△議案第1号から議案第28号まで上程、説明
○議長(
山田善一君) 日程第4、議案第1号「大月市
農業委員会の委員及び
農地利用最適化推進委員の定数に関する
条例制定の件」から日程第31、議案第28号「
不動産処分の件」までを
一括議題といたします。
石井市長から
提案理由の説明を求めます。 (市長 石井由己雄君登壇)
◎市長(石井由己雄君) 平成29年第1回3月
大月市議会定例会の開催に当たり、本日提出いたしました案件につきまして、その概要をご説明申し上げますとともに、私の所信の一端を申し上げ、
議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げる次第であります。 それでは、当面いたします諸課題を踏まえ、特に意を注いでおります
主要事業等につきましてご説明申し上げます。 初めに、人口問題についてであります。 総務省が発表した
住民基本台帳に基づく昨年の
人口移動報告においては、都市部に人口が集中する
一極集中の動きは変わらないものの、勢いはやや鈍っており、若年層の就職や
大学入学、結婚による引っ越しが
人口移動の大きな要因であるが、
少子高齢化による若年層の減少で、
移動自体の規模は小さくなっていると分析をしております。 山梨県におきましては、転出者が転入者を上回る
転出超過は16年連続となりますが、
超過人数は前年より少なく、2年連続で減少しております。また、県の新
年度予算案においても、
人口減少に歯どめをかけるため、
雇用確保や
人材育成、
子育て支援など、
人口減少対策の加速化に向けた各分野に75の
新規事業を盛り込んでおります。 そのような中、本市におきましても、人口問題、特に
人口減少の克服は最大の課題であり、短期間で解決する特効薬はありませんが、持続可能な
まちづくりに対し、行政と市民が
問題意識を共有しながら、本年度に引き続き
総合戦略に掲げる
各種施策を進めることで、
人口減少への歯どめと
地域活性化に対応してまいります。 具体的な
取り組みといたしましては、昨年12月17日に、
移住希望者を対象に
空き家バンク登録物件の見学及び
先輩移住者など
地元住民との交流ができる
バスツアー「冬のお
おつき体感ツアー!」を開催したところ、市外から10組16名の参加者がありました。参加者の中には、おおつきの暮らしに興味を持たれ、
空き家バンク制度を活用し、本市に移り住む予定の方もおります。 さらに、第2弾として「冬のお
おつき体感ツアー!」を2月26日に開催したところ、11組16名の参加があり、緑豊かな大月で癒しの時間を過ごしていただくとともに、本市の魅力を十分伝えることができたと感じております。 また、本年1月14日には、
東京有楽町の
交通会館で、富士の国やまなし
移住交流推進協議会が主催する富士の国やまなし
移住相談会に参加するとともに、翌15日には、
東京ビッグサイトで
JOIN(ジョイン)及び総務省が主催する「
JOIN移住・交流&
地域おこしフェア」、さらに2月5日には、
八王子学園都市センターで富士の国やまなし
移住相談会が開催され、
移住相談員が相談に訪れた
移住希望者に対し、大月の魅力を知ってもらうために「お
おつき暮らし」について情報の提供を行ったところであります。 今後も、首都圏に近いという立地を生かし、都内での相談会の開催や
ツアー等を開催し、
移住希望者へ
情報発信を積極的に実施して成果につながるよう着実に取り組んでまいります。 次に、お
おつき創生都市計画マスタープランの
策定状況についてであります。 現在の
本市都市マスタープランは、平成10年3月に策定し、既に19年が経過しております。策定時の
人口予測は、
住宅開発による人口増を見込み、平成22年に4万5,000人に設定しており、現在の人口と大きく乖離したものとなっております。 そのため、昨年2月に策定した大月市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略の中で、2040年(平成52年)の
目標人口1万9,000人に整合させた
まちづくりの方針を策定する必要があることから、
改定作業を進めております。既に昨年中には各
地区公民館等での説明会や
パブリックコメントの実施、本年1月には県との協議も終了し、現在は大月市
都市計画審議会に計画案を諮問し、内容の審査等を行っていただいております。 今後は、審議会からの答申をいただいた上で計画を決定し、本年度中に県へ提出する予定としております。また、新年度には大月駅北側等について、さらに具体的な整備を進めるため
補助事業を導入し、
立地適正化計画を策定する予定であり、その中で
インフラ等の整備について国、県へ提案をしてまいりたいと考えております。この
立地適正化計画は、将来の本市の都市像を示す計画となりますので、地権者の皆様のご協力を得ながら、そして市民の皆様のご理解をいただきながら慎重に作業を進めてまいります。 また、計画の策定と実施に向け、庁内の横断的な協力が得られる体制として、本年4月から総務部内に新たな課といたしまして、
まちづくり創生課を設置することといたしたところであります。この新たな課の設置により、お
おつき創生都市計画マスタープランに示しました持続可能な
まちづくりを推進してまいりたいと考えております。 次に、
市立中央病院の健全化についてであります。
市立中央病院では、
病院運営に関する事項について審議するため、外部の
有識者等で構成する
大月市立中央病院運営委員会を設置しております。
運営委員会におきましては、
病院事業会計の予算案や決算案などについて審議をお願いしているところでありますが、昨年12月の
運営委員会におきまして、これまで
病院内部で行ってきた
経営改善では成果があらわれず、毎年同じように市からの
赤字補填に頼らざるを得ない
経営状況はいかがなものかという厳しい意見が出されました。 また、こうした
経営状況を改善するため、
運営委員会に小委員会を設け、専門家やコンサルタントを入れ、
市立中央病院が果たすべき役割や
経営改善策などを議論し、それを取りまとめたものを
病院開設者である市長に提言すべきではないかとの意見も出され、本年1月に6名の委員で構成する小委員会が設置されました。小委員会においては、
市立中央病院の診療のあり方、
経営改善の方策、さらには
経営形態の見直しなどについて検討を行い、本年6月をめどに提言書として取りまとめていただきます。 次に、
常勤医師確保の状況でありますが、本年1月に
東京女子医科大学八千代医療センターで副院長及び麻酔科の教授を務めておりました医師を副院長として、また2月には
山梨大学医学部出身の医師を内科医として採用いたしましたので、現在の
常勤医師は11名となりました。本年度は、
常勤医師が6名となる月もあり、思うような
医業収入が得られず、非常に厳しい
経営状況が続いておりますが、
常勤医師がふえた12月ころからは
入院患者がふえつつあり、これに伴い
医業収入も上向きになりつつあります。 今後も引き続き、
東京女子医科大学病院や
山梨大学医学部附属病院などに働きかけを行い、
整形外科などの
常勤医師の確保に努めるとともに、院内におきましても院長を中心に
経営健全化に取り組んでまいります。 次に、
小中学校の
教育環境の充実についてであります。
小中学校空調設備は、未設置校4校のうち2校が昨年10月に
文部科学省の
補助事業が採択され、12
月補正予算に計上いたしまして、今般
設計委託契約を締結し、その設計に着手いたしました。残る2校につきましても
補助事業が1月に採択されましたので、設計及び工事費を今
補正予算に計上したところであります。これにより全ての
小中学校に
空調設備が整うことになり、
子供たちは、これまで以上によりよい環境で
学校生活を過ごすことができるものと考えております。
教育支援室につきましては、
就学相談や
教育相談、
子育て相談などについての助言を初め、課題を抱えている
児童生徒への指導を
関係機関と連携して行い、保護者からとても心強いとの声をいただいております。 また、本年度は、中学生の
キャリア教育の一環である
職場体験学習を
大月仕事塾として地域の事業者や商店の協力をいただく中で実施し、
生徒たちには、
ふるさと教育のよい機会となったところであります。 新年度に取り組むこととしております「
大月楽習塾」は「
大月っ子学習サロン」に、「
大月家庭塾」は「
チャレンジ大月っ子」へと、保護者や
子供たちにも親しみやすい名称に変えての実施に向けて、現在準備を進めているところであります。本市の宝である次代を担う
子供たちのために、教職員、保護者、地域の皆様とともに、魅力と特色ある
ふるさと教育の推進に努力してまいります。 次に、生涯学習についてであります。 学びの機会は日常のあらゆる場面にあり、学んだことは個人の考え方や生き方に影響し、その学びが多くの人々の共感を得ることができれば、やがて社会を変えていく力にもなります。そのようなことから、今月5日に「見つめよう!地域の力~粋な心で豊かな暮らしをパートⅡ」をテーマに、第55回大月市生涯
学習推進大会を開催いたし、今回は
西山扇山管理委員会による地域の力、
梁川体育会によるスポーツを通しての
地域活動、
大月短期大学学生による
世代間交流と若者から見た大月を紹介していただき、学ぶ機会、考える機会にしたいと考えております。 また、12日には大月市
子ども活動合同発表会を開催する予定であり、
放課後子ども教室、
学童クラブ、地域の
子ども会の発表や展示により、
子供たちの活動を多くの方々に見ていただき、
地域活動の参考にしていただければと思っております。 次に、
空き家等対策の推進についてであります。 昨年5月から、
空家等対策庁内検討会において
計画策定や
条例制定等の検討を重ねてまいり、
空家等対策の推進に関する条例及び
空家等対策審議会設置条例を9月定例会の議決を得て制定し、市議会や山梨県
弁護士会、山梨県建築士会等専門的な知識を有する団体から14名の
審議委員を推薦していただき、
空家等対策審議会を12月に設置いたしました。 この審議会では、地域の実情に沿った
空き家等対策を総合的に実施するための大月市
空家等対策計画について3回の審議を行う中で、
パブリックコメントを経て計画案を取りまとめ、審議会から2月22日に計画案の答申を受けましたので、本年度中にこの計画を策定することといたします。 今後は、この計画に基づき、
空き家等実態調査や市民からの
情報提供により、危険な家屋とランクづけされている空き家の所有者に
意向調査を実施するとともに、
審議委員である建築士の方々の協力を得て
立入調査を実施し、審議会において
特定空家等の認定を行い、所有者に対する指導等を行ってまいります。 次に、
消費者保護啓発の新たな
取り組みについてであります。
消費者保護のさまざまな
取り組みといたしまして、現在
消費生活相談員による
相談対応と、「広報おおつき」による毎月の啓発のほか、
防災行政無線による
電話詐欺の
注意喚起を随時実施しております。特に、高齢者に対する
電話詐欺が後を絶たず、
大月警察署や
老人クラブ連合会等と協議した結果、新たな
取り組みとして、県の
補助事業を利用する中で、
独居老人及び
高齢者夫婦世帯に対し、
迷惑電話防止機器を設置することにより、悪徳な電話を遮断し、
電話詐欺から高齢者を守る
取り組みを実施してまいります。 また、この事業の実施に当たっては、
地域包括支援センターや地域の
民生委員との連携により、まず
迷惑電話防止機器の
設置世帯を認定し、
設置予定世帯数を把握しながら、
年次計画で充足してまいりたいと考えております。 次に、新
エネルギー普及事業の新たな
取り組みについてであります。 本市では、平成16年度から
住宅用太陽光発電システムの
設置費補助事業を県内でもいち早く導入し、
地球温暖化の防止及び
環境保全意識の高揚を目的に、二酸化炭素を排出しない
自然エネルギーの
利用促進と新
エネルギーの普及を図ってまいりました。 しかしながら、これまでは、発電した電力を日常の生活に利用し、
余剰電力を売電することを目的としていましたが、現在では
買い取り価格の低下に伴い、売電よりも蓄電による電力の
有効利用に目的を変える家庭がふえており、家庭用の蓄電池を設置したいニーズが高まってまいりました。 そこで、この蓄電につきましては、停電時の非
常用電源としての役割と、天候や環境により左右される
再生可能エネルギーの出力の平準化が可能となりますので、本市では、
太陽光発電システムの普及に加え、新たな新
エネルギー普及事業として、新年度から、
家庭用リチウムイオン蓄電池設置に対する
補助事業を展開してまいります。 次に、
子育て環境の充実についてであります。 現在、就労等により保護者が昼間自宅にいない家庭の児童に対し、適切な遊びや生活の場を与えて、その健全な育成を図るために、各小学校区単位において
放課後児童クラブを運営し、子育てしやすい
環境整備に寄与しているところであります。 新年度におきましては、
猿橋小学校学区のひまわりⅡを、現施設の
老朽化等に伴い、新施設の整備を図るとともに、
七保小学校学区のなのはなと
鳥沢小学校学区のたんぽぽには、エアコンを設置する計画であり、
環境整備に努めることにより、引き続き児童の安心安全を守ってまいります。 次に、
子育て支援の新たな
取り組みについてであります。 本市では、現在、妊産婦の方々に、
妊娠届出時、妊娠中及び出産後のそれぞれの時期において
保健師等が個別に対応して、安心して出産と育児に臨めるよう支援をしております。 しかしながら、本市を含む
県東部地域には出産できる
医療機関がなく、他地域の
医療機関を利用して出産している状況にありますので、新年度から新たな
取り組みといたしまして、妊婦が出産のための入院時に
医療機関までの
交通手段がない場合など、緊急にタクシーを利用したときの費用を助成することにより、
経済的負担の軽減を図るとともに、妊婦の不安を解消し、安心安全な出産を支援してまいります。 次に、
介護施設整備の充実についてであります。 大月市
老人福祉計画・第6期
介護保険事業計画に基づき、昨年度に公募いたしました定員29名の
地域密着型介護老人福祉施設につきましては、旧
浅利小学校跡地を活用して、山の
都福祉会が運営する
サンコート大月の
サテライト型施設として、今月27日に開所する運びとなりました。 本市といたしましては、この施設の開所により、さらに待機者の軽減が図られることとなり、山の
都福祉会の多大なご理解とご協力に深く敬意と感謝を申し上げるところであります。今後も
市民ニーズの把握に努めるとともに、
介護保険料への影響等を考慮する中で、この
事業計画に基づく
施設整備等を慎重に進めてまいりたいと考えております。 次に、
収納率向上対策の新たな
取り組みについてであります。 市税等は言うまでもなく、納税者の皆様から負託を受けた
本市行政運営のための大切な自主財源であります。 そこで、本市では、市税等の公正公平な負担の観点から、日々納税に対する
普及啓発に努めているところであり、一部ではありますが、未納者に対しまして
納税意識の浸透を図り、粘り強い催告や臨戸訪問などを行うとともに、本年度は山梨県
地方税滞納整理推進機構に
本市職員1名を派遣し、また都留市と上野原市との連携も図るなど、収納率の向上に努めてまいりました。 しかしながら、本市の収納率は若干の
上向き傾向を示しているものの、
全国レベルに達していないため、さらなる
収納率向上対策が必要であります。 そのため、新たな
取り組みといたしまして、新年度には、山梨県
地方税滞納整理推進機構から本市に県の職員を派遣していただけるよう要請しており、専門的な立場から効率的、効果的な徴収方法、
滞納整理に係る知識と技術の向上及び困難案件の整理等について支援を受け、職員のスキルアップを図りながら、引き続き収納率の向上に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、防犯灯のLED化についてであります。 市内には、市が管理する防犯灯約1,100基、自治会などが管理するものが約3,000基あります。照明施設のLED化は、国が進める
地球温暖化防止のための二酸化炭素排出量の削減、また市及び自治会の負担する電気料の圧縮や器具の長寿命化が図られることから、防犯灯のLED化事業を新年度予算に計上いたしました。 市が管理する防犯灯につきましては、環境省の補助制度により、調査費用や設置工事費の一部に補助金を活用し、高額な機器の交換に伴う初期投資を抑えるため、10年間のリース契約により負担を抑えることといたしました。 また、自治会等が管理する防犯灯につきましても、昨年2月に実施したアンケートにより約9割の自治会がLED化に賛成するものの、単独でのLED灯具交換費用の捻出が難しいとの意見があったことから、新たな補助金制度を創設し、既設防犯灯の交換に対し、1基当たり1万3,000円を限度として補助することといたしました。この金額は交換費用のおおむね半額から3分の2に相当する額であり、今後は制度の周知を図ることで、市内の防犯灯のLED化が加速することが期待されると考えております。 以上、諸課題を踏まえ、主要事業などにつきまして申し上げ、本市の
地域活性化を図ってまいりますので、
議員各位を初め、市民の皆様の絶大なるご理解とご協力を賜りますようお願いを申し上げる次第であります。 続きまして、本日提出いたしました案件につきまして、その概要をご説明申し上げます。本定例会に提出いたします案件は、議案といたしまして、条例案件が8件、予算案件が17件、その他の案件が3件の計28件であります。 初めに、条例案件についてご説明申し上げます。 まず、議案第1号「大月市
農業委員会の委員及び
農地利用最適化推進委員の定数に関する
条例制定の件」についてであります。 これは、農業協同組合法等の一部を改正する等の法律の施行により、
農業委員会等に関する法律の一部が改正されたことから、新たな条例を制定するものであります。 次に、議案第2号「大月市の議会の議員及び長の選挙における
選挙運動の
公費負担に関する条例中改正の件」についてであります。 これは、公職選挙法施行令の一部を改正する政令が施行されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。 次に、議案第3号「大月市
特定個人情報保護条例中改正の件」であります。 これは、個人情報の保護に関する法律及び行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部を改正する法律が公布されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。 次に、議案第4号「大月市職員の
育児休業等に関する条例及び大月市職員の勤務時間、休暇等に関する条例中改正の件」についてであります。 これは、地方公務員の
育児休業等に関する法律の一部改正に伴い、所要の改正を行うものであります。 次に、議案第5号「大月市
職員給与条例中改正の件」についてであります。 これは、地域手当支給地域に勤務を命ぜられた職員に対し、地域手当を支給できるよう、所要の改正を行うものであります。 次に、議案第6号「
大月市長等の給与の減額に関する条例中改正の件」についてであります。 これは、厳しい財政状況の中、平成29年度も引き続き、私を初め市特別職等が率先して、みずからの給与月額を20%減額するものであります。 次に、議案第7号「大月市
税条例等中改正の件」についてであります。 これは、社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための地方税法及び地方交付税法の一部を改正する法律等の一部を改正する法律及び地方税法施行令の一部を改正する政令等の一部を改正する政令が公布されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。 次に、議案第8号「大月市
介護保険条例中改正の件」についてであります。 これは、所得の少ない第1号被保険者の保険料軽減が、平成29年度も継続されることになったことに伴う改正であります。 続きまして、予算案件についてご説明申し上げます。 まず、議案第9号「平成29年度大月市
一般会計予算」についてであります。 予算総額は113億6,500万円で、前年度予算に対して1,200万円の増でありまして、率として0.1%の増加となっております。 主な歳入でありますが、市税は、東京電力の葛野川発電所4号機の固定資産税額を5億円余りと見込み、固定資産税全体では7,100万円余りの減額、さらに市民税、軽自動車税の増額及びたばこ税の減額等を見込み、市税全体では7,200万円余り減額の46億4,700万円余りを計上いたしました。 地方交付税は、市税の減額に伴い、普通交付税は前年度と比べ1億3,500万円の増額、特別交付税は300万円の減額を見込み、地方交付税全体で24億5,000万円を計上いたしました。 国庫支出金は、社会資本整備総合交付金や地方創生推進交付金などの増額により、前年度と比較し2,800万円余り増額の11億6,900万円余りであります。 市債は、ほぼ前年度並みの8億4,200万円余りであります。 次に、主な歳出でありますが、総務費は移住・交流促進事業費の増額もありますが、システムネットワーク経費、災害時避難路通行確保対策事業費などの減額により、前年度と比較し2億2,000万円余り減額の13億7,700万円余りであります。 民生費は、
学童クラブ建設費などの増額もありますが、臨時福祉給付金支給事業や幼稚園施設型給付費の減額などにより、前年度と比較し250万円余り減額の33億9,700万円余りであります。 衛生費は、大月都留広域事務組合負担金、
病院事業会計への補助・繰出金の増額などにより、前年度と比較し2,400万円余り増額の16億4,100万円余りであります。 農林水産業費は、地籍調査事業や農村地域防災減災事業の減額などにより、前年度と比較し1,700万円余り減額の1億4,000万円余りであります。 商工費は、JR鳥沢駅へのトイレ設置などにより、前年度と比較し1,300万円余り増額の7,800万円余りであります。 土木費は、
新規事業のLED防犯灯推進事業、
立地適正化計画策定事業や橋梁等の長寿命化事業の増額などにより、前年度と比較し1億3,200万円余り増額の11億4,400万円余りであります。 消防費は、耐震性貯水槽設置や小型動力ポンプ付積載車整備などにより、前年度と比較し4,000万円余り増額の6億2,300万円余りとなっております。 教育費は、大月短期大学特別会計への繰出金の増額などにより、前年度と比較し2,900万円余り増額の10億8,900万円余りであります。 公債費は、大月東中学校校舎整備に係る市債の元金償還が始まることなどにより、前年度と比較し1,100万円余り増額の17億1,900万円余りなどとなっております。 次に、議案第10号「大月市
大月短期大学特別会計予算」につきましては、短大運営経費と施設整備事業費などを合わせまして4億3,600万円余りを計上しております。 次に、議案第11号「大月市
国民健康保険特別会計予算」につきましては、保険給付費、共同事業拠出金など37億7,300万円余りを計上しております。 次に、議案第12号「大月市
簡易水道特別会計予算」につきましては、市営簡易水道の管理運営及び各地区の小規模水道等の滅菌管理費用など1億3,700万円余りを計上しております。 次に、議案第13号「大月市
下水道特別会計予算」につきましては、施設整備費及び維持管理経費など6億3,300万円余りを計上しております。 次に、議案第14号「大月市
介護保険特別会計予算」につきましては、保険給付費及び地域支援事業費など26億4,800万円余りを計上しております。 次に、議案第15号「大月市
介護サービス特別会計予算」につきましては、要支援者に対する介護予防経費といたしまして680万円余りを計上しております。 次に、議案第16号「大月市
後期高齢者医療特別会計予算」につきましては、後期高齢者医療広域連合納付金など6億5,900万円余りを計上しております。 以上、7つの特別会計の歳入につきましては、それぞれの事業に係る収入及び国県支出金、
一般会計からの繰入金などで賄っております。 次に、議案第17号「大月市
病院事業会計予算」につきましては、収益的収入に29億900万円余りを、収益的支出に31億7,400万円余りを計上しております。 資本的収入は、補助金及び企業債など1億6,500万円余りを、資本的支出は、施設整備費及び企業債償還金など2億6,000万円余りを計上し、資本的収支で不足する額の9,400万円余りは、現年度分損益勘定留保資金で補てんすることとしております。 続きまして、平成28年度
補正予算案についてご説明申し上げます。 今回の
補正予算は、国の
補正予算に伴う事業費の追加、年度末までの事業費の見込みによる精査及びそれに伴う国県支出金などの調整等により予算編成を行いました。 まず、議案第18号「大月市
一般会計補正予算(第6号)」につきましては、歳入歳出それぞれ5億8,900万円余りを増額し、予算総額を126億5,400万円余りとしたところであります。 歳出の主な内容といたしましては、国の
補正予算に伴う小学校2校の
空調設備整備経費1億9,100万円余り、路線バス運行に係る
赤字補填補助金4,200万円余り、
病院事業会計への補助・繰出金5億8,900万円余りを増額しております。 次に、議案第19号「大月市
大月短期大学特別会計補正予算(第5号)」につきましては、運営経費及び施設整備費等の事業費精査により、1,200万円余りを減額しております。 次に、議案第20号「大月市
国民健康保険特別会計補正予算(第4号)」につきましては、保険給付費の減額などにより、3億2,700万円余りを減額しております。 次に、議案第21号「大月市
簡易水道特別会計補正予算(第3号)」につきましては、事業執行見込みより200万円余りを減額しております。 次に、議案第22号「大月市
下水道特別会計補正予算(第4号)」につきましては、事業執行見込みより3,500万円余りを減額しております。 次に、議案第23号「大月市
介護保険特別会計補正予算(第4号)」につきましては、保険給付費の増加などにより5,800万円余りを増額し、これに伴う歳入につきましては、国県支出金、支払基金交付金及び
一般会計繰入金の追加で賄っております。 次に、議案第24号「大月市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)」につきましては、後期高齢者医療広域連合納付金など3,200万円余りを減額しております。 次に、議案第25号「大月市
病院事業会計補正予算(第1号)」でありますが、収益的収入につきましては、医業収益の減額により、
一般会計からの補助金を増額し、収益的収入総額では1,700万円余りの増額、収益的支出につきましては、医業費用の増額などにより、1,800万円余りを増額しております。 資本的収入につきましては、
一般会計からの補助金の減額などにより200万円余りの減額、資本的支出につきましては、資産購入費などの減額により1,000万円余りを減額しております。 続きまして、その他の案件についてご説明申し上げます。 まず、議案第26号「
市営住宅明渡及び
滞納家賃等支払請求訴訟に係る和解の件」についてであります。 これは、市営住宅の明渡及び滞納家賃等の支払請求訴訟の審理により、相手方が訴状の内容を認め、和解の意思を示したため、大月市営住宅使用料
滞納整理方針に基づき、訴訟上の和解をするため、地方自治法第96条第1項第12号の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第27号「市道の
路線認定の件」についてであります。 これは、道路法第8条第1項の規定により、七保町下和田地内の梨木戸南線を市道認定しようとするものであります。 次に、議案第28号「
不動産処分の件」についてであります。 これは、普通財産旧下和田小学校跡地に医療機器製造工場を建設する計画の猿橋町小沢1435番地の山陽精工株式会社に売却しようとするもので、地方自治法第96条第1項第8号並びに議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決を求めるものであります。 以上が本日提出いたしました案件でありますが、何とぞよろしくご審議の上、ご議決くださいますようお願い申し上げます。
○議長(
山田善一君) ただいま議題となっております案件のうち、議案第1号「大月市
農業委員会の委員及び
農地利用最適化推進委員の定数に関する
条例制定の件」から議案第8号「大月市
介護保険条例中改正の件」まで、及び議案第26号「
市営住宅明渡及び
滞納家賃等支払請求訴訟に係る和解の件」から議案第28号「
不動産処分の件」までに対する質疑等は、代表質問及び一般質問終了後を予定しておりますので、ご了承ください。
△議案第9号から議案第25号まで質疑、付託
○議長(
山田善一君) 次に、ただいま議題となっております案件のうち、議案第9号「平成29年度大月市
一般会計予算」から議案第25号「平成28年度大月市
病院事業会計補正予算(第1号)」までについて、これより質疑に入ります。 ただいまのところ通告はありません。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
山田善一君) 質疑なしと認めます。 これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております案件のうち、議案第18号「平成28年度大月市
一般会計補正予算(第5号)」から議案第25号「平成28年度大月市
病院事業会計補正予算(第1号)」までについては、お手元に配付いたしました議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託したいと思います。
△平成29年度予算審査特別委員会の設置について
○議長(
山田善一君) お諮りいたします。 ただいま議題となっております案件のうち、議案第9号「平成29年度大月市
一般会計予算」から議案第17号「平成29年度大月市
病院事業会計予算」までにつきましては、13人の委員をもって構成する平成29年度予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにしたいと思います。これにご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
山田善一君) 異議なしと認めます。 よって、ただいま議題となっております案件のうち、議案第9号「平成29年度大月市
一般会計予算」から議案第17号「平成29年度大月市
病院事業会計予算」までにつきましては、13人の委員をもって構成する平成29年度予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。
△予算審査特別委員会委員の選任
○議長(
山田善一君) ただいま設置されました平成29年度予算審査特別委員会の委員につきましては、委員会条例第8条第1項の規定により、お手元に配付いたしてあります平成29年度予算審査特別委員会委員名簿のとおり13人の諸君を指名し、選任いたします。 ただいま設置されました平成29年度予算審査特別委員会の正副委員長の互選などを行うため、ここで暫時休憩といたします。 休憩 11時52分 再開 12時02分
○議長(
山田善一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
△
会議録署名議員の指名の訂正
○議長(
山田善一君) 先ほど発表いたしました
会議録署名議員の指名でございますが、訂正をいたしたいと思います。 11番
奥脇一夫君は本日欠席しておりますので、10番 古見金弥君を指名いたしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(
山田善一君) それでは、平成29年度予算審査特別委員会の正副委員長を事務局より発表いたさせます。 (
議会事務局次長 小坂 充君登壇)
◎
議会事務局次長(小坂充君) 平成29年度予算審査特別委員会の正副委員長を発表いたします。 委員長は、古見金弥委員であります。副委員長は、
小林信保委員であります。 以上です。
△請願第1号の上程、付託
○議長(
山田善一君) 日程第32、請願第1号「
介護保険の
給付縮小・負担増を中止し、充実を求める
意見書提出を求める請願」を議題といたします。 ただいま議題となっております請願第1号につきましては、お手元に配付してあります請願文書表のとおり、社会文教常任委員会に付託いたします。
△散会12時03分
○議長(
山田善一君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 〇本日の会議に付した事件1
会議録署名議員の指名1 会期の決定1 諸般の報告1 議案第1号から議案第28号まで1 平成29年度予算審査特別委員会の設置について1 予算審査特別委員会委員の選任1
会議録署名議員の指名の訂正1 請願第1号...