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  1. 千葉県議会 2017-07-04
    平成29年_県土整備常任委員会(第1号) 本文 2017.07.04


    取得元: 千葉県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-06
    7 議事の経過概要        ─────────────────────────────        開  会        午前9時58分開会 ◯委員長(實川 隆君) ただいまから県土整備常任委員会を開会します。  会議に先立ち申し上げます。  朝日新聞千葉総局ほか16者から、本常任委員会取材のため録音したい旨の願い出があり、千葉県議会委員会傍聴規程第8条の規定により許可しましたので、御了承願います。        ─────────────────────────────        会議録署名委員の指名 ◯委員長(實川 隆君) 初めに、千葉県議会委員会条例第24条第1項の規定により、会議録署名委員に鶴岡委員、高橋委員を指名します。        ─────────────────────────────        付託案件 ◯委員長(實川 隆君) 本委員会に付託されました案件は、議案7件であります。よろしく御審議願います。        ─────────────────────────────        人事紹介 ◯委員長(實川 隆君) なお、審査に先立ち、4月1日付で執行部及び事務局職員の人事異動がありましたので、人事の紹介を行います。  初めに、私より異動のあった事務局の担当書記を紹介します。
     上山書記。  次に、併任書記を紹介します。  鈴木併任書記。  次に、県土整備部の人事異動について、県土整備部長から紹介願います。  県土整備部長。     (野田県土整備部長から、部長野田勝、都市整備局長行方寛、次長清水生也、次長柴田     利雄、次長保坂隆、次長麻生孝、県土整備政策課長生稲芳博、建設・不動産業課長萬谷     至康、道路整備課長相澤忠利道路環境課長平野秀明河川環境課長渡邉浩太郎、営繕     課長小湊宏明、施設改修課長古山晶久都市計画課長立木督則市街地整備課長小川剛     志、公園緑地課長澤宏幸下水道課長高橋伸生建築指導課長川上勉、住宅課長岡田健、     収用委員会事務局長鈴木信行を委員に紹介) ◯委員長(實川 隆君) 以上で人事紹介を終わります。        ─────────────────────────────        議案の概要説明並びに諸般の報告 ◯委員長(實川 隆君) 初めに、議案の審査を行います。  県土整備部長に議案の概要説明並びに諸般の報告を求めます。  なお、諸般の報告に対する質疑は付託案件の審査終了後に行いますので、御了承願います。  野田県土整備部長。 ◯説明者(野田県土整備部長) 本日御審議をいただく議案は、予算関係4件、条例関係1件、その他2件、合わせて7議案でございます。  初めに、議案第1号平成29年度千葉県一般会計補正予算(第2号)の県土整備部関係予算について御説明いたします。  平成29年度当初予算は、継続工事や施設の維持管理経費など年度当初から着手することが必要な事業費などを確保した骨格予算として編成いたしました。このため、今回の6月補正予算は肉づけ予算として、政策的な判断を要する経費や新規事業、基盤整備事業のうち新規着手分などを計上しております。  補正額は306億1,945万7,000円の増額であり、その内訳は、第9款第2項道路橋りょう費145億5,309万1,000円の増額、第3項河川海岸費83億1,505万9,000円の増額、第4項港湾費8億959万円の増額、第5項都市計画費53億6,138万4,000円の増額、第6項宅地費7億5,065万3,000円の増額、第7項住宅費8億2,968万円の増額でございます。その結果、県土整備部の一般会計予算の総額は、既定予算と合わせて1,128億6,165万3,000円となりました。  6月補正後の予算について、昨年度当初予算と比べますと2.8%の減となっていますが、これは有料道路かさ上げ事業等の海岸津波対策が一段落を迎えたこと、組合施行の土地区画整理事業の補助が一部終了したことなどによるものです。なお、昨年度の12月補正予算で予算化された経済対策分を加えますと、今回の6月補正後の予算は昨年度を上回るものとなっています。  次に、その主な内容について御説明いたします。  まず、公共施設の防災対策については、自然災害から県民の安全を守るため、河川、海岸、砂防施設の整備を進めます。津波対策として、九十九里地域において河川や海岸の堤防のかさ上げや河川の合流部に水門等を設置するなど、より万全な対策を図ります。そのほか、橋梁や河川管理施設等の計画的な修繕や道路維持管理事業など、施設の長寿命化などを進めます。さらに、社会基盤づくりについては、道路ネットワーク事業として、北千葉道路などの整備を促進するとともに、圏央道・外環道インターチェンジへのアクセス強化を図ります。また、港湾事業について、千葉港千葉中央埠頭のガントリークレーンの更新などに着手をします。公営住宅について、バリアフリー化など高齢者等に配慮した住宅の整備、改修を進めるほか、新たに佐津間県営住宅の整備に着手します。  次に、議案第3号平成29年度千葉県特別会計流域下水道事業補正予算(第1号)ですが、印旛沼、手賀沼及び江戸川の3流域下水道事業における新規着手分予算を計上することにより、23億5,624万2,000円を増額しようとするものです。その結果、特別会計流域下水道事業予算の総額は、既定予算と合わせて342億195万7,000円でございます。  次に、議案第4号平成29年度千葉県特別会計港湾整備事業補正予算(第1号)ですが、千葉港、木更津港などの港湾施設の運営費及び整備費の新規着手分予算を計上することにより、7億2,900万円を増額しようとするものです。その結果、特別会計港湾整備事業予算の総額は、既定予算と合わせて21億513万8,000円でございます。  次に、議案第5号平成29年度千葉県特別会計土地区画整理事業補正予算(第1号)ですが、金田西地区及びつくばエクスプレス沿線3地区の土地区画整理事業において、新規着手分の予算を計上することにより50億7,670万9,000円を増額しようとするものです。その結果、特別会計土地区画整理事業予算の総額は、既定予算と合わせて157億2,056万4,000円でございます。  以上で平成29年度6月補正予算関係の説明を終わらせていただきます。  次に、議案第10号使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定についてでございますが、これは、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律施行規則の改正に伴い、建築物の省エネルギーに関する計画に軽微な変更がある場合の手続が定められたことから、当該事務に係る手数料を新設するものでございます。  次に、議案第18号から議案第19号の契約の変更についてでございますが、この2議案は、労務単価の特例措置による契約変更でございまして、平成29年2月定例県議会において議決を経た江戸川第一終末処理場の整備に係る工事請負契約について、平成29年3月からの新労務単価の早期適用を求める国からの通知を受け、契約額を増額しようとするものでございます。  続きまして、県土整備部が当面する諸課題について、2件御報告申し上げます。  まず、北千葉道路について御報告いたします。  先月2日、森田知事や議員連盟、沿線市の皆様が、石井国土交通大臣と面会し、北千葉道路の早期直轄事業化や都市計画、環境アセスメント手続着手への協力などを要望してまいりました。石井大臣からは大変前向きな言葉をいただき、早速先月9日に開催した千葉県道路協議会において、直轄事業と有料道路事業の合併施行の計画とするとともに、県が都市計画、環境アセスメント手続に着手できるよう計画の具体化に向けて国が協力することなどについて、国、県、高速道路会社などで確認されたところです。  県といたしましては、早期事業化に向け、速やかに手続に着手できるよう、国や沿線市と連携して取り組んでまいります。  最後に、九十九里有料道路のかさ上げ工事について御報告いたします。  海岸津波対策事業の一環で実施している九十九里有料道路のかさ上げ工事につきましては、平成28年4月1日から全区間の17.2キロメートルを通行どめにし、平成29年7月末の完成を目途に工事を進めてまいりました。今般、一部区間において軟弱地盤対策や埋設管処理工事が新たに必要となり、その対応に不測の日数を要したことから、真亀ジャンクションから南側区間の完成時期が平成29年12月末となる見込みです。また、真亀ジャンクションから北側区間の3.7キロメートルにつきましては、予定どおり平成29年7月末の完成に向け工事を進め、部分開通を予定しております。  今後も、九十九里有料道路のかさ上げ工事の完成に向け、鋭意努力してまいりますので、御理解、御協力のほどよろしくお願いいたします。  以上、提案いたしました議案の概要説明と、県土整備部が当面する諸課題等について報告させていただきました。議案の詳細につきましては、担当課長から説明いたします。  よろしく御審議いただきますようお願い申し上げます。        ─────────────────────────────        議案第1号関係 ◯委員長(實川 隆君) 初めに、議案第1号平成29年度千葉県一般会計補正予算(第2号)を議題とします。  当局に説明を求めます。  北岡道路計画課長。 ◯説明者(北岡道路計画課長) 道路計画課長の北岡でございます。  道路計画課の平成29年度一般会計6月補正の概要について御説明いたします。  お手元の6月定例県議会議案説明資料の63ページをお開きください。第9款第2項第3目道路新設改良費でございますが、補正額は6,450万円の増額でございます。補正後の予算額は150億1,850万円となります。内容といたしましては、県単道路改良事業として幹線道路網に関する調査費でございます。  以上で道路計画課の説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(實川 隆君) 相澤道路整備課長。 ◯説明者(相澤道路整備課長) 道路整備課の補正予算の概要について御説明いたします。  議案説明資料の64ページをお開きください。第9款第2項第3目の道路新設改良費の補正額は73億7,307万円でございます。  初めに、補助事業が45億5,600万円でございます。この主な内容としましては、地域高規格道路の整備について、国庫補助事業を活用して実施する国道道路改築事業が1億6,000万円、住宅宅地事業に関連した県道の整備を実施する社会資本整備総合交付金事業(住宅)が1億4,500万円、国県道の改築及び橋梁整備などを実施する社会資本整備総合交付金事業が38億7,300万円、南房総、外房地域における主要な観光地を結ぶ幹線道路の整備を実施するふさのくに観光道路ネットワーク事業(広域連携)が3億7,800万円でございます。次に、県単独事業として県単道路改良事業が28億1,707万円でございます。  次に、債務負担行為の設定が10億9,200万円でございます。これは、北千葉道路橋りょう新設事業や舟戸大橋架換事業、国道356号及び市原天津小湊線の改良事業に伴い、工事債務負担行為の設定をお願いするものでございます。  続きまして、65ページをごらんください。第9款第2項第5目橋りょう新設改良費ですが、2億5,500万円でございます。この主な内容としましては、道路改良工事や河川改修工事などに伴う橋梁のかけかえを行う県単橋りょう架換事業が8,900万円、橋梁の耐震対策としてかけかえを実施する県単耐震橋りょう緊急架換事業が1億6,600万円でございます。  次に、債務負担行為の設定は1億3,000万円でございます。これは、国道128号の里見橋のかけかえ工事を実施するため、工事債務負担行為の設定をお願いするものでございます。  続きまして、第9款第5項第2目街路事業ですが、47億845万5,000円でございます。初めに、補助事業が44億2,575万5,000円でございます。この主な内容としましては、新京成線及び東武野田線の連続立体交差事業を実施する社会資本整備総合交付金事業(公共街路)が26億9,519万5,000円、都市計画道路の整備を実施する社会資本整備総合交付金事業(交付金街路)が15億6,856万円、住宅宅地事業に関連した都市計画道路の整備を実施する社会資本整備総合交付金事業(補助街路)が1億6,200万円でございます。  次に、単独事業が2億8,270万円でございます。内容は、街路の補助事業を補完して実施する県単独事業でございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願い申し上げます。 ◯委員長(實川 隆君) 平野道路環境課長。 ◯説明者(平野道路環境課長) 道路環境課の補正予算の概要について御説明いたします。  議案説明資料66ページをお開きください。第9款第2項第2目道路維持費の補正額は59億9,752万1,000円の増額で、既定予算と合わせると173億21万5,000円でございます。補正予算の内訳でございますが、補助事業につきましては、防災安全交付金事業が29億3,737万1,000円の増額でございます。単独事業につきましては30億6,015万円の増額であり、その内容としましては、舗装道路修繕事業が20億9,600万円の増、排水整備事業が1億2,035万円の増、交通安全対策事業が5億9,470万円の増、災害防止事業が1億300万円の増、道路維持事業が1億4,610万円の増でございます。  次に、議案説明資料67ページをお開きください。第9款第2項第4目橋りょう維持費の補正額は8億6,300万円の増額で、既定予算と合わせると21億2,600万円でございます。補正予算の内訳でございますが、橋りょう修繕事業が8億6,300万円の増額でございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。 ◯委員長(實川 隆君) 岩船河川整備課長。 ◯説明者(岩船河川整備課長) 河川整備課の6月補正予算の概要について御説明いたします。  お手元の議案説明資料の68ページをお開きください。第9款第3項第2目河川改良費の補正額は50億8,263万2,000円の増額でございます。主な内訳として、補助事業では広域河川改修事業で12億1,620万円の増、河川津波対策事業で22億3,500万円の増でございます。また、単独事業では、河川改良事業で3億9,634万円の増でございます。  債務負担行為につきましては、一宮川津波対策事業2億円を設定いたします。これは、一宮川に流入する水路へ津波が遡上し浸水被害が発生することを防止するための水門設置工事を実施するに当たり、工期が2カ年にわたることから債務負担行為を設定するものでございます。  次に、69ページの上段のほうをごらんください。第9款第3項第3目砂防費の補正額は8億5,422万7,000円の増額でございます。主な内訳として、補助事業では土砂災害防止事業で7億222万7,000円の増でございます。単独事業では、緊急急傾斜地崩壊対策事業で9,200万円の増がございます。  続きまして、下段をごらんください。第9款第3項第4目海岸保全費の補正額は10億8,940万円の増額でございます。主な内訳として、補助事業では海岸基盤整備事業で5億4,100万円の増でございます。単独事業では、海岸整備事業で1億7,740万円の増でございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(實川 隆君) 渡邉河川環境課長。 ◯説明者(渡邉河川環境課長) 河川環境課、平成29年度6月補正予算の概要について御説明いたします。  議案説明資料の70ページをお開きください。第9款第3項第2目河川改良費の補正額は9億2,150万円の増額でございます。この内訳ですが、補助事業として河川管理施設の機能確保に要する経費で4億1,700万円、印旛沼、手賀沼等の水質改善及び環境整備等に要する経費として2億3,100万円、単独事業として堤防や護岸の補修及び河川の流れを阻害する堆積土砂撤去などに要する経費として2億6,200万円、親水護岸や遊歩道の整備などに要する経費として1,150万円のそれぞれ増でございます。  次に、71ページをごらんください。第9款第3項第3目砂防費の補正額は2億6,000万円の増額でございます。この事業は、土砂災害警戒区域等の指定に必要な基礎調査等に要する経費でございます。  第9款第3項第4目海岸保全費の補正額は1,500万円の増額でございます。この事業は、平成27年7月の水防法改正を受けて、住民等の避難体制の充実と強化を目的に、想定し得る最大規模の高潮浸水想定区域図を策定するために必要な経費でございます。  次に、72ページをごらんください。第9款第3項第5目水防費の補正額は9,230万円の増額でございます。この主なものは、水位、雨量を観測する水防テレメーターシステムの維持管理及び排水機場、水門の修繕などに要する経費でございます。  以上で河川環境課の説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(實川 隆君) 勝股港湾課長。 ◯説明者(勝股港湾課長) 港湾課の6月補正予算の概要について御説明いたします。  議案説明資料の73ページをごらんください。第9款第4項第1目港湾管理費の補正額は2,209万円の増額でございます。補正内容といたしましては、港湾維持事業の増額でございます。これは、港湾や海岸施設の小規模な補修等を行う経費でございます。  次に、74ページをお開きください。第9款第4項第5目港湾建設費で、補正額は7億8,750万円の増額でございます。補正内容といたしまして、国庫補助事業の6億5,200万円の増額については、統合補助事業として老朽化した岸壁等港湾施設の改修を行う経費及び高潮対策事業として、港湾等海岸保全施設の改修を行う経費、みなと振興交付金事業として、千葉みなと駅前緑地に浮き桟橋を整備する経費等でございます。  単独事業の1億3,550万円の増額については、施設整備の実施に必要な調査を行う経費及び港湾や海岸施設の改修を行う経費等でございます。  債務負担行為の1億3,800万円については、みなと振興交付金事業におきまして、千葉みなと駅前緑地の浮き桟橋設置の工事期間が2カ年度にわたることから、平成30年度までの債務負担行為を設定するものでございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。
    ◯委員長(實川 隆君) 小川市街地整備課長。 ◯説明者(小川市街地整備課長) 市街地整備課の一般会計6月補正予算について御説明いたします。  お手元の議案説明資料76ページをお開きください。第9款第6項第2目土地区画整理費の補正額は7億5,065万3,000円の増額でございます。これは、特別会計土地区画整理事業の補正に伴う繰出金の増額でございます。これにより、補正後の総額は28億2,385万5,000円となります。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。 ◯委員長(實川 隆君) 澤公園緑地課長。 ◯説明者(澤公園緑地課長) 公園緑地課の6月補正予算の概要について御説明いたします。  議案説明資料の78ページをお開きください。第9款第5項第3目公園費における補正額は6億4,915万円の増額でございます。  主な内容ですが、1の公共公園整備事業4億3,875万円は、市野谷の森公園など3公園の整備、また蓮沼海浜公園など11公園において、公園施設長寿命化計画に基づき実施する公園施設の改修等に要する費用でございます。2の県単公園整備事業2億1,040万円は、富津公園など11公園の改修等に要する経費でございます。  以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(實川 隆君) 高橋下水道課長。 ◯説明者(高橋下水道課長) 下水道課の6月補正予算につきまして御説明いたします。  議案説明資料の79ページをお開きください。第9款第5項第4目下水道事業費ですが、補正額は377万9,000円の増額でございます。これは、特別会計流域下水道事業の建設費の増額に伴い、一般会計から特別会計に繰り出す県負担分を増額しようとするものでございます。これにより、補正後の予算総額は、既定予算と合わせて31億7,209万5,000円となります。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) 住宅課の6月補正予算について御説明いたします。  議案説明資料の81ページをごらんください。第9款第7項第2目住宅建設費、補正予算額は8億2,960万円でございます。主な内容といたしましては、1の公営住宅建設事業8億1,868万円は、佐津間県営住宅の基本設計業務委託及び改善事業として行う外壁等改修工事、給水改修工事などに要する経費でございます。2の空き家等対策推進事業1,100万円は、市町村が国の補助事業を活用して空き家等対策計画の策定等に必要な実態把握調査を行う場合に、その経費の一部を補助するものでございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。 ◯委員長(實川 隆君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。  木下委員。 ◯木下敬二委員 道路整備について2点伺います。  県内では、高速道路などの整備が進む一方、整備が必要な道路はまだまだ多く残されております。高速道路に接続し、その効果を広く波及させる銚子連絡道路や長生グリーンラインを初め、国道、県道についてはさらに整備を加速させる必要があると考えます。しかしながら、本県の道路予算は、本会議においても指摘があった建設地方債の抑制や、国の公共事業費の抑制など、財政的な理由により減少しており、今後もさらなる道路の整備を進める上で大きな支障となっていると考えています。  そこでお尋ねをいたします。道路整備を進めるため、さらなる予算確保の取り組みはどうか。  次に、県は6月15日、平成30年度国の施策に対する重点提案・要望を発表し、その中の新規項目として、道路財特法に基づく補助率等のかさ上げ延長というものがありました。これは、地方が国の補助金を受けて道路整備を行う際のかさ上げの措置が、今年度末に期限を迎えるとのことです。さきにも言ったとおり、道路予算の確保が課題となっている中、さらに財源が減ってしまうとますます予算が減らされてしまうのではないかと大変危惧をしております。  そこでお尋ねをいたします。道路財特法の期限延長が必要であるが、どのように取り組みを行っているのかお聞きいたします。 ◯委員長(實川 隆君) 北岡道路計画課長。 ◯説明者(北岡道路計画課長) 1点目に、道路整備のさらなる予算確保の取り組みについての御質問でございますが、本県の道路ネットワークは、いまだ量的にも質的にも不十分であり、今後も必要な道路整備を図るための予算を確保し、重点的に進める必要があると認識しているところでございます。こうしたことから、去る5月29日に高橋副知事を筆頭に、財務省や国土交通省に対し、道路予算全体の充足を確保し、必要な予算を確保するよう要望しており、また、県内の市町村が主催する各種道路に関する期成同盟会と連携し、道路予算の増額を要望しているところでございます。今後もあらゆる機会を捉え、国に対し道路予算の確保を訴えてまいります。  2点目の道路財特法の期限延長に関する取り組みについての御質問でございますけれども、安定的に地方の道路整備を推進するためには、平成30年度以降も道路財特法に基づく特例措置の期限延長や国庫補助制度の拡充が必要でございます。このようなことから、国の施策に対する重点提案・要望について、7月7日に国土交通省へ要望を行う予定としております。今後も全国知事会、関東知事会を初め、県内の市町村などの関係団体と連携し、あらゆる機会を捉え、国に対し特例期限の延長などを訴えてまいります。 ◯委員長(實川 隆君) 木下委員。 ◯木下敬二委員 県内の道路整備が着実に進められるよう、県は予算の確保に努めるよう強く要望をいたします。  また、道路整備に向けた取り組みを我々自民党も最大限に支援していきたいと考えておりますので、精いっぱいお力添えをお願いいたします。  以上であります。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 それでは何点かお願いします。  まず、この説明資料の64ページの社会資本整備総合交付金事業というところなんですけれども、また、県単道路の改良事業という中にも含まれているということをお聞きしました。外環道路に関して、それから圏央道、北千葉道路の3路線に関する事業についてお伺いをしたいと思います。  北千葉道路は、補助事業と県単事業に分かれていると聞いております。この補助事業については、このもう1冊の主な施策関係事業資料というところにちょっと詳しく書いてありまして、その中に、北千葉道路の補助事業としては16億8,500万円という記述がありました。県単事業分も合わせての額と内容を教えてください。  それから、圏央道と外環道路はインターチェンジへのアクセス強化事業ということで記載されております。その中身は、圏央道が5億4,100万円、それから外環道が1億7,000万円となっております。この中身などを教えていただければと思います。お願いします。 ◯委員長(實川 隆君) 相澤道路整備課長。 ◯説明者(相澤道路整備課長) 道路整備課でございます。  まず、第1点目の北千葉道路整備事業における県単と補助の内訳でございますが、まず、総額が18億でございまして、そのうち交付金事業としまして17億円でございます。また、県単道路改良としましては約1億円でございます。  内容でございますが、交付金17億円の内訳としましては、橋梁の土屋橋の新設でございます。また、県単につきましては、既に用地を取得しております除草工、また交通量調査ということでの実施でございます。  次に、圏央道インターチェンジのアクセス強化事業の関係でございますが、圏央道のインターチェンジアクセス事業の内訳としましては、国道410号の久留里馬来田バイパスでございます。こちらのほうの主な内容としましては、道路改良工と交差点改良工でございます。  国道409号茂原一宮道路でございますが、こちらにつきましては道路改良工を実施してまいります。県道千葉大網線の事業でございますが、こちらは圏央道へアクセスする(仮称)大網白里スマートインターチェンジの整備に伴います道路改良工でございます。3路線含めまして、補正額としまして5億4,100万円を計上しております。  続きまして、外環インターチェンジへのアクセスの補正の内容でございますが、こちらは国道14号市川拡幅の道路改良事業としまして、補正額1億7,000万円を計上しております。  以上でございます。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 今回も補正予算として25億8,000万円の計上ということになっております。北千葉に関しては、これからもさらに加速して整備を行うということになるので、まだまだ費用は膨らむと思います。そしてまた、外環道路や圏央道、これに関してはアクセス強化として整備が必要としております。今、圏央道で3点、外環道で1点お知らせいただいたんですけれども、もう既に始まっているアクセス強化というのがほかにあるんですよね。その辺、もし教えていただければと思います。 ◯委員長(實川 隆君) 相澤道路整備課長。 ◯説明者(相澤道路整備課長) 圏央道及び外環インターチェンジのアクセス強化事業としましては、まず、実施している事業でございますが、外環へのアクセス事業としましては、(仮称)妙典橋の架設工事でございます。また、圏央道へのアクセス強化事業でございますが、こちらは国道126号山武東総道路二期、国道296号大里拡幅、県道千葉茂原線(仮称)茂原長南スマートインターチェンジの整備でございます。あともう1点ございました。失礼しました。外環インターチェンジのアクセス強化事業、先ほど(仮称)妙典橋の架設ということでお話ししましたが、もう1点ございまして、県道市川浦安線の行徳橋の架設もあわせて実施しております。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 やっぱり1つ幹線道路をつくると、次々とまたそれにアクセスするような事業をしていかなければならないということで、これからもどんどん予算がかかるのかなというふうに思っております。  それで、一方、県民の要望の高い、次のページにあります66ページ、それに比べて実際に生活をしている道路はどうかというので対比をしてみたいと思っているんです。それで、これは2月の議会のときにもお話しさせていただいたんですけれども、この舗装道路の修繕事業、それから交通安全対策事業、これについては当初のときには少なかったので、肉づけでちゃんとやりますよというお話だったので、どれぐらいされたのかなということでお聞かせいただければと思っています。これも県単と、それから補助事業両方あるというようなことなんですけれども、単独事業では20億9,600万円、当初と合わせて45億9,600万円というふうになっております。これは昨年度と比べて、両方合わせると昨年度と比べてどうなのか、それをお聞かせください。  それから、まず舗装道路のほうですね。舗装道路の関係だけで進めていただきたいと思うんですが、2月のときに各土木事務所からの改善要望数というのが、当初のときに410カ所ありました。そのときには改善箇所として90カ所、33億5,000万円程度ということで、22%しか改善には応えられませんよというお話だったんです。今、補正予算がつけられた段階で去年と比べてどうなのか、それから、要望に対しては、この肉づけでどれぐらい応えられるようになるのか、その辺を教えてください。 ◯委員長(實川 隆君) 平野道路環境課長。 ◯説明者(平野道路環境課長) 舗装修繕についての御質問ですが、今年度の舗装修繕の補正後の予算ですが、県単、交付金合わせまして61億100万円となります。対前年と比べまして事業費、前年と比べまして102.5%と2.5%伸びております。  次に、舗装修繕の事務所からの要望箇所と要望額ですが、95億9,500万円で410カ所でしたが、6月の補正後につきましては、先ほど説明した61億100万円になりまして234カ所となり、要望に対して64%となります。  以上でございます。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 64%と少し、102.5%ふえましたよと、昨年と比べてなんですが、やっぱり64%、6割ということで、各土木事務所からはやっぱり舗装道路に関しては緊急な対策をとってほしいということで、多分要求が上ってきていると思うわけなんですね。それが残念ながら6割ということで、これも残念だなというふうに思います。  もう1つ、交通安全対策事業、これは通学路のことなんですけれども、これも2月の補正で肉づけ予算で頑張りますというお話でした。これがどうなっているのか。通学路ということであれば、本当に安全性の確保は本当に急ぐべきものだと思います。いわゆる2メートルの幅の歩道を整備するということになっておりますが、なかなかできない場合は簡易整備ということも含めて行われているということなんですけれども、県管理の通学路の全延長と整備済みの延長、それから最新の数字を教えてください。補正で約6億、当初と合わせて13億ということになっております。補助事業も、これもあると思うので、合わせた額を教えていただきたいのと、それと、昨年と比べてふえたのか減ったのか、その辺も教えてください。お願いします。 ◯委員長(實川 隆君) 平野道路環境課長。 ◯説明者(平野道路環境課長) 通学路の延長でございますが、交通安全施設等整備事業の推進に関する法律で指定した通学路は約1,150キロメートルで、歩道整備済み延長は約830キロメートルとなっております。  次に、今年度の予算の関係ですが、補正後の予算につきましては、県単、補助を合わせまして47億2,200万円となっております。去年と比べまして、去年の当初予算につきましても47億2,200万円で同額でございます。  以上でございます。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 漠とおっしゃられたわけなんですけれども、歩道整備が829キロメートル進んでいると、そう言われたかなということで、きちんとした数字を教えていただきたいんですけれども、残っているキロ数、これはどれだけなんでしょうか。 ◯委員長(實川 隆君) 平野道路環境課長
    ◯説明者(平野道路環境課長) 実は、指定した延長の数字につきましては1,154キロメートルになり、実際の整備済み延長は829キロメートルとなっておりますので、残りの延長につきましては325キロメートルとなります。  以上でございます。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 325キロメートル残っているということです。それで、5年前に行った、2012年度に行った緊急合同点検というのがありまして、それはもっと緊急だということがあったわけですね。この未整備箇所、今のと多分ダブる部分になると思うんですけれども、この未完了箇所というのは何カ所で、どれぐらいの距離があるんですか。 ◯委員長(實川 隆君) 平野道路環境課長。 ◯説明者(平野道路環境課長) 平成24年度に実施しました通学路の緊急合同点検では、対策が必要な箇所として450カ所ございました。それで、平成28年度末までに443カ所について対策を完了しております。残る箇所は7カ所でございまして、延長につきましてはちょっと今データを持ち合わせてございませんが、こちらの残る箇所につきましては用地取得が必要となることから、時間を要しているところでございます。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 これも含めて、本当に子供たちの安全ということで最重要にやっていかなくちゃならないことだと思うんですね。昨年度は47億円予算化しました。今年度も同じ予算化ということになっているわけなんですけれども、この通学路の道路整備は昨年度はどれだけ進んだのか、それによってこれからどれだけ進んでいくのかというのが予測できると思うんですけれども、昨年度はどれぐらい進んだんでしょうか。 ◯委員長(實川 隆君) 平野道路環境課長。 ◯説明者(平野道路環境課長) 平成28年度につきまして、5.6キロメートルの整備が完了いたしました。今年度につきましては、6.7キロメートルを予定しております。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 用地買収があってなかなか進まないというお話なのかもしれないんですけれども、325キロメートル残っている中で、1年間に去年は5.6キロメートル、今年度予定としては6.7キロメートルということになると、何十年かかるのかなということになりますよね。この目標年度、これは本当に緊急にやらなければならない中身だと思うんですけれども、目標年度というのは何か立てていらっしゃるんでしょうか。特に、この緊急合同点検のときの未完了の7カ所、これについても、これはもう早急にやらなければならない箇所だと思うんですけれども、これについても目標はどれだけ。それから、325キロメートルについてもどれだけ頑張ってやっていくという目標年度というのはどうなんでしょうか。 ◯委員長(實川 隆君) 平野道路環境課長。 ◯説明者(平野道路環境課長) 歩道整備に当たりましては、児童の安全を確保するため、通学路や事故危険箇所を優先的に進めているところであり、引き続き歩行者の安全と円滑な交通の確保に努めてまいります。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 目標年度をお尋ねしているんですけれども、私の計算だと、六、七キロでいくと30年、40年、もしかしたら50年もかかっちゃうかもしれないというふうに計算しちゃうんですよ、どうしても。だけれども、だからそれをしっかりとやっていかなければならないというので、目標年度は立てていないんですかとお聞きしたんですけれども、それは出ませんか。 ◯委員長(實川 隆君) 平野道路環境課長。 ◯説明者(平野道路環境課長) 用地買収しなければできない箇所もございますので、その進捗状況によって状況が変わってまいりますので、目標年度についてはお示しすることができません。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 先ほど言った外環道路だとか圏央道、北千葉道路などなどは、それぞれ目標年度を立ててどんどんやるというのが千葉県、やっているところですよね。だけれども、こっちの通学路に関しては、目標年度も設定できない、用地買収が大変だといって設定できないというのでいいんでしょうか。そういう県政なのかなというふうに思いました。  それからもう1つ道路整備、最後に、ことしの1月に、国と警察の調べで事故、危険箇所の指定というのがされたと思います。これについては千葉県は何カ所あって、これからどんなふうにしていくのかという対策などはどのように考えられているのか教えてください。 ◯委員長(實川 隆君) 平野道路環境課長。 ◯説明者(平野道路環境課長) 事故の危険箇所につきましては、特に交通事故の発生割合とか幹線道路の区間等について集中的な交通事故対策を実施することを目的に、平成29年1月に国土交通省と警察庁で指定したものでございます。千葉県管理道路につきましては、57カ所が指定されております。現在、警察と共同で現地診断を行いながら事故の防止対策について可能なところから進めておりまして、今後も順次対策を実施してまいります。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 57カ所あるということで、これは多分警察なども含めてやっていることなので、大変事故が多い、危険きわまりない箇所だということだと思います。それについての対策というのがまだこれからということなので、これも早急にどんな対策をとるのかというのを、本当に県民の命を守るという対策になるわけですから、これは早急にやっていただきたいと思います。これについてはまた次か次ぐらいの委員会でも取り上げさせていただきたいなと思っております。  では、3つ目。3つ目は74ページ、74ページのみなと振興交付金事業ということで、これの主な施策関係事業資料というところに出ておりました。42ページなんですけれども、これについてお聞かせをいただければと思います。  今回の補正、1億6,200万円、当初予算と合わせて2億9,400万円ということが出されておりまして、債務負担行為は1億3,800万円という形です。今回の補正と債務負担行為の2年間で3億円かけて2機目の浮き桟橋をつくるというふうに書いてあります。この事業は、国と県と市の補助事業で行っているというものなんですけれども、それぞれの負担金額をまず教えてください。 ◯委員長(實川 隆君) 勝股港湾課長。 ◯説明者(勝股港湾課長) ただいま負担金の割合ということでございます。2機目の桟橋を整備するには約3億円ということで、今予算計上させていただいている3億円でございます。事業費のうち、国費を除いた地方負担の2割が県、8割が千葉市となっており、3億円の事業費の内訳は、国費が4割で1億2,000万円、県が3,600万円、千葉市は1億4,400万円であります。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 千葉市が大きな負担を負っているわけなんですね。では、その2機目の浮き桟橋のその使用目的、それから増設する理由、これをお聞かせください。 ◯委員長(實川 隆君) 勝股港湾課長。 ◯説明者(勝股港湾課長) 2機目の浮き桟橋の使用目的ですが、主に通船の使用に使うということでございます。それと、旅客船にも使っていくということでございます。それと、2機目の桟橋の整備目的でございます。これは、千葉市ではまちづくりと一体となったにぎわいのある親水空間の創出を図るということで、千葉みなと港湾緑地の整備は最優先事業ということでございます。千葉市からは、2機目となる浮き桟橋の整備がこの千葉みなと駅前の緑地の整備の中で最も優先ということで、要望を受けて整備するものでございます。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 通船といって、お聞きしたら、沖にあるタンカーから人を運んだりするという、その船をとめるというようなお話だったんですが、その通船用の桟橋をつくるということですよね。1機目の遊船、遊船にも使うということなんですけれども、その1機目の遊船、昨年完成で3億5,000万円と聞いておりますが、1機目の桟橋の実績、遊船にもまだ使うというんですけれども、そんなにあふれちゃって大変なんだということなんでしょうか。 ◯委員長(實川 隆君) 勝股港湾課長。 ◯説明者(勝股港湾課長) 1機目の桟橋といたしましては、旅客船、主にというか旅客船で使っております。平成28年度の乗船人員は約4万1,000人と聞いております。桟橋の4万1,000人で1日当たり111人くらいということでございます。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 1日に111人、百十一、二人ですか。というと、そんなにあふれ返っているというふうにはとても思えないんですが、これで2機目が必要なのかどうかということになります。通船、違うものも使うというようなことなんですけれども、1機目と2機目の桟橋にかける税金、両方合わせると6億5,000万円になるんですよ。遊船と通船合わせて利用人数はどれぐらいになる、通船というのはどれぐらいなんですか。今、遊船のほうは1機目の工事の中で1日百十一、二人というようなことでした。通船はどうなんですか。 ◯委員長(實川 隆君) 勝股港湾課長。 ◯説明者(勝股港湾課長) 通船の利用状況ということでございますけれども、これは平成28年度の乗船人員といたしましては、これは平成28年4月1日から平成29年3月31日ということで区切らせていただいていますが、7,181人ということでございました。  以上でございます。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 そうすると、1日平均はどれぐらいなんでしょうね。どれぐらいなんですか。ごめんなさい、それもお聞きしていいですか。 ◯委員長(實川 隆君) 勝股港湾課長。 ◯説明者(勝股港湾課長) 1日当たり平均20人ということでございます。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 1機、2機桟橋を合わせると6億5,000万円使うんですよ。遊覧船と通船合わせて、利用人数は両方合わせても130人から140人ぐらいですよね。こんな少なくて、それだけお金をかけてもう1つつくる必要があるのかどうかというのが大変疑問なんです。これは使用料か何かを集めていると思いますが、通船、遊船、どれだけ、県の収入というふうになるんですよね。どれだけになっていますか。 ◯委員長(實川 隆君) 勝股港湾課長。 ◯説明者(勝股港湾課長) 1機目の桟橋、旅客船桟橋ですが、使用料収入といたしましては昨年の4月15日からことしの3月31日まででございます。約26万4,000円でございます。次に、今ほかにございます通船の桟橋の使用料でございますが、これは平成28年の4月1日から平成29年の3月31日ということで区切らせていただいています。これにつきましては約9万2,000円ということでございます。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。
    ◯岡田幸子委員 そうすると、合わせても35万6,000円ということで、両方桟橋をつくって、先ほども何度も言っているように6億5,000万円、これは計算をすると、1年間にこれだけしか使用料が入ってこないわけですから、何と1,825年かかるということになるんですね。ペイする必要がないといえばそうなのかもしれないけれども、それだけのお金をかけて、費用対効果という面ではどのようにお考えですか。 ◯委員長(實川 隆君) 勝股港湾課長。 ◯説明者(勝股港湾課長) 費用対効果でございます。この事業につきましては、背後のまちづくりと一体となったにぎわいのある親水空間の創出を図るために、千葉みなと駅前の港湾緑地の整備をしているということでございます。平成28年の2月に行われました県土整備公共事業の評価審議会におきまして、まちづくりの一翼を担うものであり地域の活性化にも寄与するということから、事業継続という評価をいただいており、費用便益比としては、BバイCなんですが、6.0ということで効果があるということで認められておるものでございます。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 今、確かにお話しいただいたように、この千葉みなとの緑地整備事業というのは、千葉県の事業として1992年から千葉市と一緒に海と陸との一体的なまちづくりということで、大型の区画整理事業が行われたその一環だったんです。その全体事業費は、国と県と市の負担分を合わせて全部で47億3,000万円、2007年に事業が開始されてからこれまでに、もうその大半を使って39億1,000万円つぎ込んでいるというふうに千葉市などからもお聞きをしております。これだけの税金をつぎ込んで、当初描いたような本当ににぎわいのあるまちづくりになっているとはとてもとても思えない状況だなと思います。  それで、あと47億3,000万円まで8億2,000万円残っているわけなんですけれども、その一環として、この第2機の桟橋をつくるということになっているわけですね。当初の計画どおりに全部8億2,000万円つぎ込んで行う予定なのか、あとどのような事業があるのか、その辺を教えてください。 ◯委員長(實川 隆君) 勝股港湾課長。 ◯説明者(勝股港湾課長) ただいま委員言われましたように、平成30年度以降の事業費としては約8億2,000万円残っているということで、これについてはぜひ完成まで持っていきたいと考えております。内容といたしましては、これから桟橋をつくるわけなんですが、これから千葉みなとの駅から今できている緑地を通じてポートパークのほうまでつなげる緑道をつくっていきたいということで、事業効果を上げていきたいと考えておりますので、継続して実施させていただきたいと考えておるところでございます。  以上でございます。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 さらにまだ岸壁なども埋め立てなどをしてつくっていくわけですよね。もう本当にそれだけの大型の事業というのはもうとめて、今あるところを整備するというふうに転換をするべきだと私は本当に考えます。これ以上の8億円もの投入というのはやるべきではないということを申し上げたいと思います。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) そのほか質疑はありませんか。  相澤道路整備課長。 ◯説明者(相澤道路整備課長) 先ほど岡田委員からも質問がございました圏央道インターチェンジアクセス強化事業に関する答弁の中で、県道千葉茂原線の接道におきましてインターチェンジ名称を(仮称)茂原長南インターと申し上げましたが、正しくは(仮称)茂原長柄インターでした。訂正しておわび申し上げます。 ◯委員長(實川 隆君) ほかにございませんか。よろしいですか。     (岡田幸子委員、「結構です」と呼ぶ) ◯委員長(實川 隆君) それでは、以上で質疑を終結します。  これより討論を行います。討論はありませんか。  岡田委員。 ◯岡田幸子委員 今、るるお話しさせていただきましたように、港にしても、大型道路にしても、開発をどんどん行う、しかし、その一方で県民が切実に望む県道の安全対策はなかなか進んでいかない、なおざりというような姿勢だと思います。今回の補正予算、これもさらにそれを推し進めるというような方向ですので、反対をさせていただきます。 ◯委員長(實川 隆君) そのほか討論ありませんか。──以上で討論を終結します。  これより採決を行います。  議案第1号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(實川 隆君) 挙手多数。よって、議案第1号は可決すべきものと決定しました。        ─────────────────────────────        議案第3号関係 ◯委員長(實川 隆君) 次に、議案第3号平成29年度千葉県特別会計流域下水道事業補正予算(第1号)を議題とします。  当局に説明を求めます。  高橋下水道課長。 ◯説明者(高橋下水道課長) 議案第3号平成29年度千葉県特別会計流域下水道事業補正予算(第1号)につきまして御説明いたします。  議案説明資料の80ページをごらんください。特別会計流域下水道事業補正額23億5,624万2,000円でございます。これは、既定予算に計上していない新規着手分の建設費の予算を計上するものでございます。印旛沼流域下水道事業の補正額は4億7,100万2,000円、ポンプ場の長寿命化対策として、汚水ポンプ更新工事などを行うものでございます。  次に、手賀沼流域下水道事業の補正額は4億1,800万円、手賀沼終末処理場の長寿命化対策として高圧受変電設備更新工事などを行うものでございます。  次に、江戸川左岸流域下水道事業の補正額は14億6,724万円、江戸川第一終末処理場整備として汚泥処理施設の設備工事などを行うものでございます。  なお、流域下水道設備の整備に当たりまして、構造上分割が困難な大規模な土木工事を施工していることや、機械設備や電気設備工事では、おのおのの処理場の仕様に合わせて機器を製作する必要があるため、工場製作と現場据えつけ工事で複数年を要することから、債務設定を行っております。補正額は3流域下水道合わせて40億3,800万円、既定予算と合わせて327億6,000万円でございます。  補正後の予算総額でございます。既定予算と合わせまして342億195万7,000円となります。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(實川 隆君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。     (「ありません」と呼ぶ者あり) ◯委員長(實川 隆君) では、以上で質疑を終結します。  これより討論を行います。討論はありませんか。  岡田委員。 ◯岡田幸子委員 流域下水道に関連しては、いつもお話しさせていただいているような過大な見積もりによってのものだということで、私たちは言わせていただいています。それに対して見直しを求めているところなんですが、見直しがされないというようなことがありますので、反対をさせていただきます。 ◯委員長(實川 隆君) そのほか討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(實川 隆君) 以上で討論を終結します。  これより採決を行います。  議案第3号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(實川 隆君) 挙手多数。よって、議案第3号は可決すべきものと決定しました。        ─────────────────────────────        議案第4号関係 ◯委員長(實川 隆君) 次に、議案第4号平成29年度千葉県特別会計港湾整備事業補正予算(第1号)を議題とします。  当局に説明を求めます。  勝股港湾課長。 ◯説明者(勝股港湾課長) 議案第4号平成29年度千葉県特別会計港湾整備事業補正予算(第1号)について御説明いたします。  議案説明資料の75ページをお開きください。港湾整備事業費の補正額は、7億2,900万円の増額でございます。補正内容といたしましては、港湾施設整備費の増額でございます。これは、千葉港、木更津港、館山港の埠頭用地の整備や、千葉港、千葉中央地区や葛南中央地区の上屋の耐震改良、また千葉中央地区の老朽化したガントリークレーンの更新を受けた調査設計を行う経費でございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願い申し上げます。 ◯委員長(實川 隆君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。  塚定委員。 ◯塚定良治委員 1つだけちょっと伺いたいと思いますが、今言われた千葉港の中央埠頭の機能強化は非常に大事なことだというふうに思っております。港湾事業者の要望の中で、今説明ありましたガントリークレーンの話でありますけれども、このガントリークレーン1号の更新と、野積み場の拡張整備の必要性と、それぞれの事業の財源はどうか、一応確認の意味で伺っておきたいと思います。 ◯委員長(實川 隆君) 勝股港湾課長。 ◯説明者(勝股港湾課長) ガントリークレーンの更新と野積み場整備の必要性とその財源ということでございますが、初めのガントリークレーンについてですが、今回、改修、更新をしようとしているのは1号機でございまして、1号機は平成6年に運用を開始し、一般的な耐用年数の17年を超え、22年が経過しているところでございます。近年、老朽化により補修頻度が増加しているところであり、企業活動の妨げにならないように更新するものであり、今年度から基礎調査や詳細設計に着手し、平成32年度中の完成を目指しているところでございます。  また、野積み場の拡張整備事業につきましては、近年の完成自動車取扱量の増加に伴う野積み場不足に対応するためのものでございます。どちらの整備につきましても、千葉港で港湾運送事業を行っている利用者等からの改善要望を受けての事業となります。なお、財源でございますが、施設利用の受益が後年に及ぶことから、地方債により資金を調達し、全て利用者から支払われた野積み場や荷さばき地、またクレーンの使用料等の港湾施設の使用料収入により償還することとしております。  以上でございます。 ◯委員長(實川 隆君) 塚定委員。
    ◯塚定良治委員 はい、わかりました。このガントリークレーンの1号機整備については、今、平成32年度中の完成を目指して、ことし基礎調査と詳細設計をするというお話でありました。これも現場の様子を聞きますと、昨年度、コンテナのガントリークレーンの故障により、コンテナの積み荷が半日おくれて、荷積みの業者、それから船の業者さんに大変な迷惑をかけて、損害額は私もわかりませんけれども、こういうことは絶対あっちゃいけないということで、千葉港の信頼にもかかわることでありますので、早速現場の声を聞いて対応するという話で結構な話だというふうに思っております。  今、ガントリークレーンは2機ありまして、その1号機の更新ということであります。これは並行して作業というか仕事をしていると思いますので、それに影響ないように進めていただく、それもどういうふうに工事を進めるかという、設計を検討するということだと思いますので、くれぐれも現状の機械が動きながら更新をするということ、大事なことだと思いますので、くれぐれも作業に影響がないようにお願いしておきたいと思います。要望といたします。  それと、今申し上げましたように、去年故障したということで電気関係の故障というふうに聞いています。これで、ちょっと詳しくはどこの業者さんがその機械の修理に当たっておられるのか、担当されているのかわかりませんけれども、聞いたところによると、よその港ではこういうことはあり得るので、やはり港のどこかに常駐するというか、修理技術者をコンテナターミナルに駐在させるような仕組みがとられているというふうにも聞いております。そのぐらいの配慮がやっぱり必要かなと。お金かかりますのでちょっと難しいという話はあると思いますけれども、それは今後検討していただいて、基本的には十分な整備、ガントリークレーンの日常の十分な整備とあわせて、万が一のトラブルのときにはすぐ来ていただけるという体制をしっかりとっていただきたいことをこの際要望しておきたいと思います。お願いします。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) そのほか。  岡田委員。 ◯岡田幸子委員 昨年の当初の予算は17億円だったんですね。ことし比べますと、補正を含めて4億円も増加をしているという数字を見ております。これは、新規着手分の野積み場の拡張整備事業、先ほど塚定委員のお話の中で完成自動車の取り扱いの増加のためだという御答弁がありましたけれども、その野積み場の拡張整備が主な要因というふうになるんでしょうか。 ◯委員長(實川 隆君) 勝股港湾課長。 ◯説明者(勝股港湾課長) 野積み場の拡張整備が主な要因ということでございます。     (岡田幸子委員、「わかりました」と呼ぶ) ◯委員長(實川 隆君) そのほか質疑ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(實川 隆君) 以上で質疑を終結します。  これより討論を行います。討論はありませんか。  岡田委員。 ◯岡田幸子委員 これまで港湾事業に対しては賛成をさせていただいていたんですけれども、代表質問の中でもお話をしたように、長期構想で今後の完成自動車のストックヤードの拡張やら、コンテナ貨物の置き場などの大規模な拡張整備が行われようとしております。これまでの特別会計とは様相が変わってきているなということをつくづく思います。先ほども完成自動車取扱量の増加によって、この野積み場を新規で事業をするよということがありました。これは、本当に大規模開発につながる港湾事業であるというふうに判断しましたことから、今回からは反対という形になります。よろしくお願いします。 ◯委員長(實川 隆君) 塚定委員。 ◯塚定良治委員 私は、今申し上げましたけれども、これから千葉県の港湾というのは神奈川とか東京に負けないような港湾振興策を図らなければ大変おくれるだろうと。それは、今農水産物も、今知事がトップセールスされております。東南アジア等に向けて、やっぱり千葉県から、船から出すという方向性は農林水産のほうの担当の方々も言われているし、大事なことだというふうに思っています。  そういう意味からいきますと、港湾は非常におくれていると。今後の港湾振興のためには、今言われたように自動車の輸出、輸入、これについても、今現場を見ればどれだけ置き場がなくて、あちこち活用して置いているかと。たしか山武に工場がありますね、そういう方々の声もあるし、ともかく現場の声を聞けば反対する理由はないというふうに私は意見を述べさせていただいて、賛成の立場で主張したいと思います。 ◯委員長(實川 隆君) そのほか討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(實川 隆君) 以上で討論を終結します。  これより採決を行います。  議案第4号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(實川 隆君) 挙手多数。よって、議案第4号は可決すべきものと決定しました。        ─────────────────────────────        議案第5号関係 ◯委員長(實川 隆君) 次に、議案第5号平成29年度千葉県特別会計土地区画整理事業補正予算(第1号)を議題とします。  当局に説明を求めます。  小川市街地整備課長。 ◯説明者(小川市街地整備課長) 議案第5号平成29年度千葉県特別会計土地区画整理事業補正予算(第1号)について御説明いたします。  お手元の議案説明資料77ページをお開きください。特別会計土地区画整理事業の補正額は、50億7,670万9,000円の増額でございます。主な内容といたしましては、金田西地区で7億6,776万1,000円、運動公園周辺地区で18億3,010万5,000円、柏北部中央地区で22億746万2,000円、木地区で2億7,138万1,000円を計上しており、土地区画整理事業費として移転補償、道路整備、造成工事等に要する経費でございます。補正後の総額は157億2,056万4,000円となります。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。 ◯委員長(實川 隆君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。  高橋委員。 ◯高橋 浩委員 では、ちょっと質問させていただきます。  先ほど6月の補正予算の関係で、道路全体の予算というものが少なくなってきているというお話がございましたが、今のやはり全体の予算の関係を考えるといたし方ないのかなというふうに思ったりもします。しかし、その少ない中でも必要なところにどこまできちんとお金を投入できるかなというふうに考えるわけでありますが、本会議でも代表質問で質問させていただきましたが、やはり高速ネットワークというものを充実させていくことによって、人々を呼び込むことが一番先にやるべきことじゃないかというお話をさせていただきましたが、それによってアクアラインの800円効果も含めて、地価を上げるということが必要だということでお話をさせていただいたわけでございますが、今回、金田の西地区に予算を幾らか出していただけるということでありますけれども、今回の予算でどのような工事をしていただけるのかをまずお聞きしたいと思います。  それともう1点は、椎の森工業団地が袖ケ浦にございますが、それの入札が行われまして、最低価格を10億円上回る価格で買っていただける方が出たということであります。これを茂原の場合に、茂原のにいはる工業団地の場合には最低価格と同等の金額しかいかなかったということでございますけれども、評価額においても三、四年前から考えれば逆に上がっている最低価格であるんだと私は考えておりますが、今度、金田地区というところが県がお金を投入していただいて進めていただいているわけですけれども、保留地の販売が過去行われておりますけれども、その最初の保留地の予定価格と今の現在の価格というのがどのような状況になっているのかお聞かせいただけたらなというふうに考えます。 ◯委員長(實川 隆君) 小川市街地整備課長。 ◯説明者(小川市街地整備課長) お答え申し上げます。金田西地区での平成29年度6月補正予算につきましては、先ほど申し上げたように約7億7,000万の増額でございまして、当初予算と合わせまして約23億9,000万円となっております。その事業内容といたしましては、早期保留地処分のため、北側の大型街区の造成も進めるとともに、地区の幹線道路でございます金田1号線、金田岩根線、金田4号線など、道路整備のための移転補償費と工事請負費など、必要な事業経費を計上しております。  次に、保留地の販売状況でございますけれども、ことしの5月末まででございますけれども、約1.3ヘクタールを処分いたしまして、約5億円の収入を得てございます。その平均売却単価につきましては、1平方メートル当たり3万4,100円となっております。御質問のございました現在の事業計画における保留地予定価格は、1平方メートル当たり2万6,900円でございます。実際の販売価格は、先ほど申し上げたように3万円を超えておりまして、予定価格よりも高値で処分できている、そのような状況でございます。 ◯委員長(實川 隆君) 高橋委員。 ◯高橋 浩委員 ありがとうございます。少し当初の予定価格よりも上がっているというのは確かにあるわけでありますけれども、区画整理とか土地販売を考えると、周りの状況、雰囲気によって、ある程度購入される方はその単価というものをやはり高く考えていただけるという状況があるわけであります。実際的なことをお話しすると、金田の東地区においては、基本的には今、平米単価で言うと5万円ぐらいになっております。それは、もう町の概成ができているからであります、すぐ隣でありますので。しかし、まだ金田の県のやっていただいている西地区においては、全てができ上がっていない状況の中で、草が生えている部分もあるということの中で、まだ単価がそこまでしか上がっていないということの中で、保留地の販売価格がそこでとまってしまっているということだと考えます。  そこで、できるだけ早くつくっていただきたいわけですけれども、31年度という目標の中で金田の西地区では事業を行っていただいていますが、それが可能なのかどうかというのをお聞かせください。 ◯委員長(實川 隆君) 小川市街地整備課長。 ◯説明者(小川市街地整備課長) お答え申し上げます。現在、金田西地区では都市計画道路金田1号線、金田岩根線を初めとする幹線道路、また上下水道などライフライン、大型街区などを含め宅地造成などを行っております。引き続き整備を進めるとともに、事業に御理解いただけない地権者の説得など課題がございます。その課題を解決し、現事業計画の施行期間であります平成31年度の完成に向け、木更津市と連携し事業を推進してまいりたい、そのように考えております。  以上でございます。 ◯委員長(實川 隆君) 高橋委員。 ◯高橋 浩委員 確かに区画整理ですので、地主さんに御理解をいただいて進めなければならないということはあると思います。しかし、私が一番考えるのは、公共的にこのように進んでいくという中で、やはり全体のことを考えて、市民の皆さんも進んでいっていただくべきだろうというふうに考えます。これから人口が減少する中で、私は何にしろ早く進めなければ時期を失ってしまうということが懸念、私はしておりますので、ぜひ、できる限り早期に進められるように努力をお願いできたらなというふうに思います。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) そのほか質疑ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(實川 隆君) 以上で質疑を終結します。  これより討論を行います。討論はありませんか。  岡田委員。 ◯岡田幸子委員 繰り返し私たちは規模の縮小などを提案しております。改善されずに事業が進んでいるということから、これも反対させていただきます。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) そのほか討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(實川 隆君) 以上で討論を終結します。  これより採決を行います。  議案第5号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(實川 隆君) 挙手多数。よって、議案第5号は可決すべきものと決定しました。        ─────────────────────────────        議案第10号関係 ◯委員長(實川 隆君) 次に、議案第10号使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。  当局に説明を求めます。
     川上建築指導課長。 ◯説明者(川上建築指導課長) 議案第10号使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定についてを御説明いたします。  お手元の常任委員会資料の6ページをお開きください。改正の理由ですが、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律施行規則の改正に伴い、建築物エネルギー消費性能確保計画に軽微な変更がある場合の手続が定められたことから、当該事務に係る手数料を新設するものでございます。  改正の内容ですが、省令第11条の規定による建築物エネルギー消費性能確保計画軽微変更該当証明書の交付申請手数料を新設いたします。当初の計画に変更が生じた場合の手続であり、手数料の額は、当初の計画の判定に係る手数料の半額としております。  施行期日につきましては、平成29年8月1日からとしております。  説明は以上でございます。よろしく御審議くださるようお願いいたします。 ◯委員長(實川 隆君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。  岡田委員。 ◯岡田幸子委員 エネルギー対策を行う事業者がふえるということは大変大事なことだと思います。しかし、その認定を受けるために何度も手数料を取られるということになるわけですよね。この対策そのものを諦めてしまうという事業者がふえることは予測されませんか、こうやって何度も何度も手数料、手数料ということになるわけで、その辺はどう考えていらっしゃいますか。 ◯委員長(實川 隆君) 川上建築指導課長。 ◯説明者(川上建築指導課長) 本手数料で定めております判定手数料、手数料につきましては、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律に基づきまして、2,000平米以上かつ非住宅建築物について義務づけられる、基準適用が義務づけられる手数料でございまして、手続を諦めるということにつながるものではないというふうに考えております。     (岡田幸子委員、「わかりました」と呼ぶ) ◯委員長(實川 隆君) そのほか質疑ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(實川 隆君) 以上で質疑を終結します。  これより討論を行います。討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(實川 隆君) 以上で討論を終結します。  これより採決を行います。  議案第10号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(實川 隆君) 挙手全員。よって、議案第10号は可決すべきものと決定しました。        ─────────────────────────────        議案第18号、議案第19号関係 ◯委員長(實川 隆君) 次に、議案第18号、議案第19号、契約の変更についての2議案については関連する議案ですので、一括議題とします。  当局に説明を求めます。  高橋下水道課長。 ◯説明者(高橋下水道課長) 議案第18号及び第19号の契約の変更につきましては関連がございますので、一括して説明いたします。  お手元の常任委員会資料11ページから12ページになります。本2議案は、平成29年2月定例県議会の議決を得て契約した江戸川第一終末処理場汚泥処理施設土木工事及び江戸川第一終末処理場水処理第一系列最終沈殿池機械設備工事につきまして、公共工事設計労務単価の運用に係る特例措置に基づき契約額を変更するものでございます。  当該工事の変更契約の締結に当たり、千葉県県有財産及び議会の議決に付すべき契約に関する条例第2条の規定により、議会の議決を得ようとするものでございます。  それでは、おのおのの議案について説明いたします。前方にあります図面もあわせてごらんください。江戸川第一終末処理場は、市川市の南部、東西線妙典駅より南東約1.5キロメートルの位置に建設しております。江戸川第一終末処理場の全体平面図でございます。  初めに、議案第18号江戸川第一終末処理場汚泥処理施設土木工事ですが、汚泥処理棟の地下部分及び関連する汚泥濃縮タンクなどを整備するもので、工事箇所は図の赤色箇所となります。変更契約の内容についてですが、当初の契約金額9億460万8,000円から250万3,440円、約0.3%増額し、9億711万1,440円に変更します。  次に、議案第19号江戸川第一終末処理場水処理第一系列最終沈殿池機械設備工事ですが、最終沈殿池に汚水処理を行うための機械設備を整備するもので、工事箇所は図の青色箇所となります。変更契約の内容についてですが、当初の契約金額5億7,240万円から110万5,920円、約0.2%増額し、5億7,350万5,920円に変更します。  以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長(實川 隆君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。  岡田委員。 ◯岡田幸子委員 よろしくお願いします。今御説明がありました労務単価の引き上げに伴って、元請から契約変更の申請があったということだと思います。その事業に、要するにいろんな方々がかかわっているわけですよね、働く方々。その人たちの賃上げというようなことで、今回の契約変更ということになると思うんですけれども、その事業に携わる全ての業種の全ての労務者が賃上げになるというのが必要だと思います。どのような業種があって、人数は何人か把握されておりますか。 ◯委員長(實川 隆君) 高橋下水道課長。 ◯説明者(高橋下水道課長) 人数、業種の関係でございますが、積算においてその作業に係る金額のうち何%が労務費という計算をしておりまして、作業者の人数を積み上げてはおりません。また、作業に係る金額が材料費や労務費の区別なく、単位当たりで算出しているものもございまして、労務費の額を正確に算出することはできません。変更額につきましては、積算システム上で新旧の労務単価を入力し比較することにより増額分を算出しているところでございます。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 労務単価の引き上げということが一番大事な目的であるんですけれども、結局人数も業種も、その方法というかシステムがなくてわからないというようなお話でした。何次下請まであるかわからないですけれども、下請の方々には行き届かなくても仕方がないのかなというふうに考えているのかどうかということなんですけれども、国の施策ですよね、これは。国はどのように言っているんでしょうか、これについて。労務単価の引き上げの必要として、その税金の値上げをするわけですよね。税金を使って今度の引き上げをするわけなんですけれども、国のそういう規定というか、そういうのはないんですか。 ◯委員長(實川 隆君) 神作技術管理課長。 ◯説明者(神作技術管理課長) 技術管理課長です。  県発注工事の積算に使用しております設計労務単価につきましては、国が行う公共工事従事者の賃金実態調査の結果をもとに決定したものでありまして、これについては賃金実態を反映したものと考えております。国の通知におきましても、賃金の適正な支払いとか、新設計労務単価を早期に適用しなさいとか、そういう通知は国のほうからも来ておりまして、関係団体にもその旨通知されているものと考えております。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 国交省建設工事請負契約約款というのがありまして、その中にですけれども、元請人または下請人は、相手方に対して前項の協議を求めることができる。いわゆる契約の変更をしてくださいねという協議を求めることができるというふうな条項があるんですよ。それで、この元請の人が県に対して契約の変更というふうに今回出してきたんですよね。ということは、下請の人もできるというふうに私は思うんですけれども、その辺はどうなんですか。 ◯委員長(實川 隆君) 神作技術管理課長。 ◯説明者(神作技術管理課長) 特例措置による請求につきましては、契約しておりますのが元請の業者さんになりますので、あくまでも元請の業者からの請求になります。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 そうすると、下請の人もその元請に対してそういう協議というか、変更してくださいねと言うことができるということですよね。それについては県は全く関与しないということなんですか。どうなんでしょう。 ◯委員長(實川 隆君) 萬谷建設・不動産業課長。 ◯説明者(萬谷建設・不動産業課長) 賃金ですとか福利厚生などの労働条件の決定に関しましては、労働基準法では、同法の第2条第1項で、労働条件は労働者と使用者が対等の立場において決定すべきものとしておりまして、したがって、労働条件の決定につきましては、労使の交渉とか合意によって行うことを基本原則としているというふうに考えております。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 要するに、元請の人たちが県には要求してくるわけですよね。これだけの二百何十万の上乗せをするというようなことになっているわけで、それは本来であれば全ての働く人たちに行き届くようにするというのが本来の目的ではないんですか。それについては民民だから仕方がないという、こちらは把握しなくてもいいというようなことになるわけですか。 ◯委員長(實川 隆君) 神作技術管理課長。 ◯説明者(神作技術管理課長) 今回の特例措置につきましては、適切な賃金水準の確保を促し、技能労働者の処遇改善を図ることを目的としておりますが、賃金につきましては、先ほどもお答えしておりますけれども、労働基準法に基づき労働者と使用者の間で自主的に決定されるものと認識しております。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 では、ちょっと角度を変えます。今までもこの下水道の関係で、労務単価の引き上げというのが何回か契約変更というのがあったと思います。幾つの事業で何回ぐらいあったのか。下請からのそういう、ここの約款に示されているような、下請から元請に対して契約変更してくださいというのがあったかどうかという、そこも県は捉えていないということなんですか。それとも捉えて、それくらいは知らせてもらっているのかどうか、その辺を教えてください。 ◯委員長(實川 隆君) 神作技術管理課長。 ◯説明者(神作技術管理課長) 下請からの請求につきましては把握をしておりません。そして、昨年度の平成28年2月1日の労務単価の改定のときも特例措置を講じたわけですけれども、その対象件数につきましては約4割が特例措置を請求しております。金額にしましては8割強の金額が変更増となっております。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。
    ◯岡田幸子委員 数字で教えていただけません、何回ぐらい変更があって、その8割、どれぐらいが契約変更になったのか。それについて全く、下請からは何もなかったのかどうかというのは全く把握していないということでいいんですか。 ◯委員長(實川 隆君) 高橋下水道課長。 ◯説明者(高橋下水道課長) 流域下水道事業についての御質問でございますので、県の実施しております流域下水道事業について私のほうからお答えさせていただきます。今回の特例措置に基づきまして、流域下水道における対象案件数は全部で15件ございました。このうち6件について元請から請求がございまして、1件が変更契約済み、残りの5件について現在変更契約手続を行っているところでございまして、2件についてただいまお諮りしているところでございます。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 それについて、下請からもそういう協議を求めることができるよと国ではやっている、求めているわけなんですけれども、それについては県は何もわからない、知らない、調べもしないということでいいんですか。 ◯委員長(實川 隆君) 高橋下水道課長。 ◯説明者(高橋下水道課長) 千葉県の建設工事適正化指導要綱におきましては、元請のほうが変更があった場合につきましては届け出をするということになってございまして、今回の案件につきましても届け出がなかったというところでございます。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 やっぱり県も下請からそういう契約変更があったかどうかというのは知っているわけなんですよね。今、なかったというようなことがお答えがありました。やっぱり下請業者が契約金額、労務単価が引き上がったから契約金額を変更してくださいと元請に言うということは、やっぱりできないんじゃないでしょうかね。そうすると、労務単価が下まで合わない、おりてこない、引き上げにはならないということになるんじゃないですか。その辺はそれでいいというふうに考えているのかどうか。実際になかったわけですよね、千葉県の中では。元請だけは契約金額を上げて、だけれども、下請からはどこも金額の引き上げをしてくださいという要求はなかったというようなことになれば、何次下請になるかわからないけれども、下請には回ってこないということになるじゃないですか。それを民民だから仕方がないというふうにしちゃっていいのかどうか、もう一度お答えください。 ◯委員長(實川 隆君) 萬谷建設・不動産業課長。 ◯説明者(萬谷建設・不動産業課長) 県では、県発注工事の受注者に対しまして、ちょっと先ほどもございましたが、千葉県建設工事適正化指導要綱によりまして、関係法令の遵守及び下請契約の適正化の徹底について要請しているところでございまして、そういったことを通じてそういった適正化が図られているものと、そういうふうに認識しております。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 そういうふうにおっしゃっても、結局はどうなのかわからないということなんですよね。だから、ちゃんとやっぱり調査をする必要はないんですか。せっかく労務単価引き上げに伴っての増額ですよね。それが下までおりてこないということになれば、これは税金の無駄遣いだし、それを執行している県の責任ということになるんじゃないですか。 ◯委員長(實川 隆君) 萬谷建設・不動産業課長。 ◯説明者(萬谷建設・不動産業課長) 先ほども申し上げましたが、建設労働者の賃金につきましては、労働基準法に基づきまして労働者と使用者の間で自主的に決定されるものと認識しておる中、本県といたしましては、県発注工事の受注者に対しまして、千葉県建設工事適正化指導要綱等によりまして、下請、取引の適正化の徹底を要請しているところでございます。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 県の姿勢がよくわかりました。やっぱり公契約条例などで本当に全ての方々の労務単価が上がる、そのシステムが本当に必要だと思いました。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) そのほか質疑ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(實川 隆君) 以上で質疑を終結します。  これより討論及び採決を行います。  討論及び採決は分割して行います。  初めに、議案第18号の討論を行います。討論はありませんか。  岡田委員。 ◯岡田幸子委員 今、いろいろ論議させていただきました。今議案の契約の変更については、労務単価の引き上げに伴う契約の変更ということで賛成なんですけれども、下水道事業、これは何度も申し上げておりますように、過大な見積もりのもとで行われ、我々は縮小など改善を求めておりますが、全く行われていないことから、今議案にも反対をいたします。 ◯委員長(實川 隆君) そのほか討論ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(實川 隆君) 以上で討論を終結します。  これより採決を行います。  議案第18号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(實川 隆君) 挙手多数。よって、議案第18号は可決すべきものと決定しました。  次に、議案第19号の討論を行います。討論はありませんか。──以上で討論を終結します。  これより採決を行います。  議案第19号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(實川 隆君) 挙手多数。よって、議案第19号は可決すべきものと決定しました。  以上で議案の審査を終了します。        ─────────────────────────────        国による防災・減災対策の充実強化に関する意見書(案)関係 ◯委員長(實川 隆君) 次に、意見書が1件提出されておりますので御協議願います。  意見書の文案はお手元に配付してあります。民進党及び千翔会から国による防災・減災対策の充実強化に関する意見書(案)が提出されておりますが、本意見書案は当委員会の所管に属する部分がありますので、所管部分について御協議願います。  なお、本意見書案は2つ以上の委員会にわたりますので、協議結果は参考意見として議会運営委員会に報告することとなります。よろしくお願いします。  本意見書案について御意見がありましたら御発言願います。  今井委員。 ◯今井 勝委員 国による防災・減災対策や予算の拡充強化が必要であるということは言うまでもないところであります。しかしながら、当委員会に付議されました橋梁等道路構築物や緊急輸送道路沿道建築物等の耐震化、また旧耐震基準の共同住宅などの耐震診断、耐震改修、土砂災害警戒区域の指定に係る基礎調査費などに関する国の財政措置の充実強化につきましては、本県から国に対し、国の施策に対する重点提案、要望を初めとした要望が行われております。また、国においてもこれらの防災・減災対策が重要であることは十分認識されており、御尽力をいただいているものと考えられます。  これらの状況を踏まえますと、今あえて意見書として取り上げる必要はないものと考えております。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) そのほか発言はありませんか。──それでは、本趣旨の意見書案を発議すべきものとして議会運営委員会に報告することに賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長(實川 隆君) 挙手少数。意見の一致が見られませんので、発議することに意見の一致が見られなかった旨、議会運営委員会に参考意見として報告することとします。        ─────────────────────────────        諸般の報告・その他の関係 ◯委員長(實川 隆君) 次に、諸般の報告・その他について御質問がありましたら御発言願います。  宇野委員。 ◯宇野 裕委員 2点お尋ねをさせていただきたいと思います。  1点目は、河川及び海岸の津波対策の進捗状況でございます。東日本大震災が発生してからことしで6年、そしてもう現在6年を経過をしているわけでございます。九十九里海岸沿岸の津波対策事業も、この委員会でも何度も御質問をさせていただいているところでございますが、最終盤を迎えているのではないかなというふうに思っております。また、工事も着実に進んでいるように見てとれるわけでございます。先ほどの部長の御説明の中にもありましたが、九十九里有料道路のかさ上げについては、真亀ジャンクションより北側区間については今月の末ごろに完成するとのことであります。また、残る区間の早期の完成についても、この点についてはぜひ強調させていただいて、お願いをしたいというふうに思う次第でございます。  私の匝瑳市、九十九里海岸に面しているわけでございますけれども、野手海岸というところがございます。また新川という川があるわけでございますが、この野手海岸、新川において対策工事が進められております。地域の皆様方は大変この進捗状況について関心が高いわけでございまして、また、安心して暮らせるように一日も早く工事が完成できることを願っている住民が多いわけでございます。私もそれを応援している立場でございまして、対策のさらなるスピードアップをお願いしたいところでございます。  そこでお伺いをしたいわけでございますが、匝瑳市域における河川及び海岸の津波対策の進捗状況はどうかということでございます。では、とりあえず1点お願いします。 ◯委員長(實川 隆君) 岩船河川整備課長。 ◯説明者(岩船河川整備課長) 匝瑳市域における河川及び海岸の津波対策の進捗はどうかという御質問でございます。新川における津波対策、こちらにつきましては河口から新浜大橋までの区間、左右岸合わせて2.2キロメートルの堤防かさ上げ工事の全てがこの6月に完成したところでございます。また、野手海岸の津波対策につきましては、野手地区から栢田地区まで、この3キロメートルの区間で堤防のかさ上げ工事を行っておりまして、このうち2.5キロメートルの区間につきましては海岸侵食が著しいため、護岸の整備を行った後に堤防のかさ上げを実施しているところでございます。進捗といたしましては、昨年度末までに1.4キロメートルの護岸整備と0.7キロメートルの堤防のかさ上げが完成しております。引き続き事業の進捗に努めてまいりますので、御協力よろしくお願いしたいと思います。 ◯委員長(實川 隆君) 宇野委員。 ◯宇野 裕委員 ありがとうございます。この新川の津波対策、大変技術的には難しい部分もあったと思います。全区間において完成したということをお伺いしてほっとしたところでございます。関係者の皆様に心から感謝申し上げたいと思います。  また、野手海岸の津波対策については、まだ途上ということでございますけれども、そろそろゴールが見えてきたのではないかなと思いますが、早期完成に向けて、引き続き御尽力いただきますようお願いをしたいと思います。  2点目であります。先ほど木下委員からも御指摘ありました道路問題でございます。その中で銚子連絡道路についてお尋ねをしたいと思います。
     銚子連絡道路は、山武市を起点として銚子市まで至る30キロメートルの地域高規格道路であります。この道路、圏央道の整備効果を海匝、銚子などの東総地域というふうに地元では言っておるわけでございますけれども、この地域に波及させるための極めて重要な道路でないかなというふうに常々思っているところでございます。また、現在2期区間として横芝光インターチェンジから私の地元の匝瑳市に至る5キロメートルの整備が進められておりますが、これまで交渉が難航しておりました時曽根地区というところがあるわけでございます。それから、笹曽根地区があるわけでございますけれども、この地区、両地区において昨年度事業に対する理解がやっと得られまして、道路の設計などが進められていると聞き及んでおります。今後は、早期に用地取得に着手していただいて、地権者の皆様方へ丁寧な説明を行いながら、事業を着実に推進していくことが重要であると考えているところでございます。  そこで1点お伺いしたいと思います。銚子連絡道路2期区間の進捗状況はどのようになっているでしょうか。 ◯委員長(實川 隆君) 相澤道路整備課長。 ◯説明者(相澤道路整備課長) 銚子連絡道路2期区間の進捗状況はどうかとの御質問ですが、銚子連絡道路2期につきましては、圏央道へのアクセス向上や国道126号の交通混雑の緩和を図るため、横芝光町から匝瑳市に至る延長5キロメートルの整備を実施しております。用地取得の進捗状況につきましては、面積ベースで約5割となっており、匝瑳市時曽根地区、笹曽根地区におきましては、昨年度末に事業に対する理解が得られたことから、早期に用地交渉ができるよう測量を行うとともに、道路や橋梁の設計を進めております。また、まとまった用地を確保している横芝光町や匝瑳市八日市場地区などで、盛り土や排水路などの工事を実施しています。引き続き地元の皆様の御理解と御協力をいただきながら、残る用地の取得を進め、事業の推進に努めてまいります。 ◯委員長(實川 隆君) 宇野委員。 ◯宇野 裕委員 ありがとうございます。公共事業というのは、一番難しいのはこの用地取得というところでございます。これには土木事務所の皆さん初め関係者の皆様方、また地元の市の職員の皆様方の協力を得ながら、地道に地権者の皆様方に足を運んで御理解をいただく、この地道な作業の繰り返しになるわけでございますが、ぜひ職員の皆様方にその旨をお伝えをしていただいて、早期に用地取得、ことしの末から来年の春ごろにはその段取りができるというふうに今お話を聞いていて感じたわけでございますけれども、この用地取得については大変御苦労があるわけではございますけれども、この区間、あるいは用地がまとまった段階で、固まりができた段階で部分的に工事を少しずつ進めていっていただいて、時間を短縮していただけるようにお願いをしたいというふうに要望をして、私の質問を終わります。 ◯委員長(實川 隆君) 今井委員。 ◯今井 勝委員 私からは、国道16号線の野田─柏間の慢性的な渋滞解消に向けての対策はどうなっているのかということと、また、今回の肉づけ予算にそれが反映されているのかを、ちょっとお聞かせ願いたいと思います。 ◯委員長(實川 隆君) 北岡道路計画課長。 ◯説明者(北岡道路計画課長) 国道16号の渋滞対策の御質問でございますけれども、委員御承知のとおり、国道16号につきましては交通の集中により慢性的な交通混雑が発生しているところでございます。このため、国では国道16号の現道対策として、柏市域において交差点改良やバスベイの設置を今まで行ってきたところでございます。そういう中で、現在柏警察署入口交差点、こちらのほうの改良事業を進めているところでございます。さらに、現道対策を進めているところでございますけれども、抜本的な対策として国道16号のバイパスとなります千葉柏道路、こちらについて、国において計画の具体化に向けた検討が引き続き進められているところでございます。  県としましては、引き続き国道16号の沿線の関係市と連携を図りながら、国道16号の渋滞対策については国に働きかけてまいる所存でございます。 ◯委員長(實川 隆君) 今井委員。 ◯今井 勝委員 ありがとうございます。今、御発言の中で千葉柏道路の新設も含めてというお話がございました。これからも鋭意努力していただいて、一日も早い渋滞解消を実現していただけるよう要望して終わりにします。ありがとうございました。 ◯委員長(實川 隆君) 鶴岡委員。 ◯鶴岡宏祥委員 3点お聞きします。  初めに、公共事業の早期執行についてお伺いします。昨年は、県として上半期7割執行の目標を掲げて早期執行に取り組み、おおむね目標に近い契約率であったと聞いておりますが、本年度は当初予算が骨格予算であり、6月補正分についてはこれから執行に向けた準備に入るわけですが、県土整備部では早期執行に向けてどのように取り組んでいくのかお伺いをします。これが1点目。  2点目は、道路に行きます。長生グリーンラインの進捗状況と今後の見通しはどうなのか。というのは、2020年に一宮でサーフィンの東京オリンピックということで、地元では道路はどうなっているのかという声が多いので、まずこれを、2点目をお伺いします。  3点目、河川をお聞きします。私の地元、茂原市を流れる一宮川では、たび重なる浸水被害が発生して、特に平成25年10月の台風では甚大な被害が発生しました。そこで、県や茂原市では、国土交通省に登録された一宮川流域茂原市街地安心プラン、通称100ミリ安心プランに基づき、いわゆるゲリラ豪雨に対し、地域の皆さんが安心して暮らせるよう、治水対策や下水道対策、さらに防災情報の提供など、ソフト対策を組み合わせ、取り組みを進められております。一宮川の抜本的な水害対策が着実に進むことを期待しております。  そこで伺います。一宮川の100ミリ安心プランの進捗状況と今後の見通しはどうかお伺いをします。  以上3点です。 ◯委員長(實川 隆君) 生稲県土整備政策課長。 ◯説明者(生稲県土整備政策課長) 私からは公共事業の早期執行についての御質問にお答えさせていただきます。平成29年度の当初予算は骨格予算でございまして、今、今議会で審議いただいています6月補正予算、これを認めていただきますと、今後はこれとあわせてやっていくという必要がありますことから、計画的な発注による事業の早期執行と、そして適切な進捗管理、そういった取り組みをしていくことが重要であるというふうに考えております。本年度は、昨年と違いまして国から早期実施にかかる要請はございませんが、県土整備部といたしましては、これは大事と考えまして、部独自の取り組みといたしまして、繰り越し予算を含めた当初予算、これに対しまして上半期で8割の執行を目標に設定いたしまして、現在早期執行に向けて取り組んでいるところでございます。  また、今御審議いただいています6月補正予算につきましても、成立いたしましたら、改めまして目標を設定いたしまして、速やかに執行できるように取り組んでいきたいというふうに考えています。  また、計画的な執行に向けましては、本庁と出先機関、これが連絡を密にするということで、公共事業進行管理調整会議、そういったものを設けまして、進捗管理、意見交換を行うことにより、全力で努めてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◯委員長(實川 隆君) 相澤道路整備課長。 ◯説明者(相澤道路整備課長) 私からは長生グリーンラインの進捗状況と今後の見通しはどうかとの御質問についてお答えいたします。  長生グリーンラインは圏央道と接続し、長南町から茂原市を経て一宮町に至る地域高規格道路であり、圏央道のストック効果を外房地域に広く波及させる上で大変重要な道路です。現在、茂原長南インターチェンジから広域農道茂原市道1級10号線までの6.5キロメートルの整備を進めており、用地取得の進捗状況は面積ベースで約7割となっております。工事につきましては、長南町区間におきまして3つの橋梁が概成し、現在ボックスカルバートや盛り土の工事を実施しているところです。引き続き地元の皆様の御理解と御協力をいただきながら残る用地の取得を進め、まずは茂原長南インターチェンジから県道茂原大多喜線までの区間について、平成31年度までの供用を目指してまいります。 ◯委員長(實川 隆君) 岩船河川整備課長。 ◯説明者(岩船河川整備課長) 私からは一宮川の御質問についてお答えいたします。一宮川におきましては、上流域の洪水を市街地に極力流さないことを目的とした第2調節池、こちらの増設を進めておりまして、昨年11月に着手いたしました用地取得の進捗率は、ことし6月末で約7割となっているところでございます。この第2調節池につきましては、工事内容等を説明するため、今月地元説明会を開催しまして、その後、工事用道路また既設水路の切り回し工事に着手する予定でございます。また、阿久川との合流点の改良工事につきましては、現在詳細設計を実施しておりまして、その後、護岸工事に着手する予定でございます。  今後とも茂原市と連携を図りながら事業進捗を図り、水害に強いまちづくりを目指してまいります。  以上でございます。 ◯委員長(實川 隆君) 鶴岡委員。 ◯鶴岡宏祥委員 答弁ありがとうございました。出先の土木事務所も非常に積極的にやっていただいていますし、引き続き先ほどの公共事業の早期前倒しで経済の下支えをするというような思いでさらに積極的に取り組んでいただいて、各事業が前に進みますようにお願いを申し上げまして、終わります。ありがとうございました。 ◯委員長(實川 隆君) ここで暫時休憩します。        午後0時12分休憩        ─────────────────────────────        午後1時1分再開 ◯委員長(實川 隆君) 休憩前に引き続き会議を再開します。  質問をお受けいたします。  松戸委員。 ◯松戸隆政委員 私から1点、官民連携事業についてお聞かせいただければと思います。先日、国土交通省から本年度の先導的官民連携支援事業18件が発表されました。本県では、千葉県道路公社の有料道路におきまして、官民連携事業の導入を検討しているということでありまして、当該案件が先導的官民連携支援事業18件のうちの1件に選定をされました。こうした取り組みというのは行革、行政改革の一環として評価できるものであり、また、県から国に出した申請書にもあるとおり、メリットも大きいのかなと思っております。  一方、こうした有料道路の官民連携の先進的な事例である愛知県と比較をすると、本県の公社が保有する有料道路というのは細切れに散在しているような形でありまして、どこまで民間委託のメリットがあるのか、スケールメリットが発揮されるのかというのは未知数だと思っております。  そこで、まず2点聞かせていただきたいと思うんですけれども、県としては、この有料道路の官民連携によりどの程度の効果を想定しているのか。  2点目が、今後、この本事業をどのようなスケジュール感覚で進めていくのか、この2点、お聞かせいただければと思います。 ◯委員長(實川 隆君) 北岡道路計画課長。 ◯説明者(北岡道路計画課長) 道路計画課長の北岡です。  まず1点目、どのような効果を見込むのかという件でございます。今回の調査で千葉県道路公社が管理運営する有料道路の現況や官民連携事業を導入する上での課題を整理し、官民連携の可能性や有料道路の運営のあり方などについて検討することとしております。効果の見込みについては、今年度の調査結果を踏まえてその可能性を検討するとともに、有料道路のより一層の利用者サービスの向上につなげることを目的として実施するところでございます。  スケジュールの件でございます。本調査業務につきましては、6月21日の国の交付決定を受けたところでございます。今後発注手続を進め、今年度末までに今年度の調査を完了させ、国に報告というような形になります。これらの調査結果を踏まえ、官民連携事業の導入などの具体の検討などについて、来年度以降検討していくというようなスケジュール観になっております。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) 松戸委員。 ◯松戸隆政委員 ありがとうございます。今回はあくまで入り口というかスタートだと思っております。ただ、今後行政の資源なんかも制約される中で、官民連携の可能性というのを今後検討していっていただきたいと思うんですけれども、今回は有料道路の官民連携の話でありますが、ほかの分野での官民連携の可能性についてはどうお考えかということをお聞かせいただければと思っております。 ◯委員長(實川 隆君) 北岡道路計画課長。 ◯説明者(北岡道路計画課長) 今回の調査につきましては、当課が有料道路事業を所掌しており、委員お話しありましたとおり、愛知県で全国初めての有料道路についての実施事例ということがございましたので、そういうことを踏まえまして、当県の有料道路においても調査検討しようという趣旨でございます。そういう中で、当課が道路事業について実施するということでございます。 ◯委員長(實川 隆君) 松戸委員。 ◯松戸隆政委員 ありがとうございます。今回は千葉県から3件選ばれているわけでありまして、柏が下水道で船橋はまちづくり関係の事業だったと思うんですけれども、ぜひ、もちろん行政が担うべきもの、そして民間企業が担ったほうが効率性、効果が高いものといろいろとあって一概には言えないかもしれないんですけれども、さまざまな事業でぜひ官民連携の可能性も検討していただければと思っております。これは意見で結構です。ありがとうございます。 ◯委員長(實川 隆君) 塚定委員。 ◯塚定良治委員 私は千葉港の長期構想について、ちょっと確認の意味で1点伺っておきたいと思います。さきの代表質問で丸山議員が資料を示されて質問された事柄について確認をさせていただきます。  私も地方港湾審議会の1人でありまして、これまでずっと参加をしております。そういう中で、千葉港の長期構想の内容についてはさまざまに説明を受けている1人であります。長期構想は、言うまでもなく千葉港の30年、40年先の将来を見てつくられた構想でありまして、今後、それをいかに具体的にするか、さまざま意見を聞いて、また審議会を通じて計画を進めるということになるというふうに私は理解しております。そういう中で、丸山議員の資料において、葛南中央地区の港湾道路が東京外かく環状道路に接続されているようなたしか絵だったというふうに、図だったと思います。  第二湾岸道路の建設が動き出すようなことがあってはならないという話をされていたように思うんですけれども、そこでちょっと確認ですが、千葉港長期構想の中でのその葛南中央地区の臨海道路の位置づけについて教えてもらいたいと思います。 ◯委員長(實川 隆君) 勝股港湾課長。 ◯説明者(勝股港湾課長) 長期構想における葛南中央地区の臨港道路は、埠頭内、埠頭間の荷役、運送の効率化や災害時の重複性の確保を目的に、葛南中央地区と葛南東部地区の各埠頭間をつなぐ概念を示したものでありまして、接続位置やルート、構造を決定しているものではございません。千葉港長期構想の臨港道路につきましては、埠頭間をつなぐ部分が図では矢印で終わっており、議会でお示しされた図では、丸で行き先は、ただいま委員から言われたように東京外かく環状道路までつながっているように見えることから、長期構想の図とは異なっていると考えております。なお、この臨港道路は先ほども申しましたとおり、葛南中央地区と葛南東部地区の各埠頭間をつなぐ目的で構想として示されたもので、第二東京湾岸道路とは機能、役割が異なるものでございます。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) 塚定委員。
    ◯塚定良治委員 わかりました。やや安心したわけでありますけれども、やっぱり御存じのとおり、この地域は三番瀬の豊かな自然もありまして、今までも議会で論議されてラムサールの条約云々という話まで行ったところであります。そういう面では慎重にやっていかなきゃいけないというのは皆さん同じ思いだと思うので、万一後背地の道路整備計画が進む話があったとしても、やっぱり地域の方々の御意見をしっかり受けとめて、慎重に今後進めていただきたいということでお願いしておきたいというふうに思います。ありがとうございました。 ◯委員長(實川 隆君) そのほか。  岩井委員。 ◯岩井泰憲委員 私のほうから印西市草深地区におけます違法開発の実態と、それにかかわる県の指導についての質疑を行いたいわけですが、印西市の草深地区は、駅からも非常に近いということもありまして、開発が近年本当に活発に行われている地域です。ただ、市街化調整区域であるため、基本的には抑制的な開発になるはずなんですが、平成27年の4月1日にいわゆる40戸連檐制度が印西市によって成立したがゆえに、業者による開発が緩和されている現状があります。しかしながら、この市街化調整区域においての開発の行為というのは、もちろんその例外的に認められる立地基準にかかわる要件としての位置づけにかかわるものです。よって、土地の区画の形質の変更、いわゆる開発の行為の該当する行為に行う場合によっては、当然のことながら都市計画法29条の開発の申請が必要になるところなんですが、しかしながら、現地ではその市内外のいわゆる開発の事業者が、例えば、あらかじめ土地を、客土となる土地を許可なく搬入してきたり、またはごみ置き場を勝手に設置する、または現地での販売用の立て看板を設置するなどの行為は、当然のことながらその開発の許可の要件となるわけですが、それらを許可なく行っている現状が見受けられるわけです。この開発の許可の行政に関しては、これはもちろん市の行政になるわけですが、その印西の草深地区で結論と、結果的に事業者が開発許可を受けないまま宅地としての販売行為を行う、または自社のホームページに広告を載せるなどのような広告の行為は、これは宅建業法違反に当たるわけですが、そういった事例について県はどのような指導をしているのか、まずお伺いしたいと思います。 ◯委員長(實川 隆君) 萬谷建設・不動産業課長。 ◯説明者(萬谷建設・不動産業課長) 開発の許可を受けていない土地について、販売目的とした広告を行うということは、これは委員御指摘のとおり宅地建物取引業法で禁止されている行為となります。御指摘がありました件につきましては、先般県民から開発許可を受けていない土地につきましては、販売広告を目的とする看板の掲出ですとか、あるいは自社ホームページ、あるいは不動産の広告サイト、そういったものにいわゆるインターネットを通じての広告掲載があるという通報がございました。県では、こうした行為を行っている業者に対しまして、直ちに看板の撤去と広告の削除を行うように指導いたしまして、是正されているところでございます。 ◯委員長(實川 隆君) 岩井委員。 ◯岩井泰憲委員 インターネット上での広告の事例というと、自社のホームページに自社が販売を行う物件を掲載したりというようなケースが1つと、それから、名前を挙げると非常にあれで、挙げてしまうとアットホームだとかスーモみたいな不動産の売買仲介を行うサイトへの掲載が見受けられるわけで、どちらかというと今の後者のスーモとかアットホームといった不動産広告サイトへの監視というのは、なかなか難しいとは思うんですけれども、でも、そちらのほうが業者の違法行為を抑制するというか、とめるには必要な対応だと思います。したがって、広告サイト等を通じた、そのような広告を単に住民の、県民からの通報に頼っているだけではなくて、県の指導サイドとしてもより積極的な対応をお願いしたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◯委員長(實川 隆君) 萬谷建設・不動産業課長。 ◯説明者(萬谷建設・不動産業課長) 違法な広告について通報を受けた場合、先ほど申し上げたように、速やかに状況を調査いたしまして、業者に対しまして直ちに広告を中止するよう指導を行っているところなんでございますが、同一の業者がそういった違反行為を繰り返すような場合につきましては、その業者を呼び出して注意を行うなど、強く指導していきたいと考えております。さらに、同種の事例が多発するような場合に至った場合は、宅建業の業界団体に対しましても業者に対しての注意喚起を求めるなど、適切な対応をしてまいりたいと考えております。 ◯委員長(實川 隆君) 岩井委員。 ◯岩井泰憲委員 冒頭に申し上げたように、印西市の草深地区において、業者による潜脱的な、または偽装的な手法での違法開発が横行するというか多発している現状にあります。全県全てをくまなく監視の目を強くするというのは難しいと思うんですが、今申し上げたような現状があるので、特に現地における違法開発事例が多発している地区ということでの監視の目をより強めてもらいたいと思います。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) そのほか。  岡田委員。 ◯岡田幸子委員 では、県営住宅のことについて3点質問をさせていただきます。  まず1つはアスベストの問題なんですけれども、6月12日、NHKの「クローズアップ現代プラス」で、千葉県内の県営住宅でもアスベストが使用されていたということが報道されました。高浜の第1県営住宅2号棟と3号棟、それから旧中矢切の県営住宅、これについてはもう解体済みだと。それから、清見台の県営住宅の浄化槽機械室の天井ということで、これも解体済みということになっておりました。  それについて幾つか質問なんですけれども、千葉県管理として3つあったわけなんですけれども、対策は完了したと言っておりました。どのようにされたのかということをお聞かせいただければと思います。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) 今、委員御指摘のとおり、千葉県で県営住宅3件ございました。高浜第1住宅の36戸の天井、松戸市の旧中矢切住宅の14戸の天井、住戸外としましては清見台県営住宅の附属施設である機械室の天井壁です。対応の状況ですが、高浜については平成20年度に囲い込み工法により処置済みでございます。中矢切については、平成24年度に解体をいたしております。清見台については、平成17年度に解体済みです。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 高浜県営住宅は私もちょっと見せていただきまして、でも、建築が昭和48年ということで、9年前ですよね、処理したのが。そうしますと、40年の間、その下で暮らしていた方がいたということになるわけです。アスベストというのは細かい粉じんで、肺などについたら潜伏期間も長いということになりまして、健康診断を行ったという話も聞いたんですけれども、これは全員に行ったのかどうか。そしてまた途中でいなくなった人というか引っ越しされた人などなどにはお知らせをしたのかどうか、その辺をお聞かせください。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) 高浜の健康診断については、希望者の方だけに行いました。既に出てしまった方というのもいらっしゃると思いますので、このたびの一連の報道を受けまして、ホームページで改めてお知らせするなど周知を図りますとともに、相談の窓口を設置いたしました。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 希望者の方々にされたということなんですけれども、やっぱり本当に30年、40年という潜伏期間があるということなので、やっぱりこれから発症するかもしれないというのはあるわけですよね。ですから、定期的な診断というのは必要なことだと思うんですけれども、その辺は考えていられないのかどうか。  それから、引っ越した方についてはホームページなどでという話なんですけれども、その辺はそれで十分なのかどうかというのがちょっと心配だなと思うんですけれども、特にこれからの5年スパン、10年スパンになるかわからないんですけれども、定期的な健康診断というのはやっぱり必要だと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) 先ほど囲い込み工法で工事を行ったと申し上げましたが、その工事の前に、まずアスベストの濃度測定の結果、大気汚染防止法の基準値以下であるということを確認しております。また、当時健康診断を受診された方には、アスベストの影響は確認ができませんでした。ただ一方、アスベストに起因する健康被害につきましては、委員おっしゃるとおり長期にわたる潜伏期間がありまして、因果関係の特定が困難であるという特殊性があることから、法律がつくられまして、その法律に基づきまして独立行政法人環境再生保全機構による救済制度というのがございます。これは、アスベストの健康被害を受けた場合に、医療費等の給付があったりですとか、保健所でもアスベストの健康相談を行っております。国の通知におきましても、健康相談に対しては、まず保健所等を紹介するということとされておりますので、当局におきましても国のこの制度及び国の通知に基づき、健康相談があった場合はまず保健所を紹介しておるところです。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 希望者にはされたと。それから、その基準値以下であったということは少し安心かなと思うんですけれども、やっぱりこれからもぜひとも、今は何か相談があった場合には保健所にということになっているそうなので、その辺のつながりというか、本当に心配な方がいらしたら保健所に相談をしてほしいという、そういうつながりをしっかりとっていただければなと思います。  続きまして、市川市にあります国府台の県営住宅、今建て直しをしている工事中ということになっておりますが、そこで、建てかえをしようとしていたときに、奈良時代の遺跡、国庁といいまして、その地域のその時代の政治をつかさどるところに通じる、幅が9メートルぐらいの道や側溝が見つかったわけですね。そして、さらに400年も前の弥生時代の住居跡も見つかったということで、これは文化財課がやっているわけなんですけれども、どのようなものであったのか、分析の結果だとか、そういったものは県営住宅のほうにも報告はあるんでしょうか。文化財課としては記録保存ということになっているようですけれども、一般市民にもわかるようにしてほしいという意見が地域のほうで出されているんですね。今後、何か敷地内でこういった文化財が出ましたよというような案内板だとか、そういったものが県営住宅内の敷地の中でできるのかどうかというのをお伺いしたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) 先ほどお話しありました遺構につきましては、文化財保護法に基づきまして、埋蔵文化財の調査、記録を行ったところです。遺構につきましては、新築の建物に係る部分を除きまして、山砂等の保護層として30センチメートル程度かぶせるような状態で、遺構を保護した上で埋め戻しを行いまして、保存をしております。ただ、遺跡等の表示につきましては、現時点では予定をしておりません。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 文化財課が考えることなのかなとは思いますけれども、やっぱりこういった奈良時代だとか弥生時代、こういった遺跡が出てきたんだということをわかるような碑をつくるだとか、そういったことはできると思うんですよね。ですから、ぜひ管理者として、ここの場所にこんなのができるんじゃないですかということで、文化財課などとも一緒になって、特にこちらから提案していただいて、ぜひともそういうのを残してほしいというふうに思いますけれども、御検討いただけますでしょうか。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) 現時点では予定しておりませんが、文化財課のほうからそういった協議があれば検討してまいりたいと思います。現時点ではありませんが。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 よろしくお願いします。  では、最後に、福島第一原発事故による自主避難者への支援充実ということで最後にお聞きします。福島第一原発の自主避難者に対して、前回の委員会の中で県は大分おくれちゃったなと思ったんですが、県営住宅の優先枠50戸を確保しました。募集が4月にずれ込んだということもあって、応募はゼロだったということをお聞きしております。その後の対策は何かされているのか、どうか、伺います。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) 4月の募集、今お話しございましたように50戸の優先枠を確保しましたが、応募がございませんでしたので、今度は7月の募集ということで1日から15日まで、今現在行っております。こちらは4月の結果を踏まえまして、ニーズは少ないものの、県営住宅への入居希望がまだあろうかという可能性があることは、一方では一般県民の方の入居状況のバランスを総合的に考えまして、優先枠を5戸ということに設定しまして募集を行っております。今回でその優先枠の確保については終了ということで考えております。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 千葉県内には、これまで257世帯でしょうか、避難されておりまして、住宅補助を受けながら賃貸住宅に暮らされていたという方々が大勢いらっしゃいました。この4月から国の家賃補助がなくされてつらい思いをしているんじゃないかなと思っております。それ以降、福島へ帰られたり、ほかの県に移転されたりという方々がいらっしゃるということを聞いております。しかし、まだまだ多くの方が帰れない状況であるということなんですけれども、4月1日の時点、どれくらいの方々がまだ千葉県に残っているのかということは把握されておりますでしょうか。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) 防災部局のほうで調査をした結果なんですが、257世帯のうち、引き続き県内に居住された世帯は195世帯ございました。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。 ◯岡田幸子委員 やっぱり4月にずれ込んだということが大きな原因で、せっかく50戸の県営住宅の優先枠をつくったんだけれども、どなたも応募されなかったということになったのかなと思います。まだまだ195世帯の方々が千葉県に住んでいらっしゃるということですよね。福島県から補助が出ているということなんですけれども、それも年々減らされて数年後にはなくなっちゃうわけですから、やっぱりこれからもまだ、特にお子さんを抱えている御家庭では帰れないというような状況になっていると思いますので、やっぱり補助金がどんどん減らされる中で、苦しさはこれからが募ってくると思いますので、先ほど今回でこの5戸、大分減らされちゃった5戸もおしまいだということなんですけれども、これはもうちょっと引き続き行っていく必要があるんじゃないかと思うんですけれども、それをもうちょっと先まで続けるということは難しいことなんでしょうか。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) 4月の募集結果と、今回も7月分としましては今受け付け中ですが、応募はありません。問い合わせが1件あるという状況です。こういったことを踏まえまして、また一方で、一般の方の県営住宅への入居希望も高いことから、そういったことも考え合わせて今回で終了ということにさせていただきました。  以上です。 ◯委員長(實川 隆君) 岡田委員。
    ◯岡田幸子委員 まだ本当に帰れない方々はたくさんいらっしゃるわけで、その中で家賃補助がどんどんなくされる大変な状況ということになるので、やっぱりもう一度、今回の様子を見てということにもなると思いますけれども、ぜひとも引き続きのことも検討していただきたいということを申し上げまして、終わります。 ◯委員長(實川 隆君) ほかに御質問ありますでしょうか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(實川 隆君) それでは、以上で諸般の報告・その他に対する質問を終結します。        ─────────────────────────────        委員の派遣 ◯委員長(實川 隆君) 次に、委員の派遣についてお諮りいたします。  本日の委員会終了後、江戸川左岸流域下水道の終末処理場整備状況の調査を目的として、江戸川第一終末処理場建設地及び江戸川第二終末処理場に委員の派遣を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(實川 隆君) それでは、そのように決定いたします。  なお、詳細については正副委員長に一任願います。        ─────────────────────────────        委員長報告 ◯委員長(實川 隆君) 次に、特に委員長報告すべき事項がありましたら御発言願います。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長(實川 隆君) 特に御発言がないようですので、委員長報告につきましては正副委員長に一任願います。        ─────────────────────────────        閉  会 ◯委員長(實川 隆君) 以上で県土整備常任委員会を閉会します。        午後1時30分閉会 Copyright (C) Chiba Prefecture Assembly Minutes, All rights reserved....