• "輸送機"(/)
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  1. 山陽小野田市議会 2010-09-13
    09月13日-06号


    取得元: 山陽小野田市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-28
    平成 22年 9月定例会(第3回)平成22年山陽小野田市議会(第3回定例会)会議録平成22年9月13日     午前10時00分 開議 議員定数 (24名) 現員数  (24名) 出席議員 (24名)     議 長  大 空 軍 治 君     副議長  江 本 郁 夫 君     議 員  石 田 清 廉 君     議 員  伊 藤   武 君     議 員  伊 藤   實 君     議 員  岩 本 信 子 君     議 員  衛 藤 弘 光 君     議 員  大 井 淳一朗 君     議 員  小 野   泰 君     議 員  尾 山 信 義 君     議 員  河 﨑 平 男 君     議 員  河 野 朋 子 君     議 員  下 瀬 俊 夫 君     議 員  硯 谷 篤 史 君     議 員  髙 松 秀 樹 君     議 員  中 島 好 人 君     議 員  中 村 博 行 君     議 員  平 原 廉 清 君     議 員  福 田 勝 政 君     議 員  松 尾 数 則 君     議 員  三 浦 英 統 君     議 員  矢 田 松 夫 君     議 員  山 田 伸 幸 君     議 員  吉 永 美 子 君 欠席議員 ( 0名)事務局職員出席者 局     長  三 戸 正 樹 君 次     長  沼 口   宏 君 主査兼議事係長  石 田   隆 君 主査兼庶務調査係長西 田   実 君 主     査  玉 田 拓 男 君  説明のため出席した者 市     長  白 井 博 文 君 副  市  長  山 縣   始 君 総 務 部 長  杉 本 克 彦 君 人事課長     三 宅   匡 君 総合政策部長   市 村 雄二郎 君 市民生活部長   藤 本 賢 輝 君 健康福祉部長   田 所   栄 君 産業建設部長   平 田   崇 君 産業建設部次長  比 嘉 朝 康 君 総合事務所長   上 田   茂 君 教  育  長  江 澤 正 思 君 教育部長     池 田 忠妃己 君 病院事業管理者  河 合 伸 也 君 病院局事務部長  藤 井 雅 夫 君 水道事業管理者  山 本 克 己 君 消  防  長  松 野 清 和 君 監査委員     白 川 英 夫 君 総務課主幹    清 水   保 君本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問 日程第3 議案第82号及び議案第84号から議案第86号の4件について委員長報告、質疑、討論、採決(総務文教常任委員長報告)議案第82号 山陽小野田市税条例及び山陽小野田市税条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定について議案第84号 山陽小野田市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について議案第85号 山口県市町総合事務組合の共同処理する事務及び規約の変更について議案第86号 土地の取得について日程第4 議案第76号から議案第78号まで、議案第83号、議案第88号及び請願第2号の6件について委員長報告、質疑、討論、採決(民生福祉常任委員長報告)議案第76号 平成22年度山陽小野田市国民健康保険特別会計補正予算(第3回)について議案第77号 平成22年度山陽小野田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1回)について議案第78号 平成22年度山陽小野田市老人医療特別会計補正予算(第1回)について議案第83号 山陽小野田市児童クラブ条例の一部を改正する条例の制定について議案第88号 山陽小野田市執行機関の附属機関に関する条例の一部を改正する条例の制定について請願第2号 山陽小野田市国民健康保険料の激変緩和のための議会決議を求める請願日程第5 議案第79号、議案第80号及び承認第8号の3件について委員長報告、質疑、討論、採決(産業建設常任委員長報告)議案第79号 平成22年度山陽小野田市下水道事業特別会計補正予算(第1回)について議案第80号 平成22年度山陽小野田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1回)について承認第8号 平成22年度山陽小野田市水道事業会計補正予算(第1回)に関する専決処分について日程第6 承認第7号の1件について委員長報告、質疑、討論、採決(総務文教常任委員長報告)(民生福祉常任委員長報告)(産業建設常任委員長報告)承認第7号 平成22年度山陽小野田市一般会計補正予算(第2回)に関する専決処分について日程第7 議案第75号の1件について委員長報告、質疑、討論、採決(総務文教常任委員長報告)(民生福祉常任委員長報告)(産業建設常任委員長報告)議案第75号 平成22年度山陽小野田市一般会計補正予算(第3回)について日程第8 議案第89号、議案第90号及び議案第91号の3件を一括上程、提案理由の説明、質疑、委員会付託議案第89号 土地の取得について(追認)議案第90号 山陽小野田市長等の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について議案第91号 山陽小野田市手数料徴収条例の一部を改正する条例の制定について委員会付託表[平成22年9月13日]┌─────────┬───────────────────────────────────┐│ 委 員 会 名 │         付    託    内    容          │├─────────┼───────────────────────────────────┤│総務文教常任委員会│議案第89号 土地の取得について(追認)               ││         │議案第90号 山陽小野田市長等の給与に関する条例の一部を改正する条例の││         │       制定について                      ││         │議案第91号 山陽小野田市手数料徴収条例の一部を改正する条例の制定につ││         │       いて                          │└─────────┴───────────────────────────────────┘────────────午前10時開会──────────── ○議長(大空軍治君) おはようございます。ただいまの出席議員数は24名で、会議定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 議事日程はお手元に配付してありますとおり進めてまいります。──────────── △日程第1会議録署名議員の指名 ──────────── ○議長(大空軍治君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において、大井議員、小野議員を指名いたします。──────────── △日程第2一般質問 ──────────── ○議長(大空軍治君) 日程第2、一般質問を行います。 一般質問の要領については前回同様に行い、本日は発言者を2名予定していますので、議事運営に御協力をお願いいたします。 それでは、ただいまから一般質問を行います。17番、伊藤武議員、御登壇願います。伊藤武議員。(伊藤 武君登壇) ◆議員(伊藤武君) 皆さん、おはようございます。市民の目線、市民の視点、そのような考えと思いで議員活動をさせていただいております。「市民クラブ」の伊藤武でございます。 冒頭ではございますが、この場をお借りいたしまして、去る7月15日早朝に発生をいたしました厚狭川越流により被災をされました皆様方にお見舞いを申し上げたいと思います。 さて、9月議会、私の質問が18名17番ということで、私の知っておりますボーリングとかゴルフでは、スポーツ界に限ったことではないじゃろうと思いますが、ゲームの世界では「ブービー」と言いまして、ほどよい賞品がいただける番号だというふうに申すようでございますが、そこで、私の発言に対しまして、お褒めやねぎらいは結構でございます。市民へ向けて素晴らしいプレゼントを期待し、3点セット、つまり病院問題、行政格差の問題、安心、安全な連絡網、さらにプラスワンということで豪雨災害に関する質問をさせていただきたいと思います。  それでは、具体的な質問の第1点に入らせていただきます。病院関連に対してでございます。 さきの議会、6月議会で病院のバスの問題について御提起を申し上げております。現在の発着箇所については、新しい病院が開設されるに当たってはそこからバスを発着させるということはいろいろ障害があるということから、具体的には厚狭駅を発着点にしたらどうだろうか。さらには、山陽総合事務所を発着点には考えられないか、私としては一番いいのは、俗に言う、旧山陽地区の「ねたろう号」、「いとね号」の発着線と、並びに、豪雨災害じゃございませんけど、雨風を防げる場所ということで、私は、一番いいのは厚狭公民館ではないかと思っておりますが、そこを発着点にするというお考えについてお尋ねを申し上げたいと思います。 さらに、病院関係の第2点目でございます。御案内のとおり、10回にわたって開催をされました新病院建設構想検討委員会、答申書が出まして、市長のもとに、ボールは投げ返されているというふうに思います。 さて、そこで答申を受け、市長部局はこの病院問題、どのようにお考えで、どのような取り扱いをされるのか、こういう質問をさせていただいております。 大きな2番目、行政格差の解消、市で言えば「是正」かもしれませんが、についてお尋ねを申し上げます。 さきの議会では、児童館についていろいろ質疑をさせていただきました。「館にこだわるべきでない」と、「いかに子どもの居場所が確保されるか、こういう観点から児童館という言葉のみにとらわれることなく、ひとつ子どもの居場所づくりに取り組んでいただきたい」ということで終わっております。 そこで、このたびは、各小学校区に福祉会館はどのように配置されておるのか、さらには屋内体育施設整備はどのような状況なのか、さらに申しますと、今後、どういう方針を立てておられるのかについてお尋ねを申し上げたいと思います。 大きな3点目は、安心安全な連絡網についてでございます。 冒頭にも申し上げましたが、不幸なことに、このたびも多くの市民が水害に遭いました。私たち議会、臨時会で豪雨災害の特別委員会をつくっていただきまして、多くの市民と懇談会をすることができました。確か150は超えているんじゃないかというふうに思いますが、とにかく「情報がわからなかった」と、「リアルタイムに物事がわからなかった」ということから、私は長い、長きにわたって全市的なケーブルテレビジョンシステムを構築することによって、適宜適切、その場その場に応じた市民に避難勧告、避難指示、さらには水道の問題とか炊き出しの問題とかを素早く連絡し合える、そういうシステム構成をお願いいたしております。 どうも今回の豪雨災害により、若干アンケートの状況が延び延びになっているというふうには聞いておりますが、具体的に前回の議会でも御回答いただいておりますが、アンケートの状況について御報告をいただきたいと思います。 大きな4点目は、プラスワンの問題でございます。 今回の厚狭川被害に対して、現在も崩落状態のままになっておりますが、新橋の今後についてどのようなお考えでありましょうか。さらには、同僚議員の質疑の中で、若干見えたような見えないようなよくわかりませんけれども、川底の土砂撤去について具体的なお話をいただきたいと思いますし、抜本的には厚狭川に流れます水の量をいかに低くするか。要するに、日ごろは今の川で十分でございます。増水いたしましたときに迂回をいたします水路整備についてお考えをお聞きしたいと思います。 テレビなんかの大雨のいろいろのドキュメンタリー番組と言いますか、見ますと、東京なんかは、いろいろ地下水路ができているようでございまして、基本的には、厚狭川の片側の方にみなのいていただいて、厚狭川を広げるという問題なのか、要するに、迂回水路を整備するのか、どちらにしろこれを解決しませんと、同僚議員が言われましたように、山の管理、山田の管理ができておりませんから、降った雨は、即川に流れてまいります。これから先、まだまだひどくなるんではないだろうかと、私は思います。 そういたしますと、増水時の対策に対します抜本的な考え方について、行政側のお考えをお聞きしたいというふうに考えております。 以上、壇上からの質問を終わりますが、ここにおります議員、私も含めてでございますが、わかりやすい答弁は当然ですが、他の議員ほど傍聴席に人を集める力がございませんので、ぜひ家庭で、インターネットで見ていただいている市民の方にわかりやすい、そういう説明をしていただきたいちゅうことをお願い申し上げまして、壇上からの質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。(伊藤 武君降壇) ○議長(大空軍治君) 執行部の答弁を求めます。病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(河合伸也君) まず最初の、病院間の直行バスの件ですが、議員さんを励ましたり褒めたりするようなことは省いていいということですので、そこは省かせてもらいまして、この件につきましては、6月議会でもお答えさせていただきましたんですが、この直行バスということは、この山陽市民病院跡地医療福祉施設ができるまでの経過措置でありますので、来年3月には、この医療機関が開設しますので、2月いっぱいで直行バスは中止させていただきます。 ただ、新病院ができるとなれば、そのころまでには、市内全域から市民病院やその商業地などを往復する公共交通のあり方が検討されているというふうに聞いております。で、新病院が特定の民間機関との間で直行バスを実施するということは、公平性の観点から望ましくないということで、公共バスのあり方が大切であるということも御理解いただければありがたいと存じます。 以上です。 ○議長(大空軍治君) 市村総合政策部長。 ◎総合政策部長(市村雄二郎君) (2)の答申を受け、今市長部局ではどういう考えかという御質問にお答えいたします。 議員さん御案内のように、去る8月2日、山陽小野田市新病院建設構想検討委員会から「新病院建設構想に関する最終答申」の提出がございました。財政部局におきましては、この最終答申の中に「新病院の財務計画を含めた具体的な計画を進めていくことが重要である」と示されておりますように、今後、病院局が明らかにされます建設までの病院の収支計画、新病院建設にかかる全体的な経費、そして、一番重要であります建設後の病院経営の収支計画、これらを総合的に見極める中で、担当部署はもとより関係部署、関係機関と連携しながら検討してまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(大空軍治君) 田所健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(田所栄君) 私から2番の行政格差解消について、各小学校区の福祉会館、屋内体育施設整備の状況は、で現在と今後の取り組みについてということで、福祉会館について御回答申し上げます。 本市では、御存じのとおり、小野田地区において各小学校区に福祉会館を公民館併設や単独福祉会館として整備しております。しかしながら、山陽地区におきましては、福祉会館は、小学校区ごとにないのが現状であり、議員の御指摘は、この行政格差を解消することであると考えておりますが、山陽地区において各小学校区に福祉会館を設置することは、現在の財政状況では困難であると考えます。 現在ある公民館について、公民館、福祉会館の役割を含めた運営について今後、考察していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(大空軍治君) 池田教育部長。 ◎教育部長(池田忠妃己君) それでは、私の方からは、2、行政格差解消についての中で、小学校区の屋内体育施設の現状と今後の格差解消について御回答を申し上げます。 小野田地区におきましては、各小学校区ごとの公民館に屋内体育施設が整備されておりますが、山陽地区の屋内体育施設の現状は、山陽スポーツ協会の体育館と厚狭公民館の講堂、勤労青少年ホームの軽運動室の3カ所であります。 また一方、小・中学校の体育館を一般開放し、地域の方ができるようにはしております。それに加えて、厚狭高等学校の北。南校舎の両体育館が一般開放されておりますので、皆さんが利用できることを今後強く情報提供してまいりたいと考えております。 また、これらの体育施設に利用時間の違いはありますが、山陽地区の利用者の要望には総合的に対処できるように努めてまいりたいと思います。 今後の山陽地区の公共施設の整備のあり方につきましては、全体的に老朽化が進んでいる現状でありますので、施設の再編等を図っていく中で検討してまいりたいと考えています。 以上であります。 ○議長(大空軍治君) 市村総合政策部長。 ◎総合政策部長(市村雄二郎君) 3番目の安全安心な連絡網について、全市、ケーブルテレビジョンシステム構築に向けたアンケート状況にお答えを申し上げます。 今市の地域情報化推進検討委員会におきまして、地域情報通信整備についての検討を行うため、「地域情報化に関する市民アンケート」を今実施しております。アンケートにつきましては、ケーブルテレビジョン光インターネット接続等の利用状況や必要についてお尋ねする内容で、無作為抽出した16歳以上の市民の方2,000人を対象とし、9月10日を回収期限として行っております。 途中経過でございますが、9月10日の朝の状況では約800件超、40%の回収率となっております。今後は検討委員会におきましてケーブルテレビ光インターネット接続光回線等市民ニーズについてのアンケート調査の結果を参考としまして、この地域情報通信基盤整備の方針を検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(大空軍治君) 平田産業建設部長。 ◎産業建設部長(平田崇君) それでは、4点目のプラスワンということでございます。 厚狭川の被害についてということで、最初に新橋の今後はということでございます。新橋は、7月15日の豪雨災害によりまして、右岸第1橋脚が傾斜しまして、2径間落橋しております。現在、災害復旧申請をしておりまして、先週から今週にかけまして国による災害査定が実施されております。この申請内容につきましては、全橋撤去、現位置にかけ直す計画で、これが申請が認められれば工期は約3年を予定しております。 2点目の川底土砂の撤去はということでございます。 県により、厚狭川水系の改修が計画されておりまして、その中で河川断面を確保し、流下能力を高めるため河床の浚渫が予定されております。 浚渫範囲、浚渫量、深さなどについては、現在県で検討されておりますが、5.7kmの長さで幅50m、深さ1mとして計算してみますと、約20数万m3から30万m3の土砂が出てこようかというふうに思っております。 まだ正式ではございませんけれども、県の方からどこに捨てたらいいのだろうかということで打診がなされております。 3番目の洪水対策としての増水時の迂回水路整備をということでございます。 洪水対策といたしまして、河川改修であるとか分水路、ダムや遊水地での貯留調整は有効な手段でございます。最近の都市圏におきましては、地下調整池や地下放水路等も計画実施されておりますけれども、いずれも建設には巨額の費用や長期間を要しておりまして、当地域における現時点におきましては、このような整備は考えておりません。 で、河積の川の断面の拡大ということにつきましては、今は拡幅であるとか、引き堤、堤防を寄せるなどの拡幅、それから浚渫、それから堤体のかさ上げ、その3つに集約されようというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(大空軍治君) 伊藤武議員。
    ◆議員(伊藤武君) それでは、一番初めの病院バスの問題から入らしていただきたいと思います。 局長の方から御説明をいただきましたので、私は、当時の「山陽市民病院を休院したい」という話が全員協議会にあったときの話を今思い出すわけであります。もちろん議事録はありません。そのとき市長さんもおられたと思うんですが、今言われました地方バス路線の再編、この話がありまして、直通に旧山陽地区から統合される、休院された間、1つの病院として残る、当時の小野田市民病院への足がないと、ちょっとごめんなさい、「足がない」って、また差別用語になりますのでちょっと御無礼、今その分は議長さん済みません、取り扱いを消してください。 いろいろこう通院困難であるということから、その当時、論議をされておりました、「現在のバス路線の見直し」という話が出まして、はは、まことそういう路線ができるまでは、当然バスは確保されるのだな、このようにその当時おった議員は全部納得したと思うんですよね。そのことについてはですよ。 休院についてもですね、それは河合局長がいろいろな、みずからの手を持って写真を撮られ、「このまま病院を続けることは、助ける病院が命を失わせることになってはならない」という説明もいただきました。ただ私たちは、少なくとも私は「北病棟に、内科入院設備で市営で残してください」というお願いもしましたけれども、結果的にはやっぱりその当時の議会としての判断は、思いは多面的にあったと思いますが、結果的には今までどおり旧山陽市民病院に集まっていただきさえすれば、無料バスを運転することによって、少なくとも家族で運転ができない人とか、行きしなは嫁さんに連れて行ってもらったけど、帰りぐらいバスで帰ろうとかいうためになるんではないかということで、最終的にはそういう判断になったと思うんです。 私は、少なくともそのときに新病院があそこに建設されたらということは一切なかったと。いわんやあそこに内科入院ができるようなお医者さんが来てくれるかくれんかもわからんときに、既にそのときにあそこに病院ができたら病院バスをやめますよと、こういう約束ではなかったと逐次思うわけであります。 いや、あそこに病院ができるかできんかもわからんのに、そういう約束がその当時あるはずがないわけでありますから、そういう説明は現在にいたって病院がもう既に、私もあそこを出入りしますのでよくわかりますが、立派な病院ができるようでありますし、少なくとも山陽地区の高齢者の方は、近くにできたらあそこに御厄介になろうかなという安心感を持っていただく方もおられると思いますよ。しかし、こと病院という問題については、やっぱり病院バスは、今言われましたように、「2月いっぱいで」というのは余りにも乱暴ではないかと。ただ、病院局として言われることは私は納得するつもりです。 問題は、市長部局として市民に対するその交通弱者をいかに助けていくか、少なくとも総合交通体系の中で病院に行く路線が新設されたとかいう状況のないときに、この2月いっぱいでやめていくという判断をされているという市長部局の考え方がわからんわけでありますが、説明していただきたいと思います。 ○議長(大空軍治君) 河合管理者。 ◎病院事業管理者(河合伸也君) ちょっとさきに市長部局から多分話があると思いますが、現在の直行バスは、病院がやっているものでありまして、これは確かに議員さんがおっしゃいますように、当初は、まだ後の引受地もわからない状態でありましたので、2病院間を直行バスで結ぶということでしたので、しかし、もう現在その後、その後に決定しまして、もう新医療福祉施設ができますので、やはり、「病院としての役割は一応終わった」というふうには思っているところでして、病院としてはこの2月いっぱいで御勘弁いただきたいということであります。 ○議長(大空軍治君) 伊藤武議員。 ◆議員(伊藤武君) 新病院建設に向けても、やっぱり病院局が財政的に非常に苦労されているというか、よく、今議会を通じてもわかることであります。その意味から言いまして、この病院間のバス運行についても相当の負担があると思いますが、相当の利用者もあると思うんですよ。その辺の負担の金額とか利用者の状況とか、その辺で何ぼか説明できるものがあればお伺いしたいと思います。 ○議長(大空軍治君) 病院局事務部長。 ◎病院局事務部長(藤井雅夫君) おはようございます。お答えいたします。 先ほど、事業管理者の方から御回答をいたしました。直行バスの件でございます。今直行バスの乗降客、大体、今平均が30人から35人、1日当たり御利用していただいております。で、これに関する費用なんですけれども、一応、今バス2台で運行しております。1台は、一応臨時の職員の方をお願いして、あと1人は、今市の職員、今病院の職員が交代で、毎日7時から出てずっと運行しております。で、それにかかるバス2台のリース料とかあるいは、人件費、さらにはガソリン、保険を含めまして、年間300万円から400万円近いお金がかかっております。非常に高額ではありますけれども、足のために使っておるというふうな状態です。 以上です。 ○議長(大空軍治君) 伊藤武議員。 ◆議員(伊藤武君) 局長判断でございましょうが、事業管理者として経費を何ぼか減らすと言いますか、抑えることによって病院局としてこの間のことを踏まえて、少なくとも来年度はやってみようかというような思いがおありですか、ありませんか、お願いします。 ○議長(大空軍治君) 病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(河合伸也君) 個人的にたとえそういう気持ちがあったとしても、ちょっと今どこどこをどういうふうにするというあたりがやはり、公平性を欠くというふうに思っています。これはやはり、基本的には公共交通の話ではないかと思いますので、先日の議会でもありましたように、今、私たちは透析の患者さんのバスもようやりきれないというところで悩ましく思っているわけでして、確かに患者さんの「足」ということについては、非常にこう悩ましく思っているところでありますんですが、やはり、どういうふうにやれば市内で公平性を保てるかというようなことも含めたら、まことに申しわけないですけれども、公共交通の方で何とか対応していただきたいというふうに思っとって、病院自体としては御勘弁いただきたいというのが率直な感想であります。 ○議長(大空軍治君) 伊藤武議員。 ◆議員(伊藤武君) 市長部局として、問題は今言われましたとおり、病院局が言われます現箇所の発着箇所はもう私はやっぱり言われるとおりであり、その病院に対して御迷惑をかけるじゃろうと思いますし、先々、産業建設に関係するんですか、要するに、現在のバスも「ねたろう号」と「いとね号」が現場所になってますよね。で、あれは多分あの所有者の敷地の中にバスがとまるんじゃろうと思うんですよね。それでこの今までは、病院間バスが走っておりますので、それを切ってもらうことは大変困るわけでありましたけども、今度は、逆に言うたら、その病院に有利のためのバスを走らすということに、裏返したらそうなるんですよね、今度は。この病院間バスがおらんようになった、「ねたろう号」と「いとね号」、山陽地区の方が200円出したら病院に行かれるという状態を今度はバスをやめてしもうたら、今度は逆に「ねたろう号」、「いとね号」の終点があそこにあるちゅうことは、その病院を利するためのバスじゃと、こういうことになると大変問題が出てくるわけでありますが、その辺についてはどういうふうな検討を始められておられますか。 ○議長(大空軍治君) 平田産業建設部長。 ◎産業建設部長(平田崇君) 今までのバスの利用につきましては、朝使われるのが大体、病院に行かれるとか通学とかいうことで多くの方々が使っておられました。で、山陽中央病院の時代なんですけど、バスがそこで動いているよということがわかるように、そこをあえてバスの駐車場というか、待機場として兼ねて使って、バス停を兼ねてバスがいつもいるんだというイメージを与えてきました。 で、先般から申しておりますように、バスの利用というのは、それぞれの交通結節点であるとか、それから、施設あたり、俗に言う、わかりやすく言えば、小野田サンパークの中にもバスは中に入って、敷地の中に入っておりますので、こういう敷地の、個人の敷地でありながらもそういった施設を利用したバスの発着場というのは、今後も考えていきたいと思いますし、バスの利用につきましては、やはり、一番目立つところでいかにしてお客さんを拾うかということが課題と思っておりますので、引き続き検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。 ◎市長(白井博文君) 現在は、病院局が運行しています。で、病院局は、山陽市民病院の跡地に新しい療養所、あるいは、病院が開設したらその時点で現在、ピストン輸送していますシャトルバスのような感じのバスの運行については、これはやめますということはもうずっと言っております。あとは、公共交通の問題ですね。 お話を聞いてまして、議員のお話を聞いてまして、確かに、公共交通の取り組みが市長部局の方では遅れているなというふうな感じを強く持ちました。 今公共交通をどういうふうに地域の人たちの「足」として十分使ってもらえるのか、使いやすいようにどんなふうに工夫したらいいのかということはずっと取り組んでいるんですけれども、年に一つずつというふうなテンポでスピード感が余りありません。これはよろしくないなと思いながら、なかなか作業が進まないという状況です。 毎年、運行の見直しは10月1日という1回限りなんです。ですから、ことしは多分間に合わないと思うんです。今お話を聞いてまして、「ねたろう号」、「いとね号」、いずれも厚狭駅経由にした上で、それから、後は市民病院の方に直行するというふうな、それを工夫をする必要があるなというふうな、そんなことを感じながら聞いておりました。 ですから、もう少し時間をいただいて、内部で検討します。一つは、スピード感、もう一つは、市民病院を本当に地域に広く、厚狭地域、もっと広い地域の人たちに利用してもらいたいと思うなら、それにふさわしい公共交通の体系を考えるべきじゃないかと、御指摘はもっともです。非常に参考になる提案で、少し検討させてください。 ○議長(大空軍治君) 伊藤武議員。 ◆議員(伊藤武君) 次の質問の後、多分市長さんからこういう回答がもらえるんかなと思いながら、ここに書いておるんですよ。「来年度、予算案に対する否決を容認されるのですか」という文書がここに入れているんですけれども、私は、要するに、市民の足を守られないという行政はあっちゃいけんのです。だから今、市長さんがもうお答えされましたので、追いは打ちません。しかし、今大事なことは、市長部局の、病院局の予算を否決するのか、本予算を否決するのかという論議をしようかと思っちょったぐらいですが、市長さんが今言われますように、やっぱり「地域の皆様方、病弱な方々の足を守っていきたい」という話が出ましたので、それ以上言いません。次に入ります。 答申を受けて、今どうなのかということでございます。 同僚議員が指摘しましたとおり、今回の答申書の中で論議されておりましたが、宇部市の厚南地区におよそ3分の1の方が、現在は、山陽小野田市民病院を利用されておるということから、新しい答申書の内容は、厚南地区のお客様に来ていただいて、できるだけ赤字が埋まるような病院にしたいという思いがにじみ出た答申書であったと思いますが、お聞きしますとおり、同僚議員も指摘しましたとおり、厚南地区に新しい病院が開設されます。局長の説明、時間的に余裕が少なかったからいろいろ説明がちょっと薄かったのかどうかわかりませんが、私はやっぱり今まで3分の1来ていただいた方は少なくとも半分は来てもらえんのじゃないじゃろうかと。こういう不安感を抱きながら、今回の答申以降、状況が変わったことに対して、さあどのように行政はお考えなのかということをお伺いします。 ○議長(大空軍治君) 病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(河合伸也君) ちょっとその前に私の方から申し上げますんですが、厚南での病院ということ、私は、まだ正確には存じてませんのですけれども、あの本体から考えて療養型の病院ですから、決してこれは小野田市民病院と山口労災病院にとって不利なことにはならない、かえって有利に後を引き受けてもらえる病院ができたということで、むしろ喜んでいるというのが率直な感想です。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。 ◎市長(白井博文君) 現在、答申を受けまして、プロポーザルでは十分含まれていない資料等もいろいろ調査しながら、市民にとって本当に必要な医療施設であるかどうかと、そういう点について検討しております。 で、かねて宇部市厚南地区から1年間の市民病院の利用者十七、八万人、延べ人数ですけれども、の約3分の1ほど利用していただいているというふうに聞いていましたけれども、どうもそれは不正確だということはわかってきました。つい最近、病院局で調査してもらってそのデータをもらったんです。多くて14%ないし15%ぐらいというふうに、大分はっきりしないままいろんな数字がひとり歩きしていたのかなという感じです。 やがてもう少し調査して、そしてほかの市政にかかわる大きい問題もありますので、市内で市政説明会をしながら、皆さん方の御意見もいろいろ聞くという過程でそうした、きちんとしたデータを市民の皆さんに示していきたいというふうに考えております。 ○議長(大空軍治君) 伊藤武議員。 ◆議員(伊藤武君) この間、新病院問題で多くの議員が質問を申し上げまして、とりわけ河合事業管理者もこれからということがかなり問題にされたと、私たちというか、私自身は、山陽地区でやっぱり病院はつくってほしいと、できる限り山陽小野田市の真ん中につくってほしいと、このような署名活動の事務局を担当した議員として、これ本当みんな、私は「病院がないと入院難民が発生する」というふうなことを述べて選挙も戦いましたし、結果的には5,000名の、市長のところにはまだ5,000名の名前は行ってないわけですが、1,000枚の署名簿を持って市長さんにお伺いし、そのとき3,000名近くのお名前があると思います。 もう1,000名集まったら持っていこうということで準備しちょるわけでありますが、なかなか次の1,000名が集まりません。しかし、700枚ぐらいは今集まっておりますし、最近も署名をやっておられるようですが、「私のところに持ってきてください」ちゅう電話があるぐらいでございまして、私は少なくとも5,000名以上の方が病院をつくってくれ、もちろん市長が「いろいろ多面的に検討する」というふうに言われましたので、場所の問題にちょっとふれますと、やっぱり現在の場所、答申書の場所は、一たん地震が発生しますと液状化現象が発生する箇所であります。もちろん新しい病院をつくるときには、バスが入るような道路もできるかもしれませんが、いかに市民の方が出入りしやすいような場所というのが必要だと思いますし、さらにさらに言えば、いろいろ財政的な問題があると思いますが、今だけの財政じゃなしに、一つ一たん病院をつくる、病院ができるということになりますと、30年から40年のスパンで病院の位置なり山陽小野田市内における地域医療の問題なりを十分検討していただいて、この答申書、もちろん答申ですから大事にせんにゃいけません。それなりの権威のある方が一生懸命10回にわたって時間を使って検討されたわけでありますが、大所高所にわたって、まだまだ場所の問題については御論議をいただけるものというふうに思っておりますが、ぜひ、そういう答申を受けての考え方をぜひ引き続いて頑張っていただきたいし、5,000名を超える署名は河合局長に引き続いて残っていただいて、新しい病院をつくっていただいて、そして運営していただきたいちゅう強い思いだということを申し上げて、次の質問に入ります。市長、何かありましたらどうぞ。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。 ◎市長(白井博文君) 3,000人、5,000人の方は本当に利用していただけるなら、もう赤字の心配はありません。より質の高い医療を患者に与えると言いますか、提供するのは、それは病院局の仕事です。医師、看護師、検査技師、その他、病院局に勤務する皆さん方の仕事です。市長部局の方は、当面提案のあった病院をどこにどういうふうな形でつくるかというその問題が私たちの課題になっています。 ですから、今、伊藤議員がおっしゃるように、どこそこに建ててくれればこれから3,000人ないし5,000人、そうすると延べ人数は、1年間に18万人はるかに超えます。そうするともう黒字、もう非常に嬉しい黒字経営、もう期待以上のものが実ると思います。 しかし、山陽市民病院の最後のあたりには、私は地域でのどをからして、声をからしてお願いしました。「もっともっと利用してください」と。平成18年度末、23億円の不良債務がありました。その後、市長部局の方から、倒産寸前の苦しい苦しい中から9億円ほど毎年毎年つぎ込んできました。それでもこの3月末に14億円の赤字がまだ残っています。この不良債務、不良債務と赤字の違い、傍聴席にいらっしゃるので、普通、赤字というのは民間であれ個人であれ、家屋敷全部売り払ってそれでも残るのが赤字です。しかし、公共施設にあってはとりあえず支払うことができないのを不良債務と言います。 「まだ市役所の建物があるじゃないか、市役所の敷地があるじゃないか」と、そういうものを売り払う前の段階で、とりあえず流通性を持たせた、そうした資金がないというのを不良債務と言います。 ですから、病院の施設はそのまま残っていましたけど、山陽市民病院は、この春の時点で14億円の不良債務があったんです。要するに払おうにもお金がないと。そういう中から次の新病院を建てるに必要な資金をどう捻出するのかということが、今私たちの課題になっています。 ですから、「あそこに建てろ、希望者は何千名いる」と、そのお気持ちはわかります。みんな近くにそうした施設は建ててもらいたいもんです。でも建てて大きい赤字を出さないという保証があるかどうかについて、市長としては一番関心を持っています。 ですから、どこそこであれば1年間17万人、18万人なんてものじゃないと、地域のみんなが利用するから、20万人以上はもう自分が太鼓判を押しますと。しかし、伊藤議員の太鼓判をもらっても余りありがたくないんですけども、そういう例えの話です。例えば、例えばという話です。そういうふうなことなんです。 ですから、どこの場所がいいのか、まだ決まっておりません。これからです。多くの市民の意見も聞きながら、かつまた3分の1ではなくて十四、五%であれ、厚南地区から宇部市民が利用してくれています。そうしたニーズなども十分念頭に置いて、総合的に検討していきたいと考えてます。 ○議長(大空軍治君) 伊藤武議員。 ◆議員(伊藤武君) 昨日の話をさせていただきます。実は、新聞にも載りましたから、この話をすると大方おわかりだと思いますが、上福田で何ちゅうかね、あれは、老人ホームじゃなしにケアハウスちゅうかね、ホームをやっておられます。そこで2階からおりられて骨折をされたちゅう事例が発生したんですが、きのうお見舞いにまいりました。で、これ骨折ですから、救急車を呼んでその労災病院まで行くのに40分だという話で、本人は頭の中がパチンと割れたり、心臓のへりの血管がパチンと割れちょったら40分あったら死んじょったっていうて泣かれまして、私はやっぱり病院は、バランスよく配置をしてほしいということを強く申し上げて、次の問題に入ります。 行政格差の問題です。御案内のとおり、合併をいたしまして、小野田地区と山陽地区のかなりの差については、言われるとおり大変あるわけでございます。何かお話を聞きますと、厚狭公民館を近々建てなおしてそれに屋内体育館を整備すると、このように聞こえるんですが、そういうことでしょうか。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。 ◎市長(白井博文君) 厚狭公民館をどっか適当なところで、適当な場所で建てなおすという方向で、今内部で検討しております。その際に合わせて、どういう施設についても複合施設化するかと、そういうことも検討しておりますが、まだまだ検討の過程にあって、ここで私が伊藤議員の質問にお答えできる、そこまでは形が整っておりません。 ○議長(大空軍治君) 伊藤武議員。 ◆議員(伊藤武君) 福祉会館がないおかげで大変苦労をいたしているお話をさせていただきたいと思います。 私も議員の端くれでございますので、後援会活動なり選挙活動のときに福祉会館ではいろいろそういう活動ができるが公民館はだめだと、このようにお伺いしちょるわけですが、この辺は間違いございませんか、お答え願います。 ○議長(大空軍治君) 池田教育部長。 ◎教育部長(池田忠妃己君) ちょっと具体的な事例がきちんと見えない部分があるんですが、公民館は御存じのように、社会教育法の中で利用していただいております。で、福祉会館になりますと、その辺の適用と言うか、背景が違いますので、そういう部分で何か伊藤議員が言われる部分が起こったのかなと考えております。 ○議長(大空軍治君) 伊藤武議員。 ◆議員(伊藤武君) 私は、もう60を過ぎましたけども、子どもが、そうですね、小学校のときに年に何回か少年野球とかマラソン大会とかPTAの活動とかいろいろさせていただいて、その当時は、山陽町という立場でございましたので、公民館でも飲酒ができ慰労会もできたわけでありますが、「公民館は本来お酒を飲むところではないんだ」というふうに言われておるようでありますが、間違いありませんか。 ○議長(大空軍治君) 池田教育部長。 ◎教育部長(池田忠妃己君) はい、先ほど言いましたように、公民館は、社会教育施設の位置づけになっておりますので、飲酒というのは基本的に禁止になります。ただ、団体あたりの総会を開いた後、食事をとったりするという面では、これは許容範囲ということで、先ほど来、言っておられますように、小野田地区のような別個の福祉会館というようなものもございませんので、そういう部分である程度、できる範囲の配慮はするようにいたしております。 以上です。 ○議長(大空軍治君) 伊藤武議員。 ◆議員(伊藤武君) 私は、やっぱり公民館と名乗っている限り、福祉会館と名乗る限り使用範囲が大変限りがありまして、活動、活躍、反省をしようというときに大変少なくとも福祉会館なり整備されるまでは何らかのそのアイディアを出して供用できるようなスタイルというのは行政側は考えることができんでしょうか、いかがですか。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。 ◎市長(白井博文君) 飲食ができるかどうかということについて関心をお持ちのようですけど、そこだけでいいんでしょうか。そこでしたら公民館であっても常識的な範囲では許容されております。 ○議長(大空軍治君) 伊藤武議員。 ◆議員(伊藤武君) 飲酒にこだわったわけではございませんが、基本的に福祉会館ならこれからこれまでレパートリーがあります。公民館については、こっからここまでレパートリーがあります。もちろん今言いましたように、こういう重なる部分もあるというのは承知しておりますが、基本的に今までの中でも申し上げましたが、児童館という言い方をしながら、市民の方にもいろいろ言われた中で話をしてまいりましたけども、要は、要はですよ、子どもの居場所が確保されるかされんかが一番問題だったわけですよね。これも有効なその行政の縦割りが結果的にいろいろなその活動を阻害しますので、行政側としては、新しいアイディアというのをつけて、ぜひ、あるものが有効に活用していただけるような形に、ええじゃないですか、山陽小野田市独自の名前をつくっても。で、使用範囲がこのダブる部分が大きくすればいいじゃないですか。そういうことも提案申し上げながら次の質問に入ります。 次は、安心安全な連絡網の問題でございます。 先ほどの病院バスの問題も含めてですが、今回、豪雨災害特別委員会の地区懇談会の中で、もう特に問題があったのは、この適切な情報が一生懸命になって行政側が避難準備、避難勧告、避難指示とされたわけでありますし、問題はそれに市民が即応できなかった、打てば響くような状態じゃなかったというのは、なぜかと言いますと、やっぱり、情報が途中でつかえてしまったと、とまってしまったということだと思うんです。 今回も一部その地区でこの懇談会の中で言われましたが、「何でわからんのですか、お宅には有線放送はなかったんですか」と。「有線放送では細やかくどこで給水があります、さらには、何時に警報が出ましたとか避難指示がありましたちゅう話が何でわからんのですか」って言ったら、どうか知りませんが、「有線放送の柱が途中で流れて通じなかった」ちゅうのもあるようでありますが、私はこのたびお願いを申し上げますケーブルテレビジョンシステムそのもののスピーカーを天井につければ少なくともどの家庭にも最後まで放送ができるシステムだと思うんですが、さらにさらに「23年度中で有線放送はもう危機的状況である」という市長さんの答弁を前回いただいておりますが、まずは有線放送の現状と見込みについてお答えをまずいただきたいと思います。 ○議長(大空軍治君) 比嘉産業建設部次長。 ◎産業建設部次長(比嘉朝康君) 伊藤議員さん、昨年度まで運営委員さんでございましたので、よく現状について御存じだと思いますが、少し現状についてお話をしたいと思います。 有線放送につきましては、42年、43年に厚狭農協、埴生農協が創設したものでございます。それから、53年に山陽町と一緒になりまして共同事業を開始しております。それから17年に小野田市と合併しまして、それを引き継いでいるわけでございます。 事業内容につきましては、一応電話の業務、それから、放送の業務、それから、インターネット業務をやっております。それで17年からインターネット業務をやっております。それで現状なんですけど、実を言いますと、電話業務もピーク時は、約2,400名ぐらいいらっしゃいました。それがこの8月には1,400名ぐらいになられて、約1,000名ぐらい利用者が減っております。 それから、インターネットにつきましても、先ほど言いましたけど、「平成17年につくりました」というような話をしましたけど、それでも、そのときは、500名近くおったんですが、もう400何名に減っております。 その当時は、非常にスピードも速かったんですけど、今非常にそういう情報通信の発展が非常に著しくて、ほかの業者の方に移られるという形もあります。特に、厚陽地区にADSLができまして、あれでまた大分減りました。 そのような関係で利用者も減ってまいりまして、まず、経営的に成り立たなくなってきておると、先ほど市長が「23年は厳しい」という話をしました。おっしゃるとおり、非常に厳しい状況ではございます。 それから、施設自体の問題です。施設自体が、先ほど言いましたように、42年、43年とか、そういうような古い施設もございます。特に、電話の業務なんかクロスバーと言いまして、明治時代の電話交換機に差し込むような、そういう施設でございます。今、携帯電話が非常に普及している状況の中で、こういう状態は、もう何か遺物のような状態がある。それで、また、電線にしても、平成16年に台風で大分破損しまして、それをやりかえておるわけですが、それでもまだ古い施設も相当ございます。それから、インターネットについてももう17年からこういう状態になっているんですけど、失礼しました、インターネットは、13年からです。そうすると約10年たっております。そういう中でも耐用年数がもうそろそろ来ている。そういう状況。 それから、架線自体がそういうように老朽化しているもんですから、利用者にいつも聞き取りにくいとか、それから、インターネットも使えないというような状況もよくあります。 そういう中で御迷惑かけているわけですが、それに対して職員が、もう毎日のごとく出まして、その状況を回避しておるという状況でございまして、先ほど、申しましたように、経営的にも施設的にも非常に厳しい状況であると。それで理事会、運営委員会があるわけですけど、その方たちに諮りながら、また、決定していただくという形になろうかと思います。 以上でございます。 ○議長(大空軍治君) 伊藤武議員。 ◆議員(伊藤武君) 私は、今回の豪雨災害、厚狭川越流による被災者のその地区懇談会、全部で14回開催され、私は、9回しか参加できなかったんですけども、どの方も申されるのが、「やっぱり市の方はようやってもろうちょるんじゃろうけど情報がわからん」ということが一番問題だと思います。とりわけ、被災をされたところの自治会は、壊滅的です。自治会長さんは、被災者で、電話が水につかって音がしないと、もちろんその民生委員の方も同じ状況だというふうなことから含めて、私は、やっぱりもうこうなりますと有線の、聞いちょる方は、有線を聞いてそれなりの対応をされちょる方がおるわけですが、「あんた、炊き出しがあるそを知らんやったほ」とか、「もう給水しよるんよ」とかいうことが具体的に指摘をされるわけなんですよね。 で、私はやっぱりある意味で情報を同じように市民に与えるということは、市長さんが常々言われますが、これは公正公平の根本のもとじゃないかというふうに思うわけであります。 確かに、安心安全な連絡網の一つとして、今までも説明をいただいておりますが、防災メールの問題、しかし、これは一定の限界があると思うんですよ。やっぱり、家庭におる方にわかりやすくするという方法は、とりわけ、要するに、情報弱者にわかる方法というのはやっぱり有線放送のように、適宜、その地区に具体的な情報をお知らせするということが一番私はいい方法ではないかと思います。 特に、今まで、今回、本当一生懸命努力されて広報されたと思うんですよ、自動車で。しかし、自動車がスタートした後に、新しい情報が自動車は持っていないんですよね。先ほど、同僚議員の質問の中で、市長さんが毎朝手書きされていかに市民にわかりやすいかちゅうその文書をつくられて、みな持って出てやられたってすごい努力だと思うんですよ。しかし、私は、それより市の職員を適宜、適宜、要するにこの川なら、厚狭川なら厚狭川の監視箇所に配置をしちょって、それから、携帯電話でぱっと電話して、携帯電話からこのケーブルテレビでぱっとすぐ放送すると。「あとどのぐらいで川を超えますよ、どこどこの地点が出ますよ」と、「水位がこれだけ上がってますよ、だからこのままいって超えたらどの地域がもう水浸しになりますよ」という連絡体制がとれるというのは、私は、もうこのケーブルテレビジョン方式しかないと思うんですが。 さらにさらに申し上げますと、前回の議会でも申し上げたと思いますが、旧小野田地区は、8割から9割はゼロメートル地帯に住んでおるんですよね。たまたま今回は、厚狭地区でございましたけども、私は、ぜひこのケーブルテレビジョンに取り組んでいただきたい、取り組むということはもうはっきりしちょるわけでありますが、中でも寂しいことは、前回の議会で市長さんが言われました、「山口県では、ケーブルテレビジョンシステムを導入してないのは、西の方では我が市だけと、さらに東の方では、小さな町があります。」これもどういうわけか私が一般質問に上げた以降、テレビ報道、新聞報道によりますと、「大島町は、ケーブルテレビジョン方式を導入することを議決した」と、もう唯一山陽小野田市が残ってしまったということで、今回の防災の中でも私は全部を把握しちょるわけではありませんが、新聞報道等々を聞きますと、要するに、ソフト面についても県は80何億円のお金の中でフォローしようじゃないかということがあるわけですが、ぜひこういうことに活用できないものかと思いますが、いかがですか。 ○議長(大空軍治君) 杉本総務部長。 ◎総務部長(杉本克彦君) 災害時の情報の伝達方法についてはいろいろな手段があるわけですが、議員御指摘のただいまのケーブルテレビジョン等による伝達というのも一つの方法だと思われます。有線も名のとおり、ラインを通じて、電線を通じて放送等をかけるわけですが、ケーブルテレビジョンも同じようにラインです。で、このたびのように、豪雨だけに伴う災害であれば、有効な手段ではあるんですが、台風等による断線ということになりますと、それも一つ支障がございます。 ということで、行政としては、的確に情報が、災害時の情報が伝わるように、いろいろと方法を模索している状況です。その一環として防災メールというものが最近では有効に働いているんではないかと。その後、広報の仕方、あるいは、個別に歩いて口コミでお知らせするのが一番いいんですが、このたびのように水害の状況では現地に赴くこともできません。 ということで、いろいろな方法については現在検討しておりますので、特に、このケーブルテレビジョンに特化した方法等については、災害時の情報伝達に限らず、地域情報化という意味で、先ほど、総合政策部長が説明しましたように、検討委員会で現在プロジェクトの中で検討しております。そういった育成を見据えていただきたいというふうに思っております。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。 ◎市長(白井博文君) そのプロジェクト委員会の検討もなかなか作業が進んでなくて、途中、災害ということもありましたけど、今一つスピード感がないです。もう少しスピードアップに取り組みたいと思っています。 それから、もう一つ、災害時の情報を共有し合うという件ですけども、基本的には大賛成なんですが、これは返事は要りませんけれども、市長の議会の議員の24名の皆さんに対するお願いです。災害現場で何人もの議員の皆さんとお会いし、いろんな助言とかいいお知恵を借りたりとか、それから、情報を伝えていただいたりとか、非常に助けていただきました。しかし、24人の皆さんから本部長である市長宛にいろんな情報を直通でたくさん送って欲しいんです。その都度、市の職員二、三百人出動、動員をかけて現地の災害対策本部に詰め、かつ出かけておりますので、しかるべきルートを通じて連絡いただいたその情報の内容についてはきちんと対応できるように取り組んでいきます。 内部にいましても米の炊き出し、御飯の炊き出しがいつから始まるのか、どこでそのおにぎりを配るのか、そんな提供、情報は市長の方には何にもありません。ちょっとびっくりするような話ですけれども、恐らく部長は部長で課長から伝えられたと、課長は課長で部長から伝えられたと思っていると思うです。 きょう午後からの議案とも関係しますが、いろんな点で抜けております。そのあたり随分反省しますが、議員の皆さん方もぜひ協力して欲しいと思うんです。どこそこにこういう問題があると指摘されて、私は、すぐ職員に指示して現場に直行させました、急行させましたというふうな形で対応できますし、翌日の広報、どういう内容でわかりやすく市民に伝えるのか、そういうことについても材料にさせていただくことができると思います。 市長部局も死に物狂いでした。議員の皆さん方もそうだったと思いますが、引き続き次回には必ず今のような方向で、もう相手は市長だと、こういうつもりで本部長宛にどんどん情報の提供をよろしくお願いします。 ○議長(大空軍治君) 伊藤武議員。 ◆議員(伊藤武君) 安心安全な連絡網については、まだまだその進めていただくための思いはいっぱい書いてございますが、時間的なものもございますので次の問題で、厚狭川の被害、まず新橋の問題です。 いろいろな方から言われております。「原状復帰は当然である」と。それよりは「316号線へ向けて広い道があるのにその案そのものはどうなったのか」という質問を受けました。建設部長、どうなっていますか、今。 ○議長(大空軍治君) 平田部長。 ◎産業建設部長(平田崇君) 新橋につきましては、災害を受けたということで災害復旧、復旧するということで新橋は取り扱うということで進んでおります。 それから、都市計画道路で都市計画決定された、ちょっと路線名は覚えてないんですが、裏側の道から316に抜ける道、これは都市計画のサイドで街路として一応計画しておりますので、それまあ災害とこれとはちょっと別ということでお考えいただきたいというふうに思います。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。 ◎市長(白井博文君) 新橋の点だけ補充します。現状のまま復元する考えはありません。もっとあそこは唯一市の橋なんです。幅員を広げて、歩道、車道の別を設け、車道も離合できるように、せっかくの機会ですから、あの橋は新橋に限りません。大橋もそして鴨橋も含めて、全部一たん撤去されます。そして、川底を約1m深く掘り下げて、川の幅も、幅員も広げるべきところはあります。あの大橋と鴨橋の間等ですね、そういうふうに全体的に水が流れる断面積をうんと広げたいということの工事で、当然、順番はつくと思いますけれども、しかるべき時期に新橋は撤去され、その後基本的には復元ですが、復元の限りでは市の負担になります。しかし、市の負担ですが、県、国に対してもお願いしております。 で、特別委員会でいろいろ調査されているというふうに聞きますから、特別委員会の中のその報告書の中にも、「新橋については、ぜひこういう形で、文字どおりの新しい橋をかけてほしい」という、そういう要望がたくさん出てくると思うんです。それを携えて、市長と議長と、まだ議長の方にはお話しておりませんが、県の方に、あるいは、場合によっては国の方にお願いしようと考えています。 ○議長(大空軍治君) 伊藤武議員。 ◆議員(伊藤武君) 私も大変新橋のあり方と言いますか、議案を上げていただいておりますので、要するに、災害復旧へ向けた御説明については十分納得できるものでございますが、基本的には、新橋の幅と歩道とか、さらには、それを乗り越えても316に一気に抜けることも考えながら、とりわけ先般、たまたま私は、その党員ではありませんけど、民主党の党首の戦いを今やっておりますね。その中で言われた言葉は、ああこれだなと思ったんですよ。「地域のことは地域で使える仕組み」と、こういう話をされておりますが、私はお金はお金として災害復旧費はもろうて、それを生かしながらよりよいものをつくっていくというのが、この地域のことが地域で使える仕組みだというふうに思いますので、そういう面でぜひ取り組んでいただいて、とりわけ厚狭川漁協に御説明された内容と市長さんの内容がほぼ一致をしておりましたので、その論議をもう少し深めんにゃいけんのかなと思っておりましたけども、説明いただきましたので感謝を申し上げ、川底の土砂撤去、さらには、増水時の迂回対策等々を強く求めまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(大空軍治君) 以上で伊藤武議員の質問を終わります。……………………………… ○議長(大空軍治君) 次に、18番、石田議員、御登壇願います。石田議員。(石田清廉君登壇) ◆議員(石田清廉君) 皆さん、こんにちは。多くの議員の方々がこのたびの一般質問で厚狭地区の豪雨による災害、そしてその対策について質問がなされました。 ともあれ、この7月の豪雨による多くの方々が被災されました。方々に対し心よりお見舞いを申し上げます。大変な苦痛、心痛をなされたこと、大変であったと心からお見舞いを申し上げたい、そして一日も早く復興なさいまして、平生の平和な生活に復帰されますことを、心より冒頭お祈り申し上げます。 また合わせて、当時あの突発的な緊急事態の中で、市長を初め市職員の多くの方々、さらには、多くのボランティアの皆さんが本当に汗、泥にまみれて応援に駆けつけられたこのことに対し心から敬意と感謝の意を表したいと思います。 いろいろな形で、結果的に部分的な批判が多く出ておるようでございますが、あの状況のさなかであれだけのことができたことについては、私は十分であったんではなかろうか。しかしながら、指摘された非難事項につきましては、今後の危機管理に生かしていただくことが大事ではなかろうかというふうに冒頭申し上げて、私の一般質問に入らせていただきますが、実は、この9月定例会が終わりますと、議員になりましてちょうど1年になります。この1年間まさに暗中模索と言いますか、認識不足、勉強不足でわからないことが特に行政の専門用語、あるいは、会計の数字的なことについて、手探りの状況で1年頑張ってまいりました。多くの先輩議員の御指導もいただきました。いいことそうでないことたくさん教えていただきました。また、執行部の方々にもいろいろ御指導いただき、今日を迎えましたが、先ほど、伊藤武議員が「ブービー」というような発言がございましたが、私は、最終ランナー、「アンカー」でございます。今議会の一般質問の総決算をするつもりで緊張感のもとに粛々と質問をさせていただきます。会派「新進」の石田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 御案内のように、私は、このたび道路問題について質問させていただきました。市の新市まちづくり計画、この中に利便性の高い交通体系の整備と題しまして、少し読んでみます。 「山陽自動車道宇部下関間の開通、あるいは、厚狭バイパスを初めとして道路網の整備は確実に進みつつあるが、朝夕の通勤通学ラッシュ時の交通渋滞を一層の交流拡大に対応するため、広域交通網の整備を促進するとともに、住民生活の利便性向上を図るため、生活道路のネットワークを推進します」という文書がございます。これは言いかえれば行政のまちづくりのマニフェストでございます。このマニフェストに対しての実施状況を3点に分けて質問をさせていただきます。 初めに、「小野田湾岸線と周辺道路計画整備について問う」ということで、地域高規格道路小野田湾岸線は、国道190号線長田屋橋交差点から有帆川を挟んで市営球場まで約2kmの事業区間のうち、国道190号線から市道旭町後潟線までの約600mが平成20年6月に完成し、供用が開始されております。 本市の重要課題であります新有帆川架橋を含む残り区間も着々と工事が進められていますが、両岸の建設現場には、高架の歩道橋、あるいは、橋脚の基礎部分が見え始めたようでございます。 思えば、昭和56年、古い話でございます。30年もさかのぼります。商工会議所会員大会によって当時の大会の決議文であります要望事項、このことがようやく、悲願がようやく実現されつつあるというふうに思っております。この区間の開通が本市と地域の商工業の活性化、市民生活の安全向上につながることが大きく期待をされております。 さらに、山陽自動車道小野田インターから宇部湾岸線まで約8kmです、これをつなげればですね。全線開通及び関連するその周辺の西公園通りを初め、周辺主要道路、交差点などの拡幅整備実施についても地域住民の長年にわたる強い要望でございました。 そこで、3つ目の第1点は、県道小野田山陽線日の出工区楴山跨線橋拡幅工事計画の進捗状況と今後の計画についての説明を求めます。 なお、この190号線との交差点である長田屋橋交差点から楴山マックスバリュまでの区画拡幅整備は地域の長年の要望事項でございました。いまだあの地域に限り片側一車線、大変な日常的な渋滞状況、朝夕は非常に混雑をしておりますことは御承知のとおりでございますが、なかなかこの改善が進まないことについて理由を求めます。 さらに2番目の地点でございますが、国道190号線、新生町、そこの大きな交差点でございます。この新生町交差点から丸河内の信号までのいわゆるバイパスでございます。先日、このバイパスの橋を渡りましたら、「昭和48年開通」と見えました。とまってみるわけにいきませんで、走りながら見ました。確か48年開通という。何と、何年になるんですか、数が計算しにくいぐらい年数がたっております。ですけども、その開通した時点で既に、拡幅を予想した橋脚が、桁下の橋脚がところどころに設置されております。しかし、残念ながらそのままでございます。一部分、労災病院入口から小野田中学校の下、あのあたりまで拡幅工事が若干進行し始めた状況が今でも残っておりますが、残念ながらその工事も平成14年以降、休止されています。 この区間、このバイパスを挟む区間両側は、丸河内の辺から向こう、宇部に向かっては4車線、それから、新生町の信号、こちらの方は4車線、両側は、立派な4車線道路で、中は細い1車線道路、2車線道路になっておるわけです。このことはどなたが考えても道路整備としては満足がいかない状況にあるということでございます。 いまだにこの区間、何ら着手の見込みがない、また、このバイパスの中に若干問題点があります。千代町の交差点を御存じでしょうか、レークタウンの池があるところです。この奥には、大きな団地レークタウン、そして自由が丘がございます。多くの方々、住民がいらっしゃいます。 しかし、この千代町の交差点が数年前にこの交差点を地域の方々から依頼があって、今日にいたるまで、まだあそこは点滅信号で、いわゆる福祉センターのところからレークタウンの方にわたる、点滅信号で、しかも渡ったところできちんとした、進入道路は整備されておりません。この問題もそのままになっておる。 さらに、労災病院から中川の方におりてくるバスが通る道、あそこの上にそのバイパスの橋がかかっておりますが、その橋のそばに桁下、いわゆる拡幅を予想した桁下が設立されておりますが、これも聞くところによりますと、企画が合わない、何か高さと言いますか、そういう企画が不的確で、拡幅工事にいたらない原因の一つであるというふうに、県の方から御指導いただいております。このあたりの御説明も含めて、バイパスについての実情、今後の計画について御説明をいただきたい。 第3点目に、冒頭申し上げました新有帆川架橋完成後の小野田湾岸線と宇部湾岸線との接続計画の実情について説明を求めます。 このことについては、20数年前、実は、20数年前、新有帆川架橋を結ぶ湾岸計画が持ち上がり、このまちづくりに、大きなまちづくり計画として大きな大きな市民から期待が寄せられたが、なぜかその後、その計画は中断され、話題すらなくなっている現状でございます。 しかし、一方、この湾岸地域には、大企業が隣接しています。御承知のとおり、西部石油、中電、戸田工業、そして共英製鋼、太平洋セメント、さらには、東沖工業団地として誘致を広く求めている、そういう環境の中でございます。 さらに、既に御承知のとおり、セメントの関連会社、太平洋セメントの関連会社がことしの2月、山陽太平洋ライム株式会社として操業を始めております。まだ現状一部開始の状況でございますが、皆さんのお手元に資料を地図、カラーで地図を添付しております。そして、もう1ページには、この太平洋ライムが地域に状況説明、創業前に、昨年、状況説明を地域の方々に説明された資料でございます。 見ていただいたらおわかりのとおり、このライム社が、実は、美祢の重安鉱山、太平洋セメントの重安鉱山から石灰石を搬入してきます。そして、その地図のオレンジで塗った美祢からずっと山陽を出てきて千崎の316を通って、今の楴山の跨線橋を渡り、長田屋橋交差点を左折し、新生町からバイパスを通り、丸河内から公園通りを下り、このライム社に資材を搬入します。 今でも既に、大型ダンプ、トレーラー車、12トン車、17トン車、1日に120台、日によって違いますが、平均120台、これはまだ初歩段階の台数と聞いております。さらに、20トンのトレーラーも計画されて、台数ももっとふえるということでございます。 当然、この会社が操業するに当たり、燃料、いわゆる石炭燃料も宇部方面から多くの台数がこの通りを通っていくわけでございます。詳しくは、しっかり見ていただければおわかりいただけると思いますが、この周辺地域ですね、公園通り、今のセメント、あのあたり、実は現在、生活道路、いわゆる商業道路も含めてですが、生活道路と産業道路が同じ道路で交差しておるんです。非常な交通渋滞が地域住民の安全性、あるいは、健康面におきましても多くの問題点があると思われます。この地は踏切もございます。そして、高校性、小学生、中学生、いわゆる登下校路にもなっております。しかしながら、歩道の確保すらありません。この状況が30数年前から何ら変わっていない。このことについて早急な改善が重要問題として、毎年のように要望がされております。ことしもこのその拡幅整備工事についての要望事項が提出されています。当然、このような道路行政、国、県にかかわる問題は多くの問題を抱え、そんなに簡単にいかないことも承知の上でございます。 こういった、特に、道路行政は、多くの時間もかかり、多くの予算もかかることも承知の上で、このような状況をこれからどうされるのか、市のマニフェストの一つであります新市まちづくり計画の利便性の高い交通体系の整備、そして、市民の安心安全のまちづくりという観点から、本日の3つの地点、3つの問題について、壇上からの質問とさせていただきます。わかりやすい御回答をいただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。(石田清廉君降壇) ○議長(大空軍治君) 執行部の答弁を求めます。平田産業建設部長。 ◎産業建設部長(平田崇君) それでは、石田議員よりありました3つの点につきましてお答えを申し上げたいと思います。 まず1点目の県道小野田山陽線日の出工区の進捗状況についてということでございます。国道190号の長田屋橋交差点からマックスバリュまでの拡幅整備ということでございます。 県道小野田山陽線日の出工区の拡幅事業は、山口県によりまして平成13年度に事業着手され、これまでに測量設計やJRとの協議や用地の取得等が進められているところでございます。 県に確認したところ、現在は、国道190号線側、南側の長田屋川橋から県道の拡幅に向けての用地交渉を進めていると。しかし、交渉につきましては、現在難航しているという情報をいただいております。 なお、今年度、一部の用地について買収ができる見込みがあることから、来年度には、国道190号の南側から一部区間の工事をしたいということの連絡を受けております。 次に、2点目の国道190号線、新生町の交差点から丸河内線までに至る整備についてということでございます。 国道190号の丸河内から西高泊間の距離4.3kmにつきましては、平成7年度より「小野田拡幅」として事業着手され、一部区間の整備が行われましたけれども、当該事業での大きな課題であった新生町交差点の渋滞解消対策、あるいは、新生町交差点に右折専用レーンを設置することにより、この渋滞が図られたこと、またもう一点ですが、中央分離帯設置の了解がいただけない箇所や関係機関、協議の整わないという箇所があったことから、平成14年度より事業を中止したというふうに聞いております。 また、JR小野田線の桁下空間につきましては、事業実施の際に現在の基準に基づき検討される事項であろうということで、再開の折に再度検討の事項ということに上がってこようかというふうに思います。 今後の事業再開につきましては、現在、事業中の小野田湾岸線の整備状況と国道190号の交通状況を勘案して検討されるということのようでございます。 しかしながら、丸河内から労災病院入口までは、用地買収も済んでいる状況にありますので、事業を再開していただけるよう国等関係機関に要望していきたいというふうに考えております。 また、市道千代町高砂線は、千代町レークタウンから国道への出入口が暫定形で危険な状態となっているため、国道へ接続する新たな市道を整備する計画で、昨年度より調査設計を行っております。現在、国道との交差点計画について、国交省及び港湾委員会との協議を進めているところでございます。 次に、3点目の新有帆川架橋完成後の小野田湾岸線と宇部湾岸線との接続計画の実情について説明を求めるということでございます。主には、公園通り前の良文堂書店前の道路の話になろうかと思います。 小野田湾岸線と宇部湾岸線の接続区間、距離4kmにつきましては、平成10年に調査区間の指定を受けておりまして、現在、新有帆川架橋開通後の交通量予測に基づく道路網のあるべき配置方針について検討を進めているところと聞いております。 接続区間の実施事業につきましては、国の整備区間指定を受ける必要があるため、市といたしましても国、県等関係機関に要望してまいりたいと考えております。 一般県道妻崎開作小野田線、これ良文堂の前でございますが、市道公園通り丸河内線が接する中央一丁目の公園通り交差点から西にいたる県道につきましての質問ですが、御指摘の箇所には、歩道が片側しかございません。また、県道と市道の道路の中心線が大きく食い違っている変則交差点となっておりまして、その危険性につきましては、以前より十分認識しているところでございます。 市といたしましては、平成15年5月に当地域の住民の方々の声をとりまとめ、市と議会が一緒になって県に対し要望書を提出したという経緯もありますが、残念ながら現時点で事業化のめどは立っておりません。 その理由といたしましては、県の基本的な方針として、湾岸道路建設を含め、継続事業に対しては、限られた予算の中から重点的に投資するということで、これがはずされているという現況がございます。 県は、早期に効果を発現したいとしていることから、この路線が新規事業の採択に合わないという基本的な姿勢が工事の進捗を非常に難しくしている原因でございます。平成27年3月、平成26年度に小野田湾岸線が開通すれば、御指摘のとおり交通量が増加し、歩道整備を含めた道路の安全問題が一層深刻なものとなることが予想されることから、その危険性を訴え、湾岸事業の継続としてとらえていただき、この拡幅の事業に向け、県等関係機関に要望してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(大空軍治君) 石田議員。 ◆議員(石田清廉君) この質問、いわゆる地域住民の多くの方々からの要望、御意見についてのお答えがまたしても「検討中」、「調査中」、一、二年前の要望なら理解できますが、地域によっては30年、実は、公園通り、あそこの交差点は過去、以前市役所があったところでございます。当時の道路そのままの状況で、御存じのとおりでございます。 お話の中に、ちょっと順序はかわりますが、「歩道はある」というようなお話がございましたが、あれは歩道ではありません。あんなでこぼこな歩道はありません。逆に、危険な障害物のような状況になっております。どうぞ実態を見て御返事をいただきたいと思います。 まず第1点のところからちょっとお尋ねをさせていただきます。 マックスバリュの、あるいは、跨線橋、長田屋橋までの区間ですね、特に、マックスバリュの近辺は御承知のとおり、地産団地、あるいは、高千帆台、大きな団地が道路の両サイドに控えております。そして、幼稚園、小学校、中学校、高校、いわゆる文教地域でございます。その中に大型店マックスバリュがあります。そして、先ほどもちょっと申し上げましたが、この区間がずっと1車線、片側1車線、「危険な状況はわかっておるが、どうにもならない」という御返事でございますが、まず特に、県道71号線になるんですかね、今の言う区間は、県にかかわる問題と思いますが、この用地買収交渉がいわゆる難航しているのか、あるいは、その県にかかわる事業予算が事業予算の問題点があってこの拡幅工事が進まないのか、もう一度この点ちょっとお尋ねしたいと思います。いかがでしょうか。 ○議長(大空軍治君) 平田産業建設部長。 ◎産業建設部長(平田崇君) 県道小野田山陽につきましては、用地交渉が難航しているというふうに聞いております。 以上です。 ○議長(大空軍治君) 石田議員。 ◆議員(石田清廉君) まことに明瞭なお答えと申し上げにくいですね。地域の方が本当に困っていらっしゃる、そのことについてもちろん行政努力はしていることは承知しておりますが、もう少しですね、「実はこうなんだ、ここがこうでここが苦しいところなんですよ」という答えが必要じゃないでしょうか。さらに進めます。 この区間、県の方の22年度の当初事業予算500万円、そして、同じく22年度追加事業600万円というふうについておりますが、現在事業費285万円ほど何か眼鏡屋の看板の補償とか、あるいは、マツヤデンキのところの駐車場用地の契約とかで285万円、この当初予算500万円及び追加事業600万円についての事業内容をお尋ねいたします。計画がございますか。 ○議長(大空軍治君) 平田部長。 ◎産業建設部長(平田崇君) 事業内容につきましては、測量設計あたりというふうに当時は聞いておりました。 以上です。 ○議長(大空軍治君) 石田議員。 ◆議員(石田清廉君) ここはJRの跨線橋がございますんで、確かに、JRの問題は大変難しい問題だと思っておりますけども、いろいろ行政的な努力はするものの、交渉が難しい、国、県からのいわゆるそういう割り当てが、割り当て事業がおりてくるのが難しいということを理解しながら質問をしております。 少し進めます。さらに、この316から今の県道71号線、長田屋橋ですね、そして、有帆川、あるいは、新生町のバイパスに流れるこの道は、美祢方面から、冒頭申し上げました太平洋セメント重安工場からライム社に向けて原材料が、いわゆる運ばれるルートです。手元の地図のとおりでございます。ちょっと申し上げましたが、本年度まず当初事業として今のところ大体120台ぐらいの大型トラックが朝早朝から夜9時ぐらいまで通るんです。7分間に7台から8台、この大型トラックが通ります。大変な従来の渋滞に加えてこういう状況があるということ、あわせてこの環境的な文教地区、住居地区の中でこういう状況がどんどん渋滞状況が進んでいるということ、このあたりの実態調査、あるいは、台数ですね、騒音を含めて住民の方々の意見を聞くとか、実況把握はなされていらっしゃいますでしょうか。 ○議長(大空軍治君) 平田産業建設部長。 ◎産業建設部長(平田崇君) 私は、公園通りに住んでおりまして、その実態というのはすごい間隔で流れておるというのはよくわかっているつもりでおります。ただ、先ほど議員おっしゃいましたように、「調査をしているか」ということでございますが、一応そういった環境アセス等につきましての調査はしておりません。 ○議長(大空軍治君) 石田議員。 ◆議員(石田清廉君) 非常に残念ですね。今までの質問が何らお答えがいただけてない、非常に残念です。地域住民の要望書、御意見は行政でどのように反映されているのか、新市まちづくり計画は、安心安全なまちづくりの計画、これがどう市民にこたえられているかの姿が見えないことが非常に残念でございます。けども、次の問題に進めさせていただきます。 次は、新生町からのバイパスの問題でございますけども、御説明がございました。平成13年度まで一時拡幅工事が、丸河内のあたりから、中学校のあたりから労災まで進みまして、非常に私たちも期待をいたしました。しかし、先ほど申し上げましたように、全くそれ以来、それ以降ですね、工事もストップし、何ら県の方に問い合わせても何の計画もないそうでございます。何も見込みがないそうです。これも山陽小野田市だけでなく宇部市広域道路行政の観点からも要望がある道路にもかかわらず、進展性がない、いろいろこの奥には、労災病院もございます。あそこに交差点ができましたが、残念ながら片側一車線なもんで緊急事態、救急車が入れない、出れない、そういうような状況は御承知のとおりです。 千代町の交差点につきましては、地権者、それから国道でございますので国交省というかかわりがございますが、その交差点に関する協議は進んでおるんでございましょうか。 ○議長(大空軍治君) 平田産業建設部長。 ◎産業建設部長(平田崇君) 今のバイパスの件でございますが、途中でとまっておるというのが、これが湾岸道路との基本的な絡みがございまして、湾岸道路の交通量がふえればそちらにルート190号に行く、交通量が減るという天秤の中で、当初「どちらをとるの」というような問い合わせがありまして、湾岸道路、それから190号の微妙な整備のバランスというのが論議されたようでございます。 それから、今の千代町高砂線の交差点につきましては、先般来から地権者等々とお話をさせていただきまして、これがまとまれば来年度からでも用地買収に入りたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(大空軍治君) 石田議員。 ◆議員(石田清廉君) 思わぬところで、湾岸線ができる可能性がある、有帆橋、そちらの方に通行量が流れるので、このバイパスについては、据え置きにされておる、全く予測しない返事をいただきました。後ほど湾岸、有帆大橋架橋については聞きますが、その先の計画があっての上での今の御返事というふうに理解して、それはそのままに置いておきます。 さて、この道路のいわゆる190号線バイパスの問題が、国道でございますので、当然複雑でございますが、ここでちょっと教えていただきたいんですが、いわゆる国、県に対する事業申請と言いますか、あるいは、補助事業申請と言いますか、今のような国道、県道、市道のかかわりのある部分の地域の自治体の事業要請ですね、申請。そういった手続きについて手順を教えていただきますでしょうか。 ○議長(大空軍治君) 平田部長。 ◎産業建設部長(平田崇君) まず、地元の方々からの声を聞いてそれを取りまとめ、国、県に申請していく。それに伴いまして、予算措置が必要、負担金が必要であるということであれば、内部で協議をして国、県へ持って上がるというような一応手順になろうかと思います。 以上です。 ○議長(大空軍治君) 石田議員。 ◆議員(石田清廉君) 今の御説明の手順を踏んで過去何度か国、県に対する事業要請をされたということでございますでしょうか。 ○議長(大空軍治君) 平田部長。 ◎産業建設部長(平田崇君) 一応その手順を踏んでおります。 ○議長(大空軍治君) 石田議員。 ◆議員(石田清廉君) 何度も手を挙げなければいけない。手順を踏んだらその結果がどうであったかということも聞きたいわけでございます。ただ申請をしたけども何にもないのはしないのと同じ。したけどもどうであったということが質問として含んでおることは御理解いただきたいんですが、もう一度お尋ねします。 ○議長(大空軍治君) 平田部長。 ◎産業建設部長(平田崇君) 投げかけに対して回答が変なんですがある場合、ない場合がございます。で、担当者レベルでのお話はちょくちょく伺うんですけれども、正式な国交省、県あたりに文書で送った中身については代表者の印として報告があることは少ないです。 以上です。 ○議長(大空軍治君) 石田議員。 ◆議員(石田清廉君) これ県の方から資料をいただきましたんですが、このバイパスについては、平成7年、平成13年の間、事業費として380万円含まれております。それから、国の直轄事業によると、先ほど言いましたが、拡幅工事が進んでいる14年度以降、全く予算はゼロというふうに御指導いただいておりますが、間違いございませんでしょうか。 ○議長(大空軍治君) 平田産業建設部長。 ◎産業建設部長(平田崇君) そのとおりだと思います。 ○議長(大空軍治君) 石田議員。 ◆議員(石田清廉君) 私の勝手な解釈かもわかりませんが、お答えが、必要以外のこと、答えると何か起きるんではないか、聞かれたこと以外は答えない、そんなふうに聞こえます。私は、冒頭、壇上から申し上げました、まだ1年生、十分認識をしない状況で失礼な質問をしているかもわかりませんが、少なくとも地域住民の多くの方々の声を背負ってこの質問をさせていただいております。 それに対して、やはり、真意のある、誠意のあるお答えを出していただきたい。やはり、行政を執行する皆さん、これからこのまちづくりを、この道路行政をどうしたいんだと、しかしながら、国、県に対する要望が大きな壁としてあるんだという、その意気込みが伝わってほしいんです。ぜひお願いいたします。 続けてよろしいでしょうか。 第3点目の、新有帆川架橋完成後の小野田湾岸線と宇部湾岸線との接続計画について御説明がございました。追加質問をさせていただきます。 先ほど、この湾岸線、「大橋ができた後の湾岸線が考えられるので、バイパスは。余り重きを置いてない」という御回答がございました。ということは、この新有帆大橋架橋ですね、渡った場合、その後の、市民球場の裏ですか、あのあたりですか、その後の道路計画、どのようにこの道路を延長される計画があるのかお尋ねいたします。
    ○議長(大空軍治君) 平田産業建設部長。 ◎産業建設部長(平田崇君) また「冷たい」というふうに言われるかもしれませんけども、一応、今現在は、野球場が終わったところまでの道路ということになっておりまして、以降は調査区間ということで、県の方では、何路線か案を組みながら向こうの宇部の方に向かっていく絵を描いておるようです。 その中で、お金のことも含めながらデメリット、メリットを検討しながら次のステップを踏んでいくというのが湾岸の考え方でございます。 先ほどの190号と湾岸との絡みということで、「じゃあ湾岸を抜けた道路は、車両はどこに向かっていくのか」ということになりますけれども、1本目は、野球場のところからそのまま左折して図書館方面に行く路線、それから2点目はもう一つ先の、どういうふうに言うか、小野田小学校のちょっと1本北側の60番に抜ける路線、それから、3点目は、議員が予想されておるとおりの公園通りの方に抜けて宇部に抜けていく路線というふうに考えております。 で、県としてみれば、今の、わかりやすく言えば良文堂の前と言いますけれども、路線を拡幅するに当たってはそういった全体的な車の流れをやる中で、都市計画決定を打つ路線の順位をつけてそこが一番だという理屈が必要だということは県の方から言われております。 それから、2点目の問題といたしまして、今歩道でない歩道がついているわけでございますけれども、そこは安全上問題があるということで県の方にも具申をいたしました。いたしましたところ、県の方では「改修にしてもそれは新規に取り扱うことなので、新規路線についてはまず取り上げない」という結果を県の方からいただいております。 じゃあできる手法はということでやったところが、今の湾岸道路ができて、じゃあ車は宇部に抜ける道とすればどこを通って丸河内に行くのかということで、必要台数、調査の上でその車の車両の必要台数を勘案しながら、出しながら、そこで今3つ目の攻め方として県の方に向かっていこうじゃないかということで、今、内部的には話をしているところでございます。 以上です。 ○議長(大空軍治君) 石田議員。 ◆議員(石田清廉君) 有帆大橋架橋が完成した後のお話をいただきましたが、いくつかのルートがあると。市民館前の通り、そして60番通りですか、が通りと。もう一つは、サンパークの裏の道路ということですか。(「公園通りに抜けるために。宇部に行くために」と呼ぶ者あり) はい、橋を渡って、いわゆるセメントの方に行く道。(「セメントの、レミコンの横に出る」と呼ぶ者あり) はい、あの道ですね、済みません。 もし私が不安を感じていると何ですが、先日、東沖の清掃作業ボランティアに参加させていただきました。あの道を利用するという計画はその中にあるんですか。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。 ◎市長(白井博文君) この資料の図面の右上にJRの小野田駅があります。その小野田駅に向かって商店街の右半分が都市計画決定後、作業が全く進まず、約四、五十年放置されているところです。 で、担当課、今力を入れてそこの作業を進めております。で、議員御指摘の東沖ルートと書いてあります有帆架橋を含めてその上下の道が通じた場合に、その南側はどういうルートを経て丸河内に至るのかという点については白紙だと、こういうふうに受けとめてください。 で、建設部長の方から、産業建設部長の方からいくつかのルートを示されましたが、それも一つの考え方だということで、これからだと、まず駅前だと、その次、この小野田工業高校の前を下ってきまして、まっすぐさらに西に渡り、西の方に、でJRの小野田線を渡った後どうなるのかと、あるいは、渡る前にどうかなるのかということはこれからだということで、またしかるべき機会に市民に対する説明会や市民の意見を聞いたり、また、議員の皆さん方の御意見をお聞きしたりというふうな中で模索してまいります。 ですから、今はどのルートかとこう言われても、もう平田さんも非常に答えにくい立場にあります。そういうことでよろしくお願いします。 ○議長(大空軍治君) 石田議員。 ◆議員(石田清廉君) 予測はしておりました。現状、橋を渡った先は地図がない、白紙である、そのあたりの予測はした上で、いくつかのルートをお聞きしました。けども、これは何度も申し上げます。道路行政は道路、そう1年や2年でできるもんではございません。まして、こういう国も県も財政が厳しい折の中、事業申請したからすぐできるというもんでないことも事実でございます。承知の上でございますが、しかし、行政として地域の声を反映した実情に合わせた計画は早くからつくらなくてはいけないんじゃないでしょうか。今の時点で白紙、26年度に橋が渡ります。 さらに、質問を続けさせていただきます。この地域、東沖工業団地、いまだにまだ空地がたくさん残っております。企業誘致をしている段階でございます。当然、進出する企業にとってみれば、こういった環境、道路環境のアクセスが整備されていなければ、企業誘致も進まないのが当然でございます。 小野田における他の工業団地もそのあたりが一つの誘致が進まない原因の大きな原因ではなかろうかというふうに、私は理解をしております。 それと、いろいろ問題があって、今、当面駅前開発の方がさきであって、それも当然重要な、市民にとって重大な事実には違いございませんが、この西公園通り、これはまさに道路、いわゆる高規格道路として、ここを大型車が何台も通るということは、資料をもう一度見ていただきましたらわかりますが、この新たに進出した企業が「1日120台」と申し上げましたが、それ以外にここは西部石油のタンクローリー、これもかなりの台数、それから共英製鋼、これは調査しましたところお答えをいただきました。共英より製品が出荷されるトラック、トレーラーですね、長いロングボディの、これが60台、その他の業者がスクラップを持ち込む台数が93台、合わせて153台、あの公園通りの交差点を通過して港町の今スーパー、不二輸送機の跡地、交差点、ロングボディが右折する、あるいは、企業から出てくる場合、大回りをしてぎりぎりの状況で通っているんですよ。この地域も通学路です。しかし、歩道は確保されていません。こういう状況を今、今放置、今白紙、これからです。で、私は済まない。私は、実は商工会議所の方々からもこの質問に関しては強く宿題をいただいてここに立っております。今のお答えのような御返事を会議所の方に伝えようがない、そういう心境でございます。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。 ◎市長(白井博文君) 10年、20年、30年、積年の課題が解決されないまま、先送り、先送りとされて今日にいたってます。で、確かに、新市が誕生してもう5年以上たちます。「何しているんだ」と、「テンポが遅くないか」という指摘があればそれはある程度仕方がありません。しかし、何もかもちょっと今余り言いたくありませんけど、「厚陽中学校の新校舎建築の設計図面があったじゃないか」と、「何で山陽小野田市はすぐに中学校を建てなかったのか」というふうな類の御質問と同じようなことを言われても困るんです。 私たちも精いっぱいやってます。「財源はどこにあるのか」と、そういう問題です。倒産しかかったこの山陽小野田市を倒産させないために死に物狂いで頑張ってきているんです。で、今のそのある特定の企業が小野田港の港湾に隣接して操業を開始したと、そのために美祢から原材料をずっと運んで来て、その運ぶ運搬の車両等が非常に多くて、市民の安心、安全な生活にも支障を来たしているんではないかと、もう少し何とかできないかと、そういう御指摘で、一般論としては企業誘致そのものを承認している市長として非常に申しわけなく思っております。 しかし、産業都市として、いろんな企業が出てきます。出てきたいというときに、「いやその前に整備しなくちゃいけないところがあるからもうしばらく待ってくれ」というわけにはいきません。企業誘致は市の重要な課題の一つです。かねて議会の皆さんおっしゃっているじゃないですか、「市長、頑張っているか」と。その一環としてこの企業にも来ていただいたんです。果たしてここに進出するのが妥当かどうかについても、いろいろ意見を聞かれました。しかし、あえてお願いして、その結果、この小野田港は港湾として全国に103ある重要港湾の一つでしたけれども、貨物取り扱い、港湾を利用した貨物取り扱い、この量がずっと低くて、国からも相手にされない状態でした。それがこの企業のおかげで貨物取り扱い高がほぼ全国103の中の半分近くになってきまして、県がこの小野田港の港湾、これどんどんどんどん浅くなっております。潮の流れの加減もありますし、全然手を入れていないということもありますが、ある程度の貨物を積む船舶が中に入って荷物を積んで出航するということが、満潮じゃないと、満潮時じゃないとできないというふうに、そういう非常に問題のある状態になってきました。しかし、この企業のおかげで順位がぐっと上がりまして、来年度、再来年度2カ年かけて、県が小野田港の港湾浚渫事業をやってやろうというところまで来たんです。ですから、市民に迷惑はかけてます。かけてる面もあるけれども、同時に市への貢献もしてくれているというふうなことをぜひ知ってほしいと思うんです。 雇用も生まれました。また税収もそれなりにふえてます。ですから、どちらかだけの立場に立って、一方的におっしゃることについてはそれは少し一面的じゃないかというふうな感じがします。 で、中間に立った行政として、「歩道、歩道」と言いましたらとても歩道とは言えないと。これはすぐそばをその近くにもあります。いろんなところがあります。山陽小野田市は、道路事情が余りよくないとか、ずっと指摘されてます。それはしたくてもそれだけの余裕がない状態でこの四、五年ずっと推移してきたんです。もうちょっとです。もうちょっとすればそのあたりについても余裕が出てくると、かつまた公園通りの角に市役所がありました。私の子どものころには、市役所がありました。その市役所が今はここに移っております。 その後、その周辺の道路についてどういうふうな整備をしてきたのか、これずっと30年、40年、その課題のまま今日にいたっているわけで、すぐ言われても困ります。しかし、一生懸命取り組んでいるんです。で、平田建設部長に対して「どうしてもう少しはぎれのいいはっきりした返事をせんのか」と言われても困ります。率直にそういう感じです。余りにも身勝手じゃないかって。バランスの上に市の、市政の運営というのがあります。どっちがだけに一方的に負担をかけるべきじゃないと、市民の生活、あるいは、市民の安心安全な生活、非常に重要であることは百も承知しています。しかし、それと同時にこうした産業都市としていろんな企業が進出してきます。そのときのバランスをどう考えていくのかということについて、石田議員ならわからないはずはありません。ひとつよろしくお願いします。 ○議長(大空軍治君) 石田議員の質問中でありますが、ここで午前中の会議を終わり、午後1時から会議を再開いたしますので、定刻までに御参集をお願いいたします。 では、休憩いたします。────────────午後 0時06分休憩午後 1時00分再開──────────── ○議長(大空軍治君) これより午後の会議を開きます。 ここで、一言申し上げます。本日、上程されます議案第90号の質疑の際に、総務部人事課長の三宅君が説明員として出席しておりますので、あらかじめ御了承ください。 では、引き続き石田議員の質問を続行してください。石田議員。 ◆議員(石田清廉君) 今までに4回一般質問をさせていただきましたが、4回ともどういうわけか昼の時間にまたぐ2番バッター、一番大事なところで腰砕けになるんでございますけれども、きょうは、腰砕けておりません。 と申しますのは、午前中に市長さんから「厳しく一方的な質問は、要請は、要望は」という厳しいお言葉をいただきましたが、決して私は、一方的な質問のつもりで申し上げておりません。いわば自分の地元の「溝ぶたをよくしろ」とか、「道をよくしろ」とか、いわゆる我田引水、そういうつもりで発言をいたしておりません。全市的な観点から、しかも広域行政の視点からこの湾岸道路に当然もう過去数十年地域の方々からも提案があった事項でございます。そのあたりをもう既に30数年たっている今日、改めてやはり行政としてもっともっと頑張っていただきたい、また、同時に議会としてもこの問題を取り上げて行政と議会が一体となってやっていかなければいけないという思いで、本日質問をさせていただいております。そのことを一言申し添えまして、このまま続けてよろしいでしょうか。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。 ◎市長(白井博文君) ちょっと補充をさせてください。湾岸道路の最後に残った有帆川架橋の点については、平成26年度には、完成すると、完成させると、県も国も約束してくれています。それが完成しますと、ずっと316から下ってきまして、まっすぐ今問題の企業にたどり着くということになりますから、議員が懸念されていらっしゃる現実にそうした安心安全の点でかなり問題があるという自体は解消できるんではないかというふうに考えます。それまで市民の皆さんにはぜひもう少しお待ちいただきたい、かつまた安心安全の点で問題があると、具体的に御指摘がある箇所が出てきましたら、速やかに行政として対応していきたいと考えます。 もう一つは、公園通り交差点、ここは丸河内からずっと下ってきまして、変形交差点になっておりますが、そこから小野田線、JR小野田線、そして越えてまっすぐのぶつかるところまで、この点について、特に公園通りからJR小野田線までの道路の拡幅の件につきましては、ことしは先ほど申し上げましたように、小野田駅前の未着手と言いますか、ずっと放置していた都市計画事業に全力で取り組みます。来年度、来年度の4月以降、来年の4月以降、地元の人たちとの話し合いに入りたいというふうに考えますから、もうしばらくの間、お待ちいただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(大空軍治君) 石田議員。 ◆議員(石田清廉君) ありがとうございました。午前中、市長に一刀両断されまして、「よし私も切りかえそう」と思っておりましたら、市長から今のような御返答をいただきまして、ほっといたしております。また、住民の方々にもこの質問の答えをする部分ができました。それはそれとして改めて問題点の質問させていただきます。 この公園通り近辺の道路の交通量についての実情調査というのは、ときおり交差点で調査員が座ってこう見てます。この実態調査、それに基づく把握についてはなされていらっしゃいますでしょうか。 ○議長(大空軍治君) 藤本市民生活部長。 ◎市民生活部長(藤本賢輝君) 自動車の騒音調査という部分で、一応、私どもが所管をしております環境課が対応をいたしております。したがいまして、私の方からお答えをさせていただきます。 毎年、毎年ではありませんけども、3年に1回、「環境白書」というのを環境課では作成をいたしております。その中で、一般地域における環境騒音調査並びに自動車騒音調査というのをいたしております。そういった部分で、白書を平成19年度版ですけども、現在つくられております。 その調査結果は、まず自動車騒音調査に関しましては、国道2号、それから国道190号、それから、県道小野田山陽線、国道2号埴生バイパス、国道2号のまた埴生バイパスということで、面的な騒音調査というんじゃなくて拠点的に騒音の調査を実施いたしております。 おおむね騒音に関しては、基準レベルに達しておるということで、基本は昼間の測定値が69デシベル、夜間が66デシベル、これについては、環境基準測定地域外の騒音の大きさという形です。そして、昼間の、もう一つは、環境基準の測定地内の騒音の大きさということに関しましては、昼間の測定値が64、夜間の測定値が60デシベルというこういった基準があるようでございます。そういう中で、拠点で騒音の測定をいたしております。 また、自動車騒音の交通条件調査というのがあるんですけど、その中でも同じように拠点で調査をしておりますが、先ほど言われました公園通り付近のというところにつきましては、千代町一丁目1の25、国道190号のその調査はいたしておりますが、そこのところの調査はこの中にも入っておりません。 以上でございます。 ○議長(大空軍治君) 石田議員。 ◆議員(石田清廉君) 3年に1度調査ということで、19年度の資料が御説明ございましたが、既に、4年経過し、現状は大きく状況が変化しておることは御承知のとおりでございます。 ○議長(大空軍治君) 藤本市民生活部長。 ◎市民生活部長(藤本賢輝君) 「3年に一度」と申しましたのは、白書を発行するのは3年に一度で、毎年その調査はしているということでございます。 ○議長(大空軍治君) 石田議員。 ◆議員(石田清廉君) 19年度の資料に基づいて69デシベルというふうに伺いましたが、それでよろしかったでしょうか。 それはよろしゅうございます。実は今言いましたように、それ以降もう3年たっておりますから、状況は大きく変わっているのは、先ほど道路事情が新しい企業進出によって大きく通行量、交通量が激増していることという状況の中で、排気ガスとか騒音、車の通行量ですね、そういう安全性についての調査が必要なわけです。それに基づいて、国、県に対しての事業申請というものが必要であろうと思います。ただ、やみくもに県に要請、要請って言ってもなかなかそれは今の現状では取り入れられないというふうに思っています。 引き続いて申し上げます。この従来から湾岸道路の計画について若干気になることがございます。先日、土地開発公社の昨年起きたその本日追認議案が出ますが、北若山の土地についてですね、当時、土地開発公社がこの公園通りの拡幅、湾岸道路に伴う公園道路拡幅のためにいわゆるそこに住んでいらっしゃる方の代替地として北若山のあの土地を「塩漬け」にされているというふうに伺っております。当時、そういう計画があったわけですね。その点ちょっと御説明いただけますでしょうか。 ○議長(大空軍治君) 市村総合政策部長。 ◎総合政策部長(市村雄二郎君) 御指摘のとおりでございます。当時、山口宇部小野田連絡道路、通称小野田湾岸道路の事業実施に伴う家屋移転の代替用地として土地開発公社に市が先行取得を依頼したものでございます。 ○議長(大空軍治君) 石田議員。 ◆議員(石田清廉君) ということで、事実を確認させていただきましたが、したがって、その当時から湾岸道路の計画というものは、行政の中にあったわけでございます。私が本日急にこのことを持ち出して質問をしておるわけではございません。そのことを確認させていただきます。 それから、余り時間がございませんが、添付資料の地図をごらんいただきます。この一番上が美祢の方から、重安から来るずっとこの道路でございます。そして、316線を通って長田屋橋交差点を通る、先ほど、最初に申し上げた非常に渋滞する位置がこの跨線橋のマックスバリュ近辺でございます。この地域は住居、文教地域であると。そして、今はまだ湾岸道路が大橋が完成しておりませんので、バイパスを通って丸河内の交差点にまできます。そして、丸河内からこのオレンジ色の道路、公園通りを通って当のライム社に資材が搬入されます。同時に、ここで使われる石炭燃料が宇部方面から下の、一番下のグレーゾーンの道路、これを通って同じく公園通りの交差点に入ります。 そして、このライム社でできた製品、生石灰です、これの輸送ルートが同じように会社を出てブルーの、薄いブルーになってますが、公園通りを同じ道路を通って丸河内の交差点まで行って宇部方面に抜けます。さらに、美祢からの原料をおろしたトレーラーは、ダンプはそのまま、いわゆる東沖の道路を通って、今のところ市民館の前を通って栄町、こういう計画をライム社は地域の方々に発表されておるんですね。 そして、もし湾岸道路、点線の計画ができてここを通ったならば、ライム社は、この東沖の道路を通るということの地域説明をされています。この辺の状況を見られたら、現状を改めて事情調査、実態調査をしていただきたい、これが地域の方々のお願いです。その上で非常に小・中・高生の登下校路も含めて危険な状況であるということを、これは重ね重ねこの席でお願いを申し上げたいと思いますが、その点含めて、はい。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。 ◎市長(白井博文君) その調査にどの程度費用がかかるのか、その辺の財源の手当てが必要ですが、公園通り交差点における交通量の調査、来年の4月以降になるのか3月までにできるのか、それはともかくとしまして、できるだけ早い時期に実施いたします。 ○議長(大空軍治君) 石田議員。 ◆議員(石田清廉君) ありがとうございます。ぜひ実施していただきたいと思います。 いろいろ問題点は道路行政一つですけども、3地点、同じような状況の問題でございますんで、せっかく本市行政の努力によって新有帆大橋架橋が当初28年度でしたかね、それが26年度に繰り上がる、これも行政努力であるというふうに私たちは評価をしております。せっかくこれができるんですから、この高規格道路を結ぶこの湾岸線の大橋を中心に広域行政、広域道路行政を完成さすことによって本市の商工業の発展は目に見えてくるわけでございます。当然、企業誘致もそれに沿いまして促進していけるものと思っております。 いろいろ申し上げましたが、このたびのこの機会を逃すと、この湾岸大橋ができることのこの機会を逃すと、ふたたび、この西公園通りの拡幅整備については、本当に問題解決、消えてしまうんじゃないかという非常に危機感を持っております。 冒頭に申し上げました新市まちづくり計画のこのマニフェストをいま一度原点に立ち返られまして、当然、道路行政は大きな予算とそして長い時間、エネルギーを要するものでございます。だからこそこうして改めて今後継続的に国や県に対して実情を、的確な実情を把握し、その上で提示し、地域の切実たる要望に答えていかなくてはならない、このことは申すまでもございませんが、行政と議会が連携していかなくてはならないというふうに思っております。 先日、同僚議員の原稿の中に、「議会がハンドルで市長がタイヤである」という、私は、この言葉はある意味理解できますが、ある意味偏った偏見だというふうに思っています。今こそ議会と行政が両輪となってこの問題には取り組んでいきたいということを強く要望いたしまして質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(大空軍治君) 以上で、石田議員の質問を終わります。 これをもちまして、本定例会における一般質問通行者全員の質問が終了しましたので、一般質問を終わります。──────────── △日程第3議案第82号・第84号~第86号 ──────────── ○議長(大空軍治君) 日程第3、議案第82号山陽小野田市税条例及び山陽小野田市税条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第84号山陽小野田市火災予防条例の一部を改正する条例の制定についてから議案第86号土地の取得についてまでの3件、以上議案4件を一括議題といたします。 本件に対し総務文教常任委員長の報告を求めます。吉永委員長。(吉永美子君登壇) ◎総務文教常任委員長(吉永美子君) 皆様、お疲れ様です。総務文教常任委員会の吉永美子でございます。9月1日の本会議におきまして、議長から当委員会に付託を受けました議案第82号、84号、85号及び86号の4件につきまして、9月2日委員全員出席のもと、慎重審査いたしました。その概要と結果につきまして御報告申し上げます。 まず議案第82号山陽小野田市税条例及び山陽小野田市税条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定についてでございます。 執行部から説明があり、内容は、今回新たな第1条の「市税条例の一部改正」と去る5月の臨時会で専決処分で承認された第2条の「条例の一部改正の一部改正」で、いずれも地方税等の法改正に伴う条例改正であるとのことです。 第1条の「市税条例の一部改正」は、地方税法施行規則改正に伴う条項の読替えです。税法規則が「第10条の2の10」が「第10条の2の11」に読替えられ、これに伴い市条例も第54条第7項中も同様に読替えを行うものです。 なお、本来であれば5月の臨時会で一部改正の承認を得るべきものだったが、漏れていたので、今回条例整備のため、条項読替えの一部改正をするものとの説明でございます。 第2条の「条例の一部を改正する条例の一部改正」は、5月の臨時会で承認された一部改正を行うものです。「条例第54条第6項」と改正文の3段目の「附則第1条第5号」を削る理由は、地方自治法が国会で成立をせず未執行となっているので、これを削るものです。 第2条附則第1条第3号中「第54条第7項の改正規定を削る」は、本来専決処分すべき第1条の「第54条第7項」の読替えの本文が漏れていたので、附則だけの制定は適当でないため削除するものです。 なお、いずれも法改正に伴う条例の整備であり、市の特別な税の関係ではないとの説明でございます。 質疑、討論ともになく、議案第82号は、可決すべきものと決しました。 次に、議案第84号山陽小野田市火災予防条例の一部を改正する条例の制定についてでございます。国の総務省令の住宅用防災機器の設置及び維持に関する条例の制定に関する基準を定める省令を改正する省令が公布されたため、本市の火災予防条例の改正を行うものとの説明でございます。 改正の内容は、アパート等共同住宅の一部に小規模なグループホーム等の福祉施設が入居している住宅部分に複合型居住施設用自動火災報知設備を設置している場合には、住宅用防災警報機等を設置しなくてもよいこととするもので、改正規定は12月1日を施行日とするとのことであります。 委員の主な質疑についてですが、「火災報知機の設備をしなくていいという規定を新たに設けるということだがそれ以外は全部しなくてはいけないということになるか」との問いに、「設置の免除については、山陽小野田市火災予防条例の第29条の5に規定されている。その中にスプリンクラー設備を設置している場合や自動火災報知機、自動火災報知設備を設置している場合、マンションとか共同住宅、そういう大きなもので共同住宅用スプリンクラー設備、あるいは共同住宅用自動火災報知設備を設置している場合についても、設置免除規定が既にある。今回は、改めて1号ほど追加した」ということになるとの説明です。 討論はなく全員賛成で、議案第84号は、可決すべきものと決しました。 次に、議案第85号山口県市町総合事務組合の共同処理する事務及び規約の変更についてでございます。 まず、執行部からの説明があり、平成23年4月1日から山口県市町総合事務組合が共同処理する事務のうち、交通災害共済事務について光市を加えるものとのことであります。 なお、本市が加入している事務は、10の事務のうち「災害対策のために行う積立金に関する事務」と「山口県自治会館の設置及び管理運営に関する事務」の2つであるとの説明です。 委員の質疑については、「合併で出たり入ったりという関係がこのたび続いてきているが、光市は、ここに来てどういうことで入ってきたのか、今までどういうふうにしていたのか」という問いに、「10の事務の中に交通災害共済事務を行うために光市がその一つで入ってくるわけだが、その団体の事情によって加入脱退をする。光市の事情は知らないが、本市の場合、交通災害共済は、生活安全課で手続きを自前でやっている。そういう事務の煩雑化を防ぐというか、委託にかけた方が人件費を使うよりも安いということの判断等によって、一部事務組合に加入されるという場合があるようだ。ただ、具体的な理由はわからない」との回答です。 討論はなく、議案第85号は、全員賛成で可決すべきものと決しました。 次に、議案第86号土地の取得についてでございます。 本件は、「小野田霊園用地」を市が買い戻しを行うことについて議会の議決を求めるものであり、取得に係る土地はそれぞれ平成3年から平成7年にかけ、土地開発公社が先行取得したものです。 取得価格の内訳としては、土地開発公社で先行取得に要した経費として、用地取得費2億794万6,656円、建物の移転に係る補償費2,158万8,900円、その他測量試験費等の合計367万9,236円を含めた事業費の合計が2億3,321万4,792円、これに土地開発公社の借入利息92万1,753円、土地開発公社の規定に基づく所定の事務費533万1,259円を合わせたもので、この合計が2億3,946万7,804円であるとの説明でございます。 次に、委員の主な質疑について御報告いたします。 「平米当たりの土地の取得価格は」との問いには、「それぞれ土地の現況地目等が異なっている関係で、一番安いところが平米当たり6,500円で取得している。これはほぼ都市近郊山林の価格に近い単価である。また宅地、見込み地的な更地分は、一番高い単価のところが平米当たり1万8,200円で取得している。坪で一番高いところが坪当たり6万円である」との回答です。 「土地開発公社が平成3年から平成7年にかけて土地を取得したということだが、その当時どこからいくらで買ったのか」との問いには、「取得の相手方はそれぞれ個人、あるいは、法人で民間からの買い入れである。単価については、土地によって異なっているが、まず物件番号1は、平成5年に取得したもので、取得単価が1m2当たり1万6,800円、次に物件番号2は、平成4年に取得したもので、1万7,000円、物件番号3は、平成6年に取得したもので1万8,200円、物件番号4は、平成3年に取得したもので1万6,600円、物件番号5については、平成7年に取得したもので、山林として6,500円の設定となっている。土地価格の決定については、土地開発公社で取得する場合についても市の基準に適合するような形で、近隣の取り引き事例、地価公示等で算定したものである」との回答です。 次に、委員の「土地開発公社の仕事は、市が将来活用するであろうということで先行取得しているということだが、目的と今日まで活用されないでここまで来た点については」との問いには、「この用地については、当初より小野田霊園用地として、都市計画事業の決定に基づいて、当時の都市計画課から正式な文書として先行取得の依頼があったものである。当然その時点で具体的な事業計画等はないにしても、将来的に必要な土地ということで、先行取得したということである。その後、財政事情等により霊園事業の計画が進行していないという中で、いわゆる土地開発公社の方で塩漬けの形になっていたものをこのたび設立団体での市の方の健全化計画に基づいて計画的に買い戻していこうということだ」との回答でございました。 質疑を終わり討論はなく、全員賛成で、議案第86号は、可決すべきものと決しました。 以上、報告申し上げます。議員各位の御審議をよろしくお願い申し上げます。(吉永美子君降壇) ○議長(大空軍治君) 総務文教常任委員長の報告が終わりましたので、これより質疑、討論、採決を行いますが、質疑、討論、採決につきましては1件ずつ行います。 議案第82号山陽小野田市税条例及び山陽小野田市税条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定について質疑を行います。御質疑はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御質疑なしと認めます。 討論を行います。討論はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 討論なしと認めます。 これより議案第82号について採決いたします。本件に対する委員長報告は可決であります。よって、本件は委員長報告のとおり決したいと思います。これに御異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御異議なしと認めます。よって、本件は委員長報告のとおり原案可決されました。 議案第84号山陽小野田市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について質疑を行います。御質疑はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御質疑なしと認めます。 討論を行います。討論はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 討論なしと認めます。 これより議案第84号について採決いたします。本件に対する委員長報告は可決であります。よって、本件は委員長報告のとおり決したいと思います。これに御異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御異議なしと認めます。よって、本件は委員長報告のとおり原案可決されました。 議案第85号山口県市町総合事務組合の共同処理する事務及び規約の変更について質疑を行います。御質疑はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御質疑なしと認めます。 討論を行います。討論はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 討論なしと認めます。 これより議案第85号について採決いたします。本件に対する委員長報告は可決であります。よって、本件は委員長報告のとおり決したいと思います。これに御異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御異議なしと認めます。よって、本件は委員長報告のとおり原案可決されました。 議案第86号土地の取得について質疑を行います。御質疑はありませんか。山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 委員長にお尋ねをいたします。 今回の買い戻しは、土地開発公社の健全化ということではあるんですが、この土地の本来の目的である霊園用地として事業化の見込みはどうなっているのか、その点についての審議状況を教えてください。 ○議長(大空軍治君) 吉永委員長。 ◎総務文教常任委員長(吉永美子君) この点につきましては、委員の中で「霊園として活用、整備して活用するというよりも健全化計画に基づいて市の方が持とうということで、買い戻しになってしまうのか」という質問に対しまして、「取得後10年以内を目途にして事業化を進めるということで決定されているので買い戻ししていくわけですけれども、今後都市計画なり環境課の方で霊園の整備についての研究協議に入るということでございます」という報告でございました。 ○議長(大空軍治君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 事業化がこれから図られるということなんですが、一番肝心なのは、この土地の隣接自治会から反対の声があるように聞いております。反対の場合、なかなかそれが事業化されないように思うんですが、その点についてはどのように審議されておりますか。 ○議長(大空軍治君) 吉永委員長。 ◎総務文教常任委員長(吉永美子君) 委員の質疑の中で、「地元の人たちとの承諾関係では見通しというのはどうなのか」ということの質問がありました。そのことについての答えとしては、「その辺も含め本年度中に何らかの計画を策定するというふうに聞いているから期待している」という回答でございます。 ○議長(大空軍治君) ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) これをもって質疑を終わります。 討論を行います。討論はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 討論なしと認めます。 これより議案第86号について採決いたします。本件に対する委員長報告は可決であります。よって、本件は委員長報告のとおり決したいと思います。これに御異議はありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御異議なしと認めます。よって、本件は委員長報告のとおり原案可決されました。──────────── △日程第4議案第76号~第78号・第83号・第88号・請願第2号 ──────────── ○議長(大空軍治君) 日程第4、議案第76号平成22年度山陽小野田市国民健康保険特別会計補正予算(第3回)についてから議案第78号平成22年度山陽小野田市老人医療特別会計補正予算(第1回)についてまでの3件、議案第83号山陽小野田市児童クラブ条例の一部を改正する条例の制定について、議案第88号山陽小野田市執行機関の附属機関に関する条例の一部を改正する条例の制定について、以上、議案5件及び請願第2号山陽小野田市国民健康保険料の激変緩和のための議会決議を求める請願の請願1件、計6件を一括議題といたします。  本件に対し、民生福祉常任委員長の報告を求めます。岩本委員長。(岩本信子君登壇) ◎民生福祉常任委員長(岩本信子君) 去る9月1日の本会議において、本委員会に付託されました議案5件及び6月定例会において継続審査となっております請願1件について、委員全員出席のもと、9月2日委員会を開催し、慎重審査いたしました。以下、審査概要と審査結果について御報告いたします。 初めに、議案第76号平成22年度山陽小野田市国民健康保険特別会計補正予算(第3回)についてであります。 「今回の補正は、本年度の国民健康保険料の賦課決定に伴う保険料予算額の減額を初め、国、県支出等の特定財源や一般会計繰入金の見直しなど、取り急ぎ措置すべき案件の補正です」との説明を受け、審査の中で、「保健事業との関わりで、最近の高額医療の疾患にかかる内容について、具体的に統計をとっているか」に対し、「年に1回、国保連合会から医療統計のデータを入れており、入院、入院外をたしたベスト3は、腎不全が1位、2位が気管支炎及び肺の悪性新生物、3位が直腸S状結腸及び直腸の悪性新生物である」。また、「ジェネリックカードについては、『ジェネリックにしてくれ』と言われなければ対応しないと言われたが、この辺の徹底を病院に対してしたか」に対し、「医師会に『患者が希望すれば出して欲しい』という話をしたが、個々の医師でも違うかもしれないが、『全然患者のことを考えていないと』お叱りを受け、医師の責任問題まで言われ、それ以上は言えなかった。新聞報道などを見ると特許の期限が大分切れており、またお願いしてはいきたい」。 また、「後期高齢者制度の方向性について、具体的に聞きたい」に対し、「後期高齢者医療制度の廃止の話は昨年から始まっており、8月20日の中間答申では75歳以上と65歳以上の2段の併記で、『保険料を安くしよう』という文句だけで何とも言えない。もう一点は、市町村国保の広域化で、後期高齢者制度を廃止して広域化をしていこうという段階と市町村国保都道府県単位化していこうという2段階の制度となっており、これも今から制度が始まってくるので、今の段階では具体的な案なり意見を発するのは時期尚早だと思っている」。 また、「受診率の引き上げに対し宣伝なりアナウンスはどこまでやっているのか」に対し、「すこやかさんようおのだ、市広報で啓発しており、特定検診については、対象者全員に受診券を配付し、無受診者については、毎年一定の時期になったらはがきを出して啓発を進めている」。また、「今回の水害に関わる減免措置は今回の補正に出ているのか」に対し、「国保の被保険者で、床上浸水をされた方は、基本的に60%減免、半壊は80%減免、件数は47件、金額は約350万円の減免額となっているが、今後どうなるかわからないので、今回の補正予算には反映していない」。 また、「今回、一般会計から財政援助がされた決断は歓迎するが、調整基金がなくなったという事実。これは来年度以降、かなり大きな影響が出るのではないか。これについて、部内で意見調整はされたか」に対し、「準備基金がないということで、綱渡りの状態で、もし黒字が出た場合、財政課と協議して自由にできる財源は持ちたい」等々の質疑応答がありました。 採決に先立ち、「社会保障制度としてこれを守っていく上で、これ以上の負担は耐え難いが、独自の判断で一般会計から繰入れをされた今回の補正予算については、市民の生活を守るという観点から賛成したい」との討論があり、採決の結果、全員賛成にて原案可決すべきものと決しました。 次に、議案第77号平成22年度山陽小野田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1回)についてであります。 「今回の補正は取り急ぎ措置すべき案件の補正で、204万8,000円は医療管理システム改修費の財源に充てるものです」との説明を受け、採決の結果、全員賛成にて原案可決すべきものと決しました。 次に、議案第78号平成22年度山陽小野田市老人医療特別会計補正予算(第1回)についてであります。 「今回の補正は取り急ぎ措置すべき案件の補正で、41万8,000円は老人医療給付費に係る国、県及び診療報酬の支払基金への返還金です」との説明を受け、審査の中で、「今まで各市町村がやってきた老人医療制度について財政運営上、何か問題があったのか」に対し、「全く問題はなかったと思っている」との質疑応答があり、採決の結果、全員賛成にて原案可決すべきものと決しました。 次に、議案第83号山陽小野田市児童クラブ条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 「今回の改正は、児童クラブ事業の委託先として1団体を名指しで指定してあることが好ましくないから、条例改正を行うもので、第4条の『児童クラブ事業を山陽小野田市社会福祉協議会に委託する』を、公平の観点から『事業を適切に実施することができると認められる社会福祉法人等に委託することができる』と所要の改正をするものです」との説明を受け、審査の中で、「サークル的なものでつくったものについても権限はあるのか」に対し、「受託先としては、指導員が保育士の免許か教員を持っていて、子どもの健全育成に対し指導ができるのが条件になる」。また「競争をさせることが児童クラブの発展につながると思うが」に対し、「競争させるとか競合させるとかの考えは持っていない、条例上、1団体を指名して委託先を決めていることがふさわしくない理由で今回改正を行った」。また関連で、「社協がどうこうではなく条例に特定の団体を明記しておること自体、本来絶対あり得ないことで、重大な瑕疵があると思う」。また「部内で具体的な研究、検討はされなかったのか」に対し、「今年度、児童館の指定管理が切れ、来年度更新となる、『児童クラブは社協に委託する』と条例で決まっていて、児童館を指定管理に出すとき児童クラブ事業と一体の事業としてその中に含むのか、その辺を課内で議論する中、条例上の問題もあるが、児童クラブの委託のあり方の問題が出てきた」。また「場合によっては2つの団体が入ってくるという認識でいいか」に対し、「2つの団体が入ることは好ましくないと思っている、指定管理を選定する場合、その辺も十分に加味しながら決定したい」等々の質疑応答がありました。 採決に先立ち、「議案そのものには賛成するが特定の団体名を明記しているこの条例について大変違和感がある、今回、正すということで、本条例改正については賛成する」との討論があり、採決の結果、全員賛成にて原案可決すべきものと決しました。 次に、議案第88号山陽小野田市執行機関の附属機関に関する条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 「今回の改正は、本市が実施する予防接種によって発生した健康被害について調査し、審議するため、『山陽小野田市予防接種事故調査委員会』を市長の附属機関として設置するための所要の改正をするものです」との説明を受け、審査の中で、「この機関は完全な秘密会で対象の人数についても一切秘密にするのか」に対し、「個人情報の観点からこの調査委員会は医学的な見地から行い、その結果を県、国に上げていくもので、プライバシー等もあり秘密会となる、なお、人数等については個人が特定できるような情報は無理だが、秘密ではないと考えている」。また、「予防接種という問題において、ときにしてこういう問題が発生することがあるが、これは保険の対象になるのか」に対し、「国の段階で予防接種による健康被害と認定されれば医療費、医療手当、障害手当が支給される」、また「重篤な問題が出てくると、当然損害賠償の問題が出てくると思うが、これについても対応できるのか、なお、基本的に今回設置される機関は原因究明と調査が中心という理解でいいか」に対し、「予防接種による健康被害が生じた場合での賠償責任制度としての調査委員会である」等々の質疑応答がありました。 採決の結果、全員賛成にて原案可決すべきものと決しました。 最後に、請願第2号山陽小野田市国民健康保険料の激変緩和のための議会決議を求める請願であります。 本請願は、去る6月23日請願者を参考人招致し審査を行い、6月25日再度審査を行いましたが、継続審査となったものであります。 まず審査経過について申し上げます。請願者より、「山陽小野田市の国保料は昨年度に続いての引き上げで、年所得200万円以下の世帯が8割を超える中、負担軽減措置が必要であるという趣旨で請願を提出した、国民健康保険会計の赤字の大きな原因は、国が国保会計への負担を大幅に削減したため、地方自治体と国保加入者に大きなしわ寄せになっている側面があり、国に対して制度改善の強い働きをお願いしたい。もう一点は、山陽小野田市の施策が本当に十分であるかという側面があり、特定健診事業の受診率が10%という低さではとても医療費抑制の効果があるとは思えず、一層の行政努力が不可欠だと思う。以上の理由から将来にわたって持続可能な制度として安定的な運営を保障するためにも、憲法25条の精神を本当に実現する社会保障制度確立に向けて、ぜひ市議会の力をお貸しいただき、今年度の引き上げに対し激変緩和の措置をお願いしたい」との趣旨説明を受けた後、請願者に対し質疑応答を行いました。なお、当日1,209筆の署名が議長宛に提出されたことをつけ加えておきます。 審査の中で、「激変緩和についてはどのぐらいを考えておられるか」に対し、「予算もあることでいくら下げてほしいという考えは持っていない」、また、「昨年度、激変緩和措置を講じられたが、やっとの努力でやられたと聞いている。今年度については」に対し、「財政が厳しいことは認識しているが、しかしながら市民の生命を守るため、行政がきちんと手を差し伸べることが最大の仕事で知恵を再結集されて、ぜひ、激変緩和をお願いしたい」、また「憲法25条の問題を言われたが、いわゆる『社会保障権』をうたっているのだが、所得格差により生命の維持に大変大きな格差が生じているという現実があるのではないか考えを聞きたい」に対し、「いわゆる『文化的で最低限度』という文面は命を維持するための文面で、憲法25条は、権利だと思っている、ぜひ、そういう方向で委員会の皆様もこの問題に取り組んでいただきたい」等々の質疑応答がありました。 質疑を終わり、請願者の退席を受けた後、討論を行う前に動議が提案され、25日に再度委員会を開催しましたが継続審査となりました。 以上が継続審査にいたった経過です。なお、既に質疑は終結しており、9月2日には討論、採決を行いました。 採決に先立ち、低所得者を中心に無職の方も多数おられる国保会計の中、2年連続して大幅な保険料の引き上げがされ、加入者が耐えられないということで政策的に1億9,000万円の財政援助が予定されていたことを6月に聞いた。これ以上の財政的援助は大変であることは理解できないわけではないが、国保加入者には6月1日から引き上げの決定・通知がされており、これを激変緩和して欲しいというのは市民の当然の声だと思う。 以上の理由で請願の趣旨を生かしていくことに対し積極的に賛成したい。合わせて国に対して制度改善、国庫負担の見直しの方向に議会が一致して対応していくことが筋であると思うとの討論があり、採決の結果、賛成多数にて採択すべきものと決しました。 以上で報告を終わります。議員各位の慎重御審議のほどよろしくお願いいたします。(岩本信子君降壇) ○議長(大空軍治君) 民生福祉常任委員長の報告が終わりましたので、これより質疑、討論、採決を行いますが、質疑、討論、採決につきましては、1件ずつ行います。 議案第76号平成22年度山陽小野田市国民健康保険特別会計補正予算(第3回)について質疑を行います。 御質疑はありませんか。山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 委員長にお尋ねをいたします。 歳入の中で一般会計繰入金が1億9,600万円という金額があります。これについては「その他」ということで書かれているんですが、これは保険料の高騰を抑える目的で繰り入れられたというふうに考えられていいんでしょうか。 ○議長(大空軍治君) 岩本委員長。 ◎民生福祉常任委員長(岩本信子君) 基準外繰り入れとして1億9,000万円の繰り入れをされたものです。それは保険料の高騰を避けるためのものだと理解しております。 ○議長(大空軍治君) ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) これをもって質疑を終わります。 討論を行います。討論はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 討論なしと認めます。 これより議案第76号について採決いたします。本件に対する委員長報告は可決であります。よって、本件は委員長報告のとおり決したいと思います。これに御異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御異議なしと認めます。よって、本件は委員長報告のとおり原案可決されました。 議案第77号平成22年度山陽小野田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1回)について質疑を行います。御質疑はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御質疑なしと認めます。 討論を行います。討論はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 討論なしと認めます。 これより議案第77号について採決いたします。本件に対する委員長報告は可決であります。よって、本件は委員長報告のとおり決したいと思います。これに御異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御異議なしと認めます。よって、本件は委員長報告のとおり原案可決されました。 議案第78号平成22年度山陽小野田市老人医療特別会計補正予算(第1回)について質疑を行います。御質疑はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御質疑なしと認めます。 討論を行います。討論はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 討論なしと認めます。 これより議案第78号について採決いたします。本件に対する委員長報告は可決であります。よって、本件は委員長報告のとおり決したいと思います。これに御異議はありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御異議なしと認めます。よって、本件は委員長報告のとおり原案可決されました。 議案第83号山陽小野田市児童クラブ条例の一部を改正する条例の制定について質疑を行います。御質疑はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御質疑なしと認めます。 討論を行います。討論はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 討論なしと認めます。 これより議案第83号について採決いたします。本件に対する委員長報告は可決であります。よって、本件は委員長報告のとおり決したいと思います。これに御異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御異議なしと認めます。よって、本件は委員長報告のとおり原案可決されました。 議案第88号山陽小野田市執行機関の附属機関に関する条例の一部を改正する条例の制定について質疑を行います。御質疑はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御質疑なしと認めます。 討論を行います。討論はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 討論なしと認めます。 これより議案第88号について採決いたします。本件に対する委員長報告は可決であります。よって、本件は委員長報告のとおり決したいと思います。これに御異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御異議なしと認めます。よって、本件は委員長報告のとおり原案可決されました。 請願第2号山陽小野田市国民健康保険料の激変緩和のための議会決議を求める請願について質疑を行います。御質疑はありませんか。ありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御質疑なしと認めます。 討論を行います。討論はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 討論なしと認めます。 これより請願第2号について採決いたします。本件に対する採決については、会議規則第70条第1項の規定により、尾山議員外1名から無記名投票によりたいとの要求がありますので、無記名投票をもって行います。 議場の閉鎖を命じます。(議場閉鎖) ○議長(大空軍治君) ただいま出席議員数は議長を除き23名であります。 投票用紙を配ります。(投票用紙配付) ○議長(大空軍治君) 投票用紙の漏れはありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) いいですね。配付漏れなしと認めます。 投票箱を点検いたします。(投票箱点検) ○議長(大空軍治君) 異常なしと認めます。 念のため申し上げます。本件を可とする方は賛成と、否とする方は反対と、投票用紙に記載の上、点呼に応じて順次投票してください。 なお、賛否を表明しない投票、及び賛否の明らかでない投票は会議規則第72条第2項の規定により否と見なします。 ただいまから投票を行います。事務局長が議席番号と氏名を読み上げますので、順次に投票を願います。(事務局長点呼・議員投票)……………………………… 1番 松 尾 数 則 議員 2番 大 井 淳一朗 議員 3番 伊 藤   武 議員 4番 衛 藤 弘 光 議員 5番 山 田 伸 幸 議員 6番 岩 本 信 子 議員 7番 中 村 博 行 議員 8番 矢 田 松 夫 議員 9番 小 野   泰 議員10番 尾 山 信 義 議員11番 中 島 好 人 議員12番 福 田 勝 政 議員13番 硯 谷 篤 史 議員14番 下 瀬 俊 夫 議員15番 河 﨑 平 男 議員16番 平 原 廉 清 議員17番 吉 永 美 子 議員18番 河 野 朋 子 議員19番 髙 松 秀 樹 議員20番 三 浦 英 統 議員21番 伊 藤   實 議員22番 石 田 清 廉 議員23番 江 本 郁 夫 議員……………………………… ○議長(大空軍治君) 投票漏れはありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 投票漏れなしと認めます。投票を終わります。 議場の閉鎖を解きます。(議場開鎖) ○議長(大空軍治君) 開票を行います。 立会人を指名いたします。会議規則第30条第2項の規定により、松尾議員及び衛藤議員を指名いたします。松尾議員及び衛藤議員、開票の立ち会いをお願いいたします。(立会人立ち会い)(開票) ○議長(大空軍治君) 静粛にお願いします。 投票の結果を報告いたします。 投票総数23票、これは先ほどの出席議員数と符合いたしております。そのうち賛成9票、反対14票、以上のとおり、反対が多数であります。よって、本件は、不採択とすることに決定いたしました。──────────── △日程第5議案第79号・第80号・承認第8号 ──────────── ○議長(大空軍治君) 日程第5、議案第79号平成22年度山陽小野田市下水道事業特別会計補正予算(第1回)について、議案第80号平成22年度山陽小野田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1回)について、以上、議案2件及び承認第8号平成22年度山陽小野田市水道事業会計補正予算(第1回)に関する専決処分についての承認1件、計3件を一括議題といたします。 本件に対し、産業建設常任委員長の報告を求めます。三浦委員長。(三浦英統君登壇) ◎産業建設常任委員長(三浦英統君) 去る9月1日の本会議におきまして、議長から、産業建設常任委員会に付託されました2議案、承認1件を9月2・3日、委員全員出席のもと、委員会を開催し、慎重審査いたしましたので、概要とその審査の結果について御報告いたします。なお、2日に産業建設担当部署の災害箇所の現地を視察しましたので報告しておきます。 まず、議案第79号平成22年度山陽小野田市下水道事業特別会計補正予算(第1回)についてであります。 去る7月15日に発生した豪雨により、市の公共下水道施設であります加藤地区の加藤マンホールポンプ場の電気設備及び非常用発電設備が浸水により被災したため、その復旧工事等に伴う補正予算を計上しました。 執行部からの説明が終了し、委員からの主な質疑ですが、「災害において水道料金減免が行われるとのことですが、下水道はどうか」との質問に対して、「下水道料金は、水道の使用料をもとにして算出していますので、水道局の方で使用水量の減量があれば、減量後の水量に対して下水道使用料を賦課することとなります」との回答です。 「寝太郎町で、一般住居の下水道のふたが外れ、汚水が噴き出ていたと聞いたが、ふたは簡単に外れるものか」との質問に対して、「宅地用の汚水ます及び小口径のマンホールと思われる。汚水ますは、中ぶたでふさがるようになっておりますが、強度は余りありません。下からの水圧や空気圧で外れることがあります。管の中に急激に水が入り込むことによって、圧縮空気により、マンホールのふたが開いたりすることが考えられます。下水道課は、後日、小口径マンホールのふたとか、汚水ますのふたを開けて回り調査を行いました。中ぶたが浮き上がっておりましたので、水圧なり空気圧によって開く現象が起きていると認識しています」との回答です。 「トイレの方に、逆噴射をしたとの話を聞いているが、このようなことがあるか」との質問に対して、「水圧のみではならないと思う。急激に雨水が入り込むことによって、空気が圧縮されるとまれにそのような現象が起きることがある」との回答です。 「昨年の災害において、今回のような現象は起きたか」の質問に対して、「昨年の水害のときは、マンホールのふたを持ち上げたということがありましたが、飛ぶとか、ふたが開くとかいうことはなかった」との回答です。 「ふたの改造の考え方はどうか」との質問に対し、「ふたの構造を変えることは考えておりません。飛んだふたは、早速修理し、強度のあるものに取りかえました。また、中ぶたについては、全部ふたを開け閉め直したので、当分はいいと思う」との回答でございます。 以上、慎重審査の結果、全員賛成で原案可決されました。 議案第80号平成22年度山陽小野田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1回)について、御報告いたします。 山陽小野田市内にある農業集落排水地区、小野田西地区、仁保の上地区、福田地区の3カ所の既存施設の機能診断調査を行う業務委託料であります。本業務を実施することで、翌年度最適整備構想を策定し、計画的な維持管理計画を構築するものです。 執行部からの説明が終了し、委員からの主な質疑ですが、「機能診断は、本体部分のみか、また配管も含めて行うのか」との質問に対して、「ポンプ施設は行います。配管について何%かは行います。農集は特別会計の中で下水道課に維持管理を委託し、定期的に検査をしています。この事業を行い整備構想を作成していれば、今後改修や改善とか、またソフト事業に乗れる前段です。全額国庫補助で行うものです。次年度は、最適整備構想作成業務での予算要求をするつもりです」との回答です。 以上、慎重審査の結果、全員賛成で原案可決されました。 承認第8号平成22年度山陽小野田市水道事業会計補正予算(第1回)に関する専決処分について、御報告いたします。 7月15日発生の豪雨災害は、鴨床浄水場冠水・山陽地区東部系送配水管破断という大きな被害をもたらし、15日から19日にかけて、山陽地区ほぼ全域での断水を余儀なくされました。今回の補正予算は、災害対応及び被災施設復旧に係る諸経費のうち、その執行に急を要するものであるため、8月19日に専決処分をされたものです。 収益的収支予算の支出は、施設の修繕及び断水中の給水活動費として、その他営業費用に災害復旧費を新設し、3,824万7,000円を増額、消費税が544万5,000円削減され、総費用は15億1,813万9,000円となっております。 資本的収入ですが、建設改良費に被災施設の復旧費を新設し、8,359万1,000円増額しました。収入は、企業債と国庫補助金を計上しています。 執行部からの説明が終了し、委員からの主な質疑ですが、「承認第8号の専決処分をするならば、それなりの理由が必要と思うがどうか」との質問に対して、「今回は緊急逼迫した予算を起こし、直ちに対応するために専決処分を行いました。橋梁の撤去により仮設管の配管を行うため、8月19日に専決処分を行った」との回答です。 「水道料金の免除は、どのような形で行われたか」との質問に対して、「被災地区から被災地を洗い出し、前2回分の水道料金の平均、あるいは昨年度の同期の水道料金を比較し減免する」との回答です。 「他会計補助金は、県の補助金ということで国庫補助金もあると思うが、どのような基準でこの金額となっているか」との質問に対して、「県の補助金は、給水活動飲料水の供給にかかった経費で、他市の応援に来ていただいた実費負担です。国庫補助金は、施設の復旧にかかったもので、鴨庄浄水場の設備、資本的収支の災害復旧の経費です」との回答です。 「給水の件ですが、給水箇所を拡大してほしいとの意見が多くあった。特に高齢者や病弱者の間で要望が強かった。1カ所に固定するのではなく自治会を順番に回って給水をすることに、執行部は今後の検討課題とできないか」との質問に対して、「移動給水は、マンパワーと給水車の数に限りがあり難しいと思う。弱者やお年寄りの方から、そのような話があり、3日目から本庁の方から手助けをいただき、少しは回れるようにいたしました。これは水道だけの問題でなく、福祉部門との連携が必要でありますので、今後、両部門で検討の必要があります」との回答です。 「小野田地区と厚陽地区の配水管が接続されていたので、厚陽地区で断水が免れたが、何世帯ぐらい給水ができたか。また、近隣市との協定は、どのようになっているか」との質問に対して、「厚陽地区700世帯に通水ができたと思っています。他市との連携は、平成13年度に黒石地区において、宇部市との協定が成立しています。昨年は、有帆地区で宇部市との協定が成立しています。現在、下関市と事務レベルでの協議をしていますが、クリアする問題が多い」との回答です。 「消費税が544万5,000円減額されているが、これは、水道水の売り上げが減少するということか」との質問に対して、「水道収益は落としていませんが、費用だけこのたびの災害の方で逆に水道局の方から払う消費税、すなわち工事代金とか修繕費等に係る消費税ですが、水道局が納付する消費税から控除される消費税になるので、控除をされる消費税が増額されたために、最終的に納付する消費税が減となる」との回答です。 「市役所全体では、災害に対する総括を行っているが、水道局自体で総括はどうなっているか」との質問に対して、「7月豪雨による厚狭川水系断水事故報告書を作成しました。また、職員に今回の水害による問題点や解決策を提出するよう指示しており、今後速やかに対処できるよう考えている。また、総合計画も3年目であり、実施計画の見直しに入る時期である。今回の水害の対応も含め災害の強い水道事業を構築していく」との回答です。 以上、慎重審査の結果、全員賛成で承認されました。議員各位の御審議をよろしくお願いを申し上げます。(三浦英統君降壇) ○議長(大空軍治君) 産業建設常任委員長の報告が終わりましたので、これより質疑、討論、採決を行いますが、質疑、討論、採決につきましては、1件ずつ行います。 議案第79年度平成22年度山陽小野田市下水道事業特別会計補正予算(第1回)について、質疑を行います。御質疑はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御質疑なしと認めます。 討論を行います。討論はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 討論なしと認めます。 これより議案第79号について採決いたします。本件に対する委員長報告は可決であります。よって、本件は、委員長報告のとおり決したいと思います。これに御異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御異議なしと認めます。よって、本件は委員長報告のとおり、原案可決されました。 議案第80号平成22年度山陽小野田市農業集落排水事業会計補正予算(第1回)について、質疑を行います。御質疑はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御質疑なしと認めます。 討論を行います。討論はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 討論なしと認めます。 これより議案第80号について採決いたします。本件に対する委員長報告は可決であります。よって、本件は、委員長報告のとおり決したいと思います。これに御異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
    ○議長(大空軍治君) 御異議なしと認めます。よって、本件は委員長報告のとおり、原案可決されました。 承認第8号平成22年度山陽小野田市水道事業会計補正予算(第1回)に関する専決処分について、質疑を行います。御質疑はありませんか。下瀬議員。 ◆議員(下瀬俊夫君) 先ほどの委員長報告で、専決処分のこの何ていいますか、内容について質疑がされたようであります。 8月4日、8月5日の臨時会の折に専決処分についての質問をいたしました。この中で、今回の委員会審査の中で、「臨時会を開くいとまがなかった。急施を要した」とこういうふうな答弁であったというふうに先ほど報告がありましたが、臨時議会以降2週間あったわけですね。この問題について本当にそれ以上の審査はなかったのかどうなのか。いわゆる急施を要して臨時会を開くいとまがなかったというふうに委員会では判断されたのかどうなのか、そこら辺の御審査があれば、御答弁をお願いしたいというふうに思います。 ○議長(大空軍治君) 三浦委員長。 ◎産業建設常任委員長(三浦英統君) 今回は、それ以上の審査はしておりません。もう一件承認事項がございますが、それも同様な御意見でございました。まして、今回は、仮設の仮設ということで、もう「喫緊の工事をすぐ行わなければいけない」とこういうお話がございました。 以上でございます。 ○議長(大空軍治君) ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) これをもって質疑を終わります。 討論はありませんか。山田議員。(山田伸幸君登壇) ◆議員(山田伸幸君) 承認第8号第平成22年度水道事業会計補正予算第1回の専決処分について、共産党市会議員団を代表して賛成討論を行います。 この予算は、厚狭川水害で水道施設で受けた被害の復旧に関する支出であり、中身については問題ないものと考えております。 しかし、8月の冒頭、4日・5日と臨時会が開催され、その際に議会側から災害に関する予算は、専決処分ではなく、議会を開いて予算審議をされるよう求めておりましたし、議長からも強く要請されております。この議案では、専決処分された日が8月19日であり、幾らでも議会を開くいとまはあり、専決処分とされる理由はなかったということを強く指摘して討論といたします。(山田伸幸君降壇) ○議長(大空軍治君) ほかに討論はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) これをもって討論を終わります。 これより承認第8号について採決いたします。本件に対する委員長報告は承認であります。よって、本件は、委員長報告のとおり決したいと思います。これに御異議ありませんか。(「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。 本件に対する委員長報告は、承認であります。よって、本件は、委員長報告のとおり、決することに賛成の方の起立を求めます。(賛成者起立) ○議長(大空軍治君) 起立多数であります。よって、本件は、委員長報告のとおり、承認することに決定いたしました。──────────── △日程第6承認第7号 ──────────── ○議長(大空軍治君) 日程第6、承認第7号平成22年度山陽小野田市一般会計補正予算(第2回)に関する専決処分についてを議題といたします。 本件の取り扱いにつきましては、申し合わせにより行いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、ただいまから委員長報告をお願いいたします。 本件に対し、総務文教常任委員長の報告を求めます。吉永委員長。(吉永美子君登壇) ◎総務文教常任委員長(吉永美子君) 承認第7号平成22年度山陽小野田市一般会計補正予算(第2回)に関する専決処分関係分について、慎重審査いたしましたので、概要と結果につきまして御報告申し上げます。 まず初めに、執行部から説明がありました。今回の専決処分は、去る7月10日からの大雨災害の災害応急等に係る経費及び災害復旧事業に伴う設計及び撤去事業に係る経費の補正であります。これらについては、さきの臨時会後、経費の取りまとめができ、被災された方々の見舞金や業者への支払いを速やかに行うということで、このような処理をしたとのことです。 歳出については、二つの内容です。 一つは、災害応急関連経費の補正です。災害応急工事委託や災害救助法の適用を受け、飲料水供給事業、炊き出し経費、障害物除去経費などの災害救助法適用経費、災害見舞金や災害援護資金貸付金などの補正です。もう一つは、災害復旧事業に伴う設計等の委託、そして新橋の撤去費です。 まず、災害復旧事業に係る設計等委託は、補助の採択を受けるために速やかに取り組むものであり、新橋撤去については、本格的な台風シーズン前に速やかな撤去を実施したいと考えているとの説明です。 歳入については、補正予算書9、10ページ、14款1項2目災害復旧費国庫負担金、2節公共土木施設災害復旧費国庫負担金4,835万円の増額は、新橋設計等業務委託で事業費の2分の1が国庫、撤去事業費は3分の2が国庫負担金となります。 15款1項2目民生費県負担金4節災害救助費県負担金3,873万2,000円の増額は、災害救助法に係る災害救助費で、飲料水供給負担金や炊き出し経費、障害物除去費などの災害救助法適用経費に係るものです。 17款1項1目1節一般寄附金の計上については、今回の災害復旧に関して、企業団体22件、個人9件で、1,347万5,812円の一般寄附があったとの説明です。 20款4項3目1節総務費雑入、山口県市町災害基金取崩金については、山口県市町総合事務組合へ県内の市町が災害復旧の経費として、毎年それぞれ積立納付しているものの一部取り崩しで、本市の22年度末の積立額は、約1億2,100万円程度あるとのことで、そこから3,000万円取り崩します。 11、12ページ、21款1項2目民生費2節災害救助債、災害援護資金貸付事業債1億400万円の計上は、災害援護資金貸付金の財源とするものです。 6項災害復旧費1節農林水産業施設災害復旧債、農業用施設災害復旧事業債1,920万円、林業施設災害復旧事業債160万円計上し、また、2節公共土木施設災害復旧債、公共土木施設災害復旧事業債4,800万円増額いたします。 残りの財源の調整として、18款1項1目1節財政調整基金繰入金として1,520万5,000円を計上し、これにより財政調整基金の現在高は2億2,527万2,000円となります。 次に、委員の主な質疑につきまして、御報告いたします。 「専決処分について、どのように理解しているのか」との問いに、「できるだけ専決というのはすべきではないという認識がある。昨年も大雨による災害があったが、9月議会の最初に議案として提案し、議会の早いうちに議決をいただいており、今年度については、本来は議案として提案すべきものというふうに考えていたが、災害の規模が余りにも大き過ぎて、経費の把握に手間取ったのがまず一つと。盆前までに見舞金の支払いそのほか、経費の支払いで協力していただいた方の中にも、被災に遭われた方がおり、早急に支払い等を行いたいということがあり、専決をさせていただいた。しかし、専決自体は好ましくないものというふうに考えている。税法の改正のように、4月1日適用で、3月31日に国会を通ってとか、ああいった場合はやむを得ないと考える」との回答です。 次に、「事前に8月4日の臨時会において、専決処分をしようとしているのではないかという質問があり、盆までにそういうことになるんじゃないかというふうな答弁まであった。それを受けて議会として、議長を通じ、専決処分のあり方自体が問題があるのではないかと申し入れをしたはずだ。なぜ専決処分の乱発を禁じているかというと、執行部の専横ということを許さないためにそういう制度があるわけなので、議会が何のためにあるかということに通じてくる」との指摘に対しては、「暇がなかったかどうかという点については、これは調整をとればできたかもわからない。ただ、財政の所管の中で財政措置、あるいはどれだけの経費が要るのかという見積もりをしていく中で、どこの部分を専決処分にしたらいいのか。それとも災害復旧の全体的な災害までも含めて提案をすればいいのかということを模索していたようだ。その中で、盆はもう間近に迫っていると、協力いただいたいろいろな業者さんがおられる。切羽詰った対応で、結果としては、このような専決処分という形にさせていただいた。ただ、去年やったからことしもやったということではなくて、その都度考えては対応しているが、委員の指摘については、十分我々も承知しているので、今後の対応については調整を図っていきたいと思う」との回答でございます。 質疑を終わり、討論がありました。 まず、「事前にこのようなあり方というのは、問題があるということで懸念されることを議会側から申し入れたにもかかわらず、それを無視する形で専決処分が行われたということについては、私は承認するわけにはいかないと思う」との反対討論がありました。 次に、「議会を開こうと思えば開かれたかもしれないというふうな状況で、議会軽視も甚だしい点もあるが、災害における緊急という点においては、なかなか反対もいかない点もあろうかと思うので、今後安易な専決処分はしないと。そして、市長からも反省の答弁が本会議であったことを考慮し、賛成というふうにしたいと思う」との討論がありました。 採決の結果、承認第7号は、賛成多数で承認すべきものと決しました。 以上、御報告いたしました。議員各位の御審議をよろしくお願い申し上げます。(吉永美子君降壇) ○議長(大空軍治君) 総務文教常任委員長の報告が終わりましたので、これより質疑を行います。御質疑はありませんか。伊藤武議員。 ◆議員(伊藤武君) 委員長にお尋ねをいたします。 委員長報告の中で、「炊き出し経費云々」の話がちょっとあったようにお聞きしたわけでありますが、私たち豪雨災害特別委員会の地区懇談会の中で、この炊き出し問題、いろいろ市民の方からお声を聞いたわけでありますが、中でも、残念と考えるべきなのか、当然と考えるべきなのか、大変こう思い悩んだわけでありますが、委員会として、炊き出しを受けた方々の中で、水が出んから炊き出しに行ってもらおうとかいうパターンと、もちろん炊くこともできんから、水がなけりゃ炊けんちゅうのもありますが、水を取りに行って水と米さえ持ってくりゃ炊く状況があるから、状況もないから炊き出しに参加するんだというふうな話がとうとうあったわけでありますが、そういう質疑なり、その質疑に対して執行部の基本的な考え方なりは、示されたかどうかをお尋ねいたします。 ○議長(大空軍治君) 吉永委員長。 ◎総務文教常任委員長(吉永美子君) 見舞金については、質問がありましたが、炊き出しについては、質問が出ておりません。 ○議長(大空軍治君) ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) これをもって質疑を終わります。 次に、民生福祉常任委員長の報告を求めます。岩本委員長。(岩本信子君登壇) ◎民生福祉常任委員長(岩本信子君) 承認第7号の本委員会関係分について、委員全員出席のもと、9月2日、委員会を開催、慎重審査いたしました。以下、審査概要と審査結果について報告いたします。 冒頭、本審査については、2時間に及ぶ集中審査となり、若干今回の水害事故を包含した報告となりますことをお断りしておきます。 今回、7月15日の大雨災害に関する補正予算を専決処分したもので、本委員会関係分については、社会福祉課における災害救助費1億6,073万5,000円及び環境施設整備室の塵芥処理費109万7,000円を追加したもので、あわせて市民生活部長及び健康福祉部部長から対策本部における今日までの総括の報告を受け、審査の中で「炊き出し及び弁当の問題についての反省点、一定の方向はきちんと出されたか」に対し、「自治会長の連絡体制については、たまたま留守であったと考えている。地域には、民生委員がおられるので、複数の方に連絡をして周知徹底を図る方法を今後は検討していきたい。」 また、「川上地区も被災地域になっており自主避難をしたが、『市の職員はだれもいなかった。』『道具も何もなかった』状態であったが、基本的に避難施設はどのような体制になっていたのか」に対し、「避難所の開設については、本部より開設の指示があり、まず一次避難所が優先されます。川上会館については二次避難所扱いとなっていたことと、国道316の被害の状況により遅れたということを聞いている」。 また、「飲料水供給負担金の中身については」に対し、「水道局で応援協定があり、一般会計から水道局に払って、水道局から応援の市に支払うという流れになっており、今回2,000万円補正を上げた」。 また、「避難所の関係で、なぜ1週間も仮設に泊めて、迅速に市営住宅などに転居させることができなかったのか」に対し、「どうしても住み慣れた厚狭地区の市営住宅を希望され、空き家はあったが、補修が済んでいなく、修理に当たったが時間がかかった。なお、台風・梅雨シーズンの教訓として、一定の公営住宅の空き家を確保しておくべきという意見は、総括会議の際に申し上げておく」。 また、「災害発生時、広報カーで100mごと広報されたということだが、聞こえていなかった。幹線道路を中心に広報カーで徹底するのは無理というのが共通認識で、初期の避難指示・避難勧告の段階できちんと徹底するためには、サイレンが一番いいのではないか」に対し、「サイレンの活用については、ぜひ検討する。」また、「罹災証明の問題で、若干窓口において混乱があった。『建物の倒壊でなければ、罹災証明が出せない』という返事で、当時部長にも確認したが、今後きちんと部内での調整、あるいは対応が必要でないかと思うが、その辺の教訓はあるか」に対し、「相談を受けたのが、床上浸水の証明であったと思う。今後については、部課内で調整して徹底を図ってまいりたい」。 また、「仮設トイレが保健センターにしか置かれておらず、『分散してほしかった』という声があったが、断水によりトイレが使えない状況で、これらの対応について、どのような総括をされたか」に対し、「建設部を通じて確保したが、なかなか確保が難しかったと聞いている。いずれにしても、保健センターまで来てもらうという対応については、反省している」。 また、「塵芥処理の関係で、ほかの市町村に要請を求めて、ごみを1回分持って帰っていただく対応がとれなかったのか」に対し、「要請についてはしていない。総括で要請しておけば、もう少し協力が得られたのではということがあり、その辺を反省材料としてあげている」。 また、「当初の山陽清掃工場への被災ごみの持ち込みが、結局ごみ出しそのものが遅れた要因となった経過があり、その後、文化会館の近くに粗大置き場を設けて、かなりのスピードアップがされたが、認識が甘かったのではないか」に対し、「仮置き場の決定にしも判断が遅れたことは否めない。総括会議でも話が出ており、今後災害が起きた場合、まず、災害が起きた近くに仮置き場を設定していくことを教訓にしたい」。 また、「ごみ収集の関係で、市内の建設業に対し、市長が直接頼まれたという話があるが、どういう契約であったか」に対し、「単価については、運転手1日1万3,000円、2トンダンプ、4トンダンプについて、一応県の土木サイドの工事単価額で何日延べ人数を掛ける単価で計算をしている」。 また、し尿処理については、「公衛社と山陽清掃社に、それぞれ線引きされて委託されたということだが、内訳は」に対し、「小野田地区101件と報告したが、若干余分を見て50万7,000円、山陽地区にも10世帯程度の余分を見て185万3,000円。なお、山陽地区については、被災後の翌日16日から収集に回り、普段収集作業に当たっていない社員まで動員し、16、17日にほとんどの家を回り対応されたと聞いている」等々の質疑応答がありました。 採決に先立ち、「ボランティアを含めて皆さん災害復旧に向けて頑張られたことについては、異論がなく、積極的に評価する。ただ、人為的被害がなかった背景に、地域の方々が体を張ってやられた努力があり、ぜひこれを大きな教訓にしていただきたいのが1点。 2点目は、対策本部と現地、あるいはそれぞれの担当部署との関係が大変疎遠であったのが今回の経過の中であるが、被災現地に絶対対策本部を置くべきである。 3点目は、今回の専決処分の問題で、8月4日の臨時会で、『8月の盆前までには、専決処分をする』という答弁があり異論も言った。同時、議長が市長部局に異議があるという申し入れをされたが、議会を開くいとまがあったのではないか。今回の専決処分のあり方もそのものは大きな問題があると思っているが、これはこれとして、今回の専決処分については承認したい」との討論があり、採決の結果、本委員会関係分は、全員賛成にて承認すべきものと決しました。 以上で報告を終わります。議員各位の慎重御審査のほどよろしくお願いいたします。(岩本信子君降壇) ○議長(大空軍治君) 民生福祉常任委員長の報告が終わりましたので、これより質疑を行います。御質疑はありませんか。山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 食糧費の問題についてお伺いしたいんですが、需用費に災害救助費の事業費の中に985万8,000円計上されております。この食糧費の性格ですが、これはだれのための食糧費となっているのか。その点について答えてください。 ◎民生福祉常任委員長(岩本信子君) 被災者の方々のための食糧費ということでございます。でもその中には、ボランティアの方々は、ボランティアというのは、もともと自分で自分の食糧費は確保するということになっていたんですが、少し混ざってどなたがボランティアの方でどなたが被災者の方か区別がつかないので、その点はあったということは聞いております。 ○議長(大空軍治君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) それと、飲料水供給負担金の関係なんですが、この県下の応援に来られたところに負担をするということなんですが、これの算出的な根拠ですね、200万円とされた。2,000万円ですか。この点について審査がありましたでしょうか。 ○議長(大空軍治君) 岩本委員長。 ◎民生福祉常任委員長(岩本信子君) 算出の根拠は、このたびは審査しておりませんが、一応2,000万円かかるということで──ちょっと待ってくださいね。これは、水道局の方で協定があり、下関、宇部、岩国に来ていただいたと思いますが、1回目から現地から水を入れてくるんですが、給水車に2回目からは水道局ですんで、その費用は水道局の方でお支払いするんですが、それは、一般会計から水道局に払って、水道局から応援していただいた方に支払いするという流れになっていました。これが大体2,000万円かかるということを聞いております。 ○議長(大空軍治君) ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) これをもって質疑を終わります。 次に、産業建設常任委員長の報告を求めます。三浦委員長。(三浦英統君登壇) ◎産業建設常任委員長(三浦英統君) 9月1日の本会議におきまして、議長から産業建設常任委員会に付託されました承認第7号平成22年度山陽小野田市一般会計補正予算(第2回)について、9月3日、委員全員出席のもと、委員会を開催し、慎重審査をいたしましたので、概要とその審査の結果について御報告いたします。 7月10日から15日までの豪雨により、被災した農業施設の国庫補助対象災害復旧工事に係る調査設計業務委託料として2,400万円を計上するものです。林業施設災害復旧費に新たに200万円計上し、被災した林道松岳畑線の調査設計委託料です。 13節委託料4,635万円は、厚狭新橋等の災害復旧事業30件を国の採択を受けるために必要となる査定設計書を作成する業務委託です。 15節工事請負費は、厚狭新橋を早期に撤去するよう河川管理者から指導を受けており、この撤去費用です。 執行部からの説明が終了し、委員からの主な質疑ですが、「承認第7号の専決処分は、議会を開催する暇があったと思うが、今後善処していただきたい。農業施設災害ですが、40カ所分の調査設計を行うとのことであるが、工事等はどのようなスケジュールであるか。また40カ所の完成はどのくらいかかるか」との質問に対して、「1カ所60万円程度の工事です。今後2回に分けて査定を受け、査定完了後発注に向けての作業に入ります。年内に査定を受け、全カ所の完成は難しく、年内完成は7割か8割程度の発注で、残りは次年度となると思う。繰越しの手続も生じると思う」との回答です。 「新橋の業務委託料が提案されているが、完成時期はいつか」との質問に対して、「今後、国の査定を受けて、承認後発注で撤去は約1年かかります。県は渇水期に仮設道をつくってもよいと言われているが、梅雨シーズンの作業は無理であるので、完成までは三、四年ぐらいかかると思う」との回答です。 「工事請負費の5,000万円は、壊れた橋の撤去か」との質問に対して、「橋梁の撤去です」との回答です。 以上、慎重審査の結果、全員賛成で承認されました。議員各位の御審議をよろしくお願いを申し上げます。(三浦英統君降壇) ○議長(大空軍治君) 産業建設常任委員長の報告が終わりましたので、これより質疑を行います。御質疑はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御質疑なしと認めます。 以上をもって、委員長報告に対する質疑を終わり、これより討論を行います。討論はありませんか。中島議員。(中島好人君登壇) ◎議員(中島好人君) 承認7号平成22年度山陽小野田市一般会計補正予算(第2回)に関する専決処分について、日本共産党市会議員団を代表して賛成討論を行います。 本議案は、水害関係であり、内容そのものに異議があるものではなく賛成をいたしますが、専決処分に問題があります。そもそも専決処分を行うには、議会を開催する暇がなかったなどの条件がありますが、本市において、議会を開催する暇がなかったかと言えば決してそうではありません。現に美祢市は、7月30日、臨時会を開催し15億円の補正を組んでいます。また、県も7月28日、臨時会を開催し、70数億円の補正をいたしております。 そして、本市における本議案の審議の中で、開催する暇があったかどうかという点では、「調整をとればできたかもしれない」という答弁もあったように、暇があったと思います。議会と執行部側がきちんと役割を果たしていく上で、安易な専決処分を行うべきではないことを指摘し、本議案に賛成討論といたします。(中島好人君降壇) ○議長(大空軍治君) ほかに討論はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) これをもって討論を終わります。 これより承認第7号について採決いたします。 本件に対する委員長報告は、それぞれ承認でありますが、賛成多数の者もありますので、起立により採決いたします。本件は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。(賛成者起立) ○議長(大空軍治君) 起立多数であります。よって、本件は、委員長報告のとおり承認することに決定いたしました。──────────── △日程第7議案第75号 ──────────── ○議長(大空軍治君) 日程第7、議案第75号平成22年度山陽小野田市一般会計補正予算(第3回)についてを議題といたします。 本件の取り扱いにつきましては、申し合わせにより行いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、ただいまから委員長報告をお願いいたします。 本件に対し、総務文教常任委員長の報告を求めます。吉永委員長。(吉永美子君登壇) ◎総務文教常任委員長(吉永美子君) 議案第75号平成22年度山陽小野田市一般会計補正予算(第3回)関係分につきまして、慎重審査いたしましたので、その概要と結果につきまして、御報告を申し上げます。 少し長くなりますけれども、御容赦ください。 まず、財政課から総括説明がありました今回の補正の主なものは、災害復旧関連事業、厚陽小・中学校耐震化事業、事業実施の条件が整ったものの経費、各特別会計の繰出金、施設の緊急補修、普通交付税の補正などであるとの説明であります。 歳入について、補正予算書11から12ページ、9款1項1目1節地方特例交付金は、額の決定通知がこのたびあり、内訳は、児童手当及び子ども手当特例交付金が6,352万2,000円、減収補てん特例交付金が4,786万7,000円です。 次に、10款1項1目1節地方交付税についてです。これは、普通交付税で当初予算を35億円と見込んでおりましたが、基準財政需要額116億6,999万5,000円に対し、基準財政収入額78億9,790万1,000円で調整額を控除され、37億6,253万2,000円となりました。昨年に比べ2億1,381万9,000円の増額、率で6.0%の増加となります。需要額では、子ども手当の創設、合併特例債の償還の増額、収入額では、個人所得割・法人税割の減額が大きな要因です。 次に、14款2項2目1節農林水産業施設災害復旧費国庫負担金のうち、農業施設災害復旧費は、施設分が27本で補助率は現在のところ65%として1億1,615万5,000円、農地分は6本で補助率は50%で300万円を計上しております。 次に、同節、林業施設災害復旧費は、林道分として1本で補助率は50%としております。これらの補助率は、通常の災害復旧の補助率で積算しておりますが、去る8月25日に激甚災害として交付されました。よって、国庫負担金のかさ上げ等があるので、12款の分担金や地方債についても数値の移動について、今後の議会で明らかにしていきたいと考えるとの説明です。 次に、同目2節公共土木施設災害復旧国庫負担金、公共土木施設災害復旧費の内訳は、道路分18件、河川分15件、橋りょう分3件で、補助率は3分の2です。 13、14ページ、同款2項3目2節清掃費国庫補助金、災害等廃棄物処理事業費の増額は、災害関連経費である山陽清掃工場に一時的に運ばれた廃棄物を環境衛生センターに運搬・処理する経費の2分の1を国が手当するものです。 15、16ページ、15款2項7目1節道路橋りょう費県補助金、緊急雇用創出事業臨時特例基金補助事業費を増額し、1,900万円とします。これは市道の側溝清掃や道路附属施設点検事業を行う予定であります。 次に、17款1項2目1節社会福祉費寄附金のうち92万5,000円と、同項4目総務費寄附金の147万5,000円のうち、107万5,000円と合わせて200万円は、市の事業のために役立ててほしいということで、6月25日に個人からの寄附申し込みがありました。高齢者福祉事業用軽自動車購入費用と、市民憲章碑建立費用に充当するとのことであります。 同項3目1節教育費寄附金の増額ですが、まず1件は、山口県スポーツダンス交流会からの寄附で、これは、さきの6月議会で補正した4万8,000円への追加を4,000円行い、結果的には5万2,505円の寄附となります。目的は、前回同様、交通遺児のために役立ててほしいということで交通遺児基金に積み立てます。 同項4目1節総務費寄附金は、先ほどの107万5,000円と市民憲章を推進するために役立ててほしいと、厚狭法人会から40万円の寄附があり、合計で147万5,000円となります。 17、18ページ、20款4項3目2節民生費雑入、雑入金の12万5,000円は、寄附金によって購入する高齢者福祉事業用軽自動車に係るエコカー補助金です。 同目3節衛生費雑入、検診受益者負担金の84万円は、肺がん検診に係るもので、単価1,400円の600人分で、国保特会からの歳入であります。 同目9節の自主文化イベント参加料の20万円は、マタニティ・プチコンサートやアラ環フェスティバルの参加料で、1人500円で400人分を計上しております。 次に、同項4目1節過年度収入、生活保護費国庫負担金についてですが、21年度は、12月・3月定例会において、生活保護費を2億2,000万円以上年度途中で増額補正したように、特に医療扶助費が伸びました。その影響もあり、現年度で75%の国庫負担金が結果的に9億5,738万8,000円しか入らず、翌年度精算の額との説明であります。 最後に、21款1項市債の中の1節小学校施設耐震化事業債の280万円及び2節中学校施設耐震化事業債の4,890万円は、調査設計委託に係るもので、合併特例債を充当します。なお、今回の財源調整につき、財政調整基金の年度末残高は、3億6,786万1,000円となるとの説明です。 次に、歳出について、教育委員会を除く各担当課から説明を受けました。 補正予算書19、20ページ、1款1項1目議会費への増額補正の主な理由は、2点で、まず1点目は、12月期の議員期末手当の支払いに伴う所要の調整を行うこと。もう一点は、6月15日に発行した「議会だより」の臨時号、これによる「市民アンケート調査」の実施と7月3日に開催された「議会改革についての講演会」に係るこれら費用の支払いに伴っての所要の調整を行うということです。 次に、2款1項1目一般管理費19節負担金補助及び交付金181万3,000円は、山陽小野田市民憲章推進協議会補助金です。山陽小野田市民憲章は、平成19年3月制定後、啓発活動がストップしていたが、小野田青年会議所を中心に山陽小野田市民憲章推進協議会を昨年8月に再度立ち上げていただき、協議をした結果、市民の理解を深め、一層の普及啓発活動を行う目的で、市民憲章碑の建立と市民憲章状、自治会分170、公民館等21、小・中学校に配付という事業をするため、補助金として予算計上したとの説明であります。 9目企画費19節負担金補助及び交付金の電波遮へい対策事業費等補助金の増額は、地上デジタル化対策における新たな難視地域を解消するためのもので、補助の対象地域は、宗末地域11世帯です。 なお、今までの当該補助制度は、地上デジタル放送が地理的条件により受信できない指定地域に共聴施設を新設する場合に、その設置費用のうち国が3分の2を補助する制度でしたが、対象地域の世帯によっては、1世帯当たりの負担額が高額となる場合があるため、このたび山口県が補助金制度を創設する予定でありそれに伴い市も補助金制度を創設する予定であるとの説明であります。 続いて、債務負担行為の説明がありました。補正予算書6ページ、住民情報系電算システム更新事業での7億円の債務負担行為の追加補正についてです。期間は、平成23年度から平成28年度までの6年間です。新システムの開発から保守・運用の費用までを含めた総経費の上限額を7億円として、今後、指名型プロポーザルにより契約業者を決めていきたいと考えており、歳出予算の対象が平成23年度から28年度までとなることから、このたび債務負担行為を起こしたものであるとの説明です。 執行部からの説明が終わり、質疑に入りました。 電算システム更新について、委員からの「プロポーザルの利点というか、入札にしない理由は何か」との問いには、「電算システムに係る操作手順、あるいは画面展開等には、各社統一されたものはない。各社独自仕様であり、このことが業務に携わる職員の業務効率を左右することになる。よって、電算システムの機器の導入に当たっては、単に各社の導入に係る費用の見積額をもって、これを判断することは不適当と考えている」との回答であります。 次に、「市民憲章碑について、つくる、つくらないという話が出たのだが、結局つくるようになったのか」との問いには、「今、推進協議会の中で、市役所と厚狭駅新幹線側の方に記念碑を建立すると、これらについては今の寄附金を充てて建立するということである。それから、啓発をするために各自治会館、公民館に額入り市民憲章状を配り啓発を図る。それから小中学校については、A0版の大きさのタペストリーというもので各学校に配付をして啓発を図るということで、今協議会の方の方では進めている」との回答であります。 質疑を終わり、教育委員会から説明がありました。補正予算書33、34ページ、10款2項3目13節委託料401万4,000円は、厚陽小学校の敷地測量費に100万円、既存の体育館を補強設計するに当たっての耐震補強設計費の委託料301万4,000円であります。 3項3目13節委託料のうち、調査設計委託料の5,041万6,000円は、厚陽校区小中学校の実施設計委託料として、健全校舎1,526m2のリニューアルを含み、校舎約5,000m2の設計委託料ということで4,591万1,000円、また厚陽中学校の体育館の耐震補強設計委託料として450万5,000円であります。地質調査委託料250万4,000円は、厚陽校区小中学校の地質調査4カ所、計60m分です。 次に、5項2目公民館費の内訳は、需用費、修繕料です。これは、先般の水害に伴う厚狭公民館の修繕によるものです。この20万円については、電話配線の改修と空調設備の改修に伴うものです。 35、36ページ、3目図書館費11節需用費の消耗品費については、ウイルス感染によるデータの消去や流出が起こらないよう、ウイルスソフトを更新するものとの説明です。 備品購入費の図書購入費1万円は、7月13日と8月7日の二度にわたり、中央図書館のブックポストに白い封筒が投函されており、開封すると二度とも五千円札が1枚入っておりましたので、寄附金として取り扱い、児童図書と一般図書を5,000円ずつ購入しようとするものであります。 4目市民館費15節工事請負費は、市民館体育ホールの南側、屋根部の防水シートが3月に強風により全面的にはがされた際に、雨漏りがひどく、屋根部については緊急的な工事を行いましたが、しかしながら、床面の修理については、屋根部の修理が完了しないと状況把握ができないこともあり実施しておりませんでした。工事完了後の状況は雨が多かったこともあり、ステージの床面の一部がでこぼこになっており、またPタイルは全面的にはがれ、危険な状態になっておりますので、この工事をするための費用です。 5目文化会館費8節報償費の講師謝礼として、文化会館自主文化事業の実施に伴う演奏者への謝礼を13万円計上しております。需用費の修繕料は、文化会館の施設内に上水を供給している受水槽の給水ポンプ2台が経年劣化のため、使用不能となっており、2台を新規購入しております。 3目体育施設費13節委託料の内訳は、小野田球場のバックネット支柱とその補助支柱の塗装及び市サッカー場スタンド最上部の鉄骨製庇の腐食している支柱の改修と、塗装に関する業務委託料であります。 また、設計委託料は、高千帆運動広場の多目的トイレ設置工事に係る設計委託料、15節工事請負費は、その設置工事費です。 39、40ページ、11款4項1目社会教育施設災害復旧費の内訳は、15節の工事請負費580万円で、厚狭公民館の講堂の床張りかえ工事を行うものです。今は、全額特定財源で充てておりますが、ややもすると下がってくるかもわからないとの説明であります。 説明が終わり、委員の質疑に入りました。厚陽校区小・中学校について、委員の「建物ということなので、子どもの目線が非常に大切である。小学校1年生と中学3年生の目線は全然違う。設計を見てから意見をしていくのか、考慮しているか」との問いには、「当然考慮すべきと考えている。今後の設計においてそれはくみ入れていく」との回答であります。 また、公民館費について、委員の「今回、厚狭公民館はそれ相当の被害を受けている。被害がなくても抜本的な改善が必要な施設である。この際もっと大規模な全面リニューアルか建てかえなどを検討することはないのか」との問いには、「今、確かに災害という単なる偶然の要因であるが、厚狭公民館については、随分前から厚狭地区の老朽化した施設についての再編ということは、合併特例事業のときに話しているので、社会教育課としては十分に検討して今進めている。結果がどう出るかはこれからの問題だ」との回答であります。 委員の「いま一度確認しておきたいが、私の認識では、市長の私的諮問機関であるまちづくり市民会議の合併特例債活用検討部会において、この厚狭公民館の建てかえ、もしくは再編を含んだ建てかえについて提案がなされたけれど、そこではねられ、もう今や厚狭公民館の建てかえについては、市長の頭にはないというふうに認識をしていたが」との問いには、「市長からは、厚狭公民館の建てかえも含めて検討を加速するように指示を受けている。そういう状況の中で教育委員会としても何とかいろんな方に納得できる案をつくって、市長の判断をしていただきたいと考えている」との回答であります。 また、公民館について、委員の「今度、複合施設ができて共用の会議室でも使わせてもらえるんだったら、地域の人も使えるし、そういうところも含めて検討していただきたいと思う」との指摘には、「腹案であるが、あの辺は水につかるということなので、当然新築する場合においては、今のところから明らかに離れたところに造ると、また不便になるので、造りかえるとしたら地上げをし、かさ上げをして造っていかなければいけないのかなと思っている」との回答であります。 委員の「高千帆運動広場のトイレの設計について、93万円かけてトイレの設計を依頼しないといけないものなのか疑問に感じるが、設計が要るトイレなのか」との問いには、「建築するに当たっては、詳細な図面が必要である。特にトイレであれば、水周りが重要なので設備関係の図面も必要だ。ただ、今建築住宅課そのものがいろんな仕事がふえており、自分のところで対応できないということでやむを得ず、外部に設計委託ということだと思う」との回答であります。 質疑を終わり、反対討論がありました。その理由として、「厚陽小・中の調査設計委託料について、厚陽地区の皆さんの悲願ということがすごくわかるが、子どもたちの教育環境の裏づけが全くその説明がいまだにないという部分、単に箱物を造るだけではなくて、やはりそこに残すなら1人でもまた生徒がふえるような環境づくりというような面もない。教育委員会の全く厚陽地区の小・中学校に対する教育ビジョンが見えない」とのことであります。 採決の結果、議案第75号は、賛成多数で可決すべきものと決しました。 以上、御報告申し上げました。議員各位の御審議をよろしくお願い申し上げます。(吉永美子君降壇) ○議長(大空軍治君) 総務文教常任委員長の報告が終わりましたので、これより質疑を行います。御質疑はありませんか。伊藤武議員。 ◆議員(伊藤武君) 委員長にお尋ねいたしますが、今回のいろいろ委員会の中で、どのような質疑があったかということになるわけでありますが、私の認識では、今まで議会の中では、建設場所については、厚陽中学校の位置で云々くんぬんというふうにあったと思いますが、正式に今回委員会として、小学校の位置にというような話が正式にされたのでしょうか。その間、もしかそれが事実とするならば、どういう経緯でどうだというふうな話がされたのかをお尋ね申し上げます。 ○議長(大空軍治君) 吉永委員長。 ◎総務文教常任委員長(吉永美子君) 今回は、実施設計というところでそこまでの突っ込みはありませんが、前回、委員会として協議会を開き、厚陽この小・中校について基本構想案につきましても説明も受けました。 その中で、ワークショップについても御報告がありまして、ワークショップの中で多数がいわゆる厚陽小学校のところに、新しい学校をという意見であるという報告を受けております。 ○議長(大空軍治君) 伊藤武議員。 ◆議員(伊藤武君) 結果的に、私は厚陽中学校のところは、高台にありますもんで、それなりに狭うはございますが、いろいろな工夫によってグラウンドも若干大き目をとることも含めて、さらには地域の皆様方の賛同もあったというふうに認識をしとったわけでありますが、結果的にどういいますか、地域の皆さん、ワークショップ等々でサインが多かったというような今返答もあったわけでありますが、0m地帯といいますか、その状態のところに新たなその小・中一体型の校舎を建てるということは、地上げなんかをして建てるというような質疑がされておりますか。どうですか。 ○議長(大空軍治君) 吉永委員長。 ◎総務文教常任委員長(吉永美子君) 今回、地上げをして建てるというところまでの質疑は多くなっておりません。 ○議長(大空軍治君) ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) これをもって質疑を終わります。 次に、民生福祉常任委員長の報告を求めます。岩本委員長。(岩本信子君登壇) ◎民生福祉常任委員長(岩本信子君) 議案第75号、本委員会関係分について、委員全員出席のもと、9月2日、委員会を開催、慎重審査いたしました。 以下、審査概要と審査結果について、御報告いたします。 本委員会関係分6課1室に係わる補正予算で、それぞれ担当者より詳細な説明を受けました。主なものは、国民健康保険特別会計繰出金の増額で、本年度の保険料賦課の決定よる保険料の減額や、保険給付費の見直し、交付決定のあった各種交納付金や国・県支出金などの特定財源の見直しをした結果、一般会計繰出金2億2,929万2,000円を増額したものです。 審査の中で、「今回の自治会館の修理について、現地に行き調査をされて60万円を上げられたのか」に対し、「自治会館建設補助金の補助を適用して床の張りかえ、畳の入れかえ等で最高120万円の範囲内でやっていけるのではないかということで計上した」。 また、「関連で、被害の認識が被災地域の皆さんと若干ずれがあると思っている。今ある適用基準が適用できるか否かの判断基準が問題で、もっと踏み込んだ支援が必要ではないか」に対し、「自治会館については、どういう制度が適用できるかということで検討したい。一般の修理と災害の修理とは少し意味合いが違うことは十分認識しているが、現行制度で運用していくことになれば、修繕でやむを得ないという判断をした。そのあたりは、今後改めて検討したい」。 また、「長生園へのスプリンクラーについての説明を願いたい」に対し、「当初予算で設置を含めて予算計上したが、現行の消防法の基準に照らした結果、計画していたポンプの能力が小さいということが判明したことと、そのポンプの非常用発電設備設置において、その周辺の騒音対策が必要となり、1,000万円程度増額となる予定で、財源については、今回の補正による負担金と起債で対応したい」。 また、「今回の災害で、特定の保育所がかなり被害を受けたと聞いているが、補正に上がっていないのはなぜか」に対し、「今回、貞源寺保育園が床上まで被害を受けたが、市を通さずに県に直接申請し、県から補助金がおりるということを聞いている。なお、申請書類等の取りまとめなどは、市が行います」。 また、「今回の水害の関係で、心のケア、具体的にこの予算では出ていないのか」に対し、「出ていない。心のケアは、県・市の看護師、保健師が健康調査をする中で話を聞き、災害直後よりも1カ月ぐらい経過した方がいろんな問題が出てくる。なお、県からのチラシなどを活用するのでお金はかからない」。 また、「がん検診について、かなり力を入れた状況の中で、当初の受診率の予測より減った原因は」に対し、「ここに上げている償還金は、まず女性特有の乳がん、子宮がんに係る償還金で、各対象者5歳刻みの年齢の方に対し、無料クーポン券を配付して受診をお願いし、25%という目標を立てたが、若干低く22.8%ということで償還せざるを得ないこととなったものであります。 なお、両商工会議所にがん検診の向上に努めるよう協定を結んだところであり、また今年度から各医療機関で受けられる個別検診を進めて受診率の向上に役立てるよう努力はしている」。 また、「斎場について説明を聞くと、応急的な措置のような感じであるが、そのような理解でいいか」に対し、「応急的措置ではなく、完全に直すということで行っている」。 また、「関連で、これは合併特例債の適債事業となっているが、とりあえず二つの斎場を活用しながらいくということがいいか」に対し、「昨年の市民会議において事業としては認める。ただし、合併特例債の枠の範囲において判断するということで保留になっており、環境課としては修繕でいくか、新設・統合でいくか、どちらでも対応できるように考えている」等々の質疑応答があり、採決の結果、本委員会関係分は、全員賛成にて原案可決すべきものと決しました。 以上で報告を終わります。議員各位の慎重の御審議のほどよろしくお願いいたします。(岩本信子君降壇) ○議長(大空軍治君) 民生福祉常任委員長の報告が終わりましたので、これより質疑を行います。御質疑はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ◆議員(中島好人君) なしと認めます。 次に、産業建設常任委員長の報告を求めます。三浦委員長。(三浦英統君登壇) ◎産業建設常任委員長(三浦英統君) 9月1日の本会議におきまして、議長から産業建設常任委員会に付託されました議案第75号平成22年度山陽小野田市一般会計補正予算(第3回)について、9月3日、委員全員出席のもと、委員会を開催し、慎重審査をいたしましたので、概要と審査野結果について御報告いたします。 27、28ページ、1目農業委員会費は、農地制度実施円滑化事業にかかわるものです。この事業は、農業委員会が改正された農地制度において、新たに担うこととなる事務を適切かつ円滑に執行できるように措置されたもので、年1回の農地の利用状況調査及び農地基本台帳の追加、変更に伴う整備、システム入力等を行うものです。 同じく37、38ページ、1目農業施設災害復旧費は、7月10日から15日の間の豪雨による農業施設の災害復旧費です。農業施設災害27件、農地災害7件、小災害13件、単独災害30件の工事請負費です。 2目林業施設災害復旧費は、林道松岳畑線、及び小災害4件の工事請負費です。 りょう梁河川災害復旧費、15節です。工事請負費は、公共土木施設の災害復旧事業を実施するもので、工事36件であります。 執行部からの説明が終了し、委員からの主な質疑ですが、「住宅リフォームの助成事業ですが、金額の上限の変更はできないか」との質問に対して、「昨年度の要綱と同じということになっております。一般の方の住宅リフォームを12月から開始しますが、これは、基準額を下げる考えでいるので、災害を受けられた方は、それをベースに考えたときは、高くしていると判断しています」との回答です。 「市には、災害による寄附が相当来ていると思うが、どのような分配方法か」との質問に対して、「部内協議の結果、被災者の支援であると思うので、民生福祉の方になろうかと思います。現金の分配は、分配委員会で分配するようになっております」との回答です。 「住宅リフォームですが、昨年は、外囲が入っていないが、今回は、塀とかが倒れたり傾いたりしているが、ことしは見れるのか」という質問に対して、「昨年度の住宅リフォームの範囲を超えていないので、昨年を超えていません」との回答です。 「解体は、塀が傾いていれば一緒に行うが、建物部分は住宅リフォーム解体してもいいが、塀はだめだと、区分けができないと思うが、どうか」との質問に対して、「申請時、災害枠はどこかで線を引かなければいけない。外囲部分の塀の部分、住居となる住居部分、これは建築住宅課には技術職員がいますので、そこで判断する」との回答です。 「今回の災害に遭われた方で、県営住宅か市営住宅に入られた方はいますか」との質問に対して、「市営住宅に9戸、14名が入居しています」との回答です。 「農業施設災害復旧費で、工事費の中で長登呂頭首工は含まれているのか。また、工事代金はどうか」との質問に対して、「崩落している頭首工部分として3,000万円、水路7,000万円で原形復旧として考えています」との回答です。 「竜王山の法面の崩壊ですが、崩壊場所は、山野草の多いところです。また、ヒメボタルが飛び交っているところですが、どのような復旧を考えているか」との質問に対して、「竜王山の百年の森の下あたりで毎年ホタルの飛び交うところです。植栽は、発芽を促すために牧草を植え、その後、在来種が生える仕掛けとなっています」との回答です。 「今回の補正で新橋の復旧が含まれていると思うが、橋の幅員は若干広がるとのことである。厚狭高の通学路でもあり、また地域住民の要望として歩道の設置を望んでいるが、橋梁の架け替えであるので、危険防止のため歩道の設置についてどのように考えているか」との質問に対して、「今回は、災害復旧ということであり、復旧としての予算計上です。歩道は、今回とは別なものでありますが、新橋の前後は、歩道がありませんが、JRの踏み切り部分のみは歩道がありますが、歩道の設置となれば全般的に考えなくてはならない。災害復旧として、歩道についての計画は考えていなかったが、今後の予算の中で検討していく方向であるというふうに思っています」との回答です。 「公園施設の災害復旧費は、太陽光の照明の修繕費か、また昨年も被災したが、低過ぎるのではないか」との質問に対して、「桜川の照明にかかわる金額は700万円です。当地域は住居地域であり、将来住居が張りついたときに光が邪魔である等あります。建設地は、足元を照らす程度のフットライトで、ソーラーで対応できるという考えでつけております。支柱にバッテリーと制御盤があり、これが浸水すると修理費が多くかかるので、今回ソーラーの高さにかさ上げをする予算も含まれております」との回答です。 以上、慎重審査の結果、全員賛成で原案可決されました。 議員各位の御審議をよろしくお願いをいたします。(三浦英統君降壇) ○議長(大空軍治君) 産業建設常任委員長の報告が終わりましたので、これより質疑を行います。御質疑はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御質疑なしと認めます。 以上をもって委員長報告に対する質疑を終わり、これより討論を行います。討論はありませんか。(「議長、訂正があります」と呼ぶ者あり) どうぞ。 ◎総務文教常任委員長(吉永美子君) 先ほど伊藤武議員からの厚陽小・中関係について、質疑がありましたときに、「基本構想とワークショップにつきまして、委員会協議会で説明を受けた」と私は報告したと思いますが、閉会中の調査事項として、8月17日に委員会を開いて説明を受けましたので、訂正をさせてください。よろしくお願いします。 ○議長(大空軍治君) 討論はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 討論なしと認めます。 これより議案第75号について、採決いたします。 本件に対する委員長報告は、それぞれ可決でありますが、賛成多数のものもありますので、起立により採決いたします。 本件は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。(賛成者起立) ○議長(大空軍治君) 起立多数であります。よって、本件は、委員長の報告のとおり可決されました。──────────── △日程第8議案第89号~第91号 ──────────── ○議長(大空軍治君) 日程第8、議案第89号土地の取得について、議案第90号山陽小野田市長等の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第91号山陽小野田市手数料徴収条例の一部を改正する条例制定について、以上、議案3件を一括議題といたします。 市長から提案理由の説明を求めます。(市長登壇) ◎市長(白井博文君) それでは、ただいま上程されました諸議案について、順次御説明申し上げます。 まず、議案第89号は、土地の取得(追認)についてであります。ごめんなさい。失礼しました。読み直します。まず、議案第89号は、土地の取得(追認)についてであります。 本件は、市が平成20年6月に策定した「土地開発公社の経営の健全化に関する計画」に基づき、平成14年3月に当時の小野田市土地開発公社が、小野田市の委託に基づき先行取得した土地、(通称・北若山住宅団地用地)を平成21年8月25日付で、市が公社から取得したものでありますが、当該土地の取得については、地方自治法第96条第1項第8号及び山陽小野田市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条に基づき議会の議決に付すべきところ、市において議決を経ないでこの土地を取得し既に登記を経由しているため、本契約をさかのぼって有効なものとするため、議会の追認をお願いするものであります。 市が取得した土地、(通称・北若山住宅団地用地)は、山陽小野田市大字小野田字若山ノ東ノ山5173番11、雑種地1万3,355m2、取得価格は2億4,883万3,394円で、これは平成11年6月15日付で、市がいわゆる湾岸道路の事業実施に伴う家屋移転用地として土地開発公社に取得を依頼した土地であります。 「土地開発公社の経営の健全化に関する計画」については、いわゆる塩漬けとなっている市から取得を依頼された土地の市への売却等を計画的に推進するなど、国の支援策を活用しながら、抜本的な経営健全化に取り組むことを基本方針としたものであります。 この計画の策定に当たっては、平成20年5月9日の市の庁議で計画案を了承の上、同月16日に公社臨時理事会の承認を経て、同月26日開催の全員協議会において、対象土地の処分計画について、本件土地(通称・北若山住宅団地用地)を含め詳細に説明させていただき、また、同月27日、28日及び6月2日には、各会派の勉強会にも出席させていただきました。その後、平成20年6月10日付で、県知事から公社経営健全化団体指定書の交付を受けたところであります。 県知事のこの指定に伴う予算措置として、平成20年9月定例会における一般会計補正予算(第3回)において、限度額を8億9,652万2,000円とする平成21年度から平成24年度までの債務負担行為の追加議決をいただいております。 また、本件の北若山住宅団地用地の取得につきましては、平成21年3月定例会における平成21年度一般会計当初予算の審議の過程で、債務負担行為に基づく平成21年度の取得分である旨を説明しておりまして、その上で議決され、その予算に基づき土地売買契約を締結したものであります。 以上のとおり、全員協議会等において土地開発公社経営健全化の重要性及び趣旨を御理解いただき、予算措置について債務負担行為の設定及び土地購入費の議決をいただいており、実質的には議会への説明を済ませ承認をいただいているものではありますが、土地の取得に当たり、山陽小野田市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定に基づく議案の提出を失念していたものでありまして、職務執行の適正さを欠いたことに対し、また、この議案の取り扱いも含め、深くおわびを申し上げます。今後、このことのないよう、更にチェック体制を強化し、適正な職務執行について指導を行ってまいります。 続きまして、議案第90号は、山陽小野田市長等の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定であります。今回の改正は、先に議案第89号について御説明しましたとおり、平成21年度において、市が土地開発公社の土地を取得する際に、議会の議決に付さなかったことは明らかな条例違反でありまして、市民の皆様や議会に対して、多大な御迷惑をお掛けしたことに深くおわびを申し上げますとともに、市長として責任を明確にするために、自戒として、現在100分の20を乗じて得た額を減じた額としているところ、平成22年10月においては、100分の10を加算し、100分の30を乗じて得た額を減とするものであります。 なお、副市長についても、責任を明確にするために、市長同様の減額を行うものであります。 次に、議案第91号は、山陽小野田市手数料徴収条例の一部を改正する条例の制定であります。 今回の改正は、地方公共団体の手数料の標準に関する政令の一部を改正する政令が、本年9月8日に公布され、本年10月1日から施行されることに伴い、本市においても、これに合わせて手数料を改正する必要が生じたため、本条例を改正するものであります。 内容としましては、特定屋外タンク貯蔵所の設置許可に関する審査業務の効率化が図られたこと等により、実費に変動が生じていることが判明したことから、当該タンクの設置許可等に係る手数料の引き下げを行うものであります。 以上、提出しました諸議案につき、その概要を御説明しましたが、なお詳細につきましては、御質問に応じ、私及び関係参与から御説明申し上げます。よろしくお願いします。(市長降壇) ○議長(大空軍治君) 市長の提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。 議案第89号土地の取得についての質疑を行います。御質疑はありませんか。追認の質疑を行います。下瀬議員。 ◆議員(下瀬俊夫君) 3点ほどお聞きします。 今回、追認議案は、一般会計決算に関連する追認ということになっておりますが、この一般会計の決算そのものが違法状態であるというふうな認識に、いつなられたのかいう点をまず一つお聞きしたい。 2点目は、今回の提案理由で、議案の提出を失念していたというふうに言われております。絶対にあってはならないいわゆる議会議決がなければ無効だというね、この条例違反だということなんですが、これを失念したという話であります。そういう点で、このチェック機能そのものが、私は既に機能していない状況にあるんではないかというふうに思います。そういう点で、この何人の方がこの議案に、議案といいますか、起案書に対して決裁印を押されたのかいう点と、そのチェックがなぜなさらなかったのかという点について、お聞きしたい。 3点目は、今回の追認議案の参考資料として、民法上のいわゆる契約者保護のこの判例について、これを類推適用できるというふうな判断のようであります。しかし、民法というこの一般法と地方自治法とのかかわりの問題について、そのまま一般法の類推適法ができるのかどうなのかという点で、大変疑問です。本来であれば、地方自治法というのは、会計年度があるわけですから、これを超えてこの類推適用はできないんではないかと。これは、自治法の行政指導の中にもきちんとそういうふうにうたっております。そこら辺で類推適用できるという判断をされた根拠は何かという点で、3点ほどお聞かせください。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。 ◎市長(白井博文君) 簡潔にお答えします。 まず、この4月に管財課長、並びに担当の課長補佐が配置がえで変わりました。新しいその課長補佐と課長が、議会の議決に付すべきこの手続をとろうとした際に、「昨年度はどうだったのか」ということに思いをいたしまして、昨年度の資料を見ましたところ、議会の議決に付していないということが判明しました。したがって、この9月定例会に議案を出す準備をしていた段階で、昨年度の手落ちについて判明したということです。で、両方出そうということになりました。 その決裁の文書には、その起案をした担当の職員である課長補佐、それから直属上司のこれは管財課の所管事務です。管財課長。そして直属上司であるところの総務部長、副市長、私、契約関係については、この5人の判だけ押してあります。それとあわせて、買い上げ、買い取りですから、財政上の裏づけがあるのかという点について、「合議」を財政課としております。財政課の方は、何人かの職員、最後は部長ですが、財政的な裏づけがあるというその確認の意味の判が決裁文書に押されております。 その起案をした課長補佐、そして課長補佐と、そして課長については、この条例はその管財課が業務を遂行する上で、いつも常に頭に置いておかなくてはいけない条例です。当然頭にはあったんですけれども、しかし、債務負担行為の議決があり、かつその土地の買い取りについて予算措置が既にあるということで、軽率にも議会の議決に付す必要はないと判断しました。今度は、総務部長、副市長、市長ですが、決裁文書に「公社経営健全化計画に基づく市の取得土地であります」と書いてある、もうそれだけでそれ以上のことは何も考えずに決裁欄に判を押したということで、最終的には、市長である私の全責任のあるケースであります。決裁印は以上です。 それから、民法の類推適用の問題ですが、ここはもう法律問題ですけれども、行政法総論というのがあります。行政法各論というのがいろんな法律について、それは行政の上でどういうふうな位置づけがなされるかということについての、かなり細かい各論に関する文書です。それらを理論的にまとめたものを行政法総論といいますが、行政法総論というのは、民法総則そのものなんです。どういう場合に無効、どういう場合に瑕疵がある、その瑕疵の治癒の方法はどういうものかと。行政法総論というのは、民法総則そのものです。 以上から、別な考え、あるいは法律の解釈というのは、常に別な考え方がありますから、最終的にどの考え方が一般的に納得のいくものかどうかというところで判断されるわけですけれども、ですから、別な考えがあるかもしれませんが、私、及び私は──私はというのは、副市長以下も同意見だというふうに考えていただいていいわけですが、民法の類推適用ありということで、追認をお願いすることにしました。 以上です。 ○議長(大空軍治君) 下瀬議員。 ◆議員(下瀬俊夫君) 1点目の件ですが、そうすると、9月定例会に提案する議案の準備段階で発見をされたということですよね。そうすると、まず追認議案を、これはいいか悪いかは別です。まず追認議案を提案されて、その上で今の違法状態についてのまず認知を受けた上でね、一般会計の決算を出されるべきじゃないかというふうに思うんですよ。いわゆる手続き論から言えば、私はやはり今先に提案されたという事態について、どういうふうに考えておられるのかという問題です。 2点目の問題は、チェック機能が働いていないという話です。 もともとこの予算や債務負担行為が可決される、いわゆる予算が認知されるという問題と個別の契約議案は全く違うわけですよね。だからこれを予算が可決されたから、この個別の契約議案について議決を経なくてもいいというふうに考えておられたというふうに、もしあれば、これはやはりこの基本的にこの条例そのものに対する認知がなかったんではないかと思わざるを得ないんですね。 先ほど言った、私はチェック機能についてという問題に少し触れましたが、この何人かの方を通して決裁印をみんなもらっているということでありますから、このチェック機能が働いていかないという事態に今あるんではないか。本来であれば、法的な問題、あるいは議会対応の問題、財政問題を含めまして、どこかでつき返される内容のはずですよね。所管に対して。そういう点が効かなかったというのは、私はやっぱり一種のもたれ合いなんじゃないかというふうに考えています。 特に、当市の場合は、やっぱり市長が最終的に判断ができて、市長が決裁すれば大体それでもう正しいというふうに皆さん、思っておられるような節があるんじゃないんですか。そこら辺がもしあるとすれば、大変なもたれ合いだと私は考えていますが、この問題について、チェック機能が働かないという現状そのものをどう考えておられるのかという点であります。 3点目については、これは見解の相違ということになると思いますので、ただ、総務省が出しているこの行政実例を見ましても、「年度を経過したこういう追認議案そのものはできないんだ」と。なぜなら、契約そのものが予算の執行行為だということで、もういわゆる何といいますか、年度経過をして既にもう3カ月過ぎているということで、この問題そのものは、契約、新しい追認議案そのものが成り立たないんだという行政指導になっているわけですね。 そういう点から言えば、今言われた類推適用ということそのものが、私は地方自治法上成り立たないんじゃないかなというふうに思っていますが、これはあくまで地方自治法の立場から総務省が出している行政実例です。そこら辺で、これについては、議会がどう対応するかということになると思いますのでいいですが、最初の2点ほど、再度済みません。御答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。 ◎市長(白井博文君) 念のため3番目もですね、契約そのものが予算の執行行為そのものだということであれば、もう議決はいただいているんです。そうじゃなくて、重ねて──重ねてていった意味について、何でそんな二度手間が必要なのかと。それは款項目節のうち、目節まで説明せずに、款項、項あたりで一括して債務負担行為とか、あるいは土地取得議決とかする場合があると。その場合に詳細な一つ一つの土地について特定されていないと。ですから重ねて議会の議決に付すべきだというふうな取り扱いなわけでして、したがって、本件では、債務負担行為をいただいたときも、それから昨年の3月議会で、昨年度の土地取得についても議決をいただいているわけです。 それから、チェック体制が働いていなかったという点は、もたれ合いじゃないかという点は、もうそのとおりです。しかし、ちょっと言葉じりをとらえているわけではありませんが、私の決裁印は、一番最後なんです。私が一番最初に判を押せば、お付き合いという形でぽんぽんと押されるでしょうけど、私が一番最後です。最後のときに、前──これはごめんなさいね、前の判がなければ恐らく担当の課長を呼んでいます。いつもそうしています。私のところに最低毎日二、三十、多いときは七、八十決裁がありますが、大体二、三人の課長は必ず呼んでいます。恐らく公社の経営健全化計画云々というふうなことが、その決裁書の表に表紙に書いていなければ、恐らく一つ一つの単発の土地の取得かもしれないということで、こんなことを言うのはちょっと言い過ぎだったら悪いんですけれども、かねて、この新しい山陽小野田市が誕生する前の土地の取得云々については、いろんな問題があるというふうに認識しております。ずっと回っておりまして、何でこんなところに市の土地があるのかと。それは恐らく頼まれて買っているんだと思うんです。そういうことは一切しておりません。 そういうことで、単発のものじゃないと。公社経営健全化計画に基づく既に債務負担行為もいただき、かつ事前に昨年3月の当初予算で買い取りの予算もつけていただいたという土地だということが表紙にあったもんですから、もうぽんぽんと押したわけですね。しかし、非常に過失は大きいです。先ほどありました専決処分についても、懇々と諭された感じがします。原則としてしないと。私の在任中は原則してしないと。そのかわり急遽、議会を招集させていただきますよ。原則としてしないと。そういうふうに心に誓いました。 それから、一般会計、会計年度の問題です。これは、ちょうど法定条件みたいなもんでしたね。農地の売買について、農業委員会の許可がないというのと同じなんです。翌年度はもう農業委員会の許可をもらうことができないのかって、そんなことはありません。売買は結ばれたけれども、農業委員会の許可という条件、法定条件が満たされていませんから、いつまで経っても不確定であります。無効の状態がずっと続くと。それが後日、農業委員会の許可がおりれば確定的に有効になると。そういうふうな筋のものだと考えております。手違いはありましたけど、そして非常に申しわけないことに結果に今なっておりますが、法律的には、私の主張は通るとそういう考えております。 ○議長(大空軍治君) 下瀬議員。 ◆議員(下瀬俊夫君) 最初の1点が、実は答弁が漏れています。9月定例会前に発見をされたという話はあるんですが、なぜこれがこの会計決算、いわゆる違法状態の決算書を先に提案されたのかという点ですよね。だから、本来であれば、追認議案を先に出されるのが筋じゃないかなと。だから、今、とりあえず委員会に付託されていますが、これは委員会に付託さる自体ではなかったんではないかなと思うわけですよね。そこら辺でこの追認議案の状況によっては、委員会審査ができない状況になってしまうんじゃないかなと思っているわけですが、これについて御答弁がありませんでしたので。 それから、このチェック機能という問題の中に、もともと起案そのものが、議会決議が必要であるというそういう起案であったのかどうなのかと。もともと個別のこういう契約事案ですから、当然議会決議が必要だといいますか、これがなければ法的に無効だということになるわけですから、当然どのような起案があったかが問題になってくるわけですね。 それからもう一つは、現在、当市では、収入役がいないという事態があります。今、基本的に収入役そのものが、いわゆる支出命令について、独自の判断で待ったはかけられるわけですよね。そういういわゆる内部牽制が今、働かない状況にあるんじゃないかなと思うんですが、これについても、もしこの市長の見識があれば、御答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。 ◎市長(白井博文君) 一番最後の点ですが、予算に基づく市の会計上の処理の問題については、収入役が制度的に残っているかいないかとは、あんまり関係ないように思います。 それから、議案の出し方です。ちょっと手落ちがあったというふうに私たちは反省しています。最初から総合政策部長は、「追認議案と明示して出すべきだ」とこう言ったんですけれども、ついほかの私も含めてですが、1年経ったにもかかわらず、これから取得するような感じで議案を出したことについては、非常に議会に対して失礼だったというふうに非常に反省しております。 ○議長(大空軍治君) 伊藤武議員。 ◆議員(伊藤武君) どういいますか、下瀬議員がほぼ同じようなことを言っていただきましたので、私の方としては、とりわけこの議案が1回、議員に配られて、多分議員は気づかんであろうということまでは、憶測はしやしませんけども、結果的にそういう疑いを与えたということについて、今、市長の方から御答弁なり、考え方、見解が示されましたので、その点は、本当残念極まりないと思います。はっきり言って。答弁はもうこれはしていただきましたので要りませんが。 それともう一点。もう一点は、やっぱり予算なり議会なりに説明がされたというこの言葉がいっぱい書いてございます。私は、予算はあくまでも予算だと思うんですよ。おおよそこういう形でできるだろう、こういうことでやるんだということが予算と思うんですよ。たまたまこれが、A社という会社から土地を買ったんじゃなかったから、今のような御答弁で済むんじゃろうと思うんですよ。というのは、公社ですから、御提議し、予算し、議会に説明し、非公式ではありますが、全員協議会、会派、それぞれ説明会ですね、公社が持っちょるお金を安く買うちゅうことはあり得ませんね。公社が今度は赤字が残るわけですから、そういう趣旨の形でないことでありますからね、こういう説明をされるちゅうことによって罪は免れることはできないと思う。私はA社からもしか、Aの人から土地を買うたとしたならば、予算では確かにこれだけの予算を組みますと、そしてそのためには債務負担行為をこうしますよ。 しかし、この議案を決算前にこの議案を通しちょかんと、当然本当はどうだったのかという問題になるわけですね。それが今回のこの要するに土地取得に対する議案であろうというふうに思います。 そういう意味から言って、たまたま今市長さんは、「私が市長になる前にはいろいろ疑惑があった」というような言い方もされましたが、当然それを防ぐための議案がこういう条例であったということをしっかり念頭して、行政は力強く反省をしていただきたいうことだけを申し上げます。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。 ◎市長(白井博文君) 御指摘のとおりです。ですから、私以下、先ほど決裁に判を押した人、そう多くはないんです。担当者の課長補佐、管財課長、総務部長、副市長、私。全員懲戒です。もう二度とこういうことがあってはならないということについて、深く深く反省しております。 ○議長(大空軍治君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) その起案書といいますか、最終的に支払い命令までされているわけですが、その中に当然あるべき資料として、議会の議決という文書がどこかに入っていなくちゃいけないのに、それが漏れていた。これがだれも見つけられなかった。特に私は財政課、総合政策部の内部でのかつては、違う名称で呼ばれておりましたが、その中でこの起債をしていくわけですから、当然かなり慎重な扱いも必要だったと思うんですが、答弁がありませんでしたが、なぜそこの財政サイドで見つけられなかったのか。その点について、答えてください。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。 ◎市長(白井博文君) 「合議」という形で、契約を締結するという系列の決裁と別に、予算的な裏づけはありますかという系列の決裁印が押してあります。財政の担当者、財政課長、それから直属上司の企画政策部長ですね──当時は総合政策部長でしたか。そうでしたね。当時は、企画政策部長です。の判を押してあります。ですから、財政的な裏づけがあります。 支出命令は、私でしょう。支出命令は私。申しわけありません。支出命令は私です。私がその確認をしないまま命令に判を押しているわけです。罪は重いです。 ○議長(大空軍治君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) もう一つ大事なチェック機構として、監査のあり方が問われているんではないかなと思います。通常、こういった多額にかかわる支出の場合、当然厳しい監査があってしかるべき、特に今回のように特別に議会の議決が必要とされる。一般の契約で1億5,000万円以上、土地の取得であれば、2,000万円、もしくは5,000円m2以上の取得については、議会の議決が必要であると。これを監査ではなぜ見落とされたのか。この監査がきちんと働いていれば、この決算書の段階でチェックでき、そして間に合えば出納閉鎖までに改めて議案の上程というふうなこともできたのではなかったのかというふうに思うわけですが、監査では、なぜこの問題が見落とされたのか。その点についてお答えください。 ○議長(大空軍治君) 白川監査委員。 ◎監査委員(白川英夫君) 今、議員が申さるとおりで、私どもの見落としで大変申しわけないと思っております。ただ、御理解をいただきたいのは、私どものところには、決裁をしましたからというふうなことで回ってくるわけではないわけです。 それからまた、買った後に、こういうふうにやりましたということで私どもの方に回ってくるわけではないわけです。ですから、私どもは、書類そのものというものをいつも見ておるわけではないわけです。ただ、決算をしたときの数字の中で、この大きい数字があったときには、「これはどういう対応をされたのですか」という私どもから、担当課なりに聞いたりしたときに、その書類が出てくるということになります。 ですから、私どもは、すべての書類をすべてのそういう決裁文を全部私どもが把握して見ているというものではなしに、私どもはやはり抽出した中で見ていくということがあります。ですから、「今後こういうことが監査として絶対ないか」と言われたら、「起こる可能性はある」というふうに思っていただいた方がいいと思います。 ○議長(大空軍治君) 山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 今の発言は、大変問題です。なぜかと言えば、2億4,800万円のそういう多大なる出費が、支出が、なぜ監査で漏れてしまうのか。今のままでいけば、「今後ともこういう見落しがある」という宣言になるわけです。それは当然市民としても許されるはずもないし、それでは監査の役目は全く果たされていないんじゃないかと言わざるを得ません。 監査のあり方も、先ほど言われたように、「抽出だ」というふうに言われたんですが、例えばラインを決めて、これ以上のものはすべて監査をすると。そういったことが当然あってしかるべきでないかと思うわけですよ。 監査は、議会からも選出されておりますが、やはりこの行政側の最後のチェックする場所がそのような状況では、何のための監査か全くわかりません。今後ぜひこれは、改めていくべきであるとそういうふうに思うわけですが、その点についての考え方をもう一度聞かせてください。 ○議長(大空軍治君) 白川監査委員。 ◎監査委員(白川英夫君) 今、山田議員が申されたとおりでございます。 ただ、それをするに当たっては、どこまでをやるかというふうなことをきちっと決めた場合、恐らく今の人間ではちょっと無理があるんじゃないかという感じもいたします。 ですから、どこまでをどう見るかというのは、これは今からの問題になりますので、私どももこれは検討してまいりたいと思っています。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。 ◎市長(白井博文君) 補足します。監査の実務では、多分非常に難しいんだと思います。ですから、先ほど監査委員がおっしゃったのは、「市長以下もっとしっかりせい」と、こういうしかりの言葉だというふうに受けとめています。 なお、ちなみに、この公社経営健全化計画は平成20年度から始まりました。平成20年度に1筆、21年度に1筆、今議案として出します22年度に1筆、これから先さらに進んでいきます。20年度は、この条例の適用から除外されているケースです。金額は大きいんですが、面積は小さい。2,000m2なんですよ。 ですから、昨年あってはならないミスを起こす一つの原因になったんじゃないかと。だから去年の担当者が、これは3条の除外事由に当たるからと考えずに、債務負担行為があり、かつ予算がついているからというふうに、言ってみれば条例3条の解釈を誤り、その結果、適用を誤ってこういう結果になってしまったと。しかし、いずれにしても、私の問題です。今後絶対あり得ないようにします。一つ一つチェックを厳しくします。この次、万一あったら責任をとります。 ○議長(大空軍治君) ほかにございませんか。大井議員。 ◆議員(大井淳一朗君) 済みません。ちょっとお時間をとらせて申しわけない。法律論の話が出たので、少しだけ質問させてください。今、この土地の所有権というのは、どちらにあるんでしょうか、開発公社でしょうか、市でしょうか。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。 ◎市長(白井博文君) 法定条件が具備されておりませんから、土地開発公社の方にあります。 ○議長(大空軍治君) 大井議員。 ◆議員(大井淳一朗君) そうですね。ちょっとそれを確認したかったのは、法定条件ということでしたので、今土地開発公社にあるということでございます。 それで、民法116条の理論というのは、一応行政法の範囲で勉強しているのでわかるんですけれども、再度質問になるかもしれません。今回の事案は、既に年度またぎで決算出納調査を経ているわけでございます。こういう年度をまたいだ場合でも、追認を経れば、決算も有効なものとして扱ってもいいという御判断でしょうか。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。
    ◎市長(白井博文君) 法定条件は、除斥期間が経過するまで、いつまでも有効に条件を追認することができる。追加することができます。 ○議長(大空軍治君) 大井議員。 ◆議員(大井淳一朗君) 除斥期間というのは、大体何年ぐらいと理解されておるでしょうか。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。 ◎市長(白井博文君) 20年だと思います。 ○議長(大空軍治君) ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) これをもって質疑を終わります。 議案第90号山陽小野田市長等の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について、質疑を行います。御質疑はありませんか。山田議員。 ◆議員(山田伸幸君) 先ほどの質疑とも関連するんですが、これには、市長の報酬のカットということが主な理由ですが、それとあわせて職員の処分がなされておりましたが、先ほど聞いた中で、ただ関係している中で、正式な処分ということで、懲戒処分ということでは二人だけの職員の処分でしたが、ほかの関係では、それに当たらないと判断された理由について、答えてください。 ○議長(大空軍治君) 白井市長。 ◎市長(白井博文君) 担当の職員、すなわち課長補佐、課長の意見を聞いております。したがって、管財課においては、課長に責任があると。その課長補佐、担当の職員は、課長の指示でその起案をしたとこういうふうに判断しました。 ○議長(大空軍治君) ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) これをもって質疑を終わります。 議案第91号山陽小野田市手数料徴収条例の一部を改正する条例の制定について、質疑を行います。御質疑はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大空軍治君) 御質疑なしと認めます。 ただいま議題となっておりますこれらの議案は、お手元に配付してあります付託表のとおり、所管の常任委員会へ付託いたします。委員会におかれましては、十分なる御審査をお願いいたします。 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。 ここで、これからの日程を申し上げます。 本日、本会議終了後、総務文教常任委員会を開催いたします。また、あす14日からは、一般会計決算審査特別委員会、16日からはそれぞれ常任委員会の開催日となっておりますので、付託案件の御審査をお願いいたします。9月30日は、午前10時から本会議を開き、付託案件に対する委員長報告並びに質疑、討論、採決等を行いますので、御参集をお願いいたします。 本日は、これで散会いたします。お疲れでございました。────────────午後3時59分散会──────────── 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。  平成22年9月13日   議  長   大 空 軍 治   署名議員   大 井 淳一朗   署名議員   小 野   泰...