるというのが重要になってきてるなというふうに思うんです。  きのうの新聞なんですけども、県内の児童相談所が対応した虐待相談件数は2017年度で6,811件、相談が急増する2011年と比べると2.8倍。しかも、児童相談所の対応した内容を見ると、未就学児への対応が41%、小学生が38%、中学生が14%、小中合わせると52%なんですよね。ですから、やっぱり虐待の早期発見、SOSのサインを見逃さないなど、今後、より学校における役割、対応が求められてきてるなというふうに思うんですが、その辺のところの県教委のまず認識からお聞かせください。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山児童生徒課長。 ◯説明者(横山児童生徒課長) 今回の野田市の虐待事件を受けまして、子供の大切な命を守れなかったことにつきましては、教育に携わる者として大変重く受けとめております。学校の対応につきましては、今回の件についてですが、関係機関との連携に課題があったものと考えておりますが、アンケート実施後、速やかに虐待の疑いがあることを通告し、児童相談所の一時保護につながったことについては、こういった県教委から出しております教職員のための児童虐待対応マニュアルに基づく対応であったものと考えているところでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 今お話がありました教職員のための児童虐待対応マニュアル、平成19年ですから12年前に出されているんですよね。これを読むと、冒頭のところで、教職員研修における重要な課題になってきてると。研修のためのマニュアルになってきてるんですけど、平成19年の3月にこのマニュアルをつくって以降、市教委、あるいは教職員対象の研修会は何回行って、受講者はどの程度なのか。これ、ずっとさかのぼるから、わからなければ、直近ではいつ行って、対象者は誰で、参加者はどの程度だったのか、お答えください。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山児童生徒課長。 ◯説明者(横山児童生徒課長) 委員御指摘のとおり、教職員のための児童虐待対応マニュアルにつきましては平成19年度に作成したものでございます。現在、このマニュアルそのものを使いまして研修というものは実施してはおりませんけれども、養護教諭の研修であったり、生徒指導に関する会議等において、虐待の発見や関係機関との速やかな連携について周知には努めているところです。また、人権教育に関する研修であったり、初任者研修の中で、教職員や市町村教育委員会の人権教育担当者等を対象にした研修の中では、児童相談所の職員を講師として招いて児童虐待をテーマに実践事例なども交えた研修を行い、マニュアルを実際に使っている研修にかわるものとして行っているところでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 先ほど課長は、学校におけるマニュアルに基づいた対応が行われていたというふうにおっしゃっていたんですが、人権教育聞いてるんじゃなくて、このマニュアルに基づいて、研修用なんですから、直近ではいつ研修をやって、どういう対象だったのか、何名集めたのか、ちょっとお知らせください。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山児童生徒課長。 ◯説明者(横山児童生徒課長) このマニュアルを使っての研修は実施しておりません。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 マニュアルの中身は結構今でも生きてるものがあるんですよね。そうすると、この虐待対応マニュアルというのは、研修は行われていないけれども、冒頭には研修の重要課題だって書いてあると。「はじめに」のところにね、これは一体どこに置いてあるんですか、このマニュアルは。どこに配備されているのか、今。市教委、学校、教育事務所、どこに置いてあるんですか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山児童生徒課長。 ◯説明者(横山児童生徒課長) マニュアルにつきましては、ホームページ等でもダウンロードすることがもちろんできますけれども、学校、それから全教育事務所のほうには置いてあるものでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 私、何人かの教員に確認したんですけど、学校に本当にいってますか。これ、12年前につくったものですよ。学校にいってるのを確認されてるんですか、県教委は。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山児童生徒課長。 ◯説明者(横山児童生徒課長) マニュアルが学校のほうに実際に備えられているかということにつきましては、実際に確認をとったわけではございませんけれども、ホームページ等からダウンロードができることであったり、そのほか、教育事務所等にあるものを活用することについて、各種会議等で周知をしているところでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 聞いたことに答えてほしいんですけど、結局、確認とっていないわけですよね、学校に置いてあるかどうかというのは。  具体的に伺いたいんですけども、このマニュアルの中で、虐待のサインやSOSのサインは見逃さないという項目があって、子供のチェックリストというのがあるんですよ、これ。発見する前の参考にしてほしい、まずはチェックリストに書き込んでみましょうということで、体重、身長、あざがあるかどうか、親との対応、こういうチェックリストがあるんですけど、今回の野田市の事例で、野田市の小学校ではこのチェックリストは活用されていたんですか。記入していたんですか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山児童生徒課長。 ◯説明者(横山児童生徒課長) 今回の野田市の案件につきましては、学校はいじめアンケートの記述と面談から虐待の疑いがあると判断して速やかに通告をしており、チェックリストを活用するまでには至らなかったということを聞いております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 置いてあるかどうかも確認してない、チェックリストを活用するまでに至らなかった。じゃ、冒頭述べましたけど、2017年度、児童相談所が対応した相談の小学生の数は2,600件なんですよ。学校でこれらのチェックリストを活用してるという学校は今どのぐらいありますか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山児童生徒課長。 ◯説明者(横山児童生徒課長) チェックリストについてですけれども、さまざまなマニュアル以外の研修で、冒頭で申し上げましたが、児童相談所から実際に講師を招いて行っている研修等でもチェックリスト等を扱った内容を行っております。その中で実際にチェックリストを使っているとか、そういう調査等は行ってはおりませんが、毎年度継続して行っておりますので、職員のほうに周知が図られているものと認識しております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 確認してないのに、周知が図られてるなんて断言しちゃっていいの。そんなこと言っちゃっていいのかしら。児童相談所が講師として来たときの研修で持ってくるチェックリストではなくて、これは教育庁教育振興部指導課ですよ。あなた方が教育事務所、市教委、教職員に対して、虐待にはどう対応するべきなのか、それを示したマニュアルですよ。その中で、ここにSOSのサインって書いてあるんですよ。SOSのサインを見たらば、チェックリストに記入しようと。それを集団で共有しようというふうになってるんですよ。これは当然、集団で対応するという指導のあり方になってくるんですけど。これ、じゃ、今活用してる学校は確認されていませんね。もう1回確認します。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山児童生徒課長。 ◯説明者(横山児童生徒課長) 教育委員会から具体的な調査は行っておりません。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 私、率直に言いたいんですけど、これ読んでみると、今でも生きた材料として活用できるし、研修の材料になるんですよ。例えば拾ったのを言いますと、何らかのSOSのサイン、これを見逃すな。まずは疑ってみることから虐待の発見は始まる。虐待の対応は、疑いの気持ちを集団化して問題を表面化することから対応が始まる。子供からの聞き取りのポイントも全部載ってます。子供への対応、虐待を見逃さないポイントは何なのかというのがちゃんと記されてます。保護者への対応、今度の場合もあるように、攻撃型の保護者がいるということ。それへの対応はどうするのかということも書いてあります。長期の不登校の子供がいたら、安全確認がされていないのは明らかに異常事態だ。児童相談所と含めて家庭への立ち入りも検討しなきゃならない、ここまで書いてあるんですよ。  これ、再度やっぱり、今、学校における対応として徹底する必要があるし、そこで伺いたいのは、先ほど子供の安全確認という話、冒頭、教育長も言いましたけど、このマニュアルに書いてある長期不登校で安全確認がされていない児童生徒というのは今どのぐらいいるんですか。調査かけたでしょう、県内で。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山児童生徒課長。 ◯説明者(横山児童生徒課長) ただいま、文科省からの通知もありまして、確認中でございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 私が強調してるのは何かといったら、このマニュアルを再整備して研修をやっぱり徹底していくということが必要なんじゃないかなと。児童相談所は児童相談所としての対応、子供たちにどう当たるのかという観点から研修などを行う。しかし、学校サイドはどうあるべきなのか、保護者との対応も出てきますから、そういうマニュアルをやっぱり再整備するということが必要だし、それに基づいた研修というのをやる必要があるっていうふうに感じてるんですけど、その辺のところの問題意識は持ってますか。
    ◯委員長(茂呂 剛君) 横山児童生徒課長。 ◯説明者(横山児童生徒課長) マニュアルにつきましては、生徒指導の各種会議等で周知をしてきたところではございますが、周知の部分では今御指摘のとおり、改善するべき部分もあろうかというふうに考えております。虐待の早期発見、速やかな通告につながりますよう、さらなる充実を図るべく検討してまいりたいと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 ぜひこれ、やってほしいなというふうに思います。この事件が起きて、現場の先生方から話を聞くと、やっぱり威圧的、高圧的な保護者が来ると本当に集団で対応するとかいうことが必要になってくるし、そういうふうな、どう対応していいのかというマニュアルも学校にはありませんと言ってました。そういう話もされていませんということなので、ぜひやっていただきたい。  その上で、学校現場で虐待を早期に発見して対応する上で、マニュアルではこういうふうに言ってますよね。教職員は子供の変化に気づきやすく、虐待を発見しやすい立場にあるんだ。それから、学校は子供が1日の大部分を過ごす場所、教員は変化に気づきやすいんだ、そういう視点が必要だと。それから、先ほど来出てる教育等の育成指標でも、子供の成長と発達を理解し、悩みや思いを受けとめ支援できる教員になることが望ましい、こういう教員像を目指してる。研修体系の中でも、子供の様子から個々の悩みや思いに気づき、共感的に受けとめる教員になることが望ましいって書いてあるんです。要するに子供の変化や子供の対応に、敏感にやっぱりそれを感じ取れる教員が必要だし、そういう子供たちに寄り添うことが発見と対応の第一歩だというふうに思うんです。問題は、そういうふうに子供たちに寄り添うような、今、学校現場になってるかどうか。  先ほど来出された働き方改革にかかわる意識調査で1つ、これ、お聞きしたいんですけど、現在、子供と向き合う時間は十分に確保できていますかというふうに教職員に聞いている。これ、虐待の対応等もあわせて重要な設問だったように思うんですけど、調査結果どうなってますかね。 ◯委員長(茂呂 剛君) 浅尾教育振興部副参事。 ◯説明者(浅尾教育振興部副参事) 教員の働き方改革に係る意識調査で、現在、子供と向き合う時間は十分に確保できていますかという質問に対しまして、「確保できている」、または「どちらかというと確保できている」という回答がありましたのは、7月の調査では53%、12月は54%でございました。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 半数の教職員が十分に子供と向き合う時間が確保されていない。これ、言いかえてしまえば、SOSのサインを出しても、それを感じ取るだけの時間的なゆとりがないということなんです、今、半数の教職員は。それでどういう組織体制が求められるのかというところで次の問題に行きます。  やっぱり必要になってくるのは、受け持ち児童数を本当に減らして一人一人に目が向けられるような、そういうふうな仕組みをつくることだというふうに思うんですが、段階的な少人数学級の推進というのを掲げていますけれども、これは今の児童虐待への対応だとか、子供のSOSのサインを見逃さないだとかというふうな視点から見れば、今日的に重要な課題になってきてるというふうに思うんですが、これ、今後どういうふうに進めていこうとしてるのか、お答えいただければと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 少人数学級推進についてのお問い合わせでございますけれども、来年度の少人数学級につきましては、35人学級編制を標準とする小学校第1学年のほか、県独自といたしまして、小学校第2、第3学年と中学校第1学年で35人以下学級、その他の学年では38人学級編制を可能としていく予定でございます。本県では、これまでも少人数学級と少人数指導のバランスに考慮しながら少人数教育を推進してまいりました。今後も段階的に少人数学級を推進してまいりたいと考えております。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 午前中の論議でも、県単定数は県の裁量でふやすことができるわけだから、段階的にやっぱり進めていくことが必要だと。例えば来年度、小学校4年生の35人に踏み出す。それから、中学2年の35人学級選択可能にした場合、必要な教職員数、必要な所要額というのはどの程度になりますか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 中村教職員課長。 ◯説明者(中村教職員課長) 平成30年の5月1日現在の数で試算をいたしますと、小学校第4学年では77学級の増、中学校第2学年では85学級の増、合計162学級の増となり、162人の学級担任が必要となります。1人当たりの共済費を含めた人件費、これ、平均800万円で試算いたしますと、約12億9,600万円の増ということになります。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤委員。 ◯加藤英雄委員 終わりにしますけど、先ほど新採で雇う場合は雇用者負担分も含めて543万円というふうになってるので、もっと減るんですよ。ぜひ定数条例の拡大とあわせて、これを進めていただきたいというのを要望して終わります。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 どうもありがとうございます。3点ほどお伺いいたします。  野田市の虐待事件の問題につきまして、皆さん質問がありましたのでダブらないような形でお聞きしますが、野田市の学校、教育委員会、そして千葉県の柏児童相談所、そして警察という形で、直接かかわった方々はこのような方々ということで、この前、ヒアリングをしましたら、皆さん職員の方が、いじめは教育委員会の課題だが、虐待は教育委員会の対象ではないような言い方をなさってるんですけども、これは聞き方が間違ってる、私たちの耳が悪かったのか。それは虐待というのは児童相談所に行ってしまうので、いじめは学校内であるので、ずっとかかわるけども、虐待そのものは、そういう直接なあれじゃないようなニュアンスを言ったんです。ですから、うちの山本議員も本会議の中で何かちょっと意味が通じないような形で言ったんですけど、これは私たちの聞き間違いなのか。聞き間違いのほうがいいんですけども、その辺のことを改めて教えていただけますでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山児童生徒課長。 ◯説明者(横山児童生徒課長) 虐待に関しまして、全く関係ないというような趣旨の話をしたことはございません。虐待につきましても、学校の職員の役割として、早期発見をして速やかに通告する、そういう児童を発見しやすい立場にあるんだということは十分意識をしておりますし、学校を通じて職員には周知を図っているところでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 私たちの聞き間違いであったということにほっといたしました。本当に聞き間違いだったのか、どうなのかということがありますが。何人も聞いてますから。でも、誰が言ったというのは、今言ってもしようがないことですから言いません。  教育長がこの前、本会議で、アンケートの写しを野田市教育委員会が父親に渡したことについて、不適切だったと言わざるを得ない、大変遺憾であるというふうに御答弁なさいました。全くそのとおりだと思うんですが、申しわけございませんが、大変遺憾であるとは、誰が何をしたことに対して何が遺憾だったのか。そして、その責任は誰がどうとるのか、その点についてお教え願いたいと思います。 ◯委員長(茂呂 剛君) 横山児童生徒課長。 ◯説明者(横山児童生徒課長) まずはアンケートを父親に渡した経緯につきましては、詳細については今検証中でございますので、学校であるとか市教委であるとかという部分については発言を控えたいと思いますが、本来見せるべきでなかったプライベートな情報を、子供には秘密であるという約束をしておきながら見せてしまったということが、まず子供に対して非常に、あるべきことではなかったというふうに認識をしてるところでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 本当、そうなんですよね。これ、平仮名で書いてあるんですよね。秘密を守りますので、正直に答えてください。漢字じゃないんです。平仮名なんです。皆さん、頭いいから漢字がないと読めないのかもしないけども、こういったものを出してアンケートをとって、そのアンケートを、被害者のアンケートを加害者に出してしまった。これ、誰が考えてもおかしいと思うんです。  これ、プライバシーの、これが2月の8日かなんかに配った教職員の資料というところで、プライバシーの保護云々と語ってるんですけども、これ、今御答弁なさったように、プライバシーの保護の問題以上に子供への信頼を裏切ったと。言ってみれば、本当に大丈夫なんだよ、大丈夫なんだよ、みんなちゃんと教えてねって言って、教えちゃったら後で殴りに来る子にみんな教えちゃうといったら、誰を信用していいのと。大人は言いたいこと、格好いいこと言うけども、校長先生、何かいつもいいこと言うけども、僕たちが書いたら、それ、父親に出しちゃってる。私は死ななくちゃいけない。ほかの子供たち、これ見てたら、あっ、何も書かないほうがいいなと。おやじにぶん殴られたら死にはしないよと。先生に教えたら殺されちゃうよという話になっちゃうわけですよ。そこまでの重みとして、やはりこれを県教委も真剣に、検証がこれから行われるということなので、誰がどうこうって、別に責任追及しようとは思いませんけども、この問題は非常に重い問題だと。いわゆる個人のプライバシーの保護なんて、これも非常に重要だけども、単純にその問題だけじゃないと。人間に対する、言ってみれば、ちいちゃなお子さんだって、1人の命というのは大切なんですから、個人の尊厳を本当に守る気がある教育というのが教育現場になってるのかどうなのか。そこまで問い詰めて議論していただきたいなということを言っておきます。  そして、いわゆる虐待の問題につきまして、アンケートに書いてあることを出してしまったことに対しては、今の御答弁にあるように、本当に遺憾に思うという意味はそういう意味だということなので、県教育委員会も、野田市の教育委員会が検証するというのではなくて、まさに千葉県の教育のありようそのもの、教育現場のありようとして、この問題を真剣に捉えてほしいということを要請しておきます。  次に、フードバンクのことで、県立船橋高校の定時制でフードバンクとして支援したいという事案が出てきております。昨年の10月ごろから県立船橋高校の定時制を訪問したフードバンクの方々が、食事していない生徒さんがたくさんいるなということで1つの提案をしたそうです。学校の始まる前に軽食として──夕食ではありません。山崎パンの菓子パンを提供したいというような、そういう提案を昨年の12月19日、フードバンクちばというボランティア団体が県立船橋高校の副校長との間で話し合われてるそうですが、なかなか話が、結論が出てないような感じでございます。  そこで伺います。県立船橋高校の定時制のフードバンクについての支援ということについて、この問題は私は非常にいいことだなと思うんですけども、言ってみれば、救貧、子供の貧困の問題、あるいは子供のスペースの問題等々から、こういったことをやるべきじゃないかなと思うんですけども、その前にまず、県立船橋高校から県教委に何らかの連絡、相談はありましたでしょうか。また、その内容はどんなものだったのか。もしありましたら教えてください。 ◯委員長(茂呂 剛君) 藤谷学校安全保健課長。 ◯説明者(藤谷学校安全保健課長) 今、委員からお話のありましたフードバンクちばにつきましては、私ども学校安全保健課のほうに一報、連絡いただきました。いただいたのは12月、年末だったんですけれども、内容としましては、今、委員がお話しされたとおり、フードバンクちばという団体から、定時制の生徒に無償でパンを提供したいという話があって、どういうふうに対応したらよろしいでしょうかという相談でございました。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 そのような御相談を受けて、県教委としてはどのようにお答えになったんでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 藤谷学校安全保健課長。 ◯説明者(藤谷学校安全保健課長) 私どものほうとしては、食品衛生、パンを提供するというお話でございましたので、衛生管理の点、それから消費期限、賞味期限等ございますので、食中毒等の事故が発生したときに責任の所在がどこにあるかということは確認をするべきだろう、したほうがいいんじゃないですかということで、それが確認できない状況であれば、軽々に受け入れるのは望ましくないのではないかというお話は申し上げました。  ただ、このときに、済みません、つけ足しで恐縮なんですけども、学校のほうからもたらされた情報によりますと、これは山崎パンの廃棄処分の扱いのものを提供したい。ただ、消費、賞味期限には問題ないというふうにお聞きしておりました。ただ、つけ加えとして、ただし、起因する事故等が今後発生しても、山崎パンとしては責任を持たないという話があったものですから、そういった責任の所在を明確にしておいたほうがいいのではないかということでお答えしたところでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 今の話を聞くと、言ってみれば、食中毒等々の問題が起こったときの責任の所在がどこなのかということだと思いますが、この責任の所在というのは、その後どういうふうに県立船橋高校のほうからは、県教委に対して何らかの、また、こういうふうな話し合いになってるという、何か連絡はあったんでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 藤谷学校安全保健課長。 ◯説明者(藤谷学校安全保健課長) 委員の御指摘もございましたので、私どもでも県立船橋高校のほうに確認をとっております。県立船橋高校では、私たちのお伝えした内容も踏まえて、まだ検討しているところだそうでございます。  その中でお聞きしたのは、県立船橋高校でもフードバンクちばのほうにも御相談に行ったという中で、その責任については、フードバンクちばのほうで責任を持ちますという話はいただいてると聞いております。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 フードバンクちばのほうで責任をとると。いろんなところで、このフードバンクちばさんはいろんな作業をなさっていらっしゃるわけで、ワーカーズコープの母体から出てきたもので、山崎パンだけじゃなくて、コカ・コーラや永谷園やヤマサ醤油、カスミ、コープみらい等々、いろんなところで企業の支援を受けて、また県のエコメッセや、あるいは3Rシンポジウム、あるいは社会福祉協議会との関係みたいなことをやってる団体なので、その団体が後の責任というか、私たち、とりますよとなると、こういった、いわゆるフードバンクとしての菓子パンなんですけども、パンの提供というのは別に問題がないのではないかなと思うんですが、県教委としてはいかがなんでしょうか、それは。 ◯委員長(茂呂 剛君) 藤谷学校安全保健課長。 ◯説明者(藤谷学校安全保健課長) 先ほど御報告した県立船橋高校がフードバンクちばに確認した事実を考えますと、そういった食中毒の事故のときの責任の所在であるとか、賞味期限、消費期限についても確認はとれたところでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 確認がとれたので、最終的に、じゃ、これやってもらいましょうというのは、県教委が最終的な判断をなさるのか、それとも県立船橋高校の校長先生が判断されるのか、どちらが判断されますか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 藤谷学校安全保健課長。
    ◯説明者(藤谷学校安全保健課長) 学校長が全体をさまざまな状況を考えて判断することになろうかと思いますけども、私どものほうも県教委として、一緒に相談に乗っていきたいと考えております。そういう意味では、先ほどの食品の関係以外にも、るる課題等もあると考えられますので、少し時間をいただいて検討していければというふうに考えてるところでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 食品以外にも課題があるという、もし差し支えなければ、どんなことなのか教えてもらえれば。 ◯委員長(茂呂 剛君) 藤谷学校安全保健課長。 ◯説明者(藤谷学校安全保健課長) 先ほど御紹介いただいたフードバンクちば、活動のほうも私ども確認をさせていただきました。本当に敬意を表する活動をしていただいてるというふうに感じておりますが、千葉県の中では、県立の学校に無償配布して行っていくというケースもまだございませんし、学校の中で配るということを考えますと、1つは提供の方法とか提供の内容、学校のかかわり方も1つの観点になると思いますし、それから、さまざま、そういう貧困の子供たちを対象に配っていただいている団体がフードバンクちば以外にもあろうかと思いますので、そういったほかの団体との公平性も考えていかなければいけないだろうと。さらには、何より生徒に配りますので、生徒、それから保護者に対する理解もどうやって求めていくかということも、時間をちょっとかけていかないといけないかなというふうに考えているところでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 今、もろもろの課題というのが解決できれば、これはやったほうがいいなと私は思うんですけども、基本的にはこれはやっちゃまずいよねというふうには考えてないですよね。 ◯委員長(茂呂 剛君) 藤谷学校安全保健課長。 ◯説明者(藤谷学校安全保健課長) 先ほど申し上げたほかの課題について、どう答えが出るかということはあろうかと思いますけども、食品衛生上の問題についてはクリアできているのではないかと考えております。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 これは単純に貧困の問題というだけじゃなくて、日本人はなぜか食料品を捨て去ってるという、年間で2,000万トンの食料を廃棄して、その中で食べられるものが500万トンから800万トンと言われてる。そういった現実の中で、一方、経済的理由で食料が買えなかった経験を持ってる世帯が全世帯の15.6%という数字も出ているということで、言ってみれば、貧困の問題、あるいは福祉の問題等々の点からも考えることができると思うんですけども、教育委員会、学校の役目、何から何まで学校にお願いするとだんだん大変になっちゃうんですけども、学校という、子供がほとんどそこで生活するという、その場でこういった、言ってみれば、普遍的な福祉の一端を、何らかの形でこれを実現していただきたいな、そんな思いがいたします。  先ほどいろいろな、るる御説明ありました。他の団体との公平性なんていうのは余り考えないようにしてもらいたいなと。やっぱり手挙げた人が一番偉いので、みんな、どこかあります、あなた手挙げないから、あなたもできるでしょう。やっぱりあなたが入るか入らないかと、一々何かやる。そういうのは公平性なのかなというのはちょっとよくわからないので、ちょっとその辺は問題だけども、とはいえ、こういった他の県立高校で、今まではそういった経験がないのでというあたりが一番あれなのかなと思いますけども、やってることはすばらしいことで、これをやることによって県立船橋高校の評価が下がるというわけではないし、逆に評価は上がるのかなと思います。そういうことで、フードバンクちばによる、今回は山崎パンの提供だと思いますが、そういうのを進めるべきだと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  最後に1点、これは日本遺産の認定申請という、房総の牧についてお伺いいたします。小金牧、佐倉牧、嶺岡牧という、房総、千葉県には3つの徳川幕府の直轄の牧がございまして、これを日本遺産にして、まちおこし、あるいは観光等々に、6市1町が申請ということがされたわけですが、千葉県としては、この6市1町の動きに対してどういうふうに思われますでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 古泉文化財課長。 ◯説明者(古泉文化財課長) この1月に申請をいたしまして、通常であれば、5月の下旬ごろにその結果はおりてくるというように聞いております。もし認定されるのであれば、また各自治体が地元に根差して自立的に自主事業を展開していくために、県としては、これまでの経験に基づいて支援をしてまいりたいと考えております。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 この3つの牧についての文化的な価値については、県としてはどのように思われますか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 古泉文化財課長。 ◯説明者(古泉文化財課長) 千葉の地は、古来より馬を多く産出しておりまして、江戸時代には徳川幕府の軍馬産生の場である牧となって独特な景観を生み出してきたということがございます。この牧を舞台として、千葉として酪農を初めとする近代農業発祥、農業王国千葉の礎となったことがストーリーの中心となっておりますので、非常に貴重なことだということで考えております。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 私が言うと釈迦に説法なのであれなんですけども、小金中野牧は鎌ケ谷にありまして、捕込は国の史跡になっております。そして、佐倉牧では油田牧という、香取市にあるこの牧が調査も終わって非常に立派な牧が残ってるということで、また嶺岡牧は、この調査はどうなのか、ちょっとよくわからないんですけども、山の上だということで、ほとんど手がついていない。ということは、ほとんど残っていると。私も一遍、1日かけて端から、半分だけですけども、視察しましたけども、いわゆる野間土手ととり場というか、捕込に当たる部分とか、あるいはまた、あそこの部分の石を採掘したという、その後も全部残ってるという、こういった、言ってみれば、徳川幕府、家康がこっちへ来てからつくった近世の非常に重要な遺構であるというのは前の本会議の中でも御答弁いただいてるので、この牧をうまく活用していくということが非常に重要かなと思います。そのために、小金牧と佐倉牧については文化財としての調査は終わってるそうですけども、嶺岡牧についてのいわゆる文化財調査みたいのは終わってるんでしょうか。 ◯委員長(茂呂 剛君) 古泉文化財課長。 ◯説明者(古泉文化財課長) 鴨川市の教育委員会では、嶺岡牧の保存を目的に平成32年度以降に測量調査に着手する予定と聞いております。 ◯委員長(茂呂 剛君) ふじしろ委員。 ◯ふじしろ政夫委員 そのあたりのことも、先ほど酪農のさとという、あそこの県の文化財だというのがどこかなと思ったら、酪農のさとって書いた大きな石ころ1個だけ、これが県の文化財でございまして、何かよくわからない指定をしてるんですけども、非常に重要だと思うんですね。あそこ、嶺岡牧というのはほかの2牧と違って、ペルシャの馬とか三春の馬とかという形で、牛に対する焼き印が全然違うんですよ、ほかの牧と。という形で、しかも、白牛というものを吉宗が入れて、あそこで、言ってみれば、今のチーズみたいなものをつくって、それを小石川養生所にも使ったという、しかも、あそこが日本の酪農の始めだという、そういう問題もあるので、その辺の文化的な価値を、鴨川市が平成32年と言いますけども、県も一緒に協力して、この3牧を県の非常に貴重な遺産としてバックアップしていただきたいなということを申し上げて、質問を終わらせていただきます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 他に。  吉本委員。 ◯吉本 充委員 今期常任委員会もこれが最後ですから、本当は私、きょうは質問と要望とお礼を言おうと思ったんですが、大分重いテーマもありますから、追加でちょっと質問もさせていただきたいと思います。  初めに働き方改革ということで、先ほど横堀委員もお話になってましたね。教員の皆さんのモチベーションを維持するためには、しっかりと給与面であるとか評価の面でも支えるべきだという意見、これは私も同意見でありますし、特別昇給への配慮をこの委員会でも何度も要望をさせていただいた私としては、今回の形になったことは大変うれしく、感謝をしたいと思います。  そして教員の負担軽減のため、国のほうでも部活動指導であるとか、さまざまなことに外部指導者の活用をもっとするという方向がスポーツ庁等でも出ておりますし、そういった方向でかじを切って、先ほどの第1号議案でも予算化を図り、やっていくという御答弁があったんですが、実は先般、千葉県剣道連盟のほうに私呼ばれまして、実はということで要望を受けました。その辺を加味しまして、ちょっと聞かせていただきたいと思います。  競技団体等では早くから、単なる技術講習だけでなくて、指導がしっかりできるような方たちの指導、養成ということで、そして学校へ、保健体育の授業の中に武道が必修に入るというようなことをあわせまして、特に全日本剣道連盟では、指導資格を持つ社会体育指導員の養成をずっと続けてきています。今までも、そういったもので登録をした指導員の名簿を全日本剣道連盟から各都道府県の教育委員会のほうには提出をし、ぜひ御活用をしていただけませんかというようなことでやっているというふうな話があります。まさに時宜を得た話だろうというふうに思います。私が剣道をやるからという話で、まず剣道連盟の話をしておりますが、とりあえずこれを契機にすることで、やっぱり現場の先生方の負担軽減にもなるであろうし、子供たちにも、しっかりと正しい技術、そして心構え、さまざまなものにプラスに働く要因はあるというふうに思っていますので、県教委では、具体的に剣道連盟から送られた名簿をどのように今扱っているのかをまずお聞かせください。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤体育課長。 ◯説明者(加藤体育課長) 剣道連盟から送られてきた名簿の取り扱いでございますが、昨年度と一昨年度、全日本剣道連盟から社会体育指導員の資格を持つ指導者の名簿が県教育委員会に送られてきております。県教育委員会では、市町村教育委員会にこれを直ちに送付し、活用をお願いしたところでございます。 ◯委員長(茂呂 剛君) 吉本委員。 ◯吉本 充委員 たまたま剣道連盟の話をしましたけれども、さまざまな競技団体でも今指導者をこういった形で養成し、派遣をするということは取り組んでいるというふうに私も聞いています。結局、県教委でも部活動の指導ということで、市町村に助成をしっかりしていただいたり、また、地域の外部指導者を導入して授業や部活動指導を、教員を助けるケースが今実際行われていますよね。ぜひこれから大事なことは、さらに情報を提供するだけでなく、そういったものを市教委と、そういう競技団体がマッチングできるような、そういう体制づくりがやっぱり大事だと思うんですよ。  ですから、改めて聞かせていただくのは、県教委としては、そういった競技団体と市町村と、あるいは学校と連携がつながっていくような支援をどう行っていくかということを考えてますか、教えてください。 ◯委員長(茂呂 剛君) 加藤体育課長。 ◯説明者(加藤体育課長) 県教育委員会として、どのような支援を行っていくのかということでございますが、生徒にとって考えますと、質の高い授業で質の高い指導を受けることというのは大変重要なことであると考えております。県教育委員会では、県体育協会等との連携をさらに深めまして、武道を初め各種競技団体の情報を提供することで、市町村教育委員会が学校と競技団体の協働を進められますよう支援してまいりたいと考えております。 ◯委員長(茂呂 剛君) 吉本委員。 ◯吉本 充委員 まさに、実は私も県議会議員になる前は県教委から委嘱を受けまして、学校の先生方、部活動、体育の先生の剣道の指導、研修会の講師、あるいは学校へ行き、剣道の教員の先生の助手という形で実際に授業指導もさせていただいたり、何年もやってました。時代がやっと追いついてきたんだというふうに今思っています。やっぱりそういう人材を大いに活用して、ともによくなる学校現場も、そして、そういう子供たちにとってもプラスになるように、ぜひこれからも県教委、先頭に立って情報を発信しながらやっていっていただきたいと要望いたします。  さて、もう1つは、先ほどから出ておりますように、野田市の大変不幸な案件がありました。学校現場って、私も学校に、大変現場にかかわっているからわかるのでありますが、事件や事故って、大きな新聞に載ってしまう、報道されてしまうというものだけでなくて、さまざまなものが普通に起きます。やはり大勢の子供がいて、いろんな背景もある。その中で、今、学校に期待されてる部分って、物すごく大きいですよね。そうすると、やっぱり学校も今、本気になって、危機管理をどうするのかということを考える時代に来てるよね。  昔から言われるように、学校に任せておけばいいやみたいな、お任せという今時代ではなくなってしまっている以上、やはり学校は学校で危機管理体制というのをしっかり私はとるべきだと思っています。学校では、どのようなことを今後していかなきゃいけないかな、必要かなというふうに思っておられるか。ぜひこの際でありますから、稲葉学校危機管理監に答えていただきたいなと。これは、私があなたとの出会いを含めると、高校時代の剣道部の先輩、後輩という間もありますから、ことしで勇退、定年でありますから、ぜひ御発言していただけるとありがたい。 ◯委員長(茂呂 剛君) 稲葉学校危機管理監。 ◯説明者(稲葉学校危機管理監) ありがとうございます。学校が必要な危機管理体制といたしまして、まず1つに、学校として危機管理意識の高い組織をつくるということでございます。報告、連絡、相談体制をしっかりするということ。そして、先生方1人に任せるのではなく、また1人で悩むのではなく、教職員みんなで考えるということが必要であろうと思います。  2つ目に、児童生徒や保護者に寄り添い、誠意を持って対応するということ。初期対応から事故後のケアまで、しっかりと対応することが必要と考えております。  3つ目に、管理職が学校のリーダーとして、自身の危機管理能力を磨くということでございます。教育委員会と一緒に考える、また、警察や児童相談所等関係機関との連携をしっかり行う。そして、管理職として素早い決断、正しい判断、管理職が率先して行うというような体制を整えた上で、まず未然防止としての事前の危機管理、そして事後対応として事故発生時の危機管理、そして再発防止、事後の危機管理についてしっかり行いまして、子供たちを守る、そして先生方も守るといった上で、学校の危機管理能力を高めてまいる必要があると考えております。  以上です。 ◯委員長(茂呂 剛君) 吉本委員。 ◯吉本 充委員 まさに今1つとして、学校として危機管理意識の高い組織をつくるんだ、肝要だとおっしゃいましたね。その中に、教職員みんなで考える。やっぱり最初にまずこれだと私も思いますよ。というのが、いろんな現場の先生たちの悩み、相談を聞くと、大抵悩んじゃってる人は個人で抱えちゃうんだよね。ほとんどの現場の先生たちは本当に真面目に子供に向き合ってる。だけども、今、子供対子供だけじゃないよね。さまざまな背景、保護者もちろんそうだし、いろいろな課題、問題が起きたときに一身にその人が受ける。  先ほどから少人数学級の話も出てるけども、クラス担任を持って、40人の子供がいて、それぞれ子供たちの悩みを見ながら先生はやってる。ところが、例えば1人、学校に来ない子が生まれる。そうすると、その子にやはり時間をかけて家庭訪問もする、電話もかける。いろんなことをやる中で時間が足りないと言ってる中で、例えば心ないクレーマー、あるいはモンスターペアレント。全てがそこが悪いって言わないよ。だけども、何かがあったときに、その先生が相談ができないと抱え込んじゃうよね。現実的に心が病んで休職にまでなってしまう先生が多いという原因の恐らくかなりのパーセンテージは、そういったものが含まれてるんだろうと推察をします。やっぱり学校の中で管理職がちゃんと表に出てくれて問題に対応できるような体制が整えば、幾らかはこれがカバーできるんだろうと思うんですよ。だから、そういったことは本気でひとつやっていただきたいなというふうに思います。  また、やっぱり児童生徒や保護者に寄り添いとありますよね。そのとおりですよ。誠意を持って対応する。だけども、誠意を持って対応しても、そうではないケースが不幸なことに存在するのも事実ですよ。としたら、ここは私はやっぱり毅然として、ある意味対応しなきゃいけない部分もあるだろう。先ほどから出てるように、法律の専門家、そういったチームも県教委が持っているようなところに、早くにこんなことを相談して行ったら何の能力がないということを示してしまうというふうに思わせないように体制を整えてやることはやはり県教委、市教委の役割だと思いますよ。正直言って、できてしまった事象を批判する、非難する、これは誰でもできるでしょう。だけど、そうじゃないんですよ。大事なことは、それがなぜ起きたか。やっぱり正しい検証を予断なくスピードを持ってやることだと私は思います。  そして一番大事なのは、原因究明をするとき、対策をとるときに、つらくても、やっぱり拙速にやることがないようにする。子供を守る、当たり前のことじゃないですか。全ての子供を守るんですよ。だけど、ここにもう1つ足してください。正しい教員、職員は守ってくださいよ。子供だけじゃないんですよ。正しい行いをしている教職員も守らなきゃいけない。だから、原因を調査する段階で、できてきた事象だけじゃなくて、その原因は何かということをやっぱりしっかりと捉えてほしいなと、これは要望ですよ。  先般、テレビで報道されてた、県外でよかった。ある高校で先生が子供を殴り飛ばした映像が流れて、こんな暴力教諭みたいな報道が一斉になされた。その後に、それはスマホで撮影し、ある子供たちのグループが先生を挑発し、そして、そこに行かせるまでを撮って、これで炎上しようぜというのが音声で流れていたから、その報道が急に下火になった。そういう事案があったよね。今、何が本当起こるか、わからない時代なんだよ。  ということの中で、繰り返しになりますが、ぜひ最後、管理職がやっぱりリーダーとして危機管理能力を磨いていただくと同時に、いろんなことに対して素早い決断をして正しい判断をしていただいて、率先してやっていただく。理想論かもしれないけど、やれることを1つずつやろう、県教委はバックアップをちゃんとしてください。これは要望です。  本当に今期で退職をされる奥山部長、大塚部長、稲葉危機管理監、お疲れさまでした、御苦労さまでしたと申し上げて終わります。 ◯委員長(茂呂 剛君) 以上で諸般の報告・その他に対する質問を終結いたします。        ─────────────────────────────        委員長報告 ◯委員長(茂呂 剛君) 次に、特に委員長報告すべき事項がありましたら御発言願います。     (「一任」と呼ぶ者あり) ◯委員長(茂呂 剛君) 特に御発言がないようですので、委員長報告につきましては正副委員長に一任お願いします。
           ─────────────────────────────        閉  会 ◯委員長(茂呂 剛君) 以上で文教常任委員会を閉会いたします。        午後2時48分閉会 Copyright (C) Chiba Prefecture Assembly Minutes, All rights reserved....