• "設置構想"(/)
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  1. 山形県議会 2020-12-01
    12月18日-05号


    取得元: 山形県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-17
    令和 2年 12月 定例会(第398号)  令和二年十二月十八日(金曜日)午前十時五十分 開議議事日程第五号  令和二年十二月十八日(金曜日)午前十時開議第一   議第百五十三号 令和二年度山形県一般会計補正予算(第八号)第二   議第百五十四号 令和二年度山形県土地取得事業特別会計補正予算(第一号)第三   議第百五十五号 令和二年度山形県港湾整備事業特別会計補正予算(第二号)第四   議第百五十六号 令和二年度山形県流域下水道事業会計補正予算(第二号)第五   議第百五十七号 令和二年度山形県電気事業会計補正予算(第二号)第六   議第百五十八号 令和二年度山形県工業用水道事業会計補正予算(第二号)第七   議第百五十九号 令和二年度山形県水道用水供給事業会計補正予算(第二号)第八   議第百六十号 令和二年度山形県病院事業会計補正予算(第五号)第九   議第百六十一号 山形県地域経済牽引事業の促進のための不動産取得税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例の制定について第十   議第百六十二号 山形県税外収入金延滞金等徴収条例の一部を改正する条例の制定について第十一  議第百六十三号 山形県体育施設条例の一部を改正する条例の制定について第十二  議第百六十四号 都市計画街路事業(単独)に要する費用の一部負担について第十三  議第百六十五号 下水道事業(単独)に要する費用の一部負担について第十四  議第百六十六号 道路事業(単独)に要する費用の一部負担について第十五  議第百六十七号 港湾事業(単独)に要する費用の一部負担について第十六  議第百六十八号 急傾斜地崩壊対策事業(単独)に要する費用の一部負担について第十七  議第百六十九号 東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所及び同社福島第二原子力発電所の事故に基づき生じた損害賠償の和解について第十八  議第百七十号 当せん金付証票の発売について第十九  議第百七十一号 山形県国際交流センター指定管理者の指定について第二十  議第百七十二号 山形県立点字図書館指定管理者の指定について第二十一 議第百七十三号 山形県身体障がい者保養所東紅苑指定管理者の指定について第二十二 議第百七十四号 山形県立ふれあいの家の指定管理者の指定について第二十三 議第百七十五号 山形県国民宿舎竜山荘指定管理者の指定について第二十四 議第百七十六号 山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館指定管理者の指定について第二十五 議第百七十七号 山形県遊学の森の指定管理者の指定について第二十六 議第百七十八号 最上川ふるさと総合公園指定管理者の指定について第二十七 議第百七十九号 庄内空港緩衝緑地指定管理者の指定について第二十八 議第百八十号 マリンパーク鼠ヶ関指定管理者の指定について第二十九 議第百八十一号 県民ゴルフ場指定管理者の指定について第三十  議第百八十三号 令和二年度山形県一般会計補正予算(第九号)第三十一 請願第三十二 発議第十八号 尖閣諸島周辺海域における安全確保を求める意見書本日の会議に付した事件 議事日程第五号に同じ。出席議員(四十二名)  一番 阿部ひとみ議員  二番 今野美奈子議員  三番 菊池大二郎議員  四番 原田和広議員  五番 高橋 淳議員  六番 遠藤寛明議員  七番 相田光照議員  八番 遠藤和典議員  九番 梶原宗明議員  十番 五十嵐智洋議員 十一番 関  徹議員 十二番 山科朝則議員 十三番 菊池文昭議員 十四番 松田敏男議員 十五番 青木彰榮議員 十六番 青柳安展議員 十七番 柴田正人議員 十八番 渋間佳寿美議員 十九番 佐藤 聡議員 二十番 矢吹栄修議員二十一番 小松伸也議員二十二番 島津良平議員二十三番 渡辺ゆり子議員二十四番 石黒 覚議員二十五番 吉村和武議員二十六番 高橋啓介議員二十七番 加賀正和議員二十八番 森谷仙一郎議員二十九番 鈴木 孝議員三十一番 楳津博士議員三十二番 奥山誠治議員三十三番 小野幸作議員三十四番 木村忠三議員三十五番 金澤忠一議員三十六番 伊藤重成議員三十七番 舩山現人議員三十八番 田澤伸一議員三十九番 森田 廣議員 四十番 坂本貴美雄議員四十一番 星川純一議員四十二番 志田英紀議員四十三番 野川政文議員欠員(一名)  説明のため出席した者知事         吉村美栄子君副知事        若松正俊君企業管理者      高橋広樹君病院事業管理者    大澤賢史君総務部長       大瀧 洋君みらい企画創造部長  小林剛也君防災くらし安心部長  須藤勇司君環境エネルギー部長  杉澤栄一君子育て若者応援部長  松田明子君健康福祉部長     玉木康雄君産業労働部長     木村和浩君観光文化スポーツ部長 武田啓子君農林水産部長     高橋雅史君県土整備部長     前内永敏君会計管理者      泉 洋之君財政課長       後藤崇文君教育長        菅間裕晃君公安委員会委員長   柴田曜子君警察本部長      佐藤正顕君代表監査委員     武田一夫君人事委員会委員長   安孫子俊彦人事委員会事務局長  佐藤紀子君労働委員会事務局長  沼沢弘幸君     午前十時五十分 開議 ○議長(金澤忠一議員) これより本日の会議を開きます。 △日程第一議第百五十三号議案から日程第三十一請願まで(各常任委員長報告) ○議長(金澤忠一議員) 直ちに日程に入ります。 日程第一議第百五十三号令和二年度山形県一般会計補正予算第八号から、日程第三十一請願までの三十一案件を一括議題に供します。 これら案件に対する審査の経過と結果について、各常任委員長より報告を求めます。 報告の順は私から指名いたします。 文教公安常任委員長柴田正人議員。 ◆文教公安常任委員長柴田正人議員) 文教公安常任委員会における審査の経過と結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託になりました案件は、議第百五十三号中本委員会所管分及び議第百六十三号の二議案であります。 これら案件の審査に当たりましては、執行部から説明を聴取し、審査の徹底を期したのであります。 審査の過程におきましては、付託議案はもとより所管行政の各般にわたり終始活発な質疑・質問がなされたのであります。 以下、その主な事項について申し上げますと、「情報活用能力の育成を目的としたICT教育環境の整備について」「令和三年度公立高等学校入学者選抜における新型コロナウイルス感染症への対応状況について」「休日の部活動の段階的な総合型地域スポーツクラブなどへの移行に向けた取組状況について」「『山形県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例』の制定を受けた自転車損害賠償責任保険等への加入の促進に向けた取組について」「『交通安全ありがとう運動』の目的及び取組状況について」「県あかねケ丘陸上競技場の廃止後の活用に係る県と市の連携、施設の貸付けに係る考え方等について」「県立高等学校におけるエアコン整備に係る繰越しの理由及び今後の整備の見通しについて」「今年の交通死亡事故の特徴及び交通事故抑止に向けた取組について」「児童生徒が持てる能力を最大限に伸ばすため、さらなる少人数学級の導入を進めるべきと考えるがどうか」「冬期間の幹線道路における交通障害対策について。また、大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例の降雪時においてチェーン規制が行われた場合の対応について」など、各般にわたり質疑・質問、意見の開陳及び課題解決に向けた提案等がなされたのであります。 以上の経過をもって採決の結果、本委員会に付託になりました二議案については、全員異議なくいずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 次に、さきの定例会より継続審査に付されておりました請願一件の審査結果について申し上げます。 請願一四号については、紹介議員を通して取下げの申出がありましたのでこれを承認すべきものと決定いたしました。 以上をもって文教公安常任委員会における審査の経過と結果についての報告を終わります。 ○議長(金澤忠一議員) 厚生環境常任委員長鈴木孝議員。 ◆厚生環境常任委員長鈴木孝議員) 厚生環境常任委員会における審査の経過と結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託になりました案件は、議第百五十三号中本委員会所管分、議第百六十号、議第百七十二号から議第百七十四号まで及び議第百八十三号中本委員会所管分の六議案と請願一件であります。 これら案件の審査に当たりましては、執行部から説明を聴取し、審査の徹底を期したのであります。 審査の過程におきましては、付託議案はもとより所管行政の各般にわたり終始活発な質疑・質問がなされたのであります。 特に、新型コロナウイルス感染症対策については、集中して審査を行ったのであります。 以下、その主な事項について申し上げますと、「新型コロナウイルス感染者等への誹謗中傷に対する県の対応について」「感染者が医療機関に入院せず自宅療養や宿泊療養施設利用となる基準について」「感染者が増加している現在の状況と感染拡大防止に向けて必要な対応に関する医療統括監の見解について」「新型コロナとの同時流行が懸念される季節性インフルエンザの流行状況について」「今後の感染拡大に備え感染症指定医療機関以外でECMO(エクモ)等の機材を有する医療機関の活用の検討が必要と考えるがどうか」「病床占有率が上昇している中、県立病院間における看護師派遣等連携体制構築の状況について」「県の『注意・警戒レベル』がレベル3からレベル4に上がった中、年末年始における具体的な注意喚起を行うとともに、県民一人一人が危機感を持って感染防止対策を徹底するよう情報発信や啓発が必要と考えるがどうか」など、幅広い観点からの質疑・質問、意見の開陳がなされたのであります。 次に、その他の主な質疑・質問事項について申し上げますと、「ゼロカーボン社会の実現に向けた施策の方向性について。また、電気自動車に蓄えた電気を家庭で利用するためのいわゆるV2H(ブイツーエイチ)の普及に向けた取組の内容について」「県立中央病院に開設された患者サポートセンターが担う役割や業務内容について。また、同センターによる患者のメリットと病院経営にもたらす効果について」「県立病院におけるマイナンバーカードによる健康保険証オンライン資格確認の導入について。また、これに伴うシステム改修に係る県立病院の負担について」「県立点字図書館指定管理者候補者選定の経過について」「国の不妊治療支援施策の概要及びこれを受けた県の対応について」「医療機関の再編統合に向けた国の重点支援区域選定の概要について」「風力発電事業導入に当たっての地元住民との合意形成の重要性について」「ゼロカーボン社会の実現に向けては災害等有事においても滞ることのないエネルギー供給体制を構築すべきと考えるがどうか」など、各般にわたり質疑・質問、意見の開陳及び課題解決に向けた提案等がなされたのであります。 以上の経過をもって採決の結果、本委員会に付託になりました六議案については、全員異議なくいずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 次に、請願の審査結果について申し上げます。 本委員会に付託になりました請願一件を審査した結果、請願一九号については、なお調査検討の要ありと認め継続審査に付すべきものと決定いたしました。 次に、さきの定例会より継続審査に付されておりました請願三件の審査結果について申し上げます。 請願八号から請願一〇号までの三件については、いずれもなお調査検討の要ありと認め継続審査に付すべきものと決定いたしました。 以上をもって厚生環境常任委員会における審査の経過と結果についての報告を終わります。 ○議長(金澤忠一議員) 農林水産常任委員長松田敏男議員。 ◆農林水産常任委員長松田敏男議員) 農林水産常任委員会における審査の経過と結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託になりました案件は、議第百五十三号中本委員会所管分及び議第百七十七号の二議案であります。 これら案件の審査に当たりましては、執行部から説明を聴取し、審査の徹底を期したのであります。 審査の過程におきましては、付託議案はもとより所管行政の各般にわたり終始活発な質疑・質問がなされたのであります。 以下、その主な事項について申し上げますと、「本年産果樹の出荷量及び価格の動向について」「土地改良法の改正に伴う財務会計制度の見直しを踏まえた小規模土地改良区の業務運営に対する支援の在り方について」「野生鳥獣による農作物被害の状況と対応について」「令和三年産米の『生産の目安』を踏まえた支援策の検討状況について」「策定を進めている農林水産分野の新たな戦略に本県の生産額ベース食料自給率を上げるための取組や数値目標を掲げてはどうか」「海面漁業の成長産業化や内水面漁業・養殖業の振興等に向け県が創設を検討しているオーダーメード型支援の内容について」「本県におけるスマート農業技術の現地実証の成果及び今後の普及に向けた取組について。また、水田における導入促進のためには農地整備事業と一体的に整備を進めてはどうか」「政府の『農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略』に基づき選定される輸出産地の詳細と今後の対応について」「本年の七月豪雨により被災した農地等に係る災害復旧の進捗状況について」「山形県遊学の森の利用状況及び指定管理料設定の考え方について」など、各般にわたり質疑・質問、意見の開陳及び課題解決に向けた提案等がなされたのであります。 以上の経過をもって採決の結果、本委員会に付託になりました二議案については、全員異議なくいずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上をもって農林水産常任委員会における審査の経過と結果についての報告を終わります。 ○議長(金澤忠一議員) 商工労働観光常任委員長小松伸也議員。 ◆商工労働観光常任委員長小松伸也議員) 商工労働観光常任委員会における審査の経過と結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託になりました案件は、議第百五十三号中本委員会所管分、議第百五十四号、議第百七十五号、議第百七十六号及び議第百八十三号中本委員会所管分の五議案であります。 これら案件の審査に当たりましては、執行部から説明を聴取し、審査の徹底を期したのであります。 審査の過程におきましては、付託議案はもとより所管行政の各般にわたり終始活発な質疑・質問がなされたのであります。 以下、その主な事項について申し上げますと、「Go To トラベル及びやまがたGo To Eat キャンペーンの一時停止を検討する基準等について」「新型コロナウイルス感染症に起因して解雇・雇い止めされた県内労働者を応援する新型コロナウイルス感染症対策離職者応援金の支給状況について」「来春卒業予定の高校生及び大学生の就職内定状況について。また、県や労働局等による今後の就職支援について」「オンライン商談会在宅勤務等を可能とするテレワーク環境の整備に対する支援の状況について。また、本県におけるテレワークの導入状況について」「県プレミアム付きクーポン券の販売状況と今後の販売促進策について」「夜間営業の飲食店等を支援する飲食業等緊急支援事業を実施する背景について。また、支給対象を夜九時以降も営業し酒類を提供する事業者とした理由について」「飲食業等緊急支援事業の支給要件を十月または十一月の売上げが前年同月比で三〇%以上減少したこととしているが、十二月の売上げも比較対象に加える必要があると考えるがどうか」「Go To トラベルキャンペーンの一時停止が決定されたことによる県民泊まって元気キャンペーンの対応について」「若年女性県内就職定着促進協議会の開催状況及び今後の取組方向について」など、各般にわたり質疑・質問、意見の開陳及び課題解決に向けた提案等がなされたのであります。 以上の経過をもって採決の結果、本委員会に付託になりました五議案については、全員異議なくいずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 次に、さきの定例会より継続審査に付されておりました請願一件の審査結果について申し上げます。 請願一五号については、紹介議員を通して取下げの申出がありましたのでこれを承認すべきものと決定いたしました。 以上をもって商工労働観光常任委員会における審査の経過と結果についての報告を終わります。 ○議長(金澤忠一議員) 建設常任委員長佐藤聡議員。 ◆建設常任委員長佐藤聡議員) 建設常任委員会における審査の経過と結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託になりました案件は、議第百五十三号中本委員会所管分、議第百五十五号から議第百五十九号まで、議第百六十四号から議第百六十八号まで及び議第百七十八号から議第百八十一号までの十五議案であります。 これら案件の審査に当たりましては、執行部から説明を聴取し、審査の徹底を期したのであります。 審査の過程におきましては、付託議案はもとより所管行政の各般にわたり終始活発な質疑・質問がなされたのであります。 以下、その主な事項について申し上げますと、「現在策定を進めている『山形県自転車ネットワーク計画』によって期待される効果について。また、沿線の優れた景観は地域の魅力を知るための重要な要素と考えるが、景観維持に向けた県の取組について」「新型コロナウイルス感染症対策として新たに取り組んでいる『住環境向上及び住宅・木材産業活性化緊急促進事業』の利用状況について」「環状交差点・ラウンドアバウトの県内の整備状況について。また、導入によるメリットや課題について」「令和二年七月豪雨に係る災害査定の結果と今後本格化する復旧作業の見通しについて。また、県職員の業務量の増加を踏まえた今後の職員体制について」「主要地方道米沢飯豊線中津川橋の今後の本復旧に向けた見通しについて」「新たに策定された防災・減災、国土強靱化のための五か年加速化対策を踏まえた本県の対応について」「小国町明沢川(みょうざわがわ)において中小水力発電の事業化に至った経過について」「県営駐車場の利用促進に向けて周辺駐車場の実態を調査すべきと考えるがどうか」など、各般にわたり質疑・質問、意見の開陳及び課題解決に向けた提案等がなされたのであります。 以上の経過をもって採決の結果、本委員会に付託になりました十五議案については、全員異議なくいずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上をもって建設常任委員会における審査の経過と結果についての報告を終わります。 ○議長(金澤忠一議員) 総務常任委員長楳津博士議員。 ◆総務常任委員長楳津博士議員) 総務常任委員会における審査の経過と結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託になりました案件は、議第百五十三号中本委員会所管分、議第百六十一号、議第百六十二号、議第百六十九号から議第百七十一号まで及び議第百八十三号中本委員会所管分の七議案と請願一件であります。  これら案件の審査に当たりましては、執行部から説明を聴取し、審査の徹底を期したのであります。 審査の過程におきましては、付託議案はもとより所管行政の各般にわたり終始活発な質疑・質問がなされたのであります。 以下、その主な事項について申し上げますと、「消防団員に対する報酬については団員本人に支払われることが重要と考えるがどうか。また、これに対する県の対応について」「次期行財政改革推進プラン骨子案で示された『行政のデジタル化の推進』の具体的な取組について」「福島第一・第二原子力発電所の事故に伴い県が東京電力ホールディングス株式会社に対して行った損害賠償請求の進捗状況について」「高齢者の免許返納促進のためには地域公共交通の維持が不可欠であると考えるがどうか。また、地域公共交通計画の考え方と策定スケジュールについて」「新型コロナウイルス感染症に伴う県税の特例措置と税収に与える影響について」「令和三年度当初予算の要求概要で示された施策展開特別枠のうち移住・定住に関連する事業の概要について」「県内市町村における洪水ハザードマップの整備状況について」「過疎地域における移動販売等高齢者の買物支援に関する取組について」「県の使用料や手数料の支払いに電子決済を活用していくべきと考えるがどうか」「マイナンバーカードの交付状況について。また、カード普及に向けた取組について」など、各般にわたり質疑・質問、意見の開陳及び課題解決に向けた提案等がなされたのであります。 以上の経過をもって採決の結果、本委員会に付託になりました七議案については、全員異議なくいずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 次に、請願の審査結果について申し上げます。 本委員会に付託になりました請願一件を審査した結果、請願二〇号については、不採択とすべきものと決定いたしました。 以上をもって総務常任委員会における審査の経過と結果についての報告を終わります。 ○議長(金澤忠一議員) 以上をもって各常任委員長の報告は終わりました。 この場合、討論の通告がありますので発言を許可いたします。 二十四番石黒覚議員。 ◆24番(石黒覚議員) 県政クラブを代表いたしまして、ただいま議題になっております請願一九号について、厚生環境常任委員長から「なお調査検討の要ありと認め継続審査に付すべきものとする」報告でございましたが、私たちは、「東京電力福島第一原発事故により発生したALPS処理水の海洋放出を行わないことを求める意見書の提出について」の請願の願意は極めて妥当なものであるとする立場から、委員長報告に反対の討論を申し上げます。 請願一九号は、来年三月十一日を迎えると発災から十年の節目となる東日本大震災福島第一原発事故の恐怖にさらされ、想像を絶する風評被害の中、本県内で現在も避難生活を続ける方々を含む福島原発被災者フォーラムから提出されたものであります。 被災地の復旧復興も道半ばにある中で、これまで必死に風評被害を克服するためにあらゆる努力を積み重ねてこられた福島県民の皆様方、とりわけ農林漁業者の方々の血のにじむような努力に対して、本年一月三十一日に開催された多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会は、平成二十八年十一月から十七回の議論を終結させ、希釈すれば海洋放出しても環境に何らの影響を及ぼすことはないとの見解を示した。そのことが、福島県の漁業にとどまらず、我が国の漁業に与える風評被害対策を検討すらしないままに海洋放出を急ぐ態度であると言わざるを得ないところであります。 今定例会予算特別委員会において、本県漁業振興を進めるために漁業振興条例の必要性を強調されました議員の御提言には私も大賛成でございます。 また、本年六月二十四日、全国知事会から政府に対する提言において、処理水の取扱いについては、「関係団体を始めとする幅広い関係者の意見を聴いた上で、処分方法についてさらに検討すること。併せて、トリチウムに関する正確な情報を国内外へ広く発信し、具体的な風評対策をしっかり示すこと」を要請しています。 我が国は、今さら申し上げるまでもなく、国土の全てが海に囲まれております。福島の海も、山形の海も同じなのであります。このことを踏まえるとき、国の安易な判断で原発事故汚染水ALPS処理水を海洋放出することを行わないよう求めた本請願の願意は極めて妥当であること、あわせて、本請願が求める意見書提出は、まさに緊急を要するものであることは言うまでもありません。 したがいまして、厚生環境常任委員長継続審査に付するとする報告に反対し、採択すべきと考え、採決を求めるものでございます。 ○議長(金澤忠一議員) 十一番関徹議員。 ◆11番(関徹議員) 日本共産党山形県議団を代表して、請願一九号を継続審査とすることに反対の討論を行います。 請願が述べているとおり、ALPS処理水を海洋放出することの危険性は極めて重大であり、海水で希釈すればいいなどという議論に説得力はありません。福島県内市町村議会の三分の二以上が反対または慎重な検討を求める意見書などを採択、同県農協、森林組合が放出に反対を表明、商工団体や自治体も風評被害や復興が遠のくことへの懸念を表明するなど、放出は福島県民の理解を全く得られていません。 事故から間もなく十年。復興を目指して血のにじむ努力を重ねてきた被災者の声を無視して、さらなる困難を押しつけることは許されるものではありません。 私は、福島県民をはじめ大震災の被災者を東北の同胞として受入れ、支援を続けてきた本県、放射能汚染の恐ろしさを教訓にして先駆的に卒原発という理念を掲げている本県の議会の一員として、原発事故の加害者としての立場を忘れた政府の姿勢には怒りを禁じ得ません。 また、モルタル固化する方法など放出以外の選択肢も、使用しなくなったタンク解体後のスペース活用による二年近くの延長なども検討されないことも大変問題です。 こうした事情が十分知られていない中でも、十月の読売新聞の全国世論調査では五〇%が放出反対となっています。加えて、請願の中でも触れられている全国漁業協同組合連合会の絶対反対の特別決議は、放出の影響は我が国漁業の将来に壊滅的な影響を与えかねないと強く警告しています。 農林水産業を成長戦略の柱とし、海外輸出の拡大をも目指す本県の立場からいっても、水産のみならず安全安心の食料生産の土台を掘り崩す海洋放出は、絶対に看過できない問題ではないでしょうか。 以上のような観点から、請願の願意は至当と考えます。 委員長報告は「なお調査検討の要あり」としましたが、さきの国会で菅首相が「いつまでも方針を決めず先送りすることはできない」などという重大な答弁を行っています。こうした緊迫した情勢に鑑みて、継続審査の扱いは不適切であり、今議会で採択すべきであり採決すべきであるということを強く訴えて討論とします。 ○議長(金澤忠一議員) 二十三番渡辺ゆり子議員
    ◆23番(渡辺ゆり子議員) 日本共産党山形県議団を代表し、請願二〇号を不採択としたことに反対討論を行います。 請願二〇号は、国に対し消費税五%以下への引下げを求める意見書の提出を内容とするものです。その趣旨にあるように、昨年の消費税増税以降にさらに新型コロナウイルス感染症の影響が追い打ちをかけ、経済に打撃を与えています。 県経営者協会の二〇二〇年度雇用動向調査によると、今後の採用見込みでは、前年比で正社員の採用を減らすと答えた企業が三・三倍、非正規社員の採用を減らすが三・〇倍に増加しました。景況感判断も大幅悪化し、コロナ禍の影響と報道されています。 山形銀行の調査月報十二月のまとめによると、耐久消費財の購入状況について「消費増税およびその後のコロナ禍によって、全体としては購入意欲が減退している様子がうかがえる」として、「コロナ禍が今後の暮らし向きに及ぼす影響への懸念は根強く」と記しています。 経済情勢が厳しい下で、経済対策として消費税減税を求める声が強くなっています。国民や中小企業、国政野党はもちろんのこと、三月三十日には、百名を超える自民党若手議員らが新型コロナウイルス感染拡大を受けた経済対策をめぐって消費税減税を求める緊急声明を出しました。その中では、景気の致命的下降あるいは恐慌を食い止めるため消費税の減税は欠かせないものであると述べています。この間、消費税・付加価値税を何らかの形で減税している国は二十五か国以上となっています。それだけ効果があると判断されているのです。 そもそも税金は、支払う能力に応じて負担する応能負担が原則です。不公平な税制を改めることで財源を確保することは可能です。 消費税導入から三十年。庶民と中小企業は増税に苦しめられてきましたが、全体として見れば、消費税の税収は、法人税、所得税などの税収減に飲み込まれてしまいました。コロナ禍でも大企業の内部留保は十兆円増となっています。税理士さんが共同代表を務める「不公平な税制をただす会」は、六月にコロナ禍の中で消費税に頼らずに必要な財源を確保する税制改革の財源試算を発表しています。もうかっている大企業と富裕層に応分の負担を課すべきと述べています。 コロナ禍で営業不振の小規模事業者やフリーランス、収入の道を断たれた非正規労働者やアルバイト学生にも消費税一〇%がのしかかり、生活費が日々消費税で削られています。消費税減税は待ったなしです。 請願の願意は妥当。強く採択を主張し、討論を終わります。 ○議長(金澤忠一議員) 以上で通告による討論は終わりました。 これをもって討論を終結いたします。 これより採決に入ります。 まず、議案について採決いたします。 お諮りいたします。議第百五十三号から議第百八十一号まで及び議第百八十三号の三十議案については、いずれも原案のとおり決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(金澤忠一議員) 御異議なしと認めます。よって、議第百五十三号から議第百八十一号まで及び議第百八十三号の三十議案はいずれも原案のとおり可決されました。 次に、請願について採決いたします。 初めに、請願一九号について採決いたします。 請願一九号に対する厚生環境常任委員長の報告は継続審査であります。 お諮りいたします。請願一九号については、委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(金澤忠一議員) 起立多数であります。よって、請願一九号は厚生環境常任委員長報告のとおり決定いたしました。 次に、請願二〇号について採決いたします。 請願二〇号に対する総務常任委員長の報告は不採択であります。 お諮りいたします。請願二〇号については、委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(金澤忠一議員) 起立多数であります。よって、請願二〇号は総務常任委員長報告のとおり決定いたしました。 次に、ただいま採決いたしました請願一九号及び請願二〇号を除く請願五件について採決いたします。 お諮りいたします。これら請願五件については、いずれも関係常任委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(金澤忠一議員) 御異議なしと認めます。よって、請願八号から請願一〇号まで、請願一四号及び請願一五号の請願五件はいずれも関係常任委員長報告のとおり決定いたしました。〔参照〕 △(イメージ)請願審査結果一覧表 △(イメージ)継続審査請願審査結果一覧表 △日程第三十二発議第十八号の意見書案一件 ○議長(金澤忠一議員) 次に、日程第三十二発議第十八号尖閣諸島周辺海域における安全確保を求める意見書案を議題に供します。 △(イメージ)発議第18号 ○議長(金澤忠一議員) この場合、お諮りいたします。発議第十八号については、議会運営委員会において十分検討の上提出された案件でありますので、所定の手続を省略、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(金澤忠一議員) 御異議なしと認めます。よって、所定の手続を省略、直ちに採決することに決定いたしました。 これより採決に入ります。 お諮りいたします。発議第十八号については、原案のとおり決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(金澤忠一議員) 御異議なしと認めます。よって、発議第十八号は原案のとおり可決されました。 なお、可決されました意見書の字句の整理は私に御一任願います。 ○議長(金澤忠一議員) 以上をもって今期定例会の議事は全部終わりました。 △知事発言 ○議長(金澤忠一議員) この場合、知事より発言を求められておりますのでこれを許可いたします。吉村知事。 ◎知事(吉村美栄子君) 本日の本会議が私の任期満了直前の本会議でありますので一言御挨拶申し上げます。 この四年間を振り返りますと、まさに時代の転換期であったというふうに感じております。 昨年は、天皇陛下が御即位され、御代替わりの「令和」という新しい時代が幕を開けました。 また、県では今年三月、今後おおむね十年間の県勢発展に向けた指針として第四次山形県総合発展計画を策定し、基本目標として、人と自然が生き生きと調和し、県民一人一人が真の豊かさと幸せを実感できる山形の実現に向けて取り組みを始めたところであります。 こうした中、今年は世界規模の大災害とも言える新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るっており、国内でも感染拡大が止まりません。本県では、十二月以降新規感染者が急増し、重症化リスクの高い高齢者の感染が増加しておりますので、大変な危機感を持っているところでございます。しっかりと対処してまいります。 さて、改めてこの四年間を顧みますと、社会資本整備につきましては、平成三十一年三月に東北中央自動車道の東根-東根北間、同四月に南陽高畠-山形上山間が相次いで開通し、東根市から南側が首都圏と高速道路で結ばれました。また、南東北エリアに高速道路の環状ネットワークが形成されたところであります。去る十二月十三日には、日本海沿岸東北自動車道の酒田みなと-遊佐比子間が開通し、本県の高速道路整備率は七八%となりました。私の就任時は五〇%でございましたから、しっかりと着実に進んできたなと感じております。 また、酒田港の整備につきましては、令和元年にコンテナクレーンの更新・大型化を行い、さらに今年八月には高砂岸壁の延伸と埠頭用地の造成が完了し、国際ターミナルの拡張部を供用開始いたしました。 文化・芸術につきましては、本県の新しい文化・芸術活動の拠点として山形県総合文化芸術館いわゆるやまぎん県民ホールが開館し、新しい複合文化施設として本県の優れた魅力を発信しているほか、県立図書館がリニューアルオープンするなど、県民の皆様が芸術や文化に親しみ、読書を楽しむ環境づくりを進めたところであります。 農林水産業につきましては、トップブランド米でありますつや姫、雪若丸はもとより、「庄内北前ガニ」「山形ラ・フランス」のGI登録など、県産農林水産物のブランド化を推進するとともに、「やまがた紅王」「ニジサクラ」などの新品種開発、東北農林専門職大学、仮称ですが、その設置構想の具体化など、本県農林水産業の将来を牽引する新たなシーズの創生にも意を用いてきたところであります。 医療・福祉では、「みんなで取り組む健康長寿県やまがた推進条例」を制定するとともに、北海道・東北では初となる山形大学医学部東日本重粒子センターの開設支援を行うなど、健康長寿日本一を実現するための環境を整備いたしました。 人材育成に向けましては、県立高校への探究科・探究コースの設置や県立米沢栄養大学大学院の開設、また、産業技術短期大学校の土木エンジニアリング科の設置など教育環境の充実を図り、将来の本県を支える人づくりと若者の県内定着のための基盤づくりを進めたところでございます。 一方、この四年間には、多くの全国的なイベントを開催いたしました。平成二十九年には、現在の天皇陛下であられる当時の皇太子殿下の御臨席を仰ぎ南東北全国高等学校総合体育大会、そして翌三十年には全国農業担い手サミットを開催いたしました。また、国際的なイベントとして、東北初となる国連世界観光会議やIWC インターナショナル・ワイン・チャレンジ「SAKE部門」審査会を開催したところでございます。こうした大規模イベント開催の成功を契機として、本県の優れた魅力を国内外に広く発信することができたと考えております。 このように、この四年間を通して様々な挑戦を重ね、各分野で県勢発展の基盤が着実に形成されてきたものと受け止めております。例を申し上げれば、製造業付加価値額が一兆円を超えましたほか、生産農業所得は一千二百億円を突破して、私の就任時の二倍以上となりました。順位も東北五位から二位となりました。また、総合的な指標としましても、一人当たり県民所得が平成二十九年に過去最高の全国二十六位となりました。直近のデータであります。さらに、七十五の指標で客観的に評価する日本総研の都道府県幸福度ランキング二〇二〇年版で本県の総合ランキングが八位となるなど、県民生活の質的な向上に結びついているものと認識しております。これもひとえに県議会の皆様、市町村、各界各層の皆様、県民の皆様と一体となって努力してきたたまものと思っております。改めて深く感謝申し上げます。 一方、近年、全国的に自然災害が頻発化・激甚化しており、本県におきましても、平成三十年の最上・庄内地域を中心とした記録的豪雨や令和元年の山形県沖を震源とする地震など、ここ数年大きな災害が発生しております。加えまして、今年七月の豪雨災害は、本県の風水害としては過去最大の被害額となり、現在も、被災市町村等と連携して、復旧復興に全力で取り組んでいるところでございます。 また、冒頭でも申し上げましたが、世界規模の大災害とも言える新型コロナへの対応につきましては、県民の皆様の命と暮らしを守るため、感染防止対策や医療提供体制の整備を図るとともに、県内経済回復の取組を全力で進めております。今後も引き続き感染拡大防止と県内経済再生の両立を図り、この難局を県民の皆様、県議会の皆様、市町村、関係機関、そして事業者の皆様方と一丸となって乗り越えてまいりたいと考えているところです。 現在のコロナ禍におきましては、デジタル化が進行しているほか、東京一極集中から地方分散への流れが生まれるなど、大きな変化が生じております。こうした動きを的確に捉え、ポストコロナにおきましては、人と自然が生き生きと調和し、県民一人一人が真の豊かさと幸せを実感できる山形県を実現してまいりたいと考えております。 具体的には、本県の発展に向けた希望の光として、「子育てするなら山形県」の実現、「健康長寿日本一」の実現、県民幸せデジタル化、「一人当たり県民所得」の向上、そしてやまがた強靭化という五本の柱を掲げ、県民の皆様との対話を大切にしながら、全身全霊で県勢発展に尽力してまいりたいと考えておりますので、今後とも御理解と御協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 結びに当たり、県議会の皆様のさらなる御健勝と御活躍を心から祈念申し上げ、御礼の言葉といたします。皆様、本当にありがとうございました。 ○議長(金澤忠一議員) 知事の発言は終わりました。 ○議長(金澤忠一議員) 十二月定例会を閉じるに当たり私から一言御挨拶を申し上げます。 本年を振り返りますと、これまで経験したことがないような出来事が数多くありました。その中で最も県民生活に影響を与えたのが、新型コロナウイルス感染症であります。 新型コロナは世界中で猛威を振るい、我が国では四月に初の緊急事態宣言が発令され、人々の生活や経済活動が大きく制約されました。 本県においても、三月三十一日に初の感染者が確認されて以来、三百名を超える感染者が確認され、入院されたお二人が亡くなられました。謹んで哀悼の意を表しますとともに、今も入院されている方々にお見舞いを申し上げ、一日も早い回復をお祈りいたします。 この間、執行部におかれましては、昼夜を問わず感染拡大防止と県民生活の安定、社会経済活動の両立に向けて全力で取り組んでこられ、特に医療従事者をはじめとする新型コロナ対策に携わる全ての方々に感謝申し上げます。 加えて、令和二年七月豪雨は、本県においても広範囲で非常に激しい降雨となり、最上川の四つの観測地点で観測史上最高の水位を記録し、各地で氾濫が発生いたしました。最大で一万人を超える県民が避難し、県内で発生した風水害による被害額が過去最大となる甚大な被害をもたらしました。 しかし、この災害で一人の犠牲者も出さなかったことは不幸中の幸いであると同時に、県民の防災意識の高さを示すものであります。執行部においては、速やかに災害対策本部を設置し、孤立集落の解消とライフラインの復旧、道路・河川の応急復旧対策に取り組まれました。 また、関係者の御努力により、早期に激甚災害の指定を受けることができました。復旧復興はもとより、頻発化・激甚化する自然災害を踏まえた防災・減災、県土強靱化対策を、なお一層講じていかなければならないとの思いを強くいたしたところであります。 議会活動を振り返ってみますと、今年ほど臨時会や予算議案の追加提案があった年はなかったのではないかと思います。議会としても様々な対応を行うとともに、活発な議論がなされたのであります。 四月臨時会では、新型コロナ対策の予算を審議するとともに、今後の影響と対策を調査するため特別委員会を立ち上げ、県民の命と健康を守る医療従事者等に対し敬意と感謝の意を表する決議を可決いたしました。 六月定例会においては、議員各位の御協力を得て議員報酬の減額を含む経費削減を行い新型コロナ対策に充てるとともに、六十三年ぶりに最終日で議案に対する質疑を行い、八月臨時会においては七月豪雨に係る災害対応予算を審議し、さらに今定例会でも追加の補正を行ったことで、今年度の県の累計予算額は七千四百億円を超えることとなりました。 また、十二月定例会においては、誹謗中傷を根絶し新型コロナの克服を目指す決議を可決いたしました。この決議は、市町村議会での同様の決議につながり、県内に大きな流れをつくりました。さらに、本県議会の継続性を確保するため、新型コロナ対策に係る危機管理マニュアルを策定したところであります。 県議会として、県民一人一人が議会に参画しているという実感を持てる「信頼される議会」の実現に向けて、県民の生の声を聞きながら、国への意見書の提出や知事への提言など、時期を失することなく、県民の命と暮らしを守るための新型コロナ対策や災害復旧に全力を挙げて取り組んでまいりました。 県政を見ますと、今年は、日本海沿岸東北自動車道の酒田みなと-遊佐比子間が開通し、地域経済の活性化や交流人口の拡大に向け、道路ネットワークの整備が着実に進んでおります。また、四月に流水型としては東北初となる最上小国川ダムが本格運用を開始したほか、五月には山形県総合文化芸術館・やまぎん県民ホールが開館し、八月には「山形ラ・フランス」のGI登録、また、全米日本酒歓評会やIWCでの県産酒の高評価など、将来の安全安心、産業振興につながる明るい話題もありました。 さて、吉村知事におかれましては、平成二十一年二月の就任以来、十二年にわたり県政運営に取り組んでこられました。ここに、これまでの御尽力に対し改めて敬意を表する次第であります。 議員並びに執行部の皆様におかれましては、まさに年末年始が感染拡大防止に向けた正念場となりますので、「新・生活様式」を実践し新型コロナ対策に万全を期していただくとともに、なお一層御自愛いただき、よい年を迎えられますことを祈念申し上げ、挨拶とさせていただきます。 以上をもって令和二年山形県議会十二月定例会を閉会いたします。     午前十一時五十分 閉会議長      金澤忠一会議録署名議員 相田光照同       五十嵐智洋同       山科朝則...