令和 4年 6月
定例会令和4年6月21日(火曜日) 午後1時1分開会 午後1時49
分散会議 事 日 程 午後1時開会 1、開 会 2、日程第1
会議録署名議員の指名 3、日程第2 会期の決定 4、諸般の報告 1
地方自治法第121条の規定による委任または嘱託を受けた者の 職氏名について 2
議長提出報告第1号から第4号まで 3
議員派遣について 5、日程第3
知事提出議案第1号から第33号まで
付議議案に対する
知事説明 6、日程第4 休会の件本日の会議に付した事件 1、開 会 2、
会議録署名議員の指名 3、会期の決定 4、
地方自治法第121条の規定による委任または嘱託を受けた者の 職氏名について 5、
議長提出報告第1号から第4号まで 6、
議員派遣について 7、
知事提出議案第1号から第33号まで 1
知事説明 8、休会の件出 席 議 員 1番 山 内 長 君 2番 渡 辺 康 平 君 3番 鈴 木 優 樹 君 4番 渡 辺 義 信 君 5番 渡 邊 哲 也 君 6番 江 花 圭 司 君 7番 水 野 透 君 8番 真 山 祐 一 君 9番 三 村 博 隆 君 10番 荒 秀 一 君 11番 橋 本 徹 君 12番 大 場 秀 樹 君 13番 大 橋 沙 織 君 14番 山 口 信 雄 君 15番 佐 藤 郁 雄 君 16番 佐々木 彰 君 17番 坂 本 竜太郎 君 18番 佐 藤 義 憲 君 19番 高 宮 光 敏 君 20番 宮 川 政 夫 君 21番 伊 藤 達 也 君 22番 渡 部 優 生 君 23番 三 瓶 正 栄 君 24番 椎 根 健 雄 君 25番 佐久間 俊 男 君 26番 吉 田 英 策 君 28番 先 﨑 温 容 君 29番 佐 藤 雅 裕 君 30番 遊 佐 久 男 君 31番 鈴 木 智 君 32番 矢 吹 貢 一 君 33番 星 公 正 君 34番 安 部 泰 男 君 35番 紺 野 長 人 君 36番 円 谷 健 市 君 37番 髙 野 光 二 君 38番 宮 本 しづえ 君 39番 宮 川 えみ子 君 40番 山 田 平四郎 君 41番 長 尾 トモ子 君 42番 佐 藤 政 隆 君 43番 小 林 昭 一 君 44番 西 山 尚 利 君 45番 今 井 久 敏 君 46番 古 市 三 久 君 47番 高 橋 秀 樹 君 48番 宮 下 雅 志 君 49番 神 山 悦 子 君 51番 満 山 喜 一 君 52番 太 田 光 秋 君 53番 佐 藤 憲 保 君 54番 青 木 稔 君 55番 亀 岡 義 尚 君 56番 宗 方 保 君 57番 西 丸 武 進 君 58番 瓜 生 信一郎 君説明のため出席した者 県 知 事 内 堀 雅 雄 君 副 知 事 鈴 木 正 晃 君 副 知 事 井 出 孝 利 君 総 務 部 長 安 齋 浩 記 君 危 機
管理部長 渡 辺 仁 君 企 画
調整部長 橘 清 司 君 生 活
環境部長 久 保 克 昌 君 保 健
福祉部長 國 分 守 君 商 工
労働部長 小笠原 敦 子 君 農 林
水産部長 小 柴 宏 幸 君 土 木 部 長 曳 地 利 光 君 会 計 管 理 者 金 子 市 夫 君
出納局長(兼) 金 子 市 夫 君 風評・
風化戦略 白 石 孝 之 君 担 当 理 事
原子力損害対策 白 石 孝 之 君
担当理事(兼) 企 画 調 整 部 松 本 雅 昭 君 避 難 地 域 復 興 局 長 企 画 調 整 部 永 田 嗣 昭 君 文 化
スポーツ 局 長 保 健 福 祉 部 鈴 木 竜 次 君
こども未来局長 商 工 労 働 部 市 村 尊 広 君 観 光
交流局長 総 務
部政策監 高 橋 憲 億 君 知 事 公 室 長 宍 戸 陽 介 君 総 務 部 秘 書 課 長 山 内 建 史 君 総 務 課 長 濱 津 篤 君 総 務 部 主 幹 髙 橋 保 明 君 企 業 局 企 業 局 長 山 寺 賢 一 君 病 院 局
病院事業管理者 阿 部 正 文 君 病 院 局 長 三 浦 爾 君 教 育 委 員 会 教 育 長 大 沼 博 文 君
選挙管理委員会 委 員 長 遠 藤 俊 博 君 事 務 局 長 半 澤 浩 司 君 人 事 委 員 会 委 員 長 齋 藤 記 子 君 事 務 局 長 鈴 木 勉 君 公 安 委 員 会 委 員 長 森 岡 幸 江 君 警 察 本 部 長 児 嶋 洋 平 君 労 働 委 員 会 事 務 局 長 吉 成 宣 子 君 監 査 委 員 監 査 委 員 佐 竹 浩 君 事 務 局 長 宇佐見 明 良 君
議会事務局職員 事 務 局 長 伊 藤 直 樹 君 事 務 局 次 長 長 塚 仁 一 君 総 務 課 長 飛知和 好 夫 君 議 事 課 長 長谷川 利 嗣 君 政 務
調査課長 金 澤 泉 君
議事課課長補佐 富 塚 誠 君
議事課主任主査 佐 藤 秀 和 君
議事課主任主査 武 藤 久美子 君 兼 委
員会係長 午後1時1分開会
○議長(
渡辺義信君) ただいま
出席議員が定足数に達しております。 これより令和4年6月
福島県議会定例会を開会いたします。
△
開会挨拶
○議長(
渡辺義信君) 開会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。 本日、6月定例会が招集されましたところ、議員をはじめ関係者の皆様方には御壮健にて御出席をいただき、ここに開会できますことは、誠に御同慶に堪えないところであります。
今期定例会は、福島県沖地震への対応や
新型コロナウイルス感染症対策、また国の
緊急対策への対応等に緊急に措置すべき経費として146億1,100万円に上る令和4年度福島県
一般会計補正予算をはじめ
各種条例の改正など、県政当面の重要な案件を審議する議会であります。 議員の皆様方には、会期中格別の御精励を賜り、被災地の
早期復旧や
感染拡大の防止等、
県民生活の安定に向けた施策の実現のために審議を尽くされますとともに、
議事運営につきましても特段の御協力を賜りますようお願い申し上げまして、開会の挨拶といたします。
△
新任者挨拶
○議長(
渡辺義信君) この際、新任者より挨拶のため発言を求められておりますから、これを許します。
教育長大沼博文君。 (
教育長大沼博文君登壇)
◎教育長(
大沼博文君) 去る4月1日付をもって教育長に任命されました
大沼博文でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(
渡辺義信君)
総務部長安齋浩記君。 (
総務部長安齋浩記君登壇)
◎
総務部長(
安齋浩記君) 去る4月1日付をもって
総務部長を命ぜられました
安齋浩記でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(
渡辺義信君)
危機管理部長渡辺仁君。 (
危機管理部長渡辺 仁君登壇)
◎
危機管理部長(渡辺仁君) 去る4月1日付をもって
危機管理部長を命ぜられました渡辺仁でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(
渡辺義信君)
生活環境部長久保克昌君。 (
生活環境部長久保克昌君登壇)
◎
生活環境部長(
久保克昌君) 去る4月1日付をもって
生活環境部長を命ぜられました
久保克昌でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(
渡辺義信君)
保健福祉部長國分守君。 (
保健福祉部長國分 守君登壇)
◎
保健福祉部長(國分守君) 去る4月1日付をもって
保健福祉部長を命ぜられました國分守でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(
渡辺義信君)
商工労働部長小笠原敦子君。 (
商工労働部長小笠原敦子君登壇)
◎
商工労働部長(
小笠原敦子君) 去る4月1日付をもちまして
商工労働部長を命ぜられました
小笠原敦子でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(
渡辺義信君)
土木部長曳地利光君。 (
土木部長曳地利光君登壇)
◎
土木部長(
曳地利光君) 去る4月1日付をもちまして
土木部長を命ぜられました
曳地利光でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(
渡辺義信君)
会計管理者兼
出納局長金子市夫君。 (
会計管理者兼
出納局長金子市夫君登壇)
◎
会計管理者兼
出納局長(
金子市夫君) 去る4月1日付をもちまして
会計管理者兼
出納局長を命ぜられました
金子市夫でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(
渡辺義信君)
企業局長山寺賢一君。 (
企業局長山寺賢一君登壇)
◎
企業局長(
山寺賢一君) 去る4月1日付をもって
企業局長を命ぜられました
山寺賢一でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(
渡辺義信君)
避難地域復興局長松本雅昭君。 (
避難地域復興局長松本雅昭君登壇)
◎
避難地域復興局長(
松本雅昭君) 去る4月1日付をもって
避難地域復興局長を命ぜられました
松本雅昭でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(
渡辺義信君)
文化スポーツ局長永田嗣昭君。 (
文化スポーツ局長永田嗣昭君登壇)
◎
文化スポーツ局長(
永田嗣昭君) 去る4月1日付をもって
文化スポーツ局長を命ぜられました
永田嗣昭です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(
渡辺義信君)
観光交流局長市村尊広君。 (
観光交流局長市村尊広君登壇)
◎
観光交流局長(
市村尊広君) 去る4月1日付をもって
観光交流局長を命ぜられました
市村尊広でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(
渡辺義信君)
病院局長三浦爾君。 (
病院局長三浦 爾君登壇)
◎
病院局長(三浦爾君) 去る4月1日付をもって
病院局長を命ぜられました三浦爾でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(
渡辺義信君)
監査委員事務局長宇佐見明良君。 (
監査委員事務局長宇佐見明良君登壇)
◎
監査委員事務局長(
宇佐見明良君) 去る4月1日付をもって
監査委員事務局長を命ぜられました
宇佐見明良でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(
渡辺義信君)
農林水産部技監安田宏幸君。 (
農林水産部技監安田宏幸君登壇)
◎
農林水産部技監(
安田宏幸君) 去る4月1日付をもって
農林水産部技監を命ぜられました
安田宏幸でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(
渡辺義信君)
商工労働部理事葉坂聖一君。 (
商工労働部理事葉坂聖一君登壇)
◎
商工労働部理事(
葉坂聖一君) 去る4月1日付をもって
商工労働部理事を命ぜられました
葉坂聖一でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(
渡辺義信君)
教育庁理事兼
政策監本田伸雄君。 (
教育庁理事兼
政策監本田伸雄君登壇)
◎
教育庁理事兼政策監(
本田伸雄君) 去る4月1日付をもって
教育庁理事兼政策監を命ぜられました
本田伸雄でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(
渡辺義信君) これより本日の会議を開きます。
△議員の
辞職許可(報告)
○議長(
渡辺義信君) この際、御報告いたします。 去る5月27日に
吉田栄光君の辞職を許可いたしました。
△
常任委員の
所属変更(報告)
○議長(
渡辺義信君) 次に、
常任委員の
所属変更について御報告いたします。 去る6月14日に
小林昭一君を
企画環境委員から
農林水産委員に
所属変更いたしました。
△
会議録署名議員の指名
○議長(
渡辺義信君) これより日程に入ります。 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、議長より 2番 渡 辺 康 平 君 3番 鈴 木 優 樹 君 37番 髙 野 光 二 君 以上のとおり指名いたします。
△
会期決定の件
○議長(
渡辺義信君) 次に、日程第2、
会期決定の件を議題といたします。 お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から7月6日まで、16日間とすることに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺義信君) 御異議ないと認めます。よって、会期は本日から16日間と決定いたしました。
△
地方自治法第121条の規定による委任または嘱託を受けた者の職氏名について
○議長(
渡辺義信君) 次に、本定例会に当たり、知事並びに
教育委員会教育長及び
選挙管理委員会、
人事委員会、
公安委員会の各
委員長並びに
労働委員会の委員及び
監査委員に対し、説明のためあらかじめ出席を求めておりますから、御了承願います。 次に、
地方自治法第121条の規定による委任または嘱託を受けた者の職氏名について、それぞれ
別紙配付のとおり通知になっておりますから、御報告いたします。 (参 照)
○議長(
渡辺義信君) お諮りいたします。ただいま御報告いたしました委任または嘱託を受けた者に対し、説明のため本議場に出席を求めることに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺義信君) 御異議ないと認めます。よって、議長よりそれぞれ出席を求めることにいたします。
△
議長提出報告第1号から第4号まで
○議長(
渡辺義信君) 次に、議長より報告第1号から第4号まで、以上4件を提出いたします。 (参 照)
△
議員派遣について
○議長(
渡辺義信君) 次に、
福島県議会会議規則第128条ただし書の規定により、
別紙配付のとおり議員の派遣をいたしましたので、御報告いたします。 (参 照)
△
知事提出議案第1号から第33号まで(
知事説明)
○議長(
渡辺義信君) この際、知事より
別紙配付のとおり
議案提出の通知がありますから、御報告いたします。 (
議案別冊参照) (参 照)
○議長(
渡辺義信君) 日程第3、
知事提出議案第1号から第33号まで、以上の各案を
一括議題といたします。
付議議案に対する知事の説明を求めます。 (
知事内堀雅雄君登壇)
◎知事(
内堀雅雄君) 6月
県議会定例会が開催されるに当たり、当面する重要な議案を提出いたしました。 以下、そのあらましについて御説明いたしますが、それに先立ち、3月に発生した福島県沖を震源とする地震によってお亡くなりになられた方に対し深く哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた皆さんに心からお見舞いを申し上げます。 県では、県内全ての市町村に
被災者生活再建支援法を適用するとともに、
災害救助法の
適用対象外である準半壊に至らない住家の
応急修理についても県独自の補助を実施しております。 また、被災された事業者に対しては、施設等の復旧を支援する
グループ補助金や
資金繰り支援等の対策を行っているところであります。 引き続き、被災された方々が1日も早く元の生活を取り戻されるよう、県の総力を挙げて対応してまいりますので、県議会の皆さんをはじめ県民の皆さんの御理解、御協力をお願い申し上げます。 続いて、県政に関する当面の諸課題について、所信の一端を述べさせていただきます。 初めに、
新型コロナウイルス感染症対策についてであります。
新型コロナウイルス感染症につきましては、3月中旬以降、感染が再拡大したことから、軽症者の占める割合が多い
オミクロン株の特性を踏まえ、
自宅療養者に対する
支援体制の強化や病床と
宿泊療養施設の安定的な確保など、万全な
医療提供体制の構築に努めてまいりました。 また、
新規陽性者に占める子供の割合が高いことなどを受け、先月16日から子どもの
感染拡大防止重点対策として、各学校や
児童関連施設等における
感染防止対策に取り組んでまいりましたが、
新規陽性者数が
減少傾向となったことから、今月12日で
重点対策を終了し、
基本対策へと移行いたしました。感染の再拡大を防ぐため、今後も気を緩めることなく日常的な
感染防止対策の徹底を図ってまいります。 一方で、長引く
新型感染症の影響により、
県内経済は大変厳しい状況が続いております。引き続き、
感染防止対策認定店を対象とした
プレミアム付電子食事券の発行や
宿泊割引事業などの取組を進め、
感染症対策と
社会経済活動の両立に力を尽くしてまいります。 次に、
避難地域の
復興再生についてであります。 今月12日に、葛尾村の
特定復興再生拠点区域において、
帰還困難区域では初となる、居住に向けた
避難指示の解除が実現しました。さらに、先週16日には、大熊町の
避難指示解除日を今月30日とすることが決定したほか、双葉町においても
避難指示解除に向けた取組が進められ、富岡町では
準備宿泊が行われております。今後も国や
地元自治体と連携しながら、
帰還環境の整備をはじめ、事業やなりわいの再建、移住の促進など、
避難地域の
復興再生に全力で取り組んでまいります。 特に福島の
創造的復興の中核としての役割が期待されている
福島国際研究教育機構につきましては、3月末に
基本構想が決定され、機構の立地について県の提案を受け、本年9月までに決定することを目指すなど、
施設整備の
スケジュール等が示されたほか、先月には
福島復興再生特別措置法が改正され、機構の
設立等が新たに定められました。 これを受け、県では、今夏に策定される新
産業創出等研究開発基本計画の検討など、
法人設立に向けた準備に積極的に参画するとともに、適切な
立地場所を推薦できるよう、
広域自治体としての役割をしっかりと果たしてまいります。 また、先般
官房長官や
復興大臣をはじめとする
関係省庁や政党に対し、来年度の予算に関する提案・
要望活動を実施いたしました。多くの困難な課題を抱えている福島の復興を着実に進めていくためにも、
進捗状況に応じたきめ細かな対応と十分な財源の確保を求めてまいります。 先週17日に、
原発事故の
集団訴訟における国の責任について、初めて
最高裁判所の判断が示されました。県といたしましては、引き続き国に対し、
中間指針の見直しも含めた賠償の在り方について速やかに検討するよう求めるとともに、本県の
復興再生や原発の廃炉等に最後まで責任を持って対応するよう求めてまいります。 次に、
環境回復について申し上げます。 福島第1原発、第2原発の廃炉につきましては、これまでの取組により着実に前進しているものの、依然としてトラブルが発生しており、今後も燃料デブリの取り出しをはじめ多くの困難な作業が続くことから、引き続き国及び
東京電力に対し、緊張感を持って安全かつ着実に
廃炉作業を進めるよう強く求めてまいります。
ALPS処理水の取扱いにつきましては、今月10日、
経済産業大臣に対し、
農林水産業や観光業の事業者をはじめとした関係の方々へ丁寧な説明を行うとともに、関係者の声をしっかりと受け止め、理解が深まるよう取り組むことなどを改めて求めてまいりました。
ALPS処理水の問題は、福島だけでなく日本全体の問題であることから、今後も国が前面に立ち、
行動計画に基づきながら責任を持って取り組むよう、あらゆる機会を通じて求めてまいります。 また、先月
ALPS処理水の
海洋放出関連設備の設置等について、
東京電力が
原子力規制委員会に提出をしていた
実施計画の
変更認可申請書に係る
審査書案が了承されました。これに伴い、県では
廃炉安全監視協議会等を開催し、
当該審査書案の内容を確認したところであり、引き続き
関係市町村や専門家の意見を伺いながら、計画の安全面に関する
確認作業を進めてまいります。 次に、
産業政策について申し上げます。 3月に、
日独産業協会が主催する
気候変動対策をテーマとした
国際シンポジウムに参加いたしました。本県における
再生可能エネルギーの導入や
水素社会の実現に向けた取組について紹介し、こうした挑戦を続けていくことが、日本全体を牽引するだけでなく、世界にも大きな影響を与えることを広く発信したところであります。 4月には、阿武隈高地において、
国内最大規模となる
陸上風力発電所の
建設工事が開始されるなど、本県における
再生可能エネルギーの導入は着実な進展を見せております。今後は、
発電施設の
安定稼働が重要となることから、引き続き
技術開発を支援するとともに、民間の
訓練施設等と連携した
風力メンテナンスの
人材育成を強化してまいります。また、水素の取扱いに必要な資格の取得や研修等の費用を支援する制度も創設し、
水素関連産業への
新規参入や事業の拡大につなげてまいります。 こうした取組と併せて、県では持続可能な脱
炭素社会の形成を図るため、先月、福島県2050年カーボンニュートラル
ロードマップを策定いたしました。本
ロードマップでは、産業、運輸、家庭などの部門別に取り組むべき対策や
削減目標等を設定したところであり、全県一体となって
地球温暖化対策を推進してまいります。 次に、風評・
風化対策について申し上げます。 昨年度は、県産農産物の
輸出実績が約432トンと過去最高を更新したほか、オンラインストアにおける
売上実績も30億円の大台を超えるなど、これまでの取組が着実に成果となって現れております。 また、先月開催された
全国新酒鑑評会ではふくしまの酒が
金賞受賞数9回
連続日本一という偉業を達成しました。この快挙は、県内の酒造りに関わる皆さん全ての情熱が成し遂げたものであり、まさに「
ふくしまプライド。」そのものであります。 こうした県民の皆さんの復興へ向けた歩みを力強く進めていくためにも、引き続き国や
関係機関と連携をしながら、本県の様々な魅力が国内外に広く伝わる取組を展開してまいります。 特に今月末には、英国において
輸入規制の撤廃が見込まれるなど、さらなる
輸出拡大に向けた機運が高まっていることから、海外での
営業活動等を行う
輸出コーディネーターを配置するほか、現地の専門家の御協力をいただきながら、安全・安心に関する正確な
情報発信の強化を図ってまいります。 次に、
農林水産業の再生について申し上げます。 4月に
県内7つの
農業団体とともに
新規就農者の確保・育成に向けた
連携協議会を設立いたしました。各
農林事務所に
就農コーディネーターを配置し、
地域ぐるみによる
受入れ体制の整備や雇用、就農等に力を入れてまいります。 林業につきましては、ふくしま県産
材利用推進方針を改正し、対象を
公共建築物から
建築物一般に拡大するとともに、今後県が整備する全ての建築物について、県産材の利用を原則とすることを明記いたしました。 また、
県林業研究センター内に
林業アカデミーふくしまを開講し、地域の
森林経営管理を担える人材を育成するなど、
本県林業のさらなる
復興再生を図ってまいります。 水産業につきましては、県産水産物のおいしさ等を発信するサイトを新たに開設したほか、水産加工品の開発を積極的に支援し、ブランド力を強化するなど、県産水産物のさらなる消費拡大に努めてまいります。 また、今般、県産農林水産物のブランド力強化の一環として、戦略的な
情報発信に取り組むことといたしました。現場主義の観点から、職員自らが生産現場を取材して動画等を制作し、あらゆるメディアを活用して発信するなど、県産農林水産物のおいしさや福島ならではの魅力がしっかりと伝わるよう取り組んでまいります。 一方で、先月25日から今月3日にかけて県内の広範囲で発生した降ひょうにより、果樹をはじめとする農作物等に多大な被害が発生いたしました。私も実際に現地を訪れ、被害の大きさを痛感したところであります。 県では、
関係機関、団体等との連携を密にし、被害を受けた農業者の皆さんが安心して営農を継続できるよう、技術的な対策を図るとともに、必要となる財政支援を早急に講じ、地域農業の維持と農業経営の安定化に全力を挙げてまいります。 次に、子ども・若者育成について申し上げます。 この春には、だて支援学校が新たに開校したほか、県立高等学校の統合により、須賀川創英館高等学校、会津西陵高等学校、いわき湯本高等学校、相馬総合高等学校、ふくしま新世高等学校の5校が開校いたしました。引き続き、地域の方々の御協力をいただきながら、それぞれの学校の特色を生かした教育活動を展開してまいります。 また、本年度からスタートした学びの変革推進プランに基づき、福島ならではの教育を充実させることで、多様な個性を生かし、対話と協働を通して社会や地域を創造することができる人材の育成に努めてまいります。 一方で、県内においては、特別な支援を要する児童生徒が増加傾向にあることに加え、DVやネグレクト、ヤングケアラーなど、自分の力だけでは解決できない課題を抱える子供たちへの支援が必要なことから、1人1人の置かれた状況をしっかりと把握し、
関係機関と連携しながら対応するなど、子供たちに寄り添ったきめ細かな支援を行ってまいります。 次に、県民の健康増進について申し上げます。 長引く
新型感染症の影響などにより、運動や社会参加の機会が減少するなど、県民の皆さんの健康への影響が懸念されます。このため、県立医大と連携し、健康づくりに関する動画を新たに作成するほか、ふくしま健民アプリによる運動の動機づけなど、様々な取組を積極的に展開してまいります。 また、令和元年度から本格運用を開始した福島県版健康データベースにおいて、データの収集と分析を進め、健康課題の見える化を図ってまいりました。今後は、各市町村のニーズに応じて、分析結果を踏まえた対策や取組等を支援してまいります。 さらに、県民の皆さんが安心して暮らすためには、地域医療の充実が欠かせません。そのため、これまでも全国知事会社会保障
常任委員長として、本県のみならず、全国的な課題である
医療提供体制や医師の確保等に取り組んできたところであります。引き続き、全国知事会と連携しながら、これら課題の解決に努め、全国に誇れる健康長寿県の実現を目指してまいります。 次に、インフラの整備等について申し上げます。 この春、小名浜港をはじめとした物流拠点と中通りを結ぶ、災害に強い地域連携道路として整備を進めてきた主要地方道いわき石川線才鉢工区の供用を開始しました。当該工区は、東日本大震災の余震で大規模な地滑りが発生したほか、令和元年東日本台風でも甚大な被害に見舞われるなど、工事は難航を極めました。そうした困難を乗り越えてきた過程は、まさに震災以降、本県が取り組んできた自然災害への挑戦そのものであります。今後も
関係機関や市町村と連携しながら、災害に強い社会資本の整備に努め、安全・安心で活力に満ちた県土づくりを進めてまいります。 また、JR只見線につきましては、10月1日に全線で運転再開することが決定いたしました。これを受け、県では8月1日に只見線管理事務所をJR会津若松駅舎内に新設し、JR東日本との協力関係の下、維持管理体制を構築するとともに、只見線を日本一の地方創生路線とするべく、
地元自治体や関係団体と密接に連携しながら、利活用の促進と新たな魅力の創出に取り組んでまいります。 次に、地方創生・人口減少対策について申し上げます。 先月、日本創生のための将来世代応援知事同盟サミットを本県で初めて開催し、これからの日本を担う将来世代が夢や希望を持ち、かなえられる社会を目指していくことを「ふくしま声明」として宣言いたしました。一方で、本年4月、県推計人口が戦後初めて180万人を下回るなど、本県における人口減少は喫緊の課題となっております。 人口減少対策は、総合政策であり、何か1つ実施すれば解決するというものではありません。そのため、今年度からスタートした新しい総合計画では、福島の将来の姿をSDGsの視点から描き、それらを実現するための施策と数値目標を盛り込むとともに、計画に掲げた豊かな県づくりを実現するため、新たにふくしまSDGs推進プラットフォームを設置いたしました。今後、県内のあらゆる分野の団体と連携協働しながら、復興の加速化と福島ならではの地方創生をしっかりと進め、人口減少対策に取り組んでまいります。 次に、令和3年度一般会計の決算見込みについて申し上げます。 令和3年度予算につきましては、第2期復興・創生期間の初年度として、復興と地方創生を両輪に切れ目なく前進させるための当初予算に加え、
新型コロナウイルス感染症対策、さらには令和3年2月に発生した福島県沖地震への緊急対応など、喫緊の課題に対応するため、19度にわたる補正予算を編成してまいりました。 復興に係る広範かつ多額の財政需要に対しましては、原子力災害等復興基金をはじめとする各種基金や震災復興特別交付税を活用するなど、あらゆる方策を講じて財源確保に努めてきたところであります。 この結果、一般会計の決算見込額は歳入で1兆5,358億円、歳出で1兆4,763億円となり、その差額である595億円から翌年度への繰越事業に充当すべき財源514億円を差し引いた実質収支額で81億円程度となる見込みであります。 提出議案について御説明申し上げます。 令和4年度
一般会計補正予算案につきましては、福島県沖を震源とする地震への対応のほか、
新型コロナウイルス感染症対策、国の原油価格・物価高騰等総合
緊急対策への対応など、緊急に措置すべき経費を計上いたしました。これによる
一般会計補正予算の総額は146億1,100万円となり、本年度予算の累計は1兆2,912億3,000万円となります。 特別会計等補正予算案につきましては、港湾整備事業特別会計及び福島県立病院事業会計において、それぞれ所要の経費を計上いたしました。 そのほかの議案といたしましては、条例が「福島県税条例等の一部を改正する条例」など11件、条例以外の議案が「公立大学法人福島県立医科大学が徴収する料金の上限の一部変更の認可について」など19件で、いずれも県政執行上、重要な案件であります。 慎重に御審議の上、速やかな御議決をお願い申し上げます。 この際、若干時間をいただき、次期知事選挙についての所信を申し上げさせていただきます。 平成30年11月に県民の皆さんから福島の復興と地方創生という大変重い負託を受け、3年半余りの歳月が経過いたしました。就任2期目においても、現場主義の理念の下、県内各地に足を運び、県民の皆さんの切実な思いを伺いながら、それらを県政に反映させる努力を続けてまいりました。その結果、
避難指示区域が大幅に縮小し、ふるさとへの帰還に向けた動きが加速しているほか、復興を支える新たなインフラや拠点施設の整備が進展するなど、県内各地で希望の光が一層の強まりを見せております。 一方で、長引く避難生活や
帰還困難区域への対応、廃炉と汚染水・処理水対策、風評と風化の問題、震災後急激に進む人口減少など、複雑で困難な課題が山積しており、復興のステージが進むにつれて新たな課題も生じております。 加えて、令和元年東日本台風等災害や、昨年、今年と二度にわたって本県を襲った福島県沖を震源とする地震被害からの復旧、新型コロナウイルスの
感染拡大防止と地域経済の維持再生、さらには今般
県民生活に深刻な影響を及ぼしている原油価格や物価高騰への対策など、様々な課題にしっかりと対応していかなければなりません。 こうした厳しい状況だからこそ、県民の皆さんの先頭に立って挑戦を続け、新しい総合計画に掲げた目標を1つ1つ着実に実現し、福島の未来を切り開いていくことが知事としての使命であると考えております。 そのため、私は来る秋の知事選挙におきまして、改めて県民の皆さんから御負託をいただけるのであれば、引き続き福島県知事の使命を自らに与えられた使命とし、揺るぎない信念の下、全身全霊で挑戦を続けてまいる覚悟であります。 県議会の皆さんには、今後とも福島の復興・創生に一層の御指導、御支援をお願い申し上げ、私からの説明を終わらせていただきます。皆さん、御清聴ありがとうございました。
○議長(
渡辺義信君) 次に、ただいま議題となりました
知事提出議案第9号は、
人事委員会の意見を聞くことになっておりますので、議長より同委員会に対し手続をいたしておりますから、御了承願います。
△休会の件
○議長(
渡辺義信君) 次に、日程第4、休会の件を議題といたします。 お諮りいたします。明6月22日は、議案調査のため休会とすることに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
渡辺義信君) 御異議ないと認めます。よって、明6月22日は議案調査のため休会とすることに決しました。 本日は、以上をもって議事を終わります。 明6月22日は議案調査のため休会、23日は定刻より会議を開きます。 議事日程は、県の一般事務に関する質問及び
知事提出議案第1号から第33号までに対する質疑であります。 これをもって、散会いたします。 午後1時49分散会...