◆39番(
宮川えみ子君)
宮川えみ子です。
日本共産党県議団を代表して討論を行います。 今議会は、福島県も
新型コロナで
院内クラスターが発生したり、死亡者が4人も出るなど
感染拡大が深刻になり、
PCR検査の
抜本的拡充と
医療保健体制の強化、また、
暮らし経済支援が求められました。 9月16日、
安倍内閣から
菅内閣に替わりましたが、
コロナ禍の下、新
自由主義のスローガンで自助、共助を強調しましたが、政治の仕事は公助です。また、
日本学術会議推薦者の任命拒否問題で
国民的抗議が広がっています。 復興10年を迎える中、
菅内閣の
基本方針に
東日本大震災や
東京電力福島第1
原発事故の記述が全くありませんでした。9月30日の
なりわい裁判、
仙台高裁判決は、国には東電と同等の責任があるとした
画期的判決でした。伝承館がオープンしましたが、
原発事故での国と東電の批判を認めない在り方が問われました。
原発汚染水海洋放出に反対、慎重を求める
意見書は、県内42自治体、7割を超えています。また、
地球温暖化の下で災害の
抜本的対策があらゆる分野で求められましたが、これらの状況を踏まえて以下申し上げます。 初めに、
議員提出議案についてです。
議員提出議案第59号「
消費税率5%以下への
引下げを求める
意見書」についてと、同趣旨の請願43号について一括して申し上げます。 この請願の内容は、昨年10月の
消費税10%増税と
コロナショックという
複合危機が
日本経済を襲っている、2020年4月から6月期の国内総生産もリーマン・
ショックを超える戦後最悪の落ち込みになった、8月の
全国企業倒産も600件を超え、今対策を打たなければさらなる倒産と雇用が失われるとして、世界20か国が
経済対策として
付加価値税減税を実施しているように、
消費税減税を行うべきとしています。 そして、
消費税に頼るのではなく、
応能負担にのっとった税制を確立し、
内部留保を増やし続けている大企業や富裕層を優遇する
不公平税制を正すよう求めています。
消費税導入から31年、
増税分はほとんど大企業と
大金持ち減税に使われました。
法人税率が42%から23.2%に、
所得税最高税率も60%から45%に引き下げられました。大企業は、
内部留保金を過去最高の487兆円に増やした一方、国民には貧困と格差を広げましたが、そこに
新型コロナが襲ったのです。
コロナに起因する解雇も急速に広がり、昨日の厚労省の発表では、解雇、雇い止めが見込みも含めて6万3,347人となり、福島県では1,137人と発表されています。
製造業、
飲食業、
小売業、
宿泊業、
労働者派遣業等多数の解雇が発生しています。 これは、
厚生労働省が
地方労働局を通じて把握している数字ですが、
民間信用調査会社の東京商工リサーチの発表によると、今年の1月から8月までの休廃業、解散した企業は前年同期に比べ23.9%も増え、今後
コロナが長引けば廃業を検討する可能性があると回答した
中小企業は8.8%もあり、大
失業時代が現実味を帯びてきたとしています。今年度納税できない
中小事業者が来年2年分納税できる条件はなく、
消費税引下げこそ行うべきです。
地方議会では、
消費税の減税を求める
意見書が次々と採択されており、
埼玉県議会は従来の発想にとらわれず、大胆な
緊急経済対策を全力かつ迅速に行うことが不可欠と、去る3月27日、
消費税の税率を
一定期間ゼロ%とするよう求める
意見書を
自民党会派が提出し、共産党も含む賛成多数で採択しています。本案は可決し、請願は採択すべきです。 次に、
議員提出議案第60号「
コンビニエンスストア等における
証明書の
自動交付(
コンビニ交付)
サービスを活用した
罹災証明書の交付を求める
意見書」と同議案第61号「
地方自治体の
デジタル化の着実な推進を求める
意見書」は関連しているので、一括して申し上げます。 これらの
意見書は、全国の
コンビニエンスストア等でマイナンバーカードを利用して罹災証明を自動的に交付ができるように、全国の自治体が連動、共同して進めるための基盤整備と
地方自治体の
デジタル化を国に求めるものです。 国は、人口の減少、人手不足、
コロナ感染症対策等に対応するとして、国と地方を通じた
行政手続の
デジタル化をマイナンバーと併せて推進する、住民基本台帳や税務、AI等のシステムも標準化して共同利用する、外部人材も利用する、住民の個人データを含む公共データのオープン化や利活用も推進するというものです。つまり国が個人の情報を強制的に一括管理し、民間にも提供するというものです。 地方行政の
デジタル化も次の点で大きな問題です。本来
デジタル化やAIの技術は、職員を削減したり無人化したりするのではなく、職員が全体の奉仕者として役割を発揮、行政
サービスを推進することができ、労働負担を軽減するための補助手段として活用できるようにすべきですが、国の方向は反対です。 まず、窓口業務ですが、手続業務と相談業務に切り分け、手続業務をオンラインにシフトして、職員がいなくても完結するとしていますが、分けることは困難です。例えば納税ですと、滞納理由等を把握し、減免になるのかどうか、福祉につなげる必要があるのかなどが必要な仕事になってきますし、母子手帳の交付でも状況を把握し、支援
サービスの利用を働きかけていくことも必要です。 オンラインにしてしまうと、実際は支援が必要な方も見分けることができません。生活に困窮していても、自ら解決策を見いだすことが難しい方、SOSを発することができない方も多くいます。まして高齢化社会が進んでいる中では、この窓口業務の多様な対応はより重要になってきます。 住民基本台帳や税務等の分野でのシステムは、法令で定められ、民間企業が開発したシステムを利用することになります。さらに、
地方自治体はこれまで個人情報保護条例を設け、オンライン結合を原則禁止するなど、国の個人情報保護法より厳しい独自の規制を行ってきましたが、この独自の規制を円滑なデータ流通の妨げになるとして規制見直しが強制されます。
デジタル化という技術革新を国民の暮らしに役立てることは大切です。しかし、安倍政権を継承する菅政権の下では、
デジタル化が自助を強調して社会保障を切り捨てる新
自由主義政策を推進するための手段となり、個人情報保護をないがしろにして、監視社会、警察国家につながる危険があります。 2020年の総務省の情報通信白書では、パーソナルデータ提供に当たって、「不安」、「とても不安」が8割にも上り、森友、加計、桜を見る会、データ改ざんなど、政府に個人情報を預けたくないという国民の不信があります。憲法に基づく政治の信頼こそ求められます。以上の理由から、この2つの議案には反対です。 次に、請願について申し上げます。 初めに、請願46号「
福島県立南会津高等学校の存続を求めることについて」です。 これは、県立田島高等学校との統廃合をやめ、県立南会津高等学校の存続を求めるものです。この間の経過は、昨年12月議会でこの請願が継続になり、今年の2月10日、県議会自民党が「高校改革は地域の振興策を示して」と知事に要望書を提出、2月県議会では、同校同窓会が中心になって、実態把握と地域協議を求める同趣旨の請願を出して採択されています。 しかし、7月4日の県教育
委員会による住民説明会では、これらの流れを全く無視した内容で、これまでの様々な論議で、また地元からのいろいろな提案や要望があっても聞く耳を持たない結論ありきの強引なやり方だったとしています。例えば統合した学校に通うのに公共交通を使えと言うが、朝6時のバスに乗り、夕方もたった1本のバスで、また豪雪地帯の冬をどのようにして通うかの質問にも答えていない、通えない子供をどうするかも示していません。 県農業賞を受賞した南郷トマト栽培のため神奈川県から移住してきた方は、地元に高校があるから安心して移住してきたというように、県が進める施策にも反しています。請願は当然採択すべきです。 次に、請願47号「県立高校への少人数学級導入を位置づけ、県立高校改革計画の再検討を求めることについて」です。
新型コロナウイルス対策で身体的距離の確保が求められ、全国知事会からも少人数学級を求める意見が高まっていますが、文科省は2021年度概算要求に小中学校での少人数学級実現のため金額を明記しない事項要求として盛り込みました。 文科省は、1クラス30人以下の学級編制に移行する場合、少子化で今後10年で5万人の教員が余剰となる、また少人数指導などで3万人の追加配置をしているので、計8万人の教員で段階的に進めていけば、大きな財政負担なしで実現が可能としています。 高校については盛り込みませんでしたが、義務制と同じように、高校教育においても少人数学級編制を基本とし、県立高校改革計画の再検討をすべきです。本請願は採択すべきものです。 次に、請願48号「公立学校に1年単位の変形労働時間制を導入しないことを求めることについて」です。 昨年末の臨時国会で、都道府県の条例によって公立学校に1年単位の変形労働時間制の導入を可能とする給特法一部改正法が可決されました。2017年度の福島県教育
委員会の勤務実態調査では、1日当たりの高校教諭の在校時間は休息時間を除いて1日10時間6分、週当たりの平均時間外勤務は11時間を超える状態となっています。これは、持ち帰り残業は含まれていません。 労働基準法の1年単位の変形労働時間制は、業務の繁閑のある職場において所定の勤務時間を1日10時間まで延長することを認める制度であり、時間外勤務が恒常的な職場には導入できないとされています。
コロナ禍の下で、学校は不測の事態に対応し、
コロナ対応をしながら子供たちに行き届いた教育を行うことが求められています。変形労働時間制の導入は、教職員の時間外労働短縮に結びつかないだけでなく、実務を複雑化、煩雑化し、1日8時間の労働制に穴を空けることになります。 全ての教職員の命と健康を守り、子供たちに行き届いた教育を実現する立場から、県としての条例制定をしないよう求めており、この請願も当然採択すべきです。 よって、
議員提出議案第59号は可決、第60号、第61号は否決とすべき、新規請願43号、46号、47号、48号は採択すべきです。 以上申し上げて討論といたします。(拍手)
○議長(
太田光秋君) 以上をもって、討論を終結いたします。 お諮りいたします。
知事提出議案第1号から第30号まで及び第36号、以上の各案を一括採決いたして御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
太田光秋君) 御異議ないと認め、一括採決いたします。 (参 照)
○議長(
太田光秋君) 議案第1号「令和2年度福島県
一般会計補正予算(第5号)」外30件を一括原案のとおり決するに御賛成の各位の御起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(
太田光秋君) 起立総員。よって、各案は一括原案のとおり可決または承認されました。 次に、お諮りいたします。
議員提出議案第62号及び第64号、以上の各案を一括採決いたして御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
太田光秋君) 御異議ないと認め、一括採決いたします。
議員提出議案第62号及び第64号、以上の各案を一括原案のとおり決するに御賛成の各位の御起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(
太田光秋君) 起立総員。よって、
議員提出議案第62号外1件は一括原案のとおり可決されました。 次に、お諮りいたします。
議員提出議案第60号及び第61号、以上の各案を一括採決いたして御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
太田光秋君) 御異議ないと認め、一括採決いたします。
議員提出議案第60号及び第61号、以上の各案を一括原案のとおり決するに御賛成の各位の御起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(
太田光秋君) 起立多数。よって、
議員提出議案第60号外1件は一括原案のとおり可決されました。 次に、お諮りいたします。
議員提出議案第59号を採決いたして御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
太田光秋君) 御異議ないと認め、採決いたします。
議員提出議案第59号、本案に御賛成の各位の御起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(
太田光秋君) 起立少数。よって、
議員提出議案第59号は否決されました。 次に、お諮りいたします。
議長提出報告第9号及び前回より
継続審査中の各請願のうち請願44号を採決いたして御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
太田光秋君) 御異議ないと認め、採決いたします。 請願44号を採択と決するに御賛成の各位の御起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(
太田光秋君) 起立総員。よって、本請願は採択と決しました。 次に、お諮りいたします。請願43号及び46号から48号まで、以上の各請願を一括採決いたして御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
太田光秋君) 御異議ないと認め、一括採決いたします。 請願43号外3件の各請願を一括採択と決するに御賛成の各位の御起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(
太田光秋君) 起立少数。よって、各請願は一括不採択と決しました。
△
継続審査、
調査付議
○議長(
太田光秋君) 次に、各常任
委員長より、現に
委員会において審査及び調査中の事件につき、
別紙配付のとおり
議会閉会中における
継続審査及び
継続調査申出書が提出になっておりますから、御報告いたします。 (申出書別冊参照)
○議長(
太田光秋君) お諮りいたします。本件は、いずれも
委員長の申出のとおり、
議会閉会中において各
委員会が継続して審査及び調査を行うことに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
太田光秋君) 御異議ないと認めます。よって、本件は各
委員会が
議会閉会中も継続して審査及び調査を行うことに決しました。
△
知事提出議案第31号から第35号まで(
委員長中間報告、
継続審査付議)
○議長(
太田光秋君) 次に、
知事提出議案第31号から第35号までについて、決算審査特別
委員長より
議会閉会中における
継続審査申出書が提出されておりますから、御報告いたします。 (申出書別冊参照)
○議長(
太田光秋君) これより
知事提出議案第31号から第35号までを
一括議題といたします。 各案に対する特別
委員会の
審査経過について、
委員長の中間報告を求めます。 決算審査特別副
委員長22番渡部優生君。 (22番渡部優生君登壇)
◆22番(渡部優生君) 決算審査特別
委員長中間報告。 本
委員会に付託されました
知事提出議案第31号決算の認定について、同第32
号令和元年度福島県工業用水道事業会計決算の認定について、同第33
号令和元年度福島県工業用水道事業会計利益の処分について、同第34
号令和元年度福島県地域開発事業会計決算の認定について、同第35
号令和元年度福島県立病院事業会計決算の認定について、以上5件につきましては、
委員会を9月30日に開会し、審査の方法等について協議いたしました。 その結果、各案はいずれも審査に相当の期間を要するものと認められるため、
満場一致をもって
議会閉会中において
継続審査を要するものと決定いたしました。 以上、御報告申し上げます。
○議長(
太田光秋君) 以上をもって、
委員長の中間報告は終わりました。 お諮りいたします。
知事提出議案第31号外4件は、ただいまの
委員長中間報告のとおり、
議会閉会中において特別
委員会の
継続審査に付することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
太田光秋君) 御異議ないと認めます。よって、各案は
議会閉会中における特別
委員会の
継続審査に付することに決しました。
△
避難地域復興・
創生等対策について(
委員長中間報告、
継続調査付議)
○議長(
太田光秋君) この際、
避難地域復興・
創生等対策について、
避難地域復興・
創生等対策特別
委員長より
別紙配付のとおり、
議会閉会中における
継続調査申出書が提出になっておりますから、御報告いたします。 (申出書別冊参照)
○議長(
太田光秋君) 日程第2、
避難地域復興・
創生等対策について。 本件に対する特別
委員会の調査経過について、
委員長の中間報告を求めます。
避難地域復興・
創生等対策特別副
委員長11番橋本徹君。 (11番橋本 徹君登壇)
◆11番(橋本徹君)
避難地域復興・
創生等対策特別
委員長中間報告。 本
委員会に付託されました付議事件は、「
避難地域復興・
創生等対策について」及びこれに関連する事項であります。 本
委員会は、令和元年12月25日に設置されて以来、鋭意調査に取り組んでいるところでありますが、前回の定例会における中間報告以降の活動状況について御報告申し上げます。 その後の経過といたしましては、今定例会の10月5日に第4回
委員会を開催し、付議事件「
避難地域復興・
創生等対策について」、調査事項の「風評払拭対策について」に関するこれまでの取組と現状等及び主要事業等について執行部から説明を受け、活発な質疑を重ねました。 その中で、委員からは、今年は
新型コロナウイルス感染症の影響で風評払拭に関する事業を自粛せざるを得ない状況となったが、来年は震災から10年となる大きな節目であり、
コロナ禍の中であっても課題を含めた本県の現状をしっかり発信し、延期となったオリンピック・パラリンピックにつなげられるよう取り組むべきであるとの意見がありました。 また、
東日本大震災・原子力災害伝承館については、今後様々な意見に耳を傾けながら、伝承館の役割がさらに充実したものになるよう取り組んでほしいとの意見がありました。 さらに、伝承館だけでなく、被災地域に戻り今を懸命に生きている県民の姿を機会があるごとに発信してほしいとの意見がありました。 以上が前定例会後の調査経過であります。 続いて、本
委員会の今後の取組について申し上げます。 慎重に審議いたしました結果、
避難地域復興・
創生等対策につきましては、極めて広範囲にわたる課題であり、今後とも相当の期間調査を要すると認められるため、全員一致をもって
議会閉会中もなお継続して調査を行うことに決定いたしました。 以上、御報告申し上げます。
○議長(
太田光秋君) 以上をもって、
委員長の中間報告は終わりました。 お諮りいたします。本件は、ただいまの
委員長中間報告のとおり、
議会閉会中において特別
委員会が継続して調査を行うことに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
太田光秋君) 御異議ないと認めます。よって、本件は
避難地域復興・
創生等対策特別
委員会が
議会閉会中も継続して調査を行うことに決しました。
△災害に強い
県づくりについて(
委員長中間報告、
継続調査付議)
○議長(
太田光秋君) 次に、災害に強い
県づくりについて、災害に強い
県づくり特別
委員長より
別紙配付のとおり、
議会閉会中における
継続調査申出書が提出になっておりますから、御報告いたします。 (申出書別冊参照)
○議長(
太田光秋君) 日程第3、災害に強い
県づくりについて。 本件に対する特別
委員会の調査経過について、
委員長の中間報告を求めます。 災害に強い
県づくり特別副
委員長16番坂本竜太郎君。 (16番坂本竜太郎君登壇)
◆16番(坂本竜太郎君) 災害に強い
県づくり特別
委員長中間報告。 本
委員会に付託されました付議事件は、「令和元年東日本台風等からの復旧・復興について」、「防災・減災、国土強靱化について」及びこれらに関連する事項であります。 本
委員会は、令和元年12月25日に設置されて以来、鋭意調査に取り組んでいるところでありますが、前回の定例会における中間報告以降の活動状況について御報告申し上げます。 その後の経過といたしましては、今定例会の10月5日に第4回
委員会を開催し、付議事件「令和元年東日本台風等からの復旧・復興について」、調査事項「災害対応に係る検証について」、検証資料等に基づき執行部から説明を受け、3つの検証項目に沿いながら活発な質疑を重ねました。 まず、1つ目の検証項目「災害対策本部の運営」につきましては、委員から、災害対応の専門家が十分育っていないことから、県は総合的に判断できる専門家の育成にしっかり取り組むべきであるなどの意見がありました。 次に、2つ目の検証項目「避難者支援」につきましては、委員から、県は要支援者や障がい者が避難できる福祉避難
所の場所の事前周知をしっかり行うべきであるといった意見や、避難
所における温かい食事の提供について、県は安全面も確保しながら市町村と協議を進めるべきであるなどの意見がありました。 次に、3つ目の検証項目「被災者の生活・なりわい再建支援」につきましては、委員から、グループ補助金に関して、市町村の商工会がグループをつくる仕組みの中で、被災事業者が漏れなく加わり、補助対象となれるよう、県は最後まで周知徹底を図るべきであるといった意見がありました。 また、「被災箇所の対応状況」につきましても、災害廃棄物に関して、災害発生時に市町村が混乱しないよう、県はマニュアルを整備し、災害発生前からきちんと指導すべきであるとの意見がありました。 以上が前定例会後の調査経過であります。 続いて、本
委員会の今後の取組について申し上げます。 慎重に審議いたしました結果、災害に強い
県づくりにつきましては、極めて広範囲にわたる課題であり、今後とも相当の期間調査を要すると認められるため、全員一致をもって
議会閉会中もなお継続して調査を行うことに決定いたしました。 以上、御報告申し上げます。
○議長(
太田光秋君) 以上をもって、
委員長の中間報告は終わりました。 お諮りいたします。本件は、ただいまの
委員長中間報告のとおり、
議会閉会中において特別
委員会が継続して調査を行うことに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
太田光秋君) 御異議ないと認めます。よって、本件は災害に強い
県づくり特別
委員会が
議会閉会中も継続して調査を行うことに決しました。
△
少子高齢化・
人口減少対策について(
委員長中間報告、
継続調査付議)
○議長(
太田光秋君) 次に、
少子高齢化・
人口減少対策について、
少子高齢化・
人口減少対策特別
委員長より
別紙配付のとおり、
議会閉会中における
継続調査申出書が提出になっておりますから、御報告いたします。 (申出書別冊参照)
○議長(
太田光秋君) 日程第4、
少子高齢化・
人口減少対策について。 本件に対する特別
委員会の調査経過について、
委員長の中間報告を求めます。
少子高齢化・
人口減少対策特別
委員長48番宮下雅志君。 (48番宮下雅志君登壇)
◆48番(宮下雅志)
少子高齢化・
人口減少対策特別
委員長中間報告。 本
委員会に付託されました付議事件は、「子育て支援・高齢者支援の充実強化について」、「
人口減少対策について」及びこれらに関連する事項であります。 本
委員会は、令和元年12月25日に設置されて以来、鋭意調査に取り組んでいるところでありますが、前回の定例会における中間報告以降の活動状況について御報告申し上げます。 その後の経過といたしましては、今定例会の10月5日に第4回
委員会を開催し、付議事件「子育て支援・高齢者支援の充実強化について」の調査事項「健康長寿社会の実現に向けた取組について」に関するこれまでの取組と現状等及び主要事業等について執行部から説明を受け、活発な質疑を重ねました。 その中で、委員からは、全国がん登録のデータ分析を適切に行い、その結果を県民に示し、がん検診受診の促進につなげるべきであるといった意見や、福島県版健康データベースによる市町村の健康課題のオーダーメード解析については、今後も取組を続け、具体的な施策に結びつけるよう図るべきであるという意見、さらにはウィズ
コロナの状況が今後も続くと懸念される中、感染症対策に十分配慮した上で高齢者の社会参加に係る取組のさらなる推進を図るべきである等の意見がありました。 以上が前定例会後の調査経過であります。 続いて、本
委員会の今後の取組について申し上げます。 慎重に審議いたしました結果、
少子高齢化・
人口減少対策につきましては、極めて広範囲にわたる課題であり、今後とも相当の期間調査を要すると認められるため、全員一致をもって
議会閉会中もなお継続して調査を行うことに決定いたしました。 以上、御報告申し上げます。
○議長(
太田光秋君) 以上をもって、
委員長の中間報告は終わりました。 お諮りいたします。本件は、ただいまの
委員長中間報告のとおり、
議会閉会中において特別
委員会が継続して調査を行うことに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
太田光秋君) 御異議ないと認めます。よって、本件は
少子高齢化・
人口減少対策特別
委員会が
議会閉会中も継続して調査を行うことに決しました。
△
知事提出議案第37号及び第38号(
知事説明、採決)
○議長(
太田光秋君) この際、知事より
別紙配付のとおり議案提出の通知がありますから、御報告いたします。 (参 照)
○議長(
太田光秋君) お諮りいたします。ただいま御報告いたしました
知事提出議案第37号及び第38号、以上2件を本日の日程に追加し、
一括議題とすることに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
太田光秋君) 御異議ないと認めます。よって、
知事提出議案第37号及び第38号、以上の各案は日程に追加し、
一括議題とすることに決しました。 直ちに、各案を
一括議題といたします。
付議議案に対する知事の説明を求めます。 (知事内堀雅雄君登壇)
◎知事(内堀雅雄君) 本日追加提出いたしました議案につきまして御説明申し上げます。 これは、任期満了に伴う教育
委員会の委員2名の後任委員の任命につきまして、同意を求めようとするものであります。 速やかな御議決をお願いいたします。
○議長(
太田光秋君) お諮りいたします。
知事提出議案第37号及び第38号、以上の各案は、質疑、常任
委員会の審査及び討論等の議事手続を省略し、採決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
太田光秋君) 御異議ないと認め、採決いたします。 各案は、個々に採決を行います。 まず、
知事提出議案第37号を採決いたします。議案第37号 教育
委員会の委員の任命につき同意を求めることについて 本案に同意するに御賛成の各位の御起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(
太田光秋君) 起立総員。よって、本案は同意されました。 次に、
知事提出議案第38号を採決いたします。議案第38号 教育
委員会の委員の任命につき同意を求めることについて 本案に同意するに御賛成の各位の御起立を求めます。 (賛成者起立)
○議長(
太田光秋君) 起立総員。よって、本案は同意されました。
△臨時的な
協議等の場の設置の件
○議長(
太田光秋君) この際、臨時的な
協議等の場の設置の件について、
別紙配付のとおり提出しておりますから、御報告いたします。 (参 照)
○議長(
太田光秋君) お諮りいたします。ただいま御報告いたしました臨時的な
協議等の場の設置の件を本日の日程に追加し、議題とすることに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
太田光秋君) 御異議ないと認めます。よって、本件は日程に追加し、議題とすることに決しました。 直ちに、本件を議題といたします。 お諮りいたします。本件は、
別紙配付のとおり、臨時的な
協議等の場として福島県議会受動
喫煙防止に関する条例案検討会を設けることに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
太田光秋君) 御異議ないと認めます。よって、本件は決定いたしました。
△臨時的な
協議等の場の設置の件
○議長(
太田光秋君) この際、臨時的な
協議等の場の設置の件について、
別紙配付のとおり提出しておりますから、御報告いたします。 (参 照)
○議長(
太田光秋君) お諮りいたします。ただいま御報告いたしました臨時的な
協議等の場の設置の件を本日の日程に追加し、議題とすることに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
太田光秋君) 御異議ないと認めます。よって、本件は日程に追加し、議題とすることに決しました。 直ちに、本件を議題といたします。 お諮りいたします。本件は、
別紙配付のとおり、臨時的な
協議等の場として福島県議会ICT化検討会を設けることに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
太田光秋君) 御異議ないと認めます。よって、本件は決定いたしました。
△
議員派遣の件
○議長(
太田光秋君) この際、
議員派遣申出一覧表を
別紙配付のとおり提出しておりますから、御報告いたします。 (参 照)
○議長(
太田光秋君) お諮りいたします。ただいま御報告いたしました
議員派遣の件を本日の日程に追加し、議題とすることに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
太田光秋君) 御異議ないと認めます。よって、本件は日程に追加し、議題とすることに決しました。 直ちに、本件を議題といたします。 お諮りいたします。本件は、
別紙配付のとおり
議員派遣を決定することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
太田光秋君) 御異議ないと認めます。よって、本件は決定いたしました。 以上をもって、全部の議事を終わります。
△閉会挨拶
○議長(
太田光秋君) 閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。 今期定例会は、9月18日開会以来、本日まで20日間に及びましたが、議員の皆様方には、特例的な議事運営について引き続き御協力を賜り、ここに全部の議事を終了し、閉会できますことに対して深く感謝を申し上げます。 また、会期中における執行当局及び報道関係各位の御支援、御協力に対しましても厚く御礼を申し上げます。 県民や事業者の皆様には、
新型コロナウイルス感染予防のための新しい生活様式の取組を進めていただいているものの、連日のように感染者が確認されるなど、本県における感染状況はいまだ厳しさを感じる中にあります。 執行当局においては、引き続き医療・検査体制の拡充強化に努めるとともに、県民が安全・安心に経済活動を行いながら、県内経済の再生に資することができる施策の展開を図るよう望むものであります。 時節柄、議員の皆様方には、ますます御自愛の上、本県の復興・創生に向けて、なお一層御尽力をくださいますようお願いを申し上げ、閉会の挨拶といたします。 知事より挨拶があります。 (知事内堀雅雄君登壇)
◎知事(内堀雅雄君) 9月県議会定例会の閉会に当たりまして、御挨拶を申し上げます。 今期定例会におきましては、令和2年度
一般会計補正予算案など重要な議案を提出いたしましたところ、議員の皆様には、終始熱心に御審議の上、御議決を賜り、深く感謝を申し上げます。 御議決をいただきました案件につきましては、その適正な執行に努めてまいります。また、審議の過程において皆様からいただきました御意見、御提言を十分尊重し、誠意を持って県政に反映させ、
新型コロナウイルスの
感染拡大を防ぎながら、社会経済活動の維持回復に向けて全力で取り組むとともに、福島の復興・創生がまた1つ新たなステージに進むことができるよう全庁一丸となって挑戦を続けてまいります。 議員の皆様の今後一層の御尽力、御協力をお願い申し上げまして、挨拶といたします。
○議長(
太田光秋君) これをもって、閉会いたします。 午後2時6分閉会...