群馬県議会 2018-10-10
平成30年 第3回 定例会-10月10日-05号
平成30年 第3回 定例会-10月10日-05号平成30年 第3回 定例会
群馬県議会会議録 第5号
平成30年10月10日 出席議員 48人 欠席議員 0人 欠員 2人
関根圀男 (出 席) 中沢丈一 (出 席)
腰塚 誠 (出 席) 南波和憲 (出 席)
黒沢孝行 (出 席)
久保田順一郎 (出 席)
星野 寛 (出 席) 岩井 均 (出 席)
織田沢俊幸 (出 席) 狩野浩志 (出 席)
福重隆浩 (出 席) 橋爪洋介 (出 席)
岩上憲司 (出 席) 萩原 渉 (出 席)
星名建市 (出 席) 伊藤祐司 (出 席)
角倉邦良 (出 席) 井田 泉 (出 席)
水野俊雄 (出 席) 後藤克己 (出 席)
中島 篤 (出 席) 岸 善一郎 (出 席)
大手治之 (出 席) 臂 泰雄 (出 席)
井下泰伸 (出 席) 酒井宏明 (出 席)
金井康夫 (出 席) 原 和隆 (出 席)
金子 渡 (出 席) 安孫子 哲 (出 席)
清水真人 (出 席) 藥丸 潔 (出 席)
──────────────────────────
産経土木常任委員会議案審査報告書
(予 算 議 案)
第139号議案 第1表
歳入歳出予算補正のうち
2 歳 出 中
第 10 款 産 業 経 済 費
第 11 款 県 土 整 備 費
第139号議案 第2表 繰越明許費のうち
第 11 款 県 土 整 備 費
第 14 款 災 害 復 旧 費
第140号議案 平成30年度群馬県
中小企業振興資金特別会計補正予算(第1号)
第142号議案 平成30年度群馬県
団地造成事業会計補正予算(第1号)
(事 件 議 案)
第152号議案 群馬県
建築基準法施行条例の一部を改正する条例
第153号議案
指定管理者の指定について
第154号議案 請負契約の締結について
第155号議案 請負契約の締結について
第157号議案 請負契約の変更について
【以上、
全会一致可決】
──────────────────────────
○橋爪洋介 議長 文教警察常任委員会安孫子哲委員長御登壇願います。
(文教警察常任委員会 安孫子 哲委員長 登壇 拍手)
◎文教警察常任委員会(安孫子哲委員長) おはようございます。文教警察常任委員会委員長の安孫子でございます。文教警察常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について御報告申し上げます。
初めに付託議案についてであります。
第156号議案「請負契約の締結について」に関して、藤岡特別支援学校高等部の新築建築工事について、新校舎完成後の仮校舎とその跡地の取り扱いについて質されました。
以上の点を踏まえ採決した結果、本委員会に付託されました議案は、
全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
このほか、委員会の所管事項について各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
初めに、
教育委員会関係については、特別支援学級の状況について、特別支援教育支援員の配置状況について、映画「みんなの学校」について、平成32年度全国高校総体について、県立学校のプールについて、熱中症の状況について、ブロック塀等の安全対策について、
障害者雇用問題について、教職員の長時間労働の改善について、部活動について、「ぐんま高校生
LINE相談」の実施結果について、市町村立小中学校の長期休業について、児童生徒の県外流出について、教職員の再就職システムの構築について。
次に、警察本部関係については、外国人の運転免許について、特殊詐欺被害防止対策について、児童虐待について、現職警察官による事後強盗事件について、県警察の不祥事防止の取組について、警察施設のアスベスト除去への対応について、交番勤務員の安全対策について、認知症行方不明者対策について、被留置者逃走事案について、山岳遭難対策について、道路標示の新設及び補修について、女性警察官の採用・登用の状況について、環状交差点について。
これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
以上、申し上げまして
委員長報告といたします。(拍手)
──────────────────────────
文教警察常任委員会議案審査報告書
(事 件 議 案)
第156号議案 請負契約の締結について
【
全会一致可決】
──────────────────────────
○橋爪洋介 議長 総務企画常任委員会岸善一郎委員長御登壇願います。
(総務企画常任委員会 岸 善一郎委員長 登壇 拍手)
◎総務企画常任委員会(岸善一郎委員長) 皆さん、おはようございます。総務企画常任委員会委員長の岸善一郎でございます。総務企画常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について御報告申し上げます。
初めに付託議案についてであります。
第145号議案「群馬県
地方活力向上地域における県税の課税の特例に関する条例の一部を改正する条例」に関して、制度の適用状況について質疑されました。
第146号議案「
群馬県議会議員及び
群馬県知事の選挙における
選挙運動用自動車の使用等の公営に関する条例の一部を改正する条例」に関して、自動車の使用単価及びビラの作成について質疑されました。
以上の点を踏まえ採決した結果、本委員会に付託されました各議案は、いずれも
全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
このほか、委員会の所管事項について、各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
初めに、総務部関係については、準中型運転免許の新設による消防団への影響について、会計年度任用職員について、被災地への職員派遣について、職員の健康管理の状況について、防災ヘリ墜落事故について、消防団員報酬の支払方法について、市町村のふるさと納税制度について、退職した県職員の再就職について、障害者の雇用率の問題について、草津白根山の噴火警戒レベルについて。
次に、企画部関係については、ぐんま暮らし支援について、外国人留学生等の県内定着促進について、情報セキュリティ対策について、日本遺産「かかあ天下-ぐんまの絹物語-」に対する文化庁のフォローアップ委員会の評価について、オスプレイの飛行訓練について。
これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
以上、申し上げまして
委員長報告といたします。(拍手)
──────────────────────────
総務企画常任委員会議案審査報告書
(予 算 議 案)
第139号議案 本文
第139号議案 第1表
歳入歳出予算補正のうち
1 歳 入
第 9 款 国 庫 支 出 金
第 11 款 寄 附 金
第 12 款 繰 入 金
第 13 款 繰 越 金
第 14 款 諸 収 入
第 15 款 県 債
2 歳 出 中
第 2 款 総 務 費
第139号議案 第4表 県債補正
(事 件 議 案)
第143号議案 群馬県
地方創生拠点整備基金条例
第144号議案 森林環境の保全に係る県民税の特例に関する条例の一部を改正する条例
第145号議案 群馬県
地方活力向上地域における県税の課税の特例に関する条例の一部を改正する条例
第146号議案
群馬県議会議員及び
群馬県知事の選挙における
選挙運動用自動車の使用等の公営に関する条例の一部を改正する条例
【以上、
全会一致可決】
──────────────────────────
○橋爪洋介 議長 以上で
委員長報告は終了いたしました。
● 討 論
○橋爪洋介 議長 これより討論に入ります。
通告がありますので、発言を許します。
──────────────────────────
本 日 の 発 言 通 告
┌───────┬──────────────────────────────────────┐
│氏名 │発言通告内容 │
│(所属会派) │ │
├───────┼──────────────────────────────────────┤
│酒 井 宏 明│第144号議案、第145号議案、第148号議案、第150号議案、第153号議案~第155号議案│
│(日本共産党)│厚生文化 第28号 │
│ │環境農林 第30号の各請願の
委員長報告に対する反対討論 │
├───────┼──────────────────────────────────────┤
│原 和 隆│各議案及び各請願の
委員長報告に対する賛成討論 │
│(自由民主党)│ │
└───────┴──────────────────────────────────────┘
──────────────────────────
○橋爪洋介 議長
委員長報告に対する反対討論者酒井宏明議員御登壇願います。
(酒井宏明議員 登壇 拍手)
◆酒井宏明 議員 日本共産党の酒井宏明です。会派を代表して、通告してあります議案及び請願について、
委員長報告に反対の立場から討論をいたします。
第144号議案は、ぐんま緑の県民税を5年延長する条例改正です。県が今年3月に実施したアンケートでは、緑の県民税について名称、税額、使い道、ともに知らないが57%、名称は知っているが税額や使い道は知らないが23%、合わせて8割にも上ります。奥山の整備や間伐材の搬出など、その目的自体は理解できますが、県民等しく年額700円を特別に課税することが県民の理解を得ているとは言えません。本来、温室効果ガスを多く排出する企業に炭素税のような形で課税すべきです。国が森林環境税を導入しようとする中で、まさに二重課税になる懸念もあり、ますます納税者の負担が重くなります。よって、5年延長する条例改正には反対です。
第148号議案は、
養護老人ホームの設備・運営に関する基準を緩和する条例改正です。
主任生活相談員や看護職員を現行1人以上常勤とするものから、パートでも可能と変更するものですが、こうした人員基準の緩和は、職員の一層の労働強化につながりかねないものであり、賛成できません。
第153号議案は、群馬コンベンションセンターについて
指定管理者を指定するものです。知事は、コンベンションセンターの建設を本県人口減少対策の要と豪語し、新たな雇用を生み出すとしていますが、今回の指定管理の候補を見ると、代表企業は東京に本社のある大手の運営会社、3つの構成企業のうち、1社がやはり東京に本社のある大手の企業です。結局、これでは県内で新たな雇用を生み出すのは望み薄ではありませんか。管理運営を民間に丸投げして、県にノウハウが蓄積できないような
指定管理者の指定には反対です。
第154号議案は、上信自動車道の橋梁工事に関する請負契約の締結についてです。人口減少が進み、交通量が顕著に減っている地域であり、今後、さらに莫大な税金を投入して高規格道路をつくるよりも、コミュニティバスやデマンドタクシーなど、公共交通の拡充へ回すべきであります。
次に、請願についてです。
厚生文化第28号は、受動喫煙の防止に関する健康増進法についての請願ですが、要するに、税金を使って喫煙環境を整えてほしいというものです。公衆の集まる場所での全面禁煙という世界の流れに逆行するものであり、認められません。国立がん研究センターによれば、受動喫煙による肺がんリスクは受けていない人の1.3倍、受動喫煙を原因とする国内の死亡者は毎年1万5,000人、交通事故死の4倍に上ります。厚生労働省の研究によれば、受動喫煙による医療費の増加は年間3,000億円を超えています。こうしたことを受けて、7月に成立した改正健康増進法は、第6章、受動喫煙防止を新設いたしました。今まで、努力義務とされてきた受動喫煙の防止を罰則つきの規制とした点では一歩前進であるものの、屋内完全禁煙からはほど遠く、国際的責務を果たしたものとは言えません。学校や病院などにおいては、屋外に喫煙場所を設置することにより敷地内の喫煙が可能で、子どもや患者の受動喫煙が避けられず、近隣住民にも影響を及ぼします。また、既存飲食店の半分以上が屋内原則禁煙の例外とされ、喫煙専用室での喫煙も可能で、従業員の受動喫煙防止策がありません。政府自ら掲げた目標である喫煙室なしの屋内完全禁煙から大きくかけ離れたものであります。今求められているのは、県庁や県議会も含め、公衆が集まる場所での屋内全面禁煙であり、医療機関や学校の敷地内禁煙を罰則つきで定めた法律の制定こそ、喫緊の課題であります。よって、本請願の採択に反対いたします。
環境農林第30号、原発依存の
エネルギー基本計画の撤回などを国に求める請願です。原水爆禁止群馬県協議会をはじめ、52の団体から提出されたものです。安倍政権は新たな
エネルギー基本計画のもとで原発を次々と再稼働し、日本を原発依存社会へと逆戻りさせようとしています。今、世界では温暖化対策をはじめ、持続可能な社会への転換のために、エネルギー政策の柱を省エネルギーと再生可能エネルギーに移しています。原発や石炭火力の推進に固執する基本計画は、こうした世界の流れに逆行するものです。原発を動かせば、処理の見通しのない核のごみを増やすだけです。基本計画を撤回し、再生可能エネルギーをエネルギー政策の柱に据えるよう、政府に働きかけることは当然の願いであります。また、高速増殖炉もんじゅの廃炉に見られるように、破綻が明確となった核燃料サイクルから撤退すべきです。柏崎刈羽原発と東海第二原発の再稼働が狙われておりますが、万が一過酷事故を起こせば、群馬県への影響ははかり知れません。再稼働を断念し、稼働中の全ての原発を速やかに停止するとともに新増設を中止するよう、政府と電力会社に働きかけることを強く求めます。
最大震度7の地震が北海道を襲ってから1か月余り、道内全域に及ぶ停電、ブラックアウトが引き起こされ、未だに市民生活に甚大な影響を与えています。ブラックアウトの発生の背景には、泊原発の再稼働に固執し、一極集中の電力供給を続けた北海道電力の経営姿勢があるとの指摘や、泊原発の再稼働ありきで、老朽化した火力発電所への対応が怠られていたとの批判も出されております。原発に依存したエネルギー政策を根本的に見直すべきであり、たった1回の議会で不採択にするなど、言語道断であります。採択を強く主張します。
以上で、私の反対討論を終わります。(拍手)
○橋爪洋介 議長
委員長報告に対する賛成討論者原和隆議員御登壇願います。
(原 和隆議員 登壇 拍手)
◆原和隆 議員 皆さん、おはようございます。自由民主党筆頭副幹事長の原です。
まず初めに、今年の夏は全国的に記録的な猛暑が続き、埼玉県熊谷市では日本歴代最高となる41.1度を記録しました。本県においても、熱中症による救急搬送は増加し、大変残念なことですが、死亡事故も起きてしまいました。また、本県の1月の草津本白根山の噴火に始まり、豪雨、地震、台風等の自然災害により、全国各地で甚大な被害が発生いたしました。東日本大震災以来、大震災などの壊滅的な災害を考えることはありましたが、壊滅的ではなくとも、都市機能が麻痺し、多くの被害者を出し、復旧するまで数か月を要する災害がこれほどまでに頻発することを想定することができたでしょうか。人とモノと情報が自由に行き交う中で、世界はますます小さくなっています。地球規模で環境問題が切迫してくる中、人々は安心による住みやすさを求め、都市間、地域間を自由に移動することができます。懸念されるのは、頻発する自然災害により、国土の安全が脅かされ、安心による住みやすさが失われたとき、人々がこの国や地域にとどまらないという決断をすることであります。人口減少がますます切実になりつつある中で、国土の安全を図りながら、人々に安心による住みやすさを保障することは喫緊の課題であろうと思います。
本県において、八ッ場ダムや上信自動車道、7つの交通軸などの社会資本整備の推進は、県土の安心を確保するものであり、本県の住みやすさを保障する極めて重要な事業であります。中長期的な財政状況を考慮に入れながら、事業の着実な推進を強く要望いたします。
それでは、自由民主党を代表して、上程中の各議案及び請願について、
委員長報告に賛成の立場から討論を行います。
まず初めに、第139号議案についてですが、9月の補正予算の主な事業は、本県の伝統産業である蚕糸業の活性化を図るとともに、医療用GMカイコの普及拡大を進めるための稚蚕人工飼料センターの機能強化や、クレー射撃場の防音対策を実施するとともに、野生鳥獣捕獲の担い手確保、育成を図るための大口径ライフル射撃施設の併設、平成32年4月から6月にかけての群馬デスティネーションキャンペーンに向けての広報宣伝、誘客対策の推進や、平成31年度の八ッ場ダム本体工事の完成を控え、長野原町、東吾妻町からの受託事業費の増額による生活再建事業の促進、また、公共事業については河川や道路、治山、農業水利施設の整備費の増額による水害等への対応の強化であります。
以上のように、9月補正予算では、伝統産業の活性化とその新たな可能性の創造や大きな被害をもたらしている有害鳥獣への対策、インバウンドが増加する中で、本県の主要産業である観光産業の更なる振興、近年頻発する自然災害への対応など、いずれも県民生活に関わる喫緊の課題に適切に対応するものであり、大いに賛成するものであります。
総合計画の3つの基本目標の達成に向けて、当初予算及び5月補正予算とあわせて、この9月補正予算を着実に執行することを強く要望いたします。
次に、第144号議案についてですが、ぐんま緑の県民税の課税期間を延長するものであります。これまでに、条件不利地における森林整備を進めるなどの成果が上がっており、今後も県民共有の財産である豊かな森林を適切に整備、保全し、次の世代に引き継いでいくために、今後も財源を確保していく必要があるため、賛成をいたします。
第148号議案についてですが、省令の基準に基づき、
養護老人ホームの人員基準等を定めているが、省令改正に伴う必要な見直しを行うものであり、改正後も常時生活相談員等を配置しなければならないことに変わりはなく、賛成をいたします。
第153号議案についてですが、指定管理の候補者であるGメッセ運営共同事業体の事業計画では、県内事業者が
指定管理者の構成者であるほか、地元事業者への発注など、地域経済の活性化に資するものであります。また、県外の類似施設に対する競争力のある料金設定や、県の
指定管理料が不要で、県への納付金額においても評価できるものであり、大いに賛成をいたします。
第154号議案、第155号議案についてですが、上信自動車道の開通に向けた橋梁工事請負契約の締結など、社会資本整備に不可欠な工事であり、賛成をいたします。
残余の議案につきましても、
委員長報告のとおり賛成をいたします。
続きまして、請願の審査結果であります。
環境農林第30号、原発依存の
エネルギー基本計画の撤回などを国に求める請願であります。9月6日に発生した北海道胆振東部地震は、最大震度7を記録し、甚大な被害をもたらしました。この地震により、苫東厚真火力発電所が停止し、道内全域約295万戸で停電が発生いたしました。これは、国内初のエリア全域停電、いわゆるブラックアウトでありました。大規模な停電により、災害拠点病院では通常の緊急対応ができなくなるなど、深刻な事態が発生いたしました。停電からの完全復旧には約1か月弱を要しました。もしこれが北海道の厳冬期に起きていたならば、被害はさらに深刻なものとなっていたと思います。国では現在、2030年のエネルギーミックスの実現に向けて取組を進めているところであり、再生可能エネルギーを主電源として、脱炭素化や我が国の安全保障としてのエネルギーの自立を目指して、多様なエネルギー技術の開発を進め、原発に関しては安全を最優先し、原発依存度をできる限り低減する方針を決めたところであります。今後、日本では災害に限らず、想定外の事態が起きると思われます。だからこそ様々なリスクを分散し、再生可能エネルギーのみならず、蓄電や水素、原子力等を活用し、柔軟に対応できる分散型の電源システムが必要だと思います。北海道のような事故を二度と起こさないためにも、国のエネルギー政策を推進し、安心・安全な電源を確保することは極めて重要であり、不採択の方針に賛成であります。
最後に、今まで述べた請願以外の請願につきましても、会派内で慎重に審議した結果、全て
委員長報告に賛成するものであります。
以上申し上げて、私の賛成討論とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○橋爪洋介 議長 以上で討論を終結いたします。
● 採 決
○橋爪洋介 議長 これより採決いたします。
まず、第144号、第145号、第148号、第150号、第153号から第155号の各議案及び厚生文化第28号の請願について採決いたします。
これを
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○橋爪洋介 議長 起立多数であります。よって、各議案及び請願は
委員長報告のとおり可決及び決定いたしました。
次に、環境農林第30号の請願について採決いたします。
これを
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○橋爪洋介 議長 起立多数であります。よって、本請願は
委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、環境農林第29号の請願について採決いたします。
地方自治法第117条の除斥の規定により、
久保田順一郎議員、御退席願います。
(
久保田順一郎議員 退席)
○橋爪洋介 議長 これを
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○橋爪洋介 議長 起立全員であります。よって、本請願は
委員長報告のとおり決定いたしました。
久保田順一郎議員御着席願います。
(
久保田順一郎議員 着席)
○橋爪洋介 議長 次に、ただいま採決いたしました各案件を除く、上程中の各議案及び各請願につきましては、いずれも
委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○橋爪洋介 議長 起立全員であります。よって、各議案及び各請願は
委員長報告のとおり可決及び決定いたしました。
● 発議案の付議
○橋爪洋介 議長
△日程第2、議第7号の発議案を議題といたします。
発議案は、あらかじめお手元に配付しておきました。
議第7号議案
群馬大学医学部附属病院に係る
特定機能病院の早期承認を求める意見書
上記の議案を別紙のとおり、地方自治法第109条第6項及び会議規則第14条第2項の規定により、提出します。
平成30年10月2日
群馬県議会議長 橋 爪 洋 介 様
提出者
厚生文化常任委員長 井 下 泰 伸
──────────────────────────
議第7号議案
群馬大学医学部附属病院に係る
特定機能病院の早期承認を求める意見書
群馬大学医学部附属病院(以下「群大病院」という。)では、腹腔鏡手術を受けた患者が死亡する一連の医療事故が判明し、平成27年6月、
特定機能病院の承認を取り消されたが、事故の判明以来、診療体制の見直しや安全管理体制の整備、病院開設者である群馬大学のガバナンスの強化など、再発防止に向けた様々な改革を徹底して進めてきた。
こうした取組は外部委員で構成される病院監査委員会からも高く評価されており、これまで積み重ねてきた実績等を踏まえ、平成30年5月31日に厚生労働大臣に対して
特定機能病院の再承認の申請が行われたところである。
また、遺族への対応についても誠実に取り組んでおり、遺族との和解も大きく進展していることから、
特定機能病院の再承認に向けた環境はすでに整っているものと認識している。
一方、群大病院では、群馬県はもとより、本県に隣接する埼玉県や栃木県からも、難治性疾患を含む様々な症例の患者を受入れ、最先端の高度医療を提供してきたが、
特定機能病院としての取扱いがなされないことにより、同病院の高度医療技術の研究開発や人材育成機能に支障を来している。
加えて、こうした状況が若手医師に対する不安感や求心力低下を招き、臨床研修医の採用数が大きく減少しているほか、この4月に始まった新たな専門医制度において、本県の外科や整形外科の専攻医が1名のみという、極めて厳しい状況を生じさせているところである。
群大病院に本来期待される高度医療の提供や医師の養成・確保という役割をこのまま十分に果たすことができない場合、群馬県民及び周辺住民から必要な医療を受ける機会を奪い、地域医療の崩壊につながりかねない。
ついては、安全で安心できる県民生活を維持確保していくために、群大病院について、
特定機能病院としての早期の再承認を強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成30年10月10日
群馬県議会議長 橋 爪 洋 介
衆 議 院 議 長
参 議 院 議 長
内閣総理大臣 あて
厚生労働大臣
内閣官房長官
──────────────────────────
● 提案説明の省略
○橋爪洋介 議長 お諮りいたします。
ただいま議題といたしました議第7号の発議案につきましては、会議規則第38条第3項の規定により、提出者の説明を省略いたしたいと存じますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○橋爪洋介 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
● 採 決
○橋爪洋介 議長 直ちに採決いたします。
議第7号の議案について、これを原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○橋爪洋介 議長 起立全員であります。よって、本発議案は原案のとおり可決いたしました。
● 条項、字句、数字、その他の整理
○橋爪洋介 議長 お諮りいたします。
ただいま可決されました議第7号の発議案について、その条項、字句、数字、その他の整理を要するものにつきましては、その整理を議長に委任されたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○橋爪洋介 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
● 追加議案の上程
○橋爪洋介 議長
△日程第3、第159号から第173号までの各議案、平成29年度群馬県
一般会計歳入歳出決算、同
特別会計歳入歳出決算、同
公営企業会計決算の認定の件及び第174号から第177号までの各議案を議題といたします。
各議案は、あらかじめお手元に配付しておきました。
● 提 案 説 明
○橋爪洋介 議長 知事から提案理由の説明を求めます。
(大澤正明知事 登壇)
◎大澤正明 知事 本日、追加提出いたしました議案について御説明申し上げます。
追加提出議案は、事件議案20件であります。
第159号議案から第173号議案は、公害審査会委員の選任についてであります。これは、現在の委員の任期が10月31日をもって満了となりますので、その後任者として、神谷保夫氏ほか14名を選任しようとするものであります。
次に、決算の認定については、平成29年度の一般会計、特別会計及び企業会計の合計19会計の決算について認定をお願いするものであります。
次に、第174号議案から第177号議案は、電気事業、水道事業、団地造成事業及び施設管理事業の各会計について、平成29年度決算に伴う剰余金の処分を行おうとするものであります。
なお、公害審査会委員の選任については、事案の性質上、早急に御議決くださいますようお願い申し上げます。
○橋爪洋介 議長 知事の提案説明は終わりました。
● 委員会付託の省略
○橋爪洋介 議長 お諮りいたします。
ただいま議題となっております第159号議案及び第173号議案につきましては、会議規則第38条第3項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○橋爪洋介 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
● 採 決
○橋爪洋介 議長 直ちに採決いたします。
第159号から第173号までの各議案について、原案に同意することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○橋爪洋介 議長 起立全員であります。よって、第159号から第173号までの各議案は原案に同意することに決定いたしました。
● 決算概要説明
○橋爪洋介 議長 次に、ただいま議題となっております平成29年度群馬県
一般会計歳入歳出決算、同
特別会計歳入歳出決算の認定の件について、
会計管理者から決算概要の説明を求めます。
(樋口 努
会計管理者 登壇)
◎樋口努
会計管理者 会計管理者の樋口でございます。平成29年度一般会計並びに特別会計の決算の概要について御説明を申し上げます。
お手元の資料、「平成29年度歳入歳出決算の概要」、A4判の縦長の資料になります。1ページを御覧願います。
初めに、一般会計について御説明いたします。
まず、「1 総括」の県内経済の状況ですが、平成29年度の本県経済は、前年度に引き続き、自動車関連産業を中心に高水準の生産が続いたほか、雇用、所得にも改善が見られるなど、景気は緩やかに回復しました。
次に、予算の状況でございます。当初予算では、県総合計画及び県版総合戦略を推進し、人づくりをはじめとした未来への投資を着実に進め、群馬らしさを活かした豊かな社会の実現に向け、「ぐんまの未来創生予算」を編成いたしました。また補正予算では、特別支援学校高等部の整備や前橋赤十字病院建設事業費等への補助など、早急に対応が必要なものについて予算措置を行いました。
続きまして、決算でございます。歳入総額は7,349億3,909万円、歳出総額は7,277億4,664万円となり、歳入歳出ともに前年度より増加しました。実質収支は31億8,074万円の黒字となりました。
次に、3ページをお願いします。「2 歳入」の主な科目について御説明いたします。
県税収入は2,436億4,574万円で、円高・株安の進行等による法人の事業税及び県民税の減少等により、前年度に比べて79億45万円、3.1%の減少となりました。地方交付税は1,189億8,634万円で、前年度に比べて77億4,038万円、6.1%の減少となりました。これは、好調であった平成28年度の県税収入をもとに算定されるため、減少となったものでございます。国庫支出金は876億2,305万円で、前年度に比べて20億8,071万円、2.4%の増加となりました。これは、
国民健康保険の制度改革関連や国の経済対策、地方創生関連交付金の増加等によるものでございます。県債は1,206億6,960万円で、減収補てん債や普通建設事業の財源として活用した県債の増などにより、前年度に比べて243億560万円、25.3%の増となりました。
続きまして、5ページをお願いします。「3 歳出」について御説明いたします。
まず、目的別では、構成比の高い科目は、教育費23.3%、健康福祉費16.6%、公債費14.4%となっております。次に、性質別でございますが、義務的経費については、人件費が退職手当の減少等により、前年度に比べて1%の減、公債費は臨時財政対策債の元利償還金の増加により0.6%の増となりました。投資的経費では、普通建設事業費のうち、補助事業費が、特別支援学校や高等学校の整備、国の経済対策や地方創生に関連した事業の増加等により、前年度に比べて10.3%の増、単独事業費が、これも高等学校の施設整備事業の増加により、1.5%の増となりました。その他経費では、補助費等が、地方消費税清算金・交付金の増加等により、前年度に比べて4.1%の増となっております。
最後に、7ページをお願いします。特別会計について御説明いたします。
県では、11の特別会計を設置しておりますが、その決算額の合計は、歳入総額が1,441億3,098万円、歳出総額が1,419億1,480万円となり、実質収支は20億2,759万円の黒字となりました。歳入歳出ともに前年度より減少いたしましたが、これは主に中小企業振興資金特別会計の減少によるものでございます。
なお、会計ごとの歳入歳出につきましては8ページに記載したとおりでございます。
説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
○橋爪洋介 議長 ただいま議題となっております平成29年度群馬県
公営企業会計決算の認定の件及び第174号から第177号までの各議案について、
企業管理者から
企業局関係事業会計に係る決算概要の説明を求めます。
(関 勤
企業管理者 登壇)
◎関勤
企業管理者 それでは、平成29年度群馬県
公営企業会計決算並びに決算に関する剰余金処分の追加議案につきまして御説明申し上げます。
まず、企業局の決算の概要についてでございますが、お手元の「平成29年度群馬県
公営企業会計決算(参考資料)」、A4判で横長の資料の1ページをお開きいただきたいと思います。
この表は、企業局6事業の決算の総括表でございまして、単位は100万円、括弧内には平成28年度の決算額を、比較できるように参考として記載してございます。平成29年度の純利益は、表の左半分、収益的収支の最下段の合計差引欄に記載のとおり、6事業全体で52億2,400万円の黒字となっております。
次に、損益の概要につきまして御説明いたしますので、資料の2ページをお開きいただきたいと思います。
この表は、事業別に平成29年度と28年度の損益の概要を比較して見られるよう、一覧にまとめたものであります。3ページ以降に、事業別損益の状況を整理してありますので、各事業ごとに御説明したいと思います。資料の3ページを御覧ください。
まず、電気事業ですが、平成28年度冬季の山間部の積雪量が多く、平成29年度の年間雨量も平年比で104%となり、水力発電の供給電力量が増加したことに加え、売電契約の更改によりまして、販売電力量の平均単価が上昇したことなどにより、販売電力量、経常利益とも前年度と比べ増となり、純利益も3億9,200万円増の16億5,400万円となりました。
次の工業用水道事業ですが、給水実績、給水収益ともほぼ前年度並みでしたが、減価償却費などの費用が減少したため、経常利益は前年度と比べ増となりました。また、平成28年度に東毛工業用水道の第二浄水場計画を廃止したことに伴いまして、建物等の資産を帳簿から落とす会計処理による20億円余の特別損失の影響が平成29年度はなくなったことから、純損益は16億7,800万円の赤字から、逆に4億300万円の黒字となりました。
次の水道事業ですが、給水実績は微増したものの、新田山田、東部地域及び県央第二の3水道の給水単価を1立方メートル当たりで107円から102円に5円引き下げたことにより、給水収益が減少したほか、原発事故に伴う放射性物質を含んだ浄水発生土が減少傾向にあることから、処理費用に係る東京電力からの損害賠償金収入の減などによりまして、特別損益も減少したため、経常損益、純損益とも前年度と比べ黒字幅が縮小し、純利益は前年度に比べ2億7,400万円減の20億500万円となりました。
続いて、4ページの団地造成事業ですが、平成29年度の産業団地の分譲面積は、平成28年度の分譲面積約37ヘクタールと比べますと減少いたしましたが、企業からの立地需要は引き続き堅調であったことから、伊勢崎宮郷工業団地などの分譲が進み、約27ヘクタールを分譲することができましたので、経常損益、純損益ともに、平成28年度と比較すると黒字幅は縮小したものの、純利益で9億9,500万円を確保することができました。
次の駐車場事業ですが、高崎駅西口に隣接いたします大型商業施設「高崎オーパ」、これの開業などにより駐車台数が増え、駐車利用料金も増加しましたが、高崎市との協定によりまして、最終的な収支が均衡するよう負担金での調整を行うこととしているため、収支は均衡となっております。
最後の施設管理事業ですが、ゴルフ場事業では、降雪や台風の影響によりまして、営業できなかった期間が29年度は28年度より増加したことに伴いまして、
指定管理者納付金を一部減免したことに加え、クラブハウス増改築にかかる費用が増加したこと、また、賃貸ビル事業では、大口の入居団体が退去し、賃貸収入が減ったことなどにより、事業全体では経常利益、純利益ともに、前年度に比べ1億800万円減の1億6,700万円となりました。
各事業別の損益の状況につきましては、以上、御説明したとおりでありますが、平成29年度は、各事業ともおおむね順調に運営できたものと考えております。
続きまして、剰余金処分に関する4件の議案について御説明いたします。この追加議案書、その2の16ページをお開きいただきたいと思います。
事業の利益処分に関しましては、群馬県公営企業の設置等に関する条例によりまして、企業債等償還積立金などを義務化して、それ以外の処分につきましては、議会の議決をいただくことになっておりますので、議決を必要とする剰余金処分を行う4つの事業について議案を提出させていただいております。
まず、第174号議案「平成29年度群馬県電気事業会計剰余金の処分について」ですが、現在、建設工事が進んでおります八ッ場発電所の建設費や、建設後年数がたち、古くなった発電所の再整備などに備えるための建設改良積立金に10億7,000万円余を積み立てるとともに、知事部局で実施いたします群馬の未来創生に向けた事業を支援し、企業局として、県民への更なる利益還元を行うため創設した「ぐんま未来創生基金」への繰出しの財源として、別途積立金に5億円を積み立てようとするものであります。
次に、17ページの第175号議案「平成29年度群馬県水道事業会計剰余金の処分について」ですが、老朽化も進んでいる浄水場設備等の今後の改修などに備えるための建設改良積立金に10億200万円余を積み立てようとするものであります。
次に、18ページの第176号議案「平成29年度群馬県団地造成事業会計剰余金の処分について」ですが、企業誘致の受け皿となります新規産業団地の造成を今後も積極的に進めるため、建設改良積立金に4億4,500万円余を積み立てるとともに、産業団地の分譲が引き続き好調であったことから、企業局の事業全体で地方創生を知事部局と一体となって進めていくため、団地造成事業でも、「ぐんま未来創生基金」への繰出しの財源として、別途積立金に5億円を積み立てようとするものであります。
なお、企業局の経営基本計画では、平成29年度から31年度までの3年間で、総額20億円を基金へ繰出すことを目標として、平成29年度と30年度に10億円ずつ、合計20億円を繰出しており、1年前倒しで計画の目標を達成したところでございますが、平成29年度の決算も良好であり、繰出し目標額の増額が可能となることから、31年度の繰出し原資になります別途積立金につきましては、昨年度と同様に電気事業会計から5億円、団地造成事業会計からも5億円、合計10億円を積み立てることにより、「ぐんま未来創生基金」への繰出しに備えたいと考えております。
最後に、19ページの第177号議案「平成29年度群馬県施設管理事業会計剰余金の処分について」ですが、施設が古くなり、使い勝手も悪くなっているゴルフ場のクラブハウスの再整備などに備えるため、建設改良積立金に8,300万円余を積み立てようとするものであります。
以上が
企業局関係の追加議案4件の説明でございますが、御審議のほどよろしくお願い申し上げます。
○橋爪洋介 議長 ただいま議題となっております平成29年度群馬県
公営企業会計決算の認定の件について、病院局長から病院事業会計に係る決算概要の説明を求めます。
(志村重男病院局長 登壇)
◎志村重男 病院局長 病院局長の志村でございます。平成29年度群馬県公営企業会計の病院事業決算の概要について御説明いたします。
お手元の「平成29年度群馬県病院事業決算参考資料」の1ページをお開きください。A4判、縦左とじの資料になります。
これは平成29年度病院事業決算総括表でございますが、単位は100万円で、平成29年度と前年度、28年度の決算額が記載してあります。表の左半分、収益的収支欄の差引の欄を御覧ください。こちらが純損益を表しております。各病院における29年度の純損益について前年度との比較を、心臓血管センターから順に御説明いたします。
まず、心臓血管センターですが、3億7,000万円の純損失となりました。延べ入院患者数の減により、入院収益が減少したこと、委託料等の経費が増加したことなどにより、純損益は悪化をいたしました。
がんセンターは、1,600万円の純利益となりました。新規入院患者数の減により入院収益が減少したものの、通院治療センターの患者数増等により外来収益が増加したことで、2年連続の黒字となりました。
精神医療センターは、2億3,800万円の純利益となりました。新規入院患者数の減により入院収益が減少したものの、退職給付引当金繰入額等の給与費が減少したため、前年度に比べ黒字幅は拡大しております。
小児医療センターは、1億7,100万円の純損失となりましたが、重症患者の受け入れが増加したことなどにより入院収益が増加したことで、前年度に比べ純損益は改善いたしました。
この結果、病院局総務課を含めた病院事業全体では4億6,200万円の純損失となりました。前年度決算に比べますと、1億8,100万円の悪化となりました。
病院局といたしましては、今年度からスタートしました第四次群馬県県立病院改革プランに基づき、計画期間中の経常収支黒字化を目指すとともに、今後とも、県民の命と健康を守るという県立病院の使命を果たせるよう、職員一丸となって努めてまいります。
以上、平成29年度病院事業会計の決算概要について説明いたしました。御審議のほどよろしくお願いいたします。
○橋爪洋介 議長 以上で決算概要の説明は終わりました。
● 監査委員審査概要説明
○橋爪洋介 議長 次に、ただいま議題となっております決算の認定の件について、
代表監査委員から審査概要の説明を求めます。
(丸山幸男
代表監査委員 登壇)
◎丸山幸男
代表監査委員 監査委員の丸山でございます。それでは、監査委員を代表いたしまして、歳入歳出及び公営企業会計の各決算審査の概要を御報告申し上げます。
先に知事から審査に付されました29年度の群馬県歳入歳出決算及び同附属書類並びに群馬県公営企業決算及び群馬県病院事業決算、これにつきまして審査いたしまして、先般、その結果を審査意見として知事に提出いたしました。
それでは、お手元にお配りいたしました「平成29年度群馬県歳入歳出決算審査意見書」及び「同群馬県
公営企業会計決算審査意見書」によりまして御説明申し上げます。
最初に、歳入歳出決算審査の概要でございます。まず、その審査結果でございますが、決算書の計数等につきましては正確であると認められました。また、予算の執行、収入支出に係る事務、財産管理等につきましてもおおむね適正に行われたものと認められました。
次に、審査意見でございますが、依然として厳しい財政状況にある中で、県民福祉の増進に努めるとともに、財政の健全化及び適正な予算執行に一層努め、県債残高の抑制に取り組むとともに、収入未済額の一層の圧縮と適正な債権管理について、全庁的な取組を進めるよう要望いたしました。また、引き続き、利用していない土地等の適正な利活用、早期の処分を行うこと、それと正確な状況把握に努め、適正な財産管理を行うこと、これも要望いたしました。
なお、定期監査等における留意または改善すべき事項につきましては、8ページに記載のとおりでございます。
続きまして、
公営企業会計決算審査の概要でございますが、まず、審査結果でございます。これは、決算書の計数等は正確であり、決算諸表は経営成績、財政状態を適正に表示しているものと認められました。また、事業経営は経営の基本原則に則っておおむね適正に運営されたものと認められました。
次に、審査意見でございますけれども、企業局所管事業については、当年度の経営状況を見ますと、経常損益ベースで減収減益の決算となりました。これは、団地造成事業において、産業団地の分譲が減ったことなどによるものでございます。今後の事業運営に当たりましては、「群馬県企業局経営基本計画」に基づき、引き続き各事業を将来にわたって安定的に継続していくため、効率的な経営に努めるとともに、人口減少社会における群馬の未来創生に積極的に貢献していくことを要望いたしました。
次に、病院局所管の病院事業についてでございますが、入院収益の減によりまして、医業収益の減少などにより、前年度に比べて、赤字が増えました。病院経営は今後も厳しい状態が続くものと予想されるため、第三次改革プランの実施状況の評価、検証を踏まえ、第四次改革プランに定めた目標の達成に向けて、更なる病院運営の効率化、経営改善に努めること、それと高度先進医療従事者の確保と資質の向上及び安全・安心な医療の提供に努めることを要望いたしました。
以上、29年度の歳入歳出及び公営企業会計の各決算審査の概要を御報告いたしました。
なお、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく、29年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の審査につきましては、いずれも適正である旨の審査意見を知事に提出いたしましたところ、既に報第6号として議会に提出してありますので、このこともあわせて御報告いたします。
○橋爪洋介 議長 監査委員による審査概要の説明は終わりました。
●
特別委員会の設置
○橋爪洋介 議長
△日程第4、議第8号の発議案を議題といたします。
発議案は、あらかじめお手元に配付しておきました。
──────────────────────────
議第8号議案
特別委員会の設置について
上記の議案を別紙のとおり、地方自治法第109条第6項及び会議規則第14条第2項の規定により、提出します。
平成30年10月9日
群馬県議会議長 橋 爪 洋 介 様
提出者 議会運営委員長
久保田順一郎
議第8号議案
特別委員会の設置について
1 委員会名称 決算
特別委員会
2 委 員 全議員(議長、副議長及び監査委員を除く)
3 設置目的 一般会計、特別会計、公営企業会計の平成29年度決算等について審査を行うため
4 付議事件 平成29年度の群馬県
一般会計歳入歳出決算、同
特別会計歳入歳出決算、同
公営企業会計決算の認定に関すること
平成29年度群馬県電気事業会計剰余金の処分に関すること
平成29年度群馬県水道事業会計剰余金の処分に関すること
平成29年度群馬県団地造成事業会計剰余金の処分に関すること
平成29年度群馬県施設管理事業会計剰余金の処分に関すること
──────────────────────────
● 提案説明の省略
○橋爪洋介 議長 お諮りいたします。
ただいま議題となっております議第8号の発議案につきましては、会議規則第38条第3項の規定により、提出者の説明を省略いたしたいと存じますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○橋爪洋介 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
● 採 決
○橋爪洋介 議長 これより採決いたします。
議第8号の発議案について、原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○橋爪洋介 議長 起立全員であります。よって、本発議案は原案のとおり可決いたしました。
●
特別委員の選任
○橋爪洋介 議長
△日程第5、
特別委員の選任を行います。
お諮りいたします。
ただいま設置されました決算
特別委員会の委員の選任につきましては、委員会条例第5条第1項の規定により、あらかじめお手元に配付の名簿のとおり指名いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○橋爪洋介 議長 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました議員を決算
特別委員に選任することに決定いたしました。
──────────────────────────
特 別 委 員 名 簿
決算
特別委員会(44人)
関 根 圀 男 中 沢 丈 一 腰 塚 誠
南 波 和 憲 黒 沢 孝 行 久 保 田 順 一 郎
星 野 寛 岩 井 均 織 田 沢 俊 幸
狩 野 浩 志 福 重 隆 浩 岩 上 憲 司
伊 藤 祐 司 角 倉 邦 良 井 田 泉
後 藤 克 己 中 島 篤 岸 善 一 郎
大 手 治 之 臂 泰 雄 井 下 泰 伸
酒 井 宏 明 金 井 康 夫 原 和 隆
金 子 渡 安 孫 子 哲 清 水 真 人
藥 丸 潔 小 川 晶 髙 橋 正
金 井 秀 樹 本 間 惠 治 伊 藤 清
山 﨑 俊 之 荒 木 恵 司 大 和 勲
川 野 辺 達 也 本 郷 高 明 穂 積 昌 信
井 田 泰 彦 加 賀 谷 富 士 子 泉 沢 信 哉
多 田 善 洋 今 泉 健 司
──────────────────────────
○橋爪洋介 議長 ただいま選任されました各委員は、御会合のうえ、正副委員長を互選して、議長のもとに報告願います。
● 休 憩
○橋爪洋介 議長 暫時休憩いたします。
午前11時15分休憩
午前11時28分再開
● 再 開
○橋爪洋介 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
● 諸般の報告
○橋爪洋介 議長 諸般の報告をいたします。
決算
特別委員会の正副委員長の互選結果につきましては、委員長に腰塚誠議員、副委員長に原和隆議員が選任されましたので、御報告いたします。
● 議案の
特別委員会付託
○橋爪洋介 議長
△日程第6、議案の
特別委員会付託の件を議題といたします。
お諮りいたします。
会議規則第38条第1項の規定により、ただいま上程中の決算関係の各議案につきましては、あらかじめお手元に配付の
特別委員会所属議案付託表のとおり、決算
特別委員会に付託いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○橋爪洋介 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
● 休会の議決
○橋爪洋介 議長 お諮りいたします。
明11日から12日、15日から19日、22日から26日までの12日間は、委員会審査等のため、本会議を休会にいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○橋爪洋介 議長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
以上をもって本日の日程は終了いたしました。
次の本会議は、10月29日午前10時から再開いたします。
● 散 会
○橋爪洋介 議長 本日はこれにて散会いたします。
午前11時29分散会...