栃木県議会 2022-10-27
令和 4年10月文教警察委員会(令和4年度)-10月27日-01号
令和 4年10月
文教警察委員会(令和4年度)-10月27日-01号令和 4年10月
文教警察委員会(令和4年度)
文教警察委員会会議記録
1 開会日時 令和4年10月27日(木)午前10時02分~午前11時58分
2 場 所 第6委員会室
3 委員氏名
委 員 長 石 坂 太
副委員長 関 谷 暢 之
委 員 岡 部 光 子
保 母 欽一郎
佐 藤 良
山 田 みやこ
木 村 好 文
4
委員外出席議員 なし
5
執行部出席者
(1)
教育委員会事務局
教育長 阿久澤 真 理
教育次長(管理) 中 谷 一 彦
教育次長(指導) 中 村 千 浩
参事 佐 瀬 学
総務課長 大 森 豊
施設課長 栗 原 亨
学校安全課長 松 本 正
義務教育課長 山 岸 一 裕
高校教育課主幹 河 上 恵 太
特別支援教育室長 玉 田 敦 子
生涯学習課長 星 野 肇
スポーツ振興課長 大 牧 稔
文化財課長 山 本 訓 志
総務課総務主幹 細 川 智 彦
総務課人権教育室長 早乙女 寿 雄
スポーツ振興課競技力向上対策室長 角 田 正 史
(2)警察本部
警察本部長 難 波 健 太
警務部長 小 島 隆
生活安全部長 髙 木 克 尚
地域部長 大 武 精 司
刑事部長 伊 藤 靖 志
交通部長 佐 藤 雅 人
警備部長 藤 田 裕 之
警務課長 松 村 宏 政
生活安全企画課長 渡 辺 眞
地域課長 田 中 正 樹
刑事総務課長 谷 島 義 則
交通企画課長 髙 橋 修 司
会計課長 粂 川 訓 芳
総務課長 鈴 木 哲 人
交通規制課長 沼 野 孝 雄
6 出席を求めた参考人 なし
7 会議に付した事件
(1)
警察本部所管事項
ア
調査依頼事件の調査
イ その他
(2)
教育委員会事務局所管事項
ア
調査依頼事件の調査
イ 報告事項
ウ 令和2年度
特定テーマ提言事項の
取組状況調査概要(案)の検討
「
インクルーシブ教育システムの推進について
~通常の学級における発達障害等のある子どもへの支援~」
エ その他
(3)その他
8 その他の必要事項 なし
──────────────────────
午前10時02分 開会
○石坂太 委員長 ただいまから
文教警察委員会を開会いたします。
本日の
会議録署名委員に、岡部委員、保母委員を指名いたします。ご了承願います。
初めに、執行部への出席要求についてであります。
本日の委員会において、説明のため出席を求めました者は、お手元に配付のとおりであります。
なお、長
高校教育課長においては都合により欠席となりますので、代わりに河上主幹に出席を求めております。
ここで、
決算特別委員会に付託されている事件のうち、本
委員会所管部分について、議長から調査依頼がありましたので、ご報告いたします。
それでは、議事に入ります。
本日は、議長から調査依頼のありました事件の調査等を行います。
初めに警察本部、次に
教育委員会事務局の順で行いますので、ご了承願います。
初めに、
警察本部所管事項のうち、議長から調査依頼のありました認定追第1号令和3年度栃木県
歳入歳出決算の認定についてを議題とし、調査を行います。
なお、質疑は説明終了後に行うことといたしますので、ご了承願います。
それでは、執行部の説明を求めます。
説明は着席のままで結構です。
難波警察本部長。
◎難波 警察本部長 それでは、警察本部の令和3年度
歳入歳出決算につきまして、お手元の
予算執行実績説明書に基づきまして、私から総括的な説明をさせていただきます。
資料の2ページをお開きください。
こちらが一般会計の歳入でございますが、予算現額40億1,574万6,000円、調定額13億6,301万3,248円、収入済額13億5,718万593円、不納欠損額74万1,000円、収入未済額509万1,655円となっております。
このうち不納欠損額につきましては、放置駐車車両の取締りに係る
放置違反金等の収入未済のうち、5年の消滅時効に至ったものです。
また、収入未済額につきましては、
放置違反金等の未納額です。
なお、予算現額と調定額、収入済額が大きく乖離しておりますけれども、これは、県の
収入証紙手数料が会計局で一括計上されているためでございまして、警察本部分の実質的な調定額、収入済額は、いずれも約35億円となっております。
次に、3ページをお開きください。
こちらが一般会計の歳出です。
予算現額467億9,774万8,000円、支出済額457億1,617万7,281円、翌年度繰越額6億1,966万8,000円、不用額4億6,190万2,719円となっております。
翌年度繰越額につきましては、
航空機維持費や
交通安全施設整備費等でございます。
また、不用額の主なものにつきましては、
宇都宮東警察署移転整備に係る工事費等の入札差金です。
以上が概要でございます。
各事業の実績につきましては会計課長に説明をさせます。よろしくお願いいたします。
○石坂太 委員長 粂川会計課長。
◎粂川 会計課長 お手元の令和3年度
主要事業実績説明資料をご覧ください。
2ページをお開きください。
警察本部が所管する事業の実績は、2ページから4ページに記載しております15事業でありますが、そのうち主な事業の実績についてご説明いたします。
まず、
公安委員会運営費でありますが、委員3名の報酬など、公安委員会の運営に要した経費であります。
2段目の警察運営費でありますが、警察行政の運営に要した経費でありまして、1
新型コロナウイルス対策経費につきましては、
新型コロナウイルス感染症対策のため、マスク、消毒液の購入及び
オンライン会議を行うための
システム整備に要した経費であります。
2
情報管理推進経費につきましては、業務用のパソコンの整備や修繕費のほか、
ネットワーク用の通信費など維持管理に要した経費であります。
3国体・
障害者スポーツ大会関連警備費につきましては、要人の警護やテロ防止に万全を期すため、
警備計画書作成用の
図面作成システムの整備や
車両突入阻止装置などの整備に要した経費であります。
3段目の装備費でありますが、台風時の災害救助活動に支障を来した教訓から、水難救助用のボートなど装備品の整備に要した経費のほか、車両の更新整備や燃料費など維持管理に要した経費であります。
4段目の
航空機維持費につきましては、資料記載のとおりであります。
なお、支出済額等の欄の括弧書きで記載の翌年度繰越額につきましては、
新型コロナウイルス感染症の影響で更新予定のヘリコプターの納入が約1年遅れたことにより、上空から地上を撮影する
ヘリコプターテレビ電送システム、通称ヘリテレの整備費を繰越ししたものであります。
5段目の
警察施設整備費でありますが、1
宇都宮東警察署整備費につきましては、新庁舎建設に伴う最終年度の建築、設備、外構工事のほか、新庁舎に必要な机や椅子などの備品購入に要した経費であります。
2交番・
駐在所整備費につきましては、交番2か所の建て替え及び交番1か所と駐在所5か所の改修に要した経費であります。
一番下の段の
警察施設維持費につきましては、資料記載のとおりであります。
3ページをお開きください。
1段目の
警察庁舎等施設解体費でありますが、これは、
宇都宮中央警察署管内の独身寮の建て替えに伴い、旧独身寮の解体工事に要した経費であります。
なお、支出済額等の欄に括弧書きで記載の翌年度繰越額につきましては、解体工事を令和3年度と令和4年度の2か年継続事業と計画し、工事費を繰越ししたものであります。
2段目の
交通安全施設整備費でありますが、1特定事業につきましては、国から補助金の交付を受けて老朽信号機の更新を実施したもので、2県単事業につきましては、信号機の新設・更新及びLRT運行時にLRT路線や周辺道路での安全で円滑な交通流を確保するため、一般信号機の
交通管制エリアへの組入れやLRTの通過する交差点に
視覚障害者用の付加装置などの整備に要した経費であります。
なお、支出済額等の欄に括弧書きで記載の翌年度繰越額につきましては、信号機の頭脳に当たる制御機の部品である半導体などが不足し、年度内に工事が完了しなかったことから、29基の信号機の工事費を繰越ししたものであります。
3段目の
交通安全施設維持費及び4段目の運転免許費につきましては、資料記載のとおりであります。
5段目の
交通安全教育センター運営費でありますが、主に小学生や幼児などを対象とした
交通安全教育推進に要した経費であります。
下から2段目の恩給及び退職年金費及び一番下の段の
一般警察活動費につきましては、資料記載のとおりであります。
4ページをお開きください。
1段目の刑事警察費でありますが、1
特殊詐欺対策費につきましては、特殊詐欺の被害者の多くが高齢者であることを踏まえ、高齢者層に重点を置いた防止策として、
特殊詐欺被害防止コールセンター事業などを実施したものであります。
2のストーカー、DV対策費につきましては、被害者からの申告により
ストーカー事案を認知した際、被害者へ貸与する緊急通報装置の整備や被害者等に差し迫った危険性が認められる場合に、一時的な避難場所として
ビジネスホテルなどを確保するために要した経費であります。
3
サイバー犯罪対策費につきましては、匿名性の高いインターネットの空間で、違法薬物の売買などに利用されるウイルス感染の危険性が極めて高いダークウェブに接続するため専用のパソコンの整備や
サイバー犯罪捜査における捜査員が、より専門的な技術の習得のため民間の研修に参加した経費であります。
一番下の段の
交通指導取締費でありますが、1
高齢者交通安全総合対策事業費につきましては、高齢者の交通事故抑止を目的に、スタントマンが交通事故を再現し、事故の恐ろしさを直接感じてもらう
スケアード・ストレート方式と呼ばれる
交通安全教室や地域における高齢者の居住実態等に精通している方を
高齢者交通安全等アドバイザーに委嘱し、高齢者世帯を直接訪問して
交通安全指導などを行う事業に要した経費であります。
2
自動車保管場所現地調査委託につきましては、自動車を購入する際などに必要な保管場所申請、通称車庫証明に伴う現地調査の委託費であります。
3
道路使用許可現地確認委託につきましては、道路工事などを行う際に必要な
道路使用許可申請に伴う現地調査の委託費であります。
以上が警察本部の令和3年度
歳出決算主要事業の実績であります。ご審査のほどよろしくお願いいたします。
○石坂太 委員長 以上で説明は終了いたしました。
ただいまの説明を含めて、
警察本部所管の令和3年度
歳入歳出決算全般について、委員の質疑やご意見をお願いいたします。
山田委員。
◆山田みやこ 委員 4ページの刑事警察費ですが、
特殊詐欺被害防止コールセンター事業ということで、一昨日、うちの留守番電話にも入っておりましたけれども、13人が担当に当たっているということです。全県下に向けて例えば1日何件とか、どのように
コールセンターから発信されているのかということと、2ストーカー、DV対策費なのですけれども、GPS50セットの予算なのですが、どれぐらい使われたのかと、緊急時の避難場所として
ビジネスホテルの宿泊費を確保するとのことですけれども、令和3年の実績は何件ぐらいあったのでしょうか。
以上、お願いします。
○石坂太 委員長
髙木生活安全部長。
◎髙木
生活安全部長 それでは、初めに、
特殊詐欺被害防止コールセンターの事業について説明をさせていただきます。
令和3年度中において、
特殊詐欺被害防止コールセンターにおいて実施した注意喚起の架電件数は約18万件、1日平均約760件となります。これらの架電について行った結果、1年間で、
コールセンターからの電話のおかげでだまされずに済んだといった感謝の声を、昨年は約580件いただいております。
また、警察において、いわゆるアポ電というものを把握した場合、そのアポ電の内容から、特定の地域に集中的にかかっているとか、また、この名簿を使ってかけているのだろうということが分かった段階で、警察から
コールセンターにこの情報を提供して、その地域やその名簿に対して集中的に架電をするようにお願いをしております。この集中架電によって、今、息子から電話があって、現金を用意しているところですという話を聞いて、具体的に
特殊詐欺被害を防止した事例が昨年は5件ありました。
コールセンターは、このように非常に実効性が高い事業でもありますので、今後とも委員の皆様のご理解とご支援をお願いしたいと思います。
続いて、携帯型のGPS機能の実績等ですけれども、
携帯型緊急通報装置とは、GPS機能を有する通報端末であり、ボタンを押すだけで警備会社を経由して110番通報される。通報された時点でその内容自体も分かるという装置でして、身体に対する危害の危険性が高いと思われる被害者や関係者に対して貸出しを行っております。
令和3年度中に貸し出した実績については、80件、80人に対して貸出しをしております。
続いては、緊急避難場所です。
ストーカー、DVに関して、公費負担によって被害者をホテルなどへの宿泊施設へ一時避難をさせております。
運用実績といたしましては、昨年は、
ストーカー関係で5件、DV関係で9件の14件、家族も含めて33人の方の避難を行っております。
こうした対策を通じて、被害者の安全確保に万全を取っておりますので、引き続きのご理解をお願いしたいと思います。
説明は以上です。
○石坂太 委員長 山田委員。
◆山田みやこ 委員 分かりました。ありがとうございます。
ビジネスホテルへの避難ということですけれども、以前にもお話ししたのですが、避難後の支援について、ほかの関係部署との連携なども実施していたのでしょうか。
○石坂太 委員長
髙木生活安全部長。
◎髙木
生活安全部長 まず、緊急的にホテルの場所を提供して避難をしていただいて、その間に、まずは警察としては、その行為者、いわゆる加害者を検挙して、逮捕して物理的に隔離をするのと併せて、パルティなどの、その家族、女性が避難できる公的な機関も紹介しつつ、関係機関等と連絡を取って、この被害者にとってこの先の生活や子供たちの生活も含めて、何が一番必要なのかを緊密に連絡をし合って検討して、個別個別に対応しているところです。
○石坂太 委員長 山田委員。
◆山田みやこ 委員 では、その方の安全性というのは保たれている理解でよろしいのですね。
○石坂太 委員長
髙木生活安全部長。
◎髙木
生活安全部長 万全を期して今もやっております。
○石坂太 委員長 山田委員。
◆山田みやこ 委員 これはすごくよかったなと思ったのは、
宇都宮東警察署の中を見学させていただいたときに、緊急でDV事件があったときに、警察署の中にも1泊できるような場所を設けましたという説明を受けたのですけれども、やはりそういったところの利用もあったのでしょうか。
○石坂太 委員長
髙木生活安全部長。
◎髙木
生活安全部長 今年の1月でしたか、私の方でも説明させていただいたと思うのですけれども、
宇都宮東警察署の施設の中に、家族を含めて宿泊のできる施設を整備いたしました。これは、実際に警察署に緊急的に来られて、被害を訴えて、その中で、ホテルに行くよりも警察署の中でリラックスをして一晩過ごしていただけるという目的のために設置したものです。
実際にそれが使われているかどうかについては、そこまで緊急な案件が、
宇都宮東警察署ではまだないということですので使っておりませんけれども、こういった施設があるということで、何かあれば適切な対応が取れるものと考えております。
○石坂太 委員長 佐藤委員。
◆佐藤良 委員 2点ほど質問させてください。
警察運営費の中で国体・
障害者スポーツ大会関連警備費について、説明の中で、いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会の開催に伴って、防犯カメラを会場周辺に設置した市町に対して助成を行ったとのことですが、制度の概要、また設置台数及び大会終了後にどのような形で防犯カメラの活用を考えられているのかということを1点お聞かせいただきたいと思います。
続けていいですか。
○石坂太 委員長 はい。
◆佐藤良 委員 もう1点、交番・
駐在所整備費について、令和3年度は、交番2か所の建て替え、交番1か所と駐在所5か所の改修を実施したということでありますけれども、具体的にどこの交番・駐在所の建て替え・改修を行ったのか。あわせて、建て替えや改修を実施する基準について、聞かせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
○石坂太 委員長
藤田警備部長。
◎藤田 警備部長 それでは、1番目の質問であります国体・
障害者スポーツ大会関係について、防犯カメラの設置についてお答えをします。
ご案内のとおり、当初予算において3,200万円の予算をいただきました。これは、各自治体からの要望等もありまして、国体に関して160基の防犯カメラを設置しました。県内の各自治体に必ず防犯カメラを設置しまして、活用していただくということで、単年度事業で今回は実施したところです。
このカメラにつきましては、主体が市町でありますので、国体終了後には、運営そのものについては各市町にお任せして管理をしていただくことになっております。設置場所については、今後も活用できることも前提に設置されていることから、今後も防犯等において有意義に活用されるものと考えております。
なお、6年を経過すると設置場所は変更できますが、今の段階では、設置していただいて5年間はそのまま活用していただくことになります。確実に防犯のために使用していただけると思っております。
以上です。
○石坂太 委員長
大武地域部長。
◎大武 地域部長 2点目の質問についてお答えいたします。
最初に、建物の建て替えを行った交番2か所、これについては、
宇都宮中央署管内の旧山本町交番を
宇都宮環状線沿いへ移転、建て替えしました長岡町交番になります。それと、
宇都宮東警察署管内の旧平出町駐在所を廃止しまして、同所に周辺交番の再編により新設しました平出町交番となります。
また、改修を行った交番1か所については、
大田原警察署管内の黒羽交番、同交番について女性用のトイレや仮眠室等を新たに設置しました。
そして、改修を行った駐在所5か所は、
那須塩原警察署の鍋掛駐在所、鹿沼警察署の板荷駐在所、同じく鹿沼警察署の粕尾駐在所、真岡警察署の
下籠谷駐在所、
さくら警察署の花岡駐在所となります。いずれも経年により長寿命化を図ったものであります。
建て替えや長寿命化の改修を行う基準の、まず年数については、建て替えは、交番がおおむね50年、駐在所が40年、長寿命化の改修については、交番がおおむね30年、駐在所が25年をめどにしております。
それと、方針的なものですけれども、交番の新設や駐在所の統廃合については、地域の人口、世帯数、事件・事故等の警察事象の発生状況、地域の特性、建物の老朽化等を踏まえまして必要性を検討しております。地域住民の安全・安心のよりどころとしまして、機能が十分発揮できる場所を計画的に整備しております。
以上であります。
○石坂太 委員長 佐藤委員。
◆佐藤良 委員 ご説明ありがとうございます。
それぞれ再質問させていただきたいのですけれども、防犯カメラについては、今回を機に160基を整備されたと説明いただきましたが、今後、同じように市町から要望があった際に、次年度以降の防犯カメラの設置についての考え方、それと、更新時期に対しての県としての支援の在り方、その辺りをどう考えられているのかを聞かせていただきたいと思います。
もう1点、交番・駐在所の話についても説明いただきましたが、50年とか40年とか基準の年数のお話がありました。そういう状況の中で、県内でどれぐらいの箇所がそれらの対象になっているのかということと、今後どのような計画の中で、年度ごとにどれぐらいの計画を想定しているのかということを併せて聞かせてもらいたいと思います。
○石坂太 委員長
藤田警備部長。
◎藤田 警備部長 防犯カメラの考え方につきましては、今回、国体・
障害者スポーツ大会という、県内において42年ぶりのイベントということで、市町からの要望があったこともありまして積極的に予算化を考えました。いずれにしても、今年度単年度で考えている予算でありまして、今現在のところ、次のことにつきまして、同じような予算化というのは警察予算の中では考えてはいません。
それと、5年後の支援の在り方についてなのですけれども、市町に管理委託する物件でありますので、今の段階では、5年後のことについては、説明は難しいと考えております。
○石坂太 委員長
大武地域部長。
◎大武 地域部長 交番・駐在所の建て替え等については、計画的に古い順に順次整備をしているところであります。
今年度、統廃合については、
さくら警察署の
下河戸駐在所を廃止しまして、
さくら警察署の喜連川交番に統廃合する予定です。
○石坂太 委員長 佐藤委員。
◆佐藤良 委員 では、それぞれ要望させていただきますけれども、せっかく国体・
障害者スポーツ大会を機運として防犯カメラが設置をされたということで、これまでも防犯カメラの必要性というのは各市町からも上がっていたと思います。特に、今そういった犯罪が多い中で、防犯カメラの必要性がやはり問われていますので、これを契機に、今回で終わりという話ではなくて、ここまでの大きな予算はなかなか難しいかもしれませんけれども、市町の要望に寄り添った中で防犯カメラの継続的な支援をお願いしたいと思います。
警察、交番・駐在所についても、同時期に県内各地整備した中で、今後、やはり同じように老朽化をしている施設に当たって建て替え・改修という必要性が出てくると思います。また、先ほど女性のトイレや仮眠室のお話がある中で、やはり女性の警察官も増えている状況の中でその必要性も出てくると思いますので、継続的に、計画的に、その整備、改修を努めていただければありがたいと思います。よろしくお願いいたします。
以上です。
○石坂太 委員長 ほかにご意見いかがでしょうか。
保母委員。
◆保母欽一郎 委員 では、2点ほどお尋ねをさせていただきます。
1点は、山田委員の質問の関連なのですけれども、4ページのストーカー、DV対策について、携帯型のGPSが50セットと記載されていますけれども、この辺りについてはこれで十分足りているのか、それとも、これから増やしていく必要があるのかお聞かせいただけますか。
○石坂太 委員長
髙木生活安全部長。
◎髙木
生活安全部長 今は50セット用意しております。1人に対し貸与している期間は、短いもの長いものありますけれども、そういった中で、ここ数年、数については十分に足りています。実際に80人に貸していても、貸している期間が1週間であったり、1か月であったりとそれぞれ異なりますが、安全を確保した時点で、――被害者の方から、もう結構ですという時点で返していただくということで運用をしておりますが、50セットで十分に対応できております。
○石坂太 委員長 保母委員。
◆保母欽一郎 委員 要望させていただきますけれども、要は、これは命に関わる問題だというように、このストーカー、DV対策を見ていいと思うのです。そして、多岐にわたっているという言い方は少し言い過ぎなのかもしれませんけれども、やはり携帯型のGPSを利用した対策は、今後あらゆる方面に生かされる、また、これを生かしていく。よくデジタル化と言われていますけれども、防犯カメラもそうですが、これはあらゆることに極めて有効になっていくものですから、そういう面で、もちろん今は足りているということかもしれませんが、やはり各警察署を通して、できるだけ活用して、そして、やはり未然に被害を防止していくことに今後は少し目を向けていただければありがたいと思います。足りているということですから安心はしていますが、その辺りのところも含めて考えていただきたいと思います。
もう1点、質問させていただきます。
ページは2ページです。
警察運営費について、
新型コロナウイルス対策経費のご説明の中で、オンライン整備のお話がありました。ウェブ会議も含めて、この問題がかなり普及してきて、これはいいことだなと思っているのですが、まず、オンライン整備の中身を少し聞かせていただければありがたいと思います。
○石坂太 委員長 小島警務部長。
◎小島 警務部長 お尋ねのありましたオンラインの経費ですけれども、具体的な中身を申し上げますと、ウェブ会議システムというのがありまして、このウェブ会議システムと申しますのが、専用のアプリケーションやウェブブラウザーを利用しまして、映像または音声を用いて、会議の参加者が対面をせずにパソコンの画面越しに行える会議です。
なぜこれを用いるか申し上げますと、やはり
新型コロナウイルス感染症の感染対策といたしまして、3密の回避というのが極めて重要であると考えております。この3密の回避を図った上で効率的に情報を共有するために、このウェブ会議を使用する必要があると考えております。
○石坂太 委員長 保母委員。
◆保母欽一郎 委員
新型コロナウイルス感染症対策ということも含めていいことなのですが、各警察署でこういうタブレットでウェブ会議をやるというのもいいのですが、いわゆる全国会議にしろ、また、県内の会議にしろ、やはり
オンライン会議、ウェブ会議は、集まることも重要なのですが、即時に打合せ、会議ができることにつながっていきますので、極めてこれを促進すべきだと私は思っているのです、活用すべきだと。そういう面で、各警察署にしっかりウェブ会議用の装備、整備、また情報用のインフラもそうですけれども、その辺りについてはどのようになっているのか、お聞かせいただけますか。
○石坂太 委員長 小島警務部長。
◎小島 警務部長 警察署の業務用の端末ですが、令和3年度末で合計2,943台整備をしておりまして、県警察の情報通信ネットワークの構成としましては、もちろん本部を中心に、警察署には19か所、つまり19警察署、あとは交番・駐在所にも236か所と多数整備をしておりますので、ウェブ会議の点については今後も促進してまいりたいと考えております。
○石坂太 委員長 保母委員。
◆保母欽一郎 委員 そのウェブ会議の話なのですが、いわゆるモニターも含めて、機能の話なのだけれども、その辺りはしっかり会議ができると、いわゆるそういう体制は整っているのでしょうか。
○石坂太 委員長 小島警務部長。
◎小島 警務部長 現在もウェブ会議を利用した会議というのは適時開催しておりますけれども、最初は慣れないということがありまして、なかなかつながりというか、そういった支障がありました。実施回数とともにだんだん慣れてまいりまして、皆さん使用できるようになってきたと思いますので、警察署も含めまして、これからも開催の回数を増やすなり考えていきたいと考えております。
○石坂太 委員長 保母委員。
◆保母欽一郎 委員 大型画面ね、タブレットもいいのだけれども、そういうものもきちんと警察各署には整備して会議ができる状況になっていると、こういう理解でいいのかな。
○石坂太 委員長 小島警務部長。
◎小島 警務部長 大型モニターは現時点ではまだございませんけれども、一人一人の職員が端末などを利用して参加できる形式にはなっております。
○石坂太 委員長 保母委員。
◆保母欽一郎 委員 最後に要望ですけれども、やはり各警察署には、これからその辺りのところが非常に重要なポイントになってくると思いますから、そういう大型モニターも含めて、きちんとウェブ会議、
オンライン会議が機能的にできるように、その整備についても進めていただきますように要望させていただきます。
以上です。
○石坂太 委員長 ほかにご意見等ございますでしょうか。
関谷副委員長。
◆関谷暢之 副委員長 では、2点について、3ページから伺いたいと思います。
交通安全施設整備費ですけれども、繰越しが一部行われていて、半導体不足により信号機について繰り越さざるを得なかったというご説明がありました。この問題は現下も続いているような報道も一部目にしているのですけれども、これは決算でありますので、この年次について繰り越すことによっての影響はあったのか。そして、現状についてどのような状況にあるのかということと、それに対する対策はいかがなものかということをまず1点伺います。
それから、運転免許関係で、コロナ禍の中で運転免許センターの免許証更新あるいは、センターに限らずですけれども、免許証の更新の期限の延長特例の措置もあったかと思います。それらについて、実際にコロナ禍において免許証の更新手続等にどのような影響があったのかということと、それから、運転免許センターの運営について、当然のことながら感染症対策への配慮をした運営の仕方があったのだと思いますけれども、その辺りの影響について、どのようなことであったかお伺いしたいと思います。
○石坂太 委員長 佐藤交通部長。
◎佐藤 交通部長 まず、1点目の繰越し関係についてであります。
繰越しの経緯につきましては、半導体不足によって信号制御機の調達が遅延したことによるものと、もう1点が、LRT関係の整備におきまして、芳賀町の道路改良工事などにかかりまして遅延が生じたことから信号機の整備の工事着工が遅延したものが1か所ございました。
半導体の関係ですが、9月末現在におきまして解消していまして、既に設置されております。ただ、1か所については、まだ整備されておらず、芳賀町の最終のLRTの停車場所が未整備でありますので、そこに関しては、現段階では整備されておりませんが、令和4年度末までには整備できるものと考えております。
それが1点目であります。
2点目の運転免許証の作成につきましては、令和3年中、合計で31万3,411枚を作成しております。
新型コロナウイルス感染症対策につきましては、出入口に来庁者用の検温ですとか、アルコール消毒液の設置、またマスクの着用の呼びかけでありますとか、混雑時におきましては整理券配付、それと屋外に設置テントを張りまして、そこでの待機でありますとか、庁舎内が密にならないように対策を講じて行いましたので、現状では影響は出ていないものと考えています。
○石坂太 委員長 関谷副委員長。
◆関谷暢之 副委員長 信号機については、9月段階では解消されているということで安心しました。新設道路への設置はもちろんですけれども、事故多発であったりという危険箇所への信号機の設置であったり、矢印の設置であったりとか、そういう安全性を求めての設置も大いにあると私たちも承知しております。こうした外部的な世界情勢の中での影響ということで、こうした機器が不足するということも1つの経験値として、今後メーカーともしっかりと協議しながら、影響が出ないように今後もお願いしたいと思います。
それから、運転免許センター関係については、いろいろと運営にご苦労もあったと思いますし、講習の開催等も密を避けながらということで、当然感染対策をしっかりとしながらということであったと思います。これらの経費についても、当然のことながらしっかりと不備を来さないような予算措置も今後ともお願いしていきたいと思います。
以上です。
○石坂太 委員長 ほかにご意見等ございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ声あり)
○石坂太 委員長 それでは、以上で質疑等を終了させていただきます。
これより認定追第1号令和3年度栃木県
歳入歳出決算の認定についてのうち、
警察本部所管事項について適否の確認を行います。
本件は適当である旨報告することにご賛成の委員の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
○石坂太 委員長 挙手全員であります。
したがって、本件は適当である旨報告することに決定をいたしました。
次に、そのほか、
警察本部所管事項について、何かございましたらお願いいたします。
(「なし」と呼ぶ声あり)
○石坂太 委員長 それでは、ないようでありますので、以上で
警察本部所管事項に関する議事を終了いたします。
それでは、執行部の入替えを行います。
警察本部職員の皆様は退席されて結構です。
お疲れさまでした。
それでは、
教育委員会事務局職員が入室するまで、暫時休憩いたします。
午前10時45分 休憩
──────────────────────
午前10時48分 再開
○石坂太 委員長 それでは、委員会を再開いたします。
教育委員会事務局所管事項のうち、議長から調査依頼のありました認定追第1号令和3年度栃木県
歳入歳出決算の認定についてを議題とし、調査を行います。
なお、質疑は説明終了後に行うことといたしますので、ご了承願います。
それでは、執行部の説明を求めます。
説明は着席のままで結構です。
阿久澤教育長。
◎阿久澤 教育長 議案の説明に先立ちまして、委員長はじめ、文教警察委員の皆様には日頃から特段のご指導、ご支援を賜りまして、厚くお礼を申し上げます。
それでは、令和3年度
教育委員会事務局歳入歳出予算につきまして、総括のご説明を申し上げます。
予算執行実績説明書をお開き願います。
まず、2ページの総括表になります。
予算現額389億2,786万1,000円、調定額362億7,260万321円、収入済額361億7,393万2,508円、不納欠損額31万7,300円、収入未済額9,835万513円になっております。
歳入の主なものにつきましては、教職員の給与に係る国庫負担金、高等学校授業料、高等学校就学支援金交付金などです。
また、収入未済額につきましては、大学等進学奨励費や高等学校等修学資金の貸付金の返済未納金等であります。これらにつきましては、今後も督促徴収に努め、収入未済額の縮減に努めてまいります。
続いて、3ページをお願いいたします。
総括表、歳出の部分になります。
予算現額1,709億5,811万4,800円、支出済額1,655億4,483万3,969円、翌年度繰越額28億5,372万3,000円、不用額25億5,955万7,831円となっています。
歳出の主なものにつきましては、
教育委員会事務局及び公立学校の職員費、高等学校等就学支援金などとなっています。
また、不用額につきましては、
教育委員会事務局及び公立学校職員の職員費の執行残、工事請負費等の入札差金などであります。
以上が令和3年度
教育委員会事務局の
歳入歳出決算の概要です。
個別の決算の状況につきましては、この後、各課室長からご説明申し上げます。よろしくお願いいたします。
○石坂太 委員長 大森総務課長。
◎大森 総務課長
主要事業実績説明資料の2ページをお開きください。
総務課の主要事業のうち、主なものについてご説明申し上げます。
まず1つ目、教育委員会費でございますが、これは、教育委員5名の報酬及び教育関係功労者等の各種表彰等に要した経費でございます。教育委員会につきましては、定例会及び臨時会を合わせ、計13回実施いたしました。
次に、3ページをお開きください。
3つ目の高等学校等修学奨励費ですが、これは、勉学意欲がありながら経済的に高等学校等への修学が困難な生徒に対して、奨学金を貸与するために要した経費です。令和3年度は38名に貸与をいたしました。
次に、5つ目の奨学のための給付金事業費ですが、これは、教育費の負担軽減を目的として低所得世帯への給付金を支給するために要した経費です。令和3年度は3,377名に給付を行いました。
次に、4ページをお開きください。
4つ目の高校再編整備費です。これは、県立高等学校再編計画に基づく学校整備等に要した経費です。
説明は以上です。
○石坂太 委員長 栗原施設課長。
◎栗原 施設課長 それでは、施設課の主要事業のうち、主なものについてご説明申し上げます。
同じ資料の6ページをご覧ください。
2段目の高等学校校舎等整備費につきましては、高等学校の校舎、体育館などの施設整備に要した経費です。栃木高校空調設備設置工事などを実施いたしました。
次に、一番下の段の高等学校校舎等維持管理費につきましては、高等学校の校舎等の維持管理及び長寿命化保全計画に基づく改修工事に要した経費です。矢板高校普通教室棟トイレほか改修工事などを実施いたしました。
7ページをご覧ください。
3段目の特別支援学校校舎等整備費につきましては、特別支援学校の校舎等の施設整備に要した経費でして、足利中央特別支援学校普通教室ほか内部改修工事などを実施いたしました。
次の段の特別支援学校校舎等維持管理費につきましては、特別支援学校の校舎等の維持管理及び長寿命化保全計画に基づく改修工事に要した経費でして、南那須特別支援学校体育館屋根・外壁ほか改修工事などを実施いたしました。
説明は以上です。
○石坂太 委員長 松本
学校安全課長。
◎松本
学校安全課長 学校安全課の主要事業のうち、主なものについて説明いたします。
同じ資料の8ページをお願いいたします。
1段目の学校安全管理費につきましては、学校管理下における事故の災害補償等に要した経費でして、
新型コロナウイルス感染症の感染状況により県立学校が修学旅行を中止した場合のキャンセル料などについて、保護者への補助を実施いたしました。
3段目の児童生徒指導推進費につきましては、問題行動等の解決など、児童・生徒指導に要した経費でして、スクールソーシャルワーカーの配置やLINEを活用した相談事業などを実施いたしました。
続きまして、9ページをお願いいたします。
1段目の福利厚生費につきましては、教職員の健康管理や福利厚生に要した経費でして、健康診断やストレスチェックなどのメンタルヘルス事業を実施いたしました。
最後に、3段目の学校保健普及振興費ですが、こちらについては、学校保健の普及振興に要した経費でございまして、児童生徒の各種検診の実施や日本スポーツ振興センターが実施する災害共済給付制度への加入及び給付金の支払い、また、
新型コロナウイルス感染症対策のための保健衛生用品の整備などを実施いたしました。
説明は以上です。
○石坂太 委員長 山岸
義務教育課長。
◎山岸
義務教育課長 義務教育課に係る令和3年度事業実績のうち、主な事業について説明いたします。
10ページをご覧ください。
まず、4段目の義務教育学校指導力強化対策事業費です。
小学校低学年において必要度の高い学級や特別支援学級を含む指導困難な状況が見られる小中学校に、非常勤講師220人を配置いたしました。
11ページをご覧ください。
3段目の義務教育振興費です。
主な事業ですが、いじめや不登校の未然防止に資するためスクールカウンセラー活用事業を実施し、学校における教育相談体制の充実を図りました。
また、とちぎ学力向上推進事業において、とちぎっ子学習状況調査を実施するとともに、学力向上コーディネーターを18市町に派遣いたしました。
さらに、
新型コロナウイルス感染症対策に係るスクール・サポート・スタッフ配置事業において、校内の消毒作業や清掃作業を行うスクール・サポート・スタッフ545人を配置して、教員の負担軽減を図りました。
説明は以上です。
○石坂太 委員長 河上
高校教育課主幹。
◎河上
高校教育課主幹 高校教育課の主要事業実績についてご説明申し上げます。
13ページをご覧ください。
2段目の教員業務支援事業費ですが、教員業務支援員等の配置に要した経費でございます。
続きまして、14ページをご覧ください。
1段目の高校教育振興費ですが、高等学校の学習指導及び進路指導の充実のための各種事業に要した経費です。
主な事業ですが、外国語指導助手の配置では、高等学校の外国語教育の充実のためALTを配置いたしました。
スクールカウンセラー活用事業では、校内の教育相談体制の充実を図りました。
学力向上に向けた指導体制モデル事業では、16校を指定し、学力向上を図るための進路指導体制の改善及び教員の指導力向上に取り組んだところです。
未来を創る高校生地域連携・協働推進事業では、8校を指定し、市町や大学、企業等の連携による地域課題の解決やブランド開発に取り組むことで、生徒が地域に対する理解や地域への愛着を育む動機付けを図りました。
説明は以上です。
○石坂太 委員長 玉田
特別支援教育室長。
◎玉田
特別支援教育室長 特別支援教育室に係る令和3年度主要事業実績についてご説明させていただきます。
資料の15ページをご覧ください。
まず、1段目の特別支援教育振興費ですが、
インクルーシブ教育システムの推進に向けて、子供の障害の状態等に応じたきめ細かな指導や支援を行うために要した経費です。
主な事業ですが、特別支援学校就労支援体制構築事業では、就労支援コーディネーター3名を宇都宮青葉高等学園及び栃木特別支援学校に配置しまして、企業開拓を行い、70事業所から実習承諾をいただきました。
校内支援体制強化充実事業では、発達障害を含む障害のある子供に対する一貫した支援体制の確立に向けて、小中学校、高等学校の教頭等を対象とした研究会を開催いたしました。
学校看護師配置事業では、医療的ケアを必要とする子供が在籍する13校に37名の非常勤学校看護師を配置し、子供が安心して学校生活を送れるよう医療的ケアを安全かつ適切に実施いたしました。
次に、2段目の特別支援学校就学奨励費でございますが、就学に必要な経費を各世帯の経済状況に応じて助成するものであり、幼児、児童生徒約2,400人に対して学用品購入費などの経費を支給いたしました。
説明は以上です。
○石坂太 委員長 星野生涯学習課長。
◎星野 生涯学習課長 生涯学習課の主な事業について説明いたします。
16ページをお願いいたします。
3段目の生涯学習振興事業費ですが、2つ目の家庭教育支援事業では、保護者、児童生徒を対象に1,522件の電話相談に対応いたしました。
3つ目のとちぎの高校生「じぶん未来学」推進事業では、県立学校におきまして、親、家族、家庭などの意義や役割、地域社会について学ぶ「じぶん未来学」のプログラム改訂作業を行いました。
4つ目のとちぎ子どもの未来創造大学推進事業では、高等教育機関など34機関と連携し、小学校4年生から中学校3年生までを対象に、専門性の高い本物に触れる体験講座を65講座実施いたしました。
飛びまして、18ページをお願いいたします。
2段目の青少年教育施設整備費ですが、主に、新青少年教育施設の整備に当たり、外部アドバイザーによる各種業務の支援を得るために締結したモニタリング支援業務委託及び事業用地内に所在する埋蔵文化財の記録を保存する発掘調査に要した経費でございます。
説明は以上です。
○石坂太 委員長 大牧
スポーツ振興課長。
◎大牧
スポーツ振興課長 続きまして、スポーツ振興課の事業につきましてご説明いたします。
19ページをご覧ください。
2段目の学校スポーツ振興費につきましては、児童生徒の体力の向上と運動部活動の充実のために、とちぎっ子体力ジャンプアッププロジェクト事業のほか、部活動指導員の配置、運動部活動の地域移行に向けた実践研究等に要した経費です。
次に、生涯スポーツ振興費につきましては、県民誰もが生涯にわたり楽しむことができるスポーツ活動の推進のために、とちぎスポーツフェスタの開催支援等に要した経費です。
続いて、20ページをご覧ください。
競技スポーツ振興費につきましては、競技スポーツの普及振興等のために、令和3年度の国体関東ブロック大会の開催などに要した経費です。
次に、栃木県スポーツ協会助成費につきましては、協会の運営等への助成に要した経費です。
次に、競技力向上費につきましては、競技力向上対策本部の運営や国体対策選手強化事業に要した経費です。
最後に、県立スポーツ施設管理運営費につきましては、県立体育施設10施設の管理運営等のほか、国体施設整備事業、県立スポーツ施設開業準備事業等に要した経費でございます。
説明は以上です。
○石坂太 委員長 山本文化財課長。
◎山本 文化財課長 では、文化財課の執行状況について説明いたします。
資料は21ページをご覧ください。
文化財保護運営費につきましては、文化財の保存、活用を推進するため、文化財の保存修理、整備に関わる補助金の交付、いにしえの回廊ホームページによる情報発信、本県を代表する郷土料理の1つである「しもつかれ」に関する各種調査や映像記録作成に要した経費であります。
日光杉並木街道保護事業費につきましては、特別史跡及び特別天然記念物の二重指定を受けております日光杉並木街道を保護し、次の世代に継承していくため、保護用地の公有化や日光杉並木街道保護基金を活用した並木杉の樹勢回復の事業などに要した経費です。
遺跡発掘調査費につきましては、埋蔵文化財の保護のために行う重要遺跡の確認調査、農政部の圃場整備事業地内や県土整備部の道路整備事業地内にある遺跡の発掘調査に要した経費であります。
最後に、埋蔵文化財センター費につきましては、埋蔵文化財の保護、普及事業のほか、センターの維持管理などに要した経費です。
説明は以上です。
○石坂太 委員長 以上で説明は終了いたしました。
ただいまの説明を含めて、
教育委員会事務局所管の令和3年度
歳入歳出決算全般について、委員の質疑や意見をお願いいたします。
岡部委員。
◆岡部光子 委員 6ページになります。
高等学校校舎等維持管理費のところで、高等学校の校舎等の維持管理についての経費についてです。
矢板高校普通教室棟トイレほか改修工事となっておりますけれども、わかる範囲で結構ですので、そのほかの部分について、どういった高校で改修工事等が行われたかということと、あと、今後どういった計画でその他の改修工事が行われていくのかご説明お願いいたします。
○石坂太 委員長 栗原施設課長。
◎栗原 施設課長 校舎等維持管理費には、長寿命化保全計画に基づく工事が入っており、矢板高校のトイレほか改修工事も含め、長寿命化の工事が10校、15棟ほどあります。代表的なものとしてトイレほか改修工事と記載させていただいたところですけれども、工事の内容としてはそのほかにも、屋根や外壁の改修であったり、受変電設備ですとか、特別支援学校のエレベーターの改修でありますとか、様々な工事があります。
それから、同じように記載しております小山高校普通教室棟空調設備改修工事につきましては、長寿命化の工事ということではなくて一般の工事なのですが、普通教室に設置している空調で、これまでPTAが設置してきたもののリースが満了し、その後更新時期を迎えたので県として更新をしたという内容で、この維持管理費の中には様々な学校の工事が入っているということです。
○石坂太 委員長 岡部委員。
◆岡部光子 委員 ご説明ありがとうございます。
地域によって、学校によって、様々な問題点があると思います。今説明があったとおりに、学校によってはPTAから補助が出たりとか、またリースが満期になったりとか、いろいろあると思いますので、要望になりますけれども、スピード感を持って学校の整備、子供たちの環境の整備を整えていっていただきたいと思います。
以上です。
○石坂太 委員長 佐藤委員。
◆佐藤良 委員 関連1点と別の質問で1点お伺いしたいのですけれども、今の説明の中で、いろいろな整備をしていくという話でしたが、私は以前もこの委員会で質問しましたけれども、特にトイレの改修については栃木県が遅れているという状況で、次年度の計画の中でトイレの改修工事も含まれていると思うのですが、その改修をすることで、どれぐらい改修状況が進むのかというのが1点。
もう1点は、また別の質問ですけれども、14ページ、未来を創る高校生地域連携・協働推進事業について、どのような取組を行って、どんな成果が期待されるのかということをお伺いしたいと思います。お願いします。
○石坂太 委員長 栗原施設課長。
◎栗原 施設課長 それでは、トイレについてお答えします。
トイレの改修、洋式化という部分も含めてということになるかと思いますが、先ほどご説明しました令和3年度の事業が終わりました令和3年度末時点では、高校全体では、全ての便器の中で洋式化している便器がどのくらいあるかという割合は46.1%でした。
今年度、また長寿命化計画の中でのトイレ改修と併せて、トイレの便器のみを洋式化する工事を併せて実施しており、今年度末には50%を超える見込みで進めているところです。
今後につきましても、普通教室棟を優先的に、なるべく早期に、必要なところについては全部洋式化を目指して進めていきたいと考えています。
○石坂太 委員長 河上
高校教育課主幹。
◎河上
高校教育課主幹 2つ目の質問の未来を創る高校生地域連携・協働推進事業についてです。
こちらの事業につきましては、これまで地域企業との連携・協働によりまして商品開発などを行いました。1つの例としては、鹿沼商工高校のいちごまんじゅうなどが例として挙げられます。こうした商品を本県の土産品としてブランド化に向けたプロモーション活動を行ったり、地域の活性化を目指した提言を行ったり、また、地域おこしに関するイベントでの運営活動の取組などが行われました。令和4年度は、先端技術を利用した地域の活性化を目指す取組なども行われます。
成果としましては、高校生が地域課題の解決に向けた活動を行うことで地域社会の理解を深めるといったこと、それから、地域への愛着や地域の将来を担う当事者としての意識の向上につながること、こういったことが期待されます。このような取組を通しまして、栃木への愛着や誇りの醸成を図っていきたいと考えております。
以上です。
○石坂太 委員長 佐藤委員。
◆佐藤良 委員 では、それぞれ要望させていただきますが、トイレの改修について、令和3年度が終わると50%を超えるというご説明でしたけれども、それでもやはり全国に比べると、まだまだ洋式化につきましては栃木県は遅れています。ぜひともこれを早く進めていただきたいですし、以前にも申し上げたとおり、今、本当に和式を使用できる生徒さんが少ない状況の中で、小学校、中学校のほうが洋式化については進んでいます。やはりその辺りは地域間格差とか、小中学校で洋式化になっているのに高校でなっていない状況をつくるべきではないと思いますので、計画的に、少しでも進むようにお願いしたいと思います。
2点目の未来を創る高校生地域連携・協働推進事業について、今、説明いただきましたが、郷土愛を深めることで、やはり県内に対する愛着を深めることで、今後の地域に残るような選択なり、地域で働きたいという意欲にもつながると思います。すごく重要な事業だと思いますので、地域企業との連携、地域社会との連携を引き続き取り組んでいただければありがたいと思いますので、よろしくお願いします。
以上です。
○石坂太 委員長 ほかにご質疑はありますか。
山田委員。
◆山田みやこ 委員 9ページです。
福利厚生費ですけれども、教職員の健康管理ということで、ストレスチェックとかメンタルヘルスという形で実施しているということですけれども、教職員の方たちの休職の現状であるとか、その辺りの改善の状況や増減等の傾向と、あと、ストレスチェックをした結果、相談窓口などへの相談件数はどのような状況でしょうか。あと、8ページの児童生徒指導推進費のネットパトロール事業について、今、本当にいろいろな形で子供たちのインターネットの使い方が非常に多様化してきていると思うのですが、千葉県などはネットパトロールという形で、どのようなことを子供たち行っているかをチェックする部門があると聞きました。ネットパトロール事業について、どのような形でパトロールを実施していて、どのような効果を出しているのかということをお伺いしたいと思います。
それと最後に、特別支援学校の校舎等の維持管理費とか、整備費とか、不用額が結構出ております。翌年度繰越しというのは、多分工事が間に合わなくてという形だと思うのですけれども、不用額がある中で、やはりこの不用額が、例えば、修繕しなければいけないところが見逃されているのだとかといったことがあるのか、なぜこんなに不用額が出ているのかということをお伺いしたいと思います。
○石坂太 委員長 松本
学校安全課長。
◎松本
学校安全課長 まず、福利厚生費の部分につきましてご説明いたします。
令和3年度の状況ですけれども、県内の公立学校の休職者は120名を超えておりまして、そのうち70%を超える92名の方が精神疾患でお休みになっていると聞いております。
そういったことで、お休みになっている方たちに対しましては、教育委員会で健康対策委員会を持っておりましたので、復職の判断ですとか、復職に至るまでの試験就労、そのようなものの是非を専門の精神科医等にお諮りし、適切なアドバイスをした上で復職を図る形を取っております。
また、ストレスチェックにつきましては、昨年度、今年度と教職員100%の実施率になっております。結果、8%を若干上回る教職員が高ストレス者と判定されております。高ストレス者に対しましては、産業カウンセラーの面談を行うほか、各学校でお願いしております産業医などの面接指導によりまして適切なアドバイスを受けることができます。
続きまして、児童生徒指導推進費のネットパトロール事業についてなのですけれど、こちらは専門の業者に委託をしまして、インターネット上の様々な情報が飛び交う中での、危険なもの、例えば、誹謗中傷をしているようなものですとか、名前の特定につながるようなものについて確認をして、報告を受けておりまして、その報告に基づきまして、各学校に対してアドバイスをしております。
○石坂太 委員長 栗原施設課長。
◎栗原 施設課長 まず、不用額のご質問にお答えします。
特別支援学校校舎等維持管理費について申し上げれば、不用額として4,000万円ぐらいで出ているのですけれども、基本的には入札の差金ということになります。設計の中で工事の金額も縮小されたという部分もあります。ですので、何か工事をやらなくてはならない部分をやらないことにしたということではなく、結果として4,000万円ほど入札差金等が生じているということです。特別支援学校校舎等維持管理費以外につきましても、基本的には同じような内容です。
繰越につきましては、委員がおっしゃられたように、設計の期間や入札事務の期間、工事の期間等を確保していく中で、学校との工事の時期の調整等もございまして、年度内での完了ができないことから翌年度への繰越しという形を取らせていただいているところです。
○石坂太 委員長 山田委員。
◆山田みやこ 委員 それでは、ストレスチェックといいますか、精神疾患という形で92名ということでしたけれども、やはりこれは一昨年度よりも増えてきているのでしょうか。そうすると、教職員が少ない中で、子供たちへの指導力というところで影響が出てしまうのではないかなと思うのですけれども、人数的には横ばいなのでしょうか、やはり増えているのでしょうかということを聞きたいと思います。
それと、ネットパトロールは分かりました。
それと、工事費の不用額なのですけれども、やはり小回りの利く修理というか、そういうものを細かくやっていくことが子供たちに対しての丁寧な対応だと思いますが、その辺りはどうなのでしょうか。その差額ということだけではなくて。
その2点お伺いします。
○石坂太 委員長 松本
学校安全課長。
◎松本
学校安全課長 精神疾患でお休みしている教員の数なのですけれども、令和2年度に比べまして令和3年度は若干減っております。ただ、全体の傾向としては、増えているといったような状況なのは間違いないと思います。
○石坂太 委員長 栗原施設課長。
◎栗原 施設課長 不用額の件ですが、極力不用額が生じないように、有効的な配分ということでしょうか、そういうのも含めて対応は検討していきたいと思います。(「よろしいですか、すみません」の声あり)
○石坂太 委員長 松本
学校安全課長。
◎松本
学校安全課長 すみません、失礼しました。数字を見間違いまして、令和3年度のほうが若干増えておりまして、全体傾向としても増えているという状況です。失礼いたしました。
○石坂太 委員長 山田委員。
◆山田みやこ 委員 分かりました。増えていく状況だということは分かりますけれども、やはりそういった場合に、生徒とのトラブルというのも結構あったりするということで相談を受けたりしますので、そこのところを生徒に影響がないような形、また、教職員本人もつらいことだと思いますし、その対応というのはこれから本当に必要になってくるかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
それと、特別支援学校なのですけれども、やはり小回りの利く修繕というか、ご存じだと思いますけれども、那須の寄宿舎のお風呂ですね、そこについても、やはりきちんと子供たちへの対応ということを考えたら、不用額が出ているのであれば、すぐに対応をして
いくということが本当は必要だったのではないかなということで、これは本当にしっかりとお願いしたいと思います。
○石坂太 委員長 ほかにご意見いかがでしょうか。
保母委員。
◆保母欽一郎 委員 よろしいですか。
何点かお聞かせいただくのですが、3ページの奨学のための給付金事業費、これは支給人数が3,377人となっているのですけれども、この辺りの増減についてはどのような状況になっているのか。コロナ禍も含めて、物価高騰なども含めて、その辺りが気になっているものですから、推移をお聞かせいただければありがたいと思います。
○石坂太 委員長 大森総務課長。
◎大森 総務課長 平成26年度から学年進行で給付を行ってきた流れで平成28年がピークになっておりまして、それ以降、徐々に減少傾向にはなっております。
ただ、実際には、メインとなります授業料自体はすでに別な制度で賄っておりまして、それ以外の部分ということになっておりますので、その影響ももしかしたらあるのではないかとも思われますが、今のところは減少傾向を示しております。
○石坂太 委員長 保母委員。
◆保母欽一郎 委員 続いて、4ページの高校再編整備費ですが、粟野高校、閉校した施設について、どのような経費が出ているのか、この辺りをお聞かせいただけますか。
○石坂太 委員長 佐瀬参事。
◎佐瀬 参事 旧粟野高校につきましては、警備の委託あるいは除草業務といったものが基本的に通常ベースでかかってきておりまして、令和3年度におきましては、3年前の台風19号によりまして裏山で土砂崩れが発生いたしまして、ボイラー室等が崩壊をしたことで、その煙突なりの撤去ということで新たな費用負担をしたところです。
○石坂太 委員長 保母委員。
◆保母欽一郎 委員 参考までに、具体的にどのぐらいの費用がトータルでかかっているのか。
○石坂太 委員長 佐瀬参事。
◎佐瀬 参事 令和3年度におきましては、ボイラー室の解体の設計で、金額的には370万円ほどの経費を要したというところでございます。
○石坂太 委員長 保母委員。
◆保母欽一郎 委員 これは要望というか、考えていただければありがたいと思うのですが、いずれにしても、これから閉校していくような施設が増えていく中で、いわゆる閉校していく施設の管理について、なるべく経費がかからないような対応をしていくことは、全体の教育予算も決して多いわけではありませんから、その辺りをしっかり考えていただければと思います。要望です。
あと、もう1点、最後にお尋ねするのですが、8ページの児童生徒指導推進費で、問題行動などの解決など児童・生徒指導の推進に要した経費ということで、SNSを活用した相談事業があります。前にも取り上げたこともあるかもしれませんが、今の子供たちにとって、このSNSの活用というのはかなりのポイントとなるかなと思っております。相談事業を進めていく中で、相談の増減も含めて、その状況についてお聞かせいただければありがたいと思います。
○石坂太 委員長 松本
学校安全課長。
◎松本
学校安全課長 SNSを活用した相談事業実績につきましては、令和2年度から令和3年度にかけては、相談件数自体は若干減っているのですけれども、令和4年度につきましては、それまで高校生までだった対象を中学生まで広げまして、対象者数が県内で11万人に拡大しております。登録者数は、令和3年度が全体を通して260人だったところ、今年度は9月15日までのデータで300人を上回る登録者数になっておりますので、対象が増えたということもあるのですが、実際に登録の数は増えているといった実情です。
○石坂太 委員長 保母委員。
◆保母欽一郎 委員 中学校も対象になってきたということですけれども、生徒への周知についてはどのようになっているのかお聞かせいただけますか。
○石坂太 委員長 松本
学校安全課長。
◎松本
学校安全課長 周知用のポスターも作成しているのですが、併せまして、生徒個人個人にQRコードが入ったカードを配りまして、それで容易にアクセスできるような形で周知を図っております。
○石坂太 委員長 保母委員。
◆保母欽一郎 委員 これは要望ですけれども、いずれにしても、子供たちが、親にも言えないようないろいろな悩みというのは増えているのだと思うのです、ストレスも含めてね。そういう面で、SNSで相談をしていく、このことは極めて有効な事業だと思います。問題は、中学校まで広げていただいたということは、これはいいことだと思っているのですけれども、やはりいろいろな状況の中で、教員がこのSNSを活用しなさいと、遠慮なくと。教員に本当は相談してもらえれば一番教員としてはありがたいことかもしれませんが、もちろん、なかなかそういうことばかりではないと思いますので、できるだけそういう子供を見逃すことなく対応して、救えるものは救っていくと、こういうことは大事だと思いますので、その辺りの周知徹底を要望させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
以上です。
○石坂太 委員長 ほかにご意見はありますか。
関谷副委員長。
◆関谷暢之 副委員長 若干関連する部分もあるのですが、何点か伺わせてください。
ただいまの保母委員、それから先ほど山田委員からも質問があったのですが、児童生徒指導推進費で、コロナ禍の中で、令和3年は学校生活も非常に制約を受けた年でありましたので、こうしたいじめ問題、問題行動というものもどんどん潜在化していくといったと思うのですが、これらの取組の中で特に配慮を持って行ったことについて、改めてお伺いしたいことが1点。
1点ずつ聞いていきます。
○石坂太 委員長 はい。
松本
学校安全課長。
◎松本
学校安全課長 児童生徒に対するいじめ問題など、問題行動等に対するケアにつきましては、令和2年度から令和3年度にかけましてはスクールソーシャルワーカーの配置の人数を増やしまして、それぞれ対応を学校と連携しながら実施させていただいております。さらに、令和4年度につきましても全県、宇都宮市は別途配置しているので、それ以外の24市町ですが、33名のスクールソーシャルワーカーを配置いたしまして、より充実した相談体制を図る体制を整えております。
○石坂太 委員長 関谷副委員長。
◆関谷暢之 副委員長 引き続きよろしくお願いしたいと思います。やはり特殊な状況の中にあるというように思いますので、十分に注視してお願いしたいと思います。
次に、11ページの義務教育振興費で、学力向上のコーディネーターであったり、スクール・サポート・スタッフ等々を配置しているのですが、これもコロナ禍の中で、想定をしていた活動、オンライン事業等も含めて、想定していたものと大分違った年になっているのではないかと思うのですが、その辺りについての取組をお伺いさせてください。
○石坂太 委員長 山岸
義務教育課長。
◎山岸
義務教育課長 スクール・サポート・スタッフに関しましては、令和3年度におきましては
新型コロナウイルス感染症対策に係る業務として、主に給食の配膳業務補助、健康管理等に係る学級担任や養護教諭の補助、校内の消毒作業などを行うため、コロナ禍において配置した事業ですので、こちらは計画どおりに予算を執行し、事業を実施したところです。
学力に関しては、もう一度お願いいたします。(「いいですか」の声あり)
○石坂太 委員長 関谷副委員長。
◆関谷暢之 副委員長 学力向上のコーディネーターということで、これは校長OBとか、そういう熟練した授業力を持ったような先生方だったと思いますけれども、休校になっていたり、オンライン授業になっていたりということで、授業力を上げていくようなイメージで設置していたと思うのですけれども、コロナ禍の中で想定していた部分とはまた違う環境であったのではないかなと思うのですが、その辺りはどうですか。
○石坂太 委員長 山岸
義務教育課長。
◎山岸
義務教育課長 大変失礼いたしました。
学力向上コーディネーター派遣事業に関しましては、副委員長がおっしゃるとおり、学校になかなか行けなかったりするときもあったのですが、オンラインを活用したり、また時期をずらしたりしながら、臨時休業のときなども含め、校内研修を充実させているところに対して、学力向上コーディネーターが電話で連絡をして資料を作成し、支援するような方法を取りました。実際には学校訪問ができない時期もあったのですけれども、支援の方法を工夫しながら進めているところです。
○石坂太 委員長 関谷副委員長。
◆関谷暢之 副委員長 オンライン授業になると、また設置しているコーディネーターの先生方の経験値では、むしろ、こんな言い方をしては申し訳ないかもしれないけれども、世代的に違う部分もあったりするのだろうと思いますので、こうした状況もひとつ経験値としながら、せっかくGIGAスクールでオンラインの環境も整ったところですので、デジタル事業についての指導力についても、今後視点を置いていただければと思います。
それから、19ページの学校スポーツ振興で、まず、部活動指導員の小中学校、県立高校での指導員の実績、それから地域部活動の推進事業で、これらの詳細について伺わせてください。
○石坂太 委員長 大牧
スポーツ振興課長。
◎大牧
スポーツ振興課長 まず、部活動指導員の
配置実績ですが、令和3年度につきましては、13の市町に48名の配置をしたところでございます。県立につきましては、31校に31名の配置をしたところです。
また、地域部活動推進事業につきましては、佐野市、矢板市におきまして、地域移行に向けました地元の総合型地域スポーツクラブとの連携などについて実践研究を行ったところです。
以上です。
○石坂太 委員長 関谷副委員長。
◆関谷暢之 副委員長 分かりました。地域部活動についてはモデル2市に対するものということですね。了解しました。過日の一般質問でも取り上げたとおり、これから大きな課題になっていくと思いますので、ぜひよろしくお願いをいたします。
最後に、21ページの文化財課にお伺いします。
遺跡発掘調査のいにしえのとちぎ発見どき土器わく湧くということで、侍塚古墳を取り扱っていただいているわけなのですけれども、その実績状況、調査状況というところをお聞かせください。
○石坂太 委員長 山本文化財課長。
◎山本 文化財課長 本事業は、令和3年度から5年間の予定で、大田原市にあります侍塚古墳の発掘調査等を実施する事業です。
侍塚古墳と一口に申しますけれども、上、下と2つの古墳をまとめて指しております。
令和3年度は、航空レーザー調査による測量、それから地中レーダー調査を行いましたほか、上侍塚古墳の周溝部分、古墳の周りの溝でございます。そこの発掘調査を実施しております。
また、調査成果の活用としまして、航空レーザー調査の成果であります赤色立体地図や測量図を展示しましたり、発掘調査の現地説明会、発掘調査体験等を実施しまして、多くの方にご参加をいただきました。
本年度、令和4年度も、今月から発掘を上侍塚古墳において開始いたしましたので、また現地説明会や発掘体験、それから、SNSでの発掘調査の状況を随時公表するというような活用事業を併せて実施してまいります。
○石坂太 委員長 関谷副委員長。
◆関谷暢之 副委員長 地元からの期待の声はもちろん、いろいろな形で発信していただいているもの、私も楽しみに、新しい発見、驚きとか、いろいろな思いとともに見ているところなので、ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。
以上です。
○石坂太 委員長 ほかに。
山田委員。
◆山田みやこ 委員 14ページの高校教育振興費、未来を創る高校生地域連携・協働推進事業8校、これはブランド開発という説明があったと思うのですが、やはり高校生が地域に密着してそのブランドを開発していくということは、高校生が将来県外に流出しないで栃木県内にとどまるといったところにもすごく大きな効果があるのではないかと思うのですが、ブランド開発した後、それをどのようにフォローしていくのか、今後の動きをどのように考えていらっしゃるのか、お願いします。
○石坂太 委員長 河上
高校教育課主幹。
◎河上
高校教育課主幹 ブランド開発した後ですけれども、やはり販売等を実際にやってみて、その課題について、何がよかったのか、何が改善点があるのかということを、探究活動で研究させることによって、さらに学習を深めさせるということをやっているところです。
地域に残るような人材をという意味では、そのフォローアップについては、まだこれからも研究していかなければならないというように思っておりますので、引き続き研究していきたいと思っております。
○石坂太 委員長 山田委員。
◆山田みやこ 委員 分かりました。
今年度、予算化をして、きちんとフォローする体制を考えているということでよろしいですね。(「はい」の声あり)
○石坂太 委員長 ほかにご意見よろしいでしょうか。
木村委員。
◆木村好文 委員 関連して皆さんに聞きたいのだけれども、福利厚生事業の中でかなりの教員の方が悩んで、とにかく今、いろいろ子供たちにきちんとした教育を施し、そして、人並みの人生を送れるような基礎をやるわけです。そういう中にあって、人を育てるというのは半端ではないよ。いつも思うのだけれども、資源なんかない国だよ、この国は。何が資源かと言ったら人だよ。やはり今、山田委員がおっしゃったように、栃木県にとどまるかどうかなんてことは問題外と思っている。この資源は人だと思えば、この人がしっかりそれぞれの立場でもって目的を果たし、そして究極は何だって、世界に出向いていって、それぞれの国に対してサポートしていく人材をつくるぐらいの思いを持ってもいいと思うのだよ。だって、資源がないのだからさ。何だって資源は人でしょう。あなたたちは分かっているわけだよ。だから、教育委員会は物すごい役目だよ。子供を育てる教員は本当に大変だと思う。
私は聞きたいのだけれども、10ページの令和4年度新規採用教員選考試験について、出願者1,389人で合格者が427人となっているが、令和3年は、年々減っているか、増えているのか。
○石坂太 委員長 山岸
義務教育課長。
◎山岸
義務教育課長 出願者数でよろしいでしょうか。(「両方だよ。将来的に、その出願者含めて教師になる、なりたい、人を育てたい、己の手でもって立派な子供を仕上げていきたいという思いを持っている人はどれくらいなのかを知りたいのだよ。」の声あり)少しお待ちください。(「傾向としてどうなの」の声あり)今年度に関しましては出願者数は増えております。これは、年齢制限の引上げ等がございまして、昨年度よりも今年度のほうが受験者数は増えているというような状況になります。
○石坂太 委員長 木村委員。
◆木村好文 委員 やはり、教員になった当初は、私はその子供を育てるのだと、私の天職だと、ぜひ私の手によって優秀な子供たちを世に出したいという思いをもって取り組むという人が、多いのだと思う。でも、実際に現場行ってみたら大変だなと。教育というのは容易ではないのだなと、大変なのだなという思い、悩んでいるのだと思うのだよ。今、休んでいる方を、とにかくまた復活させようと一生懸命やるのは結構だと思う。ただ、教職員の皆さん方の給料は高くすべきだと私は思っている。人をつくるのだよ、要は。これは大変だと思う。教育をする立場の人間はそれだけ重い責任があるのだから、きちんと給料を上げるべきだと思う。ただし、厳しい試験、あるいはいろいろな経験を経てなる、そのくらいの価値があると思うのだよ、人づくりには。今、部活動指導やとにかく仕事がいっぱいある状況の中でも、それでも人を育てたいと、その生徒を受け持ってみたいと、一生懸命頑張りたいという、そういう思いを強くさせるのは何だって、やはり給料だと思うのだよ、環境だと思うのだよ。だから、そういう意味からすると教師はもっともっと優遇されていいと思う。教育委員会は、派遣支援などやっているかもしれないけれども、ちょっと任せてくれと、私は頑張るよというような強い思いを持って子供の教育に当たるという、その教師が欲しいな。そういう人材をつくるべきだと思うな。だって、この国の資源は人ですよ。世界に羽ばたく人材をこの日本から出すことが、この日本の一番大きな役割だと私は思っている。だから、教育委員会はきちんとしてくださいよと思う。トイレの洋式化率なんて50%でしょう。何考えているのと。駄目だよ、いい環境つくってやらないと。岡部委員からも、佐藤委員からも、何回も何回も言われているとおり、私も教育長に、何やっているのだと、学校のトイレの洋式化なんてすぐに改修すべきだと言いましたよ。そういうことも含めて、教育環境というのはしっかりやっていくことが必要ですよ。教育委員会はしっかり頑張って良い教員を養成して、そして、いい子供たちを育てていくということを頑張ってほしい。栃木の子供たちの未来に希望を持てるような、そういう教育委員会であってほしいなと思うのだけれども、所見を教育長に伺いたい。
○石坂太 委員長 阿久澤教育長。
◎阿久澤 教育長 今、木村委員から励ましのお言葉をいただきました。まさしく私もそう思っています。学校現場、教員一人一人が前向きに輝いていかないと、いい教育はできないと思います。そのためには環境の整備も大切ですし、教員も悩みをいろいろ抱えていますので、そういった意味で、いろいろな意味で教員をサポートしながら、学校現場が生き生きと輝くように取り組んでいきたいと思います。ありがとうございました。(「トイレはどうするの、トイレは」の声あり)トイレについても以前にご意見をいただいて、今、前向きに取り組んでおりまして、先ほど施設課長からもお話しさせていただいたように、まずは普通教室を優先して、必要なところは全て洋式化する方向で今取組を進めているところです。もう少しお時間をいただければと思います。よろしくお願いいたします。(「はい、以上です」の声あり)
○石坂太 委員長 ほかに。よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ声あり)
○石坂太 委員長 それでは、以上で質疑等を終了いたします。
これより認定追第1号令和3年度栃木県
歳入歳出決算の認定についてのうち、
教育委員会事務局所管事項について適否の確認を行います。
本件は適当である旨報告することにご賛成の委員の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
○石坂太 委員長 挙手全員であります。
したがって、本件は適当である旨報告することに決定をいたしました。
なお、議長宛て提出する認定追第1号の本
委員会所管部分の調査報告書についてですが、その内容につきましては正副委員長にご一任願いたいと思いますが、ご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ声あり)
○石坂太 委員長 それでは、ご異議ございませんので、案文は正副委員長にご一任願います。
続いて、
教育委員会事務局所管事項について報告があります。
報告事項は、第77回国民体育大会栃木県選手団成績概況についてです。
なお、質疑につきましては報告終了後に行うことといたしますので、ご了承願います。
それでは、報告願います。
説明は着席のままで結構です。
大牧
スポーツ振興課長。
◎大牧
スポーツ振興課長 それでは、資料1をお開きいただければと思います。
委員長、副委員長をはじめまして、委員の皆様には、本県選手団が国体に臨むに当たりまして、多大なるご協力、ご支援をいただきまして誠にありがとうございました。
それでは、第77回国民体育大会栃木県選手団成績概況についてご説明いたします。
9月10日から19日にかけて開催されました会期前競技に始まり、10月1日から11日までの11日間、第77回国民体育大会本大会が本県及び千葉県において開催され、熱戦が繰り広げられました。
資料の2ページをご覧ください。
今年の1月から2月にかけて実施された冬季大会を含め、男女総合成績天皇杯と女子総合成績皇后杯は共に第2位となり、目標としていました天皇杯・皇后杯の獲得には至りませんでした。
3ページをご覧ください。
こちらは、本県の男女総合、女子総合得点成績の推移及び成年男女、少年男女など種別ごとの競技得点と割合の推移となっております。
続いて、4ページ、5ページをご覧ください。
こちらは、競技・種別ごとの得点一覧になっております。
本大会におきましては、ナンバー12の体操、ナンバー18の自転車、ナンバー23の馬術をはじめ、全8競技で競技別の総合成績第1位を獲得いたしましたが、ナンバー13のバスケットボール、ナンバー21の軟式野球など6競技においては、残念ながら競技得点を獲得することができませんでした。
このことにつきましては、鹿児島国体、三重国体と2年間国体が開催されなかったことにより、前回大会の上位チームに与えられるシード権を確保できなかったこと、また、大会に参加することで得られるはずの課題など、それぞれの競技力の状況を計る機会が失われたことなどが、これらの競技団体には大きなマイナス要因になったものと考えております。
しかしながら、コロナ禍で多くの制約がある中、本県選手団は力の限り競技に臨んでくれました。選手たちの活躍は連日メディアに取り上げられ、勝っても負けても多くの県民に勇気と感動を与えてくれたことと思っております。目標とする天皇杯・皇后杯の獲得はできませんでしたが、これまで競技団体が積み重ねてまいりました指導者の養成・資質の向上や選手の発掘・育成・強化のノウハウは、今後の本県の競技力向上の糧となるものと確信しております。
来年、鹿児島県で行われる特別国体、また、その後の佐賀県から名称を変えて行われます国民スポーツ大会におきましては、今回のいちご一会とちぎ国体同様、多くの本県選手団の活躍を県民にお届けできるよう、とちぎ国体が終了しても、安定した高い競技力を保つことを目標に競技力向上に取り組んでまいります。
なお、6ページから10ページにつきましては、第77回国民体育大会におきまして入賞した全選手・チームとなっております。今年は34競技、延べ191件の入賞となりました。
説明は以上です。
○石坂太 委員長 以上で報告は終了いたしました。
質疑がございましたらお願いいたします。(「ないでしょう。よく頑張ったよ」の声あり)はい。以上で質疑を終了させていただきたいと思います。
次に、令和2年度
特定テーマ提言事項の
取組状況調査概要の案の検討を行うことといたします。
令和2年度
特定テーマ提言事項取組状況調査の概要について(案)の2ページの調査結果概要をご覧ください。
前回の委員会において執行部から説明を受け、提言内容の実現に向けた対応については、おおむね適切に行われていることが確認できたと考えております。
なお、各委員から出されました意見は資料に記載のとおりでありますが、執行部に対しては、今後も提言を踏まえた各種取組を継続するとともに、さらなる効果的な取組を行うよう要望することとし、報告書案のとおり取りまとめさせていただきたいと思います。
それでは、委員の皆様からご意見がございましたらお願いいたします。よろしいですか。
(「なし」と呼ぶ声あり)
○石坂太 委員長 それでは、ご意見がないようでありますので、取組状況調査の概要については、本案のとおりとしてよろしいでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ声あり)
○石坂太 委員長 それでは、そのように決定し、議長宛て提出することといたします。
なお、最終的な字句の修正等につきましては、正副委員長にご一任を願います。
以上で令和2年度
特定テーマ提言事項取組状況調査の概要(案)の検討を終了いたします。
次に、その他の所管事項について、何かございましたらお願いいたします。
(「なし」と呼ぶ声あり)
○石坂太 委員長 それでは、質疑等もございませんので、その他の所管事項について終了いたします。
以上で本日の日程は終了いたしました。
次回の委員会ですが、12月通常会議中の12月9日金曜日、午前10時から開催し、付託議案の審査等を行う予定であります。
これをもちまして
文教警察委員会を閉会いたします。
お疲れさまでした。
午前11時58分 閉会...