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03月08日-01号

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  1. 韮崎市議会 2000-03-08
    03月08日-01号


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    平成12年  3月 定例会(第1回)            平成12年第1回韮崎市議会定例会議事日程(第1号)                  平成12年3月8日(水曜日)午前10時開会日程第1 会議録署名議員指名日程第2 諸報告日程第3 会期の決定日程第4 市長所信表明---------------------------------------出席議員(21名)    1番 一木長博君     2番 望月正澄君    3番 嶋津健一君     4番 岩下照人君    5番 石井錦一君     6番 浅川 昇君    7番 千野英三君     8番 嶋津鈴子君    9番 小林恵理子君   10番 矢崎六彦君   11番 清水正雄君    12番 五味 篤君   13番 秋山武廣君    14番 野澤 正君   15番 清水 一君    16番 平賀武秀君   17番 清水 清君    18番 今福芳徳君   20番 神田明弘君    21番 土屋泰一君   22番 志村英文君欠席議員(1名)   19番 青木正雄---------------------------------------地方自治法第121条の規定により出席した者の職氏名   市長      小野修一君   助役      大柴左京君   収入役     細田正昭君   市長室長    矢崎貢太郎君   総務課長    小松常信君   企画調整課長  中島尚武君   市民課長    横内忠正君   税務課長    橋本重春君   環境保健課長  水川 勉君   農林課長    広瀬理紹君   ほ場整備室長  藤原英喜君   商工観光課長  浅川 晁君   建設課長    中村正矩君   都市計画課長  金丸 博君   検査室長    清水康雄君   収入役室長   榑林一孝君   水道課長    中田洋蔵君   福祉事務所長  深谷 卓君                   市立病院   静心寮長    長野栄太君           新藤 稔君                   事務長   教育委員長   水上和夫君   教育長     輿石 薫君   学校教育課長  福田国夫君   社会教育課長  山本雄次君   健康ふれあい                   農業委員会   センター    橋本久志君           守屋重敏君                   事務局長   事務室長---------------------------------------事務局職員出席者                   議会事務局   議会事務局長  野口紘明君           平賀富士夫君                   次長---------------------------------------議長あいさつ議会事務局長野口紘明君) 平成12年第1回韮崎市議会定例会の開会に当たりまして、議長よりごあいさつを申し上げます。         (17番 清水 清君 登壇) ○議長(清水清君) 本日ここに、平成12年第1回定例会の開会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。 年度末を控えて、議員並びに執行部各位には公私とも大変ご多忙のところ、ご健勝にて本定例会にご参集を賜り厚くお礼申し上げます。 ことしは穏やかな日和が続き過ごしやすく、雪や雨がほとんど降らず水不足が大変心配するところでもあります。 さて、この4月から始まる介護保険事業については、各自治体が苦慮していることであり、一般の住民もこの制度のあり方には戸惑いを見せており、市でも連日のごとく説明会等行い周知しておられるようでございます。 さらには、本年4月から地方分権一括法が施行され、条例等の対応も終え地方分権は本格的にスタートいたします。 小野市長におかれましては、今定例会において提出されます平成12年度当初予算に市長の新たなお考えが組み込まれておると思いますけれども、よろしくひとつお願い申し上げます。 なお、本定例会は、平成12年度の予算等を審議する最も重要な議会でもあります。提出された諸議案は、予算案を初め条例の制定並びに一部改正など市民生活に重大な関連があり、その内容も多種多様にわたり膨大なものでございます。 議案の内容につきましては後刻、市長から詳細にわたって説明されると存じますが、議員各位におきましては市民福祉増進の見地から、十分な検討を加え綿密周到な審議により適正にて妥当な議決に達せられますよう念願するものでございます。 春とは申しながら、余寒なお去りがたい折から各位にはご自愛の上、議会運営にご協力を賜りますようお願い申し上げまして、開会のあいさつといたします。ご苦労さまです。--------------------------------------- △開会及び開議の宣告 ○議長(清水清君) ただいま出席している議員は21名であります。 定足数に達しておりますので、平成12年第1回韮崎市議会定例会を開会いたします。 本日の会議を開きます。 青木正雄君は病気療養中のところ、欠席する旨の届け出がありました。 これより日程に入ります。                             (午前10時04分)---------------------------------------会議録署名議員の指名 ○議長(清水清君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員に3番、嶋津健一君、20番、神田明弘君を指名いたします。--------------------------------------- △諸報告 ○議長(清水清君) 日程第2、諸報告を行います。 まず、議会の会務報告でありますが、12月定例会以降の会議の概要につきましては、お手元に配付した報告書のとおりでありますので、ご了承を願います。 次に、監査委員から地方自治法第 235条の2第3項及び第 119条の第9項の規定に基づく例月現金出納検査並びに行政監査、定期監査の報告はお手元に配付のとおりであります。 次に、市長から本定例会に提出する案件が送付されております。お手元に配付の議案目録(その1)のとおりでありますのでご了承を願います。 以上で、諸報告は終わります。--------------------------------------- △会期の決定 ○議長(清水清君) 日程第3、会期の決定を議題といたします。 本件につきましては、議会運営委員会が開かれておりますので、議会運営委員長の報告を求めます。 今福芳徳議会運営委員長。         (議会運営委員長 今福芳徳君 登壇) ◆議会運営委員長今福芳徳君) 議会運営委員会の報告を行います。 平成12年第1回定例会の開会に当たり、去る3月2日午前9時30分より議会運営委員会を開催し、委員全員と正副議長並びに執行部から小野市長、大柴助役、小松総務課長議会事務局から局長の出席があり、お手元に配付されております平成12年第1回韮崎市議会定例会議案目録のとおり提出議案の説明がありました。 次に、本定例会の会期日程について慎重に審議した結果、お手元に配付の会期日程表のとおり、本日3月8日から3月24日までの17日間とすることに決しました。 以上で議会運営委員会の報告を終わります。 議長をしてよろしくお取り計らいのほどお願いいたします。 ○議長(清水清君) 議会運営委員長の報告は終わりました。 お諮りいたします。 本定例会の会期は委員長の報告どおり、本日より3月24日までの17日間とすることにご異議ございませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(清水清君) ご異議なしと認めます。 よって、会期は17日間と決定いたしました。 なお、会期中の会議の予定につきましては、委員長の報告どおり、お手元に配付の第1回定例会会期日程表によりたいと思いますので、ご了承ねがいます。 また、一般質問の要領など申し合わせ事項につきましても了承され、議会運営に協力されんことを望みます。---------------------------------------市長所信表明 ○議長(清水清君) 日程第4、市長所信表明を行います。 小野市長。         (市長 小野修一君 登壇) ◎市長(小野修一君) 所信表明をさせていただくわけでありますが、風邪を引いておりましてお聞き苦しい点があろうかと思いますが、ぜひお許しをいただきたいと存ずるわけであります。 本日ここに新しい千年紀の幕開けという記念すべき西暦2000年の第1回定例市議会の開会に当たり、市政を担当する立場から私の所信を申し述べ、あわせて提出いたしました諸案件の概要をご説明申し上げ、議員各位並びに市民の皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げる次第であります。 第 147通常国会の首相施政方針演説で、小渕内閣は我が国経済について時折ほのかな明るさが見える状態であると位置づけ、これを確かな明るさにするため全力を挙げる決意を示すとともに、平成12年度の実質経済成長率を 1.0%に達するという認識を示したところであります。 このような情勢から、今週決定した経済新政対策の力強い推進により、公需から民需への転換を図り、民需主導の自立的な景気回復に向け、本格軌道に乗ることを願うものであります。 さて、いよいよ平成12年度から地方分権推進一括法が施行され、関係委任事務制度の廃止や国の関与の全面見直しなど、国・地方を対等・協力の関係におき、地域行政についての自己決定、自己責任のシステムを確立する地方分権改革がいよいよ始動する新時代へのスタートとなります。 このような重要な時期に市政を担当できますことは、未知なるものへの挑戦として限りない意欲を感ずるとともに、これからの市政に身命を賭して全力で取り組む覚悟であります。 それには、私の政治公約でもあります温かく、優しく、公平で、人と人とが支え合う、人間性を重視した市政の推進を基本に、市長就任時に掲げた政策体系の5つに明年度はさらに付加した施設を盛り、感性豊かな躍動都市韮崎の創出のため、誠心誠意努めてまいる所存であります。 その第1は、「快適都市にらさき」の実現であります。 今、地球環境保護意識の高まりの中で、自然環境都市的活動とが共生する環境に優しい町が重要となっています。このため、明年度は武田橋上流河川緑地整備事業を継続し、噴水の施設など水辺広場の整備を進めてまいります。また、快適で住みよい住環境づくりとして、勤労者住宅建設資金融資事業持家新築住宅建設促進利子補助事業を継続するほか、市営住宅北下条団地内の下水道化をはじめ、建設年数の経過した住戸のリフォームに努めてまいります。さらに、穂坂町地内の県営住宅70戸が完成したことにより、市内全町に公営住宅が完備され住環境はますます整うところであります。 次に、生活環境の整備や環境に優しいリサイクル型社会の実現であります。まず、下水道事業につきましては、平成8年度の第1期計画区域の供用を開始以来、工事も第2期、第3期工事区域と順調に進み、明年度は今年度工事中の藤井町国道 141号線西側区域及び一ツ谷地内国道20号線東側を供用開始するとともに、新たに藤井町北下条の一部、一ツ谷国道20号線西側及び祖母石団地内の工事に着手してまいります。 次に、上水道事業につきましては、今年度塩川地区簡易水道韮崎上水道に統合させたところでありますが、明年度は甘利地域の水需要にも十分対応できる塩川ダム水の送水のため、送水菅武田橋添架工事の早期完成を目指すほか老朽水道管の敷設がえを順次進め、水の安定供給に努めてまいります。 次に、廃棄物処理についてであります。生活様式の変化に伴い、さまざまなごみが大量に排出され、その適切な処理や減量化、資源化が最重要視されております。そのため、明年度は容器包装リサイクル法の完全実施を踏まえ分別品目を13品目に増やすとともに、資源物回収ステーションを市内に 108カ所設置し、あわせてこの分別指導のためリサイクル推進員を配置し、行政と市民が一体となってごみの減量化、リサイクル化による資源循環社会の構築に努めるほか、講習会や学習会などを通じ快適で住みよい町の実現に努めてまいります。 その第2は、「安心都市にらさき」の確立であります。 本市が安心して住み続けることのできる真のふるさととなるためには、市民一人一人が温かい心の通う町づくりが重要であります。 まず、健康な生活を支える保健予防の強化であります。地域ぐるみ健康審査事業を通じ、生活習慣病の予防等、市民の健康づくりを推進してまいったところでありますが、特に今年度オープンした保健福祉センターは、リフトつきバスの送迎による機能訓練事業等、利用者から好評をいただいております。明年度は機能回復訓練事業の内容の充実を初め、要員の確保を図り、保健予防の拠点として多くの市民のご利用を願うものであります。 次に、医療体制の充実であります。韮崎市立病院峡北地域の中核病院として、その使命を果たしております。明年度は介護保険制度の施行に当たり、介護医療型病床による介護や機能訓練を行うなど高齢者の老齢化の不安を解消する一助としてまいります。さらに、医療機器の最新化により、質の高い医療サービスの提供にも努めてまいります。 次に、高齢者・障害者福祉の充実であります。高齢者や障害者が温かい人間関係の中で生きがいを持って暮らせる社会の実現は、21世紀に向けた課題であります。いよいよ4月からスタートする介護保険制度は、老後の不安を安心に導く施策であります。現在、この制度内容について町別、地区別ごと説明会等を通じ市民の皆様のご理解をいただいております。この制度が未来永劫によかったといわれる制度に育てるためにも、市民の皆様のご協力を願うものであります。 そのため、明年度はこの基盤整備のため、穴山町に2カ所目のデイサービスセンターを建設するほか、サービス体制計画作成のためケアマネージャーを配置した介護支援事業を、マンパワー確保策としてホームヘルパー養成事業を実施してまいります。また、介護関連特別対策事業として、低所得者等のためのホームヘルプサービス利用補助を行うほか、自立と認定された虚弱老人等のため生きがい活動支援通所事業配食サービス事業を実施し万全を期してまいります。また、障害者福祉の充実のため、心身障害者福祉年金の対象者の拡大を図るほか、心身障害者小規模作業所への補助事業を実施してまいります。 次に、児童の健全育成についてであります。児童は未来の宝であり、健やかな成長は地域共通の願いであります。このため、児童に安全な遊び場を与え、その健康の増進と情操を高めるため今年度甘利児童センターを開所したところでありますが、明年度は北西小地域児童センターの建設に向けその用地確保に努めてまいります。 また、明年度も県のエンゼルプランに呼応して地域ぐるみ子育て支援事業を継続するほか、乳幼児医療費助成事業外来医療費5歳未満まで、入院医療費については未就学児童まで大幅に対象を拡大してまいります。さらに、保育所機能の強化と施設整備を継続して行うほか、新たに国の小子化対策の支援による一時保育事業穴山保育園で実施し、保護者の疾病等保育不能児に対処してまいります。また、保育園に複数で通園する児童の保護者負担の軽減を図るため、二人目の保育料を通常の4分の1に、三人目を無料とする保育料徴収基準の改正を行うとともに、私立幼稚園就園補助金も新たに3歳児まで拡大するなど、児童の健やかな健全育成に資してまいります。 その第3は、「産業都市にらさき」の推進であります。 市民所得を向上させ地域に活力を与える産業の育成は、行政の責務であると考えます。そのため、中小企業金融制度を充実させ国・県の経済対策等による支援指導を行い、活気ある地域産業の育成に努めてまいります。また、昨今の経済情勢による農畜産物価格の低迷、若年層の流出による後継者不足、労働力の高齢化等、農業を取り巻く情勢は厳しいものがあります。このため農道の整備、土地改良事業を初めとする諸事業に国・県の補助を導入し、圃場の整備を行うほか耕作放棄地の増加に対処し農業生産の維持を図るため、新たに中山間地域耕作放棄地対策事業をはじめ国の特定農山村地域特別対策事業採択による農道、水路、有害鳥獣防止施設等の整備を行い、さらに生産調整推進対策補助事業の拡大など農業のさらなる育成に努めてまいります。 次に、商業の振興であります。生活行動圏の拡大、消費者の高度化などが顧客や購買力の流出を生み、商店街に厳しい経営環境をもたらしております。この対応策として、商工会が今年度行った共通商品券発行事業への助成を継続するほか、集客につながる各種イベント等への助成や、無担保、無保証による小規模企業者小口資金融資事業を新設するとともに、各種融資制度の継続等、商業の振興に努めてまいります。 次に、観光の振興であります。生活水準の向上と余暇時間の増大により、人々の観光、レクレーション志向は高まっております。このため、毎年実施し好評の武田の里にらさき小さな旅事業をさらに充実させるとともに、この参加者を大使に任命し、本市観光の橋渡し役とする「武田の里にらさき大使設置事業」を実施してまいります。さらに、今年度観光拠点づくりとして穂坂台上に建設中の銀河鉄道展望地にトイレを設置し、利用者の便を図るほか、鳳凰三山に案内標識を設置する等、山岳観光の充実にも努めてまいります。 その第4は、「人間都市にらさき」の育成であります。 小中学校教育は、生涯にわたって学ぶための基礎的な能力を養い、想像力と行動力に満ちた環境づくりが責務とされております。今年度から3カ年事業で韮崎東中学校の改築に着手したところでありますが、早期に校舎を完成させ、授業に供してまいる計画であります。また、平成13年度に教室不足が予想される甘利小学校につきましては、国・県の多大なご理解により公立学校施設整備国庫負担前倒し事業として採択されましたので、今議会でご議決をいただきますれば、平成11年度予算の繰越明許費として教室及び体育館の増築に着手をしてまいります。さらに明年度は、北西小学校の耐震診断を行い、大規模改修の準備を進めるほか、心の教育相談員活用調査事業及びスクールカウンセラー活用調査事業を実施し、児童生徒の豊かな心を育てる一助としてまいります。 次に、社会教育についてであります。近年、生涯を通じて多様な学習行動を行い、自己実現に向け生きがいのある人生を築きたいという要望が高まっております。このため、生涯学習の拠点である地区公民館の運営を引き続き支援するほか、市民会館のリニューアルを続けてまいります。また、明年度は大草公民館の建設に向けた設計委託を行い、さらに市民要望の強い市立図書館の建設につきましては、有識者を初め市民多数のご参画をいただく中で、マスタープランの策定に着手してまいります。 次に、文化・芸術の振興についてであります。文化ホール財団法人武田里文化振興協会管理運営を委託して2カ年、市民に親しまれるホールとして定着し、明年度は会館5周年を迎えます。このため、記念事業としてNHK交響楽団を招致するほか、自主企画27事業に助成するほか市民の文化芸術の振興に資してまいります。 次に、文化遺産の保存継承についてであります。本市には武田家を中心とした重要な文化遺産が多く、これらの積極的な活用が求められております。今年度開催の武田家と新府城をテーマとしたシンポジウムは、改めて武田の歴史の偉大さを痛感したところであります。このため、明年度は史跡新府城跡発掘調査事業を継続するほか、この成果を踏まえ新府城跡保存整備基本構想策定事業に着手してまいります。また、宅地開発による文化財の散逸を防ぐため、埋蔵文化財発掘試掘等調査事業を実施してまいります。 次に、スポーツ活動の充実であります。健康の増進や体力の向上をもたらす生涯スポーツの必要機運が高まっております。こうしたライフステージ別各種スポーツ教室を充実させるとともに、運動場、体育館の整備、用具の充実にも意を注いでまいります。 その第5は、「青年都市にらさき」の創造であります。 まず、道路整備についてであります。道路は都市形成の骨格を担い、人や車の交通機能を果たすため整備は何よりも重要であります。このため、中央自動車道や国道等の幹線道路をネットワークする市道の体系的な整備を積極的に進めてまいります。今年度は、都市計画街路市役所通り線文化ホール線JR中央線に跨線橋を架設した市道藤井9号線の大型プロジェクト事業を完成させたところであります。明年度は市道竜岡1号線の推進を図るほか、青坂入り口から国道20号分岐点までの本町通り線調査設計事業、清哲2号線の測量設計や神山1号線の改良工事に着手し、さらに市道の防災点検を踏まえた危険個所の改修を継続して施行し、安全性へも配慮した道路整備を進めてまいります。 次に、公共交通機関の充実であります。バス路線は、自家用自動車の普及等により利用者が減少し路線廃止を余儀なくされ、市民の足の確保が重要な課題とされてまいりました。このため、国・県ともに赤字バス路線に対し補助金交付により運行させてまいりましたが、明年度はこの補助金を継続させるほか、廃止路線には市内タクシー業者のご協力をいただき、市民バスとして運行し、児童やお年寄り等の市民の足を確保してまいります。 次に、消防防災体制の確立であります。市民の生命、財産を火災や地震などの災害から守り市民が安心して暮らすためには、災害に強い町づくりを進める必要があります。このため、明年度は災害に備え、必要機材や食料等の備蓄に努め、さらに各種防災訓練の実施や自主防災組織の指導を徹底し、市民総ぐるみ防災体制を確立してまいります。また、消防体制につきましては消防団の訓練を強化し、さらに小型動力ポンプの更新やポンプ車庫改築等整備充実にも努めてまいります。なお、3カ年事業で実施してまいりました防災行政無線更新整備につきましては、今年度完成いたします。明年度からはこの設備の保守点検等により、万一の災害発生時にも十分機能を発揮し災害に強い町づくりに資してまいります。 このほか、計画行政の基本であります新世紀を開く長期総合計画の策定や情報公開制度実施に向けた調査研究を進める等、市民と歩む町づくりのため全知全能を傾注してまいる所存であります。 以上、明年度の施策の展開方策を申し上げたところであります。 厳しい財政環境下でありますが、21世紀に夢膨らむ市政を展開してまいる所存であります。これら施設の具体化のため、今議会でご審議をお願いする案件は、条例案件29件、予算案件22件、その他案件3件であります。 次に、平成12年度の当初予算編成につきまして、その基本的な考えを申し上げます。 さきに明らかにされた国の地方財政計画は、経済情勢について、穏やかな改善が見られるものの依然として厳しい状況認識を示し、歳出面においては経済全般について徹底した節減、合理化を推進する一方、当面の重要課題である経済再生への対応、生活関連社会資本の整備、介護保険制度の充実をはじめとする小子高齢化社会に向けた地域福祉施策の充実等に対処し、歳入面においては地方税負担の公平、適正化の推進と地方交付税の所要額の確保を図ることを基本とするとともに、大幅な財源不足について地方財政運営上支障が生じないよう補てん措置を講じるなど、地方財政の健全性の確保に留意しつつ、活力ある豊かな地域社会づくりを目指して国の地方財政計画が策定されたところであります。 こうした中で、本市の予算編成に当たりましては、地方分権の推進及び介護保険の充実を初めとした地域福祉推進に係る財政需要の増大が見込まれる中で、行政経費の節減に努め、財政体質の健全性の維持に配慮するとともに、総合的地域福祉施策生活関連社会資本の整備等に積極的に取り組み、限られた財源の重点的配分と経費支出の効率化に努めるところであります。 歳入面におきましては、税収等の自主財源の確保はもとより、国・県支出金や起債制度等の有効、適切な活用により特定財源の確保や基金の弾力的な活用を図ってまいるところでありますが、将来的に健全な財政運営の確立を目指し、市債の発行は極力抑制したところであります。 歳出面におきましては、人件費、扶助費など義務的経費を除く一般行政経費は事務事業の徹底した見直しに取り組み、市民生活に密着した施策を中心に、着実に住民福祉の向上を図る堅実な予算編成とした次第であります。 以上、平成12年度予算のうち、主なるものにつきましてご説明申し上げます。 まず、総務費でありますが、地方分権の推進及び社会情勢の変化などに呼応して、2001年度を初年度とする第5次長期総合計画策定費として 1,633万 5,000円を計上をいたしました。また、情報公開制度策定事業として49万 6,000円を計上し、平成14年度の施行を目指すものであります。交通対策につきましては、国庫補助対象外となった4路線を市民バスとして継続運行する経費 3,964万 4,000円を計上し、交通弱者の足の確保を図るとともに、交通安全施設整備事業として 408万 3.000円を計上し、市民の交通安全に努めてまいるものであります。文化ホール管理運営事業といたしましては1億 4,462万 7,000円を計上し、武田の里文化振興協会管理運営委託と自主企画事業への助成を行うほか基本財源の支出を行い、文化・芸術の振興を図るものであります。 次に、民生費であります。 介護保険制度の施行に伴い、介護保険特別会計繰出金として1億 6,758万 7,000円を、介護サービス事業特別会計繰出金として 571万 7,000円を計上いたしました。また、低所得者の介護サービス利用に対し 677万 7,000円を補助するとともにホームヘルパー養成事業として 140万円を計上し、マンパワーの確保を図ります。地域福祉推進事業といたしましては、社会福祉活動専門員設置補助事業を含む 3,774万 6,000円を計上し、地域福祉の普及、啓発を行い福祉の輪をさらに広げてまいります。老人福祉対策費といたしましては、介護サービスの基盤整備を図るため、デイサービスセンター建設事業費2億 7,483万 1,000円を計上するほか、在宅の寝たきり老人を介護する家族の方に対し、その慰労金 525万円を計上いたしました。また、自立と認定された方々に対するサービスの継続を図るために、老人ホームヘルパー派遣事業に 689万 8,000円、生きがい活動支援通所事業に 1,327万 3,000円、配食サービス事業に 343万 2,000円をそれぞれ計上いたしました。障害者福祉対策費といたしましては、支給対象者の拡大を行った心身障害者福祉年金をはじめとする身体障害者福祉費に1億 7,525万 2,000円、小規模作業所補助事業を含む知的障害者福祉費に1億 6,642万 5,000円を計上し、きめ細やかな福祉施策を展開するものであります。また、児童福祉対策費といたしましては、助成対象児を拡大し、乳幼児医療費助成事業に 3,961万 4,000円、地域ぐるみ子育て支援事業に 141万 7,000円、市内9保育園の運営費として4億 9,450万 9,000円を計上し、児童の健全育成を図るものであります。 次に、衛生費であります。子供を健やかに生み育てる環境づくり事業に 2,880万円、地域保健事業には 1,322万 6,000円、市民の健康づくりとしての健康診断事業に 4,517万 5,000円、機能回復訓練事業に 448万 3,000円を計上したほか、これら健康づくりの拠点として健康福祉センターの管理運営費に1億 1,475万 3,000円を計上をいたしました。 次に、清掃費といたしましては、廃棄物処理対策事業として生ごみ処理機購入補助を含む5,768 万 9,000円を計上し、新たに資源リサイクル推進事業として 2,179万 8,000円を計上し、市民と行政が一体となってごみの減量化あるいはリサイクルを積極的に推進をしてまいります。また、ごみ及びし尿処理に対する峡北広域行政事務組合負担金として1億 4,307万8,000 円を計上したほか、塩川地区簡易水道を統合した上水道事業に対し1億 6,752万 7,000円を補助いたします。 次に、労働費であります。雇用対象事業といたしましては、ふるさと就職推進奨励事業や高齢者の雇用確保を図るシルバー人材センター運営費を合わせて 1,574万 6,000円を計上したほか、労働者福祉事業として住宅建設等に係る低金利融資資金事業 2,500万円を計上いたしました。また、女性フォーラムの開催など、男女共同参画社会づくり事業に 110万 9,000円を計上し、その積極的な推進を図ってまいります。 次に、農林水産業費であります。生産調整推進対策補助金といたしましては 6,159万 1,000円を計上し、転作達成者に対する転作奨励金を10アール当たり1万円から3万円の範囲で補助するなど、生産調整がスムーズに達成できるよう対処したところであります。 農業振興事業といたしましては、農業金融対策事業に 1,398万 8,000円、特産品加工施設建設補助を含む果樹園芸振興事業に 2,062万 3,000円を計上したほか、新たに山村振興法による中山間地域耕作放棄地対策事業として 488万 7,000円を計上し、農地集団化による農業振興を図ります。また、農業基盤整備といたしましては4億 6,534万 5,000円を計上し、釜無川右岸農免道路整備事業,県単小土地改良事業を始めとする農道及び農業用水路の整備を促進いたします。さらに、ほ場整備事業に1億 1,653万 3,000円を計上し、塩川及び円野地区のほ場の基盤整備を図るものであります。また、特定農山村地域特別対策事業として1億2,919 万 2,000円を計上し、円野、清哲、神山地区の農業振興と地域活性化に取り組むものであります。 次に、林業生産基盤整備といたしましては、林業地域総合整備事業として 8,729万 8,000円を計上し、荒倉山及び小字沢林道の整備促進を図るほか、松くい虫防除事業に 3,401万6,000 円を計上し、林業の振興を図ってまいります。 次に、商工費であります。中小企業の振興を図り、地域経済の活性化に資するための中小企業資金融資事業として、経済活動、経済活性化対策資金、振興資金、設備改良資金及び店舗改良資金を合わせ2億 4,028万円を計上したほか、新たな無担保、無保証の小規模企業者小口資金融資事業として 738万 1,000円を計上し、市内中小企業の経営の安定化を図るものであります。また、一般商工振興事業として 1,142万 6,000円を、商工団体育成事業に 996万 4,000円を計上しております。 観光事業といたしましては、銀河鉄道展望地トイレ設置を含む観光一般事業に 3,344万円を、また韮崎市を全国に紹介する武田の里韮崎大使事業を含む観光宣伝事業に 578万 7,000円を、さらに、観光振興推進事業に 903万 6,000円を計上をいたしました。 次に、土木費であります。道路整備の推進といたしましては、明年度より神山1号線及び清哲2号線整備事業に着手し、合わせて 2,500万 2,000円を計上いたしました。また、市道舗装復旧事業として 3,133万 9,000円を計上し、下水道本管布設後の藤井1号線を整備するものであります。市単独道路整備事業につきましては2億 6,136万円を計上し、生活関連道路の改良及び舗装合わせて41路線を整備するとともに、道路橋梁維持事業に 3,312万 9,000円を計上し、道水路の維持補修を行ってまいります。河川水路整備事業につきましては3,187 万 8,000円を計上し、12水路の整備を行ってまいります。また、快適環境都市推進事業として 2,200万円を計上し、市民ニーズに柔軟かつ迅速に対応するものであります。都市計画整備といたしましては、本町通り線整備事業に着手をし、その測量設計及び建物補償費2,225 万円を計上いたしました。さらに、釜無川河川緑地整備事業として1億 2,818万円を計上し、水辺広場の整備を行い事業完成といたすものであります。住宅施策といたしましては、市営住宅管理事業に1億 156万 3,000円を計上し、北下条住宅の宅内下水道整備及び各市営住宅の維持管理に努めてまいります。また、持ち家住宅普及促進支援事業として 1,800万円を計上しております。さらに、道の駅管理運営事業として2億 859万 4,000円を計上し、韮崎市土地開発公社より用地の買い戻しを行うとともに、その管理運営を行います。 次に、消防費であります。常備消防費等の峡北広域行政事務組合負担金として2億 6,755万 5,000円、消防団運営事業に 4,919万 9,000円、消防施設費として 3,707万 2,000円を計上し、防火水槽などの充実を図るとともに、災害対策費として 2,216万 7,000円を計上し、耐震性貯水槽整備を始め災害対策に万全を期すものであります。 次に、教育費であります。小学校費といたしましては、学校管理費として3億 919万 3,000円を計上し、学校運営事業をはじめ施設管理事業、図書館司書設置事業、パソコン設置事業など実施してまいるほか、教育振興費として総合学習調査研究補助金を含む 3,826万 5,000円を計上しております。また、学校建設費として北西小学校の大規模改修事業に向け、耐震診断経費 405万 3,000円を計上いたしました。 中学校費につきましては、韮崎東中学校改築事業として16億 1,353万 8,000円を計上し、明年度3学期から新校舎での授業開始に向け事業推進を図るものであります。また、学校管理費として1億 2,280万 2,000円を計上し、施設管理事業及び英語指導助手設置事業など実施してまいるほか、教育振興費としてスクールカウンセラー活動調査事業を含む 5,930万4,000 円を計上いたしました。また、幼稚園費としては、私立幼稚園就園奨励補助事業として 200万円を計上し、新たに3歳児を補助対象に加えその充実を図るところであります。 次に、社会教育の推進といたしましては、公民館費として 5,764万 7,000円を計上し、公民館運営事業はもとより、武田の里婦人大学開設事業など開催してまいるとともに、新たに市立図書館建設事業に着手しマスタープランの策定をいたすほか、大草地区公民館の建設に向けてその設計委託費を計上いたしました。 文化財保護対策についてであります。これにつきましては 5,096万 5,000円を計上し、史跡新府城跡発掘調査及び啓蒙事業など実施してまいるほか、新たに新府城跡保存整備に向けて基本構想の策定に着手をしてまいります。また、市民会館改修事業に 3,875万円を計上し、明年度を事業完了といたします。 体育振興といたしましては、ライフステージに応じたスポーツ活動推進事業、各種団体育成事業などをあわせて 2,480万 6,000円を計上したほか、韮崎中央公園を始めとする体育施設の管理運営費といたしまして 5,328万 9,000円を計上をいたしたところであります。 次に、公債費であります。長期債の元利償還金として13億 5,808万 4,000円を計上しております。 以上の内容をもって編成いたしました結果、平成12年度一般会計当初予算は前年度当初予算に対し、 1.6%の減、 123億 8,920万円であります。 次に、特別会計であります。 まず、国民健康保険特別会計につきましては19億 5,770万円、老人保健特別会計に31億7,000 万 8,000円、簡易水道特別会計に 2,056万円、公共下水道整備促進を図る下水道事業特別会計に14億 802万 2,000円、介護保険特別会計に10億 6,113万 6,000円、介護サービス事業特別会計に 1,736万 8,000円を計上いたしております。また、企業会計につきましては、病院事業及び水道事業会計あわせて35億 796万 5,000円を計上し、より一層の充実を図ってまいるものであります。 次に、補正予算でありますが、一般会計補正予算につきましては5億 8,070万 4,000円を追加計上し、現計予算を加えますと 134億 3,214万円となります。その主なる内容につきましては、介護保険制度のスムーズな施行のため国交負担金を原資とする1億 8,911万 2,000円の介護保険円滑導入基金を創設するほか、図書館建設の指定寄付金を含む市立図書館整備基金を 7,000万円で新たに設け、その事業推進に資するものであります。また、経済新政対策の一貫である国の第2次補正予算関連事業として、補助基準額の大幅増による甘利小学校校舎、体育館増築事業に3億 4,065万 9,000円、地域インターネット整備事業に 6,235万2,000 円を計上いたしました。いずれも繰越明許費を設定し明年度の事業完成を目指すものであります。 特別会計といたしましては、国民健康保険特別会計に 8,768万 5,000円、老人保健特別会計に3億 2,197万 6,000円を追加計上いたしまして、下水道事業特別会計につきましては1,174 万 2,000円を減額補正いたすものであります。 また、企業会計につきましては、病院事業及び水道事業会計に合わせて2億 5,639万 4,000円を減額補正をいたすものであります。 なお、その他の案件につきましては、いずれもその末尾に提案理由を記してありますので、よろしくご審議の上、ご議決あらんことをお願い申し上げます。 以上、説明申し上げましたが、現下の経済は依然として厳しい状況にありますが、健全財政の確保に努め、市民の負託にこたえてまいる所存であります。今後とも、より一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げ、新しい2000年代を迎えた今この年が、そしてこれからの時代が韮崎市と韮崎市民にとってよい時代であることを願い、私の所信の表明をさせていただきたいと存じます。 平成12年3月8日、韮崎市長、小野修一。 ○議長(清水清君) 以上で市長の所信表明を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告
    ○議長(清水清君) 以上をもちまして本日の会議は全部終了いたしました。 明日9日から14日まで議案調査のため、休会であります。休会明け本会議は3月15日午前10時議会を再開し、市政に対する一般質問を行います。 本日の会議はこれをもって散会といたします。 ご苦労さまでした。                             (午前11時04分)...