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06月21日-開会~知事説明-01号

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  1. 福島県議会 2022-06-21
    06月21日-開会~知事説明-01号


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    最終取得日: 2023-06-08
    令和 4年  6月 定例会令和4年6月21日(火曜日) 午後1時1分開会 午後1時49分散会議 事 日 程   午後1時開会 1、開  会 2、日程第1 会議録署名議員指名 3、日程第2 会期決定 4、諸般報告  1 地方自治法第121条規定による委任または嘱託を受けた者   職氏名について  2 議長提出報告第1号から第4号まで  3 議員派遣について 5、日程第3 知事提出議案第1号から第33号まで        付議議案に対する知事説明 6、日程第4 休会件本日会議に付した事件 1、開  会 2、会議録署名議員指名 3、会期決定 4、地方自治法第121条規定による委任または嘱託を受けた者  職氏名について 5、議長提出報告第1号から第4号まで 6、議員派遣について 7、知事提出議案第1号から第33号まで  1 知事説明 8、休会件出 席 議 員     1番 山 内   長 君   2番 渡 辺 康 平 君     3番 鈴 木 優 樹 君   4番 渡 辺 義 信 君     5番 渡 邊 哲 也 君   6番 江 花 圭 司 君     7番 水 野   透 君   8番 真 山 祐 一 君     9番 三 村 博 隆 君  10番 荒   秀 一 君    11番 橋 本   徹 君  12番 大 場 秀 樹 君    13番 大 橋 沙 織 君  14番 山 口 信 雄 君    15番 佐 藤 郁 雄 君  16番 佐々木   彰 君    17番 坂 本 竜太郎 君  18番 佐 藤 義 憲 君    19番 高 宮 光 敏 君  20番 宮 川 政 夫 君    21番 伊 藤 達 也 君  22番 渡 部 優 生 君    23番 三 瓶 正 栄 君  24番 椎 根 健 雄 君    25番 佐久間 俊 男 君  26番 吉 田 英 策 君    28番 先 﨑 温 容 君  29番 佐 藤 雅 裕 君    30番 遊 佐 久 男 君  31番 鈴 木   智 君    32番 矢 吹 貢 一 君  33番 星   公 正 君    34番 安 部 泰 男 君  35番 紺 野 長 人 君    36番 円 谷 健 市 君  37番 髙 野 光 二 君    38番 宮 本 しづえ 君  39番 宮 川 えみ子 君    40番 山 田 平四郎 君  41番 長 尾 トモ子 君    42番 佐 藤 政 隆 君  43番 小 林 昭 一 君    44番 西 山 尚 利 君  45番 今 井 久 敏 君    46番 古 市 三 久 君  47番 高 橋 秀 樹 君    48番 宮 下 雅 志 君  49番 神 山 悦 子 君    51番 満 山 喜 一 君  52番 太 田 光 秋 君    53番 佐 藤 憲 保 君  54番 青 木   稔 君    55番 亀 岡 義 尚 君  56番 宗 方   保 君    57番 西 丸 武 進 君  58番 瓜 生 信一郎 君説明ため出席した者 県       知     事  内 堀 雅 雄  君       副  知  事  鈴 木 正 晃  君       副  知  事  井 出 孝 利  君       総 務 部 長  安 齋 浩 記  君       危 機 管理部長  渡 辺   仁  君       企 画 調整部長  橘   清 司  君       生 活 環境部長  久 保 克 昌  君       保 健 福祉部長  國 分   守  君       商 工 労働部長  小笠原 敦 子  君       農 林 水産部長  小 柴 宏 幸  君       土 木 部 長  曳 地 利 光  君       会 計 管 理 者  金 子 市 夫  君       出納局長(兼)  金 子 市 夫  君       風評・風化戦略  白 石 孝 之  君       担 当 理 事       原子力損害対策  白 石 孝 之  君       担当理事(兼)       企 画 調 整 部  松 本 雅 昭  君       避 難 地 域       復 興 局 長       企 画 調 整 部  永 田 嗣 昭  君       文 化 スポーツ       局     長       保 健 福 祉 部  鈴 木 竜 次  君       こども未来局長       商 工 労 働 部  市 村 尊 広  君       観 光 交流局長       総 務 部政策監  高 橋 憲 億  君       知 事 公 室 長  宍 戸 陽 介  君 総  務  部       秘 書 課 長  山 内 建 史  君       総 務 課 長  濱 津   篤  君       総 務 部 主 幹  髙 橋 保 明  君 企  業  局       企 業 局 長  山 寺 賢 一  君 病  院  局       病院事業管理者  阿 部 正 文  君       病 院 局 長  三 浦   爾  君 教 育 委 員 会       教  育  長  大 沼 博 文  君 選挙管理委員会       委  員  長  遠 藤 俊 博  君       事 務 局 長  半 澤 浩 司  君 人 事 委 員 会       委  員  長  齋 藤 記 子  君       事 務 局 長  鈴 木   勉  君 公 安 委 員 会       委  員  長  森 岡 幸 江  君       警 察 本 部 長  児 嶋 洋 平  君 労 働 委 員 会       事 務 局 長  吉 成 宣 子  君 監 査 委 員       監 査 委 員  佐 竹   浩  君       事 務 局 長  宇佐見 明 良  君 議会事務局職員       事 務 局 長  伊 藤 直 樹  君       事 務 局 次 長  長 塚 仁 一  君       総 務 課 長  飛知和 好 夫  君       議 事 課 長  長谷川 利 嗣  君       政 務 調査課長  金 澤   泉  君       議事課課長補佐  富 塚   誠  君       議事課主任主査  佐 藤 秀 和  君       議事課主任主査  武 藤 久美子  君       兼 委 員会係長    午後1時1分開会議長渡辺義信君) ただいま出席議員が定足数に達しております。 これより令和4年6月福島県議会定例会開会いたします。 △開会挨拶議長渡辺義信君) 開会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。 本日、6月定例会が招集されましたところ、議員をはじめ関係者皆様方には御壮健にて御出席をいただき、ここに開会できますことは、誠に御同慶に堪えないところであります。 今期定例会は、福島沖地震対応新型コロナウイルス感染症対策、また国緊急対策対応等に緊急に措置すべき経費として146億1,100万円に上る令和4年度福島一般会計補正予算をはじめ各種条例改正など、県政当面重要な案件を審議する議会であります。 議員皆様方には、会期中格別御精励を賜り、被災地早期復旧感染拡大防止等県民生活安定に向けた施策実現ために審議を尽くされますとともに、議事運営につきましても特段協力を賜りますようお願い申し上げまして、開会挨拶といたします。 △新任者挨拶議長渡辺義信君) この際、新任者より挨拶ため発言を求められておりますから、これを許します。教育長大沼博文君。    (教育長大沼博文登壇) ◎教育長大沼博文君) 去る4月1日付をもって教育長に任命されました大沼博文でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長渡辺義信君) 総務部長安齋浩記君。    (総務部長安齋浩記登壇) ◎総務部長安齋浩記君) 去る4月1日付をもって総務部長を命ぜられました安齋浩記でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長渡辺義信君) 危機管理部長渡辺仁君。    (危機管理部長渡辺 仁君登壇) ◎危機管理部長渡辺仁君) 去る4月1日付をもって危機管理部長を命ぜられました渡辺仁でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長渡辺義信君) 生活環境部長久保克昌君。    (生活環境部長久保克昌登壇) ◎生活環境部長久保克昌君) 去る4月1日付をもって生活環境部長を命ぜられました久保克昌でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長渡辺義信君) 保健福祉部長國分守君。    (保健福祉部長國分 守君登壇) ◎保健福祉部長國分守君) 去る4月1日付をもって保健福祉部長を命ぜられました國分守でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長渡辺義信君) 商工労働部長小笠原敦子君。    (商工労働部長小笠原敦子登壇) ◎商工労働部長小笠原敦子君) 去る4月1日付をもちまして商工労働部長を命ぜられました小笠原敦子でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長渡辺義信君) 土木部長曳地利光君。    (土木部長曳地利光登壇) ◎土木部長曳地利光君) 去る4月1日付をもちまして土木部長を命ぜられました曳地利光でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長渡辺義信君) 会計管理者兼出納局長金子市夫君。    (会計管理者兼出納局長金子市夫登壇
    会計管理者兼出納局長金子市夫君) 去る4月1日付をもちまして会計管理者兼出納局長を命ぜられました金子市夫でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長渡辺義信君) 企業局長山寺賢一君。    (企業局長山寺賢一登壇) ◎企業局長山寺賢一君) 去る4月1日付をもって企業局長を命ぜられました山寺賢一でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長渡辺義信君) 避難地域復興局長松本雅昭君。    (避難地域復興局長松本雅昭登壇) ◎避難地域復興局長松本雅昭君) 去る4月1日付をもって避難地域復興局長を命ぜられました松本雅昭でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長渡辺義信君) 文化スポーツ局長永田嗣昭君。    (文化スポーツ局長永田嗣昭君登壇) ◎文化スポーツ局長永田嗣昭君) 去る4月1日付をもって文化スポーツ局長を命ぜられました永田嗣昭です。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長渡辺義信君) 観光交流局長市村尊広君。    (観光交流局長市村尊広登壇) ◎観光交流局長市村尊広君) 去る4月1日付をもって観光交流局長を命ぜられました市村尊広でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長渡辺義信君) 病院局長三浦爾君。    (病院局長三浦 爾君登壇) ◎病院局長三浦爾君) 去る4月1日付をもって病院局長を命ぜられました三浦爾でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長渡辺義信君) 監査委員事務局長宇佐見明良君。    (監査委員事務局長宇佐見明良登壇) ◎監査委員事務局長宇佐見明良君) 去る4月1日付をもって監査委員事務局長を命ぜられました宇佐見明良でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長渡辺義信君) 農林水産部技監安田宏幸君。    (農林水産部技監安田宏幸登壇) ◎農林水産部技監安田宏幸君) 去る4月1日付をもって農林水産部技監を命ぜられました安田宏幸でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長渡辺義信君) 商工労働部理事葉坂聖一君。    (商工労働部理事葉坂聖一登壇) ◎商工労働部理事葉坂聖一君) 去る4月1日付をもって商工労働部理事を命ぜられました葉坂聖一でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長渡辺義信君) 教育庁理事政策監本田伸雄君。    (教育庁理事政策監本田伸雄登壇) ◎教育庁理事政策監本田伸雄君) 去る4月1日付をもって教育庁理事政策監を命ぜられました本田伸雄でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長渡辺義信君) これより本日会議を開きます。 △議員辞職許可報告) ○議長渡辺義信君) この際、御報告いたします。  去る5月27日に吉田栄光辞職を許可いたしました。 △常任委員の所属変更報告) ○議長渡辺義信君) 次に、常任委員の所属変更について御報告いたします。 去る6月14日に小林昭一君を企画環境委員から農林水産委員所属変更いたしました。 △会議録署名議員指名議長渡辺義信君) これより日程に入ります。  日程第1、会議録署名議員指名を行います。  会議録署名議員は、議長より                  2番  渡 辺 康 平 君                  3番  鈴 木 優 樹 君                 37番  髙 野 光 二 君  以上とおり指名いたします。 △会期決定件 ○議長渡辺義信君) 次に、日程第2、会期決定件を議題といたします。 お諮りいたします。今期定例会会期は、本日から7月6日まで、16日間とすることに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長渡辺義信君) 御異議ないと認めます。よって、会期は本日から16日間と決定いたしました。 △地方自治法第121条規定による委任または嘱託を受けた者職氏名について ○議長渡辺義信君) 次に、本定例会に当たり、知事並びに教育委員会教育長及び選挙管理委員会、人事委員会、公安委員委員長並び労働委員の委員及び監査委員に対し、説明ためあらかじめ出席を求めておりますから、御了承願います。 次に、地方自治法第121条規定による委任または嘱託を受けた者職氏名について、それぞれ別紙配付とおり通知になっておりますから、御報告いたします。                  (参  照) ○議長渡辺義信君) お諮りいたします。ただいま御報告いたしました委任または嘱託を受けた者に対し、説明ため本議場に出席を求めることに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長渡辺義信君) 御異議ないと認めます。よって、議長よりそれぞれ出席を求めることにいたします。 △議長提出報告第1号から第4号まで ○議長渡辺義信君) 次に、議長より報告第1号から第4号まで、以上4件を提出いたします。                  (参  照) △議員派遣について ○議長渡辺義信君) 次に、福島県議会会議規則第128条ただし書規定により、別紙配付とおり議員派遣をいたしましたので、御報告いたします。                  (参  照) △知事提出議案第1号から第33号まで(知事説明) ○議長渡辺義信君) この際、知事より別紙配付とおり議案提出通知がありますから、御報告いたします。                  (議案別冊参照)    (参  照) ○議長渡辺義信君) 日程第3、知事提出議案第1号から第33号まで、以上各案を一括議題といたします。 付議議案に対する知事説明を求めます。    (知事内堀雅雄登壇) ◎知事内堀雅雄君) 6月県議会定例会が開催されるに当たり、当面する重要な議案提出いたしました。 以下、そのあらましについて御説明いたしますが、それに先立ち、3月に発生した福島県沖を震源とする地震によってお亡くなりになられた方に対し深く哀悼意を表しますとともに、被害に遭われた皆さんに心からお見舞いを申し上げます。 県では、県内全て市町村被災者生活再建支援法を適用するとともに、災害救助法適用対象外である準半壊に至らない住家応急修理についても県独自補助を実施しております。 また、被災された事業者に対しては、施設等復旧を支援するグループ補助金資金繰り支援等対策を行っているところであります。 引き続き、被災された方々が1日も早く元生活を取り戻されるよう、県総力を挙げて対応してまいりますので、県議会皆さんをはじめ県民皆さん御理解、御協力をお願い申し上げます。 続いて、県政に関する当面諸課題について、所信一端を述べさせていただきます。 初めに、新型コロナウイルス感染症対策についてであります。 新型コロナウイルス感染症につきましては、3月中旬以降、感染が再拡大したことから、軽症者占める割合が多いオミクロン株特性を踏まえ、自宅療養者に対する支援体制強化や病床と宿泊療養施設安定的な確保など、万全な医療提供体制構築に努めてまいりました。 また、新規陽性者に占める子供割合が高いことなどを受け、先月16日から子ども感染拡大防止重点対策として、各学校や児童関連施設等における感染防止対策に取り組んでまいりましたが、新規陽性者数減少傾向となったことから、今月12日で重点対策を終了し、基本対策へと移行いたしました。感染拡大を防ぐため、今後も気を緩めることなく日常的な感染防止対策徹底を図ってまいります。 一方で、長引く新型感染症影響により、県内経済は大変厳しい状況が続いております。引き続き、感染防止対策認定店を対象としたプレミアム付電子食事券発行や宿泊割引事業など取組を進め、感染症対策社会経済活動両立に力を尽くしてまいります。 次に、避難地域復興再生についてであります。 今月12日に、葛尾村特定復興再生拠点区域において、帰還困難区域では初となる、居住に向けた避難指示解除実現しました。さらに、先週16日には、大熊町避難指示解除日を今月30日とすることが決定したほか、双葉町においても避難指示解除に向けた取組が進められ、富岡町では準備宿泊が行われております。今後も国や地元自治体と連携しながら、帰還環境整備をはじめ、事業やなりわい再建、移住促進など、避難地域復興再生に全力で取り組んでまいります。 特に福島創造的復興中核として役割が期待されている福島国際研究教育機構につきましては、3月末に基本構想決定され、機構立地について県提案を受け、本年9月までに決定することを目指すなど、施設整備スケジュール等が示されたほか、先月には福島復興再生特別措置法が改正され、機構設立等が新たに定められました。 これを受け、県では、今夏に策定される新産業創出等研究開発基本計画検討など、法人設立に向けた準備に積極的に参画するとともに、適切な立地場所を推薦できるよう、広域自治体として役割をしっかりと果たしてまいります。 また、先般官房長官復興大臣をはじめとする関係省庁や政党に対し、来年度予算に関する提案・要望活動を実施いたしました。多く困難な課題を抱えている福島復興を着実に進めていくためにも、進捗状況に応じたきめ細かな対応と十分な財源確保を求めてまいります。 先週17日に、原発事故集団訴訟における国責任について、初めて最高裁判所判断が示されました。県といたしましては、引き続き国に対し、中間指針見直しも含めた賠償在り方について速やかに検討するよう求めるとともに、本県復興再生原発廃炉等に最後まで責任を持って対応するよう求めてまいります。 次に、環境回復について申し上げます。 福島第1原発、第2原発廃炉につきましては、これまで取組により着実に前進しているものの、依然としてトラブルが発生しており、今後も燃料デブリ取り出しをはじめ多く困難な作業が続くことから、引き続き国及び東京電力に対し、緊張感を持って安全かつ着実に廃炉作業を進めるよう強く求めてまいります。 ALPS処理水取扱いにつきましては、今月10日、経済産業大臣に対し、農林水産業観光業事業者をはじめとした関係方々へ丁寧な説明を行うとともに、関係者声をしっかりと受け止め、理解が深まるよう取り組むことなどを改めて求めてまいりました。 ALPS処理水問題は、福島だけでなく日本全体問題であることから、今後も国が前面に立ち、行動計画に基づきながら責任を持って取り組むよう、あらゆる機会を通じて求めてまいります。 また、先月ALPS処理水海洋放出関連設備設置等について、東京電力原子力規制委員会に提出をしていた実施計画変更認可申請書に係る審査書案が了承されました。これに伴い、県では廃炉安全監視協議会等を開催し、当該審査書案内容を確認したところであり、引き続き関係市町村専門家意見を伺いながら、計画安全面に関する確認作業を進めてまいります。 次に、産業政策について申し上げます。 3月に、日独産業協会が主催する気候変動対策をテーマとした国際シンポジウムに参加いたしました。本県における再生可能エネルギー導入や水素社会実現に向けた取組について紹介し、こうした挑戦を続けていくことが、日本全体を牽引するだけでなく、世界にも大きな影響を与えることを広く発信したところであります。 4月には、阿武隈高地において、国内最大規模となる陸上風力発電所建設工事が開始されるなど、本県における再生可能エネルギー導入は着実な進展を見せております。今後は、発電施設安定稼働が重要となることから、引き続き技術開発を支援するとともに、民間訓練施設等と連携した風力メンテナンス人材育成を強化してまいります。また、水素取扱いに必要な資格取得や研修等費用を支援する制度も創設し、水素関連産業へ新規参入や事業拡大につなげてまいります。 こうした取組と併せて、県では持続可能な脱炭素社会形成を図るため、先月、福島県2050年カーボンニュートラルロードマップを策定いたしました。本ロードマップでは、産業、運輸、家庭など部門別に取り組むべき対策や削減目標等を設定したところであり、全県一体となって地球温暖化対策を推進してまいります。 次に、風評・風化対策について申し上げます。 昨年度は、県産農産物輸出実績が約432トンと過去最高を更新したほか、オンラインストアにおける売上実績も30億円大台を超えるなど、これまで取組が着実に成果となって現れております。 また、先月開催された全国新酒鑑評会ではふくしま酒が金賞受賞数9回連続日本一という偉業を達成しました。この快挙は、県内酒造りに関わる皆さん全て情熱が成し遂げたものであり、まさに「ふくしまプライド。」そのものであります。 こうした県民皆さん復興へ向けた歩みを力強く進めていくためにも、引き続き国や関係機関と連携をしながら、本県様々な魅力が国内外に広く伝わる取組を展開してまいります。 特に今月末には、英国において輸入規制撤廃が見込まれるなど、さらなる輸出拡大に向けた機運が高まっていることから、海外で営業活動等を行う輸出コーディネーターを配置するほか、現地専門家協力をいただきながら、安全・安心に関する正確な情報発信強化を図ってまいります。 次に、農林水産業再生について申し上げます。 4月に県内7つ農業団体とともに新規就農者確保・育成に向けた連携協議会を設立いたしました。各農林事務所に就農コーディネーターを配置し、地域ぐるみによる受入れ体制整備や雇用、就農等に力を入れてまいります。 林業につきましては、ふくしま県産材利用推進方針を改正し、対象を公共建築物から建築物一般に拡大するとともに、今後県が整備する全て建築物について、県産材利用を原則とすることを明記いたしました。 また、県林業研究センター内に林業アカデミーふくしまを開講し、地域森林経営管理を担える人材を育成するなど、本県林業さらなる復興再生を図ってまいります。 水産業につきましては、県産水産物おいしさ等を発信するサイトを新たに開設したほか、水産加工品開発を積極的に支援し、ブランド力を強化するなど、県産水産物さらなる消費拡大に努めてまいります。 また、今般、県産農林水産ブランド力強化一環として、戦略的な情報発信に取り組むことといたしました。現場主義観点から、職員自らが生産現場を取材して動画等を制作し、あらゆるメディアを活用して発信するなど、県産農林水産おいしさや福島ならでは魅力がしっかりと伝わるよう取り組んでまいります。 一方で、先月25日から今月3日にかけて県内広範囲で発生した降ひょうにより、果樹をはじめとする農作物等に多大な被害が発生いたしました。私も実際に現地を訪れ、被害大きさを痛感したところであります。 県では、関係機関、団体等と連携を密にし、被害を受けた農業者皆さんが安心して営農を継続できるよう、技術的な対策を図るとともに、必要となる財政支援を早急に講じ、地域農業維持と農業経営安定化に全力を挙げてまいります。 次に、子ども・若者育成について申し上げます。 この春には、だて支援学校が新たに開校したほか、県立高等学校統合により、須賀川創英館高等学校、会津西陵高等学校、いわき湯本高等学校、相馬総合高等学校、ふくしま新世高等学校5校が開校いたしました。引き続き、地域方々協力をいただきながら、それぞれ学校特色を生かした教育活動を展開してまいります。 また、本年度からスタートした学び変革推進プランに基づき、福島ならでは教育を充実させることで、多様な個性を生かし、対話と協働を通して社会や地域を創造することができる人材育成に努めてまいります。 一方で、県内においては、特別な支援を要する児童生徒が増加傾向にあることに加え、DVやネグレクト、ヤングケアラーなど、自分力だけでは解決できない課題を抱える子供たちへ支援が必要なことから、1人1人置かれた状況をしっかりと把握し、関係機関と連携しながら対応するなど、子供たちに寄り添ったきめ細かな支援を行ってまいります。 次に、県民健康増進について申し上げます。 長引く新型感染症影響などにより、運動や社会参加機会が減少するなど、県民皆さん健康へ影響が懸念されます。このため、県立医大と連携し、健康づくりに関する動画を新たに作成するほか、ふくしま健民アプリによる運動動機づけなど、様々な取組を積極的に展開してまいります。 また、令和元年度から本格運用を開始した福島県版健康データベースにおいて、データ収集と分析を進め、健康課題見える化を図ってまいりました。今後は、各市町村ニーズに応じて、分析結果を踏まえた対策取組等を支援してまいります。 さらに、県民皆さんが安心して暮らすためには、地域医療充実が欠かせません。そのため、これまでも全国知事会社会保障常任委員長として、本県のみならず、全国的な課題である医療提供体制や医師確保等に取り組んできたところであります。引き続き、全国知事会と連携しながら、これら課題解決に努め、全国に誇れる健康長寿県実現を目指してまいります。 次に、インフラ整備等について申し上げます。 この春、小名浜港をはじめとした物流拠点と中通りを結ぶ、災害に強い地域連携道路として整備を進めてきた主要地方道いわき石川線才鉢工区供用を開始しました。当該工区は、東日本大震災余震で大規模な地滑りが発生したほか、令和元年東日本台風でも甚大な被害に見舞われるなど、工事は難航を極めました。そうした困難を乗り越えてきた過程は、まさに震災以降、本県が取り組んできた自然災害へ挑戦そのものであります。今後も関係機関や市町村と連携しながら、災害に強い社会資本整備に努め、安全・安心で活力に満ちた県土づくりを進めてまいります。 また、JR只見線につきましては、10月1日に全線で運転再開することが決定いたしました。これを受け、県では8月1日に只見線管理事務所をJR会津若松駅舎内に新設し、JR東日本と協力関係下、維持管理体制を構築するとともに、只見線を日本一地方創生路線とするべく、地元自治体関係団体と密接に連携しながら、利活用促進と新たな魅力創出に取り組んでまいります。 次に、地方創生・人口減少対策について申し上げます。 先月、日本創生ため将来世代応援知事同盟サミットを本県で初めて開催し、これから日本を担う将来世代が夢や希望を持ち、かなえられる社会を目指していくことを「ふくしま声明」として宣言いたしました。一方で、本年4月、県推計人口が戦後初めて180万人を下回るなど、本県における人口減少は喫緊課題となっております。 人口減少対策は、総合政策であり、何か1つ実施すれば解決するというものではありません。そのため、今年度からスタートした新しい総合計画では、福島将来姿をSDGs視点から描き、それらを実現するため施策と数値目標を盛り込むとともに、計画に掲げた豊かな県づくりを実現するため、新たにふくしまSDGs推進プラットフォームを設置いたしました。今後、県内あらゆる分野団体と連携協働しながら、復興加速化と福島ならでは地方創生をしっかりと進め、人口減少対策に取り組んでまいります。 次に、令和3年度一般会計決算見込みについて申し上げます。 令和3年度予算につきましては、第2期復興・創生期間初年度として、復興と地方創生を両輪に切れ目なく前進させるため当初予算に加え、新型コロナウイルス感染症対策、さらには令和3年2月に発生した福島沖地震緊急対応など、喫緊課題に対応するため、19度にわたる補正予算を編成してまいりました。 復興に係る広範かつ多額財政需要に対しましては、原子力災害等復興基金をはじめとする各種基金や震災復興特別交付税を活用するなど、あらゆる方策を講じて財源確保に努めてきたところであります。 この結果、一般会計決算見込額は歳入で1兆5,358億円、歳出で1兆4,763億円となり、その差額である595億円から翌年度へ繰越事業に充当すべき財源514億円を差し引いた実質収支額で81億円程度となる見込みであります。 提出議案について御説明申し上げます。 令和4年度一般会計補正予算案につきましては、福島県沖を震源とする地震へ対応ほか、新型コロナウイルス感染症対策、国原油価格・物価高騰等総合緊急対策対応など、緊急に措置すべき経費を計上いたしました。これによる一般会計補正予算総額は146億1,100万円となり、本年度予算累計は1兆2,912億3,000万円となります。 特別会計等補正予算案につきましては、港湾整備事業特別会計及び福島県立病院事業会計において、それぞれ所要経費を計上いたしました。 そのほか議案といたしましては、条例が「福島県税条例等一部を改正する条例」など11件、条例以外議案が「公立大学法人福島県立医科大学が徴収する料金上限一部変更認可について」など19件で、いずれも県政執行上、重要な案件であります。 慎重に御審議上、速やかな御議決をお願い申し上げます。 この際、若干時間をいただき、次期知事選挙について所信を申し上げさせていただきます。 平成30年11月に県民皆さんから福島復興と地方創生という大変重い負託を受け、3年半余り歳月が経過いたしました。就任2期目においても、現場主義理念下、県内各地に足を運び、県民皆さん切実な思いを伺いながら、それらを県政に反映させる努力を続けてまいりました。その結果、避難指示区域が大幅に縮小し、ふるさとへ帰還に向けた動きが加速しているほか、復興を支える新たなインフラや拠点施設整備が進展するなど、県内各地で希望光が一層強まりを見せております。 一方で、長引く避難生活帰還困難区域対応廃炉と汚染水・処理水対策、風評と風化問題、震災後急激に進む人口減少など、複雑で困難な課題が山積しており、復興ステージが進むにつれて新たな課題も生じております。 加えて、令和元年東日本台風等災害や、昨年、今年と二度にわたって本県を襲った福島県沖を震源とする地震被害から復旧、新型コロナウイルス感染拡大防止と地域経済維持再生、さらには今般県民生活に深刻な影響を及ぼしている原油価格や物価高騰へ対策など、様々な課題にしっかりと対応していかなければなりません。 こうした厳しい状況だからこそ、県民皆さん先頭に立って挑戦を続け、新しい総合計画に掲げた目標を1つ1つ着実に実現し、福島未来を切り開いていくことが知事として使命であると考えております。 そのため、私は来る秋知事選挙におきまして、改めて県民皆さんから御負託をいただけるであれば、引き続き福島知事使命を自らに与えられた使命とし、揺るぎない信念下、全身全霊で挑戦を続けてまいる覚悟であります。 県議会皆さんには、今後とも福島復興・創生に一層御指導、御支援をお願い申し上げ、私から説明を終わらせていただきます。皆さん、御清聴ありがとうございました。 ○議長渡辺義信君) 次に、ただいま議題となりました知事提出議案第9号は、人事委員意見を聞くことになっておりますので、議長より同委員会に対し手続をいたしておりますから、御了承願います。 △休会件 ○議長渡辺義信君) 次に、日程第4、休会件を議題といたします。 お諮りいたします。明6月22日は、議案調査ため休会とすることに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長渡辺義信君) 御異議ないと認めます。よって、明6月22日は議案調査ため休会とすることに決しました。 本日は、以上をもって議事を終わります。 明6月22日は議案調査ため休会、23日は定刻より会議を開きます。 議事日程は、県一般事務に関する質問及び知事提出議案第1号から第33号までに対する質疑であります。 これをもって、散会いたします。    午後1時49分散会...