群馬県議会 2020-12-10
令和 2年第3回定例会外国人との共生・共創に関する特別委員会-12月10日-01号
◎
太田 義務教育課次長
夜間中学の在り方というのは様々である。今回の調査で明らかになった
外国人県民のニーズ、
日本人県民のニーズを踏まえた上で、どのような夜間中学の在り方が望ましいか、本県にふさわしいかについて検討したいと考えている。その上で設置ありきではなく、まずどういうものが必要なのか、どのような方向性にしていくかについて検討し、
内容や場所等について検討を進めてまいりたいと考えている。
◆
八木田恭之 委員
理屈は分かるが、検討をどのくらいのスパンでやっていくのかについて、やはり目標としてあった方がいいのではないかと考える。
もう1点、今の
説明ではまずどういうものを作るのかを決め、その後に設置場所を決めるという順番になるかと思う。夜間中学の設置主体が
市町村になるのか、あるいは私学となるのか、あるいは県が設置するのかによって、場所的にも
内容的にも変わってくるのではないかと思うが、それについて考えはいかがか。
◎
太田 義務教育課次長
設置主体についても検討課題となるが、いずれの場合であっても県として必要な支援を考えている。
◆
八木田恭之 委員
資料によれば夜間中学のニーズが8%ぐらいで、10%まではいっていないような数字であるが、せっかく学びたいというニーズがあることなので、ぜひ早めに夜間中学の開設を実現していただきたい。
次に
外国籍の方への新型
コロナ関連
情報の提供及び
発信についてであるが、学校に特化して、どんな
状況であったかを伺いたい。
◎
太田 義務教育課次長
新型コロナウイルス感染症に対する
外国人児童
生徒への
情報発信について、基本的に学校における
情報発信については、特定の児童
生徒に向けて行うのではなく、全児童
生徒に向けて
発信することが原則であると認識している。
その中で、特に
日本語能力が十分と言えない児童
生徒が多く在籍している
市町村立の学校では、
外国人児童
生徒だけでなく全児童に対して、県が作成したやさしい
日本語や
多言語の
資料を配付し、保護者に対して
周知を行っている。
あわせて、特に
外国籍の多い
市町村では、独自で通知や動画を作成し、必要な
感染予防
対策の
情報周知に努めていると聞いている。
学校の
対策としては、特に
外国人向けに通知することで差別が起こることはよくないと考えており、すべての児童
生徒に対して、
コロナの危険性や
感染リスクについて
説明することとあわせて、
感染による偏見や差別、誹謗中傷が起こらないような
指導を行っている。
◆
八木田恭之 委員
知事が記者会見で、9月中旬頃から東毛
地域で
外国籍の方の
感染が増えたということを発表したことがかなりインパクトがあったかと思う。私の聞いたところでは、
生徒の保護者から学校あてに、
外国籍の子供を登校させるなというような話もあったそうである。
これも一種の差別という見方ができるかと思うが、すべての児童
生徒に向けて
指導を行っているとの話であったが、これについては何か
対応しているか。
◎
太田 義務教育課次長
今回の
コロナ感染症については、それが原因でいじめなどが起きないように、というのは文部科学省も重視しており、様々な通知も出ているところである。それらの通知を県から発出するともに、
市町村ではスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーがいるので、必要に応じてそういった専門機関へ
相談するとともに、いじめや差別が起きないようにする
指導が重要と考えている。
◆
八木田恭之 委員
情報の収集と、必要な
対策をとっていただけるようにお願いしたい。
○
久保田順一郎 委員長
ほかの方、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
以上で、質疑を終了いたします。
△閉会中継続審査(調査)特定事件の決定
○
久保田順一郎 委員長
次に
委員会が閉会中審査または調査する案件については、お手元に配付してある案のとおりでよろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
御異議ございませんので、さよう決定いたします。
△その他
○
久保田順一郎 委員長
次に、次第の「その他」でありますが、
特別委員会は、県政の特に重要な特定事件を審査するために設置され、1年程度を目安に、議会としての意見・提案をまとめること、とされております。
そこで、本
委員会としては提言を取りまとめたいと考えております。
散会後に、
委員の皆様にお残りいただき、
意見交換をしたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。
その他、何かございますでしょうか。
(「なし」の声あり)
△散会
○
久保田順一郎 委員長
それでは以上をもって、本
委員会で審議すべき案件はすべて終了いたしました。
これをもって散会いたします。
(午前11時15分散会)
委員会記録署名
委員
外国人との
共生・共創に関する
特別委員会
委員長 久保田 順一郎...