甲府市議会 2019-03-01
平成31年3月定例会(第1号) 本文
お手元に配付いたしてあります報告書により御了承願います。
以上で報告を終わります。
これより日程に入ります。
日程第1
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員には、会議規則第173条の規定により
坂 本 信 康 君
山 中 和 男 君
木 内 直 子 君
を指名いたします。
次に、日程第2 会期決定についてを議題といたします。
お諮りいたします。
今期定例会は、招集の日から3月25日まで27日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
3: ◯議長(
大塚義久君) 御異議なしと認めます。
よって、
今期定例会の会期は27日間とすることに決しました。
次に、日程第3 議案第1号から日程第46 議案第44号までの44案を一括議題といたします。
市長から上程議案全部に対する提案理由の説明を求めます。
なお、提案理由の説明にあわせて
市政運営に対する所信の表明を行いたい旨の申し出がありますので、これを許します。
市長
樋口雄一君。
(市長
樋口雄一君 登壇)
4: ◯市長(
樋口雄一君) 3月
市議会定例会の開会にあたり、私の
市政運営に対する所信の一端と、議案第1号から議案第15号までの平成31年度予算案の概要につきまして、述べさせていただきたいと存じます。
去る1月27日の市長選挙におきまして、多くの市民の皆様からの負託を受け、第40代
甲府市長として、引き続き市政執行を任せていただくことになりました。ただいまは大塚議長から過分なお祝いの言葉をいただきまして、また議員各位から祝福の拍手を賜りました。まことにありがとうございました。愛する「故郷こうふ」の発展に身を捧げるこの上ない喜びを力に、未来への舵を握る重責を果たすべく全身全霊を注いでまいります。何卒、よろしくお願いいたします。
甲府市は今年、開府500年を迎え、新たな歴史の扉を開くこととなります。悠久の歴史の中で、先人達は、知恵を出し、力を合わせ、幾多の困難を乗り越え、今日の繁栄を築いてきました。
そして今、止まらない人口の減少や地域活力の低下、増大する
社会保障費など、私達は、様々な困難を抱えています。しかし、こうした時代だからこそ、本市が有する「重層的な歴史」、「豊かな自然」、時代を超えて受け継がれた「伝統産業」や豊富な「地場産品」といった素晴らしい魅力を大切に、そして活かしながら、未来に夢や希望が持てる
まちづくりを実践し、次の世代へ引き継ぐことが、私に課せられた使命であると考えております。
私はこれまで、本市の最上位計画である「第六次甲府市総合計画」の着実な推進に加え、『「笑顔あふれるまち甲府」の創生』を掲げ、「こうふ未来創り
重点戦略プロジェクト」を策定するなかで、「子育て・子育ち」、「稼ぐ・稼げる」といった施策に重点的に取り組むとともに、「健康づくり」や「国際交流」に関わる取組を展開するなど、このまちの発展に向けて確かな歩みを進めてまいりました。
この歩みを止めることなく、本市の放つ輝きに更に磨きをかけるため、政策提言として掲げた「健康と生きがいのまち」を創る、「女性活きいきのまち」を創る、「タフで優しい市役所」を創る等の施策を新たな行政計画として取りまとめ、『市民の「笑顔」とまちの「元気」』につなげる取組を推進してまいります。
引き続き、市民の皆様の声を原点とした
市政運営に取り組むとともに、議員の皆様、そして市民の皆様と協働して、「故郷こうふ」の輝ける未来創りに全力で取り組んでまいる所存でございますので、私の新たな挑戦に、ご支援とご協力を賜りたく存じます。
さて、我が国においては、景気回復が緩やかに続く中、ここ数年で名目GDPと実質GDPが過去最大規模に拡大し、企業収益も過去最高を記録するなど、経済の好循環が回り始めているところであります。しかしながら、労働供給の停滞を招き、経済の成長制約となる恐れがある人口減少や少子高齢化は、依然として深刻な状況にあることから、国は、女性の活躍、働き方改革、外国人材の受入れなどの推進により、多様な働き方の下で、誰もが生きがいを持って充実した生活を送ることができる社会の実現を目指すとともに、未来の可能性に満ちた地方創生を進め、少子高齢化という最大の壁に立ち向かっていくとしております。
こうした中、本市においては、個人市民税が増収となるとともに、一世帯あたりの消費支出も増加傾向となっております。
また、最重要課題としている人口減少問題につきましては、総務省の人口移動報告において、平成30年の転出超過が対前年比で54.2%縮小したほか、女性数が減少する中にあって出生数は1,400人台を堅持するなど、明るい兆しも表れております。
この勢いを更に加速させ、本市の活力増進に加え、その効果が周辺地域へも波及するよう真の地方創生に取り組まなければなりません。
このような状況を踏まえ、本市が引き続き確実で安定した成長を遂げるため、「人・まち・自然が共生する未来創造都市 甲府」の実現に向け、「第六次甲府市総合計画」などに位置付けた施策・事業を着実に前進させるとともに、本市の未来を担う子どもたちの健やかな育成に重点を置いた取組や、女性やシニアが「健康」で「生きがい」を持てる社会の構築、更には、「きずな」による地域ネットワークの形成など、全ての市民が「笑顔」にあふれ、「元気」に活躍するまちを目指す新たな取組を展開するものといたします。
「平成」から新たな時代への幕開けとなる本年、甲府市は、開府500年という大きな節目の年を迎えたところであります。この一年を、本市の魅力を広く発信する機会とすることはもとより、次の100年へとつなぐ人づくりに注力するなど、本市の発展の礎を築く一年としなければなりません。また、中核市として新たな一歩を踏み出すことから、その責任と役割を強く自覚し、人口減少や少子高齢化をはじめとする地方自治体を取り巻く様々な重要課題の克服に取り組むなど、甲府圏域の更なる発展を牽引する存在として決意を新たにし、未来に責任が持てる持続可能な行財政運営に努めることといたします。
このような考えのもと、平成31年度の市政執行にあたりましては、「第六次甲府市総合計画」における基本構想に基づき、次に述べます方針のとおり、施策の重点的かつ効率的な執行に努めてまいります。
一つ目は、「いきいきと輝く人を育むまちをつくる」についてであります。
本市の将来を担う子どもたちの健やかな心身の育成や、地域ぐるみで子育てを応援する取組を展開するとともに、教育施設の改修等による学習環境の整備や、時代のニーズにあった学習用機材の充実などによる質の高い学校教育を展開するなど、子育て・子育ちに資する切れ目のない支援に力強く取り組みます。
また、本市の持つ重層的で多様な歴史や文化等を学び、郷土を誇り愛する気持ちを育むことで地域の絆の深化を図るとともに、国際交流を通じたグローバルな感性を持った人材の育成をはじめ、生涯学習の充実やスポーツの振興に取り組み、心豊かで輝く人を育む
まちづくりを推進します。
二つ目は、「魅力があふれ人が集う活力あるまちをつくる」についてであります。
地域産業の成長を図るため、業種や業態を超えた連携の促進や、地域資源を活かした特色ある生産品等のブランド化、新たな販路開拓支援などに取り組むとともに、若者や外国人留学生等の就職支援のほか、女性の就業や起業をサポートする体制の構築など、誰もが活きいきと活躍できる
まちづくりを推進します。
また、観光資源の磨き上げに加え、こうふ開府500年記念事業の賑わいと歴史資源を活用した新たなコンテンツによる交流人口の拡大を図る取組や、オリンピック等を契機として増加する外国人観光客の受け入れ環境の整備を推進するとともに、東京圏からの移住・定住を促進するなど、魅力と活力のある
まちづくりに取り組みます。
三つ目は、「安全で安心して健やかに暮らせるまちをつくる」についてであります。
防災意識の醸成や資機材等の整備・充実を通じて、地域防災力の強化による災害に強い
まちづくりを推進するとともに、地域や関係機関と連携し、防犯活動や交通環境の改善に努め、安全で安心な
まちづくりに取り組みます。
また、市民が元気に輝く人生を送れるよう、産官学民連携による先進的な「健康づくり」や「生きがいづくり」を展開するとともに、「甲府市健康支援センター」を拠点とした質の高い総合的な保健・衛生・福祉サービスの提供や、
介護予防の充実など、市民が健やかに暮らせる
まちづくりを推進します。
四つ目は、「自然と都市機能が調和する快適なまちをつくる」についてであります。
幅広い世代への環境教育の推進による環境保全意識の向上に資する取組をはじめ、再生可能エネルギーの導入・普及促進、ゴミの減量化・再資源化などの取組を推進し、持続可能な循環型社会の構築を図るとともに、本市が誇る安全でおいしい水道水の安定供給や、生活排水の適正処理などにより、市民に良好な住環境を提供します。
また、人口減少や少子高齢化社会への対応として、「集約と連携による持続可能な都市構造の実現」に向け、都市機能及び居住の誘導や利便性の高い公共交通ネットワークの整備に努めるとともに、リニア中央新幹線の開業による効果を最大限に享受し、市域全体の活性化へつなげられるよう、都市基盤の整備や計画的な土地利用の推進など、未来へと続く住みよい暮らし創りを推進します。
五つ目は、「基本構想の推進」についてであります。
多様な主体が、お互いの特性や違いを理解・尊重し、共通の課題の解決や目標に向かって取り組む協働による
まちづくりを推進するほか、本市の価値やイメージの向上を図り「選ばれる都市」となるよう全国規模の大会等の開催を機に効果的に本市の魅力を発信するとともに、「中核市」として、圏域全体の発展に向け、近隣自治体と一層の連携を図ります。
また、限られた財源を有効に活用し、質の高い行政サービスを提供するため、「見える化」による効果的・効率的な行財政運営と財政健全化に積極的に取り組むとともに、職員の能力と組織力の向上に取り組む中で、複雑多岐にわたる課題への迅速な対応はもとより、市民ニーズを的確に把握し行動するアクティブな組織への進化を図ります。
以上の市政執行方針に基づき、平成31年度の当初予算につきましては、年度当初より必要な人件費、扶助費等の義務的経費や施設管理費等の経常的経費のほか、継続事業に係る経費を中心に計上いたしました。
なお、私が選挙を通じて市民の皆様にお約束いたしました、基本的な政策の実現に向けましては、早期に着手する必要があると判断した事業に係る経費を、当初予算に計上したところでありますが、政策的な判断が伴う新規施策・事業等につきましては、財政状況を勘案し、優先順位を精査した上で、6月議会以降に順次計上する予定であります。
こうした結果、平成31年度当初予算は、一般会計が、744億4,350万円、特別会計が、781億5,429万7,000円、合計で、1,525億9,779万7,000円といたしました。
この当初予算の概要につきまして、「第六次甲府市総合計画」の基本目標別に、ご説明申し上げます。
まず、「いきいきと輝く人を育むまちをつくる」に関わる取組であります。
子ども・子育てへの支援につきましては、子どもの育ちに関する取組の方向性を明示した「甲府市子ども未来プラン」に基づき、子育ちを支援するための「拠点づくり」、「体制づくり」、「機会づくり」の3本の柱に係る関連施策を総合的かつ効果的に展開していく中で、地域が一体となって、次代を担う子どもたちの育ちを支援できる体制づくりに向け、「甲府市子ども応援センター」を拠点とした地域のネットワークづくりを推進してまいります。
また、子どもたちの健やかな心身の育成を願い、運動遊びを楽しく覚えるため、「プレイリーダーの養成」に努めてまいります。
更に、小児慢性特定疾病により、長期に渡り療養を必要とする児童等の家庭の医療費の負担を軽減してまいります。
なお、平成31年度に目標年次を迎える「甲府市子ども・子育て支援計画」の見直しを行う中で、地域の実情に応じた子育て支援等の一層の充実を図ってまいります。
学校教育の充実につきましては、新学習指導要領の全面実施に向けた取組の中で、外国人英語指導講師による外国語教育の充実により、児童生徒が言語や文化について体験的な理解を深めるとともに、新たに導入するタブレットパソコンを活用し、学習内容に応じた分かりやすい授業を実施するなど、時代のニーズに合った教育を推進してまいります。
また、児童に対する学習内容の確実な定着を図る必要があることから、少人数学習に対応する臨時教育職員の増員に加え、学力向上専門員や教育支援ボランティアを効果的に活用するとともに、大規模校等の特別な人的配慮が必要な状況にある学校に臨時教育職員を配置するなど、きめ細かな教育を推進することで、児童の健全育成と学力向上につなげてまいります。
更に、子どもたちが安全・安心な学校生活を送ることができるよう、いじめや不登校、非行や犯罪被害などの未然防止に取り組むとともに、問題を抱える児童生徒の立ち直りを支援するスクールサポーターや、社会福祉士などの専門的知識を有するスクールソーシャルワーカーを小中学校へ派遣することにより、多様化する問題に適切に対応してまいります。
加えて、児童生徒が良好な学校生活を送ることができるよう、新たに普通教室へのサーキュレーターの設置や老朽化した城南中学校の通学橋の改修に着手するなど、教育環境の整備に努めるとともに、学校給食については、衛生管理の徹底を図り、より安全・安心な給食を提供してまいります。
なお、リニア中央新幹線の整備に伴う中道北小学校の移転については、2021年度の開校に向け、校舎等の建設に着手し、計画的に工事を進めてまいります。
甲府商業高等学校については、各種資格取得を目標とした学力の定着や、部活動を通じて健全な心身の育成を図ることにより、魅力と特色のある学校づくりを推進し、地域に貢献できる人材を育成してまいります。
甲府商科専門学校については、企業などと連携した実践的な職業教育に取り組む中で、「職業実践専門課程」の認定校として、より高い専門性と豊かな人間性を身につけた地場企業に貢献できる人材を育成してまいります。
青少年の健全育成につきましては、青少年が社会性や自立性を身に付け、責任を持って行動できる社会人となるよう、関係機関との連携に努め、学校・家庭・地域との一体的な取組を推進する中で、ジュニアリーダーの研修や少年の主張大会など、子どもたちの活躍の場づくりを支援してまいります。
また、将来の甲府市を担う青少年の育成と、彼らの夢と希望を市政に活かしていくための取組として、「子どもモニター」を開催してまいります。
生涯学習の充実につきましては、「甲府市生涯学習ビジョン」に基づき、「甲府きょういくの日」関連事業などの開催や「まなび奨励ポイント制度」の推進などにより、市民の生涯学習活動への参加意識の向上を図るとともに、学習ニーズに合わせた魅力ある事業を開催し、生涯にわたり学び続けることができる環境づくりに取り組んでまいります。
生涯学習の情報拠点施設である市立図書館については、利用者ニーズに即した資料の提供やレファレンスサービス等の充実に努めるとともに、公民館図書室との連携や小中学校図書館のシステムネットワークを活用した子どもの読書活動の推進など、図書館機能の充実を図ってまいります。
スポーツの振興につきましては、ライフステージに応じたスポーツの普及・促進を図る中で、小中学校や各種スポーツ施設における夜間照明施設のLED化をはじめ、誰もが生涯にわたってスポーツに親しむことができる環境整備に取り組んでまいります。
また、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック大会に向け施設改修等を行う中で、事前合宿の受入れに向けた準備を進めるとともに、ホストタウン交流事業にも取り組んでまいります。
更に、ヴァンフォーレ甲府や山梨クィーンビーズとの相互支援等を通じて、地域スポーツの振興及び青少年の育成を図ってまいります。
文化・芸術の振興につきましては、多くの市民が優れた文化や芸術を身近に接する機会の提供に努める中で、「将棋の日」を本市で開催するなど、市民の文化・芸術への関心が更に醸成されるよう、魅力ある事業を推進してまいります。
また、本年4月にオープンする「甲府市武田氏館跡歴史館」については、親しみやすく覚えやすい施設とするため、施設の愛称を公募により「信玄ミュージアム」とし、周辺に点在する文化財を結ぶ散策ルートを活用する中で、来訪する方々に史跡武田氏館跡の歴史的・文化的価値に対する理解を深めていただけるよう努めてまいります。
人権尊重・男女共同参画の推進につきましては、関係機関と連携した啓発活動を実施するほか、LGBTメッセージ展等を通じて、人権について考える機会を提供するなど、誰もが住み良い豊かな社会の実現に向けて取り組んでまいります。
また、女性の活躍を総合的に支援するため、「甲府市女性活躍支援サイト」において、結婚・子育て・仕事などのワーク・ライフ・バランスに関する情報等を発信し、男女がともに支え合い、その個性と能力を発揮できる社会の形成に向けた環境づくりを推進してまいります。
更に、本市が「2021年日本女性会議」の開催地として決定されたことを踏まえ、市民団体や産学官で構成する実行委員会を新たに設置し、地域社会全体の男女共同参画意識の更なる醸成につなげるとともに、女性が活きいきと活躍できる
まちづくりを推進してまいります。
国際交流・多文化共生の推進につきましては、開府500年記念交流事業として、こうふ開府500年記念式典に姉妹都市等を一堂に招き、記念すべき年を共に祝っていただくなど、一層の連携・交流を図ってまいります。
また、中高生の姉妹都市派遣・受入による教育交流を通じ、国際理解教育の一層の充実に努めるとともに、国際性豊かな人材を育成してまいります。
更に、甲府市多文化共生推進計画に基づき、外国人への日本語講座や多様な文化の体験と交流の場である異文化体験サロン等を通じて、国籍を問わず、市民一人ひとりが互いの文化に関心を持ち、相互理解を深め合える地域づくりに努めてまいります。
次に、「魅力があふれ人が集う活力あるまちをつくる」に関わる取組であります。
産業振興全般につきましては、社会情勢や環境の変化を見据え、これから迎える激動の時代に柔軟に対応するため、今年度中に策定する「甲府市産業ビジョン」に基づき、本市の魅力や産業の競争力を高めながら産業全体で連携して取り組むべき目標である「稼ぐ力の向上」に向け、各産業分野の個別計画等を横断的に連携させ、新たな産業の創出などに努めてまいります。
商業・工業の振興につきましては、「甲府市中小企業・小規模企業振興条例」に位置付けられた、「人材の育成及び確保」、「創業の促進」などの基本的施策の実現を図るため、本市産業の振興に資する効果的な事業の推進に努めてまいります。
更に、宝飾産業を始めとする地場産業の振興や販路拡大、基盤強化に係る事業に対して助成を行うとともに、地域資源などを活用した特色ある産品や「甲府らしさ」を有する魅力ある商品を甲府ブランドとして認定し、プロモーションの充実を図る中で、ブランド力の強化に努めてまいります。
融資対策については、中小企業の経営基盤の強化や創業の促進に向け、融資制度の利用促進を促す取組を積極的に実施してまいります。
加えて、市内経済の活性化や雇用の拡大等を図るため、「甲府市産業活性化支援条例」などの支援策を効果的に発信する中で、未来産業を見据えた企業や特定の分野で秀でた企業などの誘致を推進してまいります。
農業・林業の振興につきましては、新たに策定しました「甲府市農業振興計画」の基本方針である「稼ぐ農業の育成と拡大」、「産地の保全と強化」、「農地の保全と活用」に基づき、プロファーマーの育成・支援、農家の担い手の確保、耕作放棄地の再生・活用などの事業を効果的に実施し、本市農業の目指すべき姿である、『まちと地域が共生する「魅力ある農業都市」』の実現に向け取り組んでまいります。
また、甲府ブランドに認定されている農産物を使用した料理コンテストを開催し、入賞作品の市内飲食店におけるメニュー化により、高品質な農産物の周知や他産地との差別化を図ることで、ブランド力の強化や地産地消の推進につなげてまいります。
更に、森林が有する公益的機能が十分に発揮できるよう、市有林及び民有林の造林・保育に取り組むとともに、本市を囲む身近な山々が持つ魅力を、市内外に発信することを目的として、公募により選定する「甲府名山」の周知に取り組んでまいります。
加えて、本年8月11日には、第4回「山の日」記念全国大会が本市において開催されることから、山梨県と連携する中で、重層的で多様な歴史と豊かな自然に恵まれた「山の都 甲府」を市内外に発信し、交流人口の増加を図ってまいります。
雇用対策の推進につきましては、「甲府市就職応援合同企業説明会」において、従来の学生及び一般求職者対象の説明会に加え、留学生を含む外国人を対象とした説明会を新たに開催し、企業と求職者のマッチングの機会を設ける中で、外国人の雇用についても積極的に後押しし、市内企業の雇用の創出に努めてまいります。
また、「こうふフューチャーサーチ普及促進事業」を推進するとともに、「ワークプラザ甲府」を活用した就労支援を行うなど、関係機関と連携した取組を積極的に行ってまいります。
更に、高校生に向けて地場産業の魅力を紹介する事業を実施するとともに、甲府市産業支援サイトに掲載することにより、市内企業で働くことへの関心を持っていただけるよう努めてまいります。
卸売市場の活性化につきましては、「甲府市地方卸売市場経営戦略」に基づき、生鮮食料品等の安全性を高める施設整備を進める中で、将来を見据えた効率的な市場運営と市場の維持・強化などを図るとともに、生鮮食料品の流通を担う基幹的な社会インフラとして、安全・安心な生鮮食料品を安定供給してまいります。
観光の振興につきましては、本年のこうふ開府500年、2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会の開催、2021年の武田信玄公生誕500年を、交流人口の増加を図る契機として捉え、大手旅行メディアの活用や甲府市観光協会との連携により、国内外の観光客の誘引を図るとともに、甲府を訪れる人、過ごす人など、全ての人が満足感を得られるよう、おもてなしの心の醸成を図ってまいります。
また、本市の魅力を効果的に情報発信し、近隣自治体と連携を図る中で、世界遺産である富士山及びその周辺地域を訪れた観光客を誘引する取組を推進してまいります。
更に、インバウンド対策として、観光施設等への「KOFU SAMURAI Wi-Fi」整備や多言語による観光情報の提供など、受入体制の整備・充実を図ってまいります。
「信玄公祭り」及び「小江戸甲府の夏祭り」につきましては、こうふ開府500年記念事業と連携し、相乗効果により交流人口の増加を図れるよう、より一層、内容の充実に努めてまいります。
中心市街地の活性化につきましては、新規出店者や自主的・意欲的で独自性のあるイベントの企画提案事業に支援を行い、空き店舗の解消や商店街の活性化を図ってまいります。
また、甲府城周辺整備においては、歴史・文化を活かした
まちづくりを目指して、新たに「都市再生整備計画」を策定し、風格ある歴史景観と都市景観が調和した、賑わいの感じられる空間づくりを目指すとともに、甲府城周辺の回遊性の向上と歩行者の安全性を確保するため、道路整備を行ってまいります。
移住・定住の促進につきましては、「こうふコンシェルジュ」を中心に、東京、横浜で開催される移住・定住相談会やセミナー等に参加し、移住希望者の相談にきめ細かに対応するとともに、甲府を体感できるフットパスツアーの実施やSNSなどを活用した情報発信により、本市の魅力を積極的にPRしてまいります。
また、「創作の森おびな」においては、豊かな自然を活用し、創作活動や自然体験の場を提供することにより、大都市圏からの交流人口の増加を図るとともに、関係団体と連携し、地場産品を活用した地域活性化事業を進めてまいります。
次に、「安全で安心して健やかに暮らせるまちをつくる」に関わる取組であります。
防災・危機管理対策の推進につきましては、大規模災害時において、様々な復旧・復興支援に対応するための防災活動の拠点を整備するとともに、災害に対する市民意識の高揚や自助・共助・公助の連携を図り、地域防災力の強化に努めてまいります。
また、新たに市内小中学生を対象とした防災教育に取り組んでまいります。
更に、台風や集中豪雨などによる浸水被害から市民の生命・財産を守るため、想定される最大規模の降雨を前提とした洪水ハザードマップについては、市民の的確な避難行動につながるよう周知に努めるとともに、新たに多言語化を図ってまいります。
加えて、市内東部の一般河川において排水計画に基づく治水対策を推進してまいります。
消防・救急体制の充実につきましては、消防団員の水防活動時における安全を確保するため、救命胴衣を新たに配備するとともに、消防団の車両・資機材及び「消防水利整備計画」に基づいた消火栓・耐震性貯水槽などの消防水利を年次的に整備することにより、消防力の充実・強化を図ってまいります。
防犯対策・交通安全対策の充実につきましては、自治会が所有する防犯街路灯の新設・維持管理等への助成を行うことにより、街頭犯罪を抑止し、安全で明るい地域社会の形成に努めてまいります。
また、小学生の通学時における安全対策として、新入学児童に対し防犯ブザーを配付するとともに、学校安全ボランティアによる見守りの実施やマモルメールによる情報発信を行うなど、学校・家庭・地域が一体となり、子どもたちの安全確保に取り組んでまいります。
更に、交通安全教室の開催や反射材の配布等の啓発事業を行い、市民一人ひとりの交通安全意識の高揚を図るとともに、高齢者に対して、運転免許証の自主返納を促すなど、交通事故の抑制に努めてまいります。
消費者保護の推進につきましては、地域に消費者問題を伝え、相談機関へつなぐ役割を果たす「見守りサポーター」を養成するための研修を開催するなど、「甲府市消費者安全確保地域協議会」の取組を推進し、消費者被害に遭いやすい高齢者等の見守り体制を強化してまいります。
また、消費生活センターポータルサイトにおける消費者意識の啓発や迅速かつ的確な情報発信により消費者被害の未然防止に努めるとともに、専門知識を有する消費生活相談員の相談対応や出前講座を通じて、消費者の安全な暮らしを確保してまいります。
地域福祉の推進につきましては、本市の保健福祉施策に関わる総合的な計画である「第3次健やかいきいきプラン」を構成する「甲府市地域福祉推進計画」などについて見直しを行い、各種福祉施策のより一層の充実を図ってまいります。
また、自助・共助・公助のバランスのとれた地域福祉社会の実現に向けて、保健・医療・福祉をはじめとする各分野の連携・協働の推進を図ってまいります。
高齢者福祉の充実につきましては、地域住民が主体となって取り組む
介護予防・日常生活支援総合事業の推進や医療と介護の連携体制づくりの取組など、医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供される地域包括ケア体制の深化・推進を図るとともに、発症予防も含め軽度から重度に至るまでの認知症対策を総合的かつ継続的に推進してまいります。
また、高齢者の生きがいづくりや社会参加を促すため、地域貢献活動などに取り組んでいる老人クラブを支援し、高齢者の生きがいと健康づくりを推進するとともに、「甲府市成年後見制度利用促進基本計画」に位置付けた施策を進め、認知症の方などができる限り住み慣れた地域で生活を続けることができるよう、取り組んでまいります。
障がい者福祉の充実につきましては、「甲府市障がい者福祉計画」に基づき、地域生活支援拠点を設置し、地域の体制づくりコーディネーターを配置することにより相談支援体制の強化などを図り、障がい者が住み慣れた地域で安心して暮らしていけるよう支援をしてまいります。
また、新たに身体障害者手帳の申請から発行までの一連の事務を行うことにより、障がいのある方々の更なる福祉の増進に寄与してまいります。
社会保障の充実につきましては、国民健康保険の安定的な財政運営を図るため、県内の統一的な方針である「山梨県国民健康保険運営方針」のもと、保険料の適正賦課及び収納率向上に努めるとともに、「第2期甲府市国民健康保険データヘルス計画」に基づく保健事業の実施により、市民の健康の保持増進に取り組み、医療費の適正化につなげてまいります。
また、生活困窮者への支援として、子どもの学習支援を通じて、新たに生活習慣の改善に関する助言を行うとともに、就労準備支援員を配置し、困窮状態から早期に脱却するため、世帯の実情に配慮した適切な支援に努めてまいります。
健康づくりの推進につきましては、「健康都市こうふ基本構想」の三本柱となる「人」、「地域」、「まち」の健康づくりの好循環を創り出し、市民一人ひとりが健康についての想いを共有・実感することのできる「元気Cityこうふ」を実現するため、「健康都市」を宣言してまいります。
また、保健所と保健センターを一体的に整備した「甲府市健康支援センター」を本年4月から開設することにより、生涯を通じての食育や歯科保健の推進、教育分野との連携による思春期保健教育、療養生活上の悩みや不安に対する相談や関係機関と連携した支援など、あらゆる世代に向けた、きめ細かな健康支援サービスの提供に取り組むとともに、感染症対策として、感染症の発生を予防し、そのまん延の防止を図る中で、感染症患者に対する医療費の負担軽減を行ってまいります。
更に、胃がんリスク検査において、対象者を拡大することにより、胃がんの発生を未然に抑制する取組を推進してまいります。
加えて、母子保健については、妊産婦及び乳幼児の健康保持と増進を図るため、保健指導及び健康診査などを実施し、母と子の健康づくりに取り組むとともに、子どもを産み育てたいと願う夫婦に対する特定不妊治療費の助成を行い、経済的負担の軽減を図ってまいります。
医療環境の充実につきましては、地域医療の中核を担う市立甲府病院において、医療需要を踏まえる中で、二次医療圏で不足する医療に対して積極的な対応を行うとともに、抜本的な経営改革を推し進め、安定的な経営基盤の確立に努めてまいります。
また、初期救急医療については、甲府市地域医療センターにおける、夜間急患センター、歯科救急センター、救急調剤薬局の運営に対して支援を行うとともに、休日昼間の在宅当番制を実施することにより、良質な救急医療体制を確保してまいります。
更に、住民の医療に関する相談に対しては、的確な助言やすみやかな情報提供を行うとともに、病院や診療所などが適正な医療を行う場となるよう、立入検査や医療安全に係る研修を行い、住民の医療に対する安全と信頼の確保に努めてまいります。
加えて、薬局の開設など医薬品の取扱いについて、許可申請の審査を行うとともに、薬剤師の資質向上や業務の適正化などを図ることにより、安全性の確保に取り組んでまいります。
次に、「自然と都市機能が調和する快適なまちをつくる」に関わる取組であります。
自然環境の保全と地球温暖化対策の推進につきましては、「第二次甲府市環境基本計画」に基づき、環境問題に対し理解を深めるため、太陽エネルギー体験教室などの環境教育事業に取り組むとともに、クリーンエネルギーの普及・促進を支援し、温室効果ガスの排出抑制に努めてまいります。
また、多くの市民が環境問題に関心を持ち、環境美化に向けて自主的に参加・行動していけるよう、不法投棄の防止や路上喫煙禁止区域などについて、市民等に協力を呼びかけるなど意識の醸成に努めてまいります。
更に、大気の汚染状況を常に把握する中で、公害の未然防止を図り、市民の健康を保護し、生活環境の保全に努めてまいります。
公園の整備と緑化の推進につきましては、「甲府市緑の基本計画」に基づき、みどり豊かな住みよい環境づくりに向け、市民生活に潤いと安らぎを与える公園の整備・維持管理や緑地の保全に努めてまいります。
また、開園から100周年という節目の年を迎えた遊亀公園附属動物園については、公園の持つ子育て機能や環境教育機能の強化、賑わい空間の再創出など、市民ワークショップ等を行う中で策定した「遊亀公園・附属動物園整備実施計画」に基づき、地域住民からも親しまれる公園や動物園となるよう整備を進めてまいります。
循環型社会の構築につきましては、リサイクル推進員との連携によるごみの減量化への啓発やごみへらし隊による分別排出の指導強化、ごみ分別アプリによるごみの分別方法や収集日の情報を効果的に発信するなど、幅広い世代に対して、ごみの適正排出の徹底を促進し、更なる資源リサイクルやごみの減量化を図ってまいります。
良好な景観の形成につきましては、市民との協働により、地域の自然、歴史、文化を活かした美しく風格ある
まちづくりを推進してまいります。
住環境の向上につきましては、(仮称)北新団地C棟を整備するとともに、市営住宅の長寿命化計画の見直しによる計画的な改修や、市営住宅内の駐車場を年次的に整備することにより、良好な居住環境の確保に努めてまいります。
また、市営住宅などに入居する子育て世帯及び新婚世帯に対する家賃助成を行い、経済的負担の軽減を図ってまいります。
更に、地震災害から市民の生命・財産を守るため、建築物の耐震化を支援するほか、新たに私有ブロック塀の耐震改修等の支援を行うことにより、安全・安心な
まちづくりを推進してまいります。
加えて、市民の良好な生活環境の保全と地域の活力の向上を図るため、管理不全な空家等の解消や利活用を促進することにより、魅力ある
まちづくりに努めてまいります。
水道水の安定供給につきましては、「甲府市上下水道事業経営戦略」に基づき、健全で効率的な事業経営に努める中で、市民との協働による水源保全の推進や水質管理の充実を図るとともに、水道管路や施設の更新及び耐震化を推進し、災害に強くしなやかな水道の構築と安全でおいしい水の安定供給に努めてまいります。
生活排水の適正処理につきましても、「甲府市上下水道事業経営戦略」に基づき、下水道への接続率及び有収率の向上に努め、経営基盤の強化を図る中で、下水道管路及び施設の耐震化や効果的な改築等を推進し、災害に強く快適で衛生的な生活環境の確保と公共用水域の水質保全に努めてまいります。
生活衛生の充実につきましては、良好な衛生環境を保持するため、し尿の適正処理や斎場の整備を図ってまいります。
また、動物の虐待や遺棄を防ぎ、動物の適正な取扱いや健康と安全を守ることを通じて、人と動物の共生する社会の実現を目指してまいります。
更に、飲食業、理容・美容業などの生活衛生に係る指導等を行い、住民が安心して暮らせるよう、衛生水準の向上に努めてまいります。
公共交通の利便性の向上につきましては、市民の生活交通手段を維持・確保するため、路線バスの運行を支援し、公共交通の重要性を広く周知するとともに、交通空白地域において、コミュニティバスを運行するなど、地域の実情に即した公共交通の確保に努めてまいります。
また、今年度中に策定する「甲府市地域公共交通網形成計画」に基づき、
まちづくりと一体になった持続可能な地域公共交通ネットワークの形成に努めてまいります。
更に、鉄道を利用する県外への通勤・通学者に対して定期券購入を支援することにより、在来鉄道の利用促進を図ってまいります。
加えて、リニア中央新幹線の開業を見据え、開業がもたらす効果を最大限に享受し、市域全体の活性化へつなげるため、「甲府市リニア活用基本構想」に基づき、リニアを活かした
まちづくりに取り組んでまいります。
道路の整備につきましては、市民生活を支える生活道路を整備するとともに、「甲府市橋梁長寿命化修繕計画」に基づいた橋梁の維持管理などを行うことにより、安全・安心な道路環境の整備に努めてまいります。
また、都市計画道路については、中心市街地の骨格を形成し、東西方向の放射型道路として中心市街地の交通を円滑にする「和戸町竜王線」の整備を推進するとともに、「都市計画道路整備プログラム(2017年度改定)」に基づき、計画的な整備を進めてまいります。
市街地の整備につきましては、便利さや暮らしやすさの向上を図るため、甲府駅周辺土地区画整理事業などを推進し、安全で利便性の高い居住環境の整備に努めてまいります。
計画的な土地利用の推進につきましては、集約と連携による持続可能な都市構造の実現に向けて「甲府市立地適正化計画」を策定し、都市機能及び居住の誘導や
まちづくりと公共交通ネットワークの連携を図ってまいります。
次に、基本目標を推進していくための基本的な方針であります「基本構想の推進」に関わる取組であります。
協働の推進につきましては、多様な主体が協働して地域課題等の解決を図る、豊かで活力ある持続可能な地域社会の実現を目指し、ボランティア団体等の中間支援組織である「甲府市ボランティアセンター」の運営支援を行うとともに、平成31年度に目標年次を迎える「甲府市協働の
まちづくり推進行動計画」の見直しを行う中で、より一層協働への取組を推進する次期計画を策定してまいります。
また、「よっちゃばれ放談会」の開催など、市民の声を原点とした、協働による
まちづくりの推進を図ってまいります。
広域的な連携の推進につきましては、近隣の自治体と連携し、将来にわたる発展に資する効果的な取組を共同で展開することが必要であることから、引き続き、自治体連携や圏域のあり方等について議論を深め、圏域全体の一層の発展を目指してまいります。
持続可能な行財政運営につきましては、行政経営の視点に立ち、最小の経費で最大の効果を挙げるため、自主財源の安定的な確保と効率的な財源配分に努めるとともに、行政評価を活用する中で、積極的な事務事業の見直しを図り、高度化・多様化する行政ニーズに的確に対応してまいります。
こうふ開府500年記念事業については、開府500年の当年となる節目の年を迎え、「四季の賑わい創出事業」をはじめ、子どもたちに夢を持つことの素晴らしさを伝える「こうふドリームキャンパス事業」や、「甲府ラーニングスピーチ事業」、「私の地域・歴史探訪事業」などを着実に実施するとともに、今年度中に刊行する記念誌を活用した歴史講座を開催することにより、「こうふ愛」の醸成を図り、次の100年を見据え、誰もが夢や希望を持ち、いきいきと輝ける
まちづくりにつなげてまいります。
人口減少対策については、あらゆる施策を総動員して人口減少の抑制に取り組んでまいります。
特に、出産から子育て・子育ちまで強力に応援するとともに、県外からの移住や若者の地元就職・地元定着を促進するほか、企業や大学などの様々な主体と連携を図りながら、より効果的な施策・事業を積極的に取り入れる中で、「甲府市総合戦略」に掲げた取組を着実に推進してまいります。
人材育成については、複雑多岐にわたる行政課題に対して的確かつ柔軟に対応するため、各種研修を実施するとともに、新たに人材マネジメント研修へ参加するなど、「中核市・甲府」として、高い能力と意識、姿勢を兼ね備えた総合力の高い職員の育成に努めてまいります。
公共施設等のマネジメントの推進については、「甲府市公共施設等総合管理計画」に基づき、持続可能な行財政運営を実現するため、次の世代に継承できる公共施設等の適正化に取り組むとともに、市有資産の有効活用に努めてまいります。
行政改革の推進については、新たに策定する「甲府市行政改革大綱(2019~2021)」に掲げる取組項目を着実に推進し、質の高い行政サービスの提供と簡素で効率的な組織の構築に取り組んでまいります。
中核市への移行については、「中核市・甲府」の誕生を最大のチャンスとして捉え、4月1日に県から移譲される2,500項目を超える事務を、市民に一番身近な市が行うことで、よりきめ細かな市民サービスにより、市民生活の質の向上を図るとともに、圏域全体の発展を牽引していくなど、中核市としての役割と責務を果たしてまいります。
また、4月1日の移行式をはじめ、10月の市制施行130周年記念式典においては、「中核市移行記念講演会」を開催するなど、市民とともに「中核市・甲府」を創り上げる機運の醸成に努めてまいります。
シティプロモーションの推進につきましては、「選ばれる都市」となるため、甲府大使との相互応援や大手インターネット検索サイトを活用したイベント情報の発信など、より効果的・効率的な情報発信に努め、シティプロモーション活動を戦略的に推進してまいります。
最後に、私が掲げました『「こども輝くまち」を創る』をはじめとする7つの政策提言につきましては、今後、事業化に向けたロードマップなどの具体的な検討を行い、6月を目途に新たな行政計画として取りまとめてまいりたいと考えております。
以上、私の
市政運営にあたっての所信の一端と、平成31年度当初予算案の概要について述べてまいりましたが、議員各位におかれましては、何卒、十分なるご審議をいただきまして、ご協賛を賜りますようお願い申し上げます。
引き続きまして、新年度予算以外の案件につきまして、その大要を御説明申し上げます。
まず、議案第16号「平成30年度甲府市
一般会計補正予算(第6号)」につきましては、歳出において、第2款総務費は、一般職給与費等に係る総務管理費、戸籍住民基本台帳費及び県議会議員選挙費に係る選挙費を追加更正するための補正であります。
第3款民生費は、国民健康保険事業特別会計繰出金等に係る社会福祉費及び教育・保育施設等運営給付費等に係る児童福祉費を追加するための補正であります。
第4款衛生費は、各種予防費等に係る保健衛生費及び最終処分場事業費等に係る清掃費を追加更正するための補正であります。
第6款農林水産業費は、農政普及事業費等に係る農業費を追加するための補正であります。
第8款土木費は、地籍調査事業費等に係る道路橋りょう費、和戸町竜王線整備事業費等に係る都市計画費及び住宅管理費等に係る住宅費を更正するための補正であります。
第9款消防費は、水防費を更正するための補正であります。
第10款教育費は、小学校老朽化リニューアル事業費等に係る小学校費及び中学校老朽化リニューアル事業費等に係る中学校費を更正するための補正であります。
第12款公債費は、地方債利子等を更正するための補正であります。
歳入につきましては、第10款交通安全対策特別交付金、第11款分担金及び負担金、第13款国庫支出金、第14款県支出金、第16款寄附金、第17款繰入金、第18款繰越金、第19款諸収入及び第20款市債を追加更正するための補正であります。
継続費の補正は、環境センター附属焼却工場事業及び公営住宅整備事業に係る総額及び年割額を変更し、中道北小学校移転事業を廃止するものであります。
繰越明許費の補正は、新事業形成費、各種予防費、農政普及事業、都市基本計画推進事業、建築物耐震化支援事業、甲府駅周辺拠点形成事業、小学校校舎整備拡充事業及び史跡武田氏館跡整備事業を追加し、農業施設等管理事業、市道新設改良事業及び和戸町竜王線整備事業を変更するものであります。
地方債の補正は、起債充当事業費等の補正による借入れ限度額を追加、廃止及び変更するものであります。
次に、議案第17号「平成30年度甲府市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)」につきましては、歳出において、第3款国民健康保険事業費納付金、第5款保健事業費及び第6款諸支出金を追加更正するための補正であります。
歳入につきましては、第1款国民健康保険料、第8款繰入金及び第11款市債を追加更正するための補正であります。
地方債は、国民健康保険療養給付費等負担金の返還に伴う財政安定化基金貸付金の借入れ限度額を設定するものであります。
次に、議案第18号「平成30年度甲府市
住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号)」につきましては、歳入において、第1款繰入金及び第2款諸収入を追加更正するための補正であります。
次に、議案第19号「平成30年度甲府市
介護保険事業特別会計補正予算(第2号)」につきましては、歳出において、第1款総務費を追加し、第2款保険給付費は、高額介護サービス等費等を追加更正するための補正であります。
歳入につきましては、第1款保険料、第3款国庫支出金及び第7款繰入金を追加更正するための補正であります。
次に、議案第20号「甲府市
軽費老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める
条例制定について」は、中核市に移行するため、社会福祉法の規定に基づき、
軽費老人ホームの設備及び運営に関する基準を定めるについて、この条例を制定するものであります。
次に、議案第21号「甲府市
養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める
条例制定について」は、中核市に移行するため、老人福祉法の規定に基づき、
養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定めるについて、この条例を制定するものであります。
次に、議案第22号「甲府市
特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める
条例制定について」は、中核市に移行するため、老人福祉法の規定に基づき、
特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定めるについて、この条例を制定するものであります。
次に、議案第23号「甲府市
指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める
条例制定について」は、中核市に移行するため、介護保険法の規定に基づき、
指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準を定めるについて、この条例を制定するものであります。
次に、議案第24号「甲府市
指定介護予防サービス等の事業の人員、設備及び運営並
びに指定介護予防サービス等に係る
介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める
条例制定について」は、中核市に移行するため、介護保険法の規定に基づき、
指定介護予防サービス等の事業の人員、設備及び運営並
びに指定介護予防サービス等に係る
介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定めるについて、この条例を制定するものであります。
次に、議案第25号「甲府市
指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準等を定める
条例制定について」は、中核市に移行するため、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律の規定に基づき、
指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準等を定めるについて、この条例を制定するものであります。
次に、議案第26号「甲府市
指定障害者支援施設等の人員、設備及び運営に関する基準等を定める
条例制定について」は、中核市に移行するため、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律の規定に基づき、
指定障害者支援施設等の人員、設備及び運営に関する基準等を定めるについて、この条例を制定するものであります。
次に、議案第27号「甲府市
障害福祉サービス事業の設備及び運営に関する基準を定める
条例制定について」は、中核市に移行するため、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律の規定に基づき、
障害福祉サービス事業の設備及び運営に関する基準を定めるについて、この条例を制定するものであります。
次に、議案第28号「甲府市
特別会計条例の一部を改正する
条例制定について」は、中核市に移行するため、母子及び父子並びに寡婦福祉法の規定に基づき、母子父子寡婦福祉資金の貸付けに係る特別会計を設置するための一部改正であります。
次に、議案第29号「甲府市
保健所関係手数料条例の一部を改正する
条例制定について」は、山梨県からの権限の移譲等に伴い、甲府市保健所が所管する事務に係る手数料に関し必要な事項を定めるための一部改正であります。
次に、議案第30号「甲府市
指定地域密着型サービス事業者等の指定に関する基準のうち、申請者の法人格の有無に係る基準を定める条例の一部を改正する
条例制定について」は、中核市に移行するため、介護保険法の規定に基づき、指定居宅サービス事業者等の指定に係る申請者の資格を定めるための一部改正であります。
次に、議案第31号「甲府市
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部を改正する
条例制定について」は、甲府市
指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例等介護保険法等に基づき中核市が処理する事務に関し定める条例の制定に伴い、関係条例の所要の改正を行うための一部改正であります。
次に、議案第32号「甲府市職員の
自己啓発等休業に関する条例の一部を改正する
条例制定について」は、学校教育法の一部改正に伴う所要の改正を行うための一部改正であります。
次に、議案第33号「甲府市
職員給与条例の一部を改正する
条例制定について」は、甲府市保健所長の職務の級を定めるための一部改正であります。
次に、議案第34号「甲府市特別職の職員の退職手当に関する条例の一部を改正する
条例制定について」は、特別職の職員の退職手当の支給方法に係る所要の改正を行うための一部改正であります。
次に、議案第35号「甲府市市税条例の一部を改正する
条例制定について」は、地方税法の一部改正に伴い、法人市民税の法人税割の税率を改定するための一部改正であります。
次に、議案第36号「甲府市
福祉センター条例の一部を改正する
条例制定について」は、甲府市玉諸福祉センターの建替えに伴い、同センターに置く施設を定めるための一部改正であります。
次に、議案第37号「甲府市
災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する
条例制定について」は、
災害弔慰金の支給等に関する法律の一部改正等に伴い、災害援護資金の貸付けに係る所要の改正を行うための一部改正であります。
次に、議案第38号「甲府市
水道事業給水条例の一部を改正する
条例制定について」は、学校教育法の一部改正に伴い、布設工事監督者及び水道技術管理者の資格に係る所要の改正を行うための一部改正であります。
次に、議案第39号「
甲府地区広域行政事務組合の共同処理する事務の変更及び
甲府地区広域行政事務組合規約の変更について」は、
甲府地区広域行政事務組合の共同処理する事務を変更し、及び
甲府地区広域行政事務組合規約を変更する協議について、地方自治法第290条の規定により議会の議決を求めるものであります。
次に、議案第40号「
甲府地区広域行政事務組合の共同処理する事務の変更に伴う財産処分について」は、
甲府地区広域行政事務組合が共同処理する事務の変更に伴う財産処分を定める協議について、地方自治法第290条の規定により議会の議決を求めるものであります。
次に、議案第41号「財産の取得について」は、中道北小学校移転事業用地として土地を取得するについて、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により議会の議決を求めるものであります。
次に、議案第42号「
包括外部監査契約の締結について」は、
包括外部監査契約を締結するについて、地方自治法第252条の36第1項の規定により議会の議決を求めるものであります。
次に、議案第43号「甲府市
国民健康保険条例の一部を改正する
条例制定について」は、国民健康保険法施行令の一部改正に伴い、保険料の基礎賦課額の限度額の引き上げを行うとともに、保険料の軽減措置を拡充するための一部改正であります。
次に、議案第44号「訴えの提起について」は、市営住宅の明渡し及び滞納家賃等の支払いを求める訴訟を提起し、又は滞納家賃等の完納が見込まれるときにあって和解するについて、地方自治法第96条第1項第12号の規定により議会の議決を求めるものであります。
以上が本日提案いたしました案件の大要であります。
御審議の上、御協賛賜りますようお願い申し上げまして、説明を終わります。
5: ◯議長(
大塚義久君) 以上で説明は終わりました。
お諮りいたします。
2月28日及び3月1日は、議案調査のため本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
6: ◯議長(
大塚義久君) 御異議なしと認めます。
よって、2月28日及び3月1日は本会議を休会することに決しました。
3月2日及び3日は、会議規則第10条第1項の規定により、休日のため本会議を休会いたします。
休会明け本会議は、3月4日午後1時から開会、提出議案全部に対する質疑及び市政一般質問を行います。
本日は、これをもって散会いたします。
午後 2時14分 散 会
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