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  1. 群馬県議会 2019-03-04
    平成31年第1回定例会総務企画常任委員会(企画部関係)−03月04日-01号


    取得元: 群馬県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    平成31年第1回定例会総務企画常任委員会企画部関係)−03月04日-01号平成31年第1回定例会総務企画常任委員会企画部関係委員会の名称 総務企画常任委員会 開催場所   401委員会室 開議年月日時 平成31年3月4日 午前 9時59分 散会年月日時 平成31年3月4日 午前11時45分 会議の目的  平成31年第1回定例県議会における付託議案等の審査        (企画部関係)        委員長 岸 善一郎 副委員長 穂積昌信  委員 南波和憲 出席委員   委員  井田 泉  委員   原 和隆  委員 本間惠治        委員  伊藤 清  委員   本郷高明 欠席委員   なし 執行部等出席者        企画部長          入内島敏彦        企画課長          中田富久        企画課未来創生室長     西 和一        総合政策室長        浦部賢徳        国際戦略課長        田谷昌也        地域政策課長        田中序生        地域政策課土地水対策室長 森田 徹
           情報政策課長        延命敏勝        統計課長          篠原信行        世界遺産課長        上原克之 △開議 ○岸善一郎 委員長   ただいまから、総務企画常任委員会を開きます。  本日の委員会は、お手元に配付の次第により、企画部関係の審査を行います。  なお、平成30年度議案平成31年度議案を一括して審査いたしますので、ご了承願います。 △委員長あいさつ岸善一郎 委員長   (委員長あいさつ)  本日、傍聴人は見えておりませんので、ご報告いたします。 △座席の指定 ○岸善一郎 委員長   次に、荒木議員の辞職に伴い、改めて座席の指定を行います。  委員会室の座席は、ただいまご着席のとおり指定いたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり。)  さよう決定いたします。 △付託議案説明岸善一郎 委員長   それでは、本委員会に付託された議案説明をお願いします。 ◎入内島 企画部長   (平成31年度企画部に係る組織改正について説明した後、第1号議案、第50号議案及び第64号議案について、「平成31年第1回定例県議会議案」及び「平成31年第1回定例県議会議案平成30年度関係)」により概要を説明した。) ◎中田 企画課長  ◎浦部 総合政策室長  ◎田谷 国際戦略課長  ◎中田 企画課長  ◎田谷 国際戦略課長  ◎田中 地域政策課長  ◎延命 情報政策課長  ◎篠原 統計課長  ◎上原 世界遺産課長   (以上、第1号議案(歳出)について、「平成31年度当初予算附属説明書」により説明した。) ◎延命 情報政策課長   (第1号議案債務負担行為)について、「平成31年第1回定例県議会議案」により説明した。) ◎中田 企画課長  ◎田谷 国際戦略課長  ◎田中 地域政策課長  ◎延命 情報政策課長  ◎篠原 統計課長  ◎上原 世界遺産課長   (以上、第50号議案(歳出)について、「平成31年第1回定例県議会平成30年度補正予算説明書」により説明した。 ◎延命 情報政策課長   (第64号議案について、「平成31年第1回定例県議会議案平成30年度関係)」及び資料1「群馬行政手続における特定の個人を識別する番号の利用等に関する法律施行条例の改正について」により説明した。 ○岸善一郎 委員長   以上で付託議案説明は終わりました。 △付託議案の質疑 ○岸善一郎 委員長   これより付託議案の質疑を行います。  委員の質疑及び執行部の答弁におかれましては、簡潔明瞭にお願いいたします。  なお、平成30年度と31年度の議案について、一括して質疑を行います。  また、所管事項に関わる質疑は、付託議案の質疑が終了した後に行いますので、ご了承願います。 ◆井田泉 委員   標的型攻撃メール訓練システム運用管理委託契約について質問する。契約の内容を詳しく説明していただきたい。 ◎延命 情報政策課長   セキュリティを損なうおそれのあるサーバー攻撃に対して、職員1人1人の対応能力を養うため、各職員に架空のメールを送って、そのメールのリンクをクリックしてしまわないか、添付ファイルを開いたりしてしまわないか等を訓練するものである。 ◆井田泉 委員   そのようなメール訓練は、全職員を対象として実施しているのか。 ◎延命 情報政策課長   行政事務用パソコンを利用する職員に対して実施している。 ◆井田泉 委員   標的型攻撃メールセキュリティソフトをくぐり抜けて攻撃してくることを想定して、こうした訓練を実施しているのか。 ◎延命 情報政策課長   そのとおりである。 ◆井田泉 委員   委託契約とのことだが、どのような事業者と契約したのか。 ◎延命 情報政策課長   今回、債務負担行為として挙げさせていただいたのは、来年度、入札を実施し、契約して、発注するための予算をいただくよう、お願いするものであり、したがって、事業者予算案が可決された後に選定することになる。  なお、既に過去2年間、同様の訓練を実施して来ており、当課にもノウハウが蓄積されたため、今後は、全てを事業者に委託する形ではなく、システムだけを委託し、実際の運用は当課の職員が実施することを考えている。これにより、例えば、全職員一律ではなく、特定の部門を集中的に訓練するなど、新しいやり方ができることになる。 ◆井田泉 委員   このような訓練を実施していたとしても、実際にサイバー攻撃を受けた場合に、被害が出てしまう可能性もあるのではないかと思うが、これまで、そのような被害が発生したことはあるのか。 ◎延命 情報政策課長   平成28年度に、一つ間違えば情報漏えいにつながりかねないインシデントが一度あったが、その後は、このようなメール訓練を実施したり、セキュリティシステム強化を図ったことにより、2年前と比べれば、現在はサイバー攻撃も激化している状況にある中でも、そういったインシデントは発生していない状況である。 ◆井田泉 委員   この事業は、今後、3年間で実施するとのことだが、情報漏えいは非常に重大な影響を及ぼすことになるので、そのようなことがないよう、しっかり取り組んでもらいたい。 ◆伊藤清 委員   世界遺産センターの開館が1年延期となったが、このところ、年々、世界遺産への来場者数が減っている中で、どのように活用していくのか。 ◎上原 世界遺産課長   世界遺産センターについては、富岡市が実施する整備工事の遅れにより、開館が当初予定よりも1年遅れることとなったが、世界遺産の構成4資産の価値を理解していただき、来場していただく方を増やすことが一番の目的であると考えている。県だけではなく、構成4市町と連携しながら、運営して参りたい。また、世界遺産登録5周年記念事業にも成果を活用したいと考えている。 ◆伊藤清 委員   絹文化継承について、絹文化絹遺産をより広めていくためには、子どもたち養蚕体験などを取り入れることが大切であると考えるが、どのように取り組んでいるのか。 ◎上原 世界遺産課長   県では、子どもたちに繭に触れてもらう機会を提供するため、「校旗を作ろうプロジェクト」と「学校キャラバン」の2つのプログラムを実施している。  「校旗を作ろうプロジェクト」については、今年度はこれまでで最も多い58校に参加いただいており、特別支援学校も2校含まれるなど、事業が定着しつつあるところである。また、「学校キャラバン」についても、座繰り体験に加えて、富岡市では独自で養蚕体験プログラムを実施しており、伊勢崎市でも機織体験を併せて実施しているなど、絹文化の効果的な学習が行われている好事例もあるので、今後もこのような取組をさらに浸透させてまいりたい。 ◆伊藤清 委員   先日、月いち委員会調査整備工事中の世界遺産センターを視察したところであるが、どれだけの情報発信ができるのか、不安も感じたところである。センターの開館が1年遅れたことによって、十分、時間もできたので、県内だけでなく、県外、海外の方の眼にも留まるような、効果的な情報発信を要望したい。  また、実際に繭に触れてもらう機会を非常に多くの学校に取り組んでもらっているとの説明があったが、絹文化絹遺産をより広めていくためには、養蚕農家などの体験者から、その体験談を伝えてもらうことも大事だと考える。安中市には碓氷製糸があるが、現在も生糸を作っているので、子どもたち見学先として組み込んでもらうなど、こうした取組も世界遺産来場者増につながると考えるので要望したい。 ◆本郷高明 委員   全国的に労働力不足が進む中で、入管法が改正され、今後、群馬県にも、相当数外国人労働者の増加が見込まれている。県では、来年度から、企画部外国人活躍推進を所管する課を設置し、「群馬外国人材を呼び込む」プロジェクトを実施すると聞いているが、外国人留学生技能実習生の現状をどの程度、把握しているのか。  また、「群馬外国人材を呼び込む」プロジェクトの中で、外国人留学生技能実習生就労生活実態調査を実施すると聞いているが、その内容や調査方法はどのようなものを考えているのか教えてもらいたい。
    田谷 国際戦略課長   外国人留学生生活実態については、日本学生支援機構がかなり詳細な調査を実施しており、当課でも参考にしている。ただ、この調査結果は、全国値であり、群馬県の数値までは発表されていない。一方、技能実習生については、庁内にも関連する部局が多くあるが、いずれも、なかなか本当の実態のところまでは把握できていない状況である。  外国人材獲得競争については、国内外で高まっているところであるが、外国人群馬県を選んでもらうためには、外国人が働きやすく、生活しやすい環境を整えて、それをPRすることが必要だと考えている。そのためには、外国人留学生技能実習生の生活の実態がわからなければ、なかなか、施策に反映できない。当課では、これまでも、学校に出向いて関係者から話を聞いたり、留学生から個別に話を聞いたりして来てはいたが、その内容が、果たして外国人留学生技能実習生全般にわたる課題なのか、それとも、個別の問題なのか、判然としない状況もあったため、来年度、外国人留学生技能実習生に対するヒヤリングのほか、大学等教育機関技能実習生監理団体等に対する調査を行い、きちんと実態を把握して、外国人材獲得のための施策に反映させて参りたいと考えている。 ◆本郷高明 委員   外国人の方は、部屋探しに困っていたり、国保の内容がわからずに入らなかったり、入っていても誤解して、病気になっても受診せずにさらに具合を悪化させたり、28時間を超えるオーバーワークをしたりしている現状がある。来年度、実施する調査で、様々な数字を出して、施策に活用してもらいたい。  先ほど、来年度予算説明を聞いたが、市町村向け研修会の実施や外国人受入マニュアルの作成は、多文化共生支援ということで、事業名が異なるが、所管は生活文化スポーツ部になるのか。 ◎田谷 国際戦略課長   これらについても、来年度は企画部外国人活躍推進課で実施する位置づけとなっている。 ◆本郷高明 委員   承知した。では、市町村向け研修会外国人受入マニュアルの作成とは、どのようなものか、教えてもらいたい。 ◎田谷 国際戦略課長   群馬県内では、これまで、東毛地域外国人の方々が多くいらっしゃって、大泉町や太田市には、以前から、その受入れや多文化共生ノウハウが蓄積されている。そのような中で、今後は、東毛地域だけでなく、県内全市町村外国人の増加が見込まれており、今まで外国人受入れの経験のなかった市町村については、様々な問題の発生も予想されるところである。そこで、ノウハウを有する大泉町や太田市の担当者や、専門家を招いて、市町村担当者向け研修会を実施したり、外国人支援機関の協力もいただきながら、市町村担当者が参考にできるマニュアルを作成したいと考えている。 ◆本郷高明 委員   承知した。是非、進めてもらいたい。外国人の方は、何か説明しても、その場限りとなってしまう場合もあるので、説明する際に資料を手渡すなど、工夫しながら進めてほしい。  最後にもう1点、質問する。来年度、都内で外国人留学生向け合同企業説明会を開催するとのことだが、どの程度の参加者を見込んでいるのか。 ◎田谷 国際戦略課長   昨年11月、県内で外国人留学生やALTを対象とした合同企業説明会を開催したところ、100名を超える方に参加いただくことができ、予想以上に盛況であった。来年度は、その延長として、初めて都内で開催しようとするものである。東京や全国には、多くの外国人留学生がいらっしゃるので、数多くの参加が期待できることに加え、県内企業の関心も高い。現時点では、まだ会場も決まっていないが、それなりの規模で実施したいと考えている。 ◆本郷高明 委員   群馬でも、また、日本全体でも、労働力不足という問題があり、外国人材への期待は高くなっている。入管法もそのために改正されたものだと思うが、外国人材を受け入れる際は、「群馬県に来てよかったな」と思ってもらえるような、しっかりとした環境整備をお願いしたい。 ◆南波和憲 委員   水資源対策として実施している利根川水系上下流交流事業について質問する。八ッ場ダム建設に係る一連の騒動の中で、地元としては、この交流事業が大きな役割を果たしたと考えている。平成31年度についても、予算を組んでもらっているが、企画部としては、今後、八ッ場ダムが完成し、生活再建事業が終了した後、この事業をどのように引き継いでいくこととしているのか。 ◎森田 土地・水対策室長   利根川水系上下流交流事業は、平成10年度、東京都と本県で実行委員会を組織して以降、様々なイベントを実施し、水の大切さや水を育む森林の大切さを啓発してきた。これまでに、3,000人ほどの方々に参加をいただいたところである。八ッ場ダムは、これから完成となるが、引き続き、水資源の大切さを首都圏の方々に理解を深めていただけるように取り組んでまいりたい。 ◆南波和憲 委員   感謝する。八ッ場ダムが完成し、次のレベルに達した時に、何をすべきか、何を残すべきかが大切になって来ると思うが、部長の考えを伺いたい。 ◎入内島 企画部長   委員の指摘のとおり、ダムは完成して終わりではなく、その後のダムに対する理解やダム活用方法が課題となって来る。八ッ場ダムの完成後も、ダムを中核とした交流事業や観光について、引き続き、しっかりと取り組んでいくべきだと考えている。 ◆南波和憲 委員   感謝する。以上で質問を終わる。 ◆井田泉 委員   「わくわくぐんま生活実現支援」について質問する。東京23区に5年以上、在住、在勤した人が、群馬県内に移住した場合に、1世帯につき100万円を支給する移住支援金事業に取り組むとのことだが、どのくらいの利用者を見込んでいるのか。 ◎田中 地域政策課長   移住支援金は、国が新たに策定した「わくわく地方生活実現政策パッケージ」に基づき、国の地方創生推進交付金から2分の1を支援していただき、県と市町村が残りの2分の1を、それぞれ4分の1ずつ負担して、東京23区から地方への移住に関し、支給する支援金である。  国としては、6年間で6万人の、すなわち、1年間で1万人の、東京23区から地方への人の流れをつくるという目標を掲げているが、本県としては、東京圏から近いということもあり、年間430人の利用を目指して取り組んでいきたいと考えている。 ◆井田泉 委員   我が国の宿命として、今後は、人口減少は避けて通れないところであり、県が人口を減らさないような対策の1つとして、このような取組も必要と考えるが、この事業は、商政課の「地方創生起業支援」や労働政策課の「マッチング支援」と連携して実施するとのことだが、例えば、この支援金を受給して、群馬に来て、起業に失敗して帰ってしまうような場合の対応はどうなっているのか。お金を返していただくことはあるのか。 ◎田中 地域政策課長   起業した場合については特にないが、マッチングサイトに掲載された中小企業に就業した場合については、国の基準により、1年間の継続就業と5年間の継続定住が必要となっており、これらの要件を満たさないことになった方については、交付した移住支援金の一部を返金していただくことになる。しかしながら、そのようなことがないよう、まずは移住支援金を支給する際に、しっかりと制度を理解した上でお越しいただけるように、市町村とも連携し、移住希望者に対して、周知・啓発を図って参りたい。 ◆井田泉 委員   罰則がなければ作為的に虚偽の申請をして支援金を受給してしまう人も出て来ないとは限らないので、支援金を支給する際にしっかりと審査をする必要があると思うが、その際の市町村との連携はどうなっているのか。 ◎田中 地域政策課長   委員の指摘のとおり、移住支援金の支給後の居住実態就業実態の把握については、市町村との連携が不可欠であると考えている。そもそも、この事業自体市町村にも4分の1の費用負担が発生することから、予算の獲得も含めて、市町村とは密にやりとりをしており、説明会も開催している。今後は、さらに市町村との連携を深めて、不都合が生じないように、しっかりと取り組んで参りたい。 ◆井田泉 委員   移住支援金は、移住して住民票を移した時点で交付することになるのか。 ◎田中 地域政策課長   起業の場合と就業の場合とで、それぞれに要件がある。数が多いと予想される就業の場合、国の基準により、マッチングサイトに掲載された求人に応募して就業し、3か月間、継続就業した後でないと交付できないこととされている。したがって、それが確認された後、申請書を提出していただき、交付する形となっている。 ◆井田泉 委員   移住して農業を始めたいと考えている人もいると思うが、移住支援金の対象になるのか。 ◎田中 地域政策課長   この事業は、地方の人口減少担い手不足に対応するために、国の地方創生推進交付金を活用して実施するものであり、地方への移住に加えて、起業するか、あるいは、マッチングサイトに掲載された中小企業求人枠に応募して就業することが必要である。  したがって、移住して、就農する場合、マッチングサイトに掲載された農業生産法人への就業であれば、対象になる可能性はあるが、個人で就農する場合は対象外となる。ただ、その場合であっても、別途、農業関係支援策もあると考えるので、農政部等とも連携し、できる限りの支援は行って参りたいと考えている。 ◆井田泉 委員   個人で就農する場合の移住支援金の活用は難しいようだが、本県には土地が豊富にあり、また、耕作放棄地の問題も発生している。農業をしたいという人に家族で移住してもらって、空いている農地を耕作してもらうことも、積極的に支援していくべきだと考えるが、県独自でそのような対策を検討することはできないか。 ◎入内島 企画部長   移住支援金の制度の目的は、地域政策課長が申し上げたとおりであるが、この制度は来年度から実施するものであるので、まずは実施してみて、課題等も検証していきたいと考えている。農業については、農政部とも良く連携を図って検討して参りたいと考えている。 ◆井田泉 委員   企画部は、様々なことを企画するのが役割であるので、先頭に立って頑張ってもらいたい。よろしくお願いする。  もう1点、厚生労働省統計不正問題に関連して質問したいと考えているが、その前に、先ほど、説明のあった、「統計調査事務振興」について質問する。「統計調査事業の円滑な実施を促進するため、統計職員の育成・研修の実施等環境整備に関する事業の実施」として700万円余りが計上されているが、そもそも、統計課には、統計調査を実施するために、統計専門で働いている職員がいるのか。それとも、統計調査は、外部委託等により実施しているのか。 ◎篠原 統計課長   県職員が直接、調査を実施しているものと、県や市町村調査員を雇用して、調査を実施しているものの2通りがある。「統計調査事務振興」に計上した統計職員研修等については、県職員のほか、市町村担当職員調査員に対して、適正な調査を実施するための研修を行うものである。 ◆井田泉 委員   このところ、厚生労働省統計不正問題が大きく報道されており、県の統計は大丈夫なのかと不安に思っている県民もいると思うが、その正確性信憑性はどのように担保されているのか。 ◎篠原 統計課長   委員の指摘とおり、現在、厚生労働省統計不正問題が大きく報道されており、統計正確性信憑性が問われる事態となっている。  県としては、現在、国から11の委託統計調査を請け負っているところであるが、全ての調査について、1月中旬から2月にかけて、国の調査要領に基づいて、チェックリストを作成し、再点検した結果、県の実施する統計調査に問題がないことを確認したところである。 ◆井田泉 委員   その答弁を聞いて安心した。様々な統計調査があると思うが、今後も、できる限り真実を映し出すような統計調査を実施してもらいたい。 ◆南波和憲 委員   次期総合計画策定スケジュールについて質問する。来年度、知事が替わることが見込まれる状況の下で、次期総合計画を策定することになるが、これまで、議会では、概ね第3回前期定例会から審議させてもらっていたが、それで間に合うのか。有識者地域別懇談会等も開催する必要がある中で、どのような策定スケジュールを考えているのか。 ◎西 企画課未来創生室長   7月の知事選後に、前回の例では設置されたような議会特別委員会有識者地域別懇談会等において、基本方針等をお示しするスケジュールを想定している。 ◆南波和憲 委員   それで間に合うのか。 ◎西 企画課未来創生室長   4年前の前回策定時や9年前の前々回策定時も、そのような形で進めさせてもらっている。県議選後の平成31年第2回定例会においては、これまでの総合計画推進における課題、県民アンケートの実施結果、人口推計等次期総合計画策定の前提となる資料をお示しすることができると考えている。 ◆南波和憲 委員   知事の交代により、次期総合計画の考え方が変わった場合、どうなるのかということなのだが。 ◎西 企画課未来創生室長   これまでの総合計画策定における課題やデータ的な資料に加え、知事公約における政策については、現行の総合計画策定時も踏まえているように、次期総合計画でも踏まえることになるだろうと考えている。 ◆南波和憲 委員   現行の総合計画は、4年前、知事が交代しないことを前提として作られて来たものであり、その際は、知事が再選するであろうという含みもあって、そのような形となったのではないか。今回の場合、知事は替わることが見込まれているが、その上で、どのような形を取るかということだと思うがどうか。 ◎西 企画課未来創生室長   知事政策を十分に踏まえた上で策定されることになるだろうと考える。 ◆南波和憲 委員   部長の見解はどうか。 ◎入内島 企画部長   知事選が終わるまでは、我々として、最大限のできる準備をしておきたいと考えている。そして、知事選後は、新しい知事のお考えをよく踏まえて、きちんと年度内に新しい総合計画が策定できるようにして参りしたい。スケジュールとしては、やはり第3回前期定例会からお示しすることとしたい。 ◆南波和憲 委員   知事選後、わずか2か月しか時間がないが、大丈夫なのか。 ◎入内島 企画部長   第3回前期定例会では、基本的な部分をお示しする形になろうかと考えている。 ◆井田泉 委員   先ほど、企画課未来創生室長から、これまでの総合計画が特別委員会で審議されたとの発言があったが、次期総合計画についても、来年度、特別委員会を設置するということか。 ◎西 企画課未来創生室長   特別委員会の設置は、議会において決定されることであろうと考える。 ◆井田泉 委員   承知した。これまでの事例はどうなっているか。
    ◎西 企画課未来創生室長   これまでの総合計画策定時には、必ず設置されていた。 ◆井田泉 委員   特別委員会は、県議選後の第2回定例会で設置したのか、それとも、知事選後の第3回前期定例会で設置したのか。 ◎西 企画課未来創生室長   4年前の前回策定時の場合、県議選後の平成27年第2回定例会において設置されている。南波委員の指摘のとおり、大澤知事が基本目標の3つを継承されるとのことであったため、すぐに議論が始まったと記憶している。また、9年前の前々回策定時の場合、総合計画の策定自体をするかどうかという議論もあり、夏を過ぎてからの本格的な議論であったとの記録が残されている。 ◆井田泉 委員   我々、議員は、4月の県議選で改選され、新しい顔ぶれになって、5月の第2回定例会が最初の議会となる。その際、次期総合計画に関する特別委員会を設置して、様々に議論したとしても、7月の知事選知事が替わってしまえば、その議論が無駄になってしまう可能性も考えられるので、我々としても、どのように進めていくべきかについては、慎重に検討していきたい。 ◆南波和憲 委員   4年前の前回策定時も、9年前の前々回策定時も、私が特別委員会委員長を務めた。4年前は、大澤知事から、それまでの5年間の総合計画を継続したいとの申入れが、かなり早い時期にあったと記憶している。また、9年前は、大澤知事になって最初の総合計画だったため、我々、議会側としては、是非とも審査させてもらいたいという議論からのスタートだったと記憶している。そのような経緯を踏まえた上で、今回のスケジュールは本当に大丈夫なのかと思うがどうか。 ◎入内島 企画部長   これまでと同じような形で次期総合計画に関する特別委員会が設置された場合、第2回定例会においては、執行部側からお示しできる資料は、少なくなることが予想される。 ◆井田泉 委員   この件については、また、検討させていただきたい。 ○岸善一郎 委員長   以上で付託議案の質疑は終わりました。 △配付資料の説明岸善一郎 委員長   次に、配付資料の説明をお願いします。 ◎上原 世界遺産課長   (資料2「「富岡製糸場と絹産業遺産群」世界遺産登録5周年記念事業」を説明した。) ○岸善一郎 委員長   以上で説明は終わりました。 △所管事項の質疑 ○岸善一郎 委員長   これより所管事項の質疑を行います。 ◆南波和憲 委員   世界遺産について質問する。まず、来年度当初予算についてである。「世界遺産継承推進」(文化財保存事業費補助除く)の事業費は、今年度当初で2億3,000万円弱あったが、来年度当初予算ではかなり減額になっている。その理由は何か。 ◎上原 世界遺産課長   最も大きな要因は、世界遺産センターの整備費を平成30年度予算で確保したことによるものである。この予算は、世界遺産センターの開所延期に伴い、3月専決の形で繰越しさせていただきたいと考えている。 ◆南波和憲 委員   世界遺産センターの規模は、長野県岡谷市にある岡谷蚕糸博物館と比べて、どの程度のものになるのか。 ◎上原 世界遺産課長   岡谷蚕糸博物館と比べ、約半分程度になる見通しである。 ◆南波和憲 委員   私も、岡谷蚕糸博物館を見学したが、誘客するには、あのくらいの規模が最低限なのではないかと感じた。果たして、あの規模よりも小さい施設を作って、人を呼び込むことができるだけの魅力ある施設にすることができるのか。岡谷蚕糸博物館のように、繰糸機が実際に稼働しているところを見せたり、何か実体験をさせたりするものがなければ、人を呼び込むことはできないのではないかと考えるがどうか。 ◎上原 世界遺産課長   世界遺産センターは、各構成4資産のガイダンス施設という位置づけである。したがって、実物等については、それぞれ、各構成資産に実際に行って見ていただきたいと考えている。  そのため、世界遺産センターでは、様々な映像を活用して各構成資産を紹介することにより、「実物を見てみたい」という気持ちを持っていただけるようにすることが重要であると考えている。碓氷製糸株式会社や日本絹の里等とも連携し、そのような気持ちを醸成できるよう、努めて参りたい。 ◆南波和憲 委員   完成した世界遺産センターの状況を見て、修正が必要かどうかは検討したいと考える。よろしくお願いする。  もう1点、要望になるが、以前、天皇・皇后両陛下が富岡製糸場を行幸啓されたことがあり、その際、私は議長を仰せつかっていたため、両陛下に同行させていただいたのだが、行幸啓のきっかけとなった理由の1つが、富岡製糸場の初代場長の尾高惇忠氏の曾孫である音楽家の尾高惇忠氏(曾祖父と同名)の薦めであったと伺った。尾高氏は、有名な音楽家であり、作曲家であり、我が国の現代音楽を代表しておられる方でもあるので、世界遺産登録5周年記念に、作曲を依頼して、群馬交響楽団による演奏会をすることはできないか。是非、予算化をお願いしたいと考えるがどうか。 ◎上原 世界遺産課長   今年度、文化振興課が、世界遺産劇場として、富岡製糸場で群馬交響楽団の演奏会を開催した。来年度についても、開催を予定していると聞いているため、文化振興課と連携し、検討して参りたい。 ◆南波和憲 委員   尾高氏が存命のうちに実現してもらいたいと考えるが、部長の考えはどうか。 ◎入内島 企画部長   現在、富岡製糸場の来場者数は減少しているところであり、様々な部局と連携し、ゆかりのある方々にも応援をいただきながら、様々な振興策を検討して参りたいと考える。 ◆伊藤清 委員   「地域おこし協力隊」の制度と「わくわくぐんま生活実現支援移住支援金)」の制度に、リンクする部分は、あるのか、ないのか、教えてほしい。 ◎田中 地域政策課長   「地域おこし協力隊」の制度は、都市部の住民に、地方に来ていただいて、3年以内の期間、地域活性化活動に従事していただきながら、定着・定住を目指していただく制度で、移住者の採用は各自治体が行うものである。一方、移住支援金の制度は、東京23区の在住・在勤者が、地方に移住して、マッチングサイトに掲載された中小企業求人枠に就業するか、起業する場合に、支援金を支給させていただく制度である。したがって、国も、両方の制度の対象になることは基本的にないと示している。  ただ、外から人を呼び込んで地域を活性化させるという点は、共通であるので、移住希望者のニーズに合わせる形でアピールしていくことはできると考える。 ◆伊藤清 委員   「地域おこし協力隊」の隊員として活動された方が、そのまま定住されて、就業や起業された場合には、様々な補助や支援があると思うが、この移住支援金の支給対象となることが可能かどうか、教えてほしい。 ◎田中 地域政策課長   「地域おこし協力隊」の隊員として、3年間、活動され、そのまま定住された方は、仮に、マッチングサイト求人枠に就業された場合であっても、既に、住民票を移して、県内に住んでいるため、移住支援金の対象にはならない。また、「移住支援金」も、「地域おこし協力隊」も、どちらも国の財源を活用した制度であるため、両方の支給対象となることはできない制度となっている。  なお、「地域おこし協力隊」の隊員の起業については、起業に要する経費を市町村支援した場合に、最大100万円を上限に特別交付税措置があるという支援策もある。さらに足りない場合には、中小企業庁などからも、様々な支援措置が受けられることとされているため、活用いただけるよう、市町村にアドバイスを行いながら、しっかりと支援して参りたいと考えている。 ◆伊藤清 委員   「地域おこし協力隊」の隊員として安中市で活動されている方が、今年、結婚され、定住された。非常に良かったと考えている。このように定住していただいた方に対する次の支援措置を、市町村だけでなく、県にも、是非、お願いしたい。この先も、さらに定住していただけるような方策に取り組んでもらうよう、要望する。よろしくお願いする。 ○岸善一郎 委員長   以上で所管事項の質疑を終了いたします。 △付託議案の討論・採決 ○岸善一郎 委員長   これより付託議案の採決を行います。  議案の採決に先立ち、討論される委員は挙手願います。  (「なし」の声あり。)  討論がありませんので、本委員会に付託された企画部関係議案について、一括して採決いたします。  第1号、第50号及び第64号の各議案について、これを原案のとおり可決することに賛成の委員は挙手願います。  (挙手全員)  挙手全員であります。  よって、各議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。 △請願の審査 ○岸善一郎 委員長   次に、請願の審査を行います。  本委員会に付託された請願のうち、企画部関係の請願は、継続分2件であります。  なお、今回、継続審査となった請願については、群馬県議会請願書及び陳情書取扱規程第8条第2項の規定に基づき、議員任期満了に伴い審議未了となりますので、ご了承願います。  それでは、第49号について執行部から説明願います。 ◎田中 地域政策課長   (第49号「オスプレイの群馬県上空での訓練の中止と米軍横田基地への配備中止を求める請願」について説明した。) ○岸善一郎 委員長   説明は終わりました。  第49号の取扱いについて、いかがいたしましょうか。  (「継続」の声あり。)  それでは、挙手により賛否を問います。  継続に賛成の委員は挙手願います。  (挙手全員)  挙手全員であります。
     よって継続と決定いたします。  次に、第53号について執行部から説明願います。 ◎田谷 国際戦略課長   (第53号「日米両政府に対し全国知事会「日米地位協定見直しを求める提言」を促す意見書提出を求める請願」について説明した。) ○岸善一郎 委員長   説明は終わりました。  第53号の取扱いについて、いかがいたしましょうか。  (「継続」の声あり。)  それでは、挙手により賛否を問います。  継続に賛成の委員は挙手願います。  (挙手全員)  挙手全員であります。  よって継続と決定いたします。 △散会 ○岸善一郎 委員長   以上で、企画部関係の審査を終了いたします。  次回は、明日、5日の午前10時から再開し、総務部関係の審査を行います。  本日はこれにて散会いたします。  (午前11時45分散会)   委員会記録署名委員    総務企画常任委員会     委員長 岸 善一郎...