群馬県議会 2022-03-08
令和 4年 第1回 定例会−03月08日-06号
1 令和3年度群馬県
一般会計補正予算(第17号)中
本 文
諮問第1号
退職手当支給制限処分に対する
審査請求に関する諮問について
意見
本諮問に係る
審査請求については、これを棄却すべきである。
【以上、
全会一致可決・承認・決定】
──────────────────────────
○
井田泉 議長 脱炭素社会・新エネルギーに関する特別
委員会中沢丈一
委員長御登壇願います。
(脱炭素社会・新エネルギーに関する特別
委員会 中沢丈一
委員長 登壇 拍手)
◎脱炭素社会・新エネルギーに関する特別
委員会(中沢丈一
委員長) 脱炭素社会・新エネルギーに関する特別
委員会委員長の中沢です。脱炭素社会・新エネルギーに関する特別
委員会に付託された第69
号議案「2050年に向けた『
ぐんま5つのゼロ宣言』
実現条例」の
審査経過と結果について御報告申し上げます。
本
委員会は、「
ぐんま5つのゼロ宣言」に関すること、SDGs17ゴールのうち、ゴール7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」、ゴール13「気候変動に具体的な対策を」、ゴール15「陸の豊かさも守ろう」に関すること、脱炭素社会づくりに関することについて、一体的、横断的、集中的に審査を行うことを目的として、昨年5月に設置されました。
委員会では、これらの付議事件に関し議論を行うとともに、今
定例会で提案された付託議案についても、素案の段階から活発な議論が行われてまいりました。以下、その主な内容について申し上げます。
まず、第3回前期
定例会では、執行部から条例案の骨子が示され、送配電や蓄電池の課題対応を条例に盛り込むことについて、充電ステーションや水素ステーションの整備を条例に規定する必要性について、再生可能エネルギー設備の設置を義務づける建築物の年間新築件数及び設置に係る支援策について、関係機関や
事業者等からの意見聴取の状況及び県民への周知・広報の方法についてなどの質疑が行われるとともに、条例の制定に当たっては、県民や
事業者等の理解を得ると同時に、再生可能エネルギーの普及拡大に向け、送配電網の増強に取り組むよう要望されました。
また、令和4年1月31日に開催いたしました閉会中審査においては、執行部から条例案の概要が示され、再生可能エネルギー設備の導入義務規定に対する負担軽減のための支援制度について、
事業者への周知方法について、電動車の充電設備の整備について、電動自転車の分類について、温室効果ガス排出量削減の進捗管理の方法についてなどの質疑が行われるとともに、条例名及び条例前文について、群馬県らしさを打ち出したものとなるよう要望されました。
今
定例会では、議案として条例案が示され、3月4日開催の
委員会においては、再生可能エネルギー設備の設置を義務づける企業等への支援策について、県の考えが質されるとともに、負担軽減のため、今後より一層支援策を検討するよう要望されました。
そして、同日付の
委員会において、これまでの審査を踏まえ、第69
号議案を採決した結果、
全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、申し上げて
委員長報告といたします。(拍手)
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脱炭素社会・新エネルギーに関する特別
委員会議案審査報告書
(事 件 議 案)
第69
号議案 二千五十年に向けた「
ぐんま5つのゼロ宣言」
実現条例
【
全会一致可決】
──────────────────────────
○
井田泉 議長 以上で
委員長報告は終了いたしました。
● 討 論
○
井田泉 議長 これより討論に入ります。
通告がありますので、発言を許します。
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本 日 の 発 言 通 告
┌───────┬────────────────────────────────┐
│氏名 │発言通告内容 │
│(所属会派) │ │
├───────┼────────────────────────────────┤
│伊 藤 祐 司│議第55
号議案、第70
号議案、第71
号議案の
委員長報告に対する反対討論│
│(日本共産党)│ │
├───────┼────────────────────────────────┤
│川野辺 達 也│各議案の
委員長報告に対する賛成討論 │
│(自由民主党)│ │
└───────┴────────────────────────────────┘
──────────────────────────
○
井田泉 議長
委員長報告に対する反対討論者
伊藤祐司議員御登壇願います。
(
伊藤祐司議員 登壇 拍手)
◆
伊藤祐司 議員 日本共産党の
伊藤祐司です。通告した3つの議案に反対する立場で討論いたします。
第55号「令和3年度
補正予算」ですが、反対理由は1つだけ、新たな
GoToトラベル事業に異議があります。予算の受皿だけつくってほしいと国に言われて計上したものだそうですけれども、会派で慎重に検討をいたしました。
GoToトラベルは、この間、3度実施されましたが、いずれも失敗に終わっています。実施時期を誤り、感染を拡大させて中断に追い込まれています。
愛郷ぐんまプロジェクトも、1回目は成功しましたが、2回目は中止を余儀なくされました。この種の人流を増やしてしまう施策がいかに難しいかを浮き彫りにしています。オミクロン株の感染力から考えて、それこそ県内の感染が1桁になるくらいにならなければ実施できないのではないでしょうか。
コロナ第6波の感染はピークを過ぎたと言われても、感染者数は高止まりしています。群馬県もまん延防止措置を延長せざるを得ませんでした。オミクロン株が変異種のBA.2に置き換わり始め、感染が再拡大し始めた県も出ています。より慎重な対応が必要です。そう考えれば、かなり長期にわたってGoToは実施できない可能性があります。特効薬ができて、ウィズコロナという状況になるまでは無理かもしれません。
ましてGoToトラベルは、窓口が大手旅行業者となるため、中小の旅館には届きにくかったり、制度の粗さを利用した不正が横行したり、また病院や保育園の職員など、感染すると影響の大きいエッセンシャルワーカーや、アレルギー体質などでワクチンが打てない人たちには、利用する気にならないという本質的な欠陥を持っています。今、観光業を救うとすれば、売上減に応じた給付こそ求められているのではないでしょうか。
今回の予算は100億円を超えるにもかかわらず、国庫補助制度が未確定なため、事業内容の検討すらされていないものです。政府は、この大型予算を給付型の施策にも使えるようにするとは一言も言っていません、名称がGoToトラベルと書かれているわけですから。コロナ禍での経済対策のあり方を根本から問い直す意味でも、あえて反対をいたします。
70号、71号は、特養ホームや
指定介護老人福祉施設などの10人を超えるユニットの数を半分以下としていた制限を取り払うものです。これは、かなりの
事業者が赤字経営に陥っている問題を、
利用者の定員基準の緩和だけに求めるやり方です。今でさえ、夜になれば、1ユニットを1人の職員が見なければならないような過酷な勤務状況に拍車をかけるつもりでしょうか。同意できません。経営悪化、人手不足の原因は基本報酬額の低さにあり、国の責任で、介護報酬と労働条件等の処遇改善を求めることこそ唯一の解決の道です。
以上で討論を終わります。(拍手)
○
井田泉 議長
委員長報告に対する賛成討論者
川野辺達也議員御登壇願います。
(
川野辺達也議員 登壇 拍手)
◆
川野辺達也 議員 おはようございます。自由民主党、
川野辺達也でございます。
新型コロナオミクロン株対策におきましては、山本知事をはじめ、県の職員の皆様には、一日も早い収束に向けて多大な御尽力をいただいていますことに感謝いたします。また県民の皆様におかれましては、
まん延防止等重点措置延長により大変御不便をおかけいたしますけれども、引き続きの御協力のほどをよろしくお願い申し上げます。
それでは、会派を代表いたしまして、各議案につきまして、
委員長報告に賛成の立場から討論を行います。
まず初めに、第55
号議案「令和3年度群馬県
一般会計補正予算(第18号)」、国補正関連分、生活福祉資金の特例貸付でありますが、新型コロナ感染拡大の影響による休業などにより、一時的に資金が必要な県民に対し、無利子貸付けの原資などを県社会福祉協議会へ補助しようとするものであり、賛成をいたします。
続きまして、都道府県版新たな
GoToトラベル事業についてですが、現在、新型コロナの感染者数は徐々に減少しておりますが、依然として感染収束が見通せない状況にあります。このような中、収束した際の迅速な経済対策に向けて、国で検討されている都道府県版新たな
GoToトラベル事業を実施しようとするものであり、賛成するものであります。
財政調整基金につきましては、財源不足に対応するため、107億円の取崩しを当初予定しておりましたが、県税や地方譲与税などの増額に伴い、取崩しを中止するとともに、新たに143億円を積み立てるというもので、結果、残高が456億円まで戻されることで、財政健全化がある程度進む点においても評価をいたします。
第69
号議案「2050年に向けた『
ぐんま5つのゼロ宣言』の
実現条例」についてでありますが、この条例を制定することは、県行政の方向性を示すとともに、施策の継続性、予見可能性を高めて取組を加速させるということを狙いとしております。災害に強く持続可能な社会の構築に向け、1、自然災害による死者ゼロ、2、温室効果ガス排出量ゼロ、3、災害時の停電ゼロ、4、プラスチックごみゼロ、5、食品ロスゼロを達成するための努力規定のほか、再生可能エネルギー設備などの設置など義務規定を定めるものであり、賛成をいたします。
第70
号議案「群馬県
特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例」及び第71
号議案「群馬県
指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例」は、国の
特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準などの一部改正に伴い、運用通知が改正されることから、所要の改正を行うものであります。
本改正によって、1ユニット当たりの職員が増えることによるスケールメリットもあり、業務協力体制や緊急対応などの向上に加え、研修機会の確保や休暇の取得しやすさも見込めるものと考えます。生産年齢人口の減少が続く中、介護施設においても人材確保に困難さを抱えております。ユニット型施設の人材確保や職員定着を目指す観点からも必要な改正であります。施設運営に当たり、柔軟な人員配置を可能とするための基準改正であり、賛成をいたします。
令和3年度も残り僅かとなりました。引き続き山積している課題に取り組んでいただき、さらなる県民の皆様の幸福度が向上しますようお願い申し上げまして、賛成討論といたします。ありがとうございました。(拍手)
○
井田泉 議長 以上で討論を終結いたします。
● 採 決
○
井田泉 議長 これより採決いたします。
まず、第55号、第70号及び第71号の各議案について採決いたします。
これを
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○
井田泉 議長 起立多数であります。よって、各議案は
委員長報告のとおり可決いたしました。
次に、ただいま採決いたしました各議案を除く上程中の令和3年度関係の各議案につきましては、いずれも
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○
井田泉 議長 起立全員であります。よって、各議案は
委員長報告のとおり可決、承認及び決定いたしました。
●
発議案の付議
○
井田泉 議長
△日程第2、議第1号の
発議案を議題といたします。
発議案は、あらかじめお手元に配付しておきました。
──────────────────────────
議第1
号議案 ロシアによるウクライナ侵攻に抗議する決議
上記の議案を別紙のとおり、会議規則第14条第1項の規定により提出します。
令和4年3月4日
群馬県議会議長 井 田 泉 様
群馬県議会議員 安孫子 哲
中 沢 丈 一
星 野 寛
星 名 建 市
後 藤 克 己
中 島 篤
萩 原 渉
あ べ ともよ
金 井 康 夫
川野辺 達 也
泉 沢 信 哉
議第1
号議案
ロシアによるウクライナ侵攻に抗議する決議
去る2月24日、ロシアはウクライナへの侵攻を開始し、首都キエフを攻撃するなど、ウクライナ全土への軍事攻撃を行っている。このことは、国際社会ひいては我が国の平和と安全を脅かし、明らかに国連憲章に違反する暴挙である。
このような軍事力を背景とした一方的な侵攻は、国際秩序の根幹を揺るがすものであり断じて容認することができない。よって、群馬県議会は、ロシア軍による攻撃やウクライナの主権侵害に強く抗議するとともに、ロシア政府に対し即時の攻撃停止と完全撤退を強く求めるものである。
また、政府においては、ウクライナ在留邦人の安全確保及び我が国への影響対策に万全を尽くすとともに、国際社会と緊密に連携し、制裁措置を含む迅速かつ厳格な対応を行い、ウクライナの平和を取り戻すことを強く要請する。
以上、決議する。
令和4年3月8日
群 馬 県 議 会
──────────────────────────
● 提案説明及び
委員会付託の省略
○
井田泉 議長 お諮りいたします。
ただいま議題といたしました議第1号の
発議案につきましては、会議規則第38条第3項の規定により、提出者の説明及び
委員会付託を省略いたしたいと存じますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
井田泉 議長 異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
● 採 決
○
井田泉 議長 直ちに採決いたします。
議第1号の
発議案について、原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○
井田泉 議長 起立全員であります。よって、本
発議案は原案のとおり可決いたしました。
● 条項、字句、数字、その他の整理
○
井田泉 議長 お諮りいたします。
ただいま可決されました議第1号の
発議案について、その条項、字句、数字、その他の整理を要するものにつきましては、その整理を議長に委任されたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
井田泉 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
●
追加議案の上程
○
井田泉 議長
△日程第3、第85
号議案を議題といたします。
議案はあらかじめお手元に配付しておきました。
● 提 案 説 明
○
井田泉 議長 知事から提案理由の説明を求めます。
(
山本一太知事 登壇)
◎
山本一太 知事 本日追加提出いたしました議案について御説明を申し上げます。
追加提出議案は、
教育長の選任についてです。
これは、現在、
教育長であります渡辺郁美氏の任期が3月31日をもって満了となりますので、再任しようとするものです。
なお本件は、事案の性質上、早急に御議決いただきますようお願いを申し上げます。
○
井田泉 議長 知事の提案説明は終わりました。
●
委員会付託の省略
○
井田泉 議長 お諮りいたします。
ただいま議題となっております第85
号議案につきましては、会議規則第38条第3項の規定により、
委員会付託を省略いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
井田泉 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
● 採 決
○
井田泉 議長 直ちに採決いたします。
第85
号議案について、原案に同意することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○
井田泉 議長 起立全員であります。よって、議第85
号議案は原案に同意することに決定いたしました。
● 休会の議決
○
井田泉 議長 お諮りいたします。
明9日から11日及び14日から17日の7日間は、
委員会審査等のため、本会議を休会にいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
井田泉 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
以上をもって本日の日程は終了いたしました。
次の本会議は、18日午前10時から再開いたします。
● 散 会
○
井田泉 議長 本日はこれにて散会いたします。
午前10時36分散会...