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  1. 甲府市議会 1991-09-01
    平成3年9月定例会(第3号) 本文


    取得元: 甲府市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-20
    検索結果一覧 トップページ 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成3年9月定例会(第3号) 本文 1991-09-25 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 58 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長内藤幸男君) 選択 2 : ◯清水節子選択 3 : ◯議長内藤幸男君) 選択 4 : ◯村山二永君 選択 5 : ◯議長内藤幸男君) 選択 6 : ◯議長内藤幸男君) 選択 7 : ◯清水節子選択 8 : ◯議長内藤幸男君) 選択 9 : ◯議長内藤幸男君) 選択 10 : ◯市長山本栄彦君選択 11 : ◯市長室長田中彦次郎君) 選択 12 : ◯企画部長三浦恒則君) 選択 13 : ◯福祉部長末木忠夫君) 選択 14 : ◯環境部長荻野紀次君) 選択 15 : ◯経済部長(中山 進君) 選択 16 : ◯建設部長(佐藤 環君) 選択 17 : ◯都市開発部長栗原昭明君) 選択 18 : ◯教育委員長澤田福太郎君) 選択 19 : ◯教育長浅川紫朗君) 選択 20 : ◯教育委員会生涯学習部長種田源夫君選択 21 : ◯市立甲府病院長伊古美文雄君) 選択 22 : ◯市立甲府病院事務局長丸山正之君) 選択 23 : ◯議長内藤幸男君) 選択 24 : ◯加藤 裕君 選択 25 : ◯議長内藤幸男君) 選択 26 : ◯市長山本栄彦君選択 27 : ◯企画部長三浦恒則君) 選択 28 : ◯市民部長(平本 昇君) 選択 29 : ◯福祉部長末木忠夫君) 選択 30 : ◯市立甲府病院長伊古美文雄君) 選択 31 : ◯市立甲府病院事務局長丸山正之君) 選択 32 : ◯教育委員長澤田福太郎君) 選択 33 : ◯教育長浅川紫朗君) 選択 34 : ◯企画部長三浦恒則君) 選択 35 : ◯議長内藤幸男君) 選択 36 : ◯加藤 裕君 選択 37 : ◯議長内藤幸男君) 選択 38 : ◯市長山本栄彦君選択 39 : ◯議長内藤幸男君) 選択 40 : ◯加藤 裕君 選択 41 : ◯議長内藤幸男君) 選択 42 : ◯副議長(川名正剛君) 選択 43 : ◯皆川 巖君 選択 44 : ◯副議長(川名正剛君) 選択 45 : ◯市長山本栄彦君選択 46 : ◯企画部長三浦恒則君) 選択 47 : ◯福祉部長末木忠夫君) 選択 48 : ◯市立甲府病院長伊古美文雄君) 選択 49 : ◯市立甲府病院事務局長丸山正之君) 選択 50 : ◯教育委員会生涯学習部長種田源夫君選択 51 : ◯副議長(川名正剛君) 選択 52 : ◯皆川 巖君 選択 53 : ◯副議長(川名正剛君) 選択 54 : ◯教育委員会生涯学習部長種田源夫君選択 55 : ◯副議長(川名正剛君) 選択 56 : ◯皆川 巖君 選択 57 : ◯副議長(川名正剛君) 選択 58 : ◯副議長(川名正剛君) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:             午後1時01分 開議 ◯議長内藤幸男君) これより本日の会議を開きます。  報告事項を申し上げます。  小沢綱雄君は、一身上の都合により本日欠席する旨の届け出がありました。  以上で報告を終わります。  これより日程に入ります。  日程第1から日程第24までの24案及び日程第25 市政一般についてを一括議題といたします。  これより、昨日に引き続き上程議案全部に対する質疑及び市政一般質問を行います。  本日は最初に、市政クラブの代表質問を行います。清水節子君。  清水節子君。            (清水節子君 登壇) 2: ◯清水節子君 市政クラブを代表いたしまして、市政一般について質問をいたします。  2日目でございますので、削除する点、また別の角度から質問を変える点等もありますので、当局におかれましては適当な御回答をお願いをいたします。  まず市長の政治姿勢についてお伺いをいたします。  憲法第13条には「すべての国民は個人として尊重される」。同じく第14条には「すべての国民は法のもとに平等であって、人種、信条、社会的身分、または門地により政治的、経済的、杜会的環境においても差別をされない。」とあります。山本市長は6月市議会定例会においての所信表明の中で、「『政治とは、思いやりがあり、すべての人のいたみがわかるものでなければならない』という言葉に思いをいたしております。」と述べていらっしゃいます。  そこでお伺いをいたします。個人の尊重、法のもとの平等、思いやりがあり、人のいたみがわかる政治、これらは何によってどのようにあらわしていくのかお考えをお示しください。  次に、学校5日制導入についてお伺いをいたします。  日本国民の働き過ぎを指摘された中で、土曜日を休日にする学校5日制が導入されようとしております。文部省は2、3年後の5日制導入をめどに昨年度全国9都県に実験校を設置し、さらに来年度からは全国へ各5校設置する意向を示しました。山梨県教育委員会でもこれを受けて、9月11日全庁的な検討委員会を発足をさせました。また、山教組や県PTA協議会など、教育関係者も9月5日検討委員会を設置いたしました。  昨年度文部省から指定をされました実験校の中でも幾つかの指摘はされておりますが、実施賛成の声は大きくなりつつあります。これを実現させるためには、第1に文部省が進学制度、受験制度の見直しをしなければなりません。大学進学が高校進学並みとなっている現在、幼稚園選びから始まる進学対策で、教師、親、子供も神経をすり減らしております。点数評価の授業の中で、登校拒否、高校中退者等が年々ふえ、非行化の原因にもなっております。根本は今文部省が行っている進学のための受験制度、そのためのテストによる差別、徹底した見直しからやることが先決問題であります。そして、楽しい授業の中ですべての子供にしっかりとした基礎学力をつけさせることです。学校の授業にゆとりができて、個人個人の子供がやってみたいことができる土曜日でなければなりません。  昨日、飯島議員さんの質問に答えまして、教育長は学習指導要領の改定がされない限り、授業時間の切り捨てはないと答えておりました。今のままでいきますと、平日授業が延長となり、厳しくなることは必至であります。こうした視点から考えると、文部省としてのしっかりした5日制導入の基本姿勢がなければならないと考えますが、甲府市教育委員会としても検討委員会等設置が必要と考えますが、その御所見をお伺いをいたします。
     また、子供が学校から帰ってきて、「おかえりなさい」と声をかけてくれる人がいないと、黙っていても寂しい思いをしております。共働きの場合は祖父母に協力してもらうと、家庭としても家庭内での協力体制をつくっておくことも必要でしょう。これらもPTA協議会として研究課題となると思います。  以上述べましたことに対しまして、市長、教育委員会としては、学校5日制に対しどのようにお考えをお持ちでしょうか。お伺いをいたします。  また、中国の少年宮のような施設をつくる、このことについてのお考えをお伺いいたします。少年宮といいますと、体育、学習、すべてを網羅した児童生徒の芽を伸ばすセンター構想でございます。  次に福祉の諸問題についてお伺いをいたします。まず、障害者福祉センターの建設についてでございます。私どものクラブは、本年7月、障害児者の理解を深めようと福祉の先進都市の一つ町田市へ調査研究に行ってまいりました。障害者の学校教育は、昭和54年より義務化され、何らかの方法で教育を受けることができるようになりました。しかし、学校卒業後の生活は、問題が山積みをしております。障害者の生活は何らかの保護が必要とされ、親だけの力では解決できないことが多いのです。昔のように家庭の中に隔離をしていた時代と違い、障害者も社会の一員として認められ、社会参加をした以上、社会全体の理解が必要であり、協力がなければ生活できません。しかし、まだまだ政治の面でも心の底から理解されておらないような感じがいたします。  第三次総合計画の見直しには、障害者福祉センターの調査費が計上されております。そこで障害者福祉センターの建設についてお伺いをいたします。先日の新聞によりますと、元甲府少年鑑別所土地を国に払い下げを申請をしているようでございますが、その見通しについてお伺いをいたします。また、その建築構想の案をお示しください。  次に、重度心身障害児者の授産施設についてお伺いをいたします。  甲府市は授産施設を親の会でつくるようにと指導をしており、その助成金は年間260万円です。本年も飯田町に「たんぽぽの家」が開所をいたしました。私も見に行きましたが、6畳と4畳半の2間だけで重度心身障害児者で大きな子供さんもいますし、お年寄りの方も一緒に仕事をしており、横になって休む場所もありません。重度心身障害児者は情緒不安定です。また、甲府の南の端から車いすで親と一緒に通所をしている子供さんもいました。その親御さんを見たとき、甲府市の福祉の貧困さに気の毒な感じがいたしました。  昨年3月、義務教育卒業時にあわせて、県内では公立や公営の通所授産施設が田富町、増穂町、下部町、市川大門町、河口湖町、敷島町等々にできました。また一、二年のうちに予定をしている町もあります。これらは社会福祉協議会での運営がほとんどです。増穂町では5年後の完成を目指して、福祉施設の建設に力を入れております。それが仕上がる間、町役場の隣にプレハブの授産施設を設置をしてありました。そこでは学校の先生をやめた若い方が指導に当たっており、社会福祉協議会でバスの送迎もしておりました。障害者の中には就労をする人もおりますが、職場に定着できず転職を繰り返しておる方も大勢います。  甲府市におきましては、授産施設を福祉センターの一室をと陳情をしたこともありますけれども、お断りをされております。市有地にプレハブの授産施設をつくることは、やろうと思えばできることです。敷地面積は100平米もあればよいのです。心身障害者が一堂に会して楽しく働くことのできる当座しのぎの授産施設の早期実現を要望いたします。狭いところに閉じ込めるのではなく、広い所に伸び伸びと生活できるよう行政として対処していただきたいと思います。重度心身障害者も一人の人間です。よりどころとなる城をつくってやることが、行政の責任だと思います。山本市長は、穴山の里の理事長をいたしておると聞いております。その痛みはわかっていると思います。市長の御所見をお伺いいたします。  次に、屋外の授産施設についてお伺いいたします。  私が平成元年9月議会でも質問したことでございますが、東京都町田市の授産施設の内容です。その一つは、ごみ処理清掃工場の余熱を利用した花の家です。この花の家は重度障害者の社会参加のもとに、園芸や陶芸等の授産作業を通して、生活、自立、健康増進へ向けて訓練、指導の援助を行い、クラブ活動、レクリエーション、行事等の中から社会経験を深め、賃金保障により喜びや生きがいを得られることを目的としております。また、施設開放や喫茶、売店の業務を通して、地域住民との交流を深め、社会に開かれた花の家を目指しております。  授産科目は、園芸、らんの栽培、陶芸、喫茶、売店等であり、園芸は草花、観用植物、公園花壇の委託管理、市場出荷、出張販売であり、陶芸においては、制作したものを市の行事、各種記念品として多く利用されております。設備的にはリサイクル文化センターの余熱利用施設として、センターより蒸気の供給を受け、冷暖房を行い、電気についてもセンター内のタービン発電からの供給により、すべての電力を賄っております。その隣には国際競技場としての規格を持つすばらしい室内温泉プールが建設をされております。  また、町田リス園は障害者がリスのお世話をする就労の場所として町田市が設置をしており、心身障害児者親の会、町田リス園「愛の鈴」が運営をしております。来園者がリスと直接触れ合いながら楽しむことのできる有料のミニ動物園です。施設の目的は、学校教育終了後の障害者が社会参加に必要な能力を養い、共に生きる力を育てることにあります。ミニ動物との触れ合いを通して豊かな情操を育てるとともに、市民の憩いの場となることを目指しております。まさに園生の働く姿に接し、市民の皆様に障害者への理解を深めていただこうとしております。ちなみに入場料大人300円、子供100円で、土曜日、日曜日、祝日には時間を区切って入園させるほどの人気で、昨年は1億円もの収入を上げているそうです。箱物の中で作業をさせる授産施設でなく、健常者との触れ合いを持ちながら生きる権利を受けられる施設です。  私が前原市長とともに、第一次訪中団として中国へ行きました折、中国の動物園におりましたレッサーパンダのかわいさに引きつけられました。○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○以上44字削除。  また、先日釧路市へ視察調査に行きました折も、市の職員がタンチョウヅルの里へ案内をしてくださり、市の職員の呼びかけで鶴がそばへ寄ってきて、美しい愛の鳴き声を披露してくれました。これも市立市営です。案内をしてくださった市議会事務局の職員が、「釧路市では市の収入源として観光に力を入れております。」と、熱心に案内をしてくださったのが印象的でした。市長の考え方が市民に反映することは確かです。他の市のまねをしろとは言いませんが、よいところは取り入れて、親子の触れ合いの場、健常者と心障者の触れ合いの場となれるミニ動物園の設置は有効的です。北新地区自治会、各種団体が誘致をするとも聞いております。県下他市町村に先駆けての授産施設として全市民に愛されるミニ動物園の実現に向けての市長の英断をお伺いいたします。御所見をお願いいたします。  次に、老人福祉についてお伺いいたします。  厚生省の調査によると、日本人の平均寿命は平成2年の統計で女性81.81歳、男性75.86歳とともに世界一の長寿を更新しており、出生率の減少に伴い28年後の2019年には4人に1人が65歳以上という、超高齢社会が到来すると予測されております。甲府市においても、本年75歳以上の祝い金対象者は昨年より555人増となっており、また65歳以上は1,101人増となっております。この長寿社会で安心して年をとりたいと、すべての人たちが願っていることはいうまでもありません。本市におきましても、老人福祉は重点施策とする中で、65歳以上医療費の無料、寝たきり老人介護料月1万円、ふれあいのペンダントの実施、敬老祝い金、75歳以上5,000円、社会福祉協議会としても訪問看護、訪問入浴、デイ・サービス、ショートスティ、老人の歯科診療、布団の乾燥等々の事業の推進はいたしておりますが、何といっても福祉はサービス事業でございます。国では在宅ケアの方針を立てておりますが、出生率の低下により、家庭の中で年寄りを見てあげる子供が少なくなってきている現状です。  そこでお伺いをいたします。  1つ、福祉は申請によって与えられるものではなく、困ったら誰でも利用できるものにするため、手続きの簡素化によって行政の方からその年齢に達したら出向いてサービスをする。  1つ、各小学校の給食室を活用させていただき、小学校区ごとにセンターをつくって、単身老人に小学校からの給食等のサービスを受けられるようにする。  1つ、介護に必要な器具などを簡単に求めやすくする。  いずれにしても文部省、厚生省などといわず、あるものを生かして利用することが真の福祉につながるものと思います。これらは地域ケアの基本と考えます。お考えをお示しください。これは先日東京で行われました「福祉を考える会」でも強く要望された問題でございます。  次に、社会福祉協議会の役割について質問をいたします。  以上、福祉問題で述べましたように、これからの福祉は地域福祉でないと賄い切れない情勢にあります。社会福祉協議会も市より委託されて種々事業は行っておりますが、これからは地域に密着した事業を推進していかなければなりません。  そこでお伺いをいたします。  1つ、ボランティア組織の活動はどのように行っているか。  1つ、差し当たって一人住まいの老人に給食サービスをするような計画を進めているか。  1つ、ヘルパーさんを増員して週3回以上訪問看護をする必要を考えているか。また、有料の介護制度について利用率はどうなっているか。  1つ、ボランティアは奉仕であります。会議だけをするのではなく、みずから進んで奉仕をし、その成果を報告し合える地区ボランティアの会にして欲しい。  以上について前向きの御所見をお伺いいたします。  次に、老人クラブへの助成金についてお伺いいたします。  高齢化が進む中で、老人クラブの美しく老いるためのクラブ活動が活発となってきております。本市の老人クラブ助成制度は、昭和49年4月より発足され、単位老人クラブにはクラブ単位基本額が年間1万2,000円、クラブ会員基本額は月額1人50円、また老人クラブ連合会助成金は、一般事業で18万8,000円、特別事業で18万8,000円の支給がされておりますが、これが49年より全然変わっておりません。十年一昔と言われますが、17年も経過しております。老人クラブ活動が活発化している中で、増額を検討する時期に来ていると思いますが、いかがでございましょうか。御所見をお伺いいたします。  次に、88歳祝い金の新設について御提言をいたします。先日、数カ所の敬老会へ参加をさせていただきました折、100歳の祝い金は金の有効利用ができないので88歳の米寿の祝い金としていただきたい、という声が多く聞かれました。今年100歳以上の老人は、甲府市には二人しかありません。予算的には大変かもしれませんが、生きた金を使える本当の意味での祝い金という観点から、この新設について前向きに御検討いただきたいと思います。お考えをお示しください。  次に、新図書館建設の促進についてお伺いをいたします。  第三次総合計画の中で、平成4年建設、平成5年開館の計画で既に昨年8月の時点で建設懇話会から基本構想についての提言がされております。以後市民の要望、陳情等、市民の期待が大きく盛り上がっております。新図書館建設構想としては、利用しやすい位置、親しみやすく入りやすい雰囲気、自由に利用しやすい配慮、情報センターとしての役割を重視する視聴覚資料に重点を置く、高齢者、身体障害者に特別な配慮をする。子供の図書を重視する、集会行事を行う等々が出されております。  この建設構想から見ますと、建設場所としては、市民の最も利用しやすい場所で、交通網が集中する地点。さらには、教育、文化施設との連携に便利で市のほぼ中心地区に位置し、駐車場、緑の造成をはじめ、積極的な周囲の環境づくりができる余地のあること。以上のような必要条件を考え合わせると、公共施設として、旧琢美小学校跡地をと、地元自治会連合会、各種団体代表者による図書館誘致の陳情もあります。この周辺には、教育研修所、琢美小学校、朝気ふれあい公園等があり、交通の便もよく、ほぼ市の中心とした位置にあります。早期実現、平成5年に向けての教育委員会の見解と、市長の決断をお伺いいたします。  次に、北部地域の活性化と振興計画についてお伺いをいたします。  第三次総合計画に位置づけた北部山岳地域振興計画も着々と進み、先日もマウントピア黒平が開設をされました。豊かな自然環境に恵まれた北部の山岳地域は、地域の63%を占め、深い緑と新鮮な空気、おいしい水を供給してくれる森林の公益的機能により、うるおいのある市民生活に大きな役割を果たしております。近年はゆとりのある国民生活が求められており、自然との触れ合いや健康の維持増進など、新しいニーズを生じております。こうした中で首都圏内に位置する優位性を生かし、湯村温泉、千代田湖、昇仙峡、能泉湖など、広域的観光エリアを造成する観光ルート構成を打ち立てて、観光による商店の活性化を推進していく必要性を感じます。  また、質の高い余暇利用、生活環境、住んでよいまち、訪れてよいまちを創出する。このことは、山梨ハーベストリゾート構想の基本目標です。  そこで次のことについてお伺いをいたします。  立地条件を生かした観光ルートの形成による商店の活性化を図る考えはないか。  1つ、湯村温泉郷と商店の活性化とあわせて、質の高い余暇利用としての安全性を基本とした千代田湖ゴルフ場造成計画の推進と、県との交渉とその進捗状況はどうか。  1つ、若者の住んでよいまちとするために、また千代田小学校の定数増も含めて次の市営住宅建設計画を帯那地区に求めたらと考えますが、いかがでございましょうか。  1つ、高齢化が進む中で、生活環境のよい帯那地区に老人憩いの里ホーム建設の推進をと考えますが、いかがでございましょうか。これからは余暇利用が推進をされます。先見の明で北部地域の活性化を推進し、訪れてみたくなる甲府市のメーン地域となれるよう計画の推進をお願いいたします。  以上御所見をお伺いいたします。  次に、新市立病院建設とその関連についてお伺いをいたします。  現在の市立病院は、医師の研究熱心な態度をはじめ、職員の思いやりのある対応に、市民から高く評価をされております。しかし、建物が老朽化の上、手狭で病院内を通って新館へ行く暗い連絡路は、昼間でも怖いようです。このような現状では、せっかく最新鋭の医療器具を導入しても、医師の手腕を十分に発揮できないのではないかと思われます。駐車場スペースも狭く、駐車違反等指導もされております。病院建設は、入院患者を抱えているだけに大変なことだと思います。  そこで新病院建設についてお伺いをいたします。現在地は他の病院との関係から見て適した位置にあるし、地元の皆さんの利用が多いのはもちろん、身延線を利用してくる近隣町村の患者さんも多い中で、現在地近くへ建設を要望する意見が多いのですが、どのように対処をしておりますでしょうか。また、看護婦不足に対応して、看護婦の待遇改善を考える時期に来ていると思いますが、いかがでございますか。また、病院で働く他の職場の方々も、若い職員を定着させるため、企業内保育所の利用等、早朝、延長保育を考える必要があると思いますが、そのお考えをお示しください。  以上、御所見をお伺いいたします。  次に、新清掃工場の建設と市民の果たす役割についてお伺いをいたします。真夏の猛暑の中で、ごみ収集に汗を流して作業をしている職員の姿を見るとき、ただ「御苦労さま」と頭の下がる思いをいたしております。  さて、第三次総合計画の中には数多くの事業が組み込まれておりますが、全市民が毎日の生活の中で欠くことのできないのが、ごみ処理です。現在稼働限度を超えているごみ焼却場の建設は急務です。明るくきれいな町づくり基金として2億円が計上されておりますが、次の点について質問をいたします。  1つ、新清掃工場建設の見通しについて。  1つ、有価物資源ごみの収集によって現在どのように減量されてきているか。また、私ども会派は、町田市、沼津市、静岡市等の清掃工場の調査・研究に行ってまいりましたが、資源ごみの回収には、市が金網等の容器を用意をし、市民が出す時点で時間を決めて分別をさせており、そこにはまちの当番がついており、実に整然と区分けをさせ、市の直営、一部民間委託の業老が時間に合わせてすぐに収集をする。収集をした後は、その日の当番がすぐにきれいに清掃をするといった方法で、まさにきれいなまちづくりに、行政と市民が協力しているという説明がありました。  また、どこの市でもリサイクルに力を入れて、手を入れた製品を安価で市民に供給をしておりました。本市としてのお考えをお伺いいたします。また、生ごみの一絞り運動の徹底も周知していると思いますが、現状はどうでございましょうか。また、近隣都市に調査に行ったところ、学校給食の残飯、残滓が多く、ある市では給食専門の処理機を入れ、処分をしておりました。  甲府市学校給食の現状をと調査しましたところ、やはりそのとおりです。そこでたくさんに捨てられた給食の生ごみが焼却炉で燃されておりますが、生ごみが多いことによって焼却炉を傷め、焼却炉の寿命を縮める要素となっていると思いますが、いかがでございましょうか。また、それらについてどのようなお考えをお持ちですか、お伺いいたします。  物を大切にする心、お金で買えない心の教育ができない限りごみの量も減ってはこないと思います。小学校向け副読本も仕上がったようでございます。有効利用をして物を大切にする心の教育、思いやりの教育に役立てていただきたいと思います。御所見をお伺いいたします。  次に、学校給食についてお伺いをいたします。学校給食の実態と昼休みの有効利用調査のため、甲府市立の小中学校を回って見てきました。小学校では昼休みに入るや、ずきんをかぶったり、エプロンをかけたりしてその準備にかかり、給食当番の子供は給食室から御飯、味噌汁等を運んできて、盛りつけを始めました。1年生の子供が重い食器や食籠を運んで来るのには手をかしてやりたいほどでした。盛りつけもそのとおりなれない手つきで大変です。先生方もエプロンをかけ、暑い日でもないのに汗びっしょりになって神経を使いながら手伝っていました。給食が済むと後片づけ、それで昼休みが終わりです。  そして、一番驚いたのは、残飯、残滓の多いことです。特に6年生の女の子は御飯をほんの少ししか食べません。あるクラスでは、御飯、味噌汁とも3分の1は残してありました。給食室の係りの方が一生懸命献立を立ててつくってくださり、味つけもよい野菜御飯でしたのに、今の女の子の中には、4、5年生くらいからダイエットをしているようです。パン給食も大きなごみ袋に2つぐらい残すようです。それはたまには県の鳥獣センターへ運んで行くようでございます。給食が済むとすぐ次の授業で、全く休む時間がなく、母親の仕事を先生に肩がわりをさせているという、申しわけないような気持ちでした。一方中学校ではミルク給食でお弁当を広げ、楽しく食べていました。パンを注文する子もクラスで大体10人くらいのようです。そのパンも昔のコッペパンとは違い、サラダ、ハムサンド、カツ、レモン、ピーナツと8種類もあり、それをミルクと一緒に喜んで食べていました。週2回は焼きそば、スパゲッティ等の注文をとっていました。もちろん残す子供は一人もおりません。ある中学校では全員の子供がお弁当を持ってきており、温かみを感じました。女の子のお弁当は幼稚園の子供くらい小さなものでした。  こうした中で、中学校給食をしたら半分以上が残飯になりそうです。中には女の子、男の子を問わず、自分でつくってきたという子供もおりました。それはそれで家庭科の教育につながってよいことと思います。食事が済むと、それぞれが自由に校庭に出て運動をしたり、話し合いをしたりして、楽しそうでした。ある先生は、生徒の話し合いの時間がとれるし、お昼のロング休みはまさに生徒との触れ合いの場に使えますといっておりました。また、給食に使う金があったら、他の教育費に使わせてほしいとも言っておりました。  幾ら飽食時代といっても、昔は「御飯粒をこぼすと目がつぶれるよ」といわれたものでした。こんなに食べるものを粗末にする学校給食を続けていてよいものでしょうか。共働きをしているから、自分の子供のお弁当がつくれないでは、母親失格です。出生率が低下している現在、1人多くても2人のお弁当をつくればよいのでしょう。子供と一緒につくってもよいのでしょう。健康管理はお母さんがすべきではないでしょうか。お母さんがつくったお弁当を毎日残さず食べてくれたか、学校から帰ってきた子供のお弁当箱をあけてみる。それが母親の愛情ではないでしょうか。戦後何もなかった時代とは違います。「きょうは何にしようか」と物があり過ぎる中での悩みといいましょうか、ある面ではめんどくささといいましょうか、それしか考えられません。朝御飯をしっかり食べさせ、学校での授業に集中力を持たせる家族の健康管理は母親の責任です。お弁当をつくるのが面倒というなら、お昼はパンと牛乳にするか、焼きそば、スパゲッティでもよいではないでしょうか。1食170円から180円ですので、給食費1ヵ月3,300円と同額くらいです。そのかわりに昼には何を食べたかを聞いて、朝夕の献立を考えれば、栄養面でもカロリー面でも問題はありません。  物を大切にする心の教育、共働きの中で親子の愛情を深めていく。そして、先生は教えてくれる人、相談相手となってくれる人、このようなものの考え方、見方を変えると、子供のお弁当をつくることが楽しみになると思います。また、先生に対する気持ちも変わってくるのではないかと思います。子供のために親が果たせる役割と、すべての子供が恩恵をこうむる行政との役割を考えるとき、中学校給食より他の教育施設の充実に力を入れたらと考えます。市長の御所見をお伺いいたします。  次に、平和通りの遠光寺から南の街路樹の植え替えにいてお伺いいたします。現在トウカエデが植栽をしておりますが、サコケがついて虫のふんがいっぱい歩道に落ちております。南高、商業、南中、南西中、上条中、伊勢小学校の子供等が多く通学をしており、うっかりすると首筋にサコケがついていることもあります。前にもこのことについて議会で質問をしております。その後消毒をしたり、枝を落としたり、手入れはしていただいておりますが、葉が細かく繁るため、信号、また照明等が隠れてしまい、沿線の住民は困惑をしております。このトウカエデは街路樹には適しておりません。そこでハナミズキにかえてほしいという沿線住民の強い声があります。ぜひ対処していただきたく、お伺いをいたします。  次に、善光寺町敷島線についてお伺いをいたします。  善光寺町敷島線の平和橋から平和通りを横断して、東へ入る道路は自動車のすれ違いができず、朝夕は非常に危険です。都市開発部でも地元地権者との話し合いをもっているようでございますが、何とか入り口だけでも早急に対面交通ができるように努力をお願いしたいのですが、いかがでございましょうか。  終わりに地区コミュニティーセンターの建設等についてお伺いをいたします。多様化した中で幼い子供からお年寄りまで、ゆとりある教育の推進、高齢化社会の対応に向けて、市民が集うことのできる市民センターに準ずる何らかの施設を各地区につくっていく必要性があることは言うまでもありません。今予算で北東部市民センターの建設が決定をされておりますが、心身障害児者が授産施設として使用できる部屋等は入っているのでございましょうか。お伺いいたします。  全市的に見て伊勢地区は多くの世帯を有する地区ではあるにもかかわらず、地区住民がこぞって文化活動のできる施設がありません。地区文化協会婦人部、愛育会、老人クラブ、心身障害児の会等からの陳情も行っております。地区のすべての人たちが触れ合いを持って、思いやりの推進ができる施設としてのコミュニティーセンターの早期実現をお願いする次第でございます。  また、地区の中の集会所には、トイレも流しもないところもあります。これらの改良につきましても、住民の声を聞いて対処していただきたいと思います。  また、南公民館が総合市民会館の中に包含され、講堂だけを残していただきましたが、この利用率は100%と聞いております。しかし、放送設備がなく、詩吟、民謡等の発表会の折、個人の物を使用して貸していただいておるような現状でございます。早急に放送設備をつけていただくよう、各種団体からの要望もしておると思いますけれども、よろしくお願いいたします。  山本市長は、お忙しい中を地区住民との対話集会を全市的に持ちました。これらの要求実現に向けて堅実な市政を推進してくださることをお願いいたします。  斎場の質問につきましては、所管の委員会へ補正予算が組まれておりますので。取りやめます。  以上をもちまして、市政クラブを代表しての質問を終わります。  ありがとうございました。          (村山二永君 「議長」と呼ぶ) 3: ◯議長内藤幸男君) 村山議員。 4: ◯村山二永君 ただいまの清水議員の発言の中で重要な箇所がございますので、もしそれが誤りであったら訂正をお願いしたいと思うんですけれども。レッサーパンダについては、清水議員が中国側に要請したからパンダが来たというふうなお言葉をお使いになりました。しかし、原市長はこの議会の席上で、市当局と成都市当局で交渉の結果レッサーパンダが来て、さらにその見返りとしてフラミンゴを差し上げることになったということを、公的にこの議場でも説明をしているわけでございます。したがって、大きな食い違いのある重要な問題でございますし、また、傍聴者もたくさんおいでになる席でございますから、その辺の、いわゆる真実として伝わらないようなことであっては好ましくない。したがって、もし清水議員の勘違いであるならば、私は議長のおはからいでこれらの内容の訂正等を要求するものであります。 5: ◯議長内藤幸男君) 暫時休憩いたします。            午後1時36分 休 憩        ─────────・─────────            午後2時41分 再開議 6: ◯議長内藤幸男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  清水節子君から、先ほどの本会議における質疑及び市政一般質問中レッサーパンダに関する発言を取り消したい旨の申し出がありました。このことについて、清水節子君から発言を求められておりますので、発言を許します。清水節子君。  清水節子君。 7: ◯清水節子君 先ほどの発言中レッサーパンダに関する件のうち、「甲府市立病院にとおねだりをしました。そのレッサーパンダが動物園での人気を呼んでいます。」の部分を取り消しをお願いいたします。 8: ◯議長内藤幸男君) この際お諮りいたします。  この取り消しの申し出を許可することに御異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) 9: ◯議長内藤幸男君) 御異議なしと認めます。  よって、清水節子君からの発言取り消しの申し出を許可することに決しました。  当局の答弁を求めます。市長 山本栄彦君。          (市長 山本栄彦君 登壇) 10: ◯市長山本栄彦君) 清水議員の御質問にお答えをいたします。  「思いやりがあり、人のいたみがわかる政治」とは何か、とのお尋ねでございますが、個人の尊厳、法のもとの平等などは、国民の基本的な権利であり、日本国憲法の理念ではないでしょうか。また、それらは日常生活の中で生かされ、守られていくべきものであると考えております。私が申し上げております政治とは、「思いやりがあり、人のいたみがわかるものでなければならない」という言葉も、また政治を司る原点であると考えております。  次に、老人クラブ助成金の増額についてのお尋ねでございますが、みずからの健康保持と社会参加を目指して、自主的につくられた老人クラブは、現在239クラブ、17,364名、加入率44.6%で、その活動に助成金を支給しています。長寿社会を迎え、今後一層老人クラブの活動が活発になることが期待され、また、地区対話でも助成金の増額の要望が多く出されました。これらを踏まえ検討させていただきますので、御理解をお願いいたします。  次に、新病院の建設場所についてのお尋ねでございますが、現病院は昭和39年に建設したものであり、老朽化、狭隘化が進み、診療にも支障を来してきており、利用者にも御不便、御不自由をおかけしております。新病院建設につきましては、第三次総合計画見直しの中で、現在規模、機能等について検討しておるところであります。建設場所につきましては、地域の方々の御利用をいただいでおる経過、また地域まちづくりと関連する意向等をも十分理解しているところでありますが、現在地での建設の可能性等を専門的に検討し、さらに今後の市立病院の果たす役割等、広く市民の意向また学識者、専門家の意見等を拝聴し、対応していく考えであります。  次に、新清掃工場建設の見通しについてのお尋ねでございますが、新清掃工場の建設につきましては、議会及び地元の皆様の御協力をいただき、現在地建設が決定し、既に国に対し、昨年の11月には整備計画書の提出を行っております。通常であれば、今年5月か6月には国の補助内示がある予定ですが、今年は国に対する補助要望が特に多く、6月に継続費分の内示がありましたが、新規分の内示がいまだに行われていない状況であります。この事業の着工は、国庫補助の決定が最優先であり、したがって、県市選出県議、国会議員等を通じてあらゆる努力をいたしておるところでありますが、10月には内示があるやに聞いておりますので、内示があり次第、早期着工、早期完成を目指し、最大限の努力をしてまいります。  なお、他の質問につきましては、担当部長等からお答え申し上げます。 11: ◯市長室長田中彦次郎君) 市長室に関するコミュニティー施設の建設についての御質問にお答えをいたします。  コミュニティー施設建設につきましては、地区対話の中でも強く望まれている状況にありますが、第三次総合計画の中・後期基本計画の見直しにおきまして、各地区内のコミュニティー施設や生涯教育学習施設等の公共施設の配置状況を考慮する中で、長期的課題として検討してまいりますので、御理解をいただきたいと存じます。  なお、北東部市民センターの施設内容につきましては、既存の北部等の市民センターと同様に公民館に地域集会室と窓口サービスセンターを併設するものであります。また、集会所の設備等につきましては、自治会所有の施設であり、自治会が自主的に管理運営を行っているものでありますので、御理解をいただきたいと存じます。  以上でございます。
    12: ◯企画部長三浦恒則君) 障害者福祉センター建設構想についてのお尋ねにお答えをいたします。  少年鑑別所移転跡地につきましては、公共施設建設用地といたしまして、国に対しそめ優先的払い下げを要望いたしてきているところでございます。お尋ねの心身障害者総合福祉センターにつきましては、今議会に建設計画調査費を補正提案いたしておりまして、今後その基本構想等について調査・研究をしてまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 13: ◯福祉部長末木忠夫君) 福祉に関係をする5点についてお答えをいたします。  まず最初に心身障害児者の授産施設等についてであります。心身に障害を持った在宅の障害者に対し、自活に必要な授産所を与え、自立更生を促進する事業といたしまして、小規模通所授産事業があります。現在本市において障害者の個性にあわせた通所授産施設が3カ所ありまして、23名が通所をしております。現状は、これら施設の育成強化を図るとともに、心身障害者の各種のニーズに的確に対応をした基幹施設としての心身障害者総合福祉センターの早期実現に向け、努力をしていきたいと思います。  なお、授産施設としてミニ動物園を緑が丘公園に設置をすることにつきましては、運動公園との問題がありまして、実現が困難であると考えております。御理解をいただきたいと思います。  2点目の在宅福祉の充実についてであります。長寿社会を迎え、今後一層在宅福祉の充実・強化が求められていることは、御指摘のとおりであります。お年寄りの日常生活を支える巡回入浴、給食サービス、ショートスティの充実など、今後きめ細かい手の行き届いた在宅福祉サービスが必要となってまいります。本市といたしましても、この体制づくりのために努力をしてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。  次に、3点目であります。社会福祉協議会の役割についてであります。社会福祉協議会の役割につきましては、昨日大村議員の御質問にもありまして、お答えを申し上げたとおりでありますが、社会福祉協議会が活発な活動を展開することができるように、行政はその環境づくりに努め、一方社会福祉協議会は、地域住民に密着をしたきめの細かい福祉サービスを行っていく必要があると考えております。ヘルパーの増員につきましても、今後も10ヵ年戦略の推進の中で拡充を図ってまいりたいと思います。  また、有料看護の実施、一人暮らし老人に対する給食サービス、ボランティア活動、福祉バンク制度等につきましては、お説の趣旨を十分参考にさせていただく中で、社会福祉協議会の充実強化を図ってまいりたいと思います。  次に、4点目であります。88歳の米寿の祝い金の支給についてでありますが、敬老祝い金は敬老の日の行事の一環といたしまして、昭和35年から高齢者の長寿を祝い、敬老精神の高揚を図るためにお贈りをしておるところであります。御提言につきましては、平均寿命の伸長や75歳以上の後期高齢者の増加とあわせまして、今後検討させていただきたいと思います。  最後に5点目の老人憩いの里ホームの建設の提言でありますが、御提言の老人憩いの里のホームの建設につきましては、大変貴重な御意見として今後の参考にさせていただきたいと思います。以上であります。 14: ◯環境部長荻野紀次君) 環境部関係2点につきましてお答えを申し上げます。  まず最初に、ごみ減量化とリサイクルについてでございますが、御案内のとおり本市は全国の都市に先駆けて早くからリサイクル運動に取り組んでまいりました。沼津市等のリサイクル先進都市に決して劣っているものではございません。平成2年度には全ごみ量に対する資源化率は13%と全国的にも高いレベルにあります。有価物回収、資源ごみの収集により、一般家庭ごみで年間8,600トンの減量となりました。ごみに対する市民の意識は非常に高まってきております。また、今後は新清掃工場建設の中でリサイクルセンターを建設、整備し、教育と福祉につなげた市民のための施設として開放できるよう計画をしておりますので、御理解と御協力を賜りたいと存じます。  次に、生ごみの一絞り運動と、生ごみが焼却炉に及ぼす影響についてお答えを申し上げます。  焼却炉の構造上厨芥類を焼却することによって、直接的には炉を傷めることはありませんが、水分の多量に含んだ給食くず等の焼却につきましては、補助燃料の使用によって炉内温度を高温に保つ必要があります。したがいまして、間接的には炉の適正管理に欠ける等影響があるものと考えられますので、厨芥類と生ごみにつきましては、水切りを徹底していただけるよう、ポスター、チラシなどによって啓蒙に努めているところであります。御理解と御協力をお願い申し上げます。 15: ◯経済部長(中山 進君) 北部地域の活性化と観光ルートの形成についてお答えを申し上げます。  この北部地域は、今年3月マウントピア計画として山梨ハーベストリゾート構想の中で重点整備地区として承認をされたわけでございます。これを絶好のインパクトといたしまして、総合的な観点に立った振興策の展開を図っておるところでございます。昨日の飯島議員さんの御質問にもお答えいたしましたが、その後の諸情勢の変化に対応した新たな見直しを、科学的調査を導入する中で行っておるところでございます。  御質問の観光ルートの形成による商業の活性化でございますけれども、御指摘のように豊かな観光資源を擁する北部地域一帯とあわせ、湯村温泉郷及び積翠寺温泉郷を一つの広域的エリアとしてとらえたルートづくりは、ぜひとも必要な仕組みと考えておるところでございます。したがいまして、既存の観光資源活用等をさらに推し進めるとともに、これらの地域を総合リゾートとして長期滞在型を含むファミリー型をもあわせた健康志向型のリゾート施設の整備を図りながら、観光資源、施設を結ぶルート形成に努めてまいります。さらにこれらを積極的に宣伝し、観光客の入り込み増を図り、観光商業の一段の活性化を目指してまいる所存でございます。  また、千代田湖ゴルフ場の造成計画でございますけれども、現在県が条例の運用基準を見直しながら慎重に検討をしておる段階でございます。今後はその審査結果を待って対応してまいりますので、御理解と御協力を賜りたいと思います。  以上でございます。 16: ◯建設部長(佐藤 環君) 帯那地区への市営住宅の建設のお尋ねにお答え申し上げます。  千代田地区には、帯那地区学園都市構想、千代田湖周辺リゾート開発計画等の北部山岳地域振興計画にあわせて、山梨県ハーベストリゾート構想がございます。市営住宅の建設計画につきましては、これらの構想との整合性を図りながら研究課題とさせていただきます。  以上でございます。 17: ◯都市開発部長栗原昭明君) 都市開発部に関する2点についてお答えいたします。  まず、善光寺町敷島線、伊勢工区の平和通り東側の交差点改良についてお答えいたします。御指摘の交差点改良につきましては、現在地元地権者と鋭意交渉に努めている最中であります。御承知のとおり一部の地権者の土地の権利関係に非常に難しい問題がありまして、用地交渉も難航している状況にあります。しかしながら、当該箇所は大変狭く危険でありますので、入口の一部について拡幅するよう当面取り組んでまいりますので、御理解を賜りたいと思います。  次に、平和通り遠光寺から南の街路樹の植え替えについてお答えいたします。御指摘の平和通りの街路樹、トウカエデの管理につきましては、県が行っております。カエデは県の木に指定されており、カエデ科の中のトウカエデが県道に植栽されております。道路通行に妨げにならないようその保全管理に万全策を講ずるよう要望するとともに、樹種につきましても、ハナミズキを検討するようお願いしてまいりますので、御理解を賜りたいと思います。  以上でございます。 18: ◯教育委員長澤田福太郎君) 中学校の完全給食の実施より教育施設の充実についてのお尋ねでございますが、中学校の完全給食につきましては、昨日雨宮議員の質問にもお答えをいたしたとおりでございまして、現在教育委員会におきまして、中学校給食検討委員会からの報告書に基づきまして検討を進めておるところでございます。なお、教育施設の充実につきましても、さらに意を注いでまいりたいと思いますので、御理解を賜りたいと思います。  以上です。 19: ◯教育長浅川紫朗君) 学校週5日制等についてのお尋ねにお答えを申し上げます。  学校週5日制につきましては、昨日飯島議員の御質問にお答えしたところでございますが、文部省の5日制の調査研究協力校の研究結果の報告や、県教育委員会の庁内検討委員会の動向、さらに各団体の協議内容等を参考にさせていただく中で、5日制の課題と実施上の方策等につきまして、さらに研究を深めてまいりたいと考えております。  特に学校5日制が実施された場合、土曜日等、児童生徒の社会的活動がしやすくなるよう条件整備につきましては、十分考える必要があると存じておりますので、御理解をいただきたいと思います。  なお、中国の少年宮のような施設につきましては、研究してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。  次に、環境教育についてのお尋ねでございますが、現在、学校教育の中で身近に起きている環境問題を正しく理解し、自然や物を大切にするという環境教育につきましては、本年度の甲府市学校教育指導重点として、各学校が学年発達段階に応じまして、現在努力しているところでございます。今回環境部で作成いたしました小学校用副読本「ごみのお話」や、また作成予定の環境教育用アニメーションビデオ等につきましては、環境教育推進のためにまことに有益であると考えますし、具体的な学習活動におきまして有効に利用したいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。  以上でございます。 20: ◯教育委員会生涯学習部長種田源夫君) 私の所管にかかわります2点についてお答えを申し上げたいと存じます。  まず、新図書館の建設の促進についてでございます。新図書館建設につきましては、建設懇話会等の提言を踏まえ、現在検討を加えておりますが、理想的な図書館づくりを目指しまして、今9月議会に基礎調査費を計上させていただき、建設促進を図ってまいる所存でございます。また、建設場所につきましては、昨日飯島議員にもお答えをしましたとおり、図書館としてふさわしい最適な場所を選定してまいる考えでありますので、ぜひ御理解をいただきたいと存じます。  2点目は、遊亀会館の講堂の放送設備の御要望についてお答えを申し上げます。御案内のとおり、遊亀会館の中にございました南公民館は、総合市民会館に移設をいたしました。その際講堂につきましては、強い地元の御要望がございまして、現在市民開放をしている状況でございます。なお、放送設備につきましても、過日行われました伊勢地区等の地区対話で強い御要望がございましたので、早速最小必要限度な放送設備を設置させていただきましたので、御利用をいただきたいと存じます。  以上でございます。 21: ◯市立甲府病院長伊古美文雄君) 看護婦の待遇改善についての御質問にお答えいたします。  昨今の看護婦不足は、医療機関にとりまして大変深刻な問題でございます。この問題の解決には国や県の根本的方策を待つところでございますが、市立病院といたしましては、可能な限り今後とも看護婦の勤務、給与等の諸条件の改善を図り、確保に努力していく考えであります。御理解を賜りたいと存じます。 22: ◯市立甲府病院事務局長丸山正之君) 病院内の保育所の拡充についてお答え申し上げます。  院内保育所の対象者を看護婦以外の職種の児童にも広げたらどうかというお尋ねでございますけれども、現在の院内保育は看護婦対策の一環として、県の補助事業として実施しております関係上、すぐにこれを拡充をしなさいということは、大変困難性がございます。ぜひ御理解を賜りたいと思います。 23: ◯議長内藤幸男君) 清水節子君に申し上げます。  割り当て時間を経過いたしましたので、この辺で御了承願います。  次は、日本共産党の代表質問を行います。加藤 裕君。  加藤 裕君。            (加藤 裕君 登壇) 24: ◯加藤 裕君 9月定例会にあたり、日本共産党を代表して質問いたします。  この間ソ連のクーデターに続くソ連共産党の解体という大事件が起こりました。スターリンの時代から始まったソ連の大国主義、覇権主義は、バルト3国の併合、日本の固有の領土である千島列島と北海道の一部である歯舞、色丹の不法占有、ハンガリー、チェコスロバキア、アフガニスタンへの侵略など社会主義とは無縁の無法を働いてきました。この巨悪は、社会主義の理想を深く傷つけ、平和と社会進歩の事業に重大な否定的影響をもたらしました。  日本共産党は、既に30年前から党の存在をかけてこの大国主義、覇権主義の誤りと闘ってきました。チェコやアフガン侵略への厳しい批判、日ソ領土問題での全千島列島と歯舞、色丹の返還要求などはよく知られているところです。我が党のこうした態度について、マスコミなどは自主孤立などと椰楡しましたが、今回の東欧とソ連の激動は困難の中で長期にわたり、この巨悪と闘い続けた日本共産党の正しさを示すものであり、私はこのことを誇りとするものです。  今一部に「本家がつぶれた、日本共産党もだめ」などという声はありますが、社会主義と無縁の大国主義、覇権主義の害毒を流し続けてきたソ連共産党の解体は、科学的社会主義の立場に立つ勢力への妨害物がなくなったという点で、世界の平和と社会進歩の事業にとっても、日本共産党の闘いにとっても巨大なプラスとなるものです。  日本共産党は、この意味でもソ連共産党の解体を心から歓迎し、創立以来69年、日本の社会の発展と住民要求の実現のために奮闘してきた我が党の役割に確信を持ち、この日本での社会進歩の事業の前進のため、さらに力を尽くすことを決意するものです。  さて、市長の政治姿勢についてお伺いいたします。  質問の第1は、小選挙区制についてです。政府は、政治改革の名のもとに、衆議院選挙に小選挙区制度を導入しようとしています。1選挙区1人、の当選者というこの制度は、多数の死票を生み、国民の意思を正確に議席に反映するという議会制民主主義の原則に反するものです。区割案による試算では、自民党が47%の得票率で300議席の98%の293議席を占めることになり、さらに比例代表の68議席を加えて、合計361議席となり、471の総議席数の76%を独占することになります。これは参議院が与野党逆転の状態にあっても、自民党が思いどおりの法律を通すことができ、憲法改悪の発議さえも可能とする議席数であります。野党がどんなに反対しても、自民党が何としても小選挙区制を導入したいという背景には、消費税率の引き上げやコメの輸入自由化、憲法違反の自衛隊の海外派兵など、アメリカの世界戦略に貢献する国家づくりという、彼らの年来の野望が隠されています。  今必要な政治改革は、2度にわたる全会一致の国会決議や定数格差是正判決に基づく議員定数の抜本的是正であり、金権政治の温床となっている企業献金の禁止です。市長はこの際小選挙区制導入に反対する態度を明確に打ち出す必要があると考えますが、その見解をお尋ねいたします。  次に、9月補正予算は、山本市長当選後初めての政策予算であり、選挙公約を実現する予算として出されました。この補正予算は、一般会計でごみのリサイクルや緑をふやすための三つの基金など新規事業30項目を含む19億6,500万円で、過去最高の補正となっています。補正予算の中には、老人性白内障眼内レンズ手術補助に320万円、ふれあいペンダント340万円、甲府駅エスカレーター建設調査費などに250万円など、市民の切実な要求が取り上げられました。  しかし、二つの重大な問題点を指摘せざるを得ません。  第1は、将来の開発のための基金と見られる都市計画の基金、5億5,000万円、現在はまだその使い道が不透明なみどりの基金1億5,000万円、人づくりの基金2億円など、合計9億円で今回の補正予算では福祉予算の100倍となっていることです。今、全国の地方自治体では、生活保護や老人福祉を切り捨てる一方で、余ったお金を将来の開発基金として積み立てる、いわゆるため込め主義が流行し、住民からの批判を買っていますが、市長はどのような考えで今回の補正予算を編成したのか、見解を示していただきたいと思います。  第2に、レインボープランで市民に公約した都市計画税の減税、中学校給食の実現などを先送りした問題です。このうち都市計画税の減税は、公約では総額8億円でした。今回の見送りによる減税の総額においては、公約不履行にはなりませんでしょうか。この公約の実現は、国や県に気兼ねすることがなく、市長が実現しようと思えば、議会の同意を得るだけでできるという性格のものであります。市民はリニアブームによる土地の高騰、不当につり上げられた固定資産税の重税に苦しんでおり、早く実現するように求めています。市長は、市民の重税感を取り除くために公約に掲げた都市計画税の減税をいつまでに実施に移すのか、お伺いいたします。  次に、対話集会についてお伺いをいたします。  市長は、7月9日から9月18日にかけ、28回にわたり、地域別の市民対話、地域のまちづくりを語る集いを行ってきました。現在そこで出された約200項目の地域要望について部門別に集約中とのことであります。市長が、この対話を通じてじかに受け取った感じというものは、どのようなものでしょうか。対話集会についての市民側の感想は、新聞の投書にもあらわれておりますが、おおむね肯定的であります。しかし、その中には地域要望があらかじめ自治会の役員の間で用意され、それに対応する当局の応答で、ほとんどの時間が費やされてしまい、参加した人の生の意見を聞く時間がほとんどなくなるなど、不満も出されています。  このような点で改善すべき点があるのではないでしょうか。また、このような集会は、選挙の年に限らずもっと回数をふやして欲しいとの意見もありますが、どのようにお考えでしょうか。対話集会で出された意見の多くは、下水道の早急な整備、公園や市民センターの増設、市道、側溝、カーブミラーの整備など、市民生活にとって切実なものばかりで、いずれも市の総合計画の目標達成率が立ちおくれていたものです。それを市民の側から指摘された形になりました。現在、市の第三次総合計画の見直し作業中でございますが、この対話集会の中身を取り入れる必要があると思います。対話集会での当局の回答は、参加者の感情を損ねないようにとの配慮からか、地域要望が近い将来実現できるような印象を与えました。しかし、市の回答を実現しようとすれば、市の第三次総合計画の短縮化、大幅な変更が必要となると思いますが、市長はどのように対処するつもりでしょうか、お伺いいたします。  次に、中学校完全給食についてお伺いをいたします。  市長が公約として掲げた中学校給食の実施に向けての予算が、今回の補正予算で見送られたことは、非信に残念です。我が党はこれまで幾たびも教育の一環としての中学校給食の早期実現問題を、給食の戦前、戦後の歴史などを含めて取り上げ続けてまいりました。すなわち学校給食は、学校給食法の第1条、目的。第2条、目標においても、子供の学習権と健康権の双方を保障することを目標として行われるすぐれた教育的な活動にほかなりません。そして、その第4条で、義務教育の設置者は、学校給食が実施されるように努めなければならないとして、その第5条において、国及び地方公共団体は学校給食の普及と健全な発達を図るように努めなければならないとされております。もともとこの法律は、義務法ではなく奨励法とされているため、努力義務といわれています。しかし、同法が給食の施設、設備に要する経費を設置者の負担とし、その一部について国の補助を定めていることは、学校給食における行政責任の一つのあらわれでもあります。これまでに市民から寄せられた署名は三万数千名で、切実な願いです。さらには、県教育委員会から実施に向けて2度にわたり指導文書が出されてきています。私は義務教育の9年間の中での中学の3年間は、成長の一番著しい時期であり、思春期を迎えた生徒たちにとって、行政が責任を持って教育の一環としての学校給食を実施するのは当然のことだと考えるものであります。  市長は、所信表明の中で市政運営の基本的姿勢として、常に市民サイドに立って、市民が何を求め、どうすればそれにこたえられるかに思いをめぐらせ、一党一派に偏せず、公平で公正な市政運営を掲げられておられます。そこで、この基本姿勢の立場から市長にお伺いをいたします。教育の一環としての学校給食が必要であると考えておられるのかどうか。  今年4月に給食検討委員会から出された報告書は、学校給食を制定時の食糧事情と現在の食文化、環境には著しい変化があるとして、給食には断定せずとも極めて否定的な報告を出しました。その後新聞投書も多く、市民の関心の高さがそこにあらわれているといえます。この検討委員会は非公開であり、秘密主義でやられました。そのため何をどう検討しているのか、市民には全く知らされずに進められました。今後その報告を受けて、教育委員会の見解を示されるようですが、いつまでに出すのか、その時期を明確にお示しいただきたいと思います。  この際市長は、中学校給食についての公正、公平にして、民意を広く汲み上げる審議機関を設けてはいかがかと考えます。このことは、市長の6月答弁の中での過去の議会での議論された経過、さらに関係PTA団体等の御意見も踏まえ対応を図ると言っておられることと一致するものです。そこで、審議機関では  1、モデル校を決め、まず給食を実施してみること。  2、生徒、父母、教師などを含め、広範な市民のアンケート調査をすること。  3、運動を進めている団体も含め、父母の意見が反映できる委員構成とすること。  4、審議を公開とすること。 等々、名古屋市をはじめとして松戸市、佐倉市など先進例に学び、具体的検討に着手することが大切です。そうすることが、市民による市民のための市政運営に一歩近づくものと考えます。市長の見解をお伺いするものです。  看護婦不足問題についてお伺いをいたします。  看護婦不足が今大きな社会問題となっています。市立病院でも例外ではありません。病人を励まし、人の命を守るかけがいのない生涯の仕事と、誇りと使命感をもって看護婦の道を選んだ女性が、夜勤が一月の半分近くになるというひどい条件のもとで、自分の健康や働き続ける自信を失い退職をしていく例が後を絶ちません。また、賃金は、看護婦と同程度の学歴を持った他の業種の労働者と比較して、40歳代で7割にしかならないという実態があります。退職をする看護婦は、年間全国で4万5,000人に上ります。新卒者の5万7,000人に迫る状況になっています。このような実態が看護婦不足に拍車をかけています。  この看護婦不足の根本的原因として指摘しなければならないのは、国が定めている看護婦の配置基準が、入院患者4人に看護婦1人ともともと低い水準で放置されてきたこと。看護婦養成のおくれ、政府の診療報酬抑制政策など、政府の安上がりな医療政策です。市長は国に対して低賃金をやむなくしている診療報酬の抑制政策をやめ、診療報酬を引き上げるよう要求すべきであると考えるが、どうお考えでしょうか。  次に、私はこのような状況を踏まえ、自治体が住民のいのちと健康を守るという立場に立って、率先して看護婦不足に取り組むべきであると考えます。そこで第1に、看護婦の離職を防止するために、市立病院みずからが率先して、看護婦の賃金を正当な水準に引き上げること。第2に、県の看護婦協会で行っているナースバンクを市にも設置し、退職した看護婦など潜在看護婦の再就職を促進するため、定期的な研修を行うこと。第3に長時間保育、休日保育、夜間保育など保育を充実し、看護婦が母親として働き続けられるような条件整備を図ることなど、これらは自治体独自で行えることであり、早急に実施されるように望むものですが、市当局の積極的な見解をお伺いいたします。  また、週休2日制についてでありますが、政府は閣議決定で、労働者の週休2日制の実施を決めています。にもかかわらず、看護婦の週休2日制の実施は、全国平均2.7%で、他の労働者の36.9%の実施率と比較して極めておくれた現状です。変則勤務で激務の看護婦こそ、率先して実施するのは当然のことですが、看護婦不足の解決と切り離せないこの問題に、どう対応なされるのか、見解を示されたいと思います。  次に、福祉タクシーについて伺います。  福祉タクシーの実現については、障害者や高齢者から切実な声が寄せられています。本市は公共交通機関が十分でないため、病院を受診したり、やむを得ず外出するときには、どうしてもタクシーに頼らざるを得ないのが実情です。障害者や高齢者がもっと自由に外出ができ、生活圏を拡大し、あらゆる機会に社会参加ができることを保障することは、安心して暮らし、ともに生きる豊かな優しいまちづくりの第一歩になるものだと思います。全国障害者連合会の調査によりますと、現在全国の781市町村が福祉タクシーを実施し、全国の25%に達しています。市で実施していないのは、山梨県、鳥取県、鹿児島県の3県だけです。県内では竜王町が今年5月から身体障害者1級及び寝たきり老人で介護を受けている人を対象にタクシー料金への補助を実施し、喜ばれています。甲府市は福祉の向上を市政の大きな柱に掲げております。市独自の補助をこの際検討されてはいかがかと考えるものですが、市長の見解を求めます。  次に、総合選抜制について伺います。総合選抜制度の理念は、高校間格差をなくし、中学校における受験競争の激化を防ぐことにあります。これは地域に根ざした高校を発展させる意味合いも含めた小学区制と密接に結びついた制度です。小学区総合選抜制度は、一つに高校受験のための競争の激化に歯どめをかけ、中学校の教育の正常化に大きな力を果たしていること。二つ目には、専門学科の設置で崩されつつありますが、普通高校間の格差が基本的にないということ、その結果すべての高校から国立大学への合格者を出し、高校中退問題が少数になっています。三つ目には、高校が地域の住民に支えられ、見守られながら地域の課題を学び、地域とともに発展していくという点があります。一部に小学区総合選抜制は学校選択の自由を狭めるとの意見があります。しかし、単独選抜になった場合に自由に学校選択をできるのは、できる生徒に限られるのは明らかであります。多くの生徒は高校間格差があるため劣等感にさいなまれながら、不本意な高校に登校することになります。今日高校教育は、すべての子供にとって必要な国民的教育機関になっています。すべての子供の健やかな発達を保障するのが、社会と行政の責任であります。  こうした中で、高校入試制度に一定の民主的規制があるのは是認されるべきではないでしょうか。これまで政府の文教政策の中では、能力主義に基づく多様化政策が一貫してとられてきました。高校入試制度が改悪され、全国で小学区制がつぶされてきました。さらに臨時教育審議会答申を背景にして、今高校教育が大きな編成替えをされる時期になっています。すべての生徒に国民的教養を保障し、豊かな人間形成を育む場としての高校教育のあり方を考えるとき、小学区総合選抜制度を守り、さらに発展させることこそ今必要なことです。教育委員会の見解をお伺いいたします。  最後に、同和行政についてお尋ねをいたします。  1969年以来、3回にわたる特別の法律とその延長とによって、約10兆円をかけて同和事業が行われてきました。最終法の位置づけで行われてきた現行の地域改善財特法、これは来年3月末で期限切れとなります。同和行政は部落問題解決にとって一般地域との格差是正のための一つの特別の行政対応であって、部落問題解決のすべてを行うものではありません。したがって、行政上の目的が接近するに従って、特別対応の枠組みが狭まり、一般行政での対応に移行していくべき性格のものであります。我が党は、基本的には部落住民が一日も早く特別対策に依存する状態から脱皮し、特別対策を必要としない状況をつくり出す必要があると考えております。  さて、我が党は以前より市が実施しています住宅新築資金等貸付事業は、法の趣旨である俗地主義をとらず、俗人主義となっており、行政の主体性がない上に、他の貸付事業に比べ償還率が極めて低いなど、不公正な事業であると指摘してきました。このような不公正、不明朗な制度は、根拠法の期限切れに際して廃止をすべきであると考えます。一方、入学等助成事業など、生活に密着した事業は、一般行政の水準の引き上げを含む、一般行政へのスムーズな移行のための措置を取ることが望まれます。市長は法の期限切れにあたって、これまでの住宅新築資金等貸付事業には、どのように対処するのか。未償還金についてはどうするのか、考えをお聞かせください。  以上で質問を終わります。 25: ◯議長内藤幸男君) 市長 山本栄彦君。           (市長 山本栄彦君 登壇) 26: ◯市長山本栄彦君) 加藤議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、小選挙区制度について見解を示せとのお尋ねでございますが、昨日飯島議員の御質問にもお答えいたしましたとおり、小選挙区比例代表並立制導入を柱といたします公職選挙法改正案につきましては、御案内のとおり衆議院において審議中でございます。今後の審議の状況について見守っているところでありますので、御理解を賜りたいと存じます。  次に、市民対話集会における提言等についてのお尋ねでございますが、市民対話集会においては、市民の皆様から都市基盤整備を中心に多くの御提言、御要望等をいただきました。皆様からいただきました御提言につきましては、総合計画に反映するよう努力してまいります。なお、緊急性のあるものにつきましては、予算措置を講じ、今議会に御提案申し上げましたところでございます。  また、他の事業につきましては、現在、第三次総合計画の中・後期計画に向けての見直し作業を進める中で位置づけてまいりたいと考えております。なお、市民の意向を市政に反映させるための各種対話等を積極的に推し進めてまいりますので、御理解を賜りたいと思います。  次に、中学校給食についての審議機関を設けてはどうかとのお尋ねでございますが、審議機関の設置につきましては、教育委員会の検討結果をも踏まえ、市議会等の御意向を拝聴する中で検討してまいりますので、御理解を賜りたいと思います。  なお、他の質問につきましては、担当部長等からお答え申し上げます。 27: ◯企画部長三浦恒則君) 企画部関係2点の御質問にお答えをいたしたいと思います。  まず、基金の積み立てについてのお尋ねでございますけれども、医療福祉先進都市の実現はレインボー甲府21計画の中心的な柱でもございます。市民一人一人が健康で生きがいを持ち、安心して生涯を過ごせるような明るい住みよい福祉社会の建設は大変重要な課題でございます。このため新病院、保健施設、障害者福祉センター等医療福祉施設の建設に向けての具体的な調査に着手してまいりますとともに、ソフト面でも医療福祉施策体系の見直しと、その内容の充実にも積極的に取り組んでまいりたいと思っております。また、新たな基金の積み立てにつきましては、ごみ減量や緑化推進、さらには新しい時代を担う心豊かな人づくり事業といった、市民みずからが主体的に取り組む事業等、特定の目的達成のため設置するものでございます。  一方都市計画施設整備基金は、市民要望にこたえる都市基盤整備等を推進いたします上で、将来の安定した財源を確保するために積み立てを行うものでございます。今後事業の推進にあわせまして、積極的に活用してまいりたいというふうに考えてございます。  次に、都市計画税の減税についてのお尋ねにお答えをいたします。  都市計画税の減税につきましては、実施しなければならないものと考えてございます。減税の引き上げ幅及び実施時期等につきましては、現在検討中でございます。 28: ◯市民部長(平本 昇君) 地域改善財特法についてのお尋ねにお答えを申し上げます。
     御案内のとおり、昭和44年に同和対策事業特別措置法が制定をされ、その後時限立法としての同和法が種々制定されてきましたが、最終法として地域改善対策指定事業に関する国の財政上の特別措置に関する法律が制定され、平成4年3月31日をもって終了いたします。法期限後の住宅新築資金等貸付事業につきましては、本市といたしましては、国の動向を見ながら、県、関係市町村と協議を重ね、今後の方向を検討してまいりたいと考`えております。  また、住宅資金貸付金の未償還金にかかわる貸付金の回収につきましては、今後も関係団体に協力をお願いする中で努力をしてまいる考えでありますので、御理解を賜りたいと思います。  以上です。 29: ◯福祉部長末木忠夫君) 福祉タクシーについてお答えをいたします。  タクシー料金への助成につきましても、福祉タクシー制度の一方途であると理解をしております。福祉タクシー制度を導入するにいたしましても、タクシー業界の全面的な御協力が得られないと大変困難であります。昨日大村議員に御答弁を申し上げましたとおり、この問題について引き続いてタクシー業界と協議を重ねてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。  以上です。 30: ◯市立甲府病院長伊古美文雄君) 市独自のナースバンクの設立についての御質問にお答えいたします。  深刻な看護婦不足の中で、潜在看護婦の掘り起こしとなる再就職の窓口でありますナースバンクは、人材確保のための重要な事業と考えております。現在、県の委託を受けて山梨県看護協会が、全県下を網羅する形でナースバンク事業を行い、登録者への定期的な情報提供等を行っております。また、今年度より新たに県下各保健所に看護婦就業相談窓口が開設され、ナースバンクと連携をとり、確保に努めております。  市立病院におきましても、退職者はナースバンクに登録し、常に連携を取りながら既に数名の看護婦の紹介を受け、現在勤務しております。来年は国の施策の中でさらに人材確保に向けて体制の強化を図るために、都道府県にナースセンターの設置等について検討を始めております。現在さまざまなマンパワーの確保策が講じられる中で、国、県との連携を密にし、看護婦確保に努力してまいります。したがいまして、市独自のナースバンク設置につきましては、広域的見地から取り組むことが適切であると考えますので、御理解を賜りたいと思います。 31: ◯市立甲府病院事務局長丸山正之君) 病院にかかわる残る3点の御質問についてお答え申し上げます。  まず、国に対して看護婦の給与の財源となるような診療報酬の引き上げを要求する考えはないかとの御質問でありますけれども、診療報酬につきましては、国の引き上げ率は極めて低く、昨年の4月の改定におきましても、実質1%のアップにとどまっておりまして、収益的収入に対して医業費用の伸び率が大幅に上回っている現況の中で、特に医業費用に占める給与費の比率は、全国的に50%から51%と増加しており、看護職員の人件費についても相当の影響があることは、御指摘のとおりでございます。したがいまして、看護職員の不足、それから労働条件の改善等による人件費の上昇等の状況のもとで、自治体病院協議会、公私病院連盟など、医療関係諸団体は、全国的な運動として中央社会保険医療協議会、また厚生省等に対して診療報酬の引き上げを要求しているところでありまして、当病院もこれらの会員として運動に参加しておる次第でございます。  特に診療報酬引き上げの内容としで強く要求している点は、看護婦の確保、待遇の改善につながる人件費改善分を診療報酬に盛り込めないかという要求をしているわけですけれども、これらについて今後全国の各医療諸団体等とも連携を取りながら、実質的な診療報酬改善に向けて要求に努力をしてまいる覚悟でございます。よろしく御協力をお願いしたいと思います。  次に、看護婦の待遇改善についての御質問でありますけれども、先ほど院長から答弁申し上げましたように、看護婦不足は現在社会的な問題として深刻さを増しており、県内の病院で一部病棟閉鎖というようなことが過日の新聞で報じられております。こうした看護婦の雇用環境を改善するためには、待遇をよくすることによるということが論じられておりますが、まず賃金の改善については、現在の給与制度の中で人事院勧告をもとに行っておりますが、本年度についても看護婦の賃金改善が人勧の重点項目として盛り込まれております。さらに、医療費の引き上げについても、項目の中で看護婦の給与の引き上げ分という形で考慮されている模様でありますので、今後はこれらの状況を踏まえ、積極的に改善に向けて対応していくというふうに考えております。  また、夜勤体制については、最近の高齢化と医療の進歩の中で入院患者の重症度が高くなっている現況から、一部3人夜勤体制の対応を行っておりまして、夜勤回数は月平均9.5回となっております。しかしながら、夜勤回数の減少を図るには、どうしても看護職員の増員が必要でありまして、現在の経営状況及び看護婦確保の困難性等も勘案いたしますと、これを一挙に解決することはなかなか困難であると考えております。したがいまして、暫時改善を図っていかなければならぬと考えております。  さらに保育の問題につきましては、現在院内保育所により対応いたしておりますけれども、夜勤保育、延長保育についても、今後検討、対応していかなければならぬ状況であるというふうに認識しております。御理解を賜りたいと思います。  次に、病院における週休2日制への対応についてのお尋ねでございますけれども、現在当市立病院の週休2日制への取り組みにつきましては、4週6休制を導入し、職員の交代制度による弾力的な運用形態により実施しておるところでございます。  御質問の完全週休2日制への移行につきましても、患者サービスの低下をさせないよう、十分配慮しながら対応していかなければならないと考えております。土曜閉庁方式につきましては、一部県立病院等で試行を行っておりますけれども、私ども病院といたしましては、他の官公立病院の状況等も十分参考にしながら、慎重に検討してまいりたいというふうに考えております。  また、看護婦職場のうち病棟勤務看護婦につきましては、その勤務の特性から交代制による週休2日制を今後続けていくという考え方でありますけれども、完全週休2日制に移行した場合に、週40時間体制ということになりますので、これには先ほどお話しましたように人員増を伴いますので、今後国、県の動向を見ながら対処してまいりたいと考えております。御理解を賜りたいと思います。 32: ◯教育委員長澤田福太郎君) 学校給食の検討状況についてお答えをいたします。  中学校給食検討委員会より受けました報告書の内容につきまして、今現在教育委員会で慎重に審議をしている過程でございます。したがいまして、今後の調査、検討の進展を見きわめながら見通しを明らかにしてまいりたいと、このように考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。  次に、総合選抜制度についてのお尋ねでございますが、総合選抜制度につきましては、昨日飯島議員の御質問にお答えをしたところでございます。県の教育委員会に設けられました後期中等教育問題協議会をはじめ、諸団体のあるいは諸機関の協議内容を十分に参考にしながら、私ども教育委員会といたしましても、今後ともいろいろな視点から研究を深めてまいりたいと、このように存じておるところでございます。御理解を賜りたいと思います。  以上です。 33: ◯教育長浅川紫朗君) 教育の一環としての学校給食の必要性についてというお尋ねでございますが、学校給食はこれを学校教育の一環としてとらえております。したがいまして、本市におきましては、学校給食法で定められております小学校におきましては完全給食を、中学校におきましてはミルク給食を実施しているところでございます。よろしく御理解を賜りたいと思います。 34: ◯企画部長三浦恒則君) 先ほど私の都市計画税の減税についての答弁中、減税の「引き上げ幅」というふうに私答弁いたしましたけれども、「引き下げ幅」の間違いでございます。訂正させていただきます。大変失礼いたしました。 35: ◯議長内藤幸男君) 加藤 裕君。 36: ◯加藤 裕君 1点だけ再質問させていただきますけれども、中学校給食についてですが、何度も質問いたしておりますけど、たびたび検討の検討ということで大変検討の上塗りばかりされている状況なんですが、先ほど市長がお答えになった審議機関の設置については、検討結果を踏まえて検討していくと、ここにもたびたび検討が出てまいりましたけれども、この検討の中身ですが、私辞書で調べました。辞書で調べると「よく調査をすること」というふうになっております。後ろ向きの検討ということはあり得ないわけでして、前向きの検討としてこの検討をよく使われるというふうに書いてありますけれど、市長が先ほどいわれたこの検討ということを、前向きの方向での検討というふうに受けとめてよろしいのかどうか。1点お伺いさせていただきます。 37: ◯議長内藤幸男君) 市長 山本栄彦君。           (市長 山本栄彦君 登壇) 38: ◯市長山本栄彦君) 先ほど御答弁申し上げたとおりでございまして、前向きに検討しておるというところでございます。 39: ◯議長内藤幸男君) 加藤 裕君。 40: ◯加藤 裕君 ありがとうございます。中学校給食の実現については、市長の選挙公約でありますし、6月議会でその公約の重みについては最大会派の早川議員さんの代表質問についても質問されたところです。山本市長、その公約の重みということを考えているからこそ、あのようにたくさんの市長対話を組んで多くの市民の意見をくみ上げる、このようなことを行ってきたというふうに私ども受けとめているわけです。市民は、市長が公約として掲げました中学校給食の実現ということを目に見える形でどういうふうに実現していくのかということに、今非常に注目をし、待ち望んでいるというふうに考えます。  いろいろきのうからの質問の中でも議論がなされましたけれど、給食をやるかやらないかのこの最終判断は、市長御自身が結論を出すべきものであるというふうに考えています。ぜひとも、今御答弁になりました前向きの方向での検討に移されるよう要望いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。 41: ◯議長内藤幸男君) 暫時休憩いたします。            午後3時47分 休 憩        ─────────・─────────            午後4時12分 再開議 42: ◯副議長(川名正剛君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。  上程議案全部に対する質疑及び市政一般質問を続行いたします。  次は、皆川 巖君の質問を行います。皆川 巖君。            (皆川 巖君 登壇) 43: ◯皆川 巖君 9月定例議会にあたり、市政一般について質問いたします。  質問も2日目の後半に入り、既に先輩・同僚議員が幅広く質問を行っておりますので、若干重複するところがあろうかと思いますが、私なりの視点から質問いたしますので、よろしく御答弁をお願いいたします。  なお、割り当て時間の関係上質問を大きく三つに絞ってお尋ねいたします。  まず、新市立病院建設についてお尋ねいたします。  市長は、6月定例議会の所信表明において、21世紀への壮大な虹の橋を架けたいと念願し、「レインボー甲府21」を提唱し、その重点的施策としてレインボープランの中に「医療福祉先進都市甲府」を掲げました。そして、本市が全国平均を上回る早さで高齢化社会へ移行していくものとの予想に立ち、これへの具体的対応は社会的に最重要課題であるとの認識を示し、こうした社会的要請にこたえるべく新市立病院の建設構想を核にし、これに中間施設と市民総合保健センターとをネットワークする構想を打ち出しております。このことは、まさに市民の命の尊さを前提とした市政の推進であり、ぜひとも実現されますよう、市民とともに大いに期待しております。  甲府市立病院の現況は、御承知のように昭和39年に現在地に建設されてから既に26年が経過しております。したがって、6月議会でも先輩議員が既に指摘しているように、建築物本体の老朽化が進み、建物は過去幾度かの増改築のため構造的な欠陥が見受けられ、医療トラブルにもなりかねないという危惧の念を抱かざるを得ない状況にあります。  これはちょうど20数年前の全国的な自治体病院建設ラッシュ時期から25年ないし30年が経過した現在、他都市の自治体病院においても本市と同様に建物の老朽化が進み、加えてその間の医療の著しい進歩による医療機器そのものの技術的向上に伴う高度医療機器、例えば多目的カテーテル、CTスキャナー、MRI等の導入スペース確保の困難性とあわせて、病院建築物の構造的変化を強く求められております。それが最近の全国的な自治体病院の建てかえラッシュの要因となっているのであります。甲府市立病院について考えると、老朽化はもちろんでありますが、さらにここ五、六年間、延べ外来患者数が毎年平均約1万人増加し続けている現状では、慢性的な駐車場不足は、ますます悪化の一途をたどっております。来院の市民に多大な不便をおかけしているわけであります。  このような現状の中で、全国平均を上回る早さで高齢化社会への移行が進む本市において、もはや新市立病院建設の市民的要望は頂点に達している感があります。もちろん当局は、このような市民的要望にこたえるために第三次総合計画の中で平成4年度に基本設計作成、5年から7年までの建設、8年度からの開院を目指して、既に昭和63年度に新市立病院建設の院内プロジェクトを設置し、あわせて専門主幹を置いて精力的に調査研究を重ねてきているはずであります。  そこでお伺いいたします。まず、厚生省の許可基準により県から甲府市立病院に与えられている許可ベッド数は400床でありますが、高度医療機器の導入や治療科目の増設などから、ベッドの利用効率が低下してきている状況はわかりますが、加速的に高齢化が進み入院希望患者が後を絶たない現況の中で、今後入院機能を充実していくことが、市民の健康維持や命を考えるとき、見逃せない重要な問題であると思います。この点について、基本的にどのような解決を考えておられるのか、当局の見解をお聞かせください。  また、病院建物の1床あたりの標準床面積は65平米必要であり、400床を稼働させるには、2万6,000平米の建物が必要になります。現在の建物では1万4,000平米しかありません。1万2,000平米ほど足りないわけであります。そして、現在地の敷地面積は1万2,000平米しかないので、敷地面積の60%以内建物を建てなければならない建ぺい率と、建物の延べ面積が敷地面積の倍まで許される容積率をあわせ考えるとき、建築基準法ではせいぜい現在の5階建てまでが限度であり、これ以上の現在地における高層化は不可能でありますが、当局はこの点をどのように認識しておられるのか、お聞かせください。  加えて、最近全国各地の新設病院に取り入れられているH.C.U(分散型集中治療室)を備えたり、高度医療機器の導入スペースを確保するとなると、さらに建物面積も敷地面積も大きくとらなければなりません。そして、それに見合う必要駐車場面積は、400床に対して1.5倍ですから、600台収容可能な敷地面積を確保することが、車社会の現実に適合するものであると思います。また、せっかく建てる新病院は、市長の構想にもありますように、保健センター、中間施設を含めた医療コアとして、広い食堂や患者が憩える中央待合ホール、患者がリハビリを兼ねて散歩ができるくらいの緑地など、ゆとりあるスペースを確保し、さらに医療従事者確保対策の一貫として、看護婦寮や医師宿舎等も設置するべきだと思います。そして、一次から三次医療まで十分対応できる高度の診療体制を整えた地域医療の基幹病院として、市民のための近代的総合病院として生まれ変わるべきものと考えます。そこで、これらのことを踏まえて、当局が新病院建設のための用地面積はどのくらい必要であると考えておられるのか、お示しいただきたいと思います。  また、現在地周辺でこれらの条件を充足するだけの用地面積を確保できるのか、その見通しはあるのか。当局の見解を率直にお示しいただきたいと思います。  あわせて、今日までの現在地周辺住民の皆さんと、病院再建問題についての話し合いなどをした経過をお聞かせください。仮に現在地周辺住民の皆さんの御協力の中で周辺用地を確保できた場合には、一時たりとも機能停止の許されない病院として、どのような工法で建築物を建てかえていくのか。工事期間はどのくらいかかるのか。建築工事中の入院患者の騒音等の影響はどうなるのか。当局の見解をお示しください。  また、現在地周辺で必要敷地面積の用地が確保できない場合には、新病院の建設場所を別にどこか考えなければならないわけですが、これは公立病院の医療ネットワークの問題や交通の利便性、現在地からの距離等の検討課題があり、難しい面もあることは理解できます。しかし、この建設場所の決定は、逃れられない最優先課題であります。そこで、冒頭申し上げましたように、基本計画の中で平成8年度開院を目指すならば、いつごろまでに建設場所を決定しなければならないのか、当局の見解をお聞かせください。  また、現在候補地として各地区で行われた市長対話集会などを通じ、既に名乗りを上げている地区や当局で検討している場所があるのか否か、明確にお示しいただきたいと思います。  さらに、一歩踏み込んで、仮に移転、新築ということになった場合には、現在地の跡地には何か収容力のある公的施設の建設等、周辺住民と市民のための有効利用を考えておられるのか、お伺いいたします。  ともかくこの新市立病院の建設こそ、本市のまず着手するべき当面の最重要課題であるとの認識をしっかり持っていただき、当局の勇断を重ねて要望いたします。  次に、福祉行政における高齢化対策についてお尋ねいたします。  平成元年12月、厚生、大蔵、自治の3大臣合意による高齢者保健福祉推進10ヵ年戦略、いわゆるゴールドプランが20世紀の残された10ヵ年に達成するべき高齢化への対応策に関する目標数値を掲げる形で示され、現在推進されております。そして、本市議会におきましても、この10ヵ年戦略に関連する論議が、既に幾つかなされてまいりました。ゴールドプランの内容につきましては、新聞テレビなどで何度か報道されており周知のことと思いますが、家庭奉仕員に関してみましても、平成元年3万1,405人であるものを10万人に3倍増するなど、福祉サービスの強化、充実を目指す内容であり、私もかつてないスケールの画期的な戦略であると高く評価しながら、その推進に大きな期待を寄せております。  政府は、昨年6月第118国会において、老人福祉法等関係8法を改正し、戦略推進に並み並みならぬ決意を示しております。法改正の中身の一つは、老人福祉法による老人福祉計画と老人保健法による老人保健計画を一本化した老人保健福祉計画として、都道府県及び市町村にその策定を義務化するものであります。この義務化規定は、平成5年4月から試行されますが、厚生省から計画策定に向けての具体的な考え方や、策定のマニュアルなどそろそろ示される時期だと思います。そこで、市町村に義務化される老人保健福祉計画の策定に向けて、本市はどのように対応していくのかお聞かせください。  また、これらの計画策定にあたっては、まず正確な現状把握が必要であり、そのためには老人ホームなどの施設や社会福祉協議会との情報交換や連携が必要であると考えます。そこで、かつてこれら三者間での協議などをする機会を設けたことがあるのか否か、それを含めてこの点について当局の見解を合わせてお伺いいたします。  さて、高齢化社会への移行は、私たちの社会のあらゆる面に幾多の課題を投げかけております。介護需要の増大や医療の高度化、専門化が進む中で、福祉マンパワーに対する需要の増大は必定であります。厚生省は、昭和63年実績で約220万人の福祉マンパワーが、平成12年には346万人必要になるとの推計をしております。しかしながら持続的な経済の拡大により、産業全般を通じて人手不足の状況が生じており、恒常化する看護婦不足の問題、家庭奉仕員をはじめ老人ホームの寮毎などの確保は、極めて困難である状況など厳しい課題の解決を迫られております。  政府は10ヵ年戦略の推進にあたり、福祉マンパワーの確保こそが最大の課題であるとの認識のもとに、昨年8月厚生省に保健医療福祉マンパワー対策本部を設置し、その対策に積極的に取り組んでおります。そして、これを受けていよいよ保健医療福祉マンパワー確保に関しての諸対策の展開が市町村段階で具体化されるときを迎え、レインボープランの医療福祉先進都市甲府の実現を目指す市長の手足として施策を推進する本市の組織体制についてお尋ねいたします。  本市の現状を考えますと、このところ高齢化の進行とともに福祉関係の事務量は年々増大し、しかも複雑化する事務内容を抱え、このままでは市民需要に十分対応できない状態にあるものと思います。例えば、特別養護老人ホームへの入所にかかわるケース一つを取り上げてみても、入所判定委員会への提出書類作成とそのための訪問面接調査、施設へ出向いていっての入所確認調査、死亡の場合の慰留品の引き渡し立ち合い業務、ショートスティの利用証の発行審査、ホーム入居者及び扶養義務者の負担金調査、などなどがあり、ほかにも老人ホーム入居者状況調査などもあるようですが、本市の場合は、人手不足から現在実施されていないようであります。ホーム入所にかかわる業務のみでこのように複雑多岐にわたる膨大な事務量であります。これに他の一般事務が加わるのでありますから、現在のスタッフがそれこそ懸命にフル回転しても間に合わないのではないかと推察いたしております。  いずれにしても、福祉マンパワー確保の先駆けとして組織を見直し、これらに対応できる組織体制を充実、強化することが急務であると思いますが、いかがでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。  さらに、こうした福祉マンパワー確保のためには、これらにかかわる人たちへ何らかの特典を与えるなどの、本市ならではの独自の施策を確立するべきではないか、と考えますが、この点につきましても、市長の御所見を聞かせていただきたいと思います。  次に、市営室内プール建設についてお尋ねいたします。  最近の社会体育の進展は、目を見張るものがあります。民間におけるアスレチックジム、室内プール、サウナ等を備えたスポーツ施設は、近代的な健康産業として各地に普及しております。特に水泳は全身運動として柔軟で伸びやかな筋肉をつくり、しかも持久力も伸ばす、あらゆるスポーツの基礎体力づくりにはもはや欠かせないものとして、夏だけのスポーツではなく、むしろ年間を通じて行ってこそ価値のあるスポーツとなっております。そればかりか水泳の医学的効用は、ベビースイミング、産婦の医学的効果、幼児期の大脳の発育促進、リハビリテーション等々数々の効用が認められております。また、成長期の少年少女にはバランスのとれた体格づくりに理想的なスポーツとして、学校教育の場でも大いに取り入れられている現状であります。  しかし、我が甲府市にあっては、市営の水泳プール、特に年間を通して使える室内プールは皆無であります。全国の県庁所在地都市の90%以上は既に市営室内プールを備えており、また、全国の人口20万から30万の類似都市において、室内プール施設のないのは、残念ながら我が甲府市のみであります。かつて、昭和55年には市民1万人以上の署名を添えた、甲府市スポーツ少年団水泳部、甲府市水泳連盟、各地自治連合会、体協関係者による市営屋内プール建設の請願もなされた経過もあります。  このような市民の健康に直接結びつく体育施設が根強い市民の要望がありながらなぜ実現されないのか、疑問に思うものであります。この点についての市長の御所見をお聞かせいただきたいと思います。  また小中学校のプールのように夏だけではなく、年間を通して使用可能な室内プール施設となると、一定の水温を保たなければなりません。そこで、そのためのエネルギー消費が問題となります。しかし、他都市においては、新たに清掃工場を建設する場合、その余熱利用施設として熱帯植物園や室内温水プールを併設しているところも、既にあります。清掃工場の余熱利用施設としては、子供から大人まで幅広く市民が健康増進のために1年中、いつでも利用できる室内温水プールの建設こそが理想であると考えますが、新清掃工場の建設が間近に迫っている甲府市において、この点をどのように考えておられるのか、当局の御所見をあわせてお伺いいたします。  以上で質問を終わります。  御清聴あうがとうございました。 44: ◯副議長(川名正剛君) 市長 山本栄彦君。           (市長 山本栄彦君 登壇) 45: ◯市長山本栄彦君) 皆川議員の質問にお答えいたします。  まず、はじめに新病院の建設場所の決定時期及び候補地、跡地利用等についての御質問でございますが、新病院の建設場所についてのお尋ねの中で、現在専門的なコンサルタントへ、現在地または移転の両面から研究を委託いたしておるところでございます。  建設場所の決定につきましては、最優先の課題と認識いたしており、現在病院側を含めた庁内調査研究会において、建設場所、規模、機能等を医療ネットワークと関係づけて立地の前提条件として調査、研究を行わせているところであります。  なお、建設年度につきましては、第三次総合計画の中期計画の中に位置づけております。  なお、地域のまちづくりを語る集いの中で、新病院建設について、湯田、伊勢地区から現在地再建の要望が出され、玉諸地区から誘致の要請が出されております。移転先、または移転後の跡地利用計画については、現在慎重に検討しておるところでありますので、御理解を賜りたいと存じます。  次に、老人保健福祉計画策定義務化への対応についてのお尋ねでございますが、昨年6月老人福祉法等関係8法を改正して以来、厚生省は市町村の老人保健福祉計画の策定に関して、そのマニュアルを示すべく準備中であります。この計画は、保健福祉に関するサービスの供給を量的に明示することとしており、間題解決に向けての具体的手法が設定されることを特徴としています。そして、マニュアルの中身は、65歳以上のすべての国民に対する実態調査などを主体に、高齢者のニーズを把握した上で、保健と福祉に関するサービスの供給量を算定する手法が見込まれています。  本市では、甲府市高齢者総合福祉計画及び市民総合保健計画を、第三次総合計画基本計画の中で全面的に見直しを図っているところでありますが、国のマニュアル提示のタイミングから策定義務化に関する事項を完全に整合させることは、難しいと思われます。したがいまして、平成4年度もしくは5年度に既存の計画を再度見直す形で義務化規定をクリアし、10ヵ年戦略の推進に万全を期していく考えでございます。  次に、新清掃工場の余熱利用施設についてのお尋ねでございますが、本市が計画いたしております新清掃工場からの余熱利用計画といたしましては、基準ごみ質で240トンのごみを焼却いたしますと、発生蒸気量は時間当たり24トンの蒸気量が得られます。これらの利用計画については、地元の要望も踏まえて、健康、レジャー等市民開放型健康福祉の複合施設として利用したいと考えております。  御提言の温水プールの建設につきましては、現在のごみ量では、温水プールへの使用熱量の確保は困難な状況にありますが、将来ごみ量が増加し、常時3炉運転となった折には十分検討させていただきたいと存じますので、御理解をいただきたいと思います。  なお、他の質問につきましては、担当部長等からお答え申し上げます。 46: ◯企画部長三浦恒則君) 企画部の方からは、福祉マンパワー確保のための組織の見直し等について、お答えをいたします。  本市は、国の高齢者保健福祉10ヵ年戦略、いわゆるゴールドプランを推進いたしますために、一昨年1名、本年度2名の専門主幹を配置いたしまして、昭和59年度に策定いたしました高齢者総合福祉計画等の見直しに着手、現在情報の収集及び専門機関への委託等調査、研究を精力的に行っているところでございます。  平成4年度につきましては、これらの研究結果等を踏まえ、福祉部門の強化策をさらに図ってまいりたいというふうに考えてございます。  また、人材確保のための独自施策につきましては、このゴールドプランそのものは、国、県の施策の展開に負うところが多いわけでありますので、これとの整合性をも図ります中で、待遇改善策等にも意を用いてまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 47: ◯福祉部長末木忠夫君) 老人保健福祉計画の策定にあたりまして、老人ホームなどの施設や社会福祉協議会との連携をとるべきではないかという御質問に対してお答えを申し上げます。  老人保健福祉計画の策定に関しまして、福祉関係施設や社会福祉協議会と、従来これら三者の機関での協議というものは、特にその機会がありませんでしたけれども、今後必要に応じまして連携をとってまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。  以上です。 48: ◯市立甲府病院長伊古美文雄君) 病院の病床数の利用効率についてお答え申し上げます。  現市立病院の許可病床数の利用効率の問題でありますが、高度医療機器の導入、診療科目の新設等により病院全体のスペースの狭隘化が進行し、利用効率が十分でない点は、御指摘のとおりでございます。今後市民医療需要の増大にこたえて、新病院建設にあわせ、病棟スペースの確保と充実を行い、効率的な運営を図っていく考えでございます。  以上でございます。 49: ◯市立甲府病院事務局長丸山正之君) 病院の再建にかかわる残る3点の御質問にお答え申し上げます。  まず、病院建設に関係し、建設の可能性の面から現在地の敷地面積についてのお尋ねでございますけれども、当病院の現有敷地は道路を挟みまして隣接した2カ所にそれぞれ分かれて建物が建設されているわけですけれども、その面積はあわせて約1万2,000平方メートルとなっております。また、この地区は都市計画法による準工業地域でありまして、建物の許容面積は、容積率で200%、建ぺい率では60%となっております。御指摘のとおり建築基準法により現有地ではこれ以上建築物はできないということになっております。現建物の方は、約1万4,700平方メートルでありまして、1床あたり床面積は約37平米となっております。理想とする面積1床あたり65平米といたしますと、1床あたり約28平米が不足しているという状況であります。御理解を賜りたいと思います。  次に、新病院の規模及び機能についてどうかという御質問でありますけれども、新病院の規模及び機能につきましては、現在病院の研究班においてそれぞれ専門的に検討をいたしているところでありますが、社会の高齢化や医療ニーズを踏まえ、さらに地域中核医療の役割を担う近代的総合病院を志向いたしておりますので、規模的にも機能的にもより高度医療を展開できるような施設を建設しなればならないというふうに考えております。したがいまして、敷地面積につきましても、最近他都市等で建設されました同規模の病院の状況を見ますと、平均で約3万平米くらいの面積となっておりますので、当病院を建設する場合も、当然その他の関連施設を含めますと、それ以上の面積が必要ではないかというふうに考えておりますし、さらに状況によっては高層化、機能的な配置等も検討する必要があるのではないかというふうに考えております。
     次に、現在地に再建する場合の問題点はどうかという御質問でありますけれども、現在地に再建する場合には、周辺の民有地をお願いをして確保しなければならぬというわけになるわけですけれども、新病院の規模等を現在検討しておりますので、周辺の住民の方にお願いをしたかどうかという御質問でありますけれども、現在の段階ではまだ十分にお話をしてはございません。また、現在地に建設する場合は、工事中の混雑と騒音等による診療業務への支障や入院患者への影響もそれなりに長期にわたることになり、また、工期も長期間にわたるなど諸課題が大変多いというふうに私ども理解しております。御指摘のとおりであります。  いずれにいたしましても、今後諸問題について精力的に検討し、最終的な結論を得ていきたいというふうに考えております。御理解を賜りたいと思います。 50: ◯教育委員会生涯学習部長種田源夫君) 市営の屋内プールの建設についてのお尋ねにお答えを申し上げたいと思います。  生涯スポーツの推進また市民の健康増進の面からも、屋内プールは必要な施設と考えております。現在、本市には県所管の施設が2ヵ所、民間のものが6ヵ所有り、広く市民に利用されている状況にございます。御提言につきましては、今後の研究課題にさせていただきたいと存じます。ぜひ御理解をいただきたいと存じます。 51: ◯副議長(川名正剛君) 皆川 巖君。 52: ◯皆川 巖君 全般にわたりまして、適切かつ明快な御回答をいただきましたが、1点申し上げたいと思いますが、室内、屋内プール建設についてでございますけれども、山梨県は御承知のように海なし県でございまして、我々子供のころはよく川で泳いだりいたしましたが、現在ではそれも難しいわけでございまして、海や川で泳げない甲府の子供たちにとっては、他の都市の子供たちに比べましてはるかにそのプールを望んでいるわけでございまして、せめてプールぐらいは他都市より立派なものを建てて欲しいという気持ちを持っております。そうなりますと、やはり理想的なものは余熱利用施設における年間通じての温水プールを建てていただければ一番うれしいわけでございますけれども、それが難しいのであれば、現在緑が丘にありますプールに屋根をつけるとか、何らかの措置を講じまして、ただ単にこれからの課題として検討するというのではなくて、具体的にぜひ前向きな御所見をお伺いしたいと思いますけれど。 53: ◯副議長(川名正剛君) 教育委員会生涯学習部長 種田源夫君。 54: ◯教育委員会生涯学習部長種田源夫君) 特に国体を契機にいたしまして、市民のスポーツ熱といいますか、スポーツの関心も高まってまいります中で、スポーツ施設については幾らあっても足りないような現状は、十分認識をしているわけでございます。そういう意味で私ども持っております緑が丘のスポーツ公園あるいは青葉のスポーツ広場等含めまして、年次的に総合的な整備充実を図っているわけでございます。具体的に今御提案ありました点等につきましても、そういう整備計画の中で検討をさせて、御要望に沿えるような形で努力してまいりたいと存じております。  以上でございます。 55: ◯副議長(川名正剛君) 皆川 巖君。 56: ◯皆川 巖君 それでは今の答えで前向きな姿勢を伺いましたので、一応あとは委員会等で質問いたしますので、以上で私の質問は終わります。 57: ◯副議長(川名正剛君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) 58: ◯副議長(川名正剛君) 御異議なしと認めます。  よって、本日の会議はこれをもって延会することに決しました。  本日は、これをもって延会いたします。             午後4時47分 延会 発言が指定されていません。 Copyright © Kofu City, All rights reserved. ↑ 本文の先頭へ...