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  1. 群馬県議会 2019-03-04
    平成31年第1回定例会厚生文化常任委員会(生活文化スポーツ部関係)-03月04日-01号


    取得元: 群馬県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    平成31年第1回定例会厚生文化常任委員会生活文化スポーツ部関係)-03月04日-01号平成31年第1回定例会厚生文化常任委員会生活文化スポーツ部関係委員会の名称 厚生文化常任委員会 開催場所   402委員会室 開議年月日時 平成31年3月4日 午前 9時59分 散会年月日時 平成31年3月4日 午後 1時39分 会議の目的  平成31年第1回定例県議会における付託議案等の審査        (生活文化スポーツ部関係)        委員長 井下泰伸  副委員長 多田善洋  委員 黒沢孝行 出席委員   委員  星野 寛  委員   萩原 渉  委員 伊藤祐司        委員  水野俊雄  委員   中島 篤  委員 金井秀樹        委員  今泉健司 欠席委員   なし 執行部等出席者        【生活文化スポーツ部】         生活文化スポーツ部長   五十嵐優子 県民生活課長   加藤隆志         県民センター所長     宮川博之  消費生活課長   福田芳美         人権男女・多文化共生課長 星野真弓  文化振興課長   山崎浩通         東国文化推進室長     高原啓成  スポーツ振興課長 新井徹         スポーツプロジェクト推進室長   齊藤義之
    △開議 ○井下泰伸 委員長   ただいまから、厚生文化常任委員会を開きます。本日の委員会は、お手元に配付の次第により、生活文化スポーツ部関係の審査を行います。また、審査方法については、平成30年度議案及び平成31年度議案を一括して審査いたしますので、ご了承願います。 △委員長あいさつ井下泰伸 委員長   (あいさつ) △付託議案概要説明内容説明井下泰伸 委員長   それでは、本委員会に付託された議案概要説明及び内容説明をお願いします。 ◎五十嵐 生活文化スポーツ部長   (概要説明) ◎星野 人権男女・多文化共生課長  ◎加藤 県民生活課長  ◎宮川 県民センター所長  ◎福田 消費生活課長  ◎山崎 文化振興課長  ◎新井 スポーツ振興課長   (以上、第1号議案平成31年度群馬一般会計予算」中、生活文化スポーツ部関係について、定例県議会議案書予算説明書予算附属説明書参考資料組織改正に伴う予算の移行」及び資料1「多文化共生総合相談窓口の設置・運営について」により説明) ◎加藤 県民生活課長   (第21号議案消費税法及び地方税法の改正に伴う関係条例の整備に関する条例」について、定例県議会議案書及び資料2「消費税法及び地方税法の改正に伴う関係条例の整備に関する条例」により説明。) ◎加藤 県民生活課長  ◎宮川 県民センター所長  ◎福田 消費生活課長  ◎星野 人権男女・多文化共生課長  ◎山崎 文化振興課長  ◎新井 スポーツ振興課長   (以上、第50号議案平成30年度群馬一般会計補正予算(第6号)」中、生活文化スポーツ部関係について、定例県議会議案書及び補正予算説明書により説明。) ○井下泰伸 委員長   以上で、付託議案説明は終わりました。 △付託議案の質疑 ○井下泰伸 委員長   これより、付託議案の質疑を行います。なお、質疑の方法については、平成30年度議案平成31年度議案を一括して質疑願います。委員の質疑及び執行部の答弁におかれましては、簡潔明瞭にお願いいたします。なお、所管事項に関わる質疑は、付託議案の質疑が終了した後に行いますので、ご了承願います。 ◆黒沢孝行 委員   多文化共生について伺いたい。来年度、企画部外国人活躍推進課が設置されるが、現在の人権男女・多文化共生課文化共生係の人数はどれくらいか。現在の多文化共生施策は、新組織となる外国人活躍推進課ではどうなるのか。 ◎星野 人権男女・多文化共生課長   係長1名と係員2名である。現在、当課で実施している多文化共生施策のほぼ全てが移管される。 ◆黒沢孝行 委員   今まで多文化共生施策に携わっていた人数と、来年度、企画部で携わる人数は変わらないか。 ◎星野 人権男女・多文化共生課長   新しい組織では、外国人が活躍できる地域づくりを行うために調査を行うことも予定している。また、市町村支援などの新たな取組も加わり、1名増員されると聞いている。 ◆黒沢孝行 委員   対外的なことなど今まで課長が担っていた部分が相当あると思うので、どのように引き継がれるか。新しい業務を行うことから、人員が増えないとおかしい。  多文化共生総合相談窓口に係る国の交付金申請状況はどうか。県の総合相談窓口は前橋市に設置され、群馬県内対象自治体は、伊勢崎市、太田市、大泉町が含まれる。3市町の状況はどうか。 ◎星野 人権男女・多文化共生課長   県は、2月27日に申請書を提出した。3市町についても2月末までに提出したと聞いている。 ◆黒沢孝行 委員   群馬県では、国が認可すれば4箇所に窓口が設置され、外国人に対して生活者としての支援ができる体制が整ってくると思う。県は、県観光物産国際協会に委託し、5言語に対応するようだ。県と3市町との連携が重要であると思う。また、交付決定はいつ頃か。 ◎星野 人権男女・多文化共生課長   交付決定に要する標準的な期間が30日とされており、3月下旬までには交付決定されると考えている。 ◆黒沢孝行 委員   具体的に4月以降は業務が始まる。県と3市町(伊勢崎市、太田市、大泉町)で協議できる場を設けるべきと思うがどうか。 ◎星野 人権男女・多文化共生課長   県は、3市町の持つ外国人受入れに関する経験とノウハウを、外国人対応に未熟な市町村へ情報提供する役割がある。そのためにも、県と3市町で情報共有意見交換のための会議の開催について、今後検討したい。 ◆黒沢孝行 委員   太田市や大泉町は、バイリンガルの教師を配置していたり、様々な具体的な施策を行っている。3市町の持つノウハウを吸収し、群馬県全域に広げていく必要がある。そのことによって外国人群馬県を働く場所として選択できることとなるので、ぜひお願いしたい。  多言語対応についてはどうか。 ◎星野 人権男女・多文化共生課長   国の総合的対応策では、通訳の配置や多言語翻訳アプリなどの導入により11言語以上に対応するとされている。県では、5言語の通訳職員音声翻訳機(74言語対応)の導入により、できるだけ多くの言語に対応できるよう努めたい。 ◆黒沢孝行 委員   これから動き出すわけだから、しっかりとした対応をお願いしたい。外国人は3市町以外にも多く住んでいることから、得られた情報の提供をお願いしたい。特に、子どもの教育が最も大事である。その延長線上には、夜間中学校の設置を視野に入れていく必要がある。3市町との協議の場の中で、夜間中学が議論されれば、設置の方向に進むと思うので、重ねてお願いしたい。  続いて、スポーツ局設置に伴う学校スポーツ取扱い等について伺いたい。日本の場合は、スポーツ学校スポーツが中心を担ってきたが、スポーツ少年団総合型地域スポーツクラブ地域スポーツを担うようになってきた。学校単位ではチームが組めないなど地域型に移行しつつある。学校スポーツは今までどおり、教育委員会が所管するのか。 ◎新井 スポーツ振興課長   学校スポーツは、引き続き教育委員会健康体育課が所管するが、連携を深めていきたい。 ◆黒沢孝行 委員   中学生の硬式野球であるボーイズリーグは、地域が担っており、ボーイズリーグにおける練習場等の確保が難しいと聞いている。ボーイズリーグは、行政と関わりを持ちたいが、窓口が分からないようだ。 小学生のスポーツ少年団は、学校も少し関与しているが、基本的に地域が担っている。市町村も多少関与していて、学校練習会場とするなど何とかなっていることがある。せっかく、スポーツ局ができるわけだから、市町村にも地域型スポーツを担当する窓口があっても良い。これから、県が国体を見据えて取り組んでいくのであれば、地域型に移行していく必要がある。その代表例は、太田のスポーツアカデミーである。あれは、全く学校の枠を超えて、太田市職員やOBが派遣されている。中学校の部活にはない競技が行われている。行政として移行していくべきである。学校スポーツに代わり、スポーツ少年団総合型地域スポーツクラブ地域スポーツを担っていくことが考えられるが、市町村との連携はどうか。 ◎新井 スポーツ振興課長   ボーイズリーグについての情報は把握していない。今後、情報把握に努めたい。今後、スポーツは、地域の身近なところで行われることが中心となってくる。代表的な例として、おおたスポーツアカデミーを挙げているが、おおたスポーツアカデミーは、市からの支援もあり、非常にうまくいっている総合型地域スポーツクラブである。小中学生1,400人程度を会員に持ち、学校部活動では扱わないような種目もきめ細かく対応している。総合型地域スポーツクラブは、県内には43クラブある。35市町村の内、25市町村で設置されているが、太田のような活動ができていないクラブもある。県では、総合型地域スポーツクラブ全体の情報を定期的に把握し、安定した活動ができるよう巡回訪問研修会等を実施している。巡回訪問した内容等については、市町村担当部局と情報の共有を図り、クラブ市町村との連携が進むよう取り組んでいる。 ◆黒沢孝行 委員   中体連や高体連のあり方も必然的に変わってくると思う。やはり、スポーツを楽しむことで健康増進や心身の向上にも繋がるので、スポーツ局の役割が大きくなる。 ◆星野寛 委員   生涯スポーツの推進について伺いたい。高齢者を対象とした大会は、「競い合うスポーツ」と「楽しむスポーツ」の両面を持ち、健康増進を目的に実施している。県の取組はどうか。 ◎新井 スポーツ振興課長   高齢者スポーツの代表的な大会は、健康福祉部所管の「ねんりんピック大会」であるが、当部では、県民の身近な地域で継続的にスポーツに親しむことができるよう、総合型地域スポーツクラブの創設や育成・運営の支援県民スポーツ祭県民体育大会の開催を通じて、健康の保持増進及び体力向上スポーツ人口裾野拡大を図っている。特に、県民体育大会は、市と協力して開催しており、夏季大会は725人、秋季大会は6,516人、冬季大会は1,036人参加し、合計で8,000人を超える人が参加している。このような機会をつくることでスポーツに親しむことに繋がる。また、地域における人材育成が必要なことから、生涯スポーツ功労者及び生涯スポーツ優良団体の表彰を行い、生涯スポーツ推進に取り組んでいる。 ◆星野寛 委員   「競い合うスポーツ」と「楽しむスポーツ」の線を引くことは難しいと思うが、楽しむスポーツをしている人達も、競い合うという気持ちは常に持っている。高齢者スポーツについて、さらに目を向けて取り組んでいただきたいと考えるがどうか。 ◎新井 スポーツ振興課長   スポーツ局設置を機に、健康や体力づくり世代間交流など、身近な地域で行うスポーツの大切さを改めて意識して取り組んでいきたい。 ◆星野寛 委員   これからスポーツを行う子ども達にとっても目標にもなる。スポーツ局に大いに期待しているので、 よろしくお願いしたい。 ◆萩原渉 委員   スポーツ局について伺いたい。スポーツ局が設置されると障害者スポーツにも更に関わっていかれると思う。大分県の太陽の家に視察に行き、中村先生に感銘を受けた。障害者が社会に出て行くためにもスポーツにしっかり取り組んでいただく。他部局で所管している障害者政策特別支援学校でのスポーツについて、スポーツ局でどのように扱っていくのか。 ◎新井 スポーツ振興課長   4月からすぐにスポーツ局で所管するわけではないが、東京オリンピック・パラリンピックを控えて、障害者スポーツに対する国民の関心が高まっている中で、今後、健康福祉部教育委員会との連携をより深めていく必要があると考えている。 ◆萩原渉 委員   スポーツ局をつくるということは、スポーツによって県民の健康福祉を向上させることである。今、言ったように、様々なカテゴリーがある。まとめてスポーツ局が面倒をみていくと受け止められる。他部局で所管する政策や事業も含めたスポーツに関する全体について、スポーツ局でしっかりと課題や背景等を把握して、取り組んでいってほしいと思うがどうか。 ◎新井 スポーツ振興課長   スポーツ局が設置されて皆様の期待もあると思う。スポーツ局が司令塔としての役割をしっかりと果たせるよう、取り組んでいきたい。 ◆萩原渉 委員   次に、ぐんま県境稜線トレイルについて伺いたい。決算特別委員会厚生文化分科会野反湖へ視察に行った。素晴らしい自然があり、そこに国道が入っていて車で稜線トレイルまで行ける。登山道が整備され、野反湖中継地として使えるのではないかと思う。ぐんま県境稜線トレイルについて、野反湖は稜線までバスも通っており、安全登山を進める拠点となると思うがどうか。 ◎齊藤 スポーツプロジェクト推進室長   野反湖は、稜線トレイル約100㎞のほぼ中間地点であり、トレイルまで自家用車や路線バスでアクセスができるなど、利便性が注目されている場所である。今後も、登山口等において、安全登山トレイルに関する最新情報を提供するとともに、稜線を体験する登山ツアー等も開催し、活性化に繋げたい。
    萩原渉 委員   新しく天皇陛下になられる皇太子殿下野反湖周辺を探索された。この春からニッコウキスゲが咲いたり、良い時期になるので、ぜひ、委員の皆様も、また行っていただきたい。盛り上げていただくことをお願いしたい。  次に、群馬県民会館の改修について伺いたい。私も年に何回か県民会館を利用しているが、大きな課題として、バリアフリーができていない。トイレに行くにしても階段を上がったり、下がったりである。駐車場も足らない。このあたりの課題に対応が図れているか。 ◎山崎 文化振興課長   県民会館の改修については、主にバリアフリー対策駐車場対策である。バリアフリー対策については、建物の構造上、対応が難しい部分もあるが、車いす席の増設やトイレ洋式化、段差の解消など予算の範囲内で行っていきたい。駐車場対策については、当委員会で何度もご意見を頂いている。私も駐車場に関するアンケートなどを確認すると、駐車場が来場される方の問題となっていると認識している。駐車場については、近隣のパーキングを利用したり、バスなど公共交通の有効な活用を考えているが、実施設計の中で一緒に検討をしているので、詳しいことはまだ分かっていない。検討して参りたいので、よろしくお願いしたい。 ◆萩原渉 委員   実施設計とは、そのようなことがクリアされて実施設計となる。一番の課題は、バリアフリーであり、駐車場の課題である。細かいことを言うと、音響も悪い。また、実施設計額工事予定額いくらか。 ◎山崎 文化振興課長   実施設計は約1億円、工事費は約28億6千万円を予定している。 ◆萩原渉 委員   最低でもバリアフリーは、完全にやらないとまずい。大きなお金をかけるのであれば、基本的な問題を解決してほしい。実施設計は、具体的なモノをつくるために行うものである。説明も図面を使うなど、イメージが湧くような形で説明してほしい。 ◆伊藤祐司 委員   消費税法等の改正に伴う関係条例の整備に関する条例について伺いたい。このような時期に消費税を増税して良いのかという議論はあるが、平成29年度決算における県民会館使用料消費税8%相当分は、いくらになるか。 ◎山崎 文化振興課長   およそ510万7千円である。 ◆伊藤祐司 委員   生活文化スポーツ部で対象となる施設の使用料全体では、いくらになるか。 ◎加藤 県民生活課長   およそ1,881万3千円である。 ◆伊藤祐司 委員   消費税相当分は、どのように扱われるのか。 ◎加藤 県民生活課長   施設維持管理のための経費を支出する際の消費税として支払われる。消費税法では、地方公共団体一般会計消費税は、受け取り分と支払い分を同額とみなすとされている。 ◆伊藤祐司 委員   消費税率が2%増えても、経費は増えるものと増えないものがあり、一律に2%増やすのは多すぎるのではないか。 ◎加藤 県民生活課長   建物維持管理費相当分は、受益者使用料で負担するのが原則であり、費用分の増加を使用料から賄う考え方からすれば、消費税を同じ2%増やすことは、妥当であると考える。 ◆伊藤祐司 委員   前回、消費税率が8%に上がった時も同じ議論をした。実際に3%分上がったことで、どのくらい経費が上乗せになるかと聞いたら、約1.5%の経費増になるという答弁であった。上げなくても良いものであると思う。 ◎加藤 県民生活課長   国からも適正な転嫁をするよう求められている。 ◆伊藤祐司 委員   かかった経費以上のものを上げていると指摘する。 ○井下泰伸 委員長   以上で、付託議案の質疑は終了いたしました。 △配付資料説明井下泰伸 委員長   続いて、配付資料説明をお願いします。 ◎加藤 県民生活課長   (資料3『協働による地域づくりに関する指針(案)について~「NPOと行政との協働に関する指針」変更案~』について説明。) ◎福田 消費生活課長   (資料4「第2次群馬消費者基本計画(案)について」説明。) ◎星野 人権男女・多文化共生課長   (資料5「群馬再犯防止推進計画(案)について」及び資料6「第4次ぐんまDV対策推進計画(案)について」説明。) ○井下泰伸 委員長   以上で、説明は終わりました。 △休憩 ○井下泰伸 委員長   暫時休憩いたします。午後1時から再開いたします。  (午前11時57分休憩)  (午後1時00分再開) △再開 △所管事項の質疑 ○井下泰伸 委員長   休憩前に引き続き、審査を続行します。  これより、所管事項の質疑を行います。委員の質疑及び執行部の答弁におかれましては、簡潔明瞭にお願いいたします。 ◆水野俊雄 委員   人権男女・多文化共生課業務について伺いたい。移管にあたっての課長の所感はどうか。 ◎星野 人権男女・多文化共生課長   人権同和男女共同参画も所管の幅が広い。多文化共生組織改正に伴って、従来の県内在住外国人支援から、今後は受入れ施策と一緒になって生活支援をすることとなり、広い視点で充実した支援ができるようになると考える。 ◆水野俊雄 委員   外国人児童生徒等教育心理サポート事業は、教育委員会への移管によって、変わることはあるか。 ◎星野 人権男女・多文化共生課長   市町村教育委員会と連携して、教育現場の中にも入り込んだ、よりきめ細かな支援ができると考えている。 ◆水野俊雄 委員   企画部に移管される多文化共生について、事業委託を受けるNPO等が変わらなくても、県の担当部署が変わることで、想い等が途切れたり、今まで培ってきた関係が壊れたりしないように丁寧に引き継いでいただきたい。 ◆水野俊雄 委員   次に、DV対策推進について伺いたい。本県のDVの現状はどうか。 ◎星野 人権男女・多文化共生課長   平成29年度に県が受けたDV相談は、1,370件であり、うち、男性からの相談は5件であった。平成30年度は、31年1月末時点で922件であり、相談全体に占めるDV相談の比率が低下するなど落ち着いている。そのうち、男性からの相談は2件であった。 ◆水野俊雄 委員   デートDVに係る学校における研修は、男性に対しても行っているかと思うが、男性からの相談が少なく、男性に対してもアプローチが大切であると思うがどうか。 ◎星野 人権男女・多文化共生課長   男性は、男らしさの考え方やプライドによって、相談をためらいがちであるということもある。相談窓口も含め周知に努めたい。しかし、加害者の男性が被害者を装って被害者女性の足取りを突き止めてくることも懸念されるので、電話相談については気配りをしていきたい。 ◆水野俊雄 委員   女性相談所は、男性からの電話には非常に敏感であり、難しいという思いもあり、また、そこまでしないと女性を守ることは難しいと想像できる。一方で、加害する側へのアプローチは重要であり、啓発する場合においては男性へのアプローチを検討していただきたい。DV加害者への更生プログラムに対する取組は考えているか。 ◎星野 人権男女・多文化共生課長   国においても海外のプログラム等を参考に研究しているが、現状では効果が明らかになっていない。一部のNPO法人等で導入している事例もあり、今後、支援団体と連携を図りながら、研究していきたい。 ◆水野俊雄 委員   計画の中ではプログラムは位置付けられていないが、プログラムに取り組んでいるNPO法人があるという認識と、NPO法人と共同して研究・検討していることかと思う。始めないとノウハウは蓄積されない。連携を継続して図っていただきたい。  次に、あるルポライターが家出をした少女に対して、生活保護の手続きを促したところ頑なに拒まれたそうだ。このような子ども達は人から援助を受けたり、福祉制度の対象になることに強い抵抗がある。 DVの被害者が、元の鞘に戻ることもみかける。若年女性への支援について、女性保護施設では携帯電話使用禁止で、社会と断絶され、かえって自立を妨げてしまうのではないか。 ◎星野 人権男女・多文化共生課長   携帯電話位置情報機能で、保護した女性の居場所が分かってしまうおそれがあり、携帯電話は一時的に預かっている。自立のための就職活動時には、使えるようにしている。 ◆水野俊雄 委員   若い人にとって、携帯電話を使用できないことで、一時保護をためらう人もいると聞く。援助を求めたいと思う人が、ためらわずにきちんと援助を求められるよう要望したい。  次に、近代美術館について伺いたい。「没後70年 森村酉三とその時代」の企画展示が、今後、開催されるようだが、説明してもらいたい。 ◎山崎 文化振興課長   森村酉三は、高崎の白衣観音の原型を手がけた方である。その原型を運んだのは、田中角栄という逸話もある。 ◆水野俊雄 委員 
     次に、みやま文庫について伺いたい。平成31年度の補助額いくらか。群響や上毛かるたと並んで群馬の宝である「みやま文庫」の現状はどうなっているのか。 ◎山崎 文化振興課長   補助額は、206万9千円である。昭和36年に発行し、全国的にも珍しいもので、現在、郷土に関する図書を年4冊を刊行している。会員の高齢化により、会員数の減少が問題となっているが、収入の増加を図るため、イベントや高崎経済大学生協での販売など、販路開拓に取り組んでいる。また、今年度、会員を対象としたアンケートを実施し、分析を進めており、結果を今後の刊行図書に生かしていきたいと考えている。 ◆水野俊雄 委員   ぜひ、近代美術館で「みやま文庫」を販売してもらいたい。頒布する文庫本の中に、「みやま文庫」自体のPRを盛り込んでいただきたい。文化は、様々な意味で繋がっていく。一つが盛り上がれば、色々な面が栄えていくという面がある。ぜひ、相乗効果を狙いながら、群馬文化振興を図っていただきたい。  次に、戦略的文化芸術創造について伺いたい。どのような内容を実施し、また、予定しているのか。 ◎山崎 文化振興課長   今年度は、ユニークベニューとして、富岡製糸場や前橋市の臨江閣で実施した。また、群馬音楽センター日本画を鑑賞しながら演奏を楽しむ「群響スペシャルコンサート」を行う予定である。来年度についても、富岡製糸場での「世界遺産劇場」や高崎芸術劇場での「群響スペシャルコンサート」などを予定している。この事業は、3年間の計画で進めており、日頃文化に関心のない人たちに来てもらえ、3年目は、2020年にオープンするGメッセ群馬での事業を集大成として実施したいと考えている。 ◆水野俊雄 委員   日本の地方オーケストラの質が高いと海外でも言われている。外国のお客様にも群響を楽しんでいただく機会があっても良い。色々な取組の中に盛り込んでいただきたい。  次に、群馬県民会館の改修について伺いたい。駐車場に課題があるとの認識であるが、基本設計に駐車場対策は含まれているのか。 ◎山崎 文化振興課長   基本設計、実施設計には含まれていない。実施設計と平行して検討を進めており、景観整備なども含め、総合的に考えていきたい。 ◆黒沢孝行 委員   会計年度任用職員制度について伺いたい。当初の予定では、今定例会に条例を提案する予定であった。しかし、全体的には取組が遅れていて、第2回定例会に条例を提案すると聞いている。生活文化スポーツ部では、特に、消費生活相談に当たる嘱託職員が該当し、私どもとすれば、このような職種の職員は正規職員化すべきであると言い続けてきた。生活文化スポーツ部における対象職種と業務内容、制度への移行に向けての取組状況はどうか。 ◎加藤 県民生活課長   対象職種は非常勤嘱託職員と臨時職員で、非常勤嘱託職員の主な業務内容は旅券発給や消費生活相談等であり、業務内容や必要性について、総務部に対し説明を行っている。現在、総務部が来年4月の法施行に向け、勤務条件(フルタイム・パートタイム)や給付制度等について、検討を進めていると伺っている。 ◆黒沢孝行 委員   通勤手当や賞与など予算措置が必要となる。来年の4月1日に制度が発足することから急ピッチで作業しなければならない。しっかりと対応していただきたい。 ○井下泰伸 委員長   以上で、質疑を終結いたします。 △付託議案の討論・採決 ○井下泰伸 委員長   これより付託議案の採決に入ります。議案の採決に先立ち、討論される委員は挙手願います。  (「討論なし」との声あり。)  討論がありませんので、本委員会に付託された議案のうち、生活文化スポーツ部関係議案について、採決いたします。それでは、第21号議案について、これを原案のとおり可決することに賛成の委員は挙手願います。  (挙手多数)  挙手多数であります。  よって、第21号議案は、原案のとおり可決することに決定いたしました。  次に、第1号及び第50号議案について、これを原案のとおり、可決することに賛成の委員は挙手願います。  (挙手全員)  挙手全員であります。  よって、第1号及び第50号の各議案は、原案のとおり可決することに決定いたしました。 △請願の審査 ○井下泰伸 委員長   次に、請願の審査に入ります。本委員会に付託された請願のうち、生活文化スポーツ部関係の請願は、継続1件であります。なお、各請願が継続審査となった場合は、議員任期満了に伴い、審議未了となりますので、あらかじめご了承願います。  それでは、第29号について執行部から説明願います。 ◎新井 スポーツ振興課長   (第29号「平成31年度 県当初予算編成における予算措置等についての請願<1項>」について説明) ○井下泰伸 委員長   説明は終わりました。  第29号の取扱いについて、いかがいたしましょうか。  (「継続」との声あり。)  それでは、挙手により賛否を問います。  継続に賛成の委員は挙手願います。  (挙手全員)  挙手全員であります。  よって継続と決定いたします。 △散会 ○井下泰伸 委員長   以上で、生活文化スポーツ部関係の審査を終了いたします。 △退職者紹介 ○井下泰伸 委員長   なお、最後になりましたが、五十嵐生活文化スポ-ツ部長、星野人権男女・多文化共生課長におかれましては、今年度末をもって退職されると伺っております。  (ねぎらいの言葉)  それでは、退職される皆様に、一言ずつご挨拶をいただきたいと思います。  はじめに、五十嵐生活文化スポーツ部長、お願いします。 ◎五十嵐 生活文化スポーツ部長   (あいさつ) ○井下泰伸 委員長   次に、星野人権男女・多文化共生課長、お願いします。 ◎星野 人権男女・多文化共生課長   (あいさつ) ○井下泰伸 委員長   次の委員会は、明日、5日、午前10時から再開し、こども未来部・健康福祉部・病院局関係の審査を行います。本日はこれにて散会いたします。  (午後1時39分散会)   委員会記録署名委員    厚生文化常任委員会     委員長 井下 泰伸...