群馬県議会 2020-12-08
令和 2年第3回定例会環境農林常任委員会(農政部関係)−12月08日-01号
技術支援課長 藤井俊弘
普及指導室長 倉本高帆
生産環境室長 平井光浩
鳥獣被害対策支援センター所長 船戸 弘
△再開
○
泉沢信哉 委員長
ただいまから、
環境農林常任委員会を再開します。
これより、お手元に配付の次第により、
農政部関係の審査を行います。
△
委員長あいさつ
○
泉沢信哉 委員長
(
委員長あいさつ)
△
付託議案の説明
○
泉沢信哉 委員長
それでは、本委員会に付託された議案について、説明をお願いします。
◎横室
農政部長
(第144号議案「令和2年度群馬県
一般会計補正予算(第8号)」、第155号議案「群馬県
畜産関係手数料条例の一部を改正する条例」、第161号議案「
指定管理者の指定について」及び第162号議案「
指定管理者の指定の期間の変更について」について、議案書及び資料1から資料3により説明した。)
○
泉沢信哉 委員長
以上で
付託議案の説明は終わりました。
△
付託議案の質疑
○
泉沢信哉 委員長
これより、
付託議案の質疑を行います。
なお、
所管事項に関わる質疑は、
付託議案の質疑が終了した後に行いますのでご了承願います。
委員の質疑及び執行部の答弁におかれましては、簡潔明瞭にお願いします。
質問のある方はいますか。
(「なし」の声あり。)
○
泉沢信哉 委員長
以上で
付託議案の質疑は終了といたします。
△
所管事項の説明
○
泉沢信哉 委員長
次に、
所管事項に係る配付資料ついて説明をお願いします。
◎倉澤 農政部副部長
(「群馬県
農業農村振興計画」について、資料4、資料5及び別冊1により説明した。)
◎砂長
家畜防疫対策室長
(「
豚熱対応について」について、資料6及び資料7により説明した。)
○
泉沢信哉 委員長
以上で説明は終了しました。
なお、
基本計画の議決等に関する条例に基づく計画について、ただいま説明のありました「群馬県
農業農村振興計画」は最
上位計画となり、来年の第1回定例会での議決対象となりますので、ご承知おき願います。
△
所管事項の質疑
○
泉沢信哉 委員長
これより、
所管事項の質疑を行います。
こちらは通告制となりますので、ご注意願います。
ただし、配付資料に関する質疑は通告なく行えますので、希望する委員は適宜、挙手願います。
なお、委員の質疑及び執行部の答弁におかれましては、簡潔明瞭にお願いいたします。
◆
大林裕子 委員
農産物や果樹に大きな被害を与えている有害獣の殺処分について、市町村や
農業生産組合などから檻を借りて捕獲した害獣の殺処分を実施しているが、現状について伺いたい。
◎船戸
鳥獣対策支援センター所長
動物を殺処分する場合は、「
動物愛護法」や「動物の殺
処分方法に関する指針」において、できる限り苦痛を与えない方法によって殺処分するよう努めることとされており、捕獲した有害獣についても同様である。
殺処分にあたっては、鳥獣の生命の尊厳性を尊重するほか、
捕獲従事者の
心理的負担の軽減や安全面も考慮する必要がある。
このため、
二酸化炭素を使用した
ハクビシン等中型動物向けの殺
処分器具や
捕獲動物全般に活用できる
電気止め刺し器の導入について、国の交付金や県単事業で経費を支援し、
有害鳥獣の捕獲を推進している。
また、これらの器具を使用した殺
処分方法を普及するため、昨年度は、
電気止め刺し器の
現地研修会を県内3か所で開催したほか、今年度は、
二酸化炭素を使用した殺
処分方法の研修会を開催してきたところである。
鳥獣害の軽減に向けた捕獲を推進するためには、県、
関係機関、市町村、
猟友会等が連携し、
各種研修会等を通じて、今後とも適正な殺処分の実施に向けた
啓発指導に努めて参りたい。
◆
大林裕子 委員
二酸化炭素の殺
処分器具や
電気止め刺し器の導入について経費を支援し、
現地研修会も実施しているとのことだが、自治体によっては徹底されていない。
経費が掛からない方法で殺処分をしているところも現実にある。
愛護団体から、苦しまずに最後を迎える殺処分の浸透をお願いされた。
害獣といえど大切な命なので、苦しみなく最後を迎えるよう啓発をお願いしたい。
◆
今泉健司 委員
カワウの被害の現状と対策について伺いたい。
地元の大間々町の高津戸にカワウの
コロニーがあり、
漁業被害を受けている。
先月、地元のフィッシングカルチャースクールに参加した。水生生物の生態や環境問題について学んだが、内
水面漁業者や市の担当者からカワウの被害について県に要望があった。
最近の県内におけるカワウの
コロニーと個体数について伺いたい。
◎船戸
鳥獣被害対策支援センター所長
県内では、夜間にカワウが休息するねぐら10か所が確認されている。
繁殖を集団で行う
コロニーについては、4か所が確認されている。
県では、これらの14か所のうち、現在、使用されているねぐら及び
コロニー11か所の
生息状況調査を7月、12月、3月の年3回実施しており、
令和元年度の
年平均個体数は811羽であった。
平成25年度の1,154羽をピークにやや減少傾向となっている。
◆
今泉健司 委員
11か所の
生息状況調査結果を
県ホームページで確認したが、増減を繰り返しながら推移している。
漁業関係者から、内
水面漁業被害が深刻で、魚を放流したと同時にカワウに食べられることから、最優先で取り組まなければならない問題であると聞いた。
生態系への影響や
経済的損失もあり、放流した魚が目の前でカワウに食べられることは惨劇で
精神的苦痛でもある。
昨年度の被害額について伺いたい。
◎土屋
蚕糸園芸課長
県では、漁場でのカワウの
被害状況を把握するため、
県漁業協同組合連合会に委託して、7月、9月、12月に県内30か所の河川、湖沼で調査を実施し、
年間平均で446羽のカワウの飛来を確認している。
カワウが1日当たりに捕食する量は500グラムであり、魚種ごとの捕食割合から被害額を算定すると、
令和元年度の被害量は97トン、被害額が9,200万円という試算が出ている。
この被害額は、ピークであった平成27年の被害量197トン、被害額1億8,800万円と比較すると、数字上では半減している。
各漁協が現場で苦労しており、被害の減少が実感できないことや魚を放流して管理する作業が減っていないことは承知している。
今後も、
漁業協同組合と
情報収集や連携を図りながら、引き続き、対策に努めて参りたい。
◆
今泉健司 委員
被害額のピーク1億8,800万円と比較すれば半減であるが、1億円近い金額の被害が発生しており、現場の組合員から見れば、半減してよかったという数字ではない。
組合員と
情報収集や連携を図りながら、改善に向けて取り組んでいただきたい。
続いて、本県は、カワウの
適正管理計画を推進しているが現実と乖離がある。
カワウの生息数が少なくなっていることは承知しているが、現実の数字が計画と乖離している。
カワウの
適正管理計画の現状について伺いたい。
◎船戸
鳥獣対策支援センター所長
群馬県
カワウ適正管理計画は、内
水面漁業被害の軽減により、人とカワウの軋轢解消を図ることを目的にしている。現在は、第二期で
令和元年から5か年の計画である。
漁業被害軽減のためには、
河川等被害地における
防除対策のほか、カワウの個体数の削減が求められている。
このため、この計画では、
年平均個体数を平成24年度水準の960羽から国が示した「
カワウ被害対策強化の考え」に準じて、10年後の令和4年までに480羽まで半減させることとしている。
令和元年度の
年平均個体数は811羽まで減少したが、目標である令和4年度の480羽には到達していない。
◆
本郷高明 委員
殺処分等の
防疫措置の対応を検証するための
アンケートを実施し、2,558人の動員者のうち、721件の意見を取りまとめたが、
アンケートの実施方法は郵送か。
また、
アンケート項目について、
自由記述式であったのか伺いたい。
◎砂長
家畜防疫対策室長
県関係の動員者については、
総務事務システムで
アンケート調査を実施し、自由記載で様々な意見を集約した。
また、
関係団体は聞き取りによるほか、団体によっては自由形式で問題点の回答を頂いた。
◆
本郷高明 委員
アンケートを実施して次につなげることは良いことであるが、
アンケート数は動員者すべてに近い方が様々な検証ができる。
防疫作業に携わった当事者である
畜産関係者は、断腸の思いでいたたまれないと思う。
殺処分に普段から慣れている人はいいが、
コロナ禍の気持ちが沈んでいる中で、
アンケートに協力できない人もいたのではないか。
防疫措置に携わった人たちの
ストレス対策は、農政部だけでなく
健康福祉部とも連携を図らなければならない。
ストレス対策に関する記載がなかったので、検討をお願いしたい。
◎関口
農政課長
防疫措置の課題や問題点のほか、
防疫業務終了後に健康状態のフォローを実施した。
県職員を対象として、
防疫業務従事者695人に確認したところ、9割を超える方から特に問題がないと回答があり、不調であると回答したのは、56人、約8%であった。
不調であると回答した方については、県の産業医や保健師が相談を受け、その結果、健康障害が認められる者はいなかった。
◆
本郷高明 委員
健康面での異常がなくてよかったが、業務に差し支えないように
ストレスチェックなどを実施していただきたい。
○
泉沢信哉 委員長
以上で、
所管事項の質疑は終了いたしました。
△
付託議案の討論・採決
○
泉沢信哉 委員長
これより
付託議案の採決に入ります。
議案の採決に先立ち討論される委員は挙手をお願いします。
(「なし」の声あり。)
○
泉沢信哉 委員長
討論がありませんので、本委員会に付託された議案のうち
農政部関係の議案について採決いたします。
はじめに、第144号議案について、これを原案のとおり可決することに賛成の委員は挙手を願います。
(
挙手全員)
○
泉沢信哉 委員長
挙手全員であります。
よって、第144号議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第155号議案について、これを原案のとおり可決することに賛成の委員は挙手を願います。
(
挙手全員)
○
泉沢信哉 委員長
挙手全員であります。
よって、第155号議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第161号議案について、これを原案のとおり可決することに賛成の委員は挙手を願います。
(
挙手全員)
○
泉沢信哉 委員長
挙手全員であります。
よって、第161号議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。
次に、第162号議案について、これを原案のとおり可決することに賛成の委員は挙手を願います。
(
挙手全員)
○
泉沢信哉 委員長
挙手全員であります。
よって、第162号議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。
△請願の審査
○
泉沢信哉 委員長
次に、請願の審査に入ります。
本委員会に付託された請願のうち、
農政部関係の請願は、継続1件であります。
それでは、第12号について、執行部から説明願います。
◎平井
生産環境室長
(第12号「
利根沼田地域の総合開発についての請願<1項>」について説明した。)
○
泉沢信哉 委員長
説明は終わりました。
第12号の取扱いについて、いかがいたしますか。
(「
趣旨採択」の声あり。)
○
泉沢信哉 委員長
それでは、挙手により賛否を問います。
趣旨採択に賛成の委員は挙手願います。
(
挙手全員)
○
泉沢信哉 委員長
挙手全員であります。
よって、
趣旨採択と決定いたします。
以上で請願の審査は終了しました。
△閉会中継続審査(調査)特定事件の決定
○
泉沢信哉 委員長
次に委員会が閉会中審査又は調査する案件については、お手元に配付てある(案)のとおりとしてよろしいでしょうか。
(「はい」の声あり。)
○
泉沢信哉 委員長
さよう決定いたします。
△その他
○
泉沢信哉 委員長
委員長報告については、正副委員長にご一任願います。
○
泉沢信哉 委員長
次に、来月、1月の
月いち委員会についてですが、今回は当委員会にバスの優先権がないため、1月下旬に調査を実施したいと考えております。
日程・
調査先等については、正副委員長にご一任いただくことで、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり。)
○
泉沢信哉 委員長
さよう決定いたします。
最終的な内容については、別途、通知いたします。
△散会
○
泉沢信哉 委員長
以上で、
農政部関係の審査を終了いたします。
これにて散会いたします。
(午後2時15分終了)
委員会記録署名委員
環境農林常任委員会
委員長 泉沢 信哉...