• 常磐新線(/)
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  1. 茨城県議会 2020-03-13
    令和2年土木企業常任委員会  本文 開催日: 2020-03-13


    取得元: 茨城県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-12
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時29分開議 ◯鈴木委員長 皆さん,おはようございます。  ただいまから,土木企業委員会を開会いたします。        ─────────────────────────── 2 ◯鈴木委員長 初めに,本日の委員会記録署名委員を指名いたします。  本澤委員と村本委員にお願いいたします。        ─────────────────────────── 3 ◯鈴木委員長 次に,本日の委員会につきましては,写真・ビデオによる撮影の許可願いが出され,委員長においてこれを許可いたしましたので,御報告申し上げます。  これより議事に入り,土木部関係の審査を行います。  本委員会に付託されております案件のうち,土木部関係は,第1号議案中土木部関係,第13号議案,第19号議案,第20号議案,第38号議案,第39号議案,第51号議案,第52号議案中土木部関係,第64号議案,第70号議案,第71号議案及び第79号議案ないし第82号議案であります。  これらの案件を一括して議題といたします。  これより質疑に入ります。  質疑は,付託案件及びその他所管事務に関する質疑を一括して行います。  質疑のある方はお願いいたします。  村本委員。 4 ◯村本委員 おはようございます。  私から,まず,公共事業の工期についてお伺いをしたいと思います。  土木部さんが所管をされる事業というのは,持続可能な開発目標であるSDGsの都市と人間の居住地を包摂的,安全,強靱かつ持続可能にする目標11の住み続けられるまちづくりに密接に絡む重要な事業だと思っております。  その中で,昨年の令和元年度は,県内でも台風被害が甚大で,臨時予算で災害復旧事業の公共事業で約145億円追加され,トータルで1,537億円を超える公共事業費となっていると認識をしております。  これらは,もともとの人員不足に加えまして,先ほどの台風被害の復旧工事の増加の影響で工期がおくれるかもしれないということも懸念をされております。
     令和元年度の年度内の工事の消化率の見込みと,平成30年度との変化がございましたら御教示願いたいと思います。 5 ◯皆川技監兼検査指導課長 まず,工期のお話で御質問いただきました。あと,執行率ということで御質問いただきました。  まず,執行率のほうでございますが,委員のほうからも今御質問がありましたとおり,今年度の状況をお話ししますと,昨年度と比べまして,執行率を2月末時点で申し上げますと,繰越予算も含めまして,約8割の執行をしている状況にございます。  昨年度の同時期で申し上げますと,大体85%弱ぐらいですので,約5%ぐらいは執行率が少なくなっているということではございますが,額で見てみますと,同じ時期,去年と比べまして,執行している額は,120億円ほど多く執行しているというような状況でございまして,各事務所,発注に当たっては,皆さん,頑張っているのかなというふうに思っております。  それともう一つ御質問いただきました工期のお話ですけれども,柔軟な工期の設定ということでございまして,通常のルールを申し上げますと,工事を契約いたしますと,契約の日の翌日から工期が発生していくというのが通常のルールになっているのですけれども,この契約日と工事開始日というのは翌日になりますので,契約日と工事開始日の間に,余裕期間をとることができる余裕期間制度を適用した工事などを,現在,発注をしたりしてございます。  この余裕期間を設けることで,工事契約した翌日からの工期ではなくて,その後,一定期間が経過した後に,そこから適正工期をとるということができますので,例えば,委員からの御指摘にありましたように,補正予算の早期執行でありますとか,技術者が不足するような年度末,そこでも柔軟な対応ができるような工夫をさせていただいております。  以上でございます。 6 ◯村本委員 御丁寧な説明,ありがとうございます。  私の地元の建設業者さんも,人手が足りないことに加えて,昨年から,国や県が指導しております働き方改革による週休2日制の導入,励行が奨励されておりまして,これを守るために工期が大変だというのをおっしゃっておられました。  工期は何があっても守るというのが建設業界の常識だというぐあいに思っておりますけれども,無理をすると,安全に対する影響や,また,品質低下にもつながると思っております。  そういったことに加えまして,我が県では幸いにもまだ発生しておりませんけれども,新型コロナウイルス感染症の罹患者が出てしまうという,そういった不測の事態もございますので,今後も,先ほど申されたような工期に対する影響,また,今度,おしまいのほうで,外因による影響で工期がずれるような場合にも,柔軟な対応をお願いをしたいというぐあいに思います。  もう一つ,渋滞対策についてでございます。  渋滞は,その損失が,貨幣価値に換算すると約12兆円にも上って,経済効率の低下を引き起こす。また,大気汚染や騒音公害などの関係の悪影響も引き起こすとされております。  これらの観点から,持続可能な開発目標のSDGsの目標8の働きがいも経済成長も,目標9の産業と技術革新の基礎をつくろう,目標15の陸の豊かさも守ろうなど,多くの目標に関連をしております。  一方,私の住んでおります県北の日立市におきましては,南北に細長いという地形の特徴によりまして,市を縦断する一般道路は唯一国道6号線しかなく,その平均旅行速度,つまり,移動のスピードは県平均の時速30.5キロメートルを大幅に下回って,時速16.7キロメートルと倍半分となっており,県内でも劣悪な状況にございます。  また,交通量の調査の結果から,日立市の交通の特性として,市内での環流通行が約64%,市内を通り抜ける交通量は20%,そして,市内外への移動が16%と,市内での移動が交通量の大半を占めておりまして,市内の道路容量を上げていく必要性があると思っております。  これまで,土木部さんや諸先輩方の御尽力により,さまざまな整備が行われておりまして,現在も国道6号線の大和田拡幅や,国道245号線日立港区付近の4車線化,また,鮎川停車場の整備などが整備優先道路として事業中となっておりますけれども,県民の皆様からは,これらの早期の供用開始が要望をされております。  また,税金の投資効果の観点からも,早期供用開始が必要であると思っておりますが,これらの今しかかっております事業の供用開始の見込みをお聞かせいただきたいと思います。 7 ◯石川道路維持課道路保全強化推進室長 私から,国道6号について御説明をさせていただきます。  国道6号でございますが,現在,日立市内では,大和田拡幅,それから,日立バイパスということで,2つの事業が入ってございます。  大和田拡幅の進捗状況でございますが,平成18年に事業化されております。現在,約46%の進捗率でございまして,用地についても約60%の取得を行っております。  ここが事業化されてもなかなか進まないというのが現状でございましたが,一つには,用地買収が進まなかったというのがございます。  その点を考慮いたしまして,日立市,それから,県において,国のほうの用地事務を受託してやるようなシステムを,日立市については平成28年,それから,県においては,土地開発公社というところが中心になって,そこで受託するような形で,昨年度から,市の職員,それから,県の職員を入れて国の用地買収を支援するような仕組みをとっております。  進捗につきましては,なかなか進まないということで,国のほうと調整しまして,短期対策ということで,一番北側になりますが,山側道路がございます。そこの一部拡幅をして,市のほうでも,ダブルで水戸方面に右折ラインをつくって,一定の効果があったというふうに考えてございます。  それから,日立南太田インターチェンジあたりにつきましては,県道293号の方面に向かう左折レーンを,短期対策ですけれども,新たにそこを設けまして,ちょっとでも渋滞解消をするような方向で考えております。  また,今後ですが,見通しとしましては,供用見通しということでは,用地がまだ半分ちょっと超えたくらいなので難しいのですが,短期対策も含めて,例えば,石名坂の日立方面を重点的にやっていきましょうということで,国とは調整をしているような状況でございます。  以上でございます。 8 ◯羽成道路建設課長 道路建設課からは,国道245号日立港区北拡幅について御回答申し上げます。  まず,国道245号日立港区北拡幅につきましては,日立市の慢性的な渋滞の緩和や,茨城港日立港区などへのアクセスの向上を図るため,平成27年度より,港入り口交差点から北側水木町までの約1.9キロメートルの区間の4車線化の拡幅工事を実施しているところでございます。  昨年度より用地取得に着手いたしまして,これまでに約2割の用地協力が得られているところでございます。  現在,久慈漁港に接する区間の道路改良工事や,残る用地の取得を鋭意進めているところでございます。  この日立港区北拡幅事業につきましては,今年度から日立港区へのアクセス道路として補助事業化され,一層整備を加速化できるものと考えております。  開通見通し,事業化の見通しはなかなか申し上げられませんが,引き続き,日立市の協力をいただきながら,残る用地の取得を進めるとともに,まとまった用地が確保できた箇所から順次工事を行い,整備効果の早期発現に努めてまいります。 9 ◯蛭町都市整備課長 それでは,都市整備課からは,鮎川停車場整備見通しについてお答え申し上げます。  鮎川停車場,事業用地区間は国道6号から国道245号までの850メートル区間でございます。その中間にちょうど市道がございまして,その東側を先行して事業化を図ってまいりました。このため,東側区間については用地買収が終わり,今,大型構造物でありますJR立体アンダーパスの工事を鋭意整備中でございます。  一方で,西側につきましては,いまだ用地が8割程度にとどまっているということで,用地買収に努めているところでございます。  そのため,まずは,どうしても工期のかかります大型構造物でありますJR常磐線立体を整備を進めていくことと,引き続き,日立市さんの協力も得ながら用地の取得に努めていくというところでございます。  このため,整備,供用見通しにつきましては,まだちょっとお答えできる状況ではないので,これについては控えさせていただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。 10 ◯村本委員 ありがとうございます。  なかなか難しい状況があるというのは今の御答弁でもわかりますけれども,これらの早期供用開始を目指して,国と県一体となって強力に推進をいただきたいと思います。  今言われたような工事だけでは,先ほどの日立市内のひどい渋滞対策としては十分と言えないと思っております。例えば,市内の移動に高速道路を用いて渋滞を低減するような目的で,国土交通省が現在推進しておりますスマートインターチェンジ整備の事業の一環としまして,日立中央インターチェンジ日立南太田インターチェンジの中間にスマートインターチェンジを設けるなども対策として必要ではないかというぐあいに考えておりますが,いかがでしょうか。 11 ◯生田目道路建設課高速道路対策室長 ただいまお話のございました日立市内のスマートインターチェンジの設置ということで,日立南太田インターチェンジから日立中央インターチェンジまでの区間につきましては,12.2キロメートルと,長い区間にインターチェンジがないということで,その中間にスマートインターチェンジを設けるということは,渋滞対策,交通分散,また,災害時の避難路ということで,非常に効果的かということは認識をしております。  過去に,日立市が,トンネルが多くて,非常に地形的条件は制約されるのですけれども,大久保第一トンネルと第二トンネルの間に,常磐道と山側道路が近接する箇所において設置の検討を行ったということを聞いております。この検討では,上りの入り口のみということで設置する場合においても,常磐道の合流部で安全確認の際の見通しを確保するためのトンネルの取り壊しが必要ということで,また,コストもかなりかかるということで,設置が困難という結果が出たということを聞いております。  県におきましても,近年,ネクスコの聞き取りということで,可能性についてちょっと聞き取りをしたところがありまして,その際も,上りの入り口のみを設置する場合においても,合流部の延長が不足をして,やはりトンネルの取り壊しが必要になる。また,工事の際にも,常磐道の長期間の通行どめとか,交通規制を要するということで,常磐道の機能ですとか安全確保,また,施工方法などで多くの課題があるということが確認されました。  こういったこともございますので,引き続き,課題の解決策について勉強していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 12 ◯村本委員 ありがとうございます。  非常に厳しいというのは理解をいたしました。  また,これ以外にも,山側道路を延伸する鮎川城南道路も測量が開始をされたと伺っておりますし,県としても,日立市さんと協調して,強力な推進を国に働きかけていただきたいと思います。  また,市内,そして,市内外への移動を常磐道へ誘導するということを目的といたしまして,日立有料道路,令和5年ですが,あと4年程度の料金徴収期間を切り上げて無償化するなどのアイデアも今後検討をしていただきたいというぐあいに思っております。  最後に,これからますます重要となってきます持続可能な開発目標SDGsへの取り組みでありますけれども,土木部さんとして今後どのように取り組まれていくのか,土木部長の意気込みをお伺いをしたいと思います。 13 ◯伊藤土木部長 SDGsの取り組みですけれども,国全体で重要な策として取り組んでおりますし,国土交通省としても,8つの具体的なアクションプランを打ち出して取り組んでいるところと認識しています。  特に,8つの中で,持続可能で強靱な国土と質の高いインフラ整備というのは,まさに土木部が取り組むべき一番主要な課題だと思っています。  また,ICT施工とか,そういうイノベーションの分野もあります。いろいろな分野について積極的に土木部としても取り組んでまいりたいと思います。 14 ◯村本委員 ありがとうございました。  土木部さんとしても,茨城県のSDGsを牽引するという意気込みで今後も取り組んでいただきたいと思います。  以上で,私の質問を終わります。 15 ◯鈴木委員長 ほかにございませんか。  島田委員。 16 ◯島田委員 御苦労さまです。  私のほうから,簡単に2つほど質問させていただきます。  まず,1つ目は,土木部主要事業等の資料6にあります新規事業なのですけれども,河川危険度事前調査についての中の関連なのですけれども,今回,調査をするということで,約17カ所ですか,1億2,000万円を使って調査するということなのですけれども,県内の県管理の河川は,現在,何本あるのですか。 17 ◯飯村河川課長鬼怒川流域緊急対策推進室長 今,県河川につきましては,216河川の一級河川,二級河川がございます。 18 ◯島田委員 その中で,今回,特に調査が必要だということで,桜川ほか16河川の調査をするということなのですけれども,御案内のとおり,昨年,台風19号の影響で,水戸市初め県北地方が大変甚大な被害を受けまして,現在,国のほうで,県にかわって今後整備するということで,現在,整備している途中なのですけれども,県のほうの管轄での整備状況はどのようになっておりますか。 19 ◯飯村河川課長鬼怒川流域緊急対策推進室長 昨年の台風19号,東日本台風につきましては,被災箇所のうち,家屋等に浸水被害の起きるような箇所等につきまして,昨年の11月までに応急復旧を完了してございまして,今,国のほうの災害査定が完了しましたことから,随時,本復旧に向けて発注工事なり現地のほうの工事に着手しているところでございまして,ことしの出水期前まで,5月末までに完了するように努めているところでございます。 20 ◯島田委員 伊藤土木部長の御尽力によりまして,大変大きな予算で,国のほうで整備してくれるということで,これは大変ありがたいことで,本当に感謝をしているところなのですけれども,要するに,本流の部分はかなり整備してくれると思うのですけれども,いわゆる支流がかなり決壊もしたところもあるし,決壊寸前まで危なかったところが,水戸市だけでも恐らく七,八箇所あったと聞いているのですけれども,また,県北,常陸大宮市,あるいは大子町でも支流のほうがかなり危険だった,あるいは決壊したということで,いわゆるバックウォーター現象ですか,それに対しての県のほうの支流に対する,これは市町村とも絡むと思うのですけれども,その辺の考え,今後の整備見通しの考えはどういうふうに考えているのですか。 21 ◯飯村河川課長鬼怒川流域緊急対策推進室長 支川につきましても,那珂川,久慈川につきましては,まずは本川であります那珂川ないし久慈川の水位を下げるということで,流す対策と,遊水地や霞堤などの整備によって,ためる対策,あとは土地利用・住まい方の工夫など,3本柱の対策を,今後,国のほうで,県,市町村とともに連携して進めてまいることとしておりまして,まずは本川の水位を下げていただくことによって,支川のバックウォーター現象を減らしていくようなことにつながるということで,国と,また,市町と連携して進めてまいりたいと考えております。 22 ◯島田委員 国とよく協議して,まずは本流のほうの整備をするということで,わかりました。  今回,特に県北地域ということで被害を受けたのですけれども,県央,県南,県西,鹿行,さまざまな地域でも,一級河川に伴う出水の心配な場所もかなりあるということで聞いたのですけれども,河川とは別なのですけれども,四,五年前,子どもたち,歩道での事故が全国的にありまして,茨城県も土木部と教育庁が連携をとって総点検をやって,特別委員会でも要望が出ましたけれども,おかげさまでかなりの面で改善されたということで,この河川の部分を,特に河川はかなり長い,恐らく2,000キロメートルくらい総延長であると思うのですけれども,住宅地が隣接する河川の総点検などを,これは土木部だけではなかなか厳しいと思うのですけれども,市町村と連携しながら,県管理,あるいは準用河川,市町村が管理しているのですけれども,この辺の総点検などを土木部のほうで確認してはどうかなと思うのですけれども,そういうのは内部では話は出ているのですか。 23 ◯飯村河川課長鬼怒川流域緊急対策推進室長 堤防等河川構造物の点検につきましては,河川法施行令に義務づけられておりまして,年1回以上点検することということで,本県におきましては,各土木事務所工事事務所において,出水期前に全河川について点検するよう進めてございます。  また,沿川の市町とか地元の住民の方との点検ということで申しますと,茨城県の水防計画のほうに記載されておりまして,重要水防箇所の点検につきましては,出水期前に,地元市町村,沿川住民と共同で点検と巡視を行っているところでございます。  以上です。 24 ◯島田委員 各土木事務所で日々点検しているということで,わかりました。  私は,地元で,園部川と霞ヶ浦がちょうどつながる部分で,台風の影響で,堤防ぎりぎりまで来て,その地域の方が,ハザードマップには入っているのですけれども,大変危険な状態で,いつ堤防が決壊するか心配だということで,すぐに水戸土木事務所のほうに調査をお願いして見てもらったのですけれども,ちょうど合流する霞ヶ浦が,管轄が,これは関東地方整備局なのですか。県ではないということで,つながっているところですから,その辺,できれば,関東地方整備局との連携をとらないと,県管理の河川と霞ヶ浦が一緒なものですから,その辺の連携などをこれからとっていただきたいのですけれども,茨城県は霞ヶ浦ばかりではないので,ほかの湖もあるので,その辺のところの連携,国管理との連携などはどのようになっているのですか。 25 ◯飯村河川課長鬼怒川流域緊急対策推進室長 島田委員のお話のところは霞ヶ浦河川事務所の管轄になってございます。国の直轄河川におきましても,水防災意識社会の再構築ということで,平成27年の関東・東北豪雨を契機に再構築するという取り組みが進められておりまして,平成28年度より,沿川市町村と水防などの地域住民と一緒に,出水期前に重要水防箇所の共同点検を行っております。  そちらにつきましても,県の事務所も同行する等してございますので,連携は,管轄の土木事務所と,必要に応じて情報交換しながら,必要な対策を講じてまいりたいと考えております。 26 ◯島田委員 ことしも入梅時期,あるいは秋の台風の時期,相当な雨量,あるいは河川に対する危険度の高いような現象が出ると思いますので,減災と言いますけれども,ぜひ被害を最小限に食いとめるような形で今後の整備のほうをよろしくお願いしたいと思います。  次に,県道の道路の整備についてなのですけれども,私,県議会議員になって約10年たつのですけれども,道路がせっかくきれいにオールカバーやっていただいて,10年もたたないうちにまたわだちができて,またやり直しということで,今,県内に,アスファルト道路とコンクリート道路の割合がちょっとわからないのですけれども,トンネルとか橋とかそういうところはコンクリート舗装なのですけれども,その割合というのは,今,どのくらいなのですか。アスファルト舗装とコンクリート舗装の割合というのは。 27 ◯大石道路維持課長 申しわけありません。数字そのものはわかりませんけれども,感覚的には,9割以上,ほとんどがアスファルト舗装というふうに,県管理道路が4,200キロメートルございます。コンクリート舗装は,多分,数十キロメートル満たないというような感じだと思いますので,感覚的な話で申しわけありませんけれども,9割以上はアスファルト舗装だというふうに考えております。 28 ◯島田委員 先ほどお話ししたとおり,これは全てがそういうふうになってしまうとはいえないのですけれども,場所によっては,せっかくきちんと3,000万円も4,000万円もかけたオールカバーの場所が,5年くらいですぐわだちができてしまって,特に市街地,マンホールがところどころありますので,わだちができて,特に,小美玉市などは,茨城空港,百里基地の関係で,今,燃料が全て陸送,あるいは,鹿島港から飼料を連結したトレーラーが小美玉市を通過してくるということで,かなりの重量の車が通るということで,すぐ痛んでしまうのです。地盤も恐らく悪いのでしょう。  コンクリート舗装のメリットですか,日本道路協会から出ているのですけれども,一番は耐久性が極めて高くて長寿命と。もう一つは,初期コストと維持コストが,初期コストはアスファルト舗装のほうがかからないと思うのですけれども,総合的なライフサイクルコストはコンクリート舗装のほうがいいということで,これも発表しております。さらに,走行ということですか,特に大型車などは,燃費がコンクリート舗装のほうがアスファルト舗装よりいいということが言われております。イコールCO2の削減で環境にも優しい道路ですよということが言われていますし,オリンピックでも,マラソンのあれなのですけれども,アスファルト舗装の場合,真夏は路面が60度以上超えるということで,ヒートアイランド現象が起きるということで,コンクリート舗装はそんなに高く温度が上がらない。  あるいは,アスファルト舗装は石油を使うものですから,石油の相場によって,価格の変動によってコストもかかるだろうと。コンクリートは,御案内のとおり,下水道の汚泥とか,あとは建設用の残土とか,そういうのをセメントとして利用していますから,今,最終処分場が県内でもエコフロンティアかさまがいっぱいになったということで,そういうのも役立つということで,利点が多く言われています。  昔は,確かに,コンクリート舗装はコストが高いからだめだよと。あと,音がうるさいよとか,いろいろ言われたのですけれども,今はかなり改善されて,実は,我々いばらき自民党では,年に1回,団体要望といいますか,いろいろな団体からいろいろな要望を聞きまして,たまたま私,去年は土木・総務の部会長をやっておりましたので,コンクリート・セメント協会から,今はこんなにすばらしいのだよということで要望を受けたものですから,そういうものを含みまして,今のコンクリート舗装の利点,改善がされたということで,この動向は皆さんも知っていると思うのですが,こういうことを踏まえて,コンクリート舗装に対する考えをお聞きしたいのですけれども。 29 ◯大石道路維持課長 まず,今,アスファルト舗装が主流を占めていまして,そちらのほうの補修の状況というのをお伝えしたいと思うのですけれども,委員のおっしゃるとおり,車両の大型化などが進んでおりまして,舗装の劣化とか損傷というのが,近年,進行しているという状況はあります。  県としましては,まず,アスファルト舗装ですけれども,舗装の損傷程度をあらわしますMCIという数字がありまして,それから,総交通量とか,大型交通量とか,定量的な指標を用いて優先性を判断して舗装を計画的にやっているというのが今の現状でございます。  また,そのほかにも,なるべく早期に発見して,早期に手当てするというのが長寿命化につながるということがありますので,パトロールをしながら,シールとかパッチングなどの応急措置なども行ってやっているというのが状況でございます。  こういった一連の中で,メンテナンスサイクルというのをつくって,メンテナンスサイクルというのは,修繕の計画をする,実施する,点検で評価して,次の修繕につなげるということで,先ほど委員から御指摘があったように,5年程度で壊れるというお話があれば,そこを次はどんな舗装をしていくかというようなことも考えて次に進めていくというようなことで進めているところでございます。  アスファルトの材質なのですけれども,アスファルトの中でも,通常のアスファルトのほかに,改質系とか,それから,ひび割れの抑制シートとか,そういったものがありますので,そういうものを使いながら,場所により耐久性の高いものを使用しているという状況でございます。  委員御指摘のコンクリート舗装でありますけれども,アスファルト舗装に比べて耐久性が高いというのは間違いなくて,それから,ライフサイクルコストにはすぐれているということもありますので,大型車交通量が多くて,劣化が進行しやすいような箇所には確かに適性があるというように感じております。  ただ,初期コストは1.2倍以上かかるということがありまして,それから,課題として,占用物件,例えば埋設管とか,そのメンテナンスのときに舗装をカッターで切ってしまうと。コンクリートの場合は鉄筋が入っていますので,鉄筋を切ってしまうと,メンテナンス上,非常に難しい面があるというようなこともあります。  それから,今ある舗装をアスファルトからコンクリートに変えるということになると,アスファルトを,路盤というのですけれども,アスファルト舗装の下の砕石の部分までめくってまたコンクリートを打つというようなことで,めくって処理するという費用もかかってくるというような,若干,そういった課題がある状況であります。  道路維持課といたしましては,その辺を参酌しながらも,これまでも,土木研究所の近くとか,最近では,粟生木崎という路線がありますが,そちらのほうでもコンクリート舗装を導入してやってきておりますので,今後も,おのおのの修繕箇所における適性というのをよく考慮しながら,コンクリート舗装の採用というのを検討していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 30 ◯島田委員 課長のほうで,維持補修に関するこれからのコンクリート舗装にした場合に大変だということで,そういう答えなのでしょうけれども,全てではなくて,私が言っているのは,適材適所といいますか,場所によってかなり軟弱な地盤,あるいは,例えば,市街地などは,逆に,コンクリート舗装の場合は,カラー舗装などもできて,景観に対しても大変すばらしい部分も持っていまして,茨城県は9割がアスファルト舗装と言いましたけれども,隣の韓国などは,逆ではないですけれども,7割くらいはコンクリート舗装に変わっていますので,技術的な面ですか,メンテナンスの部分では課長の言うとおりだとは思うのですけれども,せっかく何千万円もかけて直したのが,5年後にはまた壊れてしまって,また直すというのは,私にすれば,どうなのかなというふうに思うし,わだちができる前だって,かなりの騒音といいますか,マンホールと当たって騒音も起きているし,その辺の道路構造の見直しといいますか,別に私はコンクリート協会のほうから絶対やれよと言われたわけではないのです。ちょっと考え方を見直してよと,我々も今,こういうふうに努力していますから,昔から言われていたいろいろなデメリットの部分を解消して,新しい工法もしているよということで,例えば,セメントが,フィニッシャーに入れてがーっとできて,超早強コンクリートですぐに走れるような方式も,今,できるようになるということで,そういうことで,メンテナンスの部分で,今,課長が言いましたけれども,構造的な部分で,次世代の道路という感覚で,コンポジット舗装というのもあるし,そういう意味では考えていただきたいなと思いますけれども,要望ですけれども,何かありましたら。 31 ◯羽成道路建設課長 委員おっしゃるとおり,コンクリート舗装も日進月歩でかなり改善されて,いい方向に向かっている,いろいろな種類が出たというふうに伺っております。  もともと,コンクリート舗装というのは,どうしてもアスファルトに比べて固くなるので,下に下水道とか水道とかの埋設管があるとなかなか使いにくいというのもありますし,どうしても市街地だと音がうるさいので,住民から嫌がられるという形で,アスファルト舗装を優先したという経緯がございます。  今後は,今,委員おっしゃったとおり,新しい工法などが出てきたので,それを研究しながら,どう使えるかということも含めて検討してまいりたいと思います。 32 ◯島田委員 よろしくお願いします。 33 ◯鈴木委員長 加藤委員。 34 ◯加藤委員 私からは,大きく3点ほど質問させていただきたいと思います。
     1点目は,島田委員からもお話がありました治水対策でございます。  東日本大震災から9年を経て,日本列島ではさまざまな自然災害がその都度毎年のように発生しているわけでありますけれども,我が県におきましても,平成27年9月には,常総市を中心としました鬼怒川の水害,そしてまた,昨年も,水戸市,また,大子町を中心としました久慈川,那珂川の大きな水害によりまして甚大な被害をこうむったところでございますが,想定外,想定外ということが毎年のように繰り広げられて,言葉としては出てきておりますが,一旦起こってしまったものを想定外とはもう二度と言えないということでございまして,今回被災してしまった多くの方たちに二度と同じようなことを,つらい思いをさせないためにも,ぜひこれからも皆様方には,治水,そしてまた,防災対策に対して全力で取り組んでいただきたいと思います。  その中で,昨年12月には,那珂川,鬼怒川のほうに,国土交通省,そしてまた,流域の茨城県,栃木県,そしてまた,流域河川の市町村を加えた緊急治水対策プロジェクトが行われておりまして,那珂川にも緊急治水対策プロジェクトの中間取りまとめとして12月26日に出されております。  その中では,これまでの築堤に加えまして,また,しゅんせつの増加,そしてまた,霞堤,そして,これからさまざまな地域の方たちの御理解をいただきながら,遊水地の政策にも取り組んでいかなくてはいけないというようなことでございます。  この中で,さまざまな想定をしますと,取り組むまで,完備されるまでには相当な時間,日数,費用がかかるということでございますし,現在,水害直後から皆様方に御尽力いただいて,仮築堤はしっかりできておりますけれども,ことしの1月にもまた想定外の大雨がございました。そこでまた氾濫をして,また同じように水にひたってしまった農地もございます。  こういった状況を鑑みますと,これから農繁期に入ってしまいまして,ことしの整備というのが,これから秋以降,台風のシーズン以降になってしまうのではないかということで,地域の方たちはまだまだ憤ったままでございます。  水害からの復旧がまだできていない多くの方たちのことを考えますと,方針をしっかり示していただいて,その中でどういった安全対策が県のほうでとれるのか,また,今すぐ何ができるのか,そのようなことにしっかり取り組んでいただきたいと思います。  まず,治水対策プロジェクトが一体いつごろまでを想定して,今,話し合いが進められているのか,そのことについてお伺いしたいと思います。 35 ◯飯村河川課長鬼怒川流域緊急対策推進室長 委員お話のありました那珂川緊急治水対策プロジェクトにつきましては,昨年12月に中間取りまとめをいたしまして,ことし1月に,関係する国,栃木県,茨城県,沿川市町とともに,公表ということで,1月末に公表させていただいたものでございます。  こちらにつきましては,事業期間としまして,令和元年度から令和6年度までおおむね5年間の事業期間ということで取り組むこととしてございます。 36 ◯加藤委員 数字として出てきている5年間ということを考えますと,この5年間,事業が進まないのではないかと多くの方たちは心配しております。この5年間のプロジェクトの治水対策の想定される協議の間によっても,できるところに関しましてはすぐにでも取り組んでいただきたいというのが地元の方たちの意見でございます。  そうしますと,まず,今のプロジェクトの中にも,一つ,テーマとして盛り込まれておりますが,先ほど,島田委員のお話からもございましたけれども,本川に対しての水害よりも,今回は支流からの被害が大変多かったということでございます。県管理の河川としましては,水戸市内におきましては,那珂川の支流として,藤井川,田野川,そしてまた,西田川というところで,この3本が3本ともあふれ出ております。特に藤井川は堤防の決壊がございました。この堤防の決壊ということで,この部分というのは,高さもそうですし,強度もそうですし,これまで土堤で行われてきた築堤作業というのがやはり限界に来ているのではないかという意見もございます。土堤の中では,長い年数をおいていますと,さまざまな生き物が穴を掘ってしまう。また,強度が長年の降雨によって弱まってしまう。そのような意見もございました。  さまざまな想定を考えますと,破れてしまった築堤には,早急に矢板を打つとか,また,鉄板を打つとか,コンクリートを打つとか,そのような対策をしっかり考えていただかなければいけませんし,また,藤井川の堤防は,私も直接目で見ていますけれども,ピークのときにはすっかり堤防の天端が隠れてしまうぐらい水位が上がっておりました。  ということを考えますと,想定外ということで,これからの堤防を築堤するに当たっては,今の高さではもうだめだということがこれからの想定外ということをさらに上回る安全対策だと思っております。そのようなこともしっかり想定をしたイメージ,その計画をまず県のほうでやれることをしっかり取り組んで,地域の皆様方にもお示しをいただきたいと思います。  それと,もう一つが,藤井川のほうではダムを抱えておりまして,今回のプロジェクトの中にもダムの操作方法の見直しということが明記をされておりました。藤井川ダム,以前からも,地域の皆様方から,水害のたびに事前放流の申し出がありまして,何とか水害がある前には事前放流で水位を低くしていただいて,台風に備えていただきたいというようなことがありましたが,ダムの管理規程の中ではなかなかそれができないということでありますが,ダムの管理規程ということで,県管理の藤井川ダムでございます。藤井川ダムの管理規程を聞きますと,地域住民の皆様方にまず御理解をいただかなければいけないというのがその管理規定にあるからだめだと言うのですが,地域の皆様方が,まず水を放流してくれ,事前放水をしてくれというお話をしているわけですから,これからの水害対策の中にまず事前放流というのは藤井川ダムには当たり前のように行っていただきたい。そのようなことも想定の中に今すぐできることとして,取り組まなければいけないこととして考えられることだと思っております。  同じように,田野川のほうも,山さんが屋根まで水没しておりましたけれども,あれもやはり田野川の支流からの越水がほとんどでございます。この水位も,今回のピーク時に堤防の高さを越えてきてしまっているということでございますので,この高さを変えるということももう一つ考えなくてはいけないこと。  また,毎年のように西田川にはあふれている。ここには直轄のポンプがございます。これも国土交通省のほうで動かしているポンプだから,県のほうでなかなかコントロールがきかないというような御意見も聞いておりますけれども,こういったオペレーションの対策というのは,国と県が水害のたびに直接やりとりをして,コントロールができる体制づくりというのをしっかりつくっていただかなければならない。これも今すぐやらなければいけないことの一つだと思っております。  西田川,藤井川の直轄ポンプの話になりますと,県と国と,そしてダムと,直轄ポンプと,この連携がなければあちらの水害というのは防げないと思っておりますので,ぜひこういった取り組みを今すぐ行っていただきたいと思っております。  この今すぐやらなければいけないことの今のお話につきましては,いかがでしょうか。 37 ◯飯村河川課長鬼怒川流域緊急対策推進室長 まず,藤井川の堤防の件につきましては,今後,堤防の測量等を実施してまいりまして,堤防強化策等,何ができるか考えてまいります。  島田委員のときの御質問でもお答えさせていただきましたけれども,まずは那珂川本川の水位を下げることが一番効果的なことから,国,県,市町村が連携して,那珂川の流す対策,ためる対策等で本川水位を下げることに努めてまいりたいと考えております。  また,ダムにつきましては,今回,藤井川ダムにつきましては,ピーク時に,流入する量の半分の量をカットして,下流のほうに半分の量を流すということで,大分下流域の氾濫には効果があったものと考えておりますけれども,堤防の決壊になってしまいまして,その効果というのははっきりわからないような状況でございましたけれども,1月の豪雨がございまして,氾濫した際にも,藤井川ダムでも,降雨後に流量を従来以上にため込んで,下流の洪水被害を軽減したということもございます。  今後,事前に放流する際には,利水者であります城里町,水戸市さんの水道のほうの御理解をいただかないと事前放流ということができないこともございますので,こちらにつきましては,ダムの容量を治水用にあける手だてにつきましては,できるだけそのような方向で,国,県,市町村で構成します減災対策協議会の場などにおいて検討を進めてまいりたいと考えております。  内水対策のポンプにつきましては,国におきまして操作規則がつくられておりまして,本川から支川のほうに逆流が生じたときに締めるというような操作規則になってございます。  また,今回,那珂川本川のほうが大分ハイウオーターレベルに近いような状況でございまして,そのままポンプを稼働しますと,本川の水位がさらに上昇するというおそれがあって,操作規則上,ポンプを停止せざるを得ないという状況があったように聞いてございます。  こちらのほうにつきましても,国,また県,市とも連携しながら,操作状況につきましても確認などをさせていただきながら,今後,必要な情報共有などを図って対応してまいりたいと考えております。 38 ◯加藤委員 今,水利権を持つ市町村からの許可がないとということがございましたけれども,市町村にしてみても,水害があって困っていた方たち,被災した方たちのことを考えて,それを想定した上で,その上でも水が大事だと。節水制限をしなければいけないからそっちのほうが重要だということはあり得ない話だと思いますので,ぜひともそういったことを地域の皆様方に,その都度その都度,災害が起こってから聞いていたのでは間に合いませんから,そのときにはどうなのだということを今のうちから話し合っていていただきたいと思うのです。水利権の話を持つところの市町村は,もう今のうちからそういった水害対策のほうが優先だということを町長さんも市長さんも言ってくださっておりますので,ぜひともそれは県のほうから話し合いの場を持っていたただいて,対策をしていただきたいと思います。  さまざまな水害対策におきまして,皆様方のさらなる御尽力を心からお願いを申し上げます。  また,交通安全対策,渋滞緩和の対策ということでお伺いをさせていただきます。  まず,1点目が,国道6号の酒門交差点,これは6号国道と50号バイパスの交差点でございますが,こちらは茨城県内でも最大の渋滞箇所ということで,交通事故も,毎年のように茨城県でもワースト1の交差点ということでございます。県庁からも近く,また,通勤・通学のピーク時には,朝晩,交通渋滞も発生しております。また,週末にも多くの方たちがここを利用するということで,本当に交通渋滞がひどい箇所でございます。  また,この交通事故がひどいということでございまして,側道に抜ける車が大変多いということで,その側道では,今度は通学路で通学をしている子どもたちが狭隘道路の中で大変苦労している。危機管理もなされていないような狭隘道路を車が高速で飛ばしていくケースも結構ひどいということで,大変学校も多い地域でございます。  ここの渋滞緩和ということの大きな解消の解決策というのが,国道50号,国道6号の立体橋上化というのがまず一つ考えられます。こちらは都市計画が決まっておりまして,こちらが開通をするときから用地買収も進んでおります。あとは国のほうからのお金がつき次第というところだと思います。  そのようなことを踏まえまして,水戸市長と昨年から土木部長に要請をさせていただき,また,その上で土木部長にも大変御尽力をいただいて,国のほうにも要請活動を行って,ことしの1月には関東地方整備局,また,国土交通省の本省のほうにも我々も同行させていただきました。  こちらを何としてでも一日も早く事業箇所に上げていただきたい,そのような思いを持っておりますが,現在の進捗状況などを教えていただければと思います。 39 ◯石川道路維持課道路保全強化推進室長 お答えいたします。  こちらにつきましては,委員おっしゃるとおり,昭和63年に立体の都市計画決定がされております。現在の北方面から右折をするときに2車にしたのが平成28年,そのときのまま,現在,形が変わっておりません。  委員にも国のほうに要望に行っていただきまして,要望活動を進めておる状況でございます。  こちらにつきましては,用地も,委員おっしゃるとおり,もうほぼ買収が終わっておりますので,あとはいかに事業に着手できるかということだけだと思いますので,議会の皆様とも一緒に,あと,足も含めて,ここの渋滞対策,それから,ありました渋滞による車が迂回する交通安全も含めての対応もありますので,早期に事業ができるように,あらゆる機会を通して国に働きかけてまいりたいと思っております。 40 ◯加藤委員 ぜひ早急な事業化に向けてさらなる御尽力をお願いしたいと思います。  この酒門国道6号の渋滞緩和に向けて,もう1カ所,問題となっておりますのが,県が行っております都市計画道路332号線中大野中河内の整備でございます。こちらも本当は国体までには国道6号までに開通するというようなお話もございましたが,一向にいまだに開通をされないということであります。  この吉田工区のほうではもう用地買収,ほぼ整備も終わっておりまして,地域の住民も,いつ開通するか,今か今かと期待をしているところでございます。  この地域住民にとりましては,水戸第四中学校学区ということもありまして,通学路ということで,やはり狭隘道路で,中大野中河内が現状では大変狭いということで,地域の皆様方もお困りだということでございます。長年の懸案であります。これがもう目前ということで整備がほぼでき上がってきていると思っておりますが,まだ開通のめどが立っておりません。この進捗についてお話を伺いたいと思います。 41 ◯蛭町都市整備課長 お答えいたします。  中大野中河内酒門工区につきましては,平成22年度から事業に着手させていただき,今のところ,用地買収は約9割ほど終わっているところでございます。まとまった用地ができたところから,順次,道路改良工事を行わせていただいておりますが,いまだ大型物件の用地なども残っておりまして,今後の円滑な事業推進のためにも,用地買収を先行させていただきたいというふうに思っています。  また,一方で,近傍に酒門六差路という混雑する交差点がございますので,事業効果としては,一気に全線が供用するほうが効果が認められるということで,できますれば,一括した供用を図りたいというのが,今,考えているところでございます。 42 ◯加藤委員 ありがとうございます。  こちらも平面交差がまず最初ということで,将来的には,都市計画では立体交差の橋上化ということが期待をされておりますが,まだまだ先が見えないというところであります。とりあえずは平面交差ということでありますけれども,この平面交差にするにしましても,結局のところ,平面交差でしばらく供用するということでありますと,近くの交差点が3カ所重なるというのは,これは現状は変わらないと思います。まず,最初,第1段として,上石崎水戸,県道までぶつかったところを開通をするということで,まずここに信号機をつけていただいて,とりあえずここを開通していただくことで,現状の332号線の狭隘解消ということで,通学路の安全確保がまずできるということで,地域の方たちがかなり安心をすると思います。地域要望をまず皆様方にぜひお願いをして,できるところからここも開通をしていただきたいという思いであります。その開通についての可能性はいかがでございましょうか。 43 ◯蛭町都市整備課長 今,委員から御指摘のとおり,交通安全の観点からいいますと,暫定供用ということを図ることというのは非常に効果があることかなというふうに思っております。  一方で,新たに中石崎水戸との間に交差点ができ,信号ができるということで,今ある六差路との距離というのは短い区間になってしまうということで,周辺との交通状況をきちんと把握し,検討する必要が出てくるところでございます。  また,大変申しわけございません。先ほど申しましたとおり,用地買収を進めていくということは,これまた重要なことでございますことから,こういうことを含めて,地元水戸市も含めて,あるいは関係の警察のほうとも協議させていただき,暫定供用の可能性について検討させていただきたいと思います。  また,さらに言えば,特に,歩行者の方々の安全ということであるならば,歩道のみの先行供用ということもあるやに思われますので,これらも含めまして検討させていただきたいというふうに思っているところでございます。 44 ◯加藤委員 ありがとうございます。  ぜひとも歩道だけでも使わせていただければ大変安心だと思います。ぜひそちらの方向でもお話を進めていただければ幸いでございます。ぜひこれからもよろしく御尽力をお願いしたいと思います。  続きまして,偕楽園の魅力向上につきまして質問させていただきたいと思います。  昨年11月から有料化が始まりました偕楽園でございます。ことしは,梅まつりが,残念ながら,コロナウイルスの影響で,ちょっとお客様の足がとまってしまったということがございましたが,偕楽園の梅まつり開催直後一,二週間の週末はかなりお客様が入ったというようなお話も聞いております。  また,梅まつりに備えて,入館料の利用ということで,県のほうでも大変御尽力をいただいて,さまざまな事業に着手をしていただいていると聞いております。  偕楽園有料化に伴いまして,今回の梅まつりの入込客数も含めて,どのような状況だったのか,教えていただきたいと思います。 45 ◯蛭町都市整備課長 まず初めに,偕楽園の入園者数でございます。  まず,2月まで,15日間の中では,9万人ということで,少し影響がございましたか,昨年度と比較しますと65%程度の状況でございましたが,3月に入りましてかなり影響がございまして,13万人ということで,45%ということで,例年から比べますと非常に少ないというふうな状況になっているのが現状でございます。  そういう中で,梅まつりの期間中につきましては,まず,多くの方々が来ていただくということで,混雑対策に傾注いたしまして,臨時券売所を3カ所設ける,あるいは誘導員を配置する,あるいはコンビニでのチケットの販売などをさせていただきました。  結果,期間中,一時的に,1日2万人来ていただいたときもございましたが,大きな混乱もなく,スムーズに入園を果たさせていただけたかなというふうに思っています。  また,イベントのほうでございますが,民間企業とタイアップして,人力車を運行させる,あるいは,ベロタクシーと言われる自転車タクシーですか,これを拡張部のほうで走らせてみたり,あるいは,Vチューバーである茨ひよりを使った園内放送を行う,あるいは,有料時から始めました好文亭での呈茶サービスを,土日だったものを連日開催というふうな形で進めさせていただくなどの取り組みをさせていただいておりました。 46 ◯加藤委員 ありがとうございました。  これからも日本を代表する観光拠点になるようにということで明文化していただいておりますので,ぜひともこれを実現していただきたいと思います。  歴史建造物の復元調査もどんどんやっていただきたいと思います。  また,拡張部のカフェ,レストランみたいなお話も聞こえてきておりますし,また,昨年調査をしていただいた,これは営業戦略部のほうで行った星野リゾートとの計画案などというのもあります。このようなこともリンクしながら,また,水戸市のほうでは,レイクサイドボーリング場が震災以降つぶれていたのが,何とか買収できて,今,整地をしております。こちらも連携をして,なるべく皆様方に使っていただきやすい施設を,協議をしていただきながら,よりよい施設をつくっていただきますようにお願いを申し上げまして,質問を終わらせていただきたいと思います。  これからもよろしくお願いします。  以上です。 47 ◯鈴木委員長 川口委員。 48 ◯川口委員 ありがとうございます。  私のほうからも何点か質問させていただきます。  まず,加藤委員からも話がありましたけれども,先日,東日本大震災から9年が過ぎたということで,その東日本大震災からの復興事業についてお尋ねしたいと思います。  これも,復興創生期間内,令和2年度の完了を目指すということでお聞きしていますけれども,先日,令和元年度までに全体の85%が完了の見込みだというようなこともお伺いしたのですけれども,こちらの現在の進行状況,その辺をお伺いしたいと思います。 49 ◯羽成道路建設課長 現在,道路建設課と道路維持課と都市整備課,それぞれが担当して復興関連事業を,あと河川課で行っています。  道路建設課につきましてはという形と,それぞれの課でよろしいでしょうか。 50 ◯川口委員 はい。これは,それぞれの事業内容が3つぐらいに分かれていて,全体計画というのは143あるということをお伺いしているのですけれども,その中で,令和2年度以降の残で,道路整備等が17,そしてまた,緊急輸送道路の震災対策で1カ所,そしてまた,津波・防災対策で3カ所ということでお聞きしているのですけれども,それぞれの進行状況ということでお聞きしたほうがよろしいでしょうか。 51 ◯羽成道路建設課長 まとめさせて,後で回答させていただきたいと思うのですが。どの点でまとめさせていただくか,済みません,もう一度。 52 ◯川口委員 事業内容が,東日本大震災からの復興事業の進捗と今後の見通しということで,3つに分かれているのだと思うのです。その中で,全体計画が143あって,令和2年度以降に,それぞれの事業内容で,先ほど言った道路整備のほうで17カ所,それから,緊急輸送道路云々というのが1カ所,そしてまた,津波・防災対策が3カ所ということで分かれているのだと思うのですけれども,それの進捗状況がどのくらいまで進んでいるかというのがわかればという御質問です。 53 ◯羽成道路建設課長 わかりました。  では,すぐ調べまして,また。 54 ◯川口委員 もう一つ,確認なのですけれども,関東・東北豪雨災害からの復旧・復興ということで,こちらのほうも令和2年度までの復興を目指しているということをお伺いしているのですけれども,鬼怒川緊急対策プロジェクトのハード面のほうの進行状況というのを教えていただければと思います。 55 ◯飯村河川課長鬼怒川流域緊急対策推進室長 鬼怒川緊急対策プロジェクトの進捗状況でございますが,令和2年度の完成に向けて整備を進めているところでございます。  現在,用地の取得状況につきましては約99%,堤防の整備につきましては約95%,河道の掘削につきましては約95%でございます。 56 ◯川口委員 ありがとうございます。  そうすると,用地取得に関してはもう99%ということなので,これは問題ないということなのだと思うのですけれども,堤防についても,それから,河道の掘削にしても95%ということだと,これは令和2年度ではもう完全に整備のほうは完了するということで考えてよろしいでしょうか。 57 ◯飯村河川課長鬼怒川流域緊急対策推進室長 今,直轄の下館河川事務所のほうで取り組んでございまして,令和2年度までの予算措置ということで,若干繰越工事が残るものと考えておりますが,令和3年度中には完了するものと考えてございます。 58 ◯川口委員 では,これは国の予算によって,令和2年度で終わるのではなくて,令和3年度にずれ込むかもしれないという考え方でよろしいのですか。 59 ◯飯村河川課長鬼怒川流域緊急対策推進室長 予算額につきましては,令和2年度までで完了することになってございますので,通常の用地等の支障等がございます場合には,繰り越しの措置がとられて,1年間ぐらいはずれる可能性があるということでございます。 60 ◯川口委員 先ほど,課長のほうで,用地取得は99%終わっているというような話でしたよね。そうすると,残りの1%が非常に厳しいところにあるということなのでしょうか。 61 ◯飯村河川課長鬼怒川流域緊急対策推進室長 地元市町村等とも用地取得については取り組んでいただいているところでございますが,一部買収ができていないところがあると聞いてございます。  あと,用地以外の状況につきましては,築堤の材料につきまして,今,粘性土のほうが不足してございまして,築堤の材料につきましても,今,ストックヤードの活用等,各地から材料の手配等,入手に努めているところでございますが,そちらのほうによっても若干のおくれが生じる可能性があるということもございます。 62 ◯川口委員 ありがとうございます。  一日も早い完成をお願いしたいと思います。  続いて,もう一つ,来年度までというのが,一般質問,代表質問でも取り上げられていた国の国土強靱化のための3か年緊急対策があるのだと思うのですけれども,こちらのほうというのは,平成30年から令和元年と今年度と,その3カ年にわたっての事業ということで,これは平成30年の補正のときに,私などからすると急に出てきたような気がするのですけれども,予算の獲得というのは,県のほうで3カ年で終わる事業を取り出してきて,それを国に要望して,その予算が3カ年で幾らということで決まって,それが今,3つに分けて来ているということの考え方でよろしいのでしょうか。 63 ◯飯村河川課長鬼怒川流域緊急対策推進室長 3か年緊急対策につきましては,平成30年7月の西日本豪雨を契機に設けられたということで,その際に,安倍総理のほうから緊急総点検を行うよう指示がございまして,河川につきましては,その際,河川の状況,また,河川施設,ネック箇所の状況等を把握しまして,必要な予算を要求させていただいたところでございます。 64 ◯川口委員 そうすると,最初に,総額でどのくらいなのかちょっとわからないのですけれども,茨城県として,総額で,例えば300億円だったら300億円の事業を出して,それについて,国のほうから認可がされたものに関してはおりてきたということで考えてよろしいのでしょうか。 65 ◯飯村河川課長鬼怒川流域緊急対策推進室長 河川につきましては,3か年の緊急対策ということで,総額70億円ほど要求させていただきました。それで,平成30年度の補正から来年度まで総額で70億円ということで,来年度はその残った分を要望させていただいたところでございます。 66 ◯川口委員 そうすると,この交付金事業というのは,令和元年からいろいろな災害も起こってきて,それをまた3か年の緊急対策に途中から入れて,それを予算化しておりてくるというようなこともあるということなのでしょうか。 67 ◯飯村河川課長鬼怒川流域緊急対策推進室長 今,予算要求させていただいたところにつきましては,平成30年の点検によって要望してきた場所でございますが,河川改修の期間が大分長くかかります。また,費用もかかりますことから,引き続き,昨年の被災箇所につきましても,同じ3か年の緊急対策費を活用しながら,ボトルネックの解消になっております河道の掘削や橋梁かけかえ等を進めているところでございます。  まだまだ橋梁のかけかえとか構造物の改築には費用も期間もかかりますことから,こちらの3か年緊急対策につきましては,引き続き,国のほうで令和3年度以降も予算措置をされるよう働きかけを進めてまいりたいと考えております。
    68 ◯川口委員 ありがとうございます。  この予算も,通常の国からの予算とは別枠で,特例的だというようなお話も聞いているのですけれども,一般質問のほうでも,今,課長が次年度もというお話がありましたけれども,出ていたのだと思うのですけれども,県として要望しているということでお伺いしていたのですけれども,これはどうなのですかね。令和2年度以降の国の動きというのはどういう感じなのでしょうか。全国的にこういう要望が出ている中で,この交付金というのは,引き続き続けていくというような方向性になっていくのでしょうか。 69 ◯林監理課企画監 今,川口委員からございました強靱化の関係でございますが,令和2年度までという特別の措置ということに国のほうではまずなっております。  その中で,昨年の東日本台風等を踏まえまして,国のほうでも,強靱化がさらに必要だろうということで,自民党などを中心にしながら動きをしていただいたり,また,私どもの県議会の中でも,12月には,強靱化をさらに進めていこうということで,意見書を出していただいたりとかということで,我々としても,強靱化についてはさらに進めていく必要があるということで,そういう要望というか,令和2年以降もさらに必要な予算を確保ということで要望していきたいといふうに思っております。よろしくお願いいたします。 70 ◯川口委員 ぜひとも引き続き獲得できるように頑張っていただきたいと思います。  3点目が,河川の整備についてお伺いしたいのですけれども,先ほど,加藤委員のほうから,久慈川と那珂川のプロジェクトで河川整備の話が出ましたけれども,県管轄の河川についてなのですけれども,県のほうでは,国,県,市町村と一体となったプロジェクトを進めていくということで先ほどのプロジェクトが進んでいるのだと思うのですけれども,そんな中で,一般質問とかでも,流す,ためる対策,そしてまた,居住の工夫とかということで,3つを合わせた対策を進めていくというようなお話があったような気がするのですけれども,その中の一つの先ほど島田委員からも話がありました河川の危険度の事前調査というのが一つの流すという対策になってくるのだと思うのですけれども,これは,従来の調査だと,目視と,それから,災害があったときに加えて,今回からは,事前防災・減災の対応として,空からの監視等を含めた対応をしていくというようなお話がありましたけれども,仮に土砂の堆積とかというのが発見された場合の対応なのですけれども,これはどのくらいの目安で県のほうは土砂のしゅんせつとかというのを行っていくということになるのでしょうか。 71 ◯飯村河川課長鬼怒川流域緊急対策推進室長 河川の点検等を実施しまして,河積で3割以上の土砂堆積があった場合に,県単事業になりますが,土砂掘削・撤去の事業を進めているところでございます。 72 ◯川口委員 ありがとうございます。  3割以上というのはどのくらいなのか,私はちょっとわからないのですけれども,ドローンとか飛ばして測量するということなのだと思うので,これは茨城県内の川で,地元の川でも,うちのほうで4カ年で北浦川というのを整備していただいたのですけれども,洪水には至っていないけれども,そういう土砂が下流域に堆積しているというところは非常に多いと思いますので,ぜひとも進めていっていただきたいと思います。  それともう一つ,ためる対策というのがあるのですけれども,県の管轄の河川の中で,ためる対策というところをどういうふうに進めていらっしゃるのか,それをお伺いしたいと思います。 73 ◯飯村河川課長鬼怒川流域緊急対策推進室長 今,TX沿線開発のほうで関連します開発がつくば市とかつくばみらい市にございます。こちらにつきましては,下流河川になります,つくばみらい市につきましては,中通川につきまして,上流部開発区域内に調節池を設けてございまして,河川に流れ出る水を抑制しているような状況でございます。  また,つくば市のほうにつきましては,牛久沼に流れ込みます谷田川,また,西谷田川につきましても,同様に沿線開発のほうで,ためる対策ということで,調節池を設けるとともに,貯留浸透事業,下水道事業を活用して,降った雨を地下に浸透させる等の対策を講じているものもございます。 74 ◯川口委員 近年の豪雨で,先ほどの県管轄の河川だと,幾ら土砂をしゅんせつして流す対策をしたとしても,降る量というのが,今の豪雨,台風とかというのは桁違いなのだと思うのです。そんな中で,国の河川だけでなくて,県管轄の河川でも,先ほど課長がおっしゃったような調整池とか,そういうものを活用した対策というのをとられていかなければいけないと思うのですけれども,この効果とか,そういうものというのは検証されているのでしょうか。県管轄の先ほどおっしゃった中通川と谷田川の調整池とかをつくった場合に,どのくらいの減災になるとかというものはあるのでしょうか。 75 ◯飯村河川課長鬼怒川流域緊急対策推進室長 シミュレーションはしてございまして,浸透施設につきましては,初期豪雨を大幅にカットできるということがございます。また,調節池につきましては,TX沿線開発だけではなくて,守谷市の住宅公団の開発内にも調整池等がございます。そちらにつきましても,下流の利根川等への流出を抑制しているということで,豪雨時には水をそこに貯留しているという状況がございますので,下流への氾濫を抑制しているという効果は十分あるものと考えてございます。 76 ◯川口委員 効果があるというお話ですので,どんどん進めていただきたいと思います。  最後に,もう一つ,ソフト対策なのですけれども,ソフト対策で,災害時の情報収集,伝達手段の強化を図るための水防情報,テレメーターシステムの充実ということで,危機管理型水位計とか,簡易型河川監視カメラの設置ということで書いてあるのですけれども,こちらのほうの現状というか,今までどのくらいついていて,今後どのくらいつける予定だとか,そういう目安がありましたら教えていただきたいと思います。 77 ◯栗林河川課水防災・砂防対策室長 質問にお答えします。  まず,水位計でございますが,現在,98河川,193カ所に設置されており,今後,台風19号で被害のあった箇所などについては増設を検討しているところでございます。  また,もう一方,河川監視カメラでございますが,これにつきましては,現在,17河川の水位観測所に33カ所設置しております。これにつきましても,台風等の被害等を加味しながら,増設を検討しているところでございます。 78 ◯川口委員 確認なのですけれども,これは県管轄の河川という意味でよろしいのでしょうか。 79 ◯栗林河川課水防災・砂防対策室長 今申し上げたのは,県管轄の河川についての基数でございます。 80 ◯川口委員 ありがとうございます。  ちょっと確認なのですけれども,水位計のほうが98河川で193カ所,それで,簡易カメラのほうが17河川で33カ所とおっしゃいました。これは,今年度の予算というのはどのくらいついているのでしょうか。 81 ◯栗林河川課水防災・砂防対策室長 まず,危機管理型水位計でございますが,昨年からの繰越金を使っております2,800万円,あと,簡易型カメラですが,これも同じ繰り越しで7,000万円を費用等にしております。 82 ◯川口委員 水位計が2,800万円で,カメラのほうが7,000万円ということで,これで次年度にはどのくらいの設備が整うということで考えてよろしいのでしょうか。 83 ◯栗林河川課水防災・砂防対策室長 令和元年度の予定としまして,まず,水位計でございますが,16河川で26カ所,監視カメラにつきましては,28河川で35カ所の予定でございます。 84 ◯川口委員 ありがとうございます。  ぜひとも進めていっていただきたいと思います。  ありがとうございました。  以上です。 85 ◯鈴木委員長 羽成道路建設課長,大丈夫ですか。 86 ◯林監理課企画監 復興の関係でございますが,今,退席して一生懸命まとめていますので,少しお時間をいただいて,私のほうから答弁させていただきます。よろしくお願いします。 87 ◯鈴木委員長 質疑の途中ですが,ここで暫時休憩といたします。  再開は,午後1時といたします。よろしくお願いします。                 午前11時58分休憩        ───────────────────────────                 午後0時59分開議 88 ◯鈴木委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  まず,先ほどの川口委員の質疑に関しまして,林監理課企画監から発言を求められておりますので,これを許します。  林監理課企画監。 89 ◯林監理課企画監 それでは,先ほどの川口委員の質疑に際しまして,先ほどは大変失礼いたしました。  東日本大震災からの復興事業の関係の進捗と見通しということでございますが,委員のほうからもございましたように,全体で143カ所が復興事業として進めておりまして,その中で,令和2年度以降が21カ所残っております。令和2年が最終年度になるわけでございますが,予算につきましては,令和2年度で全て確保させていただきまして,その上で,ものによりましては繰り越し等のことも利用させていただきながら完成を進めていきたいというように考えております。  また,それぞれ,道路では,例えば,まだ残っているところですと,国道245号の湊大橋であるとか,また,海岸で言えば,大洗港の海岸の防潮堤であるとかというところがまだ残っておりますが,これらもしっかりこの予算を活用して完成に向けて進めてまいりますので,どうかよろしくお願いいたします。  以上でございます。 90 ◯鈴木委員長 川口委員,いいですか。 91 ◯川口委員 結構でございます。 92 ◯鈴木委員長 ありがとうございます。  本澤委員。 93 ◯本澤委員 質問させていただきます。  私は,アクアワールド大洗水族館に関する質問をしたいのですけれども,アクアワールド大洗水族館は土木部の所管ではありませんから,それに関連するところで質問させていただきます。  前から,大洗町から,大洗の水族館やフェリーの発着で非常に沿岸部が渋滞するのだということで,いろいろな対策をしてほしいという要望があったと思うのですが,その辺のことについて,渋滞解消についての考え方,どういう形で大洗海岸部の渋滞を考えているのかということをお聞きしたいと思います。 94 ◯石川道路維持課道路保全強化推進室長 お答えいたします。  大洗地区でございますが,水族館,それから,サンビーチとかいろいろな施設がございます。  うちのほうで過去に調べたデータでは,年間約10日前後,一つはゴールデンウィークです。これは暦にもよるのですが,そこがまず一つの渋滞する時期,それから,もう一つは,8月のお盆のあたり,ここが渋滞する。年間約10日あるかないかがものすごい渋滞だということを調査をしたことがございます。  対策につきましては,水族館側で,ゴールデンウィークあたりには,パーク・アンド・バスライドということで,大洗の町内からバスを水族館に向けて運行しているというような状況を聞いております。  もう一つは,水族館周りの交差点が渋滞するということを確認はしておりますので,そこをどうするかということについて,今後,調査なり検討が必要かなというふうに思っております。 95 ◯本澤委員 今のお話ですと,ハード的なものではなくて,ソフト的なもので解消しようという考え方のようなのですけれども,今年度の予算になったジンベエザメのことで,どうしたらいいのだというところの中で,条件として,渋滞が解消されないような状況で,よりジンベエザメを,今まで100万人の入館客というか,大洗水族館に来ていたのだけれども,200万人,300万人の大きな水族館のようなにぎわいになったときは,到底それはソフトの部分だけでは間に合わないのではないのかと思うのですけれども,その辺はどう考えていますか。 96 ◯石川道路維持課道路保全強化推進室長 一つには,ソフト対策,ハード対策,おのおの頑張っても,片方がうまくできて,片方ができないということがありますので,総合的にソフトとハードを合わせて,さらには,広域的な見方も非常に重要かと思っておりますので,大洗水族館周りというのはなかなか入ってくるところがないわけでございまして,その辺も含めて,広域的な誘導も含めて,ソフト,ハード両方から対策が必要だというふうに思っております。 97 ◯本澤委員 ソフト,ハードが両方なのは当然のことなのですけれども,ハード面で具体的に何か考えていることはないのかということを聞きたいのですけれども。 98 ◯石川維持課道路保全強化推進室長 お答えいたします。  一つには,国道51号のところに水戸大洗インターチェンジがございます。これは正確にまだつかんではおりませんが,そこからの流入というか,お客さんが水族館方向に来ているような状況がございますので,それをもう一つ,例えば,水戸南インターチェンジとか,先になりますけれども,ひたちなかインターチェンジ,そこから広域的に回してくるとかという誘導対策,そのための道路整備が,ちょっと時間はかかるかもしれませんけれども,そういうのも一つの解決策になるかということで考えております。 99 ◯本澤委員 前から,そういうことで,大洗町では,何とか渋滞緩和をしたい。9年前の3.11のときは,海門橋,そして,平戸橋が通行どめになってしまったのだということを踏まえて,吉沼磯浜というのを,都市計画として,何とかそれをつくりたいということが大洗町の第一希望で出ていると思うのです。それが今の話のハードの中に入ってこないということは,県の考え方はどういうことなのだろう。第一希望でもう何年も前から出ていたにもかかわらず,そういうことが入ってこないというのはどういう理由なのですか。 100 ◯羽成道路建設課長 都市計画道路吉沼磯浜の状況でございます。  まず,都市計画道路吉沼磯浜は,那珂川の右岸沿いにおいて,水戸市と大洗町を結ぶ都市計画道路でございます。  現在,県道小泉水戸と平行する部分には県が,また,大洗の町中は大洗町がそれぞれ施行している状況でございます。  大洗町から過去に要望があったという話の区間は,国道245号から涸沼川を渡河して大洗町に入る部分でございます。これは1.7キロメートル区間ございますが,この区間は新設道路となる区間でございますから,整備主体が決まっていない状況でございます。 101 ◯本澤委員 いろいろなものの見方はありますけれども,どうしても吉沼磯浜をつくりたいのだというのが第一希望の理由だろうと思うのです。それは,先ほどから言っている海浜部のアクアワールド大洗水族館の関係,あと,フェリーの需要の問題,そういうことがあることでありますから,それが110万人の今のアクアワールド大洗水族館のお客さんの来場数で渋滞するわけですから,きちんと道路を整備していかないと,ジンベエザメを入れるまでには時間がかかるかもしれませんけれども,知事は何とかしたいのだということを言っていることですから,その懸念である道路が渋滞しないような状況をつくっていかなければならないところに吉沼磯浜があるのではないのかと思うのです。  ですから,新規に道路がないところにつくるということを含めて,245号線からのつながりを持って進めていきたい。そのときの那珂川沿いの堤防の話ということで,関連ということはあるかもしれませんけれども,あくまでも245号からの入込という形のものをしっかりと応援していかなければ,これからの知事の考えている観光でにぎやかにしたいという考え方には沿わないのではないか。あくまでもそこがネックになってくるのではないかなと思うのです。  先ほど,村本委員からもありましたけれども,日立市でパンダが来る話,これも日常的に日立市だって渋滞が非常にある。パンダが来たら,今の状態でいいはずがないと思うのです。あくまでも茨城県に観光客が入ってくるようにするには,しっかりと土木行政が先に行っていなければ,それが理由で,結果的に,ちょっと待っていろよということになるのではないかなと思います。  そういうことで,部長,いかがですか。このインフラ整備はしっかりとつくらないと茨城県の発展につながらないと思いますけれども,その辺のことを伺います。 102 ◯伊藤土木部長 県の発展のために,インフラ整備,特に道路網とか,港湾もありますけれども,交通ネットワークの整備が大事だというのは言うまでもないと思います。  ただ,道路整備を考えていくときに,日常的に経済効果として使う道路,物流的な道路,それと観光的な一時的な道路と,道路の性格を見てつくらないといけないので,特に,日常的に使う道路というのは,通常の交通量で必要性とかを訴えていくのですけれども,観光地の場合には,どういうときに,どういう車が来るかと事細かに分析してみないと過剰投資になる可能性もあるということで,よく分析しながら,かつ,アクアワールド大洗水族館のほうのスケジュールをおくらせないように,間に合わせながら分析もするというふうに連携しながらやっていきたいと思います。通常の物流の道路とは違って,もう少しきめ細かな分析が要るのかなというふうに思います。 103 ◯本澤委員 ジンベエザメの話は,ないよりあったほうがいいということではなくて,本当に何とか茨城県の観光客をふやしたいという思いの中でのジンベエザメが出てきたのだろうと思います。ですから,ぜひとも大洗町から第一希望で上がっている吉沼磯浜をしっかりと整備して,その知事の考える観光客の誘導について,しっかりと迎えられるように,つくっていけるように,これから予算立てがつくれるように頑張ってください。お願いします。  以上です。 104 ◯鈴木委員長 ほかにございませんか。  森田委員。 105 ◯森田委員 私も久しぶりに土木企業委員会に入れてもらったものですから,やりとりを聞いていまして,非常に具体性があって,ものづくりと言うのでしょうか,一つずつ整備されていくというのは,喜びを感じているところでございます。  先ほど,部長からも,道路をつくるのには,いろいろ目的やら,投資の発現する効果等を加味しながらという話があって,まさにそのとおりだと思うのです。  おかげさまで,県内を広域的に見ますと,東関道水戸が残っていますけれども,高速網もひととおりつながりましたし,大きな道路も整備がありつつと思うのです。  そういう中で,道路の果たす役割というのが,先ほどちょっと言われておりましたけれども,産業振興のための役割,あるいは,生活を便利にするための利便性を求める役割とか,おのおの違うような気がするのです。産業の中でも,物流的なものとか,生産性を高めるために,これは物流に関係ないとは言いませんけれども,つながる道路とか,考えてみると,生活に利便性とか潤いを持たせるとかというのは,もしかしたら,市とか町とか村とか,市町村で負うべきところの役割が大きいのかなという気がするのです。  今度,都市と都市を結ぶとか,大きな一つのくくりの中で,次のくくりに行くときに結ぶような道路,骨格道路と言うのでしょうか,そういうのが国なり県が果たすべき役割なのかなという気がするのです。その辺のすみ分けをしないとなかなか進まないし,難しいのかなという気がするのです。  特に,都市計画道路と言われているもので,まだまだ手がつかないような道路,この間,私の近隣の首長とたまたまいろいろ話し合う機会があったのですが,25年も30年も前に都市計画決定されていて,全然手がつかない道路,これが果たして本当に必要なのかな。そういうものはしっかりと見直しするような時期に来ているのかなという話もありまして,まさに私が言いかけたようなことにつながってくるのかなと思うのです。  そう言いながらも,まだまだ課題は大きいのですが,かなり大まかには,私は県西地区に住んでいますけれども,今は圏央道をつくっていただいて,ぐーっと回り込んで,常磐道に乗り込んで水戸に来られるし,少し我慢すれば,桜川インターチェンジのほうから北関東自動車道を通ってくるというようなことなので,かなり時間も縮まりました。  ただ,料金がかかりますね。私は,県庁に来るのに,圏央道の境古河インターチェンジから乗って,つくばジャンクションから茨城町東でおりるのですけれども,約2,200円くらいかかるのですかね。往復する4,500円くらいかかるのでしょうかね。本当に大変だなと思っています。  特に私どもは我慢しなければいけないのですけれども,産業で使うときには,コストから考えても,高速道路代は出ないという企業も多いのです。だから,例えば,一つの考え方で,私の近くに日野自動車ができました。それに対する関連会社が今,たくさんできつつあります。そういうものを,例えば海外に輸出するときに,私どもは,できれば日立港区とか常陸那珂港区とか,茨城港を使ってもらいたい。茨城県内の港湾を使ってもらいたいという気持ちがあるわけです。ところが,いろいろ考えたときに,コストの面で考えたら,高速道路をつないでくるのは心配だ。料金がかかる。あるいは,今,片側1車線で,暫定2車線だから,事故に遭ったり故障がったら大変だということもあって,いろいろ考え方があるのでしょうけれども,そういうことを考えたときには,高速道路ができただけではなかなか都市間で結べないこともあるのかなという気がするのです。  そういう面でいくと,今から二十七,八年前に構想を持たれた筑西幹線道路,これは一番西である古河のほうから水戸に来るのに,当時,県土60分構想なんていう言葉もありましたけれども,そういうのにも相まって始まったわけです。おかげさまで,鬼怒川に大きな橋をかけていただいたりしましたけれども,私もライフワークで筑西幹線道路をずーっと追いかけていますけれども,頑張ってもらっていますけれども,よくよく見てみると,新たにつくる道路というよりも,各地域での,例えば国道50号の協和バイパスとか,当時の下館三和,今は筑西古河と言うのですか,それの下館バイパスであったり,そういう感じをつなぎ合わせて何とか筑西幹線道路と言っているのかなという気がするのですが,当初は,私が聞いていたのは,4車線で,それも立体交差を多くして,それこそ中速道路ぐらいな位置づけで,高規格の中でも高規格というふうな捉え方をしていたのですけれども,まず,その辺の確認をしたいのですが,いかがですか。誰か答えられる人,いますか。 106 ◯羽成道路建設課長 委員からの御質問の筑西幹線道路についてお答えいたします。  委員御指摘のとおり,筑西幹線道路は,古河市内の国道4号と北関東自動車道桜川筑西ICを結ぶ約44キロメートルの道路で,県西地域と県央地域とを結び,人やものの交流を円滑にし,都市間の連携や企業立地の促進を図ることを目的に整備を進めさせてもらっております。  現在,44キロメートルのうち,17.3キロメートル,約4割が完成している状況でございます。  当初の目的のときの説明がどういう形だったか,申しわけございませんが,現在は,ある程度の区間ごとに,それぞれの県道,国道などを代用しながら,何とか一気に結べるような道路を目的に整備させてもらっております。 107 ◯森田委員 当時は,桜川インターチェンジの開通とあわせて向こうの筑西幹線道路を開通しようというような意気込みだったのです。そのうちに,財政的なものがあったり,あるいは,人口が急激に減ってくるというような懸念が出てきたものですから,当初の予定どおりにいかないのは当然なのですけれどもね。  今,一番難しいと言われていた結城市から八千代町間,これは,結城市も八千代町も合併しなかったものですから,合併特例債が使えないということなので,それでも八千代町とか結城市とかに具体的に余り負担をかけないようにということで,県のほうで事業でかなりやってくれていますので,大変ありがたく,用地の買収もほとんど終わっていて,工事のほうも大分進展があるということなのですが,結城市から八千代町の間はいつごろ見通せますか。 108 ◯羽成道路建設課長 今御質問ありました筑西幹線道路のうち,鬼怒川大橋から国道125号までの区間6キロメートルになります。この6キロメートルにつきましては,県と結城市,八千代町と一体になって整備を行っているところでございます。  現在,用地買収のほうは,残り4件を残してほとんど用地買収が済んでおります。特に,一番東側になりますが,鬼怒川大橋から結城坂東までの約3キロメートル区間につきましてはもう工事も進み,令和2年度にはこの3キロメートル区間は開通できる見込みとなっております。  残りの区間ですが,用地のほうも,基本的にそれほど難航という形ではございませんので,令和2年に用地買収のほうを完了させながら,引き続き西側に進捗したいと考えてございますが,一部,土地改良区の中と,排水の関係で,若干協議がおくれていて,その協議が終わり次第,随時工事に入っていきたいと思ってございます。 109 ◯森田委員 大分進展も見えるし,なかなか水が難しいところも歩いたみたいですね。それは同情するのですが。  いわゆる農免道路にワンタッチして,そのまま八千代高校のほうに行って,日野自動車の近くまで延びていく構想ですよね。その農免道路はどうするのですか。当時,農林水産省がつくった道路,余りよくない道路ですけれども。 110 ◯羽成道路建設課長 先ほど御説明いたしました6キロメートルがタッチして,125号にタッチした後ですが,今,日野自動車の前と言われた古河市の4車線の都市計画道路を何とか東のほうに延ばして,農道にタッチさせて,残り1.5キロメートルぐらいの区間なのですが,この区間を4車線,暫定2車線になると思いますが,この区間で整備したいと考えております。  ただ,タッチしたライブラインの区間は,当面,2車線のところを様子見させていただいて,交通の状況によっては,今後,拡幅も検討させてもらいたいと思います。 111 ◯森田委員 頑張ってお願いしたいと思います。
     冒頭申し上げましたけれども,道路の果たす役割というのでしょうか,機能というのでしょうか,そういう面でいくと,例えば,県北でよく言われるまっすぐ貫く道路などという話が出ますけれども,県北振興というのは,大きな県の政策の中に負うところが大きい。  それから,先ほど私が申し上げている筑西幹線道路は,日野自動車及びそのグループが,県央地区,とりわけ港湾に来るのに使いやすいようにするというふうな産業の振興に負う部分が非常に大きいと思うのです。だから,よく政策医療などという言葉がありますけれども,医療だけではなく,政策的にこの道路は考える,重点を置くとか,そういうふうにやっていかないとなかなか難しいのかなと。逆に,地域内の生活道路については,市町村にできるだけやってもらうような方向でね。なかなか仕組み上いかない部分があるのはわかっているのですよ。国道でも,1桁,2桁,3桁,みんなそれぞれ管理者が違ったりしますので,それはわかるのですけれども,おおむねそういった考えでいかないと,政策的にやっていけないのかなという気がするのです。効果が薄いのかな。  そういうものでいくと,よく知事も言うけれども,選択と集中という言葉があったり,チャレンジなんて言われていますけれども,そういうものも土木行政の中にぜひ生かしてもらいたいなという気持ちから,今,一つ,筑西幹線道路のことを例にとってお願い申し上げたので,今伸びているクラスターの工業団地の関係をよりよく発展させるためにも,県西全般に進展させる意味でも,筑西幹線道路についてはそういう位置づけを改めて考えていただきながら整備をお願いしたいと思っています。  それから,聞きましたら,大野谷総括技監が,今回,退職されるということで,ちょっと事前に経歴をいただきましたら,昭和57年4月に検査監理課に入られたということで,土木畑と企画,企画部も,新線とか,常陸那珂とか,ほとんどまちづくりといいますか,インフラ,公共事業等々,ほとんどやってきた方なのですね。ですから,改めて御苦労に感謝もしているところなのですけれども,昭和57年といいますと,まだバブルがはじける前の10年ぐらいなのですけれども,だから,非常に茨城県が伸びてきた時期,ある面では,大野谷さんが活躍されて,いろいろなものをつくられて,それが一つの基盤となって,産業が伸びたり,生活が進展したりというようなことがあったのではないかと思うのですが,これまでずっと道路建設課とか,企画部の新線つくば調整課とか,ひたちなか整備局とか,都市局の都市整備課とか,いろいろやってこられましたけれども,自分でこういった基盤整備した中で,特にインフラ関係をやってきたのでしょうけれども,一番思い出に残るような事業,整備した内容,それから,それがどのように茨城県の発展に寄与されたとお思いでしょうか。お聞かせください。 112 ◯大野谷総括技監 ここで発言の機会をいただきましてありがとうございます。  先ほど,昭和57年入庁ということで,まだバブル崩壊前だったのですけれども,入庁当時はまだ若くて,ただがむしゃらに仕事をしていたということでございまして,検査監理課を出た後は,竜ケ崎土木事務所に4年,潮来土木事務所に4年,主に道路整備関係,バイパスだったり現道拡幅ということで,先輩に仕事を教わりながら一生懸命やってきていたころでございまして,ものづくりで一番記憶に残っているのは,その後の平成7年,8年,9年と私は道路公社に派遣されまして,そのときに水海道有料道路を担当させていただきました。水海道有料道路事業はその前から始まっていたと思うのですけれども,用地買収とかはおおむね片づいておりまして,私が行ったときにはもう本格的に工事着手という時期でございました。  水海道有料道路の顔となる水海道大橋につきましては,ここにいる蛭町都市整備課長が一緒に同僚としてやっておりまして,水海道有料道路は国道354号のバイパスということで,水海道市内の渋滞緩和ということで有料道路事業を入れて早期につくりましょうということだったのですけれども,私は,鴻野山水海道との立体交差,通称三本松立体交差と言っておりますが,県道との交差部分については,60メートルの4車線道路のボックスカルバート,その前後,U型擁壁,逆手式擁壁とか,全長約500メートルのものの構造物を発注から完成まで,そして,供用開始まで持っていけたと。そういう最初から最後まで経験できたというのが,私,技術者にとってみれば,ありがたい経験だったかなと思っております。  その後,岩井の工業団地,岩井テクノパークとかにもつながりまして,そういう産業振興のほうにも寄与しているのではないかというふうに思っております。 113 ◯森田委員 大変御苦労さまでございました。  水海道有料道路は国道354号のバイパスですけれども,私も今かかわっていまして,今度はそのずっと西のほうに行きますと,境古河バイパスのほうにまでつながってくるやに,今,やっていますので,非常にありがたいなと思っています。  それから,先ほど来,午前中も議論がありましたけれども,今は,合材,いわゆるアスファルト舗装よりもコンクリート舗装がいいのだと島田委員も言っていましたけれども,そのような見方が変わってきたり,先ほど私が申し上げたような道路の考え方とか位置づけみたいなものも随分変わってくるのかなと思うのですが,そういう人口減少社会を迎えた中で,今後,土木行政といいますか,その中の一部で結構でございますけれども,大野谷さんが,置き土産に,後輩たちに,これはこうしたほうがいいよとか,今こう思うよということがありましたら,ぜひお聞かせください。 114 ◯大野谷総括技監 38年間,県職員として務めてきたわけでございますけれども,後輩の皆さんには,今後の将来,しっかりとした将来ビジョンを持って,土木部という組織力を生かして,地域振興,そして,災害に強い県土づくりというものに邁進していただければと思っております。  私も,38年を振り返れば,日本は自然災害の多い国だというのは皆さんも御承知かと思うのですけれども,私の入庁1年前に,昭和56年ですか,小貝川が龍ケ崎市側の堤防が決壊ということで,これは学生時代にテレビで夜見ていた記憶がございます。  また,その5年後に,その上流の石下町側,今は常総市ですけれども,そこでも決壊ということで,災害対策本部が設置されるといった大きな災害だったと聞いております。  また,その後,平成10年には那珂川が氾濫ということで,これまた災害対策本部がつくられたというふうに聞いております。  ただ,私にとっては,何と言っても,平成23年の3.11東日本大震災が今でも記憶に鮮明に残っておりまして,委員の皆様方は恐らく常任委員会で出ていらしたと思うのですが,私はちょうど本庁舎の21階におりまして,これまでにない大きな揺れ,庁舎が折れてしまうのではないかというぐらいの体験をしまして,私の一生もこれでおしまいかなという気がした大きな揺れでございました。  県内各地の道路とか河川,港湾,下水道などの社会インフラはこれまでにない甚大な被害を受けたわけでございまして,中には,仮復旧に1年もかかったようなところもございました。  たまたま私,道路建設課というところにその後すぐ行きまして,道路部門では,緊急輸送道路の強靱化を図らなければならないという使命のもと,復興みちづくりアクションプランというものをつくる担当の一員に加わりまして,委員会を設置しながら,約半年で平成24年10月にまとめることができました。今ではそれから七,八年たっておりますが,おおむね計画どおり進められておりますことに,先輩,同僚,後輩に深く感謝申し上げたいと思います。  しかしながら,その後,関東・東北豪雨とか,昨年の台風第19号による大水害,こういった教訓を踏まえますと,まだまだやらなければならないことがたくさんあるのだろうと思います。  水を治める者は国を治めるという言葉もあります。ぜひとも後輩の皆様には,これからも災害に強い県土づくりに頑張っていただければと思います。  いずれにいたしましても,県民の安全・安心な生活の確保とか,産業活動の下支え,それから,県民の生命・財産を守るといった上では,まずは災害に強い県土づくりが私は必須だと思っております。そのためにも,皆さんがしっかり力を発揮して活躍されることを期待してやみません。  そのためにも,土木企業委員会委員の皆様にも,強力な後方支援が何よりも力になると思いますので,引き続き,よろしくお願い申し上げたいと思います。  以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 115 ◯森田委員 今のお言葉にありましたけれども,防災といいますか,災害に強い県土づくりということは最大の課題かなというのは改めて思い入りました。  本当に長年にわたりまして県勢発展のために御尽力を賜りまして,県民とともに厚く御礼申し上げます。また,敬意を表したいと思っています。  今後とも,御壮健で,高い立場からいろいろと叱咤激励をお願いして,終わります。  ありがとうございました。 116 ◯鈴木委員長 ありがとうございました。  私も土浦土木事務所時代には大変頻繁にいろいろお世話になったこと,今,思い出しておりまして,森田委員がおっしゃられたように,ぜひ今後とも,後進,また議会に対しても御助言等いただければ大変ありがたいと思っております。  大変お疲れさまでございました。  ほかにございますか。  西條委員。 117 ◯西條委員 どうも御苦労さまです。  世の中,御案内のように,暗い話ばかりですから,土木から,明るい,元気な話題になるように,よろしくお願いを申し上げたいと思っております。  そこで,我々の地元の東関道ですけれども,毎回,この話題になっておりますが,今,おかげさまでかなり前向きに進んでいると思いますけれども,具体的にどこら辺まで進んでいるのか,状況についてお話をいただきたいと思います。 118 ◯生田目道路建設課高速道路対策室長 東関道の現在の進捗状況でございますけれども,東関道は,県内51キロメートルのうち,31キロメートルが,御案内のとおり,鉾田インターチェンジから潮来インターチェンジまでの間がまだ未開通でございます。その区間につきまして,ネクスコと常総国道事務所で整備を進めているわけでございます。  現在は,用地と工事を並行してやっている状況でございますが,用地につきましては,令和元年12月末の現在で,面積ベースになりますけれども,約93%の取得の状況でございます。  工事につきましては,用地が買えて,ある程度できるところにつきましては,鉾田から潮来の区間におきまして,道路の改良工事ですとか,あと,基本的な地盤改良工事ですとか,橋梁の下部工事等に一部着手しているというような状況でございます。 119 ◯西條委員 残りの7%の用地買収はどうなっているのか,お聞かせください。 120 ◯藤田道路建設課特定事業用地対策監 残り7%,今,国のほうと,任意交渉と,収用のほうも見据えながら用地交渉のほうを進めておるところでございます。  県のほうといたしましても,地元3市とともに推進チームをつくりまして,国のほうの用地交渉を全力で支援しているところでございます。何とか残り7%も任意で解決できればなということで,今,進めているところでございます。 121 ◯西條委員 その7%を任意で。収用法という話も前にありましたよね。それは同時並行して進めているということですか。 122 ◯藤田道路建設課特定事業用地対策監 収用法の手続も並行して進めているところでございます。 123 ◯西條委員 道路だとか,万人が使う共有のものというのは,最終的には,今の我々の日本の国の制度からいくと非常に難しいのですけれども,最終的にはそういう手法をとってやらざるを得ない。いずれにしても,聞くと,相続だとか,非常に難しい問題もあるので,最終的にはそういうものもきちんとできるように。  それから,もう1点,当初計画が31キロメートルで710億円だったものが,約400億円積み増しになって,1,200億円かかる。全てそのようにほかの道路とか,そういう土木関連予算というのはみんなそのくらいの比率で上がっているのですかね。  答弁は,その問題を含めて,全般的な問題も誰か答弁してくださいよ。要するに,工事費の上がっている問題について。  当初計画が31キロメートルで710億円だったでしょう。それが,この間,見直しをしたら,400億円積み増しで1,200億円くらいかかるようになったと。それについて,ほかの道路とか土木関連予算というのもそういう比率で費用が上がっているのか,そこをお聞かせいただきたい。 124 ◯生田目道路建設課高速道路対策室長 全般的な話の前に,まず,東関道の事業費増について御説明させていただきます。  御案内のとおり,先ほど委員からお話がありましたとおり,710億円から約400億円の増額ということでなっております。その内容といたしましては,当初,用地買収前に調査しておった地質の調査が,用地買収したことによりまして詳細な調査ができたということで,当初想定以上に地盤が悪くて,地盤改良に多額の費用を要したということと合わせまして,近年の豪雨によりまして,先ほど来お話が出ておりますけれども,防災・減災に力を入れていかなければならないということで,重要な道路である東関道につきましては,災害時にも重要な道路ということで,そういった防災対策にも必要な経費,そういったものを合わせますと,現状におきましては,400億円増になったというところでございます。 125 ◯西條委員 もう一つ,それ以外の全体的な。 126 ◯伊藤土木部長 全国的な傾向でいくと,決して褒められた話ではないのですけれども,全体的に上がっているのが状況です。一番大きな原因は,労務費がこの20年間で5割増しぐらいになっている。労務費であったり,資材費であったりというのもありますし,もともと見積もりが甘かったというのが正直あります。昔よく言われた,安く始めて,後で大きくするみたいな話もあった。決して意図的にやっているわけではないのですけれども,少し甘めに見積もったところが,例えば,トンネルだと,地質が悪かったりとか,地盤沈下が起きたりとかという状況が変わって,工事費が高くなったりということで,恐らく,東関道だけでなく,圏央道も上がっていますし,今やっています東京外環も1兆円単位で上がっていますし,その後の横浜の道路でも何千億円単位で上がっています。そういう状況ではあります。  県としては,国のそういう甘さもあるので,今,予算を増加するときには必ず意見を言うようにしています。これ以上上げないように,ちゃんと執行管理をして,県も負担金をちゃんと出していますので,県の負担金がこれ以上ふえないようにという条件を必ず出して了解するようにしているところです。 127 ◯西條委員 部長,もう一つ,理由があると思うのです。時間だと思うのですよ。例えば,30年前にそのくらいの予算で見ていたものが,30年もたてば,当然それは人件費から資材費から上がってくる。まして,今,東京オリンピックだ何だとやっているわけですから,短時間に,決めたら,ものを仕上げるということもコストを安くすることにつながると思うのです。  特に,部長,聞くと,部長さんは仕事が早いのだそうですね。誰に聞いてもね。だから,その勢いで,茨城県全体をがーっとやっちゃってくださいよ。  最後に,長くなりますから,簡単に。  そこに関連して,もう60年もそのままになっている我々の地域の北公共埠頭のマイナス13メートルバース,これは鹿島開発が昭和39年ころから始まって,もう60年近くたちますよ。これはまだ13メートルバースが概成していないということで,地元が,何としても,企業も含めてつくってもらいたいと。国に言わせれば,需要があればやります。地元はできれば使う。コロンブスの卵と同じで,行ったり来たり行ったり来たり,10年も20年もやっているものですから,ここら辺も何とか部長がいる間に,ずっといるかもしれませんが,このまま副知事になって,その上に行くかもしれませんから,何とか御尽力を願いたいと。  それから,もう一つは,今の東関道,話が逆になりましたが,東関道が潮来までできたら,地元としては,期成同盟会の中にも入れてありますように,将来,臨海工業地帯に延伸をしていただきたいと。あそこから幾らもありませんから,我々の地域は,茨城県全体にも大変貢献しておりますけれども,鹿島臨海工業地帯というのは,御案内のように,160以上の企業と170以上の工場を有する日本でも有数の臨海工業地帯でございまして,そこに高速道路が入っていないと,これもちょっとおかしなものかなと私は思っている。  歴史をひもとくと,昔,それをつくったときには,海岸沿いには鉄道を敷いたから,行方のほうには高速道路と,そんな話があったということで,その延長上にあるというような話も聞いておりますが,そのときの時代に合わせて,必要なものはやるべきであると。  これは何回も何回も,もう何十年もやって,同じ話なものですから,そろそろ決着をつける時期に入ってきていると思うのです。  部長でなくて,高速道路対策室長,どうなっているの。 128 ◯生田目道路建設課高速道路対策室長 東関道水戸の延伸についてでございますけれども,延伸につきましては,委員も既に御案内のとおりかと思いますけれども,鹿行南部地域の交通課題について検討します鹿行南部地域交通課題検討会というのが平成26年に設立されて,その後,鹿行南部地域の交通の状況ですとか,物流の状況の調査を進めるとともに,交通課題についての意見交換とか検討を行ってきております。  この中では,鹿島港の利用促進ですとか,周辺地域の地域振興に向けまして,交通ネットワークの強化を図るために,現在の交通状況のデータの把握ですとか,この交通状況をデータ的に把握して,その解析を,現在,進めているというような状況になっております。  今後,渋滞などの交通課題の解決に向けた具体的な対策についてですが,鹿行南部地域交通課題検討会を通じ,さらに検討を進めて,具体的な対応を国と検討できるように,引き続き,国の調査に協力していきたいというふうに考えております。 129 ◯西條委員 これで終わりにします。  私,何年か前にこの土木委員会に委員としておったときに質問したのですよ。400万円,国が300万円で,茨城県が100万円の調査費を計上したという話があって,それに基づいて,前の高速道路対策室長に質問して,その400万円を使って,具体的にどういう調査をやったのだと言ったら,交通量をただの1回調査しただけです,そこで終わっていると,こういう答弁で終わっている。小平さんが高速道路対策室長のときに質問したら,そういう答弁であったのです。  その後に,具体的にそういうものについて前向きな検討なり,今,かなり具体的に交通渋滞対策だとかいろいろ検討してくれているというお話ですが,今の言った点について,前に幾らか進んでいるのか,進んでいないのか,その答弁をしてください。 130 ◯生田目道路建設課高速道路対策室長 ただいまの検討の状況でございますけれども,国のほうで,県のほうでも,企業に聞き取りをしたり,具体的な鹿島臨海工業地帯の企業さんのお聞き取りをしたり,どういった今後の需要があるのかというのを踏まえて,今ある道路の中で,まず,短期でどういった対策ができるのかとか,長期でどういった対策ができるのかというのも含めて検討をしているという状況でございます。 131 ◯西條委員 検討,検討で終わらないで,前に少しずつでも進むようにお願いします。1年間ありますから,また機会があったら,しつこくやりますから。  ありがとうございました。お願いしました。 132 ◯鈴木委員長 海野委員。 133 ◯海野委員 時間もあるものですから,私のほうも少し時間つぶしに聞きたいと思います。  先ほど来から,茨城県の特徴といいますか,非常に可住地面積が広い。あるいは道路延長距離も長い。そういった意味で,やっと道路の整備,インフラの整備が,ここ10年来ですか,土木の皆様方の力強い仕事ぶりによりましてかなり進んできている。  そういった意味では,特に,去年から,伊藤部長の本当にすばらしい努力によって,国補事業,全国47都道府県で5番目の事業予算がついているということで,本当に感謝を申し上げる次第でございます。来年度は,これを4番目か3番目くらいにするように,ぜひお願いしたいなという思いでございます。  港湾の整備,あるいは河川の改修,そしてまた,高速道路の整備,インフラの整備はたくさんあるのですけれども,私がきょうはお尋ねしたいのは,旧勝田水戸外郭環状というのがあります。これは50年来の決定している外郭環状なのだよね。二言目には,加藤委員さん,水戸市が全然やらない,やる気がないから,県のほうでも予算づけがないのだということなものですいから,ここで別に加藤委員に要望するわけでもないのですけれども,いずれにいたしましても,今,特にひたちなか地区,常陸那珂港区を中心にして,物流,そして,海浜公園を中心としたいわゆる観光産業,観光客,そして,この地域間の産業の交流が非常に活発になってきている。ですから,県道の水戸磯崎那珂湊の渋滞が非常に甚だしいのです。  そのバイパスとしての環状の果たす役割というのが非常に大切なはずなのですけれども,この10年来,毎年毎年,どうですかというと,ことしは1,000万円つきましたとか,1,500万円つきましたとかと,本当に小さな予算しかついていない。地元では,県議会議員,何やっているのだと,おまえが能力がないから,力がないからそれしか予算がつかないのだ。ほかを見てみろと。どんどん道路が整備されているではないかという話をされるのです。  水戸勝田環状がどういう状況になっているのか,あわせて,来年度に向けてどういう予算づけをして進めようとしているのかについて聞きたいと思います。 134 ◯羽成道路建設課長 委員御案内の水戸勝田環状,都市計画道路で,水戸市とひたちなか市にかかっている東側の部分について御説明させていただきます。  特に那珂川を渡河する前後の橋梁区間でございますが,県と水戸市とひたちなか市の3者で協力しながら,現在,用地の取得に努めているところでございます。  特に,ひたちなか市側は,ひたちなか市から県が引き継いだ形で,県が,現在,840メートル区間の用地買収を進めておりますが,本年度の予算,委員御指摘のとおり,6,000万円ほどで用地買収させていただいている状況でございます。大変申しわけございません。  進捗率も,この区間,38%とまだまだの状況でございます。  南側につきましては,今,水戸市が,中大野中河内の一部として用地買収も進めており,その辺の状況を見ながら,令和2年以降の予算は重点的につけられればと考えております。 135 ◯海野委員 本当に苦しい答弁,大変でございますけれども,私の目の黒いうちはなかなかこれは無理だなと思いながらも,でも,先ほど言いました県道の渋滞を考えると,急がないといけないなと思う次第でございます。  ですから,6,000万円,そうしたら,隣の委員の方々は,多いのではないかという話なのですが,でも,50年たって進捗率三十五,六%ではとても多いとは言えないのではないのかなと思いますので,とにかく頑張ってほしいと思います。  そして,もう1点,今度は,先ほど本澤委員が大洗水族館のジンベエザメの話で,その周辺の整備計画の話が出てきた。これは抜本的に,私から言わせると,あそこの水族館に来る客の五,六割は北関東自動車道を使って来る。水戸大洗インターチェンジでおりるのがそのうちの八,九割だと思う。そうすると,51号線が,私,1日どのくらい通るか正確な台数はわかりません。多分,少なくても五,六万台通っていると思う。  大洗バイパスというのがあります。あれは4車線化されているのですけれども,いわゆる水戸から旧大洗の町内にかけてはずっと片側2車線でそのまま続いてきている。ですから,51号線を4車線化することが大切なのではないのかなという気がするのです。  これは水戸市も放っておくのだよね。大洗町も,多分,国会議員の方々を使いながら,あるいは自分のところで国土交通省のほうにも陳情に行っているのでしょうけれども,私から言わせれば,118号線,太田街道や大宮街道の349号線,全部4車線化する。あれは大体1万台か2万台しか通らないような道路が4車線化されている。片方は,5万台も10万台も通るような道路が相変わらず2車線では,これは基本的にはいけないですよね。  ですから,そういう面から整備をすること,私は,国道245号から新しい道路を抜くより以前の問題として,51号線の4車線化というものをまず先にやることではないかと思うのですけれども,どうでしょうかね。 136 ◯石川道路維持課道路保全強化推進室長 51号線につきましては,委員おっしゃるとおり,非常に交通量が多くて,特に国道6号タッチから南側,大洗に向けては非常に交通量が多くなっています。  また,水戸側につきましては,車線が2車線ということで,私なども通りますけれども,渋滞が特に海水浴シーズンとかそういうところはしております。  ただ,あの辺は現道拡幅ができるかどうかもありますけれども,その辺は国と今後詰めていきたいと思います。  一つは,大規模なものができなくても,交差点改良をするとか,抜本的ではなくても,どこかよくなるような対策をせめてやるようなことも考えて,最終的には4車線が理想だと思いますが,そういうのも考えて,国と調整したいと思います。 137 ◯海野委員 言葉を返して悪いけれども,やる気だよ,やる気。どこの道路でも同じなのですよ。町の中を拡幅するのに,住宅があるからできませんではないと思うのですよ。必要ならば,明石市の市長が,燃やしてしまえというような話をしながら拡幅しろと。用地買収に入れと。私は,それぐらいの覚悟があればできると思うのよ。市長はマスコミでたたかれて,やめて,結果としてまた市長に返り咲いた。同じようなことがあそこの部分にも言えるのではないかと思うの。要は,やる気があるかどうか。これは直轄ですから,石川さんを責めるわけではありませんけれども,要は,国のほうにやる気をどうやって喚起させるかは,県の,あるいは地域住民をどれだけ掘り起こしながらやらせるかだと思う。ですから,頑張りましょうよ。 138 ◯石川道路維持課道路保全強化推進室長 水戸市の部分もかなりありますので,県議会の皆様と一緒に国に強く働きかけて,できるようにしたいと思います。 139 ◯海野委員 では,私のほうから,以上。  私のほうも,大野谷総括技監,大変御苦労さまでございました。ねぎらいの言葉を申し上げたくて,今,立ちました。  本当に38年間,お疲れさまでございました。おかげさまで県土が非常に活性化すると同時によくなった。大野谷さんの力が非常に大きかったと思います。県民の一人として,心から感謝を申し上げまして,私の挨拶にかえます。  ありがとうございました。 140 ◯鈴木委員長 ほかにございませんか。  ないようですので,以上で,質疑を終了といたします。        ───────────────────────────
    141 ◯鈴木委員長 これより付託案件の採決を行います。  採決は一括して行います。  第1号議案中土木部関係,第13号議案,第19号議案,第20号議案,第38号議案,第39号議案,第51号議案,第52号議案中土木部関係,第64号議案,第70号議案,第71号議案及び第79号議案ないし第82号議案について,原案のとおり可決することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 142 ◯鈴木委員長 異議なしと認め,原案のとおり決しました。        ─────────────────────────── 143 ◯鈴木委員長 以上で,本委員会に付託されました案件の審査は全て終了いたしました。  よって,16日の委員会は開催しないことといたしますので,御了知願います。        ─────────────────────────── 144 ◯鈴木委員長 次に,閉会中における所管事務調査事項を議題といたします。  本件につきましては,次第と一緒にお手元に配付してあります一覧表のとおりとし,議長にその旨を申し出ることにしたいと思いますが,御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 145 ◯鈴木委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。  なお,本委員会の審査結果報告書等の案文につきましては,委員長に御一任願いたいと思いますが,御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 146 ◯鈴木委員長 御異議なしと認め,そのように決しました。        ─────────────────────────── 147 ◯鈴木委員長 以上で,委員会を閉会いたします。  お疲れさまでございました。                 午後1時59分閉会 Copyright © Ibaraki Prefectural Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...