韮崎市議会 > 2019-12-16 >
12月16日-02号

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  1. 韮崎市議会 2019-12-16
    12月16日-02号


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    最終取得日: 2021-07-07
    令和 1年 12月 定例第4回)          令和元年第4回韮崎市議会定例会議事日程(第2号)                 令和元年12月16日(月曜日)午前10時開議日程第1 一般質問---------------------------------------出席議員(16名)    1番 中島美弥子君    2番 功刀正広君    3番 秋山祥司君     4番 金井洋介君    5番 木内吉英君     6番 小沢栄一君    7番 内藤正之君     8番 渡辺吉基君    9番 浅川裕康君    10番 守屋 久君   11番 宮川文憲君    12番 清水康雄君   13番 田原一孝君    14番 輿石賢一君   15番 一木長博君    16番 小林恵理子君欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により出席した者の職氏名   市長       内藤久夫君   副市長      内藤一穂君   秘書人事課長   樋口治元君   総務課長     筒井清重君   総合政策課長   長谷川尚樹君  市民生活課長   野口文香君   福祉課長     横森弘樹君   産業観光課長   東條匡志君                    健康づくり   長寿介護課長   貝瀬京子君            中山信次君                    課長   建設課長     保阪昌春君   上下水道課長   高添直哉君                    市立病院   会計管理者    宮澤祐仁君            仲澤俊彦君                    事務局長   教育長      堀川 薫君   教育課長     佐藤道平君---------------------------------------事務局職員出席者   議会事務局長   功刀重文君   書記       清水淳子君   書記       木専林亮人君--------------------------------------- △開議の宣告 ○議長(宮川文憲君) ただいまの出席議員は16名であります。 定足数に達しておりますので、休会前に引き続き会議を再開いたします。 竹野税務収納課長は、所用のため欠席する旨の届け出がありました。 議長よりお願いを申し上げます。議場での携帯電話の電源は切っていただきますようお願いを申し上げます。                             (午前10時00分)--------------------------------------- △一般質問 ○議長(宮川文憲君) これより本日の会議を開きます。 日程第1、一般質問を行います。 今回の質問通告者は9名であります。既に質問順位が配付されておりますので、これに基づいて進めてまいります。 順次質問を許します。--------------------------------------- △浅川裕康君 ○議長(宮川文憲君) 9番、浅川裕康議員を紹介いたします。 浅川裕康議員。     (9番 浅川裕康君 登壇) ◆9番(浅川裕康君) ただいまご紹介をいただきました9番議員、韮真クラブの浅川裕康です。 過日、執り行われました韮崎市議会議員一般選挙におきまして、定数が18名から16名へと条例が改正をされました。そのなかで、初めての新しい顔ぶれによる定例議会となります。そのようななかで一番手、トップバッターとして、質問をさせていただく機会をいただきました。同僚議員各位並びに関係各位に対しまして感謝を申し上げます。 多くの市民からの関心が寄せられた議会になることと思います。質問におきましては、端的明快な質問を心がけてまいりますので、何とぞ執行部におかれましても、そのようなご対応をよろしくお願いいたします。 それでは、通告書に従いまして順次質問を進めてまいります。よろしくお願いいたします。 先ず、1つ目です。韮崎警察署についてであります。 先ず、名称についての質問となります。 過日、韮崎警察署の移転先である甲斐市志田地内におきまして、韮崎警察署新庁舎の起工式が執り行われ、現在、同所におきまして建設工事が進められております。 移転後の警察署の名称につきましては、11月12日に行われた全員協議におきまして、また、新聞報道におきましても、いまだ決定をされていないと聞いております。 警察署の移転に伴う名称の件につきましては、地域住民からの親しみと、歴史と伝統を重ねてきた「韮崎」という名前を残していただきたい旨の意見書を本市議会からも県へ提出をしております。 韮崎警察署長宛てに、これまで本市としての意見を2回にわたって提出をいたしました。いずれにおきましても本市の意見を聞き入れていただけなかったとの説明を受けております。 このことにつきまして内藤市長はどのようなお考えなのか、お伺いをいたします。 2つ目の質問については、分庁舎としての再利用及び駅前交番の機能拡充についてであります。 現在の韮崎警察署は、韮崎市内に本庁舎、甲斐市内に分庁舎を置いて、管内の安心・安全を守っております。現在、建設中の新庁舎が本庁舎となるのであれば、これまでとは逆に、現在の本庁舎を分庁舎として活用できないかという声があります。この点についての見解をお伺いいたします。 また、駅前交番の機能拡充について、これまで本市としても山梨県警察に要望をしてきたと思います。現在地周辺を用地として新たな交番につくりかえると聞いておりますが、詳細についてお伺いをいたします。 さらに、3つ目です。跡地の活用についてであります。 先ほど、分庁舎としての活用について話しをさせていただきましたが、これが見込めない場合、現在の韮崎警察署の跡地、これはどのような活用を考えておられるのでしょうか。市の見解をお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 内藤市長。     (市長 内藤久夫君 登壇) ◎市長(内藤久夫君) 浅川裕康議員の一般質問に対する答弁を行います。 韮崎警察署の移転後における名称についてお答えいたします。 始めに、名称についてであります。 これまで、県警本部長に直接面会するなど、強く訴えてまいりましたが、本市の名称案が困難であると判断されたことは、非常に残念であります。 続きまして、分庁舎としての再利用及び駅前交番の機能拡充についてであります。 現在のサービスや手続が行えるよう、分庁舎の設置を要望するとともに、駅前交番の施設規模の拡大や署員の増員、許認可業務機能の充実、相談窓口の設置などについても要望しております。 なお、駅前交番の整備につきましては、現在地での建てかえを県警において検討しております。 続きまして、跡地の活用についてであります。 現庁舎を再利用しない場合には、有効な活用方法を検討した上で、無償譲与について県と協議してまいります。 ○議長(宮川文憲君) これより浅川裕康議員の再質問を許します。 浅川裕康議員。 ◆9番(浅川裕康君) 幾つか再質問がございますので、順次させていただきます。 先ず、韮崎警察署の名称についてですが、議会としても市としても強く訴えてきましたが、本市の名称案が聞き入れていただけないことは、私個人としても非常に残念に感じております。 いただいた答弁のなかで、最も前向きに受けとめられた点は、駅前交番の機能拡充についてです。駅前交番の整備については、現在地での建てかえを、現在、県警において検討されているとのことであり、この点につきましては、非常に喜ばしく感じております。この点について、駅前交番の施設規模の拡大や署員の増員、許認可業務機能の充実、相談窓口の設置などについて、市として要望をされておられるとのことですが、こちらの要望につきましては、名称案と異なって、本市の要望を聞き入れていただけるものと考えてよろしいでしょうか。見解をお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) お答えいたします。 現在、県警において検討中ではありますが、市長はじめ私どもは、そのような認識をしております。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 浅川裕康議員。 ◆9番(浅川裕康君) ぜひ積極的に市としても県警のほうに要望を伝えていただきまして、機能拡充、ぜひ要望が通るよう努めていただければと思います。 続きまして、跡地の活用についての再質問であります。 現庁舎を分庁舎として再利用しない場合には、市として有効な活用方法を検討した上で、無償譲与について県との協議を予定されているとのことでありました。これからの検討になることは十分承知をしておりますが、韮崎市立病院の駐車場対策として活用をしていただきたいという声をよく耳にします。この活用案に対する本市の見解をお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) お答えいたします。 現庁舎を再利用せずに譲与が見込まれる場合に当たりましては、議員ご指摘の市立病院の駐車場としての活用も検討をしていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 浅川裕康議員。 ◆9番(浅川裕康君) 答弁ありがとうございます。 まだ県警において検討中でありますので、まだ明確に具体策、具体案というものに踏み込むというわけにはいかないとは、当然こちらも承知はしておりますが、仮に無償譲与という形になりましたら、ぜひ積極的にご検討いただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 次の質問に移らせていただきます。     (9番 浅川裕康君 登壇)
    ◆9番(浅川裕康君) 2つ目の質問になります。 県立射撃場の整備についてであります。 昨今、これまで凍結をされておりました県立射撃場の整備について、韮崎市はどうかという声をよく耳にします。本年9月の第3回定例議会におきましても、地元猟友会から議会へ請願が提出された経緯があります。 県立射撃場建設の候補地として指摘をされているのは、穂坂町三之蔵の約80ヘクタールの県有地です。この場所は以前にも候補地とされておりましたが、取付道路を含めた整備費が多額となることなどから建設を断念したいきさつがあります。先月14日に、県と韮崎市、猟友会クレー射撃協会の4者で、この件についての協議を行ったと聞いております。猟友会からは、韮崎インターチェンジからのアクセスのよさ、用地の広さから建設適地との主張がされたとのことです。 私の個人的な気持ちとしては、韮崎警察署が甲斐市に移転しようとしているなか、新たな県の施設を市内に誘致できるのであれば、地元の交通アクセスや交通環境の向上だけでなく、猟友会の射撃技術力の向上も図れ、本市の鳥獣害対策にも結びつくこととなります。また、クレー射撃など国体種目などの競技にも対応した練習場施設であれば、市外県外から本市を訪れる方々がふえることになり、交流人口の増加にも結びつくことになります。多くのメリットが考えられると思います。 韮崎市はどうかという声があるなかで、本市としては、射撃場建設についてどのようにお考えなのか、見解をお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 内藤市長。     (市長 内藤久夫君 登壇) ◎市長(内藤久夫君) 県立射撃場の整備についてお答えいたします。 議員ご指摘のとおり、有害鳥獣対策を進める上での狩猟者の技術力向上や、交流人口の増加等、有用な施設であると認識しておりますが、現時点では、候補地も含め、事業規模や着手時期などの具体的な計画案が示されておりません。 今後、県において、本市を正式な候補地として検討する場合には、地域住民の皆様をはじめ、地権者や関係各位の合意形成を前提に、市の財政的負担も考慮するなかで、慎重に対応してまいりたいと考えております。 ○議長(宮川文憲君) これより浅川裕康議員の再質問を許します。 浅川裕康議員。 ◆9番(浅川裕康君) 再質問は特にはございません。 ただ、韮崎警察署が甲斐市内へ移転するなか、新たな県施設を本市へ誘致できるとするならば、鳥獣害対策、交流人口の増加といった観点からも非常に喜ばしいことだと考えています。何よりも地元地域の合意形成が最優先です。関係各位のご意向にできるだけ寄り添いながら、慎重に、かつ前向きに対応いただきますようお願い申し上げまして、次の質問に入ります。     (9番 浅川裕康君 登壇) ◆9番(浅川裕康君) 3つ目の質問に入ります。 韮崎市立保育園の民営化についてであります。 韮崎市立保育園の民営化についての評価検証報告書が11月7日に公表をされました。 これによりますと、韮崎西保育園の民営化により、市全体の保育の質を向上、活性化させ、また、市の財政負担も軽減が図られたことで、今回の民営化は目的を達成したものと評価されています。 民営化に当たり、保育の質や職員の処遇面の低下の懸念、市と民間事業者との関係やチェック体制の構築など、さまざまな不安視する意見が存在していました。これら懸念や不安要素が払拭されたとまでは市当局としても考えてはいないと思いますが、改めて、今回の民営化に対する評価、また課題についてお伺いをいたします。 次に、報告書末尾におきまして、韮崎東保育園についても再編整備計画に基づいて民営化することが望ましいと付記されております。 市長所信表明におきましても、検証結果を踏まえ、民営化への準備を進めていくと申し述べられました。 この付記に対する市の見解についてお伺いをいたします。 ○議長(宮川文憲君) 内藤市長。     (市長 内藤久夫君 登壇) ◎市長(内藤久夫君) 韮崎市立保育園の民営化についてお答えいたします。 先ず、評価と課題についてであります。 検証報告書のとおり、質の高い保育が実践され、市全体の保育の向上や活性化が図られていると評価しておりますが、チェック体制につきましては課題として捉えておりますので、保育所連絡を通じて、引き続き、適正な保育が提供できるよう連携を強化してまいります。 次に、韮崎東保育園の民営化につきましては、事業者選定や老朽化した園舎の活用など、検証委員の報告を考慮しつつ準備を進めてまいります。 ○議長(宮川文憲君) これより浅川裕康議員の再質問を許します。 浅川裕康議員。 ◆9番(浅川裕康君) 答弁ありがとうございました。 こちらについては再質問が何点かございますので、順次させていただきます。 先ず、1つ目ですが、民間事業者に対するチェック体制については課題として捉えているとの答弁でございましたが、具体的にはどのような課題なのか、お伺いをいたします。 ○議長(宮川文憲君) 横森福祉課長。 ◎福祉課長(横森弘樹君) お答えいたします。 民間保育施設に関しましては、公立の保育所と違いまして定期監査の対象となっておりませんので、そういった意味から、毎月行っております保育所連絡におきまして連携をとっていくべきだと考えております。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 浅川裕康議員。 ◆9番(浅川裕康君) ありがとうございました。 ぜひ、できる限り密接な関係を構築していただいて、課題が解消されるように努めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次の再質問です。 西保育園の民営化に当たり、当議会におきまして、今後の保育園再編整備に関する調査特別委員が組織され、平成28年9月に第一次提言がなされました。そのうち、今後の再編整備を進める上での市の留意点におきまして、3つ目の項目、民営化することで保育園の建設費及び運営費に要する予算の削減が図られることが予測できるので、その予算については、子育て支援施策の財源に充当することとし、有効活用することとの提言を行っております。 今回の評価検証報告書を見ますと、市の財政負担は、1,490万9,771円軽減されたことがわかります。この軽減効果における今後の財源活用、この点についての見解をお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 横森福祉課長。 ◎福祉課長(横森弘樹君) お答えいたします。 これにつきましては、高校生までに拡大しました医療費助成事業、また第二子以降の保育料無償化事業子育て支援施策に有効に活用させていただきます。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 浅川裕康議員。 ◆9番(浅川裕康君) 議会からの提言、こちらをしっかりと受け入れていただきまして、そういった支援策に充当していただいておりますようですので、安心をいたしました。ぜひ今後も、次年度以降も運営がされてまいりますので、その都度、軽減が図られた予算につきましては、子育て支援策のほうに充当をぜひしていただきますよう、この場で要望させていただきますので、よろしくお願いいたします。 再質問としては以上となりますので、次の質問に移ります。     (9番 浅川裕康君 登壇) ◆9番(浅川裕康君) 4つ目の質問になります。 農地法における下限面積の変更についてであります。 農地を売買・贈与したり、貸し借りしたりする場合には、農地法第3条の規定に基づく農業委員の許可が必要です。その許可基準の一つに、許可後の耕作面積が「50アール以上になること(北海道を除く)」という規定があります。これを下限面積要件と呼んでおります。 平成21年の農地法改正で、農業委員が農林水産省で定めた基準に従い、別段の面積を定めることができるようになりました。 本市農業委員では、この下限面積を市内全域40アールと定めております。 下限面積を変更することで、耕作放棄地解消に寄与をし、市外からの新規就農を目的とする移住促進にもつながるなどの効果が期待されることから、多くの自治体で毎年、この下限面積の見直しを行っております。 本市におきまして、市内全域40アールと定めた理由及び今後の見直しについて見解をお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 内藤市長。     (市長 内藤久夫君 登壇) ◎市長(内藤久夫君) 農地法における下限面積の変更についてお答えいたします。 現行の下限面積につきましては、平成21年度の法改正に伴い、同年12月、本市の農地利用状況を踏まえ、40アールに定めたところであります。 今後の見直しにつきましては、地域の実情などを勘案の上、調査・研究してまいります。 ○議長(宮川文憲君) これより浅川裕康議員の再質問を許します。 浅川裕康議員。 ◆9番(浅川裕康君) 答弁ありがとうございました。 こちらにつきましても再質問、何点かございますので順次させていただきます。 先ず、1つ目です。 下限面積が引き下げられれば、新規就農者の本市への移住に一定の効果が見込まれます。また、引き下げにより農地の売買、貸し借りが促進され、耕作放棄地となってしまっている農地の再活用にも一定の効果が見込まれます。 これまで40アール、4反歩ですね、よりも下限面積の引き下げを行ってほしいといった要望が市になされた経緯があれば、お伺いをさせていただきます。 ○議長(宮川文憲君) 東條産業観光課長。 ◎産業観光課長(東條匡志君) お答えいたします。 本年度ですが、農地の取得、また転用の相談を受けるなかで、下限面積を引き下げてほしいという要望は何件かいただいたことがありました。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 浅川裕康議員。 ◆9番(浅川裕康君) ありがとうございます。 何件かあるということで承知をいたしました。 次の再質問ですが、見直しを行っている自治体によっては、本市のように、市内全域において統一した下限面積を設定している自治体もあれば、農業振興地域、農振地域ですね、とそうでない地域とで別の下限面積を設定している自治体もあります。今後の見直しにおきましては、この点も勘案されるべきかなと考えますが、見解をお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 東條産業観光課長。 ◎産業観光課長(東條匡志君) お答えいたします。 さきに市長が答弁したとおり、今後、地域の実情などを勘案しながら、調査・研究をしてまいりますけれども、議員ご提言の内容につきましても、他の自治体の例を参考にしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(宮川文憲君) 浅川裕康議員。 ◆9番(浅川裕康君) ぜひご検討のなかに、勘案の一つの要素として検討を進めていただければ、私としても大変ありがたく感じます。 先ほど答弁いただいた何件かという、現状、本年度だけで何件かということですので、それが多いか少ないかというのは、ちょっと判断しかねるところではありますけれども、本市にニーズがまだ少ないのか多いのかちょっとわかりませんが、見直しによって、新規就農者呼び込みの本市としての一つのセールスポイントにすることもできると考えております。 また、地域では、今現状におきましても耕作放棄地の管理問題、たくさんあります。これからさらに増加、増大していくことが見込まれています。解決策の一つになろうかと私個人としては考えておりますので、ぜひ執行部におかれましては、調査・研究を積極的に進めていただいて、見直しを図っていただければと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。 再質問終わりまして、次の質問に移ります。     (9番 浅川裕康君 登壇) ◆9番(浅川裕康君) 5つ目の質問に入ります。 食物アレルギーに関する本市の対応についてであります。 食物アレルギー患者数は年々増加していると言われています。本年4月、厚生労働省が、8年ぶりに「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」を改訂いたしました。具体的な改訂内容としては、2018(平成30)年4月より適用されている改定保育所保育指針を踏まえ、生活管理指導表の位置づけの明確化など、保育所におけるアレルギー対応の基本原則を明示した上で、保育所の各職員や医療関係者、それぞれの役割について記載を具体化し、保育所と医療機関、行政機関との連携の重要性に鑑み、新たに関係機関との連携に係る項目が設けられています。 また、保育の現場における食物アレルギー対応、事故対応を含みます。これの重要性に鑑みまして、食物アレルギー・アナフィラキシーについて、各疾患の一番最初に位置づけをし、記載内容の改善・充実が図られております。 この新たに設けられた関係機関との連携を参照いたしますと、「各自治体は、地域の関係者による連携体制の整備や、地域の特性を考慮したアレルギー対応マニュアル(緊急時の対応を含む)の策定、研修の実施、災害発生時の連携体制の構築などを通じて、積極的に各保育所におけるアレルギー疾患対策への支援を行うことが求められます」と記載をされております。 本市、保育所におきましては、子どもの安全のために、これまでも食物アレルギーへの対応をされてきたことは十分に承知をしておりますが、この改訂を受けまして、どのような対応をされたのか、お伺いをいたします。 ○議長(宮川文憲君) 内藤市長。     (市長 内藤久夫君 登壇) ◎市長(内藤久夫君) 食物アレルギーに関する本市の対応についてお答えいたします。 市立保育園におきましては、新たなガイドラインに沿った健康管理マニュアル生活管理指導表の内容を検討し、改訂したところであります。 具体的な取り組みといたしましては、職員研修による制度の学習や緊急時の対応確認、また、生活管理指導表による主治医との連携を図っております。 今後も、園児の安全確保に努めてまいります。 ○議長(宮川文憲君) これより浅川裕康議員の再質問を許します。 浅川裕康議員。 ◆9番(浅川裕康君) 答弁ありがとうございました。 この質問につきましても再質問が幾つかございますので、順次させていただきます。 先ず、1つ目の再質問ですが、食物アレルギーによるショック症状は、時に命にかかわる場合がございます。どの園児が、どのような食べ物で、どの程度の量で、どの程度のショック症状があらわれるのか、そういった詳しいところまで保護者との間で情報交換がされているのか、お伺いをいたします。 ○議長(宮川文憲君) 横森福祉課長。 ◎福祉課長(横森弘樹君) お答えいたします。 入園児におきまして、保護者と個別懇談を行いまして、詳細な情報交換を行っております。また、かかりつけ医とも情報交換を行っております。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 浅川裕康議員。 ◆9番(浅川裕康君) ありがとうございました。 かかりつけ医とも連携をとっておられるということで、安心をいたしました。 次の再質問ですが、食物アレルギーを持っているか、持っていないか、これは個人情報として非常にプライバシー性の高い情報です。時に命にかかわることでもございますので、非常にプライバシー性が高いものと感じています。 この情報管理、これはどのようになされているでしょうか、お伺いをいたします。 ○議長(宮川文憲君) 横森福祉課長。 ◎福祉課長(横森弘樹君) お答えいたします。 先ず、基本的に担任保育士、栄養士、園長等の最小限の情報共有とさせておりますが、エピペンなどの使用が想定される場合は、園全体での情報共有とさせていただいております。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 浅川裕康議員。 ◆9番(浅川裕康君) はい、そうですね。非常にプライバシー性の高い情報ですので、必要かつ最小限のなかでの情報管理、情報共有というのが必要かなと感じています。 特に、今、答弁にありましたエピペン対応のお子さんの場合だと、恐らく担任の方一人だけの共有という場合、万が一の場合にも対応し切れないということから、園全体ということで対応されているのかなと思いますので、今後もできる限り、情報管理にしっかり努めていただいて、子どもたちの安全をぜひ守っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次の再質問ですが、アレルギーを持った園児の保護者からの声によりますと、アレルギー物質を含んだおやつを、おやつの時間にほかの子どもからもらってしまうようなことがないかという心配をされておりました。そういった懸念への対策というものは、本市、保育所ではどのようにされているのか、お伺いをいたします。 ○議長(宮川文憲君) 横森福祉課長。 ◎福祉課長(横森弘樹君) お答えいたします。 おやつのときですが、給食のときも含めまして、担当保育士がそばにいる状況をとっております。また、テーブルにつきましても、通常食の園児と距離をとり提供しております。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 浅川裕康議員。 ◆9番(浅川裕康君) 答弁ありがとうございました。 特に保育所、園児ですので、まだ恐らく隣の子どもから無意識にとってしまうなんていうことがあろうかと思いますので、そういう意味で席を離して、あるいは担当の保育士さんをつけて対応されているんだと思います。ぜひ万が一が起きないような対策を、今後も検討を進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 再質問は以上となります。 次の質問に入ります。     (9番 浅川裕康君 登壇) ◆9番(浅川裕康君) 6番目の質問になります。 県道甘利山公園線の整備計画の進捗状況についてであります。 県道甘利山公園線は、県立自然公園である甘利山公園へのアクセス道路であるとともに、国道20号と主要地方道韮崎南アルプス中央線とを連絡する生活道路です。 船山橋南詰から老人福祉センター前交差点までの区間が、現在、事業化をされております。この区間は、道幅が狭く、またカーブにより視界確保が困難であり、ドライバーは常に緊張をしながらハンドルを握って運転しております。また歩道がない区間があり、高校生などの歩行者も後方から迫って来る車両におびえながら歩かざるを得ません。早期の改善が図られる必要があります。 9月11日、若尾新田の公民館におきまして、県から地元地権者並びに関係者に対する説明が実施されました。その際、個々の地権者から、個別具体的な意見聴取を行い、それを踏まえた上で、再度の地元説明を実施していただきたいとの話で解散となりましたが、その後における意見聴取の状況、これはどのように進められているのか、現在の進捗状況をお伺いいたします。 また、再度の地元説明、これはいつぐらいに開催になるのか、開催になる見通しなのか、お伺いをいたします。 ○議長(宮川文憲君) 内藤市長。     (市長 内藤久夫君 登壇) ◎市長(内藤久夫君) 県道甘利山公園線整備計画の進捗状況についてお答えいたします。 県では、事業に係る全ての地権者との境界確認及び意見等の聴取を終えており、1月中旬ころ、地元説明を行うと伺っております。 ○議長(宮川文憲君) これより浅川裕康議員の再質問を許します。 浅川裕康議員。 ◆9番(浅川裕康君) 特に再質問はありません。 来年の1月中旬ごろ、地元説明をしていただけるということです。さきに申し上げたとおり、この県道、非常に狭くて視界確保が困難で、ドライバー、歩行者、ともに危険を感じながら通行、運転をされております。ぜひ市としても積極的に県に働きかけをしていただきまして、この事業ができるだけ早期に実現をしていただけますよう、市としても尽力いただきますようお願い申し上げまして、以上で私の質問を全て終わりとさせていただきます。ご答弁まことにありがとうございました。 ○議長(宮川文憲君) 以上で浅川裕康議員の質問は終わりました。 これより浅川裕康議員の質問に対する関連質問を許します。 内藤正之議員。 ◆7番(内藤正之君) 先ず始めに、韮崎警察署の件について関連質問をさせていただきます。 名称についてですが、答弁のなかで、本市の名称案が困難であるという判断をされたという答弁でありましたが、難しいということだと思いますけれども、これは「韮崎」という名前はどこにも入らないということでよろしいんでしょうか。確認をさせていただきます。 ○議長(宮川文憲君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) お答えいたします。 先ほどの質問のなかでも2回の意見聴取を終えたということでありまして、第1回目は韮崎警察署、第2回目は韮崎甲斐警察署、あるいは甲斐韮崎警察署という名称案を提出いたしましたが、困難であるという判断が下されたところです。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 内藤正之議員。 ◆7番(内藤正之君) 大変残念だなというふうに思いますけれども、2つ目として、駅前の施設に関して、今、浅川議員さんとの答弁のなかに、市長さんと執行部では、機能については、今後要望がほとんど見込める趣旨の答弁をされていましたけれども、この件についての見通しといいますか、その辺の決定というのは、いつごろ見通しがつくんでしょうか。お伺いをさせていただきます。 ○議長(宮川文憲君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) お答えいたします。 先日行われました県議会におきましても、交番の建てかえの時期を新庁舎の開設と同時期にするというような本部長の答弁がございました。その前に、どの時点で示されるかについては、まだ私どもでは把握をしておりません。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 内藤正之議員。 ◆7番(内藤正之君) ちょっと今お答えをいただけるかどうかわかりませんけれども、新しい名称というのはもうお決まりになっているのかどうか。公表されていませんけれども、もしこの辺お答えいただけるのであればお知らせをお願いします。 ○議長(宮川文憲君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) お答えいたします。現在、県警察におきまして検討中ということでありますので、こちらからお答えすることはございません。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 内藤正之議員。 ◆7番(内藤正之君) ありがとうございました。 長い間、あった、韮崎という名称がなくなってしまうということは大変寂しいことだと思いますけれども、駅前交番の機能の充実に関しては、本当に粘り強く最後まで要請をお願いいたします。 続きまして、市立保育園の民営化について質問をさせていただきます。 やり取りのなかで、質の高い保育が実践をされ、市全体保育の向上や活性化が図られていると評価しておりますとの答弁でありました。市内で初めて民営化されたすみれ保育園、また公立保育園の保育士さん同士の交流は、その後どのように行われ、保育の向上につなげているのかをお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 横森福祉課長。 ◎福祉課長(横森弘樹君) お答えいたします。 その後ですけれども、韮崎市保育所連合、こちらに保育士参加していただきまして、意見交換また研究発表など行っております。また、給食におきましての試食を行っておりまして、意見交換を行っております。また、すみれ韮崎保育園の利用時にも見学等しておりまして、その場におきましても意見交換等行っております。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 内藤正之議員。 ◆7番(内藤正之君) 初めての民営化という形のなかで、保育士さん同士も戸惑いとか考え方の違いはあると思いますけれども、総合的に大変よい方向に向かっているという、そういうことになりますので、保育士さん同士の交流をさらに進めていただければなと思います。 保育園の民営化に関する特別委員のメンバーの一人でもありましたけれども、現時点で本当にいい結果に進んでいることに安心をいたします。今後さらなる保育の向上が、市全体で図られることをぜひ要望をして、質問を終わります。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 一木長博議員。 ◆15番(一木長博君) それでは、同僚の浅川議員の県立射撃場整備についての質問に対する関連質問をさせていただきます。 ご存じのように、県立韮崎旧射撃場は、長年にわたり県立射撃場として使用されてきました。1998年に流れ弾が民家に撃ち込まれたことから、住民が移転を要望し、2004年4月に一旦閉鎖をされました。その後、穂坂町への移転計画が持ち上がりましたけれども、難航いたしまして、当時の横内知事が県民の理解が得られないとして、2009年7月までの5年間限定で旧射撃場を再オープンして使用してきたわけでございますが、2009年7月、旧射撃場は使用期限を迎えたため閉鎖となり、今現在に至っているわけであります。 そこで、前回、移転計画が難航したことは、結果として非常に残念なことでありましたけれども、旧韮崎射撃場は、先人の努力もあって韮崎市に誘致されたものと聞き及んでおります。有用な県の施設であると私は思っておりますが、そのことについて、市長はどのような見解をお持ちなのか所見をお伺いしたいと思います。 ○議長(宮川文憲君) 内藤市長。 ◎市長(内藤久夫君) お答えいたします。 さきに浅川議員、また先ほど一木議員がお話がありましたように、この施設につきましては、大変有用な施設であるという認識を私自身も持っております。しかしながら、議員ご指摘のとおり、過去の経緯というのは、地域の事情等もあったりしましたので難航したということですので、ここにおきましても、地域の皆さんまた関係各位のご意見、また合意形成ということが大変重要になると思いますので、そのコンセンサスを目指すなかでまた慎重に対応してまいりたいとこのように考えております。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 一木長博議員。 ◆15番(一木長博君) わかりました。 浅川議員も指摘をしておりますけれども、警察署の甲斐市への移転が決まりました。長年、韮崎市にあった射撃場も他自治体へ整備されるとしたら、県の施設がますます韮崎からなくなるわけでございまして、この市の勢力、市勢というものも衰退をしていく可能性もあるというふうに私は思います。やはり、そういう有用な施設を、前回の、できなかった失敗も踏まえて十分に分析しながら、このことを考えていかなければなりませんし、市の勢力を維持するためにも、県の施設は有用であると私は思っていますので、この件についての市長の所見もお伺いしたいと思います。 ○議長(宮川文憲君) 内藤市長。 ◎市長(内藤久夫君) お答えいたします。 先ほど述べましたとおり、施設そのものの重要性、あるいは有用性ということにつきましては、先ほど申し上げたとおりであります。県の施設という観点でどうかということでありますから、その点につきましても、今後の大きな課題であると思います。改めまして、その点につきましても、皆さんのご意見拝聴しながら検討してまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 一木長博議員。 ◆15番(一木長博君) 市長の答弁のなかにもございますが、今後、県において本市を正式な候補地として検討する場合にはというふうなお答えになっておられます。誘致に対して、県のほうで正式な候補地として選定をしてくれるのを待つというように私には聞こえますけれども、そこを、今一度やはり積極的に、有用な施設だということも市長も申しておりますので、誘致をしていただくことが私は大切かなというふうに思っております。そして、なおかつそれを韮崎市としても活用していく。いろんな交流人口の増加とか、観光面においても活用していくことが望ましいと思っております。ぜひとも、もう少し積極的な姿勢を示していただいて、県のほうに働きかけていただくことを私は要望いたしますが、そのことについても所見をお伺いしたいと思います。 ○議長(宮川文憲君) 内藤市長。 ◎市長(内藤久夫君) この問題につきましては、県のほうで、まだ本当に、皆さんご承知のとおり、事業規模あるいは細かい内容について決まっておりませんでして、場所の問題そのものが先行しがちというか、そういう形でありますので、やはり市といたしましても、先ほどの答弁にもございましたとおり、予算規模等も大変重要な問題になってきますので、この点を鑑みながら、やはり慎重に対応するということになるかと思います。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 一木長博議員。 ◆15番(一木長博君) ありがとうございます。 慎重に検討していただくのは、大いに大事なことだと思いますので、ぜひとも、その辺が有効的に慎重にかつ大胆に前に進んでいっていただきたいということをお願いを申し上げまして、私の関連質問を終わらせていただきます。 ○議長(宮川文憲君) 関連質問を打ち切ります。 以上をもって、浅川裕康議員の質問に対する関連質問を終わります。--------------------------------------- △小沢栄一君 ○議長(宮川文憲君) 6番、小沢栄一議員を紹介いたします。 小沢栄一議員。     (6番 小沢栄一君 登壇) ◆6番(小沢栄一君) ただいまご紹介いただきました、6番議員、韮真クラブの小沢栄一です。 それでは、通告に従い順次質問させていただきます。 始めに、災害対応についてお伺いいたします。 本年10月に発生した台風19号の豪雨により全国で多くの尊い命が奪われ、また8万5,300棟余りの住宅が浸水したり全半壊する被害が発生しました。本市においても暴風による倒木や家屋の破損、収穫前の果物の落下、ブロック塀の倒壊など、市内全域に多くの被害が報告されております。今回の台風19号到来に対し、早朝より避難準備情報、福祉避難所の開設を行い、昼過ぎには避難勧告・避難指示が発令されました。しかし、暴風の中、防災無線については音声が聞き取れないとの苦情も寄せられております。そこで、今後の防災無線の改善についてお伺いいたします。 次に、指定避難所についてお伺いいたします。 先ず、避難者数につきましては、市内の各指定避難所や地区公民館などに832世帯2,040名の方が避難され、また、職員も各避難所に計76名を派遣し対応されました。そこで、各指定避難所の受け入れ体制はどのようになっていたのか。また、避難指示発令後に韮崎高校・韮崎工業高校が開設されたが、混乱はなかったのか。また、要配慮者の避難状況につきましてもお示しください。 次に、協定の状況についてお伺いいたします。 平成24年に韮崎市建設安全協議と「災害時における応急対策業務等の協力に関する基本協定書」を締結しているとの答弁をいただいておりますが、今回の災害発生に対してどのように対応されているのかお伺いいたします。 また、各地区長より課題、分館等の自主避難所開設状況、地区内の被災状況について報告されていると思いますが、その課題・報告等に対する対応と、危険と思われる箇所について、今後どのように対応されるのかお伺いいたします。 次に、災害発生時の食糧等物資協定についてでありますが、現在の協定状況及び協定件数についてお伺いいたします。 次に、ダムの緊急放水についてであります。 今回の台風での緊急放水時の本市への連絡状況、また放流開始時の下流域への連絡体制についてでありますが、北杜市内塩川沿いでは、防災無線等により放水の情報が周辺住民へと連絡されております。市内塩川沿い住民から不安な声も寄せられ、緊急時の対応を求められております。今後の連絡体制及び本市の水害ハザードマップの進捗状況についてお伺いいたします。 次に、罹災証明書についてお伺いいたします。 県は、大規模災害時に罹災証明書の発行の遅れが問題となっているとの新聞記事が報じられました。本市においての発行件数・発行に至るまでの遅れ等の問題の有無についてお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 内藤市長。     (市長 内藤久夫君 登壇) ◎市長(内藤久夫君) 小沢栄一議員の一般質問に対する答弁を行います。 災害対応についてお答えいたします。 始めに、防災無線についてであります。 聞こえにくいなどの意見が寄せられた地区では、方向や出力を調整し対応するとともに、今後、防災アプリやメールマガジンの登録及び電話聞き直しサービスの利用を促進してまいります。 続きまして、指定避難所についてであります。 避難情報の発令時に小・中学校などを、順次開設し、複数の職員を配置した上で毛布などの備蓄物品を準備し、受け入れ体制を整えたところでありますが、受付時の混雑やペット同伴者への対応などが課題として挙げられました。また、要配慮者につきましては、指定福祉避難所へ64世帯、116名の方が避難されました。 続きまして、協定状況についてであります。 建設安全協議には、災害協定に基づき、倒木処理をはじめ、被災現場の早期対応にご協力いただいたところであります。また、食糧など物資の調達や提供につきましては、市内のスーパーやドラッグストアをはじめ、企業などと5つの協定を締結しております。 続きまして、各地区からの課題等への対応についてであります。 庁内で検証を行い、結果を地区長連合役員で報告したところでありますが、今後、各地区へもお知らせいたします。 なお、危険と思われる箇所につきましては、その多くが民有地でありますので、対応は困難であると考えております。 続きまして、ダムの緊急放水についてであります。 ダム事務所からの放流の連絡を受け、各地区長に直接電話連絡したところでありますが、今後は、必要に応じて防災行政無線でもお知らせしてまいります。 また、ハザードマップの進捗状況につきましては、浸水想定区域が大幅に拡大されたため、作成に時間を要しておりますが、早期に完了できるよう進めてまいります。 続きまして、罹災証明書の申請及び発行件数は24件であり、発行に至るまでの期間は、最長で10日でありました。 ○議長(宮川文憲君) これより小沢栄一議員の再質問を許します。 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) ご丁寧な答弁ありがとうございました。 先ず、ダムの緊急放水についてでありますけれども、住民から不安の声も寄せられておりますので、雨量や河川の水位に応じてですけれども、防災無線や防災アプリ、あと広報車の出動など状況に応じた周知方法や避難誘導をお願いいたします。 また、罹災証明書についても最長で10日というご答弁いただきましたけれども、県でも新聞等に載ったりしていますけれども、発行が遅れないよう引き続きの対応をお願いしたいと思います。 そこで、防災無線についての再質問ですが、先ほど聞こえにくいなどの意見が寄せられた地域では、方向や出力を調整して対応するとともに、今後、防災アプリやメールマガジンの登録及び電話の聞き直しサービスの利用を促進してまいりますとの答弁をいただいておりますけれども、韮崎防災行政ナビについては、情報の共有を図るために最善のツールであると思っております。現在の登録者の増加等の取り組み状況についてお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) お答えします。 現在、防災アプリの登録件数が3,362人、それからメールマガジンが1,901人であります。これまで広報やホームページ、チラシの組回覧や全戸配布のほか、さまざまな会議や説明において登録を呼びかけておりますが、引き続き、これを進めてまいります。また、先日開催されました地区長連合役員におきまして、各地区や組の集まりなどの際に、登録を促していただけるようお願いをしたところでございます。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) ありがとうございました。 消防団とかも情報の共有をするのに非常に有効なアプリであると思いますので、ぜひ広くまた回覧等もしていただいているのを僕も見ていますけれども、登録をするにあたって、広報が見られるとか、いろいろな情報が取れる大変いいアプリだと思っているので、引き続きの周知をお願いしたいと思います。 次に、アナログ戸別受信機についてでありますけれども、以前は希望する家庭に無料で配布がされておりますけれども、来年3月にアナログ放送が終了するに当たって、今後の対応はどうされるのかお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) お答えいたします。 これまでも、広報や全戸配布のチラシなどで周知をしておりますが、引き続き、携帯電話等をお持ちでない世帯につきましては、デジタル化に対応をした戸別受信機を設置することを周知してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。
    ◆6番(小沢栄一君) ありがとうございました。 デジタル化になりますので、戸別のアナログの受信機というものが不要になるというなかで、先日、回覧等で回収場所などの表示をちょっと確認しましたけれども、この受信機が使えないというようなことで、また市民から問い合わせがあったりする可能性もありますので、周知のまた徹底をお願いしたいと思います。 次に、デジタル戸別受信機についてですけれども、各公共施設や幼稚園に設置されていますけれども、今後、高齢者世帯や目の不自由な方などへの設置の拡大というものをご検討されているのかお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) お答えいたします。 携帯電話やスマートフォンで情報取得ができない高齢者世帯などにつきましては、世帯の状況を確認した上で、設置していくということを前々からお伝えをしております。また、視覚に障がいのある方には、過日、個別に案内を送付いたしまして、希望された場合には設置をしていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) 個別に希望がある場合にはというご答弁ですけれども、ぜひ有効な機器だと思いますので、周知のほうお願いしたいと思います。 次に、指定避難所についてちょっとお伺いしますけれども、韮崎工業高校について、水没の恐れが高く、孤立する可能性が高い施設かなと思っておりますが、この韮崎工業高校についての避難場所としては適切な場所かどうかというのをお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) お答えします。 そのときどきの状況にもよりますが、気象情報などから今回の台風19号相当、またそれ以上の雨量が見込まれまして、大規模な被害が想定される場合などにおきましては、最初から避難所として開設しないなどの判断も必要であると考えております。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) ありがとうございました。 それの避難所として指定しないという部分も、地域の住民の方がその認識をどの程度、どんなところに逃げたら一番いいかというようなことが大変重要だと思います。万が一そこに、韮崎工業高校に逃げられた方が水没の危険があったりしたりする場合は困りますので、これも一つ周知を徹底していただいて、連絡体制等していただければと思います。 次に、各学校を指定避難所とされていますけれども、体育館以外の場所を、例えば教室等を開放して、乳幼児などの指定箇所とすることが適当と思っていますけれども、それについて見解をお伺いします。 ○議長(宮川文憲君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) お答えします。 学校施設の利用につきましては、平成25年度から特定地区総合防災訓練というものを学区の住民の皆様と行っております。その後、学校と地域住民で施設利用合意書というものを交わしておりますが、それに基づき利用可能箇所を決めております。そのなかで、普通教室は、被災後早期の授業再開ができるよう避難スペースとしてはおりませんが、それ以外の場所で乳幼児などに限定した避難場所として利用可能かなどにつきましは、検討してまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) ありがとうございました。 小さなお子様お連れの方もいらっしゃると思いますし、子供は泣くのが仕事なんていうのもちょっとあれなんですが、非常に多くの方が避難されているなかでもありますので、配慮ができる範囲で、またご検討いただければと思います。 次に、藤井地区のことなんですけれども、当初、北東小学校が避難所として指定されておりまして、131名の方が避難されました。ただ、地区の指定避難所については、韮崎文化ホールに避難するという認識がかなり多くの方がお持ちでして、災害発生時について、文化ホールの対応について、今後どのようにお考えになるのかお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) お答えします。 今回の台風19号に当たりましては、当初、小・中学校の避難所を開設し、藤井地区の皆さんには韮崎北東小学校への避難を呼びかけました。その際、文化ホールについては避難所としては開設をしておりません。その後、文化ホールの開設の依頼がございまして、職員を派遣し避難所としたところでございますが、荷物を持ちながら北東小と文化ホールを行き来したという方もいらっしゃいましたので、今後は、文化ホールも含めまして、今回当初は開設をしなかった指定避難所もございますので、その避難所につきましても、どの時点で開設するかなどを検討した上で、皆さんに周知をしていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) ありがとうございます。 台風等について事前からルートが決まったり、規模がわかったりいろいろしてくると思いますので、早めの対応をしていただきまして、より安全に避難できる体制をよろしくお願いいたします。 次の再質問ですけれども、要配慮者の状況についてでありますが、要配慮者の方が福祉避難所ではなくて、指定避難所に来た場合の対応については検討されているのかお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) お答えします。 要配慮者が福祉避難所以外の避難所に避難された場合は、可能であれば福祉避難所へ移動していただくこととなりますが、移動するのが困難な場合には、保健師などを派遣するなどの対応を検討してまいります。 なお、指定避難所と指定福祉避難所の違いがわからないという意見もかなり聞かれましたので、その違いについても、今後、広報などでも周知を図ってまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) ありがとうございます。 確かに、指定避難所と福祉避難所の区別がつかないという声も聞かれますので、周知の徹底をまたお願いいたします。 先ほど答弁でペット同伴者への対応などが課題として挙げられたということですけれども、ペットを同伴された方への対応についてどのようにお考えなのかお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) お答えします。 ペット同伴の避難につきましては、ペットの鳴き声やアレルギーの懸念もありますので、ほかの避難者と同じスペースでの受け入れは困難だと考えています。しかしながら、避難所の別のスペースなどでの受け入れが可能かどうかなど、また取り組みを進めている自治体がございますので、そういった自治体なども調査し研究をしてまいります。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) 今回の避難のなかで、ペットがいるから避難しなかったという方もいらっしゃいました。現実的にどうしてもアレルギーとか、犬とか猫とかいろいろな動物がいるんですけれども、専用スペースの確保というのがやはり大事かなと思います。ぜひご検討をお願いいたします。 次に、食糧など支援物資の調達や提携について、市内のスーパーやドラッグストアをはじめ、企業などと5つの協定を締結とのことですけれども、配送依頼等の連絡体制についてはどうなっているのかお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) お答えします。 配送の体制につきましては、協定の際、全ての連絡先等を相互に確認しておりますが、年度が変わるごとに協定事業所に連絡先などを確認しており、変更がある場合にも連絡をいただくこととしております。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) ありがとうございます。 スムーズに支援物資等が送られてくることをお願いいたします。 次に、危険と思われる箇所の対応についての再質問でありますけれども、先ほどのご答弁で、多くが民有地でありますので、対応は困難であるというような答弁をいただいておりますけれども、岩下地区、前回の台風で電柱に倒木が引っかかった状態で、電柱も、現地に行きましたけれども、かなりしなって折れそうな状態でありました。特にこの場所については、通学路上でもありまして、今後、同様な災害等が発生した場合に、非常に危険な場所かなと思っております。そこで、のり面の改修工事などについて、今後のお考えをお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 保阪建設課長。 ◎建設課長(保阪昌春君) お答えします。 現在、のり面工事を行う具体的な計画はありません。しかし、この路線は倒木や落石の通報が多い路線でもありまして、日ごろから現場状況等を確認して、応急的な対応を取ってきています。今後も同様な安全対策を行うことになりますが、現場状況が著しく悪化するような状況になれば、大規模な改修工事をする必要があると考えています。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) ありがとうございました。 通学路ということで、地域からの要望もあります。今回、NTTだったか東電だったか忘れちゃいましたけれども、その業者が来て、2、3日たって処理をした経緯もありますので、ここの場所が民有地かどうかというのもちょっと調査をしなければいけないとは思うんですけれども、所有者の方には、ぜひあそこをちょっと伐採するというとかなり大規模なものにはなるかなと思いますけれども、段取りを踏んでいただいて対応をお願いできればと思います。 次に、水害ハザードマップの進捗状況についてお伺いしますけれども、近年の災害については、経験したことがない大規模な災害となっておりますけれども、ハザードマップ作成に当たって、避難場所とか避難所は適正に配置されているのかお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 保阪建設課長。 ◎建設課長(保阪昌春君) お答えします。 今回のハザードマップの見直しによって、浸水想定区域が大幅に拡大しています。現在の避難所の幾つかは、その浸水想定区域の中に入っています。よって、状況によっては、使用ができないという状況になります。今後、避難所につきましては見直しを行うことになります。しかし、現実的に避難所のスペース等を含めたものが不足するということは予想されますので、簡単に避難所の見直し、いわゆる想定範囲の市民の皆様が避難できるような体制を整えるということは、かなり難しいという状況になると思います。 そこで、今回のハザードマップの見直しでは、行政ができることには限界があると。よって、自分の命は自分で守っていただくという考え方や、広域避難という行政に頼らない避難行動の必要性なども含めて、ハザードマップと一緒に作成するハンドブックのほうで説明をさせていただいております。 今後は、住民の皆様に、そういった考え方等を含めて理解いただけるように、丁寧な説明を行っていきたいというふうに考えます。 以上でございます。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) ありがとうございました。 被害が未然に、尊い命が奪われないよう、住民の方、先ず自助・共助・公助なんですけれども、僕は組単位で避難行動をすることも大切じゃないかと思っています。意識の向上が図れるような、また対応のほうをお願いしたいと思います。 また、今回の災害対応として、僕の地元の藤井町の黒沢川の改修工事に大変迅速な予算措置をしていただきまして、大変ありがとうございました。農業用水を使われている方も、迅速な非常に対応をされたということで非常に喜んでおりました。ありがとうございました。 あともう一点です。地域の消防団についても被災者となる可能性がありまして、消防団も、僕もかなり前ですが、消防やっていて、どうしても責任感を持って行動をしなければいけないかなというなかでやってきましたが、無理をしてけがをすることが一番僕は困るかなと。よく地元の消防団員にも話はしていますけれども、安全が確保できるような活動の体制の構築についても、再度お願いをしまして、次の質問に移らせていただきます。     (6番 小沢栄一君 登壇) ◆6番(小沢栄一君) 2番目の質問になります。 住宅施策についてお伺いいたします。 本市では、人口減少を克服し将来にわたって活力ある地域社会の実現のため、平成27年10月に「韮崎市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定され、人口対策担当の新設や移住相談員の配置を行うとともに、首都圏や関西方面での移住相談の開催、暮らし支援センターへの積極的な移住情報の提供、また、定住促進住宅を活用したお試し住宅や持ち家住宅定住促進助成金制度及び若者定住就職奨励金などによる移住・定住支援、空き家バンク制度の推進など、さまざまな政策を講じてこられました。 これら施策も人口減少に歯どめをかける一助になっているとは思いますが、今後、次期総合戦略を策定するに当たり、空き家バンクを利用したい方への登録や利用を促進することも有効であると思います。持ち家住宅定住促進助成などを活用し、新たな住宅を建設したいと考えている方のためには、用地の確保が前提となり、住宅建設可能な用地を増やすことが必要ではないかと考えております。 韮崎に住みたいが、なかなか住宅建設する用地が見つからないといった声が寄せられておりますが、住宅施策などについて今後のお考えをお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 内藤市長。     (市長 内藤久夫君 登壇) ◎市長(内藤久夫君) 住宅施策についてお答えいたします。 近年の人口動態の状況では、転出者の約半数が県内転出者であり、そのうちの多くが近隣市に転出していることから、用地を確保し持ち家住宅の建築を促進することは、重要な人口減少対策の一つであると考えております。 引き続き、空き家対策を推進することはもとより、新築住宅を求める方々のニーズにも応えるべく、良好な住環境の整備に向けた新たな助成制度の創設などについて調査・研究を進め、定住人口の増加により活力ある市街地形成を図ってまいります。 ○議長(宮川文憲君) これより小沢栄一議員の再質問を許します。 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) ありがとうございました。 先ほど市長答弁に人口動態のお話がありましたけれども、近隣市への転出者数の具体的な数字や割合についてお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 長谷川総合政策課長。 ◎総合政策課長(長谷川尚樹君) お答えします。 平成30年度の1年間の転出者数でございますが1,294人で、その中で県内の転出者数は704人でありました。この704人のうち、553人が甲府市までの近隣市で転出しており、総転出者数のうち約43%が近隣市に転出していることになっております。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) 今の答弁で、近隣市に43%の方が転出しているということなんですが、この韮崎から近隣に出ていかれるという主な要因的なものは何かわかれば教えてください。 ○議長(宮川文憲君) 長谷川総合政策課長。 ◎総合政策課長(長谷川尚樹君) お答えします。 要因といたしましては、就学、婚姻、転職や就職といったような個人的な事情、また家を建てたりとか借りたとか実家に戻った等々の住宅事情によるものなど、さまざまな要因が考えられますが、その要因別の割合とかが、今現在集計できていない、統計的な数字がないというような状況でございますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) そうですね。近隣にできるだけ出ていかれないように、迎え入れることも非常に大事だと思いますけれども、住んでいてよかったなと思えるような韮崎になればと思いますので、ぜひよろしくお願いします。 次に、新たな助成制度の創設など調査・研究しているとのご答弁をいただきましたけれども、現状どのような検討がされているのか、答えられる範囲で構いませんので、よろしくお願いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 長谷川総合政策課長。 ◎総合政策課長(長谷川尚樹君) お答えします。 現在の段階では、土地所有者が住宅開発のために土地を売却する場合の助成、それから、住宅開発業者が住宅開発のために道路や上下水道など整備するための経費に対する助成、この2つの助成について、その助成要件や助成方法、そういったようなことを他市町の先進事例を含めて研究しているところであります。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) ありがとうございました。 先ほどの市長答弁にもありましたとおり、住宅用地の確保については、転出抑制対策も重要な課題の一つであると私も思っております。特に、藤井地区などは、その候補地にふさわしい土地であるというお話もいただいておりますけれども、現状なかなか進まない状況でもありますので、進まないんですけれども、その一方で手ごろな土地が見つからないといった市民の声もあります。開発業者から、3,000平米以上の開発について最低75ミリ管の消火栓を敷設するなどの負担が重いといった意見も伺っております。こうした状況を打開するよう、引き続き前向きに補助金の創設を検討していただければと思います。 次に、空き家の利活用についてお伺いいたします。 家屋は、人が住まなくなるとたちまち傷み、リフォームをしないと住むには難しいという物件が空き家バンクの登録物件にも見受けられると伺っております。先般、市の空き家バンクを通じて空き家を購入した方から、リフォームや家財処分に対する支援が大変有効であったと、助かったという意見を伺いました。立地条件がよく、リフォームの必要もない好物件については非常に少ないものと思いますので、空き家を利活用して本市に移住・定住される方への支援として、リフォーム補助金は大変よい制度であると思います。そこで、本市空き家バンクリフォーム補助金、家財処分の制度を利用している方は、これまでどのくらいいるのかお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 長谷川総合政策課長。 ◎総合政策課長(長谷川尚樹君) お答えします。 本市における空き家バンクリフォーム補助金の利用件数でございますが、平成27年度に制度が開始されまして、これまでに23件であります。また、家財処分補助金というものもありまして、その利用件数は10件であります。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) ありがとうございました。 新築や建て売り物件についても、購入する場合と比較しまして、条件がそろえば、住宅を取得しようと考える方にとっては、空き家バンクについても大変有効な制度であると思います。空き家バンクへの登録件数が増えることで、住宅取得を希望される方に、いろいろな選択肢が増えることにもつながりますので、リフォーム補助金のPRに合わせて、引き続き、住宅建設用地の確保や空き家解消の取り組みをお願いいたします。 次の質問に移ります。     (6番 小沢栄一君 登壇) ◆6番(小沢栄一君) 3番目の質問は、韮崎市立病院についてであります。 先ず、地域医療構想についてお伺いいたします。 超高齢社会にも耐え得る医療提供体制を構築するため、2014年6月に成立した「医療介護総合確保推進法」によって「地域医療構想」が制度化され、将来人口推計をもとに2025年に必要となる病床数を高度急性期、急性期、回復期、慢性期の4つの医療機能ごとに推計した上で、地域の医療関係者の協議を通じて病床の機能分化と連携を進め、効率的な医療提供体制を実現する取り組みとのことでありますが、地域医療構想を実現するため構想区域における課題を解決し、2025年の医療提供体制構築を目指すこととしています。 去る9月27日の山梨日日新聞で、県内7病院が再編必要との記事が報じられました。報道によりますと、厚生労働省は全国1,455の公立病院や公的病院のうち、診療実績が乏しく、再編、統合の議論が必要と判断した424病院名を公表し、山梨県内の18の公的病院のうち、7つの病院名が公表されました。この中に韮崎市立病院も含まれており、市民から不安の声が上がっております。 高齢化により、膨張する医療費を抑制するとの目的があるようですが、韮崎市立病院におきまして、地域医療構想についてどのような対応をしていくのかお考えをお伺いいたします。 次に、医療体制と経営状況についてお伺いいたします。 現状の常勤医師数につきましては、院長を含め13名で診療に当たられておりますが、脳神経外科におきましては、常勤医師の退職により、本年度10月までの累計で外来患者数が対前年比14.6%と激減しております。 常勤医師の受け入れ予定、また明年度の診療体制はどのようになるのか伺います。また、地域開業医との連携について、二次救急を担う韮崎市立病院の救急医療の提供についてはどのようにお考えになっているのか。また、平成30年度末決算において約2億6,400万円の累積赤字の改善状況と今後の見通しについてお考えをあわせてお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 内藤市長。     (市長 内藤久夫君 登壇) ◎市長(内藤久夫君) 韮崎市立病院についてお答えいたします。 先ず、地域医療構想についてであります。 厚生労働省が公表した再編・統合の議論が必要な医療機関は、地域の実情が考慮されたものではなく、全国一律の基準で示されたものであります。今後は、県の地域医療構想調整会議において、各圏域での対応を議論していくものと考えております。 市立病院におきましては、地域医療構想実現に向け、対応済みの部分もあり、地域の中核病院としての役割も踏まえた上で、現状維持を前提に協議してまいります。 次に、診療体制と経営状況についてであります。 明年度につきましては、新たな常勤医師の確保が現時点では困難な状況であり、本年度と同様の体制を予定しております。また、救急医療の提供につきましては、一次救急は地域の開業医の皆様にお願いし、二次救急を恵信韮崎相互病院とともに担っていきたいと考えております。 累積赤字の改善と今後の見通しにつきましては、脳神経外科医師の退職による影響が大きく、累積赤字の増加は避けられない状況でありますが、本年度、内科の常勤指導医師を確保したことにより、赤字増加幅を圧縮できるものと見込んでおります。 今後も業績改善を目指し、引き続き、山梨大学医学部に常勤医師派遣を要請してまいります。 ○議長(宮川文憲君) これより小沢栄一議員の再質問を許します。 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) 答弁ありがとうございました。 僕も何度も市立病院については質問させていただきますが、やはり業績改善という部分では常勤医師の確保というのが大前提かなと思っております。なかなか難しい部分ではあるかと思いますけれども、医師確保に向けてお願いをしたいと思います。 再質問ですけれども、今回、厚生労働省が行った病院名の公表についてはどのようにお考えなのか、お伺いします。 ○議長(宮川文憲君) 仲澤病院事務局長。 ◎市立病院事務局長(仲澤俊彦君) お答えいたします。 突然の新聞報道に驚かされました。市立病院ご利用者様も不安に感じたことと思います。 厚生労働省としては、地域医療構想を推進するための病院名の公表だったと思いますが、地域医療構想は、地域の医療機関全体で考えていかなければならないことなので、今後、構想実現に向け、調整会議の場において協議してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) ありがとうございました。 非常に突然の報道で、僕もびっくりしましたけれども、この再編必要と報じられた市立病院について、どのような原因で今回リストアップされたとお考えなのかお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 仲澤病院事務局長。 ◎市立病院事務局長(仲澤俊彦君) お答えいたします。 原因につきましては、急性期病床の稼働率が当時低かったこと。それから、厚生労働省が選んだ特定項目の診療実績が少ないこと。類似した医療機関が近くにあることなどが主な原因でリストアップされたものと考えられます。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) ありがとうございました。 先ほど市長答弁で対応済みの部分もあるとのことですけれども、それについて具体的にどのような部分なのかお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 仲澤病院事務局長。 ◎市立病院事務局長(仲澤俊彦君) お答えいたします。 厚生労働省は、平成29年7月に各病院が報告した数値等を分析して、対象となる病院名をリストアップして公表をいたしましたが、市立病院では、平成29年9月に急性期病床を141床から98床に減らし、回復期病床を39床新設して、県の地域医療構想に沿った病床機能の転換を行って対応したところであります。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) じゃ、今の答弁で地域医療構想に沿った病床数の転換が行われたということなんですが、それについては、再編・統合をしたことに認められるものなのかお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 仲澤病院事務局長。 ◎市立病院事務局長(仲澤俊彦君) お答えいたします。 厚生労働省及び県において、再編・統合の考え方として、規模縮小、それから他病院との連携、自病院での病床機能の転換など、さまざまな選択肢が含まれることを示しておりますので、再編・統合に対応済みと考えております。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) ありがとうございます。 そうしましたら、市立病院が他病院と統合する可能性についてはどのようにお考えなのかお伺いします。 ○議長(宮川文憲君) 仲澤病院事務局長。 ◎市立病院事務局長(仲澤俊彦君) お答えいたします。 市立病院が仮に統合することを想定した場合、その対象は今回リストアップされた北杜市の塩川病院や甲陽病院ということになるのでしょうが、それぞれの病院に地域の事情があり、さらに開設する自治体も異なっているため、統合は非常に困難であり、可能性は限りなくゼロに近いと考えております。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) 非常に限りなくゼロに近いというご答弁で、地域の市立病院として、さらに生き残るという言い方がふさわしいかどうかわかりませんが、ぜひ継続していただけるようお願いをしたいと思います。 あと、韮崎市立病院についてで、以前、他県から戻って来られた医師のOBの方がいらっしゃるんですが、施設が非常に老朽化をしていると。建てかえの予定があるのかどうかというような声を耳にしました。これについても、施設更新時において、民間活力を導入した例えばPPPとかPFIの導入のお考えがありますかどうかお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 仲澤病院事務局長。 ◎市立病院事務局長(仲澤俊彦君) お答えいたします。 現時点におきましては、施設の更新は、まだ先のことになると思いますが、更新時期にはPPPやPFIも含めて検討する可能性はあると思います。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) ありがとうございました。 今回の報道は非常に市民の方からも不安な声が聞かれました。引き続き、地域の中核病院として、業績改善を目指して、また、常勤医師の確保の要請をお願いしまして、次の質問に移ります。     (6番 小沢栄一君 登壇) ◆6番(小沢栄一君) 最後の質問になります。 交通安全対策についてお伺いいたします。 登下校時における児童・生徒などの安全確保については、実施内容や学校・保護者等は、警察や見守り活動を行う団体など、他の実施主体から危険箇所や通学路における子どもを対象とした犯罪等の発生状況や見守りが十分に行き届いていない場所に関する情報など提供を受けた上で、通学路の点検を実施し、防犯の観点から危険があると認められる箇所を抽出し、その対策に複数の関係者と確認、協議が必要な箇所について、市町村教育委員に報告すること。一方、その他の危険箇所については、学校が対策の実施主体に対応を依頼することとされています。 そこで、本年8月に実施された通学路安全点検について、市内小・中学校からの要望箇所数並びに既に実施済み、または今後予定されている箇所数、また平成26年から韮崎市通学路安全推進会議が設置されて以降、過去5年間の要望に対する実施済み箇所数とこれまでの安全点検を踏まえた今後の課題につきましてお伺いいたします。 次に、スクールガードボランティアについてお伺いいたします。 本市教育委員では、全国各地の学校で児童・生徒及び教職員を被害者とする痛ましい事故や事件が数多く発生している状況を踏まえ、スクールガードリーダー1名を委嘱し、通学路や校外の巡視及び防犯指導等を実施しています。あわせて、市民の皆様方から、ボランティアによるスクールガードを各学校ごとに配置し、スクールガードリーダーを中心に地域ぐるみで学校安全体制整備事業を推進することとしております。また、行政の取り組みだけではなく、地域で互いに助け合い、連携しながら、市民が主体となって自主的に安全・安心が確保されるまちづくりに取り組むことが求められていることとされているなか、スクールガードは個人の自主的な活動として、できるときにできることを行っております。 そこで、現在の市内スクールガードボランティアの登録人数、また活動状況、学校・地域安全についての学校からの情報収集と情報提供についてお伺いいたします。 次に、韮崎北東小学校スクールバス乗降所についてお伺いいたします。 現在、4か所ある乗降所のうち、1か所はガードパイプが設置されております。子どもたちの安全確保からその他3か所へも早期の設置要望がありますが、今後の予定についてお伺いいたします。 次に、市道(藤井)1号線、通称藤井バイパスについてですが、歩道について側溝部分との段差があり、足首を捻挫された方も発生し、また子どもたちの通学路にもなっていることから、早急な整備をお願いしたいという要望がありますが、修繕の計画等については検討されているのかお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 内藤市長。     (市長 内藤久夫君 登壇) ◎市長(内藤久夫君) 交通安全対策についてお答えいたします。 先ず、韮崎北東小学校スクールバスの乗降所についてであります。 ガードパイプを設置した箇所につきましては、子どもたちの安全面での効果が把握できましたので、残りの箇所につきましても早期の設置を検討してまいります。 次に、市道(藤井)1号線についてであります。 段差などの補修につきましては、地域の皆様からの通報等により、随時、対応してまいりましたが、全体的に劣化してきておりますので、舗装の打ちかえについても検討してまいります。 他の答弁につきましては、教育委員よりお答えいたします。 ○議長(宮川文憲君) 堀川教育長。 ◎教育長(堀川薫君) 小沢栄一議員の交通安全対策についてのご質問にお答えいたします。 先ず、通学路安全点検についてであります。 本年8月に実施した通学路合同安全点検における小・中学校からの要望箇所は6か所で、そのうち3か所が実施済みであり、1か所が対応予定であります。また、過去5年間の実施箇所は34か所であります。 今後の課題といたしましては、ブロック塀の修理や歩道にかかる樹木の伐採、カーブミラーの設置など、関係機関のみでは対応が困難なため、所有者や地区にご協力をいただかなければならないことであります。 次に、スクールガードボランティアにつきましては、現在151名の方々に登下校時の見守りや安全指導をお願いし、日常的に声かけを行っていただいております。 また、不審者目撃情報や通学路の倒木、注意箇所、登下校中の児童・生徒の様子等、学校とスクールガードボランティアがお互いに収集した情報を、その都度共有し、登下校時の安全確保に努めております。 ○議長(宮川文憲君) これより小沢栄一議員の再質問を許します。 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) ご答弁ありがとうございました。 北東小学校のスクールバス乗降所につきまして、ガードパイプの早期の設置を検討していただけるとのこと、また、藤井1号線につきましても舗装の打ちかえをしていただけるとの前向きな答弁、非常にありがとうございます。子どもたちの安全確保のためにも対応をよろしくお願いいたします。 再質問ですけれども、通学路合同安全点検における小・中学校からの要望箇所6か所というようなことで、そのうち3か所が実施済みであり、1か所が対応予定ということなんですけれども、具体的な場所についてお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) 実施済みの箇所につきましては、天神町のJRガード5差路付近、小田川下のスクールバス停及び龍岡町下條東割信号付近の3か所であります。 また、今後対応予定の箇所につきましては、一ツ谷交差点から青坂入口間の水神2丁目地内であります。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) ありがとうございます。 今、答弁いただいた水神2丁目の横断歩道がない場所です。コインランドリーの駐車場に子どもたち集合していまして、そこから道反対側に、横断歩道ないところで横断して集団登校している状況です。ここについては、現場の確認もして、要望も提出されておりますので、ぜひ警察のほうにも要望強めていただきまして、対応お願いしたいと思います。 次に、今後の課題の対応として、所有者や地区にご協力をいただけねばならないとの答弁をいただきましたが、学校と地域の協力が前提であると思いますけれども、その点についてはどのようにお考えなのかお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 現在、学校をはじめ、関係機関により実施しております合同安全点検に、地区の方の立ち会いを要請し、それぞれの目線、立場からの意見のすり合わせを行いながら、解消に向けた最善の方策の検討につなげていきたいと考えております。 以上です。
    ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) ありがとうございます。 それでは、スクールガードボランティアについてでありますけれども、相互の意見交換の場は必要であると思っていますけれども、現在、市内小・中学校での意見交換等の実施状況についてお伺いします。 ○議長(宮川文憲君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 韮崎北東小学校におきましては、管理職を交えて、日ごろの児童の登下校や生活状況の様子も含めた意見交換を実施しております。また、韮崎東中学校では、学区在住教職員のほか、PTA役員、スクールガードリーダーも交え、学区内の防犯安全の状況や活動報告などの情報交換を行っております。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) ありがとうございます。 それでは、先ほどの答弁で不審者目撃情報の共有という内容の答弁をいただきましたけれども、学校に不審者情報が寄せられた場合の流れについて伺います。 情報共有ということには、韮崎防災行政ナビなどの発信で、より多くの市民に周知されることが望ましいと思いますけれども、見解をお伺いいたします。 ○議長(宮川文憲君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 現在、不審者情報が学校に寄せられますと、当該校からは保護者へ学校メールあるいは電話で周知するとともに、韮崎警察署、市教委と代表校を通じ、市内の各校ヘ連絡する流れとなっております。また、市教委からは、総務課危機管理担当に情報提供を行っております。韮崎防災行政ナビでの情報は、防災無線での放送に連動しており、配信エリアが限定されないことから、事件性や目撃情報の範囲など、個別の事案に応じて防災無線とあわせて、効果的かつ迅速な周知を図ってまいります。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 小沢栄一議員。 ◆6番(小沢栄一君) 大変ありがとうございました。 以上で私の一般質問を終了させていただきます。 ○議長(宮川文憲君) 以上で小沢栄一議員の質問は終わりました。 これより、小沢栄一議員の質問に関する関連質問を許します。 内藤正之議員。 ◆7番(内藤正之君) 交通安全対策というのの関連ということでいいと思いますけれども、1点だけ。 さきの台風19号の影響で、韮崎西中学校の川沿いにある河川敷が侵食をされる被害がありました。西中学校でも一時的に使用することがあると思いますけれども、前にお聞きしたなかで、今後予定をされている新たな駐車場を確保するというお話をお伺いしておりますけれども、現在の、今後の進捗状況についてお伺いをいたします。 ○議長(宮川文憲君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 現在、明年3月には一部供用できるよう整備工事の設計を進めているところであります。 ○議長(宮川文憲君) 内藤正之議員。 ◆7番(内藤正之君) 現在、東側の道路沿いは、生徒の送迎時に保護者の車両で渋滞することがありまして、一般車両がちょっと危険になるときもありますので、いち早い整備をお願いしまして質問を終わります。 以上です。 ○議長(宮川文憲君) 一木長博議員。 ◆15番(一木長博君) 同僚の小沢栄一議員の関連質問をさせていただきます。 質問の中で、本市の水害ハザードマップの進捗状況ということを質問しておりますが、答弁で、ハザードマップの進捗状況につきまして、浸水想定区域が大幅に拡大されたため、作成に時間を要しておりますが、早期に完了できるよう進めてまいりますということで、先ほど答弁されましたけれども、実はこの間、12月4日ですか、中北の事務所の主催で多面的な機能の長寿命化の講習がありました。小田川の柳原神社の広場に集合しまして、あの神社の西側の圃場の水路の補修の仕方を、講習をしていただきましたけれども、総勢で180名だか、何か、そのくらいの人数でありまして、午前と午後、講習がありました。私、午後行ったんですが、非常に体が、北風が冷たい日でありましたけれども、講習を受けてきました。 そのとき、柳原神社の広場に集合したときに、あそこに土俵があるんです。1間ぐらい高いところにある、土俵が。その一番高いところに俵といいますか、あるわけで、あんな高いところで相撲をとれば、もし押し出しでもすれば、転げ落っこってけがをして危ないんじゃないかというようなことをちょっと質問したら、地域の方ですか、これは水害の想定、水が来たときにここまで水が来るんだと。だから、地域の人は、この高さのところまでよりか高いところへ避難をすることを指導するための一つの目安ということ言っておりましたけれども、非常に立派なことを言っているなというふうに思いました。 だから、浸水想定地域というのは地図の上で、机上で色を変えたり、塩川、どれだけの雨が降ると氾濫をし、この地域がどれだけの水の高さまで沈むかということがマップの一番重要なところじゃないかと思うんですけれども、それを利用される方が、それを見るだけでなくて、実際にその高さが、どの位置まで水が来るんだと。そうすると、どの高さのところが逃げればいいのか、先ほどの質問の中に、韮崎工業高校の話も出ましたけれども、ああいう地域だと、例えば2階から上にいなさいと、避難しなさいということがあると思いますけれども、実際にハザードマップを作成し、そして、地域にそれを周知をしていく場合には、そういう、その場所、その場所において、地域において、ある程度想定される水の位置というのを住民に教えていただいて、そして自助、自分たちが助かる、このことが一番の目的だと思いますので、そういうことをしっかり教えていっていただきたいと、その目安になるんじゃないかと思いまして、質問をさせていただいた。ご見解をお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(宮川文憲君) 保阪建設課長。 ◎建設課長(保阪昌春君) お答えします。 今、議員さんがご指摘のとおり、各地区には、昔ながらのそういった伝統的に引き継がれているような、そういった事案があることも承知しております。今回、見直しておりますハザードマップも、年度内に、できれば完成して、早期に皆様のほうにお配りしたいんですけれども、でき上がったものを配りさえすれば、それで理解していただけるというような内容でもございませんので、先ほどもちょっと答弁させていただきましたが、丁寧な説明等を重ねることで内容をわかっていただく、その説明の中には、今おっしゃられたような、そういった地域の独特な情報等も交えながら、なるべく多くの方に理解いただけるように、そのようなことをちょっと工夫してみたいというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(宮川文憲君) 一木長博議員。 ◆15番(一木長博君) よろしくお願いを申し上げます。ありがとうございました。 ○議長(宮川文憲君) それでは関連質問を打ち切ります。 以上をもって小沢栄一議員の質問に対する関連質問を終わります。 暫時休憩いたします。 再開は午後1時といたします。                             (午前11時58分)--------------------------------------- ○副議長(秋山祥司君) ただいまの出席議員は15名であります。 定足数に達しておりますので、休憩前に引き続き会議を再開いたします。 宮川議長は所用のため欠席いたしました。かわって私が議事を進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 議長よりお願い申し上げます。 一般質問を続行いたします。議場での携帯電話の電源は切っていただきますようお願い申し上げます。 一般質問を続行いたします。                              (午後1時01分)--------------------------------------- △木内吉英君 ○副議長(秋山祥司君) 5番、木内吉英議員を紹介いたします。 木内吉英議員。     (5番 木内吉英君 登壇) ◆5番(木内吉英君) ただいまご紹介いただきました5番議員、韮真クラブの木内吉英でございます。今定例におきまして、一般質問の機会を与えていただいた関係各位に感謝申し上げます。 それでは通告書に従い、順次質問をいたします。 1つ目の質問は合同庁舎跡地の利活用についてです。 2000年に韮崎市土地開発公社が図書館建設のために、県から合同庁舎跡地を購入いたしましたが、最終的に図書館の建設が行われず、20年近くにわたり事実上の塩漬け土地となっております。 これまでの経過ですが、2000年7月に山梨県より図書館建設のための土地を購入、2002年3月に図書館建設構想委員から、手狭であり建設地としては不適当との答申を受け、図書館の建設は行わないと決定、2009年10月に韮崎市民交流センターに図書館を開館、2011年3月に土地の一部を山梨県看護協会に売却し、現在は、市職員駐車場及び愛生幼稚園とすみれ韮崎保育園の送迎用駐車場として利用されております。 購入した土地を長期間にわたり有効活用しないのは適切ではないとして、合同庁舎跡地の有効活用の検討がなされ、本年9月定例において、駐車場の代替地として韮崎相互病院跡地を購入し整備するため、一般会計補正予算案が提出され可決されたところであります。 地区への説明等でございますが、本年8月19日西町の区長に事前相談、9月20日二丁目の区長へ説明、10月8日二丁目地区説明の開催、10月9日西町の区長へ説明、10月23日二丁目の区長より経過報告があり、11月1日西町で区としての意思決定がなされました。11月12日二丁目臨時総会の開催が行われたと伺っております。 このようななかで、合同庁舎跡地がある西町自治からは賛同を得ていると伺っておりますが、一方で、合同庁舎跡地に隣接する二丁目自治の反対派の方々により、10月上旬に旧合同庁舎跡地の利用を考えるを発足し、11月13日、旧合同庁舎跡地を一時避難場所として利用を求める陳情書が市に提出されました。旧合同庁舎跡地の利用を考えるの方々の意見としましては、まちなか空地事業として、災害時における一時避難場所としての活用、災害直後の一時避難住宅としての活用、災害ごみの集積場所、地域コミュニティづくりに役立てる等の活用方法もあり、地震・洪水・火災などによる緊急災害時における一時避難場所及び緩衝地として必要不可欠であり、再検討を求めるという内容の陳情であります。 そうした上で、地域唯一の広場であり、緑地として高齢者、子どもたちの憩いや遊びの場として残してほしい、防災公園としての機能を有した場所にしてほしい、人口増加対策及び税収増加を見込んで宅地として売却する計画は韮崎市外からの転入者でなければならない、空き家対策をしているなかで、市が新規の分譲地を売却するのはいかがなものかといった意見も寄せられております。 そこで、以下の質問をいたします。 災害時において、地区の避難行動に重要な一時避難場所に関する意見をはじめとするこのような意見について、分譲以外の利活用の考えはあるのか、反対意見があるなかで、より丁寧な説明や意見交換が必要ではないか、また今後の計画予定はあるのかについてお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 内藤市長。     (市長 内藤久夫君 登壇) ◎市長(内藤久夫君) 木内吉英議員の一般質問に対する答弁を行います。 合同庁舎跡地の利活用についてお答えいたします。 先ず、陳情内容に対する市の考えについてであります。 現在、二丁目地区が一時避難場所としている合同庁舎跡地を韮崎相互病院跡地に変更した場合でも防災機能を有した場所として現状以上に使いやすくなる部分もあり、支障はないものと考えております。 また、憩いの場につきましては、現在そのような利用はされておらず、地区内には本町ふれあい公園のあることから、当該地付近には、ポケットパーク的な整備を検討しているところであります。 次に、人口増加及び空き家対策につきましては、先に小沢栄一議員にお答えしたとおり、新たに住宅を求める方々のニーズもあることから、人口減少を防ぐ施策を展開することが重要と考えております。 また、説明や意見交換につきましては、既に行ってきておりますが、今後も適切に対応してまいります。 次に、今後の計画予定についてでありますが、先ずは、韮崎相互病院跡地を購入し、職員駐車場としての整備を行い、合同庁舎跡地につきましては、現在、住宅用地以外の活用は考えておりませんが、賛否両論あることから慎重に対処してまいります。 ○副議長(秋山祥司君) これより木内吉英議員の再質問を許します。 ◆5番(木内吉英君) ありがとうございました。 それでは、順次再質問をさせていただきます。 先ず、二丁目地区の一時避難場所について再質問いたします。 二丁目地区の皆様は、合同庁舎跡地を一時避難場所としているとのことでございますが、指定避難所につきましては韮崎小学校であります。本市としてはその点どのようにお考えかお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) お答えいたします。 一時避難場所につきましては、各地区の自主防災組織がその地域の実情に応じて定めるべきものでありますので、地区の住民で話し合い、それぞれの地区の防災計画などで定めていただければよいものと考えております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) 市長答弁にもございましたが、この一時避難場所につきましては、韮崎相互病院跡地に変更しても支障はないということでございます。二丁目の指定避難所であります韮崎小学校までの経路上となる本町ふれあい公園や、また市民駐車場などの空き地を有効活用するなど、地区の方には自主防災マニュアルの見直しや組単位で行動をすることも重要になってくると感じております。そうした意味からもまた地区の皆様との意見交換も必要じゃないかと考えております。 次に、旧合同庁舎を一時避難場所としての利用を求める陳情書の中に、災害直後の一時避難住宅、また、災害ごみの集積場所として、また、地域コミュニティづくりに役立てるというまちなか空地事業を紹介する記述もございました。このまちなか空地事業に対する市の考えをお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) お答えします。 一時避難住宅、いわゆる応急仮設住宅でよろしいかと思いますが、そちらにつきましては、地域防災計画におきまして別の場所を想定しております。 次に、災害ごみの集積場所につきましては、近くに幼稚園や保育園、それから住宅も密集しておりますので、適地ではないと考えるところではございますが、西町地区の皆さんのお考えも聞く必要があるのではないかというふうに思います。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) 理解いたしました。 次に、人口減少対策ということについて再質問でございます。 西町や二丁目地区の問題といたしまして、高齢化が非常に進んで困っているという声が私のところにも届いております。実際のところ、どのような状況なのか、もしわかればお伺いしたいと思っております。 ○副議長(秋山祥司君) 長谷川総合政策課長。 ◎総合政策課長(長谷川尚樹君) お答えします。 市全体の高齢化率、本市人口に占める65歳以上の方の割合でございますが、全体で29.9%ということになっております。両地区の高齢化率は40%前後と認識をしております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) 承知いたしました。 次に、今回の陳情書の中には、高齢者や子どもたちの憩いの場が欲しいという要望もございました。市長答弁の中にもポケットパーク的な整備を検討するとの答弁がございましたが、どのような検討がなされているのかお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 長谷川総合政策課長。 ◎総合政策課長(長谷川尚樹君) お答えします。 まだ検討段階ではありますが、議員がおっしゃるとおり陳情書による要望、また、西町地区からも同様な要望がございますので、高齢者をはじめ、地域の方々の憩いの場として、また、交流できる場として、さらには防災といった機能、観点を少しでも考慮しながら、検討を進めているところであります。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) 少子高齢化に対し、また災害に対しても、地域の方々は非常に不安を感じていると思っております。そうした上で、合同庁舎跡地について、現状、住宅用地以外の活用は考えていらっしゃらないということですが、市長答弁にもあったとおり、賛否両論があるわけでございまして、よく両者の意見を聞くなかで、慎重の上にも慎重を期していただくことを私は強く願っております。 そうしたことを踏まえまして、再度、本市における今後の対応についてもう一度お伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 長谷川総合政策課長。 ◎総合政策課長(長谷川尚樹君) お答えします。 市長が答弁いたしましたとおり、また木内議員のおっしゃるとおり、適切に、今後、対処してまいりたいと考えております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) さまざまなご答弁ありがとうございました。 合同庁舎跡地は長らく塩漬け土地となっております。市の人口減少対策への考えも十分理解できるところでもございますが、多数の反対意見があることも事実だと感じております。今後も適切な対話を続けていただきたいと、私は考えております。慎重な対応をしていただくことを強く要望いたしまして、次の質問に移りたいと思います。     (5番 木内吉英君 登壇) ◆5番(木内吉英君) 2つ目の質問は、市総合運動場についてです。 9月定例でも質問させていただきましたが、今定例においても質問させていただきます。 市営総合運動場整備検討委員において、審議を重ねていただき、市営総合運動場整備基本構想が策定され、お示しされたところでございます。 今後は、本年度中に基本計画が策定され、令和5年度の完成を目指すこととなります。 新たな市営総合運動場は、防災機能等に対応した機能充実を図るとされておりますが、以下質問いたします。 先ず、防災拠点としての機能について、また健康増進の場としての機能について、市民の交流の場としての機能について、お伺いいたします。 また、その他さまざまな機能や設備についての検討はなされているのかとは思いますが、あわせてお示しください。 ○副議長(秋山祥司君) 堀川教育長。 ◎教育長(堀川薫君) 木内吉英議員の市営総合運動場の整備についてのご質問にお答えいたします。 先ず、防災拠点としての機能についてであります。 現在、市営総合運動場は、地域防災計画上、体育館は救援物資集積所、グラウンドは近隣住民の指定避難場所のほか、応急仮設住宅建設予定地やヘリコプターの場外離着陸場として指定されておりますが、今回の整備に際しては、さらなる防災機能の充実を図ってまいります。 次に、健康増進の場としての機能につきましては、グラウンドの周回コースや多目的ルームなど幅広い世代の健康志向への対応と、個人や小規模グループによる健康づくり・体力づくりの支援を基本方針として位置づけたところであります。 次に、市民の交流の場としての機能につきましては、多目的芝生広場など公園施設の充実及び昼食や利用者同士の待ち合わせや触れ合い、芸術作品と接する機会の創出を基本方針といたしました。その他、幅広い種目や多様な利用者ニーズに応えるさまざまな機能や設備につきましても、基本計画を策定していくなかで検討してまいります。 ○副議長(秋山祥司君) これより木内吉英議員の再質問を許します。 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) それでは、順次再質問をさせていただきます。 先ず、防災拠点に関してお伺いいたします。 答弁の中で、現在の地域防災計画に位置づけられている機能についてお示しいただきました。整備後の総合運動場では継続されるのかお伺いいたします。また、近年、大規模な地震などの災害が起こったときに避難場所のみならず、救援活動の拠点となるスペースとして多くの公園や緑地が、先ほども合同庁舎の跡地のときありましたが、防災公園としての機能が全国的にも整備が進んでおりまして、本格的な支援が始まるまでの間、避難者の一時的な生活を支援するかまどベンチやマンホールトイレといった施設の設置も進んでおります。 こうした防災公園としての新たな視点からも、さらなる防災機能の充実の検討も必要になってくるのではないかと私は考えておりますが、本市としての見解をお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 現在の防災機能につきましては、整備後の総合運動場においても位置づけることを考えております。防災公園には現行のヘリポートなど、救助活動の拠点としての機能も含まれることは承知しておりますが、避難場所としての機能の面から、議員ご提案の防災設備の設置についても今後の検討課題とさせていただきたいと考えております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) 昨今の防災意識の高まりから、ぜひ検討を進めていただき計画に盛り込んでいただけることをお願いいたします。 次に、健康増進の場としての機能についての質問でございます。 以前より、市に陸上競技関係者の方から、韮崎中央公園への整備の要望が出されておりましたランニングやウオーキングコース、今回のグラウンドの外周に設けられるということで、幅広い世代の健康志向や健康づくりにも寄与するものと期待しております。構想の配置イメージ図を拝見させていただきましたが、外周路約620メートルとのことでございますが、例えば、外周600メートルといったような切りのいい距離としていただきまして、例えば、100メートルごととかに距離を表示したりするというなどの利用される方の目標となるものの設置も必要かと考えております。また、体育館やテニスコートの整備も行われるなかで、体育館周辺の通路をウオーキングコースやランニングコースに活用すれば、例えば、1キロとか、もう少し長い距離の設置が可能かと思いますが、見解をお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 グラウンド周回コースの距離につきましては、あくまで配置イメージ図上に落とした目安としての距離であります。今後、基本設計において、精緻な施設の配置を行う際に、切りのよい距離となるよう距離の表示とあわせ検討してまいります。 また、体育館やテニスコート周りの通路の活用につきましても、同様に施設配置とあわせて検討してまいります。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) ぜひ、ご検討をお願いいたしたいと思っております。 例えば、NICORIの入り口にニーラをデザインしましたベンチが設置しております。子育て世代の方や市民の方、非常に好評と聞いておりますので、例えば、その外周路に、せっかく市のイメージキャラクター、ニーラがございますので、ニーラを使った表示板もしくは休憩場所を設置していただければ、市民も喜ぶのではないかと私は考えておりますので、検討していただけたらと思います。 また、グラウンドの周回コースは、仕事などの終わった後にジョギングなどで汗を流す方もいらっしゃるかと思います。グラウンドの使用がないときにコースを照らす照明は安全面からも必要だと思いますが、そのような設置がされるのかお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 グラウンド周回コースには夜間利用に対応するため、公園灯を設置する予定であります。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) 周回コース等は、非常に明るい街路灯というか照明を設置する必要もない場合もあるかと思います。最近、外周路等に太陽光を利用したりした公園灯と呼ばれるものが非常に増えていると伺っておりますので、そのような検討もなされたらよろしいのではないかと思っております。 また、照明の件に関してですが、グラウンドには夜間照明を設置することとされております。現行の夜間照明設備には、有害物質でありますPCBが含まれている可能性があると聞き及んでおりますが、現在の照明、いつまでに廃棄することとされているのかお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 PCBの廃棄期限は、令和5年3月末日であります。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) 理解いたしました。 次、体育館についての再質問を行います。 体育館内には、新たに個人や小規模グループによる健康づくりや体力づくりを支援する機能といたしましての多目的ルームを設置するとのことですが、どのような種目や利用を想定しているのかお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 利用者アンケートで健康、ウエルネスへの関心が高く、今後も継続して行いたいスポーツとして多かったダンス、エアロビクスやヨガなどを想定しております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) 健康志向が非常に高まってきておることは、私も承知しております。9月定例でも質問させていただきましたが、ジム機器の充実やエアロビクスやヨガの利用ができることを期待しております。 じゃ、次の質問です。 市民の交流の場としての機能に関してでございます。 グラウンドの隣に約6,400平方メートルの遊具を配置した多目的芝生広場が新たに設けられるとのことから、ボールを使った、例えばキャッチボールや、または散歩など、家族連れや利用者同士の触れ合いの場としての活用が期待されることになってくると思います。そこで、そのような方が利用しやすい屋外トイレは設置されるのか。また、グラウンドの利用者が体育館に寄らないで、帰りに汗を流すことができるシャワールームや管理棟、あるいはクラブハウスの設置の考えはあるのか、お伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 屋外トイレにつきましては、設置する予定であります。管理棟あるいはクラブハウスにつきましては、体育館内の事務所での一元管理と、更衣室内のシャワーの利用を想定していること、また、都市公園法上の面積の制約から、構想段階では入っておりません。 今後、基本計画を策定していくなかでの検討課題とさせていただきます。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) 管理棟につきましては、防災上の観点からも、備蓄倉庫的な利用も私は望んでおるわけでございますし、倉庫というよりも、先ほど申しましたが、シャワールームを設置するとかの計画もぜひ検討していただけたらなと考えております。 それと、そのほかさまざまな機能や設備に関しての再質問でございます。 今回の構想のなかでは、「スポーツの「する」「みる」「ささえる」をもっと身近に」をテーマに掲げていらっしゃいます。今までの体を動かす「する」という活動だけではなく、「みる」ということもスポーツとして捉え、幅広い年代層が観戦や応援を楽しみ、集える場となることが期待されるなかで、体育館等の2階には観覧席が配置されておりますが、グラウンドのほうに観客席やベンチを設置する考えがあるのかについて、お伺いしたいと思います。 ○副議長(秋山祥司君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 グラウンド内の観客席や野球場のベンチにつきましては、今後、基本計画を策定するなかで詰めていきたいと考えております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) ぜひ検討していただけたらなと考えております。やはり、スポーツをするだけの市営総合運動場というよりは、観戦も含めた、市民皆様または市外の方が多く集える場所としての活用を期待しておるわけでございます。 最後になりますが、例えば、その他の機能といたしまして、消防団の出初め式や辞令交付式の活用は、今後、考えていらっしゃらないのかもしれないですけれども、やはり広い場所で消防団の技術を披露する場や訓練の場が必要ではないかというなかで、市営総合運動場の活用も、私個人としては希望しておるわけでございます。 また計画に、前回の質問でも入るのかどうかですけれども、プールや例えば弓道場、またはアンケートにもございましたが、ボルダリングなどができる機能も、ぜひ検討していただけたらなと思っておりますので、ご検討いただきたいことを要望いたしまして、次の質問に移りたいと思っております。     (5番 木内吉英君 登壇) ◆5番(木内吉英君) 3つ目の質問でございます。 3つ目の質問は、高齢者の移動手段の確保についてでございます。 昨今、急速に高齢化が進むなか、高齢者による運転操作ミスによる痛ましい交通事故が多数発生しており、1人暮らしや夫婦2人だけで生活をしている高齢者世帯を中心に、移動手段の確保に不安を感じている方が増加しておられます。 このような状況のなか、本市におきましては、民間の路線バスに加え、市民バスの運行、高齢者タクシー利用助成事業、高齢者民営バス利用助成事業、高齢運転者免許証自主返納支援事業など、さまざまな施策を講じていただいているところでございますが、高齢者の移動手段の確保には、公共交通空白地域への対策をはじめ、さらなる公共交通の充実が重要な課題であると考えております。 本市におきましても、さまざまな検討をされているかと思いますが、今後の公共交通のあり方について、検討状況等の考えについてお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 内藤市長。     (市長 内藤久夫君 登壇) ◎市長(内藤久夫君) 高齢者の移動手段の確保について、お答えいたします。 公共交通のあり方につきましては、現在、市民バスの新規路線の設定やデマンド交通の導入など、地域の課題解決に向けた対応策を調査・研究するとともに、これまで実施している各種事業につきましても、利用者や地域間の格差などについて、改めて検討しているところであります。 引き続き、利便性や利用者の多様なニーズに対応した公共交通網の整備を進めてまいります。 ○副議長(秋山祥司君) これより木内吉英議員の再質問を許します。 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) ありがとうございました。 順次、再質問をさせていただきます。 先ず、地域の課題解決に向けた対応策を調査しているということでございますが、市内の公共交通空白地域と呼ばれているところ、どのような地域になるのかお示しいただければと思います。よろしくお願いします。 ○副議長(秋山祥司君) 長谷川総合政策課長。 ◎総合政策課長(長谷川尚樹君) お答えします。 公共交通空白地域を、半径1キロメートル以内にバス停留所、駅が存在しない地域と想定しますと、現在、高齢者タクシー利用助成をしている穂坂町の上今井、長久保、原、日之城、三之蔵地区となり、また、上ノ山地区、穂坂町の柳平の一部地域が公共交通空白地域に当たると、想定というか考えております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) ありがとうございます。 9月定例におきまして、森本議員の一般質問の中で、公共交通不便地域という考え方もしているとお伺いいたしました。その具体的な考え方や、実際の地域がおわかりになれば、お示しいただきたいと思っています。 ○副議長(秋山祥司君) 長谷川総合政策課長。 ◎総合政策課長(長谷川尚樹君) お答えします。 公共交通不便地域につきましては、半径1キロメートル以内にバス停留所や駅が存在するものの、地域の高低差等を考慮すると交通の不便である地域を想定いたしました。具体的には、富士見ケ丘から坂井地区の一部、上ノ原地区、穴山町の一部地域、それから円野町の宇波円井地域というのが対象になる状態かと考えております。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) 承知いたしました。 高齢化が進行いたしまして、多くの方が不便な思いをしていることと想像いたしますが、ただいまご回答いただきました公共交通空白地域及び不便地域には、どの程度の65歳以上の高齢者の方が居住されているのか、お示しいただきたいと思います。 ○副議長(秋山祥司君) 長谷川総合政策課長。 ◎総合政策課長(長谷川尚樹君) お答えいたします。 公共交通空白地域には、先ほどの高齢者タクシー利用助成をしている地域も含めますと、全体で922名が居住しておりまして、そのうちの342名、約37.1%が高齢者の割合、また人口になります。 次に、公共交通不便地域につきましては、全体で1,313名が居住しており、そのうちの381名が65歳以上の方ということになりますので、率にしますと29%というような形になります。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。
    ◆5番(木内吉英君) 公共交通がなく、また不便で困っていると思われる方や、また、今後、困ることになろうと思われる方が相当数いるのが、今の答弁でわかりました。対応策について、調査・研究しているとのことでありますが、今後の検討の予定といいますか、対策等の実施の予定がどのように見込んでいらっしゃるのか、お伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 長谷川総合政策課長。 ◎総合政策課長(長谷川尚樹君) お答えします。 現時点では、具体的対策の見込み、具体案が決定していない状況であります。ほかの市町村においてもいろいろな対策がとられておりますし、そのうちの先ほど言った地区、また本市の実情に合う手法、費用対効果、そのようなことをもう少し研究を深めなければいけないと考えております。 さらには、公共交通に携わっている事業者の考え、公共交通空白地域や不便地域に実際に住まれている方の意向調査等もしなければならないと考えておりますので、現時点でいつまでにといったような具体的な予定を申し上げられる段階にはないと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) 現状は理解いたしましたが、できる限り早期に具体案を提示していただきたいと思います。高齢者の移動手段の確保につなげていただければと考えておりますので、高齢者の方の不安がなるべく少なくなればと思っておるところでございます。 次に、現在実施しております各種助成事業、特に私、前回質問させていただいた内容でございますが、今年度より実施されている高齢者民営バス利用助成事業、ゴールド定期券購入に対する補助についてお伺いいたします。 これまでの利用状況について、先ずはお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 長谷川総合政策課長。 ◎総合政策課長(長谷川尚樹君) お答えいたします。 11月末現在で、利用者数が17名、延べ36件の申請があり、助成金額にすると合計額が31万2,000円という状況であります。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) 承知いたしました。 この事業の検証といいますか、4月に行われてからこれまでのこの事業の実績について、どのような評価をされているのかお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 長谷川総合政策課長。 ◎総合政策課長(長谷川尚樹君) お答えします。 ゴールド定期券を購入している方のうち、制度設立当初、高齢者の割合が不確定要素であったため、利用人数につきましては、想定よりも少ない状況にあることは間違いないと思います。 ただ、民営バスの利用頻度が高い高齢者のための一助になっているということは、間違いない施策だと考えております。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) わかりました。 民営バスの利用頻度が高い高齢者の方へのお役には立っているということは理解いたしましたので、承知いたしました。 続きまして、このゴールド定期券を購入している方への民営バス利用助成事業とは別に、利用頻度が少ない高齢者の方に対しまして、利用料金を補助してほしい、または市民バスと同程度で利用できるようにしてほしいといった声が、私のところにも寄せられておりますが、そのことに対しての市の見解をお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 長谷川総合政策課長。 ◎総合政策課長(長谷川尚樹君) お答えいたします。 市長の答弁にもありましたが、各種事業の利用者間格差、また地域間格差などにつきまして、本市の公共交通全体を捉えるなかで、改めて、その民営バスの利用状況の把握方法なんかも、どういうふうにするのかとか、そういったようなことも含めて検討を進めておりますので、現時点では、まだ明確な回答ができず申しわけございませんが、ご理解いただきたいと思います。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) バスの利用を望んでいる方のためにも、利用料金の補助やルートの検討などを早急に進めていただければと考えております。 本市のように車社会にあって、高齢化が進めば進むほど、高齢者の方の移動手段の確保に対して期待が高まっていくのではないかと考えております。ぜひ、積極的に検討を進めていただきたいと考えておりますので、そのことを強く要望いたしまして、次の質問に移りたいと思います。     (5番 木内吉英君 登壇) ◆5番(木内吉英君) 4つ目の質問でございます。 最後の質問になりますが、CSF、豚コレラについて質問いたします。 清哲町折居地区の養豚場において飼育されている豚が、CSFに感染したという衝撃的な報道がなされました。県の指導のもと、890頭を殺処分し埋設を行い、また、豚舎の清掃及び消毒等の防疫措置を実施し、本市としても防疫作業に職員を派遣いたしました。さらに、神山体育館を集合施設として利用するなどの協力を行ったことなどの経過説明が、全員協議で担当課長より報告されました。 11月14日、清哲町折居地区の養豚場から県の西部家畜保健衛生所へ、分娩豚舎の豚に異常があると報告があり、抗体検査を実施したところ、20頭中9頭が陽性、2頭が疑陽性となりました。翌日11月15日に、県の遺伝子検査で陽性と判定され、国でも遺伝子検査を開始し、11月16日に、感染が確定され、防疫措置が開始されました。 県庁で開かれた対策本部員会議で、豚コレラの、CSFの患畜は、家畜伝染病予防法に基づき農場内の家畜を24時間以内に全頭を殺処分し、72時間以内に農場敷地内に埋却することとなりました。埋却予定地は河川よりも高い位置にあり、湧水の可能性は低く、民家から比較的離れていることなどから周囲への影響は低いと判断され、この処置方法がとられたところでございます。また、殺処分畜はブルーシートを敷き、ビニールで裏打ちされたフレコンバックに入れて埋却するとともに、万一湧水などが出た場合には、地下水以上の深さの掘削をするとの説明が、山梨県西部家畜保健衛生所よりございました。 3日間で本市の職員130名を含め、県の職員や建設業協会など、700名以上の方々が作業に当たりました。 11月16日の午後3時より、折居地区と青木地区を対象に住民説明が開催されましたが、緊急の招集にもかかわらず、地域住民の皆様が25名ほど参加され、事の重大さを感じているところでございます。 また、穂坂町で捕獲した野生のイノシシへの感染も確認され、人的被害はないとのことですが、地域住民にとっては、非常に不安を感じているところでございます。 このような衝撃的な一連の騒動のなかにおいて、感染原因は特定されたのか、また、今後の対応についてはどのように行っていくのか、お伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 内藤市長。     (市長 内藤久夫君 登壇) ◎市長(内藤久夫君) CSF、豚コレラについてお答えいたします。 先ず、感染原因につきましては、県に確認したところ、野生イノシシから感染した可能性が高いものの、現時点では特定に至っていないとのことであります。 次に、今後の対応についてであります。 防疫措置後の定期消毒を今月3日に完了し、獣による掘り返しがされないよう、埋却地に電気柵を設置したところであります。 今後、明年3月上旬まで農場内からの資材等の持ち出しを禁止するほか、西部家畜保健衛生所において、農場及び埋却地の状況を定期的に巡視すると伺っております。 ○副議長(秋山祥司君) これより木内吉英議員の再質問を許します。 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) ありがとうございます。 それでは、順次再質問をいたします。 先ず1点目でございますが、具体的な埋却方法についてお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 東條産業観光課長。 ◎産業観光課長(東條匡志君) お答えいたします。 農場の敷地内に約4メートルの深さの埋却用の穴を掘りまして、そこにブルーシートを敷きまして、消毒用の石灰等を散布して、埋却したところでございます。また、豚舎の中にある餌、そして、わら等もあわせて埋却したところでございます。さらに、作業に使用した防護服、また長靴なども、あわせてその場所に埋却したところでございます。 以上でございます。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) 理解いたしました。 それでは、次の再質問ですが、その埋却したものの埋却期間、どのくらいの期間なのか。また、例えば衣類なんかも埋却したということなので、それらのものを今後どのようにしていくのか、もしわかればお示しください。 ○副議長(秋山祥司君) 東條産業観光課長。 ◎産業観光課長(東條匡志君) お答えいたします。 埋却場所に埋めたものにつきましては、今後3年間掘り返すことはできません。その後についてですけれども、埋めたままの状態で、そのまま維持していくというふうに県のほうから伺っております。 以上でございます。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) それでは続きまして、本市職員の方が延べ130名支援をされたということですが、支援の役割や内容などがわかればお示しください。 ○副議長(秋山祥司君) 東條産業観光課長。 ◎産業観光課長(東條匡志君) お答えいたします。 動員した職員につきましては、先ず集合施設であります神山体育館では運営の補助、また作業される方の健康診断の補助等を行ったところでございます。 また、農場におきましては、消毒作業の補助、また清掃作業の補助に従事したところでございます。 以上でございます。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) 恐らく、職員の方、初めてのことだったかと思いますが、職員の方の安全対策はどのように行われたか、また十分だったのか、考えについてお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 東條産業観光課長。 ◎産業観光課長(東條匡志君) お答えいたします。 先ず、農場内での作業につきましては、石灰や薬剤等、それが直接体に触れないように防護服を着用して、当然でありますけれども、ウイルスも体に付着しないように防護服を着用したところでございます。また、ゴーグルまた防護マスクを着用して作業に当たったところでございますけれども、作業に当たっては、県の指導に基づいて危険を伴うことのない作業を行っておりましたので、特に危険な作業は職員の中では行わなかったということでございます。 以上でございます。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) 承知いたしました。 では、最後になりますが、今後、本市もしくは本市職員の方が、県や国との連携をして、何かこのことについて行うのか、もし内容がわかればお示しいただければと思います。お願いします。 ○副議長(秋山祥司君) 東條産業観光課長。 ◎産業観光課長(東條匡志君) お答えいたします。 先ほど、市長答弁にありましたとおり、今月3日をもって消毒作業が完了したところでございます。市として対応することは特にありませんけれども、市内にはもう1件養豚場がございますので、今後とも県と情報収集、また情報共有に努めてまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 木内吉英議員。 ◆5番(木内吉英君) ありがとうございました。 私の質問に対しまして丁寧なご答弁をしていただき、ありがとうございました。 以上をもちまして、私の一般質問を終了いたします。ありがとうございました。 ○副議長(秋山祥司君) 以上で木内吉英議員の質問は終わりました。 これより木内吉英議員の質問に対する関連質問を許します。 内藤正之議員。 ◆7番(内藤正之君) 始めに、市営総合運動場の整備についてでありますが、これ答弁は結構ですので、今ちょっと私が本当に思い起こして、韮崎陸連の関係者とちょっとお話しするときに、先ほど、周回の予定では620メートルということになっていると思いますけれども、この距離数が物すごく中途半端なんだそうです。ですから、600メートル、700メートル、その距離数にはかかわらず、100メートル単位の周回コースをぜひ計画して整備をしてほしいということをちょっと言われましたので、それだけ先にお伝えをしておきます。 関連質問では、豚コレラについての関連をさせていただきます。 発生時に、地元であります地域で住民説明が開かれているはずですけれども、集まった住民の皆様からどのような質問が出されたのか、その内容についてお伺いをいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 東條産業観光課長。 ◎産業観光課長(東條匡志君) お答えいたします。 住民説明では、主に殺処分、また埋却の方法について、県のほうで説明したところではございます。 住民の方からは、感染経路について、また人や動物に感染しないのか、農作物への影響はどうなのかというような質問がございました。 先ず、人には感染しないということ、そしてまた、農作物への影響もないということを、県のほうで説明したところでございますが、近隣の農地について、心配される農家から要望等があれば、県において土壌検査をするというふうに伺っております。 以上でございます。 ○副議長(秋山祥司君) 内藤正之議員。 ◆7番(内藤正之君) 説明ありがとうございました。 2つ目として、豚コレラの発生というのは、全国的にはどのくらいの事例が発生をして、その後どんな経過をされているのか、お伺いをしたいと思います。 ○副議長(秋山祥司君) 東條産業観光課長。 ◎産業観光課長(東條匡志君) お答えいたします。 国内では、これまで防疫措置の対象となった農場が86あります。このうち、7件で営業を再開し、11の農場で再開を希望しているということを県のほうからは伺っております。 以上でございます。 ○副議長(秋山祥司君) 内藤正之議員。 ◆7番(内藤正之君) 今、お聞きすれば、同じ同地区で再開する事例は少ないようですけれども、行政にはその決定権もないかと思いますけれども、地域住民の人たちはできればという話をされていますので、丁寧な交渉が、もし、立ち会うところがあれば、そんな方向でお願いできればなというふうに思います。 これからも、人的被害が心配ないということのようですけれども、地域住民の人たちは本当に不安を感じていますので、いつをもって終了になるかちょっとわかりませんけれども、経過報告を丁寧にお願いをして、質問を終わります。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 関連質問を打ち切ります。 以上をもって、木内吉英議員の質問に対する関連質問を終わります。--------------------------------------- △金井洋介君 ○副議長(秋山祥司君) 4番、金井洋介議員を紹介いたします。 金井洋介議員。     (4番 金井洋介君 登壇) ◆4番(金井洋介君) ただいまご紹介いただきました4番議員、新生クラブの金井洋介でございます。 先日、同僚議員とともに、台風19号による被害が大きかった長野市で、災害ボランティアとして活動をさせていただきました。想像を超える被害状況、五感に感じる虚無感、被災者たちとの交流など、現場でしか経験することのできない心の経験を積むことができました。お見舞いの言葉にも、相手を思いやる気持ちが今までよりも違います。今なら、より届くのかなと感じます。新生クラブを代表しまして、一日も早く日常生活が送れますことを、心からお祈りいたします。 それでは、通告書に従い、順次質問させていただきます。 始めに、キャリア教育についてお聞きします。 明年度、全面実施の新学習指導要領においては、児童・生徒が、学ぶことと自己の将来とのつながりを見通しながら、社会的、職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力を身につけていくことができるよう、特別活動を要としつつ、各教科等の特質に応じて、キャリア教育の充実を図ることとされています。 市では、第7次総合計画において、キャリア教育の充実が掲げられています。市における児童・生徒へのキャリア教育の目的と、今日までに本教育に該当する取り組みについてお示しください。 また、厚生労働省の「キャリア形成を支援する労働市場政策研究の報告書」において、キャリアを積むということは、この仕事の経験を積むということだけではなく、その仕事に取り組むプロセスの中で身につけていく技術、知識、経験に加えて、人間性を磨いていくこと。そして、プライベートも含めた自分自身の生き方を磨いていくこととまとめられています。 すなわち、我々大人にも常にキャリア教育は必要なことであり、支援する体制づくりも求められるのではないのでしょうか。市職員のキャリア形成のためのお考えと、育成のための支援体制について伺います。 ○副議長(秋山祥司君) 内藤市長。     (市長 内藤久夫君 登壇) ◎市長(内藤久夫君) 金井洋介議員の一般質問に対する答弁を行います。 キャリア教育についてお答えいたします。 先ず、市職員のキャリア形成についてであります。 昨年度、人材育成基本方針の改定を行い、具体的な職員像を「市民目線で、経営感覚を持ち、みずから考え挑戦する職員」とし、「やる気を引き出し、育てる」ことに主眼を置いたキャリア形成を行っていくこととしております。 また、研修や自己啓発の促進による能力開発、ワーク・ライフ・バランスの推進や業務改善による職場環境づくりのほか、異動や昇任等の人事管理と評価制度などにより、人材育成のための支援に努めております。 他の答弁につきましては、教育委員よりお答えいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 堀川教育長。 ◎教育長(堀川薫君) 金井洋介議員のキャリア教育についてのご質問にお答えいたします。 本市のキャリア教育の目的につきましては、小・中学校それぞれ学習指導要領にのっとっております。 該当する取り組みといたしましては、特別活動の学級活動を要としつつ、総合的な学習の時間や学校行事等、教育活動全体を通して実践しております。特別の教科道徳で、夢や希望を持つことの大切さを学ぶこと、社会科で、働く人について学ぶこと、中学校での職場体験も、全てキャリア教育の一環として、勤労観、職業観を身につける取り組みも進めております。 ○副議長(秋山祥司君) これより金井洋介議員の再質問を許します。 金井洋介議員。 ◆4番(金井洋介君) ご答弁ありがとうございました。 先ず、市職員のキャリア形成について、こちらに関してはお話だけにさせていただきます。 人材育成基本方針では、全ての職員が、本市の人材育成のシステムを理解し、職員として求められる能力と意識、果たすべき役割、目指すべき方向性を自覚することが示されています。先日、市職員の公務員としての自覚、学び、市民福祉の向上を目指す姿勢が着実に育っていることを、樋口秘書人事課長がうれしそうに語ってくれました。 今後も、一人一人の職員が、長期的な視点で自身のキャリアについても考えながらご尽力いただきますよう、お願いいたします。そして、期待させていただきます。 それでは、キャリア教育についての再質問に先立ち、私の言葉ではありませんが、キャリア教育の目的を表現したものをご紹介いたします。 キャリアとは、仕事を含めた人生全体とか経験という意味です。私たちは、人生の多くの時間を働くことで歩んでいきます。だから、自分がつく仕事は、大変な中にも楽しさがあり、やりがいを感じることができるものであってほしいと考えます。そうなるために、どんな力をつけていく必要があるか、その力をつけるために、どんな教育や学習が展開されるべきか、それらを考えながら、学校教育を進めていく。学校や家庭、地域で教え、学ばせ、体験させながら、発達を促す。これがキャリア教育です。人間関係を形成する能力、課題対応能力、自己理解や自己管理能力、身につけたいたくさんの能力があります。このような能力育成のために、授業はもちろん、さまざまな体験活動に取り組んでいきます。 このような表現を見つけました。何となくわかるような気がします。私も、いつの日か理解を深め、自分の思いのこもった言葉でキャリア教育について表現することを目指したいと思います。 それでは再質問させていただきます。 先ず、キャリア教育の目的についての理解を深めるためには、要と位置づけられている特別教室の学級活動について学ぶ必要があります。特別活動において、育成、身につけることを目指している資質・能力の視点についてお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 堀川教育長。 ◎教育長(堀川薫君) お答えいたします。 学習指導要領では、特別活動において育成すべき資質・能力の重要な視点として、人間関係形成の視点、社会参画の視点、自己実現の視点の3つを示しております。児童・生徒が、学校生活の中で人間関係を築く活動を通して、共生社会でよりよく生きる力を獲得することのできる特別活動が果たす役割は、今後ますます大きくなると考えております。 ○副議長(秋山祥司君) 金井洋介議員。 ◆4番(金井洋介君) 次に、キャリア教育とかかわって、学級活動において目指していることについてお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 堀川教育長。 ◎教育長(堀川薫君) お答えいたします。 現在や将来に希望や目標を持って生きる意欲や態度の形成、社会参画意識の醸成や、働くことの意義の理解、主体的な学習態度の形成と、学校図書館等の活用等をはじめとしまして、現在及び将来にわたってよりよく生きるために、自分に合った目標や具体的な方法を意思決定し、なりたい自分を目指すことができるような自己実現を図る力を育てることを目指しております。 ○副議長(秋山祥司君) 金井洋介議員。 ◆4番(金井洋介君) 自分に合った目標や具体的な方法を意思決定し、なりたい自分を目指すことができる自己実現力を育てることにおいては、道徳や学級活動を通したキャリア教育の狙い、教育目標が、成長に合わせた段階的なアプローチであることが求められると思います。この点についてお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 堀川教育長。 ◎教育長(堀川薫君) お答えいたします。 学級活動では、道徳教育の各学年段階における配慮事項を踏まえ、学級活動における各学年段階の指導における配慮事項を示しております。 また、学級活動において、みずからの生活を振り返り、自己の目標を定め、粘り強く取り組み、よりよい生活態度を身につけようとすることは、道徳性を養うことと密接にかかわるものと考えております。 ○副議長(秋山祥司君) 金井洋介議員。 ◆4番(金井洋介君) キャリア教育に関して、身につけていく能力や資質の視点や理念などが見えてきました。 次は、より具体的に、児童・生徒の成長に合わせた段階的な指導の重点についてお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 堀川教育長。 ◎教育長(堀川薫君) お答えいたします。 小学校低学年では、当番の仕事の仕方を覚えたり、友達と一緒に仕事に取り組んだり、学ぶことのよさや大切さについて考え、進んで学習に取り組みながら、希望や目標を持って生活できるようにすることを重視しております。 高学年では、意思決定したことに粘り強く取り組み、努力してやり遂げた達成感を味わえるようにしながら、自分の役割や責任、自他のよさを考え、友達と高め合って取り組めるようにします。また、学習の見通しや振り返りの大切さ、適切な情報の収集や活用の仕方について考え、主体的な学習の実現も重視しております。 中学校では、社会におけるみずからの役割や将来の生き方、働き方等についてしっかり考えさせるとともに、目標を立てて計画的に取り組む態度と体験を通して、その重要性について理解を深めさせつつ、進路の選択、決定へと導くことを重視しております。 今後も、小・中・高のつながりを考えながら、発達の段階に応じた系統的な内容となるよう心がけてまいります。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 金井洋介議員。 ◆4番(金井洋介君) ご答弁ありがとうございました。 今回、質問項目の4まではキャリア教育についての内容となっております。次の質問項目からは、このキャリア教育の目的、視点、狙いを踏まえ、より具体性のある質問をさせていただきます。     (4番 金井洋介君 登壇) ◆4番(金井洋介君) 2番目の質問として、地域課題解決型の教育についてお聞きします。 1番目は、児童・生徒の体験事業についてであります。 身近な地域社会の課題解決を、子どもたちとともに考える授業が広がりを見せています。地域課題解決型学習や、課題解決型キャリア教育と呼ばれるもので、知識の暗記に代表される受動的な教育を脱し、みずから問題を見つけて解決する能動的な学習を目指しています。 新しい学習指導要領では、問題や課題解決ができる学力を「生きる力」を構成する要素の一つとして位置づけています。課題を自分で解決するには、疑問を持って情報を収集し、問題点を理解したあと、対策を考えて実行する必要があります。すなわち、課題解決は子どもたちの主体性を育み、多面的に考えるきっかけを与え、多面的に考えることで現時点でのベストな答えにたどり着ける能力が高まると考えられます。 韮崎市教育大綱には、まちの歴史や文化に触れる学習や環境学習、さまざまな体験学習、食育の取り組みなど、地域に密着した特色のある教育を推進するとともに、家庭、学校、地域が一体となった教育体制の整備を推進していくことが示されています。ここに地域の課題を解決するための取り組みを加えることで、キャリア形成によりよい影響を与えると考えます。 現在、市で行っている中学2年生の職場体験事業においても、私も毎年生徒を受け入れています。ある程度自由度を高くして、ものづくりの楽しさや、できる喜び、仕事への憧れを抱いてもらいたいと願いながら、ランプシェードのデザインから作成までのプログラムを組んでいますが、それでも職場体験事業の性質上、生徒はあくまで受け手側であると感じます。 一方、佐渡市では、職場体験の際に事業所から出された事業所が抱える課題、ミッションの解決方法を考えながら体験を深めるプログラムを行っています。自分の考えで人の役に立った実感や、ありがとうと言われることで育まれる効果も大きい取り組みであり、導入を願います。 現在、市で行われている児童・生徒の体験事業の目的と、今後の地域課題解決型の体験事業の導入についてのご見解を伺います。 2番目は、家庭、学校、地域が一体となる活動についてであります。 以前、小学校2年生の授業で講師をさせていただきました。終わった後の先生の言葉が印象に残っています。「私たち教員は、子どもたちを動かそうとか、させようとかするけれども、きょうみたいに子どもたちが動く授業のやり方はやっぱりいいね。だけれども、子どもたちもやることが多過ぎて、毎回は難しいよね」。これを聞き、時間にゆとりのない現代の教育現場では、十分に自発的に学べないこともあると悟りました。また同時に、学校以外での学びが大切であることを感じたところであります。 学校だけで育てるには限界がある。地域と学校と家庭が、一緒になって生徒を育てていくのが理想ではないかという議論が、全国の学校現場であることも承知しています。しかし、前向きに捉えると、学校以外で学ぶこと、地域に住む人々との交流は、共存の精神、自他ともに人を大切にするということを学んでいく貴重な経験であり、郷土愛も育まれるものと想像できます。 韮崎市教育大綱で掲げる家庭、学校、地域が一体となった教育体制の整備を推進していくことに至った背景と、どのようなことを目指しているのかお伺いします。 実践の一つとして、子どもたちと親、地域でつくる「おはよう農園」もしくは「お帰り農園」をご提案させていただきます。通学路に隣接する畑で、子どもたちが毎日の登下校の中で野菜を育てていく事業であります。野菜の成長過程を直に体験することで、多くのことを学ぶと思います。耕作放棄地、農業の後継者不足、食育、食品ロスといった課題解決の一端や、高齢者との交流や地域の絆づくりにも寄与するものと考えますが、ご見解をお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 堀川教育長。 ◎教育長(堀川薫君) 地域課題解決型の教育についてのご質問にお答えいたします。 先ず、児童・生徒の体験事業についてであります。 小学校では、理解すること、学んだことを表現すること、意識を持たせることを目的に、地域探検及びお店や公共施設の見学などの体験事業を行っております。 また、中学校では職場体験学習を実施し、職業や進路についての学習を通して、自分の生き方を考えることを目的としております。 地域課題解決型の体験事業の導入につきましては、生徒や教員の負担などを考慮し、ミアキスとも連携するなかで、調査・研究してまいります。 次に、家庭、学校、地域が一体となる活動についてであります。 教育体制の整備を推進していくことに至った背景は、児童・生徒を取り巻く環境が大きく変化したことであり、地域に密着した教育を推進し、家庭、学校、地域の連携による教育力の向上を目指しております。 なお、議員ご提案の「おはよう農園」「お帰り農園」につきましては、登下校が学校の管理下であるために、実施には相当な準備が必要であり、現時点では困難であると考えております。 ○副議長(秋山祥司君) これより金井洋介議員の再質問を許します。 金井洋介議員。 ◆4番(金井洋介君) ありがとうございました。 それでは、先ず体験事業について再質問させていただきます。 将来の進路選択において、この韮崎の地に戻ってきて自己実現を成し遂げる、夢を叶えていくことを多くの子どもたちが考えるようになれば、それは心から願うところであります。将来、子どもたちがこの地に帰るという選択をするということは、今この韮崎で教育を受けている、韮崎で成長しているこのときに、よりふるさとに対しての愛着を持ち、可能性を感じ、学校以外でのつながりを経験し、育ててもらったふるさとを自分がこれから何とかしなくてはならないという危機感や責任感、そして育ててもらった感謝の心、さまざまなふるさとに対する感情を直感的に持つこと、こういうことがあって初めて、戻るという選択肢が出てくるものと思います。 そのためには、この韮崎市に対する教育であるふるさと、郷土の偉人、歴史、産業、郷土で働くということももちろんですが、今のこの韮崎市の抱える問題、課題などとも向き合うことで、子どもたちが強くこのふるさとを意識する、認識するための教育の充実ということも重要になってくると考えます。ご見解をお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 堀川教育長。 ◎教育長(堀川薫君) お答えいたします。 ふるさと韮崎を愛する教育につきましては、本年3月に策定されました教育大綱の基本理念に掲げられております。「教育は人づくりであり、人づくりはまちづくりです。誰もが心身ともに健康で、みずからの意思で学び、己の可能性や夢、生きがいを見出す力を育む教育、そして、豊かな自然といにしえの人々が紡いだ歴史と文化に育まれたふるさと韮崎を愛する、心豊かな人づくりを目指します」とし、韮崎の教育の基盤となっております。 各学校では、ふるさとを愛する子どもの育成に長年取り組んでおり、総合的な学習の時間では、各校で地域のよさだけでなく、課題や実情を学ぶ学習も進めております。来月には、ノーベル医学・生理学賞受賞者で、韮崎市名誉市民の大村智先生による、東西中学校全員を対象とした「韮崎よりストックホルムへの道」と題した特別講演を開催いたします。偉業に至るまでの道のりや、先生を育んだふるさと韮崎の魅力についてご講演いただき、自分の進みたい道ややりたいことを考えるきっかけづくりとともに、郷土愛の醸成を図る機会としたいと考えております。 韮崎の子どもたちに韮崎愛を育てることは、何より大切なことと考え、学校教育全体を通して取り組んでおります。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 金井洋介議員。 ◆4番(金井洋介君) 本当に貴重な機会だと思います。大村智先生は、また芸術のすばらしさについても新たな視点を気づかせてくれます。そして、ノーベル賞を受賞するまでの道で語られるであろう人生、ここふるさと韮崎への愛情についても、間近で生徒たちには感じ取ってもらいたいと願います。また、市長が以前語られました理科教育分野の充実についても、今後に期待するところであります。 再質問を続けます。 児童・生徒の体験事業において、市内の企業、商店を活用することは、郷土愛を育む一つとして考えることもできます。主に商工に携わる市内企業が中心となり、夏休みに開催するニラサキオープンファクトリーは、会社が社会に与える影響、社会貢献度についても理解を含めることのできる絶好の機会であります。 諏訪市では、既に全ての小・中学校において、ものづくり教育が実施され、主に相手の立場で考えて、繰り返し相手のために課題解決に向けて取り組む社会的資質の構築を目指しています。 韮崎市教育委員としても、産業観光課とともに、キャリア教育の一環として、ニラサキオープンファクトリーを活用していただきたいと願います。ご所見をお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 ニラサキオープンファクトリーにつきましては、ものづくりのまち韮崎を知り、体験することができる貴重な取り組みだと認識しております。「ぼくらのまちは、想像以上。」というキャッチフレーズのとおり、児童・生徒が参加することにより、韮崎のよさを再認識することができると考えております。 なお、今後、学校図書館に、ニラサキオープンファクトリー参加企業を紹介したガイドブックを設置することとしております。 今年度は、開催時期が中学校の県総体と重なるなど、幾つかの課題がありました。引き続き、キャリア教育の一環として有益な活用の場となるよう、市商工とも連携して検討してまいります。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 金井洋介議員。 ◆4番(金井洋介君) ありがとうございます。 ものづくりは、私の生き方の一つです。ニラサキオープンファクトリーの実行委員としての活動は、人、技術、価値観などの新たな出会いにあふれ、人生がさらに開かれたものに変わりました。 今後は、子どもたちに、単に仕事や製品を見てもらうのではなく、そこに人がかかわり、誰かのために一生懸命に働いている姿から、将来の自分を想像しながら、キャリア形成に活用していただければうれしい限りです。 このことを踏まえた質問をさせていただきます。 教科等では、現代の問題や課題が多く取り上げられています。社会を築いていくということは、問題を知るだけではなく、そこから解決していく力が必要であると考えられます。体験事業においても、単に見るという視点ではなく、自分たちが大人になったときに携わるかもしれないことを十分に理解することが大切です。事前学習の取り組みや体験的なキャリア教育の実践との関連は図られているのか、お伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 堀川教育長。 ◎教育長(堀川薫君) お答えいたします。 例えば、中学校2年生が職場体験活動を行うにあたっては、1年生のときから将来の希望と進路の学習を行います。職業と働く人々について調べ、自分を見つめ、自分を知る学習と並行して行っています。2年生では、職場体験学習と並行して、自分の適性と進路をテーマとした学習にも取り組みます。そして、3年生での進路の選択と学習を進めています。これらは全て、キャリア教育の学習の一環として行われております。 学校教育では、各校で綿密に作成されている教育課程をもとに、課題解決型の学習も含んだ体系的な学習を進めております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 金井洋介議員。 ◆4番(金井洋介君) ご答弁に沿った形の紹介となりますが、韮崎東中学校の山梨を知る宿泊学習は、山梨県の産業、文化、自然、歴史について、自分なりのテーマのもとでしっかりと事前学習し、宿泊学習では、それを実際に見て、感じて、考えられるプログラムとなっていることは大変すばらしいことであり、地域課題解決型学習にも通じると感じています。 大体、体験事業についてはまとまったかと思います。課題解決を職場体験に加えることについては、また前向きに検討していただけますようお願いします。 また、比較的好きな業種ややってみたいことを職場体験で、今、経験しているかと思いますが、逆にやりたくない仕事についても、何らかの経験、体験をすることで、心境の変化が見られることもあるはずです。社会に一歩出れば、やりたいこともやりたくないことも平等に存在します。このことも、職場体験事業における今後の検討事項として考えていただきたいと思います。 次に、家庭、学校、地域が一体となる活動についての再質問をさせていただきます。 家庭、学校、地域が一体となる活動において、地域が担う役割について、お考えをお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 堀川教育長。 ◎教育長(堀川薫君) お答えいたします。 地域全体で子どもの成長を支えていただくことを期待しております。学校だけでは、子どもを健やかに育てることはできません。家庭だけでもできません。家庭と学校が連携し、それぞれの役割を担い、子どもの健全育成を図っていくわけですが、そこに地域にも参加していただき、長年積み重ねてきた地域活動を進めながら、子どもの生活の充実につなげていっていただきたいと考えております。私たちも、子どものころから地域の方々とかかわり、育てていただきました。今の子どもたちには、まさに地域とのつながりが重要になっていると考えております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 金井洋介議員。 ◆4番(金井洋介君) 私も、やはり地域の方々に育てられ、今も日々温かくご支援いただいています。その経験からも、地域のつながりは人、ものや実社会に実際に触れ、かかわり合うことで生まれると思います。にららん食堂もよい事例であると思います。 社会に出れば、置かれる環境は大きく広がります。変化します。対応できる能力の育成においては、特に精神の成長に大きな影響を与える小・中・高における経験のことを、もっと大切に考えなくてはならないと感じます。 絆があり、災害にも強いまちづくり、世代間の交流、農業、食育、食品ロスをはじめ、社会全体の抱える課題、喜び、楽しみ、幸福感、必ずそこに人と人とのかかわりがあります。インターネットの普及による間接体験が増えてきた現代においては、しっかりと五感と心で感じる直接体験の場を、日々の生活の中で増やすことも必要になったと感じています。 ここまで、課題解決力の根幹にある探究心と地域郷土愛についてもお話をさせていただきました。 最後に、韮崎西中学校で行われた学校歌交歓についてご紹介させていただきます。 西中学校の校歌にはストーリー性があり、1番は雪、2番は人、3番は花というタイトルがついています。自分たちで校歌の意味を考え、誕生当時の地域の願いを理解する趣旨の内容となっていました。生徒たちや卒業生たちも、歌詞に込められた思いを知り、今まで以上に誇りと心を乗せた歌声が響いていくものと楽しみにしています。 2番、人、テーマは成長。西中学校の3年間の中で、私たちはいろいろな人と交わり、成長していく。校訓、敬愛自尊のもとに、人を敬い、人を愛し、自らを大切にし、高めていく。西にそびえる鳳凰山の厳しく立つ姿はまさに自尊の姿であり、私たちを教え導いてくれるのである。 先生方の普段の姿勢、また取り組みにも感謝申し上げ、次の質問に移ります。     (4番 金井洋介君 登壇) ◆4番(金井洋介君) 次に、外国語教育についてお聞きします。 韮崎市の小・中学校は、平成27年度から文部科学省の英語教育強化地域拠点事業に指定され、モデル事業として先進的な研究が行われてきました。平成29年度で委託は終了しましたが、引き続き、小学校3、4年生で週1時間の外国語活動を、5、6年生で週2時間の外国語を実施させてきたことは、グローバル社会と明年度からの新学習指導要領の本格実施の開始、子どもたちのキャリア形成を踏まえると、大変価値あることと思います。 しかし、教職員の多忙化のなか、指導のスキルを維持することが大切となるため、学校現場の要望等を聞き入れながら推進を図ることも考えなくてはなりません。学校現場からの要望と、課題を踏まえた外国語教育の今後の方針についてお伺いします。また、内容についてもご紹介ください。
    ○副議長(秋山祥司君) 堀川教育長。 ◎教育長(堀川薫君) 外国語教育についてのご質問にお答えいたします。 現在、小学校では英語の専科教員による指導のもと、ALT、学級担任との授業づくりを進めております。聞くこと、話すことを中心としたリズムとテンポのよい授業で外国語になれ親しみ、小学校5年生からは、文字を読むこと、書くことの学習を加え、コミュニケーション活動を積極的に取り入れながら授業を行っております。 今後の方針につきましては、専科教員の継続配置を県に要望するとともに、学級担任の技量の向上を図り、オールイングリッシュを意識した授業を通じ、さらなる外国語教育を推進してまいります。 ○副議長(秋山祥司君) これより、金井洋介議員の再質問を許します。 金井洋介議員。 ◆4番(金井洋介君) それでは再質問させていただきます。 1点だけですけれども、中学校での取得目標に対する到達度についてお聞かせください。 ○副議長(秋山祥司君) 堀川教育長。 ◎教育長(堀川薫君) お答えいたします。 平成31年度全国学力・学習状況調査による英語の平均正答率で見ますと、国・県とほぼ同水準となっております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 金井洋介議員。 ◆4番(金井洋介君) 同水準ではありますけれども、ここに、本当に本市韮崎市の英語教育の取り組みが反映されているとは私は考えていません。というのは、これは採点する側の問題であり、本来は、外国語というのは会話ができて、言葉ができて初めて文字にすることができます。今の日本、まだまだ文法が中心で、試験に対しては文法を覚えていなければいけないという、そういう形になっているかと思いますけれども、今、この韮崎市で取り組んでいることはそうではなく、今思った感情を、しっかりと外国語、英語に乗せて相手に伝える教育を行っております。 ぜひとも、これからも豊かな感情を伴った言葉で、英語をはじめとする外国語について、日々表現できるように目指していっていただければと思います。本当に取り組みに感謝するところであります。 次の質問に移ります。     (4番 金井洋介君 登壇) ◆4番(金井洋介君) 次に、学校図書館の活用についてお聞きします。 経済協力開発機構が3日に公表した2018年学習到達度調査では、日本を含むOECD加盟各国などで、本をよく読む生徒が高い読解力を示しました。 小・中学生が本を読むということは、多くの単語の意味と使い方を理解する語彙力と読解力の成長にとどまらず、キャリア形成に不可欠な興味への入り口、自発的な探究、疑問解決へと導いてくれる大切な役割も担っています。 ふだん目にすることの少ない学校図書館のページを開いたときに、どんな世界が広がっているのか興味が尽きません。小・中それぞれの学校図書館が果たす役割と、その達成に向けた取り組みについてお伺いいたします。 また、いつも図書館にいて子どもたちが自由に立ち寄れる。そして、子どもたちがさまざまな分野のことに興味を引くような仕掛けをちりばめ、さらに広い分野へと興味関心を促してくれる本市学校司書の取り組みについてもご紹介ください。 ○副議長(秋山祥司君) 堀川教育長。 ◎教育長(堀川薫君) 学校図書館の活用についてのご質問にお答えいたします。 先ず、学校図書館が果たす役割につきましては、本に親しみ、読書の楽しみを味わうことができる児童・生徒を育てることを目的とした読書センターとしての役割と、積極的に図書館を活用し、自分の生活や学習に役立てることを目的とした学習・情報センターとしての役割があります。各小学校では役割の達成に向け、学校図書館全体計画や年間指導計画を作成し、朝読書や調べる学習などを行っております。 次に、本への興味関心を促す本市の学校司書の取り組みについてであります。 年間を通じた図書だよりの発行、季節ごとの展示の工夫、児童への読み聞かせなどがあります。読書週間では、毎日3冊貸し出し、先生のおすすめの本の紹介、うち読スタンプラリーなど、各校が特色ある取り組みを進めております。 ○副議長(秋山祥司君) これより金井洋介議員の再質問を許します。 金井洋介議員。 ◆4番(金井洋介君) 本を読むことは、単に知識の習得に限らず、心にも癒し、喜び、安定といったさまざまな効果が生まれることを経験されたことがあるかと思います。キャリア教育においても、実質的な学習ツールとしてはもちろん、何かにつまずいたとき、迷ったときに、気持ちを前向きに変えてくれる力も本には備わっていると感じています。 私は、本の購入費を鑑み、市の姿勢に対し感謝しているところであります。充実した図書館運営による読書習慣がもたらす効果は、これからの時代を築く子どもたちはもちろん、大人になり、やがて家庭を持ったときには、自然と次のページへと進んでいくはずです。これからも力を注がれますことをお願いします。 それでは再質問です。 授業で必要な資料の活用による、教員と児童・生徒にとっても非常に有効であるレファレンスサービスをはじめとする司書間のネットワークの構築状況についてお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 レファレンスサービスに関しましては、蔵書していない図書の閲覧、貸し出しについては、学校間は直接電話またはメールによる連絡により、また市立図書館とは蔵書検索システムを活用し、リクエストに答えております。 司書間のネットワークの構築につきましては、市教育研究学校図書部会をはじめ、県立図書館職員専門研修や、峡北学校司書研究への参加などを通じ、県下の司書間の情報交換や交流を図るとともに、市立図書館担当者と連絡を定期的に行い、連携を図っております。 ○副議長(秋山祥司君) 金井洋介議員。 ◆4番(金井洋介君) このように学校司書の皆さんは、図書館の活動にとどまらず、広く学校運営にも寄与されています。また、その知識とスキルは、学校外における行政が携わるイベントや政策の場においても活躍できると感じています。 さて、平成30年7月に実施された、市内小・中学校でのアンケート結果によると、学校図書館に行ったことがきっかけで本を好きになった児童の割合が、小学生23.6%、中学生では19.6%と、非常に高い数値を示し、改めて学校図書館の重要さがわかると思います。このことは、学校司書の皆さんの児童・生徒に対するまっすぐな気持ちと直接の活動によってもたらされた結果であると思います。本当に尊い皆さんです。知識、スキルを踏まえ、正職員化など、安定的な雇用形態が実現する日を願いたいと思います。 それではもう少し、学校司書の皆さんによる特色ある取り組み活動を紹介させていただきます。 ポップの活用や子どもたちの興味を引く毎日の仕掛け、生徒と保護者による読書リレー、校内の友達へお薦めの本を紹介するうち読郵便、クラス対抗本借り合戦、栄養教諭とのコラボで「ブックでランチ、本に出てくる料理を食べよう」、ほかには韮崎に関係することはもちろん、生徒選挙、時事の関係する本を紹介するなど、キャリア教育に大変つながる工夫もあります。 市長、副市長、課長の皆さん、学校図書館は想像以上です。ぜひ、ときどきごらんになっていただきたいと願います。堀川教育長におかれましては、このような学校司書の取り組みにきっと心配りをされてきたと思いますが、改めてどのような感想を抱かれているのかお聞かせいただけますか。 ○副議長(秋山祥司君) 堀川教育長。 ◎教育長(堀川薫君) お答えいたします。 学校教育の中で、学校図書館の果たす役割は非常に重要であると考えております。さきに申しましたように、学校図書館には2つの大きな役割がありますが、そのほかにも、教員のサポート機能、子どもたちの居場所の提供、家庭における読書活動の支援など、たくさんの役割があります。その中心となって取り組みを進めている学校図書館司書の果たす役割は大きく、その仕事ぶりにも感心することばかりでした。今まで多くの司書の方々と接してきましたが、常に子どもの側に立ち、読書への関心を高めるために、学校図書館を読書活動の核として、また居心地のよい場所として、全てに心を配り、特徴ある取り組みを進められておることに、心より敬意を表したいと思っております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 金井洋介議員。 ◆4番(金井洋介君) 堀川教育長が長く間近で抱かれてきてお話しされたお気持ち、その言葉は、やはり私とは違うなと感じます。また私もいつか自分も、ほかの分野もそうですが、経験を積んで、今よりももっと言葉にたくさんの心や体験してきた時間が込められるようにしたいと感じています。温かいお言葉をありがとうございます。 最後に、キャリア教育とはどのようなものか考えてきたなかで、学校司書さんの皆さんの取り組みから感じたことをお話ししたいと思います。 学校司書の皆さんは、子どもと同じ目線、心で考え、児童・生徒にもっと本を読むことを好きになってほしい、もっと年齢に応じた本を読んで成長してほしいと願いながら、成長を見守っているように感じます。図書館を彩るそんな姿を見ていると、児童・生徒のキャリア教育において一番重要なのは、私たち大人が目標に対し、ここからさらに一歩踏み出している姿を見せることなのかもしれないと感じさせます。もしかしたら、今の子どもたちが一番見たいものは、大人の生き方そのものかもしれません。キャリア教育を考えるなかで、私に一つの答えを導いてくれたのは、そんな学校司書さんたちのひたむきさと、目標達成に向けた目に見える日々の積み重ねです。 それでは、次の質問に移ります。     (4番 金井洋介君 登壇) ◆4番(金井洋介君) 次に、鳥獣害対策についてお聞きします。 市では調査を繰り返していますが、実践こそが最も必要なことなのは、皆さん承知であると思います。ただ、やはり広域にわたることから、なかなか対策が進まないのが本件の大きな障壁なのかもしれません。しかしながら、旭町をはじめ、当該地域からは、とにかく取り組んでほしいと願う声が寄せられております。 そこで、お聞きします。 市では、今後、新しい取り組みを考えておられるのか。また、市民や民間から新しい手法を用いた対策を行いたいとの申し出があった場合に、どのようなスタンスをとられるのかお伺いします。 ○副議長(秋山祥司君) 内藤市長。     (市長 内藤久夫君 登壇) ◎市長(内藤久夫君) 鳥獣害対策についてお答えいたします。 ドローンを活用した空撮による生息分析や、赤外線カメラを用いた狩猟時のサポートを行うなど、本年度、新たな対策に取り組んでおりますので、先ずはこれらの検証を十分に行ってまいります。 なお、民間などから申し出があった際には、費用対効果など、専門家の意見を伺うなかで、さまざまな観点から検討してまいります。 ○副議長(秋山祥司君) これより金井洋介議員の再質問を許します。 金井洋介議員。 ◆4番(金井洋介君) 再質問はありませんが、実際の効果は現場でしかわからないので、これからも広く情報収集に努め、実践展開されますことをお願いしまして、次の質問に移ります。     (4番 金井洋介君 登壇) ◆4番(金井洋介君) 次に、子どものインフルエンザ予防接種の助成についてお聞きします。 本質問は、子どものインフルエンザ予防接種にかかる費用の助成を願う趣旨であります。 インフルエンザ予防接種は定期接種ではなく、あくまで任意接種のため、全額自己負担となります。13歳未満の子どもは、ブースト効果や安全面を考慮し、通常2回の予防接種を受けます。1回の接種費用は、医療機関で異なりますが、4,000円前後かかるため、多子世帯やひとり親世帯には大きな負担となります。インフルエンザワクチンは、同様に任意の予防接種でありますロタウイルス、おたふく風邪、A型肝炎ワクチン、髄膜炎菌ワクチンとは違い、毎年接種しなければなりません。 また、保護者や家族が看病のために仕事を休むことによる社会的、経済的損失も生じることでしょう。さらに、インフルエンザにかかり、子ども医療費助成制度を使用する状態になるよりも、予防接種を受けた子どもたちの多くが元気で日々の生活を送れるほうが、よっぽど理にかなっていると感じます。 子どものインフルエンザ予防接種の費用助成についてのお考えをお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 内藤市長。     (市長 内藤久夫君 登壇) ◎市長(内藤久夫君) 子どものインフルエンザ予防接種の助成についてお答えいたします。 子どものインフルエンザ予防接種につきましては、平成6年に任意接種に変更された経緯があり、発病後の重篤化予防に関し一定の効果があるものの、他の予防接種とは異なり、感染を直接防ぐものではないことから、現在でも任意接種の扱いであると認識しております。 予防接種を公費で負担し推奨することは、子育て世代への経済的な補助となる一方で、予防接種法に基づく定期接種への位置づけも重要でありますので、今後も国の動向等を注視してまいります。 なお、シーズン中の感染拡大防止に向け、手洗いや体調管理をはじめ、マスクの着用や人混みを避けるなど、基本的な予防策について、引き続き周知を図ってまいります。 ○副議長(秋山祥司君) これより金井洋介議員の再質問を許します。 金井洋介議員。 ◆4番(金井洋介君) ご答弁ありがとうございました。 今、現状わかりました。ただ、今後はビッグデータ等が普及してくると思います。こちらを活用し、患者数を踏まえた研究もできてくるかと思います。 また、副作用反応への補助については、任意接種ということで余り手厚くないことも懸念としてあるのかなとお伺いしています。 今後も、国の動向も含め、私も可能性を探っていきたいと思います。 次の質問、最後の質問に移ります。     (4番 金井洋介君 登壇) ◆4番(金井洋介君) 最後に、市民バス竜岡線についてお聞きします。 8月2日に行われたこども議会において、竜岡町に住む韮崎西中学生から示された案件であります。 生徒の気持ちと、市長の武田橋を経由するルートの調査研究を行うとの発言を受けて、私も独自調査を行い、中学生のみならず電車通学をしている高校生にも利用できるような改善案をお伝えしたところであります。 所信表明にもありましたが、市民バス竜岡線の改善内容についてお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 内藤市長。     (市長 内藤久夫君 登壇) ◎市長(内藤久夫君) 市民バス竜岡線についてお答えいたします。 改善内容につきましては、県道42号線から定住促進住宅を周回するとともに、こども議会でご要望のありました韮崎西中学校まで通学できるよう、市道大草1号線を経由する運行ルートに変更いたします。 今後も市民バスの利便性向上に努めてまいります。 ○副議長(秋山祥司君) これより金井洋介議員の再質問を許します。 金井洋介議員。 ◆4番(金井洋介君) それでは、再質問させていただきます。 より詳しい時間、タイムスケジュールとかも含めた、あとバス停の位置とかも含めて、詳細をご説明いただければと思います。よろしくお願いします。 ○副議長(秋山祥司君) 長谷川総合政策課長。 ◎総合政策課長(長谷川尚樹君) お答えいたします。 より具体的に説明させていただきますと、竜岡公民館から韮崎方面に向かって説明させていただきますと、県道42号線からセブンイレブン竜岡店の脇を入り、定住促進住宅を周回するようルート変更しております。そのため、県道沿いにあった定住促進住宅入り口バス停留所を、定住促進住宅前に移転しております。また、船山橋バス停留所を廃止いたしております。さらに、県道42号線から韮崎工業高等学校方面に向かって市道大草1号線を経由して、武田橋から韮崎駅方面に向かうようルート変更いたしております。そのため、県営若尾団地前に新たな停留所を新設させていただいています。 あわせて、交通状況などを考慮するとともに、学校生徒、また通勤者等の利用を踏まえ、登校時間や下校時間を考慮して、朝早く等々のダイヤ改正を行っているところであります。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 金井洋介議員。 ◆4番(金井洋介君) 今後も本当にこういったすごい素早い対応というのは、皆さん本当にありがたいと思います。中学生の朝練にも間に合うだろうし、今度上下線を利用する高校生たちにも間に合うと思いますし、また今度帰りの時間、5時台がふえたということをお伺いしておりますので、そうすると5時10分下校のときとかも、そちらに乗って竜岡方面の生徒が帰る、そんなことが実現していけば、また保護者たちの負担も減ってくるのかなと考えられます。本当に感謝申し上げます。 以上で、私の一般質問全て終わりましたが、キャリア教育を考えるなかで、やはり今回中学3年生も今、進路の大詰めを迎えています。三者懇談がちょうど行われているかと思いますが、行政もそうですけれども、家族、学校、地域の人々の支えをぜひ力にかえて、新しい時代を力強く幸せに生きてほしいと願いまして、質問を終わらせていただきます。 どうもありがとうございました。 ○副議長(秋山祥司君) 以上で金井洋介議員の質問は終わりました。 これより金井洋介議員の質問に対する関連質問を許します。 守屋 久議員。 ◆10番(守屋久君) 金井洋介議員の、1番キャリア教育についてから、3番の外国語教育までについての関連質問です。 先ほど、大村智先生の特別講演を開催し、自分の進みたい道や、やりたいことを考えるきっかけづくりと、郷土愛の醸成を図るとのご答弁がございました。韮崎市教育大綱では、重点施策の一つとして、英語教育の推進とあわせて、理科教育分野の充実を図ることとされております。 そこで、今後、内藤市長も提唱しています理科教育の推進、また大村先生の提唱します小学校に理科専門教師の配置について、改めて内藤市長のお考えをお聞かせください。 ○副議長(秋山祥司君) 内藤市長。 ◎市長(内藤久夫君) お答えいたします。 今回の大村先生の特別講演は、東西の中学生の理科に対する興味や関心を引き出すための絶好の機会になるかと思います。期待をしておるわけですけれども、専門的知識を有する理科の支援員の配置などを現在考えております。 今後のグローバル社会を見据えまして、大村先生に続く、韮崎市出身の自然科学に秀でた人材の育成を目指して、教育内容の充実を進めてまいりたいと思います。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 守屋 久議員。 ◆10番(守屋久君) ありがとうございます。 今朝の記事には、他市ですが、小中一貫教育導入を目指し、学校教育の充実と課題の解消、教員の意識改革や指導力の向上を目指す、それぞれ地域の歴史や校風などに基づいたビジョンに合う目標を挙げているとされております。 ぜひ、あすの新聞紙面には、郷土愛の醸成を図り、大村先生に続く、自然科学に秀でた人材育成を目指すといった記事が掲載されることをご祈念いたしまして、関連質問を終わります。 ○副議長(秋山祥司君) 関連質問を打ち切ります。 以上をもって、金井洋介議員の質問に対する関連質問を終わります。 暫時休憩いたします。 再開は午後3時20分といたします。                              (午後3時03分)--------------------------------------- ○副議長(秋山祥司君) ただいまの出席議員は15名であります。 定足数に達しておりますので、休憩前に引き続き会議を再開いたします。 一般質問を続行いたします。                              (午後3時20分)--------------------------------------- △功刀正広君 ○副議長(秋山祥司君) 2番、功刀正広議員を紹介いたします。 功刀正広議員。     (2番 功刀正広君 登壇) ◆2番(功刀正広君) ただいま紹介いただきました2番議員、新生クラブの功刀正広です。 令和元年第4回定例におきまして、一般質問の機会を与えていただきました。同僚議員並びに関係各位に対しまして、感謝申し上げます。 それでは、通告書に従いまして順次質問をしてまいりますので、よろしくお願いいたします。 第一の質問は、文化財の防火対策についてです。 今年4月15日、フランスのパリにあるノートルダム大聖堂で大規模な火災が発生しました。歴史的建築物である大聖堂からの出火は、瞬時に屋根などに燃え広がり、約400人の消防が加わった消火活動は10時間に及びました。火災現場に急いで駆けつけた消防隊員たちの懸命な消火活動により、主要部分の焼失は回避できたとのことでした。 日本でも、ことし10月31日未明に発生した、11時間にわたって続いた沖縄県那覇市の首里城大規模火災は、記憶に新しいところであります。 この文化財の火災を受け、峡北消防本部では、11月9日から15日まで実施された秋の火災予防運動の際に、管内の文化財建造物など11か所において、防火指導や立ち入り検査を実施して注意喚起を行ったとのことでした。 韮崎市においても、武田八幡宮本殿や願成寺の木造阿弥陀如来及び両脇侍像などの国指定文化財をはじめ、多くの貴重な文化財が存在します。文化財は、火災により焼失すれば、再び回復することが困難であることから、その保存のための適切な管理への努力が格段に求められるかけがえのない財産であります。首里城火災の教訓から、文化財建造物など施設の維持管理、防火設備の日常の保守点検の強化など、火災予防の重要性が求められています。 そこで、本市においての文化財の防火対策について、その実情と、今後の防火に向けた施策についてお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 堀川教育長。 ◎教育長(堀川薫君) 功刀正広議員の一般質問に対する答弁を行います。 文化財の防火対策についてお答えいたします。 指定文化財の防火管理につきましては、所有者あるいは管理者が行うこととされております。このたびの国内外での火災を受け、武田八幡宮の本殿につきましては、構造物としての防火対策や消防訓練体制等について、所有者による緊急点検を実施していただきました。このほか、国の指定重要文化財である願成寺の木造阿弥陀如来及び両脇侍像をはじめ、県・市指定の美術工芸品等の所有者あるいは管理者に対し、文化財の防火管理等の点検、確認について徹底を図ったところであります。 今後の防火に向けた施策につきましては、文化財防火デーに合わせて、国の重要文化財を対象に所有者、韮崎消防署、地元住民と合同で行う消火訓練を継続して実施するとともに、訓練や点検で問題があった場合には、所有者からの申請を受け、国・県補助金を活用し対応してまいります。 引き続き、本市の貴重な文化財を確実に次世代に継承すべく、所有者、管理者と連携を密にし、防火対策に努めてまいります。 ○副議長(秋山祥司君) これより功刀正広議員の再質問を許します。 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 答弁ありがとうございました。 防火対策に力を入れていっていただけるということで、非常に安心しております。 それでは、再質問に入らせていただきます。 先ず、武田八幡宮本殿の防火対策についてお伺いします。 現在、本殿の火災発生時に備え、常設の放水銃が設置されていますが、防火設備の状況、台数など、具体的な内容についてお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 自動火災報知設備8窓、加圧式消火設備、いわゆる放水銃3器、粉末消火器4本であります。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) それでは、武田八幡宮の神楽殿の横に、地下式の貯水槽があります。この貯水槽の容量はどれくらいであるのかお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 50立方メートルであります。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 50立方メートルということで、これが多いか、少ないかということですけれども、総務省消防庁では、消防水利の基準を定めています。これによると、消防水利は常時貯水量が40立方メートル以上、または取水可能水量が毎分1立方メートル以上で、かつ連続40分以上の給水能力を有するものでなければならないと示されています。ですから、武田八幡宮本殿の貯水槽は50立方メートルということ、また消防設備は十分であると判断できます。 それでは次に、この武田八幡宮の消防設備は、年数が経過し、設備の老朽化が心配になるわけですが、毎月、地元消防団による水出し点検が行われ、消防設備は、いつでも機能するよう整備されていますが、壊れて使えなくなってからの交換ではなく、計画的な設備の更新はなされているのかをお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 毎年、防災保守点検事業によって、年2回の定期的な点検を行い、不良箇所などがあった場合などに対応しております。 なお、本年度につきましては、防災・耐震対策重点強化事業として、加圧式消火設備等の取りかえ工事を行うに当たり、所有者、事業主体者である武田八幡宮に対し、国・県・市から補助金を交付することを決定しております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 年2回の定期点検、そして加圧式消火設備の更新も考えているということで、武田八幡宮の防火体制、非常に力を入れていただけてありがたいなと感じております。 それでは、次に、願成寺に目を向けたいと思いますが、願成寺では、国指定の重要文化財を納めた宝物殿の脇に、消火栓が1つ設置されています。本市では、この消火栓の放水能力を把握しているかお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 毎年1月の文化財防火デーに合わせて実施されます消火放水訓練において確認をしております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 文化財防火デーに合わせて確認をしていただいているということですけれども、願成寺では、消火栓の水圧の低さから、消火栓の出口に口径変化をつけて、細いホースにつなぐことにより、辛うじて放水をしている状況です。願成寺の立地条件により、この消火栓を、先ほどの消防水利の基準に当てはまるように改修することは難しいと考えています。 そこで、防火水槽の新設など、水利を確保する方法を考えなければならないと思いますけれども、本市の見解をお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 消防水利基準を満たす消火栓の加圧等について確認をとるとともに、所有者、国・県と検討してまいります。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 今後、所有者と国と県とで検討していただけるということで、ぜひ検討していただきたいと思います。 ここで、韮崎市地域防災計画の中を見ると、市にあっては、韮崎市文化財保護条例及び韮崎市文化財保護条例施行規則を準用し、万全を期すと示されています。過去、所有者及び管理者からの要望がなされたと伺っております。ぜひ、万全を期することを要望いたしまして、次の質問に移ります。     (2番 功刀正広君 登壇) ◆2番(功刀正広君) 第二の質問は災害の対応についてです。 先ず、タイムラインについて質問します。 非常に強い勢力の台風19号は、10月12日から13日にかけ、記録的な大雨により日本各地で河川の増水による浸水被害や暴風雨による家屋の倒壊や倒木など、甚大な被害をもたらしました。山梨県内では、初めて大雨警戒レベル5に当たる大雨特別警報が出され、午後9時過ぎに観測史上最大となる最大瞬間風速35メートルを観測しました。この暴風雨の影響により、家の屋根や壁の損壊、小屋の倒壊、また倒木や停電など、大きな被害をもたらしました。このような大規模災害に備え、本市では以前よりタイムラインを導入しました。 そこで、市民に広く知っていただくためにも、本市が導入したタイムラインについての詳細と、今回の台風19号において、どのような効果があったのかをお伺いいたします。 次に、避難所の見直しと運営について質問します。 今回、台風19号において、本市では10月12日午後12時38分に土砂災害警戒情報が発令されたことを受け、円野町、清哲町、神山町、旭町に警戒レベル4、避難勧告が発令されました。避難所は、北西小学校、西中学校、甘利小学校、御勅使体育館でした。その後、16時17分に警戒レベル5、大雨特別警報が出されたことに伴い、市内全域に避難指示が発令されました。 後に、釜無川右岸の住民の方々から「釜無川の氾濫が予想されている、北西小学校や西中学校に避難するのをためらい、自宅にとどまってしまった」との意見や、韮崎工業高校へ避難する不安の声もお聞きしました。 地震のときには、北西小学校や西中学校など、河川の近くの避難所でもよいと思います。しかし、今回のように大雨の場合の避難所としては、住民の不安があります。災害の種別ごとに避難所の見直しが必要であると思いますが、本市の見解をお伺いします。 また、韮崎市避難所運営マニュアルによると、避難所は、市、施設管理者、避難者の三者が協力して開設運営するとあります。今回の台風は、12日から13日朝にかけて、多くの市職員が避難所の開設及び運営に携わりました。避難者の方にもより協力をいただきながら避難所の運営に当たることによって、各避難所に派遣する市職員の適正配置と円滑な避難所運営ができたのではないかと考えますが、本市の見解をお伺いいたします。 三つ目として、災害ごみについての対応について質問します。 台風19号が通過した13日の朝、被害の様子を確認するため釜無川右岸地域を巡回してみると、道路には、折れた枝やトタン、ごみが散乱し、電話線が切れて道をふさいでいたり、カーブミラーが折れ曲がり道路に飛び出ていたり、至るところで早急な復旧作業が必要な状況でした。道すがら、道をふさいだ倒木を処理する消防団や、境内の倒木を片づける氏子たち、倒壊した小屋をグループで片づける住民の姿がありました。私も、道路に落ちた枝やトタン、ごみなどを軽トラックで片づけ、道をふさいだ電話線の処理をしました。 その状況のなか、災害ごみの処理について市役所に伺い相談したところ、処理方法については、まだ決まっていないので後日お知らせするとの回答でした。本市において、災害前の減災に対する取り組みは、関係各位のご尽力により全国的にも進んできましたが、これからの課題として、災害後の対応について整備を行っていく必要性を感じました。 私たち新生クラブでは、台風19号の被害が特に大きかった長野市に10月20日、21日、11月8日の3日間、交代で災害ボランティアに参加させてもらいました。そこでは浸水した住宅の片づけやリンゴ農家での片づけを手伝いながら、被災者の心情を知ることができました。 今も、長野市では、千曲川氾濫による浸水被害によって生じた大量の災害ごみの置き場不足が深刻な問題となっています。本市においても同様の問題が発生することが予想されます。災害ごみへの対応について、本市の見解をお伺いします。 最後に、災害ボランティアセンターの開設運営について質問します。 災害時のボランティアの受け入れ窓口は、各市町村の社会福祉協議となっています。本市においては、これまで、災害ボランティアセンター開設や運営訓練を積極的に実施し、災害時に備えている状況であることを確認しております。 災害後、初めての日曜日となる10月20日、長野市の災害ボランティアセンターでは、午前9時からの受付開始にもかかわらず、8時には既にボランティアの長蛇の列でありました。駐車場には大型バス5台、各県から応援に来た社会福祉協議の職員の姿が見られました。初回受付を行うべく列に並びましたが、受付完了するまでに1時間半の時間を費やしました。当日は、3,000人以上のボランティアが訪れたとのことです。受付を済ませると、そこから松代ボランティアセンターに移動し、ようやく活動を行う場所や内容についての指示をいただきました。 このように、ボランティア受け入れには、多くの人の助けが必要である実情を目の当たりにして、本市においても円滑に災害ボランティアセンターの開設及び運営をできるよう準備が必要だと考えますが、本市の見解をお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 内藤市長。     (市長 内藤久夫君 登壇) ◎市長(内藤久夫君) 災害の対応についてお答えいたします。 始めに、タイムラインにつきましては、台風などの警告性災害の発生を想定し、気象情報などから72時間前に監視体制に入り、48時間前に予想される災害対応を準備し、24時間前には避難情報の発令のタイミングを整えるなど、対応を時系列に決めておくものであります。 今回の台風19号では、先を見越した対応想定と各課体制の確認により、全庁的に共通認識ができたことや、早目の水防本部の設置により情報収集を行うことで、早期の避難情報の発令や、避難所の開設が可能となったと考えております。 続きまして、避難所の見直しと運営についてであります。 避難所につきましては、災害の種別ごとに指定しておりますが、河川の氾濫や浸水前に早目の行動をとっていただき、状況を注視しながら、氾濫危険水位等に達する前に、建物の2階以上の階へ垂直避難するなどの対応を考えております。 また、避難所運営につきましては、警告性災害の場合は市職員が開設いたしますが、その後の運営には、地区役員や地域減災リーダーをはじめ、避難された方の協力を得ながら、共助のもと、運営をしていくことが重要であると考えております。 続きまして、災害ごみへの対応についてであります。 大規模な災害が発生した場合、災害廃棄物処理計画に基づき、被災状況の把握や災害廃棄物等の発生量を推計し、収集運搬及び処分業者との効率的な実施体制を構築することとしております。 なお、仮置場につきましては、災害の規模や状況に応じて候補地から選定をし、周知など、迅速な対応に努めてまいります。 続きまして、災害ボランティアセンターの開設、運営についてであります。 本市におきましては、平成28年度から訓練を実施しており、関係団体にご参加をいただき、ボランティアセンターの機能を理解するとともに、発災時にスムーズな運営ができるよう努めております。 今後は、被災地での状況や課題を調査・研究し、さらなる準備を進めてまいります。 ○副議長(秋山祥司君) これより功刀正広議員の再質問を許します。 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 答弁ありがとうございました。 それでは先ずタイムラインについて、こちら再質問ではないんですけれども、ちょっと意見を述べさせていただきたいと思います。 先月、峡北行政事務組合の議員研修で、東京都三鷹市にある消防防災科学センターに視察に行ってきました。当センターでは、年9回、全国の市町村長を対象に、避難勧告、避難指示の判断と伝達についてなどの講習を行っていました。 受講した市町村長からは、避難勧告の判断は難しい。特に夜の対応が難しいと思う。しかし、空振りを恐れず、しっかりと対応したほうがよいとご指導をしていただき、心を強くしたとの感想が寄せられていました。 風水害に対して、避難勧告等の発令が早かったのではないかとの声を耳にすることがありますが、市長におかれましては、これまでどおり市民の安全確保を第一に、タイムラインに沿った早目の避難情報の発令をお願いいたしまして、次の再質問に移ります。 避難所の見直しと運営についての再質問をさせていただきます。 令和元年6月に県から発表された、富士川水系釜無川洪水浸水想定区域図によると、北西小学校、西中学校ともに、最大3メートル浸水すると予想されています。浸水する場合は、建物の2階へ垂直避難すると先ほど答弁がございましたが、住民は安全と捉えていないようです。先日、台風19号の検証のまとめが出されましたが、北西小学校、西中学校への避難者数の少なさからも、住民の不安がうかがえます。本市の見解をお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) お答えいたします。 市長が答弁をいたしましたとおり、早めの避難情報を発令し、仮に浸水被害となった場合には上層階へ避難していただくこととしておりますが、先に、小沢栄一議員にお答えしたとおり、気象情報などから今回の台風19号相当、あるいはそれ以上の雨量が見込まれまして、大規模な浸水が予想される場合には、最初から避難所として開設しないなどの判断が必要であると考えております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 雨量に応じて、その都度、対応をしていく、さらに避難所として開設しないという判断も行うということでした。 また、もう一つ、県から出されているんですけれども、何かというと、家屋倒壊など氾濫想定区域図、こういったものが県から出されています。やはり、河岸浸食による家屋倒壊の恐れがあるという地域に、北西小学校、西中学校、それから韮崎工業高校が含まれていますので、ぜひ状況に応じて、想定外ということがないように、必ず想定を頭の中に入れて、避難所、西中、それから北西小学校、韮崎工業高校の避難所については慎重な判断をしていただきたいなと思います。 続きまして、今回、決壊まで至りませんでしたけれども、西中学校のある右岸は浸食され、復旧工事が今も続いています。先月、浸食された釜無川右岸の復旧工事内容の確認に中央建設事務所にお伺いしてきました。大きく浸食されたことにより、今まで埋もれていた昔の護岸工事跡があらわれ、これを利用した復旧工事になるとのことでした。 今、多発する災害から、市民の生命や財産を守るため、国では国土強靭化に力を入れています。避難所を河川の決壊により浸水、倒壊の危険から守るためには、護岸の強靭化も必要です。 今後、堤防に当たる水の勢いを小さくするなどの護岸工事を、県や国に対して要望していくべきだと考えますが、見解をお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 保阪建設課長。 ◎建設課長(保阪昌春君) お答えします。 今、議員ご指摘のとおり、今回の西中の現場に限らず、まだまだ釜無川、塩川も含めて、災害リスクを下げるために必要な護岸工事、いわゆるハード整備は必要だと思います。ですので、国、及び県に対して、そういった工事等を進めていただけるように要望してまいりたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 今、ハード整備のほうをこれからも行っていくよう、要望をしていくんだという答弁をいただきました。ぜひ国や県に対して要望のほうを継続して行っていっていただきたいと思います。 それでは、次の再質問です。 備蓄倉庫の備品が浸水しないような対策も必要かと思います。この件のお考えもお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) お答えいたします。 先ほどの答弁と一緒になりますが、その時々の状況によりまして、浸水の恐れがある場合には上層階への持ち出しをしていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 今の答弁によると、事前に水没が予想されるときには、上層階へ運ぶということでしたけれども。これは水没しないようなところに備蓄をしておくということは考えてないのでしょうか。 ○副議長(秋山祥司君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) 現在、備蓄倉庫は、小・中学校7か所と、市役所と、ニコリの地下にございます。 今回も避難勧告の際は、その小・中学校を先ず事前に開けましたので、避難所の近くに備えていることで、備蓄倉庫を設置をしております。ですので、さまざまな状況に応じて、事前に動かせる場合には動かしていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 状況に応じて対応していくということですので、ぜひ無理のないようにお願いしたいと思います。 それでは、次に、福祉避難所に避難する要配慮者への多くは、何らかの疾病を抱えていたりします。避難所生活を余儀なくされる場合において、インフラの遮断は致命的であります。 そこで、福祉避難所の電源の確保についてお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) 福祉避難所に備えている発電機で賄えない場合につきましては、本部で備蓄している発電機を使うなどして対応してまいりたいと考えております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 続いて、妊産婦、乳幼児への配慮、あと、授乳室や男女別のトイレや、更衣室の設置、女性による女性用品の配布などを、防災・減災においても、女性の視点、力の活用を積極的に取り入れることが必要であると思います。 お考えと今後の方針について、お伺いします。
    ○副議長(秋山祥司君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) お答えします。 今回の台風19号の運営などに関しましても、女性消防協力からご意見などを伺ったところであります。女性団体等の意見を聞きながら、今後の対応に活かしていきたいと思っております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 女性の声を聞きながら、今後の災害の対応に活かしていくということは非常に大事だと思いますので、ぜひお願いいたします。 続きまして、災害ごみについての再質問に移らせていただきます。 大規模な災害の場合、災害ごみが大量に発生します。先ず最初に直面する問題に、災害ごみの仮置き場の確保であります。 本市では、仮置き場にどれくらいの面積が必要であると算定されているのか、お伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 野口市民生活課長。 ◎市民生活課長(野口文香君) お答えいたします。 災害廃棄物処理計画におきましては、大規模地震災害として、釜無川断層地震の発生を想定した場合に、その被害は市内全域に及ぶことから、仮置き場必要面積は、約26万平方メートルと算定しております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 26万平方キロメートルということで、これ26ヘクタールに当たります。東京ドームでは5.5個分という、非常に広大な仮置き場が必要になってくるわけですけれども、平時に仮置き場の候補地を選定しておく必要があります。 本市において、仮置き場候補地は選定済みであるのかお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 野口市民生活課長。 ◎市民生活課長(野口文香君) お答えいたします。 仮置き場候補地としては、市内小・中学校のグラウンドや公園等の公用地、こちらを候補地として選定しております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 候補地選定しているようですけれども、こちらの候補地の置き場、総面積はどれくらいになるのでしょうか。 ○副議長(秋山祥司君) 野口市民生活課長。 ◎市民生活課長(野口文香君) お答えいたします。 候補地であります、韮崎中央公園、御勅使サッカー場、それからグリーンフィールド穂坂の使用可能スペース、及び小・中学校のグラウンド、また、各地区のスポーツ広場、こちらに限定したところの面積でございますけれども、こちら約12万8,000平方メートルとなります。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 12万8,000平方メートルということで、先ほど26万平方メートル算出していましたので、その約半分程度ということになります。半分は足りないということになるわけですけれども、平成28年に示された災害廃棄物計画によると、仮置き場候補地が決定しない場合、位置や地権者の連絡先等の事前調査を行うことを検討するとなっています。 平成28年から3年が経過しておるわけですけれども、この検討はどのようになっているのかお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 野口市民生活課長。 ◎市民生活課長(野口文香君) お答えいたします。 仮置き場として使用可能となる民有地につきましては、位置や広さなどの情報の収集は行っておりますけれども、現時点では、まだ直接地権者との連絡は取っていない状況であります。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 地権者との連絡はまだということですので、ぜひこの辺も検討して進めていっていただきたいと思います。 次に、災害廃棄物の撤去、収集、運搬、それから処分などについて災害協定が必要になってくると思いますけれども、関係団体との協定状況をお示しください。 ○副議長(秋山祥司君) 野口市民生活課長。 ◎市民生活課長(野口文香君) お答えいたします。 これまでに関係団体と結んだ協定はございませんけれども、現在、災害時におけます廃棄物の収集、運搬、処分につきまして、協定を検討しているところでございます。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 現在、協定のほうも検討中ということですので、こちらもぜひ早急に進めていただきたいと思います。 ここで、長野市を例にとってみると、平成30年に災害廃棄物処理計画が策定されています。それによると、仮設置き場の必要面積を311ヘクタールと試算し、市内の公園、運動場など、37か所を仮置き場候補地に選定しましたが、その総面積は半分にも満たない122ヘクタールでした。その結果、災害ごみ置き場不足が大きな問題となっていました。 実際の災害の教訓を生かし、災害処理計画の定期的な見直しが必要と考えますが、見解をお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 野口市民生活課長。 ◎市民生活課長(野口文香君) お答えいたします。 このたびの台風の災害から、経験として得たことも踏まえまして、こちら計画の見直しを進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) こちらの計画も見直しが必要になってきていますので、ぜひ十分検討した上で、見直しのほうを進めていっていただきたいと思います。 それでは、次に、災害ボランティアセンターの開設、運営について再質問します。 平成28年から訓練を実施しているとのことでしたが、訓練を実施している場所、参加している団体、また、訓練内容についての詳細をお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 横森福祉課長。 ◎福祉課長(横森弘樹君) お答えいたします。 先ず、実施場所ですが、市役所別館で開催しております。 参加団体につきましては、社会福祉協議、ボランティアの、減災ネットやまなし、市役所福祉課、総務課、また、平成29年度からは市民の参加もお願いしております。 訓練内容ですが、センターの設置から、ボランティアの受け入れ、被災現場からの要望によるマッチングを行い、現地への案内、テント設営等、実働を訓練内容としております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 答弁ありがとうございました。 今の中で、ちょっと聞き落としたかもしれないですけれども、訓練に参加している団体の中に社会福祉協議が入っていましたか。 ○副議長(秋山祥司君) 横森福祉課長。 ◎福祉課長(横森弘樹君) お答えします。 社会福祉協議が入っております。韮崎市社会福祉協議でございます。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) すみません、聞き落としていました。 では、長野にボランティアに行ってみて、被災地でボランティアに参加している多くは若者が非常に多かったです。災害現場での片づけ作業において、誰に指示を受けるでもなく、積極的に作業を行っている姿を見て、若者のボランティア意識の高さに驚きました。その意識の高さから、長野市においても、3,000人を超すボランティアが集まるのだと感じました。 先ほどの市長答弁で、本市のボランティアセンター開設の訓練は、市役所別館で行っているとのことでしたが、県内外から多くのボランティア、また、軽トラックで来ていただいた場合、市役所別館では手狭で、対応し切れないのではないかと思いますけれども、本市の見解をお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 横森福祉課長。 ◎福祉課長(横森弘樹君) お答えします。 地域防災計画におきまして、ボランティアセンターは、災害対策本部近くに設置することとされておりますので、庁舎敷地内での設置となっております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) その辺も見直しが必要かなと私は感じているわけですけれども、多くの人、それから多くの車でやってくるわけですので、多くの人を市役所別館でどのように対応していくかというのが、非常に問題になってきてしまうのではないかと思います。 災害ボランティアセンターを置く場所によって、輸送手段というのも、ボランティアを輸送する、その手段というのも必要になってくるわけですけれども、今月5日に中央市では、観光バス会社と災害時の輸送規定を結んでいます。 そこで、輸送手段の確保についての見解をお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 横森福祉課長。 ◎福祉課長(横森弘樹君) お答えします。 災害ボランティアにつきましては、自己責任、自己完結の活動と考えておりますので、基本的に集合、撤収はボランティア各自に任せることと考えております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) すみません、今の答弁の中で、ちょっと考え方がどうかなと思ったところがありまして、ボランティアは自己完結、現場に直接行って、直接作業するということは、事実上不可能です。災害ボランティアセンターで作業内容、それから何の作業をしてもらうかという取りまとめをした上で、来ていただいたボランティアを派遣しないと、ボランティア活動が成り立たないと思いますが、その点についてはどうでしょうか。 ○副議長(秋山祥司君) 横森福祉課長。 ◎福祉課長(横森弘樹君) お答えいたします。 自己責任、自己完結と申しましたのは、災害ボランティアセンターで受付をした後の災害現場に向かうこと、また、現場での活動が終わってから撤収するまでのことを申し上げました。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) そうすると、すみません、整理しますけれども、市役所別館にボランティアセンターを開設して、そこにボランティアが集まります。どこで作業するかの指示を災害ボランティアセンターで行って、ボランティアの方は移動するわけですけれども、多くは電車とか、電車が一番多いのではないかなと思うんですけれども、電車で来られた方の移動手段はどう考えているのかお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 横森福祉課長。 ◎福祉課長(横森弘樹君) お答えいたします。 状況にもよりますが、現地への派遣に関しましては、ご自身の足で行っていただくということを考えております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) ぜひ、ボランティアの方が自分で歩いて現場まで、近い場合はいいですけれども、遠い災害現場の場合もありますので、ぜひその辺の見直しもお願いいたします。 それから、最後の再質問になるわけですけれども、市長答弁の中で、今後は被災地での状況や課題を調査・研究し、さらなる準備を進めていくとの強い意思を感じました。今まで被災地の情報はテレビや新聞などの情報、防災・減災関係者のお話などから得ていましたが、実際、現地に行かなければわからないことがたくさんあることを知りました。 そこで、本市において、職員を被災地に派遣して状況を確認し、課題解決に向けて調査・研究に活かしていく考えがあるのかお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 横森福祉課長。 ◎福祉課長(横森弘樹君) お答えいたします。 私自身、東日本大震災時には、福島派遣となりました。現場では、避難所の運営、また備品の管理等を行いました。やはり現地に行かなければわからないこと、災害を受けた当事者でなければわからないこともございますので、今後、当事者からの聞き取りなど、可能であれば行い、活かしていきたいなと考えております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 現地に行くことにより、さまざまな問題が見えてきます。災害時に混乱を招かぬよう、あらゆる事態を想定し、想定外をつくることなく、平時に準備を進めていくことが必要です。最後、速やかな復旧活動を行うためにも、災害ボランティアセンターの開設、運営がスムーズに行えるよう準備をしていただくことをお願いいたしまして、次の質問に移ります。     (2番 功刀正広君 登壇) ◆2番(功刀正広君) 第3の質問は、市営総合運動場の整備についてです。 去る11月29日、第8回韮崎市営総合運動場整備検討委員において、今後のもととなる基本構想が示されました。基本構想策定に当たられた関係各位の努力に対し、心より感謝申し上げます。 さて、今後は、民間事業者が設計、建設、維持管理などを一括して受注するPPPやPFIの民間活力導入を検討し、令和5年度には工事完成を目指すことが基本構想の中で示されています。 PPP、PFI導入に向けた民間事業者へのアプローチ方法と、検討機関をお示しください。 ○副議長(秋山祥司君) 堀川教育長。 ◎教育長(堀川薫君) 市営総合運動場の整備についてのご質問にお答えします。 事業の実施手法につきましては、PPP、PFIなどの導入を検討しているところでありますが、従来の公共事業方式も含め、複数の方式を候補として、比較、検討し、基本計画の中で、本年度末を目途に決定することとしております。 ○副議長(秋山祥司君) これより功刀正広議員の再質問を許します。 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) これから事業実施手法の検討を行っていくわけですけれども、官民連携による公共事業の手法は、個別委託、包括的委託、DBO、PFI、コンセッションなど、実にさまざまなやり方があります。 多様な方法の中から、PPP、PFIの導入の可能性を調査していく上で、事業の具体化に向けて、専門家の意見も聞いていかなければならないと思いますが、今後も民間のコンサルタントを予定しているのかお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 事業実施手法の検討に当たりましては、今後も必要に応じ、外部委託による支援を受ける予定であります。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 必要に応じて外部委託の支援を受けるとのことでした。 民間のコンサルタントの場合、多額な調査委託費を必要とします。そこで、今までの基本構想策定にかかった経費をお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 基本構想の策定、費用対効果分析及びPPP等導入可能性調査を合わせた一括の委託経費といたしまして、631万8,000円であります。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) これらの631万8,000円ということでしたけれども、これらの経費は、全て一般財源から今のところ出されています。 これから進める各種検討に係る経費を、国の補助事業を活用するお考えはあるのかお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 事業内容に該当し、本市の予定するスケジュールに合うメニューがあれば、積極的に活用していきたいと考えております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) 今まで、国の補助事業を活用しなかった理由はどのような理由なのかお示しください。 ○副議長(秋山祥司君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 本市で外部委託した内容が、先ほど申し上げたとおり、基本構想の策定、費用対効果分析及びPPP等導入可能性調査の一括業務であったため、補助事業のメニューと合致しなかったことによるものであります。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) メニューが合わなかったということですけれども、ぜひ合うものがあれば、積極的に活用をしていっていただきたいと思います。 続いて、県において、長崎知事は、先日の記者会見、それと県議会の所信表明で、総合球技場整備計画の全面見直しを表明しました。見直しの理由として、現行計画では建設費は120億円、毎年の運営赤字が最大8,000万円に上ることなど、巨額のコストがかかることを挙げています。 本市の市営総合運動場の整備に当たり、建設費及び運営費はどれくらいになると見込んでいるのかお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 構想段階における概算の建設経費につきましては、設計額で体育館が約30億円、公園が10億円であります。 また、運営費につきましては、事業実施手法により異なりますので、基本計画の策定と並行して、今後試算する予定であります。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員。 ◆2番(功刀正広君) ありがとうございます。 それでは、最後の再質問です。 PPP事業を進めるに当たっては、従来の方式と比べ、手続が多く時間を有することにより、官民双方にとってのコストの負担になることから、手続の簡素化、時間短縮が求められています。 そのため、市民や議会への説明がおろそかになってしまうのではないかということが危惧されるわけですが、今後、事業化の検討や、事業者の選定を検討していくわけですけれども、その過程で市民や議会への説明をどのような段階でどのようにしていくのかお伺いいたします。 ○副議長(秋山祥司君) 佐藤教育課長。 ◎教育課長(佐藤道平君) お答えいたします。 今後、策定を進める基本計画に関しましては、パブリックコメントの実施や説明の開催のほか、市議会には定例に合わせ、説明させていただきたいと考えております。 また、各層の市民の皆様からなる整備検討委員へは、随時、途中経過を報告することとしております。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 功刀正広議員に申し上げます。 申し合わせによる持ち時間を終了しておりますので、質疑、質問を打ち切ります。 以上で、功刀正広議員の質問は終わりました。 これより功刀正広議員の質問に対する関連質問を許します。 守屋 久議員。 ◆10番(守屋久君) 功刀正広議員の災害対応についての関連質問です。 防災研究の第一人者の関西大学社会安全研究センター長の記事を抜粋しています。 台風豪雨等による河川の氾濫、土砂災害は、ここ数年、その激しさを増し、各地に大きな被害をもたらしています。また、巨大台風、豪雨の発生頻度は、地球温暖化により一層高まることが予想されます。これらの災害にどう備えればよいか、防災・減災、さらに被害を減らし、復興を早める縮災を提唱しています。 縮災とは、災害が起きる前から日常の防災対策を進める事前防災と、災害の速やかな復旧・復興によって被害全体を少なくすることであり、防災や減災にはなかった時間的なファクターが加わるのが特徴だそうです。 復旧・復興が遅れれば、経費はかさむことになりますから、コスト感覚から言いかえられるかもしれません。8年以上が経っても、東日本大震災の被災地域に復興感が乏しいのは、この時間的ファクター、コスト感覚が欠けていたからではないでしょうか。また、被害をどう抑えるのか、その具体的な対策を考えることが縮災です。災害が発生する前に、復旧・復興の準備をしておくこともそうです。被災した際、どのような復興を目指すか、市民の基本合意をもとに、事前復興計画をつくっておく、そうすることで災害直後からの復旧・復興をスタートさせることができるそうです。 縮災について見解を伺います。 ○副議長(秋山祥司君) 筒井総務課長。 ◎総務課長(筒井清重君) お答えいたします。 縮災につきましては、防災・減災に比べ、まだ一般的には認知されておりませんが、議員がおっしゃられたとおり、発災後に元の生活に早く戻るためには、被害を長引かせないことが重要であると考えております。 本市の地域防災計画におきましても、発災後の応急対策計画や、復旧・復興対策計画についても定めておりまして、それから、本日の質問者の中にもございましたが、事前にタイムラインの取り組みも行っております。 そういったことが、今、議員がおっしゃられた縮災の定義にあてはまるかどうかにつきましては、確認をさせていただきたいと思います。 以上です。 ○副議長(秋山祥司君) 守屋 久議員。 ◆10番(守屋久君) 気象災害の被害が、昨年、最もひどかった国は日本だったとの報告書をドイツの環境シンクタンクジャーマンウォッチがまとめています。西日本豪雨や、猛暑に襲われたことが原因だそうです。豪雨や熱波といった異常気象は、地球温暖化により深刻さを増すとみられており、対策強化が不可欠だとの強調をしております。 18年、昨年ですが、日本で被害が甚大だった要因として、西日本豪雨、猛暑、台風21号を挙げております。西日本豪雨では、梅雨前線の活動が活発化して、記録的な大雨となっています。本市でも被害が発生してますし、また、さらに本年19年には、甚大な被害がありますので、また、今年も世界で最も一番ひどいのは日本ではないかという結論になるかと思います。 そこで、我々の会派では、千曲川の松代地区と豊野地区、昨年は倉敷真備町、そしてことしも内藤市長から親書をお預かりして、東日本大震災で被災した気仙沼市にも行き、実感したことをもとに提案しているわけでございます。 この後の施策の対応を要望いたしまして、質問を終わります。 ○副議長(秋山祥司君) 関連質問を打ち切ります。 以上をもって、功刀正広議員の質問に対する関連質問を終わります。 これにて本日の一般質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○副議長(秋山祥司君) 次の本会議は、17日午前10時より会議を再開し、一般質問を続行いたします。 本日はこれをもって散会といたします。 お疲れさまでした。                              (午後4時27分)...