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  1. 栃木県議会 2018-12-17
    平成30年度栃木県議会第353回通常会議-12月17日-05号


    取得元: 栃木県議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-22
    平成30年度栃木県議会第353回通常会議-12月17日-05号平成30年度栃木県議会第353回通常会議 (1)出席及び欠席議員議席番号及び氏名 12月17日(月曜日)  出席議員 48名   1 番      中 屋   大   2 番      平 木 ちさこ   3 番      船 山 幸 雄   4 番      塩 田 ひとし   5 番      齋 藤 剛 郎   6 番      高 山 和 典   7 番      増 山 敬 之   8 番      守 田 浩 樹   9 番      加 藤 正 一   10 番      野 村 せつ子   11 番      早 川 けいこ   12 番      相 馬 政 二   13 番      西 村 しんじ   14 番      野 澤 和 一   15 番      吉 羽   茂
      16 番      阿 部 博 美   17 番      池 田   忠   18 番      亀 田   清   19 番      白 石 資 隆   20 番      関 谷 暢 之   21 番      中 島   宏   22 番      日向野 義 幸   23 番      横 松 盛 人   24 番      斉 藤 孝 明   25 番      松 井 正 一   26 番      山 田 みやこ   27 番      保 母 欽一郎   28 番      一 木 弘 司   29 番      山 口 恒 夫   30 番      渡 辺 幸 子   31 番      阿 部 寿 一   32 番      金 子   裕   33 番      佐 藤   良   34 番      山 形 修 治   35 番      五十嵐   清   36 番      岩 崎   信   37 番      小 林 幹 夫   38 番      五月女 裕久彦   39 番      相 馬 憲 一   40 番      早 川 尚 秀   43 番      佐 藤   栄   44 番      神 谷 幸 伸   45 番      螺 良 昭 人   46 番      三 森 文 徳   47 番      木 村 好 文   48 番      髙 橋 文 吉   50 番      平 池 秀 光   51 番      板 橋 一 好 (2)説明のため出席した者の職氏名  地方自治法第121条の規定による出席要求によって出席した者   知事       福 田 富 一   副知事      北 村 一 郎   副知事      岡 本 誠 司   総合政策部長   冨 田 哲 夫   経営管理部長   金 田 尊 男   県民生活部長   石 﨑 金 市   環境森林部長   鈴 木 峰 雄   保健福祉部長   森 澤   隆   産業労働観光部長 茂 呂 和 巳   農政部長     渡 邉 和 明   県土整備部長   江 連 隆 信   会計管理者会計局長            矢 野 哲 也   企業局長     中 里 文 計   総合政策部次長総合政策課長            小 竹 欣 男   財政課長     仲 山 信 之   教育長      宇 田 貞 夫   代表監査委員   平 野 博 章   人事委員会事務局長            沼 尾 正 史   労働委員会事務局長            北 村 直 也   警察本部長    坂 口 拓 也 (3)職務のため議場に出席した事務局職員職氏名   事務局長     篠 﨑 和 男   次長兼総務課長  入 野 祐 子   議事課長     伊 藤 美智雄   政策調査課長   中 村 陽 一   議事課主幹課長補佐            柿 木   聡   課長補佐     安 岡 英 亮   副主幹      小 川 元 子   係長       鈴 木   努   係長       関 根   透   主査       秋 澤 和佳子   主査       青 木 和 之 ◎篠﨑和男 事務局長 出席議員数報告いたします。  ただいまの出席議員数は48名であります。             ―――――――――――――――――――――――――――――     午前10時 開議 ○五十嵐清 議長 ただいまから本日の会議を開きます。  この際、申し上げます。去る9日に行われた県議会議員補欠選挙において当選されました議員を紹介いたします。  下野市選挙区、高山和典議員。(拍手)  この際、挨拶のための発言を許します。高山和典議員。    (高山和典議員登壇) ◆高山和典 議員 おはようございます。先日の下野市県議会議員補欠選挙におきまして、おかげさまで議席を得ることができました高山和典と申します。ことしの4月に市議になりましたが、6カ月で辞職しました。というわけで、議員の経験はほとんどありません。皆様の教えをいただきながら、勉強させていただき、頑張っていこうと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。(拍手)             ―――――――――――――――――――――――――――――五十嵐清 議長 日程第1 議席の変更及び指定についてを議題といたします。  お諮りいたします。補欠選挙による新議員議席指定に伴い、栃木県議会会議規則第5条第3項の規定により、お手元に配付議席変更一覧表のとおり、それぞれ議席の変更をしたいと思いますが、ご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○五十嵐清 議長 ご異議がないと認め、そのように決定いたしました。                           〔議席変更一覧表は巻末に掲載〕 ○五十嵐清 議長 次に、新議員議席を指定いたします。  栃木県議会会議規則第5条第2項の規定により、高山和典議員を6番に指定いたします。ご了承願います。             ―――――――――――――――――――――――――――――五十嵐清 議長 日程第2 常任委員の選任についてを議題といたします。  お諮りいたします。栃木県議会委員会条例第5条第1項の規定により、高山和典議員生活保健福祉委員に指名したいと思いますが、ご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○五十嵐清 議長 ご異議がないと認め、そのように決定いたしました。             ―――――――――――――――――――――――――――――五十嵐清 議長 日程第3 第1号議案から第10号議案まで及び第12号議案から第43号議案までを一括して議題とし、審議に入ります。  所管常任委員会に付託した議案については、審査の結果、いずれも原案を可とする旨の報告書が、お手元に配付のとおり、それぞれの委員長から議長に提出されております。報告書は朗読を省略して会議録に記載することとし、所管常任委員長審査経過及び結果の報告は、これを省略いたします。ご了承願います。                              〔配付資料は巻末に掲載〕 ○五十嵐清 議長 これから討論に入ります。発言通告者に対し、発言を許します。野村せつ子議員
       (10番 野村せつ子議員登壇) ◆10番(野村せつ子議員) 日本共産党栃木県議団野村せつ子です。第1号議案、第7号議案、第9号議案に対する反対討論を行います。  第1号議案2018年度一般会計補正予算(第2号)は、県有施設等管理指定管理者に行わせるため、その契約のための債務負担行為を追加する補正予算です。指定管理制度は、自治体が行う公務の民営化市場化を進める手法の一つで、公共施設管理運営を指定する団体、企業に委ねるものです。公共施設は住民の福祉を増進する目的で設置されたものであり、その運営自治体みずからが行うことが原則です。ビジネスを目的とした株式会社の参入はなじまないと考えます。(議場で発言する者あり)また、公募によって競争性が強められ、利用者へのサービス低下を招く管理費人件費の削減、利用料金等の引き上げが懸念されます。こうした傾向は公募によらない指定管理施設にも影響を及ぼします。全てを直営にするのは難しいとしても、かつての管理委託制度で認められていた範囲の公共的団体もしくは自治体から出資を受けた法人などを指定すべきです。  次に、第7号議案は、建設中の新武道館の使用料等を定める条例の一部改正です。料金設定類似施設である県北体育館を参考にしたとのことですが、大変高額であります。さらに問題なのは、会場使用料とは別に冷暖房費を徴収することです。流行語にもなった災害級の暑さは今後も続くと指摘されているときに、青少年がアマチュア競技で使用する場合でも冷房費を徴収するなど、県の施設として看過できません。類似施設での徴収もやめるべきです。  第9号議案は、栃木県障害者保養センター那珂川苑を廃止するものです。日本共産党は、既に知事に存続を求める申し入れを行いました。私は利用者から、障害者が心を開いて泊まれるのはここだけ、よりどころがなくなると、存続を求める声を聞いてきました。那珂川苑は、身体障害者福祉法に基づく身体障害者福祉センターとして、障害者とその家族が気軽に宿泊、休養し、健康増進社会参加の促進を図る目的で1983年1月に開設されました。車椅子のまま温泉入浴でき、家族が介助しながらの入浴も可能であります。リピーターが多く、毎年定期的に利用してきたグループ、団体もあり、県外からの集客にもつながっております。また特別支援学校の利用も定例化しており、今年度は修学旅行1校、校外宿泊利用4校が予定されていました。これにかわる施設は県内では見当たりません。  県は、廃止の理由を民間宿泊施設バリアフリー化により設置目的を達成しつつあるなどと説明していますが、県教育委員会障害者雇用率の水増し問題にあらわれたように、障害者社会参加はまだまだ保障されているとは言えません。その上、施設の維持に必要な改修費も出し惜しみ、老朽化したからといって廃止する。経費削減しか考えていないと言わざるを得ないのではないでしょうか。福祉の心はどこに行ったのでしょうか。那珂川苑を廃止することは、東京オリンピックパラリンピック競技大会いちご一会とちぎ国体、いちご一会とちぎ大会を控えた本県にとって重大な損失だということを申し添え、以上3議案に対する反対討論といたします。 ○五十嵐清 議長 以上で討論は終了いたしました。  これから採決に入ります。最初に、第1号議案、第4号議案、第6号議案から第9号議案まで、第21号議案、第27号議案、第32号議案、第38号議案、第42号議案及び第43号議案を一括して採決いたします。本案はそれぞれ原案のとおり決定することにご賛成議員起立を求めます。    (賛成者 起立) ○五十嵐清 議長 起立多数であります。  したがって、第1号議案、第4号議案、第6号議案から第9号議案まで、第21号議案、第27号議案、第32号議案、第38号議案、第42号議案及び第43号議案は、それぞれ原案のとおり可決されました。  次に、第2号議案、第3号議案、第5号議案、第10号議案、第12号議案から第20号議案まで、第22号議案から第26号議案まで、第28号議案から第31号議案まで、第33号議案から第37号議案まで及び第39号議案から第41号議案までを一括して採決いたします。本案はそれぞれ原案のとおり決定することにご賛成議員起立を求めます。    (賛成者 起立) ○五十嵐清 議長 起立全員であります。  したがって、第2号議案、第3号議案、第5号議案、第10号議案、第12号議案から第20号議案まで、第22号議案から第26号議案まで、第28号議案から第31号議案まで、第33号議案から第37号議案まで及び第39号議案から第41号議案までは、それぞれ原案のとおり可決されました。             ―――――――――――――――――――――――――――――五十嵐清 議長 日程第4 所管委員会に付託しておきました請願陳情6件を一括して議題といたします。請願陳情に対する所管委員長からの審査報告は、お手元に配付の結果表のとおりであります。結果表は朗読を省略して会議録に記載することにいたします。                              〔配付資料は巻末に掲載〕 ○五十嵐清 議長 これから討論に入ります。発言通告者に対し、発言を許します。野村せつ子議員。    (10番 野村せつ子議員登壇) ◆10番(野村せつ子議員) 日本共産党栃木県議団野村せつ子です。受理番号42番保育士等処遇改善保育無償化のための必要な措置を求める意見書の提出を求める陳情書の採択を求める立場から反対討論を行います。  陳情は、2015年の子ども・子育て支援制度実施後も、保育士不足など保育問題は深刻化していると訴え、国の責任で財源を確保し、認可保育所をふやし、保育士配置基準の見直しなどによる保育士の増員と処遇改善を求めています。  保育士の賃金は、女性の全職種平均賃金より月額にして8万円も低いという統計があります。このことが保育士確保を困難にし、保育の質の低下につながる要因です。2017年に一定の処遇改善が行われました。経験おおむね7年の副主任等に月額4万円、経験おおむね3年の職務分野別リーダーに月額5,000円の賃上げがありました。しかし、これは微々たる改善でしかありません。その上、保育士全体の賃金を上げるのでなく、一部であったため、職員間の格差が生じ、保育現場に混乱をもたらしているとの指摘もあります。こうした現状の解決は急務であります。  また陳情は、保育無償化も含めた総合的な対策を進めるよう求めています。安倍政権は、2019年10月から消費税を財源として幼児教育保育無償化を始めるとしていますが、この中身は真の無償化とはほど遠いことがわかってきました。  その一つが、給食費の問題です。保育所では給食は、保育指針で給食は保育の一環と位置づけられ、保育料に含まれています。それを幼稚園に合わせて父母から徴収する方向が明らかになってきました。こういうやり方のどこが保育無償化なのでしょうか。求められているのは、安全でおいしい給食を提供できる十分な財源と給食調理員の増員、処遇改善です。  保育現場からの要求や父母の願いにも全くかみ合わない、こうした国のやり方意見書提出を求めるのは、現場として当然の要望ではないでしょうか。せめて陳情者から現場の声を聞き取るなど、十分な調査を行うべきではありませんか。即決不採択にした生活保健福祉委員会審査結果に怒りを込めて、反対討論といたします。 ○五十嵐清 議長 以上で討論は終了いたしました。  これから採決に入ります。最初に、請願陳情結果表その1 1件を採決いたします。本件は委員長報告のとおり決定することにご賛成議員起立を求めます。    (賛成者 起立) ○五十嵐清 議長 起立多数であります。  したがって、請願陳情結果表その1 1件は、委員長報告のとおり決定いたしました。  次に、請願陳情結果表その2 1件を採決いたします。本件は委員長報告のとおり決定することにご賛成議員起立を求めます。    (賛成者 起立) ○五十嵐清 議長 起立多数であります。  したがって、請願陳情結果表その2 1件は、委員長報告のとおり決定いたしました。  次に、請願陳情結果表その3 4件を一括して採決いたします。本件はそれぞれ委員長報告のとおり決定することにご賛成議員起立を求めます。    (賛成者 起立) ○五十嵐清 議長 起立多数であります。  したがって、請願陳情結果表その3 4件は、それぞれ委員長報告のとおり決定いたしました。             ―――――――――――――――――――――――――――――五十嵐清 議長 日程第5 知事からお手元に配付のとおり追加議案が提出されております。                                〔議案は巻末に掲載〕 ○五十嵐清 議長 追第1号議案及び追第2号議案を一括して議題といたします。  上程議案について知事の説明を求めます。福田富一知事。    (福田富一知事登壇) ◎福田富一 知事 ただいま上程されました追加議案の概要についてご説明申し上げます。今回提出いたしました議案は、条例2件であります。  追第1号議案及び追第2号議案は、去る10月11日付の人事委員会勧告等に基づき、職員の給与に関する条例など給与に関連する条例の一部を改正するものであります。  以上が今回提出いたしました追加議案の概要であります。何とぞよろしくご審議の上、議決されますようお願い申し上げます。 ○五十嵐清 議長 この際、申し上げます。ただいま上程中の追第1号議案及び追第2号議案については、地方公務員法第5条第2項の規定により、人事委員会の意見を求めることにいたしますので、ご了承願います。  次に申し上げます。ただいま上程中の追第1号議案及び追第2号議案については、お手元に配付いたしました議案付託表2のとおり、議案審査のため、それぞれ所管常任委員会に付託いたします。ご了承願います。  委員会開催のため、暫時休憩いたします。     午前10時17分 休憩             ―――――――――――――――――――――――――――――篠﨑和男 事務局長 出席議員数報告いたします。  ただいまの出席議員数は48名であります。             ―――――――――――――――――――――――――――――     午前10時30分 開議 ○五十嵐清 議長 ただいまから会議を開きます。  この際、申し上げます。さきに人事委員会の意見を求めておりました追第1号議案及び追第2号議案については、お手元に配付のとおり、人事委員会委員長から回答がありました。回答は朗読を省略して会議録に記載することにいたします。                              〔配付資料は巻末に掲載〕 ○五十嵐清 議長 お諮りいたします。この際、日程を追加変更して、追第1号議案及び追第2号議案を一括して議題とし、審議に入りたいと思いますが、ご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○五十嵐清 議長 ご異議がないと認めます。  したがって、これより日程を追加変更して、追第1号議案及び追第2号議案を一括して議題とし、審議に入ります。  所管常任委員会に付託した追第1号議案及び追第2号議案については、審査の結果、いずれも原案を可とする旨の報告書が、お手元に配付のとおり、それぞれの委員長から議長に提出されております。報告書は朗読を省略して会議録に記載することとし、所管常任委員長審査経過及び結果の報告は、これを省略いたします。                              〔配付資料は巻末に掲載〕 ○五十嵐清 議長 これから討論に入ります。この際、申し上げます。議会運営委員会の申し合わせにより、議案討論については、合わせて1人5分以内となっております。したがって、日程第3において討論を行った野村せつ子議員の残り時間は44秒であります。発言通告者に対し、発言を許します。野村せつ子議員。    (10番 野村せつ子議員登壇) ◆10番(野村せつ子議員) 日本共産党栃木県議団として追第1号議案への反対討論を行います。  議案は、人事委員会勧告に沿って職員の給与、期末手当を引き上げる等の条例の一部改正です。職員期末手当増額分勤勉手当として配分され、成果主義が助長される懸念があります。最大の問題は、知事等特別職期末手当が引き上げられることです。これに連動して県議会議員期末手当も同率で0.05月分引き上げられます。特別職県議会議員の給与は一般職員より相当高額になっており、期末手当を引き上げる理由はありません。12月発表国民実質賃金は3カ月連続で減であります。とても県民の理解は得られません。 ○五十嵐清 議長 以上で討論は終了いたしました。  追第1号議案及び追第2号議案を一括して採決いたします。本案はそれぞれ原案のとおり決定することにご賛成議員起立を求めます。    (賛成者 起立) ○五十嵐清 議長 起立多数であります。  したがって、追第1号議案及び追第2号議案は、それぞれ原案のとおり可決されました。             ―――――――――――――――――――――――――――――五十嵐清 議長 日程第6 三森文徳議員ほかから議案が提出されております。                                〔議案は巻末に掲載〕 ○五十嵐清 議長 議第15号及び議第16号を一括して議題とし、審議に入ります。  議第15号及び議第16号について提出者の説明を求めます。関谷暢之議員。    (20番 関谷暢之議員登壇) ◎20番(関谷暢之議員) 提出者を代表いたしまして、ただいま上程されました議第15号及び議第16号について、提案理由を説明いたします。  まず、議第15号放課後児童クラブの質の確保を求める意見書であります。放課後児童クラブでは、昼間、保護者のいない子供に対して、放課後等児童厚生施設等を利用して適切な遊びや生活の場を提供することにより、子供の状況や発達段階に応じた健全な育成を図っております。  国においては、利用する子供が、明るく衛生的な環境において、素養があり、かつ、適切な訓練を受けた職員の支援により、心身ともに健やかに育成されることを保障するために、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を策定し、放課後児童クラブとして必要な水準を示しております。  市町村においては、国の基準の趣旨を踏まえた運営を行っておりますが、一方で、全国的な放課後児童クラブ人材不足に起因する地方からの要望により、当該従うべき基準の参酌化という緩和方針が示されたところであります。今後も、子供の安全の確保を最優先に、子供の主体性を尊重し、健全な育成を図るためには、豊かな人間性倫理観を備え、必要な知識及び技能をもって育成支援に当たることのできる放課後児童支援員の適正な配置は必要不可欠であると考えます。  よって、国においては、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の趣旨を十分に踏まえ、放課後児童クラブにおける全国的な一定水準の質を確保する取り組みを進めることを強く要望するものであります。  次に、議第16号国土強靱化対策の推進を求める意見書であります。平成30年7月豪雨や北海道胆振東部地震など、近年、これまで経験したことのない事象により、とうとい人命を失うとともに、重要インフラの機能に支障を来すなど、国民経済国民生活に多大な影響が生じております。  こうした状況を受け、国においては、経済や生活を支え国民の生命を守る重要インフラが、あらゆる災害に際してその機能を発揮できるよう全国で緊急点検を実施し、先日の閣議決定において、国土強靱化に向けた緊急対策に今後3年間で集中的に取り組むこととしております。  本県においても、県民の生命を最大限に守る県土の強靱化は喫緊の課題となっており、ましてや那須水害東日本大震災、関東・東北豪雨からの教訓に立つ本県は、近年頻発、激甚化する自然災害に的確に対応する河川・砂防施設や道路などのインフラ整備を早急に進めていく必要があります。また、防災・減災、国土強靱化対策を着実に進めていくためには、安定的に確保された十分な予算措置も不可欠であります。  よって、国においては、こうした地方の実情を十分認識し、国土強靱化対策を強力かつ着実に推進するため、1、防災・減災、国土強靱化のための3カ年緊急対策を確実に実施するとともに、平成33(2021)年度以降についても継続して取り組むこと。2、国土強靱化を目的とした国債発行や税制改正等により新たな財源を創出し特別枠を設けるなど、対策予算を大幅に増額するとともに継続的に確保すること。3、平成30年度第2次補正予算や平成31年度予算の編成に当たっても、必要な予算を十分措置すること。以上、3つの事項について措置を講じるよう強く要望するものであります。  議員各位におかれましては、何とぞ満場のご賛同をいただきますようお願い申し上げ、提案説明とさせていただきます。 ○五十嵐清 議長 この際、お諮りいたします。議第15号及び議第16号は、委員会の付託を省略し、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○五十嵐清 議長 ご異議がないと認め、そのように決定いたしました。  これから討論に入ります。この際、申し上げます。議会運営委員会の申し合わせにより、請願陳情意見書等の討論については、合わせて1人5分以内となっております。したがって、日程第4において討論を行った野村せつ子議員の残り時間は2分5秒であります。発言通告者に対し、発言を許します。松井正一議員。    (25番 松井正一議員登壇) ◆25番(松井正一議員) 民主市民クラブを代表し、議第16号国土強靱化対策の推進を求める意見書(案)について反対の立場から討論します。  この意見書案は、我が会派としても慎重に内容を検討してきましたが、何点か異議があり、賛成できません。ここに理由を述べて、反対討論を展開してまいります。  まず、前文であります。平成30年度の全国各地の自然災害国民生活や経済に多大な影響が及んでいる状況が述べられているとともに、本県では、平成23年東日本大震災、平成27年関東・東北豪雨などにより甚大な被害が及んだことが述べられています。そして、近年頻発、激甚化している自然災害に的確対応することは、県政の喫緊の課題であり、河川や砂防施設などの整備を早急に進めることは、我が会派としても当初予算要望で知事に求めてきており、前文につきましては賛成できます。  しかし、要求項目については、以下の点につきまして異議があります。
     まず項目の1番ですが、防災・減災、国土強靱化のための3カ年緊急対策についてです。この対策は、去る12月14日に閣議決定され、平成32年度までの計画であり、国土強靱化基本計画に具体的な計画を盛り込みます。その計画は、近年発生した集中豪雨、気温上昇等気象の急激な変化に対応し、全国的に河川改修、治水、砂防対策、ため池改良、熱中症予防などの総点検を実施した結果に基づき、3カ年間の達成目標、実施内容、事業費等を明らかにした上で集中実施していきます。意見書案では平成33年度以降の継続実施も求めていますが、まずは3カ年計画の着実な実施を求めるべきであり、国土強靱化基本計画に定めたメニューをもとに今後の計画を見直す可能性もあることから、そうした事項を精査の上、慎重に進めるべきと考えます。  次に、項目の2番ですが、国土強靱化を目的とした国債発行、税制改正等により新たな財源を創出し特別枠を設けること、さらには対策予算の大幅な増額と継続実施を求めていますが、この内容はかなりの違和感があります。参考までに、今回の3カ年計画は7兆円規模であり、財政投融資や民間事業者による投資を考えており、初年度着手分については平成30年度2次補正予算で対応し、平成31年度、平成32年度分については臨時・特別措置を考慮することなどが報じられておりますが、国債や新税などは検討されていません。こうしたテクニカルな対応については、国のプライマリーバランスの黒字化計画なども大きく影響してまいりますので、財政再建を踏まえた慎重な対応を求めるべきです。  よく本会議場で、民主党政権下において、コンクリートから人へのスローガンが紹介され、民主党政権から公共事業が減額されたとやゆされますが、(議場で発言する者あり)国家財政のプライマリーバランスの黒字化は小泉内閣における財政構造改革がスタートであり、当時は平成22年度までのプライマリーバランス黒字化が目標でした。小泉内閣では、財政再建策の一環として、平成14年度から公共事業関係経費を減額しました。ちなみに、当時補正を含めて12兆円規模だった公共関係事業費は8兆円規模へと減額されます。さらに安倍内閣では、プライマリーバランスの黒字化目標を平成32年度から平成37年度へ5カ年間先送り決定しました。国家の財政再建は厳しさを増しており、財政再建と国土強靱化の両立は極めて重要です。  民主市民クラブといたしましては、財政健全化と防災・減災対策の両立を求めている立場であり、今回の意見書案の内容では賛成できません。  何とぞ議員各位におかれましては、賢明なご判断をお願い申し上げ、会派を代表しての反対討論といたします。(議場で発言する者あり) ○五十嵐清 議長 金子裕議員。    (32番 金子 裕議員登壇) ◆32番(金子裕議員) ただいま松井正一議員が反対の立場で意見を述べたところでありますが、私は、議第16号国土強靱化対策の推進を求める意見書賛成の立場を代表して意見を申し上げます。  我が国は、国土の地理的、地形的、気象的な特性から数多くの自然災害に繰り返しさいなまれ、その都度、多くのとうとい人命を失い、莫大な経済的、社会的、文化的な損失をこうむり続けてきました。本年も、7月の西日本豪雨では、死者227名、負傷者421名、家屋の損壊約2万1,000戸、被害総額は約1兆1,000億円、9月の北海道胆振東部地震では、死者41名、負傷者749名、家屋の損壊約1万戸、被害総額は約2,100億円となっています。  大規模な自然災害が相次ぎ、莫大な被害が生じているところであり、議員もそのことは認識をされていると思っております。こうしたことから、先ほどの関谷議員の趣旨説明にもありましたとおり、近年、全国各地で頻発、激甚化している自然災害から国民の生命・財産を守るため、防災・減災、国土強靱化は国の喫緊の課題となっており、可及的速やかに対策を講じることが必要であり、国においては、緊急対策の実施を閣議決定したところであります。  東日本大震災や関東・東北豪雨で被災を受けた本県としても、今回の国の緊急対策に呼応し、重要インフラ点検に基づく防災・減災対策、河道を拡幅する河川改修、県内に203カ所もある土砂災害警戒区域の重点整備箇所の対応など、国土強靱化を早急に進めていくことが必要であります。そして、県有施設、既存インフラの老朽化が進む中、県民が安全・安心な生活が続けられるよう、インフラ等の長寿命化対策についてもおくれることなく取り組むことが必要であります。また、地方創生や地域経済の活性化に不可欠な公共施設等の整備など、未来への投資についても並行して進めることが不可欠ではないでしょうか。(議場で発言する者あり)  そこで、こうしたインフラ整備等の需要に応え、防災・減災、国土強靱化に集中して取り組むには、これまでのインフラ等の整備予算に加え、緊急対策のための新たな財源を生み出し、さらに3カ年の緊急対策後も継続して実施できるよう十分な予算措置が必要であります。  言うまでもなく災害対策とは、被害が発生してから対応する対症療法ではなく、被害を未然に防ぐ、あるいは被害を最小限にとどめる対策を事前に講じることが重要であり、このことは議員共通の認識であると思っております。(議場で発言する者あり)こうした対策は、県民の生命や財産を守ることはもちろん、結果として予算軽減にもつながっていくことは間違いありません。  議員各位におかれましては、以上申し述べました私の意見にご賛同されまして、本案に賛成されますよう強く要望し、賛成討論を終わります。 ○五十嵐清 議長 野村せつ子議員。    (10番 野村せつ子議員登壇) ◆10番(野村せつ子議員) 議第16号国土強靱化対策の推進を求める意見書に反対の立場から討論いたします。  意見書は、安倍政権国土強靱化基本計画の着実な推進を前提にしたものです。国土強靱化の名のもとに進められてきたことは、大型開発優先で、防災・老朽化対策が事実上、後回しになってきました。だから緊急対策が必要になっているのではありませんか。(議場で発言する者あり)  頻発する豪雨や地震など、災害から国民生活を守る政策が求められているのは言うまでもありません。日本共産党としても、地球規模での気候変動が生じていることを踏まえ、従来の延長線上でない抜本的対策を求めています。そのために必要なのは国土強靱化基本計画の補充や補強ではなく、公共事業のあり方の抜本的転換です。ダム偏重の治水政策を見直し、堤防や河川改修を進めること、新規事業中心から防災・老朽化対策に大胆に重点を移すことなどです。こうした政策転換とあわせ、税金の使い方、集め方の改革を行えば、意見書2項で述べているような国土強靱化を目的とした国債発行や税制改正などを求める必要は全くありません。(議場で発言する者あり)  国に意見を上げるなら、国土強靱化基本計画を見直し、真に住民の命と暮らし、営業を守るための抜本的な防災・老朽化対策に取り組むよう政策転換を求めるべきであるとの意見を申し上げ、反対討論といたします。(議場で発言する者あり) ○五十嵐清 議長 以上で討論は終了いたしました。  これから採決に入ります。最初に、議第16号を採決いたします。本案は原案のとおり決定することにご賛成議員起立を求めます。    (賛成者 起立) ○五十嵐清 議長 起立多数であります。  したがって、議第16号は原案のとおり可決されました。  次に、議第15号を採決いたします。本案は原案のとおり決定することにご賛成議員起立を求めます。    (賛成者 起立) ○五十嵐清 議長 起立全員であります。  したがって、議第15号は原案のとおり可決されました。  以上で今通常会議の議事は全て終了いたしました。  通常会議の閉会に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。  去る11月28日に開会されました第353回通常会議は、平成30年度一般会計補正予算を初め、数多くの重要議案の審議を全て終了し、本日ここに閉会の運びとなりました。  議員各位には、本会議を初め常任委員会等において終始慎重かつ熱心に審議を賜り、心から敬意を表する次第であります。  執行部におかれましては、審議の過程で議員から表明された意見、要望等につきまして十分検討を加えられ、県政に反映されますよう願うものであります。  また、これから本格的に平成31年度の予算編成に入りますが、県民が夢と希望の持てる予算を編成されますよう、心から希望するものであります。  結びに、議会の運営に当たりましては、知事を初め、執行部並びに報道関係各位のご協力とご支援を賜りましたことに対し、厚く御礼を申し上げます。  いよいよ本年も残り少なくなり、寒さも一段と厳しさが加わる折から、各位におかれましては、健康に十分留意され、輝かしい新年を迎えられますよう心からお祈り申し上げまして、閉会のご挨拶といたします。  これをもちまして散会いたします。 ◎篠﨑和男 事務局長 ご起立願います。礼。    (総員起立 礼)     午前10時55分 散会             ―――――――――――――――――――――――――――――  栃木県議会永年在職功労者及び栃木県政功労者の表彰式・全国都道府県議会議長会永年勤続功労者表彰の伝達式(11月28日(水曜日)開議日 本会議散会直後) ◎篠﨑和男 事務局長 申し上げます。この後、栃木県議会永年在職功労者及び栃木県政功労者の表彰式並びに全国都道府県議会議長会永年勤続功労者表彰の伝達式を行いますので、そのままお待ち願います。  初めに、栃木県議会永年在職功労者の表彰及び全国都道府県議会議長会永年勤続功労者表彰の伝達を行います。  45年以上在職議員  板 橋 一 好 議員         (議会からの表彰状・記念品贈呈)(拍手)         (全議からの表彰状・記念品伝達)(拍手) ◎篠﨑和男 事務局長  20年以上在職議員  佐 藤   栄 議員            神 谷 幸 伸 議員  以上代表いたしまして、佐藤栄議員にお受け取りいただきます。         (議会からの表彰状・記念品贈呈)(拍手)         (全議からの表彰状・記念品伝達)(拍手) ◎篠﨑和男 事務局長  15年以上在職議員  一 木 弘 司 議員            五十嵐   清 議員            小 林 幹 夫 議員            五月女 裕久彦 議員            相 馬 憲 一 議員            早 川 尚 秀 議員  以上代表いたしまして、一木弘司議員にお受け取りいただきます。         (議会からの表彰状贈呈)(拍手)         (全議からの表彰状・記念品伝達)(拍手) ◎篠﨑和男 事務局長  10年以上在職議員  松 井 正 一 議員         (議会からの表彰状贈呈)(拍手)         (全議からの表彰状・記念品伝達)(拍手) ◎篠﨑和男 事務局長 次に、知事から栃木県政功労者の表彰を行います。  45年以上在職議員  板 橋 一 好 議員         (県からの表彰状・記念品贈呈)(拍手) ◎篠﨑和男 事務局長  20年以上在職議員  佐 藤   栄 議員            神 谷 幸 伸 議員  以上代表いたしまして、神谷幸伸議員にお受け取りいただきます。         (県からの表彰状・記念品贈呈)(拍手) ◎篠﨑和男 事務局長  15年以上在職議員  一 木 弘 司 議員            五十嵐   清 議員            小 林 幹 夫 議員            五月女 裕久彦 議員            相 馬 憲 一 議員            早 川 尚 秀 議員  以上代表いたしまして、五月女裕久彦議員にお受け取りいただきます。         (県からの表彰状贈呈)(拍手) ◎篠﨑和男 事務局長  10年以上在職議員  松 井 正 一 議員         (県からの表彰状贈呈)(拍手) ◎篠﨑和男 事務局長 以上をもちまして、表彰式及び伝達式を終了いたします。...