群馬県議会 2006-03-07
平成18年 2月 定例会-03月07日-06号
平成18年 2月
定例会-03月07日-06号平成18年 2月 定例会
群馬県議会会議録 第6号
平成18年3月7日
出席議員 52人
欠席議員 1人 欠員 3人
松沢 睦 (出席) 角田 登 (出席)
田島雄一 (出席) 青木秋夫 (出席)
大林喬任 (出席)
岩井賢太郎 (出席)
矢口 昇 (出席)
中村紀雄 (出席)
原 富夫 (出席) 早川昌枝 (出席)
大澤正明 (出席) 関根圀男 (出席)
中沢丈一 (出席) 小林義康 (出席)
長崎博幸 (出席) 腰塚 誠 (出席)
石原 条 (欠席) 岡田義弘 (出席)
塚越紀一 (出席)
金子泰造 (出席)
荻原康二 (出席) 安樂岡一雄 (出席)
南波和憲 (出席) 亀山豊文 (出席)
黒沢孝行 (出席)
五十嵐清隆 (出席)
星野 寛 (出席) 山本 龍 (出席)
木暮繁俊 (出席)
小野里光敏 (出席)
真下誠治 (出席) 金田克次 (出席)
別表群馬県
馬事公苑勢多郡富士見村大字小暮2425番地1の項中「平成23年3月31日」を「平成21年3月31日」に改める。
第58号議案 平成17年度群馬県
一般会計補正予算(第11号)に対する
環境農林常任委員会の修正案
第3表1の表群馬県
馬事公苑の管理及び運営に関する協定の項中「平成22年度」を「平成20年度」に、「211,000」を「129,000」に改める。
第72号議案
指定管理者の指定についてのうち、群馬県
馬事公苑に
指定管理者を指定することに係る
附帯決議
群馬県
馬事公苑指定管理者の指定に当たっては、下記の事項について、特段の配慮がなされるよう強く要望する。
記
1 今後の運営について、利用者の意見を十分に取り入れるよう指導すること。
2
経営体質の改善に最大限の努力をするよう指導すること。
3 改善の結果を毎年議会に報告すること。
平成18年3月6日
群馬県議会環境農林常任委員会
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○議長(
中村紀雄 君)
産業経済常任委員長須藤昭男君御登壇願います。
(
産業経済常任委員長 須藤昭男君 登壇 拍手)
◎
産業経済常任委員長(
須藤昭男 君)
産業経済常任委員会に付託されました案件のうち、平成17年度
関係議案の
審査経過と結果について御報告いたします。
案件の詳細については、お手元に配付の報告書のとおりでありますが、本委員会におきましては、審査に先立ち
付託議案について当局から説明を受けた後、質疑を行いましたので、以下、その大要を申し上げます。
最初に、
産業経済局関係でありますが、まず
観光誘客の見地から
河川利用についての見解が問われ、利根川をはじめとする河川を本県の重要な
観光資源と位置付け、新たな
観光ルートの開発が求められました。
次に、前橋、高崎、太田の各
産業技術専門校における
就職内定状況が質され、良いとされている群馬の
有効求人倍率にも地域により偏りのあることが指摘されました。
また、
有効求人倍率は好調であるが、企業の倒産が増えている状況も指摘される中、
バブル経済崩壊以降の
労働争議や
労働相談の特徴と状況、
不当労働行為の現状及び
産業経済局と
労働委員会の
連携状況について質されました。
続いて、今定例会に提出されている
予算議案に関して、
中心市街地活性化事業など県民に関心の高い事業を
減額補正する理由について質疑され、執行残となった予算についても有効に利用されたい旨の意見がありました。
産学官連携に関しては、R&
Dサポート事業の成果について質疑され、開発した新製品を販売していくためのより踏み込んだ支援策について要望されました。
また、
県庁県民ホールで開催されている
各種イベントについて、
産業経済局関係の
実施件数、内容等が質され、前橋の県庁舎内だけで実施するのではなく県内各地域で行うこと、さらには会場を民間の展示場や催事場を利用してはどうか等の意見がありました。
競輪事業に関しては、
日本自転車振興会への
交付金制度の
見直し状況について報告が求められるとともに、今後の
競輪事業の見通しや
地元選手育成についての見解が求められ、有望な
選手育成について前橋市とともに支援してもらいたい旨の要望がありました。
このほか、
市町村合併による
経済効果についての評価や
観光宣伝として
フィルムコミッションを活用していくことが質疑されたほか、2008年に生誕500年を迎える
剣豪上泉伊勢守の
記念事業への支援についての要望がなされました。
続いて、
企業局関係でありますが、
前橋ゴルフ場に関わる
指定管理者制度の導入について集中的に議論がなされました。
まず、現在も係争中であることから、
指定管理者を選定することの合理的な説明が求められるとともに、和解も含めた今後の裁判の行方についての見解が質されました。
次に、訴訟の相手方が
ゴルフ場用地の所有者であるということに関して、
指定管理者の指定後についても安定した
賃貸借契約継続の可能性が見込めるのか、質されました。
さらに、
指定管理者の指定から外れた
観光開発公社について、職員への説明、再雇用の状況、公社の今後の方向性について質疑されるとともに、雇用関係安定の観点から5年間という
指定期間の設定が妥当かどうか質されました。
また、今回のようなトラブルを防ぐためにも、
ゴルフ場敷地内の賃借している土地を自己所有とすることや、一定額以上の利益が生じた際の剰余金を利用した県民への還元策など、多岐にわたり議論されました。
また、現在係争中の訴訟に関しても、円満な解決を求める意見がなされました。
以上で質疑を終結し、討論を省略して採決いたしました結果、本委員会に付託されました各議案は
全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、申し上げて
委員長報告といたします。(拍手)
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産業経済常任委員会議案審査報告書
(予 算 議 案)
第58号議案 第1表
歳入歳出予算補正のうち
2 歳 出 中
第 5 款 労 働 費
第 7 款 産 業 経 済 費
第58号議案 第2表
繰越明許費補正のうち
1 追 加 中
第 7 款 産 業 経 済 費
第60号議案 平成17年度群馬県小規模企業者等設備導入資金助成費予算(第1号)
第64号議案 平成17年度群馬県
電気事業会計補正予算(第2号)
第65号議案 平成17年度群馬県
工業用水道事業会計補正予算(第2号)
第66号議案 平成17年度群馬県
団地造成事業会計補正予算(第2号)
(事 件 議 案)
第72号議案
指定管理者の指定について
(
前橋ゴルフ場に関する部分)
承第1号
専決処分の承認についてのうち
2 平成17年度群馬県
一般会計補正予算(第9号)中
第2表
債務負担行為補正中の
2 変 更 中
・経営強化支援資金融資の保証に対する損失補償契約
【以上、
全会一致可決・承認】
──────────────────────────
○議長(
中村紀雄 君) 県土整備
常任委員長岩井均君御登壇願います。
(県土整備
常任委員長 岩井 均君 登壇 拍手)
◎県土整備
常任委員長(岩井均 君) 県土整備常任委員会に付託されました案件のうち、平成17年度
関係議案の審査の経過と結果について御報告申し上げます。
案件の詳細につきましては、お手元に配付の報告書のとおりでありますが、本委員会におきましては、審査に先立ち
付託議案及びぐんま建設産業再生支援プラン(案)について当局から説明を受けた後、質疑を行いましたので、以下、その大要を申し上げます。
初めに、
市町村合併に伴う道路標識に関連して、案内標識の現状と県の整備方針について質疑されるとともに、わかりやすい案内標識の整備について要望がありました。
次に、
指定管理者制度に関連して、該当施設の職員の雇用の現状と移行に伴う県の雇用対策について質疑されるとともに、引き続き、職員に雇用不安を与えないよう努力を願いたい旨の要望がありました。
続いて、交通政策に関連して、JRが県内で進めている新しい券売機の導入・設置に伴う「駅の無人化」について、県の現状把握と今後の対応が質されました。
さらに、利用面や安全面で不安のある「駅の無人化」に対して、今後、市町村と協力して対応を願いたい旨の意見がありました。
次に、補正予算案に関連して、大幅な減額や市町村関連事業の補正減の理由をはじめ、県の考え方について議論が交わされました。
続いて、耐震強度偽装問題に関連して、県内の耐震改修工事が必要な3つのホテルの補強工事の審査方法について質されるとともに、工事の内容、
進捗状況等について質疑されました。
また、県営住宅の家賃保証に関連して、連帯保証人の民間委託制度の
検討状況について質疑されました。
続いて、道路整備事業に関連して、高崎渋川線バイパス工事の
進捗状況や完成予定時期について質疑されたほか、予算流用による事業執行の有無や国への要望等について論議されました。
また、北関東自動車道の整備に関連して、本県や沿線各県の
進捗状況について質疑されるとともに、早期開通に向けての県の
取り組みについて要望がありました。
最後に、豪雪被害対策に関連して、民間住宅の除雪や修繕に対する県の支援策や考え方について論議が交わされました。
以上で質疑を終結し、討論を省略して採決いたしました結果、本委員会に付託されました各議案はいずれも
全会一致をもって原案のとおり可決、承認すべきものと決定いたしました。
以上、申し上げて
委員長報告といたします。(拍手)
──────────────────────────
県土整備常任委員会議案審査報告書
(予 算 議 案)
第58号議案 第1表
歳入歳出予算補正のうち
2 歳 出 中
第 8 款 県 土 整 備 費
第 11 款 災 害 復 旧 費
第58号議案 第2表
繰越明許費補正のうち
1 追 加 中
第 8 款 県 土 整 備 費
第 11 款
災害復旧費中の
第 2 項 公共土木施設
災害復旧費
2 変 更
第58号議案 第3表
債務負担行為補正のうち
1 追 加 中
・東武伊勢崎線伊勢崎駅付近連続立体交差事業に要する費用の負担に関する協定
第61号議案 平成17年度群馬県
用地先行取得特別会計補正予算(第2号)のうち
本 文
第1表
歳入歳出予算補正中の
2 歳 出 中
第 2 款 県 土 整 備 費
第 3 款 公 債 費 中 の
第 1 項 公 債 費
(
歳入歳出補正予算事項別明細書中 第3目公債諸費中の・県土整備債事務)
第62号議案 平成17年度群馬県
流域下水道事業費特別会計補正予算(第2号)
(事 件 議 案)
第78号議案
地方財政法第27条の規定による市町村の負担について
第79号議案
地方財政法第27条の規定による町の負担について
第80号議案
地方財政法第27条の規定による市町村の負担について
第81号議案
地方財政法第27条の規定による市町の負担について
第83号議案
土地改良法第91条の規定による市町村の負担について
第84号議案
下水道法第31条の2の規定による市町村の負担の変更について
第85号議案
工事委託契約の変更について
承第1号
専決処分の承認についてのうち
1 平成17年度群馬県
一般会計補正予算(第8号)中
第1表
歳入歳出予算補正中の
2 歳 出
2 平成17年度群馬県
一般会計補正予算(第9号)中
第2表
債務負担行為補正中の
1 追 加 中
・単独地域道路管理工事請負契約
・単独道路景観整備工事請負契約
・単独砂防維持管理工事請負契約
・単独地すべり対策工事請負契約
2 変 更 中
・単独道路維持修繕工事請負契約
・単独交通安全対策工事請負契約
・単独道路改築工事請負契約
・単独特別道路改良工事請負契約
・ふるさと林道緊急整備工事請負契約
・単独河川局部改良工事請負契約
・単独河川環境整備工事請負契約
・河川維持補修工事請負契約
・単独砂防施設工事請負契約
・単独急傾斜地崩壊対策工事請負契約
【以上、
全会一致可決・承認】
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○議長(
中村紀雄 君) 文教警察
常任委員長金子浩隆君御登壇願います。
(文教警察
常任委員長 金子浩隆君 登壇 拍手)
◎文教警察
常任委員長(
金子浩隆 君) 文教警察常任委員会に付託されました案件のうち、平成17年度
関係議案の
審査経過と結果について御報告申し上げます。
案件の詳細につきましては、お手元に配付の報告書のとおりでありますが、本委員会におきましては、審査に先立ち
付託議案について当局から説明を受けた後、質疑を行いましたので、以下、その大要を申し上げます。
初めに、教育委員会関係でありますが、まず合成麻薬の県内学校での実態や、万引き、喫煙等、各種少年非行の実態について質疑が行われました。
次に、「土曜スクール」の関係では、生徒の参加状況等、現状について質されたほか、指導に当たる教師の確保について説明が求められました。
また、不登校の子どもこそ手を差し伸べる必要があるのではないかとの意見が述べられました。
続いて、正しい日本語を使う重要性が指摘されるとともに、「朝読書」の
取り組みが紹介され、その効用について教育長の所見が求められました。
次に、市町村教育委員会がきちんと機能しているのかとの指摘がされるとともに、教育委員会の自主性の発揮が要望されました。
続いて、義務教育課程における「道徳」教育について、学校が独自性を持って取り組むよう要望されるとともに、道徳教育のあり方について根本から議論してもらいたいとの意見が述べられました。
また、教師の経験継承の大切さが述べられたほか、教師の適正な人事評価・管理について要望がなされました。
このほか、教職員給与費や社会教育費の補正予算減額理由、市町村教育委員会に部活動自粛を求めた後の部活動の実施状況、児童・生徒の登下校時の安全確保対策、懲戒処分を受けた教師に対する指導、地域クラブ活動への教師の参加など幅広く議論が行われました。
続いて、警察本部関係でありますが、まず高速道路の逆走事故等、高齢者の交通事故の実態と防止対策について質疑が行われました。
次に、犯罪多発社会の構造的な問題に対する当局の認識が質されるとともに、安全・安心な社会の構築が要望されました。
続いて、本県の特徴的な犯罪傾向や重点を指向した犯罪抑止対策の推進状況について質疑が行われたほか、少年犯罪の再犯率が高いことに対する認識とその対策について質されました。
次に、子どもたちの登下校時の安全対策では、未遂等を含めた本県の事件発生状況について説明が求められたほか、地域の住民パトロールの効果などについての分析が要望されました。
続いて、自動販売機荒らし事犯について発生と検挙の状況等が質されたほか、若年警察官の中途退職の実態とその防止対策について質疑が行われました。
次に、廃棄物処理法違反について、昨年1年間の検挙数や検挙数の推移、主な検挙事例、違反内容の傾向、暴力団の組織的な関与等、詳細な議論が行われるとともに、知事部局との連携や初期対応について要望されました。
続いて、放置車両取締民間委託の県民への周知徹底等について質されたほか、施行後の混乱回避について質疑が行われました。
最後に、少年のドラッグ汚染の実態と対策について質されるとともに、学校関係者と連携した
取り組みが要望されました。
以上で質疑を終結し、討論を省略して採決いたしました結果、本委員会に付託されました各議案は
全会一致をもって原案のとおり可決、承認すべきものと決定いたしました。
以上、申し上げて
委員長報告といたします。(拍手)
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文教警察常任委員会議案審査報告書
(予 算 議 案)
第58号議案 第1表
歳入歳出予算補正のうち
2 歳 出 中
第 9 款 警 察 費
第 10 款 教 育 費
(ただし、次の事項を除く 第8項大学費)
第58号議案 第2表
繰越明許費補正のうち
1 追 加 中
第 9 款 警 察 費
第58号議案 第3表
債務負担行為補正のうち
2 廃 止
(事 件 議 案)
承第1号
専決処分の承認についてのうち
2 平成17年度群馬県
一般会計補正予算(第9号)中
第2表
債務負担行為補正中の
1 追 加 中
・学校施設特別維持整備工事請負契約
【以上、
全会一致可決・承認】
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○議長(
中村紀雄 君) 総務
常任委員長小野里光敏君御登壇願います。
(総務
常任委員長 小野里光敏君 登壇 拍手)
◎総務
常任委員長(
小野里光敏 君) 総務常任委員会に付託されました案件のうち、平成17年度
関係議案の
審査経過と結果について御報告申し上げます。
案件の詳細につきましては、お手元に配付の報告書のとおりでありますが、本委員会におきましては、審査に先立ち
付託議案について当局からの説明を受けた後、質疑を行いましたので、以下、その大要を申し上げます。
初めに、知事が群馬テレビの県広報番組「ぐんまインフォメーション」に出演し、議会で審議中の議案の説明を行ったことに対し、以下のような観点から議論が交わされました。
まず、これまで知事が議案の説明を議決前にテレビ等で行った例があるかどうか。議会で審議中であるにもかかわらず、このような放送を行うこと、また県の広報番組として行うことが妥当かどうか。知事が議長に対してテレビ討論を申し入れたことが妥当かどうか。放送の内容が「多角的な論点を明らかにする」ことを定めた放送法に抵触するおそれがあるのではないか。公平・公正であるべき放送事業者に対し、番組提供者として圧力を加えることになったのではないか。公務員は全体の奉仕者であり、個々の職員は、その権限に基づき知事に進言する気持ちがなければならず、担当職員は深刻に受け止める必要があるのではないか。
以上のような議論を踏まえ、当委員会としては、議長から群馬テレビに対し、今回の案件について放送法上の問題がないか、放送に関する第三者機関の見解を求めるよう要請していただくことを決定いたしました。
また、本件に関連して、広報に関する基準や監視体制を整備すべきとする意見が述べられるとともに、広報の発注者側が自制心を持って取り組むことの重要性が指摘されました。
次に、議会事務局職員の人事に関して、任命権を持つ議長と知事との協議のあり方について質疑がなされるとともに、改善を求める意見が述べられました。
また、今定例会から議会事務局職員が一般質問における議員の補助を行うことになったことなどから、議会事務局の体制強化について要望がなされました。
続いて、平成17年度の予算執行状況について質疑が行われました。そして、当局は、予算の執行状況を把握し、四半期ごとに示すなどの
取り組みを行うべきだとする見解が述べられました。
次に、現在、前橋警察署として使われている用地について、取得時の利用計画等について質疑が行われました。
また、ぐんま国際アカデミーに対する県補助金問題について、請願採択後の交渉経過について当局からの説明が求められるとともに、当局は議会が請願を採択したことを尊重して取り組むべきなどとする意見が述べられました。
このほか、強い群馬の経済をつくるための具体的な
取り組み状況、企画分野のみが局でない理由、昨年、知事が行った台湾視察の内容と費用の概要、旅費の不適切支出が問題になった際の返還残余金の処理方針について、若葉養護学校体育館工事の
進捗状況、機動職員の配置による収税率向上について、「ぐんま網の目トーク」における提案件数と活用件数、「市町村行財政コンサルティング」の応募市町村数、県有財産売却益を減債基金に繰り入れる理由、副知事公舎の活用状況と改修に要した費用、県庁情報通信ネットワーク構築に当たり発注した業者についてなど、多岐にわたる質疑が行われました。
以上で質疑を終結し、討論を省略して採決いたしました結果、本委員会に付託されました各議案は
全会一致をもって原案のとおり可決、承認すべきものと決定いたしました。
以上、申し上げて
委員長報告といたします。
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総務常任委員会議案審査報告書
(予 算 議 案)
第58号議案 本 文
第58号議案 第1表
歳入歳出予算補正のうち
2 歳 出 中
第 1 款 議 会 費
第 2 款 総 務 費
第 10 款 教 育 費 中 の
第 8 項 大 学 費
(
歳入歳出補正予算事項別明細書中 第1目女子大学費)
第 12 款 公 債 費
第 13 款 諸 支 出 金
第58号議案 第1表
歳入歳出予算補正のうち
1 歳 入
第 2 款 地方消費税清算金
第 3 款 地 方 譲 与 税
第 4 款 地方特例交付金
第 5 款 地 方 交 付 税
第 7 款 分担金及び負担金
第 8 款 使用料及び手数料
第 9 款 国 庫 支 出 金
第 10 款 財 産 収 入
第 11 款 寄 附 金
第 12 款 繰 入 金
第 14 款 諸 収 入
第 15 款 県 債
第58号議案 第2表
繰越明許費補正のうち
1 追 加 中
第 2 款 総 務 費
第58号議案 第4表 県債補正
第61号議案 平成17年度群馬県
用地先行取得特別会計補正予算(第2号)のうち
第1表
歳入歳出予算補正中の
2 歳 出 中
第 1 款 総 務 費
第 3 款 公 債 費 中 の
第 1 項 公 債 費
(
歳入歳出補正予算事項別明細書中 第2目利子 第3目公債諸費中の・総務債事務)
第1表
歳入歳出予算補正中の
1 歳 入
第 1 款 財 産 収 入
第 2 款 繰 入 金
第 3 款 繰 越 金
第 5 款 県 債
第2表 県 債 補 正
第63号議案 平成17年度群馬県
公債管理特別会計補正予算(第1号)
(事 件 議 案)
第69号議案 群馬県
統計調査条例の一部を改正する条例
承第1号
専決処分の承認についてのうち
1 平成17年度群馬県
一般会計補正予算(第8号)中
本 文
第1表
歳入歳出予算補正中の
1 歳 入
第 5 款 地 方 交 付 税
第 9 款 国 庫 支 出 金
2 平成17年度群馬県
一般会計補正予算(第9号)中
本 文
第1表
歳入歳出予算補正
【以上、
全会一致可決・承認】
──────────────────────────
○議長(
中村紀雄 君) 以上で
委員長報告は終了いたしました。
● 討 論
○議長(
中村紀雄 君) これより討論に入ります。
通告がありますので、発言を許します。
──────────────────────────
本 日 の 発 言 通 告
┌───────┬─────────────────────────────────────────┐
│氏 名│ 発 言 通 告 内 容 │
│( 所属会派 )│ │
├───────┼─────────────────────────────────────────┤
│早川昌枝 │第58号、第60号、第62号、第67号、第72号、第78号、第81号、第83号、第84号の各議案に対│
│(日本共産党)│する反対討論 │
└───────┴─────────────────────────────────────────┘
──────────────────────────
○議長(
中村紀雄 君) ただ今議題となっております各議案に対する反対討論者早川昌枝さん御登壇願います。
(早川昌枝さん 登壇)
◆(早川昌枝 さん) 私は、日本共産党県議団を代表し、通告してあります各議案について反対の討論を行います。
まず、第58号議案、
一般会計補正予算のうち、債務負担補正は
指定管理者に関わるものであり、反対です。
点字図書館をはじめ5つの施設は、いずれも12月議会で選考方法やその手続きに不備があるとして否決、また追加されたものです。委員会の再度の審議を通して、この制度の問題点が一層明らかになりました。例えば
点字図書館や
義肢製作所は、視力や身体に障害を持つ人々へのサービスを提供する施設です。従前から委託を受けていた
社会福祉事業団が改めて管理者として指定されますが、委託費は大幅に削減です。
点字図書館は、そうでなくとも少ない職員を1人削減です。当局は、「
指定管理者制度の導入で利便性や住民サービスの向上を図る」と説明してきましたが、逆に、サービスの後退を招くことは明らかです。
また、
クレー射撃場については、これまで管理を請け負っていた猟友会ではなく、大幅や経費節減を示した民間企業に指定されますが、有害鳥獣駆除などで猟友会との友好関係を壊したくないために議案上程を1議会遅らせ、この間に善後策を講じたともとられかねない形になっており、不透明さはぬぐえません。
いずれにいたしましても、効率化の名のもとに、不安定雇用の増大や職員の処遇の低下、住民サービスの後退を招く
指定管理者制度には反対です。
なお、第72号は、58号議案と連動し、管理・委託先を具体的に指定するものであり、反対です。
第67号、病院事業会計は、その本体に強権的なやり方で強引に導入し、職場を混乱させ、職員に深刻な負担を押し付け、しかも、経営改善にも結び付かない検体検査
システムの委託費が含まれているため、第78号及び83号は、農業振興にはあまり役立たないふるさと農道などの推進であり、第81号は、総額290億円にも達する連続立体交差事業は、大規模な駅周辺開発事業の中心のひとつであり、同意できません。
その他の議案は、かねてからの理由で反対するものです。
以上で私の討論を終わります。(拍手)
○議長(
中村紀雄 君) 以上で討論を終結いたします。
● 採 決
○議長(
中村紀雄 君) 直ちに採決いたします。
まず、第58号及び第72号の各議案を採決いたします。
第58号及び第72号の各議案に対する
委員長報告は
修正可決であります。
本案を
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○議長(
中村紀雄 君) 起立多数であります。よって、第58号及び第72号の各議案は
委員長報告のとおり
修正可決いたしました。
次に、第60号、第62号、第67号、第78号、第81号、第83号及び第84号の各議案を採決いたします。
これを
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○議長(
中村紀雄 君) 起立多数であります。よって、各議案は
委員長報告のとおり可決いたしました。
次に、ただ今採決いたしました各議案並びに第68号議案及び議第2号議案を除く上程中の平成17年度関係の各議案につきましては、いずれも
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○議長(
中村紀雄 君) 起立全員であります。よって、各議案は
委員長報告のとおり可決及び承認いたしました。
●
議会運営委員長報告
○議長(
中村紀雄 君)
△日程第2、第68号議案及び議第2号の発議案を議題とし、議会運営委員長の報告を求めます。
議会運営委員会副委員長亀山豊文君御登壇願います。
(議会運営副委員長 亀山豊文君 登壇 拍手)
◎議会運営副委員長(亀山豊文 君) 本日は委員長が欠席をいたしておりますので、副委員長の私から
委員長報告をさせていただきます。
本委員会に付託された案件は、県議会議員の選挙区の特例及び議員定数等に関する条例の扱いについて、知事及び議員の双方から提出された議案2件であります。
それでは、審査の経過と結果について御報告申し上げます。
まず、経過でありますが、2つの議案が同一の事案であることから、一括して議題とし、それぞれ提案の趣旨や考え方、さらに、その相違点などを中心として幅広く議論を尽くし、審査いたしました。
質疑では、全般的なこととして、
付託議案に対する知事の基本認識を問う発言がありました。要約すると、議員の提出議案については、議会内にもいろいろな意見がある中で、議員が真剣に議論し、十分に協議を重ね、さらには地元住民とも率直な意見交換をした上で取りまとめられたものであることが述べられる中で、知事はこのことを正しく理解していないのではないかとの意見が出され、論議されました。
また、本件は他に例を見ない中で、知事があえて議案を提出された真意、本当の狙いは何なのかといった意見がありました。
次に、個別の問題として、選挙区の特例に関することについては、ひとつは、その対象とする期間がいわば1年余の残任期間に関することであること、もうひとつは、知事の言う速やかに新選挙区に移行する特例廃止だけが民意ではなく、特例1による期間短縮も民意であれば、特例2による特例継続も民意であり、このことは法律で定めるところの選択肢の問題であり、多様な民意の実態からして一様でないことの意見表明がありました。
また、具体的事例として、知事案では、特例を直ちに廃止するため議員の配当がえが生じることになるが、そのことは、配当がえになる議員とその議員を選んだ住民の意向に矛盾を生じないのか。これは、該当する選挙区において補欠選挙が現実のものとなった場合に当然に起こり得る問題であるが、知事はこうした矛盾をどのように認識しているのか、市町村の一体感が大事であるとする知事案との比較において、その見解が求められました。
個別の2つ目は、次の一般選挙における議員の定数についてであります。2つの議案の定数は45人と50人で、数に相違はあるものの、共通の問題として何ゆえ定数を削減するのか、また、定数を算出した根拠は何か、それぞれに意見が求められ、論議されました。
定数に関連する1票の較差問題については、議員案の1.96と知事案の2.53について、それぞれの数値の意義、両者の数値の開きに対する認識、さらには司法判断の状況など、1票の価値の公平・平等の観点から幅広く議論が交わされました。
このほかにも、県議会の中での
市町村合併問題調査研究会理事会での検討経過や県民への説明責任の問題など、各般にわたり活発な議論が展開されました。
以上の質疑を行った後、討論を省略して採決いたしました。その結果、まず、知事提出の第68号議案については賛成者なしにより否決と決定し、続いて、議第2号議案については賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、申し上げて
委員長報告といたします。(拍手)
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議会運営委員会議案審査報告書
(事 件 議 案)
第68号議案 群馬県議会の議員の定数並びに選挙区及び各選挙区において選挙すべき議員の数に関する条例の一部を改正する条例
【
全会一致否決】
議第2号議案 群馬県議会の議員の選挙区の特例に関する条例及び群馬県議会の議員の定数並びに選挙区及び各選挙区において選挙すべき議員の数に関する条例の一部を改正する条例
【多数をもって可決】
○議長(
中村紀雄 君) 以上で
委員長報告は終了いたしました。
● 討 論
○議長(
中村紀雄 君) これより討論に入ります。
通告がありますので、発言を許します。
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本 日 の 発 言 通 告
┌───────┬─────────────────────────────────────────┐
│氏 名│ 発 言 通 告 内 容 │
│( 所属会派 )│ │
├───────┼─────────────────────────────────────────┤
│早川昌枝 │第68号議案及び議第2号議案に対する反対討論 │
│(日本共産党)│ │
├───────┼─────────────────────────────────────────┤
│南波和憲 │第68号議案に対する反対討論 │
│(自由民主党)│議第2号議案に対する賛成討論 │
├───────┼─────────────────────────────────────────┤
│長崎博幸 │第68号議案に対する反対討論 │
│(フォーラム │議第2号議案に対する賛成討論 │
│ 群馬) │ │
└───────┴─────────────────────────────────────────┘
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○議長(
中村紀雄 君) ただ今議題となっております議案及び発議案に対する反対討論者早川昌枝さん御登壇願います。
(早川昌枝さん 登壇)
◆(早川昌枝 さん) 私は、日本共産党県議団を代表し、第68号、議第2号、県議会議員の定数削減、選挙区割りにかかわる議案について反対の理由を申し上げます。
私どもは、議員定数の削減問題については、地方自治と議会制民主主義の基本に立ち対応することが重要だと考えています。御承知のように、地方自治体である県は、執行機関である知事と議事機関である議会という、ともに県民の直接選挙によって選ばれた2つの機関によって構成されています。その中で、県議会は、県民の意思を代表する機能、自治立法権に基づく自治立法権、執行機関に対する批判・監視機能という重要な役割を持っています。私どもは、こうした見地から、議員定数は法に基づく60人ないしは現行の56人とすることを主張し、定数削減には断固反対いたします。
今、議員は少なければ少ないほど良いとするかのような風潮が強められていますが、議会と知事の定数削減の競い合いは、この風潮に安易に流されていると言わざるを得ないものです。今こそ議員・議会活動の原点をしっかり踏まえ、必要性の乏しい海外視察の中止、政務調査費の完全な公開、費用弁償のあり方などの検討を行い、県民の信頼を回復することこそが必要ではないでしょうか。議会が定数削減によって自ら議会・議員の存在価値を低め、議会制民主主義を掘り崩し、後退させるような態度はとるべきではないと思います。
知事は、市町村議が合併により大幅に減ったことを定数削減の論拠にしていますが、本当におかしなことです。
市町村合併は、事の良し悪しは別にして、それぞれの市町村が独自の判断で決めたことであり、市町村議の削減はその結果のひとつです。それを県議会議員定数削減の根拠のひとつに援用するなどは、まさに論理のねじ曲げにほかなりません。
また、知事による今度の議案提案は、議会との関係を損なうことになることを私も一般質問で指摘いたしました。知事と議会の関係はチェック・アンド・バランスで、健全な緊張関係にあるべきだと考えます。今回の提案は、知事に対するチェック機能を弱めることを知事が議会に求めるという、全く異常なやり方です。これは知事の専横につながるものであり、こうしたやり方には断固反対するものです。
次に、選挙区割りの実施時期について一言触れます。
新しい郡市を区域とする選挙区への再編成は、議員提案、知事案のどちらもすべての矛盾を排除することはできません。それはまさに上からの
市町村合併の押し付けが生み出した矛盾にほかならないからです。この問題で焦点となっているのは、あくまで補欠選挙、残任期間の問題であり、これについては、3年前に県議を選挙した有権者の権利・意思を尊重することを基本とすべきです。その点で知事案にはより大きな欠陥があると考えます。
最後に、知事に申し上げたいことがあります。
知事は、多額な税金を使い、様々なメディアを使い、まさに言いたい放題でした。3月3日のメールマガジンでは、「答弁する時間を与えない」「答弁を要求しない質問が審議と言えるか。議論を避けたとしか思えない」とかみついています。しかし、本会議の質問は、長きにわたって質問・答弁合わせた持ち時間制という基本的なルールの中でやっていることであり、よもや知事がそれを知らないはずがありません。私どもも、当局の説明、答弁が長過ぎ、予定していた3回目の質問ができず、悔しい思いをしたことが多々ありました。しかし、それがルールであるとして、その限りでは従ってきたものであります。
今日のようにこじれた要因は、人の意見を聞こうとしない知事の姿勢にあるのではないかと考えます。ここまで議会や議員を批判することは、知事の見識が問われるというものではないでしょうか。知事の真意は一体どこにあるのでしょうか。
以上、申し上げまして反対の討論といたします。(拍手)
○議長(
中村紀雄 君) 次に、ただ今議題となっております議案及び発議案に対する討論者南波和憲君御登壇願います。
(南波和憲君 登壇 拍手)
◆(南波和憲 君) 自由民主党の南波和憲でございます。
党を代表して、議員発議による議第2号議案並びに知事提案による第68号議案について、
委員長報告に賛成する立場から討論を行います。
議会案は、昨年12月の国勢調査における人口速報値の発表と同時に協議が始まりました。我が党においても、党内に委員会を設け、議会改革検討委員会と並行して検討してきたものであります。激しい討論を通して1月25日の議会改革検討委員会において成案を得、2月10日の議会運営委員会で審議、有志による提案が決定いたしました。また、知事案は、2月6日の記者会見において記者の質問に答え、議会改革検討委員会の結果を見た上で発表し、同じく2月10日の議運に提案されました。
両者の相違点の1つは、
市町村合併に伴う選挙の適用時期についてであります。地方自治法第90条第4項で定数の変更は一般選挙でなければと規定されているために、直ちに行おうとすると56人の現在の議席数で選挙区ごとの議員を配当がえせねばなりません。第68号議案、知事案で各郡市ごとの配当表を2つ並べねばならなかったのは、このためであります。原則どおりこれを行うことによる繁雑さ、それらについては2月24日の一般質問においても述べさせていただきました。
そうした矛盾とも考えられる点を補うべく定められたのが特例であります。全国47都道府県のうち41道府県において特例が採用され、原則によるのはわずか6都府県に過ぎません。原則を選んだ東京都では、ほとんど
市町村合併がなかったためと聞いております。1年間という期間は、長いようであり、短いものであります。この間に2度の制度変更を行うということは適切ではないと考えます。
一体感の醸成ということは確かに重要であります。しかし、新市の一体感の醸成にはほかにも方法があるのではないでしょうか。前橋、高崎をはじめ新市そのものが旧市町村単位で選挙区を設定しています。新選挙区、直ちにということに拘泥する必要はないと思います。
現在議席にあるほとんどの議員が平成15年の選挙で選ばれた者であります。これまでの選挙区で20年以上選んでいただいた議員もおります。新制度に移行するまであと1年だけ旧郡市から選ばれた代表で仕事させていただきたい。もちろん新しい郡市の仕事もさせていただきます。選挙区制度をより現実的に運用させていただきたいというのが私たちの考えの基本であります。
相違点の2点目、定数について、私たちは50人が適当であると考えました。さきの一般質問でも申し上げましたが、県議会議員はそれぞれ個別の選挙区から選ばれます。選挙区はどこも自然発生的に成立した郡市が単位であります。そこで、必然的に1票の較差が生まれてきます。
現在の人口をもとに選挙区ごとの議員数を計算し、最も人口較差が小さくなるように定数を定めることが重要であります。56人から40人まで定数を選挙区別にシミュレーションしていくと、較差は定数50人のときが1.96倍で最小、知事提案の45人のときには2.53倍となり、40人までのうちで最大となります。新しい選挙区のもとでは、より較差の少ない議会案を選ぶのが自然と思います。
県政に対し、県民は2票を行使します。1票は執行者である知事を選任するために、もう1票は、県政を監視し、地域の諸課題を県政に反映するための議会議員を選任するためであります。選挙で選ばれた両者の考え、そして、それぞれが集めた情報、陳情、要請、そのどれもが県民の意思であります。県民の意思、民意は極めて多様であります。執行者、議会、それぞれが異なる結論を出すこともあります。しかし、そのどちらもが民意の集積なのであります。
今回の定数、選挙区の変更について、議会改革検討委員会では大変に困難な課題を良識の中でまとめ上げました。しかし、民営化、そして安上がりの県政が求められる時代、議会が対応すべき課題や活動も山積しています。今後、県政を取り巻く様々な課題に的確に対応していかねばなりません。
同時に、議会の改革は緒についたばかりであります。議会改革検討委員会もこれらの状況を考慮し、新たな議会のあり方を提言し、議会自身も改革の実を上げていくよう努力せねばなりません。
金子泰造議員の提案理由にもあるように、様々な時代の要請に応えることを旨とし、各界各層の民意を踏まえつつ、ぎりぎりの設定を見出し提案された議会案をよしとする
委員長報告に賛成し、私の討論といたします。ありがとうございました。(拍手)
○議長(
中村紀雄 君) 次に、ただ今議題となっております議案及び発議案に対する討論者長崎博幸君御登壇願います。
(長崎博幸君 登壇 拍手)
◆(長崎博幸 君) フォーラム群馬の長崎博幸でございます。
フォーラム群馬を代表して、ただ今の
議会運営委員長報告に賛成の立場で討論を行います。
今月末でいよいよ平成の大合併がひとつの区切りを迎えることとなります。県議会としては、県内の合併の動きをにらみながら、一昨年9月議会において合併後の県議会議員の選挙区問題を議論し、平成19年に予定されている次回一般選挙を従前の選挙区で行おうとする、いわゆる特例2の条例案が賛成多数で可決されました。それに対して私たちフォーラム群馬は、合併後の新自治体住民の一体感醸成を阻害しないよう配慮しつつ、現職議員の選挙区がえに伴う選挙民の思いとのずれが生じる矛盾や当該住民への周知期間を考慮のうえ、現任期中は従来の選挙区のままとし、次回一般選挙、平成19年のいわゆる統一自治体選挙から新選挙区を適用する特例1と呼ばれる条例案を公明党、共産党の議員とともに提案しましたが、残念ながら賛成少数で否決された経過があります。
その後、選挙区の見直しや定数削減を求める多くの声が寄せられる中、昨年の国勢調査の結果を踏まえ、次回選挙は合併後の新選挙区を基本とする方向で全会派の大筋の合意が得られ、議会改革検討委員会で具体的な議員定数、選挙区及び配当数の議論を重ねた結果、議員提案の提出に至った次第であります。もちろん会派としての主張と必ずしも一致しない点がありますが、社会的情勢の観点に立って、民意に照らして合格点が得られ、かつ県民を代表する議員の大半の合意が得られる妥協点を見出す努力を重ねた上で、議第2号議案の発議者となった次第であります。
以下、第68号議案と議第2号議案との相違部分について、知事の提出議案に比べ我々が提出している条例案が優れていると考える理由を申し述べます。
まず、定数の問題であります。
数そのものに絶対的な根拠はなく、相対比較で多い少ないを検証せざるを得ないとの考えであることは一般質問でも申し上げました。そこで、比較対象を何に求めるかが相違点でありまして、知事は、合併によって生ずる市町村議員数の減少率や行政改革目標の県職員数削減率、さらには議員一人当たり人口の全都道府県単純平均数を対象とされました。もともと守備範囲の大きく異なる市町村議員数、なかんずく県職員数と同基準で比較しようとするのは、財政削減のみを意識したあまりに乱暴な論拠だと考えます。また、議員一人当たり人口比較においても、人口1200万人の東京都が最大で約9万9000人、人口60万人の鳥取県が最少で約1万6000人と、あまりにも人口較差がある中での単純平均4万5000人は比較対象として不適当だと考えております。あえて市町村議員数を比較対象とするならば、法定上限数からの削減率を比べるべきで、市町村議員の削減率19%に対して議員提案の定数50人は削減率17%で遜色なく、47都道府県議会中4位という削減率であります。同じく議員一人当たり人口約4万人の水準についても、同じ人口規模150万人から250万人の11県との比較では2番目に人口比議員数が少ないわけで、いずれとも県民から合格点をいただけると確信しております。
次に、選挙区及び配当数についてであります。
私たちフォーラム群馬は、より多くの民意を吸い上げる観点で、選挙による死に票を少なくするために、1人区は極力なくすべきとの基本的な考え方を持っており、知事提案では、この1人区が現状の6選挙区から11選挙区に大幅に増加することとなり、反対であります。また、1票当たりの較差についても、知事提案の2.53倍に対して1.96倍と、民主主義の基本である1票の重さの平等化、特に2倍を下回る点で議員提案が絶対的に優れていると考えます。
次に、新しい選挙区の適用時期の問題であります。
知事は、合併後の補充選挙を想定して投票できない新住民が発生することへのこだわりを根拠とされています。知事の案では、先ほど申し述べた議員配置がえの矛盾に加え、さきの一般選挙で投票したにもかかわらず、新たな選挙区で再び投票する、いわば2票を行使することとなります。知事は、1票当たりの較差にも見られるとおり、票の重さの平等化にはあまり重きを置かれていないように思われますが、我々は重要な問題だと考え、あくまで残任期間の補充選挙は従前の選挙区とすることが適当と判断しております。
以上が第68号議案に反対、議第2号議案に賛成の理由であります。
なお、最後に申し上げますが、議会案にあえて対峙し、より議員削減の大きい対案を知事自らが提案されたことについてであります。
地方分権が進展し、今後ますます首長の権限は強まります。このことは、知事の権限が大きくなり過ぎることの懸念から、任期を制限すべきとの国会議論まで出始めていることからも明らかであります。そのことはともかく、地方自治の根幹である二元代表制に基づく監視、チェックを受ける立場の知事自らがチェックする側の議会の力を弱めかねない議員数削減を提案される、そのこと自体に正直疑問を禁じ得ませんし、県民の間からは、単に議員定数が若干多いか少ないかという問題以上に、知事と議会のチェック・アンド・バランスを望む声が多数あることを申し上げて、討論といたします。(拍手)
○議長(
中村紀雄 君) 以上で討論を終結いたします。
● 採 決
○議長(
中村紀雄 君) 直ちに採決いたします。
まず、知事提出の第68号議案を採決いたします。
これを
委員長報告のとおり否決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○議長(
中村紀雄 君) 起立多数であります。よって、第68号議案は
委員長報告のとおり否決されました。
次に、議第2号議案を採決いたします。
これを
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○議長(
中村紀雄 君) 起立多数であります。よって、議第2号議案は
委員長報告のとおり可決されました。
● 条項、字句、数字、その他の整理について
○議長(
中村紀雄 君) お諮りいたします。
ただ今可決されました各発議案について、その条項、字句、数字、その他の整理を要するものにつきましては、その整理を議長に委任されたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
中村紀雄 君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
● 休 会 の 議 決
○議長(
中村紀雄 君) お諮りいたします。
明8日から10日及び13日から17日の8日間は、委員会審査等のため本会議を休会にいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
中村紀雄 君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
以上をもって本日の日程は終了いたしました。
次の本会議は、3月20日午前10時から再開いたします。
● 散 会
○議長(
中村紀雄 君) 本日はこれにて散会いたします。
午前11時25分散会...