青森県議会 2023-01-20
令和5年環境厚生委員会 本文 開催日: 2023-01-20
実際に1日当たり亡くなる方、青森県もそうですけれども、この冬は多いというのは事実でございまして、全体の
状況を見ますと、まず、青森県の人口、これは
コロナに
関係なく、青森県の人口は、
都道府県順位でいうと全国31位です。その上で、
オミクロン株というのは去年の12月末から、大体1月から急激に広がって、県内で弘前で
まん延防止等重点措置ということもありましたので、昨年、2022年1月1日から足元2023年1月15日までの
感染者数を
オミクロン株の
感染者数と見直して計算をしましたところ、全国の
感染者数は2,942万3,806人、青森県の
感染者数は25万7,168人となりまして、
感染者数で見ると全国33位であります。基本的には人口と
感染者数がパラレルに動く世界ですので、人口31位の中、
感染者数33位となっていますので、そんなに
感染していなかった
可能性があります。これは
感染です。
一方で、死亡で見ますと、同じ期間における
死亡者数は全国で4万4,294人いらっしゃいまして、本県は533人となっておりまして、これは全国で見ますと25位に相当する値ですので、
感染者の割には青森県は死亡者が多かったということは言えると思っております。
その要因ですけれども、これはまだ、先ほど申しましたとおり、国の
専門家会議においても決定的な結論は出ていないところですが、先日1月17日に開催されました
専門家会議においては、
オミクロン株の流行期には、入院前からの基礎疾患の悪化や入院中の別の合併症など、肺炎以外の疾患が死亡の主たる要因になっているとの報告があるというふうな言及がございまして、かつ、
高齢者が多いことというのが、やはり亡くなる要因になってくるかと思います。
そういった中、
オミクロン株、
コロナと
関係ないところで、本県の高齢化率は34.3%で全国6位相当でございますので、そもそもベースとしての人口の中に
高齢者が占める割合が多いということが、人口でいうと31位、
感染者数でいうと33位、亡くなる方でいうと25位というような形の要因の一つとして挙げられるのではないかと考えておりまして、直接、株とかそういう世界ではないのかと思っています。
なお、もう一つ死亡者が増える要因としては、入院できない、救急車を呼ぶけれど、救急車が
病院に行けないといった、いわゆる
コロナとかということではなくて、社会、
医療提供体制の観点での死亡というものは、ほかの都道府県では一部、ある時期においては確認されているところですけれども、これまで御説明しておりますとおり、青森県内においてはそういうことはこれまで一度も起こしておりませんで、必要な方に必要な入院体制は引き続き取れていることでございますので、この部分で25位に押し上げたというふうには県としては考えていないところでございます。
28
◯伊吹委員
部長の今の説明ですと、ある意味で答えが見えていない。一般的に、受け止めとして亡くなっている方は増えている。
高齢者が増えているね、亡くなっているねということが日常的な会話が今、実はされ始めております。ですから、原因がまだ確定されにくいのかもしれません。複合的な要因ということでしょう。ただ、いずれにしましても、実際、数字として亡くなっている方が多くなっているということは間違いのないことだと思いますので、ぜひ、どうすればいいのか、そうした県民への対策のお願いですとか、その辺については、しっかりまた、今後、県としても検討して周知を図っていただくようにお願いをしたいと思います。特に、子供が家庭に持ってきて、おばあちゃん、おじいちゃんが罹患するといったことも見受けられているようですし、学校が再開されていますし、そこら辺は慎重に分析しながら対応をお願いしたいと思います。
最後になります。
季節性インフルエンザの
発生状況と
感染拡大を防止するための県の取組についてお伺いしたいと思います。
29 ◯磯嶋保健衛生課長
季節性インフルエンザの
発生状況を把握するため、各都道府県では、
感染症法に基づいて、
医療機関の中からインフルエンザ定点
医療機関を指定し、週単位で
季節性インフルエンザの
患者数の報告を受けております。
本県における
季節性インフルエンザの
発生状況といたしましては、県が指定する64か所のインフルエンザ定点
医療機関からの報告数が、昨年12月12日から12月18日の1週間平均で、流行入りの目安である1.0を上回る1.25となったほか、直近では1月9日から1月15日の1週間平均で5.92となっております。
なお、同期間において、むつ保健所管内では注意報レベルの10.0を上回る10.17となったことから、注意報を発令しているところでございます。
この冬におきましては、
新型コロナウイルス感染症との同時流行が懸念されていることから、マスクの着用や手洗い、小まめな換気といった基本的な
感染防止対策の徹底や、インフルエンザワクチンの接種について皆様に積極的に検討していただくように、
新型コロナウイルス感染症に係る危機対策本部会議や知事の定例記者会見、新聞広告等を活用しながら呼びかけを行っているところでございます。
また、インフルエンザワクチンの接種を行っている
医療機関名や当該
医療機関における新型
コロナワクチンとの同時接種への対応
状況などについて、県のホームページで公表し、周知を図っております。
季節性インフルエンザについては、今後、
感染が拡大するおそれがあることから、引き続き、発生動向を注視いたしまして、基本的な
感染防止対策の徹底とワクチンの接種の呼びかけ等を積極的に行っていきたいと考えております。
30
◯伊吹委員
季節性インフルエンザと
新型コロナウイルス感染の重複
感染といいますか、複合
感染といいますか、県内におけるこの
状況について、お答えできるようであればお知らせ願えますか。
31
◯小笠原新型コロナウイルス感染症対策監
重複
感染については、個別に各
医療機関のほうから、そういった方もいるということでは聞いておりますが、統計的に何名という形では情報収集しておりませんので、県内でも、そういった重複
感染している例があるということだけお答えしておきたいと思います。
32
◯伊吹委員
要望したいと思いますが、先ほど申し上げたとおり、結構、県民の皆さん、本当に慎重になっております。警戒感を持って生活もされています。ただ一方で、そうした
状況が出ていることも事実ですので、対策を今後、どのようにしていけばいいのかということを県で推しはかる意味でも、できれば重複
感染の
状況について、県としてもしっかり把握をしておかれたほうがいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
33
◯永田健康福祉部長
今の御提案でございますけれども、まずは事務局のほうにおいていろいろ検討させていただきたいと思いますが、直感的なところで申し上げるならば、その各個人の名前をもって、2つのカルテを入手して初めて重複
感染だということが分かる形になりますので、そのときに治療法を直接、県のほうで何か御提案をしたり、対策を指示するという
関係になってございません。特に、
季節性インフルエンザのほうについては、いわゆる5類というものに行き着いているところでして、公衆衛生対策として全体像としての県の把握という形になりますので、カルテを県が見るということは、あまりそぐわないかなというふうに直観的には思います。一旦、事務局において引き取って検討させていただきます。
34
◯伊吹委員
亡くなる方が増えていく。
季節性インフルエンザにおいても同様の傾向が多分、今後見えてくるのかなと。例年の傾向を見ていますとですね。そうしたあたり、不安感をどうしたら和らげることができるのかという観点でもぜひ御検討をお願いしたいと思います。
今、
電子処方箋から始まって種々、県の取組について質問をしてまいりました。県としての県民にお願いすること、あるいは、新たな取組についての情報発信について、ぜひSNS等を活用して、より広く県民に情報が伝わるような取組をお願いして終わりたいと思います。
35
◯櫛引委員長
ほかに質疑ありませんか。──
鶴賀谷委員。
36 ◯
鶴賀谷委員
まず、質問に入る前に、先ほど御説明いただきました
共同経営・統合新
病院の検討に関する議事録の残し方の形でございます。前回、私の質問の中で、今、そういうものはない。私の思いの中で、今、必要でなくても、また、50年もたって、60年もたったときには、今の新
病院がどういう経過で建築されたのかというのは後世に残すものだから、そういうものはつくっておいたほうがいいんじゃないかというお話をさせていただきまして、早速そういう方向としてくれましたことに、まずもって感謝申し上げたいと思います。ありがとうございます。
それでは、通告に従いまして質問させていただきます。今回も
新型コロナウイルス感染症対策について質問いたします。
新型コロナウイルス感染は、2020年1月15日に国内で初めて
感染者が発生し、3年目を迎えております。これまでに
感染拡大と縮小を幾度となく繰り返してきました。1日当たりの国内
感染者の最高人数は、2020年4月11日に664人、2020年8月7日に1,597人、2021年1月8日に8,045人、2021年8月20日、2万4,975人、2022年2月1日、10万4,520人、そして、2022年8月19日には、26万1,004人となっております。
現在は第8波を迎えております。これまでに
感染者数の把握の変更等もございましたが、ワクチン接種による重症化率は低下していると私は思います。そこで、本県における
オミクロン株対応ワクチン接種の
状況と今後の見通しについて伺います。
37
◯小笠原新型コロナウイルス感染症対策監
本県における
オミクロン株対応ワクチンの接種
状況は、首相官邸ホームページで公表されている資料によると、1月19日(木)の公表時点において、57万7,170回となっており、本県全人口に対する接種率は46.45%となっています。
一方、全国平均は39.35%となっており、本県の接種は、全国平均を上回るペースで進んでいます。ただし、気温が下がり、降雪量が多くなる冬季間は接種数のペースダウンが想定されますので、引き続き、県民に対し、機会あるたびに、ワクチンの
安全性や
有効性について丁寧に周知を行いながら、速やかな接種の検討を呼びかけていきたいと考えております。
38 ◯
鶴賀谷委員
私の資料と時期がちょっとずれますけれども、私の資料は1月13日公表の
データですけれども、これを見ますと、全国平均は37.79%なんですけれども、青森県は44.30%、全国で7位ぐらいに入っているんです。近隣の県を見れば、秋田県がその時点では一番多くて、50.66%のワクチン接種率になっている。隣の岩手県も48.55%、これが2番目になっておりまして、3番目が山形県、福島県が5番目、そしてそれに続く青森県が7番目ということで、東北はワクチン接種率が非常に高い地域だという形だと思うんです。
テレビで
医療関係者の医師がお話ししたのも今日ちょっと見ましたけれども、次にお聞きしますけれども、
高齢者の方の死亡者、なぜそうなんですかということの問いかけに、やっぱりワクチン接種の問題、まだゼロの人もいるみたいな形の話をされていましたけども、そういう人たちは重症化する率が高いというコメントをしていました。
ワクチンを接種したから
コロナウイルスに
感染しないというのではない、これは原則ですけども、重症化率を下げるという点では、ワクチン接種というのは非常に効果的な部分があるということで、今、国も県も
推進しているわけですから、引き続き──ちょっとすれば
オミクロン株が、今、はやっている
XBB.1.5が
感染のところをすり抜ける形なので、今のワクチンが効かないという話もちらほら出てきているので、そういうことは誤解だということも含めて、今後、流行が予想されるワクチンに関しては、接種率を高めていくような
施策をまずもって要望したいなと思っております。
次に、先ほど
伊吹委員からもお話がありましたけれども、
高齢者の死亡のことで質問通告を出しておりましたけれども、これは答弁が重複するのであれば質問しませんけれども、重複しないんですか。(「重複します」と呼ぶ者あり)重複するでしょう。(「はい」と呼ぶ者あり)出てしまったんですよね。今の私の質問内容の答えがですね。(「県の対策の部分は重複しないので、そこは大丈夫です」と呼ぶ者あり)県の対策については答弁できると。(「はい」と呼ぶ者あり)分かりました。ということで、県の対策についてお伺いします。
新型
コロナ感染による国内の
死亡者数は、1月9日現在で累計で6万人を超えました。また、死者が1日で500人を超える日もあり、ここ1か月余りで1万人の方がお亡くなりになり、最近では死者の9割以上が70歳以上で占められています。そこで、
高齢者の死亡が多く見受けられるが、県の対策について伺います。
39
◯小笠原新型コロナウイルス感染症対策監
県では、
新型コロナウイルスに
感染した場合、重症化リスクが高い
高齢者や
障害者の
感染防止が重要と考え、
高齢者施設、
障害者施設の
感染拡大防止対策を特に強化して実施してきました。
具体的には、マスクの着用、手指衛生や換気など基本的な
感染対策の徹底や、職員、入所者に
感染疑いや
感染者が発生した場合は、速やかに管轄保健所に連絡すること等について、文書により重ねて依頼してきました。
また、冬期間は換気の機会が減少しがちとなることから、これらの施設で効果的に換気を行い
感染防止対策を徹底できるよう、令和4年11月から12月にかけて、県独自の取組として、これら全ての施設に二酸化炭素濃度測定器を配布しました。
さらには、令和4年8月の取組に続き、令和4年12月から令和5年2月までの間、これらの施設に抗原検査キットを配布し、毎週2回、合計24回、施設職員への集中的検査を実施し、職員から施設利用者への
感染拡大防止を図っています。
加えて、
新型コロナウイルスに
感染した
高齢者や
障害者について、症状に応じて確実に入院できる体制を引き続き維持するなど、様々な対策を実施しています。
40 ◯
鶴賀谷委員
鳥取県では、同じく
高齢者の
死亡率が高くなってきているという形で、その対策として、重症化を予防するために高度な治療薬の早期投入を促進するという形で県が
医療機関に通達しているみたいでございます。私は医学的な知識が深くないので、これがどういう効果を表すのか分かりませんけれども、少なくとも、早期に治療薬を投入するということは重症化を未然に防ぐという形の中では効果があるのかなという形で私は思っておりますので、県でもこういう取組とかは私は必要と思っているんですけれども、その点については、どういう形になりますか。
41
◯永田健康福祉部長
新型コロナウイルス治療薬、恐らく経口で処方される形のタイプの薬だと思いますけれども、こちらにつきましては、県内の
医療機関でもしっかり処方ができる環境は、まずできています。当初は供給が少ないことでなかなか絞られたということもありますが、今の時点においては、
医療機関はそれを入手できる
状況、かつ処方できる
状況であると、まず基本的に認識しております。
その上でですが、臨床の先生方が実際に
患者さんを外来で診察されて、必要だと思われる方については、今、処方が行われているものと考えております。そこをより多くの方に、さらに早期に投与してくださいというだけの科学的根拠はなかなかなくて、結局はやはり、かかりつけ医の先生であったり、現場の外来の先生の医学的判断によるべきだと思っておりますので、エビデンスがある場合については、そもそも全体の薬の投与のルールが変わる世界ですので、そこを県の独自判断として早期に投与してくださいということを強く呼びかけるということをする気は今のところ考えておりません。
ただ、県内の
医療機関の先生方の、例えば、あっちの
病院はこういう治療法をしているんだよ、こっちの
病院はこういう治療法をやっているんだよというような
意見交換であったりとかは、我々の
関係者間でのウェブ会議でよくやっているところでございますので、引き続きそういった環境を持ちながら、県内の皆さんでディスカッションをしながら、現場の先生の判断がより適切にできるような形につきましては、県としてサポートしていきたいと考えております。
42 ◯
鶴賀谷委員
情報の共有化というのは非常に大切だと思います。それが未然に防ぐ効果が出てきますので、そういった点には、より一層の力を入れていただきたいなと思っています。
政府は
新型コロナウイルス感染症法上の位置づけを、2類相当から季節性のインフルエンザと同じ5類に引き下げる検討を進めているようです。5類に移行すれば、発熱外来や
コロナ病床数に限らず
感染者を受け入れる
医療機関が増加することになります。また、一部の
医療機関だけに今現在負担がかかっている
状況から脱することができるのではないかと思っております。また、マスクの着用も、症状のある人を除いては原則不要とする案が今、検討されているみたいでございます。少しずつではありますけれども、
コロナ禍前の
状況に戻りつつあるのかなと。
しかしながら、やはり
感染者は昨日時点でも598名、お亡くなりになられた方は、8日ぶりにゼロだということは非常によいことだなと思っております。しかしながら、まだまだ
感染予防という対策については必要不可欠だと私は思っていますので、県民に対しての周知も、今、もう少しの辛抱だという形の中で、引き続きやっていただきたいことを要望して、質問を終わります。
43
◯櫛引委員長
ほかに質疑ありませんか。──成田委員。
44 ◯成田委員
私のほうからは、介護
サービス事業所における介護ロボットとICTの導入についてお伺いします。
先日、介護
サービス事業所の
関係所長と話すことがありまして、介護用のパワーアシストスーツとか、現場においてタブレット端末を見ながらケアプランとか、介護日誌をつけたり、情報管理の共有などで、ここ5年くらいで大分介護現場も変わったというお話を伺いました。特に、パワーアシストスーツは、介護職員の腰への負担が大分減らされるということで、その方は大げさには言っていましたけれども、職員の離職率の低下にも寄与しているのではないかな、今後も普及していくんじゃないかなという話をされていました。
現に、令和3年度のアンケート調査を見ますと、去年よりは伸びているのかなという
データも出ています。ただ、その同じアンケートで、導入コストが高いというのが48.3%ぐらい、みんな高いんじゃないかなというアンケート調査が出ておりました。
そこで、介護
サービス事業所における介護ロボット及びICT導入
推進に
関係する補助事業の内容をお知らせください。
45 ◯佐藤高齢福祉保険課長
県では、介護職員の身体的、精神的な負担の軽減を図り、働きやすい職場環境を整備するため、介護
サービス事業者に対して、介護ロボットについては平成28年度から、ICTについては令和元年度から導入に要する経費を補助しています。
介護ロボットについては、移乗介護、移動支援、排泄支援、見守り・コミュニケーション、入浴支援、介護業務支援のいずれかの場面において使用され、介護職員の負担軽減効果のあるものが補助対象となっています。
ICTについては、介護
サービス事業所での業務を支援するため、記録業務、情報共有業務、請求業務をワンストップで行うことが可能となっている介護ソフトや、情報端末、通信環境機器等で業務の効率化につながるものが補助対象となっています。
補助率は、介護ロボットとICTのいずれも原則2分の1ですが、令和2年度から、一定の要件を満たす事業者に対し4分の3まで引き上げ、一層の導入
推進を図っています。
46 ◯成田委員
ここ最近が伸びていると
関係者からも聞いたんですけれども、介護ロボットの、今おっしゃっていた補助事業の直近3年間の実績についてお伺いします。
47 ◯佐藤高齢福祉保険課長
介護ロボットの補助金を交付した事業所数及び交付決定額は、令和2年度が15事業所で4,355万円、令和3年度が27事業所で4,370万9,000円、令和4年度が18事業所で7,020万円です。
ICTの補助金を交付した事業所数及び交付決定額は、令和2年度が10事業所で835万円、令和3年度が18事業所で1,548万8,000円、令和4年度が47事業所で5,689万8,000円となっております。
48 ◯成田委員
最後に、介護
サービス事業所における介護ロボット及びICTの導入についての県の今後の取組について伺いたいと思います。
49 ◯佐藤高齢福祉保険課長
県としては、介護ロボット及びICTの導入は、介護職員の負担軽減、介護業務の効率化や省力化を図る上で有効な方策であると考えているところです。
このため、先ほど補助率について説明いたしましたが、令和2年度から、予算の範囲内において一定の要件を満たす介護
サービス事業者に対し補助率を4分の3まで引き上げ、導入
推進に取り組んでいます。
また、県では、これまで介護
サービス事業所での介護ロボット及びICTの導入事例や導入効果等をセミナーを通じて周知しています。
今後も県内の介護
サービス事業所における導入
状況や課題等を調査し、引き続き、介護ロボット及びICTの導入
推進に取り組んでいきます。
50 ◯成田委員
タブレットとかに限らず、日々本当にこちらの技術革新が進んでいると現場のほうからも聞いていましたので、より現場の声を聞きながら、サポートを引き続きよろしくお願いいたします。
51
◯櫛引委員長
ほかに質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
ないようでありますから、これをもって
健康福祉部・
病院局関係の審査を終わります。
執行部入替えのため、暫時休憩いたします。
○休 憩 午前11時51分
○再 開 午前11時52分
52
◯櫛引委員長
休憩前に引き続き、
委員会を開きます。
環境生活部の審査を行います。
特定付託案件について質疑を行います。
質疑は所管外にわたらないように願います。
また、発言は簡潔明瞭に願います。
なお、
答弁者は挙手の上、「
委員長」と呼び、次に職名を言って発言を求めてください。
質疑はありませんか。──小比類巻副
委員長。
53 ◯小比類巻委員
私からは、野鳥における高病原性鳥インフルエンザの監視について伺いたいと思います。
今シーズンは既に全国で高病原性鳥インフルエンザによる家禽などの殺処分対象数が1シーズンとして初めて1,000万羽を突破し、過去最悪のペースで
感染が広がっています。本県でも、昨年11月に横浜町の養鶏場での発生に続き、12月には我が三沢市の大規模養鶏場でも国内最大級規模で発生するなど、その節には県の職員の皆さん方にも処分には大変御尽力いただいたことに対しまして感謝申し上げたいと思います。
そういう中にありながら、まだまだ今後もしばらく予断を許さない
状況が続くものと思っております。高病原性鳥インフルエンザ
ウイルスについては、渡り鳥が日本で越冬する際に侵入していると見られているため、家禽への
感染拡大を防止するには、これらの野鳥の監視が重要と考えます。
そこで、1点目として、県内で高病原性鳥インフルエンザが確認されていない場合には、環境省と県ではどのような取組を実施しているのかお伺いいたします。
54 ◯原自然保護課長
高病原性鳥インフルエンザにつきましては、平成16年以降、国内において、野鳥や家禽等から断続的に
感染が確認されております。このため環境省では、鳥獣保護管理法に基づき、野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアルを策定し、また、県においても、これらを踏まえた対応マニュアル等を策定し、監視活動を行っております。
具体的には、環境省では、渡り鳥の飛来経路の解明や飛来
状況のモニタリングのほか、都道府県等が採取した検体の病原性などを確定する遺伝子検査を行っています。
一方、県では、鳥類の生息
状況等を調査するため、地域県民局ごとに渡り鳥が多く飛来する場所に定点観測地点を設定し、野鳥の大量死等の異常の有無を確認しております。また、野鳥の
ウイルス保有
状況を調査するため、死亡野鳥の
ウイルス検査に加え、県内有数のハクチョウ飛来地であります平内町浅所海岸において、渡り鳥のふん便調査を実施しております。
県が実施している調査につきましては、国内における高病原性鳥インフルエンザの
発生状況に応じて環境省が設定する対応レベルにより頻度や内容を変更しておりまして、現在は最も高いレベル3の状態となっております。
55 ◯小比類巻委員
調査をしているということなんですけれども、例えば、調査した結果、死骸なんかは、今までもそういう報告が何かあったんでしょうか。
56 ◯原自然保護課長
県におきましても、野鳥の監視を県民局ごとに行っているわけですけれども、その中で死亡した野鳥の個体を確認することもありますし、あるいは、県民から通報といいますか、情報提供がある場合もございます。そういった通報がございますと、県におきましては、その状態を確認しまして、例えば、電線にぶつかったとか事故で亡くなったというのがはっきり分かるもの以外については、県の家畜保健衛生所に移送して、そこで
ウイルス検査を実施するという流れになっております。
57 ◯小比類巻委員
県内で高病原性鳥インフルエンザが確認されていない場合の監視
状況は分かりましたが、先般の三沢市の第1号養鶏場における鳥インフルエンザの発生に伴い、周辺地域の監視を強化するため、環境省は野鳥監視重点区域を指定しています。
そこで、2点目として、三沢市の高病原性鳥インフルエンザの発生を受けて、指定された野鳥監視重点区域とそれ以外の区域における野鳥の監視
状況はどのようになっているのか、お伺いいたします。
58 ◯原自然保護課長
昨年12月15日に三沢市内の家禽農場において、高病原性鳥インフルエンザの疑い事例が発生したことを受けまして、環境省では同日、この発生農場の周囲、半径10キロメートル圏内を野鳥監視重点区域に指定しました。
このため、県では、同日以降、この区域内の渡り鳥の飛来地である湖沼、河川、海岸の計10か所において、週3回、鳥類生息
状況等調査を行い監視を強化するとともに、
感染リスクが高いオオハクチョウ等の死亡を1羽でも確認した場合は速やかに
ウイルス検査を実施することとしておりますが、これまでのところ、死亡野鳥は確認されておりません。
一方、野鳥監視重点区域以外におきましては、環境省が設定する国内の対応レベルが、昨年10月7日以降、最も高いレベル3の状態が継続しております。このため、県では、地域県民局ごとに鳥類生息
状況等調査を月2回実施するとともに、
感染リスクが高い野鳥につきましては、野鳥監視重点区域と同様の基準で死亡野鳥の
ウイルス検査を実施していますが、これまで死亡が確認されたオオハクチョウ等3羽の検査の結果は、いずれも陰性となっております。
59 ◯小比類巻委員
重点区域はもとより、それ以外の区域における
状況も分かりました。
ところで、昨日の新聞各紙によりますと、昨年12月に五所川原市内で発見されたカラスの死骸2羽から高病原性鳥インフルエンザ
ウイルスが検出されたため、県では、1月19日に周辺の湖沼や河川など10か所を緊急に調査を行うとの報道がありました。
そこで、3点目として、五所川原市内で発見されたカラスの死骸から高病原性鳥インフルエンザ
ウイルスが検出された事案に関し、県が行った緊急調査の結果についてお伺いいたします。
60 ◯原自然保護課長
本事案は、カラス類の被害防除に係る調査研究を行っている弘前大学農学生命科学部が、昨年12月6日と12日に、五所川原市内でハシブトガラスの死亡個体を1羽ずつ回収し冷凍保存していたものを、本年1月16日に国立研究開発法人国立環境研究所で遺伝子検査を実施した結果、高病原性鳥インフルエンザ
ウイルスが検出されたもので、県に対しては、1月18日に環境省から連絡がありました。
本事案に対し、環境省では、回収日から1か月以上経過しており、この間に野鳥や家禽の異常が確認されていないことから、野鳥監視重点区域の指定を行いませんでした。
県では、回収地点周辺の現況を速やかに把握するため、国が野鳥監視重点区域を指定した場合と同様、回収地点の半径10キロメートル圏内の湖沼や河川など主要な渡り鳥の飛来地を10か所選定いたしまして、昨日、野鳥の生息
状況や死亡野鳥等の有無を確認する調査を実施した結果、死亡している野鳥や異常行動を示している野鳥は確認されませんでした。
県としては、今後も引き続き、鳥類生息
状況等調査を適切に実施するとともに、
感染リスクが高い野鳥につきましては、野鳥監視重点区域と同様の基準で死亡野鳥の
ウイルス検査を実施してまいります。
61 ◯小比類巻委員
カラスの死骸が見つかった周辺に養鶏場というのはあるんですか。
62 ◯原自然保護課長
農林水産部から確認したところによりますと、この死亡野鳥が確認された場所の周囲3キロメートルの中に家禽農場が3つあるというようなお話を確認いたしました。
63 ◯小比類巻委員
10キロメートル圏内と言うけれども、3キロメートル以内にそれだけあるということです。まして、昨今、鳥インフルエンザがはやっている中にありながら、弘前大学でそういう事態が生じるということは大変遺憾に思います。そういうことも踏まえて、今後、厳重な対応をしていただきたい。三沢市は139万羽という大規模な鳥インフルエンザにかかって、皆さん方にも大変御心配をかけましたけれども、まだまだそういう状態から脱出したわけではありませんので、ぜひとも今後ともよろしくお願いして、私の質問を終わります。
64
◯櫛引委員長
ほかに質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
ないようでありますから、これをもって
環境生活部の審査を終わります。
以上をもって、
環境厚生委員会を終わります。
○終 了 午後 0時04分
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