群馬県議会 2022-10-06
令和 4年第3回定例会地域活性化・魅力発信に関する特別委員会−10月06日-01号
【
知事戦略部】
eスポーツ・新
コンテンツ創出課長 齊藤義之
戦略企画課長 古仙孝一
ロケ誘致推進室長 富澤恵子
メディアプロモーション課長 前川尚子 【
県土整備部】
デジタルトランスフォーメーション戦略課長 田中佑典
交通政策課長 松井 紀
都市計画課長 剣持康彦
住宅政策課次長 藤井健太郎
△開議
○星野寛 委員長
ただいまから、
地域活性化・
魅力発信に関する
特別委員会を開きます。本日の委員会は、配付の次第により審査を行います。
なお、「
新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた当面の議事運営に関する申合せ」に関して、9月15日の
議会運営委員会で、委員会について執行部の出席者を限定しないこと、
付議事件の質問通告を廃止することが合意されております。
文化振興課課長から本日の委員会を欠席し、代理として、
文化振興課歴史文化遺産室長を出席させる旨の届出が提出されておりますので、御了承願います。
本日、説明のため、
戦略企画課長及び
eスポーツ・新
コンテンツ創出課長の
出席要求が出されておりますがいかがいたしますか。
(「出席でよろしいと思います」との声あり)
○星野寛 委員長
お諮りいたします。このことについて
出席要求の手続を行ってよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
○星野寛 委員長
それでは
戦略企画課長、
eスポーツ・新
コンテンツ創出課長に入室いただきますので、そのままお待ちください。
なお、
戦略企画課長については、今定例会以降の委員会においても充実した答弁を求める観点から出席をいただきますので御了承願います。
なお、議会広報のため、本日の審査風景を
議会事務局職員が撮影しますので、御承知おき願います。
△
委員長あいさつ
○星野寛 委員長
(
委員長あいさつ)
△
付議事件の説明
○星野寛 委員長
付議事件に関わる説明を執行部からお願いいたします。
◎花崎
地域創生課長
(
配付資料1により説明)
◎中嶋
ぐんま暮らし・
外国人推進課長
(
配付資料2により説明)
◎福島
ぐんまブランド推進課長
(
配付資料3により説明)
◎富澤
eスポーツ・新
コンテンツ創出課ロケ誘致推進室長
(
配付資料4により説明)
◎松井
交通政策課長
(
配付資料5により説明)
○星野寛 委員長
以上で説明は終わりました。
△
付議事件の質疑
○星野寛 委員長
これより
付議事件の質疑に入ります。質疑及び答弁は、簡潔明瞭にお願いいたします。
◆
後藤克己 委員
地域資源を活用した
リトリートの商品化の取組について伺いたい。前回のデスティネーション
キャンペーンでは、単にお金をかけて、大々的に広告するということではなく、地域の
観光資源を磨き上げて商品化し、
キャンペーンが終了しても、持続的に
観光資源として活用していくという意識を感じた。今回の
リトリートについても、
地域ごとに特色を生かした
コンテンツづくりや商品化が必要と考えるがどうか。また、効果的な発信も必要であると考えるが、どのように取り組んでいくのか。
◎福田
観光魅力創出課リトリート推進主監
「
リトリート=群馬」のイメージを確立するため、具体的な過ごし方を提案する取組が必要と考えている。まずは、各温泉地において、地域の
観光協会や事業者との意見交換や、有識者の意見、カスタマーの
ニーズ調査などを踏まえて、
リトリート視点での強みや
PRポイント、
リトリートの構成要素を確認し、その上で、
旅行業者や
旅行関係の
メディアにPRし、
旅行商品の造成につなげていきたい。
また、今年度リニューアルする予定の県の
観光ウェブサイトのほか、新たに開設したインスタグラムや
ツイッターなどのSNSを活用し、しっかりと情報発信をしてイメージの定着を図っていきたい。
◆
後藤克己 委員
観光は、しっかりと磨き上げて商品化ができれば、SNSなどでお金をかけなくても広がっていく。次年度以降、
リトリートの
旅行商品が出てきて、首都圏から人がたくさん来ることを期待している。
◆あべともよ 委員
はじめに
委員会資料について、現在は、紙での配付ではなくタブレット上で資料を見ているが、資料が見えない向きになっているので、資料の作り方を考えていただきたい。要望させていただく。
◎新井
地域創生部長
資料の作り方について、この
あと事務局と相談させていただきたい。
◆あべともよ 委員
「群馬県の山に登って
特製手ぬぐいを手に入れよう!
キャンペーン」について、前回の事業の結果はどうだったか。また、今回の事業へ反映したことはあるか。
◎小山
観光魅力創出課次長
この事業は、
観光振興のDX化の一環として、
登山地図スマートフォンアプリを活用した
山岳観光キャンペーンであり、今年で3年目となる。指定する7つの山に登ると、GPSの記録がアプリで確認され、
デジタルバッジを獲得できるものとなっている。さらに期間中に3つ以上の山に登り、集めたバッジを指定した
観光協会などの窓口で見せると、
限定コラボ手ぬぐいがもらえる。今年度は10月1日から11月30日まで実施している。
昨年度の
キャンペーン参加者は約3,300名、3山以上登って「
限定手ぬぐい」を獲得した参加者は約1,000名である。アプリ内で、参加者が
登山経験の豊富な方なのか、初心者なのかを確認することができるが、
キャンペーン参加者のうち、初心者が最多となっており、
山岳観光を体験する入口として効果があったと考えている。
次に、昨年度の実績を踏まえて今年度工夫した点は、初心者が多く参加したことを踏まえ、より
登山初心者の方が参加しやすいよう、太田金山といった比較的難易度の低い山も対象に入れている。また、県外の方でも参加しやすいよう、平野部から近いなどアクセスのしやすい山を選定した。
◆あべともよ 委員
アプリから色々なデータが取れるので、
キャンペーンの
ブラッシュアップに活用していただきたい。また、
山岳観光に参加する人の特徴やそのような方々にどのようにしたら効果的にアピールできるのかなどのデータも取れると思うので、いろいろなデータを入手して、今後の
地域活性化や
魅力発信につなげてほしい。
次に、
手ぬぐいの配付数が前回と同じ1,000枚とのことだが、
参加人数が増えて早く終了してしまうことも想定されるがどうか。
◎小山
観光魅力創出課次長
手ぬぐいは県内8か所で配付しており、地域によっては配付が終了してしまうことも考えられるが、群馬県
観光物産国際協会の
ツイッターで各
配付場所の残数を随時ツイートしていくこととしている。参加した人が手に入らないということがないようにしたい。
◆あべともよ 委員
参加者を増やしたいとの考えがあると思うので、
手ぬぐいの配付数もよく検討してほしい。人気があり、
キャンペーンの期間が残っているのに、
手ぬぐいの枚数が残っていないなどの場合には、もったいないので、その辺も検討していただきたい。
また、
キャンペーンによる
経済効果を山の整備に回すなど、
経済循環についても考えてもらいたいがどうか。
◎小山
観光魅力創出課次長
委員の指摘を踏まえ、アプリ内のデータの活用や、地域の事業者との連携、登山道の整備にどのようにボランティアが関わっているかなど紹介しながら事業を進めていきたい。
◆あべともよ 委員
次の質問に移る。今年の
県内登山客の
見込み状況はどうか。
◎金子
自然環境課長
県警の調査によると、本年の登山届の
提出件数は、8月末時点で38,530件である。簡易に届出ができるアプリの効果もあるため、昨年と単純には比較はできないが、年度途中でこの数字であるので、一定数の登山者は見込めると考えている。
◆あべともよ 委員
去年の登山届の
提出件数はどれほどか。
◎金子
自然環境課長
令和3年度は17,799件と承知をしている。
◆あべともよ 委員
県警から登山届の内訳は聞いているか。
◎金子
自然環境課長
先ほどの38,530件の内訳であるが、
電子申請1,433件、コンパスが8,150件、ヤマップによるアプリでの申請が20,835件、紙による提出8,112件となっている。
◆あべともよ 委員
今年から新しく導入したヤマップの部分を除いても、8月時点で昨年の1年間と同数であるので、登山者が増えていると考えられるが、県内の
山岳事故の発生状況はどうか。
◎金子
自然環境課長
本年8月末時点の
山岳事故は76件、遭難者は79人で、遭難者のうち死者が10人である。事故は前年比で8件増、死者は前年比で1名増となっている。
◆あべともよ 委員
登山届の増加数ほどは、
山岳事故は増えていないが、少し増えている状況だと思う。前回も取り上げたが、登山道の整備は、行き届いていない部分も多いと思うので、お客さんに来ていただくからには、ある程度整備する必要があると思うが、前回の質問以降の取組状況はどうか。
◎金子
自然環境課長
前回委員から
山岳団体と連携をしてはどうかと提案いただいた。地元をよく知る
山岳団体との連携は、登山道の維持管理の有効な方法の一つと考えられることから、モデル的な取組として、妙義山を対象にして、
地元山岳会、市町と協力をして、道標の表記の統一や分かりやすい表記、設置場所の
見直し等を行うための協議を始めている。地元も意欲的であり、効果的な
道標整備を実施したいと考えている。
◆あべともよ 委員
早速取り組んでいただいたということで、できるところから進めていただければと思う。調べたところ、長野県が先進的に取り組んでいるようだ。
山岳団体や山小屋の方々などが入った、県全体の会議体を設けて、県全体の整備の方向性を検討している。また、山域ごとに、それぞれ会議体を設けて、個別の取組、
研修会等を行っている。群馬県でも、同じような形で検討できるとよいと思う。また、三重県では、新しい工法に取り組んでいるようであるが、そういった最新の
登山道整備の知見を、県が集めて、研修会を開くなどしていただきたいと思うが、群馬県の
登山道整備のあり方についてどう考えるか。
◎金子
自然環境課長
安全性の確保を重視する方がいいのか、自然を楽しむために
過剰整備にしない方がいいのか、いろいろな意見があると思う。妙義の取組を横展開して日頃から現場のニーズを拾えるような取組を進めていきたい。
◆あべともよ 委員
いろいろな方から意見を聞くことは大切だと思う。ただ、安全性と自然保護のどちらかということはなく、両方に取り組まなければならないと思う。そういった場合には、専門家の知見が必要だと思う。
登山道整備の望ましいあり方を県として見い出してほしい。
◆あべともよ 委員
次の質問に移る。
全国旅行支援の予算額や
利用見通しについてはどうか。
◎小山
観光魅力創出課次長
愛郷ぐんま全国割については、本県も10月11日から実施する予定である。予算については、
都道府県版GoTo予算のうち、愛郷ぐんまに使用した残りを活用できることとなっている。
実施期間については、
当該事業は、基本的には、全国一律の制度内容となっている。しかしながら、本県では予算の多くを愛郷ぐんまに活用してきたため、国が12月下旬までとしているのに対し、本県は当面は10月31日までの予約受付としているところである。現在、できるだけ早く、11月以降も予約を受け付けられるよう、国へ早期の予算措置を要望している。
◆あべともよ 委員
この予算は、その県に来た人たちに対して県の予算で出すという形になっているため、10月の末までで群馬県だけ終わってしまうと、群馬県を利用する人だけが割引が受けられなくて、他の県に行くと割引が受けられるという形になる。そうすると、結果的に群馬県が選ばれにくくなってしまうことになる。しっかりと国と協議して予算の確保をお願いしたい。
10月末までの
実施期間とのことだが、10月末までは予算は足りる見込みなのか。
◎小山
観光魅力創出課次長
現在の執行残で10月末まで実施できるものと見込んでいる。
◆あべともよ 委員
予算が終わる前に追加予算を確保して、事業が継続できるようにしてもらいたい。
この事業の利用を受ける際に、ワクチン3回の接種か
陰性証明が必要ということだが、無料の抗原検査が終了したら、
利用条件である
陰性証明は自費で入手する必要があるのか。
◎小山
観光魅力創出課次長
県で実施している無料の検査は10月14日までとなっており、それ以降は、有料の検査を受けてもらう必要がある。
◆あべともよ 委員
昨年、
ワクチン接種歴の扱いについて議論になったが、受けられなかった人との公平性を考えると
無料の検査がある方が望ましいという話だった。今回、3回目接種までの証明が必要なため、今後、
陰性証明が必要になる方がより増えると思われ、
無料検査の需要は高くなると考えるがどうか。
◎小山
観光魅力創出課次長
原則、有料の検査を受けてもらう必要がある。10月15日以降の延長については、基本的には
感染状況などから判断していくことになると思われるが、
無料検査を所管する
健康福祉部とよく調整したい。延長の検討の際は、
産業経済部から、
愛郷ぐんま全国割でも
無料検査の結果が活用できることを説明していきたい。
◆あべともよ 委員
旅行支援の利用の観点からも、全体の政策との整合性からも、
無料検査を継続していただくことが非常に重要なため取り組んでいただきたい。国ではなく県の判断か。
◎小山
観光魅力創出課次長
県知事の判断で要請を行ったり、
無料検査を実施することができると聞いている。
◆あべともよ 委員
そういうことであれば、ぜひお願いしたい。
次に、
eスポーツの
ゲーミングPCの
貸出事業について、
利用見通しをどのように考えているのか。
◎齊藤
eスポーツ・新
コンテンツ創出課長
eスポーツは
地域課題の解決に活用できると考えている。年内には事業をスタートさせ、多くの方に利用いただき、
地域課題の解決に活用してもらいたいと考えている。
◆あべともよ 委員
どのくらいの頻度で
イベントを開催してもらいたいなどの希望はあるか。
◎齊藤
eスポーツ・新
コンテンツ創出課長
具体的な数値は、今後、その状況を見ながら最善の方法を検討してまいりたい。
◆あべともよ 委員
周知して数多く開催してもらいたい。
時期によっては
利用希望が重なることも予想されるが、どのように対応する予定か。
◎齊藤
eスポーツ・新
コンテンツ創出課長
単にゲーム機を貸し出すという制度ではなく、
イベント開催の支援であるため、
イベントの主催者から前もって相談する中で調整が可能と考えている。
相談利用希望が重なることがあるようならば、取扱いについて検証していきたい。
◆あべともよ 委員
U19
eスポーツ選手権2022について、有観客での大会開催に向けた準備はどうか。
◎齊藤
eスポーツ・新
コンテンツ創出課長
決勝当日は、
プロ選手等との
エキシビションマッチなど、来場者に楽しんでもらえるような企画を実施するために、現在調整を行っているところである。また、
eスポーツ関連の
ブース出店や
キッチンカーの配置も行い、来場者に会場の雰囲気を楽しんでもらえるよう準備をしている。
◆あべともよ 委員
大会を誘致することの真価が問われる。開催により県内の
経済効果を生み出すことに繋がるということも含めて、大事な大会になると思う。ぜひ良い効果が出るよう期待したい。
会場内では多くの来場者が自身の端末で応援している選手の画像を見ると思うが、同時視聴すると視聴困難となる可能性がある。観客席でもストレスなく
持ち込み機器が通信できるようにするなど、その対応はどうか。
◎齊藤
eスポーツ・新
コンテンツ創出課長
来場者には会場内の
大型スクリーンで配信動画を御覧いただけるように準備している。なお、会場の
Gメッセ群馬では、
通信環境が整っていると聞いている。今後も、心配のないように調整していきたい。
◆あべともよ 委員
インフラ整備ということになるが、この大会に限らず今後も
イベントは開催されるので、
Gメッセ群馬に例えばローカル5Gを整備するなど、より良好な
通信環境を整備してもよいのではないか。
◎齊藤
eスポーツ・新
コンテンツ創出課長
Gメッセ群馬を所管する所属に伝えたい。
◆あべともよ 委員
eスポーツや
デジタルを群馬県の魅力の一つとして発信していくには、投資として必要かと思う。ぜひ検討を進めていただきたい。
◆
岸善一郎 委員
世界遺産「
富岡製糸場と
絹産業遺産群」について
富岡製糸場、
田島弥平旧宅、高山社跡、
荒船風穴と4つで
世界遺産だが、最近は
富岡製糸場以外が(
メディアに)取り上げられることが少ないと感じるがどうか。
◎井上
文化振興課歴史文化遺産室長
新型コロナウイルスの影響で
来訪者数は減少傾向にあったが、令和4年度上半期は前年比186%と回復傾向となっている。ただし、コロナ前の水準までは戻っていない。本年は、
富岡製糸場の開場 150周年、
田島弥平の生誕200年となり、両市とも多彩な事業を展開している。県としても
県立世界遺産センター(セカイト)で
周遊企画等を実施している。
また、令和3年度に実施した
来訪者アンケートの結果からも、
富岡製糸場と他の3資産の知名度には開きがある。県としては4資産で一つと考えており、
富岡製糸場から他の資産に回ってもらえるような周遊の取組を、セカイトを中心に進めており、引き続き取り組んでいきたい。
◆
岸善一郎 委員
4資産を1日で回ることは不可能であり、周遊する場合は別の関連施設と組み合わせたプランが考えられるがどうか。
◎井上
文化振興課歴史文化遺産室長
県としては、各資産を訪れる人が
ストーリー性を感じる
周遊コースの設定を考えていきたい。本年9月には、
日本遺産「かかあ天下−
ぐんまの絹物語−」に関連して、将来的な
インバウンド需要回復を見越して、外国人を含む
旅行エージェントを対象に絹遺産と温泉地を絡めた
モニターツアーを実施したところである。今後とも周遊を促進する取組を継続していきたい。
◆
岸善一郎 委員
田島弥平旧宅は蚕種製造、高山社は蚕の飼育、
富岡製糸場は製糸、
荒船風穴は蚕種貯蔵と特色があるので、
デジタルだけでなく、実際に蚕の飼育や製糸などの本物を見せられるとよい。
◆
酒井宏明 委員
自家用車への過度な依存から、
公共交通への転換を促すことは本当に重要なことで、自家用車がなくても安心して暮らせる
まちづくりは理想である。
交通弱者に優しいシステムを構築していく必要があると思う。今の住民の要求を本当にきめ細かく、反映するような形で行っていただきたい。
MaaS社会実装支援事業について、前橋市のマイタクのように
マイナンバーカードを登録しないと利用できないものでは逆に不便になってしまうという懸念があるが、県の考えはどうか。
◎松井
交通政策課長
市民割引など個々の施策については、実施する
自治体等の判断によるものである。
◆
酒井宏明 委員
各自治体の判断というが、県として
マイナンバーとは関係ないということをしっかり情報発信していただきたい。
◎松井
交通政策課長
MaaSの効果が上がる取組であれば連携し、
MaaSの普及を図っていきたい。
○星野寛 委員長
酒井委員は、県の所管事項についての質問にしていただきたい。
◆
酒井宏明 委員
マイナンバーカードがなくても不便があってはいけないというところをしっかりと踏まえていただきたい。
デジタル田園都市国家構想交付金の
マイナンバーカード交付率による要件について、山本知事が国に苦言を呈しているが、全くの同感である。交付金の趣旨にも反するため、もっと国に対して声を上げてほしい。
◆
水野俊雄 委員
群馬県
版図柄入りナンバープレートに係る
県民アンケートについて、どのような方法で投票を行うのか。
◎花崎
地域創生課長
ぐんま電子申請受付システムのほか、郵送やメール、ファックスでの投票も受け付けている。
◆
水野俊雄 委員
ワーケーションについて、県内における好事例はあるか。また、群馬県の優位性は何か。
◎中嶋
ぐんま暮らし・
外国人推進課長
まだ紹介できる事例はなく、今年度に開催した商談会を通じて好事例を作っていきたい。また、本県の売りは、豊かな自然や温泉があり、自然災害が少なく、安心して暮らせることである。
NTTの
本社機能移転など、企業に対しては東京から近いことも、大きな売りである。
◎新井
地域創生部長
補足すると、本県の売りは「温泉+
アクティビティ」であり、テレワークサイトでも紹介している。企業が行う
ワーケーションの形は、福利厚生や
チームビルディング、社員研修などがあるが、取組はこれからである。
個人レベルでは、様々な形で
ワーケーションとして本県を訪れてくれている。あえて県内での好事例を言うなら、みなかみ町においては積極的に
ワーケーションに取り組んでいる。
◆
水野俊雄 委員
「温泉+
アクティビティ」、非常にわかりやすいキーワードにもなると思うので、ぜひ我々もPRに努めていきたい。また、会社側に対する働きかけとして一つ紹介したい。北軽井沢の「きたもっく」は非常に面白い。キャンプサイトを経営されており、一部上場の企業さんたちが、こぞって来られて、たき火を囲んでミーティングするというようなことを売りにしている。
たき火効果というのが非常にあるようで、体験してみたいと思った。ぜひとも群馬の良いところをどんどん発信していただきたい。
Gunma Retreat Marche(グンマ・
リトリート・マルシェ)について、参加者の人数と、首都圏の方が多かったのか群馬県の方が多かったのか傾向を伺いたい。また、実施効果についてはどうか。
◎福島
ぐんまブランド推進課長
川原湯温泉会場の参加者については、ヨガの
有料クラスが定員の71%、
無料クラスも含めた全体で見ると定員の73%となった。
草津温泉会場の参加者については、ヨガの
有料クラスが定員の69%、
無料クラスも含めた全体で見ると定員の76%となった。
属性については、性別、居住地、年代については、受託者が現在、取りまとめており、1か月を目安に結果を受けることになっている。女性が多かった印象はある。
また、YouTubeなどの
メディア配信を行ったことや、新聞、テレビ等、多数の
メディアに掲載されたこともあり、本県の
リトリートのイメージについて発信でき、一定の効果があったと考えている。
◆
水野俊雄 委員
人数について聞きたい。取りまとめを待ちたいとは思うが。
◎福島
ぐんまブランド推進課長
人数について改めて報告する。川原湯会場は、食のマルシェ600名、ヨガは135名定員に対し99名、
草津温泉会場は、食のマルシェ560名、ヨガは710名定員に対し537名であった。
また、SNS等で開催情報を発信し、本県
リトリートのイメージをPRできたと考える。
◆
水野俊雄 委員
全体のコーディネートによってその
イベント自体のブランドが作られる。ヨガインストラクターにも魅力を感じてもらい、ヨガ
リトリートが定着するよう進めて欲しい。
次に、
MaaS社会実装支援事業について、
マイナンバーカードの普及率により
デジタル田園都市国家構想推進交付金の活用ができない懸念があるが、事業への影響はどうか。
また、県として、
デジタル田園都市国家構想交付金の申請要件ともなっている
マイナンバーカード交付率を引き上げる取組が必要と考えるがどうか。
◎松井
交通政策課長
来年度以降の懸念はあるが、今年度の事業については交付決定済みであり、影響はないと考えている。
◎古仙
戦略企画課長
デジタル田園都市国家構想推進交付金については、令和5年度の予算から、地方創生推進交付金、地方創生拠点整備交付金と統合される方向で検討されている。その統合後の交付金では、地方公共団体の
マイナンバーカード交付率によって、申請ができなかったり、審査の際に勘案されたりといった要件が検討されているため、県でも関係課で連携して交付率を引き上げていきたい。
ただし、この要件では全国の7割の地方公共団体に不利なものとなるため、他の団体の状況も見ながら、県としての対応を検討しているところである。
◆
水野俊雄 委員
平均値以下のところは必ず出るわけなので、申請ができなくなるところが出てくるという意味ではかなり高いハードルだなと思う。とはいえ、全国で先進的な
デジタル県にしようとしている本県としては、その取得率はやはり引き上げていくべき。本県の
マイナンバーカードの取得率向上について、市町村任せにせずに県でも進めて欲しいと考えるがどうか。
◎田中
デジタルトランスフォーメーション戦略課長
マイナンバーカードの制度そのものについては利点があると思われることから、本県としても普及の向上に努めるものと理解している。
◆神田和生 副委員長
Gunma Retreat Marche(グンマ・
リトリート・マルシェ)に関して、
イベント開催情報等については、地元県議や本委員会委員には事前に知らせてほしかったがどうか。
◎福島
ぐんまブランド推進課長
今回、配慮が足りなかったことについては申し訳なく思う。本
イベントについては色々と反省点がある。結果を検証し、今後の取組に生かしてまいりたい。
○星野寛 委員長
ぜひしっかりと情報提供をお願いしたい。情報提供のあり方について、どのように考えるか。
◎新井
地域創生部長
情報提供・情報共有は大事であり、多くの方に知っていただくようにするだけでなく、SNS等の活用により、情報発信したくなるような工夫ができるよう努めていきたい。
○星野寛 委員長
以上で質疑を終了いたします。
△散会
○星野寛 委員長
以上をもちまして、本委員会で審議すべき案件は終了いたしました。
これにて散会いたします。
(午前11時38分散会)
委員会記録署名委員
地域活性化・
魅力発信に関する
特別委員会
委員長 星野 寛...