• 立石再開発(/)
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  1. 埼玉県議会 2021-12-01
    12月22日-07号


    取得元: 埼玉県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-06
    令和 3年 12月 定例会十二月定例会  第二十一日(十二月二十二日)令和三年十二月二十二日(水曜日)第二十一日 議事日程 一 開議  午前十時 二 木下高志議員の逝去の報告 三 哀悼の辞    四十七番  岡 重夫議員 四 議員提出議案の報告、上程    議第五十二号議案 五 全員審議 六 採決    議第五十二号議案 七 常任委員の所属変更 八 現金出納検査結果報告(令和三年十月分) 九 各常任委員会、5か年計画特別委員会及び決算特別委員会の審査結果報告(文書) 十 第百十八号議案~第百二十号議案、第百五十一号議案~第百七十号議案及び議第五十一号議案並びに請願の一括上程 十一 各常任委員長、5か年計画特別委員長及び決算特別委員長審査経過報告(口頭)     千葉達也  企画財政副委員長     関根信明  総務県民生活副委員長     橋詰昌児  環境農林副委員長     渡辺 大  福祉保健医療副委員長     松井 弘  産業労働企業副委員長     萩原一寿  県土都市整備副委員長     山口京子  文教副委員長     権守幸男  警察危機管理防災副委員長     齊藤正明  5か年計画特別委員長     齊藤邦明  決算特別委員長 十二 自然環境の保全・再生、地球温暖化・省エネルギー対策、廃棄物の処理及び資源循環社会の形成、地方創生・SDGsの推進、魅力ある地域づくり、行財政・職員の働き方改革及び情報技術の活用並びにDXの推進、公社事業の経営・見直し、少子・高齢社会、地域医療、障害者並びにシニアを含めた人材活用、中小企業の振興、先端産業の推進、企業誘致及び働き方改革の推進を含めた雇用、大規模災害等に係る応急・防災対策及び災害支援、人材育成、教育改革、文化及びスポーツの振興並びに東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックの開催に関する総合的対策の件並びに新型コロナウイルス感染症対策等に関する件の一括上程 十三 各特別委員長(5か年計画特別委員長及び決算特別委員長を除く。)の審査経過及び結果報告     藤井健志  自然再生・循環社会対策特別副委員長     飯塚俊彦  地方創生・行財政改革特別副委員長     浅井 明  公社事業対策特別副委員長     木下博信  少子・高齢福祉社会対策特別副委員長     宇田川幸夫 経済・雇用対策特別副委員長     安藤友貴  危機管理・大規模災害対策特別副委員長     松澤 正  人材育成・文化・スポーツ振興特別副委員長     小島信昭  新型コロナウイルス感染症対策特別委員長 十四 特別委員会の設置     予算特別委員会 十五 令和四年度当初予算の総合的審査及び関連する事項の調査の件の継続審査決定 十六 予算特別委員の選任 十七 予算特別委員会正副委員長の互選結果報告 十八 各委員長の報告に対する質疑 十九 討論 二十 採決    (1) 第百六十九号議案    (2) 第百七十号議案    (3) 第百十八号議案の修正案    (4) 第百十八号議案(修正部分を除く。)    (5) 第百五十一号議案~第百六十八号議案及び議第五十一号議案    (6) 第百十九号議案及び第百二十号議案    (7) 議請第六号    (8) 議請第四号    (9) 議請第五号 二十一 自然環境の保全・再生、地球温暖化・省エネルギー対策、廃棄物の処理及び資源循環社会の形成、地方創生・SDGsの推進、魅力ある地域づくり、行財政・職員の働き方改革及び情報技術の活用並びにDXの推進、公社事業の経営・見直し、少子・高齢社会、地域医療、障害者並びにシニアを含めた人材活用、中小企業の振興、先端産業の推進、企業誘致及び働き方改革の推進を含めた雇用、大規模災害等に係る応急・防災対策及び災害支援、人材育成、教育改革、文化及びスポーツの振興並びに東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックの開催に関する総合的対策の件並びに新型コロナウイルス感染症対策等に関する件の継続審査決定 二十二 特定事件の継続審査決定 二十三 知事追加提出議案の報告、一括上程      第百七十一号議案~第百八十二号議案 二十四 全員審議 二十五 採決      第百七十一号議案~第百八十二号議案 二十六 議員提出議案の報告、一括上程      議第五十三号議案~議第五十九号議案 二十七 提案説明 二十八 質疑 二十九 委員会審査の省略 三十 討論 三十一 採決      議第五十三号議案~議第五十九号議案 三十二 議員表彰      長峰宏芳議員 三十三 議席の一部変更 三十四 知事の挨拶 三十五 閉会          ----------------本日の出席議員    八十六名         三番  岡村ゆり子議員         六番  杉田茂実議員         七番  阿左美健司議員         八番  高橋稔裕議員         九番  深谷顕史議員        十二番  秋山もえ議員        十三番  平松大佑議員        十四番  柿沼貴志議員        十五番  八子朋弘議員        十六番  中川 浩議員        十七番  逢澤圭一郎議員        十八番  山口京子議員        十九番  千葉達也議員        二十番  渡辺 大議員       二十一番  松井 弘議員       二十二番  高木功介議員       二十三番  宮崎吾一議員       二十四番  橋詰昌児議員       二十五番  白根大輔議員       二十六番  町田皇介議員       二十七番  守屋裕子議員       二十八番  江原久美子議員       二十九番  松坂喜浩議員        三十番  並木正年議員       三十一番  関根信明議員       三十二番  木下博信議員       三十三番  藤井健志議員       三十四番  美田宗亮議員       三十五番  吉良英敏議員       三十六番  松澤 正議員       三十七番  浅井 明議員       三十八番  飯塚俊彦議員       三十九番  横川雅也議員        四十番  安藤友貴議員       四十一番  辻 浩司議員       四十二番  山根史子議員       四十三番  前原かづえ議員       四十四番  浅野目義英議員       四十五番  石川忠義議員       四十六番  井上 航議員       四十七番  岡 重夫議員       四十八番  内沼博史議員       四十九番  岡田静佳議員        五十番  細田善則議員       五十一番  永瀬秀樹議員       五十二番  日下部伸三議員       五十三番  小久保憲一議員       五十四番  新井 豪議員       五十五番  荒木裕介議員       五十六番  岡地 優議員       五十七番  権守幸男議員       五十八番  萩原一寿議員       五十九番  水村篤弘議員        六十番  秋山文和議員       六十一番  村岡正嗣議員       六十二番  醍醐 清議員       六十三番  鈴木正人議員       六十四番  白土幸仁議員       六十五番  小川真一郎議員       六十六番  齊藤邦明議員       六十七番  武内政文議員       六十八番  須賀敬史議員       六十九番  新井一徳議員        七十番  梅澤佳一議員       七十一番  中屋敷慎一議員       七十二番  宇田川幸夫議員       七十三番  立石泰広議員       七十四番  塩野正行議員       七十五番  蒲生徳明議員       七十六番  高木真理議員       七十七番  山本正乃議員       七十八番  柳下礼子議員        八十番  諸井真英議員       八十一番  神尾高善議員       八十二番  高橋政雄議員       八十三番  田村琢実議員       八十四番  本木 茂議員       八十五番  宮崎栄治郎議員       八十六番  齊藤正明議員       八十七番  小島信昭議員       八十八番  小谷野五雄議員       八十九番  長峰宏芳議員        九十番  石渡 豊議員       九十一番  西山淳次議員       九十二番  木村勇夫議員       九十三番  田並尚明議員   欠席議員    一名         二番  金野桃子議員地方自治法第百二十一条第一項の規定により説明のため出席した人   大野元裕  知事   砂川裕紀  副知事   橋本雅道  副知事   高柳三郎  副知事   堀光敦史  企画財政部長   小野寺 亘 総務部長   真砂和敏  県民生活部長   安藤 宏  危機管理防災部長   小池要子  環境部長   山崎達也  福祉部長   関本建二  保健医療部長   板東博之  産業労働部長   強瀬道男  農林部長   北田健夫  県土整備部長   村田暁俊  都市整備部長   宍戸佳子  会計管理者   北島通次  公営企業管理者   今成貞昭  下水道事業管理者   高田直芳  教育長   原 和也  警察本部長午前十時二分開議 出席議員    八十六名     三番    六番    七番    八番     九番   十二番   十三番   十四番    十五番   十六番   十七番   十八番    十九番   二十番  二十一番  二十二番   二十三番  二十四番  二十五番  二十六番   二十七番  二十八番  二十九番   三十番   三十一番  三十二番  三十三番  三十四番   三十五番  三十六番  三十七番  三十八番   三十九番   四十番  四十一番  四十二番   四十三番  四十四番  四十五番  四十六番   四十七番  四十八番  四十九番   五十番   五十一番  五十二番  五十三番  五十四番   五十五番  五十六番  五十七番  五十八番   五十九番   六十番  六十一番  六十二番   六十三番  六十四番  六十五番  六十六番   六十七番  六十八番  六十九番   七十番   七十一番  七十二番  七十三番  七十四番   七十五番  七十六番  七十七番  七十八番    八十番  八十一番  八十二番  八十三番   八十四番  八十五番  八十六番  八十七番   八十八番  八十九番   九十番  九十一番   九十二番  九十三番 欠席議員    一名     二番 地方自治法第百二十一条第一項の規定により説明のため出席した人   知事       副知事(砂川)  副知事(橋本)   副知事(高柳)  企画財政部長   総務部長   県民生活部長   危機管理防災部長 環境部長   福祉部長     保健医療部長   産業労働部長   農林部長     県土整備部長   都市整備部長   会計管理者    公営企業管理者   下水道事業管理者 教育長      警察本部長 △開議の宣告 ○梅澤佳一議長 ただ今から、本日の会議を開きます。          ----------------木下高志議員の逝去の報告 ○梅澤佳一議長 この際、謹んでお知らせいたします。 木下高志議員におかれましては、去る十二月十六日、急逝されました。 ここに、同議員の御冥福を祈り、黙とうを捧げたいと思います。 ◎加藤繁議会事務局長 御起立を願います。 黙とう。       〔全員起立の上、黙とうする〕 ◎加藤繁議会事務局長 黙とうを終わります。 御着席願います。          ---------------- △哀悼の辞 ○梅澤佳一議長 次に、木下高志議員の逝去を悼み、議員を代表して哀悼の意を表するため、発言を求められておりますので、これを許します。 四十七番 岡重夫議員       〔四十七番 岡重夫議員登壇〕 ◆四十七番(岡重夫議員) 無所属県民会議の岡重夫です。 ただ今、梅澤議長から御報告がありましたとおり、埼玉県議会議員木下高志議員におかれましては、去る十二月十六日、六十二歳の生涯を閉じられました。ここに各位のお許しをいただき、埼玉県議会を代表して木下高志議員の御逝去を悼み、謹んで哀悼の言葉を捧げます。 木下議員は、県議会議員に御当選以来、すこぶる御健勝で、県政の進展と地域社会の発展のために、労を惜しむことなく日夜御尽力されていただけに、突然の訃報に接し、私たち議員一同、我が耳を疑い、言葉に尽くせぬ深い悲しみの思いに包まれました。つい先日まで元気に御活躍されていたお姿が思い起こされ、もはやこの世で再びお目にかかることがかなわないという事実を自らの心に言い聞かせるとき、運命のあまりの厳しさに心が打ちひしがれる思いでございます。 御遺族の皆様の御胸中を拝察しますとき、御心中いかばかりかとお慰め申し上げる言葉もございません。 この十二月議会初日に私は、「木下さん、健康が一番だよ。無理しないで」と声を掛けたばかりでした。残念です。埼玉県議会にとりましても、高潔なお人柄で、これからも更なる御活躍が期待されるかけがえのない優れた人材を失いましたことは、誠に大きな損失であり、痛恨の極みでございます。 木下議員は、昭和三十四年、坂戸市に生を受け、御幼少の頃からその将来を大いに嘱望され、城西大学経済学部に学ばれ、昭和五十七年に優秀な成績で同大学を卒業されました。その後、二十七年間にわたり株式会社富士通ビジネスシステムに勤務され、関東支社長まで務め上げられました。 私の近所にお住まいの木下議員の元同僚の方は、「木下さんは誠実で仕事は妥協を許さない厳しい人です。一方では、部下の面倒をよく見るすばらしい人です」と話されていました。先日、木下議員の訃報をお知らせに伺ったところ、その方は驚きで「えっ」と言ったまま、しばらく言葉が出ませんでした。 木下議員はまた、地元坂戸市においては市民ボランティアグループの中心メンバーとして様々な企画立案に携わられ、正に市民の観点からのまちづくりにまい進されました。平成十八年からは、坂戸市教育委員を務められ、防災無線で児童の声による下校時の見守り放送を開始されるなど、地域全体で子供を育てるムードを醸成されました。 こうした地元の御活躍もあり、平成二十二年に地域住民の厚い信頼を得て埼玉県議会議員に初当選されました。当時、私は同期生として控室で机を並べて一緒に活動していました。そのとき、木下議員は坂戸市のまちのすばらしさを語り、子供たちのために一生懸命ボランティア活動をしていることを話してくれたことを思い出します。 これまで木下議員は、十一年余りにわたり県政の発展及び地方自治の進展にひたむきな努力を傾注してこられました。この間、文教委員長、県土都市整備委員長総務県民生活委員長、危機管理・大規模災害対策特別委員長、人材育成・文化・スポーツ振興特別委員長、経済・雇用対策特別委員長議会運営委員長など数多くの要職を歴任されました。そして、多くの支持により本年三月には百二十四代埼玉県議会議長に就任され、十月に退任されるまでの間、公正無私にして円滑な議会運営に尽力し、多大なる貢献をされるとともに、崇高な政治理念と比類なき行動力を持って、正に粉骨砕身の御活躍を続けてこられました。 このように埼玉県議会を通じ県政発展のために捧げられた尊い精神と功労は、とこしえに埼玉議会史の上にとどめられるものと確信します。 私たちは、木下議員が終世を通じて地方自治の発展に寄せられたほとばしる情熱と御意志を体し、県政の発展のため一層の努力、精進を続けていくことをお誓い申し上げます。 木下議員、どうか安らかにお眠りください。心から御冥福をお祈り申し上げまして、哀悼の言葉といたします。          ----------------議員提出議案の報告 ○梅澤佳一議長 次に、木下高志議員の逝去に対し弔意を表するため、立石泰広議員ほか十六名から決議案の提出がありましたので、報告いたします。 議事課長に朗読させます。       〔議事課長朗読〕 令和三年十二月二十二日 埼玉県議会議長  梅澤佳一様                      埼玉県議会議員  立石泰広                              ほか十六名        決議案提出について 本議会に付議する決議案を次のとおり提出いたします。 議第五十二号議案 哀悼決議 ○梅澤佳一議長 ただ今報告いたしました議案は、お手元に配布しておきましたので、御了承願います。〔参照-(八四)ページ〕          ---------------- △議第五十二号議案の上程 ○梅澤佳一議長 議員から提出された議第五十二号議案を議題といたします。          ---------------- △全員審議 ○梅澤佳一議長 お諮りいたします。 議第五十二号議案につきましては、正規の手続を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。       〔「異議なし」と言う人あり〕 ○梅澤佳一議長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。          ---------------- △採決 △議第五十二号議案の採決-可決
    梅澤佳一議長 これより、採決いたします。 議第五十二号議案は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。       〔起立総員〕 ○梅澤佳一議長 起立総員であります。 よって、本議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。          ---------------- △常任委員の所属変更 ○梅澤佳一議長 次に、常任委員の所属変更の件を議題といたします。 六番 杉田茂実議員から、常任委員の所属変更の申出がありましたので、企画財政委員会から産業労働企業委員会へ所属変更することに御異議ありませんか。       〔「異議なし」と言う人あり〕 ○梅澤佳一議長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。          ----------------現金出納検査結果報告(令和三年十月分) ○梅澤佳一議長 この際、報告をいたします。 監査委員から、令和三年十月分に係る現金出納検査結果の報告がありましたので、お手元に配布しておきましたから、御了承願います。          ---------------- △各常任委員会、5か年計画特別委員会及び決算特別委員会の審査結果報告(文書) ○梅澤佳一議長 次に、各常任委員長、5か年計画特別委員長及び決算特別委員長から、審査結果についてそれぞれ報告書が提出されましたので、お手元に配布しておきましたから、御了承願います。          ---------------- △第百十八号議案~第百二十号議案、第百五十一号議案~第百七十号議案及び議第五十一号議案並びに請願の一括上程 ○梅澤佳一議長 さきに閉会中の継続審査となっておりました第百十八号議案ないし第百二十号議案、本定例会に提出された第百五十一号議案ないし第百七十号議案及び議第五十一号議案並びに請願を一括して議題といたします。          ---------------- △各常任委員長、5か年計画特別委員長及び決算特別委員長審査経過報告(口頭) △企画財政委員長報告梅澤佳一議長 これより、各常任委員長、5か年計画特別委員長及び決算特別委員長から、審査の経過について順次報告を求めます。 千葉達也 企画財政副委員長       〔千葉達也企画財政副委員長登壇〕 ◆千葉達也企画財政副委員長 企画財政委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、議案四件であります。 以下、これらの議案に関して行われた主な論議について申し上げます。 まず、第百五十一号議案及び第百七十号議案について、「さきの九月定例会では、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金について、今後の活用可能額は地方単独事業分が零円、事業者支援分が約十一億円という説明があったが、今回の補正予算第十二号で約八億円、第十三号で約二百九十八億円が計上されている。なぜ、これほどの額を予算計上できたのか」との質疑に対し、「九月定例会後、他県への照会等を行い、本県がこれまで地方単独事業分を充当していた『入院協力金』や『医療従事者手当』について事業者支援分を充当できることが判明したため、地方単独事業分から事業者支援分に振り替えることとした。この振替により地方単独事業分の残高が約十一億円となったことから、今回の補正予算第十二号で約八億円を活用するものである。また、補正予算第十三号では、地方単独事業分について、現在、国会で審議されている国の補正予算第一号で本県に二百五十億円から三百億円の交付が見込まれており、ワクチンを接種したくてもできない方へのPCR検査や、感染拡大時の検査費用などが別枠で配分されることなどを踏まえて二百九十八億円を計上したものである」との答弁がありました。 次に、第百五十五号議案について、「権限移譲を受ける市町村は、事務の実施に当たって新たな財政負担が発生するが、財源の手当てはされているのか。また、移譲するに当たり、市町村の意向をどのように確認しているのか」との質疑に対し、「事務処理に必要な経費については、埼玉県分権推進交付金として、移譲事務ごとに必要経費を積算して市町村に交付している。意向の確認については、受入れまでに対面や書面を含めて四回以上にわたり市町村と協議を行っている」との答弁がありました。 このほか、第百六十一号議案についても活発な論議がなされました。 以上のような審査経過を踏まえ、本委員会に付託されました議案四件について採決いたしましたところ、第百七十号議案については多数をもって、第百五十一号議案、第百五十五号議案及び第百六十一号議案については総員をもって、原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、所管事務の調査として、「コロナ禍における選挙管理体制について」質問が行われました。 その中で、「期日前投票の会場が混雑する原因は、投票日に選挙に行けない理由やサインなどを書かせているからだと思うが、どのような理由で書かせているのか。不要で削除できるものならサインもしなくてよいと考えるが、どうか」との質問に対し、「サインなどは公職選挙法で定める期日前投票の事由に該当することを確認するため、記載することが定められている。ただし、期日前投票所で書いてもらうことで混雑することがあるため、投票所入場券の裏面の記入欄にあらかじめ記入した上で投票いただくなど、できるだけ滞留が少なくなるよう市町村選挙管理委員会に依頼している。また、投票所においても、理由を記載する台を増設するなど、混雑緩和に努めていく」との答弁がありました。 以上をもちまして、本委員会の報告を終わります。(拍手起こる)          ----------------総務県民生活委員長報告梅澤佳一議長 関根信明 総務県民生活副委員長       〔関根信明総務県民生活副委員長登壇〕 ◆関根信明総務県民生活副委員長 総務県民生活委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、議案二件及び請願一件であります。 以下、これらの議案等に関して行われた主な論議について申し上げます。 まず、第百五十一号議案については、「国の自動車保有関係手続ワンストップサービス、すなわちOSSシステムの対象が、軽自動車の新車登録手続にも拡大されることにより生じるメリットは何か。また、OSSの導入により、どの程度事務の効率化が図られるのか」との質疑に対し、「軽自動車の新車登録手続を行う方にとっては、窓口に出向く必要がなくなり、受付時間外でも申請や納付が可能となる。受付事務を行う行政機関等においては、オンラインでの自動審査が可能となり、紙での保存が不要となるなど事務負担軽減につながるメリットがある。また、現在、普通車では約七五パーセントがOSS申請となっているが、軽自動車についても、同程度までOSS申請になった場合、約六万五千台分の自動審査が可能となる」との答弁がありました。 次に、第百五十九号議案について、「工事の契約時における確認票や材料承諾書では、県産品を使用するよう努めることとなっており、県産品を使用しない場合は理由を記載することになっているが、どのように確認するのか」との質疑に対し、「県産品の使用については、三段階で確認を行っていく。一段階目として、契約時の契約約款で、二段階目として、工事着手前の施工計画書で、三段階目として、施工段階の材料承諾書で確認を行い、県産資材の利用を要請していく」との答弁がありました。また、「工事に使用する合成鋼管等、コンクリート構造物の耐用年数はおおむね五十年とのことだが、この間に何か被害が生じた場合はどのように対応するのか。また、地上部に被害が生じた場合、原因がはっきりしないことがあるが、その確認を行うのか」との質疑に対し、「施工を原因として被害が生じた場合は受注者が、一方、引渡し後の管理瑕疵により被害が生じた場合は県が対応する。また、判断がつかないような場合は、有識者等を交えて科学的な根拠に基づき瑕疵の所在を明らかにしていくことが一般的である」との答弁がありました。 以上のような審査経過を踏まえ、本委員会に付託されました議案二件について採決いたしましたところ、いずれも総員をもって、原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、請願について申し上げます。 議請第四号につきましては、請願者二千三百六十九名を追加したい旨の申請が請願者からあり、これを了承し、審査したところであります。 審査におきましては、不採択とすべきとの立場から、「私学助成制度は、運営費補助と父母負担軽減補助との二つの柱の兼ね合いにより成り立っている。本県の父母負担軽減補助は全国でも最高の水準にあり、両者を合算すると国の標準額を上回っている。また、家計急変家庭への補助は父母負担軽減補助で対応しているところである。さらに、父母負担軽減補助の充実により、私立学校の生徒数の確保につながっており、私立学校の経営の健全化や運営の一助となっていると考える。厳しい財政状況に鑑みると、限られた財源を有効活用するためには、経済環境や社会情勢を踏まえた重点化や配分を考慮すべきであり、単に大幅に拡充することを求める本請願には賛成できない」等の意見が出されました。 次に、採択すべきとの立場から、「先生方の努力に報いるためにも、また、未来を担う子供たちのためにも教育予算を増額し、埼玉の私学教育の良さを発展させるために採択すべきである」との意見が出され、採決いたしましたところ、賛成少数をもって、不採択とすべきものと決した次第であります。 次に、所管事務の調査として、「『埼玉県犯罪被害者等支援条例』制定・施行後の取組について」質問が行われました。 その中で、「県内で活動する二つの犯罪被害者支援団体と情報交換を行っているとのことだが、県ができる支援内容について、見出せたことはあるのか」との質問に対し、「現在、活動に係る予算等も含め、団体に話を伺っているところである。実態把握を行った上で、今後どのような支援ができるか検討していきたい」との答弁がありました。 なお、当面する行政課題として、県民生活部から「埼玉百五十周年記念事業について」の報告があり、種々活発な論議がなされましたことを申し添えまして、本委員会の報告を終わります。(拍手起こる)          ---------------- △環境農林委員長報告 ○梅澤佳一議長 橋詰昌児 環境農林副委員長       〔橋詰昌児環境農林副委員長登壇〕 ◆橋詰昌児環境農林副委員長 環境農林委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、第百五十一号議案のうち農林部関係の一件であります。 以下、この議案に関して行われた主な論議について申し上げます。 まず、「県産農産物販売促進特別対策事業については、本事業の実施により、どれくらい県産米の消費が拡大し、余剰米が減少する見込みなのか」との質疑に対し、「本事業では、約一千五百トンの県産米の販売を見込んでいる。事業期間が短期間であるため、販売量には限りがあるが、本事業を通じて県産米を取り扱う店舗を増やし、キャンペーン終了後も継続的に取り扱っていただけるよう取り組むことで販路の拡大を図り、余剰米の在庫の削減につなげていく」との答弁がありました。 また、「米が余っている背景には、米を食べる量の減少が考えられる。若い世代よりも中高年層の米食の減少が著しいという分析もあるが、本事業は、その点にアプローチできる内容になっているか」との質疑に対し、「事業で食のしこうを変えていくことは難しいと考えているため、本事業では、米を購入する際に、できるだけ県産米を選んでもらうことを目標としている。米の購入先は、スーパーマーケットが五割程度を占めているため、県産米を常時取り扱う店舗を増やすことで、継続的に県産米を購入できる環境を作っていく」との答弁がありました。 以上のような審査経過を踏まえ、本議案について採決いたしましたところ、総員をもって、原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、所管事務の調査として、「営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の現状について」及び「小川町のメガソーラーに関する過日行われた環境影響評価技術審議会を受けての現状について」質問が行われました。 その中で、「ソーラーシェアリングを活用して営農継続に貢献してもらうには、農地の一時転用許可後も許可条件のとおり営農されているかフォローすることが不可欠であるが、県は状況をどのように把握し、指導や改善を行っているのか」との質問に対し、「一時転用許可を受けた事業者は、当該農地の生産状況について、毎年県に報告することになっている。県は、その報告から収穫状況を把握し、収穫量の減少が災害等の事情による一時的なものではなく継続するおそれがある事業者に対して、市町村農業委員会と連携し改善に向けた指導を行っている」との答弁がありました。 次に、「小川町のメガソーラーについて、事業者が説明会後に取りまとめた一般意見は、静岡県熱海市で発生した土砂災害の前であったため、その後における近隣住民の不安の声を十分に反映しているとは言えない。そのため、本審議会においても、しっかりと地元の声を聴くことが必要であったと考えるが、どうか」との質問に対し、「熱海市の土砂災害の後にも、地元の小川町長や町議会等から当該メガソーラー事業に関する要望をいただいている。知事意見の作成に当たっては、本審議会での技術的見地からの答申に加え、地元の要望や住民意見も十分に踏まえて取りまとめている」との答弁がありました。 なお、このほか、当面する行政課題として、環境部から「大気環境の現状について」の報告があり、種々活発な論議がなされましたことを申し添えまして、本委員会の報告を終わります。(拍手起こる)          ---------------- △福祉保健医療委員長報告 ○梅澤佳一議長 渡辺大 福祉保健医療副委員長       〔渡辺大福祉保健医療副委員長登壇〕 ◆渡辺大福祉保健医療副委員長 福祉保健医療委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、議案六件であります。 以下、これらの議案に関して行われた主な論議について申し上げます。 まず、福祉部関係では、第百五十一号議案について、「クラスターが発生した障害者施設への看護師派遣については、あらかじめ看護師を確保しておくのではなく、クラスター発生時にその都度派遣する方法で対応するとのことだが、契約書に具体的な派遣人数を記載しないで、いざというときに対応できるのか」との質疑に対し、「事業者には、その都度派遣することで対応できることを確認しているが、今後、第五波を超えるような事態が発生した場合には、対応が難しくなる可能性もある。契約方法を工夫し、確実に派遣できるようにしていく」との答弁がありました。 また、第百七十号議案について、「特例貸付について返済が滞ってしまう方もいると思うが、どのように対応していくのか」との質疑に対し、「今般、国の通知により償還免除の要件が拡大された。これを踏まえ、特例貸付の実施主体である埼玉県社会福祉協議会に対し、返済が生活再建の妨げとならないよう十分配慮することを県としても申し入れていく」との答弁がありました。 また、「国の考え方は、今回の特例貸付の延長に合わせて、貸付けから給付へという方向とのことだが、給付の方である生活困窮者自立支援金は支給要件が厳しいため、国に柔軟な対応を求めていく必要があると思うが、どうか」との質疑に対し、「生活困窮者自立支援金については、就労による自立を図るため、若しくは、それが困難な場合には円滑に生活保護の受給へつなげるために創設されたものである。この制度の現状の支給要件では、目的が達成できないなどといった声が現場から多く寄せられた場合には、国に伝えていくことが重要だと考えている」との答弁がありました。 次に、保健医療部関係では、第百六十八号議案について、「県内出身者の入学比率を高めることが、県内就職率の向上につながるとのことである。しかし、県立大学の推薦入試割合が四〇パーセントであるのに対し、他県の学校では、四八・九パーセントと高くしているところもあるが、どう考えているか」との質疑に対し、「県内出身者の比率を高めるために推薦入学は大きな手段の一つであるが、大学では経営に与える影響や全体の学力の問題等も含めて総合的に検討している状況である」との答弁がありました。 また、「感染症の教育に力を入れ、専門分野での人材を育成するべきと考えるが、どうか」との質疑に対し、「現在、作成中の地域保健医療計画の中に、専門性の高い医療人材を養成することを目標に掲げるか検討している。新型コロナウイルスのパンデミックの状況下では、感染管理認定看護師が大活躍しており、県立大学においては、まず、看護師としての基礎をしっかり学んでいただき、将来的にはそのような専門性を生かせる医療人材を養成していくことが必要であると考えている」との答弁がありました。 また、第百七十号議案について、「国の検査件数実績によると、PCR検査、抗原定量検査及び抗原定性検査の検査割合は約八対一対一で、PCR検査の割合が高くなっている。県ではPCR検査と抗原定性検査の検査割合を一対三としているが、PCR検査の希望が多いことをどう考えているか」との質疑に対し、「一対三の検査割合は、国の積算上の割合であり、実際の検査では、受検者の希望する検査を行うこととしている。PCR検査の希望割合が高く、予算の範囲を超える場合には国と相談し、検査する方の希望に添えるように調整していきたい」との答弁がありました。 このほか、第百六十号議案についても活発な論議がなされ、第百五十二号議案については、執行部からの詳細な説明をもって了承した次第であります。 以上のような審査経過を踏まえ、本委員会に付託されました知事提出議案五件について採決いたしましたところ、いずれも総員をもって、原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、議第五十一号議案「埼玉県動物の愛護及び管理に関する条例の一部を改正する条例」の審査について申し上げます。 まず、提案代表者から提案説明がなされ、その後、質疑を行いました。 その中で、「第四条の二に動物に関する最新の知識の習得及び情報の発信に主体的に取り組むという努力規定が新設されているが、情報提供を受ける対象者や提供する情報はどのようなものを想定しているか」との質疑に対し、「飼い主になろうとする者の責務や、終生飼養をどのようにしなければならないのか、パンフレットなどで飼い主になろうとする方たちに伝えていくことを想定している」との答弁がありました。 また、「財政上の措置を明記することについて、どのように考えているのか」との質疑に対し、「動物愛護推進員の応援体制の構築や関係先との連携に係る負担を考え、財政上の措置をしっかりするために規定に盛り込んだ」との答弁がありました。 以上のような審査経過を踏まえ、議第五十一号議案について採決いたしましたところ、総員をもって、原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 以上をもちまして、本委員会の報告を終わります。(拍手起こる)          ----------------産業労働企業委員長報告 ○梅澤佳一議長 松井弘 産業労働企業副委員長       〔松井弘産業労働企業副委員長登壇〕 ◆松井弘産業労働企業副委員長 産業労働企業委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、議案四件及び請願一件であります。 以下、これらの議案等に関して行われた主な論議について申し上げます。 まず、第百五十一号議案について、「国の事業構築補助金の採択率は五割程度であり、中小企業や小規模事業者にとってはハードルが高いとの話を聞く。今回、補助金申請に必要な事業計画の策定を専門家等に依頼する際の経費を補助するとのことだが、それだけで採択率は向上するのか」との質疑に対し、「今まで専門家に頼らずに計画を策定してきた事業者も、当該補助金を利用して相談しやすい環境を作ることで、採択されやすい計画を策定することができ、採択率のアップが図れると考えている」との答弁がありました。 また、「現在、埼玉県には八百を超える商店街があるが、今回のキャッシュレス決済の導入に取り組む商店街への支援では、どのくらいの商店街を支援の対象としているのか。また、これからどのようにキャッシュレス化を推進していくのか」との質疑に対し、「対象は基本的に全ての商店街と考えている。今回、令和三年度中にキャッシュレス化に対応できるのは、しっかりと組織化されている商店街と見込まれるため、積算上は四十の商店街とした。組織力の弱い商店街については、商工団体単位で申請することも可能であり、また、十店舗未満の小規模商店街については、特例措置も検討している」との答弁がありました。 また、「観光応援キャンペーンは、宿泊旅行者へ補助することで観光関連事業者を支援していくことが基本となっているが、例えば、スポーツ観戦後の宿泊など新たな切り口による需要喚起も可能だと考えるが、どうか。また、対象を県外からの旅行者にも拡大するとのことだが、PR方法はどのように考えているのか」との質疑に対し、「ラグビー観戦ツアーの企画等、観光地を巡る目的以外の様々な宿泊方法を広げていくことはとても重要だと考える。また、今回のキャンペーンや埼玉の観光情報を広く県外にもPRしていくため、オンライン予約サイトや旅行情報ウェブサイトへの広告を実施するほか、高齢者向けには新聞広告を出稿するなどしていきたい」との答弁がありました。 このほか、第百五十三号議案、第百五十四号議案及び第百七十号議案についても、活発な論議がなされました。 以上のような審査経過を踏まえ、本委員会に付託されました議案四件について採決いたしましたところ、いずれも総員をもって、原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、請願について申し上げます。 議請第六号につきましては、不採択とすべきとの立場から、「所得税法では、第五十七条に事業に従事する配偶者や親族がある場合の必要経費の特例を定めており、不合理なものとは言えない。また、税制改正は、国政の場において様々な視点から幅広い議論と検討がなされるべきである」等の意見が出されました。 次に、採択すべきとの立場から、「家族専従者の働き分を必要経費と認めないのは、家族全体で経営が支えられている中小業者にとって、大きな不利益である。本県においても所得税法第五十六条の見直しへの動きがあり、時代遅れである同条は、廃止する必要がある」との意見が出され、採決いたしましたところ、賛成少数をもって、不採択とすべきものと決した次第であります。 以上をもちまして、本委員会の報告を終わります。(拍手起こる)          ----------------県土都市整備委員長報告 ○梅澤佳一議長 萩原一寿 県土都市整備副委員長       〔萩原一寿県土都市整備副委員長登壇〕 ◆萩原一寿県土都市整備副委員長 県土都市整備委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、議案八件であります。 以下、これらの議案に関して行われた主な論議について申し上げます。 まず、都市整備部関係では、第百五十一号議案について、「都市整備部として、今回初めて平準化に寄与するゼロ債務負担行為を設定するが、どのような理由で設定したのか」との質疑に対し、「昨年、国から施工時期の平準化の取組に関して、土木部局以外の部局による取組及び部局間連携の推進について通知があった。そこで、今年度、部内調整会議を組織し、情報共有と対応策を検討し、事業効果の早期発現が見込まれる公園の改修工事について、ゼロ債務負担行為を活用することとした」との答弁がありました。 また、第百六十二号議案ないし第百六十四号議案について、「指定管理者の選定に当たり、審査項目が七つあるが、この項目の妥当性について、その都度検討しているのか」との質疑に対し、「審査項目及び配点基準については、外部有識者が参加した第一回埼玉県営公園指定管理者候補者選定委員会で、妥当性を確認しながら進めている」との答弁がありました。 次に、下水道局関係では、第百六十九号議案について、「負担金単価の改定の根拠となっている、下水処理に要する経費見込額はしっかり算定されているのか」との質疑に対し、「過去の実績等を踏まえた令和三年度の当初予算をベースに今後五年間の経費を見込み、必要な調整をした上で、経費及び水量を算出している」との答弁がありました。 このほか、第百五十六号議案、第百六十五号議案及び第百六十六号議案についても活発な論議がなされました。 以上のような審査経過を踏まえ、本委員会に付託されました議案八件について採決いたしましたところ、第百六十九号議案については多数をもって、第百五十一号議案、第百五十六号議案及び第百六十二号議案ないし第百六十六号議案については総員をもって、原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 以上をもちまして、本委員会の報告を終わります。(拍手起こる)          ---------------- △文教委員長報告 ○梅澤佳一議長 山口京子 文教副委員長       〔山口京子文教副委員長登壇〕 ◆山口京子文教副委員長 文教委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、議案二件及び請願一件であります。 以下、これらの議案等に関して行われた主な論議について申し上げます。 まず、第百五十一号議案について、「令和五年度までにトイレの洋式化が完了するとのことだが、改修が必要な学校は何校あるのか。また、和式便器が残っている学校の洋式化はどうするのか」との質疑に対し、「令和四年度に二十二校、令和五年度に十五校、この事業以外の大規模改修等の中で洋式化を行うのが六校である。また、和式便器が半分以上残っている学校は令和五年度までに洋式化し、それ以外の学校から洋式化の要望があった場合、財源の状況を踏まえながら、改修を検討していきたい」との答弁がありました。 次に、第百六十七号議案について、「委託料の年平均額が上昇しているのはなぜか。また、地元企業の活用や地元の方の雇用など、地域への配慮を行っているのか」との質疑に対し、「大きな要因として、人件費の増加があり、そのほかにも、プラネタリウムの機器更新経費の増加などがあります。また、地域への配慮については、製作体験のクラフト材に地元の西川材を活用したり、機器点検を地元業者に依頼したりしている。現在勤務している職員十三人のうち十一人は地元の方を雇用するなどを行っている」との答弁がありました。 また、「過去の指定管理者の取組を開示し、その課題を踏まえて県が希望する今後の取組を示すという民間感覚を持って公募を行うことで、事業者の参入意欲が湧き、県民サービスの向上にもつながると考えるが、どうか」との質疑に対し、「公募の際の要項や資料に、これまでの取組等を示すとともに、実際の現場や利用状況を見ながら説明し、参加の判断をいただいている。今後もこうした取組を進め、県民サービスの向上につなげたい」との答弁がありました。 以上のような審査経過を踏まえ、本委員会に付託されました議案二件について採決いたしましたところ、いずれも総員をもって、原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、請願について申し上げます。 議請第五号につきましては、請願者二千九十八名を追加したい旨の申請が請願者からあり、これを了承し、審査したところであります。 審査につきましては、不採択とすべきという立場から、「それぞれの項目において、適切な対応が既に実施されていることが認められており、また『学校納付金の無償化』については、地域や学校の実情に応じて、取扱いに特色や差がある中、一律無償化することは財源の確保だけでなく、公平性や柔軟性の観点から、極めて慎重な判断が必要である」等の意見が出されました。 次に、採択すべきとの立場から、「新型コロナウイルスから子供たちの命と健康を守り、学習権を保障することはこれまで以上に重要であり、昨年度の全国児童生徒の不登校や自殺は過去最高であるこの現状を踏まえ、教師の負担軽減やゆきとどいた教育のため、少人数学級が求められている。また、特別支援学校建設等の対策が追い付いておらず、現在進めている高等部中心の対策では教室不足には不十分である」との意見が出されました。 さらに、趣旨採択すべきとの立場から、「三十五人学級の早期実現、教員の多忙化解消のため増員については、必要なことと考える。しかし、教材費等の学校納付金の無償化、県独自の就学援助制度・給付型奨学金の拡充は、財政上の観点から調査研究が必要であり、また、特別支援学校の教室不足は、中学校まで普通学級に通っていた児童生徒が高校段階では特別支援学校に進学するなど様々な理由があり、学校建設以外にも多様な手法で進めていく必要がある」との意見が出され、採決いたしましたところ、賛成少数をもって、不採択とすべきものと決した次第であります。 次に、当面する行政課題として、平成十四年六月定例会の本委員会における附帯決議に関連して、「埼玉県における中高一貫教育の検証結果について」の報告がありました。 この中で、「伊奈学園の果たした役割、積極的に評価すべき点をどう捉えているのか。また、その成果は、伊奈学園であったからこそなのか。また、他の県立高校に普遍化できるのか」との質問に対し、「大学進学だけでなく、体験学習等を通して、六年間のゆとりの中で、自分の進路を見つめて進んでいく。そうした主体性のある生徒の育成ができていることが成果であると捉えている。また、総合選択制という伊奈学園だからできたのか、他の普通高校が中高一貫校となった場合に成功部分を移行できるのかについては、これから研究検討が必要と考える」との答弁がありました。 また、「公教育においては優秀な児童生徒を養成するという側面だけでなく、不登校などの問題という側面にもしっかり対応していくことが求められると考えるが、どうか」との質問に対し、「子供たち一人一人に基礎的な学力を身に付けさせるとともに、健やかな体、豊かな心を育んで、自分の人生を自ら切り開いていける力を育てることが学校の役割だと考えている。一方、不登校、いじめや中退を経験するなど、様々な困難な状況の中で一所懸命頑張っている子供たちにも、夢と希望をもって自らの人生を切り開いていけるよう、一人一人に寄り添いながら適切な支援をしていくことも、公教育の大きな役割だと認識している」との答弁がありました。 これらの質問の後、委員から、「中高一貫教育にかじを切るためにも、不登校特例校も含め様々な課題を抱える子供たちに対する支援の研究検討を推進していく必要があると考える。令和四年二月定例会を目途に報告を求める」旨の発言があり、発議したところ、総員をもって了承された次第であります。 以上をもちまして、本委員会の報告を終わります。(拍手起こる)          ----------------警察危機管理防災委員長報告 ○梅澤佳一議長 権守幸男 警察危機管理防災副委員長       〔権守幸男警察危機管理防災副委員長登壇〕 ◆権守幸男警察危機管理防災副委員長 警察危機管理防災委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は、議案二件であります。 以下、これらの議案に関して行われた主な論議について申し上げます。 まず、第百五十七号議案について、「クロスボウと銃砲を同等の取扱いにするようだが、クロスボウは銃砲と同等の殺傷能力を有しているのか」との質疑に対し、「警察庁の附属機関である科学警察研究所の実験結果によると、クロスボウは銃砲刀剣類所持等取締法で殺傷能力があるとして規制されている空気銃や拳銃に匹敵する威力を有することが判明している」との答弁がありました。 また、「クロスボウの所持等に関する規制の創設に伴い、クロスボウを回収すると聞いているが、実施状況はどうか。また、所持許可申請について、どのくらいの件数を見込んでいるか」との質疑に対し、「銃砲刀剣類所持等取締法の一部を改正する法律が公布された本年六月十六日から十二月十四日までに、九十四本のクロスボウを廃棄するため回収した。また、本県ではクロスボウの所持者を百六十五名、所持本数を二百九本と推計している。クロスボウは、一本ごとに申請する必要があるため、二百九件の所持許可申請を見込んでいる」との答弁がありました。 このほか、第百五十八号議案についても活発な論議がなされました。 以上のような審査経過を踏まえ、本委員会に付託されました議案二件について採決いたしましたところ、いずれも総員をもって、原案のとおり可決すべきと決した次第であります。 次に、所管事務の調査として、「防災ヘリコプターの運航に係る手数料徴収について」質問が行われました。 その中で、「条例改正後、手数料徴収に係る約四年間の救助件数はどのくらいか。また、手数料を徴収する区域として六か所を指定しているが、指定区域外の救助件数の方が多いとのことである。対象区域を拡大していく考えはあるのか」との質問に対し、「約四年間で十八件の救助事例があった。また、現在の六か所は、登山者が比較的多く、救助実績が複数あったことから指定した。条例の運用開始から約四年が経過し、各種データが蓄積されているので、これらを基にPDCAサイクルのチェックの段階として、今後、多角的な視点で検証を行っていきたい」との答弁がありました。 なお、当面する行政課題として、危機管理防災部から「埼玉県地域防災計画の見直しの方向性について」の詳細な報告があり、種々活発な論議がなされましたことを申し添えまして、本委員会の報告を終わります。(拍手起こる)          ---------------- △休憩の宣告 ○梅澤佳一議長 暫時、休憩いたします。なお、再開は十一時十五分といたします。午前十一時二分休憩          ----------------午前十一時十七分再開 出席議員    八十六名     三番    六番    七番    八番     九番   十二番   十三番   十四番    十五番   十六番   十七番   十八番    十九番   二十番  二十一番  二十二番   二十三番  二十四番  二十五番  二十六番   二十七番  二十八番  二十九番   三十番   三十一番  三十二番  三十三番  三十四番   三十五番  三十六番  三十七番  三十八番   三十九番   四十番  四十一番  四十二番   四十三番  四十四番  四十五番  四十六番   四十七番  四十八番  四十九番   五十番   五十一番  五十二番  五十三番  五十四番   五十五番  五十六番  五十七番  五十八番   五十九番   六十番  六十一番  六十二番   六十三番  六十四番  六十五番  六十六番   六十七番  六十八番  六十九番   七十番   七十一番  七十二番  七十三番  七十四番   七十五番  七十六番  七十七番  七十八番    八十番  八十一番  八十二番  八十三番   八十四番  八十五番  八十六番  八十七番   八十八番  八十九番   九十番  九十一番   九十二番  九十三番 欠席議員    一名     二番 地方自治法第百二十一条第一項の規定により説明のため出席した人   知事       副知事(砂川)  副知事(橋本)   副知事(高柳)  企画財政部長   総務部長   県民生活部長   危機管理防災部長 環境部長   福祉部長     保健医療部長   産業労働部長   農林部長     県土整備部長   都市整備部長   会計管理者    公営企業管理者   下水道事業管理者 教育長      警察本部長 △再開の宣告 ○梅澤佳一議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。          ---------------- △委員長報告(続き) △5か年計画特別委員長報告 ○梅澤佳一議長 議事を続行いたします。 齊藤正明 5か年計画特別委員長       〔齊藤正明5か年計画特別委員長登壇〕 ◆齊藤正明5か年計画特別委員長 5か年計画特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。 本委員会に付託されております案件は、第百十八号議案の一件であります。 九月定例会で継続審査となった本議案については、閉会中の十一月四日、十一月十日、十一月十七日及び十一月十九日に審査を行い、各針路について執行部から詳細な説明を受け、質疑を行いました。 さらに、今定例会では、十二月二十日に審査を行った次第であります。 今定例会中の審査経過の概要について御報告申し上げます。 お手元にございます審査結果報告の別添、修正案を御覧いただきたいと存じます。 まず、中屋敷委員から、第百十八号議案に対する修正の動議が提出されました。 その主な内容を申し上げます。 まず、第一編の総論でありますが、考え方を示す箇所に当たり、例示の必要性が希薄であることから、一部固有名詞を削除する。 次に、第二編の一の(三)のアの(イ)における主な取組に、災害発生時にその対応が非常に重要なものであるため、「帰宅困難者対策の実施」を追加する。 次に、第二編の二の(三)のカの(ウ)における施策指標に、貧困の連鎖解消に資するものであることから、「生活保護世帯の中学三年生の学習支援事業利用率」を追加する。 次に、第二編の三の(三)のエの(ウ)における施策指標で掲げられている「人口十万人当たりの医療施設の医師数」を、「医療施設の医師数」に修正する。 次に、第二編の五の(一)における背景で、「ヤングケアラーの顕在化」及び「性の多様性への意識の高まり」を追加する。 次に、第二編の五の(三)のウの(ウ)における施策指標に、「いじめの解消率」を追加する。 次に、第二編の七の(三)のエの(ウ)における施策指標で掲げられている「人権啓発事業に参加して、偏見を持ったり、差別をしないよう行動したいと思った人の割合」を、「人権啓発事業の参加者数」に修正する。 次に、第二編の十二の(三)のイの(ウ)における施策指標に、「販売農家数に占める販売金額一千万円以上の農家数の割合」を追加する。 以上、主な修正について申し上げましたが、それぞれの修正理由並びにその他の修正につきましては、お手元の修正案により御確認をいただきたいと思います。 続いて、修正案に対する質疑を行いました。 以下、論議のありました主なものについて申し上げます。 「小中学校に在籍する不登校児童生徒が学校内外の機関等で相談・指導を受けた割合を新たに施策指標に加えているが、この『学校内外の機関等』には医療機関も含まれているのか」との質疑に対し、「医療機関も含まれているが、それでも現状値が六七・四パーセントであることから、目標値の八五パーセントは高い目標となっている。一人でも多くの児童生徒への適切な対応につなげてほしいという強い思いから、当該指標を追加した」との答弁がありました。 その後、討論に入りましたところ、第百十八号議案に対する修正案及び原案に賛成する立場から、「『感染症対策』への取組が示されているとともに、ポストコロナを見据えた内容になっている。また、修正案は提出されているが、執行部から上程された原案の大切な柱となる部分は残されている。さらに、修正箇所は、質疑を通して指摘してきた『帰宅困難者対策』のように重要かつ必要なものに限られている」との討論がありました。 次に、原案に賛成する立場から、「本計画の中に、競争を原動力とした教育や国の言いなりである直轄事業の記述があることは、本計画が未来志向であるだけに残念であるが、埼玉版SDGsを掲げ、LGBTQに関する理解増進や多様性を重視するなど、新しい時代を開く意欲が感じられる」との討論がありました。 以上のような審査経過を踏まえ、採決いたしましたところ、第百十八号議案に対する修正案については、総員をもって可決し、修正可決した部分を除く第百十八号議案については、総員をもって、原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 なお、この議案に対し、附帯決議として、「埼玉県5か年計画の実施に当たっては、次の項目に掲げる取組を各分野別施策における『主な取組』の施策実現に合わせて推進すること。一 針路一 災害・危機に強い埼玉の構築 ア 危機管理・防災体制の構築 消防学校における消防職員の教育体制の強化、エ 感染症対策の強化 保健所の体制強化、二 針路二 県民の暮らしの安心確保 イ 交通安全対策の推進 鉄道事業者と連携した鉄道の安心・安全の確保、三 針路三 介護・医療体制の充実 イ 介護人材の確保・定着対策の推進 介護人材としての外国人材の活用、介護職員の処遇改善の促進、ウ 地域医療体制の充実 医療提供体制の充実のための病床整備率の向上、四 針路四 子育てに希望が持てる社会の実現 ウ 児童虐待防止・社会的養育の充実 児童虐待防止におけるヤングケアラー支援の推進、五 針路五 未来を創る子供たちの育成 ア 確かな学力と自立する力の育成 我が国や郷土に対する誇りを育む教育の推進、六 針路六 人生百年を見据えたシニア活躍の推進 イ 生涯にわたる学びの推進 新しい県立図書館の時代に応じたゼロベースでの検討、七 針路七 誰もが活躍し共に生きる社会の実現 イ 女性の活躍推進と男女共同参画の推進 女性の就業率の向上に向けた施策の展開、ウ 障害者の自立・生活支援 障害者優先調達の促進、八 針路八 支え合い魅力あふれる地域社会の構築 オ デジタル技術を活用した県民の利便性の向上 デジタルデバイドの解消に向けた取組の促進、十一 針路十一 稼げる力の向上 ア 新たな産業の育成と企業誘致の推進 SAITAMAロボティクスセンター(仮称)の整備推進、イ 変化に向き合う中小企業・小規模事業者の支援 北部地域振興交流拠点のゼロベースでの検討、十二 針路十二 儲かる農林業の推進 ア 農業の担い手育成と生産基盤の強化 農業の担い手としての後継者の確保・育成の強化、違反転用対策の強化、イ 強みを生かした収益力ある農業の確立 試験研究の充実に向けた取組の強化、ウ 林業の生産性向上と県産木材の利用拡大 木造建築技術アドバイザー制度の普及・啓発の強化」との提案がありました。 その後、討論に入りましたところ、附帯決議に賛成する立場から、「質疑を通じて指摘してきた事項が提案者と共有でき、また、趣旨や表現について調整を求めた事項もおおむね対応しており、各委員や執行部とも十分に調整が図られている」との討論があり、採決いたしましたところ、総員をもって、附帯決議を付すことに決した次第であります。 さらに、本委員会において、執行部に対し、埼玉県5か年計画の計画書の作成に当たっては、県民に分かりやすい掲載方法とするための対応を求める意見が提案され、総員をもって了承された次第であります。 以上をもちまして、本委員会の報告を終わります。(拍手起こる)          ----------------決算特別委員長報告 ○梅澤佳一議長 齊藤邦明 決算特別委員長       〔齊藤邦明決算特別委員長登壇〕 ◆齊藤邦明決算特別委員長 決算特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。 本委員会において審査してまいりました案件は、去る九月定例会に提出され、閉会中の継続審査となっておりました、第百十九号議案「令和二年度埼玉県の一般会計及び特別会計決算の認定について」及び第百二十号議案「令和二年度埼玉県公営企業会計決算の認定について」の二件であります。 審査に当たりましては、執行部に対し、決算書などに基づき詳細な説明を求めるとともに、必要な資料を要求いたしました。 その上で、予算の執行が関係法令に沿って適正かつ効率的に行われたかどうか、また、施策や事業の目的がどの程度達成され、県民サービスや福祉の向上にどのように貢献したか、などの視点から慎重に審査を行いました。 審査の過程では、県政全般について活発な質疑が行われました。 以下、主なものについて簡潔に御報告いたします。 まず、一般会計及び特別会計決算では、適正な課税事務を進めるための調査の実施、埼玉版SDGsの推進、就職氷河期世代への支援、交通安全対策の推進、消防広域化の推進、建物の壁面・屋上緑化の促進、ペアレントメンター事業の実績、コバトン健康マイレージ事業の執行状況と効果、感染症の影響を受けた事業者への金融支援、明日の農業担い手育成塾推進事業の成果、川の国埼玉はつらつプロジェクトの進捗状況、緊急輸送道路閉塞建築物の耐震化促進、学校における働き方改革の状況、交通バリアフリー化対策の推進などについての質疑がありました。 次に、公営企業会計決算では、水道管路の耐用年数と更新の規模、小児医療センターでの小児生体肝移植の実績及び課題、バイオガス発電事業の効果などについての質疑がありました。 その結果、四十八項目を改善又は検討を要する事項とすることとした次第であります。 以下、主なものについて申し上げます。 一般会計及び特別会計決算に関しましては、総務部関係において、「高齢層職員の能力及び経験が若手職員へ十分に継承されるよう、適切な人事及び給与等の処遇を進めること」、県民生活部関係において、「シニア世代に対して消費生活被害への更なる防止対策を行うこと」、保健医療部関係において、「若者の自殺を防止するための対策を強化すること」のほか、四十一項目を改善又は検討を要する事項としました。 公営企業会計決算に関しましては、病院事業会計において、「がんゲノム医療の実績と効果を更に上げること」のほか二項目を、流域下水道事業会計において、「汚水処理費の中でも大きな割合を占める電気料については、引き続き低減に向けた研究を進めること」の一項目を改善又は検討を要する事項としました。 次に、討論に入りましたところ、第百十九号議案及び第百二十号議案について、賛成の立場から、「第百十九号議案については、歳入では、個人県民税の株式等譲渡所得割の増や地方消費税の税率の引上げなどにより、県税収入は前年度比で増収になった。歳出では、新型コロナウイルス感染症対策に取り組むとともに、全ての県民が日本一暮らしやすいと実感できるよう重点施策に取り組み、特に、新型コロナウイルス感染症の拡大を抑えるため、医療提供体制の強化、雇用の維持及び事業の継続をはじめとした県経済の下支えなどに取り組んだ。また、特別支援学校の過密解消を進めるため、校舎の建設工事や増築の実施設計などを行ったことは評価できる。次に、第百二十号議案については、企業局所管の事業会計では、震災時においても水道水の安定供給を確保するため、水道施設の耐震化や吉見浄水場拡張関連整備事業を進めるとともに、日頃から施設の点検など維持管理を適切に実施している。また、地域経済の更なる振興のため、産業団地の整備にも積極的に取り組んでいる。病院事業会計においては、がんゲノム医療や小児生体肝移植などの高度専門医療を安定的に提供している。流域下水道事業会計では、老朽化が進む施設の修繕や大規模地震などに対する災害対策を計画的に実施し、バイオガス発電や太陽光発電など自然エネルギーの活用にも取り組み、安定的な事業運営に努めている。以上を評価し、認定に賛成する」との討論がありました。 以上のような審査経過を踏まえ、第百十九号議案及び第百二十号議案について採決いたしましたところ、いずれも多数をもって、認定すべきものと決した次第であります。 以上をもちまして、本委員会の報告を終わります。(拍手起こる)          ---------------- △自然環境の保全・再生、地球温暖化・省エネルギー対策、廃棄物の処理及び資源循環社会の形成、地方創生・SDGsの推進、魅力ある地域づくり、行財政・職員の働き方改革及び情報技術の活用並びにDXの推進、公社事業の経営・見直し、少子・高齢社会、地域医療、障害者並びにシニアを含めた人材活用、中小企業の振興、先端産業の推進、企業誘致及び働き方改革の推進を含めた雇用、大規模災害等に係る応急・防災対策及び災害支援、人材育成、教育改革、文化及びスポーツの振興並びに東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックの開催に関する総合的対策の件並びに新型コロナウイルス感染症対策等に関する件の一括上程 ○梅澤佳一議長 次に、自然環境の保全・再生、地球温暖化・省エネルギー対策、廃棄物の処理及び資源循環社会の形成、地方創生・SDGsの推進、魅力ある地域づくり、行財政・職員の働き方改革及び情報技術の活用並びにDXの推進、公社事業の経営・見直し、少子・高齢社会、地域医療、障害者並びにシニアを含めた人材活用、中小企業の振興、先端産業の推進、企業誘致及び働き方改革の推進を含めた雇用、大規模災害等に係る応急・防災対策及び災害支援、人材育成、教育改革、文化及びスポーツの振興並びに東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックの開催に関する総合的対策の件並びに新型コロナウイルス感染症対策等に関する件を一括して議題といたします。          ---------------- △各特別委員長(5か年計画特別委員長及び決算特別委員長を除く。)の審査経過及び結果報告 △自然再生・循環社会対策特別委員長報告 ○梅澤佳一議長 これより、各特別委員長から審査の経過及び結果について順次報告を求めます。 藤井健志 自然再生・循環社会対策特別副委員長       〔藤井健志自然再生・循環社会対策特別副委員長登壇〕 ◆藤井健志自然再生・循環社会対策特別副委員長 自然再生・循環社会対策特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。 本委員会に付託されております案件は、「自然環境の保全・再生、地球温暖化・省エネルギー対策、廃棄物の処理及び資源循環社会の形成に関する総合的対策」でありますが、今回は、「自然環境の保全・再生と資源循環社会づくりについて」審査を行いました。 審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。 以下、主な論議について申し上げます。 まず、「市町村の有害鳥獣捕獲に対する県の支援として、個体分析調査委託という形で費用が支払われている。今年度から、この委託費用の単価が大幅に減額となったことは、市町村にとって負担となるが、県としてどのように考えるのか」との質問に対し、「平成二十七年度に農林業被害に係る特別措置法による交付金制度が開始され、現在、この交付金制度の活用が進んできた。しかしながら、県としても捕獲の促進は必要であると考えており、単価を減額した上で継続したものである。市町村に負担を強いることは考えていないため、今後は関係市町村と丁寧に連携を図って進めていきたい」との答弁がありました。 次に、「プラスチックごみのリサイクルの現状は、焼却による熱回収が大きな割合を占めている。CO2を排出しない方法での利用の推進が大切であると考えるが、技術開発や企業との連携など、県としてどのように取り組んでいくのか」との質問に対し、「来年四月に施行される『プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律』において、技術開発への支援等は国が主導していくこととされている。県としても、国からの情報を県内企業に提供するとともに、製造事業者とリサイクル事業者をつなぐなど、官民連携プラットフォームを活用することで事業者間の連携を図っていきたい」との答弁がありました。 以上、審査経過の概要について申し上げましたが、「自然環境の保全・再生、地球温暖化・省エネルギー対策、廃棄物の処理及び資源循環社会の形成に関する総合的対策」につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。(拍手起こる)          ---------------- △地方創生・行財政改革特別委員長報告 ○梅澤佳一議長 飯塚俊彦 地方創生・行財政改革特別副委員長       〔飯塚俊彦地方創生・行財政改革特別副委員長登壇〕 ◆飯塚俊彦地方創生・行財政改革特別副委員長 地方創生・行財政改革特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。 本委員会に付託されております案件は、「地方創生・SDGsの推進、魅力ある地域づくり、行財政・職員の働き方改革及び情報技術の活用並びにDXの推進に関する総合的対策」でありますが、今回は、「情報技術の活用・DXの推進について」審査を行い、その中で、予算特別委員会の附帯決議に関連して、「DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進について」の報告がありました。 審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。 以下、主な論議について申し上げます。 まず、「示されたロードマップは、誰が、どのように達成状況を管理していくのか。また、国の取組が先行した場合、県の計画とずれが生じてくることも考えられるが、どのように対応していくのか」との質問に対し、「ロードマップで設定するKPIや工程を基に、行政・デジタル改革課が中心のDXプロジェクトを通じて進捗管理を行い、進捗の遅れが見られた場合には、原因を究明した上で、次年度以降の取組に反映させるなど適切に見直していくとともに、本委員会に報告させていただく。また、デジタル庁に派遣している職員を通じた情報収集などにより、国と県の進捗状況を突合し、国の取組とのずれが生じている場合は、適切に計画の修正を図っていく」との答弁がありました。 また、「県民の利便性を向上させるためのワンスオンリー化により、どのようなメリットが見込めるのか。また、市町村も含めて情報の一元化を進めていくことで、県民サービスの向上が図られると思うが、どうか」との質問に対し、「ワンスオンリー化によって、行政手続における二回目以降の入力が不要になるといった効率的な事務処理が可能となり、迅速かつ正確に手続の結果を返信できるというメリットがある。また、行政機関内部でデータの連携を進めることで、市町村とのワンストップの処理が視野に入ってくるが、技術的な難易度やデータの整理などの着手には時間がかかるため、課題を整理し、早期実現に向けて対応していきたい」との答弁がありました。 以上、審査経過の概要について申し上げましたが、「地方創生・SDGsの推進、魅力ある地域づくり、行財政・職員の働き方改革及び情報技術の活用並びにDXの推進に関する総合的対策」につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。(拍手起こる)          ---------------- △公社事業対策特別委員長報告 ○梅澤佳一議長 浅井明 公社事業対策特別副委員長       〔浅井明公社事業対策特別副委員長登壇〕 ◆浅井明公社事業対策特別副委員長 公社事業対策特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。 本委員会に付託されております案件は、「公社事業の経営・見直しに関する総合的対策」であります。 今回は、「公社における改革の取組について」の審査対象公社として、「埼玉高速鉄道株式会社」「公益財団法人埼玉県産業文化センター」及び「公益財団法人埼玉県産業振興公社」の審査を行いました。 審査に当たりましては、執行部及び各公社から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。 以下、主な論議について申し上げます。 まず、埼玉高速鉄道株式会社について、「本年十月一日に『埼玉県エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例』が施行されたが、鉄道利用者にはどのように周知をしているのか。また、鉄道利用者の利用状況はどうなっているのか」との質問に対し、「ポスターやデジタルサイネージ、エスカレーター前の放送装置等を用いて周知している。利用状況については、エスカレーターでは立ち止まることが浸透しているが、一方で、右側が空き、左側が混雑するという課題が出てきた。今後は左右二列で並んで利用していただけるよう取り組んでいきたい」との答弁がありました。 次に、公益財団法人埼玉県産業文化センターについて、「現在、ホール棟が改修工事中であるが、コロナ禍で部品等が入手しにくい状況のようである。どうしても入手が困難な部品等については、代替品を活用するなど柔軟に調整できないのか」との質問に対し、「工事を施工するに当たって、関係機関で定期的に会議を行っている。その中で十分に協議を重ねて柔軟に対応し、工事に支障がないよう努めていきたい」との答弁がありました。 次に、公益財団法人埼玉県産業振興公社について、「コロナ禍において、原材料や人件費の高騰など中小企業は厳しい状況に置かれているが、どのように支援していくのか」との質問に対し、「中小企業の状況が一段と厳しくなっている中、感染症対策も含めた事業継続計画の策定支援により企業の強じん性を高めていく。また、企業の生産性向上を図るためAI・IoTの活用支援も行っていきたい」との答弁がありました。 このほか、埼玉高速鉄道線の延伸に向けて、活発な論議がなされました。 以上、審査経過の概要について申し上げましたが、「公社事業の経営・見直しに関する総合的対策」につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。(拍手起こる)          ---------------- △少子・高齢福祉社会対策特別委員長報告 ○梅澤佳一議長 木下博信 少子・高齢福祉社会対策特別副委員長       〔木下博信少子・高齢福祉社会対策特別副委員長登壇〕 ◆木下博信少子・高齢福祉社会対策特別副委員長 少子・高齢福祉社会対策特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。 本委員会に付託されております案件は、「少子・高齢社会、地域医療、障害者並びにシニアを含めた人材活用に関する総合的対策」でありますが、今回は、「高齢者への支援について」審査を行いました。 審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。 以下、主な論議について申し上げます。 まず、「プラチナ・サポート・ショップの登録店舗数について、全県で二千百八十五件では少ないと思うが、登録店舗数を増加させるためにどのように取り組むのか。また、利用者である高齢者の認知も進んでいない状況であるが、どのように啓発していくのか」との質問に対し、「登録店舗数の拡大に向けて、県はスーパーマーケットなどのチェーン店に協力を依頼し、市町村の生活支援コーディネーターは地域の店舗に対して登録のお願いをしている。しかしながら、コロナ禍の影響で思うような進捗が図られていない状況もあるので、今後、業態別に積極的な働き掛けを行っていく。また、県民への啓発については、ホームページや広報紙などで周知をしているものの、高齢者がホームページの情報へたどり着くことが難しいとの声も聞いている。例えば、生活支援コーディネーターが作成する地域資源マップへの掲載など、様々な機会を捉えて周知していく」との答弁がありました。 次に、「介護人材の確保が難しい中、コロナ禍の影響で失業者は増加している。失業者を介護業界へつなげていくためにどのような支援を行っているのか」との質問に対し、「介護未経験者から相談を受けたり、研修を実施するなど、介護業界へ就職するまでの一貫した支援を行っている。今年度はコロナ禍の影響も考慮し、市町村の生活困窮者窓口とも連携してPRするなど、多くの方の就職につなげられるよう取り組んでいる」との答弁がありました。 以上、審査経過の概要について申し上げましたが、「少子・高齢社会、地域医療、障害者並びにシニアを含めた人材活用に関する総合的対策」につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。(拍手起こる)          ---------------- △経済・雇用対策特別委員長報告 ○梅澤佳一議長 宇田川幸夫 経済・雇用対策特別副委員長       〔宇田川幸夫経済・雇用対策特別副委員長登壇〕 ◆宇田川幸夫経済・雇用対策特別副委員長 経済・雇用対策特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。 本委員会に付託されております案件は、「中小企業の振興、先端産業の推進、企業誘致及び働き方改革の推進を含めた雇用に関する総合的対策」でありますが、今回は、「雇用対策と働き方改革の推進について」審査を行いました。 審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。 以下、主な論議について申し上げます。 まず、「障害者雇用総合サポートセンターの精神障害者に対する支援状況はどのようになっているのか」との質問に対し、「同センターでは、精神障害者の支援のために、精神障害者雇用アドバイザーと精神保健福祉士によるチーム支援を行っている。このチームを企業へ派遣し、従事可能な業務の切り出しなどのアドバイスを行うとともに、精神保健福祉士からは精神障害者雇用に関する配慮事項のアドバイスを行っている。同センターの支援により、昨年度は百八十三人、今年度は十月までに百十一人の精神障害者の方が企業に採用されている」との答弁がありました。 次に、「多様な働き方実践企業認定制度について、県が認定企業に付与するインセンティブには、どのようなものがあるのか」との質問に対し、「現在、県の建設工事の入札参加資格申請時に、認定企業へ一律十点を加点している。また、総合評価方式による建設工事請負入札時には、シルバー認定企業に〇・五点を、ゴールド及びプラチナ認定企業に一点を加点している。このようなインセンティブがあることにより、建設業の認定申請が増加している。これらのメリットを周知しながら、新規認定や認定企業の上位区分へのステップアップにつなげていきたい」との答弁がありました。 以上、審査経過の概要について申し上げましたが、「中小企業の振興、先端産業の推進、企業誘致及び働き方改革の推進を含めた雇用に関する総合的対策」につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。(拍手起こる)          ---------------- △危機管理・大規模災害対策特別委員長報告 ○梅澤佳一議長 安藤友貴 危機管理・大規模災害対策特別副委員長       〔安藤友貴危機管理・大規模災害対策特別副委員長登壇〕 ◆安藤友貴危機管理・大規模災害対策特別副委員長 危機管理・大規模災害対策特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。 本委員会に付託されております案件は、「大規模災害等に係る応急・防災対策及び災害支援に関する総合的対策」でありますが、今回は、「災害に強い県土づくりについて」審査を行いました。 審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。 以下、主な論議について申し上げます。 まず、「無電柱化事業について、令和二年度から令和八年度までに八・二キロメートル整備をするとのことだが、事業の加速化は検討しているのか」との質問に対し、「無電柱化事業は、設計段階から東京電力やNTTなどの電線管理者、上下水道、ガスなどの占用者との調整が繰り返し必要となる。また、施工段階においては、支障となる埋設物の移設や、電力通信の供給工事を段階的に行う必要がある。県としても、無電柱化事業は防災性の向上に大きく寄与するため、引き続き、各管理者等との調整を早期に行い、少しでも事業期間の短縮が図れるよう努めていきたい」との答弁がありました。 次に、「水害対策における貯留機能の活用について、県では、市が実施する校庭貯留と田んぼダムの数や貯留する水の容量などを把握しているのか」との質問に対し、「校庭貯留については、行田市が小学校四校で整備を予定している。容量については、現在、設計を進めている。田んぼダムについては、行田市が忍川の流域での実施に向けて検討しており、具体的な数値の積み上げについて調整中である」との答弁がありました。 以上、審査経過の概要について申し上げましたが、「大規模災害等に係る応急・防災対策及び災害支援に関する総合的対策」につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。(拍手起こる)          ---------------- △人材育成・文化・スポーツ振興特別委員長報告 ○梅澤佳一議長 松澤正 人材育成・文化・スポーツ振興特別副委員長       〔松澤正人材育成・文化・スポーツ振興特別副委員長登壇〕 ◆松澤正人材育成・文化・スポーツ振興特別副委員長 人材育成・文化・スポーツ振興特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。 本委員会に付託されております案件は、「人材育成、教育改革、文化及びスポーツの振興並びに東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックの開催に関する総合的対策」でありますが、今回は、「スポーツの振興について」審査を行いました。 審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。 以下、主な論議について申し上げます。 まず、「プラチナキッズサテライトの対象者は、プラチナキッズの選考から漏れたものの、一定の水準以上の能力を持つ子供となっている。そのような子供は、ステージが変わらない限り、プラチナキッズの対象にはなれないが、子供の能力は様々な要因で伸びるため、その可能性を踏まえた柔軟な考え方ができないのか」との質問に対し、「子供の可能性を固定し、芽を摘んでしまうようなことがあってはならないと考えている。そこで、各種スポーツ団体と連携を図りながら幅広い視点で子供の能力の可能性を伸ばせるよう努めていきたい」との答弁がありました。 次に、「上尾市に整備予定のスポーツ科学拠点施設は、本県のアスリートにとって重要な施設になる。この施設でしかできないことと各地域の施設でできることを確認し、連携することが重要だと考えるが、いかがか」との質問に対し、「スポーツ科学拠点施設と同様の機能を備えている大学や研究機関と連携を図り、県民の利便性を考えれば、身近にある施設で測定した結果をスポーツ科学拠点施設で集約し、分析や活用していくことが理想だと考えている。そうした連携やデータの活用がスムーズに行えるよう、現時点からデータの蓄積や連携先の確保に努めている」との答弁がありました。 次に、「アスリートの就職支援について、アスリートが安心して生活をしながら競技を続けられるために、県は就職受入先企業を増やすよう、どのような取組を行っているか」との質問に対し、「県内の経済団体の会合に職員が出向いて制度の説明を行い、また、金融機関に取引先等へのチラシの配布を依頼するなど地道な取組を進めている」との答弁がありました。 以上、審査経過の概要について申し上げましたが、「人材育成、教育改革、文化及びスポーツの振興並びに東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックの開催に関する総合的対策」につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。(拍手起こる)          ----------------新型コロナウイルス感染症対策特別委員長報告 ○梅澤佳一議長 小島信昭 新型コロナウイルス感染症対策特別委員長       〔小島信昭新型コロナウイルス感染症対策特別委員長登壇〕 ◆小島信昭新型コロナウイルス感染症対策特別委員長 新型コロナウイルス感染症対策特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。 本委員会に付託されております案件は、「新型コロナウイルス感染症対策等に関する件」でありますが、今回は、「第六波への備え」について審査を行いました。 審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。 以下、主な論議について申し上げます。 まず、「各市町村へのワクチンの配布について、来年二月の接種分から五十五対四十五の割合でファイザー社製と武田/モデルナ社製が配布されると聞いている。前回までは、ほぼファイザー社製が配布されていたと認識しているが、市町村職員や県民は、副反応を含めて交互接種に対する安全性や有効性について不安を感じている。混乱を避けるために十分な説明が必要と思うが、どうか」との質問に対し、「市町村職員や地元の医師も不安に思われていることは承知している。県では、国からの通知後、速やかに市町村説明会を実施し、体制整備を依頼いたしました。また、武田/モデルナ社製のワクチン接種について、医師に対しても、医師会が参加する説明会に職員を派遣し、武田/モデルナ社製のワクチンの安全性等について説明したところ、医師からは『武田/モデルナ社製ワクチンの安全性や有効性について理解し、接種に協力したいと思うが、県民が多少不安を持っているのでPRしてほしい』という意見があった。そこで先月、知事が堀内詔子ワクチン接種推進担当大臣に面会したときに、国民に対して武田/モデルナ社製の有効性についてもしっかりPRしていただきたいと要望したところである。また、国から示された国民向けのリーフレットなども使いながら、安全性や有効性について、県民にPRしていきたい」との答弁がありました。 次に、「新型コロナウイルス感染患者の受入れにより、医療機関の経営状況がひっ迫していると聞いている。県内では百四の医療機関で受入れを行っているが、こうした医療機関の個々の経営状況を把握しているのか」との質問に対し、「日本病院会や全日本病院協会に登録している病院の全体の経営状況は把握している。また、個々の病院について、救命救急センターや周産期医療センターを有する病院の経営状況は確認しているが、それ以外の病院については確認していない。ただ、非常に厳しい経営状況であることは理解しているので、国に対してしっかりと財政支援を行っていただきたいと要望している」との答弁がありました。 次に、「医療機関ごとの病床使用率にばらつきがあった。今回、見直しを行った病床確保計画では、八割の病床使用率となっているが、本計画の実効性がしっかりと担保できるのか」との質問に対し、「第五波では、本年八月二十一日の病床使用率が最大で七二・四パーセントであったが、八割には達していない。第六波への対応として、八割以上の病床使用率を目安とする受入条件を書面で締結したほか、県としても、今後は入院調整のルールを各医療機関に周知していく。また、軽症用ベッドの有効利用を図るため、調整本部で重症患者の転院を調整することも予定している。このようなことを組み合わせて、病床使用率の向上を図っていく」との答弁がありました。 次に、「ワクチンの保管について、低温での保管など特別な管理が必要であるが、何らかの理由でワクチンが廃棄されていると聞いている。県として市町村のワクチン廃棄量をどのように把握しているのか」との質問に対し、「大量廃棄が生じた場合には、市町村から県に報告があり、九月以降六市町から大量廃棄の報告を受けた。注意すれば防げる事例もあるので、報告した市町には厳重に注意し、そのほかの市町村に対しても説明会などを通じ注意喚起を行っている。今後、三回目の接種を進めるに当たり、貴重なワクチンの大量廃棄が生じることがないように、市町村に対し管理について再度注意を徹底していく」との答弁がありました。 以上、審査経過の概要について申し上げましたが、「新型コロナウイルス感染症対策等に関する件」につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。(拍手起こる)          ---------------- △特別委員会の設置 △予算特別委員会梅澤佳一議長 次に、特別委員会の設置の件を議題といたします。 お諮りいたします。 令和四年度当初予算の総合的審査及びこれに関連する事項の調査について、予算特別委員会を三十二人の委員をもって、お手元に配布しておきました要綱(案)のとおり設置することに御異議ありませんか。       〔「異議なし」と言う人あり〕 ○梅澤佳一議長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。〔参照〕        埼玉県議会予算特別委員会設置要綱(案) 一 目的    令和四年度当初予算の総合的審査及び関連する事項の調査のため特別委員会を設置する。 二 名称    埼玉県議会予算特別委員会 三 設置の根拠    地方自治法第百九条及び埼玉県議会委員会条例第三条による。 四 権限    令和四年度埼玉県一般会計予算(当初)、令和四年度埼玉県特別会計予算(当初)及び令和四年度埼玉県公営企業会計予算(当初)の審査並びにこれらに関連する事項の調査を行う。 五 委員会の組織   (一) 委員は、三十二人とし、委員長一人、副委員長二人を置く。   (二) 委員は、各会派の所属議員数の比率により、議長が会議に諮って選任する。   (三) 委員会の円滑な運営を図るため理事会を設置する。   (四) 理事会は、委員長、副委員長及び理事で構成し、委員長が招集する。理事は、各会派の所属委員数の比率により割り当てる。 六 審査の方法   (一) 審査は、部局別質疑、総括質疑、討論、採決の順序で行うものとする。   (二) 部局別質疑は、一問一答の方式とし、発言通告によらずに質疑できるものとする。   (三) 総括質疑は、一問一答の方式とし、質疑通告書をあらかじめ提出するものとする。 七 その他    この要綱に定めるもののほか、運営に必要な事項は、委員会の決定による。          ---------------- △令和四年度当初予算の総合的審査及び関連する事項の調査の件の継続審査決定梅澤佳一議長 次に、ただ今設置いたしました予算特別委員会に、令和四年度当初予算の総合的審査及びこれに関連する事項の調査の件を付託の上、閉会中の継続審査といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。       〔「異議なし」と言う人あり〕 ○梅澤佳一議長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。          ----------------予算特別委員の選任 ○梅澤佳一議長 次に、ただ今設置いたしました予算特別委員会の委員の選任の件を議題といたします。 お諮りいたします。 予算特別委員会の委員につきましては、お手元に配布しておきました名簿のとおり選任いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。       〔「異議なし」と言う人あり〕 ○梅澤佳一議長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。 ただ今選任いたしました予算特別委員会の委員の方々は、次の休憩中に委員会を開き、正副委員長の互選を行い、その結果を報告願います。〔参照〕        予算特別委員会委員名簿 議席番号  氏名    会派名     議席番号  氏名    会派名  十七番  逢澤圭一郎 自民      二十三番  宮崎吾一  自民 三十二番  木下博信  自民      三十四番  美田宗亮  自民 三十五番  吉良英敏  自民      三十九番  横川雅也  自民 四十八番  内沼博史  自民      四十九番  岡田静佳  自民  五十番  細田善則  自民      五十一番  永瀬秀樹  自民 六十四番  白土幸仁  自民      六十五番  小川真一郎 自民 六十七番  武内政文  自民      六十八番  須賀敬史  自民 七十一番  中屋敷慎一 自民      八十一番  神尾高善  自民 八十四番  本木 茂  自民      八十五番  宮崎栄治郎 自民  十五番  八子朋弘  県民      二十八番  江原久美子 県民  三十番  並木正年  県民      四十六番  井上 航  県民 六十三番  鈴木正人  県民      四十一番  辻 浩司  民主フォーラム 四十二番  山根史子  民主フォーラム 七十六番  高木真理  民主フォーラム 九十三番  田並尚明  民主フォーラム  四十番  安藤友貴  公明 五十七番  権守幸男  公明      五十八番  萩原一寿  公明  十二番  秋山もえ  共産党     六十一番  村岡正嗣  共産党          ---------------- △休憩の宣告 ○梅澤佳一議長 暫時、休憩いたします。午後零時十六分休憩          ----------------午後二時二十六分再開 出席議員    八十六名     三番    六番    七番    八番     九番   十二番   十三番   十四番    十五番   十六番   十七番   十八番    十九番   二十番  二十一番  二十二番   二十三番  二十四番  二十五番  二十六番   二十七番  二十八番  二十九番   三十番   三十一番  三十二番  三十三番  三十四番   三十五番  三十六番  三十七番  三十八番   三十九番   四十番  四十一番  四十二番   四十三番  四十四番  四十五番  四十六番   四十七番  四十八番  四十九番   五十番   五十一番  五十二番  五十三番  五十四番   五十五番  五十六番  五十七番  五十八番   五十九番   六十番  六十一番  六十二番   六十三番  六十四番  六十五番  六十六番   六十七番  六十八番  六十九番   七十番   七十一番  七十二番  七十三番  七十四番   七十五番  七十六番  七十七番  七十八番    八十番  八十一番  八十二番  八十三番   八十四番  八十五番  八十六番  八十七番   八十八番  八十九番   九十番  九十一番   九十二番  九十三番 欠席議員    一名     二番 地方自治法第百二十一条第一項の規定により説明のため出席した人   知事       副知事(砂川)  副知事(橋本)   副知事(高柳)  企画財政部長   総務部長   県民生活部長   危機管理防災部長 環境部長   福祉部長     保健医療部長   産業労働部長   農林部長     県土整備部長   都市整備部長   会計管理者    公営企業管理者   下水道事業管理者 教育長      警察本部長 △再開の宣告 ○梅澤佳一議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。          ----------------予算特別委員会正副委員長の互選結果報告 ○梅澤佳一議長 この際、報告をいたします。 予算特別委員会において、委員長に八十四番 本木茂議員が、副委員長に八十一番 神尾高善議員及び九十三番 田並尚明議員がそれぞれ互選された旨の報告がありましたので、御了承願います。          ---------------- △各委員長の報告に対する質疑 ○梅澤佳一議長 これより、各委員長の報告に対する質疑を行います。 発言通告がありませんので、各委員長の報告に対する質疑は終了いたしました。          ---------------- △討論 △第百七十号議案に対する反対討論 ○梅澤佳一議長 続いて、討論を行います。 発言通告がありますので、これを許します。 第百七十号議案に対する反対討論 十六番 中川浩議員       〔十六番 中川浩議員登壇〕 ◆十六番(中川浩議員) 第百七十号議案、一般会計の補正予算について、生活福祉資金の貸付について反対の討論をさせていただきます。 議案質疑の中で、私から、せめて進学中の家庭だけでも延長をと申し上げたのは、今年四月から八月に全国の大学、短大、専門学校を中退した学生は、昨年同期比で八割増という状況などからです。県庁は奨学金を使えばと言いますが、私は新聞配達で奨学金、生活費を得たので、県庁はその大変さが分からず言っていると思います。 奨学金利用者は既に約五割、卒業して子供本人が誰もが安定した収入を得られる時代ではありません。厚生労働省に聞いたところ、自立支援金支給の収入基準は生活保護と同じとのことで、県庁が貸付けから給付にしたといっても、生活保護水準の人しか受給できません。貸付を利用した人のうち、埼玉で給付金を受けられた世帯は僅か一四パーセントです。この割合を厚生労働省は把握していないとのことです。 今年十月、十一月に総合支援資金を借り始めた三千三百八十世帯は、貸付制度がなくなってしまうので利用できなくなる状況の中、県庁が市町村からの意向があれば動くとの姿勢なのはまずいと思います。 県議会には多くの議員が政党に所属され、あるいは関わりがあられますし、ベーシックインカムや給付の充実を掲げていらっしゃる政党も幾つもあるので、今申し上げた趣旨をお含みおきいただいて、貸付け、給付について国政にお話しいただければありがたいです。 今の若い世代は、私たちの若い頃にはなかった五つの大きな大変なことがあります。格差、少子・高齢負担、温暖化災害、自然災害、感染症経済苦がついて回る世代です。何とぞよろしくお願いいたしまして、反対討論とさせていただきます。ありがとうございました。 ○梅澤佳一議長 ほかに発言通告がありませんので、討論は終了いたしました。          ---------------- △採決 △第百六十九号議案の採決-可決 ○梅澤佳一議長 これより、順次採決いたします。 最初に、議案について採決いたします。 まず、第百六十九号議案は、県土都市整備委員長の報告のとおり原案に賛成の議員の起立を求めます。       〔起立多数〕
    梅澤佳一議長 起立多数であります。 よって、本議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。          ---------------- △第百七十号議案の採決-可決 ○梅澤佳一議長 次に、第百七十号議案は、企画財政委員長、福祉保健医療委員長及び産業労働企業委員長の報告のとおり原案に賛成の議員の起立を求めます。       〔起立多数〕 ○梅澤佳一議長 起立多数であります。 よって、本議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。          ---------------- △第百十八号議案の修正案の採決-可決 ○梅澤佳一議長 次に、第百十八号議案に対する5か年計画特別委員長の報告は修正でありますので、まず委員会の修正案について採決いたします。 5か年計画特別委員会の修正案に賛成の議員の起立を求めます。       〔起立総員〕 ○梅澤佳一議長 起立総員であります。 よって、委員会の修正案は可決することに決定いたしました。          ---------------- △第百十八号議案(修正部分を除く。)の採決-可決 ○梅澤佳一議長 次に、第百十八号議案のうち、ただ今修正議決いたしました部分を除くほかの部分については、5か年計画特別委員長の報告のとおり原案に賛成の議員の起立を求めます。       〔起立総員〕 ○梅澤佳一議長 起立総員であります。 よって、第百十八号議案のうち、修正議決した部分を除くほかの部分については、原案のとおり可決することに決定いたしました。          ---------------- △第百五十一号議案~第百六十八号議案及び議第五十一号議案の採決-可決 ○梅澤佳一議長 次に、第百五十一号議案ないし第百六十八号議案及び議第五十一号議案は、各常任委員長の報告のとおり原案に賛成の議員の起立を求めます。       〔起立総員〕 ○梅澤佳一議長 起立総員であります。 よって、各議案は原案のとおり可決・承認することに決定いたしました。          ---------------- △第百十九号議案及び第百二十号議案の採決-認定 ○梅澤佳一議長 次に、第百十九号議案及び第百二十号議案は、決算特別委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員の起立を求めます。       〔起立総員〕 ○梅澤佳一議長 起立総員であります。 よって、両議案は決算特別委員長の報告のとおり認定することに決定いたしました。          ---------------- △議請第六号の採決-委員長報告どおり ○梅澤佳一議長 次に、請願について採決いたします。 まず、議請第六号につきましては、産業労働企業委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。       〔起立多数〕 ○梅澤佳一議長 起立多数であります。 よって、本請願は産業労働企業委員長の報告のとおり決定いたしました。          ---------------- △議請第四号の採決-委員長報告どおり ○梅澤佳一議長 次に、議請第四号につきましては、総務県民生活委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。       〔起立多数〕 ○梅澤佳一議長 起立多数であります。 よって、本請願は総務県民生活委員長の報告のとおり決定いたしました。          ---------------- △議請第五号の採決-委員長報告どおり ○梅澤佳一議長 次に、議請第五号につきましては、文教委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。       〔起立多数〕 ○梅澤佳一議長 起立多数であります。 よって、本請願は文教委員長の報告のとおり決定いたしました。          ---------------- △自然環境の保全・再生、地球温暖化・省エネルギー対策、廃棄物の処理及び資源循環社会の形成、地方創生・SDGsの推進、魅力ある地域づくり、行財政・職員の働き方改革及び情報技術の活用並びにDXの推進、公社事業の経営・見直し、少子・高齢社会、地域医療、障害者並びにシニアを含めた人材活用、中小企業の振興、先端産業の推進、企業誘致及び働き方改革の推進を含めた雇用、大規模災害等に係る応急・防災対策及び災害支援、人材育成、教育改革、文化及びスポーツの振興並びに東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックの開催に関する総合的対策の件並びに新型コロナウイルス感染症対策等に関する件の継続審査決定梅澤佳一議長 次に、自然環境の保全・再生、地球温暖化・省エネルギー対策、廃棄物の処理及び資源循環社会の形成、地方創生・SDGsの推進、魅力ある地域づくり、行財政・職員の働き方改革及び情報技術の活用並びにDXの推進、公社事業の経営・見直し、少子・高齢社会、地域医療、障害者並びにシニアを含めた人材活用、中小企業の振興、先端産業の推進、企業誘致及び働き方改革の推進を含めた雇用、大規模災害等に係る応急・防災対策及び災害支援、人材育成、教育改革、文化及びスポーツの振興並びに東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックの開催に関する総合的対策の件並びに新型コロナウイルス感染症対策等に関する件につきましては、各特別委員長の報告のとおり閉会中の継続審査とし、それぞれの特別委員会に付託したいと思いますが、御異議ありませんか。       〔「異議なし」と言う人あり〕 ○梅澤佳一議長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。          ---------------- △特定事件の閉会中継続審査申出の報告 ○梅澤佳一議長 次に、議会運営委員長及び各常任委員長から、特定事件について閉会中の継続審査としたい旨の申出がありましたので、特定事件一覧表としてお手元に配布しておきましたから、御了承願います。〔参照〕閉会中における特定事件一覧表         (令和三年十二月定例会)(議会運営委員会) 1 二月定例会会期予定について 2 二月定例会の質疑質問について 3 議会に関する条例、規則に関することについて 4 特別委員会の設置及び変更に関することについて 5 委員の選任及び所属変更に関することについて 6 執行機関の附属機関等の委員の推薦について 7 報道機関の取材に関することについて 8 その他議会運営に関することについて(企画財政委員会) 1 県行政の総合的企画及び調整について 2 歳入の確保について 3 行政改革の総合的な推進について 4 行政組織及び定数管理について 5 情報化の推進について 6 地方分権の推進について 7 市町村行財政の充実について 8 地域の総合的な整備の推進について 9 土地及び水政策の総合的な推進について 10 交通政策の推進について 11 公金の出納・保管状況について(総務県民生活委員会) 1 職員の待遇改善について 2 情報公開制度の施行状況について 3 政治倫理について 4 私学の振興について 5 県税に関することについて 6 県有財産の管理状況について 7 入札・契約制度について 8 県営競技事業の施行状況について 9 広聴広報について 10 NPO活動及びコミュニティ活動の推進について 11 人権施策の推進について 12 県民文化の推進について 13 国際交流の推進について 14 青少年対策について 15 スポーツの振興について 16 男女共同参画の推進について 17 消費生活の安定・向上について 18 交通安全対策について 19 防犯のまちづくりの推進について(環境農林委員会) 1 環境保全対策の推進について 2 廃棄物対策について 3 自然の保護及び緑化対策について 4 地球環境の保全の推進について 5 農林水産業の振興について 6 農林水産物の価格安定及び流通機構の整備について 7 農林水産物の品質及び安全性の確保について 8 農林災害対策について 9 農村の生活環境の整備について 10 農林水産業関係団体の指導について 11 試験研究機関の整備について(福祉保健医療委員会) 1 社会福祉施設の整備拡充について 2 社会保障制度の充実について 3 児童福祉の推進について 4 高齢者福祉の推進について 5 障害者福祉の推進について 6 健康の保持・増進体制の充実について 7 疾病の予防・治療対策の推進について 8 地域医療体制の整備拡充について 9 環境衛生・食品衛生の推進について 10 医薬品などの安全対策の推進について(産業労働企業委員会) 1 労働条件の向上及び労働福祉施策の充実について 2 労使関係の安定確立対策について 3 職業能力開発体制の整備拡充について 4 雇用対策の推進について 5 商工業の振興について 6 中小企業金融対策について 7 産地産業の振興について 8 観光資源の利用促進について 9 商工関係団体の指導について 10 試験研究機関の整備について 11 科学技術の振興について 12 工業用水道事業の実施状況について 13 水道用水供給事業の実施状況について 14 地域整備事業の実施状況について(県土都市整備委員会) 1 道路事業の推進について 2 河川事業の推進について 3 ダム及び砂防事業の推進について 4 公共用地の取得及び管理について 5 建設工事の管理について 6 都市計画行政の推進について 7 公園の整備及び管理について 8 土地取引の適正化について 9 建築行政の推進について 10 住宅行政の推進について 11 営繕事業の実施状況について 12 さいたま新都心の整備について 13 下水道の整備及び管理について(文教委員会) 1 義務教育の充実について 2 高等学校教育の充実について 3 特別支援教育の充実について 4 生涯学習の推進について 5 学校保健教育・体育の充実について 6 文化の振興と文化財の保護について 7 人権を尊重する教育の推進について 8 国際理解教育の推進について 9 情報教育の推進について 10 環境教育の推進について(警察危機管理防災委員会) 1 警察行政の総合的企画及び調整について 2 警察官定員の増加と待遇改善について 3 警察施設の整備と管理運営について 4 生活安全活動体制の充実について 5 地域活動体制の充実について 6 刑事警察の強化について 7 交通安全施設の整備及び交通指導取締りについて 8 消防及び防災の強化について 9 危機管理の強化について          ---------------- △特定事件の継続審査決定梅澤佳一議長 お諮りいたします。 特定事件につきましては、議会運営委員長及び各常任委員長の申出のとおり、閉会中の継続審査事項としてそれぞれの委員会に付託いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。       〔「異議なし」と言う人あり〕 ○梅澤佳一議長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。          ----------------知事追加提出議案の報告 ○梅澤佳一議長 知事から議案の追加提出がありましたので、報告いたします。 議事課長に朗読させます。       〔議事課長朗読〕 財第六百四十九号  令和三年十二月二十二日 埼玉県議会議長  梅澤佳一様                        埼玉県知事  大野元裕        県議会付議議案について 本議会に付議する議案を次のとおり提出いたします。 第百七十一号議案 埼玉県教育委員会委員の任命について 第百七十二号議案 埼玉県収用委員会委員の任命について 第百七十三号議案 埼玉県公害審査会委員の任命について 第百七十四号議案 埼玉県公害審査会委員の任命について 第百七十五号議案 埼玉県公害審査会委員の任命について 第百七十六号議案 埼玉県公害審査会委員の任命について 第百七十七号議案 埼玉県公害審査会委員の任命について 第百七十八号議案 埼玉県公害審査会委員の任命について 第百七十九号議案 埼玉県公害審査会委員の任命について 第百八十号議案 埼玉県公害審査会委員の任命について 第百八十一号議案 埼玉県公害審査会委員の任命について 第百八十二号議案 埼玉県公害審査会委員の任命について ○梅澤佳一議長 ただ今報告いたしました議案は、お手元に配布しておきましたので、御了承願います。〔参照-(七五)ページ〕          ---------------- △第百七十一号議案~第百八十二号議案の一括上程 ○梅澤佳一議長 知事から追加提出された第百七十一号議案ないし第百八十二号議案を一括して議題といたします。          ---------------- △全員審議 ○梅澤佳一議長 お諮りいたします。 第百七十一号議案ないし第百八十二号議案は、人事に関する件でありますので、正規の手続を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。       〔「異議なし」と言う人あり〕 ○梅澤佳一議長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。          ---------------- △採決 △第百七十一号議案~第百八十二号議案の採決-同意 ○梅澤佳一議長 これより、一括して採決いたします。 第百七十一号議案ないし第百八十二号議案は、これに同意することに賛成の議員の起立を求めます。       〔起立総員〕 ○梅澤佳一議長 起立総員であります。 よって、各議案は同意することに決定いたしました。          ----------------議員提出議案の報告 ○梅澤佳一議長 議員から議案の提出がありましたので、報告いたします。 議事課長に朗読させます。       〔議事課長朗読〕  令和三年十二月二十二日 埼玉県議会議長  梅澤佳一様                      埼玉県議会議員  立石泰広                              ほか十六名        意見書案提出について 本議会に付議する意見書案を次のとおり提出いたします。 議第五十三号議案 動物の適正な飼養確保に関する意見書 議第五十四号議案 再生資源物の屋外保管施設の立地規制等に係る法整備を求める意見書 議第五十五号議案 幼稚園教諭・保育士の定期的な救命講習受講の義務化を求める意見書 議第五十六号議案 不動産登記法第十四条第一項に基づく登記所備付地図の早期集中的な整備を求める意見書 議第五十七号議案 特定健康診査への歯科健康診査の導入を求める意見書 議第五十八号議案 学校施設への空調設備の整備促進を求める意見書          ----------------  令和三年十二月二十二日 埼玉県議会議長  梅澤佳一様                      埼玉県議会議員  立石泰広                              ほか十六名        決議案提出について 本議会に付議する決議案を次のとおり提出いたします。 議第五十九号議案 北朝鮮による拉致問題に対する理解を深めるための取組の更なる推進等を求める決議 ○梅澤佳一議長 ただ今報告いたしました議案は、お手元に配布しておきましたので、御了承願います。〔参照-(八六)ページ〕          ---------------- △議第五十三号議案~議第五十九号議案の一括上程 ○梅澤佳一議長 議員から提出された議第五十三号議案ないし議第五十九号議案を一括して議題といたします。          ---------------- △提案説明 ○梅澤佳一議長 お諮りいたします。 議第五十三号議案ないし議第五十九号議案につきましては、提案者の説明を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。       〔「異議なし」と言う人あり〕 ○梅澤佳一議長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。          ---------------- △質疑 ○梅澤佳一議長 これより、議員提出議案に対する質疑を行います。 発言通告がありませんので、質疑は終了いたしました。          ---------------- △委員会審査の省略 ○梅澤佳一議長 お諮りいたします。 議第五十三号議案ないし議第五十九号議案につきましては、委員会の審査を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。       〔「異議なし」と言う人あり〕 ○梅澤佳一議長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。          ---------------- △討論 ○梅澤佳一議長 続いて、討論を行います。 発言通告がありませんので、討論は終了いたしました。          ---------------- △採決 △議第五十三号議案~議第五十九号議案の採決-可決 ○梅澤佳一議長 これより、一括して採決いたします。 議第五十三号議案ないし議第五十九号議案は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。       〔起立総員〕 ○梅澤佳一議長 起立総員であります。 よって、各議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。 ただ今可決いたしました意見書・決議の取扱いにつきましては、私に御一任願います。          ---------------- △議員表彰 ○梅澤佳一議長 次に、議員の表彰についてお諮りいたします。 長峰宏芳議員におかれましては、埼玉県議会議員として二十四年の永きにわたり、地方自治の確立と県政の伸展に貢献をされました。その功績は誠に顕著でありますので、本議会はここに決議をもって、その功労を表彰することといたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。       〔「異議なし」と言う人あり〕 ○梅澤佳一議長 御異議なしと認めます。 よって、本議会は、長峰宏芳議員を表彰することに決定いたしました。 長峰宏芳議員の表彰状を朗読いたします。       〔梅澤佳一議長 起立し朗読する〕        表彰状 長峰宏芳様 あなたは埼玉県議会議員として在職すること二十四年に及び県政の伸展に尽くされ、その功績は誠に顕著であります。本議会は決議をもってあなたの永年の功労を多とし、表彰します。   令和三年十二月二十二日                              埼玉県議会 おめでとうございます。(拍手起こる) ○梅澤佳一議長 なお、表彰状の授与につきましては、私において別途取り計らいたいと存じますので、御了承願います。          ---------------- △受賞者挨拶 ○梅澤佳一議長 ただ今、表彰を受けられました長峰宏芳議員から、挨拶のため発言を求められておりますので、これを許します。 八十九番 長峰宏芳議員       〔八十九番 長峰宏芳議員登壇〕(拍手起こる) ◆八十九番(長峰宏芳議員) ただ今、埼玉県議会議員表彰の決議をいただきました。誠に身に余る光栄であります。厚く御礼申し上げます。 これもひとえに諸先輩、また、同僚である議員各位、知事をはじめとする執行部の皆様、そして、広く関係各位皆様の御指導、御鞭撻のおかげであります。加えて、長年にわたり私を温かく育み、御支援くださった鶴ヶ島市の皆様に心より深く感謝申し上げます。 平成九年に地元の皆様から温かい御声援をいただき、県議会に送り出していただいてから二十四年間にわたり、日夜お寄せいただく励ましの言葉と厚い御支援を糧に、県民の皆様の思いと埼玉県が描く夢の実現に向けて、日々自問自答しながら務めてまいりました。 振り返りますと、ディーゼル車の黒煙や食品リサイクルなどの環境問題、また、介護サービスの充実といった高齢者福祉への対応など、多岐にわたり多くの問題がじゃっ起していました。私は、そのときそのときの課題を微力ながら先取りし、取り組んでまいりました。 地元鶴ヶ島市では、農業大学校跡地及び周辺地域において成長産業の集積や産業支援施設の整備などの取組が進められています。自由民主党議員団が提唱している超スマート社会の実現と経済の好循環という、埼玉県の更なる発展につながる夢の実現へと大きな一歩を踏み出しております。この関係につきましては、平成十年六月議会において当時の土屋義彦知事に提案し、うよ曲折しつつも新しい時代、未来に向けて、ふさわしい形となってまいりました。 ポストコロナ、人口減少に鑑み、日々進歩する科学技術を取り入れ、とりわけデジタルトランスフォーメーションの波及など多様な人々が活躍できる埼玉県を目指し、県民一人一人の幸せを願いながら政策実現が図られるよう引き続き努力してまいります。今後とも、より一層の御指導と御支援のほどをお願い申し上げます。 改めて、皆様からの御厚情に対し感謝申し上げ、私のお礼の御挨拶とさせていただきます。(拍手起こる)          ---------------- △議席の一部変更 ○梅澤佳一議長 この際、議席の一部変更を行います。 本件につきましては、お手元に配布しておきました議席変更一覧表のとおり、それぞれ変更いたします。〔参照〕        議席変更一覧表     七番  杉田茂実議員       八番  阿左美健司議員    十七番  高橋稔裕議員      十八番  逢澤圭一郎議員    十九番  山口京子議員      二十番  千葉達也議員   二十一番  渡辺 大議員     二十二番  松井 弘議員   二十三番  高木功介議員     三十一番  宮崎吾一議員   三十二番  関根信明議員     三十三番  木下博信議員   三十四番  藤井健志議員     三十五番  美田宗亮議員   三十六番  吉良英敏議員     三十七番  松澤 正議員   三十八番  浅井 明議員     三十九番  飯塚俊彦議員   四十八番  横川雅也議員     四十九番  内沼博史議員    五十番  岡田静佳議員     五十一番  細田善則議員   五十二番  永瀬秀樹議員     五十三番  日下部伸三議員   五十四番  小久保憲一議員    五十五番  新井 豪議員   五十六番  荒木裕介議員     六十四番  岡地 優議員   六十五番  白土幸仁議員     六十六番  小川真一郎議員   六十七番  齊藤邦明議員     六十八番  武内政文議員   六十九番  須賀敬史議員      七十番  新井一徳議員   七十一番  梅澤佳一議員     七十九番  中屋敷慎一議員          ---------------- △知事の挨拶 ○梅澤佳一議長 以上で、本定例会の議事は全部終了いたしました。 この際、知事から挨拶のため発言を求められておりますので、これを許します。 大野元裕知事       〔大野元裕知事登壇〕 ◎大野元裕知事 閉会に当たり、御挨拶を申し上げます。 初めに、木下高志議員におかれましては、去る十二月十六日に御逝去なされました。心から哀悼の意を表するところでございます。 木下議員は、平成二十二年九月、地元の信望を集めて県議会議員に御当選され、以来、企画財政委員、県土都市整備委員などを歴任されました。さらに、平成二十四年に文教委員長に就任されてから平成三十年に議会運営委員長に就任されるまで、七年連続して委員長の要職を務められた後、令和三年には埼玉県議会議長の重責を担われるなど、県政の進展に多大な御貢献をいただきました。 議員の御逝去は本県にとりまして誠に大きな損失であり、痛惜の念を禁じ得ません。ここに議員の御功績をしのび、謹んで御冥福を申し上げます。 さて、今定例県議会におきましては、令和三年度一般会計補正予算をはじめ、数多くの議案につきまして御審議をいただきました。議員各位におかれましては、極めて熱心な御審議を賜り、いずれも原案のとおり御議決をいただきました。 また、さきの九月定例県議会におきまして継続審査となっておりました埼玉県5か年計画の策定及び埼玉県防犯のまちづくり推進計画等の変更について及び令和二年度決算の認定に関する二議案も、御議決、御認定いただいたところでございます。 さらに、本日御提案申し上げました人事議案につきましても、御同意をいただき、厚く御礼申し上げます。 御決定いただきました各案件につきましては、適切に処理をしてまいります。 終わりに、議員各位の御健勝を祈念申し上げまして、私からの御挨拶とさせていただきます。誠にありがとうございました。(拍手起こる)          ---------------- △閉会の宣告 ○梅澤佳一議長 これにて、令和三年十二月定例会を閉会いたします。午後二時五十二分閉会          ----------------...