大月市議会 > 2011-03-03 >
03月03日-議案上程・説明・付託-01号

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  1. 大月市議会 2011-03-03
    03月03日-議案上程・説明・付託-01号


    取得元: 大月市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-19
    平成23年  3月定例会(第1回)1 平成23年3月3日(木曜日) 10時05分1 大月市役所議場1 出席議員 16名     1番 中村 英幸        2番 卯月 政人     3番 山田 善一        4番 佐久間史郎     5番 小原 丈司        6番 西室  衛     8番 古見 金弥        9番 後藤 慶家     10番 杉本 東洋        11番 奥脇 一夫     13番 相馬 保政        14番 小俣 昭男     15番 内藤 次郎        16番 大石 源廣     17番 天野 祐治        18番 正木 壽郎1 欠席議員 1名     7番 小泉二三雄1 出席説明員  市     長  石井由己雄     教  育  長  小笠原康利  総 務 部 長  天野 由郎     市 民 部 長  井上 雅庸  福 祉 保健部長  佐藤 勝男     産 業 建設部長  佐藤 次男  教 育 次 長  坂本 義文     中央病院事務長  白川 昌己  消  防  長  加藤 光三     秘 書 広報課長  橋本 藤視  総 務 管理課長  石井 始天     企 画 財政課長  後藤 正巳  税 務 課 長  古屋 元規     市 民 課 長  小林 道子  生 活 環境課長  鈴木 要一     福 祉 課 長  小林富士夫  介 護 課 長  三木  裕     保 健 課 長  稲本 美一  産 業 観光課長  山田  正     建 設 課 長  伊奈  達  地 域 整備課長  鈴木 有一     会 計 管 理 者  幡野 好美  学 校 教育課長  山崎 浩司     社 会 教育課長  白鳥 公勇  大 月 短期大学  坂本 一男     消 防 署 長  坂本 武彦  事 務 局 長1 出席事務局職員  事 務 局 長  石井 淑造  書 記 (次長)  小林 和人     書 記 (主任)  石井 純子1 議事日程(第1号) 平成23年3月3日(木曜日) 10時05分開議 日程第 1 会議録署名議員の指名 日程第 2 会期の決定 日程第 3 諸般の報告 日程第 4 議案第1号 大月市職員の定年等に関する条例中改正の件 日程第 5 議案第2号 大月市長等の給与の減額に関する条例中改正の件 日程第 6 議案第3号 大月市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例中             改正の件 日程第 7 議案第4号 大月市特別会計設置条例中改正の件 日程第 8 議案第5号 大月市消防本部及び大月市消防署施設設備等整備基金条例制定の件 日程第 9 議案第6号 大月市住民生活に光をそそぐ基金条例制定の件 日程第 10 議案第7号 大月市国民健康保険税条例中改正の件 日程第 11 議案第8号 大月市道路占用料徴収条例中改正の件 日程第 12 議案第9号 大月市簡易水道事業給水条例中改正の件 日程第 13 議案第10号 平成23年度大月市一般会計予算 日程第 14 議案第11号 平成23年度大月市大月短期大学特別会計予算 日程第 15 議案第12号 平成23年度大月市国民健康保険特別会計予算 日程第 16 議案第13号 平成23年度大月市簡易水道特別会計予算 日程第 17 議案第14号 平成23年度大月市下水道特別会計予算 日程第 18 議案第15号 平成23年度大月市介護保険特別会計予算 日程第 19 議案第16号 平成23年度大月市介護サービス特別会計予算 日程第 20 議案第17号 平成23年度大月市後期高齢者医療特別会計予算 日程第 21 議案第18号 平成23年度大月市病院事業会計予算 日程第 22 議案第19号 平成22年度大月市一般会計補正予算(第6号) 日程第 23 議案第20号 平成22年度大月市大月短期大学特別会計補正予算(第2号) 日程第 24 議案第21号 平成22年度大月市国民健康保険特別会計補正予算(第4号) 日程第 25 議案第22号 平成22年度大月市簡易水道特別会計補正予算(第3号) 日程第 26 議案第23号 平成22年度大月市下水道特別会計補正予算(第2号) 日程第 27 議案第24号 平成22年度大月市介護保険特別会計補正予算(第3号) 日程第 28 議案第25号 平成22年度大月市介護サービス特別会計補正予算(第2号) 日程第 29 議案第26号 平成22年度大月市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号) 日程第 30 議案第27号 平成22年度大月市病院事業会計補正予算(第2号) 日程第 31 議案第28号 市道の路線変更認定の件 日程第 32 議案第29号 動産購入の件 日程第 33 議案第30号 大月市議会委員会条例中改正の件 日程第 34 選挙第1号 東部地域広域水道企業団議会議員補欠選挙 日程第 35 選挙第2号 山梨県東部広域連合議会議員補欠選挙 日程第 36 請願第1号 住宅リフォーム助成制度を求める請願について 日程第 37 請願第2号 高齢者(65歳以上)の肺炎球菌ワクチン接種費用の助成に関する請願 △開会10時05分 ○議長(天野祐治君) ただいまから、平成23年第1回大月市議会定例会を開会いたします。 △市長のあいさつ ○議長(天野祐治君) 開会に当たり、石井市長から招集のあいさつがあります。          (市長 石井由己雄君登壇) ◎市長(石井由己雄君) 本日、平成23年第1回大月市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には何かとお忙しい中をご参集いただき、厚く御礼を申し上げます。 提出いたします案件につきましては、後ほどご説明申し上げますので、よろしくご審議の上、ご議決賜りますようお願い申し上げ、招集のあいさつといたします。 △開議 ○議長(天野祐治君) これより本日の会議を開きます。 △議事日程の報告 ○議長(天野祐治君) お手元に配付してあります本日の議事日程を職員に朗読いたさせます。          (議会事務局次長 小林和人君朗読) ○議長(天野祐治君) それでは、日程に従い会議を進行いたします。 △会議録署名議員の指名 ○議長(天野祐治君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 10番 杉本東洋君、11番 奥脇一夫君を指名いたします。 △会期の決定 ○議長(天野祐治君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。 議会運営委員長の発言を求めます。 大石委員長、どうぞ。          (議会運営委員長 大石源廣君登壇) ◆議会運営委員長大石源廣君) 議会運営委員会から報告いたします。 去る2月25日に委員会を開催し、今定例会の会期につきましては、本日3月3日から3月23日までの21日間とすることにいたしましたので、議員各位のご賛同をよろしくお願いいたしまて、報告といたします。 ○議長(天野祐治君) お諮りいたします。 今期定例会の会期は、ただいま議会運営委員会委員長の発言のとおり、本日から3月23日までの21日間といたすことにご異議ございませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(天野祐治君) ご異議なしと認めます。 よって、会期は21日間と決定いたしました。 △諸般の報告 ○議長(天野祐治君) 日程第3、諸般の報告をいたします。 閉会中に井上正己君から議員辞職願が提出されました。去る2月22日に許可をいたしましたので、会議規則第143条第3項の規定により報告をいたします。 次に、監査委員から、平成22年度10、11、12月末現在の一般会計及び特別会計例月出納検査結果並びに企業会計例月出納検査結果、平成22年度財政援助団体監査結果、平成22年度工事監査結果及び平成22年度各課定期監査結果報告書について、それぞれ報告がありました。つきましては、お手元に配付いたしました資料をもって報告にかえさせていただきます。 次に、議員の派遣について報告いたします。平成23年2月10日に、平成22年度後期の「山梨県市議会議長会議員合同研修会」が南アルプス市の桃源文化会館において開催をされ、16名の議員を派遣し、研修をいたしましたので、報告いたします。 また、2月15日から17日まで、議会運営委員会北海道夕張郡栗山町並びに同空知郡奈井江町の空知中部広域連合において行政視察を行い、6名の議員を派遣し、議会基本条例施行による「市民に開かれた議会運営」並びに「広域行政の現状」について研修をいたしましたので、ご報告いたします。
    △議案第1号から議案第29号まで上程、説明 ○議長(天野祐治君) 日程第4、議案第1号「大月市職員の定年等に関する条例中改正の件」から日程第32、議案第29号「動産購入の件」までを一括議題といたします。 石井市長から提案理由の説明を求めます。          (市長 石井由己雄君登壇) ◎市長(石井由己雄君) 平成23年第1回大月市議会定例会の開催に当たりまして、提出案件の説明に先立ち、「第6次総合計画」及び「ローカル・マニフェスト」に掲げました主要施策の取り組み等、私の市政運営に対する所信の一端を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様のご理解、ご協力を賜りたいと存じます。 初めに、先月、ニュージーランド南部で発生した大規模地震により、多くの方々が犠牲になりましたが、被災地の皆様に衷心よりお見舞い申し上げますとともに、犠牲になられた皆様のご冥福をお祈り申し上げる次第であります。 災害は、いつ発生するものか想定できないわけでありますが、市民の皆様の安心、安全のために、日ごろの防災対策に万全を期してまいる所存であります。 さて、新年度を間近に控え、市政運営においては大変重要な時期となってまいりましたが、我が国の経済は、リーマンショック後の経済危機を克服し、景気は持ち直しに向けた動きが一部に見られるものの、失業率が若年層を中心に依然として高水準で推移するなど、厳しい状況にあります。 また、このところの中東・北アフリカ諸国の政情不安は、原油や金融市場にも影響が見られ、経済停滞の要因が存在してきました。景気の低迷に加え、今後も人口が減少し、かつ、労働力が人口減少を上回る速度で減少することが見込まれており、高い経済成長の実現は、これまで以上に難しい課題となっております。 こうした中で、政府においては、過日、閣議決定した「新成長戦略実現2011」を軸にした政策を展開し、経済成長や国民の暮らしの豊かさの向上を図るべく、努力をされております。 しかしながら、一方では安定した社会保障財政運営を行うための財源確保に苦慮している状況もうかがわれ、これらの対応として昨今議論されている税制改革の行方も気がかりなところであります。また、県政に目を転じますと、横内知事が多くの県民の信任を得られ、先月17日に2期目の任期がスタートいたしました。 就任以来、「山梨再生」という大きな改革目標を掲げられ、「暮らしやすさ日本一」を目指して「チャレンジ山梨行動計画」を提唱し、産業・経済の活性化や地場産業の育成に努められるとともに、少子高齢化に対応した保健・医療の推進や教育、環境保全対策など、さまざまな分野において積極的に施策を展開され、大きな成果を上げられております。引き続いて県政のかじ取りを託されたわけでありますが、今後とも卓越した政治手腕を十分に発揮され、県民福祉の向上のため、さらなるご活躍をご期待申し上げます。 私といたしましては、経済情勢や国の動向に注視しつつ、県との連携を一層深める中で、市政の推進を図ってまいる所存であります。 続きまして、「市政運営における私の基本的な考え方について」申し上げます。 私は、就任以来、終始、公正・公平・奉仕の精神に徹するという基本姿勢を貫いてまいりました。それは、マニフェストに掲げました「住んでみたいまち大月市」の実現には、「信頼」の構築と「協働」できる体制づくりが必要であり、それを推進するには「公正・公平・奉仕」の考え方が不可欠であるからにほかなりません。 このため、「信頼される行政」を目指して、市民と行政との意思の疎通をよくすることに重点を置き、積極的な情報発信によって、説明責任を果たすとともに透明性を高め、市民の目線に立つ中で、でき得る限り市民の声を生かした市政運営を図るべく、努力してまいりました。 また、「市民との協働のまちづくり」は、「信頼される行政の推進」と密接に関連しており、市政に対する信頼がなければ「協働」は成り立たないと考えております。したがいまして、市民と行政が一体となって郷土への愛着と誇りを持ち、互いに信頼し合うことが肝要であります。これまで、こうした考えのもとで、市政協力委員長委嘱式を地区別に行い、その際に「私との対話」の場を設けて、市の重要課題についての説明や意見交換を行ってまいりました。 また、ホームページへの「市長の部屋」の開設や「市長への手紙」を開始し、市民の皆様からのご意見も直接私の手元に届けられるようになりました。さらに、今年度には市内各地域において「出張市長室」を設置し、地域に潜在する課題や問題点について、市民の皆さんと意見交換を行いました。これらの公聴・広報活動の結果は、可能な限り広報誌やホームページで順次公表するとともに、重要施策の方向づけや優先順位を検討する上で大いに参考にさせていただいております。 今後におきましても、直接対話の機会を充実し、市民の皆さんの声を市政に生かすべく努力してまいりますので、ご理解をお願い申し上げます。 次に、「平成23年度の当初予算編成方針及び取り組みの概要について」申し上げます。 私が市政の重責を担ってから、財政健全化は最重要課題の一つとして位置づけ、取り組んでまいりました。国におきましては、昨年6月に「財政運営戦略」を閣議決定し、この中で中期財政フレームが示されました。 社会保障費の自然増は懸念材料でありましたが、平成23年度から25年度までは22年度並みの財源を地方において確保できるものであり、安堵する内容でありました。 さらに、8月に公表された平成23年度地方交付税の概算要求におきまして、22年度同等の財源を見込むことができる内容でありました。 しかし、12月24日に公表された「平成23年度地方財政対策」では、地方税の増加を見込み、地方交付税は微増するものの、臨時財政対策債は20%減と実質的には一般財源の減少が見込まれる厳しいものとなりました。 このような国の動向の中、本市におきましては、昨年同様、「小中学校施設耐震化等整備の推進」、「病院経営及び土地開発公社の健全化」、「歳入に見合った歳出構造へのさらなる転換」、「市債発行の抑制」などを基本方針とし、早期から新年度予算編成に取り組んでまいりました。 社会保障費の自然増は、民生費における事務事業の見直し以上となり、今年度も2億円を超え、土地開発公社の健全化のための補助金、地方議会議員年金制度の廃止などと重なり、予算総額は今年度より増額となりました。一般財源規模は、平成22年度に地方交付税及び臨時財政対策債ともに大幅な増額となったことから、23年度におきましても一般財源の歳入を十分見込めるものと想定しておりました。 しかしながら、国の動向と合わせて本市の国勢調査の速報値における人口が減少したこともあり、23年度以降の財源は厳しいものになることが見込まれております。その結果として、不足する財源を確保するため、基金繰り入れを2億2,000万円余り増額するものとなりました。社会保障費の自然増、制度改正など地方の自治体では対処できない増加要因もあり、今後、国や県に対して地方負担の軽減が図れるよう強く要望していくとともに、財政の健全化に、なお一層努力してまいる所存であります。 次に、「第6次総合計画後期基本計画の策定に伴う対応状況について」であります。第6次総合計画後期基本計画策定につきましては、12月定例会でその一端を申し上げたところでありますが、第6次総合計画は、平成19年度から平成28年度までの10年間を見据えた基本構想と、平成23年度までの前期基本計画で構成されております。このため、平成24年度からの5年間に必要な施策等を設定する後期基本計画の策定に当たり、昨年10月に策定方針を定め、作業に着手したところであります。 現在までの取り組みといたしましては、基礎調査のデータ収集と市民へのアンケート調査を実施しましたので、それらの集計作業を行っているところであり、また前期基本計画の施策についての検証を行うとともに、後期基本計画の原案作成にも着手しました。今後の予定といたしましては、後期基本計画の原案がまとまり次第、部課長による庁内組織と市民で構成する組織で審議し、総合計画審議会への諮問を経て、平成23年度末までに後期基本計画の策定を完了する予定であります。 続きまして、当面する諸課題を踏まえ、主要事業取り組み方針についてご説明申し上げます。 まず、第1に「安全で安心なまちづくり」の推進でありますが、最優先課題として取り組んでおります「市立中央病院の運営について」であります。医療を取り巻く厳しい環境にあって、平成21年3月に「市立中央病院改革プラン」を策定し、常勤医師の確保や入院・外来患者数など各数値目標を掲げ、病院経営の健全化に取り組んできたところであります。全国的に医師が不足する中ではありますが、昨年7月から整形外科医が2名となったことで、現在、指標に掲げた常勤医師10名体制で診療に当たっております。 改革プラン2年目の状況でありますが、11月以降、入院患者数は100人台を超えていることから、1日当たり平均入院患者数は、前年度平均の77人から大きく増加しておりますが、プランに掲げた指標123人には至っていない状況であります。 一方、外来患者は引き続き増加傾向を維持し、目標の278人に対して、1日平均の外来患者数は320人台となる見込みであります。また、リニューアルオープンした健診センターは、ほぼ予定した収益の確保が見込まれ、医業収益は、入院、外来の状況から約21億円となり、昨年度より3億円程度の増額が見込まれておりますので、医業収支も一定の改善がなされるものと予測しております。 しかしながら、改革プランに示された各種指標をクリアし、経営の健全化を着実に進めるためには、医業収益の多くを占める入院収益の増収が必要であり、現状の看護師数では指標を超える入院患者を確保できない状況となっております。このため、常勤医に加えて看護師を確保していく必要があることから、看護師確保に向けて新規採用者の基本給を改善したことに加え、医師宿舎1階を改装して院内保育所を4月から開設することといたしました。 継続して勤務できる環境の改善を図るものでありますが、プラン3年次の取り組みに向けましては、常勤医師とあわせて看護師の確保を最優先課題に掲げて取り組んでまいりたいと考えております。 次に、「地域医療再生計画に係る事業の進捗状況」であります。 まず、医療機器整備のうち、MRI(エム・アール・アイ)整備に当たっては、事前に必要となる外来診察室等の工事に着手し、平成23年度前期での整備を予定しております。こうした中、昨年12月27日付で、県知事から地域医療再生基金の拡充を図る旨の通知がありました。これは、国において平成22年度補正予算が成立し、予算総額2,100億円とする基金の拡充を図ったもので、都道府県を単位とした高度専門医療救急医療の整備・拡充等に対する追加支援を行うものであり、県としては「新たな地域医療再生計画」の策定に当たり、各市町村長及び関係機関の長等に対して事業提案を募集するとの内容でありました。 これを受け、新田院長とも協議の上、市立中央病院県東部地区中核的病院として果たしてきた役割をみずから再生するため、東部地区における救急医療応需体制の確立に資する事業の検討に入りました。その結果、事業内容としては、救急センター機能循環器検査機能手術室機能を持つ施設並びに病院機能を充足するため、既存建物の一部撤去や耐震補強工事を一体的に行うことが望ましいとの結論に達し、去る2月15日に事業提案を行ったところであります。 今回の事業で最大のメリットは、国が事業内容を承認した場合、対象事業に対して最大で事業費の2分の1を交付金として助成するもので、病院関連事業に対してこれまでになかった有利な条件となっております。こうしたことから、事業提案翌日の2月16日には、新田院長を初め関係各位とともに、横内知事事業採択に向けた支援と協力をお願いしたところであります。 なお、県が行う国への新たな地域医療再生計画の提出は5月中旬と伺っており、8月には国の交付決定が行われるスケジュールが示されております。市立中央病院においては、平成16年4月からの医師派遣元である大学病院の変更と新医師臨床研修制度が重なり、常勤医師が極端に減員し、続いて大量の看護師の退職もあり、一時的には安心で安定した医療の提供に大きな支障を来しました。市立中央病院が地域の医療の中で果たしてきた役割を再度、市民の皆様にご理解をいただくとともに、これを契機に市立中央病院の再生に関心を高めていただければ幸いであると考えております。 先の見えにくい時代にあって、医療を取り巻く環境が大きく変化していることから、新たな地域医療再生計画の採択の動向を注視しつつ、果断な対応をとってまいる所存でありますので、議員各位、並びに市民の皆様の一層のご理解・ご協力をお願い申し上げる次第であります。 次に、「高齢者福祉施策における介護保険サービスについて」であります。超高齢化社会を迎え、本市では、すべての高齢者の方が個人の尊厳を保持しながら、住みなれた地域でいつまでも健やかに、安心して暮らせるよう前計画を継承し、平成21年度から23年度までの第4期介護保険事業計画を策定しております。この計画を推進する方策の一つとして、市が利用定員を定め、介護事業所を指定し、原則として市民の方が利用できる地域密着型サービスの拡充であります。既に定員29名以下の通称「小規模特別養護老人ホーム」につきましては、本年6月の開所に向け建設が進んでおります。 また、認知症対応型通所介護施設1カ所と、認知症対応型共同生活介護施設1カ所につきましては、昨年12月からことし1月の間に再募集を行ったところ、市内の社会福祉法人1社が猿橋町桂台に両施設併用で建設したいとの応募がありました。このため、地域密着型サービス事業者公募要綱スケジュールに沿って、事業候補者庁内選定委員会及び介護保険地域密着型サービス運営委員会に諮り、承認されましたので、現在、来年度事業実施に向け、県への補助金等の手続を進めているところであります。 在宅でひとり暮らし認知症高齢者の方が増加していく傾向を思いますときに、その方々が可能な限り居宅において日常生活や共同生活を送ることにより、安定して健やかに、また、家族の方の負担軽減が図られることを期待しております。 次に、「子宮頸がん等ワクチン接種について」であります。 子宮頸がん予防ワクチン、ヒブワクチン小児用肺炎球菌ワクチンワクチン接種に対する助成制度は、平成23年度末までを実施期間とし、昨年11月の国会で成立した平成22年度補正予算により、子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業で定められました。 これらのワクチン接種は、「予防接種法上の定期接種化として位置づけるとともに、国の財源措置により実施すべきである」との全国市長会などの国への要望や、厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会の意見書などが実ったものかと思われます。このうち子宮頸がんは、その他のがんと異なり、感染するウイルスなど原因が解明されており、子宮頸がん予防ワクチンを接種することで、子宮頸がんの発症をより効果的に予防できるワクチンであるとも言われております。 しかしながら、ワクチンを3回接種することや接種費用が高額であることから、女性が接種を受けやすい環境を整備する必要がありました。このため、今年度、山梨県は国に先駆けて、子宮頸がん予防ワクチン接種費用の一部助成制度を創設したため、県内市町村では、この制度を取り入れ接種事業を実施してまいりました。 本市でも、8月より子宮頸がん予防ワクチン接種を開始し、現時点では80%を超える接種率となっており、当初見込んだ率を大きく上回る状況となっております。 一方、ヒブワクチン小児用肺炎球菌ワクチンは、小児の年齢によって接種回数も異なり、接種費用もヒブワクチンは1回につき8,000円、小児用肺炎球菌ワクチンは1万円程度と、子宮頸がん予防ワクチン接種と同様高額になる見込みであります。 これらのことを踏まえ、県内市町村の実施状況を見きわめ、県内格差が生じないよう4月からの実施に向け詳細な実施方法等を定めるとともに、地元医師会にもご協力をいただく中で取り組んでいますので、対象年齢となられる方やご家族様のご理解・ご協力をお願い申し上げます。 次に、「教育環境の整備充実について」であります。 まず、「小中学校の適正配置計画」でありますが、平成19年度から随時進めてまいりましたこの計画は、ことしで4年目を迎えました。これまで小中学校合わせて8校の適正配置を行ってきましたが、本年4月には、梁川小学校と宮谷小学校をそれぞれ鳥沢小学校と猿橋小学校へ適正配置する予定であります。保護者や地域の皆様の深いご理解のもとで今日に至りましたが、小中学校の適正な規模を考えますと、必ずや子供たちの将来につながるものと考えております。 現在、閉校実行委員会やPTAの皆さんを中心に、閉校式典の準備やスクールバスの運行など閉校に向けての諸準備を行っているところであります。 さらに、これまで保護者及び地元説明会を開催してまいりました下和田小学校につきましても、平成24年4月から猿橋小学校へ適正配置することが合意され、その準備に着手する運びとなった次第であります。今後も「学校適正配置実施計画」に基づき、適正配置を進める中で、児童生徒の適正規模による学校運営の実現を目指してまいります。 また、こうした適正配置計画とあわせて、より安全で安心して学べる教育環境の整備に努めているところでありますが、昨年8月に着工した七保小学校体育館の建設につきましては、工事も順調に進み、今月には竣工できる見込みであります。この体育館は、卓球などの練習ができるサブアリーナを設け、内装には県産材をふんだんに使用するなど、木の香りもすがすがしい特徴ある体育館となる予定であります。今後も、よりよい教育環境を確保するため、厳しい財政状況下ではありますが、鋭意努力してまいりますので、ご理解をお願い申し上げます。 また、教育環境の整備とあわせて、小中学生の総合的な学力の向上を図ることが重要と考え、現在、本市教育行政の指針となる「教育振興基本計画」の策定に取り組んでおり、今年度完成に向け、最後の詰めの作業を行っているところであります。この計画は、国、県の計画を参考とし、本市の教育の基本方針を定めるものであり、学校教育や社会教育、このほか地域全体で取り組む教育や教育施設の整備、充実など教育振興に係る諸施策の基本的方向が盛り込まれております。策定後は、この基本計画に基づいて具体的な施策を推進しますが、教育委員会評価を行う中でその成果を検証することといたしております。 次に、「幼保一体化に係る取り組みについて」であります。国においては、現制度で運営されている幼稚園と保育所の垣根を取り払い、新たな指針に基づき、幼児教育と保育を一体的に運営する「子ども園」構想を提起しております。本市といたしましては、その対応を図る必要があることから、昨年より市内4つの幼稚園の皆様と数回の話し合いを持ち、特に市東部地区の子ども園の開設について意見交換を行っております。 しかしながら、国が示そうとしている子ども園構想が一応固まってきたとはいえ、より具体的な制度内容については、いまだ明らかになっていない状況であります。子ども園開設には膨大な事業費を要することから、今後において、国・県の支援制度や運営内容がどのようになっていくのか注視し、開設に向けての準備を進めてまいりたいと考えております。 次に、第2として「躍動する元気なまちづくりの推進について」申し上げます。 まず、基盤整備に係る事業として取り組んでいる「大月駅周辺整備について」であります。この事業につきましては、平成21年12月に現在の整備計画への変更認可を受けて以来、地権者を初めとする多くの関係者の皆様にご協力をいただく中、県道拡幅事業とともに、予定どおり平成24年3月の完成に向けて順調に進捗を続けております。 最終年度となります平成23年度には、駅前広場、公衆トイレ、観光案内所などの建設を予定しておりますが、最近では市民の皆様からも「完成イメージがわいてきた」との感想も寄せられております。これら面整備の完成時期に合わせ、にぎわいのあるまちづくりを実現するため、「まちづくり推進検討委員会」により熟議を重ねてまいりました社会実験につきましても、趣向を凝らした特設市場やグルメフェアなどを中心としたにぎわいを創出するイベントの開催と、駅前から中心市街地が一体となって展開するおもてなしストリート事業など、関係者の皆様の情熱的な取り組みにより5つの事業が計画されたとの報告をいただいております。私といたしましても大きな期待を寄せるとともに、この取り組みが市内全体へと広がりますよう積極的な支援を行ってまいりたいと考えております。 市民の皆様も、その折にはぜひとも中心市街地へ足を運んでいただき、新しい街並みと「おもてなし」をお楽しみいただきながら、みずからもまちづくりにご参加くださるようお願いを申し上げます。 また、民間主体により土地利用を進めております駅北口の活用につきましては、開発に積極的な事業者によりまして立地調査や手法の検討などが進む中、公共基盤の整備につきまして事前相談を受けたところであります。市といたしましては、この開発協議に当たり、特に重要な基盤となる道路整備について、現在、その効果や工法を検討するための調査を行っており、今後は、その結果を受けまして、さらに詳細な検討を進めてまいります。議員各位を初め市民の皆様方には、引き続き駅周辺整備の推進にご理解とご協力をお願い申し上げます。 次に、「大月バイパスの建設促進について」であります。 まず、第1工区にありました狭隘箇所につきましては、車道部分のほか、上り線の歩道部分も既に工事が完了し、これをもちまして第1工区すべてが完成いたしました。 第2工区につきましては、用地買収が76名のうち46名、また移転補償につきましては17名のうち14名との契約が成立しており、補償交渉の進捗率は関係者数におきまして64%となったところであります。今後も、国土交通省と連携をとり、地権者の皆様のご協力をいただきながら、早期完成に努めてまいる所存であります。 次に、「県道金山大月線浅利バイパスの供用開始について」であります。平成12年度の事業着手以来、地権者を初め多くの関係者のご協力をいただきながら進めてまいりました浅利バイパスの供用開始が、来る3月8日の午前中に予定されております。地権者の皆様はもちろんのこと、事業要望から20年余りの長きにわたる地区の皆様のご努力に敬意を表しますとともに、交通の円滑化はもとより、この道路の開通が関係地域のますますの活性化につながりますよう願っております。 次に、「産業・観光の振興について」であります。 まず、「農業振興について」でありますが、その効果的な振興策として直売方式による販路拡大を推進することとし、平成21年度から緊急雇用対策事業を活用して、猿橋直売所の運営により、その拡大を進めてまいりました。直売所に出荷する販売農家の数は、事業開始時点から約5倍となり、需要の増加とともに、食品の適正表示なども厳格さを要求されることとなりましたので、これらの販売農家などを対象とした研修会を先月から今月にかけて既に2回実施したところであり、今後も継続的に支援し、本市の直売農産物の品質向上に努めてまいりたいと考えております。 また、耕作放棄地対策として運営しているふれあい農園事業は、最近の一般区画利用状況において2カ所とも100%となっており、非農業者の農業に対する意識の高さを改めて感じております。新規就農への足がかりといたしましては、こうした事業による営農機会の提供は大変有効なものであり、一定期間を土に親しんでいただきながらご自身の農業への適性を把握の上、規模拡大を希望される入園者に改めて農地をあっせんし、就農への支援をいたします。 このため、来年度早々に入園者の意向調査を行い、希望者にはふれあい農園近隣の農地をあっせんする事業を計画しており、既に「ふれあい農園やながわ」の規模拡大のために、農業委員会に協議を開始し、あわせて農業初心者を対象とした「野菜づくり体験教室」を計画し、広報3月号で募集を行ったところであります。 次に、「林業振興について」であります。 国においては、我が国の林業が路網整備や施業の集約化のおくれなどから、生産性の低下と所有意識の希薄化により、今後、森林の適正管理に支障を来すことを危惧し、平成21年12月に「森林・林業再生プラン」を公表しました。この「再生プラン」では、木材利用と公益的機能の発揮を両立させる森林経営を確立し、10年間で国産材自給率50%以上を目指すこととしております。県におきましても、「再生プラン」についての担当者説明会が開催される予定となっておりますので、今後はこれらの情報収集に努め、新たな制度事業などに遅滞なく対応するよう努めてまいります。 次に、「観光振興について」であります。 まず、観光ガイドにつきましては、昨年7月の第1回認定以来、現在まで8名の方々を大月市観光ボランティアガイドとして認定いたしました。既にガイドの皆様は、所定の研修を重ねながら猿橋での観光案内を行っており、これまでに延べ数では約6,500人のお客様におもてなしを実践しております。また、山岳専門ガイドが案内する「秀麗富嶽十二景ハイキング」も好評をいただいており、来年度も4回ほど企画する予定であります。今後は、まち全体で、この「おもてなし」を質、量ともに高めていくことが観光振興に大きく寄与するものと考え、各種産業はもとより、一般市民の皆様を含め、市民総参加による「おもてなし」のまちづくりを目指してまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。 このほか、首都圏からの集客を重点的に進めるため、県、上野原市、JR東日本などの関係機関と「県東部JR八駅トレッキング推進協議会」を、今年度の当初に立ち上げましたが、これまで開催された協議会において、美しい自然、点在する観光施設や文化施設、一駅逸品に代表される特産品などを結ぶ新たなトレッキングコースの選定、コースを示したトレッキングマップやPR用のパンフレットの作成など事業計画が決定されております。 トレッキングマップにつきましては、今年度中に作成し、平成23年度にはPR用パンフレットの作成とともに、ガイドの養成やアンケート調査、コース案内板などを設置する計画となっております。これらの完成にあわせて事業展開が始まりました折には、中心市街地での取り組みと同様に、関係者はもちろん沿道市民の皆様の「おもてなし」によりまして、まずは「もう一度来たいまち」に向けて歩みを進めてまいりたいと考えておりますので、重ねて市民の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。 以上、主要施策及び主要事業取り組みについて、私の考えを申し上げましたが、改めまして議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。 続きまして、本日提出いたしました案件につきましてその概要をご説明申し上げます。 今議会に提出いたします案件は、条例案件が9件、予算案件が18件、その他の案件が2件の計29件であります。 初めに、「条例案件について」でありますが、まず議案第1号「大月市職員の定年等に関する条例中改正の件」であります。これは、定年退職者の職務が高度の知識、技能または経験を必要とする場合において、定年を延長し、その職員を引き続いて勤務させることにより、円滑な行政運営が図れるよう改正を行うものであります。 次に、議案第2号「大月市長等の給与の減額に関する条例中改正の件」であります。これは、厳しい財政状況の中、平成23年8月5日までの市長任期の間も引き続き市特別職等が率先してみずからの給料月額を20%減額するものであります。 次に、議案第3号「大月市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例中改正の件」であります。これは、家庭児童相談員、母子自立支援員の相談件数の増加及び高度な技術や専門的知識を有している非常勤職員の雇用に伴い、報酬額を変更しようとするものであります。 次に、議案第4号「大月市特別会計設置条例中改正の件」であります。これは、老人保健制度が平成20年3月に廃止され、3年間が経過し、精算事務もほぼ終了するため、老人保健特別会計を廃止するものであります。 次に、議案第5号「大月市消防本部及び大月市消防署施設設備等整備基金条例制定の件」であります。これは、大月市消防庁舎の完成に伴い、大月市消防本部及び大月市消防署庁舎建設基金条例を廃止し、新たに施設・設備等整備基金条例を制定するものであります。 次に、議案第6号「大月市住民生活に光をそそぐ基金条例制定の件」であります。これは、国が創設した「住民生活に光をそそぐ交付金」対象事業を平成23年度に実施するため、新たに基金条例を制定するものであります。 次に、議案第7号「大月市国民健康保険税条例中改正の件」であります。これは、被保険者の高齢化や疾患の多様化などによる医療費の増加等に伴う国民健康保険特別会計の健全化に資するため、国民健康保険税率等の見直しを行うものであります。 次に、議案第8号「大月市道路占用料徴収条例中改正の件」であります。これは、道路法施行令の一部を改正する政令で定める基準に準じ、占用物件の区分及び占用料の額を改めるとともに、条文の整備を行うものであります。 次に、議案第9号「大月市簡易水道事業給水条例中改正の件」であります。これは、市営簡易水道から東部地域広域水道企業団への統合及び小規模水道への変更に伴うものであります。 続きまして、「予算案件について」ご説明申し上げます。まず、議案第10号「平成23年度大月市一般会計予算」についてであります。予算総額は112億6,000万円で、前年度予算と比較しますと2.6%、2億8,800万円の増額となっております。 歳入でありますが、市税・地方交付税・各種交付金・臨時財政対策債などの一般財源に、財政調整基金繰り入れを含みますと84億3,000万円余りを計上しており、前年度と比較し1億8,000万円余り、2.3%の増となっております。このうち市税については46億9,000万円余りで、前年比2億円余り、4.1%の減となっており、地方交付税は24億5,000万円で、前年比2億7,000万円、12.4%の増であり、臨時財政対策債は6億8,000万円余りで、前年比2,000万円余り、3.6%の増となっております。 また、特定財源であります国県支出金、分担金負担金、使用料手数料、市債などは28億2,000万円余りで、前年度と比較てし9,900万円、3.6%の増となっております。 国庫支出金は、社会保障制度の増額により、民生費負担金約1億円の増額が見込まれており、一方で、まちづくり交付金の減少が見込まれていますが、総額では5,000万円余り増の10億7,000万円余りを計上し、県支出金も民生費に係る負担金・補助金、さらに予防接種に係る補助金の増が見込まれることから、2,000万円余り増の6億4,000万円余りを計上しております。 市債は、発行を抑制し、前年度と比較して1億4,000万円余り減額した9億5,000万円余りを計上しております。 繰入金は、特定目的基金である公共施設整備基金及び消防本部及び消防署施設・設備等整備基金、1億7,000万円余りの繰り入れを計上しております。 歳出といたしまして、議会費は、議会運営経費として1億9,000万円余りを計上しております。 議員定数の見直しにより報酬等は減額しておりますが、地方議会議員年金制度の廃止に伴う公費負担を計上し、前年度と比較して4,000万円余り増額となっております。 総務費につきましては、行政の運営経費として庁舎・出張所、情報管理機器維持管理経費、県・市選挙に係る経費、委託される統計事務経費、土地開発公社への補助金など16億1,000万円余りを計上しております。土地開発公社へのゆりヶ丘修復費補てん、基幹システム更新費用の増加による経費が増額の主な要因となっております。 民生費につきましては、子ども手当の支給、高齢者、障害者、子育て、生活保護等福祉業務に係る経費など31億1,000万円余りを計上しております。前年度と比較して2億2,000万円余り増額しておりますが、国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険特別会計への繰り出し、障害者・生活保護に係る扶助費の増額が主な要因となっております。 衛生費につきましては、大月都留広域事務組合のごみ・し尿処理に係る経費、東部地域広域水道企業団に対する補助負担金、合併処理施設設置補助、母子、成人の健康管理、予防接種費など14億4,000万円余りを計上しております。東部地域広域水道企業団の特定広域化事業の終了により、2,000万円余り減額となっております。 農林水産業費につきましては、中山間整備事業、地籍調査費、農林施設維持管理、整備費など、1億8,000万円余りを計上しております。 商工費につきましては、観光振興協賛、観光施設等維持・整備費など8,100万円余りを計上しております。 土木費につきましては、大月駅周辺整備事業、下水道特別会計への繰出金、道路・公園の維持管理、整備など、9億8,000万円余りを計上しております。 消防費におきましては、救助工作車の更新費用9,800万円余りを計上し、5億9,000万円余りを計上しております。 教育費におきましては、小・中学校、高等学校、短期大学、社会教育に係る経費など14億3,000万円余りを計上しております。東中学校校舎新増改築経費2,000万円余りを増額しておりますが、高等学校・短期大学費等の減額により、前年度と比較し1億4,000万円余りの減額となっております。 公債費につきましては、繰上償還額が前年度と比較して8,800万円余り減額し、1,200万円となりましたが、定期償還額が3,000万円余り増加したため、15億9,000万円余りを計上しております。 以上、歳出につきましては、民生費、総務費、消防費が1億円を超える増額となり、予算総額は増額とはなっておりますが、やむを得ない事情による増額であったことをご理解を賜りますようお願いをいたします。 次に、議案第11号「大月市大月短期大学特別会計予算」であります。施設の維持管理経費を含めた短大運営経費といたしまして2億9,200万円余りを計上しております。 次に、議案第12号「大月市国民健康保険特別会計予算」であります。保険給付費を初め、後期高齢者納付金、介護納付金、共同事業拠出金及び保健事業費など31億7,700万円余りを計上しております。保険給付費の増加に伴い、前年度と比較し1億8,600万円余り、6.2%の増加となっております。 次に、議案第13号「大月市簡易水道特別会計予算」であります。市営の7簡易水道の管理運営及び各地区の小規模水道の滅菌管理費用など1億6,000万円余りを計上しております。繰上償還2,600万円余りを実施するため、前年度と比較し2,100万円余り、15.3%の増加となっております。 次に、議案第14号「大月市下水道特別会計予算」であります。下水道の維持管理及び運営経費、さらに整備事業費など5億1,000万円余りを計上しております。 次に、議案第15号「大月市介護保険特別会計予算」であります。介護サービスに係る保険給付費及び介護予防のための地域支援事業費など20億9,800万円余りを計上しております。 次に、議案第16号「大月市介護サービス特別会計予算」であります。要支援者に対し介護予防ケアプランを作成するなど、介護予防推進のため1,300万円余りを計上しております。 次に、議案第17号「大月市後期高齢者医療特別会計予算」であります。山梨県後期高齢者医療広域連合に対する納付金や運営経費など5億4,900万円余りを計上しております。 以上7つの特別会計の歳入につきましては、それぞれの事業に係る収入及び国県支出金、一般会計からの繰入金などで賄うこととしております。 次に、議案第18号「大月市病院事業会計予算」であります。収益的収入において、医業収益、僻地巡回診療収益等を合わせ25億4,700万円余りを、収益的支出に26億600万円余りを計上しております。 資本的収入には、地域医療再生計画に係る県補助金、企業債及び一般会計からの補助金3億9,700万円余りを計上し、資本的支出においては、地域医療再生計画における医療機器購入費及び企業債償還金など4億5,800万円余りを計上し、資本的収支で不足する額6,100万円余りは、過年度分損益勘定留保資金で補てんすることとしております。 続きまして、平成22年度補正予算案についてご説明申し上げます。 まず、議案第19号「大月市一般会計補正予算(第6号)」についてであります。 今回の補正予算は、国の補正予算に伴う地域活性化交付金・きめ細かな交付金、住民生活に光をそそぐ交付金事業、国県支出金、地方債等の更正、年度末までの執行見込みによる事業費調整を行い、歳入歳出それぞれ4億1,980万円を追加し、予算総額を119億4,780万円としたところであります。 歳出の主な内容といたしましては、きめ細かな交付金事業として大月東中学校校舎新増改築事業費、保育所解体撤去事業費、住民生活に光をそそぐ交付金事業費として図書館修繕・図書購入費等5,300万円余り、国民健康保険特別会計への繰出金により2億1,800万円余り、路線バス運行に係る赤字補てん補助金2,900万円余りを追加しております。 また、病院事業への繰出金は、赤字補てんを含み1億9,000万円余りを追加しております。これを賄う歳入につきましては、市税7,800万円、地方交付税2億9,200万円余りの増額が主な財源となっております。 次に、議案第20号「大月市大月短期大学特別会計補正予算(第2号)」であります。歳出につきましては、繰上償還の実施に伴う償還元金の追加のほか、執行見込み調整などにより7,740万円余りを追加し、歳入につきましては使用料及び手数料を1,150万円余り、施設整備基金からの繰入れを7,000万円追加しております。 次に、議案第21号「大月市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)」であります。歳出につきましては、保険給付費の執行見込み減などにより7,400万円余りを減額し、これに伴う歳入につきましては、国庫支出金、療養給付費等交付金及び前期高齢者交付金などの減額を行い、一般会計繰入金の2億1,800万円余りの追加で賄っております。 次に、議案第22号「大月市簡易水道特別会計補正予算(第3号)」であります。歳出につきましては、建設改良費及び管理費の執行見込み等の精査により、777万円余りを減額し、これに伴う歳入につきましては、一般会計繰入金の減額等で調整しております。 次に、議案第23号「大月市下水道特別会計補正予算(第2号)」であります。事業執行見込みによる1,230万円余りの減額であり、これに伴う歳入につきましては、流域下水道赤字負担金返還金、受益者負担金や下水道使用料を増額し、一般会計繰入金・市債の減額にて調整しております。 次に、議案第24号「大月市介護保険特別会計補正予算(第3号)」であります。保険給付費及び地域支援事業費などの執行見込みによる270万円余りの減額であり、これに伴う歳入につきましては、介護保険料、国県支出金、支払基金交付金などの減額に対し、基金繰入金などで賄っております。 次に、議案第25号「大月市介護サービス特別会計補正予算(第2号)」であります。 介護予防支援事業費を47万円余り減額し、これに伴う歳入につきましては、サービス収入を追加し、一般会計繰入金で調整しております。 次に、議案第26号「大月市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)」であります。後期高齢者医療広域連合納付金460万円余りを追加計上し、これに伴う歳入につきましては、後期高齢者医療保険料及び一般会計繰入金を充てております。 次に、議案第27号「大月市病院事業会計補正予算(第2号)」であります。 収益的収入につきましては、入院収益は減額したものの、外来収益は増額となり、一般会計からの補助金と合わせ1億8,900万円余りを追加しております。 収益的支出につきましては、医業費用等2億1,400万円余りを追加しております。 資本的収入及び支出につきましては、地域医療再生計画に係る資産購入費等を2億1,800万円余り減額し、これに伴う県補助金等を2億1,000万円余り減額しております。 続きまして、「その他の案件について」ご説明申し上げます。 最初に、議案第28号「市道の路線変更認定の件」であります。これは、富浜町鳥沢地内の市道2路線について路線の一部廃止による変更認定を行うもので、道路法第10条第3項の規定により、議会の議決を求めるものであります。 次に、議案第29号「動産購入の件」であります。これは、現在所有している「はしご付消防ポンプ自動車」の老朽化が著しく、部品の調達等も非常に困難なことから、新たに「屈折はしご付消防ポンプ自動車」を購入しようとするもので、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決を求めるものであります。 以上が、本日提出いたしました案件でありますが、何とぞよろしくご審議の上、ご議決くださいますようお願いを申し上げます。 ○議長(天野祐治君) ただいま議題となっております案件のうち、議案第1号「大月市職員の定年等に関する条例中改正の件」から議案第9号「大月市簡易水道事業給水条例中改正の件」まで及び議案第28号「市道の路線変更認定の件」、議案第29号「動産購入の件」に対する質疑等は、一般質問終了後を予定しておりますので、ご了承ください。 △議案第10号から議案第27号まで質疑、付託 ○議長(天野祐治君) 次に、ただいま議題となっております案件のうち、議案第10号「平成23年度大月市一般会計予算」から議案第27号「平成22年度大月市病院事業会計補正予算(第2号)」までについて、これより質疑に入ります。 ただいまのところ通告はありません。 質疑はありませんか。          (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(天野祐治君) 質疑なしと認めます。 これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております案件のうち、議案第19号「平成22年度大月市一般会計補正予算(第6号)」から議案第27号「平成22年度大月市病院事業会計補正予算(第2号)」までにつきましては、お手元に配付いたしました議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託をいたしたいと思います。 △平成23年度予算審査特別委員会の設置について ○議長(天野祐治君) お諮りいたします。 ただいま議題となっております案件のうち、議案第10号「平成23年度大月市一般会計予算」から議案第18号「大月市病院事業会計予算」までにつきましては、17人の委員をもって構成する平成23年度予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査をすることにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(天野祐治君) ご異議なしと認めます。 よって、ただいま議題となっております案件のうち、議案第10号から議案第18号までにつきましては、17名の委員をもって構成する平成23年度予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。 △予算審査特別委員会委員の選任 ○議長(天野祐治君) ただいま設置されました平成23年度予算審査特別委員会の委員につきましては、委員会条例第8条第1項の規定により、お手元に配付いたしてあります平成23年度予算審査特別委員会委員名簿のとおりに17名の諸君を指名し、選任をいたします。 ただいま設置されました平成23年度予算審査特別委員会の正副委員長の互選を行うため、ここで暫時休憩をいたします。   休憩  11時19分   再開  11時29分 ○議長(天野祐治君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 平成23年度予算審査特別委員会の正副委員長を事務局より発表いたさせます。          (議会事務局次長 小林和人君登壇) ◎議会事務局次長(小林和人君) 平成23年度予算審査特別委員会の正副委員長を発表いたします。 委員長は、小原丈司委員であります。副委員長は、山田善一委員であります。 以上です。 △議案第30号の上程、説明、質疑、討論、表決 ○議長(天野祐治君) 日程第33、議案第30号「大月市議会委員会条例中改正の件」を議題といたします。 本案は、会議規則第14条第2項の規定による議会運営委員会からの提出であります。 よって、議会運営委員会委員長大石源廣君から提案理由の説明を求めます。 大石委員長、どうぞ。          (議会運営委員長 大石源廣君登壇) ◆議会運営委員長大石源廣君) それでは、「大月市議会委員会条例の一部を改正する条例案」についてご説明をいたします。 この提案理由でありますが、次期市議会議員一般選挙より、議員定数が「18人」から「15人」に削減されることにより、チェック機能強化の面から、現行「3常任委員会」を「2常任委員会」に、委員の定数を総務産業常任委員会8人、社会文教常任委員会7人に、委員の任期を「1年」から「2年」にそれぞれ改めるものであります。 以上、まことに簡単ではありますが、議員各位のご賛同をよろしくお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。 ○議長(天野祐治君) これより質疑に入ります。 ただいまのところ、通告はありません。 質疑はありませんか。          (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(天野祐治君) 質疑なしと認めます。 これをもって質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております案件につきましては、会議規則第37条第2項の規定により、委員会への付託を省略いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(天野祐治君) ご異議なしと認めます。 よって、本案は委員会への付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。 ただいまのところ通告はありません。 討論はありませんか。          (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(天野祐治君) 討論なしと認めます。 これにて討論を終結いたします。 これより採決をいたします。 ただいま議題となっております議案第30号「大月市議会委員会条例中改正の件」につきましては、原案のとおり決することにご異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(天野祐治君) ご異議なしと認めます。 よって、議案第30号「大月市議会委員会条例中改正の件」は、原案のとおり可決されました。 △選挙第1号の上程、表決 ○議長(天野祐治君) 日程第34、選挙第1号「東部地域広域水道企業団議会議員補欠選挙」を行います。 お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定によって、指名推選によりたいと思います。これにご異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(天野祐治君) 異議なしと認めます。 よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。 お諮りいたします。指名の方法につきましては、議長において指名することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(天野祐治君) 異議なしと認めます。 よって、議長において指名することに決定いたしました。 東部地域広域水道企業団議会議員に中村英幸君を指名いたします。 お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました中村英幸君を東部地域広域水道企業団議会議員の当選人と定めることにご異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(天野祐治君) 異議なしと認めます。 よって、ただいま指名いたしました中村英幸君が東部地域広域水道企業団議会議員に当選されました。 ただいま当選されました中村英幸君がこの議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により、本席から当選の告知をいたします。 △選挙第2号の上程、表決 ○議長(天野祐治君) 日程第35、選挙第2号「山梨県東部広域連合議会議員補欠選挙」を行います。 お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定によって、指名推選によりたいと思います。これにご異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(天野祐治君) 異議なしと認めます。 よって、選挙の方法は指名推選によることに決定いたしました。 お諮りいたします。指名の方法につきましては、議長において指名することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(天野祐治君) 異議なしと認めます。 よって、議長において指名することに決定いたしました。 山梨県東部広域連合議会議員に後藤慶家君を指名いたします。 お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました後藤慶家君を山梨県東部広域連合議会議員の当選人と定めることにご異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(天野祐治君) 異議なしと認めます。 よって、ただいま指名いたしました後藤慶家君が山梨県東部広域連合議会議員に当選されました。 ただいま山梨県東部広域連合議会議員に当選されました後藤慶家君がこの議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により、本席から当選の告知をいたします。 △請願第1号及び請願第2号の上程、付託 ○議長(天野祐治君) 日程第36、請願第1号「住宅リフォーム助成制度を求める請願について」及び日程第37、請願第2号「高齢者(65歳以上)の肺炎球菌ワクチン接種費用の助成に関する請願」を一括議題といたします。 ただいま議題となっております請願第1号及び請願第2号につきましては、お手元に配付してあります請願文書表のとおり、請願第1号は建設経済常任委員会に、請願第2号は教育厚生常任委員会にそれぞれ付託をいたします。 △散会11時36分 ○議長(天野祐治君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれにて散会をいたします。 〇本日の会議に付した事件1 会議録署名議員の指名1 会期の決定1 諸般の報告1 議案第1号から議案第29号まで1 平成23年度予算審査特別委員会の設置について1 予算審査特別委員会委員の選任1 議案第30号1 選挙第1号1 選挙第2号1 請願第1号及び請願第2号...