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  1. 甲府市議会 1991-06-01
    平成3年6月定例会(第1号) 本文


    取得元: 甲府市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-20
    検索結果一覧 トップページ 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成3年6月定例会(第1号) 本文 1991-06-28 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 17 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長内藤幸男君) 選択 2 : ◯事務局長都筑 登君) 選択 3 : ◯事務局長都筑 登君) 選択 4 : ◯事務局長都筑 登君) 選択 5 : ◯議長内藤幸男君) 選択 6 : ◯議長内藤幸男君) 選択 7 : ◯福島 勇君 選択 8 : ◯議長内藤幸男君) 選択 9 : ◯議長内藤幸男君) 選択 10 : ◯議長内藤幸男君) 選択 11 : ◯議長内藤幸男君) 選択 12 : ◯議長内藤幸男君) 選択 13 : ◯市長山本栄彦君選択 14 : ◯議長内藤幸男君) 選択 15 : ◯市長山本栄彦君選択 16 : ◯議長内藤幸男君) 選択 17 : ◯議長内藤幸男君) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:            午後1時02分 開会 ◯議長内藤幸男君) ただいまから平成3年6月甲府市議会定例会を開会いたします。  会議に入るに先立ち、このたび第67回全国市議会議長会定期総会並びに第57回関東市議会議長会定期総会において、市議会議員として20年在職した本市市議会議員2名が、それぞれ地方自治振興に尽力された功績が認められ表彰を受けました。  受賞者に対し、心から敬意をあらわすとともにお祝い申し上げます。  つきましては、この際表彰状伝達を行います。  なお、この被表彰者2名のうち1名については伝達者本人でありますので、省かせていただきます。 2: ◯事務局長都筑 登君) ただいまから表彰状伝達を行います。  表彰状は、先に関東市議会議長会、次に全国市議会議長会と続いて伝達させていただきますので御了承を賜りたいと存じます。  それでは表彰状伝達を行います。        ─────────・─────────             表   彰   状                  甲府市   内 藤 幸 男 殿  あなたは市議会議員の職にあること20年、よく地方自治伸張発展市政向上振興に貢献された功績はまことに多大であります。  よって、ここに表彰します。   平成3年6月5日          関東市議会議長会会長   中 村 善 次 郎        ─────────・─────────             表   彰   状                  甲府市   内 藤 幸 男 殿  あなたは市議会議員として20年の長きにわたって市政発展に尽くされ、その功績は特に著しいものがありますので、第67回定期総会にあたり本会表彰規程によって特別表彰をいたします。
    平成3年6月26日     全国市議会議長会            会 長   鈴 木 正 之        ─────────・───────── 3: ◯事務局長都筑 登君) 堀内光雄殿。        (議長 堀内光雄君に表彰状伝達)        ─────────・─────────             表   彰   状                   甲府市   堀 内 光 雄 殿  あなたは市議会議員の職にあること20年、よく地方自治伸張発展市政向上振興に貢献された功績はまことに多大であります。  よって、ここに表彰します。   平成3年6月5日          関東市議会議長会会長   中 村 善 次 郎                         (代読)(拍手)        ─────────・─────────             表   彰   状                  甲府市   堀 内 光 雄 殿  あなたは市議会議員として20年の長きにわたって市政発展に尽くされ、その功績は特に著しいものがありますので、第67回定期総会にあたり本会表彰規程によって特別表彰をいたします。 平成3年6月26日     全国市議会議長会            会 長  鈴 木 正 之                   (代読)(拍手)        ─────────・───────── 4: ◯事務局長都筑 登君) 以上で表彰状伝達を終わります。(拍手)           午後1時06分 開議 5: ◯議長内藤幸男君) これより本日の会議を開きます。  報告事項を申し上げます。  本定例会に提出する議案につき、市長から通知がありました。  提出議案は議事日程記載のとおりでありますので、朗読を省略いたします。  次に、市長から議会に報告すべき事項であります報第13号 専決処分についてから報第19号 財団法人甲府市体育協会の経営状況の報告についてまでの7件が提出されました。  右は、それぞれ既にお手元に配付いたしてありますので御了承願います。  次に、福島 勇君外9名から甲議第2号 甲府市議会委員会条例制定について及び甲議第3号 甲府市議会会議規則の一部を改正する規則制定についてが提出されました。  右は、議事日程記載の日程第3及び日程第4でありますので、朗読を省略いたします。  次に、議長のもとに請願3件・陳情1件が提出されました。  右は、お手元に配付いたしてあります請願・陳情文書表により御了承願います。  次に、監査委員から平成3年2月末、3月末及び4月末の例月出納検査報告書が提出されました。  右は、お手元に配付いたしてあります報告書により御了承願います。  次に、平成3年5月24日から6月26日までの間、3回にわたり全国、関東及び県下の市議会議長会関係の会議が開催され、随員とともに出席いたしました。  それぞれの会議の概要につきましては、お手元に配付いたしてあります報告書により御了承願います。  以上で報告を終わります。  これより日程に入ります。  日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員には会議規則第167条の規定により      早 川 武 男 君      飯 沼   忠 君      堀 内 征 治 君 を指名いたします。  次に、日程第2 会期決定についてを議題といたします。  お諮りいたします。  今期定例会は、招集の日から7月5日まで8日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) 6: ◯議長内藤幸男君) 御異議なしと認めます。  よって今期定例会の会期は8日間とすることに決しました。  次に、日程第3 甲議第2号 甲府市議会委員会条例制定について及び日程第4 甲議第3号 甲府市議会会議規則の一部を改正する規則制定についての2案を一括議題といたします。  福島 勇君から提案理由の説明を求めます。  福島 勇君。          (福島 勇君 登壇) 7: ◯福島 勇君 提出いたしました案件の提案理由の説明を行います。  まず甲議第2号 甲府市議会委員会条例制定については、地方自治法の一部改正に伴い、議会に議会運営委員会を設置し、委員会に参考人制度を設けるとともに、規定の整備を行うための全部改正であります。  次に、甲議第3号 甲府市議会会議規則の一部を改正する規則制定については、議会運営委員会の設置に伴う規定等の整備を行うための一部改正であります。  2案については、いずれも提出者は私、賛成者は石原貞夫、早川武男、上田英文、斉藤憲二、堀内光雄、清水節子、加藤 裕、皆川 巖、金丸三郎各議員であります。  よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。 8: ◯議長内藤幸男君) 以上で説明は終わりました。  これより質疑に入ります。  質疑はありませんか───質疑なしと認めます。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております甲議第2号及び甲議第3号の2案については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) 9: ◯議長内藤幸男君) 御異議なしと認めます。  よって、甲議第2号及び甲議第3号については、委員会の付託を省略することに決しました。  これより2案を一括採決いたします。  2案は、提案のとおり決することに御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) 10: ◯議長内藤幸男君) 御異議なしと認めます。  よって、甲議第2号及び甲議第3号の2案については、提案のとおり可決されました。  ただいま可決されました甲府市議会委員会条例の公布手続を行うため暫時休憩いたします。            午後1時12分 休憩        ─────────・─────────            午後1時21分 再開議 11: ◯議長内藤幸男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  ただいま日程第3 甲議第2号が公布されましたので、昭和49年9月17日制定の甲府市議会運営委員会規約は廃止となりました。  次に、甲府市議会委員会条例第4条第1項の規定により設置されました議会運営委員会の委員選任を行います。  お諮りいたします。  議会運営委員会委員については、委員会条例第8条第1項の規定により      早 川 武 男 君    上 田 英 文 君      福 島   勇 君    森 沢 幸 夫 君      牛 奥 公 貴 君    海 野 平八郎 君      斉 藤 憲 二 君    石 原 貞 夫 君      堀 内 光 雄 君    清 水 節 子 君      加 藤   裕 君    金 丸 三 郎 君  以上12名を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) 12: ◯議長内藤幸男君) 御異議なしと認めます。  よって、ただいま指名いたしました以上の諸君を議会運営委員会委員に選任することに決しました。  ただいま選任されました議会運営委員は、本会議終了後委員会を開き、正副委員長の互選を行い、速やかに委員会の構成を終わるようここに招集しておきます。  次に、市長から所信表明を行いたい旨の申し出がありますので、この際発言を許します。  市長 山本栄彦君。           (市長 山本栄彦君 登壇) 13: ◯市長山本栄彦君) 本日ここに、平成3年6月市議会定例会が開会されるに当たり、市政運営についての私の所信の一端を申し述べ、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと思います。  私はこのたび、多くの市民の皆様の力強いご支援をいただき、名誉ある第33代甲府市長に就任いたしました。誠に光栄であり、感謝の気持ちと同時に、その重責に身の引き締まる思いでいっぱいであります。
     市政運営に当たって私は、意思決定機関である議会に、十分ご理解とご協力をいただくための努力を誠意をもって行ってまいる所存であります。各位の絶大なるご協力を心よりお願い申し上げる次第であります。  さて私は、「政治とは、思いやりがあり、人のいたみがわかるものでなければならない」ということばに思いをいたしております。  いま50歳半ば。若さと健康と情熱とをもって、21世紀を展望し、感性豊かな、活力に満ちた市政を実現していく、これが私の信念であります。  去る4月27日の就任の日から2か月余りを経ました今日、多くの市民や関係機関、各種団体の皆様から、私の公約をはじめ、これからの甲府市の針路について、ご意見やご要望をお聞かせいただき、その熱意を肌で感じ取ってまいりました。  私は、過ぐる選挙戦を通じましても、市長に就任いたしましてからも、「行政は最大のサービスの産業」であるとのことばを申してまいりました。それは、市民の求めるところに呼応していく、いわば「呼べばこたえる、打てば響く」市政でなければならないということを本旨としています。  行政は、常に、市民サイドに立って、市民が何を求め、どうすればそれに応えられるのかに思いを巡らせ、一党一派に偏らず、公平で公正な市政を運営することを基本としていなければなりません。即ち、「市民による市民のためのひらかれた市政の実現」、これが私の市政運営の基本姿勢であります。  そして私は、その具体的運営指針として、次の5つを掲げました。  それは、 1 公正で信頼される市政、すべての市民とスクラムを組む市政の推進 1 市民の市政参画の場を広げるため、各種審議会等の活動の活発化 1 市民の皆様に、市政をより広く知っていただくために、広聴広報活動  の一層の強化 1 経営の発想を行政に活かし、スリムな組織で手厚い市民本位の市政の  推進 1 新しい時代に対応する行政執行体制づくりをめざし、職員の意識改革  と能力の開発 であります。  この指針を基に、市民による市民のためのひらかれた市政の実現に向け、職員の英知を結集し、一体となって全精力を尽くす所存であります。  それにはまず、自らの地域は自らがつくるということを基本におく「エコープラン」の策定や、実施のための実行主体の組織化に取り組んでまいります。また、審議会や協議会、懇話会などにも世代横断的な参加も考慮に入れながら、その活性化に努めたいと思っています。  さらに、市政への参画機会を広げていけるよう、これまでの市長対話に加え、新たに政策論議の場も設け、さらに進んで、例えば、行政窓口事務などに、各層市民によるフレックスタイムやパートタイムの市民嘱託員制度についても研究してまいりたいと考えます。  こうした市民とのスクラム方式と、一方では行政の組織機構の再構築のため、経営的視点をもって現行組織を見直し、機能的組織や民間人登用による政策立案審議機能の導入、職員の自治体間相互派遣、民間企業への体験入社、国際感覚醸成のための長期海外派遣等々、これまでの市役所にないもの、なかったことにも鋭意取り組み、市民需要に的確に応えていける枠組みをつくってまいりたいと考えています。  この度の職員人事につきましても、そういった考えの下に、適材適所主義を旨とし、併せて、政策審議機能充実への第一歩としての企画政策機能、市民意向に速やかに呼応する広聴機能、地球環境にやさしい行政対応としてのごみの減量推進課をそれぞれ新設拡充し、また、女性の感性を活かす行政執行体制として、女子職員を管理監督職へ積極的に登用しました。さらに、本格的な高齢化社会を前に、市民総合保健計画・高齢者総合福祉計画などの見直しのための体制を強化し、市役所組織に新たな活力を持たせることができ得たと考えております。そうした中で、職員が、新時代を先取りする甲府市職員像の確立に向かって、配置された職域・職場で、常に適材となるよう日々の研鑽をしていくこともまた、市民サイドに立つ、ひらかれた市政展開の源泉だと、強く思いいたしています。  ここで、自治体を取り巻く国の内外の課題について、触れてみたいと思います。  世界はいま、米ソ対立を中心とした東西冷戦構造の時代から、自由と民主主義、対話と協調による世界平和構築の時代へと歩み始めています。しかしながら、統一ドイツやソ連などの市場経済の混迷など、先行きの不透明さは否めません。それでも、湾岸危機から戦争、そして、中東和平へ向けての過程で芽生えた「多国間合意形成」という新しい構図は、新時代への移行を示唆しています。その一つには、主要先進国首脳会議(ロンドン・サミット)へのソ連の招請問題が初めて俎上にのぼっていることであり、また、南北朝鮮の同時国連加盟問題などだと思います。  このように、世界が刻々と変わっていく中で、わが国日本でも、保護貿易、海外投資などについて国際的対応を迫られ、建設市場の大幅な開放やコメ市場の部分開放が取りざたされていますが、公共投資、民間設備投資、個人消費など内需主導型経済運営で、徐々に、「世界とともに生きる日本(経済運営五か年計画)」という位置づけを定着させていこうとしています。このことがまた、経済ブロック化への流れをくい止め、世界貿易の健全発展に貢献しうる日本の針路ともいわれています。これに加えて、経済大国日本は、世界の恒久平和と温暖化など地球環境保全に対しても、国際的貢献の道筋をきちっと示すことも、我が国を国際的に孤立化させない重要なことだと、私は考えています。  それに国内的には、東京一極集中、世界に類を見ない速さでの高齢化の進行、外国人労働者などの国際化問題等への的確な対応が求められています。  このように20世紀最後のこの10年は、世界的には多国間合意形成の時代となりましょうが、我が国は、大いなる変革の時代であると同時に、新世紀に向けての社会基盤確立の時代となっていくことと思います。  本市の社会情勢をみますと、まず、全国平均を上回る速さで本市の長寿社会が進行する中で、医療・年金など将来生活への市民不安は、非常に強いものがあります。  それは、在宅介護における家族介護者の健康や経済的な問題、公的施設の不足、看護婦やホームヘルパーなど福祉を支える人材の不足などであり、医療・福祉充実への市民要望は、非常に高いものがあります。  このほか、ゆとりや豊かさを実感できる施策、地価の抑制、教育の振興、道路・交通など都市基盤の整備、産業の振興、さらに行政の効率化など行政改革等々に対する期待は一段と強まっています。  行政的にも、それらを含め、情報化・技術革新への対応、高速交通体系整備への取り組み、既存企業や農林業の近代化・高度化などへの支援、労働力不足対策、身近なところでは通勤通学時の交通渋滞の解消、さらには行政区域を超える広域圏行政の展開、国からの権限移譲による都市自治権の確立等々が大きな課題となっています。  そこで私は、すべての市民の夢を集めて、「あなたも私もいきいき甲府」をめざし、21世紀への、壮大な虹の橋を懸けたいと念願し、「レインボー甲府21」を提唱してまいりました。  その「レインボー甲府21」は、重点的施策としての7つの「レインボープラン」と、これを受けて各地域ごとに特色をいかして具体的に策定していく地域計画、即ち「エコープラン」とから構成しています。  レインボープランの第1は、30万都市甲府づくりであります。  これまでの地方自治は、3割自治から自主自立、中央集権から地方分権が主要なテーマであり、事務の再配分、権限の移譲を叫んでまいりました。そして、その流れは徐々にではありますが、現実味を帯びてきています。それは、権限移譲の前提としての第二政令指定都市構想であり、人口30万人以上の都市や県都であることなどをその要件として、この運動が進められています。  私の提唱する30万都市構想は、まず、県都甲府の都市機能を基盤として、人口規模30万の甲府広域圏都市行政を進めていこうではないか、ということであります。また、リニア新実験線は、誘致の段階から中心杭打ち、工事用道路建設着手と進捗し、夢のリニア新幹線が現実のものとなりつつあります。それに加え、南北交通に弱かった本市や本県の道路事情を一変する、中部横断自動車道の着実な推進、甲府熊谷線の早期貫通、それらを視点に入れての首都機能の移転促進世論の盛り上がりなどをみますとき、本市や甲府広域圏の一大飛躍のとき来たるの感を一層深くするものであります。  今こそ、甲府盆地にある全ての自治体が互いに手を携えて、日本列島の中心にふさわしい都市づくりに取り組む絶好のチャンスであり、このときを徒過してはならないと思うのであります。  要するに、30万都市甲府構想は、現行の1市5町の広域行政とさらに隣接する町村との広域行政圏の広がりに合わせた、中枢管理機能を有する中核都市として、行政展開を図るというのがその真髄であります。  これに取り組む姿勢として私は、土地の用途指定を抜本的に見直し、住工混住を解消して、適度なゆとりや距離感のある住環境の醸成や、宅地の開発と供給を果敢に進め、景観豊かな街並みを形成してまいりたいと考えています。また、中小企業や地場産業にとって、有効求人倍率2.68という労働力不足の状況は、深刻さを増しています。国や県のご指導、ご支援を得て、労働力の安定供給や企業の体質改善への援助に全力で取り組んでまいりたいと思います。さらに、隣接自治体等とは、都市機能について、協議検討を重ねていける広域的協議研究体制づくりにリーダーシップを発揮してまいりたいと思います。  その第2は、医療福祉先進都市甲府であります。  前にも申し上げましたが、我が国の高齢化のスピードとその規模は、全く世界に類を見ません。全国と本市の老齢人口比率を比較してみますと、1970年(昭和45年)に7.1%、本市は6.9%、以後、1985年(昭和60年)には、全国では10.3%、本市11.2%、1990年(平成2年)全国11.9%、本市は13.4%と進み、総合計画最終年の2000年には、全国では16.3%に対し、本市17.9%を予測しています。このように本市は、全国平均を上回る速さで高齢化社会へ移行していくものと予想しており、これへの対応は、社会的に最重要課題であります。高齢化社会の特徴としては、医療や介護を必要とする後期高齢者が急増してくるということであります。そこで私は、こうした社会的要請に応えるべく、新市立病院の建設構想を核にし、これに中間施設と市民総合保健センターとをネットワークする構想を思い描いています。また、これらハード面の整備に加え、保健婦・看護婦不足に国・県との連携によって対策を講じ、ホームヘルパーの待遇改善を図るなど、福祉を支える人材確保に全力をもって当たる考えであります。  国においても昨年、「ねたきり老人ゼロ作戦」、「長寿社会福祉基金」など7項目に亘る、高齢者保健福祉推進十か年戦略により、高齢者の保健福祉の分野における公共サービスの基盤整備を進めることを定めています。本市においても、これらを踏まえて、高齢者総合福祉計画の抜本的見直しを行ってまいります。  第3は、みどり豊かな快適都市甲府であります。  緑をデザインすることは、都市をデザインすること、といわれています。かいじ国体開催を機に、本市中心部の緑は濃くなり、やすらぎのあるまちになりつつあります。しかしながら、北部山岳地域の豊かな緑に比べ、市街地は、日本経済新聞社による全国の「都市の豊かさ度」調査において、自然の豊かさ度第一位の本市でも、いまだ十分とはいえない状況であります。緑の織りなす、ゆとりのあるまちづくりを基本においた行政展開を図るべきだと考えています。緑多きまちに、人間性豊かな人々が育っていく筈であります。そう信じ、より一層力点をおいてまいりたいと思います。このほか、自然環境保護や景観保全にも意を用い、フラワータウンづくり市民運動を推進してまいります。また、公共下水道事業の推進を図るとともに、環境衛生面にも精力的に取り組み、河川敷の有効活用に併せて河川浄化運動も市民の協力を得て、展開してまいりたいと考えています。  第4は、ファッション都市甲府構想の推進であります。  この構想は、日本列島の中心に位置する本市が、国内はもとより世界に向かって、ファッションの情報発信地たらんとするものであります。そのためには、美しく快適な街並みと居住環境を整えるため、その根底をなす社会基盤の整備充実に努め、精神面でのやすらぎを与える地であることを前提として、地場産業の振興、人材の確保育成、デザイン力の向上と併せて、新たな生活文化を創造するとともに、快適な消費都市を実現し、集客力のアップを図る計画で、県や商工会議所と協調し、さらに、議会および市民の積極的な理解を得る中で、精力的に取り組んでいきたいと思います。  中央自動車道機能の整備拡充、中部横断自動車道の建設、甲府熊谷線の近い将来の貫通に加えて、JR中央本線のスピードアップ、さらに将来的にはリニア中央新幹線の実現で主要交通の拠点都市として、限りなく夢の広がる本市の、都市づくりのコンセプトは、まさにファッションだと考えられるのであります。  第5は、新しい時代を担う人づくりと、女性が一層活躍できる機会の拡大であります。  私は、人間形成にとって大切な生涯学習の施策に力を注ぎたいと思います。  まず、学校教育の面では、国際感覚を身につけた人材を育成していくよう、外国人教師の登用により、英会話教育や、学生による国際交流を進めてまいりますし、登校拒否、進路問題、その他いろいろな悩みごとにも、児童・生徒と同じ目の高さで対応できる専門の相談員の配置も考えてまいります。また、中学校給食については、「中学校給食検討委員会」の検討結果の報告書が教育委員会に提出されました。純粋に教育的見地に立って、というその検討結果を今、教育委員会で審議しております。私は、それを十分尊重しながら、議会等の意向をも踏まえて、考えをめぐらしてまいりたいと思っております。  社会教育では、新市立図書館、地域市民センター、公民館等生涯学習拠点施設の建設整備を急ぐほか、子どもの遊び場の増配置や夢を膨らませる子ども「未来館」、平和教育の「平和科学館」等にも取り組み、文化・スポーツの面でも、地域文化、文化財、祭りなどふるさと文化の保存活用や緑が丘スポーツ公園の抜本的な整備充実も図ってまいります。  また、本市の将来的発展を考えるならば、既存の高等教育機関の拡充整備や新たな誘致も不可欠であります。積極的な行政支援活動を繰り広げてまいります。  さらにまた、本市人口の過半数は女性であります。私は、その女性の皆様の積極的な活動や、特性を活かす社会参加の機会の拡大と、それを支えられる社会的システムづくりにも努めてまいりたいと思います。  第6は、甲府市の悲願ともいえるJR線連続立体交差の推進であります。  県都甲府発展は、中央本線の開通、電化、複線化、スピード化などによって、大きなインパクトを受けてきたことは周知のとおりであります。しかしながら他方では、東西に走るJR線が市を南北に分断していることにより、いくつかの問題点を提起しています。  本市のバランスのある発展を図っていくためには、連続立体交差の実現が求められ、実現された暁には、本市の都市機能は、飛躍的に強化されていくことは明らかであります。私は、この事業が、国や県を動かし、JR側の賛同を得て、一体となって進めていけるよう、全市民による一大市民運動を粘り強く展開してまいりたいと考えています。  最後は、都市計画税の減税であります。  現行の第三次総合計画の主要なプロジェクトを推進していくためには、本市財政構造は、必ずしも満足なものとはいえませんが、固定資産の評価替え等によって、市民の重税感は大きくなっています。従って私は、それを少しでも柔げるため、市財政も経営感覚によって、効率的に運用し、また、自主財源の確保、市民負担や受益者負担めあり方、公正公平な税の使途等々に知恵をしぼり、市民負担をでき得る限り軽減していくべきものと考えています。  減税には、いろいろなネックがありましょうが、それらの障壁を乗り超えて、実現してまいりたいと思います。  以上が、レインボープランの柱であります。  今後は、県都としての甲府市の、個性と主体性とを保持しながら、県政との連携を密にし、市民の皆様の期待に応えてまいりたいと思います。  私は基本的には、第三次甲府市総合計画を継承してまいります。行政において、その継続性と安定性を確保することは不可欠であると考えるからであり、また、この総合計画は、市民参画の計画でもあるからであります。  しかし、20世紀最後のこの10年は、21世紀に向けての諸々の都市基盤の整備充実を怠ってはならない期間ともいえます。従って私は、都市経営的発想をもって、既定の総合計画と私の提唱してきたレインボー計画とを整合させ、住みごこち度、豊かさ度、アメニティ度において本市をさらにランキングアップしてまいる決意であります。  そのために、市民による地域計画の策定と実施をめざす、市民参加システムとしてのエコープランの策定を急ぎたいと思います。  幸い本年は、総合計画の基本計画見直し年次であります。行政の継続的課題として引き継いだ100周年記念事業としてのシティーホール、さらには市立病院・保健センター・図書館等の建設や新たな都市間交流提携等々を含め、主要な施策課題について、多くの市民の皆様と本市の針路について語り合い、あるいは計画策定に参画を得て、市民の皆様の生の声が直接市政に反映できるよう、清潔・公正・信頼を旨として、全身全霊を傾注してまいる所存であります。  なお、島原市の雲仙・普賢岳の火山活動による火山灰・土石流・火砕流によって、30数名の人命を奪われ、民家を焼かれ、田畑を失われた皆様には、ただただお気の毒であり、甲府市民を代表して、心からのお見舞いとお悔やみを申し上げます。  国では、災害救助法を適用し、また特別立法も検討しており、国民も多くの善意を寄せているとの報道に接しますが、長期に亘る集団での避難生活は、蒸し暑い梅雨期とも重なって、その不快さ、不便さ、経済的精神的な不安や疲労、子どもやお年寄りの健康等々、察するに余りあるものがあります。  市議会でも早々に援助の手を差し伸べられましたが、私も市民の先頭にたって、救援運動を行ってまいりますとともに、本市においても「備えよ常に」を防災の第一におき、行政を進めてまいりたいと思います。  以上、私の今後の市政運営に関する所信の一端を申し述べましたが、ここに議員各位並びに市民の皆様の一層のご理解とご協力を、この機会に、切にお願い申し上げる次第であります。 14: ◯議長内藤幸男君) 以上で所信表明は終わりました。  次に、日程第5 議案第42号から日程第23 議案第60号までの19案を一括議題といたします。  市長から提案理由の説明を求めます。  市長 山本栄彦君。           (市長 山本栄彦君 登壇) 15: ◯市長山本栄彦君) 本日の市議会定例会に提案いたしました案件につきまして、その大要を御説明申し上げます。  まず、議案第42号「専決処分について」は、果樹共済金不正受給事件に係る共済金等の取扱いについての協議書を県に提出したところ、その回答が6月17日にあり、権利の放棄については、議会の議決が必要でありましたが、時効期日との関連におきまして、市議会を招集する暇がありませんでしたので、地方自治法第179条第1項の規定により専決処分を行いましたので、同条第3項の規定により承認を求めるものであります。  次に、議案第43号「平成3年度甲府市一般会計補正予算(第1号)」につきましては、地域市民センター建設事業に係る繰越明許費を設定するための補正であります。  次に、議案第44号「平成3年度甲府市水道事業会計補正予算(第1号)」につきましては、遊休地として、将来使用する見込みのない昭和町押越の水道局所有地の売却収入と、それに伴う企業債の繰上げ償還金及び退職手当の水道局負担分を、増額するための補正であります。  次に、議案第45号「単純な労務に雇用される職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例制定について」は、地方公営企業労働関係法の一部改正により、単純な労務に雇用される職員で地方公営企業に勤務する職員以外のものに係る労働関係その他身分取扱いに関する規定の条文の移動が行われましたので、規定の整備を行うための一部改正であります。  次に、議案第46号「甲府市監査委員条例の一部を改正する条例制定について」は、地方自治法の一部改正により、従来の知識経験を有する者から選任される監査委員の選任資格が、識見を有する者に改正されたため、当該監査委員に係る規定を整備し、併せて関係条例の規定の整理を行うための一部改正であります。  次に、議案第47号「甲府市職員特別給与条例臨時特例の一部を改正する条例制定について」は、恩給法等の一部改正に準じ、本市職員であった者の退隠料等の年額について、その額の改定、最低保障額の増額等を行うための一部改正であります。  次に、議案第48号「甲府市市税条例の一部を改正する条例制定について」は、地方自治法及び地方税法の一部改正に伴い、法人等の市民税の均等割の税率に係る規定の整備を行うための一部改正であります。  次に、議案第49号「甲府市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定について」は、国民健康保険法施行令の一部改正に伴い、保険料の賦課に関する基準の改正、保険料の賦課限度額の改定、保険料を軽減する基準額について4割軽減の基準額の引上げ等の措置を行うための一部改正であります。  次に、議案第50号「甲府市市営住宅条例の一部を改正する条例制定について」は、新たに市営住宅を設置し、当該市営住宅の家賃の額を定めるための一部改正であります。  次に、議案第51号「甲府市市立の高等学校及び幼稚園の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例制定について」は、公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償の基準を定める政令の一部改正に伴い、市立の高等学校及び幼稚園の学校医等の公務災害補償について、休業補償等の額の算定の基礎となる補償基礎額の改定を行うための一部改正であります。  次に、議案第52号「甲府市教育職員の退職年金及び退職一時金に関する条例等の一部を改正する条例等の一部を改正する条例制定について」は、恩給法等の一部改正に準じ、本市教育職員であった者の退職年金等の年額について、その額の改定、最低保障額の増額等を行うための一部改正であります。  次に、議案第53号「甲府府市職員退職手当支給条例の一部を改正する条例制定について」は、一般職の国家公務員の退職手当制度等の改正に準じ、本市職員の通勤による傷病に係る退職手当の取扱いの改善を行うための一部改正であります。  次に、議案第54号「市立甲府病院使用料等徴収条例の一部を改正する条例制定について」は、消費税法の一部改正に伴い、新たに非課税とされる助産に係る料金について、消費税の転嫁を廃止するための一部改正であります。  次に、議案第55号「甲府地区広域行政事務組合規約の変更について」は、災害弱者緊急通報システムに付置した生活リズムセンサーの取扱いに関する事務を共同処理する事務として定めるため、甲府地区広域行政事務組合規約の変更に関する協議を行うについて、地方自治法第290条の規定により議会の議決を求めるものであります。  次に、議案第56号「市道路線の認定について」は、沼川東通り線及び沼川西通り線の2路線を市道に認定し、維持管理を行うため、道路法第8条第2項の規定により、議会の議決を求めるものであります。  次に、議案第57号「市道路線の変更認定について」は、流川大津線は、都市小河川改修事業により現起点から市道中央道側道12号線に接続される道路が建設されるので、これを変更認定するについては、道路法第10条第3項の規定により、議会の議決を求めるものであります。  次に、議案第58号「工事請負契約の締結について」は、市立城南中学校特別教室棟増築(建築主体)工事(西工区)を施行するため、指名競争入札を行ったので、その落札者と請負契約を締結するにつきましては、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求めるものであります。  次に、議案第59号「工事請負契約の締結について」は、市立北東中学校増改築(建築主体)工事を施行するため指名競争入札を行ったところ、落札者がなかったので、この最低入札者と随意契約により請負契約を締結するにつきましては、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求めるものであります。  次に、議案第60号「工事請負契約の締結について」は、市立北東中学校増改築(電気設備)工事を施行するため指名競争入札を行ったので、その落札者と請負契約を締結するにつきましては、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求めるものであります。  以上が、本日提案いたしました案件の大要であります。  御審議のうえ、御協賛賜りますようお願い申し上げまして、説明を終わります。 16: ◯議長内藤幸男君) 以上で説明は終わりました。  お諮りいたします。  6月29日は議案調査のため、本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり)
    17: ◯議長内藤幸男君) 御異議なしと認めます。  よって、6月29日は本会議を休会することに決しました。  6月30日は日曜日のため、休会明け本会議は7月1日午後1時から開会、提出議案全部に対する質疑及び市政一般質問を行います。  本日はこれをもって散会いたします。            午後2時04分 散会 発言が指定されていません。 Copyright © Kofu City, All rights reserved. ↑ 本文の先頭へ...