16 番 池 田 忠
17 番 亀 田 清
18 番 白 石 資 隆
19 番 関 谷 暢 之
20 番 中 島 宏
21 番 日向野 義 幸
22 番 横 松 盛 人
23 番 渡 辺 幸 子
24 番 斉 藤 孝 明
25 番 松 井 正 一
26 番 山 田 みやこ
27 番 保 母 欽一郎
28 番 一 木 弘 司
29 番 山 口 恒 夫
30 番 阿 部 寿 一
31 番 金 子 裕
32 番 佐 藤 良
33 番 山 形 修 治
34 番 欠 員
35 番
五十嵐 清
36 番 岩 崎 信
37 番 小 林 幹 夫
38 番 五月女 裕久彦
39 番 相 馬 憲 一
40 番 早 川 尚 秀
43 番 佐 藤 栄
44 番 神 谷 幸 伸
45 番 螺 良 昭 人
46 番 三 森 文 徳
47 番 木 村 好 文
48 番 髙 橋 文 吉
50 番 平 池 秀 光
51 番 板 橋 一 好
(2)説明のため出席した者の
職氏名
地方自治法第121条の規定による
出席要求によって出席した者
知事 福 田 富 一
副知事 北 村 一 郎
副知事 岡 本 誠 司
総合政策部長 冨 田 哲 夫
経営管理部長 金 田 尊 男
県民生活部長 石 﨑 金 市
環境森林部長 鈴 木 峰 雄
保健福祉部長 森 澤 隆
産業労働観光部長 茂 呂 和 巳
農政部長 渡 邉 和 明
県土整備部長 江 連 隆 信
会計管理者会計局長
矢 野 哲 也
企業局長 中 里 文 計
総合政策部次長兼
総合政策課長
小 竹 欣 男
財政課長 仲 山 信 之
教育長 宇 田 貞 夫
代表監査委員 平 野 博 章
人事委員会事務局長
沼 尾 正 史
労働委員会事務局長
北 村 直 也
警察本部長 坂 口 拓 也
(3)職務のため議場に出席した
事務局職員の
職氏名
事務局長 篠 﨑 和 男
次長兼
総務課長 入 野 祐 子
議事課長 伊 藤 美智雄
政策調査課長 中 村 陽 一
議事課主幹兼
課長補佐
柿 木 聡
課長補佐 安 岡 英 亮
係長 鈴 木 努
係長 関 根 透
主査 秋 澤 和佳子
主査 羽 鳥 光 雄
主査 青 木 和 之
◎
篠﨑和男 事務局長 ご起立願います。礼。
(
総員起立 黙礼)
◎
篠﨑和男 事務局長 ご着席願います。
出席議員数を報告いたします。
ただいまの
出席議員数は47名であります。
――
―――――――――――――――――――――――――――
○
五十嵐清 議長 開会に当たり一言ご挨拶を申し上げます。
第353回
通常会議は、
議員各位のご出席をいただき、本日ここに開会の運びとなりました。
今回の
通常会議には、
一般会計補正予算案を初め、
条例案並びに
事件議案等、
重要議案が提出されます。
議員各位には、慎重に審議を尽くされ、県民の負託に応えられますよう念願いたします。
また、議会の運営に当たりましては、
関係各位の特段のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、開会のご挨拶といたします。
――
―――――――――――――――――――――――――――
午前10時 開議
○
五十嵐清 議長 ただいまから平成30年度
栃木県議会第353回
通常会議を開会いたします。
これから本日の会議を開きます。
この際、謹んで申し上げます。
県議会議員として長年にわたり、
県勢発展のため多大な貢献をされました
若林和雄議員には、去る10月19日に逝去されました。まことに痛恨のきわみであります。ここに
若林和雄議員のご冥福を祈り、黙祷をささげたいと思います。
◎
篠﨑和男 事務局長 ご起立願います。黙祷。
(
総員起立 黙祷)
◎
篠﨑和男 事務局長 黙祷を終わります。ご着席願います。
○
五十嵐清 議長 次に、申し上げます。
山口恒夫議員から、故
若林和雄議員に対する哀悼の意をささげるための発言を求められておりますので、これを許します。
山口恒夫議員。
(29番
山口恒夫議員登壇)
◆29番(
山口恒夫議員)
栃木県議会議員を代表いたしまして、
従六位旭日双光章故
若林和雄議員のご逝去に対し、謹んで哀悼の言葉を申し述べ、衷心より故人のご冥福をお祈り申し上げます。
若林和雄先生には、去る10月19日、忽然として70歳の生涯を閉じられました。これから大いに志すことあらんとする矢先、突然の病魔の侵すところとなり、ご家族や近親の方々の願いもむなしく、黄泉の旅に立たれましたことは、まことに惜しみても余りあるものでございます。ご遺族の胸中に思いをいたすとき、涙落つるを禁じ得ないのであります。
あなたのお人柄を一言で申し上げれば、誠実かつ円満にして、その上、強い信念と広範な視野、すぐれた識見が相まって接する人々を魅了し、多くの人から敬愛され、かつ親しまれてきたのであります。あなたのご逝去は、
栃木県議会は申すに及ばず、広く県民にとりましても惜しみても余りあるものがあり、本当に残念でなりません。
顧みますれば、あなたは昭和46年3月に東洋大学を卒業後、
小山市役所に入庁され、32年余の長きにわたり市政の発展にご尽力なさいました。
平成19年4月、
市町村合併が進んで県政を取り巻く状況が大きく変わる中、
地域住民の信望により推されて
栃木県議会議員に初当選し、以来3期11年余にわたり、
地方自治に関する豊富な見識と手腕をもって
県勢発展のため力を尽くしてこられました。この間、
県議会においては
農林環境委員会委員長、
生活保健福祉委員会委員長、
経済企業委員会委員長、栃木県
監査委員、
決算特別委員会委員長、
議会運営委員会委員長などの要職を歴任され、平成29年3月から平成30年3月までは第111代
県議会副議長を務められるなど、県政の各部門にわたり献身的にご尽力され、そのご功績は枚挙にいとまがありません。
今、
栃木県政は、
地方創生の実現に向けて、解決が急がれる課題が山積しております。このようなときに、豊かな経験と人間性、幅広い識見と統率力を持ち、地域の人々の心を真に県政に反映させる実力を持っておられたあなたが、永遠に帰らぬ人となってしまわれたことは、県民にとりましても、
県議会にとりましてもまことに大きな損失であり、痛恨のきわみであります。しかしながら、あなたの情熱に満ちた
全力疾走の足跡は、あなたを慕う多くの人々によって永遠に語り継がれ、私たちの心の中に生き続けるものと確信しております。
申し上げれば限りなく、惜別の情は尽きません。ここに
若林議員の生前のご遺徳とありし日のお姿をしのび、謹んで哀悼の意を表し、全議員を代表して心よりご冥福をお祈り申し上げ、追悼の言葉といたします。
○
五十嵐清 議長 次に、諸般の事項を
事務局長に報告させます。
◎
篠﨑和男 事務局長 報告いたします。
1 議場における説明のための
出席要求について
地方自治法第121条の規定により説明のため議場に出席を求めました者の
職氏名は、お手元に配付のとおりであります。
〔
配付資料は巻末に掲載〕
1 議員の派遣について
第352回
通常会議散会後に実施した
議員派遣3件については、お手元に配付のとおりであります。
〔
配付資料は巻末に掲載〕
1
例月現金出納検査結果の報告について
監査委員から
地方自治法第235条の2第3項の規定により、
例月現金出納検査結果の報告がありました。この報告の内容は、さきに送付しました書類のとおりであります。
1
議会運営委員会委員長の決定について
10月22日に開催された
議会運営委員会において
委員長の互選を行った結果、
委員長に
三森文徳議員が決定した旨、議長に報告がありました。
1 職員の
給与等に関する報告及び勧告について
人事委員会委員長から
地方公務員法第8条、第14条及び第26条の規定に基づき、職員の
給与等に関する報告及び勧告がありました。この報告及び勧告の内容は、さきに送付しました書類のとおりであります。
1
全国都道府県議会議長会定例総会について
去る11月1日、大阪府において
全国都道府県議会議長会定例総会が開催され、議長が出席いたしました。この会議において、
地方税財源の
充実確保に関する決議ほか7議案が原案のとおり可決され、後日、政府並びに
関係機関に対し、
要請活動を行いました。
――
―――――――――――――――――――――――――――
○
五十嵐清 議長 日程第1 知事から
議案等が提出されております。
〔
議案等は巻末に掲載〕
○
五十嵐清 議長 第1
号議案から第43
号議案まで及び報告第1号を一括して議題といたします。
上程議案等について知事の説明を求めます。
福田富一知事。
(
福田富一知事登壇)
◎
福田富一 知事 まず初めに、ただいま
山口議員から、
若林議員に対する
追悼演説がございましたが、私からも謹んで哀悼の意を表しますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。
ただいま上程されました
議案等のご説明を申し上げます前に、一言ご報告を申し上げます。
初めに、先月14日から19日まで、阿部副議長、
五月女議員ほか、
県内企業や
教育関係者の方々と
ロシア連邦モスクワ市及び
カルーガ州を訪問いたしました。
モスクワ市におきましては、ロシアの政治・
経済情勢や
日系企業の
進出状況等について
情報収集を行うとともに、
カルーガ州においては、
アルタモノフ知事と両県州の交流について
意見交換を行い、経済や教育、
観光等の分野で交流を進めていくことが双方にとって有益であるとの
共通認識を得たところであります。今回の訪問で得た貴重な情報を、広く県内の企業や
大学等に提供するとともに、両県州の交流の促進に向け、検討してまいります。
次に、9月に
アゼルバイジャン共和国で開催されました第36回
世界柔道選手権大会の男子60キログラム級におきまして、2年連続3度目の優勝を果たしました
髙藤直寿選手に対しまして、その功績をたたえ、先月30日、4度目となる栃木県
スポーツ功労賞を授与いたしました。
髙藤選手の活躍は、多くの県民に希望と活力を与えてくれるものであり、東京2020
オリンピック競技大会に向け、さらなる活躍を期待するものであります。
次に、今月7日の「本物の出会い 栃木」
デスティネーションキャンペーン実行委員会総会において報告いたしましたDCの実施結果についてであります。本県の魅力的な
観光資源を生かした数多くの
特別企画や、県民と一体となった
おもてなしなど、
オール栃木で取り組んだ結果、
観光客入込数につきましては目標の2,500万人を達成することができました。一方、
観光客宿泊数につきましては、前年度に引き続き200万人を超えましたが、残念ながら目標には届きませんでした。
来年4月からの
アフターDCに向け、滞在時間の延長を促す
仕掛けづくりや、
おもてなしのさらなる向上などの
取り組みを強化するとともに、こうした
取り組みを通して、東京2020
オリンピック・
パラリンピック競技大会や
いちご一会とちぎ
国体等における本県への誘客につなげてまいります。
次に、イチゴの新
品種開発についてであります。
農業試験場いちご研究所において、このたび、収量が多く、甘さが際立つすぐれた新品種を開発し、「栃木i37号」として
品種登録の出願を行ったところ、今月13日に農林水産省から
出願公表となりました。今後は、
栽培試験や
マーケット調査を実施するとともに、
生産者や
流通事業者、
消費者などからの評価を踏まえ、普及する品種として決定してまいります。
また、
いちご王国・栃木のプロモーションとして、来月11日に、
大阪市内において
食品事業者等を対象とした、
いちごゼミナールin大阪を開催するほか、東京や大阪の
百貨店等においては、
消費者を対象としたフェアなどを実施し、栃木のイチゴの魅力を全国に発信してまいります。
次に、2025年開催の
国際博覧会を大阪で開催することが、今月23日に決定いたしました。
開催決定に向け、ご尽力された多くの皆様に心より敬意を表し、お祝いを申し上げますとともに、万博の開催が、東京2020大会後の持続的な
経済成長を牽引するほか、我が国の魅力・
実力等を世界にアピールできる絶好の機会になるものと期待しております。
次に、
指定廃棄物の処理についてであります。本県の
指定廃棄物につきましては、今月26日に、
秋元環境副
大臣出席のもと、栃木県における
指定廃棄物の
保管農家の
負担軽減策に関する
市町長会議が開催され、国が提案した
市町単位の
暫定集約の方針について、
関係市町の理解が得られたところであります。県といたしましては、
保管農家の
負担軽減に向け、
暫定集約が一歩でも前進するよう、引き続き国と市町との間に入って調整するなど積極的に役割を果たしてまいります。
次に、
議案等の概要についてご説明申し上げます。今回提出いたしました議案は、予算1件、条例9件、その他の議案33件の計43件であります。このほか報告1件であります。
まず、第1
号議案の
一般会計補正予算は、とちぎ
男女共同参画センター等の管理を
指定管理者に行わせるための
債務負担行為の
追加等をするものであります。
第2
号議案は、子ども・
子育て支援に関し、
基本理念を定め、及び県の
責務等を明らかにするとともに、施策の基本となる事項を定めることにより、子ども・
子育て支援に関する施策を総合的かつ計画的に推進するため、新たに条例を制定するものであります。
第3
号議案は、
国民体育大会及び
全国障害者スポーツ大会を一体的に推進するため、国体・
障害者スポーツ大会局を新たに設置することとし、栃木県
部設置条例の一部を改正するものであります。
第4
号議案は、知事の権限に属する事務を新たに市町村に移譲すること等のため、
栃木県知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例の一部を改正するものであります。
第5
号議案は、
住宅確保要
配慮者に対する
賃貸住宅の供給の促進に関する
法律施行規則の一部改正に伴い、栃木県
手数料条例の一部を改正するものであります。
第6
号議案は、
産業競争力強化法の一部改正に伴い、栃木県
信用保証協会に対する
損失補償に係る
回収納付金を受け取る権利の
放棄等に関する条例の一部を改正するものであります。
第7
号議案は、栃木県
総合運動公園に
有料公園施設を設置することに伴い、新たにその使用料を定めること等のため、栃木県
都市公園条例及び栃木県
体育施設設置、管理及び
使用料条例の一部を改正するものであります。
第8
号議案は、
建築基準法施行令の一部改正に伴い、建築物の一部を
車庫等の用途に供する場合における
防火区画を要しないこととすること等のため、栃木県
建築基準条例の一部を改正するものであります。
第9
号議案は、栃木県
障害者保養センター那珂川苑を廃止するため、栃木県
障害者保養センター那珂川苑設置及び
管理条例を廃止するものであります。
第10
号議案は、栃木県
交通安全教育センターを廃止するため、栃木県
交通安全教育センター設置及び
管理条例を廃止するものであります。
第11
号議案は、栃木県
収用委員会委員川村壽文氏及び
長谷川雅代氏並びに
予備委員安田真道氏の任期が来る12月14日に満了いたしますので、
長谷川雅代氏を再任し、
川村壽文氏の後任として
関根則次氏、
予備委員安田真道氏の後任として
貝塚美浩氏を任命することについて、それぞれ議会の同意を求めるものであります。
第12
号議案及び第13
号議案は、
当せん金付証票の発売について、それぞれ議決を求めるものであります。
第14
号議案は
工事請負契約の締結について、第15
号議案は
工事請負契約の変更について、それぞれ議決を求めるものであります。
第16
号議案から第43
号議案までの28件は、公の施設に係る
指定管理者の指定について、それぞれ議決を求めるものであります。
報告第1号は、
地方自治法第180条の規定による
専決処分事項の報告であります。
以上が今回提出いたしました
議案等の概要であります。何とぞ慎重ご審議の上、議決されますようお願い申し上げます。
○
五十嵐清 議長 この際、お諮りいたします。ただいま上程中の第11
号議案については、人事に関する案件でありますので、
委員会付託を省略して直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
五十嵐清 議長 ご異議がないと認め、そのように決定いたしました。
第11
号議案を採決いたします。栃木県
収用委員会委員及び
予備委員の
任命同意については、
関根則次氏ほか2名を一括して採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
五十嵐清 議長 ご異議がないと認め、そのように決定いたしました。
お諮りいたします。本案は原案のとおり同意することにご賛成の議員の起立を求めます。
(
賛成者 起立)
○
五十嵐清 議長
起立全員であります。
したがって、第11
号議案は、原案のとおり同意することに決定いたしました。
――
―――――――――――――――――――――――――――
○
五十嵐清 議長 日程第2 第352回
通常会議において、
決算特別委員会に付託しました第23
号議案から第26
号議案まで、認定第1号から認定第6号まで、認定追第1号及び認定追第2号を一括して議題とし、審議に入ります。
本件については、
決算特別委員会において審査の結果、それぞれ原案及び認定を可とする旨の
報告書が
委員長から議長に提出されております。
報告書は朗読を省略して
会議録に記載することにいたします。ご了承願います。
〔
報告書は巻末に掲載〕
○
五十嵐清 議長 これから、
決算特別委員長に審査の経過及び結果の報告を求めます。
決算特別委員会早川尚秀委員長。
(
決算特別委員会 早川尚秀委員長登壇)
◎
早川尚秀 決算特別委員長 決算特別委員会の
審査経過及び結果について、
委員会を代表いたしましてご報告申し上げます。
本
委員会は、予算が適正かつ効率的に執行されたか、所期の目的は達成されたか、今後改善を要する点は何かなどに着目し、
決算全般の概要や
公営企業会計の決算、未
処分利益剰余金の処分、資本金の額の減少及び
宇都宮市街地開発組合歳入歳出決算について執行部から説明を聴取するとともに、栃木県
歳入歳出決算について、各
常任委員会の調査を通してそれぞれ審査を行ってまいりました。
まず、採決の結果について申し上げます。第23
号議案から第26
号議案までについては原案を可とすることに、また、認定第1号から認定第6号まで、認定追第1号及び認定追第2号については認定を可とすることに、それぞれ
出席委員全員の賛成をもって決定いたしました。
続きまして、審査結果の概要について申し上げます。
初めに、
公営企業会計のうち、
病院事業について申し上げます。本事業は、
岡本台病院及びとちぎ
リハビリテーションセンターの2つの
県立病院に係るものであります。
2病院全体の
医業収支比率が前年度を下回るなど非常に厳しい
経営状況でありました。その主な要因は、
岡本台病院では、
入院患者数の減少など、とちぎ
リハビリテーションセンターでは、
療法士不足による
外来患者数の減少などであります。
昨年3月には、第3次
県立病院経営改革プランが策定され、質の高い医療の提供、人材の確保、
業務運営の改善などに取り組んでいくことで、より一層の経営の健全化、効率化を図ることが求められております。そのために、
岡本台病院では、喫緊の課題である医師の確保に取り組まれるよう、一層の努力を求めるものであります。
また、本年4月1日に
地方独立行政法人として新たにスタートしたとちぎ
リハビリテーションセンターについては、
医療従事者の確保に機動的に対応するなど法人化したメリットを生かし、県民のニーズに応じた経営に取り組まれるよう要望いたします。
次に、
企業局所管事業についてであります。
まず、
電気事業については、
販売電力量が伸び、新しい発電所による発電が始まるなど、前年度より
経常利益、純利益とも増加しました。
水道事業・
工業用水道事業については、前年度に引き続き、
経常利益、純利益を確保いたしました。
用地造成事業については、
分譲面積及び収入とも前年度を大幅に上回り、また
経常利益、純利益とも前年度を大幅に上回りました。
次に、
施設管理事業のうち、
ゴルフ場事業については、2年連続で過去最高となる3万6,348人が利用し、前年度に続いて
経常利益、純利益を確保いたしました。
賃貸ビル事業については、前年度に引き続き
経常利益、純利益を確保しました。
今後とも、
企業局経営戦略に基づき、電気、水道の
安定供給を図るための計画的な
設備更新や
企業誘致の推進に取り組むとともに、健全な経営に努められますよう期待するものであります。
次に、
宇都宮市街地開発組合歳入歳出決算について申し上げます。同組合は平成29年度末をもって解散し、その事務の一部を県が承継したことから審査を実施いたしました。
歳入歳出決算の状況は、
歳入歳出差引残額が1,519万円となっており、事務を承継した宇都宮市に帰属されております。
また、解散時における
残余財産のうち、
財政調整基金については、県及び市に各100分の50を配分し、帰属されております。県が配分を受けた59億6,545万円の
財政調整基金は、
組合設立から積み上げた貴重な財産であることから、有効に活用されることを望むものであります。
次に、栃木県
歳入歳出決算について申し上げます。まず、
財政構造の弾力性をあらわす
経常収支比率は、県税や
地方消費税清算金などの収入が増加したことにより、95.7%と前年度より2.0ポイント改善しておりますが、
医療福祉関係経費の増加などにより、依然として高水準で推移しており、財政の硬直化が顕著となっております。
次に、一般会計のうち、歳入関係について申し上げます。歳入額は対前年度比で0.9%減少し、収入未済額は対前年度比で14.1%減少しております。これは、主に県税の個人県民税収入未済額が減少したことなどによるものですが、一方で、収入未済の約81%は県税収入であり、その縮減に向け、一層の努力を求めるものであります。また、県営住宅使用料などの税外収入の未済も依然として多額となっております。今後とも、県民負担の公平性と自主財源の確保に向けて、厳正で機動的な対応を図るとともに、収入未済額のさらなる縮減に、なお一層の努力を求めるものであります。
次に、歳出関係について申し上げます。歳出額は対前年度比で1.4%減少しております。これは、主に災害復旧費が減少したことによるものであります。今後とも適切な事務事業の執行に努めるとともに、とちぎ元気発信プランやとちぎ創生15(
いちご)戦略に掲げた各種
取り組みの効果的な展開を図り、県民ニーズに的確に対応したサービスの提供により、県民満足度の高い県政の実現、健全で持続可能な財政運営に努められるよう望むものであります。
また、各
常任委員会における調査におきましては、活発な質疑が展開され、第77回
国民体育大会・第22回
全国障害者スポーツ大会の開催に向けた
取り組み、外国人介護福祉士候補者等の就労支援、レッドデータブックとちぎの普及と活用、大型観光誘客プロモーションへの
取り組み、社会基盤整備等に当たっての効率的・効果的な事業の執行、教員の指導力向上への
取り組みなどについて、多くの意見・要望が各常任
委員長から本
委員会に報告されたところであります。本
委員会といたしましては、執行部に、これらの意見・要望を踏まえて、より効果的な事業の執行を求めるものであります。
次に、特別会計についてでありますが、貸付事業において多額の収入未済があることから、その縮減に努めるよう求めるものであります。
最後に、各事務事業については、常にその効果を検証し、経済性、効率性及び有効性を考慮しながら、着実に実行されるよう要望いたします。
以上、
審査経過及び結果の概要をご報告申し上げましたが、執行部におきましては、本
委員会の報告や
監査委員の意見などに十分配意され、今後の県政運営に当たられますよう期待するものであります。
議員各位におかれましては、何とぞ本
委員会の決定のとおり、原案及び認定を可とすることについて、満場のご賛成を賜りますようお願い申し上げまして、本
委員会の報告とさせていただきます。
○
五十嵐清 議長 以上で
決算特別委員長の審査の経過及び結果の報告は終了いたしました。
これから討論に入ります。発言通告者に対し、発言を許します。野村せつ子議員。
(10番 野村せつ子議員登壇)
◆10番(野村せつ子議員) 日本共産党栃木県議団の野村せつ子です。認定追第1号2017年度栃木県
歳入歳出決算の認定について、認定第3号から第5号の2017年度水道、工業用水道、
用地造成事業会計決算の認定について、反対の立場から討論します。
まず、2017年度一般会計決算について述べます。決算規模は歳入歳出とも前年度を下回りましたが、投資的経費では県単土木事業が増加し、財政を圧迫しています。県民の利益第一の立場から見て、納得しがたい事業も執行されました。直轄事業負担金として拠出された思川開発南摩ダムは、治水・利水のメリットがなく環境破壊につながるダムです。また、八ツ場ダムは本県の治水上、必要のないダムで、これらの負担金が執行されたことは容認できません。
馬頭最終処分場整備のPFI事業者選定が執行されました。事業自体に住民の合意が認められない上、PFIのBTO方式が取り入れられ、事業者選定過程でどのような協議が行われたかも公開されず、透明性が低いことがわかりました。あわせて、このようなPFIを他の事業でも推進したことも問題です。総合スポーツゾーン整備事業の新体育館、屋内水泳場へのPFI導入経費、新青少年教育施設へのPFI導入可能性調査経費等が執行されました。スポーツや教育振興の立場から、施設の公共性や安全性は大変重要で、こうした公的施設は県直営とすべきと考えます。
民生費は、それ自体が低く抑えられた上、不用額が大変多いのが問題です。特に扶助費、児童福祉費、老人福祉費、男女共同参画・DV対策費等に多く、必要とする県民に十分な支援が行われたのか、事業を執行するための県の支援のあり方など検証が必要です。こうした点から、認定追第1号2017年度
歳入歳出決算の認定についてを可とすることはできません。
次に、認定第3号2017年度
水道事業会計決算の認定について述べます。2017年度は鬼怒水道の料金改定が行われ、使用料金が1立方メートル当たり0.54円引き下げられましたが、供給水量が増加し、料金収入は増加しました。純利益は前年度より減少したとはいえ、約3億5,000万円で安定した経営が続いています。もっと思い切った料金の引き下げが可能だったことは明らかで、水道料が高いという県民の切実な声に応えるべきでした。剰余金を資本金に積み上げる必要はなく、もっと県民に還元すべきです。
認定第4号2017年度
工業用水道事業会計決算の認定については、施設利用率が前年度並みの21.2%にとどまり、料金収入も前年度比2.8%減少しました。配水能力の4分の1以下しか受け手がない状況が続いており、経常収益の7.3%に当たる約7,200万円を一般会計負担金で賄っています。これは、川治ダム開発による水需要の過大な見積もりのツケであり、抜本的見直しの具体的検討が行われないまま負担し続けることは認められません。
認定第5号2017年度
用地造成事業会計決算の認定については、未処理欠損金91億5,000万円余を資本金から差し引く決算となりました。地方
公営企業会計制度の改正で、議会の議決を経て可能になったからとのことですが、県民の税金で行った事業で多額の欠損金を出すに至ったことへの検証は十分になされてきたと言えるのでしょうか。企業局の62年の歴史を見ると、欠損の累積で一時事業を中断、再開後、2005年度から再び欠損金を抱えるようになり、2016年度に最高額96億円まで膨らみました。公営企業のあり方の問題として反省を求めるものであります。あわせて、工業団地を造成して企業を呼び込むことに頼るのではなく、真の地域活性化を追求する県政への転換が求められていることを指摘し、日本共産党としての反対討論といたします。(議場で発言する者あり)
○
五十嵐清 議長 以上で討論は終了いたしました。
これから採決に入ります。最初に、第23
号議案から第26
号議案までを一括して採決いたします。本案はそれぞれ原案のとおり決定することにご賛成の議員の起立を求めます。
(
賛成者 起立)
○
五十嵐清 議長 起立多数であります。
したがって、第23
号議案から第26
号議案までは、それぞれ原案のとおり可決されました。
次に、認定第1号から認定第6号まで、認定追第1号及び認定追第2号を一括して採決いたします。本件はそれぞれ認定することにご賛成の議員の起立を求めます。
(
賛成者 起立)
○
五十嵐清 議長 起立多数であります。
したがって、認定第1号から認定第6号まで、認定追第1号及び認定追第2号は、それぞれ認定することに決定いたしました。
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○
五十嵐清 議長 日程第3
三森文徳議員ほか11名の議員から議案が提出されております。
〔議案は巻末に掲載〕
○
五十嵐清 議長 議第12号を議題とし、審議に入ります。
この際、お諮りいたします。議第12号は、提出者の説明及び
委員会の付託を省略し、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
五十嵐清 議長 ご異議がないと認め、そのように決定いたしました。
議第12号を採決いたします。本案は原案のとおり決定することにご賛成の議員の起立を求めます。
(
賛成者 起立)
○
五十嵐清 議長
起立全員であります。
したがって、議第12号は原案のとおり可決されました。
――
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○
五十嵐清 議長 日程第4
三森文徳議員ほか11名の議員から議案が提出されております。
〔議案は巻末に掲載〕
○
五十嵐清 議長 議第13号及び議第14号を一括して議題とし、審議に入ります。
この際、お諮りいたします。議第13号及び議第14号は、提出者の説明及び
委員会の付託を省略し、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
五十嵐清 議長 ご異議がないと認め、そのように決定いたしました。
これから討論に入ります。発言通告者に対し、発言を許します。野村せつ子議員。
(10番 野村せつ子議員登壇)
◆10番(野村せつ子議員) 日本共産党栃木県議団の野村せつ子です。議第14号
議員派遣についてに、反対の立場から討論します。
この
議員派遣は、12月18日から5日間の日程で中国浙江省と香港に議員3人を派遣するもので、議会事務局から職員1人が同行します。経費は約400万円とのことであります。
浙江省では、友好提携協定書締結25周年を迎えた節目の交流が行われるとのことです。年度当初から予定されていたものであり、この事業に議会として参加することに反対する立場ではありません。しかし、25周年という節目の交流の機会に、議会を代表する議長または副議長が派遣されないのはどういうことか疑問を禁じ得ません。
この派遣で今年度4回目の海外派遣となります。(議場で発言する者あり)6月の海外行政視察への派遣については、日本共産党として、県民の税金を使って行うべきではないとの立場で反対しております。これは別として、ブラジルへは、栃木県人会創立60周年記念式典及びブラジル移民110周年記念式典に招待を受けた議長など3人が派遣されました。この派遣については、必要性を認めつつ、節約のため最少人数とすべきとの立場から反対いたしました。ロシア連邦
カルーガ州へは副議長などを派遣しましたが、そもそも
カルーガ州とどのような関係をつくるのか、本県として未確定の段階でありながら派遣したこと、また浙江省との交流事業が控えていたことから派遣を見送るよう求めました。
そして、結果的に、今回は友好都市との節目の交流でありながら、議長も副議長も派遣しないことになりました。これでは
栃木県議会として、どのような計画性を持って、また、どのような選考基準を持って
議員派遣を行うのか、県民から見てさっぱりわからないのではないでしょうか。
こうした4回の派遣を重ねた結果、今年度の議会の派遣費用は約2,900万円にもなると思われ、県民生活も県財政も厳しい中で、このように議員の海外派遣費用が膨れ上がることを是とすることはできません。
香港への派遣は、知事のトップセールスに合わせて議会代表が同行するものです。この点については、国際交流とは目的が違い、派遣それ自体に賛成できません。執行部の役割と議会の役割は違います。知事のトップセールスのたびに議会が同行する必要性は認められません。また、知事から議会に同行を求めることについても、ご一考いただきたいと思います。
現在、本県は、中国、フランス、米国の州、県と友好協定締結関係にあり、台湾高雄市とも、経済・教育・文化面の交流を行う覚書を交わしています。今後の交流の時期や内容、人選など、議員の派遣のあり方について、議会は県民に説明責任が果たせる明確な基準を持って対応すべきではないでしょうか。
日本共産党としては、恒例となっている海外行政視察及びトップセールスへの同行による
議員派遣は見直すこと、国際交流についても必要最小限に、経費の節約に努め、自律的に派遣することなど、改善すべき課題があると考えます。(議場で発言する者あり)議員の海外派遣のあり方について、こうした見直し、検討を行うよう強く求めまして、反対討論といたします。
○
五十嵐清 議長 以上で討論は終了いたしました。
これから採決に入ります。最初に、議第14号を採決いたします。本案は原案のとおり決定することにご賛成の議員の起立を求めます。
(
賛成者 起立)
○
五十嵐清 議長 起立多数であります。
したがって、議第14号は原案のとおり可決されました。
次に、議第13号を採決いたします。本案は原案のとおり決定することにご賛成の議員の起立を求めます。
(
賛成者 起立)
○
五十嵐清 議長
起立全員であります。
したがって、議第13号は原案のとおり可決されました。
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五十嵐清 議長 日程第5
栃木県議会永年在職功労者表彰についてを議題といたします。
お諮りいたします。45年以上在職議員であります板橋一好議員、20年以上在職議員であります佐藤栄議員、神谷幸伸議員、15年以上在職議員であります一木弘司議員、
五十嵐清議員、小林幹夫議員、五月女裕久彦議員、相馬憲一議員、
早川尚秀議員、10年以上在職議員であります松井正一議員には、
栃木県議会議員として永きにわたり
地方自治の確立と県政の発展に貢献されました。本議会は、議決をもってその功労を表彰したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
五十嵐清 議長 ご異議がないと認め、表彰することに決定いたしました。
以上で本日の日程は終了いたしました。30日は定刻から本会議を開きます。
本日はこれで散会いたします。
午前10時46分 散会...