栃木県議会 2018-12-17
平成30年度栃木県議会第353回通常会議-12月17日-05号
平成30年度
栃木県議会第353回
通常会議-12月17日-05
号平成30年度
栃木県議会第353回
通常会議
(1)出席及び
欠席議員の
議席番号及び氏名
12月17日(月曜日)
出席議員 48名
1 番 中 屋 大
2 番 平 木
ちさこ
3 番 船 山 幸 雄
4 番 塩 田 ひとし
5 番 齋 藤 剛 郎
6 番 高 山 和 典
7 番 増 山 敬 之
8 番 守 田 浩 樹
9 番 加 藤 正 一
10 番 野 村
せつ子
11 番 早 川 けいこ
12 番 相 馬 政 二
13 番 西 村 しんじ
14 番 野 澤 和 一
15 番 吉 羽 茂
まず項目の1番ですが、防災・減災、
国土強靱化のための3カ年
緊急対策についてです。この対策は、去る12月14日に
閣議決定され、平成32年度までの計画であり、
国土強靱化基本計画に具体的な計画を盛り込みます。その計画は、近年発生した集中豪雨、気温上昇等気象の急激な変化に対応し、全国的に河川改修、治水、砂防対策、ため池改良、熱中症予防などの総点検を実施した結果に基づき、3カ年間の達成目標、実施内容、事業費等を明らかにした上で集中実施していきます。
意見書案では平成33年度以降の継続実施も求めていますが、まずは3カ年計画の着実な実施を求めるべきであり、
国土強靱化基本計画に定めたメニューをもとに今後の計画を見直す可能性もあることから、そうした事項を精査の上、慎重に進めるべきと考えます。
次に、項目の2番ですが、
国土強靱化を目的とした国債発行、税制改正等により新たな財源を創出し特別枠を設けること、さらには対策予算の大幅な増額と継続実施を求めていますが、この内容はかなりの違和感があります。参考までに、今回の3カ年計画は7兆円規模であり、財政投融資や民間事業者による投資を考えており、初年度着手分については平成30年度2次
補正予算で対応し、平成31年度、平成32年度分については臨時・特別措置を考慮することなどが報じられておりますが、国債や新税などは検討されていません。こうしたテクニカルな対応については、国のプライマリーバランスの黒字化計画なども大きく影響してまいりますので、財政再建を踏まえた慎重な対応を求めるべきです。
よく本
会議場で、民主党政権下において、コンクリートから人へのスローガンが紹介され、民主党政権から公共事業が減額されたとやゆされますが、(議場で
発言する者あり)国家財政のプライマリーバランスの黒字化は小泉内閣における財政構造改革がスタートであり、当時は平成22年度までのプライマリーバランス黒字化が目標でした。小泉内閣では、財政再建策の一環として、平成14年度から公共事業関係経費を減額しました。ちなみに、当時補正を含めて12兆円規模だった公共関係事業費は8兆円規模へと減額されます。さらに安倍内閣では、プライマリーバランスの黒字化目標を平成32年度から平成37年度へ5カ年間先送り決定しました。国家の財政再建は厳しさを増しており、財政再建と
国土強靱化の両立は極めて重要です。
民主市民クラブといたしましては、財政健全化と防災・減災対策の両立を求めている立場であり、今回の
意見書案の内容では
賛成できません。
何とぞ
議員各位におかれましては、賢明なご判断をお願い申し上げ、会派を代表しての
反対討論といたします。(議場で
発言する者あり)
○
五十嵐清 議長 金子裕
議員。
(32番 金子 裕
議員登壇)
◆32番(金子裕
議員) ただいま松井正一
議員が反対の立場で意見を述べたところでありますが、私は、議第16
号国土強靱化対策の推進を求める
意見書に
賛成の立場を代表して意見を申し上げます。
我が国は、国土の地理的、地形的、気象的な特性から数多くの
自然災害に繰り返しさいなまれ、その都度、多くのとうとい人命を失い、莫大な経済的、社会的、文化的な損失をこうむり続けてきました。本年も、7月の西日本豪雨では、死者227名、負傷者421名、家屋の損壊約2万1,000戸、被害総額は約1兆1,000億円、9月の
北海道胆振東部地震では、死者41名、負傷者749名、家屋の損壊約1万戸、被害総額は約2,100億円となっています。
大規模な
自然災害が相次ぎ、莫大な被害が生じているところであり、
議員もそのことは認識をされていると思っております。こうしたことから、先ほどの関谷
議員の趣旨説明にもありましたとおり、近年、全国各地で頻発、激甚化している
自然災害から国民の生命・財産を守るため、防災・減災、
国土強靱化は国の喫緊の課題となっており、可及的速やかに対策を講じることが必要であり、国においては、
緊急対策の実施を
閣議決定したところであります。
東日本大震災や関東・
東北豪雨で被災を受けた本県としても、今回の国の
緊急対策に呼応し、
重要インフラ点検に基づく防災・減災対策、河道を拡幅する河川改修、県内に203カ所もある土砂災害警戒区域の重点整備箇所の対応など、
国土強靱化を早急に進めていくことが必要であります。そして、県有
施設、既存インフラの老朽化が進む中、県民が安全・安心な生活が続けられるよう、インフラ等の長寿命化対策についてもおくれることなく取り組むことが必要であります。また、地方創生や地域経済の活性化に不可欠な
公共施設等の整備など、未来への投資についても並行して進めることが不可欠ではないでしょうか。(議場で
発言する者あり)
そこで、こうした
インフラ整備等の需要に応え、防災・減災、
国土強靱化に集中して取り組むには、これまでのインフラ等の整備予算に加え、
緊急対策のための新たな財源を生み出し、さらに3カ年の
緊急対策後も継続して実施できるよう十分な
予算措置が必要であります。
言うまでもなく災害対策とは、被害が発生してから対応する対症療法ではなく、被害を未然に防ぐ、あるいは被害を最小限にとどめる対策を事前に講じることが重要であり、このことは
議員共通の認識であると思っております。(議場で
発言する者あり)こうした対策は、県民の生命や財産を守ることはもちろん、結果として予算軽減にもつながっていくことは間違いありません。
議員各位におかれましては、以上申し述べました私の意見にご賛同されまして、本案に
賛成されますよう強く要望し、
賛成の
討論を終わります。
○
五十嵐清 議長 野村せつ子議員。
(10番
野村せつ子議員登壇)
◆10番(
野村せつ子議員) 議第16
号国土強靱化対策の推進を求める
意見書に反対の立場から
討論いたします。
意見書は、
安倍政権の
国土強靱化基本計画の着実な推進を前提にしたものです。
国土強靱化の名のもとに進められてきたことは、大型開発優先で、防災・老朽化対策が事実上、後回しになってきました。だから
緊急対策が必要になっているのではありませんか。(議場で
発言する者あり)
頻発する豪雨や地震など、災害から
国民生活を守る政策が求められているのは言うまでもありません。
日本共産党としても、地球規模での気候変動が生じていることを踏まえ、従来の延長線上でない抜本的対策を求めています。そのために必要なのは
国土強靱化基本計画の補充や補強ではなく、公共事業のあり方の抜本的転換です。ダム偏重の治水政策を見直し、堤防や河川改修を進めること、新規事業中心から防災・老朽化対策に大胆に重点を移すことなどです。こうした政策転換とあわせ、税金の使い方、集め方の改革を行えば、
意見書2項で述べているような
国土強靱化を目的とした国債発行や税制改正などを求める必要は全くありません。(議場で
発言する者あり)
国に意見を上げるなら、
国土強靱化基本計画を見直し、真に住民の命と暮らし、営業を守るための抜本的な防災・老朽化対策に取り組むよう政策転換を求めるべきであるとの意見を申し上げ、
反対討論といたします。(議場で
発言する者あり)
○
五十嵐清 議長 以上で
討論は終了いたしました。
これから採決に入ります。最初に、議第16号を採決いたします。本案は
原案のとおり決定することにご
賛成の
議員の
起立を求めます。
(
賛成者 起立)
○
五十嵐清 議長 起立多数であります。
したがって、議第16号は
原案のとおり可決されました。
次に、議第15号を採決いたします。本案は
原案のとおり決定することにご
賛成の
議員の
起立を求めます。
(
賛成者 起立)
○
五十嵐清 議長 起立全員であります。
したがって、議第15号は
原案のとおり可決されました。
以上で今
通常会議の議事は全て終了いたしました。
通常会議の閉会に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。
去る11月28日に開会されました第353回
通常会議は、平成30年度
一般会計補正予算を初め、数多くの重要
議案の審議を全て終了し、本日ここに閉会の運びとなりました。
議員各位には、本
会議を初め
常任委員会等において終始慎重かつ熱心に審議を賜り、心から敬意を表する次第であります。
執行部におかれましては、審議の過程で
議員から表明された意見、要望等につきまして十分検討を加えられ、県政に反映されますよう願うものであります。
また、これから本格的に平成31年度の予算編成に入りますが、県民が夢と希望の持てる予算を編成されますよう、心から希望するものであります。
結びに、議会の
運営に当たりましては、
知事を初め、執行部並びに報道関係各位のご協力とご支援を賜りましたことに対し、厚く御礼を申し上げます。
いよいよ本年も残り少なくなり、寒さも一段と厳しさが加わる折から、各位におかれましては、健康に十分留意され、輝かしい新年を迎えられますよう心からお祈り申し上げまして、閉会のご挨拶といたします。
これをもちまして散会いたします。
◎
篠﨑和男 事務局長 ご
起立願います。礼。
(総員
起立 礼)
午前10時55分 散会
――
―――――――――――――――――――――――――――
栃木県議会永年在職功労者及び栃木県政功労者の表彰式・全国都道府県議会
議長会永年勤続功労者表彰の伝達式(11月28日(水曜日)開議日 本
会議散会直後)
◎
篠﨑和男 事務局長 申し上げます。この後、
栃木県議会永年在職功労者及び栃木県政功労者の表彰式並びに全国都道府県議会
議長会永年勤続功労者表彰の伝達式を行いますので、そのままお待ち願います。
初めに、
栃木県議会永年在職功労者の表彰及び全国都道府県議会
議長会永年勤続功労者表彰の伝達を行います。
45年以上在職
議員 板 橋 一 好
議員
(議会からの表彰状・記念品贈呈)(拍手)
(全議からの表彰状・記念品伝達)(拍手)
◎
篠﨑和男 事務局長
20年以上在職
議員 佐 藤 栄
議員
神 谷 幸 伸
議員
以上代表いたしまして、佐藤栄
議員にお受け取りいただきます。
(議会からの表彰状・記念品贈呈)(拍手)
(全議からの表彰状・記念品伝達)(拍手)
◎
篠﨑和男 事務局長
15年以上在職
議員 一 木 弘 司
議員
五十嵐 清
議員
小 林 幹 夫
議員
五月女
裕久彦 議員
相 馬 憲 一
議員
早 川 尚 秀
議員
以上代表いたしまして、一木弘司
議員にお受け取りいただきます。
(議会からの表彰状贈呈)(拍手)
(全議からの表彰状・記念品伝達)(拍手)
◎
篠﨑和男 事務局長
10年以上在職
議員 松 井 正 一
議員
(議会からの表彰状贈呈)(拍手)
(全議からの表彰状・記念品伝達)(拍手)
◎
篠﨑和男 事務局長 次に、
知事から栃木県政功労者の表彰を行います。
45年以上在職
議員 板 橋 一 好
議員
(県からの表彰状・記念品贈呈)(拍手)
◎
篠﨑和男 事務局長
20年以上在職
議員 佐 藤 栄
議員
神 谷 幸 伸
議員
以上代表いたしまして、神谷幸伸
議員にお受け取りいただきます。
(県からの表彰状・記念品贈呈)(拍手)
◎
篠﨑和男 事務局長
15年以上在職
議員 一 木 弘 司
議員
五十嵐 清
議員
小 林 幹 夫
議員
五月女
裕久彦 議員
相 馬 憲 一
議員
早 川 尚 秀
議員
以上代表いたしまして、五月女
裕久彦議員にお受け取りいただきます。
(県からの表彰状贈呈)(拍手)
◎
篠﨑和男 事務局長
10年以上在職
議員 松 井 正 一
議員
(県からの表彰状贈呈)(拍手)
◎
篠﨑和男 事務局長 以上をもちまして、表彰式及び伝達式を終了いたします。...