栃木県議会 2024-04-22
令和 6年 4月文教警察委員会(令和6年度)-04月22日-01号
令和 6年 4月
文教警察委員会(令和6年度)-04月22日-01号令和 6年 4月
文教警察委員会(令和6年度)
文教警察委員会会議記録
1 開会日時 令和6年4月22日(月)午後1時58分~午後3時29分
2 場 所 第6委員会室
3 委員氏名
委 員 長 小 菅 哲 男
副委員長 琴 寄 昌 男
委 員 渡 邉 典 喜
大 谷 弥 生
池 上 正 美
横 田 誠
螺 良 昭 人
板 橋 一 好
4 委員外出席議員 なし
5 執行部出席者
(1)
教育委員会事務局
教育長 阿久澤 真 理
教育次長(管理担当) 大 森 豊
教育政策課長 山 下 和 彦
施設課長 和久井 浩
学校安全課長 小 平 知 久
義務教育課長 髙 野 和 泰
高校教育課長 山 下 拡 男
特別支援教育課長 玉 田 敦 子
生涯学習課長 長 野 辰 男
健康体育課長 角 田 正 史
教育政策課総務主幹 大 岡 史 昭
教育政策課教育DX推進室長 高 橋 伸 輔
教育政策課人権教育室長 早乙女 寿 雄
(2)警察本部
警察本部長 難 波 健 太
警務部長 小 島 隆
生活安全部長 佐 藤 雅 人
地域部長 後 藤 信 寛
刑事部長 谷 島 義 則
交通部長 髙 木 克 尚
警備部長 松 村 宏 政
警務課長 吉 村 孝
生活安全企画課長 篠 原 勝 弘
地域課長 吉 田 学
刑事総務課長 大 森 雄 生
交通企画課長 渡 邊 正 祐
会計課長 井 上 聡 美
総務課長 松 尾 秀 和
交通規制課長 若 林 勝 也
6 出席を求めた参考人 なし
7 会議に付した事件
(1)
教育委員会事務局所管事項
ア
教育委員会事務局所管の主要事業等について
イ 報告事項
ウ その他
(2)
警察本部所管事項
ア 警察本部所管の主要事業等について
イ その他
(3)
委員会年間活動計画について
(4)その他
8 その他の必要事項 なし
────────────────────
午後1時58分 開会
○小菅哲男 委員長 ただいまから
文教警察委員会を開会いたします。
本日の会議録署名委員に、螺良委員、板橋委員を指名いたします。よろしくお願いいたします。
初めに、執行部への出席要求についてであります。
本日の委員会において、説明のため出席を求めた者は、お手元に配付したとおりでございます。
次に、委員会の傍聴についてですが、今般、委員会条例が改正され、委員会は原則公開となりました。県政記者及び所定の手続を得た県民は、委員会を傍聴できることになっております。
また、報道機関からのテレビ等による取材につきましては、委員会審査に支障がない限り、許可することとしておりますので、ご了承願います。
本日は、
教育委員会事務局職員の皆様との今年度初めての委員会となりますので、開会に当たり、私より、初めに一言ご挨拶をさせていただきます。
委員長を拝命いたしました小菅哲男です。
阿久澤教育長をはじめ
教育委員会事務局の皆様には、本県教育行政に日夜ご尽力をいただいてますことに対しまして、心から感謝を申し上げます。
さて、今日の教育現場では、ICTの活用など教育DXの推進や教員の働き方の見直し、共生社会の実現に向けた
インクルーシブ教育のさらなる推進など大きな変革期にあり、時代の変化に対応するため様々な課題が直面していることだと思います。このような中、予測困難なこの時代をたくましく生きていく子供たちには、自分の目指す未来を自ら描き、そして、描いた未来を実現する力、さらには、多様な者と協働して、創造する力と心の豊かさを身につけていただきたいと願うところでございます。
また、
教育委員会事務局職員の皆様におかれましては、教育という人づくりの根幹を担う大変な重要な仕事をされております。日々ご苦労されていることも多いかと思いますが、明日の栃木県を担う子供たちが
心身ともに健康に成長するよう、引き続きご尽力をお願いしたいと思います。
本委員会といたしましても、県民の皆様の負託に応えられますよう、活発な議論を展開してまいりたいと考えておりますので、本県教育のさらなる充実・発展のため、委員の皆様並びに執行部の皆様におかれましては、円滑な委員会運営にご協力を賜りますよう重ねてお願いを申し上げまして、私のご挨拶とさせていただきます。1年間どうぞよろしくお願いします。
それでは、次に、委員及び執行部職員の自己紹介をお願いしたいと思います。
琴寄副委員長からお願いします。
○琴寄昌男 副委員長 今年度、副委員長を務めさせていただきます琴寄でございます。1年間どうぞよろしくお願いします。
◆渡邉典喜 委員 委員の渡邉典喜です。よろしくお願いします。
◆大谷弥生 委員 同じく委員の大谷弥生です。よろしくお願いします。
◆池上正美 委員 同じく委員の池上正美です。よろしくお願いします。
◆横田誠 委員 委員の横田誠と申します。どうぞよろしくお願いします。
◆螺良昭人 委員 螺良です。よろしくお願いします。
◆板橋一好 委員 板橋です。よろしくお願いします。
○小菅哲男 委員長
教育委員会事務局幹部職員、自己紹介をお願いします。
◎阿久澤 教育長 教育長の阿久澤です。本年度もどうぞよろしくお願いします。
ただいま小菅委員長から丁寧なご挨拶をいただきました。教育委員会を代表しまして、一言ご挨拶を申し上げたいと思います。
教育委員会も課題が山積しております。特に、学校における安全の確保は第一に重視すべき課題であります。那須雪崩事故から7年が経過しました。学校における安全の確保、教育活動における安全の確保を肝に銘じて、今年度も、安全な学校づくり、学校教育の推進に努めてまいりたいと考えております。
2点目は、学びの夢支援事業です。夜間中学については、令和8年の開校に向けて、2年の準備期間があります。今年度は、学校に通う方も非常に多様であり、様々なニーズを把握することが重要になることから、まずはニーズの把握、それに応えるためのサービスの提供はどういう形が望ましいのか、しっかりと検討してまいりたいと考えております。
続いて、
全国産業教育フェア栃木大会です。今年、10月の26、27日の2日間にわたり、宇都宮市を中心に開催します。全国から産業学科の生徒が集まって、自らの成果とこれまでの取組などを発表する、非常に大きなイベントです。ぜひこれを成功させて、栃木県の知名度向上、さらには、高校生の頑張っている姿を全国に届けていきたいと考えております。
そのほか、DXの推進や特別支援教育の充実など、課題はたくさんありますが、一つ一つ着実に推進していくことで、栃木県の教育の向上を目指してまいりたいと考えておりますので、委員の皆様の引き続きのご支援、ご指導をいただきたく、どうぞよろしくお願いします。
それでは、幹部職員の自己紹介をさせていただきます。
◎大森 教育次長(管理担当) 管理次長の大森です。よろしくお願いします。
◎山下 教育政策課長 教育政策課長の山下です。よろしくお願いします。
◎和久井 施設課長 施設課長の和久井です。よろしくお願いします。
◎小平 学校安全課長 学校安全課長の小平です。よろしくお願いします。
◎髙野 義務教育課長 義務教育課長の髙野です。よろしくお願いします。
◎山下 高校教育課長 高校教育課長の山下です。よろしくお願いします。
◎玉田
特別支援教育課長 特別支援教育課長の玉田です。よろしくお願いします。
◎長野 生涯学習課長 生涯学習課長の長野です。よろしくお願いします。
◎角田 健康体育課長 健康体育課長の角田と申します。よろしくお願いします。
◎大岡
教育政策課総務主幹 総務主幹の大岡です。よろしくお願いします。
◎高橋
教育政策課教育DX推進室長 教育DX推進室長の高橋です。よろしくお願いします。
◎早乙女
教育政策課人権教育室長 教育政策課人権教育室長の早乙女です。よろしくお願いします。
○小菅哲男 委員長 次に、本委員会の担当書記、嘱託書記の自己紹介をお願いします。
◎榎本 担当書記 担当書記の榎本と申します。よろしくお願いします。
◎林 副担当書記 副担当書記の林と申します。よろしくお願いします。
◎桑野 嘱託書記
教育委員会事務局嘱託書記の桑野と申します。よろしくお願いします。
◎小林 嘱託書記
警察本部嘱託書記の小林です。どうぞよろしくお願いします。
○小菅哲男 委員長 それでは、議事に入りたいと思います。
本日は、今年度の主要事業等について、執行部の説明を聴取し、質疑を行うことといたします。
初めに、
教育委員会事務局、次に、入れ替えて警察本部の順で行いますので、ご了承願います。
まず、
教育委員会事務局の主要事業等について、執行部の説明を求めます。
阿久澤教育長。
◎阿久澤 教育長 令和6年度の
教育委員会事務局当初予算につきまして、ご説明を申し上げます。
資料1の2ページをご覧いただきたいと思います。
教育委員会事務局の所管事業に係る令和6年度の予算は1,607億9,196万8,000円です。これは前年度当初予算からの対比としまして99.9%と若干の減となっております。
主要事業の概要につきましては、この後、所管課長からご説明申し上げますので、よろしくお願いします。
○小菅哲男 委員長
山下教育政策課長。
◎山下 教育政策課長 それでは、教育政策課の事業についてご説明いたします。
同じ資料1の3ページをご覧ください。
まず、1学校建築費は、
県立高等学校再編計画に基づく整備等に要する経費です。
このうち第三期
県立高等学校再編計画施設整備費につきましては、5ページの7に再掲としておりますが、本年1月に策定した第三期
県立高等学校再編計画に基づく学校の統合などに伴う施設整備の設計等に要する経費です。
また、
県立学校施設長寿命化推進事業費につきましては、この後、施設課から改めてご説明を申し上げます。
続きまして、②不
登校対策総合推進事業費は、不登校の未然防止や初期対応の徹底、不登校児童生徒への支援に資するための総合的な対策の実施に要する経費です。
次に、4ページですが、
⑤学校教育タブレット端末等更新事業費は、公立小中学校における1人1台端末等の更新に対し助成するための経費でありまして、
公立学校情報通信機器整備基金を財源に、市町に対して3分の2の補助を行うものです。
最後に、6ページですが、11
教育DX推進事業費は、県立学校における教育DX推進に要する経費でありまして、一部を除く県立学校への
採点支援システム導入拡大あるいは
教育DX推進研究校におけます生成AIの活用方法の研究、それから、教員の
ICT活用能力向上のためのオンライン学習の受講や資格取得の補助に要する経費です。
説明は以上です。
○小菅哲男 委員長 和久井施設課長。
◎和久井 施設課長 続きまして、施設課の主な事業についてご説明いたします。
13
県立学校施設長寿命化推進事業費です。
令和6年度におきましては、高等学校で宇都宮高校ほか16校、特別支援学校で盲学校ほか6校について、改修に係る設計や工事を実施いたします。
また、2
衛生設備緊急改修事業費は、県立高校の和式トイレを洋式化するもので、石橋高校ほか15校の改修を予定しております。
続きまして、14
特別支援学校スクールバス運行事業費は、
県立特別支援学校に通う児童生徒の通学保障のための
スクールバス運行に要する経費です。
施設課は以上です。
○小菅哲男 委員長
小平学校安全課長。
◎小平 学校安全課長 学校安全課の主な事業につきましてご説明いたします。
資料の7ページをご覧ください。
初めに、15
児童生徒指導推進費は、いじめや暴力行為などの問題行動の解決や、児童・生徒指導の充実を図るための経費でありまして、
スクールサポーターや
スクールソーシャルワーカーの配置、LINEを活用した相談事業、
スクールロイヤー活用事業などを実施いたします。
このうち、
スクールソーシャルワーカーにつきましては、資料8ページをご覧ください。19
スクールソーシャルワーカー活用事業費です。引き続き、
スクールソーシャルワーカーを、中核市を除き全ての中学校区に配置するとともに、養成研修等を開催いたします。
最後に、7ページにお戻りいただきまして、18福利厚生費ですが、教職員の定期健康診断や人間ドック、また、
ストレスチェックなどを実施いたします。
説明は以上です。
○小菅哲男 委員長
髙野義務教育課長。
◎髙野 義務教育課長 義務教育課の主な事業についてご説明いたします。
資料の8ページをご覧ください。
20
スクールカウンセラー配置事業費は、学校に
スクールカウンセラーを配置し、教育相談体制を充実するための経費です。小中学校において、引き続き全校配置するとともに、新年度は、高等学校において配置校を9校増やし、教育相談体制の一層の充実を図ってまいります。
次に、22帰国・外国人児童生徒に対するきめ細かな支援事業費は、日本語指導が必要な外国人児童生徒に対応するため、日本語指導ができる、または児童生徒の母語分かる支援員の派遣等に要する経費です。小中学校に支援員を配置する市町を助成するとともに、県立学校においても4名の支援員を配置いたします。
次に、9ページをご覧ください。
24
学校指導力強化対策事業費は、本県独自の少人数学級を推進し、学校の指導力強化を図るための経費です。新年度も引き続き、義務教育全ての学年で35人以下学級を実施してまいります。
続きまして、10ページをご覧ください。
26
教員業務支援員配置助成費は、教職員等の働き方改革に資することを目的とした事業となります。教員業務支援員を配置する市町を助成するものです。新年度は221名の教員業務支援員を配置するとともに、新たに副校長・
教頭マネジメント支援員を15名配置して、業務負担軽減を図ってまいります。
最後に、27学びの
夢支援プロジェクト事業費は、多様な学びの場の拡充を図るための経費であり、令和8年4月に栃木市の学悠館高校内に設置することとしました県立夜間中学校の設置準備等に要する経費となります。
説明は以上です。
○小菅哲男 委員長
山下高校教育課長。
◎山下 高校教育課長 続きまして、高校教育課の主な事業についてご説明を申し上げます。
10ページ、28
グローバル人材育成事業費は、高校生に対する留学支援などにより、グローバル社会の様々な場面や分野において活躍できる人材を育成するための経費です。
続きまして、11ページをご覧ください。
30未来を創る高校生地域連携・協働推進事業費は、高校生が地域自治体等と連携しながら地域の抱える課題解決に向けた活動を行うことや、
地域ブランド創出に焦点を当て、企業と協働して高校生のアイデアから商品開発するなどの取組を通して、将来のとちぎを支える人材を育成するための経費です。
次に、31
STEAM教育推進事業費は、文系・理系の枠にとらわれない教科等横断的な学びを通して、新しい価値を提供できる人材を育成するための経費です。
最後に、32
全国産業教育フェア事業費は、全国の専門学科の高校生が日頃の教育活動の成果や産業教育の魅力を総合的に発表するもので、本大会の開催は、令和6年10月26、27日の2日間で、
ライトキューブ宇都宮やマロニエプラザ、
宇都宮白楊高校等、JR宇都宮駅周辺を主な会場として開催する予定です。全国の専門高校等の特色を生かした学習成果の発表や企業と連携して開発した商品の販売に加え、
フラワーアレンジメントやロボット競技などの全国大会を同時に開催することに要する経費です。
説明は以上です。
○小菅哲男 委員長
玉田特別支援教育課長。
◎玉田
特別支援教育課長 特別支援教育課の主な事業についてご説明させていただきます。
同じく11ページをご覧ください。
34
医療的ケア実施体制強化事業費は、医療的ケアを必要とする幼児・児童生徒の安全な学習環境の整備を図るため、特別支援学校に学校看護師を適正に配置いたします。
さらに、
人工呼吸器装着児童の就学時における手技の引継ぎを行う訪問看護師の派遣や、学校でのケアが安心・安全に実施できるよう必要な医療器具等を購入するための経費です。
次に、12ページをご覧ください。
35
インクルーシブ教育システム推進事業費は、就学前から学校卒業後までの一貫した支援体制の構築に向けて、教育事務所に
インクルーシブ教育エリアコーディネーターを配置し、連絡協議会の運営等を通して、各地域の小中高等学校における
インクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の充実を図る経費です。
説明は以上です。
○小菅哲男 委員長
角田健康体育課長。
◎角田 健康体育課長 健康体育課の主な事業につきましてご説明をいたします。
同じく12ページの上から4段目、生涯学習課との事業となります38
地域クラブ活動推進事業費は、休日の部活動の段階的な地域移行に向けて、県協議会の開催による地域移行の在り方等の検討や、拠点校における実証事業、地域の
スポーツクラブ活動の指導者養成に要する経費です。
説明は以上です。
○小菅哲男 委員長 長野生涯学習課長。
◎長野 生涯学習課長 生涯学習課の主な事業につきましてご説明いたします。
13ページをご覧ください。
40学校と地域の連携・協働推進事業費は、地域全体で子供たちの学びや成長を支えるため、市町の小学校、中学校、義務教育学校におきまして実施する
放課後子ども教室などの
地域学校協働活動に係る経費を助成いたしますとともに、この活動を支える人材の養成等の実施に要する経費です。
次に、45みかも自然の家整備運営費です。PFI事業で整備を進めてまいりましたみかも自然の家につきましては、3月30日に開所記念式典を執り行いまして、4月1日から運営を開始したところです。この施設の整備、運営に要する経費につきましては、事業契約上、供用開始の後に15年の分割払いにより支払うこととしておりますことから、今年度から新たにPFI事業費として計上いたしますほか、運営業務等のモニタリングに要する経費や、公園台帳の整備に要する経費です。
説明は以上です。
○小菅哲男 委員長 以上で説明は終了いたしました。
質疑がありましたらお願いしたいと思います。
大谷委員。
◆大谷弥生 委員 13ページ、生涯学習課の41
家庭教育支援事業費、新しく始めていただきました
④アウトリーチ型家庭教育支援事業費についてお伺いできればと思います。
こちらの事業は、主に市町が行っていく事業と思っておりまして、先行して県内の市町が行っている事例もあると捉えているのですが、その状況をどのように把握しているのか、まずお伺いできればと思っております。
○小菅哲男 委員長 長野生涯学習課長。
◎長野 生涯学習課長 こちらアウトリーチ型の事業ですが、まず、県内の現在の状況につきましては、家庭教育の支援というものは、社会教育の中でも重要な位置を占めているものと考えておりまして、主に就学前のお子さんを抱えていらっしゃる保護者の方が主な中心の対象になっているのが現状と思いますが、そういう方々に対して、子育ての悩みやアドバイスを指導できるスキルを研修で身につけたり、取組の中で実践して身につけた方々が、家庭教育の支援リーダーのような立場で地域において活動いただいているのが実態かと思っております。
県内各地でそういう活動ができていればよろしいのですが、実際の活動をしていらっしゃる方々の年齢も大分高くなってきまして、現在、女性が社会で働くことが当たり前の時代になってきますと、そういう地域の活動に参加してくださる後継者の方も、なかなか後継ぎが少なくなりつつあるという状況です。
ただ、この家庭教育の重要性は引き続きあると考えておりまして、そのような中で、この家庭教育の場に参加してくださる保護者の方々は、子育てに熱心な親御さんたちが多いのですが、昼間働いているなどの時間の都合などもあろうかと思いますが、そういった場になかなか参加できないでいながらも、子育ての悩みなどを抱えている方がいらっしゃると考えております。そのような親学習の場、リーダーの方々にやっていただく場も増やしながら、そういったところで捉えた情報を基に、できれば個別の家庭にアプローチもして、悩みの小さなうちにフォローをすることで、子供たちの健やかな成長につなげられればという考えで始めたいと思っております。
○小菅哲男 委員長 大谷委員。
◆大谷弥生 委員
家庭教育支援チームの方々が親学習プログラムを行ってくださっているのは本当に重々存じ上げておりまして、次は、その場に来てくださらない方たちをどうやって支援していくのかということです。個人情報がある中で、やはり訪問をするということが本当に重要だと思っているのですが、難しさもすごくある中で県が事業費として予算化していただけるのは本当にありがたく思っておりますので、今後の活動を期待しております。
○小菅哲男 委員長 渡邉委員。
◆渡邉典喜 委員 2点ほど詳しく伺えればと思います。
1点目が、3ページの②不
登校対策総合推進事業費の説明欄の2
支援体制強化事業費で、これは去年行っていた意見交換会と同じものなのか、違った性質なものかということと、あと、こちらの実践研究の実施の実践研究とはどういったことを具体的に研究する予定なのか、聞かせていただければと思います。
○小菅哲男 委員長
小平学校安全課長。
◎小平 学校安全課長 連絡協議会につきましては、県、市町教育委員会の指導主事が集まり、不登校の現状を共有するとともに、不登校の予防に向けた取組の連携について協議をするため開催するものです。
それから、実践研究ですが、学校における子どもの居場所と
絆づくり実践研究事業として、研究協力校3校において、不登校の傾向や欠席状況の分析を行い、学級活動や学校行事、授業の工夫に関する取組を研究して、成果を各学校に周知展開していきたいと考えております。
○小菅哲男 委員長 渡邉委員。
◆渡邉典喜 委員 そのような研究も大切だと思いますし、様々な関係機関とも連携して進めていただければと思います。
もう1点、6ページ、11
教育DX推進事業の説明欄3番の生成AIの研究校への導入ということですが、これは具体的にどこが研究校なのかと、生成AIでどんな研究をするかも含めてもう少し具体的に教えていただければと思います。
○小菅哲男 委員長
山下教育政策課長。
◎山下 教育政策課長 研究校は、佐野高校と那須清峰高校、南那須特別支援学校を予定しております。
生成AIの関係につきましては、チャットGPT等で皆さんお知りになっていらっしゃるかと思います。この内容につきましては、校務など、教員が行う部分におきまして、例えば、教材や子供たちに出す問題文のたたき台など、直接そのままは出せないと思いますが、そういったものをAIによって作成することで、教員の業務負担を減らそうというものです。
○小菅哲男 委員長 渡邉委員。
◆渡邉典喜 委員 特に今教員のいろいろな負担を減らすということは重要だと思いますので、随時しっかりと取り組んでいただければと思います。
○小菅哲男 委員長 ほかに質疑ございますか。
池上委員。
◆池上正美 委員 11ページ、全国産業教育フェア、先ほど説明がありました。10月26、27日ということですが、この規模は、どれぐらいの方が集まるのか。
また、先ほどの説明によれば、多少その売上げが出るのかという気がするのですが、売上げ等は各学校に行くのかと、金額の云々というよりも、使い道を教えてください。
○小菅哲男 委員長
山下高校教育課長。
◎山下 高校教育課長 この産業教育フェアにつきましては、各県持ち回りで実施しておりまして、規模としては、県によって異なりますが5万人から10万人の間で参加者がございます。本県では8万人程度を目指しているところです。
収益等に関しましては、基本的には、教育の場ということで、収益と言ったほどのものが上がるような仕組みは取っていないという状況になっております。
○小菅哲男 委員長 池上委員。
◆池上正美 委員 了解しました。2日間で8万人が来るということは、栃木県のPRにもなると思いますので、ぜひ成功させていただきたいのと同時に、今の売上げというか、それはぜひ有効活用をお願いしたいと思います。
もう1点だけ。14ページ、青少年の教育施設の解体の件でお聞きしたいのですが、みかも自然の家が先ほど新しくなるという話を聞きました。と同時に、太平少年自然の家、それに芳賀青年の家が解体ということになったと思います。この解体する経費は令和6年度、令和7年度となっていますが、この金額、本当に少ないという気がするのですが、これは2施設の分でしょうか。それとも、1施設なのか、その辺りが見えないので、よろしくお願いします。
○小菅哲男 委員長 長野生涯学習課長。
◎長野 生涯学習課長 この46番に書かれております1億9,000万円余、説明欄に継続費総額2億3,300万円余、これらは、太平少年自然の家の解体経費で継続費総額2億3,390万円です。
一方、芳賀青年の家につきましては、土地の測量確定や今後の財産管理上の諸手続がまだ若干残っておりますので、計画としては令和7年度に考えていきたいと思っておりますので、今年度予算としては、太平少年自然の家の分だけ計上しています。
○小菅哲男 委員長 池上委員。
◆池上正美 委員 了解しました。閉鎖はもう決定しているので、あとはそれをただ壊すのか、壊すことは仕方ないのですが、芳賀青年の家については、さらに有効活用ができるのか検討して、前向きによろしくお願いします。
○小菅哲男 委員長 ほかございますか。
(「ありません」と呼ぶ声あり)
○小菅哲男 委員長 ないようでございますので、以上で質疑を終了いたします。
続いて、
教育委員会事務局所管事項について報告があります。
報告事項は、令和7年度栃木県公立学校新規採用教員選考要項について、ほか1件です。
なお、質疑については、説明が全部終わった後に一括して行いますので、お願いします。
説明は着席のままで結構です。
山下高校教育課長。
◎山下 高校教育課長 資料2、報告事項の2ページをご覧ください。
報告1の令和7年度栃木県公立学校新規採用教員再選考要項について、ご説明を申し上げます。
初めに、1選考試験の実施期日の欄をご覧ください。
第1次試験を7月6日、7日の2日間、そして、2次試験を8月22日から8月25日までの4日間をかけて実施いたします。
続いて、2をご覧ください。募集教科・科目及び人員になります。
募集教科・科目につきましては、昨年度の募集教科・科目に加えまして、高等学校の美術、電気、建築が加わります。
募集人員につきましては、小中学校の教諭が、昨年度より40名増の320名程度、また別枠で特別支援学級担当の経験等により、一部試験を免除した選考として15名程度と、小学校における英語教育に係る特別選考として30名程度の採用を予定しております。
高等学校は昨年並みの60名程度、特別支援学校につきましても昨年度並みの40名程度を予定しております。
また、養護教諭ですが、小中学校の養護教諭は、昨年度から2名増の12名程度、県立学校の養護教諭は、昨年度並みの若干名を予定しております。
続きまして、3をご覧ください。昨年度実施試験からの変更点が5つあります。
1つ目は、第2次試験の内容の変更についてです。募集する全ての区分におきまして、面接試験の集団討論を廃止し、個人面接を、①総合的な資質・能力に関する面接と②実践的な指導力に関する面接の2つに分けて実施いたします。また、小学校、中学校の教諭及び養護教諭の区分では作文を廃止し、高等学校、特別支援学校の教諭及び養護教諭の区分では、作文を論作文に変更し、実施いたします。
続いて、2点目は、大学3年生を対象とした特別選考の新設についてです。この特別選考では、募集する全ての区分において、大学3年時に第1次試験の受験を可能とします。第1試験合格者は、翌年の採用選考において、第1次試験を免除し、第2次試験から受験できるようになります。
3点目は、講師等経験者特別選考の新設についてです。この特別選考では、一定期間以上の常勤講師等の経験者に対して、第1次試験の一般教養試験を免除します。この特別選考は、募集する全区分、教科・科目で実施いたします。
4点目は、加点制度の拡充として、新たな加点制度を3つ新設いたします。
1つ目は、小・中・高の志願者で、特別支援学校の普通免許状を既に取得あるいは取得見込み確実の者に対する加点制度を実施します。
2つ目は、小・中・高校・特別支援の志願者で、学校図書館司書教諭の資格を有する者に対する加点制度を実施いたします。
3点目は、特別支援学校の志願者で、小・中・高の3つの普通免許状を既に取得あるいは取得見込み確実な者に対する加点制度を実施いたします。
最後に5点目は、スポーツの実績により一部試験を免除した選考の変更です。この特別選考では、受験資格となる要件を変更し、対象者は、第1次試験の学力試験において一般教養を免除、保健体育につきましては、実技試験も免除といたしました。
なお、詳細につきましては、別途つけております資料でご覧いただけると思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
○小菅哲男 委員長
玉田特別支援教育課長。
◎玉田
特別支援教育課長 資料の3ページをご覧ください。
報告2、特別支援教育の在り方に関する検討会報告書につきましてご説明させていただきます。
令和5年8月、県教育委員会では、特別支援教育に関する今日的な課題の対応に向けて幅広い視点からの検討が必要であると考え、教育や福祉の関係者、有識者等から成る特別支援教育の在り方に関する検討会を設置いたしました。
検討会は、第2回の栃木特別支援学校と那須特別支援学校の現地調査や、第3回の特別支援学校の保護者等からの意見聴取を含め計8回開催され、令和6年3月28日には報告書を県教育委員会へ提出いただいております。
本報告書につきましては、保護者等にも分かりやすくご理解いただけるよう、概要版を県教育委員会で作成し、同日公表しております。
本日は、この概要版の報告書で説明させていただきます。
報告書の項立てですが、1今後の特別支援教育の方向性、2幼児児童生徒の生活指導、3家庭教育及び福祉の連携となっております。
1今後の特別支援教育の方向性としては、「長期的には、障害のある全ての子どもが、居住する地域において、持てる力を十分に発揮しながら、障害のない子どもと共に学び、生活することを目指す」とございます。
次に、2幼児児童生徒の生活指導の(1)特別支援学校(知的障害)における教育環境につきましては、知的障害特別支援学校の狭隘化解消に向け、小規模な特別支援学校の新設、分校、分教室の設置等の検討が必要。(2)生活訓練施設等を活用した指導として、生活訓練施設のバリアフリー化や、現在の生活様式に応じた多機能化等の改修の検討が必要。(3)食事指導につきましては、食堂や厨房について、食の安全の視点から、各校の老朽化、狭隘化の状況を踏まえ、計画的な改修の検討が必要。(4)医療的ケア児への支援体制につきましては、学校看護師の配置に係る体制面の充実を図ることで、医療的ケア児の学習機会を保障するとともに、保護者負担を軽減することが必要。(5)寄宿舎につきましては、知的障害特別支援学校の寄宿舎は、障害のある子どもも、障害のない子どもと同様に、居住する地域で学び、生活できるようにすることを目指し、発展的に解消することが適当との内容になっております。
また、3家庭、教育及び福祉の連携につきましては、(1)地域共生社会の実現に向けた教育と福祉等との連携の①就学前から卒業後までの幼児児童生徒の支援情報の共有としまして、学校の個別の教育支援計画と、放課後等デイサービスなど福祉事業所の個別支援計画等について、保護者の了解のもと、共有する仕組みの推進が必要との記載があるほか、②卒業後の生活を見据えた福祉や地域社会等との連携としましては、保護者の福祉サービスへのニーズを把握した上で、子どもの短期入所を拡充するなどの取組も必要などの内容となっております。
最後に、(2)保護者支援につきましては、保護者の座談会、相談会等の充実を図ることや、保護者が日常的に相談しやすい環境づくりが必要、放課後等デイサービスのサービス内容の充実が必要などとなっております。
今後の予定につきましては、県教育委員会におきまして、この報告書の内容を踏まえた施策の検討を行ってまいります。
また、特別支援学校の保護者等に対する丁寧な説明等も検討してまいります。
説明は以上となります。よろしくお願いいたします。
○小菅哲男 委員長 以上で報告は終了いたしました。
質疑がありましたらお願いいたします。
大谷委員。
◆大谷弥生 委員 資料4ページ、特別支援教育の在り方に関する検討会の報告書について、お伺いできればと思います。
まず、ここの記載にあります放課後等デイサービスについてお伺いできればと思います。
この検討会は専門家の方々もいらっしゃるので、放課後等デイサービスにつきましてもいろいろな情報共有ができたのかなと思っています。簡単にご説明しますと、この放課後等デイサービスは、制度的に療育でないデイサービス等のほうが増えまして、2年前から国が制度改正をしたりして、多分、令和6年度から本格的に制度改正や報酬が見直しをされて、放課後等デイサービスの充実を図っているものと私は捉えております。この放課後等デイサービスを行っている事業所では、現行、学校等に関わっている保育所等訪問支援というのがあるのですが、なかなか周知できていない。それは多分保育所等の「等」の中に、学校が関わっているという認識がすごく薄れてしまっていることと、また、学校訪問をしている事業所が少ないというのが非常に課題なのかと思っているのですが、この報告書の中で、放課後等デイサービスと連携をしていく中でこの保育所等訪問支援についてはどのような意見が出たのか、出ていなかったのかという点についてお伺いできればと思います。
○小菅哲男 委員長
玉田特別支援教育課長。
◎玉田
特別支援教育課長 放課後等デイサービスはいろいろな事業所があると思うのですが、具体的には預っていただく時間について、中には、夕方5時までというところもあり、時間の延長などができるとありがたいという意見もありました。ただ、事業所の中には、もっと長い時間預かってくださるところもありますし、自宅まで送ってくださる事業所もありますので、いろいろな事業者がある中で、そういった意見が一部あったということです。
また、保育所等訪問支援について、具体的に「保育所等訪問支援」という言葉は出てこなかったのですが、学校と福祉との連携の議論の中で、教育現場の教員も市町が実施する会議等には積極的に参加し、顔の見える関係づくりが必要だという意見もありました。
○小菅哲男 委員長 大谷委員。
◆大谷弥生 委員 実は、足利市も保育所等訪問支援事業所が1事業所しか2年前はなくて、やはり学校もあまり知られていないようなところがあります。しかしながら、各事業所、学校でその子がどのような活動をしているのかとお互い共有して療育をしていくというのはかなり良い事業でありますし、そういったところが充実していくと、この寄宿舎問題に関しても保護者の理解が得られやすいのかと思っています。
今回、令和6年度に国が報酬改定をしていただいた内容を見ると、かなり良くなっているので、そういった点からも、こういった事業所が増えないと、なかなか寄宿舎の問題まで解決できないのかなと思っているので、まずはこの保育所等訪問支援について、もう少し具体的に議論していただければありがたいと思っています。
○小菅哲男 委員長 ほかございますか。
渡邉委員。
◆渡邉典喜 委員 特別支援学校の寄宿舎について伺いたいのですが、先日、保護者の方が教育委員会に対して懇談会を要望するというのがメディアでの報道などであったかと思います。丁寧に説明するという観点から、私はそのような懇談会の場があっていいかと考えていますが、懇談会などを開催する予定があるのかについて教育長に伺います。
○小菅哲男 委員長 阿久澤教育長。
◎阿久澤 教育長 今の時点では、報告書をまずは頂いたという段階で、これをどう具現化していくのか、これから教育委員会の中で整理をしていかなければならないと、今検討しているところであります。その辺りの整理ができた段階で、その案についてお示しをし、意見を聞くということで、懇談会という形かどうかはこれから詰めていきますが、そのような内容を説明するための機会はつくっていきたいと思います。
○小菅哲男 委員長 渡邉委員。
◆渡邉典喜 委員 丁寧に説明をして、保護者の方からしっかりと理解をいただきながら進めていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
○小菅哲男 委員長 ほかございますか。
(「ありません」と呼ぶ声あり)
○小菅哲男 委員長 なければ、以上で質疑を終了いたします。
次に、その他、
教育委員会事務局所管事項について何かありましたらお願いいたします。
(「ありません」と呼ぶ声あり)
○小菅哲男 委員長 なければ、以上で
教育委員会事務局関係の議事を終了いたします。
それでは、ここで執行部の入替えを行います。
教育委員会事務局職員の皆様は、退席されて結構です。ご苦労さまでした。
警察本部職員が入室するまで、暫時休憩いたします。
午後2時45分 休憩
────────────────────
午後2時49分 再開
○小菅哲男 委員長 それでは、委員会を再開いたします。
本日は、警察本部職員の皆様との今年度初めての委員会となりますので、私から一言ご挨拶をさせていただきます。
文教警察委員会委員長を拝命いたしました小菅哲男です。
難波警察本部長をはじめ警察本部の皆様には、県民の安全・安心の確保のため日夜ご尽力をいただいてることに対しまして、心から敬意を表したいと思います。ありがとうございます。
近年、情報化や国際化が進展する中、犯罪はより一層巧妙かつ複雑多様化しております。また、子供が被害者となる痛ましい事件、高齢者などを狙った卑劣な犯罪、情報通信技術を悪用した新たな手口によるサイバー犯罪なども後を絶たないところだと思います。さらに、昨年は、県内の交通事故の件数が前年に比べ減少しているものの、交通事故の死者数は6年ぶりに増加するなど、いまだ貴い命が犠牲となっている状況です。
安全で安心な“とちぎ”の実現は、全ての県民の共通した願いであり、
文教警察委員会に課せられた重要な課題であると考えております。
本委員会といたしましても、県民の皆様の負託に応えられますよう、諸課題の解決に向け活発な議論を展開してまいりたいと考えておりますので、委員の皆様並びに執行部の皆様におかれましては、円滑な委員会運営にご協力を賜りますよう重ねてお願いを申し上げまして、私からの挨拶とさせていただきます。1年間よろしくお願いします。
次に、委員及び執行部の自己紹介をしたいと思いますので、琴寄副委員長からお願いします。
○琴寄昌男 副委員長 今年度、副委員長を務めさせていただきます琴寄です。1年間どうぞよろしくお願いいたします。
◆渡邉典喜 委員 委員の渡邉典喜です。よろしくお願いします。
◆大谷弥生 委員 同じく委員の大谷弥生です。よろしくお願いします。
◆池上正美 委員 同じく委員の池上正美です。よろしくお願いします。
◆横田誠 委員 委員の横田です。よろしくお願いします。
◆螺良昭人 委員 螺良でございます。よろしくお願いします。
◆板橋一好 委員 板橋です。よろしくお願いします。
○小菅哲男 委員長 次に、警察本部幹部職員の自己紹介をお願いします。
初めに、難波本部長からお願いします。
◎難波 警察本部長 警察本部長の難波です。
ただ今、小菅委員長から大変ご丁寧にご挨拶を頂戴しまして、我々一同、職務に邁進する決意を新たにしたところです。どうか本年度もよろしくお願いを申し上げます。
それでは、幹部職員、順次、自己紹介をさせていただきます。
◎小島 警務部長 警務部長の小島です。よろしくお願いします。
◎佐藤 生活安全部長 生活安全部長の佐藤です。よろしくお願いします。
◎髙木 交通部長 交通部長の髙木です。よろしくお願いします。
◎後藤 地域部長 地域部長の後藤です。よろしくお願いします。
◎谷島 刑事部長 刑事部長の谷島です。よろしくお願いします。
◎松村 警備部長 警備部長の松村です。よろしくお願いします。
◎渡邊 交通企画課長 交通企画課長の渡邊です。よろしくお願いします。
◎吉村 警務課長 警務課長の吉村です。よろしくお願いします。
◎井上 会計課長 会計課長の井上です。よろしくお願いします。
◎篠原
生活安全企画課長 生活安全企画課長の篠原です。よろしくお願いします。
◎若林 交通規制課長 交通規制課長の若林です。よろしくお願いします。
◎吉田 地域課長 地域課長の吉田です。よろしくお願いします。
◎大森 刑事総務課長 刑事総務課長の大森です。よろしくお願いします。
◎松尾 総務課長 総務課長の松尾です。よろしくお願いします。
○小菅哲男 委員長 次に、本委員会の担当書記、嘱託書記、お願いします。
◎榎本 担当書記 担当書記の榎本と申します。よろしくお願いします。
◎林 副担当書記 副担当書記の林です。よろしくお願いいたします。
◎桑野 嘱託書記
教育委員会事務局嘱託書記の桑野と申します。よろしくお願いします。
◎小林 嘱託書記
警察本部嘱託書記の小林です。どうぞよろしくお願いします。
○小菅哲男 委員長 以上で、委員、警察本部職員、書記の自己紹介を終了いたします。
それでは、議事に入りたいと思います。
警察本部所管の主要事業等について、執行部の説明を聴取し、質疑を行うことといたします。
なお、質疑は全ての説明終了後に一括して行いますので、お願いします。
説明は着席のままで結構です。
難波警察本部長。
◎難波 警察本部長 私から、県内の治安情勢についてご説明を申し上げたいと存じます。
まず初めに、犯罪情勢ですが、刑法犯認知件数につきましては、昨年、20年ぶりに増加に転じまして、本年に入りましても3月末現在では昨年の同時期に比べると増加となっております。
重点抑止犯罪について見ますと、中でも金属類を目的とした窃盗の発生が目立つという状況です。
次に、交通情勢ですが、昨年、交通事故死者数は59人、こちらは抑止目標であります死者数60人以下を達成はいたしましたけれども、6年ぶりに増加したというところであります。
本年に入りましては、昨日現在で昨年の同時期よりは2人減少しておりますが、既に8人の貴い命が交通事故の犠牲となっているところであります。
また、依然として発生をしております児童虐待や特殊詐欺など子供や高齢者が被害者となる事件事故に加えまして、サイバー空間をめぐる脅威が深刻であるなど、社会の変化による新たな犯罪の発生も懸念をされているところであります。
県警察といたしましては、小菅委員長のご挨拶にもございましたように、安全で安心な“とちぎ”の実現に向けまして、様々な社会情勢の変化によって生じる新たな課題に対しましても、迅速、的確に対処すべく総力を挙げて各種の治安対策に取り組んでまいります。
小菅委員長はじめ委員の皆様には、今後ともご理解、ご協力を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
それでは、この後、令和6年栃木県警察基本姿勢及び重点目標につきましては警務部長から、その後、令和6年度警察費当初予算の概要につきましては会計課長から、それぞれ説明をさせます。
○小菅哲男 委員長 小島警務部長。
◎小島 警務部長 令和6年における栃木県警察の基本姿勢及び重点目標について、ご説明いたします。
文教警察委員会説明資料の2ページをご覧ください。
この基本姿勢及び重点目標は、警察職員が業務を推進するに当たっての目標を明確にし、その共有を図るとともに、警察業務とその活動について、県民の理解と協力を得るために、県警察において毎年策定し、県警ホームページで公表しているものであります。
まず、基本姿勢であります。
県警察の目指す、安全で安心な“とちぎ”を実現するためには、県警察が正しく真心を持った仕事をする、つまり、誠実であること、県民を思いやり、郷土を愛する仁愛の心を持つこと、強さとしなやかさを備えた強靱な警察組織を確立することが不可欠であります。県民のために、栃木県警察があるべき姿として、メインタイトルを「誠実 仁愛 強靱」、県警察が実現すべき目標として、サブタイトルを「安全で安心な“とちぎ”の実現」とし、令和6年における県警察の基本姿勢といたしました。
次に、重点目標であります。
第1点は、県民生活の安全を確保するための対策の推進であります。
ご覧の4項目の中で、特に人身安全関連事案への的確な対処につきましては、ストーカー、DV、児童虐待、行方不明事案などの人身安全関連事案が依然として高水準で発生していることから、これら事案に対して、被害者等の安全確保を最優先に、関係機関と連携した対策に万全を期してまいります。
第2点は、サイバー空間の脅威に対する対策の推進であります。
ご覧の2項目の中で、特に、サイバー犯罪に対する厳正な取締りと被害防止対策の推進につきましては、近年、サイバー空間を利用した犯罪が多発し、県警察に寄せられるサイバー犯罪に関する相談も年々増加していることから、サイバー犯罪に対する厳正な取締りを推進するとともに、犯行手口の実態解明や県民に対する情報提供等、被害の未然防止、拡大防止を推進してまいります。
第3点は、街頭活動等の一層の推進であります。
ご覧の3項目の中で、特に、パトロール活動等の推進につきましては、県民の多くが交番や駐在所の警察官に対してパトロール活動を望んでおり、これら県民の要望に応え、安全で安心な地域社会を確保するため、パトカーや交番等の制服警察官を積極的に街頭に展開し、事件・事故の抑止や早期検挙を図るなど、パトロール活動等を一層強力に推進してまいります。
第4点は、重要犯罪等の徹底検挙であります。
ご覧の3項目の中で、特に、重要犯罪及び重要窃盗犯の徹底検挙につきましては、刑法犯認知件数が20年ぶりに増加している中、治安の阻害要因となっている女性、子供を対象とした重要犯罪や侵入盗、自動車盗などの重要窃盗犯を重点に、捜査を推進いたします。
また、初動捜査の徹底や科学技術の活用の推進によって、各種犯罪の検挙に努めてまいります。
第5点は、組織犯罪総合対策の推進であります。
ご覧の6項目の中で、特に、匿名・流動型犯罪グループの実態解明と取締りの推進につきましては、近年、暴力団と異なり、SNSを通じるなどした緩やかな結びつきで離合集散を繰り返す集団が強盗や特殊詐欺等を広域的に敢行しているほか、最近ではSNS型投資、ロマンス詐欺等にも関与し、その活動実態を匿名・秘匿化するなどの状況がみられることから、こうした犯罪グループの実態解明を推進し、あらゆる刑罰法令を駆使した戦略的な取締りを行ってまいります。
また、暴力団の壊滅に向けた取組、多発する特殊詐欺の摘発及び薬物・銃器事犯の根絶を図るとともに、来日外国人で構成される犯罪組織の取締りを強化するなど、総合的な組織犯罪対策を推進してまいります。
第6点は、交通死亡事故抑止対策の推進であります。
ご覧の4項目の中で、特に、交通事故分析結果に基づく交通安全対策の推進につきましては、交通事故の発生実態をきめ細かく分析し、交通情勢に即した対策を推進してまいります。
加えて、昨年、法改正により交通方法等が規定されたいわゆる電動キックボードをはじめとする新たなモビリティのニーズが高まり、また、自転車関連の交通事故が全事故の約4分の1を占めていることから、自転車安全利用五則の周知等による良好な自転車交通秩序の実現と新たな交通ルールの広報啓発、さらには、悪質、危険な交通違反に対する取締り強化などの各種取組を推進し、交通事故死者数の減少に努めてまいります。
第7点は、緊急事態や複雑化する脅威への対策の推進であります。
ご覧の3項目の中で、特に、テロの未然防止及び大規模災害等に備えた諸対策の推進につきましては、近年、サイバー空間におけるテロを助長する情報等が拡散しているほか、地震、大雨等の自然災害により全国各地で被害が発生していることから、県民のご理解をいただきながら、テロ対策等を着実に進めるとともに、県警察の災害対処能力の向上に努めるなど、緊急事態の備えに万全を期してまいります。
第8点は、県民の期待と信頼に応える活動の推進であります。
ご覧の3項目の中で、特に、警察組織全体の最適化に向けた総合的な施策の推進につきましては、近年のサイバー空間や先端技術の利用拡大、人口構造の変化等社会情勢が大きく変化する中で、警察は、これらの変化が治安情勢に与える影響を的確に捉え、対処していく必要があることから、情勢の変化と組織の現状を俯瞰的に分析し、警察組織全体の最適化を図るためのリソースの再配分を含めた総合的な対策を進め、県民の期待と信頼に応えることができる組織づくりを推進してまいります。
以上が、令和6年における警察活動の基本姿勢及び重点目標であります。
安全で安心な“とちぎ”の実現に向け、今後も、県民のための警察活動を強力に推進し、その期待と信頼に応えてまいりますので、委員の皆様のご理解、ご支援をよろしくお願いいたします。
○小菅哲男 委員長 井上会計課長。
◎井上 会計課長 令和6年度警察費当初予算の概要についてご説明いたします。
説明資料の3ページをご覧ください。
(1)予算総額でありますが、当初予算額は464億2,668万6,000円で、前年度から19億2,173万6,000円の増額、率にして4.3%の増となります。増額の大きな要因は、給料の引上げや退職予定者数の増加による職員費であります。
次に、(2)主要事業についてご説明いたします。
初めに、事業名1警察装備費、1億4,435万7,000円であります。
説明欄の内訳1は、耐用年数の到来した警察車両36台を、原則としてハイブリッド車両として更新するものであります。
内訳2は、警察官が身につける防弾衣113着を更新するもので、毎年計画的に更新整備することで経費の平準化に努めながら、受傷事故防止を図るものであります。
次は、事業名2警察本部庁舎長寿命化改修費2,870万2,000円であります。警察本部庁舎は経年27年となりますが、経年劣化により各種設備にも改修の必要性が生じております。県有建築物長寿命化実施計画の対象となる給排水、空調などの重点管理部材の工事は県管財課で所管しておりますが、それ以外の老朽設備は警察本部で改修する必要があることから、地下に設置してある機械式駐車場を令和6年度から8年度までの継続事業で更新するものであります。
次は、事業名3交番・駐在所整備費3億5,684万2,000円であります。交番の建て替えにつきましては、宇都宮南警察署宮本町交番、小山警察署野木交番の2交番、駐在所の建て替えにつきましては、矢板警察署の片岡駐在所と乙畑駐在所を統合して、仮称ではありますが、片岡駐在所を新設するものであります。また、交番の改修は、経年30年以上となる栃木警察署壬生交番、真岡警察署益子交番の2交番、駐在所の改修は、経年25年以上となる宇都宮中央警察署下小池町駐在所、真岡警察署飯貝駐在所、大田原警察署両郷駐在所、茂木警察署市塙駐在所、那珂川警察署大内駐在所の計5駐在所の長寿命化を図るため、トイレ、台所といった水回り設備や外壁などの改修工事を行うものであります。
次は、事業名4交通安全施設整備費19億4,161万9,000円であります。
内訳1は、国の補助金交付を受けて行う特定事業6億3,100万7,000円、内訳2は、県単事業13億1,061万2,000円となります。道路標識・標示及び信号機等の新設・更新を計画的に推進するものであり、特に信号機につきましては、新設・更新のほか、代替手段として、標識・標示の設置を含め、交通環境の変化等を考慮した実効性のある整備を進めてまいります。
続きまして、4ページをご覧ください。
次は、事業名5捜査活動強化費2,489万1,000円であります。
内訳1から3は、捜査活動に必要となる資機材のリースを行うもので、防犯カメラの画像を収集する装置や、事件発生のおそれがある現場を監視するカメラなどを整備するものであります。
内訳4のCDRアナリストは、交通事故発生時にドライバーの運転操作や車の状態を記録するために取り付けられた車載レコーダーの記録を解析する資格を取得するものであります。
内訳5は、裁判員裁判対象事件等で逮捕または勾留された被疑者を取り調べる際に使用する録音・録画装置の更新整備を行うものであります。
次は、事業名6ストーカー・DV対策費159万4,000円であります。
内訳1から3は、ストーカー・DVの被害者に対して、通報装置や車載カメラを貸与したり、一時避難が必要な場合に宿泊費用を公費で負担して、被害の未然防止、拡大防止を図るものであります。
内訳4は、ストーカー加害者に対して医療機関受診の働きかけを行い、加害者が希望した場合、受診への橋渡しを行うために、警察が精神科医等の専門医から治療の必要性などについて助言を受けるというもので、再発防止の観点から加害者対策を推進するものであります。
次は、事業名7特殊詐欺対策費8,611万8,000円であります。特殊詐欺は、昨年実施された県政世論調査で、県民が不安に感じる犯罪の第1位であり、特殊詐欺被害者の約6割は高齢者であります。高齢者の中には防犯講話等への参加経験のない方や特殊詐欺の手口を知らない方も多く、防犯機能付電話機の設置などの有効な対策が取られていない状況にあります。
こうした状況を踏まえまして、内訳1の特殊詐欺被害防止コールセンター事業や、内訳2の特殊詐欺被害防止アドバイザー事業、通称「サギ・撃隊」をはじめとした内訳3から6の各種施策を継続して行うものであります。
続きまして、5ページをご覧ください。
次は、事業名8自主防犯活動支援費1,601万5,000円であります。県民の自主防犯意識の醸成を図るため、これまで地域安全情報システムにより、声かけ事案の発生情報や不審者情報などを文字情報メールやファクスで配信していたところでありますが、今回、システムを更新し、従前のメール機能に加え、発生場所の地図や画像など視覚的な情報をスマートフォンやパソコン上で共有する機能のほか、特殊詐欺予兆電話、通称「アポ電」の発生エリア情報送信機能、さらに、防犯ブザー機能などを備えた防犯アプリとして開発、運用を図るものであります。
次は、事業名9サイバー犯罪対策費1,788万5,000円であります。デジタル情報を伝達、交換、共有するためのネットワーク環境、いわゆるサイバー空間は、国民生活に不可欠な社会基盤として定着する反面、サイバー空間における脅威は一層深刻となっており、警察庁では、サイバー警察局を新設するなど、その取組を強化しているところであります。本県におきましても、日々進化しているサイバー空間の脅威に対応するため、専門的知識の習得などサイバー事案対処に当たる人材の育成や、捜査用資機材の整備を進めるものであります。
次は、事業名10高齢者交通安全総合対策事業費740万円であります。高齢者の交通事故を抑止するため、200名の高齢者交通安全等アドバイザーを委嘱し、高齢者宅を直接訪問して交通安全指導を行うほか、参加型の交通安全教室を開催し交通ルールの理解を促すなど、総合的な交通安全対策を実施するものであります。
説明は以上となります。
○小菅哲男 委員長 以上で説明は終了いたしました。
質疑がありましたらお願いします。
螺良委員。
◆螺良昭人 委員 コロナ禍で家にいる人が多くて、空き巣などが少しは犯罪認知件数としては減っていたが、この頃、外にどんどん出てくるから、そういう犯罪も増えたというようなお話も聞いているのですが、その状況を一つ教えてほしい。コロナ禍と、今現在新型コロナウイルス感染症が一通り落ち着いた中でどうなっているかということを聞きたいのが1点。さらに、実は宇都宮市で非常に頭の痛い案件なのですが、オリオン通り、通行人がすごく増えて、それはすばらしくうれしいことだし、人が増えないと街は活性化しないので、ありがたい話なのですが、どうも通行に不安を感じる、いわゆる、すごく危険な感じを受けるという声が上がっているのですね。県警本部と宇都宮市も合同でパトロールをするなどいろいろ行っていただいているということですが、オリオン通り、怖いよねという話がなかなか消えていかないというところがありまして、その現状をお聞かせいただきたい。
最後に、特殊詐欺なのですが、コロナ禍が終わって一番、特殊詐欺に対する非常に不安感というのが広がっているというのは私もお聞きしているのですが、現在どんな雰囲気なのか、どういう詐欺が起きているのか、問題のない範囲で教えていただければと思います。
この3点、よろしくお願いします。
○小菅哲男 委員長 佐藤生活安全部長。
◎佐藤 生活安全部長 それでは、1点目の犯罪情勢の関係であります。令和5年中における本県の刑法犯認知件数は1万1,932件でありまして、令和4年と比較しましてプラス3,049件、率でいいますとプラス34.3%と、平成16年以降減少してまいりました認知件数が昨年増加に転じております。県警が重点抑止犯罪に指定しました5罪種の認知件数も同じく増加したところであります。
対策といたしまして、これまで取り組んできた捜査活動の強化でありますとか、関係機関、団体と連携した広報啓発活動や自主防犯パトロール隊との合同パトロールなど、活動をより一層強化して犯罪抑止対策の推進を図って、県民の安全・安心の確保に努めていきたいと考えております。
続きまして、オリオン通りの関係であります。県警察では、これまで重点地区を指定してそれぞれ取り組んできたところであります。まず、宇都宮市本町地区、泉町地区が一つ、JR宇都宮駅東口の歓楽街、JR小山駅周辺の地区を指定いたしまして、繁華街、歓楽街の浄化対策を進めてきたところであります。
近年、オリオン通りの商店街の関係者などから治安悪化を懸念する声が上がりまして、令和5年11月には関係団体が構成しましたオリオン通り治安維持対策会議が発足をしているところであります。このために県警察では、宇都宮市本町、泉町地区、従来ありました地区に加えて、本年新たにオリオン通り周辺地区を追加いたしまして、東武宇都宮駅周辺地区と変更しまして、取組を強化しているところであります。
重点としては、違法風俗店に対する取締りでありますとか立入調査の実施、違法な客引き行為の取締り、官民合同による大規模パトロール、風俗店が入る建物の管理者対策などの諸対策を強化してまいります。
続きまして、特殊詐欺の関係であります。令和5年中の特殊詐欺の認知件数でありますが117件、前年比でマイナス47件、被害総額は約5億2,600万円でありました。被害額については、前年比でプラス約2億2,300万円と、件数は減少しましたが、被害総額が増加したところであります。
手口別で見ますと、架空料金請求詐欺が増えておりまして、ショートメールを送信して、有料サイトの利用料金の未払いを口実にする有料サイト利用料金の名目詐欺でありますとか、パソコンウイルスの除去手続のサポート費用を口実にするサポート名目の詐欺が多く発生しております。
このために県警察では、コンビニエンスストアでの電子マネーを購入する際に当たって、封筒を作成いたしまして、このような封筒なのですが、だまされていませんかということで、この封筒に電子マネーのカードを入れて購入者に渡すという取組を推進しているほか、コンビニエンスストア、金融機関の方に対しては、声かけマイスターという取組を推進しています。巨匠、名人、大家という意味のマイスターでありますが、1年間に2件抑止していただいた方には声かけマイスターとしてバッチと生活安全部長の委嘱状を渡して、活動していただこうという取組も進めているところであります。
○小菅哲男 委員長 螺良委員。
◆螺良昭人 委員 オリオン通りの件ですが、活動の方法は分かったのですが、具体的に、どのくらいの頻度で、どのぐらい力を回して行っているかをお聞きしたい。
○小菅哲男 委員長 佐藤生活安全部長。
◎佐藤 生活安全部長 目安的には月一度の立入り、客引きの指導での取締りを考えています。
○小菅哲男 委員長 螺良委員。
◆螺良昭人 委員 できるだけ治安維持に努めていただいて、さらには、治安維持ばっかりで、今度はお客さん来なくなってしまうとそれも困ってしまうので、うまくその辺りのバランスをよく取っていただいて、治安維持に努めていただければと思います。
○小菅哲男 委員長 ほかありますか。
大谷委員。
◆大谷弥生 委員 私からは、予算ではないのですが、まず、能登半島沖地震発災後からは、発災当時から県警察の方々が被災地に入っていただきまして、本当にありがとうございます。
被災地でも犯罪がすごく多発するので、支援が長引くことが増えていくのかと心が苦しくなるような思いがしたのですが、栃木県警としても、栃木県だけではなくほかの県警察と連携しながら取り組まなければならないということも増えてきていると思っているところと、足利市はどうしても隣が群馬県という県境に挟まれているので、どのように県警察が組織として連携をしているのかという点についてお聞きしたいと思っています。足利警察署長からは、幹部になるときに、警察学校に行くときの個人的なつながりでいろいろ犯罪に関しては情報交換などをしているとお聞きしたのですが、やはり組織としていろいろな連携が取れていくのも犯罪が一つ一つ解決していくのにつながっていくのかなと思っているので、組織的な他県の警察とのつながりについて、取り組んでいることがあったらお聞かせいただければと思います。
○小菅哲男 委員長 谷島刑事部長。
◎谷島 刑事部長 近年の犯罪は、県境をまたいで、県内のみの犯罪ということはほぼありません。窃盗犯にしても強盗にしても、県境をまたいで、群馬県であるとか、茨城県であるとか、埼玉県とか、東京都から出てきて、本県内での犯行をする、そういった事件が多々あります。
そういった事件を認知した場合には、もちろん本県での捜査を強力に推進しますが、近県でも同じような発生があれば、同じように捜査状況とか、手がかりがどの程度あるのか、いわゆる情報交換をしながら、情報共有をして、1県1県の県警察で捜査をすると非効率、非合理的でありますので、効率的に捜査を進めるために、関連する県警察が、いわゆる合同捜査というようなことで、捜査員を集めて、短期集中的に犯罪の捜査、検挙に当たるというようなことを、これは日常的に、全国的に、オールジャパンの体制でやっております。県県警のみではやはりなかなか捜査は進みませんので、もはや近県との連携、合同捜査というのは、ごく当たり前の捜査手法として、早期検挙を図るためにやっております。
○小菅哲男 委員長 大谷委員。
◆大谷弥生 委員 その情報を集めている元となるところは、やはり警視庁か何かが情報を集約したりとかして、それを一括して見て、一堂に会して犯罪に関して対応しているのか、その点、細かくなってしまうのですが、その辺り、情報共有をどのようにしているのか教えていただければと思います。
○小菅哲男 委員長 谷島刑事部長。
◎谷島 刑事部長 情報共有については、各県で多様な情報を入手しております。関連する情報については、上級庁である管区警察局であるとか警察庁に報告をした上で警察等において集約する場合もございますし、近県同士で情報交換をした上で、関係県が一堂に会して、そこで情報を集約して、捜査の効率化について検討すると。その上で、どういう捜査を進めるのか、一番効果的な捜査方法を検討した上で合理的に捜査をしているというのが現状です。
○小菅哲男 委員長 よろしいですか。(「はい」の声あり)
ほかございますか。
(「ありません」と呼ぶ声あり)
○小菅哲男 委員長 なければ、以上で質疑を終了いたします。
次に、その他、
警察本部所管事項について何かありましたらお願いします。
(「ありません」と呼ぶ声あり)
○小菅哲男 委員長 なければ、以上で警察本部関係の議事を終了いたします。
次に、本委員会の年間活動計画についてお諮りをいたします。
正副委員長で協議した年間活動計画(案)をサイドブックスの事務局資料フォルダに格納してありますので、後でご一読願います。
今年度も重点施策や所管事項に関わる課題等、委員会活動を行う上で委員間で共通認識を持って取り組む必要のある事項について、適宜、議論していきたいと考えておりますので、おおむねこのような予定でよろしいですか。
(「はい」と呼ぶ声あり)
○小菅哲男 委員長 では、このように取り組んでまいりますので、よろしくお願いします。
それでは、年間活動計画については、本案のとおり決定することでご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ声あり)
○小菅哲男 委員長 それでは、本案のとおり決定をいたします。
以上で年間活動計画についてを終了いたします。
次に、その他所管事項について何かありましたらお願いします。
(「ありません」と呼ぶ声あり)
○小菅哲男 委員長 なければ、その他所管事項についても終了いたします。
以上で本日の日程は全て終了いたしました。
次回の委員会は、6月6日木曜日午前10時から開催する予定です。
詳細につきましては、後日、ご連絡を申し上げますので、よろしくお願いします。
これをもちまして
文教警察委員会を閉会いたします。
午後3時29分 閉会...