千葉県議会 2016-09-07
平成28年9月定例会(第7日目) 本文
(佐野 彰君登壇、拍手)
◯佐野 彰君 おはようございます。中央区選出、佐野彰と申します。
きょうは、私
の支援者、そしてまた後援者がたくさん傍聴に来ていただきましたこと
を、厚く御礼
を申し上げます。
では、質問
のほうに入らせていただきます。
初めに、臨海部
の埋め立てと
指定廃棄物についてお伺い
をいたします。
まず、臨海部
の埋め立てについてです。
旧企業庁による臨海部
の埋め立ては、昭和30年代初頭から始まり、浦安市から富津市に至る広大な土地
を造成
してきました。一方、臨海部に少しおくれ、内陸部では昭和40年代に入ると、大規模な住宅団地や工業団地
の整備が開始
をされました。昭和41年で内陸部に開始
された
千葉ニュータウン事業では、道路、公園
等を多く配置
し、小中学校など
の整備に企業庁が財政的な支援
を行ったと聞いております。こうした流れ
を見ると、先行
して実施
された臨海部
の開発による利益は、
千葉ニュータウンを初めと
する内陸部
の事業にも当てられ、千葉県
の発展に寄与
したものではないかと私は思います。
そこで、お伺い
します。企業庁
の臨海部
の埋め立てによる収益は、どのように使われている
のか。
続いて、
指定廃棄物の問題に移ります。
放射性物質は時間
の経過に伴い濃度が減衰
していきます。そこで、昨年12月議会において、私は一般的な
放射能濃度の減衰傾向
をもとに推定
した場合、千葉市が保管
している
指定廃棄物は、全量が8,000ベクレル以下と推定
されること
を指摘いたしました。その上、指定解除
の仕組み
の整備について、国
の検討状況
を質問
しました。答弁は、
放射能濃度の減衰傾向や地域
の実情
を踏まえながら、環境省が
関係自治体と意見交換
しながら検討
していると
のことでしたが、その後、本年4月28日に指定解除
の手続
を定めた省令が公布、施行
されました。
そこでお伺いいたします。千葉市における指定解除について、これまで
の経過はどうか。
そもそも県内1カ所
の処理方針については、
市町村長会議において、1カ所に集中
されるときに、その町は崩壊
をします、住民
の意見
を無視
して進めれば、
市長として
の政治生命はないといった疑問
の声がありました。また、地元
の説明会でも、1つ
の地域にリスク
を負わせるという
のは承服できないと、反対
の意見が述べられていました。国は、1カ所
の処理方針
を変えていませんが、これまで
の状況
を見ると、事態が進展
しているとは言えず、今後も進展は難しい
のではないかと考えます。
茨城県では、本県よりも
放射能濃度が低いとはいえ、本年2月、国と
保管自治体と
の合意により分散保管
を継続
することとなりました。本県においても、当面は分散保管
を続けることが現実的な解決方法であると考えます。このままでは進展は望めません。
そこでお伺い
をいたします。事態
の進展がない中で、何らかの打開策
を探るよう、国に求めるべきだと思うが、お考え
を伺いいたします。
次に、
救急医療体制、特に
救急電話相談事業について伺い
をします。
この問題は、昨年12月
の本会議でも質問いたしましたが、県民が安心
して暮らしていくために大変重要な事業だと考えていますので、今回も再び取り上げさせていただきました。昨年
の答弁では、千葉県
の救急搬送件数は増加
しており、軽症者
の搬送件数が多い、また、救急搬送時間も長くなっていると
のことでした。県民
の不安
を解消
するため、この
電話相談事業は非常に有効だと考えますし、救急車
の適正利用
の面でも期待できる
のではないでしょうか。
そこでお伺いいたします。昨年12月議会において、
救急電話相談事業を前向きに検討
するという答弁がありましたが、現在
の検討状況はどうか。
次に、羽田空港
の騒音問題について伺い
をいたします。
国において進められている羽田
の機能強化策として、いわゆる
都心上空ルートが導入
され、このルートは千葉市上空
を通過
するものではないと
のことですが、これは、あくまで1日
のうち
の3時間に限った運用
をされるにすぎません。一方、
年間発着回数は3万9,000回ふえると
されることから、風向きや天候、時間帯によっては騒音影響が拡大
する懸念があり、住民も不安に感じています。このため、私は国に対して2度ほど、羽田
の機能強化に係る具体的な情報
の開示と住民へ
の直接かつ詳細な説明
を文書で求めましたが、1回目は回答がなく、2回目は全く具体性
のない抽象的な回答文が送られてきただけで、国
の誠意
を感じられるものではありませんでした。日々騒音にさらされている住民
を代表
して
の要請に、このような対応しか
しない
のであれば、国
の丁寧な情報提供に努めるという方針も、果たして信用できる
のか甚だ疑問であります。
そこで、以下3点についてお伺い
をいたします。
羽田空港
の機能強化により、千葉市上空
を通過
する着陸機
の便数、特に朝夕
の時間帯における便数はどのように増減
をするのか。
羽田空港
の着陸機による千葉市民から
の騒音苦情
の件数はどうなっている
のか。
羽田空港
の機能強化に係る
飛行ルートの変更や
騒音軽減策の具体的な内容について、既存
の飛行ルート下の住民に対し直接かつ詳細な説明
をする予定がある
のか。
次に、
がんセンターについてお伺い
をいたします。
がんセンターでは、腹腔鏡下
の手術に係る患者
の死亡事案以降、これまでに合わせて4件も
の医療事故が報道
されています。これにより、県民
のがんセンターに対する信頼が大きく損なわれ、患者数
の減少が続いているという危機的な状況
を、がんセンター、そして病院局としてしっかりと認識
をしている
のか、並大抵な努力では、患者は帰ってこない
のだということがわかっている
のか甚だ疑わざる
を得ません。このままでは、
がんセンターの存続さえも危ぶまれるということ
をしっかりと受けとめるとともに、このような中でも、現場で真面目に働く多く
の医師、職員
の声もよく聞きながら、必要な対応は積極的に行っていくことが、今重要ではないかと考えます。また、現在、新棟
の整備が進められていますが、患者は新しい建物
の整備だけではなく、
がんセンターが真に安心
して命
を預けることができる医療機関として生まれ変わること
を望んでいます。
そこで、2点について伺い
をします。
これまで医療事故が続発
した原因はどこにあると考えている
のか。
新棟整備に向けた見通しはどうか。
次に、国道357号
の立体交差と京葉道路
の渋滞について伺い
をします。
357号
の千葉市内においては、交通
の集中により、特に
千葉市役所周辺において発生
していた慢性的な渋滞が喫緊
の課題となっていました。私が、この問題について県議会で初めて質問
をさせていただいた
のは、平成11年9月議会にさかのぼります。当時から
県庁所在地である千葉市域
の中で、国道など
の主要な交差点
の立体化
を進めることが必要であると訴え続け、はや20年近くが経過
をいたしました。昨年12月には市役所前
の地下立体化が完成
するなど、ようやく整備
の効果があらわれ始め、長年
の課題であった渋滞は以前よりもかなり改善
されたように感じます。
そこでお伺い
をいたします。国道357
号湾岸千葉地区改良の進捗状況とその整備効果はどうか。
道路問題
の2点目は、京葉道路
の渋滞対策についてです。
京葉道路は千葉市と都心
を結ぶ重要な幹線道路でありますが、東京方面においては、館山道から
の交通に加え、
千葉東金道路や
東関東自動車道から次々と合流
をしています。しかし、京葉道路
の車線数は、
船橋料金所までふえることなく、片側2車線
のままであり、交通量
の増加に構造的にも対応
することができないことから、慢性的な交通渋滞が発生
をしております。このような慢性的な渋滞は物流面においても大きな支障
を来しており、湾岸地区
の発展
を妨げる主な
マイナス要因となっています。
そこで伺います。京葉道路
の渋滞解消に向けて抜本的な対策
を講ずるべきと思うが、どうか。
次に、食生活についてお伺い
をいたします。
1点目は、食生活が大きく影響
する健康寿命についてです。
厚生労働省の資料によると、平成25年
の本県
の平均寿命はおよそ男性81歳、女性87歳であり、このうち健康で暮らせる期間、いわゆる健康寿命は、男性72歳、女性75歳となっています。健康寿命には、塩分や野菜
の摂取量など
の食生活
の状況
のほか、運動習慣や家庭環境、社会環境など
のさまざまな要因が影響
していると言われています。私は、平成25年、議会で、まず健康寿命
の要因
を調査
することが必要であると提案
をいたしましたが、県では、平成26年度から
市町村ごとに生活習慣や健康状態など
の実態把握と格差
の分析に取り組み、その結果
を千葉県
健康格差分析事業報告書にまとめ、本年7月に公表
しました。この報告書は大変わかりやすく、これから
の取り組む問題
をきちっと提示
をしております。この内容に取り組みました
飯田健康福祉部長、
瀧口健康づくり支援課長を中心と
した事業
の皆様に、心から感謝
を申し上げます。
そこで伺います。千葉県
健康格差分析事業報告書の内容はどうか。また、今後どのように活用
していく
のか。
食生活
の2点目は、若者
の食生活についてです。
県が実施
をした
アンケート調査によると、若者
の食生活がかなり偏ったものとなっている傾向が見受けられます。
そこでお伺い
をいたします。食生活が乱れがちな若い世代
の食生活改善について、どのように取り組んでいく
のか。
以上、これをもちまして1回目
の質問
を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
◯議長(宇野 裕君) 佐野彰君
の質問に対する当局
の答弁
を求めます。
知事森田健作君。
(
知事森田健作君登壇)
◯知事(森田健作君) おはようございます。自民党
の佐野彰議員の御質問にお答え
します。
きょうは支持者
の皆様、ようこそおいでくださいました。
まず、
救急電話相談の検討状況はどうかと
の御質問でございます。
救急電話相談事業は、症状
の緊急性や救急車
の要否について判断に悩む県民に対し、
医学的見地から適切な助言
を行うことにより県民
の安心感
を高める効果があります。また、既に実施
している他都県においては、症状が軽い場合などには、通常
の診療時間に受診
するよう推奨
していることから、不要不急
の救急車要請の抑制や、夜間・休日
急病診療所の受診
の抑制など、消防機関や医療機関
の負担軽減効果も期待
されているところでございます。県といたしましては、このような効果
を期待できることから、他都県
の事例
を参考に、関係機関と
の意見交換
を行いながら、事業実施に向けて検討
を進めているところでございます。
次に、
がんセンターについてお答えいたします。
新棟整備
の見通しはどうかと
の御質問でございます。千葉県
がんセンターは開設以来既に40年以上が経過
しており、施設
の老朽化、狭隘化が著しいことから、新棟建設に取り組んでおります。現在、実施設計
を行っており、平成31年度末
のオープン
を目指して、今年度内に
一部先行工事に着手
したいと、そのように考えております。
がんセンターが本県
のがん医療
の中核
を担い、将来にわたり県民
の期待に応え得る施設となるよう引き続き取り組んでまいります。
私から以上でございます。他
の問題につきましては
担当部局長からお答えいたします。
◯議長(宇野 裕君)
総合企画部長遠山誠一君。
(
説明者遠山誠一君登壇)
◯説明者(遠山誠一君) 私からは羽田空港
の騒音に関する3問
の御質問にお答え
をいたします。
まず、千葉市上空
を通過
する着陸機
の便数
の増減に関する御質問でございます。
都心上空ルートの運用によりまして、千葉市上空
を6,000フィート以下
の高度で通過
する着陸機
の総機数は、現状と比較
して減少
するものと国から聞いております。なお、時間帯別
の着陸機
の数につきましては、今後、国において定めます航空機
の具体的な運用方法により設定
されますが、国では、朝6時台や夜22時台など、住民生活へ
の影響が特に大きい時間帯につきましては、騒音影響
の軽減に向けた重点的な配慮
を行うことと
しております。したがって、県といたしましても住民生活へ
の騒音影響がこれ以上増加
すること
のないよう、国に対して強く求めるとともに、具体的な運用方法
を早期に提示
するよう求めているところでございます。
次に、羽田
の着陸機による千葉市民から
の苦情に関する御質問でございます。千葉市民
の皆様から県及び千葉市に寄せられました苦情件数は、平成25年度が297件、26年度が232件、27年度が111件となっておりまして、減少傾向にございます。平成25年11月及び平成27年4月に行われました南風好天時における飛行高度
の一部引き上げなど、これまで
の騒音軽減策の効果があらわれているものと受けとめております。
次に、羽田空港
の飛行ルート等の住民へ
の説明に関するお尋ねでございます。千葉市
を初めと
する関係自治体からは、国による住民へ
の直接説明
を求めると
の要望が出されているところでございます。県といたしましては、国に対しまして、現状において騒音影響
を受けている地域
の実情に配慮
し、住民へ
の詳細な説明
を丁寧に積み重ねていくよう繰り返し求めてまいりました。国も今回
の機能強化につきましては、より多く
の住民に幅広い理解が得られるよう、さまざまな手法
を組み合わせた総合的なコミュニケーション
を進めるなど、丁寧な情報提供に努めることと
しております。県といたしましても、これができる限り早期に実現
されるよう国に働きかけてまいります。
私からは以上でございます。
◯議長(宇野 裕君)
保健医療担当部長古元重和君。
(
説明者古元重和君登壇)
◯説明者(古元重和君) 私からは食生活について
の2問についてお答えいたします。
まず初めに、千葉県
健康格差分析事業報告書に関する御質問でございます。本報告書では、寿命や死亡率など
の健康指標と生活習慣や社会環境と
の関連
を都道府県及び
県内市町村ごとに分析
し、健康寿命は最長と最短
の市町村で男性2.2年、女性2.5年
の差があり、また、死亡原因にも地域差があること、野菜
を多く食べることは健康寿命が長いこと及びがんによる死亡率が低いことと関連
すること、減塩はがんや心疾患による死亡率が低いことと関連
することなどが明らかになっております。今後は、本報告書
の内容について
各種研修会など
を通じ県民や市町村などに周知
し、地域
の特徴に応じた取り組み
を促すとともに、本県
の健康づくり施策の基礎資料として活用
してまいります。
次に、食生活が乱れがちな若い世代
の食生活改善について、どのような取り組み
をしていく
のかと
の御質問でございます。県では、大学生
の朝食欠食率ややせ
の割合が高いことに着目
し、昨年度から大学
の協力
を得て大学生
の食生活
の改善に取り組んでいるところでございます。具体的には、学生食堂における
栄養バランスのよい朝食や、
野菜たっぷりの定食など
のメニュー改善を行うとともに、大学祭で
の食生活相談を実施いたしました。今年度はさらに学生食堂において
野菜たっぷりメニューなど
を選択
した場合にポイント
を付与
するキャンペーンや、
ひとり暮らしの若者向けに作成
したリーフレット
の配布
を行うなど、引き続き食生活
の改善に取り組んでまいります。
以上でございます。
◯議長(宇野 裕君)
環境生活部長吉添圭介君。
(
説明者吉添圭介君登壇)
◯説明者(吉添圭介君) 私からは
指定廃棄物について
の御質問2問にお答えいたします。
千葉市における指定解除
のこれまで
の経過について
の御質問ですが、千葉市は保管
する指定廃棄物7.7トン
の放射能濃度を再測定
した結果、8,000ベクレル以下であったことから、本年6月28日に国へ指定
の解除
を申し出ました。この申し出
を受け、国は濃度
の測定方法
を確認
し、解除後
の処理
の方法や予定時期などについて千葉市と協議
した上で、7月23日付で全量
の指定
を解除
したところでございます。解除後
の廃棄物については、当面そのまま清掃工場で保管
を続けると聞いているところです。
次に、何らかの打開策
を探るよう国に求めるべきと考えるが、どうかと
の御質問でございますが、候補地
の提示後、国は千葉市、千葉市議会
のほか地元自治会と市民向けにも5回
の説明会
を開催
し、候補地選定
の経緯や施設
の必要性、安全性などについて説明
を行いました。
指定廃棄物の処理に関しては、住民
の皆様
の間で放射線による影響や風評被害などについて、今でも不安や懸念が根強くあることは承知
しております。このことは改めて国にお伝え
したいと思います。県としては、地元住民
の皆様
の不安や懸念も含め、国が千葉市としっかり向き合って話し合うことが何よりも重要であると考えています。
以上でございます。
◯議長(宇野 裕君) 県土整備部長野田勝君。
(説明者野田 勝君登壇)
◯説明者(野田 勝君) 私からは国道357号
の立体交差と京葉道路
の渋滞について
の2問にお答えいたします。
初めに、国道357
号湾岸千葉地区改良の進捗状況と整備効果について
の御質問ですが、国道357
号湾岸千葉地区改良は、千葉西警察署入口交差点からポートアリーナ前交差点に至る延長5.6キロメートル区間において、交通混雑
の緩和や沿道環境
の改善
を図るため、国により平成17年度から工事が進められております。昨年12月までに千葉市役所前
の地下立体化や稲毛浅間神社前交差点から登戸3丁目交差点まで
の6車線化により5キロメートルが完成
し、残る千葉西警察署入口交差点側
の0.6キロメートルについて、今年度内
の完成
を目指し、整備が進められております。この5キロメートル
の供用により、当区間
の通過時間が約3割短縮
するとともに、並行
する市道
の渋滞が解消
されるなど
の整備効果が確認
されております。県といたしましては、国道357号
の交通混雑緩和に向け、残る事業が今年度内に確実に完成が図られるよう、引き続き千葉市とともに国に働きかけてまいります。
次に、京葉道路
の渋滞解消に向けて抜本的対策
を講じるべきと思うが、どうかと
の御質問でございますが、京葉道路は都心と千葉県
を結ぶ重要な幹線道路で、ほぼ全線にわたり1日当たり10万台
を超える交通量があり、通勤時間帯や行楽時期
の週末などには交通集中に伴う慢性的な渋滞が生じております。これまでに渋滞発生
を抑制
し、円滑な交通
を確保
するために、東日本高速道路株式会社による付加車線
の設置が穴川─貝塚インターチェンジ間で完了
し、現在は幕張─花輪インターチェンジ間で工事が実施
されているところでございます。また、さらなる対策として、同社において、千葉東ジャンクション付近や貝塚トンネル付近についても渋滞対策
の検討が進められているところでございます。県といたしましては、京葉道路
の渋滞対策が確実に進められるよう、引き続き国や東日本高速道路株式会社に働きかけてまいります。
私からは以上です。
◯議長(宇野 裕君) 企業土地管理局長加藤岡正君。
(説明者加藤岡 正君登壇)
◯説明者(加藤岡 正君) 私からは臨海部
の埋め立てと
指定廃棄物について
の御質問
のうち1問についてお答えいたします。
企業庁
の臨海部
の埋め立てによる収益は、どのように使われている
のかと
の御質問でございますが、企業庁
の土地関連事業では、昨年度末までに2兆3,640億円
の事業費に対し2兆4,080億円
の分譲収入
を確保
しており、440億円
のプラスとなっております。その内訳は、京葉港や幕張新都心
等の臨海部におきましては1兆3,460億円
の事業費に対し、商工業目的
の土地需要が旺盛であったことなどから、1兆6,170億円
の分譲収入があり、2,710億円
のプラスとなっております。一方、
千葉ニュータウンや関宿はやま工業団地
等の内陸部におきましては1兆180億円
の事業費に対して7,910億円
の分譲収入があり、2,270億円
のマイナスとなっております。これは、7カ所
の工業団地
を中止
したことや、
千葉ニュータウンにおきましては平成27年度末で約150ヘクタール
の土地が分譲中であることなどによるものであると考えております。いずれにいたしましても、臨海部における収益につきましては、土地造成事業全体
の財源として重要な産業基盤や良好な住環境
の創出など、県
の発展に寄与
したものと考えてきております。
以上でございます。
◯議長(宇野 裕君) 病院局長矢島鉄也君。
(説明者矢島鉄也君登壇)
◯説明者(矢島鉄也君) 私からは
がんセンターにつきまして、知事答弁以外
の1問についてお答え
をいたします。
医療事故が続発
した原因はどこにあると考えている
のかと
の御質問ですが、医療事故
を防ぐには、各医療現場における良好なコミュニケーションや作業環境
の確保、手順
の見直し、職員一人一人
の医療安全意識
の徹底などが必要であり、病院におけるこうした取り組み
を病院局としても適切に支援
していくことが重要であると考えております。これまで医療事故が続いてしまったことにつきましては、医療安全
の確保
のため、職員と病院幹部、また、病院と病院局が1つになって取り組む意識が十分でなかったことも大きな要因と考えております。今後は、電子システム
の高度化などにより作業環境
の改善
を図るとともに、職員一人一人
の日常業務における問題意識が病院運営に反映
されるような組織、仕組みづくりに努め、患者
の信頼
を取り戻してまいりたいと考えております。
私からは以上です。
◯議長(宇野 裕君) 佐野彰君。
◯佐野 彰君 では、2回目
の質問
をさせていただきます。
指定廃棄物の件でございますけれども、先ほど、臨海部
の埋め立て
の中で、約2,000億
の余剰金が内陸部
のほうに渡ったということで理解
をさせていただきました。
千葉ニュータウンの中で、まだ未利用地が150ヘクタールほど残っているということでございます。私は、場所が一定
のところで、場所が決まったという会話が今までもございました。候補地として。これはやはり津波や液状化が起きる場所ではなく、もしつくると
するならば、地盤が安定
している内陸部
のほうにつくることによって、コストも大変安く済むし、そしてまた、そういう国
のお金であるからといって、莫大なお金
をそこに投資
するのはどうな
のかなというふうに私は思っております。
そうした中で、9月
の23日に山形県寒河江市において、
指定廃棄物の指定が解除
されたということが新聞報道で発表
されました。今後も同じような指定解除が進んでいくものと思います。
指定廃棄物の量は、これからもどんどん減っていくと思うし、そしてまた、1カ所集約
するのではなく、分散保管が私は1つ
の有力な解決方法ではないかと思います。国には厳しい状況
の面
を直視
して、現実的な判断
をしてもらいたいということが私
の願いであり、そしてまた、このことについて国
のほうに伝えていただければありがたいと思います。
次に、
救急電話相談事業についてですが、千葉県
の救急搬送は喫緊
の課題であり、早期に事業化
していただきたいと考えています。答弁にもあるように、電話相談は非常に有効的な事業です。社会が核家族化
をし、高齢者や子供
を持つ若い夫婦が、病気やけがで病院に行く
のか、救急車
を呼ぶか迷ったとき、
救急電話相談は必ず必要であると考えます。ぜひ県民
の立場に立ち、診療所が閉まっている夜間や休日など、より長い時間帯で
の実施に向けて検討
をしていただきたいと思います。
以上、要望いたします。
次に、羽田空港
の騒音問題ですが、新たに示された
都心上空ルートで飛行下にある東京、神奈川、埼玉県では、国は2回ほど、直接住民向け
の説明会
を開催
しているのに、千葉県側
の既存
の飛行ルート下の説明は、今まで1度もありません。そういうこと
をしている間にも、住民は騒音にさらされ続けています。県として、これまで以上に国に対し強い態度で臨むべきだと考えます。先ほど、苦情
の件数が減ったという話がありましたけれども、これは、今気候が異常気象
の中で、進入路
の方向が大きく変わってきたために減っておるわけで、これがまた、いつ戻るかわからない状況でございます。そうした中で、私は飛行機
の飛行ルートを見ますと、1点
の方向に向かって全部進んできております。これは、レーダーによって確立
された方向に進んできておると。これはやはり、その直下に住む人たちは大変な騒音被害
を受けておるわけです。もう少し分散化
をする形
の中でやらなければ、やはりそこに住む人たち
の立場
を考えたときにどうな
のかなと。おかげさまで南側から入ってくる太平洋側から
の飛行機は高度が大変上がったことによりまして、騒音
の苦情はかなり減ってきていることは事実でございます。北海道
のほう、そしてまたヨーロッパ便が入ってくる北側から
のルート、これは蘇我町とか今井町、そういった皆さん方にとりましては、町内
の会合に出たときに、大変まだうるさくて困るという話もよく聞きます。ぜひこの北側から
の飛行ルートについても上げていただくような形で、ぜひお願い
をしたいというふうに私は思っております。
いろいろな問題
をお話し
しましたけれども、
飛行ルートそのもの
の中で分散化
をぜひ図っていただきたい。そしてまた、地元に説明会
を図っていただくこと
を強く要望
させていただきます。
次に、
がんセンターについてです。先ほど局長さん
の御答弁がありました。
がんセンターには高い専門性
を持つお医者さんがたくさんおります。これから
の努力によって、今まで
の患者と
の信頼関係があったからこそ、
がんセンターは混んでおったわけでございます。先生方が一生懸命と同時に、職員が努力
することが今まで
のがんセンターであった。ただ、マスコミに報道
されたそのものだけで私は取り上げているわけではございません。やはり市民
の感性、これはやはりマスコミによって大きく左右
をされます。4回
のマスコミ報道によりまして、人材、そしてまたいろんな形
の中で大変大きく変わってくるかと思います。これから新棟
を建ち上げるということでありますけれども、やはり病院、まして
がんセンターは千葉大学と
の連携が非常に重要なわけでございますから、これからも質問
の中でこれから取り上げる千葉大学と
の連携、そしてまた、今勤務
されている先生方が新たな形で積極的にほか
の病院に行って研修
を受けるような制度、そういったものもぜひ取り上げていただく中で、新しい医療技術、そしてまた、そういう方向
の中で努力
をしていただきたいと思います。これは質問でございます。研修制度
を図っていただきたいということです。
次に、道路問題についてです。道路については、先ほど
の問題
の中で、京葉道路は慢性的な渋滞が今起きております。その根本原因は、1日
の交通容量が8万台
のところ
を、実際には11万台
の車が流れてきています。これでは
一部の道路
のところ
を拡張
しても何ら意味はございません。今まで
の私が言った取り組み
の中から、その抜本的な対策は、やはり東関道
の谷津船橋インターから第二湾岸道路
をつなぎ、幕張メッセ、そしてまた蘇我地区で千葉市道
の塩田町誉田町線から館山道
を結ぶ新たな道路整備
をする必要によって、この渋滞緩和は解消
されるものと思います。
近年、ドライバー不足が深刻化
している物流分野において、今後
の貨物輸送はトラック輸送から大量輸送機関である船舶にシフト
していくことが重要となる中で、臨海部に新たな道路
を整備
することにより千葉港
の利便性が向上
し、活性化
の起爆剤になることも期待
をされます。千葉
の大動脈である京葉道路が閉塞状態がこのまま続き、湾岸地域が地盤沈下
をしてしまうことは、千葉市にとっても大変大きな問題でございます。今、千葉市はパルコ、そしてまた三越が撤退
をするというような商業
の地盤
の中で非常に沈下
をしていることが現実
の中で、これから千葉市が活性化
をするためにどう取り組んでいくかということは、港湾
を生かした形
の中でやっていくことも、絶対に私は必要であるというふうに考えております。
次に、食生活についてお伺いいたします。健康格差
の報告書については、取りまとめて終わりではなく、格差
の解消につなげていただきたいと思います。栄養士、管理栄養士は職場で、また、
食生活改善推進員は地域で栄養と食生活
の面から健康
の維持増進
を図っております。地道な活動
を進める中で、この人たち
をいかに
して県民と
の橋渡し
をするために再質問
させていただきます。県民
の栄養、食生活
を改善
し健康寿命
を延ばすためには、栄養士、管理栄養士及び
食生活改善推進員
の協力と資質向上が必要であると思うが、どうか。
以上、2点目
の質問と
させていただきます。
◯議長(宇野 裕君) 病院局長矢島鉄也君。
◯説明者(矢島鉄也君) 積極的に研修
の機会
を与えていくべきではないかと
の御質問でございますが、
がんセンターの信頼
を回復
するためには、優秀な医師
の確保や育成
を図ることにより、患者に選ばれる病院となることが非常に重要であると認識
しております。現在、
がんセンターでは、千葉大学医学部
の医局から多数
の医師
を派遣
されていますが、引き続き同大学と
の緊密な人事交流
を図ることにより、医師
の確保に努めてまいります。また、病院局では、先進的な医療や高度な研究
を経験
するため
の研修制度
を設け、県立病院
の医師
等の資質向上に努めているところです。今後は、この制度
をさらに活用
し、現場
の希望も踏まえながら研修
の機会
を積極的に提供
していきたいと考えております。
私からは以上です。
◯議長(宇野 裕君)
保健医療担当部長古元重和君。
◯説明者(古元重和君) 栄養士、管理栄養士及び
食生活改善推進員
の資質向上などについて
の御質問でございます。県民
の健康
を栄養、食生活
の面から支援
する栄養士や管理栄養士、地域で食育に取り組む
食生活改善推進員
の活動は、望ましい食生活
の啓発と実践にとって大変重要でございます。県では、栄養士、管理栄養士及び
食生活改善推進員に対する研修会
をそれぞれ開催
し、その資質向上
を図るとともに、県
の食生活改善事業へ
の理解と協力
をお願い
しているところでございます。
以上でございます。
◯議長(宇野 裕君) 佐野彰君。
◯佐野 彰君 最後
の要望並びにあれ
を述べさせていただきたいと思います。
先ほど、食生活
の改善についてでございますけれども、健康寿命
の一層
の増進に向け、栄養士、管理栄養士
の皆様、そしてまた
食生活改善推進員
の皆様と協力
して県民
の食生活改善に努めていただきたいと思います。
次に、羽田空港
の騒音問題です。根本問題は、やはり横田空域
の問題が一番なんです。これは、アメリカ軍と
の競争
の中で、返還
を早く
してもらわなければ東京上空は乗り入れることができないんです。そういう中で、国は防衛省、そしてまた外務省ともよく相談
し、一日も早く、その返還交渉
をしていただきたい。今までは大田区議会が地元
のところ
の進入は拒んできました。今回、
都心上空ルートは初めて東京上空
を入れることになるわけですけれども、これは知事さん、皆さんが言っている分散化に等しい内容です。しかし、それで満足
するわけにはいきません。今後も国にきちっと
した意見
を働きかけていただきたいと思います。終わり。
◯議長(宇野 裕君) 次に、鈴木衛君。
(鈴木 衛君登壇、拍手)
◯鈴木 衛君 おはようございます。キンモクセイ
の香りが秋
の訪れ
を感じる、そんな季節になりました。そんなすがすがしい気分で質問
させていただきたいと思いますが、先順位者
の佐野議員
の後援会
の皆さん方がたくさんお見えになっております。大分お帰りになるようで、少し寂しいような気分でございます。「今はもう秋、誰もいない海」、こんなふうなイメージで質問
しますとネガティブになりますので、ポジティブな気持ちでしっかりと質問
させていただきたいと思います。
市川市選出、自由民主党、鈴木衛でございます。今回で本会議場で
の質問が15回目となりました。貴重な登壇
の機会
をいただきました自民党会派
の諸先生に心より感謝
を申し上げます。日ごろ、森田知事
のもと、県職員
の皆様には、県民福祉向上と県土発展
のため、献身的な御尽力
をいただいておりますこと
を心から敬意
を表したいというふうに思います。
さて、私はことし8月8日に千葉県日華親善協会長ほか役員13名で、昨年に続き台湾に表敬訪問
してまいりました。また、会派
の皆さんとも台湾に視察に行ってまいりました。台湾では、5月20日、8年ぶりに台湾民進党
の蔡英文政権が発足
されました。また、立法院においても過半数
を占める安定政権となりました。これまで
の国民党
の馬英九政権で進められてきた対中傾斜に歯どめ
をかけ、国民党は凋落いたしました。蔡総統は、中国依存脱却による台湾優先路線
を進めることと
しているようであります。馬政権下で進められた対中融和政策では、実質経済成長率平均6%以上、失業率3%以下、2016年
の平均所得
を3万米ドルに
する政策
を掲げましたが、失業率はことし2月3.95%、昨年
の実質経済成長率0.75%に低迷、主軸になる輸出も15カ月連続
の減少が続きました。また、不動産価格
の高騰や格差拡大
の問題は深刻で、その不満が政権交代につながったと言われております。また、蔡総統
の就任演説では、単一市場に依存
する現状から決別
しなければならないと貿易多元化
を強調
しており、中国市場へ
の過度
の依存から
の脱却
をしようと
していることが読み取れます。日本とは安全保障
を核に外交、貿易、文化交流で
の深化
を進めていくと親日派
の蔡英文政権は、関係
を深めていくと言われております。まさに禁輸解除
の好機であるというふうに思います。
さて、今回は台湾総督府曽厚仁副秘書長、中華民国外交部亜東関係協会蔡明輝秘書長と
の会談
の機会
を得ました。両国
の親善と千葉県と
の経済、貿易、教育、文化など、さらなる交流拡大について意見交換
をしてまいりました。会談
の中で私は千葉県議会議員として
の立場から、台湾が実施
している千葉県産品
の禁輸について、千葉県
の県産品
の安全性
を示し、昨年同様、解禁について要請
をしてまいりました。総督府副秘書長、また亜東協会秘書長
の回答では、ことし5月から
の蔡新政権
の中で、解除に向けて検討が開始
されていると受けとめられる発言
をいただきました。また、森田知事が8月9日、10日に台湾
を訪問
し、陳副総統と会談
をし、2011年
の東京電力福島原発事故から続く本県産食品
の輸入規制
の解除
の要望
をされ、陳副総統は、禁輸解除に向け積極的に検討
しているというふうな報道が
されました。このことは、私ども
の会談で
の回答と符合
するものであります。また、森田知事は今回
の訪問で、台湾最大規模
の国際空港
を擁する桃園市から
の交流
の申し入れ
を受けて、協定が締結
されたと聞いております。その折、桃園鄭
市長が禁輸解除について、千葉県産品は安全性が担保
され問題がないとして、台湾政府に後押し
を、約束
したと報道がなされました。これ
を契機に、千葉県
の農林水産業
の振興、発展
の未来
のため、オール千葉で今こそ農業
の成長産業化に向け力
を合わせるときであるというふうに思います。
それでは、通告に従いまして順次質問
をさせていただきます。有意義な時間となりますような御答弁
を期待
しております。なお、議長にお許し
をいただいて資料
を2部配付
させていただいておりますので、御参照いただきますようにお願いいたします。
最初に、道路問題について
の1点目として、東京外かく環状道路京葉ジャンクション
のフルジャンクション化
の早期完成についてお伺いいたします。
外環道は
東関東自動車道や東京湾アクアライン、首都圏中央連絡自動車道とともに、県内広域幹線道路
の基幹となり、首都圏北部と成田国際空港と
の所要時間短縮による国際競争力
の強化や地域経済
の好循環
を創造
するとともに、県北西部における慢性的な交通渋滞
の緩和、地域
の安全で快適なまちづくり
を図る上で重要な道路であります。また、首都圏直下地震
等の災害時においては、都心と
の緊急輸送道路として機能
を有し、国土強靱化と地方創生
を実現
する道路として位置づけられております。外環道
の京葉ジャンクションは京葉道路と
の接続部であります。京葉道路千葉方面と湾岸道路方向と
の連絡ランプは未着手
のままで、着工予定も示されていない状況となっております。フルジャンクション化
されれば、災害時などに京葉道路千葉方面から首都高速湾岸線高谷方面に接続
し、首都高速湾岸線高谷方面から京葉道路千葉方面に迂回が可能となります。
昨年12月16日、森田知事と県土整備部県職員
の皆様と地元
の県議として、私も国土交通省に同行
させていただきました。石井啓一国土交通大臣に、東京外かく環状道路京葉ジャンクション
のフルジャンクション化
の早期実現と北千葉道路
の早期全線開通
の実現に向けた直轄事業による早期整備
の2点
を要望
してまいりました。その際、今は亡き前永田県土整備部長
の省庁内
の関係各課に精力的に働きかけていた真摯な姿が思い浮かばれ、しのばれます。心より御冥福
をお祈り
したいと思います。
さて、要望
の際、石井国土交通大臣
のコメントでは、外環道京葉ジャンクションは、民営化時
のコストカットで削られた、指摘
のとおり非常に重要性
を認識
している、今回この要望
を踏まえて、近々、国、県、警察、道路会社で会議
をつくってフルジャンクション化
を実現
すると言われました。また、北千葉道路については、北千葉道路
の重要性
を認識
している、直轄調査
を進め、計画
をしっかりと固めることが重要で、県、市と連携
しながら検討
を進める、成田へ
のアクセス
を考えたら、東関道よりも外環から北千葉道路
のほうが重要と思うと、このようなコメント
をいただきました。いよいよ外環道が平成29年完成に向かって着々と工事が進む中、一日も早い外環道京葉ジャンクション
のフルジャンクション化
の完成が待たれているところであります。
そこでお伺いいたします。早期完成に向けて
の現状と見通しについてお伺い
をいたします。
次に、道路問題
の2点目として、県道高塚新田市川線についてお伺い
をいたします。
当該県道は、県道市川柏線に接続
し、市川市内
を東西に連絡
する主要な道路であり、平成29年度には外環道に接続
されることで、周辺地域にとってもますます重要な道路になってきます。この道路は交通量が多く、慢性的な交通渋滞が発生
しており、外環道
の開通に伴い、さらなる交通渋滞が懸念
されているところであります。現在、国分小学校付近において道路拡幅事業が進められておりますが、県道市川柏線と交差
する曽谷3差路についても、地元から、改良
してほしいと
の声が上がっております。
そこでお伺いいたします。県道高塚新田市川線
の整備状況はどうか。県当局
の見解
を求めたいと思います。
続いて、道路問題
の3点目として、県道船橋行徳線について伺います。
平成22年12月
の定例県議会において、京葉道路原木インターチェンジ周辺道路問題について、原木インターチェンジ
を取り巻く道路環境整備、抜本的な改良、整備対策について県当局
の取り組み姿勢について質問
させていただきました。原木インターチェンジ周辺
の道路状況は交通量が増加
を続けております。特に事業系
の大型自動車が著しく、渋滞
の常態化は周辺住民
の歩行者、自転車、交通弱者に及ぼす交通環境は改善
されないまま今日に至っております。
そのような中、平成22年に地元市川市や地元町会
の要望が実
を結び、県道船橋行徳線、旧行徳街道
の二俣地先
の原木インターチェンジに近接
する交差点
の改良及び歩道整備について、実施に向けて動き始めたところであります。県道に隣接
した場所
の県道
を含めた官地
を不法占拠
をしていた3棟
の建物
の撤去が実現
されました。このことにより、右折レーン
の用地が確保
されました。地元住民は交差点改良と歩道確保が
されると期待
をしていたところでありました。この船橋行徳線市川二俣地先
の交差点改良事業は、平成26年10月及び同年12月に本工事
の入札
をいたしましたが、2度とも応札がなく、また、先月行った入札においても、一昨年と同様、不調となりました。
そこで伺います。県道船橋行徳線
の市川二俣地先
の交差点改良について、今後どのように進めていく
のかお伺いいたします。
次に、大項目2問目、江戸川左岸流域下水道事業について伺います。
江戸川左岸流域下水道は、私
の地元市川市
のほか、人口
の集中
している葛南及び東葛地域
の8市にわたる汚水処理
を受け持つ施設として、昭和56年4月に供用開始
をしており、現在
の普及率は78%となっております。江戸川左岸流域下水道は県が整備
を進めている3流域下水道事業
の中で、計画処理人口が一番大きく約142万人でありますが、いまだ未普及
の人口は30万人以上となっております。そのうち市川市においては普及率72%程度にとどまっており、13万人以上
の住民が下水道
を利用
されておりません。下水道普及率
の向上には、各市が行う公共下水道が接続
する流域下水道
の幹線管渠と汚水
を処理
するため
の終末処理場
の整備が必要となります。近年、県では、流域下水道
の幹線管渠である市川幹線
の整備により、市川市本北方地区や南大野地区などで公共下水道が接続
されたところであり、さらに松戸幹線が早期整備
されることにより、市川市
の国分地区や須和田地区など、新たに下水道
の利用できる区域
の拡大が期待
されております。現在稼働中
の江戸川第二終末処理場は、汚水
の流入量が処理能力に近づいており、建設中
の江戸川第一終末処理場
の早期供用が求められているところであります。供用開始におくれが生じてしまうと、公共下水道
の整備
の進捗に支障が生じるおそれがあることから、平成32年度
の供用開始に向けて、計画どおりに整備
を進める必要があると考えております。
そこで伺います。
1点目として、松戸幹線管渠
の整備状況と整備効果はどうか。
2点目として、江戸川第一終末処理場
の建設工事
の進捗状況はどうか。また、平成32年度
の供用開始がおくれた場合
の影響はどうか
をお伺いいたします。
次に、大項目3問目、(仮称)押切橋及び(仮称)大洲橋について、その後
の経過について伺います。
市川市は外環道
を受け入れるに当たり、市川市に及ぼすまちづくり
の影響について、議会で
の議論や市民
の意向
を尊重
し、適切な対応
をされるよう、路線、構造、環境、移転、分断、抵触、交通、関連事業、その他9分類22項目
を県に要望。路線については計画ルート
を受け入れました。そのうち外環道1日当たり交通量4万台と言われる市川市内
の交通量
の流入による環境悪化
を防止
するため、4つ
の橋
の建設
を求めました。妙典橋は外環道
の供用にあわせ、事業が進んでおります。また、行徳橋については老朽化や交通安全面で、私は議会において事業化に向けて要望
してまいりました。おかげさまで事業化が決定
し、現在進行中であります。しかしながら、(仮称)押切橋、(仮称)大洲橋は手つかずで見通しがわからない状態であります。まず、東京都と千葉県
を連絡
する押切橋建設に向けて
の今後
の見通しについてお尋ね
をいたします。
この件については、過去数回にわたり質問
させていただきました。その中で、平成25年9月
の定例議会で
の取り組みについて
の私
の質問で、小池県土整備部長から、外環道及びその関連事業は重要で、押切橋は整備が必要な計画であり、具体化に向け東京都と協議
をし、補助金や交付金など国
の支援
をいただきながら、着実に推進
していくと
の答弁
をいただきました。また、26年9月
の定例議会で
の私
の質問において、永田県土整備部長
の御答弁では、葛南地域における都県境では、江戸川及び旧江戸川にかかる限られた橋梁に交通が集中
することから、交通混雑
を来しているところであり、押切橋については、今後整備が必要であると認識
している、今後は架橋に伴う周辺道路
の影響
を確認
するために、交通状況
を調査
するとともに、平成26年7月に東京都道路橋梁整備調整会議
を開催
し、縦断勾配がきつい
等の道路構造上
の課題について検討
を進めている、今後も外環道供用後
の交通同行も踏まえ、計画
の具体化に向けて東京都と協議
すると御答弁
をいただきました。
そこで伺います。平成26年7月東京都道路橋梁整備調整会議は開かれたと思いますが、計画
の具体化に向けた東京都と
の協議は進められていると思いますが、進捗状況はどうか。
次に、(仮称)大洲橋について伺います。
(仮称)押切橋と同様、市川市と江戸川区
をつなぐ橋として、都民、区民、県民、市民が事業化に期待
をしているところであります。江戸川区土木部に調査
をしましたところ、(仮称)大洲橋は歩道橋として
の暫定整備検討は断念
をし、今後は橋梁全幅員で
の整備
の計画となっているようであります。
そこで伺います。江戸川区が検討
していた歩道橋として
の暫定整備は断念
したと
のことでありますが、県ではどのような方針でいる
のか伺います。
次に、大項目4問目、市川航路について伺います。
関係水域エリアに立地
する各企業
の活動に密接に影響
を及ぼすと考えられる市川航路しゅんせつについて、2点お尋ね
をいたします。
まず、市川航路北側に接続
する江戸川河口
の狭隘で急激に変針
する部分
を含む水域は、最奥部に位置
する公共岸壁
の使用上、確保
しなくてはならない水深5.5メートル
を基準として、水深6メートル、最狭幅100メートルと予定
されておりますが、現状では、最近頻繁に発生
する豪雨時に流入
する江戸川から
の土砂
等により、深さ、幅とも予定
の数値
を満たしておりません。船舶
の安全航行に加えて、平成29年度に完成予定
の東京外環道効果による数量増に伴う船舶
の大型化も鑑み、当該水域
の市川航路水深と同様、水深6.5メーターへ
の掘り下げ、幅100メートル
の確保が今後
の企業存続及び発展
のため
の喫緊
の課題と考えております。お答え
をいただきたいと思います。
次に、市川航路北東部側に接続
する真間川泊地は、公共岸壁がないことから、しゅんせつは行わないと説明
をしておりますが、江戸川と同様、真間川から
の土砂
の流入
等により浅い土砂堆積部分が発生
している
のが現状であります。企業活動
の円滑な運営に資することに加え、市川市と災害時
の緊急物資
の輸送基地として使用
する防災協定
をしている岸壁が存続
する水域であることも考慮
し、船舶が安全に航行できるように、当該泊地
の継続的なしゅんせつが必要であると考えますが、お答え
をいただきたいと思います。
最後に、市川市塩浜2丁目護岸前面
の干潟化についてお伺いいたします。
三番瀬
の諸問題については、私
のライフワーク
の1つとして、これまでたびたび質問
を行ってきたところであります。現在、行徳沿岸部は埋立事業によって親水空間が一切なくなり、海に触れられなくなってしまいました。このように、海から住民
を遠ざけた
のは、平成13年に市川二期埋立地区470ヘクタールと京葉港二期地区270ヘクタール
の埋立計画
を千葉県が中止
した結果であり、このことは、千葉県に大きな
責任があると考えております。このため、千葉県は埋め立て中止
の責任を踏まえて三番瀬再生計画
を策定
したところでありますが、主要な施設である干潟については、何ら事業化
の兆しが見えない状況であります。干潟
の事業化については、何と
しても千葉県において行わなければならないと考えております。このような中、諸橋副知事が平成28年2月
の議会において答弁
された県事業として
の干潟化は難しいと
する話は、地元市
の県会議員として、到底納得できるものではありません。この答弁は、干潟
を環境面から評価
した結果であり、改修
された塩浜護岸
の安全性や利活用
の視点で評価
すれば、違った評価になった
のではないかと、このように考えられます。
塩浜2丁目では、自然石
を基本と
した緩やかな傾斜
の護岸が着々と整備
をされており、
一部には一般立ち入り
を想定
した階段式護岸が設けられております。しかし、階段式護岸には、のり先や階段や石
のすき間に砂がついていないことから、海やすき間に転落
するおそれがあり、大変危険な状況であります。護岸
の後背地では土地区画整理事業が予定
されており、地元からは、護岸から歩いて海に触れられるように
してほしいと、塩浜
の人工干潟に強い期待
を持っております。また、千葉県による護岸管理用通路や散策路
の整備についても期待
されております。
そこで伺いますが、この階段式護岸へ
の一般開放について、どのような予定
をしている
のか
を伺います。
次に、この護岸
の安全対策
を兼ねて、千葉県が人工海浜
を設ければ、後背地
を管理
する市と協力
して、人が海に親しめるような一体的なにぎわい
の空間
を創出できる
のではないでしょうか。塩浜2丁目
の護岸は海岸保全区域であることから、高潮
等の自然災害に対する対策だけではなく、環境や利用面でも調和
のとれた総合的な施策
を県民は期待
しており、私も必要であると考える1人であります。例えば、横浜市に人工的に砂浜や干潟
をつくった海の公園があります。ここは海と人が触れ合う貴重な憩い
の空間となっており、大変喜ばれており、塩浜地区でもぜひ実現
してもらいたいと考えております。そこで、県
の計画によって失われてしまった海
を、県
の責任のもとに県民に返すべきと考えます。
2つ目として、人工干潟
の検討は、これまで環境生活部で実施
してきたようでありますが、人が海と親しめる海岸
の整備について、護岸事業
を行っている県土整備部は、海岸管理者としてどのように考えている
のか、お尋ね
をいたします。
平成23年6月
の私
の質問に対して橋場県土整備部長は、公園前
の階段式護岸について、背後
の公園と一体となった親水空間
を整備
するため、地元市川市と協議
を進めていくと、そのような御答弁
をいただきました。また、平成23年12月議会
の私
の質問においては、塩浜護岸
の安全対策
を図った上で、市民が安心
して親しめる海辺と
するよう要望いたしましたところ、そのとき
の小池県土整備部長
の御答弁では、市民
の方々が安全に海に親しめるよう階段式
の護岸
を基本と
し、その構造について、学識者などから成る護岸整備委員会で
の検討並びに地元市川市と
の協議
を進めていくとお答え
をいただきました。また、戸谷環境生活部長には、護岸
の安全性
を確保
して海に触れ合える海浜と
するため
の干潟化について
の見解
を求めたところ、干潟化は市民が親しめる海辺と
するため
の1つ
の方法と考えている。実施に向けて市川市と協議
をすると御答弁
をいただきました。
3つ目といたしまして、干潟化
の検討におけるこれまで
の経緯と現在
の状況はどうか
をお伺いいたします。
以上、1回目
の質問と
させていただきます。(拍手)
◯議長(宇野 裕君) 鈴木衛君
の質問に対する当局
の答弁
を求めます。
知事森田健作君。
(
知事森田健作君登壇)
◯知事(森田健作君) 自民党
の鈴木衛議員
の御質問にお答えいたします。
まず、道路問題についてお答えいたします。
(仮称)京葉ジャンクション
のフルジャンクション化について
の御質問でございますが、(仮称)京葉ジャンクションは外環道と京葉道路と
を相互に接続
し、都心へ
の交通分散や非常時
の迂回機能など大きな役割
を担う立体交差施設でございます。本年3月にフルジャンクション化
の整備が実現
したところであり、未着手となっているランプについては、現在、高速道路会社において工事着手に向けた準備
を進めているところでございます。県といたしましては、平成29年度
の外環道
の本線区間
の開通に大きくおくれることなく、一日も早く完成
するよう引き続き高速道路会社に強く働きかけてまいります。
次に、市川航路についてお答えいたします。
江戸川河口水域
を市川航路と同様
の水深6.5メートルへ掘り下げるべきと
の御質問でございますが、市川航路については、平成18年3月に県が企業庁から水深6.5メートルで引き継ぎ
を受け、現在も同じ水深で管理
を行っているところでございます。また、市川航路から岸壁に接続
する狭隘な江戸川河口水域については、水深
の基準となる5.5メートル
の公共岸壁へすりつけ区間として、水深6メートルで管理
を行っております。当該水域は江戸川河口部に位置
し、土砂が堆積
しやすい水域であることから、引き続き航路
等のしゅんせつ
を実施
するとともに、堆砂状況
を把握
した際には、速やかに利用企業
の皆様に状況
を伝えるなど、船舶
の航行安全に努めてまいります。
私から以上でございます。他
の問題につきましては
担当部局長からお答えいたします。
◯議長(宇野 裕君)
環境生活部長吉添圭介君。
(
説明者吉添圭介君登壇)
◯説明者(吉添圭介君) 私からは市川塩浜2丁目護岸について
の質問
のうち1問にお答えいたします。
干潟化
の検討
の経緯と現状について
の御質問ですが、干潟化
の検討に当たっては、学識経験者から助言
等を得るとともに、市川市と協議
を行いながら進めてまいりました。具体的には平成22年度から23年度にかけて護岸前
の海域に砂
を盛り、砂
の移動や生物
の定着状況についてモニタリング
を行い、さらに、平成26年度には干潟
の構造や自然環境へ
の影響
等について検討
を行いました。この結果から、人が海と触れ合える親水性については一定
の効果が認められるが、三番瀬全体
の自然環境再生へ
の効果は限定的であることが明らかになりました。このことから、市川市に対し検討結果と県
の考え
を伝えた上で、市として
の方針
を示すよう要請
したところであり、県事業として
の実現性は低いと考えておりますが、市から具体的な提案
等が示されれば、引き続き協議
を行ってまいります。
以上でございます。
◯議長(宇野 裕君) 県土整備部長野田勝君。
(説明者野田 勝君登壇)
◯説明者(野田 勝君) 私からは道路問題について
のうち知事答弁
を除く2問、(仮称)押切橋及び(仮称)大洲橋について
の2問、市川航路について
のうち知事答弁
を除く1問、市川塩浜2丁目護岸前面
の干潟化について
のうち2問、計7問にお答えいたします。
初めに道路問題についてでございます。
県道高塚新田市川線
の整備状況
の御質問でございますが、県道高塚新田市川線は平成29年度開通予定
の外環道
の(仮称)市川北インターチェンジへ
のアクセス道路となり、市川市内
の骨格となる重要な路線であると考えております。外環道側
の0.3キロメートルにつきましては、北側
の拡幅整備
を先行
しており、用地
の取得状況は面積ベースで約1割となっております。引き続き用地取得
を進め、まとまった用地が確保できたところから歩道整備に着手
してまいります。また、県道市川柏線と交差
する曽谷3差路につきましては、交差点
の形状が悪く右折レーンもないことから、これまでに取得済み用地
の中で
一部右折レーン
を設置
してきたところであり、引き続き暫定的な交差点
の改良
を進めてまいります。今後とも地元
の皆様
の御理解と御協力
をいただきながら、事業
の推進に努めてまいります。
県道船橋行徳線
の市川市二俣地先
の交差点改良について
の御質問でございますが、県道船橋行徳線
の市川市二俣地先
の交差点につきましては、原木インターチェンジに近接
しているため交通量が多く、渋滞が発生
しており、また、歩行者も多いことから、歩道整備及び右折レーン
の設置、これはぜひとも必要と考えております。交差点改良に必要な用地については既に確保
されているということから、ボックスカルバート
の工事について、これは改めて発注
の準備
を進め、年度内に工事着手
したいと思っております。今後とも交通
の円滑化や歩行者
の安全確保が図られるよう事業
の推進に努めてまいります。
次に、(仮称)押切橋及び(仮称)大洲橋についてでございます。
(仮称)押切橋について、計画
の具体化に向けた東京都と
の協議
の進捗状況はどうかと
の御質問でございますが、葛南地域における都県境では、江戸川及び旧江戸川にかかる限られた橋梁に交通が集中
し、交通混雑が発生
しております。このため、県では(仮称)押切橋
の橋梁計画につきまして、東京都と道路橋梁整備調整会議
を開催
し、架橋に伴う周辺道路へ
の影響や道路構造上
の課題
等について検討
を行っているところでございます。外環道供用後
の交通動向も踏まえつつ、今後も引き続き課題
の解決や計画
の具体化に向けて、東京都や市川市などと十分協議
を進めてまいります。
(仮称)大洲橋について、県ではどのような方針でいる
のかと
の御質問でございますが、(仮称)大洲橋につきましては、江戸川区から
の提案により、平成21年7月に東京都、千葉県、江戸川区、市川市
の4者で(仮称)大洲橋暫定整備検討会
を設置
し、防災上
の観点から、暫定的に歩道橋として整備
する検討
を進めてきました。しかしながら、昨年6月、江戸川区から、区
の財政状況など
の理由により計画
を断念
すると
の意向が示され、この暫定整備計画は取りやめることといたしました。県としては、都県境における交通混雑
の緩和
を図るためには、(仮称)大洲橋
の整備は必要と考えており、両岸取りつけ部
を含め、引き続き東京都や市川市などと検討
を進めてまいります。
次に、市川航路についてでございます。
真間川泊地
の継続的なしゅんせつが必要であると考えるが、どうかと
の御質問でございますが、県では、航路、泊地
のしゅんせつにつきましては、公共岸壁
を利用
する船舶
の航行に支障がないようしゅんせつ
を行っております。真間川泊地は係留施設
の全てが民間企業が所有
する専用岸壁であることから、岸壁
を所有
する各企業において維持しゅんせつ
を行っているところでございます。現時点では、公共岸壁
を有
しないこのような当該泊地
のような泊地に適用
する補助制度はございませんが、企業が市川市と防災協定
を締結
しているということ
を踏まえまして、民間企業
等で構成
する千葉県港湾整備促進協議会とともに、新たな支援制度などについて国へ要望
してまいります。
最後に、市川塩浜2丁目護岸前面
の干潟化についてでございます。
階段式護岸へ
の一般開放について、どのような予定と
しているかと
の御質問でございますが、市川市塩浜2丁目護岸につきましては、海と
の連続性や生態系に配慮
した護岸整備
を進めており、全体事業延長1,100メートル
のうち既に900メートル
の整備が完了
しております。このうち市川市が計画
している土地区画整理事業
の計画道路前面と公園計画地前面
の2カ所には一般開放
を想定
して海岸式護岸
を整備
したところでございます。今後、土地区画整理事業
の進捗にあわせ、護岸
の背後に遊歩道
を兼ねた管理用通路
を整備
し、階段式護岸
の一般開放
を実施
することと
しております。
人が海と親しめる海岸
の整備について、海岸管理者として、どのように考えている
のかと
の御質問でございますが、市川塩浜2丁目護岸は、市川海岸塩浜地区護岸整備懇談会で
の学識経験者などから
の意見
を踏まえ、環境面や利用面に配慮
し、石積み
の緩傾斜護岸と階段式護岸
の整備
を進めているところでございます。県といたしましては、安全に海辺に近づけるよう、上りおり
しやすさなど
を考慮
した階段式護岸
を配置
しておりますが、今後、転落防止柵設置など
の安全管理
を図り、親水性
の向上に努めてまいります。
私からは以上でございます。
◯議長(宇野 裕君) 都市整備局長伊藤稔君。
(説明者伊藤 稔君登壇)
◯説明者(伊藤 稔君) 私からは江戸川左岸流域下水道事業について
の2問にお答え
をいたします。
初めに、松戸幹線管渠
の整備状況と整備効果はどうかと
の御質問でございます。松戸幹線管渠は、松戸市南部地域と市川市北部地域
の汚水
を受け入れる全長約8.5キロメートル
の幹線管渠です。このうち松戸市側
の約2.8キロメートルは既に供用
しており、市川市では北国分地区
の公共下水道
の汚水
を受け入れています。市川市側
の約5.7キロメートルについては、外環道
の建設にあわせ整備
を進めてきたところでございますが、本年8月に工事が完了
し、9月から8.5キロメートル全線
を供用開始
しました。これにより、これまで公共下水道が未整備であった市川市北部地域において整備が可能となりました。今後は公共下水道
の整備
の進捗により、生活環境
の改善や国分川など
の公共用水域
の水質保全がさらに図られることとなります。
次に、江戸川第一終末処理場
の建設工事
の進捗状況
等について
の御質問でございます。江戸川第一終末処理場では供用に必要な第1期区域
の整備
を重点的に行っており、主ポンプ棟や水処理第1系列など
の構造物
の建設が完了
し、汚泥処理施設
の土木工事に着手
するなど、主に土木、建築構造物から順次整備
を進めているところでございます。今後は完成
した構造物内
の設備工事が中心となり、水処理施設や汚泥処理施設
の機械設備と、それら
を制御
する電気設備
の工事
を進めていく予定でございます。各市
の公共下水道
の整備状況
を勘案いたしますと、平成32年度には、現在稼働中
の江戸川第二終末処理場へ
の流入汚水量が処理能力に達する見込みであることから、何と
しても平成32年度中
の供用開始が必要な状況でございます。今後も工事
の実施に全力で取り組んでまいります。
私からは以上でございます。
◯議長(宇野 裕君) 鈴木衛君。
◯鈴木 衛君 それぞれ御答弁いただきましてありがとうございました。順次要望
させていただきます。
まず、道路問題
の京葉ジャンクション
のフルジャンクション化については、御答弁
をいただきましたとおり、一日も早く完成
するよう高速道路会社に働きかけていただきたいこと
を要望いたします。
次に、県道高塚新田市川線、県道市川柏線及び曽谷3差路
の整備につきましては、速やかなる着工
を要望いたします。
また、県道船橋行徳線交差点改良については、2年前
の2回目
の入札不調から2年
の空白
を経て、この9月に3回目
の入札不調と
のことであります。2年間、この期間は何だった
のでしょうか。今後、入札不調にならないように状況
を調査
し、早急
の事業
の推進
を要望いたします。
次に、江戸川左岸流域下水道事業について要望いたします。江戸川左岸流域下水道で、昨年秋、雨水による不明水
の量が100万立方メートル
を超えたと聞いております。同流域
の下水は江戸川第二終末処理場で浄化後、旧江戸川に放流
されております。同処理場
の処理能力は1日約36万立方メートルで、昨年9月
の台風18号では予備ポンプで対応
したが、不明水
の流量が多過ぎて処理能力
を超えております。江戸川第一終末処理場は供用開始
の時期
を平成29年度から32年度に変更
されました。平成32年度
の供用開始がおくれること
のないよう、建設工事
を進めていただきたいこと
を要望いたします。
次に、押切橋、大洲橋について要望いたします。
都県境
の東京都江戸川区
の動向については、平成28年3月に都市計画道路
の優先整備路線
を示した第4次事業化計画が策定
され、第3次事業化計画で優先整備対象外であった補助286号線(仮称)大洲橋も優先整備路線として位置づけられ、江戸川区内に計画
されている都県境3橋全てが優先整備路線として位置づけられました。この優先整備路線は、今後10年間で優先的に整備
すべき路線ということであります。(仮称)押切橋は、平成25年度に都側
の取りつけ道路
の整備が完了
していると江戸川区土木部
の回答がございました。(仮称)押切橋は外環道
の交通量
を東京臨海部へ渡す役割
を確実と
するとともに、旧江戸川
を渡り東京計画道路14号線と市川市都市計画道路3・4・25号線
をつなぎ、環七と湾岸
を結ぶ道路であります。東京都と江戸川区は都県境会議による都、県
の合意に基づいて年次計画
を立て、整備が進められております。対照
すると、千葉県側は検討
する、検討
する、検討
するだけで進みません。千葉県側としても、まず道路
を堤まで広げる必要はない
のか。
また、(仮称)大洲橋は、先ほども申し上げましたが、暫定整備検討が終了
し、今後は橋梁
の全幅員で
の整備計画となっております。この2橋
の橋
の事業化について、都が県に先行
していることは否めません。都県境会議で何とか頑張っていただきたいということ
を要望いたします。
次に、市川航路についてであります。
先ほど御答弁
をいただきました。地域
の安全
のためにしっかりとしゅんせつ
のほう
をよろしくお願いいたします。
塩浜2丁目護岸整備については、やはり県
の責任においてしっかりと親水型
の干潟
をつくっていただきますこと
を心からお願い申し上げまして、私
の質問と
させていただきます。ありがとうございました。
◯議長(宇野 裕君) 暫時休憩いたします。
午前11時36分休憩
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
午後1時0分開議
◯副議長(木名瀬捷司君) 休憩前に引き続き会議
を開きます。
引き続き質疑並びに一般質問
を行います。通告順により五十嵐博文君。
(五十嵐博文君登壇、拍手)
◯五十嵐博文君 自由民主党、富里市選出
の五十嵐博文でございます。登壇
の機会
を与えていただきました会派
の諸先輩、そして同僚議員
の皆様に心より感謝
を申し上げます。
さて、10月ともなり、秋が日増しに深まり
を見せてきており、富里
の景色もスイカからニンジンへと変わっております。実は富里
のニンジンは、スイカ同様、全国トップクラス
の出荷量
を誇っており、農家にとっては大きな収入源になっております。しかしながら、ことし8月に発生
した台風9号において、約77ヘクタールが浸水など
の被害に遭い、自然相手といえども、その落胆は非常に大きなものでございます。改めて被害に遭われました皆様に心よりお見舞い
を申し上げます。
そこで、質問へと移ってまいります。台風による農林水産業被害についてでございます。
台風9号が8月22日に、千葉県内に11年ぶりに直接上陸
をし、大きな被害
をもたらしました。中でも農林水産業においては、その被害額36億927万8,000円で、過去10年間で2番目
の被害となっております。内訳
を見ると、農産物被害金額で18億2,267万3,000円、園芸施設
等で15億8,064万1,000円、農地
等で3,500万円、林地
等で1億5,436万4,000円、水産業施設
等で1,660万円となっており、農産物、園芸施設が全体
の94%で、特に農産物ではニンジンが全体
の17%、水稲が16%、園芸施設
等ではビニールハウスが全体
の40%
を占めております。台風9号で
の県
の対応
を見ますと、発生から1週間という期間で千葉県農業災害対策資金
を発動
しており、敏速な対応に感謝
をしております。
そこで、まず質問いたします。台風9号に関する千葉県農業災害対策資金
の発動後における現在
の状況はどうか。また、同資金
の直近
の災害で
の融資実績はどうか伺います。
地元富里市では、全体で9億2,659万円
の被害が発生
し、千葉県全体
の約25%
を占めた被害となっております。内訳は、農産物被害金額
のうち、ニンジンが3億949万6,000円と県全体
のニンジン被害額
の49%
を占め、また、パイプハウスでは、全壊、剥がれ、破れ
を合わせ4億8,008万1,000円
の被害金額で、県全体
のパイプハウス被害額
の32%
を占めております。このように、台風9号がもたらした農産物
の被害は、富里市にとっても非常に大きな被害となり、特に園芸施設は先行投資も大きく、全壊
のパイプハウス
の復旧は大きな負担が強いられております。そこで、富里市
の全壊
したパイプハウス
を一例に、再建費と再建
されたパイプハウスから
の収益
を全壊面積4万5,183平方メートル
を対象に、私見により算出
を行ったところ、撤去費
を含む再建費は2億9,820万7,000円で、再建
されたパイプハウスから
の収益は、スイカ、トマト
の二毛作と
した場合、年間4,803万8,000円という結果となり、全壊
したパイプハウス
の再建には6年間
の収益
を投資
することとなります。加えて、農業者
の年齢や後継者など、取り巻く環境も再建には大きく影響
を及ぼすものと考えます。そのような中、県では、千葉県農業災害対策資金発動後、9月2日に国に対し被災農業者向け経営体育成支援事業
の発動
の要望書
を提出
しております。同事業は、被災
した農業者に対し、農産物
の生産に必要な施設
の復旧及び施設
の撤去
等を緊急的に支援
する事業として、平成26年
の大雪や平成28年
の熊本地震でも発動
されており、再建・修繕に補助率2分の1
を、撤去については定めた額による助成
を行っております。
そこで質問
します。被災農業者向け経営体育成支援事業発動
の国へ
の要望書はどのような考え方に基づいて提出
した
のか伺います。
国
の被災農業者向け経営体育成支援事業
の発動には、激甚災害指定が大きく左右
しますが、9月16日に平成28年8月16日から9月1日まで
の間
の台風7号、11号、9号、10号による暴風雨及び豪雨による災害について、激甚災害並びにこれに対する運用
すべき措置
の指定に関する政令が閣議決定
し、9月23日に公布、施行がなされております。今後は、同事業
の千葉県
を含め一日も早い発動が行われること
を願っております。
実は私も、
市長とともに富里市
の被害
を直接国に陳情
を行いましたが、今回
の台風9号は、改めて考えさせられる台風であったと思っております。そもそも激甚災害
の指定は、台風9号とそのほか
の台風が一連
の気象現象として扱われたからこそ議論
の対象となったと受けとめており、台風9号が単独
の台風であった場合、激甚災害指定基準と照合
しても指定基準に満たない状況にあるとも思われます。しかし、その被害は千葉県にとって甚大であることには変わりはなく、そのときは被災農業者は千葉県農業災害対策資金が支援策となりますが、利子補給による支援策はどれだけ
の効果
を示す
のでしょうか。
そこで質問
します。台風9号がもたらした被害は甚大であるが、このような甚大な被害に対しても、千葉県農業災害対策資金は、農業経営
の再建に向けた資金として有効なものであると考えている
のか伺います。
次に、道路舗装
の老朽化対策についてでございます。
千葉県が管理
する道路延長は約3,400キロメートルであり、県内
の経済や県民
の生活
を支える重要な役割
を担っております。しかし、舗装は永久工作物ではなく、耐用年数が短いため、舗装
の供用性能
を一定水準以上に維持修繕
することは非常に重要な業務ですが、供用性能
の維持には多く
の財源と労力が必要となり、いかに長期的な視点でトータルコスト
を縮減
し、健全に管理
していくかが大きな課題となります。そのような中、県では、現在、路面性状調査によりMCI、いわゆる舗装
のひび割れ率、わだち掘れ量、平たん性による路面状態
の評価値から10段階
の維持管理指数
を算出
し、低い指数から優先的に修繕に努めているということです。MCI値
の判断基準は、MCI値5以上
を望ましい管理基準と
し、MCI値4以下は修繕が必要、MCI値3以下は早急に修繕が必要と
され、県
の状況
を見ると、平成27年度路面性状調査では、全体
の平均MCI値は5.6と望ましい管理基準には達しておりますが、内訳では修繕が必要なMCI値4以下
の割合は全体
の13.9%、早急に修繕が必要なMCI値3以下は4.5%となっております。一方、過去5カ年
の舗装修繕に係る当初予算
を見ると、平成24年度、25年度が55億円、平成26年度57億円、平成27年度58億円、平成28年度で59億円と、微増ではあるものの大きな変動がない状況となっております。しかし、内訳では、平成24年度は全てが県単独費に対し、平成25年度以降は交付金
を導入
し、平成28年度では県単独費が45億9,600万円と平成24年度から約9億円
の減少となっております。
そこで2問質問いたします。
まず、1問目ですが、舗装
の劣化が年々進行
する中で、平成25年度交付金導入
を機に、当初予算
を増額
し集中的な修繕
を行うことも考えられるが、当初予算要求は、どのような判断に基づき行っている
のか。また、過去5カ年
の平均MCI値と補修費は、どのように推移
している
のか伺います。
次に、2問目ですが、過去5カ年
の路面性状調査における、修繕が必要なMCI値4以下や、早急に修繕が必要なMCI値3以下
の割合は、どのように変動
しており、それに対してどのような対応
をしている
のか伺います。
一方、路面損傷が原因となった専決処分
の過去3カ年
を見ると、平成25年度8件で、補償額263万2,000円、平成26年度8件、補償額59万6,000円、平成27年度16件、補償額110万3,000円と、補償額は補償対象により異なりはあるものの、件数は増加傾向となっております。近年
の集中豪雨
等が要因となるなど、予測
しづらい現象が舗装に影響
を与えているとも考えられますが、道路管理者と
するならば、道路損傷が起因となる事故はあってはならないことであり、未然防止は重要となってまいります。
そこで質問
します。平成27年度に、路面損傷が原因となった専決処分16件
のうち、修繕が必要なMCI値4以下
の箇所は何件ある
のか。また、それ以外
の箇所で
の損傷
の原因は何か伺います。
道路補修
を行うには、補修時期や工事
の工法決定も大きな役割
を果たします。例えば路面損傷
の程度が低い段階で行うことで、シール工法など簡易的な補修工法により低コスト
の補修と舗装
の延命効果も期待ができます。また、工法においては、主流である切削オーバーレイ、路上再生工法、打ちかえ工法がありますが、例えば既存
の舗装表面
を削り、再度舗装
を行う切削オーバーレイによる補修工事は、繰り返すことで劣化速度
を速めるとも言われ、道路
の補修経歴や今後
の補修予測
を踏まえた決定など、いかに工法決定
を見きわめ、進めるかもトータルコスト
の縮減につながるものと考えます。
そこで質問
します。道路補修
を行う際
の工法決定は、どのように行っている
のか伺います。
千葉県では、県独自
の補修
の工法適用基準や技術基準
等、持ち合わせておらず、道路補修には技術者
の経験値も影響
するものと考えます。工法決定や補修時期
の見きわめ、また、新たな工法
の検証などトータルコスト
の縮減に向けた取り組み
を支える
のが現場力であり、その基礎となる
のが人材となります。また、現場で培われる技術も多く、熟練技術者から若手技術者にその技術が伝承
されていくことは不可欠なこととなります。特に土木事務所ごと
の管理体制からも、各技術者
の視点
の違いによる時期
の見きわめや箇所決定、工法決定は、県全体で見たときに発注バランスやトータルコストに影響
を及ぼすことも考えられます。補修
の工法適用基準や技術基準
等、明らかに
していくことも必要ですが、何よりも技術者が同等
の意識と視点、技術力
を持ち合わせることで県内全体
のバランスが保持
され、健全な管理へとつながると考えます。
そこで質問
します。土木事務所職員
の有する舗装技術について、土木事務所ごと
の管理体制
を超えて、技術力
の同等性
の確保や、さらなる向上
を図っていくことが重要と考えるが、技術者
の育成に関し、どのような取り組み
をしている
のか伺います。
次に、自転車通行環境整備
の促進についてでございます。
今や、自転車は日常生活に必要不可欠な交通手段
の1つとなっており、さらには、地球温暖化対策として温室効果ガス削減にもつながり、より一層
の普及に期待が持たれております。しかし、一方で交通事故件数に占める自転車事故件数は、千葉県では全体
の22%
の水準
を示し、さらには、加害者となった件数では12.1%
を占めております。2013年6月公布
された改正道路交通法では罰則規定が設けられるなど、自転車利用者
の道路交通違反が厳罰化
され、また、県でも自転車
の交通ルール
を楽しく学べる動画
の配信などに取り組んでおり、減少傾向にはあるものの、さらなる徹底化が求められております。そのような中、我が自民党では、自転車
の安全で安心な利用
を促進
すること
を目的と
した
条例が本議会に上程
されており、自転車に関する交通ルール
の遵守、自転車利用者
の事故に対する危機意識
の高まりなど、大きな改善につながると思っております。
一方で、自転車
の安全性は、自転車利用者
のマナー
の徹底化にあわせ、自転車が安全で安心
して通行できる環境
をつくり上げることも重要となります。昭和40年代に自転車と自動車
の交通事故が急増
したことから、自転車が歩道通行可能と
する交通規制
を導入
し、それ以降、自転車は歩道通行が基本といった間違った認識が広まりました。しかし、2007年
の社会資本整備審議会道路分科会
の建議など報告書では、従来、自転車と歩行者
を一体と
していたもの
を、自転車単独で
の項目
を設け、歩道上
の歩行者
の安全
を守る視点が組み入れられ、その後、自転車道中心
の整備から、車道上
の自転車レーン
を選択肢に加えたネットワーク化が可能となっております。平成24年には、国土交通省、警察庁により自転車利用環境創出ガイドライン
を策定
し、整備
の根拠となるべき自転車ネットワーク計画策定
の促進
を促しましたが、平成28年4月1日現在で
の策定は全体
の5%であり、千葉県においても4市のみ
の策定にとどまっております。
そこで質問
します。自転車ネットワーク計画が未策定
の市町村に対し、県はどのように働きかけていく
のか伺います。
自転車通行空間
の整備は、社会整備総合交付金
の基幹事業と位置づけられ、自転車ネットワーク計画策定費用についても基幹事業と一体となって、その効果
をより一層高めるために必要な事業とみなされれば、効果促進事業として位置づけることも可能となっております。また、本年7月には、早期進展
を念頭に自転車利用環境創出ガイドラインが改定となり、さまざまな箇所において柔軟な対応になったものと考えております。今後は各市町村
の自転車ネットワーク計画策定に向けた取り組みに期待
するところですが、自発的な計画立案に任せる
のではなく、千葉県内
の自転車利用形態
を見ても、市町村によって通勤、生活、通学と目的がさまざまなことから、その状況
を把握
し、交通事故実態
等を踏まえ、県が助言
等、積極的に行うことが必要であると考えます。さらに、県としても、みずからが自転車通行環境
の整備
を積極的に取り組むことが重要となってまいります。
そこで質問
します。国
のガイドライン
の改定
を踏まえ、自転車通行環境
の整備
を一層促進
すべきと考えるが、どうか伺います。
食育
の推進についてでございます。
食育
の推進は、食育基本法からも全て
の国民
の心身
の健康と増進
のため
の食育
を子供
の食教育と捉えることなく、県民一人一人が生涯にわたり身近な地域で食育
を実践
していくことが重要となります。そして、実践には県民主体
の推進体制として、県民に最も身近な存在である市町村が多く
の関係者と協力
し、主体的に取り組むことが求められます。地域
の特性
を生かした市町村食育推進計画
を策定
し、計画的な取り組み
を実施
するよう、県は市町村と
の連携協力体制づくり
を積極的に展開
するとともに、市町村へ
の支援も必要と考えます。しかし、第2次千葉県食育推進計画内
の目標指標
の達成状況
を見ると、平成27年度現状値では未達成が多く、市町村と
の連携が、その原因
の一端
を担っている
のではと思うところです。特に食育推進計画
を策定
していない市町は、どのような推進
を行っている
のでしょうか。必ずしも未策定であっても、関連
の深い健康増進計画
をもって取り組む、あるいは各分野
の所掌事務
の中で個別に取り組んでいる市町もある
のではと考えます。
そこで質問
します。食育推進計画が未策定
の市町に対して、どのような連携
を行っている
のか伺います。
一方、食育推進計画が策定
されている市町村では、計画
の骨格は国、千葉県が示す計画
を遵守
し、かつ地域特性が含まれた計画となっておりますが、取り組みには市町村間
の温度差が生じている
のではと感じております。一例
を挙げるならば、国、県とも計画期間内
の目標
を指標
をもって明確に
し、取り組んでおりますが、市町村によっては指標という目標値
を定めておらず、計画期間内における到達点が不透明な計画も見受けられます。目標値が未設定
の場合、少なくとも上位である県
の目標指標による連携
を図るべきと考えます。
そこで質問
します。目標指標が未設定
の市町村に対し、計画期間内
の目標設定についてどのような助言
を行っている
のか。また、目標指標
を定めている市町村では指標
の達成
のため
の助言は、どのように行っている
のか伺います。
食育推進計画実現は、県民
を初め、多様な実践主体がそれぞれ
の役割と
責任を担い、相互に協力
しながら一体的に取り組むことも必要であり、食育基本法第33条では、計画実施
の推進
のため、市町村食育推進会議
を置くことができるとなっております。県民、関係者が含まれる組織体制は、新たな施策へ
の展開、効果とあわせ広がりにも期待が持たれるものであり、健康増進計画
等で持つ組織
を活用
するなど
のケースも想定
されますが、いかに市町村単位で推進組織
を明らかに
し取り組む体制が整えられるかも、今後推進
する上で重要と考えます。
そこで質問いたします。各市町村における、県民、関係者が参加
する食育推進組織
を県はどこまで把握
している
のか。また、食育推進組織
を持たない市町村に対しては、どのような取り組み
を行っている
のか伺います。
以上で1回目
の質問といたします。(拍手)
◯副議長(木名瀬捷司君) 五十嵐博文君
の質問に対する当局
の答弁
を求めます。
知事森田健作君。
(
知事森田健作君登壇)
◯知事(森田健作君) 自民党
の五十嵐博文議員
の御質問にお答えいたします。
まず、道路舗装
の老朽化対策についてお答えいたします。
県技術職員
の育成に対する取り組みについて
の御質問でございますが、県では各土木事務所
を対象と
した道路施設
の老朽化に関する会議
を毎年開催
しており、その中で舗装・補修技術
の向上に資する講習
をあわせて実施
しているところでございます。また、本庁及び各土木事務所と事業計画や執行計画など
の打ち合わせ時に工法
等の舗装技術に関する情報共有や意見交換
を行っております。今後とも老朽化に関する会議や打ち合わせなど、あらゆる機会
を捉えて舗装に関する技術
の情報提供
を行うとともに、外部団体が開催
する講習会
等を活用
し、技術職員
の育成に努めてまいります。
次に、食育
の推進についてお答えいたします。
食育推進計画が未策定
の市町村と
の連携について
の御質問でございます。県民一人一人がバランス
のよい食生活
を実践
するためには、県民に最も近い市町村と連携
を図りながら、県
の食育推進計画
の目標達成に向け、施策
の実効性
を高めていくことが必要であると考えております。このため、県では地域段階における食育推進会議を通じて県計画
の理解促進
を図り、市町村
を含め多様な関係者と連携
し、食育月間における全県的な啓発活動に取り組んでいるところでございます。特に計画未策定市町村へ
の農政、健康、教育
等食育に関係
の深い各部署と
の情報交換
を重ね、県
のパンフレットがさまざまな機会で活用
されるようになるなど、県と一体となった啓発活動が徐々に行われるようになってまいりました。今後とも計画
の策定
を働きかけるとともに、必要な資料や情報
の提供
等を行うなど、市町村
の取り組み
の充実強化に努めてまいりたいと、そのように思っております。
私からは以上でございます。他
の質問につきましては
担当部局長からお答え
をいたします。
◯副議長(木名瀬捷司君) 農林水産部長伊東健司君。
(説明者伊東健司君登壇)
◯説明者(伊東健司君) 私からは台風による農林水産業被害関連3問、食育関連
のうち知事答弁以外
の2問
の合わせて5問にお答えいたします。
千葉県農業災害対策資金
の発動に関する御質問ですが、千葉県農業災害対策資金は、被災者
した農業者に融資
した金融機関に対して市町村が利子補給
を行った場合に、県が市町村にその
一部を補助
する制度です。現在、各市町村において被害額
の認定と、それ
を踏まえた融資希望調査
を行っており、今後は市町村
の予算措置要、綱制定及び融資機関と
の利子補給契約
の締結
等を経て融資実行となります。県としては、速やかな融資実行に向けて市町村と連携
して手続
を進めてまいります。また、直近
の融資実績は、平成26年2月
の大雪では22件、3,778万円、平成25年10月
の台風では29件、4,206万円となっております。
次に、国に対しどのような考え方に基づき要望書
を提出
した
のかと
の御質問ですが、国が発動
する被災農業者向け経営体育成支援事業は、自然災害により被災
した農業者に対し、農産物
の生産に必要な施設
の復旧など
を緊急的に支援
する事業で、本県においては平成26年2月
の大雪による被害で初めて適用
を受けました。今回
の台風9号は暴風雨
を伴って本県
を縦断
し甚大な被害
をもたらし、園芸施設
等の被害額は約15億8,000万円と、過去10年間では大雪時に次ぐ規模となりました。このため、県では被災
した農業者
の経営
を早期に回復
させ、本県農業
を維持
していくためには、大雪時と同様
の支援が不可欠と判断
し、国に対し適用
の要望
をしたところでございます。
次に、甚大な被害に対しても、千葉県農業災害対策資金は、農業経営
の再建に向けた資金として有効なものかと
の御質問ですが、台風9号による農業施設と農作物
の被害は37市町村にわたり、被害額が約34億円と甚大なことから、千葉県農業災害対策資金
を発動
することと
したものです。この資金は、種苗や肥料など次
の作物
の生産に必要な資金や農業施設
の復旧に必要な資金
を低利で融資
するものであり、被災
した農業者
の経営
の維持安定に寄与
しているものと考えております。県としては、今後も農業事務所、市町村、融資機関
等関係機関を通じて周知
等を行い、被災農業者
の経営再建
を支援
してまいります。
次に、食育関連
のうち知事答弁以外
の2問についてお答えいたします。
まず、市町村
の食育推進関連
の目標指標について
の御質問ですが、食育推進計画
を策定
しているものの、目標指標
を設定
していない
のは3市ありますが、食育
を効果的に推進
するには、目標達成
のため
の適切な指標
を設定
し、進行管理
をしていくことが望ましいと考えています。県では、全市町村に対し県2次計画
の策定時や年度当初
の会議
等で県計画で設定
した16
の指標や、それ
を達成
するため
の施策
の説明
を行っているところです。今後は目標指標
のない3市に対して、市町村計画見直し
の機会
を捉え、指標
の設定
を働きかけてまいります。また、目標指標
を定めている市町村に対しては、朝食欠食
の改善やバランス
のよい食生活
を実践
するため
の啓発資材
の提供、食育ボランティアと
の連携など
の支援
を引き続き行ってまいります。
次に、市町村
の食育推進
の組織体制
の把握と、その取り組みについて
の御質問ですが、食育は幅広い取り組みであることから、推進に当たっては市町村
の関係部局はもとより、地域
の多様な関係者と連携
した体制が整えられることが望ましいと考えます。県民や関係者
を構成員と
する組織
を置いている
のは20市町村にとどまっており、県では、全市町村
を対象に食育推進に関する情報交換会や食育推進組織が地域に根差した活動
をしている優良事例について
の研修会など
を実施
しているところです。今後も地域
の多様な関係者と連携
した体制づくりが進むよう、取り組み事例集
の提供
を行うなど市町村
の支援に努めてまいります。
以上でございます。
◯副議長(木名瀬捷司君) 県土整備部長野田勝君。
(説明者野田 勝君登壇)
◯説明者(野田 勝君) 私からは道路舗装
の老朽化対策について
のうち知事答弁
を除く4問、自転車
の通行環境整備
の促進について
の2問、計6問にお答えいたします。
まず初めに、道路舗装
の老朽化対策についてでございます。
舗装修繕
の当初予算要求はどのように判断
して行っている
のか。また、過去5カ年
の平均MCI値や補修費
の推移について
の御質問でございますが、舗装修繕
の当初予算要求に当たっては、定期的にひび割れなど
の路面状況
を調査
し、その結果に基づいて、また、沿道状況や交通量なども勘案
しながら、一般的に修繕が必要と
されているMCI
の値が4以下
の区間
を目安に
しつつ、要求
しているところでございます。また、平成23年度から27年度
の5カ年
の平均MCIでございますが、5.6から5.7で推移
しております。また、その間
の補修費は52億円から58億円という状況です。
続きまして、MCI値4以下、さらにはMCI値3以下
の割合
の変動と対応について
の御質問でございますが、平成23年度から平成27年度、過去5カ年
のMCI
の値が4以下
の延長及び3以下
の延長
の割合、これは増加傾向にございます。実際
の舗装修繕に当たっては、早期に修繕が必要と
されるMCI3以下
の箇所
を優先に
しつつ、沿道状況や交通量なども勘案
しながら、総合的に判断
して修繕
を行っているところでございます。
平成27年度
の路面損傷が原因となった専決処分16件
のうち、MCI値4以下
の箇所は何件ある
のか。また、それ以外
の箇所で
の損傷
の原因は何かと
の御質問でございますが、平成27年度、路面損傷が原因となった事故に伴う
損害賠償に関する専決処分16件
のうち、MCI
の値が4以下であった箇所は2件でございます。その他
の箇所につきましては、主に局部的なひび割れに雨水が浸透
し、舗装材
の一部が剥がれたことによる舗装不全でございます。
道路補修
を行う際
の工法決定について
の御質問でございますが、舗装修繕
の主な工法といたしましては、劣化
したアスファルト舗装
を削り取り新しく舗装
をする切削オーバーレイ、既設
の路盤材
を改良
し再利用
する路上再生工法、アスファルト舗装及び路盤
を新しく入れかえる打ちかえ工法がございます。これら
の工法
の選定に当たりましては、日本道路協会
の道路維持修繕要綱によりまして現地
を確認
した上で工法
を決定
しております。また、特に劣化が進んでいる箇所に対しましては、舗装
のたわみ量試験
を実施
し、この結果に基づいた各工法で
の舗装構成により、経済性や施工性について比較検討
を実施
しているところでございます。
続きまして、自転車
の通行環境整備
の促進についてでございます。
自転車ネットワーク計画が未策定
の市町村にどのように働きかけていく
のかと
の御質問でございますが、安全で快適な自転車通行環境
を効果的、効率的に整備
すること
を目的として、各市町村において自転車ネットワーク計画が策定
されているところでございますが、県内では4市が策定
しているところでございます。国では、安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン
を本年7月に改定
し、段階的な計画策定方法
の導入や路面標示
の標準化など
を示し、市町村による計画
の策定
を促しているところでございます。県といたしましても、今回
の改定
を踏まえまして、計画
の策定方法に関する説明会
の開催などを通じて、市町村に対しまして技術的な支援や助言
を行い、市町村
の計画策定
の促進に取り組んでまいります。
自転車通行環境
の整備
を一層推進
すべきと考えるが、どうかと
の御質問でございますが、自転車道や自転車専用通行帯など
の自転車通行環境
の整備は、安全で快適な通行
を確保
する上で大変重要であると考えております。このため、県では市町村
の自転車ネットワーク計画
の策定
の促進
を図るとともに、計画に位置づけられた路線から路面標示
等の設置
を講じていくよう検討
を進めているところでございます。今後とも市町村と連携
しながら、引き続き自転車通行環境
の整備に取り組んでまいります。
私からは以上でございます。
◯副議長(木名瀬捷司君) 五十嵐博文君。
◯五十嵐博文君 知事
を初め、御答弁ありがとうございました。それでは、要望
を交えながら
の2回目
の質問
をさせていただきます。
まず、台風による農林水産業被害ですが、質問といたします。千葉県農業災害対策資金は、私も農業者にとって非常に有効な資金であると認識
しております。しかし、一例
の全壊パイプハウスは、耐えられる風
の強度は風速30メートルとも言われ、台風9号では、富里市でも最大瞬間風速39.7メートル
を記録
しており、強度
を上回る風速が原因であることは明らかです。それでも全壊
したパイプハウス
の撤去費まで被災農業者
の責任と負担により復旧
すべきな
のでしょうか。そして、その被害が県にとって甚大だったからこそ、国に対し被災農業者向け経営体育成支援事業
の要望
を行ったと私は思っております。今後は一日も早い同事業
の発動により、農業経営
の再建
を図っていかなければなりません。しかし、国にだけ任せる
のではなく、県としても被災農業者としっかりと向き合っていただき、基盤
を維持
し、農業者
の経営存続
の意欲
を確かなものに
するためにも、同事業に県として
の支援も加えて行うことが必須ではないでしょうか。
そこで質問
します。被災農業者向け経営体育成支援事業が発動
された場合には、同事業にかさ上げ
等、県として
の支援
を加え、農業経営
の早期再建
を図るべきと考えるが、どうか、伺います。
次に、道路舗装
の老朽化対策ですが、質問といたします。あえて触れさせていただきます。千葉県
の平成27年度歳入決算見込みで
の県税は、歳入総額
の46%
を占めております。一方、千葉県人口ビジョンでは、基準年
を2015年と
し、2030年と比較
すると総人口では6%減少、生産年齢人口では10%減少、老年人口では12%増と推移
されており、将来的な県財政へ
の影響は言うまでもありません。一連
の答弁からは、県は過去
の推移や現状値
を参考に、現状
の平均MCI値
を維持
することが老朽化対策につながると受けとめましたが、MCI値3以下
を優先的に補修
することは理解
するものの、当初計画どおり
の投資や路面水準が確保
されるわけでなく、補修ストックとして次年度に積み残されることも考えられます。何よりも膨大な舗装ストックは将来とも変わりはなく、交通量や豪雨も起因
し、劣化速度は速まる中で、補修ストックが増大
するのではと考えざる
を得ません。むしろ各路線
の劣化が5年、10年先予測
したならば、状況はどのように変化
するのでしょうか。補修時期や補修サイクルなど、予測によって見きわめられることにより、財政投資
の判断も容易となり、将来
の負担軽減
を初め、トータルコスト
の縮減につながる、それが今後
の老朽化対策と考えます。
そこで質問
します。劣化予測
を実施
することにより、限られた財源
を効率的に使用
することができるほか、供用性能
の維持や舗装管理
のトータルコスト
の縮減も図られ、効率的な老朽化対策
を行うことができると考えるが、今後
の対応についてどのように考えている
のか、お答えください。
次に、自転車
の通行環境整備
の促進ですが、要望といたします。自転車
の通行環境
の整備形態には、自転車通行と自動車通行
を縁石などで分離
する、あるいは自転車専用
の車線設置や1つ
の車道に自転車
の通行位置
を標示
するなどさまざまな手法が想定
されます。特に答弁にあったとおり、道路事情
等も踏まえると、路面着色や路面標示
の設置は、歩行者
のグリーンゾーンでも効果が示されているように、安価
の設置とあわせ、自動車に対し走行位置
を明確化
することが可能となってまいります。県みずからが自転車環境整備
を積極的に取り組むことは、市町村
の整備に向けた加速にもつながると思っております。市町村へ
の助言
等もあわせ、ぜひ千葉県
の健全な自転車活用
のまちづくりに向けた取り組み
を強く要望いたします。
次に、食育
の推進ですが、質問といたします。食育
の推進は健康増進と
の関係ばかりか、国産農産物
の消費拡大や地域農業
の支援に結びつき、自給率
の向上にも反映
するなど、さまざまな効果
を示すものでございます。いかに県民一人一人が意識
し、取り組む環境
をつくり出すかが肝要であり、そのためには、改めて進行管理
の重要性
を見直すべきと考えます。第2次千葉県食育推進計画で
の進行管理は、関係部局連携
の各種施策
の推進、進捗
の点検、指標評価となっておりますが、さらに掘り下げた進行管理が必要ではないでしょうか。確かに食育
の推進は目標、努力義務的な政策であり、また、多岐にわたる分野からも一体的な取り組み
の難しさもあわせ持っております。しかしながら、食育
の推進がもたらす効果は非常に大きく、さらなる推進には市町村
の進捗状況
を適切に把握
し、客観的な評価
を行い、助言及び支援と、そして県みずから
の取り組み
を的確に行えるよう、第3次千葉県食育推進計画に向けた現行
の進行管理
をいま一度検討
すべきと考えます。
そこで質問いたします。第3次千葉県食育推進計画
の策定に向けて進行管理
の方法について、どのように考えている
のかお答えください。
以上で2回目
の質問と
させていただきます。
◯副議長(木名瀬捷司君) 農林水産部長伊東健司君。
◯説明者(伊東健司君) 被災農業者向け経営体育成支援事業に関する御質問でございます。今回
の台風被害に対し被災
した農業者
の経営
を早期に安定
させ、本県農業
を維持
していくため、国に対し被災農業者向け経営体育成支援事業
の適用
を要望
したところでございます。県としては、国
の検討結果が示され次第、本事業など
を十分に活用
し、被災
した農業者
の復旧に向け、できる限り
の支援に努めてまいります。
次に、第3次千葉県食育推進計画
の進行管理について
の御質問でございます。食育推進計画
の進行管理に当たっては、県計画
の目標指標に加え、その進捗状況について市町村と認識
を共有
し、連携
していくことが重要です。そのため、3次計画では全て
の市町村で食育推進計画が策定
され、目標指標
の設定が
されるよう働きかけるとともに、地域ごと
の食育推進会議を通じて各種施策
の推進状況
の把握に努め、必要な支援
を行ってまいります。
以上でございます。
◯副議長(木名瀬捷司君) 県土整備部長野田勝君。
◯説明者(野田 勝君) 舗装
の劣化予測による効率的な老朽化対策が必要と考えるが、今後
の対応はどうかと
の御質問でございます。舗装修繕、これは比較的地味な分野ではございますけれど、しかしながら、これ
を適切に実施
していくということは極めて重要であると考えております。また、御指摘
のように財政状況が厳しい中で効率的な老朽化対策
を図るということ、これは必要であると考えております。国におきまして、現在、舗装修繕
のトータルコスト
の縮減など効率的な補修
の実施に対応
した舗装
の点検要領というもの
を策定
しているというふうに伺っております。県では、こういった点検要領
を踏まえまして、舗装
の劣化予測
を考慮
した修繕計画
の策定に向け、検討
を進めてまいりたいと考えております。
私から以上でございます。
◯副議長(木名瀬捷司君) 五十嵐博文君。
◯五十嵐博文君 御答弁ありがとうございました。最後に何点か要望いたします。
まず、台風による農林水産業被害ですが、これは強く要望
させていただきます。行政は常に取り巻く環境
の変化
を注視
し、予測
し、検証と改善
を繰り返さなければなりません。近年、頻繁に発生
する台風や集中豪雨も含めた局地的な被害は、過去に類
を見ない自然状況ですが、その影響
を県はどのように捉えているんでしょうか。また、県では、農業産出額第2位
を数値目標として定め、今後、目標達成に向かう上で、災害はどのような弊害
をもたらす
のでしょうか。今、農業者が求めている
のは、そのとき
の支援でございます。そして、今回
の台風9号
の一連は、改めて災害に対する現行制度
の課題に気づく機会であったと強く感じております。激甚災害指定に至らなければ、全てが融資という現行
の支援だけで、本当に千葉県
の農業が守れる
のでしょうか。だからこそ、激甚災害指定に至らなくとも、県として甚大と判断
した災害に対しては、新たな支援制度
を創設
することで段階的な支援が構築できるものと思っております。台風9号
を契機に、今後、いつ来るであろう災害に備え、新たな支援制度
を創設
し、千葉県農業対策資金とあわせ持つことが、今後
の千葉県農業
の成長につながります。ぜひ支援制度
の創設
を強く要望
させていただきます。
それから、道路舗装
の老朽化対策でございます。各土木事務所
の対応には感謝
しております。しかし、限られた財源
の中で苦慮
しながら
の管理だからこそ、現状
の維持にとらわれてしまうことも理解
しますが、それは得策ではなく、将来に補修ストック
を積み上げることとなります。そして、その改善策こそ、予測値による管理へ
の移行となりますので、ぜひ早い段階で
の移行
を要望
します。
また、財源が豊富ならば、このような議論は必要ないかもしれません。供用性能
の維持は財源と管理が一体となってこそ成り立ちます。そこで、財政当局にも要望いたします。一連
の質問
のとおりでございます。財政当局においても、今後
の道路管理者
の計画
を理解
し、財源配分に最大限
の努力
をしていただくこと
を要望
し、私
の一般質問といたします。ありがとうございます。
◯副議長(木名瀬捷司君) 次に、伊豆倉雄太君。
(伊豆倉雄太君登壇、拍手)
◯伊豆倉雄太君 皆さん、こんにちは。自由民主党、市原市選出、伊豆倉雄太でございます。本日は、一般質問
の機会
を与えてくださいました先輩議員
の皆様、そして同僚議員
の皆様に心から感謝いたします。
本日は、地元より少数ですが、少数精鋭で遠くから後援会
の皆様が、日ごろお世話になっております。ありがとうございます。
それでは、通告に従いまして質問に入らせていただきます。
まず初めに、小中学生
の学力
の向上についてお伺いいたします。
先日、勉強会にて、日経新聞にこんなセンセーショナルな見出しがある
のを教えていただきました。それは、日本財団推計
の「子供
の貧困2.9兆円
の経済損失」というものです。貧困家庭
の子供
を支援
せずに格差
を放置
すると、現在15歳
の子供
の1学年だけでも、社会がこうむる経済的損失が約2兆9,000億円に達すると
の推計
を公表
し、政府には約1兆1,000億円
の財政負担が生じると
しております。
ある小学校
の校長先生
をされていた方と
のお話
の中で、子供
の学力向上にはどんなことが必要だと思いますかとお伺い
したところ、その方は、全て
の教科に通じるものが国語であり、国語力、読解力が大事と
のことでした。また、学力
の格差
の中には、学習習慣がなく、早い段階で勉強につまずいてしまい、学ぶ喜び
を知らない子供がいるというふうにもおっしゃっておりました。
全国学力テストにおいて、毎回注目
を受ける
のが秋田県です。学力が高い要因として、塾に通えない家庭でも、親や親族が子供
の勉強
を見ているそうです。1日
の家庭で
の学習習慣が多い
のも秋田県であります。我が県
の学力は全国
のちょうど中間あたりだと聞きます。よくもなく悪くもない結果ではありますが、私は大学進学が全てではないと思います。しかしながら、ある程度
の学力があれば、子供に将来
の選択肢
の幅が広がると思います。先ほど
の話
のように、定職につかない子供が定職につけば、国にとっても、県にとっても大きな税収
の確保にもつながると思います。「教育は国家百年
の計」ともいいますが、時間がかかり、なかなか目に見える成果が出にくいものでもあります。将来
を担う我が県
の子供たちにとって非常に重要なものであります。
そこでお伺いいたします。県として小中学生
の学力向上
をどのように進めていく
のか。
また、県は、平成28年度ちばっ子「学力向上」総合プラン
の中で、「子どもたち
の夢・チャレンジ」サポートプランで千葉県学習サポーター派遣事業
の充実
を行っていると伺っております。この事業は県が主体となり、国から3分の1
の補助
を受け、県内
の小中学校へ元教員や大学生が週12時間程度学習支援
を行い、現在、県下180校で行っている事業だとお聞き
しました。
そこでお伺いいたします。この千葉県学習サポーター派遣事業は非常にいい制度だと思いますが、今後も拡充
していく考えはある
のか。
次に、郡部
の通学についてお伺いいたします。
少子高齢化という言葉
を聞き始め、既にかなり時間がたつ昨今、人口減少地区は限界集落や消滅可能性都市とさえ聞くようにもなりました。千葉県も例外ではなく、郡部では子供
の数が急速に減ってきています。子供が減ると悪循環になり、いつか地元に戻ってこようと考える世代も、もし、子供が学校に上がるときに同級生が少ないとかわいそうではないかと二の足
を踏んでいる親御さんも少なくありません。そして、郡部へ行くと学区が非常に広く、遠方から通学
する児童生徒もいます。市原市
の私
の地元
を見ますと、学校まで
の直線距離で約10キロ近く離れた場所から通学
する子供もいます。今、市原市では、そうした子供に対しスクールバス
を出す
のではなく、既存
の交通機関
を使えない子供に対し、市がタクシー
を借り上げ、送り迎え
することがあります。子供
を持ち、住まい
を決めるときに、どの家庭でも家
の周辺
の環境、病院や買い物先はあるかなど
を考えると思います。その中で、子供
の通学も含まれると思います。
現在、市町村事業として、遠距離通学児童生徒
の通学に係る負担
の軽減
を図るために、遠距離通学費に対する支援として、通学定期代
の補助、スクールバス
の運行委託
等を行っています。支援
の対象は、通学距離が4キロ以上
の児童及び6キロ以上
の生徒が対象であり、現在、通学定期代
の補助は市原市、大多喜町で行われています。スクールバス
の運行委託は、銚子市、成田市、鴨川市、勝浦市、大多喜町で行われております。また、スクールバス
を購入
する際、学校統合や過疎地
等で路線バスが廃止
された場合、国から
の補助があり、過去5年間では、市原市、南房総市、香取市、栄町、多古町で行われています。
今申し上げました遠距離通学費に対する支援については、市町村
の負担に対し国から2分の1
の補助があります。スクールバス
の購入費については、1台当たり377万円
を上限として2分の1
の補助があります。しかしながら、県から
の補助はありません。もしスクールバス
を購入
したとしても、バス
を運行
するには費用がかさみます。現在、過疎地域
の人口減少はどんどん加速
しております。さきも述べましたように、郡部は町場では考えられないような広域
の学区
を有し、スクールバスや公共交通機関が乏しい地域は、家族が子供
を送り迎え
するケースも珍しくありません。特に子育て世代
を含む多く
の若い人たちは、地元に愛着があっても共働き家庭
の増加、社会環境
の悪化で、離れた場所から通う子供
を1人、2人で帰せない状況でもあります。通学は1つ
の過疎対策でもあると考えます。
そこでお伺いいたします。郡部
の児童生徒
の遠距離通学について、県はどのように考えている
のか。
次に、防犯ボックスについてお伺いいたします。
地域住民にとって、治安は常日ごろから気になるもの。多く
の地域では、地域住民
のPTA
の方々
の見回りや青パト、消防団
の夜警も防犯に一役
を買っていると思います。本県では、平成25年11月6日から、千葉市星久喜地区と市川市南大野地区
の2カ所に防犯ボックス
を設置
されており、また、柏と船橋にも設置
されております。防犯ボックス
の大きな特徴は、警察官OBである勤務員が、地域
の防犯ボランティア
の方々と連携
して合同パトロール
を実施
することにより、防犯ボックスごとに定めているセーフ・コミュニティ・ゾーン内
の安全向上
を図っているところです。防犯ボックス
の効果
を検討
した結果、両地区ともパトロール
の実施件数及び参加団体が増加
して防犯ボランティア活動が活性化
するとともに、周辺地域
の侵入窃盗が約6割減少
するなど、地域住民
の治安に対する評価も向上
しています。
また、今年度からは、八街、酒々井、市原でも行われます。さき
の千葉市、市川市
等の4カ所につきましては、今後も県が運営
していきますが、本年度
の3カ所につきましては、設置費用
を上限400万円までが県
の補助で、運営に係る人件費、防犯ボックス
の勤務員3名分
を上限年600万円として、県が3分の2
の補助で運営開始から5年間行われます。当市原市におきましても、更級公園
の一角に防犯ボックス
の設置が検討
されています。業務内容は、防犯ボランティア
等に対する指導助言、合同パトロール
等の警戒活動、子供や女性
の帰宅時間における見守り活動、広報及び情報発信活動などが行われていますが、さきも述べましたとおり、千葉市
の侵入窃盗
の発生件数は、星久喜地区で前年度比20件、57.1%減少
し、南大野地区でも同15件、62.5%減ったことは、単に防犯ボックス
を置いたからというわけではなく、勤務員
の見回りや声かけ、地域
のコミュニティー
のつながりができ、防犯意識
の強まりが大きかった
のではないでしょうか。また、住民から要望として、子供たち
の下校時間
の夕方から夜にかけては、なるべく防犯ボックスに誰かいてほしいと
の要望もあるようです。
そこでお伺いいたします。
防犯ボックス
を、より効果的に地域防犯力
の向上に結びつけるためには、設置・運営主体である市町村
のどのような取り組みが重要か。
2点目としまして、県は、防犯ボックス
を設置
した市町村と、どのように連携
し、支援
をするのか。
次に、警察官
の人員増加についてお伺いいたします。
地域
の安全・安心
を守る警察官は、県民にとって非常に頼もしい存在です。そんな警察官
の方々
の増員
を望んでいる地域は多くあると思います。地域住民
の身近に頼りになる
のが交番です。先日、「こち亀」が40年
の連載が終わることに、ニュースでも多く取り上げられていましたが、それだけ交番
のお巡りさんは、地域住民にとっても親しみやすく、また、頼りに
されている存在だと思います。
交番につきましては、昨年
の6月議会でも内田県議が質問
しておりましたが、交番は世界でも「KOBAN」と認識
されているほど、日本
のすぐれたものであります。地域住民にとって、何かあったとき
の頼りになる
のが交番であります。確かに平成27年度中
の刑法犯認知件数は6万1,656件と、平成14年度
をピークに13年連続で減少
していますが、ストーカー事案や配偶者から
の暴力といった人身安全関連は増加
しており、特殊詐欺においても被害額は減少
しているものの、還付金詐欺が増加
するなど、子供、女性、高齢者が被害者となる事件が後
を絶ちません。
また、2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催
され、我が県でも
一部の競技が行われることが決定
しております。こうした世界中から多く
の人が来訪
したときに懸念
される
のがテロです。先日もニューヨークで爆弾テロがあり、昨年はボストンマラソンで
の爆弾テロ事件、フランスにおいても多く
の犠牲者
を出した事件がありました。こうした事件
を防ぐためにも、外国人
の不法入国
等に対する対策は極めて重要な課題であると考えます。
こうした情勢
を受け、さき
の2月議会において、警察官が53人増員について
条例が改正
され、それぞれに必要な部署に人員が配属
されたと聞きました。それでも、なお、警察官1人当たり
の負担は、人口負担、刑法犯認知件数ともに全国ワースト上位にあります。安全で安心できる県民生活
の確保という警察官
の重点目標
を達成
するには、さらなる警察官
の増員が必要だと思います。
そこでお伺いいたします。今後、警察官
の増員について、県警はどのように考えている
のか。
次に、道路冠水対策について質問いたします。
さて、昨今、ゲリラ豪雨や記録的短時間大雨など、今までにない呼び名
の天災が起こっています。本年7月15日に市原市
を中心に激しい雨に見舞われました。時間雨量約100ミリ
の大雨で、国道16号
を初め、県道や市道においても道路は冠水
し、大規模な浸水が起こりました。皆様
の中にも、テレビやインターネット
等で市原市
の光風台や市原郵便局付近
の映像
をごらんになった方もいらっしゃる
のではないでしょうか。光風台では、団地
を通る坂道が、さながら濁流
のようになり、プラスチックでできた車庫
の段差スロープは全て坂下へと流されるほどで、外壁
を水圧で流された家までありました。坂
の麓に住んでいた方は、家
の裏にある段差から川
のように流れてくる水に恐怖
を覚え、家
の2階に避難
した家まであるほどでした。
このように集中豪雨時には、低い土地では床上浸水があり、また、道路では冠水
する場所があります。さき
の大雨では16号線が冠水
し、とても安全に運転できる状況ではなかったと聞きます。道路
の排水施設は、設計当時
の基準
のもと、1時間に換算40ミリから60ミリ
の雨量
を想定
してつくられているとお伺いいたしました。しかし、近年では数十年に一度と言われるような大雨が実際に数年単位でやってきているため、市原市域では、集中豪雨により国道297号
を初めと
する県管理道路においても道路冠水が発生
しております。国道297は県南部から国道16号につながる生活道路でもあり、物流、観光で使われる市原市
を縦断
する重要な道路でもあります。道路は国や県や市町村が管理
しており、さまざまな要因で雨水が集中
することもあると思いますが、そこでお伺いいたします。
1点目、国道297号
の市原市域において、集中豪雨
等により道路冠水が発生
しているが、県はどのように認識
している
のか。
2点目として、国道297号
の道路冠水対策について、県
の取り組み状況はどうか。
最後に、地磁気逆転地層についてお伺いいたします。
私
の住む市原市
の南部地域では、週末にはトロッコ列車が走り、南関東で遅くまで紅葉
を楽しめる地域として全国的に有名で、来月ごろから多く
の観光客でにぎわいます。そんな自然
の多い南部
の加茂地区、養老川沿いに田淵
の地磁気逆転地層があります。近年、国際標準模式地としてゴールデンスパイクが打たれる可能性があると報道
されていますが、私
の住む地域では、各種メディアで取り上げられる以前から、田淵にはおもしろい場所があると知られていました。私も学生時代に地層
の前で川遊び
をしたり、振れるはず
のないコンパス
を近づけて、あれ、N極とS極が逆転
しないななどと、そのものがどういうものかは理解
していないものの、そういう珍しい場所であるということは認識
していました。多く
の住民も、何やら珍しい場所があるとは知っているものの、この地層が世界的に非常に貴重な場所だとは知らなかったと思います。メディアに取り上げられることや、前文部科学大臣
の馳大臣がいらっしゃってから、この場所
の注目度は大きく上がりました。地元
の子供からは、N極とS極が逆転
しているときは、どうやって渡り鳥は飛んでいたんだろうと疑問が出たり、平日でも老若男女が訪れる場所となりつつあります。
改めてこの地層
の説明
をしますと、この地層は、N極とS極
の磁場が逆転
している場所というわけではなく、数万年周期によりN極とS極が逆転
する時期があります。その逆転
する時期に御嶽山
の噴火がありました。そのときに降ってきた白尾火山灰が地層にあらわれていることから、この地層は地磁気が逆転
していることがわかりやすいということで、世界的に非常に貴重な地層となっています。
以前より公明党
の塚定県議
を初め、この地層
の貴重さに気づいた方たちが代表質問
をしたり、各種機関へ働きかけていただいたり、地元
の有志
の方々が周辺
の整備
を行っていただいておりますが、大雨が降ると整備
した手すりは流されてしまったり、近くにあるトイレは地層
の入り口にある田淵自治会館くらいであり、また、この田淵自治会館も絶えず開いている場所ではなく、まだまだ整備が必要と
されています。
また、この地層と同じ時期
の模式地候補がイタリアに2カ所あります。どちら
の地層
を世界基準と
するのかが国際地質科学連合、IUGSとその下部組織である国際層序委員会、ICSで論議
される予定と聞いています。当初
の予定より期日が大幅におくれていますし、当初、認定基準が幾つもある中で、学術的に重要であることはもちろん、地層へ
のアクセスが公共交通機関からどうかなどとある中で、田淵
のほうが有利であろうと言われていました。しかし、決定者
の多くは欧米
の方が多く、現在は苦戦
しているとも伺います。もしこの地層が模式地に決まれば、世界基準
の1つが千葉となり、千葉時代と世界的に名
の残る大事です。
そこでお伺いいたします。
国際標準模式地
の決定スケジュールはどうか。また、どのように決定
される
のか。
2点目としまして、田淵地磁気逆転地層
を県はどのように考えている
のか。
以上、壇上で
の質問
を終わります。知事初め執行部
の方には、ぜひ前向きな御答弁
をよろしくお願いいたします。(拍手)
◯副議長(木名瀬捷司君) 伊豆倉雄太君
の質問に対する当局
の答弁
を求めます。
知事森田健作君。
(
知事森田健作君登壇)
◯知事(森田健作君) 自民党
の伊豆倉雄太議員
の御質問にお答え
します。
きょうは支援者
の皆さん、ようこそおいでくださいました。
防犯ボックスについてお答えいたします。
防犯ボックス
を、より効果的に地域防犯力
の向上に結びつけるためには、市町村
のどのような取り組みが重要かと
の御質問でございます。防犯ボックス事業
の効果
を高めるためには、警察官OB
の勤務員が、みずから見守り活動
を行うだけでなく、地域住民と一体となった取り組み
を行うことで防犯意識
を高めていくことが重要でございます。そのため、市町村が住民に対し防犯ボックス
の役割や活動
を十分に周知
するとともに、勤務員と
の合同パトロールへ
の参加
を促すなど、自主防犯活動
の活性化
を図ることが重要でございます。また、このような効果的な取り組み
を市町村内で広げていくことも大切であると考えているところでございます。
県は、防犯ボックス
を設置
した市町村と、どのように連携
し、支援
するのかと
の御質問でございます。市町村による防犯ボックス事業
の実施に当たっては、県がモデル事業で得たノウハウ
を市町村と共有
するなど、連携
していくことが重要であると考えております。そこで、防犯ボックス
を設置
している県、市町村と警察で構成
する連絡会議
を設置
し、活動事例や課題などについて意見交換
を行うことなどにより、防犯ボックス
の効果的、効率的な運営
を支援
してまいります。また、県
の防犯ボックスに市町村
の勤務員
を受け入れ、効果的な見守り活動や地域住民
等と
の連携方策などについて研修
を行うことも検討
しているところでございます。
私から以上でございます。他
の問題につきましては
担当部局長からお答えいたします。
◯副議長(木名瀬捷司君) 県土整備部長野田勝君。
(説明者野田 勝君登壇)
◯説明者(野田 勝君) 私からは道路冠水対策について
の2問にお答えいたします。
まず初めに、国道297号
の市原市域において、集中豪雨
等により道路冠水が発生
しているが、県はどう認識
しているかと
の御質問でございますが、国道297号
の市原市域では、JR内房線と立体交差
している五井アンダーパス部、光風台駅入口交差点付近、海士有木地先
の新橋付近及び馬立地先
の大宮神社付近、今、4カ所申し上げましたが、この4カ所
を道路冠水
の発生
しやすい箇所として認識
しております。このため、集中豪雨
の際には、このようなアンダーパス部や地形的に沿道から雨水が集まりやすい箇所につきまして、特に注意
し、状況把握に努めるように
しているところでございます。
続きまして、国道297号
の道路冠水対策について、県
の取り組み状況はどうかと
の御質問でございますが、まず、JR内房線と交差
する五井アンダーパス部
の雨水処理につきましては、これまで暫定的に既存
の水路へ
の排水と
しておりましたが、市
の下水道整備が完了いたしましたことから、平成27年度に接続工事
を実施
し、排水能力
の向上
を図ったところでございます。そのほか
の道路冠水が発生
しやすい箇所につきましては、排水施設
の能力が十分に発揮できますように、堆砂
の除去など適切な維持管理に取り組んでおります。今後とも集中豪雨
等による道路冠水時には迅速な対応
を図り、道路利用者
の皆様
の安全確保に努めてまいりたいと思っております。
私から以上でございます。
◯副議長(木名瀬捷司君) 教育長内藤敏也君。
(説明者内藤敏也君登壇)
◯説明者(内藤敏也君) 私からは小中学生
の学力向上について
の2問、郡部
の通学について
の1問、地磁気逆転地層について
の2問にお答えいたします。
まず、小中学生
の学力向上
をどのように進めていく
のかと
の御質問ですが、県教育委員会では、子供たち
の主体的な学び
を支える取り組みや教員
の授業力向上
を図る取り組みなどから成るちばっ子「学力向上」総合プラン
を策定
し、さまざまな事業
を進めております。具体的には、退職教員
等を学習サポーターとして県内小中学校に派遣
するほか、教員
の授業力向上
のために県内全て
の学校で授業
を公開
し、教員が相互に参観
して学び合う機会
を設ける事業など
を実施
しております。また、学校における授業改善
の取り組み
を支援
するため、各学校が全国学力・学習状況調査
の結果から自校
の子供たち
の実態
を把握
し、課題
を分析
することができるツール
を配信
しております。県教育委員会では、毎年、各事業
の実践例や成果
を報告
する学力向上交流会
を開催
しており、今後もこうした機会
を生かして県内小中学生
の学力向上に努めてまいります。
学習サポーター派遣事業
を今後拡充
していく考えはある
のかと
の御質問ですが、県教育委員会では、本年度は昨年度から15名増員
し、180名
の学習サポーター
を小中学校に派遣
しております。これにより、県内全て
の市町村に配置いたしました。派遣先
の学校からは、授業中や放課後
の学習支援
等、個に応じたきめ細かな指導により学力
の定着に課題
のある児童生徒へ
の支援
を充実
させることができ、子供たち
の学習意欲が向上
し、学習習慣
の定着に役立ったなど
の報告
を受けております。県教育委員会といたしましては、今後とも効果的な事例
を紹介
するなど、県内小中学校
の取り組み
を支援
し、事業
の一層
の充実に努めてまいります。
次に、郡部
の児童生徒
の遠距離通学に関する御質問ですが、遠距離通学は児童生徒
の負担になるだけでなく、保護者にとっても事故
の心配や経済的負担などが生じることから、県としても課題であると認識
しております。こうしたことから、県では市町村に対して遠距離通学
の児童生徒
の支援事業に係る国庫補助制度
の周知
を図るとともに、積極的な活用について働きかけ
を行っております。また、国に対しても補助制度
の改善、充実
を図るよう、全国都道府県教育長協議会
等を通じて要望
しているところであり、引き続き働きかけ
を行ってまいります。
次に、地磁気逆転地層について、国際標準模式地
の決定スケジュールはどうか。また、どのように決定
される
のかと
の御質問ですが、国際標準模式地は、各国から提出
された申請により、国際地質科学連合が決定
するものでございます。申請時期は、これまで平成28年中と
されておりましたが、8月下旬から9月上旬に開かれた会議において、平成29年5月以降に延期
されたと聞いております。模式地
の決定までには国際地質科学連合
の下部組織で議論や投票
を重ねると聞いており、最終決定
の時期については示されておりません。
最後に、地磁気逆転地層
を県はどのように考えている
のかと
の御質問ですが、市原市田淵
の地層については、第四紀更新世前期と中期
の境界に当たり、この時期に地球
の地磁気が逆転
したこと
をよく示していると学術的に国内外で高く評価
されており、その地層が本県にあるということは、大変すばらしいことだと考えております。この地層が国際標準模式地に認定
されれば、地質時代区分に千葉時代が設定
される可能性があると伺っており、世界中に千葉
の名が発信
されるよい機会にもなりますので、県としても国際的な認定
を受けること
を期待
しております。
私からは以上でございます。
◯副議長(木名瀬捷司君) 警察本部長森田幸典君。
(説明者森田幸典君登壇)
◯説明者(森田幸典君) 私からは警察官
の増員に関する御質問にお答え
します。
県警では、平成13年度から平成28年度までに2,001人
の警察官
の増員が認められたところであります。しかし、これら
の増員
を得てもなお、議員御指摘
のとおり、本県警察官1人当たり
の負担は全国と比較
して依然として重く、警察官は不足
しているものと認識
しております。したがいまして、引き続き業務
の合理化、効率化に努めるとともに、本県に1人でも多く
の警察官が配分
されるよう、国に対し、さらなる増員要求
をしてまいりたいと考えております。
以上であります。
◯副議長(木名瀬捷司君) 伊豆倉雄太君。
◯伊豆倉雄太君 どうも御答弁ありがとうございました。それでは、1点、再質問と、あとは要望
をさせていただきます。
まず、小中学生
の学力
の向上についてですが、私も経験がありますが、教科
の最初でつまずいてしまうと、その教科が苦手になったり嫌いになってしまったり
します。昨今、教員
の多忙化により教材
の研究ができなかったり、児童に対し細かいフォローができなかったり
することもあると伺っております。確かに家庭で
の学習は大切だと思いますが、核家族化に伴う共働き世帯がふえることによって、なかなか身内で子供
の勉強
を見ることができないこともふえていると思います。また、学習意欲
の強い子供に対しても、学習サポーター派遣事業は外部
の人材
を上手に使うことにより非常に効果があると思います。私は、大学進学が全てではないと申し上げましたが、学力
を向上
させることにより、将来つきたい職業へ
の幅が広がると思います。ぜひ一層
の充実
を図っていただくように要望いたします。
次に、郡部
の児童生徒
の遠距離通学について要望いたします。先ほど過疎地
の人口減少が加速
している、若い世代が地元に帰ってこられないと申し上げましたが、県が昨年10月に策定
した今後5年間
の目標や施策
の方針
をまとめた千葉県地方創生「総合戦略」においても、人口減少やそれに伴う人口構造
の変化によって、地域社会・インフラ、経済・雇用、農林水産業、医療・福祉、教育などさまざまな分野で影響が生じると記載
されています。そして、目指すべき将来
の方向性としても、若い世代
の結婚や出産、子育てができる環境づくり
を進め、「子ども
を生み育てるなら“千葉”」と選ばれる県
を目指しますとうたっております。県
の教育関係
の予算については、校舎
等の老朽化対策など費用がかかるものが山積みであることは重々承知
しておりますが、人口減少に歯どめ
をかけ、地域
の活性化
を図っていくためには、子育て世代
の経済的な負担軽減
を図ることが重要です。その対策
の1つとして、ぜひとも郡部
の児童生徒
の遠距離通学に対する県独自
の支援
の実施についても御検討いただけるように要望いたします。
次に、防犯ボックスについて、まず再質問ですが、まず、2カ所目
の防犯ボックス
を整備
したり、既存
の防犯ボックス
を移設
し新たに事業展開
をする場合、県
の支援
を受けることができる
のかということです。
次からは要望なんですが、市町村
の防犯ボックス事業に対する県
の補助は、設置後5年までと聞いておりますが、設置市町村がその後も事業
の実施
を希望
する際には、県としても継続
して連携
を図るとともに、勤務員へ
の警察OB
のあっせんなど
を支援
していただけるように要望いたします。
それと、続きまして警察官
の増員についてですが、市原市には1署13交番と13
の駐在所があります。この13交番
の中でも激務な
のが五井駅西口にあります駅前交番です。この交番
の処理
する件数は、西口交番が設置
され、処理件数が分散
されたとはいえ、かなり
の処理件数があります。実際、私
の知人も駅前交番も訪ねるも不在が多く、電話もなかなかつながらない状況
を経験
した方は少なくないと思います。日本が世界でも治安がいいと言われている1つ
の要因は、交番制度があるからだと言われております。まだまだ多く交番設置
を要望
している地域も多くあると思います。今後、警察官
の増員が認められましたら、業務多忙な交番に配置
していただくように要望いたします。
次に、道路冠水についてです。千葉市、京都においては、携帯アプリ
を使って道路
等のふぐあい
を行政に伝えるシステムがあります。県
の職員だけで県管理
の道路状況
を把握
することは難しいと思います。また、状況
をよく知っている
のは地元
の住民
の方々です。多くは豪雨
等でふぐあいが生じたときに土木事務所などへ連絡が行くと思いますが、日ごろ地域住民と
の連携
を持ち、住民
の理解
を仰ぎながら、日々
の道路維持管理
を行っていただければと思います。
また、昨今、数十年に一度と言われる災害が数年単位で発生
しております。道路が冠水
すれば、お年寄りや障害
をお持ち
の方は避難
することさえも難しいと思います。日ごろ
の維持管理とともに、冠水
しやすい道路は県
のほうでも認識
されているということですので、今後は抜本的な改善
を期待いたします。
最後に、田淵
の地磁気逆転地層ですね。先ほども述べましたが、現在でもこの地層
を見に来る方がふえております。地磁気逆転地層
のある加茂地区は、観光客
を呼び込もうと盛り上げていただいております。この地層に行くには、現在、車
をとめて見に行くに
しても、田淵自治会館に車
をとめるしかありません。また、トイレも自治会館くらいしかなく、これから見に来る方が大幅にふえたときには、とても対応できる状況ではありません。地層へ
のアクセスも長靴が必要な場合も多く、観光ついでにスニーカーではなかなか行けません。整備も有志
の方がボランティアで行っている現在、ゴールデンスパイクが打たれても、打たれなくても、観光資源
等として県から
のさまざまな御支援
をお願いいたしまして、2回目
の質問と
させていただきます。よろしくお願い
します。
◯副議長(木名瀬捷司君)
環境生活部長吉添圭介君。
◯説明者(吉添圭介君) 2カ所目
の防犯ボックス
の整備などに対する県
の支援に関する御質問にお答えいたします。
県といたしましては、今年度、市町村補助制度
を創設
したところでありまして、防犯ボックス
を、まずは県内に広く普及
したいと考えていますが、市町村内で
の2カ所目
の整備についても補助対象と
しているところでございます。また、既存
の防犯ボックス
の移設による新たな場所で
の事業展開については、市町村から
の要望に応じて、今後、犯罪件数や地域
の実情
等を考慮
しながら検討
してまいりたいと考えております。
以上でございます。
◯副議長(木名瀬捷司君) 伊豆倉雄太君。
◯伊豆倉雄太君 御答弁どうもありがとうございました。防犯ボックス
の効果は、今まで行っていた地域では非常にいいものがありますし、また、地域
の防犯意識向上に
しても一役
を買っているようです。今後、市町村へ
の援助となりますが、
市町村ごとに体力は違いますし、環境も違うと思いますので、県としても柔軟な支援
をお願いいたします。
今回、質問項目
を考えたときに、やはり郡部に至っては、非常に今、人口減少という
のが深刻な問題であります。県としても子育て
をするなら千葉というふうにうたっておりますので、どこ
の地域にいても、みんな、あ、ここだったら、千葉だったらどこでも育てられるねというふうに本当に実感できるように、私たちも精いっぱい御協力
させていただきますので、執行部
の皆さんと私たちとで本当にすばらしい千葉になるように頑張ってまいりましょう。
以上です。
◯副議長(木名瀬捷司君) 暫時休憩いたします。
午後2時26分休憩
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
午後2時44分開議
◯議長(宇野 裕君) 休憩前に引き続き会議
を開きます。
引き続き質疑並びに一般質問
を行います。通告順により今井勝君。
(今井 勝君登壇、拍手)
◯今井 勝君 皆さん、こんにちは。手賀沼
のほとり、心輝く町、人、鳥、文化
のハーモニー、我孫子市選出、自由民主党、今井勝でございます。本定例県議会、最後
の質問者となりました。登壇
の機会
を与えていただきました先輩議員、同僚議員
の皆様に感謝申し上げます。また、知事初め執行部
の皆様には、実りある御答弁
をお願いいたしまして、質問
をさせていただきます。
まず初めに、知事
の台湾訪問について伺います。
午前中
の鈴木衛議員もお話し
されていましたが、私からは質問と
させていただきます。
開会日
の知事
の挨拶にもありましたが、森田知事は、本年8月に、急遽、台湾
を訪問
されました。知事は1泊2日
の厳しい日程
の中、新聞など
のマスコミにも取り上げられていますが、陳建仁副総統と会談
するとともに、桃園市と友好交流協定
を締結
するなど、大きな成果
を得られたと
のことです。特に副総統と
の会談では、知事が本県産
の農林水産物
の輸入規制解除
を強く要請
したところ、副総統から大変前向きな回答があったと
のことで、台湾
の新政権が積極的に解除
の検討
を進めていることがわかり、私と
しても安堵いたしました。
しかし、問題はこれからです。日本
の輸入規制対象
の5県
を除いた都道府県
の農林水産物は、既に台湾に輸出
されているところであり、輸入規制措置が解除
された後に、そういった市場に千葉県が参入
するからには、震災以降
の規制
されていたそれまで
の分も取り戻す意気込み
を持って、関係者が一丸となって取り組むことが必要であると考えます。
そこで、1点目は、台湾における農林水産物
の輸入規制が解除
された際には、県はどのような対応
をしていく
のか。
次に、知事
の台湾訪問
のもう一つ
の成果である桃園市と
の交流についてです。
桃園市と観光、教育、経済、貿易など幅広い分野
の交流
を推進
するため
の協定
を締結
したと
のことであり、台湾におけるパートナー
を得たことで、知事が進める台湾と
の交流が、より一層進み、県
の国際化に弾みがつくものと思います。ただ、桃園市には国際空港があり、我々も台湾訪問
の際には立ち寄っているかもしれませんが、県民にはまだどういった市な
のかよく知られていないという
のが正直なところであり、また、幅広い分野
の交流と言われても、今後
の具体的な交流
の方向が見えない
のではないかと思います。
そこで伺います。2点目として、桃園市とどのような目的で協定
を結んだ
のか。また、今後どのように進めていく
のか。お答え、お願い
します。
次に、DV基本計画について伺います。
配偶者など親密な関係にある人から
の暴力、いわゆるDVは、犯罪となる行為
をも含む重大な人権侵害であり、多く
の場合、女性が被害者となっています。DVは、その多くが家庭内で起こるため、周囲が気づかないうちに暴力がエスカレート
したり、暴言など
の精神的な暴力は外部から
の発見が難しかったり、被害が長期間に及び深刻化
しやすいなど
の特性があります。また、DVは児童虐待とも大きな関連があります。私は、自民党
の児童虐待防止対策プロジェクトチーム
の一員でもあり、DVが子供に及ぼす深刻な影響
を憂慮
しているところです。DV
を許さない社会
を実現
することは、子供
を虐待から守る上からも、最優先で取り組むべき課題
の1つです。
平成13年に配偶者から
の暴力
の防止及び被害者
の保護に関する法律、いわゆるDV防止法が成立
してから15年が経過
しました。千葉県では、この間、平成18年に第1次DV防止・被害者支援基本計画
を策定
し、現在は、平成24年3月に策定
した第3次計画に沿って各種施策
を行っているところです。現行
の第3次計画は今年度が最終年度となるため、第4次計画
の今年度中
の策定に向けて、現在、その作業が進められていると聞いております。
そこでお伺い
します。
1点目として、第4次DV防止・被害者支援基本計画
の策定はどのように進めていく
のか。
2点目として、第4次計画
の策定に当たり、どのような点
を重視
している
のか。
次に、千葉県保健医療計画に基づく医療
の充実についてお伺い
します。
平成28年3月に
一部改定
され、計画期間が平成29年度まで延長となりました千葉県保健医療計画において、東葛北部保健医療圏における既存病床数は、医療法に基づき算出
される2次保健医療圏における一般病床数等
の基準病床数と比較
して633床不足
しています。東葛北部保健医療圏
の5市
の中でも、私
の住む我孫子市は高齢化率が最も高い状況であり、今後、高齢者に多い脳血管疾患、急性心筋梗塞、大腿骨骨折、肺炎
の入院患者数が大きく増加
することは確実であり、それに対応できる急性期から回復期にかけて
の病床数
の確保が緊急
の課題となっています。地元
の我孫子市では、今年度、
救急搬送件数の増加に対応
するため、救急隊
を1隊増設
し、救急搬送時間
の短縮に努めています。しかし、病床数不足は身近な市内で
の搬送受け入れができない状況
を生み出し、一刻
を争う救急搬送
の所要時間が長くなる原因にもなります。今後も大幅に増加が見込まれる救急需要に対応
するためには、市内病床
を増床
することが必要です。
このような高齢化が進展
し救急需要が増加
している状況においても、市民が地域で安心
して質
の高い医療が受けられるように
するためには、急性期から
の切れ目
のない医療提供ができるよう、増床
を希望
する地域
の医療施設に必要な数
の病床
の配分
を行うべきと考えます。
そこで伺います。東葛北部保健医療圏における医療
の充実
を図るべきと考えるが、どうか。
次に、太陽光発電施設
の設置に関するガイドライン
の作成についてお伺い
します。
太陽光発電施設に代表
される再生可能エネルギー発電施設は、地球温暖化
の抑止
の観点から推進
すべきものと
されている一方で、特に太陽光発電施設は、急速な普及に伴い、全国各地において強風による施設
の倒壊や、傾斜地に設置
したことに起因
する地すべり
等土砂災害
の誘発、景観
の阻害などさまざまな問題が報告
されています。本日は、議長
の許可
をいただきまして、皆様
のお手元に周辺
の写真資料
を配付
させていただいております。
我孫子市においても、手賀沼
を望む貴重な斜面林が伐採
され、太陽光発電施設が設置
された事例が発生
し、近隣住民は土砂災害
を誘発
しないかと大変心配
しています。他県においては、このことに適切に対処
するため、既に太陽光発電施設
の適正導入ガイドライン
等を作成
し、施設
の設置自体
を避けるべき地域や、設置に伴い遵守
すべき事項、近隣住民に対する説明
責任等について、施設
の設置者に積極的に啓発
を行っている事例もあります。
そこでお伺い
します。県は太陽光発電施設
の設置に関するガイドライン
の作成に着手
すべきと考えるが、どうか。
次に、道路問題についてお伺い
します。
まず、1点目は国道356号我孫子バイパスについてです。
国道356号は県北総地域
を東西に結ぶ幹線道路であり、県民
の生活や産業
を支えている重要な路線であります。車両
等の通行量も非常に多い状況
の中で、市街地
を通過
する我孫子市内においては、交通渋滞により地域住民
の日常生活に支障
を来しているとともに、通学児童生徒
を初めと
する歩行者
等の安全確保に課題がありました。現在、県では国道356号我孫子バイパス、延長4.8キロメートル
の整備
を進められており、これまで3.9キロメートルが暫定2車線で供用
されています。また、本年6月には新たに暫定2車線、50メートル
の整備が完了
し、目に見える形で着実に整備が進められており、おかげをもちまして多く
の市民、県民が安全で安心な通行
を実感
していると思います。残る840メートル
の区間についても早期完成が期待
されるところであり、用地買収が難航
している箇所については、路線
を南側にずらすことも含めて検討
し、早期完成
を図っていただきたいと思います。
そこで伺います。国道356号我孫子バイパス
の進捗状況
をお聞かせください。
2点目は、県道千葉竜ケ崎線バイパス事業についてであります。
県道千葉竜ケ崎線は、千葉市
を起点として
千葉ニュータウンを通過
し、我孫子市布佐で栄橋
を渡り、茨城県
の竜ケ崎市まで
を結ぶ重要な道路であります。現在、我孫子市布佐において主要地方道千葉竜ケ崎線とJR成田線と
の立体交差化
を図るバイパス事業が進められており、完成間近となっています。この事業により、自動車交通
の円滑化と歩行者
等の安全が図られるものと期待
しています。また、現在整備が進められている国道356号バイパスとも接続
していることから、将来、千葉竜ケ崎線
の交通
の流れがどのようになる
のか、地元としても関心
のあるところです。
そこで伺います。千葉竜ケ崎線バイパス事業
の進捗状況はどうか。あわせて、その整備効果についてお聞かせください。
次に、根戸新田地区及び岡発戸新田地区
の排水に係る横断排水施設
等の放流先
の管理についてお尋ねいたします。
印旛手賀自然公園区域内
の手賀沼沿いに位置
する我孫子市
の根戸新田区域及び岡発戸新田区域
の農地は、手賀沼や斜面林
等と一体となった豊かな自然環境
を形成
しており、市
の基本構想において、最大限保全
すること
を基本と
する区域に位置づけられています。平成24年に我孫子市が行った市民
アンケート調査においても、手賀沼周辺
の農地は貴重な自然景観だと思うと
の回答や、手賀沼周辺
の農地や農業
の保全・継承
を行うべきと
の回答が数多く寄せられており、この結果からも、手賀沼周辺
の農地は、自然環境
の保全や良好な景観形成などに重要な役割
を発揮
しているものと評価
されています。一方、根戸新田地区及び岡発戸新田地区
の農地は一定
のまとまりはあるものの、手賀沼と市街地に囲まれ、狭隘かつ閉鎖的な環境に置かれているとともに、県で整備
を行った都市計画道路3・5・15号線や手賀沼湖岸堤
の影響などにより、地区全体として農地
の排水が非常に悪い状態となっています。さらに、この地区
の農地は、国営手賀沼干拓土地改良事業
の受益地と
されていますが、区画整理、排水施設、農道
等の整備は行われていません。
こうしたことから、この地区
の農地は生産性が悪く販売作物
の栽培も困難となっており、担い手や後継者が育たない状況にあります。このような状況からこの地区
の農地
を保全
し、農地として継続
して活用
していくためには、特別な施策
の展開と支援が必要となってきます。我孫子市では、平成25年3月に我孫子市手賀沼沿い農地活用計画
を策定
し、農地
の排水対策や用水支援、農業経営へ
の支援、多様な担い手
の育成、援農ボランティア
の活用、景観作物
の栽培支援など
を推進
しているところです。
そこで、まず1点目ですが、県で整備
を行った根戸新田地先
の都市計画道路3・5・15号線には、道路北側に位置
する農地
の排水
を確保
するため
の横断排水施設が県により整備
されています。この放流先
の手賀沼には土砂が堆積
しているほか、実生
の樹木やアシなど
の植物が生い茂り、配管
を塞いでいるため、周辺農地
の排水に支障
を来しています。このことが根戸新田地区で
の営農
を行っていく上で重大な障害となっています。こうしたこと
を受け、県には、8月中旬に現地に堆積
した土砂
の撤去
を応急的に実施
していただいたところであります。
そこで伺います。根戸新田地区
の河川敷に堆積
した土砂
のしゅんせつや草刈り
等を実施
し、適切な維持管理
を行うべきと考えるが、どうか。
2点目は、岡発戸新田地区についてです。
県が整備
した湖岸堤沿い
の排水路には、北側農地
の排水
をするため
の暗渠排水管が接続
されています。しかしながら、この接続先
の排水路や横断排水施設
の放流先
の手賀沼には土砂が堆積
し、草木が繁茂
しているため、農地
の排水に支障
を来しています。
そこで伺います。岡発戸新田地区
の排水路や横断排水施設
の放流先
を調査
し、河川敷に堆積
した土砂
のしゅんせつ、水路内や堤防
の草刈り
等を実施
し、適切な維持管理
を行うべきと考えるが、どうか。
次に、スクールソーシャルワーカーについてお伺い
します。
近年
の核家族化や価値観
の多様化、経済的格差などにより、家庭環境が著しく変化
したことで、子供たち
を取り巻く環境は大変厳しいものとなっています。発達
のおくれや貧困、勉強
したくても落ちついて勉強できる空間がない、給食費や修学旅行積み立てなど学校に納めるべきお金
を家庭が払ってくれない、家庭
の事情により進学
を諦めざる
を得ないなど、事例には枚挙にいとまがありません。また、そうした結果、やけ
を起こして粗暴になったり、反対に無気力になって不登校になったり
してしまうなど、子供たち
の悲しい姿が県内各所で数多く見られています。行政もセーフティーネットとなるさまざまな事業
を実施
していますが、保護者が知らない、また、つながろうと
しないといった事例も少なくないと聞いています。学校では、担任
の先生が忙しい中で足しげく家庭訪問
し、家庭においてもお願い
しているようですが、状況はなかなか改善
していないようです。担任
の先生方は子供たち
のケアはできても、その立場から、保護者へ
のケアは
しづらい、また、保護者がなかなか素直に受けとめてくれないといった話も聞いています。
子供
を中心に据え、子供たち
を取り巻く家庭や行政サービスなど、子供
を包括的にケア
するため
のコーディネート役
を担っているスクールソーシャルワーカーという役割が、近年大変注目
されています。県では、そのスクールソーシャルワーカー
を平成28年度は8名、県内各地
の拠点校に配置
し、地域
の公立小中学校、県立学校で
の事案に対応
していると
のことです。既にその実績も数多く上がっていることとは思いますが、県内8人、うち私
の地元
の東葛地域はたった1人
の配置では余りにも少な過ぎると考えます。
そこで伺います。
1点目として、拠点校配置
のスクールソーシャルワーカー
のこれまで
の実績と、子供や家庭に対する支援
の具体的な事例はどうか。
2点目として、今後さらに増員
していく考えはある
のかお聞かせください。
最後に、県立学校
のつり天井落下防止対策について伺います。
4月に熊本地震が発生
したことに始まり、6月には九州地方が記録的な豪雨に見舞われました。8月以降、多く
の台風が相次いで日本列島に上陸
し、8月末
の台風10号では、北海道や東北地方で、また、先日
の台風16号では九州南部
を中心に大きな被害が発生
しました。これら
の災害では、多く
の方々が犠牲となられ、また、住居や職場、地域社会なども大変深刻な被害
を受けております。被災
された方々に改めてお見舞い
を申し上げますとともに、被災地
の一日も早い復旧・復興
を願っております。
今改めて災害
の多かったこの半年
を振り返りますと、災害時にいかに安全に避難
するか、災害時
の避難所となる学校
の体育館など
の建物
の安全性
をいかに確保
するかということが本当に重要であるということ
を、私自身、深く認識
しております。避難所
の安全性
の確保という点では、市町村
の小中学校
のほか、県立学校も避難所として使用
されます。県立学校については、先月末までに校舎
等の耐震化が完了
したと
のことですが、熊本地震では避難所として指定
をされていた562カ所
の施設
のうち、学校施設45カ所
を含む71カ所がつり天井
の落下など
の被害
のために使用できなかったという事態が発生
しました。災害はいつ発生
するかわかりません。いや、いつ発生
してもおかしくない
のです。日常
の学校生活で体育館
等を使用
している児童生徒
の安全確保
のため、また、災害時に学校施設が避難所として
の機能
を十分に果たすためにも、体育館
等のつり天井
の落下防止対策
をできる限り早急に進める必要があると考えます。
そこで伺います。
県立学校におけるつり天井
の落下防止対策
の進捗状況はどうか。
また、事業費はどの程度になる
のか。いつまでに完了
させる予定な
のかお尋ね
します。
以上で1回目
の質問
を終わります。知事初め執行部
の明快な御答弁
をよろしくお願いいたします。(拍手)
◯議長(宇野 裕君) 今井勝君
の質問に対する当局
の答弁
を求めます。
知事森田健作君。
(
知事森田健作君登壇)
◯知事(森田健作君) 自民党
の今井勝議員
の御質問にお答えいたします。
台湾訪問についてお答えいたします。
台湾における農林水産物
の輸入規制が解除
された際には、県はどのような対応
をしていく
のかと
の御質問でございます。台湾は親日的であり、購買力も高く、和食
の人気もあることから、本県
の農林水産物
の重要な市場として開拓
していかなければならないと考えております。まずは、県として輸入規制
の早期解除に向けて引き続き農林水産物
の安全性
を訴えていくとともに、解除後に速やかな輸出が開始できるよう、輸入業者
を招聘
するなど販路
の開拓に努めてまいります。さらに、輸入規制が解除
された際には、主要都市で
のフェア
の開催や輸出に取り組む事業者へ
の支援
等を行い、国や生産者団体
等と一体となって本県
の農林水産物
の輸出拡大に全力で取り組んでまいります。
桃園市と
の交流に関する御質問でございますが、県では、近年、台湾と
の交流
を積極的に推進
しておりますが、こうした中で、昨年9月に桃園市
の鄭文燦
市長が本県
を訪れ、交流
の申し出があったことから、本県と
の交流が始まりました。千葉県と桃園市は、それぞれ東京、台北
の大都市圏に位置
し、国際空港や大規模な工業地帯
を有するなど多く
の共通点があることから、さまざまな分野で
の交流や協力が見込まれます。今後、教育旅行など
の青少年
の交流や物産展
の開催に向けた準備
を進めるとともに、県職員
の訪問団
を派遣
して、具体的な交流内容について意見交換
を行う予定でございます。今回
の協定締結により、本県にとって桃園市は台湾で
の重要なパートナーとなりました。千葉県と台湾
の相互交流が一層発展
し、お互い
の地域
の発展につながるよう取り組んでまいります。
私からは以上でございます。他
の問題につきましては
担当部局長からお答え
します。
◯議長(宇野 裕君)
総合企画部長遠山誠一君。
(
説明者遠山誠一君登壇)
◯説明者(遠山誠一君) 私からはDV基本計画に関する御質問にお答え
をいたします。
まず、第4次計画
の策定
の進め方について
の御質問でございます。計画策定に当たりまして、第3次計画における取り組み成果や課題
を整理
した上で、DVに対する県民意識調査や被害者から
の聞き取り調査など
の結果、さらには、外部委員によります千葉県男女共同参画推進懇話会から
の御意見も踏まえながら、現在、素案
を策定
しているところでございます。作成いたしました素案につきましては、県議会や市町村、民間支援団体、パブリックコメントによる県民
の皆様
の御意見
を伺い、本年度内
を目途に計画
を策定
することと
しております。
次に、第4次計画
の策定に当たり、どのような点
を重視
している
のかと
の御質問でございます。本県におけるDV
の現状や課題につきましては、子育て中
の女性に対するDVが依然として多く、子供へ
の深刻な影響が懸念
されていること、市町村へ
の相談件数が著しく増加
するなど、市町村
の役割がますます重要となっていること、被害者へ
の一層
の自立に向けた支援が求められていることなどが挙げられます。そこで、第4次計画では、子育て家庭で
のDV
の未然防止や子供
の安全確保に特に重点
を置くとともに、市町村における対策
の促進や担当職員
の資質向上、被害者
の自立支援に向けたさまざまな取り組み
を位置づけていく必要があると考えております。DV
を許さない社会
の実現
を目指しまして、これら
のことに重点
を置き、実効性
のある計画
を策定
してまいります。
私からは以上でございます。
◯議長(宇野 裕君)
保健医療担当部長古元重和君。
(
説明者古元重和君登壇)
◯説明者(古元重和君) 私からは東葛北部保健医療圏における医療について
の1問につきましてお答えいたします。
東葛北部保健医療圏における医療
の充実
を図るべきと考えるが、どうかと
の御質問ですが、今年度予定
しております病床
の配分に当たりましては、県医療審議会で
の議論
を踏まえ、高齢化などにより、今後、患者数が増加
すると見込まれる疾患に対する病床
の整備など、県が目指すべき医療提供体制
の実現に向けて、必要な病床について優先的に配分
することと
しております。なお、配分に当たりましては、県医療審議会や地元市町村など
の意見も伺いながら決定
してまいります。
以上でございます。
◯議長(宇野 裕君)
環境生活部長吉添圭介君。
(
説明者吉添圭介君登壇)
◯説明者(吉添圭介君) 私からは太陽光発電施設
の設置に関するガイドライン
の作成について
の御質問にお答えいたします。
太陽光発電については、施設
の設置そのものに関する法令
等がなく、また、固定価格買取制度
のもと、国が設備認定
を行っていることから、県や市町村が事業者
の情報
を十分に把握
することができませんでした。こうした中で、全国各地で地元が知らないうちに施設が設置
され、防災面や景観、環境へ
の影響
等を不安に感じている住民と事業者と
の間でトラブルが発生
している事案も見受けられます。このため、他県では、市町村が独自に
条例や要綱
を制定
する事例や、市町村が事業者に対し適切な指導ができるよう、県がガイドライン
を作成
する事例があります。また、国は来年4月から事業者名
の公表
等の制度改正
を予定
しています。県としては、市町村
の意向
を十分に確認
した上で、おのおの
の市町村が地域
の実情に合った対応ができるよう、適切な手法について研究
してまいります。
以上でございます。
◯議長(宇野 裕君) 県土整備部長野田勝君。
(説明者野田 勝君登壇)
◯説明者(野田 勝君) 私からは道路問題について
の2問、排水施設
等の放流先
の管理について
の2問、計4問にお答えいたします。
初めに、道路問題についてでございます。
まず、国道356号我孫子バイパス
の進捗状況について
の御質問でございますが、国道356号我孫子バイパスは、交通が集中
する我孫子市内
の混雑緩和
のため、我孫子市新々田地先から日秀新田地先まで
の4.8キロメートルで、既存
の市道用地
を活用
しながら4車線
のバイパス整備
を行っております。これまでに約4.0キロメートル
を暫定2車線で供用
しており、現在、日秀工区
の残り約0.8キロメートルにつきまして用地取得及び排水施設
の工事
を実施
しております。日秀工区
の用地取得状況でございますが、地元
の皆様
の御協力により、面積ベースで約9割となっておりますが、
一部に難航箇所がございます。このため、取得済み用地
の中で工夫
して何とか当面
の供用ができないものかというような検討
をしているところでございます。今後とも地元
の皆様
の御理解と御協力
をいただきながら、残る用地
の取得に努め、早期に暫定2車線
の供用が図られるよう事業
の推進に努めてまいります。
続きまして、県道千葉竜ケ崎線バイパス
の進捗状況と整備効果について
の御質問でございます。県道千葉竜ケ崎線は、千葉市
を起点に県北西部
を南北に結び茨城県に至る路線で、沿線には
千葉ニュータウンや大型物流施設があり、沿線住民
の日常生活や地域経済
の発展に寄与
する重要な道路でございます。現在、JR成田線布佐駅
の東側で鉄道
をアンダーパス
する延長約0.4キロメートル
のバイパス整備
を進めており、これまでに立体交差
の本体工事につきましては完成
し、現在、今年度内
の供用に向けまして、取りつけ道路や排水ポンプ
の工事
を実施
しているところでございます。この整備によりまして、踏切がある幅員狭小な市街地
の現道
を迂回できるため、渋滞
の緩和や安全性
の向上が図られるとともに、我孫子市や
千葉ニュータウンなどと茨城県と
の交流が盛んになり、地域
のさらなる発展につながるものと考えております。
次に、排水施設
等の放流先
の管理についてでございます。
まず、根戸新田地区における河川敷
の維持管理について
の御質問でございます。我孫子市
の根戸新田地区は手賀沼
の西側に位置
し、農地と沼と
の間には都市計画道路が整備
されております。農地から
の排水でございますが、この都市計画道路
を横断
する複数
の排水管から手賀沼に放流
されておりますが、放流先となる河川敷におきましては、降雨に伴う沼
の水位変動
等によりまして土砂が堆積、また、草木が繁茂
している箇所が見受けられるといった状況でございます。県といたしましては、河川管理上支障とならないよう、市や関係者と調整
を図りながら、河川敷
の適切な維持管理に努めてまいります。
続きまして、岡発戸新田における河川敷及び水路、堤防
の維持管理について
の御質問でございます。我孫子市
の岡発戸新田地区
の農地から
の排水でございますが、堤脚水路
を経由
して堤防
を横断
する排水管
を通って手賀沼に放流
されております。湖岸周辺には草木が繁茂
しておりますが、河川堤防については、河川管理上支障とならないよう定期的に除草
を実施
しているところでございます。今後とも河川敷
等の土砂
の堆積状況
の把握に努めるとともに、市と調整
を図りながら、河川管理施設が健全に機能
するよう適切な維持管理に努めてまいります。
私からは以上でございます。
◯議長(宇野 裕君) 教育長内藤敏也君。
(説明者内藤敏也君登壇)
◯説明者(内藤敏也君) 私からはスクールソーシャルワーカー
の派遣について
の2問と県立学校におけるつり天井
の落下防止対策について
の2問にお答えいたします。
まず、スクールソーシャルワーカーについて、これまで
の実績と支援
の具体的な事例はどうかと
の御質問ですが、平成27年度は地区不登校
等対策拠点校に配置
された5名
のスクールソーシャルワーカーが県内公立学校111校
の事案に対応
し、学校や関係機関などに648回
の訪問活動
を行いました。これは、平成26年度と比べると対応校数で32校、訪問活動で169回
の増加となっております。また、具体的な支援
の取り組みとして、経済的な要因で不登校となったケースでは、福祉担当課に対して行政面で
の支援
を要請
するとともに、民生委員には生活改善に向けて
の定期的な家庭訪問
を依頼
するなど、子供
を取り巻く環境へ
の働きかけ
を行いました。その結果、保護者
の生活面で
の不安が軽減
され、学校と協力
して取り組めるようになり、子供が登校
するようになったという事例
の報告
を受けております。
今後、さらに増員
していく考えはある
のかと
の御質問ですが、平成28年度
の地区不登校
等対策拠点校配置
のスクールソーシャルワーカーは、前年度
の5名から8名に増員
したことによって、それぞれが担当
する学校数が少なくなった地区においては、学校から
の派遣要請に、より迅速、丁寧に対応できるようになっております。県教育委員会といたしましては、今後とも活動
の状況や効果
等の検証
を行いながら、スクールソーシャルワーカー配置事業
の充実
を図ってまいります。
次に、県立学校におけるつり天井
の落下防止対策について、進捗状況はどうかと
の御質問ですが、平成28年4月1日現在、県立学校においてつり天井
の落下防止対策が必要な体育館
等は、高等学校110棟、特別支援学校3棟となっております。今年度は特別支援学校
の残り3棟
の対策工事
を完了
する見込みであり、高等学校については1棟
の工事
を行うとともに、来年度
の工事に向けて10棟
の実施設計
を行っているところです。こうした中で、熊本地震
の被害状況
を踏まえ、来年度にさらに10棟
の工事
を行うため、9月定例県議会に実施設計に係る補正予算
を提案
し、対策
の加速化
を図ることといたしました。
最後に、事業費はどの程度になる
のか。いつまでに完了
させる予定な
のかと
の御質問ですが、本年度以降に対策
を実施
する高等学校110棟
の事業費としては、およそ50億円程度になると見込んでおります。また、工事に当たっては、避難所に指定
され、かつ比較的大規模な、いわゆる特定天井
を有する体育館
等を優先
して対策
を実施
してまいります。現時点では、完了時期について明確に申し上げることはできませんが、学校施設は児童生徒
の学びと生活
の拠点であり、地域
の避難所としても重要な役割
を担っていることから、県教育委員会といたしましても、できる限り早急に完了
したいと考えております。
私から以上でございます。
◯議長(宇野 裕君) 今井勝君。
◯今井 勝君 知事初め執行部
の皆さん、御答弁ありがとうございました。それでは、何点か質問と要望
をさせていただきます。
まずは、DV基本計画
の関係で質問
します。DVが生じる家庭では暴力が子供に及ぶことも珍しくなく、子供が両親
の暴力
を目撃
することや、親から暴力
を受けることにより受ける心
の傷ははかり知れません。子供がいる家庭へ
のDV防止
のため
の啓発が重要だと考えますが、どのような取り組み
を行っている
のかお答えください。
これからは要望でございますけども、東葛北部保健医療圏
の医療
の充実についてです。病床配分については、これまでも我孫子市市内
の医療施設が増床計画に応募
してきましたが、平成23年度から27年度末まで
の増床数は、緩和ケア病床40床
を除けば148床
の増にとどまっています。一方で、救急搬送者数は平成23年には年間4,718人でしたが、平成27年には5,350人と632人増加
しています。ぜひとも増床
を希望
する地域
の医療施設に必要な数
の病床数
の配分
を強く要望
します。
次に、太陽光発電
のガイドラインについてです。起伏に富み、多く
の風光明媚な自然公園
等を擁する本県においても、適切な対応が必要であると考えます。県で
のガイドライン
の作成
をぜひとも要望いたします。
次は、道路問題について2点ほど要望
させていただきます。
まず、1点目は、国道356号我孫子バイパスについては、用地取得
の難しいところもあることから、早期供用に向けたルート
の検討
をしていただけると
のことで、本当にありがとうございます。国道356号我孫子バイパスは市内
の渋滞緩和に非常に効果があると考えておりますので、一日も早い供用について強く要望
させていただきます。
2点目は、千葉竜ケ崎線バイパスですが、今年度内に完成
されると聞き、大変安心
しました。これにより、さらなる地域
の発展が大いに期待できるところです。この整備効果
を発揮
させるためには、新しいルートに交通
を誘導
することが重要となりますので、広報
等による周知や案内標識
の設置
等による目的地へ
の誘導についてもお願い
したいと思います。
次に、スクールソーシャルワーカー
の派遣についてですが、8名で県内全域
の小中高に対応
するということは、1人当たり140校
を担当
するという計算になります。また、東葛教育事務所管内では、1人で小中児童生徒数11万3,742人担当
します。支援が要る子供がいたとしても、十分に対応できないという状況があるように思われます。子供
を取り巻くさまざまな環境
の問題に悩む子
を救う上で、スクールソーシャルワーカーは大変有効であると考えます。子供たち
のためにさらなる増員
をしていただきますよう強く要望いたします。
最後に、つり天井
の落下防止対策についてですが、せっかく避難所として指定
されていても使用できないということでは大変困ります。ぜひとも早期に完了
するよう強く要望いたします。
それでは、DV基本計画について
の御答弁
をよろしくお願いいたします。
◯議長(宇野 裕君)
総合企画部長遠山誠一君。
◯説明者(遠山誠一君) 子育て家庭へ
のDV
の啓発に関する御質問でございます。子供がいる家庭に直接啓発
を行うことが、県としても大変重要だというふうに考えております。このため、DVは配偶者へ
の被害にとどまらず、子供にも深刻な影響
を及ぼすということ
をしっかりと記載
したパンフレット
を作成いたしまして、現在、市町村
の協力
を得ながら、就学時健康診断、そして1歳6カ月児健康診査、それぞれ健診
の対象者は6万人ということでございますけども、その健診
の際に直接保護者に手渡し
をするなど、啓発に取り組んでいるところでございます。今後もさまざまな機会
を捉えまして、子育て家庭へ
の啓発に努めてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
◯議長(宇野 裕君) 今井勝君。
◯今井 勝君 御答弁ありがとうございました。これからも子供がいる家庭へ
のDV防止に努めてほしいと思います。
これで私
の質疑
を終わります。ありがとうございました。
◯議長(宇野 裕君) 以上で質疑並びに一般質問
を終結いたします。
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議 案 付 託
◯議長(宇野 裕君) ただいま議題となっております議案については、お手元に配付
の議案付託表
のとおり、それぞれ所管
の常任委員会に付託いたします。
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決算認定
の件
◯議長(宇野 裕君) この際、お諮りいたします。決算認定につきましては、17人
の委員
をもて構成
する決算審査特別委員会
を設置
し、これに付託
の上、その審査終了まで閉会中
の継続審査に付することにいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(宇野 裕君) 御異議ないものと認めます。よって決算認定につきましては、17人
の委員
をもって構成
する決算審査特別委員会
を設置
し、これに付託
の上、その審査終了まで閉会中
の継続審査に付することに決定いたしました。
次に、お諮りいたします。本特別委員会に対し、地方自治法第98条及び第100条
の権限
を付与
することと
し、同法第100条第11項に基づく調査に要する経費
の額
を100万円以内と
することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(宇野 裕君) 御異議ないものと認めます。よって本特別委員会に対し、地方自治法第98条及び第100条
の権限
を付与
することと
し、調査に要する経費
の額
を100万円以内と
することに決定いたしました。
次に、お諮りいたします。ただいま設置
されました決算審査特別委員会
の委員
の選任については、お手元に配付
の決算審査特別委員会委員指名表記載
のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(宇野 裕君) 御異議ないものと認めます。よって決算審査特別委員会委員は指名表記載
のとおり選任
されました。
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発議案第1号
◯議長(宇野 裕君) 日程第2、発議案第1号
を議題といたします。
質疑
の通告がありますので、この際これ
を許します。通告順により寺尾聡君。
(寺尾 賢君登壇、拍手)
◯寺尾 賢君 日本共産党
を代表
して、発議案第1号千葉県AED
の使用及び心肺蘇生法
の実施
の促進に関する
条例の制定について、提出者
の方に質問いたします。
救命救助活動におけるAED
の重要性は言うまでもありません。2004年に
厚生労働省より非医療従事者によるAED
の使用についてという通知が出され、医療従事者以外、つまり、一般市民でもAED
を使用
することが認められるようになりました。それ以来、公共施設など
を中心にAED
の設置が大きく進みましたが、一般市民によるAED
を使用
した救命活動は、まだまだ
一部にとどまっており、大きな課題になっています。
そうした現状に鑑みれば、AED
の使用や普及
の促進という今回
の条例案
の趣旨については賛同できるところでありますが、
条例案
の中には、そのまま見過ごすわけにはいかない点があります。最大
の問題は、
条例案第13条で、「AED
を使用
し、又は心肺蘇生法
を実施
した者」、いわゆる救助実施者に対して提起
された訴訟について、県が救助実施者に対する訴訟費用
の貸し付けその他
の援助
を行うことができると
していることです。以下、幾つか具体的にお聞き
します。
第1に、そもそもこうした条項が必要な
のかということです。提出者による趣旨説明
の中でも言及があったように、要救助者に対するAED
の使用や心肺蘇生法
の実施は、民法第698条
の緊急事務管理に該当
し、管理者、これは救助実施者
のことですが、「管理者は、本人
の身体、名誉又は財産に対する急迫
の危害
を免れさせるために事務管理
をしたときは、悪意又は重大な過失がある
のでなければ、これによって生じた
損害を賠償する責任を負わない」と
されています。AEDは音声ガイドに従って操作
することで、電気ショック
を与えるかどうか
の判断も自動的に行われる医療機器であり、通常
の使用方法で使用
する限り重大な過失という
のは、そもそもあり得ないものです。2004年
の厚労省
の通知と同じ日に発表
された非医療従事者によるAED
の使用
のあり方検討会
の報告書でも、AED
を使用
した一般市民は、「刑事・民事
の責任についても、人命救助
の観点からやむを得ず行った場合には、関係法令
の規定に照らし、
免責されるべきであろう」と述べられています。
現実にも、この間、AED
をめぐる
損害賠償訴訟が各地で提起
されていますが、それらは全て施設に設置
をされていた
のに使わなかったとか、部活動
の指導者が携行
していなかったというように、AED
を使用
すべき場面で使用
しなかったという趣旨で、救助実施者
の責任を問う訴訟です。AED
を使用
した上で、その
責任を問うという訴訟は1件も提起
されていません。にもかかわらず、今回
の条例案では、AED
を使用
することによって救助実施者へ
の訴訟が提起
されること
を前提と
しています。通常
の方法でAED
を使用
することで、救助実施者が
責任を問われることがない
のは明らかであり、現実にもそうした訴訟は起こっていない。つまり、立法事実がないのにこうした条項
を設ける
のは大きな矛盾ではないかという指摘があります。
そこで伺います。
率直に、こうした矛盾があるという指摘についてはどう考える
のかお聞かせください。
また、こうした条項
を設けることによって、むしろ訴訟
を誘発
することにもなりかねない。結果として、AED
の普及促進という
条例の目的に反する事態が生まれかねない
のではないかという懸念も関係者から寄せられていますが、こうした懸念
の声に対してどう答える
のか伺います。
第2に、県が訴訟
を提起
された一方
の側にだけ費用
の貸し付け
を行うという問題です。県
条例ではほかに、障害
のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり
条例、いわゆる障害者差別禁止
条例と、千葉県消費生活
の安定及び向上に関する
条例、いわゆる消費者
条例の2つ
の条例の中で、訴訟費用に対する県
の貸し付けその他
の援助について
の規定があります。障害者差別禁止
条例では、福祉サービス
の利用、医療
の提供、商品またはサービス
の提供、情報
の提供、雇用、教育、公共交通機関
の利用など、それぞれ
の場面で差別
をしたと認められるものに対して障害者が提起
する訴訟について、県が訴え
を起こした障害者に訴訟費用
の貸し付けができるというものです。消費者
条例では、消費者
の利益
を守るために消費者が事業者に対して提起
する訴訟、または事業者から提起
された訴訟に要する費用
を県が貸し付けることができるというものです。この2つ
の条例では、いずれも差別
を受けた障害者や消費者
の保護という目的と、貸し付け
を行う対象者が明確です。ところが、今回
の条例案では、「AED
を使用
し、又は心肺蘇生法
を実施
した者に対して提起
された訴訟」としか規定がなく、全く
の個人対個人という形
の訴訟になるにもかかわらず、一方
の側にだけ県が貸し付けるということになります。
そこで伺います。障害者差別禁止
条例や消費者
条例とは違い、AED
の使用については救助実施者と要救助者はさまざまな立場
の個人がなり得るものであり、AED
を使用
した救助実施者にだけ訴訟費用
の貸し付け
を行うという
のは不合理
を生むことになると思いますが、どうでしょうか。
最後に、
条例案第16条では、「知事は、この
条例の施行後3年
を経過
するごとに、この
条例の規定及び実施状況について検討
を加え、必要があると認めるときは、その結果に基づいて見直し
を行うものと
する」と
されています。仮に今回
の条例が制定
された場合でも、指摘
されたような制度
の矛盾が明らかになった際は、当然、見直し
を行うべきだと思いますが、どうでしょうか。
以上で1回目
の質問といたします。
◯議長(宇野 裕君) 寺尾賢君
の質疑に対する提出者
の答弁
を求めます。瀧田敏幸君。
(瀧田敏幸君登壇)
◯瀧田敏幸君 自由民主党政調会AED
条例制定プロジェクト座長
の瀧田でございます。共産党
の寺尾賢議員から
の質問に対してお答えいたします。きょう、PT
のメンバが何人かいますけれども、昨日から質問に対する答弁
を考えさせていただき、誠実に答えさせていただきます。
それでは、まず、
条例の第13条に関する御質問ですけれども、まず、立法事実と
の矛盾
をどう考えるかということだったと思いますけれども、裁判
を受ける権利が定められている現行憲法
のもとでは、訴訟提起
の可能性
を完全に排除
することはできません。また、千葉県による県民調査が実施
されましたけれども、突然倒れた見知らぬ人へ
の心肺蘇生法
の実施やAED
の使用ができない理由として、3割
を超える人が、正確には34.4%
の方が、「
責任を問われたくないから」と回答
しております。そして、AED
の実施率も、本県では、私も一般質問
を昨年行いましたけれども、4.0%とまだまだ低水準にあります。そこで、万が一
の場合でも、県が第13条
の援助
の規定に基づいて支援
すること
をあらかじめ示すことにより、いざ要救助者に遭遇
した場面において、心肺蘇生法
の実施及びAED
の使用に対する不安感やちゅうちょ原因
を払拭
する一助となり、自発的、積極的な実施
を後押し
するものと考えておりますので、立法事実は矛盾
するものでは決してありません。
続いて、訴訟誘発に関する御質問がありました。第13条
の趣旨は、今述べたとおりでございますけれども、訴訟
を起こされてしまったバイスタンダー
を対象と
するものですので、これに要救助者が積極的に提訴
を起こそうなどと誘引
するものでは決してなく、そのような動機が要救助者に通常発生
するとは思われません。
救助実施者だけ
を対象と
するのでは不合理
を生む
のではないかという御指摘、御質問もございましたが、本規定は第1条
の目的
を受け、バイスタンダーによる心肺蘇生法
の実施及びAED
の使用
を後押し
するために必要かつ相当と考え、救助実施者
を対象と
しております。
次に、最後にありました
条例案第16条について、見直し条項だと思いますけれども、この
条例第16条
の見直しに関しては、制度
の矛盾とは考えておりませんが、知事により規定及び実施状況について検討
を加えて、必要に応じ、その結果に基づいて見直し
を行うことと
されております。
矛盾が明らかになったということに対しては、こういう答弁ですけれども、我々はグッド・サマリタン・ドクトリン、よきサマリア人法
をぜひ国に制定
してほしいという立場があります。それがもし制定
された暁には、当然この13条、14条は必要がなくなるというふうに、これは論理的に解釈できるというふうに私は考えております。
以上、答弁でございます。(拍手)
◯議長(宇野 裕君) 寺尾賢君。
(寺尾 賢君登壇)
◯寺尾 賢君 御答弁
をいただきました。いろいろおっしゃっていただきましたけれども、立法事実がないのに訴訟
を提起
されること
を想定
した条項
を設けることについて、この矛盾については、万が一に備えてということで、今後起こることもあり得ると、そういうようなお答えだったというふうに思います。しかし、私は県が昨年行った心肺蘇生法及びAEDについてというインターネットアンケート、答弁
の中でも紹介がありましたけれども、この中には、見知らぬ人が目
の前で突然倒れた場合に、その場にAEDがあれば使うことができるか、こうした問いに対して、「できない」と答えた人は47%、その理由として、「
責任を問われたくないから」と答えた人が34.4%おりました。訴訟
を提起
されるという
のは最大
の責任追及
の手段ですから、
条例案
の中に訴訟が前提となっている条項があれば、これら
の方々は、やはり
責任を問われる
のではないか、こうした不安
を抱きかねません。
しかも、
条例案第14条では、訴訟費用
の貸付金
の返還について
の規定がありますけれども、その2項では、「当該訴訟が棄却その他
の理由により終了
し、当該訴訟に要する費用
の貸付け
を受けた救助実施者が違法な行為
をしたとは認められないとき」には、「当該貸付金
の全部又は
一部の返還
を免除
することができる」とあります。AED
を使用
したことで訴訟が提起
されることもあり得るし、勝訴
すればよいけれども、敗訴
することもあり得る。そしたら貸付金は返してくださいという
のでは、AED
を使って救命活動
を行おうという県民
の皆さんはますます不安になってしまうんではないでしょうか。やはりこの点は大きな矛盾であり、AED
の普及促進という
条例の目的
を損ないかねないという、そうした指摘はもっともだと思います。むしろAED
の使用については、刑事に
せよ、民事に
せよ、通常
の使用方法であれば
責任は問われることはあり得ない、このことこそ何らかの形ではっきりと打ち出すべきではないでしょうか。そのこと
を強く指摘いたしまして、質問
を終わります。(拍手)
◯議長(宇野 裕君) 次に、プリティ長嶋君。
(プリティ長嶋君登壇)
◯プリティ長嶋君 こんにちは。千葉県民
の声、プリティ長嶋です。通告
の質疑
を行わせていただきます。
ただいま共産党さん
のほうから質疑があったものと多少重なることがあると思いますが、本
条例案は、命にかかわる重要な案件ですので、慎重な議論
をしたいと思います。
職場にてAEDや心肺蘇生法
の話が関議員とできる
のは大変光栄なことであり、数日前に関議員が会派控室
を訪問
され、6名
の専門家
の意見
等を議論できました。議長
の許可
をいただき、ERV
を持参
しました。これは、この議場に登場
するのは2度目です。1度目は、関議員が紹介
しました。大変すぐれた救命
のツールです。このERV
を制作
した方は、救急救命
の専門家
の増茂誠二先生です。ERV
の監修は国士館大学大学院救急救命システムコース教授
の田中先生で、私
のAEDと救命
の先生と言ってもいい方です。東京マラソンにおいて、今まで7名
のランナーが救命
されていますが、7名全員がこの田中先生
の整備
した救助体制により命
を救われています。また、千葉アクアラインマラソンにおいても、田中先生
の構築
した救助体制
を手本に、田中先生
の門下生である、これ
を考えた増茂先生が行っております。そして、この本は、私が12年前に初めてAEDと心臓震盪
の勉強
をしたときに教授いただいた埼玉医科大学総合医療センター高度救命救急センター教授、輿水先生
の書いたAED
の本で、24ページには、バイスタンダー
を守る法的根拠があり、
責任を負うことはないのでAED
を使ってくださいと指導
され、今まで行ってきました。
そこで、こういう専門家
の先生が田中先生、増茂先生
を初め、修正要求
を出していると思います。
1、発議案
の修正要求について。救命
の専門家6名から
一部修正
の依頼文書が届いていると思うが、その指摘
をどう捉え、どのように対応
するのか。
2、
条例案第13条と救急蘇生法
の指針2015(市民用)──以下、ガイドラインと言わせていただきますが──
の考えについて。
条例案第13条「援助」は、救命時におけるAED使用や心肺蘇生
を行った者が訴訟
されると受けとめられるが、
厚生労働省が取りまとめたガイドライン2015にある「救急蘇生法における倫理と法律」に反しないかお伺い
します。また、これまで
の救急蘇生法
の基本的な考えに逆行
しないかお聞き
します。
そして、ガイドライン
の中では、バイスタンダーに安心
をしていただくために法的根拠
を示して、その安心感
を担保
しています。
3、
条例案第13条と総務省
の考えについて。日本版よきサマリア人法
の制定
を求めて幾度となく専門家会議が開かれ、要求が出されてきましたが、総務省では、現行法で対応可能として制定までには至っていない
のです。
条例案第13条はこれに反しないかお伺い
します。
4、
条例案第13条
の訴訟について。(1)国やほか
の自治体では訴訟
を想定
した法や
条例はないが、なぜ千葉県では必要な
のか。
(2)同じ趣旨
の条例を先に制定
した茨城県
の条例には訴訟は取り上げられていませんが、本
条例案ではなぜ訴訟
を想定
し、取り入れた
のか。また、特別な事情がある
のかお聞かせください。
5、過去
の訴訟について。(1)
条例案第13条には、「AED
を使用
し、(中略)提起
された訴訟が」とあるが、過去に訴訟があった
のか。また、どのような内容
の行為や結果が訴訟対象になると考える
のか教えてください。
(2)その際
の訴訟
の経費
の積算はどのくらい
を想定
している
のか教えてください。
(3)心肺蘇生法
を実施
した者に対し、過去に訴訟があった
のか。また、どのような内容
の行為が訴訟
の対象になると考えている
のか教えてください。
6、
条例案第1条と第13条
の関係について。
条例案第1条「目的」に対し訴訟
を想定
した第13条は、県民に不安やちゅうちょ
を与え、AED
の使用時
の普及
の妨げになると思うが、どうか。この文
の中に訴訟という文字が13条、14条合わせて7回も出てきています。
7、
条例案第5条と第13条
の関係について。
条例案第5条「県民
の役割」では、県民に対し相互扶助
の精神にのっとり、実務に努めるよう求めているが、訴訟
を想定
した
条例案第13条と矛盾はないか。訴訟という不利益
を生む行為
を千葉県民に求めているわけです。
8、
条例案第13条
の訴訟に対する緊急アンケートについて。緊急アンケート
を県民に行った結果、圧倒的に反対
の声が多かったが、その民意
をどう受けとめる
のかお聞かせください。
9、
条例案における前文
の挿入について。(1)
条例案
の前文として、誰もが安心
して救命行為
を行えるよう、
厚生労働省の基本的な考え
を入れるべきだと思うが、どうか。
(2)ガイドライン2015
の「救急蘇生法における倫理と法律」にある善意で行った救急蘇生は
損害賠償責任を問われないなど、不安感
を払拭
し、安心感
を持たせる内容が
条例案において必要と考えるが、いかがでしょうか。
以上、質疑と
させていただきます。
◯議長(宇野 裕君) プリティ長嶋君
の質疑に対する提出者
の答弁
を求めます。瀧田敏幸君。
(瀧田敏幸君登壇)
◯瀧田敏幸君 自由民主党政調会AEDプロジェクトチーム座長、瀧田敏幸でございます。
本日は、関副座長、坂下事務局長、森研究員入れまして答弁
の準備
をしておりましたけれども、多岐にわたる御質問
を頂戴いたしました。本当に多岐にわたる内容なので、これも1つずつ、できれば丁寧に答えさせていただきたいというふうに思います。
まず、第13条に関する質問については、本当にいろいろございましたけれども、順不同とはなりますけれども、論点
を整理
して、できるだけ論理的にお答え
させていただきます。
まず、国や
条例を持つ茨城県
を含んだ他
の自治体においては、訴訟
を想定
したものがないのに、なぜ千葉県ではと
の御質問であります。これは4番だと思いますけれども、これは先ほど
の寺尾議員へ
の答弁で御説明いたしました第13条
の趣旨がそれに該当
します。すなわち、裁判
を受ける権利が定められている現行
の憲法
のもとでは、訴訟提起
の可能性
を完全に排除
することはできず、また、県民アンケートでは、突然倒れた見知らぬ人へ
の心肺蘇生法
の実施やAED
の使用ができない理由として、3割
を超える人が「
責任を問われたくないから」と回答
している状況で、AED
の実施率も本県では4.0%とまだまだ低水準にあります。そこで、万が一
の場合でも、県が第13条
の援助
の規定に基づいて支援
すること
をあらかじめ示すことにより、いざ要救助者に遭遇
した場面において、心肺蘇生法
の実施及びAED
の使用に対する不安感やちゅうちょ原因
を払拭
する一助となり、自発的、積極的な実施
を後押し
したいと考えたからであります。
続いて、救急蘇生法
の指針2015、プリティ議員はガイドラインということでおっしゃっておられましたけれども、この考え方に逆行
しないかと
の御質問がありました。これは2だと思います。そこでは、「救急蘇生法における倫理と法律」
の44ページでは、「わが国においては民法第698条
の「緊急事務管理」
の規定により」、これは関議員
の提案理由でございましたけれども、「悪意または重大な過失がない限り善意
の救助者が傷病者などから
損害賠償責任を問われることはないと考えられています」と確かに記載
されておりますが、「悪意または重大な過失がない限り」といった限定や、「考えられています」といった表現からもわかりますように、
責任を問われる可能性が皆無、ゼロ%とは言い切っておりません。そこにおいても読み取ることができる万が一
の場合へ
の支援
を行うことと
した本
条例が、考え方に逆行
するとは全く考えておりません。
次に、総務省
の考え方について
の質問がありました。現行法で対応可能という
のは、よきサマリア人法
の制定
を求める関係で
のことだと思いますが、最終的に裁判においては、現行法で対応可能だというふうに我々も考えておりますが、裁判自体が起こされる可能性は別
の次元
の話でありますので、第13条は総務省
の考えと全く反するものではありません。
続いて、訴訟に関する御質問ですが、要救助者から救助実施者へ
の損害賠償が認定
された裁判例は──これは5番だと思いますけれども──把握できる範囲では1件も見当たりません。
対象となる行為ですが、実施者による心肺蘇生法
の実施及びAED
の使用行為として、財産的
損害や精神的
損害が対象となります。
訴訟経費
の積算に関しては、事案
の内容、請求額などによってさまざまであるので一概には言えませんけれども、本県
の類似
の制度に倣って貸し付けになることと考えます。
次に、第1条と
の関係で県民に不安やちゅうちょ
を与える
のではないかと
の御質問であります。これは6になりますけれども、それは、援助
の制度
を正しく周知
することにより払拭できるものと我々は考えます。このことについても、この1年半
のプロジェクトチーム
の活動
の中で、約2カ月間、22名
のプロジェクトチーム
の中で検討
をしてまいり、やはりこの13条については避けて通ることはできないという結論に達したわけであります。訴訟という言葉がひとり歩き
をして、県民に不安感
を抱かせないように、制度が万が一
の場合に支援
するものである点など、制度に関する広報や普及啓発については十分に注意
していきたいと考えておりますけれども、この点は、この場
をおかりいたしまして、マスコミ関係者
の皆様におかれましては、本制度
を報道
する際には、御留意と御協力
をぜひいただきますようにお願い申し上げるところでございます。
続いて、第5条に関する御質問ですが、困ったときはお互いに助けようという精神にのっとり、努めていただきたいと
する5条
の規定
を第13条は後押し
するものであって、決して矛盾はいたしません。
次に、前文
の挿入に関する御質問です。これは9番だと思います。本
条例では、免除
等まで
を含む貸し付け制度
を設けることと
しておりますが、貸し付け
の原因となる訴訟という文言
の記載
を避けては通れず、それに当たって民事上
の緊急事務管理や刑事上
の違法性阻却事由に関することなど
の補足説明や、対象事案が万が一
の場合
を想定
していることなど
の表現上
の工夫についても十分検討
してきましたが、こういった事項まで
を条文に載せることが、逆に訴訟という部分
を強調
し、不安感
をあおることになると考え、つけ加えないこととして現在
の表現になっております。この点は、他
の条文と
のバランスからも言え、前文
を設けて記載
する場合も同様
の考え方であります。
続いて、修正
を求める意見書についてですけれども、これは問い1に当たります。御引用
されておられると考えるものについては、本議会
の開会日に当たる9月20日付で控室にいただいております。私
の机
の上にも置いてありました。我々が受け取った意見書と同じという前提でお答え
させていただきますけれども、同じという意見書という限りでは、第13条がみずからが救助
することにより訴訟
の対象になる
のではないかという誤解
を与える可能性があり、普及促進
の心理的足どめになる危険性があり、条文
の修正
を求める内容でありました。その誤解
を与える可能性へ
の留意はごもっともなことであり、その点
の配慮
を含めて検討
したものが本
条例であることは、さきに述べたとおりであります。もっとも、意見書では、
条例案13条に──引用いたします。「一般市民がAED
を使用
して救助に失敗
しても、訴訟費用など
を貸し付ける」という一文がうたわれておりますという、そういう内容が記載
されておりますけれども──これが引用です。そして、第13条には、そもそも「救助に失敗」などという誤解
を招くような文言はございません。間違っております。また、同じく意見書では、御提案として、具体的には、訴訟が起こっても重大な過失がない場合は
免責になることが十分に考えられているため、例えば、「千葉県民がAED
を含む心肺蘇生法
を実施
した場合、救助に起因
して訴訟になった場合、重大な過失がない場合、訴訟費用など
を上限
を定め補助
する」──引用終わります──としても実際に県が支出
する可能性は限りなくゼロに近い上に、千葉県
の心肺蘇生普及
の大きな宣伝作用
を生むものと考えられますという記載もございました。この御提案は、まさに御懸念
されている訴訟
の対象になること
を前提として向き合っている記述だというふうに論理的に考えられます。そして、御提案
されている補助は、本
条例の第13条及び第14条で定める貸し付けと免除に内容的に該当
するものであります。この点、意見書では、第14条
の免除に関する記述は一切ございません。
このようなことから、さきに述べたように、第13条や第14条について
の御理解と御認識がない時点で書かれた意見書であるというふうに考えられます。意見書が提出
された20日以降、意見書に名前
を連ねている方
の一部とはお話し
する機会があり、13条及び14条
の趣旨や懸念
されている事項に関する説明
をさせていただきました。少なくともお話ができた
一部の方には御理解
をいただけたものと認識
しております。
なお、
条例案作成
の中で、救急救命
の分野で全国トップレベル
の有識者から我々も御助言
をいただき、また、県医師会、赤十字、あるいは県看護師協会初めと
する各種団体と
の意見交換
を行ってきたことも申し添えさせていただきます。
次に、御指摘
の緊急アンケートに関してですけれども、これは問い8です。まず、どのような人物
を対象に、誰が、いつ、どこで、どのような形
の質問
を行い、回答がどうなっている
のかなど実施
の具体的な詳細がわからない上、恐らく9月20日付
の意見書に名
を連ねている方
の一部が行った
のかもしれませんけれども、その時点でいただいた意見書については、既に述べたように条文
の文言が誤解
されるなど、問題と
される条項
の趣旨や考えが十分に理解
されていなかったと推察
されますので、そこで
のアンケート結果
の取り扱いは慎重に
するべきと考えます。
最後になりますが、東京都では、平成27年9月3日付でバイスタンダー保険制度
の創設
を報道発表
しており、その制度
の中には、東京消防庁による判断で、バイスタンダーが実施
した心肺蘇生措置に対し
損害賠償請求
を提起
された場合、すなわち訴訟
を提起
された場合には、法律相談見舞金として5万円
を支給
すると
されております。我が千葉県よりも先に東京都は議員御指摘
の懸念事項
を超えて、訴訟
の可能性にもきちっと向き合った制度
を設けておりますので、本県でもしっかりと
した後押し
を行いたいと考えております。
以上、答弁と
させていただきます。(拍手)
◯議長(宇野 裕君) プリティ長嶋君。
(プリティ長嶋君登壇)
◯プリティ長嶋君 今お答えいただき、ありがとうございました。幾つか私、いっぱい質問
したんですが、逆からいきます。
バイスタンダー保険
のこと。これは私も調べまして、再三これ
を決めた方に質問
したところです。それによると、この保険が誤解
される。なぜかというと、バイスタンダーが何かあったらば、
損害賠償を受けたらば、それ
を5万円で見舞金
をするということなんです。じゃあ、なぜ5万円か。答弁
の中にありましたけれども、私が聞いた
のは、どういうケースで幾らかかる
のかというと、東京都
の考えでは、5万円以内でおさまるから、これは5万円で済む。5万円以内で済むからということなんです。だから、バイスタンダー保険は5万円だと。そして、それは誤解が生じないように、今慎重にこれは扱っている。要するに、誤解が生じて、本当だったら勇気
を持ってやってくださいという後押し
のためにつくった保険なんだけども、この一文
を入れたために訴訟が怖くてちゅうちょ
されてしまう可能性があるので、この保険
の中
のこの言葉は非常に慎重に扱っているという説明
を受けたところです。そして、5万円という
のはそこです。
また、誤解
を受けかねない新聞記事。今回
の件で出ていました。AED
を使ったら、失敗
した場合は保険で保障
するよと、お金
を貸し出すよという内容でしたけれども、このAEDで失敗
するというケース
を質問
したいと思います。第2回目です。
答弁にあるように、AED使用で
の訴訟は今
のところありませんし、今後もあり得ないと言っていいでしょう。それはなぜかというと、使用者がミス
を犯さないようにできている機能なんです。自動で機能
する機器です。AED
のAはオートメイテッド、いわゆる自動で除細動
する医療機器ですので、ドクターが使う手動式除細動器と根本的に違います。2004年から一般人でも使用が許可
された、この自動式除細動器は、ミスができない構造
の自動機能です。この12年間でますます機能がよくなり、先ほど
の答弁にあるように、1回も訴訟にはなっていないんです。なのに、13条では訴訟
を前提としてお金
を貸し付けるとなっているので、ここは修正が必要だと思います。
また、答弁
の中でありましたが、逆にAED
を使用
しなかった件では訴訟が起きています。ということは、ここでAED
を使って訴訟があるんだよという前提で話
を進めてしまうと、ちゅうちょ
してAED
をそばにある
のに使わなくなる可能性がありますね、可能性というんだったらば。そう
すると、そこに今度はまた訴訟が起こってしまう。これについてどう思うかお聞かせ願います。
そして、最後にお願いときょう御来場
のこれ
をつくった専門家
の方
の意見です。国では、
損害賠償責任を問わないと言っているので、ぜひ前文にそれ
を……
◯議長(宇野 裕君) 申し合わせ
の時間が経過
しましたので、簡明に願います。
◯プリティ長嶋君(続) 入れていただきたいと思います。そして、訴訟はゼロに近いと思います。
◯議長(宇野 裕君) 瀧田敏幸君。
(瀧田敏幸君登壇)
◯瀧田敏幸君 AEDでございますけれども、この
条例は、AED
の器械
の作動云々という
のも当然ありますけれども、これは心肺蘇生法
を全て含んで考えておりますので、きちっとこれは討論
等で、あるいは常任委員会
等でやっていただければ結構なんですけれども、議員御指摘
の御懸念に関しては、もう何度も繰り返しますけれども、先ほど述べたように、訴訟という言葉がひとり歩き
して、県民が不安感
を抱かないように、制度が万が一
の場合に支援
するものである点など、制度に関する広報や普及啓発については十分に注意
をしていただきたいというふうに考えております。
あと何でしたっけ。
(「それだけ」と呼ぶ者あり)
◯瀧田敏幸君(続) それだけ。
以上で2問目
の答弁といたします。(拍手)
◯議長(宇野 裕君) 以上で質疑
を終結いたします。
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発 議 案 付 託
◯議長(宇野 裕君) ただいま議題となっております発議案については健康福祉常任委員会に付託いたします。
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発議案第2号
◯議長(宇野 裕君) 日程第3、発議案第2号
を議題といたします。
質疑
の通告がありませんので、質疑なしと認めます。
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発 議 案 付 託
◯議長(宇野 裕君) ただいま議題となっております発議案については環境生活警察常任委員会に付託いたします。
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休 会
の 件
◯議長(宇野 裕君) 日程第4、休会
の件
を議題といたします。
お諮りいたします。10月6日は委員会審査準備
のため、7日及び11日ないし13日は常任委員会開催
のため、14日は委員会予備日
のため、また17日は総合調整
のため休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(宇野 裕君) 御異議ないものと認めます。よって10月6日、7日、11日ないし14日及び17日は休会と
することに決定いたしました。
なお、各常任委員会は、お手元に配付
の常任委員会開催日程
のとおり開催
されますので、御了承願います。
以上
をもって本日
の日程は終了いたしました。
10月18日は午後1時から会議
を開きます。
これにて散会いたします。
午後4時21分散会
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本日
の会議に付した事件
1.佐野 彰君
の質疑並びに一般質問
2.当局
の応答
3.鈴木 衛君
の質疑並びに一般質問
4.当局
の応答
5.五十嵐博文君
の質疑並びに一般質問
6.当局
の応答
7.伊豆倉雄太君
の質疑並びに一般質問
8.当局
の応答
9.今井 勝君
の質疑並びに一般質問
10.当局
の応答
11.議案付託
12.決算認定
の件
13.発議案第1号
14.寺尾 賢君
の質疑
15.プリティ長嶋君
の質疑
16.提出者
の応答
17.発議案第1号付託
18.発議案第2号
19.発議案第2号付託
20.休会
の件
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出 席 議 員
議 長 宇野 裕 君
副 議 長 木名瀬捷司 君
議 員 仲村 秀明 君 田村 耕作 君 鈴木 陽介 君
大崎 雄介 君 安藤じゅん子君 守屋 貴子 君
伊豆倉雄太 君 森 岳 君 茂呂 剛 君
戸村 勝幸 君 小路 正和 君 中村 実 君
五十嵐博文 君 水野 友貴 君 谷田川充丈 君
寺尾 賢 君 横山 秀明 君 鈴木 均 君
野田 剛彦 君 松戸 隆政 君 中田 学 君
網中 肇 君 三沢 智 君 石井 一美 君
小池 正昭 君 関 政幸 君 坂下しげき 君
中沢 裕隆 君 實川 隆 君 斉藤 守 君
岩井 泰憲 君 入江 晶子 君 ふじ
しろ政夫君
岡田 幸子 君 秋林 貴史 君 阿部 俊昭 君
石井 敏雄 君 高橋 浩 君 礒部 裕和 君
矢崎堅太郎 君 山本 義一 君 林 幹人 君
武田 正光 君 内田 悦嗣 君 松下 浩明 君
瀧田 敏幸 君 大松 重和 君 伊藤 昌弘 君
亀田 郁夫 君 プリティ長嶋君 山本 友子 君
三輪 由美 君 藤井 弘之 君 塚定 良治 君
石井 宏子 君 天野 行雄 君 横堀喜一郎 君
竹内 圭司 君 鈴木 衛 君 江野澤吉克 君
木下 敬二 君 今井 勝 君 中台 良男 君
佐野 彰 君 西田三十五 君 信田 光保 君
臼井 正一 君 鈴木 昌俊 君 石毛 之行 君
山中 操 君 小宮 清子 君 加藤 英雄 君
赤間 正明 君 田中 信行 君 河野 俊紀 君
石橋 清孝 君 吉本 充 君 田中 宗隆 君
阿部 紘一 君 本清 秀雄 君 酒井 茂英 君
浜田 穂積 君 川名 寛章 君 河上 茂 君
伊藤 和男 君 小高 伸太 君 宍倉 登 君
本間 進 君 阿井 伸也 君 西尾 憲一 君
丸山 慎一 君
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欠 席 議 員
鶴岡 宏祥 君 佐藤 正己 君
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出席説明者
知 事 森田 健作 君
副 知 事 高橋 渡 君
副 知 事 諸橋 省明 君
総 務 部 長 小倉 明 君
総 合 企 画 部 長 遠山 誠一 君
防災危機管理部長 浜本 憲一 君
健 康 福 祉 部 長 飯田 浩子 君
保健医療担当部長 古元 重和 君
環 境 生 活 部 長 吉添 圭介 君
商 工 労 働 部 長 床並 道昭 君
農 林 水 産 部 長 伊東 健司 君
県 土 整 備 部 長 野田 勝 君
都 市 整 備 局 長 伊藤 稔 君
会 計 管 理 者 岩崎 斉 君
水 道 局 長 田谷 徹郎 君
企業土地管理局長 加藤岡 正 君
病 院 局 長 矢島 鉄也 君
教 育 長 内藤 敏也 君
警 察 本 部 長 森田 幸典 君
人事委員会事務局長 板倉 正典 君
代 表 監 査 委 員 千坂 正志 君
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出席事務局職員
事 務 局 長 渡邉 吉郎
事 務 局 次 長 山根 康夫
議 事 課 長 堤 紳一
政 務 調 査 課 長 松本 登
議 事 課 副 課 長 伊菅 久雄
議 事 班 長 五木田弘之
委 員 会 班 長 粕谷 健
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