群馬県議会 2020-03-06
令和 2年 第1回 定例会−03月06日-06号
令和 2年 第1回 定例会−03月06日-06号令和 2年 第1回 定例会
群馬県議会会議録 第6号
令和2年3月6日 出席議員 48人 欠席議員 1人 欠員 1人
中沢丈一 (出 席)
久保田順一郎(出 席)
星野 寛 (出 席) 岩井 均 (出 席)
狩野浩志 (出 席) 福重隆浩 (出 席)
橋爪洋介 (出 席) 星名建市 (出 席)
伊藤祐司 (出 席) 角倉邦良 (出 席)
井田 泉 (出 席) 水野俊雄 (出 席)
後藤克己 (出 席) 中島 篤 (欠 席)
萩原 渉 (出 席) あべともよ (出 席)
岸 善一郎 (出 席) 臂 泰雄 (出 席)
井下泰伸 (出 席) 酒井宏明 (出 席)
金井康夫 (出 席) 金子 渡 (出 席)
安孫子 哲 (出 席) 藥丸 潔 (出 席)
小川 晶 (出 席) 伊藤 清 (出 席)
大和 勲 (出 席)
川野辺達也 (出 席)
本郷高明 (出 席) 穂積昌信 (出 席)
井田泰彦 (出 席)
加賀谷富士子(出 席)
第62号議案 本文
第62号議案 第1表
歳入歳出予算補正のうち
1 歳 入
第 2 款 地方消費税清算金
第 3 款 地方譲与税
第 4 款 地方特例交付金
第 5 款 地方交付税
第 7 款 分担金及び負担金
第 8 款 使用料及び手数料
第 9 款 国庫支出金
第 10 款 財産収入
第 11 款 寄附金
第 12 款 繰入金
第 13 款 繰越金
第 14 款 諸収入
第 15 款 県債
第62号議案 第1表
歳入歳出予算補正のうち
2 歳 出 中
第 1 款 議会費
第 2 款 総務費
第 3 款 企画費
第 13 款 教育費中の
第 8 項 大学費
第 15 款 公債費
第 16 款 諸支出金
第62号議案 第2表
繰越明許費補正のうち
1 追 加 中
第 2 款 総務費
第62号議案 第3表 県債補正
【多数をもって可決】
第67号議案 令和元年度群馬県
公債管理特別会計補正予算(第1号)
(事 件 議 案)
承第1号 専決処分の承認についてのうち
1 令和元年度群馬県
一般会計補正予算(第8号)中
本文
【以上、
全会一致可決・承認】
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○狩野浩志 議長 以上で
常任委員長報告は終了いたしました。
● 討 論
○狩野浩志 議長 これより討論に入ります。
通告がありますので、発言を許します。
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本 日 の 発 言 通 告
┌───────┬─────────────────────────┐
│氏名 │発言通告内容 │
│(所属会派) │ │
├───────┼─────────────────────────┤
│伊 藤 祐 司│第62号議案の
委員長報告に対する反対討論 │
│(日本共産党)│ │
├───────┼─────────────────────────┤
│大 和 勲│令和元年度関係の各議案の
委員長報告に対する賛成討論│
│(自由民主党)│ │
└───────┴─────────────────────────┘
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○狩野浩志 議長
委員長報告に対する反対討論者伊藤祐司議員御登壇願います。
(伊藤祐司議員 登壇 拍手)
◆伊藤祐司 議員 日本共産党の伊藤祐司です。令和元年度補正予算案に対して反対の立場から討論をいたします。
討論に入る前に、急激に展開しているコロナウイルス問題について一言言わせていただきたい。群馬県は政府の一斉休校要請をいち早く受け入れました。知事は、その理由として、ブログの中で、新型コロナウイルス対策に関する行政の方針や政策を決定する際、最も重視すべきは専門家の知見だ、現時点でそれをフルに活用し、的確な判断を下せるのは政府だけと書きました。しかし、一斉休校は安倍総理が専門家の意見も聞かずに独断で決めたことだったではありませんか。このような理屈は、施策の是非についての科学的な判断を政府に丸投げする、地方自治体として極めて情けない態度だと言わざるを得ません。しかも、知事はブログで、知事就任以来、政府の協力を仰ぎ、力を借りてきた、今度はこちらが国の政策を後押しする番だ、我々は義理人情を重んじる上州人なのだとも書きました。このような施策を義理人情で決めないでいただきたい。もっと冷静で科学的な政策判断をされるよう強く求めます。
本題に入ります。補正予算の反対理由は、県庁舎32階フロア整備の1点です。山本知事は、情報の発信、IT技術の活用、イノベーションの推進など、やりたいことがたくさんあるのはわかります。しかし、県民の理解はほったらかしにして一人で突っ走り過ぎです。私たちも通常ならば、新しい知事が力を入れようという施策には、それがひど過ぎるものでなければあまり口を差し挟まないのですが、今回私たちが反対しなければ、県民からは知事の性急な施策に県議会全員がもろ手を挙げて賛成しているように見えてしまいます。なので、あえて反対討論いたします。
動画スタジオのときもそうでしたが、知事は物事を始めるのに形から入る嫌いがあります。イノベーションの推進も多彩な人々との交流も悪いことではないのですから、まずは今あるインフラで始めればいいではありませんか。県民の理解もそこから広がるのではないでしょうか。議会への説明を聞いても説得力がありません。先日の総務企画常任委員会では、32階整備について、企業の人に聞くと、密閉された会議室で考えていてもいいアイデアが出ない、このような非常に景色がいい開放的なところで考えることがポイントだと聞いていると説明があったそうです。すてきな子ども部屋じゃなきゃ勉強ができないと駄々をこねている子どものようです。良い場所でやるにこしたことはないけれど、そこが本質ではない。ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英さんは、お風呂の中でアイデアを思いついたと語っていたではありませんか。
イノベーション・ハブについても、女性3人でやっていた経理事務が1人でできるようになった場合、女性2人が空く、そうなると育児休暇が取りやすくなる、非常にワークライフバランスも取りやすくなるという効果が期待できるとか、32階のイノベーション・ハブで行政の課題をまず解決し、その手法を民間に活用する形で、県の産業界全体のワークライフバランス、女性の活躍推進、産業競争力の強化まで展開していく想定とか、人口減少対策の観点にもつながるとまで言っています。そんな風が吹けば桶屋がもうかるようなことを言われても、とても納得できるものではありません。
32階整備でもう一つ言っておきたいのが、スタジオで収録・放送する内容です。知事は一般質問の答弁で、月一で閣僚を呼んできて対談する旨のことを言いましたが、今、県民を苦しめているのは国の悪政ですよ。消費税増税、下がる年金、上がる国保税、そんな政府の閣僚と何の話をするのか。自民党の知事が自民党の閣僚と月一で対談する、政府の広報番組じゃないですか。知事個人のブログでならまだしも、県民の税金でやるべきことではない。釘を刺しておきたいと思います。
さて、知事は一般質問の答弁でも、政策決定はストーリーベースによるものではなく、科学的なデータに基づかなければならない旨を強調されています。夢のようなストーリーベースでの性急な政策推進はいかがなものでしょうか。
いずれにしても、県民の理解をほったらかしにして補正で進めるべきものではないと考えます。補正で計上したのは地方創生拠点整備交付金を活用するためと言いますが、別の県民向け施策に回せばいい。県民理解を得ながら進める施策にすることを強く求めて、討論といたします。(拍手)
○狩野浩志 議長
委員長報告に対する賛成討論者大和勲議員御登壇願います。
(大和 勲議員 登壇 拍手)
◆大和勲 議員 自由民主党の大和勲でございます。
新型コロナウイルス感染症に対しては、山本知事を先頭に、国の方針に基づき、市町村や関係部局と連携を図り、感染防止に最大限の御尽力をいただいていることに感謝申し上げます。また、感染症によりお亡くなりになられた方、罹患された方に対しましては、お悔やみを申し上げるとともに、お見舞いを申し上げます。我々自由民主党県議団も、県民の皆さんのニーズに耳を傾け、執行部に情報を提供するとともに、一日も早くこの感染症の鎮静化、終息を図るため、執行部と連携強化し取り組む所存であります。また、この感染症により経済に与えるダメージも相当な事態が予測されます。
産業経済部をはじめ関係部署の皆様には、支援体制の充実をお願い申し上げます。
それでは、会派を代表して、上程中の各議案について、
委員長報告に賛成の立場から討論をさせていただきます。
第62号議案「令和元年度群馬県
一般会計補正予算」のうち、県庁舎32階フロア整備については、県庁舎32階にカフェスペースやイノベーションエリアを整備することで、4月稼働予定の動画・放送スタジオと併せて、多様な人が集まり、交流する魅力的な空間、にぎわいの場をつくるため、2億600万円余を計上するものであります。これにより、県庁舎32階は新しい資源が次々に生まれる拠点とともに、魅力的でわくわくする空間になることが期待されます。
具体的には、若手経営感覚を持った人々が集まり起こすなりわい、つまり起業による新規業態の展開、女性を含めた働く場の確保による税収の確保、自治体の課題を解決し、さらにその手法を民間に広げて経済の活性化を図ろうとするものであります。また、この事業は国の地方創生拠点整備交付金事業を活用し、さらに補正予算債を活用することにより、実質的な県負担は4分の1と財政的な措置も工夫されております。過日、北村地方創生担当大臣が県庁32階を視察し、山本知事自ら事業説明いただいたことが実を結ぶと確信しているところであります。
次に、最新
型ロボット搾乳施設等整備については、前橋市にある県畜産試験場に搾乳ロボット及び最先端牛群管理システムなどを導入するため、2億7,400万円余を計上するものです。この設備の導入により、酪農家の総労働時間、年間1人当たり2,259時間の約半分を占める搾乳時間を軽減し、さらなる飼養頭数の増加や品質の向上で、高品質な生乳の安定供給が図れます。また、この設備導入により、群馬
型スマート酪農経営モデルの見本となることになり、酪農農家への最新設備の普及・導入の一助となることが期待されます。
また、畜産競争力強化整備については、畜産・酪農の収益性の向上、生産基盤・競争力強化のため、10億600万円余を計上するものです。この事業の背景には、TPP11やEPA交渉の大筋合意に基づくものであり、補助率は国が2分の1、事業者が2分の1となっております。具体的には、昭和村に堆肥処理施設が1件、長野原町に酪農牛舎施設など5件が整備される予定になっており、収益性や競争力の向上が期待されます。
このほか、予算の減額については、主に事業における不用額を減額するものであり、効率的な予算執行に努めた結果であり、予算の増額、減額ともに、県民ニーズや国の動向に対応した補正でありますので、賛成をいたします。
次に、事件議案でありますが、第83号議案「群馬県公営企業の設置等に関する条例の一部を改正する条例」は、本年4月開業予定の
Gメッセ群馬本体屋根南側に太陽光発電所が運転開始されるのに伴い、名称として
群馬コンベンションセンター太陽光発電所、位置、高崎市、最大出力490キロワットと条例に加えられるものです。この発電所は、年間発電電力量が約59万1,000キロワットアワーで、一般家庭の160軒分相当であり、FITを活用し、年間170万円を共用費として県予算へ繰り入れられる計画になっており、当該議案に賛成いたします。
その他の議案については、各会派において慎重に審議をした結果、全て
委員長報告に賛成いたします。
令和元年度も残りわずかとなりました。引き続き、各課題に取り組んでいただき、さらなる県民の皆さんの幸福度が向上できるようお願い申し上げまして、私の賛成討論といたします。(拍手)
○狩野浩志 議長 以上で討論を終結いたします。
● 採 決
○狩野浩志 議長 これより採決いたします。
まず、第62号議案について採決いたします。
これを
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○狩野浩志 議長 起立多数であります。よって、第62号議案は
委員長報告のとおり可決いたしました。
次に、ただいま採決いたしました第62号議案を除く上程中の令和元年度関係の各議案につきましては、いずれも
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○狩野浩志 議長 起立全員であります。よって、各議案は
委員長報告のとおり可決及び承認いたしました。
● 発議案の付議
○狩野浩志 議長
△日程第2、議第1号の発議案を議題といたします。
議案は、あらかじめお手元に配付しておきました。
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議第1号議案
新型コロナウイルス感染症対策の強化等を求める意見書
上記の議案を別紙のとおり、地方自治法第109条第6項及び会議規則第14条第2項の規定により、提出します。
令和2年3月6日
群馬県議会議長 狩 野 浩 志 様
議会運営委員長 橋 爪 洋 介
議第1号議案
新型コロナウイルス感染症対策の強化等を求める意見書
新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、国は
新型コロナウイルス感染症対策本部を設置し、帰国者等への支援、水際対策の強化、国内感染対策の強化に取り組んでいるが、依然として国内のみならず世界各国においても収束の気配はない。
2月27日、安倍晋三内閣総理大臣は記者会見において、全国すべての小中高、特別支援学校に3月2日から春休みまで一斉臨時休業を要請した。今後、2週間程度、国内の感染拡大を防止するため、あらゆる手を尽くすべきであると総理が判断をされた。感染拡大を抑制し、国民生活や経済への影響がある中で、国、地方自治体、関係機関が連携して更なる対策を講じる必要がある。
よって、次の事項について必要な措置を講じられるよう強く要望する。
記
1 感染者の早期発見及び重症化防止のため、地方における検査・医療体制の強化に向けた支援を充実させるとともに、ワクチン及び簡易検査キットの早期開発を図ること。
2 感染症指定医療機関などにおける医療機器の整備、医療物資の確保に対する支援を行うとともに、医療従事者や救急隊員等搬送従事者が安心して業務に従事できるよう、院内感染防止のための医療機関に対する相談支援や構造設備の変更に対する支援を速やかに行うこと。
3 小中高、特別支援学校の一斉臨時休業に伴う保護者負担や収入減少、経済的影響を受ける事業者に対して十分な支援や財政対策を講じること。
4 その他、関連・連鎖倒産を防ぐために必要な支援や財政対策を講じること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和2年3月6日
群馬県議会議長 狩 野 浩 志
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
財務大臣 あて
文部科学大臣
農林水産大臣
経済産業大臣
厚生労働大臣
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● 提案説明の省略
○狩野浩志 議長 お諮りいたします。
ただいま議題といたしました議第1号の発議案につきましては、会議規則第38条第3項の規定により、提出者の説明を省略いたしたいと存じますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○狩野浩志 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
● 採 決
○狩野浩志 議長 直ちに採決いたします。
議第1号議案を原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○狩野浩志 議長 起立全員であります。よって、議第1号議案は原案のとおり可決いたしました。
● 条項、字句、数字、その他の整理
○狩野浩志 議長 お諮りいたします。
ただいま可決されました発議案について、その条項、字句、数字、その他の整理を要するものにつきましては、その整理を議長に委任されたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○狩野浩志 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
● 休会の議決
○狩野浩志 議長 お諮りいたします。
9日から13日及び16日、17日の7日間は、委員会審査等のため、本会議を休会にいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○狩野浩志 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
以上をもって本日の日程は終了いたしました。
次の本会議は、3月18日午前10時から再開いたします。
● 散 会
○狩野浩志 議長 本日はこれにて散会いたします。
午前10時32分散会...