群馬県議会 2018-10-04
平成30年第3回定例会弱者・高齢者対策特別委員会-10月04日-01号
県内中小私鉄各駅における
段差解消の
状況について、年齢別
利用者数は確認しているのか。
◎小島
交通政策課次長
把握していない。
◆安孫子哲
委員
群馬県では少しの距離の買物でも車を利用する人の率が高いなど、車への依存性が高い。コミュニティバスによる
買物弱者対応など言われているが、市のコミュニティバスの利用は進んでいない。また、駅をバリアフリーにしても、高齢者は上毛電鉄を利用しておらず、主な
利用者は通勤・通学である。そういった
状況を踏まえて施策に取り組むべきであり、バリアフリーも必要性を確認して行うべきと考えるがどうか。
◎小島
交通政策課次長
確認しながら、進めていきたい。
◆安孫子哲
委員
平成24年度免許返納者数約1,200名、昨年度は約5千名で、今年度は約7~8千名と言われている。返納者の足をどう確保するか、私鉄、コミュニティバス、
民間事業者からの援助等、しっかり考えなければならない。免許返納後、中山間地では自分の生命線を誰が守ってくれるのか。免許返納者に割引チケット配布もしているが、事故を起こすと困るから免許を返せというのが行政の本音である。行政として、移動手段を失った人のフォローを考えていかなければいけないと思うが、どうか。
◎小島
交通政策課次長
今年3月に策定した「群馬県交通まちづくり戦略」に基づき、免許返納後の高齢者など交通弱者が安心して外出できるような移動手段を確保するため、住民互助による「新たな移動手段」の導入
支援に取り組んでいる。今夏、そのモデル地区として、前橋市と安中市を選定したところであり、今後、
実証実験を開始し、地域に適した移動手段の導入を
支援していく考えである。
◆安孫子哲
委員
実際、我々はバスには乗らないし、誰にも迷惑をかけずに動きたい。移動手段を失った人も、買物などでリフレッシュするために自ら動きたいと思い、電動シニアカーなどを選択すると思うが、
購入費用を
支援してもいいのではないか。
◎小島
交通政策課次長
ニーズを確認しながら、検討したい。
◆安孫子哲
委員
群馬県は自動車保有率が日本一なのに、セーフティ・サポートカー(サポカー)購入の補助もない。一般質問でも質問したが、サポカー購入補助があって当たり前だと思うが、いかがか。
◎小島
交通政策課次長
県警が、県内15警察署管内で開催している高齢運転者ミーティングにおいて、参加者に対し、サポカー購入の問題点などを聞く
アンケート調査を実施している。現在、中間集計段階であるが、「サポカーと普通車の価格差」を課題とした回答は1割弱で、高齢者には、新車購入のタイミングや費用自体が大きな負担となっているものと思われる。
既存車の対策として、国では、「後付け安全装置の性能評価制度」を平成30年4月に創設したが、具体的な後付け製品の性能評価に時間を要し、現在は、まだ公表されていない
状況である。引き続き、様々な情報収集に努め、方向性を見極めながら検討していきたい。
◆安孫子哲
委員
サポカーの補助で、
購入費用200万円のうち5万円の補助が高いか安いかという議論は先の話であり、群馬県は自動車が多いので、70歳以上に対してサポカー購入時10万円の補助を出すなど、仕組みづくりから始まると思う。本年1月の赤城県道の交通事故も、運転手がサポカーに乗っていたら高校生の命は救えた。自動車保有率日本一の県にいながら、サポカー購入補助という提案ができていないのは、議会としても行政としてもあってはならないと思うので、補助制度を提案したい。
子ども食堂や
子どもの
居場所づくりなどの取組は非常にいいイメージだが、
ひとり親家庭や共働き家庭に対して、仕事をしながらどう
子どもを育てるか等、親への
支援として、家庭における
子どもの教育に関する研修会などを行っているのか。
◎船引 生涯
学習課長
家庭教育は、教育の原点であり、
子どもは基本的生活習慣を家庭で身に付けてきたものであるが、家庭の教育力の低下などにより、それが十分に身に付いていない現状がある。一方、親も少子化や共働き家庭の増加、地域社会の希薄化など様々な要因により、
子育てや家庭教育について親や地域の人から教えてもらう機会が減少し、一人で悩み孤立化している。
そのような
状況であることから、県では、平成28年度に「ぐんまの家庭教育応援条例」を制定して、様々な取組をしているところであるが、その一環として、親としての心構えなど家庭教育について学ぶことができる「親の学びプログラム」を作成し、このプログラムを使った
親同士の交流の場をつくるための講座「ワクわく
子育てトーキング」を県内各地で実施している。平成29年度は、約50回、約2,400人が参加している。
◆安孫子哲
委員
子ども食堂を開設する際に
補助金を出した場合、県として利用した
子どものデータを把握した方がいいと思う。そして、
子ども食堂利用者に、県の家庭教育についての学習会の案内を出すべきだと思う。例えば、「
子育て簡単プログラム」のような、誰でも参加しやすいような学習会を開くと親は助かるのではないか。
◎船引 生涯
学習課長
全ての親を対象に「ワクわく
子育てトーキング」を提供したいと考えている。あらゆる機会を通じて、周知を図っていきたい。
◆安孫子哲
委員
群馬県は、医療費は無料、地の利もいい、豊富な食材もあるということで、「
子どもを育てるなら・産むなら群馬県」と言われているが、実際は
ひとり親が
子ども食堂に
子どもを預けているとなると、イメージもよくない。
子どもを育てるのは大変だが、手厚い
子育て支援がある群馬県にしていただければと思う。
◎川原
健康福祉部長
子育て支援については、部局横断的に県庁全体で対応していかなければならない重要な課題だと思うので、
健康福祉部もしっかり対応していきたい。
○
岩上憲司 委員長
以上で、質疑を終了いたします。
△その他
○
岩上憲司 委員長
その他、何かございますか。
(「なし」の声あり)
△散会
○
岩上憲司 委員長
以上をもちまして、本
委員会で審議すべき案件は終了いたしました。
この
委員会も2月に提言をまとめるということもありますので、そういった意識を持って、またよろしくお願いします。
以上をもちまして、これにて散会いたします。ありがとうございました。
(11:53終了)
委員会記録署名
委員
弱者・
高齢者対策特別委員会
委員長 岩上 憲司...