千葉県議会 2015-05-01
平成27年5月臨時会(第1日目) 本文
平成27年5月招集 千葉県
臨時県議会会議録(全)
平成27年5月15日(金曜日)
現在議員95名で次のとおり
仲 村 秀 明 君 田 村 耕 作 君 鈴 木 陽 介 君
安
藤じゅん子 君 守 屋 貴 子 君
伊豆倉 雄 太 君
森 岳 君 茂 呂 剛 君 戸 村 勝 幸 君
小 路 正 和 君 中 村 実 君 五十嵐 博 文 君
大 崎 雄 介 君 水 野 友 貴 君 谷田川 充 丈 君
寺 尾 賢 君 横 山 秀 明 君 鈴 木 均 君
野 田 剛 彦 君 中 田 学 君 網 中 肇 君
三 沢 智 君 石 井 一 美 君 小 池 正 昭 君
関 政 幸 君 坂 下 しげき 君 中 沢 裕 隆 君
實 川 隆 君 斉 藤 守 君 松 戸 隆 政 君
岩 井 泰 憲 君 入 江 晶 子 君 ふじしろ政 夫 君
岡 田 幸 子 君 秋 林 貴 史 君 阿 部 俊 昭 君
石 井 敏 雄 君 高 橋 浩 君 礒 部 裕 和 君
矢 崎 堅太郎 君 山 本 義 一 君 鶴 岡 宏 祥 君
林 幹 人 君 武 田 正 光 君 内 田 悦 嗣 君
松 下 浩 明 君 瀧 田 敏 幸 君 大 松 重 和 君
以上をもちまして総務防災
常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(本間 進君) 以上で各
常任委員会委員長の報告は終わりました。
討論の通告がありますので、この際これを許します。
加藤英雄君。
(
加藤英雄君登壇、拍手)
◯
加藤英雄君 日本共産党を代表し、議案第2号に反対し、討論を行います。
議案第2号、
専決処分の承認は、2015年度税制改正により、法人事業税の税率を改正するものです。今回の税制改正の目玉は法人税率の引き下げです。具体的には、今年度は法人税率を現行の25.5%から23.9%に引き下げ、同時に、今回議案で示されているように、資本金1億円を超える企業について、地方税である法人事業税の所得割の税率も引き下げるというものです。これによって法人住民税を含めた実効税率は、現行の34.62%から今年度は32.11%に、来年度は31.33%まで引き下げられることになります。この税率引き下げによる減税額は、国税の法人税だけでも6,690億円、法人事業税の所得割の引き下げで7,870億円になります。さらに法人住民税の減税分を加えると、2年間で約1兆6,000億円もの減税規模となります。
一方、この税率引き下げの財源とするための措置の1つとして出されたのが今回の外形標準課税の拡大、税率の引き上げです。外形標準課税は2004年度から導入されたもので、資本金1億円を超える企業について、従来は所得に応じて課税されていた法人事業税のうち、4分の1を付加価値割と資本割に変更したものです。付加価値とは、賃金や利子、賃借料、所得などを合計したもので、赤字の企業でも賃金などを加え合わせれば付加価値がプラスとなり、事業税が課税されることになります。県内の資本金1億円を超える企業のうち、2013年度は580社が赤字企業となっています。ここにも外形標準課税の拡大で容赦なく増税が押しつけられることになります。今回は2年かけて、外形標準課税部分を法人事業税の2分の1まで引き上げ、それによる増税額は来年度までで7,800億円と見込まれています。黒字の大企業は減税、赤字企業には増税、赤字の企業から搾り取って空前の利益を上げている大企業には減税の大盤振る舞い、やることが逆さまではありませんか。
今回の税制改正は、実効税率をアジア諸国並みの20%台半ばまで引き下げよという経団連など財界の要求に応えて、安倍内閣が昨年の骨太の方針と新成長戦略で、数年で法人実効税率を20%台まで引き下げることを目指すとした方針を実行に移したものです。昨年の与党の税制改革大綱では、さらに減税の上乗せを図るとしており、減税のテンポが加速していくことは明らかです。問題は、日本の法人税は本当に高いのかということです。日本の法人税率は、1997年度までは37.5%だったものが、2011年には25.5%まで引き下げられ、それに加えて連結納税制度や研究開発減税など、さまざまな減税措置が講じられてきました。その結果、参議院の予算
委員会で我が党が指摘したように、2013年度、資本金10億円以上の連結法人を含む大企業の実質法人税負担率は13.3%にとどまり、法定税率25.5%をはるかに下回る事態となっています。なのに、なぜこれ以上の減税が必要なのか。政府は、法人税を減税すれば企業の競争力が高まり、経済にプラスになるとか、減税をすれば賃上げにつながるなどと言い、大企業がもうかれば、その恩恵がいずれ庶民の暮らしに回る、いわゆるトリクルダウンに固執しています。
しかし、事実はどうか。法人税を減税すれば、確かに大企業の利益はふえます。しかし、それは賃上げにつながらずに、大企業の内部留保を積み上げただけではありませんか。資本金10億円以上の大企業の内部留保は2013年度末で285兆円となり、最近の1年間だけでも13兆円も増加しています。一方で、働く人たちの実質賃金はもう23カ月連続で前年割れ、マイナスとなっています。年収200万円以下の働く貧困層は史上最多の1,120万人にも達しています。結局、トリクルダウンの政策は大企業を肥え太らせ、格差と貧困を拡大しただけ。アベノミクスが誤りだったことは、この事実が証明しているではありませんか。
今政治がやるべきは、第1に、行き過ぎた大企業などへの減税を見直し、応能負担の原則に立った税財政へと改革することであり、それらを財源として、社会保障を充実、発展の道へと転換させることです。2つには、消費税増税頼みの路線を転換し、国民の所得をふやし、消費を拡大し、経済を内需主導の安定的な成長へと転換させていくことです。この道を進めてこそ、経済は活性化し、税収がふえ、財政の立て直しにもつながっていきます。ここにこそ、消費税増税に頼らずに社会保障を充実させ、財政危機を打開していく道があるのではありませんか。これが国民の声であり、国民の願いであることを強調し、討論を終わります。(拍手)
◯議長(本間 進君) 以上で討論を終結いたします。
これより起立により採決いたします。
採決は分割して行います。
初めに、議案第1号を採決いたします。関係
常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(本間 進君) 起立全員。よって原案のとおり可決されました。
次に、議案第2号を採決いたします。総務防災
常任委員会委員長報告のとおり承認することに賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(本間 進君) 起立多数。よって原案のとおり承認されました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
議 長 の 報 告
◯議長(本間 進君) 知事から追加議案の送付があり、これを受理いたしましたので、御報告いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
議案第3号及び議案第4号
◯議長(本間 進君) 日程第9、議案第3号及び第4号を
一括議題といたします。
知事に
提案理由の説明を求めます。
知事森田健作君。
(
知事森田健作君登壇)
◯知事(
森田健作君) ただいま追加提案いたしました議案について説明をさせていただきます。
議案第3号及び議案第4号は、監査委員に
木名瀬捷司氏及び天野行雄氏を新たに選任することについて、
地方自治法第196条の規定により、それぞれ議会の同意を得ようとするものでございます。
よろしく御審議くださいますよう
お願い申し上げます。
◯議長(本間 進君) この際、お諮りいたします。ただいま議題といたしました追加議案2件につきましては、成規の手続を省略し、直ちに採決したいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(本間 進君) 御異議ないものと認め、これより起立により採決いたします。
採決は分割して行います。
初めに、議案第3号監査委員に
木名瀬捷司君を選任することに同意を求める件について、これに同意するに賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者挙手)
◯議長(本間 進君) 起立多数。よって本案は同意することに決定いたしました。
次に、議案第4号監査委員に天野行雄君を選任することに同意を求める件について、これに同意するに賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者挙手)
◯議長(本間 進君) 起立多数。よって本案は同意することに決定いたしました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発議案第1号及び発議案第2号
◯議長(本間 進君) 次に、お手元に配付のとおり発議案第1号及び第2号が提出されました。
お諮りいたします。
初めに、発議案第1号を緊急を要する事件と認め、日程に追加し、審議することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
◯議長(本間 進君) 起立少数。よって発議案第1号については、緊急を要する事件と認め、日程に追加し、審議することは否決されました。
次に、発議案第2号を緊急を要する事件と認め、日程に追加し……
(「
議長、議事進行」と呼ぶ者あり)
◯議長(本間 進君) ふじしろ政夫君。
◯ふじしろ政夫君
市民ネット・社民・
無所属、ふじしろ政夫。今回出されました発議案2号が緊急性を要し、そして議論を必要とするものであることを述べさせていただきます。
昨年の7月1日、集団的自衛権行使容認等を含んだ、国の存立を全うし、国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備についての閣議決定に基づき、この法案が11本、本日国会に上程されました。それが今回問題にしている法案です。これから説明いたします。
そもそも7月1日の閣議決定そのものが憲法96条の改憲手続、99条の憲法遵守義務に違反し、しかも、これまで六十数年間、歴代の自民党政府が、そして内閣法制局が積み上げてきたぎりぎりの専守防衛論の論理をも、いとも簡単に否定してしまうものです。憲法違反の閣議決定に基づき、憲法違反の法律が11本も出されようとしているとき、このとき議論をしなくて果たして
県議会と言えるんだろうか。これはおかしい。そして、日本の民主主義が壊れてしまうと、
県議会の良心を示す必要があると思われます。しかも、集団的自衛権容認の決議の閣議決定に基づき、4月27日、日米間で同意された新ガイドラインは、日米安保条約の枠組みを大きく踏み出し、そして自衛隊が地球規模で……
(「
事務局長」と呼ぶ者あり)
◯議長(本間 進君) 静粛に願います。
◯ふじしろ政夫君(続) 米軍と協力する、そして集団的自衛権行使をはっきりと……
(「長過ぎるよ、そんなの」と呼ぶ者あり)
◯ふじしろ政夫君(続) もう少しお待ちください──認識する内容になっています。
◯議長(本間 進君) 発言は簡潔に願います。
◯ふじしろ政夫君(続) はい。このような内容が、まさに今回出されている11本の法案でございます。この法案を直ちに議論していかなければならない。いつでもどこでも戦争する国になるという戦後の根幹にかかわる問題を、この問題を
県議会で取り上げなくて、果たして
県議会なんだろうか。緊急性を要することは誰が見ても明らかでございます。緊急性がないと言う方は、この法案の性格が全くわからない、そのような人々ではないかと思います。安倍首相も、ことしの夏までにやろうとしており、ですから……
◯議長(本間 進君) 簡潔に発言願います。
◯ふじしろ政夫君(続) はい。必ず緊急性を要するので、この発議案を取り上げてほしいと思います。
以上です。
(「議事進行」と呼ぶ者あり)
◯議長(本間 進君) 岡田幸子君。
◯岡田幸子君 発議案第1号についても、やはり議事進行するべきだと思います。
◯議長(本間 進君) 1号議案はもう採決終わりました。今、2号議案をしています。却下します。
◯岡田幸子君(続) 同じです。2号議案についても同じ形です。安全保障関連法案が昨日……
◯議長(本間 進君) 簡潔に願います。
◯岡田幸子君(続) 閣議決定をしまして、今回、国会に上程をされました。これは憲法9条を乱暴に破壊をし、戦後日本のあり方を根底から覆すもので……
29.閉 会
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
出 席 議 員
議 長 本間 進 君
副 議 長 石橋 清孝 君
議 員 仲村 秀明 君 田村 耕作 君 鈴木 陽介 君
安
藤じゅん子君 守屋 貴子 君
伊豆倉雄太 君
森 岳 君 茂呂 剛 君 戸村 勝幸 君
小路 正和 君 中村 実 君 五十嵐博文 君
大崎 雄介 君 水野 友貴 君
谷田川充丈 君
寺尾 賢 君 横山 秀明 君 鈴木 均 君
野田 剛彦 君 中田 学 君 網中 肇 君
三沢 智 君 石井 一美 君 小池 正昭 君
関 政幸 君 坂下しげき 君 中沢 裕隆 君
實川 隆 君 斉藤 守 君 松戸 隆政 君
岩井 泰憲 君 入江 晶子 君 ふじしろ政夫君
岡田 幸子 君 秋林 貴史 君 阿部 俊昭 君
石井 敏雄 君 高橋 浩 君 礒部 裕和 君
矢崎堅太郎 君 山本 義一 君 鶴岡 宏祥 君
林 幹人 君 武田 正光 君 内田 悦嗣 君
松下 浩明 君 瀧田 敏幸 君 大松 重和 君
伊藤 昌弘 君 亀田 郁夫 君 鈴木 衛 君
プリティ長嶋君 山本 友子 君 三輪 由美 君
藤井 弘之 君 塚定 良治 君 石井 宏子 君
天野 行雄 君 横堀喜一郎 君 竹内 圭司 君
江野澤吉克 君 木下 敬二 君 今井 勝 君
中台 良男 君 佐野 彰 君 西田三十五 君
信田 光保 君 石毛 之行 君 臼井 正一 君
鈴木 昌俊 君 山中 操 君
木名瀬捷司 君
小宮 清子 君 加藤 英雄 君 赤間 正明 君
田中 信行 君 河野 俊紀 君 吉本 充 君
田中 宗隆 君 阿部 紘一 君 川名 寛章 君
酒井 茂英 君 本清 秀雄 君 浜田 穂積 君
小高 伸太 君 伊藤 和男 君 河上 茂 君
宍倉 登 君 宇野 裕 君 佐藤 正己 君
阿井 伸也 君 西尾 憲一 君 丸山 慎一 君
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
出席説明者
知 事 森田 健作 君
副 知 事 高橋 渡 君
副 知 事 諸橋 省明 君
総 務 部 長 中島 輝夫 君
総 合 企 画 部 長 鶴巻 郁夫 君
防災危機管理部長 加藤岡 正 君
健 康 福 祉 部 長 中岡 靖 君
保健医療担当部長 古元 重和 君
環 境 生 活 部 長 遠山 誠一 君
商 工 労 働 部 長 麻生 恵 君
農 林 水 産 部 長 小倉 明 君
県 土 整 備 部 長 永田 健 君
都 市 整 備 局 長 伊藤 稔 君
会 計 管 理 者 渡邉 吉郎 君
水 道 局 長 田谷 徹郎 君
企 業 庁 長 吉田 雅一 君
病 院 局 長 矢島 鉄也 君
教 育 長 内藤 敏也 君
警 察 本 部 長 黒木 慶英 君
人事
委員会事務局長 永井 俊秀 君
代 表 監 査 委 員 千坂 正志 君
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
出席事務局職員
事 務 局 長 浜本 憲一
事 務 局 次 長 市川 博之
議 事 課 長 堤 紳一
政 務 調 査 課 長 内山 真義
議 事 課 副 課 長 伊菅 久雄
議 事 班 長 五木田弘之
委 員 会 班 長 佐久名宣彦
Copyright (C) Chiba Prefecture Assembly Minutes, All rights reserved....