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12月16日-07号

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  1. 周南市議会 2020-12-16
    12月16日-07号


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    令和 2年12月 第10回定例会令和2年第10回市議会定例会議事日程第7号  令和2年12月16日(水曜日)──────────────────────────────議事日程第7号  令和2年12月16日(水曜日)午前9時30分開議日程第1 会議録署名議員指名日程第2 一般質問──────────────────────────────本日の会議に付した事件      会議録署名議員の指名      一般質問       ・吉 安 新 太 議員       ・福 田 文 治 議員       ・魚 永 智 行 議員       ・細 田 憲 司 議員──────────────────────────────出席議員(29名)       1番  江 﨑 加代子 議員      16番  井 本 義 朗 議員       2番  小 池 一 正 議員      17番  土 屋 晴 巳 議員       3番  遠 藤 伸 一 議員      18番  藤 井 康 弘 議員       4番  佐々木 照 彦 議員      19番  島 津 幸 男 議員       5番  山 本 真 吾 議員      20番  渡 辺 君 枝 議員       6番  細 田 憲 司 議員      21番  小 林 雄 二 議員       7番  小 林 正 樹 議員      22番  古 谷 幸 男 議員       8番  吉 安 新 太 議員      23番  田 村 勇 一 議員       9番  田 中   昭 議員      25番  福 田 文 治 議員      10番  魚 永 智 行 議員      26番  清 水 芳 将 議員      11番  篠 田 裕二郎 議員      27番  友 田 秀 明 議員      12番  福 田 吏江子 議員      28番  福 田 健 吾 議員      13番  金 子 優 子 議員      29番  尾 﨑 隆 則 議員      14番  青 木 義 雄 議員      30番  中 村 富美子 議員      15番  岩 田 淳 司 議員      欠席議員(1名)      24番  長 嶺 敏 昭 議員説明のため出席した者      市長             藤 井 律 子 君      副市長            佐 田 邦 男 君      教育長            中 馬 好 行 君      監査委員           中 村 研 二 君      上下水道事業管理者      井 筒 守 君      モーターボート競走事業管理者 山 本 貴 隆 君      総務部長           中 村 広 忠 君      企画部長           川 口 洋 司 君      財政部長           道 源 敏 治 君      シティネットワーク推進部長  石 田 典 子 君      地域振興部長         高 木 一 義 君      環境生活部長         川 崎 茂 昭 君      こども・福祉部長       仲 西 徹 君      健康医療部長         山 本 英 樹 君      産業振興部長         山 本 敏 明 君      建設部長           野 村 正 純 君      都市整備部長         有 馬 善 己 君      消防長            藤 井 陽 治 君      教育部長           久 行 竜 二 君      上下水道局副局長       杉 岡 清 伸 君      新南陽総合支所長       原 田 義 司 君      熊毛総合支所長        渡 辺 由 也 君      鹿野総合支所長        磯 部 良 治 君事務局職員出席者      局長             井上達也      次長             山根高志      次長補佐           村田裕      議事担当係長         野村泉      議事担当           重本宗一郎   午前 9時30分開議 ○議長(青木義雄議員) おはようございます。これより、本日の会議を開きます。 ここで議長から申し上げます。周南市議会においては、新型コロナウイルス感染拡大予防の対応として、会議の際はアルコール消毒液手指消毒をし、マスクを着用して入場することを義務づけております。また、換気設備により議場内は十分な換気量を確保しておりますが、新型コロナウイルス感染症の全国的な広がりを受け、今回も換気量をさらに増やすため、4つの入り口ドアを全て開放して開催することにいたします。 したがいまして、本日の会議ではマスクを着用したままでの発言をお願いいたします。なお、発言の際には、マイクに近づいていただきますようよろしくお願いいたします。 傍聴される皆さんも同様に、手指消毒及びマスク着用をお願いしております。また、傍聴席では身体的距離の確保のため、1メートル程度の間隔が取れるよう、指定した席にお座りいただきますようお願いいたします。 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。────────────────────────────── △日程第1会議録署名議員の指名 ○議長(青木義雄議員) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、井本義朗議員及び岩田淳司議員を指名いたします。────────────────────────────── △日程第2一般質問 ○議長(青木義雄議員) 日程第2、一般質問を行います。 質問時間が短縮となったことから、通告されております質問のうち、質問を行わない項目がある場合は、その旨明確にして質問いただきますようお願いいたします。 質問順位第15番、吉安新太議員。   〔8番、吉安新太議員質問席に着く〕 ◆8番(吉安新太議員) 皆様、おはようございます。周南市議会自由民主党吉安新太です。 まず初めに、山口県内ひいては周南市内コロナウイルスに感染された方──またその感染者の方に対して心よりお見舞い申し上げます。 また、今回、新たな取組、自分への修練として原稿を作っておりません。そのことで、もし、しどろもどろな質問となってしまったら申し訳ありません。先に謝っておこうと思います。 それでは、通告に従って2件の質問を行います。大項目ごとに答弁いただければと思います。 1件目、保育所等の利用について、(1)待機児童は現在何名いますか。入所待ちの児童数は何名いますかをお答えください。 ◎市長(藤井律子君) 皆様、おはようございます。本日もどうぞよろしくお願いいたします。 それでは、待機児童数入所待ち児童数についての御質問にお答えいたします。 本市においても少子化が進んでおりますが、女性就業者の増加などにより保育所等の利用を希望される方は増加しております。このことから、例年4月時点では待機児童はおりませんが、年度途中においては、出産や育児休業後にゼロ、1、2歳児の入所の希望が多いことから、今年度10月時点で5人、11月時点で2人の待機が一時的に発生しております。 また、特定の保育所等への入所を希望される入所待ち児童数につきましては、11月時点で87人という状況でございます。 ◆8番(吉安新太議員) その5人の待機児童数と87人の入所待ち児童数は、どういった扱いになるんでしょうか。 ◎こども・福祉部長(仲西徹君) 待機児童5人ということで、10月時点では5人となっておりますが、現在11月時点では2人という状況になっております。こういった方は、現実的に空きが出るまではなかなか入れない状況が続くということで、もうしばらくお待ちいただく形になります。ただ、順次空きが出次第ということで、入所のほうは回っていただくということで、10月で5人だったのが11月で2人という状況で、だんだん解消される状況になると思います。 それから、入所待ち児童については、11月時点で87人いらっしゃるということですが、これは特定の保育所のほうを希望されておりますので、ほかに空きが出ても、御案内しても希望する保育所が空くまで待たれるという状況で御理解いただいておりますので、希望される保育所が空き次第ということで御案内申し上げる形になると思います。 ◆8番(吉安新太議員) 私が聞いているのも、第1希望の園に行けないので、家から遠い園に行っているとか、上の子と違う園に仕方なく入っているというケースもあるように聞いております。それも87名のうちに入っているんでしょうか。 ◎こども・福祉部長(仲西徹君) 第1希望がかなわず、第2希望という形で行かれている方、それと上の子と同じところに行けないけど、行っているという方は87人には含まれておりません。 ◆8番(吉安新太議員) 含まれていないのであれば、ぜひ含めるというか、数としてカウントしていただいて解消できるように努めていただければと思います。 幼稚園は3歳以上でないと受け入れてもらえないのが基本となっておるようです。ゼロ、1、2歳の受入れの需要は大きいです。共働きでない家庭の子供が保育所等に預けられるようにするべきではないかと考えております。 そこで、(2)特にゼロ、1、2歳児については、子育ての不安やストレスが多いと考えられます。共働きでない家庭であっても保育所等を利用することができないかと思いますが、お考えをお聞かせください。 ◎市長(藤井律子君) 共働きでない家庭であっても、保育所等の利用ができないかとの御質問にお答えいたします。 保育所等は、保護者の就労や疾病など保育を必要とする児童が入所する施設であり、家庭において必要な保育を受けることができる場合は、入所することはできません。 しかしながら、子育て家庭においては、核家族化の進行や地域のつながりの希薄化などにより、育児疲れによる負担やストレスを感じておられる方が多いことは十分認識しております。本市では、こうした保育所等を利用していない家庭における子育て支援として、通院や家族の介護などにより、一時的に家庭で保育をすることが難しくなった児童を保育する一時預かり事業を実施しております。また、ファミリーサポートセンターでは、援助を受けたい保護者と援助を行いたい方との橋渡しを行い、病院や冠婚葬祭など、保護者が子供を連れて出かけにくいときの預かりの支援などを行っています。さらに、市内12か所の子育て支援センターでは、子育て中の親子が気軽に集い、子育ての不安や悩みを相談できる場を提供しています。 本市といたしましては、これらの制度を通して安心して子育てができる体制づくりに努めてまいりますので、御理解賜りますようお願いいたします。 ◆8番(吉安新太議員) ファミリーサポートセンターや一時預かりの制度があるのは知っております。私が聞きたいのは、例えば上の子が2歳未満で、下の子が生まれたときの家庭内の状態が、お母さんにとって一番大変な状態なのではないかと思うので、そのときは一時預かりではなく常に預かっていただく体制を取っていただければ、ワンオペ、いわゆる1人で全て家事を行う状況を克服できるのではないかと考えるんですが、それについてはいかがでしょうか。 ◎こども・福祉部長(仲西徹君) 2歳未満のお子様がいらっしゃいまして、また出産をされた直後、大変子育てに関しては大変な御苦労をされているということは承知しております。 ただ、保育所の本来の姿というのが、常にお子さんを見ることができない状態にある場合に、そういったお子さんをお預かりするということが本来の目的であり、一時的なそういった状況にあるということは、私どものほうで先ほど市長のほうで申し上げました一時預かり事業、そして子育て支援センター等、いろいろな形で御苦労されている方をバックアップするほかの制度も設けておりますので、そういったところをしっかり利用していただくことによって、子育てにしっかりしていただく、いろいろ悩みがある場合でも、相談センター等もございますし、いろいろな形で御利用いただいて、子育てのほうをしっかりやっていただく、そういったところで私どももバックアップしていきたいと考えております。 ◆8番(吉安新太議員) 今回、質問に当たって、下松市、光市、両市での担当窓口にも問合せをしてみました。やはり周南市と同じように預かる制度はないとのことでした。 ここで、周南市がゼロ、1、2歳児に対しての入園制度を設ければ、近隣他市との差が生まれ、子育てに優しい町周南市として、周南市で子供を育てようという御家庭も増えることじゃないかなと思います。母親が働く、働かないに関係なく子供を預けられることができれば、育児のストレスも軽減されるでしょうし、3人目、4人目をつくろうかといった環境も生まれてくると思います。 子供が増えていくことって、周南市にとって将来的に市の財産だと思います。ぜひ、制度を導入していただきたいと思います。 また、保育士の数を増やして対応していかなければいけないのではないでしょうか。もしくは、新たな保育所等を建設すべきではないでしょうかとの声に対してお答えください。 ◎こども・福祉部長(仲西徹君) 制度的なところは他市等の状況もありましょうし、私どもでやれるかどうかというのは、今後研究してみる価値はあるかと思います。ただ、保育士の確保、新たな保育所の設置の必要性ということでございますが、現在、そういった、やはりゼロ、1、2歳児の保育ニーズというのが大変大きくなっております。これもやはり年度途中での出産時や育児休業が生じることによって、発生しているということが考えておりますが、こうしたことを現実を見まして、本市では本年3月に第2期周南市子ども子育て支援事業計画を作成しておりますが、その中で、ゼロ、1、2歳児の一層の保育の受皿確保が必要としておりますが、保育を必要とされる児童が保育所に入所できていない実態を重く受け止めております。 今後、ニーズに応じた保育所の整備のほか、保育士の一層の確保や働きやすい体制づくり等、また保育の質の向上、こういったことにも努めてまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。 ◆8番(吉安新太議員) 御検討よろしくお願いいたします。 続きまして、私のふるさと鹿野についてのお話をさせていただきたいと思います。 先日、12日の土曜日、鹿野の冬花火「銀嶺の舞」が行われました。冒頭、市長より温かいメッセージがありました。誠にありがとうございます。鹿野の澄み切った夜空に上がる花火はとてもきれいなものでした。ぜひ来年も開かれると思いますので、皆様お越しくださいませ。 そこで2件目、市道高瀬熊坂線道路拡幅についてです。 市道高瀬熊坂線とは、旧県道鹿野夜市線鹿野仁保津と和田の隣、高瀬を結ぶ区間でございます。その区間は離合できる場所も少なく、急カーブが続き、大変通りにくい場所となっております。 そこで、(1)市道高瀬熊坂線道路拡幅ができないかをお答えください。 ◎市長(藤井律子君) 市道高瀬熊坂線道路拡幅についての御質問にお答えいたします。 市道高瀬熊坂線は、新南陽和田地区鹿野地区を連絡する道路であり、山口県の道路事業により県道串夜市線が新たに整備されたことに伴い、平成28年度に山口県から譲り受け、現在、本市が管理しているところです。 この道路は、従来から地域にとって欠かせない生活道路として利用されていますが、幅員が狭く、車両のすれ違いが難しいことや、見通しが悪い箇所が複数あるため、車両の通行は必ずしも容易ではないと認識しております。 このため、道路拡幅の必要性について一定の理解はしておりますが、山口県が県道串夜市線を整備されたこれまでの経緯のほか、市道高瀬熊坂線の交通量や他地域の道路拡幅事業との整合性などを総合的に勘案いたしますと、道路の拡幅に着手することはなかなか難しいものと判断しているところです。 しかしながら、市道高瀬熊坂線は地域の皆様の生活や、地域間の交流を支える重要な役割を担っていることから、引き続き路肩や舗装の補修など、適切な維持管理に取り組み、安心安全な道路環境づくりに努めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。
    ◆8番(吉安新太議員) 交通量のお話がありましたが、現在、交通量がそんなに多くないということはもちろん把握しておるんですけども、道路が悪いから交通量が少ないんだと思うんです。和田の方の多くの方から、この道路を拡幅してほしいという声を聞くので、決して必要ではない道路ではないと私は思っています。 そこで、昨日、ちょっと測ってみたんですけども、合併する和田と富田中、富田中から和田中までは約14.9キロ、時間にして20分かかりました。和田中から鹿野中までは距離にして12.9キロ、約16分で行けました。これがもしいい道ならば、もうちょっと早く着くと思うので、鹿野中との合併も考えられたんじゃないかなと思います。これは私の意見なので答弁は求めません。 この道路をもし開通するとなると、経済的メリットは相当あると思います。もしやるんであれば、鹿野の建設業者を使っていただきたいと思います。飲食業ももちろんですし、ガソリンスタンドなど様々な経済的メリットを生むと思います。開通すると、鹿野のスーパー、病院も利用できます。昼間限定ではありますが、救急搬送も可能となります。 同じ鹿野出身道源部長、この道路の必要性をどのように思われますか。 ○議長(青木義雄議員) 財政部長として答えられる範囲で結構でございます。 ◎財政部長(道源敏治君) 財政部長としての立場ではなかなかお答えできないところもございますので、鹿野の一住民として答えさせていただこうとは思いますけども、以前、合併前だったと思うんですけども国道315号が災害で通行止めになったことがございました。その際、現在のここの高瀬熊坂線が迂回路の一つとして通勤等に活用されたというふうな記憶がございます。 私がこの道を生活道路として使うことはないんですけども、鹿野の地域の方の中には生活道路として活用される方も当然おられると思います。また、今言いましたように、災害時のルートとして一定の役割を果たしているのかなというふうに思っています。答弁にもありましたけども、適切な管理をすることで一定の役割の維持に努めるということが大切かなというふうに考えております。 ◆8番(吉安新太議員) ありがとうございます。 続いて、副市長へお聞きします。 市単独での予算確保が難しいのであれば、旧県道ということもあり、県から予算を引っ張ってくるということは考えられないでしょうか。よろしくお願いします。 ◎副市長(佐田邦男君) 県からの予算の確保ということになりますが、現在、市道ということで利用、活用がされておりますし、その維持管理につきましては、あくまでももう市の責任において行われるべきものと考えておりますので、お尋ねの御提案というのは少し難しいかなというふうに考えております。 ◆8番(吉安新太議員) いつの日か、この道路が拡幅されることを信じて、私の一般質問を終わります。 ○議長(青木義雄議員) 以上で、吉安新太議員一般質問を終わります。 続いて、質問順位第16番、福田文治議員。   〔25番、福田文治議員質問席に着く〕 ◆25番(福田文治議員) 六合会の福田でございます。 通告に従いまして、今回2点、1点目はコロナ禍における行財政運営、それから、もう一点が、新しく建設されようとしている新南陽総合支所についてお伺いいたします。 時間も短縮されております。1発目から行きます。 まず、新型コロナウイルス感染症により世界経済をはじめ日本経済も大変な状況下になりつつあります。そんな中、本市では去る10月19日に令和3年度周南市予算編成方針の情報提供がありました。何度か読み直したところ、財政の厳しさと対応の意気込みが感じられました。そこで、今回一般質問で何点かピックアップし、市長の思いを確認することといたしました。 その中で、一般財源ベースで歳入は前年度当初予算と比較して12億2,200万円減、歳出を前年度当初予算と比較して4億6,000万円減としても、収支見込みは29億8,400万円の財源不足となり、極めて厳しい状況とのことでした。 予算編成基本方針や対応策が列記されておりますが、そこで、以下4点について一括してお伺いいたします。 まず、アといたしまして、基本方針に「徹底した歳入確保と歳出抑制を図るとともに、「ハードからソフト」へ更なる加速化も視野に」とあります。入るを量りていずるを制す、また、選択と集中、ハードからソフト、このような言葉は十数年前から言われ続けて、また、取り組んできたところでございます。 行政では、PDCAサイクルの重要性は御存じのとおりです。当然、その結果を検証されたはずでございます。そこで、その検証結果と今後の取組のポイントをお伺いいたします。 イといたしまして、歳出に関する事項中、③の「国・県補助金について、内示状況が非常に厳しい」とあります。今後、補助金や交付税措置の見直しがあると考えられます。本市では数多くの億単位の大型事業が実施中、また計画されておりますが、事業実施に影響はないかをお伺いいたします。 それから、ウといたしまして、同じく歳出に関する事項中、⑩に「経常的に必要な経費も含めて全ての経費や事業について、その必要性や緊急性等を今一度精査し、事業の廃止、統合も含め必ず検討を行う」とあります。厳しい財政状況の中で、市長として市民に求めるものは何か、お伺いいたします。 最後のエといたしまして、民間企業ではコロナ禍に対応しピンチをチャンスに、また、社員、従業員の生活確保のためにいろいろと企業努力をされております。市長をはじめ市職員はどのように取り組まれようとしているのかお伺いいたします。 以上、よろしく御答弁をお願いいたします。 ◎市長(藤井律子君) 令和3年度周南市予算編成方針についての4点の御質問にお答えいたします。 まず1点目のハードからソフトへの転換におけるこれまでの検証結果と今後の取組のポイントについてでございます。本市では、合併以降、一体感の醸成や地域の均衡ある発展を図るため、合併特例債などを活用した合併後のまちづくりを進めてまいりましたが、合併から十数年が経過し、普通交付税合併算定替え等、全ての合併支援措置が終わりを迎えた中、持続可能な自立したまちづくりに向け、かじを切ったところです。 こうしたことから、令和2年度当初予算編成に当たっては、少子高齢化人口減少社会への対応を最優先課題として捉え、子供・子育て、市民の安心安全等に関する事業に重点的な予算配分を行うなど、ハードからソフトへの転換を図りました。ハード事業に関しては、既に着手している事業が本格化していたこともあり、結果として縮小には至っておりませんが、厳しい財政状況の中、深刻化する公共施設の老朽化などにも対応し、必要な行政サービスを安定して提供することのできる財政基盤を確立するためには、ランニングコストや公債費など、新たな負担につながるハード事業の抑制は最優先で実現すべき課題です。 今年度より第2次周南市まちづくり総合計画後期基本計画がスタートしておりますが、ハード事業の実施に当たっては、市債の発行額の抑制にも配慮し、今、真に実施が必要な事業であるかを見極め、優先的に取り組む事業を厳しく選択した上で実施してまいりたいと考えております。 また、そうした中でも、引き続き子供・子育て関連施策の充実をはじめ、市民の安心安全の確保や地域産業の活性化、コロナ禍に対応するソフト事業などを積極的に展開し、それらの事業の充実を通して市民の皆様の暮らしをしっかりと支えてまいります。 次に、2点目の国や県の補助金の内示状況によって市の事業実施に影響がないかについてでございます。 国や県においても、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための財源の確保が最優先課題となっております。そのため、国の補助金等については限られた財源配分となる中、従来どおりの交付額や交付率の継続、確保は不透明な状況にあります。事業の実施に当たって、国や県の財政状況やその動向を注視し、補助内示等の状況によっては、事業の内容や進め方の調整を図り、市の負担増を抑制する必要があります。 このように、限られた財源の中で選択と集中の考え方を徹底し、優先的に実施する事業を厳選した上で取り組んでまいります。 次に、3点目の厳しい財政運営の中で市民に求めるものは何かについてでございます。 私の目指すところは、将来を担う子供たちのための施策、市民目線での施策を展開し、将来にわたり市民の幸せを実現することでございます。そのためにも、ハード事業からソフト事業への転換を図ることで、限られた予算の中から必要な財源を捻出し、それらを市民生活や安心安全の確保、子育て支援や教育環境の充実などに活用していきたいと考えております。 一方で、限られた財源を必要な事業へ効率的に配分し、効果的に施策を展開するためには、事業実施に当たっても、市が実施すべき事業の内容や範囲を徹底して見直す必要がございます。見直しに当たっては、今後も厳しい財政状況が続くことを、まずは市民の皆様に分かりやすくお伝えし、御理解や御協力を頂いた上で、事業の休止、先送り、また補助金・交付金事業の見直しなども含め、厳しい選択を進めざるを得ないと考えております。 周南市の将来と市民の幸せを見据え、強い信念を持って市民の皆様と共に、今、何をなすべきかを考え、この厳しい状況を乗り越えてまいる所存でございますので、御理解、御協力を賜りますようどうぞよろしくお願いいたします。 最後に、4点目のコロナ禍における市の取組についてでございます。 皆様御承知のとおり、新型コロナウイルス感染症の拡大は、人々の生命、健康を脅かすだけでなく、社会経済にも様々な弊害をもたらし、市民生活にも大きな影響を及ぼしております。 一方、コロナ禍において、従来の習慣や暮らし方、働き方、教育、産業の在り方など、あらゆる分野において様々な変化が起きており、例えば、テレワークやウェブ会議、キャッシュレス決済、各種手続のオンライン申請、教育分野のICT化などが飛躍的に進化しております。 本市といたしましても、こうした社会情勢の変化に対応するため、デジタル技術の積極的な活用による住民サービスの充実や事務事業の効率的な実施、働き方の新しいスタイルや3密の回避などの新しい生活様式の構築にしっかりと努めてまいります。 また、こうした新たな取組を通じ、厳しい財政状況の中でも工夫を重ね、必要な行政サービスを将来にわたって提供できる持続可能で安定した行財政運営に取り組んでまいります。 ◆25番(福田文治議員) ちょっとランダムに、最後の4点目の、民間が厳しくいろいろとピンチをチャンスに変えるとかいろんな工夫をされながらやっておる。だったら市は何をするかということが聞きたかったわけです。それはリモートの会議とか、それは当然でしょうけど、市として、それこそソフトの部分で、じゃあ市としては民間が一生懸命頑張っているので我々はこういうことをしようじゃないかという思いを伝えてほしかったんですが、いかがでしょうか。 ◎財政部長(道源敏治君) 職員の危機感の共有といったことになろうかと私は思います。本年度、コロナ禍に対応して、これまで第5弾までの財政対策を行ってまいりました。そのたびに職員に対しては今の厳しい財政状況を周知徹底を図ってまいりました。本年度、事業を行っていく中でも、常に本年度の予算の執行に当たっても、その事業の執行方法の見直しと効果的な執行、これについて、これも併せて徹底を図っています。例えば、様々な工夫で予算のやり方を見直して、少しでも予算を余らせてくれと、余った予算については極力使わないようにしようという指示も出しているとこでございます。 また、令和3年度の予算編成方針、御質問にありましたけども、これについては全ての事業をゼロから見直していくと、ゼロスタート予算ということを位置づけて、歳入の確保、それから歳出抑制を徹底をするという覚悟でおります。予算要求が出てきております。現在、財政課のほうでは予算査定、ヒアリングをしておりますけども、さらに出てきたものを、その査定段階を通じてまた見直していくということもさせていただいております。限られた財源、そして例年になく厳しい財源、財政状況に対応するためには、このことを全ての職員が今の状況を十分に理解をした上で、まずは事業の選択と見直し、そして職員自らがそれらについて徹底を行って、その中で市民の皆様の御理解と御協力を頂きながらも進めてまいりたいというふうに考えております。 ◆25番(福田文治議員) 大事なことですんで、しわいようなじゃが、私は、市長、特に副市長はじめ財政部長、部長さんあたり、それから課長ぐらいまでは一生懸命そういうことを考えられるんです。しかし、一般職の人らが一番その実情を知っているわけです。やっぱり、一回これも議会で言うたことありますが、底辺という言い方は悪い、一般職の方はいろんな仕事を現場でやっていろんなことを知っておられるわけで、彼らが、そういう一般職の人らが上に対してやっぱり言う雰囲気をつくって、「これは無駄ですよ、課長」とかそういった雰囲気をつくらんと、何ぼ頭ががんがん言うたって、それは下まで浸透せんですよ。そういう仕組みをつくっていただきたい。 下からいろんな情報を上げていただいて、この仕事はやったけど費用対効果から考えりゃあ大したことないですよちゅうような、普段からそういう会話ができる、そして要するに一番よく現場を知って、現場の実情を知っているのは一般職の方なんです。上からやれやれ言うたってそれは浸透しません。そういうやり方をぜひやっていただきたい。これは私からよう言うちょきますから。それでなけんにゃ、それはハードからソフトいうたって、そういうマインドコントロールちゅうのを、やっぱり市の職員は地方公務員法で守られていますけど、一般の企業はそうじゃないんです。そこをやっぱり市の職員も考えるべきじゃろうと思います、私は。市長、私はそう思います。言わんでええ、時間がないから。よろしゅうお願いします、その辺は。言うちょきます。 それと、国、県の補助金に対して、私もいろいろ調べました。コロナによる国の交付金、一月前は61兆円ぐらいじゃったのが73.6兆円、国の一般会計が102兆円、もうちょっとで国の一般会計予算まで行くんじゃないかちゅうような気がします。本市も約180億円の支援を受けております。日本経済もかつての勢いはございません。国民1人当たりのGDPが2000年のときは世界第2位、2010年18位、2018年26位とGDPはどんどん下がっていっている。衰退の一途です。 国は財政法4条、5条あたりで子会社みたいなもんですよね、日銀なんて。そこへ言うちゃあ国債発行して、昨日もテレビでやった20兆円、今回のコロナ。20兆円も国債発行させているんです。国は潰れん、自分の国の中でやりよるから。これ、パイは限られちょるんです。やっぱり国民の生産能力がないと、何ぼ今までのとおりにはいかんのです。 一般家庭じゃったら収入に見合った歳出で維持していこうと皆一生懸命頑張っています。国はないんです、それが。一般家庭なら潰れますよ、本当。国はないんです、それが。国債どんどん発行してお金刷らしたらそれで済む。 しかし、日本の今1人当たりのGDPがどんどん下がっているということは、今、老人社会になって、今、日本は昔のものづくり大国からそういうお年寄りが物すごい増えて、金はなくなります。そういった危機感をやっぱり行政マンとして持ってほしい。 国は僕らじゃ想像のつかない世界ですけど、いわゆる大相撲でいえば勝ち越しばっかりの力士はおらんのです。勝ち越す人から負け越す人もおる。トレードオフちゅうんですよね。誰かがええことをすりゃあ、誰かが犠牲を払う、これが世の中の仕組みです。そういったことがない、当然国民に対してしわ寄せが来るのは見えております。私が言いたいのは、本市の大型事業の実施に当たり、スタートであれストップ、その判断が必要になると思います。どのように対応されるかお伺いいたします。 ◎財政部長(道源敏治君) 国、県の補助金等の減額に対する対応ということかと思います。 御承知のとおり、国は新型コロナウイルス感染症への対応として、これまで2回にわたる大型補正を実施されています。さらに3次補正についても、昨日、閣議決定がされたというふうに報道がされております。これで令和2年度の国の新規国債発行額が112兆円程度になるのではないかというふうに言われております。 一方で、国のほうも財政健全化、これについては進めていく必要があります。来年の国の編成方針についても、歳出に関しては歳出全般を聖域なく徹底して見直すという方針も、これはまだ閣議決定されていませんけども、そういった案もあるようでございます。 このような状況において、真に必要な事業はうちとしても実施をしていく必要があるわけですけども、非常に厳しい財政状況の中で、国の補助金等の減額があった場合、これを一般財源を充てて立て替えて切り抜けるということは、財政運営上もこれは絶対に避ける必要があるというふうに考えております。 このような場合には、事業の見直しによる対応、これが原則であろう、必要であろうというふうに思っています。見直しに当たりましては、市民の皆様の御理解、御協力、これがぜひとも必要であります。事業の緊急性や優先度を勘案した中で事業の選択、また先送り、平準化等も含めて見直しを図ってまいりたいというふうに考えております。 ◆25番(福田文治議員) あんまり予定の時間、これだけちょっと、行政の在り方としてちょっと確認しちょきます。 予算編成の中で、補助金に対して令和元年度の行政監査報告書、補助金等についてこれをちょっと確認をさせていただきました。非常に立派なものができています。監査委員のところはええもんできた、確かにすごいすばらしいものが、で、もう満足されております。しかし、これは物すごい補助金に対してもいいのが書いちゃるんです。これを執行部側としてゴーをかけないと、監査委員がおる必要はないんです、高い金を出して。本当ですよ。これが縦割りなんです。やれやれやった。こういうなん報告した。やれやれ見ました。それじゃ駄目なんです。やっぱり一生懸命あれだけ監査委員で、ほかのことを言うちゃいけんけど、ああやって一生懸命やられてええ報告書、本当に立派です。これをきちっとやって縦割り、監査委員事務局、監査委員、行政は行政、これじゃあ駄目です。何ぼたっても組織は変わらんです。やっぱり真剣にやっていただいちょったら、やっぱり真剣に応えてあげんと。財政部長、どうですか。やらんにゃいかんですよ、これは。 当然、コロナ禍でやらんにゃいけんっちゅうあれはあると思いますが、これは絶対にやらんにゃあ、今まで総務部は総務部、企画は企画、経済産業部、それぞれがそういう考えで仕事をやっちょったらそれは駄目。周南市崩壊しますよ、行く行くは。やっぱりやっとええものができたら、きちっとやらんにゃあ、執行部は。あと2分で答弁お願いします。 ◎財政部長(道源敏治君) 2分で答弁します。 補助金の見直しについては、このコロナ禍等の極めて厳しい財政状況の中で、監査委員報告も受けまして、令和3年度当初予算編成方針や予算見積り作成要領、この中にきちんと明記をいたしました。令和元年度の行政監査報告書にもあるとおり、補助金の見直しを図ることというふうに明記をしております。報告書を参考にした見積り、それから補助率や補助期間等についての精査、これを指示しております。 厳しい財政状況の中、新型コロナウイルス感染症への対策も含め必要な事業を実施していく、このためには、その財源確保のために補助金等も含めて全ての事業について、先ほど申しましたゼロからのスタート、ゼロスタート予算を目指して見直していくというふうに考えております。 ただ、次年度で全てを一遍に見直すことはなかなか厳しいとこもございます。現状の危機感を見直す、ただ今のこの危機を現状を見直す大きなチャンスというふうに逆に捉えまして、財源の確保だけでなく行財政改革大綱に掲げる改革も含めて様々な見直しを図ってまいります。 ◆25番(福田文治議員) 金がなくなると、いらいらして熱くなるんですよね。金持ちけんかせずで、お金がたくさんありゃあこんなこと私は言いません。そりゃあ二、三十年前の高度成長期のいい時代なら、やれやれちゅうてからみんな笑顔で事は過ごせますけど、そうじゃないです。本当に一生懸命やりましょうよ。 次は、新南陽総合支所に関わる住民説明会での意見等への対応についてお伺いいたします。 新南陽総合支所の整備については、今年3月、これまでの基本構想などを踏まえ整備方針案として、元の敷地内にコンパクトな行政事務所を整備することを発表されましたが、その後、このことについて、8月下旬から9月にかけて新南陽地域の6会場で行われた住民説明会では、市民から多くの意見、要望が出されたと聞いております。 総合支所は、西消防署の建て替えに伴い、イオンタウン周南の仮庁舎に移転し、既に2年が経過いたしました。かつて庁舎があった現地では、今、立派な西消防署の外観が見えてきましたが、総合支所のほうはなかなか動きが見えないように思います。先般の住民説明会での意見等も踏まえて、整備に向けてしっかりと進めていってもらいたいと思います。 そこで、住民説明会で出された意見の今後の対応として、以下の3点について一括でお聞きいたします。 まず、1点目、住民説明会での意見等の概要は、ですが、改めて住民説明会の状況や住民からの意見等の概要についてお聞きしたいと思います。6つの会場で様々な意見等があったようですが、私も市民の方からいろいろとお聞きしていますが、説明会の概要やどのような意見が出たのでしょうか。また、それに対して市としての考えを、現時点で言えることがあればお聞きしたいと思います。 次に、(2)として、旧新南陽市の歩みを展示するコーナーの設置という具体的な要望があったが、これに対する市の考えは、です。御存じの方もあるかと思いますが、昭和45年、旧新南陽市が市制施行して、今年で50年目の年です。合併していなければ、今年が50周年の記念の年となったわけです。旧新南陽市は人口3万人余りの小さい町ではありましたが、これまで行政として様々な都市基盤の整備などに取り組んできたところであり、先人たちが築き上げてきたまちづくりの思いは、周南市となった今も受け継がれていると思います。 合併によって、新南陽市の名前がなくなり17年が経過しました。とはいえ、忘れてはならない新南陽市の取組を残していくことは必要であると思います。住民説明会でもそういう意見もあったと聞いておりますし、私にも市民の方から直接こうした意見を頂きましたが、総合支所の整備に当たり、新南陽市のこれまでの歩みが分かるような展示コーナーの設置について、どうお考えでしょうか。 次に、(3)早期完成を望む意見が多かったようだが、今後どのように取り組むのですか、です。説明会で示された整備スケジュールは、令和7年度から8年度にかけて建設するという計画で、完成までにはまだ6年もかかるということですが、これに対して、各会場において、時間がかかり過ぎ、スピーディーな整備をといった早期完成を望む声が数多くあったと聞いております。 この整備スケジュールは、あくまで標準的なものということですが、具体的な建設場所は3つの候補地からこれから決めるということで、詳細な場所の決定もまだという状況の中、前倒しでの整備を求める多くの声に対して、短縮できるところは短縮しながら、今後、市としてどう取り組んでいくのかをお聞きいたします。 ◎市長(藤井律子君) 新南陽総合支所整備に係る住民説明会での意見等への対応についての3点の御質問にお答えいたします。 初めに、住民説明会での意見等の概要についてでございます。 このたびの住民説明会は、8月26日から9月17日まで、富田地区3回、福川地区2回、和田地区1回、計6回開催いたしました。延べ101名の参加があり、49件の御意見等を頂きましたが、整備方針については、おおむね了解を頂けたものと認識をしています。 頂いた御意見等の主なものといたしましては、3つの候補地のメリット、デメリットなど庁舎の建設位置に関すること、庁舎の規模やバリアフリー化など庁舎の機能等に関することがそれぞれ9件、避難所や災害時の対応など防災に関すること、総合支所の早期完成に関することがそれぞれ6件、路線バスなどの交通アクセスに関することが5件ございました。 説明会での意見等をはじめ文書で頂いたものもございますが、こうした御意見等につきましては、市民の皆様の声として真摯に受け止め、現在、検討しているところです。 具体的には、防災に関することについては、最近の大規模災害の発生等から説明会でも多くの御意見を頂きましたが、整備に当たっては、災害発生時には新南陽地域に限らず、周南市西部の防災拠点として機能するよう、飲料水や食料などの備蓄ができる防災倉庫等の建設を考えております。また、交通アクセスにつきましては、敷地内にバス停の新設要望がありましたので、現在、バス事業者と協議をしているところです。そのほか、機能に関すること等につきましては、今後、基本設計や実施設計の中で具体的に検討してまいりたいと考えております。 次に、2点目の旧新南陽市の歩みを展示するコーナーの設置についてでございます。 2市2町の合併により周南市が誕生し17年が経過いたしましたが、議員のおっしゃるとおり、合併までに先人たちがつくり上げてきたまちづくりの取組を後世に伝えていくことは重要なことであると考えております。 こうした意見は、説明会をはじめ文書でも頂いたところであり、新南陽総合支所の整備方針においても掲げております、コンパクトで機能的な行政事務所を整備することを基本に、展示コーナーの設置につきましても、今後、基本設計等の中で具体的に検討してまいりたいと考えております。 最後に、早期完成を望む意見に対する今後の取組についてでございます。 住民説明会においてお示ししております整備スケジュールにつきましては、標準的な工期をベースに、令和3年度から具体的な作業に入り、令和8年度の完成を予定しております。 早期完成については、住民説明会の中でも最も多く頂いた御意見であり、本市といたしましても、住民の皆様の御意見を重く受け止め、現在、庁内において整備スケジュールの前倒しについて具体的に検討を行っているところです。今後も早期完成を目指して取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ◆25番(福田文治議員) 答弁の中で、基本設計の中でコンパクトで機能的な行政事務所、それから展示コーナー、検討するということでございますが、併せて、総合支所に聞きますが、コンパクトで機能的な行政事務所とはどんなものか。それから、展示コーナーについてもそうです。新南陽時代にいろいろやった事業は今も周南市のまちづくりの礎になっている部分が多いと思っております。どのようなものをイメージされているのか、この2点についてまずお伺いいたします。 ◎新南陽総合支所長(原田義司君) 最初に、今2点頂きましたけども、コンパクトで機能的な行政事務所ということでございますけども、整備方針の中でもこういった事務所を造るということで掲げております。行政事務所ということでございますので、厳しい財政状況、先ほどありましたけども、そういった中で行政機能がしっかりと提供できるというふうな形になろうかと思いますけども、現行の機能でありますとか規模、そういったものは維持しながら、総合的な行政サービスを提供できるというふうな形になろうかと思います。 今、仮庁舎でございますけども、これの規模が約500平米ございますけども、これにトイレでありますとか、会議室でありますとかそういったものを整備するというふうなことで、基本構想の中で約1,000平米というふうな形を数字を出しておりますけども、そういうふうな規模のものになろうかというふうに思います。 それから、2点目の展示コーナー、どのようなイメージを持っているかということでございますけども、先ほどありましたように、新南陽市の時代、またその前の南陽町の時代から、ちょうど今、新たな消防署を整備しておりますけども、かつて新南陽市役所の本庁がございましたが、これがちょうど1960年にできました。今年で、あれば60年を迎えたという年でもございます。そういった当時は非常に近代的な先進的な庁舎であったというふうにも聞いておりますけども、そういう様々な取組、道路整備でありましたら、古市大橋の建設でありますとか、産業道路の開通でありますとかそういうものもございましたし、土地区画整理事業、そういったものをやはり新南陽市の時代であれば32年間ですけども、その中で議会や市民、そして職員が一体となってやってきた、そういったものの歴史であろうというふうに思いますので、こういったものについては、やはり後世に伝えるために、やはりそれが今の周南市の礎になっているというところもございますので、それらを残すためにそういうふうなイメージでもって展示コーナーというのを考えていきたいと思いますけども、具体的には基本設計の中で検討したいというふうに考えております。 ◆25番(福田文治議員) それと、市民から一番多かった質問で、スケジュールです。前倒しを検討しているという答弁でございましたが、今のところどういった方法でという、検討中ではありますが、言える範囲で結構ですんで、1分ぐらい残して2分ぐらい答弁お願いいたします。 ◎新南陽総合支所長(原田義司君) スケジュールの前倒しということで、非常に説明会の中でも多くの意見を頂きましたし、今からまだもう6年ということで、庁舎ももう仮庁舎に移って2年ということもございますので、その辺で前倒しをできないかということで、説明会後、9月以降、私どものほうも庁内でいろんな検討を今現在進めております。 具体的には、来年度、庁舎の位置を決定するということで計画をしておりますけども、やはりその位置が決まらないと、基本的には具体的な設計等に入れませんので、その位置の決定について、前倒しで今年度、庁内の中で検討できないかということで今進めております。 それから、今回の整備につきましては、ただ単に建物の設計をして建設ということではなくて、土地の造成もありますし、道路も新たに造ります。それから既存の建物の解体であるとか、いろんな工程を経て造るということになりますので、その工程をやはり空白の期間を取らないように、スムーズにそれぞれの工程に移っていけるようなそういうスケジューリングについても、現在、再検討をしているというところでございますので、これらのことが見直しについてまとまりましたら、また議会のほうにも報告をさせていただきたいというふうに考えております。 ◆25番(福田文治議員) 終わります。 ○議長(青木義雄議員) 以上で、福田文治議員一般質問を終わります。────────────────────────────── ○議長(青木義雄議員) ここで、暫時休憩いたします。次の会議は、10時45分から再開いたします。   午前10時30分休憩 ──────────────────────────────   午前10時45分再開 ○議長(青木義雄議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。────────────────────────────── ○議長(青木義雄議員) 続いて、質問順位第17番、魚永智行議員。   〔10番、魚永智行議員質問席に着く〕 ◆10番(魚永智行議員) 日本共産党の魚永智行です。このたび、5件の通告をいたしましたけれども、5件目の介護予防・日常生活支援総合事業の現状と今後についてのこの5件目を取り下げます。したがいまして、4件の質問を行います。質問は一括して行いますので、御答弁をまず一括で頂きまして、時間が残っておりましたら再質問いたしますので、よろしくお願いいたします。 1件目、徳山大学公立化について。 徳山大学が作成された「徳山大学の現状と大学改革および将来像」を踏まえ、以下を問うということで2点お尋ねいたします。 ア、魅力ある学部学科を設置するため、学部学科の改編と新設を行うとしているが、それぞれの学部学科で取得できる資格についての記述が不十分であると感じております。公立化の検討に当たっては、このことについて、徳山大学から、現時点でのお考え等しっかり情報を頂いて、しっかり議論をしていくことが必要と考えますが、いかがお考えでしょうか。 イ、「現状の財産状況は純資産は96億円、金融資産は約53億円を保有しておりかつ無借金経営の状態にある。したがって将来校舎等の改修や改築に対する一定の投資力は保持している」と将来像の報告書には記載をされておりますが、この金融資産のうち有価証券の内容について本市は把握しておられますか。また、この金融資産の中の有価証券は全て現金化して使えるものなのかどうか把握をしておられますか。どのような形で公立化後の大学にこの金融資産、有価証券等が引き継がれるのか、お考えをお聞かせください。 件名2、長期未利用土地の現状と有効活用についてお尋ねいたします。 (1)長期未利用土地の現状について2点お尋ねいたします。 ア、平成24年3月31日をもって周南市土地開発公社が解散した際、市は代物弁済という形で開発公社が所有していた土地を引き継ぎましたが、その引き継いだ土地の現状はどうなっていますか。 イ、市が行政財産として取得し、その取得した用途・目的に使用せず、そのまま5年以上保有している、この長期未利用土地の現状はどうなっていますか。 (2)市の財政状況が厳しい中、この長期未利用土地についても資産の有効活用を図る観点から、積極的に活用するべきではないかと考えますが、お考えをお聞かせください。 件名3、本市のキャッシュレス化の取組についてお尋ねいたします。 (1)本年4月に経済産業省から、「自治体窓口及び公共施設のキャッシュレス化に取り組むモニター自治体」に本市が選定をされておりますが、このモニター自治体とはどういうものか。また、取組内容や今後の予定はどうなっていますか。お尋ねいたします。 (2)キャッシュレス決済の拡大に伴い、キャッシュレス決済を利用しない市民に不利益や不便が生じないようにする必要があると考えておりますが、お考えをお聞かせください。 件名4、衣川に流入する残存油の対策について3点お尋ねいたします。 (1)長年にわたる懸案事項でありますが、これまでどのような対策が取られてきたのか。 (2)原因究明と残存油の回収、処理等に係る経費を負担することなど、今後の対応について国と協議をするべきではないかと考えておりますが、いかがでしょうか。 (3)残存油を回収している場所を作業がしやすいように改善する。オイルフェンスを新しいものに変えるなど、下流域への拡散を抑える方法について検討すべきと思いますが、お考えをお聞かせください。 よろしく御答弁をお願いいたします。 ◎市長(藤井律子君) 大きく4件の質問を頂いております。 初めに、徳山大学公立化についての御質問にお答えいたします。 徳山大学におかれましては、将来に向けての大学改革について、「徳山大学の現状と大学改革および将来像」をまとめられ、本年5月に市へ報告されました。 その中の「将来像に向けた大学改革」においては、入学者の安定的な確保のために、魅力ある学部学科を設置するとされ、公立化2年後を目途に学部学科の改組を行い、現在の2学部3学科から3学部5学科とし、情報科学部や看護学科といった学部学科を新設すると示されております。 改組した学部学科で取得できる資格についてですが、看護学科では、看護師をはじめ保健師などの国家試験受検資格の取得を目指すことを検討されており、その他の学科では社会科や保健体育、情報などの高等学校教諭一種の教職免許を取得できるようカリキュラムを組み立てると伺っております。 また、人間健康科学部におきましては、引き続き、福祉学科で社会福祉士等の養成を目指し、スポーツ健康科学科では第1種衛生管理者や健康運動指導士といった様々な資格を取得できるよう検討されています。 情報科学部については、他の公立大学の例では、取得を目指す資格として、情報処理技術者試験や統計検定などが掲げられており、今後こうした例を参考に検討が進められるものと認識しています。 本市といたしましても、有識者検討会議でお示ししましたように、事業所や高校生へのアンケート調査などから、徳山大学の新学部学科の構想に対し、一定の妥当性があると認識しているところであり、こうした様々な資格取得に有利な学部学科として、より魅力を高め、志願者の増加につなげていくことができるよう、情報収集や大学との意見交換を行ってまいりたいと考えております。 次に、徳山大学の保有する有価証券の内容についてですが、徳山大学の令和元年度決算書によりますと、債権や投資信託など約30億円の有価証券を保有されており、これらは全て将来的に現金化できる金融資産です。なお、令和元年度末では、有価証券のほか、現金預金が約22億円と、合計52億円の金融資産を有しており、退職給与引当金などの負債の合計は約7億円となっております。 また、基本的に学校法人の財産は、公立化時に市に寄附され、市はそれらの財産を新たに設置した公立大学法人に出資する手続を市議会の議決を頂き行うこととなります。 次に、2件目の、長期未利用土地の現状と有効活用についての御質問にお答えいたします。 まず、周南市土地開発公社から引き継いだ土地についての現状ですが、234筆、合計面積約11万8,000平方メートルの土地の引継ぎを受けております。その大部分は、公社がプロパー事業として造成し、販売・貸付け等を行っていた長田町住宅団地、大神3丁目住宅団地、米光企業団地などに関わる分譲地や企業への貸付地、団地内の道路や水路、そしてのり面、開発後の残地などで、234筆のうち208筆を占めております。 長田町住宅団地の分譲地については、94区画の引継ぎを受け、これまでに75区画の売払いを実施してまいりました。 大神3丁目の住宅団地については、1区画の分譲地を売却可能な市有地として市のホームページに掲載するなどして、売払いに努めております。 和田地域の米光企業団地については、事業者4社への貸付けを実施しているところです。 このほかに、公社が公共用地として先行取得したものとして、富田西部第一土地区画整理事業の事業用地、市内川崎一丁目の環状線などの都市計画道路用地、永源山公園などの公園整備用地等を所有しています。 次に、長期未利用の土地についてでございます。 市が何らかの行政目的をもって取得した土地は、そのまま長期にわたり保有するということは基本的にはありません。しかしながら、道路や河川等の整備のように、事業を実施していくためにある程度のまとまった用地取得を図る必要がある場合や、周南緑地のスポーツ施設用地など事業の実施に向けて関係機関との様々な調整に時間を要することで長期保有となるケースがございます。 また、東部浄化センターや新南陽浄化センターなどのように、将来、施設の更新に備え、あらかじめ建て替え用地を現施設のそばに取得確保しているケースもあり、新南陽浄化センターにおいては、建て替え用地の有効活用の一環として、一部をグラウンドや庭球場として市民に開放しています。 次に、長期未利用土地の有効活用についてでございます。 市有財産の有効活用については、第4次周南市行財政改革大綱に基づく行財政改革プランにおいて、未利用財産の有効活用を掲げ、未利用・低利用資産の積極的な売却・貸付けにより、自主財源の確保に努めることとしています。 行政財産のまま長期間未利用となっている土地は、事業実施の検討を行った上で、結果的に利用の見込みがないと判断したものについては、普通財産に分類換えした後に、積極的な利活用を図ってまいりますので、よろしくお願いいたします。 次に、3件目の本市のキャッシュレス化の取組についての御質問にお答えいたします。 まず、モニター自治体についてでございます。 モニター自治体とは、経済産業省が本年4月に公表されたキャッシュレス決済導入手順書の改善点等をフィードバックするために募集・選定した、キャッシュレス化に取り組む自治体で、本市を含め全国で29の自治体が選定されています。 これまでの取組内容ですが、ウェブで行われた4回の定例会や2回の専門家による個別相談を通じて、キャッシュレスを導入している自治体での窓口や会計処理における事例、業務効率化、利便性向上を図る取組などの情報を収集し、課題の整理を進めている状況です。 今後、キャッシュレス化に向けて、モニター事業の実施を通じ、導入窓口や決済事業者、決済方法の選定などについて検討を深めてまいります。 次に、キャッシュレス決済を利用しない市民への対応についてでございます。 我が国においてキャッシュレス決済の普及に時間がかかっている上、高齢者をはじめ市民の皆様の中でスマートフォンを利用した新たな決済手段はまだ十分に浸透していない状況です。 しかしながら、行政窓口や公共施設においてキャッシュレス決済が導入され、現金の取扱いが減るようになりますと、その管理する手間やコストがなくなるなど、市民の暮らしやすさの向上につながります。 本市といたしましても、今後、行政窓口等におけるキャッシュレス決済を導入する際に、現金で支払われる市民の皆様に不利益や不便が生じないようにすることは重要であると認識しておりますので、その点にも留意しながら決済手段の多様化に対応してまいります。 最後に、4件目の衣川に流入する残存油の対策についての御質問にお答えいたします。 まず、これまでの対策についてでございます。 周南緑地の中央緑地と東緑地は、旧海軍燃料廠の地下貯蔵タンクの跡地に整備され、地下に残存した油の一部が排水路等を伝い下流の衣川へ流出している状況です。これまで、排水路や流出経路等の調査を行い、油の流出対策を検討してまいりましたが、残存場所や流出経路の特定が難しく、具体的な解決策が見つからない状況です。 こうしたことから、現在、油の流出防止対策として衣川から櫛ヶ浜港までの間にオイルフェンスを4か所設置し、市の委託業者により毎日油の流出状況を確認し、回収を行っているところです。また、大雨の日には、市の職員が現場を確認し、櫛ヶ浜港まで油が流出しているときなど、必要に応じて油処理剤の散布等の作業を行っております。 次に、今後の対応について国と協議するべきではないかについてでございます。 周南緑地の大部分は国有地であり、昭和44年に国と無償貸付契約を締結し、この契約に基づき、本市が油流出の処理対策も含め、適切な公園の維持管理を行っております。 国に対しましては、この契約の更新時に契約内容等について協議をしており、また、油の流出及び対応状況についても報告させていただいております。 今後も国と適切に情報共有しながら、市において効果的な油の流出対策について検討を進めてまいりたいと考えております。 次に、作業場所の改善や下流域への拡散の抑制についてでございます。 油の回収につきましては、衣川につながる排水路で行っていることから、手すりやステップを設置するなど、作業環境を確保し、安全に効率よく作業できるよう努めております。 今後も油の流出状況を注視しながら、回収作業を行うとともに、下流域への拡散が抑えられるよう、オイルフェンスの交換や増設など適切な対応を行ってまいります。 ◆10番(魚永智行議員) 再質問いたします。 1件目の徳山大学の公立化についてお尋ねいたします。 学部学科の新設、また再編については、相当詳しく将来像の報告書にも載っておりますし、もう議論も大分進んでいると思うんですけれども、その議論を聞いていて、徳山大学公立化になったら進学してみたいとか、そういうふうなことも考えてみたいという子供たちや、今の高校生やその親御さんの立場に立ってみると、もう少し具体的に徳山大学のあの学部に行ったら、あの学科に入ったら、そして卒業するときにはこういう資格が得られるとか、こういう力をつけて大学を卒業して、希望する仕事にも就きやすくなるとか、そういうイメージが湧くような、そういう議論が必要ではないかなと思って、ずっと思っております。 先ほど市長のほうからも少し、そういう中身についての御説明もあったんですけれども、特に情報科学部なんかは、もっと具体的にこういう資格が取れますよというのを示すことが入学者を増やすことにもつながるし、公立化して本当に子供たちや親御さんの期待にも応えていくことができると思って、もう少し詳しい情報を御存じあればお知らせいただきたいし、今のところではもうさっき市長が答えられたのがぎりぎりというか、もうそこまでだということであれば、このことについて徳山大学ともう少し突っ込んで議論して、方向性を出す。もう今の有識者検討会議には間に合いませんけれども、公立化して2年の余裕もあるわけなんで、もう少し具体的にどういう資格が取れますよ、どういう資格を目指す大学ですよという、どういう資格を目指す学部学科ですよというのを示していく必要があるんじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎企画部長(川口洋司君) 資格の件についてお答えいたします。 確かに、現在まだ資格について十分な議論というか、周知のほうがされていないというのがございます。それは、どうしてもまだ現在の高校生にとって必要なニーズとか将来であったりとか、出口の企業の需要があるだとか、そういった、特に市内、県内の企業からどういった需要があるか、そういった長期的な視点とかいう議論が必要だというふうに考えております。 また、資格を取得するためのスキルを磨くのにも、やはりどうしても教授陣をそろえたりとか、そういったこともございます。経営的な面もございます。そういったところを長期的な面でいろいろ検討していく必要があるというふうに考えております。そういったところを今始めたところでございます。 また、大学にとりまして、その資格というのは議員おっしゃったように、それが取れるということで入学者等も魅力があるということで増えていくというふうに考えておりますので、この議論につきましては、しっかりとして、またその詳細につきましても今後情報提供を行っていこうと考えておりますので、よろしくお願いします。 ◆10番(魚永智行議員) 私、すごく期待していたのが、有識者検討会議の中で、もしかしたらお話が出るかなと思って期待していたのが、産業界というか、経済界の方も入っておられるので、地元の。そういう方から、こういう人材が欲しいと、周南の会社、企業では、こういう資格を持った人材が欲しいというようなお話も出たら議論が深まるんじゃないかなと思って、ずっと傍聴もさせていただいたりしていたんですけれども、まだそこまでの議論になっていないもんで、今回、一般質問で取り上げさせていただきました。 少し、機会があれば徳山大学とも協議するし、また地元の企業関係の皆さんとも、どういう人材が欲しいんかと、どういう人材が本当に求められているのかというあたりについても、しっかり議論を深めていただいて進めていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。 それから、金融資産のほうなんですけれども、有価証券の内容について、市がしっかり把握をしておられるというのがよく分かりました。ただ、これも、さっきの検討会議、有識者検討会議も含めて、なかなか議論が深まっていないなと、そういうお話が出るかなと思ってずっと聞いてもいるんですけれども、なかなかこういう話が、中身まで突っ込んだお話がないんで、今回、一般質問でやらせていただきました。 ぜひぜひこういう問題について、有識者検討会議も、それぞれの委員さんの自主性というか自発性というか、そういうのが一番大事なんで、市のほうから、こうしてくれと、なかなかこういう議論をしてくれと言いにくいとは思うんですけれども、市のほうからも、得られた情報についてはしっかり提供していただいて、しっかりした議論が深まっていくようにと期待をしております。よろしくお願いいたします。 2件目の長期未利用土地の現状と活用についてですけれども、私、このたびの一般質問をやらせていただくに当たりまして、市政に関する調査という形で周南市土地開発公社が解散した際に市が引き継いだその土地のリスト、それから現状について、また、行政財産として取得をして5年以上未利用になっている、そういう土地について調査をさせていただいて、すごく立派な資料を作っていただきました。 先ほど市長からも答弁がありましたけれども、土地開発公社の解散時に市が代物弁済として引き継いだ土地が243筆というのがここにも、こういう立派な資料として頂いております。 それから、行政財産として市が取得をして、5年以上保有しているというか、未利用の土地についても、こういう形で、これが121件、121筆載っておりまして、こういう資料を作っていただきました。 それで、この資料の中に、今後の方向性というのも書いていただいております。さっき市長がお話しあったように、行政財産としての利用の見込みがない土地については、その用途を廃止して、普通財産に分類替えをして、処分の対象にしていくというようなお話も資料として載っております。 私、ちょっとお尋ねしてみたいのは、こういう資料を作ってほしいというふうにお願いしたらこういう立派な資料を作っていただけたんですけれども、今までこういう資料がなかったのが不思議なんですけれども、合併時の土地、それから行政財産として市が取得して長期にわたって利用されていない土地についての活用についての議論というのは、市役所の中ではどういう形で今までされてきておったのかということをお尋ねしてみたいと思います。 ◎企画部長(川口洋司君) 長期の未利用土地のこれまでの議論でございますけれども、当然、それぞれ目的があってその土地というのを、公社であり、また所管のほうは買ってきたというのがございます。その目的の達成のためにその土地を持っているということでございますので、その目的のために土地を使っているということであったり、また、公社からでプロパーから来たところの土地がありまして、例えば長田団地みたいなところもあるんですけれども、そういったところはその土地を売払いのために今現在、一生懸命売って、残りのほうもあと僅かというようなところまで来ております。 今後、そういったところでございまして、その土地につきましては、そういったいろんな形で検討を今までしてきたというところでございます。 ◆10番(魚永智行議員) 私、このたびの市政に関する調査でいろいろ提案させていただいて、立派な資料も作っていただいたんですけれども、ちょっと調査してみたいなと思ったきっかけは、この前、議会でも行政報告をいただきました令和3年度周南市予算編成方針、市長が行政報告。これの中に、歳入に関する事項の中に、④で、遊休資産の売却や貸付けを促進するというのが1項目ありまして、これ、実際にどういう形で進めていかれるんかなと思って担当のほうにお尋ねしたら、ここにいう遊休資産というのは、いわゆる普通財産であって、普通財産については積極的にこういう売却や貸付けで活用していくというのが書いてあるというお話であったんです。この行政財産として、目的を持って取得をした土地についてはどうなのかというたら、それは、今、部長も、それぞれの事業課というかで、目的を持って購入したものでというお話だったんですけれども、結局、長期にわたって利用されていない状態も事業課任せになっていて、これを一定の時期に見直して、有効に活用していこうという議論が今まであまりされていなかったんじゃないかなと思うんですけれども、そこの実情はいかがですか。 ◎企画部長(川口洋司君) その長期未利用土地について、全庁的な議論というのは、実績というのは実はないというところでございますが、それぞれの所管において当然そこのところは検討しているというふうに考えております。 ◆10番(魚永智行議員) 私、この機会に1つ提案してみたいのは、お聞きしたところ、普通財産等については、庁内でどういうふうな状態かというような現状の確認とか売却、また貸付け等の方向性を出していくというような協議はしっかりされていると聞いたので、合併時に取得した土地であるとか行政財産として取得をしたけれども長期にわたって利用されていないような土地の評価、それから現状の確認、それから有効活用の方向について、協議をする、そういう体制をつくる必要があるんじゃないかと思うんですけれども、庁内に。しっかり、事業課任せにせずに、全体を見た上でその方向性も出していくというような、事業課から声が上がってきて対応するんじゃなくて、そういう体制をつくって、各事業課に、あの土地はどうなっているかと、有効に活用していこうというような働きかけをしていくという、体制をつくっていただく必要があるんじゃないかと思うんですけれども、そのことを提案してみたいんですが、いかかでしょうか。 ◎副市長(佐田邦男君) 長期未利用地の活用につきましては、先ほど話がありましたが、当初予算の編成方針であったり、あるいは行政改革プラン、財政改革プランの中で、全庁的な方針として、利用の見込みのない場合にはしっかりと積極的な売却、貸付け等活用を図っていくこととして事業を進めているというところでございまして、それからまた、庁内に全庁的な組織として、公有財産有効活用管理検討委員会というのを既に設置しておりまして、その中で活用策の検討調整を図っているというところでございますので、そういった場を通じまして、全庁的な、そういった土地の現状の確認・調整、それから有効活用策の検討をしっかりと行ってまいりたいということで、新たな体制というお話もございましたが、今現在では新たなそういう対象になる組織を設置する考えについては特にございません。 ◆10番(魚永智行議員) もう既に公有財産等について協議をする場もあるということなんで、ぜひその中でしっかり議論を進めていただきたいと思います。 せっかく作っていただいた資料なので、本当は議場の皆さんにお配りしたいなと思ったんですけれども、相当な分量にもなりますので、議会事務局にお尋ねしたら、こういう資料は議会の図書室にも置いていただいて、誰でも閲覧できるようにできるということなので、ぜひ機会があったら御覧いただきまして、活用いただけたらというふうに思います。よろしくお願いいたします。 4番目に行きます。3件目は飛ばしまして4件目です。 衣川なんですけれども、これも本当に長い懸案事項で、私も徳山の市会議員のときにこういう議論があったなというのを本当にこのたび思い出しまして、自分自身も何年も取り上げてきてなかったのを反省して、今回質問させていただきました。 ただ、これの解決というのは本当に難しいみたいで、もう既に、その地下タンクからしみ出て、土地の土の中にしみ込んでいるんじゃないかというようなお話で、これは本当に、いつまでこういう状態が続くんかというのは分からない状態になってしまっております。 しみ出てきた油が浮いて、それを回収するということしか今手がないということではあるんで、改めてお尋ねしてみるんですけれども、国と協議をするべきではないかというふうに提案をさせていただきまして、この協議については直近でいうといつ頃されたんですか。その内容について御報告いただける内容があればお願いいたします。 ◎都市整備部長(有馬善己君) この周南緑地の残存油、これにつきましては、国とも、先ほど市長の答弁にもありましたが、貸付契約、そのときにも協議をさせていただいております。また、報告もその都度させていただいております。 今年度につきまして、やはり集中豪雨等あったときには対応がありました。そういったときに、このたびはマスコミのほうにも取り上げられました。そういったことで、このたび、国ともこういう状況であると、こういう対応もしていると。地元もこういう大変御迷惑もおかけしているという情報も入れております。 この衣川の残存油につきましては、今議員が言われましたように、なかなか対応策が見つけられないという状況で、市長も答弁しましたが、その残存油を回収する。そして、流出防止のためのオイルフェンスなど、そういったものの対応等をしているという状況でございます。 ◆10番(魚永智行議員) 残存油を回収するその場所です。私も行ってはみたんですけれども、鍵がかかって、なかなか下には下りれないという、あの中に入って回収をされる方って、業者さんであったりシルバーさんであったりするんかもしれないんですけれども、大変な御苦労だというふうに思うんですけれども、その油を回収する場所についての改善策というか、何かお考えがあればお知らせください。 ◎都市整備部長(有馬善己君) これまでも流出場所がなかなか特定できないということがございました。今は、議員も見られたと思いますが、その排水出口、そこに今階段を設けて、そこに今回収できるような体制で、フェンス、そして油が癒着するシートを設置しています。 また、新たにそういった中和剤のような液をその油に注ぐことができるような配管の設置、そういったものも今年度はやっております。また、そこに排水路でございますので土砂等の堆積もございます。そういった土砂の堆積、そういったものも除去すると。そういった対策で今作業のほうをしているところでございます。 ◆10番(魚永智行議員) 私、この問題で、担当の方とお話をしたときに、無償で貸与されている、市からいえばですね。国は無償で貸与していると。その契約の中に、瑕疵責任については問わないというのが1項目入っているんですよという話もあって、それがいつどういう状況でそんな瑕疵責任は問わないみたいな状況が入ったのかというのを、いつどういう状況でこの項目が入ったかというのを知りたいんですけれども、御存じであったら教えてください。 ◎都市整備部長(有馬善己君) まず、この経緯をちょっと説明させていただきたいと思いますけれども。 ○議長(青木義雄議員) 簡潔にお願いします。 ◎都市整備部長(有馬善己君) まずは、この周南緑地、これを整備するに当たりまして、市と国、そういった中で、整備の段階からこのオイルタンクの処理、それについても市のほうが対応するというふうな形で今の無償貸借の契約のほうを結んでいるという状況で、市がきちんと維持管理をしているという状況でございます。 ○議長(青木義雄議員) 以上で、魚永智行議員の一般質問を終わります。 続いて、質問順位第18番、細田憲司議員。   〔6番、細田憲司議員質問席に着く〕 ◆6番(細田憲司議員) こんにちは。アクティブの太いけど細田です。よろしくお願いいたします。 手話条例も制定しましたので、使っておかないと忘れるなと思ってちょっとやらせてもらいました。今回は大きく3つの質問をします。 なお、時間短縮の関係で、2番目の徳山駅周辺整備についての中項目(3)人通りの多い駅北口からアーケードにつながる屋根の幅を広げることはできないか。(4)徳山駅前賑わい交流施設の屋外階段に屋根は設置できないか。(5)徳山駅西駐車場のドアを開く際の安全について問う。以上、3つの項目は取り下げます。 では、初めに、周南緑地体育施設等の改修についてお尋ねします。 御存じのとおり、周南緑地の体育施設は、築約50年がたち、施設の老朽化が否めません。約10年ほど前より改修計画の検討がされ、様々な議論の中、改修工事が決定したと理解しております。そんな中、従来の市主導の運営から民間のノウハウを活用し、資金調達から設計、建設、維持管理、運営やサービス提供に至るまでを民間業者に委託するPFI方式の検討がなされていると聞いております。この方式には、メリット・デメリットいろいろあるそうですが、質問1としまして、PFI方式導入により事業費をどれぐらい抑えられるでしょうか。 ◎市長(藤井律子君) PFI方式導入による事業費の抑制についての御質問にお答えいたします。 周南緑地は、総合スポーツセンターや陸上競技場、野球場など、多様なスポーツ施設を有する本市のスポーツ拠点施設ですが、同緑地開設から約50年経過しており、再整備や改修等が必要な状況となっています。 再整備等につきましては、昨年度、民間資金や民間のノウハウを活用するPFI方式の導入の可能性を検討する周南緑地体育施設整備等手法検討調査を実施したところ、PFI方式導入により財政負担の軽減や民間事業者の創意工夫によるサービスの向上などが見込まれるとの結果を得られたので、今後、PFI方式による施設の整備や維持管理・運営を進めることとしております。 議員お尋ねのPFI方式導入による事業費の抑制額につきましては、同調査において従来方式と複数のPFI方式の事業費を比較するバリュー・フォー・マネーを算定した結果、事業想定期間の15年間において、税抜き額でいいますと、平均で約1億9,000万円、率にして約2.8%の削減効果が見込まれるとの調査結果が得られております。 ◆6番(細田憲司議員) 分かりました。 次に、質問2としまして、陸上競技場の整備についてお尋ねします。 現在の陸上競技場は土のグラウンドのため、公認ではなく、100分の1秒を競う陸上競技場としての機能を全く果たしておりません。言うなれば、広い運動場です。そのため、市内の陸上選手や学生たちは大会のためにわざわざ他市へ行かねばならず、指導者や保護者に大変な御負担をおかけますし、仮にこの競技場で大会をし、よい記録を出しても公認はされず、せっかく苦労して出した記録も報われません。もうこの状態が何十年も続いています。少し大げさに言えば、市内に数多くいるランナーたちや関係者たちにとって全天候型グラウンドは悲願であるとも言えます。 そこで、質問アとしまして、公認何種対応の陸上競技場になるでしょうか。お答えください。 ◎市長(藤井律子君) 公認何種対応の競技場になるのかについての御質問でございます。 周南市陸上競技場は、開設から約50年、メインスタンドにつきましては約40年が経過しており、管理棟など施設等の老朽化も著しく、PFI方式による改修を検討しているところです。 整備内容については、市陸上競技協会やサッカー協会、ラグビー協会など陸上競技場を主に利用する市体育協会の加盟団体へのニーズ調査や、民間事業者へのヒアリングの結果等から、トラックの全天候舗装化やフィールド部分の人工芝敷設、管理棟の建て替えなどの改修計画を策定し、PFI導入可能性調査を実施したところです。 議員お尋ねの、公認の種別や設備のグレード、機能等の詳細につきましては、今後、関係団体と協議しながら、PFIアドバイザリー業務において検討してまいりたいと考えております。 ◆6番(細田憲司議員) 以前、全員協議会で執行部の方から、分相応な競技場にという御意見がありました。私もそのとおりだと思いますし、過剰な施設は望んでおりません。できれば2種、まあ3種、最低でもとにかく3種対応ぐらいで、きちんと記録会ができる全天候型トラックにしてもらうことが最優先と考えておりますので、どうかよろしくお願いいたします。 次に、イとしまして、既存の競技場、今ある競技場のトイレの洋式化を望みますが、いかがでしょうか。お答えください。 ◎市長(藤井律子君) 陸上競技場のトイレの洋式化についての御質問にお答えいたします。 現在、同施設の洋式トイレの設置は、多目的トイレに限られている状況でございます。施設全体の改修の際にはトイレの洋式化を図ってまいりたいと考えておりますが、当面は陸上競技場の多目的トイレを御利用いただくとともに、今後利用者の多いイベント等の開催日などには、洋式化されている周辺施設のトイレを御利用いただきたいと考えております。 ◆6番(細田憲司議員) そうですね。確かに、新しい競技場を造るのに、今の競技場を直せというのも難しいとは思うんですが、新競技場ができるまでの間、まだ時間がかかります。私も実際見に行って、和式トイレのみで不便に感じました。 小中学校をはじめ多くの施設が洋式化になりつつあります。様々な年代の方が利用される施設ですので、ほかにも、周辺要望でいえば、例えば周辺道路のランニングコースの整備、今はもうアスファルトががたがたなんです。結構走りにくいとか、ランナーの人が足をひねったとか、例えば照明灯の再整備、夕方以降が暗い、危ない、もしくは貴重品の管理、ロッカーを軽く設置してほしいとか、駐車場にきちんと整備して、置き方が、せっかくいい施設でも置き方があれになりますので整備してほしいとかありますが、今回、まずトイレだけでも、何個かでもいいんです。早期洋式化の検討のほうもよろしくお願いいたします。答弁は結構です。 次に、3のプール改修についてです。同僚議員も質問しましたが、夏の2か月間だけで、あとの10か月間は使わないで、遊ばせているプールよりも、どうせ新しくするなら年中使用可能で人気のある屋内温水プールは検討できないでしょうか。よろしくお願いします。 ◎市長(藤井律子君) プールの改修についての御質問にお答えいたします。 現在、周南緑地にある水泳場は、9コースの公認50メートルプールに加えて、6コースの25メートルプールと幼児プールの3プールを設置しておりますが、開設から約50年経過し、陸上競技場と同様に老朽化が著しく、PFI方式により建て替えを検討しているところです。 昨年度の導入可能性の調査では、屋外の50メートルプール及び幼児用プールへの更新を検討いたしました。 しかしながら、屋外水泳場は利用者が減少傾向にあることや、年間の稼働日数も限られるという状況を踏まえ、年間を通して市民の健康づくりや体力づくりに寄与することができる屋内温水プールの整備に切り替えることについて、PFIアドバイザリー業務の中で検討してまいりたいと考えております。 ◆6番(細田憲司議員) ぜひ屋内温水プール、まだ検討中とのことですが、もちろん皆さん考えちょってでしょうけど、昼間は市内の小中学生の授業に、休日や夕方以降は一般の方に開放して利用していただければ市民の方も喜ぶでしょうし、あといざ災害のときには避難施設の総合体育館も近くにあります。工夫次第でこのプールを入浴施設としても活用できるのではないかと思いますので、検討をよろしくお願いいたします。 次の質問に参ります。どの計画書もいろいろ私なりに読み込んでみましたが、工事全体の完成期間が定かではありません。平成25年に大枠が決まりながら、既にもう7年以上たっています。私が一番言いたいのはまさにここなんです。一日も早い施設工事完成を望みますが、まだスタートすら切れていません。 そこで、質問4としまして、早期実現への道筋はあるのでしょうか。よろしくお願いします。 ◎市長(藤井律子君) 周南緑地体育施設等の改修の早期実現についての御質問にお答えいたします。 PFI方式による周南緑地の体育施設等の整備については、今後、PFIアドバイザリー業務において、施設の整備内容や維持管理、運営等の詳細部分についての決定、事業を担う民間事業者の選定や契約手続等を行い、令和5年度からPFI方式による事業の開始を想定しております。 本事業は、施設の整備・改修に加えて、維持管理・運営も含むことから、検討や調整を要する事項が広範囲に及ぶため、施設整備等のスケジュールについては、PFIアドバイザリー業務の中で決定していくこととしております。 しかしながら、より高い事業効果を上げるためには、早期に施設整備を完了させることは重要であると考えており、PFI方式導入に関する業務等の計画的な実施と施設整備に必要な国の補助金である社会資本整備総合交付金の計画的な確保により、可能な限り早期に整備できるよう努めてまいりますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ◆6番(細田憲司議員) 最速でも令和5年スタートですか。5年後、10年後になってしまうのかもしれませんが、私は、逆な発想で、この周南緑地はじめ周辺施設というのは全国でも有数の恵まれた場所だと思うんです。言うなれば、周南市の大きな財産だと思います。9年前の山口国体でも、多くの競技団体から、周南市で開催したいというオファーがあったと体育協会さんからも伺いました。新幹線の駅から車で約10分、高速道路のインターから約五、六分、近くを大動脈の国道2号線や188号線も走り、大型バスの駐車が可能な、自然に恵まれたすばらしい立地条件だと思います。これを有効利用しない手はないと思うんです。損だと思います。 また、民間のノウハウや経験を上手に生かすことができればかなりの集客数を見込めると思いますので、経済効果や、それに伴う波及効果もあると思います。 他市を見ても、私もいろんなところを見てきたんですが、大きな公園やきちんと整備された施設、周辺施設には、若者にも大変人気があります。この町が抱える人口問題の解決の糸口にもなるんじゃないでしょうか。 そして、私もこれが言いたいのですが、何より未来ある子供たちのためにも早期実現をお願いしたいんです。 今の時代、どこを見てもスマホにゲームと、子供たちが体を動かす機会が減っています。しかしながら、このようなIT社会でも、言うまでもなく体が資本ですし、子供たちにスポーツの楽しさや汗をかくことの大切さ、喜びを感じてほしい。そんな場所や機会を与えられるのは私たち大人の役割なんじゃないでしょうか。 そして、できれば健康先進都市として周南緑地公園をシンボルにしていけないでしょうか。私は、可能性は無限にあると思います。 今日は時間がないので、この件はここまでにしますが、また折を見て質問したいと思いますので、きっと執行部さんも思いは一緒だと思います。ぜひ早期実現のほうをよろしくお願いいたします。 続きまして、徳山駅周辺整備についてお尋ねします。 私は、約半年間、駅前で挨拶運動と清掃活動をしていました。朝は通勤・通学で人が多く、北口エスカレーター辺りからみゆき口、メインのエスカレーター前、町なかにかけて流れができています。その人の流れの中に、自転車が猛スピードで横切り、ひやりとすることが何度もありました。それは、エスカレーター前から二、三十メーター先に駐輪場があるからです。 自転車置き場から自転車に乗って通勤される方は、ここ距離もないですし、さほどスピードも出ず危なくはありません。しかし、一番危険なのは、電車に間に合うようにと、例えばあのドアから物すごい勢いで駐輪場に止めようとする。ここを歩行者は、こう駅、エスカレーターはこっちと思ってください。こう歩いていますよね。そこにびゃーっと来るから、びっくりして本当に危険なんです。 例えば、今よくイベントで使われる駅前の噴水のところですけれども、朝、通常は、何もないときは水が張ってありません。ここも堂々と自転車で横切る人がいます。朝は皆さん急いでいるので、最短距離で駐輪場に向かいたい気持ちも分かりますが、歩行者が前に進んでいる中、真横から猛スピードで横切るのは大変危険です。事故が起こってからでは遅いので、何か対策を取るべきだと思います。 そこで、質問1です。市として、自転車利用者の注意喚起について何かされているのでしょうか。お願いします。 ◎市長(藤井律子君) 北口駅前広場の自転車利用者への注意喚起についての御質問にお答えいたします。 徳山駅北口駅前広場は、歩行者空間を広く取り、噴水やベンチ、芝生広場などを設けるなど、歩行者に優しい、人が滞留しやすくくつろげる広場として整備しています。 広場内は、多くの方が通行されるほか、噴水や芝生広場の周りには小さなお子様連れもいらっしゃいますので、本市といたしましては、自転車利用者に対し、注意看板を掲げるなどにより、自転車を降りて通行していただくことをお願いしております。しかしながら、中には、歩行者の安全を脅かす自転車利用者もおられますので、誰もが安心して利用できる広場となるよう、自転車利用者のマナー向上に努めるとともに、警察やJRと連携して、広場内のルールづくり等を検討してまいりたいと考えております。 ◆6番(細田憲司議員) 看板も、もちろんそれも注意喚起とは思うんですが、そもそも駐輪場がエスカレーターのほぼ真横にありますから、歩行者と自転車レーンをつくるなど、エリアを分けるべきだと私は考えるんです。 今、市長もおっしゃられましたけれども、駅はお年寄りやほんと子供たち、障害のある方もたくさん利用されます。市民の安全のことですから、検討のほうもお願いいたします。 次の質問です。これまた同じく駅前に立っていますと、いろんな方に話しかけられます。毎日いましたので、よく道を尋ねられたり、バスや電車の乗り方等いろいろ聞かれました。 その中で一番多かった質問は何だと思われますか。答えられなくていいんですけれども、それは「トイレはどこにありますか」と言われるんです。まだ朝の早い時間帯だと、図書館も駅前の賑わい交流施設も開いておりませんし、私が、西側の交番手前の場所を告げますと、年配の方などは、「ああ、遠いね」ちゅうてあきらめる方も多かったんです。実際、エスカレーターの前から西側の今のトイレの位置が見えないんですよね、階段もありますし。 そこで、お尋ねします。これからどんどん駅前も再開発され、人の流れ、お祭りなどもあり増えていくとは思います。どうか駅北口の東側1階に公衆トイレを設置することはできないでしょうか。お願いします。 ◎市長(藤井律子君) 駅北口東側1階に公衆トイレを設置できないかとの御質問にお答えいたします。 現在、北口駅前広場利用者のため、徳山駅前交番の隣に、屋外から入ることができ24時間御利用いただける公衆トイレを整備しております。多少の御不便をおかけすることはあるかもしれませんが、広場の規模や防犯面などを考慮しても、現在の場所が適切と思いますので、駅前広場利用者の皆様にはそちらを御利用いただきたいと考えております。 ◆6番(細田憲司議員) 分かりました。細かいことを言われると思われるかもしれませんが、私の政治信条として、市民のためには見て見ぬふりをしない、かゆいところに手が届く、最後までやり遂げるも掲げております。駅周辺も多くの方の御苦労で新しくなったことも知っておりますが、全てが一度に完璧にできるわけではありません。もし、一番利用する市民が不便に思われること、感じられることがあれば、その声を拾い上げるのも私たち議員の役目だと思っております。 駅周辺は、先ほども言いました、これから再開発されます。人の流れもますます増えることだと思います。これは本当に喜ばしいことです。そんなとき、決して見た目だけじゃなくて、より中身を大切にしてほしいんです。 市長も、この新庁舎でドアが重たいなどの不便を言われていました。実際に使ってみて分かることも多いと思うんです。くれぐれも利用者側に寄り添った、そんなまちづくりをよろしくお願いします。 次に、3の防災活動についてお尋ねします。 3の1、避難所の運営について、以下を問います。 ア、本市指定の避難所は何か所あるのでしょうか。お答えください。 ◎市長(藤井律子君) 市の指定避難所数の御質問についてお答えいたします。 現在、本市の指定避難所は137か所でございます。 ◆6番(細田憲司議員) 分かりました。 イとしまして、食料や飲料水の備蓄状況はいかがでしょうか。お願いします。 ◎市長(藤井律子君) 食料や飲料水の備蓄状況についての御質問にお答えいたします。 まず、食料については、アルファ米を1万5,000食、飲料水については500ミリリットル入りペットボトルを3万本、主に拠点となる本庁や各総合支所等に分散して備蓄し、災害時に必要な避難所等へ必要な数を搬送するようにしています。 また、これらの食料・飲料水は、共に5年の賞味期限があるため、毎年、計画的に購入し、備蓄数を維持するように努めております。 ◆6番(細田憲司議員) そうですね。総合支所とかにも分散されているんですね。私、ここの総合支所一括かと思った、総合支所とか庁舎に一括と思っておりましたので。そうですね。あらゆる場所に、周南は特に広いですから、分散して置かれるべきだと思います。 例えば、総合支所以外でも避難所のほうに保管するということは難しいでしょうか。 ◎総務部長(中村広忠君) 備蓄品を総合支所以外のところにも備蓄したらどうかというようなお尋ねだろうと思います。 特に、今本庁舎とそれから総合支所、今市長からお話ししましたけれども、それ以外にも実は離島である大津島、それから特に遠隔地である須金については、この2か所については備蓄品をそこに用意をしているという体制を取っております。 ◆6番(細田憲司議員) では、次の質問で、ウとしまして、災害時の避難所への物資の輸送方法について教えてください。 ◎市長(藤井律子君) 災害時の避難所への物資輸送方法についての御質問でございます。 避難所への物資については、必要な物資を車両等で搬送しております。 ◆6番(細田憲司議員) これは、2年前の7月、熊毛地区で豪雨災害を受けた自治会やコミュニティーの方々からのお話です。あのときは、大変な豪雨で、幹線道路が水没し、物資の輸送はおろか通行できない状態にありました。幸い、短時間で道路の水は引きましたが、周辺の民家や田畑にはかなりの被害が出ました。 もし長時間通行止めになった場合は、どこかに、支所とかに食料や水が十分蓄えてあっても被災者には届きにくいですし、仮に輸送中に無理をすれば市の職員も危険な目に遭いかねません。そこで、避難場所がさっき言われた137か所ですか。全部とは言いませんが、あらかじめ避難場所が決まっているんでしたら食料や毛布などを各そういう施設、避難場所に備蓄していくことを私は提案いたします。 各避難場所に、最初の、そんなたくさんでなくてもいい。数日分の物資を置いておくほうが職員の負担も減ると思うんです。いざというときは混乱します。リスク分散の観点から、いかがでしょうか。 ◎総務部長(中村広忠君) リスク分散の観点から、より多くの避難所に食料品等の備蓄をしたらどうかというお尋ねだろうと思います。 いろいろな考え方があろうかと思うんですけれども、現在のところ、私どもとしては、先ほど市長が申し上げましたように、本庁舎、それから総合支所、それから特定の支所等に備蓄を行い、そこから、災害時に必要な避難所等へこの必要な数を搬送するということを基本としているところでございます。 御提案の、できるだけ分散したらというところでございますけれども、できるだけ分散するということになりますとかなり食料品等もありますので、管理の問題、それから分散すればするほど備蓄用品を多く備蓄をしていく必要がある。それから、少数を多くの場所に備蓄するということは、仮に多くの備蓄用品を必要となった地域があるとすれば、少数の避難所から少数の食料等を集めていかなければいけないという課題もあるだろうということから、先ほどから申し上げておりますように、本庁舎、総合支所等を拠点として必要な量を搬送するという仕組みを取っているところでございます。 もちろん、道路網の寸断等によって供給が難しいのではないかというケースもあろうかと思いますけれども、最終的には道路網が難しい場合にはヘリコプター等の要請を県であったり自衛隊等々にするということになろうと思いますが、今の状況の中では、道路網の寸断の、この地域ごとのシミュレーションをする中で、改めて検証をしていきたいなというふうに考えております。 ◆6番(細田憲司議員) そうですか。全部の箇所は無理だとしても、今同じ方向だと思うんですけれども、部長言われることと。だから、137か所に全部そりゃ配置できれば、極端な話、全箇所にあるわけで配る必要はないわけです、極端に言えば。腐らないものがほとんどでしょうから、場所くらいでそんなに時間というか、取るものじゃないんじゃないかなとか思うんですけれども、御検討くださいませ。 今は、豪雨だけではなく、大型地震や津波、これまでとは規模の違う台風などあらゆる災害が起こる可能性があります。市としても柔軟な備えをしていかなければならないと思います。我が町は実体験がある周南市だからこそ、貴重な経験、学びを本市の防災に生かしてほしいと思います。 次の質問に参ります。2の自主防災活動への支援体制についてお尋ねします。 ア、地域の自主防災活動への支援体制について教えてください。 ◎市長(藤井律子君) 地域の自主防災活動への支援体制についての御質問にお答えいたします。 現在、本市には35の自主防災組織があり、各地域で様々な自主防災活動に取り組んでおられます。この活動を支援する取組として、自主防災組織活動支援補助金制度を設け、防災訓練や資機材整備などの活動費、避難行動要支援者の支援に係る事務費、防災ラジオ普及のための経費などに対して助成しています。 また、外部講師による図上訓練など、各自主防災組織の関係者を対象とした定期的な自主防災研修会の開催や、防災アドバイザー制度による講師の派遣、市職員の出前トークなどによる研修会、啓発活動も実施しているところです。 さらに、自主防災組織ネットワーク会議による各自主防災組織の情報交換の場を設けるとともに、各自主防災組織の様々な依頼や相談なども個別にお聞きするなど、行政として可能な限り支援を行っております。 自主防災組織は、地域の防災力強化に欠かせない共助の要であり、さらなる活動の活性化を図ることができるよう、今後も引き続き支援してまいります。 ◆6番(細田憲司議員) 分かりました。ありがとうございます。いい取組ですね。これまさに共助と市長もおっしゃられましたけれども、公助にもなると思いますし、これまでどおりしっかりやっていただきたいと思います。 私は、これに加えて、次の質問イになりますが、学校と連携した体験型訓練の導入を提案します。 なぜこれを提案するのかといいますと、今年の11月、先月です。熊毛三丘地区のコミュニティーや自主防災と、熊毛北高校などが共同開催して、子供防災キャンプを行いました。私は残念ながら都合で参加できなかったのですが、代わりに妻に参加してもらい、その後のコミュニティーの方々とも意見交換を行いました。 キャンプでは、避難所生活を体験します。電気、ガス、水道が止まったという想定で、体育館に段ボールベットや寝袋を置いて、実際に寝てみて一晩過ごします。食事は水道を使わない非常食やカセットコンロでの調理、日が暮れたらヘッドライトをつけて、暖房もない、明かりもない真っ暗な体育館で防災学習をし、小中学生、高校生、地域の大人が一緒に体験しました。 避難所での生活は、実際に体験してみないと分かりません。いろいろ不便もあったみたいです。いざ災害に遭ったときにまず何をしたらよいのか、防災マップには何が入っていないと困るのか、自分が避難所でやれることは何なのかなど、ふだんの避難訓練では分からないことに気づける大変貴重な機会だったそうです。このような良い取組は、周南全域に広げてほしいと思いますが、いかかでしょうか。 ◎市長(藤井律子君) 学校と連携した体験型訓練の導入についての御質問にお答えいたします。 本市では、毎年総合防災訓練を実施しており、地域の自主防災組織や関係機関に加え、小中学校の児童生徒も積極的に参加し、避難訓練のほか起震車体験や煙ハウス体験など、参加した児童生徒が様々な体験ができるような訓練を行っております。 また、各自主防災組織でも、個別に各学校と連携した防災訓練が実施されており、必要に応じて防災アドバイザーの派遣や市職員による出前トークを実施するなど、学校との協力を図っています。 防災訓練を通じ、様々な体験をすることは、次代を担う子供たちにとっても貴重な将来の財産となります。今後も地域の自主防災組織や学校と連携して、様々な体験ができる総合防災訓練を開催するとともに、各地域で学校と連携し個別に取り組まれる防災訓練についても積極的に支援してまいる所存です。 ◆6番(細田憲司議員) ぜひよろしくお願いします。 一人一人が気づき、事前に備えることで、たとえ災害に遭っても被害を抑えることができる、それが減災だと思います。体験型訓練の導入、御検討のほうもよろしくお願いします。 最後になりますが、災害といえばこのたびの新型コロナウイルス感染拡大も一つの災害です。去年のこの時期に、誰がこの時期、この状態を予測したでしょうか。私も、今回改めて考えさせられました。 今、現場で日々闘われている医療従事者の方々、保健所の職員、市の担当職員さんに敬意を表しつつ、一日も早い収束を願いまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(青木義雄議員) 以上で、細田憲司議員の一般質問を終わります。────────────────────────────── ○議長(青木義雄議員) お諮りいたします。本日の会議は延会したいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(青木義雄議員) 御異議なしと認めます。本日の会議は、延会することに決定いたしました。 次の本会議は12月17日午前9時30分から開きます。 本日は、これをもって延会いたします。お疲れさまでした。   午後 0時00分延会 ──────────────────────────────地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。                周南市議会議長    青   木   義   雄                周南市議会議員    井   本   義   朗                周南市議会議員    岩   田   淳   司...