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  1. 山陽小野田市議会 2020-06-16
    06月16日-02号


    取得元: 山陽小野田市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-28
    令和 2年 6月定例会(第2回)令和2年山陽小野田市議会(第2回定例会)会議録令和2年6月16日     午前9時30分 開議議員定数 (22名) 現員数     (22名) 出席議員 (22名)     議 長  小 野   泰 君     副議長  矢 田 松 夫 君     議 員  伊 場   勇 君     議 員  大 井 淳一朗 君     議 員  岡 山   明 君     議 員  奥   良 秀 君     議 員  河 﨑 平 男 君     議 員  河 野 朋 子 君     議 員  笹 木 慶 之 君     議 員  水 津   治 君     議 員  杉 本 保 喜 君     議 員  髙 松 秀 樹 君     議 員  恒 松 恵 子 君     議 員  中 岡 英 二 君     議 員  中 村 博 行 君     議 員  長谷川 知 司 君     議 員  藤 岡 修 美 君     議 員  松 尾 数 則 君     議 員  宮 本 政 志 君     議 員  森 山 喜 久 君     議 員  山 田 伸 幸 君     議 員  吉 永 美 子 君 欠席議員 ( 0名)          事務局職員出席者 局     長   尾 山 邦 彦 君 主査兼庶務調査係長 島 津 克 則 君 議 事 係 長   中 村 潤之介 君 書     記   原 田 尚 枝 君 書     記   光 永 直 樹 君説明のため出席した者 市     長   藤 田 剛 二 君 副  市  長   古 川 博 三 君 総 務 部 長   川 地   諭 君 総務部 次 長   辻 村 征 宏 君 企 画 部 長   清 水   保 君 企画部 次 長   和 西 禎 行 君 福 祉 部 長   兼 本 裕 子 君 福祉部 次 長   岩 佐 清 彦 君 福祉部 次 長   尾 山 貴 子 君 経 済 部 長   河 口 修 司 君 経済部 次 長   川 﨑 信 宏 君 教  育  長   長谷川   裕 君 教 育 部 長   岡 原 一 恵 君本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問 日程第3 議案第74号及び議案第75号の2件を一括上程、提案理由の説明、質疑及び委員会付託  議案第74号 令和2年度山陽小野田市一般会計補正予算(第8回)について  議案第75号 山陽小野田市児童クラブ条例の一部を改正する条例の制定について日程第4 会期の延長について委員会付託表[令和2年6月16日]┌─────────┬───────────────────────────────────┐│ 委 員 会 名 │         付    託    内    容          │├─────────┼───────────────────────────────────┤│民生福祉常任委員会│議案第75号 山陽小野田市児童クラブ条例の一部を改正する条例の制定  ││         │       について                        │├─────────┼───────────────────────────────────┤│一般会計予算決算 │議案第74号 令和2年度山陽小野田市一般会計補正予算(第8回)につ  ││常任委員会    │       いて                          │└─────────┴───────────────────────────────────┘────────────午前9時30分開会──────────── ○議長(小野泰君) おはようございます。ただいまの出席議員数は22名で、会議定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 ここで一言申し上げます。報道関係者から本日撮影をしたいとの申し入れがありましたので、これを許可いたします。 議事日程は、お手元に配付してありますとおり進めてまいります。──────────── △日程第1会議録署名議員の指名 ──────────── ○議長(小野泰君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、恒松議員、中岡議員を指名いたします。──────────── △日程第2一般質問 ──────────── ○議長(小野泰君) 日程第2、一般質問を行います。一般質問の要領については、先例により行います。なお、今回の一般質問通告者は、お手元に配付してあります通告書のとおり、4名であります。本日は一般質問通告者全員の一般質問を行う予定でありますので、議事運営に御協力をお願いいたします。 それでは、ただいまから一般質問を行います。 1番、長谷川議員。(長谷川知司君質問者席へ) ◆議員(長谷川知司君) おはようございます。6月議会の一般質問です。私は常に市民目線で行動する会派みらい21の長谷川知司です。この場から、コロナ対策で忙しい医療や介護に従事されている皆様には、改めて敬意とお礼を申し上げます。 また、今回、市の職員もコロナ対策の対応に多忙なため、議会として一般質問の自粛の方向が出され、多くの議員は予定されていた質問を取り下げられました。しかし、そうした中でも、この状況を理解した上で、今回、あえて必要と思う質問をさせていただきます。そのことは、私を含め、質問する4名は同じ考えだと思います。 それでは、一番手として質問に入ります。 今回の質問は、森山議員、矢田副議長と一緒に資料集めをいたしました。また、さまざまな方からも資料や助言をいただきました。ありがとうございました。 自粛という中で、1人に絞ろうということで、私、長谷川が代表して質問をいたします。当然、会派みらい21においても、大井議員、恒松議員と協議し、1人に絞ろうということで、私が質問をさせていただきます。 今回も執行部が適切で簡潔な回答をされるよう希望します。 令和2年2月に別紙資料のように処分がなされました。確かに公文書の不適切な取り扱いをしたのはいけないことです。しかし、なぜいけないことをしたのか。自分のためか、組織のためか、今後の維持管理のためなのか、あるいはお金のためなのかなど、さまざまな憶測があります。 今日、私があえて質問をするのは、別々ではあるが2人がなぜ行ったのか、原因究明とその再発防止のためです。真実とその背景を知ることで、再びこのようなことが生じないようにしたいという思いから、質問させていただきます。 今回の処分に関する工事は、平成30年11月に完成しております。処分の日まで1年3カ月が経過しており、相当時間が経過しての処分、これについて担当者が不適切な扱いを行うに至った経緯を聞きます。 1、処分事由を「公文書の不適切な取扱い」としていたが、なぜこのタイミングで処分したのか。 2、職員が公文書の不適切な取扱いをした理由を市長はどのように捉えているのか。 3、職員の上司の処分事由を「指導監督不適正」としていたが、具体的にどのような点が不適正であったのか。今後は指導監督が適正に行われるようになるのか。 以上、3点をお聞きします。 ○議長(小野泰君) 執行部の答弁を求めます。川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) おはようございます。それでは、私のほうから(1)の処分事由を「公文書の不適切な取扱い」としていたが、なぜこのタイミングで処分したのかにつきましてお答えを申し上げます。 職員の処分について、なぜこのタイミングなのかということですが、職員の処分につきましては、昨年の7月に今回の事実が発覚したことから、事実関係を慎重に調査したところ、職員の処分を検討する必要があると判断したため、今年の1月に懲戒審査会を開催し、審査会の審議を経て処分を行ったものであり、特にタイミングを計ったものではございません。 続きまして、(2)の職員が公文書の不適切な取扱いをした理由を市長はどのように捉えているかということでございますが、処分につきましては、職員の行為とその行為に至った経緯などを総合的に検討し、処分内容及び量定を決定しており、個々の事情等についてお話しするものはございません。 (3)職員の上司の処分事由を「指導監督不適正」としていたが、具体的にどのような点が不適正であったのか。今後は指導監督が適正に行われるようになるのかということについてお答えをさせていただきます。 上司につきましては、虚偽公文書作成を見逃すこととなり、上司としての責務が十分に果たされていなかったことから処分を行ったものでございます。 管理監督者におきましては、その責務を自覚し、指導監督が適正に行われているものというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) 不正がわかったのが去年の7月とあります。この不正は、いつ、どのようにわかったのか教えてください。 ○議長(小野泰君) 辻村総務部次長。 ◎総務部次長(辻村征宏君) これにつきましては、昨年の危険物倉庫棟の建設ができなかった、新たに作らなくちゃいけないというところの中で、原因を究明する中で今回の事案がわかったということ。そのタイミングが昨年の7月だったということでございます。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) 今言われた工事は平成30年の11月には終わっております。それから、昨年の7月となると8カ月猶予がありますが、その間はどういう形でこの事案を調べんにゃいけなかったのか、また、どういう形でこれだけ期間がかかったのか、それを教えてください。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 実際の内容がわかりまして、慎重に関係者から聞き取りをいたしました。 先ほどもお答えを申し上げましたように、市の審査会を3回ほど開催して、いろんな調査をいたしました。その後、市長に審査会から答申を申し述べさせていただいて、市長が総合的に判断して、この時期に決定をしたということになります。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) ちょっとわからんのです。調査の最初、なぜこの調査をしなければいけないようになったのか、それがちょっとわからんのですが、そこを教えてください。 ○議長(小野泰君) 辻村総務部次長
    ◎総務部次長(辻村征宏君) 昨年の建て替えをしなくちゃいけないという中で、その原因究明が当然必要だということで調べる中で今回の事案が発覚したということで、その時点から調べ始めたというところでございます。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) 今言われました調べるという中には、さまざまな問題があります。処分にはあくまで「公文書の不適切な取扱い」ということになっております。公文書の不適切な取り扱いというのは、図面、設計書、それから、金額の精算などございますが、これについてはどうなんですか。 ○議長(小野泰君) 辻村総務部次長。 ◎総務部次長(辻村征宏君) 今回の処分につきまして、この2月に報道にも公表させていただきましたけども、図面または設計書等に数値等の虚偽がわかったということです。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) 最終的な金額の精算ということも含めて、完成検査を受けられていると思いますが、そういう精算もきちんと精算されていたという理解でいいんですか。 ○議長(小野泰君) 辻村総務部次長。 ◎総務部次長(辻村征宏君) 工事は平成30年の11月には完成していると。その時点では、その提出した書類に基づいて適正に精算された、完了検査が行われたというふうに理解しています。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) 今言われた工事、おのおの担当が違うんですが、おのおの変更がなされております。その変更をするに当たりまして、当然、変更する決裁文書が事前に取れて、それから指示書を出して変更ということになると思いますが、そういうことがきちんと行われていたのかどうか、これをお聞きします。 ○議長(小野泰君) 辻村総務部次長。 ◎総務部次長(辻村征宏君) 今回の虚偽公文書作成という中で、適正な指示書がない変更があったと。完了に向けて数値がかわっていたことが発覚したということでございます。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) なぜ、そういう書類がなかったのか。そこをどう思われますか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) いろいろ調査をしましたけども、なかなかはっきりここが悪いとか、ここがいけないとかというのは、なかなかここの場では説明をいたしかねます。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) ここの場では説明しかねるということは、どこなら説明できるかをお聞きします。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) これにつきましては、懲戒処分手続の内容でございますので、懲戒処分の手続の経過につきましては、やっぱり個人の情報の守秘義務もございます。いろんなことを公開することによりまして、今後の懲戒処分のあり方につきましても非常に支障が出てまいります。こういったことから、このような内容については御回答を控えさせていただきます。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) では、1つ具体的に申しましょう。 工学部の汚水処理、それから薬学部の汚水処理、これにつきましては、当初設計では異なっていたんではないかということがあります。それが異なっていてはいけないので、統一した形で処理しようという変更が、そういう文書が起案されたと聞いております。これについて、その文書がきちんと決裁が取れたのか、あるいはどうなったかをお聞きします。 ○議長(小野泰君) 辻村総務部次長。 ◎総務部次長(辻村征宏君) これまでこちらのほうからお話させていただいたもの以外の件につきましては、お答えは控えさせていただきたいと思います。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) 庁内でわかる人がおれば、ここに連れてきて答えていただきたいんですが。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 先ほども申しましたように、懲戒処分に関する手続の中での経緯といいますか、そういった情報になりますので、これらについては、なかなか公表はしにくくございますので、お答えは控えさせていただきます。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) 2人を処分した2月25日、このときに市長は刑事告発を考えていると言われました。刑事告発はしたのかどうかお聞きします。 ○議長(小野泰君) 辻村総務部次長。 ◎総務部次長(辻村征宏君) 告発は、いたしております。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) いつ告発して、それがいつ受理されたのかをお聞きします。 ○議長(小野泰君) 辻村総務部次長。 ◎総務部次長(辻村征宏君) 6月3日に告発が受理されたものと理解しています。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) 告発をしたのはいつですか。 ○議長(小野泰君) 辻村総務部次長。 ◎総務部次長(辻村征宏君) 告発を以前に相談させてもらったのは5月中旬にさせていただいていますけども、正式に告発を受理していただいたと認識したのは6月3日です。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) 当然、告発しても受理、あるいは預かりという2種類の方法があり、当初預かりであったと思います。それが6月3日に受理されたという理解でいいですか。 ○議長(小野泰君) 辻村総務部次長。 ◎総務部次長(辻村征宏君) そのとおりです。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) その告発内容を教えてください。 ○議長(小野泰君) 辻村総務部次長。 ◎総務部次長(辻村征宏君) 告発に関しましては、法に基づき公表できないことになっておりますので、内容はお答えできません。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) これについては、今後、明らかになっていく問題だと思います。 では、元に戻ります。なぜ、このような事案が起きたと理解されていますか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) この経緯につきましても、懲戒処分手続の内容によりますので、お答えは控えさせていただきます。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) 答えられないということですので、私のほうが調べ、そして、推測で話をいたします。もし間違いがあるようであれば、明らかに手を挙げて答えていただいて結構だと思います。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 今、推測でと言われましたが、推測に対して私どもは答える必要はございません。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) 答えられなくて結構です。調査の中での1つの結論を申します。 薬学部建設の一大事業というのは大きなプロジェクトであります。それなりの体制が必要であるというのを議会からかねてから要請をしておりました。また、先ほども言われましたように、脆弱な体制を続けてこられました。脆弱なら脆弱な体制のやり方があり、お互いのフォローが大事であり人事異動で事務方の異動、また、技術者の補強などがなされました。これについては私たちも評価はしておりますが、ただし、一番大事なお互いの信頼関係、これが取れていたかどうか。それが取り戻せないまま工事が終わってしまい、結果としてさまざまな問題が生じていると思います。 その上、大学内にあった組織を市役所のほうに移し、現場と連絡が密に取れない状態となり、管理者も現場がなかなか見えない。そうした中、人事異動により、新たな上司がしゃくし定規な進め方をしてきたため、担当職員を追い詰める結果になったのではないかと理解しております。 これが先ほど申しましたように、適切な変更指示書を出せば済むことなんですが、そこができないから担当職員はやむを得ず公文書の不適切な取り扱いという事案になったと思うのが普通ですが、要するにこれは、処分された職員2人は当然いけないです。いけないですが、そのような環境にした組織、また人事、こういうものに対して、私は執行部がどう考えているのかお聞きします。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) 今の御質問ですが、長谷川議員の推測ということで、総務部長は推測には答えづらいということは先ほど申し上げましたが、このような大きなプロジェクトをする上において、やはり大きなプロジェクトには目標とか、戦略がございます。その戦略をこなしていくには、チームといいますか、組織、体制というのは絶対に必要です。これはこの大学だけじゃなくて、市が今後戦略をしていく上においては、これは絶対に必要なことだろうというふうに思います。 そうした中で、当初、この大学問題が生じたときから脆弱な体制というのは議会のほうからもいろいろ指摘をいただく中で、それなりに対応してきたところでございます。それと、やはり組織は風通しがよくなくてはいけない。これは当該部署だけじゃなくて、全庁的にどこの部署でもそのように風通しがよい組織というのが、職務を遂行する上でより必要であるというふうには考えます。 そうした中で、やはり管理職というものは、その部署の経営マネジメントと申しますか、マネジメントにはちゃんとたけるように、こちらのほうも指導はしておるところでございます。 以上です。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) 副市長も大変苦しまれたと思いますが、今回のように2人の処分を出すということ自体は本当に痛々しいことであります。2人が自分のためにしたのなら、私たちも何も言う必要はないですが、担当者の声を聞けば、いろんな仕事が覆いかぶさってきて1つの仕事に専念できない、そういう状況の中で決裁が取りにくい、決裁を回してもどこにいったかわからんというようになっていると。職員のやる気がなくなったのが本当かなと思います。その中で、あえて2人は完成検査を受けんにゃいけんがために、やらんにゃいけんことをやったという理解を私はしたんです。 ただ、その中で変更決裁、そして、指示書等を出してないがためのさまざまな精算、あるいは手続等で問題があることは、今、刑事告発されたということで、それは今後明らかになっていくんではないかと思います。 余りこれで引っ張ってもいけませんので、最後に市長にお聞きします。 薬学部A棟建設時にペナルティーの文書を施工業者に出されました。文書を出す前に、現場の声はよく聞かれたと思います。ただ、その現場の声は、本当の現場の監督員の声を聞いたのか。現場の中で日々変更と戦っている職員たちの声を聞いて、その結果としてペナルティーの文書を出されたのかどうか。これについては市の職員も技術職員ですが、背中からばっさり切られたというような感じで聞いております。 今後も市長は市のためにやっていただかなければいけないですが、ここでひとつ、私が疑問に思ったことを申します。 今回の職員の処分について。市長、藤田剛二。処分理由、任命権者として重大な事件の発生に対する自戒としてとあります。自戒というのは、ちょっとどういうことか教えていただきたいと思います。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) 自戒というのは、読んで字のごとし、自分を戒めるということでございます。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) 任命責任はどこにあるのか。これを見ると人ごとのようです。いけないことが起きたから自戒します。自分で、みずから任命責任から給料を減給とかというのであれば私も理解できますが、これについて言えば、市のトップのほうには一切問題がなかったんだというように理解できるわけです。 そうでなく、執行部が率先して、やっぱり自分も反省すべきことは反省するという言葉を出していただきたいと思います。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) 今、自戒ということを聞かれたんで、語句の説明をしたまででございまして、当然、任命責任として、このような10分の1、減給3カ月ということで自分を律する中で、また、今まで以上に職員の任命を行いますので、その辺の働きやすい職場等々について、当然、市長も私も注意を払うなり、管理職に指導はしてまいりたいと、そういうこともかねての処分でございますので、御理解ください。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) 今、副市長が言われた言葉を素直に私は受け取りましょう。今後、二度とこういうことがないように、そのような体制を取られるという理解をしました。 本当にこの職員は苦しんだ上での行為なんです。いけないことですが、そこまで追い詰められた。追い詰めたのは何なのか。さまざまな要因でこうなったと思います。それで、このたび刑事告発ということで内容は言われませんでしたが、今後、明らかになっていく、また、これについてさまざまな憶測がありますので、その憶測で済むならいいんですけれど、私としては、本当に苦労して頑張った職員が結果として処分されてこうなるというのは、断腸の思いから一言質問をさせていただきました。 これについて、市長のほうから答弁があれば受けますし、なければこれで終わりたいと思いますが。 ○議長(小野泰君) 藤田市長。 ◎市長(藤田剛二君) このたびの具体的な事件についての内容については、先ほど担当部長からも御説明をさせていただいたとおりでございますし、またちょっとこの場でお答えできない点も多々ございますので、そのあたりは御容赦いただきたいというふうに思います。 これからの再発防止という観点においての職場環境、これはやっぱりどういう部署においても大切な要素であり、これは我々組織としても大きな仕事の1つであろうという認識を持っております。十分それを持っていながら、やはりこういった事件が起きてしまうということもまた事実でございますので、そこをしっかり見据えて、反省すべき点があればしっかり次への体制づくりに生かしていくということを肝に銘じて進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(小野泰君) 長谷川議員。 ◆議員(長谷川知司君) 以上をもちまして、私の一般質問を終わらせていただきます。(長谷川知司君自席へ) ○議長(小野泰君) 以上で、長谷川議員の質問を終わります。……………………………… ○議長(小野泰君) ここで若干の休憩を挟み、10時10分から再開いたしますので、定刻までに御参集をお願いいたします。 それでは休憩いたします。────────────午前10時 2分休憩午前10時11分再開──────────── ○議長(小野泰君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 次に、2番、吉永議員。(吉永美子君質問者席へ) ◆議員(吉永美子君) 皆様、おはようございます。私は公明党の吉永美子でございます。 さて、今月6月は環境月間でございます。そこで、6月議会の一般質問では毎回環境問題について取り上げてまいりました。しかし、今回は次の9月議会では時機を失する緊急性のあるものに絞り、議員としての使命を果たすべく、一般質問をさせていただきます。御理解のほど、よろしくお願い申し上げます。 本市では、4月27日にコロナウイルス感染者が出ましたが、幸いなことにその後は発生しておりません。市民や事業者の皆様におかれましては、3密を避け、活動を制限される日々を耐えて過ごしていただいていることに、この場をおかりし、心から感謝を申し上げます。 今回の一般質問は、3点にわたって行わせていただきます。 まず1点目は、地方創生臨時交付金の活用による事業についてでございます。 一般質問通告の際には、国におきましては第2次補正予算について審議中でしたが、先日12日に成立をいたしております。 このたびの補正予算は、第1次補正予算における新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を拡充しております。この拡充による事業について、どのように考えておられますか。大切な交付金です。お考えをお聞きいたします。 ○議長(小野泰君) 執行部の答弁を求めます。和西企画部次長。 ◎企画部次長(和西禎行君) 今年度から企画部次長を拝命しました和西と申します。よろしくお願いいたします。 私から御答弁させていただきます。 新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するとともに、感染拡大の影響を受けている地域経済や住民生活を支援し、地方創生を図るため、各自治体が地域の実情に応じてきめ細やかに必要な策を実施できるよう創設されました。 国の第1次補正予算において、当交付金として全国で1兆円が計上され、本市において約2億2,000万円を上限とする配分が決定していますが、さらに当交付金を全国で2兆円拡充する予算案が国の第2次補正予算に計上されております。 この拡充分についての詳細はまだ国から示されておりませんが、使途等の方針が示された後に本市において必要な施策を決定することになります。 コロナ後の生活様式の変化への対応を見据えつつ、今後、本市においてどのような施策に取り組むべきか、市民や団体等の皆様の声を聞きながら、検討してまいりたいと考えております。 なお、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金のうち、国の第1次補正予算分につきましては、感染拡大防止のための事業及び地域経済や住民生活の支援を通じた地方創生に資する事業の2つの視点から、市議会の皆様からの緊急要望書、商工会議所を初めとする各種団体からの御要望等を踏まえて、関連施策から各課から提出してもらいました。 その中から、感染拡大の防止や地域経済の維持、住民生活の支援にとって早急に必要な施策を中心に取りまとめ、国に対して実施計画を提出し、現在、各施策が当交付金の対象になるかどうかの確認を受けているところです。 具体的には、5月議会で議決いただきました発熱外来事業及び事業継続給付金事業、6月議会での緊急対応型雇用創出事業や新生児応援金給付事業、商品券発行事業、GIGAスクール構想端末整備事業、GIGAスクールにおける家庭学習推進事業等があります。 また、マスクや消毒液等を購入する感染拡大防止事業や事業者支援総合相談窓口設置事業など、早急に対応すべき施策について、5月議会の前に予備費において対応している施策も含んでおります。 新型コロナウイルス感染症の第2波、第3波の到来が懸念される中、これらへの対応は今後も続くと予想されますので、市民や関係団体の皆様の声を踏まえながら、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) このたびの第2次補正予算の中で、山陽小野田市におきましての交付金の限度額は決定しておりますか。 ○議長(小野泰君) 和西企画部次長。 ◎企画部次長(和西禎行君) まだ決定しておりません。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) なかなか決定をしないと事業の細かな選択までが難しいことがあるかもしれませんが、当然先取りをして予想を立てながらこういう事業をしていこうというふうに思われると思うんですが、先ほど答弁いただいた中に、選択する事業に対して団体からの要望とか現場の声を取り上げてと言っているんですけれども、具体的にどのようにこれまで取り上げてこられたんですか。具体的にお知らせください。 ○議長(小野泰君) 和西企画部次長。 ◎企画部次長(和西禎行君) 国の第1次の補正予算が4月末から連休頃に大体確定してまいりましたので、連休明けに国から第1次補正予算はこういうふうに使ってくださいという100ページぐらいのメニュー表が来たんですが、それをもとにして全庁的に各課にコロナ対策で何かありませんかと聞きました。 その際、各課が関係しておる団体等の声をしっかり聞きながら、施策を上げてくださいとお願いし、各課からいろいろな施策が上がってまいりました。 具体的には、農林水産課のほうでも農協等、農業団体等にヒアリングして施策を上げてきたりしておりましたし、そのような形で関係する方々の声を聞きながら施策を取りまとめ、その中から緊急性のあるもの等を選びまして、県のほうに今提出しているというところです。 以上です。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) 各課に「声を聞いてくださいね」と言われたということなんですけれども、報告書の中でいついつこんなことをしましたよとか、そういうのがきちんと出された上での提案なんですか。 ○議長(小野泰君) 和西企画部次長。 ◎企画部次長(和西禎行君) 今回、期間が短かったこともありまして、各課から簡易な実施計画を出してもらいました。その中では、関係団体等、いろいろ折衝している様子とかというのは書かれているものもあります。ヒアリングの中でこちらが確認していったというところがあります。 以上です。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) このたびの第2次補正予算の中での交付限度額が決定されていく中、より現場の声をしっかりと吸い上げているということを明らかにしていただくような形での実施計画を出していただきたいという思いを持っております。 一生懸命考えられたのは分かるんです。でも、現実にじゃあそれが本当に現場に沿っているかどうか。それはいろんなことをしないと分からないというのが、それは当然です。そこのところが本当にきちんとされているかというところをさらに明らかにできるような形での実施計画を出していただきたいということをお願いするところでございますが、いかがですか。 ○議長(小野泰君) 和西企画部次長。 ◎企画部次長(和西禎行君) 今議員がおっしゃられたことは当然のことでして、今から2次補正について、国から、それから県から指示が来ると思います。また各課からそれぞれ施策を出してもらうようになると思いますが、その際にはしっかりと関係する方々の声を拾うということを念頭に置いて取り組んでいきたいというふうに思っております。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) 今回、1次補正予算のときに実施計画に上げたものが、また2次補正予算の中でも使われるということは当然あり得るわけですよね。ということなので、今後のことなのでお聞きしたいんですが、こういった事業を上げるときに、要は現場のきめ細かな対応をするための交付金ですので、そういう意味ではこういった事業に、いろんな事業は出てきておりますが、市長の思いというのはどのように反映をされているのかお知らせいただけたらと存じます。 ○議長(小野泰君) 藤田市長。
    ◎市長(藤田剛二君) 現在、緊急事態宣言が解除され、第1波が収まりつつある状況であろうかというふうに思います。 まず冒頭に、この間、特に医療従事者の皆様方が感染防止の最前線となる医療現場でみずからの命等の危険性と対峙しながらも、国民の命、また、健康を守るために、献身的な活動をしておられます。本市におきましても、医師会をはじめとする医療関係の皆様方に、多大なるお力添えをいただいておるところでございまして、この場をおかりして深く感謝を申し上げたいと思います。 さて、本市におきましては、4月27日に初めての感染者が確認されておりますが、その後の感染者が出ていないという状況でございまして、先ほど議員もおっしゃったとおりでございますけれども、市民の皆様をはじめとする企業や団体の皆様方がしっかりとコロナ対策を意識しながら生活、また、社会活動を実施していただいているあかしであろうと思うところでありまして、改めて、皆様方の温かい御理解、そして御協力に心からお礼を申し上げたいと思っております。 さて、本市におきましても、2月21日に新型コロナウイルス対策本部を立ち上げまして、国や県の動向を踏まえながら、本日まで様々な対策に取り組んでまいりました。また、4月27日には、新型コロナ対策室を新たに設置したところでございます。 今回の新型コロナウイルス感染防止に関する取り組みには、大きく分けて感染拡大の防止策、企業支援策、そして生活支援策の3つがあろうかと思います。国、県、そして市が連携しながら、また、市議会の皆様方からの緊急要望書並びに両商工会議所を初めとする各種団体様からの御要望等を踏まえて、市民の皆様方の大切な命や生活、そして地域経済を守るための施策を進めているところでございます。 その中で、本市独自の主な取り組みといたしまして、先ほど次長からも全体をお話をさせていただいたところでございますけど、まず、感染拡大防止策といたしましては、発熱外来の窓口の開設、これは下関市に続いて県内でも早い中での設置ができたものと考えております。 また、企業支援策といたしましては、売り上げが20%減少した事業者に制限を設けず一律に20万円を支給する山陽小野田市事業継続給付金、これも県内でもトップクラスの支援策となっているところでございます。 また、生活支援策といたしましては、本日上程をさせていただきます5,000円の商品券を全市民並びに市外在住の山口東京理科大学生に配布するスマイルチケット事業、これにつきましても、飲食店及び小規模企業者並びにタクシー事業者向けにまず2,500円、また、その他の事業者2,500円という区分けを設けて実施をしてまいります。また、これは企業支援策にもなるものでございます。 そして、4月28日以降に出生されました新生児の御家族に一律10万円を給付する新生児応援金給付事業、こちらは来年4月1日までにお生まれのお子様を対象とした事業となっております。 その他、市内の小中学校の児童生徒の学びの環境整備に関連して、国が前倒ししたタブレット1人1台のGIGAスクール事業に対応するとともに、御自宅がWi─Fi環境ではない児童生徒のためにルーターの購入も行うこととしております。 6月12日に地方創生臨時交付金を2兆円拡充する国の第2次補正予算が国会で可決をされております。2兆円の内訳については、先ほどございましたとおり、主に都市部における事業継続のための家賃補助や雇用維持に対しての1兆円、新しい生活様式に対するための事業に1兆円と分類されておりますが、拡充の詳細については、現在のところ、まだ示されておりません。 交付金の対象となります事業の内容など、詳細についていずれは示されるものと考えております。感染拡大の第2波、そして第3波も予測される中で、引き続き気を抜くことなく感染症対策に取り組んでいくとともに、現在のウイズコロナ、アフターコロナの時代において、新しい生活様式を構築していくための事業展開をしっかりと検討し、また、必要な対策を臨機応変に実施していく必要があると考えております。 市議会の皆様方におかれましては、6月議会までの間、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための市の施策を立案するに当たりまして、貴重な御意見、御提言をいただいております。また、新型コロナウイルス感染症対策特別委員会を設置をしていただきまして、しっかりと精査・審査をしていただいているところでございます。今後とも、引き続きましての御支援を賜りたく存じ上げます。どうぞよろしくお願いします。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) 市長から丁寧に、具体的に御答弁いただき、ありがとうございます。 3つの策と言われて、感染防止策、生活支援策、企業支援策です。それぞれいろんなことをやられていることは評価をいたします。 私が以前より感じていたことが1点ございまして、シルバー人材センターから来ていただいて、山陽小野田市で仕事をいろいろしていただいています。 学校におきましては、私が聞いたのが間違っていたら指摘いただきたいんですが、コロナの関係で3月2日の午後から3月26日まで休校、そしてそのまま春休み、4月8日から再開して、15日までは学校に子供たちは元気に登校していたんですが、宇部市で発生した関係で4月16日からまた5月24日までの休校となったということで、3月もほとんどですけど、4月は完全に閉じていた状況にあると思っています。 これは誰のせいでもないわけですが、ただ市として学校を休校とせざるを得ない状況となったときに、シルバー人材センターから委任を受けまして学校の管理業務に携わっている市民、17校掛ける3人、だから51人が影響を受けております。その市民は、4月については年金収入はあると思います。しかし、市からの収入は全くのゼロとなっていたわけでございます。 指定管理のときには差額について補償しますよということですが、シルバー人材センターとは指定管理というものではありませんので、補償がされていないというところですが、その補償について、新型コロナウイルスによるものですから、感染症対応地方創生臨時交付金、まさに地方独自のきめ細かな地域の実情に応じてきめ細やかに実施をするというのが使途ですので、そういうことではきめ細やかにやっていただきたいと思うんですが、この点はいかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 和西企画部次長。 ◎企画部次長(和西禎行君) 新型コロナウイルス感染拡大の影響による雇用対策及び事業支援策といたしまして、国においては雇用調整助成金の拡充及び持続化給付金の支給が制度化されております。 まず、雇用調整助成金についてですが、休業手当の対象となる雇用形態かどうかというところがありまして、シルバー人材センターの会員は、発注者からセンターに依頼のあった業務を基本的にセンターからの請負または委任の形で引き受ける就業形態の場合となるため、発注者やセンターとの間に雇用関係が存在せず、労働基準法上の休業手当の対象にはならないということになります。したがって、雇用調整助成金の対象にはなりません。 また、持続化給付金についてなんですが、支給要件を満たす事業主に対して、中小企業等には上限200万円、フリーランスを含む個人事業主には上限100万円という給付金が支給されるわけですが、事業収入を得ていることが要件の一つとなっております。シルバー人材センターの会員の収入は配分金であり、雑所得に区分されるものであるため、個人事業主には分類されず、現在のところ対象にはなっておりませんが、なお、今回の国の2次補正予算におきまして、持続化給付金の対象拡大が示されておりまして、雑所得や給与所得を得ているフリーランスの事業主の方も新たな対象となる見込みというふうになっております。 しかしながら、制度改定の詳細が示されておりません。シルバー人材センターの会員が制度の対象となるかどうかについては今のところ分かっていないという状況です。 以上です。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) いや、私が申し上げたのは、国の制度にはなかなか乗れない実態があるから、市として支援はしないんですかと申し上げているんです。お願いします。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) 今、次長が申しましたシルバー人材センターの会員、雇用調整助成金では労働基準法の休業手当の対象とはならない、また、持続化給付金では事業収入の対象にはならないという、これはシルバー人材センターと雇用関係もなく、これは請負という形で、若干、雇用者と労働者という関係にないというところが1点、それと個人事業主でもないというところがこれらの制度になじまないということで、シルバー人材センターの会員の立場を整理していただけたらというふうに思います。 そうした中で、第2次補正につきましては若干この辺のところが見直されるということもございますので、その辺は私どもも注視する中で、このようなことにつきましても、今後シルバー人材センターのほうとも協議なり、流れを見ていきたいというふうに思います。 現在のところ、シルバー人材センターの基本的な会員の仕組みは、過去の今まで勤められた豊かな知識や経験を生かし、働くことを通じて生きがいを得る、また、地域社会の活性化に貢献するということを目的として、これは昭和60年ぐらいにシルバー人材センターが設立されて、ずっと従来ここまで来ておるということでございます。 会員のライフスタイルに合わせた臨時的かつ短期的またはその他の軽易な業務がシルバー人材センターから会員に提供されておるところで、一定の収入等々を補償するものではなく、生きがいを得るための就業に主眼を置いたこういうような仕組みであるというふうに理解いたしておりますので、今のところ、シルバー人材センターの会員に対するこのような支援につきましては、まだ考えてはおりません。 以上です。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) 私は、以前、シルバー人材センターにお勤めだった方にお聞きしてみると、学校の部分ではありませんが、草刈りとかの要は委託です。そういった人の中には、シルバー人材センターからいただく、要は収入で御飯を食べたりとか、人によっては収入が少なくてシルバー人材センターからの収入を当てにしているというふうに見受けられる方は当然あられたようでございます。人によって生活は違うと思います。だからこそ、私は、本来であれば働きたい。しかし、学校が休みだ。管理業務がないということで働けない人。全く胸は痛まないんでしょうか。私は話を聞いたときに、やっぱりこれでいいのかなと思いました。 実態としては、1校につき3人行かれていますから17校で51人ということなんですが、当然収入に差はあるかもしれません。しかし、ゼロだったわけです、4月は、全くの。 それで、厚陽小・中学校が一番長いということで、勤務時間が。ここは月が14万2,380円、それを3人で割ると4万7,460円という収入を学校で管理業務されている方はいただけるということがなっているそうです、本来であれば。 私も国会議員やその国会議員の秘書とつながって、何とか国でできないものかと動きました。なかなかその辺が見えてこないところがあって、先ほど言われた持続化給付金、これが該当すれば当然いいわけですが、シルバー人材センターが抱える派遣というのは少ないらしいです、人数が。シルバー人材センターと派遣契約をしているので、雇用調整助成金が使えればと思っていますということをシルバー人材センターの事務局の方にお聞きしているわけですが、もしかしたら支援される人はいるかもしれない。しかし、今の状況だと、学校の場合には現状ですと全くない。これが国がなかったときに市は何も考えなくていいのかということを御提示させていただいているんです。 この点については、もう国の持続化給付金が駄目であっても、全く市としては──学校を休ませたのは市です。だけど、関係ないということでの認識でよろしいですか。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) 先ほども申しましたように、国の2次補正の様子を注視したいというのと、会員につきましては雇用契約等々が見られない、また、シルバー人材センターにおける会員の活動趣旨等々を鑑みる中で、現在のところは難しいというふうに考えております。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) ぜひ、私としては、実態を調査された上で、本当に何もしなくていいのかというところは考えていただきたいということを御提示させていただきまして、1点目は終わりたいと思います。 それでは、2点目についてでございます。 2点目は、新型コロナ感染症に備えた避難についてでございます。 新型コロナウイルス感染症拡大の第2波、第3波が懸念される状況の中、昨日も東京都では48人、新たにコロナに感染をされたという情報も入っております。大変危機感を持っております。 そんな中、我が国はこれから台風の時期を迎えてまいります。また巨大地震はいつ起きるか分かりません。 ちょうど10年前の平成22年7月15日、本市では厚狭川が氾濫し、奇跡的にも人命を損なうことはありませんでしたが、本市に大きな傷跡を残しました。 コロナ禍にあっても、災害に備えた対策は先送りにできるものではありません。 私ども公明党は、新たな防災・減災・復興政策検討委員会の下、コロナ禍を踏まえた防災・減災対策を進めております。 そこで、1つ目にお聞きいたします。 避難所における感染症予防のための備蓄について、お考えをお聞きいたします。 ○議長(小野泰君) 岩佐福祉部次長。 ◎福祉部次長(岩佐清彦君) それでは、新型コロナ感染症に備えた避難についてということで、避難所における感染症予防のための備蓄についての考えを聞くについてお答えをさせていただきます。 避難所を開設するに当たり、基本的な感染症対策や避難者の方、運営スタッフの健康管理が十分必要になります。 これから梅雨が本格化する中、避難所開設の可能性が高まりますので、現在、感染症対策に至急必要な物資として、マスク、消毒液、非接触型体温計、パーティションを考えております。マスクについては、企業様から御寄附をいただいていることから十分な備蓄数がありますので、消毒液、非接触型体温計、パーティションにつきましては現在購入の手続を進めており、6月下旬から順次備蓄してまいります。 なお、消毒液、体温計につきましては、13カ所の第一次避難所に備蓄、パーティションについては、市役所及び厚狭地区複合施設の防災倉庫に備蓄したいと考えておるところでございます。 以上です。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) 今、マスク、消毒液、非接触体温計、パーティションの購入を考えておられるということですが、マスクは寄附だからいいんですけれども、あとの3つについてはどれだけの量を備蓄するということを考えておられるんでしょうか。 ○議長(小野泰君) 岩佐福祉部次長。 ◎福祉部次長(岩佐清彦君) 今、13カ所の一次避難所に備蓄を考えておりますので、パーティションについては2つ、体温計についても2つ、消毒液についてはたしか4つだったと思いますが、その備蓄数を考えておるところでございます。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) 今の言われた備蓄で、国の示しているものなどを考えていく中で十分というふうに思っておられるんでしょうか。 ○議長(小野泰君) 岩佐福祉部次長。 ◎福祉部次長(岩佐清彦君) 現在の数につきましては、至急必要だということで考えておりますので、今後は備蓄計画等を立てながら進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) 至急要るものということでそこは評価いたしますが、備蓄計画と言われても、先ほど申し上げましたように、これから台風の時期に入ります。そういうことを考えていると、ゆっくりと、じゃあ秋ぐらいに備蓄計画をつくればいいわというものではありません。計画のこれからの時期、このことについてはしっかりと立てておられるかお聞きします。 ○議長(小野泰君) 岩佐福祉部次長。 ◎福祉部次長(岩佐清彦君) いつからということまでではございませんが、早急に対応したいとは考えておるところでございます。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) 早急にということは、もう今月いっぱいで備蓄計画をつくるというふうに認識をさせていただいてよろしいですか。 ○議長(小野泰君) 岩佐福祉部次長。 ◎福祉部次長(岩佐清彦君) 努力させていただきたいと考えております。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) 大変でしょうけれども、スピード感を持ってやらないといけないことが本当に市は多いとは思いますが、本当にいつ災害が起きるか分からない。だからこそ、国からの通達等も入っていると思うんです。 このことにつきましては、「避難所における新型コロナウイルス感染症への更なる対応について」ということで、国から業務連絡が県のほうに入り、県に対しては市町村防災担当主管部局に対してもその旨通知して、周知していただきますようお願いいたしますということで、これは県を通じて国から4月7日に事務連絡が入っているのはちゃんと伝わっておりますでしょうか。 ○議長(小野泰君) 岩佐福祉部次長。 ◎福祉部次長(岩佐清彦君) 県を通して私どもに来ておるのは周知しております。 また、6月1日、6月8日にも、今度は避難所の開設・運営等に関するガイドラインについても来ておりますので、それを基に今後も運営していくことを考えておるところでございます。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) これから備蓄計画をしていかれる中で、具体的に感染症を防ぐためのいろんな備品というのが必要だと思うんです。 そんな中で、今、お店とかでもつけておられますが、フェースシールドとか、ハンドソープとか、ウエットティッシュだとか、使い捨て手袋、ビニールシート、段ボールベッド、こういったことは考えておられますか。 ○議長(小野泰君) 岩佐福祉部次長。 ◎福祉部次長(岩佐清彦君) 今言われました中で、フェースシールドにつきましては健康増進課のほうにも備蓄がございますので、それを活用したいとは考えておるところでございます。 段ボールベッドにつきましては、現在10個程度、備蓄はございます。それで足りるとは考えてはおりませんが、中長期的な避難所になった場合につきましては、協定しておる事業所等からの貸与をいただいておりますので、それを考えておるところでございます。 以上です。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) 分かりました。これについては、先ほどから出ております地方創生臨時交付金の使用も可能ということでございますので、これまでの上がってきた事業でかなりの金額になっているから、現実にはどうかというところはありますが、国としてはこの交付金を使ってしっかりと避難所において要るものはそろえてくださいという思いがございますので、本市といたしましても備蓄については、いわゆるコロナがありますけれども、地震とか今は起きていない、ある意味平時、このときだからこそ備蓄をきちんと今月いっぱいまでに計画をしてそろえていっていただきたいということを強く願いまして、この点を終わりたいと思います。 次の2つ目でございます。 2つ目につきましては、本市が平成29年3月に策定しております避難所開設運営マニュアルには、現在、まだ感染症への対応について明記されておりません。今のうちに急ぎ、感染症を予防し、拡大を防ぐための対応を追加すべきではないでしょうか。お考えをお聞きいたします。 ○議長(小野泰君) 岩佐福祉部次長。 ◎福祉部次長(岩佐清彦君) それでは、避難所開設運営マニュアルに感染症の対応を追加すべきではないかということについてお答えをさせていただきます。 現在、議員おっしゃりますとおり、平成29年3月に策定した避難所の開設や運営について定めたものにつきましては、感染症対策について触れていないところでございます。 そのため、このたび、避難所における感染症対策、避難者の健康管理、発熱者等の対応についてを定めまして、先週6月8日に避難所担当職員を集めまして説明会を開いたところでございます。担当職員には、このようにということで周知をしたところです。 今後につきましては、避難所を開設する際にはこれらのマニュアルを基に避難所を運営することとしております。 また、平成29年3月に策定した避難所開設運営マニュアルにつきましては、このたびの感染症対策を含めるなど、現状に即した形で今後改訂していきたいと考えておるところでございます。 以上です。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) 避難所開設運営マニュアルの要は概要版というのも出ておりますが、レイアウト例ということで分かりやすく提示をしていただいているんですけれども、こういったレイアウト例のところには、国からの通達の中にもありますけれども、発熱とかせきなど、症状が出た者のための専用のスペースの確保というのが必要になってくると思うんですが、その点のお考えについてはいかがですか。 ○議長(小野泰君) 岩佐福祉部次長。 ◎福祉部次長(岩佐清彦君) 先ほど申しました避難所におけるコロナウイルス感染対策についてと新たに定めましたものの中に、事前準備としまして、避難所のレイアウトの検討、その中には居住スペースを広く求めるとか、それぞれの通路を広くするとか、その中に、発熱やせきなど、症状が出た方のためには専用スペース、トイレ、動線の確保を施設管理者と協議しながら進めてまいることとしております。 以上です。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) 分かりました。 6月7日に説明会をされて、山陽小野田市避難所開設運営マニュアルの感染症対応を明記したマニュアルはいつでき上がるんでしょうか。 ○議長(小野泰君) 岩佐福祉部次長。 ◎福祉部次長(岩佐清彦君) 今、6月8日に避難所の担当者の説明会を開催しているところでございます。現在は、避難所開設運営マニュアルの冊子と、避難所におけるコロナウイルス感染症対策についてということで、A4の紙で四、五枚程度でつくった別冊を担当者のほうにお渡ししております。これを今後は、物品をそろえながら、現地で避難所訓練等をした後に、必要なものを含めて運営マニュアルの改訂をしていきたいと考えておるところでございます。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) そうすると、時期的にはこのマニュアルがいつ頃、いわゆる訓練して、いつ頃マニュアルができ上がるという計画を立てておられるんでしょうか。 ○議長(小野泰君) 岩佐福祉部次長。 ◎福祉部次長(岩佐清彦君) 今手配している物品等は多分6月下旬から順次そろえてこれるのではないかと考えておりますので、それがそろい次第、夏以降に訓練を行って、訓練の成果を見ながら改訂をしていきたいと考えておるところです。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) ぜひ、台風時期が来る前にきちんと避難所開設運営マニュアルの今の感染症対応版の策定を終えていただきますよう、また、そのことが早く御報告があることを願っております。 避難所開設運営マニュアルというところで、避難所についてなんですが、要は避難所においてもある意味分散をしていくということを考えますと、避難所に駐車場があります。それの使用の許可という形は今取っておられますか。 ○議長(小野泰君) 岩佐福祉部次長。 ◎福祉部次長(岩佐清彦君) 避難所の中だけではなく、車内で避難される方とかがいらっしゃいますので、施設においては避難所の駐車場を利用してということの避難は考えております。 また、事前準備としまして、市民の方には避難するだけが避難ではないということも含めて、安全な場所、自宅の2階であるとかいろんなところがあろうかと思います。その旨をしっかりと広報等で周知したいと考えております。 以上です。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) 今、ちょうど聞きたかったことを言われたので申し上げたいんですが、先日の宇部日報、6月3日版で、要は災害時の避難再検討ということで市民に対して投げかけるということなんですが、私、これを見て、どのように具体的に市民に投げかけていかれるのかなと。ホームページに載せただけでは、いつも申し上げるけど、全市民が見るわけでもありませんので、それで満足していたら大違いなんですが、いかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 岩佐福祉部次長。 ◎福祉部次長(岩佐清彦君) 今現在、ホームページ等に載せておるところでございますので、今後につきましては機会を見て広報等で周知していきたいと考えております。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) 広報で周知していただけるのもいいんですけれども、市によっては防災手帳というか、そういうのをつくっておられるところがあります。もし場合によっては後ろのほうに企業のコマーシャルを載せたりとか、いろんな工夫をする中で支出を抑えるということもあると思うんですけれども、コロナに対応して災害時には先ほど言われているようにいろんな避難の仕方もありますよという、これまでみたいに避難所に行きなさいではない。今は上に上がるとか、いろんなことを今言っています。そういったいわゆるそんなに高価ないいものじゃなくても、市民に届きますようにということの冊子としての検討はされておられますか。 ○議長(小野泰君) 岩佐福祉部次長。 ◎福祉部次長(岩佐清彦君) 今、議員がおっしゃるようなものについて、特段これですよというものを検討はしておりませんので、今後、作成を含めて検討をさせていただければと思います。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) ぜひ、全市民に避難に関する情報が行きますように願っております。 それでは、次に、3つ目の質問です。 避難所においては3密を防ぎ、妊婦や高齢者など、リスクのある方を感染症から守る観点が大切であるとの思いから、より多くの避難所を開設することが必要と考えます。公的施設やホテル、旅館などの活用のお考えをお聞きします。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) では、私のほうから、より多くの避難所を開設するため、公的施設やホテル、旅館等の活用はできないかにつきましてお答えを申し上げます。 現在、市内の避難所、避難場所につきましては計63カ所を指定しておりますけれども、高潮、洪水、土砂、地震、津波といった災害の種類によっては利用の可否が異なってまいります。 有事の際は、その時々の状況や予測に基づきまして必要な避難場所を定め、市民の皆様にお知らせをし、避難の誘導に努めておるところでございます。 避難所の開設に当たりましては、コロナ禍の状況の下、3密を避けることが重要でございまして、その対応策として、各避難所内のできる限り多くの部屋を開放することによりまして、室内の密集・密接を避けるよう対応いたしております。 また、密閉につきましては、窓等を開放し、換気に留意したいというふうに考えております。 さらには、災害規模が大きくなり、多数の避難者が考えられる場合につきましては、市内の全ての避難所の開放や避難場所及び避難所以外の公共施設やホテル等の活用が極めて重要になってくるというふうに考えております。 市といたしましても、そうした避難場所や避難所以外の施設の確保につきまして、現在、ホテルなどと協議を始めておるところでございまして、今後、鋭意協議を進める中、施設の確保に努めてまいる所存でございます。 以上です。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) ホテルとの協議を進めていただいているのはいいことだと思います。これについては、これからホテルや旅館など、協定を組んでいくということの認識を持ってよろしいですか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 今現在、もう既に市内5カ所のビジネスホテル等々につきまして聞き取りを始めておりまして、一応持ち帰って回答いただくような形になっておりますけれども、あるホテルではもう既に前向きに検討はいただいておりますし、そういったホテルがあれば、できれば連携協定などを行うことによりまして、計画的な避難所の確保に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) ぜひ、これからの避難のあり方ということを考えたときに、こういったホテルなどの協力を得ることは当然大きいと思いますので、これからもぜひ進めていただきたいという思いでございます。 それで、小中学校の教室についてなんですけれども、夏休みの間は基本的には子供たちが使わないということを考えると、今、県内でもいち早くうちはエアコンをつけていただきましたが、体育館とかにはエアコンがついていない。教室ですとエアコンがついているし、たくさんの人がいなくてもこう分けてということができるということを考えますと、教室の活用というのはとても大事だと思っていますが、現在のところ、お聞きするところによると、4校が教室を使っていいよということになっているという認識なんですが、他校については、これからはどのように協議していかれますか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 現在、厚狭小学校、高泊小学校、須恵小学校、赤崎小学校の4カ所につきまして、避難所のガイドラインを作っております。今後ともやはり学校施設の活用というのは積極的に考えているところでございまして、また各小中学校と協議をどんどん重ねていきたいというふうに考えております。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) ほかの学校も決してだめよということはないと思うんですけれども、その辺は、これからは増やしていけるということの認識を持たせていただきますので、極力分散しながら、夏の避難が現実は多いですから、教室を使わせていただけることは、大変避難者にとってはありがたいことだと思いますので、ぜひ進めていただきたいという思いでございます。 実は、公明党が先月28日に内閣府と意見交換をした際に、避難所の運営についての訓練の指針とか、避難所での感染予防に関する具体的な助言を取りまとめて、全国の自治体に近く通知を出す予定ということが、内閣府から5月28日に説明があったんですが、この点については、もう届いていますか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 最近いろいろ書類がいっぱい届きますので、今議員のおっしゃられた分が、どの通知に当たるか、ちょっとよく把握しかねますので、申し訳ございません。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) だから、今申し上げたように、避難所運営訓練指針、そしてまた避難所での感染予防に関する具体的な助言を取りまとめてということなので、ぜひそういったことが来たら活用していただきたいと思いを持っております。ぜひよろしくお願いいたします。 では、次の4つ目に入りたいと思います。 4つ目は、スポットWi─Fi設置のお考えをお聞きいたします。 公共施設でのWi─Fi設置は、行政サービスの向上と併せて、災害発生時にも効率的な通信を行うことができると思われます。よって、避難所になる施設で平時に市民が多く訪れる施設や市役所など、その他公共施設に少しでも多く安価なスポットWi─Fiの設置を提案いたしますが、お考えをお聞きいたします。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) Wi─Fiの設置につきましてのお答えを申し上げます。 無料でWi─Fiを使用できる場所、フリーWi─Fiのスポットといいまして、メールアドレスなどで認証登録を行うことによりまして、どなたでもインターネットに接続することができます。その電波を飛ばすための機器であるWi─Fiルーターの種類には、エリアが広く同時に数百人が接続できるハイスペックなものから、自宅内で使用するような安価なものまで、さまざまな種類が今あるようでございます。 Wi─Fiスポット設置のメリットといたしましては、公共施設や避難所の利用者が通信料を負担することなくインターネット接続ができること、あるいは外国人観光客など、日本での通信契約がない方々がインターネットに接続できることなどが挙げられております。 避難所におけますWi─Fiスポットの設置についてでございますけれども、大地震のような大規模災害で、体育館等に多数の避難者が集まるような状況が、Wi─Fiスポットが必要な状況として想定をされるところでございます。 しかし、体育館のような広いエリアをカバーしつつ、多人数の同時接続に対して問題なく対応できるWi─Fi機器の設置は高価であること、それから体育館等は平時の活用が行いにくい場所であることなどから、費用対効果が低いと判断し、現在のところ設置の予定はございません。 なお、携帯電話大手3社がございますが、一応その3社は、平成28年、熊本地震等で災害支援として避難所へのWi─Fiスポットの設置を実施しておられます。つきましては、本市といたしましても、これら通信会社と平時から関係づくりを行いまして、大規模災害の発生時に迅速に支援を依頼できるように努めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) まず災害時なんですが、平成22年の7月15日に厚狭川の氾濫によって多くの方が避難されていましたよね。このときは、29日の時点ではまだおられて、31日の朝にはもう引き上げておられたということは、2週間程度は長い方はおられたというふうに認識いたします。こういった山陽小野田市にとっては大きな災害だったわけです。こういった災害でもそういう携帯会社は来てくれるんですか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 今、大手3社と一応連絡を取り合って、この辺の連携について協議を始めておりますけれども、例えば、大手の1社につきましては、災害規模等々によりまして取り決めをし、自治体からの支援要請があった状況で判断したいという旨の御回答をいただいております。 もう1社につきましては、その災害の程度によりまして臨機応変に対応したいというふうな御回答をいただいております。 ちょっともう1社につきましては、今、テレワークの関係中で、御回答はまだいただいていない状況でございます。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) ということは、うちにとっては、大きな災害だったわけですが、厚狭川の氾濫のような災害では、来てもらえるかどうかはクエスチョンということです。 皆様のお手元に資料1がございます。見ていただけたらと思います。これは、公明党の県会議員に依頼をいたしまして、調査を県のほうでしていただいたものでございます。これにつきましては、6年前から導入しておられて、先ほど「高い、高い」と言われましたけれども、イニシャルコストが5万1,765円、ランニングコストが月では7,106円ということで、利用可能者は1日最大60分まで誰でも無料、1回が15分。これは一階のロビー全域ということで、お聞きしますと、1,400平方メートル程度だということでございました。 また、これにつきまして、災害時も使えますと、そのときには認証も要りませんということだったんです。これは大変大きなメリットがあるものだと思うんですが、こういったことについては、検討の余地はございませんか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) このDоSPOTにつきましても、私どもは検討いたしております。議員のおっしゃるとおりだと思いますが、ただ、このDоSPOTに対しましては、やっぱり容量に限度がございますので、皆さんが同時に見れるわけではございません。そういったちょっとデメリットもございますので、これについて検討した結果、現在私どもとしては、この避難所にこのような無線LANを入れることは、今のところ考えていない状況でございます。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) これほど、コロナに対しての不安がある中で、平時にあっても、山陽小野田市が今コロナに関しての情報をいっぱい出しているじゃないですか。平時にですね。 こういった情報が、要は例えば市役所につけたとすると、市に来たときに、待っている間に調べたりとか、いろんなことができるのと、通信料が安くつく。そしてまたインバウンド対策にもつながるわけですよね。そういったメリットということを考えると、決して私は高いものではないというふうに思うんですが、この点について、私、市長のお考えを聞くのは難しいでしょうか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長
    ◎総務部長(川地諭君) 今、吉永議員は、本庁舎の場合を今言われたと思いますけれども、本庁舎で今みたいなものを設置となりますと、ロビーなどで調べ物が確かにできるんではなかろうかというふうに思っております。ただ、本庁舎に置きますと、Wi─Fi利用のみを目的とした来庁者で他の方々の庁舎利用の妨げとなる可能性もございますし、これはなかなかないとは思いますけれども、犯罪への悪用等の問題もございまして、この新型コロナ感染症の懸念がある中で、Wi─Fiスポットによりまして、密集の場をつくってしまうという感染リスクもございますので、本庁舎での設置についても、現在、積極的には考えていないところでございます。 以上です。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) 厚狭地区複合施設は、現在も避難所になっています。こういったところは、日頃から多くの市民が来られるところですよ。避難所にもなっているわけです。そういったところに本当に市民サービスにつながるこういった取り組みを私はやるべきだと思うし、この県がやっていること自体を、今お聞きしていると全く評価をしていないように聞こえます。県は、それなりに考えてこういったことをやっておられると思うんですよね。 県は、今、聞くところによると、大島防災センター、また山口博物館でDоSPOTをしているというふうに聞いておりますので、やはり県にも聞いていただいて、本当に密集したときにたくさんの人が使ったらどうなるかとか、そういった調査をされないで、「やりません、やりません」と言われると私は納得がいかないというのが本音のところでございます。これにつきましては、また取り上げる機会があればと思っております。 それでは、3点目に入ります。 3点目は、公立保育所における環境整備についてでございます。 保育所においては、日頃から園児の心身の健康を守り、健やかな成長を期して努力しておられること、容易に推察をできるところですが、現在は、コロナ感染症拡大防止のために、これまで以上に心血を注いでおられることと存じます。そんな中、本市の公立保育園においては、環境整備の必要性を私は大変感じまして、担当課に現場の調査をお願いしておりました。 そこで、お尋ねいたします。保育現場のICTの充実を始めとする、労働環境の必要性について、お考えをお聞きいたします。 ○議長(小野泰君) 兼本福祉部長。 ◎福祉部長(兼本裕子君) それでは、公立保育所における環境整備についてということで御回答を申し上げます。 このたび、議員のほうから御質問をいただきまして、改めてICT環境についての調査をさせていただきました。その現状についてお答えします。 議員の御指摘のとおり、現在の公立保育所の保育現場では、ICTに関する環境は充実したものではないというふうな認識は持たせていただきました。各園には、職員室にパソコンが数台設置しているだけで、職員はこの数少ない台数のパソコンを工夫しながら共用され、毎月の園だよりや給食献立表の作成、園行事や保育活動に必要な制作物の作成を行っております。 また、保育日誌などの管理につきましては、現在は手書きで行っており、これらの作業は、園児のお昼寝の時間や園児が降園した後の時間に行っておるのが現状でございます。 職場内のICT化を進めることによりまして、現在手作業で行っております保育日誌の作成や園児の登園・降園の管理が容易に記録できたり、また保護者との連絡機能などの充実が図られたりして、これらを効率よく利用することによりまして、保育士の業務負担の軽減につながりますが、保育業務を行う傍ら、これらの事務作業を行う時間をいかに確保していくかということに課題もあるというふうに考えております。 ICT導入を初め、事務作業、業務フローなどの見直しを図る中で、保育士業務の負担軽減ができるように、保育現場の意見をくみ上げながら環境の改善に努めてまいりたいというふうには考えております。 以上です。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) やはり強い認識を持ってほしいと思います。 皆様のお手元にあります資料2を見てください。今、数台と言われました。4園は3台です。そして津布田保育園だけが2台ということで、日の出保育園には、保育士は23名、そして津布田保育園は保育士が7名、それでもパソコンは3台と2台というこの違いしかないということです。私もちょっと調査してびっくりしたところでございます。 また、パソコン利用業務がこのように限られた業務になっていて、今答弁いただきましたように、保育日誌、またいろんなそのつくらないといけないことが多分たくさんあると思うんですよ。こういったことをきちんとパソコンを使ってできるようにソフトを入れていただきたいと思うんですが、この辺については、今後早急にやっていただけるというふうに認識を持ってよろしいですか。 ○議長(小野泰君) 兼本福祉部長。 ◎福祉部長(兼本裕子君) このような業務改善につきましては、毎月、園長会議等を行いながら、いろんなICTだけではなく、各園の方針や課題などの話し合いを行っております。この園長会議のあり方等を工夫する中で、皆さんの意見をくみ入れながら進めてまいりたいとは思いますけれども、その早急というのが、これはやはり予算を伴うものでございます。 また、ただパソコンを購入するだけでは済まないという、このシステム導入にしても、どういったものがいいのか、本当にどれがいいのかというのをやはり検討チームみたいなのをつくって考えていかないといけないと思います。 私どもの市長部局においても、いろいろな財務会計でありますとか、文書管理システムでありますとか、もろもろのシステムの導入には、物すごく時間をかけて検討し、導入をしている次第でございますので、その早急にというのが、もう直ちにという意味では申し訳ないですけど、御対応は難しいだろうというふうに考えております。 以上です。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) 先ほど、やはりたくさんの業務が手書きでされているというところがありました。本当に保育園については、子供たちが来てから帰るまで、先ほど言いましたように、昼寝の時間はもしかしたら少し目を離してもいいかもしれませんが、完全に目を離したら何があるか分かりませんので、現実にノーコンタクトタイムと言われているものが取れているのかどうかというのは、大変無理なんじゃないかなというふうに私は疑義を持っているところでございます。 それで、ここの資料3を見ていただきますと、パソコンの状況はどうなのかと本庁のところを調べていただきました。見ていただきますと、職員人数とパソコン数、これは手元にある以外のところでいろんなことをするから違うところもあるんですが、単純に見ますと、上から5段目の財政課、教育委員会の教育総務課、学校教育課、これ以外は全て単純に見ると、1人に1台ちゃんとあるというふうに見られる状況にございます。なぜこのような差が出てきたんでしょうか。 ○議長(小野泰君) 清水企画部長。 ◎企画部長(清水保君) 情報管理部門ということで私どもからお答えさせていただきますが、このパソコンの使用の方法によって全然違ってくると思います。 今、お手元の資料につきましては、あくまでもこれは市の職員が、もう業務上実際必ず使っている、あるいは財務会計であるとか、文書管理であるとか、それで庁内LANを使った業務をしなければならないということもあって、これはもう1人1台のパソコンがないと業務が進めていけないというところで、今1人1台のパソコンとさせていただいているところでございます。 ただ、今問題になっております保育所につきましてのパソコンの利用が、その方法に合致するのかどうかというところもやはりあろうと思います。どういった目的で保育所の方が使われるか、そういった目的も含めながら、そこで本庁の台数と比べるということにはならないと思いますので、そこは保育所については、別の考え方を持って進めていかなければならないのかなというふうに思っております。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) このパソコンの導入というのは、いつから始められたんですか。 ○議長(小野泰君) 清水企画部長。 ◎企画部長(清水保君) 済みません。これはいつごろから始めたかというのは、なかなか私どももよく分かりません。1人1台につきましては、やはり財務会計であるとか、あと文書管理であるとか、そういった形で、実際もう全て手書きでしていかないようにしていったというところの背景がございますので、そういったところから1人1台のパソコンというのは、進んでいったというふうには思っております。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) 今まさに手書きにしないようにと言われました。先ほど、福祉部長から言われた手書きでやっていると、保育園は。パソコンを本庁舎に導入するときに、ほかのところですよね、庁外にあられるところについては、パソコンについて調査をされたんでしょうか。保育園は聞いたけど、これでいいと言ったんですか。 ○議長(小野泰君) 清水企画部長。 ◎企画部長(清水保君) 先ほど、手書きということ、これは財務会計であるとか、文書管理であるとか、全庁的にパソコンでコンピュータで管理をしていくということから始まったことからでございますので、それを帳票を打ち出しするのか、あるいは入力しただけで済むのかというところで、手書きというところで話をしたものでございますので、保育所関係とは少し考え方が違うということでございます。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) だから、半分お答えいただいておりません。保育園については、パソコンの導入について聞いたんでしょうかということです。 ○議長(小野泰君) 清水企画部長。 ◎企画部長(清水保君) 基本的に今、財務会計、文書管理、そういったNiceOfficeというところで、今資料2の中に入っております。それについては、市の本庁の職員と同様に事務処理をしていくということが必要というところでございますので、その中で保育所については、どのぐらい必要かということの調査の中で、この何台かというところは決めておるというふうには理解をしております。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) 部長は理解をしていると言われました。現実に調査をしたときに、保育園はこれでいいですというふうな明記をされたものが残っているんですか。 ○議長(小野泰君) 清水企画部長。 ◎企画部長(清水保君) その資料が残っているかどうかというところは分かりません。ただ、今言われたそこの保育所の方が、この財務会計であるとか、文書管理であるとか、そういったことを市職員の方がそれぞれの別々のところで同時にやっていかなきゃいけないのかというところと、今のその保育所の中での業務の中で、どういったパソコンを使って作業をしていくのか、ネットワークにつながらなくてもいいようなものというのも当然あると思いますので、そういったところはやはり違うと思いますし、私どもが今調査した中のものについては、あくまでも本庁舎等と同等のネットワーク環境におけるパソコンの整備というところで対応しているということでございます。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) 先ほど部長からいろんなものを調査をしたら、つくっているという御答弁があったわけですよ。だからどう考えても、今の時代、手書きでいろんなことをつくるというのは、学校だったら通知表とか、そういうのは当然手書きにしますが、その手書きで今いろんなことをするという時代ではございません。それと時間もかかります。保育園はずっと子供たちと一緒です。そうすると、そのいわゆる業務を効率的にすることによって、より子供たちと一緒にしっかりと見てあげられる、時間をつくってあげられるということにはなるんじゃないでしょうか。 園長会議と言われましたが、園長会議は園長しか出てきません。やはりそこに勤める保育士の皆さん等々からの御意見もしっかりと吸い上げていただくという中で、どう改善をしていったらいいかということを考えていただきたいと思います。 私は、パソコンのこの状況が決して足りているとは全く思っておりません。この補正予算でも、とにかく調べて、まずしなければいけないことを順次始めていただきたいという思いでございますが、市長は、この実態を見られて何かすべきことがあるのではないかということがあれば、御答弁をいただけたらありがたいんですが。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) 今、るる保育園の勤務状況等々の答弁がございましたが、やはり本庁での勤務形態、また保育園での園児を相手にする現場での業務形態に基づいて、このようにパソコンが歴史的に配置されたというふうに考えております。しかしながら、やはりいろんな記録を整理する上においては、パソコンで整理したほうがいいというのもうなずけます。 しかしながら、財務会計とか、LANで結ぶものを1人1台というのは、またそこまで必要もないということも考えられますし、先ほど園長会議で園長の声を聞くと言いましたが、それ以外にも労働安全衛生法に基づく衛生委員会等々での保育士の意見、また自己申告等でもそういうことも拾い上げる仕組みを持っております。今後とも保育園にとってどういう形がいいかというのは、人事課、また総務部、また福祉部と協議する中で進めてまいりたいというふうに考えます。 ○議長(小野泰君) 吉永議員。 ◆議員(吉永美子君) それでは、私の一般質問を終わりますが、現場の声を受けて訴えているということを御理解いただけたらと思います。 以上で終わります。(吉永美子君自席へ) ○議長(小野泰君) 以上で、吉永議員の質問を終わります。……………………………… ○議長(小野泰君) ここで午前中の会議を閉じ、13時から再開いたしますので、定刻までに御参集をお願いいたします。 それでは、休憩いたします。────────────午前11時22分休憩午後 1時   再開──────────── ○議長(小野泰君) 休憩前に引き続き、午後の会議を開きます。 一般質問を続けます。 次に、3番、矢田議員。(矢田松夫君質問者席へ) ◆議員(矢田松夫君) それでは、場所は変わっても、いつものせりふで入ります。あなたの心に幸せを。幸せ配達人の矢田松夫でございます。 コロナ被害が蔓延している社会情勢に鑑み、議員固有の権利であります一般質問を自粛の名の下に放棄するのではなく、この6月議会で市政全般を問うことが、市民の命と暮らしを守る議員の責務である原則を堅持しつつ、自粛とは強制されるものではないと、私を含め4名の議員が節度を持って登壇した6月議会であります。この6月議会の一般質問の意義と課題については、長谷川議員が述べたとおりでありまして、私も自粛の名の下において、節度と自覚を持って一般質問をさせていただきます。 さて、昨日の夕方から、秋田県や山口県の阿武町へのイージス・アショア配備計画の停止には、私もびっくりいたしました。総事業費が1兆円以上という膨大なお金があれば、コロナ対策に使えという国民の声と、付属品の落下物は演習場や海へ落ちるとの計画は、事実はそうでなかった。住民に迷惑をかけないようにするために、技術改修には相当な時間、経費が要るという2つの理由が、停止の背景にあったのではないかというふうに私自身は思います。この2カ所が適地、適切であるとの調査結果がものの見事に崩れたのが、昨日の夕方のニュースでありました。 阿武町がほとぼりを冷めたら、次の注目の的は、山陽小野田市の埴生レーダー基地がどの方向に進むのか。単なる宇宙ごみや不審な衛星監視をするのか、それとも、宇宙作戦部隊が軍備増強の名の下の日米軍事同盟に組み込まれた、まさに軍隊のスタートになるのか。しかしながら、我々が聞いているのは、レーダーを設置することにより、人体の影響やテレビ受信など、防衛省の調査結果が出て市長が動くと。私はそういった判断ではなくて、市長みずからがあらゆるチャンネルを使って判断するのか、今まさに問われている時期であるし、この6月議会で緊急的に質問をせねば、そして、市長みずからの考えを聞かなければならないという時期に差し迫ってきていると、私はそういうふうに思っています。 さて、今回の質問項目は、防衛省が市内埴生地区に設置する宇宙レーダーにまつわる質問をするものであります。これまで過去4回にわたり山田議員一人のみが質問をされてきましたけれど、同議員と重複する質問は控えていきたいというふうに思っております。 そこで、今回質問するに当たりまして、山田議員の過去4回の議事録を全て読み返しました。精査をしてみました。ここで明らかになったのは、執行部の二面性の表れであります。 一つは、このレーダーを設置することにより、電波障害など安全性については否定はしつつも、防衛省に説明会を開催するよう求めると回答をされています。反面、宇宙における国防の機能強化などについて問うと、全てにおいて国の専権事項であるから答えられないという、それよりは、答える努力をしない答弁に終始されておるというように、2つの面が出てきました。 先ほど申し上げましたように、私は、あらゆる角度のチャンネルから変則的に、軍事により平時についても質問をせざるを得ないわけであります。私は、2回の説明会で配付された資料のみしか持っておりません。この内容を中心に質問をいたしますので、執行部は防衛省から配付された資料をなぞらえるだけではなくて、市独自で仕入れた資料を念頭に置きつつ、回答をいただきたいというふうに思っております。 それでは、質問をいたしますが、まず冒頭、基本的に市長に今回の防衛省の埴生地区レーダー設置について、お考えを聞かなくてはなりません。市長、この埴生地区の運用開始される宇宙レーダー基地について、受け入れを表明されたんでしょうか。あるいは、受け入れるお気持ちがあるのかないのか、あるいは、いつどのような政治姿勢に基づいて決断されたのか、お聞かせを願いたいというふうに思っております。 ○議長(小野泰君) 矢田議員、これ、通告外として受け取れるんですが。 ◆議員(矢田松夫君) いやいや、私は、皆さん方のお手元にありますように、防衛省の宇宙レーダー設置について、相対的に宇宙レーダー設置についてここで問うわけでありますので、市長の宇宙レーダー設置そのものについて基本的な考えをいただきたいということであります。 ○議長(小野泰君) 通告してください。再質問でお願いしたいと思います、質問があれば。1番のアからで。 ◆議員(矢田松夫君) 私は、議長の議場での整理権はわかりますけれど、何がどのようにいけないのかよくわかりません。私の3問の質問は、皆さん方のお手元にありますように、一つに、防衛省の宇宙レーダー設置についての基本を聞くわけでありまして、それから、1のア、イ、ウ、エ、オと、このように入っていくわけでありますので、まず、基本的に市長のお考えを聞きたいと。こういうことであります。 ○議長(小野泰君) 矢田議員、一問一答ですんで、宇宙レーダーの設置についてということで、防衛省から説明があったかどうかという中で、山陽小野田市が適地かどうかと。これが、まず1問というふうに思います。 どうぞ、矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) それでは、少し投げ方を変えます。 市長にお尋ねします。今回の埴生地区のレーダー基地について、適地であったのかどうなのかというふうにお聞きしますが、適地であるのかどうなのか。まず、そこから聞いていきたいと思います。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) それでは、(1)のアの山陽小野田市が適地かということにつきまして御回答を申し上げます。 御承知のとおり、防衛省は埴生地区の海上自衛隊山陽受信跡地に、宇宙ごみや不審な衛星を監視し、日本の人工衛星への衝突等を事前に察知するためのレーダー設置の計画をいたしておられるところです。これに伴いまして、平成29年8月に市議会全員協議会におきまして、昨年8月には議員連絡会におきまして、中国四国防衛局を招いて、議員の皆様へ説明をさせていただき、平成29年11月と昨年8月28日に市民の方を対象として、埴生公民館において説明会を開催したところでございます。市に対しましても、中国四国防衛局から現状及び経過について随時報告を受けている状況でございます。 アの山陽小野田市が適地であるかということについてでございますけども、我が国の静止衛星が運用されている範囲を効率よく監視するため、防衛省が管理する全ての土地のうち、次の要件に基づいて総合的に判断したとのことでございます。 それでは、まず1点目として、レーダーの設置に必要な地積を電波防護指針も踏まえて確保できること。次に、山林等への遮蔽物の有無を考慮し、レーダーの性能が十分に発揮できること。それから、レーダーの整備性の観点から、天候等の影響が比較的少ないこと。これらは、地元説明会においても説明をされたとおりのことでございます。 以上でございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) ですから、適地であるというふうに認められたということでいいんですか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) この設置につきましては、防衛省中国四国防衛局がここを適地であると言っておられるということでございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) だから、認めたのかどうなのかというふうに聞くんです。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) これは国の防衛政策でございますので、市としてここが適地かどうかという判断はいたしておらず、国の防衛省がここが適地であるということですので、そのような御回答をさせていただいたところでございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 防衛省が言ったから賛成したのかと、こういうことで結論づけていいんでしょうか。市としてどうなのかということをお聞きしたんです。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 冒頭の質問についての回答にもなるかとも思いますけども、宇宙監視レーダーの設置につきましては、国の防衛政策であることから、本市といたしましては、この本レーダー設置の是非を論ずる立場にはないということでございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 先ほど部長は、いつの議事録を読まれましたか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 第1回目の説明時の資料でございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 平成29年7月27日に、初めてここにおる議員の皆さん方に説明をされました。そのときに、執行部はこういうふうに回答をされています。「防衛省からの説明内容でありますけれど、市といたしましては、この事業に特に反対するものではございません」というふうに答えておりますが、この事実について、あるかどうなのかをお答え願います。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) 論ずる立場にないから、反対することも賛成することもないというふうに答えておると思います。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 面白い日本語でありますが、論ずることがなければ説明をすることもないでしょう。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) 防衛省のほうから説明がございましたので、議員の皆様には、その旨をストレートに御説明をさせていただいたというところでございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) ですから、防衛省が説明したら、この宇宙レーダーの事業については反対するのではないというふうに、はっきり申し上げとるんですよ。それが、「論ずるものでないから賛成も反対も言えない」と言いながら、議員の22名の前ではっきりと反対するものではないということは、もう受け入れるということにつながるんではないんでしょうか。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) 反対するものではないというのは、賛成するという答弁もいたしておりません。防衛省がこういうふうな説明を市のほうにいたしましたので、議員にその旨を説明させていただいたということでございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 非常に難しい日本語でありますけれど、もう一回、平成29年7月27日の議事録をもう一度読みますと、議長が防衛省からの説明内容であるというふうに、ずっと今言われたことを説明をされましたが、その次なんです。「市といたしましては、この事業に特に反対するものではない」と。説明した内容については、特に反対しませんよというふうに答えているんですよ。ですから、そこがスタートではないんかということを、まず最初に聞きたかったんですが、いかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) 防衛省からの説明が本市にありまして、防衛省から説明を受けたのが、そもそもこの事業のスタートでございます。それを議員のほうに、その旨をそのまま伝えたということでございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) おうむ返しのように、言われたから説明した。説明した内容については、反対するものではないと。少し私は理解に苦しむところであります。 こればかりじゃなくて、次に行きます。 当初から周辺の地域住民に何らかの影響が出ることを予想できるが、逆にあえて言うならば、住宅が少ない場所に設置をしたと考えるのが本音ではなかろうかと思うんですが、影響が出るか出ないか、そういった根拠を聞いているか、お答え願います。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 先ほど申し上げましたように、防衛省の方々から平成29年7月に、先ほど申し上げました内容の選択理由を聞いたところでございます。それ以上のことは聞いておりません。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) それでは、質問いたしますが、影響が出るか出ないかも分からんのに、今後どうされるんですか、この周辺住民に対しては。後ほど住民説明会についての項目で質問いたしますけれど。影響が出ないかわからないっちゅうんですか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 確かに地域住民の方々からしましては、当然不安というものがあるかと思います。その不安を払拭するために、国の方々に責任を持ってきちんと説明をしっかりしてくれというふうに伝えております。 今、レーダーの諸元のことがございますので、これについては、また詳細設計ができましたら、こちらのほうに赴かれて説明をされるということでございますので、それを待っている次第でございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 先ほど説明した資料は、議員にも配られた資料でありますね。この中に、先ほど言われた2つ目のものがありますね。レーダーの性能が十分に発揮できること。この場所が十分に発揮できるという具体的な説明を受けておられるのか、お答えを願います。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 先ほど申し上げたことしか私どもは聞いておりません。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) それでは、もう一回、防衛省が配った資料に基づいて質問をいたします。この中では、複数のパラボラアンテナと、こういうふうに説明がありましたが、複数とはどういうことでしょうか。具体的には聞いておられないんですか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 第2回目ですかね、昨年の8月の住民説明会におきまして、直径が15メートル級を6基設置する計画であるという旨の説明があったと思います。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 某新聞社は5基となっていますけれど、5基、15メートルと、このようにマスコミのほうが防衛省のほうから聞いておりますけれど、大体15メートルと言えば、この議長席から奥のつい立てまでが直径15メートルですね。これが6基つくと。膨大な数と大きさなんですよね。これに、先ほど言いますように、何らかの影響が出るか出ないのか。普通一般的に考えれば、15メートルを6基つければ、どんな音や電波障害が起こるかというのは、まず最初に聞くでしょう。聞かないんですか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) その辺りにつきましては、住民説明会におかれましても、地域住民の方々から率直な質問もあったかと思います。それに対しまして、防衛局のほうでは、電波防護指針にのっとって現在詳細設計をしているということでございますので、その詳細設計内容の結果を待っているところでございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。
    ◆議員(矢田松夫君) 平成29年の説明会から令和2年度まで、いまだにそういった考えで防衛省からの受け身の考え、あるいは、聞いておらない、分からない、こういうことでいいんでしょうか。私は非常に無責任な対応と思います。全部受け身です。 そこで、もう一つ質問をします。この中に宇宙作戦隊の組織が組み込まれておりますけれど、これについては事前に防衛省から説明、通知があったのか、お答えを願います。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) これは、(1)のイの問いということで理解してよろしいでしょうか。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) そのとおりでございます。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) それでは、イの宇宙作戦隊との関連性につきまして御回答を申し上げます。 この宇宙作戦隊の発足に関しましては、事前に本市には連絡はございませんで、私たちも報道によりまして初めて知ったところでございます。即、中国四国防衛局に問合せをいたしましたところ、「これまでにもJAXAとも情報共有しながら、人工衛星の運用を妨げる宇宙ごみ──スペースデブリですね──や、対衛星兵器などを常時監視する専門部隊を航空自衛隊に設置するということは、報道されてきたとおりである。レーダーに関しては、宇宙作戦隊による府中基地──これは東京でございますけども──府中基地からの遠隔無人運用を実施する予定である」というふうに説明を受けたところでございます。これは電話等々での照会でございましたので、私のほうから中国四国防衛局に対しまして、このことをきちんと市長のほうに説明するよう求めておるところでございます。ただ、当時はコロナ禍のときでございましたので、やっぱり県外からなかなか来れないということもございましたので、これが落ち着いたら、即に来てくださいよということを今投げかけておる次第でございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) それでは、この宇宙作戦部隊というのが、基本的には、宇宙ごみの監視隊であると、こういうふうにお考えですか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 一応お電話で聞いたところは、宇宙ごみや対衛星兵器などを常時監視する専門部隊というふうにお聞きをいたしております。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) やはりそこには、当初、平成29年に議会に説明した当時から随分変わってきておりますね。最初は「宇宙ごみの監視であるから、反対する立場ではない」というふうにお答えをしておりますけれど、今度はいよいよ宇宙作戦部隊と、このような回答、あるいは、そういう説明があったわけでありますが、それでは、この宇宙ごみの監視機能レーダーでありますけれど、もし3年後に施設が完成し、環境が将来的に整った場合、この宇宙作戦隊そのものが行動すれば、この施設については軍事基地になるんじゃないかという、そういった心配の声がありますけれど、お答え願えますか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 「本施設は、あくまでも日本の静止衛星に接近する宇宙ごみ等を探知、追跡するものであることから、宇宙空間の安定的利用を確保することを目的とする施設である」というふうに聞いております。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) ここに某新聞の記事がありますが、やっぱり住民の不安が拭いきれないと。これが今一番大きな話題になっておりますけれど、先ほど部長が答えられました不審な兵器と、このように答えられましたが、不審な兵器とは何を指すもんですか。お答え願います。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 新聞報道等によれば、キラー衛星となっておりますが、そういったものを指すものと私は考えております。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 話は少し前に戻しますけれど、この不審な兵器こそが、不審な衛星を監視するというふうに、宇宙ごみから一つ付け加えられたのが途中からあったんですが、これについてどう思われているか、御回答をお願いします。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 住民説明会の中で配られた資料の中に、不審な衛星というのも実は表の中にございまして、中国四国防衛局の立場からすれば、この辺については説明をされたというふうにお聞きしておりますけども、私どもといたしましては、今回の報道を基に、初めてこういったキラー衛星を含みます不審な衛星の監視も含むものであるということを共通理解いたしたところでございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 先ほど「宇宙ごみプラス不審な衛星を監視する」と、このように言いました。確かに1回目の平成29年11月21日には、そのように市民への、埴生地区住民への呼びかけのチラシにはそういうふうに書いてありますが、2回目の工事概要の説明には、全くこの不審な衛星を監視するということが抜けておりました。説明したことが説明したように、付近の住民に配られたチラシから2枚目は全くそこが削除されている、このことについてはどうなんですか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 私どももその辺につきましては、防衛局と私どもの共通理解がちょっとなかなか取れていなかったということもございますが、このたびの報道で、初めてその辺のキラー衛星を含む不審な衛星の監視が入っているということを理解いたしたところでございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) もう一度説明しますが、ちょっと部長は勘違いされておりますけれど、平成29年11月21日には、地域住民には不審な衛星を監視するというレーダーを設置しますよということが、それがひいては、この5月には宇宙作戦部隊というふうになるんですけれど、そこではまだそういう説明がなかったんですよね。しかしながら、次の令和元年、これは工事概要なんですが、このときには全くその不審な衛星という文字が抜けているんですよ。なぜ抜けていたのか、これを聞きたいんです。宇宙作戦部隊はその次でしょう。なぜそういうことを隠して人を集めるのかということなんです。でも、この不審な衛星というのは、もうその前からずっと防衛省の資料に出ているんですよ。そっちにあるでしょう、資料が。ないんですか。後ほどこの部隊の関係は言いますけれど、まず、この2つの資料を見てみますと、全くここが抜け落ちているんですよ。こういうやり方がいいんでしょうか。いわゆるこれが隠蔽なんですよ。どうでしょうか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) その辺、隠蔽であるかどうかということは私はわかりかねますが、最初の説明会のほうでそういった不審な衛星が入っておったということで、そのように中国四国防衛局はこのようなことも含むということをおっしゃっておられます。 私どもとしましては、その辺はなかなか理解ができていなくて、今回の報道で初めてそういったものが含まれるということを知ったということでございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 部長は最初から国の専権事項であるから答えれないということを言わずに、真剣に回答をしていただいておることを、中間でありますけど、感謝を申し上げます。 そこで、もう一つ。防衛省の資料の4ページ見ていただきたいと思います。そちらにありますが、私ら議員には皆、資料を配っておられるんですけれど、その中にはっきりと「航空自衛隊の部隊として新編予定(具体的な組織については検討中)」と示されております。事前にこのレーダー施設を監視する部隊を設置するとなっているのに、先ほど新聞記事を見てびっくりこいたと。そういったことでいいんでしょうか。危機管理があるかないのかですね。新たな部隊ができて、新たなレーダー施設を管理運営をするとなっているのに、まだ悠長に構えておられるんです。宇宙作戦部隊の監視機能の中身を、内容を尋ねているんではなくて、執行部から見て、この宇宙作戦部隊ができるということを事前になぜ察知をしなかったかというようなことを私は聞きたいんですが、いかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 市といたしましては、そういったレーダーの諸元等につきましての詳細設計等々も含めまして、国の説明をずっと求めておりましたし、その説明が本来であれば今年度中にあるという形でございましたので、その辺を待っておるといったことでございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 少し回答が分かりませんが、もう一度、そちらに資料ないですか、4ページ。私たち議会にもその資料をいただいたんですよ。航空自衛隊の部隊として新編──新しく編成をすると。しかし、具体的にはまだ分からないけれど、検討中であると。違うんですかね。これが宇宙作戦部隊のスタートじゃなかったのかという説明をいただいたんですよ。しかし、このときはまだ名称がなかったけれど、名称が付いたんですね、この5月に。ですから、そういったことをなぜ質問しなかったのか。例えば、この新編とは何なのか。具体的な組織は何なのか。この具体的な組織の中の任務は何なのかと、普通聞くでしょう。聞かないんですか。もう既に不審なごみやなくて、不審な兵器と先ほど言われたでしょうが。この不審な兵器を探すのが宇宙作戦部隊じゃないんですか。新編じゃないんですか。いかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 何度も申し上げますけども、私どもは、中国四国防衛局からきちんと資料が出てくるのを待っていたということでございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) ですから、何遍も何遍も繰り返し言いますけれど、そういうことでいいんでしょうかと言うんです。皆さん方は「新聞報道を見てびっくりこいた」と、こういうふうに言われているんですよ。じゃから、それじゃなくて、やっぱり市民の安心安全守るのは、まず市民生活守るのは行政の仕事じゃないんですか。それを、いまだに防衛省や中国四国防衛局から連絡ないからということでいいんでしょうか。私は非常にその辺については、行政の怠慢というふうに思います。 そこで、先ほどのキラー衛星について。キラー衛星の情報も収集すると認めたと、こういうふうにお答えを電話で聞いたと、このように言われていますけれど、それでは、このキラー衛星について、どのような衛星であるか理解されておられれば、お答えをお願いします。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 国の防衛白書を見ますと、キラー衛星とは、衛星攻撃衛星というふうに表現をしておられます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 任務は何ですか。任務は。具体的にどうするんですか、このキラー衛星というのは。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 防衛局からは実質の説明はまだございませんけども、報道機関等々のいろんな資料を見ますと、他国の人工衛星を攻撃する可能性のある人工衛星というふうに表現をしておられます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) そうですね。他国の衛星に接近して妨害したり、攻撃したりするキラー衛星の可能性があると。ですから、他国とはどこなんですかね。分かるでしょう、もう。中国やロシアが我が国の人工衛星を攻撃した場合の兵器なんですよね。これをどうするかというようなことについて質問をすると、これは答えれないというふうに恐らく部長は言いますが。 それでは、この資料の1ページにも、対衛星兵器の開発などと。これも載っているんですよ。これもまだ向こうから報告なかったんですか。おかしいでしょう。これ、皆あるんですよ。先ほど言いました4ページは、「航空自衛隊の部隊として新編予定、具体的な措置については検討中」と。私ら議員の皆がもろうた資料、皆ここに載っているんですよ。説明がないからじゃ、ちょっと私は行政としてはどうなのかというふうに、あえて私は言いたいわけであります。それで、全て山田議員のように、国の専権事項だから答えれないんじゃなくて、答える努力をしなかった、調査をする努力がなかったということじゃないんですかねと私は思いますが、もういいですね。今日、部長は先ほどからよく答えられておられますので、次に行きます。 ですから、やっぱりレーダー設置ありきからスタートしているように思えてなりませんが、先ほど言いました、地元住民はこの部隊が自衛隊専用レーダーを管理運営することを知り、非常に驚きと不安の声が上がっておりますけれど、もし地元からおかしいと反対の声が上がれば、今回の阿武町や秋田のイージスのように、建てない、つくらせないという選択肢があるのかどうなのか、再度考え直すお気持ちがあるのかないのか、私はここはやっぱり市長に答えていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 住民の皆様が不安はあるということであれば、やっぱり国が責任を持って本市ですとか地域住民にしっかりと説明するのが国の責務だと思いますし、しっかりとその説明を求めていくのが私ども市の責務だというふうに考えております。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) それでは、次に宇宙レーダー配置にまつわる、いわゆるメリットについて、有益性について質問をいたします。 川地総務部長は、総合政策部長時代に、埴生地区複合施設、児童クラブ施設整備について、周辺地域の環境整備ということで防衛省から補助金を拠出、捻出した経過がありますが、この補助金の根拠と金額をお答え願いたいと思っております。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) これは(2)の問いでよろしいですか。(発言する者あり) 埴生地区の複合施設、これコミュニティー施設ですけども、この建設に当たりまして、当時、私どもといたしましては、特定財源の獲得にいろいろ奔走いたしておりまして、その一つとして、小月基地がございますけども、この関連で、これが防衛施設の周辺の生活環境の整備に関する法律というのがございまして、これの民生安定施設補助金に該当するのではないかということをいろいろ調べておりました。何度か私も中国四国防衛局のほうにお伺いをいたしまして、これが該当するのではないかということをいろいろ尋ねておりまして、調査もした結果、何とかこれが該当するということがわかりまして、いろいろとずっと申請をしておりました。その結果、埴生地区複合施設に平成30年度と令和元年度の2カ年ですかね、1億417万4,000円の補助金の交付を受けたところでございます。 以上でございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 今回答がありましたように、約1億400万円を2年間にわたり補助金を出したということでありますけれど、先ほど来から言います市民説明会が2017年11月で、翌年の2018年は2,000万円。約2,000万円ですね。そして、2019年は約8,500万円。これはやっぱり、先ほど言いました新編に対する新しい組織ですね。防衛省の思いやり予算だというふうに普通は思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) そうではなくて、あくまでも小月基地自衛隊がそういった施設に該当するということでございますので、前々から私どもとしては、実は、この埴生地区複合施設の前に、厚狭地区複合施設を建設するに当たりまして、そもそもこの施設から民生安定施設補助金が該当するのではないかということで動いておりまして、結果、厚狭地区複合施設につきましては該当はしてもらえなかったんですけど、埴生地区複合施設について該当するようにいろいろと努力をした結果、これがついたものというふうに認識をいたしておるところでございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) いわゆる思いやり予算でなくて、正々堂々として勝ち取ったと、このような認識で受け止めておりますけれど、うなずいておりますのでそういうふうに思います。こういった問題というのは、やっぱり基地関係市町でよくやられているのが普通なんですが、このように本当は地元に対する利益誘導、いわゆる防衛省のあめ作戦、大体そういうふうになっておるんですね。 そこで、少し形を変えて質問をいたしますが、先ほど言いましたように、平成29年11月に説明会を受けた翌年度の平成30年度当初予算には、既に施設周辺整備補助金が説明もなく組み込まれております。いわゆる委員会では何度も質問をしたけれど、出ない出ないという補助金が、突如新年度予算に計上されているんですね。そこで、議事録を読んでみますと、「補助金は入る形で組んでいる」と。既に入るのが当たり前だと、そういった意味で、もう既に組んでいると。今回先ほど言われました「新コミュニティー事業に補助金は約束されているんだ」と、このように答えておられます。その間、今、川地部長も言われましたように、何度も防衛省に伺ったと、協議したというふうに答えておられますけれど、だとすれば、防衛施設を受け入れるのならば、補助金は出るという思いであったのか、お答えを願いたいと思います。それともレーダー施設とは関係なく、正々堂々と、先ほど言いましたように、防衛省が補助金を出したというのか、お答えを願いたいと思います。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) この民生安定施設補助金につきましては、小月基地の周辺対策の補助金であるというふうに認識をしておりまして、今回のレーダー基地とは関係はないものというふうに考えております。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) それでは、もう一度このメリット、いわゆる今回の新しい埴生のレーダー施設設置について、お金の関係でまとめて質問をいたします。部長、平成30年度の予算を最終的に市長のところで決定したのはいつですか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) それは通常ということでよろしいですか。大体新年度予算の最終的な臨時的経費の決定は、1月の下旬ないし2月の初旬、上旬になるというふうに思っております。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) それでは、もうそのときに中国四国防衛局から第1回目の補助金がつくと、このように約束されたのが頭の中にあったんですか。どうでしょうか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 私は当時もうおりませんけども、当初予算からそれが計上されるということであれば、当然国の予算の範囲内ということでございますので、ある程度のもう情報は入っていたのではないかというふうに考えております。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 先ほどから言いますように、第1回の説明会が平成29年11月21日ですから、そのときに、もう既に補助金の決定を防衛省と、基地の交付金が出ると約束があったというふうに考えるのが、普通常識なんですね。そして、それを頭に入れて、最終的に市長の決定を1月、2月にしたと。そして、3月の新年度予算に組み込んだと。これが普通のストーリーじゃないんですか。ですから、私は、先ほど言いましたように、思いやり予算なのか、ひもつきの補助金なのかと、こういうふうにお答えをしていただきたいんですが、どうでしょうか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) あくまでも小月基地関連の補助金だというふうに認識をいたしております。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) やっぱり先に約束をしないと、受け入れることをやっぱり普通は表明しない限り、お金を出すでしょうかね、補助金を。やっぱり約束とか契約というのは、やっぱりそこは相手を信用して、お互いに信頼をすることで私は成り立つと思うんです。 ですから、11月21日に説明会をして、その前後に何度も足を運ばれて、山陽小野田市のいわゆる暗黙の了解の中で補助金は出るんですよと、2年間に1億400万円を市に交付しますよというのが、普通のお互いの紳士協定だと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) この1億400万円の補助金は、小月の航空自衛隊の関係で、埴生地区はいろいろ小学校とか教育施設等の整備をずっと従来からやっていただいておりました。その関係で、複合施設を整備することの補助金でございまして、今回議題に上がっているレーダー施設とは、何ら関係ございません。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) いみじくも副市長から関係ないと。確かに飛行機事故で避難する、もし小月の基地の飛行機が何らかの事故があった場合は、この複合施設に避難するから、補助金を出していきたいという向こうの申し出がありましたけれど、防衛省の環境整備法というのがあります。そちらにもあるか分かりませんが、第3章でこのように示されているところであります。新機種等防衛施設に配備する場合は、これに応じて防衛施設周辺対策も充実すると、こういうふうに書いてありますが、当然として今回の新しい埴生のレーダー基地をつくるから、その対価として補助金が支払われたと、誰もがそれは思うんじゃないんですか。違いますか。埴生の複合施設を、飛行機が落ちたときに、そこに避難するから金が出たんじゃなくて、もうそのように書いてあるんですよ。新しい施設、しかも通信施設となっているんですよ、そこには。ですから、金を払いますよと、補助金を払いますとなっているのに、まだそういうことを言われるんですか。いかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) 先ほどから部長も私も申し上げているとおりでございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) ちょっと意味がよくわかりません。防衛省がこのような場合はこのようにお金を出しますよと言うとるのに、どうなんでしょうかね。そのような回答をして。 平成29年7月は総務部が説明をされまして、いよいよそのときに、何で地元に自衛隊の幹部が来ないのか、説明に。そのときの8月25日の全協で、今度は、本物の自衛隊の幹部が来られました。本物というのは市の職員じゃなくて、本当の自衛隊の幹部が来られて、説明会をやりました。このときに、議員のほうから質問がありました。「交付税措置あるいは交付金というのはあるのかないのか」と、こういう質問がありましたが、防衛省がいろいろ説明をしました。例えば、国有地の提供施設にもこういう市町村の補助金もあります、あるいは、基地交付金の対象施設はこういうものがありますよと、このような説明をして、指導もされて、あって、だから、こういうお金が出たという筋書きがあるのに、そのお金については、いまだに小月の基地の関係だと。非常に新しい施設の、埴生の新しいレーダー施設の設置についての補助金であると、それを出しますよと言っているにもかかわらず、まだ小月の飛行場のことの話をすると。非常に納得がいきませんが、もう一度、部長、お答え願います。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 防衛施設に関連する補助金等々につきましては、先ほど私が御説明いたしました防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律でございまして、第8条に、先ほど私が説明した民生安定施設補助金というのがございます。 続きまして、実は、第9条に、特定防衛施設周辺整備調整交付金というのがございます。これにつきましては、防衛施設のうち、飛行場ですとか、演習場ですとか、地域住民に非常に影響を与えるもの、それから、生活環境に非常に影響を与えるものについては、これに対して補助金が出ますよというものが第9条にありますが、これについては該当がないというふうに今お聞きをいたしております。レーダー基地については該当がないというふうにお聞きをいたしております。 あと、もう一点でございますけども、国有提供施設等所在市町村助成交付金に関する法律というのがございまして、これが、いわゆる基地交付金というものに当たるものでございます。これを自衛隊が使用する施設について、飛行場ですとか、演習場ですとか、これらが広大な土地を使ってやる場合に、補助金が出ますよということがございます。この中に、実は、通信施設というものが入っております。ただ、この法律を読み解きますと、この通信施設は、航空警戒管制ですとか、電波情報の収集・整理に必要な通信施設というふうになっておりますので、今現在、宇宙利用に関連する通信施設については入っていないといいますか、まだ想定されていないのではないかというふうに今感じておるとこでございます。 以上です。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) それでは、まとめてみますと、今回の1億400万円の補助金については、これはあくまでも埴生の複合施設だということであって、それはわかります。そして、新しい施設整備については、まだわからないということでいいんですか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 今現在の状況を申しますと、市に入る一般財源として、使途のない交付金等については、今の現時点では該当するものではないというふうに考えております。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) それでは、もう一度言いますけれど、最後になりますが、このところは。先ほどの第3章の7節には、こういうふうになっています。「新機種等防衛施設に新たに整備する場合は、これに応じて防衛施設周辺も充実」、先ほど言いましたが、こういう補助金の求め方を今後どうされるのかお伺いします。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) いろいろ今、助成金等々について私も勉強をしておるところでございますが、この通信レーダーの設置に当たりまして、いろんな交付金に関する法律がございますけども、そもそもそれに合致する補助金が、該当するものがあるのかどうなのかというのは、やっぱり私どもも研究・検討をしていく必要があるなというふうにも考えておりますし、今このSSAレーダーというのは、日本でも唯一ここだけで今協議をされているものでございますので、そういったものであれば、今後この基地交付金に該当するように、いろいろ要望していくことも考えられるんではないかというふうには思っておる次第でございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 今の補助金については、今後やっていくということで理解していますから、いわゆる今回の新しいレーダー施設については対象になるのかならないのかまだわからないと。しかしながら、研究をしていくと。こういう回答でいいんですか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 広大な施設を有しているところ、それから、かなりこの施設の利用によって住民に影響が与えるものであること、それから、先ほど言いました通信施設に関しましては、制限列挙されておるところから見ますと、今のところ該当するのではないかというふうに思っておりますけども、今後該当する要素があるのであれば、私どもは検討をしていく必要もあるのかなというふうに考えておる次第でございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。
    ◆議員(矢田松夫君) 次に、3年後にレーダーが運用開始されることによる助成について質問をいたしますが、残念ながら、今日、埴生の公民館を含めて、全ての公民館の中継ができないということでありまして、ここだけはやっぱり埴生の住民の方の意見がありますので、質問をいたします。 私はやっぱり市長に対して、住民の安全、健康及び福祉の維持を責務とするならば、今回の防衛施設に対しては、理解と協力を示す際には、当然ながらあめを求める、いわゆる先ほど言った今から研究をするとか、考えるとかいう基地交付金ですね。これを求めるのが、いわゆるあめを求めるのが、必須の条件だということ。私は、もう最初から賛成だというふうに言ってくれればよかったんです。まだ態度を表明されておりませんけど、普通の状態であれば、こういったあめを求めるのが市長の通例、常識、そのように考えますが、いかが考えるのか。そして、特に埴生の皆さん方が言えるのは、埴生の幼稚園とか、あるいは、消防署の埴生出張所の建て替え、医療対策、埴生地区はそういった近々の課題が山積しているところなんです。そういったことを含めて、基地交付金が今後どのようになっていくのかということについて、市長にお伺いをいたします。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) 今、基地交付金という言葉が出ましたが、直接その交付金には該当しないと思うんですが、今現在は、このレーダー建設について、補助金が該当はしていないというのが今現在の防衛省の見解ですが、先ほど総務部長も申しましたように、その辺、手法があれば、やはり特定財源になりますので、いろんな手法を取っていく必要はあろうかと思います。 それと、今、埴生のまちづくりのことをるる申されましたが、やはり今、協創のまちづくりということで、市政は動こうといたしております。違うステージでこの協創のまちづくりということをベースに置きながら、各地区のまちづくりについては、今後進めてまいりたいというふうに考えます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) それと、もう一つ。皆さん方が言っておられるし、また議会の中でも、議員での質問がこのようにあります。「地元の業者を中心に請負させてくれ」と。ぜひ優先的に請け負わすべきだというふうに発言があったというふうに皆さん方も記憶されておりますけれど、今回の造成工事については、市外の業者を中心に、交通の警備、周知の看板など、市内業者は残念ながら1社もいなかったと。いかがでしょうか。今後の工事については、再度市内業者を優先的に受注されるよう防衛省に求める気はあるかないのか。検討するというふうに答えておられますけれど、一例を、私はその前に防衛省がこのように回答をしているのを言いますので、それを踏まえて御回答をお願いします。当時の宮川さんという企画部長ですね、このように答えておられます。「地元企業を含む中小企業の発注の機会の拡大に努めてまいりたい」と。こういうふうに答えていながら、先ほど私が言いましたように、全く関連事業については、市内業者、もちろん埴生地区の業者もいなかったと。こういう経過を含めて、今後の工事についての地元業者への請負についての対応の回答をお願いします。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) 従来から行政といたしましては、市内の中小企業者の育成というのは、基本的な考え方でございます。今、議員のほうからも御指摘がございましたが、今後、他の工事がいろいろ進む中では、強く要請してまいりたいというふうに考えます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 障りのないような回答ですが、ぜひ力を込めてぜひとも、もう今、敷地の造成工事済みましたけれど、次のレーダー基地の関係、いわゆる基礎の工事もありますので、ぜひお願いしたいと思います。 助成金の最後のまとめですけれど、コロナ禍でまともに交付金が下りるのかどうなのか。防衛省の計画どおり、この工事そのものがいくのかどうなのか。あわせて御回答をお願いします。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) 先ほど来も申しておりますように、今、造成工事が進んでおり、今度実施設計等の計画が出たら、当然説明もいただくようにしておりますし、また、先ほど議員のほうからございました宇宙作戦隊ということの中身についても、今、先方のほうにも説明を依頼しておりますので、その辺もあわせて、今後は防衛省のほうにいろいろ説明を求めていきたいというふうに考えております。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 最後に、説明会について質問をいたします。 今言われましたように、これから説明会を開くと。私は、最初から説明会については、「非常に住民が不安がっているので早くしてくれ」と、このように言いましたけれど、防衛省抜きの説明会というのは、なぜ考えられないのか。どうでしょうか。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) やはりこの事業の詳細、中身につきましては、防衛省が所管しておりますので、そちらのほうの生の声、ちゃんとした計画を直接住民の方、または議員の皆様も耳にされたほうがいいと思いますし、私どもが仮に今の段階でお話することもございませんし、当然コロナの時期でしたので、この新聞記事が出ましたのが、5月31日に出たということは、5月30日ぐらいにマスコミのほうで報道がなされた。それを私どもも青天のへきれきで聞いたというふうなところでございまして、すぐに今説明を求めておるというところでございまして、今、コロナによる県外への移動制限もだんだん緩和される中で、強く説明を求めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 副市長、話すことは何もないと。そういう資料もないと。そういうことですね。でも、市民から聞くことの責務があるでしょう。意見を聞くというような。説明者がいなければ意見を聞けないんですか。まず、皆さんが何を困っているのか、何が問題なのか、まずそこから私はやるべきだと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) 意見を聞く上においても、ある程度の知識、情報は持っておく必要があろうかということで、そのように答えたわけでございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 例えば、本市については、重要な事項については、今後の市政執行の参考とするため、山陽小野田のまちづくり懇談会というのがあるわけですが、こういった場を使って市民の声を集約する制度がありますけれど、そういった市民団体から開催の申し込みがあった場合、市民憲章にこのまちの未来を自らが考えるというふうにありますので、やっぱり藤田市長も市民の声をしっかり、先ほど説明会で聞くというスタンスであれば、そういったまちづくり懇談会で、このレーダー基地を含めたまちづくりについて開催の要請があったら、私は当然として市長は受けるべきだと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) 今、まちづくり懇談会とか、いろいろなアイテムがございますが、そのような形でのルールに基づいたといいますか、そういうようなものに基づいての説明会等々の要請があれば、私ども今知っている情報の中での対応はさせていただこうとは思います。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) それでは、懇談会については受け入れると。申し出があったら受け入れるということで、ぜひお願いします。 それから、もう一回、説明会についてでありますけれど、電波影響の判明後に説明会ということでなくて、やっぱりどうなんですかね、例えば、コロナの状況で埴生の公民館が使えられなかったら、中学校の体育館を使うとか、そういった状況の中で、私はみずからが積極的に説明会をぜひ防衛省抜きでも早急に、やっていただきたいとの再度お願いをしたいんですが、いかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) 今この新聞記事等々を見て、私どものほうから防衛局のほうに要請いたしておりますので、速やかに説明会を開催していただくように働きかけたいというふうに考えております。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) それでは、最後の質問になりますが、今回一般質問をした一番の目的は、先ほど言いましたように、説明会については、今言われたような回答で、やっぱり相手がいなければだめだと。相手というのは、防衛省がいなければ説明会ができないということなんですが、私がもう一つ緊急な質問をしたのは、レーダーの造成工事が3月31日で終わる予定だというふうに聞いているんですよね。しかしながら、今度は15メートルのレーダーをつくる土台ですね。これについては、まだ説明がなかったと。ですから、市民の皆さん方に説明できないんだというよりは、もうこの工事の基礎設計はできているんです。これは令和元年度にできている分なんですね。それで、令和2年度にレーダーの局舎工事に入らなければいけないと。これ、まだ終わっていない。基礎設計も終わっていない。説明もない。レーダーの局舎工事もできていない。こういうことだから、指を加えて見ているんじゃなくて、早くしなさいよということを求めたかったんですか、いかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) レーダーの詳細設計につきましては、計画的には、今年度の夏前後くらいにできるであろうというふうに見込んでおります。その辺を踏まえて、私どもは、それは詳細設計ができたこと、それから、宇宙作戦隊につきましても、早く市及び地域住民の方に説明をしてくださいということを求めている次第でございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 遅れた理由は何ですか。基礎設計が遅れている、基礎工事が遅れている理由は。もう既に令和2年度に始めておかなければいけない。今日現在でも工事が進んでおらなければいけない。なのに、説明会も工事も始まっていない大きな理由は何ですか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 同工事につきましては、材料等々の遅延があろうかというふうに思っております。ただ、詳細設計につきましては、まだ予定どおりのスケジュールで今設計をしているのではないかというふうには考えております。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) 2回目の説明会でいただいた資料あるでしょう、そちらに。持っていらっしゃるんですか。持っていないの、今。もう全く、先ほど何回も言うように、全て待ちの、いわゆる待った、そういう対応なんですよね。ですから、緊急質問をせざるを得んのですよ、このまま向かっていけば。これは、令和元年度に基礎設計、もうできて示している状態じゃないんですか。基礎工事は、先ほど言いましたように、造成工事は3月31日で終わる予定で、基礎工事はそれから入るんじゃないんですか。違うんですか。それをまだ聞いていないんですか。そういう説明会もしないんですか。そこを私は最後のまとめにしたいんですが、どうでしょうか。 ○議長(小野泰君) 川地総務部長。 ◎総務部長(川地諭君) 基礎工事の発注は、まだだというふうに考えております。何度も申し上げますが、若干遅れておるみたいですけども、レーダーの詳細設計が出ない限りは、なかなか説明もできないでしょうし、それを求めておる次第でございます。 ○議長(小野泰君) 矢田議員。 ◆議員(矢田松夫君) ですから、そういった遅れの理由は聞いておらないと、知らないというのが、全てのまとめの回答になっているんですね。いわゆる中心的に言えば、国の専権事項だから、あえて私どもは口出しをしないと。これが大きな障害になっておりますが。今日は、部長はよく答えられました。ありがとうございました。本当です。今まで全部拒否されたんでですね。 そこで、やっぱり幾ら国の事務だからと言われても、やっぱりそこに住んでおられる住民に大きな影響を及ぼすときには、やっぱり議員は市長の所信を聞くことができるということで、今回質問をしたわけであります。やっぱり山陽小野田市民とか、地域の住民の一番関心は、やっぱり市長がどう思っているのかということでありますので、ぜひ市長もよその知事とか、県知事、市長のようにもっともっと積極的に出ていただくようにお願いをして、今回の6月議会については波乱万丈の議会でありましたけれど、一般質問でありましたけれど、以上をもちまして、私の一般質問について閉じさせていただきます。ありがとうございました。(矢田松夫君自席へ) ○議長(小野泰君) 以上で、矢田議員の質問を終わります。……………………………… ○議長(小野泰君) ここで若干の休憩を挟み、14時20分から再開いたしますので、定刻までに御参集をお願いいたします。それでは、休憩いたします。────────────午後2時11分休憩午後2時20分再開──────────── ○議長(小野泰君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 次に、4番、山田議員。(山田伸幸君質問者席へ) ◆議員(山田伸幸君) 日本共産党の山田伸幸です。私は、新型コロナウイルスによる感染の問題と青果市場の問題について質問をいたします。 まず、質問の第1、新型コロナウイルス感染対策の取組についてであります。 新型コロナウイルスの感染による感染者は、国内で1万7,300人余り、亡くなられた方が924人となっていて、いまだにこの数は増え続けています。亡くなられた方の御冥福をお祈りするとともに、いまだに感染して入院されている皆さんに、心よりお見舞いを申し上げます。また、コロナウイルス感染に対応する医療や介護現場の皆さんの御労苦にも、心から敬意を表するものであります。 県内では37人の感染が確認され、幸いにも亡くなられた方は出ていません。必死になって感染防止と生活防衛に頑張る市民から寄せられた声をもとに、山陽小野田市の感染対策の取り組みについて藤田市長の考えをただすものであります。 議会の新型コロナウイルス感染症対策特別委員会が行った市民からの聞き取りでは、深刻な実態が語られ、これらの声をまとめて市長に対して要望を繰り返し届けてまいりました。市長もこれに応えて、臨時議会を立ち上げ、立て続けに開催し、市独自の給付事業など提案をされたわけであります。数々の事業は、全国的に見ても大変進んだものであり、全国から高い評価が寄せられております。 1番目の質問である子供たちの学び支援策についてです。 子供たちの学びをどう支援していくのか、コロナウイルス感染の広がりは、子供たちを苦しめ、不安やストレスは深刻な事態となっています。 国立成育医療研究センターが発表した中間報告の資料1をごらんください。これは、子供たちとその保護者に対してアンケートを取ったものの回答、これ中間報告の一部抜粋でありますが、これを見ていくと、特に子供たちが非常に苦しんでいた実態もわかっております。子供たちが相談したいことの第1が、コロナにかからない方法と答えているは、やはり周辺の状況の中からこの問題は子供へ深刻に精神的ストレスをかけているんではないかということを想像させるわけであります。 また、コロナウイルスの影響により、親の収入が激減し、生活が一変した家庭もあります。そういった家庭を支えるのが就学援助です。低所得の子供が安心して学業を受けられるように給付される事業です。 しかし、前年所得が基準となっており、今年になって収入が減少した家庭が多く見られます。就学援助を受けるには、前年所得が生活保護基準の1.3倍以内とされており、今年の収入状況を反映した制度として活用をするべきだと思いますが、まずこの点での市の考えをお聞かせください。 ○議長(小野泰君) 執行部の答弁を求めます。岡原教育部長。 ◎教育部長(岡原一恵君) それでは、新型コロナウイルス感染防止対策の取組について、就学援助の柔軟な対応が必要ではないかという御質問に対してお答え申し上げます。 就学援助につきましては、通常は前年の所得により認定の可否を判定しておりますが、これに加えて新型コロナウイルス感染症の影響により家計の急変が生じた世帯に対しては、申請時の収入で判定する対応を行うことにより、必要な援助が行えるようにしたいと考えております。 現在、今年度申請分の認定通知の発送準備中ですが、この後、収入が減少した世帯の申請について速やかにお知らせしたいと考えております。この周知につきましては、本制度を知らないために申請ができないということがないように、各学校を通じて全ての御家庭に紙面での配布を行うとともに、ホームページにも制度の内容を掲載し、より多くの御家庭が利用できるように情報提供を行ってまいりたいと考えます。 以上です。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 対応するということでありますので、スムーズな対応をお願したいと思います。 先日私は、子育て中の家庭の話を聞いてまいりました。ここでは、私は驚いたんですが、親が具合が悪くなっても、医者に行かずに我慢されておりました。なぜかというと、子供に持病があって、子供の通院にお金がかかるので、親は病気になっても我慢して、その分を全部子供の医療費、通院費に充てていくという御家庭でした。 今回の休校で、さらに家庭内の支出がふえて、ますます大変になったということを言っておられました。こういった家庭に、医療費の減額も山陽小野田市はやっておりますが、さらなる給付が私は必要ではないかというのをつくづく感じてきたんですが、こういったコロナウイルスの影響によってじゃなくて、本当に日常から大きく負担がかかっている家庭に、今のままの制度の金額で私は足りないと思うんですが、本年度に限って何か特別な支援の増額等は考えていらっしゃるんでしょうか。 ○議長(小野泰君) 岡原教育部長。 ◎教育部長(岡原一恵君) 今、医療費の御質問がありましたけれども、教育委員会で行っております就学援助に関して、医療費の上積みをするかということについては、現在は考えておりません。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 私は、そういった家庭の実態を示して、就学援助費全体の底上げが必要ではないかということを言ったんです。現在の額では到底足りないというのが、その家庭の実感でした。そこは、たまたま医療費が大きく影響しておったんですが、特に今回の休校によって、家庭での必要経費が非常にふえていったんです。ですから、そういった点で就学援助で、現在の額を引き上げる考えはないのかということを、今質問いたしました。 ○議長(小野泰君) 岡原教育部長。 ◎教育部長(岡原一恵君) 就学援助全体の額での底上げということに関しては、今のところ考えておりません。 ただ、最初の回答に戻りますけれども、このコロナウイルスの影響で収入が激減した家庭について、今まででしたら前年の収入をもって判定をして認定にならなかった御家庭に対しても、このコロナウイルスの影響で直近3カ月ぐらい、現在申請時点の収入が減と認められた家庭について支援をすることで、就学援助を受けられる世帯全体を幅広く支援していくことで、広い支援になるように努めてまいりたいと考えております。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 広い支援もそうなんですけど、生活保護が受けられない家庭というのは、非常に苦労されているということを先ほど言ったつもりなんです。そういった人たちが子供を安心して子育てできるような、そういう就学援助とすべきではないかということを訴えたところです。 就学援助の中身なんですが、学校給食費、学用品購入費、校外活動参加費、修学旅行費があり、新入学児童生徒には別途学用品の購入費が支給されております。今年は子供たちが自宅で過ごす時間が長く、先ほど言ったように家計への負担が大きくなっております。 こういったことを考慮して、文科省は全国の教育委員会宛てに学校給食費を準要保護者に対する支援として、学校給食が実施されたこととみなして、給食費の支援をすることを認めていますが、本市はどのような対応をされているんでしょうか。 ○議長(小野泰君) 岡原教育部長。 ◎教育部長(岡原一恵君) 臨時休業期間中の学校給食費相当分の援助ができないかというところでございますが、保護者への支援を考えますと、この臨時休業期間中の昼食支援、昼食費の支援というのは、非常に保護者の支援にはなるというふうに考えておりまして、私どももあわせて検討をしておりましたけれども、経済的な理由で給食費の支払いや学用品などの購入が困難な児童生徒の保護者を支援するという就学援助制度の観点から、休業期間中の昼食費の支援は行わないことといたしました。 繰り返しになりますが、就学援助制度の柔軟な対応で対象者を広げることで、家計が急変した世帯を幅広く支援していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 全国の教育委員会宛てに、文科省から通達が行っているはずです、事務通達が。そこでは、先ほど言ったように、学校給食が実施されたとみなして給食費の支援を実施してもよいというふうな通達なんですが、そのことを検討された上でそのような、もう山陽小野田市教育委員会は給付をしないという決定をされたということなんでしょうか。 ○議長(小野泰君) 岡原教育部長。 ◎教育部長(岡原一恵君) おっしゃいますように、給食費相当の、昼食費の支給に関しましては、要保護世帯に対して給食が支給されたと例外的にみなして、その給食費相当分を支給する場合には、これにかかわる事務費用は補助対象となる事務に参入してもよろしいですというような通達であったと思います。それにあわせまして、準要保護世帯についても、このような取り扱いが地域によって、地域の実情に照らし合わせてできるとしたら、同じような手続、事務手続をしてくださいというようなことであったと思います。 なので、実際給食を出してはおりませんが、例外的に給食を出したものとみなして、相当する額を準要保護世帯に支出するということを確かに否定するものではないと思います。ただ、それを考慮いたしましても、やはり今回のコロナウイルスの関係で、在宅を余儀なくされた御家庭というのは非常に多く、皆さんどこの家庭でも、御家庭でのお食事代が高騰したという言い方はちょっとどうかと思いますけれども、かなり食費がかかったということは、よく耳にしておりますし、大変負担がかかったんであろうと思っておりました。 ただ、就学援助制度というこの制度のことを考えますと、山陽小野田市の教育委員会としては、給食費相当分を支給するという判断、決定には至らなかったということでございます。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 私はまさかそういうふうな答えが返ってくるとは思いませんでしたので、非常に残念な思いです。 市長にお聞きしますが、こういった教育委員会宛ての事務通達が来て、それをやってもいいよと言われているにもかかわらず、教育委員会のほうでそれをしないという決定をしたということは承知しておられるでしょうか。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) この件につきましては、教育委員会のほうでいろいろ協議される中で、市長部局のほうにも報告は受けました。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) もう少し各家庭の実情に沿った、そういう決定があってもよかったのではないかなというふうに思っております。 また、この学校給食について、子供たちを家でどうしても見られない家庭については、登校させていましたですよね。これについては、何人ぐらいの子供が学校に来ていたんでしょうか、それはデータを取っておられますか。 ○議長(小野泰君) 岡原教育部長。 ◎教育部長(岡原一恵君) 休業期間中の子供の居場所づくりで学校に来られた児童ということでしたら、1日に平均で250名程度というふうに把握しております。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 本当にこの問題は深刻でありまして、先ほど言った私の家庭では、とても子供の勉強を見ることができないということで苦労しておられて、1週間に1回先生が訪問して来られて、そこでプリントを置いて行かれる。ですが、まだ習っていないことがプリントに掲載されているので、空白で出さざるを得ない、自分でアドバイスしたくても子供の勉強については全くわからなかったというふうに言っておられたんです。ですから、登校して先生に見てもらうというのが、そういう時間がもっとゆったり取れていたら、こういった家庭は少なくなったんではないかなというふうな思いを持っております。 次に、学校給食センターの柔軟な活用ですが、先ほど250名の児童生徒が学校に来ていたということなんですが、3月のときに私が要望を出した中で、給食センターがせっかく今、休止中ですので、それを活用して、そういった子供にも給食を出してほしいというようなことをお願いをしとったんですが、今後もあるかもしれません。また、第2波、第3波は必ず来るというふうに言われておりますが、そういった際に給食センターを活用して登校する子供に対して、給食を提供するというお考えはいかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 岡原教育部長。 ◎教育部長(岡原一恵君) 休業期間中の居場所づくりで学校給食センターを活用して給食が出せないかという御質問でございます。今回、4月16日から5月24日まで臨時休業となりまして、この間小学校では保護者の仕事や家庭の状況によって、児童のお世話ができない家庭を対象に居場所づくりとして、児童クラブが始まる13時までの間、受け入れをしていたところでございます。 この居場所づくりにおいては午前中にそれぞれ課題等に取り組むとか、勉強をそれぞれ行って時間を過ごしていただいたのですが、居場所づくりの時間が終わったときに、そこでお昼御飯を食べて、児童クラブに行く児童は児童クラブに行くというような生活をしておりました。 このときに、給食が用意できないかということも御指摘もありまして、私どもも考えましたけれども、やはりこの居場所づくりにやって来る児童が限られた児童になるというところを考えまして、給食の提供には至りませんでした。 また、これは居場所づくりを続けていく中で分かったことなんですけれども、ここの居場所づくりに来られる児童が、割と日々変動がありまして、今日はお母さんが仕事を休めるので休みますとか、今日はおじいちゃん、おばあちゃんのところに行きますとか、割と変化があるものですから、ちょっと人数の把握も難しいかというようなことを考えました。 そういうこともありまして、給食の提供はしなかったわけでございますが、議員おっしゃるとおり、今後もまた感染が再度拡大して、また休業の措置をとらざるを得ない状況が予想されます。そういったときに居場所づくりも含めて、児童生徒及びその家族に対して必要な支援、どのような支援ができるかというのを検討しながら努めてまいりたいと考えております。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) その際に、給食の提供もその検討に入るのでしょうか。 ○議長(小野泰君) 岡原教育部長。 ◎教育部長(岡原一恵君) どのような休業の形になって、どのような居場所づくりになるかというのは、ちょっといろいろと考える余地はあるかと思うのですが、給食の提供についても、学校給食センターを使ってやることがよいのか、人数によっては業者にお願いしてやることがいいのか、いろんなことを考えながら支援策を考えていきたいと思います。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 今、東京のほうでも、まだ感染は広がっておりますし、まだまだ収まったわけではないということも、各種データで示されておりますので、これは早急に対策を立てておくべきだというふうに思います。 次に、教育課程の編成についてです。やはり子供たちの負担となってはいけないというふうな思いから、どのような教育課程をしていくのか、また登校する際には、当然感染防止に努められていると思いますし、学校現場の様子をお伺いしましたけれど、非常に苦労をされておられるというのもわかりました。 ただ、課題だというふうに私が思ったのは、やはり3密をいかにして回避するかのうち、子供の距離の問題です。30人以上いれば、もう間隔を1メートル以上確保するのは難しいという実態があろうかと思うんですが、現在30人以上学級では、どのような対応をされているのかお答えください。 ○議長(小野泰君) 長谷川教育長。 ◎教育長(長谷川裕君) 今、議員から御質問のあった感染防止対策と教育課程編成は、子供たちに負担となってはいけないと思うが、どうかということについてお答えをいたします。 まず、感染防止対策についてお答えをいたします。 教育委員会では、令和2年4月に「学校における新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」を策定いたしまして、本市小・中学校での感染防止に努めております。 これによりまして、各学校では、基本的な感染症対策の3つのポイントである感染源を断つこと、それから感染経路を断つこと、最後に抵抗力を高めること、これを踏まえた取り組みを行っております。 また、この5月22日に文部科学省から、「学校の新しい生活様式」に関する通知がございました。地域の感染レベルに応じた学校の行動基準が示されております。これは、感染レベルを1から3に分類いたしまして、学校での行動基準を定めたものでございます。 例えばレベル1と申しますのは、地域に新規感染者が一定程度確認されるものの、感染拡大注意都道府県の基準には達していない地域でございます。レベル2、生活圏内の状況が、感染拡大注意都道府県に相当する地域。レベル3は、生活圏内の状況が特定警戒都道府県に相当する地域というふうになっております。 本市では、現在、感染者はなく、レベル1にも達していない状況ではございますが、行動基準をレベル1として教育活動を行っております。このレベル1では、子供たちの身体的距離の確保というのを1メートルを目安に、学級内で最大限の間隔を取るという基準が示されております。今現在、市内の学校では、こういった間隔を取りながら授業を進めているという状況でございます。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 30人以上学級、最大35人なんですが、それで今言った1メートル以上の間隔が取れるのかということをお聞きしたのですが、それはいかがですか。 ○議長(小野泰君) 長谷川教育長。 ◎教育長(長谷川裕君) 学校のほうも訪問いたしました。実際の間隔を見たところ、ほぼ1メートルの間隔を取って座っているということでございます。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 1メートル以上というのは、それは最低限であって、理想はもっと広い、ですが現状の35人学級を基本としている体制では、なかなか難しいというのを、私もこの目で見ております。やはり、今こういったときだからこそ、少人数学級への切りかえということも検討していくこともこれから必要じゃないかなというふうに思います。これは今後、この場で取り上げていきたいと思います。 次に、避難所の問題です。先ほど吉永議員が取り上げておりましたが、私はこの感染症対策を施した避難所の整備では、特にこれから大雨あるいは台風、また南海地震の備えを考えれば、もっともっと急速に、先ほどの報告では、非常に物足りないなと、パーティションで仕切ればそれでいいのかと思いました。 段ボールベッドのことも少し言われましたけれど、非常にまだまだ取り組みが甘い。なぜ段ボールベッドが必要なのかということを言いますと、1つにはやはり感染防止に非常に有効であるというふうに言われております。というのも、感染元となるウイルス等が蔓延をして、夜間にそれが下がってくる、それが下がってくるのが大体床から20センチと言われています。ベッドがあれば、その20センチより高いところで就寝できる。しかも起き上がりとかが非常に楽になってくる。最近では、そのベッドの周りに囲いを作って、周辺との隔離も自由にできるし、その配置の仕方によっては、家族ごとの配置も十分できるんだという、非常にすばらしい機能を持っているということが、この間いろいろな報道でも明らかになっております。高齢者にも配慮された避難所として、この段ボールベッドへの取組をもっともっとしていただきたい。 あわせて、テントで仕切るやり方もありますよね。上がなくて横だけのテントもあって、これぞまさしくイタリア式の避難所づくりだなというふうに思うんですが、そういった検討についてはいかがだったでしょうか。 ○議長(小野泰君) 岩佐福祉部次長。 ◎福祉部次長(岩佐清彦君) 避難所の備蓄物品については、先ほど吉永議員の一般質問でお答えさせていただいたので割愛させていただいて。今お聞きしました段ボールベッドとテント、現在私どもが購入しようとしているテントは高さ1メートル40センチ程度と囲いのあるものでございまして、テントほど高くはないですが、そのようなものを活用できるかと思っております。 ただ、今議員言われましたとおり、段ボールベッドにつきましても、各種新しい、進化したといいますか、そういうものも出ておりますので、そのようなものも含めて、今後研究してまいりたいと考えておるところでございます。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 検討ではなくて、やはり今のうちに整備をしていかないと、もう梅雨の真っただ中、いつ大雨が降るかわからない、いつ私たちの周辺の川が増水するかわからない、そういったこともあります。 さらに、先ほど言ったように、南海地震の備えですね、先月から日本全国列島各地でおっと思うような地震が頻発しております。それが、ある専門家によると南海地震の前兆ではないかというふうにも言っておられますので、その点での備えが必要ではないかと思います。 次に、保健衛生部門の強化についてです。この避難所の研究をしているときに、避難所において、職員だけで感染防止ができるかというふうに考えたときに、山陽小野田市にはほかよりちょっと数が多いぐらいの保健師が確保されているんです。そういった皆さんが、専門知識、特にこの保健衛生の専門家といえば保健センターが担うわけですが、その皆さんが、こういった感染症対策のマニュアルどおりできているかというチェック等も含めて、そういったところに派遣をされて、避難者の皆さんの健康チェックも可能だというふうに思うんですが、その点での保健師の活躍の場があるのではないかと思うのですがいかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 尾山福祉部次長。 ◎福祉部次長(尾山貴子君) ただいまの避難所における保健師の役割ということでお答えをさせていただきます。 保健センターだけではなく、庁内には複数の箇所に保健師を配置しております。そのほかにも保健衛生職がおりますので、これら全般の避難所の対応のマニュアルというものを別に設けて専門職なりの動きを取る予定にしております。 また、社会福祉課が作成するマニュアルに関しましても、保健師等が一緒になって保健衛生的な視点からの助言を行っておりますし、また避難所を開設した際の巡回等においても、協力体制は準備をしているところです。 以上です。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) それと私、地域で地域の皆さんの状況を見ていたときに、もう本当巣ごもりというふうに言われるのが本当に当たっている。お年寄りの皆さんが自宅でじっとして、ひたすらテレビを見て我慢をしておられる。通院もすごく控えられていたんです。これは私の行きつけのかかりつけの医者も言っておられましたが、患者数の激減、これは市民病院も一緒でした。かつては待合室に行けばたくさんの患者がおられたんですが、今はそういうことはありません。やはり自宅でじっとしておられる、必要のあるときだけ、薬をもらうときだけは出かけて行って、もらうと。もう最低限必要な外出以外は控えておられる。 そういったときに、保健師が地域の訪問を担うことで、安心が広がっていくんではないかなと思います。これが果たして現在の体制でできるかなということも考えるんですが、今日は保健センターから来られておりますので、そういった活躍が今の体制で十分できるだろうかどうか、この質問をお答えください。 ○議長(小野泰君) 尾山福祉部次長。 ◎福祉部次長(尾山貴子君) まず、このたびのコロナウイルス感染症拡大時期における保健衛生部門の動きを少し説明させていただければと思います。 今の議員おっしゃられましたように、やはり自粛生活の中で、かなり巣ごもり傾向になられる方というのがいらっしゃったということは、私どもも把握しておりますし、その方々の機能低下等を非常に心配しておったところです。 そこで、高齢者だけに限らず、例えば障害者の方、それとあとリスクが高いと言われる妊産婦だとか子育て中の方、この方々に対しましては、ケアマネジャーだとか相談支援事業所の方とも連携しながら、1件1件電話での状況確認だとか、あとこの感染症が拡大する中での不安というものの聞き取りを行ってまいりました。また、その不安の重い方に対しましては、感染対策をしっかり行った上で、訪問活動も行っております。 今の人数でというふうに申されましたが、どこまでやるかというところにもなりますけれども、まずは関係機関の方々としっかりと地域の方々も含めて、タッグを組んで、現体制でしっかりとした対応をしていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(小野泰君) 山田議員。
    ◆議員(山田伸幸君) 今回の新型コロナウイルス対策で、全国の対策本部みたいな形で頑張ってこられたのは保健所です。ですが、この保健所というのは1900年代から見ると4割も減っているんです。この山陽小野田市内にもかつて厚狭に保健所があったんですが、閉鎖をされております。県内で現在、県の保健所が7カ所と下関市が1カ所、合計8カ所しかありません。 こういった中で、地域の皆さんが自分が発熱したときに、幾ら保健所に電話しても電話が通じないという実態がありました。これは私の主治医にもお聞きすると、不安な患者がいっぱい来られる、特に3月でした。まだ寒い日も続いて、熱を出される方がたくさんおられて、そういった方を見ておられたんですが、この人はぜひちょっとPCR検査等必要だなというふうに思って電話をしても、一切保健所につながらなかった、最近はそういう傾向もなくなったそうですけど、そういったときに、やはり地域の保健師の活躍が、私はもっともっと注目されてしかるべきじゃないかなというふうに考えております。 先ほど、よそよりちょっぴり多いと言いましたけど、それは人口比であって、本当に必要な保健師が配置されていたならば、もっと地域の方が安心して暮らしていける、そういうまちづくりに寄与できるのではないかなと思うんですが、できたらこの点については、保健衛生部門の強化について市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) 今、議員から御指摘がございました今回のコロナ禍の中で、保健師の存在価値、また活躍の場は非常に重要かつ我々も助かっておるところでございます。 そうした中で、今担当の部次長も申しましたが、保健センターにも保健師は配置されておりますし、福祉部の各課にも保健師は配置されております。そうした中で、保健師の総力を上げて対応する体制は取れておるところでございます。 また、職員の採用につきましても、今、定員適正化計画の中でなかなか職員の数をふやすということもできません。一般行政部門の事務方の職員の総数の中で、事務方の職員を減らす中で、保健師を採用したりというようなそういうような手法もとりながら、保健師の充実には、今努めておるところでございます。 以上です。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 今以上に保健師の活躍の場が広がっているときはないというふうに思いますので、また訪問事業も最近ちょっと減っているなというふうに思っておりますので、この点でもしっかりと実施できるような、そういう保健衛生体制を確立していただきますように、心から要請をするものでございます。市長もぜひ考えていただきたいと思います。 それでは、次の質問に入ります。 小野田中央青果株式会社の破産申し立てについてであります。1番目の質問は、市の責任についてであります。 小野田中央青果株式会社は、3月19日、突然社員に対して破産が伝えられ、解雇が通知されました。そして4月20日、破産管財人が選定され、破産に向けた作業が始まっています。 しかし、この破産については疑問があります。というのも、事前に銀行の不渡りがあったとか、あるいは買い掛け業者、取引業者による取立て、取引停止などそういったものは一切なく、なぜ破産の申し立てになったのか理由が分かりません。また、この破産申し立てによって従業員の解雇以外に、出荷してくれていた取引業者に6,000万円を超える買掛金があり、これを踏み倒す結果となるわけです。 こういったやり方は、何より山陽小野田市自身の信用失墜につながると思います。最大の出資者として、市場の開設者として、従業員や取引に参加している業者を不安に陥れていることに対して、今、市長はどのように、この責任を考えておられるのかお答えください。 ○議長(小野泰君) 河口経済部長。 ◎経済部長(河口修司君) それでは、市の責任についてどのように考えているかについて、御回答を申し上げます。 市は御存じのように小野田中央青果株式会社の株式の50%を保有している株主であります。その出資者として負う責任としては、あくまでも出資の範囲内となります。財政的な面で申し上げますと、市が現在保有する株式1,000万円が消滅すること以外の負担を負うことはないと考えております。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 出資の範囲内の責任しか負わないというふうな話でした。しかし、従業員の解雇とか、取引業者、買掛金を踏み倒すということ、これは非常に大きな責任があると思います。特に、この破産申し立て、破産をするよということを宣言した2カ月程度前、今年の2月上旬に、これは全員協議会でも明らかにしましたが、その取引業者のところに古川副市長をはじめ、JAの派遣されている役員など6名の方が下関まで行って、その業者に会い、そして今後も引き続き取引をお願いしたい、信用してほしいというなことを言われております。それで、本当に市が全面的にバックアップしているのだから大丈夫だろうということで、引き続き納品をしてこられました。その矢先に今回のこの破産申し立てが突然なされ、事前のそういう通知もなく、みずから卸してきた6,000万円を超えるその買掛金が飛んでしまうわけですね。決して大きな会社ではありません。私も行って分かりましたけど、従業員が20人ほど。その会社に多大なる迷惑をかける、それは単に出資金がなくなって、それでおしまいというレベルのものではないと思います。やはり市の大きな責任があると思いますが、市長、こういった破産の選択をされたその会社の最大の株主としてどのようにお考えでしょうか。 ○議長(小野泰君) 河口経済部長。 ◎経済部長(河口修司君) 今、お話がありましたように、副市長が参りまして、そこでお話をしたわけでございますが、その中身につきましては、以前もお話しておりますように、市場の開設者として、市の意義を考える、存続していきたいと、市場の存続について意向を伝えたということでございます。 ですので、取締役としてどうかということは、この場でお答えできませんけども、私が聞いたところによりますと、当然取締役としてその業者に対しては、おわびに伺ったということを聞いておるところでございます。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 今、おわびに伺ったということなんですが、それはそのときに行かれた6人の方がまた行かれたんでしょうか。 ○議長(小野泰君) 河口経済部長。 ◎経済部長(河口修司君) 今申し上げましたのは、取締役として6人が参ったということです。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) では、市場存続ということを言って、引き続き市場への納品を頼みに行って信用させておいて、その後にだまし討ちのように破産の申し立てを行ったということですよね。これはどうなんでしょうか。私もその業者のお話を直接伺いましたが、「山陽小野田市にだまされた」というふうにはっきりとおっしゃっています。山陽小野田市の信用失墜行為につながるというふうに思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) 前回の産業建設常任委員会等々でも申し上げましたが、私がそちらのほうに行ったのは、市の立場として、山陽小野田地方卸売市場について存続いたしたいという意思を持っておる、条例の中にも、これは地方卸売市場の条例ですが、市場の円滑化、取引の適正化をもって市民生活の安定に資するというのが市場の責務でございますので、市場の開設者として市場は市がそのまま開設したいということの趣旨は述べさせていただきました。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) そういう趣旨を述べられたのはわかったんですが、今後、その業者はその6,000万円という大きな負債を抱えるわけです。今後も引き続き納品されるでしょうか。それを取り返そうとすれば、引き続きその市場において、山陽小野田市地方卸売市場においてその業者が取引を継続して、その損の部分を取り返すような、そういったことが可能なんでしょうか、いかがですか。 ○議長(小野泰君) 河口経済部長。 ◎経済部長(河口修司君) 今のお話ですが、基本的には卸売業者がいないというような状況でございますので、今公募しておりますが、新たな卸売業者が決まりましたら、それは卸売業者の手腕といいますか、そういうことで業者の方とのつながりがあったり、そういうことによって継続することもあり得ると思っております。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 非常に甘い見方だと言わなければなりません。やはり、損害を与えられて、もし本当にまたそのように継続されるのは本当に人のいい方だなと。まただまされるかもしれません。事業が継続し難ければ、すぐにでも会社を潰してしまう、そういう印象を持たれたわけですよ。そういう印象を山陽小野田市は与えてしまったわけですよ、市を挙げて。卸売会社だけの問題でありません。これは山陽小野田市の問題なんです。信用をおとしめてしまった。そういったところにそういう取引を継続してくれって、なかなか虫のいい話だと思いますよ。そういったことはないんだというふうに私は思っております。 次に、「行政が計画倒産」、このように指摘がされております。破産の申し立てをされましたが、計画倒産というふうな指摘がされております。というのも、昨年6月の株主総会において、特別決議を上げております。その内容は「事業廃止も含めて検討」とはっきりと書かれております。この時点で既に計画的に倒産をさせる、そういう方向で事業が行われてきたのではないでしょうか、いかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 河口経済部長。 ◎経済部長(河口修司君) 6月の株主総会におきましては、そういう文言があったというのは承知しております。基本的には、今までも申し上げましたように、今の社長、交代してからの話でございますが、いかにそういう経営手腕のある方をということで、まずは立て直しを図ろうということを第一に考えながら、進めてきたところでございます。それによりまして、当然計画倒産ということは考えておりませんでしたし、継続していくことを望んでおったというところでございます。 以上です。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 本当に事業を拡大していくおつもりだったんでしょうか。それなら、現社長、元市の次長兼農林水産課長、こういった今まで経営の経験のないような人、かつては8億円ぐらいも売り上げがあった会社です。最終的には2億8,000万円程度にまで落ち込んでしまったわけですが、そういった巨額な物品を扱う会社の社長として、その人物がふさわしかったのかどうか、これが問われておりますよね。この間、これは私が言ってまいりましたが、経営能力がない。経営能力がないというのは、帳簿もわからない。しかも、営業の仕方もわからないような人物を社長に据えているということは、もう潰す気だなというのは当然思われますし、6月の総会での特別決議、事業廃止も含めて検討、この時点で、この3月を待たずにして、もっと早くあったかもしれない、そういう破産の申し立てに向けて、一直線に進んできたのではないか、まさに計画倒産ではないのかと思わざるを得ないんですよ。 本当にやる気があるならば、市の職員ではない。しかもこの市の職員については、「地方公務員法違反」ということを繰り返しさんざん言ってまいりました。それは「緊急措置だから。次の経営者が見つかるまでの緊急措置だから」ということを言ってこられました。結局最後の最後までその公務員が、しかもいまだに登記簿上は、この元市の次長が社長、代表取締役に据えられたままです。本当にやる気であれば、必死になってそういう経営能力のある方を据えていたんではないか。当然市の職員ですから、勤務時間中にお客さんのところを回って、事業の拡大について、協力してくれというようなことはできない。私はその部分を市長に求めたわけです。トップセールスとして、市長自身がいろいろな知り合いの業者、もともと経済人でありますので顔が広いわけですから、そういったトップセールスの威力を発揮していただきたいということを何度もお願いしてまいりました。しかし、結局、地方公務員法違反と指摘された人物をそのポジションに置き続けた。やはりこれは計画倒産のためにそうしたんだろうなと思わざるを得ないんですが、いかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 河口経済部長。 ◎経済部長(河口修司君) 以前、次長が社長に就任いたしまして、当然素人だということは初めからわかっておったところでございます。ただ、これにつきましては、先ほども言いましたように、この中央青果を、どうやったら利益の出る会社、それまでにも大変厳しい状況であったというのは事実だというふうに思っておりますから、それができるような形でいろいろな方にお声をかけながら、社長の交代というのも相談してまいりました。 7月10日の中央青果からのJA、市に対する協力依頼という文書を出すことによって、市も一緒になってそこを解決していきたいという思いを持ちながら、進めてきたところでございます。ある時期は一時全てを引き受けてやっていただくというような業者の方もいらっしゃいましたので、大変心強く思っておりましたが、風評等の被害の中で、やはり断念をするということで、お断りの御連絡がございました。大変残念でございましたが、その分については、それ以上の方、代わりの方はもうおられないというような状況もありましたので、ここで、今までの大変厳しい状況の中を踏まえて、こういう結論を取締役の中で出して、それを市に報告したという経過でございます。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) ではお聞きしますが、破産の最大の原因は何なんでしょうか。先ほど言ったように、取りつけ騒ぎも起きていない、銀行の不渡りも出していない。通常ならば、社長が夜逃げしたとか、銀行が不渡りで、もう口座停止ということもない。一体何が原因なんでしょうか。 ○議長(小野泰君) 河口経済部長。 ◎経済部長(河口修司君) 原因といいますか、基本的には、破産に至った原因は支払いが滞って、支払いができない状態になったということ、資金繰りができていないということが大きな点だというふうに思っています。そのようなノウハウ、資金繰りにつきましては、金融機関については難しかったというところも当然ございますが、そういうようなことを聞いております。 以上です。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 資金繰りができなければ、いろいろな手は考えられたと思うんです。一番の大きな支払先は、先ほど言った納入業者ですよね。納入業者の話も聞きましたが、前社長のときには、1年に何回かは、300万円とか500万円とか現金を持ってきてくれて助かっていた。ところが、新しい社長になってきてからはそういうことがなくなった。もう本当に不安に思っていた、大丈夫だろうか。市がついとるから大丈夫じゃろうなというふうには思っていた。さらに、2月上旬に副市長まで来られて、「引き続き納入をしてくれ」と言われたと、「安心してくれ」と言われたと。ですから、そこから支払い、強い催促は行われなかったと思います。強い催促はあったんでしょうか。 ○議長(小野泰君) 河口経済部長。 ◎経済部長(河口修司君) 私が聞いておりますところによりますと、その企業に対しては、大変申しわけない話ではございますが、できる範囲の中で支払いをさせていただきたいということでお話をさせていただいたと聞いております。取扱業者への支払わなければいけない金額につきましては、多くはございませんでしたが、1,000万円、1,300万円という年間では支払いができておったということは聞いておるところでございます。 以上です。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) ですが、もともと4,000万円だった買掛金を6,000万円に増やしたですよね。もうちょっとあるのかな、6,000万円以上に。いわゆるそういったこの業者ひとつにしても、やはり非常に市の姿勢、不誠実な姿勢が問われてきているわけですよ。このようなやり方では問題がある、とてもまともな破産申し立てではなかったなというふうに思わざるを得ません。 3つ目の問題、前社長が提起していた「産地偽装」の告発を送検しないということがわかりました。その間、取引停止をした相手は、莫大な損害を被ってきているわけですが、この前社長が行った告発を社長が交代した時点で、取引を再開、あるいはこの告発の取り下げということも検討されることもあったと思うんですが、この告発を取り下げ、ないし、取引も停止したままという、その理由。なぜ告発を引き継いだのでしょうか、お答えください。 ○議長(小野泰君) 河口経済部長。 ◎経済部長(河口修司君) その件につきましては、私は承知しておりません。 以上です。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 承知しておられないって、役員ですよね、河口さんも。当然役員会の中でこの問題が議論されておかなくてはおかしな問題で、しかも取引額が1,000万円、2,000万円じゃないですよね。この業者とは、多いときで年間2億円程度、少なくても1億円程度はあったわけですよ。それをぷっつりと取引を停止させてしまったんです。しかも産地偽装も証拠不十分で、これが送検に至らなかった、これは重大な責任があると思います。この告発を継続された理由というのは、私は当然説明をこの場でもすべきだと思います。告発を決して市の承認抜きで、そんなことできるはずがないと思います、いかがですか。 ○議長(小野泰君) 河口経済部長。 ◎経済部長(河口修司君) この告発につきましては、民と民の関係でございますので、市は一切かかわっておりません。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) かかわってないって言っても、新しい社長は、市が派遣した社長じゃないですか。河口さん自身も市から派遣された役員じゃないですか。役員会でこのことを、この告発についてどうするかということを一言も話をせんというのはおかしな話ですよ。しかも、今度は新しい社長の下でその告発を継続したわけでしょ。それを承知していないというのはおかしな話ですよ。河口部長が当時は取締役でした。今も取締役ですけど、登記上は。それを知らないというのは通用しませんよ、いかがですか。 ○議長(小野泰君) 河口経済部長。 ◎経済部長(河口修司君) 基本的にそのような告発についての協議は一度もなされておりません。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 無責任過ぎませんか。何億円もの取引をしていた相手を訴えたんですよ、告発したんですよ。それを知りませんというのは、あまりにも虫がよすぎるというか、無責任ではないでしょうか。これ、藤田市長にお聞きしますが、この問題での報告はどのように聞いておられるでしょうか。藤田市長からお答えください。 ○議長(小野泰君) 河口経済部長。 ◎経済部長(河口修司君) 先ほど言いましたように、その継続する、しないという話については、基本的に取締役会の中でも話が出ておりませんでしたし、当然、市のほうにも、あるという事実は、報告はしておりましたが、そういうものはございませんでした。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 市長にお伺いしているんですが、市長はこの問題を承知しておられるはずですよね。この問題を承知しているのかどうなのか、その点いかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 藤田市長。 ◎市長(藤田剛二君) 内容については承知しております。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) やはり報告が上がっているからですよね。前社長が行った告発ですが、引き続き新社長の下でもこの告発は継続されていたわけですよ。当然、今回送検されなくなって、この事件そのものがないものというふうな形で今来ているわけです。もし、相手の業者から、証拠不十分で不起訴と同じ扱いになれば、この事件そのものがなかったということになります。そうなったときに、相手の業者から損害賠償を請求されたとき、どのように扱われようとするんでしょうか。 ○議長(小野泰君) 河口経済部長。 ◎経済部長(河口修司君) 相手方がどなたを訴えるかということはありますけども、市に対しては、その辺どういうふうに受けるかは、それは訴えられてからの話になるというふうに思います。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 中央青果を訴えても、これはもうただ単に負債が増えるだけなんです。ですが、そこに、いまだに登記簿上残っている役員に対しては責任があるんですよ。役員の名で告発をされていますので。ということは、その役員に対して請求がされたときに、市としてどのように対処されようとしているんでしょうか。 ○議長(小野泰君) 河口経済部長。 ◎経済部長(河口修司君) 基本的には、個人に対しての訴えということですので、そういうような対応になろうというふうに思っております。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) この問題では、看過できない問題です。単に破産宣告を受けて、しかもその分を踏み倒す、取引業者に対して取引停止をして、莫大な損害を与えても山陽小野田市は知らん顔というふうなことは、社会通念上でも許されるべき問題ではありません。 先ほど市長もこの告発については承知しているというふうに述べられました。要するに、市を挙げてこの問題を承知して、そのまま進めていたわけです。そういった状況の中で、山陽小野田市の信用失墜行為を取り返すような、そういう措置が求められるべきではないか。例えば、先ほど言ったような、これまで出荷をして、市場を支えてきてくれた業者、あるいは今言った出荷をして、突然切られて、莫大な損害を被っていた業者に対して、山陽小野田市としてこの破産問題を単に訴訟問題、弁護士がやる仕事ということで置くのではなく、山陽小野田市として責任ある対応が私は必要だと思うんですが、藤田市長、いかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 古川副市長。 ◎副市長(古川博三君) 今、この件は、民が絡んでおる高度で法的な性格を有しておりますので、ここで一概に答弁することは差し控えたいと思います。基本的には、法的ないろんなものが絡んでくると思いますので、私どもとしてはそういうところでよく精査をしていきたいというふうに考えます。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 幾らほかのことでいいことをしていた、先ほどコロナウイルス対策の問題で、私は全国から非常に高い評価を受けているというふうに言いました。しかし、その一方で、市内の業者を平気で切っていくようなことをしている、これは、逆に大きなマイナスポイントだというふうに思います。 今回、一般質問でどのように取り上げるべきかというのを悩みましたけれど、やはりこの問題は抜きにして、山陽小野田市の今後の発展は望めないというふうに思っております。山陽小野田市は本当に中小業者を困らせるようなことをしない、そういう自治体であってほしい、そのために、もっと真剣に中小業者に対する責任を果たしてほしいというふうな思いを持っております。ぜひ、藤田市長、この問題で一言お考えを述べていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 藤田市長。 ◎市長(藤田剛二君) まず、この場でお話をさせていただく中で、市の立場、それから、中央青果、企業として、この場でどこまでお答えできるのかというところがどうしてもついてまいりますので、そこは御理解いただきたいというふうに思っております。 まず市の立場といたしましては、何度も申し上げていますように、50%の出資者でございますので、出資者としての考え方というのは当然ございますが、企業については、そこは取締役を含めて役員の皆様方がいろいろ協議を進め、そして最終的ないろんな決断をされたものだというふうに認識をしております。 市の立場として申し上げられますのは、この中央青果については、決していい形ではないわけでございますけども、その市場を正常化して、多くの関係の皆様方に従来の仕事をしていただく、その環境整備をするという面におきましては、市のこれからの役割というのが重いというふうにも考えております。その手段の1つが、今公募をさせていただいております卸売業者、新たに手を挙げていただいて、その企業を中心に皆様方が納得していただけるようなそういう体制づくりについては、市としましても、しっかりと力を注いでいきたいという考えを持っております。 いろんな方に企業として御迷惑をおかけしているというところは認めざるを得ません。市としては、市としての役割をこれからしっかり果たしてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(小野泰君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 最後に、そんなに簡単には信用失墜を取り戻すことは難しいということを述べまして、私の質問を終わります。 ○議長(小野泰君) 以上で、山田議員の質問を終わります。 これをもちまして、本定例会における一般質問通告者全員の質問が終了しましたので、一般質問を終了します。──────────── △日程第3議案第74号・第75号 ──────────── ○議長(小野泰君) 日程第3、議案第案第74号令和2年度山陽小野田市一般会計補正予算(第8回)について及び議案第75号山陽小野田市児童クラブ条例の一部を改正する条例の制定についての議案2件を一括議題といたします。 市長の提案理由の説明を求めます。藤田市長。(市長登壇) ◎市長(藤田剛二君) それでは、ただいま上程されました諸議案について御説明いたします。 議案第74号は、令和2年度一般会計補正予算であります。 今回の補正は、新型コロナウイルス感染症の影響に鑑み、市民生活を支援し、地域における消費を喚起するため、全市民等に対して1人当たり5,000円の商品券を配布する商品券発行事業を創設するものです。また、4月16日から5月24日までにかけて、市が行いました児童クラブの利用自粛の要請や臨時休所を踏まえ、この間の児童クラブ保育料について、利用実績に応じた日割りによる減額調整を行うとともに、例年8月分の保育料については、1月の間、夏季休業期間中であり、保育時間も長時間であるため加算分を徴収していますが、今年度は夏季休業期間中に授業日を設けることから、児童クラブの保育時間が短縮されるため、今年度に限り加算分を徴収しないよう措置を講じることとしています。これらは、いずれも速やかに措置すべき案件の補正であり、歳入歳出それぞれ3億7,905万4,000円を増額し、予算総額を373億6,146万2,000円とするものです。 補正の主な内容としまして、まず歳入については、国庫支出金81万4,000円、県支出金81万4,000円、繰入金3億7,987万円をそれぞれ増額し、諸収入244万4,000円を減額しています。 次に、歳出については、商工費3億7,905万4,000円を増額しております。 議案第75号は、山陽小野田市児童クラブ条例の一部改正であります。これは、議案第74号で御説明いたしました児童クラブ保育料の日割り計算による減額調整及び8月分の児童クラブ保育料の加算分に係る徴収を今年度のみ行わないこととするための所要の改正を行うものであります。 以上、御審議のほどよろしくお願いいたします。(市長降壇) ○議長(小野泰君) 市長の提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑を行いますが、質疑については1件ずつ行います。 議案第74号令和2年度山陽小野田市一般会計補正予算(第8回)についての質疑を行います。御質疑はありませんか。大井議員。 ◆議員(大井淳一朗君) 商品券発行事業について御質問いたします。 前回の平成27年のプレミアム付商品券のときに、小売店には19.6%ぐらいしかお金が落ちなかったという反省を踏まえて、このたび、先ほどの市長答弁の中に区分分けをされるということを聞きました。改めてお伺いいたしますが、その区分分けの比率、5,000円のうちのどれぐらいの割合で共通券と小規模店専用券に分けるのかという点と、その区分分けの基準についてお伺いしたいと思います。 ○議長(小野泰君) 河口経済部長。 ◎経済部長(河口修司君) 5,000円の商品券の区分分けといいますか、2,500円ずつ専門券と共通券をつくりまして、わかりやすいように色分けもするということにしたいと思っております。 その専用券につきましては、先ほどちょっと話がありましたように、市内の飲食店、それから小規模企業者、それからタクシー事業者という小規模事業者につきましては、従業員は5人以下ということで、小さな事業者の方に対して2,500円。あと共通券につきましては、市内で協力をしていただけるお店に対して使用できるということになります。共通券につきましては、先ほど申しました市内の飲食店、小規模企業者、タクシー事業者にも使えるということになります。 以上です。 ○議長(小野泰君) 大井議員。 ◆議員(大井淳一朗君) それともう1点、当時の議会でも少し問題となったんですが、事業者側からの換金の回数について、前回のプレミアム付商品券のときは3回だったと聞いております。ただ、事業者から、「特に資金繰りを要することからすれば、この換金回数はもう少し増やしてほしい」という声もあったんですが、これについては、今回いかがでしょうか。 ○議長(小野泰君) 河口経済部長。 ◎経済部長(河口修司君) そういうお話も聞いております。金融機関との今からの相談もありますが、今のところ前回と同じような感じで3回ほどを考えたいというふうに思っておるところでございます。 ○議長(小野泰君) ほかに御質疑はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小野泰君) これをもって質疑を終わります。 次に、議案第75号山陽小野田市児童クラブ条例の一部を改正する条例の制定についての質疑を行います。御質疑はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小野泰君) 質疑なしと認めます。以上をもって、議題となっております議案2件に対する質疑を終わります。 これらの議案はお手元に配付してあります付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会へ付託いたします。委員会におかれましては、十分なる御審査をお願いいたします。──────────── △日程第4会期の延長について ──────────── ○議長(小野泰君) 日程第4、会期の延長についてを議題にします。 お諮りします。本定例会の会期は6月23日までとされていますが、追加議案の審議のため、6月24日まで1日延長したいと思います。これに御異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小野泰君) 異議なしと認めます。よって、会期は6月24日まで1日延長することに決定しました。 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。 ここで、これからの日程を申し上げます。 本日、本会議終了後は、各常任委員会の開催となっておりますので、付託案件の審査をお願いいたします。 なお、18日は休会の日ですが、追加議案の上程、説明、質疑、委員会付託を行うため、本会議を午後2時30分から開きますので、御参集をお願いいたします。 本日はこれにて散会いたします。お疲れでございました。────────────午後3時39分散会──────────── 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。  令和2年6月16日   議  長   小 野   泰   署名議員   恒 松 恵 子   署名議員   中 岡 英 二...